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俺は階段を上っていた なぜ上るのか なぜ此処に居るのか 上った先に何があるのか そんな疑問を感じるが、足はまるで自らの意思を持っているかのように一歩一歩確実に石の階段を上っていた ふと壁に設置された窓が目に入る 窓の外にはどこまでも広がる草原 幼いころの自分を思い出した ― 実家には広い草原なんてなくて・・・親父の里で遊ぶのが夏休みの楽しみだったっけ ― ― そうそう!親父にハーフサイズのカメラを貰って毎日写真を撮っていた ― 足を止めてずっと、その懐かしい草原を見ていたかったが無情にも過ぎ去っていった しばらく歩いてくと、また窓が現れた 窓の外には山の中にポツンとあるコンクリート建築が目に入る 擦り切れて霞んだ看板には「××芸術大学 分校」と微かに読めた ― 新聞の写真大賞で優勝をとって・・・・下手に自信を持って、この大学に入った ― ― 行ってみたら俺みたいな奴がゴロゴロしていて・・・・ ― ― 荒れたな・・・・ ― ― 酒飲んで、合コン行って・・・女だと思ったらホモでラブホからパン一で逃げ出したりな ― ― でも写真は捨てられなかった ― 良くも悪くも色々な思い出のある大学を後にした 俺は目を瞑った 次に来るのは・・・・ 荒れ果てた神社 彼・・・○○が幻想へとなる切っ掛けとなった場所 ― ああ やっぱりだ ― ― 大学を出た俺は零細出版社のカメラマンになった ― ― 夢は叶った・・・四六時中女の裸をとる仕事とは思わなかったがな ― ― 仕事が落ち着いて俺はバイクに乗って、撮影旅行に出かけるようになった ― ― そして・・・・ ― 何かに掴まれるような感覚が俺を襲う 振り返るが何もない ただ闇が広がるだけだ ~ オマエハワタシノモノダ ~ 振り切る様により強く足を踏み出す ~ コドクニタエラレナイ ~ どうしてアイツを撮りたいと思ったんだろう 異性としての好意? いや・・・・ アイツの孤独を癒したいと思ったんだ つくづく俺は馬鹿だ ずっと孤独の中に生きていた彼女が孤独を嫌ったら? きっとどんな方法を使っても、孤独から逃げようとするだろう こういう風に・・・・ 窓の外に広がる竹林と薄汚れた小屋 河童達に頼んだ現像が終わり、人里に頼んだ額装を終えた「彼女の写真」 彼女は喜んで、俺と彼女はささやかな酒宴を開いた ぐでんぐでんに酔っぱらった俺は口に入っているモノの正体を知らなかった 知ったのは・・・・ 「○○!しっかりしてくれ!私だ!妹紅だ!!!」 彼女が俺の頬を容赦なくビンタする 「・・・・死ぬわけないじゃねえか俺が」 「いつもより長くて・・・本当に死んだって思って・・・」 彼女は泣いていた 俺が彼女達の「殺し合い」に巻き込まれるのはこれが初めてではない 俺が不老不死であると知ったのは、巻き込まれて首が身体から泣き別れしたことで初めて知ったのだ 「大丈夫だ。夢を見ていただけだ」 「そう・・・・帰ろうか○○」 あの塔の頂上に何があるのか 何が待っているのか 俺にはわからない だが、俺があの塔を登りきることはないだろう 俺は彼女とこれからも終わりのない塔を上り続けるだろう 俺と彼女、二人が擦り切れるまで・・・・
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スレ主のニケ◆RBG4ZdwTP.がニケ史を語りだしたのは2ギップリャからです [2ギップリャ] 墓参り…というのは、和音の以前の友人で、 生きていれば今年で二十歳になった子だ。 死にたい、が口癖だったので、逆に大丈夫そうな気がしていたら、 不意を突かれた。らしい。 ふたなりというとGIDと似たようなものに思えるかもしれないが、 当事者にとっては、まったく別のものだ。 だから、俺や和音のようにGIDの交友が多いのは、 むしろ少数派なのだろうと思う。 半陰陽は、判明した時点、つまり早ければ産まれてすぐに、周囲が勝手に対策を考える。 だから、本人がするのは最終的な決断くらいなことも少なくない。 GIDは体には異常がないので、周囲には分からない。 だから、自分で悩んで生き方を決めないといけない。 その決断が早くできたとしても、行動に移せるのは普通、大人になってからだ。 俺がGID、性同一性障害というものを知ったのは、10歳になる頃だった。 カミングアウト。 というのは、GID用語として使う場合、 「周囲に自分がGIDであることを告知する」 という意味だ。 GIDの当事者にとって、これは大きな壁になる。 親には反対される事が多いし、友達を失うかもしれない。 好奇の視線にさらされたり、変に気を遣われて傷つくかもしれない。 だがこれが半陰陽だと、逆になる。 俺は親から、「カムアウトされる」側だった。 俺は難しい本を読んだ時のように、頭にもやがかかっていた。 おとうさんとおかあさんに聞かされた話は、 子供だった俺の想像力の限界を超えていたからだ。 両親はよくわからない、白昼夢のような事実を俺に話した。 それから俺に、どちらの性別で生きるのかを決めるように、と言った。 普通、半陰陽が判明した時に本人が物心ついていなければ、 性別は親が医者と相談して決めることが多い。 うちの両親は敢えてそれをせず、俺に残したらしかった。 両親の判断が、俺にとって幸いだったのか不幸だったのか。 今の俺はまだそれを論じることができないが、 当時の俺はそれを恨んだ。 自分は、今までもこれからも男である。 その常識を疑おうなど、考えたこともなかった。 だから今思うと自分で情けない話だが、 俺はそんなことで自分が苦しみたくなかったのだ。 そんなことは親に任せて、できれば知りたくもなかった。 が、俺はとにかくその権利を得てしまった。 二次性徴が始まる前。 今のうちなら、女として生きる選択もできる。 そして、今それを決めないといけない。 自分は男でも女でもない。 ただそれだけのことでも、当時の俺にとっては重大な悩みになった。 自分は男だと思っていたし、そうしてきた。 それでも、ためらいなく男を選ぶことはできなかった。 なぜなら、俺には「不審な点」が多かったからだ。 遊びの嗜好や服の趣味から、思い出せる自分の言動、 あの時の行動、いつか考えたこと、悩んだこと。 考えれば小さな不審はいくらでも現れて、 俺はそのたびに混乱に陥った。 俺は自分の問題について親や医師から聞いたり、調べるうちに、 性同一性障害という言葉をよく見かけるようになった。 俺はその症状と対処から、自分の行き先を想像した。 が、それ以上のことについては、俺の知恵は及ばなかった。 俺は結局、「男」になった。 何らかの納得できる結論に到達できたわけじゃない。 調べても正解はわからなかった。 男の方が今の自分に合いそうで、楽だと思った。 医者も両親もそちらを推めているようだった。 妥協のような選択だった。 とにかく俺は、男として決定づけられた。 当時の俺にとってそれは、予想以上の重圧になった。 だから俺は、偏執的に男になろうとした。 そのために、俺は自分の疑心暗鬼を処理する必要があった。 確かに自分には、男として疑わしい要素があった。 でも、自分はすでに男として後戻りはできない。 そして、俺が自分の女性的な要素に与えた言い訳が、 性同一性障害だった。 俺のロジックはこうだ。 自分は男である。 よって、自分に女のような部分があっても、 それが半陰陽のせいであってはならない。 自分は軽い性同一性障害であって、 そのために、男性だが女性的な部分がある。 むちゃくちゃだが、俺はこの理屈によって 自分の中の疑問を無視し、同時にそれを守ることができた。 俺は結局、自分の中に女を残していた。 それを守るための言い訳を作っただけだった。 男性化は、自分の命を保つため、 社会に受け入れられるために、必要な措置だった。 が、当時の俺にとって、その変化は恐怖だった。 脱衣所で毎日胸をマッサージして、それが膨らむことを期待した。 発生練習を真似て、高音を保つ訓練をした。 隠れて女児用の服を買って、一人の時に着た。 その言い訳はすべて、性同一性障害になった。 それが何の意味も持たないことは理解できたが、 自分で男性を選択した責任と、それに抗う後ろめたさ、 両親にこれ以上迷惑をかけたくない気持ち、 そういったものから逃れるために、 俺は自分の中で、MtFになっていった。 ※MtF=Male to Female 男性の身体を持つが、女性になりたいGIDの症状 中学、高校で俺は男子だった。 一応男で通ってはいたと思う。が、問題は当然あった。 中学生の時にはからかわれる程度で済んでいた問題も、高校では少し違う。 男女がはっきりと分かれる年齢になると、周囲からの俺への接し方もはっきりと分かれる。 それはよくある話。腫れ物のように避けるか、女の代用として求めるか。 それでも俺は、「MtF」だった。自分でその理由を見失っても、それを演じることは続いた。 その頃、子供専用のパソコンを与えられた俺は、MtFコミュニティの存在を知った。 俺は「仲間」を探した。 MtFを結局は男性なのだと理解していた。だからこそ、それを自分に当てはめた。 カミングアウト、HRT、そんな必要や選択も、俺にはない。 俺は根本的に無知だったし、失礼な考えしか持ち合わせていなかった。 そのために、俺はGIDコミュニティに参加しつつも、違和感と罪悪感を感じていた。 この頃、コミュニティで少人数オフの企画があって、俺も参加することになる。 15歳、初めてのオフ会。俺は初めて会ったIさんに、初めてのことを言われた。 「ニケさんって、もしかしてISじゃない?」 親と医者以外ではじめて、俺の「性」を見抜いた人だった。嬉しかった。 俺は隠していたこと、それを隠した理由、本当の悩み、遠慮なくIさんに話した。 Iさんからは、性の問題に対する考えや、処世術を教えてもらうことができた。 このへんまで、俺にGID繋がりがある理由。 どこまで書いたかな。ああ、Iさんに会うところまでだ。 オフ会の参加者の中で、Iさんは特別だったんだ。