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2001年春合宿に起こった事件。酔ったかっし~が祭を開催、勢いのあまり非常口から落下し、全身傷だらけになる。
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15話 Encounter of the night hospital 白峰守矢とレオノーレは、やっとの思いで目的の医院に到着する。 「乗っている人がいるかもしれない、気を付けて行こう」 「うん」 地図にも載っている上、建物の規模もそれなりにあるこの医院。 自分達以外にも訪れる人はいると見た方が良い。 その来訪者が殺し合いをやる気になっている人物である可能性は十分に考えられる。 警戒するに超した事は無い。 守矢はサバイバルナイフ、レオノーレは62式7.62mm機関銃と、 それぞれの支給武器を持って医院正面口の自動ドアを潜る。 医院の中は静かで、非常灯以外には明かりも灯っておらず暗い。 見取り図が壁に貼られていたので二人はそれを見て医院のおおよその構造を覚えようとする。 「二階建て、いやそれは外から見た時に分かったけど。 後地下があって、一回には診察室……事務室……検査室……」 「結構広いから誰かいてもおかしく無いわね。 ゲームが始まってから二時間ぐらい経ってるし……」 「一階から見てみよう、守矢君」 「分かった……」 面倒ではあるが一部屋一部屋見て回る事にした。 誰か隠れているかもと考えていては落ち着いて休息する事も出来ない。 休んでいる時に急襲でも掛けられては敵わない。 診察室、受付、事務室、薬局、処置室、検査室、点滴室、レントゲン室、厨房、院長室……。 一階のフロアの三分の二程を回るが今の所誰もいない。 「夜の病院なんておっかないなあ……怪談ものでよく病院が舞台なのあるし」 「私が昔見た奴は、何だか黒い影みたいなのが追っかけてきて追いつかれたら……」 「やめて下さい」 「地下は……あれ」 地下に行こうとしたが、地下の入口はシャッターが下りていて通れなくなっている。 誰かが下ろしたのか、元々下りていたのかは分からないが、 いくらシャッターを上げようとしてもびくともしないので、二人は諦めて二階の病室区画へ向かう。 ◆◆◆ 医院二階の病室の一つ。 ベッドの上で、黒狐獣人の少年と赤髪の美少女が、互いの秘部を舐め合っていた。 「こ、こんな事して良いのかな……」 「こんなにおっきくして何言ってんのよ、嘉晴君。 いつ死ぬか分からないんだから、楽しめる時に楽しまなくちゃ」 「そ、そうだね、東員さん……」 「祐華で良いよ。呼び捨てで」 「ゆ、祐華」 「良く出来ました。ん、はあ……舌がざらついててイイ……。 私も、男の子のこれ始めてしゃぶるけど……凄いね……」 「気持ち良い……ん?」 「どうしたの? 嘉晴君」 嘉晴と呼ばれた黒狐獣人少年の耳がピクピクと動く。 「足音が聞こえる……」 「ええ? 私には何も……」 「いや確かに聞こえた……誰か来たっぽい」 「マジ……?」 やむなく二人は行為を中断し、濡れた秘部を適当な掛け布団で拭くと、 パンツとズボン(祐華はスカート)を穿き直して、 嘉晴は組立式十文字槍、祐華は短機関銃H K MP7をそれぞれ装備して、 入口の扉の陰に左右に分かれ、警戒態勢を取った。 やがて足音は祐華の耳にもはっきり聞こえるぐらいに大きくなる。 しかも一人では無く二人のようだ。 その上、病室を一部屋一部屋確認しているのか扉の開閉音も聞こえてくる。 とすればこの部屋にも来るだろう。 殺し合いに乗っているのか否か、二人で行動しているのなら、 乗ってはいない可能性が高い。と言うのも一人しか優勝出来ないのに、わざわざ徒党を組む理由が無い。 とは言え例外も有り得るので、警戒するには越した事は無い。 そして。 ガチャ。 扉が開き、ツインテールの髪を持ったえらく露出の多い格好の少女と、 黒い身体の竜人の少年が入ってきた。 「動かないで!」 「止まれ!」 祐華と嘉晴は持っていた武器を、入ってきた二人に突き付けた。 ◆◆◆ いくら警戒していてもそれが功を奏するとは限らないのだと守矢は思った。 今回幸運だったのは、二階病室で武器を突き付けてきた、 東員祐華と伊神嘉晴の二人が殺し合いには乗っていなかった事だろう。 「ごめんなさい、いきなり武器向けたりして……」 「いいのいいの。こんな状況だもの、警戒するのは当たり前よ。責めたりはしないわ」 「伊神さんに、東員さんでしたっけ……二人は一緒に行動してるんですか?」 「ああそうだよ」 「成程……あ、いや、それだけです」 「ここに俺と祐華が来た時も見て回ったけど、誰もいなかったぞ。 お前とレオノーレさんが来るまで足音も聞こえなかったし、この病院には今、 俺らだけって事になるな」 「へえ……」 「東員さんに伊神君、殺し合いに乗っていないんなら、 私達の仲間になって欲しいんだけど……どうかな?」 レオノーレの提案に、祐華と嘉晴はしばし考える。 程無く結論を、祐華が口に出す。 「良いわ。仲間になる、けど、同行は出来ないわね」 「え? 何で?」 「四人になったら大所帯で目立つでしょ」 「あ……それもそう、だけど」 仲間にはなるが一緒に行動はしないと言う事だった。 しかし祐華の言う事にも理はあるとレオノーレと守矢は思う。 四人で同時に行動するのは彼女の言う通り大所帯になって目立つ。 いざと言う時の機動性にも問題があるからだ。 その後、守矢とレオノーレは祐華と嘉晴の病室の隣にある病室に移動し、そこでしばらく休む事にした。 「殺し合いに乗ってない人がいて良かった」 「そうね」 「……」 「……」 「しちゃおうか、守矢君?」 「……お願いします」 守矢とレオノーレは、互いにドキドキとしながら、互いの身体にそっと手を触れ合う。 ◆◆◆ 「ふぅ、殺し合いに乗ってない人達で良かったわ」 「そうだね……」 「さて、続きをしようか」 祐華はパンツとスカートを脱いだ。 「あ……」 「ほら、嘉晴君も脱いで」 「よし」 嘉晴もまたズボンとパンツを脱ぎ捨てる。 興奮した二人の愉悦の時間はまだ始まったばかり。 【黎明/B-2/医院二階206号室】 【白峰守矢】 [状態]健康 [装備]サバイバルナイフ [持物]基本支給品一式、ピアノ線 [思考]1:レオノーレさんと行動する。死ぬ気は今の所失せた。 2:レオノーレさんと……。 [備考]※樊欽の外見のみ記憶しました。 【レオノーレ】 [状態]健康 [装備]62式7.62mm機関銃(200/200) [持物]基本支給品一式、7.62mm×51ベルトリンク(200) [思考]1:守矢君と行動する。安全そうな場所を見付けたら守矢君にさせてあげよう。 2:守矢君と……。 [備考]※樊欽の外見のみ記憶しました。 【黎明/B-2/医院二階205号室】 【東員祐華】 [状態]健康 [装備]H K MP7(40/40) [持物]基本支給品一式、H K MP7の弾倉(5) [思考]1:嘉晴君と行動。 2:取り敢えず今は嘉晴君と愉しむ。 [備考]※白峰守矢、レオノーレは殺し合いに乗っていないと判断しました。 【伊神嘉晴】 [状態]健康 [装備]組立式十文字槍 [持物]基本支給品一式 [思考]1:祐華と行動。 2:取り敢えず今は祐華と愉しむ。 [備考]※白峰守矢、レオノーレは殺し合いに乗っていないと判断しました。 《参加者紹介》 【名前】東員祐華(とういん ゆうか) 【年齢】17歳 【性別】女 【職業】高校生 【性格】基本的に誰に対しても面倒見が良いが年下や自分の気に入った相手に対しては特にそれが顕著 【身体的特徴】赤髪ロングの美少女 【服装】学校制服のセーラー服 【趣味】レゴブロック制作 【特技】手先が器用 【経歴】東員財閥の次女として生まれた 【備考】日本風国家に存在する財閥の一つ、東員財閥の現総帥、東員幸祐の次女。 