約 1,243 件
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8410.html
前ページ次ページ萌え萌えゼロ大戦(略) その日。トリステイン王国の南の国境クロステルマン伯爵領は静寂に 包まれていた。 昨日行われた熾烈な戦闘もその影を潜め、虫の声すら聞こえない。 嫌に鮮やかな色合いを放つ花々が小山に咲き乱れているのがその残滓で あることすら、やがて昔話となるはずだ。 その小山に一組の男女の姿があった。声を潜め、物音も立てず。 二人はゆっくりと小山を調べていった。 「……あなた、どう?」 女が先に行く男に声をかける。視線の先にいる男は、整えられた口髭を はやした口元を優しく緩めた。 「ああ、マリー。やっぱり思った通りだよ。『キョウリュウ』の心臓は 完全に鉛になっていない。ごらん。まだ熱い部分がある」 男――トリステイン王国王立魔法研究所、通称『アカデミー』の主席 研究員であるピエール・キュリーは、小山の裂け目から、月明かりに 照らされて銀白色に鈍く輝く熱を帯びた塊を取り出す。その輝きに、 妻のマリーも知的好奇心に満ちた笑みを浮かべた。 二人は、いや、ハルケギニアの人間は、それが何であるかを未だ知らなかった…… 『聖地』付近に出現以来、ガリア、ゲルマニア両軍を退け、トリステインに 迫り来た鉄の竜――『キョウリュウ』にトリステイン・アルビオン連合艦隊が 多くの犠牲を払いながらも勝利したとの報は、瞬く間にハルケギニアを 席巻した。 特にトリステイン王国の王都トリスタニアに凱旋した連合艦隊は持ち帰った 『キョウリュウ』の右腕を王都の郊外に降ろし、厳重な監視の下で民衆に 公開した。本来ならば中央広場に安置したかったのだが、『キョウリュウ』の 毒――すなわち、ハルケギニアの人間にとって未知の害毒である放射能――に まみれているとあかぎに指摘されたためだった。 そして……トリステイン王国魔法衛士隊統合参謀長サンドリオンは、 必死の形相で馬を走らせていた。向かう先は王都郊外の小高い丘にある サナトリウム。今回の戦闘で重傷を負った将兵はここに隔離されていた。 サンドリオンが急ぐ理由。それは魔法衛士隊マンティコア隊隊長である カリン・ド・マイヤールがここに収容されていると聞かされたからだ。 しかも、カリンの騎獣であるマンティコアのジョエが療養中とのことで 隊長権限で騎乗した老マンティコア、アテナイスが帰還途中に原因不明の 急死を遂げたとあれば、馬の尻にむち打つ手にも自然と力がこもっていた。 「……バカ野郎が。無茶しやがって」 手綱を緩めないままサンドリオンは何故すぐに会いにいかなかったのかと 己を責め、独りごちる。ここに帰還するまで、そして帰還してからの数日で、 多くの将兵、特に『キョウリュウ』と間近に戦った竜騎士隊や魔法衛士隊の 隊員が多数命を落としているとの報を受け、彼は焦っていた。 聞けば、事前に指揮官に配給された毒消しを飲まず、配分されなかった 隊員に与えてしまっていたらしい。その上、最終的に『キョウリュウ』の 足を止めたのはカリン本人だったというから、どれほどの無茶をしたのかは 聞くまでもなかった。 サンドリオンがサナトリウムの前に到着したとき、そこにアルビオン空軍の 士官服を着た男女の姿を認めた。二人はサンドリオンに気づくと、 敬礼して彼を出迎えた。 「トリステイン王国魔法衛士隊統合参謀長のサンドリオンだ。きみたちは?」 「アルビオン王国王立空軍、巡洋艦『イーストウッド』搭載竜騎士隊、 ガーネット小隊のグレッグ・アーウィン少尉です」 「同じく、巡洋艦『イーストウッド』操舵長、アルビオン王国王立婦人 補助空軍のリネット・ビショップ少尉です」 ああ、とサンドリオンは思った。ここにはあの戦いで傷ついたアルビオン 将兵も収容されている。状況が思わしくなく、本国への帰還が叶わない 彼らの見舞いに来たのだろうと。 そんなサンドリオンの思いを感じたのか、グレッグが彼に問いかける。 「……もしかして、魔法衛士隊マンティコア隊のド・マイヤール隊長の お見舞いに?」 サンドリオンが肯定すると、グレッグは手にしていた包みをサンドリオンに 手渡した。 「……これは?」 「タルブのミセス・あかぎからあずかったものです。ド・マイヤール隊長の 分ですから、あなたにおあずけします」 「タルブの?」 その言葉に、サンドリオンは包みの中を改める。そこには精緻な木彫りの 額に納められた、モノトーンで描かれた精密な絵があった。まるで時間を 封じたかのようなそれに、サンドリオンは思わず左目のモノクルをかけ直し、 目を見張った。 「あの戦いの後、ミセス・あかぎの『キャメラ』という東方の道具で 描いた絵です。ほとんどの人が嫌がったんですけれど…… 魂まで封じ込められたくないって」 そう言ってリネットが微笑む。なるほど、絵の中のカリンは、妙に緊張 しているのがありありと分かる。また虚勢を張ったのだな、と、 サンドリオンは思った。 「わかった。これはあずからせてもらう。ところで、きみたちは大丈夫なのか?」 「自分は、なんとか。ただ、仲間を多く失いました」 「私は『イーストウッド』の指揮所にいましたから……もう少しで仲間の 後を追うところでしたけれど」 サンドリオンの問いかけに、二人はそう答えた。その顔に一抹の寂しさが 去来しているとサンドリオンが感じたのは、間違いではなかった。 この戦いに参加したアルビオン艦隊は三隻の巡洋艦のうち、二隻を喪失。 その人員と搭載竜騎士隊のほとんども戦死を遂げた。艦はどちらも爆沈と 自爆のため、彼らの遺品すら満足に回収できなかったという現実を、 サンドリオンは二人に見た気がした。 サンドリオンと別れたグレッグとリネットは、その足をサナトリウムの ある一室に向けた。女子区画にあるその部屋には、『アルビオン王国王立 空軍中尉 ミネルバトン・ライナグラム』の名札がかかっている。 リネットが扉にノックをして中に入ると、そこは広々とした個室。 やや遅れてグレッグがリネットに促されてから中に入ると、窓際のベッドには、 ゆったりとした病人服に身を包んだミネルバ中尉が横たわっていた。 「ライナグラム教官。アーウィン少尉がお見舞いに来てくれましたよ」 リネットがミネルバ中尉に話しかける。彼女がミネルバ中尉のことを 『教官』と呼ぶ理由は、婦人補助空軍が創設されたときに空軍ほぼ唯一の 女性士官であるミネルバ中尉が教官として出向したことに由来すると グレッグは聞いた。たいそうな鬼教官だったそうだが、今でもこうして 信頼のまなざしが向けられると言うことは、それだけミネルバ中尉の 教え方がうまかったのだろうとグレッグは考えていた。 その婦人補助空軍も、第一期生五四人中三十人が今回の戦闘に参加し―― 二十人を失っていた。リネット以外の『イーストウッド』指揮所要員 九人は戦友たちの最初で最期の戦場となったクロステルマン伯爵領に 戻り今も戦友の遺品を捜索しているが、成果は芳しくなかった。 リネットの言葉に、ミネルバ中尉はゆっくりと目を開ける。一目で 分かる倦怠感。皮膚は艶をなくして赤く腫れ上がり、出血を抑えるための 包帯が痛々しい。髪も折れるように抜け落ちてしまったため、グレッグが 入る前にリネットが帽子をかぶせていた。そこからわずかにこぼれる 金髪がくすみ、グレッグにはかける言葉が見当たらなかった。 「……グレッグか」 「あ、ああ。ミセス・あかぎから、あのときの絵ができたって……」 咳き込み、かすれたミネルバ中尉の声に、グレッグは何とか平静を 保ちつつ手にした包みを開けて絵――この世界には未だ存在しないはずの モノクロ写真――を取り出して見せる。多くの犠牲を払いながらも任務を 完遂した、つかの間の勝利の瞬間。それを見て、ミネルバ中尉は小さく 息を吐いた。 「……何か、もうずいぶん昔のような気がするよ。 マービィ隊長も、ジャーバスも、みんな先に逝ってしまったしね……」 「ミネルバ中尉……」 グレッグも、もちろんリネットも、マービィ大尉とジャーバス少尉が 昨夜ヴァルハラに召されたことは彼女に告げていなかった。二人とも 全身が腫れ上がり、出血が止まらないまま死んだ。おそらく、そのときに 院内が騒がしくなったことから、直感的に悟ったのだろう。 そんなグレッグたちの視線に、ミネルバ中尉はふっと笑う。 「……あたしにそんな目を向けるのはあんたたちくらいだよ。あたしら エリン出身者は、昔から差別されてきたからね」 エリンはアルビオンが浮遊大陸になったときに一緒に舞い上がった 『島』の中でも最大のものだ。『虚空の道』と呼ばれる細い断崖絶壁で 繋がれたそれらの島々は、あるいはかつてアルビオンの一部だったものが 崩れ落ちずに残ったものとも言われている。同時にエリンは始祖ブリミルが サウスゴータの地に降り立つ前からアルビオンに住んでいた先住民の 末裔たちが住む島であり、真っ先に始祖に従ったアルビオン人からは 常に差別されてきた歴史がある。 そして、ミネルバ中尉や、マービィ大尉、ジャーバス少尉らエメラルド小隊は、 エリン出身者ばかりが集められた部隊でもあった。彼らは差別をはねのけるために 強くあり続け、その勇猛果敢さをもって自らの存在価値を明らかにして いたのだった。 「そんなことありません。ライナグラム教官が私たちに教えてくれたことは、 そんなことじゃなかったはずです」 「そうだよ。第一、うちのカニンガム隊長から俺たちまで、そんな目で 見たことあったかよ?毒で気が弱くなったじゃないか?ミネルバ中尉」 ミネルバ中尉の気弱な発言を二人は即座に否定する。その様子に、 ミネルバ中尉はふうっと息を吐いてベッドに横たわる。 「……グレッグ、リーネ」 「え?」 「何ですか?」 「……くやしいけど、あたしの戦争は、ここで終わりみたいだね……」 それだけを言い残して。ミネルバ中尉は静かに目を閉じた。容態の 急変に二人が慌てて立ち上がる。 「ライナグラム教官!?」 「誰か!早く来てくれ!ミネルバ中尉が!」 グレッグがベッドに備え付けられたベルを鳴らす。にわかに騒がしくなる 部屋の主は、もうその音を聞くこともなかった。 それから少し時間をさかのぼり――サンドリオンは受付で聞いたカリンの 病室に足を向けていた。面会謝絶で最初は断られたのだが、魔法衛士隊 統合参謀長の肩書きで強引に場所を聞き出したのだ。だが…… 「……ここ、女子区画だよ、な?」 まさか、子供扱いされてここに入れられたのか?間違えたかと思った サンドリオンの前に、一人の女性が姿を現す。 鮮やかなピンクブロンドの髪をショートカットにした、柔和な面持ちの女性。 どことなく自分は彼女を知っているような気がしたサンドリオンは、 思わず足を止めた。 「……失礼ですが、ここにどのような御用で?」 女性にそう声をかけられて、サンドリオンはここが女子区画だと改めて 思い出した。不審者だと思われたのかと思い、内心冷や汗をかきながら 何とか平静を保つ。 「あ、いや……わたくしはトリステイン王国魔法衛士隊統合参謀長の サンドリオンと申します。 マンティコア隊隊長のカリン・ド・マイヤールの部屋がこちらだと 聞いてきたのですが、間違えたようだ」 そう言って引き返そうとするサンドリオン。それを女性が留めた。 見ると、女性の顔には驚きと安堵の色が見えた。 「あなた様が……是非妹に会ってやって下さいな。今を逃せば、 もう会えないかもしれませんよ」 「妹?」 思わず聞き返したサンドリオン。その意表を突かれた顔に、女性は 静かに告げる。 「はい。カリン・ド・マイヤール…… いいえ、私の妹、カリーヌ・デジレ・ド・マイヤールに」 カリンの個室は、面会謝絶の札が掲げられた向こう側にあった。 間違いなく王の計らいだろう。女人禁制(かつて魔法衛士隊総隊長代理だった ヴィヴィアン・ジェーヴルのような『やむを得ず一時的な』例外こそあれ)な 魔法衛士隊の最強部隊の『伝説』が実は女だと知られたら、確かに一大事ではある。 カリンの姉が扉をノックする。返事はない。そこに彼女が声をかけた。 「……カリーヌ。魔法衛士隊統合参謀長のサンドリオンさまがお見舞いに いらっしゃったわよ」 とたんに中からドタバタと何かをひっくり返すような物音がした。 思わず溜息とともにこめかみに人差し指を当てる姉。 そのとき、サンドリオンがあることに気づいた。 「姉君、もしや、その髪は……」 サンドリオンは気づいた。カリンの姉の髪が、昨日今日切ったかのような 雰囲気なことに。それを指摘されたカリンの姉は、優しく微笑む。 「ええ。妹のかつらに。妹の髪は綺麗なピンクブロンドでしたのよ」 「ええ。よく知っています」 サンドリオンはそう言うと、促されるままに部屋に入った。 そこはかなりの格がある貴族向け宿の個室のような部屋だった。 サナトリウムの最上階にあり、大きく開けられた窓からはトリスタニアの 全景が見える。その窓際の大きなベッドに、カリンはいた。 「……いったい何をしに来た?」 カリンはゆったりとした病人服に身を包み、つばの広い婦人用の 真っ白い帽子を目深にかぶって、サンドリオンをにらみつける。 その様子に、サンドリオンは深く溜息をついた。 「まだそうやっておれに悪態つけるようなら大丈夫だな」 口ではそう言うが、サンドリオンはカリンの様子がただ事ではないことくらい すぐに分かった。病人服から見える肌は火傷のように赤く腫れ、包帯で 隠されず見えている箇所はところどころ鬱血している。帽子から見える 髪が少ないのも、姉君の言葉を裏付けるには十分だ。 サンドリオンはベッドの傍らの椅子に腰掛けると、カリンに向かい合った。 姉君の姿はもうない。二人きりにしてくれた配慮を、サンドリオンは 言葉に出さず感謝した。 「用件は二つ、いや三つある。一つはお前の見舞い。それから、入り口で アルビオン空軍のアーウィン少尉からこれをあずかった。 タルブのミセス・あかぎからだそうだ」 そう言って、サンドリオンは入り口でグレッグから預かった写真の額を カリンに手渡す。 実はあかぎとサンドリオンは王宮ですれ違っていたのだが、これについては 何も言われなかった。先にグレッグに渡していたためか、サンドリオンが カリンのところに行くことを知らなかったのか。 サンドリオンにとっても、あかぎという女性はつかみどころのない存在だ。 三十年前に夫や協力者のアルビオンの女メイジとともに秘薬『ミジュアメ』を 生み出した、トリステインの香料・医薬ギルドと険悪な仲である東方出身の 商人であると同時に、冒険者としての腕も立つばかりか医学や薬学にも 長けており、本人の年齢も不詳。夫たちとは違い年を取らないその姿から 東方の伝説の仙女という噂さえある。 だが、彼女が知る高度な知識、特にハルケギニアのどの国よりも進んだ 簿記を学びたいと、ギルドの手前非公式にタルブを訪れる者は少なくないと聞く。 余談だがこれについてはいくら金子を積まれても彼女は首を縦に振らず、 現在まででこの技を習い得たのは個人的な交流から『ミジュアメ』の 卸を引き受けているクロステルマン伯爵夫人だけだという。 それを使えば資産から借金の利息まで即座に分かるというが、経理に 詳しくないサンドリオンには眉唾としか思えなかった。 「あかぎから?」 カリンは包みを受け取ると、すぐに中を見た。出てきた精緻な彫刻が 施された額に納められたモノクロ写真に、カリンはぽつりとつぶやく。 「……何か、もうずいぶん前の事みたいだ」 「言うな。無茶をしたのはお前だ」 サンドリオンは冷たく言い放った。 その言葉に、カリンは頬をかこうとして……痛みに顔をしかめる。 「まったく。病人はおとなしく寝ていろ」 サンドリオンはそう言って優しく布団を掛ける。そうしてカリンに 触れようとして……痛みに怯えるその姿につい手を引っ込めた。 そのままどれくらい時間が過ぎたか。カリンがぽつりとサンドリオンに 話しかける。 「……何も、言わないんだな」 「お前が女だったことか?驚きはしたが、おかげでおれに少年愛の気が ないと一安心した」 「お前はひどいやつだ」 「ああ。おかげで本来予定になかった三つ目の用事ができた」 カリンの恨みの視線をサンドリオンは真っ正面から受け止める。 そして……言った。 「三つ目の用事だ。……カリーヌ。おれと……一緒に来てくれないか? これから、ずっと」 真顔で言うその言葉に、カリンはあっけにとられた。どういう意味か 考えあぐね――それに気づいたとたん、顔を真っ赤に染める。 「ななななな……さ、サンドリオン?!っつ……」 身をよじろうとして痛みに顔を歪ませるカリン。 その小さな体をサンドリオンが優しく包み込む。そのままカリンの耳元で ささやいた。 「ピエール。ピエール・ド・ラ・ヴァリエール。それがおれの本当の名前だ」 カリンの目が驚きに見開かれた。その家名を知らぬ者はトリステインには いない。王家の庶子をその祖とする大貴族、ラ・ヴァリエール公爵家。 王国でも三指に入る名門だ。 「ラ・ヴァリエールって……!?サンド……ピエール?」 「不肖の親不孝さ。カリーヌを失って、父上に反発して。灰をかぶって 名前さえ捨てた。けれど、今日きみのことを知って決心がついた」 思わず大声を出すカリン。『カリーヌ』が自分を指すものではないことは 分かっている。サンドリオン――ピエールと一緒に暮らしたあのとき、 眠っていた彼の口からこぼれた名前。同じ名前だから?いや、そうでは ないことをカリンは知っていた。 カリンの返事を待たず、ピエールの指がカリンの細い顎の稜線をなぞり、 ゆっくりと唇が近づいていく―― そのとき。突然どたーんという音ともに扉が開かれ、複数の人間が 部屋になだれ込んでくる。反射的に離れる二人。見れば簡素だが貴族らしい 質の良い衣装に身を包んだ老紳士を下敷きに、困った顔をした長いピンク ブロンドの髪を美しくまとめた中年の貴婦人。それに同じく困った顔の カリンの姉。 どうやら部屋の外で盗み聞きしていたのが、あまりのことに扉を破って しまったらしい。 老紳士は女性たちにしかれたまま、わなわなと震える指をピエールに向ける。 「ま、まさか……。サンドリオン、いやピエールどの。あなたは本当に ラ・ヴァリエール公爵閣下の?」 「ええ。ミスタ・マイヤール。不出来な息子です」 思わぬことに落ちかけたモノクルを直し、未だ起き上がれぬカリンの父と 目線を合わせるようにかがみ込んでピエールは言った。 そして、肩をすくめる。 「ま、父上に焼かれることは覚悟の上ですが。それでも決めた以上は たとえ父上と対峙することになってもカリーヌを妻とし、家督を継ぐ 所存です」 「しかし、我が家では格が違いすぎるのでは?」 「たとえカリーヌが平民の娘であったとしても、わたくしは同じ事を 言いますよ。義父上」 その言葉にカリンの父は号泣する。 「わ、わたしを義父と……。あの、女だてらに騎士になるんだと屋敷を 飛び出した、おてんばな放蕩娘が……こんな素晴らしい婿殿を見つけて くるとは。ううっ」 「あなた、せめて起き上がってから……」 「うるさい!それならさっさとどかんか!」 上に乗っかったままの妻と娘を押しのけるようにカリンの父は立ち上がる。 起き上がると同時にピエールの手を取るカリンの父。 その様子に、カリンはぽつりと言う。 「……そうやって。わたしをからかってるんだ?わたしがもうすぐ死んで しまうから」 「カリーヌ……」 カリンは泣き笑う。カリンの両親も姉も、現実に引き戻されたかたちに なって言葉を失った。 そこににわかに廊下が騒がしくなる。それを聞いてカリンは言った。 「ほら、また誰か死んだ。次は、わたしかな?」 しかし、ピエールは静かに言う。 「いや。まだだ。今毒にやられた人間を治すため、あるメイジを招聘すべく 外交交渉が秘密裏に行われている。 治し方だけならミセス・あかぎが知っているが、彼女一人ではできないらしい。 必要な道具も彫金や細工に長けたメイジや平民の細工師を集めて大車輪で 制作中だ。 光栄に思えよ。陛下はお前を治すためなら国庫が空っぽになろうとも 領土を失おうともかまわぬとおっしゃった」 あまりのことに驚きの声を上げるカリンたち。カリンは思わぬ展開に ピエールに問いかける。 「……いったい、それ、どこと?」 「ガリアだ」 ピエールの言葉に、再びカリンたちは驚きの声を上げた。 ピエールのその言葉から少し時をさかのぼり――トリステイン王国の 王都を象徴する王宮では、国王フィリップ三世にあかぎが謁見していた。 武装を外し、千早と袴姿のあかぎは、その容姿とともにここでは異彩を 放っている。 「そちの言うとおり、打てる手は打った。 烈風カリンのみならず、一人でも多くの人間が救えるのであれば、 あのルイめが法外な対価を要求しようとも、我が領土を切り取ろうとも 惜しくはない」 玉座に座する王の顔には疲れが見えていた。 カリンやミネルバ中尉たちの症状から被曝による急性放射線症だと 知ったあかぎは、すぐに王に理解できる形でそれを知らせた。だが…… 「それにしても、恐ろしく、情けない事よ。 あの『毒』が生き物の体を形作る設計図と呼ぶべきものを破壊する ものだったとは。 なるほど、死んでいった騎士たちを見ればよく分かる。体毛は伸びる ことなく折れるように抜け落ち、爪も抜けるようにはがれ落ちた。 火傷のようになった肌すらも、垢とともに新しい皮膚ができることなく 消え去った。目をやられ、血を吐き、もはや言葉にならぬ苦しみの果ての 死を迎える余の騎士たちを慮れば、胸が張り裂ける思いだ」 「陛下……」 あかぎは苦悩する王にどう言葉をかけて良いものか迷った。 実際、あかぎが提案した治療方法を、トリステインの『水』メイジたちは 異端の恐怖としか受け取らなかった。 そこに代案を提案したのがタルブ領主アストン伯だった。彼は噂で 聞いたガリアの若き天才『水』メイジ、南薔薇花壇騎士ラルカスならば、 その奇想天外とも言える治療法を喜んで実行するだろうと。 だが、今回の『キョウリュウ』の一件で、ガリアも多くの犠牲を払って いることは明白だ。そうたやすく応じてくれるだろうか……そう考えたとき、 王は言った。 「かまわぬ。あのルイめに金でも領地でも好きなものをくれてやると言え」 その言葉が天の声となって、王都へ帰還途中のトリステイン艦隊旗艦 『ラ・レアル』から、最速の風竜を駆る竜騎士が飛び立ったのだった。 同時に、王の命令書を携えた別の竜騎士が王都へ飛ぶ。そして王の後詰めとして 王都にいたサンドリオン――ピエールが急ぎ精密加工を得意とする 『土』メイジや平民の職人を集め、あかぎが描いた設計図に従った道具を 製作し始める(要求されるあまりの精度と想像を絶する短納期にメイジたちが 心折れそうになり、平民の職人たちが気合いを入れたのは余談だ)。 また、ピエールは王の命令書に書かれていたとおり、今回の戦闘に参加した 将兵たちの家族を集めるよう各地へ使いを飛ばす。彼はそれをもう先がない 将兵たちへの手向けだと思った。 そうして王らが王都トリスタニアへ凱旋したときには、すでにカリンらが 発症してから三日目の朝を迎えていた。しかも、さらに二日が過ぎた 今になっても返事がない。あかぎは内心焦る気持ちを何とかして抑えることに 必死だった。 「……今回は時間との闘いです。陛下。ド・マイヤール隊長たちは、 保って二週間。 いえ、昨夜までで、ド・マイヤール隊長より『キョウリュウ』の心臓近くにいた アルビオン空軍のドナヒュー大尉とドルトムント少尉が亡くなられました。 もう時間がありません」 あかぎの言葉に嘘はない。放射線障害は時間との勝負だ。しかも、 恐ろしく分の悪い。加えて、あかぎが知る治療法も、かつて帝国海軍の 研究所が小規模の臨界事故を起こした際の犠牲者から判明した、理論先行のもの。 それでも、あかぎはこれに賭ける価値があると確信していた。 そこに、トリステイン魔法学院の学院長、オールド・オスマンが現れたことを 告げる声が響く。王が謁見の間にオスマンを通すよう告げると、同時に 退出しようとするあかぎを引き留めた。 「そちにも聞いてもらいたい。意見を求めることもあるかもしれぬ」 「かしこまりました」 トリステイン王国の貴族の子女たちを多く引き受ける魔法学院。 その歴史ある学院の当代学院長であるオスマンは、齢三百歳とも噂される 貫禄と、『土』メイジとしての卓越した伎倆から『偉大なる』(オールド) オスマンと称されていた。 だが、その容貌は、整えられた銀髪と綺麗に剃られた口元から、 壮年の域にしか見えない。そして、オスマンは子供たちを預かる教育者の 立場から、学院への政治的、軍事的介入を嫌い、また生徒の学徒出陣には 徹頭徹尾反対の立場を貫いている。そのため、今回の戦いにも自ら参加する ことはなかった。 オスマンは謁見の間に通されたとき、そこにいる意外な人間に目を細めた。 だが、それも一瞬のこと。次の瞬間にはそれを霧消させ、オスマンは 王に向かい合う。 「トリステイン魔法学院学院長オスマン、お召しにより罷り越しました」 「今回は余の命に逆らわなかったな。オスマン」 「わたしがいなくなっては、王政府の横紙破りを阻止できる人間がいなく なりますからな」 「そちの言い分も理解できるが、何分にも我が軍は常に人手不足だ。 国の大事に優秀な人材であれば欲しいと思うのは道理ではないか?」 「学生の本分は勉学でございますれば。人殺しの訓練は卒業後、彼らが 望んでからで十分でございましょう」 王の言葉に、オスマンは一歩も引くことがない。王はそれに怒りを 見せることもなく、淡々と告げる。 「『虚無』を捜せ」 「は?なんとおっしゃいましたか?」 突然のことにオスマンも我が耳を疑った。王は続ける。 「余はこのトリステインのどこかにいる『虚無』を捜せ、と言った。 これは命令だ。たとえ余が始祖の元に召されようが、撤回されることはない」 「いやはや……。しかし『虚無』とは……。伝説の彼方の系統を、 どのように判断せよ、と陛下はおっしゃいますかの?」 「少なくとも三十年前、そして今このとき、このトリステインのどこかに 伝説の使い魔『ガンダールヴ』を使役する『虚無』が存在する。そちは それを捜すのだ」 「何故そのようなことを?」 オスマンは問う。王はあかぎに視線を向けた。 「そちはこの者を知っておるか?」 王に促されて、オスマンはあかぎと視線を合わせる。にっこりと微笑む あかぎに、オスマンはさしたる興味も示さなかった。 「東方より来たる仙女の噂も高き御仁ですな。以前お目にかかったことも ありますかの」 「ええ。二十年前に。こちらはよーく覚えていますわ」 その言葉には軽く非難の意が込められていたが、オスマンは意にも 介さない。その様子に、王は軽く溜息をつく。 「……どうやら双方とも思うところがあるようだな。まぁ余の与り知る ところではない。 オスマンよ、この者が『虚無』の使い魔『ガンダールヴ』の右手の槍の 一人だと余が言えば、そちは信じるか?」 「これはまた……。伝説の武器がこのようなおなごの姿で現れるとは。 しかも『一人』ということは、他にもまだおりますようですな」 王の言葉にオスマンは感心したような視線をあかぎに向けた。王は続ける。 「そうだ。この者だけではない。そして、先日このハルケギニアに大いなる 災厄をもたらした鉄の竜、『キョウリュウ』もまた、その一つだったのだ」 「なんと!」 あまりのことに思わず声を上げるオスマン。その様子を見て、王は 玉座から立ち上がり、オスマンの目の前に立った。 「だから余は『虚無』を捜さねばならぬ。この国に、未だ目覚めぬ 『虚無』がいる限り、『聖地』に召喚されし『槍』はこのトリステインを 目指す。己を手にする伝説の使い魔と、その主の許へな」 「しかし……。陛下は『虚無』をその手に収めた後、いかがなさるおつもりか? 始祖の系統たる伝説の『虚無』と、千の兵を相手に一歩も退かぬとされる 伝説の使い魔をその手に、このハルケギニアに覇を唱えるおつもりか?」 「余を見くびるでない!」 突然の王の叱責に思わず一歩後ずさるオスマン。王はその目前に 指を突きつける。 「余は『虚無』をもってしてまで戦がしたいとは思わぬわ! いいかオスマン、余は国を安んじるために『虚無』を捜せと命じたのだ。 伝説の『虚無』の居所さえはっきりしておれば、このような無用な戦は 起きぬ。故に、余はそちに命じるのだ!」 「……私たちは出会えませんでしたけれど、三十年前、そして今―― このトリステイン王国のどこかに、私たちが出会うべき『虚無』がいる はずです。捜し出してもらえませんか?もうこんなことが起きないように するためにも」 王の命だけでなく、あかぎも祈るようにオスマンに懇願する。 その様子に、オスマンもようやく折れた。 「……やれやれ。わたしをここに呼んだのは、わたしがこのトリステイン 王国の名だたる貴族の子女たちを預かる魔法学院の学院長という地位故 ですか」 「否定はせぬ。だが、そちが余など比べものにならぬほどの永き刻の 移ろいを見、そして見聞を広めたことを知らぬとでも思ったか。 そちが分からぬのであれば、他の誰が『虚無』を捜し出せようぞ」 「御心のままに」 オスマンは臣下の礼をもって王の言葉に応える。そこに取り押さえようとする 魔法衛士隊を振り切り、息も絶え絶えな竜騎士が飛び込んできた。 「何事か!」 王の一喝に、竜騎士は懐から書簡を取り出し王に捧げる。 「へ、陛下。ガリア王が……ガリア王が……」 そこまで言ったとき、竜騎士は不意に意識を失った。 一睡もせずガリア王国の首都リュティスからこのトリスタニアまで強行軍を 続けたのだろう。王とあかぎがすぐさま竜騎士の許に駆け寄り、疲労困憊で 意識を失った以上の別状がないことを確かめた。 竜騎士が身命を賭して持ち帰った書簡。そこには確かにガリア王国 王家の花押が捺され、それが紛れもないガリア王ルイ一三世からの書簡で あることを証立てている。 王は封蝋を破り書簡に目を通す――そのとき、多くのものを巻き込みながら 歴史の歯車が一際大きく音を立てて動き始めたことに気づいた者は、 まだ誰もいなかった。 前ページ次ページ萌え萌えゼロ大戦(略)
https://w.atwiki.jp/jfsdf/pages/1250.html
第255話 潜入する者達(後編) 1485年(1945年)10月25日 午前0時 シホーアンル帝国ヴェナバシェク沖190マイル地点 米潜水艦フラックスナーク艦長、クロック・ノヴォトニー中佐は、潜望鏡深度である深度10メートルまで艦を浮上させた後、浮上前に 周囲を警戒するため、潜望鏡で敵の有無を確認しようとしていた。 「潜望鏡上げ!」 ノヴォトニー艦長が命じた直後、司令塔内にある潜望鏡が、駆動音と共にするすると海上に上げられて行く。 程無くして、彼の目の前にペリスコープが現れた。 ノヴォトニーは潜望鏡の上昇が止まった直後、制帽のつばを後ろに回し、取っ手を掴んだ後、両目でペリスコープを覗き込んだ。 潜望鏡から見える夜の海は、漆黒の闇に包まれていた。 波は穏やかで、水上機を発進させるには最適だと思われた。 ノヴォトニーは、潜望鏡をゆっくりと回転させた後、周囲に船らしき物が居ない事を確認する。 「よし、潜望鏡を下げろ。潜望鏡収納後はすぐに艦を浮上させるぞ。」 ノヴォトニーは、隣に控えていた副長のヴェルキン・ティルクロット大尉に2つの命令を伝えた。 「アイ・サー。」 ティルクロット副長は頷きながら答え、部下達に艦長の発した命令を伝えて行く。 それから10秒後、フラックスナークは潜望鏡の収納を終え、バラストタンクに残っていた海水を排出しながら海面に浮上して行く。 艦はほぼ水平の状態で浮き上がりつつあり、やがて、艦首が海面から姿を現し、それから艦橋、格納庫、甲板と言ったペースで洋上に姿を現した。 海面に姿を現したフラックスナークは、電気推進からディーゼルエンジンに切り替え、時速12ノットに増速し始めた。 司令塔に洋上で監視にあたる水兵5人と下士官2人が、下の発令所から上がって来た。 そして、そのまま司令塔を素通りして、ハッチに繋がる梯子をそそくさと上って行った。 「副長、俺も上がるよ。」 「わかりました。」 ノヴォトニーは抑揚の無い口調でティルクロットに言い、ティルクロットも短い言葉で返した。 2週間以上もの活動で、すっかり伸びた無精ヒゲを撫でながら、ノヴォトニーは梯子を上って行く。 艦橋に出た彼は、冷たい風に体をはたかれながらも、新鮮な空気を力いっぱい吸い込んだ。 (空気の濁った艦から出て来ると、外気は美味く感じるな。) ノヴォトニーは幾度となく繰り返した言葉を、心中で呟いた。 狭い艦内に乗り込む潜水艦乗りにとって、外の空気を吸う事は数少ない楽しみの一つである。 既に甲板に出た見張り員達は、暗闇の向こう側を眺め回し、いつ来るかわからない敵に備えていた。 それと同時に、艦橋に設置されているレーダーも回転し始めていた。 ノヴォトニーは空を見上げた。 潜望鏡からは真っ暗に見えたが、艦橋から出て見ると、雲の間からこの世界特有の2つ月が覗いていた。 (先程は真っ暗闇だった筈だが、あれは月が雲に覆われていたせいだな) 彼は胸の内でそう思った。 2つ月は、その名の通り、夜空に浮かび上がる月が2つある事から名付けられており、形も元世界の月と比べて大きく感じる。 この2つ月は、1つが手前に、もう1つがその後ろにと言った具合に位置しているため、後ろ側にある月は手前側にある月に左側3分の1が 隠れた状態で見える。 その為、手前の月が満月であるにもかかわらず、後ろ側の月は常に三日月状態、という風になるが、ノヴォトニーは、この2つ月が見せる 様々な姿が好きであった。 ノヴォトニーが艦橋に陣取ってから1分程たった後、伝声管から声が響いて来た。 「艦長!こちらレーダー手です。本艦の左舷1000メートル方向に微かな反応があります。恐らく、シーダンプティの潜望鏡かと思われます。」 その直後、左舷側見張り員からも報告が入る。 「左舷方向に潜望鏡らしき物!」 ノヴォトニーは左舷側方向に顔を向け、双眼鏡で潜望鏡を探した。 潜望鏡を除き始めてから5秒後に、フラックスナークの左舷側に1隻の潜水艦が浮上した。 フラックスナークと同様に、アイレックス級潜水艦の特徴である艦橋と一体化した格納搭に、従来の米潜水艦とは一線を画す、一際大きな艦体。 それが僚艦、シーダンプティである事は、誰の目から見てもわかった。 「一足遅れて来たな。」 ノヴォトニーは小声でぼやきながら、伝声管の向こう側に居るレーダー手に向けて問い質した。 「レーダー手。敵影らしき物は見当たらんか?」 「いえ、今の所、レーダーにそのような反応はありません。」 ノヴォトニーは頷いた後、次のステップに移る事に決めた。 「水上機発進準備!急げ!」 彼の命令が下るや、艦橋前に取り付けられている水上機格納搭が開かれた。 左右に開かれた丸い格納搭から、翼を折り畳まれた水上機が引き出され、機付き整備員達が機体の周囲に取り付き、素早い動作でチェックを行って行く。 「艦長、シーダンプティより通信。我、今より艦載機の発艦準備を行う、との事です。」 新たな報告がノヴォトニーの耳に響く。 彼は了解と答えつつ、左舷方向に目を向ける。 うっすらとだが、左舷方向にシーダンプティの艦影が見えた。 今頃は、シーダンプティを指揮するブラトリスク艦長も、部下達に指示を飛ばしながら艦橋でこちらを眺めているのだろう。 「艦長。ヴェストレンネ氏とルヴィシレス氏が艦橋に上がりたいと申しておられますが。」 伝声管から副長の声が響いて来る。 「見送りか?」 「は。そのようです。」 「……いいだろう。」 ノヴォトニーは2人の希望に応える事にした。 1分後、足元のハッチからヴェストレンネとルヴィシレスが上がって来た。 「ふぅ~、これは素晴らしい!外の空気がこんなにも美味いとは!!」 「同感ですな。先輩。」 2人は艦橋に上がるや否や、妙に驚いた様な口調で言い合った。 ヴェストレンネとルヴィシレスは、出港以来、艦内に引き籠りっぱなしであった。 「おお。これはノヴォトニー艦長。」 「ヴェストレンネ族長、顔が緩んでいますぞ。」 ノヴォトニーは、嬉しさの余り笑みをこぼすヴェストレンネに苦笑しながら言う。 「おお、本当だ。ただでさえだらしないツラが余計にだらしなくなってやがる。」 「そういう先輩こそ、鼻の下が伸びておりますぞ。貴方も人の事言えませんよ。」 2人の魔道士が和気藹々と話すのを尻目に、ノヴォトニーは艦橋前の格納搭に目を向けた。 格納搭から引っ張り出された水上機は、既に折り畳まれていた翼が展開され、機付き整備員がコクピットに乗って最後の整備を行っていた。 その時、格納搭から新たな人影が3つ現れた。 3つの人影の内、前を行く2つの人影は、最後尾を行く1人に、幾度か体を振り向けていた。 飛行服に身を包んだレイリーは、前を行く偵察員のヴィッキーニに半ば驚きの混じった口調で質問を受けていた。 「いやぁ、本当にグリンゲルさんなんですよね?」 「勿論本人だよ。俺としては、特徴的な部分が“無くなった”だけで大して変わらないと思うんだけどな。」 レイリーは心中でしつこいなとぼやきつつ、右手でポニーテール状に結った黒い長髪に触れた。 「……確かに、人相は変わらないですね。でも、エルフの特徴とも言える長耳が無くなり、肌の色がガラリと変わったのを見ると、誰が見ても 『貴方は誰?』と思っちゃいますよ。」 「そりゃそうだね。」 レイリーは苦笑しながら答えつつ、胸の内では、初めて使う変身薬の効果に驚きを隠せなかった。 彼は潜水艦が浮上する2時間前に、本国で手渡された変身薬を服用している。 この変身薬は、魔法で作られた特注の魔法薬である。 大元は2年前に、カレアント軍の魔道士であり、現在は同軍の機械化師団で戦車長をしているエリラ・ファルマント少尉(当時は軍曹であった) が手違いで、空母エンタープライズ所属のパイロットの性別を一時的に変えた魔法薬を、ミスリアル側がサンプルとして貰った物だ。 人間の体を当人以外の者に変身させる魔法技術はミスリアルにもあったが、この類の魔法は効果の持続時間が短く、実際の戦場では廃れていた物であった。 だが、エリラの作った性転換薬は、長年の懸案であった持続時間の調整を行う必要が無く、魔法の効果を打ち消す薬を飲めば、ほぼ自由に姿を変えられる事が 出来る物であった。 それから半年後、カレアント側からこの魔法薬の改良型のサンプルを譲り受けたミスリアル側は、それを元にミスリアルの魔法技術の粋を集めた変身薬を開発し、 レイリーに渡している。 今回、レイリーが飲んだ薬は、元の薬と同じく、服用から1時間で効果が表れ始めた。 ダークエルフであるレイリーは、銀色の長髪に浅黒い肌、長い耳と言う姿だが、これから潜入するシホールアンル帝国は、普通の人種に見られるような、 淡い肌色に黒い髪(それ以外の風貌も多いが)という外見が多いため、レイリーの姿もそれに準じた形となっている。 顔の形はあまり変わらないが、長い耳は短くなり、肌の色も浅黒さは消え失せ、銀髪も黒髪に変わっている。 傍目から見ても、彼がエルフである事は全く分からなかった。 この外見の急激な変化は、彼を送り届ける役を受けた2人のパイロットを大いに困惑させたが、何はともあれ、レイリーは敵地への潜入準備を整えたのである。 「レイリー!」 彼が苦笑しながら後頭部を掻いていると、後ろから誰かに呼び止められた。 艦橋からルヴィシレスとヴェストレンネが降り、彼の側に歩み寄って来た。 「ほほう。飛行服姿もなかなかサマになってるじゃないか。」 ヴェストレンネが腕組みしながら言う。 「こうして見ると、シホールアンルに亡命するアメリカ兵みたいだな。」 ルヴィシレスは毒のある言葉をレイリーに吐きかけた。 それを聞いたレイリーは、思わず噴き出してしまった。 「師匠………いくらなんでも、今の言葉は無いんじゃないかと……」 「いや、ただのジョークだよ、ジョーク。アメリカンジョークって奴さ。なぁ、族長殿?」 ルヴィシレスは爽やかな笑顔でヴェストレンネにそう言ったが、彼はわざとそっぽを向いた。 「適当な事言ってごまかさんで下さいよ。」 レイリーは冷たい口調でそう言いつつ、内心ではひでえ師匠が居るものだと思った。 「本当に、師匠は変わりませんな。貴方に影響されたのか、私はルヴィシレスの息子とまで言われていますよ。」 「それはお前が悪い。人の良い所だけじゃなく、悪い所まで取るのはまだまだ未熟な証拠だぞ。」 