約 1,243 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1479.html
*警告* 幻想郷ものです。 名無しの妖怪がゆっくりをゆっくりできなくします。 ゆっくりは何も悪いことをしていませんが、ゆっくりできません。 ↓以下本文 妖怪の山の裾野の森を、籠を背負い、釣り竿を担いだ少女が歩いている。人里離れた場 所で太平楽な顔をしている段階で、賢明なる読者諸氏にはその少女が妖怪であるというこ とはお察し頂けるだろう。その証拠に、諸般の事情で造形を説明することはできないが、 かの女は名状し難い帽子を頭に乗せていた。 少女はたまに立ち止まっては何かを探すように耳を澄ましていたが、やがて大きな茂み の前で声をあげた。 「ゆっくりしていってね」 「「「「ゆっくりしていってね!」」」」 頷くと、少女は茂みをかきわける。その先には、彼女の期待通りの光景が広がっていた。 黒白のとんがり帽子をかぶった膝丈ほどのゆっくりが一匹と、その子供らしい拳大のもの が七匹、親子でゆっくりしていた。木漏れ日の差し込む森の中、柔らかい草をはむはむと 食んだり、丈の低い花を食べたり、下生えを這う虫を頬張ったり。とってもゆっくりした 可愛い子まりさたちに囲まれ、親まりさはあんこの底からゆっくりしていた。どの子もと てもゆっくりした、まりさの自慢の子だった。 「ここはまりさのゆっくりぷれいすなのぜ! おねえさんはゆっくりできるひとぜ?」 「釣りをしに来たのよ」 「つりってゆっくりできのぜ?」 「うーん、ゆっくりしないと釣れないわねえ」 「いっしょにゆっくりするよ!」 つりはゆっくりできる。ゆっくりブレインでそこだけゆっくり理解したゆっくり一家は、 少女を取り囲むように、足元でぽいんぽいんと跳ね回りはじめた。 「つりさん! つりさん! ゆっくりしていってね!」 「おねーちゃんまってね! ゆっくりおいかけるよ!」 追いかけっこをするもの、少女の足にじゃれつくもの、その場でぽむぽむ跳ねるもの。 幸せそうな声をあげて転がる子まりさたちに、少女は目を細める。 「じゃあ、手伝ってもらうね」 「ゆっ! おそらをとんでるみたい!」 「ずるいよ! まりさもとびたいよ!」 裾を払い、膝で潰してしまわないように気をつけてしゃがむと、少女は足元の子まりさ を次々につまみあげて小さな籠にひょいひょい放り込み始めた。二、三匹を取り上げられ たあたりで家族を襲った緊急事態にやっと気付き、親まりさは、ぷっくー、と頬をいっぱ いに膨らませて少女を威嚇する。まりさが頑張って膨れている間にも、少女は一切構わず 子まりさを残さず籠に運び終えていた。 「あらあら、そんなに膨れちゃって」 「まりさのだいじなちびちゃんたちをゆっくりかえすのぜ!」 まりさの渾身の威嚇に、少女は自分では一番怖いと思っている薄ら笑いで応えて見せた。 人間に見せたときには、あまり満足してもらえなかったようだけれど。そして、軽く振り かぶる。まりさの丸々と膨れた下膨れの中心に、思い切り拳がめり込んだ。柔らかく、程 良い質感と反発の皮と中身は、少女の拳骨を最高の感触で歓迎した。その殴り心地はまさ に幻想、夢心地。 「ゆ゙ぶっ!」 少女が手を引いても、まりさの造形は*の形に凹んだまま。ぴくりとも動かなければ、 中身のあんこを吐くこともない。あんこを吐けるお口は皮ごと内側にめりこんでしまって いるのだから。しばらく待てば、ぽこん、と間抜けな音をたてて元通りになることだろう。 凹んだ顔の奥で、ゆっゆっとくぐもった声をあげて痙攣し始めたまりさのお帽子をその 辺に適当に投げ捨てると、少女は腰を下ろした。不要なお帽子さえなければ、高さといい 座面の反発といい、まりさの座り心地は申し分なく、少女のおしりを包み支えるに相応し い、理想のアウトドアチェアであった。 「おぉ、おー、ちょうどいいわ。あなた今日から椅子として生きなさい」 「ゆ゙っ! おねえさんおもいのぜ! ゆっくりおりるのぜ!」 しばらくぶるぶる震えたあと、ぼこんっ、と音を立てて凹みの戻ったまりさが、少女の おしりの下で叫んだ。妖怪の膂力で破裂しない程度に思い切り殴られたため、顔の中心は まだ赤くなったまま。ずきずき痛むお顔に、まりさは涙声を上げる。こんなに痛かったこ とは、この山で生まれてゆっくり育って、一度もないことだった。ゆっくりしていただけ なのにちびちゃんを泥棒され、とっても痛いことをされるなんて。ゆっくりまりさには何 もかもが理解できなかった。 「そんなこと言わないで、今素敵なものを見せてあげるから」 「ゆえーん! ゆえーん! おかーしゃーん!」 「おねえさん! まりさのちびちゃんをゆっくりはなすのぜ!」 突然親から引き離され、籠の中でゆーゆーと泣き叫んでいる子まりさを一匹取り出すと、 少女は掌に乗せてにっこり微笑んだ。その笑顔に泣き顔の子まりさも釣られてにっこり。 笑顔をそのままに、少女の指が子まんじゅうにぐいぐい食い込んでいく。もぞもぞもが いていた子まりさは、食い込む指で中身のあんこが指の隙間へと圧迫され、ゆっくりして いた顔が歪に歪んでいく。指の隙間から見える小さな目玉を飛びだしそうなほどひん剥い て、子まりさは濁った悲鳴をあげはじめる。 「い゙や゙ああ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!」 「ゆっくりいそいでやめるのぜ! ちびちゃんがゆっくりできなくなっちゃうよ!」 「いいから黙って見てなさい。これからがすごいんだから」 「ゆ゙ぎゅ……ぐるぢ……ゆ゙ぎ、ゆ゙ぎぎ……!」 押し出されそうになるあんこの噴出を、小さな頬をいっぱいに膨らませ、目とお口を力 一杯つむって子まりさは必死に耐え続けていた。手の中で身悶える感触に笑みを深め、少 女は嬉しそうにきりきりと締め上げていく。絞り出されたまんじゅうの皮は圧迫されたあ んこでぱんぱんに張り、おもちゃのカラーボールのように膨れていく。おもちゃという点 では同じでも、違いは食べられるかどうか、それと素材の強度。主に後者がカラーボール と子まりさの命運を分かった。子まりさを何とかして助けようと、尻の下でもにもに抵抗 するまりさに腰を落として黙らせ、少女はその手をぐっ、と握りしめた。 「ゆ゙ぼん゙!」 あんこ圧に押されて小さな目玉が飛び出し、ぱんぱんに膨れた頬が、もぞもぞ震えるお つむが、柔らかいあんよが裂け、親まりさの眼前で、内圧に耐えきれなくなった皮が爆ぜ 飛んだ。ぼとぼとと黒い塊が下生えに飛び散る。今はもう永遠にゆっくりしている、まり さのすてきなれいむといっしょにゆっくりした証。だいじなかわいいちびちゃんは、見ず 知らずの妖怪の、ほんの一握りで物言わぬあんこの塊となった。 「ばでぃざのぢびぢゃん゙ん゙ん゙!」 「おでえぢゃんがあ゙あ゙!」 傍らの籠から、尻の下から聞こえる愉快な声に目を細め、少女は丸めた帽子を芯に、あ んこと皮を混ぜておはぎのようにまとめていく。 「んー、これ手が汚れちゃうなあ……ん。おいし」 釣り針にあんこ玉をつけると、少女は指についたあんこを舐めとった。ゆっくり育って きたのに突然握り潰され、理不尽な暴力で永遠にゆっくりした子まりさのあんこは、十二 分に甘く味も深みを増していた。 「じゃ、これから一匹残らず餌になってもらうから、みんなゆっくり理解してね」 「ゆ゙っぐり゙でぎな゙い゙い゙い゙い゙!」 「どぼじでこん゙な゙ひどいことする゙の゙お゙!」 「どうしてって……ゆっくり釣りやってみたかったのよ。それだけ」 「や゙ぢゃあ゙あ゙あ゙あ゙!」 「ゆ゙っぐり゙ざぜでえ゙え゙え゙!」 「すこし黙ってねー」 あんこ玉を目の前で揺らして黙らせ、少女は茂みの向こうに、ひょいと釣り針を放った。 ゆっくりは自身が甘味でありながら、甘い物に目がない。「ゆっくりしていってね」と呼 ばわれば「ゆっくりしていってね!」と帰ってくる返事をもとに捕らえた、その辺の子 ゆっくりを潰せば餌は無料で手に入る。親ゆっくりがいれば腰掛けいらず。ゆっくり釣り は、好事家の間では珍しくもないレクリエーションである。 糸を垂らすことしばし。 「むーしゃ! むーしゃ! うっめ! これめっちゃうっめ!」 ウキがなくてもアタリが声でわかるのが、ゆっくり釣りの人気の一つ。少女は竿を引き、 慎重に糸を巻きはじめる。 「しあわせー! ゆ゙っ? ゆっくりひっぱられるよ!」 手応えはあまり大きくない。獲物が枝葉や糸でちぎれてしまわないよう、糸を繰ってそ ろそろと寄せていく。当然、獲物も跳ねて逃げようとするが、飲み込んだ釣り針が許さな い。少女は竿を巧みに操り、逃れようとするゆっくりを茂みの前から離さない。 「ゆ゙っ、ゆ゙っ?! いたいよ! どぼぢでにげられないのお!」 ゆっくりは唇を貫く釣り針から逃れようと、必死に跳ねては糸に引き戻される。糸を切 らないよう、少女は引いては緩め、ゆっくりの体力を消耗させていく。頃合いを見計らい、 大きく竿を振ると、ガサガサと葉っぱを散らしてあがってきたのは一匹のゆっくりれいむ。 一番多く見かける、縁起の良い紅白のおまんじゅうである。 「ゆ゙~、とれないよ! れいむをゆっくりおろしてね!」 「はいはいゆっくりしていってね」 竿を地面に立てると、少女はれいむを抱えてお口に手を突っ込んだ。あんこをごそごそ 掻きまわして針を外す。暴れるのも気にせず大きな方の籠に放り込むと、風呂敷を掛ける。 釣りはまだ始まったばかり。取り出した次の子まりさの邪魔な帽子を摘んで頬張ると、 怯えわななく可愛らしい小さなお口に、少女は白い人差し指を押しつけた。 「んゆぅ~」 突然親ゆっくりから引き離され、怖くてゆっくりできないおねえさんにぶにぶにされて いる。子まりさは恐怖に目をぎゅっと瞑り、掴まれて身動きもできない全身を捻り、少し でも逃れようと身悶える。その柔らかくくすぐったい抵抗に目を細め、少女は子まりさの お口を指先で塞ぐ。 「ん゙ゔぅ゙ゔ!」 鈍い音がして、細く煙が立ち上る。子まりさはお口を貫く激痛に目を見開き、絶叫をあ げ……ることができなかった。悲鳴を上げるべきそこは灼き潰され、まるで焼きゴテで焼 き付けられたような、濃いめの焦げ目だけが残されていた。 ゆっくりした愛情に包まれて育った子まりさは、生まれてこの方感じたこともない未知 の苦痛に小さな目玉をいっぱいに見開き、砂糖水の涙を垂れ流す。 お口が開けば、おかあさんの助けを呼べるのに。おねえさんにゆるして、たすけて、と 言えるのに。 「おねえさんやめるのぜ! いやがってるのぜ!」 もちろん何を言おうと少女は助けるつもりはなく、親まりさに助ける術はない。あんこ たっぷり生地の、生八ツ橋の美味しいお帽子を噛みながら、手の中でじたじた暴れる子ま りさをそっと撫でる。少女がその金色の髪に指をそっと宛うと、すぐにぶすぶすと細い煙 が立ち上り、子まりさの髪の毛が根元から焼け落ちはじめた。おつむを灼く激痛に手の中 でじたじた暴れる、指の腹の幅にハゲのできた子まりさを握る角度を変え、少女は不要な 髪を焼き捨てていく。一通り撫で終えると、天面にはすっかり美味しそうな焼き色がつい ており、髪の毛は一すじも残されていなかった。目をひん剥いてびくびく痙攣する焼きま んじゅうを裏返し、動けないようにあんよにも焼き色をつけて完成です。 「おいしく焼けましたー」 「ゔわ゙あ゙あ゙あ゙あ゙?!」 「ばでぃざのぢびぢゃんがはげまんじゅうにいい?!」 少女の見せる、おいしそうな焼き色のついた焼きまんじゅうに、親まりさも子まりさた ちも一斉に悲鳴をあげる。どれもこれも目の幅に涙を流し、歯を剥いてガタガタ痙攣して いた。その反応に満足げに小さく鼻を鳴らすと、髪の毛のかわりに焦げ目のついた後部か ら釣り針を刺し、茂みの向こうに放る。釣り針がぶっすりしても、子まりさのお口は開か ず悲鳴も出ない。 あんこ玉と違って、焼きまんじゅう作りは手が汚れることはあんまりない。少女は地面 に竿を突き立てると、小さい籠から次の子まりさを取り出した。 「ゆ゙あーん゙! おでえぢゃんがあ゙! ゆっぐりぢでね! ゆっぐり゙ぢでね!」 「ええ、ゆっくりしていってね」 泣き叫ぶ子まりさを手に乗せ、少女はにっこり微笑む。微塵も邪気のない、まさにゆっ くりした表情に、子まりさも釣られて泣き笑い。 「ゆ゙ぐっ、ゆ゙あ゙……ゆ゙っぐり、していってね……?」 「あむっ」 「ゆ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!」 食いちぎられたお帽子が、少女の尻に敷かれて動けない親まりさの前に、はらりと落ち た。親まりさは目をまん丸に見開いて見上げる。その目と、子まりさの片方しか残されて いない目が無言で見つめ合う。親まりさは言葉もない。子まりさにはお口がもうない。突 然姉妹を焼きまんじゅうにされ、絶望と恐怖を満喫したことで、子まりさは野生でゆっく り育ったとは思えない豊かな甘みを備えていた。美味しいゆっくりまんじゅうに舌鼓を打 ちながら、少女は震える親まりさに座り直す。 「む゙ー! む゙ー!」 あんよがいたくて、ぴょんぴょんできない。まりさはおねえちゃんよりはやいのに。 おくちがいたくて、うごかない。おくちがあかないと、ゆっくりしていってね、もでき ないし、むーしゃむーしゃもできない。 はげまんじゅうのまりさは、もうゆっくりできない。まりさのすてきなかみのけさんは とってもゆっくりしてたのに。 じくじく痛むあんよから地面に打ちつけられ、子まりさは苦痛に呻き、打ち震えていた。 どれほどの苦痛を味わったところで、二度と開くことのないお口からあんこが漏れ出るこ とはない。不意に、砂糖水の涙で歪んだ視界に、一匹のゆっくりの姿が映った。 「む゙……む゙む゙……」 「ゆゆっ! ゆっくりできそうなあまあまさんがあるよ! ゆっくりたべるよ!」 子まりさは開かないお口を必死に動かす。ゆっくりやめてね、ゆっくりしてね、と。ど れほど声を張り上げようとしても、焼け焦げて癒着したお口から、声が漏れ出る事はない。 焼きまんじゅうの美味しそうな焼き色に、通りすがりのゆっくりれいむは喜色満面、ぽい んぽいんといっさんに跳ねてゆく。その一跳ね一跳ねで、子まりさに望まぬ、逃れ得ぬ永 遠のゆっくりが近づいてくる。 「ばでぃざのぢびぢゃんはあばあばざんじゃないよ! ゆっぐぢや゙べでね゙!」 「おまんじゅうさんはまりさじゃないよ? ゆっくりできないこといわないでね!」 このままでは大事なちびちゃんが、食べられて永遠にゆっくりしてしまう。茂みの向こ うから聞こえる、れいむの嬉しそうな声に親まりさは大慌て。少女のおしりの下で、親ま りさは柔らかくもっちりしたおまんじゅうボディをたわめ、あんよを踏んばり、飛びだそ うと必死の形相で新作の創作ダンスを披露する。しかし今の親まりさは、少女のアウトド アチェアである。茂みの向こうで、見ず知らずのれいむに子まりさを美味しく頂かれるの を、ただ聞いていることしかできない。しかし、たとえ動くことが叶わなくても、お口は まだ動く。 「そのこはばでぃざのだいじなぢびぢゃん゙なの゙ぜ! おねがいじまず! しらないでいぶ は! ばでぃざのぢびぢゃん゙といっしょにゆっぐり゙に゙げてほしいのぜ!」 「ゆゆっ、ちいさいまりさなんてどこにもいないよ? れいむもうがまんできないよ!」 逃げることも叫ぶこともできない子まりさには、茂みの向こうから叫ぶ親まりさが、迫 るれいむにむーしゃむーしゃを諦めるよう説き伏せてくれることだけが、唯一の生き延び る可能性である。しかし、見ず知らずのはらぺこれいむに、地面に転がっている焼きまん じゅうを子まりさである、と理解させることなどできようはずもなかった。降って湧いた ゆっくりできるあまあまさんに、嬉しそうな顔でれいむは子まりさに近づいていく。もう おかあさんは助けに来てくれない。むーしゃむーしゃされて、永遠にゆっくりするしかな いのだ。ゆっくりした顔で大口をあけて近づいてくるれいむをただただ眺め、見つめ、絶 望に子まりさは泣き腫らした目を瞑った。ねっとり柔らかい感触のあと、やわらかおまん じゅうボディに歯が食い込み、押し潰す。くりっとした寒天の目玉がぶづりと潰れ、子ま りさの苦痛に歪む視界は完全に失われた。噛み合わされる歯から逃れようと転がることも、 焼き潰されたあんよでは果たせない。ついに皮が裂け、れいむがむーしゃむーしゃするた びに、子まりさの大事なあんこが溢れ出していく。そして、中身の絞り出される喪失感の 中、子まりさは永遠にゆっくりした。 「や゙べでね゙! ゆ゙っぐり゙ぢでね゙!」 「ゆ゙っ……」 「むーしゃ! むーしゃ! しあわせー!」 茂みの向こうから必死に叫ぶ親まりさの言葉など、とろけるような極上のあまあまに夢 中のれいむには、何の意味もなかった。地面で震える焼きまんじゅうを舌ですくいあげ、 砂糖菓子の歯が子まりさを咀嚼し、あんこの塊へと変えていく。お口いっぱいに広がる極 上の甘みに滂沱の涙を流し、れいむは歓喜の声をあげる。少女の尻の下、親まりさもまた、 ぼろぼろ涙をこぼす事しかできなかった。 「おっと」 「ゆっ! なんだかゆっくりできないよ!」 ぴん、と糸が張る。せっかくの餌を食い逃げされてはかなわない。少女は顔が半分も 残っていない、食べかけの子まりさを放りだして両手で竿を握る。すっかり小さくなった 食べかけのおまんじゅうは、ボトリと音を立てて親まりさの目の前に転がった。もはやぴ くりとも動かない虚ろな目をしたつぶあんのおまんじゅうを、親まりさは呆然と見つめる。 お帽子がなくても、1/3ほどに欠けていても、大事な大事な可愛い子供がわからないは ずがない。いつも元気で、かけっこが一番得意なちびちゃんは、食べられて永遠にゆっく りしてしまった。ぺーろぺーろしても、二度と動くことはない。もう一緒にゆっくりでき ないのだ。 「ぺーろ……ぺーろ……」 それでもまりさは舌をいっぱいに伸ばし、木漏れ日に黒々と輝く子まりさのつぶあんを 露わにした断面を舐めざるを得なかった。優しいお母さんとゆっくりしていただけなのに、 目の前で姉妹を潰されてあんこ玉にされるのを、ゆっくりできない焼きまんじゅうにるの を見せつけられ、そして自らはおやつにされた子まりさは、あまりにも美味しかった。舌 を貫く、いままで一度も口にしたことのない程のゆっくりした甘さに、親まりさは目を見 開いて稲妻に撃たれたかのようにその身を震わせる。 「うっ、う……っめ……これ、めっちゃ……う……め……」 その言葉が迸らないよう、親まりさは必死に歯を食いしばる。ゆっくりの本能に突き動 かされてあんこを舐め取ろうとする舌を身を切る思いで子まりさから離し、目をぎゅっと 瞑ってまりさは堪える。大事な子供なのに、しあわせーな味に、むーしゃむーしゃしてし まいそうだったから。 「おかーしゃん! おねーしゃんがいたいいたいだよ! ぺーろぺーろしてあげてね!」 「ぺーろぺーろすればゆっくりできるよね? いっしょにゆっくりできるよね?」 籠の中から、生き残りの子まりさが叫ぶ。しかし、親まりさは舌を伸ばすことができな かった。もう一舐めでもしてしまったら、可愛い子供なのに、むーしゃむーしゃを我慢で きなくなってしまうから。 「あ、それ食べていいよ」 糸を引っ張って跳ねていこうとするれいむの重さに、大きくしなる竿を引き絞り、少女 は親まりさの頬を両足でしっかと挟んで腰を落とす。おしりの下で震えている親まりさを 一顧だにせず、少女は大物との格闘を楽しんでいた。 「ぷっくー! おねーしゃん! ひどいこといわないでね!」 「そうだよ! まりしゃはたべものじゃないよ!」 「あははっ、何言ってるの? ゆっくりは美味しいおまんじゅうよ、っと、重い、わね」 小さな籠の中、小さな頬をいっぱいに膨らませて不満を表明する子まりさたち。親まり さはほろほろ涙をこぼしながら、ゆっくりブレインを必死に回転させて言葉を紡ぐ。 「ちびちゃんたち、よくきくのぜ! このこはこわいおねえさんにたべられて、えいえん にゆっくりしちゃったのぜ! ぺーろぺーろしても、もうゆっくりできないのぜ!」 「ゆ゙わ゙あ゙あ゙あ゙!」 「どぼぢでえ゙え゙え゙!」 一拍遅れてゆっくり理解すると、火が点いたように一斉に泣き叫び始める子まりさ。ぶ るぶる震えて砂糖水の涙を落とす親まりさは、悲しみの中でも、せめて残りの子まりさだ けでもゆっくりさせようと続ける。 「だから、このこのぶんまでゆっぐ!」 「どっせーい!」 「ゆ゙~っ! おそらをとんでるみたい! じめんさんゆっくりしべぼっ!」 少女が一気に竿を振り抜いた。台詞の途中で踏ん張る少女のおしりを頭にめり込ませ、 親まりさは呻く。そして、まりさは見た。少女の釣りあげた、丸々膨れた大きなれいむを。 一瞬の浮遊感にきらきら笑顔を輝かせ、そのまま勢いよく地面に叩きつけられるれいむを。 そして、その下敷きになった大事な子まりさを。 「ゆ゙ぎぃ゙……」 「ゆ゙……ゆ゙あ゙……ばでぃざのぢびぢゃ……」 「ふぅ、大物ねー」 椅子まりさとほとんど同じ大きさのれいむは、目をぐるぐる模様にして痙攣していた。 れいむの半開きの口から針を取り外し、籠に放り込もうとして、少女はれいむの頬にべっ とりこびりついたあんこを不思議そうに見つめる。 「あれ、なんでこれ汚れてるのかしら……汚いなあ」 「ゆっくりしてね! ゆっくりしていってよー!」 拭きとるのも面倒と、頬の汚れたれいむを籠に放り込んで風呂敷をかけ直すと、少女は 満足げに手拭いで汗を拭う。もにんもにん暴れるまりさに座り直すと、餌籠からゆんゆん 泣き叫ぶ子まりさを掴み出すと、鼻歌混じりで釣り餌へと作り替えていく。 「ゆ゙っ! ゆ゙ぴっ! ゆ゙げぇ゙」 「おでえざんっ! おでがいじばず! ばでぃざはどうなっでもいいでずう! だがら! ぢびぢゃんだぢを! だずげであげでぐだざい゙い゙!」 自身のゆっくりに代えても大事な子を守ろうと、親まりさは身も世もなく濁った絶叫を 上げた。こんなにゆっくりできないことは、今までに一度もないことだった。お口が張り 裂けんばかりの叫びも、砂糖水の涙とよだれでぐしょぐしょの悲痛な顔も、少女の心を動 かすことはなかった。 暢気そうに小首を傾げ、少女は泣きわめく子まりさに指を触れる。うるさいお口を焼い て潰して、邪魔な髪の毛を焼き捨ててハゲまんじゅうにしたら、逃げないようにあんよを 焼いて一丁あがり。 「む゙……! む゙……!」 「ばり゙ざのいぼお゙どがあ゙あ゙あ゙!」 「ん゙む゙! む゙む゙……!!」 「あれ、出ちゃった」 深く刺しすぎて寒天の目玉を貫通した釣り針が露出しないように引き戻すと、目玉は鋭 い返しで刻まれて光を失った。お口を、髪を、あんよを焼かれた上で片目の機能も失い、 理解不能の激痛にびくびく痙攣する子まりさを茂みの向こうへ放ると、少女は親まりさに 深く腰を下ろし、大きく伸びをした。構造上背もたれがないのが少々難ありではあるが、 ゆっくりの座り心地はそれを補って余りある。 そして、この日の釣果は上々であった。 「なんだかとかいはな すいーつ さんね! ひぎぃ!」 狩りのお手伝いもできる子まりさで作った餌でありすを釣り上げ、 「むきゅっ! あれはおまんじゅうさんだわ! む゙っぎゅゔぅ゙ぅ゙!」 妹思いの優しい子まりさで作った餌でぱちゅりーを釣り上げ、 「おまんじゅうざんゆっぐりぢでだのに! わ゙がら゙な゙い゙よ゙お゙お゙!」 一番下の可愛いがられてきた子まりさで作った餌でちぇんを釣り上げた。 「大漁大漁」 やがて夕陽が山の稜線と仲良くなる頃、手拭いで額やうなじの汗を拭きながら、少女は 心地よい疲労感に目を細めた。糸を巻いて釣り竿を籠にくくりつけ、釣果でずっしり重い 籠を背負うと、中からゆっくりゆっくり賑やかな声が上がる。 「も゙っと……ゆ゙っぐり゙……ぢだがっだよ゙……」 「ん?」 大事にゆっくり育てた可愛い子たちと、今日も明日もずっと一緒にゆっくりするはずだ ったのに。椅子としての慣れない長時間勤務でおつむをおしりの形に窪ませた親まりさは、 少女を見上げることしかできなかった。夕陽の中、少女は最初に見せたときと同じ顔をし て微笑んでいた。 小さく地面を蹴り、少女は夕闇の迫る空へと身を躍らせた。妖怪が空を飛ぶことは珍し くもないが、ゆっくりまりさにお空は遠すぎた。まりさは少女の姿が見えなくなっても、 寒天の目玉が灼けつきそうなほどの夕焼け空を見上げていた。 「ぢびぢゃんは……ま゙た……つくれ゙ば……いい゙……よ゙……」 少女の投げ捨てたまりさのお帽子は、森の下生えで静かに主を待っていた。まりさはお 帽子のつばを咥えておつむに乗せた。まりさのすてきなお帽子は、昨日までと同じように、 とってもゆっくりしていた。でも、ひとりぼっちのまりさはちっともゆっくりできない。 あんなにみんなゆっくりしてたのに。ついさっきまでは一緒にゆっくりしていた、今は もうみんな永遠にゆっくりした子まりさの分まで、ゆっくりしなくてはいけないのに。 「ばでぃざ……ゆ゙っぐり゙……じだがった、だけなのに……」 さっきまでは親だったまりさは、潰れた子まりさのあんこの痕に、力なく舌を這わせる。 この上なくゆっくりできる味なのに、ちっともゆっくりできない。お目々から、お口から、 砂糖水を垂らし、ぼいんぼいんと跳ねながら、まりさは森の奥へと消えていった。森の奥 では、ひとりぼっちの巣穴がまりさを待っている。 「ただいまのぜ……ゆっくりかえったよ……」 「うー!」 「ゔわ゙あ゙あ゙あ゙! れみりゃだあああああ!」 なんと嬉しいサプライズ。ひとりぼっちでも、おうちで待っていてくれる誰かがいたな んて。まりさは死ぬほど歓迎されました。めでたしめでたし。 森に魚を求める? とか書きました。 09/07/20 書き直し このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/true_tears/pages/154.html
前truetearsVSプレデター5 真っ白く連なる雪原の道で、一人の少年が自転車を転がしている。 空からキラキラと輝く結晶が舞い、辺りの家々ははシンシンと静かに眠っていた。 と、彼の背中を眩いライトが黄色く照らす。 「あら、眞ちゃん?こんな遅くに出歩くなんてダメじゃない」 ミニバンが少年の隣まで来ると、運転席の窓から女性が顔を出した。 その容姿はまだ20代といっても通じる美貌を維持しており、妖艶とさえいえた。 「送ってあげるから上に自転車載せなさい」 言われるまでもなく、助手席から坊主頭の少年が降りてきて、 眞一郎のハンドルをとる。 「ささ、どうぞ、坊ちゃんは助手席に。後は自分がやります」 自転車というのは、転がすには容易にできてるが、実はかなり重い。 しかし、普段から力仕事をこなしてる故か、軽々とそれを持ち上げ、 荷台にスルリと載せてしまう。 「・・・ん?」 ふと、眞一郎が違和感を覚える。 どこか何かがズレたような、だが確かにひっかかりを覚える。 「どうしたの眞ちゃん?」 「何か不味かったですか坊ちゃん?」 二人が口々に尋ねるが、なにか不快なことがあるわけではない。 長いあいだ、寒空の下を彷徨ってきたのだから、 いまようやく家族と会えてとてもホッとしているのだ。 それなのに、どこか合点のいかないこの感じ。 「比呂美がいないんだけど・・・知らないかな?」 様子から察するに期待はできないが、一応聞いてみる。 「さぁ、見つからないわ。明朝まで戻らなければ警察に連絡してみましょう」 「そっか・・・」 やはり見つかっていない。が、あの母が彼女を探しにでてくれただけでも嬉しいことだ。 それにもし危ない事件に遭遇したとして、 最近の子が一晩戻らないだけで警察はすぐには動いてくれないだろうし、 自分なりの当ては散々探したのだ。ここはやはり、一度家に戻って体勢を整えたほうがいい。 「じゃ、ほら早く乗りなさい」 「うん、・・・あ」 助手席に回ろうと丁稚の横を通ったとき、さきほどの違和感に気付いた。 彼の体から母親の臭いがするのだ。 香水などの類ではなく、普段慣れしたんで意識もしない、肉親独特の香り。 「どうかしました?」 丁稚が怪訝な顔をするが、それには応えず眞一郎はしばし熟考する。 一緒の車で、一緒に動き回っていたから臭いが移った、などという冤罪裁判のような言い訳は信じない。 というより、その‘気付き’に達した時点で十中八九結論は出ていた。 「母さん・・・悪いけど、先帰っててくんない?」 当然、驚く母親。雪はどんどん積もり、気温はますます低くなっていくというのに。 「あの子をまだ探すの?じゃあ私たちと一緒にいきましょうよ」 てっきり引き止められると思っていたのに、この提案は驚いた。しかしそうもいかない。 「え~と・・・その、つまり、ちょっとまだ気になってるとこがあってさ・・・」 「じゃあ車で行きましょ?ね?」 「坊ちゃん?」 参ったな。お世辞にも口が回るタイプではない。が、天啓というべきか丁度いいひらめきが降りてきた。 「学校の友達に聞いたんだけどさ、その、ストリップ・バーで比呂美に似た子がいたとかいないとか。 で、もしかしたらって思ったんだけどやっぱりあーいうとこは、女性がいくと不味いでしょ。 俺も心細いんだけど、彼(丁稚)とだったら大丈夫かなって。 あ、もちろん入らないよ、入れないし。ただ近くの喫茶店とかで張ってたらいるかもしれないでしょ? いや、いないと思うけどね。だから、万が一分の万が一だけど、イチオー行ってみようかと。 だから母さんはこないでね」 「・・・・・・」 眞一郎の長々しい話に呆気にとられた母だったが、比呂美を大事にしている眞一郎が 彼女の名誉を傷つけるような嘘はつかないと思ったのか、渋々といった感じで了承した。 役にたたない自転車は車で持って帰ってもらい、眞一郎と丁稚は夜道を歩く。 「でもまさか・・・いるわけないですよね?」 「・・・というか、あれは全部嘘」 「・・・?え、えぇー!?」 眞一郎を清廉潔白な正直者とも評していないが、あんな弁舌があるとは思わなかった丁稚が驚く。 「ははは・・・流石坊ちゃん。物語りの才がありますね」 「いやまぁ・・・うん。それはさておき」 「え。てことはホントに色町に行きたくて?・・・しょうがないっすねぇ。じゃあ今日はとっておきの・・・」 「あ、いや・・・じゃなくて」 とっておきの何なのか気になったが、もっと気になることを片付けておきたい。 「もし間違ってたら大変失礼なんだが・・・俺の勘違いだと思うし・・・非常に言いづらいんだが」 言葉をつっかえつっかえしながら、なんとか搾り出す。今ならまだ引き返せる・・・ そう、それに言ったところで俺はまたいらぬ混乱を作るだけ・・・ 「おれ奥さんと寝てるんです」 「え?」 眞一郎が喉まで出掛かった疑問を押さえ込んだとき、丁稚の少年が心を読んだように言葉を発した。 「・・・って、言ったら信じます?」 「あ・・・いや・・・その」 言葉に詰まる眞一郎。 二人の仲を疑ったのは何も体臭だけのことではない。その服のよれ具合、汗や髪の微かな乱れ、 仕事とは別の目線の呼吸、そういった仕草がどこか親密なそれを思わせたのだ。 なにも街中をゆくカップルの交際度判定ができるわけではない。 ただ、日常ごく親しい間柄の人たちにも、今まで自分が見ていたのとは別の側面があるのでは、と思い始めたのだ。 記憶を辿れば、丁稚と母はよく一緒にいる姿が浮かぶ。 それほど親しいとも思っていなかったが、逆にそんな素振りもないのに妙に連携がとれているというか。 子の贔屓目もあるが、同世代の親に比べて、眞一郎の母はとびぬけて美しい。 これは授業参観なり、出入りする業者たちの密やかな話からも確信しているし、内心自慢でさえあった。 が、この丁稚は我が家と近しい付き合いをしてるとはいえ、そんな美人妻に対してなんら青い性の欠片も見せないのだ。 淡白といえばそれまでだが。 ただその推理は半端としても、車内の2人の雰囲気が若干怪しかったのが決め手だ。 以前の自分ならそんなサインは、朴念仁のように見過ごしたろうが、 愛子の痴態を見たあとだと、致した直後の男女の気まずさのようなものが、読み取れるようになっていた。 その代償は大きかったが。 「信じるよ、というかそう思ったんだし」 眞一郎は平静にいった。内心、そう穏やかでもないのだが、どこか諦めてる節があったのもある。 ああ、またオレの知らないとこであった話か、という諦めが。 「驚きました」 「ん?何が」 「普通は殴ったり、怒鳴ったり、怒ったり、誤魔化したりするかと思って。・・・お父さんに似てるんですね、やっぱり」 父に似ている。そういわれるのは少し嬉しい。 顔は母に似てるとたまにいわれるが、からかわれているようで不遜だったからか。 「実はちょっとカルチャーショックがあって。しかもそれで失敗したせいかな。どうすればいいのか分からないんだ」 眞一郎の困ったような物言いに丁稚も少し戸惑う。何か計算があって告白したわけではない。 ただ、疑われた以上、下手に勘繰られるよりは自分が罪を引っ被るほうに仕向けられれば、と思っただけなのに。 「オレが知らなかっただけなら、知ったところで、 それは今までとなにも変わってないってことだもんな」 「坊ちゃん・・・」 「母さんが浮気してるなんてかーなーり、ショックさ・・・でも、だからって」 みんな大切なひとたちだ。比呂美や乃絵、愛ちゃんや三代吉もそうだったのに。 でもあのバスケットマンは例外だな。オレから何もかも奪いやがってからに。 まぁでも、それがあいつの欲してるもので、得ようと努力してるなら譲ってもいい。比呂美も乃絵も。 「そんなことで俺はいちいち変わりたくない」 「あ、あの坊ちゃん、なんかヤケになってません・・・?」 青臭かった眞一郎があまりにクールになってしまったので気味悪くなる丁稚。 「オレには他人の恋路にわけいって止めたり指南したり、なんてとんと縁がないし、素質も無い そんなやつが端から勝手気ままに何かいってどうなる。黙るのだって言葉のうちだ」 「坊ちゃんは何もできないひとじゃないっす」 「もちろん。でも、オレにはせいぜいこの穏やかな生活を守れるよう精進するのが限界で、 それにおれ自身、あくせく縛られて愚痴たれるのが割と好きなんだろう」 「愚痴るのがいいんすか?」 「いいんだ。いっちゃなんだが、母さんや比呂美は、きっと面倒ごとを愛してるんだろう、 そうと知らずゆえにか。 オレにとっては面倒は面倒でしかない。