小遣いは多く貰っているが余り沢山は持ち歩かないようにしている。 防犯のためと言うよりは多く持っていると浪費してしまう癖があるため。 自宅の部屋では全裸で過ごす裸族で、性にも多分に興味がある 【名前】伊神嘉晴(いがみ よしはる) 【年齢】16歳 【性別】男 【職業】高校生 【性格】少し内気 【身体的特徴】黄色の狐獣人。細目 【服装】学校制服のブレザー 【趣味】自動車関係の本を読み漁る事 【特技】自動車の構造を概ね把握し多少弄る事と運転が出来る 【経歴】小学生の頃から無免許運転をしているが捕まった事は今の所無い 【備考】車好き。将来は自動車会社に勤務しようと考えている 前:後悔先ニ立タズ、死ハイツモ身近ニ 目次順 次:静と動 前:デッドマンズチェスト 白峰守矢 次:旅は道連れ世は情け 前:デッドマンズチェスト レオノーレ 次:旅は道連れ世は情け GAME START 東員祐華 次:旅は道連れ世は情け GAME START 伊神嘉晴 次:旅は道連れ世は情け
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非常食セット(ひじょうしょくせっと) アイドレス・アイテム・ショップで販売中。 設定国民の食事として使用することができる。 ご購入はこちらからどうぞ。 L:非常食セット = { t:名称 = 非常食セット(アイテム) t:要点 = 発熱剤,レトルト食,ごはん,スープ t:周辺環境 = 非常事態 t:評価 = なし t:特殊 = { *非常食セットのアイテムカテゴリ = ,,,{携帯型アイテム,消費型アイテム} *非常食セットの位置づけ = ,,,{国内政策用アイテム,ショップアイテム} *非常食セットの取り扱い = ,,,アイドレス・アイテム・ショップ *非常食セットの販売価格 = ,,,2400個/1マイル *非常食セットの特殊能力 = ,,,設定国民の食事として使用することができる *非常食セットの使用回数 = ,,,1回 } t:→次のアイドレス = なし } 解説 アイドレスアイテムショップで販売中の商品。 値段1マイルにつき2400個入手可能。 一昔前まで、非常食と言うと乾パンと言うイメージがあり、今でも乾パンを非常食として用意する場合があるが、大きな問題があった。 1つは、乾パンは堅いために、歯のない乳児や歯の弱い老人だと食べる事ができない点である。もう1つは、他の季節ならともかく、冬場の被災地で乾パンだけを食べていて、身体が冷えてライフラインが回復するまでに体調を壊してしまうケースが多数出たと言う点である。 これらの解決のために、温かくて堅くない保存食の開発が始まり、火を使わないでも発熱材で温められる保存食が出回るようになった。 色々出回っているが、冬場の冷えた身体を温めるためにスープ系やリゾット系が多く、乳児や老人でも食べられるものがよく見られる。 被災地に物資の配布を考えている場合、考慮すべきアイテムの1種である。 保有国一覧 藩国名 入手履歴 保有者 使用履歴 現在所持数 るしにゃん王国 09/07/31:購入 クレール 09/08/11:使用 0 鍋の国 10/07/15:購入 銀内 ユウ 1 フィーブル藩国 10/07/31:購入 フィーブル藩国 1 09/12/26:購入 刻生・F・悠也 1 キノウツン藩国 10/07/11:5セット購入 船橋鷹大 10/07/25:3セット使用 2 参考資料 アイドレス・アイテム・ショップ アイドレス・アイテム・ショップ:非常食セット アイドレスWiki:非常食セット(未掲載) 上へ 戻る 編集履歴:ポレポレ・キブルゥ@になし藩国 (2010/07/25) 矢上麗華@天領 (2010/08/03) 解説文:多岐川佑華@FEG イラスト製作 黒崎克耶@海法よけ藩国 (2009/11/29)
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【宇宙開発グループの創設】よりの派生 更なる採掘地の捜索(イベント):FVB L:更なる採掘地の捜索 = { t:名称 = 更なる採掘地の捜索(イベント) t:要点 = 解かれる封印,巨大迷宮,地下 t:周辺環境 = 最悪の地獄 -------------------------------------- 最悪の地獄だ。今さらそう思っても仕方がないが、罵らずにはいられなかった。 自分1人だけなら単なる「地獄」だ。何かあったら死ぬ覚悟はできているが、今回はまずいことに子供を連れてきていた。 俺は5人の子供と共に、冥府の王が支配するという星(正確には小惑星らしいが)の採掘現場跡地でなかば生き埋めになっていたのだ。 FVBは新たな燃料採掘地を捜していた。 以前発見した採掘地の貯蔵量は莫大で驚くべきものだったが、決して無尽蔵ではない。まして燃料グループを立ち上げ、帝國規模で流通させ始めたら枯渇はすぐそこに見えている。 新たな採掘地の発見は、燃料グループを存続させるための最重要課題であり、宇宙開発センターによって無人探査機を使った捜索が早くからおこなわれていたが、成果の上がらないまま宇宙戦闘の勃発によって中断されたままだった。その時点で判明していたのは、アステロイドベルト(小惑星帯)も含めた宇宙空間は鉱物資源についてはまったく期待できないということだけで、燃料の採掘地としてはまったくの未知数だった。 そして、新たな探査計画が練られていたわけだが、俺の仕事はそんなものとは関係なかった。 ただ、藩立学校の生徒の実技指導を兼ねて、現在の燃料採掘地の計測機器を交換しに降りるというものだった。 「まだ新たなメタン層は発見されていない。他の星で見つかるかも知れないが、設備の関係から、やはり冥王星の上で見つかるのが好ましい。とはいえ、目につくところはあらかた掘り尽くしてしまい、さらに探そうと思ったら宇宙艦隊総出で大型の試掘用機械を運んでこないといけないだろうが……」 まだ10歳やそこらの少年少女を引き連れて遠足を楽しむというには、冥王星はあまりに過酷な世界だ。平均気温がマイナス229度という極寒地獄であり、窒素や一酸化炭素のほとんどが個体の状態でしか存在していない。残りは大気というにはあまりに希薄な気体の膜でしかない。そもそも冥王星そのものが窒素やメタンの氷でできているといってもいいくらいなのだ。 そんなところに子供を連れて行くのは、命令とはいえ気が進まないことだったが、最近の子供は俺たちの時代とは違っているらしい。自分で靴下をはけるようになる前に宇宙服が着用できるようになり、ランドセルを背負うくらいの感覚でエアボンベを装着してOG活動をしているらしい。今回のこれも、社会見学の一環だというのだから、なんて時代になったのだろうか。 なにか小さなミスでもあったら、それを理由に中止として送り返してやろうと考えていたが、彼らはまったく戸惑うことなく作業を進めていた。悔しい話だが非の打ち所がない、完璧な手順だった。すべての安全手続きをそつなくこなし、連結されたミアキスを改装した燃料精製施設の横を通り抜けていく。 低重力だからカンガルー飛びのように軽く跳躍することはできるが、足もとはすべて氷のようなものだから、精製施設の低い駆動音を足もとに感じながらしっかりと踏みしめつつ前進する。そしてケーブルと垂直梯子を頼りに立坑の底へと降り、簡易ソリを組み立てると観測資材その他を積み込んで、第三者からは思いつくままに掘り進んだだけとしか思えない、白銀の巨大迷宮と化した固形メタンの採掘跡を奥へ奥へと辿っていく。 「単純に手当たり次第にを掘り進んだんじゃない。