約 632,656 件
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3927.html
『都会の自然公園 終わりの始まり』 7KB 考証 独自設定 読まなくても問題なしです 突然だけどさ、ゆっくりの群れってあるじゃないか? そう、あの山とか森とかでゆっくりが集団で集まって生活してるあれだ。 この群れのことなんだけど、これが単にゆっくりが集まっているだけだと思って侮っちゃいけない。 ただ集まっているじゃなく、その群れ独自の掟とか慣習とかがあったりして、観察してみるとなかなかどうして面白かったりするんだ。 伊達に言葉が話せて、意思の疎通が出来るわけじゃないってことだね。 しかしね、この群れなんだけど、これがまあちょっとしたことですーぐ崩壊するんだよ。ほんとにさ。 あるときは子どもを増やしすぎて食料不足で全滅、またあるときは長の地位をめぐって争いを繰り広げ全滅。 ゲスが暴走し、人間の畑に集団で押し入って制裁されて全滅なんてパターンもある。 このほかにもゆっくりの群れは過去様々なことが原因で滅んできたし、またこれからもきっと滅んでいくことだろう。 でもゆっくりたちだって、別に滅びたくて滅んでるわけじゃないだろう。 何かどこかで選択の誤りがあったはずなんだ。 まあ中には人間による強制一斉駆除みたいに、ゆっくりにとって天災としか言いようのないことが原因なこともあるけれど、 でもそういったこと以外では、それはちょっとしてきっかけであることが多い。 すっきり制限をしておけば、優秀な長が後継者を指名しておけば、ゲスを野放しにしておかなければ、 群れは滅びなかったかもしれない。 おっと、つい前置きが長くなってしまった。 それじゃ本題に入ろうか。 私の家の近くには、巨大な自然公園がある。 何でも市だか県だかが市民の要望で造ったらしいが、まあそんなことはどうでもいい。 問題はそこに存在している巨大な森に、野良ゆっくりが住み着いて群れを作っているということだ。 私はこの群れを滅ぼそうと思ってる。 理由はもちろんそれが趣味だからだ。ぶっちゃけゆっくりが調子乗っててうざいってのもある。 まあ往々にして不純な動機さ。 とてもほめられたもんじゃないし、それを正当化する気もない。 私は最低のクズ人間だからね。 それはさておき、問題はどう滅ぼすかだ。 バールのようなものでも持って、単身殴り込みにでも行く? なるほどそれもありだろう。 そして実行すればかなり高い確率で、群れを崩壊させることができると思う。 だが私はそれをしない。 ああ、近所で噂とかになるのが嫌だからじゃないよ。 まあそれも理由の一つではあるけどさ、最大の理由はそういうことじゃない。 単にそんなことしてもつまらないからだ。 人間がゆっくりを理不尽な暴力で圧倒的にぶちのめす。 そういうのが好きだという人もいるだろう。 それは大変結構なことだ。何の問題もない。 だけど残念ながらそれは私の趣味ではないんだ。 だって人間がゆっくりを倒すなんて、できて当たり前のことをしても何の達成感もないだろ? ああ、勘違いしないでほしいのは、私のほうが暴力でゆっくりを虐待する連中よりも上だと言いたいのではないということだ。 これはあくまで趣味趣向の問題なのだ。 わかってくれるよね? さて、ではどうするのか? 諦めるのか?いいやそんなことはない。 あの群れは滅ぼす。 でも私が物理的に手を下して滅ぼすわけじゃない。 ゆっくりたちが自らの行く末の選択を誤り、そして自らの意思で自滅の道を歩むのだ。 そう、丁度あのとかいはを求め、生まれた場所に戻ってきてしまった子ありすがそうであるように。 群れに戻ったあの子ありすは多分ろくなことにはなってないだろう。 あるいは、自身の罪の割に合わないような酷い目にあっているのかもしれない。 だがそのことに関して同情の余地はない。 何故ならあの子ありすは、今までに何度も悲劇を回避するチャンスがあったのだから。 子ありすがれいぱーの子として生まれたの確かに不幸だ。 それは認めよう。 だが、それでどうしようもなかったのかといえば、そんなことはない。 あの子ありすは長の子としてきちんと群れの一員として成長し、ゆっくりできる未来も当然あり得たのだ。 私があえてそういう選択肢を作った。 そして健全に成長する可能性も、十分すぎるほどあり得ると思っていた。 しかし子ありすは、現実を見ようとせず、ありもしない幻想に囚われ、そして知りたくもない出生の秘密を知り、 それすらも否定し全てを失った。 子ありすは選択を誤ったのだ。 選択。 そう選択だ。 一方に悲劇を回避する選択肢がちゃんとあるにも関わらず、あえて自滅の道へと突き進んでしまうゆっくり。 それを眺めることこそが私の趣味なのだ。 私にとっては、ゆっくりを理不尽な力で踏み潰すのも、巧みに出口のない袋小路へ誘導するのも至極簡単なことなのだ。 しかしあえてそれをやらず、ゆっくり自身にその道を選ばせる。 当然、結果としてゆっくりが正しい道を選ぶこともあるだろう。 別に私が滅びの道へ進むように誘導しているわけでも、圧力をかけているわけでもないのだから。 現に今までに何度もそういうことはあった。 自慢する気はまったくないが、私のおかげでどん底から幸せになったゆっくりだって一匹や二匹じゃない。 そしてそれはそれでまったく構わない。 全ての事象が私の掌の上でなくてもいいのだ。 彼女らは幸せになることも不幸になることもできる。 ある程度の偶然が関わり、必ずしも結果が予測できないからこそ面白いのだ。 くどいようだが、あの子ありすには、悲劇を回避するチャンスがあった。 そもそもあの子ありすの存在事態が、私が意図したものではなく完全な偶然の産物なのだ。 あの子ありすはいわばおまけのようなもので、あの公園には本命の別の仕込をいくつもしている。 実際今の今まで忘れてたというのも嘘じゃないし、まさかこの家に帰ってくるとは完全に予想外だった。 たまにこういうことがあるから面白いんだけどね。 さて、そろそろこんな自分語りを延々聞かされてイライラしている人もいるだろし、 そもそも私のこの行動そのものを不毛な行為と認識し、その存在を不快に思っている人もいるだろう。 だが安心して欲しい、私はこの後の話には殆ど登場しない。 何故ならこれはから先は、人間がゆっくりを虐待する話ではなく、ゆっくりたちの選択の物語なのだから。 途中展開によっては、私がゆっくりたちの群れに対して、対等な条件で何らかの取引を持ちかけることはあるかもしれないが、 群れに対して、一方的かつ理不尽な攻撃が行われることはない。 あくまで選択するのはゆっくり自身なのだから。 実は今現在、あの群れには不和の種がいくつも存在している。 偶然的にそうなったものや、私がやや手を加えたものもあるが、今回の子ありすの件のようにあからさまな介入はしていない。 だがしかし、このままいくとかなり高い確率であの群れは困ったことになることは確実だろう。 あるいは、もしかしたらその悪影響が群れで既に出ているかしれない。 その意味であの子ありすは、非常に悪い時期に群れに戻ってしまったのかもしれないね。 まあ、私の浅い予想では本格的に何かが動き出すのは、今群れの長をやっているあのぱちゅりー君の、 次の世代のゆっくりたちの話になるのだろうと思っているのだけど、確実なことはわからない。 わからないから面白いのだ。 ただ確実に言えることは、この困難には確実に避けることのできる選択肢が存在しており、 一方を選ばなければ群れは崩壊しないということだ。 もしゆっくりたちが正しい選択をしたときは、私は潔くあの群れから手を引こう。 それがルールというものだ。 ああ、そうそう、一つ言っとくけど、人間の群れへのダイレクトアタックがないとは言ったけど、 ゆっくりたち自身がその原因を作った場合はその限りではないよ。 人間に攻撃して一斉駆除の原因を作るとかね。 実は私はそのパターンであの群れが滅びる確率が一番高いと踏んでるんだ。 長く平和が続いた群れでは特にね。 次の世代が苦労知らずだからさ。 まっ、そんなわけで、今日はこの辺で。 ゆっくりしていってね! とある群れがある。 その群れは都会のど真ん中に位置していながらも、自然公園という恵まれた立地のため、 そこに住む野良ゆっくりたちは皆とってもゆっくりしていた。 その様子は平和そのもの。 一見すると何の問題もないように思える。 だがしかし、その内部では何かが確実に変わろうとしてた。 それは巨大な悪。 「たのしいのじぇぇぇぇ!くじゅをいじめるのは、とってもゆっくちできるのじぇぇぇぇぇぇ! もっちょ!もっちょ!れいぱーだけじゃなく、ほかのゆっくちもいじめたいのじぇぇぇぇぇ!」 それは果て無き欲望。 「あみゃあみゃ!とってもおいちぃにょおおおおお! もっとれいみゅに、あみゃあみゃもってきょい!くじゅが!」 それは深き憎悪。 「憎い!憎いです!ゆっくりが憎いです!人間が憎いです!世界が憎いです! みんなみんな滅びてしまえばいい! 許せない!何もかもが許せない!絶対にゆるさなえ!」 それは致命的な過信。 「むっきゃきゃきゃきゃ!にんげんもあんがいちょろいにょにぇえ! ぱちぇがしょうらいおさになったあかつには、もっちょもっちょ、ゆっくちのりょうどをふやちてやるわああああああああ!」 群れに生まれた様々な業を持った小さな破壊者たち。 これらのゆっくりの選択は、いかなる影響を群れに及ぼすのか? それはまだ誰にもわからなかった。 おしまい ナナシ
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3770.html
『ろーりんぐゆっくり』 7KB 虐待 野良ゆ 子ゆ 自然界 現代 独自設定 改行がうまくいかず、申し訳ないです。ネタ被り御免。 素晴らしき設定とネタを築き上げた先達に感謝を捧げます。 『ろーりんぐゆっくり』 湯繰里(ゆっくり)市の芦谷木(あしやき)地区にある里山。まだ残暑は厳しいが、季節は確実に 秋に向かっているのが感じられる。俺は里山にある雑木林の山道を散策していた。 大変気分が良い…ハズだったのだが、遠くにあるものを発見して、俺は眉間にしわを寄せた。例に よって例のごとく、有害生ゴミゆっくりだ。それも1匹だけでなく、十数匹が群れている。 「ゆっゆんゆ~ん♪いちにちとってもゆっくりできたね!」 「ゆっくりできたよ!」×多数 「むきゅ!ゆっくりしたおちびちゃんたちにそだってくれて、ぱちぇもはながたかいわ!」 成体のれいむ種とぱちゅりー種に、独り立ち間近と思われるれいむ、まりさ、ありす、ぱちゅりー、 ちぇん、みょんといった通常種の子ゆっくりだ。これは、いわゆるゆっくりの『がっこう』というヤ ツだろうと、俺はあたりをつけた。ゆっくりの群、またはある程度個体数がいる『ゆっくりぷれいす』 では一部の成体ゆっくりが子ゆっくりや赤ゆっくりを預かる『がっこう』なるものを運営する場合が ある事を聞き知っていた。どの程度のものかは知らないが、教育(笑)をするらしいので、あれはさ しずめ修学旅行と言ったところか。 「でも、おうちにかえるまでがしゅうがくっりょこうっさんなのよ!ゆっくりりかいしてね」 「ゆっくりりかいしたよ!」×多数 おお、俺の予想は当たったようだ。俺は山道を下ってゆく。 「よお、ゲロ袋に無能赤リボン」 俺が声をかけて、ようやくゆっくり共は俺の存在に気付いたようだ。たっぷり30秒ほどぽか~んと 俺を見上げて呆けたツラを晒してたが、やがて大声で騒ぎ始めた。 「ゆんやぁぁぁぁぁっ!にんげんさんだぁぁぁぁぁっ!!」 「どうして、ゆっくりしたしゅうがくっりょこうっさんにくそにんげんがでてくるのぉぉぉぉ!?」 「やじゃぁぁぁ!やじゃぁ!ゆっぐじ!ゆっぐじしたいぃぃぃ!」 パニクり、蜂の巣を突っついたような騒ぎになる子ゆっくり共。だが成体のぱちゅりー種がそんな 子ゆっくりを一喝する。 「むきゅっ!こんなときは慌てず、ゆっくりにげるのよ!ぱちぇについていらっしゃい!!れいむ、 にげおくれるおちびちゃんがいないように、しんがりをつとめてちょうだい!」 「ゆっくりりかいしたよ!おちびちゃんにはてをださせないよ!ぷくーっ!!」 このぱちゅりーはそこそこ頭が回るらしい。読者諸氏はこのぱちゅりーがれいむを囮にして逃げを 図ったと思われるかも知れないが、俺に一番近い所にいたのがこの成体れいむで、遠い所にいたのが 成体ぱちゅりーなのである。もとより列の前後で子ゆっくりの一団を挟むように成体れいむとぱちゅ りーがおり、方向を転換するだけで逃走できるようにしていた。このあたり、ゆっくりにしてはなか なか賢いと言えるのではないか。 (ほんとに賢い奴は、ここでバラバラに散開して逃げるよな) 俺は心の中で密かにツッコミを入れる。 「れいむにはぷくーいがいにも、ひさくっがあるんだよ!にんげんなんかにはまけないよ!おちびち ゃんをまもってみせるよ!」 うぞうぞとスローペースで逃走する子ゆっくりの一団をしかめっ面で眺める俺に、近くにいた成体 れいむは挑発的な言葉を投げた。 「ほう。秘策ねぇ…見せてもらおうじゃないか」 俺は成体れいむとの距離を縮めると、靴のつま先で突ついた。ブヨブヨとした感触が気持ち悪い。 「ゆ、ゆぅぅぅ…あすとろんっ!」 そう言うと、成体れいむはぷくーをしたまま、丸い鉄の塊になった! 「おお、これが話に聞いた『あすとろんっ』かぁ…。ホントに鉄みたいだなぁ」 俺は再び成体れいむをつま先で突つく。先ほどまでと違い、硬く冷たい鉄の感触であり、表面の様 子も硬質のそれに変化している。 ここで俺は一列になって逃げる子ゆっくりの集団と、目の前の丸い鉄の塊と化した成体れいむ、そ して緩い坂になっている山道と言う状況を再確認した。俺のポジションは坂の上にあたる。