ルヴィシレスはややきつめの口調で言った後、右手でレイリーの肩をポンと叩いた。 「何はともあれ……もう、俺から言う事は無い。後はお前次第だ。」 「師匠……湿っぽくなるのは嫌なんで言いたくはありませんでしたが、やっぱり、言わせて貰います。今まで、ありがとうございました。」 レイリーは張りのある口調でそう発してから、深々と頭を下げた。 「全く、柄にもない事をしやがって……まぁいい!レイリー。荷物の中身だが、忘れ物は無いな?」 「はい。全て準備しました。」 「……ヴェストレンネ。お前から何か言いたい事は無いか?」 「俺からは余り無いですが……まっ、マイペースでやればいいさ。あと、女遊びはするな。」 「まぁた……族長と一緒にしないでください。自分の中で、愛すべき女は既に決まっていますよ。」 レイリーはヴェストレンネに苦笑いを振りまきながら、右手を差し出した。 ヴェストレンネはそれに応え、無言で握手を交わす。 その次に、レイリーは自らの恩師に向けて、右手を差し出す。 「……シホールアンルの連中に、ミスリアルの魔道技術の凄さを見せてやれ。そして、ミスリアル一と呼ばれたお前の腕前を、存分に発揮して来い。」 「ええ。勿論ですよ。」 レイリーは不敵な笑みを浮かべながら、ルヴィシレスと固い握手をかわした。 自ら乗り組む水上機に歩み寄ったレイリーは、偵察員のヴィッキーニに自分の乗る場所を教えられた。 「グリンゲルさんが乗る場所はここです。」 「ここか……今は見えないが、想像していたよりも狭そうだな。」 レイリーは、ヴィッキーニが指差す方向を見るなり、自分の体が入れるか不安になった。 「大きさは問題ないと聞いています。ささ、荷物をここの奥に押し込みましょう。その次はグリンゲルさんの番です。」 「わ、わかった。」 レイリーは頷くと、左手に持っていた革製の袋をヴィッキーニに渡す。 ヴィッキーニはそれを、レイリーの座る座席の奥に押し込んだ。 「さあ、上がって下さい。」 ヴィッキーニは手を差し伸べた。 その後ろでは、パイロットであるグラハム中尉と整備兵が話し合いつつ、整備兵が操縦席から降り、グラハムが入れ替わりに座った。 レイリーはヴィッキーニの左手を掴むと、ヴィッキーニが体を引き上げ、レイリーは水上機の左主翼の付け根に立った。 「フラップに気を付けて下さい。」 「ああ、わかった。」 ヴィッキーニの注意を受けつつ、レイリーは偵察員席の横にある足置きに左足を乗せ、そのままひょいと体を浮かし、機内に滑り込んだ。 「かなり狭いが……一応は入れるんだな。」 レイリーはこじんまりとした穴の様な座席部分に腰をおろし、そのまま蹲った。 ヴィッキーニとグラハムも搭乗し、2人は各種計器の最終点検を行い始めた。 レイリーは、首の後ろに下げていたヘアキャップを被る。それを見計らったかのように、ヴィッキーニが体を振り向けた。 「レイリーさん。飛行中に話すときは、側に付いているハンドマイクを使って下さい。」 「ああ、これか。」 レイリーは、顔の側についているマイクを見つけ、それを手に取った。 「話したいときは、ボタンを押しながらマイクに向かって喋って下さい。会話はヘアキャップの耳に付いているレシーバーから聴き取れます。」 「……飛行中はエンジン音がやかましいから、こいつを使うと言う訳だな。」 「その通りです。」 ヴィッキーニは軽く頷いた。 「わかった。何か起きたらこいつを使わせて貰うよ。」 レイリーの返事を聞いたヴィッキーニは、右手の親指をピンと伸ばした。 それから彼は前に振り向き、再び計器の点検に戻った。 「ヴィッキーニ!エンジンをかけるぞ!」 操縦席に座るグラハムがレシーバー越しに声をかけて来た。 「了解です!」 ヴィッキーニの返事が聞こえた直後、機首のエンジンが唸りを上げ、プロペラが回り始めた。 最初はゆっくりと回っていた3枚のプロペラは、エンジン音が高まると共に回転速度を上げていく。 エンジン始動から1分後、レイリーの乗機は轟音と共にプロペラを回し、発艦前の暖気運転を開始していた。 時折艦が揺れるが、波が穏やかな事もあって、動揺はあまり大きく無い。 「はい。こちらスカイスナーク……わかりました。あと5分ですね。ええ、予定の時刻までには間に合うと思います……」 操縦員のグラハムは、レシーバー越しにノヴォトニー艦長とやりとりを行っているが、その声はエンジン音に掻き消されてレイリーには聞こえなかった。 「レイリーさん。聞こえますか?」 唐突に、耳元のレシーバーからヴィッキーニの声が響いて来た。 レイリーはマイクを掴み、すかさず言葉を返した。 「ああ。聞こえるよ。」 「そろそろ発艦です。ベルトを締めて下さい。」 「わかった。」 レイリーはマイクを置いてから、ヴィッキーニの言われた通り、腰のベルトを締めた。 (くそ、きついな……今は陸地から100ゼルド(300キロ)程離れているから、この飛行機のスピードからして、1時間で現地に着くと言われている。 これは、人生の中で最もきつい1時間になりそうだ……) レイリーは心中でぼやきながら、発艦の時を待ち続けた。 待つ事しばし……耳元のレシーバーにグラハムの声が響いた。 「レイリーさん!今より発艦します。衝撃に備えて下さい!」 「わかった!」 レイリーはグラハムの言葉をしかと聞き、張りのある声音で答えた。 機首のエンジン音がこれまで以上に無いほど唸り上げた、と思った直後、何かの炸裂音と共に機体が急激に加速した。 (!?) 初めて体験するカタパルトの射出に、レイリーは思わず面喰ってしまったが、それも急に訪れた浮遊感によって和らいでいく。 (遂に発艦したか………) レイリーは内心安堵したが、同時に、これから向かう現場に思いを馳せ始める。 (敵国本土へ潜入か……魔道学校で潜入工作の訓練はみっちりとやらされたし、実戦も昔経験しているが………シホールアンル本土へ潜入するとなると、 やはり緊張してしまうな。現地で待つグレンキアのスパイ達とは、果たして、上手くやって行けるかな……) レイリーの胸中に、不安とも期待ともつかぬ思いが次々と湧き起こる。 彼は蹲っていた姿勢をやや起こす。その時、彼の乗機がゆっくりと左旋回を始めた。 レイリーは風防ガラスの左側から外を眺めた。 今は夜間であるため、視界が暗い事には変わりないが、それでも、月の光は漆黒の闇に僅かながらの明かりを差し出している。 そのため、夜の洋上は、上空から降り注ぐ2つ月の光によって、微かながらも青白く見えた。 その薄明るい闇の中に、レイリーは黒っぽい影を見つけ、それが何かを射出した瞬間を見る事が出来た。 「シーダンプティも艦載機を発艦させたな。」 レシーバーからグラハムの声が聞こえて来る。 (あれがフラックスナークの僚艦、シーダンプティか……と言う事は、あの艦から発艦した機に、クサンドゥス中尉は乗っているんだな) レイリーは、この作戦で行動を共にする相棒の事を考えつつ、これから合流するグレンキア軍のスパイ達とどう行動するか考え始めた。 程無くして、シーダンプティから発艦したシーラビットがレイリー達と合流を果たした。 「こちらスカイスナーク。スカイダンプティへ、状況を知らされたし。」 グラハムは、フラックスナーク機との連絡を取り始めた。 「こちらスカイダンプティ。機体の状況は良好、燃料もフルだ。お客さんの状況は……まぁ良好だな。」 「こちらスカイスナーク。今の間はなんだ?」 「いや、別に大したことじゃないよ。ただ、お客さんがさっきまで、船酔いで伸びちまってただけだ。まっ、じきに直るさ。」 「了解した。現在の時刻は午前0時40分だ。約束の時間まではあと1時間程しかない。今すぐ目的地に向かうぞ。」 「こちらスカイダンプティ、了解。先導を任せる。」 シーダンプティ機との交信は、僅か2分足らずで終わった。 「ヴィッキーニ!これよりヴェナバシェク海岸に向かう!針路は245度だ。」 「針路245、アイサー!」 ヴィッキーニの返事と共に、機体が左に傾き、緩やかに旋回して行く。 フラックスナーク機を先導役に定め、右斜め後ろを行くシーダンプティ機が、翼端灯の光を頼りに随行して来る。 2機の水上機は、時速210マイル(336キロ)、高度1000メートルを保ちながら、冬も差し迫った、冷たい洋上を目的地目指して飛び続けた。 同日 午前1時30分 シホールアンル帝国ヴェナバシェク 母艦を発進した2機の水上機は、風が程良く追い風となったため、会合予定時刻の午前1時45分よりも早い、1時30分に目的地に到達した。 「見えた……陸地だ!」 グラハムは、暗闇の中にひっそりと見える稜線を確認するや、マイク越しにそう伝えた。 「!!」 それまで、窮屈な姿勢で蹲っていたレイリーがはっとなり、俯いていた顔を上げる。 この時、グラハム機は陸地まで20キロの地点に到達していた。 それから5分後……陸地のとある部分から、点滅する光のような物を視認した。 「レイリーさん!陸地から光が点滅している!」 「何回だ?」 レイリーは即座に聞き返した。 「……5回です。5回連続で点滅してはそれの繰り返し。」 「ああ、間違いないな。」 レイリーは頷きながら言う。 ミスリアル本国で行われたグレンキア側との打ち合わせでは、首都より出向いたスパイが回収予定地点で待機し、水上機の接近を察知した場合は 光を5回ずつ明滅させて敵味方の確認を行う手筈となっていた。 水上機に向けて点滅を繰り返すそれは、紛れも無く、現地の協力者が発する合図であった。 「レイリーさん。これより、着水に入ります。しっかり構えていて下さい!」 「わかった。任せるよ!」 「ヴィッキーニ!こんな“北の果て”に連中は居るとは思えんが、念のため、周囲を警戒しておけ!」 「OKです!見張りは任せて下さい!」 ヴィッキーニの返事を聞いたグラハムは、ニヤリと笑いながら後続のシーダンプティ機に指示を飛ばした後、愛機の高度を下げ始めた。 それまで、高度1000メートルを維持していたシーラビットが機首を下げていき、機体の高度計の針が、数字の低い方向に向けて回転していく。 増速しているのか、エンジン音の唸りが高まっていた。 到達地点と見られる海岸部は、2つ月の光があるにもかかわらず、ほぼ真っ暗だが、光の点滅は止まる様子が無く、尚も合図を送り続けている。 そのお陰で、着水地点の大体のアタリを見出す事が出来た。 グラハムは、グレンキア軍スパイの献身的な働きに感謝しながら、愛機を海岸部へと進めて行く。 高度が100メートル、90メートル、80メートルと下がって行く間、眼前にうっすらと見える小さな浜辺との距離も縮まって行く。 グラハムは、細心の注意を払いながら、愛機の速度を落として行く。 浜辺に近付く際は、海面から浮き出ている岩礁に気を付けなければいけない。 今は夜であるため、見分けのつけにくい岩礁を発見するのは難しく、通常は一度、着水地点をフライパスして安全を確認しなければならない。 だが、現地の協力者は、点礁の少ないと言われているこの海岸を選んだ上に、現在の時刻は満潮時であるため、そのまま着水に移る事が出来た。 海岸との距離が、目測で2キロを割ったと判断した時、彼の愛機はフロートを海面にこすりつけた。 着水の瞬間、鈍い音と共に突き上がる様な衝撃が伝わった、と思いきや、幾度かアップダウンを繰り返した。 グラハムの操る水上機は、陸地との距離を慎重に見定めつつ、エンジン出力を調整しながら滑走を続けて行く。 グラハムの駆るフラックスナーク機が着水し、海岸付近に到達する間、一度は様子見のため、海岸部をフライパスしたシーダンプティー機が、やや遅れて着水した。 シーダンプティ機が海岸部に向けて滑走し始めた頃には、グラハム機は海岸より200メートル沖合で停止していた。 待機していた人影3名が、予め用意していたと思しきボートに乗り組み、3人中2人がオールを漕いで向かって来た。 「ヴィッキーニ、用意しとけよ。連中が偽物だったら、お前の持っているトンプソンを撃ちまくって逃げる。」 グラハムが、やや重い口調でヴィッキーニに言う。 「海岸にも敵さんが居たら?」 「両翼の12.7ミリを一連射してトンズラだ。」 「わっかりました。レイリーさん、確認の方は任せました。」 「了解。」 レイリーは短く返答してから体を浮き上がらせ、風防ガラスから顔を覗かせた。 ボートは、水上機の右斜めから接近しつつあった。 程無くして、その手こぎボートが水上機の右側に近付き、そして停止する。 ヴィッキーニが風防ガラスをスライドさせた。外から冷たい空気が吹き込み、レイリーは顔をしかめるが、気を取り直して体を乗り出した。 ボートには、頭に布を巻き、口ひげをはやした男と、オールを持ちながら短髪で鋭い目を光らせる男、同じく、オールを両手にレイリーを見つめる ショートヘアの女が乗っていた。 「合言葉は!?」 レイリーは、大声で彼らに問い質した。 出力を弱めてあるとはいえ、辺りには水上機のエンジン音が鳴り響いているため、1度言ったただけでは聞き取れないかと、レイリーは思った。 だが、言葉は通じたのか、口ひげを生やした男がレイリーの問いに応えた。 「ブロンギル伯爵のシーツは紅白色に星模様!これでいいか!?」 「……ああ。」 レイリーは小声で呟きながら、2度頭を頷かせた。 「あなたがグリンゲル魔道士ですな!?」 「そうだ!」 口ひげ男の問いに、レイリーも答えた。 「さあ!こちらに移って下さい!」 口ひげ男が右手をボートにかざしながら言う。 レイリーは頷くと、座席から体を起こし、背中に押し付けていた荷物を手に取り、コクピットから翼に足を乗せようとする。 「レイリーさん!翼は濡れているから滑り易くなっています。気を付けて下さい!」 「ああ……」 レイリーはヴィッキーニのアドバイスを聞きつつ、ゆっくりと翼に乗った。 ボートに乗っている口ひげ男が立ち上がると、レイリーに何かを手渡そうとした。 「これを飛空挺の乗員に渡して下さい!重要な情報が入っています!」 それは封筒であった。 レイリーは男から封筒を受け取ると、翼の上を歩き、ヴィッキーニに渡した。 「レイリーさん!これは何ですか!?」 「詳しくは分からんが、重要な情報が入っているらしい。あちらさんは、これを持ち帰って有効活用してくれと言いたいようだ。」 「わかりました!」 ヴィッキーニは頷くと、レイリーから封筒を受け取った。 頷いたレイリーはコクピットから離れ、下で待っているボートに歩み寄った。 翼からボートに降りようとする前に、レイリーはコクピットに向けて振り向く。 ヴィッキーニとグラハムは、無言で彼に敬礼を送っていた。 「……ありがとう。気を付けて帰ってくれ!」 レイリーは慣れないながらも、2人に答礼を返した。 体を振り向かせると、レイリーはボートに飛び乗った。 その時、もう1機の水上機が轟音をがなり立てながら接近して来た。 水上機はボートの左手前100メートルで停止し、そのコクピットが慌ただしく開かれた。 「さあ、こちらに座って。もう1人を回収次第、浜辺に戻ります。」 レイリーは口ひげ男の指示に従い、短髪男の前に座った。 ボートはもう1機の水上機に接近した後、相棒であるクサンドゥス中尉を回収した。 「よし!急いで浜辺に戻るぞ!今頃は敵の駐屯部隊も目を覚ましている頃だ!!連中が準備を整えるまでにここからずらかるぞ!!」 口ひげ男は爆音に負けじとばかりに、大音声で仲間に指示を送った。 ボートが反転し、2機の水上機から離れ始める。 程無くして、水上機が動き始めた。 先に着水したグラハム中尉の機体が緩やかに反転した後、エンジン音を発しながら水の上を走り、離水して行く。 次に、2番機がグラハム機と同様に踵を返し、エンジンを全開にして滑走し始めた。 水上機の巻き上げる水しぶきがフロートから吹き上がり、機体が緩やかな並みに揺れて行く。 暗闇の中であるにもかかわらず、その黒っぽい機影が白波を蹴立てながら滑走して行く姿は壮観であり、暗闇の中から浮かび上がる両翼の翼端灯が、 小振りながらも、その壮観さを一層際立たせていた。 2番機は200メートルほど滑走してから離水し、1番機を追うように東の空に向かって行った。 「あれがアメリカという国の飛空挺か……水の上でも飛べるとは、凄い。」 レイリーは、オールを漕ぐ短髪男が、どこか感嘆したような口調で呟くのを耳にした。 4分後、ボートは浜辺に到着し、レイリーとクサンドゥスは初めて、シホールアンル本国の土を踏んだ。 「ようやく、敵国本土に上陸ですか。」 クサンドゥス中尉は、青い顔を浮かべながらレイリーにそう言った。 彼女の顔と、口調からして、船酔いは完全に直っていないようだ。 「これからは大変でしょうね。」 「なに、我々が居る限りは大丈夫ですよ。」 口ひげ男がレイリーに話しかけてきた。 「ささ、今はこの場から離れましょう。森の中に馬車を隠しておりますから、そこで自己紹介を行います。と、その前に……」 口ひげ男は、短髪男に目配せした。 頷いた短髪男は、砂浜に置いてあった袋から、2人分の衣服を取り出した。 「お二人には、こちらの服に着替えて頂きます。今着ている服はすぐに処分させていただきますが、よろしいですね?」 短髪男の言葉に、2人は無言で頷いた。 服を受け取った2人は、別々の場所で素早く着替えた後、脱いだ飛行服を協力者に手渡した。 飛行服は口ひげ男の手によって、森の物影で焼却処分された。 2人は3人の協力者達に連れられ、浜辺の近くの森の中分け入っていった。 時刻が午前2時20分を過ぎた頃、2人は協力者達と共に隠していた馬車に乗り組んだ。 「全員乗ったな。出発だ!」 口ひげ男は、御者台に乗った短髪男にそう告げると、馬車はゆっくりと動き始めた。 「……紹介が遅れましたな。」 口ひげ男は、2人に対して申し訳なさそうに言う。 髭を生やしている割には、顔は若く、レイリーやクサンドゥスと大して年は離れていないように思えた。 「私はハヴィス・クシンクと申します。こちらは私達の仲間である、レビンケ・ヒセクヴェスです。」 「初めまして。この度は勇敢なるお二方を出迎える事が出来、光栄に思えます。」 レビンケと名乗るピンク色のショートヘアの女性が、慇懃な口調で2人に言う。 「御者台に座っている仲間はフトヴィ・ヴァキンシュと申します。僕達の中では最も頼れる男です。」 「……それにしても、遠いアジトから、600ゼルド(1800キロ)も北の僻地まで迎えに来て下さるとは……重ね重ね、苦労を掛けます。」 レイリーは平身低頭しながら、礼の言葉を述べる。 「礼の言葉など、我々にはもったいないぐらいです。ですが、その気持ちは素直にお受けしましょう。」 ハヴィスは爽やかな笑みを湛えながら、レイリーに向けてそう言い放った。 「我々はこれから、1週間かけてウェルバンルに戻ります。ウェルバンルに戻った後は、郊外のアジトに案内します。他の仲間とはそこで会いましょう。」 「1週間ですか。意外と早いですね。」 クサンドゥスが首を捻りながらハヴィスに聞く。 ハヴィスの代わりに、レビンケが答えた。 「ここから100ゼルド(300キロ)南に行けば、ウェルバンルに繋がる鉄道があります。そこを通る急行列車に乗れば、2日程度でウェルバンルに戻る 事が出来ますよ。」 「鉄道ですか……シホールアンルもなかなか、交通網が発展しているようですな。」 レイリーの問いに、ハヴィスが頷いた。 「ええ。このお陰で、シホールアンルの連中は遠距離からの兵力転用も、比較的短時間で行えるようになっています。」 「全く、羨ましい物ですよ。」 レビンケが苦笑しながらレイリーに言う。 「……連中の鉄道網がどんな物なのか、楽しみですね。」 それに対して、レイリーは何かを比べたいと言わんばかりの口調でそう言い放った。 「楽しみですか……そう言えば、グリンゲル魔道士は以前、アメリカという国にも行かれた事があるとか。」 「ええ。行きましたよ。」 レイリーはしたり顔で頷く。 「……もし、シホールアンルの連中がアメリカ本土を見ていたら、この戦争も長くは続かなかった。そう思うほど、あの国は凄いと思わせられました。」 レイリーは、長旅の疲れもそっちのけで、自らが体験した事をハヴィス達に話し始めたのであった。 それから1週間後。レイリー達は首都ウェルバンル郊外にあるアジトに無事到着し、工作活動を始めた。 潜入作戦に参加した2隻のアイレックス級潜水艦は、敵の哨戒網を巧みに避けながら危険海域を脱し、11月6日にはアッツ島基地に無事入港を果たした。 その後、フラックスナーク搭載機が持ち帰った情報は、入港から3日後に太平洋艦隊司令部に届けられ、翌日の夕方にはワシントンDCに送られた。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/37355.html
登録日:2017/07/31 Mon 23 12 23 更新日:2023/05/25 Thu 17 06 25 所要時間:約 22 分で読めます ▽タグ一覧 UFO UMA お妙の得意料理 アニヲタ未確認動物園 エイリアン カンガルー コヨーテ チュパカブラ チュパカブラス ドラキュラ ニワトリ ヒツジ ブレドラン ミュータント ヤギ ヴァンパイア 不可能殺人 吸血 吸血鬼 未知との遭遇 未確認生物 狂暴 生物兵器 皮膚病 遺伝子操作 概要 チュパカブラとは、プエルトリコ、チリ、メキシコ、ブラジルなど、 主に南米大陸の国家を中心に目撃されている未確認生物。 UMAとしてはかなりメジャーな部類で、その知名度はネッシーやビッグフットにも次ぐ。 そのクリーチャー然とした異様な形態から海外での人気は非常に高く、 オカルトを取り扱ったドラマや映画の題材には頻繁に取り上げられ、 海外のUMAサイトを少し検索すれば、力の入った解説サイトやイラスト画像が大量にヒットする。 にもかかわらず、チュパカブラが最初に目撃されたのは1995年前後と比較的最近。 それまでは原住民の言い伝えや伝説にも登場せず、 未確認生物としては新参者のチュパカブラがここまで知名度を上げたのは、 目撃例の多さ、現地の人間やその生活に甚大な被害を与えているに他ならない。 初の目撃以降、現在に至るまでチュパカブラに関する報告は全く衰えておらず、 目撃者・発見者も多数いることから実在する可能性の高いUMAとして名前が上がる事も多い。 チュパカブラという名はスペイン語で「ヤギの血を吸う者」を意味する。 この名前は、ヤギをはじめ羊や牛、鶏やアヒルなどの家畜を襲い、その血液を吸い取ってしまうことに由来する。 形態 体長は諸説あるが90㎝~2m 体型は全体的に華奢でほっそりとしているので、外見は実際の体長より幾分か小柄な印象を受ける。 体格とは裏腹に大きく幅広い卵型の頭部には、つり上がった大きな赤い目と鼻孔らしき2つの小さな穴がある。 口には鋭い牙が上下2本突き出ており、口腔には伸縮自在で先端が尖った舌が畳まれているという。 全身には短い柔毛が生えているが、目撃者によっては硬そうな剛毛が密生しているとも言われている。 体色は黒から茶褐色、白みがかった灰色など様々なバリエーションがある。 カメレオンのように体色を周囲の環境に合わせて変化させる能力を持つと推測する研究者もいる。 背中には薄い膜のようなもので繋がったトゲと思しき器官があり、 チュパカブラの意思で逆立てたり畳んだりすることが可能であるという。 前足は短く、指が3本あり、先端には鋭い鉤爪がついている。 後ろ足は前足に比べて遥かに長く、 爬虫類のように細かったり四足動物のように筋肉質だったりと報告によってバラバラだが、 足指は3本で先端にはやはり鉤爪がついている。 前足には翼のようなものが付いていたという報告もあり、実際に空を舞うチュパカブラの姿が目撃されたこともある。 後ろ足は非常に強靭で、普段はカンガルーのように跳ねて移動し、 時には一跳びで数メートルもジャンプすることもあると言われている。 鋭い鉤爪や目付き、口から突き出た牙といった見た目が表すように、性質は極めて獰猛かつ残忍。 神出鬼没で、夜な夜な農場や牧場に侵入しては家畜を襲い、血液を吸い尽くしてしまう。 一晩で10匹近い家畜が餌食になることも少なくなく、多い時には50頭に達する犠牲が出ることも。 時には人間にも躊躇なく襲いかかり、実際に鋭い爪や牙で重篤な怪我を負わされた人も多数確認されている。 画像検索で出てくるチュパカブラのイラストやスケッチは、描いた人によってカッコよかったりグロかったりするが、 その姿は犬のようだったり、爬虫類然とした姿だったり、獣人のような毛むくじゃらの人型だったりと安定しない。 上記のように外見の特徴が目撃報告によってまちまちで安定しないことに加え、 不明瞭な部分も少なくないため、描いた人の想像で補完しているものと思われる。 そもそも前述した外見の元ネタはUFO雑誌への投稿であり、投稿した人はこの生物を宇宙人と見なしており、 「目撃した場所は確かに事件現場近くだが、口の構造からみて吸血生物ではなさそうなのでチュパカブラとは違うだろう」と言っているとか……。 勃発する家畜惨殺事件 チュパカブラに惨殺された家畜を数多く検視したプエルトリコの獣医カリオス・ソトはその結果について次のように語っている。 死骸の首や顎の下には直径6mm~1.2cmほどの穴が開けられており、それ以外の傷跡が見当たらない。 既知の肉食獣ではこのような穴を開けるのは不可能だろう。 何か先端が鋭利で、尚且つ柔軟性に富んだ器官が開けたとしか考えられない。 そのうえこれらの穴は、顎の下から体の奥深くに向かって、正確に貫通しているのだ。 比較的高度な知能を持つ生物しか、このようなことはできないだろう。 普通の肉食獣であれば、襲われた獲物は肉が千切れ、骨や皮が飛散した見るも無残な有様となるのが普通だが、 チュパカブラの場合は傷口はごく小さな穴のみ、それ以外は一つの外傷もない状態で獲物は死んでいるのである。 更に獲物の肉や内臓には殆ど手を付けず、血液ないし体液のみが一滴残らず身体から抜き取られている。 このような捕食方法は肉食獣はおろか、地球上の生物としても極めて奇怪かつ異様。 曖昧な外見的特徴も相まって、チュパカブラの謎めいた形態を一層深めている。 アイスピックのような舌 1996年の1月中旬、非常に精緻なチュパカブラの目撃事件が、プエルトリコ北東部のカノバナス村で起きている。 目撃者は地元の警官エリゼール・リベラ・ディアス。 午後9時ごろ、友人と共にドライブをしていたディアスが深い森にさしかかった時、彼は闇の中に光るものを認めた。 車を止め、2人はその光るものに近づいた。そこで、彼らは不気味な怪物の姿を見たのである。 光るものはその怪物の目だったのだ。 華奢な身体に比して異様に大きな頭、赤く光る大きな目、横に大きく避けたような口、 顔の中央に穴が開いただけのような鼻孔、前肢の指は3本で鉤爪が付いている。 ディアスと友人が接近すると、怪獣は地面に身をかがめた。 更に近づくと、背中から薄い膜で繋がったトゲのような突起を突き出した。 開いた口からは、舌と思われる太いケーブルのような器官が出入りしている。 暗闇で見ると、その器官はおよそ30cmほどあり、しかも先端がアイスピックのように尖っていた。 怪物の頭部は目測で幅20cm、奥行きが15cmほど。長さ30cmもの器官を収めるには小さすぎる。 おそらく、この舌のような器官は伸縮自在なのだろう。 ディアスらの目の前で、怪物の背中から出ているトゲのような突起は色を変え、 ブーンと低く唸るような音を立てながら、左右に大きく揺れた。 やがてトゲの反復運動が速くなったと思うと、怪物は夜空へと舞い上がり、闇の中へと消えていったのだ。 この目撃報告により、チュパカブラの持つ特徴に「空を飛ぶ」という要素が加わったことになる。 これに加え、怪物の口から現れたアイスピックのような「舌」に関する彼らの目撃証言も、注目に値するものだった。 前述のように、犠牲となった家畜の首や下あごには、必ず穴のような傷が残されている。 しかも、解剖してみるとこれらの穴は筋肉を貫いて体の奥深くまで達していたのである。 カルロス・ソトが語った「先端が鋭利で、しかも柔軟性に富む器官」という指摘は、 そのままディアスらが見た、怪物の口から突き出たアイスピックのような舌の存在へと結びつく。 つまり、犠牲となる家畜の体内に入ったチュパカブラの舌は、うねるようにして体内を進みながら、 目的の臓器に到達し、そしてその臓器から栄養分を吸い取る。 そして、そのまま逆戻りして、再び首の穴から抜け出すと考えられるのだ。 その際、チュパカブラは長く鋭利な舌をまるでストローのように使いながら、家畜の血液や栄養分を吸い取いとるのだろう。 農夫を襲った翼ある魔犬 チュパカブラが空を飛ぶという目撃事件は、先のディアス達の報告だけではない。 2004年7月8日のチリ、パーラル近郊でも空を飛ぶ異様な姿の怪獣が目撃されているのだ。 この日の夜、農夫のホアン・アキュナは自らが所有する牧場の見回りをしていた。 犬に似た顔をしていたが、耳がなく、らんらんと光る眼はそれ以外の動物であることを示していた。 宙を飛んで襲ってくる怪獣たちに対してアキュナは抵抗を試み、ついには格闘となった。 だが、その果てに彼は怪獣の背中に翼があることに気が付く。 空中に浮いている相手には分が悪いと見て、アキュナは逃走をはかった。 しかし、怪獣達は空を飛び、執拗に彼を追ってきた。 逃げ惑ううち、アキュナは牧場に沿って流れる水路に転がり込んだ。 すると、彼らは水が苦手なのか、水中までは追ってこなかったのである。 怪獣達はアキュナの頭上をしばらく旋回した後、あきらめたのかゆっくりと飛び去って行った。 何とか窮地を脱したアキュナだったが、 怪物の鋭い爪が食い込んだため両腕に、怪物の牙で噛みつかれたため足に、それぞれ深い傷を負っていた。 パニック寸前だったアキュナはすぐに病院に駆け込み、医師の手当てを受けた。 医師はアキュナの生々しい傷を見て「野犬にでも襲われたのか?」と質問した。 しかしアキュナは、「野犬には耳があるし、第一犬には空を飛べる翼なんて持ってない。自分を襲った奴らは空から追ってきたんだ」 と答えるしかなかった。 チュパカブラと機密組織 MIBがチュパカブラを捕獲した? チリのカマラ地区といえば、UFO、そしてチュパカブラの多発地帯であり、今や世界中で注目されている。 特に同地区のヴィラ・サン・ラファエル村では、近年、後者との遭遇事件が目立って増えているのだ。 2001年5月4日午後7時過ぎ、同村に住むフリオ・マルティン家の台所で、飼っている2匹の犬が吠え始めた。 彼が台所をのぞくと、そこには異様な姿の怪獣がいた。 体長は約40cm、アーモンド形をした黒い大きな目には瞳がない。 手足の指は細長く、尖った爪が生えている。 犬に吠えられ、怯えていた怪獣は、マルティンを見るなり、救いを求めるような鳴き声をあげた。 開いた口からは上下2本ずつある鋭い牙がのぞき、 奥から長い舌が現れた。その長さはおよそ25cm。ヘビのように先が二股に分かれている。 口の中は濃い緑色をしていた。 更に、その全身には新生児の産毛のような柔らかそうな短毛が生えていて、股間には何かの液体が充満した小さな陰嚢がぶらさがっていた。 辺りには、まるで下水道から出てきたかのような異臭も漂っている。 その時の隙をついて、イヌが怪獣の足に噛みついた。 怪獣は金切り声をあげて、台所のあちこちを飛び跳ねながら逃げ回る。 そして、開いていたドアから出て行ってしまった。 実はこの事件の2日前、マルティンの母親が、家の屋根や洗濯質の裏で、ピョンピョン跳びはねる謎の生物を見かけたという。 そして、母親の言葉を実証するかのように、屋根には何かの体毛や、点々とどこかへと続く足跡が残っていたのだ。 マルティンからの通報を受け、カマラUFOセンターの代表ハイメ・フェレイラ達が調査のためにマルティン宅に向かった。 するとマルティン宅から約50mほど手前の道端に、白いヴァンが停まっていた。 車の外には、全身黒ずくめの二人の男がいて、何かを捕まえようとしている。 やがて一人が、地面から小さな生き物をつかみあげた。 生き物は、男の腕の中から逃げ出そうと、足をばたつかせてもがいていた。 彼らに気付いた男たちは、生き物をヴァンに乗せた後、車を急発進させてその場を去った。 残されたフェレイラは、生き物が拉致された現場で、皮膚片らしきものを発見し、 更にマルティン宅の台所からも体毛を採取した。 明るいところで見ると、皮膚片はオンドリの羽毛、もしくはヒツジの足の裏の皮膚に似ていた。 ちなみに、マルティンが描き、フェレイラに見せた怪物のスケッチは、身体こそ一回り小さく、 トゲや翼のようなものこそ無かったものの、まさしくチュパカブラそのものとでもいうべき姿をしていた。 この件について、フェレイラは、「マルティンと母親が目撃したのは、チュパカブラの幼獣だった可能性がある。」と語っている。 なお、採取された体毛と皮膚片のサンプルは、 既に研究機関に回され、分析・研究されているはずなのだが、その結果はいまだに公表されていない。 このカマラ地区の事例に関しては、公表されていない分析結果だけでなく、新たな疑惑が生じている。 マルティン宅の前でチュパカブラの幼獣を拉致した男たちが、のちにアメリカのある秘密情報機関に属し、 常にブラックスーツを着ていることから、MIB(メン・イン・ブラック)と呼ばれる存在であることが判明したのだ。 アメリカの秘密情報機関とチュパカブラ。 両社の接点がどこにあるのか、その謎は解けていない。 すり替えられた白骨死体 チュパカブラと秘密機関にまつわるきな臭い噂は、他にも存在する。 2000年8月、ニカラグア、レオン州のサンロレンソ牧場で、わずか数日の間に60頭以上のヒツジが殺される事件が発生した。 22日の夜、農場主のホルヘ・ルイス・タラベラが、見回りを行っていたところ、 全長1mほどの奇怪な生物がヒツジを襲っているところに遭遇、持っていた猟銃で銃撃したが逃げられてしまう。 3日後の25日、牧場から100mほど離れた地点の上空をハゲタカの群れが舞っており、 不審に思ったタラベラが駆け付けたところ、茂みの中に謎の白骨死体が横たわっていた。 身体に比して大きな頭、鋭い牙と爪、ヒレかトゲのように大きく隆起した背骨… 残された身体的特徴の数々が、悉くチュパカブラに該当することを物語っていた。 「怪生物チュパカブラを射殺した!」 衝撃的なニュースに地元のマスコミや野次馬が押し寄せ、周囲は騒然となった。 死体の調査を依頼された地元の獣医師マリア・パエース博士は取材陣に対し、 これは非常に奇妙な生物です。 我々がいつも目にしている種類の生物とは明らかに異なります。 と、死体が未知の生物であることを示唆するような発言を行ったのである。 死体は後にニカラグア大学へと搬送され、より生物学的な詳しい鑑定を受けることになった。 鑑定作業中の写真も撮影されたが、その結果は イヌの骨 であった。 謎の生物は農場周辺で死んだ野良犬の死体だった…これで騒ぎは収束すると思いきや、今度は鑑定結果に疑惑の声が多数寄せられるようになった。 発見当時の白骨死体と、鑑定作業中の白骨との間には、見た目に異なる点が数多く見受けられたのである。 まずは、頭蓋骨の形状。 前者は鼻先が長く突き出ているのに対し、後者は短く寸詰まりになっている。 また、後者は骨が段差のように窪んでいるのが確認された。これはストップと呼ばれ、イヌ科の動物には必ず存在する器官である。 しかし、前者には、写真を見る限りそのような窪みは見られない。 次に、前足の有無である。 発見当時の死体を撮影した写真からは、後ろ足はハッキリと存在するものの、 前足は極端に短いのかはたまた何者かが持ち去ったのかは不明だが、前足の存在は確認できない。 しかし、鑑定を受けている白骨の写真からは、ハッキリと前足が写っている。 これらに加え、明らかに高く突き出た背骨や肋骨の本数の違い、 何より 「犬なら日頃から見慣れているはずのパエース博士が、発見当時の死体をイヌと見間違えるのは有り得ない」 という指摘もあり、 2枚の写真は別の生き物を撮影したものである という見方が濃厚になったのである。 では、発見当時の死体はどこへ行ったのか? 研究者の間では、搬送される途中で、誰かが死体を持ち去った可能性が浮上している。 つまり、チュパカブラの存在を知られると都合の悪い何者かが、 あらかじめ用意しておいた犬の骨格と謎の生物の死体とをすり替え、死体の正体がバレるのを防いだというのだ。 しかしながらこちらも怪生物と犯人との接点・詳細は一切解けていない。 すり替えたのは誰なのか、何の目的があったのか、そして 謎の白骨死体は本当にチュパカブラだったのか など、 多くの謎を残したまま、 主な目撃と遭遇の歴史 1995年3月11日 アメリカ自治領の島、プエルトリコで家畜のヤギ8頭が殺害されているのが発見された。 当初、犯人は野生動物かと思われたが、殺され方が奇怪なため、その説はすぐに否定された。 殺されたヤギの体内からは血液が完全に抜き取られ、 齧られたり引き裂かれたりした外傷の痕跡は全く見当たらなかったのである。 1995年8月 プエルトリコの主都サンファン南東に位置するカノバナス村で、 主婦のマデリン・トレンティーノが家畜虐殺犯と思しき奇怪な生物に遭遇。 これがチュパカブラ目撃の最初の報告となる。 この後、同村付近で、ウシやヒツジなどの家畜が次々と血液を抜かれて殺される事件が相次ぐようになった。 1995年11月16日 プエルトリコ南西部のサン・ヘルマンにチュパカブラが出現。 3匹の雄鶏が争っているのを今にも襲い掛からんと睨みつけていた。 楕円形の頭にアーモンド型の目を持ち、肩から突き出た腕は小さかったという。 1995年11月28日 プエルトリコ北部のベガ・バハで、手形とも足跡ともつかない謎の生物の痕跡が発見された。 6本の指ないしつま先のようなものが確認できたという。 1996年3月 アメリカ、フロリダ州マイアミ近郊の農家で、 飼っていたニワトリやヤギが全身の血を抜かれて死んでいるのが発見された。 事件の直後からチュパカブラの仕業との噂が流れ、騒ぎが広まった。 1996年5月2日 メキシコ、ハリスコ州トラジャムルコに住むホセ・アンヘル・プリドーが、 背後から大きな頭をした謎の怪物に襲われた。 とっさに応戦したものの、恐怖の余りすぐに家の方向へ逃走した。 プリドーは1度だけ怪物の身体を叩いたが、その時に咬まれたのか、右腕には牙が刺さったような2つの深い傷跡があった。 格闘中に触れた怪物の身体は毛がなく、「袋に入ったゼリーを触ったような感触」だったという。 1998年11月 アメリカ、ネブラスカ州で奇妙な生物のミイラが撮影された。 このミイラは、軍事施設跡地のミサイル格納庫から、ネズミやトカゲ、ヘビなどの死骸と共に発見されたという。 その経緯から、チュパカブラは軍の生物兵器として造られたという噂が流れた。 2000年4月12日 チリのトゥカペルに住む農夫H.ピノが、自分の農場で奇怪な生物と遭遇。 体長1.5m、赤く血走った目、ねじれたような形の長い腕、大きな牙が口から突き出し、背中には翼が生えていたという。 2000年4月19日 チリのコンセプシオン近郊の町ウエピルで、農夫ホセ・イスマエル・ピノが、 チュパカブラと思しき謎の怪生物が犬の群れと戦っているのを目撃。 体長1.5m、長い爪のある手、口から牙が突き出し、全体的にサルによく似ていたが、背中には翼があった。 ピノが犬の群れを呼び戻してみたところ、内1匹は首回りが血まみれになっていたという。 2000年5月2日~4日 2日にアメリカ、テキサス州サンタフェで、妊娠中のメスの羊8頭が、何者かに襲われて殺された。 この地域には肉食獣が生息していないため、住民たちはチュパカブラの仕業だと噂した。 翌日の3日、付近のコラグーナ・レドンダ地区に住む女性が、体長2mで翼のある怪物を目撃。 更に翌日の4日、同地区の裏通りで、喉に二つの穴を開けられ、 体から血液を抜き取られた野犬の死体が見つかった。 2001年5月 チリのカマラ地区の民家にて、謎の生物が目撃される。 それは体長約40cmほとで、目はアーモンド型で釣り上がり、背中にはトゲのようなものが生えており、チュパカブラそっくりの姿をしていた。 