効率よく、しかも掘り進むことで山が崩れたんじゃあ大事故だ。第一次の探査隊では……」 ときおり足をとめてはあれこれと解説をしていくが、素人にはどれも同じ白銀の壁が続いているようにしか見えないだろう。しかし、子供たちは熱心に聞くだけでなく、誘電体バリア放電によるプラズマを利用した場合の圧縮効果がどうのとか、固形メタンの圧縮技術などの細かい部分に数字を交えて質問してくる。あまりに熱心すぎて、教えるこちらの方がたいへんだ。こいつら何モンだと怯えさえした。教えた数字をいちいち算盤で検算するのはやめてくれ!宇宙服の指でどうやって算盤なんかはじけるんだ? 子供たちが完全に宇宙に適応していることは、すぐに俺も認めざるを得なくなっていた。そして、異変を察知したのも、センサーが異常を伝えるより彼らの方が一瞬早かった。 滅多に発生しない星震(Plutoquake)だ。しかも、観測史上最大規模だったそうだ。 子供たちがいきなり走り出した。おいバカヤロ走るな!と怒る間もなく、俺は待避壕に押し込められた。正確に言うなら、ゴロウRX78が俺を突き飛ばし、清香221Bが待避壕に蹴り込んだのだ。 危機一髪だった。アラームが鳴り始め、携帯端末が退避指示を出したのは、落下した巨大な氷塊がソリを押しつぶした瞬間だった。 星震そのものは1分にも満たなかったろう。だが、氷壁の崩落や落石がしばらく続き、待避壕もぎしぎしと裂けるような音を何度もさせ、非常灯の赤い灯りの下で幾度も小さな火花が散った。 余震がやっと治まっても、外に出ることはできなかった。直撃はなかったものの落石によってシェルターの入り口がなかば埋もれてしまったからだ。わずかなすき間しか開かない。備えつけの有線電話の回線は切れていたし、無線もノイズだらけで使い物にならないが、どうせすぐに回復するはずだ。自分たちが社会見学に出ていることも、コースも分かっていることだから捜索隊もすぐに来るだろう。 しかし、子供が大半とはいえ6人も押し込められると待避壕はかなりきつい。 「エア残量を確認しつつ、このまま待機……って、おい、ルカっ!ルカ1701D!どこへ行く!?」 小さな赤い宇宙服がよたよたと待避壕から這い出ていくのに気がついて、俺は声を上げた。またいつ余震が来るかも知れない。のこのこ出ていってたら、何が起きるか分かったもんじゃない。 「勝手な行動は慎めっ!」 だから子供はイヤなんだ。 半開きの扉は狭い。落石で通路の大半はふさがれている。子供の宇宙服はなんとか通り抜けたが、俺は宇宙服を傷つけないよう通り抜けるのに時間を取られた。こんなところでエアボンベに穴を空けて死にたくはない。 なんとか外に出る。頭上ではちょうど衛星カロンが大きな影を落としながら通り過ぎるところだった。巨大な月が頭のすぐ上をかすめていく感じだ。 そしてルカはいた。何十メートルか先の、今し方できたばかりの大きな亀裂の前に、小さな赤い姿があった。 「ルカ1701Dっ!」 少女がこちらを向いた。偏光バイザーで顔は見えないが、こちらを手招きしている。 俺は禁則を破り、3歩で少女のもとに辿り着いた。 「見てください……」 少女は亀裂からキラキラと光りながら天に昇っていく霧のようなものを指さした。 亀裂の底を覗き込んでも何も見えないが、そのガスはすぐに広がり、薄い大気と混じって消えていく。 「メタンか?」 俺の言葉に赤いルカはこくりと頷いた。 あの星震がまるで隠された貯蔵庫の封印を解いたかのようだった。大地の奥底に眠っていたメタンが星震のエネルギーで気体化して吹き出したのだ。時間が経てばガスは消えるし、亀裂もすぐに凍結してふさがってしまう。10分としないうちに、その地下に新たなメタン層が眠っていることなど分からなくなってしまったことだろう。 振り向けば残りの子供たちが待避壕から這い出てきていた。破壊を免れた計測器を再設定し始めている。プロも顔負けの行動力と判断力。まったく食えない連中だ。これが本当に子供かね……。 ……だが、15分としないうちに、彼らもまた、ただの子供であることを思い知らされた。 測定器で新たなメタン層の存在を確認し、ビーコンを設置して救援を呼んだ彼らは、そのまま退屈しのぎに雪合戦を始めてしまったのだ。なんてこったい。 そして俺は3勝16負でぼこぼこにされていた……。 文:曲直瀬りま 設定:光儀,支倉玲 イラスト:曲直瀬りま ここまで10/04/07提出 L:更なる採掘地の捜索 = { t:名称 = 更なる採掘地の捜索(イベント) t:要点 = 解かれる封印,巨大迷宮,地下 t:周辺環境 = 最悪の地獄 t:評価 = なし t:特殊 = { *更なる採掘地の捜索のイベントカテゴリ = 自動、藩国イベント。 *更なる採掘地の捜索の内容 = このイベントを取得した国は、宇宙に燃料採掘地(埋蔵量4000万t)を取得できる。 } t:→次のアイドレス = なし }
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315 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 02 36 31 ID fDMnkQgV カツンカツン 深夜の病棟には不似合いな足音が響く。 暗闇に浮かび上がるのは白衣。 この病院で勤務する男性医師だった。 男は電灯すら持たず、非常灯のみを頼りに廊下を進んでいる。 その足取りからは何度もここを歩いていることが分かる。 するとぴたりと、ある病室のドアの前で立ち止まった。 プレートには患者の名前は一人だけ。 今時の病院事情からは珍しく、他は空きベッドのようだ。 慣れた様子で戸を開けると、白衣の裾を揺らすことなく静かに病室に消えていった。 誰もいなくなった廊下はいつもの静けさを取り戻したと思われたのだが…。 「みのる君…」 男がそっと患者の布団を撫でると、呼ばれた当人はうっすらと長い睫毛を起こした。 「せ…せ…?」 意識はまだ半分夢の中にいるようだ。 小さな唇を微かに動かし、男に返事をすると、男は優しげな微笑を浮かべた。 「みのる君、こんな時間にごめんね。大部君の状態が良くなったから、検査をしないといけないんだよ」 男はゆっくりした動作でみのるの布団をあげていく。 「…けん…さ…?」 「そうだよ、君は寝ていてかまわないから、検査中は静かにしているんだよ?」 みのるは不思議そうに瞬きをしたが、暗闇の病室での検査には疑問を持たないぐらい男を信頼しているようで、素直に頷いたのだ。 いつの間にかみのるの布団は足元にまとめられ、着ている寝間着のボタンが全て外されている。 みのる自身は再び夢の中だ。 そんな様子に男は医者としては不似合いな笑みを浮かべた。 白くてまるで赤ん坊のような肌に手を滑らせ、みのるの桃色をした乳首に触れる。 指で押したり摘まんだりしているうちに、とうとうみのるが目を覚ましてしまった。 暗闇でも分かるくらいにその顔が赤い。 「せ…んせ…?なに…してるの?」 「ああ、ごめん。ここに神経があるから、反応をみていたんだよ。他のお友達も受けているから変なことはないんだよ」 男は手を休めることなく言うと、右手でみのるの寝間着と下着を下ろした。 「ふぇっ、せんせ!」 「ほら、静かにしなさい。皆寝ているんだからね」 男はみのるの乳首から手を離し、その手でみのるの口を覆った。 「へんへ?」 「しーっ」 男の右手は下ろした寝間着の下にあるみのるのペニスに触れたのだ。 「んっ」 びくんと体を震わせるみのるは、不安な感情を映す瞳で男を見上げた。 316 :2:2008/11/21(金) 02 37 39 ID fDMnkQgV その視線を気にすることなく、男は行為を続ける。 まだ皮被りのペニスを片手で器用にむいていく。 