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続いて武器アビです。 ~~~~~~~~~~~~~~ 大剣/レイドバスター(近) 【KO効果:戦闘不能】 2レイドアップ プラスワン 3フレイムピラー 業炎 4アッパースイング T+18 71 80 72 90 5ファイアースラッシュ P+36 43 70 44 80 6グランドディバイダー P+78 41 110 42 120 ・火柱を伴う強烈な斬撃で、近距離の敵を斬り上げます。 ハンマー/ハンマーホームラン(近)【KO効果:戦闘不能】 2かっ飛ばす 吹き飛ばし 3ジャストミート 必中 4力任せの一撃 防御封じ 5フルスイング PT+13 106 110 107 120 6サヨナラホームラン PT+124 105 220 106 230 ・ホームランスイングで、近距離の敵を弾き飛ばします。 斧・アックスソード・ハルバード/エッジアバランチ(遠)【KO効果:戦闘不能】 2標的拡大 プラスワン 3標的拡大 プラスワン 4オーラエッジシュート S+10 39 40 40 50 5エッジストーム P+21 48 60 49 70 6気刃雪崩 P+45 44 80 45 90 ・斧を振るって大量のオーラの刃を撃ち出し、敵を斬り裂きます。 剣/ダンシングソード(遠)【KO効果:戦闘不能】 2鎧外し ブレイク 3武器絡め 4マヒ 4ラピッドショット T+19 80 90 81 100 5飛剣の舞 P+36 43 70 44 80 6飛剣縦横無尽 P+66 43 100 44 110 ・鎖を付けた剣で、遠距離の敵を攻撃します。 -- (アヤカ) 2011-04-28 16 43 02 盾・シールドスピア/シールドブレス(近) 【KO効果:戦闘不能】 2しゃがみ防御 自分盾 3上から押さえつける 連携チャージ 4脳震盪落下 暴走 5押し潰す S+14 35 40 36 50 6ハイジャンププレス P+130 38 160 39 160 40 170 48 170 ・跳び上がり、盾の上に乗って近距離の敵を押し潰します。 トンファー/ライジングトンファー(近)【KO効果:戦闘不能】 2腕に力を集める 自分剣 3カウンター狙い 反撃 4飛翔膝蹴り T+12 77 80 78 90 5飛翔肘撃ち P+25 44 60 45 70 6飛翔アッパーカット P+53 36 80 37 90 ・近距離の的に、飛び上がりながらの打撃を繰り出します。 太刀/鬼斬剣(近)【KO効果:戦闘不能】 2鬼脈斬り バッドキラー60 3破魔突き ブレイク 4斬気放出 防御封じ 5鬼斬・直斬り S+7 32 30 33 40 6鬼斬・零の太刀 PP+136か137 31 190 32 200 36 200 37 210 ・鬼を纏いて鬼を斬る、必殺の秘剣を放ちます。 弓/精密射撃(遠)【KO効果:戦闘不能】 2青き炎 必中 3腕を射抜く 3マヒ 4足を射抜く 4マヒ 5武器を射抜く P+13 36 40 37 50 6急所を射抜く T+124 75 190 76 200 85 200 ・オーラで視力を超強化し、敵を正確に射貫きます。 -- (アヤカ) 2011-04-28 16 43 30 槍/槍地獄(近)【KO効果:戦闘不能】 2地獄絵図 プラスワン 3足を貫く 3マヒ 4鮮血の海 呪詛 5モズの速贄 S+39 30 60 31 70 6串刺し地獄 T+131 78 200 79 210 ・地面から大量の槍を生やし、敵を下から貫きます。 エアシューズ/震脚(遠)【KO効果:戦闘不能】 2練気 プラスワン 3内気功を練る チャージ 4大地崩し 防御封じ 5震動波 P+21 38 50 39 60 6崩壊震動波 T+85 84 160 85 170 ・大地を強烈に踏みつけ、敵に震動波を飛ばします。 アイスレイピア/雪月華斬(近)【KO効果:戦闘不能】 2氷剣抜刀 キュア 3壱之剣・静雪 P+23 36 50 37 60 4弐之剣・弧月 P+28 41 60 42 70 5参之剣・散華 T+36 73 100 74 110 6死之剣・朱氷 T+57 72 120 73 130 ・氷の華を描くが如き連続攻撃で、近距離の敵を斬り裂きます。 暗殺シューズ・ナイフ/アイアンドラゴン(遠) 【KO効果:戦闘不能】 2多頭竜進化 プラスワン 3小鉄竜従属 自分術 4鋼鉄の咆哮 暴走 5刃尾薙ぎ P+4 35 30 36 40 6鋼鉄竜疾駆 T+87 72 150 82 160 83 170 ・無数のナイフで鋼鉄の竜を作り出し、敵を襲わせます。 -- (アヤカ) 2011-04-28 16 43 56 杖・仕込み杖/ディスインテグレート(遠)【KO効果:戦闘不能】 2地面を削る 3マヒ 3防具を削る 防御封じ 4背中を削る T+17 82 90 83 100 5腹部を削る S+40 39 70 40 80 6正面衝突 S+94 35 120 36 130 45 130 46 140 ・触れた物を消滅させるエネルギー球を解き放ちます。 大鎌/水晶髑髏 GUTS消費:150 2嗤う髑髏 GUTS減らない 3水晶の輝き 自分術 4叫ぶ髑髏 チャージ 5溢れる光 T+63 76 130 77 140 6髑髏との融合 S+264 45 300 46 310 ・魔力溢れる水晶の髑髏を召喚し、自らの術力を高めます。 竪琴・ソードハープ・ロックギター/サウンドボンバー(遠)【KO効果:虚脱】 2爆弾装填 プラスワン 3二連鎖爆発 P+8 41 40 42 50 4四連鎖爆発 P+15 44 50 45 60 5八連鎖爆発 S+22 37 50 38 60 6十六連鎖爆発 S+45 44 80 45 90 「音の爆弾」をばらまき、敵の感覚器官を破壊します。 鞭/ナインテイルウィップ(近)【KO効果:捕縛】 2ペインヒット バッドキラー60 3九字印 キュア 4時間差鞭打 S+20 39 50 40 60 5九尾鞭打 T+40 79 110 80 120 6九尾十八連撃 T+84 75 150 76 160 ・鞭が9本に分裂し、近距離の敵を激しく打ち据えます。 -- (アヤカ) 2011-04-28 16 44 26 爪/次元断爪(近・剣・防御封じ) 【KO効果:戦闘不能】 2爪を鳴らす 自分剣 3次元の陥穽 防御封じ 4空間引き寄せ T+14 75 80 76 90 5次元断ち S+36 33 60 34 70 6旋回次元爪 S+94 35 120 36 130 ・近距離の敵を、周囲の空間ごと引き裂きます。 扇/鳴神演舞(遠)【KO効果:戦闘不能】 2大放電 プラスワン 3黒雲招来 自分術 4雷鳴招来 暴走 5迅雷破 S+8 41 40 42 50 6破邪の雷電 T+83 76 150 77 160 ・舞の力で雷を呼びよせ、敵を撃ち貫きます。 棍/棍旋風(近)【KO効果:戦闘不能】 2静の心 キュア 3棍障壁 自分盾 4高速回転 反撃 5回転棍撃 P+28 41 60 42 70 6暴風旋棍撃 T+116 75 190 83 190 84 200 85 200 ・棍を眼前で回転させながら、攻防一体の攻撃を行います。 ナイトランス/ドリルインパクト(近)【KO効果:戦闘不能】 2浄化の螺旋 キュア 3回転数上昇 自分チャージ 4螺旋突き T+15 74 80 75 90 5ドリル乱れ突き P+34 45 70 46 80 6スパイラルインパクト P+77 42 110 43 120 ・ナイトランスを回転するドリルに変形させ、敵を突き刺します。 魔鍵/パラダイスブリンガー(遠) GUTS消費:150 2芳しき香り GUTS消費なし 3広大なる楽園の光景 プラスワン 4極楽鳥の歌 キュア 5降り注ぐ陽光 S+147 42 180 43 190 6虹の円環 T+224 75 290 76 300 ・魔鍵を天に掲げて「楽園の門」を開き、仲間の傷を優しく癒します。 -- (アヤカ) 2011-04-28 16 44 54 アヤカさん、大量のデータ調査ありがとうございます。 事後報告になりますが、該当ページに追加させていただきました。 -- (編集スタッフ:フィリル) 2011-04-28 19 52 37 更新お疲れ様です キャラクター作成シミュレータの方で気づいたんですが Lv36アビリティが表示されないっぽいです お気づきになられましたらお時間があるとき対応お願いします -- (通りすがり) 2011-04-29 00 41 55 通りすがりさん、ご指摘ありがとうございます。 確認を行いました所、バッドステータスの【侵食】が表示されていなかった不具合がありましたので、 こちらに関しては修正を行わせて頂きました。 しかし、こちら側ではLv36のアビリティが表示されないという現象は確認できませんでしたので、 お手数ではありますが、以下の点についてご回答をお願いできないでしょうか? (操作内容に関する確認) Q1. 選択された「キャラクターのLv」は「36」以上でしょうか? もし36以下であれば、36以上に再選択をお願い致します。 Q2. 選択された「ジョブ」は「天誓騎士」でしょうか? 天誓騎士の36Lvアビリティに関しては、まだデータがありませんので未登録となっております。 (ご利用環境に関する確認) Q3. 現象が確認できた際に、ご利用頂いていたブラウザは以下のどれでしょうか? 可能であれば、ご利用中のバージョンも添えて頂けると助かります。 -Microsoft Internet Explorer 系(SleipnirやLunascapeもこちらを選んでください) -Mozilla Firefox 系 -Opera 系 -Google Chrome 系 -Apple Safari 系 -携帯電話のフルブラウザ -その他の環境 -- (管理人:アダルバート) 2011-04-29 22 03 02 こちらはFirefox3を使用しています 確認した所Lv36アビリティは今はきちんと表示されていました こちらにコメントする前にQ1、Q2(天誓騎士は除外していた)はしっかりと確認した上での投稿だったのですが 更新を楽しみにしていて、ほぼ更新された直後に見ていた可能性が有り何かCookie辺りが変だったのかもしれません(原因はわかりませんが) 何にせよお手数をおかけして申し訳ありませんでした これからも運営頑張ってください -- (通りすがり) 2011-04-30 01 31 43 通りすがりさん、ご報告頂き、ありがとうございます。 正常に動作したようで何よりです。 投稿頂きました時間帯から考えますと、 おっしゃられている通り、更新をかけた直後であった可能性が高いものと思われます。 恐らく、ブラウザ側のキャッシュの影響により、 データファイル側が更新されていなかったのでは無いかと推測しております。 こちら側では「これで大丈夫」と考えている面もありますので、 バグがある事に気付かない事もあります。 どのような些細な点でも結構ですので、また何かお気付きの点がありましたら、何時でもご報告下さい。 -- (管理人:アダルバート) 2011-04-30 22 02 39 こんにちわ、いつも編集お疲れ様なのです。 36に到達したので、天誓騎士の第6アビの報告です。 ==================== 星霊グランスティード(近) 【KO効果:戦闘不能】 2 気高き嘶き 自分【剣】 3 ひづめを蹴立てる 自分【チャージ】 4 後ろ足蹴り S+10 39 40ダメ 40 50ダメ 5 スティードダイブ P+24 75 90ダメ 76 100ダメ 6 グランインパクト P+56 83 130ダメ 84 140ダメ ・軍馬の星霊グランスティードを召喚し、騎乗突撃します。 ==================== -- (アレクサンドラ) 2011-05-01 09 54 15 アレクサンドラさん、貴重なデータをありがとうございます。 早速、追加させていただきますね。 -- (編集スタッフ:フィリル) 2011-05-01 19 45 13 レベル40属性の報告です。 このような防具を得ました。 形状:鉄壁守護黄昏ウィズローブ レベル:41 能力値:11/16/24 41レベルウィズローブは素の状態で 4/12/24なので鉄壁と黄昏、 どちらかがP+4もう片方がT+4のようです。 -- (アヤカ) 2011-05-01 21 42 09 報告です。 5月返却の難易度:普通の通常シナリオの獲得EXPは378でした。 また、キャラ作成シミュレータで、 星霊グランスティード[4]の効果がプラスワンになっていましたので、修正をお願いします。 -- (トレノ) 2011-05-01 23 05 31 アヤカさん、属性の情報、ありがとうございます。 どちらか確定していないという扱いで、記載させて頂きたいと思います。 トレノさんは、獲得Expの情報、並びに、 シミュレータのミスに関するご指摘、ありがとうございます。 獲得Expの方は直ちに反映させて頂きたいと考えておりますが、 現在、出先により、@tools側の編集が行えない状況にあります。 3日には対応を行えるようになりますので、 申し訳ありませんが、しばらくお待ち頂けますよう、お願い申し上げます。 -- (管理人:アダルバート) 2011-05-02 06 12 06 こんにちわ、ギガで拾いました40Lv属性の報告です。 シミュレーションではP属性+4かと思われます。 =========================== 名称 :作業着 種別 :防具(コレクション) 形状 :呪装魔骸作業着 (動きやすさを追求した作業着。) 設定 :動きやすさを追求した作業着。 レベル :40 能力値 :12/16/19 入手場所 :ギガンティア「ロックリムラウンダー」 ============================= -- (アレクサンドラ) 2011-05-02 17 27 04 アレクサンドラさん、属性の情報をありがとうございます。 早速、追加させていただきますね。 -- (編集スタッフ:フィリル) 2011-05-02 21 45 26 魔獣戦士Lv36では ドラゴンブレレス3も【炎】→【業炎】に強化されるようです -- (名無しさん) 2011-05-05 00 58 46 名無しさん、貴重な情報、ありがとうございます。 早速、魔獣戦士のページに反映を行わせて頂きたいと思います。 -- (管理人:アダルバート) 2011-05-05 20 22 25 オフ情報 TRPG版サプリメント「上級ルールブック 山斬烈槍アマツカグラ」 * 絶賛、発売中です! 「左」さんが、他社から色々と怒られながら1ヶ月かけて書き上げた表紙が目印。 アマツカグラではなくランスブルグかと思います。 -- (キヨカズール) 2011-05-06 15 57 41 御指摘ありがとうございます。早速修正させて頂きます。 -- (編集スタッフ:アッシャー) 2011-05-06 19 20 21 入手したレベル40属性防具を幾つかご報告いたします 形状:絢爛黄昏儀礼服 レベル:40 能力値:12/23/12 (Lv40絢爛儀礼服:12/19/12) 形状:鉄壁硝子魔女服 レベル:40 能力値:8/20/20 (Lv40硝子魔女服:4/20/20) 形状:勇気彗星蛮族鎧 レベル:41 能力値:24/7/16 (Lv41彗星蛮族鎧:20/7/16) 黄昏がT+4、鉄壁と勇気がP+4のようです -- (シェナム) 2011-05-07 08 45 39 シェナムさん、属性の情報ありがとうございます。 早速、追加させていただきますね。 -- (編集スタッフ:フィリル) 2011-05-07 12 58 12 【指摘】 遠 星霊ジェナス 2 突き刺さる鮫牙 Lv35:バッドキラー60 ですね。 Lv25扱いになっていましたので一応。 失礼します。 -- (クィ) 2011-05-08 00 10 12 クィさん、ご指摘ありがとうございます。 修正させていただきました。 -- (編集スタッフ:フィリル) 2011-05-08 18 23 16 【指摘】 キャラクター作成シュミレーターですが 自由農夫36アビの「ブレイドホリィ」の6目が実際の物と異なっているようです シュミでは「P+154」となっていますが実際は (細かい数値は当方では調べられませんでしたすみません) 「PS+数値」のようです お手数ですが修正などよろしくおねがいします -- (通りすがり) 2011-05-12 01 02 31 通りすがりさん、ご指摘、有難うございます。 現時点で活性化されている方のデータから計算しました所、 「PS+118~121」の範囲である事が確認できましたので、 該当箇所の記述をこちらに改めさせて頂きたいと思います。 (詳細なデータに関しては、現時点ではこちらも調査できませんので…) また、シミュレータ、並びに、簡易データベース側のデータに関しては、 一時的に最低値の「PS+118」への設定のし直しを行わせて頂きたいと思います。 -- (管理人:アダルバート) 2011-05-12 21 08 03 ブレイドホリィ、調べてみましたが… PS 威力 88 200 89 200 90 200 91 210 94 210 95 210 98 210 PS+110みたいな気がします。 -- (名無しさん) 2011-05-13 00 00 19 真上の名無しです。 すいません。 PS+119ですね。 慣れてないもんですいません。 -- (名無しさん) 2011-05-13 00 17 54 名無しさん、検証結果のデータ提供、ありがとうございます。 こちらで確認できない範囲のデータは、本当に助かります。 早速、各所に反映を行わせて頂きたいと思います。 -- (管理人:アダルバート) 2011-05-13 22 01 32 些末なことで恐縮ですが、非戦闘アビリティ一覧で、天誓騎士アビの修得レベルが誤っているようです。 -- (名無しさん) 2011-05-15 01 17 42 名無しさん、ご指摘ありがとうございます。 修正させていただきましたので、ご確認くださいませ。 -- (編集スタッフ:フィリル) 2011-05-15 02 26 35 私のステと、こちらのデータに齟齬があったので調べてみました。 LV35 フェアリーストーム6強化 T +51ダメージ → T +71ダメージ が正解だと思うんですが、よろしくお願いしますね~。 -- (クゥナ) 2011-05-16 06 45 53 クゥナさん、調査ありがとうございます。 確認出来次第、修正させていただきますね。 -- (編集スタッフ:フィリル) 2011-05-16 19 39 49 クゥナさん、フェアリーストームに関するご指摘、ありがとうございました。 こちらでもT+71である事が確認できましたので、該当部分の修正を行わせて頂きたいと思います。 -- (管理人:アダルバート) 2011-05-16 21 03 24 Lv37にて星霊ヒュプノス[5]の成長が入ったので確認してみました。 アクセサリ補正 + S値 ダメージ 84 + 96 220 84 + 97 230 以上から Lv37: S +49ダメージ と思われますので報告といたします。 -- (プレノア) 2011-05-17 17 33 37 プレノアさん、貴重な情報をありがとうございます。 早速、追加させていただきますね。 -- (編集スタッフ:フィリル) 2011-05-17 20 19 24 ロックリムラウンダーのマップ「四竜と邪神座す塔」のTdのすぐ上でランダム戦闘を確認しました。 -- (フォレス) 2011-05-19 16 12 22 ロックリムラウンダーのマップ「四竜と邪神座す塔」のTcとE1のあるスペースの内部入口付近でランダム戦闘を確認しました。 -- (フォレス) 2011-05-19 20 08 09 フォレスさん、ロックリムラウンダーに関する情報、ありがとうございます。 どちらのランダム戦闘も、確認後、マップに反映を行わせて頂きたいと思います。 -- (管理人:アダルバート) 2011-05-19 20 29 22 ロックリムラウンダー[レクイエムは誰が為に]での《車輪の街》マップで以下の場所でランダム戦闘があるのを確認しました 位置表示はこちらのサイトで掲載されているマップの座標を使わせていただきます。 ・縦3~4、横10~11 あたり(R1の戦闘の所から左へ突き当りの所付近) ・縦23、横19~21の、空いた宝箱の側付近 -- (tyr) 2011-05-25 02 24 13 妖精騎士のLv37強化の報告です フェアリーサークル4強化 T+85 T44=120 T45=130 と思われます。 -- (ヘミソフィア) 2011-05-25 21 50 23 以下、ジョブアビ37強化の報告です 情報量が多いので分けます 城塞騎士 バトルアーマー6強化 TP+449 TP81=530 TP80=520 魔獣戦士 ビーストクラッシュ5強化 S+50 S70=120 S69=110 群竜士 剛鬼投げ6強化 PP+66 PP74=140 PP72=130 スカイランナー ロデオグラップル4強化 S+51 S69=120 S68=110 -- (ヘミソフィア) 2011-05-25 22 48 09 魔法剣士 残像剣4強化 P+31 P29=60 P28=50 狩猟者 ポイズンニードル6強化 T+46 T54=100 T53=90 デモニスタ デモンフレイム5強化 T+41 T39=80 T38=70 魔曲使い ハピネスダンス6強化 T+90 T50=140 T49=130 魔想紋章士 クイーンランサーの紋章4強化 S+45 S85=130 S84=120 -- (ヘミソフィア) 2011-05-25 22 50 07 自由農夫 マジックマッシュ6強化 P+67 P43=110 P42=100 ライフベリー6強化 P+157 P43=200 P42=190 自由農夫の強化が2つあるのか それとも既に記載されてるものが違うのかは、現時点では分かりませんでした また、上級ルルブのはがきをだしていないので、天誓騎士のデータはとれませんでした -- (ヘミソフィア) 2011-05-25 22 52 49 tyrさん、ギガンティアに関する情報、ありがとうございます。 こちらでも確認後、マップに反映を行わせて頂きたいと思います。 ヘミソフィアさんは、いつもアビリティの情報、ありがとうございます。 こちらのデータも、早速、反映を行わせて頂きたいと思います。 なお、自由農夫のアビリティにつきましては、 既存データの調査ミスの可能性も考えられますので、 確認が出来次第、反映という形にさせて頂きたいと思います。 -- (管理人:アダルバート) 2011-05-25 22 55 01 更新お疲れさまです 表示が崩れた部分に気づいたので報告を ジョブアビリティのページで魔法剣士のところの表示がおかしくなってます -- (名無しさん) 2011-05-26 09 36 42 名無しさん、ご指摘ありがとうございます。 ご指摘頂きました箇所の修正を行わせて頂きました。 また何か気にかかる所がありましたら、いつでもご連絡下さい。 -- (管理人:アダルバート) 2011-05-26 20 34 42 37レベルでのアビリティ強化を確認したので報告 仕込み杖 居合斬り[4]強化 T=37 90ダメージ T=38 100ダメージ T+62ダメージ 魔鍵 リペアキー[4]強化 P=37 170回復 P=38 180回復 P+142回復 -- (アウル) 2011-05-29 19 49 52 アウルさん、いつもアビリティのデータ提供、ありがとうございます。 提供頂きましたデータは、早速、反映を行わせて頂きたいと思います。 また、対応に時間がかかってしまい、申し訳ありません。 -- (管理人:アダルバート) 2011-05-31 22 05 51 【エメラルドパレス】失われたチョコを求めてのマップ「静寂なる湖」のT6のある広場の橋付近でランダム戦闘を確認しました。 -- (フォレス) 2011-06-01 08 02 25 フォレスさん、いつもギガンティアに関する情報、ありがとうございます。 ご報告頂きました戦闘の確認後、マップに反映を行わせて頂きたいと思います。 -- (管理人:アダルバート) 2011-06-01 21 17 50 大鎌の所の死の一撃、出目「6」の場所が「4」になってます。 現在:4 斬首連撃 -- (エミリオ) 2011-06-04 18 58 14 いつもお疲れ様です。 鞭のLv37、捕縛撃[4]の強化についてです。 S80=120 S81=130 以上より、S+49と思われます。 -- (サノーザ) 2011-06-05 01 22 17 エミリオさん、サノーザさん、アビリティに関する情報、ありがとうございます。 どちらも、早速、該当箇所に反映を行わせて頂きたいと思います。 -- (管理人:アダルバート) 2011-06-05 20 05 11 【ロックリムラウンダー】レクイエムは誰が為にのマップ「車輪の街」のG4のすぐ下のスペースでランダム戦闘を確認しました。 -- (フォレス) 2011-06-06 08 25 54 フォレスさん、いつも貴重な情報、ありがとうございます。 発生範囲を確認後、反映を行わせて頂きたいと思います。 -- (管理人:アダルバート) 2011-06-06 23 12 26 こんばんは。 38レベルのアビリティ強化。 取り急ぎ今のジョブと武器の強化のみ報告します。 掃撃棍4P+21→P+46 43 80 44 90 竜撃拳5 P+50→P+90 39 130 40 130 -- (アヤカ) 2011-06-09 21 07 58 すいません、もう一つあったので追加です。 気咬弾5 P+37→P+52 97 140 98 150 -- (アヤカ) 2011-06-09 21 18 25 ロックリムラウンダーのマップ「白彩庭園」のX11,X12,Y0,Y1くらいの範囲でランダム戦闘を確認しました。 -- (フォレス) 2011-06-10 11 14 38 魔道書のデータです。 以下の補正数値はレベル37での調査結果です。 ・マインドブラスト 遠 2 精神吸収光 ドレイン 3 狂乱光 【暴走】 4 反射光線 T+39ダメージ 5 ブラスター S+44ダメージ 6 ダブルブラスター S+44ダメージ 精神を破壊する「紫色の光線」を、敵に放ちます。 【KO効果:虚脱】」 ・戦闘詠唱術 自 GUTS150消費 2 生命消耗要素排除 GUTS減らない 3 運命阻害要素排除 キュア 4 積層魔方陣展開 【術】 5 肉体修復陣展開 P+215回復 6 戦闘魔術力憑依 S+234回復 戦闘用高速詠唱モードへと移行します。 ・ストーンカース 遠 2 護り崩し ブレイク 3 腕部石化 【3マヒ】 4 脚部石化 【4マヒ】 5 蛇群の睨み T+38ダメージ 6 絡みつく蛇群 s+96ダメージ のろいの蛇影を放ち、敵を石化させます。 【KO効果:石化】 ・フォースボルト 遠 2 領域拡大 ブラスワン 3 ブレイクフォース ブレイク 4 ガイドフォース 連携【チャージ】 5 フォースアタック S+32ダメージ 6 フォースインパクト T+66ダメージ 見えない衝撃を撃ち出し、敵の武器を弾き飛ばします。 【KO効果:武装解除】 ・ポイズンクラウド 遠 2 毒素を纏う 自分ハイパー 3 毒煙巨大化 プラスワン 4 毒汚染 【毒】 5 毒煙噴出 T+4ダメージ 6 致死毒ガス S+102ダメージ 敵を包み込む毒煙を放ちます。 【KO効果:毒瀕死】 ・封印儀式 遠 2 「天地根源を縛する者よ」 【3マヒ】 3 「我が名において命じる」 【侵食】 4 「書の盟約を実行せよ」 【防御封じ】 5 「ガルトゥース」 T+28ダメージ 6 「アルファザール」 SS+98 禁断の儀式魔術を発動し敵を封印します。 【KO効果:封印】 -- (謎の太刀使い) 2011-06-10 14 49 37 こんにちは。 魔道書38のデータを投稿します。 魔道書38LV マインドブラスト6 S+44→S+68 41 100 42 110 ポイズンクラウド4 毒→猛毒 -- (アヤカ) 2011-06-10 20 03 27 アヤカさん、謎の太刀使いさんはアビリティの情報、 フォレスさんはギガンティアの情報、ありがとうございます。 現在、調査と更新作業を並行して進めておりますので、 反映完了まで、しばらくお待ちいただけると助かります。 -- (管理人:アダルバート) 2011-06-10 23 06 23 ええと、棍の37レベルの報告です。 こうなってます。 37LV 練刺棍5 P+26→P+39 40 70 41 80 -- (アヤカ) 2011-06-11 06 38 49 アヤカさん、連日のアビリティデータの提供、本当にありがとうございます。 早速、該当ページに反映させて頂きたいと思います。 -- (管理人:アダルバート) 2011-06-11 09 29 15 『生死不明状態でできない事』です。 エルフヘイムで地位を得て、現在復帰しています。 依頼で生死不明(療養5日)となりましたが、 『エルフヘイムに戻り元の地位に就く』ことができなくなっていました。 あまり需要は無い情報と思いますが、ご報告まで。 -- (桜) 2011-06-13 17 03 24 桜さん、貴重な事例のご報告、ありがとうございます。 早速、反映を行わせて頂きたいと思います。 -- (管理人:アダルバート) 2011-06-13 20 55 14 いつもまとめお疲れ様だよ。デスマーチを40~50回繰り返していると黒いデスマーチバーの下に「デスマーチを続ける場合はリコッタのアイコンをクリック!」って選択肢が出て、並んだICの中からリコッタ姉のIC(ランダム配置)を選択しないと続けられなくなってたんだよ。多分ボット対策だと思うけど…。 -- (シンルー) 2011-06-15 17 13 09 シンルーさん、ギガンティアに関する情報、ありがとうございます。 私自身はまだ確認しておりませんが、同様の事例の報告を、他の方からも頂いておりますので、 簡易的ではありますが、「そのような事例がある」と言う形で掲載させて頂きたいと思います。 -- (管理人:アダルバート) 2011-06-15 21 21 25 シミュ不具合 魔道書の封印儀式のアクション名がポイズンクラウドのものになってした -- (通りすがり) 2011-06-16 19 26 15
https://w.atwiki.jp/eb_archives/pages/12.html
各ジョブ、武器の詳細などは、↓のメニューからご確認下さい。 城塞騎士魔獣戦士群竜士スカイランナー魔法剣士狩猟者星霊術士デモニスタ魔曲使い自由農夫魔想紋章士妖精騎士天誓騎士武芸者神楽巫女忍者錬金術士ソーンイーター懲罰騎士----------------大剣ハンマー斧剣盾トンファー太刀弓槍エアシューズアイスレイピアナイフ杖大鎌竪琴鞭爪扇棍ナイトランス魔鍵フレイムソード魔道書バトルガントレット紫煙銃ムーンブレイド----------------ハルバードアックスソードソードハープ暗殺シューズシールドスピア仕込み杖ロックギター野太刀ガンナイフ----------------ジョブアビリティ一覧表ジョブアビリティ一覧表2武器アビリティ1武器アビリティ2武器アビリティ3複合武器アビリティ1非戦闘アビリティJavaScript版簡易DB 武器アビリティ一覧表 各武器が使用可能なアビリティのデータです。 各アビリティの使用事例などは、お手数ですが「依頼関連情報」の「装備アイテム」のページを参照ください。 大剣 ハンマー 斧 剣 盾 トンファー 太刀 弓 槍 エアシューズ アイスレイピア ナイフ 杖 大鎌 竪琴 鞭 爪 扇 棍 ナイトランス 魔鍵 フレイムソード 魔道書 バトルガントレット 紫煙銃 ムーンブレイド ハルバード アックスソード ソードハープ 暗殺シューズ シールドスピア 仕込み杖 ロックギター 野太刀 大剣 ▲ 修正値:6/3/1 名称 Lv 出目 アクション 効果 近 ワイルドスイング 10 2 クリーンヒット 吹き飛ばし 3 大振り プラスワン 4 不意打ち Lv10:S+9ダメージLv19:S+27ダメージLv37:S+57ダメージ 5 薙ぎ払い Lv10:P+13ダメージLv13:P+26ダメージLv23:P+43ダメージLv44:P+74ダメージ 6 ダブルスイング Lv10:P+21ダメージLv15:P+29ダメージLv30:P+59ダメージ KO 戦闘不能 近 大岩斬 11 2 一刀両断 フィニッシュ 3 切り崩す ブレイク 4 斬り上げる Lv11:T+5ダメージLv20:T+19ダメージLv38:T+43ダメージ 5 斬り下ろす Lv11:T+10ダメージLv14:T+20ダメージLv27:T+45ダメージLv42:T+59ダメージ 6 全力の振り下ろし Lv11:PP+24ダメージLv16:PP+31ダメージLv31:PP+45ダメージ KO 戦闘不能 自 パワーブースト 18 2 毒素を排出する キュア 3 必殺の構え 【剣】 4 力溜め 【チャージ】 5 オーラの炎 Lv18:S+30回復Lv26:S+66回復Lv41:S+130回復 6 ハイパーブースト Lv18:P+133回復Lv22:P+170回復Lv34:P+243回復Lv45:P+279回復 回復 Lv18:GUTS70消費Lv22:GUTS90消費Lv26:GUTS100消費Lv34:GUTS140消費Lv41:GUTS170消費Lv45:GUTS180消費 近 サーフブレイド 25 2 ファイナルライド フィニッシュ 3 ブレイクライド ブレイク 4 ストレートサーフ Lv25:P+8ダメージLv33:P+26ダメージ 5 ターニングエッジ Lv25:P+22ダメージLv40:P+46ダメージ 6 スパイラルフォール Lv25:TT+58ダメージLv28:TT+68ダメージ KO 戦闘不能 遠 ブレイドタイフーン 29 2 力を溜める 自分ハイパー 3 暴風圏拡大 プラスワン 4 風縛陣 【防御封じ】 5 タイフーン Lv29:T+38ダメージLv32:T+46ダメージLv39:T+58ダメージ 6 ダブルタイフーン Lv29:P+48ダメージLv35:P+57ダメージ KO 戦闘不能 近 レイドバスター 36 2 レイドアップ プラスワン 3 フレイムピラー 【業炎】 4 アッパースイング Lv36:T+18ダメージLv43:T+49ダメージ 5 ファイアースラッシュ P+36ダメージ 6 グランドディバイダー P+78ダメージ KO 戦闘不能 ハンマー ▲ 修正値:6/2/2 名称 Lv 出目 アクション 効果 近 パワースマッシュ 10 2 空振り ミス 3 足元を砕く ブレイク 4 ハンマー突き Lv10:S+7ダメージLv19:S+21ダメージLv37:S+55ダメージ 5 叩き付け Lv10:P+13ダメージLv14:P+31ダメージLv23:P+49ダメージLv45:P+87ダメージ 6 上下二段 Lv10:PS+25ダメージLv16:PS+34ダメージLv30:PS+72ダメージ KO 戦闘不能 近 ジェノサイドハンマー 11 2 間合いを計る ミス 3 力を溜める ミス 4 頭上で振り回す ミス 5 必殺の一撃! Lv11:PS+22ダメージLv15:PS+32ダメージLv26:PS+70ダメージLv35:PS+85ダメージ 6 必殺の一撃! Lv11:PS+33ダメージLv13:PS+43ダメージLv22:PS+78ダメージLv32:PS+114ダメージ KO 戦闘不能 近 ハンマースイング 18 2 振り回す ミス 3 衝撃打ち ブレイク 4 回し胴打ち Lv18:T+11ダメージLv20:T+20ダメージLv38:T+53ダメージ 5 回し側頭打ち Lv18:T+22ダメージLv27:T+60ダメージLv43:T+84ダメージ 6 連続回転打ち Lv18:PP+48ダメージLv31:PP+66ダメージ KO 戦闘不能 遠 ランドブレイク 25 2 大きく振りかぶる プラスワン 3 裂帛の気合 自分【チャージ】 4 瓦礫飛ばし Lv25:S+11ダメージLv34:S+24ダメージ 5 振動波 Lv25:P+16ダメージLv39:P+26ダメージ 6 地震衝撃波 Lv25:P+24ダメージLv28:P+31ダメージLv42:P+38ダメージ KO 戦闘不能 近 スタンインパクト 29 2 闘気放出 自分ハイパー 3 パラライズヒット 【3マヒ】 4 スタンバッシュ 【4マヒ】 5 アッパーブロウ Lv29:S+20ダメージLv33:S+32ダメージLv44:S+44ダメージ 6 昏倒撃 Lv29:P+67ダメージLv40:P+88ダメージ KO 虚脱 近 ハンマーホームラン 36 2 かっ飛ばす 吹き飛ばし 3 ジャストミート 必中 4 力任せの一撃 【防御封じ】 5 フルスイング Lv36:PT+13ダメージLv41:PT+33ダメージ 6 サヨナラホームラン PT+124ダメージ KO 戦闘不能 斧 ▲ 修正値:5/2/3 名称 Lv 出目 アクション 効果 近 アクスディバイド 10 2 間合いを測る ミス 3 動脈断ち 【呪詛】 4 横斬り Lv10:S+5ダメージLv20:S+28ダメージLv38:S+63ダメージ 5 袈裟斬り Lv10:P+12ダメージLv13:P+27ダメージLv26:P+62ダメージLv43:P+87ダメージ 6 ファイナルディバイド Lv10:PS+30ダメージLv15:PS+39ダメージLv31:PS+63ダメージ KO 超吹き飛ばし 遠 アクスブーメラン 11 2 振りかぶる ミス 3 ブーメランカーブ 必中 4 足に命中 Lv11:T+6ダメージLv19:T+18ダメージLv37:T+47ダメージ 5 腕に命中 Lv11:P+12ダメージLv14:P+23ダメージLv23:P+39ダメージLv44:P+67ダメージ 6 胴体に命中 Lv11:PT+22ダメージLv16:PT+30ダメージLv30:PT+62ダメージ KO 戦闘不能 近 スカルブレイカー 18 2 ハイジャンプ 必中 3 兜割り 【防御封じ】 4 額割り Lv18:T+7ダメージLv22:T+23ダメージLv35:T+36ダメージ 5 脳天砕き Lv18:T+18ダメージLv28:T+42ダメージLv39:T+58ダメージ 6 頭蓋砕き Lv18:PP+46ダメージLv32:PP+63ダメージ KO 戦闘不能 近 ランバークラッシュ 25 2 フルスイング 吹き飛ばし 3 衝撃波発生 プラスワン 4 マキ割り Lv25:S+10ダメージLv33:S+36ダメージ 5 横薙ぎ一閃 Lv25:P+26ダメージLv41:P+60ダメージ 6 渾身の一撃 Lv25:P+71ダメージLv27:P+80ダメージ KO 戦闘不能 近 アクスホイール 29 2 雄叫び 自分ハイパー 3 その場回転 ミス 4 前転斬り Lv29:P+19ダメージLv34:P+43ダメージ 5 大回転突撃 Lv29:T+38ダメージLv42:T+76ダメージ 6 飛翔大轢殺 Lv29:T+80ダメージLv45:T+94ダメージ KO 戦闘不能 遠 エッジアバランチ 36 2 標的拡大 プラスワン 3 標的拡大 プラスワン 4 オーラエッジシュート Lv36:S+10ダメージLv40:S+18ダメージ 5 エッジストーム P+21ダメージ 6 気刃雪崩 P+45ダメージ KO 戦闘不能 剣 ▲ 修正値:5/3/2 名称 Lv 出目 アクション 効果 近 十字剣 10 2 剣を構える 自分【剣】 3 脚砕き 【3マヒ】 4 横斬り Lv10:T+3ダメージLv19:T+17ダメージLv37:T+41ダメージ 5 縦斬り Lv10:P+8ダメージLv13:P+18ダメージLv23:P+32ダメージLv44:P+57ダメージ 6 十字斬り Lv10:P+24ダメージLv15:P+31ダメージLv30:P+56ダメージ KO 戦闘不能 近ソードラッシュ 11 2 利き腕砕き 【4マヒ】 3 なぎ払い Lv11:T+5ダメージLv20:T+17ダメージLv42:T+29ダメージ 4 斬り上げ Lv11:T+7ダメージLv27:T+28ダメージ 5 兜割り Lv11:P+8ダメージLv14:P+17ダメージLv31:P+29ダメージ 6 デッドエンド Lv11:P+13ダメージLv16:P+19ダメージLv38:P+40ダメージ KO 戦闘不能 近ディザームアタック 18 2 武器叩き 【ブレイク】 3 攻撃を誘う 【暴走】 4 小手打ち Lv18:T+24ダメージLv22:T+44ダメージLv41:T+79ダメージ 5 絡め取り Lv18:P+28ダメージLv26:P+48ダメージLv45:P+68ダメージ 6 柄砕き Lv18:P+38ダメージLv34:P+78ダメージ KO 武装解除 自 バトルソード 25 2 動力回路装着 キュア 3 刀身巨大化 【剣】 4 回転刃装着 【反撃】 5 浮遊機能装着 Lv25:P+79回復Lv28:P+106回復Lv40:P+170回復 6 武器硬化 Lv25:S+148回復Lv33:S+194回復 回復 Lv25:GUTS100消費Lv28:GUTS110消費Lv33:GUTS130消費Lv40:GUTS160消費 近 オーラセイバー 29 2 必殺の構え 自分ハイパー 3 鎧を叩き割る 【防御封じ】 4 オーラ下段斬り