生物は飼い犬に吠え立てられて怯えていたが、しばらくして犬が足に噛みつくと、キーキーと鳴き声をあげて逃げ惑い、開いていたドアから脱走した。 姿形はチュパカブラによく似ているが、体が小さかったことから、一説にはチュパカブラの子供ではないかと言われている。 なお、謎の生物が目撃されたこの家では、体毛や足跡らしきものも見つかっているという。 2003年11月 チリ、コンセプシオンで骨だけの怪生物の死体が発見された。 ネコ科動物を彷彿させる丸みのかかった頭蓋骨からは、長く鋭いキバが生え、眼窩は人間のように正面を向いている。 前足がなく、胴体が異様に長いうえに肋骨の数が非常に多いのが特徴。 2005年8月 アメリカ、テキサス州の農場経営者レジー・ラゴーが、 夜な夜なニワトリが殺される事件に遭遇し、対策として罠を仕掛けたところ、奇妙な生物がかかっていた。 死体は写真に撮られ、そこから読み取れる特徴は、体色は白っぽく、鼻先は長く耳が大きい。 前足と比較して後ろ足と尻尾が非常に細長いのも特徴的である。 生物は既に死んでいたが、地元では「チュパカブラを捕らえた」と大ニュースになり、広く報道された。 しかし、実際はラゴーは夜間の見回り中にニワトリを襲う謎の生物を直接目撃し、持っていた猟銃で即座に射殺。 後で保護動物か何かだったのではないかと思い、法律に触れるのを恐れて死体を破棄してしまったという。 そして地元のマスコミには「罠を仕掛けたらたまたまかかっていた」「死体は州の野生動物管理局に送り届けた」と嘘を付いていた。 トウキョウトガリネズミの生体の発見などで知られる動物学者の今泉忠明氏に写真を鑑定させたところ、 死体は一見するとカンガルーもしくはコヨーテに見えますが、 カンガルーは腿の筋肉が発達して足が太い。写真の生物は後ろ足が細すぎる。 また、尻尾が外側に沿っているカンガルーに対し、この生物の尻尾は内側に丸まっています。 コヨーテだとしても、尻尾が余りにも長すぎる。コヨーテの尻尾はこの半分ぐらいの長さしかないんです。 結論として、謎の生き物ですね。 と、既知のカテゴリーには収まらない動物であることを結論付けた。 2006年1月 アメリカ、テキサス州サンアントニオの南東エレメンドルフで、アヒルが殺害される事件が多発。 現場近くでは後ろ足が極端に長い奇妙な生き物2頭の目撃が相次ぎ、1体が射殺された。 死骸は鋭い牙を持ち、鼻先が異様に細長かった。 専門家は野犬とコヨーテの雑種としている。 2006年1月24日 テキサス州ディケンズで、部活帰りの少女がゲートポストの上に佇む奇妙な生物を目撃。 目撃した道路は地元住民が「シチメンチョウ通り」と呼ぶほど野生の七面鳥が多く見られる場所だったため、 最初はシチメンチョウが止まっているだけかと思ったが、 その頭は人間のように丸く、顔には鼻のような小さな丸い穴と口のような裂け目が見られたという。 目は黒く吊り上がり、前足は翼のようになっていたという。 体長は1mほど、皮膚には短く柔らかそうな毛が生え、生まれたばかりのコウモリを髣髴させた。 2018年3月 チリ南部のクリチバにある鳥小屋にて、60羽の鶏やアヒル、ガチョウが何者かによって殺害されるという事件が発生。 殺された鳥たちの胸や首のあたりには、何かを突き刺したような丸い穴が開いていた。 また、鳥小屋の主人によると、鳥たちはいつもは人間が近づくと騒ぐが、このときは誰も鳥が鳴く声を聞かなかったという。 正体の考察について ミュータント説 チュパカブラの正体は、人間のテクノロジーによって生み出された突然変異体、すなわち ミュータント とする説が囁かれている。 一見、荒唐無稽な説にも思えるが、むろん根拠はある。 実はチュパカブラ騒動が起きる5年前の1990年、プエルトリコ、セイバ・ノルテ村のハグア地区で、 ヘビに似た頭部と翼をもつ怪生物が、地元住民によって捕獲されたことがある。 しかし、その怪生物は、「タクスフォース」と呼ばれるアメリカの秘密調査チームによって強奪されたというのだ。 タクスフォースは、アメリカ政府のメンバーが中心となって構成された組織で、 プエルトリコ東部のルーズベルト・ロード海軍基地の一角に遺伝子工学研究所を運営しているといわれている。 そのため、住民が捕獲した怪生物は、彼らの実験物が研究所から逃げ出したものであるという可能性が示唆されているのだ。 アメリカの自由連合州であるプエルトリコには、かつてアメリカの実験場として利用され、 経口避妊薬や殺傷能力の高い薬品兵器の開発が行われていたという歴史がある。 過去にこうした暗い事実がある以上、チュパカブラがアメリカ人の手による、 何らかの遺伝子操作によって生み出されたミュータントである可能性も、あながち否定することはできないのだ。 宇宙からの来訪者説 実は怪生物が捕獲されるさらに6年ほど前の1984年2月、 プエルトリコ、カノバナス村の近郊にあるエル・ユンケ山の熱帯雨林に、UFOが墜落する事故が発生したという。 UMA研究者の中には、このUFO墜落事件とチュパカブラ騒動に何らかの因果関係があると主張する人もいる。 ペンシルバニア州のジャーナリスト、スコット・コラレスは、 チュパカブラ騒動を取材する傍ら、このUFO墜落事件の調査を独自に行った。 その結果、次の2点が明らかになったのである。 1.1984年2月19日、エル・ユンケ山で確かにUFOの墜落事件があった。 2.アメリカ軍が、その墜落現場を含む一帯の産地を閉鎖し、外部からのアクセスを完全に遮断、事件関する情報すべてを機密扱いにした。 更に奇妙な事実として、UFO墜落事件が起きた後、それまで緑色の稜線の美しさで有名だったエル・ユンケ山の風景に突如として霧がかかるようになってしまったのだ。 それに加えて、、正体不明の奇怪な生物が山の周辺に跋扈し始めたという。 ここで、、上述したディアスの目撃した舌を突き出すチュパカブラや、マルティンの描いたチュパカブラの幼体を改めて見てみよう。 ほっそりした体つき、巨大な卵型の頭、大きく真っ黒でつり上がった目…その顔つきは最も浸透している宇宙人として知られるグレイ型のエイリアンそのものである。 実際に、空に浮かぶ謎の未確認飛行物体に、チュパカブラと思しき謎の生物が吸い込まれていくのを目撃した、 という信じがたい目撃報告もわずかであるが確認されている。 ところで、1995年10月1日、カノバナス村で起こったチュパカブラとの遭遇事件は、思わぬ副産物をもたらした。 チュパカブラが血液を残していったのである。 この日、パトロール中の警官が村の近郊で犬を襲おうとしていたチュパカブラを発見し、銃撃。 怪獣は結局逃亡したが、2日後、現場近くの農場のフェンスに、血液が付着しているのが見つかったのである。 採取された血液はアメリカの棒機関でDNA分析を含む可能な限りの検査を施された。 そして検査未了ながらも、以下の4つの途中経過報告が出されている。 1.サンプルの血液は、既知のいかなる動物のものとも合致しない。 2.人間の血液と比較すると、マグネシウム、燐、カリウムの含有率が極めて高い。 3.人間の血液と比較すると、単純タンパク質の一種であるアルブミン/グロブリン比率の数値も非常に高い。 4.以上の分析で得られた数値および結果を、地球上に存在する既知の動物の血液と比較するのは不可能である。 途中経過とはいえ、血液を残していった生物は、 地球の環境では存在しえない血液組織を持った未知の動物、もしくは非常に高度な遺伝子操作によって創造された存在、 そのいずれかである可能性が示唆されたのだ。 ところが奇妙なことに、結局、検査の最終結果は報告されなかったのである。 一説によれば、アメリカ政府から圧力がかかったともいわれているが定かではない。 病気に罹った在来動物説 ミシガン大学の動物学者バリー・オコナー教授は、 「本当に恐ろしいのは鋭い牙で家畜を襲う毛のない動物ではなく、健康な野生動物をそのような姿に変えてしまう8本足の生き物である。」 と主張し、ダニを介した皮膚病を患ったコヨーテや野犬こそがチュパカブラの正体であると提唱する。 疥癬と呼ばれるこの皮膚病は、ヒセンダニというダニの一種に感染することにより引き起こされる。 ヒセンダニは動物の体毛に好んで寄生するが、 体毛が薄い人間、家畜歴が長く徐々に耐性を身に付けていった牛やヒツジ、イヌなどはヒセンダニに対する耐性を持っており、 寄生されても多少のかゆみを感じる程度で重篤な症状に陥ることは少ない。 しかし、野生で生活している故にヒセンダニへの耐性が少ないコヨーテやキツネなどは、 一度ヒセンダニに感染すると症状が悪化することが多く、死に至ることも少なくないという。 疥癬に罹ったコヨーテは、毛嚢への血液の供給が遮断されてしまい、毛がごっそりと抜け落ちてしまう。 また、皮膚が炎症を起こして分厚く膨らむため、その外見はゴワゴワした醜い姿に変貌してしまう。 これは毛がなく醜い容姿をしているとされるチュパカブラの特徴に見事に一致している。 また、家畜を襲う原因についても、病気のコヨーテは健康で動きも素早い野生の草食動物を捕らえる程の体力が無いため、 人間に飼い慣らされて警戒心が薄く、動きも鈍い家畜を襲うようになると考えれば説明はつく。 ただし、これは犬型のチュパカブラにはほぼ該当する強みがある一方、 完全二足歩行型、卵型の頭部にアーモンド形の目を持つチュパカブラには合致しない。 何より、翼が生えていたという目撃報告も多いチュパカブラに対し、コヨーテには翼など存在しない。 全てのチュパカブラをこの説だけで片付けてしまうのは無理があるようだ。 追記、修正はチュパカブラの正体を解き明かした人がお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] コメントが多いという依頼によりリセット -- 名無しさん (2017-09-18 10 04 01) 因みにIDが被る理由としてはホテルや駅のような利用者が多くてWi-Fiが繋がっている機関からコメントを書き込んだというのがある。 -- 名無しさん (2017-09-18 16 36 39) 鬼灯の冷徹では出稼ぎで獄卒やってる。忘年会でいろんな血液型の血を飲んでたw -- 名無しさん (2019-05-30 10 00 51) 犬型・人型・有翼型を全部一緒くたにするのは無理がある。「そのあたりで目撃された未確認生物を全部まとめてチュパカブラと呼んでいる」というだけで、正体は別だと考えるべきだろう。犬型に関しては最後の「皮膚病にかかった犬」でいいと思う。 -- 名無しさん (2020-09-17 21 37 39) 最近は崖を登ってるらしい -- 名無しさん (2020-09-17 21 44 23) 登山する習性があるのか・・・ -- 名無しさん (2022-10-28 18 13 59) 断崖絶壁……ハードコアテクノ……生配信投票……うっ頭が -- 名無しさん (2022-10-29 16 44 17) 「未確認生物」と言われると得体の知れない不気味さがある(幼少期に特命リサーチ200Xで見た時はマジで怖かった)のに、「吸血宇宙怪獣」と思って聞くと何とか倒せそうな気がしてしまうのは自分が特ヲタだから? -- 名無しさん (2023-04-13 21 14 45) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/battle-operation2/pages/5831.html
【MS一覧】 > 【強襲機】 編集者各位:ページ編集時は「編集中!」の文字を貼るのを忘れずに!! 機体概要機体属性・出撃制限・環境適正 数値情報機体 パーツスロット 連撃補正 格闘方向補正 移動方向補正 主兵装射撃 格闘 副兵装レールガン[最大出力]【TB】 AG用A・R[GN]【TB】 A・R付属グレネード【TB】 スキル情報 強化リスト情報 備考「武運は私達にある!」 機体情報 機体考察 主兵装詳細 副兵装詳細 運用 機体攻略法 コンボ一覧 アップデート履歴 コメント欄 機体概要 トラスト部隊の隊長になったビアンカ・カーライルの乗機として、アトラスガンダム【TB】を宇宙戦闘に適応させた仕様に改修したとされる機体。 レヴァン・フウ率いる南洋同盟はアナハイム・エレクトロ二クス社を壊滅させるため、ジオン共和国にあるソーラ・レイの奪取計画、通称「マイトレーヤ作戦」を立案し、サンダーボルト宙域にあるコロニーで模擬訓練を行っていた。 地球連邦軍参謀モニカ・ハンフリーは、所在を探り当てた訓練用コロニーに対し、ビアンカ・カーライル率いるトラスト部隊による強襲作戦を実行、これの殲滅に成功する。 宇宙戦仕様に改修した本機は、高水準な基本性能はそのままに、次期主力MSの有力候補のひとつであるブルG【TB】と同型の大型スラスターを装備、機体各所に噴射ノズルが追加されており、オリジナル機同様に優れた運動性と機動力を獲得していたとされる。 機体属性・出撃制限・環境適正 機体属性 強襲 汎用 支援 出撃制限 地上 宇宙 環境適正 地上 宇宙 水中 数値情報 機体 強襲 LV1 LV2 LV3 LV4 LV5 LV6 LV7 LV8 Cost 600 機体HP 18000 耐実弾補正 24 耐ビーム補正 20 耐格闘補正 22 射撃補正 25 格闘補正 35 スピード 135 高速移動 225 スラスター 75 旋回(地上)[度/秒] 78 旋回(宇宙)[度/秒] 87 格闘判定力 強 カウンター 通常:蹴り飛ばし 高性能:特殊 再出撃時間 15秒 秒 秒 秒 秒 秒 秒 秒 レアリティ ☆☆☆☆ 必要リサイクルチケット 必要階級 必要DP 現在交換不可 パーツスロット LV1 LV2 LV3 LV4 LV5 LV6 LV7 LV8 近距離 18 中距離 14 遠距離 12 連撃補正 連撃数 標準倍率 本武器倍率 1撃目 100% 100% 2撃目 50% 70% 3撃目 25% 49% 格闘方向補正 格闘方向 標準倍率 本武器倍率 N格 100% 100% 横格 75% 75% 下格 130% 200%(100%x2) 移動方向補正 ※標準倍率の場合でも検証したことがわかるように数値欄を残してください 前 100% 横 良い時% ▲ 良い時% 後 悪い時% 主兵装 射撃 初期装備 別売 実弾 ビーム 格闘 シールド その他 武器名 LV 威力 弾数 発射間隔 リロード時間 切替時間 射程 備考 DP AG(BC)用レールガン【TB】 LV1 2600 3 5.5秒 13秒 1秒 350m 移動射撃可よろけ有ユニット貫通効果有よろけ値:20% 機体同梱 格闘 初期装備 別売 実弾 ビーム 格闘 シールド その他 武器名 LV 威力 クールタイム 武装切替 備考 必要DP AG(BC)用B・S【TB】 LV1 2700 2.5秒 0.5秒 機体同梱 副兵装 レールガン[最大出力]【TB】 実弾 ビーム 格闘 シールド その他 LV 威力 弾数 発射間隔 リロード時間 切替時間 射程 備考 LV1 2800 2 10秒 20秒 2秒 450m 射撃時静止よろけ有ユニット貫通効果有攻撃対象のHPが100%の場合、ダメージ+100%上昇攻撃対象のHPが100%未満75%以上の場合、ダメージ+50%上昇攻撃対象のHPが75%未満40%以上の場合、ダメージ+20%上昇よろけ値:80% AG用A・R[GN]【TB】 実弾 ビーム 格闘 シールド その他 LV 威力 弾数 発射間隔 リロード時間 切替時間 射程 DPS 備考 LV1 200 40 450発/分 6秒 0.77秒 250m 1500 移動射撃可よろけ値:4%(25HIT) A・R付属グレネード【TB】 実弾 ビーム 格闘 シールド その他 LV 威力 弾数 発射間隔 リロード時間 切替時間 射程 備考 LV1 1000 3 5秒 11秒 0.77秒 300m 移動射撃可よろけ有よろけ値:40% スキル情報 スキル レベル 機体LV 効果 説明 足回り 脚部ショックアブソーバー LV3 LV1~ 着地時の脚部負荷を軽減。ジャンプ後 30% 回避行動 15% 脚部負荷発生後の回復速度を 1% 上昇。 アサルトブースター LV2 LV1~ ジャンプ時の溜め時間を 50% 短縮し、ジャンプ速度が 40% 上昇する。またジャンプまたは落下中、射撃攻撃による被弾時のリアクションを軽減する。なお、空中で高速移動を行った場合は本スキルによるリアクション軽減効果は適用されない。 効果は地上限定 高性能バランサー LV1 LV1~ ジャンプ&回避行動の着地による硬直を格闘攻撃かタックルでキャンセル可能。 着地の硬直時に格闘攻撃かタックルが出せ隙が減る 強制噴射装置 LV3 LV1~ 回避行動の着地動作を、スラスター消費量が軽減された高速移動でキャンセルし、再び回避行動を可能とする。 再度の高速移動開始時にはスラスターを消費する 空中制御プログラム LV2 LV1~ ジャンプ中に高速移動または追加行動が可能になる。 ジャンプ中に追加ジャンプ&高速移動ができる。 高性能AMBAC LV2 LV1~ 宇宙において、高速移動終了終了時に移動方向と同じ向きへ移動操作を行っていると、減速動作を行わずに巡航移動へ移行する。さらにMS旋回性能が3増加する。 高速移動終了時に継続して同方向に左スティックor上昇下降ボタンを入力していれば硬直が発生しない オーバーブースト LV2 LV1~ スラスターオーバーヒート時に高速移動を行うことで「オーバーブースト」状態に移行。10秒間オーバーヒートが発生しなくなるが終了後は3倍程度の回復時間を必要とする。またスキル発動中は、機動力が上昇する。 発動中・旋回 +25 タックル・強制噴射装置も効果対象効果終了時に転倒が必ず発生する効果終了時のOH回復時間は21秒 攻撃 格闘連撃制御 LV2 LV1~ 格闘攻撃を最大 3回 まで連続で使用可能。連撃時はダメージが減衰する。 高性能カウンタープログラム LV2 LV1~ 機体HPが 50%以下 でカウンターが成立した場合、高威力の特殊カウンターが発生する。 カウンター威力が 3500 に増加する 追撃射撃補助プログラム LV2 LV1~ よろけ、大よろけ、ダウン中のいずれかの状態になっている敵機に対して、射撃兵装で与えるダメージが 15% 上昇する。 追撃阻止攻勢プログラム LV1 LV1~ 敵機の追撃を阻止した場合、一定時間の間、攻撃力が上昇し、射撃兵装のリロードおよびオーバーヒート回復時間を短縮する。 効果中は・与ダメージ +30% ・リロード時間 -50% ・オーバーヒート復帰時間 -50% ※効果時間は 10秒 防御 マニューバーアーマー LV2 LV1~ 高速移動中に以下の効果が発生。射撃攻撃による被弾時のリアクションを軽減。拘束効果のない攻撃を連続して受けた際に生じるよろけの発生を軽減。ダメージを 10% 軽減。 高速移動中に受けた攻撃のよろけ値を 80%かつ小数点以下切り捨て で計算する 耐爆機構 LV1 LV1~ MSの爆発により発生するよろけ状態を無効化する。 背部オプション特殊緩衝材 LV3 LV1~ 背部オプションへ攻撃を受けた際、機体HPへのダメージを 30% 軽減する。 サブアーム兵装特殊緩衝材 LV2 LV1~ サブアームが保持する兵装へ攻撃を受けた際、機体HPへのダメージを 45% 軽減し、蓄積による、よろけの発生が軽減される。また転倒効果をもつ格闘攻撃とタックル以外の攻撃で受けたダメージが 1500以下 の場合、発生するリアクションが軽減される。 対象部位へ攻撃受けた際・被ダメージ -45% ・よろけ値を 75%かつ小数点以下切り捨て で計算する・1500以下のダメージ受けた際、ダメージリアクション 1段階軽減 ※ラムアタック等、固定ダメージを受けた場合は対象外 強化リスト情報 強化リスト MSレベル毎必要強化値 効果リスト名 Lv Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 Lv8 耐実弾装甲補強 Lv1 1010 耐実弾補正が1増加 Lv2 耐実弾補正が3増加 AD-FCS Lv1 2020 射撃補正が1増加 Lv2 射撃補正が2増加 フレーム補強 Lv1 2700 機体HPが100増加 Lv2 機体HPが250増加 複合拡張パーツスロット Lv1 3380 近・中・遠のパーツスロットが1スロずつ増加 Lv2 近・中・遠のパーツスロットが2スロずつ増加 上限開放リスト名 Lv Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 Lv8 効果 AD-FCS Lv4 6760 射撃補正が5増加 緊急格闘防御機構 Lv1 10140 ダウン中、格闘攻撃による機体HPへのダメージを5%軽減する 備考 「武運は私達にある!」 抽選配給期間2024年5月30日 14 00 ~ 新規追加物資★★★★ アトラスガンダム(BC)【TB】 LV1 (強襲、地上/宇宙両用、コスト600) 確率アップ期間2024年5月30日 14 00 ~ 2024年6月6日 13 30 [予定] 機体情報 漫画『機動戦士ガンダム サンダーボルト』より、アトラスガンダム【TB】を宇宙戦仕様へ改修したバリエーション機。 劇中で戦場が地上から宇宙へと変わったため、アトラスガンダムも空間戦闘仕様の改修を受けた。なおパイロットもイオ・フレミング少尉からビアンカ・カーライル(Bianca Carlyle)少尉に変わった。 重力下専用装備だったサブレッグを外し、背部はブルG【TB】と同じ4基のサブアームが備わる大型ランドセルを装備し、各部位にバーニアを追加してある。 兵装面は引き継いでいるものも多いが、ブレードシールドの代わりに、量産化されたサイコ・ザク【TB】とのバズーカ戦を想定した全身を覆えるほど大型な「2枚重ねシールド」をサブアームに保持する形で装備している。 最終決戦の切り札として南極条約違反の核ミサイルも搭載されているが本作では未実装。 機体考察 概要 コスト600~の宙陸両用強襲機。宇宙環境適正有り。 パーツスロットは近距離の多い強襲機型。スロット合計値は並。 カウンターは強の蹴り飛ばし。特に拘束時間が長い。HP50%以下では高性能特殊カウンターに変化。威力が上昇するが、拘束時間は減少する。モーションはレールガンを対象腹部に突き刺して、接射する。 火力 攻撃補正は格闘寄り。補正値合計は並。 射撃主兵装は即よろけ残弾式レールガン。威力高め。リロード短め。装弾数少なめ。 射撃副兵装は対象HPによって最大で小ロマン砲ほどになる静止即よろけレールガン、PDSそこそこのマシンガン、即よろけ射出グレネード。 即よろけ兵装は3種。ストッピングパワーは低め。瞬間火力と拘束力が高い一方、装弾数が少なく息切れしやすい。 格闘主兵装は専用ビームサーベル。威力高め。連撃・下格闘補正共に高めで、連撃・下格闘単発威力共に高め。下格闘モーションの癖が強い。 追撃射撃補助プログラムLv2を有し、リアクション中(よろけ、大よろけ、ダウン)の敵機に対して射撃ダメージボーナスを得る。 追撃阻止攻勢プログラムを有し、カットに成功した場合(追撃阻止と表示された場合)に一定時間だけ攻撃力が大幅上昇し、リロード・オーバーヒート復帰時間が半減する効果を得る。 足回り・防御 スピード・高速移動速度・スラスター容量は並。旋回性能は高め。 オーバーブーストLv2を有し、スラスターOH中に再度スラスターを消費することで一定時間だけオーバーブースト状態に移行する。この状態ではスラスター容量が無限となり、高速移動速度が向上する。効果終了後は回復に通常の倍以上の時間がかかるスラスターOH状態になる。また発動条件の都合上、誤発動させやすい。 HPは体格比込みでかなり低め。シールド無し。バックパックとサブアーム先のシールドに緩衝材有。シールドの緩衝材には特殊効果が追加されており、被よろけ値を4分の1カットし、ダウン格闘とタックル以外の一定以下のダメージによるリアクションを軽減する。この効果は緩衝材によるダメージ減算を適応したもので判定する。 防御補正は耐ビームが一番低い特殊型。補正値合計は並。 特長 対象HPによって威力が変動する射撃武装を有する。最大火力は小ロマン砲クラスと高め。 前面への高速移動中や、一部兵装使用中はサブアームを正面側に展開するようになる。これによりサブアーム兵装特殊緩衝材LV2の効果恩恵を受けやすくなる。 総論 正面からの高い射撃応酬能力を有した、中近距離向け強襲機。 射撃兵装が比較的に豊富で拘束力も高めの部類。よろけ拘束をするには切り替え時間から不安が残るが、追撃射撃補助プログラムLv2によってよろけ追撃するだけでダメージアップを狙え、総合的に強襲機としては射撃火力の高い機体だと言える。追撃阻止攻勢プログラムによって味方へのカットが大きなメリットにもなるため、味方との連携が重要になってくる。 ヒットボックスはかなり大き目な部類ではあるが、その大部分を担うサブアームに強力な緩衝材があり、単純なデメリットにはならない。特に正面防御に適した形態になりやすいため、正面切っての射撃戦では効果を発揮しやすく、ある程度のゴリ押し射撃なども可能とする。特にビーム射撃やN横格闘との相性が良い。 サブアーム兵装特殊緩衝材は強力だが素の防御性能はそこそこ低く、過信はできない。いくらリアクションを軽減してダメージを半減させるとはいえ、いらないダメージを貰い易く、またヘイトを稼ぎやすく飽和攻撃を受けやすいなど一長一短。さらに側面や背面からの攻撃、爆風などによるダメージは緩衝材を回避しやすく、そうなると低HPが響いてくる。 射撃火力は優秀だが一部武装に偏っており、また装弾数の少なさから回転率に難がある。幸いに追撃阻止攻勢プログラムを活用することである程度は改善できるが、それでも連続戦闘は苦手。また、ストッピングパワーは低めな部類であることからリアクション軽減スキルを有した相手が苦手であり、緊急回避もないことから実は同じ強襲機が少し苦手。 被弾しないことに越したことはないので、障害物がそこそこ多い峡谷や資源衛星などは得意。逆に障害物が極端に少なかったり広かったりする暗礁宙域や港湾基地などは苦手。 全体的に癖が強めの機体ではあるが、射撃主体という扱いやすさと火力はあるため、総合的に中級者向けな機体。 主兵装詳細 AG(BC)用レールガン【TB】 残弾式レールガン系実弾兵装。 命中時はよろけ&ユニット貫通効果有。威力高め。 弾自体の判定が太めで当てやすい。一方で装弾数は少なく、リロード時間も比して長い。 爆風のようなエフェクトが出ているが、爆風範囲はない。 主に始動向け。追撃用としても使えるが、切り替え時間の長さからよろけ継続狙いは安定させづらい。回避狩り狙いなら可能。 AG(BC)用B・S【TB】 サーベル系格闘兵装。 N格闘は、前方への突き。 横格闘は、連邦サーベル共通モーション。 下格闘は、前進しながら左下から右上への逆袈裟斬り → 唐竹割りの2段格闘。2段目の振りかぶるモーションの伸びが良すぎて視点&位置調整しないと空振りやすい。 副兵装詳細 レールガン[最大出力]【TB】 残弾式レールガン系実弾兵装。射撃時静止。 命中時よろけ&ユニット貫通効果有。爆風範囲は無いが当たり判定太め。 攻撃対象の機体HPに応じたダメージ補正が入る特徴有り。攻撃対象のHPが100%の場合、ダメージ +100% 上昇。 攻撃対象のHPが100%未満75%以上の場合、ダメージ +50% 上昇。 攻撃対象のHPが75%未満40%以上の場合、ダメージ +20% 上昇、40%未満は補正なし。 静止射撃なために隙は大きいが、発射体勢時にサブアームが正面方向へ展開して緩衝材を働きやすくするため、意外とゴリ押しが通りやすい。 注意点として腰溜め撃ちするため、AG(BC)用レールガン【TB】より発射点が下がっており、障害物や稜線に弱くなっている。 始動向け。ダメージ最大効率を目指すなら、できるだけ無傷な敵を狙うと良い。 AG用A・R[GN]【TB】 残弾式マシンガン系実弾兵装。 威力高め、連射性能は標準的。よろけ値も相応にある。DPSは並。 蓄積よろけには40発中25HIT(約3.3秒)かかるため、蓄積よろけ狙いでは実用性に欠ける。蓄積よろけを狙う場合は、他の武装による補助が必要。 主な用途はよろけへの射撃追撃、ミリ削り用。 A・R付属グレネード【TB】 残弾式バズーカ系実弾兵装。 性能的には命中時よろけ爆風範囲有りのよくあるサブグレネード。 弾数が3発あるのでCTを挟むが継続使用可能。 他のと違って爆風範囲を持つので至近距離では使い易く、また地表の歩兵狩りでも使い易い。 切り替え時間から追撃・始動のどちらでも使える。とはいえ、他の武装が追撃向けとは言い難いので、こちらを追撃用に回したい。また、ダメージは期待できない。 運用 レールガン[最大出力]【TB】で始動し、そこにAG(BC)用レールガン【TB】→AG用A・R[GN]【TB】or A・R付属グレネード【TB】で追撃が基本になる。レールガン[最大出力]【TB】→AG(BC)用レールガン【TB】は切り替え時間から繋がらないことも多いが、圧倒的にダメージ効率で勝るため、回避狩りするつもりで使うと良い。レールガン[最大出力]【TB】は静止射撃であるが、選択時にサブアームが積極的に正面防御してくれるため、隙は少な目。一方で発射点が低くなっているため、障害物や起伏に弱くなっている点に留意。 追撃射撃補助プログラムLv2によってリアクション中の敵にはダメージが増加するため、積極的なよろけ追撃が推奨される。 格闘攻撃も強力だが、高速移動しつつの拘束手段に欠け、またモーションの癖もあるためリターンは少な目。敵支援機が孤立しているなどの場面では狙ってもいいが、積極手に仕掛けるものではない。 装弾数の少なさとリロード時間の長さを追撃阻止攻勢プログラムでカバーしている設計であるため、積極的な味方へのカットが推奨される。その都合、単独で動き回るよりも味方と集団を形成して行動した方がメリットが大きい。ただ、それだけに敵支援への影響力は味方集団の動きに左右されやすい。 カスタムの方向性としては、低い防御性能の向上が推奨される。主にHPやそれに影響された脚部HPのカバー、またサブアーム兵装特殊緩衝材の効果の都合上、防御補正を上げるとリアクション軽減の機会が増えると言った面もある。同時実装された新型緩衝材も好相性だと言える。 機体攻略法 実弾射撃を主体に攻めてくるため、マークされると支援機としてはかなり動き辛くなる。またサブアーム兵装特殊緩衝材によって単発2700ダメージ以下の攻撃ではよろけを狙えないため、追い払うにも比較的に苦労するなどいやらしい。 サブアーム兵装特殊緩衝材は主に正面への判定が多いため、側面や背面から狙うと回避しやすい。また爆風によって脚部を狙うと、リアクションを狙い易いと共に脚部破壊も狙い易いなど高相性だと言える。 緊急回避が無く、ストッピングパワーも低めであるため、実はゴリ押し攻撃には弱い。特に2種格闘によるハメからは自力で脱出が難しいため、よろけハメできる強襲機や汎用機などは相性が良い。 コンボ一覧 ▼コンボの略号一覧(クリックして開く)▼ ※編集者へ:略号を追加したい場合にはここをクリックして元ページを編集.のち編集板に一言報告. 記号 意味 表記方法 格闘方向 N N格、上格 横 横格(方向指定なし) 右 右横格 左 左横格 下 下格 格 格闘攻撃(指定なし) 下格を除く場合、暫定的に(N/横)と表記。ただし、威力算出の際は最も高いコンボの場合で算出 格闘連撃の遷移 N格、横格、下格の三連撃は【N 横 下】と表記 種類の違う動作の遷移 フルチャ、ノンチャ、下格は【フルチャ→ノンチャ→下】と表記 ・・・ 動作の繰り返し 全角三点リーダー(…)でなく、全角の中点(・)を三つ(・・・) ⇒ 格闘後の硬直をブーストによりキャンセル(→ブーストキャンセルを参照) バズ、N格のデスコンボであれば【バズ→N⇒・・・】と表記 (A/B) A or B(AかBかどっちでもよい)を示す バズからN格or横格であれば【バズ→(N/横)】と表記 ノンチャ チャージ可能な武器による集束なしの射撃 フルチャ チャージ可能な武器による集束された状態の射撃 BR チャージ不可の武器による射撃 タックル 強化タックルスキルがない機体のタックル 強タックル 強化タックルスキルを持つ機体のタックル マシ マシンガン系統の武器 バズ バズーカ系統の武器 ガトリング ガトリング系統の略 ロケラン ロケット・ランチャーの略 ミサポ ミサイル・ポッドの略 ミサラン ミサイルランチャーの略 グレ グレネード・ランチャーの略 または、グレラン ハングレ ハンド・グレネードの略 SB スプレッド・ビームの略 SF シュツルム・ファウストの略 SG ショットガンの略 SML スプレー・ミサイル・ランチャーの略 マルラン ~マルチランチャーの略 キャノン 実弾系統の~キャノンの略 キャノンが2つ以上ある場合は、分かりやすく区別して記述すること. BC ビーム系統の~キャノンの略 ※掲載されていない名称の武器は、その都度分かりやすく略してOK. ※共通コンボとは、射撃系主兵装の武器を必要としない初期装備の格闘系主兵装や副兵装、タックルのみを対象にしたコンボ. ※共通コンボで使用する格闘系主兵装は、機体の初期装備の物とする.(初期装備でない格闘系主兵装は必ず明記すること) ※射撃系主兵装が絡むコンボは、必ずどの射撃系主兵装が必要なのか明記すること. アップデート履歴 2024/05/30:新規追加 コメント欄 愚痴・修正要望のコメントは予告なく削除・書込禁止処置 を取る場合がございます.ご了承下さい. クールタイムや切替時間を計測する際には目測ではなく編集ガイドラインの「計測・検証について」の章に書いてある方法で精度良く計測し,報告時には計測環境なども合わせてコメント欄に記載してください. 過去ログ 1 名前 普段からマラサイとかイェーガー乗って引き撃ちしてる人なら使えそう、あんまり楽しくないなぁって感じ - 名無しさん (2024-06-02 01 15 55) 回避無いせいか5回落ちるカスもいれば20万出す上手い人もいるから人を選ぶんだろうな高級カスパが壊れだったら引きたかった - 名無しさん (2024-06-02 01 13 27) 最大出力から通常レールガンがつながりにくく感じるけど気のせい?最速で切り替えてるつもりではいるが - 名無しさん (2024-06-02 00 43 14) グレ格闘ハメもできるが割愛 いい調整された機体ではないだろうか - 名無しさん (2024-06-02 00 21 10) ホンマここのコメントはあてにならんな、普通に強い機体じゃん - 名無しさん (2024-06-02 00 19 23) どこがあてにならないの?脳死で火力とか言ってるけど汎用に付け狙われた時の弱さは見ないフリかな?w - 名無しさん (2024-06-02 00 38 53) そもそも不利な汎用の相手を無理にする方が間違いでは?寝かせて逃げるべき - 名無しさん (2024-06-02 01 13 41) レールガン[最大出力]が、ザクⅣに7000以上のダメージを出したわ。これでお手軽に扱える機体だったら支援機は絶滅してたと思う - 名無しさん (2024-06-01 23 39 28) この最大出力のダメ+って最終計算値の+〇%? それとも武器火力+〇%? - 名無しさん (2024-06-01 23 07 27) 補正だから武器じゃないかね? - 名無しさん (2024-06-02 00 13 19) 耐実や緩衝材にもよるけどスキル発動なしで支援を最大出力→メインでだいたい1万弱は飛ばせる。これを350mからできる カット成功させれば最大出力のリロもすぐ - 名無しさん (2024-06-01 22 19 03) 汎用に5000前後出るってだけでやべー - 名無しさん (2024-06-01 22 52 00) 動画見返してたらクイマのコス割れパフェガンの盾が試合開始直後のファーストコンタクト時の最大出力レールガン1回で壊されてるシーンがあった。耐実積んでなくてスプレー構えてたからかな?与ダメスクリプト使って基本ステータスで計算したら5040になったから起こりうると言えば起こりうるのか - 名無しさん (2024-06-01 21 34 27) 使っての評価としては使い勝手は悪くはないんだけど、良い点がないしもうちょっと工夫はできたんじゃないだろうかとは思う - 名無しさん (2024-06-01 21 19 23) 最大出力が強くない、強よろけじゃない上にHPが低い敵に対しては火力が下がる=下げる必要ある? - 名無しさん (2024-06-01 21 21 17) 後サブアームがあんまり意味を持たない、最大出力としゃがみ時以外がデフォルトになっている、特に左移動になると機能していないという - 名無しさん (2024-06-01 21 25 38) 上がらないだけで下がるわけじゃないよ。最大効果時基準に見てるなら威力5600で射程450の貫通武器ってことになるけどそんなのあるわけないでしょ。 - 名無しさん (2024-06-01 21 43 20) 演習で下がってると思った計算ミスしてたかも、すまない - 名無しさん (2024-06-01 22 12 34) 下のログ見てると良い点は沢山あるべ - 名無しさん (2024-06-01 21 21 21) 欲しい訳じゃないんだけどアクガないんだ?って気持ちがあります - 名無しさん (2024-06-01 19 49 33) 立ち回りによってはとんでもない与ダメ出るな。カットマン上手い人が乗れば手付けられんわ - 名無しさん (2024-06-01 18 54 24) 流石にオバブあるのに回避なんて付けたら壊れだからな。ここの意見なんて無視よ無視 - 名無しさん (2024-06-01 18 27 56) デルガン乗ってて対面にこいつが来たら絶望しかない - 名無しさん (2024-06-01 18 00 10) 射補据え置き(1.25倍)でHPMAXの敵に最大出力(2倍)を支援機に当てる(1.3倍)と単発で9000オーバー。デルタが耐弾盛って無ければおよそ8000近く出る。フルハン最大HP盛りしててもギリギリHP半分いかないくらい持ってかれる計算だね - 名無しさん (2024-06-01 18 22 04) これに加え、直前に敵の攻撃をカットしてたら付くバフが乗ってるとHPを盛ってても半分は持って行けるってことですかね - 名無しさん (2024-06-01 18 41 44) あぁ、それもあったか。そうだね、追撃阻止発動(1.3倍)してたら素デルタならおよそ1万出るから半分以上持ってかれる - 名無しさん (2024-06-01 18 53 06) ありがとう。ダメージディーラーとしてはヤバい機体ですね - 名無しさん (2024-06-01 18 59 02) それに加え貫通付いてるから、上手い事連続で2~3機纏めてぶち抜くと他の木であるように上振れで20万オーバーとかになるんだろうね。 - 名無しさん (2024-06-01 19 08 00) 今のデルガンは割とどの強襲相手でも絶望的だが、その中でも特に相性悪いもんなぁ - 名無しさん (2024-06-01 20 07 23) オバブって何回でも使える 落ちるまでに使わない事もあるけど一応覚えとくといいかも タックルでも発動してくれたら嬉しかったかな欲言えば カスパはスロが少ないね - 名無しさん (2024-06-01 16 48 39) スキルのおかげで不利にダメ通るしリロード時間も数値よりずっと短くなるしダメージ簡単に15万くらい行くし何が産廃なの? - 名無しさん (2024-06-01 16 45 43) 産廃なんてだれも言ってないよ 15万すごい…よかったらカスパ教えていただきたいです - 名無しさん (2024-06-01 16 53 56) 脚部2耐ビ5射補3、2、1耐格4格補1 格闘は積極的の振りにいったりしなかった 最大出力のリロ気になるかと思ったけどしっかり弾当ててけば攻勢プログラムが発動してるので気にならなかった 下手したらCTのが長くなる - 名無しさん (2024-06-01 22 12 16) ありがとうございます - 名無しさん (2024-06-01 23 30 57) 言うてあの試合で24万なら下振れても平均15万は超えそうやな?攻撃面は十分ブッ壊れでは? - 名無しさん (2024-06-01 16 17 19) 600コストで出せる射撃強襲の中では頭2つ抜けてる。正直なところかなり楽だ。最大出力は支援に射撃一撃7200以上は出るし、汎用相手でも3000~5500は出る。スキルの相乗効果が偉大すぎる - 名無しさん (2024-06-01 15 26 59) 少なくともスペリアルよりは遥かに強い。あいつ近接のくせに脆すぎ - 名無しさん (2024-06-01 15 10 51) 使ってみて耐久面が気になりました 射撃型を意識したからなのかな? - 名無しさん (2024-06-01 14 50 21) 耐格と耐ビーを出来るだけ盛って残りは射撃にしてる。だいたい3落ちで試合が終わるし格闘もちゃんと使えば与ダメは8万~23万の間になるかな - 名無しさん (2024-06-01 15 24 24) 上振れ値高すぎて草 フルHPの支援にレールガンぶち込むの気持ちよさそうや - 名無しさん (2024-06-01 15 46 25) かっこいいから俺は満足してる。ついでにアンクシャレベル1&2が当たったのでヨシッ! - 名無しさん (2024-06-01 14 24 05) 十二分に強いしね 強襲は射撃型が安定する - 名無しさん (2024-06-01 14 29 59) タックル連打して粘って逝きますよ… - 名無しさん (2024-06-01 13 21 22) 個人的に粘り強いのが好感触。移動方向を左右に変えるだけでほぼ全方位に盾を向けられるのが推しポイント。 - 名無しさん (2024-06-01 14 51 15) アサルトライフルのよろけ値低くない?射撃機体なんだし8%くらいはあってもいいと思う - 名無しさん (2024-06-01 13 11 59) これ素アトラスのARだからね。上から撃つ削り用だから物足りない性能なのもしょうがないね - 名無しさん (2024-06-01 13 44 32) いやこれで回避あったらヤバかったろ...引き撃ちで20万超えます - 名無しさん (2024-06-01 13 10 31) 無闇に近づく必要ないな。遠距離から9000近く叩き出せるんだから射程内で戦えば十分 - 名無しさん (2024-06-01 12 30 27) 回避がないのとマニュが2だから迂闊には行けない、そのための右手 - 名無しさん (2024-06-01 12 24 01) とりあえず耐ビーつまなくては… でも射撃つおい - 名無しさん (2024-06-01 11 46 05) 福νが雑魚扱いされてた雰囲気に似てるな - 名無しさん (2024-06-01 10 48 48) シナスタの子供 - 名無しさん (2024-06-01 10 35 21) メインから大出力繋がればなぁ...ほんと惜しい機体や - 名無しさん (2024-06-01 09 45 09) 最新の30件を表示しています.全てのコメントを見る ▲トップに戻ります▲
