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第二十六章-第一幕- 真なる恐怖、迫る 第二十五章-第三幕- 第二十六章-第二幕- グラード・シティから強引な撤退を決行した勇者軍は、 魔神軍メインメンバーである、ノーラとも共闘したものの、 結局は別れ別れになり、現在兵器工場をまともに稼動させている 数少ない拠点である、港町ヴェール・シティへ移動した。 兵器工場にお邪魔して、通信施設も借りて アーム城と通信を取っている。 こういう時のウォルフ王子は本当に忙しそうである。 「アーム城と通信、繋がりましたね…… こちらウォルフ。通信兵、いますね?」 「はっ、こちらアーム城通信施設。現在浮遊中、 高度千五百メートル付近に滞空中。回線、良好です」 「例のマスターハード搭載型人工衛星の稼働状況を報告して下さい」 「はい。予定通り本日、正午から稼動開始します。 ……っと、そろそろじゃないですかね。 端末にリアルタイム送信可能にしてありますので、 アップデートのインストールをしておいて下さい」 「了解。避難させた民間人達の様子はどうです?」 「至極落ち着いている素振りを見せてはいますが、 やはり地上の様子が気になっているようです。 イグジスター情報はリアルタイムで伝わりますので……」 「……了解。では、そのまま警戒を密に」 「はっ」 通信が切られる。 「…………よし、アップデート完了。来ますよ、データ」 全員が端末を握り、世界地図をじっと見つめる。 すると、異様な数のイグジスター反応が世界中に表示される。 まったくいないのは、海中とか、よほど小さな離島ぐらいだろうか。 「なっ!?」 エリックがまず驚愕する。ご丁寧に推定されるイグジスターの 数量をカウントする機能を見て驚いたのだ。 「一億二千五百八十万……!?」 なんと、せいぜい数千万程度だと思っていたイグジスターが、 既に一億を突破して世界中をじわじわと侵食しているのだ。 「ぐっ……まさか、奴等の勢力伸張がこれ程とは……!」 エリックが歯噛みするが、ウォルフ王子はあくまで冷静だ。 「それでも、宇宙の各コロニーでは膠着状態を保っていますし、 機械に対して極端に弱いなど、弱点も露呈しています。 擬態さえ抑制し続ければ、いつかは殲滅も……可能です。 そのためには兵器工場を出来るだけ守り抜きたいですが……!」 「いや、もう一つ対策があるぜ」 ロバートが対策を打ち出した。 「!?」 突然の発言に驚愕する一同。 「グラード・シティで俺達が敗走した時、 海岸沿いの都市であるにも関わらず、 水中から現れたのはセイレーン・イグジスター一匹だけだっただろ? それに世界地図を見ろ。水中に反応が一切無いのも逆に不自然だ。 仮に擬態して知性を得て、船を操り出す、と仮定したところで、 擬態そのものを阻止し続ければ、 一方的に攻撃するのも可能かもしれん」 「なるほど……!」 ローザとエナが一際びっくりした。まったくの盲点だったからだ。 「となると、退避先としての最適解はどうなる、ウォルフ?」 「船舶、艦艇、ないし潜水艦による水中、水上での行動、ですね?」 「だったら、今取るべき行動は何だ?」 「カイトさんをここに呼びましょう。あの潜水艦、 ブルー・ワイズマンMk-Ⅰであれば、兵器を組み立てたりする 設備にも事欠きませんし、簡易工場代わりにも出来ます。 また潜水艦からの一方的ミサイル攻撃も可能でしょうね」 「だったらやれよ」 「はい」 ウォルフ王子は通信施設を用いて、アドレスコードを検索し、 カイト=ワイズマンを呼び出した。 「ああ、こちらカイト。現在海中から策敵中。 暗号通信とはいえ、若干穏やかではないね」 「それどころじゃありませんよ、カイトさん。 あなたの艦が、対イグジスター戦においての 決定的戦力の一つになるかもしれないんですから?」 「そうとは思えないんだけどね。以前、この艦は イグジスターの侵入を許しているしね」 「ですがそれは係留時の話のはず。 それとも、海中や海上にいる時に奇襲でも受けましたか? つまり、そういう事だ、とロブは言っていますよ」 しばらく熟考してから、カイトは答えを出す。 「なるほど、言われれば隊長の言う通りだね。 つまりイグジスターは、擬態でもしない限り、 水中への攻撃、及び進行手段を持ち得ない、と?」 「そうなります。となると世界中の船舶、艦艇、潜水艦を結集し、 民間人の退避所として利用するのが最適解でしょう。 その上で離島などに避難し、 敵が手出し出来ない状況に持ち込んで、 離島に兵器工場を建造するのが無難かと思います」 「今までの君達の理屈でいうと、制空権と制海権は、 未だ人類のものだと断言して構わないわけだね。 ならば急ぎ、あらゆるネットワークを駆使して 各国家、各自治体に通達。兵器工場を離島に建造して 一気に反攻の準備を行わないといけないみたいだ」 「お願いできますか?」 「やってみる。ちょっとヴェール・シティからは 遠い位置にいるので合流までの時間をフルに使わせてもらう。 なので合流に最適なポイントをこちらで指定するので、 すぐに移動を始めてもらいたいところだ」 「はい、指定をどうぞ」 「ヴェール・シティから南西方向に向かう道を進めば到着出来るね。 リプトール・タウンという小さな港町だ。この潜水艦も かろうじて係留可能、という程度の町だが、 この際、目立たない方向で話を進めたいからね。 イグジスターに察知されると本当に厄介だし」 「はい、じゃあそのつもりでこちらも移動します!」 カイトはすぐに通信を切った。不必要な通信の継続は 魔神軍に察知される可能性も高く、妨害を受ける危険があった。 彼等と交渉の余地はあっても、現状は対立関係なのでしょうがない。 「リプトール・タウン付近にイグジスターの反応はあるか?」 ローザがぶつぶつ言いながら、端末をいじると、 リプトール・タウンの周辺に少数ながらも反応がある。 といっても前の戦いの三十万という数に比べて、というだけの話で、 実際その周辺には数万単位のイグジスターが辺りを策敵していた。 情報履歴を見てみれば、リプトール・タウンは人口も少数で ほとんど無視されている状況にあるようだったが、 何か起こればいつでも襲える、という態勢と見るべきだろう。 すなわち勇者軍が来る、という重大事態が発生した場合、 イグジスターが集団で到来する可能性がかなり高い。 それを覚悟の上で、リプトール・タウンでの合流を目指すのである。 局地戦での犠牲は覚悟してでも大局の上で勝たねばならない。 いざと言う時は、民間人をシェルターに封じる必要があるだろう。 それらの覚悟を決めて、勇者軍はリプトール・タウンに向かう。 かすかな希望を求めての流転と敗戦の繰り返しが、 またもリプトール・タウンで勇者軍を待ち受けているのであった…… <第二十六章-第二幕- へ続く>