特別というか、余裕があった。 俺が分かっていなかった、MtFとしての悩みや決まり、常識がIさんにはなかった。 Iさんは自分が女であることに自信を持っていたし、それを実現させていたからだ。 俺はIさんが好きになった。なぜいきなり好きになったか、そんなことはどうでもいい。 Iさんは俺の気持ちや考えを知っていてくれる。先輩として俺にアドバイスをしてくれる。 弱気になった俺を叱ってくれて、身近に他人がいる安心感を与えてくれる。 俺はそれが欲しかった。だから、Iさんに対して好意を隠さなかった。 Iさんは3回目に会った時に、俺に初めてのキスをくれた。 それから俺は、他人と同じベッドで寝て、体を求め合う経験もした。 Iさんとは定期的に会い続けて、2ヶ月が経った頃、俺はIさんに依存していた。 俺はもう、それ以前の生活には戻りたくなかった。やっと開放された気がしていたから。 自分までもを騙すように、一人で病んでいくのは怖いことだった。 だから、いつものようにIさんに電話をかけた。出たのは、Iさんの母だった。 「もしもし、あの」 「○○のお友達の方ですか。」初めて聞いた名前 「○○って、△△さんのことでしょうか…。」 「ああ、そう。そう名乗っていたみたいで。」 「す、すみません。私は、△△さんと仲良くさせて頂いている者で、ニケと申します。」 「ニケさん?あなたがニケさんなのね。○○から聞いていましたよ。」 「ありがとうございます。それで、」 「○○ね、今朝亡くなったの。ニケさんも良かったら、お通夜に来ていただけるかしら。」 俺は返すべき挨拶も忘れて、呆然と通夜の日程だけを聞いて電話を切った。 お通夜、お葬式の詳細。 Iさんの家族は、初対面のはずの俺に、親切にしてくれた。 逆に気を遣わせるくらいなら、来ない方が良かったかもしれない。なんて自分に腹を立てながら、 俺はIさんから聞いた話、自分と会って、親しくなったこと、自分の前での様子なんかを話して、 Iさんが俺に宛てた遺書を見せられた。 Iさんの戒名は、男性のものだった。俺は、家族には「Iさんの彼女」だったと思われていたらしい。 事情を知らない人からすると、むしろ逆だったはずなのに、意外なことだった。 なぜかその事にやり場のない憤りを感じたけれども、それだけだった。 俺は、元に戻った。 友人が自殺したり亡くなったりということは、今でこそ悪い意味で慣れてしまったけれど、 その時の俺にとってはショッキングな出来事だった。 俺は学校に行かない日が増えて、反比例してネットに依存する生活をした。 当時メジャーになりだしたMMOにのめり込んで、一日の大半を仮想世界で過ごす日もあった。 勇者はネットでも勇者でしたww このへんまで、子供時代?というか、高校生時代くらいまで。 こういった経緯で、俺にとってGIDというのは他人事ではなくなります。 最初の方にも書いたけど、ここまでGIDの人たちと関わるふたなりは少数派みたい。 どうも性別の不自由な人は望む、望まないに関わらず短命になりがちな傾向があるようで、 俺が過剰に和音を心配していると思った方にも、そのへんを言い訳にさせてもらえたら幸いですww ネトゲ廃人化した俺は、大学受験に失敗して家を出ます [3ギップリャ] MMORPGのキャッチコピーにあるフレーズ。 就職は決まってないけど、働く喜びがわかりました 本当の人生(RPG)はじまる 今までの人生はなかったことにしよう 17歳の俺は、現実よりもネットゲームを居場所にしていて、 そこが、俺の世界の全てのような感覚さえ感じていて。 現実を拒絶する。何を差し置いても、それを最優先にする。 当時の俺にとって、現実逃避は半ば本能的に行われる行為だったと思う。 確かに、今思い出してみても嫌になる。 登校のために電車に乗る、そのためには日を浴びる。 日光の下では、醜いこの姿を隠せない。見られる。 店の窓ガラス、駅のアルミ柱、学校の鏡、同級生、 先生、通行人、全てに対して隠れないといけない。 不名誉なニックネーム、無視、気遣い、優しさ、 会話、肩が触れること、目が合うこと、そこに居ると気づかれること。 すべては避けるべきで、耐え難い苦痛だった。 高校の会議室。俺と、担任と、学年主任と、学校長。 俺は学校長から卒業証書を受け取って、一人で校歌を歌う。 出席日数の足りない俺は、ほとんど全教科で単位を落とした。 無事だったのは、最初から特別扱いだった保健体育と、 元々必要な日数の少ない情報や音楽、美術くらい。 なんとか受験して合格した大学も、とても通う自信は無くて、 親の説得を無視して、あても無いまま進学は諦めた。 先のことは何も決まっていなくて、考えたくもなかった。 俺は堕ちる感覚にも慣れてしまい、それが当たり前になって、 この忌々しい現実を無視する方法だけを毎日考えた。 補習とお情けで、同級生より1週間遅く高校を卒業した。 その次の日の夜、母が俺を刺した。 今は昼か、それとも夜だったか。寝たのはいつで、何時間前に起きたか。 最後に食べたものは何で、何を飲んだのか。何もわからなかった。 母は、そこから俺を脱出させた。 一緒に死のう 俺に与えられた、救いの言葉だった。 現実が急に輪郭を帯びて、俺は目を背け続けたことについて考えた。 俺は、両親が自分に性別を決めさせたことを恨んでいた。 自分が苦しむ大きな原因のひとつが、それだと思っていたからだ。 両親がその決定を俺に与えた理由も、考える気はなかった。 その代わりとして両親が背負ったものも、見てはいなかった。 俺が両親に何をしていたかなど、省みる余裕はなかったのだ。 もうずいぶん長い期間、治療も検査も放棄してきた。 力ずくで病院に連れていこうとする両親にわめいて。 俺は逃げ続けた。きっと俺は、母より長く生きられない。 だからせめて、今死のう。今なら、母と死ねる。 それでいい。母はそれを許してくれた。 最後まで逃げられる。それでいい。 鼻にチューブがついている。まだ自分の身体に感覚が戻らない。 ベッドに仰向けに寝ていて、薄い服を着ている。下は、紙おむつかな。 心電図、点滴の管、ベッドはカーテンで仕切ってあって。病院だ。 尿道カテーテルも入ってる。気持ち悪い。これは自分では抜けない。 行かないと。検査だと言って、記録をとられる。だから病院は嫌いなんだ。 強気にしていないと、私にとって必要ない検査しかしないのだから。 でも動けない。なら仕方がない。今はこのまま寝てしまおう。 医師に起こされるまで、そんなことを考えていたと思う。 ナースや医師、父、警官もやって来て、俺は覚えている範囲の事を喋った。 状況を聞かされて、整理した。命に別状があるレベルではなかったらしい。 2週間もすれば、退院できる。俺はその後、家を出ることにした。 また色々と省略したけど、高校卒業して実家を出るあたりまででした。 まあ、この手の人間にはありがちな話なんだぜ。 お父さん、私はお父さんを裏切ります。 二週間以上をICUで過ごす間に、俺は家を出る計画を立てた。 計画、と言っても、現実的な考えなど何もない。 何組かの服と、数週間分の薬、あとは普段の外出と何も変わらない荷物。 それだけを持って、俺は家を出る。 精神を病むと、自傷をする人がいるらしい。 手首を切ったり、髪を抜いたり、肌を掻き毟ったり。 俺の自傷は、家を出ることだった。 自傷の原因は、詳しくはわからないらしい。 自殺のため、精神の安定、血を見るため、 周囲の気を引くため、痛みを感じるため、 色々な理由があって、それは人それぞれらしい。 堕ちる。堕ちたい。病んでいたい。 そのために、俺は家を出たかった。 小さなスーツケースを引きずって、隣の県まで電車に乗る。 学校に通うために、いつも使っていた路線。 そこから乗り換えて、駅、繁華街、その裏。 やり方は知らないけれど、ここにいれば多分、 「ねえ、仕事探してる?」 ほら。 今思うと、俺の家出の原因は中二病です。間違いなく。 仕事?ww それって、どんなお仕事ですかぁ? 「夜のお仕事wwww」 うーんww 「ちょっとそこで話聞いていかない?話wwwwww」 でもわたし、男の子だしーwwww 「絶対嘘だしwwwwwwwwwwwwww」 だめ。 「今から仕事?出勤?」 違うよーww働いてるように見えるかなー?wwww 「いや、可愛いからどこのお店かなーって思ってwwww」 えーwwwwwwうそーwwww 「じゃあさ、俺とちょっと飲みにいかない?」 うーん、どんなお店? 「どんな店が好きなの?」 えーっとね、 ニューハーフの。 色々と省略はしてるよwwwwホストのキャッチとかただのナンパとかww 別に可愛かったわけではないwwwwww タクシーに乗って、駅の反対側。さっきよりも暗い場所。 "ニューハーフパブ"看板にそう書いてあって、 中はもっと薄暗くて、正面にお店の人が座ってる。 目の前で水割りを作って、ビールを飲んで、 隣の男の人はもう酔ってるみたいで、体を触ってくる。 渡された名刺をしまって、なんとなく笑って、 チェックは済ませたけれど、男の人はつぶれてる。 ホテルに連れ込まれたけど、そのまま寝てる。 一人で部屋を出て、名刺の番号にかけてみる。 「はい、○○○○です。」 もしもし。あ、おはようございます。 えっと、昨日の11時頃からお邪魔してた者ですけど、 「あー。□□さんといた子?」 あ、そうです。いただいた名刺からお電話差し上げます。 実は私、お仕事ないかなって昨日、そのwwww 「仕事って女の子の?」 いえ、ニューハーフの。 「ああー。ああ、はいはいはいはい。ちょっと待ってね。」 「今日の夜7時くらいにママがお店に出てくるから、 それくらい来てもらえるかな?」 はい、わかりました。ありがとうございます。 ママは、他の店子さんとは違う雰囲気の人で、 俺は少し緊張しながら説明を聞いて、質問に答える。 はい。いえ、経験は全くないんです。 「そうなのー。じゃあ教えてあげないとねー。」 はい、お願いします。 「顔出しとかは大丈夫?雑誌に載るのとか。」 えっと…ちょっとわからないので、待ってもらえますか。 「白黒の広告は?目線入りで。」 