うまく収めるなんてできない。やっても掻きまわすだけだ」 「はは・・・まぁちょっとそうかも・・・」 「オレはオレの考える分かりやすい日常を見て、過ごして、守って、それが全部だ」 そこまでいって、父さんは丁稚と母さんがデキてるのを知ってるのだと気付いた。 丁稚と母さんはうまく隠したつもりだろうけど、全部知ってて黙ってる。 責めるような目つきも態度もせず、家族と部下を真摯に愛して、落ち着いた生活を守り続ける。 それが自分にあった生き方なんだ、というその考えはパズルの最後のピースがハマるようにしっくりときた。 そのとき、目を焼くような閃光と、地を揺るがす轟音が2人に向かってきた。 母さんが戻ってきたのかと思ったが、それは運送用の大型トラックだった。 キイィィィィィーーーーッッ! 「眞一郎!」 「乃絵・・・?」 トラックが道路の真ん中で止まると、ドアからなんと石動乃絵が出てきた。それも運転席側からだ。 厚手のコートと、右腕になにかおもちゃのような機械をつけているが変人だから気にしない。 「おまえ大型免許なんて持ってたのか?」 「そんなのいいから、早く乗って!湯浅比呂美の危機よ!」 女子高生が、雪道の無免許運転、恐れ知らずと責めるべきか、大した才能と褒めるべきか。 しかし、その顔には一点の悪ふざけのなく、真剣の一色だ。 「坊ちゃん?奥さん呼びますか?というか呼びましょう」 「だめよ!下手に動いたら殺されるわよ!」 「へ?な、なんすか?」 女子高生が‘殺される’なんていっても漫画も真似にしか見えない。だが眞一郎はそれを信じた。 「いったい何があったんだ乃絵?比呂美を知ってるのか?」 「いーかーらっ!早く乗っててばぁ!もう手遅れかも知れないのに! お兄ちゃんがあの女を殺すかもしれないんだってばぁ!」 「な、なんかヤバイ事件ですかね?警察行きましょう?」 丁稚の提案には応えず、眞一郎はトラックの助手席に向かう。 「母さんにはストリップ見てたって、伝えてくれ!」 「ちょっと?ストリップ見に行く気だったの?」 乃絵が頬を膨らませて食いかかる。 「あー、そういえばいいとこあるって言ってたなぁ・・・。すまん、説明だけしてくれないか?」 丁稚の台詞を思い出して、逡巡する眞一郎。露骨に嫌悪の顔色をする乃絵。 「みないとどうせ信じないわ」 「おまえがいうかね、そんな人並みな解説を。いいから話せよ、全部信じるから」 どこか落ち着いた眞一郎に妙な違和感を覚える乃絵だが、 いわねば動かないようなのでここは折れる。 「どこから言ったらいいのか・・・」 信じるというからには、嘘八百並べようかとも思ったが、一分一秒も惜しいのでなくなく真面目に徹す 「プレデターっていう宇宙人、こいつらは狩りをすることが大好きなモンスターなんだけどね。 そいつが今、ユタニっていう会社、ほらたまに聞くあの有名なやつの。 そのプレデターとユタニの秘密軍隊が今、あっちの山の向うで戦争やってんのよ。 あ、プレデターは一人なんだけど。 で、仲間のプレデターが武器を奪われたくないから、助けにきたんだけど、 掟がどーやらかーやかいって、いきなり家に押しかけてきて。 お兄ちゃんに確かシンビオート?黒くて気持ち悪いネバネバの宇宙生物を合体させて、 それはプレデターじゃないんだけど。 お兄ちゃんはハイになって、仮面ライダーの真似するし。 あ、そうしないと私のコレ(といって腕のガントレットをかざす)、 が爆発するの。無理にとっても腕を切り落としても爆発するんだって。分かった?」 矢継ぎ早に捲くし立てる乃絵。傍で聞き耳を立てていた丁稚は呆れていたが、 眞一郎は内容をじっくり租借する。 「それで、比呂美はいつ出てくるんだ?」 思い出したようにハッとする乃絵。 「そう!プロフェッサー?お兄ちゃんを改造したプレデターなんだけど、そいつが見せてくれた映像に湯浅比呂美が映ってたの」 その言葉には強く反応する眞一郎。 「そこに偶然居合わせて、巻き込まれたってことか?」 「えっと、切れ切れでよくは分からないけど最初はそんな感じだった。 でも、プロフェッサーがいうには、なんかすごく仲良いんじゃないかって。 プレデターって種族は平気で人殺すくせして、友情とかを感じると凄く大事にするそうで、今一緒に闘ってるらしいの」 「比呂美VSプレデターってことか?」 「じゃなくて、比呂美&プレデターみたいな。いや、一緒には闘ってないんだけど、一緒にいるのよ今」 「じゃあアニキにそう言えばいいだろ。倒すのは比呂美じゃないんだし」 その言葉には頷きつつ、悩む乃絵。 「そうなんだけど・・・お兄ちゃんもプレデターになっちゃうかもしれないの」 暗闇を覗くものは注意しなければならない。何故ならば、暗闇もまたこちらを覗いているのだから、だっけか。 「湯浅比呂美がプレデターの仲間になったら、2人とも殺しちゃうよ、きっと」 なんか既に比呂美は、平気で人殺して喜ぶ怪物の仲間として話が進んでる気がするが・・・。 「分かった?信じる?信じなくていいから早く乗って」 「信じるよ」 眞一郎の言葉に目を丸くする乃絵と丁稚。その言葉は冗談めいた雰囲気は一切無く、清らかに真っ直ぐだった。 「じゃあ・・・!」 「だが断る」 「え」 一瞬、ノリ突っ込みかネタかと思ったが、車体から離れる眞一郎に乃絵は慌てる。 「ちょ、ちょっと!だから信じなくていいからっ」 「信じる。だから行かないんだ」 どういうことだ。湯浅比呂美の危機とあらば、色々厄介ごとを起こす彼が、なんか迷いもなく断ってきてるんだが。 「分からないの!?どうなってもいいの!?命の危機なの!」 必死に訴えるが、どこまでも眞一郎の顔は冷静そのものだ。 「分かるし、そりゃどうにかせにゃ、な事態だが俺には何もできない」 「え?ちょ、ちょっと坊ちゃん?行ったほうがいいですよ!」 乃絵の話は信じないが、緊迫した雰囲気に偽りはない。いま、ついていくべきだとは丁稚も思う。 「いや、俺がいってもまた困らせるだけだよ」 「んな弱気なっ・・・!」 「弱気じゃない。分かるんだ。俺に比呂美は救えない、まして4番など論外」 乃絵がようやく理解したように、重く哀しく彼を見つめる。 「眞一郎。いま行かないと、見つからないよ・・・?」 「もう見つかったよ。比呂美は御淑やかで人気者で綺麗な幼馴染み。だから俺は家で待ってる」 「そんな女いないじゃない・・・そんな女じゃないって知ってるでしょ!!」 乃絵の激昂も眞一郎は受け流す。それは馬鹿にするでも揶揄するでもなく、ただ淡々と自分の考えを述べているだけだ。 「俺には比呂美を助けられないんだ。 でも帰ってきたら、血で汚れたアイツと今までと変わらずに過ごしたいと思ってる」 「いま、必要なのは待つことじゃない!動くことよ!」 「俺は待つしかできない。動いても大事なものを置き去りにして、取りに行ったものだってあとで捨てちまう」 「違う・・・そんなの、眞一郎じゃない・・・雷轟丸じゃないよ・・・」 乃絵の目じりに熱いものがこみ上げる。そんな気がしたが、そこからは何も流れなかった。 悔しい。とても悔しかった。 裏切られたのでも、見捨てられたのでもない。 眞一郎は籠の中を選んだのだ。翼はいらない、と決めたのだ。 湯浅比呂美が好きだ、といってくれたほうがずっとずっとマシだった。 そんな風に思うときが来るなんで思わなかった。 飛ぶことを諦めたのでも、逃げたのでもない。そもそも飛ぶことに興味がないのだ、眞一郎は。 (バッチコイ!) あのとき、地べたで自分を受け止めてくれた瞳はもう見えない。また、孤独になってしまった。 「分かってくれたか、乃絵?」 乃絵は応えず、助手席のドアを閉じると、ハンドルを回し、強引に元きたコースに戻っていく。 「いいんすか?」 あれほど大きかったトラックが、今は吹雪に包まれ、視界の遠く向うに消えていった。 「よくもないんだが・・・これが最善だよ」 哀しげに眞一郎が呟くと、つま先の方向を変える。 「で、さっきのとっておきだけどさ・・・」 「こんなとこで宇宙人を引っ掛けてるとは思わなかったぜ、流石富山の好色小町」 ヴェノム=石動純が地面に半分のめり込んだアームスーツの上から、舌を伸ばして比呂美に問いかける。 「そんなコスプレしてるひとよりはマシだと思うけど」 と強がったものの、内心はとびつきたい程嬉しかった。 疑問はつきないが、この状況で知った人間が助けに来てくれるとほど嬉しいこともない。 4番は伊達ではないということか。 「ははっ!なかなかイカした恰好だろ、ってうぉわっ!?」 足元の強化兵器がジャンプするように立ち上がると、純の片足を掴んで真上に放り投げた。 花火のように垂直に上昇して、その影はたちまち小さな黒点になる。 「砕けて燃えちまいなぁ!」 続けてアームスーツが背から煙を上げて空き缶サイズの弾頭を3発打ち出すと、 それが美しい放物線を描いて、鳥のように純目がけて飛んでくる。 一発でも喰らえば大気の塵となって富山の空と同化してしまうだろう。 「純君っ!」 比呂美が咄嗟に名前を叫ぶ。 「やぁばいっ!!」 空中で体を絞るように撓って最初の一発を紙一重でかわし、同時に両手首から黒い糸を放出した。 それで2発目と3発目を縛り上げてぶつけ、一編に爆発させると、ターンして背後の天空から一発目が戻ってきた。 超感覚─スパイダーセンス─で察知し、振り返って弾丸のように固めた糸を高速発射してそれも爆発させる。 「近すぎっ!!」 しかし爆風の衝撃で叩かれて、純の体は紙のように吹き飛ばされ、地面に埃を巻き上げて落下した。 「うわぃ!?」 慌てて踵を返した比呂美の鼻先に、後方にいたはずのアームスーツが降り立って視界を埋めた。 「ただの子どもにしか見えないが・・・あの化け物たちを惹きつける何かがあるのか?」 彼女の胴体をまるまる掴めそうな手の平が迫る。 「あ・・・ああぁ・・・う」 そのパワーとスピードを目の当たりにした比呂美は無抵抗しか最善の選択が浮かばない。 「ヴェノム・ウェブスロー!!」 そのとき、つんざくようなバイクのエンジン音が走ってきた。 体中に鉄や石の破片が突き刺さったままの黒い筋肉、赤い口の怪物純ヴェノムだ。 寄生体の一部を分離させて槍の形にし、それをアームスーツに撃ちながら向かってくる。 「効かん!!」 蚊が当たる程度にしか感じない鎧は、さらりと槍を受け、二の腕からグレネード弾を発射してくる。 「おれ様も効かん(当たらなければ)!」 純ヴェノムは雨粒を避けるような繊細なハンドル捌きでそれを潜り抜けると、 外れた弾頭が起こす爆炎を背に、天空に向かって高い稜線を描いてジャンプした。 「ヴェノム・トルネェエドッ!」 「ジャンプするだけか?」 上空の純に注意を惹かれる強化外骨格。 しかし、彼の腕から伸びた蜘蛛糸はバイクの車体に結ばれていて、振り子のようにその鉄の塊がアームスーツへ叩き込まれた。 「フン」 しかしアームスーツの腕がドリルのように回転すると、竜巻さながらのパンチをそれに打ち込む。 クレーンのように飛んできたバイクは中央から真っ二つに割れ、糸伝いに衝撃を受けたヴェノムはまた吹き飛ばされた。 それでも大地にペシャリと叩きつけられる寸前、猫のように身を返してからくも着地する。 「他愛ないわ」 ドウッドウゥッ! そのとき、遥か離れた鉄塔の真ん中辺りから、ぶら下がったプレデターがプラズマキャノンを撃ち込んだ。 アームスーツのセンサーは一瞬で干渉波クローを展開して、電磁バリアーで光線を綺麗さっぱり消滅させてしまう。 「まだまだぁっ!」 ビームに注意が及んだその短い隙に、大地を滑るように駆けてきたヴェノムがマシンの太い足にスライディングをかまして、 巨大なボディを大地になぎ倒すことには成功した。 そのとき、プレデターやヴェノムさえ予期しないほうから攻撃が追加された。 「おおおあああぁぁぁっっっ!!」 その隙に比呂美が純の放った寄生体を固めた槍を拾って、背の低くなったマシンに駆け寄る。 無論、彼女の腕力では、その強靭な槍を以ってしても、頑強な装甲を貫けるわけがない。 が、そこから生えた電磁フィールドを作り出す幾本ものアンテナのひとつ。その根元に、ズブリと黒い槍を突き刺す。 ドグォオンッ!! 「づぁああ!!?」 プレデターのプラズマ砲を防いでいたシールドのバランスが崩れ、 コントロールを失った熱エネルギーが暴れて、丸太のように太いアームスーツの右腕を根元から千切れ飛ばした。 本体から切り離され、大地に投げ出された腕は、ミミズのようにのたうち回り、獲物を求めてあさっての方向を引っ掻く。 「ひぅっ!!?」 しかし、その瞬間比呂美はパイロットの放つ、視線だけで殺せるような凍る憎しみを装甲ごしに受けた。 「おっと・・・って!」 触れただけでミキサーのように獲物を分解する腕をヴェノムがよけてる隙に、 胴体部分から蟻の足のように生えた2本の腕、パイロット自身の腕が比呂美の顔を掴んだ。 「ふぐっ!」 錠を噛まされたようにがっちりと締めてくる腕を外そうと、もがく比呂美。 プレデターも下手にキャノン砲を撃てば彼女に当たるため、照準を定めようとして撃ちあぐねる。 「もらっていくぞ、この女」 ロケットパックがオレンジ色の炎を輝かせ、空気を震わす排気音を通して、 アームスーツの巨体がふわりと宙に舞い上がる。 「ふ、ふぐぅーーっっ!!」 ヴェノムもプレデターも空は飛べない。逃げの一手をかまされたら防ぐ手は無い。 「石動ヴェノム・ファングゥ!!」 が、背後から跳びあがった黒く巨大な牙を揃えた口が鰐のようにガブリと喰いついて、強化外骨格を逃さない。 「石動ウェブ・クラッシュ!!」 そしてヴェノムの全身を覆う寄生体を限界まで膨張させ、 自らを巨大な網に変形させてアームスーツの全身をグルグルに包み込み、空中で拘束してしまう。 バリバリバリバリバリィッ!! アームスーツが装甲表面から高圧電流を放出して、ヴェノムを引き剥がそうとする。 「うえええっ、ぐぉおおっがが・・・!」 電気には耐性のあるシンビオートだが、あまりの熱にびっくりして、元の人型に戻ってしまうヴェノム。 それでも、その間に比呂美をパイロットの腕から引き剥がして、感電し炭の塊になるのを防ぐのは間に合った。 「きゃぁあっっ!」 落ちればぺしゃんこになってしまうという、高度に対する原始的恐怖で悲鳴を上げた比呂美だが、 美青年の面影がない純の首にしがみつくだけの冷静さはあった。 が、アームスーツは蜘蛛のように張り付く純から、比呂美を狙って手を伸ばしてくる。 「これはてめぇの女じゃねぇぇええっっっ!!」 ヴェノムがマシンの顔面に膝蹴りを刺すと、 右手首から蜘蛛糸を発射してアームスーツの胴体を縛りあげる。 さらに遠く鉄塔にいるプレデターに向かって自身と繋ぐように左手首からも蜘蛛糸を発射すると、 その怪物が横たわっている鉄柱へ幾重にも巻きつけた。 プレデターと純の視線だけが交わされ、生涯を寄り添った夫婦のように思考が通じ合う。 「死んでも振り落とされるなよ比呂美・・・・・・きばれマザーファッカアアッ!」 「カシャァアオォオエエエエエッッ!!」 プレデターの豪腕が柱に巻かれた蜘蛛糸をグイと掴むと、それを渾身の力で引っ張った。 プレデターの怪力がブラックホールのように鉄塔へアームスーツを吸い寄せられる。 純も糸が切れないよう、全身の筋肉の隅々まで力を漲らせて、寄生体と一体化する。 「俺の妹は富山一スウィイングウウウウウウッッ!!」 プレデターとヴェノムのパワーが合わさって、蜘蛛糸はバネのように撓んで収縮する。 「ううううううううううううううっっ!!!???」 比呂美は自分が回りすぎてバターになってしまうのではないかと考えた。 まるで洗濯機の中にいるような、この勢いなら自分の残像が見れるのではないかとさえ思った。 ジェットコースターのような振り回される遠心力で、純の首から引き剥がされてしまいそうだったが、 ヴェノムの首周辺の寄生体がガムのように彼女の腕をくっつけていたので助かっていた。 アームスーツは高い高い鉄塔の中間までその周辺をグルグルと回転しながら引き寄せられていく。 「キシャァアッッツ!!」 どちらからともなく合図の発した奇声。 蟻地獄のように鉄塔に向かっていくアームスーツがぶつかる直前に、 純の黒いボディがその身を離れて、宙に飛んだ。比呂美もその腕に抱えて。 「待たせたな・・・っておまえか」 一瞬、体にしがみついて腕に抱く感触から、妹を思い出した純だが、比呂美の顔を見て心底うんざりする。 一方、不覚にも声がよく聞こえない比呂美は、ヴェノムの裂けた赤い口と、牙のような白い目に、 その真っ黒い筋肉にお姫様だっこされて少し胸が高鳴ってしまった。 ゴガァラガアアンンッッ!! 耐震強度の保障された鉄骨が曲がるほどの衝撃で、アームスーツのボディが叩きつけられ、 鉄塔が貧乏ゆすりのようにブルブルビリビリと震動する。 この連携攻撃には強化外骨格も相当なダメージを受けて、動きが固まる。 つづく truetearsVSプレデター7
https://w.atwiki.jp/p-broken-in/pages/53.html
太陽が昇る前に私は目を覚ます。 太陽神トナティウに夜の暗闇を打ち破り世界に光をもたらした事を感謝するためだ。 そしてその時トナティウから力を貰い、右目で部族の未来を見なくてはならない。それが神官である私の務めだ。 今朝も皆が起き出す前に私は起きた。まだ隣で寝ている夫と息子を羽で撫でてから祈りの丘へと登る。 祈りの丘は人間で言う所のズイタウンに近い場所にある。かつてはそんな所に街など無かったのだが、私が小さい頃に最初の家が建った。人間という存在が珍しく、何度か見に行った事を覚えている。 その頃はうまく住み分けが出来ていたのだが、最近は人間が増えたようで街はどんどん大きくなっていた。そしてあろう事か牧場を大きくするために祈りの丘を切り崩そうとまでし始めたのだ。 勿論私達は人間が祈りの丘を穢さないように抵抗した。毎朝私が未来を覗くのもそのためだ。人間がどのような時間にどのような機械に乗ってどのようなルートで来るのかを知り、先回りして阻止するのである。 私が祈りの丘の祭壇に到着した頃には空が白み始めていた。木の枝で組んだ祭壇に手早くトナティウへの供物を用意すると、私は右目を凝らしいつでも未来を覗けるように準備する。 太陽光が稜線を越えて私の目に届いた。 夜の神テスカトリポカを見事に打ち倒した事を私は称える。そして未来を覗く力を分けて貰えるよう懇願した。 トナティウは捧げ物を気にいったようで、今日も力を分ける事に同意したらしい。私の右目に澄んだ空と太陽以外の光景が広がる。 赤。血の赤。 いきなり眼前に広がったそれに私は小さく声をあげてしまった。映像が消えかけたので、慌てて精神を集中させる。 そして知った。人間が総力戦で来る事を。 『集落が……!』 私は未来を覗かせてくれた事をトナティウに感謝もせずに集落へと飛び立った。 それがトナティウの怒りを買わなかったかもしれない。しかし私は集落に残してきた家族の死を見せ付けられ、それを考える事が出来なかったのだ。 私が村に着いた時にはもう手遅れだった。 木で編んだ巣は壊され、集落の者は捕まえられるか――撃ち殺されていた。 『誰かっ! 誰か生きている者は!?』 私は必死にテレパシーで呼び掛ける。崩れた巣の枝を払い、下敷きになっている者を探した。 だが残されているのは死体ばかりだった。未来を知り、穏やかに暮らしていた平和の民はもう存在していなかった。 私は立ち尽くして泣いた。涙が枯れ果て目が乾いてこようとも心の中で泣き続けた。 夫と息子の死体が見付からなかったのが唯一の救いだった。逃げたのか捕まったのかは分からないが、とにかくまだ生きているはずだ。 だが……私はどうすれば? 1匹だけで生きて行く自信など無い。集落の者からの貢物で身を立てていたのだ。そんな者が自分で獲物を取れる程自然は甘くは無いだろう。 途方に暮れて立ち尽くす。傍から見ればさっきまでとの違いは分からないだろうが。 その時だ、蹄の音が聞こえてきたのは。 「Yee-HAW!! 騎兵隊の到着だ! 赤肌の野蛮人はどこにいる!? 狩りの時間だぜ!!」 その男はギャロップに乗り集落に突進してきた。ズイタウンにうろついている人間の御多分に洩れずルンパッパのような格好をしている。 「……ありゃ、乗り遅れたようだな。チクショーダックハントに参加したかったのによぉ! 俺のウィンチェスターとSAAが火を吹く貴重なチャンスが!」 男は肩から下げた銃を手に取り八つ当たりするように発砲する。 その轟音でようやく私は気付いた。コイツは憎き仇だと。 「大体こんな早朝からやらなくてもよぉ。なんだ、俺が朝弱い事への当てつけか? そうなのか? 怒っちゃうぞ? おっ?」 ブツブツ呟いていた男が木が擦れる音に振り返り、そして私と……男に尖った方を向けた数多の枝に気付く。巣の枝を全てサイコキネシスでかき集め、矢の代わりにしたのだ。 「……いるじゃん。活きのいいのが」 『部族の仇……ここで取らして貰う』 舌舐めずりしながらモンスターボールを取り出す男にテレパシーで宣戦すると、私は枝を最高速で打ち出した。 幾らギャロップでも避けれない程の速度と密度で矢は押し寄せる。だが男はニヤけ顔を崩さずにモンスターボールを放った。 「ハニー、お・仕・事」 モンスターボールから発せられた閃光で一瞬男が見えなくなる。その間に矢は男のいる場所を通過し、後ろの木々に次々と刺さった。 やったか、と私は思ったのだが、 『マスター、いい加減土壇場でアタシを出すのを止めて下さい』 男の突き刺さるはずだった矢は空中で静止していた。寸前に出されたポケモン、サーナイトによって止められたらしい。 「おまっ! 来る時決めたじゃん! 今日はボニー&クライドで行くってさ! マスターじゃなくてダーリンって……」 『あまり知りもしない癖に何言ってるんですか。大体ボニー&クライドって禁酒法時代の人じゃないですか。服装とミスマッチです』 唐突に出された事にサーナイトは怒っているらしい。私を無視して男と口論し始めた。 私はこの隙に逃げ出す事を決めた。技を1発放てば相手の力量くらい読める。悔しいが私ではあのサーナイトには勝てない。 私が空に飛び立つと男が声を上げた。 「おっ! やっこさん、鴨役になってくれるようだぜ! よーしダックハントだ!」 男は銃を構えて私を狙った。みらいよちを使って避けようとしたが、どうみても銃口がこちらを向いているようには見えないので、使うまで無いだろう。 下方で火の咆哮が聞こえた。弾は私から逸れ、明後日の方向に飛んでいく。 男と私の距離はどんどん広くなり、銃声も微かに木霊するだけとなった。 ひとまず安心かなと私が息を吐く。 無事に逃げ出す事は出来た。しかしこれからどこに行けば…… 『あがっ……!?』 そこまで考えた所で、脇腹から火が出た。翼が力を失い、揚力を得る事が適わなくなる。 体を抱えてうずくまりたい衝動を必死で抑えながら滑空し、どうにか大したダメージを負わずに不時着する事に成功した。 『カフッ……う、撃た、れた?』 脇腹を見ると鮮血が流れ出ている。寒気がしてきたのに身を焦がすような痛みが私を襲った。 どうにか止血しようと翼で押さえるのだがそれも叶わず、血はどんどん地面に吸い込まれていく。 ここで死ぬのか、私は暗くなる意識でそう考えた。家族を思うと胸が痛むが、これも運命かと受け入れる。 最後に覚えているのは、段々と近付いてくるあの忌まわしい蹄の音だった。 「おい、起きろ」 『うっ……?』 顔を叩かれ私は目を覚ました。 目の前いっぱいにあの男の顔が広がる。 すかさず私はくちばしで男をつついた。まだ本調子ではなかったので男の脳漿は拝めなかったが。 ぐわぁあと転げまわる男を眺めている内に意識がはっきりしてきた。 どうやら私はどこかの部屋に監禁されているらしい。無駄に広い無機質な部屋だ。光源はあまり多くは無く、全体的に薄暗い。 私はというと部屋の中央に設置された十字架に翼を広げさせられて括り付けられている。外そうともがいてみたがビクともしなかった。 体を確認してみると不時着時の擦り傷や脇腹の銃創は消えている。しかしそれと一緒に念力あサイコキネシスの力も消えているのを感じた。 私がため息を吐いたのと同時に男が立ち上がた。 「おいこのFuck’nインディアンのコスプレ鳥!! テメェ自分の立場分かってんのか!! そのボケーとした顔少しはシャキッっとさせてやらぁああああああ!!!?」 男が殴り掛かってきたのでその軌道上にくちばしを持っていった。私はそれ以外に行動しなかったが、それなりに尖ったくちばしを全力で殴り付けたので男の拳から血が噴き出る。 「いって、いってっぇぇぇぇえええ!! こんのお糞ったれぶっ殺して……!」 『何やってるんですかマスター……』 サーナイトがどこからともなく現われた。彼女は男に近寄るとテキパキと応急処置を行う。 『このネイティオは殺してはいけませんって雇い主から言われてるじゃないですか。破ると罰金ですよ? 清貧なんてアタシはゴメンですからね』 「知るかっ! この生意気なポケモンは今すぐ殺しゅぅうぅ……」 サーナイトが男の首筋を掴むと最後まで言い終わらずに気絶した。 『マスター、話がこじれそうなので少し寝てて下さい』 落した後にサーナイトがそう言った。そしてこちらに顔を向けると近付いてくる。 『さてと……初めまして、アタシは……』 『お前の名前など聞く意味は無い』 挨拶してきたサーナイトに私が挑発的に言い返すと、サーナイトはクックッと笑いだした。 『言えてるわ。名前なんて意味は無いわよね。じゃあ簡単に貴女の状況説明しよっか……女の子で合ってるわよね?』 性別を聞いてきたが返事をする義理は無い。顔を背ける私を気にせずサーナイトは続けた。 『アタシ達はあるクライアントに依頼されたの。こちらの待ち伏せをして襲いかかってくるネイティオを捕まえろってね。どうも貴女のみらいよち能力に興味があるみたい。手元に置いておきたいんだけど、貴女達って重機相手に渡り合っていたでしょ? 相当危険視されてるわよ。どうも人間に懐く懐かないの次元じゃないようだし』 そういってサーナイトは男を一瞥した。 『てな訳でアタシ達の出番。ポケモンの調教業をやっております♪ どんな凶悪ポケモンでもアタシ達に掛かればイチコロ! 調教成功率100%! 以後お見知りおきを……嫌でも、だけどね』 『それなら私が最初の失敗例になってやる』 私が鼻で笑うとサーナイトもニヤけた。 『これはマスターが殴りたくなる理由も分かるわ~。まぁ最初はどのポケモンもそう考えるんだけどね。でも……』 サーナイトが密着してくる。私はその頭をつつこうとしたが、上手く死角に入られてしまった。 『何を……うっ!?』 サーナイトは私の体を撫でまわすと首筋を舌を這わせる。悪寒が背筋を走り、私はあらん限りの力で暴れた。 『あはは、このくらいでその反応するなら成功は確実ね。顔に似合わず可愛いじゃない』 パッと私から離れたサーナイトがそう言ってくる。私は今までに感じた事の無い程の屈辱と羞恥心で顔を赤くしてしまった。 『まぁ本格的な調教は明日からだから今日はゆっくり休んで。アタシも貴女と遊ぶ事を楽しみにしてるわ。じゃね♪』 サーナイトは言い終わると男の襟首を掴みながらテレポートする。部屋には私以外には何もいなくなり、心を侵してくる静寂と一緒に私は取り残された。 目を覚ました。いつもの習慣で空を見上げるが蛍光灯が光るのみで星は見える訳がなかった。 体内時計ではそろそろ日の出。だがそれを確かめる術は私にはない。 やる事が無いので翼に力を入れてみた。何度かもがいてみたが、やはり拘束が解ける気配はない。 諦めて状況を打開できるチャンスが訪れる事をじっと待つ事にした。 私の体内時計で太陽が天頂に昇る頃に昨日の男とサーナイトがテレポートで現われた。どうやらこの部屋には扉という物が無く、移動はテレポートのみで行っているらしい。 「おーおー糞鳥! いい気味だなオイッ! この暇さに少しは堪えたかっ! どうだ俺の戦略は!」 男が何やら喚いたが無視する。私達ネイティオはそもそもほとんど動かないので、今の仕打ちもいつも通りの事と言えばいつも通りだ。堪える訳が無い。 『……マスター、単に寝坊したのをそんな風に誤魔化すと逆に恥ずかしいです』 「う、うるさい! 昨日牧場主や土方の連中と記念の飲み会行ってたんだから仕方ねーだろ! ようやくあの忌々しい丘を切り崩せるからな。全く手間掛けさせやがって」 『うぐッ!?』 男が腹の辺りを蹴り上げてくる。私は少しだけ顔を歪めてしまったが、直ぐに元の表情に戻す。 「……つまんねー。つまんねーなコレ。まだ使えないからお手軽コースしかできねーしよ。お前に任せるわ」 『もうハニーって呼ばないんですか?』 「それも飽きた。戻って寝る。とりあえず俺が楽しめるようにしとけ」 『了解しました。おやすみなさい』 サーナイトはそう言うと男をテレポートさせた。 『じゃ、始めましょうか。ポケモン同士、仲良くしましょ?』 その言葉も私は無視する。サーナイトはその反応が気に入ったようでニヤニヤ笑った。 『やっぱ調教するならこうじゃないとね♪ それじゃあまずは……』 サーナイトの横に台が現われた。その上には沢山の得体のしれない器具が並んでいる。私には用途が皆目見当も付かなかった。 『あら、ディルドーやバイブ見ても結構冷静ね。勘のいいポケモンならこれで大騒ぎするのに』 キョトンとしている私を見てサーナイトが呟く。そして合点がいったようだ。 『あ、直立してるから忘れてたけどアナタ鳥ポケモンだったわね! そりゃ使い方分からないか!』 そうかそうかと頷きながらサーナイトは台からある物を取り出す。 効果は分からないがどのような物かは私にも分かった。 『少し身を固くしたわね? そして警戒心の中にちょっとだけ混じる恐怖……あぁやっぱりこの感覚はさいっこうっ! 心を読む力ってこういう時のためのものよね』 サーナイトは注射器を手にしていた。一度も打たれた事は無いが先端の針を見れば虫ポケモンが抵抗する時に出す毒針のような物だと判断出来る。 『そう、あの気持ち悪い虫達がどく状態にしたりねむり状態にしてくるヤツよ。まぁ一番近い状態は……メロメロかな?』 私の心を読んでサーナイトが説明した。注射器の針先を叩いて液を滴らせる。 『さぁアナタの旦那さんとのあつ~い夜を思い出させてあげる』 サーナイトが一切挙動せずに私の首筋に注射器を当てた。不意打ち過ぎて反応する事が出来ない。 『つっ……』 そして針が血管に侵入した。 痛いというよりも冷たいという感覚が首筋から昇ってくる。血管に直接打ちこまれた液体が頭に回ってくるのを感じた。 すぐにサーナイトをつつこうとしたがその前に離れられる。 『ガッツあるわねー。いい加減諦めたらいいのに。まぁそうじゃないと面白くないけどね。で、どう? 感想は』 サーナイトが何を聞いているのか分からなかった。こう離れられてしまっては何も出来ない。私はまた元のように無表情に戻り、じっと無視する事に決めた。 ……おかしい。 何故か体が熱い。体全体が言い様の無い焦燥感に包まれじっとしている事ができなくなった。思わず足をもじもじさせてしまい、それを止める事も出来ない。 『……何をした』 『あ、ようやく会話する気になったわね。まずはステップ1終了♪ じゃあ問題! 今の感覚は何回か経験した事があります。何でしょう? ヒント:毎年春に来るものです』 春に来てメロメロ状態に似ている状態…… 『無理矢理……発情させたのか』 『ピンポン。人間って凄いわよね。こんな下らない物を平気で作っちゃうんだから……苦しい?』 サーナイトの問いを無視したが、正直なところ少し苦しかった。焦燥感はいつの間にか倦怠感に形を変えて肥大化し、鼓動を無意味に高めている。 『う……げほっ……』 いつの間にか私は息を荒げていた。こんな感覚は普通の発情じゃない。普通は相手を求める欲求だけだが、これは……何かが、違う。 だが何がどう違うのかが分からない。そう思っている内にも体が火照り、異から内容物がこみ上げてくる。それをどうにか止めようと思ったが、体は一向に言う事を聞かなかった。 『が……げぇっ……!』 私は吐き戻してしまった。中に何も入って無かったので胃液しか出てこなかったが。 息が出来ない。呼吸は早くなったのに苦しかった。いくら吸っても体に酸素が行き渡らない。 暴れてもどうにもならないのに体が痙攣した。視界がどんどん暗くなる。 意識が無くなる寸前に、また私の首筋から何かが頭に駆け昇ってくるのを感じた。 冷たいそれが心臓と頭を冷やし、徐々に私は落ち着いてくる。 『はぁ……はぁ……ごほっ……』 私が息を荒げながらながら睨みつけるとサーナイトが謝ってくる。 『ごっめーん! 鳥ポケって交尾のやり方違うの忘れてた。雄にペニス付いてないもんねぇ。媚薬の成分そのままじゃ拒否反応起こるのかも。業務レポートに書かないとね』 『……絶対に……殺して、やる』 『あ~、謝ったのにその言い草? ならこっちにも考えがあるもんね! ここでバイブ登場!』 私が殺意を向けると、段々と変わってきた口調でサーナイトがそう言った。そして今度は台からサボテンのような物を取り出す。スイッチを入れるとそれはヴヴヴと音を立てながら回転し始めた。 『さ~あ覚悟しなさ~い?』 『何だそれは』 そう言ってサーナイトがにじり寄ってきたのだが、私が何をされるか全く理解してないので、出鼻を挫かれたように彼女は肩を落とした。 『……そっか。鳥ポケだもんね。分かんないよね……あぁもう面倒臭い! 習うより慣れろよ!』 『うわっ!?』 いきなり私を縛り付けている十字架が倒された。受け身も取れずに私は頭をぶつけてしまい、目の前に火花が飛び散る。 『さぁてご開帳~ごかい……ちょ、アナタのお尻ってどこにあんのよ?』 露わになった私の下半身を覗きこみながらサーナイトが呟いた。 『なぜそんな事……』 『まぁいいわ。まさぐれば見付かるでしょ』 『……ぁっ!?』 いきなりサーナイトが私の下半身に手を突っ込む。 『そうそうそういう声を待ってたのよ。もっと聞かせて』 『誰が……くっ』 ここか? ここか? とサーナイトが手の位置を変える度にくすぐったくて体を震わしてしまう。それが相手を満足させる事は分かっているのだが、止めようと思っても止めれない。 『あ、みーーけった! ……このコケシみたいなスカートホント邪魔ね。ヤる時はどうやるのよコレ』 『あっ!? やめろ! 触るな!』 サーナイトの指が私の総排泄孔の辺りを撫でた。見られている事で私の怒りと羞恥心がどんどん大きくなった。 