「んんっ」 真っ赤なみのるの表情に男は満足そうに笑う。 顔を出した亀頭は、まだ未熟で愛らしい桃色をしている。 男がその桃色の先を指で撫で回すと、塞いだみのるの口から呻き声とも喘ぎ声ともつかない声が出始めた。 「んっ…うぅ…ふぁ」 「どうかしたのかな?今調べているけど、だいぶ良いみたいだね」 男はいかにも検査をしている素振りをみせるが、これは検査などではない。 だんだんと立ち上がるみのるのペニスは初めての刺激に敏感に反応しているようだ。 男はみのるの口から手を離すと、再び乳首への愛撫を始めた。 乳首とペニスをいじられ、みのるは首を振った。 「せん…せ…、おトイレい…きたい。でちゃう…」 「トイレ?どうしてだい?」 「…お、しっこ…」 男はペニスへ与える刺激を次第に激しくしていく。 「あ、あっ…やぁっあぁん!」 みのるのペニスからはとうとう液体が飛び出した。 しかしそれは尿とは違って、粘性のもの、精液だった。 「…っうぅ…なぁ…に、これぇ」 みのる自身は初めての射精なのだろう。 自分の体の異変に涙ぐんでいる。 「ああ、初めてなんだね。これは精液と言うんだよ」 「…っ…せぇ…えき?」 「そう、赤ちゃんの元で、お腹に入れると赤ちゃんができるんだよ」 男は、飛び出した精液を、みのるのペニスの先から根元に塗りつけるようにしごいていく。 「あ…っん、あぁ…や…」 さらに激しさを増した刺激にみのるは息を乱し、男に抵抗しだしてしまう。 「やぁん…せんせぇ…やぁ…」 みのるが精一杯腕を伸ばして男の腕から逃れようとする様子を見ながら、男自身の顔に欲情が現れ始める。 男はベッドに乗り上げ、みのるの足を抱えた。 「みのる君…君は少し大人になったみたいだね、検査はもう少しだから、我慢しようね」 とろとろと溢れる精液を指に絡めると、それをみのるのアナルに擦り付けた。 「ぁっ…せんせぇ…?」 指の腹で撫で、押してを繰り返しそこをゆるめていく。 その間にもみのるのペニスはそれとアナルとの刺激によって硬さを増す。 「…あんっ…あぁ…あん…んっ」 「どんな感じかな?」 「へん…な…あんっ、きもちぃ…せん…ぇ…助け、て…あぁっ」 だいぶゆるんだアナルに男は指を入れると、中をかきまわした。 317 :3:2008/11/21(金) 02 41 45 ID fDMnkQgV 「みのる君…そろそろ、処置をするけど、もしかしたら痛いかもしれない」 「あぁん…はぁっ…あんっ…せん…せ…」 「もうみのる君は大人になるから、我慢出来るね」 「あぁっ…うん…もっとぉ…ちょうらぃ…」 男は白衣を着たまま、自分のベルトを外し、下半身だけをくつろげた。 男のペニスは既に猛り、今にも獲物に食らい付きそうな様子。 そのペニスをみのるのアナルに押し当て、内部へ侵入しようとする。 「あぁ!やぁぁっいたいっ…っん」 「ごめんね、もう、少し我慢だよ」 言葉とは逆にメリメリと男のペニスはみのるのアナルを容赦なく犯す。 「ひっ…うぅ…ひぁぁっ…やめってぇ」 男はみのるの腰を掴むと、ペニスを一気に押し入れた。 「ひぁぁぁぁっ!ああぁぁ!!」 まだ慣れていないアナルへの衝撃にみのるは悲鳴をあけだ。 「こら、みのる君、もう少しっ静かにしなさい」 「ふぇっ…へんへぇ…らってぇ…いたっいぃ…ひっく…」 みのるの目からは涙が溢れ、それが男の嗜虐心を煽るとも知らず…。 「気持いいことだけを考えているんだよ、そうすれば君の中が濡れて楽になるからね」 男はみのるの腰を掴んだまま、ゆっくりと自分の腰を動かした。 「ぅっ…ひぃっぁっ…ぁひぃっ…んっぁあ…」 みのるの中がだんだんと濡れて、音をたてはじめるのを男は満足そうに笑って聞く。 「ほらっ、みのるくん。聞こえるかな?」 ちゅっ…くちゅっ…ぷっ…ぴゅ…っ…。 にゅっ…ちゅっ…ぐちゅっ…ぴゅちゅっ…。 「うゃっ…ひぃぁっ…へん…きもち…あん」 「ほら、みのる君のおちんちんも、気持いいって喜んで泣いているよ」 だんだんと男はみのるのアナルを犯す速さを上げる。 「あん…ひぁっ…ぁあんっあっあん…はぁんっああんあっ…あ」 ぐりゅっ…ちゅっ…ちゅきゅっ…りゅぷっ…。 ちゅくっ…ぷぴゅっ…ぷぶっ…びゅくっ…。 「あん…あぁあん…っあん、ああ、あ、ひゃあん、はぁっっあんあん…あふっ…あっあぁ、あああんっっ」 みのるのペニスははち切れそうになり、再び精液が飛び出した。 しかし今度は尽きることなく、男がアナルを犯し、突き上げるたびに、溢れる。 「へんへぇ…止まんなっぁい…ひぁぁん、あんっ…はぁん、ひぁああん、あん、ああん」 「みのる君、それでいいんだよ。先生もそろそろ出すからね」 男はみのるの腰に激しく打ち付け、ぐっとより奥まで自らのペニスを食い込ませる。 318 :4:2008/11/21(金) 02 44 02 ID fDMnkQgV 「ああ、あひゃぁぁっあんあああああん!」 びゅっ、ごぽっ、びゅちゅっちゅくっ。 男の精子はみのるのアナルから溢れ、尻の谷を伝う。 「みのる君…先生も、止まらないよ」 男は際限なくペニスをみのるのアナルに出し入れする。 その動きにみのるのペニスはゆらゆらと揺れ、男の白衣は自分の腹、胸、顔に精液を撒き散らす。 ぐちゅっ…くちゅっ…ぶちゅ…ぴゅっくちゅっぷっ…ちて。 「あん、あああんあっぁん、ひゃああんあっひゃっう、ひゃんっ…にゃぁっ…あああんあんっあっあっ…」 「みのる君、いくよ、いいね?」 「は、ひぃ…あっあっああああん、ひゃああああっ…、あああああああああんんっ!」 びゅるっっ、ぢゅくっ、びゅちゅ…。 男はみのるの中に再び精液を注いだ。 ブブブブブブブブブブブブブブブ 男の携帯電話のバイブ音が室内に響く。 男はそれに気付くと、少しだけ不満そうに舌打ちをするが、みのるに笑顔を向けた。 「みのる君、検査は終わりだよ。お疲れさま」 「あぁんっ」 男はみのるのアナルからぬちゅりとペニスを抜く。 「朝は先生がまた検査にくるから、そのままゆっくり休んでいなさいね」 素早く男は自分の衣服を整えると、どこから持って来たのか、手錠を取り出した。 みのるの両手首をベッドに手錠で拘束すると、放心したみのるに向かって笑った。 「じゃあお休み」 寝間着は乱れ、充血した乳首、精液がへばり付いた体、立ち上がってまだ精液を溢すペニスをそのままに、男は病室を出ていった。 そして響く、施錠の音。 おわり
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ツアーファイナル。 「うちらが楽しまにゃ、お客さんも楽しくないけぇ…」 いつものあ~ちゃんの声が響く。薄暗くてひっそりした廊下。 不安と緊張で押しつぶされそうになる。 たくさんのことを共有してきた、6つの手が重なる。 二人の手も緊張で冷たい。あたしは目を閉じる。 数分の静かな時間が流れる。 8年の軌跡、ステージ上のイメージ、MCの内容。二人は何を考えてるかな。 あたしは心を空っぽにする。 これから起こる全てのことを、残さず受け止められるように。 ゆかちゃんが暗い廊下を歩き出した。あ~ちゃんもその後に続く。 前方の非常灯が、後光みたいに射している。 後ろ姿が強くて美しい。少し気後れするぐらい。 あたしも歩みを進める。どす。何かにぶつかった。 甘い香りとふわっとした髪が頬をなでた。見えなくてもわかる。 立ち止まって、振り向かずに言った。 「のっち」 「ちゃんと聞いててね」 そう言ってまた歩き出した。 何のことを言っているのかはわからなかった。 …ステージからはもうイントロが流れ始めてる。 歓声が沸き起こる。みんなが待ってくれてる。 あたしは大きく息を吐いて、ステージに向かった。 泣かないって決めてたのに。 舞台袖にはけるとき、ついに号泣してしまった。 