約 580,185 件
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3892.html
『リアクション』 8KB 観察 小ネタ 自業自得 誤解 日常模様 野良ゆ 加工場 現代 独自設定 8作目。小ネタです。 「ゆぷぷ、あんなところに、みるからにばかでよわそうなくそにんげんがいるのぜ」 平日の昼前、人通りのほとんどない商店街の中を、1匹の野良まりさが人間を見つけた。 「おい、そこのくそにんげん、このまりささまがじきじきに、どれいにしてやるのぜ!ありがたくおもうのぜ!」 まりさはその人間の前までやってくるなり、いきなり奴隷にしてやると言い出した。 『それでは、お願いします。』 すると、その人間は、まりさに向かって丁寧に返答をしてきた。 『リアクション』 「ゆぷぷ、さっそくまりささまにびびってるんだぜ!くそどれい、いますぐまりささまにあまあまをけんっじょうするのぜ!」 気をよくしたまりさは、さっそくあまあまを要求することにした。何をさせるにしても、まずは腹ごしらえだ。 『はい、こちら、見てください。このたっぷりの生クリーム。おいしそうでしょう。』 「ゆゆっ!じゅるり。は、はやく、はやくそれをよこすんだぜ!」 まりさは涎をだらだら流しながらせき立てる。奴隷となった人間はなにやらどこで手に入るのなんだのとうだうだ言ってなかなかよこそうとしない。 「ゆっがぁぁぁ、かりばのはなしはいいから、はやくしろくそどれいぃぃぃぃ!」 まりさがいーらいーらしてその場でぴょんぴょん跳ねていると、 パクリ 『おいし~い!このモチモチの食感とフワフワの生クリームのハーモニーが絶妙の・・・』 「なんでくそどれいがあまあまたべてるのぉぉぉぉぉ!」 「それはばりざのあばあばでじょぉぉぉぉぉぉ!」 「はやぐばりざにあばあばよごぜぇぇぇぇぇぇ!」 「ぐぞどれいぃぃぃぃ、ぜいざいじでやるうぅぅぅぅ」 まりさはあまりの出来事に一瞬停止すると、大きな声でがなり立て始めた。 ここは寂れた商店街の一角。ある小規模な電気店のショーウィンドウ前。 外に向けて飾られた40インチ薄型TVの前で、まりさが目に涙をいっぱいに貯め、怒りを爆発させている。 ぽよん、ぽよん、ぽよん 「じね、じね!ばりざにあばあばをよこさないくそどれいはいますぐじね!!」 まりさは必死になってショーウィンドウに体当たりを繰り返している。 今はお昼前のエンターティメントニュース、今は最近流行のスイーツを取り上げている。 「どごだぁぁ、どれいぃぃぃ、どごいっだぁぁぁぁ!ででごいぃぃぃぃぃ!」 画面はお店の紹介。 綺麗に飾られた店内の様子やお店の外観を映している。 ぽよん、ぽよん、ぽよん・・・・ まりさは何度も体当たりを繰り返す。 「ゆふー、ゆふー、ゆふー・・・」 『あ痛たたたたた、痛たたたた、いった~い』 「ゆゆっ!どれいがいたがってるのぜ!まりささまのせいっさいのこわさをおもいしったのぜ!」 ふとまりさが疲れて目を上げると、奴隷が身体のあちこちを押さえて苦しそうに痛がっている。 まりさはドヤ顔になり、奴隷に自身の強さを誇った。 『肩こり、腰痛、筋肉痛には』 「これにこりたら、もうまりささまにさからうんじゃないのぜ!」 『これ一本!』(シャキーン) 『あ~~~・・・効くぅ・・・』 「どぼじで、ぜんかいっふくしでるのぉぉぉぉぉ!」 『一塗りするだけで奥まで届いて痛みを元から取り去ります!ウサテイ軟膏X!!』 「ゆ、ゆふん、くそどれいのくせに、なかなかやるのぜ!でもこれにこりたらちゃんとまりささまのいうことをきくのぜ!」 まりさの渾身の体当たりで、奴隷はたしかにダメージを負ったはずだ。痛がっていたのだから間違いない。 しかし、奴隷はわけのわからないことを言いながらすぐに回復してしまった。 まりさはすぐに回復した奴隷を少し不気味に思いながら、えらそうに奴隷を諭すと、次の命令を下すことにした。 言うまでも無いが、スイーツの紹介はいつの間にか終わっており、画面はすでにCMに切り替わっていた。 「それじゃあ、どれいはまりささまにおおきなおうちをけんっじょうするのぜ!」 そうだ。食べ物も大事だが、ゆっくりしたおうちも必要だ。 「どれいもたくさんよういするのぜ!」 さっきの奴隷は役立たずだったが、たくさんの奴隷がいれば中には使えるのもいるだろう。 『『『『『『いらっしゃいませ~』』』』』』 「ゆゆっ!くそどれいが、いーち、にーい、たくさん!くそどれい!やっということをきくきになったのぜ!」 まりさの前にずらっとたくさんの奴隷が並び、一斉に頭を下げている。 「そしたらつぎはおうちなのぜ!はやくよういするのぜ!」 『『『『『『湯栗温泉ホテルに、ようこそ~』』』』』』 「ゆゆゆゆっ!まりさ、こんなおうちみたこともな・・・なかなか、わるくないおうちなのぜ!くそどれいにしてはがんばったのぜ!」 大写しにされた観光ホテルの全景を見て、まりさはパァっと表情を輝かせ、あわてて取り繕う。ここで奴隷どもに嘗められるわけにはいかない。 「さぁ、はやくまりささまをなかへあんないするのぜ!」 『私たちがご案内します!』 「いいこころがけなのぜ!」 『湯栗温泉ホテルでは、テニスコートやプールといったレジャー施設から、温泉を最高の眺めで堪能できる露天風呂まで・・・』 「お、おみずさんこわいぃぃぃぃぃ」 まりさは慌てた。家の中に大きな水たまりがあるではないか。これでは危なくて住めたものではない。 「おい、くそどれい!さっさとおみずさんをかたずけろぉぉぉ!」 まりさは命令するが、奴隷は予想も付かないものを出してきた。 『・・・さらに、新鮮な材料を使った最高のお料理もご用意しております。』 「ゆわぁぁぁぁぁ、なにこれぇぇぇぇぇぇ!!」 焼き魚、刺身、山菜をはじめとした料理がたくさんの器に盛られている。 「これはどれいのおわびのしるしなのぜ!ゆっくりもらってやるからありがたくおもうのぜ!」 まりさはすぐに食べようと舌を伸ばす。 が、どうしても届かない。 「くそどれいぃぃぃぃ!まりささまにごはんさんをたべさせろぉぉぉぉぉ!せいっさいするぞぉぉぉぉぉ!」 『『『『『『お待ちしてま~~~す』』』』』』 先ほどのようにずらっと並んだ奴隷が笑顔で一斉に頭を下げると、どこかに行ってしまった。 「ゆっがぁぁぁぁぁ、ばりざざばをばかにじたなぁぁぁぁ!にげるなぁぁぁぁぁ、でてこいぃぃぃぃぃぃ!」 まりさは憤怒の表情を浮かべ、その場でぴょんぴょん跳ねて抗議する。 すると、また別の奴隷が現れ、頭を下げた。 「いばざらあやまっでもおそいんだぁぁぁぁぁ!せいっさいしでやるぅぅぅぅぅ!」 『それでは特集です。今日はゆっくりを使った新しい技術についてです。加工所からリポートです。』 「ゆひっ!!かこうじょ!?かこうじょいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」 CMが明け、番組では加工所の新技術を特集するようだ。 まりさは加工所という言葉を聞き、すくみ上がって震えながら涙をこぼしている。 「ごべんなざい、ごべんなざい、ぼうぜいっざいなんでいいばぜん!」 「がごうじょ、がごうじょだげはゆるじでくだざい!」 今度はまりさがペコペコと身体を曲げ、謝罪を繰り返している。 『はい、こちら加工所では、ゆっくりを使って、新しい技術を開発したとのことですが・・・』 「ゆぅぅぅぅぅぅ、かこうじょいやっでいっだでしょぉぉぉぉぉぉ!」 「なんでもします、なんでぼじばずがら、かこうじょだけは、かこうじょだけはぁぁぁぁ」 『・・・加工所所長の鬼威さんに聞いてみます。鬼威さん、新しい技術とはどのようなものですか?』 「どうが、どうが、かこうじょだけはゆるじでぐだざい、ばりざ、ぢょうじにのっでまじだ」 『ゆっくりの・・・糖への変換効率が・・・バイオ燃料として・・・』 「ぼう、どれいなんでいいばぜん!あばあばも、おうぢも、いりばぜんがらぁぁぁ」 『・・・このような搾り取り機を使って、加工したゆっくりを絞るんですよ。』 「ゆ、ゆ、ゆ、ゆわぁぁぁぁぁ、れ、れいむが、みょんが、ゆっぐりが、ゆっぐりのみんなが、びんだがごろざれでるぅぅぅぅ、どぼじで、どぼじでごんなごとぉぉぉ、きょわいよぉぉぉぉぉぉ」 まりさはたくさんのゆっくりがまとめて機械に絞られていくのを見せつけられ、ガタガタと震えながら滝のような涙をだらだらと流している。 「ばりざが、ばりざがまぢがっでばじだぁぁぁ。ぼうにんげんざんにはざがらいばぜん、ゆるじでぐだざいぃぃぃ、ゆわぁぁぁぁぁぁん、ゆわぁぁぁぁぁぁぁん」 遂にまりさは大泣きしてしまった。 『あ、なにやってやがる!このクソゆっくり!』 「・・・ゆわぁぁぁぁぁん、ゆわぁぁぁぁぁぁん、ゆびょっ」 電気店の向かいの角から現れた男が足早に寄ってきて、一気にまりさを踏みつぶした。 『まったく油断も隙も無いんだから。』 その男はこの電気店の店主だった。すぐ近くに住む得意客に呼ばれ、10分ほど店を空け、話をして戻ってきたところだった。 『あ~あ、片付けめんどくせぇなぁ』 男はそう言うと、しぶしぶ箒とちりとり、ビニール袋を持ってくると、手早くまりさの残骸を片付けて店の中に入っていった。 『っ・・・くくく・・・・くっく・・笑うな・・・・・笑ったら変な目で・・・・し、しかし・・・ぷっ・・・くくく』 電気店のすぐ隣。シャッターの閉まった店先で待ち合わせを装って観察していたお兄さんが、腹を押さえて笑いを堪えるのに苦労している。 手に持ったスマートフォンがぷるぷると震えている。 『はぁ、はぁ・・・やっとおさまった・・・あ・・・あのリアクション・・・見飽きたTVの反応なんかとは段違いだったぜ・・・』 抜け目のないお兄さんだったようで、このまりさの様子はしっかりと撮影されていて、後日ネット上にアップロードされ大反響を呼んだ。 過去作 anko3758 おいわい anko3805 消える声 anko3811 ゆっくりキャンプするよ anko3814 あるドスの受難 anko3823 ゆっくりとしたむれ anko3839 おいしいご飯 anko3841 秋の風物詩
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2751.html
『3年YU組けーね先生.TXT』 7KB 愛で 変態 日常模様 現代 愛護人間 独自設定 10作目 『3年YU組けーね先生』 「おーいと大杉、帰ろうぜ。」 「ごめん。彼女と帰るわ。」 大杉が、男友達の誘いを断る。 「お前、彼女できたらほんと付き合い悪くなったよなー。受験失敗しちまえ。」 と友達が言い、笑いながら帰って行く。 大杉の彼女は人間ではなく胴付きゆっくりである。 知能および倫理テストに合格したゆっくりには人権が与えられ、年齢によっては学校への入学も当然に許される。 そのような制度ができてからかなりの月日が流れ、かつて異星人のようにみられていたゆっくりもいまや人権が与えられたゆっくりに対しては人種の違い程度の認識になっている。 大杉は彼女のいるクラスへと着いた。 しかし、教室の中を覗くも、彼女は居ない。 大杉が彼女の友達に尋ねたところ、彼女は歴史の授業で宿題をクラスでただ一人忘れてしまい、罰として進路指導室の掃除をさせられているとのことであった。 大杉は、その友達に礼を言うと、彼女のいる進路指導室へ向かった。 大杉が進路指導室のドアを開けると、彼女である胴付きれいむがせっせと箒でごみを掃き集めていた。 黒い髪に真っ赤なリボンが映え、ゆっくり特有のややふっくりとした体系が、小学生ぐらいの体格とあいまい非常に愛らしく感じる。紅白の巫女服は染み一つ無く、れいむ種特有の脇のあいたデザインは、全国のペロリストたちを魅了してやまないだろう。 大杉が、れいむに手伝おうかと声を掛けると、れいむはもう終わったからいいと断った。 そしてれいむは 「あのきもけーね、私がちょっと宿題を忘れたぐらいで『同じゆっくりとして情けない』っていって、頭突きした上に掃除までいいつけるのよ!ムカつかない?」 と愚痴をこぼす。 大杉は、苦笑いしながられいむの愚痴をはいはいと受け流す。 とそのとき掃除のために開けていた窓から風が入り込み、れいむのスカートがはためいた。 大杉はその光景を見ると自分の中に耐え難い衝動が起こるのを感じた。 大杉は、ほんの少しだけ逡巡したが、覚悟を決め真剣な顔でれいむに言った。 「れいむ。スカートめくりをさせてくれないか?」 「ゆ?」 「なに馬鹿なこと言ってんのよアンタ・・・。」 れいむは呆れた。 「いいだろ。それ以上は何もしないから。な?俺、小さいとき勇気が無くてしたこと無かったんだよ。」 なおも大杉は食い下がる。 「頼む。お願い。」 「だめ。」 れいむはにべも無くはねつける。 大杉は、一度大きく深呼吸すると、無駄の無い洗練された動きで土下座した。 「なっ、なっ。」 れいむが絶句する。藤原は土下座したまま話し始める。 「俺はスカートがめくりたい。思う存分めくりたい。れいむのスカートをめくりたい。手首のスナップを利かせてめくったり、両手でめくりあげたり、すれ違いざまにめくりたい。春の暖かい風になってめくりたい。時に激しく、時にやさしくめくりたい。寄せては返す波ようにめくりたい。 れいむのパンツがみたい。スカートに隠された秘密の花園を覗きたい。むしろ迷い込みたい。目に焼き付けたい。スカートの中という人類最後の秘境を探検したい。その隊長になりたい。れいむのパンツという秘宝を手に入れたい。とにもかくにもパンツがみたい。おお神よ。我にパンツを与えたまえ。 そして、そんな風にスカートめくりを堪能したら、過去にタイムスリップしたい。勇気が無くてスカートめくりができなかったあの頃に戻りたい。過去に戻ったら、スカートめくりをしている友達を羨ましげに見つめる自分の肩をポンッと叩いて、『お前には、いつか可愛い女の子のスカートをめくれる日が必ずやってくる。だからそんな顔してんじゃねぇ。』と励ましてやりたい。 つまり俺がなにをいいたいかというと、俺、大杉達也は世界で一番れいむを愛しています。」 大杉は、一気に喋り終えると、頭を上げれいむを見つめる。 その目は子供のように無邪気で純粋な、曇りない眼であった。 「アッタマおかしいじゃないの。・・・もう・・・勝手にしなさいよ。」 