Lv29:S+13ダメージLv32:S+25ダメージ 5 オーラ直突き Lv29:P+31ダメージLv35:P+43ダメージ 6 オーラ袈裟斬り Lv29:P+72ダメージLv39:P+88ダメージ KO 戦闘不能 遠 ダンシングソード 36 2 鎧外し ブレイク 3 武器絡め 【4マヒ】 4 ラピッドショット Lv36:T+19ダメージLv43:T+43ダメージ 5 飛剣の舞 P+36ダメージ 6 飛剣縦横無尽 P+66ダメージ KO 戦闘不能 盾 ▲ 修正値:4/3/3 名称 Lv 出目 アクション 効果 近 シールドバッシュ 10 2 激しくぶつかる 吹き飛ばし 3 盾殴り Lv10:T+12ダメージLv19:T+27ダメージLv45:T+65ダメージ 4 盾殴り Lv10:T+12ダメージLv23:T+31ダメージ 5 突進! Lv10:P+12ダメージLv16:P+21ダメージLv37:P+55ダメージ 6 突進! Lv10:P+12ダメージLv14:P+32ダメージLv30:P+65ダメージ KO 戦闘不能 自 シールドガード 11 2 気合! キュア 3 鉄壁の構え 【盾】 4 ガードテクニック Lv11:T+48回復Lv22:T+145回復Lv35:T+185回復 5 完全防御態勢 Lv11:P+48回復Lv13:P+76回復Lv26:P+130回復 6 守護の光 Lv11:P+51回復Lv15:P+79回復Lv32:P+161回復 回復 Lv11:GUTS50消費Lv13:GUTS60消費Lv15:GUTS70消費Lv22:GUTS110消費Lv26:GUTS130消費Lv32:GUTS170消費Lv35:GUTS180消費 遠 シールドショット 18 2 鎖を振り回す 自分【チャージ】 3 壁反射ショット Lv18:T+11ダメージLv20:T+16ダメージLv43:T+28ダメージ 4 カーブショット Lv18:T+11ダメージLv31:T+21ダメージ 5 ストレートショット Lv18:P+11ダメージLv27:P+28ダメージ 6 回転投射撃 Lv18:P+12ダメージLv38:P+30ダメージ KO 戦闘不能 遠 シールドバリア 25 2 領域拡大 プラスワン 3 浄化の気流 キュア 4 盾からの閃光 Lv25:S+72回復Lv34:S+126回復 5 光壁展開 Lv25:P+72回復Lv39:P+116回復 6 拒絶結界発動 Lv25:P+80回復Lv28:P+108回復Lv42:P+136回復 回復 Lv25:GUTS130消費Lv28:GUTS140消費Lv34:GUTS180消費Lv39:GUTS200消費Lv42:GUTS220消費 遠 シールドビーム 29 2 護りの光 自分ハイパー 3 ビーム拡散 プラスワン 4 連射ビーム Lv29:P+19ダメージLv33:P+28ダメージ 5 貫通光線 Lv29:T+19ダメージLv40:T+34ダメージ 6 ハイパーブラスター Lv29:T+22ダメージLv44:T+30ダメージ KO 戦闘不能 近 シールドプレス 36 2 しゃがみ防御 自分【盾】 3 上から押さえつける 連携【チャージ】 4 脳震盪落下 【暴走】 5 押し潰す Lv36:S+14ダメージLv41:S+34ダメージ 6 ハイジャンププレス P+130ダメージ KO 戦闘不能 トンファー ▲ 修正値:4/4/2 名称 Lv 出目 アクション 効果 近 トンファーコンボ 10 2 超集中 必中 3 身体を屈める 自分【チャージ】 4 トンファーブロウ Lv10:P+7ダメージLv20:P+27ダメージLv38:P+55ダメージ 5 バックスピンブロウ Lv10:T+12ダメージLv15:T+20ダメージLv31:T+40ダメージ 6 トンファーキック Lv10:T+21ダメージLv13:T+33ダメージLv26:T+57ダメージLv43:T+77ダメージ KO 戦闘不能 自 カウンターオーラ 11 2 退魔の呼吸 キュア 3 迎撃の構え 【反撃】 4 流血制御 Lv11:P+27回復Lv19:P+57回復Lv37:P+130回復 5 呼気を練る Lv11:T+36回復Lv14:T+69回復Lv23:T+112回復Lv44:T+188回復 6 気配が消える Lv11:T+51回復Lv16:T+72回復Lv30:T+148回復 回復 Lv11:GUTS50消費Lv14:GUTS70消費Lv16:GUTS80消費Lv19:GUTS100消費Lv23:GUTS120消費Lv30:GUTS150消費Lv37:GUTS190消費Lv44:GUTS230消費 近 トンファージャイロ 18 2 ジャイロガード 自分【盾】 3 回し受けの構え 自分【反撃】 4 ジャイロアタック Lv18:S+17ダメージLv22:S+31ダメージLv35:S+41ダメージ 5 バックハンドジャイロ Lv18:T+20ダメージLv28:T+41ダメージLv39:T+55ダメージ 6 ジャンピングジャイロ Lv18:T+26ダメージLv32:T+40ダメージ KO 戦闘不能 近 トンファーショック 25 2 マヒ電撃 【4マヒ】 3 凶暴化電撃 【暴走】 4 顎打ち Lv25:S+28ダメージLv33:S+49ダメージ 5 電撃突き Lv25:P+28ダメージLv41:P+56ダメージ 6 水月突き Lv25:P+31ダメージLv27:P+38ダメージ KO 虚脱 遠 トンファーリング 29 2 オーラチャージ 自分ハイパー 3 バインドリング 【3マヒ】 4 オーラ光輪 Lv29:S+25ダメージLv34:S+40ダメージ 5 ダブルオーラ光輪 Lv29:P+28ダメージLv42:P+51ダメージ 6 五連旋光輪 Lv29:P+32ダメージLv45:P+40ダメージ KO 戦闘不能 近 ライジングトンファー 36 2 腕に力を集める 自分【剣】 3 カウンター狙い 自分【反撃】 4 飛翔膝蹴り Lv36:T+12ダメージLv40:T+22ダメージ 5 飛翔肘撃ち P+25ダメージ 6 飛翔アッパーカット P+53ダメージ KO 戦闘不能 太刀 ▲ 修正値:1/6/3 名称 Lv 出目 アクション 効果 近 居合い斬り 10 2 一閃! フィニッシュ 3 精神統一 必中 4 水平切り Lv10:T+7ダメージLv19:T+27ダメージLv37:T+62ダメージ 5 袈裟切り Lv10:P+14ダメージLv13:P+29ダメージLv23:P+49ダメージLv44:P+84ダメージ 6 居合斬り Lv10:P+29ダメージLv15:P+39ダメージLv30:P+74ダメージ KO 戦闘不能 近 電刃衝 11 2 間合いを計る ミス 3 感電 【3マヒ】 4 防御砕き 【防御封じ】 5 壱の太刀・電刃兜割り Lv11:TS+3ダメージLv14:TS+13ダメージLv20:TS+27ダメージLv31:TS+42ダメージLv42:TS+57ダメージ 6 弐の太刀・電刃飛翔斬り Lv11:TS+36ダメージLv16:TS+43ダメージLv27:TS+74ダメージLv38:TS+100ダメージ KO 戦闘不能 近 月光斬 18 2 精神統一 自分キュア 3 円月の構え 自分【反撃】 4 三日月斬 Lv18:S+11ダメージLv22:S+25ダメージLv41:S+49ダメージ 5 半月斬 Lv18:T+18ダメージLv26:T+32ダメージLv45:T+46ダメージ 6 満月斬 Lv18:T+34ダメージLv34:T+62ダメージ KO 戦闘不能 遠 斬空閃 25 2 練達の間合い 自分【術】 3 殺気を飛ばす S+7ダメージ 4 遠間より斬る Lv25:S+11ダメージLv40:S+28ダメージ 5 遠間より突く Lv25:T+15ダメージLv28:T+22ダメージ 6 空間を断つ Lv25:T+29ダメージLv33:T+42ダメージ KO 戦闘不能 近 飛燕返し 29 2 自在の構え 自分ハイパー 3 地滑り斬り Lv29:P+21ダメージLv32:P+30ダメージ 4 縦回転飛びかかり斬り Lv29:P+21ダメージLv29:P+30ダメージ 5 横っ飛び斬り Lv29:T+21ダメージLv39:T+33ダメージ 6 風穴突き T+24ダメージ KO 戦闘不能 近 鬼斬剣 36 2 鬼脈斬り Lv36:バッドキラー60Lv44:バッドキラー80 3 破魔突き ブレイク 4 斬気放出 【防御封じ】 5 鬼斬・直斬り Lv36:S+7ダメージLv43:S+46ダメージ 6 鬼斬・零の太刀 PP+136ダメージ KO 戦闘不能 弓 ▲ 修正値:2/6/2 名称 Lv 出目 アクション 効果 遠 弓射撃 10 2 外れ ミス 3 外れ ミス 4 足に命中 Lv10:P+11ダメージLv19:P+23ダメージLv37:P+56ダメージ 5 腕に命中 Lv10:T+13ダメージLv14:T+30ダメージLv23:T+47ダメージLv45:T+85ダメージ 6 胴体に命中 Lv10:PT+17ダメージLv16:PT+26ダメージLv30:PT+68ダメージ KO 戦闘不能 遠 アローレイン 11 2 ロックオン 必中 3 領域拡大 プラスワン 4 領域拡大 プラスワン 5 4本飛来 Lv11:P+11ダメージLv15:P+17ダメージLv26:P+28ダメージLv35:P+38ダメージ 6 7本飛来 Lv11:T+22ダメージLv13:T+28ダメージLv22:T+48ダメージLv32:T+66ダメージ KO 戦闘不能 遠 ブレイズアロー 18 2 着火 Lv18:【炎】Lv32:【業炎】 3 挑発の火矢 【暴走】 4 火矢撃ち Lv18:P+15ダメージLv27:P+47ダメージLv43:P+70ダメージ 5 火矢狙い撃ち Lv18:S+22ダメージLv20:S+32ダメージLv38:S+48ダメージ 6 束ね火矢撃ち Lv18:S+37ダメージLv31:S+56ダメージ KO 戦闘不能 遠 ハートクエイクアロー 25 2 運命の赤い糸 必中 3 分裂アロー プラスワン 4 瞳を貫く Lv25:S+25ダメージLv34:S+45ダメージ 5 ハートを射抜く Lv25:T+28ダメージLv39:T+45ダメージ 6 ハートの雨霰 Lv25:T+31ダメージLv28:T+41ダメージLv42:T+51ダメージ KO 魅了 遠 覚醒の嚆矢 29 2 目覚めの矢 ハイパー 3 生命エネルギー燃焼 プラスワン 4 賦活の矢 Lv29:P+49回復Lv33:P+74回復 5 理力の矢 Lv29:T+59回復Lv40:T+105回復 6 逆転の矢 Lv29:T+77回復Lv44:T+103回復 回復 Lv29:GUTS150消費Lv33:GUTS170消費Lv40:GUTS210消費Lv44:GUTS230消費 遠 精密射撃 36 2 青き炎 必中 3 腕を射抜く 【3マヒ】 4 足を射抜く 【4マヒ】 5 武器を射抜く Lv36:P+13ダメージLv41:P+33ダメージ 6 急所を射抜く T+124ダメージ KO 戦闘不能 槍 ▲ 修正値:3/5/2 名称 Lv 出目 アクション 効果 近 疾風突き 10 2 高速の踏み込み 必中 3 捻り突き Lv10:バッドキラー20Lv21:バッドキラー40Lv32:バッドキラー60Lv44:バッドキラー80 4 串刺し Lv10:P+8ダメージLv13:P+26ダメージLv26:P+44ダメージLv43:P+74ダメージ 5 急所突き Lv10:T+13ダメージLv20:T+43ダメージLv38:T+67ダメージ 6 疾風連続突き Lv10:T+21ダメージLv15:T+33ダメージLv31:T+63ダメージ KO 戦闘不能 遠 槍風車 11 2 ストームチャージ 自分【チャージ】 3 風縛 【防御封じ】 4 風縛 【防御封じ】 5 空中飛ばし Lv11:P+14ダメージLv14:P+22ダメージLv19:P+32ダメージLv30:P+52ダメージLv44:P+73ダメージ 6 風刃乱舞 Lv11:SS+18ダメージLv16:SS+24ダメージLv23:SS+36ダメージLv37:SS+56ダメージ KO 戦闘不能 近 百烈槍 18 2 槍衾の構え 自分【反撃】 3 鎧を穿つ 【防御封じ】 4 四連突き Lv18:T+19ダメージLv22:T+35ダメージLv35:T+47ダメージ 5 六連突き Lv18:P+23ダメージLv28:P+47ダメージLv39:P+63ダメージ 6 十連突き Lv18:P+30ダメージLv32:P+46ダメージ KO 戦闘不能 遠 雷撃槍 25 2 投擲準備 ミス 3 稲妻縛り 【3マヒ】 4 鎧を穿つ一撃 【防御封じ】 5 ライトニングスピア Lv25:SS+2ダメージLv27:SS+8ダメージLv41:SS+34ダメージ 6 神速の投撃 Lv25:TT+76ダメージLv33:TT+96ダメージ KO 戦闘不能 近 ワイバーングレイブ 29 2 槍高飛び 自分ハイパー 3 踏みつけ 【暴走】 4 背中突き Lv29:T+10ダメージLv34:T+28ダメージ 5 頭蓋突き Lv29:P+25ダメージLv42:P+53ダメージ 6 飛龍貫通撃 Lv29:P+66ダメージLv45:P+76ダメージ KO 戦闘不能 近 槍地獄 36 2 地獄絵図 プラスワン 3 足を貫く 【3マヒ】 4 鮮血の海 【呪詛】 5 モズの速贄 Lv36:S+39ダメージLv40:S+57ダメージ 6 串刺し地獄 T+131ダメージ KO 戦闘不能 エアシューズ ▲ 修正値:2/5/3 名称 Lv 出目 アクション 効果 遠 ソニックウェーブ 10 2 音波拡散 ミス 3 ホーミングウェーブ 必中 4 ライトシュート Lv10:S+11ダメージLv19:S+26ダメージLv37:S+55ダメージ 5 レフトシュート Lv10:S+11ダメージLv13:S+23ダメージLv23:S+39ダメージLv44:S+67ダメージ 6 ダブルシュート Lv10:TT+14ダメージLv15:TT+22ダメージLv30:TT+54ダメージ KO 戦闘不能 自 アクセルフォーム 11 2 追い風を纏う GUTS減らない 3 疾走体勢 【反撃】 4 アドレナリン分泌 Lv11:S+27回復Lv20:S+69回復Lv38:S+145回復 5 肉体加速 Lv11:T+36回復Lv16:T+57回復Lv31:T+100回復 6 神速の鼓動 Lv11:T+51回復Lv14:T+85回復Lv27:T+158回復Lv42:T+200回復 回復 Lv11:GUTS50消費Lv14:GUTS70消費Lv16:GUTS80消費Lv20:GUTS100消費Lv27:GUTS140消費Lv31:GUTS160消費Lv38:GUTS200消費Lv42:GUTS220消費 近 乱舞脚 18 2 呼吸法 自分キュア 3 ローキック連打 Lv18:P+11ダメージLv26:P+27ダメージ 4 ミドルキック連打 Lv18:P+14ダメージLv22:P+30ダメージLv45:P+46ダメージ 5 ハイキック連打 Lv18:T+18ダメージLv41:T+46ダメージ 6 ドロップキック Lv18:T+29ダメージLv34:T+61ダメージ KO 戦闘不能 近 斬鉄蹴 25 2 足払い ブレイク 3 腕砕き蹴り 【3マヒ】 4 トーキック Lv25:T+21ダメージLv33:T+39ダメージ 5 かかと落とし Lv25:T+28ダメージLv40:T+52ダメージ 6 首刈り蹴り Lv25:PP+38ダメージLv28:PP+48ダメージ KO 戦闘不能 近 グランドスライダー 29 2 ブレーキングフェイント 自分ハイパー 3 レッグシザース 【4マヒ】 4 水面蹴り Lv29:S+10ダメージLv32:S+18ダメージ 5 スライディングキック Lv29:T+20ダメージLv35:T+27ダメージ 6 ハイパースライディング Lv29:T+42ダメージLv39:T+52ダメージ KO 戦闘不能 遠 震脚 36 2 練気 プラスワン 3 内気功を練る 自分【チャージ】 4 大地崩し 【防御封じ】 5 震動波 Lv36:P+21ダメージLv43:P+42ダメージ 6 崩壊震動波 T+85ダメージ KO 戦闘不能 アイスレイピア ▲ 修正値:2/4/4 名称 Lv 出目 アクション 効果 近 氷結剣 10 2 脚凍結 【3マヒ】 3 腕凍結 【4マヒ】 4 斬り抜け Lv10:T+4ダメージLv19:T+14ダメージLv37:T+38ダメージ 5 氷刃斬り Lv10:S+9ダメージLv14:S+23ダメージLv23:S+37ダメージLv45:S+65ダメージ 6 凍結串刺し Lv10:S+22ダメージLv16:S+29ダメージLv30:S+54ダメージ KO 氷壁 遠 アイスブラスト 11 2 利き腕凍結 【4マヒ】 3 足元凍結 【防御封じ】 4 氷柱発射 Lv11:T+5ダメージLv22:T+28ダメージLv35:T+39ダメージ 5 氷柱二連射 Lv11:S+10ダメージLv13:S+17ダメージLv26:S+30ダメージ 6 氷柱三連射 Lv11:S+22ダメージLv15:S+28ダメージLv32:S+49ダメージ KO 氷壁 近 フリージングアクセル 18 2 滑って転ばせる ブレイク 3 オーロラ発生 連携【チャージ】 4 回転斬り Lv18:S+10ダメージLv20:S+18ダメージLv38:S+46ダメージ 5 滑走突撃 Lv18:T+20ダメージLv27:T+48ダメージLv43:T+68ダメージ 6 アクセルジャンプ Lv18:T+42ダメージLv31:T+58ダメージ KO 戦闘不能 遠 ウィンターコール 25 2 領域拡大 プラスワン 3 足凍結 【3マヒ】 4 腕凍結 【4マヒ】 5 吹雪召喚 Lv25:T+18ダメージLv34:T+34ダメージLv42:T+41ダメージ 6 氷柱群召喚 Lv25:S+45ダメージLv28:S+52ダメージLv39:S+65ダメージ KO 氷壁 遠 武創氷術 29 2 クリエイトウィング 自分ハイパー 3 クリエイトプリズン 【4マヒ】 4 クリエイトランス Lv29:S+10ダメージLv33:S+18ダメージ 5 クリエイトハンマー Lv29:T+17ダメージLv40:T+33ダメージ 6 クリエイトフェンリル Lv29:T+33ダメージLv44:T+41ダメージ KO 氷壁 近 雪月華斬 36 2 氷剣抜刀 自分キュア 3 壱之剣・静雪 Lv36:P+23ダメージLv41:P+43ダメージ 4 弐之剣・弧月 P+28ダメージ 5 参之剣・散華 T+36ダメージ 6 死之剣・朱氷 T+57ダメージ KO 戦闘不能 ナイフ ▲ 修正値:3/4/3 名称 Lv 出目 アクション 効果 近 切り裂き 10 2 頬を斬る ブレイク 3 迎撃の構え 自分【反撃】 4 横斬り Lv10:S+12ダメージLv20:S+32ダメージLv38:S+60ダメージ 5 連続突き Lv10:T+13ダメージLv15:T+21ダメージLv31:T+41ダメージ 6 腹を刺す Lv10:T+15ダメージLv13:T+27ダメージLv26:T+51ダメージLv43:T+71ダメージ KO 戦闘不能 遠 ナイフ投げ 11 2 ジャグリング ミス 3 毒ナイフ投げ Lv11:【毒】Lv31:【猛毒】 4 1本投げ Lv11:T+6ダメージLv14:T+19ダメージLv23:T+36ダメージLv44:T+68ダメージ 5 2本投げ Lv11:T+11ダメージLv19:T+23ダメージLv37:T+38ダメージ 6 5本投げ Lv11:PP+20ダメージLv16:PP+28ダメージLv30:PP+64ダメージ KO 戦闘不能 近 バックアタック 18 2 死角に入る 必中 3 毒注入 Lv18:【毒】Lv33:【猛毒】 4 背中突き Lv18:S+8ダメージLv22:S+26ダメージLv35:S+27ダメージ 5 急所突き Lv18:T+19ダメージLv28:T+46ダメージLv39:T+57ダメージ 6 死点突き Lv18:TS+44ダメージLv32:TS+62ダメージ KO 戦闘不能 近 超高速断 25 2 殺意放出 必中 3 二連殺 Lv25:P+15ダメージLv41:P+51ダメージ 4 四連殺 P+23ダメージ 5 八連殺 Lv25:T+28ダメージLv33:T+55ダメージ 6 十六連殺 Lv25:T+47ダメージLv27:T+56ダメージ KO 戦闘不能 近 血襖斬り 29 2 血煙に隠れる 自分ハイパー 3 動脈断ち 【呪詛】 4 突き立てる Lv29:S+17ダメージLv34:S+38ダメージ 5 抉り斬る Lv29:T+34ダメージLv42:T+68ダメージ 6 二連切り上げ Lv29:T+71ダメージLv45:T+83ダメージ KO 戦闘不能 遠 アイアンドラゴン 36 2 多頭竜進化 プラスワン 3 小鉄竜従属 自分【術】 4 鋼鉄の咆哮 【暴走】 5 刃尾薙ぎ Lv36:P+4ダメージLv40:P+14ダメージ 6 鋼鉄竜疾駆 T+87ダメージ KO 戦闘不能 大剣 ハンマー 斧 剣 盾 トンファー 太刀 弓 槍 エアシューズ アイスレイピア ナイフ 杖 大鎌 竪琴 鞭 爪 扇 棍 ナイトランス 魔鍵 フレイムソード 魔道書 バトルガントレット 紫煙銃 ムーンブレイド ハルバード アックスソード ソードハープ 暗殺シューズ シールドスピア 仕込み杖 ロックギター 野太刀
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耳鳴りがする。 ナチス研究所を囲む庭園の一角は、絶対零度の空間と形容すべき痛々しい沈黙に支配されていた。 いや実際には、この血なまぐさい情景には不釣り合いな程に優雅なクラシックと 荒木の愉快そうな、それでいてどこか間延びした放送が流れていたのだけれど。 誰も言葉を発しない。顔を見合わせもしない。呼吸音すらも聞こえない。 どうしてこうなった?何故報われない?救われやしない? 最善を尽くした。尊い犠牲も伴った。神はこれ以上何をしろと仰せなのか。 傍から見ればほんの一瞬、それでいて永遠とも思える、独りよがりな押し問答が堂々巡りする。 そして止まった時間は再び動き出し、どうしようもなく非情な現実が訪れる。 結末はいつだって残酷だ。だからこそ甘美で、数多の人間を魅了して止まないのである。 ◇ ◆ ◇ 思えば、アンラッキーな要素が重なり過ぎていた。 怪物がまだ生きている?放送が始まった?それだけではない。 ブチャラティの性格だ、自らの身に起きた『異変』に気付くや否や、迷わず死を選んだに違いない。 だが彼の身体全体を縛る強い力に阻まれ、それでも彼は仲間にとって最良の策は何であるのかを理解した。 そして自己崩壊の恐怖と諦念を必死に押し殺しながら、リゾットに『助けてくれ』ではなく『殺してくれ』と嘆願したのだ。 エシディシを倒すのにこれ以上のチャンスは無い。むしろ今を逃せば、多大なる犠牲と苦労は全て水泡に帰す。 分かっていた。ブチャラティがそれを真に望んでいる事も。しかし、彼らとて所詮は人間だった。 ブチャラティの悲しい覚悟は、皮肉にもギャング達をほんの少しだけ躊躇させてしまった。 「殺させやしねーッ!!まずはてめーら全員地獄に叩き落としてやるッ!!グシャシャシャシャアーッ!」 『運命の車輪』は確実に回転していく。悪夢はまだ、終わらない。 我に返ったジョルノがゴールド・エクスペリエンスの拳を振り上げるも、既に手遅れだった。 コキリ、と首を鳴らすブチャラティ。その狂気に囚われた面様にボコボコと血管が浮かび上がる。 声色は最早エシディシのそれであり、すっかり散瞳した目には何も映っていない。 と思う間もなく、ジョルノの顔面に鮮やかなカウンターがヒット。 運悪く背後に立っていたフーゴもろとも、彼の体はまたしても壁面へと殴り飛ばされた。 「なんて執念だ……エシディシ…。」 失神したジョルノを庇いながら、フーゴはブチャラティをぼんやり見つめる。 自分にはどうしようもない何かに押し流されていく感覚に、フーゴはただただ戦慄するのみだった。 「そういうセリフは、終わってから言うもんだぜ。」 「MU?」 リゾットは既に動いていた。 瀕死のエシディシが完全にプッツンしている今の内に手を下そうと、直ちに『メタリカ』を発動、 ブチャラティの心臓部に鋏を作り出した。そのまま心臓をくり抜き余分に持っている首輪で消し飛ばせば、 いくら究極の生物とてひとたまりもない筈だ。まさに完璧な作戦である、不可能という点に目を瞑れば。 「てめーの次のセリフは『残念だったな。お前は既に出来上がっている』だ!」 「残念だったな。お前は既に出来上がっている…ハッ!?」 だがむしろ、功を焦り冷静さを失っていたのはリゾットの方だった。 初っ端から急所を叩く見え透いた攻撃など愚策も愚策。それどころか逆に武器を与えてしまったも同然。 エシディシは大切な心臓へ何のためらいもなく手を突っ込むと、いとも簡単に鋏を引き抜いた。 拳が空けた大穴はエシディシの細胞が即座に塞ぎ、さながら世にもグロテスクなコイン貫通マジックといった所か。 「俺の心臓を狙ってんのはバレバレなんだよォ!チンボコ野郎!」 暗殺者の勘が成せる業だろうか、超人的な反射神経で後ろにのけ反ったリゾットの鼻先を、銀色の光が一閃する。 留め金を壊しメス状になった刃が頭巾と額を浅く裂き、背後で鋭い刺突音が響く。 エシディシは無理な体勢に尻餅をついたリゾットを一瞥し、この機を逃さんとばかりに 西部劇に出てきそうな植物達が群生する茂みへとバックステップし、その姿を眩ました。 何の事は無い。体を殆ど失い大幅に弱体化したエシディシが三人のスタンド使いを相手にするなど、土台無理な話だ。 事にリゾットの能力なら、人間の脆い体など簡単に破壊されるだろう。彼の狙いは最初から逃亡だったのだ。 「クソ………ッ!!」 悔しそうに顔を歪めるリゾット。あの殺気立った口ぶりに完全に騙されてしまった訳だ。 ここでエシディシを見失いダメージを回復されれば、次に俺達が勝てる見込みはもう無い。 深追いは禁物などと悠長に言ってられない。奴はちょっとでも押せば倒れる、 草の根を分けてでも探し出し、エシディシをここで始末する! 「ジョルノ、フーゴ!いつまでも寝てんじゃあないッ!!ホルマジオとブチャラティが死を賭して作り出したチャンス、 断じて無駄には出来ん!ここでエシディシを取り逃がせば、俺たちに勝ち目は無いぞッ!!」 僕達を叱咤激励しつつ草むらへ飛び込んだリゾットを見送りながら、僕は渋々身を起こした。 全く…。簡単に言ってくれますね。あと少しで喉元に喰らい付けるって所で引き下がる訳にいかないってのは 重々承知してますが。こっちは顔面に二発もいいのを貰って脳震盪を起こしかけてるんですよ。 それにブチャラティだって…ああいけない。ちょいと投げ遣りになっていましたね、僕らしくもない。 「ジョルノ、意識はあるか?手を…。」 すっとフーゴが手を差し出す。とにかく感傷に浸っている場合ではありません。 僕はしばらく戦えないかも知れないが、生きている限り能力は有効です。仲間の負傷を手当てし、 ブチャラティの血液を基にしたあの鋏を使って、エシディシを追跡する事だって可能だ。 命が尽きるその時まで精一杯、与えられた役割をこなす事がギャングの宿命ですからね。やれやれです…。 一応礼を言おうとフーゴの顔を見上げた僕は、掴みかけていた手をはたと止めた。 僕を無表情に見下ろすその瞳は、マンホールの底に似た空虚で吸い込まれそうな闇を湛えていた。 彼が何を考えているのか分からない。一切の喜怒哀楽が取り払われたその顔つきを、僕は能面みたいだなと思った。 唐突に不安に襲われました。仲間であるフーゴに言い知れぬ恐怖を感じたのは、きっとこれが最初で最後だったでしょう。 ――――フーゴ、何故そんな顔をしているのですか?…そうか、フーゴ。君は ◇ ◆ ◇ 「フゥゥゥゥゥゥゥゥゥ~~~~~~~~~~ッ!」 灼熱地獄と化したナチス研究所内で蠢く一つの影。 中央には体の半分近くが欠損した、B級ホラー映画の小道具そっくりな死体が寝転がされている。 その屍骸に誰かが指を突き立てていた。と、瞬く間に死人の体がミイラ状にしぼみ、 逆に片膝をついて血を絞り取るその怪物にみるみる血色が戻り、負傷が癒えてゆく。 「切断面が塞がれている…。なかなか気の利いた心遣いじゃあないか、ジョルノ。」 ニタリ、と笑うエシディシ。彼が単なる柱の男であったのなら、人間に臓器の一つや二つが取り憑いた所で 血液を沸騰させ、その体もろとも爆散する程度が精々だ。しかし今の彼は身一つであらゆる生物を創造する究極生物。 先程まで力強く拍動していた胸部の肉塊を細胞レベルにまで分解し、あちこちの組織に付着して代謝機能を支配。 そしてブチャラティの体内で栄養を摂取し癌細胞の如く増殖、同時に失った部分を再生しつつあった。 「とはいえ、これっぽちの屍ではまだまだ足りないか…。もっと新鮮で大量の血を吸う必要がある。」 呟きつつ目を瞑り、精神を集中させる。と、体から黄色のスライムがウジュリと吹き出し、全身が覆い包まれる。 彼の本体は遥か遠くのエリアに流され最早回収の術は無いが、共に水流の藻屑となったホルマジオごと 取り込まれたDISCが、黄の節制を再び呼び戻した。身に纏う程度ならコントロールも可能らしい。 もっとも司令塔とも言うべき今の体にDISCが差しこまれていない分、自由自在にとはいかないだろうが。 エシディシには、カーズのような卓越した頭脳も、ワムウのような天才的な戦闘のカンも無い。 しかし、自らの性格を把握し、精神をどん底に追い込まれてもすぐにスイッチを切り替えられる沈着さ、 誇りを捨てても、醜いと罵られてでも生きようとする執念深さは、裏を返せば強い精神力の現れだと言える。 人間も吸血鬼も、柱の男すらぶっちぎりで超越した究極生命体が、ギャング五人ごときに敗北を喫したのは何故か。 エシディシには『覚悟』が足りなかった。手足をもがれても、とびっきりの苦痛を伴った死を目前にしても尚、 標的に一矢報いようとする究極の自己犠牲の精神を、死の危険と無縁の彼は持ち合わせていない。 エシディシは油断していた。悲願である究極生物への到達、それで全てが終わりではない。 忘れてはならない、所詮参加者達を奮起させる駒として、いいように荒木に踊らされている事実を。 「認めよう…。俺は貴様らよりも『劣って』いた。貴様らにあって俺には無い強みとは一体何か。 それは身体能力でもスタンドや流法でもない。あらゆる困難に立ち向かい、打ち勝つ『黄金の意志』!」 スタンドも復活し、不死身さに拍車をかけたかに見えるエシディシだが、 ブチャラティの体をあらかた喰らい尽くすまでは、柱の男ならではの身体能力も当然失われたままだ。 この不便な体で再生の為のエネルギーを集めなければならないのは、むしろ不安要素の方が大きかった。 「俺の精神はまだまだ未熟だった。この醜態は、自らの愚かさが招いた罰として受け入れよう。 この屈辱はいずれ晴らす。そして次こそは、真の究極生物として貴様らの前に対峙してみせる!」 エシディシはまだ勝負を捨てていない。 更なる高みへと辿り着き、頂点に返り咲くその時まで決して諦めようとはしない。 誇りなぞ知った事か!俺は雪辱を果たし、最後の一人まで勝ち残って見せる。 せいぜい楽しみにしていろ荒木、次に血祭りにあげるのは貴様の首だ!フハハハハッ!! ◇ ◆ ◇ 「(奴はまた建物内に戻ったのか?とはいえ、俺が探れる範囲はここまでだ。)」 リゾットに残された時間はあと僅かだった。 この放送で20人もの死者と、ナチス研究所の禁止エリア指定まで宣告された。 首輪解除に必要な人員と設備は露と消え、このままでは荒木の悪趣味な遊戯をぶち壊すどころの話ではない。 エシディシの件を抜きにしても、最悪のシナリオはもう目の前だ。 一刻も早く決断を下さねばならない。ところでジョルノとフーゴは一体何をしているのだろう、やけに遅い。 背後に人の気配を感じた。 矢庭に振り返ったリゾットの目に映ったのは、血走った目のエシディシが脳天に鋏を振り下ろす瞬間 …ではなく、幽鬼の如く虚ろに佇むフーゴの姿だった。 「な・・・・フー・・・ゴ・・・?」 リゾットの顔色がさっと青ざめた。 考えたくない事だった。常に頭の片隅で懸念はしていた。だがこの状況、タイミングでまさか そんな早まった真似はしないだろうと、楽観的に捉えていた部分もあった。 「・・・・予想外、でしたか・・?」 隣に居なければならない筈のジョルノは、どういう訳かフーゴの腕の中にすっぽりと収まっていた。 トレードマークとも言える前髪の三つのカールは鷲掴みにされ見る影も無く、 滴り落ちる血と脳漿が金色の髪と見事なコントラストを形成している。 粗雑な切り口から鮮血をぼたぼたと垂らし、首だけになったジョルノはどんよりとリゾットを見つめていた。 動悸が高まる。苦しい、ひどく息苦しい。 くらくらとする頭を抱えながらも、しっかりと放送を聞いていたジョルノ。 ペッシ、ジョージ・ジョースター1世、岸辺露伴、グェス、川尻早人、ホルマジオ、リンゴォ・ロードアゲイン…。 彼らの死は聞くまでもなく知っている。悼む気持ちはあったが、今更後悔しても無駄だと半ば割り切っていた。 だがテレンス・T・ダービー、シーザー・アントニオ・ツェペリ、音石明、虹村億泰、吉良吉影…。 次々と連ねられてゆく死者達の名に、ジョルノはひたすら絶句していた。 僕達の行動に意味はあったのだろうか?別行動を取った仲間達はこれで悉く死んだ。この人数でどう荒木に対抗する? 勇敢かつ頭の回転が速いジョルノだが、今度ばかりは悲嘆に暮れるよりほかなかった。 フーゴの心境も同様だった。 ナチス研究所には、ここで殺されるだろうなと半ば覚悟しつつ足を踏み入れた。 だがブチャラティはそんな彼を目の当たりにして、怒りを見せるどころか共に闘う申し出を受け入れてくれた。 フーゴが犯した罪を知りつつも、いずれ制裁を与えると宣言しつつも、彼を部下として信頼し背中を預けてくれたのだ。 だから再び忠誠を誓った。命を懸けて怪物に立ち向かった。 しかし結果を見てみろ、ああなってしまった以上ブチャラティは助からないだろう。 疑惑が確信に変わった瞬間、フーゴの中で微かに輝いていた何かが完全に消え失せた。 残っているのは敵対チームのリーダーと、どんな音楽が好みなのかも知らない浅い付き合いの新人ギャングだけ。 この同盟にもう価値は無い。あの時もフーゴの参入に肯定的だったのはブチャラティだけだった。 結局僕には、一つしかない椅子を巡って殺し合う運命がお似合いって訳だ。結構な事じゃないか。 フーゴは荒木の恐ろしさを嫌と言うほど知っている、対峙するなぞもっての他だし、 ボスに敵視された以上、パッショーネに戻る事も叶わない。組織を乗っ取るまでは行かなくとも、 ディアボロ含めた全員を殺して優勝しなければ、裏切り者のフーゴが生き延びる術は無いのだ。 勝率は限りなくゼロだとしても、フーゴは立ち止まれない。茨の道を死ぬまで進み続けなければならない。 パープル・ヘイズに羽交い絞めにされ銃口を向けられても、ジョルノは力なく項垂れるのみだった。 ブチャラティはもういない、元の世界で仲間だったフーゴにすら裏切られた。 フーゴの狂気を跳ね除ける力は残っていなかった。心に巣食った底無しの闇の中に、ジョルノは深く堕ちて行った。 …そうか、フーゴ。君は絶望しているんですね。 僕と同じに。 仲間との決別、優勝への殺戮を選んだフーゴ。仲間の解放、荒木への挑戦を選んだリゾット。 二人の道は今、完全に別たれた。彼らの道が再び交わる事はもう無い。 【F-2 ナチス研究所 庭/2日目 深夜】 【リゾット・ネエロ】 [スタンド]:『メタリカ』 [時間軸]:サルディニア上陸前 [状態]:頭巾の玉の一つに傷、左耳と左手の小指消失(止血済)、額に切傷、身体ダメージ(極大)、 身体疲労(極大) [装備]:フーゴのフォーク、ミスタがパくった銃【オートマチック式】(2/15) [道具]:デイバッグ&基本支給品(リゾット、ホルマジオ、ブチャラティ、ジョルノ、億泰、テレンスのもの そのうち一食だけ水と食料なし) 不明支給品残り0~1(億泰のもの)、参加者詳細データ集、『ザ・ワールド』のスタンドDISC 首輪の設計図(ジョセフが念写したもの)、ダービーズ・チケット、妨害電波発信装置 ペッシの首輪、重ちーが爆殺された100円玉(一枚)、ジョルノの『探知機』となっている小石 紫外線照射装置、、承太郎のライター、シャーロットちゃん、スージーの首輪、ワンチェンの首輪 包帯、冬のナマズみたいにおとなしくさせる注射器、不明支給品0~2(確認済:ジョルノのもの) [思考・状況] 基本行動方針:荒木を殺害し自由を手にする 0.嘘だろ、フーゴ…!? 1.エシディシの息の根を止め、ブチャラティを呪縛から解放する。 2.首輪を外すor首輪解除に役立ちそうな人物を味方に引き込む。 カタギ(首輪解除に有益な人材)には素性を伏せてでも接触してみる。 3.荒木に関する情報を集める。他の施設で使えるもの(者・物)がないか、興味。 [備考] ※リゾットの情報把握 承太郎、ジョセフ、花京院、ポルナレフ、イギー、F・Fの知るホワイトスネイク、ケンゾー(ここまでは能力も把握) F・F(能力は磁力操作と勘違いしている)、徐倫(名前のみ)、サウンドマン、山岸由花子(名前のみ) ※リゾットのメモには以下のことが書かれています。 [主催者:荒木飛呂彦について] 荒木のスタンド → 人間ワープ…見せしめの女の空中浮遊、参加者の時間軸の違い(並行世界まで干渉可能) → 精密機動性・射程距離 ともに計り知れない 開催目的 → 不明:『参加者の死』が目的ならば首輪は外れない→この線は薄い 『その他』(娯楽?)が目的ならば首輪は外れるかもしれない ※荒木に協力者がいる可能性有り 【以下ブチャラティのメモの写し】 ①荒木飛呂彦について ・ナランチャのエアロスミスの射程距離内にいる可能性あり →西端【B-1】外から見てそれらしき施設無し。東端の海の先にある?(単純に地下施設という可能性も) →G-10の地下と判明 ・荒木に協力者はいない?(いるなら、最初に見せつけた方が殺し合いは円滑に進む) →協力者あり。ダービーにもいることが確実。 ②首輪について ・繋ぎ目がない→分解を恐れている?=分解できる技術をもった人物がこの参加者の中にいる? ・首輪に生死を区別するなんらかのものがある→荒木のスタンド能力? →可能性は薄い(監視など、別の手段を用いているかもしれないが首輪そのものに常に作用させるのは難しい) ・スティッキィ・フィンガーズの発動は保留 だか時期を見計らって必ず行う。 ③参加者について ・知り合いが固められている→ある程度関係のある人間を集めている。なぜなら敵対・裏切りなどが発生しやすいから ・荒木は“ジョースター”“空条”“ツェペリ”家に恨みを持った人物?→要確認 ・なんらかの法則で並べられた名前→国別?“なんらか”の法則があるのは間違いない ・未知の能力がある→スタンド能力を過信してはならない ・参加者はスタンド使いまたは、未知の能力者たち? ・空間自体にスタンド能力?→一般人もスタンドが見えることから 【パンナコッタ・フーゴ】 [時間軸]:ブチャラティチームとの離別後(56巻) [状態]:身体ダメージ(極大)、 身体疲労(極大) [装備]:ナランチャのナイフ、S W M19(6/6) [道具]:基本支給品×4、ダービーズチケット、ディアボロのデスマスク、予備弾薬37発(リボルバー弾7発、オートマチック30発) 鳩のレターセット、メサイアのDISC、ジョルノの『探知機』となっている小石 S W M19の予備弾薬(24/30) [思考・状況] 基本行動方針:未熟な過去に打ち勝ち、新しい自分となる 1.完全にゲームに乗った、優勝の為ならどんな汚い手も辞さない。 2.単身でディアボロとエシディシに勝てるかは分からないが、やるしかない。 3.優勝したら、組織の手が届かない何処か遠い所で新たな人生を歩もう。 [備考] ※荒木の能力は「空間を操る(作る)」、もしくは「物体コピー」ではないかと考えました(決定打がないので、あくまで憶測) ※空条承太郎、東方仗助、虹村億泰、山岸由花子、岸辺露伴、トニオ・トラサルディー、ジョセフ・ジョースターの能力と容姿に関する大まかな説明を聞きました。 ※吉良吉影の能力(爆弾化のみ)を把握しました。しかし、一つしか爆弾化できないことや接触弾、点火弾に関しては聞いていません。 また、容姿についても髑髏のネクタイ以外には聞いていません ※花京院とその仲間(ジョセフ・ジョースター、J・P・ポルナレフ、イギー、空条承太郎)の風貌、スタンド能力をすべて把握しました。 ※アヴドゥルとフェルディナンドの考察から時代を超えて参加者が集められていることも知りました。 ※デスマスクの男の正体がボス=ディアボロであること、その能力などに気づきました。 ◇ ◆ ◇ ほぼ同時刻、ナチス研究所から数百メートル離れた空き地に二人の男が佇んでいた。 放送で告げられた死者の多さに愕然とし、憂いを含んだ表情を浮かべる学生服の少年、花京院典明は やや離れた場所から様子を窺う中性的な顔立ちの男、ナルシソ・アナスイの気配に気付いていなかった。 背中がガラ空きだぜ?花京院。 さっきの放送でどれだけショックな内容を言われたのか知らないが、 「ポルナレフ」とか「たったの12人」だのブツブツ言いながら歩き回るザマはどう見てもアブナイ奴だぞ。 生き残りの12人が心配みたいだが、後ろで俺に狙われている事にも気付けないんじゃあ世話ないな。 さっきはティムの野郎が邪魔して仕留め損ねたが、同じ目的地に向かっていたのがお前の運の尽きだぜ。 悪く思うなよ。じゃあな、花京院。 思わず口角が緩む。指先を花京院の後頭部にポイントし、どんな死に様を用意してやろうかと思いを馳せる。 『おい!』