約 40,744 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/679.html
山の中をゆっくりと歩く。 普段からこの近辺の里の人間はこの山の恩恵を預かっている。 その山にゆっくりの群れが移住してきたというので私がそれを確かめに行く事になった。 山の中を歩いていると程なく目的の物体を見つけた。 言うまでもない、ゆっくりだ。 「ゆ~♪みてまりさ!ここにはごはんがいっぱいあるよ!!」 「本当だねれいむ!ここはゆっくりできるね!」 オーソドックスなペアの饅頭を見つけると私は話しかけた。 「やあこんにちは。ゆっくりしているかい?」 「「ゆ!ゆっくりしていってね!!」」 こちらに気づいてお決まりの挨拶を返した 「おじさんもゆっくりしていってね!」 「おじさんはゆっくりできるひと?」 まだ対して山に踏み入っていないのに見つかるとは……思ったよりも人里の近くに住み着いたんだろうか。 「ああ、ゆっくりできるよ。ほら、これをやろう」 そういって私は持っていた袋の中からお菓子を渡してやる。 「「む~しゃ、む~しゃ、しあわせ~!!」」 よし、食ったな……。 「「おじさんありがとう!もっとお菓子をちょうだいね!!」」 さてと、目的を果たさないとな 「ああ、もっとあげよう、ただその前にちょっと聞いていいかい?」 「「ゆ!ゆっくりきかせてね!!」」 私は質問を続けた。 「君たちの群れのリーダーに会わせてくれないかい?」 「りーだー?ねえまりさどうしよう?」 「ゆ!だいじょうぶだよれいむ!このおにいさんはゆっくりできるひとだよ!」 「わかったよまりさ!ゆっくりつれていこうね!」 「「ゆっくりついてきてね!!」」 そういってゆっくりたちは私を案内する様に跳ねていった。 よし、まずは成功と。 少しの間歩くと、開けた草原にたどり着いた。 ここは里から来た時に休憩に使ったりする人も多い場所だ。 今は山に立ち入る時期でもないから人の姿を見る事はない。 その代わりに、大量のゆっくりがゆっくりとしていた 数が多いな……。 「「ゆ!ついたよ!!ゆっくりおかしをちょうだいね!!」」 全くこの饅頭、もう約束を忘れているな。 「その前にリーダーを連れてきてね。そうすれば皆にもお菓子をあげるよ」 そんな問答をしていると、突然目の前に鈍い音を共に巨大な何かが降ってきた。ふむ、これは…… 「「「どすまりさだーー!!」」」 ゆっくりの群れってのはドスが登場する時は必ずこう言うのであろうか?まあどうでもいいが とつぜんのドスの登場に群れのゆっくり達も集まってきていた。 「ゆ!人間がなんの用なの!ここはまりさたちのゆっくりプレイスだよ!!」 そう言って威嚇している。 「ゆゆ!ちがうんだよどす!!」 「そうだよ!このおにいさんはゆっくりできるひとだよ!!」 「ゆ?どういうことなの?」 そうドスが聞き返したので代わりに答える。 「いやなに、最近ここらにゆっくりが住み着いたっていうからね、これはお近づきの印だよ」 そう言うと私は持っていた袋を逆さまにして中身をぶちまけた。 あふれ出るお菓子の山に集まっていたゆっくり達は呆然としていた。 「ゆ?ゆゆ??」 「おかしだ!ゆっくりできるよ!!」 「でもにんげんのもってきたものだよ!たべたらゆっくりできなくなるかもしれないよ!!」 「ゆ~でもおいしそうだよ!!」 「おか~しゃんゆっきゅりちゃべたいよ!!」 突然の出来事にゆっくり達がざわめく。ここで一斉に群がらなかったのは意外ではあった。 「ドスまりさ、私は別にお前達をどうこうしようと思ってきたわけじゃない。ちょっと聞きたいことがあるんだ」 とつぜん食べ物をくれる人間に正直戸惑いを隠せないドスまりさだが 食べ物が増えるのは正直望ましい。 「だいじょうぶだよどす!」 「さっきまりさたちもたべたけどゆっくりできたよ!」 その言葉が決定打になったのか、ドスまりさは私のほうに向かって口を開いた。 「分かったよ!人間さんはゆっくりできそうだね!皆!食べてもいいよ!!」 その言葉を皮切りに、群れ全体がお菓子の山に向かって殺到していった。 ゆっくり達の群がる山から聞こえるしあわせ~の連呼。 それを尻目に私はドスまりさに質問を始めた。 「じゃあ聞きたいんだがドスまりさ。お前達はなんでここに移住していきたんだ?」 「前に済んでいたお山さんがゆっくりできなくなっちゃんだんだよ!!」 「ふむ…それは何でだ?」 「皆でゆっくりしようと食べ物を集めていたんだけど、虫さん達やお花さんたちがいなくなっちゃったんだよ!!」 「なるほど、それでここに来たのか」 そこまで聞いて私は話す内容を変えることにした。 「ところでドスまりさ。お前はいっぱいリボンがついているな」 「そうだよ!皆が自分の命よりも大事なおリボンをつけてくれたんだよ!!」 そういって誇らしげに胸(?)を張った。 「そのリボンはこの群れのゆっくりたちのなのかい?」 「そうだよ!それだけ皆に信用されているんだよ!!」 「ふぅむ。なあドスまりさ、それは群れの皆のリボンなんだよな?」 「そうだよ!さっきも言ったでしょ!!」 ……こいつは気づいていないのか? 「じゃあドスまりさ。なんでここのゆっくり達はお前にリボンを預けているのに、リボン無しのゆっくりがいないんだ?」 「……ゆ?…ゆゆゆ!??」 ここまで言われてやっと気づいたらしい、この群れには飾りのないゆっくりが一匹もいない事に。 「どゔい゙ゔごどな゙の゙ーーーー!!!??」 その言葉を聞いて一匹のゆっくりれいむがドスに近づいてきた、このタイミングで来たってことはサブリーダーか何かかな? 「どうしたのどす!ゆっくりしようよ!」 「れ゙い゙む゙!!ごの゙り゙ぼん゙ばど゙ごがら゙もっ゙でぎだの゙ーーー!!? その一言で察したのか、ゆっくりれいむは慌てた様子だった。 「ちがうんだよどす!これはどすがよろこぶとおもってみんなでやったんだよ!!」 「ゆ゙ゔゔゔ!!?どゔじでぞん゙な゙ごどずる゙の゙!??」 尚も言い募るれいむだが横槍を入れてやる 「あーあ。可愛そうにな、そのリボンのゆっくりたちは今頃全然ゆっくりできなくなっているだなあー」 「ゆ゙ゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔ!!!??」 ドスまりさはショックで叫んでいる。さて少し様子をを見るか。ちょうど騒ぎを聞きつけたゆっくり達が固唾を呑んでいる。 ……しばらくたって叫び続けていたドスまりさがいきなり黙った。落ち着いたようだ。 さて、どうでるかな。 「ゆうう……。仕方ないね!おリボンを取られたゆっくりは可哀想だけど皆でゆっくりしようね!!」 ふむ……それがお前の答えか、ドスまりさ。 その答えを聞いたゆっくり達は安心したかのようだった。 「そうだよ!しかたないよ!」 「どすにつけるからっていったのにいやがったゆっくりたちがわるいんだよ!」 「れいむたちのリボンはあげちゃうとゆっくりできなくなるからそうしたんだよ!しかたないよね!!」 次々と言い出すゆっくりたち。 さて、じゃあ最後の仕事にかかるかな…。 「ふーん。まあいいや、ところでドスまりさ。ちょっとこっちを見てくれ」 「ゆ?ゆっくり見るよお兄さん」 そういって素直にこちらを見つめるドスまりさに 私は隠し持っていたものをゆっくりを突きつけた。 「ゆゆ?お兄さんそれは何?」 そう言ったドスまりさの声と、突きつけられたものから出た轟音は同時だった。 「ゆ゙っぎ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙っ゙ぃ゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い」 「「「「「「どずま゙り゙ざがあ゙あ゙あ゙あ」」」」」」 轟音の後には片目から大量の餡子を流して悶えるドスまりさと、それを見て混乱に陥ったゆっくりの群れだった。 別にたいしたことはしていない、ただ隠し持っていた猟銃をほぼ零距離でドスまりさの目に向かって撃っただけだ。 いくら硬い皮だといっても目は別だ、至近距離で当てれば目を突き破り中まで弾丸で抉られる。 変わったところといえばその猟銃は隠しやすいように銃身を切り詰めてあるのと、中に入っているのが対巨大ゆっくり用の 弾丸である所くらいだ。その弾丸はゆっくりの体内で反応を起こしてゆっくりの餡子をどろどろにしてしまう。 即効性が高く即巨大ゆっくりを行動できなくして、じわじわと死に至らしめる。 この弾丸、試してはいないが実はドスまりさの皮に当たっても体内にめり込んでくれるらしいので、当たりさえすればいいらしいが わざわざ目に撃ち込んだのこの方が苦しいからというのと、弾丸を撃ち込むゆっくりは大体気に食わないというだけだ。 普通ならば銃を突きつける前にドスまりさに警戒されるようなものだが、前もってお菓子を与えた事と話をしたことで ワンクッション置いてから、握手をするように銃を突きつけたことがドスまりさの判断を鈍らせることになった。 「さてドスまりさ、お前に言っておくことがある」 「ゆ゙ぎ゙ぎ゙ぎ゙ぎ゙ぎ゙ぎ゙ぎ゙」 身悶えているがこちらを睨んでいる事から聞こえてはいるだろう。 「お前は前いた山から食べ物が消えたといったな?それは間違いだ。お前達が後の事を考えずに取りすぎた結果だ」 「ゆ゙……だっ゙でだべも゙の゙な゙い゙どみ゙ん゙な゙ゆ゙っ゙ぐり゙でぎな゙い゙でじょ゙よ゙お゙お゙!!」 「それも間違いだ。お前が群れを考えなしに肥大化させずに管理していれば、その山はそんな事にはならなかった」 さらに私は続ける 「そしてお前は自分のリボンは他のゆっくりを犠牲にしたものであるにも分かったのに外さなかった。自分の群れの事しか考えられない お前達はこの山を食い尽くし、その後は近くの人里にも襲い掛かるだろう。そんな群れはここに置くわけにはいかない」 まあ他にも言いたいことはあるが大まかにはこんなものだ。 「ぞん゙な゙ごどじな゙い゙よ゙お゙お゙お゙お!!!!」 弾丸の毒が効いて動けないドスまりさが叫ぶ。 叫びながら餡子を口から大量に吐き出した。あ、なんか幻覚とかドスパークとかに使うキノコも一緒に出てる。 これで完全に危険は無くなったな。まあどのみち後は死ぬだけだが。 「お前がどう思おうと別にそれはどうでもいいんだ。問題はお前達はいずれはそうするから駆除するって事だけさ」 そう言いながら、私は用が済んだので帰り支度をする。 そうしている私の周りをゆっくり達が取り囲んだ。 「よ゙ぐも゙どずを゙ごろ゙じだな゙!お゙ま゙え゙ばゆ゙っ゙ぐり゙じね゙!!」 「「「「「「「ゆ゙っ゙ぐり゙じね゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙!!!」」」」」」」 そう言って群れ全体が波のように私になだれ込んできた。 もうドスは死亡認定かよ。 ここで反省すれば死なずに済んだかもしれないのに…。 そう思っていると私を囲んで突進してきたゆっくり達が私にたどり着く前に突進する勢いのまま倒れ込んでいった。 「ゆ゙ゔ!!ぐる゙じい゙よ゙お゙お゙お゙!!」 「どゔじでえ゙え゙え゙え゙え゙!!」 「ゆ゙ぎゅゔゔゔゔぐる゙ぢい゙よ゙お゙お゙お゙お゙お゙゙!!!!」 まあさっきあげた菓子にも当然一服盛ってある。 これも特殊なものでゆっくりのみに反応する毒らしい。 食べても普通に生活する分には問題は無いが、殺意を持った攻撃を仕掛けたりする位興奮すると反応するらしい。 それにしてもこれをくれたあの鬼意山…一体どうやってこんなものを。 そう思いながら私はゆっくりと苦しみながら壊滅するしかない群れを後にした。 私のする事はたいしたことではない。新しく来たゆっくりの群れがそこにいても大丈夫なものかを判別するだけだ。 山の生態系を再起不能なまで壊さないか、人間に害が無いかぐらいを確かめて、大丈夫ならば何もしない。 どんな群れでもとりあえず毒入りの菓子は渡しておく。 群れが心変わりした時の為の、言わば保険だ。 毒の効き目は一世代のみらしいので次の世代のゆっくりや新しく群れに加わったゆっくりがゲスだったりしたら あまり意味は無いが他の問題は別に対処する鬼意山がいるので私の考えることではない。 あくまでも私のすることは住み着いた時点のゆっくりの査定だけだ。 最近はドスのふりをした巨大ゲスゆっくりとかもいるらしいし、案外今回もそうだったかもしれないなあ。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/471.html