ならばや る事は…ひとつしか無い。 「確かに俺は手出しをしない…だから、れいむ。オマエに代わってやってもらうよ」 (ゆ…?ゆゆゆ?なにいってるの!?くそにんげんは?) 人を小馬鹿にした表情は変わらないが、おそらくそんな事を思っているであろう成体れいむに、俺 は足をかけると坂の下に向けて蹴落とした。 (やっぱりばかだね!くそにんげんは!そんなへなちょこなこうげき、れいむにはちっともいたくも なんともないよ!れいむ、さいっきょうでごめんねぇ~) あすとろんっで動けないため口には出せないが、成体れいむは口がきけたらきっとそんな事を言う に違いない。だが俺の目的はこの成体れいむを痛めつける事ではない。ゆっくりと転がり始め…それ は次第に速度を増しながら、逃げる成体ぱちゅりー率いる子ゆっくりの一団を追ってゆく。狭いひと すじの山道だ。逃げ場は無い。やがて、後ろから猛スピードでやってくる、アストロン化した成体れ いむに逃げる連中は気がついた。 最初に気付いたのは、あんよの運びが遅く最後尾になりがちだが取りあえず知性(笑)が高いほう に入る、数匹のぱちゅりー種の子ゆっくりだった。 「ゆ?ゆあぁぁぁぁぁぁっ!なんかごろごろさんがせまってくるぅぅぅっ!!」 「ゆんやぁぁぁぁっ!ま゛っ゛て゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!つ゛ふ゛れ゛ち゛ゃ゛う゛ぅ゛ぅ゛ ぅ゛」 「むきょぉぉぉぉ!ぱちぇはこんなところでしんでいいゆっくりじゃないのよぉぉぉぉっ!」 子ぱちゅりーの叫びに逃げていた連中は一瞬、後ろを振り返る。視界に入ったのは巨大な鈍い色の ゆっくりしていない塊が地面を揺るがして迫ってくる光景だった。 「ゆ゛、ゆ゛ん゛や゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛ あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ゛!!!!!!!」 一斉に絶叫をあげるゆっくり共。 ぶちょぶちょぶちょ!一番後ろにいた子ぱちゅりーはその直後に轢き潰された。断末魔をあげる暇 さえ無い。周囲に白い生クリームが飛び散る。 「やじゃっ!いやじゃっ!ま゛り゛さ゛お゛う゛ち゛に゛か゛え゛る゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛っ゛!」 「ゆぎゃぁぁぁぁぁ!れ゛い゛ふ゛も゛っ゛と゛ゆ゛っ゛く゛り゛し゛た゛い゛の゛に゛ぃ゛ぃ゛ ぃ゛ぃ゛!!」 「あ゛り゛す゛は゛!あ゛り゛す゛は゛と゛か゛い゛は゛な゛あ゛い゛を゛!み゛ん゛な゛に゛わ゛ け゛て゛あ゛け゛な゛く゛ち゛ゃ゛い゛け゛な゛い゛の゛に゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!」 めいめい勝手な事を喚き散らしながら、あんよにありったけの力を込めて跳ねるゆっくり共。当然、 そんな混乱の犠牲になるものもあるわけで、体がぶつかってある子れいむが転けて取り残された。 「ゆぴぃぃぃ!いだいぃぃぃ!!れいむのせかいをみりょ───」 子れいむは最後まで言い終える事ができなかった。転がる凶器と化した成体れいむに瞬時に轢き潰 されたからだ。その子れいむの餡子が飛沫となって、前を跳ねるゆっくりの集団に降りかかった。 「ゆぎぃぃぃっ!く゛、く゛さ゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!」 「いやぁぁぁぁ!」 「つぶれたいくないぃぃぃぃっ!」 「ゆっぐちっ!ゆっぐちぃぃぃっ!!」 さらに混乱を増すゆっくり共。この頃には体力の差などから、多少ばらけて間隔が開き始めたので 多少は難を逃れるものがいそうではある。しかし元よりデコボコがあり、うねる山道では転がる凶器 と化した成体れいむが真っ直ぐに転がるはずが無く、道の両脇に乗り上げたりしながら、いつしかジ グザグ走行に変わっていっていたのだ。まるで一匹一匹を念入りにに轢き潰すためのように…。 「ゆぴぃっ!」 「わがら!?」 「み゛ょ゛っ゛!」 「ゆ゛へ゛ぇ゛!」 背後から聞こえてくる子ゆっくりの断末魔や悲鳴に、成体ぱちゅりーは恐怖のあまり吐きそうにな るのを堪えながら、これまでに無い力を込めて跳ね続けていた。だが、それもここまで。ついに力つ きて動けなくなり、それでも、どこかで止まっているのではないかと一縷の希望を抱いて振り返った 成体ぱちゅりーの視界に入ったものは…。子ゆっくりの餡子やクリーム、カスタード、チョコなどで 斑に染まった成体れいむがバウンドして頭上高くから迫る、自らの上に投げかけられた影だった。 俺が山道を下ってゆくと、そこかしこに子ゆっくりがひき潰され、平らに伸されたものがあった。 急激にかかったであろう圧力に餡子やカスタードなどが噴き出したのか、放射状にそれらが飛び散っ ている。 「うわ。思った以上に面白い事になったな」 俺はビデオカメラでも用意しておけば良かったと思いながら、蹴落とした成体れいむを探した。そ れはすぐに見当がついた。 山道の出口近く、放射状に生クリームを盛大にぶちまけた成体ぱちゅりーの所から草叢が真っ直ぐ 倒れている。それをたどると川が洗う低い崖があり、その下の淵に沈んだようだ。あのれいむはおそ らく、これから何十年もかけて、自らの体が大事なおちびちゃんと同僚のぱちゅりーを潰した事を記 憶に焼き付けられたまま、暗い水の底ですべてが錆になって崩れ落ちる日まで、記憶に苛まれながら 少しもゆっくりできずにいるだろう。
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3845.html
『そのれいむを僕は知らない』 8KB 小ネタ 飼いゆ 野良ゆ 希少種 愛護人間 独自設定 小ネタです お暇な時にどうぞ ※俺設定注意 ※作、長月です 今まで書いた作品はこちらに http //www26.atwiki.jp/ankoss/pages/393.html ご意見、ご感想、ご要望は感想用掲示板(長月用スレ)でおねがいします。URLは下にある通りです。 ふたば系ゆっくりSS感想用掲示板(長月用スレ) http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1274852907/ 「ゆゆっ!!まってたよおにいさん!!」 会社から家に帰ると庭から一匹のれいむが僕の前に飛び出してきた。 髪はボサボサ、体は薄汚く、生ゴミのシミなどが目立つリボンには飼いゆである事を示すバッジがない。 どう見ても野良ゆっくりである。 「おにいさん、れいむをもういちどかってね!!」 なぜか馴れ馴れしくもう一度飼ってくれと頼むれいむ。僕はれいむなど飼った覚えはないのだが。 「悪いけど僕はお前なんて知らないよ。それよりここは僕の家だ。とっとと出て行ってくれ。」 そう言うと僕はれいむを蹴飛ばし家に入った。後ろでれいむがなにか喚いているようだが無視する。 だって僕はこんな野良れいむのことなど知らないのだから。 そのれいむを僕は知らない 「おかえりなさい、おにいさん。おしごとおつかれさまでした。」 玄関でさなえが出迎えてくれた。このさなえ、僕の飼いゆで金バッジのゆっくりだ。 下手な人間より礼儀正しく手もかからない僕の自慢の飼いゆっくりである。 「ところで・・さっきからおそとのほうがさわがしいですけどなにかあったんですか?」 心配そうに玄関のドアをさなえは見ている。さっきの野良れいむのことを言っているのだろう。 「おにいさぁあああああああんんん!!!あけてぇええええええ!!!」 相変わらずれいむはドアの外で騒いでいる。いいかげん近所迷惑なのだが。 「いや表で野良れいむにからまれちゃってね。困ったもんだよ。」 アメリカ人のように僕は大げさに肩をすくめるしぐさをする。 そのまま台所に行き、さなえの餌皿にゆっくりフードを入れた。 「おにいさぁああああああんん!!!!れいむのことわすれちゃったのぉおおおお!!!!」 「・・・なんだかおにいさんのことしってるみたいですけど?」 「知らないよ、あんなれいむ。どうせ誰かと人違いしてるんだろ。」 「・・そうですか。」 腑に落ちない顔をしながらさなえは餌皿のゆっくりフードを食べ始めた。 「えーとタウンページどこだったかなー・・・」 僕は僕で電話帳を探し始める。確か電話機近くのマガジンラックに入れておいたはずだ。 「おにいさぁあああああああんんん!!!あけてぇええええええ!!!。」 玄関からはまだれいむの喚き声が聞こえる。もう夜ふけだというのに全く回りを気にする様子はない。 「まったく・・・あいつは何も変わってないな・・・」 さなえに聞こえないよう僕はぽつりとつぶやいた。 本当は僕はあの野良れいむの事を知っている。 だって赤ゆの頃あいつを拾ってあそこまで育てたのは僕なのだから。 おそらく人間にケンカを売って踏み潰されたのだろう。 靴跡のついた両親らしきゆっくりの死骸のそばで泣いていたのを会社帰りに見かけたのがれいむとの出会いだった。 別に無視しても良かったのだが、このままじゃこいつ死んじゃうんだろうなと思うと放っておけなかったのだ。 れいむを育てるのは大変だった。 まず人の話を聞かない。聞いても全く飼いゆのルールというものが理解できていない。そんなのゆっくり出来ないと反発する。 周りの者の事など考えず、声だけはでかくてすぐ癇癪を起こし、自分に都合の悪いことはごまかすことしか考えない。 トイレの場所、餌の食べ方、人間への言葉遣い、マナー、他の飼いゆっくりへの接し方などなど。 なだめすかしてなんとか理解させてもすぐ忘れて同じ失敗を繰り返すのだ。 あまりの反省のなさに捨ててやろうかと思ったこともあるくらいである。 それでも根気強く、時には体罰も辞さない躾を行った結果、ようやく人前に出せる程度にはなっていた。 このまま頑張れば金は無理でも銀バッジ位は取れるかもしれない。 そう思っていた矢先の事だった。 「おにいさん、れいむはこのまりさとけっこんっするよ!!」 れいむが野良まりさを連れて来て、ここを出て行く言ったのは。 当然僕は引き止めた。出来の悪い奴ではあったがそれなりに愛着もあったのだ。 野良ゆの世界がいかに過酷でゆっくりできないものか説明し、つがいが欲しいのなら銀バッジに合格したら自分がゆっくりショップから買ってきてやると、かなり譲歩した提案までした。 しかしれいむは必死で説得する僕を鼻で笑い、こう言い放ったのだ。 「わるいけどおにいさんにはもうようはないよ。これからはこのまりさにゆっくりさせてもらうから。おにいさんはくちうるさくてぜんっぜんっゆっくりしてなかったしね!!」 ショックだった。れいむがそんな風に思っていたなんて。 確かに僕は口やかましくゆっくりできない奴だったかもしれない。でもそれは全てれいむを思っての行動だったのに。 なのにれいむは僕を利用することしか考えていなかったのだ。まるで寄生虫のように。 呆然とする僕をおいてれいむ達は2匹で寄り添うように跳ねていく。 後には主を失った赤茶色の銅バッジが寂しそうに転がっているだけだった。 あの日から僕はれいむのことを完全に忘れることにした。 あんな恩知らず記憶の隅に置いておくのも腹立たしい。 れいむの餌皿、クッション、買ってやった玩具を全てゴミに出し、れいむの映っている写真も全て焼き捨てた。 その上で金バッジさなえを大金はたいてゆっくりショップから購入したのだ。 全てはあの忌々しい存在を僕の脳内から消し去るために。 そう僕はあんなれいむの事など知らない。 最初から僕らは出会ってなどいなかったのだ。 「ゆゆっ。やっとでてきてくれたんだね、おにいさん。ゆっくりしすぎだよ!!」 玄関のドアを開けるとれいむが目を輝かせて僕の方へ跳ねてきた。 「・・・・・・・・・・」 「・・・あれっ?おにいさんもしかしておこってるの?」 無表情で無言な僕を見てれいむは必死にぼくのご機嫌を取ろうとする。 「ちがうんだよ、あのまりさとはただのあそび、ほんとうにいっしょにゆっくりしたいとおもってるのはおにいさんだけだよ!!」 「・・・・・・・・・」 「もうっ!!おにいさんおかおがゆっくりしてないよ!!もっとゆっくりわらってね!!れいむはおにいさんのえがおをみるといちばんゆっくりできるんだから!!」 「・・・・・・・・・」 不思議なものだ。本来なら発狂しそうなれいむの言葉も見知らぬゆっくりの戯言だと思えばまるで腹が立たない。 だいたい僕はこんな見知らぬ野良れいむの与太話を聞くために外に居るわけではない。 そろそろあれが来るはずだから出迎えねばならないのだ。 そんな僕の心を見透かしたように家の前に一台の白いライトバンが止まる。 「まいどー。加工所のゆっくり回収サービスでーす。」 運転席から作業着姿の中年男性が出てきた。手には透明な箱を抱えている。 最近は便利になったものだ。こんな夜でも加工所がゆっくりを回収しに来てくれるのだから。 「どぼじでかこうじょがくるのぉおおおおおお!!!!」 思わぬ天敵の乱入にれいむはもみ上げをわさわさ上下させて取り乱す。 なんで加工所が来たのかって。簡単なことだ。僕がさっき電話帳で番号調べて呼んだからだ。 だってそうだろう?見知らぬ野良ゆっくりが僕のうちの敷地に勝手に入った挙句、玄関の前で大声で喚き散らしているんだから。 どう考えても駆除対象のゲスゆっくりだ。 「おにいさんたすけてぇええええええ!!!!」 加工所がゆっくりできないと言うのを本能的に知っているのだろう。れいむは僕に泣きついてきた。 「もうにどとのらになるなんていいませんっ!!!おにいさんのいうことぜんぶききますぅ!!!だからゆるじでぇえええ!!!かこうじょは・・・かこうじょはいやぁあああああ!!!!」 泣き喚きながら僕の足にすがりつくれいむに向かって僕は真顔で答える。 「許すも許さないも、僕はお前の事など知らないよ。」 「ゆぅうううううう!!!?どぼじでぞんなごどいうのぉおおおおお!!!!!?」 最後の希望があっさり崩れ、れいむは目を白黒させて絶叫している。 「・・もしかしてこのれいむとは知り合いですか?」 いぶかしげに職員の男は僕とれいむの顔を交互に見た。どうやら僕が捨てたのではないかと疑っているらしい。 「いいえ。僕はこんなゆっくり知らないです。」 嘘ではない。僕はこんなれいむ知らないのだ。 まぁ正確には「知らない」と言うより「知ったこっちゃない」と言った方が正しいが。全く日本語という奴は難しいものだ。 「あーそうですよね。時々いるんですよ、こういう妄想と現実の区別がついてない奴が。」 「でいぶはうぞづぎなんかじゃないぃいいいい!!!ぼんどうにおにいざんのかいゆっぐりなのぉおおおおお!!!!」 「はいはい。野良ゆはみんなそう言うんだよ。」 男は手馴れた様子で暴れるれいむを透明な箱に押し込め、車に乗り込む。 「じゃ、確かに野良れいむ一匹回収しましたんで!!!」 ブロロロ・・・・ 僕に一声かけるとそのままれいむを乗せて発車した。 「・・・さようなら。見知らぬ野良ゆっくりのれいむ・・・」 僕は加工所のライトバンを見送りながらそうつぶやく。 まだそれ程深まっていないはずの秋の夜風がやけに冷たく身にしみた。