https://w.atwiki.jp/hnagashi/pages/13.html
リンク集 Photo Club(歩人倶楽部)の山歩き (歩人倶楽部日記 ) 2012年05月13日 慰霊登山@御池岳(鈴鹿) No.670 ◇ (日記)2012年05月02日(水) 捜索活動を終えて ◇ (日記) 2012年04月30日Nさん捜索終了のお知らせ ◇ 2012年04月29日 御池岳西南斜面 No.665 東近江警察署員11名+捜索隊 ~収容と搬出~ ◇ 2012年04月28日 御池岳西南斜面捜索 No.664 捜索隊11名 ~ファイナル~ ◇ 2012年04月21日 冷川谷捜索@御池岳(鈴鹿) 2012年4月21日 No.663 隊長、精鋭10名 ~冷川谷の未捜索域をつぶす~ ◇ 2012年04月15日コグルミ谷 丸山周辺の捜索@御池岳(鈴鹿) No.662 隊長、うさぎ ◇ (日記) 2012年04月10日 再捜索が始まっている 2012年04月10日(火) 2012年04月08日 ぶらり東海ロケ@藤原岳(鈴鹿) No.661 NHKスタッフ、utty、隊長、うさぎ 2012年04月07日 頭蛇ケ平南斜面捜索@藤原岳(鈴鹿)2012年4月7日 No.660 とおる、りん、いわなっち、隊長 2012年04月01日 藤原岳(鈴鹿山系) 2012年4月1日 No.659 隊長、うさぎ 2012年03月28日 丸尾P673周辺捜索 2012年03月28日(水) 2012年03月25日 木和田尾根、白瀬峠周辺の捜索(鈴鹿) No.657 参加者:じんじんさん、いわなっちくん、りんちゃん、くまさん、隊長、うさぎ (日記) 2012年03月23日(金) Nさんの足取りを推測した捜索 2012年03月18日 コグルミ谷&かたくり峠周辺の捜索(鈴鹿)No.655 参加者:たろーさん、くまさん、りんちゃん、うっちー、隊長 (日記) 2012年03月12日(月) 3月11日現在の捜索済エリア 2012年03月11日 カタクリ峠~冷川岳県境稜線の捜索(鈴鹿) No.654 参加者:じんじんさん、くまさん、とおるしゃん、りんちゃん、うっちー、隊長の6名 (日記) 2012年03月08日(木) 今週末の捜索について その2 (日記) 2012年03月08日(木) 真の谷、雪崩の痕跡の調査 (日記) 2012年03月06日(火) 今週末の捜索は (日記) 2012年03月05日(月) 捜索に携わって 2012年03月04日(日) 木和田尾根@御池岳(鈴鹿) No.653 参加者9名:はりまおさん、とっちゃん、utty、たろーさん、くまさん、隊長、他3人 2012年03月03日 タテ谷捜索@鈴北谷(鈴鹿)No.652 参加者:遭難対策委員長 I さんと奥さん、御在所クライミングスクールMガイドと精鋭2人、へべれけ隊のTさん、N師匠とつくだにさん、隊長の9人。 (日記) 2012年02月29日(水) 今週末の捜索について 2012年02月26日(日) 犬帰し谷右俣~丸尾(鈴鹿) No.651 utty、とっちゃん、とおるさん、りんちゃん、隊長 (日記) 2012年02月25日(土) 26日の捜索の前に 2012年02月19日(日) 犬帰し谷@御池岳(鈴鹿) No.650 はりまおさん、とっちゃん、隊長 (日記) 2012年02月14日(火) 最近は鈴鹿の山の遭難が多い 小屋番の山日記 (日記) 2012年05月02日 御池岳・捜索活動の報道 ― ◇ (日記) 2012年04月30日 「捜索終了のお知らせ」を転載 ― ◇ (日記)2012年04月28日 御池岳・ゴロ谷捜索活動は終結 ― ◇ (日記)2012年04月28日 御池岳・ゴロ谷捜索隊の無事を祈る! ― ◇ (日記)2012年04月25日 御池岳・ゴロ谷の捜索情報続報 ◇ 2012年04月18日 御池岳ゴロ谷捜索行異聞 ― ◇ (日記)2012年04月16日 情報提供を! ― ◇ 2012年04月15日 御池岳ゴロ谷捜索行 ― ◇ (日記) 2012年04月14日 御池岳・ゴロ谷捜索の情報 ― 2012年04月08日 御池谷左又捜索行 ― 2012年03月10日 続続続・Nさんは御池岳~藤原岳の何処に? 2012年03月11日 2012年03月04日 続続・Nさんは御池岳~藤原岳の何処に? 2012年02月29日 捜索は暗礁に? 2012年02月26日 道迷い? 2012年02月23日 御池岳又は藤原岳の遭難者の情報を 2012年02月22日 御池岳捜索/犬帰し谷でも見つからず? 2012年02月20日 続・Nさんは御池岳~藤原岳の何処に? 2012年02月20日 Nさんは御池岳~藤原岳の何処に? 2012年02月18日 続・藤原岳行方不明者の捜索 2012年02月16日 藤原岳行方不明者の捜索 2012年02月15日 藤原岳で遭難? りゅう太の徒然日記(+鉄分少々) ◇ (日記) 2012.4.30 終結 ◇ 2012年04月24日 御池岳はやっと春の粧い 2012.4.26 ◇ 2012年04月08日 御池岳周辺の携帯電波状況測定まとめ (4/8まとめ) 2012.4.11 ◇ 2012年04月08日 4/8 御池岳は冬に逆戻り その2 2012.4.9 2012年04月08日 4/8 御池岳は冬に逆戻り その1 2012.4.9 2012年03月30日 福寿草を見に藤原岳へ (日記)2012.03.25 Nさんのテン泊地は… 2012.03.21 2/11の足跡 2012.3.21 2012.03.18 某山で遭難しそうになるお話 2012/3/19 2012.03.11 宿題を片付けに御池岳へ 2012.3.12 2012.03.03 続・Nさんの行動を推測する 2012.02.27 2/26再び御池岳へ。そしてNさんの行動を推測する 2012.02.16 2012.2.11 の登山記録(2/20追記) (2012.02.11 カタクリ峠から御池岳頂上までの歩いたトレース フリーハンド (りゅう太) ) 2012.02.15 冬の御池岳で遭難発生! やぶこぎネット 山のフォーラム 2012年04月28日 出合いと絆~ゴロ谷から御池岳西南斜面捜索・そしてそれから~ by とっちゃん(都津茶女) 2012年5月23日(水) ◇ 2012年04月28日(土) 御池岳西南斜面捜索 by とっちゃん(都津茶女) 2012年4月30日(月) ◇ 2012年04月27日 【鈴鹿】御池岳周辺の立入り自粛山域について<捜索本部 by zipp 2012年4月27日(金) 19 20 ◇ 平成24年04月21日(土) やっぱり気になる3・土倉谷 by グー(伊勢山上住人) 2012年4月22日(日) 12 07 ◇ 2012年04月19日(木)【鈴鹿】滝洞谷(沢登りじゃないよ)vol 1 by 通風山 2012年4月20日(金) ◇ 2012年04月15日 【鈴鹿】春の御池で欧風ランチ。 by zipp 2012年4月19日(木) 23 07 2012年04月15日 (鈴鹿) 茶野938m 鈴ヶ岳1130m by 三遠南信天竜川 2012年4月17日(火) ◇ 2012年04月15日(SUN) 晴れ 単独 春のうららの御池岳 捜索Ⅳ by ハリマオ 2012年4月16日(月) 2012年04月15日(日) 【鈴鹿】 初物尽くしの御池岳 by 落第忍者 2012年4月15日(日) 平成24年04月15日 電車を使って、袴腰~藤原岳~孫田尾根の周回 by 宮指路 2012年4月20日(金) 23 22 2012年4月08日 谷行かば by カッチャン 2012年4月10日(火) 2012年04月08日【鈴鹿】鈴北岳北面を探る ネコマサノクラ・タヌクラを経て by わりばし » 2012年4月08日(日) 20 45 2012年03月29日 【鈴鹿】藤原天狗岩から坂本谷右股右岸尾根へ by 通風山 2012年3月30日(金) 2012年(平成24年)03月25日(日) 山を仰ぎて・・・その日その時にできること by とっちゃん(都津茶女) » 2012年3月30日(金) 2012年03月20日 トレーニングを兼ねて鈴鹿バリエーションコース入門? by oku 2012年03月20日 Nさんの足跡を by カッチャン 2012年3月21日(水) 2012年03月18日 【鈴鹿】リベンジ御池岳:はるかなるテーブルランド by シュークリーム 2012年3月20日(火) 2012年03月11日(日) 竪穴と沢を巡って・・鈴北岳周辺捜索 by とっちゃん(都津茶女)さん 2012年03月11日(日) 【鈴鹿】鈴北岳竪穴へ by 通風山さん 2012年03月11日(日) やっぱり気になる2・御池 by グー(伊勢山上住人) 2012年03月10日(土) 【鈴鹿】3・10御池岳> by zipp 2012年03月10日(土) 【鈴鹿】春のお山はガスの中:御池橋~伊勢尾~鈴北岳> by シュークリーム 2012年03月04日(日) ローラー作戦<木和田尾下部南~東斜面> by とっちゃん(都津茶女)さん 2012年03月04日(日) 雨と競走の御池谷 by biwaco 2012年03月03日(土) 【鈴鹿】ノタノ坂から三筋の滝往復 by あきたぬき 2012年03月03日(土) やっぱり気になる・御池 by グー(伊勢山上住人) 2012年02月29日(水) ふたたび犬帰し谷へ 御池岳捜索2 by とっちゃん(都津茶女) 2012年02月29日(水) T字尾根~御池岳テーブルランド by 宮指路 2012年02月28日(火) 望みをかけて・御池岳捜索 by とっちゃん(都津茶女) 2012年02月27日(月)【鈴鹿】いちおう捜索頭陀ヶ平 by Trail Walker 2012年02月27日(月) 御池岳・藤原岳 遭難捜索済み地図 by ハリマオ 2012年02月20日(月) 遭難者捜索 犬帰し谷 by ハリマオ » 2012年02月11日 のぐりんと登った藤原岳 by 宮指路 2012年2月15日(水) フラワートレッキング 2012/04/08 先週に続き 孫太尾根から藤原岳 木和田尾根の降りる(2) 2012/4/9(月) 2012/04/08 先週に続き 孫太尾根から藤原岳 木和田尾根の降りる 2012/4/8(日) 2012/04/01 孫太尾根から 藤原岳 木和田尾根の 福寿草をめでに 2012/4/2(月) 2012/03/24 捜索の帰りに 寄り道にて 藤原岳 福寿草 2012/3/27(火) 2012/03/14 今年最後の雪の御池岳 から 奥の平へ 御池谷ルートを行く(2) 2012/3/23(金) 2012/03/14 今年最後の雪の御池岳 から 奥の平へ 御池谷ルートを行く 2012/3/22(木) 2012/03/11 雪解けが 始まった御池岳 捜索協力へ 2012/3/13(火) 2012/03/04 藤原~御池不明者の捜索と 晴耕雨読 2012/03/05(月) 2012/02/26 あこがれの山が 一転 悲しみの山に 2012/02/26(日) 2012/02/22 御池岳を歩く 丸山から 鈴北岳 鞍掛峠へ 2012/02/22(水) 2012/02/21 御池岳 テーブルランドを歩く(2) 2012/02/21(火) 2012/02/21 御池岳 テーブルランドを歩く(1) 2012/02/21(火) 2012/02/16 樹氷のトンネルを抜けて 藤原岳から 木和田尾根を下る 2012/02/16(木) 2012/02/11 樹氷の藤原岳 天狗岩 2012/02/11(土) 晴山雨読記 ◇ 2012年04月28日 御池岳 遭難者捜索5 ゴロ谷周辺 H24.04.28 晴れ 2012/5/1(火) ◇ 2012年04月08日 御池岳 青空に新雪! でももう4月だよ・・。H24.04.08 晴れ 2012/4/16(月) 2012年04月01日 御池岳 遭難者捜索その4 犬返し谷下降 H24.04.01 曇り 2012/4/7(土) 2012年03月25日 藤原岳 吹雪の雪中花見 H24.03.25 曇時々雪 2012/4/4(水) 2012年03月20日 藤原岳 春の使者の様子を窺いに H24.03.20 晴れ 2012/03/18(日) 御池岳 遭難者捜索その3 カタクリ峠周辺 H24.03.18 曇り 2012/3/31(土) 2012/03/20(火) 御池岳遭難を考える 2 2012/3/20(火) 2012/03/18(日) 鈴鹿 御池岳遭難関連情報 2012.03.18 【求む捜索要員】 2012/03/04(日) 鈴鹿 御池岳遭難関連情報【求む情報提供】 2012年03月04日 御池岳 遭難者捜索その2 木和田尾末端部東側 H24.03.04 2012年03月03日 御池岳 遭難者捜索その1 テーブルランド北東斜面 H24.03.03 2012/02/25(土)【続報】鈴鹿 御池岳遭難関連 2012/02/23(木) 御池の遭難を考える 2012/02/16(木)【臨時掲載】鈴鹿 御池岳で遭難 RINさんのへべれけワールド2 2012年05月13日 行方不明者慰霊登山 下からの巻 5月13日(日) ほとんど快晴 tohru、RIN 20名くらい 2012年05月12日 行方不明者慰霊登山 上からの巻 5月12日(土) くもり 一時 霧雨 tohru、RIN ほか 11名 ◇ 2012年04月28日 行方不明者捜索ファイナル 4月28日(土) 晴れ tohru,RIN、ほか9名(山頂支援隊) ◇ 2012年04月21日 行方不明者捜索その10 ◇ 2012年04月14日 行方不明者捜索その9 4月14日(土)雨のち曇り tohru、RIN 2012年04月07日 行方不明者捜索その8 4月7日(日)くもりのち晴れ一時吹雪 隊長、いわなっち、tohru、RIN 2012年04月01日 行方不明者捜索その7 2012-03-25 行方不明者捜索その6 3月25日(日)曇り時々雪 隊長、うさぎ、じんじん、いわなっちくん、くまちゃん、RIN 2012-03-18 行方不明者捜索その5 2012-03-10 行方不明者捜索その3 3月10日(土) tohru、RIN、ほか30名近く 2012-02-26 行方不明者捜索その2 2月26日(日) くもり 隊長、とっちゃん、UTTY、tohru、RIN 2012-02-25 御池捜索関連情報 2012-02-23 単独行 2012-02-19 行方不明者捜索 2月19日(日) 晴れ のち くもり 気弱なウルフの山のあしあと ◇ (日記)2012年04月30日 御池岳遭難 捜索の終結 ◇ 2012年04月15日(日) ようやく春の賑わい 御池岳~鈴北岳 vol. 2 2012年04月19日 ◇ 2012年04月15日(日)ようやく春の賑わい 御池岳~鈴北岳 vol. 1 2012年04月17日 ◇ 2012年04月10日(火) 暖かな日差しを浴びて 木和田尾~天狗岩 2012年04月12日 ◇ 2012年04月08日(日)今年 何度目の冬? 御池岳~鈴北岳 vol. 2 2012年04月10日 ◇ 2012年04月08日(日) 今年 何度目の冬?… 御池岳~鈴北岳 vol. 1 2012年04月09日 2012年04月01日 週末は いつも冬景色 カタクリ峠~藤原岳 vol. 2 2012年04月04日 2012年04月01日 週末は いつも冬景色 カタクリ峠~藤原岳 vol. 1 2012年04月02日 2012年03月30日(金) 晴れたら山へ 頭陀ヶ平~カタクリ峠 ( 手前まで ) 2012年03月30日 2012年03月25日(日)春まだ遠し 藤原岳~冷川岳 vol. 2 2012年03月27日 2012年03月25日(日) 春まだ遠し 藤原岳~冷川岳 vol. 1 2012年03月26日 2012年03月24日 季節外れの雪が降る中を… カタクリ峠 ( 手前まで ) 2012年03月18日(日)早く山に春が来ないかと願う 木和田尾~カタクリ峠 2012年03月18日 2012年03月10日(土) そろそろ山も春仕度 カタクリ峠~藤原岳 vol. 2 2012年03月12日 2012年03月10日(土) そろそろ山も春仕度 カタクリ峠~藤原岳 vol. 1 2012年03月10日 2012年03月03日(日) とりあえず歩いてみる 藤原岳~御池岳 vol. 3 2012年03月07日 2012年03月03日(日) とりあえず歩いてみる 藤原岳~御池岳 vol. 2 2012年03月06日 2012年03月03日(日) とりあえず歩いてみる 藤原岳~御池岳 vol. 1 2012年02月29日 色々な思いを胸に 御池岳 vol. 2 2012年02月27日 色々な思いを胸に 御池岳 vol. 1 吉岡秀隆さん、時々道くさ ◇ 2012年04月29日 日記 2012/5/1(火) 2012/03/03(日)、04日(月) 鈴鹿・御池岳 2012/3/5(月) 2012/03/03(日)、04日(月) 鈴鹿・御池岳 2012/3/4(日) 2012/03/03(日)、04日(月) 鈴鹿・御池岳 2012/3/4(日) 2012/02/19(日) 三重県・藤原岳 2012/2/20(月) グリーンアース山登りと日常 ◇ (日記) 2012年4月30日 (月) 藤原岳遭難者発見? 2012年02月20日 (月) 遭難前に助ける 2012年02月19日 (日) 藤原岳遭難? uttyのトレイル日記 2012/04/28 御池岳捜索ファイナル(2012/4/28) 2012/04/08 藤原岳ロケ(2012/4/8) 2012/03/18 御池岳不明者捜索4 2012/03/11 御池岳不明者捜索3(2012/03/12) 2012/03/04 御池岳不明者捜索2(2012/3/4) 2012/02/26 御池岳不明者捜索(2012/2/26) ヤマレコ (エリア 霊仙・伊吹・藤原での検索 ) 2012年05月12日(土)(日帰り)【御池岳】やっと行くことが出来た御池岳~鈴北岳 (ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:sugi-chan 2012年05月08日(火)(日帰り) 御池岳 合掌 (ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:westkapp ◇ 2012年04月25日(水)(日帰り) 御池静寂の地(御池三山展望とイワウチワ満開) (ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:westkapp ◇ 2012年04月21日(土)(日帰り) 寒山 (キャンプ等、その他 / 霊仙・伊吹・藤原)メンバー:Toshi42 2012年04月19日(木)(日帰り)やっとこ藤原岳の花見にいけた(^o^)/ (ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原)メンバー:harunikki ◇ 2012年04月18日(水)(日帰り)御池岳 ゴロ谷から伊勢第二尾根でピーク1182mへ(御池橋→伊勢第二尾根出合→伊勢尾根→P1182→西ボタンブチ→ボタンブチ→天狗尾根→ゴロ谷→御池橋) (ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:westkapp 2012年04月16日(月)(日帰り)鞍掛峠から鈴北岳 (ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原)メンバー:rerun (SL) その他メンバー1人 ◇ 2012年04月15日(日)(日帰り)御池岳 鈴北岳 鞍掛峠より (キャンプ等、その他 / 霊仙・伊吹・藤原)メンバー:mto033 ◇ 2012年04月15日(日)(日帰り)御池岳 小天狗の鼻みーつけた (鞍掛峠→鈴北岳→西ボタンブチ→天狗の鼻→御池岳→奥の平直降→真の谷→カタクリ峠→コグルミ谷→鞍掛トンネル (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:westkapp ◇ 2012年04月15日(日)(日帰り)鞍掛尾根東面 (キャンプ等、その他 / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:Toshi42 2012年04月15日(日)(日帰り)【仮】御池岳(1243m)~藤原岳(1120m) 御池岳から藤原岳をめぐる花の縦走 (ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:kobechuo , kumotti , janmama その他メンバー15人 2012年04月15日(日)(日帰り)藤原岳へ再チャレンジ(4/15) (無雪期ピークハント/縦走 / 霊仙・伊吹・藤原)メンバー:mieyama 2012年04月15日(日)(日帰り)藤原岳(リベンジフクジュソウ) (ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:ymanohei その他メンバー2人 2012年04月15日(日)(日帰り) 藤原岳 (ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原)メンバー:Imayama 2012年04月15日(日)(日帰り)静ケ岳~銚子ケ岳~治田峠~藤原岳 (無雪期ピークハント/縦走 / 霊仙・伊吹・藤原)メンバー:yamasurume 2012年04月15日(日)(日帰り)藤原岳【日本300名山】 フクジュソウが満開 (無雪期ピークハント/縦走 / 霊仙・伊吹・藤原)メンバー:satocy (CL) その他メンバー2人 2012年04月15日(日)(日帰り)藤原岳 (ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原)メンバー:178yama 2012年04月15日(日)(日帰り)藤原岳(1112m)~御池岳(1247m)縦走 (無雪期ピークハント/縦走 / 霊仙・伊吹・藤原)メンバー:andy その他メンバー1人 2012年04月12日(木)(日帰り) 藤原岳 福寿草まだ間に合った (ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原)メンバー:nemo 2012年04月10日 福寿草咲く花の100名山「藤原岳」suzunobu その他メンバー6人 2012年04月09日 藤原岳~今、福寿草が見頃!~ myosi その他メンバー1人 ◇ 2012年04月08日(日)(日帰り) 鞍掛峠ー焼尾山-河内谷遡上 (ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:kimidori ◇ 2012年04月08日(日)(日帰り) 2012/4/8御池岳天狗尾根直登(御池橋→ゴロ谷→天狗尾根→天狗の鼻→ボタンブチ→伊勢尾根→御池橋 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:westkapp 2012年04月08日(日)(日帰り) 快晴の孫太尾根から藤原岳 頭陀が平 木和田尾根へ (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:gannchann (CL) その他メンバー3人 2012年04月08日(日)(日帰り) 藤原岳 フクジュソウと4月の雪 (ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:todokiti ◇ 2012年04月08日(日)(日帰り) 御池岳 白瀬峠-真の谷-御池南東支尾根-白瀬峠 (キャンプ等、その他 / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:mto033 2012年04月08日 藤原岳 1q84 その他メンバー1人 2012年04月08日 御池岳 suzuka 2012年04月08日 藤原岳 wataruchan 2012年04月07日(土)(日帰り) 残雪期の藤原岳~竜ヶ岳縦走 (積雪期ピークハント/縦走 / 霊仙・伊吹・藤原)メンバー:gucci1212 2012年04月07日(土)(日帰り) 藤原岳 福寿草登山 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:yshoji2347 その他メンバー3人 2012年04月07日(土)(日帰り) 藤原岳【ヤマレコ友達と初めての山行】 (ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:guhikazuki , yucon 2012年04月07日(土)(日帰り) 藤原岳・・・雪の孫太尾根~泥の大貝戸 (積雪期ピークハント/縦走 / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:B42791 その他メンバー4人 2012年04月07日 ~ 2012年04月08日 藤原岳(フクジュソウが迎えてくれました!) slowlife その他メンバー2人 2012年04月07日(土)(日帰り)快晴の孫太尾根から藤原岳 頭陀が平 木和田尾根へ (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原)メンバー:gannchann (CL) , mitti (食事) その他メンバー2人 2012年04月07日(土)(日帰り)花の百名山 藤原岳 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原)メンバー:mieyama その他メンバー3人 2012年04月05日(木)(日帰り)藤原岳 滋賀県側からの超難コースです (積雪期ピークハント/縦走 / 霊仙・伊吹・藤原)メンバー:thinkmover 2012年04月02日(月)(日帰り) 藤原岳(福寿草と樹氷) (ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:sisyamo 2012年04月02日(月)(日帰り) 藤原岳(福寿草いっぱい♪)・早春の花々と展望を楽しむ (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:komaki その他メンバー2人 ◇ 2012年04月01日(日)(日帰り) 藤原岳「捜索6」 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:kimidori 2012年04月01日(日)(日帰り) 御池岳~素晴らしい霧氷、でも山頂でまたもやホワイトアウト、の巻 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:utaoto その他メンバー2人 2012年04月01日(日)(日帰り) 藤原岳 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:sabu-suzu その他メンバー4人 2012年04月01日(日)(日帰り)《御池岳~真の谷~白船峠~コグルミ谷》 久々の親子登山 (ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:yucon (CL) その他メンバー1人 2012年04月01日(日)(日帰り) 御池岳 木和田尾より冷川岳周辺2 (キャンプ等、その他 / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:mto033 2012年04月01日 春の花旅 (木和田尾) Toshi42 2012年04月01日 藤原岳 ymanohei 2012年04月01日 藤原岳・・「福寿草は来週か・・」aoikasa その他メンバー1人 2012年04月01日(日)(日帰り) 藤原岳 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原)メンバー:zizou その他メンバー4人 ◇ 2012年03月31日(土)(日帰り) 木和田尾根と丸尾の取り付き「捜索5」 (ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:kimidori ◇ 2012年03月30日(金)(日帰り) 鈴北岳「晴天の鞍掛道・捜索4」 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:kimidori ◇ 2012年03月29日(木)(日帰り) 治田峠「捜索の南限つぶし・捜索3」 (ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:kimidori 2012年03月28日(水)(日帰り) 鈴鹿御池岳 (御池橋→ゴロ谷→ボタンブチ直登)(雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:westkapp 2012年03月27日(火)(日帰り) 藤原岳 ~花レコのつもりが雪レコ (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:mets , NezmyOtoko 2012年03月25日(日)(日帰り) 御池岳 木和田尾より冷川岳周辺 (キャンプ等、その他 / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:mto033 2012年03月25日(日)(日帰り) 御池岳「続・捜索」 (講習/トレーニング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:kimidori 2012年03月25日(日)(日帰り) 藤原岳 天狗岩 (ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:sanzoku その他メンバー1人 2012年03月25日(日)(日帰り) 藤原岳(西尾根~治田峠) (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:ups_downs 2012年03月25日(日)(日帰り) 藤原岳付近の丸山 (ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:finetah その他メンバー5人 2012年03月25日(日)(日帰り) 藤原岳 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:bearpink その他メンバー1人 2012年03月25日(日)(日帰り)鈴鹿 藤原岳 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:ynit その他メンバー5人 2012年03月25日(日)(日帰り) 藤原岳 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:ken4649 2012年03月25日 藤原岳 nishi24503 2012年02月25日? 鈴鹿 ijikemusi 2012年03月22日(木)(日帰り) 御池岳(捜索) (キャンプ等、その他 / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:kimidori 2012年03月20日(火)(日帰り) 藤原岳・多志田山 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:sabu-suzu 2012年03月20日 福寿草の藤原岳へ yamauchi-m その他メンバー1人 2012年03月20日 鈴鹿(再)--御池岳 ijikemusi 2012年03月19日(月) ~ 2012年03月20日(火) 鈴北岳~御池岳~藤原岳 (積雪期ピークハント/縦走 / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:yasunosuke 2012年03月16日(金) (日帰り) 今季二度目の藤原岳 (ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:sireotoko 2012年03月14日(水) (日帰り)御池谷から詰める 鈴北 御池岳 奥の平 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:gannchann (CL) その他メンバー1人 2012年03月14日(水) (日帰り) 藤原岳(ラッセルに苦戦)~樹氷と春の花を楽しむ (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:komaki 2012年03月11日(日) (日帰り) 鈴北 丸山 奥の平 の捜索協力 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:gannchann (CL) その他メンバー4人 2012年03月11日(日) (日帰り)春の訪れは福寿草の黄色から 藤原岳 (積雪期ピークハント/縦走 / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:monsieur 2012年03月11日(日) (日帰り) 藤原岳。孫太尾根口より (ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:yuzuhiro 2012年03月11日(日) (日帰り) 御池岳(伊勢尾~T字尾根) (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:ups_downs 2012年03月10日(土) (日帰り) 新人かわいがり登山ってこういうこと?御池岳~鈴北岳 (積雪期ピークハント/縦走 / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:maron9393 (感想) その他メンバー4人 2012年03月10日(土) (日帰り) 藤原岳 残雪の山頂と春の花 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:todokiti 2012年03月10日(土) (日帰り) 《御池岳》~今季4度目~ (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:yucon 2012年03月07日(水) (日帰り) 藤原岳・子向井山 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:sabu-suzu 2012年03月04日(日) (日帰り) 藤原岳 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー: yossii , mitti 2012年03月03日(土) (日帰り) 鈴鹿/藤原岳・袴腰~雪原越えて (ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:torasan その他メンバー1人 2012年03月03日(土) (日帰り) 御池岳(T字尾根~土倉岳) (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:ups_downs 2012年03月03日(土) (日帰り) 鈴鹿山脈 藤原岳 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:sireotoko 2012年03月03日(土) (日帰り) 鈴鹿山脈 藤原岳 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:torakuma 2012年03月01日(木) (日帰り) 鈴鹿山脈 藤原岳 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:matagi_999 2012年02月27日(月) (日帰り) 藤原岳・・・今年初めての晴天! (積雪期ピークハント/縦走 / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:B42791 2012年02月26日(日) (日帰り)御池岳~微力ながら お役に立ちたくて~ (ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:yucon 2012年02月26日(日) (日帰り) 御池岳 冬 真の谷 テーブルランド コグルミ谷右岸尾根 (雪山ハイキング / 東海) gannchann (CL) その他メンバー4人 2012年02月24日(金) (日帰り) 御池岳 藤原簡易駐車場からピストン (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:danpei 2012年02月20日(月) ~ 2012年02月21日(火) 御池岳・・・テーブルランドでテント泊 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:---masa--- 2012年02月20日(月) (日帰り) 御池岳 冬木和田尾根 テーブルランド 丸山 鈴北岳 鞍掛峠 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:gannchann 2012年02月19日(日) (日帰り) 御池岳 (木和田尾~カタクリ峠) (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー: ups_downs 2012年02月19日(日) (日帰り) 鈴ヶ岳 鈴北岳 御池岳 (積雪期ピークハント/縦走 / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー: HIDESWISS (CL) その他メンバー1人 2012年02月19日(日) (日帰り)御池岳 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:tomcat (CL) その他メンバー4人 2012年02月12日(日) (日帰り) 雪山ハイキング 第3弾は強風の藤原岳へ (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:sugi-chan 2012年02月12日 藤原岳(大貝戸コース)herin その他メンバー1人 2012年02月11日(土) (日帰り) 藤原岳 (雪山ハイキング / 霊仙・伊吹・藤原) メンバー:yokowa その他メンバー2人 Last Update 2012-07-21 08 59 34 (Sat) hnagashi Last Modified 0000-00-00 00 00 00