制裁は誰がために 9KB ※M1あきさんのネタ振りに触発されて書きました ※独自設定垂れ流し 森の中をいっぴきのゆっくりれいむが歩いていた。 かわいらしいゆっくりだった。 しっとりとした濡れ羽色の髪。赤と白のおりぼんは汚れ一つなく、黒髪をきらびやかに飾 っている。つやつやモチモチとした肌は野生にはなかなか見られないものだ。 まぎれもなくこの付近の群れ一番の美れいむだろう。 きっと、とてもゆっくりと暮らしてきたゆっくりに違いない。 しかし。 今、れいむはゆっくりしていない。 ひそめられた眉。その瞳もまた、不安をたたえている。 ゆっくりとはいずる姿もどこかおっかなびっくり、何かに脅えているかのようだ。 だが、れいむにはどうして自分がゆっくりできていないのかわからない。 心配することなどなにひとつないはずなのだ。 ゆっくりできないことなどすべて排除されたはずなのだ。 なぜなら、れいむのいる群れは、人間のおにいさんによって、完全無欠に守られているの だから。 制裁は誰がために ある日突然、そのおにいさんはやってきた。 おにいさんの笑顔と持ってきてくれたたくさんのあまあまは、群れに大いに歓迎された。 そして、おにいさんは群れに提案した。 「僕にこの群れを守らせてくれないかい?」 不審に思うゆっくりもいたが、そのたびにおにいさんは新しいあまあまを出した。 そして、群れはおにいさんを受け入れた。 れいむは歩く。 今まで、こうして歩いていればゆっくりに出会った。「ゆっくりしていってね」と、定番 の挨拶を交わしていたはずだ。 だが、出会わない。 ふと、一つの藪が目に入った。 そこではかつて、まりさを見かけることが多かった。 れいむは美ゆっくり、引き手数多だった。そんな中、一匹のまりさと許嫁になった。 だが、れいむは断った。両親が一方的に決めた許嫁だったし、許嫁のまりさは好みではな かった。 許嫁のまりさはショックを受け、それからその妹のまりさがつきまとってくるようになっ た。 「ストーカー? それは許せないな! おにいさんが制裁してあげるよ!」 おにいさんに相談すると、早速妹まりさを制裁してくれた。 どんな方法か、れいむは知らない。ただ、群れの隅々まで三日三晩、妹まりさの悲鳴が響 いた。 藪を後にし、れいむは進む。 やがて、森が開けた。 よくゆっくりが集まっていた広場だ。 今は一匹もいない。 れいむはよく、仲良くしていたゆっくり一家とここで遊んだものだった。 そのゆっくり一家はもういない。 梅雨時、雨が続いた日。その一家は食料の備蓄に失敗した。結果、末っ子が犠牲として飢 えを凌いだ。 脆弱なゆっくりにありがちな、やむを得ない犠牲。 だが。 「子供を食べて生き延びた? それは許せないね! おにいさんが制裁してあげるよ!」 そのことを聞きつけると、おにいさんは一家を制裁した。 どんな方法か、れいむは知らない。ただ、群れの隅々まで三日三晩、一家の悲鳴が響いた。 れいむはため息を吐いた。 ふと、見上げると、広場の中央にある平べったい石が目に入った。 その上ではかつて、乱暴なまりさがよく声を張り上げていた。 乱暴なまりさは弱いゆっくりをよく虐めていた。 「弱いモノいじめ? それは許せないね! おにいさんが制裁してあげるよ!」 そのことを聞きつけると、おにいさんは乱暴まりさを制裁した。 どんな方法か、れいむは知らない。ただ、群れの隅々まで三日三晩、乱暴まりさの悲鳴が 響いた。 「まりさはほんとうにわるいゆっくりだったのかな……?」 れいむにはわからない。 ただ、乱暴まりさがいなくなってから、群れの十数匹が人間さんの畑を襲いに行った。 乱暴まりさは虐めていたのではなく、無謀なゆっくりを力で押しとどめていただけかも知 れない。 畑を襲いに行ったゆっくりは大半が帰ってこなかった。畑で人間さんに「始末」されたら しい。 命からがら逃げ帰ってきたゆっくりたちも、 「畑荒らし? それは許せないね! おにいさんが制裁してあげるよ!」 おにいさんに制裁された。 問題を起こすゆっくりは次々とおにいさんに制裁された。 制裁は常に三日三晩、ほとんど間を置かず行われた。 「なんだかさいきん、ゆっくりできないきがするよ」 友達のありすに、そう漏らしたことがある。 ありすは微笑み答えたものだ。 「そう? わるいゆっくりはみんな、おにいさんがやっつけてくれたわよ? げひんでな んぱなゆっくりも、すぐにちからをふるうゆっくりも、くうきのよめないゆっくりも…… とってもしずかでゆっくりしたむれになったわよ?」 そう言っていたありすももういない。 おにいさんに制裁された。れいぱーだったから、ということだが、れいむはありすがれい ぱーだと思ったことは一度もない。 群れはもう、かつての半分もゆっくりがいなくなってしまった。 れいむは群れの隅々まで響いたゆっくりの悲鳴が忘れられない。 制裁は常に三日三晩行われた。 「三」。ゆっくりに数えることのできる数字。 ゆえに忘れることができない。妹まりさが、ゆっくり一家が、乱暴まりさが……みんなの 悲鳴をわすれることができない。 「ゆっくりできないよ……」 誰に問うわけでもないれいむの呟き。 それに、答えるものがいた。 「やあれいむ! どうしたんだい? なにがゆっくりできないっていうんだい?」 「ゆゆっ!?」 いつの間に現れたのか。れいむの背後にはおにいさんがいた。 「れ、れ、れいむはゆっくりしてるよ!」 「そうかなあ? いま、ゆっくりできないって言っていなかったかな?」 「そんなことないよ! ゆ、ゆっくりしていってね! ゆっくりしていってね!」 れいむにはわけがわからない。 だが、恐かった。 おにいさんは恐ろしい存在ではないはずなのに。 群れをゆっくりできるよう、悪いゆっくりを制裁してくれるおにいさんなのに。 わからずに脅える。わからないから脅える。 混乱に包まれるれいむを、おにいさんは優しく持ち上げた。 「ほら、れいむ。落ち着いて」 穏やかに抱かれて、優しく撫でられて、れいむはようやく落ち着きを得る。 そうだ、このおにいさんはゆっくりできる人なのだ。群れをゆっくりさせてくれる人なの だ。なにも恐れることはない。 「れいむ。僕は君の味方だよ。なにかゆっくりできないことがあったら相談してね。おに いさんが悪いゆっくりを制裁してあげるからね」 「だ、だいじょうぶだよ! れいむはとってもゆっくりしているよ!」 「本当に? なにか困ってることはない? 遠慮しないで言ってみてよ!」 「ゆんゆん! だいじょうぶだよ! れいむはすっごくゆっくりしているよ!」 「でも、少しくらいゆっくりできないことはあるでしょ? ほら、言ってごらん」 「ないよ! ゆっくりしていってね!」 「またまたあ。ほら、遠慮しないで! 言ってごらんってば」 「……ゆ? れいむはゆっくりして……」 「言えよ」 おにいさんの腕の力が強くなった。痛みと驚きにれいむは悲鳴を上げそうになる。だが、 おにいさんに素早く口を押さえられてしまった。 「そう言えばれいむ、君を見ているとかわいすぎてムラムラして落ち着かないって話を聞 いたなあ……落ち着かないってつまり、ゆっくりできてないってことだよね。君はゆっく りをゆっくりさせない、悪いゆっくりなんだね」 れいむはおにいさんを見上げた。 笑顔が見えた。晴れ晴れとした笑顔だった。目も笑っていた。れいむはその奥に、禍々し い輝きを見た。 「れいむは悪いゆっくりだ。制裁しなくちゃね!」 「!」 れいむは暴れた。だが無駄だ。今までどんなゆっくりもこのおにいさんから逃れられたこ とはない。 暴れるれいむを軽く押さえ、おにいさんは微笑みのままに語る。 「ねえれいむ。ちょっと話を聞いてくれるかな。僕はね、虫を殺すのもためらうような弱 虫なんだ。だって、虫だって一生懸命生きているし、どんな生き物にだってちゃんと役割 がある。それを軽々しく殺すなんてできないよ」 それはおかしい。 おにいさんは群れのために何匹ものゆっくりを「制裁」してきたのだ。「制裁」されたゆ っくりは決して帰ってくることはなかった。 「だからゆっくりをいじめるのも抵抗があったんだ。ゆっくりにだってちゃんと役割が… …いや、ゆっくりにはないかな……とにかく! ゆっくりだって無意味に虐めることはで きない! でも、無意味じゃなければ話は別だ。僕だって綺麗事ばっかり言わないよ? 生きるためには肉だって野菜だって食べなきゃいけない。生き物の命を奪わなきゃいけな い! それと同じで、悪者をやっつけるのには抵抗無いよ。だって正しいことだからね」 れいむは身をよじり、どうにか口の端を腕のスキマから出した。 そこから精一杯叫ぶ。 「れいむはわるいゆっくりじゃないよ!」 その言葉を受けて、しかし、おにいさんは何一つ動じない。 微笑みを顔に貼り付けたまま、ただ、語り続ける。 「正しいことだから、悪いゆっくりをやっつけてきたよ。でも、困った。もうずいぶん 『制裁』しちゃって、悪いゆっくりはすっかりいなくなっちゃったんだ。でもれいむ、今 日は君がいた。これで三日三晩楽しめるよ。ありがとう」 れいむはぞっとした。餡子が冷えた。 おかしい。なにかが決定的におかしい。 「ねえ、れいむ。最後に聞いてあげるよ。なにかひとこと言ってごらん?」 「おにいさんだよ! わるいゆっくりなんていなかったんだよ! おにいさんがわるいん だよ!」 れいむは直感のままに叫んだ。 確かに、妹まりさはれいむのことをつけまわした。だがそれは話し合いで解決できたはず だ。 一家は確かに末の娘を食べて飢えを凌いだ。だがそれは仕方ないことだったのだ。 乱暴まりさもまた、必要悪として群れに必要な存在だった。 友達のありすだって、きっとれいぱーだったんじゃない。 悪いのはおにいさんだ! れいむの言葉を受け、おにいさんは笑みを深くした。 「おや困った。それじゃあ、僕は僕を制裁しなきゃいけないのかい? でもすまない。そ れはできないんだ」 おにいさんはれいむの口に手を突っ込んだ。そして、舌を掴むと、 「だって僕は『悪者を制裁しに来た』んじゃなくて、『僕が悪いと思ったゆっくりを虐待 しに来た』んだからね!」 一気に引っこ抜いた。 「ゆあああああああーっ!!」 舌を失ったれいむは、これでもう意味ある言葉は喋れない。 だが、黙ることはない。叫び続けるだろう。 きっと、三日三晩休むことなく。 苦痛の叫びを、制裁の名の下に。 了 by触発あき 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 163 バトルゆ虐! ふたば系ゆっくりいじめ 172 とてもゆっくりした蛇口 ふたば系ゆっくりいじめ 180 ゆっくりばけてでるよ! ふたば系ゆっくりいじめ 181 ゆっくりばけてでるよ!後日談 ふたば系ゆっくりいじめ 199 ゆっくりたねをまいてね! ふたば系ゆっくりいじめ 201 ゆっくりはじけてね! ふたば系ゆっくりいじめ 204 餡小話の感想れいむ・その後 ふたば系ゆっくりいじめ 211 むかしなつかしゆーどろ遊び 上記以前の過去作品一覧は下記作品に収録 ふたば系ゆっくりいじめ 151 ゆっくりみわけてね! 元ネタ絵 byM1 触発あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る このスレって言わなくて良いことを好んで言う奴がいっぱいいるよな -- 2011-01-12 03 00 57 コメントもSSも微妙 -- 2010-08-07 02 02 54 ふぅ・・・しびれる鬼威山だぜ! -- 2010-08-05 23 21 52 他人に「いなかもの」なんて言うなんて、悪いゆっくりだ。 制裁しなくちゃね! -- 2010-07-12 13 33 12 おにいさんは「さいこぱすさん」ね!! いなかものっ!! -- 2010-06-19 11 40 37
https://w.atwiki.jp/thehunter/pages/78.html
ミッション Bull Track a Herd of Elk 説明 Track a heard of Elk – 3 tracks within at least 5 minutes. Elkの群れの痕跡 - 5分以内に3匹の痕跡を見つける 目的 Track 3 Elks in a herd Elkの群れ3匹の痕跡 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/poke-seitai/pages/338.html