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/335.html
・愛でSSになります、虐待描写殆どありません ・独自設定有ります ・絵本あきさんリスペクト作品になります 「ふうっ、ただいまぁ~………あれ?」 玄関を開けて帰宅の挨拶をするも返事がない。 いつもなら同居ゆんのゆっくりれいむが 「おにいさんゆっくりおかえり~」 なんて言いながらポヨンポヨン跳ねてくるのだが。 不思議に思いながらワンルームの我が家の奥へと進むと…いた、 部屋の隅に置かれたゆっくり用ベッドの上で何やらゆんゆん唸っている。 「れいむ、どうした?具合でも悪いのか?」 「ゆ~んゆ…、お、おにいさぁ~~~ん!!たすけてぇ~~~!!かゆいよおぉ~~~!!」 ベッドから飛び出すと泣きながら俺の足元へと寄ってきた。 「一体どうした?痒いって何処が痒いんだ?」 「ゆぐっ、ゆぐっ…、おっ、おみみがかゆいよぉ~!!」 「耳って、穴のほうか?」 「あなのほうだよ~!!」 「どっちが痒い?」 「みぎのほう~!!」 「…ちょっと見せてみろ」 俺は右の耳を軽く引っ張ると耳の奥がよく見える位置まで移動してみたが……よく見えない。 しかし奥の方で蠢く小さな陰だけは確認出来た、虫か…? 「れいむ、もうちょっとだけ我慢しろよ」 俺はれいむを置いて立ち上がるとタンスの上の小物入れから秘密道具を探す。 もったいぶって秘密道具なんて言ってはみたが、実際は何て事はないペンライトと先細のピンセット、 それと金属製の細めのワイヤーがサジの形に折り曲げられそれが三連に連なっている耳掻き、 小物入れの脇に置かれた綿棒、たったこれだけだ。 別段他人に自慢出来るような事でもないのだか、俺は結構耳掃除が上手い(らしい)。 とは言えその腕前を発揮出来るのもせいぜい実家に住んでる家族か、 お盆や正月に顔を合わせる親戚連中、後このれいむ位のものだ。 それでも相当に気持ちが良いらしく、俺の耳掃除は親戚の集まりがあるたびに引っ張りダコだった。 (中~高校の正月はそれで親戚のおじさんおばさん相手に大分稼がせてもらった) そんな訳で何の変哲もないこれらの道具も、俺の耳掃除においては正に秘密道具になるわけなのだ。 れいむの耳掃除をする際にはそれに加えて、少量のオレンジジュースをコップに用意して準備完了となる。 「お待たせ、それじゃ始めるか」 胡座をかくとれいむを抱え上げ、右耳が天井を向く位置に固定する。 ここで少し説明しておくと、ゆっくりには耳があるものが存在する。 殆どはちぇんやらん、うどんげ、もみじ、なずーりんなどの獣耳を持つタイプだが、極稀に例外が産まれるらしい。 うちのれいむ――人間のそれをそのまま模したかのような耳を持っている――が正にそれで、 通称『おみみれいむ』と呼ばれているんだとか。 例えるならまりさつむりのようなれいむ種における亜種にあたるものなんだそうだが、 見た目があれなせいか数が少ない割に人気が出ないため、ペットショップでも高値で取引されるような事はまずない。 またお飾りで個体認識を計るゆっくりにとってもつむりほど珍しい存在として認識されないため、 人間にもゆっくりにとってもただ数が少ないマイナーなだけの存在になっているそうだ。 しかしこの耳、一般的な生物の聴覚器官としての用を全く成してはいない。 ゆっくりにとって耳の役割を果たしているのはその皮であり、空気の振動を皮で感じ取って音として認識しているらしい。 ぶっちゃけ人間の耳の形をした出来物と、3~4cmほどの深さの陥没がある ゆっくりれいむと考えた方がまだ分かりやすいかもしれない。 説明はこの位にしてそろそろ耳掃除に入るとしよう。 ペンライトのスイッチを入れて口にくわえる。 こうやって手元を照らしながら左手で耳を摘み、右手で道具を使うのが俺の耳掃除スタイルになる。 今回に限っては手元を照らす以外にもう一つ役割があった。 れいむの耳の中にいるのが虫であり、且つ光に寄ってくる習性を持っているのなら ペンライトの光に吸い寄せられて虫の方から勝手に出て行ってくれるからだ。 まぁ、そうでないとしても姿が見えればピンセットでつまみ出してお終いだ。 さてと、うちのれいむのお耳の中は… 何やら細長いのがウネウネニョロニョロ…………気持ち悪っ!!……ヤスデか!? 慎重にピンセットを差し込んで摘み上げ、うわぁ… ティッシュにくるむとゴミ箱へ投げ捨てた。 「どうだれいむ、痒いの収まったか?」 「ゆうぅぅぅぅ……、まだちょっとムズムズするよ……」 「そうか、よし」 俺はワイヤー耳掻きを手に取り、れいむの耳の穴の側面を軽く力を入れて掻き始めた。 この耳掻きの利点はワイヤー部分がバネの用によくしなるので、余計な力が掛かりにくくなっている点にある。 元々は赤ちゃんや子供、耳掻きが苦手な人向けに作られた物なのだが、 当然の事ながら痛みへの耐性のなさでは群を抜くゆっくりにとっても非常に柔らかい掻き心地になっている。 「ゆふぅぅぅぅーん………、おにーさんきもちいいよおぉぉぉぉ………」 れいむもその掻き心地にご満悦のようだ、普段から締まりのない顔がいつも以上に緩みきっている。 しかしいくら当たりが柔らかいと言っても掻きすぎは良くない、何事も程々が肝心なのだ。 因みに今の行為はあくまで痒みを取ってやるためである、ゆっくりの耳から耳垢は出ないのだ。 耳掻きから綿棒へと得物を持ち替えた俺は、綿棒の片端をオレンジジュースに浸す。 そしてオレンジジュースのたっぷりと染み込んだそれをれいむの耳へ差し入れ軽く撫で回した。 こうする事で表面の細かな汚れが浮き上がり拭き取り易くなる、 まぁこれは人間の耳掃除におけるベビーオイルみたいなものだ。 満遍なくオレンジジュースが行き渡ったところで綿棒を抜き取ると反対側に向きをかえ再び挿入し、 浮き出た汚れとオレンジジュースをしっかりと拭き取る…うん綺麗になった。 「………ゆぴー…、ゆぴー…」 どうやられいむはよほど気持ちが良かったのか、そのまま眠ってしまったようだ。 「おい、れいむ起きろ」 「むにゃむにゃ……、ゆゆうぅぅぅぅーん♪まりさぁ……は、はずかしいよぉ……」 ……ちょっとだけイラっときたのでデコピンで起こしてみる事にした。 ベチン!!! 「ゆびいぃぃぃぃっ!!いじゃいぃぃぃぃぃー!!」 盛大な泣き声を上げながら、れいむは俺の膝の上から転がり落ちた。 「起きたな、耳掃除はお終いだ。どうだ、痒くなくなったろ?」 「…ゆ?そういわれるとみぎのおみみがかゆくないよ、すっきりーしたかんじだよ、ゆゅーん♪」 「お前中に虫が入ってたぞ、多分昨日一緒に公園に行った時にでも入ったんじゃないのか? 何で今日になるまで気付かないかな?」 「ゆぅ?ぜんぜんきがつかなかったよ」 「次からはもっと早く俺に言いなさい。ちょっとでも変な感じがしたらすぐに教えるんだぞ、ゆっくり理解したか?」 「ゆんっ、ゆっくりりかいしたよ!!」 「ものはついでだ、左耳も綺麗にしておこう。ほら、れいむ来い」 俺はパンパンと膝を叩いてれいむを呼び戻す。 実は『おみみれいむ』の人気がないのは、見た目もさることながら耳の手入れが面倒な点にある。 獣耳ゆっくりは犬猫などと同じような耳の手入れでよいのだが、 『おみみれいむ』に限っては人間の耳掃除相当の手入れが必要になってくる。 加えて耳が地面と近いところに位置しているため、今回のように虫が耳穴へと容易に侵入しやすいのだ。 その点はゆっくりショップからの説明を受けて十分承知した上で購入した俺でさえも、 今回のようなヤスデやムカデの類は流石に気持ちが悪く、鳥肌が立ってしまう。 また耳穴自体も湿気が籠もり易いため、注意して手入れを続けていないとあっと言う間にカビの温床なってしまう。 (野生や野良の中でおみみれいむを見掛ける事が殆どないのは、これらに起因する生存率の低さにあるそうなのだ) ん、ならなんでそんな面倒くさいゆっくり飼っているのかって? 最初は耳かき技術向上の練習台のつもりで買ってきたんだけど、一緒に暮らしてるうち愛情が湧いてきたというか… ゲス要素も見られないし、少しお馬鹿だけど素直で可愛いし… なによりに二週に一度の耳掃除の時の、れいむの気持ちよさそうな寝顔と終わった後の 「ゆっくりありがとう」 の一言が嬉しいからなのかもしれないな。 ~終~ あとがき あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ! 『おれはゆ虐SSを書いていたと思ったらいつのまにか愛でSSを書いていた』 な…何を言ってるのかわからねーと思うがおれも何をしているのかわからなかった…頭がどうにかかなりそうだった… 絵本あきしゃんの描くれいむの耳弄くり回してぇだとか、作者は実は耳掃除フェチだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ、 もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ… ……ごべんなざいぃぃぃぃぃぃー!!嘘でずぅぅぅぅぅぅーっ、耳掃除モノのSS書ぎだがっだんでずぅぅぅぅぅぅーっ!! 完全に趣味のSSと化してしまいました、申し訳ない。 それと、報告を 前にぬえに上げたSSの後書きで餡庫名募集したら、心優しいとっしーが「鋼あきなんてどうよ」と言ってくれたので 今後『鋼あき』名乗らせて頂こうかと思います。 一つ宜しくお願いします。 過去作 餡子話 anko1461 ゲス一家 anko1501 ゲス一家 case2 ~とかいは~ anko1573 権利と 餡子話ぬえ nue098 メタルゆ虐ス
https://w.atwiki.jp/moonlight/pages/200.html
「独自の称号」の獲得方法について 入手条件レベル100達成 セラボーグ城内の箱型オブジェクト100個の破壊 入手方法 上記の条件をクリアした後、セラボーグ城内のキツネ平原入口付近にいるフランシスから隠しクエストを受注し、クエストの流れに沿って進めることで入手することが出来る。
https://w.atwiki.jp/isekaikouryu/pages/160.html
ここは新天地の独自設定<人名・人種>を集約しています。 使用上の注意 ※国別・項目別に仕分けています。他国の設定については人物・用語目録から該当国家のページを開き追加してください。 ※可能な限り、作者自身で項目作成していただくようお願いします。五十音順に並んでるので、それに沿っていただけると助かります。 ※この項目は「確定事項」ではありません。利用するもしないも、設定的に齟齬が出る内容でも確定事項に反しない限り原則問題ありません。 項目凡例 【項目の名称】 項目の内容 (初出:[[初出のSS名]] または ネタ提示スレの日時・本数) 【エル】 【ガンマン志願者】 【気違い馬】 【クロック(略】 【ザク】 【シエラ】 【神官ファルコ】 【聖騎士達】 【ソラリア】 【タクト】 【「悪魔(ディアボロ)」イワン】 【「鉄槌」ゴンザレス】 【バートン】 【ミィレス】 【ラファル】 【リオ】 【エル】 新天地で傭兵や用心棒をしながら生計を立てるダークエルフの女性。 何故故郷エリスタリアを離れ新天地にいるのかはまだ明かされていないが、新天地で出会ったシエラを妹のように可愛がっている。 弓の名手で簡単な風と水の精霊魔法も使える。 (初出:異世界冒険譚-蒼穹のソラリア-) 【ガンマン志願者】 地球から新天地にガンマンになりにやってきた奇特な人間。名前は好きに呼んで下さいとの事。(本名は自分に似合わなくて気恥ずかしいらしい) 容姿は、中肉中背で中性的な顔立ち、髪は栗毛で短髪。性格は基本的には何事にもニュートラルで花より団子的な所がある。 向こうで軍に従事した経験が有るらしく、新天地に来た直後でもそこそこの戦闘の腕前を持っていた。 現在はゴンザレスの交易馬車の護衛見習いとして先輩方にしごかれて、こちら特有のアクロバティックで精密な戦闘技術を身に付けつつある。 現在の所持武器は357マグナムの撃てるリボルバー、アメリカでよく流通しているボルトアクションライフルと上下二連式のショットガンの銃身をカットしたもの。 (初出:【ワイルドランドへ】) 【気違い馬】 新天地南方の未踏破地域に住むアパティアン(食鉄人)族の若頭。 赤錆びた鉄の体を持ち、非常に頑健で力も強く足も早い。 性格は明るく無邪気で短気で皮肉屋。 大酋長からの命令で、新しい狩場(鉱脈)を手に入れるために新天地の襲撃を計画していたが… (初出:【夜を守る者】) 【クロック(略】 氏族は皇帝ペンギン。父親から市長職を引き継いだ。嘴持ちである。 忘れっぽくて細かいことを気にしない。 最初はククリ(略)という名前だったが少しずつ間違え続け、クロック(略)と名乗るに至る。 趣味は泳ぐこと、魚を捕ること。 何も考えずに勢いで政務を抜け出しては、秘書に叱られている。 (初出:【クロック(略)市長の昼下がり】) 【ザク】 軽いノリの短剣使いのニワトリ族の青年。西南部の農家出身でゴンザレスとは交易途中の町で意気投合した元・傭兵。 俊敏さを生かした剣格闘や高い跳躍力を生かした位置取りが得意。(実はニワトリ族は飛べるものが多いが、オルニトの上流階級を嫌っている者が それより多いので大体は飛べない鳥達とつるんでいる) 割とマメな性格で、商会の商品や美品の仕入れ・管理なども請け負っている。 (初出:【ワイルドランドへ】) 【シエラ】 新天地で暮らすハーピーの少女。 捨て子だった所を新天地の村で拾われ育てられた。 空を飛べる鳥人だが浮遊大陸の鳥人と違い、どんな種族とも分け隔てなく接する優しさを持つ。双子の姉がいる。 仲の良い精霊はシルフィードで強力な風の精霊魔法を使える。 (初出:異世界冒険譚-蒼穹のソラリア-) 【神官ファルコ】 浮遊大陸オルニトの神官の一人。 自らの私兵集団を持ち、他の神官やオルニトの人々が地上の事に無関心なのを良い事に新天地を荒して回っている。 極右思想で大昔の強かったオルニトを取り戻そうと思っている。故に付いたあだ名が戦闘神官。 大図書館の古文書にあった古代文明の遺産『黒い月』を手に入れようとしている。 (初出:異世界冒険譚-蒼穹のソラリア-) 【聖騎士達】 エリスタリアの魔女 エスペランサ=ホーネット 自身の魔法力を込めて作った魔道具「魔書」を使い、魔法と精霊魔法を同時に使う事で大魔法を高速演唱で行使する事が出来るハイエルフ。 六属性全ての魔法が使え、最大四属性まで同時に魔法を使える。 純血の仙人 シャンファ(雪花) 自らの神通力と暗器を駆使して戦う兎人の仙人の娘。神通力と暗器はそれぞれ両親譲りのものだが本人は両親を毛嫌いしている(反抗期?)。仙人同士の間に生まれた仙人の純血種(サラブレッド)。 魔法騎士 プレセア=ロッソ(プリムラ=ストラーダ) 西イストモスの出身だが軽装・ランス一本の特殊な戦闘術『アンチオストモスアーツ』を使う魔法騎士。使える魔法は地属性の精霊魔法だけ。星の宿命により26歳の時マリアンヌと戦って死ぬ事が決定している。 暗殺者(アサシン) シグレ(時雨) 元々は貿易の為延より移り住んだミズハミ島狐人の末裔。香辛料や香料、薬草を扱う傍ら、毒物の知識も豊富でこれを戦いに利用する暗殺者。ちょっと忍者っぽい。メイルと言う妹同然に思っている竜人の娘がいる。 獣の王 アルトメリア 人間であり続けようとした元人間のアンデッド。生前の道徳観から亜人を糧とせず獣を喰らう内、666匹の獣の魂を内包する獣魔術師(ビーストテイマー)となった。667回分殺さないと死なない。極度の人見知り。 不死身のストレンジャー 元女王蜂候補の蟲人。ピラニアンビーをけし掛け岩をも穴だらけにしたり二度目の毒針でアナフェラキシーショックを起こさせる等致死性は高い。何度倒しても現れる事から不死身と呼ばれている。発声器官が無い為フリップで会話する。 【ソラリア】 新天地にある古代遺跡の地下に眠っていた謎の少女。 記憶を失っており、自分の名前と自分を最初に見つけ目覚めさせたタクトの名前以外何も覚えていない。 種族は今の所不明。頭に付いている大きなカチューシャ以外地球人と変わらない外見をしている。 精霊の力を借りずに魔法を使ったが原理は不明。何故か精霊に嫌われているようだ。 (初出:異世界冒険譚-蒼穹のソラリア-) 種族は魔神(マシン)と呼ばれる超古代の機械種族。マナを直接燃料とする魔科学で作られた自動人形の一体。 【タクト】 新天地に異世界の遺跡調査に来たバックパッカーの青年。 大学の研究で異世界考古学の調査をしに新天地に来ていたが、そこで謎の少女ソラリアと出逢う。 治安の悪い新天地で女性の用心棒に守られている事もそうだが、異世界に来て弱い自分に多少なりとも自己嫌悪している。 ソラリアと出逢い大きく運命が変わっていく。 (初出:異世界冒険譚-蒼穹のソラリア-) 【「悪魔(ディアボロ)」イワン】 現在ゲート周辺の広い地域を統治している皇帝ペンギン族の中年。 筋骨たくましい体に優しそうな目の顔が載っており、顔の通り普段は非常に温厚で紳士な2児のパパである。 しかし、独立戦争では民族の雑多に混ざり合った領土解放軍の中心として先陣を切って戦っていた猛者であり、単身オルニトのキャンプに潜り込み その隠密性と格闘技術で大隊・中隊をいくつも壊滅させていることから、敵味方双方から畏敬の念を込めて「悪魔」と呼ばれるている。 彼は戦士としては優秀であるが、政治の手腕は凡庸であり優秀な補佐役や問題を処理してくれる人材をいつも探している。 (初出:【市場にて】 ) 【「鉄槌」ゴンザレス】 元・解放軍所属でイワンのいとこの皇帝ペンギン族の中年。 現在はゴンザレス・リバティ商会の社長で交易馬車を駆り、3人の仲間+新人一名と新天地中を回る忙しい日々を送っている。 イワン程ではないがベテランの格闘士であり、外見は筋骨隆々とした2m近い巨躯に人好きのするカラッとした笑顔が載っている。 性格は快活。また、好奇心旺盛で人情家な所があり、色々な厄介ごとにすぐ首を突っ込みに行く(実は何割かはイワンからの依頼らしいが…) 奴隷商が嫌いらしく、国内で密貿易をしているところを発見すると仲間を連れてよく潰しに行っている。 (初出:【ワイルドランドへ】) 【バートン】 酒好きの棍使いで背の高い王様ペンギン族の中年。雇い主のゴンザレスとは元・軍で撃破数を競う友達だった。 トロル並みの怪力で豪快に棍を振るう傍ら、実家が金属加工業をしており非常に手先が器用で職人的な所がある。 お金を貯めて新天地の東部にある家業の工場を大きくしたいらしい。 (初出:【ワイルドランドへ】) 【ミィレス】 ソラリアと同じ種族の少女。 異世界のどこの国でも見かけない軍服を身に纏い、鍵の剣を持っている。 ファルコをマスターと呼び感情らしい感情を示さない人形のような娘。 (初出:異世界冒険譚-蒼穹のソラリア-) ソラリアと同じ魔神(マシン)でソラリアの火に対しこちらは光を使う。ソラリアは記憶を、ミィレスは感情を無くしている。 【ラファル】 東方はイストモス東部の狗人族の青年。元々仕えていたケンタウロスの主人がラ・ムールとの戦いで亡くなり、食い扶持を稼ぐために芸で身を立てていた。 投げナイフと曲刀を使った格闘術の手練であり、現在は新天地で大道芸人をやっている。 (初出:【市場にて】) 【リオ】 脚線美が自慢のダチョウ族の女性。北部の港町出身で年齢は秘密!現在雇い主のゴンザレスとは元・軍隊仲間で長距離の斥候兵だった。 非常に優秀な格闘士で、類稀な脚力と精霊の加護を生かした蹴撃を得意としており、彼女の蹴りは鉄の武器すらへし折ることがある。 なので、裏で「鉄足」リオとあだ名が付けられているらしい……只今恋人募集中!! (初出:【ワイルドランドへ】)
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3159.html
『さくや奮闘記』 15KB 愛で いじめ 制裁 ギャグ パロディ 小ネタ 変態 飼いゆ 野良ゆ ゲス 希少種 都会 現代 独自設定 遅くなったけど餡娘ちゃん二周年おめでとうございます! このSSには作者に都合の良い独自設定があります 虐待されるゆっくりとそうでないゆっくりが出てきます 一部の賢いゆっくりは漢字を使って話します これを書いたのはHENTAIあきです!HENTAIな描写もあるので注意してね! それでもいいというひとはゆっくりよんでね!!! 神妙な顔つきでティーカップを持った飼い主を、あるゆっくりが緊張した顔つきで窺っていた。 飼い主が一度大きく深呼吸すると同時に、カップに入ったコーヒーを一息で飲み干す。 「どうでしょうか旦那さま?」 不安げな様子でッ飼い主に訪ねたゆっくり、胴付きのゆっくりさくやが返答を待つ。 ゆっくりさくやはまるでメイドのように他者に奉仕することを好み、ゆっくりの希少種で人気のゆっくりだ。 その上胴付きともなれば相当の値段のするゆっくりなのだが、このさくやはある欠点があり非常に安価な値段でこの男に買われた。 「さくや、これに砂糖はどれぐらい入れた?」 ようやく口を開いた飼い主の質問に、さくやは笑顔で自信満々に答える。 「はい!言われたとうりにお砂糖を大さじ4杯程入れましたわ!」 「甘すぎるんだよ!俺が言ったのは大さじじゃなくて小さじだ!」 「でも前みたいにお塩を入れない様になりましたわ!」 「確かにそうだが、お前は俺を糖尿にする気か!?」 そう言って飼い主に怒鳴りつけられ、さくやは縮こまって反省する。 このさくやの欠点とは、何故か家事を行おうとすると必ずと言っていいほど間違いをしてしまうことだ。 別にさくやの頭が悪いというわけでなく、金バッジまで取っているというのに何故か家事だけは酷いミスをしてしまう。 これまでも何人かの客がこのさくやを買って行ったが、ほぼ一か月もしないうちに店に返品をしてきた。 「ドジっ子メイドは男の夢、そう考えていた時期が俺にもありました・・・。」 「うっかりってレベルじゃねーぞ!」 「真面目で頑張るのが性質が悪い、まさにマ○チ。」 「夜のご奉仕を頼んだらお兄さんのぺにぺにはありすと同じと言われた、死にたい。」 色々と心の傷を負ったのか、どの飼い主も皆さくやを返品した後に他のゆっくりを買って帰ってしまう。 別に家事をさせなければ良いだろうと思うが、それはドMなてんこを虐めないでひたすら可愛がるようなものだ。 実際すぐに非ゆっくり症に罹って衰弱してしまいどうしようもなく店に返品しにきたのも理由であった。 「でもさくやはめげませんわ!必ず完璧で瀟洒なメイドになれるようがんばりますわ!」 「その意気ださくや!いつか必ずエ○や○ャーリーのようなメイドになるんだ!」 「旦那さま!」 「さくやああああああ!」 暑苦しく涙を流しながらがっちりとお互いを抱きしめる飼い主とさくや。 わざわざいわく付きのさくやを買ったこの飼い主、その日からまるでスポ根漫画のようにさくやに厳しい教育を始めだす。 「風呂とるときはちゃんと栓するのを忘れるな!あと風呂に入れるのは水じゃなくてお湯だ、この駄メイド!」 「火を扱う時は火から目を離すんじゃない!火事になったらどうする!」 「洗濯物取り込む時は自分で運べるだけにしとけ!無理に抱えて転んだら、汚して意味がないだろ!」 「何でちゃんと書いてあるのに出汁の素と黒糖間違えるんだ!?こんな甘ったるい味噌汁があるか!」 飼い主の熱い特訓によりさくやの家事は致命的な失敗からよくある失敗ぐらいになるようになった。 ちなみにさくやの失敗によって飼い主の財布と健康が著しく悪化したのは秘密にしてある。 そんなさくやとの生活が日常となったある日、飼い主が泥酔した状態で家に帰ってきた。 「お帰りなさいませ旦那さま、今日は随分と遅いお帰りですね。」 普通のゆっくりであればすでに夢の中にも関わらず、さくやはしっかりと起きて飼い主の帰りを待っていた。 これも飼い主の教えである主人より先に寝てはいけないという言いつけを律儀に守っているからだ。 「旦那さま?」 いつもなら労いの言葉をかけてくれる飼い主が無言で自室まで行ってしまい、慌てて後を付いていくさくや。 服も着替えずベッドに倒れこんでしまった飼い主に、さくやが無言で布団をかけようとした時に男が寝言なのか小さく呟く。 「あいつは男のロマンが分かっちゃいねえ・・・、女体盛りとわかめ酒は男なら一度は食いてぇんだよ・・・。」 泣きながら危険なことを言う飼い主にさくやは何やら考え込みだす。 そしてさくやはある決意を胸にして飼い主の部屋からそっと出て行った。 飼い主の夢を叶えるためにさくやが最初にしたことは女体盛りとわかめ酒について調べることから始まった。 料理本には載っているわけもなく、まったくどんな料理なのか見当もつかないでいる。 飼い主に聞くわけにもいかず、さくやは知り合いで知識が豊富であるぱちゅりーに相談することにした。 「成る程、つまり飼い主さんに秘密でその料理を作りたいわけね。」 「そうなんですぱちゅりー様、あいにくお料理の本に乗ってなくて困ってるんです。」 さくや種はれみりゃ種やぱちゅりー種に対して少し変わった対応をする。 これはちぇん種がらん種に対して異常な敬愛を示すものと同じであると確認されている。 逆にめーりん種には何故か必要以上に厳しく接することもあるが、別に仲が悪いのではなくさくや種なりの愛情表現なのだ。 「確かお兄さんの持ってるご本さんにそんな料理が載ってたと思うわ。」 「本当ですかぱちゅりー様!?」 「あった、この人間さんが賢者になる為に必要なさとりの書に載ってるわ。」 そう言ってぱちゅりー専用の本棚の裏に隠されているお兄さん秘密の本が二匹の前で開かれる。 本にはチャイナ服が似合いそうなナイスバデーな女性の局部を隠す様に海産物が盛りつけられていた。 「ぱちゅりー様、どうしてこのお料理はお皿ではなくお姉さんにお料理を乗せているのですか?」 「むきゅ、これはきっと人間さん風の画期的なお皿なのよ!」 ぱちゅりーの間違った解釈に納得してしまうさくや。 