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←––––––Back Home––––––→ * –––– 某国某所・悪魔城門前 –––– シェン「(鉄格子に背を預け腕を組み、殆ど日が沈み群青と真紅が混じった地平から差し込む陽光を浴びながら瞼を閉ざし沈黙)––––––– パ チ (静粛の中から何かを聞き取ったのか片目を開け、視線の先にある森林をじっと睨んだまま微動だにしない)––––お一人様か。生憎一見さんはお断りだぜぇ~お客様よォォォ~~…… 」 踊り子衣装の人物「ナヨォ~・・・ナヨォ~。(扇で顔を隠し腰をくねくねさせながら近づいてくる) 」 シェン「 ゾ ッ (瞬間、シェンの脳裏には脱皮した蛇の皮に潜り込むカエルのような珍妙で不気味な様がッ!)えっ、あれちょっと待って俺ちゃん今かっこよく決めたんだけどあれなにこれあのその 」 踊り子衣装の人物が扇子をゆっくりとじ、正体を詳らかにする 」 火愚病(踊り子衣装)「アタクシ、テキーラをお持ちしましたの♡ねぇ、入れてくださるぅ?(べったべたの化粧を施しなよぉ~と詰め寄ってくる) 」 シェン「(仮面のように張り付いた笑顔。なよぉっとガムテープのように迫り来る火愚病相手にシェンはなすすべもなく硬直し脳裏には自分をフッた元カノ達の顔の数々が浮かんでは消えてを繰り返していたというッ!!(CV大川透))┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨……丁度。(ぽつりと囁き火愚病の所持しているテキーラに手を触れ)門番っていうのは立ちっぱなしで近くに水飲み場もない、デスクワークとは懸け離れた激務なんだ。丁度、喉が渇いていたんだ。そのテキイィィィーラを分けてくれないかな( に っ こ り ) 」 火愚病(踊り子衣装)「(ふ、流石俺の変装・・・まさかマフィア相手に通じるとは、自分で自分の美貌が恐ろしくなってくるぜ)はぁい♡まずはアナタにぃ! 」 シェン「ドーモ、ありがとさん。いやぁ~助かるねぇこんな辺鄙なとこにわざわざ踊り子さんが来てくれるたぁ珍しいこともあったもんだぁなぁ(へらへらと談笑しつつもテキーラを手に取るがコルクを外すことはなく)中身は……入れたままにしておくよ。あとで飲むさ(┣¨┣¨┣¨┣¨…)君を、始末した後でねッ!!!! カッ (某ペルソナカットイン) 」 BGM 総攻撃チャンス(ペルソナ4) 火愚病(踊り子衣装)「あふん♡どうもありが・・・え?始末? 」 シェン「 ン 月 ッ !!!!(手に取った酒瓶に渾身の力を込めて火愚病の懐に潜り込みアッパーアカットのように振り上げ顎をカチ上げ) 光ッ!! (そして叩き上げた火愚病を追うように飛翔、頭上から背中へ踵落としを決め空中に固定し) 蝶ォオオォォォォォ–––––ッ!!!! (駄目押しに横に3回転し遠心力を乗せた真一文字の振り抜きによって酒瓶を顔面にぶち込んで吹っ飛ばす) 」 火愚病「あぎゃっぱぁあああああああああああ!!!!?(テキーラ・火愚病、潜入失敗ッ! 再起不能(リタイア)ッ!)(CV大川透) 」 シェン「シュトッ ––––┣¨ヤァァァ(鮮やかフォームで着地、からの清々しいまでのドヤ顔カメラ目線)ァァァ…… \カァーカァー/……アホくせ(後にはカラスの鳴き声と沈黙が残りぽつりとこぼして再び腕を組み鉄格子に背を預ける) 」 華峰「さてさて・・・困りましたわ。森を抜けたらあら不思議、不思議な洋館についてしまいました。皆様大丈夫でしょうか。まぁいいでしょう(門の方まで歩み寄り)もし、もしそこな門番の御方。私はしがないシスターです。どうか一晩だけで構いません。御泊め頂けることは叶いませんか? 」 シェン「……(テキーラ娘だった何かに対してそうしたように片目を開け、左口角を上げながら華峰に視線をやり)–––––(眉をひそめ沈黙、二人の間を木枯らしが駆け抜け)それはそれは大変だ(背を鉄格子から離し華峰と正面から向き合って目を糸のようにして友好的な微笑を浮かべる)"憂いの森"を抜けてきたのかい。ここに流れ着くとはオタクも運がいい。何があったのか知らんけど道中大変だったでしょうに…… –––––"お一人"で? 」 華峰「えぇ、道中連れがいたのですが逸れてしまい・・・いかがですか?(女性特有の涙目) 」 シェン「ああ!それはなんということだ、もうすぐ嵐が来るというのにッ!(華峰の涙目に呼応するように悲痛な表情を浮かべ声を張り上げる)ご安心を、すぐに捜索するように手配いたしますので。大丈夫、土地勘のある者を向かわせますからすぐにでも見つかりますよ。ひとまずは中へお入りください、ご同行者をお連れするまでの間は–––––(華峰の背に腕を回し友好的な笑みを浮かべ誘導しようとするが……) 」 * ♪ メ" キ" ィ" ィ"ィ"ィ" ……ッ!! (華峰の背に添えられた腕からさながら破裂寸前にまで膨張した筋肉によって骨が悲鳴をあげるような音が響き空気が凍りつく) 」 シェン「–––––– ベ ッ ド 棺桶 で お 寝 ん ね 永眠 し て な 。 」 華峰「――――ッ!!(寸でのところで気配を察知し、轟撃が背中を貫く前に、後方へ跳躍。)・・・・・・女性をエスコートするには少々力みすぎですね。もう少しリラックスしていただけると私としても安心なのですが。 」 シェン「 ヒ"ュ オ"ォォッツ (列車が駆け抜けた際のような風切り音が木霊し轟撃がブロック塀をスプーンで抉ったヨーグルトのように削られる) ッフゥゥゥゥ…… (腕を突き出した状態のまま息を吐き出して硬直し、肩の力を抜いて無形の構えをとる)んなるほどな、お前は少々女性に対してズボらすぎるとも言われてたんだけど、あんがとなべっぴんさん。お陰で自信がついたぜ(機微に手を添えコキコキと音を鳴らす)俺さえも知らねぇジゼルちゃんの能力を知ってるんだって? 」 華峰「・・・・その名前が出るという事は、どうやら先方から話は伝わっているようですね。しかし、参りましたね・・・見ての通り私はか弱いシスター。乱暴をされてはこまります。ね?ここはひとつ穏便に・・・ねッ!(その速さはガンマンの早撃ち。袖口から銃剣を数本逆向きに取り出し一気に投擲。ヒュオオオッ!と風を孕み、閃光は鋭利な軌道を描きシェンに飛翔する) 」 シェン「 カ ッ (一連の動きの初動から攻撃を見抜き)ヒュ… オ ン (目の前に銃剣が飛来して時間の流れが時の流れが遅くなったと錯覚するようなスローモーションになり) パァンッ ガッ キィィィン!!(最初の一本を左手で払って弾きプロペラのように回転させ2本目とぶつけ相殺)パシッ ヒュ ォンッ!!カキカキィン!!(相殺した2本をキャッチして3、4本目をX字きりで振り払って叩き落とし) 会話のキャッチボールで片つくか試すか? そらよッ!! (地を蹴り駆け出しながらその手に取った銃剣を槍のように投げつける) 」 VS【グラナートファミリエ構成員 門番・磷火 沈】 華峰「ほう、あれを躱すとは・・・。(牙をむく閃光に対し冷静にくにゃんとバレリーナ並の柔軟でことごとく躱すし)どうやら、中・遠距離は対策済みのようです。(ズンッ!とブーツのヒール部分を地に埋まるまでめり込ませバネ仕掛けのように飛び掛かる。両手には袖口から出した新たな銃剣二刀流。空中からの両手上段。弾けんばかりの空圧をその身に宿しシェンに斬りかかる) 」 シェン「 ドゥンッ! (同じく地に右足を陥没させ勢いを殺し踏みとどまり) フ ォ ォォ……!! (空中から攻撃にかかるまでのラグを見逃さず)スパァンッッ!! ヒュオ……ッ–––––(素早く両腕をL字に曲げてガッツポーズのようにしがら振り上げ華峰の両肘にぶつけ軌道をそらさせ上体に飛び蹴りを仕掛けようとする) 」 華峰「―――ぐがっ!!?(両肘に攻撃を受け剣の軌道は大きく乱れるどころか反動で銃剣は明後日の方向へ。)―――――うぐぅふぅッ!(飛び蹴りが胸部と腹部の間に流星の様な鋭さで直撃、バランスを崩した状態で受け身など取れるはずはなく、無様に地面にドカドカと勢いよく転がっていく) 」 シェン「(潰すにはもったいねぇべっぴんだが) クルン… ストッ(サマーソルトを決めてから着地し休む間も無く着地の際の衝撃をバネに弾丸のように駆け出し転がっていく華峰を追って小さく地を蹴って飛び)–––––こうするのが確実なんでな ヒュ ォオ ッ!! (着地に合わせて華峰の顔面を潰さんと言わんばかりに正拳を降り降ろそうとする) 」 華峰「―――舐めてもらっては、困りますッ!(無理矢理に体勢を直し、まず正拳を左掌で受け止めゆっくり受け流すような動作で威力を吸収してから)―――チュドドッ!(サイレンサーをつけた銃器ににも似た空裂音と共に右の拳でシェンの顔面に二打。無行砕拳によるカウンター技の一つ) 」 シェン「–––––ッッ(反撃を食らう直前瞳が豆のように縮小し)―――チュドドッ! ッグ……ぁ"……ッ!!(顔面に二打がクリーンヒットし両足をしっかりと地につけ地表を抉りながらも後退) ベキ……–––インッッ!! (骨が砕けるような音が響き思い切り後方へ仰け反り隙が生じる) 」 華峰「はぁあああッ!!!(一気に詰め至近距離からの機関銃的拳打と蹴撃。胴体、下肢、顔面と余すところなく無行の嵐をもって砕きにかかる) 」 シェン「 ッハ!!(地にしっかりとつけていた足を浮かせ、華峰の初動に対し殆ど飛翔しないサマーソルトで爪先と拳を相殺させ対応)ストッ ┣¨ンッ!!(二撃目を拳と拳を真っ向からぶつけ相殺)ヒュン ガッツ!! フッ… ┣¨ ゴォッ!! (続けて半回転からの裏拳→逆方向への半回転から飛翔→両足による回転蹴り二連→続けて着地から回転の勢いを生かし大振りなローキックを放って華峰の攻撃全てを相殺し最終的にお互いの蹴りがぶつかり合ったまま硬直する) 」 華峰「(ギリギリと足と足の鍔迫り合いの最中、スルリとスリットがズレる。この気を見逃さなかった)あら、いやん。失礼ッ!(クンッと脱力しそのまま地面にフワリと倒れるようにサマーソルトをシェンの顎に放つ。反動を利用し後方へと間合いを開けることにした) 」 シェン「えっちょっっとまって見え……–––––(スリットの隙間が見えそうになったとたん急に目が丸くなり) 無 ェ !!? (直後蹴りを受け大げさに悲鳴をあげるが怯まず) ガ ォ ン ン ン ン …… ッ (さながら金属を蹴ったかのような鈍い音とそれ相応の衝撃が華峰の足に響く)ォォォン シェン「–––––– ニ ィ 。(間合いを取った華峰に対して、人のそれとは思えない八重歯をのぞかせる微笑みを浮かべる彼は、攻撃を受けたにもかかわらず全く微動だにしていなかった) 」 –––––先程まで、地平の灯火のように光を放っていた暁は消失し、気づけば辺りは徐々に暗転しようとしていた。 」 シェン「なるほどな。(首に手を添えコキリと乾いた音を鳴らしながら、じっと裂けそうなほどに鋭い黄金色の眼光を讃え華峰の姿を捉える)期待ハズレじゃなかったぜ。ただまぁ–––– 」 虫のさえずりも、木のざわめきも死に絶えたように静まり返り、光源は城の照明と 」 シェン「(先ほどまでのおちゃらけた風の男のそれではない。既に楽しみ”終えた”、有り余る力を温存させたまま大義を成し遂げてしまった退屈な武将のような顔をしたその男の首筋には–––)ゾゾゾゾゾ……ッ(胴体から顎にかけて、黒く染まり始めた皮膚が顎にかけて徐々に侵食しており)––––––––予想通りだけどな。 」 ––– 妖艶な輝きを放ちは閉めた、月光のみだった ––– * ♪ シェン「お嬢をわざわざ落胆させてやることもねぇ。とはいえ、客はもてなすのが礼儀ってもんだ。(月の登り始めた深淵の入り口のごとき闇夜を背に、両腕を広げ胸を張り八重歯の除く笑みを浮かべる)––––– 来 な 、理解させてやる。五体満足は保証しねーがよ 」 ー悪魔城ー 【Crimson Overture】 Round2 ― Broken Gate ― 華峰「・・・私もどうやら・・・・"天国"への道が、近いようですねぇ。(スゥっと身構え、冷たい空間に鋭く張り付く。不敵な笑みにはたらりと冷や汗が) 」 シェン「冥土の土産もなしってーのはちとしけてるってもんだろ。(「ヘッ」といった風に歯を見せて鼻で笑い)さっ、”遠慮するな”よ(首をクイと捻り攻撃を促すようにしながら) 」 華峰「―――ッ!(ズンッと風圧が地面を蹴り上げる。二拳の織り成す流星はシェンの頭部と顎を同時に砕きにかかる) 」 ガォ ッツ ––––––– ォォン…… (重金属を槌で打ったような鈍い金属音が静粛を破り、周囲の木々が悲鳴をあげるようにして騒めく) シェン「––––––––––(華峰の穿った攻撃は確実にシェンの頭部、顎を確実に、そして的確に捉えていた)–––––ククッ(しかし、彼は微動だにせず拳の向こう側で不敵に笑み)おい。俺は”遠慮するな”って言ったはずだが? 指、逝ってねーだろうな 」 華峰「な。(にぃぃ~!?この・・・鎧を殴りつけたような感覚。ダメージが全く通っていない!)くっ!(着地直後に身を捻り脇に向かって蹴りを回す。) 」 シェン「ガギィィィンッッ(脇に叩き込まれた蹴りの一撃でさえも、常人が阿弥陀像に蹴りを入れたそれのようにブレることのなく同じ体勢のまま)ッ……フゥゥ……––––今のはちと”痒かった”な。いいおみ足してるだけあるなァ、アネさんや。それにひきかえ––––(冗談めかしく笑みながらも広げたままの腕を解き、羽織っていたジャケットを脱ぎ捨て。)悪いな、できればブ男になるから使いたくはねーんだけどよ。まぁ喧嘩に反則はあるまいし、恨んでくれるなよ(黒いノープのインナーに同化するかのように、黒く光沢を帯びた皮膚が、顎から下まで、殆ど全身すべてを覆っており、目元からは赤い血管が浮き出、頭部の左側面からは”ツノ”が発現していた) 」 華峰「・・・その角、そして体の頑強さ・・・"鬼"ねアナタ。(バッと一間の間合いを開け) 」 シェン「ご名答、さすがシスター!––––って褒めてやりてェとこだけど、”片角”ってとこを除けばまんまそれだからなァ(瞼を閉ざして首を左右に揺らし骨を唸らせ、片目を開け)ちょいと昔はそこそこ有名人だったんだぜ、”カタツノ”って名で通っててな。隠すつもりゃなかったんだけどほら、この通りブ男になるもんでよ(コンコンと音を鳴らしながら爪のたった黒く硬質な手で硬質化した顎を突き) 」 華峰「・・・・異形の者との戦闘は聊かの心得はありますが・・・・アナタのようなタイプは初めてですね。改めて自分の世界の小ささを認識してしまいます。(再び構えを取り) 」 シェン「そう悲観すんなってーの。己を知って初めて見える世界もあるってもんよ(今度は両腕を広げることなく、五指を立てて腰を低くし構えをとる)絶景だろう?負け戦の景色ってーのも 」 華峰「では、負けを覆す作業にでも取り掛かるとしましょう。生憎モモタローやキンタローの物語はあまり読んだことがないので、鬼殺しの方法はわかりかねますが。ま、大丈夫でしょう。(銃剣を二刀、聖教会の祝福儀礼が施され宵闇の中で白銀に輝く) 」 シェン「ビギナーズラックの時間は終わりだ–––– ┣¨ ゥ ッ (一歩の踏み込みのみで彼の右足の周囲の地面が陥没し、土埃が輪を描いて四散する)桃太郎が退治される物語、童共の新しい語り草の始まり始ま…… り ッッッ!!!!(一気に距離を詰め適度に間合いを開けながら華峰に向かって重いブローを放ってくる) 」 華峰「(来たッ!ここで剣を・・・!)――――え?(華峰の目測が外れる。実際よりも早くに間合いに到達したシェンのブローが両手上段で無防備になった腹部に衝突する)ぐはがぁああ!!?(隕石が衝突したような空気の揺れがズドンと響く。そのまま近くの岩に叩きつけられ磔状態に) 」 シェン「ズサァァァァッ(拳を命中した位置で止め、口から機関車の蒸気のように吐息を吐き出し)ザリッ トットットットッ……–––タン フ ォ ン (常人の延長線上にあるような速度で脇目も振らず駆け出し、地を蹴って飛翔し華峰ヘ向かって右の拳を振りかぶる) 」 華峰「う・・・・ぐぅ!!(避ける間もなく拳は腹部に衝突すると同時に岩がドガぁとくだけ無防備にその身を舞いあがらせる) 」 シェン「┣¨ゴ ァ ッ !! (岸壁すらもいともたやすく砕き、前進する息おのまま地表を抉りながら着地し、土埃が舞う)さて……とっ。(指の関節を一本ずつ鳴らしながら華峰が吹っ飛んでいた方向を見据え)期待通り、予想通り……まあなんつーか、ガッカリだ。(前に突き出していた腕を下ろし両腕をダラリとさせ、再び口から蒸気のように吐息をこぼす)シュゥゥゥ…… 」 華峰「あ・・・はは・・・は、ぐふっ・・・ごほっ。―――何という事でしょう、リジェネレーションが追い付かない・・・なんて。(ゆらりと立ち上がる) 」 シェン「あん?”それ”……術、仕込んでたんだ?へぇー、てっきり生身かと思っちまったよ、スポンジ殴ってるみてぇだったからな(眉をひそめ小首を傾げかと思えば、構えを取らず一歩一歩、無防備に華峰へ歩み寄っていく)どうする、コンテ・ニュゥ、かァ? 」 華峰「―――「らせん階段」「カブト虫」「廃墟の街」「イチジクのタルト」「カブト虫」・・・(ブツブツと呪文の様に単語を並べだす) 」 シェン「(打ち所が悪かったか、まずったな。流石にやりすぎ……)……(–––––いや……こいつは、来るな)–––––(呟き始めた華峰を前にし、目を見開いて足を止め)………フッ(何を思ったのか、伏見がちに、不敵に左口角を吊り上げて微笑し片腕を腰に添え、木枯らしが頭髪を逆なでする) 」 華峰「―――」「ドロローサへの道」「カブト虫」 「特異点」「ジョット」「天使(エンジェル)」 「紫陽花」「カブト虫」「特異点」・・・・・・「秘密の皇帝」 。(十四の言葉、しかし、それ以上は何も起こらない。彼女も顔を少し伏せ目線を下にしたままじっと動かない) 」 シェン「……(先ほどまでの落胆していた表情は消え、敵の姿を捉えた虎のように獰猛な眼光を光らせ) ト ン ッ (地を大きく蹴り進行方向へ飛翔)ヒュン…… フ ォ ッッッ––––– (両右足の関節を曲げ大きく円を描くようにして1回転しながら足を伸ばし、遠心力を上乗せした回転蹴りを大気を割きながら振りかぶり、踵が華峰の目と鼻の先まで迫った) 」 次の瞬間、黒い影がシェンの体をすり抜けると同時に思い一撃と衝撃だけがシェンの体に残る。華峰はシェンのいつもの定位置にもたれかかっていた。 * ♪ シェン「 ズ ┣¨ ッッ!! (さながら弾丸で撃ち抜かれかのような鋭い衝撃が鳩尾を穿ち、白目を大きく見開いて瞳が点のように縮小し、体が海老のように折れ) か––––––ッ!!? (な”ン”……––––––)(意識が吹っ飛びかけた頃には、頭部が地に衝突する直前になっており、慌てて体を縦に一回転させ両足で華峰に背を向け着地) 」 華峰「―――この位置も悪くありませんね。シスター引退したら門番になろうかしら。・・・・・さて、次は私ですね?ちょっと、痛いかもですよ?(うふふと昼間の孤児院の先生の様な朗らかな笑みを見せ) 」 シェン「–––––冗談よせよや(背を向けたまま微かに震えの混じった声色で囁くように)おまんまの食い上げってのは時代劇において、最もぶち殺されなきゃならねぇお代官様のやることだぜ。おじょったまのツラ拝めなくなるしよォォォ……ッ!!(ゆっくりと、口から嬢機を吐きながら振り向く、その顔は全体を覆うように硬質化し、金色の瞳を覗いて白目まで黒く染まり、歓喜に震えていた)ようやく、今ようやく!この仕事が愉快になってきたんだ!!そう易々と譲れるかよ!! 」 華峰「ふふふ、そうですか。それは残念。では、アナタに最後言っておきましょう。―――――『時は加速』する。(華峰の姿が消え、拳と蹴りの跳弾がシェンに連続で飛び交う。ある程度攻撃すれば卑しいことにシェンの射程範囲外まで移動している) 」 シェン「ッッガッ! ギィン!! ガォン!!(全身が硬質化しているためか、痛みなどは感じていない様子だが尋常ではない速度が上乗せされた攻撃の連続で右へ左へと攻撃を受けるたび仰け反り、ひるんでいるのが伺える)ちィ……ッ(目で、追えねぇ……ッ!残像すら見えねえか……!前にもこんな事––––) が ッ !!(一撃が顎を捉え、衝撃で脳を揺さぶられ始めて”痛み”を感じる)––––––––!!(思い出した……ッ!ガキの頃のジゼル……ッ!!) 」 華峰「ん~、流石に硬いですね。イテテ・・・。降参したいのなら、してもいいですよ?主は鬼であろうと人であろうと、寛大であらせられますので。・・・といっても聞かなそうですが。言っておきますが加速された時間の中では生命はそれに追いつくことは出来ません、追いつくことができるのはこの『ステアウェイ・トゥ・ヘブン』を持つこの私だけ。 」 シェン「ッぐ……ぅ……!!(脳震盪により足元がぐらつき頭部を抑えうなだれるようにしながら華峰を見上げ)こいつ……(似たような現象……同じタイプの能力……–––––––“最悪の相性”)ザザッ(血塗れのナイフを片手に佇む幼いジゼルの姿が脳裏をフラッシュバッグし)っは……仕事でなきゃ素直になれたのによ。ニオみてぇな奴だったら楽に潰せんのに––––(苦虫を潰したように薄く笑みつつも、ぐらつく足元を見、何かを閃いたように目を見開き、隙が生まれる) 」 華峰「・・・・時の加速。(彼女自身はゆっくりあるいたつもり、そして軽く拳を握りガツンとシェンの額に) 」 シェン「 ゴ ッ (鈍い音が直接脳裏を揺さぶり衝撃が全身を駆け巡るが)ン”の–––––ッ!!(ここだ–––––)ンゥ––– る”ア”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ッ!!!!(スーパーアーマー状態でダメージと引き換えに全くひるむことなく攻撃を受けるとほぼ同時に足場を思い切り踏み抱き、水平だった地表が瞬く間に川辺のように砕け幾つも突起が出現し浮足状態を誘う) 」 華峰「―――何ッ!?(浮足立ちバランスをぐらりと崩す) 」 シェン「オ” オ”オ”ォ”ォ”ォ”ォ”ォ”ォ”ォ”ッッ!!!!!(––––引けねぇ) ┣¨ゥッ (自分自身も悪影響を受けるはずの凸の多い足場、それらを強引に踏み砕くと同時に破片を弾丸のように飛ばしながら華峰に向かって距離を詰め)ブ オ ンッツ!!(金色のオーラ 闘気 で三日月の軌跡を残しながらローキックを放つ)(俺は、俺の力はまだ!何一つ–––––!!) 」 華峰「―――これは、驚きました。(バランスを崩したところにローキックが足にめり込む。轟ッと音を立て吹っ飛ぼうとした瞬間、リジェネレーションがステアウェイ・トゥ・ヘヴンに合わせ超加速の治癒を足に施す。)――――ズガァッ!(その場に逆の足をめり込ませ、銃剣を取り出しびゅっと投擲。その瞳は相手を必ず仕留めるという"漆黒の意思"が宿っていた。)――――キィィィィン!(時の加速により銃剣さえも超高速でシェンに飛ぶ) 」 シェン「 ッツ!! (投擲された銃剣がシェンの”繰り出された右腕”に二本とも突き刺さり、切っ先を残して刀身ごと砕ける)(見える……ようやく”慣れ”てきた!あとは–––)そらァ よッ!!!!(再び遠心力を乗せての大振りのローキックだが) オ ォン ッ!!(衝撃波にも似たオーラを三日月型にして飛ばし間合いの外の攻撃を華峰へ一直線に穿つ) 」 華峰「(まさか・・・彼は今尚進化している?・・・それにこの攻撃、順応していっていると見ました。・・・・・加速しまくったからそろそろ夜が明ける時間ですね。)では、そろそろ終わりといたしましょう。これ以上戦うと私が不利になってしまうもので。(・・・この作戦、やってみる価値はあるッ!)(再び瞳に漆黒が宿る。衝撃波を躱しながら"一定の速度"でシェンに近づく) 」 シェン「ハッ––––––そいつは残念だ(一定の距離を保ちながら近づいてくる華峰を見据えながら、それが本心の言葉であったように切なげに笑み)フゥ––––(『なぁ、キャロル。今思えばお前の言う通りだよ』) ┣ ¨ウゥ!! (地を”踏み砕く”問いう生易しいものではなく、ある種の”爆破”をさせて蹴り、矢よりも素早く、砲弾のような重い拳を携え、一直線に迎え撃とうと飛び出す)––––––了”ア “ア”ア”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ッ!!!! 」 『みんなどこかで、何かを間違えただけなんだ。僕も、エディおいたんも、ニオもジゼルもイガルクも、大好きなお姉ちゃんも–––––– パ パ も 』 」 互いにクロスレンジに入ると同時に、それこそ”時”が減速したかのような錯覚が起きた。体感時間は川の流れのように、ひどく緩やかだった 」 『また一つ、抗いようのない間違えが出来たんだよ。 ––––この人とこんな形で出会ってしまったことだ』 」 華峰「――――ッ!(唐突のフェイント。攻撃の意志を瞬時に途切れさせ後方に回る。そして)―――――ヌンッ!!(それは拳法の方ですらないだたの横暴なパンチ。) 」 『シェンがクマ太郎をバザーに出しちゃったの!』『大丈夫ですよお嬢様、私がこいつの皮で新しいの作りますから』『お姉ちゃんがぬっころす』『やめて!!』 」 シェン「–––––––– ┣¨ ォ ン !!(華峰の型を捨てた渾身の一撃は確実に顔面を捉え、黒く染まった仮面に亀裂が迸り)ガ!あッ…アァ!!(全体重を乗せ地を思い切り踏みしめ) 」 『なぁキャロル。一つだけ言い忘れたことがあったんだ。クマ太郎には親戚が居たんだよ。その名もクマ五郎』『シェンのバカ!お姉ちゃんもジゼルも本当バカ!』 」 シェン「(剥がれ地た漆黒の仮面の下から人としての苦悶と執念の混じった、深い皺を刻んだ鬼の形相を垣間見せ)ブォンッツ!!(あくまで反撃しようと拳を振りかぶろうとする) 」 『お姉が教えてくれたんだ!”家族”は選べないけれど、だからこそ出会えたことが奇跡なんだって!だからクマタローにも……シェンにも……代わりなんていないんだからッ!』 」 華峰「――ッ!(彼女自身、能力の行使と戦闘でのダメージで莫大な体力を消耗しているがそれでも時間の加速度をさらに上げヒット&アウェイを繰り返す。それはものの数秒で太陽がまた沈んでいく程にまで) 」 シェン「┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ッッ!!(それはさながらに拳打の雨霰。容赦なく降り注ぐ乱打に晒され全身を覆っていた黒い皮膚が砕け、剥がれ落ち、辺りが鮮血で赤く染まってもなお彼は立ち続けた––––そして)┣¨┣¨┣¨┣¨ドドドドド ド ド ・・・・・………–––––––––––––––––––––– 」 『……––––––だよな』 」 『––––––お嬢、キャロルは』『ああ、確信したよ。 覚えていないんだ、あまりにも残酷過ぎる、真実を』 」 ┣¨ ゴ ゥ ッ !!!! 『神よ––––あなたはこの子を遣わす場所を間違えた。叶うなら、あのような悪魔の元に生まれてしかるべき魂ではなかったのだ–––––––––––––––––––』 」 シェン「––––––––––…… ポツ (時刻は夕方。静けさを取り戻した門前で彼は顔面に拳を受けながらも、最後に放った一撃を華峰の横っ面へ叩きつけたまま、夥しい量の赤を滴らせ–––––さながらコロッセオに佇む石像のように硬直していた) 」 華峰「―――ッヅァ・・・。(能力は解ける。同時にフラフラと後方へ揺らめく。)・・・・ふ、ふふふ、ふ・・・・鬼の底力、いいえ、彼の・・・・彼自身の底力でしょうか。 」 華峰「(ん~、ホントははしたないでしょうが・・・・まぁ主は寛大であらせられますので大丈夫でしょう)――――シュッ!(彼の頭部くらいまで跳躍し)―――がシィッ!ドゴォオ!!(正面から太ももによって投げられる側の頭部をはさみ首を極めてから地面へと叩きつける。俗にいう幸せ投げ)―――御無礼を♪ 」 シェン「 クシャッ (燃え尽きた玉ねぎをつぶすかのような乾いた音が静粛の中で木霊する)––––––コトン(後には、シェンの握られたままの拳が地に落ちる音だけが響いた) 」 * 華峰「ふぅ、門番撃破。能力デビュー戦としては・・・・いえ、デビュー戦でこれはきついですね・・・体中が・・痛い。せめて・・・・うぅ。(近くの岩場の陰にもたれかかる。能力がまだ体に馴染んでない故か体中にガタが来ている) 」 \あーららーらー! お疲れちゃんなんですー?/ (華峰が岩場にもたれかかった瞬間、陰から緊張感のない少女の声が耳をつん裂く) 華峰「・・・・・なんでしょうか?こんな時間に懺悔ですか?(声に対して) 」 /いやぁあいにく、私いい子ちゃんだから懺悔するようなことなんて一つもないんですよねーっ\ (今度は華峰の頭上から、同一人物と思わしき声が響く) !! (その声が響く頃には、すでに華峰の横で果てていたはずのシェンの姿が、血溜まりだけを残して跡形もなく消えていた) 華峰「――――!?(正体不明の声、そして消えたシェン。疲れ切った顔が瞬時に吹き飛び)・・・・なんですか、次はアナタがお相手してくださるので? 」 クイント「/えぇ~冗談よしてくださいよぅ\(華峰の視線の先、そこには透き通った蒼髪と垂れたウサギの耳を携えた小柄な少女が、いたずらな微笑を浮かべていた。悪魔城を囲む塀の上、シェンを片手で抱えて)私脚力には自信ありますけど、能力ありきのアナタ相手じゃたかがしれてますしぃ?何より–––––(片手に何もない空間から一筋の光が迸り、そこから拳銃が出現して) ナンバーワンよりもナンバーツー!誰かと組んでこそ!ですもん♪ 」 華峰「・・・・(戦闘の意志はない、目的はあの男の回収か。どうやら彼女は誰かと組むことで本来の実力を発揮することができるタイプ。門番とは違う強さを併せ持った悪魔の駒) 」 クイント「まあほらほら、ドアマンがこのザマなんで、まあマンよりも需要があるガールちゃんがここを開けちゃいまして(塀に連なるように聳え立つ鉄格子の門を、敷地側から軽く蹴る)あ!それと、優しい優しいお師匠様が”お疲れだろうから”ってこれを預かってきましたぁ★(可愛らし(いつもりらし)く小首をかしげながら、緑色の液体が入ったボトルを華峰へ放り投げる)効果はてきめん、24時間たたけますヨ!ワタシモノンダシ(ゲッソリ) 」 ガ コォォォ ォォ ォ ン……(軽い蹴りのみだというのにもかかわらず、さながらクイントの従順なソレであるかのように鉄格子の門がゆっくりと開いていく) 」 華峰「敵に塩を送る・・・ですか?(緑色の液体を手にして)では、アナタのお師匠様とここの主にこうお伝えください。『救い無き道にせめてもの灯火を。主は、寛大であらせられます。』と。 」 クイント「クスッ この先で私……というより私とあの人に勝てたら直接伝えに行ってくださいよ、パシリじゃないですもん(指先を口元に当てながらほくそ笑み)あーそうそう、それと同じやつが大人買い状態で入り口に置いてありますから、後から来た人にも飲ませてあげてから来てくださいね! 私はともかく、相方さんがお強いですし何より–––––––『欠けたジェンがほど崩して面白くないものはないですもん』 それじゃーお先に!また会おうね☆(たった一度のバックステップで背後に構える洋館のテラスまで一気に飛躍し、窓の向こうへと消え入る) 」 華峰「・・・・なんと得体のしれない。(私は、少し戦闘には立てそうにないですね。無理をし過ぎました・・・・。) 」 ←–––––To be continued… *