れいむは大杉の熱意に負けたのか諦めたのか、頬を赤く染め、了承した。 なんだかんだで大杉のことが大好きなのである。 大杉は飛び上がるとガッツポーズを決め、れいむのスカートをめくり始める。 前から、横から、斜めから、8方向からめくりまくる。 そして、めくれたスカートからチラリと覗く白い下着を堪能する。 けっしてスカートをめくりあげたまま下着を眺めたりしない。それは邪道である。スカートをめくりあげる一瞬に見えるからこそいいのである。消えない花火に風情など無い。大杉はそう考える。 そしてまたスカートをめくった。 ちなみにれいむは、そんな大杉を醒めた目で眺めながら 「情けない。本当に情けない。」 と呟いていた。 大杉がひとしきりめくり終わると、後ろから 「終わったか?」 と声を掛けられた。 れいむと大杉は小さな悲鳴をあげる。 二人の目の前に、この学校の教員である胴付きゆっくりのけーねが立っていた。 青みがかった白い長髪に、弁当箱のような帽子が特徴的なゆっくりである。 二人は周りが見えておらず、けーねに気づいていなかったのだ。 「掃除が終わったかと思って見にきたら、なにやら取り込み中だったんでな。まぁ、これくらいならいいかと思い、黙ってみていたんだ。」 けーねは淡々と話す。 大杉とれいむは、恥ずかしいや何やらで声が出ない。 けーねが 「ときに大杉よ、お前は間違っているぞ。」 と大杉に言う。 「スカートめくりはな、パンツを見るのが目的ではないんだよ。」 「な、なんだってー!」 大杉は驚愕した。 続けてけーねは 「ちょっとこいつを見てくれ。どう思う?」 と話しながられいむのスカートをめくろうとした。 れいむはさっきから見られていた恥ずかしさもあり、蛸のように真っ赤になりながら 「な、なんであんたまでめくろうとすんのよ。ちょっと!止めなさい。このHENTAI!」 と怒鳴った。 けーねはその言葉を聞くとスカートをめくろうとするのを止め、振り返り、どうだといわんばかりに大杉を見る。 大杉は思わず言った。 「すごく・・・可愛いです・・・。」 けーねは満足げな顔になり 「そうだろう。スカートめくりとはな、まずスカートをめくられまいと必死で抵抗する女の子の反応を楽しむ。ワインだっていきなり飲んだりせずに、まずは香りを楽しむだろう?それと同じだよ。このとき女の子から罵倒されるとポイントが高いな。 つぎに女の子の抵抗をかわしてスカートをめくる。大杉、さっきのはなんだ。同意して無抵抗の相手のスカートをめくる。そんなものは気の抜けたサイダー以下だ。 そして最後にめくった後の相手の反応を楽しむ。家族以外に見られたことが無いであろう下着を見られてしまい羞恥に染まるその顔を楽しみ、味わうのだ! パンツなどおまけに過ぎない。たこ焼き買って食べたら中に蛸が2つ入っていましたぐらいのラッキーだと思え、スカートめくりの本質を取り違えるな!」 と熱く、激しく、真剣に語った。 大杉は感動に打ち震えた。目から鱗とはこのことかと感じた。 「先生!俺、俺!先生にもっと早く出会いたかった。ちくしょう!遅すぎる。俺もう高三だよ。もう遅すぎるよ!きしょう・・・きしょう・・・ちくしょおおおお!」 大杉が吼える。 やにわにけーねが頭突きをする。大杉は吹っ飛ばされた。 「おい!諦めんなよ!どうしてそこで諦めるんだよ!そこで!今からはじめりゃいいじゃないか。いいか!人間もゆっくりも情熱を失わない限り青春は終わらないんだよ!昔の偉い人は言いました。明日世界が終わるとしても、わたしはリンゴの木を植えると。希望を失うな!大杉。お前のスカートめくりまだ始まったばっかりだ!」 そして、けーねと大杉の二人は感極まり、涙を流しながら抱き締めあう。 「先生!」「大杉!」 そんな二人をれいむはドン引きしながら見つめていた。 その目は氷のように冷たかった。 「もう、今度あんな馬鹿なことしたら、さよならするからね。」 れいむはぷくうと膨れながら怒る。 大杉は、ごめんごめんと謝り続ける。 「だいたいあんたの歳でスカートめくりしたら、おまわりさんに捕まっちゃうんだからね。」 れいむがぷりぷりと怒りながら言う。 大杉は、れいむの肩を掴み自分に向かい合わせせた。そして真剣な顔になり 「嫌な思いさせてごめん。さっきは先生と一緒に熱くなってつい盛り上がっちゃたけど、もう頭が冷えたよ。約束する。もうスカートめくりなんてガキっぽいことは二度としない。」 れいむの目をしっかりと見つめつたえる。 れいむは少し嬉しそうな顔をしながら目をそらして 「・・・ばか・・・。」 と呟いた。 そして、続けて大杉が言う。 「だから今度はれいむの腋をペロペロさせてくれ」と。 おしまい ※前にスレを覗いたられいむニストの方がいらっしゃったので、れいむ愛でssを書いてみました。 全国のれいむニストに喜んでもられるかな。 ■作品 anko2679 野良のゆうかにゃん.TXT anko2681 夜の悩み.TXT anko2683 逆噴射てんこ.TXT anko2688 邪悪なさなえ.TXT anko2691 清く正しいなんとかです。.TXT anko2693 さなえリターンズ.TXT anko2694 にとり相撲.TXT anko2696 件名:こいしの躾について.TXT anko2702 継ぎ接ぎ帽子のまりさ.TXT 挿絵:ラブリーぺろんぺろんあき
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/404.html
ゆっくりばけてでるよ!後日談 7KB ※『ふたば系ゆっくりいじめ 180 ゆっくりばけてでるよ!』 の続きですが、一応単体でも読めるように書いているつもりです ※『ふたば系ゆっくりいじめ 180 ゆっくりばけてでるよ!』で以下のようなコメントをいただいたのに触発されて書きました しかしここで疑問が一つ。なぜ店で売っている間にとりつかないんだろうね? ある程度対象が熟成しないと取り付けないのかしら? ※独自設定垂れ流し 「ゆ! おまんじゅうさん……!」 夏を過ぎ、秋も近づいた9月の初め。 親れいむとその子れいむ二匹のゆっくり一家が人間の家にやってきた。 ガラス越しに見える家の中、皿に乗った二つの大きなお饅頭が見えた。 「ゆうう! あみゃあみゃー!」 「じゃまながらすしゃん! ゆっくちどいてね!」 子れいむがわめくが、その饅頭を食べることは出来ない。家はきちんと戸締まりされてい るのだ。 親れいむは眉をひそめる。 このゆっくり一家、夏の暑さはどうにか乗り切ったようだが、そのやせ細った身体からす ると消耗しきっているのは明らかだった。もういつ「永遠にゆっくり」してもおかしくな いような様子だ。 食べ物を求めて町をさまよい歩いていたが、そろそろ限界だった。 親れいむが目を細め、ぐっと口を引き締める。その瞳には決意の炎が宿っていた。 「おちびちゃんたち! あのおまんじゅうさんをじっとみるんだよ!」 「ゆうう……おまんじゅうしゃんおいしそうだよぉぉぉ……」 「たべちゃいよぉ……」 親れいむに言われるまでもなく、子れいむたちは饅頭を凝視していた。よだれを垂らさん ばかりの様子だが、しかし実際によだれは出ない。もう子れいむたちにはそんな余裕すら ないほど消耗しているのだ。 そんな子れいむ達に、れいむは決然と告げる。 「あのおまんじゅうさんはおちびちゃんたちなんだよ!」 あまりにもわけのわからない言葉に、子れいむ達は目を丸くする。 「ゆうう!? どぼぢでぞんなごというのぉぉぉ!?」 「れーみゅたち、おまんじゅうさんじゃないよぉぉぉ!」 子れいむ達の抗議に、しかし親れいむは動じない。 「そんなことないよ! みてごらん、おちびちゃんたち! あのおまんじゅうさん、とっ てもゆっくりしてるよね!?」 言われ、子れいむ達はこれまでと違った視点から饅頭を見つめる。食べ物としてではなく、 ゆっくりの至上の価値観「ゆっくりしているかどうか」、という視点で見る。 確かに家の中の饅頭はとてもゆっくりしているように見えた。 夏の盛りも過ぎ、最近は風を冷たいと感じることもあった。人間の家の中ならそんな風が くることはなく、雨の心配だってない。 今の子れいむ達は、さんざん町中をはいずり回りお肌もおりぼんも薄汚れている。しかし 家の中の饅頭はきれいでもちもちしている。 親れいむの言うとおり、家の中の饅頭はとても「ゆっくり」していた。 「ゆゆ~ん……まんじゅうしゃん、とってもゆっくちしちぇるよぉぉ……」 「れーみゅもあんなふうにゆっくちしちゃいよぉぉぉ……」 饅頭のゆっくりさに見とれる我が子達に、れいむはゆっくりとした笑みを浮かべる。 「そうだよ! まんじゅうさんはゆっくりしているよ! でも、おちびちゃんたちだって とってもゆっくりしているよ! だからあのまんじゅうさんは、おちびちゃんたちなんだ よ!」 滅茶苦茶な親れいむの理論だった。筋が全く通っていない。しかし、そこは「ゆっくり」 という言葉一つで成り立つ不思議饅頭。 子れいむ達はうっとりと、自分を家の中の饅頭と重ね合わせた。それはとてもゆっくりで きる妄想だった。 母親はそんな子れいむ達を眺めながら、ゆっくりと後ずさった。 そして、 「おちびちゃんたち! ゆっくりしていってね!」 最後の力を振り絞り飛び上がった。子れいむ達は反応する暇もなく親れいむにのしかから れ、悲鳴を上げることもなくぺしゃんこに潰れた。 親れいむは折からの栄養失調とボディプレスの衝撃で動けなくなった。もう「永遠にゆっ くり」するのは時間の問題だろう。 だがその顔には死に対する恐怖も、たった今子れいむ達を殺したことに対する罪悪感もな かった。ただゆっくりとした満足げな笑みだけがあった。 「これでおちびちゃんたちは、おうちのなかでゆっくりできるよ……」 この親れいむ、実は一度死んだことがある。 それは暑い夏のある日のこと。親れいむは、自動車に轢かれた。 タイヤで潰されペシャンコになった自分の身体を見て、親れいむは自分がひどくゆっくり できない状態――すなわち、霊魂――になったことを自覚した。 霊魂になった親れいむはふらふらとさまよい、ふとある家の中にある饅頭を見た。 とてもゆっくりしていると思った。 暑い夏の日射しにさらされることなく、ぱさつかずもちもちした饅頭。家の中には人間が いない。きっとあの家は饅頭のゆっくりプレイスに違いない。 ゆっくりしている。ゆっくりしたい。あの饅頭が自分だったらいいのに。 いや、ゆっくりしているのだから自分かもしれない。 自分であってほしい。 むしろ自分に違いない。 自分があの饅頭だ。 でも自分は饅頭じゃない。 したがってあれは饅頭じゃない、ゆっくりれいむだ! ゆっくりしていってね! そう考えたとき。れいむは饅頭にとりつき、あらたな命を得た。饅頭がゆっくりに化けた のである。 それからいくつもの偶然の結果、れいむは再び町中で野良として暮らすようになった。つ がいのまりさと出会い、子れいむ二匹を授かったのはその後だ。 慎ましいながら幸せな野良生活。しかしある日、まりさが帰ってこなくなった。事故か浮 気かは判然としないが、いつまで待っても帰ってこない。 穏やかな生活は一変して過酷なものとなり、その末にたどり着いたのがこの戸締まりのち ゃんとした家だった。 もうあまり動けない。限界を迎える前に食べ物を見つけることもできそうにない。 そこで親れいむが考えたのは、自分と同じように子れいむ達を霊魂とし、家の中の饅頭に 乗り移らさせることだ。 そのために子れいむ達に家の中の饅頭を見つめさせ、そして命を奪った。 心が痛んだが、親れいむは確信していた。きっと子れいむ達は饅頭に乗り移り、ゆっくり できるはずだ。もうじき家の中の饅頭達は髪を生やしおりぼんをつけ、元気に動き出すに 違いない。 だが、親れいむにそれを見届けることはできそうにない。もう力つきそうだ。そして、家 の中の饅頭は二つ。親れいむの乗り移れる分はない。 「おちびちゃんたち……ゆっくりしていってね……」 我が子のゆっくりを願い、親れいむは永遠にゆっくりした。 「うわ、また死んでる」 れいむ一家が永遠にゆっくりした家の庭先。帰ってきた家主の男は、永遠にゆっくりした れいむ達を心底うんざりといったように見た。 「やれやれ。またか。なんだか最近多いな。盆は盆で饅頭がゆっくりになるし……」 この町では盆の頃、家の中の饅頭がゆっくりになるという怪現象が多発した。それも不思 議なことに、家にある饅頭だけがゆっくりになり、店先で売られている饅頭がそうなるこ とはなかった。 それについては諸説様々だ。 ゆっくりは思いこみのナマモノ。だから、売られているものはお菓子だと認識しているか らゆっくりにならない。 あるいは、おうち宣言に代表されるように人間の家を自分のおうちだと思いこむ。その結 果、家の中にある饅頭を自分だと思いこんでなるのではないか。 ただはっきりしていることは、饅頭がゆっくりに変わるとき、近くでゆっくりが死んでい るという事実だけだ。盆という時節から、ゆっくりが饅頭にとりついて化けて出ているの ではないか、なんていうオカルトチックな噂も広まった。 なんにしろ、そんなおかしなことが起きたのは盆の間だけ。九月に入ってからは一度もそ んなことはなかった。 男はふと、れいむ一家の死体を片づけながら、妙なことに気がついた。 大きなれいむが小さなれいむ二匹を押しつぶしているのだ。大きなれいむの方はこれと言 った外傷が見られない。 いったい何があったのだろう。つかの間思いを馳せ、しかし最後に男は笑い飛ばす。 「なんにしても自滅だろ。こいつら、自滅するために生きてるようなもんだからな」 ほうきとチリトリでざっと餡子をかき集めて捨てたあと、ざっと水を流す。 そうすると、れいむ一家のいた痕跡はなにひとつなくなった。 もちろん、家の中の饅頭がゆっくりに化けることなどなかった。 了 by触発あき 過去作品 『ふたば系ゆっくりいじめ 163 バトルゆ虐!』 『ふたば系ゆっくりいじめ 172 とてもゆっくりした蛇口』 『ふたば系ゆっくりいじめ 180 ゆっくりばけてでるよ!』 過去作品一覧は下記作品に収録 『ふたば系ゆっくりいじめ 151 ゆっくりみわけてね!』 触発あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓↓ お前が馬鹿だろ雑魚ww -- 2014-09-24 00 35 12 ↓↓↓↓ 天国の住人「ヒャッハー!汚物は消毒だああ!」 ゆっくり「ゆんやああ!ゆんごくにきたはずなのに、ゆっくりできないぃぃ!」「やっぱりもとのせかいにかえるのぜ…」「「「ゆ…そうだね…」」」 -- 2014-03-13 00 14 54 これはお盆じゃないからかな? -- 2013-05-11 11 03 48 子ゆに霊魂なんか理解したかすら確認せずに殺したのか、馬鹿じゃねーの -- 2010-12-24 15 43 43 こんな糞饅頭哀れんでやることないよ。 -- 2010-12-14 10 02 04 ゆっくりにも霊魂があるならあっというまに、あの世が満タンになっちまうな。 しっかし哀れな親子やね。 -- 2010-08-25 20 13 05