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DQⅢ 【縛りプレイ】の一種で、分類するなら「少人数攻略」にあたる。 最初に主人公である【勇者】を殺して蘇生させず、残りのメンバーのみでゲームを進めるプレイ方法。 Ⅲでは、クリアするまでは勇者をルイーダの酒場に預けることができず、道中はずっと棺桶を引きずって歩くことになるため、この名前がついたのだろう。 強力な勇者を使わず、先述のとおりクリア前に勇者を外せないため必然的に3人以下での冒険となり、難易度は跳ね上がる。 なおFC版では、バラモス撃破後はゾーマ出現までラーミアがいなくなってしまう。 バラモスを倒すと暖かい光があたりを包み、パーティ全員のHPとMPが回復して死者も生き返るものの、この冒険を行っているのであれば、このときの勇者のレベルは1であるはずだ。 勇者はレベル7にならないとルーラを覚えないため、バラモスを倒したときにルーラを使えるメンバーがいないとアリアハンに帰れず、【ハマり】状態となってしまう。 そのため、この冒険中にルーラを使えないメンバーのみでバラモスに挑むときは、キメラの翼を忘れずに。 リメイク版では、暖かい光があたりを包んだあと、どこからともなく声が聞こえ、パーティ全員をアリアハンまで自動的に送り届けてくれるようになったため、ここでのハマりはなくなった。 まれに、勇者の生前の装備(【どうのつるぎ】と【たびびとのふく】)を再利用もしくは売却するか、そのまま使わずに棺桶に入れておくかで議論になることがある。
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勇者王 誕生日: 1967/08/25(本人誕生日) 2007/05/29(勇者王 HOTEI駄コラ祭り初日) 主な活動場所: img 概要: HOTEIと共にコラ素材として使用されることの多いフリーSOZAIの先駆け。 2013年7月現在でも時々カタログ等にその姿を見ることができる。 解説: 【元ネタ】 本名:檜山 修之(ひやま のぶゆき)。 声優。「勇者王」の由来はアニメ「勇者王ガオガイガー」の主人公、獅子王凱を演じたことから。 【二次裏での動向】 2007年の5月29日深夜から早朝にかけて、何故かひたすら勇者王とHOTEIの駄コラが多量に生産される祭りが発生し、この時に勇者王(当時はHIYAMAと呼ばれることが多かった)とHOTEIのフリーSOZAI化が一つの流れになった。ある程度の祭りを経て一度沈静化したものの、その後、NHKで放送された(2009年3月1日)「にっぽん心の仏像~知られざる仏50選」(※)において紹介された矜羯羅童子(こんがらどうじ)がHIYAMAにあまりに似ていたため「」の駄コラ精神に再度火を放つ結果となり、結果、息の長いSOZAIとして使われる事となった。 勇者王と「敗訴」の関係は、その類似性を指摘したコラ画像で立てられたスレの1レス目が「敗訴」で、これがスレ内に広まり、当該スレが落ちた後、他のスレでも使われるようになったためである。 仏像になったり、頭から直接手足が生えたり、アザラシになったりと、およそカタログにあるものと、特に深い意味もなくひたすら合成される。 このようにフリーSOZAIの先駆けとして広く活躍した勇者王は、矜羯羅童子といえば敗訴というイメージを完成させた。特にimg鯖における虹裏駄コラ文化のエポックメーカーである。 (※) 番組自体は2008年11月に三時間番組として放送された「にっぽん心の仏像~知られざる仏100選」の再構成である。 「光にぃいいいいいいいいいいい!!!なれぇえええええええええ!!!!!!!」 カテゴリ: 惨事ネタ 関連項目: HOTEI 関連リンク: ふたば倉庫 (芸能・スポーツネタ→hotei&勇者王) 上に戻る memo: 訂正、追加情報等。 名前 コメント 最終更新日:2013年07月30日 (火) 01時21分03秒
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「古泉一樹は私のもの。誰にも渡さない」 これは長門。 「そ、それはこっちのセリフです!古泉君は私のです!」 これは朝比奈さん。 「ちょっと待て。古泉は俺のものだぞ」 これは俺。 今日の部室にはハルヒと古泉の姿は無く、俺と長門と朝比奈さんだけである。 ハルヒは担任からの呼び出し、古泉はそれが原因で発生した神人狩り。 なぜ俺たち3人が喧嘩してるのかというと、朝比奈さんのある一言が発端だった。 「古泉君がいないと寂しいです~、死んでしまいそうです~」 「ちょっと待ってくださいよ朝比奈さん。ひょっとして古泉の野郎のことが好きなんですか?」 「そうですけどぉ、、何か問題があるんですか?」 「この時間では恋人とか作るの禁止じゃなかったんですか!?」 「そうですけどぉ、、我慢できなくて・・・古泉君がいないと私・・・」 「なんで古泉の野郎なんですか!!」 朝比奈さんが半泣き状態になりながら 「あの・・キョン君ごめんなさい・・・私・・・キョン君に気持ちには応えられない」 「早く古泉のことは諦めてくださいよ。未来人はこの時代では恋愛禁止ですよ」 「ごめんなさい・・・私、キョン君にこと好きじゃないの。」 「はぁ?何を言ってるんですか?」 「え?何って・・・?キョン君わたしのこと好きなんじゃ・・・」 「違いますよ。俺も古泉のことが好きなんですよ」 その言葉を聞いた朝比奈さんは急に挙動不審になった。 「きょ、きょ、きょ、きょ、キョン君・・・・・・ウホッ?」 昨日の友は今日の敵。 まさに今の俺にとって朝比奈さんは敵である。 たとえ上級生だとしても敬語で話す必要は無い。 「そうだけど、何か問題でもあるのか?」 急に乱暴な口調になった俺に対して朝比奈みくるは更に挙動不審になった。 「あの、、キョン君、、そういうのは止めといた方がいいと思います。 やっぱり、、その、、ウホッ!はまずいと思います・・世間体とか・・・」 朝比奈ミクルは慎重に言葉を選びながらそう言った。 「ならお前はどうなんだ?未来人なのに、この時間で恋愛をしてもいいのか?」 「ダメですが、、でも、、もう我慢できないのです!」 「なんだと!自分のときだけ都合いいこと言って!」 そして俺と朝比奈ミクルは取っ組み合いの喧嘩になった。 もちろん俺が優勢である。 どうせ未来人だし、やってしまっても法は適応されないし、何かあったら長門に頼めばいい。 そして俺は調理場においてあった包丁を手に取り、朝比奈ミクルを刺そうとしたその時 誰かの手が俺を止めた。 その手の主は長門だった。 そして、「私も古泉一樹のことが好き」と言った。 「争いはしない方がいい。もしSOS団の1人でも欠けたら世界が崩壊する。 そうなれば古泉一樹にも会えなくなる」 さすが長門だぜ・・・ 俺はちょっと熱くなりすぎてたな。 朝比奈さんはオシッコを漏らしながらヒイヒイ泣いていた。 「もう大丈夫だぞ朝比奈ミクル。もう変なことはしない」 「ウゥ・・本当ですか・・・?」 「とりあえずトイレに行ってパンツを脱いでこい。ここで脱がれると吐き気がする。 女の着替えほど気持ち悪いものは無いぜまったく」 数分後、朝比奈ミクルはトイレから帰ってきた。 その直後、長門が口を開いた。 「私にいい考えがある。