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極めて近く、限りなく遠い世界の邂逅 ◆960Bruf/Mw 瓦礫の街並みの中、四機の航空機が羽を休めている。 その羽の下、崩れた家屋の残骸に腰をおろしている男がいた。男の名は神隼人という。 その眼は三機のゲットマシンを見ていた。 ――間違いなくゲッターだ。 真ベアー号に乗り込んだときに理解した。コックピットの内装、ゲットマシンの外観こそ知るものと異なってはいたが、首輪が教えてくれた。こいつは―― ――真ゲッター。 ゲッターの後継機としてつくられた機体。早乙女博士の尽力にも関わらず、5年前のあの日起動しなかった機体。それが―― ――なぜ動いている? 早乙女研究所の地下に封印されていたはずだ。 ――いや、それよりも……。あの時、こいつが動いていればムサシは。 噛みしめた奥歯が鳴る。古傷が顔に浮かび上がってきていた。 一つ深呼吸をして心を静める。 ――落ち着け。好都合だ。 あの化け物がどうやってこいつを持ち出したのかは知らんが、好都合だ。 決して動かなかったこいつが何故か順調に稼働している。そして―― 動かした視界に一組の男女が映し出される。 おそらくクインシィを宥め連れ戻すのに苦労したのだろう。ガロードは正座で終わりの見えない説教を受けていた。 ――ゲットマシンを扱えるパイロットがここに二人いる。 あの化け物はただ無作為に人を集め訳じゃないらしい。 翔と剴を見つけた後、どうしても見つけることが出来なかった三人目がここに二人もいる。 となると、当面の目標は三人目を探すことか。 そこでようやく隼人は、助けを求めてチラチラと視線を送ってきているガロードに気づいた。 「クインシィ、そのくらいにしておけ」 少女の意志の強そうな瞳がこちらを向き、鋭い視線と怒気の矛先がかわる。 それをこともなげに受け流し、話し出した。 「俺たちは別々の世界から集められた可能性がある……」 最初に交換した情報の中に各自の世界観が異なることはすでに検討がついていた。 「そ~いうこと。ヘイコン世界に住む者同士ってわけだ」 「並行世界だ」 以前、クインシィと同様の会話をしていたガロードが得意気に相槌をうち、即座にクインシィの訂正が入る。 「それでこれからの話だが、お前たちはこのままゲッターに乗れ。俺もこのままYF-19に乗る」 その言葉に、これまで隼人に対してゲッターという単語を口にしてないクインシィの眉がぴくりと動いた。 「そう警戒するな。あれは元々俺がいた世界で俺が乗っていたものだ。お前たちよりはあれに詳しい」 そして「もっとも肝心なときに動かなかったがな……」とどこか自嘲気味に続ける。 「なら、なぜお前も乗り込まない? 」 「古傷があってな……。だが、そんなことはどうでもいい。それよりひとまず話は中断だ」 『アー、アー、ただいまマイクのテスト中ですの……』 まるで見計らかったかのようなタイミングで、どこらかともなく少女の声が響いてきた。 ――6時間で10人。 それを多いととるか少ないととるかは、人それぞれである。 平時に50人強の集団から6時間で10人の死者が出たと考えれば、それは異常に多いだろう。だが未曾有の災害に巻き込まれたと考えれば、その数は少なかった。 しかし、あの化け物が提示したルール上死者はまだまだ増える。 最終的に1人しか生き残れないのであれば、その犠牲の数はやはり異常だ。 ――1人? 疑問が浮かんだ。 この殺し合いはシステム上必ず1人は生き残るように設定されている。 ――何のために? 自分に科せられた首輪を撫でる。 ただ殺すのが目的ならば、奴らはたやすくやってのけれるはずだ。 最初に集められたときでも、今この瞬間でもだ。 つまりこれは我々を殺すのが目的ではない。ただの娯楽、気まぐれ、余興と言われてしまえばそれまでだが……。可能性としては―― 「選定……もしくは観察か……」 ここに集められる前の記憶――ネオゲッターチームを集めるために自分が出した犠牲者を思い浮かべる。 ――なんてことはない。俺もあの化け物と同類か。 小さく哄笑が漏れた。 「俺について来い。まずはゲッターを合体させるぞ」 「なぜお前にそんなことを命令されなければならない」 立ち上がり歩き出そうとした隼人にクインシィが噛みつく。 「こんなとこで死ぬのはごめんだろ? なら今はくだらんプライドは捨てて俺に従え。ゲッターの扱い方を教えてやる」 視線がぶつかり合ったあと、隼人は背を向けて真ベアー号のほうに歩きだす。 背後では納得がいかないといったふうのクインシィを、ガロードが宥めていた。 痩身長躯の男が真・ジャガー号のコックピットに張り付き、ガロードにあれこれと指示を飛ばしている。 その様子をモニター越しに眺めていた。 ――気に入らない。 神隼人と名乗るその男は、沈着冷静、頭脳明晰、そういった類の人間なのだろう。 そして、おそらくは最低限の冷徹さも兼ね備えている。 物に例えるならばナイフのような男――それが抱いた感想だった。 この先、生き残っていくのには必要な男。それは理解していた。 だが、どうにも気に入らない。イライラする。ようはそりが合わないということなのだろう。 ――くだらないな。 そう思い。気持を落ち着かせる。気持の問題など些細なことでしかない。 「クインシィ、操縦方法は頭に入っているな。ベアー号はオートで発進させる。まずはゲッター1だ。イーグル・ジャガー・ベアーの順で合体しろ。いいな」 隼人から通信が入る。それにほんの一瞬前までの考えを忘れて、彼女は苛立った。 どこか上から物を言うような口調、それが気に入らない。 「黙ってみていろ。私の好きにやらせてもらう」 感情が判断を鈍らせることを下らないと思いつつも、感情的になる自分を御することができない。クインシィはそういう自分に気づいてはいなかった。 赤、白、黄色、三色のゲットマシンが空を飛び、一列に連なる。やがてその間隔は狭まり、合体は三度目で成功した。 「遅い! 時間がかかりすぎだ」 筋はいい。そう思いつつ苦言を飛ばす。クインシィから返事はなかった。 「まぁいい。次はゲッター2だ。ジャガー・ベアー・イーグルの順に……」 そこまでで一度隼人は言葉を区切った。 「神さん? 」 不審に思ったガロードが声をかける。 「ひとまず中止する。南西の方角にお客さんだ」 ビル群の中をゆっくりとこちらに近づいてくる青い巨人の姿が目視できた。 距離から推し量るに、その巨体は真ゲッターと同程度の大きさであろうか。 その足取りの確かさからまずこちらを確認していると見てほぼ間違いなさそうだった。 ひとまずは接触すべきと考え、一歩前に踏み出す。 その瞬間、一陣の風が隼人の横をすり抜けていった。 零コンマ何秒の世界でその赤い風はキロ単位の距離をふいにし、無造作に頭蓋を鷲掴み、大地に叩きつける。 技術もへったくれもないただ力任せの一撃。しかし、掛け値なしの渾身の一撃。 重低音が響き、土煙が柱の如く聳え立つ。 不意を突かれた隼人も、ガロードも、静止は愚か反応さえもできない間の出来事だった。 ラキと出会ったときに相対した相手だ。警戒はしていた。 その時の経験をもとに不意を突かれないだけの距離は取っていた――はずだった。 どろりとした血液が額を伝って流れ落ち、口の中には錆びた鉄の味が広がる。 軽く脳震盪でも起こしたのか、視界がぶれてうまく焦点が合わない。揺蕩う視界に赤い悪魔が映し出されていた。 「………した…」 ガラスを引っ掻いたような耳鳴りがするなか、呟きが聞こえてくる。 「……どこへ隠した。勇をォどこへ隠したアアァァァァアアアアア!!!! 」 聞き返す間もなく呟きは叫びへとかわる。 フォルテギガスの頭蓋が持ち上げられ、今度はビルの壁面に叩きつけられる。 「答えろ! 勇はどこだ? 」 「な、何のことだ? 」 何かが潰れるような鈍い音を響かせてフォルテギガスの頭部が打ちすえられる。 「隠すな! お前は知っているはずだ。勇の……私の弟の行方を!! 」 意味が分からなかった。 勇という知り合いはいなかった。グラドスにも、地球にも、ここにもだ。 にもかかわらずこの少女は自分が勇を知ってると思い込んでいる。 まったく意味が分からなかった。 ただ一つわかるのは――この少女がどこか普通ではないということだけだった。 赤い悪鬼が巨人の頭蓋を鷲掴みにしていた。 いや既に頭の形を保っていないそれは、頭蓋と呼ぶにはふさわしくないかもしれない。 言ってみれば潰れた鉄屑だった。 それが大地に、ビルの壁面に、ところ構わず無造作に叩きつけられている。 何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も 永遠にループするその光景を現すなら、『凄惨』の二字がぴったりであっただろう。 「ガロード、何が起こっている! 状況を説明しろ!! 」 その狂気の惨劇を眼の前に、隼人が吠える。 「俺にだってわかんないよ。こんなお姉さんは初めてなんだ!! 」 返ってきた返答に苛立つ。 「ともかく。クインシィを落ちつかせろ」 吐き捨てるように言い、モニターに視界を戻した。 巨人が逃れようと鷲掴みにする腕を両の手で掴んでいる。しかし、既に力はない。そんな感じだった。 ――いや、あれは。 「クインシィ、離れろ! 」 隼人が叫ぶのとほぼ同時に、フォルテギガスの胸部にある四つのハッチが十字に開かれ、閃光が放たれた。 立ち込めた爆煙を裂いて東西に赤と青――二機の巨人が弾けとび、数棟のビルが巻きこまれて瓦解する。 ――くそっ! まさかあんな方法で相殺されるなんて。 逃げられないように腕を掴み放った起死回生の一手――フォルテギガスのギガブラスター。 それはゲッターの腹部から放たれたゲッタービームに相殺され、二機は弾けとんだ。 「レイ、損傷を……」 そこまで言いかけて居ないことを思い出し、機体を立て直す。 立ち上がったフォルテギガスの中、視界が回る。腹の底から何かが込み上げてきて思わず吐き出す。出てきたものは赤かった。 あれだけ絶え間なくコックピット内部で揺れに翻弄され続けていたのだ。無理もない。 揺れる視界、いかれた平衡感覚、遠距離戦は不可。逃げ切ることも難しい。 ――どうにかして接近戦に持ち込むしかない。 特殊自律型兵器フィガ、それを射出して距離を詰める。そう決めたときに予想外の衝撃がエイジを襲う。 強き巨人の名を冠する50m超の巨体が地に埋没し、エイジの意識はとんだ。 首のないその風貌が死を司る首なしの騎士――デュラハンを連想させる機体が、強き巨人を足蹴にたたずんでいる。 爆発が一つ起こり、近場に一つの機体が吹き飛ばされて来た。 即座に駆け寄り、蹴り倒し、踏み潰した。そこには容赦も慈悲もない。 生きる為に他人を蹴落とす。今の彼にとっては至極当然の行為だった。 「ちっ、さすがにでかいだけあって硬え」 踏み砕くつもりで潰したはずの巨人の背にはヒビが入っていたが、砕けてはいない。 そこに踵の裏で圧力をかける。 装甲の外板が悲鳴をあげ、四方を持ち上げつつ剥がれていく。圧迫された内部の機器が火花を散らし、黒いオイルが血の如く飛び散った。 その時、立ち込める土煙を裂いて赤い悪鬼が姿を現した。 横薙ぎにはらわれる大鎌。 咄嗟のダッキング。風切り音が頭――否、首の直上をすり抜けていった。 そのまま懐に潜り込み、振り上げられる拳。 金属同士がぶつかり合う音が響き―― ――大鎌の柄と拳が接触した。 「なっ!? 貴様は誰だ! 」 「俺の知らないゲッターだと!? 」 互いの言葉が交錯する。押し合う拳と大鎌。 「その声、竜馬か! 」 「……!? 」 割り込んだ声に誘発され生じたわずかな隙。それを見逃さずクインシィは力を緩め、拳を受け流す。 前のめりに崩れる大雷凰。上段に大きく振り上げられる大鎌。 次の瞬間、『轟』と呻りをあげて振り下ろされた大鎌は―― ――大雷凰の数センチ上でピタリと静止した。 大雷凰の腕が大鎌の柄をがっちりと掴んでいる。 「てめえ……、隼人かああぁぁぁああああ!!! 」 強引に大鎌の柄でゲッターの顎をかちあげる。 ふわりと浮かび上がるゲッター。そのまま流れるように繰り出された大雷凰の回し蹴りが―― ――ゲッターの脇腹に食い込み、その巨体が弾け飛ぶ。 「プラズマビュート! 奴を逃すな!! 」 まだ終わりではない。発せられたのは青白く輝くプラズマの荒縄。 捕えられるゲッター。強引に引き寄せられ、一度広がった両者の距離が急速に縮まる。 「調子にぃ……のるなああぁぁぁぁぁぁああああ!!!! 」 ゲッターバトルウィングが展開されプラズマビュートが断ち切られる。 肩口から斧槍――ゲッタートマホークを取り出し、速度を落とすことなく――否、むしろ加速しつつゲッターが大雷凰に迫る。 動じることなく竜馬も大鎌――ゲッターサイトを構え、迎え撃つ。 「うあああぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!! 」 「隼人おおおぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!! 」 ぶつかり合う互いの気迫。交錯する斧槍と大鎌。入れ替わる両者の位置。 音をたててゲッターの装甲に亀裂が奔った。 互いに向きなおり、再び対峙したその時―― 「落ち着け、二人とも!! 」 ――静止が入った。 大雷凰と真ゲッター。その二つの大型機のちょうど中間に一つの小型機が割り込んでいた。 「リョウ、どういうつもりだ? お前もあの化け物の企てに乗った口か?」 その小型機から送られてくる通信モニターに隼人が映っている。 ――ちっ……。ゲッターに乗ってたのが隼人、てめえじゃないとわな……。 先入観からかゲッターに乗っているのは隼人。そう思いこんだのは間違いだった。 「俺はなぁ、てめえと早乙女のジジイに引導を渡せりゃ、この殺し合いも化け物もどうだっていい」 モニター越しに隼人を睨みつけ言い放つ。 「どういうことだ? 何故、早乙女博士をお前が狙う! 」 「とぼけるな、隼人! 」 「答えになってないぞ、竜馬!! 」 噛み合わない会話の往復。隼人の顔に困惑した表情が浮かぶ。 「いつまでとぼける気だ! 三年前のあの日、てめえが早乙女のジジイを殺し、俺に罪を着せて逃げた!!そのせいで俺はなぁ、隼人!! 永久刑務所で地獄を見たんだ!!! 」 今にも飛びかかりそうな、隠そうともしない剥き出しの憎悪、それが隼人に向けられていた。 「何のことだ? 何を言っている? 」 「うるせぇ! 俺はここでお前を殺し、後ろのゲッターを手に入れて、ジジイに引導を渡しに行く。ただそれだけだ!! 」 吐き捨てるように口にされたその一言、それに反応した者がいた。 「できるものならやってみろ!! 」 YF-19を跳び越え、ゲッターが大雷凰に差し迫る。 「ひっこんでいろ、クインシィ! 」 隼人の言をまるっきり無視してゲッターは駆ける。 クインシィにしてみれば、勇の手がかりを目の前にして邪魔をされたのだ。 彼女の性格を考えれば止まるはずはなかった。 その様子に苛立ちつつ奥歯を噛みしめ、指示を飛ばす。 「ガロード、オープンゲットしろ! 」 「へっ!? な、なんで? 」 突然ふられたガロードが素っ頓狂な声を挙げた。 「無駄口を叩くな! ゲッター2だ!! 」 既にゲッターと大雷凰の間の距離は幾許もない。 ゲッターの背中越しに大雷凰が構え、そして踏み込み、大鎌が振るわれる。 「りょ、了解! 」 「待て、ガロード! 」 クインシィの静止は一歩間に合わず。ゲッターは分離した。 振るわれた大鎌の脇を三機のゲットマシンがすり抜け、大雷凰の背後でゲッター2へと姿を変える。 ゲッター最大の弱点、合体の瞬間。それを狙って竜馬は追撃をかけようとして―― ――やめた。 考えを読んだのか、竜馬の目の前に隼人が立ちふさがっている。 「ガロード、ここから脱出して三人目を探せ。ゲッターの本当の力を引き出さなければ、あの化け物には太刀打ち出来ん!! 」 「わ、わかった」 隼人の勢いに押される形でゲッターは地中に潜り離脱していく。 その中でガロードは、怖ろしいほど目を吊り上げているクインシィを確認して、泣きたい気分に駆られていた。 照準モニターの向こうで首のない機体と小さな小型機の目まぐるしく動き回っている。 「ちっ……こう動き回られちゃ当たりゃあしないぜ」 群がるビル群、ところ構わず立てられた広告塔、人目を惹くための派手な看板。そういったものに姿を紛れ込ましている赤い機体の中、クルツはぼやいていた。 目標は小型機。 離脱前に存在を確認した赤鬼には、前に直撃させた砲撃の損傷は見当たらなかった。ゆえに同程度の大きさを誇る今回の大型機にも効果は薄いと、かなりいいかげんに予測。 よって標的は小型機に絞っていた。もっとも当てるだけなら、大型機のほうが遙かに楽なのだが。 だが、少なくともあの大型機に致命的なダメージを与えるには―― 視線を動かし、地に伏したままぴくりとも動かないフォルテギガスを見る。 ――どうしてもエイジが必要であった。 「ったくあの馬鹿。肝心なときにお寝んねしやがって……だいたい生きてんのか? 生きてんなら返事くらいしやがれってんだ」 通信はすでに何度も試みていた。しかし、のびているだけなのか、はたまた死んでるのか、依然として応答はなかった。 そもそもだ。そもそも作戦目的がエイジの離脱なのだ。 奴らの勝敗が決してフォルテギガスにとどめを刺す前に、小型機を撃墜し大型機をひきつける。そのための行動だ。 仮にエイジがすでに死んでいるのだとしたら、やろうとしていることに大した意味はなかった。 強いてあげるならば敵機の撃墜だが、ほったらかしにしておいても勝手に潰し合ってくれる。となると後に残るのはリスクだけであった。 「ええい。あと3回……いや5回だ!後10回通信しても応答がなかったら離脱してやる!!」 そう言って無為に時間は過ぎて行っていた。 横一文字にはらわれた大鎌をくぐり抜け、YF-19が大雷凰に肉薄する。 ヒビの入った腹部を確認し、マイクロミサイルの発射管を開いた瞬間、急制動をかけて機体の勢いを殺す。 鼻先を膝がすり抜けていった。続けて振り下ろされるのは肘。 反射的にかわせないと判断した隼人はピンポイントバリアを機体上部に展開。バリアごと弾き飛ばされて一旦距離を置いた。 「勘は鈍ってないようだな、竜馬」 「ずいぶん苦しそうじゃねぇか、隼人」 息が荒く、呼吸が落ちつかない。古傷は確実に体を蝕んでいる。 だが、この男に泣き言を言うつもりは全くなかった。 「フ……気のせいだ。それよりもリョウ、落ち着いて聞け。 俺は神隼人だが、お前の知っている神隼人ではない。お前もおそらく俺の知っている流竜馬ではない」 わずかに竜馬に反応がでる。 「……どういうことだ? 隼人、俺にわかるように説明しろ! 」 食いついてきた――隼人の内心の思いであった。 「平行世界。おそらく俺とお前は極めて似通った世界からあの化け物に集められたのだろう」 「何を言い出すかと思えば」 竜馬が鼻で笑う。 「コロニー、MS、NT、オルファン、アンチボディー、グランチャー、どれも俺には聞き覚えのない言葉だ。お前にもないだろう。真ゲッターに乗っていた二人の世界の言葉だ」 反応を見つつ、言葉を紡ぐ。竜馬の説得をあきらめたわけではなかった。 「真ゲッター、それがあのゲッターの名前か? 」 「そうだ。そして、俺の知っている竜馬は真ゲッターを知っている。お前は知らない。それが理由だ。根拠としちゃ薄いがな……」 全てを語り終え、流れる静寂。これが最後の説得であった。その静寂を―― 「クク……ハハ……ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!! 」 ――竜馬のどこか狂った笑い声が打ち消す。 「俺とてめえが違う世界の人間? それがどうした。だとしたら、俺はここでてめえに引導を渡し、他の集められた奴を全員ぶっ殺して、俺の世界のジジイとてめえに引導を渡す。 それだけだ。やることはかわらねぇ」 その言葉を受けて、隼人は―― 「そうか。俺もここでお前に生き残る理由を譲ってやるわけにはいかん」 ――竜馬の説得を諦めた。 おあつらえ向きに二機が動きを止めた。狙撃を行うなら今がチャンスだった。 だが、依然としてエイジと連絡は取れない。撃てば奴らは間違いなくこっちに気づく。 撃つべきか、撃たぬべきか、どうする? どうする? 思考が渦を巻き袋小路に追いやられる。 その時、耳元に雑音が届く。通信機の先で何かが身じろぐ気配を感じた。 「エイジ! エイジ、無事か? 」 はじけたように通信機に齧りつき叫んだ。 見上げた視界に、ぼんやりと天井がうつっていた。見慣れないコックピットに一瞬ここはどこなのかと考える。 「痛っ! 」 次の瞬間、体中に針の筵にくるまれているかのような痛みが奔って、意識は急速に覚醒していった。 「エイジ! エイジ、無事か? 」 通信機から聞き覚えのある声が流れてくる。体中に奔る痛みのせいか、こいつは今の今まで何をしていた――そういう感じの怒りが込み上げてきて。 「怒鳴らなくても聞こえている! 今まで何してたんだ? 遅い!! 」 怒鳴り散らした。 「ほぉ~、お言葉だがな。今の今まで呑気に気絶してた奴に言われる筋合いはねぇ。大体てめえがなぁ、不用意に近寄っていくのがわり~んだ! 」 そうして始まった口喧嘩は、暫くの周囲の状況をほったらかしに繰り広げられた後、『今はそれどころではない』ということで一応の和解が結ばれた。 「機体は動くか? 」 「接続部がやられたのか、フォルテギガスとしての運用は不可能。だが、分離すればたいして問題はない」 機体の各部の損傷チェックを行いながらエイジが返す。 「わかった。俺は小型機を狙う。そっちは大型機を頼む。隙は俺がつくるからうまくやってくれ」 「了解した」 「それと一撃当てたら成功・失敗に関わらず離脱しろ。援護は一回きりで俺も離脱する。誰かさんのせいで補給する暇もなかったんだ」 ラーズアングリフのFソリッドカノンの統弾数は8発。すでに今までに二度使用しているので残弾は6発。クルツからすればあまりここで消費はしたくなかった。 「十分だ。離脱後は僕はビルに紛れつつ西の壁目指す」 「俺は北の壁で目視を遮った後、C-8の市街地を目指す。お互い命があったらまた会おう。それじゃ、始めるぞ」 赤い機体がタイミングをはかりつつ折り畳み式の砲身を展開する。 強き巨人の中、息を潜めつつ分離の手順を簡略化できるように、エイジはコンソールに向かい合った。 冷静に状況を分析する。 敵は共に癖を知りつくした難敵が一機。 古傷の影響で自機のスペックはフルに引き出せず。体が機体の速度に耐えきれない以上、離脱も戦闘も現実的ではない。 その中で、足掻けることと言えば、体の状態を無視しての離脱。もしくは――ー撃に賭けた撃破。 共に現実的ではないながらその二つしか思い浮かばなかった。 神隼人はリアリストである。ゆえに他の相手なら逃げることを選んだであろう。相手が流竜馬であるからこそ隼人は―― ――ー撃に賭けることを選んだ。 YF-19の右腕にピンポイントバリアが収束されていく。 狙うのは胸部装甲の凹み、コックピットの可能性の高いその一点。 そこに限界まで収束、圧縮させたピンポイントバリアパンチを叩きこむ。 普段と比べ段違いに小さく収束されていったピンポイントバリアはやがて通常のナックルカバーの形状から逸脱し、針の先ほどの点となる。 その様子をモニター越しに、クルツはタイミングをはかる。浮遊する小型機のブースターの燐光。大きく、小さく、不規則に瞬くその光に呼吸を合わせる。待っているのは突撃の瞬間。 先ほどまでの戦闘から予測される小型機の速力。それをもとに狙いを定める。 口の中は渇き、汗が頬を伝っていった。トリガーがやけに重い。外すわけにはいかなかった。 小型機のブースターが唸りをあげ燐光がひときわ大きく輝く。 ――今だ。 そう思った時にはトリガーを引いていた。撃ったのは二発。 モニターに視線が釘付けになる。成功したのか、失敗したのか。 小型機は機体がゆらぎ―― ――しかし、何事もなかったかのように突撃した。 眉間にしわがより、顔に苦渋の表情が浮かぶ。 ――くそっ!失敗だ。 「エイジ、敵をひきつける。まだ動くな! 」 そう叫んだ時にはフォルテギガスがすでに分離を始めていた。 「あの馬鹿……ちくしょう! 」 苛立ちを隠しもせずにクルツは赤い機体の足を戦場へと向けた。 大雷凰とすれ違ったYF-19の周辺に細かく砕かれた金属片が散らばっている。 ――ちっ、外した。 あの突然の砲撃、それはYF-19に抵触していた。その結果、狙いのずれたピンポイントバリアパンチは脇腹を抉るに留まった。 そして現在、コントロールを失い機体は地表へと流れていっている。 体が限界だった。せまいコックピットの中で丸くなってうずくまる。 ――情けねぇ……。 地表が迫ってくる。 ――泣き言を漏らしている暇もないか……。 体を起し、機体を立て直そうとしたその時、機体を反転させた竜馬のゲッターサイトが唸りを上げて迫っていた。 金属音が響き―― ――いつの間にか迫っていたガナドゥールがファルシオンセイバーごと弾かれて瓦礫に叩きつけられた。 その外部の様子に気を取られる間もなく機体を立て直そうと抗う。 次の瞬間、風斬り音が耳元に響き、YF-19は爆発を起こした。 目の前の突然爆発を起こしたYF-19が黒煙をあげて流れていき、やがて地表に激突して粉微塵に吹き飛んだ。 「隼人おおぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおお!!!! 」 その光景を目の前に竜馬はただ叫ぶ。何が起こったかわからなかった。 「へっ! てめえで殺そうとしておいて、何が悲しい!! 」 レーダーの有効範囲ギリギリの距離に一つの反応が浮かび、同時に通信が入る。 その瞬間、怒りの矛先はそこに向けられ―― 「貴様かああぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!! 」 ――注意が全てそこに注がれた。 同時に響く重低音。大きな揺れがコックピットを支配し、大雷凰はエッジブラスターの直撃を受けて地に倒れる。 流れる視界のなか離脱していく青い機体が目に入った。 「邪魔をするなああぁぁぁぁあああああ!!! 」 瞬間、血走った目で体勢を立て直すと同時に突撃。瞬く間に大雷凰とガナドゥールの彼我距離が狭まる。 「をおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおお!!!! 」 背後からの蹴りが一閃。そのままの体勢でさらに一閃。そして、そこを足場に軌道を変えた大雷凰が空を駆けた。 前のめりに吹き飛ばされるガナドゥールの中、エイジもこのままでは逃げ切れないと悟る。 ――やるしかない! 「V-MAX起動!! 」 前のめりの体制のまま、各部ブースターがフルブースト。機体そのものがさながら火の鳥の如く赤い炎に包まれた。 空を駆ける大雷凰と火の鳥が真っ向から迫る。そして―― 「砕け散れえええええーーーっ!!! 」 「ヒートダイブッ! 」 ――轟音が響き、一つの爆発が起きた。 立ち込める煙を裂いて当たり負けしたガナドゥールが大地に突き刺さる。 そして、それを追って大雷凰がなおも駆ける。上空から踏み砕くように繰り出された蹴りは、ガナドゥールの頭部を砕いた。 続けて足を持ち上げ、二撃目を繰り出そうとして、飛び退く。装甲を擦過して抜けていった砲弾が瓦礫を巻きあげた。 北に赤い機体が見える。うっとおしい。 心底そう思った竜馬は衝動に駆られるまま、それを目掛けて駆けていった。 クルツ=ウェーバーは機体を北東へと全速で走らせていった。背後に迫ってくるのは例の大型機。 そうとうに距離は開けてあったが徐々に詰めてきているのがわかった。 ――くそっ! 野郎のケツを持つのなんて、ごめんだってのによ。 注意をこっちに引き付けたのだ。エイジが生きていれば助かるだろう。生きていればだが。 ともかく今は全速で光の壁を抜けて逃げることだった。あれを抜ければ一度相手はこちらを見失う。そうすればあとは物陰に身を隠しつつH-8の市街地へ紛れ込む。 ――それで撒けるはずだ。 そう思いつつ機体を走らせること十数分後、クルツは無事に壁を越えてほっと一息をついた。 【クインシィ・イッサー 搭乗機体:真ゲッター2(真(チェンジ)ゲッターロボ~地球最後の日) パイロット状態:憤慨、やや疲労 機体状態:ダメージ蓄積、 現在位置:B-3 第一行動方針:ガロードを問い詰める。場合によってはお仕置き 第二行動方針:勇の撃破(ユウはネリーブレンに乗っていると思っている) 第三行動方針:ギンガナムの撃破(自分のグランチャーを落された為逆恨みしています) 最終行動方針:勇を殺して自分の幸せを取り戻す】 【ガロード・ラン 搭乗機体:真ゲッター2(真(チェンジ)ゲッターロボ~地球最後の日) パイロット状態:全身鞭打ち・頭にたんこぶその他打ち身多数。 機体状態:ダメージ蓄積 現在位置:B-3 第一行動方針:お姉さんを宥める 第二行動方針:ゲッターのパイロットを探す 最終行動方針:ティファの元に生還】 【神 隼人 搭乗機体:YF-19(マクロスプラス) パイロット状況:死亡 機体状況:大破(木端微塵) 現在位置:B-1】 【流 竜馬 搭乗機体:大雷鳳(バンプレストオリジナル) パイロット状態:怒り、衰弱 機体状態:装甲表面に多数の微細な傷、頭部喪失、右肩外部装甲損壊 、腹部装甲にヒビ、胸部装甲に凹み 現在位置:C-1 北西部 第一行動方針:クルツを追う 第二行動方針:サーチアンドデストロイ 最終行動方針:ゲームで勝つ 備考:ゲッターサイト(大鎌)を所持】 【アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ 搭乗機体:ガナドゥール(スーパーロボット大戦D) パイロット状況:死亡 機体状況:中破(頭部全壊、全体に多大な損傷) 現在位置:B-1 備考:ストレーガは損傷軽微で放置】 【クルツ・ウェーバー 搭乗機体:ラーズアングリフ(スーパーロボット大戦A) パイロット状況:冷静、脇腹がちょっと痛い 機体状況:Fソリッドカノン残り二発、ファランクスミサイル1/3消費 現在位置:C-8 市街地南部 第一行動方針:竜馬を撒く 第二行動方針:ラキの探索 第三行動方針:ゲームをぶち壊す 第四行動方針:駄目なら皆殺し 最終行動方針:ゲームから脱出】 【残り39人】 【初日 19 40】 BACK NEXT 青い翼、白い羽根 投下順 例え死者は喜ばずとも 休息 時系列順 ゲスト集いて宴は始まる BACK NEXT アンチボディー ―半機半生の機体― クインシィ 我が道を走る人々 アンチボディー ―半機半生の機体― ガロード 我が道を走る人々 アンチボディー ―半機半生の機体― 隼人 血に飢えた獣達の晩餐 竜馬 Take a shot Time Over ―私の中のあなたにさよならを― エイジ Time Over ―私の中のあなたにさよならを― クルツ Take a shot
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さ し す せ そ さ 最強説ある 元々得点力には長けていた渡邉千真(2012-在籍)だったが、2013年に入りポストプレーの質も高まった。そんな渡邉を評し横浜FMの栗原勇蔵が言った一言。 「噂によればそれ以外も良くなったとか。そうなるとアイツは最強説ある」 色々と応用が利く。 坂田大輔 2011年在籍のFW。「サンキューサカタ!!」で御馴染み。 ギリシャリーグからJに復帰。正直なところ余剰戦力だったけど、ギリシャの財政難に乗じての獲得だったのでコスパ的には悪くなかった(と思う)。 坂田健史 ボクシング第36代WBA世界フライ級チャンピオン。 2008年第6節に緑側のゲストとして登場し、盛大なブーイングを浴びる。 結局、声がかき消されて何を話していたのかサッパリだった。 ちょっと(´・ω・)カワイソスな気もするが、こればかりは仕方ない。 ササ 2005-2006年在籍のパラグアイのイケメンゴールハンター、元リベルタドーレス杯得点王ササ・サルセードの事。 元々「ササ」は本名のサンチャゴ・サルセードの略称なので、東京在籍時の登録名が変則的なもの。 得点能力はあったが、在籍時のチーム戦術に合わず移籍。ガーロ監督との対立には根深いものがあったようだ。 2005年第28節 東京ダービーでは、ロスタイム勝ち越しゴールで緑の降格を後押し。 アホ毛にこだわりを持っていた。 佐々木亮太 FC東京サポーター兼テレビ朝日アナウンサー。 http //www.tv-asahi.co.jp/morning/contents/ryota/ 砂上の廊下 毎夜の様に東京スレに訪れているヴェルディ君が、2009年10月19日の夜に煽りの際で使った言葉。 「砂上の楼閣」の間違いだと思うが、あまりにも馬鹿馬鹿しい言葉なので、石川の検査結果(左膝前十字靱帯不全損傷)を受けて、お通夜状態だった東京スレ住民を和ませた。 サッカーの話をしました 城福浩元監督の必殺技。 真摯かつ情熱的に、理想とするサッカーの話をすることで、選手の心を掴む。 2007年オフ、浦和移籍に傾いていた今野泰幸を一転残留させたことでサポに知られることとなった。 以後も選手獲得に際しては、直接出馬により次々と競合クラブを退けた。 サッポロビール園 2008年第27節 札幌戦の勝利に湧いた東京サポが狂乱を繰り広げた現場。 札幌遠征が2002年10月以来と久々だったこともあって、「シャー」やチャントの飲めや歌えやはいつ果てるとも無く続いた。 ■言いたい放題FC東京 1015■で報告される。 サテキング 近藤祐介(03-09年在籍)のこと。サテライトで大活躍する様から。 神戸から復帰した08年以降もサテキングぶりは健在で、主力組が韓国遠征している中での甲府との練習試合ではハットトリックを決めた。 佐藤 佐原&藤山でCBを組むこと。主に2008年4~7月の起用。 佐藤さん 「俺たちの由紀彦」だったMF佐藤由紀彦への横浜FM移籍後の他人行儀な呼び方。 佐藤寛子 「くびれ」が売りだった元グラビアアイドル。 イメーションのサイトでは「お目当ての人=金沢浄」という記載があり、東京サポ的には 「浄好きなんて、なかなか見る目があるじゃないか」という印象であったが、どうやらその記事はねつ造らしい。 佐藤由紀彦 1999-2003年在籍のOMF。 右サイドからの正確なクロスが最大の武器で、「東京のベッカム」という異名も持っていた。 そのクロスは東京在籍時に血のにじむような練習で身につけたもの。 怪我などの影響で02年には横浜FMからレンタル移籍してきた石川直宏にポジションを奪われ、出場機会が激減。 その石川と入れ替わるように03年にレンタルで横浜FMへ移籍し、同年途中に完全移籍した。 彼のおかげで、07年の高校野球では佐藤由規(仙台育英→東京ヤクルト)の注目度が東京サポ内で少しだけ高まった。 「J2は魂が磨かれる場所」という名言を残している。 サハラカップ Jリーグユースチームの日本一決定戦と位置づけられている大会。正式名称「Jユースサハラカップ」。 2005年から2007年まではタイガー魔法瓶が冠スポンサーとなってこの大会名称になっていた。 FC東京U-18は2007年に初優勝。佐原秀樹の加入はサハラカップの副賞によるものらしい。 佐原秀樹 2008-2009年、川崎よりレンタル加入し「東京を好きになってしまった」CB。多摩川クラシコの勝ち組。ミラノ第三中学校出身。 プロ生活11年目にして初の移籍の決め手は城福監督のラブリー交渉術によるもの。 ハードマーカーかつカードコレクターで非常に怖い人のイメージが強かったが、始動日にはチームメイトの誰とも喋らず黙々と練習している様を見せ、東京サポに転校生がクラスになじめなくて困る担任教師のような不安を抱かせた。 その不安は的中のようで、シーズン中盤に「グアムキャンプ出発時にずっと一人だった」「誰も話しかけてくれなかった」と、辛い胸の内を吐露していた。 今となっては持ちネタ的に話題に出すまで心の傷は癒えている。 そんな暗黒期を経て、2008年4月12日 第6節の東京ダービーではマリーシア戦術を駆使してフッキを退散させ、CK時にゴール裏を煽りまくって東京サポのハートをがっちりキャッチした。 すっかりなじんでからは、椋原健太を始めとする若手選手のいい兄貴分として君臨。 空中戦に強いCBが少ない東京においては、吉本一謙の手本になることも期待されていた。 2008年終盤からグロインペイン症候群等によりパフォーマンスが低下するも、「リハビリをするためにチームに残留したわけじゃない」と強いプロ意識を見せ奮闘を続けた。 繊細な一面もあり、試合中の観客のリアクションに敏感で度々話題にしている。 東京サポは、試合中でも歌や応援一辺倒でなく、選手の一つ一つのプレーに対して(良くも悪くも)はっきりリアクションするため、彼にとってかなり新鮮な存在のようだ。 ちなみに、ブラジルでのプレー経験があるのでポルトガル語が少し喋れる。 2009シーズンイン直前、突如携帯サイト限定で「ヒデの部屋」というおしおき部…短期連載が開始。 佐原を囲んだ石川直宏、塩田仁史、羽生直剛、社長のgdgd座談会形式のコーナーで、サポには大好評。 本人に「面白かった」と伝えたところとても喜んでいたそうだ。 さぼてん 新宿駅西口地下商店街に本店を持つとんかつ料理のチェーン店。正式には「とんかつ新宿さぼてん」。 株主の「(株)グリーンハウス」のグループ企業であるクラブスポンサーの「(株)グリーンハウスフーズ」が展開している。 選手カード入りでおなじみの「FC東京勝サンド」を発売しているのはここ。 2008年12月20日に小平グランドで行われたイベント「みんなで勝カレー!」でファンに振る舞われたカツカレーを準備してくれた太っ腹な企業である。 ちなみに川崎フロンターレはライバル企業の「とんかつ和幸」がクラブスポンサーなので、多摩川クラシコはとんかつダービーとも言える。 佐を分解 イナェ。 サンタ帽 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 クリスマス前(天皇杯やJユースカップ)の必須アイテム。 Tokyo GAS is coming to town~♪ し ジーコはSOCIO 「オシムはSOCIO」と類義語のようであって、実は、ジーコに対する皮肉が混じった言葉。 シーチケ 緑の工作員がなりすましネガティブ書き込みをした際、使い慣れていない為に「socio」という表現ができず 「シーチケが―」という書き込みをしてしまい、スレ住民からは一斉に「シーチケw」というレスをされて晒し者になった。 ジェイズ五郎 J s GOALのウイニングイレブン、ファンタジスタモード企画にて活躍する架空の選手。 デビュー2年目にしてサガン鳥栖をJ1に導き、年間MVPを獲得。 その年のオフに大宮、名古屋、広島、そして鳥栖との壮絶な争奪戦を制し、2010年度のFC東京への加入が決まった。※ポチポチ祭りの項目参照 データ引き継ぎの関係で東京での出場は2011年度からとなり、CHやFWで起用された。 中途半端なポジショニングとボールを持ちすぎるきらいがあったため、スタメン定着とまではいかなかったが、要所要所で決定力を見せ、ナビスコカップ制覇に貢献。ベストイレブンにも選出された。 2010① ② ③ ④ ⑤ ⑥ オフには、G大阪、川崎、広島からオファーを受けるが東京に残留。さらなる活躍が期待される。 ジェイド・ノース 2011年加入のCB/SB。オーストラリア代表。 ノース(North)の名から、スレでは「北さん」と呼ばれることが多い。 今野泰幸&森重真人の牙城を崩せず出場機会は僅かだったが、シーズン終了後になってtwitterや現地報道の翻訳などによりサポに人柄が伝わり始め、スレ内での人気が急上昇。 718 名前:U-名無しさん@実況はサッカーch[sage] 投稿日:2011/12/08(木) 18 26 41.88 ID ae25y1BA0 ノースはこの前の水戸戦友達呼んだらしく、指定席に10人ぐらい来てて、そこにジャージ姿で現れた 友達が英語で、何でお前のほうがいい選手なのに試合に出ないんだ?見たいなことを言ったら、そんなこと言うな。彼らはとてもいいプレーヤーだって言ってた。 ※正しくは千葉戦。 塩田仁史 2004年流経大より加入のGK。同年のナビスコカップにて準決勝までゴールを守り抜き、決勝で土肥洋一(00-07年在籍)にその舞台を譲った(後にMVPの賞金で焼き肉をおごってもらったと語る)。 2006年より頭角を現し、土肥のパフォーマンス低下もあり、同年11月26日第33節 ホーム最終戦の浦和戦にてJ1デビュー。 当日は試合後に三浦文丈(01-06年在籍)の引退セレモニーが開催される上、浦和が勝てば優勝決定という、とんでもない大舞台での出場だった。周囲の不安をよそに塩田はこの試合を無得点で終え、浦和の優勝を阻止。翌年の台頭につながる素晴らしいプレーを見せつけた。 この試合の練習中、ユニフォームの下に背番号10のユニフォームを着込み、三浦の偉大さを東京サポにアピールした。このパフォーマンスは、翌年11月24日、第33節 大宮とのホーム最終戦で背番号1のユニフォームを着用して再度行っている。 土肥を神のように尊敬し、常に「土肥さんがいなかったら俺はいない」と語っている。 今でも連絡を取り合いお互いを気遣う姿は美しくもある。 