大丈夫です。 「上のお店も実はうちなんだけど、入れるかな。」 ヘルスですか。 「そう、こっちはお昼だけなんだけど。」 … 「広告だけ入れておいていい?」 わかりました。 ニューハーフにしたのは、身分をごまかしやすいと思ったから。 それに、これが自傷だから。 だから、最初からそのつもりだった。 俺が泊まることになった寮は5畳一部屋のアパートの一室で、 家賃は月に3万円。これは給料から天引きされる。 すぐ傍を線路が通っているのが、少し不満。 夕方からパブに入って、客を探す。 要求があれば、上の店で相手をする。 毎日、客が落とした金額の半分を受け取る。 これで、生活費と薬代には十分。 自分が生きている限り、この方法ができる。 ここにいる間、こうやって傷つく。 だから、何か嫌なものがわからなくなって、 起伏が減って、平和になって、 起きている間は草原を散歩しているようで、 寝ている間は知らない人間に犯されているよう。 「ニケ」 ん? 「ニケ、まだ眠たい?」 ううん、もう眠たくない。 「おなかすいた?具合はどう?」 だいじょうぶ。 「じゃあ俺仕事行くから。」 私、何か作っておこうか。 「何でもいいよ、ニケの食べたいもので。」 わかった。 「何か買って帰るものは?」 キャベツと小麦粉。 「じゃあね、ニケ。手錠見せて。」 ん。 「やっぱりかぶれてるね。足にかけようか。」 うん。 「痛い?」 痛くない。 店のスタッフをしていた男性の一人が、店を辞めるときに 俺を連れ出して、マンションの一室に住まわせた。 そのため、俺に自傷行為は3ヶ月ほどで終わった。 「ニケ、ただいま。」 うん。 「逃げようとした?」 してない。 「ご飯?ありがとう。ニケ、愛してる。」 うん。 「でも逃げようとしたよね。」 ううん。 「だめ。服脱いで。」 うん。 「まだ痛む?」 少し。 「ニケは俺が好きなんだよね。」 わからない。 「じゃあこれは好き?」 わからない。 ある日、玉ねぎが欲しくなった。 だから部屋の外に出て、店を探した。 手錠は外れなかったけれど、手錠ごと歩くことはできた。 服は同居人のを拝借すればいいし、靴も予備があった。 逃げるつもりはなかった。けれど、帰り道がわからなくなった。 結局、俺はそこに戻らなかった。 これで、実家出てからしばらくの黒歴史まで終わり。 ちなみに、所持金が無かったために玉ねぎは買えませんでしたwwwwww 本人(俺)が自覚してなかったため、別に監禁みたいな扱いにはなってないです。 この後k察に保護されるわけで。 [3な上温泉] まあ別にそこまで波乱万丈な人生やってるわけでもないので、 特にこれといって何かがあったわけではないんだけど、 自分が何をしてるのか、そんなこともよくわからない状態で マンションを抜け出した俺は、まず病院に入れられるんだ。 そのへんからかな。 少し上の方で、病院が嫌いだと書いた気がする。 あの頃の俺にとって病院は、嫌いどころではない、 絶対に耐え難い苦痛に思えていた。と、思う。 (これまでのあらすじ) 幼少期、自分の性別を決めることに悩み、GIDを自称する ↓ GIDコミュニティに参加し、親しくなったMtFと付き合う ↓ その恋人に自殺され、軽くメンヘラ ↓ ネトゲ廃人化して、母に刺される ↓ 家を出て水、さらに風に堕ちる ↓ 店の元スタッフにしばらく監禁される ↓ 自覚がないまま抜け出す←今ここ ↓ そして病院へ 俺の格好といえば、ひどいものだった。 サイズの合っていないワイシャツ、 手で押さえていないと落ちるズボン、 サンダルは足を上げると脱げるので引きずっていたし、 顔や手足は打撲とやけど、切り傷だらけだったのだから。 すれ違った人は無意識に、視線を逸らし避けていただろう。 ニケ、愛してる。 普通これを「歪んだ愛情」とでも呼ぶのだろうけれど、 俺にとってそれは別に、不快なものではなかった。 この頃の自分が何を思っていたのか、 思い出そうとしても、あいまいでよくわからない。 痛い、苦しい、熱い、そういった言葉では覚えているけれど、 感覚はもう忘れてしまっているのか、思い出せないのか。 「ねえちょっと、あなた、ちょっと。」 上の方で声がする。 「すみません、誰か。あの誰か。この子。」 「あれ、どうしたんだ。貧血かな。」 誰かに手首を握られた。痛い。 「脈はあるみたいだけど。」 「もう救急車呼んだから来るって。」 「ちょっとこの傷、交通事故じゃないの。」 「うわ、痛そう。」 サイレンの音が近づいてくる。 ストレッチャーに体が乗るのがわかる。 続いて救急車のドアがしまる音。 プラスチックの嘴のようなものに指がはさまれる。 手首に巻きついたのは血圧計で、 「荷物は持ってませんでしたか。」 「さあ。私が見たときにはもう倒れてて。」 頬を叩かれる。 「もしもーし。聞こえますかー。」 聞こえているけど、答えようとしても息しか出ない。 「意識レベルは…。バイタルは血圧以外、…。外傷がここと、ここと、…。」 「交通事故だよな。」 「わからないけど、発見者の人が交通事故っぽいって。」 「でもこれ、ここ。あとほら。」 「…虐待かもな。もしもーし。ちょっと失礼しますよー。」 服が脱がされる。 「あれ。ちょっとこれ。」 「あ、ええ。じゃあこの人男性だったのか。」 「あ、すみません。10代から20前後くらいの男性です、はい、男性。 いえ、我々も女性だと思ってたんですけど。はい。いえ、はい。あ、 いや、交通事故じゃなくて、虐待の疑いです、はい。整形外科ですか。」 しばらくして、救急車が動く。 救急車に乗っているということは、これから病院に向かうのだ。 俺は飛び起きて救急車を降り、病院へ行く運命から逃れる想像をしたけれど、 現実には何の影響も与えられなかった。 ここは病院。そう、また病院。 あの時、母から刺傷を受けて来たのも病院。 そういえば、あの時から私の時間は止まっている。 我侭で家を出て、遊んでいただけ。 救急搬送された日から、さらに一日が経ったらしい。 いつもおなじみの、点滴などのチューブが見える。 体中にガーゼや包帯が張り付いていて、全身が痛んだ。 「自分の名前は言えますか。」 「ニケです。」 「住所と、お父さんかお母さんの連絡先はわかりますか。」 「はい。書くので、ペンと紙をください。」 「ちょっといいですか。傷を治療する時に体を見せてもらったんですが、」 「はい。何か。」 「ニケさん、睾丸はどうしたんですか。」 「どういう意味でしょうか。」 「うちで検査を…」 「結構です。」 デフォですよねwwwwwwwwwwww 病院では終始こんな感じです。心が休まる暇がないwwww 「主治医の先生は誰ですか。」 「何の主治医ですか。」 「その、性別の、」 「外傷に関係あるのでしょうか。」 病院大嫌いww 虐待の疑い。さらに以前の事件。 ということで、警察が色々聞きにきたけれど、 俺自身に何も話す気がないとわかると、意外に早く諦めた。 外傷の方は、入院するほどのことではないけれど、 衰弱などの理由で、そのまま病院にいることになった。 病院から連絡を受けた父が、見舞いにきてくれた。 俺は情けないようで、また申し訳ないようで、 父の方に顔を見せることはできなかった。 入院が長引いたのは、たぶん複雑な大人の事情wwww この時、父には本当に申し訳ないと思った。 とまあこんな感じで、退院した俺は一時的に実家に戻ります。 [4ギップリャ] そうそう、話は変わるけどさ。 俺も、普通の男と付き合ったりしたことがあったんだぜ。これでも。 あ、前に書いた監禁みたいなのは除く。 監禁後保護されて退院した後に、実家に戻って世話になりながら、アルバイトを始めたんだ。 その時の話だから、まだ今以上に揺れていたというか、 自分で決めたはずの、男でいることに、頑なに抵抗しようとしてた頃だな。 俺がやったのは、コールセンターだ。 身分は免許証さえあれば良かったので、女だと言って働いた。 顧客からの質問に回答したり、クレームに対応したり。 営業はなかったし、水の接客に比べたらかなり楽だな。 ってのがその時の俺の感想。リハビリだと思って、暢気に働いてた。 で、そこの社員から告白を受けるわけだ。 Kさんは、アルバイトを監督するポジションの人だった。 Kさんには仕事帰りなんかに、よく食事に誘われた。 そのうち、休日に遊びに行ったりもするようになって。 俺も考えが甘かった。というか、そういう展開は予想してなかった。 普通に考えたら、女ってことになってる自分と男性が、 2人で食事に言ったり、プライベートで遊んだりする。 そのことが、どういう意味なのかわかるはずだろう。 でも俺にとっては自分が女として見られるなんて、 想像もできないことだった。 だから、kさんから好きだと言われた時まで、 俺にはそれがわからなかったんだ。 俺がわかっていようといまいと、言われてしまったのは仕方ない。 問題は、どうやって断るかだ。そう、断るかだ。 受ける?それは問題外だ。だって、女なんだから。 事情隠して女だって言って働いてる以上、バレるわけにいかない。 じゃあ、どうやって断る?彼氏…はいないともう言ってしまった。 好きな人…もいないって言った気がする。どうしよう。 好きな人が出来たとでも何とでも言って、早く断れよ。 今よりもっとヘタレな当時の俺。 なにより「実はふたなりでしたサーセンwwwwwwww」なんて、 好きだと言ってくれた相手に悪いしな。 俺は本当にヘタレだ。Kさんとの関係をずるずると続けたのだから。 明確な返事はないが、付き合いは続く。 Kさんはそれを、OKだと受け取ったんだろうな。当然だ。 いや、まずいだろそれ。だって俺、セックスとかできないぜ。 このままだと、それを求められるのも時間の問題なのに。 でも同時に、本当のことを知ってほしい。 そんな欲が、俺の中に生まれる。ほんと、俺の馬鹿。 まあそんな感じで、俺はカミングアウトとやらをしてみたんだ。 いきなりだったけど、遅くなるよりは良いかなと思って。 「Kさん、Kさん。」 「ん?なに?」 「突然で悪いんですけど、告白していいですか?」 