https://w.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/1270.html
第1 渡嘉敷島の巻(3) 6 知念朝睦 赤松隊元副官であり、赤松隊長の側近であった。赤松隊唯一の沖縄県出身者である。当初から《赤松命令説》を否定する証言をしている。本件訴訟に出頭した証人である。(Ⅰ) (1) 『ある神話の背景』【昭和48年5月発行】(甲B18) 「『(地下壕はございましたか?)ないですよ、ありません。』 知念氏はきっぱりと否定した。 『この本に出て来るような将校会議というのはありませんか』 『いやあ、ぜんぜんしていません。只、配備のための将校会議というのはありました。一中隊どこへ行け、二中隊どこへ行けという式のね。全部稜線に配置しておりましたんでね。』 知念朝睦氏は、あまりにもまちがった記事が多いのと、最近、老眼鏡をかけなければ字が読みにくくなったので、この頃は渡嘉敷島に関することは一切、読まないことにした、と私に笑いながら語った。 つけ加えれば、知念氏は少くとも昭和四十五年までには沖縄の報道関係者から一切のインタビューを受けたことがないという。それが、赤松氏来島の時に『知念は逃げかくれしている』という一部の噂になって流れたが、 『逃げかくれはしておりません。しかし何も聞いていないところへ、こちらから話を売り込みに行く気もありませんから、黙っておりました。 昨年春(昭和四十五年三月)赤松隊長が見えた時に、市役所の職員の山田義時という人から会いたい、という申し出でを受けました。何も知らないので、初めは会おうと思いましたが、その後、その山田氏が、赤松帰れという声明文などを空港で読み上げて、それで名前もわかりましたので、そんな人に会うのは不愉快だと思って断りました。しかしその時が面会を申し込まれた最初でした』」(甲B18p113,114) 「食糧の分配の問題ですが、これは住民が取りやすい豚だとか鶏だとかをとって、取りにくい牛は軍が食べる。これは村長の目の前でそういう協定をしたわけです。ところがそういうことは、全然、戦記にもありませんし、新聞にも出ません。」(甲B18p184) (2)『沖縄県史第10巻』【1974年3月発行】(乙9)p769~775 「西山陣地では電話も通ぜず各隊との連結は容易ではありません。かろうじて各隊が集結していた頃、西山陣地の後方では、村民の自決が行われていました。 十歳くらいの女の子と、兄弟らしい男の子が陣地に私を訪ねて来て、お母さんが自決したというのです。はじめて自決のことを聞きました。 この子らは阿波連から恩納川に行き、西山陣地近くで、この子が手榴弾を発火させ、母親に投げたところ、赤児と母親の間におち、死んでしまったということでした。その自決場所には、妻子を殺したという男が半狂乱に、私に、自分はどうしても死ねないので斬ってくれと、わめいていました。この男も、姉妹も元気に居ります。 どうして、こういうことがおきたのか。その動機は、おそらく、数日まえ阿嘉が全滅し、村民は自決したときいて、いずれ自分たちもあのようになるんだと、きめていたに違いありません。そこへ、米軍の追撃砲です。山の中をさまよい、わいわい騒いでいるところへ、どかんと飛んで来たのがそれです。 もう生きられる望みを断たれたと、思っていたのです。それが自決をさせたと思います。しかし私が問題にするのは、十歳の少女がどうして手榴弾を手に入れたか、ということです。 それにしても私が見た自決者の遺体は六、七体でした。記録に残る三二九体なら、それは、恩納川上流に累積していなければならないはずですが、そんなのは知りません。 赤松隊長は、村民に自決者があったという報告を受けて、早まったことをしてくれた、と大変悲しんでいました。 私は赤松の側近の一人ですから、赤松隊長から私を素どおりしてはいかなる下令も行われないはずです。集団自決の命令なんて私は聞いたことも、見たこともありません。 もっとも、今現存しているA氏が機関銃を借りに来ていました。村民を殺すためだというので赤松に追い返されていました。」(p772~773)。 (3) 証人調書 『沖縄県史第10巻』(乙9)はインタビューを受けて記載されたもので、その内容は正しいとはっきり証言している(知念調書p1~5)。特に《赤松命令説》が虚構であることについては反対尋問もふまえて明確に証言している。 「(〈乙9の〉中身についてどう思いますか、正しいか間違いかということを聞かれて)正しいです。」(知念調書p2) 「はい。自決命令はいただいておりません。」(知念調書p5) また、『沖縄県史第10巻』(乙9)p772・2行目以下のエピソードを更に具体的に証言している。 「(何のために陣地に来たというふうに言ってたんですか。)それは理由はわかりませんけども、きょうだい2人ですから、戦隊長の命によりまして、乾麺麭を上げてやりましたら、帰りました。」(知念調書・p2)。 「(知念さんは、その姉、弟に対して、何か言いましたか。)はい。これは言いました。とにかく絶対に死ぬなと、捕虜になってもいいから生きなさいと、死ぬのは兵隊さんだけだと、こう言っておりましたら帰りました。」(同p2) 「(乾麺麭というのは、だれからもらったんですか。)戦隊長は、たしか3つだと思いますがくれましたので、それを上げて陣地から帰しました。」(同p3) 「(姉弟に会って、その後に赤松戦隊長のところに言いに行ったわけですか。)はい。あのときは、もうそういうふうに子供たちが来たんですから、陣地の中へ来たんで隊長に報告いたしました。」(同p3) 「(その隊長に報告をしたら、乾麺麭を赤松戦隊長が、これを姉弟に渡せということでくれたということですか。)はい、そうです。」(同p3) 「(ほかにあなた自身がその女の子に対して上げたものはありますか。)たしか私は財布をやったと思います。」(同p3) 「(なぜあなたは財布を渡したんですか。)これはもう兵隊でございますし、死んだらその財布は何も必要なくなると。そういうことで、おまえら絶対生きなさいよと、生きたらこの金は使えるはずだから、必ずそれを持っていきなさいと言って渡しました。」(同p3) ※ 知念自らが、陣地に来た「きょうだい」に対して、「絶対に死ぬな」と言い、赤松隊長から貰った「乾麺麭」をやり、自らの財布もあげている。「きょうだい」の話は、『沖縄県史第10巻』(乙9)にも記載されている話である。証言も具体的であり、《赤松命令説》の虚構を強く裏付けるものである。 (4) 『沖縄戦ショーダウン』(1~13)【平成8年6月】(甲B44) 「知念朝睦さんに電話すると、『赤松さんは自決命令を出していない。私は副官として隊長の側にいて、隊長をよく知っている。尊敬している。嘘の報道をしている新聞や書物は読む気もしない。赤松さんが気の毒だ』という。これは全てを白紙に戻して調査せねばならない、と決意した。」(甲B44・3・6段目) (5) 小括 赤松大尉の元副官知念朝睦は、本件において最重要証人の一人である。 知念は、『沖縄県史第10巻』(乙9)に収録された自身の証言を正しいものとして、それを更に具体的に証言している。《赤松命令説》、『鉄の暴風』の虚構性はより明白となっている。 7 金城重明 当時16歳。兄は阿波連の区長もしていた「金城重英」である。「金城武徳」と同級生である。「山城盛時」、「金城重英」と共に、「集団自決」を体験している。本件訴訟に出頭した証人である。(Ⅴ) (1) 『生き残った沖縄県民100人の証言』【昭和46年11月発行】(甲B21) 「渡嘉敷島でのいわゆる集団自決について、直接の指揮系統は未だ明確ではなく、赤松大尉は直接には命令を下さなかったという説もあり、したがって、その点は、いまは別個にして、当時の記憶をたどってみたい。米軍が慶良間列島に上陸したのが二十年三月二十六日、翌二十七日に、私たちは阿波連の部落から渡嘉敷へ移動した。そのときはすでに、私たちは軍と行動をともにするという意識が徹底されていて、みな玉砕の覚悟をもっていた。防衛隊から配られた手榴弾を手にして、ひたすら日本軍の命令を待っていた。だいぶんたって、軍からやっと自決命令が下った。ところが、最後まで戦う覚悟のはずの日本軍の陣地からは一発の応射もない。米軍の攻撃は、しだいに私たちに迫ってくる。すでに意を決していた私たちは、手榴弾のセンを抜き爆死を試みた。だが、前日からの雨で湿気を受けていたせいか、ほとんどがじゅうぶん発火せず、手榴弾の犠牲者はほとんどなかったといってよいくらいだ。後から考えれば、この手榴弾の不発のために悲劇はいっそうつのった。こんどは身内同志の殺し合いが始まったのである。私は米軍の爆風に冒され、意識がもうろうとしていたが、明らかに死を実感したことだけは確かである。やがて意識がはっきりしてくると、私の眼前で阿波連の区長が木を一本折って妻や子供をなぐり殺している場面が眼に映ってくるではないか。そのときの驚きようは、とてもことばにならない。その情景を見ていたまわりの人たちも以心伝心で、つぎつぎと家族同志、木やカマを使って殺し合い、自らの頸部をカミソリで切り、あるいはクワで親しい者の頭をたたき割る・・・。 私も、兄といっしょになって夢中で母と妹もなぐり殺した。半ば放心状態だった。島民が肉親までも殺し、また自らも命を絶たなければならなかった理由は3つあると思う。(1)米軍に捕まると惨殺される。(2)皇民として捕虜になることは恥辱である。(3)天皇陛下のために死ぬ、ということであった。」 ※ 「直接の指揮系統は未だ明確ではなく、赤松大尉は直接には命令を下さなかったという説もあり、したがって、その点は、いまは別個にして、当時の記憶をたどってみたい。」として、結論を留保した記載をしている。《赤松命令》を直接経験していないことを意味する。《赤松命令説》とは異なる3つの理由を挙げている(前記(1)(2)(3))。 (2) 『ある神話の背景』(甲B18) 曽野綾子は、金城重明の証言については「正確を期すために」、同人の手記をそのまま掲載している。 「三月二十八日、自決場へ集結せしめられてから、死の命令が出るまでの数時間は極めて長く重苦しく感ぜられた。」(甲B18p154) 「いよいよ自決命令が出たので、配られた数少ない手榴弾で、身内の者同士が一かたまりになって自決を始めた」(甲B18p155) 「しかしデモーニッシュな死への至上命令が遂に内面を支配した。怪獣によって魔力が充電される様に、死ななければならないと言う意識がいよいよ支配的になって行く。十六歳と言う年齢の少年の敏感さと純粋さが、異常な方向へ向けられてしまったのである。」(甲B18p156) 「しかし渡嘉敷島での最後の生き残りであると信じた私共は、敵の惨殺に会う時がいよいよ決定的に刻一刻と迫ってくるのを重く感じた。それはまさに末期的死の意識なのである。この様な状況で生き延びることはなお恐ろしい絶望でしかなかった。残された道は死のみである事を、以前よりもひしひしと直感した。この様に集団自決が終りに近づくに連れて、死の集団の強い連帯を覚えた。すべてが一つの死の家族集団と化したのである。肉親を越えたより大きな死の家族集団が、渡嘉敷の集団自決場で、瞬間的に形成された。 この死の連帯感が、私をして他人の死を早める働きへと動かしめた重大な要因だったのだ。」(甲B18p161) 「生きることより恐ろしい状態が来た時には死を願う。私たちの場合は異常の状況ですから、生きることが、生き残ることが恐かった。」(甲B18p161) ※ 《赤松命令》は出て来ない。むしろ、「死の連帯感」を重大な要因としている。 (3) 『「集団自決」を心に刻んで』【1995年6月第1刷・1999年9月第3刷発行】(甲B42) 著者の金城重明は、何百人という集団自決が起こった原因として、 「『皇軍』との"共生共死"の思想こそが、非戦闘員を死に追い込んだ最大の要因だったのです。」(甲B42p50) としており、集団自決の最大の要因を、『共生共死』の思想に求め、赤松隊長の命令とはしていない。 自決の経緯についても記載されているが、次のとおり、金城自身は、自決命令を目撃(直接体験)しておらず、「軍の命令」については、「議論がある」としている。金城重明には《赤松命令説》を語る上での証人適格はないのである。 「三月二八日の朝を迎えました。どんより曇った空が、当日の暗い、悲惨な出来事を予告しているかのようでした。村長の指揮のもと、住民は一か所に終結しました。重大な出来事、すなわち、死が待っているであろう、ということは、だれにも明瞭に予感されていました。」 「私どもは、刻々と迫りくる命令を待ちました。軍から命令が出たらしいとの情報が伝えられました(この事実関係については議論がある)。また、すでに米軍は三百メートル近くまで迫っている、との知らせもあったようです。」(甲B42p52)。 ※ 当時の自決に至る金城重明の心理状態も記載されている。この心理状態の記述からは、集団自決の発生が赤松隊長の命令により強いられたものという事実はうかがえない。 「決して、われ先に死に赴く男性は、一人もおりませんでした。愛する者を放置しておくということは、彼らを、最も恐れていた『鬼畜米英』の手に委ねて惨殺させることを意味したからです。『集団自決』が進行するにつれ、『生き残る』ことへの恐怖心と焦燥感のボルテージが、極度に高まってくるのを強烈に感じました。『生き残ったらどうしよう』と"共死"の定めから取り残されることへの恐怖は頂点に達しました。私どもは死の虜になってしまっていたのです。当時の『教育』の凄まじさに身震いがします。」(甲B42p55)。「もし、軍隊や住民側から"自分たちはまだ生きているぞ"との情報を伝達してくれる者が一人でもいたら、『集団自決』は中途で断念されたに違いありません。しかし、あのような状況では、それを期待する方が無理だ、との反論が返ってくるだろうと思います。」(甲B42p56) 「また、同じ慶良間の阿嘉島の『集団自決』(三月二六日)の誤報が、渡嘉敷の悲劇の遠因になったことも否定できません」(甲B42p57) (4) 証人調書 金城重明の証人調書において、自己の体験しない事実・評価は、何ら証言としての価値がない。価値があるのは、それがどんなに悲劇的であろうとも、公的に語った「集団自決の実像」である。 (5) 小括 金城重明の証言で明らかになったことで重要なことは、大きく分けて二つである。一つは、金城重明は、《赤松命令説》を語る証人としての適格性がないこと、もう一つは、被告らが《赤松命令説》をすり替えて主張する《3月20日手榴弾交付説》において手榴弾を受け取るべきはずの人物が誰も手榴弾を受け取っていないことを新たに証言したことである。すなわち、《赤松命令説》、《3月20日手榴弾交付説》は何ら根拠がない虚構であることが明らかとなったのである。 8 山城盛治 渡嘉敷出身、当時14歳。「集団自決」の事実を正直に証言したものである。山城は、「金城重明」、その兄「金城重英」と共に「集団自決」の体験者である。(Ⅴ) (1)『渡嘉敷村史 資料編』【昭和62年3月発行】(甲B39)p399~406 「翌日の朝九時頃、“集合”と号令がかかって、集まったところで、宮城遥拝をして、手榴弾がみんなに配られ、僕のところに渡されたのは、不発弾だったのか、あんまり押しつけたら、ネジがバカになって、信管がボロッと抜けて、でも火薬を食べたら死ぬんじゃないかと思って、家族の手に、少しずつあけて、なめて見たが、死なないものだから、それで男の人のいるところでは、もう、これじゃだめだから、自分の家族は、自分で始末しよう、といった。 女世帯のところは、もう慌てて、頼むから、あなたの家族を殺したら、次は、私たちを殺してくれ、と、いって、あっちでも、こっちでも殺し合っているのを見ましたよ。 僕らは、叔父がいないものだから、親戚のおじーに頼んであったらしい。でも、おじーは、山の中を逃げまわるうちに、頭がちょっとおかしくなっていた。 そうこうしているうちに、米軍からも弾がボンボン射ちこまれてね。 私は一四歳だったけど、村の青年たちが、死ぬ前に、アメリカーを一人でも殺してから死のう、斬り込みに行こうと話し合ってね。 行く前に、心残りがないようにと、刃物、ほとんどが日本軍のゴボウ剣ですが、どこから持って来たかわからないですがね。 それで(ゴボウ剣で)子どもは、背中から刺し殺し、子どもは、肉がうすいもので、むこうがわまで突きとおるのです。 そして、女の人はですね、上半身裸にして、左のオッパイをこう(手つきを真似る)自分であげさせて、刺したのです。 私は、年が若いし、青年たちに比べて力もないから、女の人を後ろから支える役でしたよ。 私たちは三人一組でね、一人は今、大学の先生をしています、もう一人は、区長、字の世話係りですよ。 年よりはですね、首に縄を巻いて、木に吊すのです。動かなくなったら、降ろして、こう並べるのです」 (2) 小括 上記「大学の先生」とは「金城重明」、「区長」とは金城重明の実兄「金城重英」のことである。「集団自決」は多様な態様を含むものであるが、《赤松命令説》は、この多様な態様を全て説明できるものではない。このことからも《赤松命令説》の虚構性は明らかである。 9 小嶺園枝 渡嘉敷出身。当時30歳である。当時4人の子供の母親である。「集団自決」の体験者である。(Ⅳ) (1) 『渡嘉敷村史 資料編』【昭和62年3月発行】(甲B39)p372~381 「本部のそばの川なんか、水が溢れて、赤土がドドーッと流れて、そこを渡って、今、玉砕場といわれているところに行った。 私たちは死ぬつもりはないから、最後の最後まで立っていたけど、他の人たちは、心中して、家族みんな死ぬのもいるし、傷負って生きている人もいるし、むごいものでした。 うちは、子ども四人に夫婦の六人家族、一番上の兄夫婦は子どもがなくて、また、姉が南洋から子ども三人つれて引き揚げて帰っていたから、これだけ一か所にまとまって座っていたら、義兄が、防衛隊だったけど、隊長の目をぬすんで手榴弾を二個持ってきた。」(甲B39p374) 「始まったのは、日がくれる前ですよ、スバヒラ(周り)で手榴弾をボンボンする人、太刀(銃剣)やヤマナジ(ナタ)で家族殺すのもいるし、負傷した人たちは、アビャーアビャーして、“タシキティキリー、クルチキリー”(助けてくれー、殺してくれー)するものだから、ウワラヌフルモーから本部の兵隊に追っ払われて、今の第二玉砕場に兵隊に連れて行かれたのですよ。 その前だったかね、村長の米田さんが、本部から機関銃かりて生き残った人たちをやろうとして兵隊にとめられたのは、親も子も血ダラダラして、本部に行ったら、隊長にはおこられるし、もう一人の兵隊は、剣ふりまわして、怖くなってカーシーガーラに逃げていく人もいるし」(甲B39p375) (2) 小括 4人の子供を持つ母親の体験証言である。《赤松命令説》を何ら語っていない。自決後、「隊長にはおこられる」という証言をしている。「義兄が、防衛隊だったけど、隊長の目をぬすんで手榴弾を二個持ってきた。」(甲B39p374)として、防衛隊が手榴弾を赤松隊長の目をぬすんで入手していたことを明らかにする。《手榴弾交付=「命令」説》の根拠は、武器は厳重に管理されている筈であるから赤松隊長が同意を与えたに違いないとするものであるが、防衛隊の持ち出しが可能な戦況であったのであり、前提が破綻している。 10 小嶺幸信 渡嘉敷出身、当時14歳である。(Ⅴ) (1) 『渡嘉敷村史 資料編』【昭和62年3月発行】(甲B39)p385~389 「玉砕場」に行った経緯が証言されている。 「アメリカーが上陸するまでは、西側(部落の)壕にいたが、その夜(二六日)防衛隊が『敵が上陸して危険だから移動しろ』と、いう事で、一応南側の山に避難した。 シジミチ山で一晩過ごしました。そこから見える慶良間海峡には、軍艦がいっぱい並んでいるのが見えて、もうそこら辺りにも(敵は)入り込んでいると思って、また、部落に降りて北山に行った。 その日は、だいぶ雨が降って、母の両親は、もう年で山道は歩くこともできない状態で、じいさんばあさんに『あんたたちは、若いから、出来るだけ命を永らえるようにしなさいよ』と、いわれ、別れました。 その夜、北山の、今、玉砕場と呼ばれるている処についた。 僕らは、夜明前に着いたが、夜が明けてから村の人たちが、どんどん避難してきた。どこから命令があったか知らないけど、みんな集まって来るから、僕は、そこが安全な避難場所だとばかり思っていた。誰が音頭をとったか知らないが、"天皇陛下バンザイ"と三唱やった事を覚えている」(甲B39p386) (2) 冊子『わたしたちの渡嘉敷島《六年生の社会科郷土資料》』(渡嘉敷村教育委員会編)【1989年3月31日初版・2004年3月31日改訂版発行】(甲B48) p39に上記(1)と同様の記載がある。 (3) 小括 「僕は、そこが安全な避難場所だとばかり思っていた」と証言している。《集合「命令」説》の破綻が判る証言である。 11 連下政市 赤松大尉の元部下である。当時第二中隊の第二戦闘群の郡長、少尉。《赤松命令説》を否定する証言である。(Ⅰ) (1) 『週刊朝日「集団自決の島-沖縄・慶良間」』【1970(昭和45)年8月発行】(甲B20) 「真っ暗な夜、10時過ぎにもなっていたでしょうかぁ。3、40人もの住民がワンワン泣きながらやってきた。『もうカネもいらない。殺してくれ。兵隊さんと一緒に死にたい』と叫びながら、手にもった貯金通帳や国債やかつおぶしを投げつけるのです。その泣声を耳にして、米軍陣地から機関銃を撃ちこまれ、一人の兵士が戦死した。『あんた方がきては撃たれるし部隊も迷惑するから動いてくれ』といっても泣くばかりで、説得するのに2、30分もかかったのを覚えている。その時点では自決のことは知りませんでした」(甲B20p21) 連下元小隊長に宛てられた島民の手紙 「(集団自決後、敵の機銃陣地に切り込みにいく途中)、連下少尉殿、あなたの刀を貸してくれませんか・・・、子供等を処分整理してこないとうしろがみが引かれて、どうしても貴殿方と一緒に行動することは出来ません、といったら貴殿がおこられてバカをいうもんじゃない、人間はどんな目に逢おうと、或いはちりぢりばらばらに別れても生きるものは生かすことだ、人間は死ぬことはやすいが、死んでからは生かされるものではない、例え戦争といえどもそんなバカな考えをもってはいけないよとさとされたのでほんとに思いとどまったのでした」 この手紙を基に、中西記者は「必ずしも赤松隊と島の人々とが真向から対立していたとはいえないようだ。」とコメントしている(甲B20p21)。 (2) 『ある神話の背景』(甲B18) 連下少尉は、住民が陣地内になだれ込んだ時点の事実を目撃している。 「二十七日の夜、雨の中で(ということは闇夜であった)村の人たちが、興奮してやって来て、彼の目の前で貯金通帳やかつおぶしを『ほかして』ここへおいてくれ、とわめいていたのを目撃していた。 しかし、そこはまだ、穴一つ満足にない陣地であった。いや、陣地の予定地だったという方が正しい。いくら予定地であろうと、軍陣地内に民間人を入れるということはできない。 連下少尉は、当然これを断った。」(甲B18p127,128)。 連下少尉は、「集団自決」の「場所」についても証言している。赤松隊長の「ほんの数人」、『鉄の暴風』に書かれる「329人もの屍がるいるい」という状況を見たことがないというのを受けての証言である。 「私は一人見ました。一週間後に谷川の傍にいたんです。死体かと思ったら、生きていました。『兵隊さん』って、声をかけられました。こめかみのところに血痕が附着していましたが、一人でした。」(甲B18p131)、 「あちこちで自決されたのと違いますか」 という連下少尉の発言を受けて、赤松大尉は、「三百人以上もの方が固まって亡くなった光景というのが、どうしても実感としてわかない」と答えている(甲B18p132)。 (3) 小括 住民の手紙の文面から、集団自決後に、連下は、子供達を殺すと言っている住民に対し「バカなこというな」と言って止めている。「自決命令」が出ていたのであれば考えられない行動である。 12 富野稔 当時20歳、赤松隊長の部下、当時第二中隊長。元少尉。(Ⅰ) (1) 『ある神話の背景』(甲B18) 富野少尉は、自決の場所、自決当時の陣地になだれこんで来た住民を目撃している。 「(自決した方をみたか)滝壺の傍でなら、二十名ばかり見ました。」 「(非戦闘員の村民がいる場所として適当か)上陸地点は、大体、敵の上陸でき得るところが決まっています。つまり南の方から上って来る可能性がこの場合、強い。その場合、軍が南向きに布陣したら、その後北側に、住民を置くのは一応常道だと思います。」(甲B18p134) 「(自決の前夜、豪雨のときしていたこと)穴掘りです。道具がないから、ゴボウ剣で掘っていました。前にも申しました通り二中隊の連れていた兵は約六十名で軽機関銃一丁だけですが、これではそう長い間、保たないな、と思っていました。」(甲B18p134,135) 「住民の方が流れ込んできたのは(28日の)14時頃です。二中隊正面に、泣き叫びながら押し寄せました。アビ叫喚というのでしょうか。確実に弾着を連れながら、近寄って来ました。つまり、敵の弾を引きつれるようにして来たんです。《兵隊さん、殺して下さい》口々に言いながら陣地へ入って来るので、どうしようもありませんでした。まさに生き地獄でした」(甲B18p135) 富野元少尉は、「当時の風潮」についても証言している。 「私は防衛召集兵の人たちが、軍人として戦いの場にいながら、すぐ近くに家族をかかえていたのは大変だったと思います。今の考えの風潮にはないかもしれませんが、あの当時、日本人なら誰でも、心残りの原因になりそうな、或いは自分の足手まといになりそうな家族を排除して軍人として心おきなく雄々しく闘いたいという気持はあったでしょうし、家族の側にも、そういう気分があったと思うんです。つまり、あの当時としてはきわめて自然だった愛国心のために、自らの命を絶った、という面もあると思います。死ぬのが恐いから死んだということがあるでしょうか。 むしろ、私が不思議に思うのは、そうして国に殉じるという美しい心で死んだ人たちのことを、何故、戦後になって、あれは命令で強制されたものだ、というような言い方をして、その死の清らかさを自らおとしめてしまうのか。私にはそのことが理解できません。」(甲B18p167) (2) 小括 部隊の当日の状況を証言している。当時、《赤松命令説》が出せる戦況にないことが判る。「心残りの原因になりそうな、或いは自分の足手まといになりそうな家族を排除して軍人として心おきなく雄々しく闘いたいという気持」は、先述の連下少尉に宛てられた住民からの手紙にも、同様のことが記載されている。 13 太田正一 元赤松隊候補生。《赤松命令説》を否定する。(Ⅰ) (1) 『ある神話の背景』(甲B18) 「もし、本当に玉砕命令を出していたのなら、生き残って再び集った人をそのまま見逃しはしないでしょうね。命令は命令ですから、いったん出した命令は遂行しなければならないし、また、そうできる状態にあったと思うんです。」(甲B18p141,142) (2) 小括 「軍隊の命令」の性質について語っている。《赤松命令説》に従って命令が遂行された事実は見当たらない。むしろ、陣地内になだれこんだ住民を追い返したり、衛生兵を派遣して治療にあたらせる等《赤松命令説》と相反する事実が認められる。 14 若山正三 赤松隊長の元部下、軍曹。衛生兵として「集団自決」後の住民の治療にあたっている。(Ⅰ) (1) 『ある神話の背景』(甲B18) 赤松隊長の意向で村民の治療をしたことを語っている。これも《赤松命令説》が虚構であることを示す重要な事実である。 「村民の治療をなさったのは、若山さんのご一存ですか?」 「いや、軍医や隊長の意向でもありましたんでね。」 「若山さんが、こっそり行っておあげになったんじゃありませんか?」 「いやそんなことはないです。明らかに隊長と軍医に言われたからです」 「それを証言なさいますか?」 「それはまちがいないことです」(甲B18p121,122) (2) 小括 太田元候補生が言うように、もし《赤松命令説》が事実であるなら、村民の治療をするわけがない。この証言も《赤松命令説》が虚構であることを示す事実である。 15 皆本義博 元赤松隊、赤松隊長の部下である。原告側の証人となった。(Ⅰ) 法廷で、当時の戦況、赤松隊長とのやり取りを具体的に証言し、《赤松命令説》を完全に否定した。 16 照屋昇雄 戦後の琉球政府で軍人・軍属や遺族の援護業務に携わる。《赤松命令説》を完全否定する証言をしている。 (1)『産経新聞記事』(豊吉広英)【平成18年8月27日朝刊】(甲B35) 琉球政府関係者や渡嘉敷村村長、日本政府南方連絡事務所の担当者らと集団自決の犠牲者らに援護法を適用する方法を検討し、その方法として「軍による命令」という便法を案出し、玉井喜八村長が赤松元隊長に告げたところ、「隊長命令とする命令書を作ってくれ。そしたら判を押してサインする」と言って赤松元隊長が重い十字架を背負ったことを証言した(甲B35・1枚目、3枚目)。 「平成5年、渡嘉敷島北部の集団自決跡地に建てられた碑には、『軍命令』とは一切刻まれていない。渡嘉敷村の関係者が議論を重ねた末の文章だという。村歴史民俗資料館には、赤松元大尉が陸軍士官学校卒業時に受け取った恩賜の銀時計も飾られている。同村の担当者は、『命令』があったかどうかは、い・/div 原告最終準備書面・目次
https://w.atwiki.jp/eriponmagi/pages/161.html
▼ 空が白んできた。 もう日の出までも遠くは無く、月は姿を潜め雲の稜線が濃くなっている。 それが眼下にあるという異様な光景。 だけどそれ以上の異様な光景が、亜佑美の頭上には広がっていた。 ずっと首を真上に向け、見守ることしか出来なかった地上の様子。 聖がつんくの魔法の射線に入った時は息が止まるかと思った。 聖が助かり、さゆみと合流した。 その次の瞬間地上から爆発的に伸び上がった植物達は、瞬く間に城の残骸を飲み込み 島を覆って大森林を作りあげた。 あまりにも巨大なその樹々の梢は、遥か天にいるはずだった亜佑美たちのすぐ側まで伸び上がり 青白い空の光を微かに受けて柔らかい緑を投げかけて来る。 つんくがそうであるように、さゆみもまた途轍もない魔道士なのだと ただそう思うことしか出来なかった。 こんな二人の戦いの場所に来て、自分は一体何をするつもりだったのか。 「亜佑美ちゃん、立てる?」 恐怖にへたりこんだままだった亜佑美に里保が声を掛けた。 言われて、亜佑美は自分が幾分落ち着いていることに気付き、一つ肯く。 その時見返した里保の表情が亜佑美を驚かせた。 決然とした、戦士然とした顔をしている。 大魔道士の魔法によって戦いのステージから強制的に退場させられた。 里保も亜佑美も、その立場は全く同じはずなのに。 亜佑美は立ち上がり、少し首を回した。 ずっと真上を見ていたから首が痛い。 だけど上を見ていないと、それはそれで目が回るような気がした。 亜佑美が立ち上がったのを確認して里保が小さく笑う。 それから衣梨奈に声を掛けた。 「えりぽん、飛べる?」 里保は先程も似たような質問をしていた。 上下が逆さまになったことで、感覚が滅茶苦茶に狂ってしまっている。 魔法なんか、使えるはずが無い。 だけど、衣梨奈の返答は亜佑美が予想していた物とは違っていた。 「うん、たぶん」 その言葉に驚いたのは亜佑美だけでは無かった。 遥も春菜も、驚き衣梨奈に視線を寄せる。 衣梨奈は小さく笑った。 「だいぶ慣れて来たけん」 呆気にとられる亜佑美の側で、里保が肯いた。 「うちも、慣れて来た。多分飛べる」 わけが分からなかった。 仮にこの状況に慣れて、飛べるとして、だから何だと言うのか。 成す術も無く『逆さま』にされて空に落された。 そんな相手に、『逆さま』のままもう一度立ち向かおうとでも言うのか。 「ウチ勘違いしてたみたい。道重さんはこれを狙ってたんだね」 里保はそう言ってみんなに示すようにもう一度地上を見上げた。 島を覆い尽くした大森林。 そこにはもはや欠片もつんくの魔力は残っていない。 島の全てが”大魔女”道重さゆみの領域になった。 これまでの圧倒的に不利な環境が、一気に逆転している。 「これを準備するために道重さんは時間を使った。 つまり道重さんはさっきの数分、回復はしてない」 「やね。いくら地の利が出来ても道重さんがへろへろなんは変わらん。助けんと」 里保と衣梨奈の中では既に了解が出来ているらしかった。 確かにこの状況を作り上げる為に魔力を使い、その為に時間稼ぎをさせたのだとすれば さゆみはまだ深いダメージを負っていることに変わりはない。 つんくの方は地の利を奪われたとはいってもまだ、余力があるだろう。 亜佑美は今一度、地上を見上げた。 もう森に隠されて、さゆみもつんくも、聖も香音もさくらもどこにいるのか分からない。 「でも、こんな状況で…」 亜佑美は思わず衣梨奈と里保の会話に割り込んだ。 さゆみがまだ危険なのは分かる。聖も香音も。 だけど、無茶としか思えなかった。 「うちらに出来ることなんかあるんですか…」 文字通り、二人の大魔道士は自分たちとは次元が違う。 言ってしまってから、亜佑美は情けなさに俯いた。 大魔道士に怖気づくのは今日何度目か。だけど気の持ちようだけでは埋められない差が そこには確かにあるのだ。 「あるよ」 里保の声にパッと顔を上げる。 その声は穏やかで、強がりにも聞こえない。 どうして、里保と自分がこんなにも違うのだろう。 「はっきり言って、うちにはそれが何なのか全然分かんないけどね」 里保はそう付け足して少し照れたように笑った。 「来るときさ、うち亜佑美ちゃんに偉そうなこと言ったよね」 「いえ…」 「うちも結局西の大魔道士には手も足も出なかった。 もう死ぬんだって何度も思った。思ったんだけど生きてた。道重さんがいたから」 衣梨奈が嬉しそうに笑う。 遥も春菜も優樹も、里保の言葉にじっと耳を傾けていた。 「道重さんに言われた。『一緒に戦って欲しい』って。 ふふ、それでね、なんかそれだけで、もうダメだって思ってたのなんて全部吹っ飛んじゃった。 道重さんが言うんだから、ウチにも出来ることがあるんだって、戦えるんだって思った。 我ながら単純だなって思うけどさ」 そこで初めて、亜佑美は里保が自分とまるで違う精神状態にいる理由を知った。 さゆみに頼られた。 大好きな人、絶対的な人からのたったの一言が、里保を変えたのだ。 「そんなん初めてのことやけんね。 えり達にも、ほら」 衣梨奈が嬉しそうに付け足し、指さす。 そこには遥か地上から伸び上がってきた大樹の枝。 亜佑美たちの固まっている岩のすぐ側まで来て、まるでステージに上る階段のように 逆さ向きの枝を順に張り出していた。 一度ステージから退場させられた子供たちを、再び舞台の上にエスコートするように。 「行かなきゃ。道重さんを助けなきゃ」 里保の呟きに衣梨奈が肯く。 それから里保は亜佑美に向け、柔らかい笑みを浮かべた。 「亜佑美ちゃん、一緒に戦ってくれる?」 亜佑美は、里保の言葉に、カッと身体が熱くなるのを感じた。 思えば道重邸を出るとき、里保は亜佑美を置いていこうとした。 自分が激昂してしまったのは どこかで里保との差を痛感していたからだ。 もちろん経験値の差は大きい。 だけど、隣に並ぶ資格も無いと烙印を押された気がして、堪らなく嫌だった。 今里保がかけた言葉は、魔法のようにそんな亜佑美のモヤモヤを吹き飛ばした。 里保が単純だというのなら、亜佑美だってかなり単純だ。 さっきまであれだけ怖気づいていたのに、たった一言で 戦える気がしてきているんだから。 「ずるいですよ。鞘師さん」 「え?」 里保が戸惑いの声をあげる。 だけど次の亜佑美の言葉に、里保は満面の笑みになった。 「上司なんだから、命令してください」 「わかった。亜佑美ちゃん、一緒に戦おう!」 「はい!」 春菜と遥は、それも命令じゃないと思ったけれどそっと心に仕舞っておいた。 「優樹ちゃんとどぅーとはるなんも、一緒に戦ってくれる?」 「もちろんです」 6人は意思を確かめ合い、再び森を見上げた。 「よし、行こうか」 衣梨奈が告げて、木に飛び移ろうとした時、慌てて春菜が声を出した。 「待ってください!」 視線が春菜に集まる。 まさかここに来て引き止めるつもりでも無いだろうに、一体なんだろうと。 