一見柔和そうな顔をしているが、試合中は激しいコーチング(これも土肥譲り)でDF陣を統率し、ふがいない選手には鉄拳制裁を行う。 料理上手で、ワンピースと整理整頓をこよなく愛する頼れる選手会長。 自称達筆で、2005年SOSIO DVDにて宮沢正史(2001-2006年在籍)と書道対決をするも惨敗。 ブログ開設当初は、画像のリサイズをしておらず、画像1枚あたりのファイルサイズが1MBを越す大きさになっており、やたら重かった。 飛び出し過ぎでゴールを空けることによる失点がちらほらと見受けられる。 2008年に兄の結婚を報告してからはアニキコールが贈られている。 2009年グアムキャンプ中に虫垂炎→術後に腸閉塞を患い長期離脱。以後、正GKには権田修一が入ったが、激しい定位置争いが展開されている。 シゲニワ 2007年に入団した若手DF。速さ、強さ、カッコヨサを兼ね備えた茂庭(02-09年在籍)とは似て非なる存在。 多摩川クラシコで実戦デビューするも大敗を招き、「最初がジュニーニョってどうなの…?」という迷言を残す。 マウスピースとタイツの着用を好む。2008年秋頃にひっそりと退団。 茂原 2008年4月、日本代表候補に初選出された直後に住居侵入・窃盗の容疑で逮捕、起訴されたサッカー選手の茂原岳人(しげはらたけひと)の事。 当時、茂原と茂庭には何の関係も無かったにもかかわらず、茂庭照幸個人スレ ■■■■■■■ 茂庭 24 ■■■■■■■ で祭りが発生。約10日でスレが埋まった。 2006年の川崎フロンターレ在籍時には、東京との試合日に川崎市内の住居侵入事件で逮捕(後に起訴猶予処分になる)され、アウェー遠征途中の青赤サポを驚かせた。 また、2007年第16節 FC東京vs甲府では、主審 家本政明氏に対して暴言を浴びせ、ツバを吐き、備品を壊すなど大暴れ。7試合の出場停止処分を受けた。 なお、この試合をスタンド観戦していた林健太郎(甲府)も、家本氏に「相変わらずヘタクソだな」とヤジを浴びせ、出停に。 重松健太郎 2010年、FC東京U-18から昇格したFW。FC東京U-15むさし(2004年創設)の第一期生。 上背は無いが、相手を背負ってからのターンは出色。組み立てからフィニッシュまでできる万能タイプ。キレやすいのが玉に瑕。 第4節大宮戦で初出場し、ヘディングでゴール。高卒ルーキーのデビュー戦ゴールはクラブ史上初である。 デビュー戦翌日には、クラブ関係者から「ウルフ」とニックネームを付けられていると報じられたが、サポは誰も(´・ω・`)知らんがな 「キング」「キングオブむさし」なら(`・ω・´)知っとるがな マヨネーズとドレッシングが苦手なので、サラダには何もかけない。 2011年はJ1福岡へ期限付き移籍。J1の舞台で修行する。 質の高い阿波踊り 2010W杯GL第2戦「スロベニアvsアメリカ」中継のゲスト解説に招かれたJFKの一言。 HT中、スロベニアの組織的なプレーについて「質の高い動き」と解説していたが、MCの福澤朗が同国のゴールパフォーマンスについて触れたところ、徳島県出身の名将はこのように評したのだった。 して 2008年4月29日の第9節 大分戦にて、主審 西村雄一SRが大分の上本大海に対し「死ね」と暴言を吐いた事件が発生。 後の事情聴取にて「"~して"とは言った」と供述したことから「死ね」の同意語として使われるようになった。 しなかや カボレ加入に興奮するあまり、トーチュウが誤表記した。 カボレはKリーグでゴールを量産。しなかやでスピードがあり、ドリブル、テクニックも抜群。 じばくちゃん ◆JubitB11go 磐田&札幌スレのコテハンだが、東京をはじめとした他スレにもちょくちょく顔を出す。 モーニング娘。の辻のAAと口調を使ったりしているが、正体はおっさんだという噂も。 宮崎出身らしく、07年の宮崎都城キャンプでは画像をUPしてくれた事がある。 面倒くさいのでスルー推奨。 芝選手 味の素スタジアムで大規模コンサートなどのイベントが催されると負傷する選手。 恵まれた体格を活かし広範囲をカバー、全てのポジションに影響を与える。 寡黙な性格だが、コンディションによる好不調の波は激しく、2008年GWの元X-Japanメンバーの追悼ライブ後には状況報告がされるほど。 芝選手の検査結果について(5/5) 2009年夏に肉体改造を行った。関連語:2323 シミスポ 大手イベント管理運営会社。FC東京の主催試合でもスタンド内の案内・警備の人員を派遣している。 2001年に「(株)シミズスポーツ」と「シミズ舞台工芸(株)」が合併し現在「(株)シミズオクト」になっているが、未だに「シミスポ」と呼ばれることが多く、あまり「シミオク」とは呼ばれない。 シミスポの人達はアルバイトなので、スタジアム内でのもめ事を報告しても、真剣に対応してくれない事があるらしい。 下田光平 2008-2012年在籍のDH。釣りと奥多摩が大好き。東北の古豪である秋田商業から加入し「東北の稲本」と呼ばれていたらしいが、今野泰幸を慕っており東京スレ的愛称は「下ちゃんさん」(関連語:今ちゃんさん)。頑丈な体躯を活かしたボール奪取が武器。 スレ内では、井澤惇(FC東京U-18→甲府)の昇格が見送られたのはそれだけ下田への期待が大きいからだという声もあった。 井澤「あいつがトップチームに行ったから、僕は(FC東京ユースからトップへ)上がれなかったんですよ!」 クラッシャータイプのボランチが乏しいロンドン五輪世代では一時期重宝されたが、東京では出場機会に恵まれず、J2水戸や町田へレンタルされていた。 シャー 勝利後のG裏挨拶時に行われるパフォーマンス。勝利の雄叫び。 羽生直剛は東京ダービーで初体験。 2008年ホーム最終ゲームでは城福監督もシャー! 弓を後ろに引くような方式(例:アマラオ)と、腕をグルグル回す方式(例:石川直宏)がある。 今野泰幸は東京加入以来ずっと固辞し続けていた。 元ネタは、プロレスラー剛竜馬のかけ声「ショア!」。 ジャーン 2002-2006年在籍のブラジル人CB。ブラジル代表経験有り。07年湘南へ移籍。 長身を武器に「いつもの」の一人して活躍し、他サポには「シジパナジャーン(三つ首怪獣キングギドラを模した、外国人3CBによる鉄壁怪獣。シジクレイ(牛)+ パナディッチ(鯱)+ ジャーン)」の一角(首)として恐れられた。 アレモン(ドイツ人)の仇名を持つ、ちょっと強面で威圧感のある風貌ながら、責任感とチーム愛は誰よりも強く、試合中(04年ナビスコ決勝での退場時、05年第24節でのルーカス(04-07年在籍)脳震盪事件時)に号泣する事も。 2006年の戦力外通告時には「たしかにもうJ1では厳しい」といったレスもあったが、退団以降、東京が深刻なCB不足に陥ったのもまた事実…。茂庭がシゲニワ化したのはジャーン不在によるところも大きい(?)。 味噌ラーメン好き。日常会話レベルの日本語ができるが、インタビューなどでは母国語を使う。 東京在籍時に長男ルイス君が誕生し、その後はユニフォームの下に彼の写真が印刷されたTシャツを着用していた。 社員 浅利悟(97-09年在籍)のこと。シャイン、Shine 社員キャノン 浅利が隠し持っている強烈ミドルシュート。 小平での練習試合ではたまに見られたが、J1では温存していた。 J1の舞台で炸裂することを多くの東京サポが心待ちにしていたが、遂に叶わなかった。 佐原秀樹には"魔閃光"と形容された。 社長 藤山竜仁(1992-2009年在籍)のこと。なんとなく社長っぽい。 集合写真 キックオフ直前に肩を組んで撮影しているアレ。 転じてスタメン入りのこと。大竹洋平の2009年の目標。 秋天の陽炎 1999年度J2最終節の一連の経過、結果を指す。大分視点での同名の著書がある。 最終節開始時点で3位だった東京は苦手の新潟に勝利し、2位だった大分はロスタイム、山形に同点弾を決められて引き分けた。 この結果、1位の川崎Fと、2位となった東京がJ1昇格を決め、3位となった大分は昇格を逃した(動画①、②)。 東京サポが山形を好きなのは、んまいものがあるからだけでは無いのだ。 シュート打て 攻撃に積極性が観られない時に起こるコール。 「闇雲にシュートしても仕方無い」という見方から賛否が分かれることも。 ジュビロキラー ジュビロ戦でやたらと得点する選手のこと。初代は栗澤僚一。2代目は赤嶺真吾。 99年●、00年○●、01年●●、02年●●、03年●●、04年●△と磐田に対して相性が悪かったが、 栗澤が入団した05年以降は五分以上の成績に持ち込んでいる。 磐田はこれ以上カモにされるのを回避すべく、2009年6月に赤嶺獲得を図っている。 東京は、2010年に赤嶺が仙台に期限付き移籍して以来、磐田に対しての勝利が一時途絶えた。 2005:リーグ第4節 ○ 1-0(栗澤 リーグ初得点)、リーグ第21節 △ 1-1(栗澤) 2006:リーグ第7節 ○ 3-1(ルーカス2得点、栗澤)、リーグ第31節 ● 1-4(ルーカス) 2007:リーグ第3節 ● 0-1、ナビスコ第1節 △ 2-2(今野、ワンチョペ)、ナビスコ第4節 ○ 2-1(福西、ルーカス)、リーグ第20節 ● 2-5(赤嶺、平山) 2008:ナビスコ第2節 ○ 2-0(赤嶺2得点)、ナビスコ第3節 △ 1-1(赤嶺)、リーグ第13節 ○ 2-1(赤嶺2得点)、リーグ第26節 ○ 5-1(カボレ、佐原、O.G.、石川、鈴木) 2009:リーグ第4節 ○ 1-0(赤嶺)、リーグ第27節 ○ 3-2(石川、長友、赤嶺) 2010:リーグ第15節 △1-1(大黒) ジュビロ枠 三浦文丈(01-06年在籍 07-08年コーチ)、浜野征哉GKコーチ(02年-在籍)、金沢浄(03-09年在籍)、川口信男(06-08年在籍 09年-普及部コーチ)、福西崇史(07年在籍)とジュビロ磐田から良質な人材が移籍してくることに由来する。 そのためオフになると「ジュビロ枠補充マダー?」「ジュビロ枠で○○獲ってこい」等のレスが見られる。 他には前田浩二(00年在籍)、鏑木豪(01年在籍)、小林弘記(02年在籍)など。 一般的には、ジーコ元日本代表監督が、磐田の選手を重用していたことを揶揄する表現なので注意。 純血東京 日本人選手だけでスタメンを組むこと。 湘南新宿ライン FC東京と湘南ベルマーレ間での移籍。実際の運行が埼玉以北にまで延びている件はスルーで。 近年は湘南が、東京で通用しなかった選手を拾う形での"下り"がほとんどである。 上り FW呂比須ワグナー(97-98平・01東)、DF茂庭照幸(99-01平湘・02-東)、三杉淳(漫画「キャプテン翼」) 下り FWアマラオ(92-03東・04湘)、DF浮氣哲郎(94-96東・04-05湘)、DF梅山修(98-01東・02-03湘)、FWツゥット(00東・08-湘)、MF浅野哲也(00東・07-湘ヘッドコーチ)、DF三田光(00-01東・08-湘)、GK小林弘記(02東・03-06湘)、DF尾亦弘友希(02-05東・06-07湘)、DFジャーン(02-06東・07-湘)、FW阿部吉朗(02-07東・08-湘)、松尾直人(06東・10-湘)、エメルソン(08東・10-湘)、阿部伸行(07-10東・11-湘) ジョーヒロシ 2008/09天皇杯4回戦 仙台戦でアナウンスされたFC東京の監督。 この試合は「2対2でFC東京が勝ちました」など、イミフなアナウンスが多く、 羽生直剛も「普段のリーグ戦とも、すべてが違う雰囲気で試合が始まる。試合前のアナウンスだったり…」とコメントを残している。 城福浩 言わずと知れた元監督。2008-10途中まで指揮。 "Moving Football"を掲げ、人もボールも動かすポゼッションサッカーを志向。 理論的な指導や、ゴールパフォーマンスなどに伺える熱い人柄に東京サポは夢中になり、多くの「城福信者」を生んだ。 一方、その采配(自身こだわりのコンバートの継続など)に反感を抱いているサポもいるため、スレで話題に出す際には細心の注意が必要。 スカパーや各種メディアでの解説を経た後、2012年よりJ2甲府の監督に就任。 奥様が選んでいるおかげでファッションセンスは抜群。 つぶあん派。こしあんは許せないそうな。 ジョナサン ジョナサン・シガー。「F.C.TOKYO魂!」に出演。 新宿女学院 何故かサッカー選手の移籍情報が集まる風俗店。 そのためオフに通学する住人からは「新宿女学院の嬢が言ってたけど○○は東京入りするらしいよ」等のレスが報告される。 じんだいフェスタ 調布市の仏教寺院、深大寺で催されるイベント。 毎年3月下旬~4月上旬の「春の祭典」や、夏の「夕涼みの会」には 2003年の第1回からFC東京の選手がハッピを着て参加しており、桜の記念植樹、サイン会、トークショーなどを行っている。 サービス協力店で深大寺そばを食べよう。 【参加選手】 2003年:加地亮、尾亦弘友希 2004年:大谷圭志、松本昂聡 2005年:中村亮、栗澤僚一 2006年:赤嶺真吾、小澤竜己 2007年:茂庭照幸、池上礼一 2008年:長友佑都、小山泰志 2009年:羽生直剛、椋原健太 す スーパーひとし君 塩田仁史のこと。石川直宏が好んで使っている。命名は平山相太。 鈴木京香 鈴木徳彦強化部長(退任)のこと。 鈴木健児 2005-2008年在籍のMF。左SBとボランチが主戦場。 通称スズケン。実は北京五輪世代。お笑いのモノマネに長けている。 2008年8月には操作ミスにより選手登録が抹消されてしまう。 柏にレンタル移籍した栗澤僚一(背番号27。鈴木は28)のとばっちりを受けたものと思われるが、出場機会に恵まれていなかっただけに、一時的とはいえ多数の住人が前途を案じた。 翌月、JFL鳥取へレンタル移籍。これは選手登録の件とは関係ない。たぶん。 2008年終盤のJ2昇格圏入りへの猛追に力を注ぐも一歩及ばず。2009年完全移籍。 鈴木達也 2008年-2011年在籍のOMF/FW。 栗澤僚一とのトレードで柏からレンタル加入し、2010年に完全移籍。 筑波大出身で運動量豊富、プレスを惜しまないプレースタイルに戸田光洋(2002-2006年在籍)を重ねるサポがいたせいか、2008年天皇杯準決勝から戸田のコールを継承した。 東京での初ゴールは2008年第26節 磐田戦でのダメ押し弾。 T.SUZUKI(人格者)>>>>越えられない壁>>>>TSUZUKI(DQNな浦和GK) なお、貸出元の柏スレでも老若男女問わず非常に愛されている選手のようで、『たっちゃん萌え』なコテハンの通称「おっさん」が居る。 2009年は横浜FMユースの先輩だった石川直宏と激しいポジション争いを展開。髪型が似ているので遠目だとちょっと区別がつきにくいw 幼少期にピアノを習っていたので、今でも多少弾ける。風呂好きで入浴剤に詳しい。 スタメン定着こそ出来なかったものの貢献は大きく、2011年の契約満了組の中では(たぶん)最も惜しまれていた。 鈴木規郎 2002-2007年在籍のOMF。脱臼癖アリ。赤嶺真吾と大の仲良し。結構な天然。 左足での強烈なミドルシュートと弾丸FKが武器で、ロベカルならぬ"ノリカル"という愛称もあったが、東京スレでは"ノリオ"と呼ばれることが多かった。 2008年、渡仏していたと思ったらいつの間にか神戸へ移籍。 オフィシャルHPでは、フランスでの生活や移籍の経緯などを明るく書き連ねた。が、その翌日になって 「この日記を通じて東京サポーターへ御礼のメッセージを送っていませんでした。すいません。」となる。最後まで天然だった。 スレでは「そろそろ選手会長に任命されそうだから移籍した」という説まであがっていた。 その神戸ではSB(DF)としての大成を期待されていたようだが、東京サポは彼の不器用さを身を持って知っているため懐疑的だった。 結局2009年6月に仏・アンジェから再オファーを貰い移籍。神戸での矯正はならなかった。 退団後も「ムラバが"ノリオほど東京を愛している選手はいない"と言っていた」などと実しやかなレスがあったり、2010W杯期間中に小平でランニングしていたり、復帰フラグが立っていたが、結局7月に大宮入り。 スタジアムへ行こう 東京スカパラダイスオーケストラがFC東京のために作った曲で、2004年開幕戦試合前のライヴで初披露された。 現在はホームゲーム試合前に場内で流されている。 CD化されておらず、限定配信された「着うたフル」か、スタジアム内の放送でしかフルコーラスを聴くことはできない。 すでにこの曲が誕生して数年経過して存在は認識されているものの、サポーターが自主的に合唱した事は数回(2006年浦和戦等)しかない。 2009年多摩川クラシコ前に東京スカパラダイスオーケストラがライヴを行った際には演奏されなかった。 スティーブン 本名Stephen Spencer。2001年よりスタジアムDJを務める。 1959年8/18 ブラックプールに生まれ、1987年来日。 ブラジルDayや天皇杯などの通常の場内アナウンスが無い時はゴール裏で観戦している模様。 すてきな夜空φ ★ 芸スポ速報+板で躍動する東京サポ(とは思えないが…)の記者。単に「夜空」とも。 FC東京に関連する内容ならば、どんなネタだろうとスレを立てるのが特徴。 芸スポで話題になったところで、他サポや荒らしが東京スレに流れてくるのを助長するだけということもあって、あまり良い評判は聞こえてこない。 スペシャルワン 今野泰幸(2004-2011年在籍)のこと。 2012年より在籍するG大阪で「難攻不落のスペシャルワン」と紹介されていたので、東京サポもこれに乗っかった。 失点が多いときほど東京サポからはこう呼ばれる。要は皮肉である。 スミレ 2012年に颯爽と現れた長身美女。 スワローさん 2008年ナビスコ第6節にて国立に降臨したヤクルトファン。 ヴェルディサポーターによる暴行事件が起きているすぐ横で、ほがらかに東京のゴール裏に向かって手を振っていた。 試合後、その時の画像が貼られ、この試合でハットトリックを決めた平山相太以上に東京サポーターの心を鷲掴みにした。 参考:ttp //ere.to/~tokyo/up/src/up0807.jpg せ ゼ・カルロス 2005年にセレッソ大阪に在籍していたブラジル人選手。 ブルーノ・クアドロス(2008-2009年在籍)の移籍報道を受け 「長居でPK外した選手だよね」(2005年第34節)と、勘違いをしてしまった住人に対し、矢のように 「それ、ゼ・カルロス」とレスがあった。 それ以来、何らかの質問に対して「それ、ゼ・カルロス」と返答するのが東京スレの仕様に。 切なさを禁ずることができない カボレ(2008-2009年在籍)の移籍報道に対する韓国サイドのコメントの一部。 韓国語を機械翻訳するとこのような味わい深い文章になる。 スレ内では、~せざるを得ないという意味で使用されている。 攻めて取る。攻めて獲る。 2005年のスローガン。がむしゃらに攻めて、得点、勝利、タイトルを狙うサッカーを目指すとのこと。 全員攻撃、全員守備 東京の伝統的プレースタイル。 これに対応できず退団してしまった外国人FWも何人かいた。 専スタ サッカー専用スタジアムの略称。皆がその実現を心待ちにしている。 2008年4/1のスタッフ日記ではエイプリルフールのジョークとして使われた。 そ 草タン 田邉草民(09年入団)の愛称。 草さん(wwwwを多用する青赤ねらー)と混同しないよう注意。 ソノヘンノ・オサーン 謎のブラジル人選手。 スペック、ポジション、プレースタイル、所属、全て不明。 当然ながら戦力にならない公算の方が大きいが「前評判などアテにならない」「掘り出し物はどこに有るか分からない」などの理由から外国人枠が中々埋まらない時には、一部サポの間で待望論が起こる。 そんじょそこらの 2009年19節広島戦試合後の選手インタビューにて広島DFストヤノフが語ったとされる外国人らしからぬ言葉。 ●ストヤノフ選手(広島): 「相手は、ずっと勝っていたし、今日の勝点1は悪くない。FC東京は、そんじょそこらのチームじゃないから」 アウェー引分け狙いの戦術を完遂されてのスコアレスドローで連勝を止められ、意気消沈しているスレ住民の心を和ませた。 ソ・ヨンドク 2010年7月加入の韓国籍OMF。漢字表記は徐庸徳。キム・ヨングンと同世代の若手アタッカー。 天皇杯千葉戦で活躍し期待を集めたが、ポジションを確保するには至らずそのまま退団。 あ行-あい あ行-うえお か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行・数字・記号 アルファベット 上へ
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登録日:2014/05/05 Mon 18 23 50 更新日:2024/05/08 Wed 14 53 03NEW! 所要時間:約 18 分で読めます ▽タグ一覧 4.5回転 イヤホン ギネス記録保持項目 スポーツ ソチオリンピック チート フィギュアスケート プーさん リアルチート リアル少年漫画 世界一 世界記録保持者 主人公 仙台市 喘息 宇宙人 宮城県 将棋の方ではない 日本の誇り 氷上のプリンス 現実のフィクション離れ 羽生結弦 若者の人間離れ 被災者 負けず嫌い 金メダリスト 羽生(はにゅう)結弦(ゆづる)とは、日本の男子フィギュアスケート選手であり、ソチオリンピック唯一の日本人金メダリストである。 男子シングル競技における、SP(110.95点)、FS(219.48点)、TOTAL(330.43点)の現世界歴代最高得点記録保持者。 所属クラブはANA。コーチはカルガリーオリンピック銀メダリストのブライアン・オーサー。 【概要】 1994年12月7日生まれ。名前は「弓の弦を結ぶように凛とした生き方をして欲しい」と父親が命名したらしい。 宮城県仙台市出身で小中と地元の学校へ、高校も地元で多くの有名選手を輩出している東北高等学校へと進学した。 現在は早稲田大学人間科学部(カナダ在住であるため通信課程)に所属している。 生まれも育ちも東北の仙台市だが、プロ野球は広島東洋カープのファンで、お気に入りの選手は前田健太投手。 細身で色白で中性的な容姿な上にジョニー・ウィアーご用達のヒラヒラ衣装、得点を待つキスクラでのプーさん芸や時たま見せるあざとい仕草、インタビューではTHE模範解答とも言える優等生的発言をすることから、あらぬ誤解を受けることも多い。 ……が、実際は強い相手が出てくれば出てくるほど燃える少年漫画の主人公体質で、選手間や関係者が時に畏怖するほど超がつく負けず嫌いである(とはいえ、そうでなければ超一流の舞台で戦えまい)。 スケートファンの間では「フリルを着た阿修羅」との異名を持ち、素人目にもハッキリわかるほどに氷上と陸上の顔つきのギャップが凄まじい。 まさにフィギュアスケートをやるために生まれてきたと言っても過言ではない選手である。 現五輪王者かつ世界記録保持者であるため当然ではあるが、ややアイドル扱いしているきらいがある国内以上に海外からの評価が非常に高く、 主にロシアやヨーロッパでは「宇宙人」「惑星ハニューの住人」「人間ではない」「フィギュアスケートそのもの」とすら形容されている。 尊敬する選手は説明不要の皇帝エフゲニー・プルシェンコ、元全米王者で羽生の衣装も手がけているジョニー・ウィアー、 そしてトリノ五輪金メダリストの荒川静香である。 特に荒川氏とは同じスケートリンク(アイスリンク仙台)で練習した上に、高校・大学の先輩後輩関係に当たるなど姉弟子のような存在といえる。 同氏が金メダルを取り仙台市に凱旋し、スケート教室を開いた時はまだ幼かった羽生も参加しており、その時本人の前でイナバウアーを披露している。 プルシェンコに関しては、ソルトレイクシティ五輪での彼の演技を見て以来心酔し、彼のマッシュルームカットの髪型を真似ていたこともある。 プルシェンコも羽生のことを高く評価しており、 「非常に素晴らしいスケーターで、アーティストであり、ジャンプがいい。彼を見ていると昔の自分を思い出す。 まだ17歳と若いが、私が見る限り、彼がナンバーワンだ」と過去に発言している。 ソチオリンピックのインタビューでは「私は彼のヒーローだったかもしれないが、今は彼が私のヒーローになっている」、 フリー演技後のtwitterでは「私のアイドルだ。よく頑張った。彼は天才だ」と最大級の賛辞を送っている。 他にもスポニチの取材で「羽生のコーチになる可能性は確かにある」とも発言しており、並々ならぬ期待感を持っているのは間違いない。 フィギュアスケートは見た目より遥かに激しいスポーツだが、羽生は幼い頃から持病で喘息を持っており、薬を手放すことは出来ない。 また見た目通り少食で、肉類よりも米やパンを好む。あと甘党でケーキやプリンが大好きらしい。なにこの乙女。 よく試合会場にプーさんのティッシュケースを持ち込んでいる。曰く「プーさんの顔を見るとホッとするから」とのこと。 そのことをファンが知り、演技終了時恒例の投げ入れでは大量のプーさんのぬいぐるみが投入されていたりする。 しかし彼のメンタルコーチとして一役買っていたプーさんだが、ソチオリンピックでは大人の事情で会場に持ち込むことが出来なかった。 スケート技術は金メダリストなので当たり前だが極めて高い。 得意なのは4回転トウループとトリプルアクセル、また柔軟性が非常に高いためビールマンスピンやドーナツスピンも得意。 他にも新たな4回転ジャンプにも挑戦しているらしく、4回転ループやアクセルはかなりのところまで仕上がっているらしい。 弱点はやはり前述の喘息からくる持久力面での不安。ジュニアやシニア当初は演技後に息を切らし暫し動けない場面も多かったが 最近はマスク着用や常備薬の徹底、曰く「血の滲むような」練習で克服しつつあり、前人未踏レベルの演技構成も滑りきる強さも備えた。 演技の前に胸の前で十字を切るような動作は、神に祈っているわけではなく、 「ジャンプの回転軸と両肩を平行に保つ意識を確認する自己流のおまじない」であるらしい。ちなみに「士」と描いているとのこと。 2011年3月11日に起きた東日本大震災で、競技の練習中に被災。自宅も大きな被害を受けたため4日間の避難所生活を送る。 避難所での苦しい生活、そして次々と入ってくる尋常ではない被害情報に、一時はスケートを辞めることも考えたという。 だが周囲の支えと、自身が在学している東北高校の野球部が春のセンバツにて全力で戦っている姿を見て、スケートへの意欲を取り戻し、 被災して営業を停止したアイスリンクの代わりの練習場所を各地でチャリティショーを行いながら確保し、 7月24日にアイスリンクが営業を再開してからは拠点を戻し、上を目指し続けた。 アニヲタ的な話題としては、意外とアニメ好き。特に『時をかける少女』と『サマーウォーズ』が好きらしい。 ゲームも好きで、こちらは「僕の原点」とまで言って『平成 新・鬼ヶ島』(SFC/97年)と『エストポリス伝記Ⅱ』(SFC/95年)を挙げたり 「今(22年)はGBAの『ファイアーエムブレム 封印の剣』(02年)をやってる」と語るなど、異様にコアなことが発覚している。 また、5歳の時にフィギュアの練習があまりにもの辛く挫けそうになった時、 ウルトラマンガイアの曲と衣装を用意してもらい滑ったことで、フィギュアを続けようと決心したというエピソードがある。 とにかく小顔であることも知られ、NHK紅白歌合戦等で共演したジャニーズや高名な俳優・女優と比べても圧倒的に顔が小さい。なんとリアル『キャプテン翼』でお馴染み(?)の大谷翔平と互角レベル。おかしなことやっとる。 身長は173cmとそこまで高くはないものの、その顔の小ささで七~八頭身という日本人離れしたスタイルを誇り、漫画キャラ体型であるとも言われる。 今どき珍しくスマートフォンどころか携帯電話(ガラケー)も持たず、通信はIpodで代用し全てをフィギュアに捧げる心構えを持つストイックな精神の持ち主ながら 数少ない趣味として大のイヤホンヲタク・オーディオヲタクであることでも知られ、数十万もするイヤホンやオーディオ機器を愛用している。同じくイヤホンヲタクである現プロスケーターの無良崇人とは、他に話が出来る相手がいないこともあり会うとイヤホンの話ばかりしているらしい。 世界記録を打ちたてたFSプログラム「SEIMEI」では自ら映画「陰陽師」のサントラを編曲するマニアっぷりを披露。 また2015年の紅白でもゲスト審査員として参加し、誰よりも全力で歌詞を口ずさみ楽しんでいる様子をお茶の間に見せつけた。 2023年8月4日に一般女性と結婚したことを発表した。 …が、メディアと一部ファンが妻への度重なるストーカーや嫌がらせを受けたのが原因なのか、僅か3か月でスピード離婚してしまった。 【自身初のオリンピック】 ソチオリンピックは日本国民の金メダルへの期待と被災地の思いを胸に参加。 今回からの新種目フィギュアスケート団体戦にまずは参加する。 羽生は団体の男子シングル枠で参加し、SPにて97.98点の高得点を叩き出し2位のプルシェンコと6点以上の差をつけ1位に立つ。 結果、日本は5位入賞と惜しくもメダルに届かなかったが、羽生結弦という選手の実力を世界に魅せつけた。 迎えた男子シングル個人種目。直前練習で優勝候補の1人であった皇帝プルシェンコが、腰のボルトが折れたことによりまさかの棄権。 最大のライバルはカナダのパトリック・チャンのみとなる。 そして歴史を塗り替えたSPの演技。羽生は持てる力を全て発揮し、当時世界最高得点の101.45点をマークする。 これは公式大会世界最高得点かつ史上初の100点超えを意味し、2位のチャンに4点差をつけて首位に立つ。 この時使用した曲の「パリの散歩道」は、演技の後凄まじいまでの注目を浴び、週間着メロランキングで1位をとっていたりする。 また引退した織田信成曰く、羽生くんの「パリの散歩道」は「散歩道というより高速道路」とのこと。 このまま羽生が羽生らしく演技をすれば金メダルは疑いないものであったが、そこはやはりオリンピック。目に見えない魔物が潜んでいた。 SPで首位に立った羽生であったが、続くFSでは酷い緊張からかミスを連発。 冒頭の4回転サルコウを転倒すると、普段は絶対にあり得ない3回転フリップでミスをするなど羽生にしてはかなり酷い演技になってしまった。 直後のインタビューでも言及全然動かなかった。6分間練習から焦っていた。はっきりいって自分の演技に満足していない。終わった後は、金メダルは駄目かなと思った」と、悔しさを滲ませていた。 だがライバルのチャンもオリンピックの魔物の餌食となり、普段では考えられないほどミスを連発。 結果羽生が見事逃げ切り、ソチオリンピック初にして唯一の金メダルをもたらした。 この優勝は、実に66年ぶりのフィギュアでの10代男子での優勝、史上3人目のオリンピック初出場でのフィギュアで優勝、 日本人初の平成生まれでの冬季オリンピック金メダル、日本での冬季オリンピック金メダル獲得数10個目という大変記念すべきものとなっている。 これらの功績が認められ、4月17日の春の園遊会に招かれ天皇皇后両陛下から祝福の言葉をかけられる。そして4月28日に紫綬褒章を贈られることが発表される。 また、4月10日にはフィギュアスケート世界選手権女子SPで世界歴代最高となる78.66点をマークした浅田真央とともにギネスブックに登録される。 【王者として迎えた2014-2015シーズン】 オリンピック金メダリストとして迎えた新シーズン。フィンランディア杯を腰痛のため見送ったことにより、初戦は中国杯となった。 SPが2位という結果で終わり、FSでの逆転優勝を狙うが、直前の6分間練習で中国の閻涵選手と衝突、流血事故を起こす。 このまま出場するのは不可能だと思われていたが、本人の強い意志により強行出場。 テーピングと包帯を施したその姿はあまりにも痛々しい姿であったが、結果は銀メダルで終える。 この強行出場は後々大きな議論となり、羽生の競技への執念を称える声がある一方で 彼の体のことを考えるならば周囲の人間が無理矢理にでも引き止めるべきであったという声もあった。 しかしその後、医者の念入りな診察により脳震盪は起こしていないと判断したうえでの出場であり 結果的に後遺症が一切残らなかったこと・本人がきちんと冷静にプログラム再構成を行っていたことが明らかになっている。 次のNHK杯では、怪我が全治二三週間ということもあり出場が危ぶまれていたが、こちらも羽生の強い意志のもと出場する。 しかし怪我のため長い間練習ができなかったことが効いたのか、羽生にしてはSP、FSともに精細さに欠ける演技となり総合4位という結果に終わる。 だがこの結果でGPファイナルに出場できるランキングでギリギリ6位になることが出来、出場権を得る。 ファイナルではNHK杯までの不調を感じさせないほどの演技を見せ、SPではシーズン最高得点を叩き出し首位に立ち FSでは終盤で一度ジャンプミスがあったがそれ以外は二種類の四回転ジャンプを含めて完璧の演技を見せ、自己ベストを更新。 日本男子初の大会二連覇を達成した。 続く全日本選手権でも圧巻の演技を見せ、見事高橋大輔以来となる三連覇を達成する。 しかし今大会では最大の戦友であったとも言える町田樹が「全日本選手権を以て引退することを本日決断しました」という電撃引退宣言をすることになる。 羽生本人は全日本直後に「尿膜管遺残症」を発症し、緊急入院をして手術をも経験する。 一か月間の安静治療を言い渡され、当然世界選手権出場は危ぶまれたものの、案の定本人の強い意志で、退院後に練習を再開させ急ピッチで状態を仕上げる。 上海で迎えた世界選手権では、SPでは一位に名乗りを挙げたが、FSではベストとは程遠い演技で同門の盟友・フェルナンデスに一位を譲る。 羽生は対面したフェルナンデスの勝利を本心から祝福したものの、どうしても湧き出てくる悔しさが綯い交ぜになり涙が止まらなくなってしまう。 しかしフェルナンデスは「僕が今回チャンピオンだけど、でも僕の中では君がいつもチャンピオンだよ」 と言って泣いている羽生を何度も抱擁し、互いの健闘を讃えた。この模様はEXのインタビュー時に放映され、軽く放送事故になったとかならないとか。 【前人未踏の記録を撃ちたてた2015年-2016年シーズン】 SPは前シーズンの「バラード一番」を続行、FSでは和をテーマにしたプログラム「SEIMEI」を扱う。 スケートカナダではSPで大きく出遅れるものの、FSでは自身初の四回転3本を決め二位につける。 復帰した最大のライバル・チャンには一位を譲るものの、「次はそこに立つからね」と火花を散らし健闘を誓う。 NHK杯では史上初の四回転ルッツを決める脅威の若手・金博洋に触発されたこともあり、SPの四回転数を4S 4T-3Tの二回に変更。 シニアに上がったばかりの彼を迎え撃つ。そして金が95点台の高得点を叩きだしたことで闘志を燃やし、全てのジャンプを成功させ ソチ五輪の自身の記録を更新する106.33点をマークし、SP世界最高得点をマークする。 そしてFSでは自身を絶対王者だと言い聞かせることでプレッシャーをかけ、FSでは三度の四回転を含むジャンプを完璧に決め 陰陽師・安倍晴明を演じ切って史上初の200点台となる216.07点という驚異的な点数を記録。 SP・FS合わせたトータルスコアでも史上初の300点台となる322.40点を記録した。 自分でも「これどうするよ?今の自分これ以上できねえぞ?」と冗談交じりながらも今後の自分にかかるプレッシャーを口にしていた。 しかしそれらの記録も全て伝説の序章に過ぎなかった。 NHK杯含むGPSを終え、迎えたGPF。世界トップの六人が集う上、親友兼ライバルのフェルナンデスの地元というアウェイの地だった。 プレッシャーからかパトリック・チャンを始めとするトップスケーターにミスが相次ぐ中、 羽生はSPをNHK杯以上にクリーンな出来で仕上げ、110.95点を叩き出して再び世界記録を塗り替えた。 そして二位以下に20点もの差をつけ、断トツの一位で迎えた一日後のFS。直前に地元のフェルナンデスが、素晴らしい演技を披露し会場が湧きたつ中で SEIMEIを完璧に演じ切り、会場もジャッジも支配しきってスタンディングオーベーションを起こした。 