「なんだよwwww俺のこと好きになった?ww」 「私実は、ちょっと病気があるんですよ。インターセクシャルって言って…」 「…だから実は私の体って、男性みたいな部分があるんですよねーww」 「えー、なにそれww小説?」 ああ、これが普通の反応なのかな。って思った。 「うーん、あのですねえ、…」 「え?なに?つまり男になりたいの?」 「あはは、そうじゃなくて…」 「ニューハーフ?」 「違いますよー、いいですか、…」 例えばこういう場所で、活字にして書くのは平気なんだけど、 人と、面と向かって説明するのって、けっこうきついよねww しかも、それが自分に好意を持ってくれる人だったりすると。 「本当なの?それ。」 「そうですよ。だから、私はあんまりお勧めできる物件じゃありませんwwww」 「いや、ちょっと待って。まだよく理解できてないし、正直驚いたけど、」 「ニケ、俺と付き合って欲しい。」 いやあ、予想を裏切られましたww そして、俺はKさんと付き合うことになる。アルバイトは、続けた。 当然すぐに、体を求められた。向こうは男性だからね。 無理やりや仕事以外では、それが初めての経験wwww Kさんは俺に同居を誘って、俺はそれに応じる。 実家に迷惑をかけ続けることが嫌に思えていたから、 歓迎すべき同棲だった。楽しかった。 ところで俺は、付き合いを続けるのが下手らしい。 そんな俺にとって、半年以上続いたKさんとの関係は、快挙だと思う。 楽しい同棲生活で活力を取り戻した俺は、2ヵ月後に就職する。 入れ替わるようにKさんは会社を辞めてしまったが、別に問題はない。 そのうちKさんに別の恋人が出来たが、想定していたことだ。 自分がその立場だとしても、普通の女の方がいいに決まってる。 ただ、Kさんがアパートを出て戻らなくなったのは、少しショックだった。 それでもそこは、楽しい思い出の場所だったので、俺はしばらくそこに住んだ。 あ、たぶんこれを書かないと誤解されると思うんだけど、 俺は別にKさんを恨んでないし、これが不幸だとも思ってないです。 当然の成り行きだし、Kさんには感謝しているのですよ。 ただこの時の俺にとって、それが当然の現実として、むしろ与えられた幸せな時間と感じることが 必要だったんだろう、とは今でも思うんだ。 こう言うのも悲観的なのかもしれないけど、 普通の女性と半陰陽が普通の男性を取り合っても、結果は見えてる。 と、あの時の俺は感じて、それを嘆かずに受け入れられたと考えてる。 まあもちろん、後ろ向きなのは否定できないけどなww まあ色々あって、俺が普通の男と関係を持つことに躊躇うようになったのは、事実だ。 いや、恋愛そのものだな。最初、和音にも自分と似たにおいを感じた。 「あ、似た経験をしたんだな」って、なんとなくわかることってあるだろ。それだ。 だから俺のこの先は、和音にいつか言われたとおり、傷の舐めあいだった。 身近にいただけの相手と刹那的にくっついて、すぐに別れる繰り返しだ。 まあそのへんはまた、需要がありそうなら詳しく書くさ。 では次に、逮捕された話でも。 2スレ目あたりに書いた、Iさん。みんな覚えてますか? そのIさんは、セクシャルマイノリティとして、俺の先輩のような人だった。 少々過激だったけれど、そのおかげで仕事を見つけられた。 俺がKさんと同居しながらアルバイトを辞めて就職する時も、 Iさんがしていた方法で、身分を偽ったまま、女として就職ができた。 俺は、いつかのIさんの足跡をたどるように、同じ職種に就いた。 IT系の仕事は服装の自由などが多いので、 GIDの人が、職業として選びやすいらしい。 女の社会保険は、役に立った。 保険適用の値段でホルモン剤を処方されることができたので、 金銭的にも、俺はかなり楽になったと思う。 だから俺は、アパートの家賃や光熱費を出して、 それまで生活費を負担してくれたKさんに恩返しができた。 そのうち、Kさんは仕事を辞めてしまった。 次の仕事を探したい。とKさんは言っていたけれど、 俺は、少し休んでいて欲しいと思った。 幸い自分の収入だけでも生活には困らなかったし、 家にいる間、一人になるのは寂しかったから。 Kさんは次の就職先を探したけれど、なかなか見つからなかった。 俺は内心それを喜んだけれど、Kさんにとっては深刻な問題だったようだ。 Kさんは次第に、俺に嫌味を言うことが多くなった。 「ニケは何でもできるからいいね。すぐに仕事を見つけるし。」 そんなことを言うようになったKさんを、俺は休みのたびに外に誘うようにした。 2人で出かけて食事をして、カラオケに行ってホテルに一泊する。l それが、休日の定番になった。 カラオケはKさんも気に入ったようで、平日の夜中にも時々、2人で遊びに行った。 俺が仕事でいない時は、ネットで知り合った人と行っているようだった。 「ただいま。あれ、Kさんも今帰ったとこ?」 「カラオケ行ってた。」 「またなんだww」 「悪い?」 「悪くないよww 今日もいつもの子なんでしょwwww」 「うん。そうだよ。ニケの事話したら、会いたいって言ってた。」 Kさんはいつも、同じ人と2人で遊びに行くようだった。 その頃から俺は、Kさんが自分だけの人だと思わないようにした。 そんな俺の気持ちを読み取ったのか、 それとも、Kさんの心変わりが先だったのか。 Kさんの態度はだんだんと、俺から離れていった。 それでもまだ、それは俺にとって満ち足りた生活だった。 でもある日、俺はそれを壊してしまった。 「ニケ」 「Kさんおはよう。私、仕事行ってくるよ。」 「俺の仕事も探してよ。」 「無理だよ。Kさんが自分で探さないと。」 「なんでもできるからね、ニケは。俺みたいな馬鹿の仕事は探せないか。」 「もう、いい加減にしてよ。」 そう言って、会社に向かった。 帰ったら、Kさんの荷物が無くなっていた。 俺はいつものように靴を脱いで、手を洗った。 買ってきたものを冷蔵庫にしまって、下ごしらえをする。 洗濯物を取り込んで畳んでから、料理を仕上げる。 一人分の食器を並べた時、もう一人がいない事がわかった。 このへんまで、前回の補足ww Kさんの意図はわからないけれど、アパートの契約はそのままだったので、 俺は毎月家賃を振り込んで、そこに住み続けることができた。 いつものように銀行で家賃を振り込んで、会社に向かう。 駅の改札で、財布が無くなっていることに気がついた。 すぐに駅の交番に寄って、紛失届けを書く。 幸いにも銀行の近くの交番にあるようで、すぐに行けば返してもらえるらしい。 会社には少しだけ遅刻する連絡をして、道を引き返した。 交番に着くと、目つきの悪い警察官が財布の特徴や、現金の額を聞いてきた。 「その財布に入っていたのは、それだけですか?」 「はい、それだけです。」 「他の人のカードとか、入っていませんね。」 「え?いえ、入ってません。」 「じゃあ、これは何でしょうかね?」 その警察官は目つきが悪かったのではなくて、 偽造の身分証を持っていた俺を、睨んでいたのだった。 俺ドジすぎwwwwwwwwww 元々持っていた身分証、女として就職するために作った身分証、 就職してから出来た、新しい身分証など。 俺は、その三種類の身分証を持っていた。 当然、これらを同時に持ち歩くことは避けていたけれど、 その日、財布には二種類の身分証が入っていて、 しかも俺は、その事を忘れたまま交番にそれを取りに行ってしまったのだ。 「あの、すみません。」 「なんだ。」 「トイレ、行きたいんですけど。」 「…お前、男なんだよな。」 「はい、まあ一応。」 「いつも、トイレどっち使ってる?」 「今は、女子です。」 「……婦警呼んでくるから、ちょっと我慢しろ。」 パトカーがきて、それに乗って本署に連れていかれた。 手錠と腰紐をつけられて、取調室に入る。 「お前、豚箱入るからな。これから。」 「はあ…」 「昨日来たおっさんと、同じ部屋にしてやるぞ。」 「…」 「どうだ、嬉しいだろ。誘うなよお前ww」 「…」 「何とか言えよ、オカマ。」 取調べといっても、特に内容のない時間の方が多かった気がする。 とにかくその日の取調べは終わって、刑事の予言通り、俺は留置所に送られる。 正式な身分上は男性なので、当然男性留置所だ。 身体検査には、特別に婦警が呼ばれた。 しかも白衣の着用が許されて、下半身は金属探知機だけで済んだ。 留置所内での移動には、ついたてが用意されて、 俺の周りを5人ほどの警官が囲む、異常な光景になった。 独居房に入れられた俺は、そこで一晩を過ごす。 まあこっちは犯罪者なんだから、罵られるのは仕方ないww ただ、留置所も明らかに持て余してただろうな。 扱いにくそうだったし、常に複数人がついたてで隠してたしww 二日目の取調べは、俺の体についての説明で終わった。 「だけど、裁判所の人はわからないぞ。」 「どうする?」 「うーん、お前はどう思う?」 「ふたなりって書けばいいんじゃないっすか?」 そして、また留置所。 「お前もその方がいいだろう。」と入れられた独居房だが、 一人で夜を過ごすのが、一番の苦痛だった。 もちろん、自分の容姿で雑居房に入るわけにいかない事は分かったので、 外の道路を走る車の音に耳を傾けながら、その日も一人で明かした。 「51号、お前、また何も食ってないのか?」 「すみません。ちょっと食欲なくて。」 「ちょっとでいいから、食え。まずくはないだろ?」 「はい。もう少し待ってくれませんか。」 「身分証を書き換えたのは、働くためだけです。」 「なんで働くのにそんなことする必要があるんだ。」 「男性では、なかなか就職先が見つからなかったので。」 それから、自分が女として通用することを、最後に確かめたかったから。 「そんなもの、オカマバーとかいくらでもあるだろうが。」 「…」 「そういう仕事がしたいからオカマになったんだろ?男相手の仕事を。」 「いえ、先天的なものですから。」 留置所に戻って昼食。 「ここで休憩していいぞ。今なら誰も来ないからな。」 「はい。」 「タバコとか吸うのか?」 「いえ、吸いません。」 「ヒゲを剃るなら、…ヒゲ生えてないな。」 「はあ。」 また取調室。 「この書類は、裁判所に送る。それで、」 「それでまあ、多分審判なしで終わるから。」 「そうですか。」 「今日のうちに、書類書き上げるからな。」 「はい。ありがとうございます。」 「お前のことはふたなりって書くぞ。」 「はい。」 「ところで、性別を変える方法もあるって知ってるか?」 「はい、知ってます。」 「戸籍も変えられるんだぞ、そうしろ、お前。」 「…。」 もう一度留置所に戻されて、その後、開放された。 これで罪歴の告白と、留置所レポ終了wwww 身分を偽って生きている方は、くれぐれもご注意くださいww 今はまだここまでしかまとめてませんwwサーセンwww ほんのちょっとまた編集してみました