と大声を出して花京院の絶望に満ちたツラを拝んでやるのもいいかもな。などと考えていた矢先、 ドゴォッ!! 花京院の姿をしっかりと捉えていたはずの視界は暗転し、 頭部を熟れたトマトの如く弾けさせるつもりだったF・F弾は虚しく地面を穿つ。 状況を把握するのに少しだけ時間がかかった。どうやら俺は地べたに這いつくばっている。 何故なら後ろからタックルをかましやがったクソ野郎に組み伏せられ、腕と頸動脈の辺りを極められているからだ。 何て事だ!花京院をブチ殺すのに夢中で、周囲の警戒を怠っていたとは! それだけじゃない…。こいつ、俺を押さえつけながら…血を吸ってやがる……! 「クソッ!!離れやがれこのダボがァ!!」 「…チィッ!」 関節を無理矢理外し、凄まじい力で俺に圧し掛かる吸血野郎にF・F弾を放つ。 苦しい姿勢から撃った弾丸はダイバー・ダウンのパワーが上乗せされ、野郎を簡単に吹き飛ばした。 すぐさま体勢を立て直し、首筋の傷穴をプランクトンで埋める。横をちらりと見やると、 流石にこちらに気付いたらしい花京院がぽかんと口を開けて俺を見ていた。 「何してやがる!早くここから逃げろ!そのままナチス研究所へ行くんだ、俺の仲間がいる!」 人の血を吸うだなんてえげつない真似をしておきながら、至極真っ当な台詞を吐くんだな。 ん?こいつ…。暗がりでよく見えなかったが、ブローノ・ブチャラティじゃないか? こいつ、吸血鬼だったのか?いや、あのジッパーを操るスタンドが傍らに居ないし、何だか様子がおかしい。 F・F弾に抉られた脇腹の傷がグジュリグジュリと治り、しかも撃ち込んだフー・ファイターズ達が悉く死滅している。 「フン、ちっぽけな人間風情が、大人しく眠っていろ。」 ブチャラティの目の色が急に変わり、声もまるで別人の如く低くなった。 俺の中で警鐘が鳴り響いた。この声を、身に纏う絶対的な強者のオーラを、俺は知っている。 突然、体のあちこちに焼け付く痛みを感じた。慌てて自らをよく見渡すと、 吸血してる隙にくっついたのだろう、黄色いスライムが俺の肉をほうぼうで貪り喰らっていた。 「第三ラウンドを始めようじゃあないか。え?それとも最終ラウンドか?フー・ファイターズよ。」 【F-2 やや北東/2日目 深夜】 【花京院典明】 [時間軸]:ゲブ神に目を切られる直前 [状態]:精神消耗(極大)、身体ダメージ(中)、右肩・脇腹に銃創(応急処置済)、全身に切り傷、激しい自己嫌悪 [装備]:なし [道具]:ジョジョロワトランプ、支給品一式 [思考・状況] 基本行動方針:打倒荒木 1.ブチャラティの指示通りナチス研究所に行くか、それとも此処に留まり戦いに加わるか決めかねている。 2.結局ポルナレフには会えなかった。僕は無力な人間だ…。 3.ナチス研究所に本当に仲間が居るのだろうか?それは僕の味方なのか? 4.打倒荒木、巻き込まれた参加者の保護、をするにはもう遅いのかも知れない。 [備考] ※荒木から直接情報を得ました。 「脅されて多数の人間が協力を強いられているが根幹までに関わっているのは一人(宮本輝之助)だけ」 ※フーゴとフェルディナンドと情報交換しました。フーゴと彼のかつての仲間の風貌、スタンド能力をすべて把握しました。 ※マウンテン・ティムと情報を交換しました。お互いの支給品を把握しました。 ※アナスイの語った内容については半信半疑です。その後アナスイがティムに語った真実は聞いていません。 【ナルシソ・アナスイ with F・F】 【スタンド】:ダイバー・ダウン・フー・ファイターズ 【時間軸】:アナスイ…「水族館」脱獄後、F・F…DアンG抹殺後 【状態】:貧血、首に指先を突き立てられた傷(プランクトンで処置済み)、黄の節制に食われ中、全身にF・Fの細胞が寄生し、共存している。 【装備】:なし 【道具】:基本支給品×5、点滴、クマちゃん人形、双眼鏡、ラング・ラングラーの首輪、トランシーバー2つ(スイッチOFF)、ラング・ラングラーの不明支給品(1~3。把握済)、テイザー銃(予備カートリッジ×2)、杜王町三千分の一地図、牛タンの味噌漬け、ノートパソコンの幽霊 ※基本支給品はアナスイ、ラングラー、ティム、ヴェルサス、音石の五人分です。 音石の水はF・Fが回復に利用しました。その他食料、水がどれだけ残っているかは不明です。 【思考・状況】 基本行動方針:空条徐倫を生存させるために彼女を優勝させる。そのために、徐倫以外の全ての参加者を殺害する。 0.お前、エシディシなのか!? 1.エシディシと決着をつけ、花京院を始末する。 2.ナチス研究所にも参加者がいると確定したので、そちらも始末する。 3.徐倫には会いたくない。 【ブローノ・ブチャラティ with エシディシ】 【ブローノ・ブチャラティ】 [スタンド]:『スティッキー・フィンガーズ』 [時間軸] 護衛指令と共にトリッシュを受け取った直後 [状態] 瀕死、意識昏迷状態、エシディシに全身を乗っ取られている [装備] ジョルノの『探知機』となっている小石、スージーの指輪 [道具] メタリカの鋏の欠片 [思考・状況] 基本行動方針:打倒主催、ゲーム脱出 0.・・・(気絶中) 1.自分はきっと助からないので、せめてエシディシを巻き込む形で自殺したい。 [備考] ※代謝機能を持続させる為だけにエシディシに生かされています。今後どうなるかは分かりません。 ※基本的に体の主導権をエシディシに握られていますが、ほんの一瞬だけ意識を取り戻す事もあります。 ※極端に衰弱しており、もうスティッキー・フィンガーズは使えません。またエシディシの細胞に浸食されているので意識があっても体を満足に動かせません。 【エシディシ】 [スタンド]:『イエロー・テンパランス(仮)』 [時間軸]:JC9巻、ジョセフの“糸の結界”を切断した瞬間 [状態]:ブチャラティと同化、少しずつ能力を取り戻しつつある。 [装備]:なし [道具]:なし [思考・状況] 基本行動方針:リゾット達に再起を誓う。力を取り戻し、究極生物として荒木をも超越する。 1.F・Fと決着をつけ、花京院の血を吸って力の回復を図る。 2.ブチャラティの体を馴染ませる為、もっと人間を捕食したい。 3.いずれリゾット達にリベンジを果たす。もう慢心はしない。 [備考] ※現在ブチャラティの体の30%程度はエシディシの細胞であり、今なお増殖中です。 ※イエロー・テンパランスの能力の一部が使えます。これはDISCよりもエシディシに芽生えたスタンドの才能による部分が大きいです。が、コントロールには疲労を伴います。 ※ブチャラティの体を乗っ取っている状態なので、あくまでも人間が出せる限界+αの身体能力しかありません。具体的に言えば吸血鬼と同程度と言った所です。 【ジョルノ・ジョバァーナ 死亡】 【残り 11(12)名】 投下順で読む 前へ 戻る 次へ 時系列順で読む 前へ 戻る 次へ キャラを追って読む 205 BROKEN GLASS SYNDROME Ⅰ リゾット・ネェロ 212 終幕 バトル・ロワイアル(前編) 205 BROKEN GLASS SYNDROME Ⅰ パンナコッタ・フーゴ 212 終幕 バトル・ロワイアル(前編) 205 BROKEN GLASS SYNDROME Ⅰ ジョルノ・ジョバァ―ナ GAMEOVER 206 何もない明日が来る瞬間は 花京院典明 212 終幕 バトル・ロワイアル(前編) 204 寄生獣 F・F 213 黄金の精神は、此処に ① 204 寄生獣 ナルシソ・アナスイ 213 黄金の精神は、此処に ① 205 BROKEN GLASS SYNDROME Ⅰ ブローノ・ブチャラティ 213 黄金の精神は、此処に ① 205 BROKEN GLASS SYNDROME Ⅰ エシディシ 213 黄金の精神は、此処に ①
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武器拳 剣 槍 弓 銃 斧 杖 魔物用 石版 武器 拳 名前 HP SP ATK INT HIT DEF RES SPD 説明 備考(固定イノセント) へっぽこグローブ 0 0 5 0 0 0 0 5 無いよりは、マシなグローブ ハッスル軍手 0 0 8 0 2 0 0 8 香ばしいニホヒがします 往復ビンタ 0 0 12 0 0 0 0 12 ごめんよ母ちゃん、もう浮気しないから メリケンサック 0 0 17 0 0 0 0 17 右ポケットに忍ばせて タコなぐり 0 0 23 0 0 0 0 23 野郎、今日こそボッコボコにしてやる だだっこパンチ 0 0 30 0 0 0 0 30 ポカポカポカポカポカポカポカ! マナ増加屋 ボクサーグローブ 0 0 38 0 0 0 0 38 困ったな・・・お箸が持てないよ 指パッチン 0 0 47 0 6 0 0 47 リズミカルに、そして華麗に・・・ おやじのげんこつ 20 0 57 0 0 0 0 57 若者たちよ、団塊世代の怒りを食らえ! クリティカル屋 スパイクグローブ 0 0 68 0 0 0 0 68 そんな物で殴らないで。痛いから しっぺ返し 0 0 80 0 15 0 0 80 何か間違ってる気もするが・・・まあいいか 鉄のつめ 0 0 93 0 0 12 0 107 背中を掻くのに丁度いい。んなわけあるか! 番長フィスト 30 0 107 0 0 0 0 107 番長ってまだ存在するの? アイアンパンチ 0 0 122 0 0 20 0 122 欠点、重くて肩がこる 肩たたき拳 0 25 138 0 18 0 0 138 僧帽筋に大ダメージを与えます ラブスパンキング 0 0 155 0 22 0 0 155 いかん!だんだんクセになってきた 堕落屋 てぢから 0 38 173 24 0 0 0 173 トリック+マジック?=てぢから 空手チョップ 47 0 192 0 0 0 0 192 かわらわりって言いにくいですよね ナックルボンバー 60 0 212 0 -10 0 0 212 拳爆発、これあぶなくね? 超でこぴん 0 0 233 0 35 0 0 233 あまりの衝撃に脳震盪起こします ふくろだたき 70 20 255 0 0 0 0 255 これ、武器なんですか?答えてくださいよ総理! パタ 0 0 278 0 0 40 0 278 インドで使われたちょっと風変わりな武器 どすこいつっぱり 100 0 302 0 0 0 0 302 チャンコエネルギーオーバードライブ! バグナグ 0 0 327 0 0 50 0 327 虎の爪…って意味でしたっけ、教授? クロスカウンター 0 0 353 0 70 -50 0 353 決まる瞬間はなぜかスローモーション 技上達屋 ブッチャーハンド 0 0 380 -60 0 0 0 380 学校にこんな物持ってきちゃいけませんっ 毒手 0 0 408 80 60 0 0 408 いけね!指舐めちゃった 毒屋 ビチャッワ 0 0 437 0 0 80 0 437 正確には拳じゃないんだけど…許して バーニングブロウ 120 80 467 0 0 0 0 467 熱い思いで燃え上がる拳です 地獄突き 0 0 498 0 100 0 0 498 打点すべてが急所となる。ヒドイ クリティカル屋 デスガントレット 0 0 530 0 0 120 0 530 死の呪いが込められた小手 怒りの鉄拳 160 80 563 0 80 0 0 563 散っていった者達の想いを乗せて! 七年殺し 0 0 597 0 140 0 0 597 もう少し即効性があるほうがうれしいな クリティカル屋 男のグーパン 250 0 632 0 0 0 0 632 最後に頼れるのはこれしかない 極楽掌 0 0 668 0 120 0 120 668 こ…この手の動きはっ!? 黄金の右 200 0 705 0 150 0 0 705 見せてやるよ、俺のとっておきを! 百烈拳 200 120 750 0 100 0 100 750 75…87…93…まだ増えるだと!? 武器上達屋 スターブレイカー 240 180 920 0 180 0 0 920 星すらも砕くパンチが撃てます ゴッドハンド 380 250 1500 100 300 100 200 1500 殴った瞬間ビッグバン アムルテン 1000 400 3600 100 500 300 200 3600 すべての頂点に立つ拳 剣 名前 HP SP ATK INT HIT DEF RES SPD 説明 備考(固定イノセント) なまくらソード 0 0 6 0 0 0 0 0 頑張って高い武器を買いましょう ブロードソード 0 0 10 0 0 0 0 0 平凡な幅広の剣。威力はそこそこ レイピア 0 0 15 0 0 0 0 5 細身の剣。プスプス刺して使います 青龍刀 0 8 21 0 0 0 0 0 カンフー映画とかでたまに見かける シャムシール 0 0 28 0 8 0 0 0 刀身が反っている剣。アラビア~ン ナイトソード 12 0 36 0 0 0 6 0 騎士が愛用した剣。かっこいい スパタ 0 0 45 25 12 0 0 0 歴史のある剣。大事に使ってね バスタードソード 20 0 66 0 0 0 0 0 無骨だけど頼れる奴です カタナ 0 0 68 0 12 0 0 12 切れ味抜群の日本刀です クリティカル屋 ヘビーソード 25 0 78 0 0 10 0 -10 重いだけあって破壊力抜群 クノイチブレード 0 0 91 40 0 0 0 20 クナイを改良して作りました 毒屋 ニンジャブレード 0 10 105 0 15 0 7 25 闇討ち御免っ! 毒屋 ベカトワ 30 0 120 0 15 0 0 0 質素だけど使いやすい剣です カッツバルゲル 35 0 136 0 20 0 0 0 名前の響きがかっこいい 狂戦士の剣 60 30 153 -30 -20 20 0 0 見境無く斬りかかります。迷惑な事だ イビルバスター 0 40 171 80 20 0 0 0 邪悪な者を断ち切る剣 ド忘れ屋 コリシュマルド 0 30 190 0 46 0 0 40 優雅に、そして華麗に、斬る! ファルシオン 0 35 210 0 40 0 60 0 この切れ味!どうですか奥さん! ナイトメアソード 0 60 253 100 40 0 0 0 切られると悪夢にうなされるとか マンイーター 0 0 231 -40 60 -40 0 80 人の命を食らう魔剣。ナマンダブ 毒屋 阿修羅の剣 80 0 276 0 0 60 -40 60 戦う事が生きがいのあなたに ダマスカスソード 0 0 300 0 50 50 50 0 虹色に輝く不思議な剣 ルーンセイバー 0 80 325 150 80 0 60 0 地味に見えるけど魔力がこめられてるんだ! 技上達屋 エグゼクター 160 0 351 -100 -40 120 0 -40 「処刑用の剣じゃ」その時村長はつぶやいた クリスタルソード 0 60 378 170 60 0 100 0 天然水晶を切り出して作りました 羅刹の剣 120 0 406 0 60 80 0 80 あかんあかん!刃物振り回したらあかんで~ 殺生丸 0 0 435 0 80 0 0 120 お命頂戴つかまつるっ! 毒屋 薄刃陽炎 0 100 465 220 0 0 0 100 妖しく輝く幻の忍者刀 武器上達屋 レーザーブレード 0 120 496 250 100 0 60 0 悪を滅ぼす光の剣 九龍刀 80 80 528 0 80 0 80 80 地脈を司る龍の力が封じられています ドラゴンバスター 100 0 561 0 60 0 60 0 かつてドラゴンを倒したとされる剣 デュランダル 0 80 595 280 60 0 80 0 伝説の騎士が使ったとされる聖剣 バルムンク 0 100 630 0 0 120 -80 -40 多くの英雄を死に至らしめた魔剣 ティルフィング 0 120 666 320 80 0 100 0 持ち主を勝利へと導く幸運の剣 武神の剣 120 0 703 0 80 100 0 100 その刃は幾万の戦いによって磨かれている 妖刀村正 0 100 741 0 150 -150 -100 150 一降りすれば血の雨が降る。いにしえの刀 サンライズソード 0 150 840 400 120 0 120 0 日輪の輝きを発する光の剣 マナ増加屋 魔王の剣 200 100 1120 0 160 100 160 160 魔王一族代々に継承される剣 エクスカリバー 300 200 1800 800 400 200 400 400 ロストテクノロジーによって作られた伝説の剣 魔剣良綱 800 400 4000 2000 800 600 400 1000 銀河宇宙世界最強の伝説剣 無敵ソード 0 0 4 0 0 0 0 0 この世に斬れるもの無し! コロシアムで盗む レアリティ屋 槍 名前 HP SP ATK INT HIT DEF RES SPD 説明 備考(固定イノセント) レプリカスピア 0 0 5 0 0 2 0 0 見た目だけ立派な槍 十字槍 0 0 8 0 2 3 0 0 昔僧兵が使ってたんだってさ パイク 4 0 12 0 0 5 0 0 戦闘用に改良された槍。実用性が高い なぎなた 6 0 17 0 0 7 0 0 女性にも扱えるように工夫されています 黒曜石の槍 0 6 23 0 0 10 0 0 原始的ですがなかなかの威力 足軽の槍 0 0 30 0 0 12 0 7 敵将討ち取ったり~とか言ってみる ベクドコルバン 0 0 38 0 0 15 0 0 なんか強そうな名前の槍 ドゥ・サンガ 10 0 47 0 0 19 0 0 ちょっと変わった形をしていますが槍です 武将の槍 12 0 57 0 8 25 0 0 これで一騎打ちも怖くない スコーピオン 0 0 68 0 14 30 0 0 サソリの尾のように尖ってます 毒屋 トライデント 0 0 80 0 12 35 0 12 でっかいフォークとか言うな ボーンスピア 24 12 93 0 -8 41 0 0 見た目はグロいけど使いやすいよ 毒屋 ベンケイグレイブ 30 0 107 0 10 47 0 -8 弁慶お気に入りの一本 方天戟 25 0 122 0 0 54 10 10 中国の兵士が使ってた槍アル ショヴスリ 0 0 138 0 28 61 0 0 コウモリの羽をモチーフにして作られた槍 ダイミョースピア 35 0 155 0 35 68 0 0 参勤交代のお供に 金剛槍 0 20 196 0 0 76 35 0 金剛ってダイヤモンドの事か。初めて知った デーモンスピア 0 30 192 0 -12 84 -12 30 悪魔が持つとさまになるかもしれない槍 堕落屋 ツインランサー 0 40 212 0 60 93 0 0 何かが2倍お得な槍 ハルバード 60 0 233 0 40 102 0 0 挿して良し、斬って良しの万能槍 ブレイブランス 0 0 255 0 60 112 60 60 勇者が地方巡業してた時持ってた槍 ブラッディクロス 0 50 278 0 90 122 -40 -40 返り血を浴びすぎて真っ赤になっちゃったの バルキリーの槍 0 60 302 0 60 133 100 0 戦乙女達が携える槍 エルダースピア 0 80 327 60 60 144 80 80 古代都市から発掘された謎の槍 技上達屋 ヘルフォーク 120 0 353 0 80 156 0 0 地獄の鬼が食事するときに使うのかも ヘル増加屋 死者の槍 0 80 380 -80 100 168 -80 0 死者の怨念がまとわりついています 眠り屋 雷鳴の槍 0 0 408 0 100 181 0 100 まるで雷のごとく敵を貫きます トリトンランス 0 100 437 0 60 194 120 0 海神の恩恵が受けられます 原始の槍 160 80 467 0 80 208 0 0 世界で最も古い槍。なぜだか強い マヒ屋 無双槍 180 0 498 0 100 222 0 80 波乱の時代を駆け抜けた名槍 堕天使の槍 0 120 530 100 120 237 -80 0 神に反逆したくなった時に使ってね エメラルドランス 0 100 563 120 80 252 160 0 緑色に輝く精霊の槍 ブリューナク 200 140 597 0 100 268 0 100 魔神を倒したとされる光の槍 武器上達屋 グングニル 0 0 632 0 160 284 0 120 投げても戻ってくるので有名な槍 魔王の槍 0 120 668 140 140 301 0 100 魔王が持つにふさわしい槍 ピナカ 220 0 705 0 100 318 100 140 稲妻を起こす破壊神の槍 ガイアの槍 180 160 790 120 120 350 120 80 荒ぶる大地のパワーを秘めた槍 ビームジャベリン 0 200 920 0 180 400 200 120 最新の技術の導入によりついに完成しました 神槍ロンギヌス 400 150 1500 200 500 600 420 300 神を傷つける事が出来る唯一の槍 ドリルエンペラー 1000 300 3600 500 1200 1400 600 800 最強のドリル…もとい槍 弓 名前 HP SP ATK INT HIT DEF RES SPD 説明 備考(固定イノセント) おもちゃの弓 0 0 4 0 4 0 0 0 戦う気あんのか! ウッドボウ 0 0 6 0 6 0 0 0 木を加工して作った、簡素な弓 ロングボウ 0 0 9 0 9 0 0 0 特に射程が長いという訳じゃないです 銀の弓 0 0 13 0 13 0 6 0 銀には魔を退ける効果があるとか エルブンボウ 0 8 18 0 18 0 0 0 森の妖精が愛用した弓 アサシンボウ 0 0 24 0 24 0 0 15 暗殺するのに適した弓。怖っ 霊木の弓 0 8 31 0 31 0 8 0 ありがたい木から作られてます ジュエルボウ 0 0 39 0 39 0 10 0 持ってると成金趣味に見られるかも コンポジットボウ 0 0 48 0 48 12 0 0 色々改造している内に強化されちゃった弓 破魔弓 0 0 58 0 58 0 16 0 魔を打ち払うありがたい弓 ド忘れ屋 黄金の弓 24 0 69 0 69 14 0 0 よく見たら金メッキです スケルトンボウ 28 10 81 0 81 0 -12 0 何で出来ているのか考えるのやめとこ 毒屋 クリスタルボウ 0 0 94 0 94 0 22 0 殴った方が痛そう。 ウソです デーモンの弓 0 0 108 0 108 28 -14 0 悪魔の角で無理やり作った弓 エンジェルボウ 0 18 123 12 123 0 32 0 天使が使っていた物の中古品 テンプテーション 0 28 139 0 139 0 36 0 アイツのハートもイチコロです 堕落屋 フォレストボウ 40 0 156 0 156 0 0 40 大自然の息吹を感じます ハンターボウ 0 0 174 38 174 0 0 48 狙った獲物は逃がしません ムーンライトボウ 0 30 187 0 187 0 45 0 月の光を集めて作りました シルフィード 0 50 213 0 213 0 0 70 風の精霊を封じた弓 耐風屋 漆黒の弓 0 0 234 0 234 50 0 50 暗いところだと何も持っていないように見える? 天女の弓 0 0 256 60 256 0 80 0 天女がボーイハントする時使います ビーストキラー 80 60 279 0 279 0 0 0 対魔獣用の弓。麻酔効果あり マスターボウ 0 80 303 0 303 60 60 80 百発百中の名人の弓 クリティカル屋 デッドリーボウ 0 100 328 -40 328 -40 -40 140 誰も見ていないとクネクネ動きます プラチナボウ 0 0 354 0 354 80 80 80 白金に輝く美しい弓 ソウルイーター 0 120 381 0 381 180 -80 -80 魂を貪るといわれる冥界の弓 サラマンダー 0 100 409 100 409 0 100 0 火の精霊を封じた弓 耐炎屋 幻魔弓 0 140 438 0 438 0 140 0 妖しい霊気をまとう弓 エビルチェイサー 0 0 468 0 468 120 0 120 どこへ逃げてもムダです 雷神の弓 0 100 499 0 499 0 120 130 放たれし矢は雷光の如し 貪欲の魔弓 200 0 531 -100 531 0 80 0 幾多の命奪えども、その渇き満たされる事なし シャインルミナス 0 180 564 0 564 0 240 0 聖なる光を発する祝福されし弓 赤い月の弓 120 80 598 120 598 80 200 0 罪深き者どもの魂を浄化する幻の弓 ドレイクハンター 180 0 633 0 633 140 220 0 空を飛ぶ龍ですら打ち落とすと言われています ラグナロク 200 100 669 200 669 -100 100 100 終末を招く災いの弓 魔神の弓 0 200 730 0 730 200 200 0 その一撃は星をも貫くという セラフィックボウ 0 240 810 240 810 0 300 240 静粛の矢を降らせる大天使の弓 技上達屋 アルテミス 380 320 1300 400 1300 240 280 260 狩猟の女神の名を冠する弓 ラブアーチェリー 800 400 3100 1000 3100 800 450 320 乙女チックエナジー臨界点突破! 銃 名前 HP SP ATK INT HIT DEF RES SPD 説明 備考(固定イノセント) 豆鉄砲 0 0 0 0 5 0 0 0 これで我慢してください ハンドガン 0 0 0 0 6 0 0 2 安全装置をはずしてからご使用ください ラッパ銃 0 4 0 0 9 0 0 0 楽器としても使える便利な銃 スチームガン 0 0 0 0 13 0 4 0 蒸気の圧力で弾が発射される・・・のか? 44マグナム 0 0 0 0 18 0 0 0 とりあえずぶっ放したい人向け パルスガン 0 0 0 6 24 0 0 0 ハイテクっぽい銃。詳しくは知らない アンティークガン 0 6 0 0 31 0 0 0 街角のショーウィンドウに飾ってあります 光線銃 0 0 0 0 39 0 10 0 7しゅるいのひかりとおとがでるよ 種子島MkⅡ 0 0 0 0 48 0 0 10 時代を超えた名銃 ツインブラスター 0 12 0 0 58 0 0 14 穴は2つだけど弾は1つしか出ません HG4 0 0 0 0 69 0 8 0 改良型ハンドガン。フィット感抜群 堕落屋 熱線銃 0 0 0 0 81 0 0 16 なんでもチリチリにしちゃいます スレッジハマー 0 0 0 0 94 14 10 0 弾が外れるから動くなよ! ゴッドファーザー 0 18 0 0 108 0 12 0 マフィアの掟を教えてあげてください レイガン 0 0 0 0 123 0 0 20 霊力を打ち出すからレイガン、とかダメですか? スプレーガン 0 20 0 0 139 0 0 10 虫とかに効きそうだけどそうでもない 眠り屋 フォトンガン 0 0 0 0 156 0 24 16 光の弾を打ち出すのだ。間違いない パラライザー 0 28 0 0 174 0 0 0 食らうとショックでしびれるるるるる マヒ屋 セイグリッド 0 0 0 0 193 0 20 30 聖なる弾丸で浄化します ミラクルバスター 0 40 0 0 213 0 30 20 5つ組み合わせるとバズーカに、なりません グローリー 0 0 0 0 234 35 0 45 死者に後悔、勝者に栄光 ディスラプター 0 50 0 40 256 0 30 0 発射すると気持ちいいです イオンブラスター 0 55 0 0 279 0 60 0 イオンて昔習ったな、なんだっけ? ピースメーカー 0 0 0 0 303 40 40 60 平和のために死んでくれ~ イントッカービレ 0 60 0 0 328 50 0 50 触れられざる者という意味の銃 スペースガン 0 0 0 0 354 0 65 65 SF映画の主人公が持ってそうな銃 クライシス 0 40 0 0 381 -40 0 100 狙われると危機一髪! 建御雷 0 80 0 0 409 0 80 80 雷神の名を冠した霊銃 マヒ屋 ノーブルローズ 0 100 0 80 438 80 120 100 魔界の貴族が愛用した護身用の銃 武器上達屋 コスモガン 0 60 0 120 468 0 80 60 遠い宇宙からのプレゼント ギャラルホルン 0 120 0 0 499 100 80 0 神々の戦いの火蓋を切って落とす伝説の銃 レクイエム 0 140 0 140 531 0 100 120 すべての者に等しき安らぎを シムルグ 0 100 0 0 564 0 0 200 翼ある者たちの王の名を冠する銃 ドラグーン 0 120 0 0 598 140 140 0 戦士の魂を導く永遠の名銃 プロメテウス 100 100 0 200 633 0 180 100 神の炎が宿る伝説の銃 轟雷銃 0 0 0 140 669 100 140 210 地の果てまでも銃声が轟きます。うるさすぎ 地球勇者の銃 200 160 0 0 730 80 180 200 その意志は世代を超えて 技上達屋 デスウィスパー 0 200 0 0 810 -80 -80 280 銃口は優しく死を囁きかける メギドシューター 0 280 0 200 1300 0 400 400 地獄の業火を打ち出す銃 エトワール 500 600 0 800 3100 200 800 1200 宇宙科学の粋を結集した最強無限銃 斧 名前 HP SP ATK INT HIT DEF RES SPD 説明 備考(固定イノセント) 安物アクス 0 0 8 0 -2 0 0 0 バーゲンの売れ残り品 鉄の斧 0 0 14 0 -3 0 0 0 鉄だから重いです。文句言わないでね 山賊の斧 0 0 21 0 -5 0 0 0 なぜか山賊には斧が似合う 原始の石斧 0 6 29 0 -7 0 0 0 深い地層から発掘された斧 大木槌 12 0 38 0 -10 0 0 0 出る杭は打たれる。それが社会ってもんだ バトルアックス 0 0 48 0 -12 8 0 0 実戦向けに作られた斧。なかなかの性能 バイキングの斧 0 0 59 0 -15 0 10 0 荒々しい海の男の息吹を感じます ギロチンアクス 0 0 71 0 -19 0 -10 0 恐ろしい、口に出すのも恐ろしい斧 ビッグハンマー 20 0 84 0 -25 0 0 0 ビッグすぎるよ、ママ~ まさかり 0 0 99 0 -30 25 0 0 赤い前掛けとセットでご使用ください トマホーク 0 20 115 0 -35 10 0 0 投げたくなる衝動に駆られます ドワーフの斧 30 0 132 0 -41 0 12 -12 熟練の技が光る名品 ヘビーアックス 0 0 120 0 -47 30 0 -20 持ってるだけで筋トレ効果アリ 巨人の斧 45 0 169 0 -54 28 0 0 大きいことはいいことだ。いろんな意味で ベルゼルガー 0 36 189 0 -61 0 -20 34 突然凶暴になる若者が増えています ギルティアクス 40 20 210 0 -68 40 0 -25 この斧で悪い事してきたんだろうなァ 鬼の金棒 54 0 232 0 -76 54 30 -30 渡る世間もこいつで切り抜けろ! マヒ屋 メタルバッシャー 65 0 255 0 -64 0 60 0 こんなもんで殴られた日には みなぎりアックス 80 20 279 0 -93 0 0 0 あっちもこっちもみなぎりっ放し オーガアックス 85 0 294 -40 -102 30 -20 30 パックリ割れてポックリ逝った トゲ鉄球 0 0 320 0 -112 60 60 -60 皆さんお待ちかね。例の物です。 マヒ屋 ウイングエッジ 0 50 347 0 -122 0 60 70 羽のように軽い斧。見た目は エンフォーサー 0 55 375 0 -133 50 50 50 処罰者という意味の斧。処罰しちゃうぞ グレートアックス 90 0 404 0 -144 60 0 -50 偉大な親父が遺した斧。もうええわ! アベンジャー 0 65 434 0 -156 0 60 80 憎いあんちくしょうを今日こそは! 神木の槌 100 0 465 0 -168 0 50 -50 樹齢1万年の大樹から作られた木槌 マヒ屋 マスターアクス 0 0 497 0 -181 65 65 0 斧を極めし者のみが持つ事を許されます アースクエイカー 80 60 530 0 -194 80 0 -60 東海地方では震度4を記録しています 暴君の戦斧 120 0 564 -40 -208 90 -40 0 悪逆非道を尽くした伝説の皇帝の斧 ホーリーアックス 0 75 599 0 -222 0 90 45 神々に祝福されし斧 ギガトンメイス 130 0 635 0 -237 100 0 -60 敵を場外ホームランにします 獣王の斧 140 80 672 0 -252 0 0 0 ペットのポチにも尊敬されます エルドラド 100 100 710 80 -268 0 120 0 金色に輝く伝説の斧 サクリファイス 0 120 749 0 -284 -60 -60 100 神への生贄の儀式に使われた斧 地獄の一番星 160 0 789 0 -301 120 100 -80 お星様がいっぱい見えます。殴られると デスサイス 0 120 830 140 -318 0 0 140 死神さんの仕事道具 セイントアックス 0 100 1000 0 -350 100 180 0 女神を守護する戦士達に与えられた斧 魔神の斧 200 120 1400 0 -400 240 150 -100 魔神には斧が似合うよね。なんとなくだけど ビームアックス 0 200 2400 200 -600 0 300 150 やった!ついに斧にもビーム技術がっ アポカリプス 1200 400 5200 200 -1400 400 500 0 全てを滅ぼす終末の斧 夢氷黄泉路 0 65 140 0 -30 0 40 80 氷の刃を持つ魔性の斧 斧雪から盗む 杖 名前 HP SP ATK INT HIT DEF RES SPD 説明 備考(固定イノセント) 見習い杖 0 0 4 5 0 0 0 0 まずはこれで修行しましょう 木の杖 0 0 6 8 0 0 2 0 堅い木から削りだされた杖。握り心地がいい ボーンスタッフ 0 0 9 12 0 0 0 0 何かの動物の骨を加工した杖 マジシャンロッド 0 4 13 17 0 0 0 0 魔法使いがよく持ってるやつ ピクシーワンド 0 0 18 23 0 0 0 8 妖精の魔法がかかっているらしい 神官の杖 0 0 24 34 0 0 10 0 聖なる儀式に使われるありがたい杖 ウイッチワンド 0 8 31 38 0 0 0 0 魔女がいたずらする時に使ってます クリスタルワンド 0 0 39 47 0 0 19 0 大地の霊力が宿る杖 ルーンスタッフ 0 10 48 57 0 0 0 0 難しい事が書いてあります…多分 プリニースタッフ 0 0 58 68 8 0 6 0 プリニー村の村おこしグッズ 眠り屋 ファンシーロッド 0 10 69 80 0 0 10 10 頭の中がお花畑になります 堕落屋 ドルイドの杖 0 0 81 93 12 0 12 0 大自然の中で暮らしたい…そんなあなたに ソーサリーロッド 0 14 94 107 0 0 14 0 妖術師必携の一本。就職祝いに 古代の杖 0 0 108 122 12 12 0 -4 古臭いけどまだまだ現役です 眠り屋 ジュエルセプター 0 16 123 138 0 0 18 0 ちょっとゴージャスな杖。ブランド品 イビルワンド 0 20 139 155 24 0 -10 0 悪人が持つとそれっぽくなる杖 大地の杖 0 0 156 173 0 30 28 0 地下深くから掘り起こされた杖 ミスリルスタッフ 0 24 174 192 0 32 30 0 軽い割には硬い魔法の金属で作られています 月光の杖 0 30 193 212 30 0 30 20 神秘的な光を放つ美しい杖 眠り屋 精霊の杖 0 32 213 233 0 0 60 0 四大元素を自在に操ると言われています フォーススタッフ 0 60 234 255 40 0 0 0 精神の力を魔力に変換する杖 デーモンスタッフ 0 80 256 278 -40 0 20 60 悪魔の手作り民芸品 長老の杖 0 0 279 302 54 45 0 0 ふぉっふぉっふぉ ラブリーロッド 0 60 303 327 0 0 65 0 さり気無い愛くるしさを演出 堕落屋 クリムゾンワンド 60 0 328 353 70 0 0 0 真紅に輝く宝石を設えた杖 ウィザードロッド 0 70 381 408 75 0 45 0 高位の魔法使い用の杖 聖者の杖 0 65 354 380 0 60 60 0 持つだけで心が洗われるようです 天啓の杖 0 65 409 437 80 60 80 0 死んじゃえって神様がゆってた ド忘れ屋 神秘の錫杖 0 90 438 467 0 0 100 80 何が神秘かって?それは言われへんな~ 死霊の杖 0 100 468 498 100 -60 0 0 自縛霊さんが取り付いてる杖 太陽の杖 120 0 531 564 0 0 120 0 冬でもぽかぽか、あったかい ドゥームスタッフ 0 0 499 530 80 60 -120 120 ずばり言うわよ!あんたたち地獄行き ビーナスワンド 0 120 564 597 0 0 140 0 これで愛の天罰を落としちゃってください プリニー棒 0 0 598 632 110 80 120 0 さみしいときに 森羅万象の杖 0 140 633 752 80 0 140 80 世の中まるっとお見通し! 世界樹の枝 100 150 669 705 100 80 80 0 微妙に杖じゃない。でもそこがいい 神罰の杖 0 0 730 790 180 0 180 0 天網恢恢疎にしてもらさずっ 賢者の杖 0 175 810 920 0 120 240 0 これさえあれば東大合格間違いない! 魔王の杖 200 300 1300 1500 240 0 300 0 別名「まおたんすてっき」 全知全能の杖 400 600 3100 3600 600 200 1000 200 全ての英知を司る杖 魔物用 名前 HP SP ATK INT HIT DEF RES SPD 説明 備考(固定イノセント) 肉球グローブ 0 0 6 0 4 0 0 0 ぷにぷにのあれです とがった骨 0 0 12 0 7 0 0 0 何の骨かはまだ調査中です ゴブリンの爪 0 0 15 0 9 0 0 4 あまり手を洗わないから、汚い オオカミの牙 0 0 21 0 13 0 0 0 物が良く噛めるようになります スライムの粘液 0 6 28 0 18 0 0 0 ぬるぬるファッションが今年のトレンド カニはさみ 0 0 36 0 24 8 0 0 大事なアレをチョン切ります サソリのシッポ 0 0 45 0 31 0 0 8 たまに自分の頭を刺してしまいます あやしい触手 0 12 55 0 39 0 0 0 ご好評につき2本増量サービス中 ベアークロー 20 0 66 0 48 0 0 0 クマカレーっておいしいのかな? バイパーバイト 0 0 78 0 58 0 0 0 先生!噛みつかれました! 毒屋 野牛のツノ 25 0 91 0 69 10 0 0 赤い物に異常に反応してしまう恐れあり トゲ甲羅 0 0 105 0 81 25 0 0 これぞ攻防一体なり。まいったか! テンタクラー 0 20 120 0 94 0 0 18 十本の腕が獲物を狙います ポイズンニードル 0 22 136 0 108 12 0 0 少しチクッとしますがすぐ楽になります 毒屋 イバラのムチ 0 0 153 0 123 0 20 26 ほ~ら綺麗な血の花が咲いた 幻獣のツノ 0 22 171 0 139 0 34 0 不思議な動物の不思議な角 タイガーファング 40 0 190 0 156 0 0 40 道頓堀から引き上げられました ライオンハート 45 0 210 0 174 0 40 0 誇り高い心の持ち主になれます ゴーレムパンチ 0 0 231 0 193 60 20 -20 ホームラン100本分のパンチ力 ツチノコアタック 0 36 253 0 213 0 20 44 実在するのかどうかあやしい オーガパワー 60 0 276 0 234 40 -40 0 背筋がすごい事になっちゃう~っ 落し子の烙印 0 60 300 0 256 -30 -30 60 あんたなんて橋の下で拾った子だよっ 眠り屋 マッドパラサイト 80 45 325 -60 279 0 66 0 元気の出る寄生虫 ダークオーラ 0 80 351 0 303 0 80 0 なんか話しかけづらい…怒ってる? キメラの遺伝子 100 40 378 0 328 60 0 -60 まるで自分の体じゃないみたい ペガサスの蹄 0 0 406 0 354 0 80 85 普通の馬のとどう違うんだ? 夢魔の嘶き 0 70 435 0 381 74 0 80 なでると嫌な声が出ます 眠り屋 タイタンフィスト 120 0 465 0 409 70 40 -50 かつてなくでかいパンチ ドラゴンの怒り 60 80 496 0 438 60 80 0 マグマのごとく煮えたぎる怒り デーモンの牙 0 100 528 80 468 0 0 60 ハミガキしないから、ちょっと虫歯ぎみ 死の翼 0 120 561 0 499 -50 80 120 王の怒りで呪っちゃいます 堕落屋 アシュラアーム 130 0 595 0 531 60 85 85 ネコの手も借りたいアナタに… 逆鱗 0 0 630 0 564 120 120 0 そんなとこ、触らないで デビルマトリクス 0 125 666 125 598 0 0 0 負のエネルギーを増幅します インサニティアイ 0 130 703 130 633 0 100 0 第三の目でにらみ殺します 堕落屋 獣の刻印 150 100 741 150 669 0 0 100 ないしょの数字は666 イモータルボディ 0 100 840 0 730 150 -100 150 異次元の存在を憑依させます 鳳凰の羽 0 200 1120 0 810 0 250 250 永遠の命を司る羽 サタンフォース 300 250 1800 400 1300 300 300 300 魔の力を最大限に引き出します バビロンの王冠 1500 600 4000 800 3100 800 800 1000 最も古き魔王の冠 石版 名前 HP SP ATK INT HIT DEF RES SPD 説明 備考(固定イノセント) 弱者の石版 0 0 5 5 0 0 0 0 弱い事はそれだけで罪です 腐食の石版 0 0 8 8 0 0 0 0 石版なのに腐ってるの? 死者の石版 0 0 14 12 0 0 0 0 実はただの墓石だったりして 生贄の石版 0 8 17 17 0 0 0 0 今度は私を召し上がれ 外道の石版 0 0 23 23 6 0 0 0 て、てめーの血は何色だーっ! 下僕の石版 12 0 30 30 0 0 0 0 今日から私を犬とお呼びください 傀儡の石版 0 0 38 38 0 10 0 0 イエスマン人生万歳! 妖魔の石版 0 10 47 47 8 0 0 0 名前の通りあやしい石版です 幻影の石版 0 0 57 57 0 0 0 18 あるようでないようでないようであるようで 邪眼の石版 0 0 68 68 0 0 20 0 そんな目で私を見ないでっ マヒ屋 悪夢の石版 0 10 80 80 16 0 0 -10 ・・・・・・はっ!夢か・・・ 眠り屋 呪怨の石版 0 14 93 93 14 -8 -8 0 最近どうも右肩のあたりが重くて・・・ 堕落屋 夢幻の石版 0 0 107 107 10 0 22 0 おいおい夢オチかよ… 眠り屋 悲哀の石版 0 0 122 122 0 25 0 0 おかしいね、もう泣かないって決めたのに 魅了の石版 0 20 138 138 0 0 0 20 どきっ…なんだこの感情は? 堕落屋 恍惚の石版 0 0 155 155 24 0 24 0 うっとりするほど美しい石版 堕落屋 錯乱の石版 0 10 173 173 0 -20 0 30 落ち着け、とりあえず落ち着け ド忘れ屋 狂気の石版 0 0 200 200 -20 0 23 23 もう一つの人格が目覚めます… 貪欲の石版 40 20 212 212 0 0 0 0 満たされない感情は行動を生む 堕落の石版 30 0 233 233 0 30 30 -30 あ~働きたくね~…ゴロゴロ 堕落屋 魔性の石版 40 60 255 255 20 0 0 0 ミステリアスな魅力の虜になります 地獄の石版 40 0 278 278 0 20 -30 20 本当の地獄ってやつは身近にあるんだ! 魍魎の石版 0 0 302 302 -25 45 45 0 グロい?キモい?ほっといてくれ! 災厄の石版 0 80 327 327 40 -30 0 0 そらあ神様も怒りなさるで 奈落の石版 0 60 353 353 50 0 50 0 落ちる所まで落ちたら這い上がるのみ 暗黒の石版 60 40 380 380 10 30 0 0 真っ暗闇って不思議と安心しませんか? 断罪の石版 0 0 408 408 80 0 0 40 おおっと、勝訴!勝訴です! 黄昏の石版 70 0 437 437 0 70 -50 0 暗い所にこそ輝く物があります 武器上達屋 傲慢の石版 0 60 467 467 70 0 70 -70 偉そう、じゃない。偉いんだよ 深遠の石版 0 0 498 498 0 30 100 0 行こか戻ろかアッチの世界 悪徳の石版 0 40 530 530 0 0 0 100 オヌシも悪よの~ 異能の石版 0 0 563 563 100 0 80 0 個性ばかり主張してちゃいけません 覚醒の石版 0 80 597 597 0 0 0 120 私の本当の恐ろしさを見せてあげましょう 滅亡の石版 0 0 632 632 150 -50 -50 -50 も、もうおしまいじゃ~っ 憤怒の石版 100 0 668 668 -80 80 0 100 そんなに怒ると血管切れますよ。爺さん 運命の石版 0 100 705 705 0 0 120 80 転がる石ころの様な俺の生き様 激動の石版 120 150 790 790 120 0 0 0 天変地異を呼ぶ神秘の石版 冥府の石版 0 200 920 920 150 150 180 0 死者の国のベストセラー小説 覇王の石版 200 300 1500 1500 320 200 450 200 持つ者を王へと導くという… 愚者の石版 1000 800 3600 3600 1200 600 1400 800 愚者こそ最も賢き者なり