エンペルト 標準身長 1.7m 標準体重 84.5kg 分類名 皇帝ポケモン 極地や流氷の残る海岸に生息する鳥型ポケモン。 主に進化前のポッチャマ・ポッタイシの数匹が寄り集まっている群れのボスにあたり、群れを危険から守り生存率を上げるために進化した独特の羽毛を持つ。 翼のふちや、首周りから腹部までの一部の羽毛はエアームド種のように硬質化しており、金属成分を含んでいる。 特に翼のふちにある羽毛は重なり合って密集しより硬くなっていて、ナイフのように鋭い。 地上では、翼は主に身を守るのに使われており、翼を激しく振って相手を切りつけ戦う。 特にプライドを傷つけられる(縄張りを侵される、エサを盗られるなど)と普段より激しく攻撃するようになる。 水中ではまるで空を飛ぶかのような機敏な動きができ、素早く獲物を追い詰める。 ジェットスキーとほぼ同等の速度を出す個体もいるという。 鳥ポケモンだが、極寒の地には天敵が少ないこともあり、飛ぶ能力を失っている。 その代わり、翼は水をかけるように細く短く進化しており、海に潜って獲物を取る道を選んだ鳥ポケモンといえるだろう。 ポッチャマ種は進化形ともどもプライドが高く、一匹で行動することが多いが、それは「エサを仲間に分け与える」「群れでの協力で身を守る」という利他的行動を取ることがない、ということであり、群れで集まるのはただ単に「エサや資源の多い縄張りを確保するうちに、他の個体と縄張りが入り混じった」ということである。 なので、群れで協力しあうというよりは、皆が各々の縄張りを守ろうとするので、結果的にエサが多いところに複数の個体が集まるのである。 しかし、繁殖行動を取るときには巣の見回りなどで協力しあうこともある。 縄張りで一番強い個体がよりプライドが高く、とりわけ縄張り意識が強い傾向にあるので、その個体が領地を守る際に最も積極的に戦いに加勢し、経験を多く積んで進化しエンペルトになれる。 よって、基本的には特にプライドが高く縄張り意識が強い個体が群れの中でエンペルトになれるのである。 当然、ほぼ同等の強さの個体同士はプライドを守るために戦い合い、勝ったほうがより多く領地を得て、負けたものは以後その個体には戦いを挑まなくなる。 この戦いの際ほとんどの場合は、クチバシから伸びる3本の角の長さで勝ち負けを決め、他の群れ同士の際でも同様に雌雄を決する。 なお、進化前のポッチャマは低温のシンオウ地方では飼育しやすいこともあり、初心者用に配られている馴染み深いポケモンでもあるが、ポッチャマ種の生息する地域の氷が解け始めていて、序所に生息域が狭まりつつあることを加筆しておく。 図鑑No.395 英名 Empoleon 分類 こうていポケモン タイプ みず/はがね 平均体長 1.7m 平均体重 84.5 特性 げきりゅう タマゴグループ 水中1/陸上 シンオウ地方では初心者向けのポケモンとして配布される水タイプであるポッチャマの最終形態。 地球温暖化の影響からか、現在はシンオウより北の地域にしか生息は確認されていない。 皇帝の名に相応しい貫禄と、王冠を連想させるツノから中世ヨーロッパでは王族のみ飼うことが許されていたとされ権威の象徴だった。 現在でも代々エンペルトを使用する家系がわずかながら存在する。 人間との関わり合いは意外に古く、古代ローマでは鋼のように硬質化したエンペルトのツノや翼を原料とした武器が戦争にしばしば用いられていた。 ちなみに、剣や槍(特に三又槍)はこのエンペルトが元だとも言われている。 しかし、エンペルト系自体は非常にプライドが高い種としても有名であり、エンペルトが狩られるとまた別のエンペルトが仕返しに来るということもあった為乱獲には至らなかったようだ。 ライバルは時によき友でもあるということか、縄張り争いが長続きしたエンペルト同士には逆に友情が芽生える事もあったという。 同じ環境に生息するジュゴン種、トドゼルガ種とは違い水に付属するタイプは氷ではなく何故か鋼タイプである。 これは長年学会でも様々な議論がなされたが、 まずエンペルトはムクホークやピジョットと同じ『鳥』ポケモンであること、 同じ鳥であるデリバード種が可能な飛行行動ができず水中を生活環境に選んだこと、 そして元々寒帯地方に生息することから、 エアームド種のように羽毛を硬質化させ鋼タイプに変化する道へと進んだらしいという結論がなされた。 事実、水/鋼タイプは氷タイプに非常に強い組合せとなっている。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1154.html
※この作品は以下のものを含みます 脇役な虐待お兄さん 比較的普通の良いゆっくり 比較的普通の悪いゆっくり あんまり目立たないドスまりさ タイトルで既にバレバレな内容 それでも良い方のみ、以下にお進みください 汝は餡狼なりや? やあ! 僕は虐待お兄さん! 最近、村の近くにドスのいるゆっくりの群れが住み着いたってんで、早速虐待しに行っているところさ! 武器は持たない! 空手だ! というか今日はあくまで様子見なので、特に何をするということもないのだけれど。 歌でも歌っちゃいそうな気分で歩いていると、すぐにドスまりさのデカ頭が見えてきた。 まずは定番の挨拶でもして、こっちに気を向けてやろう。僕は木陰から飛び出しながら、言った。 「やあ! ゆっくりしていって……ね?」 お決まりの言葉の途中で、僕は思わず声を止めてしまった。 というのも、ドスまりさやその周りのゆっくりの様子がおかしかったからである。 僕を目の当たりにしても、「ゆっくりしていってね!」と返さないどころか、警戒する様子さえない。 何やら複雑な事情がありそうである。 「ゆっ……なんだ、人間のお兄さんだね。ゆっくりしていってほしいけれど、まりさ達は今はゆっくりできないよ……」 しょぼくれた様子のドスまりさ。ますますワケが分からない。 「どうしたんだお前ら、何かあったのか?」 あまりに特異な状況に、思わずギャクタイズムソウルもなりを潜めてしまった。僕はドスまりさに近寄り、事情を聞くことにした。 「ゆっ、お兄さん、実はね……」 ドスまりさはぽつりぽつりと話し始めた。 その群れは、ごくごく普通のゆっくりの群れであった。 前いた場所に野生動物が増えてきたため大移動を行い、最近ここに住み着いたのだ。 中には人間に喧嘩を売るような愚かなゆっくりもいたが、案の定そういう連中は早死にしてしまった。 なので今では、残ったゆっくりだけで、できるだけ人間に関わらずゆっくり過ごそうということになったのだ。 しかしここで、ちょっとした異変が起きた。 或いはそれが全ての始まりであったのかもしれない。 「ゆゆっ! みなれないまりさだよ! ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていくんだぜ!」 流れ者の一匹のまりさが、群れの仲間に加わったのである。 まりさはすぐに一匹のれいむと仲良くなり、一緒に過ごし始めた。ここまでは群れも、新しい仲間を素直に歓迎していた。 だがしかしある朝、そのれいむが無残に食い殺された屍体となって発見されたのである。 近くには野犬やれみりゃもおらず、人間が近づいた痕跡もない。 疑いの目は、自然な流れとして、新参のまりさに向けられた。 昨晩れいむと最後までいたのもまりさだし、同じ巣に住んでいてれいむが外に出るのに気づかないはずがないと皆は思った。 「ちがうんだぜ! まりさはやってないんだぜ! どす、みっかだけまってほしいんだぜ! そのあいだにまりさが、しんはんにんをみつけてみせるんだぜ!」 その申し出は受け入れられた。まりさの必死さと、れいむを殺した犯人に向ける怒りに、嘘はないとドスは感じたのだ。 しかし翌朝、まりさは群れの縄張りの西端で屍体となって見つかった。これにも、食い殺されたようなあとがあった。 誰がやったかは分からない。事実なのは、犯人と疑われたまりさがもう死んでしまったことである。 多くのものは、れみりゃの仕業に違いないと思った。そのくらいしか犯人のあてがなかった。 しかしさらに翌朝、縄張りの中心にれみりゃの帽子とちぎれた羽が落ちているのが発見された。 群れのゆっくり達は昨晩は一歩も巣の外に出なかったが、何かが揉み合っているような音がしたと証言した。 ここに来て、ドスと側近のぱちゅりーは事態がただならぬ方向に動き出していると悟った。 静かなゆっくりの群れの中で起きた、連続殺ゆっくり事件── その犯人は、この群れの中の誰かである目算が高い── ゆっくり達は互いに疑心暗鬼に陥り、さりとて仲間を犯人と決め付けることもできない。 このままではゆっくりできなくなってしまう。そのことだけは皆漠然と感じていた── ……と、そういう事情であるらしい。 「ふぅむ」 中々興味深い話ではある。が、僕の虐待欲求とは全く関係がない。 関係がないが、この事件を放置してゆっくりを虐待しても、収まりがつかない気がするのだ。 なんというか伏線が回収されてない小説でも読んでいる気がして。どうにかできないものか。 ゆっくり共々車座になって思い悩んでしまった。その状況に違和感を覚えなかった時点で、虐待お兄さんとしては既におかしい行動だと自分でも思ったけど。 しかしそこはそれ、ゆっくりとは違う。僕はすぐに面白いことを思いついた。 「ねぇドス、こんなのはどうだい?」 「ゆっ、何?」 群れのゆっくりの注目を浴びる中、僕はコホンと咳払いして喋りだす。 「君達の話を聞いていて、どうやらこの群れの中に犯人がいるらしいという事情は分かった。 だがそれが誰なのかまではわからない。それで困ってる。そうだね?」 「むきゅっ、そうよ!」 ドス側近のぱちゅりーが合いの手を入れる。 「対応策は色々あるだろう。夜に寝ずの番を立てるとか、戸締りをするとか。 だが寝ずの番を立てたところで、その番が襲われたら意味がない。一晩中外にいることになるからね。 最悪、寝ずの番として選ばれたゆっくりが犯人だったら、そのまま逃げられたり、また誰か殺されてしまうかもしれない。 戸締りをしていても、相手はれみりゃさえ殺してしまうようなやつだ。家の中まで入られてしまえば一貫の終わりだろうね」 「ゆ、ゆゆゆゆぅぅぅぅ~~~!!!」 「いやだぁあああああ、ごわいよぉぉぉぉぉ!!!」 僕の煽り口調に、ゆっくり達が恐怖に震えだす。そうでなくっちゃいけない。 「そこで提案がある。君達の中で、最も犯人として疑わしいゆっくり。それを僕に差し出して欲しい」 「「「「「ゆゆっ!!!???」」」」」 ゆっくり達がいっせいに声を上げた。 「どういうことなの!? ちゃんと説明してね!!」 ドスが詰め寄る。こうして見るとほんと迫力あるなぁ。 「いいから、落ち着いて話を最後まで聞いてね。 何も、そのゆっくりをすぐに殺すって言ってるわけじゃない。僕の家に連れ帰って、監視するだけさ。 そして翌日以降、しばらく誰も殺されなかったら、僕が捕まえてるやつが犯人ということになるだろう?」 「むきゅ、でもはんにんがころすのをがまんしたら、むじつのなかまにつみをきせることになるわ……」 ぱちゅりーが反論してきた。こいつは中々に頭がいいみたいだね。 「まぁ、そう思うだろうさ。 でもねぱちゅりー、一度仲間の味を覚えたゆっくりというのはね、その味に取り憑かれて……」 できるだけ怖い表情を作って詰め寄っていく。 「む、むきゅ、むきゅきゅ……!」 怯えるぱちゅりー。 「ゆっくりを食べずにいられないゆっくりになってしまうんだ……!」 「むきゅきゅううーーーーー!!!」 口からデロリと生クリームを垂れ流して気絶するぱちゅりー。気の弱いやつである。 別に嘘は言っていない。甘いものが大好きなゆっくりにとって、同じゆっくりは最も身近な甘味である。 餓えた状態になくとも共食いに走るゆっくりというのは、自然の中でもたまに出てくるのだ。 なんとも業の深い生き物である。 すっかり怯えてしまった群れに向けて、僕は説明を続けた。 「で、さっきの続きだけど。 もし容疑者ゆっくりを捕まえた状態でいても殺ゆっくり事件が発生した場合、まだ群れの中に犯人がいるということになる。 その場合は、また一番疑わしいゆっくりを僕に差し出してもらう。 これを殺されるゆっくりがいなくなるまで続ければ、いつかは犯人が見つかるだろう?」 「で、でもそれじゃあなかまがたくさん死んじゃうよ!」 慌てた様子でドスが反論してきた。 犯人が捕まればそれでいいが、逆に言えば捕まらない限り犠牲が出続けるわけだからね。 「勿論、それは分かってるさ。でも他の方法で犯人を捕まえられる算段はあるのかい? 群れ全部を監視することは、いくらなんでも僕にもできないし」 「ゆ、それは……」 僕は元気付けるようにドスに言う。 「なに、そんな心配することはないよ。疑わしいゆっくりは、夕方に投票でもして決めればいいじゃないか。 昼の間は皆で協力して犯人の痕跡を探すなりして、効率的に時間を使えばいいんだから。 それで犯人が分かれば、それが一番いいわけだしね」 「ゆ……なるほど。お兄さんのいうことにもいちりあるよ」 時間を有効に使う、というところで納得したのか、ドスはしきりに頷いた。 そしてドスは皆に向き直って、声を張った。 「みんな! はなしはきいていたね! お兄さんのいうとおり、みんなできょうりょくして犯人をさがすよ!」 「「「「「ゆっくりりかいしたよ!!!!!」」」」」 解決の糸口が見え始めたからか、群れにも活気が戻ってきたようだ。 うんうん、良いことだね。なんだか僕まで嬉しくなってきたよ。 「さて、それじゃあ今日の容疑者ゆっくりを決めてほしいんだけど」 「「「「「ゆ゛っ!!!???」」」」」 いや、『ゆっ!?』て。 「だからさっき言ったじゃないか。皆で誰が犯人と思うか決めてくれって。 もうすぐ日も暮れちゃうし、早く決めてくれないとまた被害者が出ちゃうよ」 なんともおめでたい餡子脳っぷりである。本当に大丈夫かなぁ。 どのゆっくりも考え込みすぎて顔が赤くなってきたので、僕はいい加減助け舟を出してやることにした。 「まぁ、まずドスまりさは違うと思うよ。これだけ大きいのが夜中歩き回ってたら、さすがに皆気づくだろうしね。 あと、ぱちゅりー種も違うかな。いくらなんでもぱちゅりーにれみりゃは殺せないだろう。 同様の理由で、子供のゆっくりも違うだろうね。──だから残るのは、大人のゆっくりだ」 「「「「「ゆゆゆゆゆゆ~~~~~~……」」」」」 これで容疑者候補は半分程度にまで絞られたが、それでも皆悩んでいた。 だが効果はあったようで、やがて話し合っていた数匹のゆっくりが声を上げた。 「あのきのしたにすんでるありすがあやしいよ!!!」 と一匹のありすを名指しした。 当然、たまったもんじゃないのは当のありす本人だ。 「どぉじでぞんなごどいうのぉぉぉおおおおおおおおおお!!!!」 発言したゆっくりに対してくってかかるありすだったが、別のゆっくりがその理由を語る。 「だってありす、あのまりさといっしょにすんでたれいむがうらやましいっていってたでしょ! だからきっとありすがれいむをころしたんだよ!!!」 「そうだとしても、ありずがまりざをごろずりゆうはもっどないでじょおおおおお!!!???」 