点数を待つkiss&cryではフェルナンデスが降参のポーズを見せて会場が沸く中、またもFSでも世界最高得点を塗り替える、219.48点をマーク。 トータル330.43点という驚異的なスコアを叩き出し、再び全ての世界記録を更新した。 流石の羽生もホーム外での記録更新に大きなプレッシャーを感じていたのか 得点を見るやいなや大粒の涙を零し、「Why am I crying?」と泣き笑いで自問自答する一幕もあった。 後に羽生はこのことについて、未知の領域へ踏み込むことが「凄く恐かった」のだと分析している。 続く全日本選手権では疲労と足首の捻挫により、SP・FS合わせて三度のミスをする羽生にとっては不本意な演技となったものの、 圧倒的な技術点と演技構成により見事三連覇を果たす。なお本人は悔しさと自らへの怒りを露わにし、「下手くそ」「二度とこんな演技をしないようにする」とコメント。 三月に迎える世界選手権では、親友かつ最大のライバルとなったフェルナンデスから世界王者を奪還すべく 決めれば自身のみでなく世界初の快挙となる四回転ループの組み込みも視野に入れ、成長を誓った。 名実ともに世界最高のフィギュアスケート選手である羽生結弦。彼の今後の活躍にも期待していきたい。 【関連人物】 上記のように、人物・経歴共に漫画の主人公じみている羽生であるが、彼の周りの人物や彼らとの関係もなかなかどうして少年漫画っぽさがすごい。 ここでは一部ではあるが、羽生を取り巻く個性的な人物たちを紹介していく。 エフゲニー・プルシェンコ(神) 説明不要のフィギュアスケートの神(羽生談)。初代宇宙人。その偉業はここには書ききれないので各種wikiなど参照されたし。 羽生はソルトレーク五輪のプルシェンコを見て衝撃を受け、以降彼に心酔し髪型まで真似していた。 プルシェンコはバンクーバー五輪前後に四回転の価値が下がろうとしていた時代にも「フィギュアスケートの未来」のために四回転を跳び続け 四回転の価値を上げて、現在の高い技術を誇る四回転を取り入れる羽生の演技の原動力の一つにもなった。 絶対王者となった羽生は今でも「プルシェンコのような圧倒的な存在になりたい」と彼へのリスペクトを示し続け、 今でもなお彼の代名詞であったビールマンスピンを取り入れ続けている。 プルシェンコも羽生が幼い頃から「将来チャンピオンになる」とその実力を評価しており、五輪優勝以降は自分の「アイドル」「ヒーロー」と絶賛している。 羽生が世界記録を更新した際には「私がバンクーバーから言いたかったこととはこのことだ」とフィギュアスケートの未来を導いた羽生を讃えた。 ハビエル・フェルナンデス(親友) 同門のリンクメイトにして羽生のライバル兼親友。現世界王者。 フィギュアスケート史上でもトップレベルの実力者二人がここまで仲が良いことは非常に珍しく 特に海外報道やコラムでは「蜜月の」「甘い関係」「人生の友」と称されるほど親密な間柄である。 ただしフェルナンデスはミキティこと安藤美姫との交際を公表しているので誤解しないように。 なおフェルナンデスは羽生のことを「スケーティングワイフ」と形容してる。本妻の立場とは。 二人の間柄を表す言葉としては「四六時中一緒にスケートボードをしているような関係」とされる「ブロマンス」が最も当てはまるといえるであろう。 ブライアン・オーサー(コーチ) 羽生とフェルナンデスを指導するコーチ。若い頃は「ミスタートリプルアクセル」の異名を持つジャンプの名手だった。 浅田真央の最大のライバルであった金妍児を指導していたことから、羽生がオーサーについた当初はその起用を疑問視する声も多くあったが (なおオーサーは金妍児から一方的に契約を打ち切られ、師弟関係を解消した経緯があった) お馴染みの黄色い熊を大事に抱える姿に癒される声が続出・羽生との友好的な関係も散見され 何よりジャンプ指導の上手さと演技構成の巧みさにより、名実共に世界最高のコーチとして評価されるようになった。 現五輪王者(羽生)と現世界王者(フェルナンデス)両者を弟子として平等に扱い、友好的な関係を築いている点からもそのことがうかがえる。 パトリック・チャン(ライバル) 力強い四回転を武器に長らく絶対王者として君臨し続けていた最大のライバル。 五輪シーズンまで幾度となく羽生の前に立ち塞がり続けたが、ソチ五輪では僅差で羽生に敗北。 その後一年の休養を経て、復帰後のスケートカナダでは羽生に勝利した実力者である。 圧倒的な四回転が注目されるものの、元は「世界一のスケーティング」と称される極上のスケーティングが武器の選手であり バンクーバー五輪時には四回転に少々否定気味だった。……がその一年後にしれっと四回転を入れてきたツンデレな性分の持ち主。 日本のラーメンが大好物であり、日本で大会があるたびに屋台での目撃情報が寄せられる。日本を分析するためにけいおん!を鑑賞するお茶目な一面も。 金博洋(ライバルその2) 史上初の四回転ルッツを軽々と決める脅威の若手選手。プログラムの中に六度の四回転を組み込むTES(テクニカルスコア)の鬼である。 羽生は彼の存在とその四回転に大層刺激を受けたようで、あの世界記録にも繋がった。 なお本人は非常にほんわかとした性格であり、憧れの選手に羽生も挙げ、永遠のライバルとなるであろう宇野昌磨に対しても「友達になりたい」と発言する癒し系である。 町田樹(戦友) ティムシェル。ご存知氷上の哲学者。超個性的な発言をかます町田語録で注目を集めるが、何気にソチ五輪5位・世界選手権2位の超実力者である。 日本選手の中でもとりわけ仲が良いらしく羽生は町田のことを「戦友」と形容し、2014年では熾烈なトップ争いを繰り広げた。 しかし町田は全日本選手権を最後に、フィギュアスケート選手らのセカンドキャリアを改善することを目標の一つとし、学者を志すことを理由に引退を表明。 その頃ちょうど羽生は緊急入院しており直接反応は見られなかったが、2015年シーズンのGPFのEXにおいて 町田の名EXである「DON'T STOP ME NOW」のエアギターを完コピしてる様子を見せており、その後も友好的な交流は続いているようである。 宇野昌磨(ライバル兼後輩) 小柄な体格ながら安定したジャンプと凄まじい表現力を持つホープ。世界一のステップを持つとも名高かった高橋大輔を慕っているように 年齢離れした重厚な表現力を持っており、将来は日本に留まらず世界のエースにも名乗りを挙げる小さな巨人である。 ノービス時代からの旧知の仲であり、羽生は宇野を大層気に入って可愛がっている様子で氷上陸上問わずたびたび構い倒している様子が見られる。 山本草太(憧れられる) 長い手足に年齢離れした卓越したスケーティング技術を持ち合わせるポスト羽生。 自他ともに認める羽生の大ファンであり、SNSで羽生とのツーショットや演技写真を上げている様はただのファン。 ただ最近はライバルとして争う意識も芽生えたようで、度々自身と同じ年だった時の羽生を比べている。 今はまだジュニアであるが、平昌五輪に羽生と一緒に出るべく日々力を伸ばしている。 荒川静香(姉同然の存在) 女子シングルにおけるトリノ五輪金メダリスト。曰く「姉のような存在」である荒川を羽生が尊敬してやまないのは、大きな理由がある。 幼い羽生が通っていたリンク場は経営難により閉鎖の危機に追い込まれたが、五輪金を獲った荒川がスケート環境の悪化をメディアを通じて訴えたことにより 県内でもスケート環境改善の世論が活性化し、ホームリンクは営業を再開させることに成功。羽生はスケートを続けることができたという経緯がある。 羽生は荒川へのリスペクトを示すために、彼女の代名詞である「イナバウアー」を欠かさず演技に取り入れ続けている。 羽生善治(名字の漢字繋がり) ご存知トップクラスの将棋士。 スケーターではないが見ての通り名字の字が一緒(読みが違う)ので意識しているし、同時にNHK杯に出たり連覇を達成したりしてニュースを見た人を混乱させる。。 ちなみに字は一緒でも読みが違う(善治さんは「はぶ」)。またそのルーツも異なっているらしい。 名前繋がり以外にも「トップクラスで戦う者」として善治は結弦を意識しており、結弦がプロ転向を決意した際にも真っ先にコメントした。 また奥さんの畠田理恵も結弦の事を彼が小学生の時から応援しており、ファンを名乗っている。勿論夫は名前でいじられている。 【賞歴】 2010年:世界ジュニア選手権 優勝 2011年:四大陸選手権 2位 2011年:全日本選手権 3位 2012年:世界選手権 3位 2012年:NHK杯 優勝 2012年:GPファイナル 2位 2012年:全日本選手権 優勝 2013年:四大陸選手権 2位 2013年:世界選手権 4位 2013年:全日本選手権 優勝(2連覇) 2014年:ソチオリンピック 団体5位 個人金メダル(日本人唯一) 2014年:世界選手権 優勝 2014年:NHK杯 4位 2014年:GPファイナル 優勝(日本男子初の2連覇) 2014年:全日本選手権 優勝(五輪・GPF・ワールド三冠達成) 2015年:世界選手権 2位 2015年:NHK杯 優勝(SP・FS共に世界記録更新) 2015年:GPファイナル 優勝(SP・FS共に世界記録再更新) 2015年:全日本選手権 優勝(3連覇) 追記・修正お願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] アニオタ的にはウルトラマンガイアのエピソードも忘れてはいけない -- 名無しさん (2014-05-05 18 40 38) パッと見ると宝塚の男優さんみたいな人だなぁと最初思ったわ…細身なせいかな? でも徐々に男らしい顔つきになっていくんだろうな、たぶん。 -- 名無しさん (2014-05-05 19 09 32) 頭小さいからかすごい長身に見えるな -- 名無しさん (2014-05-05 19 26 56) 羽生市ェ… -- 名無しさん (2014-05-06 00 06 20) アイスリンクが営業再開した日、羽生選手を見つけて抱き着いて来たょぅι゛ょと戯れる姿がテレビ放映されたという。かわいい。 -- 名無しさん (2014-05-06 12 54 08) 闘争心が半端ないけど、コーチは時に抑えさせるのも大事なのではなかろうかって思いました -- 名無しさん (2014-12-29 01 56 06) 練習中の彼の事故でスケート世界の練習は少しでも改善されたんだろうか。 -- 名無しさん (2014-12-29 12 59 33) ↑ 練習云々よりも日本のフィギュアスケート協会が選手団に専属医を付ける方が先だろ。 -- 名無しさん (2014-12-29 15 36 52) 無良選手とイヤホン談義してるらしいね。カスタムIEMマニア? -- 名無しさん (2015-12-14 23 35 54) SP:106.33→110.95、FP:216.07→219.48、トータル:322.40→330.43、自分という一番高くなった壁を自分で越えていくのってどういう感じなんだろう… -- 名無しさん (2015-12-14 23 51 19) まだ羽生が人間だった頃の項目か -- 名無しさん (2015-12-14 23 54 12) 項目の後半部分に関連人物が載っているが、「三枚目のそそっかしい先輩」ポジションとして織田信成を加えてもいいかも?ww -- 名無しさん (2016-01-05 18 58 13) かしこい かわいい ハニューシカ!! 今となってはアニメすら超えたスーパーヒーロー(ヒロイン?)だけどな…w -- 名無しさん (2016-01-05 19 48 09) ↑5 羽生のイヤホンはカスタムショップで受注した特注品でたしか10万以上してたはず。 しかし、最も神に近かったプルシェンコをも超えてしまったか。 -- 名無しさん (2016-01-05 22 29 25) 何この人間外。 -- 名無しさん (2016-01-06 00 28 28) どこまで昇っていくのか……くれぐれも体にだけはお気をつけて(汗 -- 名無しさん (2016-01-06 20 36 20) 確か頭強打したんだよね?後遺症とかは大丈夫だったんだろうか? -- 名無しさん (2016-01-06 21 03 21) 大谷翔平、萩野公介と同じく1994年生まれ。同年生まれとして誇れると同時に焦る。 -- 名無しさん (2017-02-05 17 35 47) ルーデル閣下とかリアルチート勢に加えられているの笑える -- 名無しさん (2017-02-19 11 24 26) よっしゃあああああ!! うおおおぉぉぉぉぉ!! >< -- 名無しさん (2018-02-17 14 39 59) ↑2 いや、もうここまできたら、ルーデル閣下レベルでしょ>< -- 名無しさん (2018-02-17 14 53 55) 今度はライバル兼後輩とワンツーフィニッシュという新たな伝説を打ち立てたよ… -- 名無しさん (2018-02-17 15 20 54) 勝ったぁ -- 名無しさん (2018-02-17 16 56 29) ここのページもまたいろいろと記述すべき事が増えたな!本当に良かった! -- 名無しさん (2018-02-17 17 26 22) 主人公体質って言うけどさ…五輪直前の怪我、復帰後の圧巻の演技、最後は後輩と戦友とでメダル独占で〆って、今時少年漫画でも無いぞ、そんな展開(笑) -- 名無しさん (2018-02-17 19 45 03) ↑超主人公体質ってところか。 -- 名無しさん (2018-02-17 19 57 02) 冬季五輪金メダルの通算1000個目だったというおまけまでついてしまった -- 名無しさん (2018-02-18 01 31 08) こうして見るととんだバケモノだな(褒め言葉) -- 名無しさん (2018-02-18 11 46 55) ここまで来たら宇野昌磨のページも作成していただきたい -- 名無しさん (2018-02-19 23 02 53) 彼にフォトンストリーム(V2に初めてなった時の曲)か帰還(Lovin' You Lovin' Meのアレンジ)でいつか滑ってほしい。すごいかっこいいものになると思う。元からかっこいいし。 -- 名無しさん (2018-02-19 23 10 03) 実は宇野と共にアニオタであることが判明。 しかも好きなアニメがシャーロットとまあまあ深みにはまってる。 -- 名無しさん (2018-02-20 01 06 53) 彼の唯一の弱点を聞きたいか? それは……将棋の羽生氏と苗字が同じで、『はぶ』と『はにゅう』を読み間違える可能性が高いということだッッ!! -- 名無しさん (2018-02-20 09 26 08) ソチで66年ぶりのフィギュアでの10代男子での優勝、ピョンチャンで66年ぶりのフィギュア連覇、冬季五輪史上通算1000個目の金メダル。オリンピックに関する数字も神がかってるな -- 名無しさん (2018-02-21 17 04 57) トップクラスの女子スケーターから追っかけられることも追加で -- 名無しさん (2018-07-28 04 58 09) 羽生選手、東京五輪の時に4回転半にチャレンジしなくても金をとるのも不可能ではなかったんだろうけど挑戦する決意には感服します。 -- 名無しさん (2022-07-22 11 52 16) 年齢修正しといた -- 名無しさん (2022-08-13 03 10 15) アデノイドの星 -- 名無しさん (2022-08-13 10 04 04) 結婚おめでとー!お幸せに。 -- 名無しさん (2023-08-05 11 18 49) スピード離婚した事について一部で「男なら守り抜いて見せろ」とバッシングを受けてるな… -- 名無しさん (2023-11-22 10 36 06) その原因になったといわれるマスコミや過激ファンの方もめっちゃ叩かれてるけどね -- 名無しさん (2023-11-22 19 38 16) 守りたかったから必死に奥さんの素性隠してたんだと思うんですよ…願いむなしく特定拡散されておじゃんになったけど -- 名無しさん (2023-11-22 20 13 25) 自分ももちろんのこと、奥さんを守るための苦渋の決断だったと思うので彼をバッシングするのはお門違いだし、酷なことだと思います。お互いに望みあって結婚したはずなんだから、何も関係ない外部のことで別れなきゃならなくて、一番つらいのは本人達でしょう。ストーカー気質な一部の過激なファン、一部のマスゴミこそ叩かれるべき「自分を悪だと思っていない悪」だと私は思います。 -- 名無しさん (2024-02-19 14 11 51) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/mental_health/pages/66.html
メンタルヘルス板について/メンタルヘルス板で扱う内容 DSMに記載されている精神疾患 DSMに記載されている精神疾患 [#y92eec91] 通常,幼児期,小児期,または青年期に始めて診断される障害 [#sdf56a84] 精神遅滞[知的障害] [#gfa9f048] 学習障害 [#ee6157e7] 運動能力障害 [#t42899ab] コミュニケーション障害 [#y5b3b927] 広汎性発達障害 [#pa3ee8e7] 注意欠陥および破壊的行動障害 [#g66a4527] 幼児期または小児期早期の哺育,摂食障害 [#v69ba4ca] チック障害 [#rcb24c42] 排泄障害 [#c744ca70] 幼児期,小児期,または青年期の他の障害 [#gfd59214] せん妄,認知症,健忘性障害,および他の認知障害 [#je4d2a6c] せん妄 [#f88e0434] 認知症 [#l2f46b6a] 健忘性障害 [#w97cd0dd] 他の認知障害 [#eb8f9973] 一般身体疾患による他のどこにも分類されない精神疾患 [#q3d0625d] 物質関連障害 [#bafb7388] アルコール関連障害 [#w46c5c87] アンフェタミン(またはアンフェタミン様)関連障害 [#x479c7e3] カフェイン関連障害 [#ke01122c] 大麻関連障害 [#geef9350] コカイン関連障害 [#l72f77ed] 幻覚剤関連障害 [#pfe39267] 吸入剤関連障害 [#c1414314] ニコチン関連障害 [#j613a846] 阿片類関連障害 [#x09d4c7c] フェンシクリジン(またはフェンシクリジン様)関連障害 [#cab9c9fd] 鎮静剤,催眠剤,または抗不安薬関連障害 [#v236754a] 多物質関連障害 [#ff399255] 他の(または不明の)物質関連障害 [#g300135a] 統合失調症および他の精神病性障害 [#h4e539a1] 気分障害 [#b0ffa560] うつ病性障害 [#k5f3e11a] 双極性障害 [#ud45e104] 他の気分障害 [#m03fb7b0] 不安障害 [#d50f0f65] 身体表現性障害 [#z5f07ea7] 虚偽性障害 [#le6fa689] 解離性障害 [#x48c26a6] 性障害および性同一性障害 [#m078b406] 性機能不全 [#scd9b8ae] 性嗜好異常 [#ofc4ca2b] 性同一性障害 [#h367865c] 302.9 特定不能の性障害 [#v8f2051c] 摂食障害 [#m6b8fa3d] 睡眠障害 [#p3328cb2] 原発性睡眠障害 [#d9f38412] 睡眠時随伴症 [#y4ee85c0] 他の精神疾患に関連した睡眠障害 [#zd2eb65b] 他の睡眠障害 [#r4e8d1ec] 他の何処にも分類されない衝動制御の障害 [#o65a45c6] 適応障害 [#i90a32e4] パーソナリティ(人格)障害 [#db54d370] 臨床的関与の対象となることのある他の状態 [#a7a0a871] 身体疾患に影響を与えている心理的要因 [#d53f91d0] 投薬誘発性運動障害 [#vb4263bc] 他の投薬誘発性運動障害 [#o13e6337] 対人関係の問題 [#i4729161] 虐待または無視に関連した問題 [#zf42b329] 臨床的関与の対象となることのある状態,追加 [#fea80d0e] 追加コード番号 [#f5c19d72] 付録B 今後の研究のための基準案と軸(注 上記既出の精神疾患は割愛) [#sd02fa68] 付録I 文化に結び付いた症候群の用語集(注 タイトル一部割愛) [#kb415630] 通常,幼児期,小児期,または青年期に始めて診断される障害 精神遅滞[知的障害] 注 これらは?軸にコードされる 317 軽度精神遅滞[知的障害] 318.0 中等度精神遅滞[知的障害] 318.1 重度精神遅滞[知的障害] 318.2 最重度精神遅滞[知的障害] 319 精神遅滞[知的障害],重症度特定不能 学習障害 315.00 読字障害 315.1 算数障害 315.2 書字表出障害 315.9 特定不能の学習障害 運動能力障害 315.4 発達性協調性障害 コミュニケーション障害 315.31 表出性言語障害 315.32 受容-表出混合性言語障害 315.39 音韻障害 307.2 吃音症 307.9 特定不能のコミュニケーション障害 広汎性発達障害 299.00 自閉性障害 299.80 レット障害 299.10 小児期崩壊性障害 299.80 アスペルガー症候群 299.80 特定不能の広汎性発達障害 注意欠陥および破壊的行動障害 314.xx 注意欠陥/多動性障害 .01 混合型 .00 不注意優勢型 .01 多動性-衝動性優勢型 314.9 特定不能の注意欠陥/多動性障害 312.xx 行為障害 .81 小児期発症型 .82 青年期発症型 .89 発症年齢特定不能 313.81 反抗挑戦性障害 312.9 特定不能の破壊的行動障害 幼児期または小児期早期の哺育,摂食障害 307.52 異食症 307.53 反芻性障害 307.59 幼児期または小児期早期の哺育障害 チック障害 307.23 トウレット障害 307.22 慢性運動性または音声チック障害 307.21 一過性チック障害 |>該当すれば特定せよ 単一エピソード,反復性 307.20 特定不能のチック障害 排泄障害 ___._ 遺糞症 787.6 便秘と溢流性失禁を伴うもの 307.7 便秘と溢流性失禁を伴わないもの 307.6 遺尿症(一般身体疾患によらない) |>病型すれば特定せよ 夜間のみ,昼間のみ,夜間および昼間 幼児期,小児期,または青年期の他の障害 309.21 分離不安障害 |>該当すれば特定せよ 早発性 313.23 選択性緘黙 313.89 幼児期または小児期早期の反応性愛着障害 |>病型すれば特定せよ 抑制型,脱抑制型 307.3 常同運動障害 |>該当すれば特定せよ 自傷行動を伴うもの 313.9 特定不能の幼児期,小児期,または青年期の障害 せん妄,認知症,健忘性障害,および他の認知障害 せん妄 293.0 …[一般身体疾患を示すこと]…によるせん妄 ___._ 物質中毒せん妄(|>物質特定のコード番号は物質関連障害を参考せよ) ___._ 物質離脱せん妄(|>物質特定のコード番号は物質関連障害を参考せよ) ___._ 複数の病因によるせん妄(|>各特定の病因をコード番号をつけて記録しておくこと) 780.09 特定不能のせん妄 認知症 294.xx アルツハイマー型認知症,早発性(|>?軸にも331.0アルツハイマー病とコード番号をつけて記録しておくこと) .10 行動の障害を伴わないもの .11 行動の障害を伴うもの 294.xx アルツハイマー型認知症,晩発性(|>?軸にも331.0アルツハイマー病とコード番号をつけて記録しておくこと) .10 行動の障害を伴わないもの .11 行動の障害を伴うもの 290.xx 血管性認知症 .40 併発症状がないもの .41 せん妄を伴うもの .42 妄想を伴うもの .43 抑うつ気分を伴うもの |>該当すれば特定せよ 行動の障害を伴うもの 一般身体疾患による認知症に対して行動の障害の有無を第5位数字にコード番号をつけて記録しておくこと 0=行動の障害を伴わないもの 1=行動の障害を伴うもの 294.1x ヒト免疫不全ウイルス疾患(HIV)による認知症(|>?軸にも042HIV感染とコード番号をつけて記録しておくこと) 294.1x 頭部外傷による認知症(|>?軸にも854.00頭部外傷とコード番号をつけて記録しておくこと) 294.1x パーキンソン病による認知症(|>?軸にも332.0パーキンソン病とコード番号をつけて記録しておくこと) 294.1x ハンチントン病による認知症(|>?軸にも333.4ハンチントン病とコード番号をつけて記録しておくこと) 294.1x ピック病による認知症(|>?軸にも331.1ピック病とコード番号をつけて記録しておくこと) 294.1x クロイツフェルト・ヤコブ病による認知症(|>?軸にも046.1クロイツフェルト・ヤコブ病とコード番号をつけて記録しておくこと) 294.1x …[上記以外の一般身体疾患を示すこと]…による認知症(|>?軸にも一般身体疾患とコード番号をつけて記録しておくこと) ___._ 物質誘発性持続性認知症(|>物質特定のコード番号は物質関連障害を参考せよ) ___._ 複数の病因による認知症(|>各特定の病因をコード番号をつけて記録しておくこと) 294.8 特定不能の認知症 健忘性障害 294.0 …[一般身体疾患を示すこと]…による健忘性障害 |>該当すれば特定せよ 一過性,慢性 ___._ 物質誘発性持続性健忘性障害(|>物質特定のコード番号は物質関連障害を参考せよ) 294.8 特定不能の健忘性障害 他の認知障害 294.9 特定不能の認知障害 一般身体疾患による他のどこにも分類されない精神疾患 293.89 …[一般身体疾患を示すこと]…による緊張病性障害 310.1 …[一般身体疾患を示すこと]…による人格(パーソナリティ)変化 |>病型すれば特定せよ 不安定型,脱抑制型,攻撃型,無欲型,妄想型,その他の型,混合型,特定不能型 293.9 …[一般身体疾患を示すこと]…による特定不能の精神疾患 物質関連障害 次の特定用語は以下のように物質依存に適用される. a 生理学的依存を伴う/生理学的依存を伴わない b 早期完全寛解/早期部分寛解/持続完全寛解/持続部分寛解 c 管理された環境下にある d アゴニストによる治療中 次の特定用語は以下のように物質誘発性障害に適用される. I 中毒中の発症 W 離脱中の発症 アルコール関連障害 アルコール使用障害 303.90 アルコール依存a,b,c 305.00 アルコール乱用 アルコール誘発性障害 303.00 アルコール中毒 291.81 アルコール離脱 |>該当すれば特定せよ 知覚の障害を伴うもの 291.0 アルコール中毒せん妄 291.0 アルコール離脱せん妄 291.2 アルコール誘発性持続性認知症 291.1 アルコール誘発性健忘性障害 291.x アルコール誘発性精神病性障害 .5 妄想を伴うものI,W .3 幻覚を伴うものI,W 291.89 アルコール誘発性気分障害I,W 291.89 アルコール誘発性不安障害I,W 291.89 アルコール誘発性性機能不全I 291.89 アルコール誘発性睡眠障害I,W 291.9 特定不能のアルコール関連障害 アンフェタミン(またはアンフェタミン様)関連障害 アンフェタミン使用障害 304.40 アンフェタミン依存a,b,c 305.70 アンフェタミン乱用 アンフェタミン誘発性障害 292.89 アンフェタミン中毒 |>該当すれば特定せよ 知覚の障害を伴うもの 292.0 アンフェタミン離脱 292.81 アンフェタミン中毒せん妄 292.x アンフェタミン誘発性精神病性障害 .11 妄想を伴うものI .12 幻覚を伴うものI 292.84 アルコール誘発性気分障害I,W 292.89 アルコール誘発性不安障害I 292.89 アルコール誘発性性機能不全I 292.89 アルコール誘発性睡眠障害I,W 292.9 特定不能のアンフェタミン関連障害 カフェイン関連障害 カフェイン誘発性障害 305.90 カフェイン中毒 292.89 カフェイン誘発性不安障害I 292.89 カフェイン誘発性睡眠障害I 292.9 特定不能のカフェイン関連障害 大麻関連障害 大麻使用障害 304.30 大麻依存a,b,c 305.20 大麻乱用 大麻誘発性障害 292.89 大麻中毒 |>該当すれば特定せよ 知覚の障害を伴うもの 292.81 大麻中毒せん妄 292.x 大麻誘発性精神病性障害 .11 妄想を伴うものI .12 幻覚を伴うものI 292.89 大麻誘発性不安障害I 292.9 特定不能の大麻関連障害 コカイン関連障害 コカイン使用障害 304.20 コカイン依存a,b,c 305.60 コカイン乱用 コカイン誘発性障害 292.89 コカイン中毒 |>該当すれば特定せよ 知覚の障害を伴うもの 292.0 コカイン離脱 292.81 コカイン中毒せん妄 291.0 アルコール離脱せん妄 292.x コカイン誘発性精神病性障害 .11 妄想を伴うものI .12 幻覚を伴うものI 292.84 コカイン誘発性気分障害I,W 292.89 コカイン誘発性不安障害I,W 292.89 コカイン誘発性性機能不全I 292.89 コカイン誘発性睡眠障害I,W 292.9 特定不能のコカイン関連障害 幻覚剤関連障害 幻覚剤使用障害 304.50 幻覚剤依存b,c 305.30 幻覚剤乱用 幻覚剤誘発性障害 292.89 幻覚剤中毒 292.89 幻覚剤持続性知覚障害(フラッシュバック) 292.81 幻覚剤中毒せん妄 292.x 幻覚剤誘発性精神病性障害 .11 妄想を伴うものI .12 幻覚を伴うものI 292.84 幻覚剤誘発性気分障害I 292.89 幻覚剤誘発性不安障害I 292.9 特定不能の幻覚剤関連障害 吸入剤関連障害 吸入剤使用障害 304.60 吸入剤依存b,c 305.90 吸入剤乱用 吸入剤誘発性障害 292.89 吸入剤中毒 292.81 吸入剤中毒せん妄 292.82 吸入剤誘発性持続性認知症 292.x 吸入剤誘発性精神病性障害 .11 妄想を伴うものI .12 幻覚を伴うものI 292.84 吸入剤誘発性気分障害I 292.89 吸入剤誘発性不安障害I 292.9 特定不能の吸入剤関連障害 ニコチン関連障害 ニコチン使用障害 305.1 ニコチン依存a,b ニトチン誘発性障害 292.0 ニコチン離脱 292.9 特定不能のニコチン関連障害 阿片類関連障害 阿片類使用障害 304.00 阿片類依存a,b,c,d 305.50 阿片類乱用 阿片類誘発性障害 292.89 阿片類中毒 |>該当すれば特定せよ 知覚の障害を伴うもの 292.0 阿片類離脱 292.81 阿片類中毒せん妄 292.x 阿片類誘発性精神病性障害 11 妄想を伴うものI .12 幻覚を伴うものI 292.84 阿片類誘発性気分障害I 292.89 阿片類誘発性性機能不全I 292.89 阿片類誘発性睡眠障害I,W 292.9 特定不能の阿片類関連障害 フェンシクリジン(またはフェンシクリジン様)関連障害 フェンシクリジン使用障害 304.60 フェンシクリジン依存b,c 305.60 フェンシクリジン乱用 フェンシクリジン誘発性障害 292.89 フェンシクリジン中毒 |>該当すれば特定せよ 知覚の障害を伴うもの 292.81 フェンシクリジン中毒せん妄 292.x フェンシクリジン誘発性精神病性障害 .11 妄想を伴うものI .12 幻覚を伴うものI 292.84 フェンシクリジン誘発性気分障害I 292.89 アルコール誘発性不安障害I 292.9 特定不能のフェンシクリジン関連障害 鎮静剤,催眠剤,または抗不安薬関連障害 鎮静剤,催眠剤,または抗不安薬使用障害 304.10 鎮静剤,催眠剤,または抗不安薬依存a,b,c 305.40 鎮静剤,催眠剤,または抗不安薬乱用 鎮静剤,催眠剤,または抗不安薬誘発性障害 292.89 鎮静剤,催眠剤,または抗不安薬中毒 292.0 鎮静剤,催眠剤,または抗不安薬離脱 |>該当すれば特定せよ 知覚の障害を伴うもの 292.81 鎮静剤,催眠剤,または抗不安薬中毒せん妄 292.81 鎮静剤,催眠剤,または抗不安薬離脱せん妄 292.82 鎮静剤,催眠剤,または抗不安薬誘発性持続性認知症 292.83 鎮静剤,催眠剤,または抗不安薬誘発性健忘性障害 292.x 鎮静剤,催眠剤,または抗不安薬誘発性精神病性障害 .11 妄想を伴うものI,W .12 幻覚を伴うものI,W 292.84 鎮静剤,催眠剤,または抗不安薬誘発性気分障害I,W 292.89 鎮静剤,催眠剤,または抗不安薬誘発性不安障害W 292.89 鎮静剤,催眠剤,または抗不安薬誘発性性機能不全I 292.89 鎮静剤,催眠剤,または抗不安薬誘発性睡眠障害I,W 292.9 特定不能の鎮静剤,催眠剤,または抗不安薬関連障害 多物質関連障害 304.80 多物質依存a,b,c,d 他の(または不明の)物質関連障害 他の(または不明の)物質使用障害 304.90 他の(または不明の)物質依存a,b,c,d 305.90 他の(または不明の)物質乱用 他の(または不明の)物質誘発性障害 292.89 他の(または不明の)物質中毒 |>該当すれば特定せよ 知覚の障害を伴うもの 292.0 他の(または不明の)物質離脱 |>該当すれば特定せよ 知覚の障害を伴うもの 292.81 他の(または不明の)物質誘発性せん妄 292.82 他の(または不明の)物質誘発性持続性認知症 292.83 他の(または不明の)物質誘発性健忘性障害 292.x 他の(または不明の)物質誘発性精神病性障害 .11 妄想を伴うものI,W .12 幻覚を伴うものI,W 292.84 他の(または不明の)物質誘発性気分障害I,W 292.89 他の(または不明の)物質誘発性不安障害I,W 292.89 他の(または不明の)物質誘発性性機能不全I 292.89 他の(または不明の)物質誘発性睡眠障害I,W 292.9 特定不能の他の(または不明の)物質関連障害 統合失調症および他の精神病性障害 295.xx 統合失調症 次の長期的経過分類は統合失調症のすべての病型に適用される 挿話性でエピソードの間欠期に残遺症状を伴うもの(|>該当すれば特定せよ 顕著な陰性症状を伴うもの) 挿話性でエピソードの間欠期に残遺症状を伴わないもの(|>該当すれば特定せよ 顕著な陰性症状を伴うもの) 持続性(|>該当すれば特定せよ 顕著な陰性症状を伴うもの) 単一エピソード,部分寛解(|>該当すれば特定せよ 顕著な陰性症状を伴うもの) 単一エピソード,完全寛解 他のまたは特定不能の経過型 .30 妄想型 .10 解体型 .20 緊張型 .90 鑑別不能型 .60 残遺型 295.40 統合失調様障害 |>該当すれば特定せよ 予後のよい特徴を伴わないもの,予後のよい特徴を伴うもの 295.70 統合失調感情障害 |>病型すれば特定せよ 双極型,うつ病型 297.1 妄想性障害 |>病型すれば特定せよ 色情型,誇大型,嫉妬型,被害型,身体型,混合型,特定不能型 298.8 短期精神病性障害 |>該当すれば特定せよ 著明なストレス因子のあるもの,著明なストレス因子のないもの 297.3 共有精神病性障害 293.xx …[一般身体疾患を示すこと]…による精神病性障害 .81 妄想を伴うもの .82 幻覚を伴うもの ___._ 物質誘発性精神病性障害(|>物質特定のコード番号は物質関連障害を参考せよ) 298.9 特定不能の精神病性障害 気分障害 第5位数字に大うつ病性障害または双極性?