約 1,257 件
https://w.atwiki.jp/magichappy/pages/2065.html
▼ Forging New Bonds 依頼者: オクタヴィアン(Octavien) / 東アドゥリン・スヴェルドリード坂 依頼内容: オーヴェイル家の式典で携行する 大剣の製作を手伝うことになった。 剣匠を探し、製作を依頼しよう。 東アドゥリン / スヴェルドリード坂 Octavien 君か……。 実は少し、悩みごとがあってな。 Octavien オーヴェイル家の式典に 参列するため、アドゥリンに伝わる大剣を 新たに作らねばならないのだが……。 Octavien 生憎、新参者の 対応に追われて手が回らない状況にある。 私の代わりに、剣の製作を進めてはくれないか? 選択肢:手伝いますか? いいえ + ... Octavien そうか……。 もし気が変わったら、再び私に 声をかけてくれたまえ。 Octavien オーヴェイル家の式典で携行する 大剣の製作を、手伝ってはもらえないだろうか? はい Octavien ありがたい。 製作は、インベンター・ワークスの剣匠に 依頼してほしい。私からも声をかけておこう。 Octavien では、よろしく頼む。 Octavien まずは剣匠を探し、 製作を依頼してほしい。頼んだぞ。 西アドゥリン / INV.ワークス 通常時 + ... Gaddiux 安全、精巧、明朗会計! 信頼と実績のINV.ワークスへようこそ。 Gaddiux えっ、剣匠? イエスチンオベスチン(Yestin-Ovestin)なら 港あたりでブラブラしてんじゃないかな。 Gaddiux よくわかんないけど、 あの人、気難しいんだ。会ったところで 相手にされないと思うけど……。 西アドゥリン / アドゥリン港 (Inconspicuous Barrelを調べる) ??? あ? お前みたいなやつに用は……ん? ??? そうか、わかった。 オクタ爺が言ってたのはコイツか……。 Yestin-Ovestin おい。 俺に剣を打てっていうんだろう? 選択肢:剣の精製を依頼しますか? 依頼しない Yestin-Ovestin そうか。 じゃ、さよならだ。 依頼する Yestin-Ovestin 断る。 Yestin-Ovestin あの剣は、な? 製法自体は古くから伝わるものなんだが、 最新技術でも鍛えるのが難しい繊細な一本なんだ。 Yestin-Ovestin 炭素の含有量の調整を ほんの少しでも間違えたら、 たちまちナマクラになっちまう……。 Yestin-Ovestin 剣は生き物だ。 魂を込めて打てば必ず応えてくれる。 良い方にも、悪い方にも、な。 Yestin-Ovestin でもまぁ、その辺は 命削ってトンカンやってる俺の技量があれば なんとかなる。特にやべぇのは、素材の方よ。 Yestin-Ovestin 金属と革のストックは 十分にある。でもな、古式の大剣に使う 特殊な素材は、魔境の奥にしかないときた。 Yestin-Ovestin ルーンセイバーもねぇし、 肝心の凍った炎の大精霊石もねぇ。 Yestin-Ovestin 凍った炎の大精霊石は モーの門で採ってくるらしいが……。 あそこは危険な場所だからな。 余程の物好きじゃねえ限り、誰も行かねぇさ。 Yestin-Ovestin 第一、俺なんかが 剣を打つ資格なんて、もうねぇんだ……。 Yestin-Ovestin 帰ってくれないか。 剣のことは、諦めてくれ。 (Inconspicuous Barrelを調べる) 麗筆なメモが貼りつけてある。 “現在、製作依頼は受け付けておりません。 ご了承ください。 イエスチンオベスチン” 東アドゥリン / スヴェルドリード坂 Octavien ふむ、やはり……。 断られてしまったのだろう? Octavien 認められし魔導剣士の証、 エンデヴァー<理の覚醒>を 刻んでいるというに……。 Octavien まてよ、ジェラなら……! Octavien 実は、彼の弟子に ジェラという者がいる。ルーンの眼識を持つ 彼女ならばきっと……。 Octavien ララ水道の シビック・アボレタムにいる ちょっとトマト臭いミスラを 訪ねてみてはもらえないだろうか。 ララ水道 / シビック・アボレタム (Tomato Vantage Pointを調べる) Jerra Ndala どっか~ん! ジェラたんですよ~! Jerra Ndala あっ……それって もしかして、エンデヴァー<理の覚醒>かな? ……そっか。 Jerra Ndala え~? 剣の話? ……ええと、知ってるような知らないような。 ジェラたんよくわかんな~い。 Jerra Ndala でもね、ちょっと聞いて! Jerra Ndala イエスちんは頑固なの。 とっても頑固なお師匠様なの。 オベスちんは超やさしいの! わっかるかな! 選択肢:どうしますか? 急いで立ち去る Jerra Ndala あ、逃げた! 話の続きを聞く Jerra Ndala でね? ある日、ワークスにすっごい素材が届いたの。 みんなでワクワクして、いろいろ発明して、 楽しく研究していたんだ~。 Jerra Ndala ワークス内でも 実績トップの最強チームだったんだよ? ジェラたん、とっても楽しかった! Jerra Ndala オベスちんは ロジウム鉱の魔術師! Jerra Ndala とっても凄くて、 とっても丈夫で、とっても強い装備を作るの。 ジェラたんも錬金術と裁縫で手伝ったんだよ! 選択肢:どうしますか? 急いで走り去る Jerra Ndala あ、逃げた! もっと続きを聞く Jerra Ndala でね、でね? オベスちんの装備を気に入ってくれた 剣士さんがいてね。初めてのお得意様だよ! Jerra Ndala ある試練に挑むからって、 オベスちんの装備を着ていったんだけど、 森の奥に入ったっきり戻ってこなかったの。残念~。 Jerra Ndala 捜索隊が見つけたのは、 ロジウム製の剣の切っ先と、 引き裂かれた鎖帷子の裾の一部……だけ! なんだかショッキングだよね~! Jerra Ndala それから…… オベスちんは何も作らなくなっちゃって、 イエスちんも頑固になっちゃって、 最強チームはなくなって、おしまい! Jerra Ndala ジェラたん、 もうお手伝いできなくなっちゃったから、 ここで赤いアドゥリントマト、食べるの。 おいしいから、しあわせ! Jerra Ndala 本当だよ! 剣について尋ねる Jerra Ndala ん~なんだろ。 ルーンセイバーのことかなあ? それとも、凍った炎の大精霊石? 選択肢:どちらについて聞きますか? 速やかに去る Jerra Ndala あ、逃げた! ルーンセイバー Jerra Ndala ジェラたん、できるよ? ソビロクレイモアを元に錬金して作るの。 らっくち~ん! Jerra Ndala ソビロクレイモア…… もし持ってなかったら、 エリクサーちょうだい! Jerra Ndala どっちかトレードで ジェラたんからルーンセイバーを プレゼントするね、アハハ! Jerra Ndala モーの門! マグマの近くで赤色の石を温めて、 溶けそうになったら瞬間冷凍ジュースで冷やす。 一気に、キンキンにね! Jerra Ndala え、赤色の石? えーと、何だったっけ……。 ぼんやりと光る模様があって、 火の属性力がとても強いやつで…… Jerra Ndala とにかく火のやつ! ジェラたん特製の瞬間冷凍ジュースあげるから、 気が向いたら試してみてね~。 とっても冷え冷えだから注意! Jerra Ndala 飲んだら、死ぬよ。 だいじなもの 瞬間冷凍ジュースを手にいれた! 瞬間冷凍ジュース 灼熱の溶岩でさえ一瞬で凍らせる液体。 殴り書きで「飲んだら即死!」とある。 凍った炎の大精霊石 Jerra Ndala モーの門の マグマの近くで赤色の石を温めるの。 溶けそうになったら、瞬間冷凍ジュースで すぐに冷やすの。キンキンにね! Jerra Ndala 赤い石は……えーと、 ぼんやりと光る模様があって、 火の属性力が強くて……とにかく火のやつ! (Tomato Vantage Pointにソビロクレイモアをトレード) ソビロクレイモア Rare Ex D15 隔444 HP+5 Lv1~ 剣 Jerra Ndala いただきました! それじゃあ、いっくよ~! Jerra Ndala どっか~ん! ジェラたん、えらいでしょ。 だいじなもの ルーンセイバーを手にいれた! ルーンセイバー 魔導力を秘めた細剣。 細すぎるため、実用には耐えない。 すべての属性に反応し、淡い青色を発している。 Tomato Vantage Pointにエリクサーをトレード + ... エリクサー HPとMPを同時に少量回復する秘薬。 Jerra Ndala わ~い! わ~い! Jerra Ndala じゃあ約束のコレ。 ちゃんと準備しておいたんだよ。 ジェラたん、えらいよね! だいじなもの ルーンセイバーを手にいれた! Tomato Vantage Pointにエリクサーを複数トレード + ... Jerra Ndala わーたっぷりだ! Jerra Ndala でもね、こんなにいらない。 一瓶あればいいの~。 Tomato Vantage Pointに関係ないアイテムをトレード + ... Jerra Ndala なにそれ。 そんなお粗末なブツで ジェラたんが喜ぶとでも思ったの? Jerra Ndala ん~なんだろ。 ルーンセイバーのことかなあ? それとも、凍った炎の大精霊石? 選択肢:どちらについて聞きますか? ルーンセイバー Jerra Ndala もう持ってるでしょ! 凍った炎の大精霊石 Jerra Ndala モーの門の マグマの近くで赤色の石を温めるの。 溶けそうになったら、瞬間冷凍ジュースで すぐに冷やすの。キンキンにね! Jerra Ndala 赤い石は……えーと、 ぼんやりと光る模様があって、 火の属性力が強くて……とにかく火のやつ! モーの門 (Molten Riftを調べる) 岩の隙間からマグマが見える……。 (Molten Riftに炎将の赤石をトレード) 炎将の赤石 ぼんやりと光る模様のある赤色の石。 岩の隙間に炎将の赤石を置いた。 みるみる赤みが増していく……。 炎将の赤石が溶けそうになった瞬間に 瞬間冷凍ジュースをかけると、 大量の水蒸気が辺りを包み込んだ! Zurko-Bazurkoのぬすむ→凍った炎の大精霊石。何も盗めなかった。 Zurko-Bazurko よ、よぉ。 俺の奥底に眠る漆黒の闇が疼くもんだから、 心配になって来てやったぜ。 Zurko-Bazurko どうやら、順調っぽいな。 この調子ならオペレーション・マリアミは 発動させずに済みそうだ。 じゃ、俺はこの辺で…… Zurko-Bazurko って、おい。 [Your Name]! 後ろ!! だいじなもの 瞬間冷凍ジュースを失った。 (Molten Riftを調べる) 水蒸気の塊が襲いかかってきた! [Your Name]は、Staumarthを倒した。 だいじなもの 凍った炎の大精霊石を手にいれた! 凍った炎の大精霊石 大きな炎の力を秘めた鉱石。 凍りついた表層の内側には、 揺らめく灼熱の炎が透けて見える。 (Molten Riftを調べる) 岩の隙間からマグマが見える……。 西アドゥリン / アドゥリン港 (Inconspicuous Barrelを調べる) Yestin-Ovestin こ、これは…… 凍った炎の大精霊石!! まさか、あのカタブツをブッ壊してきたのか? Yestin-Ovestin ……しかも、 ルーンセイバーまで揃っているのか……。 Yestin-Ovestin ありえん。 なぜこれを持っている? Yestin-Ovestin なに……ジェラが? ということはお前、まさか……。 エンデヴァー<理の覚醒>を刻んだ者だったのか。 Yestin-Ovestin なるほど……な。 ジェラがこれをお前に託したんなら、 俺も覚悟を決めるしかあるまい。 Yestin-Ovestin ひとまず…… 邪魔な雑念は消しちまおう。 Yestin-Ovestin ……よし。 ルーンセイバーと凍った炎の大精霊石。 確かに預かった。 Yestin-Ovestin きたぞ、きたぞ! 久々に熱くなってきやがった……! だいじなもの ルーンセイバーを渡した。 だいじなもの 凍った炎の大精霊石を渡した。 (Inconspicuous Barrelを調べる) トンカン……トンカン……。 リズミカルな金属音に交じって、 遠くから話し声が聞こえる。 Jerra Ndala ちょ、ちょっと 重いよ~。 ジェラたん、もう無理! Yestin-Ovestin 少しは我慢しろ! 東アドゥリン / スヴェルドリード坂 Octavien 無事、剣の製作を 依頼できたようだな。彼の腕前なら、 さほど時間もかからんだろう。 マウラ Zurko-Bazurko ふっ、礼には及ばない。 俺が疾風歩法でヤツの気を逸らさなかったら、 今ごろお前は氷漬け、だったろうな。 Zurko-Bazurko は? 盗もうとした? ぐ……ぐおおおぉぉぉぉっ……! くそっ、まずい……! 鎮まれ、俺のルーン!! 西アドゥリン / アドゥリン港 (ヴァナ0時経過後、Inconspicuous Barrelを調べる) 麗筆なメモが貼りつけてある。 “[Your Name]殿。 完成した剣は、クーリエ・ワークスに頼んで オクタヴィアンに届けました。至急確認されたし。” 東アドゥリン / スヴェルドリード坂 Octavien 待っていたよ。 ついに剣が完成したようだな。 先程届いたところだ。 Octavien さて、ここで1つ 魔導剣士に伝わる話をしたいと思う。 Octavien 魔導の始祖である スヴェルドリードは、自らが愛用した剣の製法を アドゥリンの職人に伝え残した。 Octavien 剣そのものではなく、 製法を残した。この意味がわかるだろうか? Octavien 我らのルーンは、 自らの内側に刻まれたもの……。 それ故にルーンは、自身の感情や思いに 強く共鳴する。 Octavien これは剣に対しても 同じことが云える。思い入れの強い武器を持てば、 ルーンが馴染み、かなり扱いやすくなる。 Octavien ところで君は、 この剣を作るため、剣匠に頼み、 必要な素材を集めて各地を駆け巡っただろう? Octavien 自らの経験と、 作り手の想い、そして仲間たちの協力。 導かれし命運を背負って作り上げた一振り……。 Octavien つまり、この剣は、 君が持つにふさわしい代物……というわけだ。 Octavien 名は、ベオルクソード。 Octavien 魔導剣士としての 防御性能を高める、攻防一体の業物だ。 使いこなし、更なる高みを目指したまえ。 ベオルクソードを手にいれた! ベオルクソード Rare Ex D193 隔480 魔攻+8 回避+15 両手剣スキル+108 受け流しスキル+113 Lv99~ 剣 ItemLevel 109 Octavien 式典はどうするのかって? ふふ、私はすでに自身の剣を持っているのだよ。 Octavien 今回の依頼と同じ方式で、 作らされたのだ。我が師に、な……。 Octavien 誰が始めたのかわからんが、 製法と同時に仕法も伝わっている……ということだ。 あまり、気にしないでくれたまえ。 ▲ エンデヴァー<理の覚醒> フォージング<導きの剣> レガシー<継ぐ識力> ルーニスト装束 ■関連項目 東アドゥリン , アーティファクト関連クエスト Copyright (C) 2002-2013 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. ~
https://w.atwiki.jp/nrks/pages/762.html