「折角道重さんが、『私たちに有利な環境』を作ったくれましたが 一つ失われたものがあると思いませんか?」 久々に喋った春菜は少し緊張しているようにみえ 亜佑美にはそれが何だか可笑しかった。 「というと?」 「視界です。さっき鞘師さんが言ってたように、近づくのが危険ならば 基本的には離れて戦う戦法になりますよね?」 「うん」 「だけど相手の姿も、道重さんや譜久村さんたちの姿も見えない状況では 上手く狙えなかったり、誤爆の恐れも出てきてある意味戦いにくいと思うんです」 「確かに。それではるなんはどうするのがいいと?」 衣梨奈の問いに、黒猫は小さな胸を張った。 「私の魔法を、みんなに分けます。 少しじっとしてて下さい」 春菜が魔力を込め、里保と衣梨奈と優樹と遥、そして亜佑美の身体が淡い光に包まれる。 その光は5人の目に集まり、消えた。 「どうですか?」 何がどうなのか分からなかった亜佑美は、里保や衣梨奈達にならって森を見上げた。 すると、深い森の奥に、確かに見えている。 大魔道士つんくの姿、そしてさゆみ、聖、香音、さくらの姿が。 「凄い…」 「これで相手がどこにいても問題ありません。 道重さんの『森』とあわせて、かなりの好条件で戦えるはずです」 なるほど。春菜の魔法については亜佑美も、里保たちさえよくは知らなかった。 だけどこれほど有用な補助魔法を、一度に5人に分け与えることが出来る魔道士。 心強いことこの上ない。 「なるほど、はるなんはいつもこれで覗きしとったっちゃね」 衣梨奈の言葉に、笑いが起こる。 「そ、その話は今はとりあえず置いておきましょう。さ、行きますよ!」 春菜の言葉に、みな今一度気を引きしめなおし 『逆さま』のまま、さゆみの伸ばしてくれた階段を駆けあがった。 ▲ ▼ さくらは自分でも驚くくらい冷静に、じっと戦況を見守っていた。 聖や香音とは何かしら話したいこともある。 だけど戦いの最中、世間話をしているわけにもいかないことはお互いに感じていたのだろう。 チラチラと視線を送り合うにとどまっていた。 衣梨奈達とも、聖と香音ともキチンと話をするのは、勝負の決着がつくまでお預け。 さくらは一瞬にして生み出された大森林を一度見回し それから視線をさゆみに向けた。 相変わらず立ち上がることもままならず蹲っている。 回復するどころか、これだけの魔力を放出したのだから当然。 だがさゆみの表情には、どこか余裕さえ感じさせる笑みが戻っていた。 あまりにも途轍もない魔法で、一瞬思考が停止したのは事実だが 師と大魔女の戦いということに目を向け直した時、この森を生み出した意味がよくわからない。 確かに師の魔力が城の残骸に残っている状況では それを利用した伏兵に常に備えている必要があった。 その可能性を消したことは大きいだろう。 だけどこんな、島中を覆う森を生み出してしまう必要が本当にあったのだろうか。 多分この森には、師に直接攻撃を加えるだけの力が無い。 多少の足止め、それに目眩まし。 長い年月をかけて作ったものならばともかく、この森は大魔女の魔力と血だけを吸って一瞬で生み出されたものなのだ。 おそらく大魔女にとって感覚器官としての役割も持っているだろうから 師の動き、攻撃には今まで以上に対応もしやすいだろう。 しかし、それに構わず師が再び「黒い蛇の魔法」を放ったらどうするのだろう。 さくらは何となく、師が再びあの魔法を使うことは無いと考えていた。 聖から射線を逸らせた。きっと聖たちを巻き込んでまで勝ちにいくことはしないつもりなのだと。 どうして師がそんなルールを設けたのかは分からないけれど、気まぐれな師でも いちどそう決めたことを戦いの中で覆すことはないと思える。 でも道重さゆみも同じ認識をしているはずはない。 そんな楽観的な思考では到底師に勝つことは不可能だ。 さっき魔法を逸らしたのは、圧倒的有利な状況でわざわざ目的である被験体を失うこともない、 そういう判断だと考えて、再び撃たれることに対して何らかの対策を用意している。そのはずだ。 さゆみの目的が二人を取り返すことである以上、どうしたって師とさゆみでは聖と香音の存在の重さは違う。 何の備えもせず、再び「黒い蛇」を放たれ、身を挺して二人を庇うことになれば もう師の勝ちは揺るがないし、二人を守り切れず失ったとしてもそれは師の「勝ち」を意味するだろう。 さくらはそこでふと考えた。 もし自分の予想に反して、師がその魔法を使ったら自分は死ぬ。 師は別に自分を巻き込むことには頓着しないだろうし、さゆみにも自分まで守る理由は無いから。 何故か笑いがこみ上げてきた。 今は魔力が無い。 二人の戦いになんらの手出しも出来ないただの傍観者。 だからこそ今さくらは自分が何者でもないと感じていた。 道の端に転がる石ころのようなもの。 そんな何の力も無い自分が、大魔道士の戦いを見て 自分ならどう戦うか、西の大魔道士の魔法にどう対処するか、大魔女の魔法をどう切り返すかを考えている。 それが凄く滑稽で、笑える。 師は今の自分にいったいどういう評価を下しているのだろう。 衣梨奈に負けたことはともかく、今この瞬間、先生では無く大魔女の側にいることを。 魔力が無くても師の為に出来ることがあるだろうか。その勝利の為に。 それを考えようともせず、傍観している自分はやはり落第なのだろうか。 さくらは何となく、自分が「考えようともしない」理由に気付いていた。 この戦いの決着が自分にとって何を意味するのか分からない。 何かを得るのか、何かを失うのか。 師が勝った場合。大魔女が勝った場合。 ただその時、「何者でもない自分」が「何者か」になるのだと思った。 その時に生まれる小田さくらを想像することはまだ上手く出来ない。 だけどもし、師が勝った場合、その時のさくらには許されないことがある。 聖と、香音と、そして衣梨奈や里保と改めて語り、気持ちを伝え合うこと。 ”大魔女”が敗れた後では、それは決して叶わない。 さくらは決して積極的にでは無いながら、心のどこかで大魔女の勝利を願っている自分に気付いていた。 それはもう、純然たる師への裏切りであると分かっていながら。 つんくに対して恩義も敬意も勿論ある。 だけど衣梨奈達ともう一度話したいというエゴの為だけに、自分の心は師を裏切っていたのだ。 きっとその心はたちどころに師にも読まれることだろう。 自分が「何者か」になった時、その時は師に見限られる時。そんな予感がしてならなかった。 「黒い蛇」の追撃は無い。 さくらの予想通りかどうかは分からないが、師はまだその魔法を選ばず 今の消耗しているさゆみと接近戦で決着をつける為に森を進んでいるらしかった。 さて、大魔女は一体どう戦うつもりなのだろうか。 その時ふと背後に気配を感じた。 驚いて振り返ると同時に、声が届く。 「さくら…?道重、さん… 一体どうなってるの、この森」 「りっちゃん…?」 そこには、魔法を返され石に閉じ込められていたりえの姿があった。 さゆみはその接近に気付かなかったのだろうか。 いや、そんなはずは無い。 この森はさゆみの感覚器官でもあるはずだから。 りえの声を聞いても、さゆみは振り返ることはしなかった。 りえはうずくまるさゆみの背中、そしてさくらと側にいる聖、香音に視線を彷徨わせ 硬い表情の中に戸惑いを隠しきれないでいる。 見ていたさくらでさえ、ついていくのがやっとという戦いだから無理もない。 「りっちゃん、もう抜けられたんだ。流石だね」 さゆみは振り返らず、僅かに笑みを浮かべて言い放った。 りえがまた表情を強張らせ、ちらりとさくらの方を見る。 「さくらも、負けたんですね」 「私じゃないけどね。 どうするりっちゃん?今の私ならりっちゃんでも頑張れば勝てるかもしれないよ。 君の先生も迫って来てるしね」 さくらから見ても、さゆみの不敵な笑みが空恐ろしかった。 さくらは戦えないとしても、師とりえの挟撃という状況でそれほど余裕を見せられるものだろうか。 りえと一度戦っているならば尚更、侮れない魔道士であることは知っているはず。 だけどりえは一度眉根を寄せ険しい顔を作った後 ふと力を抜いて首を振った。 「残念ですが、『自分の魔法』から抜け出すために殆どの魔力を使ってしまって もう一度あなたと戦うことは出来そうもありません」 「そう?」 そこでさくらは漸くさゆみがりえに対処しようとしない理由を悟った。 魔力を失って、どうやら自分は他の魔道士の魔力に対してもかなり鈍感になっているらしい。 りえがもう戦えるだけの魔力を残していないこと、それがさゆみには分かっていたのだ。 「全部終わってからにならなかったのは不幸中の幸いです。 私も、さくらと一緒に見守らせてもらいます。あなたと、先生の決着を」 「そっか。じゃありっちゃんも見てて。 君の先生と、私たちの決着を」 さゆみがそう告げた時、視界の先、折り重なる木々の枝の遥か向こうに つんくの姿が見えた。 黒い鎌で辺りの枝を薙ぎ払いながら一歩一歩近づいてくる姿はなるほど さくらをしても恐ろしい威圧感に満ちていた。 さあ、決着の時。 未だ立ち上がる気配が無いさゆみが、一体どう戦おうというのか。 さくらが一つ息を呑む。 ふいに、また予想だにしていなかったことが起こった。 つんくの頭上に、突如として現れた火球。 巨大な火球が師に降り注ぎ爆散したのだ。 微かな視界の中で、師が直撃を避け木の枝に飛び移った姿が見えた。 続いて降り注ぐ氷の刃。 つんくには届いていない。 だけど、さゆみに辿り着く前に別の相手に対処する必要に迫られていた。 「あんたも弟子を取ってる癖に、知らなかったの? 子供の適応力はいつも私たちオトナの想像を超えるのよ」 さゆみが呟く。 それがつんくの愚痴に対する返答だと、さくらには何となく分かった。 ▲ ▼ その森は、里保たちにとって間違いなく「戦いやすい場所」だった。 足場が欲しいと思えば枝が張り出し、死角が欲しいと思えば木の葉が覆う。 さゆみが、全ての木の幹と枝と葉を戦況に合わせて仔細にコントロールしてるのだと思えば その凄まじい魔力に呆れるばかりだが、今はそれが頼もしかった。 さゆみと一緒に戦っている。そう思えた。 だけど状況は楽観出来るものではない。 里保と亜佑美が遠隔からつんくへの攻撃を試みる。 それらの攻撃を、つんくはいとも容易く躱してみせた。 つんくは勿論里保たちが戦いの舞台に戻ったことを認識している。 だけどそのことに動揺する様子は微塵も無かった。 いくら戦いやすい場をさゆみが作ってくれたとしても、相手が遥か格上の魔道士であることに変わりはない。 「全然当たる気がしない…。なんなんですか、あの動き…」 木の枝の上を跳ねながら、亜佑美が里保に漏らす。 つんくはさゆみに一直線に向かうのを中断し、こちらに意識を向けている。 いつ攻撃が来るのか、油断ならない状況。 だけど亜佑美の身体は、さっきに比べれば随分と自由に動いた。 里保が隣に居て、さゆみが包んでくれる中でみんなと一緒に戦う。 その状況が亜佑美に持てる以上の力を齎しているとさえ感じていた。 「あれでも道重さんの攻撃受けて大分鈍ってるはずなんだけどね」 里保の返答に亜佑美が苦笑する。 「聞かなきゃよかったです…」 『鞘師さん、やっぱり闇雲に攻めて勝てる相手じゃなさそうです! 何か作戦は無いですか?あ、全員テレパシーの魔法も付けといたので、動きながらでも相談できます』 二人の頭に春菜の声が響く。 森の中、固まって動くのはまずいと散っていたから テレパシーは有難い。 里保は注意深くつんくの動きを見ながら、亜佑美と共に一旦距離をとった。 やはり近付くのは危ない。 近接戦闘を得意とする衣梨奈や優樹でも、流石につんくと直接やりあっては無事では済まないだろう。 だけど亜佑美と里保、二人がかりの波状攻撃も何の手応えも無いとなれば こちらの魔力が先に尽きるだけだ。 そしてもう一つ厄介なことがある。 こちらが逆さまであること。 つんくが地に足を着けているということは、里保たちからすれば天井にぶら下がっているのと同じ。 常に地面の位置を気にしなければならず、自分たちにとって上から攻めることが出来ない。 仮に衣梨奈達が直接殴りに行くとすれば、特に地面の近さは問題になる。 さらに、その魔法をつんくがいつでも解除出来る点。 突然「逆さま」が元に戻ったら、その瞬間は間違いなく感覚が混乱し身体の制動を失うことになる。 攻撃を受けて避けようとしている時に、同時に解除されでもしたら終りだ。 「やっぱり接近して戦うのはまずい。 なんとか動きを止められればいいけど…。 あと、何とか大魔道士の足を地面から離したい」 不意に里保の横を影が掠めた。 「うわっ!」 背後で亜佑美の声。 里保が肝を冷やし振り返ると、亜佑美が突然揺れた木の枝から盛大に滑っていた。 そして間一髪、さっきまで亜佑美が居た場所につんくの「影の魔法」が突き刺さる。 「あゆみちゃん!大丈夫!?」 追撃が来るのを感じて、里保が一気に飛び亜佑美の身体を救い上げる。 「び、びっくりした…。道重さんに助けられました…」 更に距離を取り、再び木の枝へ。 自分たちからつんくは見えている。だけど相手からは折り重なる木の枝で見えないはずなのに つんくは真っ直ぐこちらに身体を向け、不敵な笑みを浮かべていた。 『あいつの足を地面から浮かせる。 ハルがやりますよ』 「どぅー?」 『ハルにとっても、もっと戦いやすい場所にしてやる』 視線を向けると、森の向こうに遥の姿が見えた。 既に魔力を練り始めている。 つんくはそちらにはまだ向いていない。 「ちょっと、大丈夫?どぅー、道重さんたち巻き込まないでよ?」 亜佑美が里保から身体を離し、心配そうに声を出した。 『大丈夫だって、多分。 えっと、下に引っ張って、上に落す。下に引っ張って、上に落す。…よし』 不意に水柱が上がる。 島を取り囲む海から、幾筋もの水柱が高々と上がり、里保達の視界の遥か下で 巨大な水の塊が浮かび上がる。 つんくもそれに気付いたらしい。 その視線が里保達からそれ、更に遠くにいる遥に向かっている。 「亜佑美ちゃん!」 「はい!」 里保達から注意がそれたこの機を逃すわけにはいかない。 里保の火球。亜佑美の氷の刃。 森の木々の間を縫って広範に、逃げ場も無い程に放つ。 だけどつんくはいとも容易くそれらを避けてしまった。 『落とします!』 遥の声。 里保達はそれを合図に、さらにつんくから距離を取った。 つんくと、さゆみ達の位置にも気を付けながら。 眼下に浮かんでいた巨大な水の塊が、一気に森に降り注ぐ。 地面が一気に水で溢れ、その水はさゆみや聖たちの居る場所を避けて森に巨大な水溜りを作った。 つんくが降り注ぐ水を一つ一つ丁寧に避け、木の枝に飛び乗る。 『里保、亜佑美ちゃん、離れて!』 続く衣梨奈の声。 里保達がつんくと衣梨奈の直線上から身を躱すと 恐ろしい速度で弾丸のような球が森を突っ切った。 つんくのいた辺りで、轟音と水しぶきを上げる。 続いて二発、三発。 土煙と水しぶきが高く立ち込め、空に舞う。 その飛沫がキラキラと光り、そこで里保達はもうすぐにでも太陽が顔を出しそうな程、辺りが白んでいることに気付いた。 里保と亜佑美、それに遥と衣梨奈。 可能な限りの遠隔攻撃をたっぷりとお見舞いした。 少しはダメージを与えられているだろうか。 そんな期待は、水しぶきの晴れた向こうで薄っすらと笑っているつんくの顔に裏切られた。 . 「先生が苦戦してる…?」 りえがポツリと漏らす。 森の向こうで起こっていることを全て把握できているわけでは無かった。 魔力も殆ど残っていないから、正確に魔力の動きも補足出来ないでいる。 それでも明らかに、師では無い相手方の魔法が次々と降り注いでいる様子が分かった。 「そうなのかな?」 さくらがりえの言葉に聞き返す。 さくらの目には、まだ師にはいくらか余裕があるように見えた。 そもそも本当に追い込まれた師の姿なんて見たことが無いから、どうなるのか想像もつかないけれど。 さゆみは二人の方にちらりと視線を向け それからまた戦況を見つめた。 「膠着状態、か。ちょっとこっちが分が悪いかな」 さくらとりえ、それに聖と香音もさゆみの顔を見る。 さゆみの表情から笑みは無くなっていた。 子供たちを守らなければならない。 今のところ、森をコントロールする以外にさゆみに出来ることは無かった。 だからそれに集中している。 それでも、地力の差が出始めていると感じていた。 闇雲に突撃するよりは、慎重に戦う方がいい。 だから今の子供たちの戦法は間違っていないが、現状つんくに決定打を与える方法が無い。 長引けば長引くだけ不利になる。 つんくの魔力が先に尽きるなんて、期待するだけ無駄なのだ。 何とか動きを止めることが出来れば。 今のつんくになら、子供たちの全力を叩きこむことが出来れば勝機はある。 強がってはいるが、さゆみの攻撃は実際かなりのダメージをつんくに与えたはずなのだ。 「もうすぐ、夜が明けるね…」 香音がぽつりと呟いた。 決着が、もうすぐつく。 何となく、そこにいる5人全員がそう感じていた。 さゆみが、よろよろと立ち上がる。 慌てて聖と香音がその身体を支えると さゆみはニコリと笑って「ありがとう」と告げた。 . 里保達は、まだつんくの攻撃を受けたわけでも無いのに 追い込まれていると感じていた。 安全に距離をとっての遠隔攻撃は、もはや絶対に当てられない。 闇雲に撃ち続けても、どんどん魔力を消費していくだけ。 一か八か、賭けに出るしかない。 その想いは、テレパシーを通さずとも全員に伝播していた。 つんくとの距離をさっきよりもぐっと近づけている。 ずっと魔力を練っていた優樹が、もはや巨大な魔力の塊のようになってつんくの周囲を駆け回った。 立体的に枝から枝へと跳ねまわり、つんくを牽制する。 実際、木々の枝が密集したこの場所で最も自由自在に動けるのは優樹だった。 だけど、踏み込むことが出来ない。 近付いた分だけ、皆つんくの恐ろしい魔力と威圧を感じていた。 里保も既に片手には刀を握っていた。 隙あらば斬りかかる。 だけどその隙が見つからない。 フォーメーションを組んでつんくの周りを飛び回る。 体力も少しずつ消耗しているのが分かった。 つんくは決して慌てず、様子を見ながら時折子供たちに攻撃を仕掛ける。 何とか躱しつつも、その度に肝を冷やし神経をすり減らすことになった。 「うわっ!」 「生田さん!」 衣梨奈の声、続く亜佑美の声に里保も慌ててそちらに駆け寄った。 見れば衣梨奈の脇腹から血が滲んでいる。 「えりぽん!?」 「大丈夫…掠っただけやけん…」 その言葉通り、大きな怪我では無いことが見て取れて 里保は取り合えず安堵の息を漏らした。 だけど、小さな傷が命取りになる。 今は回復している余裕も無い。 「えりぽん、かなり辛いんじゃろ? 動きがおかしい…」 「それ言ったら里保もやん。 もしかして、あいつの攻撃先に食らったと?」 「一発だけだよ。えりぽんもしかして、小田ちゃんとの勝負のダメージ残ってるんじゃないの?」 「え、そうなんですか…?」 「それはそれ、やけん」 衣梨奈が気丈に笑う。 だけど、明らかにこちらの限界が先に来てしまうことを その引きつった笑顔が物語っていた。 まだ一度もつんくに攻撃を当てられていない。 さゆみしか、つんくにダメージを与えられていないのだ。 「勝負…そいや、えりさくらちゃんと勝負したっちゃんね」 里保は今更何を、と思ったけれど 確かにもうそんなことはずっと前のことのようにも思えていた。 ほんの数十分前のことなのに。 「鞘師さん!生田さん!来ます!」 亜佑美の言葉に、一気に3人が散開する。 その場所にあった木の枝を黒い鎌状の影が薙ぎ払い巨木が音を立てて上に崩れた。 つんくの姿が、もう目と鼻の先にある。 里保達からみれば、蝙蝠のように木の枝にぶら下がっている黒い男。 あちらから見れば、里保達がそうなのだろうが。 3人が顔を見合わせる。 再び距離を取るか、覚悟を決めて斬りこむか。 「流石に俺も疲れたわ。 追いかけっこは終わりにせえへんか?」 つんくがニヤリと笑う。 里保は、ゴクリと一つ唾を飲み込んだ。 退くか、進むか。 3人が同じ決断をしなければ、誰かがやられる可能性がある。 いや、活路を開くとするならば、それは自分でなければならない。 もし二人が退いたとしても、自分がつんくの隙を作ればいいのだ。 そう思って踏み込んだ里保の肩を、ぐっと衣梨奈が掴んだ。 「試させて」 振り返った里保が見た衣梨奈の顔には、不敵な笑みが浮かんでいた。 まるで、いつか見たさゆみのような笑みが。 衣梨奈が声を発した。 里保にはそれだけ、分かった。 声の魔法。見たことも無い魔法。 ただ何か恐ろしい魔力の塊を発したのだと分かった。 それが真っ直ぐつんくの方に、向かわなかった。 流石のつんくも咄嗟に危機を察知したのだろう、消えるように元いた場所から飛び移っていた。 だけど別の場所で、予想だにしない場所で爆発が起こった。 凄まじい爆発。 周囲にあった樹々を吹き飛ばし、すっぽりと丸い空間を生み出してしまう、それほどの爆発。 その中心に、つんくが居た。 誰も、つんくも、衣梨奈自身さえ命中するとは思っていなかった。 だけど間違いなく直撃。 もしつんくでなければ粉々になっていたであろうダメージを与えたという手応え。 撃った衣梨奈が一番驚いていた。 予想だにしない軌道を描いてそれは飛んで行ったから。 さくらが使った時には真っ直ぐに向かって来たはずの『歌声の魔法』が。 土煙の晴れた中にいたつんくの顔には、笑みと共に確かに苦悶が同居していた。 里保達にとって初めてみる表情。 「お前…なんやねんその音程…ヘロヘロやないか。 さすがに、それを『歌声の魔法』とは認められへんで」 つんくが心底呆れたというように吐き捨てる。 そしてすぐに異変に気付いたらしかった。 自身の手首、そして足に太く強く、蜘蛛の糸が絡みついていることに。 「やっと、捕まえた」 つんくが里保を見上げ苦笑する。 その顎を、汗が伝っているようにも見えた。 更に蜘蛛の糸を伝うように、水溜りから氷が伸び上がり、つんくの手足をガッチリと絡めとった。 氷がキラキラと光りを照り返す。 いつの間にか朝日が昇っていた。 里保達からすれば斜め下から差し込む世にも奇妙で美しい光。 つんくがグッと四肢に力を込める。 拘束はどうやら長くは続かない。 だけど、一瞬でも動きを止められた。 この瞬間、決められる。 里保は完璧なタイミングで矢のように飛んでくる優樹の魔力を感じ 一度距離を取った。 ずっとこの時の為に狙っていた優樹の身体は最早火の玉のような魔力の塊になっていた。 その凄まじい体当たりが、完璧につんくの胴体を捉え、めり込んだ。 拘束していた氷と糸を引き千切り、つんくの身体が一直線に吹き飛ばされ 太い木の幹に直撃する。 そこに、最大級の里保の火炎、亜佑美の氷の刃、遥の水の弾丸、衣梨奈の球。 持てる全魔力を注いだ怒涛の追撃が、確かな手応えを持って降り注ぐ。 普通の魔道士が相手ならば、明らかにやりすぎという程の。 だけど相手は三大魔道士。 決めきれただろうか。 里保達は一様に肩で息をし、一点を見つめている。 さっき衣梨奈が吹き飛ばした空間の向こうから さくら達も見ていた。 これが決着なのかどうか。 怒涛の攻撃に抉られた大木の幹。 そこにつんくの姿は、あった。 倒れてはいない。 まだ、立っていた。 ダメージは、間違いなくある。 無いはずが無かった。 それでもつんくは、尚不敵な笑みを浮かべて立っていた。 「これはちょっと、アレやな。 お見事、ちゅう感じや」 つんくのその言葉に、ぞっと背筋が凍る。 その時里保達の視界に別の影が映った。 一瞬。 一瞬にしてそこに現れたさゆみが振り下ろした剣は 息をする間も無く、つんくの首を胴体から切り離した。 「ひっ」 誰からともなく声が漏れる。 人が死ぬ瞬間を、人の首が飛ぶ瞬間を子供たちは初めて見た。 それは遠目で見ていた聖たちも同じだった。 そして初めて、今まで自分達の側にいたはずのさゆみの姿が無いことにも気付いた。 つんくの首がゴロゴロと木の枝を転がる。 そしてその胴体は、ゆっくりと落ち、森の底を埋めていた水の中に沈んだ。 さゆみは氷のように冷たい目で転がる首を見やり、 追い打ちをかけるように剣を首目掛けて投げつけた。 子供たちが次の瞬間を予想し顔を顰める前で 異様なことが起こった。 首が『跳ねて』、さゆみの剣を避けたのだ。 近くの枝に止まった首にはいつの間にか、蜘蛛の足のような不気味な四肢が生えていた。 「私たちの勝ちね」 さゆみの言葉。 首だけになったつんくが相変わらず笑っている。 「アホ抜かせ。せいぜい痛み分けや」 脚の生えた喋る生首。 余りにも奇妙なその光景に、子供たちはただ口を開けて見守ることしか出来なかった。 ▲ ←本編31 本編33→
https://w.atwiki.jp/junrei/pages/40.html
記紀 +... 古事記【原文】 古事記【現代語】 日本書紀【現代語】 日本書紀【原文】 備考 矛先から滴った潮が固まり、一つの島が出来た。磤馭慮島である。 其矛鋒滴瀝之潮、凝成一嶋、名之曰磤馭慮嶋。 淤能碁呂島├茨城県:筑波山├滋賀県:竹生島├京都府:大文字山├兵庫県:おのころ島神社├兵庫県:絵島├兵庫県:先山├兵庫県:成ケ島├兵庫県:家島├兵庫県:諭鶴羽山├兵庫県:沼島├兵庫県:淡路島├奈良県:金剛山├和歌山:沖ノ島├島根県:島後├島根県:十神山├徳島県:飛島├福岡県:小呂島・能古島├福岡県:能古島├その他:紀伊半島├その他:日本全体└その他:地球そのもの 二神はこの島に降り立ち、夫婦で国土を生むこととした。 二神、於是、降居彼嶋、因欲共爲夫婦産生洲國。 そこで磤馭慮島の柱を、男神は左より回り、女神は右から回って、二神は顔を合わせた。 便以磤馭慮嶋爲國中之柱柱、此云美簸旨邏而陽神左旋、陰神右旋、分巡國柱、同會一面。 その時、女神が先に「まあ嬉しい。いい男と逢えました。」と言ったが、男神は喜ばない。「男から先に言葉を掛けるべきであろう。なぜ、女から先に声を掛けたのだ。不吉なので、改めて周り直そう。」と言われた。 時陰神先唱曰「憙哉、遇可美少男焉。」少男、此云烏等孤。陽神不悅曰「吾是男子、理當先唱。如何婦人反先言乎。事既不祥、宜以改旋。」 二神はやり直し、今度は男神が先に「なんと嬉しいことか。良き少女と逢えるとは。」と言われた。 於是、二神却更相遇、是行也、陽神先唱曰「憙哉、遇可美少女焉。」少女、此云烏等咩。 そして女神に「あなたの体はどのようになっているのか。」と尋ね、女神は「私の体には、雌の元の部分がある。」男神は、「私の体にも、雄の元の部分がある。これらを合わせようと思う。」と言われた。そこで陰陽が交じり合い、夫婦となった。 因問陰神曰「汝身、有何成耶。」對曰「吾身有一雌元之處。」陽神曰「吾身亦有雄元之處。思欲以吾身元處合汝身之元處。」於是、陰陽始遘合爲夫婦。 子が生まれるとき、まず淡路洲が生まれたが、不満足な出来であった。そこで名付けて淡路洲(吾恥=アハジ)と言う。 及至産時、先以淡路洲爲胞、意所不快、故名之曰淡路洲。 それから大日本豊秋津洲を生んだ。 廼生大日本日本、此云耶麻騰。下皆效此豐秋津洲。 次に伊予二名洲を生んだ。 次生伊豫二名洲。 次に筑紫洲を生んだ。 次生筑紫洲。 次に億岐洲と佐度洲を双子で生んだ。世の中の人が、双子を生むことがあるのはこれによるためである。 次雙生億岐洲與佐度洲、世人或有雙生者象此也。 次に越洲を生んだ。 次生越洲。 次に大洲を生んだ。 次生大洲。 次に吉備子洲を生んだ。 次生吉備子洲。 これによって初めて大八洲国の名が出来た。 由是、始起大八洲國之號焉、 対馬島、壱岐島、及びその他の小島は、潮の泡が固まって出来た。あるいは、水の泡が固まって出来たとも言われている。 卽對馬嶋壹岐嶋及處處小嶋、皆是潮沫凝成者矣、亦曰水沫凝而成也。 於是天神、諸命以、詔伊邪那岐命・伊邪那美命二柱神「修理固成是多陀用幣流之國。」賜天沼矛而言依賜也。 天の神様は、伊邪那岐命と伊邪那美命の御二方に、「この漂っている国をしっかりと作り固めなさい。」と命じ、天沼矛を授けられました。 別伝では、天神が伊弉諾尊と伊弉冉尊に「豊葦原千五百秋瑞穂之地に行き、あなた達が治めなさい。」といわれて、天瓊戈を授けた。 一書曰、天神謂伊弉諾尊・伊弉冉尊曰「有豐葦原千五百秋瑞穗之地、宜汝往脩之。」廼賜天瓊戈。 故、二柱神、立訓立云多多志天浮橋而指下其沼矛以畫者、鹽許々袁々呂々邇此七字以音畫鳴訓鳴云那志而引上時、自其矛末垂落之鹽累積、成嶋、是淤能碁呂嶋。自淤以下四字以音。 それでこの御二方の神樣は天浮橋から海面に矛を降ろし、音を立ててかき回して引きあげると、矛の先から滴り落ちて淤能碁呂島が出来ました。 そこで、二神は天上浮橋に立ち、戈を刺して地を探した。戈で海をかき回し、引き上げた時に、その戈から垂り落ちた潮が固まって嶋ができた。名を磤馭慮嶋という。 於是二神、立於天上浮橋、投戈求地。因畫滄海而引舉之、卽戈鋒垂落之潮、結而爲嶋、名曰磤馭慮嶋。 天浮橋├茨城県:天浮橋├京都府:天橋立└兵庫県:天浮橋天沼矛├徳島県:鳴門の渦潮└宮崎県:霧島東神社 於其嶋天降坐而、見立天之御柱、見立八尋殿。 その島にお降りになり、天之御柱と八尋殿を建てられました。 二神はその嶋に降り立ち、八尋之殿と天柱を建てた。 二神、降居彼嶋、化作八尋之殿、又化竪天柱。 天之御柱└兵庫県:上立神岩八尋殿└兵庫県:平バエ 於是、問其妹伊邪那美命曰「汝身者、如何成。」 伊邪那岐命が伊邪那美命に「あなたの身体は、どんなふうにできていますか。」と尋ねられましたので、 陽神が陰神に「あなたの体はどのようにできているのか。」と尋ねられ、 陽神問陰神曰「汝身有何成耶。」 答曰「吾身者、成成不成合處一處在。」 「私の身体には、出来上がっていない所が一か所あります。」とお答えになりました。 陰神は「私の体はできており、陰元という所があります。」と答えられ、 對曰「吾身具成而有稱陰元者一處。」 伊弉諾の宮└京都府:眞名井神社 爾伊邪那岐命詔「我身者、成成而成餘處一處在。故以此吾身成餘處、刺塞汝身不成合處而、以爲生成國土、生奈何。」訓生、云宇牟。 そこで伊邪那岐命は「私の身体には、出来過ぎた所が一か所ある。だから私の出来過ぎた所をあなたの出来上がっていない所に挿して国を生み出そうと思うがどうだろう。」と仰せられたので、 陽神が「私の体もできあがり、陽元という所ができた。そこで、私の陽元と、あなたの陰元とを合わせたいと思う。」と言われた。 陽神曰「吾身亦具成而有稱陽元者一處。思欲以吾身陽元合汝身之陰元。」云爾。 伊邪那美命答曰「然善。」爾伊邪那岐命詔「然者、吾與汝行廻逢是天之御柱而、爲美斗能麻具波比此七字以音。」 伊邪那美命は「それがいいでしよう。」と答えられました。そこで伊邪那岐命が「二人で天之御柱を廻りあってから、寝室でうまく交接しよう。」と仰せられ、 如此之期、乃詔「汝者自右廻逢、我者自左廻逢。」約竟廻時、 「あなたは右からお廻りなさい。わたしは左から廻って逢いましょう。」と約束して廻った時、 さっそく二神が天柱を回ることとし、陽神が「あなたは左から回り、私は右から回ることにしよう。」と決めて回った。 卽將巡天柱、約束曰「妹自左巡、吾當右巡。」 伊邪那美命、先言「阿那邇夜志愛上袁登古袁。此十字以音、下效此。」後伊邪那岐命言「阿那邇夜志愛上袁登賣袁。」 伊邪那美命が先に「本当に立派な青年ですね。」といわれ、続いて伊邪那岐命が「本当に美しいお嬢さんですね。」といわれました。 二神が会った時、先に陰神が「なんと良き男でしょう」と言い、その後に陽神が「なんと良き乙女なのだ」と言われた。 既而分巡相遇、陰神乃先唱曰「姸哉、可愛少男歟。」陽神、後和之曰「姸哉、可愛少女歟。」 各言竟之後、告其妹曰「女人先言、不良。」雖然、久美度邇此四字以音興而生子、水蛭子、此子者入葦船而流去。 それぞれ言い終ってから、女神に「女が先に言ったのはよくない。」とおっしゃいましたが、しかし、水蛭子をお生みになりました。この子は葦船に乗せて流してしまいました。 このようにして夫婦となり、最初に蛭兒が生まれたが、この子は葦船に乗せて流してしまった。 遂爲夫婦、先生蛭兒、便載葦船而流之。 水蛭子├兵庫県:岩樟神社├兵庫県:和田神社└兵庫県:西宮神社 次生淡嶋、是亦不入子之例。 次に淡嶋をお生みになりましたが、これも御子の数には入りません。 次に淡洲が生まれたが、これも、子供の数には入れない。 次生淡洲、此亦不以充兒數。 淡嶋└和歌山:神島 於是、二柱神議云「今吾所生之子、不良。猶宜白天神之御所。」卽共參上、請天神之命、爾天神之命以、布斗麻邇爾上此五字以音ト相而詔之 かくて御二方は、「私達の生んだ子がよくない。これは天の神様に尋ねるべきだ。」と連れだって天の神様に会われ、言われたとおりに占いをしたところ、 二神は天上に戻り、このことを報告した。天神は太占で占い、 故、還復上詣於天具奏其狀、時天神、以太占而卜合之、 「因女先言而不良、亦還降改言。」 「女性が先に言ったのがよろしくない原因です。帰って改めてやってみなさい。」とのことでした。 「原因は、婦人が先に言葉を掛けたからだ。戻って、やり直すがよかろう。」と言われ、地に戻る日時も占いで定めた。 乃教曰「婦人之辭、其已先揚乎。宜更還去。」乃卜定時日而降之。 故爾反降、更往廻其天之御柱如先、於是伊邪那岐命先言「阿那邇夜志愛袁登賣袁。」後妹伊邪那美命言「阿那邇夜志愛袁登古袁。」 帰られてから、また天之御柱をまた廻り、今度は伊邪那岐命から「本当に美しいお嬢さんですね。」とおっしゃり、続けて伊邪那美命が「本当に立派な青年ですね。」と仰せられました。 二神は改めて、陽神が左から、陰神が右から柱を廻り、出会った時に、今度は陽神が先に「なんと良き乙女なのだ。」と言い、次に陰神が「なんと良き男でしょう。」と言われた。 故二神、改復巡柱、陽神自左、陰神自右、既遇之時、陽神先唱曰「姸哉、可愛少女歟。」陰神、後和之曰「姸哉、可愛少男歟。」 それからは、二神は同居して子を生んだ。その名を大日本豐秋津洲といい。 然後、同宮共住而生兒、號大日本豐秋津洲。 如此言竟而御合生子、淡道之穗之狹別嶋。訓別、云和氣。下效此。 このようにされたところ、御子の淡路の穗之狭別島をお生みになりました。 次に淡路洲。 次淡路洲、 次生伊豫之二名嶋、此嶋者、身一而有面四、毎面有名、 次に伊豫の二名島をお生みになりました。この島は身一つに顏が四つあります。その顏ごとに名があります。 次に伊予二名洲。 次伊豫二名洲、 故、伊豫國謂愛上比賣此三字以音、下效此也、讚岐國謂飯依比古、粟國謂大宜都比賣此四字以音、土左國謂建依別。 伊豫国を愛比賣といい、讚岐国を飯依比古といい、阿波国を大宜都比賣といい、土佐国を建依別といいます。 次生隱伎之三子嶋、亦名天之忍許呂別。許呂二字以音。 次に隱岐の三子の島をお生みなさいました。この島はまたの名を天之忍許呂別といいます。 次生筑紫嶋、此嶋亦、身一而有面四、毎面有名、故、 次に筑紫の島をお生みになりました。やはり身一つに顏が四つあります。顏ごとに名がついております。 次に筑紫洲。 次筑紫洲、 筑紫國謂白日別、豐國謂豐日別、肥國謂建日向日豐久士比泥別自久至泥、以音、熊曾國謂建日別。曾字以音。 それで筑紫国を白日別といい、豊国を豊日別といい、肥国を建日向日豊久士比泥別といい、熊曾国を建日別といいます。 次に億岐三子洲。 次億岐三子洲、 次生伊伎嶋、亦名謂天比登都柱。自比至都以音、訓天如天。 次に壹岐島をお生みになりました。この島はまたの名を天比登都柱といいます。 次生津嶋、亦名謂天之狹手依比賣。 次に對馬をお生みになりました。またの名を天之狹手依比賣といいます。 次生佐度嶋。 次に佐渡島をお生みになりました。 次に佐度洲。 次佐度洲、 次生大倭豐秋津嶋、亦名謂天御虛空豐秋津根別。 次に大倭豊秋津島をお生みになりました。またの名を天御虛空豊秋津根別といいます。 ここまで水蛭子は漂流中。 次に越洲。 次越洲、 次に吉備子洲。 次吉備子洲。 故、因此八嶋先所生、謂大八嶋國。 この八つの島がまず生まれたので大八島国というのです。 これらを大八洲国と呼ぶ。 由此謂之大八洲國矣。 瑞はズイと読み、姸哉はアナニエヤと読み、可愛はエと読み、太占はフトマニと読む。 瑞、此云彌圖。姸哉、此云阿那而惠夜。可愛、此云哀。太占、此云布刀磨爾。 別伝では、伊弉諾尊と伊弉冉尊との二神は、天霧の中に立たれ、「国が欲しい。」と言って、天瓊矛を刺して探すと、磤馭慮嶋を見つけた。矛を抜いて喜び、「ああ善かった。国があった。」と言われた。 一書曰、伊弉諾尊・伊弉冉尊二神、立于天霧之中曰「吾欲得國。」乃以天瓊矛、指垂而探之、得磤馭慮嶋。則拔矛而喜之曰「善乎、國之在矣。」 別伝では、伊弉諾と伊弉冉の二神は、高天原から「国があるはずだ。」と言い、天瓊矛でかき回すと、磤馭慮嶋が出来ました。 一書曰、伊弉諾・伊弉冉二神、坐于高天原曰「當有國耶。」乃以天瓊矛、畫成磤馭慮嶋。 別伝では、伊弉諾と伊弉冉の二神が相談し、「水の上の油のように浮いているものの中に国があるだろう。」と言い、天瓊矛で一嶋を探りだした。名を磤馭慮嶋という。 一書曰、伊弉諾・伊弉冉二神、相謂曰「有物若浮膏、其中蓋有國乎。」乃以天瓊矛、探成一嶋、名曰磤馭慮嶋。 別伝では、陰神が先ず「なんと良き男でしょう」と言ってみたが、陰神が先に声を掛けるのは良くないのでやり直し、今度は陽神が先に「なんと良き乙女なのだ」と言われた。そして遂に、合交しようとしたが、その方法が判らなかった。その時、鶺鴒が飛んできて、首と尾を振り動かした。二神はこれを見て、合交の方法を理解した。 一書曰、陰神先唱曰「美哉、善少男。」時以陰神先言故爲不祥、更復改巡、則陽神先唱曰「美哉、善少女。」遂將合交而不知其術、時有鶺鴒、飛來搖其首尾、二神見而學之、卽得交道。 鶺鴒├茨城県:セキレイ石└兵庫県:鶺鴒石 オノゴロ島以外に陸地がない時に、どこから鳥が飛んできた・・・。( ゚д゚)ハッ! ノアの箱舟か? 別伝では、二神は夫婦となり、先ず淡路洲と淡洲を胞として、大日本豊秋津洲を生んだ。次に伊予洲、筑紫洲、億岐洲と佐度洲の双子、越洲、大洲、最後に子洲を生んだ。 一書曰、二神合爲夫婦、先以淡路洲・淡洲爲胞、生大日本豐秋津洲。次伊豫洲、次筑紫洲、次雙生億岐洲與佐度洲、次越洲、次大洲、次子洲。 別伝では、最初に淡路洲、次に大日本豊秋津洲、伊予二名洲、億岐洲、佐度洲、筑紫洲、壱岐洲、最後に対馬洲を生んだ。 一書曰、先生淡路洲、次大日本豐秋津洲、次伊豫二名洲、次億岐洲、次佐度洲、次筑紫洲、次壹岐洲、次對馬洲。 別伝では、磤馭慮嶋を胞として、淡路洲を生んだ。次に大日本豊秋津洲、伊予二名洲、筑紫洲、吉備子洲、億岐洲と佐度洲の双子、最後に越洲を生んだ。 一書曰、以磤馭慮嶋爲胞、生淡路洲。次大日本豐秋津洲、次伊豫二名洲、次筑紫洲、次吉備子洲、次雙生億岐洲與佐度洲、次越洲。 別伝では、淡路洲を胞とし、大日本豊秋津洲を生んだ。次に淡洲、伊予二名洲、億岐三子洲、佐度洲、筑紫洲、吉備子洲、最後に大洲を生んだ。 一書曰、以淡路洲爲胞、生大日本豐秋津洲。次淡洲、次伊豫二名洲、次億岐三子洲、次佐度洲、次筑紫洲、次吉備子洲、次大洲。 別伝では、陰神が先ず「なんと良き男でしょう。」と言って陽神をリードし、淡路洲を生んだ。次に蛭兒を生んだ。 一書曰、陰神先唱曰「姸哉、可愛少男乎。」便握陽神之手、遂爲夫婦、生淡路洲、次蛭兒。 然後、還坐之時、生吉備兒嶋、亦名謂建日方別。 それからお還りになった時に吉備兒島をお生みになりました。またの名を建日方別といいます。 次生小豆嶋、亦名謂大野手上比賣。 次に小豆島をお生みになりました。またの名を大野手比賣といいます。 次生大嶋、亦名謂大多麻上流別。自多至流以音。 次に大島をお生みになりました。またの名を大多麻流別といいます。 次生女嶋、亦名謂天一根。訓天如天。 次に女島をお生みになりました。またの名を天一根といいます。 次生知訶嶋、亦名謂天之忍男。 次に知訶島をお生みになりました。またの名を天之忍男といいます。 次生兩兒嶋、亦名謂天兩屋。自吉備兒嶋至天兩屋嶋、幷六嶋。 次に兩兒島をお生みになりました。またの名を天兩屋といいます。吉備の兒島から兩兒島まで合わせて六島です。 ゆかりの寺社(御朱印視点) 引続き調査中ですので、掲載もれがあるかも知れません。 【おススメ度 ☆☆☆☆★】ゆかりの御朱印が頂けます。 