型障害の現在の状態をコードせよ 1=軽症 2=中等症 3=重症,精神病性の特徴を伴わないもの 4=重症,精神病性の特徴を伴うもの |>特定せよ 気分に一致した精神病性の特徴,気分に一致しない精神病性の特徴 5=部分寛解 6=完全寛解 0=特定不能 次の特定用語は以下のように(現在または最も新しいエピソードについて)気分障害に適用される. a重症度/精神病性/寛解の特定用語 b慢性 c緊張病性の特徴を伴うもの dメランコリー型の特徴を伴うもの e非定型の特徴を伴うもの f産後の発症 次の特定用語は以下のように気分障害に適用される. gエピソードの間欠期に完全回復を伴う,または伴わないもの h季節型 i急速交代型 うつ病性障害 296.xx 大うつ病性障害 .2x 単一エピソードa,b,c,d,e,f .3x 反復性a,b,c,d,e,f,g,h 300.4 気分変調性障害 |>該当すれば特定せよ 早発性,晩発性 |>特定せよ 非定型の特徴を伴うもの 311 特定不能のうつ病性障害 双極性障害 296.xx 双極性?型障害 .0x 単一躁病エピソードa,c,f |>該当すれば特定せよ 混合性 .40 最も新しいエピソードが軽躁病g,h,i .4x 最も新しいエピソードが躁病a,c,f,g,h,i .6x 最も新しいエピソードが混合性a,c,f,g,h,i .5x 最も新しいエピソードがうつ病a,b,c,d,e,f,g,h,i .7 最も新しいエピソードが特定不能g,h,i 296.89 双極性?型障害a,b,c,d,e,f,g,h,i |>特定せよ(現在のまたは最も新しいエピソード) 軽躁病,うつ病 301.13 気分循環性障害 296.80 特定不能の双極性障害 他の気分障害 293.83 …[一般身体疾患を示すこと]…による気分障害 |>病型を特定せよ うつ病性の特徴を伴うもの,大うつ病様エピソードをもつもの,躁病性の特徴を伴うもの,混合性の特徴を伴うもの ______.__ 物質誘発性気分障害(|>物質特定のコード番号は物質関連障害を参照せよ) |>病型を特定せよ うつ病性の特徴を伴うもの,大うつ病様エピソードをもつもの,躁病性の特徴を伴うもの,混合性の特徴を伴うもの |>該当すれば特定せよ 中毒中の発症,離脱中の発症 296.90 特定不能の気分障害 不安障害 300.01 広場恐怖を伴わないパニック(恐慌性)障害 300.21 広場恐怖を伴うパニック(恐慌性)障害 300.22 パニック(恐慌性)障害の既往歴のない広場恐怖 300.29 特定の恐怖症(以前は単一恐怖) |>病型を特定せよ 動物型,自然環境型,血液・注射・外傷型,状況型,その他の型 300.23 社会恐怖[社会不安障害] |>該当すれば特定せよ 全般性 300.3 強迫性障害 |>該当すれば特定せよ 洞察に乏しいもの 309.81 心的外傷後ストレス障害 |>該当すれば特定せよ 急性,慢性 |>該当すれば特定せよ 発症遅延 308.3 急性ストレス障害 300.2 全般性不安障害 293.84 …[一般身体疾患を示すこと]…による不安障害 |>該当すれば特定せよ 全般性不安を伴うもの,パニック発作を伴うもの,強迫性症状を伴うもの _____.__ 物質誘発性不安障害(| 物質特定のコード番号は物質関連障害を参照せよ) |>該当すれば特定せよ 全般性不安を伴うもの,パニック発作を伴うもの,強迫性症状を伴うもの |>該当すれば特定せよ 中毒中の発症,離脱中の発症 300.00 特定不能の不安障害 身体表現性障害 300.81 身体化障害 300.82 鑑別不能型身体表現性障害 300.11 転換性障害 |>病型を特定せよ 運動性の症状または欠陥を伴うもの,感覚性の症状または欠陥を伴うもの,発作または痙攣を伴うもの,混合性症状を示すもの 307.xx 疼痛性障害 .80 心理的要因と関連した .89 心理的要因と一般身体疾患の両方に関連した |>該当すれば特定せよ 急性,慢性 300.7 心気症 |>該当すれば特定せよ 洞察に乏しいもの 300.7 身体醜形障害 300.82 特定不能の身体表現性障害 虚偽性障害 300.xx 虚偽性障害 .16 心理的徴候と症状の優勢なもの .19 身体的徴候と症状の優勢なもの .19 心理的および身体的徴候と症状を併せもつもの 300.19 特定不能の虚偽性障害 解離性障害 300.12 解離性健忘 300.13 解離性遁走 300.14 解離性同一性障害 300.6 離人症性障害 300.15 特定不能の解離性障害 性障害および性同一性障害 性機能不全 次の特定用語はすべての原発性性機能不全に適用される. 生来型,獲得型 全般型,状況型 心理的要因によるもの,混合性要因によるもの 性的欲求の障害 302.71 性的欲求低下障害 302.79 性嫌悪障害 性的興奮の障害 302.72 女性の性的興奮の障害 302.72 男性の勃起障害 オルガズム障害 302.73 女性オルガズム障害 302.74 男性オルガズム障害 302.75 早漏 性交疼痛障害 302.76 性交疼痛症(一般身体疾患によらない) 306.51 膣痙攣(一般身体疾患によらない) 一般身体疾患による性機能不全 625.8 …[一般身体疾患を示すこと]…による女性の性的欲求低下障害 609.89 …[一般身体疾患を示すこと]…による男性の性的欲求低下障害 607.84 …[一般身体疾患を示すこと]…による男性の勃起障害 625.0 …[一般身体疾患を示すこと]…による女性の性交疼痛症 608.89 …[一般身体疾患を示すこと]…による男性の性交疼痛症 625.8 …[一般身体疾患を示すこと]…による女性の他の性機能不全 608.89 …[一般身体疾患を示すこと]…による男性の他の性機能不全 _____.__ 物質誘発性性機能不全(|>物質特定のコード番号は物質関連障害を参照せよ) |>病型を特定せよ 欲求の障害を伴うもの,興奮の障害を伴うもの,オルガズムの障害を伴うもの,性交疼痛症を伴うもの |>該当すれば特定せよ 中毒中の発症 302.70 特定不能の性機能不全 性嗜好異常 302.4 露出症 302.81 フェティシズム 302.89 窃触症 302.2 小児性愛 |>該当すれば特定せよ 男性に性的魅力を感じる,女性に性的魅力を感じる,両性ともに性的魅力を感じる |>該当すれば特定せよ 近親姦に限定 | 病型を特定せよ 純粋型,非純粋型 302.83 性的マゾヒズム 302.84 性的サディズム 302.3 服装倒錯的フェティシズム |>該当すれば特定せよ 性別に不快感を伴うもの 302.82 窃視症 302.9 特定不能の性嗜好異常 性同一性障害 302.xx 性同一性障害 .6 小児の性同一性障害 .85 青年または成人の性同一性障害 |>該当すれば特定せよ 男性に性的魅力を感じる,女性に性的魅力を感じる,両性ともに性的魅力を感じる,両性ともに性的魅力を感じない 302.6 特定不能の性同一性障害 302.9 特定不能の性障害 摂食障害 307.1 神経性無食欲症 |>病型を特定せよ 制限型,むしゃ食い型/排出型 307.51 神経性大食症 |>病型を特定せよ 排出型,非排出型 307.50 特定不能の摂食障害 睡眠障害 原発性睡眠障害 睡眠異常 307.42 原発性不眠症 307.44 原発性過眠症 |>該当すれば特定せよ 反復性 347 ナルコレプシー 780.59 呼吸関連睡眠障害 307.45 概日リズム睡眠障害 |>病型を特定せよ 睡眠相後退型,時差型,交代勤務型,特定不能型 307.47 特定不能の睡眠異常 睡眠時随伴症 307.47 悪夢障害 307.46 睡眠驚愕障害 307.46 睡眠時遊行症 307.47 特定不能の睡眠時随伴症 他の精神疾患に関連した睡眠障害 307.42 ...[?軸障害または?軸障害を示すこと]…に関連した不眠症 307.44 ...[?軸障害または?軸障害を示すこと]…に関連した過眠症 他の睡眠障害 …[一般身体疾患を示すこと]…による睡眠障害 .52 不眠症型 .54 過眠症型 .59 睡眠時随伴症型 .59 混合型 _____.__ 物質誘発性睡眠障害(|>物質特定のコード番号は物質関連障害を参照せよ) |>病型を特定せよ 不眠症型,過眠症型,睡眠時随伴症型,混合型 |>該当すれば特定せよ 中毒中の発症,離脱中の発症 他の何処にも分類されない衝動制御の障害 312.34 間欠性爆発性障害 312.32 窃盗癖 312.33 放火癖 312.31 病的賭博 312.39 抜毛癖 312.30 特定不能の衝動制御の障害 適応障害 309.xx 適応障害 .0 抑うつ気分を伴うもの .24 不安を伴うもの .28 不安と抑うつ気分の混合を伴うもの .3 行為の障害を伴うもの .4 情緒と行為の混合した障害を伴うもの .9 特定不能 |>該当すれば特定せよ 急性,慢性 パーソナリティ(人格)障害 注 これらは?軸にコードされる. 301.0 妄想性パーソナリティ(人格)障害 301.20 統合失調質パーソナリティ(人格)障害 301.22 統合失調型パーソナリティ(人格)障害 301.7 反社会性パーソナリティ(人格)障害 301.83 境界性パーソナリティ(人格)障害 301.50 演技性パーソナリティ(人格)障害 301.81 自己愛性パーソナリティ(人格)障害 301.82 回避性パーソナリティ(人格)障害 301.6 依存性パーソナリティ(人格)障害 301.4 強迫性パーソナリティ(人格)障害 301.9 特定不能のパーソナリティ(人格)障害 臨床的関与の対象となることのある他の状態 身体疾患に影響を与えている心理的要因 316 …[一般身体疾患を示すこと]…に影響を与えている[特定の心理的要因] 要因の特質に基づいて以下の名称を選ぶこと 身体疾患に影響を与えている精神疾患 身体疾患に影響を与えている心理的症状 身体疾患に影響を与えているパーソナリティ(人格)傾向あるいは対処様式 身体疾患に影響を与えている不適切な保護行動 身体疾患に影響を与えているストレス関連生理的反応 身体疾患に影響を与えている他の要因または特定不能の心理的要因 投薬誘発性運動障害 332.1 神経遮断薬誘発性パーキソニズム 333.92 神経遮断薬悪性症候群 333.7 神経遮断薬誘発性急性ジストニア 333.99 神経遮断薬誘発性急性アカンジア 333.82 神経遮断薬誘発性遅発性ジスキネジア 333.1 投薬誘発性姿勢振戦 333.90 特定不能の投薬誘発性運動障害 他の投薬誘発性運動障害 995.2 特定不能の投薬の副作用 対人関係の問題 ?61.9 精神疾患または一般身体疾患に関連した対人関係の問題 ?61.20 親子関係の問題 ?61.10 配偶者との関係の問題 ?61.8 同胞との関係の問題 ?61.9 特定不能の対人関係の問題 虐待または無視に関連した問題 ?61.21 小児への身体的虐待(|>関与の対象が犠牲者ならば995.54とコード番号を記録しておくこと) ?61.21 小児への性的虐待(|>関与の対象が犠牲者ならば995.53とコード番号を記録しておくこと) ?61.21 小児への無視(|>関与の対象が犠牲者ならば995.52とコード番号を記録しておくこと) _____.__ 成人への身体的虐待 ?61.12 (配偶者による場合) ?62.83 (配偶者以外による場合)(|>関与の対象が犠牲者ならば995.81とコード番号を記録しておくこと) _____.__ 成人への性的虐待 ?61.12 (配偶者による場合) ?62.83 (配偶者以外による場合)(|>関与の対象が犠牲者ならば995.83とコード番号を記録しておくこと) 臨床的関与の対象となることのある状態,追加 ?15.81 治療遵守不良 ?65.2 詐病 ?71.01 成人の反社会的行動 ?71.02 小児または青年の反社会的行動 ?62.89 境界知能 注 これは?軸にコードされる. 780.9 年齢に関連した認知能力の低下 ?62.82 死別反応 ?62.3 学業上の問題 ?62.2 職業上の問題 313.82 同一性の問題 ?62.89 宗教または神の問題 ?62.4 異文化受容に関する問題 ?62.89 人生の局面の問題 追加コード番号 300.9 特定不能の精神疾患(非精神病性) ?71.09 ?軸における診断または状態なし 799.9 ?軸における診断または状態の保留 ?71.09 ?軸における診断なし 799.9 ?軸における診断の保留 付録B 今後の研究のための基準案と軸(注 上記既出の精神疾患は割愛) 脳震盪後障害 軽度の神経認知障害 カフェイン離脱 精神病後うつ病性障害 単純型荒廃性障害(単純型統合失調症) 月経前不快気分障害 小うつ病性障害 反復短期うつ病性障害 混合性不安抑うつ障害 代理人による虚偽性障害 解離性トランス障害 むしゃ食い障害 抑うつ性パーソナリティ(人格)障害 受動攻撃性(拒絶性)パーソナリティ(人格)障害 付録I 文化に結び付いた症候群の用語集(注 タイトル一部割愛) Amok アモク(アモック) ataque de nervios アタケ・デ・ネルビオス bilis ビリスおよびcolera コレラ boufee delirante 急性錯乱 brain fag 脳疲労 dhat,dhatu,shenk uei,shen-kui ダート(ダット) falling-out 意識喪失またはblacking-out 記憶喪失 ghost sickness 悪霊病 hwa-byung,wool-hwa-byung 火病(鬱火病) koro,jinjin bemar,suk yeong,suo-yang コロ latah ラター locura ロクラ mal de ojo マル・デ・オホ nerfiza,nerves,nerva,nervios ネルビオス pibloktoq ピロブトック qi-gong psychotic reaction 気孔精神病 rootwork ルートワーク sangue dormido(“sleeping blood”) 眠れる血 shenjing shuairuo(“neurasthenia”) 神経衰弱 shen-k uei(台湾),shenkui(中国) 腎虚 shin-byung シン・ビュン spell スペル(呪縛) susto(“fright”,“orsoul loss”),espanto ススト taijin kyofusho 対人恐怖症 zar ザー
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編者:仙朵拉絲‧艾蕾亞特─艾肯斯,艾肯斯家族編年史少主 年份:1761年 (黑曜紀時代) 存放在曉月之館內的紅色皮革封面的薄身書本。 由艾肯斯家族的編年史和其他的史料所得出,記載有關緋紅紀"五十年戰爭"前的備忘錄。 ...... 乘龍天磐而來的東方人將我們的歷史解讀,他們的史書上記載著這樣的東西: 越神者創造的歷史,花了八百萬年令我們已知的宇宙和世界成形。 雙子女神們創造的歷史,花了八百萬年給予這個世界光明與黑暗。 瑞獸創造的歷史,花了八百萬年給予世界生氣和周而復此的特性。 從異界而來的海族與古代的尚族創造的歷史,為這世界帶來了八百萬年平靜與和諧。 有翼尚族創造的歷史,為這世界帶來了八百萬年的統一與繁榮。 而八千年前來到這世界的人類創造的歷史,花了八十年將所有我們熟悉的東西毀於一旦。 (聽說在神州國語言中,"八"除了代表數字的八之外,亦有"數之不盡的多"的意思。) 人類先天就有著無邊的野心和對力量的欲望,而追求這些一切的代價就是眾生靈永遠在人類的禍中掙扎著活下來。 ...... 在緋紅紀的末期,曾經如神般存在的尚族,當時已經在大崩覆中滅亡,精靈們就像折了翼,奄奄待斃的飛禽一樣。 人類祖先脫離有翼尚族的奴役,成立第一個人類帝國後,就已經開始因為各權力者無邊的野心和對力量的欲望而令人類帝國四分五裂。 人類諸國之間已經連年積怨,可以說得上是到達惡意滿盈的地步,唯一的抑制力就是擁有如神般的力量,居於中地的尚族精靈們。 失去了作為世界平衡中心的尚族中地,令情況更加險峻,就像等待暴發的山洪一樣。 只需要輕微的震盪,戰爭之洪水就會掩沒大地。 ...... 恐懼於大家的心靈之間迴響,共鳴,最後,震盪的到來。 在那一刻,薩爾菲尼亞眾生靈的命運就此銘定。 ......
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12/05 12/10 12/12 12/23 12/30 01/03 01/07 01/23 01/24 02/08 02/15 02/18 02/25 03/06 03/07 03/18 12/05 (22 7 29) 海堂僚は彫銘の「呪詛散布」により111の反撃ダメージ (22 7 34) 蝦茅楡に彫銘の「混乱」は効きませんでした (22 7 34) 蝦茅楡に彫銘の「混乱無効」は効きませんでした (22 37 33) 彫銘は海堂僚の「呪詛散布」により67の反撃ダメージ (22 41 57) 彫銘に海堂僚の「混乱」は効きませんでした (22 41 57) 彫銘に海堂僚の「混乱無効」は効きませんでした (22 41 58) 彫銘は海堂僚の「呪詛散布」により111の反撃ダメージ (22 54 53) ○○ : 3-6 魏 海堂僚までの距離・・・・・・ 56m (23 11 47) 海堂僚は桃流の「火矢」を回避しました (23 11 47) 海堂僚は桃流のかけた「火矢」により16の継続ダメージ (23 11 49) 海堂僚は桃流のかけた「火矢」により16の継続ダメージ (23 12 27) 桃流 : 僚さんに火矢w (23 26 23) 張舜生は蝦茅楡に「波状射撃」を実行しました 12/10 (22 42 43) 彫銘に蝦茅楡の「混乱」は効きませんでした (22 42 43) 彫銘に蝦茅楡の「混乱無効」は効きませんでした (22 42 45) 彫銘は蝦茅楡の「呪詛散布」により23の反撃ダメージ 12/12 (23 4 35) 海堂僚の「火炎柱」は彫銘に125のダメージ (23 4 35) 彫銘は「火炎柱」の効果を受けました (23 4 35) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により16の継続ダメージ (23 4 37) 海堂僚の「火炎柱」は彫銘に108のダメージ (23 4 37) 彫銘は「火炎柱」の効果が消滅しました (23 4 37) 彫銘は「火炎柱」の効果を受けました (23 4 38) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により23の継続ダメージ (23 4 41) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により23の継続ダメージ (23 4 41) 海堂僚の「灼熱地獄」は彫銘に169のダメージ (23 4 41) 彫銘は「灼熱地獄」の効果を受けました (23 4 42) 彫銘は「灼熱地獄」の効果が消滅しました ちなみにバフは「神の護り」「混乱無効」「硬気功」「集中」「捨て身」「痛覚麻痺」「気流飛散」 ((23 37 35) 張舜生 : エビちゃんおったー (23 37 41) 彫銘の「突進」は蝦茅楡に155のダメージ (23 37 43) 【彫銘】は《猴形の霊符》を1個使いました (23 37 43) 蝦茅楡は彫銘の「陰陽転化」により108の反撃ダメージ (23 37 43) 彫銘は蝦茅楡に「陰陽転化」を実行しました (23 37 44) 彫銘の「連撃」は蝦茅楡に314のダメージ (23 37 44) 彫銘の「連撃」は蝦茅楡に313のダメージ ((23 38 1) 張舜生 : 死に様を見た ((23 38 4) 彫銘 : 倒せたかもW 倒せてなかったですw 12/23 (23 27 19) 海堂僚は彫銘に「暗黒の気」を実行しました (23 27 59) 彫銘の「火炎矢」は海堂僚に51のダメージ (23 28 2) 彫銘の「火炎矢」は海堂僚に51のダメージ (23 28 2) 海堂僚は穆清に「暗黒の気」を実行しました (23 28 2) 海堂僚は彫銘に「暗黒の気」を実行しました (23 28 5) 彫銘の「火炎矢」は海堂僚に74のダメージ (23 29 5) 海堂僚は彫銘に「暗黒の気」を実行しました (23 29 43) 海堂僚は穆清に「暗黒の気」を実行しました (23 31 33) 穆清に海堂僚の「暗黒の気」は効きませんでした (23 33 22) 海堂僚は穆清に「暗黒の気」を実行しました 12/30 (21 14 45) 彫銘の「落心」は海堂僚に419の適中ダメージ (21 14 45)彫銘は海堂僚を倒しました (22 2 2) 張舜生は海堂僚の「火炎柱」を無効化しました (22 2 2) 張舜生は「火炎柱」の効果を受けました (22 2 3) 張舜生は海堂僚のかけた「火炎柱」により44の継続ダメージ (22 2 7) 桃流の「釘付け」は海堂僚に63のダメージ (22 4 55) 穆清 : 僚さん、目の前でヤられていましたw (22 5 15) 張舜生 : 俺も僚さん見たw (22 5 45) 桃流 : もうちょっとだったのにー; (22 5 58) 彫銘 : 倒せそうだった? (22 6 26) 穆清 : 攻撃クリックした瞬間に絶命~ (22 6 26) 桃流 : うんwでもその前に他の人にやられた>< (22 7 11) 張舜生 : 僚さんとエビちゃん発見したらテンション上がるw (22 7 21) 桃流 : だよねーwww 01/03 (22 41 39) 彫銘の「突進」は海堂僚に115のダメージ (22 55 15) 蝦茅楡に彫銘の「なぎ払い」は効きませんでした (22 59 3) 彫銘の気力が、彫銘の「気力獲得」により0の回復 (22 59 3) 海堂僚の「火炎柱」は彫銘に385のダメージ (22 59 3) 彫銘は「火炎柱」の効果を受けました (22 59 3) 彫銘は○○○に倒されました (23 10 51) 彫銘は「混乱無効」の効果を得ました (23 10 51) 彫銘は「混乱」の効果を受けました ←これえびちゃんの^^; (23 10 51) 彫銘は蝦茅楡に421のダメージ (23 11 6) 彫銘は○○○に倒されました (23 11 34) 彫銘 : 僚さん南でてきそう (23 12 38) 彫銘 : きた (23 12 45) 彫銘 : えびちゃんも近い (23 13 29) 那須王の「突進」は蝦茅楡に91のダメージ (23 13 30) 那須王の「連撃」は蝦茅楡に383の適中ダメージ (23 13 30) 那須王の「連撃」は蝦茅楡に189のダメージ (23 13 36) 彫銘 : 那っさんwwww (23 13 38) 那須王 : あぎゃw (23 13 41) 彫銘 : いった? (23 13 51) 那須王 : とどめはさしてないw (23 13 52) 彫銘 : 今のえびちゃんだったでしょ (23 13 58) 彫銘 : あららw (23 14 3) 那須王 : きずいたら、蝦ちゃんだった>< (23 14 7) 桃流 : www (23 14 46) 彫銘 : えびちゃんやばいな~と思って見てたら、那っさんがとんできた 毎度盛り上がりすぎwww 01/07 (22 39 58) 彫銘に蝦茅楡の「混乱」は効きませんでした (22 39 58) 彫銘に蝦茅楡の「混乱無効」は効きませんでした (22 43 19) おがひろの「落心」は蝦茅楡に191のダメージ (22 58 43) 那須王の気力が、那須王の「痛覚麻痺」により0の回復 (22 58 43) 海堂僚の「火炎柱」は那須王に225のダメージ (22 58 43) 那須王は「止脚」の効果が消滅しました (22 58 43) 那須王は「氷雪嵐」の効果が消滅しました (22 58 43) 那須王は「罵倒」の効果が消滅しました (22 58 43) 那須王は「火炎柱」の効果が消滅しました (22 58 43) 那須王は「抗:頭震波」の効果が消滅しました (22 58 43) 那須王は「徒党疾駆」の効果が消滅しました (22 58 43) 那須王は「戦法回復時間」の効果が消滅しました (22 58 43) 那須王は「活性化」の効果が消滅しました (22 58 43) 那須王は「集中」の効果が消滅しました (22 58 43) 那須王は「痛覚麻痺」の効果が消滅しました (22 58 43)那須王は海堂僚に倒されました (22 59 1) 那須王 : 僚さんにたおされたwww (23 14 38) 穆清の「突進」は海堂僚に80のダメージ 01/23 (22 40 58) 那須王の気力が、那須王の「痛覚麻痺」により26の回復 (22 40 58) 海堂僚の「火炎柱」は那須王に315のダメージ (22 40 58) 那須王は「火炎柱」の効果を受けました (22 40 58) 那須王は海堂僚のかけた「火炎柱」により54の継続ダメージ (22 41 1) 那須王の気力が、那須王の「痛覚麻痺」により25の回復 (22 41 1) 海堂僚の「氷雪嵐」は那須王に190のダメージ (22 41 1) 那須王は「氷雪嵐」の効果を受けました (22 41 4) 那須王は海堂僚のかけた「火炎柱」により65の継続ダメージ (22 41 4) 那須王は「沈黙」の効果が消滅しました (22 41 4) 那須王は「咆哮」の効果が消滅しました (22 41 4) 那須王は「氷雪嵐」の効果が消滅しました (22 41 4) 那須王は「罵倒」の効果が消滅しました (22 41 4) 那須王は「火炎柱」の効果が消滅しました (22 41 4) 那須王は「火炎柱」の効果が消滅しました (22 41 4) 那須王は「火炎柱」の効果が消滅しました (22 41 4) 那須王は「痛覚麻痺」の効果が消滅しました (22 41 4) 那須王は「集中」の効果が消滅しました (22 41 4) 那須王は「活性化」の効果が消滅しました (22 41 4)那須王は海堂僚に倒されました (22 41 27) 那須王 : 僚すぁんにwwww (22 44 44) 彫銘の気力が、彫銘の「痛覚麻痺」により30の回復 (22 44 44) 彫銘の気力が、彫銘の「気力獲得」により13の回復 (22 44 44) 海堂僚の「火炎柱」は彫銘に112のダメージ (22 44 44) 彫銘は「火炎柱」の効果を受けました (22 44 44) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により13の継続ダメージ (22 44 46) 彫銘の気力が、彫銘の「痛覚麻痺」により31の回復 (22 44 46) 彫銘の気力が、彫銘の「気力獲得」により0の回復 (22 44 46) 海堂僚の「火炎柱」は彫銘に81のダメージ (22 44 47) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により16の継続ダメージ (22 44 50) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により16の継続ダメージ (22 44 53) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により16の継続ダメージ (22 56 14) 那須王の「なぎ払い」は蝦茅楡に308のダメージ (23 22 35) 彫銘の気力が、彫銘の「痛覚麻痺」により36の回復 (23 22 35) 彫銘の気力が、彫銘の「気力獲得」により61の回復 (23 22 35) 海堂僚の「火炎柱」は彫銘に120のダメージ (23 22 35) 彫銘は「火炎柱」の効果を受けました (23 22 36) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により23の継続ダメージ (23 30 26) 彫銘の気力が、彫銘の「気力獲得」により65の回復 (23 30 26) 彫銘の気力が、彫銘の「痛覚麻痺」により33の回復 (23 30 26) 海堂僚の「火炎柱」は彫銘に113のダメージ (23 30 26) 彫銘は「火炎柱」の効果を受けました (23 30 26) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により13の継続ダメージ (23 30 29) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により13の継続ダメージ (23 30 32) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により13の継続ダメージ (23 30 35) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により13の継続ダメージ (23 30 38) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により13の継続ダメージ 01/24 (23 26 58) 彫銘の気力が、彫銘の「気力獲得」により67の回復 (23 26 58) 彫銘の気力が、彫銘の「痛覚麻痺」により30の回復 (23 26 58) 海堂僚の「火炎柱」は彫銘に179のダメージ (23 26 58) 彫銘は「火炎柱」の効果を受けました (23 27 1) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により25の継続ダメージ (23 27 4) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により25の継続ダメージ 02/08 (20 35 17) 彫銘の「火炎柱」は海堂僚に179の適中ダメージ (20 35 18) 海堂僚は彫銘のかけた「火炎柱」により19の継続ダメージ (20 35 20) 海堂僚の「火炎柱」は穆清に857の適中ダメージ (20 35 20) 穆清は「火炎柱」の効果を受けました (20 35 20) 穆清は海堂僚のかけた「火炎柱」により44の継続ダメージ (20 35 21) 海堂僚は彫銘のかけた「火炎柱」により19の継続ダメージ (20 35 22) 那須王の気力が、那須王の「気力獲得」により65の回復 (20 35 22) 海堂僚の「火炎柱」は那須王に356のダメージ (20 35 22) 那須王は「火炎柱」の効果を受けました (20 35 23) 穆清は海堂僚のかけた「火炎柱」により44の継続ダメージ (20 35 23) 那須王は海堂僚のかけた「火炎柱」により72の継続ダメージ (20 35 26) 穆清は海堂僚のかけた「火炎柱」により44の継続ダメージ (20 35 26) 那須王は海堂僚のかけた「火炎柱」により72の継続ダメージ (20 35 29) 穆清は海堂僚のかけた「火炎柱」により44の継続ダメージ (20 35 29) 那須王は海堂僚のかけた「火炎柱」により54の継続ダメージ (20 35 32) 穆清は海堂僚のかけた「火炎柱」により44の継続ダメージ (20 35 33) 彫銘の「気閃撃」は海堂僚に76のダメージ (20 35 35) 那須王は海堂僚のかけた「火炎柱」により54の継続ダメージ (20 35 35) 穆清は海堂僚のかけた「火炎柱」により44の継続ダメージ (20 35 38) 穆清は海堂僚のかけた「火炎柱」により44の継続ダメージ (20 35 41) 穆清は海堂僚のかけた「火炎柱」により44の継続ダメージ (21 6 24) 彫銘の「太極波」は蝦茅楡に186のダメージ (21 6 24)彫銘は蝦茅楡を倒しました (21 10 54) 穆清の気力が、穆清の「痛覚麻痺」により0の回復 (21 10 54) 海堂僚の「火炎柱」は穆清に347の適中ダメージ (21 10 54) 穆清は「火炎柱」の効果を受けました (21 10 54) 那須王の気力が、那須王の「痛覚麻痺」により28の回復 (21 10 54) 海堂僚の「火炎柱」は那須王に112のダメージ (21 10 54) 那須王は「火炎柱」の効果を受けました (21 10 54) 彫銘の気力が、彫銘の「気力獲得」により60の回復 (21 10 54) 彫銘の気力が、彫銘の「痛覚麻痺」により37の回復 (21 10 54) 海堂僚の「火炎柱」は彫銘に97のダメージ (21 10 54) 彫銘は「火炎柱」の効果を受けました (21 10 55) 那須王は海堂僚のかけた「火炎柱」により14の継続ダメージ (21 10 55) 穆清は海堂僚のかけた「火炎柱」により18の継続ダメージ (21 10 57) 穆清の気力が、穆清の「痛覚麻痺」により0の回復 (21 10 57) 海堂僚の「火炎柱」は穆清に156のダメージ (21 10 57) 穆清は「火炎柱」の効果を受けました (21 10 57) 彫銘の気力が、彫銘の「気力獲得」により51の回復 (21 10 57) 彫銘の気力が、彫銘の「痛覚麻痺」により0の回復 (21 10 57) 海堂僚の「火炎柱」は彫銘に82のダメージ (21 10 57) 彫銘は「火炎柱」の効果を受けました (21 10 57) 那須王の気力が、那須王の「痛覚麻痺」により24の回復 (21 10 57) 海堂僚の「火炎柱」は那須王に100のダメージ (21 10 57) 那須王は「火炎柱」の効果を受けました (21 11 12) 彫銘の「太極波」は海堂僚に226のダメージ ちなみにログは下からターゲットされた人→近→遠の順で出ます。巻き込まれてるだけだと思いたい・・・。 02/15 (20 50 26) 蝦茅楡は張融の「陰陽転化」により204の反撃ダメージ (20 50 26) 張融は蝦茅楡に「陰陽転化」を実行しました (21 8 38) 彫銘の「火炎柱」は蝦茅楡に161のダメージ (21 8 39) 蝦茅楡は彫銘のかけた「火炎柱」により31の継続ダメージ (22 8 37) 那須王の「火炎柱」は強化型投石車に104のダメージ (22 8 37) 那須王の「火炎柱」は蝦茅楡に152のダメージ (22 8 37) 張融の「火炎柱」は強化型投石車に106のダメージ (22 8 37) 張融の「火炎柱」は蝦茅楡に155のダメージ (22 8 37) 蝦茅楡は張融のかけた「火炎柱」により41の継続ダメージ (22 8 37) 蝦茅楡は那須王のかけた「火炎柱」により34の継続ダメージ 02/18 (22 6 30) 海堂僚に彫銘の「混乱」は効きませんでした (22 6 30) 海堂僚に彫銘の「混乱無効」は効きませんでした (22 21 5) 彫銘は「祝福」の効果が尽きました (22 21 8) 彫銘は「神の護り」の効果が尽きました (22 21 36) 彫銘の気力が、彫銘の「痛覚麻痺」により37の回復 (22 21 36) 彫銘の気力が、彫銘の「気力獲得」により67の回復 (22 21 36) 海堂僚の「火炎柱」は彫銘に335のダメージ (22 21 36) 彫銘は「火炎柱」の効果を受けました (22 21 36) 彫銘は「混乱無効」の効果を得ました (22 21 36) 彫銘は「混乱」の効果を受けました (22 21 36) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により41の継続ダメージ (22 21 39) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により41の継続ダメージ (22 21 39) 海堂僚の「火炎柱」は彫銘に573の適中ダメージ (22 21 39) 彫銘は「火炎柱」の効果が消滅しました (22 21 39) 彫銘は「火炎柱」の効果を受けました (22 21 40) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により62の継続ダメージ (22 21 43) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により62の継続ダメージ (22 21 44) 彫銘は「剛撃」の効果が消滅しました (22 21 44) 彫銘は「剛撃無効」の効果が消滅しました (22 21 44) 彫銘は「混乱無効」の効果が消滅しました (22 21 44) 彫銘は「火炎柱」の効果が消滅しました (22 21 44) 彫銘は「疾駆」の効果が消滅しました (22 21 44) 彫銘は「戦法回復時間」の効果が尽きました (22 21 44) 彫銘は「痛覚麻痺」の効果が消滅しました (22 21 44) 彫銘は「気流飛散」の効果が消滅しました (22 21 44) 彫銘は「蓮華」の効果が消滅しました (22 21 44) 彫銘は に倒されました 撃破ポイント献上w (22 40 39) 彫銘は「治癒の光」の効果が消滅しました (22 40 39) 彫銘は「神の護り」の効果が消滅しました (22 40 41) 彫銘の体力が、彫銘の「痛覚反転」により380回復 (22 40 41) 彫銘に海堂僚の「火炎柱」は効きませんでした (22 40 41) 彫銘は「火炎柱」の効果を受けました (22 40 41) 彫銘の体力が、彫銘の「痛覚反転」により48回復 (22 40 41) 彫銘に海堂僚の「火炎柱」は効きませんでした (22 40 41) 彫銘は「罵倒」の効果が尽きました (22 40 43) 彫銘の体力が、彫銘の「痛覚反転」により325回復 (22 40 43) 彫銘に海堂僚の「火炎柱」は効きませんでした (22 40 43) 彫銘は「火炎柱」の効果が消滅しました (22 40 43) 彫銘は「火炎柱」の効果を受けました (22 40 44) 彫銘の体力が、彫銘の「痛覚反転」により72回復 (22 40 44) 彫銘に海堂僚の「火炎柱」は効きませんでした (22 40 46) 彫銘は海堂僚の「呪詛散布」により102の反撃ダメージ (22 40 47) 彫銘の体力が、彫銘の「痛覚反転」により72回復 (22 40 47) 彫銘に海堂僚の「火炎柱」は効きませんでした 毎度護りが切れてからもらってます><。 