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燃ゆる剣―騎士とクウガと ◆2kaleidoSM 川の中はそう深くもなく、ただ若干の濁りが視界に悪い。 もし飛び込んだのがただの人間であれば、まさに一寸先は闇といったところだったかもしれない。 だが、今この水中にいるのはただの人間ではない。 ある程度視界が悪くても、クウガの感覚を持ってすればどうということにはならない。 ペガサスフォームであれば、あるいはさらに視界の確保もできただろうが、ともすれば戦闘になる可能性もあるのだ。小回りの利く形態のほうが望ましい。 そして、小野寺ユウスケは水中においてその存在を認め、確認した。 (あれは…、バーサーカー?!) そこにいたのは、病院でグリードとの戦いの中で共闘した、切嗣と去ったはずのサーヴァントの姿。 黒き鎧には何重にも巻かれたワイヤーが絡まり、身動きを封じている。彼の装備を考えれば、今の状態で自然に浮き上がるのは難しいだろう。 そして、彼のそんな姿を見て一人の存在が気に掛かった。 バーサーカーがここで沈んでいるということは、衛宮切嗣は一体どうしたというのか。 少なくともこの付近にはいなかった。ではバーサーカーと切嗣は離れて行動しているということになる。 もし彼の身に何かあったのなら、と心中に嫌な予感が漂ってきた。 「待ってろ、すぐに助けてやるからな」 水中というのは、空気中よりも音の伝達が早い。 バーサーカーの、言葉にならぬ叫び声は大きな衝撃と共にユウスケの耳に届いている。 接近し、ワイヤーに手をかけるが、その固さは想像以上だった。 ユウスケは知らないことだが、それは対グロンギ用の武装の一つ。生半可な力だけでは引きちぎることは難しいのだ。 「くっ…、こうなれば――超変身!!」 腰に手を翳し、その体の色を変えるクウガ。 目の色が変わり、赤き体は紫の堅牢そうな鋼の鎧となる。 仮面ライダークウガ・タイタンフォーム。 例え、いかに力を加えようと切れないワイヤーであったとしても、刃物をもって斬られた場合、耐え切れるものではない。 川底に落ちていた1本の木を拾い上げると、その木の棒は大きな両刃の剣に形を変える。 そして、ユウスケはそれを振り下ろし、一刀の下にバーサーカーを拘束していたワイヤーを切断した。 「よし、これで大丈夫だ。切嗣さんのところへ―――」 それが、バーサーカーの狂気を縛っていた鎖であったことにも気付かずに。 「■■■■■■■■■■■ーーー!」 咆哮と同時に、全身に巻きついたワイヤーを振りほどいたバーサーカーは。 その背後に現した門、その中の剣を、ユウスケに向けて射出した。 「な…!」 味方だと思っていた存在からの、不意を撃つ形での攻撃。 幸い、門を投影してからの射出までにタイムラグがあったことが彼の命を救った。 飛んできた3本の剣をタイタンソードで弾き飛ばす。 「止めろ!俺だ、小野寺ユウスケだ!お前の敵じゃない!」 「■■■■■■■■■■■ーーー!」 動揺のままに叫ぶユウスケの声は届かず、バーサーカーはその門から取り出した1本の剣を手に、クウガに斬りかかった。 水中という環境では思うように剣を振るうことができない。対してバーサーカーは水の抵抗など何のそのと言わんばかりの連撃を繰り広げる。 元々味方だと思っていた相手からの攻撃、そして水中という環境がクウガの全力を出させないでいた。 タイタンフォームの鎧にバーサーカーの連撃が、剣の射出が突き刺さっていく。 しかし、ユウスケとて多くの世界を巡り戦ってきた戦士。そのままやられっぱなしでいるわけにもいかなかった。 長期的な観察により、バーサーカーの攻撃の癖のようなものを、微かにだが掴む。 連撃の中に大振りの一撃が混じる瞬間。 敢えて、しかしダメージは最小限に抑えられるように攻撃を受ける。 そのまま剣を掴み、残った手でタイタンソードを振りかざした。 巨大な金属音と共に吹き飛ぶバーサーカー。 ある程度距離が取れたこのタイミングがチャンスだ。 「超変身!!!」 傷だらけでヒビも入った紫の鎧は、青くスマートな肉体へと姿を変える。 水を司りし形態、ドラゴンフォーム。 タイタンフォームではまともに動けない水中でも、この姿であれば少しは話が変わってくる。 手の大剣は長い棒状の武器に姿を変える。 剣の射出を持ち前の素早さで避け、眼前に迫った剣戟はドラゴンロッドで受け流す。 しかし、身軽となった反面、決定打には欠けるこの姿。いくら攻めどもバーサーカーを止めるほどのダメージは与えられずにいた。 (一体切嗣さんに何があったん…―――) と、目の前で射出されようとしていた門の射線上、それは水面、陸上に向いたものだった。 この向きで剣が発射されれば、その先にいるのは――― 「まずい!」 ユウスケは川底を蹴り、水面に向けて飛び上がったと同時。 小さな金色の短剣のような武器が、金色の門より飛び出した。 ◇ 人間であれば潜水の名人といえども限界であろう時間が経過してもまだ、小野寺ユウスケは浮上してこなかった。 それどころか、金属音やうなり声が陸上までも聞こえてくる。 あの水中にいたのは敵であったということは疑いようがなかった。 では、自分達はどうするべきなのか。 水中に飛び込んで彼の援護をする?いくら千冬とて水中での白兵戦経験などない。 下手に戦いに飛び込めば足手まといとなる可能性もある。 音と衝撃が聞こえてくるということは、まだユウスケは生きて戦っているという証。 今は彼の無事を信じて待つしかない。 「オルコット、もしもの時は頼めるか?」 「――その、ブルー・ティアーズは今ダメージを受けてまして、今しばらくは調子が……」 「そうか、だがまあ念のためだ。持っておけ」 そう言って、千冬はセシリアに30枚のセルメダルを預けた。 もし戦闘まではできなくとも、逃走くらいは可能なはずだ。 「でも、織斑先生は大丈夫なんですの…?」 「私にこいつがまともに動かせるかは分からんし、最悪この剣だけでも凌いでみせるさ」 本来なら無謀としか思えない、しかしそれができうる人だということはセシリア自身はっきり分かっていた。 だからこそ、タイミングが重要なのだ、と。そう思った瞬間だった。 水面から二つの何かが飛び出すと同時、二人の目の前で大爆発を引き起こしたのは。 水柱と熱が視界を覆う中、それらから身を挺して庇った何者かが、目の前に降り立った。 「小野寺!何があった?!」 「バーサーカーです!体を縛られて沈んでいたところを助けたんですが、こっちに襲い掛かってきて。 俺が引きつけますんで、千冬さんとセシリアちゃんは離れていて下さい!」 と、水面から飛び出した黒き鎧の騎士に対し、爆風を防いだことでボロボロになったドラゴンロッドを投げつけ気を引いたユウスケ。 そのままドラゴンフォームの脚力を生かしてバーサーカーから離れ。 バーサーカーはそんなクウガを追って駆け出した。 「待て、小野寺!!」 「知り合い、ですの…?あの黒い鎧の方と…」 「少し、な。だが何やら様子がおかしい。 小野寺を追うぞオルコット。何か嫌な予感がする」 ◇ 特に逃げる道は決めていない。 唯一指針があるとすれば、あの二人から離れられればと思っただけだ。 そこで彼をどうにか取り押さえる。その後切嗣さんの安否を確かめるのだ。 コアメダルも既に消費済み。持つ限りはどうにか離れなければ。 さっきの二人を救えたという安堵の中、僅かにメダルが増えたのを感じたのは幸いか。 ドラゴンフォームの脚力で走るクウガにも負けない速さで追いすがるバーサーカー。 速く逃げるとはいえ、直進していてはいい的だ。 現在地の森という環境を生かし、木々の隙間を変則的に移動。 そして、そんなユウスケの下には多くの武器の弾幕が降り注いでいた。 広範囲を狙った弾幕を、高高度のジャンプで避け。 バーサーカーは飛び上がった彼に、狙い済ましたかのように巨大な戟を投擲し。 恐ろしい勢いで襲い来るそれを体を反らしてどうにか避けたユウスケ。 地面に降り立ったユウスケは再び走り出し。 それを追ってバーサーカーも駆けた。 ◇ 言峰教会。 未だ目覚めぬ己が主を前に、セイバーはどうするべきか思考中だった。 それは、今後の方針に限った話ではない。 もし目覚めたとき、もし鈴羽の言うことが正しかったとき、私は彼とどう接するべきなのか。 共に戦う、というのであれば異論はない。 殺し合いを打破するのであれば、協力できるはずだ。 彼がかつてのような外道のような戦いをしないのであればなおさらだ。 と、そのように割り切るのが難しいほど、セイバーの中にあるわだかまりは大きかった。 彼がここでどのように戦ってきたのかは分からない。 あるいは、敵が切嗣より上手だっただけかもしれないし、怪我に関しては考えすぎなのかもしれない。 だが、万一変わっていたとしても。そんな彼を受け入れられるのか。 ともあれ、彼が目を覚ますまでは安静にする必要がある。セイバーとて切嗣の死を望んでいるわけではない。 手持ちのコアメダルを一枚、そしてセルメダルも半分ほど切嗣に預けると体は少しずつだが回復を始めた。 あとは自分が傍にいれば、更に回復効率は高まるはず――― だというのに。 彼の傍にいるということに抵抗を覚えている自分がいた。 もし変わっていないのであればまだ問題はないはずだった。 ではもし彼が、鈴羽の言うとおり変わっているのだとしたら。 私は彼とどう接すればいいのか。 憎めるのであれば、引き離せるのであればまだそう難しくはない。 だが、歩み寄るとなるとなかなかどうして難しい。 そんなことを、この教会に他に何かないか、誰かいないかということを見回りに出ながらセイバーは考えていた。 「セイバー、どうだった?何か見つかった?」 「いえ、襲撃者、あの怪人の正体についての痕跡くらいはあるかと思いましたが、建物内からは何も。 ただここよりは安全であろう場所は見つけました。もしもの時の為にキリツグはそちらに移動しておきたいのですが」 この建物に入るのは初めてというわけではない。しかし当然のことだが、その時は教会内を詳しく調べるなどできなかった。 教会の人間、そしてサーヴァント・アーチャーとそのマスターとの会合に使っただけなのだから。 探索の結果、地下室がこの教会にあることが分かった。そこであればしばらくは一目を避けて切嗣が目覚めるのを待てるだろう。無論それが万全といえるわけではないが、ここよりはマシだ。 セイバーは切嗣の体を背負い上げ、移動させようとした。 その時だった。 教会の窓。その中でも一際高いところに付けられたものの外から。 一瞬何かが煌くのが見えたのは。 「鈴羽、伏せて!!」 咄嗟に叫ぶセイバー。 次の瞬間、窓が割れる音、そこから何かが飛び込む衝撃が響き、そこから飛び込んだ何かが地面に突き立った。 教会の床にキラキラと降り注ぐ破片の中。そこにあったのは、1本の巨大な武器。 槍のような刃の両側に三日月状の刃が付いた、所謂戟と呼ばれるもの。 幸いその何かが彼らの元に直撃することはなかったものの、もしもう少し軌道がずれていたなら、セイバーはともかく鈴羽や切嗣は一たまりもなかっただろう。 そして、セイバーはそれに見覚えがあった。 「これは…、アーチャーの武器のようだが…」 港での5人のサーヴァントが集結の際、アーチャーが矢のごとく発射した中にあった宝具に、形状が似ていると思ったセイバー。 この長距離からの狙撃のごとき射出。まさかとは思うが、この教会を狙った一撃か。 と、その時割れた窓からほんの微か、おそらくサーヴァントであるセイバーでなければ捉えることのできないであろう音が耳に届いた。 ――■■■■■■■■■■■ーーー! 「バーサーカー…?!まさかこの付近に…!?」 先に撤退した時とは状況が違う。 もしここまで来られたら鈴羽だけでなく未だ目を覚まさぬ切嗣をも守りながら戦うことになるかもしれない。 ならば、距離がある今ここまで来ることがないよう迎え撃ちに行くのが最善――― と、決断することはセイバーにはできなかった。 あの時も必要だったことだとはいえ、鈴羽、そしてあの時はまだ健在だったそはらの元を離れた時に二人は襲撃を受け、そはらは命を落としてしまったのだから。 もし戻ってくるのに時間がかかってしまい、その際またあの時のように第三者からの襲撃を受ければ。 セイバーにはそれが恐ろしかった。 「……行ってきなよ、セイバー」 そんなセイバーの思いを感じ取ったのか、鈴羽はセイバーに、背中を押すように告げた。 「スズハ…」 「私なら大丈夫、同じ轍は踏まないって。今度は切嗣さんも、私自身の命も、絶対守りきるからさ」 「……」 「どうせここまでそのバーサーカー?ってのに来られたら終わりなんでしょ?だったら可能性が高い方を選ぶべきだって思うんだ私。 もう、そはらの時みたいにはなりたくないしさ」 「―――スズハ、もし襲ってきたものが手に負えないと分かる相手であれば、せめてあなただけでも逃げるようにしてください。 私が戻るまでの間、少しでも生き延びる可能性が高い選択肢を、常に選んでください。それが私からのお願いです」 「了解」 数分後、教会から高速で飛び出すセイバーの姿があった。 その手には先に飛び込んできた1本の戟。 セルメダルは先に切嗣に半分使い、そして今またコアメダルを換金した、合わせて60枚あったうちの20枚をもしもの為に鈴羽に預けておいた。 今はエクスカリバーが手元にない。つまりはあのバーサーカー相手に、使いこなせなくはないとはいえ慣れない武器で、風王結界のみで戦わなければいけない。 宝具無しで戦わなければならないならメダルが多くても手に余るだけだ。 今はむしろ鈴羽、そして切嗣にメダルが必要なのだから。 「風よ!!」 手元に残ったメダル、その一部を使い足元に高圧の風を作り出す。 セイバーの華奢な、それでいて精錬された肉体を、その風圧が一気に宙に押し上げ。 地面を蹴り飛ばした次の瞬間には、セイバーの体は遥か遠くの空を舞っていた。 ◇ 目を覚まさない衛宮切嗣。 今その体は教会に備えられた地下室にあった。 彼の体の治癒を見守る鈴羽。 不安は尽きない。あの時にそはらを失ったときのように。 それでも、今回はセイバーが戻ってくるまで守りきろう、生き残ろうと。 鈴羽はそう心に誓った。 【B-4 言峰教会地下室】 【阿万音鈴羽@Steins;Gate】 【所属】緑 【状態】健康、深い哀しみ、決意 【首輪】40枚:0枚 【装備】タウルスPT24/7M(7/15)@魔法少女まどか☆マギカ 【道具】基本支給品一式、大量のナイフ@魔人探偵脳噛ネウロ、9mmパラベラム弾×400発/8箱、中鉢論文@Steins;Gate 【思考・状況】 基本:真木清人を倒して殺し合いを破綻させる。みんなで脱出する。 0.この人が衛宮切嗣……。 1.セイバーが戻ってくるまで、衛宮切嗣を守る。 2.罪のない人が死ぬのはもう嫌だ。 3.知り合いと合流(岡部倫太郎優先)。 4.桜井智樹、イカロス、ニンフと合流したい。見月そはらの最期を彼らに伝える。 5.セイバーを警戒。敵対して欲しくない。 6.サーヴァントおよび衛宮切嗣に注意する。 7.余裕があれば使い慣れた自分の自転車も回収しておきたいが……。 【備考】 ※ラボメンに見送られ過去に跳んだ直後からの参加です。 【衛宮切嗣@Fate/Zero】 【所属】青 【状態】ダメージ(大)、貧血、全身打撲(軽度)、右腕・左腕複雑骨折(現在治癒中)、肋骨・背骨・顎部・鼻骨の骨折、片目失明(いずれもアヴァロンの効果で回復中)、牧瀬紅莉栖への罪悪感、強い決意 【首輪】60枚(消費中):0枚 【コア】サイ(一定時間使用不可) タコ(一定時間使用不可) 【装備】アヴァロン@Fate/zero、軍用警棒@現実、スタンガン@現実 【道具】なし 【思考・状況】 基本:士郎が誓ってくれた約束に答えるため、今度こそ本当に正義の味方として人々を助ける。 0.――――――――。 1.偽物の冬木市を調査する。 それに併行して“仲間”となる人物を探す。 2.何かあったら、衛宮邸に情報を残す。 3.無意味に戦うつもりはないが、危険人物は容赦しない。 4.『ワイルドタイガー』のような、真木に反抗しようとしている者達の力となる。 5.バーナビー・ブルックスJr.、謎の少年(織斑一夏に変身中のX)、雨生龍之介とキャスター、グリード達を警戒する。 6.セイバーと出会ったら……? 少なくとも今でも会話が出来るとは思っていない。 【備考】 ※本編死亡後からの参戦です。 ※『この世全ての悪』の影響による呪いは完治しており、聖杯戦争当時に纏っていた格好をしています。 ※セイバー用の令呪:残り二画 ※この殺し合いに聖堂教会やシナプスが関わっており、その技術が使用させている可能性を考えました。 ※かろうじて生命の危機からは脱しました。 ※顎部の骨折により話せません。生命維持に必要な部分から回復するため、顎部の回復はとくに最後の方になるかと思われます。 四肢をはじめとした大まかな骨折部分、大まかな出血部の回復・止血→血液の精製→片目の視力回復→顎部 という十番が妥当かと。 また、骨折はその殆どが複雑骨折で、骨折部から血液を浪費し続けているため、回復にはかなりの時間とメダルを消費します。 ◇ 1本の巨大な斧をもって斬りかかるバーサーカー。 受け止めるのは蒼き体を、紫の鎧、タイタンフォームへとその身を変えたクウガ。 斧を受け止める剣は、バーサーカーが撃ち込んだ大量の宝具の中の一つを変化させたもの。 精錬された一撃は、タイタンフォームでなければ武器ごと吹き飛ばされていただろうと言わんばかりの威力。 それを、タイタンフォームの腕力、そしてタイタンソードをもって受け流す。 「■■■■■■■■■■■ーーー!」 「ッ…、切嗣さんはどこに…!」 ユウスケにはバーサーカーを殺すという選択肢はまだ取ることはできない。どうして彼が襲い掛かってきたのか、何者かに操られているのではないか。 その判断がつかない以上、踏ん切りがつかずにいた。 しかし、ユウスケがいかに迷おうと、バーサーカーはお構いなしに攻撃を続けてくる。 そして今、ユウスケはここにきてバーサーカーを取り押さえるのを諦めつつあった。 目の前の黒き騎士は手加減をして取り押さえられる相手ではない。それをこの身をもって実感したのだ。 殺す殺さないは後にしても、全力で戦わねば勝てない。 斧の一撃を、敢えて肩の部分で受け止める。 鎧に亀裂がが入るが、それだけ。しかし逆に言えばタイタンフォームの堅牢な鎧に亀裂が入ったのだ。 おそらくこの攻撃はタイタンフォーム以外で受けられるものではないだろう。 「おおおおおおお!!」 攻撃のために急接近したバーサーカーに対し、攻撃を受けたことで空いたタイタンソードを下から振り上げる。 その一撃はバーサーカーの身を纏った黒い霧に一瞬だけ切れ目を入れ、鎧を切り裂く。 バーサーカーはその反撃に一旦クウガから距離を取る。 空いた距離の元、ユウスケは瞬時にドラゴンフォームに変身。地面に刺さった槍を手に掴む。 そのまま一気に距離を詰め、バーサーカーの体にドラゴンロッドの連撃を叩きつける。 素早く、一撃一撃を確実に。相手に反撃の暇を与えないほどの勢いで。 宝具を射出する暇も、その手の斧を振りかざす隙も与えないように、関節部、そして先の攻撃の成果である、鎧に入った切れ目を攻撃。 パキッ やがてバーサーカーの鎧に、さらなる亀裂が入る。 後ろに一歩下がったバーサーカー、それを見逃さず攻撃を加えようとしたところで――― 彼の手に、1本の剣が顕現する。 黒い西洋剣。 それは彼自身の宝具、無毀なる湖光(アロンダイト)。 解放させた代わりに、バーサーカーの他二つの宝具は封じられ、身を包んでいた黒き霧は消滅、斧も地面に投げ出される。 アロンダイトにより補正がかかったランスロットの一撃は、ドラゴンロッドを粉砕、それだけでは止まらずユウスケの体を袈裟懸けに切り裂く。 「ガ…!」 防御力は低めとはいえ、胸部の装甲をも切り裂いて中の肉体を損傷させたその一撃。 吹き飛んだユウスケは、背中を地面に打ち付ける。 起き上がろうとしたその時、バーサーカーは駆け出し、その手の剣をクウガに向けて振り下ろした。 タイタンフォーム―――ダメだ、武器がなければ受けきれない。 バーサーカーが発射した宝具は―――今となってはほとんどが回収され、僅かに残った武器も手元にはない。 起き上がって回避―――間に合わない。 「…――姐さん、千冬さん―――」 と、諦めかけた、その瞬間だった。 振り下ろしたバーサーカーの剣を、突如目の前に現れた金髪の少女が受け止めたのは。 「………何故だ」 「■■■■!!」 バーサーカーにもその登場は予想外だったようで、意志は見えずともその動揺は見て取れた。 しかし、それ以上に、現れた少女は目の前に立つその存在に大きな動揺を隠しきれていなかった。 「―――バーサーカー。何故、貴様がその鎧を、そしてその剣を持っている?」 「■■■■■■■■■■■ーーー!」 「答えろ!答えてくれ、ランスロット!!!」 そう叫んだと同時、金髪の少女はバーサーカーに蹴り飛ばされ、後ろに大きく後退する。 怯んだ彼女の元へ、叫び声を上げながら斬りかかるバーサーカー。 対してセイバーは、バーサーカーへの動揺からか対応が遅れてしまった。 「A――urrrrrrッ!!」 構えた戟は柄の部分で切断され、そのまま剣はセイバーの胸を切り裂こうと突き出され。 「うおおおおおおお!!」 次の瞬間、向かい来るバーサーカーの頭部の鎧を、紫の拳が対面から殴りつけた。 セイバーに完全に気を取られてしまったバーサーカーは、体勢を立て直したクウガの拳を正面から受けてしまったのだ。 クロスカウンターをまともに受けたことで、脳を揺らしたバーサーカーは一時的に体をふらつかせた。 「はぁ、はぁ…。あんた、セイバー…ちゃんだろ?」 「…あなたは…?」 「俺は小野寺ユウスケ。あんたのことは切嗣さんから聞いてる」 「キリツグから…?」 金髪の少女、セイバーは一瞬意外そうな表情でユウスケを見て、すぐに納得したように頷いた。 「キリツグは……、いえ、今する話ではない。それよりも、あのバーサーカーは――」 「切嗣さんに従っていたはずなんだけど、川に沈んでたのを助けたら襲い掛かられたんだ。何か知らないか?」 「な…、キリツグが彼を?!」 「セイバーさんは、切嗣さんがどこにいるか、知らないか?」 バーサーカーを切嗣が従えていた。 その事実は驚きはあったが、そこまで意外というわけでもなかった。 もし他のマスターから令呪を奪ったことで彼がバーサーカーを御しえたのなら、意志がない分彼の手駒としては最適なのかもしれない。 だが、それを他者が認識しており、なおかつ信頼関係を作っているというのは意外であった。 自分の知っている彼は、他者というものを信用しない。常に効率を選んで行動している。 情報が欲しければ、少なくともその名前や姿まで明かすことはそうそうないはずだろうし、最悪記憶操作や暗示という手段も用いたはず。 彼の言う切嗣が別人である可能性も考えたが、自分のことを知っている者は今となっては切嗣、鈴羽、ラウラという少女、そしてあの”織斑一夏”しかいない。 (キリツグ、やはり、あなたは私の知るキリツグではないのか…) しかし、その事実に思いを巡らせる暇はない。 バーサーカー―――ランスロットは既に脳震盪から立て直し、二足での直立を果たしていたのだから。 「キリツグは――教会で襲撃を受け、重傷を負っている。今も意識がない」 「何だって?!それは本当なのか!?」 「ああ、私の仲間もいる。だから――先に向かってほしい。彼は、………彼は私が――」 短くなった戟の柄を持ち、風を纏わせて透明化させるセイバー。 しかし、そんなやる気を表すような姿勢とは裏腹に、セイバーの声は、手元は震えている。黒い鎧が一歩近付いてくる度に、彼女の足後ろに下がりそうになっている。 そんな体勢でバーサーカーの一撃を受けられるはずもなく、アロンダイトの一振りでセイバーは吹き飛ばされる。 「く…」 セイバーの中には、まだバーサーカーの正体を知ったことへのショックが抜けきってはいない。 そんな精神状態で、セイバーを越える技量を持ちなおアロンダイトの補正がかかったバーサーカーは押さえられない。 だが、今この場にはユウスケがいた。 横からバーサーカーを押さえつけ、下ろされる剣を受け止める。 「な…、これは私の戦い、あなたが戦うことなど…――」 「事情は分からないけど…、そんな辛そうな顔した女の子に、戦わせられるわけがないだろ!」 「A――urrrrrrッ!!」 「こいつは俺がおびき寄せる。だから千冬さんと…セシリアちゃんを連れて、教会まで―――」 体を押さえたユウスケは、その背にバーサーカーの肘撃ちを受け力を緩めてしまう。 そのまま空いた手を打ちつけ、そのまま体から引き剥がして思い切り投げつけた。 投げ出されたユウスケを、セイバーは後ろから受け止めた。 「……確かに迷いはある、何故彼が狂気に落ちたのか、確かめたいという思いも。 しかしそれでも、己の戦いを投げ出すことは、決してしない。それが王たる者の勤めだ」 何故彼がああなってしまったのか。そんなにも私のことを憎んでいるのか。 聞きたいことはたくさんあった。 しかし、今は戦うことに集中しなければ、きっと彼はもっと多くの犠牲者を出すだろう。 それだけは、なんとしても止めなければならない。 「切嗣不在の今、バーサーカーを制御することはおそらくできないだろう。これまでのことは忘れて、バーサーカーを倒すことだけを考えてほしい」 「あんたは、それでいいのか?」 「もし彼が狂気に落ちたのなら、かつての友として私が止めなければならない。 だから、今だけその力を貸して欲しい」 ユウスケに断る理由はない。ただ一つ、どうしても気になってしまったことを言う。 「もちろんだけど、そんな辛そうな顔で戦おうとはしないでくれ。可愛い顔が台無しになるだろ」 「…私を女扱いは止めてもらいたい」 駆け抜けてくるバーサーカー。 クウガは、周囲に僅かに散らばるバーサーカーが回収しそこねた剣の1本をタイタンソードへと変化させ、セイバーの目前でアロンダイトを受け止める。 セイバーは、その隙に横から飛び掛り、短くなった刃をバーサーカーに叩きつける。 しかし、それも見通していたのかバーサーカーは片腕でそれを受け止める。 篭手が割れ、腕は後ろに大きく吹き飛んで体勢を崩した。 そのまま剣を地面に突き立て、クウガは後ろに下がる。 セイバーはそのタイタンソードを引き抜き、バーサーカーに振りかざす。 対するバーサーカーはその一撃を、アロンダイトで受け止めた。 しかし、相手の持っているのは竜殺しの属性を持った魔剣。そしてセイバーは竜の血を持った騎士。セイバーの斬撃は数回で見切られ、タイタンソードは消滅する。 素手になったセイバーに、ここぞとばかりに襲い掛かるバーサーカー。 その時、セイバーの手の中に風が巻き起こる。 それまでに持っていた、戟の刃部を風王結界で隠したもの。それを取り出したのだ。 向けられた刃を防ごうとしたバーサーカーは、勝手知ったるセイバーの聖剣ではない武器の間合いを見誤り、手で受け止めようとするも掴み損ねてしまう。 掴み損ねた刃は体に密着させられ――― 「風王鉄槌(ストライク・エア)!!」 纏わせた風を、暴風として打ち付けた。 ゼロ距離からの風王鉄槌。その衝撃はランスロットを宙へと吹き飛ばす。 そして、 「うおりゃああああああああ!!」 宙に浮いたバーサーカーの体目掛けて、クウガは駆け、飛び上がり。 赤く燃える右足を、マイティキックをバーサーカーの胴体に向けて叩き込んだ。 「■■■■■■■■■■■ーーー!」 クウガが着地すると同時、吹き飛んだバーサーカーは地面に叩きつけられる。 しかし、それでも未だ立ち上がる力を持っているバーサーカーは起き上がり。 次の瞬間、鎧の切れ目の罅が広がり、体を纏っていた黒き鎧は大きく割れ、地面に落ちた。 「……A……he……、■■■■■■■■ーーー!」 上半身の防具を失ったバーサーカー。 肉体に受けたダメージが大きかったためか、セイバーを前にしてバーサーカーは撤退を選んだ。 アロンダイトを収容し、全身に黒い霧を纏わせるとふらつく体を無理やり起こし、二人に背を向け跳び去った。 NEXT 燃ゆる剣―少女と姉と
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0321:少女の選択 「クリリン君、待て! 行くなッ!」 数瞬遅れて呼びかけた声は、『魔』と刻まれた小さな背中へと届くことなく、闇の中で掻き消えていく。 離れていくその姿は、見る見るうちに夜の向こうへと溶けていく―― 「――クソッ!」 厳かに聳え立つ名古屋城の下、津村斗貴子は己の短慮に向けて悪態をついた。 予想外だった。クリリンの背負った悲壮な覚悟は、自分が思っていたよりもずっと、重い。己の怪我すら、意に介さない程。 ――追わなければ。リサリサと呼ばれていたあの女性、疲労が溜まっていたとはいえ、 斗貴子に気付かれることなく罠を張ることが出来るその立ち回りと油断の無さは、相当な実力者である事を意味している。 今のクリリンでは、否、万全であっても苦戦を強いられる相手である事は間違いない。 そして彼女は、一度襲い掛かってきた相手に容赦をする事など、決してしないだろう。 彼女と闘えば、クリリンは、殺される――それを放っておく道理など、何処にもなかった。 ――ケンシロウ、済まない。入れ違いになるかもしれないが、必ず私は、彼を連れてここへと戻ってくる! クリリンの走り去った方角をしっかりと見据えて、斗貴子は粛々と続く石畳の道を駆け出した。 その視線には、志を同じくした仲間の命を、絶対に手放すまいという決意も込もっていたのかもしれない。 遥か頭上で、大天守上の金鯱が、月明かりに照らされて一層強い威光を放っていた。 斗貴子を嘲笑うかのように。 ――殺さなきゃ。ボールはみんなを救うためだけに使うんだ。ボールの存在を知った奴はみんな殺さなきゃ―― それは義務感にも似ていた。思えば最初から、自分はそれに急き立てられてここまで生きてきた気さえしている。 どんな願いも叶えてくれる、魔法の玉、ドラゴンボール。一度失われた命でさえも、現世へと呼び戻すことが出来る奇跡の力。 その存在を思い出す事が出来たのは、自分一人だけだった。 自分の発想で、自分の手で、参加者全員の命を救うことが出来る。その事実に気が付いた時の感動は、今も強く胸に残っている。 そうして自分は、何人もの参加者をこの手に掛けてきた。共に苦難の冒険を切り抜けた仲である、旧知の女性でさえも。 ――もうあんなことやめて違うんだよ脱出する方法を探す違うんだってだからもうやめて黙れ拒否拒否拒否拒否拒否拒否拒否―― ――分かってくれよ、ブルマさん。みんなを殺すことが、みんなを助けることになるんだ――オレは、間違って、ない。 クリリンは駆けた。一心不乱に駆けた。計画の邪魔となる存在を追いかけるために。 ――残された自我を飲み込もうとする、何かから必死で逃げるために。 ゲーム開始から、丸一日が経とうとしている。その期間に、無数の命を奪った心へと圧し掛かる、『罪の意識』という名の重荷。 崩壊寸前のところで噛み合っていた歯車が、本人さえも気付くことなく、クリリンの中で外れかかっていた。 鬱蒼とした木々の群れ、判然としない足元の様子が、順調な移動を妨げている。 「――わっ!」 もう何度目になるだろうか、地面から突き出した根に足を取られ、躓き、前のめりにバランスを崩す身体。 「――大丈夫、つかさ?」 横から差し出される優しい手によって、転ぶ寸前のところで支えられるのも、何度目になるだろうか。 「……ごめんなさい、リサリサさん」 「気にする事はないわ――少し休みましょう、朝を待った方がいいかもしれないわね」 そう言って、彼女は空を見上げた。薄暗がりの中で辛うじて見えるその表情から、何を思うのか窺い知ることは出来ない。 月の光が届かない程、深く生い茂ったこの森は、まるで世界から忘れ去られたようで。 西野つかさは肩に掛けていたデイパックを下ろして、それへともたれかかるように腰を下ろした。当たり前のように溜息が漏れる。 立ち直ると心に決めたのはいいが、その時からずっとリサリサには迷惑を掛けっぱなしだ。 ――『息子には…息子なら、決して甘くはしないけれど。フフ…』―― 穏やかな笑みと共に告げられたその言葉だったが、今ではむしろ、その言葉を盾に自分の方が彼女に甘えているような気さえしている。 単なる女子高生であるつかさと、一流の戦士――というか、そういった類のものに属するリサリサの間には、 相当な身体能力の開きがあることは重々承知しているが――不甲斐ない事には変わりがない。 「はぁ……」 二度目の吐息は少し大きめになってしまって、それに気付いたらしいリサリサの視線がこちらへと向く。 その瞳にはやはり、非難の色など微塵も混じっていない――聖母様みたいだと、思った。 「疲れたのかしら?」 「あはは、少し……本当、ダメですね、あたし。ずっと、リサリサさんやマァムさんの足引っ張っちゃってて」 思っていた事を正直を伝える。彼女を相手に強がってみたところで、全部見抜かれてしまう事が一緒にいるうちに分かってきていた。 娘の事なら、何だってお見通し。そんなところまで、母親のようなのだ、この人は。 「気を落とす事はないわ。並大抵の神経では、とっくに参っているような状況―― ここまで休まずに歩いて来れたことを、誇ってもいいわね」 「そうですか? あたしには、わかんないですけど……」 「そう。つかさ、あなたは強いのよ。私やマァムがいなくても充分に、ね」 「でも――やっぱり、リサリサさんにもマァムさんにも、傍にいてほしいな」 我ながら本当に、言うことがころころ変わっているなと思った。 一人でも大丈夫だと言えるようになりたいのか、頼っていたいのか、どっちだ。 ――ほら、結局私はまだ、一人立ち出来ない『娘』のままなのだ。 リサリサもその言葉には、やれやれと言った調子で笑みを浮かべる他になかったようである。 「フフッ――そうね。そんな事を言っているうちは、危なっかしくて一人にはさせられないわね」 直後、彼女は鋭い目付きになって近くの茂みを睨み付けた。 「やれやれ、来訪者の多い夜だわ――戦うつもりなら容赦はしない。姿を見せることね」 油断無く身構えるリサリサの姿を見て、慌ててつかさも立ち上がりポケットのワルサーを引き抜く。初めてまともに握ったそれは、重い。 言うまでもないが、接近されていたことにはまるで気が付かなかった。こういうのも達人ならではの能力なのだろうか。 草木を掻き分けて現れた長身の影に、ワルサーを持つ手が強張る。お互いがお互いを慎重に意識しあう中、相手が口を開いた。 「――悪いが、取り越し苦労だ。オレに敵意はない」 「あなたは――」 多少の驚きを含んだ声をリサリサが放つのと同時に、つかさも気が付いた。 強靭な筋肉で全身を覆った、精悍な顔立ちの男の胸には、北斗七星を思わせる七つの傷痕。この人は、斗貴子の言っていた―― 「ケンシロウ、ね」 「――何故オレの名を?」 警戒心を高めたように語気を強め、当然の疑問を述べるケンシロウとは対照的に、リサリサは静かに構えを解いて、種を明かした。 「先程、あなたのお仲間と鉢合わせしたのよ。津村斗貴子。知っているでしょう」 「斗貴子と……そうか」 合点がいったと言うように向こうも緊張を緩めて、ぴんと張り詰めた空気が和らいだ。 つかさもほっと息をついて、ワルサーを挿し直す。 「その子は?」 「……オレにも分からん。出会い頭に気を失われてしまったのでな」 よく見ると、彼の大柄な背中には――たまねぎ、とでも言えばいいのだろうか。うん、たまねぎだ。たまねぎ頭の少年が背負われている。 ケンシロウの顔と気絶している少年の顔を見比べて、相当怯えてたんだろうなぁと、現場の様子がありありと浮かんできた。失礼ながら。 「彼女なら、名古屋城であなたを待ってるわ。私達には別の『目的』があるの、もう行きなさい」 既に戦う気はないようだけれど、突き放すような口調でリサリサが言う。斗貴子の仲間ということから、協力を持ち掛ける気はないらしい。 「ああ」 ケンシロウもそれを察したのか、それだけ言うと踵を返して去っていく――かのように思えたが。 「……悪いが、一つだけ聞いておきたい」 一度背を向けたところで足を止めて、再度こちらへと向き直り問いかけてきた。リサリサが怪訝そうな顔をする。 「まだ、何か?」 「斗貴子は冷静だったか?」 どういう意味だろうと、頭の中で無数の疑問符が渦巻いた。斗貴子に冷静さを失うような何らかの要素があるというのだろうか。 