概要 名前 山城 桃子(やましろ とうこ) 性別 女 年齢 15歳 誕生日 3月3日 身長 158cm 体重 47kg 趣味 散歩 特技 料理、歌 好き ぼーっとすること、あんこ、鍋 嫌い 自分 出身 櫻の国 二つ名 〝首斬り姫〟 詳細 櫻の国出身で、現在水の国にあるレイリスフィード学園高等部普通科に通う高校一年生。表向きは普通の女子高生だが、櫻の国の殿様お抱えの首斬り役人である山城家の出身で、彼女も例外なく其の務めを負っている。両親は九歳の頃に亡くなっており、身内で生きているのは双子の兄のみ。其の双子の兄が現在形式上の山城家の当主だが、当主が本来受け継ぐべき刀は彼女が持っている。理由は兄が刀に選ばれなかったからという単純なものだが、両親から叩き込まれた処刑術の才は明らかに兄のほうが上。そのため彼女が呪刀に選ばれた理由は未だ分からず、両親の遺言で兄が山城家十三代目当主になったが、死刑執行の任は彼女が背負う事となった。現在は修行という名目で水の国に留学している事になっており、一人暮らしをしている。首斬り役人は汚れ仕事な上危険なため、下手な役人より給料が良い。ただし本人が人を斬って得た金で生活したくないという考えのため、家からの仕送りとアルバイト代でなんとか生活している状態。そのため食生活はひもじく、睡眠も普段から悪夢を見るためよくなく、あまりいい生活を送っているとは言えないだろう。性格は表面上は堅物で真面目、冷静で非常に面白みのない人間。実際は歳相応の幼さを持ちあわせており、すぐに熱くなる熱血なタイプ。仕事をそつなくこなすために性格を矯正しているが、未熟なためふとした瞬間に緩んで地が出てしまう。自らが人殺しであることを自覚しているため、他人とは深く関わらない様に心がけている。ただやはりそこも歳相応で、他者との関係に飢えているのも確かである。仕事についても一応割り切っているつもりだが悪人だから殺していいのか、殺す以外に本当に方法は無かったのか等様々な葛藤を抱えており、仕事であり役目だからと自分に言い聞かせてなんとか平常を保っている状態。しかし非常に危ういのは間違いなく、そのせいで心技体が一致しないため彼女の処刑術は未だ完成していない。 容姿 『日常』黒髪のポニーテールに、目は切れ長で瞳の色は紅。白磁のような肌で、整った顔立ちをしている。身長は平均より少し低い程度で、とても着痩せするタイプ。学校の制服である黒のブレザー服を着ており、黒タイツと茶色の編み上げブーツを着用している。特注の竹刀袋とスクールバッグを大体携帯している。『仕事』制服の上から黒いコートを羽織っており、狐面で顔の半分を覆っている。殺人を行う事から仕事の時は一応顔を隠している。また、現当主と呪刀の持ち主が違うということを隠したい当主に面をつけるように言われているらしい。 立場 高校生として 人目を引く容姿のためそれなりに目立つ存在だが、本人は其れに気づいておらずひっそり目立たないように出来ていると思い込んでいる。実際話すような友達はおらず、クラスメイトなどと会話するとしても事務的な会話しかしない。成績ははっきり言って悪い。真面目そうな雰囲気を出しているが、勉強は嫌いらしい。部活や委員会などには参加しておらず、仕事が無い時には散歩などをしている。仕事以外にもアルバイトをしており、たいやき屋でたい焼きを焼いていたりする。 公儀御様御用(こうぎおためしごよう) 及び 天ノ原囚獄掛斬役(あまのはらしゅうごくかかりきりやく) 公儀御様御用とは刀剣の試し切り役の事であり、山城家の表向きの顔である。そして天ノ原囚獄掛斬役はかつては死刑執行人として、罪人の斬首を行う首斬り役人のことであった。現在では罪人を殺す事に加え、殿様の敵対勢力などを潰すための道具として扱われている。死刑執行人としての彼女の役目は櫻の国では知っている者は知っている程度の認知度があり、その鮮やかな手並みと悍ましい技術から畏怖と軽蔑を込めて首斬り姫の二つ名が影で囁かれている。その他悪人を影で殺す任や敵対勢力の制圧は一応秘匿とされており、知るのは裏に精通している者のみ。現在山城桃子は現当主と殿様に水の国に潜伏していると思われる敵対勢力への牽制として水の国に送られており、次いでに罪人を多く斬り殺し呪刀の真の使い手になることを促している。現在は必要最低限に仕事を抑えており、時々櫻の国へと帰って公的な罪人の処刑及びその死体を用いての試し切り程度にまで落ち着いている。 武装 呪刀 天 元 暁(てんげんあかつき) 刀身三尺三寸、黒い鞘に納められた禍々しい雰囲気を持つ刀。山城家の当主が代々受け継いでいる刀であり、罪人の血を吸い続け、魂を喰らう事で地獄を内包するに至った呪刀。切れ味等普通の刀と変わらず、一度刃を抜けば使用者の身体を蝕み身体能力を低下させる。所有者は鞘から刀を抜くたびに気が狂うほどの殺人衝動が刀から流れ込む。斬り殺した人間の魂を喰らう性質を持っており、数千数万の魂が刀身の中に渦巻いているため所有者以外には異様に重たく持つことさえ出来ない。所有者にマイナスの性質しか与えない呪われた刀であり、並の精神力で此の刀を扱おうとすると精神が崩壊する。一人で千人を斬り殺すことにより真の使い手として認められるらしいが、今までの当主で其処まで辿りつけたのはたった二人。あくまで噂に過ぎず、その効果も伝えられていない。だがその二人の当主は、共に発狂して天元暁の贄となったという。山城桃子は既に600人ほどの人間を斬っており、いずれは千人に到達するだろうと現当主に言われている。 木刀 ただの木刀。天元暁は抜けば尋常ではない殺人衝動に駆られ、殺し合いではない戦闘ではまともに扱うことが出来ない為桃子が用意した。スポーツ用品店で千円ほどで購入したもので、特別な効果は一切ない。ただし剣気を通せば斬撃属性を付加することは可能。 技術 《山城式処刑術》 刀を用いて人間を殺害する技術。闘うための技術ではなく、あくまで殺す為の技術。そのため長期戦は苦手としており、一刀のもとに敵を伏す事に特化している。他の流派と違って多くの技が在るわけではなく、攻撃の技術以外では歩法が辛うじてある程度。剣術というにはあまりに危険で使い勝手が悪い代物だが、彼女自身は技術面では此の術を極めている。精神面が未熟なため危険性は相当下がっているが、それでも並の剣士かそれ以上の実力者。 《剣気》 異常なまでに発達した殺気を威へと変換する山城家に伝わる奥義。あくまで純粋な技術であり異能ではなく、本人曰く鍛錬を詰めば誰であろうと使えることが出来るらしい。ただし物理的に干渉出来るほどの気を持つ事、そして制御すること自体常人離れした精神でなければ出来ず、彼女レベルの剣気を扱うにはまともな神経では不可能だろう。刀身に纏わせ飛ぶ斬撃を放ったり、拡散させ威圧感を放ったり、切れ味を上昇させたり等が可能。彼女の場合持っている刀によって殺人衝動が飛躍的に高まっているため、通常より強い剣気が扱える。 戦闘方法及び身体能力 持っている技術の性質上殺し合いには滅法強いが、逆に殺してはいけない模擬戦などでは力を殆ど発揮出来ない。また殺し合いに関しても余程の悪人でも無い限り躊躇いを消しきれないので、大抵一撃で相手を殺すことは出来ない。俊敏で身軽かつ一撃が重たいが耐久力は同年代の常人の少女と変わらず、辺りどころが悪ければ身体能力並の人間の攻撃でも一発で倒れる。身体能力に関しては目は非常に悪くコンタクトか眼鏡がなければ何も見えない。学校などではコンタクトで、家では眼鏡着用。嗅覚はともかく聴覚は集中時にはそれなりに上昇するが、集中力が増すと同時に触覚も敏感になるため痛みにも弱くなる。動体視力と集中力に関しては人並み外れているが、腕力などは無い。 経歴 彼女は代々死刑執行人を務めている家に生まれ、本人もそうなるように教育されてきた。彼女自身才能は一切無かったが、兄とともに一家相伝の処刑術の鍛錬を受ける。汚れた仕事だがそのレールから外れる程の度胸もなく、ただひたすらに人を殺す技術のみを鍛え続けた。だが兄の才覚は驚異的であり、誰もが彼が次期当主だと信じて疑わなかった。彼女自身もそう思っており、自分は生涯此の術を扱うことはないだろうと信じて疑わなかった。そして十一歳の頃両親が殿様に敵対する組織に殺され、当主であった父の遺言によって若くして双子の兄が当主になる。しかし何故か当主が受け継ぐべき呪刀は彼を選ばず、妹である山城桃子の事を選んだ。父の遺言は絶対であり、当主は兄でその決定は覆らない。だが呪刀が妹に引き継がれた以上、斬首の仕事は彼女が行うしかなく。十二歳の誕生日に、彼女は初めて罪人の首を斬り落とした。それから彼女は仕事をこなし続け、同時に呪刀に蝕まれあらゆる葛藤とともに生きていくこととなる。本当に殺す必要はあったのか。自分に罪人を裁く権利はあるのか。悪人ならば殺していいのか。一度殺してしまえばもう止まれない。止まれば、殺した人達の死が無意味になってしまうから。殺し続け、裁き続けることで正しさを証明する。彼女は決して、自分が正しいとも正義とも思っていなかったが、殺した人間の死を背負っていく以上、やめるなどという選択肢はなく。彼女は殺すことでしか前に進めなくなった。…………その後、彼女はとある少女との邂逅を経て、ほんとうの意味で前に進む道を選ぶ事になる。 『もう誰も殺したくない。これは私の本音…………だから、私は殺さなくてもいい世界を作る』『正義だなんて柄じゃないけれど――――――――たくさん殺した私だからこそ変えられる、変えなくちゃいけないのよ』 + ... どうでもいい設定集 山城家について 元々は平凡な百姓の家系だったが、浪人をやっていた初代当主が殿様の目に止まり、死刑執行人の役目を得る。 その死体をどう扱うかの権利も持っていたため、其れを使用して刀の試し切りの仕事も同時に始める(人体を容易に入手出来る仕事は他に無く、また腕の立つ者でなければ勤まらない仕事のため、それなりに重宝された)。 また死体の臓器から薬を作ったりなどして、山城家は富を築いていく事になる。 そのため死刑執行人という立場上表立っての行動はしないが、それなりに力のある家といえるだろう。 つまり実は桃子はいいところのお嬢様だったりするのである。本人自体にあまりその意識がないため、ぱっと見で分かる人間もあまりいないだろうが。 家族について 父は山城藤介といい、歴代当主の中でもトップクラスの実力と人格を持っていた人間の出来た人物だった。 誰にでも厳しく公正であり、裏の仕事も滅多なことがない限り引き受けない。子供にも厳しかったが、それも子を思うがためであった。 母は山城悠子といい、普通の農民の出である。どうしてそのような人間が武家の嫡男である藤介と出会ったのかは分からないが、広い心の持ち主だったという。 だが既に二人共死去しており、現在生きているのは山城家現当主である桃子の双子の兄のみ。 兄の山城琥珀は父をも凌ぐ山城家最強の使い手と言われており、表面上はとてもいい人物のため迷うまでもなく家を受け継いだ。 しかし刀だけは受け継ぐことが出来ず、彼が上から受けた仕事を桃子が片付けるという形式を現在取っている。 剣気について 剣気で扱う気は本来殺気だけに限らず、常軌を逸した精神力から生み出される。元来人間の精神は外界にわずかといえど影響を与えるものであり、其れをより強力な形で引き出す技術こそが〝剣気〟と形容される技術である。 山城家で剣気の技術が頭角を現し始めたのは四代目当主の時期であり、その頃よりとある理由をキッカケに剣気の技術が練られ始める。 山城家は剣を媒介に発生させることが多いため剣気と名付けられているが、極めれば剣を介さずとも扱うことが出来、身体の中で練り上げれば身体能力の向上なども可能。また逆に気を操り極度に低下させることで隠形などにも用いることが出来るらしいが、桃子はそのレベルには達していない。 山城の血の呪いについて 山城家の血筋は多くの人間を殺してきた。その中でも三代目が殺した罪人の中に呪術師がおり、その呪術師を殺した際に山城家の血筋は呪いをかけられてしまう。 呪いは身体能力の低下を引き起こし、武門の山城家の地位は低下し始めてしまう。 其処で四代目が身体能力に頼らない技術、剣気の発想を得て鍛錬を始め今に至る。 なお四代目の頃より山城家の人間は剣気を扱いやすいように体質が変化してきているとされ、桃子などが幼くして秘奥たる剣気を扱えるのはそれが理由。 つまり桃子は現状で血の呪いと呪刀の侵蝕、二重の身体能力低下の束縛を受けている事になる。 呪刀がただの刀から変化したのも呪術師を斬ったことが原因。 なんかその他 舌でさくらんぼのへたを結ぶのが得意 元々瞳の色は黒だったが、呪刀の影響により年を増すごとに赤くなっていった。 櫻の国にある山城家は中々の豪邸で、使用人なども多く雇っている(桃子は一人でいるのが好きなため、家はあまり好きではない)。 本来たいやき屋のバイトは接客を担当するはずだった。見た目がいいため、店長が看板娘にすえようと画策していたのだが、初日に緊張のあまり客の顔面にたい焼きを叩き付けたことにより調理に回されることになる。しかしながら意外にも調理の方はかなり手際がよく、その上店長が作るたい焼きよりも妙に美味しかったため、次は店を受け継がせるべく店長は色々考えているとかいないとか。 あまりお金がなく、手間もかからないため、主食はお茶漬け。といっても朝と夜だけで、昼は弁当を作って持っているため料理が出来ないわけではない。むしろ母親に叩き込まれているため料理は得意。 お金がないといってもバイトと仕送りでやりくりしているのが原因で、囚獄掛斬役の給料さえ使えば其処らの人間よりもよっぽどいい生活が出来る。現在は使うつもりもなくどうすればいいかわからないため全部貯金している。 そのため貯金額は結構凄いことになっているらしい(本人もあまり確認していない) 夜一人で眠ると悪夢を見るらしく、基本的には寝不足。学校で授業中にいつも寝ているため、成績はめちゃくちゃ悪い。
https://w.atwiki.jp/orisutatournament/pages/169.html
第16回トーナメント:決勝③ No.5405 【スタンド名】 フローレンス・アンド・ザマシーン 【本体】 奏 璃乃(カナデ リノ) 【能力】 様々な「香り」を生み出す オリスタ図鑑 No.5405 No.5858 【スタンド名】 アイス・エイジ・4 【本体】 阿須名 彗(アズナ ケイ) 【能力】 対象の物体を一定時間無敵にした後、消滅させる オリスタ図鑑 No.5858 フローレンス・アンド・ザマシーン vs アイス・エイジ・4 【STAGE:迷宮】◆C4zT4u8GVA 件の『迷宮電器店』は、白鷺かふらとショスコム・ウィステリア両人の庇護下に置かれてから一年。 さらにトーナメントの二回戦が終わってからすでに二ヶ月が経った。 奏梨乃が決勝戦の会場となるその地を踏んだのは、立会人から連絡を貰って15時間後の19時35分。 彼女の目にはクッキリとクマが浮かんでおり、髪はぼさぼさ。そして酷くやつれており、まるで白黒映画から飛び出した悪霊を彷彿とさせる容姿となっていた。 それだけ彼女が、この日を、トーナメントの決勝が行われる今日という日をどれほど待ち侘びたかは想像には難くはない。 菊谷志保の願いをかなえるため。そしてネプティス・アヌヴィッシュを「見殺しにした」ことを悔いないためにも。 「……」 立会人としては末端の部類に入る、覇気のない金髪の青年「マッキンタイア」は、彼女の幽霊じみた容姿に素直に心胆を凍らせた。 思わず「うわっ」と声が出そうになったがそこは堪えて、まずは「こんばんは」と彼女に返す。 「…こんばんは」 思いのほか色のある返事に、マッキンタイアはそれ以上動じることをやめ、立会人としての「作業」を、 お役所仕事のごとく無駄に肩に力を込めて「いざやるぞ」と開始した。 「えー……っ それでは第……何回だったっけ…まあいいか。トーナメントの決勝を」 「要領を得ませんね。さっさと始めましょうよ。対戦相手は誰なんですか?」 「えーっ……と もう中に行ってます もう一人の参加者阿須名……スイ?……いやケイか……さんも10分ほど前に来て、すでに中にいますよ」 マッキンタイアの案内を受けて、うんともすんとも言わないまま千鳥足のまま迷宮電器店の奥へと足を踏み入れる。 迷宮電器店の中は迷宮というほど入り組んではいなかった。 先に挙げた両人からの庇護があってなお、この迷宮電器店には果つることなき利権の闘争は鳴りやむことはなく、 中にはその両人さえ手を出すことが躊躇われる「巨大な闇」の影すらも見えた。 テーマパーク化の構想も完全に頓挫して久しく、今は「迷宮らしさ」を取り払い、 巨大で暗く、それでいてゴミや塵が不自然なほど少ない異様でまるでホラー映画のような空間へと姿を変えていた。 その中央には、中から灯りを洩らす天幕が一つ設営されている。 「あの中です。ルールは中で説明いたします」 天幕をくぐると、そこには一人の人物が背もたれのない木椅子に、退屈そうに、そしてこの上なくリラックスしたような体勢で座っていた。 その人物は、爽やかな春風のような清涼感と、枯れ木や生物の死骸の一切合切を呑み込んで発酵させた、どす黒い沼沢のような腐敗臭を同時に梨乃に抱かせた。 「初めまして奏さん。阿須名彗です」 「……初めまして」 その存在感を警戒しつつも、梨乃は差し出された手を取って、握手に一応の形で応じることとした。 そうして、マッキンタイアが続けざまに天幕の中に入ってきて、この試合に関する要点についてようやく口を開き始める。 「えー……それじゃあ試合内容を説明しますね」 「試合内容はすごく単純です。この天幕を出てまっすぐ行ったところにある迷宮電器店の最深部に行ってそこにある「物」を」 「持ってくるんだね?」 「違います阿須名さん。話を最期まで聞いて」 「持ってこなくて結構。持ってこれるようなものでもないですし」 「そこにあるものを見て、それが何かを私に教えてくれれば、それで終了です」 「もっと言えば、それを見て絶望しなければ。ですね」 マッキンタイアは、さらにその最深部には一人ずつ行く順番性であることを語って、天幕の外に出て行った。 「……ジャンケンで決める? 先攻後攻は」 「いや…………うーんやっぱりそうしますか」 梨乃の提案に、阿須名は少し間をあける形で答えた。 ジャンケンの結果は阿須名の勝ち。そうして阿須那は後攻を望み、先攻は梨乃が務めることとなった。 天幕を出た梨乃は、立会人であるはずのマッキンタイアの姿がすでにどこにも見えず、近くに気配を感じないことに違和感を覚えたが、 そのことに対して、彼女の興味がそれほど持続することはなかった。 先攻が有利か不利か、事前に開帳された情報はあまりにも少ない。 