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美萩野 綾乃 [部分編集] 徳吉 優子 [部分編集]
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冴えない彼女の育てかた キャラクターソング 加藤恵 冴えない彼女の育てかた キャラクターソング 加藤恵 アーティスト 加藤恵(安野希世乃) 発売日 2014年12月3日 レーベル SME デイリー最高順位 9位(2014年12月3日) 週間最高順位 18位(2014年12月9日) 月間最高順位 48位(2014年12月) 年間最高順位 352位(2015年) 初動売上 1847 累計売上 5921 収録内容 曲名 タイアップ 視聴 1 M♭ 冴えない彼女の育てかた キャラソン 2 LOVE iLLUSiON (Megumi Solo Ver.) ランキング 週 月日 順位 変動 週/月間枚数 累計枚数 1 12/9 18 新 1847 1847 2 12/16 382 2229 2014年12月 48 新 2229 2229 3 15/1/20 232 2461 4 1/27 208 2669 5 2/3 342 3011 2015年1月 ↓ 782 3011 6 2/10 365 3376 7 2/17 400 3776 8 2/24 328 4104 9 3/3 270 4374 2015年2月 ↓ 1363 4374 10 3/10 416 4790 11 3/17 264 5054 12 3/24 221 5275 13 3/31 256 5531 2015年3月 1157 5531 14 4/7 218 5749 15 4/14 172 5921 関連CD 君色シグナル カラフル。
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662 名前:彼女≠私 01 ◆RgBbrFMc2c [sage] 投稿日:2010/09/07(火) 17 10 42 ID O+S73750 [2/8] 椚田ミオリ。 彼女はおかしなことをごくごく当たり前のようにやりのけてしまう一風変わったクラスメイトである。 こう言ってしまうとまるで彼女が絵にかいたような暴走型少女であるように思われてしまいそうなのでひとつ断っておくと、 椚田はそういうタイプの人間ではない。 彼女は始終冷静で暴走しているところなど見たことがないし、何より他人に迷惑をかけない。 かく言う僕も頼みごとひとつされたことがない程だ。 それが己の信用感のなさによって招かれているものだとしたらさすがに認識を改めなければいけないが、それはないものとして話を進めよう。 しかしまあ、おかしなことと言っても例をあげなければ伝わるものも伝わるまい。 よってこの先は少しばかり彼女の代表的な珍行動を紹介したいと思う。 僕としては珍というよりも謎というか秘密にまみれた黒いものを感じるのだけれど、その話はまた後ほど。 まずは定期テストでどの教科でも平均点ピッタリ賞をとるというところである。 当たり前だが、実際うちの学校にそんな賞はない。 しかし、その点数が小数点第一位まで合っているともなれば、これはもう感心するしかないだろう。 ピッタリ賞を作るべきだとすら思わされる。 ちなみにそれを故意でやっているのか、本当に偶然偶々すべては運命の悪戯としてなされているのかは定かでない。 まあ、故意でやっているとしか思えないけど。 テストの点数見るたび「やったッ」とガッツポーズを決めているぐらいだから、そうなんだと思う。 以前そんな点数を取るそして、平均点を予測するコツを聞いてみたところ、 「そうだなあ、ぴーんときてががーと書いたら当たるよ」 と言われた。危ない電波をキャッチしていそうだ。 他には何度席替えをしても僕の前に席を落ち着けていたり、 クラスの皆にテストの山を予言したり(全部記号問題の記号だけを予言する。しかも外れがない)、 僕の弁当と全く同じおかずを自分の弁当に入れてきたり、 校内の窓ガラスのたたき割りならぬ雑巾がけをしたり、 うっかり僕が忘れ物をしてしまったときに忘れ物そのものを持ってきてくれたり (僕の母親に頼まれるのだそうだ。ちなみに椚田の家は学校を挟んで真反対の方角にある)。 ほら、おかしなことばかりだけど誰にも迷惑はかけてない。 ひょっとするとテストを作った教師の意には反しているかもしれないが、椚田の予言はせいぜい3問程度なので出る点数のぶれは毎回10点弱である。 教師本人も予想点数との差は誤差の範囲内だと思っているだろうし、問題はないだろう。 そして僕自身に関することについては、どれだけ椚田が前に居座り続けようと僕は彼女のことが好きなのでむしろ歓迎している。 おかずが同じだからと言って何か僕に不利益があるわけでもないし、忘れものに至ってはただただありがたい。 よって僕も彼女を迷惑だなどと思ったことはない。 つまり、椚田ミオリは確かにおかしな奴ではあるが、基本的には良い奴なのだ。 だから僕も他のクラスメイトたちも、一クラスメイトとして彼女に接し、学校生活を共にしている。 663 名前:彼女≠私 01 ◆RgBbrFMc2c [sage] 投稿日:2010/09/07(火) 17 11 20 ID O+S73750 [3/8] 「……いや、絶対おかしいって」 「だから、おかしいことはおかしいって言ってるだろ」 「そうじゃない! そのくすきだ、さんだっけ? その人も十分おかしいけどお前もお前のクラスもおかしいんだよ!」 バンと机を叩いて、特徴は眼鏡、あだ名はめがね、ハンドルネームはメガネな友人が叫んだ。 「くすきだじゃない、くぬぎだ」 「ああそうだったな……悪い。って違う! だから、そんな化け物許容すんなよっていうか普通にストーカーだろお前の!」 「うんまあそうだろうな」 ところでめがね、改め雲井。 ここは昼休みの教室などではなく普通のファミレスなのだから、あまり叫ぶとご退場を願われてしまう。 「落ち着けよ、椚田は過程はどうあれ結果的には良いことをしてるんだ」 「その過程を重要視しよう、それ絶対危ない橋渡ってるだろ。職員室のテスト保管してる棚とか漁ってるだろ」 「疑わしきは罰せず精神でいこう」 「残念だけど明らかな黒には適合しないんだ、ちなみにこれ常識な」 「全校の窓を雑巾がけなんて健気過ぎて涙出てくるだろ」 「俺はいっそ割ってくれと言いたい……何なんだよ雑巾がけって」 ため息をつきながらちらちらと周りの様子を気にした後、雲井は頭を抱え込んでしまった。 こいつとこんな話をするのは一体何度目だろうか。高校へ入学し、雲井とクラスが離れてからはずっとこんな雰囲気だ。 ちなみに椚田と出会ったのは小学生の頃で、雲井とは市立の中学校で友人関係になった。 その中学校生活の中で椚田はどうしていたのかというと、私立中学校を受験し見事合格してしまったので全く知らない。 とりあえず、この春に高校でばったり再会してから現在までの7ヶ月間でまたかなり親しくなった。今では毎日昼食を一緒にとる間柄である。 なにやら突き刺さるような周囲客と店員の視線は気にしないことにし、 氷でかなりかさ増しされているであろうアイスコーヒーに口をつけていると雲井がハッとしたように顔を上げた。 664 名前:彼女≠私 01 ◆RgBbrFMc2c [sage] 投稿日:2010/09/07(火) 17 11 56 ID O+S73750 [4/8] 「おい、さっきこれ以上にない自然な流れでその、椚田さんのことが、好きとか言わなかったか?」 「言ったな」 「友達として?」 「いや、異性として」 「…………お前、本当におかしいぞ」 そんなストーカー女、好きになる奴いないだろ……。 そう呟いた雲井は僕の顔色を窺うように目をいぶかしめ、苦い表情を作っていた。 「何でそんなに椚田を持ち出すんだよ」 ただの興味本位でそう聞いてみると、雲井は口ごもるように黙った。 雲井との間で椚田の話題が出始めたのは9月末に行われた体育祭の後だったと思う。 彼女と屋上で昼食をとっていた現場を目撃されたのだ。 最初のうちこそそれをネタにいじられているだけだったのだが、いつからか急に椚田に対して否定的な意見ばかりを言うようになっていた。 あんな良い奴でも、嫌われたりするのか。世渡りというのはやはり難しいものらしい。 「あいつがお前に何かしたのか、変な噂でも飛び交ってるのか、訳が知りたいんだ」 「……別に何もされてないし噂もないけど、それがむしろ変で不気味なんだよ」 妙に真剣な顔でそう言った雲井は、眼鏡をかけ直して何故か周囲を見渡し、こう言った。 「お前の話を聞く限り、その椚田さんっていうのはかなり凄い人なんだよな……それで噂にならないっていうのが、まずおかしいだろ」 なあ、そう思わないか? 悠一。 665 名前:彼女≠私 01 ◆RgBbrFMc2c [sage] 投稿日:2010/09/07(火) 17 12 33 ID O+S73750 [5/8] *** 俺の友達である遠野悠一は、物静かで何事も達観しているような男である。 別に嫌味というわけではなく、本当にそうとしか言い表せないのだ。自分の感情をあまり交えずに言葉を発し、行動し、表情を作る。 