丹っていうのと治癒の光を撒くために前めに残ってたからってのもあるかな。 党員も巻き込まれないくらい危険な位置取り。 (23 14 7) 彫銘の気力が、彫銘の「気力獲得」により45の回復 (23 14 7) 彫銘の気力が、彫銘の「痛覚麻痺」により0の回復 (23 14 7) 蝦茅楡の「気閃撃」は彫銘に45のダメージ ! (23 14 11) 穆清の「突進」は蝦茅楡に92のダメージ !! (23 14 15) 穆清の「連撃」は蝦茅楡に183のダメージ (23 14 15) 穆清の「連撃」は蝦茅楡に186のダメージ 応酬ですw 02/25 (22 2 25) 那須王の気力が、那須王の「痛覚麻痺」により0の回復 (22 2 25) 蝦茅楡の「火炎柱」は那須王に78のダメージ (22 2 25) 那須王は「火炎柱」の効果を受けました (22 2 25) 那須王は蝦茅楡のかけた「火炎柱」により14の継続ダメージ (22 2 28) 那須王の気力が、那須王の「痛覚麻痺」により30の回復 (22 2 28) 蝦茅楡の「灼熱地獄」は那須王に170のダメージ (22 2 28) 那須王は「灼熱地獄」の「脳震盪」効果を無効化しました (22 12 39) 那須王の気力が、那須王の「気力獲得」により0の回復 (22 12 39) 海堂僚の「火炎柱」は那須王に462のダメージ (22 12 39) 那須王は「火炎柱」の効果を受けました (22 12 39) 那須王は海堂僚のかけた「火炎柱」により48の継続ダメージ (22 35 30) 那須王の気力が、那須王の「痛覚麻痺」により28の回復 (22 35 30) 海堂僚の「火炎柱」は那須王に389のダメージ (22 35 30) 那須王は「火炎柱」の効果を受けました (22 35 30) 那須王は海堂僚のかけた「火炎柱」により65の継続ダメージ (22 35 33) 那須王は海堂僚のかけた「火炎柱」により65の継続ダメージ (22 35 36) 那須王は海堂僚のかけた「火炎柱」により65の継続ダメージ (22 35 39) 那須王は海堂僚のかけた「火炎柱」により65の継続ダメージ (22 35 39) 穆清は海堂僚のかけた「火炎柱」により18の継続ダメージ (22 35 42) 那須王は海堂僚のかけた「火炎柱」により65の継続ダメージ (22 35 42) 穆清は海堂僚のかけた「火炎柱」により44の継続ダメージ (22 35 48) 那須王は海堂僚のかけた「火炎柱」により65の継続ダメージ (22 35 51) 那須王は海堂僚のかけた「火炎柱」により65の継続ダメージ (22 35 51) 那須王は「火炎柱」の効果が尽きました 03/06 斥候スタイルで基本単独行動だったので、連合員のログはほぼ取れていません。 (22 7 0) 彫銘は「混乱無効」の効果を得ました (22 7 0) 彫銘は「混乱」の効果を受けました (22 7 0) 彫銘の気力が、彫銘の「痛覚麻痺」により38の回復 (22 7 0) 海堂僚の「火炎柱」は彫銘に166のダメージ (22 7 0) 彫銘は「火炎柱」の効果を受けました (22 7 1) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により17の継続ダメージ (22 7 3) 海堂僚の「火炎柱」は彫銘に125のダメージ (22 7 3) 彫銘は「火炎柱」の効果が消滅しました (22 7 3) 彫銘は「火炎柱」の効果を受けました (22 7 4) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により21の継続ダメージ (22 7 6) 海堂僚の「灼熱地獄」は彫銘に461のダメージ (22 7 6) 彫銘は「灼熱地獄」の効果を受けました (22 7 7) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により51の継続ダメージ (22 7 7) 彫銘は「灼熱地獄」の効果が消滅しました (22 7 9) 海堂僚の「太極波」は彫銘に274のダメージ (22 7 10) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により51の継続ダメージ (22 7 11) 海堂僚の「氷雪嵐」は彫銘に182のダメージ (22 7 11) 彫銘は「氷雪嵐」の効果を受けました (22 7 13) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により51の継続ダメージ (22 7 16) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により62の継続ダメージ (22 7 19) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により51の継続ダメージ (22 7 19) 彫銘 : 5-3 鬼神ぴゅう (22 7 22) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により51の継続ダメージ (22 7 25) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により51の継続ダメージ 一陣開幕早速のフルコースw 2陣 (22 53 25) 張融は海堂僚のかけた「火炎柱」により60の継続ダメージ (22 53 28) 張融は海堂僚のかけた「火炎柱」により60の継続ダメージ (22 53 32) 張融は海堂僚のかけた「火炎柱」により60の継続ダメージ 3陣 (23 31 19) 彫銘の気力が、彫銘の「痛覚麻痺」により39の回復 (23 31 19) 海堂僚の「火炎柱」は彫銘に238のダメージ (23 31 19) 彫銘は「火炎柱」の効果を受けました (23 31 20) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により34の継続ダメージ (23 31 22) 彫銘は「祝福」の効果を得ました (23 31 22) 彫銘の気力が、彫銘の「痛覚麻痺」により38の回復 (23 31 22) 海堂僚の「火炎柱」は彫銘に314のダメージ (23 31 22) 彫銘は「火炎柱」の効果が消滅しました (23 31 22) 彫銘は「火炎柱」の効果を受けました (23 31 22) 彫銘は「神の護り」の効果を得ました (23 31 23) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により21の継続ダメージ (23 31 26) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により21の継続ダメージ (23 31 29) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により25の継続ダメージ (23 31 32) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により25の継続ダメージ (23 31 35) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により25の継続ダメージ (23 31 38) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により25の継続ダメージ (23 31 41) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により25の継続ダメージ (23 31 43) 彫銘は「祝福」の効果が尽きました (23 31 44) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により25の継続ダメージ (23 31 44) 彫銘は「火炎柱」の効果が尽きました (23 40 16) 【彫銘】は《鶏の丸焼き》を1個使いました (23 40 16) 彫銘は「硬気功」の効果を得ました (23 40 20) 彫銘は「神の護り」の効果を得ました (23 40 21) 彫銘は「祝福」の効果を得ました (23 40 28) 彫銘は「混乱無効」の効果を得ました (23 40 28) 彫銘は「混乱」の効果を受けました (23 40 42) 彫銘は「祝福」の効果が尽きました (23 40 47) 彫銘の気力が、彫銘の「痛覚麻痺」により31の回復 (23 40 47) 海堂僚の「火炎柱」は彫銘に71のダメージ (23 40 47) 彫銘は「火炎柱」の効果を受けました (23 40 47) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により11の継続ダメージ (23 40 49) 彫銘は「混乱無効」の効果が尽きました (23 40 49) 彫銘の気力が、彫銘の「痛覚麻痺」により30の回復 (23 40 49) 海堂僚の「火炎柱」は彫銘に92のダメージ (23 40 49) 彫銘は「火炎柱」の効果が消滅しました (23 40 49) 彫銘は「火炎柱」の効果を受けました (23 40 50) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により19の継続ダメージ (23 40 50) 彫銘は「神の護り」の効果が尽きました (23 40 53) 彫銘は「混乱無効」の効果を得ました (23 40 53) 彫銘は「混乱」の効果を受けました (23 40 53) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により46の継続ダメージ (23 40 55) 彫銘の気力が、彫銘の「痛覚麻痺」により32の回復 (23 40 55) 海堂僚の「氷雪嵐」は彫銘に132のダメージ (23 40 55) 彫銘は「氷雪嵐」の効果を受けました ←ここで僚さん視認 (23 40 56) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により39の継続ダメージ (23 40 57) 彫銘の気力が、彫銘の「痛覚麻痺」により37の回復 (23 40 57) 海堂僚は彫銘に52のダメージ ←扇でペチされてるんですが?混乱じゃないよね (23 40 57) 彫銘は「混乱」の効果が消滅しました (23 40 59) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により46の継続ダメージ (23 40 59) 彫銘は海堂僚に79のダメージ (23 41 1) 彫銘は「氷雪嵐」の効果が尽きました (23 41 2) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により46の継続ダメージ (23 41 3) 彫銘の「氷矢」は海堂僚に86のダメージ ←釘がディレイでとりあえず微妙な嫌がらせ (23 41 5) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により46の継続ダメージ (23 41 6) 彫銘は「疾駆」の効果を得ました ←追いたい疾駆(でも無理) (23 41 8) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により46の継続ダメージ (23 41 11) 彫銘は海堂僚のかけた「火炎柱」により46の継続ダメージ (23 41 11) 彫銘は「火炎柱」の効果が尽きました (23 41 17) 彫銘は「硬気功」の効果が尽きました この日は弓だったのでホイコーロー食べて、煮込みは食べてなかったけどどうなんだろ?いらないかな…。 ちなみに胴と頭は恭賀なんとかの鯉装備。 03/07 (22 8 35) 海堂僚は那須王の「陰陽転化」により328の反撃ダメージ (22 8 35) 那須王は海堂僚に「陰陽転化」を実行しました (22 8 35) 那須王は「詠唱強化」の効果が消滅しました (22 59 13) 海堂僚の「太極波」は桃流に269のダメージ (22 59 13) 張舜生の気力が、張舜生の「痛覚麻痺」により0の回復 (22 59 13) 海堂僚の「太極波」は張舜生に471の適中ダメージ (22 59 13) 那須王の気力が、那須王の「痛覚麻痺」により25の回復 (22 59 13) 海堂僚の「太極波」は那須王に376の適中ダメージ (22 59 13) 海堂僚は那須王の攻撃を受止めました (22 59 15) 張舜生は に倒されました (22 59 15) 那須王の気力が、那須王の「痛覚麻痺」により30の回復 (22 59 15) 適当の「太極波」は那須王に150のダメージ (22 59 15) 海堂僚の「氷雪嵐」は桃流に164のダメージ (22 59 15) 桃流は「氷雪嵐」の効果を受けました (23 4 53) 桃流は海堂僚のかけた「火炎柱」により39の継続ダメージ (23 4 56) 桃流は海堂僚のかけた「火炎柱」により39の継続ダメージ (23 4 59) 桃流は海堂僚のかけた「火炎柱」により39の継続ダメージ (23 13 52) 彫銘の「なぎ払い」は海堂僚に213のダメージ 03/18 03/18 (22 11 43) 彫銘 : ◇ 7-2 海堂僚 (22 11 48) 彫銘 : みっけた (22 12 2) 彫銘 : 北関いるようす (22 27 44) 那須王の気力が、那須王の「痛覚麻痺」により21の回復 (22 27 44) 海堂僚の「火炎柱」は那須王に279のダメージ (22 27 44) 那須王は「火炎柱」の効果を受けました (22 27 45) 那須王は海堂僚のかけた「火炎柱」により44の継続ダメージ (22 27 48) 那須王は海堂僚のかけた「火炎柱」により44の継続ダメージ (22 27 51) 那須王は海堂僚のかけた「火炎柱」により44の継続ダメージ (22 33 2) 彫銘 : ◇ 7-3 海堂僚 捕捉してても突撃してくる妖は捕まえられないや・・・ もらう気まんまんの盾で行ったけど2陣は無し (23 35 20) 彫銘 : ◇ 7-3 海堂僚 (23 38 7) 穆清は「混乱」の効果が消滅しました (23 38 7) 穆清は「混乱無効」の効果が消滅しました (23 38 7) 穆清は「剛力」の効果が消滅しました (23 38 7) 穆清は「活性化」の効果が消滅しました (23 38 7) 穆清は「捨て身」の効果が消滅しました (23 38 7) 穆清は「痛覚麻痺」の効果が消滅しました (23 38 7) 穆清は「集中」の効果が消滅しました (23 38 7) 穆清は海堂僚に倒されました
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二人の超人 女の意地 ◆6tU9OIbT/c 「…とは言ってみたものの、行く当てなんて無い訳なんだよねぇ~。 どうしましょ、ちぃちゃん?」 先刻までは恰好つけて大見得切った途端にこの様は一体何なんだろうか? 飄々と言えば聞こえは良いものの只の無計画男なんじゃないか?という疑問が、 貴子の脳裏をよぎってしまう。 「ハァ~…それなら兎に角歩くしかないじゃない、貴方本当に年上?」 眉間に手を当てて少し大袈裟な素振りで答えを返してやる。 実際は貴子自体も当てがあった訳じゃないし、言葉ほどは失望してはいないのだけど。 「まぁ、そうなるわなそりゃ。 シャァッ!それじゃ地の果てまでも歩いてやるとするか!」 「私は嫌よ」 「…連れない事言うなよ、ちぃちゃん」 目の前で大きく肩を落とし、そのまま脱力して椅子に腰掛ける蒼嶋の姿に思わずクスリと笑みが零れてしまう。 蒼嶋のワザとらしいオーバーリアクションには呆れてしまうものもあるが 何処か安心出来るものが感じ取れる。 クラスメイトの中にもこんな感じの軽い奴はいたけど、 それらとは微妙に違う何かがそう感じさせてくれるのかもしれない。 けれど悪魔だのを真顔で語る彼には少し前までの彼女だったら、 頭のイカれた可哀相な高校生程度に受け止めてさっさと別れてしまったのだけれど 彼女自身が既に一度は『死んでいる筈』の人間なのである。 まさか自分自身がそんなメルヘンやファンタジーの対象になるなんて思いもよらなかったが、 あの時の痛みや薄れていく意識の感覚は今でもはっきりと思い出せる。 そんな自分は蒼嶋を馬鹿にする権利なんて持ってない。 悪魔高校生にゾンビ中学生。 ある意味お似合いなんじゃないのかと彼女は自嘲する。 「まぁ、まずはこっからモールにでも行ってみっかぁ。 喰いモンとか上手く良きゃ身を守るモンの一つでも手に入るかもしんねぇし」 「そうね、取り敢えずはそんな所じゃない?」 防弾チョッキなんて都合のいい物はある訳無いだろうけれど、 フルフェイスのヘルメット等は身を守るには最適である。 特に貴子にも反対する理由は見当たらない。 「ヨッシャ、決まり! そんじゃ、ゴミ位は片付けようっと、なッ!」 腰を上げた蒼嶋はテーブルに置いていた皮だけになったスイカを バスケットのシュートの要領で近くのゴミ箱に向かって放り投げた。 事前に蒼嶋が蓋を取り払っていたそれにスイカの皮は綺麗な放物線を描いて吸い込まれていき、 そして複数の缶がぶつかり合う喧しい金属音を立てた。 「見た? 俺の華麗なシュート…って言いたかったんだけど、分別間違えちった」 「…普通、そういう事する時って、予め中身くらいは確認しとくもんじゃないの」 これじゃ、どっちが年上何だか分かったものではない。 このお調子者は少しの間だけでも、さっきのシリアスな雰囲気を 纏い続けられないんだろうかと呆れつつ、続けて貴子も椅子から立ち上がった。 移動はカジノに来るまでの時と同じように始めは二人とも周囲を警戒しての移動だったが、 何分見晴らしのいい地形である。 遠くに見えるモールまでは人影すら見えず、その為か蒼嶋は精神的疲労も考慮して やや気を抜いた状態で歩き始めている。 「あなた、随分と…その、何て言うのかな、場慣れ…してるわよね。 良くこの状況で気が抜けるわね」 そのような蒼嶋とは逆に周囲への警戒を解かずに緊張したままで貴子は質問する。 「う~ん、いや、まぁ殺気を読む事にはそこそこの自信があるからね、俺。 さっきまでは今よりも暗かったから、注意してなきゃ流石にやばかったけどさ」 両手を頭の後ろで組んだ姿勢で、ゆったりと歩きながら蒼嶋はそれに返す。 「それって、さっき言ってた事と関係…あるんだろうね」 狭間という学生によって学校全体に“何か”があった事件。 蒼嶋はそれまでの軽い調子とは違って、この事になると急に押し黙る。 その表情は辛いような怒っているような泣き出しそうでもあるような、 そういった負の感情を詰め込んだような形容しがたい表情をする。 「ちぃちゃんさ、さっき俺が言った話憶えてる?」 「悪魔が如何とかってやつ?」 「そう、それ。 俺はさ…いっぱい、自分でも憶えてない位いっぱいの血に塗れてるんだ」 何かを思い出すように遠い目をしたまま蒼嶋は喋り続ける。 「最初は俺とアキラの奴しか其処には来れなかったもんだと思ってた。 でもさ、俺が殺した奴の腹から見覚えのある校章が出てきた時にすぐに気づいた。 あぁ、あいつらも連れて来られちまったんだなって。 後はハザマの嫌がらせも兼ねた地獄さ。 朝におはようと声を掛けた友達が、妬ましそうな目で見てくるのを俺は叩ききった。 そこそこ綺麗だなって思ってた女の子の頭を拳銃でぶち抜いた。 授業は面倒だったけど嫌いじゃなかった先生を跡形も無く消し炭にした」 淡々と実に淡々と蒼嶋は話す。 その話の内容はまるで貴子が置かれていた状況にそっくりだが、 バトルロワイアルに関わる事にしては矛盾がある。 だけど、それ以上に口を挟む事ができない雰囲気が其処にあった。 「勘違いしないでくれよ、ちぃちゃん。 別に俺が好き好んで皆を殺して周ったっていう話じゃないんだ。 でも、そうするしか無かったって点ではあんまり違いは無いのかもしんないけどさ…」 蒼嶋は色々な物を無理やり押し込んだような複雑な表情で貴子に振り返る。 その表情を見て貴子も一つの決心をつけた。 「そういう意味じゃ、私も一緒かな? 嫌な奴だったけどさ、私も人殺しだし」 新井田の奴はいけ好かない奴だったのは確かだけど、バトルロワイアルという環境に 置かれていなければ殺す事なんかは絶対になかった。 そもそも、そんな異常な空間に置かれた人間が、 過ちを犯さないなんて貴子には考える事もできない。 「ねぇ、シュウはさ、悪魔、悪魔ってさっきからオカルトみたいな事言ってるけど 私も一つ言っても良いかな?」 怪訝そうな様子の蒼嶋の顔を真っ直ぐに見つめながら貴子が続ける。 「私、死んでる筈なんだよね」 貴子の発言に蒼嶋は完全に間の抜けたような表情になっている。 実際、無理も無いと貴子も思う。 自分自身ですらその現状を理解できないでいるのだから。 「えっ? じゃあ、何? ちぃちゃんはゾンビだとでも言うの? 俺の知ってるのはもっとスプラッターって感じなんだけど」 蒼嶋の素っ頓狂な質問もある程度予測はついていたが、 実際に言われると腹が立ってくる。 「五月蝿いわよ! 私だって何がなんだか分かってないんだから!」 「いや、ごめんごめん…いや~、そうかぁ、ちぃちゃんって実はゾンビだったのかぁ。 あ、でも俺も三途の川をリアルに渡りかけたことあるぜ? 爺に止められたけど」 蒼嶋の調子はすっかり戻っているようだが、 そのテンションが逆に覚悟を決めて打ち明けた貴子の癪に障る。 「知るか、馬鹿!!」 吐き捨てるようにそれだけ言うと貴子は近くにまで見えてきたモールに向かって走り出す。 周辺には人の気配もない事と知らず知らずの内に蒼嶋のペースに乗せられている事で、 自然と緊張が解けている事に彼女は気づいてはいない。 「あっ、おい! ちょっと待ってって、ちぃちゃん。 流石に一人で行くのは拙いって!」 蒼嶋も慌てて走り出す。 それを振り向いて確認し、 少し大人気なかったかと考えながらモールの方に向き直った時、 貴子の視界にふらりとモールから出てくる人影が見えた。 その人影との距離は50m以上は離れている。 貴子もモールから漏れる明かりにその人物が照らされていなければ、 更に接近するまでは気が付けなかっただろう。 その程度の認識しか抱けない筈の人影なのに自然とその場で足が止まってしまった。 追いついてきた蒼嶋もその人影に気づいたのか、 貴子を庇うようにして前に出る。 モールの人影も貴子達に気がついたのか、姿勢が完全にこちらに向いている。 「…マジぃな」 それだけを呟いた蒼嶋の表情からは軽さが取り払われ、堅くキツイものへと変じていく。 彼はデイバックから逆刃刀を取り出し、ゆっくりと抜き放つ。 貴子には唐突に蒼嶋がこのような行動に出た理由が理解できなかった。 蒼嶋に突き飛ばされて、その光景を仰ぎ見るまでは。 「…いやいや何処の何方か存じませんが、 いきなり失礼じゃありませんか、若白髪のオニーサン?」 あくまで蒼嶋らしい軽口を叩くが、その視線の先には突如として現れた人影が 蒼嶋と全く同じ形状の刀を打ち据え、蒼嶋がそれを逆刃刀を横に構え上段で受け止めている。 貴子は突き飛ばされて尻餅をついた姿勢のままモールに慌てて視線を移す。 そこに先程までの人影は無かった。 そうすると、今目の前にいる人物は50m以上の距離をほんの数秒で駆け抜けてきた事になる。 それは貴子が陸上に懸けてきたもの全てを嘲笑うかの様な現実である。 「離れろッ! ちぃちゃん!!」 蒼嶋の声に貴子は現実に引き戻される。 その声に従うように貴子はすぐさま立ち上がり、鍔迫り合う二人から距離を置き、 改めて襲撃者の姿を確認する。 サングラスを掛けた白髪のそこそこ整った顔立ちの青年。 但し、その視線だけはどぎつく貴子を捉えている。 それは性の対象として捉えているような生温いものではなく、明確な殺意。 それに気づいた時に貴子の全身から鳥肌が立つ程のものである。 「おいおい、俺のことを無視しないでくれ…ウゴォッ!?」 白髪の青年は蒼嶋には一瞥もくれずに鍔迫り合いの体勢から蒼嶋の腹部を蹴り上げると すかさず体勢の崩れた蒼嶋を自身の携えていた刀の柄で殴りぬける。 殴り飛ばされた先ですぐに立ち上がろうとするが、 腹部から込み上げてくる嗚咽感に耐えられず、 その場で吐き出す蒼嶋を尻目に白髪の青年、雪代縁は貴子の傍へと近寄っていく。 逆刃刀の刃先を貴子の方に向けると刃と峰が逆になったその刀の刃が向くように持ち直す。 「お前に用がある」 襲撃者が始めて発した声に貴子は身構える。 その姿は一見すれば、何処かのモデルのような細く、 だが鍛え上げられている肉体と本人の整った顔立ちと白髪も合って、 人によってはすれ違った時に思わず振り返ってしまうような容姿だが、 貴子を捉えて離さないその視線は明らかに常軌を逸している。 「姉さんの為に死ね!」 「…ッ!」 意味の分からない言葉を発して切りかかってくる縁の斬撃を 身構えていた事もあって、かろうじて貴子は対応する事ができた。 いや、例え避けなかったとしてもそれは貴子に届く事は無かったのだが、 むしろ避けた事は逆効果にしかならなかった。 転がるようにして縁の側面に逃れた貴子を逃さぬように縁の肘撃ちが貴子の後頭部に当てられ、 意識が一瞬失われて倒れ伏す。 (やられる!?) 眩む意識の中で貴子はそう感じ取るが、その瞬間は一向に訪れない。 蒼嶋が助けに入ってくれたのかと痛みと歪む視界の中で仰ぎ見たのは異様な光景。 何かをされた訳でもないのにその場で嘔吐する縁の姿。 蒼嶋も意味が分からずに唖然としているようだった。 「馬鹿なッ! さっきはやれたんだ、なのに何でッ!? 教えてくれ姉さん!!」 貴子は意味は分からずとも叫び身悶える縁から今のうちに逃れようとするが、 軽い脳震盪を起こしている身体は思うように動かせず、 じりじりとほんの少しその場から動いた程度である。 それに気づいた縁が再び貴子を逃すまいと動くが、 今度こそ蒼嶋が割って入る。 「女性は優しく扱うもんだって、知りませんかね、オニーサン?」 「…邪魔だッ!!」 縁とは違って逆刃刀を持ち替えることはせずに蒼嶋が放つ横薙ぎの斬撃を受け止め、 縁は先程と同じように蹴りを放つが、今度は蒼嶋が肘で受けると意趣返しとばかりに 縁に頭突きをお見舞いする。 「…痛ってぇ~、何つぅ重い蹴りだよ」 痺れる腕を軽く振るって、構えなおす蒼嶋。 「………」 縁は無言のまま鼻に軽く親指を当てて鼻血を拭うと、正面から蒼嶋を見据え、 逆刃刀を右手に順手で持つとまるで地に伏せるように低く低く構える。 「哈亜亜亜亜亜! 戰 嵐 刀 勢 !!」 そして次の瞬間にはまるで独楽のように廻りながら 凄まじい速さで蒼嶋に向けて連続切りを放ってくる。 「ちょ、何じゃそりやぁああぁッ!!」 何撃かを辛うじて捌いても次々と繰り出される 斬撃に次第に蒼嶋の身体に傷が刻まれていく。 「…チックショッ!」 捌ききれないと察した蒼嶋は強引に身体ごとぶつけて回転を止める。 だが、縁はその蒼嶋の顔面を掴むと華奢な身体からは想像もつかないような剛力で 頭から地面に叩きつけた。 「ガッ…!!」 「そのまま其処で寝ていろ、そうすれば見逃してやる」 蒼嶋に対して最初から興味も無いように言い放ち、 縁は貴子の方へと向かおうとするがその足首を掴まれ止められる。 「馬鹿が、なら死……!?」 縁が言い切る前に身体を襲う違和感。 ふわりと身体が浮きあがる。 片手で掴んでいるだけの蒼嶋に足首だけでなく身体全体が持っていかれ、 背中から地面に叩きつけられる。 「ドォオラァァッ!!」 蒼嶋は立ち上がると片手で縁の身体を宙吊りにし、勢いのままに放り投げる。 咄嗟に宙空で体勢を立て直した縁は砂埃を立てながら着地する。 弾みでデイバッグが地面に落ちるが気にせずに蒼嶋を睨む。 「何だ…お前!?」 縁は動きからして素人の蒼嶋を小虫程度にしか認識していなかった。 だが、先程の力は唯の人間では考えられない異常なもの。 「見逃すだぁ? あんま調子くれてんじゃねーぞッ!」 蒼嶋が怒声を張り上げるのと同時に、その背後におぼろげな影が現われる。 縁にはその影が意味するものを理解する事はできなかったが、 それこそが蒼嶋が狭間が用意した魔界が霞む程の悪魔が跋扈する幽閉の塔を 登りきり、狭間を打倒する事が出来た力。 ガーディアン。 悪魔の力をその身に宿し、我が物とするものだが、 様々に存在するそれらの中でも蒼嶋が得た者はその中でも特に高位のもの。 破壊神マサカド。 朝廷に仇なした大怨霊にして、帝都の守護神。 畏怖と崇拝を受け、日本の神へと祭られた武士。 その姿が光となり、蒼嶋と一体化する。 蒼嶋は大きく息を吐き、呼吸を整えて縁を睨みつける。 「こっからが本番だ! 逃げんなら今のうちだぞ!?」 そういって駆け出した蒼嶋の姿に変化は無い。 相変わらず大振りに振るわれる蒼嶋の斬撃を軽く受け流そうとして、 その両腕は刀ごと弾き飛ばされた。 「…何!?」 縁とて常人であるならば敵わぬ程の膂力の持ち主であるのに関わらず、 それを遥かに凌駕する程の暴力。 触れただけで吹き飛ばされる、それは謂わば破壊の塊。 縁が痺れる腕を意識する間も無く蒼嶋の追撃が襲う。 下手に受け止めれば防御ごと弾かれ、近寄れば掴まれる。 そのような理不尽なまでの暴力に縁は回避に専念するしかなくなる。 「嘘……何よ、あれ?」 痛む頭を押さえながら、貴子は次第に遠ざかる二人を目で追いかけていた。 縁の身体能力も貴子にしてみれば異常であるが、 蒼嶋のそれはもっと異常である。 蒼嶋から現われた何かを貴子も目撃している。 そして、それが蒼嶋に戻ってからの異様な怪力。 先程までは縁に翻弄されていた蒼嶋が今度は一方的に攻め立てている。 その光景に蒼嶋が度々口にしていた【悪魔】という単語が脳裏を過ぎる。 「まさか…シュンもそうだっていうの?」 考えてみれば貴子は蒼嶋の事を殆ど知らない。 彼はさっき意図的ではないにしろ、 級友や教師を自分で手に掛けたと明言している。 それも今の蒼嶋の異常な力に関係しているのか? 様々な憶測が次々に過ぎるがどれが正しいのかは貴子には判断できない。 それは同時にジワジワと貴子の中で疑惑の念を募らせていく。 「オラァァッ!!」 蒼嶋の一撃が遂に縁を捉え、縁は受身も取れずに吹き飛ぶ。 「そのまま其処で寝ていろ、そうすれば見逃してやる…ってな」 勢いのままに地面に線を残し、 砂埃の中に消えた縁に蒼嶋は啖呵を切ると まだ立ち上がれずにいる貴子の元へ駆け寄ってくる。 「大丈夫か、ちぃちゃん!?」 そう言って差し出された蒼嶋の手に貴子が身を竦める。 その貴子の目は蒼嶋をはっきりと“異物”として捉えている。 貴子の様子に蒼嶋は少しだけ哀しそうな顔を浮かべ、 差し出した手を引っ込めるとその手で頭を掻き毟る。 「やっぱ、そうなるわな…ちぃちゃん、俺の事は信じてくれなくてもいい。 それでも俺がここは何とかするから、さっさとここから逃げるんだ」 それだけを告げて、蒼嶋は縁の方に向き直ると駆け出していく。 その姿を見て、貴子は自分が蒼嶋にしてしまった事の意味を悟る。 拒絶。 自分の身を挺して庇ってくれた蒼嶋に対してだ。 「冗談じゃないわよ…私、借りばっか作ってんじゃない。 何様のつもりになってるのよ!」 頭は痛む。 無理に立とうとした膝が嗤い、へたり込んでしまう。 それでも貴子は唇を噛み締めて立ち上がる。 彼女のプライドが逃げる事を許さない。 『自分が理解できない者は認めない』 そんな自分が見下してきた者と同類になる事を彼女の強靭な意志が認めない。 デイバックからブラフマーストラを取り出し、 貴子もまた蒼嶋達を追いかけた。 「…おいおい、嘘でしょう」 蒼嶋が先程縁を吹き飛ばした地点に戻ってきた時、 砂埃が晴れた其処に縁は当たり前のように立っていた。 ダメージが無い筈は無い。 見れば蒼嶋が付けたものとは別の傷が左肩から血を噴出している。 見ている者の方が痛いと思う程の傷を意にも止めないその姿。 「ターミネーターですか、マジで?」 自分が相手をしている者もまた自分同様の“異物”だなと蒼嶋は自嘲する。 「お前のその力が何なのかなんて俺には興味が無い。 だが、俺もお前に見せてやる、姉さんの為に与えられた力をッ!」 縁が軋むほどの力を全身に込めると、 その姿に徐々に太い筋が全身の到る所に刻まれていく。 そして、全身の異常発達した神経を露にする。 「覇亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜ッッッッ!!!」 縁の雄たけびに蒼嶋は迎え撃とうとするが、 蒼嶋の視線の先に縁は既に存在しない。 蒼嶋がその意味を理解する前に縁の拳が顔面に叩き込まれる。 痛みを身体が脳に伝える前に叩き込まれる拳の連撃。 倒れこむ蒼嶋の鳩尾に逆刃刀が突き立てられ、 強引に持ち上げられる。 「 轟 墜 刀 勢 」 そのままに放り投げられ、地面に叩きつけられる。 縁によって繰り出されたその一連の流れを蒼嶋は殆ど捉える事ができなかった。 血反吐を吐き、逆刃刀に持たれかかる様にして蒼嶋は立ち上がる。 「ターミネーターな上に世界ビックリ大人間かよ、本当勘弁して…」 純粋な力だったのなら蒼嶋の方が上だっただろうが、 反応速度が完全に追いついていない。 あの異常な神経が浮き出した後の縁の速度もまた、 常軌を逸している。 力と速さ。 常軌を逸した者同士の戦い。 だが、その結果は自ずと見え始めていた。 蒼嶋の攻撃は全て縁を捉える事は出来ずに虚空を空しく斬るだけ。 だが、縁の攻撃は確実に蒼嶋の身体を刻んでいく。 それも一発一発が非常に重い一撃を、である。 ものの数分で蒼嶋の顔面は無様に膨れ上がり、 全身に切り傷を刻まれる。 息も絶え絶えな蒼嶋とは違い、縁に新しい傷は無い。 それでも蒼嶋は何度でも立ち上がり、縁が貴子の元に向かわないようにする。 「…如何した? 