結局、あたしなんかの心を空っぽにしたぐらいじゃ、 受け止めきれないほどの感動と興奮は、溢れて涙になった。 …連れていかれるがままに打ち上げの店に入ると、 みんな泣いたり笑ったりしてる。興奮はなかなか覚めない。 それがとっても自然なように、少し先にあ~ちゃんを見つける。 スタッフさんに囲まれて太陽みたいに笑ってる。 「あたし、のちおくんのことが…すきです!」 ドン!And I~!! フロアタムの音が鳴り、甘くて重厚なヴォーカルが響いてた。 アトマイザー劇場はなんとも言えない興奮で幕を引いた。 キラキラ笑う顔を遠くから見てみる。 ちっちゃくて子供みたいに後ろにくっついてるだけだったあたしを、 ここに連れてきてくれた。感謝と敬意が入り交じる。 そうだ。好きだって気持ちだけじゃない。 君がいなかったら。今日のこの日もなかったんだよ。 あ~ちゃんは、こっちに気づくと笑いながら手を振った。 その手はこないだあたしの背中に回してくれた手だけど、 8年もの間あたしの手を引き続けてくれた手でもあった。 あたしたち色んなもの背負ってるけど。 あ~ちゃんだけは荷物の重さが違うよ。 これ以上、その荷物を重くするなんてできない。 納得がいった。 すっきりした気持ちになって、あたしは親指を立てて微笑んだ。 はやく、ありがとうって言いたい。 ゆかちゃんがあたしを見つける。 「あ~ちゃんのとこ、早く行こっ」 似たようなこと、考えてるのかな。 歩きながら、あたしの肩を小突いていたずらっぽく笑う。 「のちおくん、よかったじゃんー」 「ま、これが現実じゃったらねえ…」 でももうええんよ、とあたしが苦笑いで続けようとしたとき。 ゆかちゃんがグラスを手渡しながら言った。 「のっち知ってる?」 「どんな物語だって、王子様とお姫様は結ばれる運命なんよ?」 …知ってるよ。 でも、今から迎えにいくのは大事な大事なお姫様だけど、 あたしはきっと王子じゃないよ。 あーやっぱいつまでも寝てられるって最高だ。。 枕に顔をうずめて、あたしはうなった。 昨夜ファイナルだったなんてちょっと信じられないくらい、 普段どおりの自分だった。 昨夜はひとつの結論が出た。 でも、今はいつもどおり、眠くなくなるまで寝てよう。 いろんなことを考えるのはそれからでいいや。 そう思って寝たのに。 二度目に目が覚めたのは、それでも恋しい人の声が聞こえたからだった。 「…もしもし」 「のっち、あんたまだ寝よるん?開けんさい!」 開けんさいって…まさか。玄関のドアを開けると、 そこにはなんだかよくわからない色のワンピースを着たあ~ちゃんがいた。 「いきなりどーしたん」 「どうもせん。せっかくの休みじゃけ」 あ~ちゃんはあたしの部屋に入ると、物が散らばってる床の上に座った。 いつもなら、あたしはうれしくて、慌てて、顔が赤くなってるだろう。 でも今日は違う。 とりあえず空っぽの冷蔵庫からペットボトルを取り出して、飲みながら部屋に戻る。 お姫様の荷物を降ろしてあげる王子様になるんだ。 見下ろすと、あ~ちゃんは下を向いて、ただ座ってるだけだった。 なんだか今日は、肩が小さいな。 たぶん、何か言いたいことがあるんだよね。 抱きしめたい衝動に襲われながら、あたしは昨夜の気持ちを思い出した。 「もうあ~ちゃんを困らせるようなことは言わんけえ、いつもみたいに笑ってや」 返ってくる言葉を待つ間、そう言えた自分に、あたしは誇らしい気持ちになった。 「…やっぱり!」 でもあ~ちゃんの言葉はあたしの想像の斜め上だった。くすくす笑い出す。 「あんた何真面目な顔しとん」 「へ?」 全身の力が抜ける。 「あ~ちゃんの言うこと聞いとらんかったじゃろ」 「へ?」 「人生初の告白じゃったのに」 「へ?」 もう、へ?しか言えない。 「じゃああれって…?」 「うん」 あ~ちゃんは小さくうなずいた。 その瞬間あまりの出来事に、あたしはへなへなとベッドに腰を落とした。 逆転満塁ホームランじゃないか。 なんじゃそりゃ。 目の前で恥ずかしそうに笑うふわふわパーマの子は、姫か?天使か?女神か? あ~ちゃんはあたしに思考の余地を与えてはくれない。 「でも、もらってばかりでなんもあげるもんがないんよ」 「…そんなこと」 ないよ、と続けようとしてすかさずあ~ちゃんがかぶせてくる。 下を向いて、静かだけど、強い口調。 「そんなこと、許されんのよ」 「…そんなこと」 ないよ、とまた言おうとする。自分の声が情けないほどかぼそい。 何て言ったらいい。何て言ってほしい。 そう思うのに。 かわりにあ~ちゃんは、あたしが言ってほしい言葉をいとも簡単に発した。 髪を耳にかけながら、あたしを見上げてくる。 「…でもすき。どうすればいい?」 テーブルの上に置かれた手。細い指。数日前のあの衝動がよみがえる。 その手ごと奪いつくしてしまいたい。 頭が真っ白になる。目が合ったまま、あ~ちゃんを引き寄せた。 「…ふわぁ」 え?今ふわぁって言った? 展開がめちゃくちゃだ。口を押さえてあくびをしてる。 空気が和らぐ。あたしはやっと言葉を発するタイミングを見つけた。 話をするきっかけまで作り出してくれるなんて、やっぱりこの子は神がかってる。 「せっかくの休みなのに、朝からよう動けるねえ」 「寝とらんのよ」 「なんかすごく疲れてるのに、ふわふわして全然寝れんかった」 とかなんとかむにゃむにゃ言う。 むにゃむにゃって声。もっと近くで聞きたい。 さっきまでのシリアスな顔が嘘のように、あ~ちゃんが笑う。 「だから寝にきたんよ」 「のっちのとこが、一番安心して寝れると思ったけぇ」 ほう。そうか。 …いや、「ほう。そうか。」じゃないって。 なんで眠れなかったの。一人で、ここに来るまで何考えてたの。 泣いたの。いろいろ聞きたかった。 でもあ~ちゃんはやっぱりあたしに空白をくれない。 「のっち」 「だっこして」 なんて奇跡だ。 王子様じゃなくなったはずのあたしは今、お姫様から抱っこをせがまれてる。 ベッドに腰かけたあたしの首に腕を回して、 あ~ちゃんが膝の上に乗ってくる。 胸の上あたりに顔をすりすりしながら、満足気な顔をしてる。 あ~ちゃんを抱きしめるようになってから、 あたしの中の柔らかいの意味が変わった気がする。 「だっこだっこ」 そう言いながら、あ~ちゃんはうれしそうに笑ってくれる。 足をばたばたさせて、スカートの裾が揺れる。 自然にその唇に目がいく。 「待ちんさい!」 「えっ?」 「今日は、あ~ちゃんからするけぇ」 そういや今までキスしたことで頭がいっぱいで。 あ~ちゃんからされたことなんて一回もなかったっけ。 目を合わせたまま近づいてくる。 早くその柔らかさで包んでほしいと願いながら、目を閉じた。 ちゅっ…ほっぺにやさしい感触がした。 んんん?今ちゅってなった? なんだこのミラクルな音色。心が揺さぶられる。 「…あ~ちゃんのちゅーは音がするんじゃね」 「えっ…」 あ~ちゃんの顔が真っ赤になった。あたしはやっと余裕を取り戻す。 「かーわいい」 そう言ってあ~ちゃんをまた引き寄せた。 さっきよりも、きっと力強いに違いない。 ばしっ 「そんなこと言う子には、もうしてあげんけぇ」 顔を真っ赤にしたまま、ものすごい形相をしてる。 ああ。こんな幸せなやりとりを、これから重ねていくんだね。 「ごめんごめん!ご飯おごるけえ」 「のっちと違ってあ~ちゃんは食べ物にはつられん」 きっと何も変わってない。 好きな人に好きって言ってもらっただけ。 ただそれだけのことなのに。 …外に出ると、昼の光がまぶしくて目が眩んだ。 「どこ行こっか」 「おいしいごはんやさん」 二人で並んで歩く。肩が触れて体温が伝わる。 あ~ちゃんはまだふくれっ面だけど。 先を歩くカップルが照れくさそうに手をつないでる。 いつもなら舌打ちするとこだけど、今日は微笑ましい。 あたしもたいがい現金なやつだ。 「のっち」 あ~ちゃんが数歩先を歩いたと思ったら、不意に振り返った。 それがスローモーションに見えて、言葉を失ってしまう。 眠そうなまぶたのくせに、いつものキラキラした笑顔をくれる。 「…うらやましいんでしょ、手つないでみる?」 どこへでも連れていってくれると思ってたこの手を、 今はどこへでも連れていってあげたい。 あたしそっと深呼吸をして、差し伸べられた柔らかい手を握った。 (終わり)