戦闘に対して絶対的なアドバンテージとなるわけではないが、一応梨乃は、自身のスタンド『フローレンス・アンド・ザ・マシーン』を発現する。 彼女自身、それほど都市伝説やうわさなどの類に対して興味を示す種類の人間ではない。 ゆえにこの電器店で起きた悲劇のことをニュースで見た知識程度に知ってはいても、その後に起きた悲劇については一切知らない。興味もない。 だが「危険な香り」というものは分かる。 無論そんな香りはなく、錯覚に等しいものだが、香りを扱うスタンドを持つ所以か、それをはっきりと嗅覚が認知している。 それは鋭敏に発達した第六感とさえいえるものであり、それが梨乃に慎重な歩法と沈黙を強制させた。 懐中電灯の類は渡されておらず、持ち込みを許可も不許可もされなかった携帯電話の明かりを頼りに進む。 道はマッキンタイアが言ったように一本道であり、ほかにもいくつか道はあったがまっすぐ進むと行き当たる道は不思議なことにこれだけだ。 「……?!」 なぜか理由がわからない立ちくらみに、よろめいた梨乃は『F・&・T・マシーン』によって支えられて転ぶことを回避した。 梨乃自身、「危険な香り」が奥へ進めば進むほど濃くなることを自覚していた。 そんなことを思いつつ進む彼女は、ふとマッキンタイアが最後に言っていた言葉を思いだす。 「絶…………望?」 そうつぶやいた瞬間、突然右側面から何かがこちらに向けて突進してきた。 「?!」 咄嗟のことで、スタンドによる防御が間に合わず、梨乃は地面に背中から思いっきりたたきつけられた。 衝突の際にどこかで切ったのか、頭や手の平から血が滴ってくる。 それの姿は、よく見えなかったが、比較的小柄な体躯をしており、それに見合わぬ怪力が特徴的でもあった。 「間違いなく私のスタンドよりも強い…! これじゃあスタンドで身を守ることもままならない」 頭でそう思いつつ、口に出す余裕はなかった。 先ほどの衝撃で骨がいくつか折れたかもしれないゆえ、体の動きはどうしても鈍く、梨乃と『F・&・T・マシーン』は次の突撃に対処することはできなかった。 「ぐ…ぅうう……!!」 『F・&・T・マシーン』の全力を振り絞った踏ん張りで、なんとか「それ」の動きは止められた。 「……これが何なのかは分からない……けどスタンドでも抑えこみきれないということは……」 押されている。「それ」はスタンドに対して押し込むことができている。 その事実が梨乃を震撼させていたが、別段驚くことも、もちろん絶望することも彼女はしなかった。 「……!? 嘘…」 しなかった。そのことに対しては。 だが、少し闇に慣れだした目はそこに絶望を見出させるには十分なほどの惨状を映す。 「……志……保」 そこにいたのは、「菊谷志保」であった。 やや童顔でありながらどこか凛とした印象を相手に抱かせる彼女の姿はすでにここにはなく、髪と口から腐臭にも似た悪臭を漂わせながら、 茶色く朽ちた歯をむき出しにして、こちらに向かってくる。 まるでゾンビだ。昔日の面影など全くない。 だが、依然として押されている梨乃は、こんな状況の中ふと冷静に立ち帰る。 「…面影がないのなら、なぜ一発で分かったのか」 その一瞬の疑問を浮かべるうちに、均衡は崩れた。 気の緩みから生じた隙は、『F・&・T・マシーン』の力までをも一瞬だけ緩め、その結果首筋に「菊谷志保」の歯が突き立てられた。 「これは、罰なのだろうか」 そんなことを思いつつ、梨乃の口は決してそのようなことを溢すことはなかった。 今度は余裕がないからではない、自分が死につつあることを自覚して、絶望しつつあるからだ。 彼女の心は、「菊谷志保」に対して罪悪感で満たされていた。 彼女の願いを、「菊谷志保」の願いを、結局かなえられそうもない。 叶えられぬまま死ぬ。 叶えられぬ願いを押し付けられたうえで、それを叶えられないまま死ぬ。 この覆水をいっそ返せれば、どれほど楽になっただろう。 思えば、彼女は自分が誠実さだけが取り柄の無能者であるという自覚を持っていた。 そんな自分にその願いは重すぎ―――― 「…願いって。なんだっけ」 「…「菊谷志保」って。だれだっけ」 次の瞬間、奏梨乃は目を覚ました。目を覚ましたのは迷宮電器店であったが、首筋から血も出ていないし、 入り口部分からは外の陽光がわずかに入り込んでいる。 そもそも、自分がいるのも電器店の奥へと続く道ではなく、その入り口が視界に入るほど近い位置。 当然、中央に備え付けられていた天幕もその位置から視界に入るはずだが、その天幕はない。 「……?! あれぇ……」 そもそも、彼女には記憶がない。 数日前までのことを思い出そうと先ほどから努めてはいるが、一向に釣果を期待できそうもない。 だが、不思議なことにこの状況に彼女はそれほど違和感を感じなかった。 「■■■■■■」のことも、「■■■■」のことも数日間もすればすっかり忘れるだろう。 否、すでに忘れているというより、この状況こそが彼女にとっては正常なのかもしれない。 そうして、彼女は電器店を後にした。 時をさかのぼること、10時間前。 自分の番を黙って待つ阿須名の前に、天幕をくぐって客人が現れた。 「彼女、無意識のうちに覚醒効果の高いフレグランスをとにかく混ぜ合わせ、自分にぶち込んだようだ」 「あのまま私の『スタンド』の中にいれば、間違いなく死んでいただろう」 「それを彼女は、「罪悪感」を解き放つことで、我が術中から己を強制的に解放した。強すぎる気付けだと思わんかね」 「まあ、無茶な調合ゆえに仮死状態に陥ったのか、すぐに目を覚ます気配はないが」 「そういうわけだよ。阿須名 彗くん。君の番だ」 突然現れた男は、明らかに先ほどのマッキンタイアではない。 年齢的にも、言葉の落ち着き方的にも。全くの真逆であり、逆と判ずることさえ不釣り合いな老紳士。 「あなたは?」 阿須名がまずその老紳士に尋ねたのは、その言葉であった。 「私は、トーナメントの運営者「ウディ・ケッセルシュラガー」だ。立会人であるマッキンタイアくんは所用で帰った」 運営者? なぜ今ここで現れるのだ。と阿須名は思ったが、それでも彼女はそれに従う形で天幕を出た。 10分もしないうちに、ケッセルシュラガーの待つ天幕の中に、阿須名は戻ってきた。 「おかえり。阿須名くん。どうだったね」 わずか10分の旅であったが、バックパック一つで富士山に特攻でもしたかのように、阿須名の表情は蒼白で、焦燥し切っていた。 「……では、そこに何があったか教え…」 「私がいた」 「明らかに首を縄で吊ったようなあとがある私がそこにいた。体はほとんど腐ってた。」 「死体はほかにもあと二体あった。金髪の死体と若い女の死体が二つ。どっちも蛆が沸いていた。」 表情とは裏腹に、阿須名の報告は冷静を極めるものであった。 いや、冷静というよりも機械的と言ったほうがいいだろうか。 こみ上げる吐き気を、そして異常な事態に対する恐怖を、そうすることで阿須名は取り繕っていた。 「……きみは、恐怖こそすれど絶望はしていないようだな」 「自分が二回戦の終わったのちに立会人であった女子高生を衝動的に殺して自分も自殺した」 「さっきのマッキンタイアとかいう男は私が寄こした追手だ。暗殺任務が続行中と最期まで思い込んでいたようだな」 「きみの手腕の鮮やかさたるや感嘆に値するよ」 「……分かっているのだろう?きみは「悪霊」なのだよ。」 「「悪霊」……?」 「そうだ」 戸惑いつつも、ある程度は理解していたつもりであった阿須名が、その言葉一つで恐怖から解き放たれたのはその刹那であった。 「この迷宮電器店はアリゾナの「悪魔の手のひら」のように不思議な力を宿す土地なのだよ」 「きみは死に、そしてある種の覚醒を果たした。その力をトーナメントの……いや、我が『ヴァルチャー』の……」 「さっきからうるさいよ」 矢継ぎ早に話し続けるケッセルシュラガーも、その威圧には押し黙るしかなかった。 発現された彼女のスタンド『アイス・エイジ・4(第四間氷期)』もまた、その様相に変化が見られる。 全身にひびが入りそこから塵が吐き出され、空に舞い上がっているさまは、スタンド消滅を彷彿とさせたが、 それでもスタンドは依然変わりなく動く。 「私は気づいたんだよ。私のスタンドは「霊」を物として扱うようだってね」 その言葉を聞いた瞬間、ケッセルシュラガーは即座に決断した。 本体が死んでこそいるが、この電器店という「要所」に縛られている限り、 彼女はこの土地を守る地縛霊的悪霊として存続し続けるだろう。 そうなってしまった以上、持続時間が成長していない状態であっても自分はなすすべなく縊り殺される。 「トーナメントは無効だ。ノーベル賞同様死者に勝利はくれてやらぬ」 「派手な登場をした割に、呆気ない幕引きだな」 阿須名がケッセルシュラガーの名を覚えることないだろう。 おそらくトーナメントのことも次第に記憶の中から摩耗し、消えてゆく。 こうして、一人は絶望してすべてを失って、一人はすべてを失って希望を見出した。 トーナメント運営と、それにかかわっていると思しき組織『ヴァルチャー』の本部に、ある捜査官が家宅捜索を実施し、 その闇が暴かれ、多くの逮捕者が出たのは、そのさらに10時間後のことであった。 トーナメント運営の「主犯」と思しき『ヴァルチャー』のボス・ケッセルシュラガーは依然逃亡中である、 と「ある捜査官」は告げている。 (奏梨乃:生存、記憶を失う 阿須那彗:死亡、悪霊化) ★★★ 勝者 ★★★ なし < 第16回:結果 > 当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用を禁止します。 [ トップページ ] [ トーナメントとは? ] [ オリスタwiki ]
https://w.atwiki.jp/samuraispiritssen/pages/42.html
安定した性能を持ち、攻めも守りもそれなりにこなせるスタンダードキャラ。 クセの少ない技構成に心眼刀を生かした駆け引きを絡め、守り主体で手堅く動く「サムスピらしい」立ち回りを楽しめる。弾かれ硬直の短さも特徴。 主力技 A・A 一刀二文字斬り(上・上) 発生とリーチが優秀な地味に強い横斬り。気軽に振っていける基本技。 6A・A+B 大震撃(上・中) 長い横斬りから中段横斬りへの連続技。連続ヒットする。当たるとかなり痛い。 技の繋ぎが速いのでステップで潜りつつ反撃することも困難な、十兵衛の立ち回りを支える強技。 4A・A・A 鬼削ぎ(中・下・中) ショルダータックル、下段斬り、横中段斬りの連携。どこをガードされても反確なし。 三段目はCにすると下段蹴り(鋼崩し)となる。二段目が下段しかないため、適当に振ると動くのを見てから弾かれてしまう。 初段が何故か最速入力で発生が微妙に速くなるという隠し要素がある。 この技の真に恐ろしい所は、相手の全ての受け身に対応しているところ。(横に対しては微前進が必要) 2A・A+B 柳生双月斬(下・中) 下段横斬りから打ち上げアッパーへ連携。カウンターで連続ヒット。どちらもガードされると手痛い反撃をもらう。 発生が速くリーチが長い崩しとして使える初段止めは優秀。 3A・B 見切り通撃(上・中) 若干踏み込んでの横斬りから中段縦斬りの連携。連続ヒットはしない。 二段目は下段ストンピング(見切り中段通撃)に派生。名前は中段だが下段。 どちらもガードされるとA・Aクラスの反確はあるが、派生二択としては十分使える。 1A 猛撃二段(下) 発生は遅いがリーチが長い下段横斬り。名前は二段だが1ヒット。かなり見切りづらい。 46A・A・A+B 三連ね斬り(上・上・下) 刀を交差させるように斬ってからクパァと開いて下段斬り。二段目まで連続ヒット。三段目ヒット時足よろけ誘発。 しゃがみで安定だが、三段目がかなりディレイが利くので、相手の動きを誘うことができる。 ちなみに三段目はガードされても反確なしという珍しい下段。 B・B 柳生双角撃(中・【中・中】) 中段縦斬りから二連突きへ連携。しゃがみ当てで連続ヒット。二段目は二発で1セット。よく暴発する。 1B・A+B 叢雲双連(中・上) 中段斬り上げから横斬りへ連携。初段上段スカし付き。二段目ヒット時ダウン、被ガード時ブレイク誘発。 ジャスト対応であり、1BジャストA+BジャストB+C(叢雲)で全段連続ヒットする。 二段目を2Aでダウンさせる下段横斬り(叢雲掃連)となる。こちらにジャストは無い。 割り込みとして使えるが、発生が遅い上にダメージがそれほど取れるわけではないので立ち回り上では無理して使わない。 44B 鳳翼斬(中) 軸をずらして横中段斬り。ガードされてもブレイク起こしで反確なし。 縦斬りを避けられるが、相手の技にビタで合わせないとうまくいかないのであまり信頼できない。 66B 鮫牙(中) 発生が速くリーチの長い中段突き。ガードされても微不利で済む。 十兵衛の立ち回りを支える強技その2。 4B・B・A 轟震斬(中・中・中) 縦斬り連携からの横中段斬り締め。カウンターで二段目まで連続ヒット。しゃがみ当てで全段連続。どこをガードされても反確なし。 しゃがんで喰らってしまった時のリターンがすさまじく、軸移動にさえ気を付けていれば気軽に振っていける。 総前進距離が長く、相手を押していけるので壁運び能力も優秀。十兵衛の強技その3。 46B 迫震双刃(中) 刀を交差させて踏み込み横中段斬り。ガードされてもブレイク起こしで反確なし。カウンターで腹よろけ誘発。 発生は遅いが単発では大斬り・一閃を除いてトップクラスのダメージを誇る。 3B 断残撃(中) 上段スカし付きの打ち上げアッパー。スカし部分はそれほど長くはない。ガードされると反確あり。 スカし付き以外はごく普通のコンボ始動。十兵衛は立ち回りから十分リターンが取れるので無理して使わなくてもいい。 214B・B・B・A+B 柳生両刀乱舞(中・中・上・中) 脇差で振り下ろし・斬り上げ、本差で斬り上げ、薙ぎ払いという爽快な連携。二段目まで連続ヒット。カウンターで三段目まで。 どこをガードされても反確なし。主に壁コンボ締めで使うが、打点の低い十兵衛の技から狙える機会があまりない、優秀だが使えない技。 3C 中段蹴り(中) ごく普通のミドルキック。A・Aの前進距離と合わせて暴れ潰しの連携としてはかなり使える。 2C 下段蹴り(下) 相撲でいう、けたぐり。発生、硬直差がかなり優秀な下段。トドメ、崩し、しゃがみの誘いと大活躍。 1C・A+B 刀閃巡り(下・上) 足払いから二刀打ち当ての連携。初段さえしゃがめばやり過ごせる。起き上がり下段攻撃からでも二段目の派生が可能。 他の下段からはなかなかダメージが取りづらい十兵衛の貴重な崩しのソース。 足払いで体を回してから、わざわざ元の向きへ戻る動作がよく見るとシュール。 立ち途中A・A 覇神斬(中・中) 発生が速く、前進距離が長い横斬り。連続ヒットする。どちらをガードされても反確なし。 しゃがみからの反撃ではかなり強気に振っていける技。 立ち途中B 虎吼閃【中・中】 ダブルアッパー。打ち上げはしないが相手を大きく吹っ飛ばす。ガードされても反確なし。二発で1セット。 立ち途中Aよりは発生が速いため、咄嗟の反撃にはこちらをどうぞ。 軸移動中A 片翼斬(下) 発生はやや遅いがリーチの長い下段斬り。無理して使うほどではない。 軸移動中B 甲突打(中) 発生の速いショルダータックル。出際に上段スカしまで付いている。 ダメージがなかなか高いので、軸避けからの反撃として優秀。 236 柳生歩法(特殊動作) よくある崩拳ステップ。あまり長い距離は移動しないがキャンセルは他のステップと同様速い。 ステップ中Aでガードされてもブレイクさせる大振りの上段横斬り(壱刀閃撃)、 ステップ中B連打で御馴染み八相発破(6連まで)。かなりディレイが利く。 八相一段目ヒット中Aで打撃投げ(八相弐刀斬)、以降の突き中にAでガードされて反確ありの横中段斬り締め(迫震双刃 改)。 締めの横中段は連続ヒットしないので、八相でちょこちょこ攻めていく程度。 4A+R 柳生心眼刀・相破(上・中段弾き) 十兵衛だけが持つ完全当身技。成功すると相手の体力を丁度二割削る。 画面が光っている最中に相手がA+Bを入力していると、当身を抜けられる新しい仕様がある。(光った後ではダメ) 1A+R 柳生心眼刀・天羅(下段弾き) こちらも十兵衛専用当身。通常の下段弾きと同様特殊中段も弾き取れる。相破よりダメージが高い。 相破と違って心眼抜けができず、決まれば確実に反撃が入る。 特に相手の安易なしゃがみ斬りによる拒否行動すらハイリスクにすることができるため、恐ろしい一手ではある。 怒り爆発中236B+C 心眼一刀(中) 刀を交差させて一気に振り下ろす技。滅茶苦茶痛い。交差中に上・中段弾きポイントがある。 弾きに成功すると、その後に出る打撃が確実に入る。相手が安易に手出しできないほどのプレッシャーをかけられる。 弾き後確定追撃 立ち弾き…6A・A+B、3B 下段弾き…横大斬り 大斬り弾き…縦大斬り 技表 コンボ 3Bor2A・AB二段目">A・A>4B・B・A 結構時間的余裕があるコンボ。浮かせ技がギリギリ届く間合いで当たった場合も安定しやすい。 3Bor''2A・AB二段目">A・A×2>6A・A+B 壁運び用コンボ。間合いが遠いと最後の一段が外れてしまう。ダメージは上記コンボと同程度。 