ここは公平に勝負で決めるべき」 その後、俺の教室で何やら勝負をしようといった長門は1人で 俺の教室に向かって歩いていった。 教室には谷口と国木田がいた。 「あれ?キョン、何やってんだ?」 「朝比奈さん、長門さん、こんにちは」 2人はそう言った。 長門はそんな2人を無視して 「我々3人は今から勝負をするから出てって」と言った。 そして朝比奈ミクルが 「私と長門さんとキョン君とで古泉一樹君を賭けて勝負するんです」 開いた口がふさがらない谷口と国木田 「キョン、、お前、、古泉のことが好きなのか? でもお前、、男だよな?実は女だったというオチはないよな?」 「今まで黙っててスマなかった。実は俺、ウホッ!なんだ」 「キョン・・・お前、、なんで今まで黙ってたんだよ」 「そうだよキョン。別に隠し事しなくてもいいのに」 「でも、、いろいろまずいだろ・・」 そして谷口と国木田が2人同時にこう言った。 「気にするなって、俺らもそうだから!」 話をまとめると、こういうことだ。 谷口と国木田は入学式当日から付き合ってたらしい。 そしてそれを俺に隠してたと。 「キョン、お前、古泉を狙ってるのか?あれは俺のランキングではAAAだぞ」 「そうなんだ、、でも・・・」 「ならさ、3人で小泉君にいたづらしない?」 国木田は3人で分け合おうという考えを提案した。 しかしその直後、俺と谷口と国木田と朝比奈ミクルは 何かの力によって黒板へ叩きつけられた。 「・・・」 その力を放ったのは長門だった。 結局、古泉は長門の物となった。 しかし肝心なのは古泉自身の気持ちである。 いくら長門が強くてもそんなのは関係ない、古泉の気持ちが第一である。 そして俺たちは文芸部室へ戻ることにした。 部室の扉を開こうとしたとき、中から変な声が聴こえてきた。 「あぁぁぁ!もっと激しくぅぅぅ!」 俺は扉を開けた。 なんと部室の中でハルヒと古泉がセックスをしていたのである。 「あんた達なんの用?じゃまだからさっさと帰ってよ」 「これはこれは、、恥ずかしいところを見られてしまいましたね」 古泉の裸を見た俺と谷口と国木田は理性を抑えることが出来ず、 服を脱いで全裸になって古泉のほうへ走っていった。 朝比奈ミクルと長門も我慢できずに服を脱いで全裸になって古泉の方へ走っていった。 俺は古泉を押し倒し、古泉の顔の上にまたがった。 「さぁ舐めろ」 谷口は古泉の両足を持ち上げ尻の穴に挿入しようとしている。 「力を抜け」 国木田は古泉の棒を嘗め回している。 「気持ちいいだろ?」 その次の瞬間である。 国木田の体が中に浮き上がり、窓の外へ飛んでいってしまった。 そして庭にゆっくりと着地した。これも長門の仕業だろう。 長門は今度は谷口の方を睨んだ。 谷口はガクガクと震えていたが、なかなか長門は力を使おうとしない。 古泉の裸を見たせいで&部室が不思議なパワーで溢れ返って 長門の力を減退させてしまっているようだった。
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二つ名:復仇の勇者 名前: 詳細: 東の遠い国の剣士で、勇者であったが殺されてしまった母の仇を討つため旅をしていた時に神託を受けた。仇を探して各地を旅してまわっているが、技術が進んでいる国に行くとめまいがする 魔王討伐に全く興味を示さず仇を探すために聖界と魔界を放浪している。 本人にとって無益な殺生は行う意思はなく、魔王などの魔界の生物に対して も同じスタンスを取っており、情報収集などで訪れた際に行く手を遮られて も歩法によるすり抜け、当て身などによる一時的な無力化を良しとしている。 修練や命のやり取りにならない程度の試合などは好むものの、試合中に興が 乗りすぎて死合に発展してしまう事があるので、相手が勇者でなければ試合 は避ける傾向がある。 工業化期以降の産業レベル以上に発達した地域に近寄ることを好まず、電力 依存型の地域にはコイル鳴きなどにより頭痛が起きるようである。 頼まれれば対価と引き換えに仇討ちの手伝いなどを行うこともあるが、あく まで仇までの道を開くまでであって仇討ちそのものは自らの手で行わせる。 技 ・フツ流 復仇の勇者の出生地域に伝えられている武術。体捌き、足捌きに重きを置 いた風変わりな流派で剣、大太刀、打刀、薙刀などの刀剣類と無手の技術 を伝えている。 ・歩法 脚さばき、体捌きと重心移動による初速の向上と踏み込み距離の増強、 急制動を可能にする。これを応用すれば垂直の壁であろうと駆け上るこ とが可能である。 ・歩法 相手の全知覚と全タイミングから、自分を気付かれない程度にズラす。 呼吸、踏み込み、鼓動、聴覚など、小さなズレをいくつも重ねることで 相手から見えているのに視えない状態を作り出す。赤の他人や複数の相 手に行うには相応の熟練が必要な物となる。
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「ククリ-!ジュジュー!トマー!もうこの際ギップルでもいいから出て来いよー!」 通りすがった民家のタンスを物色しながら、赤いバンダナを巻いた少年は叫ぶ。 せっせと窃盗行為に勤しむ少年の名前はニケ。こう見えて、勇者である。 四大精霊王との契約を完了し、魔王ギリとの決戦に備えて眠りについたはずが、こんな島に来ていた。 グルグル使いのククリ、ルナーのジュジュ、地味なトマ パーティーの仲間も一人もいない。一体何があったというのか。 「迷子の勇者様はここにいるぞー…はぁ」 何度仲間を呼んでも出てくるテロップは「しかし なにも おこらなかった !」ばかり。 現実逃避を兼ねた勇者の特権である窃盗行為も、手に入ったのは変な紙一枚。 ため息を吐きながら、手に入れた紙を眺める。 『制限時間まで一人でも逃げ切る、もしくは、『鬼』が全員死ぬ。』 『子』が勝利条件を満たしなおかつ『子』の生きている人数が『親』の生きている人数より多い。』 『制限時間までに生きている『子』の過半数を主催者本部に捕まえる、もしくは、生きている参加者の内過半数が『鬼』になる。 ―――現在開催中!』 「現在開催中って…なんかいやに複雑なルールの鬼ごっこだな、多分ククリが説明聞いても分かんねーぞこれ」 ともあれ、この島では魔物と住民?との鬼ごっこが開催されているらしい。 それに自分は巻き込まれた、ということなのだろう。 ギャグマンガの人間は呑み込みの速さが売りである。 「そんでもって、これは王様からのおくりものって所か」 ポケットにいつの間にか入っていたお守りを検めながら、ニケは外を見据えた。 自分の役割は親に守られるべき子だが、『勇者』としてやるべきことは決まっている。 ゲームに勝ち、ククリ達と合流する。それこそが勇者が歩むべき王道の英雄譚。 「さーて、ほんじゃ行くか。ククリたちもここに来てるかもしんねーし。 出来れば初めて会うのは可愛い子がいいなグヘヘ」 …もっとも、このお気楽極楽勇者様がそんな英雄譚を歩めるかは、分からないが。 【不明/不明】 【ニケ@魔法陣グルグル】 [役]:子 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:お守り、鬼ごっこのルールが書かれた紙 [思考・行動] 基本方針:ククリ達と合流してギリを倒しに行く ※その他 自分の役・各役の勝利条件・制限時間を把握。 人物解説……『魔法陣グルグル』の主人公。13歳。 ひねくれてるように見えるが結構お人よしなとこも。 お色気と金品には目がない。一度店を開いて大もうけしたことがある。 ボケもツッコミもこなす勇者様。僕にはとてもできない。 風の王との契約後から参戦。