「はんにんだってばれそうになったから、くちふうじをしたんだよ!!!」 何匹かのゆっくりがありすを攻め立てると、他のゆっくりもそれに迎合し始めた。おお、醜い醜い。 まぁそれだけ、連日連夜の殺ゆっくり事件にストレスがたまっていたということだろう。 なんでもいいから、罪を押し付けられる相手が欲しいのだ、要は。 「決まったようだね」 僕はありすを持ち上げ、しっかりと胸に抱いた。 「いや゛あああああああ!!! ありずはなにぼじでないいいいいいい!!!」 「はいはい落ち着いてね。何も殺すって言ってるわけじゃないんだから」 じたばた暴れるありすをなんとか押さえつけると、群れの中から数匹のゆっくりが現れた。 ありすが三匹にまりさが三匹。いずれも子ゆっくりである。 「おかーさんをはなせえええええええ!!!」 「おかーさんはなにもしてないよ!! きのうはゆっくりこもりうたをうたってくれたよ!!」 「おねがいじまずぅうぅううう!! おがーざんをだずげでえええええええ!!」 「みんな……!」 必死に無実を訴える子供達。自分を信じてくれた子供達に涙を流す母。 その姿に群れのゆっくり達の何匹かはほろほろと涙をこぼしている。実に感動的なシーンだ。ゆっくりじゃなければ。 「大丈夫さ。本当に君達のお母さんが何もしてないというなら、真犯人が捕まったときにちゃんと解放するよ。それまでの辛抱だよ」 僕もついつい情にほだされ(たということにして)、子供達を慰めた。 ありすも、こんな良い子供達を前にいつまでも無様に泣いているわけにはいかないと思ったのだろう。 「だいじょうぶよ、しんぱいしないで! おかあさんはきっとぶじにかえってくるからね! だからみんなはゆっくりまっててね!」 「「「「「「ゆっくりまってるよ!!!!!!」」」」」」 強い絆で結ばれた親子の姿がそこにあった。ドスも側近ぱちゅりー(いつの間にか復活していた)も滝のような涙を流している。 「じゃあ行こうか、ありす」 「ええ」 僕はありすを連れて、ゆっくりの群れを去った。 後ろからはいつまでも子ゆっくり達の声が聞こえてきていた。 そして、翌日。 結論から言えば、ありすは犯人ではなかった。群れで新たな犠牲者が出たからだ。 しかも殺されたのは、犯人として疑われたありすの長女まりさだった。 「どうしたものかな」 朝イチで群れに行ってそのことを聞いた僕は、ありすに事実をありのまま伝えるかどうか迷った。 残された子供達は意気消沈した様子であり、泣き叫ぶことすらしなかった。 だが結局、何も知らせないことにした。わざわざ心労をかける必要もなかろう。 ちなみにありすは牢獄代わりに透明な箱に入れてある。子供達を心の支えにしているのか、大人しいものだった。 え? 虐待しないのかって? いやいや、確かに僕は虐待お兄さんだが、無実のゆっくりを虐めるのは好きではないのだ。 ……というのは嘘で、これも考えあってのことである。 僕は既にある推理を打ち立てていた。まだ『もしかして』というレベルで、だけど。 でももしそれが正しいなら、容疑者ゆっくり達には事件解決まで健康に過ごしてほしい。 それに一応、ドスと約束したことでもあるしね。今後のためにも、信頼は得ておくに越したことはない。 そう、既に僕の中では、今後のプランが構築されつつあった。僕が最大限の利益を得る方法が…… 夕方になって再び群れを訪れると、今日の下手人はあるまりさに決定されたようだ。 「なにをいってるんだぜ! まりさははんにんなんかじゃないんだぜ!」 そう主張するが、決定は決定なので覆らない。 このまりさ、流れ者のまりさともありす一家とも普段から折り合いが悪かったらしく、犯人候補の槍玉に上がったらしい。 普段からのご近所づきあいって大切だよね。『イツカハヤルトオモッテタンデスヨー』ってやつだ。 「おかーさんひどいよ! わるいおかーさんはもうかえってこないでね!」 「おかーさんはもうまりさたちのおかーさんなんかじゃないよ! ぷんぷん!」 「ゆっきゅりちんでね!」 「どぉじでぞんなごどいうんだぜぇぇぇぇぇぇ!!!???」 しかも昨日のありす一家と違って家族からの人望すらないらしい。何気に末っ子が一番口が悪いな。 僕はまりさを連れ帰り、昨日のありすと同じく透明な箱に詰め込んだ。 ここからは似たような事態が続いていくので、できるだけ簡潔に追っていこう。 さらに翌日。 今度はまりさ一家の三姉妹の末っ子が殺されていた。 しかも昨日のありす家のまりさが殺されたのは巣の外だったのに、この末っ子は巣の中で殺されていたのだ。 巣の入り口は壊されており、誰かが侵入したものと思われた。 ドスは夜の番をしていたが、犯人の姿を見つけることはできなかった。 「なにかおおきなものがはいってきてあかちゃんをごろじぢゃっだぁあああ!!!」 「どぉじでえええ!!! まりざのいぼうどおおおお!!!」 ガタガタ震えるまりさ姉妹。これでまた、事件は振り出しに戻ったわけだ。 ドスも側近ぱちゅりーも色々考えているようだが、中々犯人を見つけ出す良い手立ては見つからないようである。 その日は一匹のちぇんが容疑者として僕に引き渡された。 昼の犯人捜索を、親代わりであった病気のらんしゃまの看病を理由に断ったためだ。ほとんど言いがかりである。 だが、やはりと言うべきか、ちぇんもまた犯人ではなかった。 縄張りの外れで、何かに絞め殺されたかのようならんしゃまの屍体が見つかったからである。 この日もドスが深夜遅くまで番をしており、らんしゃまが巣を出て行くのを見かけたらしい。 そして追いかけたものの途中で見失い、明け方近くになってようやく変わり果てたらんしゃまを発見したのだ。 子供を連れ去られ、伴侶を喪ったゆかりんはひどく消沈していた。 その日はある一家の母れいむが容疑者として引っ立てられた。 翌朝、れいむの巣の中で一人娘のまりさが殺されていた。 このとき父まりさは、子供を守るために、自分も群れを見張ろうと巣の前で歩哨に立っていたという。 しかしついうっかり眠ってしまい、朝になって巣の中に戻ると、ぺしゃんこになった子まりさの姿があったという。 巣の入り口は破壊されておらず、犯人の進入経路は謎なままだった。 容疑者として、一人ひっそりと暮らしていたみょんが上げられた。 その次の朝には、別の場所に住んでいたみょんの両親の、母みょんのほうが遺体となって見つかった。 遺体には暴行、もといすっきりー!した痕跡があり、幸いにも蔓に実った子供達は無事だった。 遺体は鋭利な刃物で下半分を切断されたような状態だった。凶器は恐らく、近くに落ちていた細長い石だろう。 なんとか無事に生まれた落ちた赤みょんは、そのまま父みょんが育てることになった。 容疑者として、群れ一番の性欲を誇るありすが引っ立てられた。 もうこの時点で、それまでの被害者の共通点を見出して犯人を決めるという余裕はゆっくり達から抜け落ちている。 翌朝見つかったのは、ありすのセフレ(笑)の一匹であった子ぱちゅりーの屍体だった。 同じくセフレ(笑)であったまりさ、れいむに事情聴取が行われたが、三匹は仲が悪かったらしく、お互いに何も知らないと主張した。 最近は子ぱちゅりーばかりがありすの寵愛を受けており、二匹は常々快く思っていなかったようである。 性欲全開ありす達とずっと仲の悪かった、別の理性的なありすが引っ立てられた。 また最近側近ぱちゅりーは、屍体発見の報を受けるたびに「むきゅー!」とクリームを吐き出して失神してしまうらしい。 全体的に、精神の限界が近いかもしれない。 さらに翌朝、理性ありすと同棲していたまりさが死んでいた。 巣の中にあった木の枝で目を刺し殺されていたのである。 しかもそれだけではなく、巣の入り口からは誰が入った痕跡もなかった。 またドスが一晩中見張りをしていたのだが、その間ありすとまりさの巣に誰かが入っていく様子もなかったという。 ドスが見張っていたすぐそばに二人の巣があり、この証言の信頼性は高かった。 この日の容疑者には、ある大家族を一人で支えていた母れいむが上げられた。 理由は巣が一番近いからだった。 そのまた翌朝、れいむ一家の末っ子の赤れいむが殺されていた。 この赤れいむは生まれつき跳ねることができない未熟児だった。 屍体は見るも無残な姿で、餡子の染みとしか分からないほどまでに念入りにすり潰されていた。 昨晩のまりさと同じく、密室状態での殺ゆっくりだった。 しかし赤れいむ以外の子供は一切被害を受けておらず、また殺されたことにさえ気づかなかったという 姉妹達は、元々ゆっくりできてない赤ゆっくりが嫌いだったようで、特段悲しむ素振りも見せなかった。 繰り返される悲劇に、群れのゆっくり達は、ゆっくりとその精神をすり減らしていく。 このままでは群れ自体が長く続かないことだろう。それは僕の望むところではない。 ──さて。 もうそろそろ、解答に入ってもいいかもしれない。 群れ全体のストレスも既に限界であるし、側近ぱちゅりーに至ってはいい加減クリームを吐き出しすぎである。 まぁ毎日野菜クズなんかを差し入れしてやってるから死ぬということはあるまいが。 僕は家を出て、いつもより早めに群れに向かった。 続き? このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/kuizu/pages/2124.html
coterie 自作 ライオンの群れはプライド、オオカミの群れはパックといいますが、 一夫多妻制であるプレーリードッグの家族のことを 「集団」という意味の英単語を用いて何というでしょう? (2010年12月1日 @quizwiki ) タグ:理系 Quizwiki 索引 あ~こ
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/4340.html
『どすどすぬぷぬぷ』 11KB 小ネタ 変態 ドスまりさ 自然界 下ネタ注意 四作目 俺には密かな悩みがある。実は、その、アレのサイズが非常に大きいのだ。 この立派な♂の所為で過去に何度も恥ずかしい思いをしたり、からかわれたりした。 高校時代、初めてできた彼女と良い雰囲気になった末に「内臓が破裂しそうだから……ごめん……」と断られたのは今でも苦い思い出だ。 だがそれはいい。仕方ない。もし俺が女だったら多分断る。だからもういい。 現在は股間のマグナムを、いや股間の列車砲グスタフを満足させる方法を探すのに苦心している。 世にはT○NGAなる物が存在するが、当然俺は使えない。先っぽすら入らない。 そこで俺は閃いた。 そうだ。ゆっくりを使おう! 『HENTAIお兄さん』という言葉もあることだし、そういう行為に使えないことは無いはずなのだ。 早速俺は適当な野良ゆっくりを捕まえて来た。 今日のお相手は、れいむ、まりさ、ちぇん、の三匹だ。 「おにいさん、はやくあまあまちょうだいね!」 「ゆっくりしないでだすんだぜ!」 「ちゃんとついてきたよー。あまあまほしいんだよー。わかれよー!」 「はいはい。着いてきたらあまあまをあげる約束だったな。ちょっと待ってろよ」スルスル ストン ムクムク ジャキーン!! 「……ゆ? おにいさんに、さんぼんめの あしさんがはえてきたよ?」 「れいむ。お兄さんと一緒にすっきりーしようね。そーれ」ユッサユッサ 「ゆゆゆゆ。ゆふ~ん。れいむ、なんだかきもちよくなってきたよー!」 「んでは、レッツIN!」ズヌブン 「ゆぎゃあっ!?」 れいむはお亡くなりになった。中枢餡を貫かれて即死だった。 続けてちぇんもお亡くなりになった。中枢餡を貫かれて即死だった。 続けてまりさもお亡くなりになった。中枢餡を貫かれて即死だった。 俺の杭に三匹のゆっくりが刺さっている。般若の如き面相の生首が縦に並んでいた。 一番上にいるまりさの帽子を取ると、そこから先っぽが顔を覗かせている。 俺は溜息を吐いて、先っぽに帽子を被せた。 さて、山である。 ノーマルサイズのゆっくりでは、すっきりする前に永遠にゆっくりさせてしまう事が分かったからだ。 今回の狙いはドスまりさだ。 そう。俺はドスをれいぽぅする、ドスれいぱーになるのだ! 「ゆっ? おにいさん、ゆっくりしていってね!」 「あぁゆっくりしていってね。ドスに会わせてくれないかい?」 「いいよ。じゃあ、れいむについてきてね!」 「ありがとう。れいむはとてもゆっくりしているね」 「ゆふふ。それほどでもあるよ!」 れいむを抱え上げ、山を歩くこと十数分。俺は群れの広場へとやって来ていた。 母役であろうゆっくり達が井戸端会議に花を咲かせ、直ぐ傍では子ゆ赤ゆが遊んでいた。 見える範囲にいるゆっくりは30くらいか。狩に出ている夫役や独り身を含めるとこの群れの総数は5、60といったところだろう。 無闇に増えてないのを見ると、この群れはちゃんとすっきり制限を行っているようである。 ゆっくり達がこちらに気付いて挨拶してくる。それも「おにいさん、ゆっくりしていってね!」とだ。 人家近くの森に住み、人間の恐ろしさをしっている群れならば、呆然、絶叫、逃亡が基本だ。或いは「ここはゆっくりのぷれいすだよ! いますぐでていってね!」と言い放ってくる。 この群れは今まで人間と接する機会が殆ど無かったのだろう。善良そうな群れである。 俺はゆっくり達に適当に返事しつつ、ドスの住処に行く。 そこは小さな洞窟だった。 俺はれいむに礼を良い、頭を撫でてやった。 れいむは嬉しそうな顔をした後、「ゆっくりしていってね!」と言うと広場に向かって跳ねていった。 