3Bor2A・AB二段目">214B・B>4B・B・A 少し慣れが必要だが、A・Aを挟むより威力は高め。 "46A・A・A+B三段目">6A・A+B 下段ヒット時の足よろけに間に合っちゃうコンボ。忘れたころに使うと良し。 ''46Bカウンター">A・A かなり痛いカウンターコンボ。A・Aしか繋げられないのは、はっきり言って十兵衛の優しさ。 "(相手壁際)立ち途中A・A">A・A 距離が近いと可能なコンボ。A・Aしか繋げられないのは以下略。 "(相手壁近く)236中A">1AorしゃがみC 相手が壁際ギリギリにいると張り付きを起こしてしまうため、あくまで壁近く。ダウン追い打ちになるので高ダメージを稼げる。 しゃがみ蹴りはハーフステップしゃがみ持続を用いると容易だが、速すぎると空中拾いになってしまうため、ダメージが伸びなくなる。 "2A・A+B(2段目)">A>2A・A+B>A・Aor6A・A+B 無駄コンボその1。特に最後のA・Aと6A・A+Bを決めるのが至難だが、威力も通常コンボと特に変わらない無駄コンボ。 '3Bor2A・AB二段目">A・A>A>軸移動中B 無駄コンボその2。すっごい飛ぶよ! "(相手壁近く)横大斬りor縦大斬り">4A・A・A 大斬り喰らいモーションに追撃を入れるコンボ。十兵衛の大斬りは縦横共に最低クラスの性能だが、追い撃ち自体はかなり優秀。 狭いステージで、大斬りヒット後に相手との距離が離れなければ、狙えるチャンスは多い。 相手の位置によっては二段目・三段目をガードされるので注意。 "(相手腹側、後ろ斜めヒット時)横大斬りor縦大斬り">3B>各種空中コンボ 無駄コンボその3。対戦時はまず滅多に入らないだろうコンボ。 要は、相手が大斬りを喰らい、倒れるラインが十兵衛の3Bに重なれば可能。完全に趣味。 基本戦術 リーチが長く隙が無い66Bと6A・A+Bでひたすら近づいてくる相手を追い払える中距離戦が主体。 この二つの技だけで刺し込み・牽制を兼ねるので、この技が活きる間合いを主に意識する。 立ち弾きされても反撃技が存在せず、心眼や牽制も合わせた守りの面は非常に強い。むしろ守りが攻めも兼ねるのでかなりお手軽。 近距離でも発生の速いA・A、2Cで対応しつつ、4B・B・Aで追い払えばすぐに得意間合いを得ることができる。 崩しに関しては、安いが1Aや2Aで牽制とほぼ同じ間合いから崩せるので特に問題無し。 あらゆる主力技で良い状況を作り出せるので、最大火力が低いというのが全く気にならない。 むしろ牽制技で十分すぎるほどのダメージソースを持っているので、無理をせず手堅く立ち回ることが重要。 強いて弱点を言うなら、基本的に大振りな技が主体となるので、一度避けられてしまうとかなり危険な状況となる。 自分の隙はさらけ出さないように徹底して対応できるようにしたい。 基礎を貫くことが十兵衛の強さに繋がるので、閃サムを始めたばかりの人におススメできるキャラ。 十兵衛対策 リーチ、火力、スピード等の基本性能が全て中庸、難しいコマンド技も無く、扱いやすいキャラ。 心眼刀をチラつかせながら攻守ともにミドルリスクミドルリターンに立ち回るのが得意。 しかし一発逆転の要素が横・縦大斬りしかない。事故で大ダメージを受けた場合、相手が守りに徹すると挽回するのに時間がかかる。 ここで焦り、普段使わない様な連携を出して返り討ちになるのが普通の十兵衛。 あくまでマイペースに徹し、着実に相手の体力を削っていくのが良く訓練された十兵衛。 A・A かなり強いA・A。もともとが小太刀を突き出した様な構えのため、左手の小太刀のみを振り回す攻撃判定と本体の当たり判定が遠い。 A・A合戦ではシャルロットやキリアンでも五分程度、他キャラは中距離ではまず勝てない。 だからと言って、意地でA・A連発したりしゃがんでやりすごそうとしたりすれば、上段回避ステータスの3Bで浮かされる。 自分の使用キャラの長所や短所をよく考え、十兵衛に対抗できる技がないか考えよう。 特殊ステップ持ちならば、軸移動と特殊ステップを組み合わせて的を絞らせない戦い方ができるかもしれない。 このA・Aは僕には避けられない!と幕ノ内一歩張りに覚悟を決め、ガードしながらも前へ前へと出て十兵衛の出方をうかがうのもひとつの手だろう。 4A・A・Aと4A・A・C 最初は戸惑うが、4Aの攻撃モーションが独特なので慣れれば4Aガード後すぐしゃがめばOK。 それを狙って1段止めからの縦大斬りや4B・B・Aを繰り出す十兵衛もいるので、2段目が来ない場合は即座に次の行動に移ろう。 逆に、この連携に頼りっきりなモヤシ十兵衛には、2段目を下段弾きして大斬りクラスの反撃をお見舞い(十兵衛は弾き耐性があり、キャラによっては下段弾きからの大斬りが確定しない場合がある)。 4ARと1AR 十兵衛の代名詞、柳生心眼刀。 上中段の心眼は、当身された瞬間からAB連打で時々抜けられる。反射神経に自信があるのなら、目押しで100%抜ける事も可能らしいので狙ってみてはいかが? 下段の心眼は今のところ抜ける方法が見つかっていない。 3A・Bと3A・C 1段目は上段、2段目中段or下段の二択。1段目のリーチがちょっと短く、中~近距離あたりで軸移動してると空振りしたまま別方向へ進んでいく十兵衛が時々いる。 2段目の出が少し遅いので、例えばナコルルなら1段目ガード後4Cで博打も可能(中段なら相討ち、下段なら勝ち)。 ガロスなら1段目ガード後に9Cで一方的に勝ち、空中コンボが可能(距離にもよるが)。 2C リーチは短いがモーションも短く、ペチペチとこちらの体力を削ってくる。 至近距離でないと生きない技なので、逆に至近距離で下段弾きをぶっぱするとひっかかってくれたりする。 あまり過剰反応しないのが大切。2Cを恐れてしゃがんでもガード後に確反は無いし、3Bで浮かされるリスクを考えて、下段ガードするくらいなら下段弾きを入れ込んだ方がマシ。 2Cはしょうがないと諦め、立ち状態での攻防に専念したり軸移動等で動くのも十分アリ。
https://w.atwiki.jp/ranoberowa/pages/563.html
第458話:傷物の風と舞闘団の邂逅 作:◆CDh8kojB1Q 「おい、ヴァーミリオン」 物思いにふけっていたコミクロンはある事に気付き、正面に座る赤髪に問いかけた。 「雨が止んでるんじゃないか?」 「……そうだな。特に意識してなかったが、雨音が聞こえねえ」 しばしの沈黙の後、ヘイズは肯定を示した。 雨が止んだのはヘイズにとってなかなかの朗報だ。 目下の悩みは、指をはじいた音で空気分子を動かして起動する、 彼の得意技たる破砕の領域は雨に弱い事だった。 ランダムで落下する水滴が、論理回路形成に絶対必要な超精密演算を狂わすからだ。 他人の音声などによる分子運動の誤差は、今の演算能力で十分埋められる。 だが、多量の雨による阻害となると話は変わってくる。 落下中の水滴一つ一つが空気に及ぼす影響を演算し、なおかつ地表に落下した 水滴が発する音すら予測して指をはじかなければならない。 I-ブレインの演算能力低化に苦しむ今の彼には酷な現実だった。 (破砕の領域一発のためにI-ブレインが機能停止したら、洒落になんねえ) 知人の天樹錬は分子運動制御を使用できるので、雨の中でも問題ない。 しかし、出来損ないのヘイズはその演算力の代償として一切の魔法を使用できない。 故に、このまま雨が続いたならば苦戦は必至と覚悟を決めていたのだが――。 「こいつは……ついに運が巡ってきたか?」 「午前中もそう言って、現在はこーゆー状況なんだがな」 と、お下げの科学者が眼前に数枚のメモを掲げて見せた。 (ぐ、現実的なツッコミだぜ) 確かに森や海洋遊園地では散々な目に遭った。 殺されかけたり、殺されかけたり、殺されかけたりした。 (命の危機が三連発かよ……もういい加減慣れてきたけどな!) しかも頼みの綱である刻印解除構成式は、知識不足でいまだに未完成だ。 更には貴重な仲間を一人失い、自分達の状況は悪化する一方だった。 「くそっ! "火乃香の脳"さえどうにかなりゃあ こっちも自由に動けるってのに……!」 「憤るなよ、ヴァーミリオン。"火乃香の脳"の中枢構造が理解できん事には、 俺達は手も足も出せないんだからな」 "火乃香の脳"とは刻印の事である。先ほどから二人は筆談や有機コードでの会話を 放棄して、堂々と口頭会話で刻印解除について論議していた。 会話をする上で、刻印の盗聴機能を意識する二人は"火乃香の脳"と呼んだのだった。 これなら管理者に盗聴されても『馬鹿な仲間』について嘆きあう哀れな 参加者としか理解されないだろう。 その時、 コミクロンは向かい合ったヘイズの背後で、何かが動く気配を感じた。 「ほ、火乃香……ようやくお目覚め――」 「静かに……誰かが近くに来てる」 火乃香の目覚めに対して露骨にどもるコミクロンの台詞を断ち切り、 彼女は閉ざされた扉の向こうに意識を集中させる。 それにつられて、男二人も扉の方に視線を向けた。 しばしの間、応接室に沈黙の帳が下りる。 痺れを切らしたコミクロンが、火乃香に視線を戻そうとした時、 ――ジャリ、 何者かが砂利を踏んで歩を進める音が聞こえた。 「随分と霧が出てきたわね……」 九連内朱巳は先行しているヒースロゥ・クリストフに声をかけた。 だが、鉄パイプを片手に進むヒースロゥの足取りは衰える事無く、 濃霧を物ともせずに突き進んでゆく。 その心の内には、ゲームに乗った愚か者に対する怒りの炎が激しく燃え盛っているはずだ。 神社への道中、遊園地から続く浜辺にはくっきりと三人分の足跡が残っていた。 更に、不安定な歩幅からして最低でも一人は負傷しているらしい事を 朱巳は確信した。 (あの炎の魔女が死ぬくらいなら、どんな強者が居てもおかしくないわね) 最悪の場合、三対二の乱戦にもつれ込むだろう。 乱戦の中でヒースロゥから離れたら終わりだ。自分の本領は闘争ではない。 万が一のために幾つか逃走経路を設定したが、禁止エリア沿いに逃げる ルート以外に確実な脱出法は見つからなかった。 (まあ、こんな所に逃げ込んでる奴等は喧嘩を売ってきたりしないはずよね) と、突然ヒースロゥがその歩みを止めた。 「何か見つけたの?」 背後からの問いかけに対して、ヒースロゥは静かに朱巳と向き直り、 二つの動作で答えを示した。 一つは、人差し指を立てて己の口の前にかざした事。 もう一つは、手に持った鉄パイプで砂利に残った足跡をなぞり、 その切っ先を神社の社務所に向けた事だった。 朱巳は悟った。 (負傷者は――この中に居る) 応接室の中も緊張で張り詰めていた。 「足音から察するに……二人か?」 「当たり。そのままこっちに来るみたいだね。しかも両方とも素人じゃない」 「最悪だ。マーダー二人組って事はねえだろうな?」 (I-ブレインの動作効率を50%で再定義) 舌を鳴らしたヘイズは即座に最良の戦法を練り始める。まだ間に合う。 演算を開始したヘイズの背後から、エドゲイン君を持ち出したコミクロン が後ろから囁いてくる。内容は予測済みだったが。 「甘いぞ、ヴァーミリオン。善良な一般人が禁止エリアに囲まれた袋小路にわざわざ出向く理由が無い」 「しかも怪我人じゃない。気の乱れが見られない」 火乃香が続けた。もはや黙って隠れる義理は無い。 殺られる前に、殺る。 (I-ブレインを戦闘起動。予測演算開始) 同時にI-ブレインが最適な戦法を叩き出した。 「奴等が前に来たらコミクロンが扉を吹き飛ばせ。 破壊と同時に俺が左、火乃香が右を警戒しながら飛び出して先手を取る」 「一応、威嚇と警告はするんでしょ?」 「俺がやってやるよ」 「援護は出来んぞ。連続で魔術を使うとヘイズの頭に負荷が掛かる事は、 前々から承知だ」 すまん、とコミクロンに告げる間もなく、相手は社務所に進入して来た。 火乃香が予告した通りに、隙が無い歩法だ。 直後に遠くで扉を開く音がした。 と、言っても足音と同様にほとんど音を立てないままだが。 あの時火乃香が目覚めないで、コミクロンと二人で話し込んでいたとしたら、 (確実に奇襲を喰らってたな) 今一度、睡眠状態でも警戒を怠らなかった火乃香の鍛錬の度合いに驚嘆させられる。 思考する間に、歩行音が近づいてきていた。 進入者達は、社務所の入り口からどんどん扉を開きながら進んでいるようだ。 (さて、コミクロン。ここはタイミング命だぜ。お手並み拝見といこうじゃねえか) 朱巳は入り口から四番目の扉を前の扉同様、ほとんど音を立てずに開け放った。 瞬間、鉄パイプを持ったヒースロゥが間髪入れずに突入する。 その背後に隠れつつ、握った砂利を投擲しようとして――人気の無さに気付いた。 ここも無人だった。残った扉はあと一枚のみ。 数秒後に、安全を確認したヒースロゥが無言で部屋から出て来た。 室内で警戒すべきは挟み撃ちだ、と社務所捜索前に提案してきたのは彼だ。 見た限り露骨に怪しいのは扉が膨張している応接室だが、 自分達が真っ先にその部屋へ突入した場合、あらかじめ他の部屋に潜んでいた第三者に 背後を取られて、応接室の内と外からの挟撃を受ける事になる。 相手は三人。二手に分かれて行動する余裕が有るはずだ。 故に、朱巳とヒースロゥは時間と手間を掛けてでも 入り口から順番に扉を開きつつ進入して行く必要が有ったのだ。 しかし、その用心は杞憂に終わったらしい。 応接室以外の部屋は全くの無人で、挟撃を仕掛けられる可能性は皆無のようだ。 そのまま一度視線を合わせ、申し併せ通りに最後の扉の前に立つ。 室内の相手がこちらに気付いた様子は無い。寝込んでいるのだろうか? どのみち、作戦は簡単だった。 (あたしが扉を開いて、ヒースロゥが殴りこむ) 朱巳が手に持った砂利は威嚇・目潰し用であり、あくまで前衛のヒースロゥが 敵を打ち倒すための補助に過ぎない。 (要は先手を打てればいいのよ。とことん闘う義理なんてないじゃない) 朱巳はそう考えていた。もっとも、ヒースロゥは殺人者に手加減する気は無いだろうが。 そのヒースロゥが自分の横に移動し、僅かに頷いた。突入だ。 朱巳が眼前の扉を蹴破ろうとした瞬間、 「――罠だ!」 「コンビネーション4-4-1!」 ヒースロゥに突き飛ばされた数瞬後、先ほどまで眼前に存在した扉が粉砕した。 (粉々に? この攻撃は……! フォルテッシモ?) 錯乱した思考は、しかしすぐに立て直される。 (違う。あいつは隠れたりしないし、攻撃前に叫ばない) じゃあ何者か? と問う直前に、扉の中から二人の男女が踊り出た。 そのまま二人は、まるで定められた進路が有るかのように左右に分かれ、 朱巳の眼前には赤髪の男が迫ってくる。 そのニヤついた顔を見るなり、朱巳は砂利を投擲していた。 (嵌められた――) ヘイズが左に方向転換した瞬間。 目の前の少女が床の上で体勢を立て直していた。 見た限りは非武装だったが、 「ふざけるんじゃないわよ!」 手首を返して砂利を投擲された。対応が自分の予測より0.3秒程速い。 (I-ブレインの動作効率を80%で再定義) しかしヘイズは迫り来る小石の軌道を一ミリの誤差無く予測。 (予測演算成功。『破砕の領域』展開準備完了) 自分の顔面に命中すると思われる石は、 指を鳴らして発動させた解体攻撃で残らず破壊。 威嚇と警告は自分の役目だ。 そのまま加速し、立ち上がった少女の眼前に指を突き出し、問いかけた。 「まだやるか?」 ヘイズの背後ではしばらく金属音が打ち鳴らされていたが、数秒後に沈黙した。 エドゲイン君を抱えたコミクロンが火乃香の援護に回ったために、 少女の連れの男も形勢不利を悟ったようだ。 横目でちらりと後ろを除くと、鉄パイプを正眼に構えた男が、火乃香に対して じりじりと後退していくのが見えた。 火乃香と数回打ち合っても無傷なところを見ると、どうやら相当の達人らしい。 確認を終えたヘイズは、再び少女に向き直った。 「で、どーするよ? 個人的には投降してくれるとありがてえんだけどな」 突き出した指の先、少女はやけにふてぶてしく答えた。 自分に銃を突きつけられた天樹錬と、何処か似ている。そんな気がした。 「分かりきった事言わないで。投降するも何も元から選択肢なんて無いじゃない」 「理解が早くてうれしい限りだ。じゃあ……そっちの鉄パイプ持ったお前! 三対一になったみてえだが投降してくれるか?」 男はしばらく黙していたが、火乃香が間合いを一歩詰めると観念したように口を開いた。 相変わらず隙の無い構えのままだったが、交渉には付き合う気があるらしい。 「一つだけ、聞かせろ。貴様らはゲームに乗っているのか?」 「いや、むしろ逆だ。俺達はマーダー共に襲われっぱなしで、いい加減辟易してる」 ヘイズからの返答が放たれた瞬間、コミクロンが木枠を手放した。 そのまま左手を頭の上に掲げて、無防備だぞ、とばかりに男の眼前で一回転する。 コミクロンの前に居た火乃香も同じように騎士剣を床に置く。さすがに回転しなかったが。 仲間に倣ってヘイズも両手を頭の上で組み合わせた。 「信じて……くれるか?」 男は少女を見て、ヘイズ達を見て、床の武器を確認したあと、吐息を吐いた。 直後に自分の鉄パイプを投げ捨てながら、 「信じよう。俺はヒースロゥ・クリストフだ」 後には、鉄パイプが廊下を転がる音のみが残った。 【戦慄舞闘団】 【H-1/神社・社務所の応接室前/17 35】 【ヴァーミリオン・CD・ヘイズ】 [状態]:やや貧血。 [装備]: [道具]:有機コード 、デイパック(支給品一式・パン6食分・水1100ml) [思考]:放送後に移動。刻印解除のための情報or知識人探し。 [備考]:刻印の性能に気付いています。 【火乃香】 [状態]:やや貧血。 [装備]: [道具]:デイパック(支給品一式・パン6食分・水1400ml) [思考]:"火乃香の脳"が何だって……?(魔術士の話を聞いてたり、聞いてなかったり) 【コミクロン】 [状態]:右腕が動かない。能力制限の事でへこみ気味。 [装備]:未完成の刻印解除構成式(頭の中)、刻印解除構成式のメモ数枚 [道具]:デイパック(支給品一式・パン6食分・水1000ml) [思考]:放送後に移動。刻印解除のための情報or知識人探し。 [備考]:かなりの血で染まった白衣を着直しました。へこんでいるが表に出さない。 [チーム備考]:火乃香がアンテナになって『物語』を発症しました。 行動予定:嘘つき姫とその護衛との交渉。 騎士剣・陰とエドゲイン君が足元に転がっています。 【H-1/神社・社務所の応接室前/17 35】 【嘘つき姫とその護衛】 【九連内朱巳】 [状態]:健康 [装備]:サバイバルナイフ [道具]:デイパック(支給品一式・パン4食分・水1300ml)、パーティーゲーム一式、缶詰3つ、鋏、針、糸 [思考]:パーティーゲームのはったりネタを考える。いざという時のためにナイフを隠す。 エンブリオ、EDの捜索。ゲームからの脱出。戦慄舞闘団との交渉。 [備考]:パーティーゲーム一式→トランプ、10面ダイス×2、20面ダイス×2、ドンジャラ他 【ヒースロゥ・クリストフ】 [状態]:健康 [装備]: [道具]:デイパック(支給品一式・パン5食分・水1500ml) [思考]:朱巳について行く。相手を警戒しながら戦慄舞闘団との交渉。 エンブリオ、EDの捜索。朱巳を守る。 ffとの再戦を希望。マーダーを討つ [備考]:朱巳の支給品について知らない。鉄パイプが近くに転がっています。 ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第457話 第458話 第459話 第478話 時系列順 第454話 第457話 ヘイズ 第494話 第457話 火乃香 第494話 第456話 九連内朱巳 第494話 第456話 ヒース 第494話 第457話 コミクロン 第494話