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第三十章-第一幕- 質の脅威、量の恐怖 第二十九章-第三幕- 第三十章-第二幕- ストレンジャー・タウン近郊のサイレン砂丘にて、 兵器をやたらとばら撒き、一定以上の領域を確保した 生命連合は、勇者軍を筆頭に、魔神軍や他種族の者が出撃、 後詰めの増援として、更に神族、亜人族が控える中、 いよいよ白兵戦を始めようとしていた。 「さあ、攻撃開始ね」 武器を構えて、いくらか敵を蹴散らすイノ。 「隊長に続くぞ! 総員、攻撃!!」 レイビーの指示で、魔神軍全員が各々に攻撃を開始する。 態勢を崩した味方をかばいつつ、極限まで損害を抑える戦法だ。 「おわ、先に手ぇ出しやがった! ちきしょう、負けてられねぇ!」 ロバートも負けじとエネミーイーターの呪縛をマリーの手で解き放ち、 一度力で捻じ伏せて、また強引に屈服させる。 「うっしゃ、行け、エネミーイーター!」 反逆暴牙剣エネミーイーターはイグジスターを取り込んだ剣だ。 なので、その特性を利用し、イグジスターを逆に捕食出来る。 まさにこの作戦にうってつけの剣だと言って良い。 「さて、フォローを開始するとするか」 「ふん、妖精族の同胞を丸呑みした借りは返させてもらう」 怪物王ドラキュラと妖精王ヴァルキリーが指示を出す。 怪物族、精霊族、妖精族も各々に攻撃を開始した。 ただし精霊族のみは直接攻撃をやや不得手とするため、 属性強化などで他の種族の補助にかかっている。 「さあ、晩餐の始まりだ。気が済むまで喰らい尽くせい!」 「いただきます!」 何故か無駄に行儀良く手を合わせてから、 魔王サタンの指示で魔族一同がイグジスターを追い回し、 逃げ惑うのを構いもせずに片端から食いまくる。 「ふん、皆、やはり腹を空かせてから来たようだな。 良い食いっぷりだ。では、我もいただくとしよう」 魔王自身も余程腹を空かしていたらしく、 イグジスターを一番多く貪り食らっていた。 「生け造りに出来ないものかな? 味が単調だ」 「知るか、そんな事!?」 ある魔族のぼやきに、ローザがツッコミを入れていたりする。 まあ『わざわざ』ローザに訊く辺り、確かに始末が悪いが。 ライブチャージャーを小出しにしながらでは、そんな余裕は無い。 「よし、兵器群も順調に稼動しているね。 では、イグジスターの侵入を防ごう。 各艦、帰りのエネルギーを残して再度、任意に全力疾走。 人の少ないところだけ見繕ってイグジスターを轢き潰そう!」 「了解!」 艦体の指揮を任せられたカイトの指示で、ローラー戦艦が また巨大ローラーで疾走し、イグジスターを潰していく。 「ブルー・ワイズマン。聞こえるかい?」 『はっ!』 「手数はいくらあってもいい。例の温存兵器を試そう」 『座標修正は!?』 「僕が任意でやる。アンリ姫も協力を頼むよ」 「分かったのじゃ! ミーム!!」 「みー」 アンリ姫の持つ怪球ミームの力で戦術思考共有が実現する。 これで射撃兵器や布陣、援護の精度は極めて上昇する。 『全弾、スタンバイOK! いつでもいけます!』 「コール・クラスターミサイル!!」 カイトの指揮で、拡散弾頭を搭載した特殊ミサイルが 戦場に叩き込まれる。最終軌道修正はカイト自らが行う。 「インパクト!」 ずばぁぁぁぁぁぁぁぁぁん! 拡散弾頭が該当範囲のイグジスターに降り注ぐ死をもたらす。 「エネルギー残量、あまり余裕がありません!」 オペレータが警告してくる。 「イグジスターの侵入は避けよう……一旦浮上! まだ爆雷ぐらいなら残っているはず。それで支援だ!」 「浮上、開始! 爆雷投下準備!」 多くのイグジスターが群がってくるが、それを無視して浮上する。 「よっし、わらわも行くのじゃ!」 「参りましょう、姫」 アイゼンカグラと共にアンリ姫も浮上中の船から飛び出し、 即座に勇者軍主力部隊に合流する。 「うにゃーっ!」 「きゃん、きゃん!」 唯一愛玩動物として参戦しているポメとクロも大奮闘中だ。 互いをライバル視して奮起しているようにも見える。 「ポメちゃん、クロちゃん、無理しちゃダメですよ!?」 二匹をフォローしつつ、エナはソーサー十五枚を全展開する。 そのエナの背後から数体のイグジスターが迫る。 「隠密忍法・蜘蛛の巣……!」 エナの周囲に張り巡らされたリールが、 擬態イグジスターの行く手を阻み、更に拘束する。 「……消えろ!」 クロカゲの投げる手裏剣が、エナを狙う敵を射抜く。 「すみません、クロカゲさん!」 「礼、無用……猫、犬……共に仲間……! 我……守る!」 「はい!」 エナもソーサーを動かすのを緩めず、答える。 「はああああッ!」 ニノンの翼を展開するエリックの一撃がイグジスターを狙う。 ずささっ! が、イグジスターはいきなり後退し、間合いを外された。 「何ッ!?」 今まで好戦的に攻めてきていたイグジスターが、急に動きを止め、 組織的に間合いを取り始めたのだ。だからと言って、 擬態イグジスター以外には遠距離攻撃の方法も無いはず。 だからこそ、人類は今まで生きてこられたのだから。 「攻撃、止めい! 何かする気なのか……!?」 レイビーの指示に従い、全員攻撃と捕食を止める。 イグジスターはしばらく放置すると、ぷるぷる震え始める。 まるでいいようにされて、屈辱と怒りに打ち震えるように。 まったく何がしたいのかさっぱり分からない。 それが、生命連合の不安を煽る。 「数の脅威に任せて攻めてくるほうが恐ろしいだろうに、 一体何をするつもりなんだろう……!?」 ウォルフ王子も訝る。エリミノイドも一旦止めて、 様子を見たほうがいいのだろうか。判断材料が乏しい。 「……このまま押しきった方がよろしいでござるか? どうせこの区域から駆逐し尽すのが目的でござろう? 動かないのなら、今が好機にござる」 ゲイルの至極もっともな指摘に、 一同待ちきれず、動く準備をする。 「おっと、一体何だYO! 逃げ始めたのかYO!?」 ラケルが指摘するように、後退を知らないはずのイグジスターが 距離を引き剥がしにかかった。どうやら他地区のイグジスターと 合流するつもりなのだろうか。 「深追いするな! 確実に数は減らしている!!」 レイビーの指示に、何とか踏み留まる生命連合一同。 生命連合一同が敢えて追ってこないと分かると、 ひたすら震えながら何かを待つイグジスター達。 やはりそれは、一種の苛立ちのように見えた。 これだけ圧倒的な兵力差を誇っていながら、 未だに人類を滅ぼせない苛立ちであるかのように。 少し様子を見守っていたが、二十分もすると 他地区からイグジスターがまた集まってきた。 「やはり増援を呼んでいたか! 