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/1464.html
※独自設定垂れ流し。 ※同様のネタ多数と思われます。「これはすでに~~が通った道だよ!」といわれても 仕方ない…。 ゆっくり研究では他の追随を許さない加工所。ゆ害対策から新ゆっくり製品まで幅広いラインナップ で評判を得ていた加工所も、時代の流れには逆らえない。ついにエコ分野での活躍を要求され始めた のだ。 「エコを目指す加工所」 必殺引篭り人 加工所が目をつけたのはゴミ処理。コンポストなどでゆっくりの活躍ぶりは有名ではあるが加工所は 一味違う。もっと大掛かりに、しかも幅広いゴミを対象にやろうというのだ。 さすがに加工所は大きくなりすぎているため、ゴミ処理専門の新会社を自治体と共同で立ち上げ、 そこで行うことにした。もちろん技術指導は加工所が行う。 では施設の内部を見てみよう。 処理室はパイプが垂直に立てられ、それが円形に並べられている。パイプの1本1本は終端に ゆっくりがついている。ちょうどパイプにぶら下がっている形だ。 ゆっくりはパイプをくわえるように口をあけさせ、くちびるにあたる部分が接着されている。 このためパイプにゴミを入れると強制的に口の中へと入っていくのだ。 これだけだとゴミのにおいや味を嫌がるゆっくりは必死に抵抗して食べない。そこでゴミ処理場では ドスまりさを使った強制むーしゃむしゃ処置を行っている。 ゴミをパイプに投入されると、ぶら下がったゆっくりはのどを閉じて必死に耐える。 (むぎゅ~!けんじゃはこんなくさいものはぜったいたべないわ!) (れいむはしんぐるまざーなんだよ!こんなくさいものはたべたらだめなんだからね!) (むりやりたべさせるなんてとかいはじゃないわ!) (まりさはおいしいものじゃないとたべないよ!さっさとこのごみをどこかへすててね!) もちろんパイプをくわえ込む形なので、実際にはむーむーと騒ぐだけである。 ここで別の声が聞こえてくる。 「ユユッ!?ミンナガユックリデキテナイヨ!ドス!ミンナヲユックリサセテアゲテネ!」 ゴミ処理場が用意したテープが流れているのだ。パイプの集合体の中心にはひときわ大きなパイプが 存在する。そのパイプには、ドスまりさが接着されている。ドスまりさは巨体のため、あんよを支える ようにドーナツ状の支柱が用意されており、パイプから直接吊り下げられているほかのゆっくりとは 待遇が異なる。テープはこのドスまりさに大して流されているのだ。 (ゆゆっ!?みんなゆっくりできてないよ?いまどすがゆっくりさせてあげるからね!) ドスまりさはテープに対して何の疑問も抱かない。それもそのはず。ドスまりさは中枢餡を少し削られ、 頭の足りない状態にさせられているのだ。 そしてドスまりさはゆっくりオーラを放射する。 (…ゆゆっ!?なんだかゆっくりしてきたよ…。) (…むきゅー…、ゆっくりできるわ…。) ゆっくりし始めるゆっくり達。ゆっくりすると口の中に何が入っていたかも忘れ、そのままむしゃむしゃ と食べ始めた。 (…むきゅー…、こんな…もの…、たべたく…ないのに…。むーしゃむーしゃ…) (れいむは…しんぐる…まざーだよ…。むーしゃむーしゃ、ふしあわせー…) (…ゆっくり…したくないよ…。むーしゃむーしゃ…) ドスまりさのゆっくりオーラで強制的にゆっくりさせられ、反射的に口の中のものを食べてしまう ゆっくり達。 (ゆーん!みんなゆっくりしてるよぉ!そうだよね、こんなおいしいものたべてるんだもの!) ドスまりさは頭が足りないため疑わない。長期にわたりゆっくりオーラを出してもらうため、 ドスまりさだけにはレストラン等から回収した残りものの野菜(新鮮なもの)を厳選して与えられて いるのだ。 ドスまりさはそのような野菜が全てのゆっくりにも与えられていると勘違いしている。 しかしただのゆっくり達に与えられるのは腐りかけの生ゴミ、街中や公園の清掃で集められた落ち葉、 木材をチップ状にしたものなど普通であれば一切食べないようなものばかり。それを強制的に食べさせ られる日々。当然ながらゆっくりの寿命は短い。 今、一匹のれいむが寿命を迎えたようだ。ゆっくりは死ぬと皮のもちもち感がなくなり、もろくなる。 パイプに接着された部分がちぎれ、れいむは下へと落ちていった。 下では大きなミキサー状の機械がれいむを迎えた。ゴミを食べた他のゆっくり達はうんうん、しーしー をする。それらとともにれいむは粉砕され、餡子液へと姿を変えていった。 ゴミ処理場ではこのようなパイプ群が複数存在する。それはゆっくりによる餡子変換にも限界がある ためである。一回だけの餡子変換では完全に消化できなかったり、有害物質が残留するのだ。 そこではじめのパイプ群(以後、第一フィルタと呼称)が出したうんうん、しーしーを液状にして 第二フィルタへと供給する。生ゴミ程度であればこの第二フィルタを通せばほぼ完全に餡子へと 変換されるが、有害物質が多い工場排水などは複数段階のフィルタによる餡子変換を行う。 なお生ゴミや木材チップなどはまだご馳走の部類である。最近では屎尿処理までゴミ処理場で手がけて いるのだ。強制的に屎尿を飲まされる第一フィルタのゆっくり達は当然ながら寿命が極端に短い。 それだけストレスのかかる処理ということだ。 どのようなゴミ処理でも最終段階は同一である。うんうんやしーしーの穴を小麦粉でふさがれた ゆっくりをパイプに接着したものが最終フィルタである。 ここのゆっくりは餡子液(実際には前段階までのゆっくりが出したうんうん、しーしー、そして死骸) をたくさん摂取できるため、動けないにも関わらず非常にゆっくりとした表情である。 (ゆーん!うごけないけどあまあまがたべほうだいだよ!やっぱりれいむがかわいいからだね!) (あまあまがたくさんなのぜ!さっさとつぎをもってくるのぜ!) 食べる一方で出すことはないため、どのゆっくりもでっぷりと太っている。そのためドスまりさと 同じようにあんよをささえるドーナツ型の支柱が用意されている。 規定以上の重さになるとゆっくりはパイプからはずされる。体を支えていた支柱が下がり、自重に よりパイプに接着していたくちびるが千切れる。痛みで叫びながら、下に用意された透明箱へと ゆっくりは落下していく。 透明箱の中で罵詈雑言を叫び続けるゆっくりが運ばれるのが「糖化処理室」。ベルトコンベアに乗せられ たゆっくりはここで頭に電極を刺される。頭の痛みで罵倒が最大級にヒートアップした次の瞬間、 ゆっくりは凍りついたように叫ぶのをやめた。唖然とした顔で停止し続けるゆっくり。そしてそのまま 死を迎えた。 ここで行われるのは加工所の発明品、「餡電位多重再生装置」によるゆっくりの体内の糖分増加処理。 この装置のおかげで無駄な手間をかけずに高効率で糖を作り出すことが可能になったのだ。 ゆっくりは何かを感じると体内の餡子に信号が走る。加工所はこの信号を捕らえることに成功したのだ。 そして電気刺激により体内信号を模倣するシステムを開発した。それが「餡電位多重再生装置」なのだ。 糖化処理室でゆっくりに与えられるのは、最大級の虐待を受けたときの餡電位。しかも複数の異なる 餡電位をミックスして投与されるのだ。それが多重再生である。 処理室の中で、ゆっくりは「あんよを焼かれ」「アマギリされ」「おかざりを没収され」「おかざりを 目の前でバラバラにされ」「髪の毛を抜かれ」「体中に針を刺され」「死なないギリギリのところを 見極めて殴られ続け」といった数々の虐待が同時に投与される。さらにこの装置はそれら虐待を 短い時間に縮めて再生できる。ゆっくりは一瞬にして何時間にも及ぶ虐待を経験するのだ。 もうひとつこの装置の特徴をあげるなら、電位の増幅が可能ということだろう。これにより普通の 虐待が何十倍にも増幅されて感じられる。 複数の虐待を同時に、短時間に一気に経験する。しかも苦しみは何十倍。この処理によりゆっくりの 体内は限界まで糖分が増えるのだ。 ほとんど糖分のみとなったゆっくりは分離処理を施し糖液となる。これを発酵させることでバイオ エタノールを作り出すのがこのゴミ処理場である。今までは糖液にすることが難しかった木材や、 屎尿、落ち葉(銀杏の葉はフラボノイド類が多いため分解がとても遅い)などからも糖液が作れる とあって非常に効率が良いのだ。しかもゴミ処理場では燃やすことも無いので CO2 を出さず、 全ての機械はバイオエタノールによる燃料電池で動かしているためクリーンそのものである。 ゆっくりはゴミ処理場内の敷地で増産している。ビニールハウスの中で冬でも暖かくすごせる ゆっくり達はわが世の春を謳歌し赤ゆっくりを大量に作る。処理場内で自分達がたどるであろう 道筋も知らず、きょうもゆっくり達はすっきりに励んでいる。 加工所がエコやったらどうなるかな~、と考えたら同ネタ多数しか思い浮かばなかった。 自分の創造性の低さにヘコむ。 次回はバッジシステムを考察する予定です。36番あき様の漫画からインスパイアされる予定 です(また他人のふんどしかよ!)。 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 551 真実を知るということ ふたば系ゆっくりいじめ 544 モチモチを生かして ふたば系ゆっくりいじめ 509 おかされいむ ふたば系ゆっくりいじめ 464 ゆ身売買 ふたば系ゆっくりいじめ 387 れいむはよげんしゃ ふたば系ゆっくりいじめ 248 ゆっくりできない理由 ふたば系ゆっくりいじめ 216 子まりさの反乱 ふたば系ゆっくりいじめ 182 どすすぱーくをうつよ! ふたば系ゆっくりいじめ 177 人間の畑だと説得してみよう ふたば系ゆっくりいじめ 147 陰口 ふたば系ゆっくりいじめ 111 効率化の道
https://w.atwiki.jp/cululu/pages/29.html
独自設置NPC MVPマニア MVPモンスターが落とす収集品を、同一種類で10個持ってくと、実用的なアイテムと交換してくれるNPC オリジナルダンジョン第一層目をクリアした先にある街にいる 収集品にはそれぞれ”レアリティ”が設定されており、これによって貰えるアイテムの豪華さが異なります 各レアリティ毎に5通りの景品が設定されて、その中からランダムにアイテムを貰えます(全て等確率) 例:羅盤(黒蛇王) → カード帖5個 or 青箱10個 or …… ミスリル武器職人 オリジナル装備を作成する為のNPC モスコビア中央の右下ポタから移動できる先にいます ミスリル防具職人 オリジナル防具を作成する為のNPC オリジナルダンジョン第一層目をクリアした先にある街にいる もったいないオバケ HSEをするNPC 鎧・靴・肩のHSEが可能 コモドにいる 装備レンタル 好きなオリジナル装備を36時間、1アカウント5つまでレンタルできる コモドにいる レンタル回数は頃合を見計らってリセットされますのでお気軽にご利用ください レンタル装備にカードを挿した場合、レンタル時間を経過するとカードごと消去されてしまいますので、ご注意ください レンタル装備はモスコビアにいる精錬師では精錬不可能ですが、当NPCの隣にいる「レンタル装備精錬」というNPCで+7精錬可能です
https://w.atwiki.jp/moshimorpg/pages/244.html