https://w.atwiki.jp/tsukiyama_m/pages/43.html
部品構造 部品定義部品 ガンパレード世界出身 部品 出会い 部品 結婚 部品 暗躍 部品 クーリンガン討伐 部品 まつりとの関係 部品 逮捕、恩赦、リハビリ 部品 関係の改善 部品 娘の父 部品 迷宮-そのあと 部品 機外管制官とは 部品 指揮官補佐として 部品 第四(もしくは五)のパイロットとして 部品 お耳の恋人として 部品 無人機の運用も行う 部品 管制官の適正と選抜 部品 いい声でないと駄目 部品 ボイストレーニング 部品 長丁場でも声は枯らせない 部品 喉を潤すために 部品 全軍で一番冷え性が多い職場 部品 機体知識を叩き込め 部品 戦術知識も必要だ 部品 指揮官が何を言っているのか 部品 スイッチのオンオフ 部品 即座の把握力 部品 全体状況の把握と連携 部品 連携をとるために 部品 残弾把握が命 部品 被害状況を確認せよ 部品 パニックをおさめる 部品 死ねと伝えるメンタリティ 部品 後ろに下げる決断 部品 指さし帳 部品 交代と予備 部品 ファイターパイロットとは 部品 厳しい選抜 部品 要求される基礎能力 部品 数学 部品 肉体能力 部品 視力 部品 判断力 部品 語学 部品 方向感覚 部品 猫、犬の耐性 部品 犬士や猫士もファイターパイロットになれる 部品 基礎訓練過程とは 部品 対G訓練 部品 体力作り 部品 独楽訓練 部品 歩兵練習 部品 行進 部品 生活態度 部品 思想教育 部品 座学 部品 航空法規 部品 国際法 部品 機体構造知識 部品 戦闘理論 部品 戦術学 部品 操作座学 部品 実戦記録から学ぶ 部品 老人の語り 部品 見学ツアー 部品 実技訓練とは 部品 機材暗記 部品 シミュレーション訓練 部品 練習機での訓練 部品 初等訓練 おっかなびっくり 部品 中等訓練 慣れたあたりでやらかす 部品 高等訓練 いよいよ使い物に 部品 模擬戦 部品 テスト 部品 部隊配備後の訓練 部品 機種転換訓練 部品 何をする職業なのか 部品 コパイロットの働き 部品 求められる適正や教育 部品 搭乗できる機種 部品 座学 部品 シミュレーション訓練 部品 実施訓練 部品 女房役として 部品 訓練期間 部品 WSOとは 部品 コ・パイロット資格 部品 コ・パイロット補正 部品 WSOの仕事 部品 筆記試験 部品 初年度 部品 次年度 部品 最終年度 部品 パイロット課程の必要性 部品 前提条件:竜牙の使い手 部品 影響を最小限に抑える手段を持つ 部品 そもそもネクロマンサーになるには 部品 広義のネクロマンサー 部品 フィクションにおけるネクロマンサー 部品 NWにおけるネクロマンサー 部品 為すべき役割 部品 悪用した際の結末 部品 落ちくぼんだ目 部品 死を操る 部品 死者の霊を呼びよせる 部品 死者を蘇らせる(不完全) 部品 ゾンビ作成 部品 不敵な笑い 部品 禍々しい短剣 部品 呪いの一種 部品 細胞を殺す 部品 直接接触による付与 部品 指をさすことで発動できる 部品 ガンド撃ち 部品 即座に判別できない 部品 魂の循環を正す 部品 魂を正しく導く 部品 光の環 部品 さまよう魂を命の環に戻す 部品 大地を浄化する 部品 対アンデッド能力 部品 ネクロマンサーの流用実績 部品 白兵距離戦闘 部品 戦闘経験の蓄積 部品 前蹴り 部品 ローキック 部品 ミドルキック 部品 ハイキック 部品 膝蹴り 部品 ジャブ 部品 フック 部品 正拳突き 部品 裏拳打ち 部品 山突き 部品 掌底打 部品 手刀打ち 部品 羽根打ち 部品 腕刀 部品 肘打ち 部品 頭突き 部品 体当たり 部品 迎撃 部品 末端打ち 部品 関節打ち 部品 削ぎ打ち 部品 ツボ打ち 部品 打ち下ろし 部品 打ち上げ 部品 ひねり上げ 部品 指絡み 部品 掴み 部品 服掴み 部品 引き込み 部品 組みつき 部品 締め上げ 部品 足払い 部品 背負投げ 部品 肩車 部品 小手返し 部品 ステップ 部品 すり足 部品 スライディング 部品 握り潰し 部品 踏み潰し 部品 押し潰し 部品 貫手 部品 千切り 部品 むしり 部品 かみつき 部品 指かけ 部品 目隠し 部品 一挙動化 部品 コンビネーション 部品 虚実 部品 変化 部品 無寸打ち 部品 無拍子 部品 流用実績 部品 夜目が利く 部品 気配遮断 部品 夜間戦闘とは 部品 視界を得る 部品 音をたてない 部品 アーミーナイフのあらまし 部品 アーミーナイフの取り扱い 部品 削り出しナイフ 部品 アーミーナイフの入手方法 部品 結婚指輪 部品 シンプルなデザイン 部品 アクアマリン 部品 家内安全のお守り 部品 常に身につける 提出書式 部品構造 大部品 瀬戸口高之(T21) RD 191 評価値 12大部品 人となり 経歴 RD 10 評価値 5部品 ガンパレード世界出身 大部品 ニューワールドで RD 9 評価値 5部品 出会い 部品 結婚 部品 暗躍 部品 クーリンガン討伐 部品 まつりとの関係 部品 逮捕、恩赦、リハビリ 部品 関係の改善 部品 娘の父 部品 迷宮-そのあと 大部品 スターズオペレーター RD 25 評価値 7部品 機外管制官とは 部品 指揮官補佐として 部品 第四(もしくは五)のパイロットとして 部品 お耳の恋人として 部品 無人機の運用も行う 部品 管制官の適正と選抜 部品 いい声でないと駄目 部品 ボイストレーニング 部品 長丁場でも声は枯らせない 部品 喉を潤すために 部品 全軍で一番冷え性が多い職場 部品 機体知識を叩き込め 部品 戦術知識も必要だ 部品 指揮官が何を言っているのか 部品 スイッチのオンオフ 部品 即座の把握力 部品 全体状況の把握と連携 部品 連携をとるために 部品 残弾把握が命 部品 被害状況を確認せよ 部品 パニックをおさめる 部品 死ねと伝えるメンタリティ 部品 後ろに下げる決断 部品 指さし帳 部品 交代と予備 大部品 ファイターパイロット RD 40 評価値 9部品 ファイターパイロットとは 部品 厳しい選抜 部品 要求される基礎能力 部品 数学 部品 肉体能力 部品 視力 部品 判断力 部品 語学 部品 方向感覚 部品 猫、犬の耐性 部品 犬士や猫士もファイターパイロットになれる 大部品 基礎訓練課程 RD 8 評価値 5部品 基礎訓練過程とは 部品 対G訓練 部品 体力作り 部品 独楽訓練 部品 歩兵練習 部品 行進 部品 生活態度 部品 思想教育 大部品 パイロット、コパイロットの座学 RD 10 評価値 5部品 座学 部品 航空法規 部品 国際法 部品 機体構造知識 部品 戦闘理論 部品 戦術学 部品 操作座学 部品 実戦記録から学ぶ 部品 老人の語り 部品 見学ツアー 大部品 実技訓練 RD 8 評価値 5部品 実技訓練とは 部品 機材暗記 部品 シミュレーション訓練 部品 練習機での訓練 部品 初等訓練 おっかなびっくり 部品 中等訓練 慣れたあたりでやらかす 部品 高等訓練 いよいよ使い物に 部品 模擬戦 大部品 いよいよ教育過程終了、実戦配備 RD 3 評価値 2部品 テスト 部品 部隊配備後の訓練 部品 機種転換訓練 大部品 コパイロット RD 9 評価値 5部品 何をする職業なのか 部品 コパイロットの働き 部品 求められる適正や教育 部品 搭乗できる機種 部品 座学 部品 シミュレーション訓練 部品 実施訓練 部品 女房役として 部品 訓練期間 大部品 WSO(職業) RD 9 評価値 5大部品 WSO概要 RD 4 評価値 3部品 WSOとは 部品 コ・パイロット資格 部品 コ・パイロット補正 部品 WSOの仕事 大部品 教育課程 RD 4 評価値 3大部品 WSO課程 RD 4 評価値 3部品 筆記試験 部品 初年度 部品 次年度 部品 最終年度 大部品 パイロット課程 RD 1 評価値 0部品 パイロット課程の必要性 大部品 ネクロマンサー RD 28 評価値 8大部品 ネクロマンサーの着用制限 RD 3 評価値 2部品 前提条件:竜牙の使い手 部品 影響を最小限に抑える手段を持つ 部品 そもそもネクロマンサーになるには 大部品 概要と役目 RD 5 評価値 3部品 広義のネクロマンサー 部品 フィクションにおけるネクロマンサー 部品 NWにおけるネクロマンサー 部品 為すべき役割 部品 悪用した際の結末 大部品 特徴的な容姿 RD 1 評価値 0部品 落ちくぼんだ目 大部品 ネクロマンサーの能力 RD 18 評価値 7部品 死を操る 部品 死者の霊を呼びよせる 部品 死者を蘇らせる(不完全) 部品 ゾンビ作成 部品 不敵な笑い 部品 禍々しい短剣 大部品 死の指 RD 6 評価値 4部品 呪いの一種 部品 細胞を殺す 部品 直接接触による付与 部品 指をさすことで発動できる 部品 ガンド撃ち 部品 即座に判別できない 大部品 還環の魔法 RD 6 評価値 4部品 魂の循環を正す 部品 魂を正しく導く 部品 光の環 部品 さまよう魂を命の環に戻す 部品 大地を浄化する 部品 対アンデッド能力 部品 ネクロマンサーの流用実績 大部品 高之の白兵戦能力 RD 56 評価値 9部品 白兵距離戦闘 部品 戦闘経験の蓄積 大部品 白兵格闘動作 RD 54 評価値 9大部品 基本 RD 47 評価値 9大部品 打撃系 RD 24 評価値 7大部品 足技 RD 5 評価値 3部品 前蹴り 部品 ローキック 部品 ミドルキック 部品 ハイキック 部品 膝蹴り 大部品 手技 RD 8 評価値 5大部品 拳系 RD 5 評価値 3部品 ジャブ 部品 フック 部品 正拳突き 部品 裏拳打ち 部品 山突き 大部品 手の部位を使った技 RD 3 評価値 2部品 掌底打 部品 手刀打ち 部品 羽根打ち 大部品 腕技 RD 2 評価値 1部品 腕刀 部品 肘打ち 大部品 大きな部位の使用 RD 2 評価値 1部品 頭突き 部品 体当たり 大部品 戦術的加撃 RD 5 評価値 3部品 迎撃 部品 末端打ち 部品 関節打ち 部品 削ぎ打ち 部品 ツボ打ち 大部品 モーションによる分類 RD 2 評価値 1部品 打ち下ろし 部品 打ち上げ 大部品 組技系 RD 11 評価値 5大部品 手のみの技術 RD 2 評価値 1部品 ひねり上げ 部品 指絡み 大部品 手足を使った技術 RD 6 評価値 4部品 掴み 部品 服掴み 部品 引き込み 部品 組みつき 部品 締め上げ 部品 足払い 大部品 投げ技 RD 3 評価値 2部品 背負投げ 部品 肩車 部品 小手返し 大部品 移動系 RD 3 評価値 2部品 ステップ 部品 すり足 部品 スライディング 大部品 パワー系 RD 3 評価値 2部品 握り潰し 部品 踏み潰し 部品 押し潰し 大部品 部位破壊系 RD 4 評価値 3部品 貫手 部品 千切り 部品 むしり 部品 かみつき 大部品 小技系 RD 2 評価値 1部品 指かけ 部品 目隠し 大部品 複合 RD 4 評価値 3部品 一挙動化 部品 コンビネーション 部品 虚実 部品 変化 大部品 奥義 RD 2 評価値 1部品 無寸打ち 部品 無拍子 部品 流用実績 大部品 高之の夜間戦闘能力 RD 5 評価値 3部品 夜目が利く 部品 気配遮断 大部品 夜間戦闘能力 RD 3 評価値 2部品 夜間戦闘とは 部品 視界を得る 部品 音をたてない 大部品 アーミーナイフ RD 4 評価値 3大部品 アーミーナイフの要点 RD 3 評価値 2部品 アーミーナイフのあらまし 部品 アーミーナイフの取り扱い 部品 削り出しナイフ 大部品 アーミーナイフの入手 RD 1 評価値 0部品 アーミーナイフの入手方法 大部品 家族の指輪 RD 5 評価値 3部品 結婚指輪 部品 シンプルなデザイン 部品 アクアマリン 部品 家内安全のお守り 部品 常に身につける 部品定義 部品 ガンパレード世界出身 熊本の学兵部隊5121にオペレーターとして配備されていた。実体は精神寄生体としてずっと古い時代から心が死んだ人の身体を乗り換えて生きてきた長い長い経歴の持ち主。オペレーターの直前の”人生”では同じ学兵の、パイロットとしてたくさんの幻獣を狩り、絢爛舞踏の称号を得ていた。 詳細はさだかではないが、ずっとむかし、彼の姫君と出会って生きる意味を得、姫君を失った時から人という生き物に絶望しながらも姫君の願いによって人を守りながら生き続けてきた。 そのような経緯から、自己の生存欲求は高い。また、子供への庇護欲が強い。 部品 出会い 一人の娘の願いで、ののみと共にニューワールドに召喚された。最初は女の好意というものが煩わしく払いのけようとしたが、娘の素直な思いにほだされて最後は受け入れるにいたった。 部品 結婚 ニューワールドで出会ったまつりという娘(旧姓つきやま)と結婚し、同時に面倒をみていた少女ののみを養女に迎えて三人家族の家庭をスタートさせた。結婚にあたって宰相の秘書官に就職し、宰相府の対外窓口として、また出撃した帝國陣営へのサポートとしてオペレーターをつとめる姿がみられた。 部品 暗躍 宰相の差配で、ヲチ藩国に根を張りつつあった模様の男事件の解決のために絶滅部隊の隊長として派遣される、皇帝の気に入りとして政治の表側に出ない手配を任されるなど当時のまつりからすればよくわからない仕事をしており、不在がちであったり、暗殺用の武器を所持していたりするのを不安がったまつりの願いによって秘密を守る代わりに職を辞することになった。その後、藩国に戻って摂政となったまつりの仕事を助けるために藩国の事件を影で平定していた。 部品 クーリンガン討伐 第七世界人の横暴と生命のバランス無視がクーリンガンをニューワールドへ引き寄せることとなり、各地で事件が起こった。まつりと高之も一度襲撃を受けて死亡し宰相府で蘇生を受けたが、その後も続く事件を不安がったまつりの(それと気づかずかけた)願いを聞き届けようと、(またも家を空けて)クーリンガン討伐部隊に加わった。そのあとで、実は古い知り合い、親友の間柄であったこと、クーリンガンの影響をうけて自分もネクロマンサーの能力を持っているのだということをまつりに打ち明けた。 部品 まつりとの関係 最初は無邪気に大恋愛を謳歌していた二人であったが、お互いに開示しきれない情報と疑心暗鬼で家の中がぎくしゃくしはじめ、とうとうまつりの第七世界人であることに関する隠し事がばれたことで爆発した。二人の仲は険悪となり、高之は家を出てまつりの情報をもとめてセプテントリオンに出入りするまでにいたった。 部品 逮捕、恩赦、リハビリ 敵性組織との関わりを持ったため、逮捕され死刑執行寸前までいったのだが帝國軍の悪童屋元帥によるとりなしをいただいて恩赦を受けた。尋問と拷問でぼろぼろになっている高之をまつりが迎えにいき、宰相府に連れ帰ったが根幹が解決されていなかったため再度険悪に。