「ゆ? だれかきたの?」 洞窟の奥からずりずりとドスまりさが這い出てきた。 その体高は2m強。当然、俺よりデカい。 もちろん真正面から飛び掛っても体重差であっさり負けるだろう。 だから俺は道具を用意してきている。 熊避け用のペッパースプレーとサバイバルナイフだ。 作戦はこうである。 スプレーを顔に噴射→ドスが転げまわる→あんよをさらけ出す→ナイフでザクザク→れっつIN! うむ。完璧だ。 「おにいさん? ゆっくりしていってね。どすになにかようなの?」 「……ん。あ、ああ。別に用事がある訳じゃないんだ。この群れにドスがいるって聞いてね。一緒にゆっくりしようと思って来たんだ」 「ゆふふ。もちろんいいよ、おにいさん。どすといっしょにゆっくりしようね」 ドスまりさはニコニコと笑っている。 俺は適当にドスに話を振る。最近の天気や山の食糧事情や群れで起きた事件、etc.etc. 喋りながら道具を準備し、それからドスの隙をじっと探ってみる。 ゆっくりなので隙だらけだった。いつでも行けそうだ。 今度は周囲に目を向ける。 近くにゆっくりがいないかどうか。もし居ても俺のれいぽぅを阻止できないだろうが、騒がれると邪魔だ。 ……と、思ってたらいた。やっぱりいた。こっちに向かって跳ねてくる。まりさ種の亜成体のようだ。 「どすー! どすー! まりさがかえってきたんだぜー!」 「まりさ、おかえりなさい。きょうはずいぶんはやいね」 「ゆっへっへ。おっきな いもむしさんを つかまえたんだぜ! だからかえってきたんだぜ!」 「すごいね。さすがはまりさだよ」 「ゆっへん!!」 一しきり騒ぐと、そのまりさはポンポンと広場の方へ跳ねて行った。 「今のは?」 「このまえひとりだちしたまりさだよ。いもむしさんをとれたのが よほどうれしかったんだね」 ドスまりさは柔らかい笑みを浮かべて広場の方に目を向けている。 「………………」 「……ゆ? どうしたのおにいさん?」 「何でもないよ。ゆっくりしてるだけ」 「ふふ。じゃあどすもゆっくりするよ」 俺とドスは並んでのんびりと日向ぼっこしていた。 ドスは本当にゆっくりしてるだけだが、俺の頭はフル回転していた。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ドスは本能的に「群れをゆっくりさせたい」と考える生物だったはずだ。 さっきのまりさを見たドスは、『慈愛に満ちた』とでも言うべき笑顔をしていた。 そしてもう一つ引っかかった点は口調だ。 まりさは「だぜ」口調だったが、ドスは「だぜ」口調ではない。 ドゲスはともかく善良なドスまりさが「だぜ」口調を使ってるイメージは、あまり無い。 その事にたった今気付いたのだ。 「どすはどすだぜ」と「どすはどすだよ」ならば、後者の方がよく耳にする気がする。 まりさ種は父親役になることが多い種族だけど、ひょっとして…… 『母性が強いまりさ種ほど、ドスになりやすい?』 或いは、 『ドスになると同時に母性を獲得し、群れを見守るようになる?』 いや、そんな。まさかな。 だがもしこの仮説が正しいならば話は変わってくる。 少し試してみよう。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ところで、ドスって番はいるのか?」 「ううん。いないよ」 「寂しくないのか?」 「どすにとって、むれのみんなが おちびちゃんみたいなものなんだよ。だからさみしくないよ」 「そうなのか」 「うん。そうだよ」 「でもそれだと、あっちの方が寂しいんじゃないか?」 「あっち? あっちって、どっち?」 「すっきりーの事だ」 「ゆゆっ!?」 突然の俺の言葉に、ドスはかなり驚いたようだ。 目を丸くして十秒ほど固まった後、頬を赤くして言った。 「いきなりなにをいうの? おにいさんはえっちだね!」 この反応。もしこのドスが普通サイズのゆっくりだったら確実に母役になるだろう。 さっきの仮説が正しいかどうかは分からないが、少なくともこのドスまりさは母役寄りのゆっくりなのだ。 「あ~あ~、そうかそうか。普通のゆっくりのぺにぺにだと小さすぎてすっきりー出来ないもんな。だから番がいないのか」 「もうっ! そのおはなしはやめてね! えっちなおにいさんとはゆっくりできないよ!」 ドスは怒っているように見えた。 だがすっきりーはゆっくりにとって数少ない娯楽である。 このドスはすっきりーが出来ず、おちびちゃんも産めない寂しさを「群れのゆっくり達が自分のおちびちゃん」と思うことで紛らわそうとしているのではないだろうか? エッチだからどうこう、ではなく、あまり考えたくない事だから拒絶の意思を示しているのだ。俺はそう判断した。 「俺とじゃゆっくり出来ないのか。でもすっきりーなら出来るんじゃないか?」スルスル ストン ムクムク ボッキーン!! 「――――」ポカーン 即座にズボンとパンツを脱ぎ、臨戦態勢に入る俺。そして唖然とした顔のドスまりさ。 もちろんここでドスが拒否れば当初の予定通りれいぽぅへと移行する心積もりである。 「…………」 ドスは俺の股間、いや顎下までそそり立ったソレを凝視している。 俺は力を込めてソレをピクンピクンと揺らしてやった。 ドスの顔が真っ赤になる。 「ししししししないよ、そんなこと! にんげんさんとすっきりーなんて、へんたいさんがすることだよ!」 搾り出すように言うドス。だが虚勢なのは丸分かりだ。現にその視線は俺の電信柱に釘付けである。 俺はこれでも過去に一度は彼女ができた身だ。女性の扱い方について無知ではない。 こういう時、女性には言い訳が必要なのだ。 「そうだなー。ドスは変態じゃないよなー。でもHENTAIお兄さんの俺は、今からドスをれいぽぅするぞー」 「ゆゆゆっ!? や、やめてねっ! やめてねっ!」 「ドスが暴れたら俺は勝てないだろうなー。でもドスが怖くて動けないなら俺でもれいぽぅ出来るだろうなー」 「ゆゆーー! れいぱーはこわいーーーー!!」 おいおい、あっさり過ぎるだろ。というか餡子の回転早くないか? まぁこれで『恐怖で動けないドスを俺がれいぽぅする』という構図が出来上がった。 ドスは人間とのすっきりーを望んだ訳ではない。あくまでも被害者なのだ。襲われてしまったのだ。だから仕方無いのだ。 一人と一匹は溜まりに溜まったものを解き放つ為に、何度もコトにおよんだ。 「また出るぞ! すっきりーーー!」 「ゆぅ~~~~ん! おにいさんすごすぎるよぉぉぉ! すっきりーーー!!」 満足した俺達が我に返ると、周囲にいるゆっくりと目があった。 ドスの嬌声を耳にしたゆっくりが何事かと見に来たらしい。 「うわぁ……ふたりともすごいんだねー」 「わざとみせつけるなんて、とかいはじゃないわね。……でもとてもうつくしいあいが、ここにはあるわ」 「むきゅー。ぱちぇには しげきてきすぎるわよ」 「おにいさんのぺにぺに、すごい……れいむのまりさより、とってもとってもすごいよぅ」 「どぼぢてそんなこというのぉぉぉぉ!?」 「っ!? みんな、みないでね! こんなどすをみないでね!」 「もう遅いぞドス。聞け、ゆっくり達よ。ドスだってゆっくりだ。すっきりーしたくなるのは当然なんだ!」 「ゆゆゆゆ! お、おにいさん! なかでまたおっきくなってるよ!」 「さぁ見せ付けてやろうじゃないか」ドッスンドッスン 「ゆああああ! またくる! またきちゃうーーーー!」 「ゆふぅ。れいむもすっきりーしたくなってきちゃったよ」 「まりさもなんだぜ。でもれいむとは してやらないんだぜ」 「ゆぅぅ? さ、さっきのはじょうだんだよ! れいむはまりさのがいちばんだよ!」 「……ねぇ、ちぇん?」 「うん。ありすとなら、いいんだねー」 「むきゅー」「ちーんぽ」 俺達にあてられたゆっくりが次々にすっきりーを始めてしまい、洞窟前で乱すっきりーパーティーが繰り広げられることになった。 すっきりーフレンドになった俺とドスは、再会を約束して別れる。 それから二、三度、俺はドスの元を訪れてすっきりーをした。 だが秋が深まり、肌寒さを感じる季節になると山に登るのが億劫になり、次第にいかなくなってしまった。 そして冬が過ぎ、春が訪れる。 俺は数月ぶりにドスのいる山へと足を運んだ。 だがそこに群れは無かった。洞窟にも行ってみたが、ドスの姿は無い。代わりにドスの帽子の切れ端が見つかった。 おかしいとは思ったがどうしようもない。 仕方なく帽子の切れ端を持って家路に着こうとしていると、広場を歩いているパチュリーが目に留まった。 「むきゅ? にんげんさん、ゆっくりしていってね」 「あぁぱちゅりー。ゆっくりしていってね。ところで、ここにはゆっくりの群れがあったと思うんだが」 「あったみたいね」 「ん? ってことは、ぱちゅりーは最近ここに来たのか。ここの群れがどうしてなくなったか知らないか?」 「えっとうしっぱいよ」 「越冬失敗?」 ぱちゅりーは別の群れにいたゆっくりで、数匹のゆっくりと一緒に群れを出立し、新しいゆっくりぷれいすを探していたそうだ。 そしてここに辿り着いた。 その時ここは地獄のような状況だった。あちこちに死んだゆっくりがいて死臭が立ち込めていたのだ。 「おちびちゃんのなきがらが、とてもたくさんあったわ。きっとすっきりーせいげんをしらないむれだったのね」 ぱちゅりーと仲間は近くに仮拠点を気付き、蟻がゆっくりの死体を処分し終えるまで待ち、それからこのぷれいすに居ついた。 そして俺に出会ったのだ。 「そうか。ありがとうな」 「むきゅ。どういたしまして」 俺はぱちゅりーに礼を言って、別れた。 ……何となく想像がついてしまった。 群れが崩壊する原因を作ったのは俺だ。 あの乱すっきりーパーティーで生まれた赤ゆだけなら平気だったかも知れない。 だがその後、ドスはすっきりー制限を解除してしまったのだろう。 群れの皆に「おちびちゃんはつくるな」と言っておきながら、自分は俺とすっきりーしまくる。そんなのを群れの皆が許すはずが無い。 その結果が食糧不足による越冬失敗だ。 手に持ったドスの帽子の切れ端をじっと見つめる。微妙に焦げ付いているのが分かる。 恐らく群れが崩壊した悲しみのあまり、ドススパークを暴走させて自殺したのだろう。 俺とドスは単なるすっきりーフレンドだったが、それでももう会えないとなると少し寂しくなった。 俺は洞窟の方に視線をやり、 「ドス。お前のまむまむ、最高だったぜ」 そう呟くと、後は振り返ることなく山を降りた。 次はクイーンありすでも探そうかな。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/1991.html
注意事項 虐待が薄い 文章力低い 死なないゆっくりがいます。 ゆっくりの言葉に漢字が紛れ込みます。 実験を始めてみたいと思う (前からの続きものです、前回の物を読んでおかないと状況がつかみづらいです。 実験を始めてみたいと思う (後 私にはゆっくりを虐待する趣味はない、しかしゆっくりには興味がある。 虐待お兄さんでもないし愛でお兄さんでもない、お兄さんと呼ばれるほど若くもない。 私というのはそういう男だ、それ以上でも以下でもないと認識しておいてほしい。 今回はゆっくりで簡単な実験をしてみようと思う、手順は以下のとおり 1・ゆっくり2匹を何もない部屋に入れる。 2・どちらか片方を喰い殺せば助けると説明。 3・残ったゆっくりを1の状況に戻す。 基本的にはこんな感じだ、しかし2の項目ではそのまま2匹とも何もしないで餓死されると 時間の無駄になる。 なので餌は朝昼晩と3食与えることにする、しかしそうするとゆっくりは相手を喰い殺さない。 そうなると3に進めないので時間制限を与えることと家族などを人質にすることで対処する。 また3で2の約束と食い違うことになるがそこでも人質などで対処できるだろう。 そして今回の実験での目的はこの状態を生き残ったゆっくりはどうなるのか?ということである。 さぁそれでは実験を始めてみたいと思う。 コンクリートの部屋で二匹のゆっくりが睨みあっている。 一匹は黒髪に赤いリボンが特徴のゆっくりれいむ、もう一匹は金髪にとんがり帽子が特徴のゆっくりまりさ。 普通に森で出会っていれば仲良くできたかもしれない、しかしもう出来ない、なぜできないかといえば人間に捕まったからだ、その人間がゆっくりを可愛がる 趣味がなかったからだ、その人間がゆっくりで実験をするのが趣味だったからだ、もうお互いどちらかしか生き残れない、どちらかの人質しか生き残れない。 私はのぞき窓から二匹を観察している、今は均衡を保っているが次に餌をもっていくまでこの状態でいられないだろう、私はそう予想する。 いや、これは予想ではなく確信に近い。 この実験はこの二匹だけで行っているものではない、ほかにもこの部屋と全く同じ部屋がいくつかありそこでここと同じ実験が行われている、単純に多くのデータ が欲しいからだ、この二匹とも五匹の同族を喰らっている、そして三匹目以降は二度目の餌を運ぶ前にどちらかが食われていた。 これはほかのゆっくりも同じような結果が出ていた、三匹目以降は二度目の餌はいらなくなる、ちなみにそれまでは時間ぎりぎりまでかかっている。 ここまでで特に優秀な成績を収めているのは(所要時間の少なさ)まりさ種のとある一匹だ、今回の実験に使ったゆっくりはお互いとは交流をしていなかった 2つの群れをまるごと使っている。 このまりさは群れのリーダーだった、賢く、仲間想いで、そこらの人間よりも誠実だった。 