設定の保留ページ 載せるか否か賛否両論な設定の保留ページです。 ※ログインメンバーのみが編集できます。 現在の保留設定 偽ムシャ コムド(剣道の韓国版)を操る? んで、こんな議論をしてる中で、勝手にグリーンサイの熟女設定を削るのは不味いだろww確かに俺も熟女って設定はちょっと思い当たらないけれどさw -- 名無しさん (2009-03-22 23 51 05) 一応戻しといたけど…熟女設定ないと思う -- 名無しさん (2009-03-23 00 26 31) 無いと思う。無いと思うけれど、こーゆー場合、一応ココに「グリサイって熟女?」って残しておこう、ってことだろ。どこかのksgで使われたことがある設定なのかもだし。 -- 名無しさん (2009-03-23 00 46 43) 白将軍の「オバさんはすっこんでなよ」ネタのことかと思った -- 名無しさん (2009-03-23 01 31 14) あんま適当な事書かれても困るがな -- 名無しさん (2009-03-23 01 56 44) 正直グリサイ熟女設定はないと思う。っつーか、どこからそんな設定が出てきたんだろう? -- 名無しさん (2009-03-23 13 03 49) 一応元ページからの移動を行いました -- s (2009-03-23 15 46 17) セイントミルクの名称がまだゲーム毎にバラバラだった頃に、オバさんと呼ばれて取り乱すグリーンサイのネタがあったけど。女は~才過ぎたらババアとか、そういうノリでなら熟女かもしれんね。 -- 名無しさん (2009-03-23 19 20 53) ファイアⅠⅡⅢの親子設定って追加しても大丈夫かな。ゲームの方で使われてるかどうかは確認してないんだけど。 -- 名無しさん (2009-03-23 19 29 55) このwikiってそんなのまで載せんのかよ -- 名無しさん (2009-03-23 19 31 22) ファイアⅠⅡⅢの親子設定とか一度も聞いたこと無いぞ -- 名無しさん (2009-03-23 21 48 37) ファイア描いた人が Ⅰ母 Ⅱ娘 Ⅲ父 で絵やネタをいくつか出してる。『ゲームでよく使われる設定』ではないという点で除外した方がいいかな? -- 名無しさん (2009-03-23 22 13 40) >熟女 ババァと呼ばれると怒る くらいじゃだめなん >親子設定 自分でその設定のゲームを作ってみたら -- 名無しさん (2009-03-24 03 44 25) 普通怒るだろw -- 名無しさん (2009-03-24 10 15 14) セイントミルクにババァと言われて激怒したことがある とか? -- 名無しさん (2009-03-24 10 39 16) ファイアⅢって『葛西善二郎』じゃないかな? -- 名無しさん (2009-03-24 15 14 33) よく使われる設定を書く所なのに使われてるのを殆ど見ない設定書くのってどうなんだ。サイとかファイアとか -- 名無しさん (2009-03-25 02 36 56) 某アニメのガラハウさんのイメージが強いんじゃ? -- 名無しさん (2009-03-25 04 58 20) グリーンサイのページにオバサンだの書いてるが保留してるんだから勝手に書くのはどうかと思うが -- 名無しさん (2009-03-25 09 58 15) セイントミルクに言われたんなら「おばさん」の定義範囲が広すぎると思った -- 名無しさん (2009-03-25 13 48 29) ウォーターⅠと偽ムシャの「共演経験あり」ってどうなんだろ。それが通ると他キャラでも相当な数の組み合わせがあると思うんだけど。 -- 名無しさん (2009-03-25 14 40 29) それと偽ムシャの「剣道の達人であるムシャに対し、コムド(剣道の韓国版)を用いて闘いを挑む。」の出所を参考までに知りたい。 -- 名無しさん (2009-03-25 14 42 25) あえて言うなら出所はVIPRPGwikiだな。俺も見たこと無いや。ムシャが剣道ってのも聞いたことないし。 -- 名無しさん (2009-03-25 18 14 50) 知恵とサイの腐れ縁って絵板ネタじゃなかったか。いいのかそれ -- 名無しさん (2009-03-25 21 46 47) 絵板ネタとか言ってるが知恵とサイは過去に何度か共演してますぜ。 -- 名無しさん (2009-03-25 21 54 36) いや、腐れ縁って設定は見た事無いんだが -- 名無しさん (2009-03-25 21 59 11) 「もしも知恵子がグリーンサイを襲撃したら」や「グリサイと知恵の神のラブラブデート」あたりのゲームでのことかな -- 名無しさん (2009-03-25 22 06 46) しかしカッターだの熟女だの知恵との腐れ縁だの面倒だなグリサイ -- 名無しさん (2009-03-25 22 35 24) ダーエロ、偽五との絡みなんかあったっけ? -- 名無しさん (2009-03-26 23 12 48) ↑たまにある。最近少ないがな -- 名無しさん (2009-03-27 00 03 02) ダーエロ、女五世、偽五世の三人で色々やるネタか -- 名無しさん (2009-03-27 02 22 33) 偽ムシャ「コムド」の件を移動しました -- s (2009-03-27 15 45 21) それはフラグとは違くね?>三人で色々やるネタ -- 名無しさん (2009-03-28 02 02 50) メカアレックスの『出演作は多くないが何故か名作率高し、美味しい。』って、流石に主観入りすぎじゃね? -- 名無しさん (2009-03-28 20 25 17) 確かにそうかもしれんな 普通にメカアレックスが出るksgもあるし 使う作者にみょんなプレッシャーを与えかねない -- 名無しさん (2009-03-29 08 12 13) 名作多いのは確かなんだけどなぁ。名作以外登場しないのはもちろんプレッシャーですよね。 -- 名無しさん (2009-04-25 11 23 00) メカアレックスが出てくるksgがあってもいいじゃない -- 名無しさん (2009-04-25 11 53 00) 『名作』って言葉が既に主観だろ。 -- 名無しさん (2009-04-25 13 15 17) まあ、もうメカアレックス直しちゃったんだけれどねwコメントアウトにしてある。 -- 名無しさん (2009-04-25 13 15 55) 恍惚なる闇の初出も名前出しももしコレ第9話だよ 直して -- 名無しさん (2009-05-01 14 38 58) 自分で編集すればいいだろ -- 名無しさん (2009-05-01 18 37 29) フィオナってヘレンの双子の姉に当たるんだろうか 妹に当たるんだろうか -- 名無しさん (2009-05-09 11 21 43) 姉だったり妹だったり色々だから、そのまま「ゲームによってはヘレンの姉だったり妹だったりする」って書けばよくね? -- 名無しさん (2009-05-09 18 25 52) ヘレンは2000だけどフィオナは2003だからヘレンが姉だろ常識的に考えて -- 名無しさん (2009-08-15 11 51 14) ディオナのダーエロへの片想いってのは全然見ないんだけど。偽恍惚のほうがまだしっくりくる。 -- 名無しさん (2009-10-12 18 31 53) 第二回紅白のヤンデレに至る恋の病(ryでそれっぽいの見た気がする -- 名無しさん (2009-10-17 11 18 31) 1、2作品でしか使われなかった設定でも記録されてるんだね。登場作品自体が少ないキャラの場合や、特定の作品の印象が強い場合はそれでもわからなくはないんだけど。 -- 名無しさん (2009-12-14 14 49 55) エターナル様と格闘ゲームしたい -- 名無しさん (2010-05-20 02 31 24) 設定が作者ごとに変わるから、ここにはよく使われる設定とかを載せますってのは分かる。が欲を言えばそのキャラが初めて登場した作品とか元ネタとか載せてもらえるとありがたいな。アンパンとかいつからいるのか分からん奴が多くて・・・ -- 名無しさん (2010-11-29 20 50 17) ↑ぶっちゃけ覚えてない人の方が多いんじゃねえかな…。最近のキャラじゃなきゃ、もしコレ見直せばわかるだろうけど。すごく面倒くさいと思うぜ -- 名無しさん (2010-11-30 05 44 45) 今は亡きラウンジのキャラでも、今VIPでちょっとでも使われてりゃおkだよね? 書いちゃうよ。 -- 名無しさん (2010-12-02 00 58 45) これ、画像アップできないのか・・・しくじった -- 名無しさん (2010-12-02 03 05 11) ヒント ファイルをアップロード -- 名無しさん (2010-12-02 10 25 28) 把握した。ありがとうっ -- 名無しさん (2010-12-02 18 56 41) 「チビドラ」というドラゴナスのミニ版はドラゴナスとどういう関係?息子or甥っ子or親戚じゃない? http //www.nicozon.net/watch/sm11934105 http //www.nicozon.net/watch/sm13998128 -- 名無しさん (2011-08-07 02 33 18) ↑間違えた、「ミニドラ」だった -- 名無しさん (2011-08-07 02 38 56) 設定なんて作者次第 -- 名無しさん (2011-08-07 11 35 52) 小暮の読みって「こぐれ」じゃないか。「おぐれ」になってるけど。 -- 名無しさん (2012-03-20 00 01 32) ゴメスってバイじゃないの?もしコレ6の第188話で歌詞を見る限り -- 名無しさん (2012-04-02 21 56 16) ゴメスがバイかは人による。多分昔の設定覚えてる人なんかがそんなイメージ持ってるのかも。 -- 名無しさん (2012-04-02 22 48 06) 玉露軍の話、ニコに上げてくれる人いないかな -- 名無しさん (2012-04-06 12 54 35) ミニドラを二軍キャラへ移動しました。 -- 名無しさん (2012-04-28 23 29 56) 偽ムシャのコムドって結局どうなったの? -- 名無しさん (2012-05-10 19 54 14) ミニドラは二軍じゃないでしょ。少なくとも二軍ページにある他のキャラよりはずっと存在感があるし。ハーナスが一人っ子設定になるケースが多い事と、ミニドラが定着してるかどうかは別だと思う。 -- 名無しさん (2012-05-20 11 59 41) ↑矛倉が無いのにページを立ち上げるのはどうかと -- 名無しさん (2012-05-20 19 53 06) 矛倉あるよな? -- 名無しさん (2012-05-22 17 59 49) ミニドラが主役のゲームあったし、矛倉あるよ -- 名無しさん (2012-05-23 00 02 22) ミニドラ主役のゲームやりたい!誰か教えて -- 名無しさん (2012-05-23 22 34 41) ミニドラはもう二軍ではないと思う。でも設定が足りない! -- 名無しさん (2012-06-23 23 05 49) そろそろミニドラのページ立ち上げるか -- 名無しさん (2012-06-28 12 06 53) コムドはやめてほしい -- 名無しさん (2014-11-02 07 35 10) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2498.html
『街中の狩人』 9KB 観察 野良ゆ 捕食種 現代 独自設定 れみりゃ可愛い 【街中の狩人】 秋に入り、日差しの強さが煩わしくなくなってきた。 ついこの間までは日向になど一分一秒たりともいたくはなかったのに、今は気分良く日光浴が出来る。 公園のベンチには、二人の女性が座っていた。 ひとりは眼鏡をかけた長髪の女性で、今は雑誌を読んでいる。 もうひとりは髪を肩まで伸ばした女性で、特に何もしていない。言うなれば、『ゆっくり』している。 「何か面白い記事でも?」 「『ゆっくりしていると思うゆっくり』投票の結果発表、一位がかぐや、二位がめーりんで、三位がこまち」 「…それはどちらかというと、怠惰なゆっくりランキングじゃないかしら?」 「他には、最近人気ブリーダーの育てたゆっくりがブランド化しつつあるとか」 「何それくだらない」 「十中八九、君のせいだろうけどね。君が自分の育てたゆっくりに、独自の赤いバッジを付けるのを真似た奴が増えた結果だろう」 「わかってるわよ。だからくだらないって言ってるの」 平日の真昼間から公園で雑談に時間を取らせる二人だが、仕事が無い訳ではない。 時間に捕らわれない仕事をしているのだ。 長髪の女性が空になったペットボトルを見て、自動販売機に向かおうかと悩み始めたころ、 「「「「ゆっゆっゆっゆ……」」」」 日本各地、どこに行っても聞かれるようになってしまった、不快な音声が聞こえてきた。 「まりさとれいむの番。子はれいむが2」 「子まりさだけがいない辺り、あのれいむが潰した可能性大、かしら」 「だろうね。親まりさには外傷もないし。ようやっと出てきてくれたか」 二人がなにやら怪しげな会話をしていることも知らず、汚れた饅頭の行進がベンチの前まで来て、立ち止まった。 「にんげんさん! おちびちゃんをみてゆっくりできたんだから、あまあまちょうだいね!」 「「きゃわいくっちぇごみぇんにぇ~!!」」 普通の人ならば、この時点でこの家族を踏み潰すか、親を蹴り飛ばすかするだろう。 甘いものなど渡すのは、せいぜい虐待鬼意惨ぐらいだということを、この家族は分かっていない。 「挨拶も無しに、いきなり要求に走るとは、期待以上かしら?」 しかしこの二人は、特に行動を起こす事をしなかった。 職業柄、ゆっくりの『鳴き声』を聞き流す事に慣れている事もあるかもしれない。 「まりざざまのがぞくをむじずるなぜえええ!!」 「ゆ! きっとこのにんげんさんたちはばかだかられいむたちのことばがわからないんだね!」 「「ば~きゃば~きゃ!」」 好き勝手なことを喚く饅頭ども、子供は親の後ろで思い思いにのーびのーびしている。 この光景を直視して眉を動かさないところを見るとこの二人、相当ゆっくりの扱いに手馴れている事がうかがい知れる。 「ばかなにんげんさんでもわかるようにいってあげるね! れいむのおちびちゃんはかわいいよね!!」 「あ、かわいー」 「ゆゆ! ちゃんとわかってくれたんだね! おめめがくさってるのかとおもってたよ! そんなかわいいれいむのおちびちゃんをみたんだから、あまあまちょうだいね! やまもりでいいよ!」 キリッとしたうざい顔で、れいむは身勝手な要求を再び叩きつけた。隣ではまりさも同じ顔をしていて、実に不快だ。 しかし、人間さんがあまあまをれいむ達に献上しようとする様子は一切ない。 「どぼぢでむじずるんだぜえええ!! あばあばをざっざとよごぜえええ! いまならぜんっごろじでゆるじであげるんだぜえええ!」 「ゆっくりしてないであまあまさんをみついでね! それともおみみがくさってるの? ば「「ゆゆ、おしょらをとんでるみちゃーい!」」ゆゆ?」 背後から聞こえて来た子供達の声に、一旦抗議を取りやめて振り向く二匹、しかし、 「「どぼじでおぢびぢゃんがいないのおおおおおお!!???」」 そこにいるはずの子れいむの姿が無かった。 まりさはもう一度振り返り、 「ごのぐぞにんげんんんん! おぢびちゃんをどこにがぐじだんだぜえええ!!?」 「でいぶのおぢびぢゃんをがえせえええ!! このげずううう!!」 「私も彼女も何もしてないよ。君達の子供達は、ほら、上だ」 言われて上を向くまりさ、しかし、何も見えない。 「それじゃみえないでしょ。はい」 そういって片方の女性がまりさの帽子を後ろにずらした。 普段なら帽子に触られた事に対して激怒しただろうが、今回はそうではなかった。 帽子が今まで隠していた光景が、まりさの餡子脳の処理能力を超えていたからだ。 「どぼぢででびりゃがごごにいるんだぜええええええ!!!!?」 