「どういう意味かしら」 リサリサが見事に、つかさの疑問とまったく同じ言葉を紡いだ。 ケンシロウはちら、と虚空へと視線を向けてから、その問いに答える。 今彼の瞳に映ったのは、このゲームの中で出会った、戦士と名乗る少女の姿だろうか。 その姿は、彼にどのような印象で残っているのだろう。 「オレはこの殺し合いが始まってすぐに彼女と出会い、そして6時に名古屋城で待ち合わせる約束をして、別れた。 それから今までの間に、彼女の仲間が二人、死んでいる。 彼女は強い女性だが、まだ若い――心に傷を負ってはいないかと、心配になった。 ……妙なことを聞いたな。済まない」 照れたような様子一つなくそう言ってのけるケンシロウに対して――優しい人だ。そう、つかさは感心していた。 この人、顔は怖いけど、こんなゲームの間もちゃんと、仲間の気持ちを考えてあげられるんだ。 ――あれ? でも、斗貴子さんは、その死んだ仲間を―― 「あなた、ドラゴンボールのことは何も聞いていないの」 「ドラゴンボール? 何だそれは――」 訝しむような表情になって問い詰めるケンシロウの背後から―― 眩しい光の凶弾が、リサリサ目掛けて飛んできた。 「……ッ!」 眼前へと迫ってきていた弾丸を、寸での所で上体を逸らし回避する。その反動でバック転をする事によって、体勢を立て直した。 無数の枝がへし折れて、落下する音が背後から聞こえる。 今の攻撃によるものであるのは間違いない、避け損なえば間違いなく死んでいた。 夜であることが幸いした。日中であの奇襲を喰らっていれば、太陽光が保護色となって飛んでくる弾に気付けなかったかもしれない。 だが、今はそんな仮定に思考を費やしている余裕などない。この場で考えなければならないのは、 未知の攻撃方法を持つ襲撃者が目の前に潜んでいるという事実、その一点のみ。 ケンシロウがつかさへと駆け寄り、任せたと言って背負っていた少年を下ろす。 そして茂みへと向き直り、リサリサと並ぶようにして立った。 「つかさ、その子を連れて下がりなさい――ケンシロウ、今の技に覚えは?」 「いや。初めて目にする」 「そう。なら質問を変えるわ。何故――襲撃者は、『背を向けていたあなたを狙わなかった』のかしら?」 「む……」 「――そりゃあ、ケンシロウさんはオレたちの味方だからさ、お姉さん」 返答は、茂みの中から聞こえてきた。 現れたのは、闇に紛れる紫色の胴着に身を包んだ、小柄で禿頭の、額に6つの小さな円を描いた青年。 「探したよ、ケンシロウさん。 斗貴子さんは6時に待ち合わせって言ってたのにさぁ、いくら待っても来ないんだもんなぁ? 参っちゃったよ」 そう言って頭を掻く青年の顔は、本当に"困った"時の表情をしていた。人一人を撃ち殺そうとした直後の顔が、これだ。 この青年は、危険だ。リサリサは直感でそう判断した。 「オレはお前など知らん。何者だ」 「ん? ああそっか、そっちはオレのこと知らないんだっけ。 斗貴子さんの仲間さ、クリリンっていうんだ。よろしくな、ケンシロウさ――」 「何故彼女を攻撃した?」 暢気な調子で自己紹介を始めた青年――クリリンの言葉を、ケンシロウが遮った。 リサリサは思考を巡らせる。やはり――同じ斗貴子の仲間であるにも関わらず、ケンシロウとクリリンはお互いの素性を知らない。 ケンシロウは斗貴子とゲーム序盤で出会ったと言っていたが、その時はまだ、斗貴子はドラゴンボールの存在を知らなかったのだ。 だから斗貴子はケンシロウに対し、仲間の身を案じるような言動を切り出したし、ドラゴンボールの話をする事もなかった。 斗貴子がドラゴンボールの存在を知ったのは、ケンシロウと別れたその後のことなのだろう。 さしずめ、ケンシロウの思案通りに仲間の死によってショックを受けていた斗貴子を、死んだ人間を蘇らせることが出来るという、 ドラゴンボールの話を吹き込んで利用しようとした第三者がいる、というところか。 そしておそらくは、今目の前にいる襲撃者、クリリンこそが―― 「決まってるじゃないか。ドラゴンボールは死んだみんなを生き返らせるために使うんだ。 それ以外の目的で狙う奴がいちゃいけない……」 後に連れて独り言のように小さくなっていく声とともに、彼の翳した右手には眩いばかりの輝きが溢れ、刃のようなものが形作られて―― 「こんなゲーム、全部なかったことにしてやるんだ……! 他の目的に使わせるわけには、いかないんだぁぁぁぁあああああああ――ッ!!」 絶叫とともに、再度――否、光の弾は形を変え、万物を切り刻む斬撃となって、リサリサへと襲い掛かった。 馬鹿の一つ覚え――ではなかった。飛んでくる気の斬撃と並走するようにクリリンが突っ込んできている。 おそらくは時間差攻撃、斬撃が先かクリリンが先か――その形状から察するに斬撃は命中すれば致命傷、 波紋防御で防ぎきれるかどうかは読めない。斬撃を凌いで、カウンターの波紋でクリリンを迎え撃つのがBESTか。 死神の鎌の如く鋭利なその一撃を、リサリサは右側へと僅かに身体を傾けて躱した。 そうして、続けて向かってくるクリリンの攻撃を―― 「――ッ!」 迎撃の態勢を取るよりも早く、クリリンは既にリサリサの懐へと潜り込んできていた。腕への波紋の伝達が間に合っていない。 甘く見ていた。気を飛ばす『能力』だけに意識が向いていたが、この青年、体術だけでもかなりの実力を――! 「死ねぇぇ――ッ!!」 あらん限りの咆哮とともに突き出された抜き手が、無防備なリサリサの心臓を―― 「むん!」 ――貫く寸前、その指先は、堅牢無比の闘気に包まれた男の掌によって防がれた。 鬼気迫る形相で肉薄していたクリリンの表情が、驚愕へと変わる。 その隙を見逃さず、リサリサは攻めへと転じた。力強く、踏み込む。 ――コオオオオオオオオオオオオオ……! 深く吐き出した呼吸の音が、密林を揺らすかのように闇夜の中で響き渡る。己が内に流れる血液は緩やかな波となって、力となる。 それは肉体に宿りし奇跡。血液の流れから生み出される無限のエネルギーを引き出す神秘の呼吸法。月夜に迸る太陽の波紋―― サンライトイエロー・オーバードライブ 「 山 吹 色 の 波 紋 疾 走 ッ !!」 強烈な熱の籠った一撃が、がら空きになっていたクリリンの下顎へと突き刺さった。 骨を砕くには至らなかったが、確かな手応えを感じた。青年の顔が苦痛に歪み、幾つかの歯と血反吐を撒き散らす。 「がああ……っ!」 掠れた呻き声を上げて、小柄な身体はそのまま無抵抗に吹っ飛び、元いた茂みへと半ば突っ込むようにして、止まった。 「う……」 口の中で、折れた歯が一本か二本ほど転がっている。血が止まらない。打たれた顎のダメージはそこまで酷くないらしいが―― 思考回路が上手く働かない。何かを考えようとするだけで、何度も脳味噌を揺さぶられた痛みが頭の中を駆け巡る。 ――ちくしょう。 こいつは、強い。今のオレじゃ、勝てないかもしれない。オレはみんなを、助けなきゃいけないのに。 ドラゴンボール。ピッコロを、優勝させる。そのために、危ないやつは、少しでもオレが―― ――殺さなきゃ、いけないのに。 「――『借り』が一つ出来たわね」 自分のすぐ横に立っているケンシロウの、クリリンの一撃を容易く受け止めてみせた右手へと視線を向けて、言った。 「気にするな、痛みはない――それよりも、まだ終わってはいないようだ」 「そのようね――」 険しい表情を崩さないケンシロウの視線を追いかけた先に、血走った目の青年が地に手をついて立ち上がる姿があった。 大した『執念』だ――そう思った。 人間に対する波紋の効果が、吸血鬼へのそれに比べて遥かに劣ることは当然ながらよく知っている。 それにしても、相当量の波紋を籠めた一撃だった筈だ。脳震盪でも起こしていてもおかしくはないのだが―― 「な……んでだ、よ。ケ、ケンシロウさん、そいつを……」 途切れ途切れの言葉を、搾り出すように吐き出している。 瞳の焦点が合っていない。どうやら、波紋の影響は少なからずある様だった。 ――だが、不死の悪魔達を例外なく天へと還す太陽の輝きも、青年の奥底に蠢いている闇を晴らすまでには、至らなかったらしい。 「そう、か。説明不足、だったんだよな? すげえんだよ、ドラゴンボールは。そいつがあれば、どんな願いも、叶うんだぜ。 ここで死んだ、みんなだって、生き返らせる、ことが、出来るんだよ。 はは、フリーザのやつ、バカだよな。ざまあみ、ろってんだ、はは、は――」 紅に染まった口元を不気味に歪め、クリリンはふらつく足取りでこちらへと近付いてくる。背後で、つかさが息を呑むのが分かった。 ――口の端から滴り落ちる血を拭おうともしないその姿が、自らの倒すべき敵である吸血鬼達と重なって、見えた。 この青年と吸血鬼は、似たようなものなのかもしれない。 己の吸血衝動が赴くままに人の生き血を啜る奴らと、己の目的を達成するために見境なく人の命を奪うこの青年。 しかも彼の質の悪いところは、それを正しいと心の底から思い込んでいること。 強固な『意志』を持っているからこそ、彼は立ち上がることが出来るのだろう。 自らの掲げる主義主張に、欠片の疑いも持っていないから。 ――『哀れ』だわ。 うわー、随分おっかない目するなぁこの人。ケンシロウさんはこっち来ないし、一体何がどうなってんだ? ……ん、ははーん? ああそっか、そういうことかぁ! ケンシロウさんがオレのこと信じてくれない理由、分かっちゃったよ。 そっか、こんな簡単なことだったんだ。なんで気付かなかったんだろうなぁー、オレってホント頭悪ぃなあー、っへへ。 この人が、ドラゴンボールを独り占めしようとしてケンシロウさんにテキトーなことを吹き込んだんだな。そうだよ、そうに決まってる! オレの言ったとおりだろ、斗貴子さん。ボールのことはなるべく秘密にしなきゃいけないんだよ。次からはマジで気をつけてくれよ? え? あぁ、今回のことは別にいいって! バレちゃったもんは仕方ないよ、どうせ―― オレが殺すんだからさぁ。 「……ケンシロウ、斗貴子との合流は諦めなさい」 幽鬼の如くにじり寄ってくるクリリンから、視線を外さないまま、言った。 「――何?」 「あの青年は殺し合いに乗っている。そして彼は斗貴子の『仲間』――どういう意味か理解できるでしょう? 彼女も『警戒』する必要がある」 規則的な呼吸を繰り返し、蓄積されていく波紋エネルギーを両の掌へと集中させる。 打撃では致命傷にならないと、先刻の一撃で悟った。 クリリンの肉体は、見た目からは想像が出来ないほど丹念に鍛え上げられている。 だから、攻撃方法を切り替える事にした――人間に流す波紋というのは、高圧電流と似たようなものである。 両手に溜めた渾身の波紋を胸部へと叩き込めば、彼の身体は心臓麻痺を起こして、物言わぬ亡骸と化す――筈だ。 「斗貴子も殺し合いに乗っているというのか? 待て、奴が斗貴子の仲間だという証拠など――」 ケンシロウの声に、若干の戸惑いが混ざっている。その間にもクリリンはまた一歩、リサリサ達との距離を縮める。 「斗貴子は、私達にドラゴンボールの話をしてくれたわ。 7つの玉を集めればどんな願いも叶えることが出来る、そんな素敵な『御伽噺』を。 そんな馬鹿げた話をする人間が、この会場で他に何人いるというのかしら」 距離が縮まる。波紋を溜める。 「先刻の問いに答えていなかったわね。 斗貴子が『冷静』だったか、答えは『NO』――失くした命が二度と戻らないのは当然の話でしょう? 彼女にはもう、その程度の判断もつかなくなっているのよ。だから『夢物語』にも縋り付く――」 距離が縮まる。波紋を―― ――溜め切った。今現在でリサリサが放てる、最大級の波紋の一撃を。 何か察するものがあったのか、クリリンが足を止めて腰溜めに構える。またしても、例の『気』の攻撃を放つつもりだろうか。 そう何度も、同じ技に翻弄されるつもりはない。クリリンは見る限り既に満身創痍――次の一撃で、全てが決まる。 「――その『夢』を断ち切るということは、『彼女』を断ち切るということと同意義ッ! 私はここでッ! 津村斗貴子の『希望』を断つッ!!」 予想出来る気弾の射線上から身体を外して、リサリサはクリリンへと向かって一直線に駆けた。 彼の鮮血で汚れた口元が吊り上がって―― 「――止めろぉぉぉぉぉぉっ!!」 ――響き渡った怒声によって、クリリンの掌で急激に膨れ上がった光が、ライトが明滅する時のようにすぐさま掻き消えた。 僅か一瞬ではあったが、その場一帯をはっきりと照らし出したその明かりの奥から、彼女は現れた。 ――津村、斗貴子。 荒い呼吸を整える事に意識の半分を回しつつ、状況を確認することに努めた。 戦場と化していた森には、今のところ静寂が訪れている。 虚ろな眼差しを向けているクリリンの顎は、夥しい量の血によって肌色の部分が見当たらない。 既に、一戦を交えてしまっていたか――胸中で失意の念が広がりかけたが、彼は、まだ生きている。後は説得が上手くいくかどうかだ。 その後方、先刻遭遇した時とはまるで印象が違う――凄まじい威圧感を持ってこちらへと対峙しているリサリサには、目立った外傷はない。 ただ、心を射抜かれるような鋭さを持ったその視線と、目を合わせることが出来ない。 ――養豚場の豚でも見るかのように、冷たい目だ。『可哀想だけど明日の朝にはお肉屋さんの店先に並ぶ運命なのね』とでも言うような。 苦し紛れに逸らしたその視線の先に、救いがあった。胸に七つの傷を持つ男。この殺人ゲームの中で最初に出会った、頼れる仲間。 「ケンシロウ! 無事だったのか、よかっ――」 「感動の再会が出来る状況ではないことくらい、分かっている筈よ」 踏み出しかけた足が、冷淡な声によって静止する。ケンシロウが何かを言い淀んだのが分かったが、どうする事も出来なかった。 大柄な背中の向こう側には、困惑しきった様子の少女――西野つかさと、その足元で仰向けになっている、たまねぎ頭の少年の姿がある。 暗闇の中ではっきりとした判別は付かないが、こちらも外傷が見受けられないので、単に気を失っているだけのように見えた。 この場にいる人間は、それで全員――死人こそ出てはいなかったけれど、一触即発の状態は、まだ、続いている。 やはり、来るのが遅過ぎたのだろうか。 リサリサから発せられている敵意は、もはや『警戒心』などという言葉で言い表せるそれではない。 何とかして、話し合いの成り立つような態度へと移行させなければ―― 「斗貴子、さん」 その声を意識が捉えたとき、得体の知れない何かが背筋を這い上がってくるような感覚に陥ったのは、多分気のせいではなかった。 各々が、様々な態度で声の主である青年へと向き直る。 リサリサは氷のような視線を絶やさず、ケンシロウの表情は硬い。つかさは、顔を引き攣らせて後ずさっている。 名前を呼ばれた張本人である、斗貴子は――動けなかった。 斗貴子だけを真っ直ぐに見据える、濁り切った双眸から、逃れられなかった。 「言っただ、ろ? ドラゴンボールのことを、知った奴は、殺すしかないって、さ」 青年が右手の指先を血塗れの顎へと押し付けて、離す。指先はあたかも、絵の具を付けた筆のように真紅へと染まった。 「ほら、オレの、手、見てよ。こんなに、赤くなってるじゃんか。ほら」 「――キミは、何を、言ってる」 身体中に戦慄が走るのを、止める事が出来ない。 名古屋城の一件から今まで、然程時間も経っていないというのに、この変わり様は一体何だ。 今のクリリンの言動は、まるで――狂人のそれではないか。 「でも、別に、構わないよ、な? みんな、死ねば、助かるんだから、さ。 いくら、手が汚れたって、みんなのために、やってるんだから、さ」 血潮に濡れる指先は、それぞれが異なる方向を向いて捩れてしまっている。ケンシロウの強健な手掌によって、弾かれた結果。 おかしいな。こんなにあっさり折れちゃうのかよ? あの時は、めちゃくちゃ上手くいったのにさぁ。 ――ブルマさんは、ずっと簡単に、殺せたのに。 「……もう、いい」 そう言った斗貴子は、何かを耐え忍ぶかのように、遣り切れなさそうな表情を浮かべている。 ――何を耐えている? このゲームにおいて、苦しむことなど何もないのに。 どうせ全てがやり直せるのだから、心を痛める必要も、艱苦を味わう必要もないというのに。 自分達は、正しい。命を救うために命を奪うことは、正しいのだ。 正しいことをしているのだから、非難を浴びる謂れなど何処にもない―― ――『足掻いて、足掻いて、最後まで足掻いて。絶対に、脱出する方法を探す。だから、もう――やめて』―― その通りだよ、ブルマさん。オレは今まで、ずっと足掻いてきた。みんなのために、必死で足掻いて、考え抜いた結果がこれだったんだ。 オレは間違ってない。みんな助かるんだから、いくら殺したっていいじゃないか。ピッコロが最後の一人になったら、オレだって潔く死んでやる。 最後の一人になったピッコロが、みんな生き返らせてくれる。そうしたらみんな、オレのやってきたことは正しかったって、気付いてくれるんだ。 「みんな、助けてやったら、さ。みんなも、ブルマさんも、オレのこと、許してくれるよ、な。そうだろ? オレが、助けるんだよ」 「……もう……いいんだ、クリリン君……!」 「オレがやるんだ。オレがやる。オレが、オレが、オレがオレがオレがオレがオレがオレがオレが――オレがぁぁぁぁぁぁあああぁぁああっ!!」 静寂の森に、嵐が吹き荒れる。それは、この殺戮劇の中で、誰よりも救いを与えようとした男の、悲痛な叫び声。 ――誰よりも、救いを求めていた、男の。 そして三度、彼の掌からは、命を刈り取る光の球が放たれた。 たった一つの使命感によって、その身体は突き動かされていた。 ――殺さな、きゃ。 振り向き様に放たれた殺意の閃光は、一発目の攻撃を銃弾とするならこちらはバズーカ砲か、そう思える程に巨大な光の束で、 クリリンがこちらに背を向けていたことと、想像を、文字通り――大きく上回る質量を持った砲撃だったことが、リサリサの回避を遅らせた。 ――それが、『かめはめ波』と呼ばれる亀仙流秘伝の気功術であることなどリサリサには知る由もなかったが、 消耗しきったクリリンに残された、全身全霊の気の一撃は、横っ飛びに逃れようとしたリサリサの両足を飲み込んで―― ――吹き飛ばした。 「……ッ!」 途方もない高熱と激痛が、残された上半身へと広がっていく。 受身も取れずに砂石が転がる地面の上へと打ちつけられて、呼吸が、乱れる。 用意周到に腕へと練り集めた波紋は、たったそれだけの事で、消失した。 「……なんて……こと……」 呟いた声は、自分の耳にすら届かない程か細い。意識とは無関係に、身体が断続的な痙攣を起こす。 焦げ付いた胴体の断面からは、乾き切った大地へと数多の"赤"が注がれている。 考えるまでもなく、完全な、致命傷だった。 「リサリサさん! やだっ、そんな――!」 「……つかさっ……!」 気丈な意思を振り絞って、駆け寄ってくる気配を、制する。 彼女が来たところでどうしようもない、攻撃が続けば彼女も巻き添えを―― 「……武装、錬金」 後編
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登録日:2016/02/17 Wed 06 47 46 更新日:2024/04/28 Sun 10 09 46NEW! 所要時間:約 39 分で読めます ▽タグ一覧 お約束 アイテムの場合は妨害あり スーパー戦隊シリーズ スーパー戦隊シリーズの○○項目 バルバエキス 一覧項目 中には最初から巨大化する奴も 巨大 巨大化 巨大化アイテム 巨大化要員 巨大戦恒例 怪人 戦隊悪役 所要時間30分以上の項目 死亡フラグ 特撮 芋長の芋羊羹 巨大戦――それはスーパー戦隊シリーズの歴史上、無くてはならないイベントである。 【概要】 元々戦隊側の巨大メカは秘密戦隊ゴレンジャーの頃から登場していたが、専ら移動用か敵要塞・戦闘機との交戦に使われるのが多かった。 しかし、バトルフィーバーJ以降に巨大ロボが登場してからは一変。 一度倒されるか追い詰められた等身大の怪人が何らかの要因で巨大化し、戦隊側も巨大ロボで応戦するというパターンが誕生した。 遡れば東映特撮はジャイアントロボ(東映版)や大鉄人17で巨大戦のノウハウを蓄積し、ジャッカー電撃隊とバトルフィーバーJの間に放送されたスパイダーマン(東映版)では日本の視聴者向けの派手な演出として「等身大ヒーロー+巨大戦」の形式を発明した。 巨大化のパターンは戦隊ごとによって違うものの、たいていは以下の4通りに分けられる。 幹部又は首領自らが巨大化させる 巨大化アイテムで巨大化 怪人が自力で巨大化 巨大戦専用マシンを召喚 巨大化後は基本的に等身大と同じ姿だが、中には姿形が変化する存在も。 演者である女優の素肌が露出したセクシー系の怪人など、巨大戦には不向きなデザインの怪人がよく巨大化後に姿を変えるが、姿を変えた怪人は凶々しさが増すためパワーアップとしてもわかりやすい。 ボウケンジャーやハリケンジャーではこの巨大化のパターンが幹部ごとに違うという演出がなされている。 それではここからは各項目ごとに詳しく解説していこう。 【パターン】 1.幹部又は首領が自ら、或いは専門職の部下を使用して巨大化させる 大地に眠る悪霊達よ…ドーラ〇〇に、力を与えよ! オルグシードよ!消えゆかんとする邪悪に、再び巨大なる力を……!ハァッ!!鬼はー内!福はー外ーっ!! ドーザ・ウル・ウガロ! 妖術・肥大蕃息の術! スーパー戦隊シリーズで一番多い巨大化パターン。 本拠地又は現地にいる敵組織の幹部又は首領が怪人に何らかのパワーを与えて、再生(もしくは復活)させてから即座に巨大化させる方法である。 幹部によってはこの能力によって存在意義をアピールしている者も多い。 しかし幹部の状態によっては巨大化させることが出来ず、怪人がそのまま倒されることもあるようだ。 (バンドーラは空腹のあまり怪人を巨大化できなかったことがある) 中には「巨大化担当幹部が死んでいたので怪人が倒されても巨大戦ができず、自分も敗れた首領が切り札として移動要塞で巨大戦を始めたらそれを破壊され全滅。」という、 組織崩壊の原因になってしまったジャシンカ帝国(科学戦隊ダイナマン)の惨事もある。(旧仕様の進化獣では「自動で巨大化」だったことも含めて皮肉な展開である) また、このパターンの特徴として、巨大化の対象を問わない物もいる事が挙げられる。 つまり、その気になれば敵怪人以外にも戦闘員や一般人、場合によってはヒーローでさえ巨大化する事が可能なのだ。 2.巨大化アイテムで巨大化 こうなったら…。本当は抹茶ケーキの方が好きなんだけど、えぇぃ…!芋羊羹だ! バルバンの魔人は、バルバエキスを飲む事で巨大化する。だがそれは、自らの命をも縮める、 まさに最後の手段でもあるのだ! 闇の世界の力よ、最後の力を! アミアス・アミアス・アミクロス! 災魔復活! サンギョウカクメーイ! 2番目に多いパターン。 1.と似ているが、事前に渡された専用の巨大化アイテムを怪人が使用するか、幹部が倒された怪人に与えることでその怪人が巨大化するというもの。 爆弾やドリンク、果ては芋羊羹なんて変わり種も。 しかし度々戦隊側にそのアイテムを奪われる、もしくは破壊されるなどの妨害で巨大化できず、そのまま倒されるというパターンも存在する。 基本的に怪人の体質に依存するものが多く、一般人などには使えない、あるいは使っても効果がない場合が多いのが特徴。 3.怪人が自力で巨大化 ビッグバン・プログレス! 超進化獣○○シンカ! 臨技! 邪身豪天変! こうなったら大きくなってやる! 驚いてるだろうねぇ、アナザーアース人… 怪人が自らの力で瀕死の状態から復活し、様々な能力、もしくは体質で巨大化するパターン。 エネルギーを大量に吸収する 自らの技で巨大化する 一度倒されても自動的に発動して巨大化する など作品によっては様々である。幹部の能力もアイテムも必要ないので、妨害される心配が少ないというメリットがある。 「普通の怪人は1.か2.だが、幹部格やボスキャラは自力で巨大化できる」というパターンもある。 4.巨大戦専用マシン/怪人を召喚 弟よ~!(妹よ~!) リフレッシュパワー! (ゴルリン転んで)人生いろいろでございます。 敵メガゾード、転送反応あり! 闇エナジーが満ちた!行け、邪面獣! 等身大で登場した怪人自身は巨大化せず、専用の巨大メカやロボット・怪人、倒された怪人の姿をコピーしたロボットが代わりに戦うパターン。 その都合上、等身大の怪人が倒されることが必須ということも。 メカは怪人によって様々な改造が施されている場合もあり、同じ種類のメカでも大幅に性能が違うことがある。 このタイプを利用する怪人は少ないが、導入は『バトルフィーバーJ』であり何気に戦隊の歴史では一番最初に考案されたパターンだったりする。 バイオマンの敵組織・新帝国ギアは怪人自体が存在せず、 ビッグスリーが呼び寄せる巨大ロボ・メカジャイガンおよびネオメカジャイガンが巨大戦を務め、バイオロボがそれを迎え撃つというパターン。 デカレンジャーでもこれを踏襲。回によっては巨大化することもあったが、 基本的にはアリエナイザーがエージェント・アブレラから購入した巨大メカ・怪重機を駆り巨大戦に移行するというものになっている。 ファイブマンに登場した銀帝軍ゾーンの巨大エイリアン・ゴルリンは、なんと怪人の能力をコピーしようとしたら、 岩に躓いて転び、脳震盪でそのまま倒れてしまったため、巨大化が出来なくなってしまうという珍事が起きた。 ゴーバスターズのヴァグラス側のメガゾードはメタロイドが誕生するとすぐにその能力をコピーし、 (時間差や出現する場所の誤差はあるものの)怪人と同じ場所に現れるという方法で出現するため、 「等身大の怪人の相手をしつつ、巨大戦を同時進行で行う」という手順が取られている。後にキラメイジャーの邪面獣でも同様の手法がとられた。 ちなみに仮面ライダーやアメコミ映画のように「ヒーロー同士の対決」があまりないためなのか、戦隊ロボ同士の対決はレアな部類に入る。 番外編 巨大化した怪人がパワーアップする 怪人の中には巨大化すると等身大の頃よりパワーアップする者も存在する。 例えばシンケンジャーのフダガワラは巨大化すると両腕の板が等身大の時より大きくなり、攻防一体の武器として機能する。 またゴーオンジャーのオイルバンキは巨大化している最中に、 ヒラメキメデスによって改造された強化形態「第二次サンギョウカクメイ」でエンジンオーやガンバルオーを苦戦させている。 最初から巨大 怪人の中には新帝国ギアのメカジャイガンや邪命体エヴォリアンのギガノイドの様に元々巨大サイズの敵も存在し、登場後そのまま巨大戦に入ることになるパターンもある。 また、そういった怪人たちは自らの力を制御することで等身大になり、大ダメージを受けると本来の巨大な姿に戻ることもある。 魔法戦隊マジレンジャーの冥府神がその最たる例と言えよう。 量産型巨大戦要員 侍戦隊シンケンジャーで大ナナシ連中や切神が登場したのを皮切りに、時折巨大化に対応した戦闘員や、量産型巨大怪人、搭乗型の量産型巨大ロボットといった使い回しの効く巨大戦要員も登場するようになった。 主に巨大化した怪人に取り巻きとして使役されるか、「今週の怪人はシナリオ上倒すわけにはいかないが、玩具販促のために巨大戦をやらねばならない」といった事情のある時に代理として登場し、 等身大戦闘員と同じく戦隊ロボに斬られて強さをアピールするのが仕事。 【巨大化の変遷と一覧】 ▷ 70~80年代 黎明期故か巨大化方法で色々と思考錯誤の多い時代と言える。 見栄えの良さと分かりやすさを兼ねているためか、全体的に何らかのエネルギーを光線状にして倒れた怪人に照射し巨大化を行う作品が多い。 黒十字城(秘密戦隊ゴレンジャー) 極めて特殊な例で、基本的には「要塞戦」に該当するのだが、最終回のみ敵首領の黒十字総統の首を刎ねた後、 「切られた頭部が黒十字城に変化し巨大化、これにゴレンジャー側は自軍メカで特攻」という巨大戦の原型のような展開になった。 ただ、黒十字城は最終回以前から登場しており、この時も黒十字城内に戦闘員が出てくる場面があるので、本当に巨大化だったのかはっきりしない。 (ゴレンジャーは「黒十字総統の正体は、黒十字城」「自分の頭脳を機械に植え付けてしまった」と言っているので「基地との合体」パターンともとれる。) 悪魔ロボット(バトルフィーバーJ) 「弟よ~!(妹よ~!)」 サタンエゴス「我が子よ!我が兄弟よ!我が命は不滅! 兄弟力を合わせ、バトルフィーバーを倒せ!」 ケニア「また出やがった!」 スーパー戦隊シリーズにおける記念すべき初巨大化……と言いたいところだが、 厳密に言うと今作の場合、秘密結社エゴスが生み出したエゴス怪人の弟或いは妹として作られた、 エゴス怪人と同じ姿の巨大ロボット「悪魔ロボット」が出現するため、怪人自体は巨大化しない。 エゴス怪人との違いは、額に付けられた結晶体の有無(ロボット側に結晶体がある)。 エゴス怪人が倒される前に呼ばれケースも多く、等身大戦と巨大戦が同時進行で行われることもある。 …が、大抵はジャパンの「兄貴から先にやるぞ!」の掛け声と共に速攻でペンタフォースを発動されてしまい、救援のはずが実際は半ばエゴス怪人の死亡フラグという、なんとも難儀な存在となっている。 同作で唯一巨大化したのは首領のサタンエゴスで、最終回で特に説明はなく座ったままの姿勢で巨大化している。 細胞操作(電子戦隊デンジマン) 「ゆ~る~さ~ん~!」 今作で初めて戦隊怪人は直接巨大化するようになる。 ベーダー一族が生み出したベーダー怪物は身体の細胞を自由に組み換える事で巨大化やミクロ化する能力を持っており、 これを利用して巨大化する。 デンジブーメランを食らって巨大化→巨大戦で倒される、というのが基本パターンだが、 デンジブーメランの前に巨大化して巨大戦→等身大に戻って逃げるも、デンジマンに追いつかれてデンジブーメランでトドメ、というパターンもある。 巨大化システム(太陽戦隊サンバルカン) 「巨大モンガー!」 機械帝国ブラックマグマの本拠地「鉄の爪」からの指令電波を受けることでシステムが起動し、 機械生命体内部の歯車が高速回転。そして上記の叫び声を上げながら巨大化するというシステム。 巨大化の原理は企画書によると、材料の「超重量金」がエネルギーを与えることで形状記憶合金のように変形(というか膨張)するという裏設定があるが、 本編では超重量金は第13話のアイアンモンガーの原料として出てくるぐらいで、これが巨大化システムと関与しているのかどうかについてちゃんと説明していない。 (アイアンモンガーの超重量金自体はレーザーを当てると大きくなり、重量も明らかに増している描写があったが。) 体内の内部メカ描写は『ロボット110番』のガンちゃんの流用。 バルカンボールを食らってから巨大化するのが基本パターンだが、 登場早々にモンガーが巨大化して、サンバルカンロボとの対決を望んだ例もあった。 コング(大戦隊ゴーグルファイブ) 「○○コング出動!」 「リフレッシュパワー!」 暗黒科学帝国デスダークの科学者が作り上げた戦闘用巨大ロボ。 合成怪獣が敗れると本拠地デストピアから出撃し、 『リフレッシュパワー光線』で敗れた合成怪獣を蘇生させた上で体内に転送した後、 蘇生されたモズーがコングを操縦して戦うという若干回りくどい手法を取る。 当初は幹部のザゾリヤ博士とイガアナ博士が個々にコングを設計・製作し、 お互いを戦わせて、強い方を実戦に投入するというこれまた色々めんどくさい方法を取っていたが、 結局5話以降からは、作戦に投入されるモズーとほぼ同じ外見(*1)のコングが作られるようになった。 最終回の一つ前では幹部のデスギラー将軍がコングを奪って自ら操縦して戦った。 この巨大ロボに乗り込んで戦う手法はデカレンジャーの「怪重機」を思わせる。 なお、エゴスのパターンと同様、首領の総統タブーのみ最終回で実際に巨大化して対決している。 ビックバン・プログレス/ビックバン・ビーム(科学戦隊ダイナマン) ビックバンプログレス ――進化獣が生命の危機に陥ると、細胞が巨大増殖し、急速に進化して超進化獣となる―― ――これをビッグバン・プログレスという!―― 「ビッグバン・プログレス! 超進化獣○○シンカ!」 有尾人一族ジャシンカ帝国の進化獣が過大なダメージを受けることによって生命の危機を感じると、 ビックバン・プログレスと呼ばれる細胞が急速に増加する現象を起こし巨大化。 上記の叫び声を上げながら「超進化獣」へと変貌する。 この頃から巨大化のシークエンスが凝り始めてくる。 ビッグバンビーム カー将軍「ビッグ・バン・ビーム!」 カー将軍がメカシンカと同時に開発した、メカシンカ復元・巨大化光線およびその照射装置。 メカシンカは機械要素があるためか自力で巨大化はできず、倒されると共にに発生する地割れによってメカシンカの残骸が地底に落下。 その残骸に対し、カー将軍の号令でグランギズモからビームを照射。残骸となったメカシンカを「超メカシンカ」に再生巨大化させる。 しかし使用するにはカー将軍の声紋と指紋を認証する必要があるため、彼以外にこの装置を使用する事は不可能。 作中でも、第49話で彼が死亡してからはメカシンカは巨大化しておらず(同話のコンピュータードラゴンはカー将軍が死ぬ間際に巨大化させて間一髪で間に合っている)、 このため最終回では最後のメカシンカが倒された後、ほぼ同時に自分も敗れて撤退した新しい帝王メギドは移動要塞グランギズモで出撃してきたのだが…。 メカジャイガン/ネオメカジャイガン(超電子バイオマン) 新帝国ギア総統・ドクターマンが製造する巨大ロボット。 南極にある本拠地「ネオグラード」から、輸送カプセルに乗って飛来する。 『バイオマン』では等身大のゲスト怪人枠は登場せず、代わりにこのメカジャイガンがゲスト怪人枠として毎週登場する。 メカジャイガン ドクターマン「メカジャイガン・○○カンス、出撃!!」 番組初期から中期にかけてに登場した巨大ロボ。 名前は「~カンス」で統一され、動物モチーフのものが多い。 ネオメカジャイガン ドクターマン「ネオメカジャイガン・○○メガス、出撃!!」 メカジャイガンのパワーアップ型としてドクターマンが製造。名前は「~メガス」。 外見は兵器モチーフの無機質的な機体が増え、火力・装甲・出力共に大幅強化された。 更に大幹部であるビッグスリーが直接乗り込み操る有人機になっている事が最大の変更点と言える。 機内にはメラージュ戦闘機が搭載されており、敗れたビッグスリーがこれに乗って脱出するのがお約束。 なお、『バイオマン』では首領や幹部を含めても最終回まで一切巨大化する敵はいなかった。 ギョダーイ(電撃戦隊チェンジマン) 「ギョッダ~イッ!ギョギョギョギョギョギョギョギョーッ!」 ギョダーイ星の生物で、大星団ゴズマの一員。 口内にある単眼から放つ光線を倒された宇宙獣士に照射することで、対象を巨大化させる事ができる。 対象の生死を問わず蘇生・巨大化させられる(*2)という便利なスペックを誇るが、 照射する度に体力を大きく消耗してしまうという欠点を持つ。 そのため無駄な体力の消費を避けるべく、普段は母艦ゴズマード内で寝てばかりいる。 宇宙獣士が倒れる度に母艦から駆り出され、光線照射後ヘトヘトになりながらさっさと円盤で母艦に帰っていく姿はどこか哀愁漂う。 なおこの能力はギョダーイの種族が持つ能力であり、それゆえにゴズマに乱獲されているという。 エネルギー生命体クラーゲン(超新星フラッシュマン) レー・ワンダ「クラァァァゲェェェェェンンン!!」 サー・カウラー「クラーゲン!……ハックション」 改造実験帝国メスの獣戦士が倒されると幹部達に呼び出されてラボーから飛来。 単眼から放つビームを照射することで倒された獣戦士を再生巨大化させる。 エネルギー照射後はパワーダウンによって手の平サイズにまで縮小してしまう。 その後は地面を這いずって幹部の肩に乗って帰ったり、奇声を発してコソコソと逃げたりするなど、どこか愛嬌があって可愛らしい。 最終回でクラーゲン自体が最後のデウス獣戦士ザ・デーモス(最初から巨大)に改造されてしまったので出てこない。 エネルギー獣オケランパ(光戦隊マスクマン) 「ケラケラケラケラ、オケランパ~!」 「ふぅ~、やれやれ……」 地底帝国チューブの地帝獣が敗れると地中から出現。 頭部付近の甲殻が開いてエネルギーを照射する事で地帝獣を巨大化させる。 基本的には幹部達に呼ばれて現れるが、自分から勝手に出てきて巨大化を行う事も(*3)。 最終回では出てこず(一つ前の回では無傷のまま撤退)、首領のゼーバはマスクマンの攻撃を逆手に取って巨大化している。 大型エネルギー砲・ギガファントム(超獣戦隊ライブマン) ガードノイド・ガッシュ「ギガファントム……!」 武装頭脳軍ボルトの頭脳獣が敗れると何処からともなくガードノイド・ガッシュが現れ、 敗れた頭脳獣に対してエネルギー砲「ギガファントム」からカオスファントムエネルギーのビームを照射することで頭脳獣を再生・巨大化させる。 頭脳獣が敗れる度にライブマン達の後方に音も無く現れ、ライブマン達をビームの衝撃で毎回ぶっ飛ばしながら頭脳獣を巨大化させるのは、劇中での恒例行事である。 本来は頭脳獣以外の生物は巨大化できないが、オブラーの開発した装置と併用する事で、恐竜の子供を生きたまま巨大化させて操った事があり、 装置を破壊すると恐竜は元に戻ったが、無理な巨大化によって寿命が縮み、死亡してしまった。 暴魔再生巨大化光線(高速戦隊ターボレンジャー) 敗れた暴魔獣が暴魔百族の幹部陣が放つ光線を浴びることで再生・巨大化する。 幹部によって光線の出し方には差異がある。 バリエーションは以下の通り 暴魔博士レーダ:笛を奏でることで出現するアンモナイトのような幻影から 姫暴魔ジャーミン:口から放つ蛇状のエネルギー体から 暗闇暴魔ジンバ:口から放つジンバの頭型のエネルギー体から かっとび暴魔ズルテン:法螺貝を吹き鳴らし放つエネルギー体から 流れ暴魔ヤミマル:口笛と共に肩に出現する蜘蛛・ヤミクモから→兜から(*4) 流れ暴魔キリカ:リング状の大型手裏剣から 暴魔大帝ラゴーン:触手の先端から ▷ 90年代 光線式が多かった70~80年代と比べ巨大化方法が個性豊かなものになっている。 ネタ的にもインパクトの強い巨大化が多いのも特徴か。 巨大化獣ゴルリン(地球戦隊ファイブマン) 「ゴルリーン、〇〇号!!」 ――ゴルリンは細胞活性エネルギーを放射吸収することによって、自らの体を核にして銀河闘士を巨大銀河闘士に再生復活させることができるのだ―― 銀帝軍ゾーンの巨大改造エイリアンで、のっぺりとした白色の巨人。 幹部の掛け声と共にどこからともなく走ってきて、敗北した(主に瀕死の)銀河闘士を取り込み、上記解説の様に巨大化再生させる。 銀河闘士以外でも合体でき、13号が銀河植物シドンデモン、36号は重機と合体してビックガアロンになってたが後者は素ではなく改造強化された個体。 劇中では1~37号まで登場。なお、黒ゴルリンほどではないが銀河闘士を取り込まなくても戦うことは可能で、 6号と21号がで戦闘しており、顔からビームを撃ったりしていた。 取り込む前に銀河闘士が死亡してしまった場合は巨大化させられない。 一度、銀河闘士が死亡寸前だったため焦り過ぎて岩に転んで巨大化に失敗した事があり、 ビリオン「ゴルリンも走れば岩につまづくか」 ドルドラ「おのれ!」 ザザ「人生いろいろでございます」 というやり取りは色々と有名。 ちなみに、転んでしまったゴルリン12号は以後出てこなかった(次回は13号)ので脳震盪で死亡したようである。 初代艦長シュバリエは戦闘力に特化した黒ゴルリンを「カモン!」と召喚するが、こちらは再生・巨大化能力を持っていない。 次元虫/バイオ次元虫(鳥人戦隊ジェットマン) 次元戦団バイラムの次元獣は寄生している次元虫の能力で巨大化できる。 そのため、たとえ次元獣が敗れずとも巨大化が可能。 次元獣が爆発した後、寄生していた次元虫が剥がれ落ち、エネルギーを放出して次元獣を再生巨大化させる。 ただし欠点として寄生している次元虫が死ぬと巨大化できない。 ちなみに戦闘機や家といった、最初から巨大な物体に次元虫を寄生させた場合、最初から巨大な次元獣が誕生する。 ドーラセプター(恐竜戦隊ジュウレンジャー) バンドーラ「大地に眠る悪霊達よ……!ドーラ〇〇に、ハァッ!力を、与えよーっ!!」 魔女バンドーラが月面にあるバンドーラパレスから投げる杖。 これを地球目がけ投擲し、地球の地表に突き刺さると同時に杖から放たれる赤い電撃で地割れを起こして悪霊達を呼び覚まし、 その力で敗れたドーラモンスターを再生巨大化させる。 ただし、殆どの場合倒される前に巨大化させることが多かった。 ドーラモンスターの生死を問わず巨大化できたり、 人間の子供や妖精といったドーラモンスター以外の存在であろうと巨大化させられるハイスペックな手法だが、 使用するにはバンドーラの力が全てなため、バンドーラの体調によってはドーラセプターを投げられず巨大化させられないことも。 ネオグリフォーザー「天空に眠る我が主よ!このネオグリフォーザーに力を与えよ!!」 ちなみに「獣電戦隊キョウリュウジャーVSゴーバスターズ 恐竜大決戦 さらば永遠の友よ」に登場したネオグリフォーザーは、自力で宇宙からドーラセプターを飛来させて巨大化した。 マイティ・モーフィン・パワーレンジャーにおいても「Magic wand! Make my monster glow!(魔法の杖よ!モンスターを巨大化させよ!)」の決め台詞と共に巨大化アイテムとして用いられており、ファンの間では怪人の巨大化の総称として「make my monster glow」が用いられることも多いとか。 巨大化爆弾(五星戦隊ダイレンジャー) ザイドス少佐「こうなったら一気に潰してやるぅ!巨大化ばくだぁぁん!」(チリーン)「こっちだぁぁぁぁ!」 ゴーマ怪人が所持する銀色の球体型爆弾。 手榴弾の如くピンとなっている小さい球体(上部)を抜き、足元に投げ付けて爆発させ、そのエネルギーを吸収して巨大化する。 ダイレンジャーの攻撃により誘爆したり、うっかり足元に落としたはずみで爆発するなど、使用者の意思に関係なく効果が発動するケースもあった。 