だから、中学からの付き合いがあるとはいえ、俺もたまに悠一の言っているこれは本心ではないんじゃないかと疑ってしまうことがあった。 そこが妙に頼もしく見えてしまったりするせいで、現在進行形あの男は女子からそこそこ人気を得ているというのがたまに苦々しい。 加えて顔もいいからな、むしろこっちが重点かもしれないけどな。 所詮世の中顔なのかと認識させられたのも悠一所為だった。 とは言ったものの、実際話してみればなかなか面白い奴だと分かるし、 向こうもとりあえずは友達認識をしてくれていそうなので、仲がこじれたということはない。 ただ、最近は少し状況が違っていた。いや、本当は高校に入学した4月のあの日から違っていたのかもしれない。 何の違和感も感じさせず、それは侵食していたのだ。悠一を、そして悠一のクラスメイトを、そして、実は、俺たちの学校にいる人間全てを。 どれだけ危険なことをしようが笑顔で済ませられる日常を作り出し、どれだけ不可思議なことをしても問いただされず、 どれだけ不気味なことをしても許容されて、またそれを平凡な日々だと認識させる、おかしな空気が俺達の学校には流れていた。 その原因は何か、俺と悠一のやりとりを見ていたのならそれは誰もが答えられる、非常に簡単な問題だ。 椚田ミオリ。 おかしなことをおかしいと感じさせない。 違和感を麻痺させる女、椚田ミオリこそがその原因である。 「あの子はそういう体質なんだよ」 俺が椚田ミオリの存在に気付き、その異常性、むしろ悠一を含む周囲の反応が異常だと クラスメイトや部活の部員、教師たちに話しまわっていたときにそう言ったのは養護教諭の山名先生だった。 誰へ話しかけても、 「それのどこがおかしいんだ」「まあ、椚田さんだしね」「つまり、君は何を言いたいんだい?」そんな答えしか返って来ず、 全く俺の意は伝わっていないと、むしろ俺がおかしくなってしまったんじゃないかとすら思い始めていた。 テストを作っている教師までそんなことを言うなんて、思ってもいなかったのだ。 そんなことを続けているうちに担任は俺がどうにかなっていると思ったらしく、カウンセリングをかねている山名先生のところへ行かされた。 どうせこの人も真に受けてくれないんだろうと思ってはいたが、どうしても望みが捨てられず考えていることをその先生に全て話した。 そして返ってきた言葉が、 「あの子はそういう体質なんだよ」 この言葉だったのだ。 666 名前:彼女≠私 01 ◆RgBbrFMc2c [sage] 投稿日:2010/09/07(火) 17 13 11 ID O+S73750 [6/8] 「私はミオリさんがその体質を利用して、テスト問題の答えを数問公言するなんて可愛らしいこと以上の悪事を働かないかどうか、監視しているんだ」 どこかの非日常系学園小説に出てきそうな位置づけだろう? 向かい側に座っている山名先生はそう言ってにっこり微笑んだ。が、そんなことをいきなり言われても俺には全く理解できなかった。 「君はあの子の体質に対する抗体をもっているから、現状が異常であることに気づけたんだ。 ちなみに、抗体っていうのは生まれつきだから、あまり深く考えないでいいよ」 そうきりだして、山名先生は椚田の体質についておおまかなことを教えてくれた。 それはどれだけおかしなことをしたとしても、それをおかしいと認識されない体質で、 効力は椚田ミオリ自身が操っているため正確には分からないが、少なくともこの校内には確実に広まっているということ。 現在の目的は遠野悠一と平和に学校生活を送ることなので、あまり危険性はない、そう聞いた。 「あの子が本当にテストの答案をくすねているのか、何を思って全校の窓を掃除したのか……。 そんなことは私の思考範囲外だからなんとも言えないけれどね」 そう言って山名先生は苦笑した。 「君が遠野悠一の友人で、ミオリさんの過剰な愛情から離れさせたいなら私は君を止めはしない。 しかし、おすすめもしない。だって、あの子は無害だろう?」 「無害でも、友達がこのままずるずる変な方向へ行ってしまうのは見てられません。下手すれば一生あのままなんですよね……あいつといる限り」 「まあ、そういうことになるかな。……変な方向ねえ、ふうん。君は随分友達想いだね」 「そいつのやり方が、嫌なんですよ」 相手の感覚狂わせてまで、自分を受け入れてほしい。そんなのはただのエゴだ。 結局その女は自分のことしか考えていない、おまけにストーカー行為を働くような奴はどうしたってろくでもない奴だ。 「ま、せいぜい頑張りなよ。話ぐらいならいつでも聞いてあげるから。ところで、今までの話しに質問はあるかい?」 目を細めて和やかに笑った山名先生の言葉に、少し考えてから、 「……あの、山名先生って本職は先生じゃないんですか?」 実はかなり気になっていたことを聞いてみると、ああ、というような顔をされた。 「免許は持っているけど、本職ではない。今の監視だって、ミオリさんの両親に頼まれてやっていることだしね」 ではその本職がなんなのかというと、というところまでは教えてもらえなかった。 少し残念だと思いながらも、その日から悠一と話すたびになんとか椚田ミオリの異常性を訴えようとしたのだが、やっぱり効果はなかった。 やり方を変える必要があるな……。 ファミレスから帰って自室のベッドに寝転がりながらそう考え、次の策を練っている間に、俺は眠ってしまった。 667 名前:彼女≠私 01 ◆RgBbrFMc2c [sage] 投稿日:2010/09/07(火) 17 13 52 ID O+S73750 [7/8] *** 椚田ミオリが憎い。 憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い 憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い 憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い 憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い。 あの女がいなければ私は彼の傍にいられるのにあいつさえいなければ、あの女さえいなければ、私は彼に近づけるのにッ。 早く消えて今すぐにでもこの世からいなくなってしまえ、 そして彼の前に現れるな彼を騙しているだけの女に彼を渡してたまるか絶対に、絶対に絶対にッ。 でも、あいつがいなくなればきっと彼はもう私のことなど見てくれない。 ああああああどうしてこうなってしまったのだろうどうして私は、私はただ、悠一君が好きなだけだったのに。 好きになって欲しかっただけなのに――――。
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公式HP:「超電磁少女研」 ttp //archipel.cside.com/matra/ 同人については未確認です。 単行本 No. タイトル 発行日 収録作品 1 異形景色 1998年06月 電子記憶層の優しい悲劇 (前編) 電子記憶層の優しい悲劇 (後編) 亀裂 巧究 月姫 蒼の世界 リャナンシーの花 2 KITTY◇MINT 1999年05月 猫とハッカとデリンジャー 黒と白 少女工房 視線 歪むココロ 涙の向こう側 昨日までの未来と今日からの過去 3 不感空間 1999年10月 カノジョノサバト 村祭 憧憬少年 願イと祈リ 月の家 風の彩 氷陰斗 4 PALLADIUM GARDEN 2000年9月 PROVISIONAL. Skittish Needle. ミウ エクセリオン 罠のなかでみるユメ 機械処女 Engage… 5 異空幻窓 2001年4月 血脈夢想 ナナメ1/2 はじまりとおわりの距離 花を待った日 闇の幻を君と 執行天使は舞い降りる (前編) 執行天使は舞い降りる (後編) 6 無限想刻 2002年7月 さくら ウタカタ 永訣のSACRAMENT 花が咲き乱れるように 白衣のダンスは死を刻む 死光ニヒカル黒 有害の天使 人工楽園の鋼鉄天使 7 緋牙刻 2003年8月 宿-やどり 性-さが 空-うつろ 情-じょう 印-いん 兆-きざし 終ノ刻-ついのとき わたほみ 8 奇望恋月 2004年5月 夏ボウソウ 家神 鬼と彼女と閉ざされた世界(前) 鬼と彼女と閉ざされた世界(中) 鬼と彼女と閉ざされた世界(後) 鬼と彼女と開かれた世界 血脈夢想ZERO プラネタリウム 9 Angelical Pendulum① 2005年1月 ROCK YOU 迷える魂 偶像の少女たち ファンタズマゴリア メメント 記憶の境界 純粋なる罪のもと 10 Angelical Pendulum② 2005年10月 笑う天使 終りへの前兆 教導使徒ロウェン 絶望の天使 閃光の天使 決意と約束 神と人間の間で 単行本(一般) No. タイトル 発行日 収録作品 1 おまもりひまり 第1巻 2007年02月 猫と少女とアレルギー ネコ式護り姫 ねこの斬り手 おねだりネコのショッピング 海ねこスクランブル ネコと雫