都道府県 寺社名 所在地 備考 兵庫県 岩樟神社 淡路市岩屋 【社】①蛭子神が産まれた地。②伊弉諾尊が隠れ給うた幽宮。御朱印は石屋神社で拝受可能。 兵庫県 石屋神社 淡路市岩屋799 【社】淤能碁呂島比定地に鎮守。岩樟神社の本務社。 兵庫県 おのころ島神社 南あわじ市榎列下幡多415 【社】淤能碁呂島比定地の一つ。自凝島神社の塩砂は天沼矛から滴り落ちた塩とされ、安産のお守りとされている。 【おススメ度 ☆☆★★★】普通の御朱印です。 都道府県 寺社名 所在地 備考 茨城県 筑波山神社 つくば市筑波1 【社】淤能碁呂島比定地に鎮守。 三重県 花窟神社 熊野市有馬町130 【伝】産田神社の本務社。 三重県 産田神社 熊野市有馬町1814 【伝】伊弉冉尊が火神の軻遇突智神を生んだがために亡くなった場所。御朱印は花窟神社で拝受可能。 滋賀県 竹生島神社 長浜市早崎町1821 【噂】淤能碁呂島比定地に鎮守。御朱印は自押かも。 京都府 眞名井神社 宮津市中野 【社】伊弉冉尊の宮であり、伊弉諾尊が天界から通うための梯子が倒れて天橋立となった。 兵庫県 伊弉諾神宮 淡路市多賀740 【社】伊弉諾尊が幽宮を構えて余生を過ごされた地。 兵庫県 和田神社 神戸市兵庫区和田宮通3-2-45 【社】蛭子神が淡路島を出て本土に上陸された最初の地が和田岬で、そこにあった森を『蛭子の森』と云い、神代の昔に蛭子大神が祀られた。 兵庫県 先山千光寺 洲本市 【社】淤能碁呂島比定地に鎮守。 兵庫県 西宮神社 西宮市社家町1−17 【噂】蛭子命を乗せた葦舟が流れ着いた場所が神戸の西宮神社であるといわれている。 兵庫県 沼島八幡神社 南あわじ市沼島2522-1 【-】自凝神社の本務社。 兵庫県 自凝神社 南あわじ市沼島73 【社】淤能碁呂島比定地に鎮守。御朱印は沼島八幡神社で拝受可能。 宮崎県 霧島東神社 西諸県郡高原町蒲牟田6437 【社】天之逆鉾は、伊邪那岐尊・伊邪那美尊が高天原から鉾を差しおろし、かき混ぜて作った国土に、逆さに突き立てたものである。 【おススメ度 ☆★★★★】御朱印が頂けるか不明です。 都道府県 寺社名 所在地 備考 兵庫県 家島神社 姫路市家島町宮1 【社】淤能碁呂島比定地に鎮守。 【おススメ度 圏外】寺社以外の関連施設です。 都道府県 寺社名 所在地 備考 茨城県 天浮橋 つくば市筑波 【噂】女体山御本殿横にある。 茨城県 セキレイ石 つくば市筑波 【噂】ケーブルカー山頂駅から尾根沿いに女体山頂に向かう登山コース上にある。 茨城県 筑波山 つくば市筑波 【由】淤能碁呂島比定地の一つ。『金烏玉兎集』に「壬申は、二柱の神、高天原より天の逆矛を差下し、自凝島を造り、築波山に落下し、男体女体と顕れ、鹿島香取両大明神と現れたまひし日なり(壬申、二柱神自高天原天逆矛差下、自凝島造得、築波山落下、顕男体女体現鹿島香取両大明神日也、)」とある。 滋賀県 竹生島 長浜市早崎町 【噂】淤能碁呂島比定地の一つ。並木伸一郎『眠れないほど面白い日本の「聖地」』が典拠?怪しい。 京都府 大文字山 京都市左京区鹿ケ谷大黒谷町 【噂】淤能碁呂島比定地の一つ。典拠不詳。 京都府 天橋立 宮津市文殊 【噂】『丹後国風土記』に「イザナギが天に通うために橋を立てたが、寝ている間に倒れてしまった。」とある。 兵庫県 絵島 淡路市岩屋884-4 【伝】淤能碁呂島比定地の一つ。江戸期の国学者、本居宣長の『古事記伝』による。 兵庫県 先山 洲本市 【由】淤能碁呂島比定地の一つ。伊弉諾、伊弉冉2神が最初に作ったところから「先山」と名付けられた。 兵庫県 成ケ島 洲本市由良 【噂】淤能碁呂島比定地の一つ。典拠不詳。 兵庫県 家島 姫路市家島町 【噂】淤能碁呂島比定地の一つ。山川振作『記紀「国生み」神話の考察―特に古事記の水蛭子・淡島について―』での説(仮説?)。 兵庫県 天浮橋 南あわじ市榎列大榎列 【伝】ここから伊弉諾尊・伊弉冉尊が天沼矛を使って淤能碁呂島を造った。江戸時代の観光資源。 兵庫県 鶺鴒石 南あわじ市榎列下幡多415 【由】この石の上につがいの鶺鴒が止まり夫婦の契りを交わしている姿を見て、夫婦の道を開かれ御子様をお生みになられた。 兵庫県 諭鶴羽山 南あわじ市神代浦壁 【噂】淤能碁呂島比定地の一つ。典拠不詳。 兵庫県 上立神岩 南あわじ市沼島 【伝】①天沼矛、②天の御柱、③龍宮の華表(表門)、と伝えられる。「上立神岩」を男性器、「下立神岩」を女性器と見立てたともいわれる。 兵庫県 沼島 南あわじ市沼島 【伝】淤能碁呂島比定地の一つ。沼島の「沼」は、天の沼矛の「沼」(『日本書紀』の天之瓊矛の「瓊(ぬ)」)を指すとされる。『新撰亀相記』など。 兵庫県 平バエ 南あわじ市沼島 【伝】八尋殿のモデルとされ、旧暦3月3日に「平バエ祭」が行われる。「ハエ」とは岩礁を指す方言。 兵庫県 淡路島 【噂】淤能碁呂島の解釈の一つ。淡道之穗之狹別嶋と重複する。 奈良県 金剛山 御所市高天 【噂】淤能碁呂島比定地の一つ。典拠不詳。 和歌山 沖ノ島 和歌山市深山 【噂】淤能碁呂島比定地の一つ。菅政友『淤能碁呂嶋考』に基づくか。 和歌山 神島 和歌山市深山 【噂】淡嶋は友ヶ島に付属する小島、神島に漂着したと伝えられる。『新撰姓氏録』。 島根県 島後島 隠岐郡隠岐の島町 【噂】淤能碁呂島比定地の一つ。隱伎之三子嶋と重複する。 島根県 十神山 安来市安来町東十神町 【噂】淤能碁呂島比定地の一つ。十神というのは伊邪那岐、伊邪那美両神を除いた神世七代の神々を祀ったことによる名称とされている。 徳島県 鳴門の渦潮 鳴門市 【噂】鳴門の渦潮は天の沼矛で潮をかき回した跡と伝えられる。 徳島県 飛島 鳴門市鳴門町土佐泊浦 【噂】淤能碁呂島比定地の一つ。典拠不詳。 福岡県 小呂島・能古島 福岡市西区 【噂】淤能碁呂島比定地の一つ。小呂島は、古くは於呂島であったという。 福岡県 能古島 福岡市西区 【噂】淤能碁呂島比定地の一つ。 宮崎県 オノコロ島 宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井 【伝】淤能碁呂島比定地の一つ?あからさまな観光資源(珍スポット)。笑える。 紀伊半島 【除】淤能碁呂島の解釈の一つ。典拠不詳の珍説。 日本全体 【除】淤能碁呂島の解釈の一つ。典拠不詳の珍説。 地球そのもの 【除】淤能碁呂島の解釈の一つ。典拠不詳の珍説。 淤能碁呂島 自凝神社 国生み神話ゆかりの神社です。おのころ神社は、沼島の中にあって、イザナギ・イザナミの二神をお祀りしており、地元では、この山全体を「おのころさん」と呼び御神体として大切にしてきました。山上に向かってつづく階段が天に届くかのようにまっすぐに伸びています。沼島は、島全体がイザナギ・イザナミによる国土創世の際、「天の沼矛(あめのぬぼこ)」の先から滴り落ちたしずくが凝り固まってできたという「おのころ島」だとされる場所の一つです。 あわじウェブドットコム おのころ島神社 当神社は、古代の御原入江の中にあって伊弉諾命・伊弉冉命の国生みの聖地と伝えられる丘にあり、古くから「おのころ島」と親しまれ崇敬されてきました。古事記・日本書紀によれば神代の昔国土創世の時、二神は天の浮橋にお立ちになり、天の沼矛を持って海原をかき回すに、その矛より滴る潮がおのずと凝り固まって島となる、これが自凝島である。二神はこの島に降り立たれ、八尋殿(やひろでん)を建て 先ず淡路島を造り次々と大八洲(おおやしま)を拓かれたと記されています。当神社には伊弉諾命・伊弉冉命の二神がお祀りされており、縁結び、安産の神として知られています。また、この二神は天照大御神様の親神様です。昭和57年3月に建立された、高さ21.7mの朱塗りの大鳥居が目を引きます。 おのころ島神社 筑波山神社 山下の南面中腹(270m)に拝殿があり、これより山上の境内地「筑波山」を御神体として拝する古代の形が維持されている。筑波山を御神体と崇めまつる神体山信仰に発し、古来春秋両季に行われる御座替祭に供へまつる神衣(かんみそ)に御神霊を奉遷して御神体となす。筑波山縁起によれば、当神社の創祀は遠く神代に始る。天地開闢の初、諾冊二尊が天祖の詔をうけて高天原を起ち、天之浮橋に並び立ち給う、天之瓊矛(あめのぬぼこ)を以って滄海をかき探り給えば鉾の先よりしたたり落ちる潮凝って、一つの島となる。即ち二神は東方霊位に当る海中に筑波山を造り得て降臨し給い、天之御柱を見立て、左旋右旋して東西御座を替え給い、相対面なされて夫婦となり大八洲国及び山河草木を生み給う。次に日神、月神、蛭児命、素盞鳴尊を生み八百万神を生み給う。記紀に伝える「おのころ島」とは筑波山のことで、この故に筑波山は日本二柱の父母二神、皇子四所降臨御誕生の霊山であり、本朝神道の根元はただ此山にあるのみと伝えている。 筑波山神社 先山 伊弉諾、伊弉冉2神が最初に作ったところから「先山」と名付けられたお山の頂にある千光寺は、海抜450mにある風光明媚な山上寺院です。七堂伽藍、銅鐘は弘安6年(1283年)の銘があり国の重要文化財等々を持ち、質量ともに揃った淡路島第一の名刹です。 淡路島十三仏霊場 絵島 淡路島の北端に浮かぶ島で、国生み神話に登場する「おのころ島」伝承地の一つです。海人(あま)が活躍した明石海峡を背景に、長年の風波に洗われ描き出された造形美がおのころ島に見立てられたと考えられています。古くから景勝地として知られ、多くの和歌にも詠まれています。 淡路島観光協会 水蛭子 岩樟神社 淡路島の北端、岩屋港の向かいの恵比須神社奥、岩屋城跡がある城山の崖下の洞窟に祀られた神社。イザナギ・イザナミの二柱の神の間に最初に生まれた、蛭子命(ひるこのみこと)。エビス様蛭子命は、体がうまくできあがっていなかったために、葦舟にのせられて流されてしまったという神様です。その舟が流れ着いた場所が神戸の「西宮のエビスさん」、つまり西宮神社であり、 西宮のエビスさんの本家は岩屋であるという伝説があります。また地元では、この洞窟はイザナギ尊のかくれられた幽宮(かくりのみや)であるとも伝えられています。洞窟には、古の祭壇の趾があり、ここは、現在でも祭器や御神体等の古びた物の納受場所になっています。 淡路島観光協会 和田神社 蛭子大神が淡路島を出て本土に上陸された最初の地が和田岬でそこにあった森を『蛭子の森』と云い神代の昔に蛭子大神が祀られた西摂最古の聖地です。古く西宮神社が《産宮参り》と呼びこの地に渡御をされていたのはこの由緒によるものです。 和田神社 その他 鯛ノ巣山 大万木山を中心とする南西から北東に連なる頂稜の東端にある山で、麓の阿井地区から見る姿は独立峰のようですが、背後は毛無山へと稜線の連なる縦走可能な山になっています。古事記によればイナザギ命とイザナミ命がこの地に降臨され、イザナミ命が身ごもられました。このお産をする際に七日七夜岩穴に籠られ、お産をされたと伝えられます。このときお生まれになったのが、天照大神、月夜神、スサノオノミコトです。この「めでたい」をとり「鯛の巣山」と名づけられました。登山道は整備されていて、3合目に鯛流水、清流水、6合目にこうもり岩、ブナ・ミズナラなどの林を抜けると山頂からは中国山地の大パノラマが広がり、目の前には「猿政山」が望め、神話の里の風景が広がります。 奥出雲町観光協会 産田神社 産田神社は弥生時代からの古い神社で、伊弉冉尊(イザナミノミコト)とその子の軻遇突智神(カグツチノミコト)を祀っている。『花の窟』が伊弉冉尊の御陵に対して、産田神社は火神の軻遇突智神を生んだがために亡くなった場所として一対的な意味合いがあり、神々が生活した古郷ともいえる。古代の神社は建物がなく、ここでは『神籬(ひもろぎ)』(神の宿るところ)と呼ばれる石で囲んだ太古の祭祀台(祀り場)へしめ縄を張り神を招きました。左右の2カ所残っており、古さをものがったています。毎年1月10日の大祭の『奉飯の儀』では子供が丈夫に成長することを願って、汁かけ飯、骨付きさんま寿司、赤和え、御酒の膳いただきます。産田神社はさんま寿司発祥の地とされています。 熊野市観光公社 霧島東神社 天之逆鉾高千穂峰(一五七四m)の山頂にあり、霧島東神社の社宝として祀られている。伊邪那岐尊、伊邪那美尊が高天原から鉾を差しおろし、かき混ぜて作った国土に、逆さに突き立てたものと伝えられる。また、天孫降臨の際に瓊々杵尊が天照大御神から授かった鉾ともいう。実際に祀られた時期は明確ではないが、霧島山の修験者たちが神話にならって祀ったとされ、少なくとも江戸時代にはその存在は広く知られていた。霧島山に対する信仰の対象であるとともに戦前までは雨乞いの神ともされ、鉾の前で祭儀を行っていたという。 霧島東神社現地看板 天橋立・眞名井神社 お伊勢さんのふるさと丹後国一宮「元伊勢 籠神社」。その歴史はあまりにも古く、神代までさかのぼるといいます。特別名勝・天橋立はその昔、籠神社の境内であり、参道でした。伝承によると神代の昔、天にあった男神イザナギノ大神が奥宮眞名井神社の磐座にいらした女神イザナミの大神のもとに通うための梯子が倒れて天橋立になったと伝えられています。神代の昔、奥宮 眞名井原に豊受大神をお祭りしてきましたが、崇神天皇の御代に天照皇大神が当社にうつり、與謝宮(吉佐宮)と称して一緒にお祭りしていたが天照皇大神は垂仁天皇の御代に豊受大神は、雄略天皇の御代にそれぞれ伊勢におうつりになりました。それにより元伊勢といわれるようになり、その後、天孫彦火明命を主祭神とし、社名を籠宮と改めました。 霧島東神社現地看板
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/47603.html
登録日:2021/03/19 Fri 12 43 37 更新日:2024/02/04 Sun 09 10 36 所要時間:約 24 分で読めます ▽タグ一覧 M26 おのれAGF おのれパットン(将軍) アメリカ スーパーパーシング パットン パーシング フルアーマー化 ベストセラー 中戦車 兵器 合理的 戦車 朝鮮戦争 第二次世界大戦 米国面 虎狩り 豹狩り 軍事 重戦車 量産機 M26パーシングとは第二次大戦末期に使用されたアメリカ合衆国の中戦車(試作段階)→重戦車(制式採用後)→中戦車(戦後)である。 初手からややこしいなオイ! 【どんな戦車?】 おそらく「第二次大戦におけるアメリカの戦車」のイメージとしては、「シャーマン!あとシャーマンと・・・シャーマンとなんだっけ?」って人も決して少なくないと思われる。多分。 そんな微妙に影の薄いアメリカ戦車の1つがこのM26パーシングであり、系譜的にはM4中戦車ことシャーマンの後継機にあたる。 つまりシャーマンをザクとするとグフかドムに相当する戦車……のはずだったのだが、実際には様々な事情からザクの次に直でゲルググが来たような感じになってしまった。 いわば遅れてきた主役ってことだな!(好意的な言い方) 「M2中戦車」→「M3リー 中戦車」→「M4 シャーマン中戦車」と設計を継承しつつ続いてきたシリーズをいったんリセットした新規設計の戦車で、その後のアメリカ戦車の基礎構造を作ったという意味での功績も非常に大きい。 だから第二次大戦中には配備がほとんど間に合わなかったことは目をつむってあげよう。 ちなみに当時のアメリカ軍は戦車や自走砲などを型式番号で呼んでいて、公式ペットネーム(愛称)をつけるという習慣がなく、例えばシャーマンという愛称もレンドリース先のイギリスでつけられたものだったりする。 しかしこの戦車からは公式な愛称が用意されることになり、第1次世界大戦時に活躍したアメリカの将軍「ジョン・ジョゼフ・パーシング」にちなんだ愛称が与えられた。 【性能】 「走」 ★ 軽量でコンパクトながら大重量に強く、車高も低くできるトーションバー式サスペンションを採用 ★ 航空機用の星型エンジン(円柱型のエンジン)の転用を前提とした従来戦車と異なり、全高が低いV型エンジンの搭載を前提とした設計 ★ リアエンジン/リアドライブ構造(*1)の採用で、車体底を前後に貫くドライブシャフトが不要に って感じに当時の流行をがっつり取り入れた構造になっており、チョロQめいたずんぐり体形のシャーマンと違って、かなり近代的な戦車っぽいフォルムになっている。 採用されたV型エンジンはフォード社の「GAA」シリーズの水冷8気筒エンジンだが、実はこれ新型ではなくシャーマン系の中期型(ジャンボとかイージーエイトとかのA3系列)に搭載されていたものをちょっといじっただけの物で、出力がギリギリ500馬力ぐらいしかない。 これに対して戦車の重量は42t近くあるため、全開状態でも出力重量比(1tあたりのエンジン出力)は11馬力強とかなり低い。中期型シャーマンの2/3ぐらいしかないぞコレ! 一応最高速度は48km/hと充分出るのだが、加速性能や登攀性能(坂道などを登る力)にはけっこう問題がのこった。 とまあ機動性に関する限り、残念ながら中期型シャーマン以下と言わざるを得ない感じになっている。 まあ「重戦車」だもんね!仕方ないよね! しかしなによりの特長といえるのは、いわゆる「パワーパック」システムの採用である。 これはエンジンやトランスミッション、走向機にブレーキなど、要するに駆動系全部を1つにまとめてモジュール化したシステムのこと。 実は戦車の中で最も損傷・損耗しやすい部位は、何十トンという大重量を受け止めつつ動き続けるこの駆動系なのだが、これは精密・複雑な上に分解がしにくく、現場での修理というのが非常に難しい。 というかぶっちゃけ、ここが壊れた戦車はその時点で解体整備が可能な後方へ送られるのが確定なぐらいの厄介なシロモノなんである。 しかし駆動系を1まとめにしてモジュール化したことで、もし駆動系が壊れた場合でもモジュールごと取り替えることで即座に前線復帰が可能となり、稼働率の維持という点においてけた違いの性能を誇ることになった。 いかにもアメリカらしい合理性を追求したこのシステムは、後に世界各国で多くの戦車に採用されることになる。 ただし他国でも同種の発想が無かったという訳では無く、ドイツはEシリーズでパワーパックを導入する構想を立てていた。 ちなみに試作車の段階では、ドイツのポルシェティーガーなどと同じ「ガス・エレクトリック型電気式トランスミッション」、つまりエンジンで生まれた力を電力に変換してモーターを回す、今でいうハイブリッド車のスタイルを取っていたが、信頼性に問題があったため最終的には従来の駆動系に戻されている。 「攻」 主砲として選ばれたのは、「M36戦車駆逐車」などに搭載実績のあった「50口径90mm砲 M3」(資料によっては52or53口径とされることもあるが、これは表記方法の違いによるもの)。 これはティーガーの8.8cm砲(アハト・アハト)やセモヴェンテ M41 da 90/53と同じく原型は高射砲(90mm高射砲 M1/M2)として開発された砲で、強烈な初速による優れた徹甲弾貫通力と、大口径による高い榴弾威力を両立させている。 この後長きにわたって改良を重ねながらアメリカ戦車の主砲を務めることになる傑作砲で、陸上自衛隊の61式戦車が装備する61式90mm戦車砲もこれを参考にして開発されている。 いわば「通常弾」にあたるM77徹甲弾を使用した時、その貫通力は1000mの距離で約140mmの装甲板を貫くことができた。 これはティーガーIの正面装甲をほぼどこでも貫通可能なレベルだが、より堅固なパンターやティーガーIIなどに対してはちと不足しており、そのために同条件で約240mmの貫通力を誇るM304高速徹甲弾も開発されていたが、弾芯の材料であるタングステンが不足気味だったためかなり希少な砲弾だった。 副武装としては、7.62mm機関銃M1919を砲塔の同軸機銃として1挺、車体機銃として1挺搭載。 さらに車長が操作できる旋回機銃として12.7mm機関銃M2を砲塔上に1挺搭載している。 「守」 メイン防御面である砲塔正面は厚さ101mm。さらにその大部分には厚さ114mmの防盾が重なっていて、おまけに全体が曲面を多用した良質な鋳造構造のため、実質的に200mm~240mm厚ぐらいの強力な防御部位となっている。 車体正面装甲も砲塔と同じ厚さの上、T-34のような傾斜がかかっているため、水平方向からの砲撃に対する実効厚は140mm近くになる。 大雑把にドイツ戦車と比較するならパンター以上ティーガーII以下と言ったところで、「重戦車」の名に恥じない強固な装甲を持っていると言えるだろう。 また他国の戦車は技術力や資源の不足などから、装甲強度の「額面割れ」が少なくなかったのだが、流石にアメリカというべきかその品質管理能力は圧倒的で、実戦での防御力はさらに上と言ってもいい。 ただし当時の技術では、鋳造された装甲は(ドイツ戦車などで使われている)均質圧延装甲よりも1割程度(技術が未熟な日本]製とかだと2割以上)耐弾性が劣るとされているため、その辺は数値的に多少割り引く必要がある。 またシャーマン乗りの死因の大半を占めていた「弾薬庫引火による爆死or焼死」への対策として、車内側面の弾薬庫が廃止され、中央の砲塔直下に集中配置される形となっている。 ただしその結果搭載弾数が少なくなってしまった(*2)ため、容量節約として湿式弾薬庫(*3)を廃止しており、弾薬庫にもらってしまった場合の危険度がちょっと高いのは否めない。 とはいえ砲塔バスケット(車長・砲手・装填手などの席を砲塔側に固定し、連動して旋回させるシステム)が廃止されていることもあって、弾薬庫自体は意外にコンパクトにまとめられている。 【開発経緯】 M26パーシングの原点は、M4シャーマンの量産が開始された直後に始まった後継機開発計画、通称「M4X」に遡る。 これは既存の技術と保守的な設計で「手堅く」作られたシャーマンと異なり、最新技術を惜しみなく投じた新機軸戦車の開発計画で、約半年をかけて「T20中戦車」を始めとするいくつかの試作車を送り出した。 このT20系列の試作中戦車群こそがパーシングの直系の先祖にあたり、RR駆動、トーションバーサスペンション、パワーパックシステムなど、後のパーシングの構成要素の殆どがこの時点で検証・実用化されている。 この一連の試作機の中では、最終的に「T23E3中戦車」(これが電動ハイブリッドなタイプ)が暫定採用と試験量産を勝ち取ったのだが、軍上層部では ★ 現状、シャーマンは要求に対して充分な性能を持っており、性急な更新の必要性が薄い ★ そもそもT23E3はシャーマンとの性能差がそれほど大きくなく、多大なコストをかけて更新するほどの価値がない ★ やっぱまだ電気式トランスミッションは信頼性がちょっと…… ★ ペロペロシコシコナンバーワン などの声が大きく、結局M4X計画自体が停止、T23E3の量産もお流れになってしまった。 ……のだが、時は既に1943年も半ば。既にアメリカ軍もティーガーIに遭遇し、東部戦線ではドイツがパンターを実戦に投入し始めた頃である。 これらの強力なドイツ戦車と比べればシャーマンの装甲・火力の見劣りは明らかであり、陸軍兵器局はT23の装甲と火力をさらに強化した「重戦車」の開発を決定する。 しかし軍上層部は全体的に新戦車の導入=シャーマンの更新には相変わらず乗り気ではなく、順調に進む試作機の開発に対して、正式採用と量産化の動きはあんまり進まなかった。 特にこうした新戦車反対意見の中心となったのがAjinomoto General Foods Army Ground Forces、通称AGFこと「アメリカ陸軍・地上軍」である。 このAGFという組織についてちょっと説明しよう。 これはその名の通りアメリカ陸軍の地上部隊(航空部隊以外ってことね)の総管理本部にあたる存在で、1942年に設立された新しい組織だった。 その目的は、大雑把に言えば「アメリカ陸軍を、対ドイツと対日本の両面作戦をできる規模の組織に拡大・整備すること」で、そのために当時37師団に過ぎなかったアメリカ陸軍を、なんと200~350師団に拡大することが求められたのである(*4)。 この急拡大ってレベルじゃねーぞ!な超スケールアップは当然普通のやり方で達成できるようなものではなく、組織の整理や管理法の確立、補給体制の整備、人材の徴兵・教育・配属、装備の開発に調達など、ありとあらゆる分野で必要なものを取捨選択し「最も効率的なやり方で」進めることが必須だった。 AGFはいかにもアメリカらしい周到さと合理的発想でこれを進めていき、非常に充実した成果をあげた。特に兵器(と規格)の統一、及びその生産配分については抜群の有能さを発揮し、アメリカ陸軍の補給能力を凄まじいレベルに持っていった。 第二次大戦で示されたアメリカ軍の圧倒的な物量はとても有名だが、その要因は単純にその背景となる国力が高かったから、だけではない。 国力を軍事力へと変える変換効率が圧倒的に優れていたからこその「大正義アメリカ軍」だったのだ。 しかしそんな効率厨AGFからしてみれば、既に運用体制が確立し、今現在も量産を続けているシャーマンを、それも戦時中の今更新する、というのは効率上ぜんっぜん歓迎できない話だった。 このため ★ 前線に別系統の戦車を混成させることは、補給や人員配置に著しい悪影響をもたらします。新型戦車の投入は非効率です ★ パンター?ティーガー?それらの重戦車は少数であり戦車での交戦機会が少ないと想定されます。新型戦車の投入は非効率です ★ 新型戦車の重量は40tを越えることが予想されますが、それは殆どの港湾施設のクレーンの荷重限界をオーバーし、輸送に著しい悪影響が出ます。新型戦車の投入は非効率です ★ M4に新しく装備された52口径76.2mm戦車砲 M1は914.4m(1000ヤード)で撃角60度の135mm均質圧延装甲を貫徹可能なM93型高速徹甲弾を搭載可能であり、それを使えばM4でもドイツ重戦車に充分に対抗可能です。新型戦車の投入は非効率です ★ そもそも対戦車任務は砲兵科の対戦車車両の任務であり、歩兵支援が任務である機甲科の戦車に対戦車能力は不要です。新型戦車の投入は非効率です などと様々な理由をつけ、後継機の配備を断固として認めようとしなかったんである。 またAGFの他にも、陸軍内には「数の優位」の低下を恐れてシャーマンの更新に消極的な将官も少なくなく、戦車を統括する機甲科は「シャーマンに90mm乗せればよくね?」と要求し、アメリカ陸軍随一の闘将パットン将軍も「M4は必要な性能を満たした戦車であり、更新は不要 ってか3インチ砲もいらんくねコレ重いもん」などと主張していた。 このため前線の戦車兵や一部指揮官からの強い要望にもかかわらず、新型重戦車の量産は宙に浮いた状態になっていたのだが、1944年の末になって起きた「バルジの戦い」の後に状況が一変する。 詳細はファイアフライの項目などに譲るが、この戦いで本国のマスコミが「我が国の戦車兵はドイツ戦車に遥かに劣るザコ戦車での戦いを強いられていますぞーー!」とすっぱ抜いたことで、軍上層部の態度は一転して軟化。 そしてこの機を逃さず兵器局は重戦車の制式化を参謀本部にねじこみ、激論の末「完成している試作重戦車をお試しで少数生産し、とりあえず実戦テスト&調査を行って採用を決める」というご沙汰が下った。 そして開発中だった試作重戦車の中で最も優れていると判断された「T26E3重戦車」が暫定的にほんの250両ほど少数生産(*5)され、そのうちの20両ほどが実戦テスト、作戦名「ゼブラ・ミッション」のためにヨーロッパへと送られることになったのである。1945年、1月のことだった。 【活躍】 こうしてようやく前線へ投入されたT26E3重戦車は、全車が第3機甲師団へ配備されて実戦に参加。 ドイツのエルスドルフでいきなりティーガーIと激突してこれを撃破(ただし先制攻撃でパーシングも1両やられた)するという素敵なデビューを飾る。 そしてその後も各地でIV号戦車、パンターなどを次々と撃破し、期待通りの戦果を挙げることに成功した。 これを受けた陸軍上層部は、ついにT26E3の制式採用を決定。「M26 パーシング重戦車」として量産をスタートしたのである。 しかし時は既に1945年の3月。2か月後にはドイツが降伏してしまったため、パーシングの戦歴は中断、生産も2000両ちょっとの時点で中止されてしまった。 だが第二次大戦終戦から5年後に始まった朝鮮戦争では、国連軍の主力中戦車パーシング(分類が中戦車に戻されていた)としてシャーマン、「M24軽戦車 チャーフィー」などと共に再度実戦に投入される。 北朝鮮軍の完全な奇襲から始まった朝鮮戦争は、周到な準備を整えていた北朝鮮軍に対し、韓国軍がほとんど蹂躙されるような形で敗退を重ねていった。 特にソ連から北朝鮮に貸与されていたT-34-85は、戦車を持たず少数のバズーカ以外にろくな対戦車装備もなかった韓国軍にとって無敵に近く、各地で無双に近い暴れっぷりを見せていた。 しかしパーシングが実戦投入されると、この強弱が一瞬で逆転。火力、装甲共に圧倒的にT-34を上回るパーシングにより、今度はT-34が一方的に蹴散らされることになったのである。 この韓国側が押されまくっていた戦争初期において、敵の突破戦力の中枢であったT-34を叩き潰したパーシングの功績はきわめて大きい……いや、大きかった。 その後国連軍の増援により戦況は折り返し、韓国+国連軍のターン!に入るのだが、ここで ★ 登攀力が足りなくて、朝鮮半島の山がちな地形を登れない ★ 中期型シャーマンのT80履帯を使いまわしているため接地圧が大きく、水田や未舗装路面でよく足を取られる(*6) ★ エンジンの馬力不足で加速が悪く、追撃時や市街地戦で挙動が鈍い ★ トーションバーサスペンションは現場での修理が不可能なので、地雷などで破損すると戦線離脱になってしまう などといった機動面での弱点がモロに露呈してしまう。 いくら強大な火力と装甲を持っていても、追撃戦で他部隊についていけないのでは単なる置き物。 このため国連軍からの評価は急激に低下し、「シャーマンの方がまだマシ」とすら言われるほどの扱いになってしまったのである。 しかしアメリカ軍もパーシングの機動性不足はとっくに認識していたため、開戦後間もなくしてパーシングを基にした新型戦車……のパワーパックをパーシングに乗せ換えた「M46中戦車 パットン」を実戦投入していた。 こちらはパーシングと違ってそれなりの高評価を受けたため、その後配備されていたパーシングも次々とM46へと改造されていくことになった。 もっとも本命である「M48中戦車 パットン(*7)」の開発が進んでいたため、朝鮮戦争終結後はM47(新型砲塔に乗せ換えたM46パットンの改良型)とともにお払い箱にされてしまったが。 ちなみに実現こそしなかったものの、マッカーサーが陸軍省へ要求した警察予備隊向けの供与リストにはM26と後述する派生型のM45も含まれていた。 同リストにおける戦車399両の内、M26は307両(派生型のM45も含めると338両)で、M4(25両)やM24(36両)よりも多く、特車(戦車)部隊の主力となる筈だった。 佐藤大輔の架空戦記『征途』ではM26も供与されていたが、このリストが元ネタになっていたのかも知れない。 【有名な戦い】 「ケルン大聖堂前の戦い」 おそらくパーシング関連……ともしかしたらパンター関連、もしかしてもしかしたら戦車界全体でも最も有名と思われる戦闘。 「滅亡寸前の国の、半壊した街で、荘重なゴシック調の大聖堂を背景に」という、あまりにもラストバトル感にあふれたロケ地からして既に反則気味だが、展開もなかなかにドラマチック。 戦いが起きたのは1945年の3月6日で、ドイツ西部の大都市ケルンにおいて、同市を占領すべく侵攻したアメリカ軍第3機甲師団と、防衛側のドイツ軍との間でおこなわれた。 この時徹底した戦略爆撃を繰り返されたケルンの市街地は既にガレキだらけであり、アメリカ軍はガレキの撤去に苦戦しつつ市中央の大聖堂を目指していた。 そして市街中央を貫く大通りを進んでいた2両のシャーマン(M4A1とM4A3)が大聖堂の手前あたりまで来た時、大量のガレキに道をふさがれてついに立ち往生。 そして彼らが工兵のブルドーザーを呼ぼうとしたまさにその時、前方の高速道路下の影から、待ち伏せていたパンターA型による砲撃を受けたのである。 最初の1撃はシャーマン(M4A1)の防盾に当たって幸運にも弾いたが、続く2発目によってあえなく撃破され、もう1両のM4A3は後退してからくも建物の影に隠れる。 それを見たパンターは高架下を出て前進、大聖堂の脇の十字路で停止してシャーマンの方向に正面を向け、いつでも迎撃できる態勢を敷いた。 動くに動けなくなったシャーマンだったが、しかしこの一連の攻防は、シャーマン隊の後ろにいた通信中隊のカメラマンに撮影されており、彼らは近くにいたロバート・アーリー三等軍曹のパーシング(この時期は正確にはまだT26E3だが)にこれを急報。 アーリー軍曹はこれを確認すると、一つ横に並行する通りを回ってこっそりパンターの横に回り込み、これを側面攻撃することを決断する。 彼が指揮するT26E3、コードネーム「イーグル7」は砲塔を旋回させながら通りを急ぎ前進したが、しかしパンターの乗員は建物の影で目視できなかったにもかかわらず、なぜかこの動きに対応して砲塔を旋回。イーグル7が進む通りへと向けつつあった。 そしてパンターとイーグル7は、わずか110mの道路を挟み、互いに「正面を向き、砲塔を横に向けた」状態、つまり戦車を一番カッコよく見せる構図で向かい合ったのである。ガルパンかよ。 あまりにドラマチックな一瞬だったが、イーグル7の砲手クラレンス・スマイヤー軍曹が、まだ車体が停止してないにもかかわらずに先に発砲(*8)。これがパンター側面中央に見事命中し、装甲を貫通してエンジンルームを破壊する。 これでパンターはほぼ戦闘不能となり、生き残った乗員は脱出。イーグル7はこれに機銃掃射をしつつ続いて2発撃ちこみ、炎上、大破へ追い込んだ。 ……と、映画のラストシーンになりそうな戦いだったが、さらにこの戦いは軍のカメラマンに撮影されていたため映像(しかも動画)で残っており、貴重な資料映像としても価値が高かったりする。 気になる人はようつべとかで探してみよう! 【派生型】 ★ 「T26E4」 火力強化型。 1945年1月にめでたく試験量産が決定したT26E3だったが、実はその時点で既に「あれ?もしかしてこれ火力足りてない・・・?」という認識が持たれていた。 実際、M3ではIV号H型(正面装甲最大80mm)やティーガーI(100mm)ならともかく、パンター(140mm)やヤークトパンター(160mm)、ティーガーII(200mm!)等に対してはちと力不足だった。 そこで火力増強のため、M3の砲身を73口径まで伸ばして砲弾を大きくし、貫通力高めた試作砲「T15」を搭載したのがこのモデルとなる。 初速975m/sの通常徹甲弾M82(T60 APCBC)だと914.4mで205mm、初速が1143m/sに達する高速徹甲弾のM304(T-44 HVAP)だと302mmに達する絶大な貫通力を誇り、ドイツの重戦車群にも余裕で対抗が可能となった。 通常の徹甲弾は8.8cm KwK 43(L71)と同等の貫徹力で、ドイツ製と異なりタングステン使用量が多い高速徹甲弾では完全に上回る程だった。 しかしパーシングはこれほど大型の砲を搭載する設計にはなっていなかったため、 砲の大重量のせいで重心が極端に前のめりになってしまい、バランスを取るために砲塔後部にカウンターウェイトをポン付け 新型砲弾を前後に伸ばす形で強化したため、その長さがなんと1.27mにもなってしまい、やむを得ず弾頭と薬莢を別々に収納する分離式に。 などといった感じでかなり無理やり装備している。 試作機の完成こそ早かったものの量産は戦後となり、合計25両ほど製造されたが、制式化されることはなかった。 ちなみに固定薬莢型も試作はされており、初期試作型のT15E1(採用された分離型はT15E2)、それの直径を太くする代わりに長さを短くしたT54などがあるが、いずれも採用はされなかった。 ★ 「T26E5」 防御強化型。 突撃時の「盾」として前線の戦車兵に大好評だったシャーマンの装甲強化型、通称「シャーマンジャンボ」ことM4A3E2の後継を狙ったモデル。 火力はパーシングそのままだが、各部の装甲が 車体正面装甲140mm→200mm 砲塔正面装甲101mm→190mm 砲塔側面装甲76mm→89mm 防盾装甲114mm→279mm とほとんどヤケクソ気味な超強化を受けている。砲塔正面ならティーガーIIの砲撃すら受け止められるスペックである。 ただし装甲強化の影響で1割ほど重量が増えてしまったにもかかわらず、素パーシングですら力不足なエンジンを使いまわしているため、機動性はかなり悪化した。 一応接地圧対策としてシャーマンジャンボゆずりのダックビル(履帯を広くする装備)が搭載されたのだがはっきり言って焼け石に水で、最大速度も30km/h程度まで下がってしまっている。 こちらも27両ほどが生産されたが、やはり制式化は逃している。 ★ 「T26E1-1 スーパーパーシング」 第3機甲師団の第635戦車駆逐大隊に配備された現地改修型パーシング。車長はジョセフ・マドゥリ二等軍曹。 「ワンオフ」 「最強クラスの性能」 「急遽実戦投入された試作機」 「現地改修型」 「撃破した強敵から回収した装備で強化」 「バランスを無視した無理やりな強化」 など、男の子の心を奪う要素が詰まりに詰まったフルアーマーパーシングである。 T26E1-1というのは↑のT26E4の試作1号機であり、本来なら各種試験に使われるものを評価用に無理やり配備したもの(なので砲は薬莢が分離してないT15E1)。 この試作段階ではまだ小型高性能な平衡機(*9)が完成しておらず、車内に入りきらなかったため外部、つまり砲塔の天井にむき出しでパイプ状の平衡機が取り付けられているのが特徴。 だがそれ以上に目を引くのが、車体前面にゴッテゴテに張り付けられた増加装甲だろう。 これは「よし、T15で火力はティーガーIIに並んだな!次は防御力だ!」という現地部隊の斜め上の発想によって追加装備されたもので、防盾にはパンターの残骸から切り取った80mmの装甲板を、車体正面には建材(ボイラー用だったらしい)の40mm鋼板を二重重ねにしてそれぞれ溶接。正面の大部分が実効300mm近くという、超重装甲戦車へと魔改造されてしまった。 こうして最強の矛と最強の盾を併せ持つことになった、まさにスーパーなパーシングが誕生したのである!!きどう・・・せい・・・? 砲手だったジョン・P・アーウィンの手記によれば幾度か対戦車戦闘を経験し、なんとティーガーIIをも1両撃破した……ということになっているが、専門家の検証によると「超眉唾もの」らしく、実際の活躍についてはいまだにわかってないことが多い。 ★ 「M45重戦車」 主砲を「22.5口径105mm榴弾砲 M4」に換装したアサルトガン(自走砲と突撃砲のハーフのようなもの)で、素パーシングに随伴して近距離火力支援を担当するガンキャノン的存在。 主砲が素パーシングの90mm砲3よりもだいぶ軽くなったので、バランスをとるために砲塔の前側装甲を厚く(前方の防盾は+3.5インチで203.2mm、砲塔正面を+1インチで127mm)を厚く、後ろを軽く(0.5インチ減の63.5mm)したりしてバランスをとっている。 一応制式採用されている(試作段階の名称は「T26E2」)上に朝鮮戦争にも投入されているのだが、生産台数は大戦時に作られた185両にとどまっており、なんか影が薄い。 ★ 「M46中戦車 パットン」 前述したパーシングの後継機にあたる存在だが、パワーパック以外はマイナーチェンジレベルでしかなく、実質的にはアッパーバージョンに近い。 ★ 「M26A1」 主砲だけを小改修した廉価版パットン。 朝鮮戦争勃発によって配備中だったパーシングはパットンに改造されていったが、全車をフル改造できるような予算は充てられなかったため、一部のパーシングは主砲だけをパットン仕様にした半端なパーシング略してパットングになった。 