「うー☆うー☆」 本日何度目かの絶叫を捻り出すまりさ。忙しい奴だ。全然ゆっくりしてない。 一方のれいむはやけに静かだと思ったら、気を失っていた。 無理も無いだろう。れみりゃが咥えている子れいむ二匹は、既に皮だけを残したようなぺらぺらだったのだから。 「おぢびぢゃあん! ゆっくりじちゃだめなのぜ! おりでごいでびりゃあああ! まりざざまがせいっさいじでやるのぜえええ!!」 威勢良くまりさが吼えているのを、れみりゃは一切気にしていない様子だった。 れみりゃは依然として、人間がジャンプしてもぎりぎり届かないであろう高度を維持している。 それはつまり、まりさにはどうあがいても届かない距離だという事だ。 「賢いわね。ちゃんと人間に捕まらないように動けるのね。それに可愛い」 「だろう? 君の捕食種萌えは知っているからね。見せてやろうと思ったんだ」 一方、女性二人はいたって冷静だった。 というよりはこの状況を観察する事こそが、二人が公園にいた理由だったのである。 街に住む野良ゆっくりは、野生のゆっくりとは毛色が違う。 食料が非常に限られており、なおかつ危険に満ち溢れた街で生き残るため、野良たちの群れは野生のそれより強固になった。 ご近所さんのような、なあなあの集まりではない。 チームで食料を手に入れ、危険を事前に察知するために、非常に組織だった運命共同体のような群れを作り上げたのだ。 (無論、それでも野良の死亡率はべらぼうに高い) その事態に困る事になったのが、れみりゃ達捕食種である。 森の中の野生のゆっくりというのは、非常に警戒心の薄い間抜けで、狩り易い。 しかし、組織だって動く野良ゆっくりを狩るのは簡単ではない。 奴らは危険に敏感で、独りで動くような真似をしない。 無理に襲っても、下手を打てば数に負けて帰り討ちだ。 捕食種は選択を迫られた。 危険を冒して群れのゆっくりを狩るか、 なんとか群れに属していないゆっくりを探し出して狩るか、 そして前者を選んだ者は駆逐され、後者を選んだものが生き延びた。 この街のれみりゃ達が見つけた、群れに属さないゆっくりを見つける方法。 それは人間を使う事だった。 野良のゆっくりの群れは、ゲスと無能に厳しい。 これらのゆっくりは群れに入れず、生活に困窮して人間に襲い掛かるか、人間に集るかになる。 要するに、人間に向かって『ゆっくり出来ないような言葉』を吐いているゆっくりは、群れに属していない野良ゆっくりだということだ。 それに、ゆっくりは複数同時に行動を起こせないから、それらは野生のゆっくりよりも隙だらけだ。 勿論、人間は強くて怖い。だから、狩りは慎重に、迅速に。 それがれみりゃ達が街で生き抜くために身につけた『知恵』だった。 「うー☆もうあじがしなくなったからぽーいするんだどー」 れみりゃはまりさに見せ付けるように、少し離れたところに子れいむの成れの果てを捨てた。 さっきまで子れいむの命を包み込んでいたそれは、その重さを失った事を示すようにふわふわと落ちてきた。 「おぢびぢゃあああん!!」 子れいむの亡骸に駆け寄るまりさ。 だが、もう少しのところでまりさの身体に強い衝撃が走り、突き飛ばされてしまう。 「うー!」 「ゆがっ!」 れみりゃが横からまりさに体当たりしたのが衝撃の正体だった。 「おー、やるわねぇ。あのれみりゃ」 「野良のれみりゃは、ああやって餌を使って獲物を誘導する事がある。 ああやって家族を釣ったり、奪った飾りを使って飾りなしのゆっくりを誘い出したり。 これは野生のれみりゃではまず見られない行動だ」 解説する長髪の女性の声は、些か興奮気味だ。 「野良のれみりゃは私達が思ってるよりずっと賢い。ひょっとしたら烏に並べるかもしれない。 この間なんかね、れみりゃがマンホールに獲物を押し付けるところを見たんだ。 始めは潰して甘みを上げてるのかと思ったけどね。違うんだよ。 夏場に熱を持ったマンホールにあんよを焼かれるゆっくりを見るだろう? つまり、れみりゃはゆっくりを焼こうとしてたんだ。 残念ながらもう秋口だったからマンホールの温度が足りなくて決定的瞬間は見られなかった。 けど、来年にはこの仮説が正しい事が証明されるよ。 街のれみりゃが獲物を加熱処理――つまり、『料理』して食べる文化を得た事がね」 長髪の女性がやや早口で解説している間に、れみりゃはわざわざまりさの帽子を外してから、その餡子を吸い取った。 「やべっ、やべでね!? まりざのあんござんずわないでえええええ!!!!」 「うー☆ あまあまでりしゃすなんだどー☆」 まりさの餡子を吸い尽くすと、れみりゃは帽子を咥えて飛んでいった。 人間の近くに転がっているれいむには、目を向けなかった。 「本当だ。わざわざ死臭を避けて帽子を持ち帰った」 「まりさ種の帽子だと、木の枝にかけたりして巣にする事もある。 あるいは、子供に餌を持ち帰るときの袋にしたりね」 「本当に賢いのね。それと可愛い」 「でも、危機的状況であった事も無い『さくや』に助けを求めるのは変わってないんだよね。なぜか」 「あはは! 何それ面白い」 それから数分程街のれみりゃの行動について談義した後、二人は公園を去った。 後には未だ気絶しているれいむだけが残された。 今回は運良く生き延びたこのれいむだが、長くは生きられないし、生き延びてもゆっくりなど無理だろう。 ここは人間の作り上げた街であり、森や山とは何もかもが異なる環境。 そこで生き延び、僅かながらでもゆっくり出来るのはその違いに対応出来た者か、人間の保護下にある者のどちらかしかない。 適者生存の牙は、今日も野良ゆっくり達の命をを無慈悲に刈り取っているのである。 ******************************** 街ゆっくりの話はいろいろあるけど、捕食種の話はあんまり見ないなぁってお話。 ちなみに女性二人は前回の人+電話相手と同一人物です。 しかし登場キャラに満遍なく台詞言わせるのって難しいですね。 れみりゃかわいいよれみりゃ。 今までに書いたもの anko2458 どっちが本当? 挿絵:にとりあき
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2654.html
『とあるまりさのスーパーノヴァ』 17KB 小ネタ ドスまりさ 独自設定 「お話」ってジャンルが欲しいと思った ※注意事項とか 虐待はないです。制裁とかもないです じゃあ愛でかと言われるとそうでもないです そもそも人間があまり出て来ません 凄まじく独自設定のドスがでてきます たぶんSFなんだと思いますが、知識がないので描写とか原理は適当です ので、フィーリングで読んでください みんな、ゆっくりしていってね! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『とあるまりさのスーパーノヴァ』 その日、まりさはドスになった。 平凡な野生の群れで、平凡なれいむとまりさの子として生を受け、 ごく平凡に育ったまりさはその日、突然ドスになったのだ。 生まれてから三ヶ月がたったころの事だった。 ドス。それはただ居るだけで、とてもゆっくりできる存在。 「まりさはドスだよ! みんな、ゆっくりしていってね!!!」 まりさはドスとしての使命を果たすべく、群れを導いていく決心を固めた。 親や、姉妹や、友人や、群れの仲間たちからの心地よい羨望のまなざしを受けながら、 まりさはドスとして群れを率いて、みんなをゆっくりさせるために奮闘した。 1年目。それは失敗に終わった。 ドスがいるという安心感から、群れのゆっくりたちは堕落し、 無計画なすっきりーによって際限なくその数を増やしていった。 そしてあとはお決まりの流れで、食料を取り尽くし、 飢え、争い、殺し合い、その果てに群れは壊滅した。 生き残ったのはドス自身と、 比較的賢い頭脳と善良な心を持つ数匹のゆっくりだけだった。 死んだゆっくりの中には、ドスの親や姉妹も含まれていた。 みんなの遺体を埋めて墓を作ったその日から、 まりさは自分のことを「まりさ」と呼ばなくなった。 まりさは、「ドス」になった。 3年後。生き残ったゆっくりたちの子孫が順調に増え続けたおかげで、 群れは再び「群れ」と言って差し支えない規模にまで戻っていた。 外敵との戦いや、群れでの狩りのルールの制定、餌場の管理、 すっきりー制限による群れのゆん口管理、群れの構成ゆん間の関係の調整…… そうした様々な経験を積んだことで、ドスにはドスの風格が漂うようになっていた。 もう二度とあんな悲劇は繰り返さない。 そんな固い決意を抱き、ドスはさらに5年、群れを円滑に運営していった。 5つ向こうの山の群れにまでその名を知られるほど、 ドスとドスの率いる群れは「とてもゆっくりしている」と評判になった。 10年目。いつになく寒い年だった。 ゆっくりたちの命を繋ぐ、大事な食料がとれなくなった。 こうした事態に備えて数年前から食料の十分な貯蔵をしていたドスの群れは、無事だった。 だが、周囲の群れはそうではなかった。 皆、飢え、多くのゆっくりが死に、多くの群れが崩壊した。 そして難民となった何百匹ものゆっくりが救いを求めてドスの群れに殺到した。 当然、それほどのゆん口を養えるだけの蓄えは、無い。 ドスは難民たちを救うことも見捨てることもできず、ジレンマに苦しんだ。 ジレンマに苦しんでいるうちに、事態は修復不可能な段階にまで進行し、 そしてその年、ドスの群れは再び壊滅した。 今度は、誰も生き残らなかった。 冬を越すことができたのは、ドスひとりだけだった。 ドスは、自分は無力なのだと、悟った。 死臭漂い、向こう数年はゆっくりが居着かないであろうその地をあとにして、ドスは旅に出た。 その先でも、ドスは様々な経験をした。 ドスを歓迎する群れ。長になってくれと懇願してくるものたち。 ドスを利用しようとする群れ。傲慢に、自分たちをゆっくりさせろと強要してくるものたち。 崩壊していく群れをいくつも見た。不屈の意志により立ち上がり、甦る群れも見た。 捕食種の群れにも立ち寄った。人間とも出会った。 旅立ちから15年がたった頃、ドスは何度目かになる自分以外のドスとの出会いを果たした。 そのドスはいくつもの群れを束ね、千ゆん以上ものゆっくりを従える偉大なるドスだった。 だが、そこにいたゆっくりたちは、皆一様にゆっくりしていなかった。 そのドスは、暴力と圧政によって群れを支配していたのだ。 ドスはドスに言った。 「こんなやり方、ゆっくりできないよ」 ドスはドスにこう答えた。 「いかにもあまあまが言いそうなことだぜ。ゆっくりがゆっくりしようとするならば、決してゆっくりして いてはいけないんだぜ。そんなことしたら、みんな永遠にゆっくりしてしまうんだぜ」 それはドスも薄々感じていたことだった。 旅の中で見てきた多くの群れが、ドスの言葉を肯定していた。 だからドスは言い返すことができなかった。 ゆっくりしようとすれば、いつか決定的にゆっくりできなくなる。 ゆっくりするのを我慢していれば、少なくともその瞬間を遠ざけることはできる。 群れをゆっくりさせるためには、みんなからゆっくりを奪わねばならない。 ドスのすべきことは、そういったことなのだろうか。 みんなをゆっくりさせるために、みんなにとってゆっくりできない存在でいなければならないのか。 「ドスの使命なんて知らないのぜ! でも、ドスはこのやり方でずっとやってきたのぜ!」 ドスと別れてからも、その言葉と群れの姿は、 ドスの心の奥に長いあいだ突き刺さって消えることがなかった。 それからもドスは旅を続け、瞬く間に100年の月日が流れた。 ドスはさらにたくさんの経験をした。 何度か定住し、小さな群れを作ったこともある。何度か、別のドスと戦ったこともあった。 人間と暮らしたこともあった。人間から追われたこともあった。 海を見た。海ドスと出会い、海を渡る術を知った。海を渡り、大陸を旅した。 人間の世界が“国”という単位で区切られていることも知った。 あれだけ強い力を持ち頭が良い人間も決して万能ではないことも、知った。 さらに100年がたった。 ドスはある土地で、大きな大きな群れを築いた。 人間のそれには当然及ばないが、ゆっくりからすれば “国”と呼んで差し支えないほどの規模を持った、 多種多様な種族からなる大きな大きな群れだった。 それは、天災によって滅びた。 さらに、100年を経た。 ドスは別の土地で、再び“国”を作った。 前よりも大きく、強固なシステムを持ち、 何匹ものドスによって運営される“国家”だった。 そしてその群れは、長であるドスを“ゆっくりできない”として追放し、 ほどなくしてあっけなく自壊して滅びた。 さらに100年。 ドスは諦めることなく、また“国”を作った。 文明と呼べるものが生まれ、人間と対等な“貿易”を行うまでに発展した。 そして、人間によって滅ぼされた。 100年。 ドスは“国”を作った。 そして、自らの手で“国”を制裁して滅ぼした。 焦土と瓦礫の山と化した土地を捨て、ドスは再び流浪の旅に出た。 山と海を越え、砂漠と氷の大地を越え、 ありとあらゆる土地を、国を、島を、大陸を、あてどなく放浪し続けた。 進んで、進み続けて、そしてついに生まれ故郷の森と再会し、世界が円環の中にあることも知った。 「ゆん。地面は本当にまあるい形をしてるんだね。──ゆっくりみたいに。ゆふふ」 様々な場所で、様々なゆっくりと、人間と、それ以外の多くのものと出会い、そして別れた。 もうこのころには、ドスは自分がただのドスではないことを理解していた。 生き物としての範疇の外へあんよを突っ込んでいる自分に気付いていた。 普通のドスは、百年も二百年も生きたりしない。だが自分はその何倍も生きている。 千年近い時を経て成長を続けた体は、普通のドスよりも遙かに大きくなっている。 これがどういうことなのかは、わからない。いかなる理由によるのかは、わからない。 いったい、なんのためなのか。 ただ普通のドスよりも大きな群れを作り、滅ぼすためか。 よりたくさんのみんなをゆっくりさせて、ひとときの夢を見せて、崩壊へ導くためか。 あるいは崩壊に抗うために、たくさんのみんなをゆっくりさせないためか。 そもそも群れを作るのは、本当にみんなをゆっくりさせるためなのか。 ドスとしての自分の「みんなをゆっくりさせたい」という欲求を満たすためではないのか。 