また起爆は手動という性質上、起爆する前に死ぬと巨大化できない。 ただし他者がゴーマ怪人の死体に巨大化爆弾をぶつける事で強制的に再生巨大化させる事は可能で、その場合はゴーマ怪人は意思を持たずに凶暴化する。 妖怪エネルギー(忍者戦隊カクレンジャー) 「こうなったら、大きくなって踏み潰してやる!」 妖怪が活動していくのに必須なエネルギーであり彼らの本質。 カクレンジャーに敗北した妖怪が黒雲を呼び起こし、黒雲からマイナスエネルギーで出来た落雷を浴びる事で巨大化する。 巨大化システム(超力戦隊オーレンジャー) アチャ「コチャ、行きやすよ!」 コチャ「ハイハイ! 任せんしゃ~い!」 「アチャ~!」「コチャ~!」「アチャ~!」「コチャ~!」 「巨大化エネルギー注入!」 「おっきくなってね~!」 マシン帝国バラノイアの執事アチャが執事コチャをハンマー投げの要領で戦闘不能状態のマシン獣まで投げ飛ばし、 投げ飛ばされたコチャがマシン獣の体内にエネルギーを注入する事で巨大化させる。 高度な科学力を持つロボット集団なのに、なんで巨大化時だけアナログな方法なんだと突っ込んではならない。 当初は存在しておらず、巨大マシン獣の形式も最初から巨大なバラソーサーや、バラブレインが生成した巨大分身体バラセパレートなど統一されていなかったが、 オーレンジャーロボ出現を受けたバッカスフンドの命により、第8話にてアチャとコチャが改造を(無理矢理)受けて能力を獲得した。 プロセスそのものはさほど特殊ではないが、敵組織側が戦隊ロボに対抗するために後から巨大化方法を確立というパターンはシリーズ全体で見てもかなり珍しい。 「芋長」の芋羊羹(激走戦隊カーレンジャー) 「変なのが芋羊羹買ってった~!」 戦隊シリーズの中でも最も異色且つ有名かもしれない巨大化アイテム。 見た目は普通の芋羊羹であり、実際に作中の和菓子屋『芋長』で作られ、普通に店頭販売している。 宇宙暴走族ボーゾックの発明家グラッチが、この芋羊羹が自分達を巨大化させる事に偶然気付き、以降ボーゾックの荒くれ者の巨大化アイテムとなった。 購入は大抵グラッチが実費でやっている。 コンビニの芋羊羹だと逆に小さくなってしまい、賞味期限切れの芋羊羹だと一時的には巨大化するも、すぐに元に戻って腹を壊してしまう。 詳しくは当該項目を参照。 巨大化ウイルス(電磁戦隊メガレンジャー) ビビデビ「ビービデービビー! 巨大化ウイルス注入~、ガブッ!」 第3話で邪電王国ネジレジアのDr.ヒネラーに改造されたビビデビが得た能力。 敗れたネジレ獣に噛みつくことにより、ビビデビの姿をしたウイルスをネジレ獣の体内に注入しネジレ獣を巨大化させる。 ネジレ獣が焼き尽くされて灰だけにされても、ビビデビがその灰を吸い込んで、ウイルスと共に吐き出せば再生巨大化が可能。 バルバエキス(星獣戦隊ギンガマン) 「バルバエキス!」 ――バルバンの魔人は、バルバエキスを飲む事で巨大化する―― ――だがそれは、自らの命をも縮める、 まさに、最後の手段でもあるのだ!―― 宇宙海賊バルバン所属の魔人達が所持する巨大化アイテム。 これを飲み干すことで肉体を巨大化させる事ができるが、強靭な肉体を持つ魔人でさえ寿命を縮めるという文字通りの劇薬。 容器が軍団ごとに異なるがいずれも効能は同じ。 詳しくは当該項目を参照。 再生カード/ゴレムカード(救急戦隊ゴーゴーファイブ) 災魔一族の呪士ピエールが所持するカード型の巨大化アイテム 死んだサイマ獣の肉片にカードを投げつけ、呪文を唱える事で死んだサイマ獣を復活させる。 一度死ななければ巨大化出来ないため、巨大戦に参加させるためだけに幹部から殺された奴もいる。 カードによって呪文や復活後の効果にバリエーションが存在する。 再生カード 「闇の世界の力よ、最後の力を!アミアス・アミアス・アミクロス!」 「災魔復活!!」 ――死せるサイマ獣はピエールの再生カードにより巨大な死霊として復活する―― ――巨大サイマ獣は破壊本能のみに従い、1万倍の力を発揮するのだ!―― 最も多く使用した巨大化アイテム。死んだサイマ獣を死霊に変えて復活させる。 詳しくは当該項目を参照。 ゴレムカード 「大魔女の祈りよ、更なる力を!アミアス・アミアス・アミゴレム!」 「災魔転生!!」 ――ゴレムカードは死せるサイマ獣の肉体を分子レベルで再構成し、更に強力な能力を加えて、生き返らせるのだ!―― 物語中盤で出てきた巨大化アイテム。死んだサイマ獣の肉体を再構成し、強化・蘇生させる。 その特性故か枚数が非常に少ない希少アイテム。 詳しくは当該項目を参照。 ▷ 00年代 CGが本格的に定着し、2000年代の映像技術を存分に使用した迫力ある巨大化シーンが増えてきた。 バリエーションの豊かさも更に広がっている。 巨大化抑制シール(未来戦隊タイムレンジャー) 「圧縮冷凍なんて、されてたまるかよぉ!」 「バカバカバカ!どうしてくれんのよ、こんな身体になっちゃって!もう泥棒もできない~!」 ギエン「フフフ。さあ、行って来いノヴァ。愉しませてくれよ……」 ロンダー囚人の身体に貼られた特殊なシール状の巨大化アイテム。圧縮冷凍前に予め囚人の身体に貼られている。 圧縮冷凍刑を受けた者は、圧縮冷凍から解凍されると、反動で体組織が20倍に膨れ上がり巨大化してしまう「リバウンド」という現象が起きてしまう。 このリバウンド現象を抑えるために取り付けられるアイテムが「抑制シール」であり、厳密には巨大化アイテムというよりは体質による巨大化に近い。 大抵の囚人は、再逮捕から逃れるための最後の悪足掻きとして自分で剥がしているが、大ダメージを受けた衝撃で剥がれてしまう事も。 リバウンドすることを嫌う囚人もおり、そういった囚人はリバウンドしてしまった場合、特に暴れる事無く圧縮冷凍を受けている。 ギエンはこの性質を悪用。自身が開発した兵器を敢えて圧縮冷凍し、意図的に兵器を巨大化させる行為を実行していた。 巨大化の際、シールを剥がした跡から細胞組織が膨れ上がっていき巨大化するシークエンスが挿入される。 オルグシード(百獣戦隊ガオレンジャー) ツエツエ「オルグシードよ!消えゆかんとする邪悪に、再び巨大なる力を……!ハァッ!!」 「鬼はー内!福はー外ーっ!!」 倒され緑の泡状の残骸と化したオルグ魔人の肉体に、ツエツエが自身の杖の先からオルグシードを放出。 放たれたオルグシードは残骸に付着することで蔦となって急成長、その蔦が絡まり合い新たな肉体を構築することでオルグ魔人を巨大化・復活する。 鬼が豆まきで巨大化という皮肉の効いた設定が秀逸。 なお、Quest.18ではデュークオルグ・狼鬼も右掌からオルグシード(彼はウルフシードと呼称)を放出することができる事が確認されている(*5)。 ちなみにこのオルグシードは食べても巨大化でき、作中でヤバイバが自分で食べたり、猛獣使いオルグやオルゲット兵に無理矢理食べさせたりして巨大化している。 この場合は時間経過で元のサイズに戻る模様。 詳しくは該当項目にて。 コピージャイアント/再生巨大化の術の巻物/デッ仮面/宇宙忍法・巨大身の術(忍風戦隊ハリケンジャー) 宇宙忍群ジャカンジャの場合、各上忍によって巨大化の手法が異なるため、バリエーションは全戦隊中トップクラス。 共通点として巨大化とその説明は全て四の槍ウェンディーヌが行っている。 該当項目も参照されたし。 コピージャイアント 「私の可愛いコピージャイアントは破壊されたクグツ忍者の能力を全て写し取り、更にパワーアップして再生する事ができるのよ」 五の槍サーガイン配下用の巨大化アイテムであり、ウェンディーヌが所有する巨大ロボット。 コンパクト型携帯端末によってセンティピードからロケット形態で射出され、現地に到着すると同時にロボット形態に変形。 破壊されたサーガイン配下のクグツ忍者の残骸からデータをスキャンした後、自身に反映する事で再生巨大化させる。 21世紀版ゴルリンのような巨大化アイテムである。 再生巨大化の術の巻物 「私、ウェンディーヌのバズーカで呪文を込めて打ち出せば、一度倒れた者の全てを形作り巨大化。最大のパワーを発揮することができるのよ」 二の槍チュウズーボ配下用の巨大化アイテム。 サーガイン配下に使用されたコピージャイアントの存在に危機感を覚えたチュウズーボが必死に対抗策を模索する中、 石版に書かれた古代ジャカンジャ呪文を発見。宇宙忍法・呪文写しで巻物に書き写して完成させた巨大化アイテム。 ウェンディーヌが巻物をバズーカに入れて発射。 瀕死の中忍に到達すると、巻物に書かれた呪文が発動して中忍を取り込み再生及び巨大化させる。 海外版『パワーレンジャー・ニンジャストーム』では怪人の軍団制がオミットされたため、巨大化法はこれに一本化された。 デッ仮面 「私が投げたデッ仮面は、やられた中忍の細胞を集めて、仮面に合った大きさに巨大化させちゃうらしいのよ。あ~~、肩凝った……」 六の槍サタラクラ配下用の巨大化アイテム。 その名の通り巨大な仮面で、ウェンディーヌがハンマー投げの要領で投げつける。 投擲されて飛来したデッ仮面は中忍の細胞を吸収し、巨大化再生を行う。 なお宇宙一小さい種族出身の中忍バンパ・イヤーンが敗れた際は、 その身体のサイズ故に、ウェンディ―ヌはバンパ・イヤーンが完全に巨大化するまで2回もデッ仮面を投擲する羽目となった。 心なしか、説明もやや不機嫌そうである。 宇宙忍法・巨大身の術 「虫ケラ共がいつまでもチョロチョロと……邪魔はさせん!」 「宇宙忍法・巨大身の術!」 七の槍サンダールが披露した、自身の肉体を巨大化させる宇宙忍法。 他者を信用していないサンダールを反映するかの如く、唯一ウェンディ―ヌはこの術に関わってはいない。 ジャメーバ菌を含む雨(爆竜戦隊アバレンジャー) リジェ「あ、死んだ……あ、生き返った!あの雨の中にジャメーバ菌が入ってて、その力で巨大化するんだよね!」 ミケラ「驚いてるだろうねぇ、アナザーアース人……」 倒され無数の破片となった邪命体エヴォリアンのミケラが作ったトリノイドの残骸の中から出てきた「生命の実」が昇天。 実が空中で黒雲と化し、周囲にジャメーバ菌を含んだ雨を降らせる。 雨を浴びたトリノイドの残骸は溶けて混じり合うようにモザイク状に融合・再構成され、トリノイドを再生巨大化させる。 なお再生は自動で行われており、いわばトリノイドの特異体質とも言うべき巨大化方法である。 ちなみに劇場版「アバレサマーはキンキン中!」に登場したヘキサノイドのハナビキニキビーナスは、3種ではなく6種合成した影響なのか、巨大化できなかった。 これ以外にエヴォリアンには「ギガノイド」という怪人もいるが、こちらは最初から巨大サイズで生まれる。 怪重機(特捜戦隊デカレンジャー) レイン星人 エージェント・アブレラが製造・販売・レンタルしている巨大戦闘用ロボットの総称。 商品であるために同型のシリーズ機が複数に渡り登場している。 派生機は色違いだったり武装が一部変更されたマイナーチェンジ版だったりと様々。 アリエナイザーが操縦している場合、怪重機ごとデリートの許可が下りる。 『デカレンジャー』本編では様々な惑星の宇宙人が登場する上、アリエナイザーは個別で犯罪を侵す場合も多く、共通した巨大化の方法がない。 自力で巨大化できるアリエナイザーも何人かいたが、巨大戦はほとんど怪重機で行なわれる。 ちなみに初期の頃「巨大化保険」なる物をアブレラが扱っている説明があり、本編でもジューザ星人ブライディが実験台にされていたが、 人気がないらしく、本編では最後までこれに加入したアリエナイザーは出なかった。 魔導陣(魔法戦隊マジレンジャー) ウルザード「ドーザ・ウザーラ」「ドーザ・ウル・ウガロ!」 メーミィ「ドーザ・メザーラ」「ドーザ・メル・メガロ!」 対象となる地底冥府インフェルシアの冥獣や冥獣人の真下に魔導陣を展開し、上記の呪文を唱える事で巨大化。 ウルザードは冥獣、メーミィは冥獣人の巨大化を担当している。 なお、一時期、ウルザードの魔法力で練成したウーザフォンを与えられていたバンキュリアが、ウルザードの魔法で冥獣人を巨大化させていたが、元々どちらも巨大化できたのか、メーミィの練成により可能になったのかは不明。 呪文の効果は以下の通り。 「ドーザ・ウザーラ(メザーラ)」:対象の再生、 「ドーザ・ウル(メル)・ウガロ(メガロ)」:対象の巨大化 『非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛』ではプリズムAに対抗すべく八田三郎から託されたウーザフォンにより、マルシーナが魔導陣を使用。 超アキバレッドを巨大化させた。 影忍法・オオガミの術/邪悪竜/***(轟轟戦隊ボウケンジャー) 本作では複数の敵組織が各自勝手に行動しており、共同戦線を張る事も対立する事もある。 巨大枠の投入方法も各自違い、等身大から巨大化するものと最初から巨大なものが混在している。 影忍法・オオガミの術 幻のゲッコウ「古き魂達よ、ツクモガミに宿らん……。影忍法・オオガミの術!カァーッ!!」 ダークシャドウの長「幻のゲッコウ」が、敗れたツクモガミに向けて無数の札を飛ばして貼りつけ、ツクモガミを巨大化させる術。 ネガティブシンジゲートの面々では珍しい、お決まりの巨大化パターンである。 邪悪竜 ジャリュウ一族の長「創造王リュウオーン」が、蟲毒の様に殺し合わせたジャリュウの生き残りに自身の力を注入し進化させた個体。 更にリュウオーンが銃で放ったエネルギーを注入されることで巨大化するパターンが多い。 肉体を捨てる 「ガイ様… レイ様。 ヒョウガは、肉体を捨てます!」 アシュが行う巨大化方法。 一度巨大化すると、二度と元の大きさに戻れなくなる。 その他――最初から巨大なもの巨神:ゴードム文明が用いる古代兵器。 クエスターロボ:クエスターが用いる巨大ロボ。 大邪竜:ジャリュウ一族が用いる巨大なサイボーグ恐竜。ジャリュウやリュウオーンが乗り込み操縦する 邪身豪天変/幻身豪天変(獣拳戦隊ゲキレンジャー) 「リンギ! 邪身豪天変!」 「ゲンギ! 幻身豪天変!」 臨獣殿および幻獣拳の拳士が使用する臨気によって自身の身体を巨大化させるリンギ。 名称は違うが、基本的な性質は二つとも全く同じ。 違いは、巨大化に用いる力が「臨気」か「幻気」かの違いと思われる。 本来は激獣拳にもこれに相当する激技「倍倍分身拳」が存在するが、ゲキレンジャーは初出動の時点でまだこれを習得しておらず、 代わりに3人で1人の巨大拳士に融合変身する獣拳合体を編み出したため、劇中ではマスター・シャーフーが一度使ったのみ。 ビックリウムエナジー/ドッキリウムエナジー(炎神戦隊ゴーオンジャー) ビックリウムエナジー ケガレシア「ビックリウムが満ちるでおじゃる!」 蛮機獣「サンギョーカクメーイ!!」 蛮機族ガイアーク製の緑色の液体状エネルギー物質。 蛮機獣の体内に搭載され、活性化させて体内に循環させることで、上記の掛け声と共に蛮機獣を巨大化させる効果がある。 蛮機獣にとっても人間にとっても大量に摂取すると命の危険を伴う非常に危険な劇薬でもある。 また、中には改造を受けて「第2次産業革命」を起こしたオイルバンキ、ビックリウムエナジーを抜かれて巨大化できなかったハッパバンキ、産業革命の始まりは紡績機の発達からであることに起因して「元祖産業革命」を起こしたボーセキバンキなどもいる。 ドッキリウムエナジー 「チョーサンギョーカクメーイ!!」 「ビックリウムエナジーの発展版」と称される、総裏大臣ヨゴシマクリタイン一派が開発した赤色の液体状エネルギー。 終盤に登場し、直接経口接種する事で身体を活性化させ、上記の掛け声と共に肉体を巨大化させる。 二の目(侍戦隊シンケンジャー) 丈瑠「油断するな、アヤカシは命を二つ持っている。 今のは一の目だ。すぐ二の目が出るぞ!」 自身が死ぬと自動的に発動する、外道衆のアヤカシ達が持つ第2の命。 発動するとその肉体を巨大な姿に変えて復活させる特殊能力。発動する際には爆発の炎や煙が巻き戻るように怪人へと収束する。 基本的には等身大と同じ姿で復活するが、フタガワラのように姿が大きく変化する場合がある。 他のアヤカシから命を分け与えられる事で、二の目の状態で敗れても更なる異形となって復活する「三の目」という裏技もある。 (当然命を分け与えた側は以後巨大化することはできない) チノマナコは偶然手にした仮面ライダーディエンドのディエンドライバーを手にしたことで「シンケンジャーの世界最初の仮面ライダー」となったため、アヤカシの能力を失い巨大化されなかった。 ▷ 10年代 巨大化方法は過去の戦隊の要素を踏襲しつつ 映像技術の発達によってよりダイナミックな巨大化の演出が行われている。 ビービ虫/ビービネイル(天装戦隊ゴセイジャー) ブレドラン「ビービ虫!」 ブレドランが様々な生物の負のパワー(毒、病、悪意)を練り上げて作った不気味な使い魔。 ブレドランが指を鳴らすと巣から6匹が飛び出て飛来。 対象の身体に噛み付き、魔法陣のような模様を展開することで対象を巨大化させる。 派生として、槍状に変化した状態でマトロイドに突き刺さり、マトロイドを巨大化させる「ビービネイル」がある。 劇中描写されただけでも宇宙人、UMA、ロボット、ヘッダー、護星天使となんでも巨大化させることのできる、なかなかの万能アイテム。 他にも木偶人形に取り憑かせ戦闘員である魔虫兵ビービを生み出したり、繭を作りシンケンレッドを閉じ込めて悪堕ちさせるなど、 巨大化以外にも多くの用途がある。 巨大化ビーム(海賊戦隊ゴーカイジャー) インサーン「まさか、こんな田舎の星でこれを使うとは思わなかったけどね……」 宇宙帝国ザンギャックの開発技師インサーンが地球侵攻開始直後、開発に成功した特殊光線。 ギガントホースの艦首から2台の砲塔を展開し、銃型の発射装置の引き金を引くことでビームを照射。行動隊長やスゴーミンを巨大化させる。 1度倒された後に巨大化した場合、行動隊長の能力によっては「固有能力が失われ、等身大よりも弱体化してしまう」という珍しいタイプの巨大化アイテム。 多くの場合は開発技官インサーンが使用するが、ワルズ・ギルなどが使用する回もあり誰でも使える模様。ただし、インサーンの死後はザンギャックの大艦隊が到着したため使用されることはなく、最終回でギガントホースとともに破壊された。 メガゾード(特命戦隊ゴーバスターズ) 「敵メガゾード、転送反応あり!」 亜空間内で建造されるヴァグラス陣営が保有する大型ロボット。 基本的に スピードタイプの「α」 パワータイプの「β」 強化バトルタイプの「γ」 他タイプに寄生して転送される「δ」 の4パターンが主に登場するメガゾードである。 素体にマーカーも兼ねたメタロイドのデータを取り込み、取り込んだデータを基にした武装や機能を装備された後、 ヴァグラスの本拠地の在る亜空間から現実空間へ転送されてくる。 転送までの手順から出現には若干のタイムラグがあり、なおかつそのラグも幅が激しい。 なお、「メガゾード」とは本来『ゴーバスターズ』における人型巨大ロボットの総称であり、ゴーバスターエース等の人型バスターマシンもこれに該当する。 また、用語としてはパワーレンジャーシリーズにおける戦隊ロボの総称の逆輸入である(*6)。 デーボスの復元水/超増殖細胞(獣電戦隊キョウリュウジャー) デーボスの復元水 ラッキューロ「ちょーっと助けてあげるよ。スクスクジョイロ~!」 キャンデリラ「私達は元々、巨大なデーボス様の細胞から生まれた存在♪」 ラッキューロ「復元水でさ、大きくな~れ!」 デーボス軍の楽しみの密偵ラッキューロが持つスクスクジョイロの中の不思議な水。 デーボスの細胞から生まれた者に浴びせる事で体細胞を活性化させ、巨大化させる力を持つ。 また少量を振り掛けることで武器の修復・強化も行えたりする万能アイテムでもある。 逆に、復活水を瞬時に吸い取り巨大化したデーボモンスターを縮小させるアイテム「シュクシュクボール」もある。 ちなみに、デーボス由来でないもの(人間や植物など)にとっては、ただの水でしかない。 飲んだり振り掛けたりしても一切効果はなく基本的に無害である。 超増殖細胞 物語終盤で登場した巨大化アイテム。 デーボスが、過去に滅ぼした星々のどこかで取り込んだと推測される細胞。 当初はクローンデーボスの量産のために使用されたアイテムであったが、 後に首領・蝶絶神デーボスを筆頭とする一部の幹部陣の体内に組み込まれた事で、彼らは復元水無しで巨大化を行う事が可能となった。 当然ながら、以降はスクスクジョイロや復元水は無用の長物と化してしまい、これによりラッキューロはカオスから直々にリストラを告げられることとなった。 闇暴走(烈車戦隊トッキュウジャー) シャドーラインのシャドー怪人が持つ、一度倒されると体内の闇の力が暴走して再生巨大化する現象。 アヤカシの『二の目』と同様の一種の特異体質であるが、 発動すると周囲の闇を取り込んでしまうため、状況によっては周囲の闇が大幅に失われてしまうことも。 妖術“肥大蕃息の術”(手裏剣戦隊ニンニンジャー) 「妖術、“肥大蕃息の術”!」 『い』ー! 「い」の口をした牙鬼軍団の家紋に表示した「五トン妖シュリケン」を小槌にセットし、 小槌を振るう事で一度倒された妖怪を再生巨大化させる術。 基本的には牙鬼軍団の小姓である十六夜九衛門が使うが、小槌と五トン妖シュリケンがあれば、誰にでも使用できるお手軽な術である。 なお『ニンニンジャー』の劇中では、上記のようにアイテムによる巨大化以外にも、 弓張重三の「射法・肥大蕃息」の他、晦正影や一部の上級妖怪が小槌に頼らず自らの妖術で巨大化するパターン 巨大妖怪オボログルマに幹部が乗り込み操縦することで巨大戦を行うパターン そもそも本来の姿が巨大な首領・牙鬼幻月 …と、色々なパターンの巨大化方法が登場した。 コンティニューメダル(動物戦隊ジュウオウジャー) ナリア「ジニス様の細胞から抽出したエネルギーです。(チュッ)無駄遣いせぬよう励みなさい」 「サンキュー、ナリアー!!」 デスガリアンオーナーのジニスの細胞から抽出されたエネルギーを宿す「コンティニューメダル」を、ナリアが敗れたプレイヤーの身体にあるコインの投入口に課金投入することで復活・巨大化する。 投入口を持たない者にも、食べるなどして体内に摂取させれば使用可能。 1人に複数枚のメダルを一度に投入することで、その相手の巨大化と能力のパワーアップを果たせる「チェーンコンティニュー」という派生パターンもある。 巨大化はジニスのエネルギーが作用しているため、ジニスから直接エネルギーを流し込まれた場合でも巨大化可能。 キョダインロウ(宇宙戦隊キュウレンジャー) 「ヒカエオロー!!」 宇宙幕府ジャークマターに属するダイカーン以上の者に「ジャークマターの権威の証」として与えられているアイテム。 所有者が倒れると砕け、キョダインロウ内に蓄えられたエネルギーが解放されて肉体を巨大化させる。 実は所有者の生態感知がキョダインロウから行われており、所有者がキョダインロウにデータとしてインプットされたダメージ許容量を超えると巨大化するような仕組みが施されている。 上記のシャウトは巨大化の際の叫び声。 大きくなれ/Gros calibre(快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー) ドグラニオ「ゴーシュ。若い野心にもう一度チャンスを」 ゴーシュ「可愛い私のお宝さん。○○を元気にしてあげて」 ギャングラーの凄腕ドクター、ゴーシュ・ル・メドゥの持つルパンコレクション。 ゴーシュが自身の金庫にこのアイテムを格納することで全身のアンプル状のパーツが可動し、左腕に蓄えたエネルギーをギャングラー怪人の金庫の破片に放つことで巨大化させる。 金庫を複数持つ怪人の場合、それら全てに1発ずつ撃ち込む必要がある。 ちなみに、このルパンコレクションのデザインはゴーゴーファイブに登場した、テイルインジェクターが元になっている。 生命エネルギー吸収/巨大魔強化(騎士竜戦隊リュウソウジャー) 生命エネルギー吸収 人間のマイナス感情によって生み出される怪物・マイナソーは宿主となった人間の生命エネルギーを吸収して成長し、どんどん大きくなる。 一度生み出されてしまえば自動的に巨大化し続け、最終的にはドラゴンのような姿の完全体となる。 また、生み出した人間を痛めつけたり、目の前でゴミを散らかしたりすることで、マイナス感情を加速させて巨大化を促すことも可能。 しかしこれ以外の巨大化の方法はないため、等身大で倒されたマイナソーが復活して巨大化することはない。 巨大魔強化 ドルイドン族の一部の幹部が持つ巨大化手段。幹部によって方法は異なる。 タンクジョウは地震や火山のエネルギーを溜めた球体型カプセルを自身に装填することで瞬時に巨大化する。このカプセルは自爆やガスの散布にも使用できる。ガンジョージもこれに似たカプセルを用いて巨大化や自爆を行うが、エネルギーを溜める必要はない。 ガチレウスは右胸の弱点に強い攻撃を受けることで自分の意思に関わらず発動する。全身が琥珀に似た硬い殻に包まれた状態でエネルギーを溜め、一定量のエネルギーが溜まると巨大化する。その性質上ガチレウスが強くなるほど巨大化にかかる時間も短くなる模様。 ヤバソードは自力で巨大化が可能。エラスからエネルギーを受け取っているものと思われるが1回目の巨大化にはそのような描写はなく詳細は不明。 また、イレギュラーな方法として、ワイズルーは描いた絵を実体化するグリモワールマイナソーに巨大な自分の絵を描くことで巨大戦に参加した。 ボージン魔(獣電戦隊キョウリュウジャーブレイブ) ホムラス「おのれ、人間の分際で!我らネオデーボスの力を見よ!ボージン魔、発進!!」 ネオデーボス軍基地から射出される巨大ロボ。 字幕版では「サシン魔」と呼称される。 飛行形態からロボ形態へと変形、通常はネジに似た頭部をしているが地球に到達した際に変形。 それぞれ四神をモチーフとしており、ビャクボージン魔(白虎)=格闘戦型、セイボージン魔(青龍)/砲撃戦型、スサボージン魔(朱雀)/接近戦型、プレーンボージン魔(玄武)/セイとスサの武器を装備と、頭部ごとに戦闘パターンが異なる。 話数が少ないせいか、数が足りないのが欠点。 終盤では総帥デイザルスに従う六魔王も自ら巨大化し、キョウリュウジャーブレイブに襲い掛かった。 ▷ 20年代 邪面獣(魔進戦隊キラメイジャー) クランチュラ「行け、邪面獣!」 闇の帝国ヨドンヘイムの誇る巨大生物。 ヨドンヘイムに生息する闇獣(やみじゅう)という生命体に、邪面を被せる事で邪面獣となる。 邪面獣ジャグチヒルドンのように、「邪面獣+(モチーフとなった邪面)+(闇獣)」の名前で呼ばれる。 邪面師の集めた闇エナジーにより、クランチュラがヨドンヘイムから地球への転送ゲートを開き、送りこんでくる。 その性質上、邪面師と直接的な関係は無いのだが、邪面師はヨドン皇帝と闇の契約を結んでおり、邪面師が倒されると、その生命力が保険として闇エナジーに補填される。 その為、キラメイジャーが直接倒さなくてもガルザが始末する形で邪面師が倒されれば同時に出現する事が多い。 その一方で、闇エナジーさえあれば邪面師が登場せずともいきなり投入される他、地球で成長させるために、小さいまま送り込まれる個体も存在する。 闇獣の種族は以下の通り。 種族 特徴 ヒルドン ヒルのような軟体と触手を持つ闇獣。触手の振動によって、空中に浮遊する事が可能。 リガニー ザリガニのような硬質な皮膚を持つ闇獣。トゲのついた表皮を使って突進する、攻撃的な性格。 シェルガ タニシのように渦巻いた殻を纏った闇獣。重く安定し、防御力に富んだボディを持つ。 バスラ ブラックバスのようにヒレを持つ闇獣。闇獣としてはスマートな体格で、素早い動きを得意とする。 ダガメス タガメのような鋭利な鉤爪と、2つの首を持った闇獣。2つの邪面を着けることが可能。 ゴモリュウ コウモリダコのような胴体を持つ闇獣。闇獣の中でもひときわ巨大であり、戦闘力も他の闇獣とは一線を画する実力を持つ。使用にはヨドン皇帝の許可が必要となる。 該当項目も参照されたし。 クダイテスト&トジルギア(機界戦隊ゼンカイジャー) クダイテスト「お呼びですか~?クダイテスト参上!」 キカイトピア王朝トジテンドの巨大戦闘員「クダイテスト」が 平行世界を封印した「トジルギア」が破損した際に解放されたパワーを吸収して「ダイワルド」へと変貌する。 もともと巨大なロボットに能力を付与するという点ではゴーバスターズのメガゾードに近い。 なお、今作では巨大化するのは味方側の方である。 ヒトツ鬼ング(暴太郎戦隊ドンブラザーズ) 蟾ィ螟ァ蛹 蟾ィ螟ァ蛹 蟾ィ螟ァ蛹(巨大化 巨大化 巨大化) ヒトツ鬼が倒されたときに欲望が暴走して誕生する存在。 脳人達が住まう現実世界と重なり合った異世界「脳人レイヤー」と重なり合うことによって巨大化する。 ヒトツ鬼が倒されても欲望が暴走しなかった場合には出現せず、等身大戦で終了する。 シュゴッドソウル(王様戦隊キングオージャー) 昆虫型機械生命体「シュゴッド」の自我の中核を担うアイテム。 地帝国バグナラクの構成員がこれを食べることで、「異常成虫」と呼ばれる巨大化状態になる。 シュゴッドによって効力が異なるようで、第22話で三大守護神とゴッドタランチュラのソウルを食べたダイゴーグは、150~200mにまで巨大化した。 バグナラク某所にはソウルを抜かれたガーディアンシケイダーの亡骸が山積みにされており、宇蟲王ダグデド・ドゥジャルダンの命を受けたグローディ・ロイコディウムがこれを利用してチキュー各所を襲う事件「神の怒り」を引き起こした。 ちなみに、序盤では巨大化の原理が判明しておらず、金色の何かを食べる描写のみなされていたが、ダイゴーグが巨大化する際にようやく明かされた。 ギャーソリン大暴走体(爆上戦隊ブンブンジャー) ブンドリオ「溜め込んでたギャーソリンが暴走してる!苦魔獣はハイウェイ空間を通って巨大化するんだ!」 大宇宙侵略大走力団ハシリヤンの怪人・苦魔獣が倒されると宙に散る、赤いモヤのようなエネルギー「ギャーソリン」。 これをヤイヤイヤルカーが取り込み、ハイウェイ空間を通る事で苦魔獣がサイズアップ。 ヤルカーが現実世界に戻って吐き出すことで巨大な姿となって実体化する。 ただし、この時ヤルカーは我を忘れた状態であり、初発動時は元に戻った後に困惑していた。また、同僚のデコトラーデやイターシャはこの能力を知らなかった。 また、ギャーソリンは本来ハシリヤンが集めているものであり、発動するとせっかく集めたそれらが全て無駄になってしまうため、敵にとっては発動されるとむしろ都合が悪いという珍しいパターン。 なお、幹部のマッドレックスはヤルカーをギュッと絞って無理矢理貯めてたギャーソリンを吐き出させ、ハイウェイ空間を介さず直接巨大化した。 このように敵怪人の巨大化は戦隊になくてはならないものになっている。 しかしその反面、この要素は怪人の死亡フラグ、敗北フラグとしても有名である。 等身大の時は戦隊を押していたのに、巨大化したらロボの必殺技で逆転勝利というのは良くあること。 中には前述のバルバエキスのように使用したら死亡が確定するものや、 侍戦隊シンケンジャーに登場するアヤカシの二の目のように死亡して初めて巨大化できるなんてパターンも。 ただし例外も多く存在しており、巨大化してロボに倒されても生き残る怪人もちらほら。 そういった怪人は妙に人気が高く、得てしてファンから愛される傾向にある……かもしれない。 追記・修正は芋長の芋羊羹とバルバエキスを摂取しながら、 ビービ虫とオルグシードを体に取り込んだ後、スクスクジョイロの水を浴びてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\巨大化/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2016-07-24 21 00 34) 芋長の芋羊羹とバルバエキスを練り込んで作ったコンティニューメダルwww -- 名無しさん (2017-01-04 20 14 06) 打ち出の小槌という万能巨大化アイテムwww -- 名無しさん (2017-01-12 20 11 33) ここ近年、自我を消した上で無理やり巨大化させるケースが増えてきたね -- 名無しさん (2017-01-22 14 52 08) ニコニコの配信で現行戦隊と過去の巨大化アイテムを混ぜたコメントをよく見るけどジュウオウジャー カーレンジャーの「ジニス様の細胞から抽出した芋羊羹」は腹筋に悪かった -- 名無しさん (2017-01-25 06 58 46) ↑ボーゾックのみなさん「何それ食いたくねぇ」 -- 名無しさん (2017-02-19 12 51 36) 今度は印籠か…w -- 名無しさん (2017-02-19 13 31 57) ↑もっとひねりくわえたものなかったのかねぇ… -- 名無しさん (2017-02-20 22 59 31) モチーフが幕府だし名前も巨大と印籠で上手い感じじゃない? ヒーロー側が「控えおろう」って言われるのはちょっと新鮮かもw -- 名無しさん (2017-02-21 06 34 24) ジャークマターはこの項目の2に該当するから等身大戦で未然に阻止されるケースもありそうだな -- 名無しさん (2017-02-21 09 06 07) 中盤で巨大ロボの出番がある回は巨大化しないことも多いよね -- 名無しさん (2017-04-23 08 36 43) 漫画の封神演義で「最後に巨大化した悪者は、絶対に勝てないものだよ!!」とか出てたなあ。 -- 名無しさん (2017-04-23 08 49 16) キュウレンジャーの巨大戦は結局、②キョダインロウでの「ヒカエオロー!!」、③自分で巨大化する(?)「デスワーム」、④ダイカーンやツヨインダベーが搭乗する「モライマーズ」があるから、登場するダイカーンが1体でも3VS3ができるようになってるね。 -- 名無しさん (2017-08-16 10 56 27) 等身大戦で倒されて爆発しても巨大化の方法の都合上身体がバラバラになるのとならないのがあるんだよね -- 名無しさん (2017-09-13 22 14 24) マイナソーは実質項目の3でOK? -- 名無しさん (2019-04-15 11 12 44) マイナソーは確かに3だと思うけど、成長して巨大化ってのは今までありそうでなかったタイプやね。 -- 名無しさん (2019-05-02 22 27 40) ドルイドン幹部は「巨大魔強化」もできる。タンクジョウは自由に、ガチレウスは左胸の弱点を攻撃されることで巨大化。 -- 名無しさん (2019-12-28 15 46 01) 若本さん「ボーゾックの荒くれ者たちは、芋長の芋羊羹を食べる事で巨大化する!しかし、コンビニの芋羊羹だと逆に小さくなり、賞味期限の切れた芋羊羹だと、ラスボスすら下痢を起こして、苦しむ事態に陥ってしまうのだ!!」 -- 名無しさん (2019-12-28 19 10 53) キラメイは久々の④タイプ。ロボットではなくて生物というのは初めてかね。 -- 名無しさん (2020-03-15 13 42 59) 邪面獣は邪面師とは別だけど巨大戦専用マシンではなく生命体だからなぁ -- 匿名 (2020-05-19 18 45 15) 邪面獣を追加、及び20年代として新しく枠を作りました。内容やクランチュラ台詞、リンクの追加など、遠慮なくいじってください。 -- 名無しさん (2020-05-25 20 10 40) ゼンカイジャーも4かな -- 名無しさん (2021-04-03 18 01 25) ビービ虫をかわいいと思ったのは俺だけだろうか -- 名無しさん (2021-06-24 08 00 57) ナリアのブーストコンティニューと通常のコンティニューの違いが未だにわからない -- 名無しさん (2021-07-05 22 46 01) ジニス様の細胞から抽出した芋ようかんをエグゾスに食わせたら、戦隊史上最凶最悪の破壊神が誕生しそうだ -- 名無しさん (2021-07-10 03 15 04) 映画の敵は独自の巨大化法を持つ場合がある -- 名無しさん (2022-01-19 18 27 30) ↑3 強化の差でしょ -- 名無しさん (2022-01-28 21 23 55) 巨大化の要因が脳人レイヤーによるものかヒトツ鬼ングの体質かまだはっきりしないけど一応 -- 名無しさん (2022-03-15 23 09 52) 全作品を見たわけでは無いけれど、見た中ではわざわざライブマンの後方に出現してビームぶっ放すギガファントムが一番印象に残ってる。 -- 名無しさん (2022-05-04 04 53 13) 令和では初の自身巨大化タイプかな>怪ジーム -- 名無しさん (2023-03-05 19 56 17) 巨大化のメカニズムがいまだ明かされないバグナラクだが、何かを食べさせることで巨大化するらしい。 -- 名無しさん (2023-03-20 00 01 50) アレ(芋羊羹) -- 名無しさん (2023-03-20 00 05 53) まだ3話目とはいえ、巨大化の方法が秘匿するのって珍しいな。分かっているのは食べ物ということだけか。巷ではレインボージュルリラ説もあるが…。 -- 名無しさん (2023-03-20 14 19 32) 巨大化の出番そのものが遅いパターンはいくつかあったが、巨大化することがわかっているがそのアイテムが秘匿されてるってのは珍しいかも -- 名無しさん (2023-03-23 21 22 37) 今週の放送でシュゴッドソウルを食べて巨大化していたと判明 -- 名無しさん (2023-07-30 14 52 32) 巨大化アイテムが既に玩具化されていたとは -- 名無しさん (2023-07-30 15 02 03) こうなるとやっぱりレインボージュルリラって -- 名無しさん (2023-07-30 15 07 46) レインボージュルリラが細かくなったシュゴッドソウルの可能性出てきてないかね? -- 名無しさん (2023-07-30 15 12 25) ところでバグナラクが巨大化の時に食うシュゴッドソウルってどこから調達したんだろう。デミシュゴッド捕まえて抜き取ってる? -- 名無しさん (2023-08-07 15 19 22) ハイウェイ空間に突入したヤルちゃんを阻止すれば巨大化、できなければギャーソリンが宇宙のハシリヤン本隊に届けられてしまう…って解釈してるけど、合ってるのかな -- 名無しさん (2024-04-09 18 25 28) ヤルカーの巨大化させる能力は何らかの理由で知らない内に後天的に得てしまった物と思うけどどうなんだろうか?それなら他の二人が初めて観たような反応したことにも説明つきそうだし -- 名無しさん (2024-04-11 19 56 09) 名前 コメント