どうにか離れさせようと必死でサーナイト足蹴にするが、それも直ぐにサイコキネシスで押さえられてしまった。 全く身動き出来なくなった私の総排泄孔をサーナイトが指で押し広げる。そしてバイブを構えたのが羽を通して感じられた。 『じゃあ1、2の3で行くわよ』 『あ、くぅ……やめろ! やめろぉっ!』 ここまでされたらやられる事は1つしかない。私は全身全霊で体を捩り、どうにかサーナイトの行動を阻止しようとする。 が、それも叶わず、バイブは私の中に吸い込まれた。 『あがっ……あ、あ、あ、ああぁあ!!? うああぁああぁああああ!!!』 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!!!!!!!! お腹が破れる!! 痛い!! やめろ!!! やめて!!!! 『あ、ヤバ。また間違えた。あ~もうこういうのはマスター担当なのに』 私の腸を?き回していたバイブが止まり、私の体が一気に力を失う。撃たれた時も痛かったがなまじ意識がはっきりしている分こちらの方が辛かった。 『鳥ってホント面倒臭いわぁ。え~と卵管はこっち、かな?』 『んぅっ!』 バイブは一気に引き抜かれた後、今度は卵管に突っ込まれた。言い様の無い違和感に襲われ、私は身を強張らせる。 『っ……! 気持ち悪い、早く抜け!』 『だからそんな態度取っちゃったらスイッチ入れざるを得ないわよ~?』 カチリと音がするとバイブがまたうねり出した。卵管内をウネウネと動くが卵がある時に飛ぶ事に比べればなんて事は無い。十分に耐えられる。 『あら、こっちも全く感じず? 少しくらい濡れても……』 息は荒くなったが声をあげない私の様子をサーナイトは不思議がったが、やがて根本的な問題に気付いたらしい。 『あ、ペニス突っ込まれる事が無いから濡れる事も無いのか』 サーナイトはため息を吐いてからバイブを抜き取った。私は浅くなった呼吸を元に戻すのに必死で何も言わない。 『正直に白状するわ。鳥を調教するのは初めてなの。だから色々実験するけど我慢してね』 サーナイトはそう言うと今度はモンスターボールを取り出してきた。 『今度は何をする気だ』 『ん~ホントはもっと後の予定だったけどこのままじゃ調教しようがないし~。ちょっとだけ肉体改造』 『……』 何をするかは分からないがとてつもなくロクでもない事だけは分かった。 『じゃーぁメタモン出ておいで~』 モンスターボールからはメタモンが現われた。牧場に大量に預けられているのを見ているので用途は分かる。 『まさかお前……!』 『あーあーあー大丈夫その心配はナッシング。おめでたにするのはアタシ達の業務じゃないわ。とりあえず今は頼まれてないわよ。言ったでしょ? 肉体改造するって。女を楽しめる体にしてあげる。という訳でメタモン、やっちゃって』 メタモンは微かに震えると私の方へと這ってきた。そして私を包み込むように薄く広がる。 『がぽっ!? あ、あぇろ! はぁれろ!! ンんっ!?』 口と総排泄孔からメタモンが私の体内に入り込む。卵管から背骨に掛けて電撃が走り、私は体を跳ね上げた。 『あぁあああぁあ!! な、何をしたぁがあぁあああ!!?』 『卵管に性感帯新しく作ってるのよ。後卵管から快感を伝える神経バイパス作ってそれを受け取るシナプス回路作って……』 私は聞いてはいなかった。痛みでそれどころではない。 体を何回も跳ね上げ、メタモンの混じった涎をくちばしから垂らしてしまった。 どれくらいそれが続いたのだろう。いつの間にか痛みは止まっていた。 私の体の拘束も解かれている。久々に自由になった翼をさすった。うっ血し掛けているが動かすだけなら問題ない。 立ち上がりながらぼうっとした意識で辺りを見回すと、少し離れた場所でサーナイトが何かの本を読みながら椅子に坐っている。 私の視線に気付いたようで、熱心に読んでいた本からサーナイトは目を上げた。 『あ、気付いた? お疲れ様。手術は成功よ』 私は慌てて距離を取ろうとする。飛ぶ事もねんりきで移動する事も出来ないのでノロノロと後ずさる事ぐらいしか出来ないが。 『最初に比べれば表情が出るようになったわね。じゃあとりあえず今日のノルマを達成しちゃいましょうか』 サーナイトがまた注射器とバイブを手に近付いてきた。私は背を向けて駆けだしたが直ぐに彼女に捕まってしまう。 後ろから手を回され胸部と総排泄孔をこねくり回された。 『何故……拘束を解いた……!』 まさぐられる気持ち悪さを意識しないために私は質問する。 『そっちの方が燃えるんじゃないかな~と思って。じゃとりあえず第2ラウンド』 『あっ!?』 注射器を刺されたので声を上げて暴れた。すぐに体が熱くなり息も荒くなる。 だが前回とは違って焦燥感が倦怠感に変わる事はなく、下半身が何かを求めて焦がされる。 『うぅ……な、何だこれは……!』 初めての感覚に溜まらず私は声をあげた。足に力が入らなくなり、思わず足首を付いてしまう。 『ホントは最初からこの状態に持って行きたかったんだけどねー。あ、もう濡れてる』 『ふぁっ!?』 サーナイトの指が私の中に入ってきた。気持ち悪いはずだったそれは初めて経験する感覚に変わっている。 下半身から湿っぽい音が響いてきた。今体には何も入っていないはずだが私は漏らしてしまったのだろうか。 『違うわよーアナタの卵管から液が出てるの。これを突っ込みやすくするためにね』 目の前にバイブを突き出された。それは生理的嫌悪感をもたらす勢いで激しくうねっている。 こんなものでさっきと同じ事をされたら今のままじゃ……! 『……ふんっ!!』 『あたっ!?』 私は気力を振り絞ってサーナイトに後ろずつきを喰らわせた。怯んだ隙に思いきりもがいて彼女の手から逃れた。 だが足に力が入らず立ち上がれない。しょうがないので翼で這って逃げようとするのだが、私の体はそのような動きでは中々進まなかった。 『ふ、ふふ、ふふふふ……う~ん、やっぱ適度に抵抗が無いとね。燃える、燃えるわ。やっぱこういうシチュが一番よ』 何やらブツブツ言いながらゆっくりとサーナイトが近付いてきた。 『ち、近寄るな! これ以上近付いたら容赦しないぞ!』 もう奇襲は通用しないと思うと声が上ずる。床に這いつくばりながらそんな事言ったって脅しにもならないのは私にだって分かっていた。 サーナイトは黙ったままバイブを突き出してくる。それは彼女の手を離れ、私を目指してゆっくり飛んできた。 『あ、やだ……来るな!』 私の下半身に潜り込もうとするバイブを翼で押さえようとしたが、バイブの周りに球状のリフレクターで覆われているようで、つるつる滑って止めようがない。 遂に総排泄孔にバイブの先が触れた。 『っア”――!』 私はいきなり走った電撃に体を仰け反らせてしまった。 翼もバイブから離れてしまい、一気に中に入ってくる。 そして液体でグチャグチャになっている私の卵管の壁を擦り回した。 『ピぁっ!? あぁああぅ!! ……ヅアぁあ!! や、止め!! 無理!!』 体を弓なりに反らせながら逃れようとするがバイブが離れる事はない。 『……かはっ……! く、あぁあ……』 涙で視界が歪む。頭の中が真っ白になり何も考えられない。それでも快感は下半身からどんどん送られてくる。 部族の仇なのは分かっているが、勝手に慈悲を懇願する言葉が漏れ出るのを止められなかった。 『あがっ!! た、頼む!! と……止めて!! 止めてく……!』 『無理』 『そ、んあ!! あぁあああぁあアアア!!?』 今まで回転するだけだったバイブに抜き差しされる運動も加わる。 『――――ァッ!!』 何倍にも跳ね上がった快感に私は溺れ、意識を失った。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3727.html
876 :弥次郎@帰省中:2016/08/31(水) 11 05 08 大日本企業連合が史実世界にログインしたようです 幕間 -ハイダ工廠強襲- GAEハイダ工廠は、ネクストの接近を知らせるアラート音が響き渡っていた。 GAはついにグループ盟主の意に反したアクアビットとの取引を続けるGAEの粛正に乗り出したのだ。 標的となったのは、アクアビットと提携して建造が進められている大型兵器『ソルディオス』。 いくらかは完成状態の物を無事に送り出すことに成功しているが、まだ工廠内部には製造中で残っている。 何とかそれを運び出すか、あるいは技術者を逃がすか。いずれにせよ時間稼ぎが必要だった。 「いそげ!GAの戦力が接近中だ!」 「まだ作業員が……」 「最優先で離脱させろ!警備部門は白兵戦用意!」 工廠の警護のための部隊が次々に展開されていく。アラート音には兵員が動いたり、兵器が起動する音が混じっていく。 MT、ノーマルAC、ガードメカ、あるいはパワードスーツなどなど。それらは一つの工廠を守るにしては過剰過ぎた。 無論、過去にテロリストによって襲撃を受けたことがあるハイダ工廠はその警護を増強していた。その際はGAの紹介で アナトリアの傭兵がテロリストを排除したが、それでも工廠の持ち主であるGAEは油断なく戦力を配置した。 否、見方によっては、GAEがGAA(グローバル・アーマメンツ・アメリカ)に警戒を強めたと言えるかもしれない。 そこについては、GAE上層部しか知りえない。ノーマルACやガードメカは通路にも展開し、外部に設けられた砲台などがレーダーの情報に従い順次砲の向きを変える。しかし、そのうち一つがいきなり弾け、爆発した。 「!?」 発砲音が遅れて届く。 遠距離からの狙撃で、大型砲が撃破された。続くようにミサイル砲台や対空砲が破壊される。 展開していた警備部隊が敵影を探す。いた。しかし、その位置ははるか遠くだった。 『狙撃だ!狙い撃ちにされてる!稜線に隠れろ!』 『迎撃用意!ネクストが突っ込んでくるぞ!』 悲痛な声で通信が交わされ、絶望的な戦闘が始まった。 877 :弥次郎@帰省中:2016/08/31(水) 11 06 21 『命中。左4度、大型ミサイル搭載車両』 『ラジャー』 発砲音と、数瞬遅れた着弾。 スポッターとスナイパーのコンビネーションで2機のネクストは敵陣に穴を穿っていた。片方のネクストはスナイパーライフルを持ち、片方のネクストは左の背部武装に観測機器を積み込んでいる。それによって、一定速度に維持しながらとは言え、時速500kmもの速度でOBで飛行しながら標的を狙撃してのける仕組みだった。十数発の発砲が行われGAEハイダ工廠の入り口を固める戦力が減少していく。 的確に、ネクストの進行を妨げるような大型火器やノーマルACが優先的に狙われる。 『ハイダ工廠入口を捕捉した、このまま突入する』 『了解。俺はここで時間稼ぎをする。GAEのリンクスだとミセス・テレジアがいるが……まあ、何とかする』 『任せた』 ハイダ工廠へと突入していくのは、白いカラーリングのSUSANOWO-01に黒い鴉のエンブレムを刻む『白鴉』だった。 『アナトリアの傭兵』あるいは『レイヴン』と呼ばれる彼は、ここからが本番だ。彼がこの工廠で建造している大型兵器を見せしめを兼ねて破壊する。背中に背負っていた観測装置はパージしていく。ここからは不要だ。 他方で、SUSANOWO-01にBFFの4脚パーツをアセンブルしたネクストは防衛線を強行突破するために続けていたOBを緩めて、徐々に速度を落としていく。そのネクストの名前は『水破兵破』。日企連のオリジナルリンクス『虎鶫』の愛機だった。 スナイパーライフルとアサルトライフル、垂直ミサイル、レーザーキャノンという重武装のアセンブルだ。 そのようなアセンブルをした理由はすぐにわかる。ノーマルACやMTがあちらこちらからわらわらと湧いてきたのだ。 『数だけは立派ってか?』 しかし、虎鶫はおびえない。この程度の数ならば、国家解体戦争時に経験してきた。 数百の敵を圧倒的な質で覆す、まさに一騎当千の古強者。それがアーマードコア・ネクストであり、リンクスだ。 『さて、お仕事お仕事』 優先するのは大型兵器やノーマルAC。スナイパーライフルの弾丸は的確に砲塔やコア部位を貫いていく。 並行して、アサルトライフルがMTを撃破していき、硬い敵はレーザーキャノンで消し飛ばす。 彼の役目はアナトリアの傭兵をハイダ工廠に送り込み、ことをなし終えるまで包囲網を排除し、撤退できるようにすること。 その為にこそ、このような重武装。無論殲滅力ではアックスブロウも適しているのだが、迅速の撤退には自分の方が有利だ。 878 :弥次郎@帰省中:2016/08/31(水) 11 07 10 「さて、来るかな……」 虎鶫はAC4のシナリオを知っている。それがアックスブロウではなく自分が派遣された理由。 ハイダ工廠の粛正は、アナトリアの傭兵が工廠内部で製造中の大型兵器の破壊を目的として行われた。 しかし、ハードモードにおいてはなぜかGAのリンクス『メノ・ルー』が操るプリミティブ・ライトが増援として表れる。 何故GAの戦力がGAEの工廠へと救援に訪れたのか。何故アナトリアの傭兵という、GAに協力的な戦力を攻撃するのか。 GAEが偽の情報で彼女をだましたという説もあるが、真実は分からない。 ただ一つ言えることは、彼女がここに現れる可能性があるということ。 (まぁ……レイレナードを通じて手を回しているんだろうがなぁ) ハイダ工廠ではGAEとアクアビットの製造しているソルディオスがあるのだろう。 そして、完成しているソルディオスは襲撃の前にいくらか運び出されている。そして技術者もすでに逃げ出している。 アクアビットの親企業はレイレナード社だ。そして、密かに日企連はレイレナード社との伝手を持っている。 GAの依頼とはいえ、GAEの粛正に日企連のオリジナルリンクスが投入され、そして襲撃の前になぜか襲撃が露見した。 (まあ、はっきり言えばやらせの開戦理由だよなぁ) 果たして運び出されたソルディオスがすべて無事にレイレナード陣営の元に届けられるか。 あるいは、技術者たちは本当にレイレナード陣営の所に逃げ込めたのか。 その技術者たちが本当にGAEとアクアビットに殉じるのか。 この粛正のタイミングは誰かの意思によって決まったのか。 この粛正で連鎖的に発生するであろう戦争は、本当に自然な企業間闘争なのか。 (おお、エグイエグイ……) 盛大なマッチポンプ。 レイレナードと日企連が、オーメルらが密かにレイレナードを潰そうとする動きを利用した、壮大なモノ。 一体どこの誰が、自社の崩壊さえも計算の上で戦争を起こすと考えるだろうか。 879 :弥次郎@帰省中:2016/08/31(水) 11 08 08 白鴉が突入してから10分余り。水破兵破の正確な射撃は、一定距離より内側に防衛部隊を近寄らせずにいた。 追加弾倉を格納している水破兵破の弾薬には余裕があった。元々そういう役目と割り切っていれば、このようなアセンブルも可能だ。 『退屈だな……流石に無駄に突撃はしてこないか』 その時、水破兵破のレーダーに反応があった。ネクストの運搬に使われる高速飛行輸送機。所属はGAE。 このタイミングでとなれば、おのずと候補は絞られる。 『ネクストの反応、急速接近。GA社のプリミティブ・ライトです!』 『おいでなすったか……って、反対側かよ!』 出現位置が予想外だった。工廠の反対側まで追いかけなければならない。ハイダ工廠は大きい。 元々は虎鶫が何とかプリミティブ・ライトを足止めして「GAによるソルディオス破壊」という事実を成立させるはずだった。 しかし残念なことに日企連は「プリミティブ・ライトがハイダ工廠に現れる」ことは知っていても、どのようにして現れたかまでは知らない。 あっという間にプリミティブ・ライトはハイダ工廠内部へと突入していく。追いかけたいところだが、あいにくと 水破兵破の装備は大型で工廠内部で使うには不向きだ。それに、白鴉が出てくるための退路を確保し続けなければならない。 『クソ!今の水破兵破じゃ工廠内部に突っ込めない!オペレーター!レイヴンに注意を飛ばせ!多分GAEの馬鹿に騙されてる!』 『すでに通達してあります……あ!白鴉、プリミティブ・ライトと会敵!戦闘を開始しました!』 『遅かったか……!』 工廠内部はそれなりに広いとはいえ、ネクストが通過するのはギリギリだろう。 白鴉も突入用装備の為、そこまで火力があるわけではない。狭い空間なら互いが回避ができないままにダメージレースとなり、重量二脚型ネクストのプリミティブ・ライトの方が有利となる。負けるとは思えないが、殺してしまうのは寝覚めが悪い。 そう思ったとき、水破兵破の周囲に大口径弾が着弾する。 『ぐぉっ……!?まだいたのかよ!』 クエーサー。PAも展開可能で大型砲や機銃などを搭載した巨大兵器。 ネクストほどではないにしろ、厄介な戦力だ。倒せなくはないが、面倒なことに変わりがない。 『敵増援を確認。どうやら続々と到着しつつあるようです!』 『展開が速過ぎるな……やはりGAE側に漏れていたか。 こっちで可能な限り通常兵力を排除する。最悪プリミティブ・ライトを撃破して回収、そのまま離脱させろ!』 『了解しました!ご健闘を!』 白鴉のオペレーターのフィオナの声に、水破兵破のスナイパーライフルの銃声が答える。 祈るような銃撃は、着実に敵機を吹き飛ばしていく。大量のMTはミサイルやレーザーキャノンで塵に変え、生き残りをライフルが打ち抜く。 『早く済ませてくれよ……!』 レーダーが感知する敵の数はじわじわと増えている。 というか、地形や配置によって包囲を構築しつつあった。その包囲網を破るべく、虎鶫は攻撃を続行した。 880 :弥次郎@帰省中:2016/08/31(水) 11 08 48 この事態を俯瞰的に見れば、GAEの意図が見えてくる。メノ・ルーはGAにとっては貴重な戦力であることは間違いない。 GAはメノ・ルー ローディー エンリケ・エルカーノ ユナイト・モス マタドール・フェザーなどの リンクスを戦力として抱えている。しかし、後続のリンクスの養成は順調とは言い難く、アナトリアの傭兵が国家解体戦争以来、屋台骨の一人として雇用され続けているのも、使い勝手の良い戦力が不足していることに由来する。 だが、ここでそのGAのリンクスを日企連リンクスが、ほぼGAに出向しているアナトリアの傭兵かBFFと関係の深い 虎鶫が撃破すれば、確実にGAと日企連の関係はこじれ、さらにBFFとGAの関係まで連鎖的にこじれる。 そうすればGAEはGAからの離脱の状況を生み出しつつ、GAの戦力を削ることができる。 そもそもメノ・ルーが欧州にいたこと自体、GAEの要望によるものだった。確かにアナトリアの傭兵は使い勝手の良い戦力だが、結局体は一つしかない。そして、プリミティブ・ライトはGAE工廠の救援要請にこたえて駆けつけ、戦闘を開始した。 『くっ……』 SUSANOWO-01をベースとする白鴉の機体表面にガトリングガンの弾丸が命中する。 基礎的な防御が堅いことが幸いとなったのか、弾丸は弾かれる。しかし、ダメージを受けたことに変わりはない。 レイヴンは正直状況の悪さを呪っていた。遮蔽物が多く、おまけに地形として引っかかりやすいハイダ工廠内部は、白鴉の機動力が逆に足かせとなっていた。動いてかわせない。向こうはこちらの攻撃を躱さない。重量二脚型の機体は、防御において遥かにこちらより優れている。ガシャンと機体が工廠の隔壁にぶつかる。それ無理やり押しのけてバズーカの一撃を回避する。 今度は天井から釣り下がるクレーンにぶつかった。ワイヤーが背部武装に絡まるが、無理やりちぎった。 『諦めて、お願い!』 メノ・ルーの声が届く。だが、諦めてやるわけにはいかない。 スウッと息を吸う。そして、ゆっくり吐き出す。意識が冴え、焦りを追い出す。 『おい、聞け!プリミティブ・ライト!』 反応なし。オープン回線で呼びかけるが、攻撃の手は緩んでいない。 『話さえ聞かないか……!』 いや、無線が妨害されているのか。それとも、機体そのものに細工がなされているのか。 だとするならば、プリミティブ・ライトは間違いなく捨て駒として利用されている。 自分が撃破すればGAEと敵対することになるし、GAと日企連の関係にもひびが入る。 もしプリミティブ・ライトが自分を倒せるならばそれもよし。その時は『処理』をすればいい話だろう。 その時、虎鶫から通信が入る。 『レイヴン、悪い知らせだ。GAE所属と思われる重爆撃機を近くで捕捉した。とっとと片付けないと丸ごと焼かれる。 こっちで足止めするが何時増援が来るかわからん!』 『了解した……!』 予感は的中。 虎鶫が爆撃機を迎撃しているが、何時まで持つだろうか。 10分という制限時間を、レイヴンは自分へと課した。それがおそらく限界。 AMS接続状態での最大戦闘時間はおよそ1時間程度。敵性が低いことで、一目連のように長い時間は戦えない。 直感がその数字を導き出した。離脱のことを考えれば、あまり負荷のかかる戦闘はしない方がいい。 短く、簡潔にしなければならない。 881 :弥次郎@帰省中:2016/08/31(水) 11 09 41 白鴉は、巨大兵器の製造ドックに飛び込んだ。 ハイダ工廠でも比較的広い空間が確保されている場所で、今も巨大兵器の残骸が煙を上げている。 ようやくガトリングガンやバズーカから逃れる空間を得た白鴉は、機敏に飛び回って回避する。 だが、同時にプリミティブ・ライトも背中の大型ミサイルを使える空間を得た。狭い空間なので爆風が拡散せず、逆に反響することで機体にダメージを与えやすくなっているだろう。事実、プリミティブ・ライトはミサイルを発射し始めた。 『被弾も考慮せず……!』 だが、理にかなったミサイルの使用だ。そもそもサンシャインは重装甲で防御しながら戦う設計思想を持っている。 リンクスの技量をネクスト本体でカバーするというGAの方針が、その重装甲を作らせた。咄嗟に右手のマシンガンで破壊する。 爆風が工廠内部を破壊するが、構わない。 (ジリ貧か……どうする!?) 白鴉の武装は軽装だ。狭い空間でも取り回しの良いマシンガンと大型兵器用のレーザーブレード。 右の背部武装には軽量レーザーキャノン。だが、どれも弾数が通常兵器との戦闘で減っている。 爆風で機体が揺れる。辛うじてミサイルの直撃を避けたが、爆風は確実にダメージを与えている。 バズーカを反射で回避。天井にぶつかって、慌てて下方へとQB。そこにガトリングガンが追いかけてくる。 戦闘を継続しながらもレイヴンはコンピューターのライブラリーを呼び出す。GA社のネクストサンシャインについての情報は日企連もつかんでいる。コクピットの配置や内装関連については戦闘を行う際に必要となる情報としてコンピューターに登録されているのだ。 並行して、自分が荒らした工廠のドック内構造を精査する。AMSを通じて頭の中に鈍痛が走る。歯を食いしばり、堪える。 そして、必要な情報がもたらされる。 (ええい、南無三!) レイヴンは己の戦闘経験に全てを委ねた。 一気に加速。プリミティブ・ライトへの接近を選択したのだ。 882 :弥次郎@帰省中:2016/08/31(水) 11 10 12 (おかしいわ) 白鴉との戦闘を続行しながらも、メノは疑問を感じていた。 相手のネクストは日企連のSUSANOWO-01をベースとしていた。そしてエンブレムはアナトリアの傭兵のそれだ。 GAEの工廠を所属不明ネクストが襲撃しているとの情報を受けて出撃してきたが、なぜアナトリアの傭兵が? 先程からジャミングによって自分の機体とオペレーターの通信は途絶している。相手の通信もこちらに届いていない。 とりあえず攻撃をしてきているから反撃しているが、当初の目的がずれているのを感じていた。 所属は分かり切っている。しかし、彼の所属を考えれば日企連かGAの依頼で動いているはず。 それはつまり、GAか日企連がGAEを攻撃する理由があったということ。 (どういうことなの?) メノ・ルーはGAの最高戦力。それ相応に情報は得ていた。 確かにGAEは独自路線をとっているところがあったが、GAそのものとの関係は悪くはなかった。 日企連との関係も悪くはないはずとメノは理解していた。 しかし、残念なことにそれは一介のリンクスが知ることができる範疇の知識。 根底には旧大陸と新大陸という、陸地を隔てることで生まれていた確執故の不和が確かに存在していた。 ともかく話を聞かなければと思いながらも、攻撃を続ける。 メノ・ルーは認識していないが、彼女のゆがみはそこにあった。 争うことを口では忌み嫌いながらも、しかし体には争いの為の力しかない。 そして戦うことに抵抗を覚えていない。そういうところで、彼女は歪んでいた。 メノ・ルーは見た。白いネクストが、自分への接近を選んだのを。 相手の武装で警戒すべきだったのは、左手のレーザーブレード。 軽装備の敵ネクストの中で、唯一プリミティブ・ライトの重厚な防御を破って、致命的な一撃を与え得る武装だった。 だが、接近はこちらにとってもバズーカやガトリングガンの命中率が上がることにつながる。 軽量二脚型よりましとはいえ、中量二脚型ネクストの防御ではバズーカの一撃には耐えられない。 (来た!) 接近してきた。 落ち着いてバズーカを放つ。それは紙一重で回避される。PAをかすめながらも、ネクストそのものには当たっていない。 ガトリングガンのトリガーを引こうとした瞬間、頭を突然殴られた。頭部に損傷。真上からの攻撃。どうやって? どうして?と思う間もなく体が、機体がバランスを失う。手からバズーカが離れてしまう。首が真上から叩かれ、 ネクストの頭部パーツとコアパーツをつなぐ部位に予想外の衝撃が加わり、一瞬不具合が発生。首が回らなくなる。 883 :弥次郎@帰省中:2016/08/31(水) 11 10 52 その時、メノは見た。 敵ネクストのマシンガンを投げ捨てた右手が真上に挙げられ、何かをしっかりとつかんでいるのを。 『作業用クレーンのフック……!?』 力任せに引っ張られたそれは、巨大兵器の製造時にパーツを釣り上げるために使われていた。 そしてそれは、巨大兵器が破壊された際に損傷していた。それをネクストの力によって無理やり引っ張ればどうなるのか。 巨大なパーツを持ち上げることができるクレーンがそっくり落ちてくる。プリミティブ・ライトは、その巨大な鉄骨に殴られていたのだ。 『あっ!?』 そして、白鴉の左手に残ったレーザーブレードが一閃される。 PAが鉄骨の打撃で消失していたプリミティブ・ライトは、コクピットの内蔵されたコアパーツの前面装甲を一気に破られた。 AMSを通じてメノの頭に激痛が走る。疑似的に胸を斬られたようなものだ。すぐさまコンピューターが痛覚を遮断する。 しかし、続けて何かを引きずり出されるような感覚が走った。接続が無理やり解除されていく。 『流石GAのコア。頑丈だな』 接触回線で、アナトリアの傭兵の声が届く。 白鴉はプリミティブ・ライトからコクピットブロックをごっそりと引き抜いていた。前面装甲を綺麗に破り、 尚且つコクピットに傷をつけないようにブレードを振るう。それは単なる適性だとか計算でできるものではない。 数千数万もの訓練を重ね、長年戦場に身を置いたからこそできる芸当だ。 ほっとしたような声。だが、次の瞬間焦ったような声が届けられる。 『今すぐ出ろ!』 促されるままにコクピットから脱出する。イジェクションレバーを引き、対Gゲルを廃棄。ハッチを開いて飛び出す。 自分の体は白鴉の右手に掴まれた。白鴉の左手はプリミティブ・ライトのコクピットブロックを投げ捨てた。 直後、爆発。それは明らかにコクピットが破壊されたことに由来するものではなく、コクピットに仕込まれていたモノが 起動して爆発した結果だった。 「そんな……」 ここに来る直前、プリミティブ・ライトはGAEスタッフによって調整を受けてた。 それはネクストという機動兵器を扱う上では当然の事。しかし、あまりにも状況が悪すぎた。 『PAはカットした。急いで白鴉のコクピットに入れ……このまま離脱する』 呆然としたままの彼女は、鉄骨の下で力尽きているプリミティブ・ライトを、ただ眺める事しかできなかった。 斯くして、アナトリアの傭兵および虎鶫はGAEハイダ工廠への粛正を遂行し終えた。 残酷なむなしさが、任務完了時だというのに漂っていた。 884 :弥次郎@帰省中:2016/08/31(水) 11 11 40 ハイダ工廠は嘗てのポーランド クヤヴィ=ポモージェ県南部にある。 そこから陸路、あるいは海路を通じてソルディオスは逃がされていた。一部はインテリオルの手によってアフリカへ。 あるいはBFFの艦隊に護衛されて北欧へ。そして現在、北海を航行する巨大兵器『ソルディオス』を搭載したGAEの輸送艦隊は事前の打ち合わせ通りにアクアビット本社のある北欧を目指していた。そう、事前の打ち合わせ通りに。 護衛についているのはBFFの主力艦隊で北海を担当とする第3艦隊。リスクを避けるために分散させるということで数は多くはない。 現在この輸送艦隊が運んでいるソルディオスはおよそ3機分。1機は組み上がった状態で、残りはパーツ単位で分解されて搭載されている。 「これだ、ソルディオスがあれば企業戦力の差はひっくり返せる」 GAE重役の男は、輸送スペースにある巨大兵器を思う。レイレナード陣営の企業は新興企業が中心であり、GAのように企業体力に優れているわけではない。GAEとてGAグループであるが、あくまでヨーロッパにおいている出先企業に過ぎない。 アクアビットは技術性に特化した企業であるし、レイレナードもネクスト戦力は優秀だがそれ以外はいまいち。 残るのはBFFとなるのだが、海上企業としてはGAと良好な関係にある日企連がいるために安心はできない。 だが、ついに企業の技術力はネクスト以外の方法で体力差を引くり返すことができる兵器を開発した。 それがソルディオス。ネクストさえ浴びれば危険なコジマキャノンを搭載し、PAも展開可能。通常の火器も搭載しているため、これが戦場に出るだけで大きく変わってしまう。多少変わった兵器を投入しょうが、力でねじ伏せるのだ。 「しかし、殺風景な船だな……」 BFFが急遽用意した船舶は人員が少ない。タンカーだったものを改修して何とか積み込んでいるとの話だが、 VIPルームはあまり整備されているとはいえなかった。まあ、それでも快適な船旅が出来ているので不満はないのだが。 「ん?」 その時、水平線の彼方にぽつりと何かが現れた。 最初は船かあるいは鳥かと思った。しかし、それは見る見るうちに大きくなってく。 それは、人型をしていて、翼もないのに飛行をしている。つまり、飛行型ノーマルACなどではない。 885 :弥次郎@帰省中:2016/08/31(水) 11 12 31 「ネクスト!?」 咄嗟に近くに置いてあった双眼鏡をとってのぞき込む。 目に飛び込んできたのは、三日月に雲と刀をあしらった、まるで武家の家紋のようなエンブレム。 「あ、あのエンブレムは……日企連のオリジナル、一目連!?ま、まさか……!」 そうGAEの重役が叫んだ時、その部屋めがけてレーザーブレードが突きさされた。 一瞬にして、重役の体は熱量により蒸発した。しかし、艦艇は動き続けていた。 いくつもの艦艇をQBを連発して飛び越え、標的の直前で艦の航行に影響が出ないように急停止しつつ、レーザーブレードをつかって定められた船室だけをピンポイントで貫く。高いAMS適性と技量がなした、とてつもない曲芸。 『流石は剣豪一目連。見事だ』 『お気に召していただけたようで光栄だ』 BFF第三艦隊の旗艦からの通信に、一目連は短く礼を述べる。 輸送艦内部では目撃者の処理が行われている。油断しきっていたし、輸送のための人員をBFFに任せきりにしていたことで、GAEはそれほど人を用意していなかった。GAEの重役がいたが、たったいま処理がなされた。いや、正確に言えば 『海に落ちてしまって遺体が回収できなくなった』。襲撃を受けたのだから、仕方がないことである。 ソルディオスはとかくコジマキャノンを搭載した兵器という点が注目されているが、本来注目すべきはその設計にある。 戦場では単独で強力なユニットとして運用可能で、対処するにはネクストを引っ張ってくるしかないような、企業にしか 開発・運用不可能な大型兵器。そう、ソルディオスはアームズフォートの草分けともいえる兵器なのである。 そして、このような大型兵器の中でも最先端と言えるこれは、非常に貴重なサンプルなのだ。そもそもこの兵器の製造には日企連がGAを介して提供した技術も盛り込まれていた。大型兵器建造は日企連もだいぶ重ねてきたが、やはりAFの 建造には技術的発達段階を踏む必要がある。 『救難信号を受信した船舶を発見した。BFF第三艦隊は別途任務があるため、日企連にこれの保護を要請する』 『承った。丁度良く母艦があるのでそちらから人員を移して、日企連が保護する』 白々しい会話がなされ、BFFはネクストによる奇襲を受けたとレイレナードに報告し、レイレナードもそれを受理する。 そして、『襲撃』した日企連と『襲撃』を受けたレイレナードの関係は言うまでもない。 短い奇襲が完了し、BFFの艦隊と日企連のネクスト搭載母艦は分かれていく。 これは記録には別な形で残る、ほんのわずかな出来事に過ぎなかった。 886 :弥次郎@帰省中:2016/08/31(水) 11 13 35 斯くして、GAはアクアビットとのグループ盟主の意に反した取引を行っていたGAEの粛正を実施。 ハイダ工廠を皮切りに、各地の工廠や企業機能を持つ都市を襲撃した。特にGA最高戦力たるプリミティブ・ライトを GAEが捨て駒として利用したことはGAの逆鱗に触れていた。 これに対し、アクアビットは提携先たるGAEへの攻撃は自らへの直接攻撃にあたるとして難癖をつけ、GAに対して報復攻撃を実施した。 GAEもまたプリミティブ・ライトがハイダ工廠攻撃の片棒を担いだと証言し、GAと袂を分かつかのように行動を開始。 同時に粛正を行ったリンクスの所属であるアナトリア及び日企連に対しても報復攻撃を開始した。 これは即日の内にパックス全体に波及し、歴史的背景も含む長年の対立関係を火薬として一気に爆発。 世界は、レイレナード陣営(レイレナード アクアビット BFF GAE インテリオル)とGA陣営(GA オーメル ローゼンタール イクバール テクノクラート)に真っ二つに分断され、理念なき闘争へとなだれ込んでいく。 唯一態度を鮮明化していなかった日企連も、GAEの報復を退け、序盤戦が終わった後からGA陣営への参加を表明。各企業は、磨き上げていた戦力同士をぶつけ合う、泥沼の戦争へと突入していった。 後の第一次リンクス戦争は、こうして幕を開けたのであった。 887 :弥次郎@帰省中:2016/08/31(水) 11 15 09 以上です。wiki転載はご自由に。 うん、ひどすぎる。これでもマイルドにしたのに、ひどい。 オーメルもインテリオルも怒っていい。あとイクバールとGAEも。 大体日企連とレイレナードのせいだから。 ハイダ工廠の位置がXBOX版とPS3版とで異なっていたので、XBOX版の位置を採用しています。 一目連のやったのは、分かりやすく言うと「ローラースケートで音速で滑りながら、時速30kmで動いている車の前で急制動を掛け、車にもぶつかることなく窓越しに車内の人間の口の中に箸で食べ物を突っ込む(無論口の中にぶつけない)」ようなもの。 さて、これでリンクス戦争は勃発となりましたー。 虎鶫が何気にお気に入りなので動かしたくなる。悪い癖かもしれませんな。 では次回をお楽しみに