私がどの群れを今回の実験に使用するか観察しているときもこのまりさは今まで見たゆっくりの中で一番好感がもてた、しかしそれは過去の話、つい二日前 の話だ。 このまりさは一匹目から早かった、まず餌に手をつけず相手のれいむに向かって跳ねた むろんれいむは驚き初動が遅れる、こんなに躊躇なく、同族に襲われるなんて思わない、人間だってこんな状況ならまず驚く。 まりさが一度目の跳躍が終わると同時にれいむはまりさの方向に飛びかかろうと底部に力を込めた 「ゆっくりしていってね!!!!!!」 まりさが叫んだ 「ゆっゆっくりしていってね!」 れいむもゆっくりの本能で叫んでしまう 叫んだことで底部に込めた力が抜ける、まりさが二度目の跳躍 口を大きく開く、れいむに焦りの表情が見える 焦るのが遅すぎる 私はそう思った、だって私はこの結果がこの二匹を部屋に入れた時点で分かっていた、焦るのであれば目を合わせた瞬間が正しい。 それにしてもゆっくりが自身の習性を利用するとは驚いた、まさかゆっくりに驚かされる日が来るとは思わなかった。 そんなことを思っていると グチャン! と汚い音がのぞき窓越しに聞こえた。 一分とかからなかった。 この後もまりさはこのペースでゆっくりを喰い続け、28匹のゆっくりを喰っている、ただし5匹目以降は食いちぎっただけだ、許容量オーバーなのだろう。 実験は続いた、まりさも他のゆっくりたちも相手を噛みちぎり、噛みちぎられ、そのたびに私は透明な箱にハンマーを振った。 そしてストックしていたゆっくりも数がなくなる、とうとうこの実験も佳境だ。 結果としては最後に残ったのはリーダーまりさとれいむだった。 リーダーまりさはまだ正気を保っていたが相手のれいむは気が狂っていた、まぁこの状況なら気が狂っていないまリさの方が異常だと言えるだろう。 私としてはまりさに勝ってもらいたい、ゆっくり殺しの元リーダーが森に帰ったらどんな行動をするのかが気になるからだ。 私は二匹を地面に下ろした、そして餌を置き、時計を進める。 ここで今までなら隣ののぞき窓の部屋まで行くところだが決勝戦は生で観戦することにした、折りたたみの椅子を出して腰掛ける ギシリと椅子が音を立てた それが合図にでもなったのだろうか、二匹は一斉に飛んだ。 まりさは本能で感じていた。 このゆっくりを殺せば自分は、自分とつがいのパチュリーは、パチュリーの中に宿る命を守ることができるのだ。 最初に同族を喰い殺した時に自分は一切躊躇しなかった、するわけがない、できるわけがない。 自分の一番大切なものを守るためならば何でもできる、同族でも群れの仲間でも親友でも喰い殺してやる。 今までだって自分の大切な仲間や、伴侶のために、尽力してきた。 群れで食糧が足りないゆっくりがいれば自分の食糧庫から分けた。 新入りが巣をつくるのに手間取っていれば手伝った。 独り立ちをして群れから出ていくゆっくりがいれば運びきれないほどの食糧を分けた。 レイパーが来れば容赦なく殺した。 ゆっくりできない同族が群れを襲ってくれば容赦なく殺した。 群れの中で不穏分子があれば容赦なく殺した。 だからまりさは一番大切なパチュリーを守るために同族を殺した。 群れの仲間も食い殺したし、親友も食い殺した、あとはこのれいむを殺せば自由! またパチュリーと一緒にゆっくりできる、新しい群れをまた1から作るのもいいかもしれない。 このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを 殺せば。 ギシリ まりさは無意識で前へ飛んだ、れいむを喰い殺すために、パチュリーやこれから生まれる子供たちとの未来をつかむために!! まりさはこの状況で喜んでいた!興奮していた! 生きるために、自由をつかむために、この抑制された世界を粉砕し森に帰るために自分が動いていることがうれしい! あぁ生きているってすばらしい!!!!!! ここで急に話は変わるが、人間の脳が一番よく働くのは危険にさらされた時だ、特に生命の危機ならそれはものすごい勢いで働く。 生命の危機に瀕した時自分の生い立ちなど、これまでの思い出がチカチカとめぐる事がある、私は感じたことはないがあるらしい。 確かその現象の名前は『走馬燈』というらしい。 今このまりさも似たような感じなんじゃないか? ゆっくりの思考を描写しているにはあまりに難しい言葉が多すぎるのも餡子が生命の危機でフル回転しているのだとすると納得はできないが百歩か千歩譲れば 自分に言い聞かせられないかい? まりさの目の前に大きな大きな黒が広がった、一瞬まりさにはこれが何か分からなかったがれいむの口だと理解した、いつのまにか目の前まで移動してきていた。 それにしてもこのれいむはゆっくりしているな、自分までもう少しなのに何をやっているのだろう?おや?避けようとしているのに体が動かない。 ゆっくりと口が近づいてくる いやだ!くるな!!自分は生きるんだ!ゆっくりと森でパチュリーと子供たちで・・・・・!! なくしてしまった友達や、食べてしまった同族や群れの仲間や親友の分までゆっくりすると決めたんだ!!! おまえなんかにいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ喰われてたまるかぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ガチュ!! 私はこの実験の結果がわかってしまった、れいむの勝ちだ。 まりさとれいむは同時に飛んだがスピードが違った、まりさは理性にとらわれすぎていたんだ。 本能だけで迷いも、まともな思考も捨て去ったれいむのような速さを出せなかったのだ。 食いちぎられる寸前で身をひねり即死は免れたがもうお終いだろう。 私はハンマーを握り椅子から腰を上げる。 グチャン!! 汚い音が部屋の中に響き、実験の終了を私に知らせた。 まりさは死の直前に何がいけなかったのか考えていた。 もう目も見えず喰われなくても死が待っているのは自分でもわかっていた、でもだからこそ考えた、何をどう間違ったのか。 ふつうのまりさとれいむのつがいの間に生まれ、近所に住んでいたパチュリーから様々な知恵を教えてもらい、姉妹たちと共に成体になるまでなに不自由なく育った。 独り立ちして加わった群れで狩りやれみりゃを撃退するなど功績をあげ、若いうちからリーダーになった。 群れ一番の美ゆっくりのパチュリーにプロポーズをしてOKの返事をもらった時は生まれて一番喜び、叫び、涙を流した。 群れの教育は徹底し、子供のころに教えてもらったとおり人間の里には近づかなかったし、野菜も盗まなかった。 群れの中には盗みなどを働くゲスもいたが、誰にも見つからないように殺した。 そして3日前にパチュリーが念願のにんっしんをした、生まれてくる子供たちのために準備に精を出した。 そして人間に捕まってからも自分の大切なもののために精一杯頑張った。 なんだ・・・・なにもしていないじゃないか・・・・ ゆっくりだったからこんなところに連れてこられて、こんな目にあって・・・ まりさの意識はそこで途絶えた 結局ゆっくりに生まれたことがこのまりさにとっての間違いだった。 私の目の前には狂ったゆっくりれいむとその家族の残骸、まりさとつがいのパチュリーの亡骸が転がっている。 パチュリーは私だがゆっくりれいむの家族はれいむ自身がやった。 わかりきっていたことだ、れいむが勝った時点でこのような結果になることは。 私はれいむを外に放してやった。 れいむはその場でとどまっていた、私が扉を閉めるまで。 次に扉を開けたときには消えていた、近くにはいくつかのゆっくりの飾りと少量の餡子が残っていた。 おまけ 私は実験室のある離れから台車を押しながら母屋に向かう、台車には透明な箱に入ったゆっくりたちだ。 実は2つの群れを実験に使ったがもうひとつ目星を付けていた群れがあってその群れから30匹程度捕獲してきたものだ。 そしてこのゆっくりたちには今回の実験のすべてをビデオカメラに収め見せておいた、程よい甘さになっていることだろう。 私は台所にいる妻に呼びかける。 「あら、今回もいい感じに下ごしらえができてるじゃない♪」 私の妻は家事全般得意だが料理に関しては特に得意でプロ級の腕前を誇る、もちろん菓子作りもお手の物だ。 ちなみに台車のゆっくりたちには私たちの声は聞こえているので、これからどうなるのかはわかっている、いい表情で泣いている。 「今回の実験はどうだった?楽しかった?」 「いや、それがあまりいい結果が出なかったんだ。」 「ふぅ?ん、じゃあさどこが悪かったか一緒に考えてあげるから後でビデオで見ようよ、どうせ撮ってあるんでしょ」 妻がほほ笑みながら提案してくる、もちろん私はうなずく。 「そこに君のお菓子があれば最高だな」 「じゃあすぐにできるお菓子がいいわね、あなたちょっと手伝って」 「あぁ、いいとも」 実験はとてもいい、こんな風に妻との会話のきっかけにもなるし彼女の作るお菓子の材料調達にもなる。 しかし一つだけ問題がある。 「そういえばあなた太った?顔が丸くなってきてる気がするのだけれど。」 「それならば君も太ったことになるぞ、私と同じ量食べているんだから。」 「あなたポッチャリな私が好きなんでしょ」 甘い物の食べすぎで太ってしまうことだ・・・ 「運動でもするかな・・・」 「じゃあ私のゆっくり虐待に付き合ってよ、あれ結構いい運動になるよ♪」 妻は小悪魔的な笑みを浮かべ取り出したゆっくりに包丁を入れた。 ゆっくりの悲鳴が台所に響く。 あとがき なんだか虐待していない気がする、なんだかひどい黒歴史生まれてしまった気がする。 やっぱり虐待してないってこのSS。
https://w.atwiki.jp/jojoallstarbattle/pages/60.html
矢安宮重清 プロフィール 名前 矢安宮重清 出典 第4部 ダイヤモンドは砕けない スタイル スタンド ハーヴェスト CV 山口勝平 杜王町に住むスタンド使いの中学生。スタンドを使って町中の小銭を集めて小遣い稼ぎをしていた。色々あって仗助たちと戦うが後に和解する。 基本的に頭は悪いが、戦闘においては意外と頭が回る。根っからの悪人ではなく、悪いことは嫌い。父親と母親のことを慕っている。 スタンドは群体型の「ハーヴェスト」。パワーは弱いが圧倒的な数での攻撃は脅威。幸い本人はあんまり悪いことに使う気はないようだ。 特徴 群体型スタンド『ハーヴェスト』を使用し、自分の周囲にスタンドの群れをひとつずつ配置できる スタンドモードしかない代わりに、“攻撃重視状態”と“防御重視状態”の切り替えを行う “群れ”について ハーヴェストの群れはコマンド技を使用すると消費される。 消費される群れの数は使用するボタンで決まっている 弱……群れをひとつ使用 中……群れをふたつ使用 強……群れをみっつ使用 “強”で出すと威力は上がるが、ハーヴェストがいなくなってしまう “攻撃重視”と“防御重視”について 攻撃重視状態と防御重視状態では、使用できるコマンド技が変化する 攻撃重視状態では、遠距離からの多段ヒット攻撃やラッシュ技を持つが、無敵技などは使用できない 防御重視状態では、特殊ガードや反撃技があるが、能動的に攻撃する技は少ない コマンド 必殺技 『ハーヴェスト』をなめんなどーーーッ! 攻撃重視 236+攻 身にしみてわからしてやるどッ! 攻撃重視 214+攻 追い打ち可 それ以上動くとブチ切るどッ! 攻撃重視 41236+攻 移動投げ ものスゲーカユイぞッ! 防御重視 41236+攻 それ以上オラに近づくんじゃあないどッ! 防御重視 214+攻 →オラが守るどッ! それ以上オラに近づくんじゃあないどッ!中に6+攻 なんだって集め取ってくるどー 623+攻 投げ技 動くんじゃあねーどッ! 攻攻 ハートヒートアタック おらマジに怒るどッ! 236+攻攻 HHゲージ1本消費 グレートヒートアタック 強い証拠見たいか?ンン? 見してやるッ! 236+攻攻攻 HHゲージ2本消費 スタイル モード切り替え S 特殊技 その他 各技詳細 通常技 コマンド 判定 ダメージ 解説 立ち弱 上段 13 立ち中 上段 21 立ち強 上段 34 しゃがみ弱 下段 12 しゃがみ中 上段 20 しゃがみ強 下段 32 ジャンプ弱 中段 16 ジャンプ中 中段 24 ジャンプ強 中段 38 コンボ ノーゲージ 攻撃重視モード LMH Mぶち切るど Lみにしみ ダメージ173 ゲージ回収45% 2LMH H集め取って 挑発 S×3 Hみにしみ ダメージ215 ゲージ回収55% 挑発コン 挑発は落下物が地面に落ちる瞬間 投げ Hみにしみ ダメージ158 ゲージ回収45% 防御重視モード LMH Mそれ以上 Lおら守 M 2H 攻撃重視モード Mみにしみ ダメージ207 ゲージ回収60% おら守はL以外ではその後のMにつながらない 1ゲージ 攻撃重視モード LMH Mなめんなど HHA ダメージ260 ゲージ回収45% Lなめんなど にして8HIT目にHHAにするとダメージが264にあがるがゲージ回収が30%ほどになる LMH M集め取って PC MH (集め取ってHIT) LM 2H Lみにしみ ダメージ265 ゲージ回収65% 2LMH H集め取って 挑発 MH HHA ダメージ356 ゲージ回収40% 挑発コン 挑発は落下物が地面に落ちる瞬間 防御重視モード LMH Mそれ以上 Lおら守 ステップ LMH Lそれ以上 Lおら守 HHA ダメージ302 ゲージ回収45% Lおら守 ステップ LMH を Lおら守 MH にしてもダメージはそのままだがゲージ回収が5%ほど落ちる 2ゲージ 攻撃重視モード LMH GHA ダメージ363 ゲージ回収15% LMH M集め取って PC MH (集め取ってHIT) LMH Lなめんなど HHA ダメージ351 ゲージ回収65% 2LMH H集め取って 挑発 MH GHA ダメージ489 ゲージ回収40% 挑発コン 挑発は落下物が地面に落ちる瞬間 防御重視モード LMH Mそれ以上 Lおら守 ステップ LMH GHA ダメージ457 ゲージ回収45% Lおら守 ステップ LMH を Lおら守 MH にしてもダメージはそのままだがゲージ回収が5%ほど落ちる 3ゲージ 攻撃重視モード LMH M集め取って PC MH (集め取ってHIT) LMH GHA ダメージ512 ゲージ回収40% 防御重視モード 攻略スレッド 矢安宮重清 part1