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124 2011.6.23 7 56 くろりん 留守番電話が喋っていた。 「ねえねえ。君、こんな事してて大丈夫なの?」 テーブルが急に動き出すと、テーブルの上のものが全てひっくり返った。 世界はサイケだった。 125 2011.6.23 10 11オール巨人 「たけしだな!大麻取締法違反、及び連続放火の容疑で逮捕令状が出てる。」 突然やってきた男二人。窓から外をみると4台のパトカー。 オワタ。 僕の顔はみるみる青ざめる。 無意識だったんだ。警官の男を押し倒し拳銃を奪い、ひたすら走った。 村を出て、野を横切り、森をくぐり抜け、隣村に着いた頃には 126 2011.6.23 14 00 町屋 はたして・・・この話しはどこに向かっているのであろうか?? たけしは、立ち止まり息を整えながら思い返した。 確か、引き篭もっていた家から脱出したんだよな? そして、家でゲームに嵌っていたキャラクターに似たタエコと言う女に付いて行って闇のカジノパーティー場に入って行ったんだよな? その後、第一ゲームステージの橋で天高く連れて行かれクリアー。第二ゲームステージでは風紀女王と相対して・・・ あれ?・・・あれれ? そっか! 俺は第二ゲームをクリアー出来なかったんだw そして、運命が変わったんだ。 今は、何処に居るのかも分からない異国の地。 手元には、拳銃となけなしの小銭・・・あとは、・・・ポケットの奥にSDカード? ハテ? どこでこのSDカードが・・・ 127 2011.6.23 23 07 酔龍 完璧に、ピンチだ! このまま、ゲームオーバーかっ! もしかして、このSDカードに、次のステージに行く鍵があるかもしれない。 ああ、タエコ、どうしてこういう時に現れないのだ!必要としているのに・・・ しかたなく、歩き始めると、向こうに妖しい光が見える。 いまは、えり好みをしている暇はない。 近づくとネットカフェだった。ここでSDカードが読める。 開き戸を押してはいると、タエコがいた。 「遅かったわね!」 128 2011.6.23 23 37 くろりん ネットカフェに入った僕は、何故ともいえぬ懐かしさを覚え、ほっとため息をついた。 「タエコ、会いたかったよ」 「なんのこと!」タエコはすぐ怒るから困る。そして、「ずっと待ってたんだからね!」と言われた。 これはツンデレというやつだ。たけしの胸がキュンとなる。キュン。 しかし今度は話の腰を折らせない。たけしは、記憶のどこかにいる姉さんの声に突き動かされていた。 「タエコ。SDカードのリーダーって、この店にないかな?」 「えっ。そんなの自分で探しなさいよ」と言うタエコ。 だが、そういいつつ探してくれるのがタエコの良い所だ。そう。いい女なのである。 「ほら、これでしょ!SDカード貸して」たけしはカードを渡す。 130 2011.6.24 11 16 オール巨人 スカンジナビア王国にて極秘に進められている3万人 対 3万人の大合コンパーティの詳細が 書かれているSDカードであった。 これが次のステージであると悟った僕は、飛行機のチケットを買う為に隣席の男のこめかみに銃口を突き付け カードと現金を受け取り 131 2011.6.25 3 33 sasami 理解不能な顔をした男を無視して、ツンツンしているタエコからSDカードを受け取ると、 合コンパーティの詳細を思い浮かべた。 場所:スカンジナビア王国の首都コペンハーゲン お店:笑笑 会費:10000円(100ハイト) 服装:原則バスタオル1枚、競泳水着可 注意:中立国であるため武器所持厳禁 極秘:コーディネイト:ナチュラル=50:1 これはやばいな。いろいろやばいけど、特に極秘情報と注意事項が・・・。 何かの罠か・・・。 「行かないほうがいいかもしれない。」 しかし、服装が気になる・・・。 「やはり行ったほうがいいか。」 いやいや、お店と会費はさらにやばい。 「絶対行かないほうがいいだろう。」 なぜか服装が気になる・・・。 「行く・・・。」 タケシの独り言を傍で聞いていたタエコは、 「わたし、行きたくないけど行ってもいいんだからね!」と大声で叫んだ。 132 2011.6.25 10 28 くろりん だが、タエコの意見など、僕は聞いていなかった。 「ちょっと黙ってて」 僕は、優しいタエコにそんなひどい事を言ってしまう。 タエコは、膨れっ面をして何か喚(わめ)いているが僕には聞こえない。 そして僕はまた考える。 競泳水着さえあれば行くべきだろう、常識的に考えて。 133 2011.6.25 14 43 町屋 手頃な競泳水着を市場で手に入れたたけしは、すぐさまパスポートを持ってスカンジナビア王国合コンツアーの特別チャーター機に乗り込み向かうことに。 機上で、再度SDカードの中身を確認してみると・・・驚く秘密が隠されていた。 なんと、スカンジナビア王国の18歳になるお姫様も参加するらしい。 ただ、そのお姫様に会うためには、3万人の男の中から1番の益荒男にならないと権利が無いらしい。 益荒男とは、 135 2011.6.25 15 10 オール巨人 ハゲちらかした頭を隠そうともしない堂々たる精神を持ち、 136 2011.6.26 8 43 町屋 痴話喧嘩にもめげない知力は勿論、三日三晩××(チョメチョメ)しても枯れ果てない強靭な体躯と体力を備え、姑息な手段を使ってでも生き残るような生命力を持った今世紀最高のオスの王を目指した男達のことである。 たけしは、 「俺に・・・出来るのか?・・・」 そう自問自答して呟いていたら、 「貴方なら出来るわ!頑張って!」 通路から声を掛ける女性が・・・ 138 2011.6.26 17 37 酔龍 「がんばってね、でも、合コンパーティーの生き残りには、相当な体力が必要なの。 いざというときのために2kぐらい付けておくのが常識よ!」 と訳の分からないことをいって通り過ぎていった。 2k・・・なんだろう。体重かなぁ 機内食をむさぼり食うたけしであった。 その背後から、別の女性がやってきて、 秘密のアイテムを渡した。 「これ使って!」 139 2011.6.26 18 58 くろりん 天丼だった。 これは体重を増やせと言う事だな、と思い、僕は言われるままに食べた。 皆優しいなあ、なんて事を思いながら、僕はひたすら食べ続けた。 140 2011.6.27 9 37 町屋 たちまち眠気が襲ってきた。心地よい、それでいて強烈な眠気であった。 「盛られた・・・」 そう呟いて、席でグッタリしてしまったたけし。 ほどなくして乗っていたチャーター機は、地図には載ってなさそうなある小さな南の島に着陸した。 たけしが眠りから覚め気付いたときには、コロッセオのような円形の競技場の真ん中に神々しく造られた祭壇のような石の台の上に寝かされていた。手足には、枷が付けられていて身動きできない。 「え?・・・ここは?・・・」 周りからは、大歓声が聞こえてきた。 そして、競技場を見渡すような一番天高くそびえたバルコニーに、 141 2011.6.27 16 26 オール巨人 ニキビ・・ぃや吹き出物の多数ある男性が並んで芋の煮っ転がしを食べている。 