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ボーダーオブライフ ◆Su10.RK3MU 【001】 「今度こそ成仏しろよ」 そんなことを言って僕はゴミ捨て場の前でパンパンと手を打った。 別に何かを拝んだりだとか手締めとして拍手を打ったというわけではない。ただ一仕事を終え、手から埃を払っただけだ。 あれから。 人気のない街中へと入り、続けて当て所なくぶらぶらと歩いていた僕たちは住宅街の一角にゴミ捨て場を見つけると これ幸いにとあのかつては僕の愛車だったマウンテンバイクの残骸をそこに、多少の葛藤はあったものの捨てたのだった。 いやだって、鈍器にするならもうそこらじゅう、例えば交通標識なんかだとかをどこからでも調達できそうではあったし そうなるとわざわざ自転車の残骸なんて使いづらいものを後生大事に抱えていてもしかたがない。 なにより格好がつかないし、どこか不憫なビジュアルですらある。それにそもそもとして一度は捨てたものなのだ。 そういう訳で、僕は改めてかつては愛車として活躍していたマウンテンバイクと別れを告げたのだ。 もしかすると、じゃあ捨てるんだったらどこでもいいだろう。なんなら海に向かって放り投げればよかったじゃないか。 なんて言う人がいるかもしれないが、しかし僕はそんな考えには断じてノー!だと言わせてもらおう。 そんなことをしては僕のイメージが……ではなく、一般的な常識としてゴミをルールを守らずに遺棄するのは犯罪行為だ。 尤も、その常識というものがここでだとどうなのかは不明なので、あくまでマイルールを暫定的に採用することになるのだが。 ゴミはゴミ箱に、資源ゴミは指定のゴミ捨て場にという訳で、わざわざゴミ捨て場を探してそこに捨てることにしたのである。 おいおい何を言っているんだ、自転車やなんかの大きなものは資源ゴミではなく粗大ゴミとして専用の業者に引き取って もらうものだろう?とつっこんだ人は中々に鋭い。だがしかし、その点においても僕は抜かりない。 資源ゴミと粗大ゴミとを区別する分け目はそのゴミの大きさ――つまりはサイズによる。ここで素材は考慮されないのだが、 粉砕されたマウンテンバイクはもはや自転車の体をなしてはいなく、無数の細かいゴミでしかないから資源ゴミとして 捨ててもいいのだ。多少、規定のサイズを超えるパーツもあったが、それは吸血鬼の力を駆使して解体した。 ついでに、金属部品とプラスチック、ゴムのパーツも分別しておいた。一分の隙すらないのだ。 「こと、ゴミ捨てにおいてはこの阿良々木暦をあなどらないでいてもらおう!」 「……誰に向かって話しておるんじゃ我があるじ様よ」 忍の視線が冷たい。 「いや、決意をもってスタートしたのはいいけど、何も起きないもんだからちょっと、な」 「まぁ、それはわかるがのう」 あの砂浜から出発し、街中に入るあたりまでは誰かどこかに潜んでいないか、どこからか奇襲されるんじゃないかと 緊張しながら歩いていたものだが、どうやらこの島は思いのほか広いらしく、じゃあ滅多なことでは誰かと出会わないんじゃないか という疑念を抱き、そしてそれから数時間ほどしてそれを実感してしまえば最初にあった緊張感など維持できるはずもない。 そして、ただ知らない夜の街を徘徊するだけという状況に耐えかねた結果が、僕をゴミ捨て場に駆り立てた……とか、みたいな。 「ミスタードーナツでも見つかればよかったんじゃがのう」 「それだとお前がドーナツ食ってるシーンだけでこの話は終わっちまうよ」 本当はもっと必死にならなくちゃいけないってことは理解してるし、あの決意は決して偽物じゃなかったはずなんだが なんせ未だに僕らは自分達が島のどこにいるのかすらわかってないんだよな。 島の中にある市街のどこかってのはわかってはいるんだが。 「果報は寝て待てとも言うが?」 「この場合、待ってやってくるのは訃報だよ」 「うまいこと言えてるの」 「シャレにならないけどな」 さて、本当にどうしたものか――。 【002】 深く暗い森の奥であどけない少女の悲鳴が響き渡っていた。 「――ねぇ、お姉さんと一緒に遊びましょ? お菓子あげるから、ねぇ、いいでしょう?」 「ひっ! ちょ、ちょっと……嫌です! あひゃ、やめてくださいってば! ゆ、幽々子様! 見てないで助けて――」 いやいやを繰り返しながら助けを求めているのが妖夢で、小さな彼女にしがみついて息を荒げているのは百合川と言う。 二人は足元も覚束ない森の中を器用に、まるで情熱的な南米のダンスのようにつきつ離れつくるくると回っている。 一見喜劇のようではあるが、得体の知れない女に絡まれた妖夢の悲鳴には本物の恐怖が混じっていた。 「あらあら、どうしようかしら」 妖夢の主である幽々子はなにも考えていなさそうな笑みを浮かべ、ただ従者の危機を面白そうに眺めているだけだ。 事態の滑稽さが増し、なおのこと妖夢が不憫という風になってゆく。 「百合川~~っ」 翻って、百合川の主であるれい子はという額に青筋を浮かべていた。 従者が命を聞かず足並みを乱していること。そして彼女の趣味趣向があいも変わらずなこと、その両方に対しての怒りだ。 れい子は強く地面を蹴ると奇妙奇天烈な踊りを続ける二人のほうへと突進し―― 「このどアホが――――ッ!!」 「ぶべらっ!?」 と、見事なドロップキックを百合川の即頭部に炸裂させた。 その時、れい子の短いスカートが全開で捲れ上がり派手な下着が露になったのだが、それはさておき れい子の全体重(一応ダイエット中)がのせられたドロップキックを喰らった百合川はおもしろいくらい見事にぶっとび、 地面の上を勢いよくごろごろと転がると木の幹へとぶつかりそのまま動かなくなった。 そして、半泣きになっていた妖夢はというと、その隙に地面を這って幽々子の方へと避難している。 「ハァハァ……。あー、ほんと最悪ね、こいつは」 脳震盪でも起こしたのかぴくりともしない百合川を見下ろし、れい子は大きな溜息をついた。 百合川サキは完全な支配下にさえあれば実に優秀な戦闘力を持ったゾンビだが、こうも本性を曝け出してしまっては ただのトラブル&キリング発生マシーンでしかない。一蓮托生の身としては気が重く憂鬱になるばかりだ。 「こんなことなら同じ百合川でも妹の方だとよかったんだけど……と、そうだ」 思い出したようにれい子は振り返る。 馬鹿なゾンビのせいで有耶無耶になりかけたが、今は殺し合いの場において敵と遭遇したという状況なのだ。 もう場が白けきったという感はあるが、それならば――とれい子は考える。 「えーと、その、どうしようかしら? うちの相棒が失礼を働いたのはあやまるけど、だったらこの際、ここはひとまずこれで手を打つってのはどう? 私としては馬鹿正直に殺しあうってのもおかしいって思うし、もしあの八雲紫って女を出し抜くアイデアがあるなら――」 その正体はともかくとして相手は一見無害そうな女と子供だ。れい子としては殺しあいたくないというのが本音である。 いや、もし相手が女子供でないとしても極悪人でもない人間を殺すのはれい子のポリシーに反する。 今のところ、殺していいのは八雲紫という女ただひとりしかいない。だから、れい子は協力しないかと提案しようとしたが、 「――じゃあ、殺し合いを始めましょうか。尤も、生きているあなたと生きていない私とじゃ殺し合いっこにはならないけど」 しかし亡霊の女は軽い笑みを浮かべたままそれを無視した。 嫌な予感が走る。この時れい子はすでに自然と戦闘体勢を取っていた。 「ちょっと……、何を考えているの? あんたまさかあの八雲紫って女を信用して殺し合いをおっぱじめる気?」 「それを教える必要が……いえ、今ここであなたが知る必要があるのかしら?」 幽々子の周囲になにか淡く光るものがふわふわと浮かび始める。 「蝶……?」 それは蝶――幽々子の霊力から生み出された死霊の化身であった。 「蝶は死の前兆を知らせるもの。あなたはこの死の誘いを抗い続けることができるかしら?」 無数の蝶が森の中を少しずつ淡い光で照らしてゆく。そしてそれは次第にれい子を囲い、死へと誘いはじめた。 【003】 それを避けられたのはれい子がすでに身構えていたことと、これまでに幾度も異常な敵と戦いその経験を有していたからだ。 浮かび上がった死霊の蝶の群れから数羽が飛び出すと、一羽が一つの光弾と変じて音もなくれい子へと殺到する。 ゆるやかな弧を描いて飛来する光弾を、れい子は持ち前の運動神経を発揮し、飛んで避けた。 一発、二発、三発と、避けられた光弾は直前までれい子がいた場所やその背後に着弾し火薬が炸裂したような音を鳴らす。 「くっ……!」 首だけを振り向かせ、確認した光弾の威力にれい子は冷や汗を垂らした。 地面には小さなクレーターが生まれ、直撃を受けた木は樹皮が捲れ上がり、幹が抉れて生木の部分が覗いている。 爆弾――という程でもないが、少なくとも子供だけで遊んじゃいけない花火くらいの威力はあるらしかった。 「(このままだと、まずい……)」 れい子は光弾へと姿を変えて次々と襲い来る蝶を避けながらこの場を切り抜ける方法を考える。 現状は最悪に近い。百合川のスピードならば弾幕の間を縫って接近しあの幽霊へと一撃を加えることも不可能ではないが、 今は(れい子自身が気絶させたのだから自業自得だが)ゾンビの百合川を使うことができない。 「せめて、(私だけでも)逃げる方法を考えないと……!」 立ち並ぶ木々がれい子に盾とされその身を抉られる。避けに徹するだけならばそれはあまり難しいことではなかった。 だがそれだけでは問題の解決にはならない。これといった打開策も浮かばず、焦燥が募るばかりだ。 今のところ順調に光弾を避けてはいるが、いくら避けても蝶の数が減っている様子は窺えない。 無尽蔵というわけではないだろうが、しかしそれを避け続けるれい子の体力よりかは余裕があるだろうことは確実だ、 その上、森の中というシチュエーションはれい子にとってよい方向にも悪い方向にも同じように働く。 盾となる木は時に行動の邪魔となり、苔に覆われた地面はいつその足を取るとも限らない。 「――あっ!?」 そして危惧した瞬間はすぐに訪れた。 連なって発射された光弾を避けたのはよいが、その際に出っ張っていた木の根に足を取られたのだ。 地面に倒れこむまでの間に受身とそこからの離脱をシミュレートする――が、それよりも早く追撃がれい子の背中を打った。 その瞬間れい子が思い出したのは、もみじなどと言って裸の背中を叩き合う遊びのことだ。 光弾で身体を打たれる感触はあれとよく似ていて、そしてその何十倍も強烈だった。 「…………っ、…………!!」 雷を落とされたような衝撃に悲鳴を上げることすらもできず、れい子は地面へとそのまま倒れこんだ。 激しい痛みに手足は痺れすぐには起き上がれそうにもない。このまま続けて攻撃を受ければもうそこでお終いだ。 だがこの瞬間、無様に土へと顔をつけてその感触を感じ取った時、れい子の頭の中に一つの方法が浮かび上がった。 「(私の……“武器”を使えば……)」 だがしかし、それを実行するにはこの地面に伏せた状況はマズい。これでは“自分が最初の餌食”になってしまう。 すぐさまに立ち上がりあの幽霊女から距離を取らなければならない。しかし、まだダメージが回復するまでには時間がかかる。 故に――れい子は動くことを放棄し、“逆に動かないように努めた”。 「(ここは“気絶したフリ”で、少しでも時間を稼ぐ……!)」 無論、ここで相手が無慈悲にも追撃をかければそこまでだ。 だがしかし、れい子はこれまでの態度からあの女がそんなことをせずに“余裕”を見せるだろうと踏んでいた。 「なんてことないのね。それじゃあお遊びはお終いにして、あなたを殺してしまいましょうか」 そして、そのれい子の予想は正解だった。 幽々子は蝶を使うのではなく、自ら止めを刺すべく“ゆっくりと歩いて”近づいてくる。 れい子の元へと辿りつくのに要する時間はおよそ20秒ほどだろうか。できればもう10秒は欲しいとれい子は考える。 “30秒あればダメージは回復し、ダッシュで距離を稼ぐ”ことができる。 「(そうだ……もっと近づいてこい。こんな身体だと、近づいてきてもらわないと攻撃を当てることが)――できないからっ!」 地面に顔を伏せたまま足音だけで近づいてくる幽々子への距離を測り、 彼女が3メートルの位置まで来たところでれい子はスカートに挿していた拳銃を早撃ちの要領で抜き、――撃った。 雷鳴の様な耳を劈く音が静寂な森の中に響き渡り、れい子の測っていた通りの位置にいた幽々子が身体をくの字に折る。 「幽々子様ッ!?」 離れた位置で事の成り行きを見守っていた少女が悲鳴を上げる。 だがそんなことはどうでもいい。問題は“後10秒だ”。どうせこの攻撃は――この“幽霊女には通用しない”。 「…………あらいやだ。身体に穴が開いてしまったわ。こんな“弾”を受けるのは初めてよ」 やはりそうだった。幽々子は拳銃で撃たれたにも関わらずなんら痛痒を感じている様子がない。 ソンビと同じなのだ。もう生きてはいない者に、痛みはダメージとならない。 もし有効なダメージを狙うなら刃物や鈍器だ。亡霊だろうとゾンビだろうと動けなくなるまで崩すのが最良の攻略法である。 なので破壊面積の小さな銃弾は有効な攻撃ではない。そう、れい子も理解していた。これはただの時間稼ぎにすぎない。 「あなた、亡霊を前に死んだフリだなんておもしろい子ね」 そして、“やはり”。目の前の幽霊女はれい子の反撃に対しても激昂することなどなく余裕を保ったままだ。 強者であるが故、絶対死なないと確信してるが故に、弱者に興味を持ち、こんなにも簡単に隙を見せる。 拳銃を発射してから10秒、そして余裕を持ってもう1秒。 身体の中の痺れが取れたことを確認したれい子は猫のように素早く立ち上がり、彼女に背を向けて駆け出した。 「あら? 逃げちゃうの?」 それは正解だ。れい子は逃げる為に疾走する。だがしかし、今距離を取っているのは逃げるためではない。 “呪文を唱える時間”を稼ぐ為。そして、なにより――その“攻撃に自分を巻き込まないよう”にする為ッ! ジャスト3秒で15メートル駆けたれい子はその場で止まり振り返った。距離を取るのは必要。 だが相手に攻撃を再開させるのもまずい。速やかにこちらが相手に“有効な攻撃”を仕掛けなければいけない。 れい子はゾンビ召喚者の印である五芒星(スター)が描かれた右の掌を突き出すと、間髪入れずに“呪文”を唱えた。 「魔王サタンよ――ッ! 我が願いを聞き入れ給え! この静謐な森に満ちる死せる者共を死の楔から解き放たんが為、そなたの偉大な力を持って今ここに一時の息吹を!」 それは反魂の呪文。魔王サタンと契約した《魔女》のみが行使できる“死者をゾンビとして蘇らせる力”だ! 「なんなの……?」 幽々子と、そして彼女の従者である妖夢が怪訝な顔をする。 彼女達は亡霊と半人半霊である。なので、れい子の呪文が真なる力を持っていようと影響を受けようはずもない。 例え魔王サタンの力を借りているのだとしても、ソンビ使いである以上、その呪文の効果は死体にしか適用されない。 ならば、何故れい子は呪文を唱えたのだろうか? ここには死体など(すでにれい子のゾンビである百合川を除けば)ありはしないのに。 れい子は幽々子達の正体を見誤ったのだろうか? いや違う。彼女は“ここに死体があること”を知ってる! カチ……カチ……、カチカチ……カチカチ…………―― 何かを打ち鳴らす不気味な音がどこからともなく聞こえ始めてくる。それは死神の持つ時計の針の音――死への秒読みだ。 カチカチ、カチ、カチ……カチカチカチ、カチカチカチカチ……カチカチカチ……―― 「小さい頃、何度も同じ“失敗”を繰り返したわ。ゾンビ召喚術を試そうと公園や山の中で隠れて行使した時にね。 だから“学習”した。どこに“死体があって”どこに“死体がない”のか。 私のゾンビ召喚術は私の声が届く範囲に無差別に作用してしまう。無差別にゾンビ化してしまうッ!」 カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ――!!! 「これは“死番虫”!?」 不気味な音に完全に囲まれるに至ってようやく幽々子はその音の正体に気づいた。 それは“虫”だった。地面を覆いつくす無数の“虫のゾンビ”が頭や牙を打ち鳴らす音だったのだ。 「さっき地面に倒れて土の臭いを嗅いだ時に思い出したのよ! そして、抉られた木の幹の中に“木の中を住処とする顎の強い虫が住み着いている痕跡”を発見した!」 自然の中にある虫や野生動物の死骸は、人間社会の中にあるものと違ってどこかに片付けられたり処分されるということがない。 故に、自然の地面とは積み上がった死体の層であり、どこにでも死体があるのだとれい子は幼い頃からの経験で知っていた。 「じゃあ私はおさらばさせてもらうわ。身体中が虫食いになるのは御免だからね」 言って、再びれい子は踵を返して走り出す。今度は二人の目の前から姿を消すまで振り返ることすらなかった。 【004】 「やれやれ、死霊魔術師だと思ったら蟲使いだったなんて……逃げられちゃったわね」 れい子が立ち去った後、幽々子と妖夢に襲い掛かってきた虫の大群はあっけなく幽々子の光弾によって打ち払われた。 虫のゾンビとは言っても、自然の中であればすなわちその分解(処分)も早いというわけである。 故に原型を留めているものは少なく、その脅威も見た目ほどではなかった。 そもそもとしてれい子の術で蘇った以上、れい子から離れてしまえばこの手の即席ゾンビは力を長く維持できないのだ。 つまり、虫のゾンビの大群――これすらも、逃げる時間を確保するための時間稼ぎだったという訳である。 「逃げられちゃった……じゃないですよ幽々子様!」 幽々子がくっついた虫を払い、身体に空いた穴を霊体をいじって埋めていると、従者の妖夢が詰め寄ってきた。 頭から虫を被ったのがよほど気持ち悪かったのか半泣きだが、ともかくして珍しい剣幕である。 「あらどうかしたのかしら?」 「いくら紫様の命だからって、見ず知らずの人間達と殺し合いをするなんて本気なんですか?」 粛々と進めていこうとする幽々子に対し、妖夢はこの殺し合いに対しては随分と抵抗がある様子だった。 斬ってから考える――が彼女の信条ではあるが、それも幻想郷の中に敷かれた不文律があってのものでしかない。 妖怪が人間を殺そうと脅かしてもいいが、殺しはしないし殺してはいけないのが現在の幻想郷だ。 故に、妖夢は強い人間や妖怪を問答無用で斬ったことはあっても、殺そうとしたことはない。 それは全て幻想郷(おままごと)の中での話だ。 「勿論、本気よ。それともここで他にすることがあるって言うのかしら?」 「これは紫様が起こした《異変》なんじゃないですか? だったら――」 「だったら、出会った相手を全部のして行けばいいじゃない。ほら、結局することは同じでしょう?」 「え、えぇ……? そ、そうなのかなぁ……うーん?」 「いいのよ。ここは幻想郷ではないのだから――」 苦悩する従者を前に幽々子はいつも通りの薄い笑みを浮かべ、枝葉に覆われて漆黒でしかない空を見上げる。 そこに、彼女の目には何が映っているのだろうか? 従者と違い、彼女はこの殺し合いに対しなんら疑問を抱いてないようであった。 それは彼女の気質なのだろうか、それとも彼女自身がすでに生者ではないからなのか、あるいは――……。 【E-3/山の中/1日目-黎明】 【主:西行寺幽々子@東方儚月抄】 [主従]:魂魄妖夢@東方儚月抄 [状態]:ダメージ(微) [装備]:なし [方針/行動] 基本方針:不明。 1:??? 【従:魂魄妖夢@東方儚月抄】 [主従]:西行寺幽々子@東方儚月抄 [状態]:健康 [装備]:背負い袋(基本支給品)、不明支給品x4 [方針/行動] 基本方針:幽々子様に従う。 1:う~~ん。 【005】 「ハァハァ…………、もう、限界……くたびれた」 山を駆け下り、鬱蒼と茂った森を抜けてようやく月の光を拝むと、もう限界だとれい子は草原の中に飛び込んだ。 去り際に回収した背負い袋をそこらに放り出し、ごろりと横になって弾んだ息を整える。 逃げている途中、何度も木にぶつかったりこけたりしたので服や髪の毛は滅茶苦茶で、もう「……ぼろ」という風だが、 なんとか五体無事に彼女は逃げ切った。 光弾を受けた背中はどこかで手当てする必要があるが、立って歩けないというほどでもない。 「さて、いつまでも寝ているわけにはいかないわよね。こんな状態で誰かに見つかったら危険だし」 れい子は上半身だけを起こすと、目立たないよう姿勢を低くしたまま辺りを見回した。 「ラッキーね。街が近くにある。まずはこの背中を手当てして、それにもうもう服もボロボロだから調達して――」 再び草の中に身を隠すとれい子は素早くこれからの予定を立てる。 まず最優先は傷の手当てだ。そしてボロボロになった制服の代わりに新しい服が欲しい(かわいいやつという条件がつく)。 長期戦になるなら飲食物の確保もしておきたい(そういえばショートケーキが食べたくなってきた)。 「地図にはデパートってあったけど、ここどこかしら? まぁいいか。じゃあ行くわよ。百合か――」 立ち上がり、さぁ出発だ――というところでれい子はそのことにようやく気がついた。 「しまった……完全に忘れてた……」 己の従者を置き去りにしてきてしまっていることに。 これは、確かに不注意だと言われても仕方がないことだが、彼女を擁護する余地もなくはない。 本来、自分のゾンビとして召喚できる存在は召喚術という名前の通り、呼んだり帰したりできるものなのだ。 なのでいつも通りならばここで改めて百合川を召喚すればいいのだが―― 「マズった……。実際、あいつがいないとかなり困る」 やはり、ここでは離れたゾンビを呼び戻すことはできないようであった。 これはここに連れて来られてた段階でなんとなしに感覚で理解していたことだが、図らずもそれが実証されたこととなった。 「戻る――ってのはなしよね。(死にたくないし)」 草原の中で立ち尽くし、山のほうを見つめるれい子の身体を夜の海風が静かに撫でる。 「うん」 そして、れい子は決断した。 「さぁ、行こう」 もう、あいつは見捨てようと――。 【E-3/南東・草原/1日目-黎明】 【主:姫園れい子@ゾンビ屋れい子】 [主従]:百合川サキ@ゾンビ屋れい子 [状態]:疲労(中)、背中に大きな傷 [装備]:コルトM1851@現実(弾数x5/6発)、コルトM1851の弾丸@現実(x30発) 背負い袋(基本支給品)、不明支給品x2 [方針/行動] 基本方針:殺し合いを勝ち抜く(?) 0:南無。 1:街へ行って、怪我の治療や物資の調達をする。 [備考] ※参加時期はイーヒン編終了後です。(8巻) 【006】 あれからも、僕たちはただ当て所なく歩き回ることを繰り返すだけだった。 なんとかしてこの現状を打開したいと思うのだが、まずはここが島のどこに位置するかを把握しないと何も始まらない。 なので、僕は地図を開き、あっちかこっちかとにらめっこしながらただ歩き回るのである。 「って言うか、アバウトすぎるよ! この地図!」 簡単なのはいいけど。びっしり細かく書き込まれた地図ってなんか逆に分かりづらいし読む気が失せてしまうものだから。 まぁ、こう言ってられるのも今のうちだけだろう。僕だって大体の当たりはもうつけているんだ。海の近くだ。とかな。 「はいそこ、残念な目で僕を見ない」 「そうは言うがなお前様よ。何が悲しくてバトルロワイアルの中で道に迷って右往左往しなければいけないのじゃ」 「お前だってわからないんだからお互い様だろ」 「儂らザ・ザンネンズって感じじゃの」 「ザが二つ被って呼びづれーよそのコンビ名」 とまぁ、先ほどからずっとこんな調子である。いつも通りの流れとはいえ我ながら恥ずかしい限りだ。 ほんとはやる男なんだぜ僕は。いや、ほんとに。 「お。お前様やそこに人がおるぞ。あいつに道を聞こうではないか」 「なるほど、それは名案だな。でかしたぞ忍」 あれ? 「なぁ、そこなケバい格好したボインボインのちゃんねーよ。ひとつ道を尋ねたいんだがよいかの?」 「お前はどうしてそう死語ばっかマスターしてんだよ――って、そうじゃなくて」 「死語の世界へようこそ」 「意味がわからねー!」 ほら、僕たちの目の前にふらふらと現れたお姉さんもちょっと引いてるじゃないか。 なんか気持ち顔色も悪いし、こりゃちょっとどころかドン引きってやつだぞ。 しかしまぁ、こんな夜道で会うには随分と扇情的で、忍の言葉を借りればボインボインのお姉さんだ。 大きさで言えば羽川と同じくらいかそれ以上あるかもしれない。僕の見立てだと比較して大よそ±2センチの範囲か。 それがチューブトップによってその天辺を露にしているのだというから、一見のセクシーさは比べるべくもない。 もっとも、僕くらい上級者だとこんなわかりやすいエロっぽさよりも、もっと奥ゆかしい中に秘められたものを求めるんだけどな。 「おい、おぬし大丈夫か?」 「そんなに素直に心配するな。悲しくなるだろう……と、ん?」 忍が大丈夫かと声をかけたのはセクシーパンクお姉さん(仮)の方だった。 よく見れば目つきが怪しく、息が上がっているのか随分とハァハァといっている。それにやっぱり顔色もよくないし。 ひょっとして、悪漢に襲われて逃げてきたのだとも言うのだろうか。 もしそうだとするならようやく僕らの物語も動き出すというわけだ。ギャグパートを終え、シリアスな本編というわけである。 「……あ、道? うん、道ならお姉さんが教えてあげる。だからこっちにおいで」 ようやく口を開いた彼女の声はまじかる☆タルるートくん(アニメ)の河合伊代菜ちゃんみたいな声だった。 まぁ、僕としては断然、伊知川累の方が好みなので特に感じ入るというところはないのだけど、見た目相応のかっこ可愛い声だ。 ともかくとして血も涙もない非情な物語かと思ったら案外親切な人物が出てきて一安心だ。これも普段の行いというやつだろう。 「おお、これは親切にすまんの。おい、あるじ様。この女が案内してくれ――ふにゃっ!?」 こっちを振り返った忍を、セク(略)お姉さんが後ろから抱きかかえるとそのまま向こうへと走り出してしまった。 ちょ……、確かに忍は抱きかかえて誘拐したいくらい可愛いが、だからといってそんな断りもなく抱くのはいけないだろう。 反則だ。とんだ協定違反だ。紳士淑女の風上にも置けない。 「忍を抱いていいのは僕だけだッ!」 「お、お、おお~攫われる~……って、何を抜かしやがるんじゃお前様は!?」 つい、誤解を与えてしまう発言をしてしまったような気がするが訂正する間もない。 ドップラー効果よろしく刻一刻と遠ざかる忍の悲鳴を追い、僕もセク姉(省略完了形)の後を追って走り出した。 「お姉ちゃん、いっぱい可愛がってあげるからね。最初はおままごとがいい? それとも一緒にお風呂に入ろうか?」 「追いついたら忍の身体を思いっきりぎゅうぎゅうするぞ。鎖骨も肋骨もぷにぷにのお腹も全部僕のものだぁああああ!」 「行くも帰るも地獄じゃああああ~~~~!」 ――もうしばらくは、このノリらしい。 【Fー4/市街/1日目ー黎明】 【主:阿良々木暦@物語シリーズ】 [主従]:忍野忍@物語シリーズ [状態]:健康(現在吸血鬼の力が高まっています) [装備]:対怪物戦闘用13mm拳銃ジャッカル(残弾30)@HELLSING 背負い袋(基本支給品)、マスク・ド・パンツのマスク@そらのおとしもの [方針/行動] 基本方針:ゲームを終わらせて島から脱出し元の日常に戻る。忍と行動を取る。 1:忍を誘拐したセク姉を追う! 2:なるべく戦わない。襲ってくる人間が居ても極力殺さない。 [備考] 参戦時期は鬼物語終了後です。それ以降の時系列の出来事はまだ知りません。 【従:忍野忍@物語シリーズ】 [主従]:阿良々木暦@物語シリーズ [状態]:健康 [装備]: [方針/行動] 基本方針:暦と行動を取る。 1:あ~れ~。 [備考] 参戦時期は鬼物語終了後です。それ以降の出来事はまだ知りません。 【従:百合川サキ@ゾンビ屋れい子】 [主従]:姫園れい子@ソンビ屋れい子 [状態]:ダメージ(微) [装備]:クラブの鉤爪@北斗の拳 [方針/行動] 基本方針:基本的にれい子に従う。 0:アハハハハハハハハハハ! 1:れい子がいないなら自分の好きにする。 2:金髪ロリっ子をお姉ちゃんとして可愛がる。 [備考] ※参加時期はイーヒン編終了後です。(8巻) 【コルトM1851】 姫園れい子&百合川サキに支給。 名前の通り、1851年から生産が開始された古い回転式拳銃。.36口径弾を使用する。 弾丸を装填するシリンダーが簡単に取り外すことができるようになっており、 予備のシリンダーがあれば素早く再装填できるのが特徴。 前:悲しみの翼 投下順に読む 次:Studio D.IO! 前:血染め の ユフィ 時系列順に読む 次:ルルーシュより、ずっとはやい!! 前:BAD TO THE BONE 姫園れい子 次: 百合川サキ 次: 西行寺幽々子 次: 魂魄妖夢 次: 前:トラワレビト 阿良々木暦 次: 忍野忍 次: ▲上へ戻る
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覚醒、決意、そして……アサクラジュンイチ(後編) ◆4JreXf579k しばらく三人の様子を見ていた舞だが三人の結束が固まってきたのを見て目を細める。 見るからにお涙頂戴劇のやり取りだが舞には逆にうれしい誤算だ。 いつものように視界に入った敵は殺すだけ。 それにまた逃げられてはかなわないと思っていたところだ。 そうでないとわざわざ走って追いかけてきた意味が無い。 三人が相手だろうがこの手に握られし永遠神剣があれば問題ない。 「アンタはどうして人を殺す!」 純一が叫びながら舞に向かって突っ込んで行く。 舞は接近戦をしてくれるならその方が好都合だとばかりに永遠神剣に力を注ぎ込む。 体が熱くなるような感じがするとともに、爆発的に身体能力を向上させて舞もまた純一たちのほうへ向かって行く。 舞の狙いは先頭を走ってくる純一。 まずは一発、舞が純一に向かって『存在』を振り下ろそうとするが、あゆの銃ときぬのクロスボウが舞の進行を阻むように己が武器を撃ちだす。 永遠神剣によって得られた脅威の動体視力と反射神経でバックステップ。 舞は難なく襲い掛かる二つの攻撃を避ける。 あり得ない、そう言いたそうな顔をあゆときぬがする。 超高速かつ超強力な武器を避けられたのだ。 だが純一だけが目の前の結果に惑わされず舞に向かって走り出す。 「俺はアンタを救ってみせる!」 理屈じゃない何かが純一を強く、熱く動かす。 純一の胸には今もこの殺し合いを止めたいという心がある。 理想という綺麗な言葉で飾るのはもうやめたが今もそれは変わらない。 極力銃やクロスボウなどの強力な武器で傷つけるのは避けたかった。 だから極力頼るのは純一の持つ鉄扇のみ。 果物ナイフや投げナイフはあるがあゆときぬに接近戦をさせるつもりは純一には毛頭ない。 純一が畳まれていた鉄扇を広げて真一文字に振るう。 それすらも舞にはなんの脅威にもならない。 一つ文句を言うなら、右の方から飛んでくるので多少間合いが取りづらいということ。 ただ、あくまでそれだけ。 今の舞なら百回同じ攻撃が来ても百回ともかわせる自信がある。 再びバックステップで紙一重で避けようとするが、その瞬間脅威の出来事が起こった。 鉄扇から音も無く刃が飛び出し舞の頬を掠める。 「ツッ!!」 舞の頬に一筋の赤い線が生まれ、そこから赤い滴が流れる。 仕込み刃、ハクオロとの勝負の時には出てこなかった隠された武器が今効果を発揮した。 元々ハクオロの鉄扇は朝倉純一に支給されたものだから、仕込み刃の存在は純一も知っている。 しかし、それはあくまで一発限りの隠し球でもう舞には通じない。 「純一が強い決意をしたのなら分かってるはず」 舞が頬の怪我に親指を添えて血を軽く拭って喋る。 そしてすぐに純一に斬りかかっていく。 舞の見たところ女二人は遠距離戦用の武器しか持ってない。 ならば唯一接近戦用の武器を持っていると思われる純一と接近戦をすれば必然的にきぬとあゆは援護の方法が失われる。 「今の純一のように強い決意をした人間の道を変える方法は無い」 敢えて手加減した一撃を斜め上から袈裟の要領で切りかかり純一に再び畳まれた鉄扇で受けさせる。 舞の推測どおりあゆときぬは援護する方法を失い、その場に立つだけ。 最も正確にはあゆもきぬも近接戦用の武器は持っているが純一の方針で接近戦をしようとしてないだけだが。 鍔迫り合いの形になってはいるが、舞はすぐに止めを刺さずしばらく会話に興じることにした。 「動けばすぐに純一を殺す」 舞があゆときぬの二人に警告する。 そしてそれが冗談ではないことは二人は知っている。 永遠神剣の恐ろしさはハクオロを殺したことと、銃弾とクロスボウの二つをあっさりかわした実績が証明済みだ。 あゆときぬが無言で頷いたのを見て舞は純一の方へ視線を向ける。 舞もあの白河ことりの探していた朝倉純一に少しだけ興味が湧いたのだ。 飽きれば永遠神剣の一撃で殺せばいいだけ。 純一の方もこの圧倒的に不利な状況を打開する方法が思いつかないし、話を聞いてくれるのなら願ったり叶ったりだ。 「純一が私に何か言われたら……純一は道を変える?」 「ありえない!」 絶対の信念を以って純一は答える。 純一の腕にも自然と力が入った。 そんな純一の答えを舞はやっぱり、という表情で聞いていた。 「純一と同じで……私もそう」 「無理なんて思うな! 自分の世界を狭くしちゃ駄目だ! 必ずどこかに他の道が、みんなが笑っていられる未来があるはずなんだ!」 「無理」 「そんな間違ったやり方で得られるものって何だ!? 目を覚ますんだ! こんなことをして喜ぶ人間なんて誰もいない!」 「間違ったやり方?」 舞の耳がピクンと反応し、俄かにその表情に怒りが宿り始める。 今度は舞の手にギリギリと力が入り始める。 両手にかかる負担が倍増したのを感じて、ようやく純一は自分の言った台詞の何かが舞の怒りに触れたのだと悟った。 「間違ったやり方なんて知らない」 地獄の底から響いてくるような声色で舞が喋る。 状況の悪さを悟ったあゆときぬが警告を無視して武器を手に舞たちの元へ走っていく。 「世の中には三つのやり方がある。 私が選んだのは三番目のやり方」 三人もの襲撃を同時に防ぐ方法などない。 普通なら舞はこのままよくて一人二人を迎撃できても三人目にやられるはずだった。 しかし、舞の手にあるの人数の違いをものともしなくすることができる武器。 それだけの戦力比を覆すポテンシャルを永遠神剣は秘めている。 舞は一瞬で状況を悟り四発もの斬撃を一発ずつ三人に繰り出してきた。 一瞬にして近寄ってきたあゆの果物ナイフ、純一の鉄扇、きぬの投げナイフが破壊される。 そして最後の一発は――朝倉純一の胴体。 「正しいやり方、間違ったやり方、そして――」 何事をなすにもやり方は三つある。 正しいやり方……倫理、道徳、法律、正義などに従ってやる誰もが認めてくれるやり方。 間違ったやり方……倫理、道徳、法律、正義などあらゆる正の価値観に反して行われる常軌を逸したやり方。 ならば三番目のやり方とは? 正しくも無い間違っても無いやり方などこの世にあるのか? いや、ある。 あるのだ。 この世には三番目のやり方が。 正しくもなく、間違ってもいない、そんなやり方が。 それはおそらく全世界の大半の人々が意識せず選んでいるやり方。 どんな善人でもどんな悪人でも結局のところ突き詰めていけば三番目の選択肢を選んでいる。 人は大抵そのやり方が世間でいうところの正しいやり方に当て嵌まっているだけなのだ。 人は正しいやり方を選んでいるのではない。 選んだやり方が最終的に正しいだけなのだ。 ではその三番目の選択肢とは一体何か? それは? それは……それは! 「自分のやり方!」 その言葉と同時に舞は寸分違わず純一の上半身と下半身を生き別れにする。 純一の上半身が支えを失って地面に落下していくのをきぬとあゆはスローモーションで見ていた。 あまりにも有り得ない現象、普通は人間の上半身と下半身が綺麗に別れるなんて有り得ないのだ。 「だから、私は自分のやり方で佐祐理を助けてみせる!」 あゆもきぬもその光景を信じることができなかった。 下半身と上半身の継ぎ目だった場所から血がドバドバと出ている光景と純一の目から急速に光が失われているのをうまく認識できずにいる。 故に動けたのは舞のみ、そしてその隙を舞が逃すはずが無い。 今度はあゆを新たな永遠神剣の錆にしようと襲い掛かる。 「ッうっおおおおおおおおぉぉぉぉぉ!」 いや、もう一人いた。 その怪我を見ればもう誰一人彼が助かるとは思うまい、誰一人動けるとは思うまい。 しかし彼は動いた。 それは消え逝く命が発する末期の咆哮か、あるいは耐えがたい苦痛を誤魔化すための雄たけびか。 消えかかった瞳に再び火が灯り、朝倉純一が残された上半身のみで動き制服の内ポケットから麻酔を取り出し、舞の体に向けて突き刺す。 死に体だと思っていた男が動いたことに舞は驚き、次の瞬間には舞の体に何かが腕に刺さる痛みと耐え難い睡眠欲が襲ってくるのを感じた。 「それは麻酔だ! 早く逃げないと大イビキをかいて俺たちの前で寝ることになるぞ!」 舞が純一の警告に真偽を確かめることもせず慌てて離脱を始める。 真偽など確かめなくとも頭の奥に霞がかかっていくような感覚と、全身を襲う気だるさがなによりの証拠。 舞は永遠神剣に残された全ての力をつぎ込んで全速力で逃げていった。 ◇ ◇ ◇ ◇ 「すぐに……寝るかゴホッ……と、思ったけど……効果にガッ、ハッ……個人差があるのかな」 その一言でようやくあゆときぬが金縛りが解かれたように動きを取り戻す。 二人が純一の上半身に駆け寄ってしゃがんだ。 純一は切り裂かれた腹部と口の両方から血を流し続けており、内臓が少しはみ出ている。 生存を望める状態ではないことは明らかであった。 「おい、純一! 純一ぃ!」 きぬが純一の肩をつかんで揺さぶろうとするがあゆがすぐに止める。 きぬもそれ以上は抵抗しようとはせず割れ物を扱うかのように慎重に純一の体に触った。 純一の体も流れ出る血もまだ暖かい。 それがこれから徐々に冷たくなっていくのかという確信にも似た予感が一層きぬを悲しくさせた。 「蟹沢……行くんだ」 「どこへだよ! どこへ行けばいいんだよ! 純一が死にそうなのに……どこへ行けって言うんだよぉ!」 目にありったけの涙を湛えて泣き叫ぶきぬ その涙を純一が優しく拭った。 「いいか、俺はもうゴハッ……死ぬ。 だから……あいつがまた……来る可能性もあるんだ」 舞に打たれた麻酔薬はどの程度効くか分からないし、そもそも効いてないかもしれない。 だから今とるべき行動は純一の死に際に立ち会うことではなく一刻も早くここから離れることなのだ。 「いやだ! いやだ! いやだ!」 「おい、いい加減にしろや!」 あくまで純一から離れようとしないきぬをあゆが強引に引き離して襟をつかんだ。 なおも純一の体にすがろうとするきぬを一発ひっぱたいて自分の顔をきぬに近づけた。 「テメェは一体何様だ! いいか、こいつはもう死ぬ、死ぬんだよ! 医者じゃないあたしにも分かるくらいひどいザマなのさ! その死人寸前の人間にまで優しくされて元気な自分は駄々をこねるだ!? 冗談じゃないさ! どれだけ甘えてんだよこの糞チビ虫が!」 「うるさい! お前に何が分かるんだよ! お前にボクと純一の何が分かるんだよ!」 「……ああ、そう。 それじゃ、ご自由に」 あゆはもうきぬという存在に興味が無くなったかのようにあっさりときぬから手を離した。 あまりにもあっさりと手を離してくれたことに若干戸惑うものの、きぬはまた純一の方へ駆け寄っていく。 純一のはもう聞き取るのも難しくなってるのか、きぬは純一の口元まで耳を寄せている。 きぬは相変わらずいやだいやだと言うばかりだが、あゆにも純一がどんなことを言っているかが想像できた。 そんな純一ときぬを尻目に、あゆは無慈悲に夢の時間が終わったことを告げる鐘の音を鳴らす準備を進めていた。 純一のデイパックから探している物を発見、速やかにデイパックから取り出してきぬの背後に迫る。 チェックメイト、駄々をこねる赤子に気長に付き合うつもりはない。 だからきぬの首に刺した、泣く子も問答無用で黙らせる残った一つの麻酔薬の針を。 最後に土見稟と出会った時と同じ睡魔が襲い掛かりきぬは力なく倒れていく。 きぬが倒れる瞬間その口がいやだ、という形に動いたのを純一はハッキリと見た。 「すま……ない……な」 舞と違ってすぐに眠りこけたきぬの背中を見つめて純一が呟く。 やはりあの薬は個人によってある程度効力が違ったようだ。 きぬはあゆの背中に抱えられてスヤスヤと眠っていた。 もうあゆは純一に背中を向けており出発の準備を整えている 「最期になにか言うことは?」 背中越しにあゆが言う。 その声の調子に幾分か涙が混じっていた気がするのは純一の気のせいではなかった。 短い時間とはいえ純一の優しさと芯の強さに触れたあゆの目にもまた僅かではあるが涙が滲んでいる。 「生きろ……そう、伝えてくれ」 「臨終の言葉にしちゃ冴えないね。 でも確かに伝えとくよ。 じゃあな、朝倉!」 その一言ともにあゆはきぬを背負って駆け出した。 今は遠くへ、ただ遠くへ――。 ◇ ◇ ◇ ◇ 体中の細胞の一つ一つが死んでいくのを実感する。 ああ、これが死なんだなと何故か俺は穏やかに受け入れることができた。 もうどうしようもないという状況が逆に功を奏したのだろうか。 もし助かるか助からないかの微妙な怪我をしていたら体中の痛みに苦しみ、這い寄る死の感覚に恐怖したかもしれない。 走り去っていくあゆの背中を見て、俺はもうやり残したことが何一つなくなってしまったことに気が付いた。 今も襲い掛かるこの苦しみをなんとかしたいのだが、それをなんとかするということは即ち自殺ぐらいしかない。 自殺、それはちょっとやだな。 (頼むぞ、蟹沢、あゆ) となれば残ったのは残された人を思うことくらいか。 女二人で生き抜くには難しいだろうが頑張ってほしいと思う。 (それで……それで……あれ?) 脳細胞が死んでいき、思考能力までも奪い取ろうとしているだろうか。 残された蟹沢やあゆのことを思ったとき、頭の中に浮かんだのはありきたりすぎる思考の羅列でしかなかった。 (じゃあ……どうしようもないか) せめて悔いの一つも見つければそれをやり遂げようと行動していたのだろうが、生憎、大切な仲間も守れて脅威もある程度遠ざけることができた。 もう本当に何一つやることがないのだな、と思って座して死を待つことを決めた瞬間、俺の目に何かが飛び込んだ。 茂みの向こうほんの数メートル先、草が一番深く生い茂った場所にキラリと光を反射する何かがあった。 なんだろう、あれは。 そう思ってしまったからには行動あるのみ。 決めた。 あれを確かめるのが俺の最期の望み。 確かめるのなんてかったりぃ、いつもならその口癖が飛び出ているだろう。 けどこれは俺の人生の最期の最期なんだ。 残った力は出し惜しみしちゃいけないと思う。 全力で生きるってさくらやみんなに誓ったんだから。 ということで匍匐前進をしながらそこに近づくことにした。 一歩ずつ、という表現が相応しいかは俺には分からないがそれでも少しずつ確実に進んで行く。 土が痛い。 草が痛い。 這いずる度に激痛が走るが、痛みを感じるって言うことは俺はまだ生きている証拠。 そんな前向きな考えで進んでいた。 どうせ死ぬんだ、だったらどこまでもポジティブにいこう。 「はぁっ……これ…うっオエッ…はぁっ……ならっ……がふっ、もう少し蟹沢と喋っててもよかったか……な」 声もまだ出せる。 口の中に鉄の味が広がる。 俺の体力も馬鹿にできたもんじゃないな。 上半身だけでこんなに生きてられるなんて。 ほら、そんなことを考えているうちにあと1メートルだ。 這って…… あと70センチ。 這って…… あと50センチ。 また這って…… あと30センチ ほら、あともう少し あと10センチ さあ、届いた。 これは……ビニール袋とそのビニール袋一杯に入った水……か? とりあえずビニール袋と何らかの液体が入っているのは間違いない。 そしてその中に入っているものは何だ? よく分からないが、ビニールとその中に入った液体の他になにかがある。 その何かこそがこのビニール袋の中で最も大きいスペースを占めているのだ。 死にぞこないでなかったらビニールの口を開けて中身を取り出すところだけど今の俺にはそんな力はない。 だから外から眺めているだけしかできないんだが……この液体の中に浮いている栗色の細くて長いものは髪……髪の毛か! でもなんで髪の毛が……いや待て、俺は勘違いをしてないか? 早鐘を打っていた心臓がさらに早鐘を打っている。 俺は知っている……知っている? 何をだ? これは裏なんじゃ……裏って何だよ? 俺は何をさっきから考えている。 このビニールの中に入っているのは何らかの液体とおびただしい数の髪の毛。 髪の毛? 髪の毛ってことはこの髪は何らかの生き物の髪の毛なんだ。 駄目だ、駄目だ、駄目だ。 やっちゃいけない、このままくたばるのが最善なんだ。 そう分かっていても手が止まらない。 好奇心が俺を殺そうと襲ってくる。 抑えがたい衝動を前にして俺は……ついにこのビニール袋の向きを反対にしてしまった。 