https://w.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/767.html
気が付いたら文末が欠落していましたので補修しました。ご迷惑をおかけしました。 雑誌「潮」1971年11月号 特別企画・沖縄は日本兵に何をされたか 《私記》私は自決を命令していない "極悪無残な鬼隊長だった。といわれているが、ことの真相を事実に基き明らかにしたい 赤松 嘉次 元海上挺進第三戦隊長・肥料店経営 《私記》私は自決を命令していない怒号のアラシの出迎え 出撃を中止した背景には 曲解された"軍命令" 住民の集結すら知らない 住民を惨殺したというが 投降までのいきさつ 投降時、村に三つの色分け なぜ現地調査をしないのか 【写真】渡嘉敷島へ転進まえの筆者(当時23歳) 怒号のアラシの出迎え 「何しにノコノコ出てきたんだ! 今ごろになって!」 「おまえは三百人以上の沖縄県民を殺したんだぞ! 土下座してあやまれ!」 耳をふさぎたくなるほどのすさまじい怒号が、飛行機のタラップから降り、空港エプロンに向かった私を急襲した。エブロンには数多くの、抗議団と称する人々が集まっていて、口々に「人殺しを沖縄に入れるな!」「赤松帰れ!」のシュプレヒコールを、私にあびせかけてきた。 戦時中の基地であった渡嘉島で、昨年の三月二十八日行なわれるはずだった「第二十五回忌合同慰霊祭」に、島の人々に招かれて、私たち海上挺進第三戦隊の生存者の有志たちが、訪沖の第一歩をしるしたさいの出来事である。 ある程度のことは予想していたのだが、かくも激越な抗議デモに出迎えられ、モミクチャにされるとは夢想だにしなかったし、また、その後約半月にわたり、沖縄の新聞でいろいろと取りざたされたのには、驚きをいだいたというより、まったく戸惑ったというのが実感である。 それまでにも、週刊誌等に数回、私のことが取り上げられていたが、多くは興味本位的な記事であり、いかにも私が「三百有余」の島民に一方的に自決を命じたかのような内容が、沖縄の方々に深く信じられているとは、夢にも思っていなかったのである。 日本でも、戦後しばらく暴露的な読み物や映画が多く出回り、世人のヒンシュクを買ったが、しだいに生活が落ち着くとともに、それらの多くは姿を消していった。だから、渡嘉敷での私たちのことも、時日が真相を明らかにしてくれるものと信じていた。さらに、戦後、沖縄の知人との文通も途絶えがちで現地沖縄の様子もわからぬまま、慰霊祭参列のための訪沖となり、抗議デモに遭遇したのである。 私には大学にいっている娘がある。この娘が事件を知って「お父ちゃんは軍人やった。軍人なら、住民を守るのが義務じゃないか」と私に質問したことがある。そのとおりなのだ。いかにして島を死守し、最後の一兵まで戦うかに夢中だった状態のなかでも、われわれはなるべく住民を戦闘に巻き込まないように心がけた。 いまさら、弁解がましく当時のことを云々するのは本意ではないが、沖縄で"殺人鬼"なみに悪しざまに面罵され、あまつさえ娘にまで誤解されるのは、何としてもつらい。編集部からの切望もあり"誤解"されている間題点のひとつ、ひとつを以下で説明してみようと思う。 現在出回っている、おびただしい数の沖縄戦記物の多くは、一九五三年にまとめられた『慶良間列島・渡嘉敷の戦闘概要』(渡嘉敷村遺族会編)の記録をパラフレーズしている。この記録は、当時の村長だった米田惟好氏(のぷよし、旧姓、古波蔵=こはぐら)を中心に編まれたものである。 出撃を中止した背景には 昭和ニ十年三月二十一日から、米軍は大空爆と艦砲射撃を加え、山は、二日も三日も燃えつづけ、火は夜空をこがした。ところが、海上挺進隊の隊長だった「赤松大尉は船の出撃を中止し、地上作戦をとると称して、これを自らの手で破壊した」(中野好夫.新崎盛暉著『沖縄問題二十年』岩波新書)という。 私たちの海上挺進隊は、ベニヤばりのモーターポートに120キログラム爆雷二個を積み米軍船団を夜襲、体当たりを敢行する特殊部隊だった。慶良間に三隊(座間味、阿嘉の両島に第一、第二戦隊がいた)、沖縄本島に三隊の、計六戦隊が配置されていた。隊員は第三戦隊の場合、当時二十五歳だった私を長に、十六~十八歳の特別幹部候補生百四名で編成(開戦時には病気、事故などで百名を割っていた)百隻の○レ(マルレ)艇を有していた。 出撃準傭から船舶自沈にいたるまでの状況を、戦闘中、基地勤務隊の辻政弘中尉が塹壕の中で書き綴った第三戦隊『陣中日誌』に追ってみよう。 【写真】戦闘のさなか渡嘉敷島で記した『陣中日誌』 【引用者註】これは戦闘中塹壕の中で書き綴ったものではない。後1970年に、元本部付特幹兵谷本小次郎氏が中心となって書き直したものである。「ある神話の背景」もそう説明している。 「三月二十五日晴、暁と共に敵機の来襲を受く。〇九三〇敵機動部隊は巡洋艦、駆逐艦、潜水艦、砲艦等約十五隻慶良間海峡に侵入、我が地上陣地、基地設備に織烈なる艦砲射撃を受く、我が方反撃する火器なきため水際陣地等に於いて夜のとばりを待つ、一七〇〇頃より敵機動部隊監視艦を残し南方洋上に退去……二〇〇〇戦隊長(赤松)出撃を考慮し、独断各(中)隊1/3の舟艇に泛水を命ずると共に本島船舶団本部に『敵情判断如何』と打電。……二一三〇船舶団本部より『敵情判断不明、慶良間の各戦隊は情況有利ならざる時は、所在の艦船を撃破しつつ那覇に転進すべし』との返電あり」 (引用者注)上記は、原本である辻政弘中尉が塹壕の中で書き綴った第三戦隊『陣中日誌』ではない。原本は以下のとおり 三月二十五日 晴 於 渡嘉志久 一、敵機常時在空三○―四○機主目標ヲ基地設備並ニ地上陣地ニ対シ爆弾焼夷弾投下銃撃モ加フ 敵機動部隊ハ巡洋艦、駆逐艦、潜水艦、砲艦等約十五隻 慶良間海峡侵入 我ガ地上陣地並ニ基地設備ニ対シ猛烈ナル艦砲ヲ加フ 船舶団長基地隊長以下十五名座間味島ヨリ橇船ニテ阿波連ニ上陸後渡嘉志久本部ニ来隊セラル 二、転進命令 軍並ニ軍船舶隊ヨリ部隊(戦隊ノミ)那覇ニ転進命令ヲ受領ス 勤ム隊主力整備隊一部並ニ水上勤ム隊ノ主力ハ船舶團長ノ意考ニ依リ渡嘉敷島ニ残留敵ヲ邀撃ニ訣ス 二二:二○部隊全員ヲ以テ舟艇泛水ノ作業を実施ス 珍しい条件付きのこの本部命令は、ちよっと類がない。だが、この命令下令は、当時のことを記した軍関係の本(自衛隊保存)にも出ている。私どもが故意に、もしくは無意識的に、無線を誤読したわけではない。「戦隊長は命令を協議の上、本島転進に決し……残り2/3の泛水作業を決行……折から慶良間列島を視察中の第十一船舶団長大町茂大佐以下十五名敵戦艦の中を突破……上陸」 ところが、慶良間列島をあちこちと視察しておられた船舶団長は、この命令を知らず、上官無視だと非常に立腹された。私は敵中突破して那覇に向かう決心を述べたが、団長はなかなか同意してくれない。種々協議の結果、戦隊の主力(一個中隊欠)をもって、大佐を護送することを決定。この間の事情も『陣中日誌』に明記されている。 「三月二十六日晴、出撃準備命令(註・大佐護送のため)湾外より艦砲受け、水面にて瞬発信管により散弾飛び散り、又焼夷弾山の肌を焼く中泛水作業……敵を迎撃する基地特設隊の感情交錯し、干潮のためリーフ各所に露出、延々五時間を要し、東天既に黎明近く、白昼編隊を組んで敵機動部隊の中をベニヤ製の攻撃艇が本島に到達すること不可能なるを考え、船舶団長(大町)再び艇の収容揚陸を命ず。戦隊長(赤松)現在使用しうる人員を以てする揚陸は不可能と判断、団長に出撃命令下令を懇願せしむるも空しく……全員揚陸作業行なうも、敵機の空襲(グラマン機)を受く。茲に於て遂に涙をのんで残余六十余艇の舟艇に対し自沈を命ず」 以上で、私が生命への未練や気遅れから、身がってな"破壊命令"を出したのではないことだけは、わかってもらえると思う。 (引用者注)この日の記述も陣中日誌原本ではまったく違う 三月二十六日 晴 於 渡嘉志久 旭沢 一、渡嘉志久基地全舟艇ノ泛水並ニ出撃準備着手スルモ泛水作業悪ルク泛水ニ五時間ヲ要シ出発準備完了ハ払暁ニ近ク然モ敵駆逐艦、魚雷艇慶良間海峡ニ遊弋シ那覇転進ハ不可能ノ状態トナレハ部隊ハ他日ヲ期シ涙ヲ呑ンデ三中隊ノ二艇ヲ残シ全舟艇ヲ渡嘉志久湾ニ自沈ス 二、阿波連基地ニアル第一中隊ハ泛水ハ阿波連湾内ニ敵駆逐艦並ニ魚雷艇アリテ泛水不能ナリ 三、 敵機常時二○ー三○爆撃並ニ渡嘉志久湾ニハ敵舟艇数隻ヲ以テ艦砲射撃ヲナス攻撃目標ハ自沈舟艇、地上陣地、棲息設備ニシテ猛烈ヲ極ム 四、戦隊本部旭沢ニ転移ス、船舶団長、基地隊長鈴木少佐外一名那覇帰隊ノタメ舟艇二ヲ以テ出発ス 中島少尉、竹島候補生、操舵手トシテ 整備隊下士官一、兵一ハ助手トナリ出発ス 五、損害 人員 戦死者 水勤隊軍夫 二名 負傷者 三島候補生 一名 曲解された"軍命令" 次にこれまでの戦記によると、その後私は、「上陸したアメリカ軍を地上において撃減する戦法に出る、と宣言、西山A高地に部隊を集結し、さらに住民にもそこに集合するよう命令を発した。住民にとって、いまや赤松部隊は唯一無二の頼みであった、部隊の集結場所への集合を命ぜられた住民はよろこんだ。日本軍が自分たちを守ってくれるものと信じ、西山A高地へ集合したのである。しかし赤松大尉は住民を守ってはくれなかった。『部隊は、これから、米軍を迎えうつ。そして長期戦にはいる。だから住民は、部隊の行動をさまたげないため、また、食糧を部隊に提供するため、いさぎよく自決せよ』とはなはだ無慈悲な命令を与えたのである」(上地一史著『沖縄戦史』時事通信社)という。 二十六日夜、大町大佐を渡嘉志久の基地から送り出したあと、私たちは山の反対斜面に本部の移動計画を立て、寝ていると、十時過ぎ、敵情を聞きに部落の係員がやってきた。私が「上陸はたぶん明日だ」と本部の移動を伝えると「では住民は? 往民はどうなるんですか」という。正直な話、二十六日に特攻する覚悟だった私には、住民の処置は頭になかった。そこで「部隊は西山のほうに移るから、住民も集結するなら、部隊の近くの谷がいいだろう」と示唆した。これが軍命令を出し、自決命令を下したと曲解される原因だったかもしれない。 住民の集結すら知らない しかし、村当局が、部隊の背後に隠れるのが、もっとも上策だと判断したのも、とうぜんだろう。村では、まえまえから集結する計画もあったのではないかと思われるフシもある。もちろん米軍上陸前に出撃してしまう隊長に、上陸後の村民の処置など相談する必要はなかったのであるが……。 二十七日、米軍の上陸開始、二十八日には部隊も住民も完全に包囲されてしまった。われわれの陣地のほうからは、集結した住民の姿も見えなかった。『陣中日誌』を開くと―― 「三月二十八日 小雨 晴 夜雨、昨二十七日上陸したる敵は一部海岸稜線上を渡嘉志久へ、一部は我陣地北側の高地に布陣せるものの如し……昨夜出発したる各部隊夜明けと共に帰隊、道案内の現地召集隊の一部、支給しありたる手榴弾を以って家族と共に自決す。……小雨の中、敵弾激しく、住民の叫び阿修羅の如く陣地彼方に於いて自決し始めたる模様。(註=自決は翌日判明したるものである) 【引用者註】はてさて、「住民の叫び阿修羅の如く」は翌日聞こえてきたのであろうか? それに、「住民も集結するなら、部隊の近くの谷がいいだろう」と示唆しておきながら、「住民の結集すらしらない」というのは、「われわれはなるべく住民を戦闘に巻き込まないように心がけた」ことになるのだろうか? 【引用者註】この日の陣中日誌原本では、自決に関する記述は一切無い。詳しくは、赤松隊「陣中日誌」改竄の一端参照。 三月二十九日 曇雨 悪夢の如き様相が白日眼前に晒された、昨夜より自決したるもの約二百名(阿波連方面に於いても百数十名自決後、判明)首を縛った者、手榴弾で一団となって爆死したる者、棒で頭を打ち合った者、刃物で頸部を切断したる者、戦いとはいえ言葉に表し尽し得ない情景であった」とある。 【引用者註】これは、完全に自己撞着である。赤松元大尉が曽野綾子に語ったこととも矛盾している。この『従軍日誌』が後から書かれ、「様々な戦史」との辻褄合わせに苦心したものであることが窺われる。 【引用者追記】「従軍日誌」の原本をみれば、このような表現は一切無く、1970年段階の創作であることは明らかである。 さまざまな戦記にあるごとく、私が、自決に失敗した住民が軍の壕へ近づくと、壕の入り口で立ちふさがり、軍の壕に入るなとにらみつけたかどうか。 第一、当夜、私は住民と顔を合わせていない。前述のごとく集結していたことすら知らなかったのだ。この「住民を自決から救えなかった手ぬかり」は、私もじゅうぶんに責任を感ずるところである。ほんとうに申しわけないと思っている。 三月二十一日夜、舟艇出撃の諸準備完成を機に、私は渡嘉敷部落に帰り、村長以下村の有志と夕食をともにし、今日までの協力を感謝し、さらにこんごの協力を要請したのである。しかし、両者の意思疎通をはかるため、早くからこのような機会をもつぺきであったと反省している。 自決命令を下したあと「赤松大尉は、将校会議で『持久戦は必至である。軍としては最後の一兵まで戦いたい。まず非戦闘員をいさぎよく自決させ、われわれ軍人は島に残ったあらゆる食糧を確保して持久体制をととのえ、上陸軍と一戦を交えねばならぬ。……』と主張したという」(岩波新書・同前書) 糧秣に関しては、米軍が四月上旬に沖縄本島に兵力を集中していらい、五月中旬まで攻撃が中断していたころ、村長と会合をもち糧秣協定を結んだものだ。鶏と豚は村民が、牛は部隊がとる。イモは、わが軍が米軍の鉄条網を切断、前のほうを部隊(すでに米軍基地となっていた場所だから危険なのだ)、後方は住民と分割、協同作業を行なった。部隊全体としてほ、住民に対して糧秣の圧迫を加えたことは一度もない。一部の兵隊か空腹のあまり、部落民に食糧をねだったかもしれないが、この程度の例外はいたしかたないだろう。 私の部隊で、新海中尉をはじめ数十人の栄養失調による死者を出したことでも、食糧のない苦しさにどれだけ耐えていたか、一端がうかがえるというものではなかろうか。 「赤松大尉は、その他にも、住民を惨殺している。戦闘中捕虜になって伊江島から移住させられた住民の中から、青年男女六名のものが、赤松部隊への投降勧告の使者として派遣されたが、彼らは赤松大尉に斬り殺された。 集団自決のとき、傷を負っただけで死を免れた小嶺武則、金城幸二郎の十六歳になる二人の少年は、アメリカ軍の捕虜となって手当を受けていて、西山に避難している渡嘉敷住民に下山を勧告してくるようにいいつけられたが、途中で赤松隊に捕まり射殺された」(『沖縄県史・各諭篇7』嘉陽安男編) 住民を惨殺したというが 第一の場合、米軍の背後で(渡嘉志久)生活していた伊江島住民のなかから、男女三名ずつ歩哨線を抜けて、投降勧告にきた。女三名は取調べの田所中尉に、捕虜であることを告白したので、当時の戦陣訓の話をし、自らを処するように勧めた。帰してくれと懇願されたが、陣地内のモヨウを知っているうえに、戻れぱ家族の者もいることだし、情報がもれない保証はない。 それに陣地内におくには、先に述べたように糧秣が逼迫していて不可能だ……中尉に事情をじゅんじゅんと説かれて、最後には従容として自決したという。 男のほうは年配者だったと思う。女たちに男たちのことを聞くと、彼らは伊江島陥落のとき米軍を誘導してきた。今回も、自分たちだけで投降を勧めに行くと危いというので、女性を連れてきたという。この三名は自決に応じないので、斬刑に処した。現在流でいえば軍法会議を開くところだろうが、そんな余裕もなく、これは万やむをえなかった。 第二の場合はこうだ。二人の少年は歩哨線で捕まった。本人たちには意識されてなくとも、いったん米軍の捕虜となっている以上、どんな謀略的任務をもらっているかわからないから、部落民といっしょにはできないというので処刑することにいちおうなったが、二人のうち小嶺というのが、阿波連で私が宿舎にしていた家の息子なので、私が直接取り調ぺに出向いて行った。いろんな話を聞いたあと「ここで自決するか、阿波連に帰るかどちらかにしろ」といったら、二人は戻りたいと答えた。ところが、二人は、歩哨線のところで、米軍の電話線を切って木にかけ、首つり自殺をしてしまった。赤松隊が処刑したのではない。 投降までのいきさつ 「八月十五日、アメリカ軍は降伏勧告のピラを飛行機から撤いた。古波蔵惟好村長は意を決して集団で投降することにし、住民たちは栄養失調で疲弊し切った体を励ましあって下山してきたが、赤松隊は依然として投降勧告に応じなかった。新垣重吉、古波蔵利雄、与那嶺徳、大城牛の四名は再びアメリカ軍の命令で投降勧告に行った。捕えられぬよう用心しながら勧告文を木の枝に結びつけて帰るつもりだったが、与那嶺、大城の二人は不幸にも捕えられて殺された」(『沖縄県史』前同) このくだりも重要な問題を含んでいる。まず村長以下住民が投降したのは、八月十二、三日の両日だったのである。だから、十五日まで村長が投降しないでいたかのように書いているのは、事実に反する。間題の二人が歩哨線に引っかかったのは十六日の朝だった。歩哨兵に誰何され逃亡しようとして射殺されたもようである。(じつは、この二名の射殺の件は、つい最近耳にしたのである) 【写真】陸軍情報隊長・塚本保次大佐による投降勧告 ボツダム宣言受諾の報であるが、十二日ころから米軍無電の傍受により、うすうすその気配は感じ取っていた。ビラやスピーカーによる宣伝も盛んで「赤松隊長は、自己の信義を重んずるのあまり、部下にむりじいしてないか!」とか「あなた方だけが慶良間の一角でがんばっても大勢には、いささかの影響もない。一分、一秒でも早く住民と部隊を解放しなさい!」とか、まくし立てる。 十五日夜七時五十分ごろ「一億一丸となって……」の声が断片的にはいり、九時過ぎの、"時事解説"に「戦後いぱらの道を……」云云のことぱが聞かれた。 十六日払暁、先の四人の投降勧告者が残していった、竹の先に結んだ手紙が届いた。――戦争は終結、隊長か代理を米軍基地まで寄こせという文面である。全将校が集合協議の結果、軍使四名を派遭することに決定。このさいの会見により、大東亜戦争の終結、連合軍への降伏は動かぬ事実となったのである。 ついで十八日、私自身が米軍指揮官と会見、無条件降伏の詳細を知り、即時投降を勧告されたが、私は「我が軍は、所属する上級指揮官の命令がなくば、武装解除に応じられない」と要求。とりあえず、停戦協定のみを締結した。 すでに沖縄本島の三十二軍司令部は、すでに崩壊したあとなので、たまたま当日、大本営派遣軍使としてマニラヘ飛ぶ途中の川辺虎四郎中将の許可をもらい、かくして二十四日の武装解除の調印のはこびとなった。 【写真】米軍との間に交わした武装解除調印式の文書 村の記録や戦記によると、私はわが身の保身に汲々とし唯々諾々として投降したごとく描写されている。私としてぽ軍人らしい規律を重んじ、最後まで徹底抗戦の用意があり、降伏も上級司令官の命の後に行なった。この点に関しては、一点のやましさもないと明言できる。 投降当時の状況を思い出してみると、軍の者も疲労しきって満足に歩けない身体で、黙黙と壕を掘り、射たれっ放しで乏しい騨薬を持って、ただただ敵の近接を待つのは(主陣地では、小銃を三十メートル以上の射程距離で射撃することを禁じた)、異常なる精神力を要したのである。このような状況下でも、犬半の村民が八月十二日に集団投降するまでは軍とともに、苦しいなかをがんばってくれたことは、ただただ感謝のほかはない。 ただ三十余名の方が、私の勧告にもかかわらず、八月二十四日の武装解除まで軍と行動をともにされ、戦後、他の村民との間になにかミゾができたかに聞く。 投降時、村に三つの色分け 結局、村には投降の時点において三つの集団ができたのだ。米軍の後方にいた伊江島の住民、十二日に投降したグループ、八月二十四日まで軍とともにあったグルーブ。 伊江島の住民の処刑のどきは、村長も取り調べの現場にいて「おまえら日本人のくせに何だ」と詰間していた。それが、戦後いっしょに生活しなくてはならなくなったあたりにも問題がありそうだ。 八月二十四日、米軍に武装解除された部隊を涙を流して送ってくれた村の人々、昨年三月慰霊祭に旧部隊のものを暖かく迎え、夜のふけるのを忘れて語り合い、なかには、島に行げなかった私に、わざわざみやげ物を持って那覇まで会いにきてくれた村民に、私はあの島の戦史や巷の戦記物にあるような憎しみや、悪意を見いだしえないのである。 沖縄のある友人からの手紙は、 「私も四月三日に渡嘉敷島に渡り、島の人々が"あのこと"に対し、どのような反響を見せるか、ただ注意深く見守っておりましたが、島の人には誰一人として貴殿に反意を持つものがいなかったことは、那覇でのあの騒ぎと対照した場合、いかにもおかしい気がして……。 ある人が村長に対し、なぜ赤松さんをご案内して来なかったのか、と詰めよる人さえあったのです。それも一人ではありません。数多くの人々がいっていたと村長はいっていました。(以下略)」 また先日、戦後のあるとき渡嘉敷で小学校長をやっていた人が、わざわざ私のところを訪ねてきて、 「赤松さんは集団自決の命令は出してない筈だ。軍が持つほとんどすぺての衛生材料(薬包帯等)を、集団自決に失敗した人たちのために使っているのだから。自分で下命しておき、そんな親切を見せるはずはないものですよ」といってくれたのである。 私の許には同様の趣旨の村民、あるいは村関係者からの手紙が数多くよせられているが、ここでは、そのひとつ当時女子青年団長だった伊礼蓉子さん(那覇市在住)の真心こもる所信を、ご紹介するにとどめておこう。 「赤松さまのことが話題にのぼる度に、ゆがんで書かれた渡嘉敷村の戦記がすべて事実に反することを証明し、その誤解をとく役目を果たさせて戴いております。 最後まで部隊と行動を共にして終戦を迎えましたが、その間、赤松さまの部隊の責任者としての御立派な行動は、私たちの敬服するところでした。(中略)村民に玉砕命令を下したとか、いろいろと風評はございますが、それは間違いで、あの時赤松さまの冷静沈着な判断によって、むしろあれだけの村民が生きのびることができたのだと申しましても決して過言ではございません。ゆがめられた戦記を読んで赤松さまを誤解している一部の反戦青年の来島反対にあい、渡嘉敷島まで行かれなかったことは、私たちをはじめ渡嘉敷の村民は心から残念に思っております」 なぜ現地調査をしないのか 村当局が戦記を村の公文書としてまとめた段階では、当事者にも、私個人をあれほどの"極悪人"に仕立てる心算はなかっただろう。ところが戦記が、マスコミの目にとまるや、事態はあれよあれよというまに急旋回、つぎつぎと刊行される沖縄関係の書物のいたるところに、赤松という大隊長が、極悪無残な鬼隊長として登場することになったのである。 ことに、左翼系の書物に、その煩向がとくに顕著だった。思想が異なり、時代のすう勢も変わったから、元陸士五十三期生の男が誹謗されるのも、運命かもしれない,いたしかたがないというものである。 だが間題は、その方法である。村の戦記の記述を一から十までウのみにし、さらに尾ヒレ手ピレをつけて、さも現揚にいて、すべてを見知っていたかのように描写する魂胆に憤激をおぼえる。 兵士の銃を評論家のベンにたとえれぱ、事情は明白だ。ペソも凶器たりうる。「三百数十人」もの人間を殺した極悪人のことを書くとすれば、資料の質を問い、さらに多くの証言に傍証させるのが、ジャーナリストとしての最小限の良心ではないのか。 戦記の作者の何人かは、沖縄在住の人である。沖縄本島と渡嘉敷の航路は二時間足らずのものなのに、なぜ現地へ行って詳しい調査をしなかったのか。その怠慢を責められてもしかたあるまい。彼らの書物を孫引きして、得々として"良心的"な平和論を説いた本土評論家諸氏にも同じ質問をしてみたい。 日本の良識を代表するといわれるA新聞に「丸々とふとった赤松大尉は女を従えて傲然と壕から出てきた」と書かれたこともある。当時の部下が皆知っているように、私は今よりもっとやせ、年齢も25だったから壕に女を連れこむほどの"才覚"は、みじんも持ち合わせてなかったのである。 以上を私の強弁、居なおり、傲慢ととる方もあろう。だが、ぬれぎぬをかぶられっ放しだった者には、これくらいの強腰がないと、かえって自己弁護も怯懦のいいわけととられかねないのである。 島の方々に対しては、心から哀悼の意をささげるとともに、私が意識したにせよ、しないにせよ、海上艇進隊隊長としての「存在」じたいが、ひとつの強力な力として、住民の方々の心に強く押しかぶさっていたことはいなめない、このことを、旧軍人として心から反省するにやぶさかでないむね申し添えておきたい。 船を失った私が、任務を沖縄本島の支作戦であると解釈し、渡嘉敷島にできるだけ長く米軍を拘束しようとしたことが、あるいは卑怯なように思われ、村民にも持久防御の辛酸をなめさせてしまったことを、深くお詫びしておきたい。 どうか私のいうことも信じてほしい。私も戦争中から戦後の今日にいたるまで、戦争という巨大な"罪過"のただなかで苦しめられ、痛めつけられてきた人間なのである。ここに述べるのは、私の血の叫びであるといえば、読者諸兄は、やはり眉をひそめられるであろうか。 (編集部=文中引用してある書簡は、すぺて筆者が保管してあるものです) 潮1971年11月号特集index
https://w.atwiki.jp/sousakurobo/pages/89.html
小学一年の秋だったと記憶している。 ようやく背中に馴染んできた赤いランドセルを揺らしながら、悪山エリスは住宅街を歩く。小さな歩幅。変わるはずもない金髪に碧 眼。子どもっぽい髪型も今と同じく。祖父から貰った青いリボンのために、頭の左右が少し重たい。 先生の言いつけを破って、日が暮れるまで友達と遊んでの帰りだった。 灼きつくオレンジの光を発しながら、太陽が西方の大地に溺れている。もう間もなく、安らかな夜が来るのだろう。わけもなく涙が 滲む、不思議な時間だった。 エリスはふと爪先を止めた。 (……あれ?) 夕陽の中に、何かがいる。猫の瞳のように太陽を分かちながら、それは立っていた。古代中国人が太陽に棲む烏だと説明したという、 肉眼黒点などでは断じてない。エリスの行く手に待ち受けていた何者か。 彼は、いちおうは、人間だった。痩せていて背が高く、きちっとした黒いスーツを着て。 足下から伸びる十字の影は、朱に染まる車道を冷たい黒に切り抜く。それは地獄に通じる門で、恐ろしい魔物達がこちらをじぃっと 覗いている。絵本が大好きだったエリスは、そんな想像をして震えた。 「おかえりなさい、悪山エリスちゃん」 不気味な猫撫で声。聞き覚えはない。知らない男の人。 腕を左右に広げるのは、危害を加えるような物は持っていないという表明だったのだろう。しかし、幼い少女の目にそれは、獲物を 通せんぼうする、巨大な猛禽の翼としか映らない。そしてその解釈は、正しかった。 「エリスちゃんのおじいちゃんのことで、お願いがあるんだけどね」 磔にされたようなシルエットの男が近づいてくる。足捌きは軽やか。一歩。また一歩。気がついたときにはもう。 逃げたいけれど、足が棒のように竦む。悲鳴を上げたいけれど、心臓を鷲掴みにされたように息ができない。 「協力してくれるの? ありがとう! まさに奇跡だ」 男は強引に決めつけ、確かそういった。奇妙な言い回しを覚えている。 暗闇を纏った怪人の魔手が、人形を弄ぶ手つきでエリスの頬に伸ばされる。強く眼を瞑った。 (そのあと) 悪夢が覚める。 悪山エリスは、十年分の時間を取り戻した。 胸を痛いほどに荒々しく突き上げる心臓。細首の裏を血流が駆け昇っていく。体の硬直はそのまま、碧眼だけが見開かれている。 そこは既にあの恐怖の街角ではなく、自室に備えつけた寝台の上だった。柔らかな布団にくるまれて。カーテンの隙間から、金色の 陽射しが降り注いでいる。 (そのあとは、どうしたのだっけ?) 危険な男に誘拐されそうになったという、幼い頃の記憶。 それまでは十年前とは思えないほど鮮烈だというのに、以降のビジョンは鋏で切りとったかのように不自然な空白になっていた。男 のいう“おじいちゃん”にも訊ねたことがあったが、彼らしくもないボケた振りで躱された。 何事もなく済んだ。しかし何かがあったのだ。 エリスは無意識に、やけに大きなティラノサウルスのぬいぐるみを枕元から手繰り寄せていた。それもエリスに甘い祖父・悪山悪男 からの贈り物だった。怖い夢を見ても、それをぎゅぅっと抱き締めていれば、心が落ち着くまでそれほどの時間は要らない。 掛け布団を押し退ける。カーテンを開いて、エリスは東を向いた窓から外に目をやった。 山の稜線から、夜明けの光。 希望の朝を迎えて、それなのにエリスは、未だ悪夢の冷めやらないような薄ら寒さを感じていた。 ※ 繁栄を極める国際都市テクニッ京、人類の叡智が集密する大メカロポリス区の地下奥深く。無限の闇黒に、蟻の巣のように張り巡ら された空間があることを知る者は少ない。 三次元の拡がりを持つ広大な迷路だ。 ひと度そこに足を踏み入れれば、まずもって生きては帰れまい。いかな洞窟探検の達人であろうとも。あらゆる障害を予測した完全 装備であろうともだ。 幾重にも続く気の遠くなるような試練の門を越えたとしても、かのラビリントス大迷宮を思わせる複雑な構造が侵入者を阻むだろう。 一寸先の闇に待ち受けるのは、殺人をも厭わぬ番兵か、死の罠か。 「相変わらずここは、昆虫の死骸のような臭いがしますね」 しかし見よ。魔物が棲むとしか思えぬ陥穽のことごとくを鮮やかに躱しながら、鈍色の迷い路を我が物顔で進む男がいる。骸骨のよ うな痩身に黒いスーツ。 染みついた殺気を眼鏡でも覆い隠しきれない、それは危険なかほりの男。 「悪くない感じよ」 軽く振り返って、ワインでも嗜むように湿った空気を吸ってみせる。 唇に能面のような微笑を貼りつけた魔人こそが、この地下迷宮『魔窟Mk-Ⅱ』の主。暗号名をイッツァ・ミラクルと自ら名乗る、 さる巨大犯罪組織の重鎮である。 「恐縮です。最上級ワルジェント、イッツァ・ミラクル」 男の四歩ばかり後ろを追従する秘書が、眼鏡の傾きを整えながら、はきはきと答える。その名をレディ(女史)・ビジョン。限りな く黒に近い灰色のスーツを着こなす女だ。『エージェント』をいちいち『ワルジェント』と言い習わすのは組織の意向でも何でもなく、 イッツァ・ミラクル個人のどうでもいいこだわりだったが、彼女は心酔する上司に己を同一化させる。 「ところでレディ、セイギベース3についての調査に進展はありましたか?」 報告を催促するイッツァ・ミラクルの声は、働きを試すような響きを帯びていた。 レディ・ビジョンは弾かれたように電子化されたバインダーを展開する。 「はっ。ネクソンクロガネのパイロット・田所カッコマンの正体が判明しております」 イッツァ・ミラクルは目を細めた。さながら鮮血を味わう悪鬼の相だった。 「早かったですね。あなたのような有能な部下を持てたこと、イッツァミラクル(それは奇跡です)」 「恐縮です」 最大級の賛辞に緩み掛ける口許を慌てて引き締め、レディは続けて詳細の説明に入る。 「まずロボヶ丘市を中心としたセイギベース3の管轄区及びその周辺一帯の男女について、姓名・性別・年齢による絞り込みを行いま した。過去の出撃当時の現場不在証明がされた者を省きながら音声分析に掛け、声調や口調、言葉の組み立てや語彙などから性格・体 型・環境・教育的なバックボーンなどを推定。最後にロボットの操縦から推測される動作の癖と照合し、一名に特定されました。ドク トルポイズンによれば、97パーセント強の確率で、彼が田所カッコマンです」 イッツァ・ミラクルはしきりに頷きながら、眼鏡のレンズに転送される膨大な資料に目を通していた。悪の巨大頭脳・ドクトルポイ ズンが暇に飽かせて追加したという機能は多岐に渡る。 悪のマッドサイエンティスト・悪山悪男の場合は、あくまで自らの技術力の優越を披露したいがために、最強無敵ロボ・ネクソンク ロガネと真っ向からぶつかり合った。 一方で武闘派市民団体E自警団の無力化を差し当たっての作戦目的とするイッツァ・ミラクルらは、当然のように組織力を背景にあ らゆる手段を講じるのだ。プロファイリング捜査まがいの諜報活動もその一環である。 これまでとは全く違うタイプの“悪”に、田所カッコマンの危機が迫る! 「ふむ。前提として、タドコロという苗字を偽っている可能性はないのですか?」 暗闇をゆく悪の主従の質疑応答が始まる。 「偽名ですか? 念のため検索の条件には幅を持たせてありますが、ほぼ有り得ないと断言できます」 背筋を伸ばしたレディ・ビジョンの態度からは、根拠に裏打ちされた自信が見てとれた。 「というと?」 「やつらは阿呆です」 聞いた途端、イッツァ・ミラクルは大笑した。 確かに、これほどまでにあっさりと敵勢力に機密情報を掴まれるなど、危機管理が杜撰であるとしか言いようがない。そもそも消耗 品の雑兵ならばともかく、貴重な巨大ロボットの専属パイロットを調達するにしてはやり方がいかにも手緩い。 「田所カッコマンには、既に万全の包囲網を敷いてあります。いつでも始末できますが、いかがいたしますか?」 「悩みますね。……しばらくは現状維持でもいいでしょう」 最強無敵とまで名乗る巨大ロボットを倒せば、死の商人としてはそれなりに宣伝効果もあるだろう。 