縛りつけられた僕の下半身(息子ちゃん)は完全に縮こまり 142 2011.6.28 18 38 青雹 りんご酢並みの胃液が逆流してきた。天丼食いすぎだ。 さて、俺はどうなるんだ。 スカンジナビアのフリーセッ×スは、できないのか! 143 2011.6.28 22 57 町屋 かつて、ムー大陸のように大いに栄えたスカンジナビア王国。しかし、今の実態は暗黒宗教に傾倒した国王によって統制された国となっている。 人は皆万物の創造主に成り得る。 しかし、誰しもが成り得る訳ではない。 選ばれた人間・・・神として認められた人間しか成り得ない。 では、誰に認められ、選ばれるのか? それは、聖なる力を備えた者に与えられる称号・・・益荒男として君臨したオスにだけ成り得る。 さあ、解き放たれる、今宵の祭りに参加するオスどもよ。 東のジャングルの奥深くに祭られる黄金の剣に向かって、向かうのじゃ~! と言う国王の掛け声と共に3万人のオスたちは、雄たけびを上げて走り出す。 しかし、それを待ち受ける全裸のこれまた3万人の淑女が抱きついてくる。 たけしは、その光景をみながら・・・ 144 2011.6.29 1 13 すずしろ らくだを捕まえた。 それにのって、ジャングルを目指した。 たけしは、これが罠だと気づいていたのだ。 1昼夜のまず食わずでらくだを走らせ、泉に着いたところで休憩をとることにした。 ここはどの変だろうかと思案するたけしであったが、 実はたけしは 超絶に方向音痴であった。 着いたところはなんと・・・・・・・ 145 2011.6.29 1 57 sasami とっとっと、ここはどこだろう。 「!?」 「またスタート地点に戻っているじゃないか!しかも、泉と思っていたら、祭り会場の裏の水飲み場・・・」 祭り会場の表に回ると、1昼夜経っているはずなのにまだ大勢がいる・・・。 「裸、裸、競泳水着(女性用)、裸、競泳水着(女性用)、裸、裸、裸、裸、裸、まだ裸、競泳水着(女性用)、裸・・・。」 「競泳水着(女性用)を着ているのは、みんな男じゃないか!」 しかし、そんなことはどうだっていい。 問題は3つある。 1. 次のステージへの道がこのイベントにありそうだが、益荒男になる条件がはっきりと示されていないこと。 (国王は、"黄金の剣に向かえ"としか言ってない。益荒男になる条件は絶対にそれだけじゃないはずだ。) 2. さらに、益荒男になった暁には、名前につける数字を決めなければならないこと。 (益荒男になった暁には「益荒男○号」と名乗らなければならず、かなり恥ずかしい。 今の国王は、前回のイベントの覇者で、「益荒男2号」と名乗っているらしい。 「それ南極○号じゃないか!」) 3. 最後は、淑女が裸になって抱きついてくること。 (望むところだ) 。 これは相当試されているぞ・・・。難しい。 146 2011.6.29 2 51 ぶな士郎 いやいや、いいんじゃないかこれはこれで! だって、ビジュアルも歌も好きなのは圧倒的に少女時代だが、応援したくなるのはKARAだ。 なぜって、少女時代は出てくるたびに髪型もメイクも違うから、いつも名前と顔が一致しない。 KARAならそんな心配は無用。 どれ一人とってもドキドキする美人じゃないが、覚えやすい個性がある。 それは、トーキョーパフォーマンスドールで絶望に打ちひしがれた俺がモー娘で見た一筋の光と同じだ! ムリして益荒男にならんでも、そこらにかわいい娘の一人や二人いるだろう。 今までの冒険を振り返れば、たけしが女に困ることはないだろうし、適当に何人か食っちまえばいい。 多少の論理的破綻を感じつつも、希望を見出したたけしは口ずさむ。 「ジャンピン、ジャンピン、ジャンピンなう~♪」 147 2011.6.30 16 22町屋 迂闊にも口ずさんだ歌を、泉で沐浴していたお姫様に聞かれてしまった。 「クスクス。あなた、面白い人ね!このお祭りに参加するのは、初めて?」 「あ、はい・・・」 「そうなんだ~・・・益荒男ってなんだか知ってる?」 「え?・・・益荒男ですか?・・・それは、神と認められた聖なる力を持った者に与えられる称号!・・・ですよね?」 「そうよ!・・・この国だけにしか認められない称号。・・・そんなの、何で死に物狂いで欲しがるのか、私には分からない。それに、この国ももう終わりなの。」 「え?」 「私の父、ああこの国の国王ね。あの人、何だか変な魔女に操られているの。・・・ねえ、一緒に私をこの城から抜け出させてくれない?そうしたら、伝説の剣の在り処を教えてあげる。このペンダントの方位磁石の方向に向かうと有るらしいの。ねえ、お願い!」 たけしは、全裸で可愛く上目遣いしたアヒル口のお姫様に頼まれて、魔法に掛かったかのようにて手を差し伸べ、一緒にらくだに前後でまたがり走り出した。 らくだに乗りなれたお姫様が当然前で。 148 2011.7.1 16 24町屋 凸凹道を一昼夜。たどり着いたのは・・・見覚えのある泉? また戻ってきてしまった~ 「そうなの。実は、この迷路から抜け出せないの・・・やっぱり、あなたもダメなのね・・・」 たけしは、これは魔女の魔法のせいだと気付き、 「お姫様、その変な魔女と言うのは何処に居るんですか?」 「このお城の理科実験室に居るわよ!会いたいの?」 「はい。是非会わせて下さい。」 「いいわ。付いて来て。」 お姫様の案内で、理科実験室に向かうたけし。心の中で・・・ 149 2011.7.1 16 49ぶな士郎 「デカい・・・・よな」思い出を噛みしめた。 この国では、羞恥心という感覚があまりないのか、あまりにお姫様が自然体なんで、 昨日はついついスルーしてしまったが、沐浴していたお姫様の全裸姿を、たけしは思い出していた。 しかもその後、一緒に前後でラクダにまたがったのにもかかわらず、そのあたりもスルーしてしまうとは・・・ これはマチヤマジックというものか? もちろんたけしは即座に反応してしまっていたわけだが、幸運にもお姫様の目線からはらくだのコブに隠れて見えなかったはずだ。 いや、親しくなるためのアプローチの端緒としては、あるいは見えていたほうが良かったのかもしれない・・・がね。「あら、珍しいコブのラクダをお持ちですね?」とかさ。 150 2011.7.1 20 01 オール巨人 笹の葉が生い茂る林を抜け数件の集落がある村に辿りついた。 「理科室はこの村の先にあるお城よ、今日は遅いからここで一泊しましょう。」 僕は軽くガッツポーズを決め村で唯一の旅館に 151 2011.7.1 22 09酔龍 ニヤニヤしながら入って行った。 すると店員が、 「いらぁっしゃいませ~こんばんわ~」 「おふたりさまですか?禁煙ですか、喫煙ですか?」 僕は、ファミレスみたいだなっておもいながら、あ、「禁煙で」というと 「どうぞこちらへ~」といわれるままに店員について行く。 薄暗い廊下に入っていった。 お姫様は、タケシの手に捕まりながら後ろを歩く。 前を歩く店員が、所々にと灯っている非常灯の脇を通るたびに フラッシュのように照らされる。 「かわいいせいふくだなぁ~」っと、タケシが浮ついたことを思っていると、 次の非常灯で店員のスカートがまた照らされる。と、その脇の右手に怪しく光るものが・・・ まさか、 店員は、突然立ち止まると振り返り、その右手をタケシに向かって突き出した! 「あっ」 やられた・・・タケシが目を閉じて次に来る衝撃に身を構えた! 1・2 3・・・10秒たっても何も起きない。 まだ、オレは生きている。。。 「お客さん~カギ。」 目を閉じてボサッと立ちつくしているタケシに、待ちくたびれた店員がいらだっている。 「あ、すいません・・・」空気が読めないままにカギを受け取ったタケシの耳元に 店員が小さく一言つぶやいて去っていった。 