無理は禁物だ、退けい!」 レイビーの指示に従い、いつでも発進出来るよう、 格納庫に入った状態で、全員待機した。 するとイグジスターは更に数を増して集まり、 一気に融合しにかかる。その姿は巨大な化け物となり、 まさにイグジスターのボスという感じの風格になった。 全長は百メートル級という具合だが、とにかく占拠する面積も広い。 密度も異様に高く、その体躯でありながら伸縮自在に変形し、 大陸から大陸への移動すら変形によって可能と思わせた。 「あれが、イグジスターの質の恐怖……!?」 マリーが戦慄する。 更に擬態イグジスターをも取り込み、知性や技能を我が物とする。 数の暴力そのものであるその本質までも犠牲にして、 生命連合を殲滅し、離島へ直接攻撃を仕掛けるつもりなのだ。 カイトとレイビーはそう理解した。分布図を見れば、 更に各地のイグジスターが寄り集まり、同様の個体を編成して、 異様なスピードでこのサイレン砂丘へと迫りつつある。 「出るぞ……!」 ロバートが再び戦艦を飛び出す。 「ロブ、どうしようと言うのです!?」 「アレが本気を出せば離島にだって来るぞ! 数が減ったなら幸いだ! ことごとく叩き潰して、ここで禍根を根こそぎ始末してやるぁ!」 「隊長の言い分は正しい。どうやら退けない戦いのようだね」 カイトも賛成し、状況を理解した勇者軍が再度出撃する。 「どうやら持久戦が決戦になってしまいそうだな。 我々も出るぞ、イノ、ラケル、ノーラ、ゲイル、レオナ」 「分かってる」 魔神軍も飛び出す。 「あれもまたイグジスターの本質……まさに究極形ですか。 イグジステンスサッカーと呼び直した方がいいかもしれませんね」 ウォルフ王子は対応を考えながらも、ぼやく。 巨大化したイグジスター改め、イグジステンスサッカーは じわり、じわりと勇者軍と魔神軍ににじり寄り始める。 それでもなお、周囲に多数の護衛としての通常イグジスターを残して。 質と量を兼ね備えた究極の悪意のロジックが、 今、生命連合を襲う準備を着々と進めているのだった。 決戦が、始まる。サイレン砂丘にて。 他のイグジステンスサッカーも、この地に集まる事により…… <第三十章-第二幕- へ続く>
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みなさんは都市伝説というものをご存知でしょうか? あるとき現れ、あるとき消える・・・ そして、人間じゃないものも都市伝説になります でも、普通はそれらにも元ネタがあり その元ネタはたいした物じゃないでしょう ですが・・・この町、淀元町では・・・ 都市伝説がそのまま現実になるのです・・・ その現象を我々は・・・ ~Legend becomes reality phenomenon~ 伝説が現実になる現象 といっています さぁこれから御見せするのは その一例・・・正義が力であるのみもかかわらず 正義を見失ったある一人の正義の使者と 破壊をもたらす化け物の争いです・・・ 午後8時27分39秒 淀元町町第6番道路 「さむいねー」 「もう冬だしねー」 ブォン・・・ブォン 「ん?この音・・・バイクかな?」 「どこでなってるんだろ・・・暴走族とかじゃないといいけど・・・」 ブォン・・・ ・・・ブゥゥゥオォォォォン 「あ、走り出したみたいだね」 「・・・なんかこっちにきてない?」 ブゥゥゥゥゥオォォォォォン 「・・・は、走ろうか!」 「そ、そうだね!」 タッタッタッタ・・・ ブォンブォンブォォォォォォォォォォォオオオン 「ど、どんどん近づいて・・・」 「はぁはぁ追いつかれちゃう・・・!」 ブォォォォォォ 「「あ、」」 ォォォォォ・・・ 「追い抜いていっちゃったね・・・」 「・・・なんか意味のない心配だったみたいだね・・・はずかしくなってきた///」 「帰ろうか・・・」 「うん・・・」 ..ォォォォオ 「え?」 「あ・・・バイクがこっちに・・・!!!」 ブォォォォォォォオオオオオオオ 「・・・・・・」 「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ」」 ドガァン 「いた・・・!!!実亞!」 「い、いや・・・やめて・・・いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!」 ガシ、バキ、グシャ、ガキッ、ベキッ グシャ 「いやぁぁぁぁぁあ!!実亞!実亞ぁぁぁぁぁぁあ!!!!」 「・・・」 「ひぃ・・・!」 「・・・仮面ライダー・・・」 「え・・・?」 ドガッ ブォォォォォォォォォ・・・ ‐--―「仮面ライダー」―--‐ 午前7時55分 淀元町 私立淀元高校1年3組 今日も体がだるい・・・ すごくだるい・・・ もう眠ってしまいたい・・・ 眠ろう・・・眠ってしまおう・・・そうしよう・・・ おやs 「射絵おはよーー!!!」 来たな、私専用人型安眠妨害音声増幅器 SASANO MIE・・・ 「射絵はいつも眠そうな顔してるよねー」 「悪かったないつも眠そうな顔をしてて」 「もう、夜更かししちゃだめだよー」 しょうがないだろ、こっちだって夜更かししたくてやってるんじゃないんだから・・・ 「はい、はい、わかってますよ・・・」 「もう!射絵はほんとにだらしないなー・・・でもそこもかわいい!」ギュ ぎゃぁ!!!やめろ!!!その巨乳を押し付けるな! 「ちょ・・・くるし・・・」 「はぅぅ!!!小さくて貧乳な射絵かわいいよぉ!!!」 そんな大声で言うな!はずかしい!馬鹿やろぅ!!! キーンコーンカーンコーン 「ほ、ほら!!!チャイム鳴ったから!座って!」 「ちぇー・・・」 はぁ・・・死ぬかと思った・・・ さて、唐突だが私の名前を紹介しよう わたしの名前は琶之 射絵と書いて はの しゃえと読む そしてさっきの私専用人型巨乳安眠妨害音声増幅器SASANO MIEは 笹野 美衣と書いて私専用人型巨乳安眠妨害音声増幅器SASANO MIEと読む そしてこの町の名前は淀元町と書いて でんげんちょうと読む この町は都市伝説・・・そう言われているものが 実体化する・・・~Legend becomes reality phenomenon~が頻繁に起こる・・・ 実はこれはどこにでも起こりえるらしいが そのためには条件をそろえなければならないらしい その条件というのが難しい 都市伝説から恐怖が生まれ その恐怖がその都市伝説の姿になり 実体化するという仕組みである だが、そのためには巨大な恐怖が必要らしい でも、そんなことが起こるほど巨大な恐怖なんてなかなか起きない だからそんなに頻繁に都市伝説は実体かしないのだが・・・ ~一時限目休み時間~ キーンコーンカーンコーン 「ねぇねぇ射絵!」 どうした人型巨乳安眠妨害音声増幅器? 「なに?」 「朝のニュース見た?」 そんな余裕あったらこんな眠そうにしてるわけないだろ 「・・・わたしが眠そうなのがわからないか?」 「わかるよ!」 ならその話題を振るなよ畜生め 「で、見たの?見てないの?・・・見てないんだね?」 えぇ、見てませんよすいませんねぇ! 