だがこれで料理が作れると思ったさくやはすぐさま立ち上がり材料を買うためにすぐさま買い物に出かけようとする。 「それではさっそくお料理の材料を買ってきます!」 「いってらっしゃい、もし良かったらこんど御馳走してちょうだい。」 一旦家に帰り、給金として渡されている小遣いを財布に入れて、目当ての海産物を買うために商店街にある魚屋に向かうさくや。 「こんにちわ、今日もお買い物に来ました。」 「・・・。」 さくやが来たのは産地直送で鮮度に定評のある魚屋蔭洲升。 ただし主人である親父が無愛想を通り越して商売をする気が無いんじゃないかと言うぐらい接客態度が酷い。 カエル面で瞬きをしないでじっと客を見てくるので、気味悪がって人に勧められて来ても逃げ帰る者がいるほどだ。 しかし、さくやにはゆっくりである自分にも人間と同じように接してくれる主人だと思われている。 「今日のお勧めって何かあります?」 そう尋ねるさくやに主人は視線を店の奥に向ける。 常連であるさくやにとってそれだけで活きの良い魚がどこなのか理解し、さっそく薄暗い店の奥に向かう。 「美味しそうなお魚ですね、すいませんけどこれとこのお魚をお刺身にしてもらえませんか?」 そう言われて主人は店の奥へ引っ込むと、注文どうりに魚を刺身にしてパックに詰めて戻ってくる。 「お金はこれでぴったりですよね?」 ここ蔭洲升では代金はぴったりで払わなくてはならない、何故なら主人が釣りは出さないからだ。 代金も支払い、自前の袋に刺身パックを入れたさくやはすぐさま家に向かい走って行った。 材料も買い揃え急いで家へと向かう中、さくやは頭の中で飼い主に褒められる自分の姿を夢想していた。 飼い主に認められ瀟洒に振る舞う理想の自分が脳内で華麗に描かれる。 『さくや、この女体盛りをお前が作ったのか!?』 『そうですわ旦那さま、主人の求める物を用意するのは瀟洒なメイドとして当然のことですわ。』 『何て瀟洒なメイドなんだ・・・、お前はもう立派なメイドだ!』 『そんなことはありません、さくやはメイドとして当然の務めをしただけですわ。』 『そんなことはない!お前はもう瀟洒なメイド、いやメイド長だ!』 妄想で顔がにやけてしまうさくや。 そんなさくやの前に小汚い何かが道をふさいだ。 「ここはつうこうどめだよ!とおしてほしかったられいむとおちびちゃんにあまあまちょうだいね!」 「あみゃあみゃよこちぇー!」 「くれないととおさないよ!」 「あまあまがなかったらかわりにキャッシュさんでもいいよ!」 横一列に並び道を塞ぎあまあまを要求してくる野良れいむ一家。 この一家厳しい野良生活で餌が取れずにこのようなことに及んだのではない。 餌を多く取ることが出来なかった番のまりさにおたべなさいをさせ食べた結果、すっかり舌が肥えてしまったのだ。 おかげでそこらで取れる物では満足できずに、残ったまりさ種の子供は執拗に痛めつけて食べている。 「ここはれいむのゆっくりプレイスだよ!だからとおるにはれいむにあまあまをくれないとだめなんだよ!」 「はやくしちぇね!ぐじゅはきりゃいぢゃよ!」 「ゆーん!さすがれいむたちのあいどるのれいみゅだね!こんなにかわいいれいみゅをみれるなんてうんがいいよ!」 「だからはやくあまあまちょうだいね!ないならキャッシュさんをたくさんちょうだいね!」 一方的に要求するれいむ一家だが、妄想の世界に入っているさくやの耳には届いていない。 というよりも、さくやの目にはれいむ一家など目に入っておらず止まる気配もなく走っている。 「ゆゆ!とまってね!ここはつうこうどめなんだよ!」 「とみぇらないとぷきゅーするよ!ぷぎゅげ!」 「あ・・・。」 ぷくーをしようとした家族のアイドルであるれいみゅがさくやに踏みつぶされる。 れいみゅを踏んだ嫌な感触にようやくさくやは妄想の世界から帰ってきた。 れいみゅはしーしーと中身をぶちまけ、痙攣と一緒にお下げがぴこぴこと上下に動くがそれもすぐに動かなくなる。 一瞬何が起こったのか理解できずに固まったれいむ一家だがすぐに何が起こったのかを理解した。 「れいむのかわいいかわいいおちびちゃんがああああああああああああああああ!!!」 「ゆんやあああああああああああああ!どぼぢでかぞくのあいどるのれいみゅがしんでるのおおおおおおおおお!」 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ。」 突然の末っ子れいみゅの死に悲しむれいむ一家、子れいむの一匹に至ってはショッキングな光景に餡子を吐いてしまっている。 「どうしましょう・・・、せっかく旦那さまから頂いた靴を汚してしまうなんて・・・。」 餡子で汚れた靴を見て落ち込んでしまうさくや。 靴を地面に擦りつけて何とか餡子を落とそうとするが、れいむがその行動に待ったをかける。 「なにしてるのおおおおおおおおおおお!おちびちゃんをころしたあげくにまだひどいことするのおおおお!」 「あやまれ!れいむたちにあやまれ!」 「もっと・・・ゆっくり・・・したかった・・・。」 どうやらさくやの行動を、れいみゅだった何かを踏みつけているように見えたのか大声を出すれいむ親子。 そのうち餡子を吐いていた子れいむは限界だったのか、気付かれずにゆっくりとその短いゆん生を終えた。 「何なんですか、貴方達は?」 「ふざけるなあああああああああああ!れいむたちにあまあまをよこさないでおちびちゃんをころしたくせにいいいい!」 「もうあやまってもゆるさないよ!ぜったいにゆるさないよ!!!」 さくやの態度にれいむ達の小さな堪忍袋が切れた。 れいむはすぐさま制裁を加えるためさくやに飛びかかる。 「きゃっ!」 「おかあしゃんかっこいいー!」 「ゆふん!まだまだこんなものじゃすまさないよ!」 突然れいむにぶつかられさくやは尻もちをついてしまう。 子れいむから賞賛の言葉に調子に乗ったのか、れいむはさらに追撃を加えようとさくやに襲い掛かる。 「ゲスなゆっくりはゆっくりしないでしね!!!」 無防備なさくやに全力で体当たりをしようとするれいむ。 しかし、れいむがぶつかる前にさくやの手が素早く動くと同時にれいむに何かが投げつけられた。 「ゆぎゃああああああああああああああああああああああああ!!!」 「おかあしゃんのゆっくりしたおかおがああああああああああああああ!」!」 れいむの顔面の中心に深々とさくやの投げつけたプラスチック製のナイフが突き刺さる。 さくや種は枝などをみょん種のように器用に使うことができる。 たださくや種は枝を加えて使うのではなく、吹き出し飛ばすようにして扱う。 胴付きとなれば手が使える為、投げる物も威力もまた変わってくる。 「ゆぎいいいいいいいいいいいい!ぬいて!これぬいてえええええええええええええ!」 涙としーしーをまき散らかしながら、転げまわるれいむ。 だがそれはまずい結果になってしまう。 「ゆわあああああああああああ!おかあしゃんこっちこないでええええええええええ!」 母親をぺーろぺーろしようとした子れいむが慌てて逃げようとするが無駄だった。 めちゃくちゃに暴れまわるれいむに巻き込まれ何度も何度も小さな体を潰されることになる。 「やべでええええええええええええ!れいむしんじゃうううううううううううううううう!」 「いぢゃいよおおおおおおおおおおお!だれかれいむをたすけろおおおおおおおおおおおお!」 必死に母親に懇願する子れいむだが、その言葉は母親には届かなかった。 子れいむの体は原型が分からなくなるほど潰され、道路に餡子の後が染み込んだ。 それに気づかないでまだ転げまわるれいむから、さくやは投げつけたナイフを荒っぽく抜く。 「ゆぎぃ!もっとやさしくぬいてね!」 「だまりなさい、よくも旦那さまから頂いたお洋服を汚してくれたわね。」 何所からかゴゴゴゴゴという音が聞こえそうほどにさくやは殺気が満ちていた。 メイドは常に清潔と考える飼い主はわざわざオーダーメイドで同じさくやの服を用意していたのだ。 ちなみに今さくやが来ているのは、その飼い主から最初に与えられた一着である。 「永遠にゆっくりさせてやるわ!このド饅頭があああああああああああああ!!!」 そう言ってさくやは手加減が一切無い蹴りをれいむに叩きつける。 穴のあいた顔から餡子と歯を散らしながら、れいむは道の端まで転がっていく。 転がったれいむをすぐさま追いかけさくやはさらにれいむを蹴り続ける。 「旦那さまから頂いたお洋服をよくも!」 「ま、まっひゃね!れいふはかひゃいひょうなひんぐるまざ。」 歯の抜けた口で何とか命乞いをするれいむだったが、興奮したさくやはひたすられいむを蹴り続ける。 蹴られるたびに顔に穴が開けられそこから餡子が漏れだし、その度にれいむの声が小さくなっていく。 ようやくさくやが蹴るのを止めた時には、れいむの顔は原型が分からなくなる程に破壊されていた。 「しまったわ!こんなことする暇があったら早くおうちに帰ってご飯さんの用意をしないと。」 ようやく冷静になったさくやはすぐさま家に帰るべく慌てて走りだす。 後に残ったのは悲惨な姿になったれいむ一家だった何かだけである。 れいむ一家だった物はカラスによって綺麗に食べられ、ようやく他者の為に役に立ったのであった。 すべての準備を終えさくやは飼い主が帰ってくるのを今か今かと待ち望んでいた。 今日は週末で飼い主は一杯やってから帰ってくるため帰りは遅いが、それでもさくやは待ち続けた。 日付が変わりそうになったころ、ようやく家のドアが開き飼い主が赤ら顔でやってきた。 「お帰りなさいませ旦那さま!」 「ただいまー!どうした?何か嬉しそうだが?」 「今日は旦那様の為に特別なお料理を用意しております!」 そうしてさくやは飼い主を居間へ案内し、作っておいた料理を披露する。 「さあ!お食べください!」 自信満々にさくやは料理を勧めるが、飼い主は机に上にある料理を見てぴたりと固まってしまう。 机の上には精巧に作られた人形の上に新鮮な海産物が綺麗に盛り合わせられている。 「さ、さとこおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 飼い主が絶叫して生臭くなった人形、お値段○十万円の○ッチワイフにすがりつく。 何年も苦楽を共にした嫁の無残な姿に飼い主は心の底から慟哭して涙を流していた。 「御喜びでなによりですわ、どうぞわかめ酒もお飲みください。」 喜んでいると勘違いしているさくやは湯呑に入った液体を勧める。 中身はさくやの勘違いで出来たわかめを料理酒で煮て作った珍妙なわかめ酒だ。 無言で動かなくなった飼い主はさくやの腕を掴んだ。 「だ、旦那さま?まだお料理が残っていますわ!」 料理を残して腕を掴み居間を出て行く飼い主にさくやは焦った声をだす。 返事もせずに飼い主は自分の部屋へとさくやを連れ、ゆっくりとドアを閉める。 部屋の中からさくやの焦った声と服を脱ぐ音が聞こえた後、ベッドの軋む音とさくやの甲高い声が響いてきた。 おまけ ゆうべはおたのしみでしたね 「ん・・・、もう朝か。それにしても昨日は何か大変なことがあったような・・・。」 「コーヒーイレタゾ、ノミヤガレ」 「うお!?何だその変な恰好は!?」 「男は狼ということが分かりましたので、大丈夫なように武装しています。」 「意味が分からん!何があったのかちゃんと説明しろ!」 そう言われてさくやは昨日飼い主にされたことをこと詳しく説明する。 酒が入っていたこともあり、飼い主は段々と自分がしてきたことを思い出し顔が青ざめていく。 居間にはまだ昨日の料理が残されており、さくやの態度からそれが夢ではなく事実と言うことを嫌でも証明している。 飼い主の必死の説得もありさくやの機嫌は直ったが、その後のさくやはメイド服を着ずにジャージで家事をこなす様になった。 仕事が出来るようになったので飼い主も文句を言えずにいたが、どことなくさくやはやさぐれているようであった。 後書き 餡娘ちゃん二周年おめでとうございます!!! このようなHENTAIな自分でも受け入れてくれる餡娘ちゃんに感謝の極みです。 また長月さん50作品おめでとうございます。 自分も数えてみたらいつの間にか50作書いていましたが他の方には中々及ばないのが現状・・・。 それでも老人とてゐの挿絵を描いてくれた人、感想やゆっくりボタンを押してくれる読者の人にも感謝を! 色んな人に頭の上がらないHENTAIあきでした。 以前に書いたもの anko2971 老人とてゐ anko2994 ちぇんとゆかりとらんしゃま 感想等がありましたら下のスレにぜひお願いします http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1274853561/l50
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2637.html