「後で来るからねwまっててね。」 あ、この声は、たえこ!・・・いつのまにここまで? 152 2011.7.2 15 12町屋 デミグラスソースの香ばしい匂いを連れながらたえこが部屋に再度訪れた。 「食事の時間ですよ。」 そう言って、部屋のテーブルにデミグラスハンバーグセットとデミグラススパゲッティを並べた。 「どうぞ、ごゆっくりお召し上がり下さい。」 そう言って出て行ってしまったたえこ。 たけしは、シャンパンで乾杯してお姫様と一時の安らかなディナーを楽しむことに。ここで、気になっていた質問をするたけし。 「お姫様って・・・お名前は?」 「え?私の名前?・・・ゆ、・・・んん、内緒!伝説の剣が見事獲得できたら、私の名前と共に私自身も貴方のものよ!だから、明日からは頑張ってね!w ちなみに、あなたは?」 「オレ?おれは、たけし(ポケモン風)」 「たけぴょん!でいいよね?」 シャンパンでほろ酔いになり、会話が弾んでいく中で段々意識が遠のいて行くたけし。 気付くと、部屋の中で月明かりに照らされたベッドの上に美しい寝姿で寝ているお姫様が見える、鍵の閉まった扉の外のバルコニーで寝ていたたけし。 「え?なんでこうなの・・・」 154 2011.7.3 9 37くろりん 野宿ってヤツでしょ、これ・・・。 ないわ・・・。 あまりの待遇の悪さに、窓を割って侵入しようかと思ったけれど、 監視カメラがたけしを見つめているのに気づいたので、それはやめた。 ないわ。。ホントないわ・・・。 しかし、転んでもただでは起きない俺は、姫の寝姿をじっとりと鑑賞する事にする。ジロジロ。 着衣の方がやっぱりいいな〜、たまらないな〜。 とかなんとか、彼は自分の性癖を再確認し、そのうち窓にベットリ張り付いていたのだった。 かなり異様な光景だったが、「おまわりさん、あいつです」とか言われる展開にはならないのであった。 「ハァハァ、ゆっこたんハァハァ。」勝手に姫を、自分好みの名前に改変するたけし。 空には、大きな満月が浮かんでいた。夜明けは近い。 155 2011.7.3 17 03 オール巨人 いや~な生ぬるい風が僕を包み誰かに見られているような気がした。 バルコニーには僕しかいない。 なんかやだな~怖いな~・・・と思いながらも眼がさえてしまったので煙草を手にとり 旅館の前の林を眺めていた。 あれ?誰だろう・・こんな夜中に白い着物を着て・・・・・・ 眼をこすり、もぉ一度よ~くみると・・僕は背筋が凍りつくようにゾッとした。 157 2011.7.3 18 32町屋 確かに着物の裾から足が見えるはずが・・・見えない。宙に浮いて移動している感じだ。 「もしかして、あいつが魔女か?」 いてもたっても居られなくなり、思わず尾行してしまった。 行き先は・・・理科実験室。 何やら得体の知れないモノを実験で作ろうとしているようだ。 思わず乗り出して見ていると、背後から冷たい触手のようなもので突き飛ばされた。 振り返ると・・・ 160 2011.7.3 21 43くろりん 透明でうすい緑色の何かが、そこに立っていた。 体はゲル状で、ソイツの体の向こう側は透けて見える。四足のタコ、そんなヤツだった。 ––––なんだコイツは。 体の真ん中には血走った目が二個あり、そのうち外れるるんじゃないかという勢いで、ギョロギョロと動いている。 触手と思ったものは––––。 ソイツの足がつかんでいる、腐り始めたイルカの屍骸だった。 ヤツの目の焦点が、ギョロリと俺に合う。 そして、大きな口を開けた。 たらたらと粘液がこぼれる。 こぼれた粘液は、床を溶かし、発煙していた。 ––––ヤバい。 俺はたまらず駆け出す。 ぴちゃり、ぴちゃり、という音。 振り向くと、ヤツが追いかけて来る。 すごいスピードだ。俺の三倍はある。 ヤツは、スカンジナビアのオリンピック代表選手か!? 俺は逃げる。 理科質の水槽に貼付けられた「タコのEKOちゃん」という名札が目に入ったが、俺は構わない。 俺は、ダッシュで外に出た。 すぐ後ろにはもう、ヤツの足が迫っている。 ヤツの体の顔は、ニヤニヤと嗤(わら)っていた。 空を見る。 昏黒の闇。 朝日はまだ射しそうもない。 上を見る。 梯子があった。 俺は梯子で、
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※非常識ジャンルには、批判的な意味の他にも、常人では思いつかない等の意味もあります。 非常識度 ★☆☆☆☆ まだ分かる気がする ★★☆☆☆ あまりよく分からない ★★★☆☆ 普通にありえない ★★★★☆ 信じられない ★★★★★ 人間として終わってる ワード 言葉 非常識度 コメント ウジテレビ ★★★★☆ フジテレビの蔑称 おでん10日目 ★★★☆☆ クロちゃん… 狩野英孝 指 ★★★☆☆ 心霊現象とセクハラの記事 ケーキ 見ないで ★★☆☆☆ チョウチンアンコウ型のケーキ 激写 中学女 ★★★★★ アフタヌーンショーやらせリンチ事件 こなた 考える ★★☆☆☆ 悪趣味なSS ザ・ガマン ★★★★☆ フジテレビの恐ろしい番組 サライカリージョ 料理 ★★★☆☆ 海外の料理番組で復讐 サラ・ルイーズ・ブライアン ★★★☆☆ とんでもないものでドレスを作った サンゴ KY ★★★★☆ 非常識なカメラマン 好き嫌いドットコム ★★★★★ アンチの溜り場 スポンジ・ボブに命令された ★★★★☆ 母親が娘を… タスキギー ★★★★★ 非常識な人体実験 楽しい韓国知識 ラーメン ★★★★☆ こんなラーメンは嫌だ 中国企業 清潔アピール ★★★★☆ 会社の清潔さアピール ついにやった 名大 ★★★★☆ 女子大生が起こした事件 鳥丸産婦人科 ★★★★☆ ホルマリン漬けの胎児15体が発見された廃病院 ヒカキン 日傘 ★★★☆☆ ヒカキンのイベントに不審者が フシギダネ 料理 ★★★☆☆ 料理されるフシギダネ ブラギガスあき ★★★☆☆ こうもんであそんではいけません まやまやぽん体操 ★★★☆☆ 批判が殺到したNHKの歌 みなかみ町 猫 ★★★★☆ みなかみ町猫虐待事件 BBC 山口 ★★★★☆ イギリスのテレビの不謹慎なネタ Hasan Kuzu and Neset Yaman ★★★★☆ 犬の両耳を切断した男二人組 Jordan Eagles ★★☆☆☆ 本物の血を使って作品を作るアーティスト RPGツクール3 道の駅 ★★☆☆☆ 記事のタイトルが… SuperSponge files ★★★☆☆ 子供向けじゃない絵 Woman Laying Eggs ★★☆☆☆ 裸の女性が排出した卵のアート 1 guy and 1 can of vodka ★★★★☆ エレベーターの中でタバコで引火 2ch湘南ゴミ拾いオフ ★★★★☆ フジテレビvs2ちゃんねらー コメント 名前 コメント
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BAR非常口 場所:東京都新宿区新宿2-12-16 1F 電話:03-3341-5445 powered by 地図Z 一つ前のページにもどる BAR非常口に関するコメント 名前 コメント BAR非常口の口コミ #bf
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非常災害時に何を考えればよいのか自分の備忘録として書き留めます。 備え 歩行で帰宅 災害時に何とか自宅に帰るための方法として、歩いて帰宅する事を予定しています。 都心から郊外へ脱出するためには、必ず橋を渡っていかなければならない。 など近郊には危険な場所や通れる場所が必ずあるわけではない。このあたりを確認しながら今週末にレポートする予定。