イッツァ・ミラクルとしては、レディの調査がどう転ぼうとも、近いうちに私兵を投じて実力行使に出るつもりでいた。それに加え て、直属ではないものの顔の利く巨大ロボット部隊“シロガネ四天王”を投入できるともなれば、勝利の未来はもはや揺るぎない。 「……フフ。悪の組織力を侮っているうちは、とてもミラクルなど起こせませんよ」 イッツァ・ミラクルは、自らの後ろ盾として聳える巨大な組織について思いを馳せる。 それを巨悪の中の巨悪と言い表す者もいる、諸悪の根源と形容する者もいる、一切の希望を残さぬ悪徳の匣と喩える者も少しは。 十数世紀に沙漠の七海を股に掛けた死の隊商に端を発するという、国際犯罪組織だ。 産業革命以降の人類の飛躍的な発展に寄生して肥大化を遂げた、巨悪の全貌を知る者はいない。悪名轟く現大首魁、ドン・ヨコシマ ですら、恐らく。 一説には超大国の陸海空軍をも凌駕すると噂される、精強なる一大私兵団をちらつかせて、地球上のあらゆる利権に食い込み、貪欲 に利潤を追求してきた、彼ら。 すなわち、“ワルサシンジケート”! 恐るべき、真にもって恐るべき、悪の総本山がそれなのだ! イッツァ・ミラクルはほくそ笑んだ。 「あなたのヒロイックサーガもそろそろお終いです、田所カッコマン、いえ……」 黒スーツの男は血塗られた五指を握り込んでゆく。必死に足掻く憐れな獲物の姿を掌上に見る。 「暇な大学生・田所育男(たどころ いくお)!!」 組織の最上級エージェントが人違いに気づいたのは、折しも悪山悪男の機械恐竜がロボヶ丘に現れ、どこからともなく駆けつけた最 強無敵ロボがそれをぶちのめした時だった。 ※ 敢えて言うまでもないが、悪のマッドサイエンティスト・悪山悪男の野望は潰えていない。 最強無敵ロボ・ネクソンクロガネが会得した必殺技ネクソンクロガネアニヒレイターは、器物の心に訴え掛けることはできるが、決 してそれらを洗脳するものではない。人間の性に善悪の違いがあるように、器物にもそれぞれの性がある。“心が宿る”とはそういう ことだ。悪党の銃は悪に染まりやすいなど持ち主の影響についても予想があり、ネクソンクロガネアニヒレイターを浴びせたとしても 穏便に事態が収束する可能性は低いのではないかというのが、はぐれ研究員・龍聖寺院光の見解だった。 実際に、先の戦いでは沈黙したゴクワルレックスだが、その時には年寄りの冷や水を諌めるような心境だったというだけの話らしく、 その後も何食わぬ顔で悪山悪男の悪事に付き合っている。一筋縄ではいかないのは、器物の心でも同じだった。 つまるところネクソンクロガネアニヒレイターは大仰な名前の割に効果の安定感に欠け、最強無敵ロボ・ネクソンクロガネは依然と して戦力に多大な不安を抱えているといってよかった。 何故かここにきて悪山悪男謹製のゴクワルリフレクティブシールドをごり押しで突破できるほどに、最強無敵ロボ・ネクソンクロガ ネの基礎出力が上がっているのが幸いだった。今ならば、殴り飛ばして説教して撃退できる。 (だが、必殺技は何とかしないとな。なるべく早いうちに) 田所正男が、昼休みにロボヶ丘高等学校の図書館を訪れているのはそういう理由である。必殺技のためにロボット工学や基礎の物理 学、スポーツ理論や格闘術などについて少しでも知識を得ようと、涙ぐましい努力を続けているのだった。 (むう。さっぱり分からん……。先生方に相談してみるか、小学校の教科書あたりからやり直すべきだろうか) 鈍器業界期待の新星となり得る分厚さの専門書の埃を払い除けながら、田所正男は書架の間で唸った。一行目から既に関連書籍をハ シゴしても理解できそうもない難物を引いていた。自分の不甲斐なさに呆れながら、それは本棚に戻すしかなかった。せめて次の機会 にはもっと物理の素養のある人物に掻き出してもらえるようにと願っておく。 (おや?) まばらに席が埋まった読書スペースに目をやった田所正男は、顔見知りの美化委員が座っていることに気がついた。 悪山エリスだった。 田所正男にとっては、必殺技ネクソンクロガネアニヒレイターの件できっかけを与えてくれた、尊敬に値する少女である。 相変わらず表情に乏しい娘だったが、本を眺める目許は心なしか綻んでいるようでもあった。真昼の日溜まりに近いせいかもしれな いが、纏う雰囲気もいつになく柔らかい。 (まるで金色の野に群青の花が咲いているようだな……) 髪とリボンの色合いを喩えて詩人を気取りながら、田所正男は彼女のいる方向に足を向けた。 「やあ、悪山さん」 「……田所先輩。こんにちは」 「何を読んでいるんだ?」 「図書館ではお静かに。……恐竜のビジュアル資料をまとめた本です」 悪山エリスは、田所正男にも表紙が見えるように両手で本を傾けた。縁で口許が隠れるのが何となく可愛らしい。それから深い意味 があるのかないのか、ぽつりと「最新版なので」と付け加えた。 なるほど大判のページには、恐竜の化石や模型の写真、太古の想像図などが掲載されている。端に綴られている恐竜の名前は、子ど もの頃は生き物の図鑑に目がなかった田所正男にも、まるで覚えのないものだった。ブランクにちょっとした感慨を覚える。 「ほう。今はこういうことになっているんだな」 釘を刺された手前、田所正男は声量を囁き声に落とした。それでも他人の癇に障ることはあるが、幸いにも一帯に人影はない。この 機会に少しお喋りがしたい気分だった。 悪山エリスは、立ち去らない先輩の存在にも特に気兼ねすることなく、手にした本を読み進める。田所正男の見立てでは、歓迎して いるふうではないが、かといって鬱陶しがってもいないようだった。 (おっ?) 悪山エリスの傍らには幾冊かの書籍が積み重ねられ、綺麗に背表紙が揃っていた。彼女が運んできたものに間違いない。 改めてタイトルを確認すると、『両生・爬虫類のじょうずな飼い方』『世界最強の毒ヘビ・ベスト40』『暴れん坊ティラ野サウル 子さんの冒険』『まだらの紐』とあった。それでちょうど、この図書館で一度に借りられる上限と同じ冊数だった。 探偵小説を読まない田所正男には最後の一冊だけは謎だったが、ほか四冊の共通点から可憐な後輩の意外な興味の対象が垣間見えた。 「こういうの好きなのかい? 爬虫類とか」 「……少し、懐かしくなっただけです」 場所が場所だけに悪山エリスの声はか細い。無意識に顔を寄せていたことに気づいて、田所正男は慌てて身を引いた。それにしても 他人と囁き合うというのは、何だか面映ゆいような不思議な感覚がするものだ。 「そういやあまり関係ないけれど、北の火山のあたりに恐竜の生き残りがいると噂になっていたね」 「灼熱地岳(しゃくねつじたけ)の、シャクネッシーですか」 話題の種としての旬はとうに過ぎ去っていたが、意外にも悪山エリスの反応は悪くなかった。 数か月前のこと、ロボヶ丘の北方に聳える大火山・灼熱地岳(嶽)の麓で体長数十メートルという巨大生物が目撃されたという。何 でもその皮膚は凝固を忘れた熔岩のように赤く、太陽光を浴びて光り輝いていたという。当時は暗いニュースが続発していた反動かた いそう話題になり、未確認生物について特集を組むメディアも続出した。 「悪山さんは、いると思う? シャクネッシー」 「……いると素敵だと思います」 悪山エリスは少し考えてから、はにかんだような、田所正男のこれまで見たことのない表情を浮かべた。 「そっか」 正直なところ、シャクネッシーに限らず古代の大型爬虫類の生き残りなどというものは全て眉唾だと田所正男は考えている。目撃し たのが事実だとしてもこの巨大ロボットの時代だ。もっともらしい説明をつけてしまうのは容易だった。 しかし、そういったものに心を躍らせているらしい悪山エリスの姿を見ていると、そういうロマンのある考えもいいかもしれないと、 そんなふうに思えたのだった。 ※ 「あなたは今、愛に目覚めたカッコマンと、話しているのですよ……きりりッ!」 『ホントにー? ホントにそんなこといったんですかぁ? あはははは! かっこいー惚れそー』 「む?」 放課後にいそいそとセイギベース3に赴いた田所正男。彼が耳にしたのは、お馴染みのはぐれ研究員の芝居掛かった台詞と、聞くも かしましい女子の笑い声だった。明朗闊達とした響きは彼にも覚えがある。 「失礼します」 自動開閉式のドアを潜って司令室に入ると、龍聖寺院光が片手を上げて挨拶を寄越した。 画像通信が繋がっており、壁の一面を占有する大型モニタに溌剌とした笑顔が映っている。明るい茶髪を耳に掛かる程度に刈った、 いかにも行動力のありそうな娘だった。 『やっほー。戻ったー? 愛に目覚めた田所くん』 「お帰り。ちょうど今、セイギベース3、4、5の合同訓練の意義について、激論を交わしていたところさ……」 「博士なぜそんな嘘をー!!」 いけしゃあしゃあと言ってのけるはぐれ研究員・龍聖寺院光の神経の太さに舌を巻く。ただし、もう一人との意思疎通はうまくいっ ておらず、誰も誤魔化せない。 龍聖寺院光とモニタ越しの井戸端会議に興じていた彼女は、海老原カッコウーマン。本名を海老原良子(えびはら よしこ)という 花の女子大生にして、セイギベース4の一撃必殺ロボ・ネクソンアカガネの専属パイロットである。田所正男の先輩に当たり、今一つ 頭の上がらない人物だった。 女性同士ということもあり、龍聖寺院光とは姉妹のように仲が良い。もっとも私的な雑談のためだけにこの回線を繋げるようなこと はしないはずで、何らかの連絡事項があったことが予想できる。 「何かあったんですか? 海老原先輩」 『え? ああ、そうそう。そうだったよ』 海老原良子の表情がやや硬くなる。 『田所くんはさ、ワルサシンジケートって知ってるかな』 「それはもちろん……。悪の総元締めという程度の認識ですが」 田所正男は怪訝そうに眉を寄せた。 国際犯罪組織・ワルサシンジケート。その名を聞くのは久し振りだった。 巨大ロボット製造のノウハウの流出元でもあり、悪の破壊活動の大規模化の元凶のひとつといえる。恐ろしく古い歴史を持つらしい が、その存在が世間に知れ渡ったのはここ数年のことだった。 『なんか不穏な動きがあるらしいんだよね。かなりの大物が日本に来てるって話だし』 「大物?」 『詳しいことは分かんない。でもかなり特殊な立場にいるやつらしくて、諜報部のみんながぜえぜえいってた』 言いようは世間話の延長のようだったが、それだけに生々しい現実感があった。 『ネクソンタイプがあれば負けることはないと思うけど、かえって狙われやすいかもだから、用心しといてよ』 「なるほど。分かりました」 隕石に含有される稀少物質ネクソニウムの力を利用したネクソンタイプは、巨大ロボット群の中でも別格だった。特筆すべきはその 物質の限界を超えた常識外れの装甲強度であり、ネクソニウムが大量に確保できるなら近代兵器に革命が起こるともいわれていた。 E自警団の保有するネクソンタイプは日本国内の基地に限れば、セイギベース3の最強無敵ロボ・ネクソンクロガネと、セイギベー ス4の一撃必殺ロボ・ネクソンアカガネしか存在しない。それでも戦力としては破格だった。 『あれ』 けたたましいアラームが、セイギベース4において鳴り響いた。 『タイミング悪いなぁ、出撃要請だ……。あ、なんか悪いロボットが現れたみたいだから、ちょっと行ってくるね』 挨拶もそこそこに、海老原良子が傍らに備えてある赤いヘルメットを引っ掴む。 秘密基地・セイギベース4は大都市圏に近く、巨大ロボット犯罪もそこそこの頻度で発生する。悪山悪男のような血気盛んな常習犯 がいないのが幸いといえば幸いだった。 『あ、田所くん。必殺技のことで悩んでるんだったよね?』 格納庫で出番を待つ一撃必殺ロボ・ネクソンアカガネのもとに向かおうとする海老原良子が、ふと思い出したようにカッコウーマン の表情で振り返った。 『使いづらい必殺技って思ってるかもしれないけどさ。ネクソンクロガネアニヒレイターを会得したことの意味はね、たぶん、すっご く大きい……。きっと、田所くんが思っているよりもずっと』 「は? それはどういう……」 『愛と勇気がカンジンなの! 悩め田所カッコマン!』 惚れ惚れするような姉貴分の笑顔が、田所正男の目に焼きついた。 彼女の底抜けの明るさが翳るようなことは、未来永劫ないように彼らには思えた。 だが。 それから数刻ののち、田所正男と龍聖寺院光は、信じられない光景を目撃することになる。 海老原カッコウーマン、一撃必殺ロボ・ネクソンアカガネの敗北。 そして、秘密基地・セイギベース4の壊滅だった。 ※ 「っち……ちくしょー……っ! ネクソンアカガネブレイクが、通用しないなんて……!」 一撃必殺ロボ・ネクソンアカガネは、満身創痍の機体を燃える大地に横たえていた。赤銅色の装甲が無惨にも剥がれ落ち、空虚な金 属音を奏でる。操縦席では海老原カッコウーマンが屈辱に罵声を吐き出すが、ごまめの歯軋りだった。 破壊の痕跡はネクソンアカガネだけでなく、セイギベース4の全域に及んでいた。隔壁や機材が強引に引き千切られ、最新鋭を誇っ ていた設備は見る影もない。 今や火の海となった秘密基地は、一撃必殺ロボ・ネクソンアカガネよりもなお赤い。宗教にいう煉獄の顕現だった。 「あなたがたには」 圧倒的な破壊をもたらした謎の敵は、物静かな聖職者の口調で言い放つ。 マッスルポージングひとつで爆炎を弾き飛ばす、それは白亜の巨人。 「筋肉が足りない」 哀れみの篭った視線が、焦土を舐める敗者を見下ろしていた。 E自警団が蓄積する膨大なデータにも該当するものが存在しない、新型の巨大ロボット。 我らが最強無敵ロボ・ネクソンクロガネよりも肩幅が広く、四肢も二周りは太い。逞しい前腕や下腿には、筋繊維を意匠としたらし い赤い模様が幾筋か、異民族の入れ墨のように走っていた。全身に纏う威圧感は、かの暴君竜をも上回る。 驚くべきことにその機体は銃砲火器に頼むでもなく、凄まじい膂力のみに物を言わせて、これだけの阿鼻叫喚を演出したのだ。巨大 ロボットとして見ても規格外と表すしかない、強大無比の駆動力だった。 「私シロガネ四天王いちのマッシブ、ニック・W・キムと」 ムキッ。サウナさながらに湯気の立ち篭る操縦室。その中を、所狭しと巨漢の筋肉が躍動していた。 「剛力無双ロボ・シロガネマッスル」 ムキッ。息継ぎの度にいちいちポーズが変わる。 「我ら夢の最強タッグは、いつでも強敵を待っているぞぅ!」 目を見張るような筋肉の隆起のために、厳選素材のパイロットスーツもはちきれんばかりだ。一箇所だけ露出した頭は綺麗に禿げ上 がっており、髪の毛一本残っていない。じんわりと汗が滲み、木魚のような滑らかさで照明の光を弾いていた。 「うん! 次の挑戦者はきみに決めた! 最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ! その名に違わぬ筋肉を見せてくれたまえよ!」 パイロットたるニック・W・キムの動作を忠実にトレースし、筋肉を誇示する姿勢を再現する巨大ロボット。どういう駆動系の働き なのか、ビクンビクンと生々しく上半身が波を打つ。濃密な汗の臭いを発したような気がした。 (うざい……) 海老原カッコウーマンは口許を押さえようと手を持ち上げたが、そのまま意識を手放した。 一撃必殺ロボ・ネクソンアカガネの碧眼が光を失う。それが、彼女たちの果敢ない抵抗の終わりとなった。 ※ 「なんてことだ……。あの海老原カッコウーマンが!?」 最悪の結末を見届けた田所正男の声は悲鳴になっていた。 海老原カッコウーマン操る一撃必殺ロボ・ネクソンアカガネは、E自警団でも随一の攻撃力を誇る。必殺技のネクソンアカガネブレ イクの破壊力は、並みの巨大ロボットならばただの一撃で三機を葬り去るのだ。それで仕留め切れなかったという事実。 「いつもの、悪のマッドサイエンティスト・悪山悪男じゃあない。あいつは全く別種の……敵だ!!」 龍聖寺院光が声を張った。新たな激戦の予感に、セイギベース3に緊張が走る。 そんな時だった。 セイギベース3の直上から、悪魔の嬌態を思わせる歌が聞こえてきたのは――!! 『the Roots of All Evil~諸悪の根源~』 作曲/ドクトルポイズン 作詞・歌/カッコマンエビル ※the Roots of All Evil 禁じられたチカラ 今この手に 陽射しの裏 街の影 強くなる闇の濃度 最も忌むべきそれは ただ奇跡を乞い願う家畜 抉り出せ 己が爪で 仔羊のはらわたを 欲望の全てを叶えよう 人間として生まれたからには ※くりかえし 笑顔の意味 甘い罠 むせかえる虚飾の色 最も醜きそれは 被害者になりたがる敗者 突き立てろ 強き牙を 雛鳥の首筋に 貪欲に全てを食らおう 勝者となり生き残るために the Roots of All Evil 胸の奥のホノヲ 今解き放つ 見せつけよ 悪の爪牙 太陽に背を向けて 敵と味方を問わず砕け 誰よりも本気で生きるなら ※くりかえし 「この歌詞の放つ激烈な思春期臭……まさか!?」 龍聖寺院光の顔色が蒼白に転じた。 激しいリズムで肺腑を突く悪の賛歌は、吐き気を催すほどの禍々しさを孕んでいた。直に味わうコンサート会場の熱気にも似て、メ ロディの及ぶすべてを一種の異界へと変質させてしまう魔力を秘めている。 「出てきなよ、最強無敵ロボ」 誰かが言った。若い男。言葉には挑発するような含みがある。 続いてセイギベース3を衝撃が襲った。 余韻が覚めるのを待たず、空の高みより降臨する巨大な物体。平和な世界を蹂躙するかのごとく着地は荒々しい。しかも、鎧袖一触 全てを切り裂く衝撃波を纏っている。 「シロガネ四天王いちのスピード。この神速飛翔ロボ・シロガネソニック」 それは、腕の代わりに翼を拡げたスーパーロボットだった。 銀色掛かった白い外装は、最新鋭の航空機を思わせる。美しく青が映える飾り線は、流線型をなぞる疾風さながら。 一対の眼には、正義の味方をすら震える獰猛さ。 死を告げる堕天使を思わせる姿だった。 秘密基地であるはずのセイギベース3を、狙いを過たずに翼端が射抜く。気障な仕草だった。 「ボクの名前はカッコマンエビル。分かりやすくいうなら、悪のカッコマン……さ」 機械仕掛けの鳥人に抱かれ、白に染められたカッコマンスーツの男は嗤う。ヘルメットの奥に、くつくつと魔女の大釜が煮えるよう な音が篭っていた。 こうして悪夢の夜会は開幕する――!! セイギベースを強襲する巨悪の尖兵たち! 彼らは、四つの大罪の化身だとでもいうのか!? 弾ける筋肉・ニック・W・キムのシロガネマッスル! 悪のカッコマン・カッコ マンエビルのシロガネソニック! そして、まだ見ぬ二人操る超級の巨大ロボも、影より密やかにセイギベース3に忍び寄っている! 泣く子も黙るシロガネ四天王に、ロボヶ丘が戦慄! きみならば、きみならばヤツらを倒せるのか!? 田所カッコマン! お前がやらずに誰がやる! 最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ! つづく ↓ 感想をどうぞ(クリックすると開きます) + ... 名前
https://w.atwiki.jp/battle-operation/pages/2140.html
連邦軍:支援 機体概要 数値情報機体 移動方向補正 パーツスロット 主兵装 副兵装 スキル情報 備考「行くよ!いつものように這いつくばって!」キャンペーン 「週間任務 豪華報酬キャンペーン」 機体情報 機体固有の特徴 機体考察 主兵装詳細 副兵装詳細 スキル カスタム 運用変形時の攻撃力の変化について 機体攻略法 コンボ一覧 アップデート履歴 投票 コメント欄 機体概要 ガンタンクの前身である試作戦闘車両をベースに改良した試作機体. ジオンが開発していたMSへの対抗手段として,後のガンタンクの開発に繋がる戦闘車両RTX-44をベースに兵装の強化を施し,対MS戦用機体として急遽開発された. ガンタンクは自走砲的な側面を備え持つMSとして開発させたが,本機では 突撃砲形態への可変機構 を内在させ,獲得した高い機動性は, 高威力のタックル性能 を生み出すこととなった. また, 豊富な重火器を装備 し,陸上戦艦への対抗手段や,陣地制圧などに用いられることもあったようだ. 数値情報 機体 支援 LV1 LV2 LV3 LV4 LV5 LV6 LV7 LV8 Cost 250 275 300 325 350 375 400 425 機体HP 11000 11500 12000 12500 13000 13500 14000 14500 耐射撃装甲 37 51 65 79 93 107 121 135 耐ビーム装甲 37 51 65 79 93 107 121 135 耐格闘装甲 26 射撃補正 66 70 74 78 82 86 89 93 格闘補正 0 スピード 通常 95 突撃砲 245 スラスター 110 112 114 116 118 120 122 124 旋回速度[°/秒]※2 通常 80 85 90 95 100 105 110 115 突撃砲 48 51 54 57 60 63 66 69 ジャンプ高度 - カウンター タックル 必要階級 少尉01※1 中尉02 大尉03 少佐03 中佐03 中佐10 大佐07 少将05 レア度 ☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆ ☆ ☆ 開発% 12% 12% 12% 10% 8% 4% 4% 3% 必要開発費 24000P 32400P 42700P 50000P JPY309 68000P 74700P 80000P 復帰時間 17秒 19秒 21秒 22秒 24秒 26秒 28秒 29秒 NEW MSボーナス 3000 3650 4300 4950 5600 6250 6900 7550 ※1: キャンペーン期間中のみ、全階級でLv1設計図がドロップします キャンペーン終了までにLv1設計図が揃っていない場合完成しません また適正階級に達していない場合「演習場(自由に行動)」意外では出撃できません ※2:(2016年2月10日アップデート後) 変形前後で旋回速度が切り替わるように修正される 突撃砲形態は通常形態の0.6倍の旋回速度になる フィールドモーターは通常形態、突撃砲形態両方で有効例)LV4にフィールドモーターLV3を装備した場合通常形態:95 + 15 = 110°/秒 突撃砲形態:110 * 0.6 = 66°/秒 移動方向補正 前 100% 横 0% ▲ 0% 後 100% パーツスロット LV1 LV2 LV3 LV4 LV5 LV6 LV7 LV8 近距離 5 6 7 8 18 20 21 22 中距離 5 6 7 8 13 15 16 17 遠距離 4 5 6 7 8 10 11 12 主兵装 武器名 LV 威力 発射間隔 弾数 リロード速度 射程 DPS 備考 必要ポイント 4連装ボップガン LV1 350 3発/秒 24 6.7秒 350 1050 単発発射ひるみ・よろけ無し部位補正:1.0倍武装切替:0.5秒 機体同梱 LV2 368 26 1104 17100P LV3 385 28 1155 22100P LV4 438 34 1314 JPY205 LV5 455 36 1365 33600P LV6 473 38 1419 38900P LV7 490 40 1470 46200P LV8 508 42 1524 50400P 副兵装 武器名 LV 威力 発射間隔 弾数 リロード速度 射程 DPS 備考 徹甲榴弾装填220mmキャノン LV1 2000 5.0秒 8 20秒 500 - 射撃時静止よろけ有り曲射部位補正:1.0倍武装切替:1.5秒 LV2 2100 LV3 2200 Lv4 2500 10 Lv5 2600 Lv6 2700 Lv7 2800 11 Lv8 2900 榴散弾装填220mmキャノン LV1 1200 4.5秒 8 20秒 350 - 射撃時静止散弾武装切替:2.0秒 LV2 1260 LV3 1320 Lv4 1500 10 Lv5 1560 Lv6 1620 Lv7 1680 11 Lv8 1740 2連装改良型ボップガン LV1 600 4発/秒 16 10秒 150 2400 単発発射ひるみ・よろけ無し部位補正:1.0倍武装切替:1.0秒 LV2 630 17 2520 LV3 660 18 2640 Lv4 750 21 3000 Lv5 780 22 3120 Lv6 810 23 3240 Lv7 840 24 3360 Lv8 870 25 3480 56連装ロケットランチャー LV1 200 2.4発/秒 56 15秒 500 480 左右2発交互発射ひるみ・よろけ無し武装切替:0.5秒 LV2 210 504 LV3 220 528 Lv4 250 600 Lv5 260 624 Lv6 270 648 Lv7 280 672 LV8 290 696 スキル情報 スキル名 機体LV 効果 説明 高性能レーダー 1~8 強化されたレーダー性能.有効範囲が300mから500mに拡張される。 飛行状態の歩兵も捕捉可能。有効範囲と捕捉性能が強化。 高性能スコープ 1~8 高性能のスコープが使用可能 スナイプモード時に左スティックで倍率の調整が可能 観測情報連結 1~8 レーダーで捕捉した敵MSのHPを、自軍メンバーが視認可能になる 所持する機体が1機いれば有効 クイックブースト 8 ジャンプ時の溜め時間を短縮。 ジャンプ性能向上。 強タックル 1~8 タックル時のダメージが通常より高くなる 基本威力は機体Lvによって異なる(基本Lvダメージ1800).近接突撃用増加推進器や勲章によりダメージはさらに増加する.公式のスキル情報には載っていない隠れスキル. 変形 1~8 通常形態から突撃砲形態に変形できる.変形時はダウン以外のよろけと怯みを無効化し,スピードが増加する.代償として攻撃力・防御力共に低下する. L2ボタンによって、突撃砲形態へと変形可能.変形中は攻撃力が20%・防御力が30%低下する.タックルの与ダメージも影響を受ける.公式のスキル情報には載っていない攻略wiki独自表記スキル. なんともないぜ装甲 1~8 突撃砲形態において常にダウン以外のよろけ・怯み攻撃や格闘攻撃による相打ちダウンを無効化. ダウン効果のある射撃や下格闘によるダウンは防げない.公式のスキル情報には載っていないWiki独自表記スキル. 備考 「行くよ!いつものように這いつくばって!」キャンペーン イベント期間2015/7/23 14 00~2015/8/6 13 59 まで イベント内容イベント期間中のみ設計図報酬として特別な支援タイプ1機の設計図がドロップします ドロップするMS設計図陸戦強襲型ガンタンク Lv1 適正階級少尉 Lv1 注意事項本イベント期間中はプレイヤーの階級に関係なく対象のMSで出撃可能です。 本イベント期間終了後、対象のMSの【適正階級】未満のプレイヤーは、本イベントで入手したMSで出撃ができなくなります。 所有リスト内から消えるわけではなく、出撃だけができない状態となります。 【適正階級】まで昇格することで本イベントで入手したMSは再び利用可能になります。 「週間任務 豪華報酬キャンペーン」 イベント期間2015/7/02 14 00~2015/7/16 13 59 まで イベント内容イベント期間中のみ設計図報酬として特別な支援タイプ1機の設計図がドロップします ドロップするMS設計図陸戦強襲型ガンタンク Lv1 適正階級少尉 Lv1 注意事項プレイヤーの階級に関係なく対象設計図は入手可能です。 キャンペーンによって対象の機体を完成させても、【適正階級】未満のプレイヤーは入手したMSでは出撃ができません。 【適正階級】まで昇格することで、入手したMSで出撃が可能となります。ただし、ルームコメント「演習場(自由に行動)」のルームであれば、【適正階級】に関係なくすべてのMSで出撃ができます。 機体情報 初出はOVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO 2 重力戦線』 RX計画の発動によって本格的にMS開発に乗り出した連邦軍だったが、前線ではまだまだMSの配備数は不足していた。そこでガンタンクの前型にあたる実験機に武装と実験的な変形機構を施したのが本機である。 急造徴用機であるため機体バランスは悪く、砲戦用でありながら近距離兵装も有するなどコンセプトが統一されていない。その代わりにタンク系としては破格の汎用性を有した。 作中ではアリーヌ・ネイズン技術中尉率いる3機が独立混成第44旅団の懲罰部隊に配備されオデッサ作戦に参加。3機の連携と圧倒的な火力、機動力により、ドムやグフ・カスタムを含む多数のMSとマゼラ・アタック戦車を撃破。さらにはダブデ級陸戦艇の撃破に貢献するも、最終的には全機が自爆またはダブデへの特攻により失われている。 そもそもが徴用機であり、ガンタンク系の運用問題や実戦配備された本機も全機ロストしていることから、後続機が開発されることはなかった。 機体固有の特徴 機体考察 本作初の 変形機構 を搭載したガンタンク。同コストのガンタンクⅡとは互換機に当たる。 変形状態では速度が格闘機並に早くなり、さらに新実装の「なんともないぜ装甲」によってよろけと怯みを受けなくなる。これによって従来のガンタンク系では不可能だった素早い戦闘ポイントへ移動や、格闘機からの 高い逃走能力 を得た。 一方で変形状態では 攻撃力と防御力が低下 するため、戦闘をする場合は通常状態に戻ることが望ましい。特に防御力は30%低下(被ダメージが30%増加)するため、ゴリ押し逃走しようとしたらワンコンボでやられてしまったということもあり得る。そのため、単発高威力+ダウン属性を持った格闘機との相性は最悪。ダウン攻撃には「なんともないぜ装甲」が効かない上に防御力まで下がるために一発爆散も。 武装は主砲の射程が短い代わりに高火力であり、追撃兵装も強力で豊富。ワンコンボの火力もフルアーマーガンダム並と高コスト支援機と比べて見劣りしないものがある。 主砲の射程500mは他のタンク系と比べると100m短く「キャノン系二脚MS並」となっている。追撃兵装の射程は更に短いため、敵支援機との撃ち合いでは苦戦を強いられる可能性がある。 スキルや兵装はリッチだが、基本ステータスは心許ない。ガンタンクⅡと比べるとステータスは二回りほど低く、HP以外では量産型ガンタンクに負けている。さらにはタンク系としては遠距離スロットが少ないため、装甲盛りも難しい。 適切な戦闘距離の確保と変形を使いこなし、なおかつ差し引きに長ける必要があるなど、タンク系の中でも使いこなしが難しい機体。 主兵装詳細 4連装ボップガンタンク系おなじみの連射追撃兵装。 射程が追撃兵装の中では榴弾と同じと長く、中距離の追撃で使える。 右腕からしか発射しないため、ガンタンクのように真ん中が抜けるといった心配はないが、射線は若干右よりになることには注意したい。 片腕しか無いためか威力はガンタンクの半分程度。一応量産型ガンタンクよりは高い。 追撃兵装として見た場合は、命中率と安定性で榴弾に若干譲ってしまう。怯みもないため積極的に使う理由はないだろう。 副兵装詳細 徹甲榴弾装填220mmキャノン連邦としては初となる曲射単装砲。 他のタンク系のような命中力はないが、カス当たりによるダメージ減衰がなく、また威力もマドロックと並んでトップクラスである。 射程は500とタンク系としては短く、ガンキャノンと同程度。そのためスナイパー系との相性は悪い。もっとも、追撃兵装はどれも射程350以下なので、気にする必要もないかもしれない。 本兵装でよろけさせ、各種追撃兵装で追撃するのがセオリー。ただしキャノン単体でも十分な威力があるため、難しいなら無理に追撃する必要もないだろう。 榴散弾装填220mmキャノンこちらも単装になったため歩兵狩りや命中力で弱体化したものの、威力はタンク系トップである。 距離350では追撃が本兵装と4連ボップガンの二択ななるが、威力ではあちらが、命中率と安定性ではこちらに軍配が上がるため、距離350に近づくほどこちらのほうが有効になる。 2連装改良型ボップガン射程は150と90mmマシンガン並に短いが、DPSはかなり優秀。回転率も悪くないため、理想的にはこの兵装で追撃することが望ましい。 左腕からしか撃たないため、射線が若干左よりになることに注意。 56連装ロケットランチャーキャタピラの両サイドから2発ずつ交互に撃つ、ザクⅡ(重装備仕様)の3連ミサイルポッドに似た兵装。 扱いづらい上にDPSも低い。 弾数と射程は優秀であり、弾幕や平地での歩兵掃討に使うのが望ましいか。 スキル 強タックル 変形 なんともないぜ装甲 カスタム 強化フレーム 運用 変形時の攻撃力の変化について 「通常形態で攻撃力アップ」「突撃砲形態で攻撃力ダウン」となるが,形態による攻撃力の変化は 射撃時の状態ではなくて着弾時の状態が反映される .下記のような攻撃を行った場合には,着弾時の形態が反映されるために通常時の威力でダメージ計算される. 【突撃砲形態(攻撃力Down)】→【射撃】→【変形して通常形態(攻撃力Normal)】→【着弾】 逆に,砂漠等で稜線を使ったハルダウン攻撃を行う場合に 【通常形態で射撃】→【射撃後変形して隠れる】→【着弾】 といったヒットアンドアウェイ攻撃を行うと攻撃力が減少してしまうので注意が必要である. 機体攻略法 コンボ一覧 密着時の生当てや地面に当てると爆風でこちらもよろけるので要注意. 共通コンボ榴弾キャノン→散弾 榴弾キャノン→2連装ボップガン本機の基本コンボ、非常に強力だが近距離でないと2連装ボップガンが当たらないため要注意. 強タックル→ゼロ距離榴弾榴弾で自らもよろけてしまう為、要注意. カウンター中の無敵がなく、乱戦ではまず使用禁止.追いかけてくる敵を引きうちで削った後、とどめとして使用する場合が多い. カウンター→榴弾キャノン→強タックル 4連装ボップガン榴弾キャノン→ボップガン×3~4本機の基本コンボ、武器予約必須. 榴弾キャノン→下がりながらボップガン→強タックル ※コンボ内にある表中の略号については、コンボ一覧表を参照。 