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見ての通り完全にジャニーズ独占、ここまで行くと逆に清々しい。 主演男優賞 主演女優賞 助演男優賞 助演女優賞 作品賞 第26回 永瀬廉 新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~ 有村架純 石子と羽男-そんなコトで訴えます?- 柄本佑 初恋の悪魔 蒔田彩珠 新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~ 新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~ 第25回 相葉雅紀 和田家の男たち 波瑠 ナイト・ドクター、愛しい嘘優しい闇 岸優太 ナイト・ドクター 蒔田彩珠 おかえりモネ 和田家の男たち 第24回 長谷川博己 麒麟がくる 綾瀬はるか 天国と地獄~サイコな2人~ 染谷将太 麒麟がくる 二階堂ふみ コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-3season コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-3season 第23回 田中圭 世界一難しい恋 新垣結衣 逃げるは恥だが役に立つ 香川照之 99.9−刑事専門弁護士− 小池栄子 世界一難しい恋 世界一難しい恋 第22回 田中圭 アルジャーノンに花束を 石原さとみ 5→9〜私に恋したお坊さん〜 山下智久 5→9〜私に恋したお坊さん〜 栗山千明 アルジャーノンに花束を アルジャーノンに花束を 第21回 松本潤 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-3season 有村架純 ひよっこ 浅利陽介 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-3season 新垣結衣 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-3season コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-3season 第20回 [[大野智 [[世界一難しい恋 新垣結衣 逃げるは恥だが役に立つ 香川照之 99.9−刑事専門弁護士− 小池栄子 世界一難しい恋 世界一難しい恋 第19回 山下智久 アルジャーノンに花束を 石原さとみ 5→9〜私に恋したお坊さん〜 山下智久 5→9〜私に恋したお坊さん〜 栗山千明 アルジャーノンに花束を アルジャーノンに花束を 第18回 大野智 死神くん 綾瀬はるか]] 今日は会社休みます。]] 渡部篤郎]] 銭の戦争]] 木村文乃]] 銭の戦争]] 死神くん 第17回 堺雅人 [[半沢直樹 能年玲奈 あまちゃん 片岡愛之助 半沢直樹 柴咲コウ 安堂ロイド 半沢直樹 第16回 大野智 [[鍵のかかった部屋 堀北真希 梅ちゃん先生 佐藤浩市 鍵のかかった部屋 戸田恵梨香 鍵のかかった部屋 鍵のかかった部屋 第15回 亀梨和也 妖怪人間ベム 松嶋菜々子 家政婦のミタ 鈴木福 妖怪人間ベム 杏 妖怪人間ベム 家政婦のミタ |第13回|亀梨和也|天海祐希 内野聖陽 大政絢 ヤマトナデシコ七変化 ヤマトナデシコ七変化 BOSS JIN~仁 ヤマトナデシコ七変化 |第12回|大野智|宮崎あおい 錦戸亮 上野樹里 魔王 魔王 篤姫 ラスト・フレンズ ラスト・フレンズ 魔王 |第11回|赤西仁|有閑倶楽部 堀北真希 花ざかりの君たちへ 生田斗真 花ざかりの君たちへ 香椎由宇 有閑倶楽部 有閑倶楽部 |第10回|二宮和也|拝啓、父上様 井上真央 花より男子2(リターンズ) 松本潤 花より男子2(リターンズ) 鈴木京香 華麗なる一族 花より男子2(リターンズ) |第9回|山下智久|野ブタ。をプロデュース 天海祐希 女王の教室 岡田准一 タイガー&ドラゴン 薬師丸ひろ子 1リットルの涙エンジン |第8回|滝沢秀明|義経 天海祐希 離婚弁護士 亀梨和也 ごくせん 岡本綾 Mの悲劇 義経 金八トリオ 3年B組金八先生 |第7回|中居正広|砂の器 竹内結子 プライド 上川隆也 白い巨塔 小雪 僕と彼女と彼女の生きる道 砂の器 錦戸亮 てるてる家族 |第6回|木村拓哉|GOOD LUCK!! 竹内結子 ランチの女王 堂本光一 リモート 矢田亜希子 僕の生きる道 GOOD LUCK!! 内博貴 僕の生きる道 |第5回|滝沢秀明|アンティーク〜西洋骨董洋菓子店〜 深津絵里 恋ノチカラ 上川隆也 新・お水の花道 天海祐希 水曜日の情事 アンティーク〜西洋骨董洋菓子店〜 櫻井翔 天国に一番近い男 |第4回|木村拓哉|HERO ともさかりえ 君が教えてくれたこと 上川隆也 君が教えてくれたこと 涼風真世 晴れ着ここ一番 HERO 山下智久 池袋ウエストゲートパーク |第3回|木村拓哉|ビューティフルライフ 常盤貴子 ビューティフルライフ 上川隆也 シンデレラは眠らない 水野美紀 ビューティフルライフ ビューティフルライフ 風間俊介 3年B組金八先生 |第2回|堂本剛|青の時代 江角マキコ ショムニ 上川隆也 お水の花道 深田恭子 神様、もう少しだけ GTO 今井翼 ブラザーズ 第1回 木村拓哉 常盤貴子 野村萬斎 稲森いずみ ラブジェネレーション ラブジェネレーション 最後の恋 あぐり ビーチボーイズ
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「はぁっ・・・はぁっ・・・くっ・・・。」 ・・・さっきからずっと肩で息をしているが、全然息が整わない。 巻き上がる砂埃、圧倒的威圧感を持って聳える石壁、止まない歓声。 彼是数時間、私を取り巻く環境は変わっていなかった。 「セリナ選手! 第9戦勝ち抜きぃ!」 「何やってんだぁ! さっさと負けやがれぇ!」 「いくら払ってると思ってんだ!! おいこら!!」 「せめて脱げやー!!」 (くっ、そんなこと・・・できないよ・・・!) 石壁の上に居る観衆が私に投げつける声は全て、狂気と嗜虐に満ちていた。 彼らは戦う私を応援するつもりで来ているのではない。 寧ろ逆、私が如何にして負けるかを楽しみに来ているのだ。 此処は闘技場、殺戮の渦巻く狂人達の理想郷。 私は今、その渦中に居た。 (あの娘【こ】のため・・・私は・・・負けられない!) 私が此処に居る理由。 それは旅先である少女と偶然出会った所まで遡る。 聞けば彼女は、両親の借金返済のため商人に引き取られた身の上らしい。 そして、これから闘技場という所でモンスターと戦うことを強要されているとのことだ。 「そんな! あんまりだよ! 許せない!!」 憤怒した私は彼女を引き取ったという商人の元へと殴りこんだ。 しかし、商人は私の言葉を頑として聞こうとしない。 そればかりか、私を大事な商品を奪った盗人として突き出すとまで言い始めたのだ。 「・・・分かりました! 私がその闘技場とやらで代わりに戦います! それならいいでしょ!?」 ―――そして、今に至る。 (10連勝まで・・・後、1回。後1回勝てば・・・彼女は自由になれる!) 私は商人とある約束を交わしていた。 もし私が10連勝した時は彼女と私が供にこの町を出ていくを認めること。 商人は何故かにやけた顔で承諾した。 恐らくは私に10連勝など到底できないとでも思ったのだろう。 「はぁっ・・・さぁ・・・次の敵は何!?」 私は自身に気合を入れるため声を張り大げさに構えてみせた。 その様子を見てまた、天上の狂人達がざわめく。 私はそのざわめきに聞こえないふりをして、ゲートをキッと睨みつけていた。 「10戦目の相手はぁ~・・・コイツだぁ!!」 「キタ――――――(゚∀゚)――――――!!」 「うほっ! (・∀・)イイ!! カード!!」 「マッチメイカーGJ!!」 実況人の紹介と供にゲートから現れたモンスター。 その姿を見た途端、この場を支配していたざわめきが一挙に歓声へと変わった。 「・・・スライム?」 水色の液体がゆっくりと地を這う様子はスライム以外の何物でもない。 しかしスライムは、少しでも戦士としての訓練を受けた者ならば決して遅れを取ることのない最弱のモンスターだ。 大きな個体ならば多少苦戦する可能性はあったが、ゲートから這い出てきた液体の総量から見てその可能性は薄い。 それならば今の私でも十分勝てる。 彼らの歓声はきっと、最弱のモンスターに負ける様子を期待してのことなのだろう。 しかし、残念ながら私にはそんなサービスをする気はまったくない。 (これなら・・・勝てる!) その時の私はそう考えていた。 しかしその考えが甘かったことを知るのは、そう遠くなかった・・・。 「ウフフ・・・どうしたノ? セリナちゃん。モウ、おしまい?」 「くっ・・・うぅっ・・・!」 単なるスライム。 そう思って不用意に踏み込んだのが全ての間違いだった。 突然、目の前のスライムが女性の姿を取り私に殴りかかってきたのだ。 間一髪急所への直撃だけは避けたが、その一撃で私は当初の勢いを失っていた。 (ウソ・・・でしょ? 喋るスライムなんて・・・聞いたことないよ・・・!) 液状の彼女は今、私に分かる言葉で私に喋りかけている。 私はようやくあの歓声の意味を理解していた。 (でも・・・勝つしか!) 「来ないなら・・・コッチからイっちゃうヨ!」 「なっ! 速い!?」 地を這う彼女の速度は、とてもスライムとは思えないほどに速かった。 私は慌てて迎撃体勢を取り、彼女の行動を予想する。 どうやら、彼女はこのまま勢い任せに突進してくる気だ。 恐らくは私に武器が無く、疲労で魔力も残り少ないと踏んでのことだろう。 確かに今までの戦闘で私の魔力は残り少ない。 だが、拳に魔力を纏わせるぐらいの芸当はまだできる。 魔力を纏った拳ならば例え液状の彼女とはいえ無力化は不可能だ。 (悪いけど・・・倒させてもらうよ!) 「ごめんなさいっ!!」 「ひぎゃああああああぁーっ!」 突進する彼女の鼻先に私の拳が飛び込む。 彼女は断末魔の叫びを上げ吹き飛んだ。・・・はずだった。 「・・・なんてネ!」 「えっ? ・・・きゃあっ!」 彼女は私が魔拳を放つことを読み、魔拳により吹き飛んだかのように自身を変化させていたのだ。 そして、私が油断した隙に私を囲んでいたのである。 私は今、彼女に半ば取り込まれるような形になっていた。 「さぁテ、どうしようかナ?」 「このっ・・・離れ・・・なさいっ!」 私は再度、両手に魔力を纏わせようと意識を集中する。 「・・・キ~めた♪」 「?!!?!?」 一瞬、何が起きたのか理解できなかった。 背に、肩に、唇に、咥内にと広がる冷たい感触。 視界いっぱいに映る青く透き通った女性の顔。 私は段々と状況が飲み込めてきた。 (ウソ・・・私・・・スライムに・・・キスされてる・・・!!) 