なにも、ドスにはなにもわからなかった。 ただ、みんなが── ゆっくりだけではない、人間も、動物も、海や、森や、山が、空が、 そうした全てのものが生きて、笑って、泣いて、生まれて死んでいくのを感じることは、 とてもとてもゆっくりできた。 ただ、自分の無力さだけが、ゆっくりできなかった。 やがてドスは、とても温かい島にたどり着いた。 人間のように地図を持たないドスには、そこがどこなのか正確にはわからない。 ただ、人間に見せてもらった“まあるい世界”の模型の、 いわゆるあんよ側の場所であることは、なんとなくわかった。 そのあたりには定住するゆっくりがいなかった。人間もいなかった。 年に何度か、空を渡っていくきめぇまるや、海流に乗って移動するむらさの姿を見かけるだけ。 静かな場所だった。 ドスがドスとして振る舞う必要もない。 ドスに“ドス”を求めるものもいない。 「ここは、とってもゆっくりできるよ……」 ドスはそこで、1000年の時を過ごした。 微睡みの中にいるような、とてもゆっくりした1000年を。 やがてドスは深い眠りについた。 ある時、ふとドスが目を覚ますと、たくさんの人間の気配を感じた。 何百……何千、いや、何万もの人間たちの命の存在。 声が聞こえる。感情を感じる。笑って、泣いて、怒っている。 生まれて、生きて、死んでいく無数の人間たちの気配。 人間だけじゃない。 人間たちの間に、無数の小さな命もあった。 その中に、懐かしい声を聞く。 「ゆっくりしていってね!!」 れいむの声だ。ああ、まりさもいる。ありすも、ぱちゅりーも、他のみんなも──。 ゆっくりしていってね──!! 挨拶を返すと、それは大きなエネルギーの奔流となって ゆっくりと人間の区別もなくみんなの中を伝播して溶け込んでいった。 みんなの気持ちが、少しゆっくりする。 それを感じたドスもまた嬉しくなって、ゆっくりした気持ちになった。 ドスは自分が今どうなっているのかを理解しつつあった。 ドスは今、海の真ん中に仰向けになって島のように浮かんでいる。 その上にれいむやまりさやありすや──みんなと、人間たちがいる。 とてもとても大きくなった自分の上に、町がある。 ゆっくりしすぎた結果がこれだよ! とドスは叫びたかったが、みんなを驚かせてはいけないので こっそり「ゆふふ」とお腹の中で笑うのだった。 みんなをゆっくりさせる方法は、なにも群れを作ることだけではない。 例えば、当たり前すぎてみんなはあまり気付いていないけれど、 太陽さんや地面さんだって、みんなをゆっくりさせてくれる大事な要素のひとつだ。 ならば、自分がそういうものになるのも、いいかもしれない。そう思った。 人間たちはこの島を、まるでゆっくりのまりさのような形をしているから──と、「まりさ島」と呼んだ。 その形のせいというわけでもないのだろうが、この島の空気はとてもゆっくりとしているのだった。 穏やかな気質の住人たちと、ゆっくりしたゆっくりたちと、肥沃な大地に支えられ、 島はその歴史にひとつの争いごとも記さずにゆっくりと発展していった。 時々起こる、謎の地震に頭を悩ませながらも。 そして── 1万2000年後。 “まりさ”は人間に連れられて、まあるい地面──地球を離れて宇宙にいた。 ぶっちゃけて言えば、あれから千年くらいたって人間の文明が発展したところで、 まりさ島が本当にゆっくりのまりさであることがバレてしまったのだ。 原因は、あんまりにもゆっくりしすぎたまりさが、さらに成長してしまったせいだ。 さすがに人間も不審に思うというものだ。 今のまりさが担っている役割は、「恒星」だ。 人類の科学の発展やまりさ自身の紆余曲折を経て宇宙に出たばかりの頃は、 居住用の人工惑星という役割でたくさんの人間さんと、たくさんのゆっくりと、 その他たくさんの生き物たちを宇宙の中でゆっくりさせていた。 だがゆっくりすればゆっくりするほど大きくなるまりさは、 やがて居住に適さぬほどの重力を持つようになってしまった。 まりさの扱いに頭を悩ます人間たちに、まりさはこう言った。 「じゃあ今度はまりさ、太陽さんになるよ!!」 惑星として生き、惑星として考えるようになっていたまりさは、 恒星がいかにみんなをゆっくりさせてくれるか、 みんながゆっくりするために大切なのかをひしひしと感じていたのだ。 恒星となれば消費するエネルギーは莫大になるが、 これまでと比較にならないほどにたくさんのみんなをゆっくりさせられる。 つまり、まりさはこれまで以上にもっともっともっと、すごくゆっくりできる。 その分、まりさが生み出す成長エネルギーも莫大になり、消費するエネルギーをまかなえる。 さらに上手くすれば、そのへんにいる“野良の惑星さん”を 自分の重力でゆっくりさせてあげることもできるかもしれないのだ。 惑星をゆっくりさせるとは! それはどれほどゆっくりできることなのだろう! だが、恒星になる、ということはまりさ自身の体を燃やすということだ。 それは一度始めてしまえば、おそらく誰にも止めることができない。まりさ自身にもだ。 それでも良いのか、と人間たちはまりさに訊ねた。 「もちろんだよ! まりさは、みんなをゆっくりさせたいんだよ!」 そうしてまりさは自らをドススパークで“点火”し、 無数の、何万…何億…何兆ものドススパークが連鎖して燃え上がる巨大な熱の塊となって、 ひとつの恒星──“みんなの太陽さん”をやっている。 まりさを中心として作られた人工的な恒星系は、「まりさ恒星系」と名付けられた。 まりさ恒星系はゆっくりと“群れ”の仲間── 人間と、ゆっくりと、たくさんの生物、そして惑星──を増やして、 まりさの陽光にぽーかぽーかと抱かれながら、重力にぐーんぐーんと抱かれながら、 ゆっくりとゆっくりと、長く穏やかな歴史を刻んでいった。 それはそこに住む誰にとっても、もちろんまりさにとっても、 心の底からゆっくり出来る日々だった。 それが何万年、何十万年……と続いていった。 ──そして、100億年の時が流れた。 まりさはひとりぼっちになっていた。 すでに人類はいない。 人類の姿を最後に見たのは、もうずいぶんと昔のことだ。 滅びたわけではなかった……ように思う。 記憶がひどく曖昧だ……。 だが、別れは決して悲しいものではなかった。それは確かだ。 思い出そうとすると、ぼんやりと、ゆっくりした気持ちになるのだ。 ゆっくりたちも、大半は人類と一緒にいなくなった。 残ったものたちは……今はどうしているやら。 少なくとも、まりさにわかる範囲には、その気配は感じられない。 今やまりさのいる銀河も静かになりつつあった。 たくさんの見知った星が、永遠にゆっくりしていった。 七つ向こうの銀河がブラックホールさんに丸ごと呑み込まれた時は、とても悲しかった。 まりさの群れ──まりさの公転軌道上をぐーるぐーるしていた惑星たちは、 年月とともに膨張していくまりさの体が勝手にむーしゃむーしゃしてしまった。 その時はあんまりにも悲しくて悔しくて、1億年くらい泣いてしまった。 まりさは今、自らの体の重みによって縮みつつある。 死にゆく恒星としての正常なプロセスによってそうなっているのか、 それともみんながいなくなった寂しさからそうなってしまっているのか。 わからない。どうでもよかった。 まりさにとって確かなのは、もう間もなく自分が死ぬということだけだ。 最期の時は、もう間近にまで迫っている。 100億年……。 長かったようにも思うし、短かったようにも思う。 今はただひたすら、生まれ育った森が懐かしい。 あの、ほんの直径数センチの……2兆分の1天文単位にも満たない小さな体で、 両親と、姉妹と、友人たちと草の上を駆け回ったあの日々が。 もう一度、会いたい。 父のとってきたバッタさんを、みんなで一緒にむーしゃむーしゃしたい。 母のもみあげに優しくつつまれて、こもりうたをききながらすーやすーやしたい。 だがしかし、そうした全てのものは、もうこの時空間には存在していない。 森どころか地球そのものが、とうの昔に太陽にむーしゃむーしゃされたことだろう。 ちょうど自分が、自分の“群れ”の惑星たちを食べてしまったのと同じように。 父も母も、あのころの自分自身も、全てがあまりにも遠すぎる。 例え時をさかのぼれたとしても、100億年もの距離があるのだ。 空間的な距離だって……もう、地球のあった場所すら定かではない。 そして今の自分は、直径何百万kmもの巨体を持つ恒星だ。 もはや体の組成はゆっくりですらない。生物ですらない。 唯一残っていて同じと言えるのは、中心核にある中枢餡だけ。 帰ることなど、できないのだ。 過去とは、そういうものだ。 自嘲的な気分がそうさせるのかまりさにのし掛かる重圧は、 中枢餡を押し潰そうとする圧力の増大は、より一層加速しつつあった。 まりさの持つ膨大な質量がその強大な重力によって、 膨張する力を失った自らの体を押し潰し、 そうして圧縮され高密度になった体がさらに強い重力を生み出していくのだ。 重力が圧縮を、圧縮がさらなる重力を生み出していく。 まりさの中枢餡はもはや限界まで圧縮され、あまりにも圧縮されすぎて、 物質であることをやめる一歩手前まで来ていた。 そうしたプロセスのやがて行き着く先は──光である。 物質は物質であることをやめると、膨大な熱と光へと変わる。 まりさが“みんなの太陽さん”として生み出していたものとは少し違うが、原理は似たようなものだ。 だが今度の光は、桁が違う。 中枢餡の全てが光となり、中枢餡を失った体もそれに呑み込まれて光へと変じ、 最終的にまりさを構成する全物質は直径1光年もの巨大な光の塊へと膨れあがる。 9兆5千億キロメートル。今のまりさのサイズの、およそ百万倍。想像を絶する規模の「ぷくー」だ。 人間はそうした現象を超新星爆発と呼んでいた。 恒星が、その一生の中でもっとも強く輝く瞬間である。 まりさはその瞬間が、少し楽しみなのだった。 恒星にとって、光とは声のようなものだ。 それがもっとも強く輝くということは、もっとも遠くまで届くということだ。 遠くまで届くということは、もっとも多くのものに聞いてもらえるということだ。 まりさが未だ知らない“どこかにいる誰か”、 あるいはまりさの事を知っている“どこかにいる誰か”に、触れることができるのだ。 この広く寂しい宇宙の中で、それはとてもゆっくりできることだ。 もちろん、伝えるべき言葉は決まっている。 きっと何も考えなくたって、自分はそう叫ぶだろう。 だって自分の、まりさの、まりさたちの一番奥に刻まれているのは── (ゆふふ。楽しみだね) まりさの忍び笑いが、誰もいない空間に響いた。 ある日、まりさの中枢餡が重みに屈し、ついにその形を失った。 中枢餡の奥から膨大なエネルギーの奔流が溢れ出し、周囲を呑み込んだ。 呑み込んだ物質はさらなるエネルギーへと変換され、さらに広い範囲を呑み込んだ。 そうしてまりさの体を内側から喰い破りながら膨張の速度を速めていった。 そのエネルギーは、まりさ自身だ。 自らを縛る肉体と精神を脱ぎ捨てた、純粋なまりさそのものだ。 まりさは全てを暴食するエネルギーそのものとなり、 膨張という現象そのものとなり、灼熱そのものとなって、外側へ── 自らの体を猛然と、秒速数千キロメートルにも達する速度でむーしゃむーしゃしながら、外側へ、 ひたすらに強く、早く、熱く、激しく、外へ、外へ、外へ── 光になって── 自身の全存在が急速に拡大していくのを感じながら、まりさは叫んだ。 己の届く全ての場所に向かって。 己を見るもの全てに向かって。 願わくば……父や母や、あの森のみんなへと届くようにと祈りながら。 過去と、今と、未来と、全てのものに向けて、 ゆん生最大最期の、“ご挨拶”を── 今 みんな……ゆっくりしていってね────!! その日、まりさは光になって、宇宙の果てへ向けて旅立っていった。 その日、まりさは時の果てまで旅を続ける光になったのだ。 END ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ええ。『トップをねらえ!』とか『デモンベイン』とか大好きですよ。 いいよね、宇宙とか時空とかなんとか次元とか。 ■過去作品一覧 anko2326 朝のゴミ捨て場で anko2328 マッチ箱をポッケに入れて、公園へ anko2334 限りなく透明に近いはこ anko2400 ぱちゅりーのおめめで anko2414 ゆトンプ! 挿絵:
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3726.html