まつりが反省し、自分をあらためることを誓って高之にもその姿勢を見せることでようやく事態は沈静化していった。 部品 関係の改善 高之のリハビリには時間もかかったが、徐々に家の中の空気が落ち着いて、心を痛めていた娘にも笑顔が戻るようになった。家族に猫のツヨソーが増え、個人犬士が増え、そのうちに世界の危機を止めるために第七世界人が迷宮へ潜ることになって、まつりの願いに高之とののみも応えて3人で出撃することになったのだった。 部品 娘の父 まつりとの関係はどうあれ、ののみに対してはつねに優しい父(娘を守る大人)であろうとしていたことは間違いない。 部品 迷宮-そのあと 迷宮では大軍団とも言うべき人数で共和国帝國の面々が共同戦線をはって戦い抜いた。まつりと高之、そしてののみもこの中で戦い抜いて、全員が59階まで降りたのだが、とある人物がそこで一行を待ち受けており、一行はその後地上へと転送されたがそこはかつての敵の本拠地でありすでに廃墟された荒廃した世界であった。高之とののみは身重であったまつりとそこで一度はぐれたが、無事自宅に戻っていたところをT20のACE奪還作戦で救出され、無事合流するにいたった。 部品 機外管制官とは 機外管制官とは、その名の通り、機体の外、地上から、艦上から、パイロットたちを管制し、良い仕事をさせるのを目的とする。 部品 指揮官補佐として 機外管制官は指揮官の言う事をかみ砕き、機体を適切に運用することで各機を連携させ、集団戦時に総合戦闘能力を高める。 部品 第四(もしくは五)のパイロットとして 優秀な機外管制官は各機の様子に心をくばり、まるでパイロットが一人増えたかのように助言し、手伝うことを行う。 部品 お耳の恋人として パイロットや猫士、犬士たちの心のケアは管制官が行う重要な任務の一つだ。やる気を引き出し、落ち込んでいたら励まし、警告を与え、ショックから立ち直らせる。まさに、お耳の恋人である。。 部品 無人機の運用も行う 機外管制官は有人機だけでなく無人機にも指示を与え、戦闘力向上を行う任務を持つ。機械的判断に加え人間的な判断をくわえることでより複雑な事態に対応する。 部品 管制官の適正と選抜 機外管制官には軍内に専用の学校があり、そこを卒業して初めて管制官の資格を与えられる。数のいる職業ではないため、私見は厳しく、生半可な成績では卒業できない。7割ほどが選抜から落ちる狭き門である。 部品 いい声でないと駄目 機外管制官はいい声でないと仕事にならない。たとえ無人機相手でも滑舌が悪くては誤命令のもとになる。そのため最初から声が良いものが選ばれる。 部品 ボイストレーニング いい声を維持したり、より良い声になるために、学校ではボイストレーニングの授業があり、発声練習の他、原稿を読み上げたりなどの練習を繰り返す。 部品 長丁場でも声は枯らせない 管制官は長丁場でも声をからすことが許されない。学校の最終試験では一日一〇時間喋り続けてなお普通に聞き取れる声を求められる。 部品 喉を潤すために 管制官は軍にしては珍しく、仕事中でもお茶を飲んだり喉飴をなめたり喉スプレーを使ったりすることが許されている。これも全てはいい声のためである。 部品 全軍で一番冷え性が多い職場 管制官は職務上椅子に座りっぱなしで身体を動かすことがほとんど無い。このため腰痛や冷え性が多く、対策として毛布やクッションの持ち込みが黙認された。ただ情報漏洩の問題があるためにチェックだけは厳しく行う。 部品 機体知識を叩き込め 管制官は機体の特性をパイロットと同じ程度に知っていることが求められる。このため教育課程の一部はパイロットと同じになっている。 部品 戦術知識も必要だ 管制官は戦術知識にも詳しくなければならず、士官学校の戦術課程も必須で学ばないといけない。教育課程を見れば分かるとおりエリートもエリートという仕事である。 部品 指揮官が何を言っているのか 指揮官が何を言わんとしているのかを理解しなければ管制官は仕事にならない。このため指揮官の口調だの癖だのを見分ける必要がある。指揮官へのお茶くみや雑談は、規律が緩んでいるのではなく重要な日常のワークなのである。 部品 スイッチのオンオフ 管制官は管制モニターの他手元に並ぶいくつもあるスイッチを切り替えて喋る。全機と各機では言う内容が変わるし、聞かせたくない話だってあるからだ。酷使されるスイッチは規格外の耐久力が求められており、塗装の方が先に消えている。 部品 即座の把握力 管制官は即座の把握力を持っていないと仕事にならない。すぐにでもその機体に乗っていてパイロットがどんな気持ちで何を欲しているかを把握する必要がある。このため管制官は気遣いのできる者が優先的に選ばれ、さらにそれを伸ばすように訓練される。 部品 全体状況の把握と連携 管制官は各機のみならず全体状況を把握して各機を誘導し、連携を取らせないといけない。言うほど簡単でもないが出来ないとパイロットや機体の損耗率があがるために、管制官は任官後も勉強会を何度も開いて訓練を行う。 部品 連携をとるために 連携を取るコツは日常会話である。管制官は激務だが日常の雑談を鍛えられ、学校では専用の授業まである。こうしてコミュニケーションモンスターができあがっていくのだ。 部品 残弾把握が命 管制官のつく席で一番目立つ位置にあるのが管制する全機体の残弾表示モニターである。ここに眼を走らせながら指示を出していく。弾の減りが早すぎればパイロットは焦り、あるいは防戦になっているし、弾が減っていないということは敵から遠いのだ。 部品 被害状況を確認せよ 管制官は各機の被害状況をモニターと交信で把握する。被害が大きければすぐにも脱出を指示しなければならないので、真剣である。昔は声だけが頼みだったが今は被害レポートがモニターに一覧表示され、危ないものはアラートが出るので多少はマシになっている。 部品 パニックをおさめる 管制官は対パニック訓練を繰り返し受ける。パイロットのパニックが伝染してしまうと、部隊全部が浮き足立つからだ。緊急時にはパニックを収めるための薬品を投与される。 部品 死ねと伝えるメンタリティ 戦争はどんなにがんばっても駄目な時はある。死守命令を出さねば全軍が崩壊する局面もある。全体を把握していないパイロットに突然死ねと命令するのは管制官でも難しく、心が痛む。しかしそれに耐えないといけないのだ。普段から訓練していても、伝えた後は放心状態になる者もいるのでこの時は副管制官が変わるようになっている。 部品 後ろに下げる決断 機体の数が減る、というのは想像以上に痛手だ。8対9が7対9に動くだけで勝負がついてしまうことも珍しくはない。このため後退の決断は指揮官や現場のパイロットリーダーでも難しい。管制官はその難しいところのい情報や対応策を携えて切り込むことになる。 部品 指さし帳 指揮官と秘密会話するために管制官はカラーコード帳や指さし蝶を持つ。パイロットが死にそうとか、そういうそういう事態で使用する。 部品 交代と予備 管制官は通常正副の二名で運用され、長期作戦では正副予備の三人で運用を行う。こうしないと管制に穴、すなわと空き時間ができてしまう。 部品 ファイターパイロットとは ファイターパイロットとは戦闘任務を遂行する訓練を受けたパイロットである。性格上軍に所属し、厳しい管理を受ける。 部品 厳しい選抜 ファイターパイロットは誰でもなれるわけではない。厳しい受験とさらに厳しい訓練を経て卒業試験を行ってようやくなる事が出来る。 部品 要求される基礎能力 ファイターパイロットになるための第一関門としてファイターパイロット教育課程に進めるかのテストが行われる。以下のテストが行われる。 部品 数学 ファイターパイロットは数学的知識が必須である。飛行や宇宙航行は物理学の世界であり、ある程度そこを理解していないとまともな運用ができないためだ。 部品 肉体能力 ファイターパイロットは体力仕事である。Gや衝撃に振り回され減圧に血流異常に負傷まであり得るからだ。体力のない者はなる事ができない。 部品 視力 多くの国ではパイロットの視力要求を緩和しているが、一部の国では未だ視力を重要視している。センサーを信用していないわけではないが、回避には影響すると信じられている。 部品 判断力 ファイターパイロットは桁違いに高速な世界に生きている。一瞬の判断で生死が分かれるために判断力は人間の限界に近い域を求められる。 部品 語学 ファイターパイロットは無線通信を行わないと行けない。ここで聞き逃したり、発音がしっかりしてないと間違った情報を発信してしまう。このため正しい発音と意図の把握をする力が求められる。 部品 方向感覚 ファイターパイロットは急激な機動で方向を見失う時が度々ある。もちろん致命的な事態でそうならないように高い方向感覚を持つものが選抜される。 部品 猫、犬の耐性 勤務上どうしても犬士、猫士との付き合いが必要にる。このため動物に対して嫌わない、敬意を持つ、長時間付き合っても大丈夫、むやみに触らない、お利口などが要求される。もちろん犬や猫の場合でもこれらは求められる。 部品 犬士や猫士もファイターパイロットになれる 受験資格に規制がないために、これらでも普通に受験できる。役に立てば何でも良いのだ。実際、毎年たくさんの犬士や猫士が試験を受ける。 部品 基礎訓練過程とは 軍人として基礎的な訓練を行うことを言う。この段階では専門的な教育ではなく、軍事関係各職業一緒に訓練を行う。 部品 対G訓練 およそ現代の軍人でGとは無関係なのは事務職だけである。このため程度はあるものの、誰もが耐G訓練を受ける。遠心力で振り回され、航空機上でひっくり返され、ひどい目にあう。 部品 体力作り とかく体力がないとやって行けないのが軍人である。走り込みし、懸垂し、背嚢に石を詰めて長時間歩かされ、徹夜で作業させられて鍛えられる。 部品 独楽訓練 耐G訓練と一緒に目を回さないように独楽のようにスピンされる訓練がある。酔いやすい場合は転属を余儀なくされるが手術で改善することもできる。乗り物で輸送される関係で歩兵もやらされる。 部品 歩兵練習 すべての軍は歩兵でもあれと歩兵の訓練も受ける。と言っても専門機材などは使わずアスレチックとライフル銃の訓練くらいである。 部品 行進 実戦上の意味をとうになくしたとはいえ、行進は国民受けするので今でも訓練を行う。納税者対応というところだが立派だと自分たちの士気も上がるので意外にどこも頑張っている。 部品 生活態度 自分の体調を整えるもの軍人の仕事だが、同時に他人に合わせる事も仕事である。好き勝手にやれる仕事ではないのだ。このため軍隊式に生活態度は修正される。 部品 思想教育 裏切りられたらたまったものではないし、自分の思想信条を盾に規律を乱されても困る。そこで思想教育である。自由は軍隊にないのだ。たとえ自由を守るための軍であろうとも。 部品 座学 座学はパイロット、コパイロット両方に共通である。コパイロットの方が数を要する関係で性格上動物の方が多い。猫、猫、俺、猫、犬、とかで座席が並ぶ事もよくある。 部品 航空法規 航空宇宙、あるいは道路などの交通法規を教わる。退屈で眠くて仕方のない不人気授業なのだが、社会との繋がりという意味でこれを履修していない軍人を飛ばすわけにはいかない。 部品 国際法 交戦などに関する国際法を教わる。条約を結んだ敵と戦うなど歴史上稀なのだが、技術力が高ければ理性もあるかもと、捕虜の人道的扱いなども含めて叩きこまれる。 部品 機体構造知識 機械と付き合う関係で原理から仕組みまで理解させられる。故障時はもちろん、使いこなしで差が出るのできちんと教える。動作原理を知っていれば回避できる問題は多い。 部品 戦闘理論 搭乗する機体に合わせた戦闘理論を教えられる。戦闘機なら旋回するほどエネルギーを失う。だからエネルギーを失わないように一撃離脱を行うなど、各カテゴリーの基礎を教わる。 部品 戦術学 各機体の戦う理論は分かっても一歩進んで集団戦になるとまた色々と変わってくることが多い。戦術学では集団戦のセオリーと集団の中の自分の位置付け、求められる役割を教わる。 部品 操作座学 各機体の機上操作を座学で教わる。主たる操縦系は直感的なものであまり困るようなことはないが軍用装備はとかく補機類が面倒臭い。 部品 実戦記録から学ぶ 座学も後期になると実戦記録を元に戦闘を統合的に分析し、ノウハウを教わる授業が増える。EV85やEV102の戦いなどから戦術戦闘術を学ぶ。 部品 老人の語り 座学では戦闘経験者の語りが聞かされる。多くのパイロットはこの授業を真剣に聞く。明日は我が身というわけだ。長命であるプレイヤーが呼ばれることもある。 部品 見学ツアー 座学では基地見学ツアーがある。知識と経験を融合するための儀式のようなもので実際に基地の装備を見てスイッチ類に触れる。気分が盛り上がる学生が多い。 部品 実技訓練とは 実技訓練とは名前の通り実際に機体を動かすことである。コストの関係で練習機を用いる。操作に失敗すれば最悪殉職もあるので教官は気を使う。 部品 機材暗記 操作座学で学んだことを実際乗る前にテストされる。機上で覚えていませんでしたはまったく許されない。学生は必死に暗記する。自分の机前に印刷した紙のコクピットを作るものもいる。 部品 シミュレーション訓練 実際に機体に乗せる前にコンピューターシミュレーションで機体操縦を模擬経験させる。操縦席周りの機材類は本物を使用した本格的なものである。 部品 練習機での訓練 シミュレーション過程が終了するといよいよ実際の機上訓練である。教官と乗り込んで訓練を行う。安全のため教官席にも操縦装置が備わっている。 部品 初等訓練 おっかなびっくり 初等訓練では基本的な操作を教わる。機上訓練時間は20時間である。初等練習機を運用する。パイロット候補生は頻繁にミスをやらかして教官からどやされる。 部品 中等訓練 慣れたあたりでやらかす 中等訓練は機上訓練時間20から100時間に相当する。毎日二時間乗っても50日掛かるという長い時間をかけた訓練だ。アクロバットや戦闘装備の操作をやらされる。少し慣れたあたりで失敗するものが多いので教官はいつも目を光らせている。 部品 高等訓練 いよいよ使い物に 高等訓練では教官が乗っておらず、自身の判断で操縦を行う。実機を用いて訓練するのでほぼこの時点で実戦に耐えうる能力を獲得する。六十時間程度がカリキュラムによって定められる。 部品 模擬戦 高等訓練の終わりになると模擬戦が頻繁に行われる。熱くなって事故、殉職もかなり出る。それでも訓練効果は高く、死者が出ても平然と続行される。 部品 テスト 模擬戦を重ねたら、いよいよ教育課程卒業試験だ。実戦形式で教官と戦う。大抵教官になぶられて終わるが勝つのが目的ではなく善戦が目的である。負けても卒業は出来るのだ。内容次第である。 部品 部隊配備後の訓練 テストを合格したファイターパイロットは実戦配備されて部隊に着任する。部隊では割と問題になるのがこの新人で、教官より厳しい目で評価され、足りない部分は部隊の訓練で補正される。今度は新人からベテランへの長い道があるのだ。 部品 機種転換訓練 機材の関係で配備部隊と教育課程の装備が異なる時がよくある。こういう時は部隊着任後に機種転換訓練が行われる。部隊としてははやく使い物になってほしいのでかなりハードな訓練になる。 部品 何をする職業なのか 元々飛行機における副操縦士のことを指していたが、様々な乗り物でパイロットの傍で操縦をサポートする人を指すようになった 部品 コパイロットの働き 主に操縦のサポートを行う。計器のチェックや地図のチェックや死角を見る観測手や銃手砲手として攻撃のサポートを行う 部品 求められる適正や教育 健康な肉体と幅広い知識と深い思考力、そして判断力が必要となる。操縦における規則や共通ルールなどを学んでいく。 部品 搭乗できる機種 I=D,航空機,宇宙艦船のコパイロットが行える。 どれも操縦方法は大きく変わらず、人騎兵は魔力、人型戦車は多目的結晶、RBは機械化を行わないと操縦に耐えられない等特殊な装備や機械化を行うことなく搭乗できるからである。 部品 座学 機体についての概要・操縦方法・機体の特徴・整備方法・基礎的な動力、航空力学や気象、地図の読み方、重火器の扱い方など多岐にわたる 部品 シミュレーション訓練 操縦技術はもちろんのこと、機器の故障やエンジントラブルの時の対応方法、飛行する機体の場合は突然の気象変化があったときどう判断するかなど幅広い知識と深い思考力、そして判断力を養う 部品 実施訓練 実機を用いての訓練となるが、シミュレーションと違い実際の操縦の上にパイロットやコパイロット同士のやりとりを学んでいく。 部品 女房役として パイロットの付属としてみられやすいが、パイロットが今何を必要としているかを判断し、サポートするにはそれなりの経験と相互理解が必要である 部品 訓練期間 座学・シュミュレーション訓練、実機訓練を得て最終試験にたどり着くまでには5年の歳月が必要である。これは多くの機体をサポートする難しさを物語っている 部品 WSOとは WSOとはWeapon System Officer(兵器管制士官)の略で、コ・パイロットに属し、火器管制やレーダー制御を担当する士官のこと。 航法や武器管制のエキスパートであるWSOがパイロットのサポートに付くことで従来よりも効果的なマシンの操縦と戦略的な戦闘行動を取ることが可能になる。 