アップデート履歴 2015/07/02:新規追加 2015/07/23:通常キャンペーンで追加 2015/10/01:Lv4、4連装ボップガン Lv4追加 2015/10/15:兵装の性能強化4連装ボップガンの性能を強化威力を強化Lv1:250→350、Lv2:262→368、Lv3:274→385、Lv4:310→438 一部性能を強化リロード時間短縮10秒→6.7秒 56連装ロケットランチャーの一部性能を強化連射速度強化2発/秒→2.4発/秒 2015/11/26:Lv5、4連装ボップガン Lv5追加 2016/2/10:性能の調整突撃砲形態に変形後、通常形態に再度変形すると、旋回速度が突撃砲形態時のまま戻らなくなる不具合を修正 突撃砲形態の旋回速度を強化LV1:40→48、LV2:40→51、LV3:40→54、LV4:40→57、LV5:40→60 2016/05/19:Lv6、4連装ボップガン Lv6追加 2016/07/21:Lv7、4連装ボップガン Lv7追加 2016/09/08:性能強化機体HPを増加+1000(Lv1:10000→11000) 2017/02/16:Lv8、4連装ボップガン Lv8追加 2017/05/30:サービス終了に伴う特別処置によりLv5と4連装ボップガンLv4を開発ポイントで開発可能に変更 投票 + ... 「突撃砲形態に変形する」「変形時はよろけ・怯みを無効化する」「変形時は攻撃力・防御力・移動速度が変化する」機体固有の特徴にwiki独自の名前を付けよう. 順位 選択肢 得票数 得票率 1 変形 86 29% 2 突砲《トッポ》形態 49 16% 3 トランスフォーム 32 11% 4 よっこらせっと 22 7% 5 変態 20 7% 6 突撃砲形態 19 6% 7 やぁってやるぜ、ヨロケンサー! 9 3% 8 コンボイ隊長 7 2% 9 チェィンジ、よろけなし・オーン! 5 2% 10 モビルスーツってのはこの程度かい装甲 5 2% 11 這いつくばって装甲 5 2% 12 よろけないし!でも痛いし! 4 1% 13 喰らわない(喰らわないとはいってない)形態 4 1% 14 どりちん形態 3 1% 15 スーパーアーマー 3 1% 16 79式戦車 2 1% 17 モードエレガント 2 1% 18 変形機構 2 1% 19 強変形 2 1% 20 芋虫形態w 2 1% 21 進撃のタンク 2 1% 22 鋼耐 2 1% 23 高速移動形態 2 1% 24 DRS 1 0% 25 ただの戦車形態 1 0% 26 スライディング土下座 1 0% 27 タンク伏せ 1 0% 28 伏せ態 1 0% 29 強タン 1 0% 30 強化装甲 1 0% 31 特攻 1 0% 32 耐衝撃バランサー(変形時) 1 0% 投票総数 298 コメント欄 愚痴・修正要望のコメントは予告なく削除・書込禁止処置 を取る場合がございます.ご了承下さい. カスパ談義用テンプレ(コピーしてお使い下さい)脚部21 簡易脚部21 頭部21 強フレ654321 新フレ21 簡易フレ21 射プロ54321 格プロ54321 高出力21 耐衝7654321 耐弾7654321 耐ビ7654321 シールド補強54321 強化装甲321 噴射54321 高スラ21 ホバー4321 クイブ アブソ321 フィルモ 4321 デタベ21 クイロ321 補助ジェネ321 リング21 近凸21 タイプ特化21 簡易特化21 【HP20000 射補 格補 耐衝 耐弾 耐ビ スラ】 過去ログ 1 名前 途中から好きになりました。ありがとう - 名無しさん 2017-08-01 07 49 50 狙われたら下がってタンク状態でスナイプ砲撃とミサイルに徹して仲間の壁を越えようとする敵を集中的に叩いたり、変形で頭部隠して射線切るチョロ逃げ高所タンクでもやればいい。狭所へは入らず砲撃爆風と壁裏に散弾を繰り返して生き残ってりゃ自然に勝てる。なんせ目の前の1よろけや転倒でカット無効8000以上の追加攻撃できるからな。 - 名無しさん 2017-06-30 19 37 49 デゲルに出くわしたが相性最悪だな。見つかるともうどうしようもない - 名無しさん 2017-06-15 01 34 08 逆に言えばこいつの脅威はデゲルGLAくらいだからまぁ多少はね - 名無しさん 2017-06-15 12 34 25 隙間に挟まったとこにゾゴッグが蓋したら出られなくなってて草生えた。対格もセオリー通り積んでなかったみたいでボコボコにされてた。やっぱランダムマップで出るのはリスク高いな。 - 名無しさん 2017-06-12 14 23 48 こいつって耐格200まであげてHP伸ばす方向でいいんすかね? - 名無しさん 2017-06-01 18 29 41 個人的には対格より対弾対ビ - 名無しさん 2017-06-08 19 13 26 よろけた敵に物凄い速さで近付いてカット無効で3秒あればHP0に出来るなんてコイツしか無理だろうなぁ - 名無しさん 2017-05-11 20 55 18 ないファーさんの動画で火力特化で汎用MSすぐ溶けます。まあ防御面は・・・支援機火力最強はこの子? - 名無しさん 2017-05-03 07 21 47 使っててふと思ったんだけどこの機体の主砲、本当にCT6秒なんだろうか?もっと短いように感じる - 名無しさん 2017-04-11 22 42 58 ミス…6秒でなく5秒やった…でもそれにしても短いと思う - 木主 2017-04-11 22 55 24 まあ、撃ったら武装切り替えでその武装の切り替えもちょっと時間かかるから時間が短いように見えるかもしれない - 名無しさん 2017-04-25 22 56 36 主砲の弾頭が最後爆発するまで射程以上に伸びてるのは元より、56連も山なりに飛んで落ち際に爆発するまで結構射程以上に飛んで行くな - 名無しさん 2017-03-30 22 29 19 変形時は足元撃ちしても爆風よろけないから、揉み合いでも相手だけ一方的によろけさせて距離を開けるのが可能なんだよなー - 名無しさん 2017-03-18 23 39 46 この機体は立ってても這いつくばっててもよろけないのか!? - 名無しさん 2017-03-16 09 52 40 伏せ砂「俺達と一緒だな!」 - 名無しさん 2017-04-11 22 39 43 結局リクタンって耐弾耐ビーガン積みが安定するかな - 名無しさん 2017-03-08 15 50 03 脚部 - 名無しさん 2017-02-19 21 28 52 ないと壊れた時に変形状態でノロノロになってた気がするけど違ったっけ - 名無しさん 2017-02-21 20 48 50 変形状態ではいつもよりすっごく遅い。だが、ゴッグは追いつけない。変形は普通の速度でしてる。 - 名無しさん 2017-03-09 23 11 40 Lv.8がきたな - 名無しさん 2017-02-16 16 12 18 少将06くらい? - 名無しさん 2017-02-16 17 07 37 少将5からだな。 - 名無しさん 2017-02-16 23 31 18 中間距離で変形撃ちをして逃げ回り誘い込み連携して叩き、味方に格闘を振られている所に駆けつけタックルで援護、味方が敵が転かしたら近付き起き上がりリロっておいた満タンの改ボップで追撃殺して変形して風のように去っていく(すまない!) - 名無しさん 2017-02-07 01 59 18 こ、こいつッ!変形でドム高の横格回避できるとかまじかよ - 名無しさん 2017-02-06 13 39 15 伊達に這いつくばってないな - 名無しさん 2017-03-09 23 12 28 耐久できない&ヘイト高い…使いこなせているプレイヤーは尊敬します。 - 名無しさん 2017-01-14 22 33 48 動き回って撹乱してるのに、物珍しそうに味方もこっち見ていて敵機がずっと自分を追い掛けて来てるからな・・・ - 名無しさん 2017-01-15 01 19 27 こいつの再開発なんにしました?HP射補タックルにしてあと1つ迷ってます - 名無しさん 2017-01-09 12 41 49 HP・射撃・タックル・カウンター・再出撃。転倒してる敵に近付きながら改ボップトドメタックルの機会が結構あるし、よろけ無視でスルスル動きながら無動作で出せるカウンター確率も高い。被撃破3くらいなるので短縮。 - 名無しさん 2017-02-25 11 12 45 この機体耐久振っても振らなくても撃破されるスピード変わらないよね?と最近思ってる 皆さんどう思う? - 名無しさん 2016-12-20 01 11 37 個人的には、耐弾伸ばしたら若干生き残れるようになった気がした。 - 名無しさん 2016-12-20 08 33 56 対格伸ばしてもあまり意味ないけど対弾対ビ伸ばすと生存率が格段に上がる感じ。最低限の耐久ないと火力も出せない - 名無しさん 2016-12-20 08 55 45 こいつが敵にいた時、心の中で「デザゲーッ!!早く来てくれーッッ!!」って叫んでる - 名無しさん 2016-11-29 12 33 53 デゲル「別に倒してしまっても構わんのだろう?」 - 名無しさん 2017-02-17 14 40 20 最新の20件を表示しています.全てのコメントを見る MS一覧表 MS 連邦軍 ジオン軍 汎用 ジム - ジムWD隊仕様 - ジム改 - ジム寒冷地仕様 - デザート・ジム - 装甲強化型ジム - ジム・コマンド - ジム・ナイトシーカー - ジムSPⅡWD隊仕様 - パワード・ジム - 陸戦型ジム - 陸戦型ガンダム - 陸戦型ガンダム(ジム頭) - ガンダムEz8 - ブルーディスティニー3号機 - スレイヴ・レイス - ペイルライダー・デュラハン - ペイルライダー・キャバルリー - ペイルライダー(軽装備仕様) - ペイルライダー - ガンキャノン重装型D(レイス仕様) - ガンダム - G-3ガンダム - フルアーマーガンダム陸戦タイプ - ガンダム4号機 - アレックス - ジーライン・スタンダードアーマー - ガンダム試作1号機 - ガンダム試作2号機(MLRS) - ザクⅡF2型(連邦軍仕様) ヅダ - ザクⅠ指揮官用 - ザクⅡ - ザクⅡS型 - ザク・デザートタイプ - 陸戦高機動型ザク - ザクⅡF2型(ジオン軍仕様) - ザクⅡ改 - ザクⅡ改(Bタイプ) - 高機動型ザク - 高機動型ザクⅡ後期型 - グフ(VD) - ゲム・カモフ - ハイゴッグ - ズゴックS型 - ゾゴック - イフリート - ドム - ドム(重装備仕様) - ドム・トローペン - ドワッジ - リック・ドムⅡ - ペズン・ドワッジ - アクト・ザク - アクト・ザク指揮官用 - ガッシャ - ゲルググ - 先行量産型ゲルググ - ガトー専用ゲルググ - 陸戦型ゲルググ(VD) - 高機動型ゲルググ - 高機動型ゲルググ(VG) - 高機動型ゲルググ(ユーマ機) - ゲルググJ - ガルバルディα - ケンプファー - ブルーディスティニー2号機 - ペイルライダー(VG) - ガンダム試作2号機(BB仕様) - ガーベラ・テトラ 格闘 ジム・トレーナー - 「先行配備」ジム・ライトアーマー - ジム・ライトアーマー - ジム・ナイトシーカーⅡ - 陸戦用ジム - ジム・ストライカー - ジム・ストライカー(重装備仕様) - ジム・インターセプトカスタム - ジム・ガードカスタム - ジム・カスタム - ブルーディスティニー1号機 - プロトタイプガンダム - ガンダム・ピクシー - ガンダム5号機 - ジーライン・ライトアーマー ザクⅠ - 「先行配備」ザクⅡFS型 - ザクⅡFS型 - ザクⅡFS型(シン・マツナガ機) - グフ - グフ・カスタム - ゴッグ - アッガイ - アッグガイ(クロー装備) - ズゴック - ラムズゴック - ズゴックE - ドム高機動試作機 - イフリート(シュナイド機) - イフリート改 - イフリート・ナハト - ギャン - ギャン・エーオース - ゲルググG - ゲルググM - デザート・ゲルググ 支援 ジム・キャノン - ジム・スナイパー - ジム・スナイパーカスタム - ジム・スナイパーⅡ - ジムSCシモダ小隊仕様 - アクア・ジム - 「先行配備」陸戦型ジムWR装備 - 陸戦型ジムWR装備 - 陸戦型ガンダムWR装備 - ガンダムEz8WR装備 - フルアーマー・スレイヴ・レイス - 量産型ガンタンク - ガンタンク - 陸戦強襲型ガンタンク - ガンタンクⅡ - 量産型ガンキャノン - ガンキャノン - ガンキャノンSML装備 - ガンキャノン重装型 - ガンキャノンⅡ - ジム・キャノンⅡ - ガンナーガンダム - フルアーマーガンダム - ヘビー・ガンダム - マドロック - ジーライン・アサルトアーマー ヒルドルブ - ザクⅠ・スナイパータイプ - ザクⅠ・スナイパータイプ指揮官用 - 「先行配備」ザクⅡ(重装備仕様) - ザクⅡ(重装備仕様) - ザク・キャノン - ザクハーフキャノン - ザク・キャノン(ラビットタイプ) - ザクタンク(砲撃仕様) - 水中用ザク - ジュアッグ - ギガン - 陸戦型ゲルググ - 陸戦型ゲルググ指揮官用 - ゲルググ・キャノン - ゲルググM指揮官用 乗物 マゼラ・アタック - 61式戦車 - ワッパ ▲トップに戻ります▲
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/351.html
ページ:1 2 3 作品 ■▲▼ 69 のの下を引っ張って向きを変えさせると6 のの右側をトンと下へ押してあげると9 のはとってもいやらしいひらがな 355 名前:69[sage] 投稿日:2006/03/09(木) 21 38 20 ID 4lBZs3tR 【コメント】 920 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [sage] 投稿日:2006/03/14(火) 17 23 49 ID LHU8fFe4 355 69 >のはとってもいやらしいひらがな いやらしいと書いてしまっているからいやらしさが半減してしまってるよ 確かにそうなんだけど(平仮名の中でもいやらし系なかな) 69は「の」の仲間だったのか 形が似ているだけじゃないよ ついて回る形ぢゃーないか ってそもそも69は行為図が似ているからそう数字を当てはめて表現がメジャーになったんじゃないかな それで「の」はどうなんだと 多分ね「の」に見える数字はあっても 数字に見える「の」は希有だと思う これが何故かと考察するのも面白いかもね 928 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/14(火) 20 08 42 ID 5YyDiLlb 355 69 ははは。言われてみるとそうだね。平べったいのだけど。 ■▲▼ ダス・コンリクランダマ・ヂングス・シンガッケン ゆるしがたきしあわせ あまりにもありがたく 通り過ぎるものののお のののののののののめ のののぬののめのののののののん おのののののののん おののののん おののののののののぬののの おおおののののののののののののののん おめぬのののののん おおののののめののののののののん おのののののののののののめ おおおののののののめののののののん おののめのぬん 356 名前:ダス・コンリクランダマ・ヂングス・シンガッケン[] 投稿日:2006/03/10(金) 02 12 59 ID oJ2j52S1 【コメント】 920 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [sage] 投稿日:2006/03/14(火) 17 23 49 ID LHU8fFe4 356 ダス・コンリクランダマ・ヂングス・シンガッケン 騒がしく でも騒いでいるのは言葉としての意味じゃなくて 「の」暴走したかのような「の」 おのんononオノ~ン おめぬのんomenunonがおめでとうに読めたりする 「の」の連打によって泣きべそかきながら 嘘なきぎみの語感とテンポを醸したかったのだろうか 作意は面白い 928 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/14(火) 20 08 42 ID 5YyDiLlb 356 ダス・コンリクランダマ・ヂングス・シンガッケン このお題はドイツ語かな?よくわかんなかったんだけどもよければ説明プリーズ。。 でもって、内容は のおんおんおんおんおんおんおんって音がさ響いてるようだった。 21 名前:ユリーカ[] 投稿日:2006/03/16(木) 22 56 48 ID st2FJAJx 340 現代ノ現代詩 354 東西! 356 ダス・コンリクランダマ・ヂングス・シンガッケン 以上、三作投稿しました、ユリーカです。 本スレ 375氏よりご指摘あったように、すべて私の投稿ですのでルール違反で御座いました。 他意はありませんでしたが、お騒がせしたことをお詫び致します。ゴメンナサイ。 御審査戴いた皆様方、ありがたうございます。 取り急ぎ用件まで。 ■▲▼ ののちゃん のりとはさみで野原を作る ののちゃん、お空 切り取って、のりのりぺたた ののちゃん、地面も 切りとって、のりのりぺったん ののちゃん、草の花の虫の鳥の川の沼の石の砂のキリ絵きりきり ののちゃん、雨の晴れの影の風の雲の雪の霧の吹き絵ぷうぷう ののちゃん、裏返して 夜の月の星の影絵はりはり のねずみさんこんにちは、のぶたさんこんにちは のらいぬさんもいらっしゃい のらねこさんおひさしぶりですね 「ののちゃん?」 「うーん、まだなんかさびしいの」 それでは、コホン。 「おおかみさんがきましたよお」 がぶがぶがぶのがぶのがぶ 357 名前:「ののちゃん のりとはさみで野原を作る」[] 投稿日:2006/03/10(金) 09 50 13 ID UBPtn7A8 【コメント】 385 名前:あぶく ◆OPBYKkBBNQ [] 投稿日:2006/03/13(月) 21 27 26 ID YRV2dpRh 357ののちゃん のりとはさみで野原を作る 「の」づくしですね。 楽しいです。平易な言葉と擬音・擬態語が、リズムにのって、中盤少しもたつき感もあるけれど、とても楽しいです。 とーっても私的な感慨で恐縮なんですけど、坂口安吾の『文学のふるさと』が思い浮かびました。安吾は、童話の『赤ずきんちゃん』のモラルのなさ、救いのなさに惹かれて愛読したらしーんですけど、私にはサッパリわかりませんでした。 空虚が残るナンセンスな結末は、けっこー小気味のよいものであるな、と思いました。 って、ほんと私的感想ですみませんです。 作者の意図は、ほどほどのところで満足せず、世界破壊を招いちゃったののちゃんを楽しく描いただけかも、とは思うのですが。 920 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [sage] 投稿日:2006/03/14(火) 17 23 49 ID LHU8fFe4 357 「ののちゃん のりとはさみで野原を作る」 個人的に好きな作品 ののちゃんはまだ 「後は野となれ山となれ」という言葉さえ知らない子供だと想像出来るんだ 自由に思うまま のりの匂いを漂わせながら楽しくちょきちょきぺたぺたやっている姿が微笑ましい 最終連から想像出来るのは おおかみが来た→ののちゃん泣きだして野原(紙を散らかす)を作ったのかなと思えた とても可愛らしい作品だっ 限定の無いおわり方で 読み手の中で広がる好きなオチでもある 929 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/14(火) 20 10 41 ID 5YyDiLlb 357 :「ののちゃん のりとはさみで野原を作る」 徹底的に韻を踏みましたなあ。 12 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/15(水) 09 48 37 ID TCLlbVpL 「ののちゃん、のりとはさみで野原を作る」 を書きました。評くださった方、点くださったあぶくさんありがとうございます。 竹輪さん おめでとうございます。 準チャンプさん おめでとうございます。 穢土さん、竹輪さん、ななしさん、まとめありがとうございました。 >穢土さん あの作品さ、正直で好きだったよ。こんちくしょおお って気分が伝わってきて。 【得点】 1点 あぶく ◆OPBYKkBBNQ:1点 ■▲▼ もののなささぐし 雲は形によって名を変え 空は色によって名を変え 人は何も変わらないのに友人になったり先生になったり恋人になったりで 俺としての一人の俺はとにかくもいま路上に立つ、立って空を見上げるわけだ 一人になったとき俺には名前は要らなくて きっと空にもとうに要らないんだと気付く きっと世界にもとうに要らないんだろうが、だからって言葉がないと俺達はあんまり寂しい 動物が鳴くように俺達だって鳴くんだ じゃあ形容詞と感嘆符だけでなぜいけなかったんだろうか きっといけなかったんだろうが、だけどそれではやっぱり寂しい 世界中で全てのものは名前に縛られてきゅうきゅうと鳴いている 全てのひとは貼り付いた名前の向こうに自らの姿を隠されている 全てのものも全てのひとも名前によってばらばらに解かれたんだ 複雑な情報を伝えるために名前が必要だったなら 俺は今複雑な情報が寂しい この空を見上げると寂しい 358 名前:もののなささぐし[] 投稿日:2006/03/11(土) 02 13 57 ID iqt5bqCu 【コメント】 921 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [sage] 投稿日:2006/03/14(火) 17 25 43 ID LHU8fFe4 358 もののなささぐし 変貌に着目している所 内容はとてもいい 形状 状態により物質の名称も 人間が持つ伝達手段の一つである「言語」 人間が勝手にそう呼び名を決めてよんでいるだけにすぎない事について 虚しさを覚えるのも当然で着眼点が良いのだけど 言いたいことは伝わるのだけど メインになっているものは「名」についてだと思う 漠然と「空」とするより空のリアルな描写が一行でもあったなら 脳内思考から外へ向かった主張として 印象はぐっと違ったと思う 929 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/14(火) 20 10 41 ID 5YyDiLlb 358 :もののなささぐし 言葉って寂しい。 いいテーマですね。 >全てのものも全てのひとも名前によってばらばらに解かれたんだ これが、の の形のイメージと重なったんかな? ほどけた何か。 ■▲▼ 昼の夢における朝 無数にチカチカする星の世界 ベッドの上で枕に頭を押し当てて 両足を思い切りあげて ひざを強く瞼に押し付ける 瞼の裏 夢でもないけど現実でもない 野野野野野野野野野野野野野野 野野野野野野野野野野野野野野 野野野野野野花野野野野野野野 野野野野野野野野野野野野野野 野野野野野野野野野野野野野野 夢の中のあの子は 平凡な日が好きだといった 子猫とキス 裸体にワカメ そんなまどろっこしい感覚が ねばねばまとわりついて取れない どんどん膿んでいく モンタージュのように記憶が摩り替わって 夜明け前にはリセットされる ぐるぐると繰り返す感情 でもいつか終点はあるよ 繰り返す繰り返す幕開け 花よりも好きなものは無い 言ったあの子の唇はりんご飴のように甘かった 平凡な日 白いシーツ のの字に丸くなった僕 でもいつか終点はあるよ のの字に丸くなった僕 このままじゃ煙草に火も点けられない ステンレス製のベッドの足が錆びている 359-360 名前:昼の夢における朝[] 投稿日:2006/03/11(土) 02 32 56 ID OZR+pm76 【コメント】 921 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [sage] 投稿日:2006/03/14(火) 17 25 43 ID LHU8fFe4 359-360 昼の夢における朝 発火寸前のネズミ花火みたいな白昼夢なら 最終連でベッドのサビた足など見つめたりしなかったと思われる 朝は自分が起きだした時刻に朝が始まるならいいのに 関係なく時は過ぎる 一存在の気分になどかまわずにね >モンタージュのように記憶が摩り替わって >夜明け前にはリセットされる このフレーズが良かった 切羽詰まった焦りの描写は無いけれど 思いっきり社会から置き去りにされている怠惰の情感はある 後退するのが「の」なら行き止まりはある 野の中の花一つ これを効果的に別フレーズで咲かせてみても良かったかななんて思うけど この作品にはこのままで十分魅力はある 引き籠もった「の」の魅力ね 929 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/14(火) 20 10 41 ID 5YyDiLlb 359 :昼の夢における朝 ののじになった男の子の姿ってちょっとおかしいぞ。 いや、かなりおかしいぞ、、、 ■▲▼ 青少年の軸、穴に向かう先、「の」 朝起きて 一昨日買ってきた「の」を眼球から飲んで下の方から搾り出してから カレンダーの二月分を今更ながらめくったら 二枚同時に破けてしまった つまり三月になるはずが 飛んで四月になってしまったのだ 俺はその瞬間三月を無くした 外は花粉舞う三月の真っ只中だけど 三月が終わるまでの残りの三週間近く 俺はこの世にはいなくなる それじゃあ 机の上の昨日買ってきたばかりの「の」の賞味期限がいつかの二月二十九日、相当に時代遅れの「の」で 文句の電話をかけようと思っていた俺の熱意はどこにやったらいいのだろう 俺はこの三月には存在しないというのに だけどもし俺がその賞味期限の切れた「の」を危うく吸い込んで消化しまっていたら きっとここにはいないはずの俺はぶりっかえして もう三日は使い物にならなくなる そんな羽目になってただろう あの「の」を昨日580円で買ったコンビ二に いや、あの「の」を売り出している出版社に 電話をかけるべきか かけぬべきか うっかりカレンダーを二枚同時に破ってしまった ただそれだけで 俺の古臭い弛んだ「の」への文句の情熱がどこか遠くですっと流されてしまった気がした 最近では手軽に手に入るようになった「の」 近所のコンビ二のドアを開けてすぐ右手に広がる本の嵐の一番奥 しかも袋とじにまでされた、いわば秘部な紙質にも ウィルスに亀甲縛りされてピクピクと痙攣するインターネットの掲示板にも レンタルビデオ店の暖簾のかかった奥地でだって 「の」はどこでだって簡単に手に入るようになった でも本来は 滅多にお目にかかれない 高級な代物だったはずだ そう、「の」はロマンだった 「の」は情熱で 青少年の愛ですらあったのだ だからそこらのコンビ二で簡単に手に入るような「の」は「の」ではない 俺はそう思い返し やはり俺には三月はないのだと 賞味期限がいつかの二月二十九日の腐った「の」と 買いおきしてあるたくさんの「の」たちを 躊躇なく一気にゴミ袋に突っ込んだ 「の」を神社で拾わなくなってから 日本の子供たちはおかしくなったのだと俺は思う 丸いフォルムのちゅうぶらりん 静止された情景に甘美な波を打つ蠢き そして 穴に向かう先の頑ななまでに上に向かおうとする軸 神社で「の」を始めて見た時のあの衝撃は 今でも忘れられない 「の」って誰が描いても一見大差のない、一般認識のようだけど 実は、というか、だからこそ そのなかに個性が出るんだと思うんだよね そんで 人間の個性の基盤を作る物は神社で 人生で初めて出会った「の」がなんだったかによって そいつの今後の「の」は左右される これは言い過ぎではないだろう? 俺はゴミ袋いっぱいに入れた「の」の袋に黒マジックで大きく「の」と 少年達にもわかりやすいように目印を書き 電話の変わりに今からこの袋を これから穴に向かう健全な青少年のために神社に捨てに行こうと 思い立った 俺に 今 三月はないんだから 361-363 名前:青少年の軸、穴に向かう先、「の」[sage] 投稿日:2006/03/11(土) 15 49 10 ID nzOSlx79 【コメント】 929 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/14(火) 20 10 41 ID 5YyDiLlb 361 :青少年の軸、穴に向かう先、「の」 こののは、「の」はポルノの「ノ」だな。 3月がなくなって4月に飛んでしまうところがいい。なんかここで詩が始まる気がする。 3月がなくなった主人公にはもう「青少年」がなくなってしまったんだと思う。 青少年がなくなった主人公には、もう「の」の追憶しかなく、感傷を込めて 次代の青少年へ「の」を送るのだ。 中盤がやや冗長気味だったと思う。 3 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/03/15(水) 00 08 44 ID TFAh5czP 早速 361-363 青少年の軸、穴に向かう先、「の」 「の」ははじめビニ本かと思った けど賞味期限もありどこでも売っていて 掲示板でも「の」は入手可能だというなら 物質の様で 実態の無い 「攻撃本能を掻き立てる物」なのだろうか と思いつつ読み進めた この作品の中においての「の」は不特定多数の要素を持っているから限定しないで 話の筋を「の」の性質に拘らず読んだほうが面白い 青少年はたやすく「の」を手に入れることで「の」の価値や扱い方 「の」に対する アピールの仕方や抱き締め方さえ研究してしおうとハングリーにはなれなくなっていっているのか 「物が溢れイージーテイクなイマドキの青少年」 「の」に自分の青少年としての思い入れを重ねて楽しむ読み方をしてしまった私であるけれど 題材とモチーフを置いた背景と切り口が優れているなと思った 「の」は青少年の中に待機している 未成熟でも有り余る体力にほとばしる遺伝子の匂いもする うまさは非常に感じます 24 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 10 01 44 ID yPleBYOo 青少年の軸、穴に向かう先、「の」をかきました。 あの詩でいう「の」というのは大きな意味で性的なものを示したいと思って書きました。 自分は平仮名で書く「の」というものにどこかしらエロチズムを感じ、それは人間の性的な部分に似ているように思ったのです。 (けれど結局自分の力量の問題で、うまく表現できませんでしたが・・・。) 今回のテーマは難しかったですが、書いているときはとても楽しかったです。 審査員の皆様、本当にありがとうございました。 【得点】 1点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点 ■▲▼ 最終音 向かう先の同じ4人の仲間 はじまりは静かなガレージから ライブハウス 音楽番組 全国ツアー どこであろうと俺たちの歌声は 親と友と環境が教えてくれた 平仮名に忠実だった 雑音から選り好みをして ただ一文字一音を探求する 趣味を超えて生きがいのように かき鳴らす喉と弦 濁音を打楽器で 静音を弦楽器で 足りなければ声を荒げて 俺たちは平仮名を イメージのままに捻り出してきた 四十九音を操れるようにはなったが 一音は扱いがたいどころか見つからなかった さながら難攻不落の要塞のようで 大抵の楽器は絞りつくしたのに出てこない 喉も五度つぶした が 駄目だった どれだけ崇高なのだろう 遠く果ての無い音に思えた 「す」はインクの漏れ 「ん」は押し殺した激情 「づ」は長恨の叫びの入り 「ぶ」は墓場の空 「ぱ」は諦めを希望に変える論拠 それらは貴くも求めた一音には遠く 万策尽きて 単振動する楽器から手を離した すべて打ち止めて目を閉じて静寂も跳び超えた そのときに 「の」が 響いた まるで不意打ちのようだった とにかく急いで 求めていた音に 耳を澄ました の の の の の の の の の の の の の の …………。 …。 あきれるほど傲慢で無責任な低音に 俺たちは失望を隠せなかった けど 憎いほど「の」は奔放だった …それ以来 音も文字も記号さえも 誰にとっても一瞬の所有物なのだと、妙に得心がいった いっときだけ所有された「の」の音が教えてくれた 俺たちは 言葉を支配したかっただけなのだと 364-366 名前:最終音[sage] 投稿日:2006/03/11(土) 16 35 24 ID md6QLnpl 【コメント】 929 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/14(火) 20 10 41 ID 5YyDiLlb 366 最終音 のは低音で、傲慢で、無責任で、奔放で どうしたって、支配ができない音なのだ。すべての言葉と同様に。。。 のを完全に音で捉えたこの詩は新鮮でした。 3 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/03/15(水) 00 08 44 ID TFAh5czP 364-366 最終音 音としての「の」の表現で興味深く 「の」を音とし文章にする挑戦はすばらしい発想ともいえる 感想としてはイメージしづらかったけれど つかまえることも意のままに扱えるものでもない「の」の低音感は 非常に新発見であり刺激的であったし アイディアが良かった 26 名前:b4 ◆2WgbgFgdIs [sage] 投稿日:2006/03/17(金) 13 30 32 ID lV5q3Sqp 「最終音」書きました。 