「なんだ……」 視界に広がったのは肉の塊。 少ししてようやくそれが人の首を切り取ったもの、いわば生首であるのが分かった。 普通なら誰だってそれを驚くだろう。 叫ぶだけならまだマシ、下手したら失神したりするかもしれない。 でも俺はこのぐらいでは驚かない、だって俺は生首もビックリな上半身だけの男だから。 ブラック過ぎるジョークを考えて自己嫌悪に陥るがどうせもう死ぬ身、言いたい放題だ。 少し気分がハイテンションになってるな、脳内麻薬みたいなのが分泌されてるんだろうか。 改めてこの生首の検証をすることにした。 栗色の髪の毛はほぼ根こそぎ抜け落ちてビニール全体を漂っている。 そして首に付いた黒のチョーカー……え? 栗色の髪の毛と黒のチョーカーってまさか……ああ、まさか……。 まさか、まさか、まさか、まさか、まさか、まさか、まさか、まさか、まさか、まさか、まさか、まさか その言葉を呟いた途端に、頭の中でパズルのピースが嵌ったように全ての答えが得られていく つまり、これは人の生首で、黒いチョーカーをつけてる人間なんてそうそういなくて、でも俺はそんな知り合いに心当たりがある。 瞳に当たると思われる部分と眼があった。 抉られて空洞になってしまった部分が奈落の底のような印象を受ける。 それは俺の最愛の義妹。 二日前淡い口付けを交わした少女。 赤の他人の首なら俺は驚かない。 さっきも言ったように俺もそれと同列のグロテスクな姿だから。 じゃあ赤の他人じゃなかったら? 俺のよく知っている人間のなれの果てだったら? 黄色と黒と白と赤。 黄は色素が若干落ちた栗色の髪。 黒は首につけていたチョーカー。 白は片方のみに残されたブヨブヨとした瞳。 赤は……勿論血の赤。 綺麗な色のコントラストがよく映えるそれは……。 そう―― 朝 倉 音 夢 の 生 首 「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」 【朝倉純一@D.C.P.S. 死亡】 ◇ ◇ ◇ ◇ 「何だ……純一の声!?」 朝倉純一の声を一人の男が聞きつけた。 トゥスクルの皇、ハクオロはまだ生きていたのだ。 舞に左肩から腰のあたりまでバッサリと着られ、着物の帯は破れ、血がとめどなく流れている。 さらに舞は銃弾をハクオロの額に撃ったのだが、これは決定打とならなかった。 ハクオロが記憶を失った時からつけている仮面が銃弾を弾いたのだ。 この仮面はとある男の右ストレートを受けても傷一つ付くことなく、それどころか逆に男の指を折るほどの硬度。 故に銃弾も通さずにハクオロは軽い脳震盪を起こすだけですんだのだ。 その前に受けた永遠神剣『存在』による一撃はしっかりと受けていたが。 舞もちゃんと息の根を止めたかも確認せずに、武器だけ回収して急いで純一たち追いかけていったのが皮肉にもハクオロの命の糸をつないでいたのだ。 持っていたエルルゥの傷薬での治療もほどほどにしてハクオロ今体を引きずって歩いていた。 「何が起こっているのか分からぬが……皆、死ぬなよ」 ふらつきながら歩いて、舞や純一の通った道であろう獣道を通る。 その先に待ち受けているものを知らずに。 ◇ ◇ ◇ ◇ (なんでしょう……) そしてここにもう一人声を聞きつけた人物がいた。 その人物の名は遠野美凪。 農協で佐藤良美と、何故か良美と同行している月宮あゆを発見してからは逃げるようにホテルへ行ったのだ。 本来なら相手が佐藤良美であろうとあゆを救い出すために立ち上がるつもりだった。 しかし美凪はあゆを見た瞬間、なにかがおかしいと感じた。 あゆの目が出会ったころと全くの別物に見えたのだ。 あの目はそう、いうなれば佐藤良美と同じ光。 人を見下して、馬鹿にする奪う側の人物のみが持ち得る蔑みの瞳。 だからあゆがなぜ良美と同行しているかは知らないが、結局声をかけることができなかったのだ。 ならばと西に行って当初の予定通り朝倉純一と合流しようと思ったのだが、これも空振り。 ホテルには朝倉純一はおろか人っ子一人見つからないのだ。 しかたなくアセリアの言っていた海の家に行こうとして、農協を避けるようにまず南下をして歩いている途中にあることに気付いた。 千影のデイパックに入っていた生首もずっと持ち歩いてしまっていたのだ。 千影のことは怪しいが、だからといって自分がこんなものを持ち続けていてはこれから出会うかもしれない見知らぬ人物に誤解されるかもしれない。 そう思って人目につかぬ場所に捨てていたのだ。 (声のした方に行ってみましょうか? それともこのまま海の家に行きましょうか? 遠野美凪の行動は間違っていない。 彼女はごく普通の選択肢をしただけ。 生首を持っていては怪しまれるから人目につかぬ場所に捨てたのだ。 いたって常識的かつ一般的な行動、だから彼女の行動に非難されるべき点は存在しない。 生首を持っているのは正気の沙汰ではないし、だからといって手厚く葬る義理も時間もない。 そう、遠野美凪は正しい、遠野美凪に罪はない。 だから美凪の選んだ選択肢の延長線上で不幸なことが起こっても、それは美凪のせいではないのだ。 【D-6 森/2日目 昼】 【川澄舞@Kanon】 【装備:草刈り鎌、学校指定制服(かなり短くなっています) ニューナンブM60(.38スペシャル弾5/5)】 【所持品:支給品一式 永遠神剣第七位"存在"@永遠のアセリア-この大地の果てで-、ニューナンブM60の予備弾8、ブラウニング M2 “キャリバー.50”(ベルト給弾式、残弾30)、ハンドアックス(長さは40cmほど) 】 【状態:右目喪失、肋骨にひび、腹部に痣、肩に刺し傷(止血済。痛いが普通に動かせる)、太腿に切り傷(止血済。痛いが普通に動かせる)、頬に薄い切り傷(すぐ治ります)魔力残量50%、深い喪失感、】 【思考・行動】 基本方針:佐祐理のためにゲームに乗る 0:とりあえず純一たちから離れる 1:優勝を目指すため、積極的に参加者を襲う。 2:佐祐理を救う。 3:全ての参加者を殺す。千影であろうと誰であろうと関係ない。 4:多人数も相手にしても勝ち残れる、という自信。 【備考】 ※永遠神剣第七位"存在" アセリア・ブルースピリットが元の持ち主。両刃の大剣。 魔力を持つ者は水の力を行使できる。舞は神剣の力を使用可能。 アイスバニッシャー…氷の牢獄を展開させ、相手を数秒間閉じ込める。人が対象ならさらに短くなる。 ウォーターシールド…水の壁を作り出し、敵の攻撃を受け止める。 フローズンアーマー…周囲の温度を急激に低下させ、水分を凍結させ鎧とする。 他のスキルの運用については不明。 ※永遠神剣の反応を探る範囲はネリネより大分狭いです。同じエリアにいればもしかしたら、程度。 ※麻酔薬が打たれており、もう少しで寝てしまいます。 ※どっちに向かったのかは次の書き手さん任せです 【D-6 森/2日目 昼】 【大空寺あゆ@君が望む永遠】 【装備:S W M10 (6/6) 防弾チョッキ 生理用品、洋服】 【所持品:予備弾丸6発・支給品一式x5 ホテル最上階の客室キー(全室分) ライター 懐中電灯】 釘撃ち機(10/20) 、大型レンチ オオアリクイのヌイグルミ@Kanon クロスボウ(ボルト残25/30) ヘルメット、ツルハシ、昆虫図鑑、スペツナズナイフの柄 虹色の羽根@つよきす-Mighty Heart-】 【状態:生理(軽度)、肋骨左右各1本亀裂骨折、強い意志、左前腕打撲(多少は物も握れるようになってます】 【思考・行動】 行動方針:殺し合いに乗るつもりは無い。しかし、亜沙を殺した一ノ瀬ことみと佐藤良美は絶対に逃さない。 0:とりあえず純一たちから離れる 1:一ノ瀬ことみを追う(当面の目的地は温泉) 2:二人を殺す為の作戦・手順を練る 3:ことみと良美を警戒 4:ハクオロをやや信用しつつもとりあえず利用する 5:殺し合いに乗った人間を殺す 6;甘い人間を助けたい 7:川澄舞に対する憎しみ 【備考】 ※ことみが人殺しと断定しました。良美も危険人物として警戒。二人が手を組んで人を殺して回っていると判断しています。 ※ハクオロの事は徐々に信頼しつつあります。多少の罪の意識があります。 ※支給品一式はランタンが欠品 。 ※生理はそれほど重くありません。ただ無理をすると体調が悪化します。例は発熱、腹痛、体のだるさなど ※アセリアと瑞穂はことみに騙されていると判断しました。 ※どこに向かったかは次の書き手さん任せです ※ハクオロが死んだと思ってます。 【蟹沢きぬ@つよきす-Mighty Heart-】 【装備:拡声器】 【所持品:竜鳴館の血濡れのセーラー服@つよきす-Mighty Heart-、地図、時計、コンパス 支給品一式x3、麻酔薬入り注射器×2、食料品沢山(刺激物多し)懐中電灯、単二乾電池(×4本)】 【状態:強い決意、両肘と両膝に擦り傷、左手指先に切り傷、数箇所ほど蜂に刺された形跡、睡眠中】 【思考・行動】 基本 ゲームに乗らない人間を助ける。ただし乗っている相手はぶっ潰す。 0:睡眠中 1:??? 2:武を探す 3:ゲームをぶっ潰す。 4:よっぴーと川澄舞に対する怒り 【備考】 ※アセリアに対する警戒は小さくなっています ※宣戦布告は「佐藤」ではなく「よっぴー」と叫びました。 ※ハクオロはそれなりに信頼。音夢を殺したと思ってます。 ※あゆをそれなりに信頼。 ※純一達の車はホテルの付近に止めてあり、キーは刺さっていません。燃料は軽油で、現在は約三分の二程消費した状態です。 ※山頂に首輪・脱出に関する重要な建物が存在する事を確認。参加者に暗示がかけられている事は半信半疑。 ※山頂へは行くとしてももう少し戦力が整ってから向かうつもり。 ※鷹野を操る黒幕がいると推測しています ※自分達が別々の世界から連れて来られた事に気付きました ※ハクオロが死んだと思ってます 【D-6 森/2日目 昼】 【ハクオロ@うたわれるもの】 【装備:なし】 【所持品:エルルゥの傷薬@うたわれるもの】 【状態:精神疲労、左肩脱臼、左肩損傷(処置済み)、背中に大きな痣、腹部に刺し傷(応急処置済み)、 左肩から右腰にかけての斬り傷(早急に治療の必要あり)、着物の帯が破れています】 【思考・行動】 基本方針 ゲームには乗らない。 0:声のした方角へ行ってみる 1:ことみを追い、彼女が本当にゲームに乗った人間ならばあゆの代わりに手を汚す。 2:仲間や同志と合流しタカノたちを倒す 3:瑛理子が心配 4:悠人の思考が若干心配。(精神状態が安定した事に気付いてない) 5:武、名雪(外見だけ)を強く警戒 6:純一に期待、それと保護 7;自衛のために武器がほしい 8:できればはやいところ傷の治療がしたい 【備考】 ※あゆときぬを信頼しました。あゆの罪は赦すつもりです。 ※ことみの事を疑っています。 ※衛の死体は病院の正面入り口の脇に放置。 ※朝倉音夢の生首(左目損失・ラム酒漬け)が純一の死体の傍に転がっています 【D-6 森/2日目 昼】 【遠野美凪@AIR】 【状態:腹部打撲、背中に血の跡、疲労極大、悲しみ、髪の毛ボサボサ、疑心暗鬼】 【装備:ベレッタ M93R(15/21)】 【所持品1:支給品一式、ジッポライター、富竹のカメラ&フィルム4本@ひぐらしのなく頃に、情報を纏めた紙x1、可憐のロケット@Sister Princess、首輪(厳島貴子)、鍵】 【所持品2:朝倉音夢の制服 桜の花 びら コントロール室の鍵 ホテル内の見取り図ファイル】 1:海の家に行くか、声のした方に行くか決める 2:千影さんが……まさか……? 3:祭具殿の鍵について確かめる 4:高嶺悠人が暴走した事に対する危機感 【備考】 ※所持品2の入ったデイパックだけ別に持っています。 ※圭一の死はかろうじて乗り越えました。 ※富竹のカメラは普通のカメラです(以外と上物)フラッシュは上手く使えば目潰しになるかも ※所有している鍵は祭具殿のものと考えていますが別の物への鍵にしても構いません 195 覚醒、決意、そして……アサクラジュンイチ(前編) 投下順に読む 196 彼女の見解 195 覚醒、決意、そして……アサクラジュンイチ(前編) 時系列順に読む 196 彼女の見解 195 覚醒、決意、そして……アサクラジュンイチ(前編) ハクオロ 202 私たちに翼はない(Ⅰ) 195 覚醒、決意、そして……アサクラジュンイチ(前編) 大空寺あゆ 198 小さなてのひら/第2ボタンの誓い(前編) 195 覚醒、決意、そして……アサクラジュンイチ(前編) 朝倉純一 195 覚醒、決意、そして……アサクラジュンイチ(前編) 蟹沢きぬ 198 小さなてのひら/第2ボタンの誓い(前編) 195 覚醒、決意、そして……アサクラジュンイチ(前編) 川澄舞 201 ひと時の安らぎ 195 覚醒、決意、そして……アサクラジュンイチ(前編) 遠野美凪 201 ひと時の安らぎ
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17-309の続き 「いやぁ~思わぬ観光だったね~」 「何だか修学旅行してるみたいで新鮮だったよ~」 ここは日が傾いてきた、栃木県のとある終着駅そばの大きめの公園。 何故制服姿の4人がこんな所に居るのかというと……単純に4人揃って寝過ごしてしまった為である。 学校も半日で終わりの休日前だったので、お泊り道具一式を準備してきたみゆきさんと共に みんなでこなたの家にお泊り込みで遊びに行こうと電車に乗り込んだまでは良かったものの… こなたとつかさは速攻で寝入ってしまい、かがみとみゆきももたれ掛られる感じが気持ちよくて 気づいた時には栃木の終着駅に着いてしまっていたのだった。 「それにしてもかがみとみゆきさんまで寝すごしてしまったのは意外だったよー」 「私とした事が、くっ付いて来るこなたさんが暖かくてつい……」 「……同じく……一生の不覚」 「お、お姉ちゃんごめんね」 また長い時間をかけて戻るのかとみんな憂鬱になっていたら、ポジティブなこなたが 折角だから栃木を日帰り観光しようと言い出して 携帯の情報を頼りに市内の寺や滝等の観光地を周って戻ってきた訳である。 ちなみにみんなの帰りの電車代節約のために、居残り補習だったシンに連絡して 家に余ってるsuicaを持って来てくれとパシらせてるこなた。 「『うん…うん、分かった、それじゃあ駅の西にある少し大きい公園でみんなで待ってるから』(ピッ) シンが今駅まで到着したんだって~。順調に行ったらここまで来るのにあと10分ちょっとかな? みんなの帰りの電車代は私のおごりだよ♪」 「あんたの家のでしょう! いくらおじさんが仕事で用意したけど使わなかった余りだからって こんな事に使っちゃっていいの!?」 「それにシンちゃんが可愛そうだよぉ~」 「まぁまぁ、野暮な事は言いっこ無しで。シンもお父さんも今晩は可愛い女の子三人が家に泊まり来て 一つ屋根の下過ごせるんだし、これ位お安い御用だって」 「か、可愛いだなんて…」 「はうぅっ…」 「あ、あんた…自分で言ってて恥ずかしくないか…?」 「真っ赤になってるみんな可愛い♪」 みんなの反応が思ったより良いのに味を占め、ここぞとばかりにからかって来るこなた。 「も、もう! 私ちょっとジュース買って来る!」 「わ、私もー」 このままだと更に何言われるか分からないと思ったかがみは逃げ出してしまい つかさもそれについて行った。 そして同じ公園内にある自動販売機前までいく。 「何だかちょっと怖い雰囲気だね…」 「全く…あんたもう18でしょう? これ位で怖がるんじゃないわよ」 そこはやけに寂しい場所で、日が暮れてきていて薄暗いせいもあり つかさは思わずかがみの腕にしがみ付いてしまい苦笑されてしまう。 だがそう言うかがみにも 地元から離れた全く知らない土地で親や先生も居ない中 日暮れを迎える状況には心細さを感じており それを振り払うかの様につかさとジュースを選ぶのに夢中になっていた。 すると…… …ジャリ… 不意に背後から何人かの足音が聞こえた。 その音に本能的に不安を抱きながらも、シンと合流したこなた達が追いかけて来た のを期待し振り向くと… DQN「彼女達~こんな所でどうしたのー?」 いつの間にか二人は柄の悪い男達四人に取り囲まれていた。 DQN「へぇ~二人とも中々可愛いじゃん」 この公園は賑わってる駅のすぐ近くである反面人通りが少ないので 日が暮れるとその手の連中がたむろする事がある。 そこに見かけない制服を来た可愛い女の子が何も知らずウロウロしていたのなら 声を掛けられるのはある意味必然だった。 DQN「ジュースなんていくらでも奢ってあげるから俺達と一緒に遊ばねー?」 「ちょっとっ、あんた達いきなりなんなのよ!」 かがみが思わず声を荒げるも、それを無視し嫌な笑みを浮かべながらジリジリと近寄って来る男達。 その様子から断ってもすんなり引き下がってくれそうにないかなり不味い連中だというのが見て取れる。 「ナ、ナンパならお断りよ!」 初めて経験する緊迫した場面に怖い気持ちを必死に抑えながら強気に出るかがみ。 つかさは…恐怖で凍り付いててかがみに掴まって震えている。 「お、お姉ちゃん…」 「つかさっ あんただけでも何とか逃げてっ」 「そ、そんなぁ…、お姉ちゃんをおいていくなんて出来ないよ」 DQN「何だぁ? 二人とも姉妹なのか 姉妹共々っていうのも悪くないぜ」 そう言ってるうちにどんどん詰め寄って逃げ道を完全に塞がれてしまう。 DQN「おいおい、あんまり怖がるなよ、優しくしてあげるからさ。ひゃはははは」 「い、一方的にこんな事するなんて男として最低ね!そんなんじゃ一生女の子に相手にされないわよ!」 DQN「なん…だと」 虚勢を張って思わずそう言うかがみだったが、下手に相手を挑発してしまっただけみたいで 相手のからかい半分だった態度が急変してしまう。 DQN「言わせておけば調子に乗りあがって… 俺たちは女だからって容赦しないぞ…」 「や…ちょ、ちょっとっ、警察呼ぶわよ!」 つかさを庇いながらそう言うかがみだが震えは隠せないでいた。 DQN「この状況でどうやって呼ぶんだよ?」 先頭の男がそう言いかがみに掴みかかろうとする。 ―その時っ 猛ダッシュで近づいてくる二つの足音が聞こえたかと思うと… 「どりゃああ―――」 こなたが突撃してきて、その男のわき腹に勢いよく膝蹴りを入れてきた。 「ぐあぁっ」 不意打ちをモロに喰らって相手はうずくまる。 「こなた!」 「こなちゃん!」 「あんた達っ かがみとつかさに何しようとしてたのさ!」 DQN「なんだテメエは!?いきなり出てきやがって!」 他の男がこなたに掴みかかろうとすると… 「乱暴は止めて下さい!」 今度はみゆきがその間に入ってきて、相手の腕を極めてしまった。 「おー、みゆきさんもさすがだね~昔護身術習ってたって言うだけの事はあるよ~」 (二人とも格闘技を習ってたのは知ってたけど実際に見てみると本当に凄いな… 何も出来ないでいる私とは大違いだよ…) かがみにしがみ付きながら臆する事の無いこなたとみゆきに尊敬の眼差しを向けるつかさ。 だけど…この前シンが言ってた通り、男4人相手にこのままアッサリいくものではなかった。 DQN「図に乗りあがって…」 最初にこなたに蹴られた男の人が辛そうにしながらもノソノソと立ち上がる。 「アッチャー、私の体重じゃ完全ノックアウト出来ないか…最初に頭を狙えばよかったなぁ…」 DQN「おいっ 離しやがれ!」 「キャア!」 みゆきも他の相手に乱入されてしまい手を離してしまう。 「みゆき!」 勢いでふらついたみゆきをとっさにこっちに引っ張り込むかがみ。 DQN「いってぇ…このやろう…」 腕を極められた相手は痛そうにしながらもまだやる気の様だ。 「あ、あのっ こんな事やめて下さい!」 「そ、そうよ! こっちには強い子がいるんだから、そっちだって無事では済まないわよ!」 DQN「うるせえよ! こんな目に合わされて大人しく帰れるか!」 DQN「おい、みんなで一気にいくぞ!」 みゆきとかがみの説得にも応じず4人は一気に襲い掛かってきた。 DQN「後から来た二人は何か格闘技やっていやがる! こいつらを何とかするぞ!」 向こうはかなり警戒しながらも全力の力押しで一気に倒そうとしてきてて、 女の子2人vs男4人という現実的には分の悪い攻防が繰り広げる事となる。 「この人達…喧嘩慣れしている…ちょっとやばいかも……みゆきさん、シンが来てくるまでの辛抱だけど大丈夫!?」 「が、がんばりますっ! つかささんとかがみさんは下がってて下さい!」 「ふ、二人とも無理するんじゃないわよ!」 「………(こなちゃん… ゆきちゃん…)」 両腕で前面をガードしながら突撃して来る男。 正面からでは無理そうなのでこなたは素早く避けつつ横っ腹に拳を叩き込んだ。 少し仰け反る相手だったが倒すのは至らずこちらに向き直ろうとしてきて、 その前に何とか追撃しようとした所でもう一人の邪魔が入り 断念して体勢を立て直す。 みゆきも同じ様な感じで、それぞれ一人ずつ相手にするのが精一杯だった。 1vs1ならじっくりいけば何とか勝てるかもしれないけど つかさとかがみを守りながら二人以上同時に相手するのはかなり無理がある様子だ。 DQN「おらっ! お前らもだっ!」 そうしてるうちに相手の一人が つかさとかがみに注意を向けてしまい、向かって来ようとする。 「つかさ! かがみ! あぐっ!」 慌てて無理してつかさ達の所に駆け寄ろうとしたこなたを別の男が 羽交い絞めにして来て、こなたは身動きが取れなくなる。 「つ、つかさっ、わ、私の後ろに隠れて!」 かがみは思わずつかさの前に立ってカバンを武器に構えたけど 足の震えは止まれないでいるみたいだった。 (お姉ちゃん達……) ――こなたとみゆき、そして姉のかがみの絶体絶命 恐怖で頭の中が真っ白になっていたつかさだったがそれを間のあたりにして、 段々と今までとは違う感情が沸いてきて体の中が熱くなってくる。 (無闇に危険な行動に出たら怒られるかもしれない…) 「か…かがみ…! は、早くつかさを連れて逃げて!」 (良く考えたら他にいい方法があるのかもしれない…) 「かがみさん! つかささん!」 (だけど…こんな状態で何もしないで居るなんて嫌だよ!) DQN「逃がすかよ!」 (シンちゃんに教えてもらった事はただの飾りなんかじゃないもん!) つかさの前に居るかがみの肩を男がつかみかけた刹那―― バスッ! 気づいたらつかさは相手の顎に思いっきり掌底を打ち込んでた。 DQN「こ、こいつもだったか…」 完全に油断してたせいでモロに喰らい、軽い脳震盪を起こして崩れ落ちる相手。 「つ…つかさ…?」 「つかささん…?」 「つかさ…あんた…」 かがみ達を含めたこの場にいる全員が呆気に取られていた。 (こんな事しちゃったらもう隠し通せないよね) 「私も戦うよ!」 つかさはそう言うとこなたまでの間合いを一気に詰めて後ろに回りこむと 後ろの羽交い絞めにしてる男のアキレスに思いっきりローキックを打ち込む。 バチンッ! DQN「ぐあぁ」 ちゃんとした型で体重を乗せれたのなら、体重がある分必然的にこなたのそれより 威力は大きくなる。 相手はこなたを離すと顔を歪ませでしゃがみ込んでしまい、その隙にこなたは体勢を整えた。 「つかさ…やっぱり…シンと…」 こなたの中で思い当たってた数々の要素が一本の線をなす 毎日トレーニングしてるシン 毎日トレーニングしてるつかさ 恐らくつかさとシンがトレーニングしてる時間は同じ。 ……間違いない…… つかさの攻撃で呻いてる男たちが何よりの証拠だった。 「つかさ…あんたの毎日してたトレーニングってもしかして…」 「…今のつかささんの動きはまぐれじゃありません。間違いありませんね…」 かがみとみゆきさんも同じ事を考えてたみたいだ。 「み、みんな、それは後で話すから…キャッ」 「つかさ!」 注意を怠った隙にまた別の男に掴みかかれてしまい、今度はつかさが思うように動けなくなり焦りそうになったけど すぐにこなたが助け返してくれた。 DQN「て……てめ…ぇ」 DQN「く、くそったれが……」 しゃがみ込んでた相手が死に物狂いで立ち上がってきて、最初に掌底を打ち込んだ男も フラフラしながらも立ち上がる。 「全く…その根性をもっと別の事に向ければいいのにって思うのは私だけ?(=ω=.;)」 「それって普段私があんたに言ってる事じゃないのよ」 「同じ男の人でもシンさんとは大違いですね」 DQN「何のん気に話していやがるんだ!」 相手は再び全員で一気に襲い掛かって来たが つかさが参戦した事により、まだ分は良くない物の 先ほどまでの様なかなり無理のある戦いでは無くなってきた。 キャリアが長かったとはいえここ数年まともに練習をしておらずカンが鈍ってるこなたとみゆきに対して まだ半年とはいえ昨日までずっと練習付けだったつかさ。 本人が一旦リズムを掴んだらこちら側のエースとなるのは必然だった。 (怖いけど……冷静に冷静に……) 相手がムキになって殴りかかって来る物の、シンとの組み手の感覚を思い出しながらそのパンチを 何とか捌いて、向こうが拳を引いたのに合わせて鼻っ柱に拳打を浴びせるつかさ。 バシンッ! DQN「ぐぁ…」 (この人達…シンちゃんの動きに比べたら全然たいした事ない。 …だけど手加減してくれてるシンちゃんと違って全力で掴みかかって来るからちょっと危ないかも…) DQN「て、てめぇ…」 向こうもつかさが一番危険だと察知したみたいで 今度は二人同時につかさの前に立ちはだかる。 残り二人はこなたとみゆきがそれぞれ相手をしてるけど こちらの援護まではすぐには出来そうに無いみたいだった。 (え、えっと、こういう時は…) つかさはシンに教えて貰った事を思い出しながら、素早くバテてる方の男の外側の横に回りこむ。 こうすると自分から見ると相手は縦に並んでる感じになり 一瞬の間、二人を同時に相手にせずに済む。 そしてそのまま相手のスネにローを入れる。 ベチンッ! DQN「ぐ…」 相手は思わず体勢を崩した…けど倒れこむのと同時に足を掴まれてしまった。 「キャアッ!」 DQN「よっしゃ、そのまま抑えてろ!」 動きを封じられた所でもう一人が歩み寄って来る。 思わず目をギュッとつぶりそうになると… 「おりゃああっ!」 かがみが勢い良く突撃してくると、つかさを掴んでいる男の頭頂部をカバンの角で 思いっきり打ち付けた。 DQN「ぐう…」 思わず手を緩ませた隙につかさは素早く脱出する物の、そこで今度は歩み寄って来たもう一人に掴み掛かられる。 「汚い手で妹に触るなぁ~!」 だが、かがみが今度はその男の顔面に「バンッ、バンッ」とカバンを勢い良く打ちつけまくって そのおかげで簡単に脱出出来たつかさは、思い切ってこの前シンとたっぷり練習した拳打と上段回し蹴りのコンボを繰り出してみた。 バスッバスッ! ズガッ! 「ぐあぁっ!」 不安だった物の無事に成功して、モロに喰らい倒れこむ相手。 「お姉ちゃん!?」 「…正直、私はあんた達みたいに強くないけど、みんなが必死になってるのに 一人じっとなんかしてられないわよ。……こらっ! あんた! いい加減にしなさいよ!!」 そう言いながら未だに立ち上がって向かって来ようとしてる、最初につかさの足に組み付いていた相手に 『バチ――ンッ』と凄く痛そうな平手打ちをお見舞いする。 「おー、かがみん凶暴伝説ハジマタ\(=ω=.)/」 「かがみさん、素敵です」 「お姉ちゃん格好いい~」 「う、うるさいわねっ」 かがみと同様にこなたとみゆきもつかさを助けようと駆け寄って来ていて 改めてかがみを後列にフォーメーションを組んだ。 向こうもコンボを喰らって倒れてた相手を助け起こした後、 まだやる気の様で向かい合って来る。 かがみを戦力にカウントしないと人数的に不利だが、こっちはディフェンスをしっかり固めてて チームワークも悪くないおかげで、息は上がってきてるけど全員怪我はほとんどしていない。 対して向こうは全員かなりボロボロで動きが鈍ってきていて、最初に比べたらかなり分が良くなってきている。 だけど向こうは素人だけど全員体格のある男で こっちは3人が格闘技経験者だが女の子であるのには変わりは無く このままやったとしても確実に勝てるとは限らない。 華奢な体では一瞬の油断で貰う一撃が命取りになり、そして一人でも欠けたらまた戦況は一気に悪くなってしまう。 ……まだまだ気の抜けない、苦しい戦いになる…… みんなそう思って覚悟を決めてると… 「おい!アンタら何やってるんだ!」 今のみんなにとって最も頼もしい人物が現れた。 「シンちゃん!?」 『シン!』 「シンさん!」 「こなたっ! かがみっ! つかさっ! みゆきっ! 大丈夫か!?」 ダッシュで駆けつけこなた達の前に立つシン。 DQN「何だテメエは!」 「みんな…怪我はないか?」 「うん、ちょっと疲れちゃってるけどみんな元気だよ」 「そっか……本当に良かった……」 DQN「無視してるんじゃねーよ! ただで済むと思ってるのか!?」 「それはこっちのセリフだ!」 標的をシン一人に絞り相手のうちの3人が一斉に飛び掛った物の… ズドッ! ズガッ! バスンッ!! 3人とも一撃でシンに倒されてしまった。 かなり容赦の無い攻撃を浴びせ、今までのダウンした時と違って簡単に起き上がれそうにない。 残る一人は呆然としている。 「私達じゃそれぞれ一人がやっとなのに三人を一瞬で倒すなんて…」 「やっぱりシンちゃんって凄い…」 「……女の子によってたかってこんな事して……お前らただで済むとは思うなよ……」 こなた達も呆気に取られてると、残った一人の胸ぐらを掴み上げるシン。 その目は怒りに燃えきっており、何時ものシンからは想像もできないほど恐ろしい物だった。 この世界に来た当初も鋭い眼光を放っていたがそんな物の比ではない。 「ヒッ…!」 向こうは勿論、こなた達もその迫力にすくみ上がる。 (こ、このままじゃ…シンちゃん大変な事をしてしまうよぅっ) そう思ったつかさは怖い気持ちを必死に堪えながらシンに駆け寄ると、男を掴み上げてるシンの手をギュっと握った。 「シ、シンちゃん…!」 「つかさ?」 意外そうな顔をするシン。 「あ…あの…こ、これ以上乱暴な事したくないんで……か、帰って貰えません……か……?」 ゆっくりとシンの手を下に引っ張って男から離させながら 勇気を振り絞って掴み上げられてた男にそう言う。 DQN「う…く、くそ!」 今まで向こうも一杯一杯だったのにシンに参戦され、もう勝ち目が無くなってるのは目に見えてて つかさの言葉にダウンしてる仲間を起こすとみんなフラフラとこの場を後にしていく。 さっきまでと違って男が相手になったから逃げやすかったというものもあったのだろう。 「つかさ…いいのか…?」 少し不服そうに去っていく男達を見送りながらシンはそう聞いてくる。 「うん…こっちはみんなほとんど怪我してないみたいだし…」 「……そだね……喧嘩しなくていいのならそれに越したことは無いよ……シンがマジでやったら洒落にならないし」 「本当は全員とっ捕まえて警察に突き出してやりたい所だけどね。 …でも理由はどうあれ先に攻撃したのも怪我させたのもこっち側だし、その上一方的にボコボコにするのはちょっとね…」 「妥協…するのも何ですがシンさんがやりすぎて大怪我させてしまうよりはいいです。 …あの人たちもあれで懲りてくれればいいのですが…」 「みんな……そうか……まあ…地元じゃないし二度と会う事も無いだろうしな…制服見られたのはちょっと気になるけど…」 みんなの言葉に冷静さが戻ってくると、今度は怒りに囚われ暴走しかけてしまった事への後悔の念が沸いてくる。 (俺は…みんなが危険な目に会ったからって我を忘れてしまって… つかさが止めてくれなかったらどうなってたんだろうな…) 「シンちゃんごめんね…約束してたのに危険な事して」 「い、いや…他に避ける方法が無かったのなら……しょうがない…」 自分の精神的な未熟さに複雑な感情を抱きつつ、怒られるかもしれないと少し怯えてるつかさを優しく慰める。 自分の都合でつかさに安易に武器を宿させてしまい、それが原因で変な事が起こったりしないかと 心配してたんだがそれは全くの杞憂だった。 逆に自分の方がよっぽど暴走してしまいつかさになだめられてしまう始末だ。 つかさはあれで実は自分なんかよりよっぽど精神面がしっかりしてるんじゃないかと思うシン。 「はは…俺…やっぱりつかさ達よりよっぽどガキだったな…」 「え? そ、そんな…私も全然ダメだったよ…稽古してるのに最初は怖くて動けなくて こなちゃんとゆきちゃんに任せっぱなしだったし……あ、あれ?」 その時、いきなり足がガクガクと震え出して来て戸惑うつかさ。 つかさは性格的に、本来こういう荒事には一番ショックを受けるタイプなのだ。 さっきまでは自分や友達の身を守るために必死になっていたが その緊張が解けて改めて先ほどの恐怖が蘇ってきたのであろう。 「えぐっ…ヒック…お姉ちゃぁああん!」 とうとう涙も止まらなくなったつかさはかがみに抱きつくわんわんと泣き出してしまった。 「……っ…ひぐぅっ…怖かったよぉ~」 「…つかさ……良く頑張ったわね、もう大丈夫よ……」 自分より強く、そして自分よりか弱い妹をしっかりと抱きしめ優しく頭を撫でるかがみ。 「あらあら、つかささんったら…」 「やっぱりどんなに強くなっても、つかさはつかさだね~♪」 今のつかさを見てると、数分前まで体格のいい男をフルボッコにしてたと言うのがとても信じられなくなってくる。 「全く…不思議な奴だよな…」 (さっきまで随分しっかりしてると思ったらこれだ。…まあ、その方がつかさらしいのかもしれないな) そう思いながら目の前の微笑ましい光景を眺めていると… かがみがつかさを抱いたままゆっくりと目線をこちらに向けてきた。 心なしか少し睨んでる様な… 「さ~てシン、この半年間つかさと一体何やってたのか全部話して貰いましょうか」 「う…」 「まあ、あれを見れば大体想像付くけどね。つかさの動きを見る限り相当みっちりやってたみたいだね~」 「みんなに内緒で毎日二人っきりで…本当に羨まし…コホン、本当に練習だけだったのか気になる所ですね」 「グス…み、みんな、シンちゃんばかり責めないでよぅ。元々私がお願いしたんだし…」 こなたとみゆきにも両サイドから詰め寄られて観念するしかないシンであった。 * ―次の日―― 「…んで、何でアンタらまでここにいるんだ?」 昨日の事があったばかりだけど練習を再開しようとしたら… 「いやぁ~二人っきりでいるなんてつかさの身が心配じゃん?」 「今日から私達も練習に参加しますね」 「全く…半年間も殆ど毎日一緒だったなんて…抜け駆けもいい所よっ」 「はぅ…ごめんねお姉ちゃん」 一昨日までつかさと二人っきりだったのがいきなり五人に増えていた。 「今回みたいにシンが一緒にいない時にまた襲われたりしたら大変じゃん。 もしもの時の為にしっかり腕を磨いておかないとね」 「私もまた何かあった時に一人だけ役にも立てないのは嫌だし、 一人だけ一からのスタートだけどよろしく頼むわ。つかさなんかすぐに抜いてあげるんだから」 「お、お姉ちゃんに対抗意識燃やされちゃってるよぉ~」 みんな運動着に着替えててやる気満々のようだ。 「お前ら…無理にここに来なくて道場にいけばいいじゃないか? 特にみゆきさんは家からここまでかなり時間かかるんだから無理しない方がいいぞ?」 「それを考えて私はここでの練習は土日を中心に週3回程度にしようかと。 その位ならシンさんを監視する為には来れそうですよ(ニッコリ)」 当たり前の事を質問してみるシンだったが、一人ハブられるのは沢山だと言わんばかりの みゆきのオーラに何も言い返せなかった。 「それにもし道場行くと毎月お金かかってしまうけど、シンなら完全にタダなのはかなり大きいよね~ 私達は家のすぐ近くだし」 確かに…それは言えてるかもしれない だが…… 「……何だか先生というより奴隷になった気分だ…」 「おー、よしよし、お礼に何か悩み事があったら今までつかさにしてたみたいに いつでもお姉さん達に相談していいからね~」 そう言いながら頭を撫でてくるこなた。 どうやら完全にペースを握られてしまったみたいでシンは諦めるしかなかった。 「はぁ…分かったよっ…その代わり前からつかさには前から言ってるけど、昨日みたいなどうしようもない時以外は 危ない事はするなよな」 一応そう注意はする物の、みんな芯はしっかりしているのはもう十分に理解している。 それならむしろ、昨日みたいな万が一の時のために自分自身や友達を守る力があった方がいいのかもしれない。 実際昨日は、つかさに格闘技を教えていたおかげで結果的にみんな無事でいる事が出来たのだし。 「そ、そんな事があってほしくないなら…ちゃんと私達を守りなさいよねっ …その代わりシンが昨日みたいに頭に血が上ったりしない様に私達が精神面を鍛えてあげるわよ」 いつものツンデレかと思ったら後半から痛い所を突いて来るかがみ。 「わ、悪かったな未熟で!」 「しょうないよ、シンは腕っ節は強くてもまだまだ子供なんだし~」 「精神年齢は男より女の方がずっと上だっていいますしね」 「『おじさんやこなたが子供扱いする』ってつかさにわんわん泣きついてた位だしね~♪」 「い、いくらなんでも泣きついてはいなかったよぅ、普通に落ち込んではいたけど…」 「それでつかさはどうしたの?」 「えっと…実際シンちゃんは私と同じでまだ子供なんだし、背伸びしすぎだよって頭を撫でたり……」 持ち味の天然でバカ正直に答えてしまうつかさ。 「あらあら、つかささんったら」 「全く…すっかりつかさにお姉ちゃんされてるじゃないのよ」 「やっぱり子供だね」 「ア、アンタらなぁ~! と、とにかくさっさと練習を始めるぞっ! とりあえずかがみは未経験で、こなたとみゆきも長いブランクで相当ナマってそうだから 最初の内はみんなでジョギングと柔軟の体力作り中心だな。つかさには少し退屈かもしれないけど 基本の復習って事でよろしく頼む」 「うん、私は全然平気だよ~」 さすがにいじられ慣れてきたせいでみんなの集中攻撃が始まった途端、即座に練習の話題へと切り替えるシン。 「よし、それじゃあ準備運動を済ませたらみんなで河川敷のコースを2周、その後体が温まってるうちに柔軟だ」 『は~い』 こうして随分賑やかになったメンバーを引っ張りながら稽古に打ち込んでいくシンであった。 * ――2時間後 「いい汗をかきました…やっぱり随分本格的な練習なんですね。 つかささんがあれだけ強くなってしまうのも分かります」 「私は一人クラスが違うせいで合同体育の時位しかみんなと運動できないから 一緒にこういう事出来るのは結構楽しかったわよ。 これから毎日キツい練習になりそうだけどみんなとなら頑張れそうな気がするわ」 「ツンデレきたぁ~!」 「ツンデレ言うな!」 一通りの練習を終わり、みんな心地良い疲れを感じながら 川原に座り込んで思い思いに雑談に花を咲かせていた。 「それにしてもつかさったらさすがに毎日鍛えてるだけの事はあるよね~。 本来なら真っ先にバテそうだったのに平気で最後まで走ってるんだもん」 「そうは言ってもこなちゃんの方が少し速かったし、多分格闘技のテクニックも こなちゃんに比べたらまだまだだよ~」 「でもつかささんは泉さんより体が大きいですからね。 寸止め組み手とかだと技量が重要なので苦しいかもしれませんが 全くのルール無で思いっきりやるのでしたらどうなるか分かりませんよ」 「つかさがそんな事出来る訳無いと思うわよ」 「と、当然だよ! いくらなんでも友達に思いっきり攻撃なんて出来ないよ~っ!」 (……何だか…本当に賑やかになったよな…) 目の前で楽しそうに話している4人を見ているとつい半年前まで 一人ぼっちの孤独な練習に明け暮れてたのが嘘の様に思えて来る。 「シンちゃん~」 そう思ってるとつかさが隣に座ってきた。 「つかさか…みんなにバレてしまった途端こんな事になって災難だったな」 「ううん、逆にこれで良かったよ、やっぱり隠し事して後ろめたい思いするより みんなと一緒に出来る方が楽しいし。どうせならもっと早く打ち明ければ良かったよ~」 「そっか…」 結局つかさが秘密にしていた理由は分からずじまいだったけど その問題も何とか解決してるみたいで、みんなと練習するのが嬉しそうな様子にホッとするシン。 すると…… 「……シンちゃん…私、こなちゃん達に負けない様に頑張るから」 「ん? あ、ああ。……確かに多少対抗意識持ったほうが早く上達するだろうがほどほどにな」 おもむろにつかさにしては珍しいセリフを言われ、ちょっと言葉に詰ってしまうシン。 「あ、格闘技のことじゃないんだよ」 「じゃあなんだよ?」 「……秘密♪」 そう言いながら笑顔でこなた達の所へ戻っていくつかさを 訳の分からない様子で見送るシンであった。 「な、なんなんだぁ?」 「えへへ♪」 ******************* おまけ(微エロ、シン未登場注意) ある日の柊家 「や…つかさ…これ以上覆いかぶさってこないで……ア…アァン!」 「えへへ~お姉ちゃんの体、大分ゆるゆるになってきたね~」 「や…つかさ…股がっ…股がおかしくなりそう!」 「ちょっとあんた達! 一体何やってるのよ!」 二階から聞こえるただならぬ声に慌てて駆けつけるまつり。 「あ、まつりお姉ちゃん。柔軟だよ~」 そこで見たものは床に座って足を開いてるかがみの真後ろに、 同じ体勢で密着して座ってかがみを抱きしめてるつかさだった。 つかさの太ももはかがみの太ももの上に乗ってて、足先の部分はかがみの足先の内側にあり、 つかさがその状態で股を広げると自動的にかがみの股も開く。 「や…もうダメ…下半身に力が入らない……ヒャン!」 思わず立ち上がろうとするけどつかさに後ろからしっかり抱きしめられてる上に 足も絡まれててとても逃げれそうに無い 「大分開いたね、それじゃあ今度はこのまま体を前に倒すよ~」 そう言いかがみを抱きしめたままゆっくりと上半身を倒してくるつかさ。 当然かがみの上半身も前に倒れる。 「や…あ…あうぅぅっ…つ、つかさ…そんなにキツくしないで…ひぅっ!」 思わず手を床について倒れるのを防ごうとするけど、つかさにその手を掴みあげられて 両足先に持っていかれる。 「お姉ちゃん、ズルはダメだよ~。それじゃあこのままの状態で30秒間ストップ~」 「鬼~!」 「…全く…二人して何やってるんだか…」