『ゆ蝶の夢』 16KB 群れ 自然界 人間なし 独自設定 3作目だったかもしれない ゆ蝶の夢 長めかもしれない 続き物予定しれない 独自設定の塊 何作目とかはどうでもいいことかもしれない 大していじめない 朝起きたら、俺はゆっくりになっていた。 手をついて立ち上がろうとしたが今の俺に手はなく、足もなかった。 それでも脳が上手く働かないのか状況が把握できずに、俺は意識せずずりずり移動をしていた。 そしてたまたま水溜りに映る自分の姿を見て、最初に言ったことの確証を得たのだった。 (……なぜこんなことに?) 水溜りに映るゆっくり(自分)の姿をじっくりと観察してみる。 見たこともないゆっくり……まぁそれもそうだろうな、これは俺なんだから。 最近切ったばかりで短くなった髪に、普段かぶっていたお気に入りの帽子。 顔のパーツはすべてゆっくりのようにデフォルメされていたが、確かにそれは俺の顔……だったと思われるものだった。 ためしに手を動かしてみようと試みる。 その俺の意思を汲み取り、長めに残していたもみあげがわさわさと動いた。 先ほどまで無意識に動かしていたが、今度は意識的に足を動かしてみる。 体の底面がうねうねと動き、俺の体が意思の通りの方向へと動いた。あくまでも意思通りいってるのは方向だけだが。 (かんぜんにゆっくりになってるな、こりゃ) こんな状況なのに、不思議と危機感は全く湧いてこない。 ゆっくりになってしまったことが原因だろうか?なんだかどうとでもなりそうな気がしてしまうのだ。 とその時、突然体の奥底から虚脱感が湧きあがってきた。 その感じは人間の時は感じたことが無かった感じだったが、今の自分にはなぜだか理解できる。 (腹が、減ったな) 体からどんどん力が抜けていく感じは、このまま食べなければ死んでしまうと感じるほどのレベルだ。 しかしここは見知らぬ土地で今の俺はゆっくり。そう簡単に食べ物は手に入らないだろう。 (……物はためし、だよな) 足元に生えていた葉の広い植物に舌を伸ばし、千切ってみる。 幸い力が弱いわけではないらしく、草は簡単にプチンと千切れた。 ここから先の指標として、とりあえずこの草を食べてみることにする。 人間の頃の食事など出来ないだろうし、これが食べれないのだったら俺はこのままのたれ死ぬだけだろう。 どうせゆっくりになったのだから、ゆっくりを楽しんでみるのも悪くない気もするし。 むしゃむしゃと口の中で何度か草を噛み、そのままゆっくり飲み込む。 (んー、可もなく不可もなく……って感じかな) 旨いと叫べるほどでもないが、吐き出すほどまずくもないく、これぐらいだったら普通に食べれるレベル。 追加で二つほど千切り食べ、ついでに水溜りで喉も潤すと体から来ていた虚脱感はすぐになくなった。 たったこれだけの食事で空腹感がなくなったことに、俺は少し驚かされる。 ゆっくりが食事を100%餡子に変換出来るという話は聞いていたが、ゆっくりはかなりの量を体に取り入れる。 だからもっとたくさん食べないとダメだと思っていたのだ。 (食事量じゃなくて食事してる=ゆっくりできるってことが重要なのかもな) 「ゆゆ!?みたことないゆっくりがいるよ!?」 「ん?」 プチ考察のようなことを俺が考えていると、後ろから声がかけられた。 振り返るとそこには若干痩せ形で帽子に傷があるが、おおむね元気そうなゆっくりまりさがいた。 「ゆっくりしていってね!」 「ん、あぁ。ゆっくりしていってね」 ゆっくりというのはまず、出会い頭にこの挨拶をするとかなんとか。 面倒だったがゆっくりになっている俺が変な行動を起こして攻撃されても困る。 人間なら簡単に対処できる相手でも今の俺はゆっくりなのだから。 「ゆゆ?なんだかゆっくりしてないね……」 「ん、そうか?これでも割とゆっくりしてるんだけどな」 普通に言葉を返したが、もしかしたら口調が普通のゆっくりと違うことを言っているのかもしれない。 だが見た目がゆっくりになったからといって、俺はこれと言ってゆっくりに合わせるつもりもなかった。 というか目の前のまりさみたいなしゃべり方するならこのまま制裁でもなんでもされて死ぬ方がマシだ。 あくまでも俺は俺のままでゆっくりを楽しみたいのだ。 だがそんな俺の気持ちはいい意味でまりさに通じず、痩せまりさはゆん?ゆん?と頭を振っていた。 だが結局これと言って何も浮かばなかったのか 「みたことないゆっくりだから、ふつうとはちがうゆっくりなんだね!」 と勝手に納得してくれた。 「だけど……こんなところにひとりでいたらゆっくりできなくなっちゃうよ?」 痩せまりさの言葉に、俺は辺りを見回してみる。 今の俺にはどのぐらい背が高いのかも分からなくなった木々が、辺り一面に広がっていた。 そんな中にポツンと開けた広場のような場所。それが今いる場所だ。 確かにこの辺りは隠れる場所が少なく、外敵に狙われる可能性が高いかもしれない。 まぁゆっくりにとっての外敵など俺は知らないし、たぶん森に住むすべてが外敵なのではないかと思うのだが。 「ゆー……そうだ!まりさのむれにあんないしてあげるよ!」 俺が黙っている間に、まりさの中では勝手に『孤独でかわいそうなゆっくり像』が形成されていたらしい。 別にそのことに関してはどうでもよかったし、群れに入る方が賢い選択だろう……普通のゆっくりなら。 「俺は見ての通り普通のゆっくりじゃないが、それでも大丈夫なのか?」 「まりさのむれはすごくゆっくりしてるむれだから、ゆっくりがすこしぐらいふえてもだいじょうぶだよ!」 俺の言ってることと返答の中身がズレているような気がしたが、誇らしげに体を伸ばす痩せまりさの気持ちを無下に扱うのも悪い気がするので、とりあえずはついて行くことにした。 群れに入れようが入れまいが、とりあえずはここから移動してから考えよう。 走り(歩き?)出したまりさのあとを追い俺も跳ねた。 「むきゅ、だめよ!」 群れの大体の成体ゆっくりを集め、さらに自分の横に護衛を二人従えた長ぱちゅりーが、俺を見据えながら告げた。 そんな長ぱちゅりーに、俺を連れてきた痩せまりさは抗議を口にする。 「なんでなの、おさ!ゆっくりをひとりだけなかまはずれにしちゃかわいそうでしょ!?」 必死に訴えるまりさに対して、群れの仲間達の視線は冷たい。 まぁ主な原因としては俺の見た目にあるわけだし、だから先にそう言っておいたんだが…… 「なぁ、長さんよ」 「む、むきゅぅ!?」 突然俺が声を出したので、長ぱちゅりーはびっくりした声をあげた。 長ぱちゅりーは得体の知れないゆっくりを追い出そうとすると同時に、かなり恐れていた。 見たこともないということは、そいつがれみりゃやふらんのような捕食種でないという保証もなかったからだ。 そのことに拍車をかけるのは、そのゆっくりの表情だ。 一見ゆっくりしているように見えて、他のゆっくりにはない何か別の『光』が籠っている。 とにかくそんなわけのわからないゆっくりを群れに置くわけにはいかなかった。 「この辺に住めるような場所ないかな?この群れの狩場の範囲の外で構わないからさ」 「……むきゅ?」 長ぱちゅりーは俺の言葉に、目を丸くしている。 てっきり俺がまりさに頼み込んで群れに入れて貰おうとしていたのだろうと思っていたからだろう。 「むきゅ……?むれにはいりたいんじゃなかったのかしら?」 「出来ればそのつもりだったけど、俺がいたらゆっくり出来ないみたいだし」 そう言って俺は隣で叫んでいた痩せまりさの帽子をポンポンと叩いて告げる。 「てなわけでさ、もういいんだまりさ。これ以上するとお前までこの群れに入れなくなるぞ?いいのかそれで?」 「ゆぅ、それは……でも……」 痩せまりさ的には群れにいる自分がゆっくりしているから、群れにいないゆっくりはゆっくり出来ないものだ、と思っているのだろう。 その優しい発言に本来なら感謝するべきところなのだろうが、俺にとってはどうでもいいことだった。 せっかくゆっくりになったんだし、ひたすらゆっくり出来ればそれでいい。 まぁぶっちゃけるとゆっくりの群れなんて全く持ってゆっくり出来ないだろうしな、って本音もあった。 「まぁできれば教えて欲しいなってだけなんだ。もしそういう場所がないなら自分で探すからどの辺までが狩りの範囲なのか教えてくれ」 俺の口ぶりに、全てのゆっくりが口を閉ざしてしまった。 奇異なものを見るようなその目は、俺の外見だけを見ていた最初とは違うニュアンスを含み始めている。 「……ゆ、わかったよ!まりさがおうちによさそうなばしょをおしえるよ!」 その沈黙を破ったのは、先ほどからちらちらとこちらを見ていた痩せまりさだった。 あれだけ言っておきながら群れに入れることが出来なかったことに、責任でも感じているのだろうか? そんなこと気にする必要はないのだが、まぁ家によさそうな場所を教えてくれると言うのだから余計なことは言わずに黙っておくことにしよう。 「んじゃ、よろしく頼むよまりさ」 「ゆ!ゆっくりついてきてね!」 ぽよんぽよんと跳ねていく二匹のゆっくりの後姿を、長ぱちゅりーは眺めていた。 あのゆっくりを、本当にこのまま行かせてしまっていいのだろうか?本当にこの群れへ敵意が無いのだろうか? 「おさ、あいつをこのままいかせてしまっていいのぜ?」 長ぱちゅりーの意図をくみ取ったのか、護衛のまりさがぱちゅりーに声をかけた。 その視線はあの二匹を鋭く捉え、命令さえあればすぐに攻撃をかけれるように身構えている。 他にも数匹のゆっくりが同じように身構えているのが見える。 「……むきゅ」 本音を言えば、長ぱちゅりーもあの得体のしれないゆっくりをせいっさいっしてやりたかった。 だが……先ほど感じた恐怖感が、長ぱちゅりーの決断を鈍らせる。 群れに影響がないなら無理にせいっさいっなどせずに関わらない方がいい。 恐らく、戦いが苦手な大多数の群れのゆっくりも同意見だと長ぱちゅりーは判断した。 「むれにめいわくをかけるようなら、せいっさいっするわ。でも、おとなしくしてるならかかわらないようにしましょう」 「ゆん、そうだね」 「あんないなかもの、かかわらないほうがいいわ!」 「めいわくかけてきたらせいっさいっだねー、わかるよー」 長ぱちゅりーの予想通り、群れの大体のゆっくりは関わりたくないと思っていたらしく長ぱちゅりーに同調する意見がほとんどだ。 「……わかったのぜ」 護衛まりさは腑に落ちないが仕方ない、と言いたげに自分の家へと帰って行った。 それに合わせるように群れの面々がそれぞれ散らばっていく。 その様子に長ぱちゅりーはほっと頭を垂れる。あのまま殺気立たれていたらどうしようもなくなるところだった。 (しかし……あのまりさもよけいなことしてくれたものね、まったく) お互い関わらず、といってもやはり限界はあるだろう。いつかは接点を持たねばならぬ状況になってしまうはず。 これからを思うと、口から中身が出てしまいそうになってしまう長ぱちゅりーであった。 「ゆ!ここがおうちによさそうなばしょだよ!」 痩せまりさが連れてきてくれたそこは、大きめの木の根っこに出来た空洞だった。 入口は一つだが中はどうやら木の根で複雑に分かれているらしく、覗きこんでも奥は見えない。 一見不便そうだが、外敵の侵入時に便利という利点になってくれるはずだ。 「ふむ、なかなか悪くなさそうな場所だな。感謝するぞ、まりさ」 「いや、まりさはそんな……ほんとうはむれにいれてあげれる、はずだったんだから……」 バツが悪そうに帽子を傾けてうつむく痩せまりさだが、俺はそんなこと全く気にしていない。 むしろ巣穴を探さないといけない手間をこうして省いてくれたのだから、感謝すらしている。 「気にしないでくれ、元から分かっていたことだ。それよりも……あの群れの狩りの領域や生活範囲を教えてくれないか?被ってしまうといらぬトラブルを招いてしまうからな」 俺の問いかけに、痩せまりさは全て親身に答えてくれた。 やはり気にするなと言われても群れに入れてあげられなかったことを気にしているのだろ。 だが俺にとってはどっちでもいい。今はただ情報が欲しかった。 「ありがとう、大体のことは分かったよ」 「ゆゆ、このぐらいならお安い御用だよー」 痩せまりさがおさげで帽子を取ると、その中からよく分からない虫を一匹渡した。 どうやら生け捕りらしく、ぴくぴくと痙攣してる姿は正直かなり気持ち悪かった。 「……これは?」 大体意味は理解していたが、一応聞いてみることにする。 「これはひっこしいわいだよ!あまりとれないむしさんだからゆっくりたべてね!」 「……すまないな、まりさ。実は俺は草しか食べれないゆっくりなんだ」 とりあえずの嘘で現状を回避しておくことにする。 こういうことにしておけば今度から同じようなことも怒らないだろうし。 「ゆ!?そうだったの!?」 俺の予想よりまりさは大げさに驚き、取り出した虫を仕舞いこんだ。 恐らく希少種のゆっくりでも草だけ食べるという種類はそうそういないだろう。 というか、言っている俺自身そんなゆっくりは聞いたことがなかった。 「あまり取れない虫なら、俺の分までお前がゆっくりと味わってくれ」 「ゆゆ、わかっ「ゆっ!見つけたのぜ!」 痩せまりさの返答が、突然中断させられた。 言葉のした方を見ると、あの時群れの長の隣にいたまりさがこちらへ向かってきていた。 「こんなところにいたのぜ……探すのに苦労させられたのぜ」 このまりさは痩せまりさと口調が違った。 強きな表情と後ろに部下を連れているところを見ると、なかなか人望を持った強いまりさなのだろう。 痩せまりさがそのまりさを見て怯えているところから見ても間違いないだろ。 「そこのまりさ!ゆっくりできないゆっくりをたすけるなんてなにをかんがえてるのぜ!」 護衛まりさから飛んできた言葉に、痩せまりさがびくりと震える。 まぁゆっくりというのは集団行動出来ないことを極端に嫌う生き物だ。 ここで逆らいでもしたら、ゆっくりできなくなることは確実だ。 だからこそ 「ち、ちがうよ……ゆ、ゆっくりできないゆっくりなんかじゃないよ……」 その言葉に俺は驚かされた。その気持ちは護衛まりさも同じだったらしい。 先ほどたまたま会っただけの謎のゆっくりに、なぜここまで親身になっているのか? 俺はそのことを考えていたが、どうやら護衛まりさは自分の意見に反論したということしか考えてないらしく 「ゆがあああ!!まりさに口答えするんじゃないのぜええええ!!!」 といきなりブチ切れて痩せまりさに体当たりを仕掛けてきた。 長ぱちゅりーの前では普通のゆっくりに見えたが、本性はかなりゲスなのかもしれない。 しかし痩せまりさには少し悪いが、自分がゆっくりとしてどの程度の強さなのかということを確かめる事が出来るチャンスだ。 痩せまりさを助けてやりたい、という気持ちも0という訳ではないし。 「まりさ、少し下がっていてくれ」 「ゆ?なにを……」 痩せまりさが俺の言葉に困惑しながらも素直に後ろへ下がる。 ちなみに体当たりを仕掛けてきたといってもゆっくりのスピードなので、このぐらいの会話をする余裕はあった。 (……あまり長くないけど大丈夫かな?) 長めに残したとはいえ、大した長さのないもみあげで本当に戦えるのかが一瞬不安になる。 (まぁ、俺が雑魚ゆっくりだとしたらこの先どうせ生きていけないだろうし構わないがな) 一瞬の不安を軽く流し、目の前にまりさをもみあげで受けとえみょうと試みる。 ガシッ 「……ゆ?」 目の前にまりさのアホ面がでかでかと広がる。 まりさ自身は前に進もうとしているのだが、何かに邪魔されて進むことが出来ない。 そのまりさの勢いを止めているのは俺のもみあげだ。 (か、かるううううう!?) あまりの当たりの弱さに、つい叫びだしそうになってしまった。 あんなスピードだがゆっくり基準では速い方なのかも、と思っていが……そんなことはなかったらしい。 耐えられなかったら両方で受け止めようと思っていたが、そんな心配もいらず片方で止められてしまった。 片方で止められるなら、もしかすると…… 「……よっと」 もう片方のもみあげも使い、まりさの両頬をがっちり抱えると、そのまま持ち上げてみた。 