『冬の別れ』 16KB 制裁 観察 自業自得 家族崩壊 駆除 野良ゆ 姉妹 子ゆ 都会 現代 人間なし 創作亜種 独自設定 冬は話が創りやすいです 「冬の別れ」 羽付きあき ゆっくり視点です いくつかの独自設定を使っております 独自ゆっくり登場注意 小麦粉の肌が痛みを感じるほどの寒さの中で空き缶まりさはいた。 季節は冬へと移り変わっており、日の光を阻むかのように時折見えるわずかな青空以外は灰色の雲が街全体を覆っている。 ・・・底部に履いた「靴」と帽子があるから寒さ自体はそれほど感じない 空き缶まりさはふと母ありす達と過ごしていた日々を反芻していた。 寒さに震える自分にすーりすーりをしてくれた母ありすの温もりと大きな体、そして「とかいは」な笑顔は今でも心の奥底から忘れる事は決してなかった。 物理的な温かさは今の方が格段に良い。 だが、空き缶まりさは昔の方が暖かいと、なぜかそう感じていた。 空き缶まりさの帽子の一部は継ぎ足すように黒い布が縫い付けてある。 ・・・以前ありすにバッヂごと食い破られた為だ。 母ありすの面影を感じたありすにゆっくりにとっては命と同等な程も大事な飾りを傷つけられる。 それがどれ程、痛切で悲しい行為であるかは想像に難くない。 だが、空き缶まりさはそれでも恨んだりする気にはならなかった。 あのありす親子にも事情があっただろうし、何よりも自分の目の前でゆっくりできなくなってしまった。 この街はありす種が少ない。 ・・・厳密にいえばありす種は少なくならざる負えない。 数年前まではまりさ種とれいむ種に次いで、ありす種が多いと言う街ではごくありふれた光景が広がっていた。 少なくなった理由は数年前に街にいた「くいーんありすの群れ」が一斉駆除を受けたことに起因するとは知っていたが、それ以上を知る事は無かった。 今では時折捨てありすが街に現れる程度だ。 現に今まで自分が出会ったありす種は全てが元飼いゆっくりだった。 そう頭の中でぐるぐると考えていると、道端に、何かが落ちているのを見つけた。 底部にネチョリとした感覚が伝わる。 「・・・?」 辺りを見ると、小麦粉の皮が少量飛び散った後と尾を引くように電柱の陰へと続くカスタードクリームの跡。 ・・・なるほど、捨てありすか何かが車に轢かれたのか。 空き缶まりさが電柱へと向かう。 まだそれほど時間が経ってないなら助けられるかもしれない。 空き缶まりさが電柱の陰を見たとき、そこには確かに三体のありす種がいた。 「みゃみゃっ!みゃみゃぁぁぁ・・・!」 「ゆっきゅりよくにゃりゅにょよ!ぺーろぺーろ!」 ソフトボールほどのサイズの子ありすが二体、一体は砂糖水の涙を流しながら、横たわっているありす種らしきゆっくりにすーりすーりを続けている。 もう一体の方は、小麦粉の皮が裂けた部分を必死にぺーろぺーろしていた。 もう少し近づいてみると、横たわっていたゆっくりの全貌が分かった。 「ゆひゅー”・・・!ゆ”ひゅー・・・!お・・・ぢ・・・び・・・ぢゃ・・・」 後ろの部分が轢き潰されてカスタードクリームが漏れ出ていた。 ・・・裂けた部分が多すぎる、そして、漏れたクリームの量も多い。 (これはだめだよ・・・) 空き缶まりさは心の中でそう呟いた。 ・・・現にありすの方は寒天の目が白目をむきかけて、弱い呼気を繰り返していた。 脇には落ちたまりさ種の帽子が見える。番いの形見か何かだろうか? その中に入ってある物が目に入る (・・・"あまあまさん"!?) 空き缶まりさは驚いた。 ・・・そこにはドーナツや菓子パン、飴玉やリンゴ等の果物があった。街ありす、それも捨てありすには到底これだけの量は集められない物だ。 ここで確信した。このありすは恐らく盗んだのだ。「おうち宣言」の様に、窓ガラスを石でたたき割って。 そして急いで自身の「おうち」か何かに戻ろうとして、この道を突っ切った時に轢かれた・・・こういうところだろう。 「お・・・ぢび・・・ぢゃ・・・ゆ”っ・・・!までぃ・・・ざ・・・の・・・おぼう・・・じを・・・もっで・・・にげ・・・で・・・」 ・・・子ありす達より先に空き缶まりさに気付いた様だ。 霞む視界の中、銅バッジを見たのだろう。 だが、ありすの意図とは裏腹に、子ありす達は涙を流しながら空き缶まりさの方に振り向くと、こう懇願した。 「おにぇがいっ!みゃみゃをっ・・・!みゃみゃをおいしゃさんにみせちぇあげちぇぇぇっ・・・!」 「みゃみゃちょっちぇもきゅるししょうぢゃわっ・・・!あまあましゃんもあげりゅきゃら・・・!だきゃら・・・!」 空き缶まりさはこの子ありす達に憐憫の情の籠ったまなざしを向ける。 多分、子ありす達は違う所で待っていたのだろう。だから「ままのとってきたあまあま」としか思っていない。 ・・・バッヂ付きのゆっくりでなければゆっくりに専門の治療は受けられない。 捨てゆっくりである以上それは知っているのだろう。 涙ぐみ、空き缶まりさを見上げ、必死にあまあまを小さな体で前に押してきながら、必死に、必死に頼んでいる。 「・・・ごめんね、まりさにはどうすることもできないよ」 「どうしちぇっ!?ばっぢちゅきにょゆっきゅりにゃらおいしゃしゃんにみちぇもりゃえりゅんでしょ!?」 「あみゃあみゃだっちぇありゅわっ・・・!」 食い下がる子ありす達を宥めるように、ゆっくりと空き缶まりさは言った。 「ちいきゆっくりやかいゆっくりじゃなきゃおいしゃさんにはみてもらえないよ。まりさがいくらいってもだめなんだよ。」 「ぢゃっちゃりゃありしゅをちいきゆっきゅりにしちぇぇぇっ!」 「ありしゅもっ!いっちょうけんめいがんびゃりゅわっ・・・!ありしゅちゃちはおうちゃだっちぇおどれりゅしおぢょりぢゃっちぇじょうじゅぢゃわ!」 目の前でクネクネと小麦粉の体を動かし、必死に「とかいは」なアピールを繰り返す子ありす達。 ・・・この子ありす達は知らない。数年前、くいーんありすの群れが駆除された時から、「ありす種」は地域ゆっくりになる事が出来ない事を。 「・・・だめなんだよ。ありすたちはちいきゆっくりにはなれないんだよ。それにこのあまあまさんは、そこのありすがにんげんさんからぬすんできたものだよ。まりさはそれをうけとるきはないよ。」 子ありす達の動きが止まる。 あらゆる可能性を、母ありすが助かる可能性を考えていたのだろう。だが、空き缶まりさの一言が、そのすべての可能性を奪った。 「ありすも・・・もうたすからないよ。このあまあまさんはにんげんさんのものだからまりさはかえさなきゃいけないよ。そのかわり、いままりさがもってるあまあまさんをぜんぶあげるから、それをもってどこかへいってね、まりさには・・・まりさにはそれぐらいしかできないよ」 後ろでありすが口からカスタードクリームの固まりをゴボリと吐き出した。 いよいよ、クリームの量が無くなってきたようだ。 「ゆぐっ!ゆげぇぇぇっ・・・!ひゅー・・・ひゅー・・・」 「「みゃみゃあああああああ!!」」 子ありす二体が瀕死のありすに向かって跳ねる。 ありすが苦しそうな表情をしながらも笑いながら、こう言った。 「ま・・・で・・・ざ・・・ありが・・・どう・・・おぢび・・・ぢゃ・・・とかい・・・は・・・な・・・ゆっくり・・・に・・・なる・・・の・・・よ・・・」 「みゃみゃっ!みゃみゃぁぁぁっ!ありしゅをおいちぇかにゃいぢぇえええええっ!」 「あしりゅいいきょにしゅりゅわっ!おうちゃぢゃっちぇじょうじゅににゃりゅしおぢょりぢゃっちぇ・・・!」 空き缶まりさが帽子の中から、ありったけのあまあまを、ありすの持っていたまりさ種の帽子の中に詰め込む。 ふっとありすが微笑んだ、そして。 「おぢ・・・び・・・ぢゃ・・・ど・・・が・・・い・・・ば・・・」 「「みゃみゃあああああああああ!!」」 空き缶まりさの目の前で、ありすはゆっくりできなくなった。 ありすの盗んだあまあまを帽子に積め込むと、空き缶まりさは、振り向いて跳ね出した。元の持ち主はだれかは分からないが、とにかくゆっくりが盗んだバッヂ等を見つけた時は、人間さんに報告しなければならない。 ・・・少なくとも今の空き缶まりさは、自身が出来る精一杯の事はやったつもりだった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「・・・むきゅ、あまあまさんはべつのにんげんさんをつうじてもちぬしにかえしたそうだわ」 「ゆっくりわかったよ」 その夜、地域ゆっくり達の「おうち」が集まる土地に空き缶まりさは戻っていた。 ・・・いるのは自身の「おうち」ではなく、ぱちゅりーのおうちだ。 ぱちゅりーとの会話に茶々を挟むように、隣にいたまりさが言った。 「ゆっへっへ!あまあまさんはよごれててもうたべられないのぜ!」 「でもしかたないよ。まりさにできることはここまでなんだよ」 空き缶まりさが反論する、まりさの顔から笑みが消えた。 「・・・ほんとうにじぶんのしたことがいいことだとおもってるのかぜ?」 「ゆ?」 「あきかん。すてありすのこありすがこれからこのまちでいきていけるとおもってるのかぜ?」 「それは・・・」 「あきかん。あまあまをやったのはなんでなんだぜ?かわいそうだからかぜ?」 「・・・ゆゆぅ」 「なんにもできないこありすたちが、それだけのあまあまをもっていどうしている。げすゆっくりやれいぱーありすからすればかもにしかみえないんだぜ」 「・・・」 「あまったれたことをするのもいいかげんにするんだぜ。ちかいうちにそのこありすたちはげすゆっくりたちにせいっさいっされてくるしんで、のたうちまわったあげくにしぬんだぜ。あまあまをあげなけりゃこごえてねむるようにゆっくりできなくなれたものを。あきかん。おまえのしたことはだれもとくをしないことだぜ。」 「まりさ・・・」 「そんなんじゃ、もしまりさやれいむやぱちゅりーがいなくなったときにどうするつもりかぜ?いつまでもまりさたちがいるわけじゃないんだぜ」 まりさはそういうと、ぱちゅりーのおうちを飛び出す。 空き缶まりさは、何も言えずに立っている事しかできなかった。 ・・・・・・・・・ ・・・・・・ ・・・ あれから数日が経った。 それまでぼちぼち晴れていた空も、灰色に覆われ、今にも雪が降りそうなほど冷え込んでいた。 空き缶まりさは、いつもの様に、空き缶を袋に詰めていく。 ・・・あの子ありす達、そしてまりさに言われた言葉がいまだに心の奥に刺さっていた。 しかし、もうどうする事も出来ない。 あの時はああすることが最善の方法だと思っていた。 「誰も得をしない」・・・地域ゆっくりと言っても「街ゆっくり」だ。シビアに考えていかなければならないのは空き缶まりさにも何となくはわかっている。 だが、だからと言って割り切れるものでない。 それでも、割り切らなければならないのか、それとも慣れていくのか、空き缶まりさにはそこらへんの答えをまだ見つけてはいなかった。 空き缶を粗方集め終えて、帰路に就いた時、空き缶まりさは何やら地域ゆっくり達が集まっているのを見た。 近くにれいむがいるのをみつけると、飛び跳ねてれいむの方へと向かう。 「れいむ、なにかあったの?」 「ゆゆ、"あきかん"!それが、ちいきゆっくりのおうちにしのびこんでごはんさんをぬすもうとしたありすがいるみたいなんだよ!」 「・・・ゆ!?もうおおきいの!?」 「まだ、おちびちゃんぐらいだよ!」 ・・・れいむの言葉を聞いて空き缶まりさは青ざめた。 ゆっくり達を割り行って、輪の真ん中へと身を投じる、そこには、ボロボロの風貌になりながらも以前あったあの子ありす二体が、カタカタと震えながら辺りを見回していた。 「ちいきゆっくりの、ましてやまりさのおうちのごはんさんをぬすもうなんてむぼうなゆっくりなんだぜ」 「ゆ、ゆ、ゆるしちぇぇぇ・・・ありしゅちゃちはおなきゃがすいちぇちゃだけにゃにょ・・・」 「おねーしゃんっ・・・!わりゅいにょはありしゅよ!おねーしゃんにはにゃにもしにゃいぢぇっ!」 ・・・相当他のゆっくりに痛めつけられたのだろう。生傷だらけだ。それに砂糖細工の歯も欠けている。 地域ゆっくり達にやられたのか、それとも別のゆっくりにやられたのかは分からない。 まりさが空き缶まりさの姿を見つける。 「あきかん!ちょうどよかったんだぜ。くるのぜ」 ビクリと震える。水飴の冷や汗が流れ出た。 ゆっくりと進み寄ると、子ありす二体が空き缶まりさの小麦粉の皮をすーりすーりし始める。どうやら自分の事を覚えている様だ。 「まりしゃぁぁ・・・ちゃすけちぇぇぇ・・・」 「ありしゅちゃちあみゃあみゃをいなきゃもにょにちょられちゃっちゃの・・・だきゃら・・・しきゃちゃにゃいにょ・・・」 「ゆ・・・」 子ありす達が必死に空き缶まりさに食らいつく。 「しょ、しょうぢゃわ!しかちゃなかっちゃにょよ・・・!まりしゃはわかっちぇきゅりぇりゅわよにぇ・・・」 「ありしゅちゃちをたすけちぇっ・・・!」 ・・・空き缶まりさがたじろいでいると、まりさは、帽子の中から小石を取り出して、空き缶まりさに渡す。 「おまえがやるのぜ」 「ゆ・・・!?まりさ、それって・・・!」 「そうだぜ。あきかん。おまえがこのありすたちをらくにしてやるのぜ。できなきゃちいきゆっくりからついっほうっするんだぜ。」 全身がガタガタと震える。目の前が真っ暗になった。息が苦しい。 今まで、そんな事をした事は無かった。する必要は無かったし、させてもくれなかった。 だが、目の前でまりさは、小石を置いた。 「このありすたちがこんなことをしたのも、すべてのげんいんはおまえにあるのぜ。このままでもゆっくりできなくなるのはきまってるんだぜ。だったら、せめておまえがらくにしてやるんだぜ」 「ま、まって、まってね」 「はやくするんだぜ!」 空き缶まりさは頭が真っ白になりながらも小石を取った。 「ゆんやぁぁぁ!まりしゃっ!まっちぇっ!ありしゅちゃちのおはにゃしをきいちぇぇぇ!」 「たすけちぇっ!たすけちぇぇぇっ!」 ・・・底部をもそもそと動かしながら、遅々としたスピードで殆ど移動していない。 底部が潰れているのだ・・・多分、まりさがやったのだろう。 「ご、ご、ごめ、ごめんね・・・ごめんねっ・・・ごめんねぇぇぇぇっ!」 目をつぶって、小石を振り下ろす。柔らかいものをクッションに、地面に当たった様な感触を感じた。 「ゆ”ぎゃ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”あ”あ”あ”っ”!い”ぢゃ”い”わ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”っ”!!」 「おねぇしゃあああああん!?」 「ゆわぁぁーーーーっ!?」 空き缶まりさは恐怖で声を上げた。外したのだ。 目を開けると、底部付近の小麦粉の皮が裂けて、カスタードクリームが飛び散っている。 