これがM26A1で、主砲がM3からマズルブレーキの強化、排煙装置の装備、スタビライザーの搭載などが施されたM3A1に代わっている。 【フィクション作品】 どっかの紅茶戦車と同じく、どうにもフィクション作品での扱いはよろしくない。ナンデダヨ! やっぱり第二次大戦では出遅れたし、アメリカからはあんまり人気のない朝鮮戦争で活躍した程度というのが問題なのだろうか…… ただし(日本含む)西側では微妙な反面、「敵国」であった北朝鮮や中国では映画作品などで結構出演の機会が多かったりする。 ……主に敵のラスボス役として。西側映画のティーガーだこれ アニメ 『ガールズ&パンツァー 劇場版』 アメリカをイメージしたサンダース大学付属高校が存在するが、使用車両はシャーマン系で統一されていたためなんと出番なし。 全世界のパーシングファンが枕を涙で濡らすことになった……かと思いきや、劇場版で敵役である大学選抜チームの主力戦車としてついに登場。 三副官の乗車をはじめ、戦闘シーンではほぼ出ずっぱりの大活躍であり、画面狭しと暴れまわるパーシングにファンがうれし涙を流したとか流さないとか。 尤も、敵役の宿命とはいえ作中での扱いは専らやられ役である。一応、大洗連合の何れよりも格上の戦車(と乗員)であるため、やられ役と言えども決して弱かった訳ではなく、むしろ一人一人が精鋭と言うべきその手強さを見せている。つまりビルゴIIもしくはGN-X系ってことだな!(前向きな言い方) でも旧砲塔チハにやられたパーシングの乗員は反省しよう!な! なおドラマCDにてサンダースもT26E1を所有している事が言及されている。所有というより、修復不可能と見てジャンクヤードに放置されている状況だが。 ゲーム 『World of Tanks』 言うまでもなくアメリカツリーで登場。区分は重戦車ではなく中戦車で、ティアは8。 名称はM26 Pershingだが、モジュールを開発することで最終的にはT26E4+パットンのパワーパックと足回りという、強化型パットンみたいなパーシング?に進化する。 パーシング同様にこのゲームでは多くの戦車が史実より強力な砲を搭載できるため、実効140mmの車体はスポスポ貫通されてしまうが、200mmを越える砲塔正面はそこそこ頑丈で、頭だけを出したハルダウン(稜線射撃)が得意技。 また非常に小さい照準拡散、優秀な俯角、広めの視界、絶妙な小回りといった「上手く使いこなせれば化ける」要素を多く持っており、とがった長所こそないものの、乗り手の能力を素直に発揮してくれるいい子である。 ちなみに試作機まで含めると膨大なバリエーションを生んだパーシング(T20シリーズ)なだけあり、 T20からM46までだけでも T20(中戦車ツリー・ティア7) T23E3(プレミアム中戦車・ティア7) T25 pilot number 1(プレミアム中戦車・ティア8) T26E3 Eagle7(プレミアム中戦車・ティア7) M46 Patton KR(プレミアム中戦車・ティア8) T26E4 Super Pershing(プレミアム中戦車・ティア8) T26E5(プレミアム重戦車・ティア8) M46 Patton(中戦車ツリー・ティア9) と言った壮絶なラインナップを誇る。君も好きなパーシング(系)に乗ろう! ★ そもそも追記:修正は暇なアニヲタの任務であり、真面目な労働と休養が任務である一般人の追記:修正は不要です。wiki沼への没入は非効率です △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 初っ端から気合入った記事で草。 -- 名無しさん (2021-03-19 13 49 44) 実際パンターやティーガーは元々の生産数が少ない上に稼働率も低かったから戦場全体で見ると遭遇率はツチノコ並に低かったからAGFの言うことは正論なのだが、そのツチノコを引き当ててしまった兵士からすればたまったものでは無かっただろうな... -- 名無しさん (2021-03-19 14 15 50) そんな凶暴なツチノコいねえよ! -- 名無しさん (2021-03-19 16 38 59) タダの誤字だろうけど 200mを越える砲塔正面はそこそこ頑丈 に吹いた。戦艦でも抜けないだろこれw -- 名無しさん (2021-03-19 17 14 51) 朝鮮戦争の事例は考えさせられるものがあるな。戦車戦の放長撃遠に勝ってもそれで終わりじゃないもんね。 -- 名無しさん (2021-03-19 17 26 34) 昔はAGFはひどいやつだなと思ってたけど、今考えるとAGFの言い分も兵士側の言い分もわかってしまうから難しい所だ -- 名無しさん (2021-03-19 20 21 48) なんか例のアレが足りねぇなぁ? -- 名無しさん (2021-03-19 22 19 37) ガルパンのアリサの台詞で「バカでも乗れるくらい操縦が簡単で、バカでも扱えるマニュアル付き」というシャーマン宣伝文があるけど、このパーシングはバカでも扱えるようなものだったんだろうか? -- 名無しさん (2021-03-19 22 45 04) りっく☆じあーすにも擬人化キャラが登場するが、名指ししていないもののガルパン劇場版に言及していたりする -- 名無しさん (2021-03-19 23 28 10) 洗車の歴史も様々だなあ アメリカ戦車って何だか印象薄かったけど実際すごくアメリカらしい戦車に仕上がってるのね -- 名無しさん (2021-03-20 08 39 22) ↑8 ツチノコのポケモンだって凶悪なまひるみ戦法使うんだ、凶暴でもおかしくはない -- 名無しさん (2021-03-20 09 29 45) ちょっと数値関連を修正してくれた人には申し訳ないけど、わかりやすさ優先で(撃角を水平換算にして)ちょっと再修正しますた!申し訳ない! -- 名無しさん (2021-03-22 22 13 49) ツチノコと違って、パンターやティーガーは実在するし、英軍は対処しようとファイヤフライなりチャーチル用意していってるのに、自分らは…て気分にもなるわな パーシングが苦戦する山岳部も、チャーチルなら速度は亀だけどトルク番長で参上してくれるし、なんか微妙な感じ -- 名無しさん (2021-03-29 03 53 46) ビルゴIIもしくはGN-X系というよりゲイオス=グルードかライグ=ゲイオスのような気も… -- 名無しさん (2021-06-09 00 23 04) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/senjounokizuna/pages/600.html
砂漠かジャブロー地上ステージで遊びたいです。 -- (名無しさん) 2007-12-09 04 52 58 年末の砂漠が楽しみで仕方ないねぇ -- (名無しさん) 2007-12-13 12 40 08 バンナムめ、年末は逆の発想できたか。まあ、ともかく、今のバージョンの砂漠じゃDAS搭載のタンクが前より重要になるかもしれないですね。 -- (赤蟹がない少将) 2007-12-14 01 19 12 着地硬直の差分化によって今まで以上に中塩素が大量発生すると予測 -- (名無しさん) 2007-12-14 08 26 20 そして中塩素しか使わないと高らかに宣言www -- (名無し) 2007-12-15 11 01 08 JGではスナ祭りは有効だけどTDではどうなんだろう? -- (名無しさん) 2007-12-15 13 14 42 TDは稜線に隠れて進軍されるからダメじゃね?スナの位置も丸見えになるだろうし・・・ -- (名無しさん) 2007-12-15 17 09 34 高台の奪い合いw。【ここは任せろ!】【ここは任せろ!】【ここは任せろ!】×∞ -- (名無しさん) 2007-12-20 19 26 57 12/26からの先行キャンペーンで普段人気のないTDもわんさか来るんだろうか? -- (格闘機地雷) 2007-12-23 23 38 49 ゲルG欲しいのに、狙は遠慮したほうが勝ちに近くなるような気がしてならない。軽快なステップの陸ジム、ジムあたりに付かれるとやっかいだし。ドムキャノンも欲しいし。みなさんはどうしますか? -- (格闘機地雷) 2007-12-23 23 45 21 狙が何の為に広範囲のレーダーあるか解ってる?よく見てれば近付かれない。スナはスナで重要だね。ここはピリッてる敵の送り狼しやすいし中塩素の牽制出来るから88ならいた方がいい。3機以上は勘弁だが -- (名無しさん) 2007-12-24 16 20 14 ↑×2 どちらかというとジムや陸ジムより陸ガンやジム駒のほうがうざくない? -- (名無しさん) 2007-12-24 16 40 48 >格闘機地雷氏。自分もゲルG欲しいのですが、4vs4では自重気味です。人数が少ないと、戦線を直接押し上げる人数で、戦局がだいぶ違いますから。同じようにゲルG欲しい人が多いのか、即決な人多目ですし。ここでは、他であまり使わないドムトロで、軽快な立ち回りを楽しむのがいいかもしれないです。>陸ガンジム駒。確かに、こちらのほうが嫌ですね。ジム、陸ジムは着地をかなり狙えますが、陸ガンは180mmがうざったく、ジム駒は硬直が少ないので中遠狙では狙いづらく・・・ -- (へたれさん) 2007-12-25 01 07 30 ゲルG欲しいならNYのほうがいいのでは?私はTDではSとれないけどNYなら何度も取れましたよ?もちろん88。TDでは粘着され4落ちした経験がトラウマに・・・? -- (名無しさん) 2007-12-25 08 53 48 へたれさん、名無しさんありがとうございます。ゲルGはNY8VS8で獲得狙ってみます。がんばります!! -- (格闘機地雷) 2007-12-25 10 20 17 TDの方が明らかに簡単だと思いますが?TDでの44でも88でも簡単にSが取れると思います。NYだと地形が入り組んでいますので慣れている人ならば取れると思いますけど、不慣れの人にはNYかキャニオンの方が簡単に取れると思います -- (名無しさん) 2007-12-25 10 30 26 確かに慣れですね。次にいつくるかわからないNY待つよりTDでがんばってみてもよいのでは?↑ NYだと地形が入り組んでいますので慣れている人ならば取れると思いますけど、不慣れの人にはNYかキャニオンの方が簡単に取れると思います。NYはいいのか?わるいのか?TDかGCと読み替えていいのかな?揚げ足取りすまん・・・ -- (名無しさん) 2007-12-25 12 37 20 自分もスナSゲットはTDの方が簡単と思いますね。ただし、JSは必須。お座りは相手スナのえさになりますから。相手のスナとジャンプ合戦し、2回落としたら、あとは何発か他のやつに当てるだけでSとれる。とにかくスナは相手スナをいかにけん制するかですね。相手スナが拠点上または裏に回ってしまったら、けん制しつつ他のやつを叩く!GCもスナSは楽だね。 -- (名無しさん) 2007-12-25 12 49 40 ・・・っていうか、どのMAPも敵の技量次第。 -- (名無しさん) 2007-12-25 12 51 52 狙は関係ないけど、トロ使えば誰でもS取れるんじゃんwwwトロ&ドム最高! -- (名無しさん) 2007-12-25 14 09 26 ドムに代わってドムキャが入れば前線ドムトロでドムキャは牽制&拠点攻めしてれば相手に中塩素いなきゃ最強な気がする -- (名無しさん) 2007-12-25 14 24 18 やはりTDはドム系がかなり使えますね。ドムキャもサブと格闘に追加弾あるし(特に閃光弾wktk)、かなり援護できる機体な気がする。 -- (名無しさん) 2007-12-25 14 54 41 ドム系はスナⅡのいい餌になり易い。 照り焼きにされないように、常に気をつけて。 -- (名無しさん) 2007-12-25 14 57 47 スナⅡは、撃っている間に斜めジャンプ上昇されると、横ブースト移動と比べて照準合わせづらいのでかすり程度で済みますよ。ちょうどブースト移動中に捕捉された場合も、無傷とはいかないですが当る瞬間にタックル出せば即ダウンで最低限のダメで済みます。これらをやっていけば長時間照射で死ぬなんてことはほぼ無いと思います。あとはレーダーと肉眼で、今どっちを狙っているか、それから撃つ間隔(リロードカウント)と動きを頭に入れておけばそもそも狙われることも少なくなるでしょう。 -- (名無しさん) 2007-12-25 15 41 48 敵近とやり合ってて横移動してるときにスナⅡに狙われるとツライ…って話じゃないの? -- (名無しさん) 2007-12-25 17 43 37 このステージは初めてなのですが、アッガイ使うのは無謀ですか? -- (俺がガンダムだ) 2007-12-25 18 01 35 ↑無謀とは言わないけど、敵近距離や中距離に引き撃ちされると辛いのは確か。どちらかにタンクが居ればタンク周りで乱戦になりやすいので格が居ると心強い。 -- (名無しさん) 2007-12-25 18 05 39 そもそもスナⅡに撃たれるような場所で敵とやり合わないようにしないとだめなんじゃ。うまく障害物挟んだりで。そうすると、レーダーとか周りをまめに見るようにしないとだけど。 -- (名無しさん) 2007-12-25 19 00 53 TDはなにげに、タンクの練習にいいですね。砲撃地点まで近いですし、身を守りやすいですし、ブラインドショットの練習もできますし。更に、グフ祭りまで楽しめました。おかげで、際どいタイミングでドムキャと高ゲルの支給条件満たせました・・・明日が楽しみです。>砂II対策。斜めジャンプ上昇・・・知らなかった、覚えておきます。>俺がガンダムだ氏。どちらかというとグフのほうが無難かもしれません。まだ支給されていない場合は、ゴッグよりはアッガイのほうがいいかもですね。 -- (へたれさん) 2007-12-25 23 20 11 ゲルG欲しい気持ちはわかるけど、青や緑に乗って前線張ってる人の気持ちも分かってね。 -- (ジオン野良少将) 2007-12-25 23 40 30 ゲルGはジャンプスナイプできるだけの技量があれば。どのMAPでも楽勝でS量産できるんだけど・・・地雷スナだけはマッチングされたくないって毎度思う。自衛もできないのに乗るなって話ですよ。コストの無駄だからザクⅡにして餌にでもなってwww -- (名無しさん) 2007-12-26 02 46 19 みなさん、先行支給は受けられましたか?自分は1戦目、タンクで勝ちをもぎ取ってくじ引きの権利をもらう戦法で。とにかく相手よりも先に、相手のゲージを飛ばす戦いになるので、タンク乗りの野責任重大でした。他のメンバーがタンクを選んでくれたら、自分がDになっても敵と歩き撃ち合戦したりして、勝ちにこだわる戦いを堪能できました。wおかげで高機動型ゲルググまで支給を受けられました。 -- (マンタロ) 2007-12-26 16 02 59 素ザクで陸ガンになにもできずに落ちた……陸ガン強杉 -- (ぜつ大佐) 2007-12-26 16 12 35 大佐になっても、対応できないお前が悪い。別にMGは歩きよけできるし、MLも、機体旋回させながら歩けばよけられる。陸ガンが強い?何言ってんだよ。愚痴る前にテク磨けよ。 -- (名無しさん) 2007-12-26 22 04 34 そうだね。でも陸ガンは強いけどね。 -- (名無しさん) 2007-12-26 22 52 45 ていうかこのMAPでドムトロ乗らないでどうする・・・遮蔽物ないんだから機動性で優位に立たないと腕の悪い陸ガンにしか勝てないでしょ。連邦メインの私でも「これ反則だろwww」て思うくらい軽快に動けて正直引いたよ。マシンガンばら撒かれてもへっちゃらなんだもん。 -- (へぼりーだー(こっちは伍長に)) 2007-12-26 22 59 49 >マンタロ氏。自分もドムキャげっとです。まだ乗ってませんが。>陸ガン。確かに強いですね。ただ、すでに意見が出ていますがせっかくの砂漠。ドムトロで対抗できるのですからまだマシです。ヒマラヤとかジャブ地下の陸ガンに比べれば、ここ(TD)はまだなんとか・・・>へぼりーだー氏。ジオンメインの自分が陸ガン使っても、やはり反則的なコストパフォーマンスの良さを感じますから、似たようなものかと思います。今回のアップデートで全体的に隙が大きくなったにもかかわらず、この使い勝手の良さですからね・・・ -- (へたれさん) 2007-12-26 23 33 17 大佐になっても、素ザクじゃあ対応できる訳無いんだから別に悪くはないでしょ。悪いとすれば、それ以前の機体選択の問題ですね。それにしても、素ザク使って陸ガン強すぎって言うのも・・・笑。個人的に、大佐さんグッジョブb。まあTDならドムトロですね -- (超既出まとめスマソ) 2007-12-27 00 33 35 ドムトロも良いですが、F2なら陸ガンと十分にタイマン出来ますよ。ミサポを上手に使いましょう。また素ザクでも、陸ガンの働きを抑える事ぐらいは可能です。私は例え自分がCやDでも、勝利に貢献出来れば良いですけどね。 -- (野良ザク少将) 2007-12-27 00 57 55 ↑よく分かるのだけれど、より勝利できる機体のことを総合的に考えるとやっぱりTDではドムトロが適材かなと思う。私観統計的に勝利しやすい機体を、比較的に、効率的に考えるとね。ドムトロなら働きを抑えるどころかそれ以上のことが、私観では出来ると思う。だから、逆に言っちゃうと「抑える事ぐらいは可能」っていうのが「抑える事しか出来ない」って見えてなんだか悲しくなってくるんです・・・。否定的 悲観的な意見でごめんなさい -- (両将。゚゚( ヘ<)゚ ゚。ビエェーン ) 2007-12-27 01 37 37 ↑別にザクそのものを否定してる訳じゃない(人によって慣れ不慣れはあるのだし)ので誤解のないように。゚゚( ヘ<)゚ ゚。 -- (ザクでも出来ることはいっぱいあるんだからっ) 2007-12-27 01 39 30 ↑*3おっしゃる通り。素ザクでもひたすら横歩きで陸ガンを味方タンクに近づけない事はできます。喰らうのもMLだけなんで、味方タンクが拠点を落とす時間は稼げますね。野良の場合、他店出撃の方がそれを評価してくれるか、が気になりますが。1戦目はリプがないし。タンクは分かってくれてるだろうけど。↑*2ドムトロはこのステージには確かにいいと思います。(個人的にも大好きな機体です)しかし、一般的な編成では4VS4で投入出来る機数は限定されませんか? -- (ジオン野良少将) 2007-12-27 01 48 09 ザクで2落ちするくらいならトロ1落ちのほうが安い。いくら低コストでも2~3落ちしたらまずいっしょ。連邦にはホバー機体いないからザクでも対処は出来るけど他のMAPでも「陸ガン強すぎ」って言う人多いのに、対抗馬でありこのTDで最も戦果を上げれる(ハズの)ドムトロを捨ててまで他機体で出撃する意味はあるのかな?連邦は「トロ対策に陸ガン2枚」くらいは当たり前ですのでこちらも「陸ガン対策にトロ2枚」くらいは良いのでは? 「ドムトロ苦手、ザクのほうが楽」っていう人ならザク系でも自然と戦果あがると思うし問題ないですよ。 -- (へぼりーだー(こっちは伍長に)) 2007-12-27 02 01 27 >へぼりーだー(こっちは伍長に)殿。言葉が足りなかったようで。4VS4ならアンチが陸ガン1機なら素ザク1機でピリピリしますが、タンクが拠点落とすまで守れます(ポイントは期待出来ないけど)。個人レベルで考えるならドムトロでOKです。しかしチームで勝ちを考えれば、コスト200の機体を複数は投入出来ますか?壁や釣りにコスト200を使えませんぜ。ドムトロがそこまでバランス良ければ、ドムトロ*3、タンク*1が鉄板になるのでは?コストの高さと格闘戦での戦力を考慮すると、4VS4で投入出来るのは1機ではないでしょうか(引き気味でもう1機)? -- (ジオン野良少将) 2007-12-27 02 36 17 チャットしてるみたいになるから簡潔に・・・私の理想は 格闘機1 トロ2 タンク1 です。何度も言いますが「ドム系使うの苦手」ならザク系で良いと思う。高コスト機が壁や釣りしてどうするんですか・・・ドムトロで格闘戦??その時点で運用間違ってますよ。 -- (へぼりーだー(大佐に( A`)イヤー)) 2007-12-27 03 21 46 44ならタンクとトロ2まで大丈夫ですね。もう1機がグフかF2か赤ザクあたりになると思いますが。 -- (名無しさん) 2007-12-27 08 42 16 トロで壁や釣りをしろと言う事ではなく、そういう役割が必要なのに、このステージに適性が高い機体と言うだけで複数投入出来るか、という話なんだが。 -- (ジオン野良少将) 2007-12-27 09 39 25 トロじゃタンク護衛はできないでしょ。タンク護衛にデザク、アンチ 遊撃でトロ2機ぐらいがちょうどいいと思う。44で格は別にいらないと思ってます。拠点2落としがデフォなステージですし。 -- (ジオン中将) 2007-12-27 11 14 48 ここに書いている方々は4バーストですか?野良ですか?4バーストならトロ3マカク1で何の問題も無いと思います、トロ3は44砂漠でしかできないと思いますので楽しんでます。実際に月火水で4バーストは30戦くらいしかできませんでしたが無敗です。逆に野良で出るならトロ3は怖いときがあってグフザクにしたりしてます。皆さんのメンバー構成はいつもどんな感じなんでしょうか? -- (名無しさん) 2007-12-27 12 19 01 自分のTDでの44時の将官戦の経験だけで言ってしまうと、自分はグフで出ることが多いのですが、一人はタンクとして他二人がドムトロを使う場合とそれ以外の近を使う場合を比較すると、圧倒的にドムトロ2機の方が勝率高いのです。安い機体でタンクが砲撃している間、その結果落ちたとしても敵を食い止める役をしようとする人もいますが、結局2,3落ちるので「何回落ちてるんだよ」って思っちゃいます。陸ガンと歩きでサシとかされても、特に44時の近の立ち回りは1:1じゃなくていかに味方(特に格)がやばい時にすぐにフォローできるか(2 1の状況にするか)で、そう考えるとやっぱりブースト使いやすいドムトロなのかなと。そもそも、護衛されてなんとか砲撃できるようなタンクにも問題あるんですよ。自らが囮となりつつ拠点叩けるくらいのタンク運用が特に将官戦では求められると思います。格は、近に突っ込んでいくような単純な立ち回りではいない方がいいと思いますが、QDができるので、小回りが利き状況に柔軟に対処できる点では優れていると思います。近距離、特にドムトロは近いレンジでは小回り利かないですしね。 -- (野良両将) 2007-12-27 12 52 45 素ザク、FⅡもミサポを上手く使えば陸ガンに対応できると個人的には思ってるんですが。わざわざ高コスのドムトロに乗らなくても。今更こんな質問で申し訳ないが、ドムトロって陸ガンのMLを横歩きで避けれるんでしょうか?無理ならドムトロを使うメリットが分からない。グラップル使えば避けれる? -- (両大佐) 2007-12-27 12 56 55 ↑ブーストちょんで避けられます。硬直ないし次へと対応しやすいかと。ブーストなしはわかりません・・・ -- (名無しさん) 2007-12-27 13 01 16 横歩きで避けれる・避けれないことだけがメリット・デメリットっていう話になるのが分からないです。例えば、横歩きで避けれない状況でドムトロとそれ以外の近がブーストして避ける時、トロは硬直が無いですが、ザクは止まるのでそこをマシでやられる確率が圧倒的に多いです。マルチそのものがどうこうじゃなく、その後の展開が不利になりがちなのが問題なんですよ、総合的な移動の面を考えて。マルチが歩き避けできたからどうって話じゃないです(ザクの方がトロより歩き避けしやすいとしても)。ザクの総合的な機動力やマシの性能がドムトロのそれらを上回っていれば別なんですけどね。それから重ねていいますが、慣れ不慣れはあるので「絶対に」ドムトロの方が使えるとは言えません。でも実際的な能力や44時のコストパフォーマンス(ザク2,3機 トロ0,1機)から使えることは確かです。あとコスト面をより考えなくてはいけない88時とはまた別の話ですので。 -- (野良両将) 2007-12-27 13 09 39 陸ガン相手の単純な戦闘能力ではトロのほうがモアベターかと。上にあるように慣れ不慣れの問題でもあるかと思いますが・・・。作戦によって機体選択も変わるけどね。 -- (名無しさん) 2007-12-27 13 26 46 よく陸ガンとトロで歩き合戦してる人いるけどものすごい頭悪いよね。 -- (名無しさん) 2007-12-27 14 03 17 歩き合戦。最近トロを使い始めました。相手陸ガンの場合はどうするのが正解ですか? -- (トロ上等兵) 2007-12-27 17 03 52 ↑どんな相手でも基本は、サブで動かし(ブーストorジャンプ)硬直をマシンガンで狙う。千日手になりそうだったら、さっさと別の相手狙うが吉。 -- (名無しさん) 2007-12-27 17 07 14 2回やってきましたが1回は勝ちましたが1回は負けました。2回ともタンクです敵味方ともに佐官です。拠点砲撃はガウの羽根の隣でおこないました。やはり負けたのは自分がガウの羽根の隣にこだわったから。なのでしょうか -- (名無しさん) 2007-12-27 19 57 13 ↑一度目はガウ羽根が鉄板だが落としきれずに再出撃の際は。こだわる必要はないと思われる。戦線が固まってるならそれを避けて拠点砲撃するレーダーの。確認もタンク運用の基本じゃないかな?44ならミノ粉無くても意外とフリーで撃てることも。戦線の状況次第ではありえる。柔軟に状況判断する癖をつけることをお奨めする。どうでもいいがドムキャ出しで散々苦労したのに。高機動ゲルがたまたま放り込まれたバンナムせんで。でたのはなんだかなーってかんじでした(´・ω・`)。 -- (中尉とか) 2007-12-27 20 32 47 FAガンダムのミサイルAの件だが、wikiのデータを見ると44時の拠点を3・4発で落とせるなら、明日の88がやばくないか?編成に組み込みやすくなる分出現率が高くなるんじゃないか?タンクとの共同作戦も考えられるので対策を立てたほうがよいのでは。 -- (赤蟹がない少将) 2007-12-27 21 21 42 所詮は中だし、QDLでかればOK。しかも、44で4発かもしれないけど88なら弾数増えるし。リロード長かったはずだから別にそこまで気にしない。 -- (名無しさん) 2007-12-27 23 39 30 タンクアンチにトロ、Bましを使ってます。ちくちくあたりますよ~ -- (名無しさん) 2007-12-27 23 40 57 ドムキャ、4vs4だと立ち回りが難しすぎです(´・ω・`)>トロと陸ガンのキャッキャウフフ。相手がML > マシだけのガン待ちさんなら、自慢の足を駆使してさくっと別の相手にターゲットを切り替えたほうがよろしいかと。ほいで、陸ガンが他の味方狙い始めたようならそこを狙えばOK。>トロBマシ。単発の奴でしたっけ?ちょっと試してみよう・・・ -- (へたれさん) 2007-12-28 00 08 39 偉そうな事は、いえませんがやはり近距離機ならここのステージはトロですね。金閣に噛み付かれない位置取りで、できればアンチ一択で敵タンク中心に削ってもらいたいです。ザク系に乗りなれている方に無理強いは絶対にしませんが、ドムトロのコスト200に自重してデザクやF2に毎回のっている方などはここでトロを試してみてはいかがでしょうか?当たり前ですが140や160のコストで2、3落ちするほうがドムトロ1落ちよりもひどいですよ。安ければ強いなんて事はありませんから。この機体でしたら、成り立て佐官クラスの腕でも将官クラスの回避ができますし。何より将官戦で自分が連邦でプレーした時に、トロとタイマンはるのは貧乏くじひいたみたいに思えますから。 -- (鯛さ) 2007-12-28 02 23 32 連邦やってた方としては、アンチに来たドムトロはジムで十分対処可能。最低タンクが。拠点落とすまでは膠着状態、へタレなら拠点落とすまでにBSGのみでHP半分以上削ることが出来る。陸ガンならマルチで削りつつじりじり距離詰めて切り込むか、誘うか、相手次第。「落とせなくても良いや」ってのが本音(自分は)自分はアンチドムトロ、護衛F2がやりやすい。ミサポの段数がマルチと一緒でリロードはこっちの方が早いので有利と思う。格相手でも近づいて来ようとしてもミサポで転ばせて下がることも出来れば飛ばせて下がり撃ち、カットも78Aマシつかえばダメージ稼げる。護衛にドムトロ使うと(自分が慣れてないのもあるが)迂闊に距離詰めれないし、旋回遅いので使いづらい印象がある。まぁ、上手いドムトロ何やらせても良いんだけどw使い方自信無いなら護衛はF2の方が良いと思う。 -- (通りすがりの元大将) 2007-12-28 04 56 28 自分は護衛はデザクがほとんどですね。クラッカーが便利で、前線で弾幕張りながら飛んできた敵は被せカウンターが取りやすい。さらに2機以上来てもダウンとりやすく拠点砲撃の時間が稼げます。アンチはトロで相手護衛を引きつけて、味方格にタンクつぶしてもらうのが多かったかな? -- (中佐復帰) 2007-12-28 08 32 41 トロなら陸ガン1を相手にしながら敵タンクの邪魔することできますからね。位置採り気をつけながら移動して、歩き合戦もしくは陸ガンとタンクの位置が重なったらタンクに攻撃ってのがいいと思う。歩き陸ガン対策としては基本的に無視して別の敵に行く。距離離すと慌ててブースト噴かして追ってくる人もいるからそこでまた硬直にマシ。とにかくトロ使うなら歩きとの1対1は避けて欲しい。 -- (ジオン中将) 2007-12-28 10 47 28 例外はありますが、基本的に ・連邦 :高コスト高性能 ≒ タイマン強 ・ジオン:低コスト(連邦に比べると)低性能 ≒ タイマン苦手 な傾向がありますからね。トロと歩き陸ガンに限らず、タイマンはなるべく控えたほうがいいかと思います。>デザク。そういえば、存在を忘れられがち・・・かくいう自分も忘れてました。硬直が大きくなって使いづらくなってから、まったく手を出してなかったです。 -- (へたれさん) 2007-12-28 15 22 18 ↑の紹介はどうかと思うぞ。高性能だからってタイマン強とはかぎらないし、ジオンは全然低性能じゃないよ。コスト以上の性能普通に持ってるじゃん。タイマン強い弱いは、個人の腕だと思うぜ? -- (名無しさん) 2007-12-28 23 39 36 はじめに「例外がある」という断り書きをしていることと、わざわざ「≒」を使用している意図を汲んでいただけると、幸いです。 -- (へたれさん) 2007-12-29 00 13 37 トロに関する議論の出発点が、チームで勝利する事が目的か、自分がB以上獲れるかで食い違ってる気がする。チームでの勝利を考えた場合は、タンク護衛ができないトロは定員枠が決まってると思うが。将官同士の8VS8なら一般的な戦術では2機までじゃないか? -- (名無しさん) 2007-12-29 00 35 59 ↑別に落ちない自信があれば枠とか限定とか考えなくていいんじゃない?実際落ちたらもちろんその人ポカスカジャン。そもそも、一般的な戦術っていうのが人それぞれで違うかもなんだし。 -- (十人十色!Hey×2!!) 2007-12-29 00 40 24 ここでこのところ議論されているトロ、武装はマシAかBってことで理解していいですか? -- (名無しさん) 2007-12-29 00 49 02 ですねd -- (名無しさん) 2007-12-29 00 53 46 「近」が墜ちない自信のあるトロばっかで、タンクの護衛ができるのか?トロが生き残っても、護衛対象のタンクが墜ちたら意味なくね(TDならタンク戦だろ)? なんか議論が噛み合ってないのだが。同じ「近」というカテゴリーでも、MSによって役割が違うのではないか? -- (名無しさん) 2007-12-29 01 06 12 自分としては、護衛=自落ち必須と考えているのがもう違う気がする。落ちたらゲージ減るのは基本でしょ?落ちること前提に戦術組むってどうなの?護衛が落とされてるのはタンクの立ち回りにも問題があるんじゃないの?もっと全体的な視野で考えないとより良い戦術は考えられないんじゃないかな。まあ実際、それが難しいから苦労するんだっていうのは分かるけどね。 -- (名無しさん) 2007-12-29 01 30 45 ↑特に言いたいのは、タンクそのものの立ち回りも見直さないで、護衛のことばかりを考えるのはおかしいってことです。時機や味方の状況見もしないでただ拠点叩きにいくようなタンクに、護衛のことだけで戦術考えるのはしょうがない話じゃないですか? -- (名無しさん) 2007-12-29 01 34 57 素ザクやF2は2、3落ちすると考えている人は、戦術観のないトロマンセーな人でしょ。ザクでも味方タンクが拠点落とすまで、敵機をタンクに近づけない事は楽勝でできますよ。ピリピリするし、自分のポイントは低くなりますが。皆さん分かってると思うけど、タンク護衛って、タンクを斬ってる敵の背中にマシ浴びせる事ではなく、タンクに近づかせない事ですよ。 -- (名無しさん) 2007-12-29 01 51 26 ↑ 言ってることが微妙におかしくないですか?タンクに近づけないことが出来るのはザクだろうとトロだろうと同じことで、「ピリピリするし」って言ってる時点で「落ちる」兆候じゃないですか?それで落ちて突破されたりしたらそれこそ護衛になってないと思うんですが。もちろん護衛役は近づかせないことが出来るのが最良ですが、だからといって護衛だけのサイドで物を見てると、敵が護衛を上回ってる場合にそれで戦術として良いってことにはならないんじゃ?タンクに楽勝で近づけないような戦いだったらその戦術や機体選択でいいってことですよ。別にトロだろうがザクだろうが。ただ、それが出来ない場合もあるから戦術を考える必要があるんだと思うのです。それで100%勝っているならその戦術でいいと思いますよ。 -- (名無しさん) 2007-12-29 09 26 00 ↑ 近づけないような→近づけさせないような です、失礼。 -- (名無しさん) 2007-12-29 09 29 29 ザクとトロで否定的な意見が続いているようだが、88TDでの護衛はザクが一番と考えている人は(近カテに限らず)他機と比べて何が優れているのか、逆にトロは落ちない(のが利点と言っているように見えるが)ことが全体的に、そしてやはり他機を使った時と比較して果たしてどれだけ有効なのか、それを明確にすることが戦術を考える上で大切だと思う。ただ「護衛=ザク優秀」という考えや「TD=ドムトロ最強」という考えだけでは、より良いTDでの戦術を考える議論として成り立たないのではないだろうか。横からすまない。 -- (名無しさん) 2007-12-29 11 18 22 44、88でもタンク前衛はザクで、そのカバーとタンク護衛がトロだと考えてる。前衛抜けてきたのを格闘機が処理、いないならトロで状況をみて戦う。アンチもトロで牽制メイン。これが基本的な役回りだと思っていたが違ってるかな? -- (名無しさん) 2007-12-29 19 30 14 アンチ編成時はドムキャのC砲が中々便利だった。ロック距離が短いのが難点だが近よりは射程長く、一発ダウンだから拠点攻撃は遅らせれるし、威力が中々あった。しかし、ザクタンクみたいに角度が付けれないから複数ヒットがねらいづらいね -- (名無しさん) 2007-12-29 20 59 36 むむ、ドムキャC砲いいですか・・・がんばろう。リロードが早くて威力高めの拡散弾頭ってだけで結構テンション上がりますね。 -- (へたれさん) 2007-12-29 22 22 58 ↑↑↑私が普段経験する将官戦もそれが基本だと思います。ここ数日は新機体が混ざってるけどwただしタンクの前に出る役割はトロには向いてないということが、ある程度の経験を積まないと分からないと思う。タンク戦はリザルトの数字だけが評価ではないのだが。これを言ったら終わりだけど、将官と等兵が同じ場で戦術語る事に無理あるよね。 -- (名無しさん) 2007-12-30 00 15 33 TDではV-6でよく出撃しますが、連邦もタンク、特にガンタンクでの構成が多い様です。ゆえにV-6の役割は拠点を2回以上落とすことを必須としています。1回落としただけで安心しているとガンタンクに2回拠点を落とされ必ず敗北します。ジオンタンク護衛は多く前述されているように近づけさせないでいてくれると助かります。ガウ羽根のジオン側から見て右手、砂漠の中央を連邦に突破されないように近格に護衛してもらうと勝率が非常に上がります。敵スナもV-6狙いでくる場合も多いですが、近格が中央より進軍されるとV-6を撃つのを止め、早く逃避行動に入ってくれます。最近、このように野良のV-6出撃時でもよい近格に出会えています。ありがとう!! -- (格闘機地雷) 2007-12-30 01 37 50 ↑×4 ドムキャC砲ですか。使いたいけどドムキャノンは未だ手に入らず……。さっきも抽選してきたけど、5枚ある抽選番号が表示後いきなり2枚消えた……。結局当たらず……冬休みカオス状態のためちょっと勝ちづらいです。それとさっき軍曹になったんですが、96戦で軍曹って早いんですかね?まあこれで後は砂を10戦位やってからS取るだけでゲルGゲット出来ます。先行支給中に中尉までになれるかな……。) -- (小説軍曹) 2007-12-30 17 18 30 話を切るようですまないが、8VS8砂漠でのタンクの使い方は皆どう使ってます? 私の場合は、一回敵拠点落として、後はMS弾で、アンチしてるんだが… やはり、ムリしても二回目の拠点砲撃した方が良いのかなぁ…誰か、タンク乗りの方、教えて下さい(・ω・`;) -- (ばいキンマん大佐) 2007-12-30 17 37 08 ↑ 相手に拠点兵器がなければ、1落としした段階でこっちが優位になっていると思うので、一旦全員後退させて、補給後再度アタック。拠点兵器を持っているなら、相手よりも先にゲージを吹き飛ばす戦いが必要になると思います。 -- (名無しさん) 2007-12-30 23 40 10 ↑×2自分は拠点1落とししたら、ガウの羽の所から、敵タンクの周辺に燃え弾ばらまいて、削ります。その際に敵アンチにからまれてしまったら、ガウの羽からできるだけ左前で応援を頼みながら死にます。理由は復活ポイントが制限されないためです。そこで死ねればまたガウ周辺近くで復活でき、かつ味方の護衛を呼んでいるので、再度、楽な形でセカンドを狙えるからです。野良でも使える技術なので、ぜひお試しを。といっても明日からNYか。ジオンならNYクレーターより出きるだけ前で死ぬと、復活ポイント制限されませんよ。 -- (鯛さ) 2007-12-31 02 44 48 》名無し殿 》鯛さ殿。返答ありがとうございますm(__)mTDでタンク(マカク)を使ってると、MS弾が楽し過ぎて、二回目の拠点砲撃が遅れ気味になり、拠点落とせなかったりするのです(・ω・`;)ポイントだけ多く取得する場合があるので、護衛の方々にすまなく思い、聞いてみました。状況により、二回目、拠点砲撃のタイミングを見極め、勝利に貢献しますm(__)m -- (ばいキンマん大佐) 2007-12-31 13 09 58