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2671.html
まえがき いじめの描写がぬくいです。 人間さんが酷い目にあいます。 れい無双します。れいむは負け犬のがデフォって人には向きません。 ドスまりさが出ますが、そこまで無双してません。 パロディもします、舞台は現代。 (スーツの男がマイクを入れる) さて、皆さん。およそ生物の欲望は究極的に言えば二つしかないという説をご存知ですか? すなわち、「個の生存」と「種の生存」です。前者は自分が生き延びること、後者は子供が生き延びること と置き換えてもらっても構いません。この二つは、究極的には相容れないものです。 ゆっくり達もそうで、その好対照がまりさとれいむです。 まりさは個の生存を極めて大切にします。都合の悪いことがあればほかのゆっくりに責任転嫁しますし、 生き延びるためにかなり小賢しいことをします。 れいむは反対に種の生存を重視します。自分が犠牲になっても子供を救おうとするケースが多いのはこれに 由来します。 別にどちらが良い、悪いの問題ではありません。人間の目からすれば、個の生存を重視する者は自己中心的で 気に入らず、種の生存を重視する者は尊いという用に映るかもしれませんが、それはあくまで人間の道徳観であ ることを留意してください。 ところで、ゆっくりれいむに対して、皆さんはどういう印象をお持ちでしょうか? 「愚鈍の代名詞」「特徴ないのが特徴」「母性が強い」辺りが多いのではないでしょうか。 悪知恵が働き、突然変異で巨大化するまりさ、高度な知能を持ち、参謀的なぱちゅりー、 よく分からないけどいろいろと凄いありす、高い戦闘能力を誇るみょん、機動力に富むちぇん。 通常種がこのようにそれぞれ得意とするものがあるのに対し、一見するとれいむは何ら脅威 を持たないように思えます。 しかし、皆さん忘れないでください。史上最弱が最も恐ろしいのです。 (照明が暗くなる) 人間が暮らす村の裏には巨大な山があった。そこには20以上のゆっくりの群れがある。 “うらじーみる・いりいち・れーむん”(以後れーむん)はその中の一つの群れに生まれた。 まりさとれいむを親に持ち、8人姉妹の3女というテンプレ乙と言わんばかりの家庭だった。 生活は豊かとはいえなかったが、かといって餓死するほどのものでもなく、可もなく不可もないといったところか。 それなりの生活を続け、成体の一歩手前となったとき、れーむん一家に悲劇が襲った。 親のまりさが死んだ。 まりさは群れの戦闘部隊に所属しており、れみりぁとの戦闘で名誉の戦死を遂げた。 親のれいむは片親となってしまったが、群れは戦死したゆっくりの家庭に毎週定期的に食料を提供することになっていたから、 なんとか、生きていけた。 そんな中、れーむんの人生を変える出来事があった。 その年の夏は梅雨が長引いたせいで、群れ全体が食料不足となったのだ。 親のれいむも必死に食料の調達に勤しんだが、奈何せんれいむ種は狩りが苦手だ。 苦労の甲斐なく、れーむんの妹2匹が餓死した。どちらもまりさ種だった。 れーむんはそれなりに育ってたこともあり、何とか生き延びていた。 ある日、狩りの帰りにれーむんはまりさとありすの夫婦の発言をたまたま聞いてしまった。 この夫婦は群れの食料配分をしていることもあり、れーむんにも顔なじみだった。 「れいむのいっかがしょくりょうのはいぶんをふやしてほしんだってさ。」 どうやら、自分達が噂になっているらしい。 「おお、うざいうざい。」 「れいむなんてかりもできないおにもつなのにね。」 「おお、ごくつぶしごくつぶし」 「むれのためにまりさがゆっくりできなくなったからって、ちょうしにのらないでほしいわね。 れいむのおちびちゃんもみんなれいむよっ!?おおきくなったってむれにこうけんできないわ。」 「おお、むのうむのう」 まりさとありすは食糧不足の中、群れの食糧管理について必死にやりくりしていた。 どのゆっくりももっと食料を寄越せと請求するが、無いものは無いのだ。 本心と言うわけでもなかったが、群れ全体からの無茶な要求に疲労し、辟易してつい愚痴を言いたくもなろう。 まりさとありすもまた、全然ゆっくり出来ていなかった。 なるべく、ほかのゆっくりに聞こえないところで話していたので、れーむんに聞かれてしまったのはいくつかの 偶然が重なった結果だった。 ………れーむんはじっと唇をかんで耐えた。 れいむ種がほかのゆっくりと比べて能力不足であるのは事実であったが、こればかりはしょうがない。 天は天の上にゆっくりを創らず、天の下にゆっくりを創らず、などというわけでは決してなかった。 れいむ種は何処まで行っても、れいむ種というだけでこのような理不尽な扱いを受けるのか。 この時より、ある決意を胸に秘め、れーむんは死に物狂いで勉強をした。れーむん、生後7ヶ月目のことだった。 一念は岩をも通すと言うべきか、れーむんはめきめきと頭角を現し、成体になる際には、群れのぱちゅりーが教える学校にて 全科目でぶっちぎりの一位を取って卒業した。科目の中には狩りや戦闘、繁殖から群れの統率まで含まれていた。 誰もが、れーむんに期待した。 れーむんの輝かしい未来を羨んだ。 だが、意外なことにれーむんは群れを去ることにした。 成体となった際、群れを離れようとするゆっくりもいないわけではないが、危険な上に実入りも少なく、よほど群れに不満を持って 無い限り、そのようなことはしない。 しかも、珍しいことにれーむんが去る際に、優秀でれーむんの友といえるゆっくりれいむが何匹も同時に群れを去ると言った。 れーむん達が去ってから1ヵ月後。 群れには妙な話が流れていた。 なんでも、ゆっくり会の中でも最下層の扱いを受けるれいむ種が平等に生活できるゆっくりプレイスがあるのだという。 にわかには信じられなかったが、試しに行ってきたれいむの話しによると、そこはれいむによる、れいむのための、れいむの場所だった そうだ。 あるれいむ一家は移住することに決めた。 この一家は片親だった。つがいとなってまもなく、まりさがすっきりーして子供が全てれいむであったことから巣を去った。 あるれいむ一家は移住することに決めた。 この一家は子供の大半が障害持ちだった。母性が強いと専ら噂されるれいむの反応を見るために人間が片手間でいじめた。 あるれいむ一家は移住することに決めた。 親のれいむは飾りがなく、左頬のゲロイド跡が痛々しかった。人間の畑に行った際、つがいのまりさに捨てられたのだ。 あるれいむ一家は移住することに決めた。 このれいむも片親だったが、子供は大半がありすだった。 さらに、3ヵ月後。 中規模の勢力を誇る群れが壊滅状態に陥ったと言う噂が流れた。 なんでも、れいむだらけの群れに襲われたらしい。 れいむ種のゆっくりプレイスに移住を決意するれいむはますます増えた。 最もスタンダードなゆっくりと言われているれいむだけに、移住者の数は膨大だ。 1ヵ月後 攻略不可能と言われていたゆうかりんの花畑が破られた。 流石のゆうかりんといえども、多勢に無勢だった模様。 各群の多数派を占めるれいむ種の移住により、群同士の戦力構造に大きな変化が生じている。 もうれいむ達の群れは軽く最大勢力と化していた。 その3ヵ月後、信じられないことが起こった。 山の中では最強を誇る、ドスまりさ率いる群れが殲滅された。 ゆっくり達に衝撃が走った。通常のゆっくりの戦闘力を10とするならば、ドスまりさのそれは100どころの話ではない。 単純な戦闘力だけで言えば、人間はおろか、ツキノワグマとも互角以上に戦えるドスまりさを倒せるゆっくりなど存在するわけ が無い。 “その日”は特に何ら変わりないものであった。 ドスまりさは群れのゆっくりを引き連れ、ゆっくりしていた。 ここには、餌となる植物や昆虫が豊富で水場も近い。野生の動物も少なく、捕食されることもさほど多くない。 ゆっくり同士の縄張り争いにおいてはドスがいる以上、連戦連勝だった。 秋が深まったこともあり、ドスまりさやぱちゅりーの努力のおかげで群れは皆冬篭りの準備も万端であった。 まさに、ゆっくり達の楽園と言ってよかった。 夜。ゆっくりたちが寝静まった頃にことは起きた。 ドスまりさは振動と、怒声と、悲鳴で起きた。 あわてて外に出たドスまりさが見たものはこの世の地獄だった。 おびただしい数の死体に紛れ、生きているゆっくりもいた。生きてはいたが……。 あるまりさは半身が喰われていた。 あるありすは底辺を毟り取られ、袋叩きに会っていた。 あるまりさは両目を齧られ、何も出来なかった。 そして、目の前にいる………。 れいむれいむれいむれいむれいむれいむれいむれいむれいむれいむれいむれいむれいむれいむれいむれいむれいむれいむれいむれいむ 荒野を覆いつくすという言葉がこれ以上相応しい状況もないだろう。 ドスまりさの群れは比較的少数精鋭主義だったものの、それでも群れ全体で100匹はいた。 ところが、目の前にいるれいむ達はどうだ。どう少なく見積もったところで1000は下るまい。 あっけに取られたが、所詮はれいむ種の群れ。 雑魚どもがいくら集まったところでドスまりさの敵ではない。 怒りに身を任せながらもドスまりさは相手の戦力を測り、自身で勝てると踏んだ。 とりあえず、3発打てるどすすぱーくでれいむたちを蹴散らした。 だが、いくらどすすぱーくが強力であろうと、平地に散らばっている者を殲滅するには到底至らない。 1/10程度は減らしたものの、依然圧倒的な量を誇る。 仕方なく転がって潰そうとするも、れいむ達はそれを待っていたかのように、雑木林の中に逃げ込み、投石による攻撃に移行した。 ドスまりさは確かに強い。だが、それは所詮何の遮蔽物もない平地でのことだ。 木が生い茂る場所での押し潰しや転がりによる戦闘行為は不可能だし、最大の頼みであるどすすぱーくも口から発射すると言う構造上、仰角がかなり制限される。 ゆえに、高低差のある場所で戦えば、ドスまりさには何の反撃手段も無い。 人間がドスまりさを駆逐する際に位置にさえ気をつければ、数人でも戦えるのはこのためである。 れいむたちの襲撃は止まらない。 群れの参謀に近い位置にいるものは真っ先に狙われ、ほぼ皆殺しにあっていた。 かろうじて、軽症で生きているまりさは目の前のれいむ達が違う生物に見えた。 全く、死ぬことに躊躇いを持っていないのだ。 むしろ、死を望んでいるかのようでもある。 実は、戦闘に出ているれいむは群れとの間にある約束をしていた。 すなわち、自分達が死んだら必ず子供達を育てると……。 元々このれいむ達は狩りがさほど得意ではないどころか、苦手といって良い。 本来ならば、子供達を育てる余裕など全く無い。だが、れいむ達は可愛い子供を殺すことなどできなかった。 そこで、れーむんは約束した。戦って、死んだら占領した食べ物と縄張りを遺族に優先的に分配すると。 れいむ達は喜んだ。自分達が死ねば可愛い子供は生き延びることができる。 どうせ、自分が育てても子供全員の育てきるのは不可能に近い状況だ。 なれば、わが身一つで子供達を救えるのならば安いものではないか。 れいむ達は生き延びるわけにはいかなかった。 喜び勇んで一番戦闘が激しい場所に飛び込んでいく。 ほどなくして、まりさはれいむに囲まれ、ゆっくり出来なくなった。 れいむ種は一般に戦闘能力が低い。ましてや、れーむんの群れで戦闘に出ている者は栄養状態も良くない。 高度な戦闘訓練も経ていないため、一対一ではまず少数精鋭が揃うドスまりさの群れには勝てない。 なにしろ、ドスまりさの群れのゆっくりは力をあわせれば、捕食種たるれみりぁさえも撃退させることができる ほどだ。 だが、集団戦なら話は別である。 10倍の戦力を持って初めて戦えと言うのは古くからの格言ではあるが、こと戦闘においては物量がものを言う。 さらに、れいむ達は群れのために個を捨てることができる。群を抜けようとする者には“粛清”が待っている。 どのれいむも、群れの生存を第一に考えるのだ。 そのチームワークは、あくまで自身が生き残ろうとする他の群れの追随を許さない。 れーむんはれいむ達に一匹につき、一つの指令のみを与えた。「飾り、左目、右目、底辺」のいずれかのみを専門的に狙うように 徹底的に反復練習させた。 