そして、苦しそうにぐーねぐーねと小麦粉の体を動かし、絶叫する子ありす。 「い”ぢゃ”い”ぃ”ぃ”ぃ”っ!い”ぢゃ”い”ぃ”ぃ”ぃ”わ”ぁ”ぁ”ぁ”っ”!!」 「ゆひぃぃぃ・・・!ゆはっ・・・!ゆは・・・!ゆひ!ゆひいいいいいい!まりしゃ!ちょかいはっ!ちょかいはぁぁぁっ!!」 ・・・もう一体の子ありすがうんうんとしーしーをもらしながら、空き缶まりさの名を呼んでカタカタと震えている。 空き缶まりさは、震える舌で、半乱狂になりながら、小石を振り下ろした。 「あぎっ!や”べぢぇ”ぇ”ぇ”ぇ”っ”!や”べぢぇ”ぇ”ぇ”ぇ”よ”ぉ”ぉ”ぉ”っ”!!み”ゃ”み”ゃ”っ”!み”ゃ”み”ゃ”ぁ”ぁ”ぁ”っ”!!」 今度も外してしまった。何度も振り下ろすたびに、小麦粉の皮が裂け、カスタードクリームが飛び散っていく。 それでもなお、子ありすは苦しみ、泣き叫び、絶叫しながらも、ぐーねぐーねとその場から逃げようとする。 「ゆ”わ”ぁ”ぁ”っ!!ごべんねっ!ごべんねっ!ごべんねっ!ごべんねええええええええええ!!」 震える舌で出来るだけ正確に小石を振り下ろすが、出来ない。 やがてズタズタになった子ありすの動きが徐々に鈍くなっていく。 「い”・・・ぢゃ・・・ぃ”・・・わ”・・・ぁ”ぁ”・・・!ゆ”っ・・・!ゆ”っ・・・!ゆ”っ・・・!ぎびっ!」 最後の一撃がカチューシャ越しに決まると、ぼてりと前のめりに倒れて、ピクピクと小麦粉の体を動かしながら、徐々に動かなくなっていった。 「つぎはそこのありすなんだぜ」 まりさの声が突き刺さる。 呆然としながら、まりさの方へと空き缶は顔を向けた。 「・・・ふるえてちゃさっきのにのまいなんだぜ、ふみつぶしてやったほうがまだいいとおもうんだぜ」 「ゆ・・・」 空き缶まりさがもう一体の子ありすの方へと振り向いた。 子ありすはその瞬間、さらにしーしーとうんうんを漏らしながら、穴と言う穴から砂糖水の液体を垂れ流し、口を大きく開けて叫び始める。 まりさが、子ありすを空き缶まりさの目の前に突き出した。 「ゆ”あ”あ”あ”あ”っ”!!あ”あ”あ”あ”----------------っ”!!!」 子ありすは、子ゆっくりとも思えぬ声を上げて、ぐーねぐーねと小麦粉の皮を激しく歪ませていく。 空き缶まりさは、目をつぶって震えた。そして、底部に力を込めていく。 「や”べぢぇ”え”え”え”え”え”え”え”っ”!!あ”り”ぢゅ”じにぢゃぐに”ゃ”い”わ”ぁ”ぁ”ぁ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ぁ”ぁ”ぁ” あ”ぁ”ぁ”あ”あ”ぁ”ぁ”あ”あ”ぁ”ぁ”あ”あ”!!!!!!!だぢゅげぢぇ”よ”お”お”お”お”お”お”お”-----------っ”!!」 空き缶まりさが飛び上がる。 「み”ゃ”み”ゃ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”びょっ!!!」 グチリと音がして、子ありすは、弾け飛んだ。 ・・・空き缶まりさが我に帰る。 飛び散った小麦粉の皮やカスタードクリームを見たとき、空き缶まりさは、口から餡子を吐いた。 「ゆ"・・・ゆ"・・・ゆげぇぇぇえええーーーーっ!げぇぇぇえええええっ!!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 雪が降っている。 街の明かりに火がともり出した頃、空き缶まりさは空を見上げた。 ・・・地域ゆっくりになれば、必ずしなければならない事。 「羽付きの推薦」で入ってきた自分には関係のない事と思っていた。 だが、まりさは空き缶まりさにそれをするように言った。 何故そうしたのかは今となってはわからない。 空き缶は考えていた。まりさは、何を伝えたかったのだろうか? ・・・既にまりさは地域ゆっくりから姿を消していた。 厳密にいえば、人間さんに乞われて、金バッジ待遇でゆっくりブリーダーの補助をする為に、抜擢されたそうだ。 空き缶まりさを叱りつけた段階で、既に決まっていたことらしい。 街かどで、何やら声が聞こえたのでそちらを見る。 見れば、バスケットボール程のれいむが、左後部がグシャシャに潰れて、餡子の圧力で、寒天の目玉の片方が飛び出たソフトボール程の子れいむのぴこぴこを咥えて引っ張りながら、必死に叫んでいた。 「おでがいでずっ!でいぶのおぢびぢゃんをだずげでぐだざい”い”い”い”い”っ”」 「ゅ”・・・!おぎゃ・・・じゃ・・・い・・・ぢゃ・・・い・・・ぃ・・・よ・・・どぼ・・・じ・・・で・・・」 ぴこぴこを上下に振り、砂糖水の涙を流して、砂糖水の涎を周りに飛び散らしながら、れいむは叫んでいた。 道行く人々は当然無視をする。当然だ。 やがてれいむは、空き缶まりさを見つけたのか、必死にずーりずーりとこっちの方に気ながら、空き缶まりさに捲し立てる。 「までぃざぁぁああ!おぢびぢゃんをおいじゃざんにみぜであげでねっ!ごのままじゃゆっぐりでぎなぐなるよおおおおおお!」 「・・・」 「でいぶはただおうだをうだっでだだげなのにいいいいいいいい!ゆっぐりでぎないぐるまざんがっ!ぐるまざんがああああああ!」 ・・・嘘だろう。見ればわかる。 車に轢かれた様な後じゃない。 この子れいむの傷は、どう見ても成体のゆっくりに踏まれた後だ。 空き缶まりさは振り向くとそのままれいむ親子から離れ出す。 暫く未練がましく叫んでいたれいむであったが、すぐに他の人混みに向かって叫び始めていた。 「おでがいじばずっ!おぢびぢゃんがっ!でいぶの・・・!ゆゆ!?ゆぎゃぁああ!いだいいいいいいいいいい!!」 ・・・れいむの悲鳴が上がった。 うるさいので蹴飛ばされたのだろう。 恐らく、もう会う事も無い。 まりさは何を伝えたかったのか、空き缶まりさには何となくわかった。 小さい頃から兄貴分として一緒にいたのだ。それが、何故あんなことを言ったのか。 優しさと甘さは違うのか、空き缶まりさはそれを考えながら今日も街を行く。 それ以来、空き缶まりさがまりさと会う事は二度となかった。
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/4372.html
『猫ちぇん』 15KB 愛で ギャグ 小ネタ 変態 飼いゆ 現代 独自設定 ちぇん・みょんにも出番を! このSSは基本愛でSSです 作者は猫を飼ったこと無いので猫描写が適当である為、ねーよと言う所があるかもしれませんがご容赦のほどを 作者に都合のよい独自設定があります これを書いたのはHENTAIあきです!HENTAIが苦手な人は注意してね! それでもいいというひとはゆっくりよんでいってね!!! 今俺は恐ろしい獣に襲われかけている。 そいつは俺の体に圧し掛かり首筋に鋭い歯を突き立てており、俺は必死にそいつを振り払おうとあがく。 暴れる俺が不快なのか、そいつは低い唸り声をあげて先ほどよりも強く俺にしがみついてきた。 「だ!か!ら!いい加減俺にHENTAIの気は無いってことを覚えろ!」 大声を出しつつ俺はようやくそいつを振りほどくことが出来た。 振りほどかれたそいつは器用に空中で体勢を整え床に四つん這いで着地する。 「にゃーにゃー。」 「そんな顔で見られても駄目なもんは駄目なんだよ!」 落ち込んだような声で一鳴きして俺を見つめてくるのは何も身に付けていない胴付きのちぇんだ。 怒鳴りつけたせいかちぇんの耳と尻尾は垂れているがここで甘やかすとまた襲ってこられる。 そもそも胴付きのゆっくりであれば服を着るはずなのだが、こいつはある理由で服を着ていない。 諦めたのか、ちぇんは四つん這いである場所へと這っていく。 「にゃあー。」 「ニャオー。」 悲しそうに鳴くちぇんの顔を、俺の飼い猫であるクロのやつが慰める様に舐めてやっている。 そもそもこいつがすべての元凶なのだが、当の本人は知らん顔でちぇんを慰め続けているが。 一通りちぇんを慰めたクロは俺の元にやってくると、批判するような目で俺を見てきた。 「何だよ、俺が悪いのかよ?」 その通りだと言わんばかりに俺をジッと見つめてくる 俺は悪くないはずなのだが、残念ながらこうなると俺が折れなければならない。 さもないと今夜俺の枕元には、クロが取ってくる戦利品が置かれることになるだろう。 これで機嫌を直せということなんだろうが、こっちとしては最悪な目覚めにしかならないから困る。 「分かったよ、もう怒ってない。だからそんなに落ち込むな。」 「にゃおー!!!」 途端に俺の元へと走ってくるちぇんに危うく押し倒されそうになる。 満足したのかクロのやつはいつもの日課である散歩に出かける為、専用の入口から出て行った。 俺の顔を舐めてくるちぇんを引き離しながら、こいつがやってきた時のことを思いだす。 元々俺はゆっくりにあまり良い印象を持っていない。 あいつらは汚いし口は悪いし、無視してもわざわざこっちにからんできて最悪だ。 ペットにする人間もいるようだが、俺にはまったくゆっくりの可愛さが理解できない。 飼い猫のクロもいる為その時の俺にゆっくりを飼う気持ちなど微塵もなかった。 そんなある日、日課となっている外の散歩から帰ってきたクロは口に何かをくわえて帰って来た。 「何だ?人形でも持ってきたのか?」 「シャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」 確認しようと近づいたら牙を向いて威嚇され、慌てて後ずさる。 口元から人形が床に落ちると、驚くことに人形がぴくりと動いたのだ。 「・・・きゃ・・・な・・・。」 消え入りそうな声を出す人形に驚く俺を尻目に、クロのやつは必死にその人形を舐め始める。 何処で拾ってきたのか、どうやら胴付きのゆっくりを拾って来たようだ。 まだ小さなことから子供っぽいが、とりあえず俺は冷蔵庫に何か甘い物でもないか探す始めた。 あんまりゆっくりには詳しくないが、確かこいつらは甘いもので元気になるんだよな。 「何かねーかな?胴付きってすげー高く売れるみたいだしどうにか元気になってもらわないと。」 以前ゆっくりショップで見た時の値段が思い出されてくる。 突然やってきた臨時収入を逃さないためにも冷蔵庫を漁るが、悲しいことに酒とつまみぐらいしか無い。 どうして俺は甘い物を買ってないんだよ畜生! 「しょうがねえ、これで良いか。」 ムカつく顔のゆっくりと『あっめ!こりぇめっちぇあめ!マックシュコーヒーゲスまりさ味』と書かれた缶を手に取る。 酔った勢いで買ったは良いが、とんでもない甘さに一口飲んでずっと冷蔵庫に置きっぱなしのコーヒーを持って居間に戻った。 居間では必死にクロのやつがゆっくりを舐めていたが、元々弱っていたせいか今はピクリとも動かない。 コーヒーを舐めない様に一旦クロのやつをゆっくりから引き剥がすか。 「ウゥー、ニャー!」 「いて!ちょっとの間大人しくしてろ!」 暴れるクロをケージに入れて、とりあえずコーヒーをゆっくりにかけてみた。 元気になったのか体がびくびくと反応している。 「にぎゃ・・・あま・・・。」 先ほどよりもしっかりと喋れるようになったようだし、とりあえず大丈夫だろう。 クロが舐めてもいいようにタオルで拭いて、クロをケージから出してやると一目散にゆっくりの元へ走っていく。 口にゆっくりを加えると、クロのやつは何故か部屋から出て行ってしまう。 少々傷ついたが、それよりも俺はさっきのゆっくりがどれ程になるのかが気になってさっそくパソコンで調べることにする。 「えーと、ゆっくりの値段はっと・・・。」 Yuhooで検索してみるとどんどんとゆっくりの値段が出てくる。 生き餌用赤ゆ10匹100円、虐待用成体ゆっくり500円、PSD胴付きゆうかにゃん○○万円って高! 普通のやつが安いのに胴付きになると本当に高くなるもんなんだな。 「お?これかなさっきのゆっくりは。なるほど、猫みたいなゆっくりでちぇんって言うのか。」 まあ名前なんて関係ないがそれよりもお値段はいくらだ? 「こんなに高いのか!?こりゃクロのやつにご馳走してやらないとな。」 画面に浮かぶ0の多さについ顔がにやけてしまい、褒めてやるためにもクロを呼ばないと。 しかしいくら読んでもクロはやってこず、慌てて家の中を探したが何所にも姿が見えない。 結局、この日クロのやつは家に帰ってこなかった。 ちぇんを拾ってきたあの日からクロを探したがまったく見つからなかった。 クロの行きそうな場所や近所の人にも聞き回ったがまったく行方は分からないでいた。 今日も歩きまわって探してみたが、見つからずに重い足取りで家へと帰る途中だ。 「そこのくそじじい!まりささまにあまあまをよこすんだぜ!」 薄汚れて見るからに野良だと思われるゆっくりがふざけたことを言って出てきた。 何でこいつらはわざわざそんなことを言うのか、自殺願望でもあるのか。 無視して通り過ぎようとするが、俺の足に何かがぶつかってきた。 「むしするんじゃないんだぜ!いまのはてかげんしてやったけど、つぎはほんきでいくんだぜ!」 むかつく顔でそんなこと言うのはやっぱり死にたいんだな。 お望みどうりにしてやろうと振り返り潰そうとするが、ゆっくりがいなくなっていた。 「ゆぎぎ!いたいんだぜ!まりささまのからだにふれるならもっとていねいにするんだぜ!」 塀のあたりからさっきのむかつくゆっくりの声が聞こえてそちらを向くと、自分の目を疑う光景があった。 全裸の少女がゆっくりを口を銜えて塀の上に座っていた、おまけに猫耳と尻尾をつけてだ。 混乱している俺のことなど目に入っていないのか、少女の方はそのままゆっくりを口に銜えたまま塀の上を走って行った。 「っておい!?あれまさかあのちぇんか!?」 ようやく混乱から立ち直った俺は慌ててちぇんだと思われる少女の後を追いかける。 