「見れるわけないだろう」 「それじゃぁ昨日ここら辺で起こった仮面ライダー事件は知らないんだね?」 なんぞそれ 「なにそれ?」 「昨日二人の女子高生が帰りに第6番裏道路を通ってたら仮面をつけたバイク乗りに襲われたって事件!」 「略して仮面ライダー事件・・・ね」 ていうか略すな!なんだそれは! 「最近似たような事件が続いてるんだよーこの前は中学生、その前は高校生」 多いな・・・ 「・・・どうせ仮面をつけた暴走族かなんかに襲われたんでしょう・・・ていうかその人達は大丈夫なの?」 「うん、命に別状はないらしいけど相当ショックを受けたらしいよ」 「命に別状はって・・・そんなにひどいの?」 「まぁ今回の事件の二人のうち一人は意識不明の重態だしねぇ・・・」 意識不明って・・・結構重いじゃないか・・・ 「どういう武器を使ったのかわかる?」 「えっとねぇ・・・たしか・・・素手だったかな?」 「・・・」 すで・・・?すでって言うと素手の素手?いやいやまさかそんな・・・ 「やっぱりびっくりするよね・・・私もびっくりしたもん素手で意識不明だし・・・」 もしかして・・・ 「・・・で、意識を失わなかったもう一人が今回の事件のことを話したんだって」 キーンコーンカーンコーン 「あーぁ・・・鳴っちゃった。んじゃまたあとで話そうね~」 お前・・・喋るの好きだな・・・ 「はいはい・・・」 それにしても・・・仮面ライダー事件・・・気になるな・・・放課後になったら連絡してみよう・・・ 午後4時48分 ~放課後~ ピッ プルルルゥープルルルゥープル 『はい?』 「あ、七島さんですか?」 『あぁ、琶之か?・・・電話してきたということは仮面ライダー事件はもう知ったんだな?』 「・・・え、えぇまぁ」 なんだ?なんで七島さんまで仮面ライダーって略すんだ?そういう報道をしているのか? 『あと仮面ライダーというのは被害にあった女子高生が犯人がそう名乗っていたと証言したらしい』 なるほど、だから仮面ライダーか 「そうなんですか・・・まぁそんなことよりも・・・今回私がすることは・・・?」 『今回の事件の犯人特定と報告書だ』 「・・・もう報告書は勘弁してくださいよ・・・」 『だめだ。とりあえず仮面ライダーが現れる時刻になったらまた連絡するからな溜まってる報告書もやっとけよ?じゃぁな』 ツーツーツー 「・・・」 七島さん・・・勘弁してくださいよ・・・マジで・・・ 「はぁ・・・下調べ・・・しにいくか・・・」 午後4時58分 淀元町第6番道路 「・・・事件がおきたのはここか」 ここに仮面をつけたバイク乗り・・・がねぇ・・・ 「本当なのかしら・・・」 七島さんは本当みたいなこと言ってたけど・・・ 「まぁ信じてみるか・・・」 帰るか・・・ テクテクテクテク・・・ 「・・・」 ~午後8時26分~ 淀元町第6番道路 「・・・」 テクテク・・・ 一人の少女が・・・暗くなった道路を歩いていた・・・ あたりを警戒しながら・・・なおかつ警戒してることを気づかせないように・・・ 「・・・」 午後8時27分49秒 「・・・」 50・・・55・・・56・・・57・・・58・・・59・・・ 「・・・」 てくてく ..ブォォ 「・・・来たか」 そしてその少女のほうへ・・・近づいてゆく一人のバイク乗りが居た・・・ 正義が力の・・・なにもわからなくなった人・・・ 都市伝説とかしてしまった人・・・ 仮面ライダー・・・ ブォォォォォォォォォォォオ!!!! 「・・・」 そして仮面ライダーは近づいてゆく・・・少女に向かって・・・ 「・・・」 チラ 虫の仮面か・・・ 少女がそう思った瞬間・・・ ライダーはバイクから姿を消していた ブォォォォォォォォォォォォォォォォォオ!!! 「おぉっと!!」ササッ 少女はバイクをよけライダーを探した・・・そして 見つけた 「!?上か!!」 そう、ライダーはバイクから飛び立ったのだ・・・ その脚力はすさまじいものだった・・・ そのライダーの姿・・・ 赤いスカーフを首に巻いている・・・ この脚力で虫の仮面・・・まさにバッタだった 「・・・ライダー・・・キック」 そう言った直後・・・ライダーはそのまま少女の真下に落ちていった・・・ 「・・・上道じゃない!来なさいよ!」 そういった瞬間・・・ ビキッ 少女の手が割れた ドガァァァァァァァァァン ライダーの高い距離からのキックはたしかに手ごたえがあった・・・ ・・・だが 「・・・!!!」 少女の手は割れ・・・そして黒くなったその左手でライダーのキックを受け止めていた 「・・・少し痛いわね・・・」 少女はそういいながら 「でも・・・勝てない相手じゃないわね・・・」 ニヤ ニヤリと笑った その瞬間ライダーの足は左手のところから黒ずんでいた 「!!!・・・」ドガン 「いつぁ!!!」 ライダーは受け止められていた左足の代わりに 右足で少女の胸をけって少女の黒い手から逃れた 「痛いわねぇ・・・もう許さないわよ・・・」 そう少女は言い走ってライダーの側に走った 「お返しよ!!」 そういいながら 少女は黒くなった左手でライダーの腹に 直接攻撃を繰り出した 「!!!!!ガハッ」 そしてその攻撃はライダーに見事に当たり ライダーは大ダメージを負った・・・ 「さて、もう終わりよ」 そういうと仮面ライダーのスカーフを掴み 「おりゃ!」 後ろへ投げた ドガァァァァァン 「グ・・・ガ・・・」 そして少女は 「おりゃぁぁぁぁぁあ!!!」 ドガァァァァァン 下に向かって拳を下ろし空高く飛び上がった ヒュルルルゥ・・・ そして 「くらぇぇぇぇぇぇぇぇえ!!!!」 ライダーのほうへ黒い拳を向けて急降下した 「・・・」 ドガァァァァァァァァァァァン シュゥゥゥゥゥゥ・・・ 「・・・な・・・」 急降下の攻撃は加速し威力もさぞかし上がってるだろう それがたかければなおさらだ 普通の人間なら、殺せる・・・ だが、ライダーは左足で受け止めた 「・・・死ネナイ」 「え?ッぬぁ!!!」 ドガァ 少女はライダーに右手をつかまれ、 ふっ飛ばされ壁に体を打ち付けてしまった・・・ 「・・・ッ」 「死ネナイ・・・死ネナイ・・・」 「なんであんたそこまで・・・」 「何故・・・?・・・何故だ・・・? 何故ダァァァァァァ!!!!」 ヒュンッ 「!?はやっ!!ぐぅ!!!」 ドガァ 「何故何故何故何故何故ダァァァアァァァ!!!???」 ライダーは素早く動き、少女の目の前へ移動し、 連続攻撃を打ち込んだ 「がっ!!はっ!!ぎぃ!!」 「あぁぁあぁぁああぁあぁぁぁぁあ」 ダン!!!ダン!!!ダン!!!ダン!!!ダン!!!ダン!!!ダン!!!ダン!!! ダン!!!ダン!!!ダン!!!ダン!!!ダン!!!ダン!!!ダン!!!ダン!!! 左手だけじゃ・・・防ぎきれない・・・! ピタッ 「え・・・?」 そしてなぜかライダーの攻撃はとまった 「ソウだ・・・正義だ俺は正義をしなくては・・・正義・・・俺の目的・・・俺ソノモノ・・・」 「でも・・・デモ・・・正義ってナんだ?わからないわからないわからないわからない・・・ ぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁあぁあぁぁぁぁぁぁぁ」 こいつ・・・違う感情も混じってる・・・不純系か・・・ !!!