ドスまりさの群れは賢く戦闘経験も豊富なために、一匹一匹が臨機応変に動くが、れいむ達は鉄砲玉そのものだ。 どうせ、すぐ死ぬのだから高度な作戦など遂行できるわけが無い。それに、没個性の集団はそれだけ代わりを作りやすい。 そこでは、個の意思を排除し、組織のいち歯車として一つの命令のみを忠実にこなす。いや、代わりがいくらでもいると言う 意味では歯車というより、螺子とでも言うべきか。一匹一殺の玉砕精神ですらなく、一匹が相手の一つのパーツを奪うこと を期待する作戦なのだから。 個々の戦力としては弱いが、圧倒的な物量戦と団結力に基づく玉砕戦法、そして執拗なゲリラ行動。れいむ達の強さはそこにあった。 ドスまりさは戦況が不利であることを理解して、生き残りを集めて退却することにした。 れいむ達は執拗に追った。 ドスまりさ達がどこに、どれだけ逃げようと、占領した場所を確保するための人数以外は全て追撃に回った。 危険である夜も追撃を緩める気配は無かった。追撃部隊、食料の現地調達係、休憩中の部隊の三つに分かれてローテーションし、 ドスまりさ達に徹底的に追いすがる。 野犬やれみりぁに発見され、喰われたゆっくりが出ても関係ない。 いや、減るどころかむしろ日に日にれいむ達が増えている気がする。 ドスまりさ達は追い詰められていた。 元々、奇襲を受けてほとんど食料を持たぬまま逃げたのだ。 加えて、日夜を問わない攻撃。 ドスまりさが蹴散らそうにも、数が多すぎてその間にほかのゆっくりが襲われる。 常に木を薙ぎ倒して移動するドスの疲労もたまる。 寝ることも、食事を取ることもほとんど叶わず、少しずつ、その数を減らした。 襲撃から1週間後、ついにドスまりさの群は首領たるドスまりさを除いて、全て息絶えた。 そして、今回の首謀者が現れる。 言うまでも無く、れーむんだ。 「ゆっふっふっふっふっ」 「いい・・・よのなか・・・じぶんというものをよくしるゆっくりがかつんだよっ…! “およめにしなさい”のはなしでれいむはにんげんさんにかてないけどれいむはじぶんのせいかくとのーりょく をよーくしっていたんだよ。ゆっふっふっふっふっ」 「このれいむたちもそーだよっ!まりさにちめいしょうをあたえるようなぱわーやすぴーどはもってないということは れいむじしんがよーくしっているよ。すべてはっ!!」 「おのれのよわさをみとめたときにはじまるんだよっ!!」 「ゆっふっふっふっふっ、しじょーさいじゃくが…………………」 「もっとももっとももっとももっとももっとももっとももっとももっとももっとももっとももっとももっとももっとももっとももっとももっとも もっとももっとももっとももっとももっとももっとももっとももっとももっともおそろしぃぃいぃぃ ゆぎぃ~~~~~~~!!」 変なポーズを決めながら名乗り上げるれーむん。 「れいむ、どぼじでごんだごどずるの~!?れいむ達の群がゆっくりできなくなっちゃうよっ!!」 ドスまりさには理解できなかった。群を纏め上げ、群のみんながゆっくり出来るように尽力していたドスまりさからすれば、 れいむ達の戦法は狂気の沙汰としか思えない。 「ゆ?ゆっくりなんてだいこんさんといっしょで、かってにうまれてくるものでしょ? いちいちきにしないよっ!!」 こともなげにれーむんは答える。最優先すべきは「群の生存」。 次世代の子供達がゆっくりできれば、自分達がどうなろうと構わないのだ。 そして、群を大切にするということは群以外の者を大切にしないと言うことに近かった。 拡大した群の食事事情、ゆっくりプレイスの確保、残されたゆっくり家族を養うためにも、れいむ達は侵略を続ける。 ドスまりさは理解した。こいつ等と話し合いをしても無駄だと。 もう自分はゆっくり出来ないかもしれないけど、せめて群の仇を取っておこう。 地を埋め尽くすれいむ達を相手に、ドスまりさの最後の戦いが始まった。 れいむ達にドスまりさを倒す手段は皆無だ。 投石や体当たり、あるいはわなを仕掛けたところで蟻が恐竜に勝てるわけが無い。 ……物理的には、だ。 れいむ達はドスまりさへの無意味な攻撃を執拗に続けた。 なるべく平地では戦わず、多少高低差ある場所から木陰から投石を繰り返す。 ドスまりさがいくられいむ達を潰しても、次から次へと攻撃を続ける。 こうなれば、いかにドスまりさが強くとも関係ない。 寝ることも食べることも出来ない。 動けば動くほどエネルギーを奪われる。 かつて繁栄を誇った群の幻影が見え、楽しそうな幻聴が聞こえてなお、れいむ達の攻撃は終わらない。 最初の襲撃から2週間。 最後に残ったドスまりさが発狂して滝つぼに落ちた。 (照明が明るくなり、男がしゃべる) ご覧になられましたか? ゆっくり会では最強のドスまりさが最弱と言われるれいむに完膚なきまでに打ち負かされてしまいましたねぇ~。 ちなみに手元の資料によりますと、この襲撃でれいむの群は1/3以下になりましたが、2ヶ月もすると移民と生まれてきた生え抜きで数を 戻したそうですよ。ドスまりさの領土に新参者を住まわせてるとのことです。 さぁ、れいむがゆっくり会での立ち位置をご理解いただけたと思いますが、実は人間も注意しなければなりませんよ。 はい、そこの貴方!人間様がゆっくり如きに舐められるわけがないと思ってますね?そうでしょう、そうでしょう。 皆様そう仰るんですよ。 では次にこちらをご覧ください。 これを見た後にも果たしてそう思えるんでしょうかねぇ~。 (照明が暗くなる) ある男の日記より抜粋 11月3日 ついに、念願の暖簾分けをしてもらった。 苦節15年、ようやく師匠に認められて店を出すことが出来る。 嫁も喜んでいた。師匠の一人娘だ。暖簾分けと同時に、その……なんだ。 書くの恥ずかしいな。 11月10日 店の評判はなかなか良い。元々師匠の天麩羅は評判だしな。 今となって、師匠の苦労が良く分かるってもんだ。 俺も一国一城の主だ。 嫁のためにもがんばらねーとな。 11月17日 相変わらず、店には客が絶えない。 物珍しさだけじゃなく、味が受け入れられている証拠だろう。 店に奇妙な奴等が来た。生首に似た饅頭、ゆっくりだ。 なぜか皆紅白で気持ち悪い……。 残飯で良いから食事を分けてくれないかと言われた。 冬が近いのに、子供の餌が採れないらしい。 ふざけんな!お客様に食事を出す店に野良の生物がいたら不味いだろうが。 追い返すことにした。 「こーかいしないでねっ!!」という捨て台詞とともに紅白饅頭は帰っていった。 11月21日 客足がぱたりと止まった。 原因は分かっている。あのくそ紅白饅頭どもだ。 昼と夕飯時になると、徒党を組んで店前でたむろして「ゆっくりしていってねっ!!」という。 最初は珍しがっていたお客様も、絶え間なく続く「ゆっくりしていってねっ!!」にイライラしたのか、 さっさと帰る。 これじゃ商売にならない。 追い払っても、その場を立ち去ろうとしない。 どっかに捨ててきてもすぐに戻ってくる。 仕方ないから、潰すことにした。 「もっとゆっくりしたかった」という断末魔を上げて潰れるが、不思議なことにほかの饅頭は逃げない。 皆殺しにするしかないか。 11月26日 ほとんど、客が来なくなった。 いくら潰しても、こいつ等は懲りない。 それどころか、徒党の数が増えている。 嫁はストレスで倒れた。 毎日聞かされる「ゆっくりしていってねっ!!」と人間に近い顔が上げる断末魔。 俺だって正直キツイ。 だが、保健所に連絡するわけにはいかねぇ。 食品を扱ってるんだからな。 12月3日 昨日来たお客様は1人。それもてんぷらを食べてる途中で帰った。 もう我慢ならねぇ。 保健所に申請した。 12月4日 お客様は誰も来なくなった。 保健所の奴等は「あのさー、ただ家の近くでゆっくりしていってねと声上げるだけでしょ? 弊局が対応するのは①家に入っておうち宣言した場合、②人間を傷つけた場合③飼いゆっくり等の飼育物に手を出した場合 って書いてあるでしょーが。ウチも年の暮れで忙しいんですよ全く」と言う。 くそっ!!杓子定規で石頭の役人どもめ。 てめーに俺の苦労が分かってたまるか!! 今日も潰す。 明日も潰してやる。 一匹残らず、潰してやる。 12月8日 もう、店の周りを歩く人もいなくなった。 師匠からは嫁のことと店のことの両方で怒られた。 だが、どうすればいいんだ。 やつらはくる。いつものように。 12月15日 紅白饅頭どもに詫びを入れることにした。 もう、俺にはどうしようもなくなった。 12月16日 「ゆっくりとーさんしていってねっ!!」 とけたけた笑いながら、あいつ等は俺が作ってやった食事を拒否した。 今日も、いる。 打つ手は、ない。 12月31日 俺の夢は終わった。 借りたお金はもう返せねぇ。 師匠からは勘当された。 何で…こんなことになっちまったんだ。 (日記はここで終わっているようだ) (照明が明るくなり、男がしゃべる) ちなみに余談ですが、この村では以降、食品を扱う店は必ず残飯を裏に用意しておく様にしたもようです。 村の実力者がれいむたちと交渉の結果、人目に付かない明け方に受け取るようにしたらしいです。 無論、保健所と相談して山狩りも考えましたが、全てのゆっくりを駆逐するには膨大なお金がかかるし、 現実問題不可能に近いらしいですよ。 事なかれ主義といわれようが、残飯で済むならと、現時点では妥協するしかないというところでしょうかねぇ。 ゆっくり達が野犬やイノシシとやっていることはほとんど変わりません。 それらに比べ、ゆっくり達はあまりに惰弱です。 ですが、彼女たちはしゃべることが出来るのです。 ゆめゆめ、そのことを忘れてはなりません。 最後に、皆様の疑問に答えましょう。 おそらく、皆様はこう思っていらっしゃるはずです。 「れいむを馬鹿に出来ないのはわかった。だが、食料はどうなる? これだけの群を維持する食料などあるはずが無い」、と。 (照明が暗くなる) 冬。死をもたらすもの。 れーむんの群は食糧危機にあえいでいた。 人間から定期的に残飯を巻き上げているとはいえ、冬場はそうは行かない。 餌をとるのが苦手なれいむの大群で構成される以上、食料不足はむべなるかなと言えよう。 このままでは、群全体が崩壊してしまう。 れーむんは決めた。 翌朝、ドスまりさとの戦闘で怪我を負ったゆっくりを集めた。 動物と人間の大きな違いとして、医療技術の有無が挙げられる。 人間と違い、農耕の概念が無い動物にとり、怪我をすれば餓死することを意味する。 はっきり言って怪我ゆっくりなどクソの役にも立たない無駄飯食らいだ。 見捨てることを人間は非道と思うだろうが、ドスまりさでも無い限り、ゆっくり達が これを省みることは無い。 れーむんは説明する。 「いまのままのむれのかずじゃ、ゆっくりできないよっ!!」 「……ゆっくりりかいしたよ。れいむのおちびちゃんをゆっくり そだててねっ!!」 「ゆっくりまかせてねっ!!」 「さぁ、おたべなさいっ!!」 「さぁ、おたべなさいっ!!」 「さぁ、おたべなさいっ!!」 「さぁ、おたべなさいっ!!」 「さぁ、おたべなさいっ!!」 「さぁ、おたべなさいっ!!」 「さぁ、おたべなさいっ!!」 れーむんの考えはこうだ。 ゆっくり達は冬篭りでその多くが命を散らす。 生き残ったとしても、親が犠牲になって子供の食料となる場合が多い。 だが、それではダメなのだ。死んだゆっくりが集めて食べた食料は無駄になるし、春になって生存能力が無い子供だけが 生き延びたところで全くの無意味だ。 全員が平等に10%の確率で生き残るよりも、1/10の群れを支えるべきゆっくりが100%確実に生き残らねばならない。 群のゆっくりなど、放っておいても勝手に生まれてくるし、春になっていくらでも作ればよい。 しかし、群の中枢を破壊されてしまっては「群の生存」が不可能になってしまう。 れーむんは、確実に生き延びられる数まで自主的に群を減らすことにした。その過程で、食料が増えるわけだから非常に 合理的だ。 優しいドスまりさなどには考えつかないが、こと群の生存を考えれば有益な作戦と言えよう。 春になり、れーむんの思惑通り、群は一匹の脱落者を出すことも無く確実に生き残った。 ほかの群には、有力なゆっくり達が死んだのもあり、戦力ががた落ちだった。 加えて、群の数を取り戻すため、必死にすっきりーしまくっていた。 当然、母体は動けないし、何時も以上に餌が必要となる。 五体満足である、れーむん率いる群がこの絶好の機会を逃すわけが無かった。 夏になる頃には、昨年20近くあった群はもう一つしかなかった。 (照明が明るくなり、男がしゃべる) 皆さん、如何でしたか? これでも、れいむ種が他の種より劣っていると言えますか?脅威を持たないと言い切れますか? これは「種の生存」を重視する、れいむ種ならではの生態系の一例です。 群で連想するのは賢明なドスまりさが率いる群、徒党を組んでゆっくりを襲うありす、スィーに乗るめーりんだと思います。 ですが、れいむ種を忘れないでください。 こと群を作らせたら、れいむより恐ろしいものはありませんよ。ニヤリ あとがき 「すぐ死ぬ」「自己犠牲の精神による母性」「群」のキーワードから考え付いた。 本当はもっと赤い国のネタを使いたかったけど……このソビエトれいむによって、れいむ種が復権できれば良いなぁ。 いじめ描写が苦手なので、誰か代わりにこのれいむに「ツケの領収書だぜ」してくれたらありがたいです。 かいたもの 幸せはいつだってゼロサムゲーム およめにしなさい 甘い話には裏がある このSSに感想を付ける