もしかしたらクロのやつがいるかもしれないとちぇんを追うが、これ傍から見たらどうみても変態だな。 そんなことを考えながら追い続けると、クロのやつもよく来る猫の溜まり場の空地へと到着した。 「にゃお~ご~。」 何だか気の抜けるような泣き声でちぇんが一鳴きすると、途端にわらわらと猫たちが集まってきた。 中には飼い猫らしいのもいるが、猫達はみなちぇんが銜えているゆっくりに視線を向けている。 「ゆひぃ!ねこさんはこっちこないでね!まりさはおいしくないよ!」 先ほどとは違って随分と弱気になっているゆっくりは、ちぇんに銜えられながら尻(?)をぶんぶんと振っている。 「ンニャア!」 「ゆんやああああああああああああああああ!まりさのたくましいあんよがああああああああああああああ!」 目の前で揺れるゆっくりの尻に我慢できなくなったのか猫パンチをおみまいされている。 爪で引っ掻かれて痛いのか、ゆっくりのやつ涙と小便まみれだ。 「いだいいいいいい!どぼぢでこんなことするのおおおおおおおおおおおお!」 うん、お前がその汚い尻を振り回すからだと思うぞ。 それに猫にそんなこと言ったところで意味はないだろうけどな。 「うにゃん。」 「ゆげ!もうやぢゃ・・・、おちょうしょんたちゅけちぇ・・・。」 ようやくちぇんが口からゆっくりを放すと、ゆっくりのやつ這いつくばって逃げようとする。 引っ掻かれたせいで餡子が地面に漏れているが、それでも少しづつ移動している。 それにしてもきもい、子供じみた口調でずりずり動く姿が特にきもい。 「まりちゃはあいぢょるなんだよ、みんにゃからあいしゃれりゅあいゆぴぃ!」 あ・・・、猫達が群がってゆっくりを食ってる。 何というかゾンビ映画みたいにガツガツとゆっくりにかじりついてる。 「やめちぇぇぇぇぇぇぇぇ!まりちゃはごはんしゃんじゃにゃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」 食われながらゆっくりが叫んでるがお構いなしに猫達はゆっくりを食い続けている。 あっという間にゆっくりの姿は無くなり、被っていた帽子だけが残された。 食事を終えた猫達もいなくなり、空地には俺とちぇんだけになった。 「・・・なあ、お前クロのやつ知らないか?。」 「にゃおん?」 言葉が通じるか分からないがちぇんに質問するが、知らんと言わんばかりに手で顔を洗っている。 よく見たらこいつ手まで猫みたいに肉級までありやがる、猫好きとしてはすごく触りたい。 だが俺の愛猫はクロだけなんだ。 「お前あれだよな、クロに銜えられて家にきたちぇんなんじゃないか?頼むからクロの居所を教えてくれよ。」 頼み込むがやはりちぇんは俺のことなど無視して毛づくろいをしている。 根気強くちぇんに話しかけていたところ、後ろから聞きなれた鳴き声が聞こえてきた。 振り向くとそこにはクロが小さなゆっくりを銜えていた。 「クロ!?お前一体何してたんだよ!」 急いで駆け寄ろうとするが、クロのやつは俺の横を素通りした。 振り向くと、クロのやつはゆっくりを地面に置き、ちぇんのやつが小さなゆっくりを食っていた。 「にゃごー。」 「ニャオー。」 「やめちぇね!きゃわいいれいみゅをたべにゃいでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 ちぇんの口元に付いた餡子をクロのやつが綺麗に舐め取っている。 心配してたがとりあえず元気そうで何よりだ。 「ほら、早く家に帰るぞ。」 クロを抱えようとした瞬間、ちぇんのやつが俺に飛びかかってきた。 ゆっくりとは思えないスピードで、避けられずちぇんに馬乗りのような格好で押し倒されてしまう。 「いきなり何しやがる!この野郎!?」 力ずくで払いのけるが、ちぇんはまたしても俺に飛びかかってきた。 こんどは何とか避けることが出来たが、毛を逆立ててこちらを睨みつけて威嚇してくる。 負けじと睨み返し、緊迫した雰囲気の最中にクロのやつがのそのそと割って入ってきた。 途端にちぇんはまさに猫を被ったかのように威嚇を止めて大人しくなった。 「おいクロ、お前まさかいなくなってた間ちぇんを育てたのか・・・。」 肯定するようにクロは尻尾を振って俺を見つめてくる。 これじゃ売れに売れないだろうが畜生・・・。 「もういいや、疲れたからとりあえず帰ろう。」 肩を落として家へと向かう俺の後をクロとちぇんが着いてくる。 帰宅する途中、警察から職質を受ける羽目になった。 どうやら少女を全裸で連れまわしている変態がいると通報されたようだ、死にたい・・・。 新しく家族が出来たのだが、どうやらうちのちぇんは普通とは違うらしい。 ゆっくり自体にも詳しくないうえ、胴付きのことなどまったく知らない俺にとってこんなものかと思っていた。 一度健康診断も兼ねてゆっくりショップに連れて行った時、店員さんが首をかしげていた。 「すいません・・・、正直こんなちぇんは初めて見る物なので何と言えば良いか。 ぶっちゃけゆっくりなのにこんな猫みたいに毛が生えて肉級があるなんて、一体何したんですか?」 こっちは特に何かしたというわけじゃないんだけどな。 「弱ってたんで甘いコーヒーかけた後、家で飼ってる猫が連れて行ったんで俺は何もしてませんよ。」 「あー、じゃあ多分原因はそれですかね。」 なにそれ怖い。 「あくまでも例えですけど、コーヒーをかけられた時にこのちぇんの頭の中はリセットされたんですよ。 それでゆっくりの常識や記憶も無くなって猫に育てられて自分を猫だと思いこんだんじゃないかと。」 「さすがにそれは無いんじゃないですか?」 「いや、ゆっくりですから百パーセント無いって言いきれないんですよ。」 だからってこんなに変化するものなのかよ。 店員さんに普通の胴付きのちぇんの写真を見させてもらったが、家のちぇんとはまったく姿が違っていた。 服の代わりに体は体毛で覆われて、四足歩行しやすいようにか両手は肉級になってるし本当に猫そっくりだ。 例えるなら猫耳っ娘とけものっ娘ぐらいにちがうね。 「一応飼いゆっくりなのでバッジを着けとかないといけないのですが、少し問題がありまして。」 「何です?」 店員さんが言うには本来飼いゆっくりにはバッジをつけることで保護されるようになっているらしい。 バッジには複数あり、試験に合格することでその保護も手厚くなっていくのだがその試験に合格出来るかが問題らしい。 「胴付きなら結構簡単に銀バッジぐらいは合格出来るんですけど、あれじゃちょっと・・・。」 店員さんが視線を向けた先には、赤ゆを肉級で転がして遊んでいるちぇんの姿だ。 不安だったのか落ち着きが無かったので生き餌用のゆっくりを与えたら、食べずに遊んでいる。 「うにゃー。」 「めがまわりゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」 「もうやぢゃぁぁぁぁぁぁぁ!まりちゃもうこーりょこーりょしちゃくないいいいいいいいいいいいい!」 目をキラキラさせながら遊んでいるちぇんは楽しそうだが、遊ばれているゆっくりの方はまさに地獄だろうな。 猫なら偶にあんな風に遊ぶから別に問題ない気もするけど何がいけないんだろう。 「うにゃにゃにゃにゃにゃ!」 「ぷぎゅ!やめちぇ、ぶ!どぼぢで、ゆぎゃ!ぽんぽんしゅ、ぎゅ!」 転がすのに飽きたのか今度は赤ゆを叩きはじめた。 肉級だからそんなに痛くないかもしれないが、叩かれる方は堪ったものではないだろう。 よく見たら一匹は餡子を吐いて動かなくなってた。 「思考が猫だから、ゆっくりのバッジ試験に合格するかどうか怪しいところです。」 「そんなに難しい物なんですか?」 「銅バッジなら書類を書いてもらえればすぐお渡しできますが、やっぱり胴付きだともしもの場合に銅だと危ないですから。」 別に銅でも良いや、何かあったらその時はその時に考えよう。 書類に必要事項を書き込んで店員さんに渡すと、すぐに銅バッジとやらが手渡される。 「それで、これは何処に付けたら良いんです?」 「飼いゆだと分かるように目立つ所です、普通ならお飾りと呼ばれる帽子や髪飾りに付けますよ。」 そう言われてちぇんを見てみるが、それらしき物は無い。 こいつ服どころかパンツも履いてないから困る、何か着せようとすると暴れるしすぐに脱ごうとする。 唯一抵抗なく身に付けているのは、昔クロのやつに付けていた首輪だけだ。 「ちぇん、ちょっとこっちにきてくれ。」 「うにゃん!」 呼びかけると嬉しそうにちぇんがゆっくりを銜えて駆けてきた。 俺の足に首を擦りつけ、銜えていたゆっくりを俺の足元に置いて尻尾を振ってこっちを見つめている。 「あー、えらいなちぇん。」 「うにゃぁ・・・。」 多分この獲物をやると言っているのだろう。 喉元を撫でて褒めてやると、ちぇんを気持ち良さそうにごろごろと喉を鳴らす。 くつろいでいるちぇんの首輪にバッジを付けて、これで要件は済んだな。 「んじゃ帰るからまた服を着ような。」 「んにゃああああああああ!」 さすがにこのままで外に出すわけには行かないので、来た時のように服を着させようとするがちぇんは嫌がって暴れ出す。 暴れるちぇんに手こずりながらも、なんとかちぇんに服を着させることに成功出来た。 「よしよし、じゃあ帰るとするか。」 店員に礼を言って、ちぇんを抱えて店を出る。 いくら服を着させても四つん這いで外を歩かせるわけには行かないからな。 俺の顔を舐めてくるちぇんを見て視線が突き刺さってくるので足早に俺は家へと急ぐ。 困った同居人が増えたもんだよ。 おまけ 猫のあれはやばい 「やっぱりいつ見てもちぇんは可愛いな!!!」 「うにゃあああああああああああああああああああああああ!!!」 「おい止めろ馬鹿、どう見てもちぇんが嫌がってるじゃねーか。」 「そんな訳ないだろ?俺の愛でテクニックならどんな嫌がる猫でもビンに入れられるほどだぜ?」 「そう言いながらちぇんの体を弄るのは止めろ、そのせいかやけにちぇんのやつ発情して大変なんだぞ。」 「良いじゃねーか、こんな可愛いちぇんに襲われるなら俺なら喜んで受け入れるぞ。」 「ほう?じゃあちぇんが発情して俺を襲った時のこと話してやろうか。」 そう言って飼い主はやってきた友人に発情したちぇんが飼い主にやってきたことを話し出した。 本を読んでてつい眠っていた所、突然尻に痛みを感じて目を覚ますとちぇんが棘のついたぺにぺにを生やして襲ってきた時のことを。 仰向けに寝ていれば大丈夫だろうと思っていたら、ざらついた舌で敏感な息子を舐められ痛みで飛び起きたこと。 尻尾をあにゃるに入れて無理やりすっきりーしようとしてきたこと。 最後まで聞いた友人は飼い主を同情したように肩をたたいた。。 後書き たまにはケモナーもいいよね!!! 最近ちぇん・みょんの出番が減って希少種扱いされて可哀そうだったのでちぇんを書いてみました。 みょんには隠語+胴付きになれば性的になれるのに対して、ちぇんにはいまいちそういった要素が無い。 こうなったら持ち味を生かすしか無いと思い猫よりなちぇんをイメージして書いてみました。 しかしアイディアはあるけど時間が無いです、正直時間がもっとほしいです。 猫関連の情報を集めたとき、猫のすっきりは基本れいぽぉと言う事実を知り驚愕したHENTAIあきでした。 最近書いたもの anko4283 大きいことは良いことだ 感想等がありましたら下のスレにぜひお願いします http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1274853561/l50 P・S ぷにあきさん復活ッ!ぷにあきさん復活ッ!今夜のおかずはれいむちゃんで!
https://w.atwiki.jp/gundamwar/pages/6470.html
独自の美学 [部分編集] 乱世に生きる漢たち COMMAND C-95 白 3-4-0 R (敵軍戦闘フェイズ):全ての敵軍ユニットは、ターン終了時まで以下のテキストを得る。この効果は重複しない。 「(自動D) このカードの部隊が、敵軍本国に戦闘ダメージを与えた場合、敵軍プレイヤーは、自軍本国の上のカード5枚までを見て、その中にあるカード1枚を手札に移す」 補強 自軍に戦闘ダメージを通す事と引き換えに、手札を充実させることができるコマンド。敵軍ユニットにテキストを追加するという性質上、こちらがボードアドバンテージで負けている程効果を発揮する。 手札に追加するカードは本国の上5枚の中から1枚と、かなり優秀。ほぼサラサ再臨1回分に相当する。 「重複しない」と書かれているが、これはこのテキストを得る効果が重複しないのであって、得たテキストの効果は普通に重複する。 つまり敵軍部隊が自軍本国に戦闘ダメージを与えたなら、その部隊のユニット枚数だけこの能力がトリガーすることになる。使い方次第では大量ドローも夢ではない。 また、攻撃ステップ規定の効果前に撃つことで、相手の攻撃を躊躇させるような使い方もできる。 この手の相手依存の効果にしては珍しくタイミングが敵軍戦闘フェイズと広いので、相手からすればそこそこに嫌らしいカードである。 一方このカードのデメリットは、場に依存する効果であるにも関わらず、場に全く干渉しないという点に尽きる。 ただ攻撃をさせないだけなら除去や他にもっと確実なカードがあり、ドローに関しても白はそれ程苦手な色ではないので、確実に引ける他のカードで事足りてしまう。 指定国力も高い為混色でも使いにくく、万一相手にユニットがいなければただの紙になってしまう。ウイニー対策としても、4国は遅い可能性もある。 以上のことから、安定が求められるメイン構築には向かず、相手のデッキ次第で効果を発揮するサイドボードに向くカードであると言える。 一瞬の爆発力があるので、パーツを複数必要とするような「独自の美学」が感じられるコンボデッキには噛み合うかもしれない。