やば ドガァ!!!! 「ガッァ!!!」 「ナンダ?なんだ?ナンダ?なんだ?ナンダ?なんだ?ナンダ?なんだ?ナンダ?なんだ?ナンダ? 正義ってなんだ?正義ッテナンダ?正義ってなんだ?正義ッテナンダ?正義ってなんだ?正義ッテナンダ? わからないワカラナイわかラナい・・・」 ドガァ!!!!ドガァ!!!!ドガァ!!!!ドガァ!!!!ドガァ!!!!ドガァ!!!!ドガァ!!!!ドガァ!!!! ドガァ!!!!ドガァ!!!!ドガァ!!!!ドガァ!!!!ドガァ!!!!ドガァ!!!!ドガァ!!!!ドガァ!!!! 「くぅぁぁぁあ!!!」 このままじゃ・・・やられる!!! 「ナンだ?正義ってナンダァァァァァァア???????」 ガシ グイ 「・・・はぁ・・・はぁ・・・く・・・」 「正義はなンなンだァァァァァ!!!!????」 ギギギ・・・ ライダーは細い少女の首を絞めていた・・・ 「なんだ?ナンナンダヨォォォォォオ!?????」 ギギギギギ・・・ ライダーは自分の目的・・・自分そのものがわからなかった・・・ 正義が自分自身と覚えていてもなにが自分自身か わからなかった・・・だから回りを壊したなにもわからないから 壊して壊して壊した。 そして聞いた自分の近くにいる少女に聞いた 正義とはなにかを自分の力はなんなのかを・・・ 問う・・・答えがこないとわかっても・・・ だが、彼女は答えた 「・・・誰かを・・・守るってことだろ・・・」 ギ・・・ !?・・・力がゆるくなった・・・!!! 正義とは何かを・・・ 「誰かを・・・守ル・・・?」 だが、なにを守ればいいのかわからなかった・・・ 「でも・・・俺ニハ・・・なにも・・・守るものなど・・・ナイ・・・」 でも、彼女は・・・答えた・・・ 「ふざけんなぁぁぁぁ守るものなんてそこらじゅうにいっぱいいるわぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!」 ドガァァァァァァ!!!!! きつい・・・右手のパンチつきで・・・ 「・・・グハッ!!!」 そして・・・ライダーはぶっ飛んだ ドォォォォォォォォォッン!!!!!!!!! 「・・・痛い・・・右手痛い・・・」 黒くなってないほうの手で殴ったため 右手はすごく痛かった・・・ さらにライダーは気を失っていた・・・ 「・・・あちゃー」 ~数時間経過~ 「・・・」 「・・・やっと起きたか・・・最後に言っておこうと思ってな・・・起きるのを待ってた・・・ じゃぁ言わせてもらう・・・仮面ライダーとやら、あんたがいくら暴れようが私には関係ない でもな、一般人を傷つけるなら・・・私は容赦なくあんたをなぎ倒す 幸いあんたはまだ人を殺してないだろ・・・? きっとそれは・・・あんたの正義がまだ生きてたからだよ・・・ とにかく、もう人を傷つけるのはやめな。わかったか!」 「・・・」 そういうと少女は去っていった 午前7時45分 淀元町 私立淀元高校1年3組 やばい・・・眠い・・・ 無理じゃんもうなんか無理じゃん・・・ 昨日は報告書がんばって終わらしたからいいよね・・・ ねちゃおう・・・おやs 「射絵おはよーー!!!」 おのれ笹野美衣ぇぇぇぇぇぇぇえ!!! 貴様のせいで私の安眠は破壊されてしまったぁぁぁぁぁあ!!!! なにを心の中で叫んでるんだ私は・・・ていうか安眠妨害機 お前は私がお休みと言いそうになるとくるな? 私の心の中でも読んでるのか? 「もう、また夜更かししたのー?だめだよー」 「わかってるよ・・・」 昨日は報告書を終わらせただけでなく ライダーを野放しにしたことについても聞かれたんだ・・・ もう勘弁してくれよ・・・ 「そういえばまた仮面ライダーがでたんだってー」 なん・・・だと・・・? 「それは・・・本当なのか?」 「うん、昨日また出たらしいよ」 あのヤロー見逃してやったのにまた悪事を働いてるのか 次は容赦なくぶっ殺してやる 「・・・で、今度は誰が襲われたんだ・・・?」 「え?違うよ?人を助けたんだよー」 なんだと・・・? 「え?どういうこと?」 「今日の7時20分ぐらいにね青信号だったのに車が突っ込んできて 小学生が轢かれそうになったんだけどそこを尽かさず仮面をつけてバイクに乗った人が助けたんだって!」 「でもすぐに警察が来て、子供を安全なところに座らせてからバイクで逃げたらしいよー」 「へぇ・・・」 そうか・・・ あいつ・・・ 人を助けたのか・・・ ならいいか・・・ 「ていうか誰から聞いたんだよ」 「情報屋から100円で情報を買ったよ!」 「100円の情報なのか・・・ていうかそんなんいたのか・・・」 キーンコーンカーンコーン 「ほら座れ」 「はーい」 はぁ・・・ねむい・・・ ~午前9時45分~ 淀元町第6番道路 「・・・正義は・・・人を助けるもの・・・」 「たしかに・・・そうかもしれないな・・・」 ノシッ ブォォォォォォォォォォォォォン そして正義に目覚めた仮面ライダーは 今日も町を走り回っている・・・ 終わり 「単発もの」に戻る ページ最上部へ
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他人を呼ぶ際に使用する 例:Kのもの 省略して〜者とすることもある。 この場合は「~じゃ」と呼ぶこともしばしば
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第二十七章-第二幕- 悪意、再び 第二十七章-第一幕- 第二十七章-第三幕- 勇者軍は、魔王城を擁する無人島群に到着した。 久しぶりにじっくり休んで、しっかり体調を整える事が出来た勇者軍は、 そこに集まっている多種多様な生物の群れに改めて見入っていた。 こうして見ると、魔神王の作り出した ナインサークルというものは壮観である。 「えっほ、えっほ、えっほ」 金属部品らしきものを元気一杯に運んでいるドワーフ達。 何やら愛嬌もあるが、荘厳な雰囲気も思わせる。職人魂というものか。 「おーらよ!」 「おし、もうちょい右だー!」 その横ではジャイアントやサイクロプスといった巨人の仲間が、 人間が乗り込むために作る ライディング・アーマーを組み立てたりしている。 サイズ的に、まさにちょうどいい割り振りと言っていいだろう。 「あはははははは」 「そーれっ」 その横では、水の精霊や風の精霊達が大地に恵みを与えて、 食料品のサイクルを早めていたりする。 たまにぴょこっと姿を見せる大地の精霊も礼を述べたりする。 そのまた横では人間が兵舎を組み立てたりしていてせわしない。 ストレスなどを魔族が、連携による 高揚感などを神族がツマミ食いしつつ、 竜族や竜王であるヴァジェスなどと協議を交わしていたりする。 怪物族も作業に参加しており、主に建造物の建築に当たっていた。 サバイバビリティが高いだけに、まさしく適任である。 「うーむ、カオスな」 その異様な光景にウォルフ王子が唸るも、 ロバートやカイトは意にも介さない。 「何がカオスか。この程度の事は 過去の歴史で幾度となく繰り返された。 ……まあ正直、ここまで大規模な連携だと 前例が少ないかもしれんが」 「だね」 ローザはローザで料理を振る舞っていたりして しっかり手伝ってしているし、 マリーは教官代わりに、他の種族に戦闘技能を叩き込んでいる。 ウォルフ王子も先程までは協議に参加していた身だが、 特に変わった技能も持たないロバートとエナ、そしてエリックが 置いてけぼりを食らっている感じがあった。 「ううむ、正直退屈になってきたところだ」 「ですよねー」 エナはポメをそっと地面に降ろしてやる。 「ほら、妖精族のみんなと遊んでくるといいですよ」 「にゃうー」 同じく暇を持て余している妖精族の子供達に向かってポメを放つエナ。 ごろごろじゃれて、どうやら楽しそうなので、それはそれで良い。 「しかしこうやって険阻の地で耐えるというのもしんどいわな、おっさん」 「待つのも仕事だ、という場合があろうからな」 「ですねー」 エナも同意し、三人はせめて食料調達に貢献でもしようと、 慣れない釣竿を垂らしてくっちゃべっているのであった。 「お、釣れたか」 ざばっ! 豪快にエリックが釣り上げたのは あんまりおいしそうには見えない青い魚。 こういう島ならよくいるだろう熱帯魚だと思われる。 「これ、食えんのか?」 「知らん」 そう言いつつ、エリックはクーラーボックスに魚を放り込む。 「お、俺もかかったか」 「わぁー、みんな早いですねー。私も頑張らないと」 ざばんっ! これまた派手にロバートが釣り上げたのは機雷だった。 「ってオイ!」 ずばごん! 「くっ!?」 接触信管が反応し、爆発する機雷。 正直距離があるとはいえ、 なびきマントでとっさに二人を庇わなければ、 ロバート共々、軽傷ぐらいは負っていたかもしれない。 「なんでこんなモンがあるんだよ!? 魔王達が仕掛けたのか!?」 「いえ、ちょっと待って下さい!」 怒鳴り込もうと意気込むロバートを制止するエナ。 異様に巨大な黒い影が水中に見えたからだ。 それは次第にしぶきをあげて浮上する。 ざっばぁぁぁぁぁぁぁあん! 「なにっ、潜水艦!?」 そう、結構なサイズの潜水艦が水中から静かに接近していたのだ。 ビーッ! そして手持ちのイグジスター識別装置に反応がある。 それはすなわち、この潜水艦が今イグジスターに襲われているか、 あるいは既に全滅して、完全に乗っ取られているかだ。 レア・ケースだと言っていいだろう。まったく想定外だ。 しかも脱出封じとばかりに機雷をばら撒いたのはこの潜水艦らしい。 「ハッチが開くぞ!」 エリックが警告する頃には、ローザもマリーもみんな来ていた。 魔王だけは本陣死守という事で控えてもらっているが、 イグジスターが来るなら全力応戦しなければならない。 「ぎぎぃぃぃぃッ!」 ハッチが開くと同時に、多数の擬態、原型問わず、 イグジスターが出てきた。かなりの数だが、 数万という凶悪な単位ではない。せいぜいが千というところだ。 やはり潜水艦という乗り物に乗る数としてはそれが限界なのだろう。 ウォルフ王子はまず万一のための脱出ルート確保を急ぐ。 「すみませんが、マーメイド、ウンディーネ、 その他水を得意とする方々は水中に潜り、 周辺に張り巡らされた機雷の全除去をお願いします!」 その指示に精霊族や亜人族が一斉に動き出す。 「ちいっ、イシターがいれば……!」 ヴァジェスは今ここにはいない妻の名を呼び、そして嘆く。 彼女は水竜。竜形態でいさえすれば、水中は彼女の領域だった。 「一人たりとも犠牲者を出すな! エリミノイド、出撃!」 兵器工場から出来立てのエリミノイドが多数リリースされる。 「よし、続けてオートタレット、設置開始!」 自動設置砲台が大地の妖精などの手によって設置される。 このオートタレットはイグジスター識別装置を内蔵しており、 高精度のオートガトリングガンとして、 周囲のイグジスターを薙ぎ散らす。 乗り物にはダメージを与えたくなかったので、 戦車を持ち出すよりは適切だろう。 「ようし、竜族、亜人族、続けぃ!!」 ヴァジェスの指揮で巨大さを活かした、 丸呑みなど許しもしない戦術で イグジスターは少しずつではあるが、叩き潰され始めた。 「神族、魔族を予備戦力として温存、続けて怪物族、続け!」 ロバートの指揮によって、空中戦を得意とするグリフォンなどが続く、 「よし、俺達も出るぞ!」 エリックの指示でエナやマリー、ローザなども動き出す。 たちまち、多数のイグジスターが叩きのめされ、藻屑と消える。 「まだ切り札は残ってる……ガンシップ、リリース!」 カイトの指示によって、兵器工場から 自動飛行攻撃船、ガンシップが放たれた。 こちらも識別装置を積んでおり、イグジスターのみを攻撃する。 元はエリミノイドと同じく、禁断の非人道兵器だったものであるが、 こうして味方に付けば、恐ろしく有能な遺産であった。 ナインサークルの技術と理論、実力と知恵が総結集され、 天の時、地の利、人の和さえも内包した 難攻不落の要塞と化した魔王城に、 わずか千いくらで乗り込んでくるなど、愚の骨頂であった。 だが、そんな中、イグジスターの片隅に女性の姿が見えた。 「大した粋がりようだ。下位種の分際でな」 「手前ェ、エッセ=ギーゼンか!? なんで生きている!」 そう、姿形はまさしく魔神王教団教皇エッセ=ギーゼンそのものだ。 だが彼女は死んだはずだ。以前の激戦によって。 「そうか、君達がこのボディの持ち主を始末したのか。 だが遺体を埋葬しなかったのは迂闊だったな。 これほどのボディ、そう得られるものでもない。幸運だった。 では、イグジスター五滅将が最後の一人、 エッセ・イグジスター、今後の禍根を 絶たせてもらいに、参る!」 エッセ=ギーゼンはイグジスターに遺体を丸呑みにされていたのだ。 「力を解放する。カース・プレデター!」 呪文を使い、周囲に漂う討たれた擬態イグジスターの 元の身体の持ち主、その怨霊を味方に付けるエッセ・イグジスター。 まさしくやり口が以前と同じ、悪夢の再来である。 「本当にイグジスターに成り下がってやがったか、畜生め!」 モノが霊的攻撃だけに、亜人族や妖精族、怪物族の多くが 手に負えず、たちまち多数の兵士が攻撃を受けて倒れ伏す。 その勢いに乗り、イグジスターもサイズ的にちょうど良さげな 人間達を呑もうと、隙を伺っては狙ってくるため、 勇者軍一同はそちらの処理に忙殺されてしまっている。 「ふははははは! 無様な醜態を晒しおる、 手が少々足りぬぐらいでそのうろたえよう、無様な!」 「黙りやがれ! 手前ェ、今度こそ粉微塵に消し飛ばしてやる!」 ロバートは凶暴性を剥き出しにし、 一直線にエッセ・イグジスターに向かう。 「体術もこなせる、甘く見ないことだ……! 手をこまねいたまま、自軍が消耗するさまだけ見ていれば良い!」 この悪趣味さ、流石はエッセをベースにしているだけの事はある。 性格までそっくりで本当に反吐が出る、とロバートは考える。 だが追い込まれているのは事実で、決定打を出す機会が見えない。 戦況を打開するだけの何かを待望しつつ、 ロバート達はエッセ・イグジスターの卓越した技量と戦術一つに、 思いがけず翻弄されつつあった…… <第二十七章-第三幕- へ続く>