見た目の重量感とは裏腹にその体は簡単に持ち上がり、まりさに浮遊感をもたらす。 「ゆゆ!まりさはおそらをとんでるのぜ!」 ゆっくりが空を飛んだ時の固有台詞を叫ぶ護衛まりさだったが、周りの部下ゆっくりたちはゆわわと口を呆けさせている。 それもそうだろう。目の前のゆっくりはゆっくりでありながらゆっくりを持ち上げたのだ。 そんな光景を見たこともないゆっくり達が驚くのも無理はない。 「ゆぅ!さすがさいっきょうのまりさはおそらもとべるのぜ!」 そんなことに気付いていないのは空を飛んでいると信じている当人だけであった。 流石に持ち上げただけで喜ばせるのもなんなので、そのままそのまりさを思いっきり投げ飛ばした。 「おそらをとんでええええっ……ゆべぇっ!?」 投げ出されたまりさはしばらくころころと転がり、部下たちの隣あたりの木に頭をぶつけて止まった。 本来ならそれを止めるべき部下たちは、相変わらず呆けたままだ。 「い、いぢゃいのぜ……まりさにいったいなにをしたのぜ……」 あくまでも自分の力で飛んだと思っていたまりさは、突然の痛みに襲われ困惑している。 と、そこで周りの部下たちの意識がぽつぽつと戻ってきた。 目の前に転がってきた強いはずのまりさ。そのまりさを軽々と投げ飛ばした謎のゆっくり。 まだ意識が戻りきらないそいつらに、俺はとどめの言葉を投げかけることにした。 「お前らも、やるかい?」 そういいながら、俺はもみあげを振り一歩前に踏み出した。 「「「「ゆんやあああああ!?」」」」 そんな俺の姿に、部下ゆっくりたちは蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。 我先にと走り出し、中にはこけながら進むゆっくりもいた。 そんな部下たちの姿に、護衛まりさはさらに困惑を深くする。 ただ一つ分かることは、目の前のやつが原因であるというただそれだけだ。 そこからくる護衛まりさの行動は一つ。 「ゆがあああ!!!しねええええ!!!」 そんな破れかぶれ気味に突っ込んできた護衛まりさに、俺は冷たい視線を向ける。 その視線は、後ろで見ていた痩せまりさが直接みなくても身震いするほどだった。 「ゆべぇええ……ゆげぶぅ……」 破れてほとんどなくなった帽子、ちぎられて短くなったおさげ、何度も叩き付けられてもう二度と跳ね回れなくなったあんよには、漏らしたうんうんとしーしーがこびりついている。 そんな到底ゆっくりできないような姿になっているのは、あの護衛まりさである。 (……少しやりすぎた……) そんなどう見てもやりすぎな護衛まりさの姿に、自分でやっといて少し引いてしまう。 あの後、何回かあしらっても「ひきょうなてでまりさをこうげきするんじゃないのぜ!このゲスゆっくり!」としつこく攻撃してきたので、少し酷めに攻撃してみたのだ。 そしたらなんだかそれが楽しくなって、どんどんやってたらこの有様だ。 途中から「やべで……ゆるじで……」などと言っていたような気がしなくもない。 「も、もうやめてあげてね……」という痩せまりさの言葉がなければ、もしかしたらもしかしていたかもしれない。 そんなボロボロの護衛まりさを、痩せまりさはよく分からない台車のようなものに乗せた。 『すぃー』という名前の人間で言う車のようなものらしい。 「本当に運ぶのか?そんなことするとお前が疑われて……」 そんな俺の言葉を遮り、まりさが答える。 「ゆ、だいじょうぶだよ!まりさがうまく説明しておくよ!」 こんなことをしたのは俺なのだから、本人がこう言う以上俺には何も言えない。 「群れの奴らから攻撃されたら、いつでも相談に来てくれよ?」 「ゆ、わかったよ!ゆっくりしていってね!」 最後に挨拶を残し、まりさはすぃーっと群れの方へ帰って行った。 あのまりさが心配だが、今群れに関わるのは得策ではない。 まぁ、たまには見回りに行って無事を確認するぐらいは……してもいいだろうか。 (はぁ……ゆっくりががゆっくりするってのも、大変だねぇ) 暮れてきた空を見上げながら、俺はゆっくりと呟いた。
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1188.html
エコを目指す加工所 7KB 虐待 ドスまりさ 加工場 現代 人間なし 同ネタ多数と思われ ※独自設定垂れ流し。 ※同様のネタ多数と思われます。「これはすでに~~が通った道だよ!」といわれても 仕方ない…。 ゆっくり研究では他の追随を許さない加工所。ゆ害対策から新ゆっくり製品まで幅広いラインナップ で評判を得ていた加工所も、時代の流れには逆らえない。ついにエコ分野での活躍を要求され始めた のだ。 「エコを目指す加工所」 必殺引篭り人 加工所が目をつけたのはゴミ処理。コンポストなどでゆっくりの活躍ぶりは有名ではあるが加工所は 一味違う。もっと大掛かりに、しかも幅広いゴミを対象にやろうというのだ。 さすがに加工所は大きくなりすぎているため、ゴミ処理専門の新会社を自治体と共同で立ち上げ、 そこで行うことにした。もちろん技術指導は加工所が行う。 では施設の内部を見てみよう。 処理室はパイプが垂直に立てられ、それが円形に並べられている。パイプの1本1本は終端に ゆっくりがついている。ちょうどパイプにぶら下がっている形だ。 ゆっくりはパイプをくわえるように口をあけさせ、くちびるにあたる部分が接着されている。 このためパイプにゴミを入れると強制的に口の中へと入っていくのだ。 これだけだとゴミのにおいや味を嫌がるゆっくりは必死に抵抗して食べない。そこでゴミ処理場では ドスまりさを使った強制むーしゃむしゃ処置を行っている。 ゴミをパイプに投入されると、ぶら下がったゆっくりはのどを閉じて必死に耐える。 (むぎゅ~!けんじゃはこんなくさいものはぜったいたべないわ!) (れいむはしんぐるまざーなんだよ!こんなくさいものはたべたらだめなんだからね!) (むりやりたべさせるなんてとかいはじゃないわ!) (まりさはおいしいものじゃないとたべないよ!さっさとこのごみをどこかへすててね!) もちろんパイプをくわえ込む形なので、実際にはむーむーと騒ぐだけである。 ここで別の声が聞こえてくる。 「ユユッ!?ミンナガユックリデキテナイヨ!ドス!ミンナヲユックリサセテアゲテネ!」 ゴミ処理場が用意したテープが流れているのだ。パイプの集合体の中心にはひときわ大きなパイプが 存在する。そのパイプには、ドスまりさが接着されている。ドスまりさは巨体のため、あんよを支える ようにドーナツ状の支柱が用意されており、パイプから直接吊り下げられているほかのゆっくりとは 待遇が異なる。テープはこのドスまりさに大して流されているのだ。 (ゆゆっ!?みんなゆっくりできてないよ?いまどすがゆっくりさせてあげるからね!) ドスまりさはテープに対して何の疑問も抱かない。それもそのはず。ドスまりさは中枢餡を少し削られ、 頭の足りない状態にさせられているのだ。 そしてドスまりさはゆっくりオーラを放射する。 (…ゆゆっ!?なんだかゆっくりしてきたよ…。) (…むきゅー…、ゆっくりできるわ…。) ゆっくりし始めるゆっくり達。ゆっくりすると口の中に何が入っていたかも忘れ、そのままむしゃむしゃ と食べ始めた。 (…むきゅー…、こんな…もの…、たべたく…ないのに…。むーしゃむーしゃ…) (れいむは…しんぐる…まざーだよ…。むーしゃむーしゃ、ふしあわせー…) (…ゆっくり…したくないよ…。むーしゃむーしゃ…) ドスまりさのゆっくりオーラで強制的にゆっくりさせられ、反射的に口の中のものを食べてしまう ゆっくり達。 (ゆーん!みんなゆっくりしてるよぉ!そうだよね、こんなおいしいものたべてるんだもの!) ドスまりさは頭が足りないため疑わない。長期にわたりゆっくりオーラを出してもらうため、 ドスまりさだけにはレストラン等から回収した残りものの野菜(新鮮なもの)を厳選して与えられて いるのだ。 ドスまりさはそのような野菜が全てのゆっくりにも与えられていると勘違いしている。 しかしただのゆっくり達に与えられるのは腐りかけの生ゴミ、街中や公園の清掃で集められた落ち葉、 木材をチップ状にしたものなど普通であれば一切食べないようなものばかり。それを強制的に食べさせ られる日々。当然ながらゆっくりの寿命は短い。 今、一匹のれいむが寿命を迎えたようだ。ゆっくりは死ぬと皮のもちもち感がなくなり、もろくなる。 パイプに接着された部分がちぎれ、れいむは下へと落ちていった。 下では大きなミキサー状の機械がれいむを迎えた。ゴミを食べた他のゆっくり達はうんうん、しーしー をする。それらとともにれいむは粉砕され、餡子液へと姿を変えていった。 ゴミ処理場ではこのようなパイプ群が複数存在する。それはゆっくりによる餡子変換にも限界がある ためである。一回だけの餡子変換では完全に消化できなかったり、有害物質が残留するのだ。 そこではじめのパイプ群(以後、第一フィルタと呼称)が出したうんうん、しーしーを液状にして 第二フィルタへと供給する。生ゴミ程度であればこの第二フィルタを通せばほぼ完全に餡子へと 変換されるが、有害物質が多い工場排水などは複数段階のフィルタによる餡子変換を行う。 なお生ゴミや木材チップなどはまだご馳走の部類である。最近では屎尿処理までゴミ処理場で手がけて いるのだ。強制的に屎尿を飲まされる第一フィルタのゆっくり達は当然ながら寿命が極端に短い。 それだけストレスのかかる処理ということだ。 どのようなゴミ処理でも最終段階は同一である。うんうんやしーしーの穴を小麦粉でふさがれた ゆっくりをパイプに接着したものが最終フィルタである。 ここのゆっくりは餡子液(実際には前段階までのゆっくりが出したうんうん、しーしー、そして死骸) をたくさん摂取できるため、動けないにも関わらず非常にゆっくりとした表情である。 (ゆーん!うごけないけどあまあまがたべほうだいだよ!やっぱりれいむがかわいいからだね!) (あまあまがたくさんなのぜ!さっさとつぎをもってくるのぜ!) 食べる一方で出すことはないため、どのゆっくりもでっぷりと太っている。そのためドスまりさと 同じようにあんよをささえるドーナツ型の支柱が用意されている。 規定以上の重さになるとゆっくりはパイプからはずされる。体を支えていた支柱が下がり、自重に よりパイプに接着していたくちびるが千切れる。痛みで叫びながら、下に用意された透明箱へと ゆっくりは落下していく。 透明箱の中で罵詈雑言を叫び続けるゆっくりが運ばれるのが「糖化処理室」。ベルトコンベアに乗せられ たゆっくりはここで頭に電極を刺される。頭の痛みで罵倒が最大級にヒートアップした次の瞬間、 ゆっくりは凍りついたように叫ぶのをやめた。唖然とした顔で停止し続けるゆっくり。そしてそのまま 死を迎えた。 ここで行われるのは加工所の発明品、「餡電位多重再生装置」によるゆっくりの体内の糖分増加処理。 この装置のおかげで無駄な手間をかけずに高効率で糖を作り出すことが可能になったのだ。 ゆっくりは何かを感じると体内の餡子に信号が走る。加工所はこの信号を捕らえることに成功したのだ。 そして電気刺激により体内信号を模倣するシステムを開発した。それが「餡電位多重再生装置」なのだ。 糖化処理室でゆっくりに与えられるのは、最大級の虐待を受けたときの餡電位。しかも複数の異なる 餡電位をミックスして投与されるのだ。それが多重再生である。 処理室の中で、ゆっくりは「あんよを焼かれ」「アマギリされ」「おかざりを没収され」「おかざりを 目の前でバラバラにされ」「髪の毛を抜かれ」「体中に針を刺され」「死なないギリギリのところを 見極めて殴られ続け」といった数々の虐待が同時に投与される。さらにこの装置はそれら虐待を 短い時間に縮めて再生できる。ゆっくりは一瞬にして何時間にも及ぶ虐待を経験するのだ。 もうひとつこの装置の特徴をあげるなら、電位の増幅が可能ということだろう。これにより普通の 虐待が何十倍にも増幅されて感じられる。 複数の虐待を同時に、短時間に一気に経験する。しかも苦しみは何十倍。この処理によりゆっくりの 体内は限界まで糖分が増えるのだ。 ほとんど糖分のみとなったゆっくりは分離処理を施し糖液となる。これを発酵させることでバイオ エタノールを作り出すのがこのゴミ処理場である。今までは糖液にすることが難しかった木材や、 屎尿、落ち葉(銀杏の葉はフラボノイド類が多いため分解がとても遅い)などからも糖液が作れる とあって非常に効率が良いのだ。しかもゴミ処理場では燃やすことも無いので CO2 を出さず、 全ての機械はバイオエタノールによる燃料電池で動かしているためクリーンそのものである。 ゆっくりはゴミ処理場内の敷地で増産している。ビニールハウスの中で冬でも暖かくすごせる ゆっくり達はわが世の春を謳歌し赤ゆっくりを大量に作る。処理場内で自分達がたどるであろう 道筋も知らず、きょうもゆっくり達はすっきりに励んでいる。 加工所がエコやったらどうなるかな~、と考えたら同ネタ多数しか思い浮かばなかった。 自分の創造性の低さにヘコむ。 次回はバッジシステムを考察する予定です。36番あき様の漫画からインスパイアされる予定 です(また他人のふんどしかよ!)。 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 551 真実を知るということ ふたば系ゆっくりいじめ 544 モチモチを生かして ふたば系ゆっくりいじめ 509 おかされいむ ふたば系ゆっくりいじめ 464 ゆ身売買 ふたば系ゆっくりいじめ 387 れいむはよげんしゃ ふたば系ゆっくりいじめ 248 ゆっくりできない理由 ふたば系ゆっくりいじめ 216 子まりさの反乱 ふたば系ゆっくりいじめ 182 どすすぱーくをうつよ! ふたば系ゆっくりいじめ 177 人間の畑だと説得してみよう ふたば系ゆっくりいじめ 147 陰口 ふたば系ゆっくりいじめ 111 効率化の道 必殺引篭り人の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ほー、なるほどなぁ。ゴミ処理できてバイオエタノールになるし上手いな。 -- 2010-10-16 20 08 15