部品 コ・パイロット資格 WSOはすべての乗り物にコ・パイロットとして搭乗できる資格がある。パイロットのサポートという仕事に特化した結果だろう。 部品 コ・パイロット補正 WSOがコ・パイロットとしての適性が高いため、コ・パイロット行為を行う際の補正も高い。特に根源力限定もないため、I=Dに限らず多くの場面でクルーとして活躍することができる。 部品 WSOの仕事 飛行ルート管理・レーダー操作・対地、対艦兵器等の操作・目標指示・使用優先兵器を指示する等のが主な役割となるが、緊急時には操縦を代行することもある。 部品 筆記試験 WSOとしてエントリーする者は、例外なくハイレベルな筆記試験を通過しなければならない。これは基本的な問題解決能力、複数の問題に同時に対処するマルチタスク能力等を測ることが主な目的となる。通過率は決して低くないが、そもそも上官に適性を認められ、推薦を受けなければ試験を受けることすらできない。 部品 初年度 WSO養成課程の初年度では、基礎を叩き直される。過酷な体力錬成やとんでもないレベルの知識習得を丸一年やり直すことになるのだ。WSOには、時にメインパイロット以上の能力が要求される。ここで要求を満たせない者は、容赦なく原隊復帰が通告される。 部品 次年度 過酷な基礎訓練を踏破した者は、本格的にWSOとしての能力を磨いていくことになる。ここでの特徴は『バディ制』である。1年間の間、特定のパイロットとバディを組み、訓練や実戦を経験する。ここでは『故意に相性の悪い二人を選抜している』という噂がまことしやかにささやかれるが、真偽のほどを知る者はいない。 部品 最終年度 ここまで到達した候補生は、もはや能力面では一端のWSOと遜色ない。そこで最終年度においては、1年間絆を育んだバディと離れ、それまでと真逆に年間を通して多種多様なパイロットのサポートを経験していくことになる。あらゆるパイロットの120パーセントを引き出すことができて初めて、本物のWSOの称号を得ることができるのだ。 部品 パイロット課程の必要性 WSOは緊急時にパイロットに代わって操縦を担当することがある。 その関係でパイロット経験は必須となっている。 部品 前提条件:竜牙の使い手 ネクロマンサーとなるためには、まずは竜牙の使い手とならねばならない。 竜牙の使い手の着用制限もかかるため、ネクロマンサーとなる者は極めて少ない。 部品 影響を最小限に抑える手段を持つ 極めて特殊な職業のため、影響力の高いものが着用し、広まってしまうと多大な問題を引き起こすこととなる。 そのため、ネクロマンサーとなるには 影響力の極めて少ない存在である(知名度が低い、表に出てこない等) 変装の手段を持つ 一定の場所にとどまらない旅人である などの、影響力の低い存在でなければならない 稀に、暗黒の大司祭のような存在ならばそもそも隠さないこともある。 部品 そもそもネクロマンサーになるには 前提条件の竜牙の使い手の条件が希少である。 そのうえでネクロマンサーになるためには、生と死に触れ、それが世界にもたらす影響を知り、扱うことの意味を知ったものが何かのきっかけで開眼するしかない。 その条件を満たすのは100万人に一人とも1000万人に一人ともいわれている。 一説には、星見司や緑オーマ(もしくはカラー診断で緑と言われた人)が多いとされるが、これも真偽は不明。 部品 広義のネクロマンサー 広義では、ネクロマンサーとはネクロマンシー(死者や霊を介して行われる魔術)を操る術者とされる。 死体による占い全般を指す通俗的な呼称であり、未来・過去の情報を得るために死者の霊魂を呼び出し、一時的な生命を与えることで情報を得る。 呼び出した霊魂にその死体を宛がって活をいれ、仮初めの生命を与え、会話により情報を得るわけである。 なお、霊魂のみを呼びよせるものはネクロマンシーではなく「影占い」「口寄せ」とされる。 部品 フィクションにおけるネクロマンサー 死者の霊魂などを自在に操り、ゾンビやスケルトンを生み出す所謂「死霊魔術」を操る魔術師として描かれることが多い。 扱う術法の内容からか、悪役であることが多く、また、自らもアンデッドであることが多い。 部品 NWにおけるネクロマンサー NWと我々におけるネクロマンサーとしては、クーリンガンの存在を抜きには語れないだろう。 恐ろしい計略の数々とゾンビやスケルトンの群れ、そして本人や高弟たちに苦しめられた人は少なくない。 だがしかし、幾度とない戦いの末に協調するようになったいま、彼は「光と闇」「生と死」のバランスをとる番人としての側面が強い。 ネクロマンサーになる者は、元締めとしてクーリンガンが存在することを忘れてはいけない。 部品 為すべき役割 NWでは、ネクロマンサーは死体の穢れを魔力としてこれを払い、輪に帰ることが出来ない魂を還すことが役目とされる。 竜牙の使い手が竜の死骸に宿る魔力を拡散させて無害化するように、死者の体に宿る穢れを払う。 変なたとえであるが、魂の清掃員のようなものである。 部品 悪用した際の結末 ネクロマンサーの力を悪用するものは、クーリンガンに目を付けられる。 これだけでどうなるかは、もはや説明する必要もないだろう。 そうならないように気を付けるべきである。 部品 落ちくぼんだ目 死を操ることに長けた反動か、目の下に深いクマがうまれ、落ちくぼんだような目になってしまう。 これを隠すために、アイシャドウ等の化粧をしたり、サングラスやバイザーを掛けたりする。 稀にそのままの人もいる。もともと不健康そうな見た目なら意外と気づかれないのかもしれない。 部品 死を操る 死者に宿る穢れ(魔力)を使い、霊魂や死体等を操ったり、抵抗力の無いものをを死亡させたりと、まさに「死」を操る力を持つ。 死体があればあるほど利用・使役できるものは増えていくが、やりすぎると光と闇のバランスを壊してしまう。 そのようなことになれば、目を付けられる。あとは語るまでもない。 部品 死者の霊を呼びよせる ネクロマンシーは降霊術の一種でもある。死者の霊魂に働きかけ、また、輪廻の輪に帰れず地にとどまっている霊魂を呼び寄せることが出来る。 部品 死者を蘇らせる(不完全) ネクロマンサーとは、生きている者に死を与えるだけではなく、死したものに生を与えるものでもある。 ただし、これには術者の技量がそのまま直接反映されるため、ネクロマンサーだとしても、生者を即死させたり、死者を完全によみがえらせることは不可能。 より高位のネクロマンサーともなれば可能にもなるが、世界のバランスを著しく崩す技術・存在である。 部品 ゾンビ作成 竜牙兵ではなく、死者の霊魂を操り、死体に憑依させることでゾンビを作ることが可能。 NWではこの技術にひどく苦しめられた経緯があるため、PCのネクロマンサーは使いたがらない。 部品 不敵な笑い ネクロマンサーとは、常に冷静でなければならない。 扱うものが死霊である以上、感情のブレは術に多大な影響を与えるからだ。 常に落ち着き、笑みを浮かべるくらいの精神を保つ事が重要。 また、ふてぶてしい態度を崩さないことはハッタリともなり、ピンチの時でも余裕を崩さないことは、相手の判断を誤らせることもできる。 部品 禍々しい短剣 ネクロマンサーは皆、禍々しい短剣を持っている。 これには殺傷力はないが、能力を使用する際の焦点具としての用途があるほか、身分証明のようなものでもある。 部品 呪いの一種 この技は、魔法的な力による呪いの一種である。 魔法系の治療により解呪に成功すれば無力化されるが、術者同士の実力により解呪の難易度は変動する。 部品 細胞を殺す この技は、相手の体細胞に魔力を流して働きかけ、自滅させていく技である。 自滅した細胞は隣接する細胞にじわじわと影響を与えてゆき、最終的には体全体の細胞を死滅させる。 部品 直接接触による付与 相手の体に直接触れることで、より強力に力を流し込む方法。 触れた場所からじわじわと細胞が死滅していくが、気づかれるまでには時間が必要。 街角ですれ違いながらそっと触る、挨拶と同時に肩をたたく、などの動作に含めて行えるため、判別が難しいのも特徴。 部品 指をさすことで発動できる 本来、相手を指さすという行為は呪いの一種である。 そのため、指を向けた相手に向けて魔力を放ち、体の一部の細胞に向けて働きかけることで死の指を発動させることも可能。 部品 ガンド撃ち 相手に指を向けて魔力を注ぐ際、注ぐ魔力を集中することで直接的に被害を与えることも可能。 当たった場所に損傷を与え、その傷口の周りが波紋が広がるように死滅していく。 しかし、あまりに目立ちすぎるため、この方法で死の指を発動させることは極めて稀である。 部品 即座に判別できない この呪いは遅効性であり、指さされた瞬間、触れられた瞬間には魔力に対する抵抗が無い人では判断がつかない。 そのため、体に変調をきたしてから判明し、解呪の難易度が上がっていることが多い。 対応としては魔除けのお守り等があるが、極めて悪質な技である。 部品 魂の循環を正す 本来、人の魂は肉体が死滅した後に大いなる命の環に帰る。 しかし、大地が汚染されていたり、肉体が汚染されていたりすると、魂が正常な環に戻れなくなり、魂が澱んで変質してしまう。 ネクロマンサーの仕事のとして、そういった魂を正しく循環させることがあり、この魔法はそのための技術である。 部品 魂を正しく導く 還環の魔法で働きかけるのは、循環するための道を開き、魂に正しき道を教えることにある。 魂に直接作用させるのではなく、道を整え、誘導する技術である。 部品 光の環 還環の魔法を発動させると、光の環が現れる。 これをガイドビーコンのように使い、魂に行き先を教え、天に昇らせ誘導する。 部品 さまよう魂を命の環に戻す 死者の魂は別の世界をめぐる。それが滞り、命が廻らなくなった世界は滅んでしまう。 そのバランスをとるためにも、この魔法により魂を正しく天に還すのが必要である 部品 大地を浄化する 命とは何も、人間だけにあるものではない。 大地に生きる動物、海を行く魚たち、空を飛ぶ鳥たち。果ては植物にだって、大地にも命は満ちている。 それらの循環も滞ると、土地そのものが汚染されていく。 還環の魔法は、そういった魂も導くことで、汚染された土地を浄化する側面もある 部品 対アンデッド能力 命を正しい環に還すための還環の魔法は、生み出されたアンデッドを浄化し、命の環に還す効果がある。 そのため、ゾンビやスケルトン程度ならば、正しく魔法が発動すれば浄化が可能である。 それよりも上位の物等にはそこまでの効果はないが、働きかけることは可能。 部品 ネクロマンサーの流用実績 この大部品は、玄霧弦耶@玄霧藩国によって作成されました。 これまでに自国以外では 谷坂少年@神聖巫連盟 (クーリンガン用途) 瀬戸口まつり@宰相府 (瀬戸口瀬戸口高之用途) にて流用されています。 部品 白兵距離戦闘 白兵距離戦闘とはすなわち刀剣、槍、銃剣、ナイフなどの武器を総称した「白刃」を装備して行う戦闘のことであり、格闘も含まれる。飛び道具ではない武器(肉体を含む)で敵と渡り合う技術が必要である。 部品 戦闘経験の蓄積 長い長いその生の中で戦わずに済んだ時間がどれほどあったかわからないが、学兵パイロットとして絢爛舞踏の称号をとれるほどの戦闘能力をもつわけで、パイロット以前に白兵戦能力を磨いていたことは想像に難くない。生存率を上げるためにも有効である。実際、ナイフ一つで幻獣に立ち向かう姿の片鱗が目撃されている。 部品 前蹴り 足裏、または中足を用いて、相手の体を自分から遠くへと突き飛ばす攻撃方法。間合いを調整しつつ、主に相手の腹部への打撃も与える。 部品 ローキック 太ももの筋肉を押しつぶすか、膝関節を痛めつけるために、足を斜め下へと蹴り込む攻撃方法。相手の機動力を削げる。一対一ならちまちまと削っていってもよいが、実戦では、素早く一撃で足を壊す自信がない限り、時間が掛かるので選ばない。なお、足元に蹴り込める敵が居さえすればいいので、足以外を蹴ってもよい。 部品 ミドルキック 足の甲を打撃部位として、重心移動により体重を乗せつつ、脚部が生じる運動エネルギーも合わせて相手へと叩き込む、蹴り技の一つ。自分の胴と同じ辺りを横薙ぎにする種類の軌道を指す。対象が巨大であれば横へのベクトル変更の手段や、末端攻撃に用いるが、人間相手には胴部への攻撃目的で用いるため、内臓へと効かせる工夫を凝らす。 部品 ハイキック 足の甲を打撃部位として、重心移動により体重を乗せつつ、脚部が生じる運動エネルギーも合わせて相手へと叩き込む、蹴り技の一つ。自分の胴より高い位置へと振り上げる種類の軌道を指す。柔軟な足腰によって、スムーズな重心移動を行いつつ、足による床面への保持力とバランス感覚とを用いて、片足立ちでの動作を安定させる。 部品 膝蹴り 膝を用いての攻撃方法。突き上げて相手の顎や鼠径部を狙うもよし、胴に叩き込んで内臓を痛めつけるもよし。立った状態で組み付いた体勢から繰り出せる、効果的な打撃でもある。ジャンプ力やダッシュ力を活かして、飛び上がるように打ち込むことも出来る。この場合、体ごと受け止められることがもっとも警戒すべき事例であり、なぎ倒すようにして打つこと。 部品 ジャブ 力を籠めすぎず素早く放つ、手を用いた攻撃方法。当てることで間合いを図ったり、相手への牽制、もしくは相手の動きを追い込んで誘導するために、連発して用いる。とにかく速いため、速さが求められる局面でも選択する。 部品 フック 拳や掌底を相手に対して横から振り込む攻撃方法。伸ばしきった腕を引き戻さねばならない突きとは異なり、上体の移動によって、短い間合いからの連打を可能とする。反面、左右に体を揺さぶる空間の広さも必要とする。 部品 正拳突き 正拳でもって相手を打ち据える攻撃方法。足の構えや打ち込む高さによって型はそれぞれ異なるが、要諦は同じ。ベクトルを真っ直ぐ相手の体幹に向け、ぶつけた運動エネルギーの逃げ場をなくし、いかにその運動エネルギーを大きくしつつ、実際にぶち当てるか、である。 部品 裏拳打ち 裏拳でもって相手を打ち据える攻撃方法。足腰を用いて体重を乗せつつ、上体、肩、肘、腕、手首をひねる動きによって威力を生じさせる。基本は正面の相手に使うものではなく、体の外側にいる敵に対して用いるものである。打ち込む部位は、有効打を狙うなら、顎や顔面、喉首といった、高い位置の急所に限定する。 部品 山突き 両拳による、顔面と胴下部への同時攻撃。基本の構えだけでは、知識や勘によって事前に察知され、対応されてしまうので、攻防の流れの中に紛れ込ませて、不意をつくように用いる。 部品 掌底打 掌底を使って敵の体に運動エネルギーを衝撃として叩き込む攻撃方法。よって、壊すのではなく、響かせるように打ち込む。拳との一番の違いは、衝撃の効かせ方、つまり運動エネルギーの渡し方の器用さである。例えば異なる二点から攻撃して、運動エネルギーが敵の体内で衝突しあうような打ち方をする。これは、体の表面で分散しがちなダメージを、より内部破壊に集中させる攻撃の一例である。どの内臓に、どう衝撃を与えたら、効果的ダメージとなるか、拳よりも工夫の余地が深いのだ。掌を使っている利点もある。打撃による崩しを起こした時も、拳より素早く相手を掴めるのである。 部品 手刀打ち 手刀を用いての攻撃方法。斬撃性を帯びた打撃での破壊、ないしは、狭い面積への強い圧力と衝撃による機能障害を狙う。 部品 羽根打ち 流派によっては弧拳とも呼ばれる、手首の付け根の外側を用いての打撃。名称は流派的な思想に基づいている。拳ほどは硬くなく、防御のために打ち払ったその手で攻撃へと切り返せる器用さを重んじて多用する。 部品 腕刀 前腕部を用いての攻撃方法。その細さで顎の下に潜り込ませ、喉を押しつぶしたり、打ち下ろしに用いる部位にしたり、相手を押しのけつつ制する動きに用いる。 部品 肘打ち 相手の、どこにでもよい、肘を深く突き刺して破壊する攻撃方法。肘だけで打つのではなく、固定した肘を全身の動きによって打ち刺す。または、肘での払い打ちによる攻撃方法。この場合はひねりを効かせて打ち込むし、攻撃部位も切れやすい顔面に絞る。 部品 頭突き 背筋や首、その他の重心移動によって運動エネルギーを捻出し、額によって対象へと打撃する攻撃方法。元より厚い部位である頭蓋骨の額だが、間合いも短く、脳を自ら揺らす行為であることに変わりはないため、その使用局面は、敵と組み合っている状態で状況を打破するための有効打となるか、他に用いる部位がない状態と局限する。 部品 体当たり 胴体という大質量の部位を用いての攻撃方法。その場からの重心移動のみによっても行えるし、移動しながら加速して作り出した運動エネルギーを用いてもよい。対象に当てる部位への力の集中を行うことで、より効果的な打撃となるが、手足のような末端部位と異なり、胴体の特定箇所に力を絞り込むのは高等技法になる。実戦では、壁や扉を抜いたり、相手を吹き飛ばして巻き込んだりといった用法もある。 部品 迎撃 相手の攻撃を自分の攻撃によって相殺するか、与えるダメージを上回る防御方法。相手の攻撃を避けながら当てればカウンターとなって、双方の持っていた運動エネルギーが片方だけに偏る大ダメージとなる。逆に相打ちであれば、同ベクトルの運動エネルギーは衝突し、別ベクトルの運動エネルギーは逸れていくので、まともに受けるよりも被害は少なくなる。