新鮮とか刺激的とか、嬉しい評が書かれていると一瞬早合点しましたが それは裏を返せば完成度が低いということですね。 まだまだ精進が必要なようです。 審査員の皆さん、お疲れ様でした。 ■▲▼ 楽したいの 楽したいの 何でもするから 楽したいの 死んでもいいの 楽したいの 仕事以外なら 楽したいの 結婚以外なら それは飛行機が墜落するように似て それでも楽したいの 現実逃避しすぎた代償かしら もうもどれない だらだらと堕落してきたの ただ、楽したいの でも誰にも甘えられなかった の 367 名前:楽したいの[sage] 投稿日:2006/03/11(土) 19 21 51 ID zVE4OAEg 【コメント】 930 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/14(火) 20 23 12 ID 5YyDiLlb 367 楽したいの これも韻なわけだが、接尾語オンリーというところが弱い。 内容は、まあ、なんつか、がんがれ!! 3 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/03/15(水) 00 08 44 ID TFAh5czP 367 楽したいの 「の」の質感がか弱い 「の」が無ければ呟き 最後の「の」のみは下睫毛に引っ掛かってる涙みたいな「の」だ 堕落したいなら徹底的すればいいのだけど 「の」の形状や性質からいって 「の堕落の地獄」は迫力に欠けるかもわからない 楽したいの という言い回しを一ヶ所アクセントとして別の言葉に置き換えてしまったり 苦しみやらを一行 表皮に持ってくるといいかもと思った 言葉に頼りすぎてしまっているから 「の」が付属品になって弱くなっていると思うな でも本音の香りがする 素直に書くのもいいことだよ 飾りっけなしに そう見て取ればだよ「の」もいとおしいだろう 25 名前:タブノキ ◆ObFLc2r/72 [sage] 投稿日:2006/03/17(金) 13 08 43 ID vQ55qNPy 「楽したいの」を書きました。 お題が難しく、最終日の最後の30分でむりやり作りました。 むずかしかったよーーーん。皆さん、すごいです。 審査員の皆様、お疲れ様でした。 優勝したメタリック竹輪〔Remodeling〕さん、おめでとうございます。 ■▲▼ 君がため 春の野にいでて 若菜摘みもうしておりますと 差し伸ばした腕に雪きよらに仄降りまして 無論わたくしの腕のみに降るはずもなく 菜の緑にふいと訪れた白は それはそれは美しいものではございましたが わたくしは 己の肌に落ちるや否やじんわりと溶けはじめる 名残の雪の冷ややかさに心をつかまれ 差し伸ばした腕をゆるやかに胸元引き寄せ その溶けゆくさまを眺めておりますうちに涙があふれ 最早溶けているのは雪ばかりではございませず 頭をあげれば 遥か山の稜線は幾重にも揺れ 嗚呼もう二度とあの人の温もりに触れることは無いのだと 哀しみが今更のごとくに押し寄せまして 然りとて只じっと堪えるより他になく わたくしが泣けど笑えど 此奴らは季節めぐれば人の哀しみなど知らぬ存ぜぬ まこと呑気に蕾をつけおって 舞血侮知誣蚩奉躓 種より芽吹き 今まさに種を為さんとしつらえた穂の先を 舞血侮知誣蚩奉躓 丸まり土に還るがよい あの人おらぬ春なぞいらぬ 縹の空に屠るべし 368-369 名前:君がため[] 投稿日:2006/03/11(土) 21 40 01 ID 89eLePif 【コメント】 381 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/03/12(日) 14 10 30 ID oInQFYOY 368-369 君がため >舞血侮知誣蚩奉躓 繁体だからきっと文章の中でアクセントになったみたいだ 愚かさを知り躓く事を知っていると この血潮(鮮血の語意にも取れるが) 平仮名の「の」感は削げてるけど痛い程気持ちが伝わってくる 文体から「の」に託した本音がこだましてくる心情の形 春の訪れと止まない絶望と「の 野 退」の加速がよいビリビリ痛く伝わる 930 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/14(火) 20 23 12 ID 5YyDiLlb 368 君がため これは百人一首からですね。 なんとなく劇を見るような感じ、作者の心情とは少し離れたとこにあるんじゃないかと思いました。 技巧的で、うまい。 4 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/03/15(水) 00 12 12 ID TFAh5czP 368-369 君がため 語り口調の丁寧さと移ろう調子が春独特のもの寂しげで 悲しいほど静かな躁のぬくみを持っている 本スレに書いた部分が決め手 解釈は特に必要ないと思う 技術に優れて 巧み 尚更痛く伝わった ○採点しました 14 名前:あぶく ◆OPBYKkBBNQ [] 投稿日:2006/03/15(水) 18 10 49 ID iq2mgI05 審査してくださった皆さま、ありがとう&お疲れさまでした。 『君がため』書きました。 「の」に通じるものを探しあぐね、漢字からよくぞ柔らかい平仮名をつくってくれたものだ、ありがたや、と先人に思いをはせ、リーフレインさんご指摘の百人一首にまで行きついてしまいました。好きなんですよね~、あの歌。 「の」って発芽した種に見えなくもない(←なんてアヤフヤ)ので、最後にそれも織りこみました。 竹輪さんの評はありがたく、そして少し自分が恥ずかしかったです。 リーフレインさんの評の《劇を見るような感じ》、感情を作り事に見せちゃあいかんな、と思いました。 お二方から技術の点での言葉をいただき、嬉しいのと同時に、実は私は技術を知らないからこそ、巧くみせよーとしていたんだなぁ、と思いあたった次第です。 これからは素でいくべ(笑) 【得点】 1点 メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo:1点 ■▲▼ の で始まる終末 飲み屋でコップ一杯の日本酒に肯き、隣のヴィレッジヴァンガードの流れ者を酔態させ、噂と愚痴に酔い痴れ、日付変更線を越える 脳味噌はアルコールで蕩け、思考を失った口は幸せの皺とだらしなさを刻み、カウンターの包丁は葱を刻み、葱汁を待つその心持ちは八丁先の味噌 のりにのりを塗り付け、それを両眉に貼り付け村山総理こんにちは。明日は明日の風が吹くというけど、明日は又寒いってさ のに今日はポカポカ陽気。季節は何を告げ何を言いたいの のしのし歩くそのホッカイロを掴んでいる手は全身に新宿鮫を掴み卸す 脳内妄想まっしぐらなノルウェー人は今日も日本に遊びに来た。ノウメンツクーラー、ツタンカーメンにキッス 野に酔い、石に土塊を塗り付けその先に佇む野良犬にぽっぽっぽっ~ 恐い ノルアドレナリンで一杯なお頭は足に背走の命令をダシンし忠実な両脚は今日も昨日へ逃げ込みました。幸福とはお酒ではごまかせない ノートに刻むその愛 もうアイリッシュはごめん 来世はネアンデルタール人と グッドバイ 374 名前:の で始まる終末[] 投稿日:2006/03/11(土) 23 38 05 ID +o5Zxc/8 【コメント】 930 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/14(火) 20 23 12 ID 5YyDiLlb 374 :の で始まる終末 これも の で韻を踏んでみた詩です。 飲み屋、脳味噌、のり、のに、のしのし、脳内 野、ノルアドレナリン、ノート 4 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/03/15(水) 00 12 12 ID TFAh5czP 374 の で始まる終末 映画を見ているような気分だった 建物のの壁4面に複数のプラズマテレビがあってさ それぞれさまざまな画像を垂れ流している中に放り込まれたみたいな もしくは書物を切り貼りして脈略なく読んでいるような 構成と流れが(韻の踏み具合がすばらしいな)面白くて何回も読んだ ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/hnagashi/pages/15.html
日付順リンク集 2月11日から3月17日まで 2012年03月16日(金) (日帰り) 今季二度目の藤原岳 (ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:sireotoko (ヤマレコ) 2012年03月16日 孫太尾根・丸山散策 (おさないG山行記録 ) 2012年03月16日? 雪の藤原岳 ( 山歩き 山ごはん つれづれ ) 2012年03月15日? 藤原岳で福寿草を見る! 2012年03月15日17 17 (香抄寿庵徒然日記) ◇ 2012年03月14日(水) (日帰り)御池谷から詰める 鈴北 御池岳 奥の平 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:gannchann (CL) その他メンバー1人 (ヤマレコ) 2012年03月14日(水) (日帰り) 藤原岳(ラッセルに苦戦)~樹氷と春の花を楽しむ (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:komaki (ヤマレコ) 2012.03.14 御池岳雪景色(1) 2012/3/14(水) (kan*o1*45のブログ ) 2012.03.14 御池岳雪景色(2) 2012/3/14(水) (kan*o1*45のブログ ) 2012.03.14 子向井山(こむかいやま・647m) 鈴鹿は冬へ逆戻り (ヨレヨレ山便り ) enjoy会☆藤原岳へ行く 2012年03月14日 (BUD PALMS★スタッフ日記) 2012年03月14日 藤原岳雪山登山・・・2012.03.17. (有楽フォト雑写雑感日記 ) 2012/03/14 今年最後の雪の御池岳 から 奥の平へ 御池谷ルートを行く 2012/3/22(木) (フラワートレッキング ) 2012/03/14 今年最後の雪の御池岳 から 奥の平へ 御池谷ルートを行く(2) 2012/3/23(金) (フラワートレッキング ) 2012年03月13日 福寿草と節分草の藤原岳へ (気ままな日記 ) ◇ (日記) 2012年03月12日(月) 3月11日現在の捜索済エリア (歩人倶楽部日記 ) ◇ 2012年03月11日(日) 竪穴と沢を巡って・・鈴北岳周辺捜索 by とっちゃん(都津茶女)さん (やぶこぎネット 山のフォーラム) ◇ 2012年03月11日(日) 【鈴鹿】鈴北岳竪穴へ by 通風山さん (やぶこぎネット 山のフォーラム) ◇ 2012年03月11日(日) やっぱり気になる2・お藤の鼻筋> by グー(伊勢山上住人) (やぶこぎネット 山のフォーラム) ◇ 2012年03月11日 カタクリ峠~冷川岳県境稜線の捜索(鈴鹿) No.654 参加者:じんじんさん、くまさん、とおるしゃん、りんちゃん、うっちー、隊長の6名 (Photo Club(歩人倶楽部)の山歩き) ◇ 2012/03/11 御池岳不明者捜索3(2012/03/12) (uttyのトレイル日記 ) ◇ 2012/03/11 宿題を片付けに御池岳へ 2012.3.12 (りゅう太の徒然日記(+鉄分少々)) ◇ 2012/03/11 雪解けが 始まった御池岳 捜索協力へ 2012/3/13(火) (フラワートレッキング ) ◇ 2012年03月11日(日) (日帰り) 鈴北 丸山 奥の平 の捜索協力 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:gannchann (CL) その他メンバー4人 (ヤマレコ) 2012年03月11日(日) (日帰り) 御池岳(伊勢尾~T字尾根) (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:ups_downs (ヤマレコ) 2012年03月11日 鈴鹿の山 藤原岳坂本谷 咲いた咲いた福寿草が咲いた♪ 2012/3/11(日) (メタボ男爵の山日記 ) 20120311 御池岳、まだまだ樹氷が楽しめました^^ 2012/3/12(月) (まなーもーどのブログ ) 2012.03.11 御池岳~鈴北岳、だいぶん時間はたっちゃいましたが 2012/3/25(日) (まなーもーどのブログ ) 2012.03.11 とにかく遠い!登山口から御池岳まで 2012/3/15(木) (まなーもーどのブログ ) 2012年03月11日(日) (日帰り) 藤原岳。孫太尾根口より (ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:yuzuhiro (ヤマレコ) 2012年03月11日(日) 鈴鹿山系 御池岳 2012年 03月 13日 (つーさんのNatureDiary) 2012/03/11 鈴鹿・御池岳(1,274m)へ 2012年 03月 12日 (瑶林瓊樹) 2012年03月11日(日) 御池岳 鈴鹿は春の準備が進行中 2012年03月14日 (ups and downs ) 2012/03/11 広大なる御池岳 2012/3/12(月) (くにやんのブログ ) 2012年03月11日 藤原岳(鈴鹿山系) 2012/3/12(月) (50歳から楽しめること! ) 2012年03月11日 早春の藤原岳 2012/3/13(火) (モムウ ) 2012年03月11日(日) (日帰り)春の訪れは福寿草の黄色から 藤原岳 (積雪期ピークハント/縦走 / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:monsieur (ヤマレコ) 2012年03月11日(日) 御池岳に福寿草を・・・ 2012年03月13日 (レモンの旅日記3) 2012.03.11 藤原岳、福寿草(1) 2012/3/11(日) (kan*o1*45のブログ ) 2012.03.11 藤原岳、福寿草(2) 2012/3/11(日) (kan*o1*45のブログ ) 2012/03/11 藤原岳 前編 2012年03月18日 (I love nature ) 2012/03/11 藤原岳 後編 2012年03月20日 (I love nature ) 2012年03月11日 樹氷の見納めは御池で (スカイウォーカー気ままな山歩き ) 2012年03月11日 【鈴鹿】 御池岳 (山に登りたいyama2のブログです ) 2012年03月11日 テーブルランド 2012/3/14(水) (山に登りたいyama2のブログです ) 2012/03/11 藤原岳~白船峠 (何気ない日々 ) 2012年03月11日 残雪期 T字尾根から御池岳 (やまやのブログ ) ◇ (日記)2012年03月11日 御池岳遭難 捜索隊の皆さんに敬意 2012/3/11(日) (山と素人絵日記 ) 2012年03月11日 冷川岳~御池岳 (日本300名山と鈴鹿の山 ) 2012年03月11日 孫太尾根~藤原岳 (ブナの木陰で ) 2012年03月11日 藤原岳(1140m) (昭和ひとけた低山ひとり旅 ) (動画)2012年03月11日 動画 藤原岳 2012年03月11日 zizouzyzさん ◇ 2012年03月10日(土) 行方不明者捜索その3 tohru、RIN、ほか30名近く (RINさんのへべれけワールド2) ◇ 2012年03月10日(土) 【鈴鹿】3・10御池岳> by zipp (やぶこぎネット 山のフォーラム) ◇ 2012年03月10日(土) 【鈴鹿】春のお山はガスの中:御池橋~伊勢尾~鈴北岳> by シュークリーム (やぶこぎネット 山のフォーラム) ◇ 2012年03月10日(土) そろそろ山も春仕度 カタクリ峠~藤原岳 vol. 1 2012年03月10日 (気弱なウルフの山のあしあと ) ◇ 2012年03月10日(土) そろそろ山も春仕度 カタクリ峠~藤原岳 vol. 2 2012年03月12日 (気弱なウルフの山のあしあと ) ◇ 2012年03月10日 続続続・Nさんは御池岳~藤原岳の何処に? 2012年03月11日 (小屋番の山日記) ◇ 2012年03月10日(土) (日帰り) 《御池岳》~今季4度目~ (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:yucon (ヤマレコ) 2012年03月10日(土) (日帰り) 藤原岳 残雪の山頂と春の花 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:todokiti (ヤマレコ) 2012年03月10日(土) (日帰り) 新人かわいがり登山ってこういうこと?御池岳~鈴北岳 (積雪期ピークハント/縦走 / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:maron9393 (感想) その他メンバー4人 (ヤマレコ) 2012.03.10 御池岳登山 (noburin's blog ) 2012年03月10日 木和田尾から天狗岩・藤原岳 (ロコの山迷記 ) (動画 YouTube) 2012年03月10日 天狗岩から藤原岳方面 loco156x さん ◇ (日記) 2012年03月08日(木) 真の谷、雪崩の痕跡の調査 (歩人倶楽部日記 ) ◇ (日記) 2012年03月08日(木) 今週末の捜索について その2 (歩人倶楽部日記 ) ◇ 2012/03/08 山岳捜索 2012/03/08 (choujisouのブログ ) 2012.03.08 「藤原岳・木和田尾」リベンジ 2012/3/10(土) (My room ) 2012年03月07日(水) (日帰り) 藤原岳・子向井山 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:sabu-suzu (ヤマレコ) 2012年03月07日(水) 藤原岳 2012/03/07 (さぶの気ままな山旅 ) 2012年03月07日 藤原岳 (ジャッキー悟のe登山 ) 2012年03月07日 藤原岳 (ちげの一人登山 ) 2012年03月07日 藤原岳 その2 (ちげの一人登山 ) (動画 YouTube) 2012年03月07日 藤原岳山頂 ipod touch よりビデオ撮影 dara1458 さん 2012年03月07日 藤原岳(天狗岩) (日本300名山と鈴鹿の山 ) ◇ 2012年03月04日 Nさんを探して雨と競走の御池谷 (つれづれ山日記 biwaco mt.memory ) ◇ 2012年03月04日 御池岳 遭難者捜索その2 木和田尾末端部東側 H24.03.04 (晴山雨読記) ◇ 2012年03月04日 続続・Nさんは御池岳~藤原岳の何処に? (小屋番の山日記) ◇ 2012年03月04日(日) 22 54 雨と競走の御池谷 by biwaco (やぶこぎネット 山のフォーラム) ◇ 2012/03/04(日) 鈴鹿 御池岳遭難関連情報【求む情報提供】 (晴山雨読記) ◇ 2012年03月04日(日) 木和田尾根@御池岳(鈴鹿) No.653 参加者9名:はりまおさん、とっちゃん、utty、たろーさん、くまさん、隊長、他3人 (Photo Club(歩人倶楽部)の山歩き) ◇ (日記) 2012年03月05日(月) 捜索に携わって (歩人倶楽部日記 ) ◇ 2012/03/04 御池岳不明者捜索2(2012/3/4) (uttyのトレイル日記 ) 2012年03月04日(日) (日帰り) 藤原岳 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー: yossii , mitti (ヤマレコ) ◇ 2012/03/04 自分の為の勉強になった日曜日 2012/03/04(日) (くにやんのブログ ) ◇ 2012/03/04 藤原~御池不明者の捜索と 晴耕雨読 2012/03/05(月) (フラワートレッキング ) ◇ 2012年03月04日(日) ローラー作戦<木和田尾下部南~東斜面> by とっちゃん(都津茶女) 2012年3月08日(木) (やぶこぎネット 山のフォーラム) 2012年03月04日 鈴鹿の山 藤原岳 福寿草シーズン始まる! (メタボ男爵の山日記 ) 2012/03/04 藤原岳 2012/03/05(月) (この先どうなる。。。 ) 2012/03/04 藤原岳へ登山 2012/03/04(日) (花を求めて山登り ) ◇ 2012年03月03日 御池岳 遭難者捜索その1 テーブルランド北東斜面 H24.03.03 (晴山雨読記) ◇ 2012.03.03 続・Nさんの行動を推測する (りゅう太の徒然日記(+鉄分少々)) ◇ 2012年03月03日(土) やっぱり気になる・御池 by グー(伊勢山上住人) (やぶこぎネット 山のフォーラム) ◇ 2012年03月03日(土) 【鈴鹿】ノタノ坂から三筋の滝往復 by あきたぬき (やぶこぎネット 山のフォーラム) ◇ 2012年03月03日 とりあえず歩いてみる 藤原岳~御池岳 vol. 1 (気弱なウルフの山のあしあと ) ◇ 2012年3月03日(日) とりあえず歩いてみる 藤原岳~御池岳 vol. 2 2012年03月06日 (気弱なウルフの山のあしあと ) 2012年3月03日(日)とりあえず歩いてみる 藤原岳~御池岳 vol. 3 2012年03月07日 (気弱なウルフの山のあしあと ) 2012/03/03(日))、04日(月) 鈴鹿・御池岳 (吉岡秀隆さん、時々道くさ ) 2012/03/03(日))、04日(月) 鈴鹿・御池岳 (吉岡秀隆さん、時々道くさ ) 2012/03/03(日))、04日(月) 鈴鹿・御池岳 (吉岡秀隆さん、時々道くさ ) 2012年03月03日(土)丁字尾根・青のドリーネ 2012/3/5(月) (たくたくの悠々・・・ ) 2012年03月03日(土) (日帰り) 鈴鹿山脈 藤原岳 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:torakuma (ヤマレコ) 2012年03月03日(土) (日帰り) 鈴鹿山脈 藤原岳 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:sireotoko (ヤマレコ) 2012年03月03日(土) (日帰り) 御池岳(T字尾根~土倉岳) (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:ups_downs (ヤマレコ) 2012年03月03日(土) (日帰り) 鈴鹿/藤原岳・袴腰~雪原越えて (ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:torasan その他メンバー1人 (ヤマレコ) ◇ 2012年03月03日 タテ谷捜索@鈴北谷(鈴鹿)No.652 参加者:遭難対策委員長 I さんと奥さん、御在所クライミングスクールMガイドと精鋭2人、へべれけ隊のTさん、N師匠とつくだにさん、隊長の9人。 (Photo Club(歩人倶楽部)の山歩き) 2012/03/03(土) 御池岳 再度テーブルランドへ! 2012年03月06日 (ups and downs ) 2012年03月03日 鈴鹿・藤原岳 author tyari_m 2012年03月05日 (茶里ーの日記 ) ◇ H24.03.03 タテ谷 ~初めて捜索に参加して~ 2012/03/07 (つくだに日記 ) 2012年03月03日(土)藤原岳袴腰雪原 晴れ 2012/3/4(日) (駅からお山歩 鈴鹿編 ) 2012年03月03日(土)御池岳 奥の平 (岡崎山岳会 ) 2012年03月03日 雪の中の福寿草に逢いに「大貝戸~藤原岳 1128m」 (多治見勤労者山岳会 ) 2012年03月01日(木) (日帰り) 鈴鹿山脈 藤原岳 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:matagi_999 (ヤマレコ) 2012.03.01(木) 御池岳 アイゼン忘れて・・・ 2012/3/5(月) 午前 0 20 (My room ) 2012/03/01 藤原岳登山2012年3月1日 2012/03/02(金) (酒とバイクと一人旅 ) 2012年02月29日 捜索は暗礁に? (小屋番の山日記) ◇ 2012年02月29日(水) 00 18 T字尾根~御池岳テーブルランド by 宮指路 (やぶこぎネット 山のフォーラム) ◇ 2012年02月29日(水) 02 10 ふたたび犬帰し谷へ 御池岳捜索2 by とっちゃん(都津茶女) (やぶこぎネット 山のフォーラム) 2012年02月29日(水) (日記) 今週末の捜索について (歩人倶楽部日記 ) ◇ 2012年02月28日(火) 02 37 望みをかけて・御池岳捜索 by とっちゃん(都津茶女) (やぶこぎネット 山のフォーラム) H24.02.28(火) 晴後曇 福寿草探索に 残雪の 藤原岳 ///// 鈴鹿北部 ///// (山・海・酒幸彦 つれづれの記 ) ◇ 2012.02.27 2/26再び御池岳へ。そしてNさんの行動を推測する (りゅう太の徒然日記(+鉄分少々)) ◇ 2012年02月27日(月) 12 46 御池岳・藤原岳 遭難捜索済み地図 by ハリマオ (やぶこぎネット 山のフォーラム) ◇ 2012年02月27日(月) 22 42【鈴鹿】いちおう捜索頭陀ヶ平 by Trail Walker (やぶこぎネット 山のフォーラム) 2012年02月27日(月) (日帰り) 藤原岳・・・今年初めての晴天! (積雪期ピークハント/縦走 / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:B42791 (ヤマレコ) ◇ 2012年02月26日 道迷い? (小屋番の山日記) ◇ 2012-02-26 行方不明者捜索その2 2月26日(日) くもり 隊長、とっちゃん、UTTY、tohru、RIN (RINさんのへべれけワールド2) 2012年02月26日 雪の御池岳、彷徨 (おさないG山行記録 ) 2012-02-26モノトーンの幻想、御池岳・テーブルランド (高所恐怖症の山歩き ) ◇ 2012年02月26日(日) (日帰り) 御池岳 冬 真の谷 テーブルランド コグルミ谷右岸尾根 (雪山ハイキング / 東海) gannchann (CL) その他メンバー4人 (ヤマレコ) ◇ 2012年02月26日(日) (日帰り)御池岳~微力ながら お役に立ちたくて~ (ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:yucon (ヤマレコ) ◇ 2012年02月26日(日) 犬帰し谷右俣~丸尾(鈴鹿) No.651 utty、とっちゃん、とおるさん、りんちゃん、隊長 (Photo Club(歩人倶楽部)の山歩き) ◇ 2012/02/26 御池岳不明者捜索(2012/2/26) (uttyのトレイル日記 ) 2012/02/26 あこがれの山が 一転 悲しみの山に 2012/02/26(日) (フラワートレッキング ) 2012/02/26 滋賀県側から御池岳往復 モノトーン・ミュージアム 2012/03/01(木) (臆崖道の山日記 ) 2012/02/26 藤原岳 (何気ない日々 ) 2012/02/25(土)【続報】鈴鹿 御池岳遭難関連 (晴山雨読記) 2012-02-25 御池捜索関連情報 (RINさんのへべれけワールド2) 2012年02月25日(土) (日記) 26日の捜索の前に (歩人倶楽部日記 ) 2012年02月25日 色々な思いを胸に 御池岳 vol. 2 2012年02月29日 (気弱なウルフの山のあしあと ) 2012年02月25日 色々な思いを胸に 御池岳 vol. 1 2012年02月27日 (気弱なウルフの山のあしあと ) 2012.02.24 御池岳 藤原簡易駐車場(白瀬峠)からピストン (段平の山登りと家庭菜園の日記 ) 2012.02.24 御池岳画像集 (鈴鹿の山歩き雑文集 ) 2012年02月24日(金) (日帰り) 御池岳 藤原簡易駐車場からピストン (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:danpei (ヤマレコ) 2012年02月23日 御池岳又は藤原岳の遭難者の情報を (小屋番の山日記) 2012/02/23(木) 御池の遭難を考える (晴山雨読記) 2012-02-23 単独行 (RINさんのへべれけワールド2) 遭難対策委員会 (1) 遭難事故発生状況 (いなべ署 1/21-2/20) 2/12 藤原岳-御池岳、名古屋市在住男性44才、単独 行方不明 2/13-2/19 いなべ警察、東近江警察、三重岳連、愛知岳連、日本山岳会東海支部、他多数捜索参加 踏査捜索、ヘリ捜索、地上ビーコン探査、ヘリビーコン探査、情報収集、他 2/19 の捜索を持って合同捜索本部は解散 2/20 以降は岳連有志を中心に登山を兼ねて捜索を継続する 連絡他は遭対委員会事務局で行う (2) 遭難対策研修会 2/19 藤原御池捜索実施に切り換え (三重県山岳連盟 2011年度第11回(2月)理事会議事録 2012.2.22(水)19 00-20 15鈴鹿市文化会館 より転載) 2012年02月22日 御池岳捜索/犬帰し谷でも見つからず? (小屋番の山日記) 2012/02/22 御池岳を歩く 丸山から 鈴北岳 鞍掛峠へ 2012/02/22(水) (フラワートレッキング ) 2012年02月21日 捜索 (ラテルネ瀧根の登山塾) 2012/02/21 御池岳 テーブルランドを歩く(1) 2012/02/21(火) (フラワートレッキング ) 2012/02/21 御池岳 テーブルランドを歩く(2) 2012/02/21(火) (フラワートレッキング ) 2012年02月20日 続・Nさんは御池岳~藤原岳の何処に? (小屋番の山日記) 2012年02月20日 Nさんは御池岳~藤原岳の何処に? (小屋番の山日記) 2012年02月20日(月) 18 03 遭難者捜索 犬帰し谷 by ハリマオ » (やぶこぎネット 山のフォーラム) 2012年02月20日 捜索 (ラテルネ瀧根の登山塾) 2012年02月20日 (月) 遭難前に助ける (グリーンアース山登りと日常) 2012年02月20日 藤原岳遭難。 (のじらぺーじ 8号。ブログ版) 2012年02月20日 (月) 遭難者 (こつこつ登山日記) 2012年02月20日 鈴鹿山脈冬季縦走1日目 (takaki's web) 2012年02月20日(月) (日帰り) 御池岳 冬木和田尾根 テーブルランド 丸山 鈴北岳 鞍掛峠 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:gannchann (ヤマレコ) 2012年02月20日(月) ~ 2012年02月21日(火) 御池岳・・・テーブルランドでテント泊 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:---masa--- (ヤマレコ) 2012-02-19 行方不明者捜索 2月19日(日) 晴れ のち くもり (RINさんのへべれけワールド2) 2012/02/19(日) 三重県・藤原岳 (吉岡秀隆さん、時々道くさ ) 2012年02月19日 日曜日 藤原岳遭難事故続報 (★山と私的日記☆) 2012年02月19日 (日) 藤原岳遭難? (グリーンアース山登りと日常) 2012/02/19(日)、20日(月)御池岳~藤原岳縦走 (奈良山岳会 ) 2012.02.19(日) 御池岳スノートレッキング (ガイドオフィス ムーントレック ) 2012/02/19(日) 御池岳 テーブルランドには青空を! (ups and downs ) 2012/02/19(日) 遭難者捜索 (波多野の登山ブログ ) 2012年02月19日(日) アイゼンで登る 藤原岳 (安城こもれび会ホームページ ) 2012年02月19日(日) (日帰り)御池岳 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:tomcat (CL) その他メンバー4人 (ヤマレコ) 2012年02月19日(日) (日帰り) 鈴ヶ岳 鈴北岳 御池岳 (積雪期ピークハント/縦走 / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー: HIDESWISS (CL) その他メンバー1人 (ヤマレコ) 2012年02月19日(日) (日帰り) 御池岳 (木和田尾~カタクリ峠) (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー: ups_downs (ヤマレコ) 2012年02月19日(日) 犬帰し谷@御池岳(鈴鹿) No.650 はりまおさん、とっちゃん、隊長 (Photo Club(歩人倶楽部)の山歩き) 2012/02/19 御池岳 2012/02/20(月) (この先どうなる。。。 ) 2012年02月18日N~19日 鈴鹿・鈴北岳 2012-03-06 (nekoyan日記 ) 2012年02月19日(日) 藤原岳冬季山行 2012/02/22 (TDD掲示板 ) (動画 YouTube) 2012年02月19日【捜索】スキーで滋賀県側から御池谷を経て、鈴ヶ岳、御池谷登山道入り口、国道306 (sikisaikou) 2012年02月19日 鈴北岳スノーハイク 1 2012年02月19日 (時々X-S1 ) 2012年02月19日 鈴北岳スノーハイク 2 2012年02月20日 (時々X-S1 ) 2012年02月19日 鈴北岳スノーハイク 3 2012年02月21日 (時々X-S1 ) 2012年02月19日 鈴北岳スノーハイク 4 2012年02月22日 (時々X-S1 ) 2012年02月18日 続・藤原岳行方不明者の捜索 (小屋番の山日記) 2012年02月16日 木曜日 三重・藤原岳で遭難か 名古屋の男性(三重県) (★山と私的日記☆) 2012年02月16日 藤原岳行方不明者の捜索 (小屋番の山日記) 2012/02/16(木)【臨時掲載】鈴鹿 御池岳で遭難 (晴山雨読記) H24.02.16(木) 曇後晴 山麓に節分草 雪の 藤原岳 ///// 鈴鹿北部 ///// (山・海・酒幸彦 つれづれの記 ) 2012/02/16 樹氷のトンネルを抜けて 藤原岳から 木和田尾根を下る 2012/02/16(木) (フラワートレッキング ) 2012/02/16 鈴鹿 雪の藤原岳登ってきました! 2012/02/17(金) (にょきりんの日記 ) 2012/02/16 藤原岳 2012/02/17(金) (御池池守のブログ ) 2012年02月15日 藤原岳で遭難? (小屋番の山日記) 2012.02.15 冬の御池岳で遭難発生! (りゅう太の徒然日記(+鉄分少々)) 2012年02月14日(火) (日記) 最近は鈴鹿の山の遭難が多い (歩人倶楽部日記 ) 2012年02月13日 藤原岳・・・登山原点の山の別の姿 (KIKIの山行き ) 2012.02.12 藤原岳 山行記録 (山岳同人・ローテルプラッツ ) 2012年02月12日(日) (日帰り) 雪山ハイキング 第3弾は強風の藤原岳へ (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:sugi-chan (ヤマレコ) 2012/02/12 藤原岳 2012/02/16(木) (山で遊ぶ♪ ) 2012/02/12 藤原岳ハセヤマさんの動画と画像 2012年02月12日 日曜日 藤原岳 (登山奮戦記 ) 2012年02月12日 犬返し谷左岸尾根 gps軌跡 (hakusui 2/11 11 00頃 藤原岳天狗岩で目撃情報の方) 2012年02月12日 犬返し谷左岸尾根 タイム (hakusui 2/11 11 00頃 藤原岳天狗岩で目撃情報の方) 2012年02月12日 藤原岳(大貝戸コース)herin その他メンバー1人 (ヤマレコ) 2012年2月12日(日) 鈴北岳 途中撤退 (岡崎山岳会 ) 2012.02.11 御池岳リベンジ (あかぼう ) (登山日時を2/12より2/11に訂正しました。Eagleflight様、あかぼう様ありがとうございました。3/21 管理人) 2012.02.16 2012.2.11 の登山記録(2/20追記) (りゅう太の徒然日記(+鉄分少々)) (2012.02.11 カタクリ峠から御池岳頂上までの歩いたトレース フリーハンド (りゅう太) ) 2012年02月11日 自主山行 藤原岳 (名古屋山岳同志会 ) 2012年02月11日(土) (日帰り) 藤原岳 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:yokowa その他メンバー2人 (ヤマレコ) 2012/02/11 冬の藤原岳、雪壁 2012/02/13(月) (まなーもーどのブログ ) 2012/02/11 冬の藤原岳2、白銀の世界&樹氷 2012/02/14(火) (まなーもーどのブログ ) 2012/02/11 樹氷の藤原岳 天狗岩 2012/02/11(土) (フラワートレッキング ) 2012年02月11日(土) 2012年2月 藤原岳 (otwa971のブログ ) (動画 YouTube) 2012年02月11日 木和田尾~藤原岳 (umetaroua88) 2012年2月11日(土)鈴鹿・御池岳 (京都山岳会 ) 2012年02月11日(土) 山頂はおとぎの国! 御池岳 (私の山と花日記 ) 2012年02月11日 木和田尾コースー聖宝寺道周回 (岳人?? 鈴鹿の山やまと美味しいものを ) 2012年02月11日 藤原岳登山 樹氷の風景 (岳人?? 鈴鹿の山やまと美味しいものを ) 2012年02月11日 K氏は初めての白瀬峠への縦走 (日記)2012年03月11日 御池岳遭難 捜索隊の皆さんに敬意 2012/3/11(日) (山と素人絵日記 ) 2012年02月11日 藤原岳~頭陀ヶ平 (日本300名山と鈴鹿の山 ) 2012年02月11日 藤原岳 自然保護パトロール (ふわく山の会 ) 2/11 御池岳 野田様 岩倉山岳会 2/10-2/11 鈴鹿:藤原岳~御池岳 加藤(欣) 一般 ( 千種アルパインクラブ) Last Update 2012-05-18 10 24 29 (Fri) hnagashi Last Modified 0000-00-00 00 00 00
https://w.atwiki.jp/jp-summons/pages/619.html
初めて編集したので間違っているところがある可能性が高いです。間違いを見つけた方は訂正をお願いします。 - 編集者 (2018-07-07 14 48 27) チハたんは歩兵相手なら相当強い。 - 名無しさん (2018-07-07 17 10 08) 歩兵戦車だからな - 名無しさん (2018-07-07 23 09 39) 進んだ技術のく - 名無しさん (2018-07-08 23 27 00) すまん。盛大にミスりました。 - 名無しさん (2018-07-08 23 27 20) 進んだ技術の愚帝ですらこれってことはケイン神王国は菱形戦車かそもそも戦車がないのか? - 名無しさん (2018-07-08 23 28 48) せめてルノーTFや八九式ぐらいの性能のがいれば… - ドリフ提督 (2018-07-09 11 58 21) グ帝の最新鋭の戦車がコレだから多分89式擬きも普通に現役 - 名無しさん (2018-07-09 14 04 50) ケイン神王国、ほぼ詰んどるやん… - ドリフ提督 (2018-07-09 15 19 34) 軍事面全てで劣ってるからね。ソ連より上でコレは重症 - 名無しさん (2018-07-09 16 08 58) せめて三式中戦車ならワンチャンあるかな? - 名無しさん (2018-07-13 17 43 57) ムーに勝てる戦車で一番機動力が高くて数が確保できる戦車が最適解だろう、スピードと数以外の差は日本に相手だとほぼ戦闘結果に影響しない - 名無しさん (2018-07-17 16 59 38) つか、チハ相当の戦車相手なら、日本車改造のテクニカルでも互角以上に戦えそう。 - 名無しさん (2018-07-18 10 55 18) チハでも砲兵の阻止砲撃弾き返せるぐらいなのに、テクニカル如きでは話にならんだろ - 名無しさん (2018-09-18 00 24 28) 本来は無理よ、米軍の段幕射撃でチハはバラバラになったという記録があるらしい。装甲厚倍で溶接の一式だと耐えるとか。 - 名無しさん (2019-02-09 11 46 59) それ米軍がハ号かテケあたりと勘違いしてない?少数例だけど硫黄島でチハ砲塔で跳弾したり、というか阻止砲撃の時は榴弾だからね?AP弾じゃなく - 名無しさん (2019-03-03 14 17 43) というかバラバラになったっていうソースは?デマは駄目よ - 名無しさん (2019-03-03 14 18 57) チハは15cm砲より威力の高い50kg爆弾に耐えられるんだぞ。何がバラバラだよ嘘ながすな。 - 名無しさん (2019-03-15 18 25 30) 大方の予想通りグ帝の戦車が10TKにフルボッコにされてる - 名無しさん (2018-12-26 05 59 59) チハたんと10式じゃあしかたがないね - 名無しさん (2018-12-26 15 48 17) イシツブテでメタグロスに挑むみたいなものだしね - 名無しさん (2019-12-15 13 20 28) 47ミリ砲を搭載しているような描写があったが、果たして誤字なのか、それとも57ミリ砲を搭載したタイプと47ミリ砲を搭載したタイプがあるのか・・・。 - 名無しさん (2018-12-26 22 25 28) 誤字です、作者が訂正すると言ってる。 - 名無しさん (2018-12-26 23 21 16) ま、結局チハ単だしね。元々歩兵支援用の戦車だから74式どころかそれ以前の61式でも勝てるくらいだよね?貧弱な知識ですみません。 - 笠三和大 (2019-01-20 22 29 12) 61式で負けることが出来たら逆にすごいレベル。当時のアメリカの軽戦車とすらまともに戦えないのに - 名無しさん (2019-01-20 22 36 43) 61式の開発時には米軍の援軍なしで、少なくとも単独でT34-85を撃破できるようには考えられてたぞ - 名無しさん (2019-04-29 01 05 07) だから61式でこいつに負ける方が難しいって言ってるじゃん - 名無しさん (2019-10-06 23 20 50) 対戦車能力はドイツの2号戦車にも大きく劣るよ。チハたんの57mm砲は対装甲力皆無(利点として肩持ちの安定力で行進間射撃ができる) - 名無しさん (2019-02-03 23 43 45) いくら低いといっても貫通さえすれば徹甲榴弾だから乗員の殺傷力は高いよ - 名無しさん (2019-03-03 18 42 46) 2cm機関砲距離300mにて36mm鋼板貫通、97式57mm戦車砲距離350mにて25.7mmだが、57mmは徹甲榴弾の為内部で爆発する事を考慮する事と、これは94式徹甲弾の数値の為、グ帝が一式徹甲弾かAPCBC-HEを持ってるかも知れない事も考慮しないと。 - 名無しさん (2019-03-08 13 02 30) それどころか供与装備のM24ですら… - 名無しさん (2019-08-02 21 34 10) 高値騒音と低いインカム技術で会話できないからパンチキックで会話してた旧軍よりだいぶ車内通話機の技術は上なのかな - 名無しさん (2019-02-09 11 49 18) 旧軍は早々に電磁遮断とかの研究を行って、使用可能レベルまで漕ぎ着けているよ。パンチキックは車内ではやってたかもしれないけど、咽頭マイクを主に使ってたし、パンチキックを証明するソースが無いし。 - 名無しさん (2019-03-08 12 55 48) 公式がMLRSの破壊力を誤認してた様で、実際にはこのクラスの戦車では殲滅されるから書籍化の際には訂正される可能性ありか? - 名無しさん (2019-04-29 01 02 35) 機甲部隊の数増やしたりとかで調整はありそう。というか訂正しないとご都合主義どころの話じゃ… - ドリフ提督 (2019-05-01 21 24 17) 仮に全部パンターに変えても同じ運命だから意味がない同じ展開に持っくなら10個師団に増やして撃ち漏らしが出たにしたほうがいい - 名無しさん (2019-04-29 09 59 34) そもそも弾き返されたムーの大砲ってどのくらいの技術レベルなんだろうな。有坂砲(19世紀末)くらい? それとも38式野砲(20世紀初頭)くらい? - 名無しさん (2019-05-01 18 59 06) 榴弾しか無かった可能性が微レ在(まぁ第一次の戦車って榴弾で簡単に潰れるし、チハ15cm榴弾に耐えれるし。) - 名無しさん (2019-05-03 13 45 39) いいや、チハもM1897でも撃破可能なんですが… - 名無しさん (2019-08-02 22 46 22) 榴弾って知ってる?知らないかぁ - 名無しさん (2019-08-03 08 40 25) ペリリューのハ号が75mm徹鋼榴弾が過貫通するから75mm榴弾の遅動信管を撃ったってのは有るけど、チハがm1897の榴弾が貫通した事例って有った? - 名無しさん (2019-08-03 08 51 48) ムーの採用砲は、はっきり言って日露時代はピンキリです。ちょうど黒色火薬と無煙火薬のコルダイト、後座駐退機の開発が重なっていて、戊辰戦争レベルのアームストロング砲と第一次初期レベルの野砲が入り混じった状態かと。黒色火薬レベルの砲で榴弾なら、四号初期型の主砲よりもエネルギーは低くなりますし、弾殻が柔らかい榴弾なら弾かれるかと。ただ、三笠の副砲レベルなら充分貫通はできるのですが・・・陸は保守的なのか、それともカサミ級にしか配備できないほど、生産歩留まりが悪いのか・・・ - 名無しさん (2019-12-12 08 09 20) 三笠の副砲って152mmじゃん。何で75mm野砲の話に重砲クラスの話を始めるんだ? - 名無しさん (2019-12-12 18 01 09) 無色火薬を用いて、弾殻が硬くなったら"榴弾"でも貫通できると思ってるの?徹甲榴弾じゃないんだからさぁ - 名無しさん (2019-12-12 18 06 47) なんか酷く誤解招いたみたいですいません。。副砲については単に技術レベルの話です。陸上で無煙火薬かつ駐待機付野砲は第一次大戦で使用されるレベルなので、装甲を破壊できるぐらいの野砲はありそうという所感です。。弾殻の件は徹甲弾がないからって意味しかなかったです、はい。黒色火薬と無煙火薬は採用有無でだいぶ初速変わるので、使う使わないで変わると思いますね。あとは榴弾でも炸薬によってはだいぶ効果変わりそうです。 - 名無しさん (2019-12-12 20 24 15) そりゃ砲なら有るだろうよ、38式野砲やM1897野砲だって徹甲弾込めれば立派な対戦車砲よ。でもね装甲を貫く為の専用の弾が無けりゃ意味無いよ。実際にWW1にてマークIVに対峙したドイツ軍では、野砲では集中射撃するしかないから、専用の7.92mm徹甲弾か13mm徹甲弾が有効と報告しているのも有る。しかもFK96は徹甲弾を作った。 - 名無しさん (2019-12-12 22 28 39) いくら初速を上げても榴弾は榴弾だよ。それに炸薬減らして弾殻を厚くしたら、それはもう徹甲榴弾かベトン弾だよ。それとも炸薬を変えて爆発力を変えたら装甲を貫徹できると言うわけでも無いよ。結局表面で爆発するだけだから。炸薬でどうこうしたいならHEAT弾じゃないとね。 - 名無しさん (2019-12-12 22 33 05) 155mmHEより37mmAPのほうが威力高いとかあり得んわ、M4が12cm榴弾の直撃で撃破されたことあんのに - 名無しさん (2019-05-03 15 37 50) 貫通と爆発の区別ぐらい付けようや? - 名無しさん (2019-05-04 12 53 53) 37mmAPつっても、距離350mまで引き付けないといけないがな。距離500mで37mmAPに耐えると言う基準には一応満たしているし。 - 名無しさん (2019-05-05 11 50 13) Ref.C01001741100と言う資料では50kg爆弾(炸薬は7kgかな?)の至近弾では1~2時間戦列を離れる程度の損傷(これを撃破と言うのであればまぁ解らなくもないが)であり、バラバラにはならないと言うらしい。なお15cm榴弾の炸薬は大体6kg前後。(参考として75mm榴弾の炸薬は600~700g) - 名無しさん (2019-05-05 12 00 56) 大体弾が弾かれたって事は弾体強度が低い榴弾の信管が作動しなかったと言う事でな。口径が大きくても弾体強度低かったら弾かれる事位知ってるだろ?大きけりゃ良いんだったら何でチハ短砲身がm3軽戦車に苦戦したか説明付かんだろうが。 - 名無しさん (2019-05-05 12 05 28) チハ車が75mm砲弾いた事例は硫黄島で機動戦と稜線射撃中のチハに対するもので文字通りの戦車戦でトーチカや火点もないような滑走路なんかが中心。果たしてその中で態々榴弾を装填する間抜けが居るのだろうか?? - 名無しさん (2019-12-10 14 59 33) そもそも37mmはどこから来たんだ? - 名無しさん (2019-08-27 21 59 00) チハが耐えれたやバラバラになったのがデマっていうのは確証のない一説だからな、M3やM4が榴弾の至近弾でイカれたことだってあるのに - 名無しさん (2019-05-03 16 13 48) 特例で一次資料を否定するのは如何な物だと思うぞ。m4だって撃破されたと言ってもキャタピラぶっ飛んだだの弾薬に引火しただの乗務員戦死とかだろう - 名無しさん (2019-05-04 12 53 25) 自分の主張(と言うより前から言われてた通説)を絶対視して一次資料をデマと言い出すとは、いやぁ恐ろしいなぁ。そこまで榴弾耐える説をデマと言い張るんならソースだせば? - 名無しさん (2019-05-05 00 09 57) だから耐えられるのもあくまで一説だといってるんだよ、言い方悪かったかもしれないけどさ - 名無しさん (2019-05-05 00 22 29) 一次資料を確証の無い一説を言い切っているのだから、それを上回る資料を持っているとも聞き取れるが、是非ともご掲示願いたいものですな。 - 名無しさん (2019-05-05 11 48 39) 122mmHEで虎を撃破とか何度もあったらしいけどな、もしかしてHEなら戦艦クラスでもHEならチハで防げるとか思ちゃってる? - 名無しさん (2019-08-02 10 14 14) 至近弾と直撃の違いも解らないのか? - 名無しさん (2019-08-03 08 39 29) SU-152の152mm徹鋼榴弾がティーガーの装甲を叩き割ったっては有るけど、122mmのHEが貫通ってどこ情報? - 名無しさん (2019-08-03 08 49 07) 戦史調べりゃいくらでもあるし榴弾が重戦車に通用した理由も書いてあるだろうがよ、いつからチハは重戦車より頑丈になったんだ? - 名無しさん (2019-08-03 11 02 57) 貫通じゃなくて撃破って書いたんだけど…ゲームのやりすぎで貫通しないと撃破できないと思っちゃた? - 名無しさん (2019-08-03 11 05 40) 戦艦クラスが、重戦車並みの装甲がって言われたから勘違いされたんじゃないの? - 名無しさん (2019-08-03 15 14 43) 話の発端は榴弾の至近弾でバラバラになったかとの話でしょ?撃破がどうとかは何処から出てきたの?論点ずらしはいけないんじゃないかな? - 名無しさん (2019-08-03 15 24 46) 至近弾でバラバラにならないからって、直撃で撃破までハードル下げて、おまけにゲーム脳って決めつけるって相当ヤバイやろ。 - 名無しさん (2019-08-03 23 19 58) ティーガー殺ったのって152mm徹甲榴弾じゃん、榴弾じゃないじゃん。ソース出せっていってるのに戦史調べろとか………。 - 名無しさん (2019-12-10 18 56 10) いくらチハがショボそうに見えてもアイツ同世代の中でもかなり重防御な代物だからな?連合軍側からの評でも高品質であるといわれ意外にも質の良い鉄鋼を使っていたのと表面硬化装甲だからかも(M4との違い) - 名無しさん (2019-12-10 14 53 55) 良質な装甲を作れると言われているイギリスにも一目置かれてるし、ソ連が滷獲したのを検分して自国より優秀って言ってるぐらいだからな。海軍のクロム・モリブテン装甲の技術提供の賜物だな。ただし都合よく無視される模様、解せぬ。 - 名無しさん (2019-12-10 17 54 12) そうそう。チハができたぐらいの時の戦車の中ではまあまあな性能だった。 - 名無しさん (2020-03-02 00 55 49) 何しろコイツが出てきた時の戦車って殆ど軽戦車だし、中戦車だって4号か3号か、T-28かM2の様なチハより装甲が同じかもしくは劣る敵ばかりだもんな。 - 名無しさん (2020-03-02 07 27 02) チハたんは登場当時は正しく世界水準だった,問題はそのまま終戦まで後継に恵まれなかったに尽きる - 名無しさん (2020-03-02 22 50 08) 榴弾が戦車に効かないなら対戦車榴弾なんて物は存在しないっていう - 名無しさん (2019-08-02 13 06 19) 榴弾とHEATは構造が違うだろwwww - 名無しさん (2019-08-03 08 37 36) 粘着榴弾でT55は撃破できるけど彼らの考えだとチハには通用せんのだろうなww - 名無しさん (2019-08-02 16 49 56) まぁ、粘着榴弾が効果を発揮しない可能性は…(メソラシ)ムーは、近接砲撃は榴散弾って刷り込みで榴散弾使ったとか? - 名無しさん (2019-08-02 21 27 57) 目裏返ってそう - 名無しさん (2024-03-04 12 38 26) え?ムーは粘着榴弾を使用したって事?そんな記述何処にも無いけど。 - 名無しさん (2019-08-03 08 38 36) 相手を言い負かす為だけに、作品に登場してない兵器を出すのは良くないよ。 - 名無しさん (2019-08-06 09 46 45) ユグドでは多砲塔戦車は考えられていたのだろうか? - 名無しさん (2019-08-02 18 23 42) とりあえず正式名が欲しい。艦船の級名が星座、航空機は一等星だから…星団からとってM2戦車とかヒアデス戦車とか、なんか名前くれと思う - 名無しさん (2019-08-25 03 47 57) 遂にチハたんモドキに名前が……それなりに強そうなだけに地球大戦時戦車を考慮すると残念感が漂う……気がする - 笠三和大 (2020-02-28 10 46 36) 対歩兵戦車として考えれば十分以上に強力だぞ? リアル世界のチハだって主目的は歩兵の火力支援の為の対歩兵戦車で、同時期の同様の戦車と比べればかなり上位の性能だった。対戦車戦前提の重戦車と比べればそれは火力も装甲も下だけど、それは目的の違いだから比べる対象が違うよとしか。基礎工業力の差や資源の問題もあって、空のゼロと同じく後継型が難産だったからこれを主力とし続けなければならず苦戦を強いられたけど、それはまた別の話だし。 - 名無しさん (2020-05-05 01 18 17) 燃費が良かったり車幅が狭くて他の戦車が入れない所を移動できるのが強みだから 中国大陸の道路にドイツの猛獣軍団押し込んでもすぐに動けなくなる - 名無しさん (2021-11-26 17 11 56) 旗信号で通信してた戦車が同世代にいるなか、通信機を全車標準装備してるだけでも非常に先進的よ - 名無しさん (2020-05-05 23 53 51) これでも前世界じゃ最強だったしねぇ〜 - 名無しさん (2020-11-08 23 41 16) ユグドでは戦車戦はあんまり無かったのかな? - 名無しさん (2021-02-13 15 51 05) というか元の世界で戦車持ってたのグ帝しか無かった筈。 - 名無しさん (2022-07-23 12 05 18) シェイファーとかハウンドってどう言う基準で名付けられてるんだろう?星なのか? - 名無しさん (2020-02-29 09 44 46) ちょっと調べてみたが、大した意味はなさそう。漫画のシェイファー・ハウンド から辺りからじゃね。 - 名無しさん (2020-03-06 09 09 54) やっぱりあれシェイファー・ハウンドなのか?ハウンドはりょうけん座、シェイファーは牛飼い座だと期待してたんだけど。 - 名無しさん (2020-03-06 11 07 35) 満州国と堅洲国は別物だ。 - ムスカ大佐 (2020-12-01 19 42 05) オイ車とか来ないかな?グテイマウン作ってるしいけるでしょ。 - 名無しさん (2022-04-03 22 15 59) 技術的にはイケるだろうけど、コスト度外視(グマウも同様)、正規部隊壊滅、無視出来ない経済悪化の状態で造ろうとはならんでしょうな。 - 名無しさん (2022-07-23 12 15 08) 試験的に作ってある可能性もあるけど、ミ帝の戦闘機以上の相手がいたアンタレスでさえ後継機作りサボられる体たらくだからなぁ…… - 名無しさん (2022-07-23 12 20 28) チハと同じくリベットを多用しているならグ帝は溶接が欧州と比べて未熟ということになる チハ自体が変に凝りすぎて量産性が低い上(発動機や足回りの)信頼性も低い代物なのだが、そこは工業力でごり押してるのだろうか? - 名無しさん (2022-05-25 22 51 21) 見た目は日本軍だけど中身は違うって作者本人から明言されてるんだけど知らないの? - 名無しさん (2022-05-28 18 49 18) 確かに零戦の防弾など、日本と少し違う所もあるが大体は本家と一緒なんじゃなかった? そんなに違うの? - 名無しさん (2022-05-28 21 17 13) そりゃ殆ど同じだろうが、何でもかんでも一緒って訳じゃ無いでしょ、明言された訳でもなしに。アンタレスが零戦の上位互換なのだから、ハウンドも何かしら本家より性能良いだろ - 名無しさん (2022-05-28 23 55 39) チハと同世代はリベット多いんですけどね。 - 名無しさん (2022-09-25 23 39 39) なんかムーの榴弾砲には粘着榴弾が有るみたいなレス有るのですが、それは6巻の何ページ辺りなんですかね? - 名無しさん (2023-03-28 13 33 53) それガセネタじゃないです?6巻は何度か再読してますが、そんな情報どこにも無いような……(考察とか推測とかの場合は知りません) - 名無しさん (2023-03-28 19 53 00) なんか榴弾でもチハ撃破出来るってデマ流して言い負かされたかのが気に入らなかったのか粘着榴弾なら撃破出来るって主張する残念な子がココにいるだけで本編には一切関係ないですはい。 - 名無しさん (2024-02-14 19 27 44) 2kmの距離から75mm級野砲の榴弾でも30度傾斜の25mm装甲を貫通できるから、まあ倒せるけど素直に徹甲弾使った方がいいのはそう - 名無しさん (2024-03-09 00 38 17) その75mm級野砲とは?90式とかM1897とか何のデータを元に言ってるんです?あとそれを言うならチハの57mm砲だって350mで25mm、100mで30mmだけどM3の装甲を貫通したとは言われてないから理論値では? - 名無しさん (2024-03-10 11 21 29) 2kmで25mm貫通とか、T-34の高速徹甲弾に匹敵するんですがそれは……… - 名無しさん (2024-03-10 11 27 28) 2kmで30傾斜25mmとかドイツのpak40の徹甲弾に匹敵するんだが、AP-HEをHEと間違えてらっしゃる? - 名無しさん (2024-03-10 11 34 20) 「https //twitter.com/FHSWman/status/1298106351755726850」←ソ連が他の口径も含めて榴弾の装甲貫通実験したのが有名だね(榴弾は炸薬で割る関係上距離による貫通力低下は徹甲弾よりかはない傾向) - 名無しさん (2024-03-10 21 28 05) でもこれ……対コンクリート榴弾と言う、榴弾と言うより徹甲弾に近い弾丸なんだが………… - 名無しさん (2024-03-10 21 57 18) 122mm以上の口径砲はそうだけど、それ以下の107mmや76mmは只の榴弾で試験よ - 名無しさん (2024-03-10 22 01 24) それはそうと疑ってスマンかったわ…… - 名無しさん (2024-03-10 22 13 07) そう言えばソ連って、他国では100%貫通したら貫通した扱いだけど、75%貫通だったり一応一発でも貫通したら貫通扱いで、話し半分の数値って聞いたがそこはどうなんだろうか? - 名無しさん (2024-03-10 22 29 11) ソ連だとAP弾でも装甲破片が戦車内部で飛びちってた場合(どちらにせよ乗員は死ぬ)は貫通扱いになるね。ただ粘着榴弾しかり装甲剥離で殺傷するタイプの砲弾の貫通判定だと何処の国も同じ(車内に破片が飛び散ったか)だけどね。 - 名無しさん (2024-03-10 22 54 41) はぇー初めて知ったわソレ、つー事はソ連にとっては粘着榴弾も徹甲弾みたいな雰囲気なんかね? - 名無しさん (2024-03-10 23 09 58) 75mmM1897(M2A1榴弾砲架台)じゃ、M72AP(かの有名な無炸薬AP、初速619m/s)2000ヤード(1828.8m)で傾斜30°の25mmなんだが、距離2000mで30°傾斜25mm貫通の榴弾ぶっ放す野砲とかどんなバケモノなんだ………? - 名無しさん (2024-03-10 11 53 46) 上ではソ連野砲は榴弾で()25mm貫通らしいが - 名無しさん (2024-03-10 22 14 24) バグった 上ではソ連野砲は榴弾(680m/s)で25mm貫通らしいが、60m/s違うだけで榴弾に負ける貫徹力しかないアメリカ75mm砲って相当なヘボ砲弾か? - 名無しさん (2024-03-10 22 15 35) やっぱアメリカって大した事ねーんじゃねぇの?これだから硫黄島でチハごときに砲弾弾き返されるんじゃなかろうか? - 名無しさん (2024-03-10 22 26 55) そらAP弾は弾速が命だから長距離ではガクッと貫徹力が落ちるのはしょうがないでしょ - 名無しさん (2024-03-10 22 59 12) でもよシャンクス……ソ連榴弾砲より貫通力無いのはちょっと…… - 名無しさん (2024-03-10 23 08 05) ちなみに硫黄島で75mm弾き返したチハは状況的にめっちゃ至近距離やで(飛行場の取り合いのためクッソ近いし数回やり合ったのにここでは両軍ほぼ脱落無しだった…) - 名無しさん (2024-04-01 22 55 06) やっぱこの戦車が弾いてた75mm砲って、有坂砲じゃなくて初速510m/sの38式野砲か、上で提示された底部信管じゃなく瞬発信管の榴弾だったんじゃねぇの?んで14式10加に近いだろうイレール105mmにベトン弾でも撃ち込まれたか? - 名無しさん (2024-03-10 22 23 47) つまり一応は貫通はするんだな、75mm榴弾で。なんか時代は変わったみたいな心境だわ - 名無しさん (2024-03-10 23 22 29) 戦車内部の破片散るとかボルト外れるみたいなソ連式だとそうなりますね。でもやっぱ75mm野砲程度じゃ加害力は知れてるんでチハ相当の戦車には不適切なんよな榴弾。 - 名無しさん (2024-04-01 22 50 18) 中の戦車兵が死傷するレベルの装甲剥離が発生したら貫通扱いよ。それに装甲剥離が発生した場合、凡そ弾頭重量と同程度の破片が飛ぶから75mm級でも4~5kgの破片が車内に飛び散ることになるから、ケプラー装甲で内張りがない時代だと大惨事になる - 名無しさん (2024-04-02 22 05 34) あれ?じゃあこの理論で行くと、M3軽戦車の装甲を貫通出来なかったから装甲を破壊する方向で行ったと言われてるチハの57mm砲も、一応50mm装甲を貫通した分類になるんじゃね? - 名無しさん (2024-04-03 18 27 37) 「https //twitter.com/Berchilingen/status/1474719908537991168」M3の側面装甲(25mm)を300mmの距離から、小隊3両集中射で榴弾を当てると装甲板に穴を開けることには成功した実験結果はある。まあ一発で抜けん時点で貫通試験的に出来たとは言えんけどね - 名無しさん (2024-04-03 22 52 19) でも榴弾ぶつけてんだし、一発の時点で破片は発生してるだろうから300mで25mm貫通で良いんじゃない? - 名無しさん (2024-04-03 23 34 08) まぁ97式57mm砲の前の90式57mm砲の92式徹甲弾(349m/s)ですら350mで25mm貫通だし。開発者曰く420m/sに向上してるらしいし、この状況で一式徹甲弾使ったらまぁ40~50mmは行くんじゃないの? - 名無しさん (2024-04-04 07 16 59) あれ?でも日本軍って全弾貫通を貫通したとして諸元にして、6発中3発半貫通だが……みたいなのは別にしてなかったっけ?アメリカが戦後やった日本軍の奴も全弾貫通を諸元にしてるけど、これってアメリカ軍が日本軍に合わせたって事?広義的には貫通ではあるが、これを貫通として扱うかは各国によるみたいなモンじゃないの?まぁ、米英日独に上記の砲も含めて、榴弾の貫徹力の数値を計測してないから意味解らん事になってるだけかも知れないけどね - 名無しさん (2024-04-09 19 30 39) それとムーの野砲弾が弾かれたのを"外"からムー砲兵が見たのであって、これが装甲剥離起こしてるかはまぁ見えないんだから。破片がどうとか粘着榴弾がどうとかはスレチかも知れないんじゃない?それはそれとして、ソ連砲兵のデータ上げてたくれたのは大変有難いけどね - 名無しさん (2024-04-09 19 33 02)