私は彼女にファーストキスを奪われた悲しみと怒りで頭がいっぱいになっていた。 そしてすぐに、それが如何に能天気な反応であったかを思い知らされることになった。 「!? ・・・ぷぁっ!! ・・・うぷっ!!」 (そんな!! 魔力が・・・吸われている!?) 淫魔と呼ばれる類のモンスターは、接吻によって相手から魔力や精力を吸い取ると聞いたことはあった。 まさか彼女もそれができるとは私は思っても居なかった。 「・・・ぅむっ!! ・・・やっ! ・・・あっ!!」 (早く! 早く何とかしないと! このままじゃ、魔力が無くなっちゃう!!) 私は激しく首を振り、両手に溜めていた魔力を開放して引き剥がそうと彼女に触れる。 しかし、魔力が吸われてしまったせいか魔拳は彼女の顔を少し引き攣らせる程度にしか効果を発揮しなかった。 それでも私は彼女を引き剥がそうと必死に足掻く。 「まさかの百合展開キタ――――――(*´Д`)――――――!!」 「オンニャノコ同士でなんてけしからん!! もっとヤれ!!」 「異種姦+百合=最強! 異論は認めん!! ヒャッハァー!!」 (イヤ!! この人達、何を言ってるの!? 怖い!!) 私と彼女の接吻を見て、天上の狂人達の声は異様に興奮している。 まるで、私と彼女が盛りのついた野獣どもの檻の外に居るようだった。 私は言いようの無い恐怖を感じ、その原因たるこの接吻を一刻も早く終わらせたかったのだ。 「ふむっ!! ・・・んんっ!! ・・・ぷぁっ!! ・・・ぅんんーっ!!」 私の頬を涙が伝う。 目の前にある半透明な彼女の顔は快楽に歪んでいる。 私がいくら激しく身を捩じらせ首を振っても、それに合わせてぐにゃぐにゃと器用に変形し決して離れようとはしなかった。 「んぷっ! ・・・ぷあぁっ!?」 突然、私の地肌に冷たい感触が広がる。 何時の間にか私の服の隙間から彼女の一部が入り込み私の胸を弄りだしたのだ。 (冷たっ!! やめっ!! そんな・・・触ら・・・ないでっ!!) 「んぷっ!! ・・・んぁっ!! ・・・ひぁっ!?」 (ウソ・・・? イヤなのに・・・なんで・・・? 身体・・・熱いの!?) 私は彼女がどうして女性型なのか、このとき少し理解できた気がした。 同性として”感じやすい”部分という物を探り当てるのに適しているのだ。 勿論、私は性経験なんて無いし知識だって知り合いから伝え聞いた程度の物しかない。 しかし、それでも私は分かってしまった。 ・・・私は今、彼女に胸を弄られて”感じて”いる。 「んんんっ!! ・・・んあぁっ!! ・・・やっ! ・・・めっ! ・・・んはぁっ!」 「おやおやぁー!? その声、まさかキスだけで感じちゃってるのかぁーい!? セリナちゃぁーん!」 「意外だなぁー! 清純そうなのに、ホントははしたない娘【こ】だったんだねー!! アヒャヒャ!!」 (違っ!! これはっ!! 私、そんなんじゃ、ない!!) 私は確かに今、彼女に接吻を強要され服の下で胸を弄られ”感じて”いる。 しかし、これは彼女に無理矢理引き出された感覚であって私は決して望んでいない。 それに彼女は態と、私が彼女の責めに反応した時だけ隙間を作り声を上げさせている。 そんな事情を知らない彼らには、私がキスだけであんな声を出す、はしたない娘【こ】に見えるのだ。 「んぷぁあっ!?」 突然、全身に電気が走ったような感覚を覚え私は身体を硬直させる。 背中に回されていた彼女の腕が伸び、私の羽根を撫でたのだ。 私自身でも殆ど触れたことがなく、また他人からも滅多に触れられることのないそこはとても敏感だった。 私の反応を見て、彼女がニヤリと嗤う。 私は彼女がこれから何をするつもりか悟り青ざめた。 (止めて!! そこは!!) 彼女の腕が羽根にゆっくりと近づき、少しだけ触れる。 「んひっ!!」 (羽根は!! 羽根だけは!!) そして、一呼吸置いて付け根から私の羽根を一気に撫で上げた。 「ぷはっあぁああああああああああああぁぁああぁああああーーーっ!!」 (羽根はダメえええぇぇぇーーっ!!) 私の全身を物凄い勢いで衝撃が駆け巡る。 その流れは奔流となり私の意識を遥か彼方へと流しさる。 私の身体が衝撃に耐え切れず引き絞った弓のように反れる。 視界が真っ白に染まり彼女の顔すら見えなくなる。 そして、流された私の意識を引き戻したのは、鉛のように重くなった身体と自身の股間に感じる仄かな温かみだった。 「あっ・・・うっ・・・うあぁっ・・・。」 (そんな・・・私・・・漏らして・・・。) 「ウヒャー!! 遂にキスだけでイっちゃうなんて! 絶望したっ!」 「しかもお漏らしまでしちゃうとか、よっぽどたまってたんだね! ヒヒヒヒ!!」 「普段清純っぽく振舞うのが疲れてたんだね!! 同情するお!!」 「これからは安心して淫乱な娘【こ】になっていいんだぜ!! 死ぬまで面倒みてやっからよー!! ウハハハ!」 「はぁっ・・・はぁっ・・・うぅっ・・・。」 (私・・・違う・・・そんな・・・娘【こ】じゃ・・・ない・・・よ。) 「ウフフ♪ ハデに、イッたネ♪ セリナちゃん。」 「・・・イ・・・った・・・?」 彼女は殆ど力の入らない私を器用に支えて立たせる。 「サテ、この後はナニしてアソぼうかナ?」 「・・・あそ・・・ぶ・・・?」 私は朦朧とした意識の中、彼女が次なる責めを考えていることだけをただ漠然と理解していた・・・。 ~つづ・・・くのか!?~ @後書き どうも、先日14-74でリョナサガスレに出没した14スレ目の74です。 スライム少女VSセリナで妄想してみたくなりましたのでしてしまいました。 セリナラヴァー!で突っ走ったので何時も以上に推敲してません。 後、家のスライム少女はマジックドレインキスを覚えさせています。 でも、一番のお気に入りはリースにインジェクションコンボです。(´ω`)
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彼女×彼女×彼女 純然たる抜きゲ。ストーリーなんておまけです 女の子が朝起こしに来てくれたときにうっかりち○こがパンツの中に入っちゃった!とかが普通に起こります 原画が八宝備仁。石恵っぽいとよく言われている 主人公がイケメンでよく顔が映る。イケメン揃いの北方勢なら感情移入できますよね 秋奈ルート 印象薄い 夏実ルート おっぱい!おっぱい! 真冬ルート 黒ニーソいいお…メイド服いいお…巫女服いいお…7連戦いいお… 翠+鈴蘭ルート なんで眼鏡ついてくるん? 総評 翠単独ルートがないことだけが心残りだけどそれ以外はよし シチュコスに拘ったエロシーンかつ連戦で枯れる 数も秋奈15、夏実11、真冬12、ハーレム6、翠+鈴蘭11と申し分なし
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前ページ虚無の少女と蒼穹の少年 虚無の少女と蒼穹の少年 何度も何度も、必死で呪文を唱えたのに呪文は少女に応えてくれなかった。 既に日は落ちかけ皆が帰りだす中、少女はもうこれで最後にしようとありったけの気合いを込めて呪文を唱える。 その気合いと思いは、報われることとなる。 「きゃあっ!!」 轟音と共に現れたのは青い鋼の巨人。 やった。私はなんてものを呼び出せたのだろう。と思ったのも束の間。 その巨人は片腕を無くし、ところどころが痛んでいるのがすぐに分かった。 どうしよう、あの巨人は痛がっているのではないかと思った矢先、 巨人の胸元が開き、一つの人影が視界に入る。 ぴったりと身体に貼りつくような服に、見たこともない意匠の兜を被った小柄な、おそらく男性。 先に足場のような器具がついた紐に足をかけ、するすると降りてくる。 兜の人物は少女の前に立ち、兜を脱いだ。 若い。私と同じ位の年なのではないか。 顔立ちは悪くなく、むしろ整っていると言ってよい。 このへんでは見かけない系統の顔だ。しいて言うなら昔行商に来た、砂漠の民に近い。 所は変わってロマリア。 ハルケギニアの民の心をまとめる若き教皇。 その横には眼帯の青年が控えていた。 「我が天使よ、戻ったか」 ガリアのヴェルサルテイル宮殿では、 ウェーブのかかったすみれ色の髪と藤色のドレスの若く美しい貴婦人が、国王ジョセフに任務の労を労われていた。 否、ドレスを着ているから貴婦人に見えるのであって、身体は華奢ではあるものの胸の膨らみは無いに等しい。 男性物の衣装を着せればどこの王子にも負けない貴公子に早変わりするだろう。 そのような中性的な魅力の人物であった。 またまた所変わってアルビオン。 酒場ではとある狩人が森で怪我をしたときに「金色とすみれ色の妖精に助けられた」という話をしていた。 金色の娘はとにかく胸が大きくて、すみれ色の娘の胸は本当に平らだったとか。 あと、すみれ色の方は「こんな服しか無いのか」と、スカートに握り締めながらぶつくさ言っていたとかなんとか。 学園に仕えるメイドは、洗濯物を取り込んでいた。 彼女が居る所からでも、轟音と共に現れた鋼の巨人ははっきりと見える。 似ている。と彼女は思った。 タルブの生家の裏山に、にょきりと生えるように突き刺さっている橙色の鋼の翼と、倒れている桃色の巨人。 祖父と祖母はそれに乗って空から落ちてきたと話していたが、大人達は酒の席の与太話だと笑い飛ばしていた。 しかし彼女と従姉だけは真剣に、その話を信じていた。 ブリミルの昔話に出てくるような天にまで届く高き恵みの塔。 鋼の巨人たちによる激しい戦争。 天から舞い降りる鋼の天使たち。 それは彼女達にとっては、半分が真実で半分がおとぎ話であった。 祖父も祖母も年の割には元気で若く見えたが、半年前に流行ったガリア風邪であっけなく始祖の元へ召されてしまった。 しかし、そんなことは今はどうでもいい。 あの鋼の巨人は、一体何なのか。家の裏庭に突き刺さってるあれと同じ物なのか。 居てもたってもいられなくなった黒髪に月目のメイドのシエスタは鋼の巨人の方へ走り出していった。 少年にまっすぐ見つめられてどぎまぎしている少女が先に口を開いた。 「あ、あんた名前は?」 「俺は刹那・F・セイエイ。」 「俺がガンダムだ。」 前ページ虚無の少女と蒼穹の少年