掛かって来いよオニーサン…俺はまだ絶好調だぜ? なんせ可愛い子に振られたばっか何でな」 蒼嶋の虚勢など元より気にしてはいなかったが、 気づけば先程までの場所からはいつの間にか、 かなり離れた場所に誘導されている。 「チッ! 時間稼ぎカ、してやられたよ」 あの女は既に逃げてしまっただろう。 すぐに追いかければ追いつくのも容易いだろうが その前にする事ができた。 「お前、ムカつくよ。 あの女より先にお前の血でこの刀を染める!」 「不殺」を汚すと言う意味では女を殺す事よりは意味が薄れるが それでも抜刀斎を生き地獄に叩き落すのに一枚は噛むだろう。 逆刃刀を左手に逆手で持ち、低く沈み込み、 雪代縁必殺の構えを取る。 虎が獲物を狩る前に低く沈み込むように。 妙な構えで動きの止まった縁に対して蒼嶋は最後の賭けに出る。 この機を逃せば蒼嶋に再び縁を捉える事は叶わない。 あの構えに何かあるのは間違いないが、玉砕覚悟で突っ込むしかない。 蒼嶋も力を振り絞り、逆刃刀を構える。 「ォォオオオオッ!!」 「覇亜亜亜亜亜亜亜ッ!!」 二振りの逆刃刀が交錯し、一振りだけが宙を舞い、地面に突き刺さる。 蒼嶋渾身の一撃はより深く沈みこんだ縁の頭上を掠め、 「 虎 伏 絶 刀 勢 !!!」 蒼嶋には大地と刀の反動を利用した神速の斬撃が叩き込まれた。 蒼嶋の持つ逆刃刀が地面に突き刺さるのと同時に、 蒼嶋もまたその場に倒れ臥す。 だが、その様子を憎憎しげに縁は見つめている。 「チッ!…斬り損ねたカ」 本来なら倭刀を用いる縁の剣術だが、 今はそれとは形状の異なる逆刃刀による虎伏絶刀勢だった。 注意はしていたつもりだったが、 刀を逆手に持った際に峰の向きを直していなかった。 ゆえにそれは斬撃としてではなく打撃として蒼嶋に与えられた。 致命傷だった筈の一撃で蒼嶋は辛うじて一命を取り留めた。 だが、それでも重傷には変わりは無い。 放って置いてもいずれ死ぬだろう。 「まぁいい、男の血で染めたって姉さんは喜ばない」 貴子を追跡しようとした縁の歩みが止まる。 動けないと思っていた筈の蒼嶋がまた縁の足首を掴んで止めている。 「…ま…だ…まだ…俺は…やれる…つーの…」 その力は縁を掴み上げた時とは違い、 弱弱しく正に悪足掻きといった風体である。 「……いいだろう、殺してやるヨ」 縁が逆刃刀を持ち替えて、振り上げる。 それを蒼嶋の首筋に合わせて振り下ろそうとした時、 空気を切り裂く音と共に何かが縁に向かって飛んで来た。 身を捩って交わし、逆刃刀は狙いを外して地面に刺さる。 「何ダ!?」 何か閃光のような物が縁を掠めていった。 閃光が放たれた方に縁が振り向いた時、 その先に貴子がブラフマーストラを向けて立っていた。 「来なさいよ、この白髪野郎! アンタなんか私が否定してあげるわ!!」 言うが否や素早く駆け回りながらブラフマーストラの引き金を引く。 放たれた数発の閃光は高速で縁に向けて突っ込んでいくが、 その悉くを縁は最小限の動きで容易く回避し、 貴子に向けて突進してくる。 それでもめげずに貴子はブラフマーストラの引き金を引き続ける。 だが、既に何発もの閃光が縁により回避され、徐々にその距離を縮められていく。 縁との距離が肉薄し、今にもその腕が届きそうな距離にまで詰められた時、 苦し紛れに引いた引き金はそれまでは2~3発の閃光を放っていた ブラフマーストラから7発の閃光を撃ち出した。 (これなら、いくらなんでもこの化けモンでもかわせない筈!) 閃光が縁に直撃する。 貴子にはそう見えていた。 だが、閃光はそのまま通り過ぎて行き、 後には地面に突き刺さった逆刃刀だけが残されていた。 「えっ? 消えた?」 不意に貴子の頭上が暗転し、上空から飛来してくる影。 それが何かを理解する前に貴子は口を掴まれて押さえつけられた。 すぐにブラフマーストラを上空から襲ってきた縁に向けようとするが、 腕を払われ、ブラフマーストラは地面を転がっていく。 「逃げていればいいものを馬鹿な女ダ。 …あぁ、そうか、これも姉さんが僕のためにしてくれた事なんだね?」 縁が狂気を湛えた眼で虚空を見つめながら呟く。 その間も貴子は縁の腕から逃れようと必死に暴れているが全く意に介していない。 「さぁ、今度こそ人誅の為に」 そう言いながら縁は地面に突き刺さった逆刃刀を引き抜き、 「死ね」 その刃を貴子に向けて振るう。 思わず眼を瞑る貴子だが、先程も追い詰められた時と 同じように一向に貴子にその死の気配は訪れない。 恐る恐る眼を開けた貴子はデジャヴを感じてしまう。 「オゥウェエッ!!」 顔色を変えて嘔吐し、その場に突っ伏す縁の姿。 疑問は確信へと変わる。 (やっぱり、こいつ女は殺せない?) そのような人間が何故女を殺す事に拘るのか? そんなものは貴子の知った事ではないが、 このままでは状況は変わらない。 例え一時動きを止めた所で、すぐに回復するし、 貴子が何発ブラフマーストラを撃とうが縁には当たらない。 縁も貴子を殺す事はできない。 ただの泥沼を延々と繰り返す事になってしまう。 (何か…何か無いの? じゃないとアイツが…) 焦燥する意識の中で思い立ったように貴子は自分のデイパックの中を漁る。 ここに来る前に貴子は地面に落ちていた縁のデイパックの中から 荷物を手当たり次第に自分の物に移し変えていっている。 時間が無かったので使える物かどうかすらまともに確認していなかった物の中に 何か活路は見出せないか賭けたのである。 だが、貴子が掴みだした物は一本のロープである。 「何これ? 何でこんな物が入ってんのよ!」 貴子が怒りをぶつけて地面にロープを叩きつける。 「他に、他になんか無いの?」 再びデイパックを漁ろうとした貴子の視界の隅でゆらりと動く影。 状態を取り戻した縁が立ち上がろうとしている。 すぐに貴子は縁によって飛ばされたブラフマーストラを拾い上げようとするが、 その前に縁が立ちはだかる。 「ハァ…ハァ…マダだ、何度でもオレは繰り替えしてみせる、姉さんの為に!」 「出来るもんならやってみなさいよ、このシスコン野朗! やれる度胸も無い癖にッ!」 縁への恐怖が無い訳ではない、今でも身体は震えている。 それでも引く事は出来ない。 「亜亜亜亜亜亜亜ッ!!」 縁の悪意が貴子に向けられる。 その時、地面に投げ捨てられたロープが まるで鎌首を上げた蛇のように動いた。 シュルシュルと音を立てながら蛇を模倣するように地面を滑り、 縁へと飛びかかる。 意識を完全に貴子に向けていた縁は不意をつかれ、 ロープに胴ごと両腕を縛り上げられる。 「…なッ!?」 縁が驚きの声を上げる。 だが、それは貴子も同様で何が起きたのか理解できなかった。 貴子が縁のデイパックから移した物の中に含まれていたロープ。 正式な名称は「いきてるナワ」。 錬金術によって作り出された文字通り生きている縄である。 それは所持者に対して危害を加えた者を自動で飛び出し縛り上げてくれる。 それを貴子は知らなかったが縁の殺意はいきてるナワが動くには充分なものだった為、 縁を縛り上げてくれたのである。 唖然としていた貴子も正気を取り戻すと、 縄を解こうともがく縁をすり抜け、ブラフマーストラを拾い上げ縁に向けて放つ。 「チッ!!」 両腕を拘束されたまま地面を転がるようにして、 縁は閃光を避けるが形勢の不利を悟る。 「………」 怨念の篭った眼で貴子を睨みつけると踵を返して逃走を始める。 逃すまいと放った閃光も悉くを回避され、 縁の姿は白み始めた闇の中へと消えた。 「逃げられた…そうだ、シュンは!?」 慌てて倒れ伏す蒼嶋に駆け寄り、助け起こす。 「…アレ? …ちぃちゃん、逃げたんじゃなかったの?…」 「五月蝿い! いいからさっさと私の肩に掴まってよ、どっかで治療するから」 蒼嶋の肩を支えて一緒に立ち上がる。 いくら陸上で鍛えてるとはいえ貴子の身体に男一人の体重は中々に重く圧し掛かるが、 貴子はそれを表情には出さない。 「…良いのかよ…ちぃちゃん…折角の…化け物と…別れるチャンス…だぜ?」 このような状態でも軽口を叩く蒼嶋の顔を正面から見据え、 「言ったでしょ、私も一回死んでるの。 だから私も化け物、これでおあいこさま!」 はっきりと貴子は蒼嶋にそう告げた。 「…ハハッ…本当…強いな…ちぃちゃんは…」 そういって項垂れた蒼嶋の頬を一筋の涙が伝って落ちた。 【一日目早朝/H−3 西側】 【雪代縁@るろうに剣心】 [装備]:逆刃刀・真打@るろうに剣心 [所持品]:無し [状態]:左肩に刺し傷、両拳に軽症、いきてるナワによって両腕を拘束 [思考・行動] 1:逆刃刀を使って、女を殺しまわる。 2:抜刀斎に会ったら、血塗れの刀を投げつける。 [備考] ※殺し合いを姉が仕掛けた夢だと思っています。故に女殺しの弱点を克服できれば、それで終了すると思っています。 ※ぶっちゃけ、姉と抜刀斎以外のことはあまり考えていません。抜刀斎も人誅まで殺すつもりはありません。 ※縁に巻きついているいきてるナワは時間経過で粋が悪くなって緩みます。 ※縁がどの方角に逃げたかは次の書き手の方にお任せします。 【蒼嶋駿朔(男主人公)@真女神転生if…】 [装備] 逆刃刀@るろうに剣心 [支給品] 支給品一式、どんと来い超常現象全巻セット(なぜベストを尽くさないのか付)@TRICK、スイカ(残り4玉)@スクライド [状態] 重傷(自力歩行が不可能な程) [思考・行動] 基本 ブイツーだかなんだか知らんがムカつく野郎はぶっ飛ばす。 0 …死にそー。 1 千草と行動。ルルーシュかセクシー姉ちゃん(C.C.)を探す。 2 狭間は相変わらずの様子ならもう一回ぶっ飛ばす、つーか刺す。 3 一緒にブイツーだかをぶっ飛ばす仲間を集める。 【千草貴子@バトルロワイアル(小説)】 [装備] ブラフマーストラ@真女神転生if、鉈@ひぐらしのなく頃に [支給品] 支給品一式×2、織田のバイオリン@バトルロワイアル、 庭師の鋏@ローゼンメイデン、未確認支給品(0~1) [状態] 健康 [思考・行動] 基本 殺し合いに乗るつもりはない……? 0 シュンの治療をする。 1 シュンとひとまず行動。ルルーシュ、蒼嶋の言うセクシー姉ちゃん(C.C.)を探す。 2 三村と合流するべきか? [備考] ※本編死亡後より参戦。 ※縁のデイパックの中身を自分の物に移し変えています。 時系列順で読む Back 悪徳の栄え Next 寝・逃・げでリセット! 投下順で読む Back 悪徳の栄え Next 寝・逃・げでリセット! 051 LOST COLORS 雪代縁 086 夢と現と幻 056 仇敵 蒼嶋駿朔 089 嗚呼、青春の日々 千草貴子
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LIVE FOR YOU (舞台) 5 ◆Live4Uyua6 ・◆・◆・◆・ 結論から言えば、その場所には何も存在しなかった。 戦いの昂ぶりも、 想いを穢された怒りも、 帰らざる悔恨への悲しみも、 心や身体への消えざる痛みも、 何も、存在していなかった。 ただの状況と、短い言葉がそこにあった、それだけのこと。 薄暗い地下道に影が走る。 それは明らかな厚みと質感を持つ影。 標的を死へと誘う、幻影。 無様なものだ。 そう、影は思考する。 影には本来思考をするという機構は存在しない。 そのような行動を取る必要性など、無いが故に。 それでも、影はそう思わざるを得なかった。 それは、その影の機構に一部、狂いが生じている故に他ならない。 が、そもそもだ、その様な思考に至るということは、その原因となる現象が存在する、ということだ。 無様だ。 これを無様と言わずに何というのか。 当る事の無い銃弾。 止まる事の無い進撃。 無駄に消費される弾薬。 ただ無意味に響き渡る轟音。 徒労としか言いようの無い迎撃。 その全てを、無様と呼ぶしかない。 止まる事無く駆けつづけ、絶えず無様を生み出し続けながら、影は思考する。 かつては、最強の暗殺者という名を冠されたファントムが、何と言うザマか。 いや、正確に言えば、此処にいるのはファントムでは無い。 この世にファントムの名を持つものは、既に存在していないのだから。 だから、無様と思う必要など無い、そうとも思う。 だが、それでも無様と言うより他に無い。 これだけの長時間の戦闘で、何の戦果も上げられず。 完成された筈の技巧の見る影は無く、物量を消費するだけの戦いしか出来ない。 これが、ファントムの戦いだと? アインも、キャル……いやドライも、あの男も、嘲笑するだろう。 既に消費した弾薬は両の指に遥かに余る。 それでも、相手には何の痛痒も与えられ無い。 こんな無様な戦いしか、出来ないのか。 これが、仮にもファントムの名を冠する存在か。 「なあ、そう思わないか、アイン、それに……キャル」 答えが帰って来るはずの無い問いが、つい口から漏れる。 当然、返事など無く、あったのは無言の行動のみ。 前方に見える二つの影のうち、片方は今まで構えていた狙撃用ライフルをそのまま放り出し、新たに虚空から生み出した拳銃を構える。 もう片方は、未だに硝煙の香りを漂わせる両手の銃を、再び構えなおす。 獲物以外は、まるで同じ外見を持つ、人形。 敵が使用しているとかいう、アンドロイド。 「ああ、本当に」 その人形が、見覚えのある構えを取る。 銃を両手で握る人形は、半身を向け、腰を落とした姿勢で。 二挺の銃を両の手に持つ人形は、ネコを思わせるしなやかさを見せる姿勢で。 「無様だな……」 二つの影は、並んで此方に向かい、走る。 その動きに、一切の乱れは無い。 ただ、精密な機械のように、死を呼ぶ幻影が走る。 その光景に、一瞬、どう対処して良いのか、迷う。 本当に、無様だ。 これでは、処分されても、仕方ないだろう。 いくら、対峙している相手が、同じファントムだとしてもだ。 ・◆・◆・◆・ 殺される事は無い。 それは逆に言うならば、『殺さなければ、何をしても良い』という事だ。 手足を吹き飛ばそうが、二目と見られぬ顔になろうが、死んでさえいなければどうにでもなる、という事でしかない。 まあ撃たれた反動でショック状態になるという事は良くあるので、もう少し加減はされるだろうが、 それでも、殺されないと楽観視していい状況では無い。 男である玲二は兎も角として、女連中などはそれからが地獄だろう……が、それは考えても意味のない事。 だから、地下道を進む玲二は、最初から油断などしてなかった。 殺される事はない、と頭で理解していても、油断するという機構自体が、存在していないのだから。 バイクは既に乗り捨て、薄暗くはあっても視界は悪くも無く、喧騒とは無縁の地下道。 この場所において、吾妻玲二が遅れをとるようなことは、まず有り得ない。 ……それでも、その一撃は、回避不可能だった。 種類にもよるが、狙撃銃から放たれる銃弾の初速は秒速1000M近い。どれだけ鍛えようが、人では回避不可能な速度だ。 故に、長距離からの狙撃を回避する手段は2つしかない。狙撃されない状況を作り出すか、または狙撃される前に回避するか。 多少曲がりくねっているとはいえ、遮蔽物もろくに無いこの地下道で狙撃されない状況を作り出すというのは難しい。 だから、必要なのは狙撃される前、 正確には狙撃手の気配を察しその引き金を引く瞬間に回避する、という技能であり、吾妻玲二はそれが可能な存在である。 その吾妻玲二にして、第一撃の気配は、感じ取れなかった。 いや、正確には感じ取ることは出来たのだ。だがそれは、引き金を引く瞬間ではなく、引き金が『引かれた』瞬間。 限界までに磨き上げられたファントムの能力を持ってしても、 既に回避不可能な時になって、ようやく吾妻玲二は己が狙撃されているという事実に気付いたのだ。 遅い。 あまりにも遅すぎる感知。 だから、その一撃が吾妻玲二の脳髄を打ち砕くでなく、頬に切り傷を刻む程度のもので済んだのは、偶然ではなく、必然。 無論、回避不可能であったはずの玲二にとっての必然ではなく。 さりとて、最初から初弾で仕留める予定であった狙撃手にとっての必然でもなく。 言葉にするなら、この戦場が用意された時点で生み出されていた、必然。 狙撃手の引き金が引かれる前、一秒の半分にも満たない時間だけ、前に、 玲二が『別の理由によって』動き出していたからに、他ならない。 狙撃手の技量の高さへの驚愕を感じながらも、玲二は一歩目を踏み出す。 何故なら、そうしなければ、必然的な死が待っているのだから。 無論、その場所に居続ければ、狙撃手の次弾が今度こそ玲二を射抜くだろう。 だが、それよりも前に訪れる必然、狙撃手の気配よりも前に、玲二が動くことになった理由。 狙撃手のものとは異なる銃声が鳴り、玲二の居た地点に弾丸が突き刺さる。 敵は、『二人』 駆け寄る小柄な影に目をやりながら、予め持っていたM16をセミオートで乱射。 スコープに目をやる余裕が無いが、それでもおおまかな弾道は身体が覚えこんでいる。 目標は狙撃手ではない、元より咄嗟の事ゆえに、狙撃手の位置確認には失敗している。 だがその事実を悔やむ間もなく、咄嗟に身を翻す。一秒前まで玲二の体のあった地点を、襲撃者の次弾が通過する。 既に彼我の距離は70mも無い、動きを止めることは死に直結する至近距離と言っていいだろう。 故に前進を止めずに再び銃撃。 元よりセミオート故、正確に狙いを付けた訳では無いが、それでも彼我の距離を考えれば、目標の1M圏内に纏まるであろう技量による弾幕。 それが、確実に回避される。 それも、左右に避けるどころか、一秒で10mを踏破する速度で接近しながら、だ。 それでいて、その相手は確実に、玲二の動きを捕捉している。 最初の位置に刺さった、一撃目。 牽制の、二撃目。 そして、玲二の動きを読みきった、三撃目と四撃目。 既にこの一瞬の内の動きは肉体の構造上の限界に達しており、次の瞬間までは大きな移動は出来ない。 頭蓋骨は意外に硬く、丸みを帯びている為、拳銃の弾速では角度によっては即死を免れることもある。 故に、襲撃者の両の手より同時に放たれた二発の銃弾は、玲二の胴体に突き刺さる。 「ぐっ!」 戦闘が始まってから数秒、この場において初めての銃声以外の音が、玲二の口から漏れる。 右の肩甲骨付近に、二発。 装備している防弾チョッキの効能で致命傷にはなっていないが、それでも骨に響く。 だが、それでも止まるわけにはいかない。 一瞬が過ぎ、玲二の肉体が稼動しだす時には、既に襲撃者は次の銃弾を放ってくるだろう。 しかし、玲二の予感した一撃は訪れない。 その代わりというかのように、狙撃手の二撃目が、やはり玲二には感知できないまま、玲二のいた場所に突き刺さる。 それでも、今度は狙撃地点は取れた。100mにも満たない程の近距離、反撃も可能な位置。 だからと、同じ方向にいる襲撃者と狙撃手に向けて、残る弾丸を乱雑に撃ち尽くす。 精密な狙いを付けずに掃射される面制圧は、だからこそ逆に回避は困難。 それゆえ襲撃者は一旦下り、狙撃手も位置を変えた事で、一度仕切り直しとなる。 仕切りなおし、といっても、ルールのある試合ではない。 今すぐ再開されるかもしれないし、意外に長い時間休憩することになるかもしれない。 無論、玲二としては長期戦に持ち込みたい理由など欠片も無い。 ここでのんびりしている訳にはいかないし、ファントムという戦力が性質上、攻勢に特化しているという事もある。 他方、相手側からしても、この場所からの玲二の侵入はやはり想定外だったらしく、 狙撃陣地が構築されている訳でもないので、持久戦に持ち込むのは難しい。 だから、この場は間違いなく短期決戦になる。 防弾チョッキ以外に防御手段も無く、身を隠す場所も無い。 先の接触で、相手の力量も知れた。1対1でも勝ちを拾える確率はそう高くない相手が2人。 一瞬の気の緩みが己の死に繋がるこの状況下、行動を停止することは自殺行為である。 相手に狙撃手がいる以上後退するのは不可能、何より他に侵入経路は存在しない。 無論、そんな段階を踏んだ思考をしている余裕は、玲二には無い。 思考ではなく、感覚で理解し、ある意味では無謀に近い突撃を執り行う。 ポケットから換えのマガジンを取り出し、M16の弾丸を補充。武装を変更する余裕は無い。 元より、あの二人を相手にして他の武装を取る理由も無い。 数で劣る以上、突撃銃の優位を捨てて命中を取る事は出来無いし、面制圧に優れるエクスカリバーMk2は速度と弾数で劣る。 投げ捨てた空のマガジンが数メートル後方の床に落ち、それが立てる高い音を聞きながら、玲二は僅かに思考する。 既に襲撃者は此方に向かい突撃を開始し、狙撃手の銃弾も恐らくは数秒の内に放たれる。 思考する余裕など見出せない状況の中で、それでも思考する。 これは、どういうことなのだ、と。 陣地の制圧には、面の打撃力が必要となる。 無論、決定的な局面を決定付けるのは、点の突撃力なのだが、そもそもその局面に至るのに打撃力は必要不可欠なのだ。 相手の陣地に、蟻の一穴を開ける一矢も、それでけでは単なる集中攻撃の的でしかない。 敵陣全体の力を削り、それによる点の強弱を生み出し、突撃地点を決定付ける圧倒的な打撃力こそが、真に必要。 最も、玲二自身もその辺りは殆ど座学でしか知らない。 軍隊にいた経験などある筈も無く、強固な陣地への突撃経験も殆ど無い。 そもそも、多数の相手に突撃せざるを得ないような状況を生み出してしまうこと自体が、暗殺者としては落第だ。 狙撃、変装、買収、偽情報、予めの仕掛けによる面爆破、堅実かつ確実な方法などいくらでもある。 そういう観点で言うならば、今この場での玲二は、ファントムとしては落第であろう。 だが、ファントムとしては落第だからこそ、今この状況で戦えている。 ファントムで無くなった後の日々。 当ての無い旅を続け、下調べも不十分に、多数の敵への突撃を繰り返す。 心では死に場所を求めているのに、技巧を刻み込まれた身体は、何時しか自然と対処法を学んでいく。 完成されていた頃の玲二ならば、この場は逃げを打っていただろう。 既に奇襲でも何でもなくなった攻撃に、不足しがちな打撃力。身を隠す遮蔽物も無く、乱戦に持ち込むにも難しい戦況。 敵は玲二と同じかそれ以上の力量の相手が二人。 しかも待ち構えている場所への突撃など、無謀以外の何者でもない。 それでも、玲二は前に進む。 後退するための一時的な前進ではなくて、明確な前進。 確かに、玲二にはこの場で退くことの出来ない理由がある。 突撃のタイミングを合わせている以上、ここで玲二が退けばそのシワ寄せは他の連中に降りかかる事になる。 最初の牽制でも何でもない一撃から考えると、主催者側が此方を殺せないというアドバンテージは、もう存在しないと考えていいだろう。 玲二が退けば、眼前の敵が他の連中に襲い掛かるという可能性もある。 この敵の力量で本気で殺しに掛かられたら、生き残れるのは何人居るかだ。 だが、それらは玲二が無謀な突撃を行っていい理由にはならない。 玲二の目的とは、まず玲二自身が生き残らなければ果たされる物では無い。 加えて、他の連中も何人か……九条むつみやウェストらこの地からの脱出に必要な人間を除けば、死なれて困る訳でもない。 個人的に何人か、死なれたら目覚めが悪いのが居ないわけでも無いが、それでも目的と秤に掛ける程では無い。 それでも、玲二は前に進む。 前に、『進んでしまっている』 言うまでも無く、吾妻玲二は最強の名を冠された暗殺者、ファントムだ。 魔術やチャイルドと言った絶対的なアドバンテージを抜きにして考えた場合、 玲二が越えられないのならば、この場を参加者が越えるのは不可能であると言えるだろう。 だが、それがそもそもおかしい。 進む理由など無い、そのはずなのに、だ。 考えるというレベルに達していない玲二の無意識の思考を遮るように、軽めの足音を立てながら襲撃者が迫る。 作り物のような、いや、恐らくは真に作り物の表情に何ひとつ変化を起こさないままに。 その速度は玲二と殆ど変わらない、いやと比べると装備の軽さの分、速いくらいだ。 駆け寄る襲撃者を視界から外さないようにしながらも、狙撃手の位置を探る。 襲撃者の拳銃の口径ならば、よほど当たり所が悪くなければ対処は可能、だが狙撃手はそうはいかないからだ。 ライフル弾ならば、仮に防弾チョッキの部位であっても貫通し、致命傷を与えてくる。 肩や首を掠る程度でもその衝撃は楽に脳震盪を起こし得る威力があり、先ほどの切り傷程度など奇跡に近い領域の軽症だ。 だから、狙撃手から目を逸らすわけにはいかない。 並みの狙撃手なら撃つ気配である程度対処できるが、この相手は目を逸らせば即、死に至る。 視界の隅に僅かに映る、ライフルを持ちながらポジションの移動をしている狙撃手、襲撃者と同じ顔を持つ少年。 やはり、その顔には能面のように何の表情も浮いていない。 その表情を目にして、玲二は敵の正体を知る。 いや、既に漠然とした理解は玲二の中に存在してはいた、 ただ、その表情が、 出会ったばかりの頃の深優・グリーアを連想させるその表情が、 ようやく、明確な文字を玲二の脳裏に浮かび上げる。 戦闘用アンドロイド。 常人を遥かに越える身体能力を持つ、兵器。 それが、二体。 予感が、あった。 ……いつからか? 一秒前かもしれないし、一分以上前からかもしれない。 最初の一撃を受けた時か、それともこの地下道に入った時からか。 ホテルでの作戦会議の時かもしれないし、あるいはそれよりもずっと前からか。 銃火が薄暗い地下道に瞬き、硝煙の香りが少しずつ濃さを増す。 金属のぶつかりによって生まれる歪みの音が鳴り響き、喧騒が世界を覆う。 歩みを止めれば一秒と掛からずに屍となる空間。 徐々に激しさを増す心臓の鼓動が、未だに自身が生あるものだと告げる。 受け手に周る事は許されない。 それは、即ち敗北を意味するのだから。 盾と矛は同等だが、盾と銃は同等ではない。 ましてや盾の無い、攻撃同士のぶつかり合い。 攻撃を止めるということは、己の武器を放棄するということだ。 走り、伏せ、回り、跳ぶ。 持ちうる限りの技巧を尽くし、前に進む。 この状況においては、後退以外は前進と同等だ。 生きて、動いている限りは全ては攻撃の一動作と成りうるのだから。 それが高槻やよいどころか、羽藤柚明の徒競走にすら負けるほどの時間が掛かっているとしても、だ。 (……19、20) 速射状態のM16の弾丸が尽きる。 残りの段数は常に把握しているので弾切れを焦る事は無いが、 「チッ」 その瞬間を狙い済ましたかのように、いや、間違いなく残弾を把握した上で襲撃者が迫る。 僅かに右側、一瞬間までいた場所に弾丸が突き刺さる。 足を止める暇すらない。 弾幕を切らせばすぐさま押し込まれるの事はとうに理解している。 M16を右脇に挟み、右手のみでマガジンの交換作業を行なう傍ら、左手に構えたSIG SAUER P226で狙撃手に牽制を与える。 自身への攻勢が一瞬完全に途絶えた事を察した襲撃者が迫るが、足で地を蹴り小石を撒き散らして牽制。 稼いだ一瞬で交換を終えたM16を再び構えなおし、弾幕を仕掛ける。 だが、その移り変わる刹那、 「ぐっ」 襲撃者の放った二発の弾丸の内一発が、腿の前部を掠める。 歩くのに支障の無い部位だ、気にする必要は無い。 そうして、弾幕を形成しようとした瞬間、3回目の引き金を引こうとした瞬間。 全力で、左に転がる。 ギリギリで回避出来た凶弾、数えて5発目の狙撃が通り過ぎる。 (どういう、ことだ) そういう事があると、聞いてはいた。 だが、例え聞いていなかったとしても、見間違える筈が無い。 それでも、問わずにはいられない。 狙撃手の能力 結局、完全に学びきることの出来なかった狙撃能力。 襲撃者の能力 見い出し、その発展系をこの島で見る事になった戦闘能力。 疑いようもない。 この敵は…………ファントムだ。 地を這う凶弾 ファントム・アインと 走り寄る影 キャル、……いやファントム・ドライを用いた、戦闘兵器。 それが、この場所を守る、敵の正体。 「これが……」 ……思わず、問いただしたくなる。 だが、そのような躊躇など許される筈もなく、立ち上がる動作の中で既に撃ち始める。 その状況であっても射撃能力に衰えは無いが、それでもまるで当る気配は無い。 当然だ、既に襲撃者、いやドライ´は右側に前進している。 その状況から攻撃されれば、アイン´とドライ´の十字砲火を受ける事になる。 だから一瞬だけ狙撃手、アイン´の存在を忘れる事にする。 ドライ´に残りの銃弾を使い尽くす勢いで連射を行い、どうやら防弾装備でないドライ´はそれでようやく後退する。 その速度に遅れを取らないように追随する。離れればまたアイン´の狙撃が来る。 走りながら、まだ僅かに弾の残るM16のマガジンを交換する。P226の出番は無かった。 余力が生まれた事で、思考が再開される。 本来そのような事はしないが、それでもつい考えてしまう。 (無様なものだ) 走りながら、思考する。 これを無様と言わずに何というのか。 当る事の無い銃弾。 止まる事の無い進撃。 無駄に消費される弾薬。 ただ無意味に響き渡る轟音。 徒労としか言いようの無い迎撃。 その全てを、無様と呼ぶしかない。 (これが) 疑いようはない (こんな) 最初から予感はあった。 (こんなものが) 撃たれたときから、見覚えがあった。 (こんなものが、ファントムの戦いだと?) こんな、二人がかりで、ファントム崩れひとり殺せないような、無様な、代物が……ファントムだと? 玲二は、普通の人間である。 撃たれれば血が出るし、その欠損は確実に肉体の動きを損なう。 致命傷を上手く避け続けたところで、待つのが出血多量による死であることは変わらないし、そもそも足でも射抜かれればそこで勝負ありだ。 戦闘開始した距離は100m程度。 双方の技量と得物からすれば至近距離である。故に高速で行なわれる戦闘は開始してから未だ一分と経過してはいない。 だが、そもそも一分あれば充分すぎる筈なのだ。 ファントムである玲二と、それに互する相手が二人。 遮蔽物の無い真っ直ぐな通路に、お互い身を隠す装備も無い。 遅滞防御を目的とした足止め目当ての戦場で無い、明確な撃ち合い。 フルオートを用いずとも、双方合わせれば100を越える弾丸を楽に放てるだけの時間。 この状況で、未だに決着が付いていないというのは、明らかに異常であると言える。 そもそも、最初の一撃が『外れる筈が無い』のだ。 偶然による回避ならともかく、あれは必然だった。 アイン´による必然でも、玲二の必然でもなく、第三者、ドライ´の介入による、必然。 第三者の介入というと偶然の部類に入るが、この第三者は、この場に居るのが必然であった相手だ。 アイン´の能力に不安が残るが故に、最初の一撃は牽制で、ドライ´が本命という段取りであったなら、判らなくも無い。 確かに、ドライの技量は特筆に価する。 純粋な人間に、技量で遅れを取ったのはこの島では二度目だろうか。 だが、その遅れは敵であるはずのアイン´によって、取り戻された。 明らかに、噛み合っていない。 アイン一人だけなら、既に脳漿を流すだけのオブジェになっている。 キャル一人だけなら、今頃は糸の切れたマリオネットのようになっている。 それなのに、何故二人で来た? ドライ´が動かなければ。 アイン´が、最初の一撃以降牽制に徹していれば。 それだけのことで。 たったそれだけのことが出来ていれば、すでにとうにカタが付いていたのに。 相手は連携がまるでとれていない。 ホンの僅かでもとれていればそれで充分なのに。 充分に俺を殺せるだけの技量を持っているのに、自分たちでソレを無駄にしてしまっている。 無様を生み出しながら、三度目の突撃をドライ´が慣行する。 もはや大きな動作は必要ない、最小限度の動きで事足りる。 その間にM16をディパックに収め、ゆうゆうとベレッタに持ち換える。 ドライ’の位置を調整し、アイン´の射線上に来るように誘導する。 そうしてアイン´を封じておきながら、ドライ´が攻撃に移るタイミングを見計らって、アイン´の射線上に半歩だけ踏み出す。 ドライ´がその動きに合わせて狙いを向けようとしたところに、アイン´の狙撃が割り込み、ドライ´がバランスを崩してたたらを踏む。 その機を逃さずドライ´に両手で一発ずつ撃ちこむ。無論、既にアイン´の射線からは再び身を隠してある。 狙いは、わき腹と内腿。 どちらも狙い余さず、ドライ´が僅かによろめく。 そして、後退、その動きには不自然なところは見られない。 動くのに支障の無い部分を掠めるように、あえて狙ったのだから当然だ。 そして、そのドライ´を追い、前に出る。 ドライ´を仕留めるのは簡単だが、そうなると今度はアイン´を相手するのが難しくなる。 だからダメージだけ与えて後退させた。殺してしまっては盾にならない可能性がある。 ダメージが低い箇所を狙ったのは、単に敵が負傷時にどんな対応をするかが未知数だっただけの事。 走るのにも支障が無いようにしたのは、負傷した速度に合わせると時間がロスするから。 お互いの連携など、考えられるように出来ていないのは明白だ。 決められた命令、この場合は俺を殺すこと、のみ考えて向かってくる。 だから、お互い邪魔しあっている。 ドライ’が射線上にいればアイン’は撃てない。 それでも遮二無二命令に従う為に、隙を見つければ考えずに撃ち、それがドライ´の行動を妨げる。 これがもしアインならば、俺がドライ’を盾にしていると理解した上で、その上で俺の行動を読み取って撃ってくるだろう。 キャル、いやドライ´の近接能力は確かに高い。 だが、いくら高い能力を持とうとそれを生かせなければ意味が無い。 キャルの能力は天性のものだ。それをいくらコピーしたとしても真似など出来ない。 なるほど、確かに身体能力は深優同様大したものだ。素の能力なら俺はおろかキャルを上回っている。 だが、それだけだ。 キャルの動作は、あくまでキャルにとっての最適動作でしかない。 キャルの天才性によって生み出されたファントム・ドライの能力は、キャル自身でなければ生かせない。 だから結果として、ほんの少し、一秒の数分の一にも満たない時間だが、動作に乱れが生じる。 そこを利用すれば、簡単にあしらえる。 ……カタログスペックだけを過信するからこうなる。 俺以上の、ファントムシリーズの中で最高の精度を持つアインの狙撃技術。 天分の才による、圧倒的の一言に尽きる、ドライの突撃力。 それを、深優に匹敵する能力のアンドロイドに搭載すれば、確かに俺を遥かに超える強力な兵装になると思えるだろう。 ああ、確かにその発想自体は悪くない。 だが、なら何だこの体たらくは。 連携の欠片も無いバラバラな攻撃。 本来なら俺が気付いていようとも避けきれないアインの狙撃技術は、ドライ´の無謀な突撃によって感知され、 その後もドライ´に当ることを恐れてか、散発的な攻撃しか出来ない。 そしてその散発的な攻撃は、ドライの動きを妨げ、結果として致命的な隙を生んでいる。 最初の一度目は散発的な反撃をしつつ見送る事しか出来なかった。 だが二度目は確実に狙い打つだけの余裕はあった。 三度目ともなれば、手足の二本も撃ちぬけるほどに。 だが、あえて見逃す。 盾のない状況でアイン´に近寄るのが困難ということもあるが、それよりももっと許しがたい理由で。 その思惑などまるで知らず、ドライ´は再び此方に向かってくる。 アイン´も、下ろうとはせず、取り回しに不自由な狙撃銃を構えたまま此方の隙を伺うのみ。 もはや、彼我の距離は二秒と掛からないほどの縮まっている。 最初の位置から考えれば、至近距離としかいいようのない位置。 この状況で、何故まだ無駄な攻撃を行なうのか。 これが、仮にもファントムの名を冠する存在か。 無駄な突撃を三度も繰り返しているのに、何故また同じ事しかしない。 ドライ´が時間を稼いでいる間に、アイン´が後方に再び狙撃陣地を構築して、そこから狙い撃ちをしてもいい。 或いは、ここは引いてもいい。 基地内で他の兵に紛れて影から襲われては、進むもものも進めない。 出来損ないとは言え、俺を含む数人以外が相手なら、十二分に殲滅できる戦力をここに無駄に配置しておいてどうする。 外見が同じアンドロイドというなら、他の固体に紛れて攻撃させればどれだけの恐ろしい敵か。 その程度の判断も出来ないから、ここでこうして、壊れる事になる。 予測ではなく、確定事項だ。 ドライ´は、失敗作だ。 高い身体能力と高い技能の両方を持っていても、それを併せて用いれなければ意味が無い。 身体能力は生かしきれず、技能は再現できない。 結果として、二つの能力がお互いの足を引っ張り、欠点となってしまっている。 改良は、出来まい。 それでいて、単独での突撃を好む。 どうせ入れるなら深優の能力をコピーすれば良いものを。 能力的にまるで合っていないキャルの能力をコピーしたところでそれは唯の粗悪品だ。 自転車の部品をバイクのに積んだとしても、それは単なるガラクタ。 よしんば動いたとしても、それは無駄に図体が大きく、小回りの効かない自転車でしかない。 そんな適当に作ったものを使ってどうする? 兵器とは、いや道具とは、生み出したものを試し、改良を積み重ねていって始めて使い物になるのだ。 能力の把握出来ていないものを強引に使うからこうなる。 ……だが、アイン´は手を加えれば良い兵器になるだろう。 現時点では状況判断力の無いただの失敗作でしか無いが。 そこはばかりは「あの男」の慧眼と腕を認めざるを得ない。 高い狙撃能力と、裏打ちされた技術の積み重ね。 アインから俺に伝えられた、既に継承された技術。 それをアンドロイドの能力に組み込む事はそんなに難しい事ではない。 ――玲二の知るよしも無い事だが、異なる世界、キャルがドライと称された世界においての話。 玲二の言うあの男、ファントムの生みの親たるサイス・マスターが、まさに玲二と同じことを言っていた。 アインによって完成した技術は、だがそれだけでは意思無き道具に過ぎず、 それ故、自らの意思で人を殺せる玲二ことツヴァイは更なる完成形として。 だが、それ以上の才能を持つキャルは、逆に高すぎる能力と押さえ切れぬ感情から、ドライの名を与えられながらも失敗作として。 そして、後にアインを元にしたフィーア以下6人のファントムシリーズが完成する。 ファントムとして作られ、ファントムを育て、ファントムであることを捨てた玲二。 創造主たるサイス・マスターを最も強く憎む玲二が、彼と同じ思考に至ったのは、何かの皮肉と言うしかないだろう。 最も、そんな考えに意味は無い。 二人とも、此処で壊れるのだから。 ただ、壊れたとしても、そこで終わりとは限らない。 無論、そのまま失敗であったと打ち捨てられる事のほうが多いが。 その情報を元に、新たな改良点が見つかることもある。 丁度、戦い破れたものが、そこから這い上がる様にも似ているだろう。 ……そして、改良などさせはしない。 そんなことを、させてやる理由など何処にも無い。 アイン´も、ドライ´も、ここで壊す。 これ以上、存在を許してやるものか。 何が悪いのかとか。 どこを修正すればよいのだとか。 こうすればよかったなどと、何も考える余地も与えられない程に、壊す。 それが、 それが、俺に出来る唯一の手向けだ……アイン。 いつの間にか、玲二とアイン´の距離が、ドライ´のそれと大差の無い位置まで、前進していた。 アイン´は狙撃銃を捨て、拳銃を両手で握り、半身を向け、腰を落とした姿勢で。 ドライ´は二挺の銃をそのままに、変わらぬネコを思わせるしなやかさを見せる姿勢で。 二人同時に、玲二に飛び掛る。 その光景に、玲二は一瞬対処に迷いを覚える。 対処不可能という迷いではなく、何かしらの感慨を思い起こさせられたのでもない。 ただ、今更になって漸く行動パターンを変えた事に対する、呆れのようなもので。 短く溜息を付きながら、玲二は前進する。 丁度、アイン´とドライ´の中間になる位置まで。 一見すると、挟み撃ちにされた危険な状況であるが、実際はそうではない。 玲二に当らなければ、お互いの銃弾がお互いを射抜く位置関係になる為、二人とも撃てない。 一瞬の判断によるものだろう、アイン´は銃を片手に持ち替えて右手でナイフを掴み。 ドライ´は跳躍から延髄を目掛け跳び蹴りを仕掛けてくる。 その思考速度は非常に褒められるものではあるが。 それも、玲二の予想の範囲でしかない。 命を奪う一撃が2つ、玲二に向けて放たれる、その一瞬前。 “カツン” と、硬い音が地下道に響く。 それほど大きな音では無いが、それでもアイン´とドライ´の動きが、一瞬だけ停止する。 その機を逃さず、玲二の右手がアイン´に伸びる。 その手にあった筈のベレッタこそ、先ほどの音の原因である。 意図的に自由にしたその右手が、突き出されるアイン´の右手に伸び、その勢いを殺さぬように、玲二の左側に流され、 同時に左手のP226を右側に向ける。 そして、 アイン´のナイフがドライ’の首筋を切り裂き、 左手に携えた玲二の銃がアイン´の心臓を貫く。 玲二の側に二人から、鮮血が花のように散り、 それで、終わり。 能面のような表情は動かないが、それでもその顔からは血の色が失せ、 能力によって顕現されていた銃は、光の粉となって散った。 どのように作ろうと、人としての形を保っている以上、その急所も変わらない。 人を殺すことにのみ特化された道具を相手にすれば、不出来な人が生き残れる筈も無く。 この場で費やされた時間は、普通の兵士二人を足止めに用いたとしても大差の無い程度。 完成された暗殺道具に、粗悪なガラクタをぶつけた、当然の結果。 故に、完成された道具はガラクタを返り見るなど事なく。 「…………」 無言で、二人の頭部に二発、脊髄とこめかみを正確に打ち抜く。 仕組みなど知らないが、脳を破壊されればそのデータを再現は出来ないだろうから。 それっきり、玲二はもう二人を返り見る事などなく、 「 」 短い言葉のみ残して、通路の先に消えた。 これで、もう。 今度こそ、再会する事は無い。 その可能性は、断ち切った。 ふと、思い出が流れる。 キャルと居る時以外の、唯一光る色を持つ記憶。 決して楽しい記憶だけでは無いけれど。 それでも、決して忘れえぬ過去。 二度と帰らざる、想い。 その想いと共に、言葉を、 「さようなら……アイン」 出会うことのなかった彼女に、 告げることのなかった別れの言葉を、告げた。 LIVE FOR YOU (舞台) 4 <前 後> LIVE FOR YOU (舞台) 6
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前ページ次ページSSまとめ 37-139 37-139 名前:三英商事へようこそ![sage 前スレ 853] 投稿日:2006/08/30(水) 20 52 45 ID ??? 三英商事へようこそ!~あやか&明日菜編~ 「全く明日菜さんは!どこまで世話を焼かせるんですか!!」 「うー頭痛い・・・ちょっと静かにして、いいんちょ」 頭を抱えて明日菜はフラフラとあやかの後ろを付いて行く。 あやかに怒られ人事部を後にしたものの、体内に残るアルコールに意識は支配され、廊下にヘタ込む明日菜。 「自業自得ですわ!!」 一段と声を張り上げるあやかに明日菜は渋い顔をしたまま黙り込んでいる。 「仕方ないですわね」 あやかはため息をつきながらも、世話を焼くのがちょっぴり楽しそうだ。 「しゃんとして下さい。元気だけが明日菜さんの取り柄でしょう?」 腕を掴んで立たせると、近場の給湯室へと連れ込む。 コップに注がれる水をぼんやりと眺める明日菜。 いつもは見せないその艶っぽい表情に、あやかの胸が跳ね上がった。 「お・・・お水ですわ」 「さんきゅ、いいんちょ」 コクリと喉が上下に動くのをあやかはチラチラ見つめた。 「はぁ、もう1杯ちょおだい」 空のコップを持って振る様はまるで飲み屋の酔っ払いオヤジだ。 「明日菜さん。ハシタナイですわよ」 口ではたしなめながらも、あやかはコップを受け取り水を注ぐ。 「大丈夫ですの?」 水で濡れた手をぴとっと明日菜の頬へ当てる。 「気持ちいー」 明日菜はあやかの肩へもたれ掛かると、静かに目を閉じた。 「困ったお子様ですこと」 あやかは小さく微笑むと、そっと明日菜の肩を抱いた。 「いいんちょ・・・私・・・」 37-140 名前:三英商事へようこそ![sage] 投稿日:2006/08/30(水) 20 54 48 ID ??? 「うっひゃー、満員だぁ。二人そろってどーしたのォ!?」 突然入り口から聞こえる声に、2人は慌てて身体を離した。 マグカップを乗せたお盆を抱える夏美の姿がそこにあった。 「あ・・・あら、夏美さん。ごめんなさいね。今どきますわ」 焦って廊下へ出る2人を横目に、夏美はパタパタと動き始める。 狭い給湯室の中を、所狭しと動き回る夏美に2人は目を丸くした。 「いっちょあーがりっと♪」 あっという間に3つのマグカップにはそれぞれ違う色のドリンクが完成した。 白く立ち昇る湯気からは、いい香りが漂ってくる。 「さぁーて・・・いっそげ―――!!」 ドリンクを持っているとは思えない勢いで、夏美は給湯室を飛び出した。 瞬く間に小さくなるナツミの後姿を、2人は呆気にとられたまま見送った。 「3時ね・・・」 「3時ですわね・・・」 2人は顔を見合わせるとニッコリと微笑んだ。 「紅茶を入れて差し上げますわ」 「木乃香と刹那さんの分もね」 「もちろんですわ」 あやかの笑顔に明日菜はあやかの手を取り走り出した。 自分のいるべき場所経理部へ―――。 あやか&明日菜編 とりあえず終了 37-169 37-169 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/08/30(水) 23 29 30 ID ??? 距離感 桜子「千雨ちゃーん」 千雨「…またかよ」 しつこつ付きまとう桜子。千雨もウザイと思ってしまうのは仕方ないと思う。 今日も千雨に付きまとっていたときのことだ。 ガァン 千雨がトイレを通り過ぎようとしたときの事だ。 トイレの中から美砂が扉を開けたことで桜子の顔面にヒットしてしまう。 美砂「桜子ゴメン!しっかりして」 桜子「きゅぅ~」 千雨「おい、誰かこいつ保健室に連れて行ってくれ」 円「私がやるよ!」 まるで都合のいいように柱の影から飛び出す私…。 桜子は鼻を強く打ちつけたことで鼻血を出し、倒れた拍子に頭を強く打って軽い脳震盪を起こしていた。 桜子「うぅ~」 美砂「ホントゴメン!」 円「まぁ鼻血が出ただけでよかったじゃん」 亜子「ごめんな、ウチ血見るとあかんのよ」 桜子「う~。千雨ちゃんにかっこわるいところ見られた~」 千雨「普段から私しか見ないからこうなるんだろうが、しばらく寝て頭冷やせ」 そう言って桜子を保健室に残した千雨。 美砂「それじゃ私、先生に『桜子は午後の授業休む』って伝えとくね」 亜子「そんなら安静にな」 続いて美砂、そして亜子、最後は私。 円「じゃあね」 37-170 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/08/30(水) 23 30 02 ID ??? 桜子「うん」 先に教室に帰った千雨はザジさんと仲良く談笑していた。 まるで桜子の起きたことなんて綺麗さっぱり忘れたように。少しだけ手に力が入り握りこぶしになった。 午後の授業も終わり、桜子は部活に出るかどうか聞きに向かう。 円「桜子ー?」 桜子「…」 円「桜子、寝てるの?」 桜子「…」 寝ている、とても可愛い寝顔でいた。 円「おーい、部活出るの?出ないとチアのフォーメーションとれないよー」 桜子「…」 円「起きろー。じゃないとキスしちゃうぞ」 桜子「…」 自分は卑怯だと思う。 こうやって寝ているのをいいことに桜子の顔を限界まで近づいて見ている。 円「ねぇ…」 こうやって桜子に触れているのに遠くに感じているのは… これが一方的な行為だと自覚しているから。 円「…情けないわね」 そう言って私は部屋を去る、部活は当然休みだ。 きっと私の思いは伝わらない。 私の思いは咲かずにつぼみのまま散る臆病な花。 ずるい手で手に入れた桜子とのキスは、自分の涙の味しかしなかった。 終 37-179 37-179 名前:ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊[sage] 投稿日:2006/08/31(木) 01 21 50 ID ??? 「夕映と」 「ハルナの」 『ザジちうスレ・傾向分析~!』 「中編です」 夕映「最近のスレ内におけるクラスメイトの扱われ具合を独断と偏見で分析する『傾向分析』、12回目になるです。 昨日試験的に名前欄を抜いてみたですが、個人的にはやっぱりこっちが落ち着くです」 ハルナ「名前が出ないってネタもちょっとやり辛いし、何といっても乱入者の多いラジオだからねぇ」 夕映「……それって放送上あまりよろしくないのでは?」 ハルナ「まぁ、放送部の管轄だからね(第二回分析隊後編参照)。今更どーなるもんでもないでしょ」 夕映「おや、朝倉さんは放送部じゃなくて報道部じゃありませんでしたっけ?」 ハルナ「だ、誰も朝倉の企画だなんて言ってないじゃないの。単に朝倉が宣伝してただけで…… きっといずれ多分その辺の伏線が明らかになるのよ。すべてのカギは中国とインドの奥地にあるっ!」 夕映「はいはいなんだってーなんだってー」 <この番組は 『抱き枕から夜のオカズまで漏らさずカバー』の雪広社と 『毎週が収穫祭』近衛養鶏場の提供でお送りいたします> 夕映「昨日に引き続いてこれですか。いい加減にAAのズレを直したらどうです?」 ハルナ「おねーさんにそんな技術はないっつーの。さて、 112-113を参照しつつ、分析いってみよ~!」 37-180 名前:ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊[sage] 投稿日:2006/08/31(木) 01 23 26 ID ??? ~12番:古菲~ 夕映「ランクは7つ上昇、中の下といったところでしょうか。 『そして伝説へ』でレギュラー持ってますし、もう少し伸びるかと思ったのですがね」 ハルナ「まぁ、こんなとこでしょう。楓と結構差がついちゃったかな」 夕映「上位陣に比べれば微々たるものです。シリーズ連載数の差が強く出た形ですね」 ~13番:近衛木乃香~ 夕映「久し振りに上位陣返り咲きのこのかさん。くーふぇさんに同じく『そして伝説へ』にてレギュラーです」 ハルナ「のどかも入れば図書館組全員上位が達成できたんだけどね。 他にも『三英商事』なんかでも刹那さんと一緒に登場してて、相変わらずといえば相変わらずかな」 夕映「原作公認ですからなかなか大きく関係を崩せず……とはいえ、まだまだ注目していくですよ」 ~14番:早乙女ハルナ~ 夕映「夏コミ時期に加えていつも通りのイラスト支援、更に誕生日効果まで加わって文句なしの二連覇です」 ハルナ「この勢いなら100越えも狙えるんじゃないかとちょっぴり期待してたんだけどね。 これからも早乙女ハルナに清き1ネタをお願いしますよ、リスナーの皆さん♪」 夕映「ちなみに100越えを過去に達成したのは、分析隊開始以降では長谷川さんと龍宮さんだけです。 どちらも第10回放送時、同率108ポイントですね。そういえば那波さんとの関係はどうなったですか?」 ハルナ「さぁ、どうかね。『まぁ、気長に待つです』ってやつよ」 ~15番:桜咲刹那~ 夕映「こちらも『そして伝説へ』にて一気に高ポイントを叩き出した刹那さんです。 この作品の換算法についてはスタッフ内で協議もあったのですが、 一応各回完結しているので毎話ごとにポイントをつけるということになったです」 ハルナ「うちらが勝手につけてるだけだし、そこまで気にしてる人もいないだろうけどね」 夕映「何というか、くーふぇさんとは少し扱いに差が出てきたですね。 刹那さんの総受けに対し、くーふぇさんの場合は『理不尽な扱い』という感じなように思えるですよ」 37-181 名前:ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊[sage] 投稿日:2006/08/31(木) 01 24 40 ID ??? ~16番:佐々木まき絵~ 夕映「久々にいいんちょさんとの話が多くなったまき絵さん。空気が一転、亜子さんに並ぶところまで来たです」 ハルナ「略称は『まきんちょ』で確定かな? それにしてもいいんちょも忙しいわねぇ。 どこか奥ゆかしいまき絵相手のいいんちょ、強気攻めなアスナ相手のいいんちょ……」 夕映「ここでそんなに分析してしまうといいんちょさんの番で言うことがなくなるですよ? この勢いをどこまで持続できるか、それが問題ですね」 ~17番:椎名桜子~ 夕映「今回のブービーは桜子さん。やはり千雨さんとの話だけではどうも活躍の場が……」 ハルナ「そう? 私は悪くない形だと思うんだけどな。回数はそう多くないかもしれないけど、話の印象は強いもん。 一時の賭博ネタ一辺倒に比べれば、桜子らしい雰囲気だよ」 夕映「あの話の影の主役は円さんになりつつあるですけどね。まぁ、期待しておくです」 ~18番:龍宮真名~ 夕映「やはり日記完全復活の影響は大きいですね。あっという間に2位浮上です」 ハルナ「連載も100回突破したしね~。このまま一年分続いたりして……」 夕映「このペースを保てたらそれこそ脅威ですよ。いや、もう既に十分凄いですけどね。ともあれ……」 『連載100回、おめでとうございます』 ~19番:超鈴音~ 夕映「なんとなく下の上ポジションが定着しつつある超さん。そういえばハルナとのフラグも立ってたですね」 ハルナ「何のためらいもなくフラグとか言えるようになったゆえ吉君。うんうん、成長したねぇ」 夕映「誰のせいで染まってしまったと思ってるですか! 全く、覚えたことといえばペン入れにトーン貼りに……」 ハルナ「過激描写への富樫海苔とか」 夕映「そうそう富樫……って何を言わせるですか!」 37-182 名前:ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊[sage] 投稿日:2006/08/31(木) 01 26 36 ID ??? ~20番:長瀬楓~ 夕映「ランクを急落させた楓さん。今回は『守人』もありませんでしたし、将軍様でも出番は少なめでしたね」 ハルナ「くーちゃんとも小康状態かな。まぁ、悩みが多そうだったから山で修行でもしてるんじゃない?」 夕映「このあたりがレギュラーネタに頼ってしまうかどうかの分かれ目なのですよね。 ある程度キャラの固まってしまっている楓さんはなかなかそれを崩しづらいですから」 夕映「……といったところで今日も放送時間が来てしまいましたです」 ハルナ「あ、なんか追加分析がないからいつもより短かった気がするなぁ」 夕映「次回分析あたりで久々に『想人』などの人間関係を見てみるのも面白いかもですね」 『それでは次回、後編をお楽しみに~!』 <この番組は ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ ノノ .┃ ┃ 〃 ´⌒`ヽ. ┃ ┃ Ki ((ハレ))〉 * 『抱き枕から夜のオカズまで .┃ ┃ ノヘ.|l. ゚ ヮ゚リ ,* 漏らさずカバー』の ┃ ┃ (( ⊂リ.水 ||つ ,* ┃ ┃ )) く/_|〉 ┃ ┃ し ノ 雪 広 社 ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛と 『毎週が収穫祭』近衛養鶏場の提供でお送りいたしました> 37-186 37-186 名前:誘う者、誘われる者[sage] 投稿日:2006/08/31(木) 02 37 01 ID ??? 誘う者、誘われる者 「ん…ふぁ…」 あやかの部屋で濃厚なキスをする二人。 ベッドの上でほとんど肌けた状態で抱きしめあってキスをする。 「…残りの課題を片付けるために来たのではないのですか?」 あやかはそう言って明日菜を離す。 「こうでもしなきゃ二人だけの時間なんてとれないでしょ」 明日菜の当然ともとれる反論にため息をつくあやか。 「それはそうですけど…わたくしの事情も考えてくださいます?」 「…(ネギの時は無理やりにでも時間を割くくせに)」 そう思いながらも軽くあやかの体を抱きしめる明日菜はふとこんなことを切り出した。 「もし、私が高畑先生と付き合って、あんたがネギと付き合ったらどうなるかな?」 「…」 この言葉にあやかは押し黙る。 元々明日菜は高畑、あやかはネギを好きになっていた。それがいつの間にかこんな形に… しかも決まってベッドで寝るときは明日菜が誘ってあやかがいつの間にか優先権を奪われる。 だがその逆はない、あやかからは誘ってこないのだ。もしかしてと思い切り出した。 「私はもう終わったけど、あんたはまだなんでしょ。もしネギがあんたを好きだって言ったらどうする?」 思っても見ない発言。いつもネギと一緒にいることを邪魔するはずがそのことを肯定するとは。 正直いやな感じしかしない。安物のドラマの女のように相手を試すなんて。 「…そうですわね。それならわたくしは喜んで応えますわよ」 明日菜は一瞬びっくりしたようだが、会った時から猛アプローチをかけていたのだ、これくらいは当然だろう。 「…そ」 小さく、いつもの元気などどこかに言ったように萎んだ声を出す明日菜。 なら今まで肌を合わせていたのは何故?自分はそんな簡単に切り捨てられる存在なのかなと考えてしまう。 37-187 名前:誘う者、誘われる者[sage] 投稿日:2006/08/31(木) 02 37 31 ID ??? だがあやかはいきなりといっていいほどの速さで明日菜の手を掴んでベッドに押し倒す。 「ちょ、いいんちょ何を…」 「言っておきますが、私は明日菜さんを手放す気は全くありませんわよ」 じっと明日菜を見つめるあやか。 ハンターに睨まれた獲物のように硬くなる明日菜は身動きがとれない。 「私にも、独占欲はありますわよ」 それからは肌の重ね合いとなる。ベッドの毛布の中は二人だけの世界。 「あ…あぁぁ!……」 いつものようにされるがままの明日菜は、子犬のように甘い声を出して鳴く。 「じ、じらさないでぇ……早く…来てよ」 強がりなのは口先だけ、本心は体が表している。 あやかの攻めにただ体をよじらせ、背中に手を回して強く求めている、単純だが分かりやすい。 だからあやかはもっと声を聞きたくて攻めを強くする。 「ああぁぁぁ…っ……激し……」 「明日菜さん、先ほどのは作り話でしょう。私が構わないのはこちらにも訳がありますわ」 明日菜の腰を持つ手に力が入る。 「あ…っ…ちょ…」 攻めが強くなった途端にあやかは明日菜の口をキスで塞ぐ。 「私から誘ったら、歯止めが利かなくなって明日菜さんがの腰が壊れるかもしれませんのよ」 えっ!?という反応を返す明日菜。だがあやかはもうそちらにスイッチを入れてしまった。 「ちょっと待って!私、明日新聞配達のバイト入って…」 「だから誘わないようにしてますのに、もう遅いですわ」 翌日、明日菜は丸一日ベッドの上から一歩も動けなかった、腰が文字通り『壊れた』のだ。 ムラムラ防止のために自分から避けていたなんてずるい。 明日菜そう思った時にはすでに手遅れであった。 終 37-190 37-190 名前:へべれけさん・20[sage] 投稿日:2006/08/31(木) 07 37 14 ID ??? へべれけさん・20 1/3 麻帆良学園中等部女子寮。そこには夜な夜な徘徊する酔っ払い女が棲むという……。 「う~い。今日も美味しいお酒で~す」 すっかり千鳥足の柿崎さん。今夜は誰の部屋に押し掛けるのでしょうか。 夏休みも残りわずか。計画性のない方々は溜まりに溜まった宿題を片付けるのに大変な様子です。 そして、この御方も……。 「ぬあああっ!! もう時間がないっ! のどか、数学の課題写させてえええっ!!!」 日付も変わろうとする頃。ハルナさんは自室で頭を抱えていました。夏休みの大半を原稿に費やしたツケが ハルナさんに襲い掛かったのですね。 「で、てもハルナ、べんきょーは自分の力でやらないと……」 「アレよりはマシだと思うけど?」 ちらり、とハルナさんはベッドで読書に没頭している夕映さんに目線を送ります。何といいますか、 夕映さんは当たり前のように宿題には全く手をつけてませんでした。にも関わらずこの余裕。 とうやら彼女は夏休みの宿題を放棄するようですね。 「勉強なんて嫌いです……」 一応、ルームメイトの会話が耳に入っていたのか、ぼそりと呟く夕映さんなのでした。 「よくぞ申したゆえ吉ぃ!! 宿題なんぞみんなでサボれば怖くないっ!!」 と、その時です。例によって一升瓶を携えた柿崎さんが乱入してきました。 「出たな妖怪……!」 「ほらほら、パルもサッサと観念しなしゃい! ヤなコトはおしゃけでぱあ~っと忘れるのれすっ!」 どうやら柿崎さんも宿題を放置しているようです。このハタ迷惑な妖怪はお仲間を誘いに来たのでした。 「ノンアルコールのカクテルでしたらお付き合いするですよ」 「今回ばかりはそれもアリッ!! さあさゆえ吉君、まずはシンデレラでも作ってあげよう。 とっくに宿題を片付けたいい子ちゃんの宮崎もこっち来て付き合いなさいっ!!」 「わ、私もですか……」 こうして勉強に勤しむハルナさんを尻目に、酒宴が始まってしまいました――― 37-191 名前:へべれけさん・20[sage] 投稿日:2006/08/31(木) 07 37 51 ID ??? 2/3 「こ、この悪魔め……!」 ハルナさんは恨めしそうに目の前に置かれたお酒を見つめています。頼みもしないのに柿崎さんが 差し入れと称して一杯注いだのでした。これでは勉強に集中出来ません。いうなればちゅ○やさんの前に スモークチーズをぶら下げた状態です。 「きゃはははっ! さっすがゆえ吉! よくそんなの飲めるわね~♪」 「やはりカクテルというものは奥が深いです。ああ、この味わい……」 ミルクセーキにザクロジュースをブレンドした逸品を堪能する夕映さん。何が楽しいのか、柿崎さんは その様子をけらけら笑いながら一人で盛り上がる一方です。そして宮崎さんはというと……、 「あうぅ~、ゆえが三人もいるよ~?」 例によって柿崎さんにむりやり飲まされたのでしょう。すっかり顔を赤くして酔っ払っていました。 「しっかしパルもしぶといねえ……。本屋、ちょいとこっちおいで~」 きゅぴーん、と閃いた柿崎さん。何やら不穏な笑顔で手招きします。そして、 「ゆえ吉はすぺさるなドリンクを作っといて。で、本屋ちゃんはごにょごにょごにょ……」 こっそりと耳打ちする柿崎さん。そして、酔った宮崎さんはバカ正直にこくこく頷いています。 「くっ……! 宿題さえ無ければとっくに逃げ出してるのにぃ……!」 心底うんざりしたハルナさんは、ジト目でその様子を眺めるのでした。 「これでいかがでしょうか?」 夕映さんの作ったドリンク。それは見るからに壮絶な色をしていました。 それもそのはず、トマトジュースをベースにしたドリンクに調合されたのは、かの有名な青汁ですから。 更に夕映さんはセンブリ茶を混ぜるという暴挙に出ました。これはもう、命懸けの健康ドリンクと化してます。 その劇薬(?)を、宮崎さんはゆっくりと手に取りました。そして、 「ハルナ~、べんきょー頑張ってね~。これ~、わたしからの差し入れ~」 あろうことかハルナさんに差し出したのです。当然、ハルナさんは拒絶しようとしましたが、 「―――げっ。」 宮崎さんの顔を見るなり、硬直してしまいました。何やらその表情がみるみる赤くなっていますね。 一体、どうしたのでしょうか? 37-192 名前:へべれけさん・20[sage] 投稿日:2006/08/31(木) 07 38 26 ID ??? 3/3 「の、のどか……、そんな目で見ないで……」 さっ、と視線を外すハルナさん。けれども宮崎さんはにこにこしながらハルナさんと目を合わせようとします。 それも、微かに前髪から覗くような、絶妙な上目遣いで。 ゆっくりと視線が交錯し、にこりと微笑む宮崎さん。そして、ぴったりとハルナさんに寄り添いながら、 一言告げました。酒のせいで頬を染めた状態で甘えるように。柿崎さんの指導を忠実に再現していますね。 そして―――、 「残さず飲んでね~♪」 ぴいぃぃぃんっ!!! ハルナさんの触覚が立ちました。それはもう、感度良好といわんばかりに、びんびんに立ちました。 「っっっしゃああああっ!! 逝ったらああああああああああっっっ!!!」 沈黙――― けに恐ろしきは、乙女のおねだりといったところでしょうか。 「さっすが本屋♪ その気になれば可愛さはトップクラスなだけに、絶大な破壊力だね~♪」 「お見事です、のどか」 「わたし~、ちゃんと出来ました~?」 「そりゃもーカンペキ! 正直お姉さんも食べたくなったくらいだよん」 三人の傍らには、すっかり土気色のハルナさんが横たわってました。手には空になったグラスを持って……。 「ぃよおぉし! このまま往生際の悪い連中を撃墜するわよっ!」 「これでバカレンジャーも増員確実です」 柿崎さんを先頭に、この宿題ボイコットチームは意気揚々と部屋を出て行ってしまいました。 「現実逃避したい人、この指とーまれっ!!」 こうして、ギリギリまで宿題と戦っていた生徒は、ことごとく柿崎さん達の妨害に遭ったそうです――― (おしまい) 37-198 37-198 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/08/31(木) 11 35 22 ID ??? 夏休みの宿題やったかー!? トントンカンカン 桜子「千雨ちゃん、何やってるの?」 千雨「見て分かんねぇのか、犬小屋作ってんだよ」 桜子「えーどうして?」 千雨「うっかりしててな、工作の宿題忘れてたんだよ」 桜子「(こ、これはまたとない大チャンス!)千雨ちゃん。私も手伝うよ!」 千雨「お、そうか。頼むぞ」 トントンカンカン 千雨「ふぃー。何とか間に合った」 桜子「でも大きな犬小屋だねー。私くらいなら楽に入れるよ」 千雨「あ?何言ってんだ、この犬小屋はお前のだぞ」 桜子「がーん。ひ、ひどい」 37-202 37-202 名前:うたをうたおう[sage] 投稿日:2006/08/31(木) 19 10 17 ID ??? うたをうたおう 唄うときはいつも―― 「♪~♪~~~」 乗馬の部活が終わり、あやかは小声で歌をを歌いながらシャワールームに向かった。 シャワールームの扉を開けるとそこには先客がいた。 「あっ、あやか」 「まき絵、あなたも部活が終えたところで?」 新体操の部活を終えたまき絵は一足先にシャワールームに飛び込んでいた。 「そーだよ、どうあやか?一緒に洗いっこしない?」 「流石にそこまでは遠慮しておきますわ」 といいつつちゃっかりとまき絵のとなりのシャワー室に入り込む。 「♪~♪~~♪~~~」 シャワーの音に混じって聞こえる鼻歌。 それがまき絵の耳にも届くほど分かりやすい歌詞内容だった。 だが次に行くかと思えばまた一に戻る、同じフレーズの部分を繰り返して歌う。 「いい歌でしょう」 「そうだけど、一体何の歌?」 何気に聞いてみたがあやかはそれをなかなか話そうとしない。 「もう少ししたら教えてあげますわ」 「ふ~ん」 そう言ってまき絵は先にシャワールームから出て行ってしまった。 その後、裕奈やアキラを待っている間、着替えているあやかはまたあの歌を唄っていた。 ずっと同じフレーズの部分を、ただずっと。 37-203 名前:うたをうたおう[sage] 投稿日:2006/08/31(木) 19 10 48 ID ??? 「♪~♪~~」 今日もあやかはあの歌を唄っていた。 いつまで経っても教えてくれないまき絵は思い切って聞いてみた。 「ねぇあやか。その続き教えてくれない?」 「続き?」 「うん、――――っての。いつもそこまでしか唄わないじゃん」 「この続き…」 あやかはふとビデオで一時停止するように動きを止める。 ほんの数秒間止まってすぐに言葉を出す。 「…忘れましたわ」 「…」 どうしてそんな嘘をつくのかまき絵には理解できない。 ただ歌の続きを聞きたいだけなのに、その言葉の先を知りたい。 今日も部活を終えたまき絵はシャワールームを使っていた。 シャワーを浴びながら、あやかの唄っていたあの歌詞をふと口ずさむ。 (一体いつになったら教えてくれるのかな…) 同じ部分の歌詞を口ずさんでいるとふいに横から聞きなれた声が聞こえた。 「あれ、まき絵その歌知っとるん?」 横に居た亜子が話しかけてくる。 「え、亜子知ってるの?」 意外そうな顔でまき絵を見つめる亜子はその内容を話し出す。 「その歌はラブソングなんや」 「え?そうなの」 まき絵は亜子の話を聞きに行く。 「かなり古い歌って聞いとったけど、ウチには恥ずかしすぎてよう歌えんわ」 「…そうなんだ。でも私――――の所までしか知らなくて」 「何や知らんの。教えたろかその続き?」 37-204 名前:うたをうたおう[sage] 投稿日:2006/08/31(木) 19 11 32 ID ??? 「♪~♪~~」 静かな屋上で小さく歌うあやか。 いつものフレーズに戻るや突如聞こえる別の声。 「♪~♪~~」 「あら、まき絵」 にっこり笑ってあやかの手を握るまき絵の顔はとても赤かった。 嬉しいのか恥ずかしいのか分からないのか、思わずあやかにキスをしてしまう。 「…まき絵」 「分かっちゃった。あの続き」 それを聞いてあやかは微笑む。 「それでは一緒に歌いますか?」 「うん」 「♪~~~♪~~♪~~~」 その先に続く歌詞。 ―その先は一人で歌うと歌詞が途切れ途切れで、本当はデュエットでないと歌えんようになっとるんよ。それにな… 歌うのは愛するもののための歌。だからあやかはその先を歌わない、愛するパートナーが居ない限り。 だから二人は唄う、互いの愛を象徴するかのようなラブソングを― 終 37-209 37-209 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/08/31(木) 23 02 43 ID ??? 古菲「楓はマンゴープリン好きアルか?」 楓「ん~拙者はマンゴープリンはプリンと認めんでござるよ」 古菲「ならば杏仁豆腐はどうアル?」 楓「いやいや杏仁豆腐はプリンでないでござろう」 古菲「なんでアル!!楓は中国が嫌いアルか?!」 楓「いやいやそんなことはないでござるよ。でもマンゴープリンや杏仁豆腐は全くプリンじゃないでござろう?」 古菲「可笑しいアル!!どうみてもぷりんアルやぱり中国人差別アル。」 楓「クー・・・拙者も黙って聞いていたがもう見過ごせないでござるよ」 古菲「??」 楓「マンゴープリンや杏仁豆腐などと拙者の好きな【ぷりん】を一緒にするなでござる!!」 古菲「楓・・!?」 楓「【ぷりん】を馬鹿にした事あの世で後悔するでござる。」 古菲「望むところアル!!ワタシが勝って杏仁豆腐とマンゴープリンをぷりんと認めさせるアル」 ドカバキ 桜子「くーふぇに食券10枚♪」 風香「それならボクは楓姉に15枚~」 ワーワーガヤガヤ ネギ「・・・授業始めたいんですが」 楓・古菲「ネギ坊主は黙ってるでござる・アル」 ネギ「・・・お姉ちゃん僕マギステル・マギ諦めます・・・」 37-212 37-212 名前:真名ちゃんもっこり日記101[sage] 投稿日:2006/08/31(木) 23 41 35 ID ??? 真名ちゃんもっこり日記101 夜中にラジオを聴きながらの作成となったが、まさか私の日記が話題になるとは… 大きく紹介させていただき誠に…うっ…手が勝手に……ありがとうございました。 この無駄な根気はどこから来るのか普通に疑問に思ってしまった今日この頃だ。 さて、今日は任務が忙しく疲れて戻ってきた。 明日から学校だというのに、遠慮というものを知らないのか。 「にゃぁ~~ん」 おぉ、明石じゃないか。 「うにゃぉおぉ~~ん」 すりすり あぁぁ~~~~~~~~~~~だめだ、私にはアキラがいるのにそんな甘えた声で誘われたら… 「明石さん。ミルクの用意が出来ました」 「にゃ」 ぬわああああああああああああっ、明石ぃー行くなぁー! おのれ、あのロボ。絡繰茶々丸ぅ! 「おいしいですか?」 「にゃー」 「そうですか、嬉しいです明石さん」 なでなで ぬぉぉぉ~~~~。そんなに大事そうに撫でてなんて羨ましい… その寝っころがった時に見える無防備なお腹の部分がなんとも(鼻血)。 「す、すまん。私も混ぜてく「さぁ明石さん、和泉さんを呼んでますので一緒に寝ましょう」 待てぇーーーーーい、無視すんな! 37-213 名前:真名ちゃんもっこり日記101[sage] 投稿日:2006/08/31(木) 23 42 06 ID ??? がしっ 「撫でるだけならいいだろ」 「嫌です、『横から割り込んで何横取りしてんだこの浮気魔、氏ね』という心境です」 上等だ、こうなったら意地でも。 くしゃくしゃくしゃくしゃ 「に、にゃぁ~~~~~」 その後、もみくちゃにされたの明石の横で和泉にこっぴどく叱られた私がいた。 おのれぇ…なぜ私だけなんだ、なぜあのロボは… 「…ニヤリ」 前ページ次ページSSまとめ