カウンターはタイミングが難しい上に、速度で一定以上引き離されていると成立しにくくなるため、よく見てタイミングを盗むか、相手のスピードを殺してから行う。 部品 末端打ち 末端は、いかなる存在であれ、自然とサイズが小さくなる。当てにくい代わりに、薄く細くなるので、破壊しやすい。精密な狙いをつけてここに打撃を直接加えることで、強大な相手を少しずつ切り崩していく。 部品 関節打ち 関節は、いかなる存在であれ、構造的に物理的強度が他の部位より低い。ここへ打撃を直接加えることで、構造の破壊や機能不全を狙う。 部品 削ぎ打ち いかに強大な存在であろうと、打撃が通じさえすれば、その表面のみをかすめるようにして少しずつ削ることで、ダメージを積み重ね、弱らせていくことは出来る。 部品 ツボ打ち 血液・神経・身体意識が多く集まっている箇所をツボと呼ぶ。ここへ打撃を直接加えることで、対象の運動能力に機能不全を引き起こす狙いで放つ攻撃方法。 部品 打ち下ろし 上から下へと打ち下ろす打撃全般を指す。用いる部位は手足に限定される。踵で放てば踵落としだし、拳で放てば下突きとなるといった具合に、型は具体的な部位に応じて異なってくる。敵の体勢が崩れたら、当てた部位から体重を載せ続けてそのまま上に乗り、制圧することも出来る。また、対象を床面と挟み込むように放てば、床に衝突した衝撃と、打ち下ろした衝撃との、二重のダメージを相手に与えられる。相手が巨大な場合は、末端への攻撃に向く。 部品 打ち上げ 下から上へと打ち上げる打撃全般を指す。用いる部位は手足に限定される。踵で放てば蹴り上げだし、拳で放てばアッパーとなるといった具合に、型は具体的な部位に応じて異なってくる。高いところから低いところへと位置エネルギーを動かす方法が、他の攻撃とは違ってくる。体勢を沈み込ませ、地面との反発力を生む目的のみに用いるのである。剄で言うと、沈墜勁が沈み込みからの反発を司り、十字剄が反発を利して上方向きの運動エネルギーにベクトルを司る。 部品 ひねり上げ 対象を掴み、関節の動きが固まるように捻り込みを加える攻撃方法。対象は、自重を支えているだけで固められた関節にダメージを受け続けるため、動きが著しく制限される。狙う関節構造によって可動域と可動角度はそれぞれであるため、それらを把握する必要がある。それは事前の知識だけでなく、実地から洞察することも可能。例えば動きを見て察する他、剄でいう化勁によって、対象内部の運動エネルギーの流れからこれを逆算・把握するという具合である。 部品 指絡み 自分の指と対象の指とを絡み合わせ、逆関節を取る攻撃方法。そのまま破壊してもよいし、関節の損壊を嫌う反応を引き出して、相手の体勢や行動を誘導するのにも使える。力だけで行うのではなく、精妙な運動エネルギー操作と知識に基づいた技術を中心とする。 部品 掴み 手指、あるいは足指での掴み。鍛えた握力でしっかりと掴んで離さない。指が一本でも掛かれば、そこから引き寄せるようにして握り込んでいく。 部品 服掴み 単純に服を掴み、これを扱うだけでは、破れたり、あるいは対策が為されており、手痛いダメージを負うことがある。よって、武術的には、服を掴んで操る行為への慣れと、相手の服装にどのような工夫が凝らされており、どんな装備が隠されているかまでを観察することが、この動作を修めるにあたっての主眼となる。 部品 引き込み 対象の一部を掴んだ後、対象が持つ運動エネルギーを利用して、望む方向へと引き込む技術。対象が大きな運動をしているほど使いやすいが、運動が小さくとも、より大きな運動をするよう、刺激を加えて誘導するところまで含めた技術でもある。床に引き込めばそのまま叩きつけられるし、自分の体に引き込めば防備の薄い対象へと思い切り攻撃を加えられるといった具合で、周囲の環境と状況に応じて引き込む方向を変えて使いこなす。 部品 組みつき 相手の体に対して組み付いていく。組み付き先は、相手の視界外であればあるほどよく、相手の四肢の動きが封じられる形であればあるほどよいので、通常は移動しながら狙う角度を突いていく。あるいは、どこでも良いので、組み付いてから望む体勢へと移行する方法もあるが、これは相手より組技の攻防技術や体力・体格に長けていないと厳しいので、周りに敵がいない状況で、力量が自分より下回る相手を無力化するために行う。 部品 締め上げ 手や腕、足によって対象を挟み込み圧迫する行動。基本的には攻撃のために用いるが、間合いが短く、時間も掛かるため、断続的な市街戦において、危険にならない部位を選んで行い、相手の戦意を挫くために用いる。 部品 足払い 相手のくるぶしあたりを側面からタイミング良く蹴り払うことで、崩しがかかっているか、足を地面から離している状態の相手を横倒しにする攻撃方法。単純な脚力や蹴りこみで実質的に違う技であっても同じ結果を招くことは出来る。相手が足を浮かせている時に掛ける場合は、残っている足を刈るか、出てきた足を刈るかによって、型が異なる。 部品 背負投げ 相手の襟首や腕、袖、ないしは二の腕や鎖骨を掴みながら、その体の下に回転しつつ潜り込むようにして相手に崩しを仕掛け、投げ飛ばす攻撃方法。実戦では当人を床に投げ落とすだけに留まらず、他の敵に当てたり、敵の攻撃に対する盾として振り回すためにも用いる。 部品 肩車 対象を両肩にまたがる形で担ぎ上げての投げ技。重心移動と崩しとを利用して、対象の重心を浮かし、持ち上げ、その勢いのままに投げる。実戦では担いだ相手を別の敵の攻撃からの盾代わりになるよう、投げ捨てたり、武器になるよう、投げてぶつけたりする。 部品 小手返し 相手の腕を掴んで引き込みつつ、その上体を仰向けにひっくり返して地面に頭から落とす攻撃技術。崩しによって成立させる。移動しつつ行えるし、地面が硬ければ威力も増すし、高い水準で修めていれば実戦性は高い。反面、うまく決まらなければ組み付かれたり、密接距離からの反撃を受けることになるので、技術力と思い切りがいる。 部品 ステップ 歩法に用いる最小部品の一つ。足を地面から離しての移動。素早く行いやすいが、一瞬でも空中に重心が浮く関係上、途中で移動方向に変更を加えたり、移動を中止するのには向いていない。ステップにリズムを加えると歩法として成立する。 部品 すり足 歩法に用いる最小部品の一つ。足を地面から離さない移動。足指でにじったり、重心移動を起こした結果、足の位置がずれたりという形で起こす。精密な間合い調整に用いやすい。前者は速度が出にくいが、後者は速度が出やすい。すり足に重心移動の技術と型とを加えると、歩法として成立する。 部品 スライディング 滑りこむ技術。低い場所を高速でくぐり抜けたり、あるいは足元への攻撃に用いる。そのままだと倒れ込んだ状態が続くので、武術的には体を跳ね起こして次の行動につなげるところまで含めて一連の型とする。 部品 握り潰し 握力に任せての握り潰し。身体機能に任せた握力ではなく、その他の部位を動かして捻出した運動エネルギーを握る手指へと集める形で、瞬間的に増強する。 部品 踏み潰し 体重を載せての踏み潰し。脚力に任せたものではなく、その他の部位を動かして捻出した運動エネルギーを踏んだ足裏へと集める形で、瞬間的に増強する。あるいは、ただ体重を乗せ続けて継続的にダメージと疲労を与える。 部品 押し潰し 自分の体重や、自分を通して背負っている重量をも対象にのし掛けて、継続的ダメージを与える攻撃方法。実戦では周囲に他の敵がいる場合を想定して、味方のカバーが得られている状況でのみ用いる。また、体重や筋力で自分よりも勝っている相手に仕掛けても膠着するばかりなので、これらが劣っているか、対処方法の稚拙な相手のみを選ぶ。 部品 貫手 手の指を伸ばして突きこむ攻撃方法。五指の全てを伸ばす必要はなく、自分の状態や、目的とする箇所の狭さに応じて伸ばす本数や指を選ぶこと。指先の鍛錬が進んでいるほど、刃物のように扱って硬いものを貫通出来るが、鍛錬の度合いが浅くとも充分に効果のある部位を狙えば効果は上がる。それは喉や目、鼻、耳内、口内といった防御の薄いか、ほとんどない部位である。 部品 千切り 指で掴んだ対象の部位を、そのまま千切る攻撃方法。対象の部位が、小さく、柔らかく、脆いほど成功しやすいので、これを見極めて行う。大ダメージにはつながらないが、強固な守りの突破や、強大な存在を少しずつ削るためにのみ用いる。 部品 むしり 毛のような細い部位を、ある程度の本数をまとめて掴み、むしる攻撃方法。直接のダメージを狙うというよりは、刺激として加え、行動を誘導したり、反応を引き出すために行う。強固な守りの突破や、強大な存在を少しずつ削るためにのみ用いる。 部品 かみつき 咬合力と歯という武器は、噛み付く部位と対象の素材さえ間違わなければ、手軽に、しかも継続的にダメージを与えられる手段となる。用いるシチュエーションを想定している以上、注意事項を作り、練習も行いはする。ただ、武術としての噛みつきは、緊急手段であり、体系化した攻撃とは扱わない。人間の口の作りは、それに向いていないからである。 部品 指かけ 対象の一部に指先を掛け、刺激を加えたり、ベクトルを変えて、動きを制御する技術。完全な防御が無理でも、相手の攻撃ベクトルを少しでもずらせばいいし、完全な崩しが無理でも、少しずつ体勢や重心制御を崩せばいい。大技ではなく、状況を改善していくための小技。 部品 目隠し 掌をかざすといった単純な視界隠しから、指先で相手の目を撫で払って一時的に機能低下させたり、顔面への攻撃と同時に他箇所への攻撃を行うことで実質的に目隠し状態を作り出すという技法まで含める。 部品 一挙動化 基本動作を組み合わせて同時に行う。これは、主に型の習得によって実現する。当然、人体の構造的に不可能な組み合わせもあるので、それは目指さない。構造的に無理だが、術理を研鑽すれば可能になるかもしれない組み合わせの発見と習得こそ、技術の進歩である。 部品 コンビネーション 基本動作を連続して行う。型を中心に実現するが、同じ動作を繰り返すこともあるし、型からはみ出るパターンはどうしても出てくる。これらを型と基本動作の術理の練り込みによって、実用に足るだけの隙のなさと有効性の確認が済めば、現場でのアドリブではなく、初めて正式に流派の技術として組み込まれる。 部品 虚実 動作にフェイントを加え、相手に対応の選択を迫る。フェイントと実際の行動、どちらも相手にとって取られたくない動作でないと、迷わせて判断を誤らせることが出来ない。 部品 変化 動作や型を繰り出しているうちにも、相手もまた行動を差し挟み、我が意を押し通そうと干渉してくる。これによって崩れた自らの動きを、元の狙いからは変わるものの、また別の動きに切り替えて有効にする。実戦でもっとも必要になる対応力であり、経験と修行の蓄積の多さが物を言う。 部品 無寸打ち ほぼ体勢を変えることなく、対象に触れた箇所から打撃を叩き込む技術。種々の剄と筋力によって生み出した運動エネルギーを、体内だけでコンパクトにベクトル操作を完結させ、攻撃を放つ部位に集約させて実現する。全ての攻撃がこの形式で行えれば武を極めたと呼べるのかもしれないが、現状は奥義として高い集中を要する技術に位置している。 部品 無拍子 相手から見て、予備動作なく打ち込まれてくる攻撃。また、その技術。無駄のないベクトル操作を、相手の視界を把握した上で動作を隠して行う。全ての攻撃がこの形式で行えれば武を極めたと呼べるのかもしれないが、現状は奥義として高い集中力を要する。 部品 流用実績 この部品は以下の大部品に流用されています。ご使用ありがとうございます!(文字数が足りないのでよちよち稼ぐ) 瀬戸口高之 部品 夜目が利く 猫目であるということではなくおそらく、同調と幻視の能力の高さに由来するものか。暗所、夜間に音もなく動き回ってめざす目標の背後をとることができるし、敵の位置を知ることができる。 部品 気配遮断 その気になれば気配を遮断して自分の位置を他者につかませない能力にも長けており、他者の追跡を振り切る、音もなく背後に立つなどが可能である。 部品 夜間戦闘とは 本来闇の中で視界を得られない者が夜間に戦闘活動を行うには、視覚能力の機械的な補助など視覚の代替となる情報入力が必要となる。代替情報で補われたとしても昼間のように十全な状態で動きうるとは言いがたい。一方、夜行性の生物は夜間の空間把握能力や移動能力にも長けていることが多く、逆に昼間はそれらの能力が落ちる。夜間戦闘を仕掛ける際にはそれらの条件による彼我の優位性をよく考えなければならない。 部品 視界を得る 暗視力を持たない人間の場合、周囲の遮蔽、障害物、および敵味方の位置情報を得るために、ナイトビジョン、GPSなどの機器による情報補助が必要となる。逆に夜行性の生物は音波、生物磁気、嗅覚など視覚以外の情報で周囲を探査していることがあるため視覚のステルスにこだわるのは危険である。 部品 音をたてない 音などからも敵の有無、位置などははかりうるため、夜間戦闘を仕掛ける際はできるだけ音をたてないことも自らを有利にする。そのため得物も消音性の高いものを用いる、標的に声を立てさせてない、などを重要視することもある。 部品 アーミーナイフのあらまし 本来はツールナイフのことを言うのだが、ニューワールドに於いては戦闘用ナイフ、あるいはサバイバルナイフのことである。 アイテム制作会で作られたという。 一時期、宰相府で売ってたらしいが安い買い物では無い。 部品 アーミーナイフの取り扱い アーミーナイフは非常に殺傷性のある武器であるため、銃刀法やそれに類似する各国の武器取り扱い基準を遵守すること。 部品 削り出しナイフ 剛性を高めるためにナイフ全体が削り出しで一体化している製品のこと。 武器としての威力と堅牢性を併せ持つ。 部品 アーミーナイフの入手方法 軍用ナイフのことなので、各軍隊において支給されている。 取り扱いはその国ごとによるだろうが、基本民間には販売されていない。 部品 結婚指輪 家族の指輪は、瀬戸口高之がまつりとの結婚に際して贈った指輪であり、すなわち結婚指輪である。お揃いで高之もつけていた。 部品 シンプルなデザイン 日常ずっと身につけていやすい、小さい石とシンプルなデザインの指輪である。物に当たってひっかかったり傷ついたりしないよう、石は埋め込みタイプのデザインとなっている。 部品 アクアマリン 家族の指輪についている宝石はアクアマリン、家族愛の石である。 アクアマリンの優しい水色は海の色とされ、持ち主を癒して優しくサポートし「幸せな結婚」のお守りとなるパワーストーンとも呼ばれる。(パワーストーンの定義には種々ある。) 部品 家内安全のお守り 家族愛の石、アクアマリンの指輪を選んだのは高之であり、家族みんなの平穏と幸せを願う彼の気持ちが込められていたに違いない。 その指輪を見る度に新たに湧き上がる、家族の幸せを護ろうとする思いが、つけている者に力を与えてくれるような気がする。 部品 常に身につける 結婚指輪であるから仕事中も基本的には外さないものである。CICでのオペレート中も、緊迫した場面で思わず握りしめる手先に無意識に指輪をまさぐることもある。 WDを着用するときだけは外さねばならないが、それでも身体からは離したくないまつりは、個人所有のWD久遠に「衣嚢付与」すなわちポケットを二つつけてもらう特殊加工をしてもらってある。 提出書式 大部品 瀬戸口高之(T21) RD 191 評価値 12 -大部品 人となり 経歴 RD 10 評価値 5 --部品 ガンパレード世界出身 --大部品 ニューワールドで RD 9 評価値 5 ---部品 出会い ---部品 結婚 ---部品 暗躍 ---部品 クーリンガン討伐 ---部品 まつりとの関係 ---部品 逮捕、恩赦、リハビリ ---部品 関係の改善 ---部品 娘の父 ---部品 迷宮-そのあと -大部品 スターズオペレーター RD 25 評価値 7 --部品 機外管制官とは --部品 指揮官補佐として --部品 第四(もしくは五)のパイロットとして --部品 お耳の恋人として --部品 無人機の運用も行う --部品 管制官の適正と選抜 --部品 いい声でないと駄目 --部品 ボイストレーニング --部品 長丁場でも声は枯らせない --部品 喉を潤すために --部品 全軍で一番冷え性が多い職場 --部品 機体知識を叩き込め --部品 戦術知識も必要だ --部品 指揮官が何を言っているのか --部品 スイッチのオンオフ --部品 即座の把握力 --部品 全体状況の把握と連携 --部品 連携をとるために --部品 残弾把握が命 --部品 被害状況を確認せよ --部品 パニックをおさめる --部品 死ねと伝えるメンタリティ --部品 後ろに下げる決断 --部品 指さし帳 --部品 交代と予備 -大部品 ファイターパイロット RD 40 評価値 9 --部品 ファイターパイロットとは --部品 厳しい選抜 --部品 要求される基礎能力 --部品 数学 --部品 肉体能力 --部品 視力 --部品 判断力 --部品 語学 --部品 方向感覚 --部品 猫、犬の耐性 --部品 犬士や猫士もファイターパイロットになれる --大部品 基礎訓練課程 RD 8 評価値 5 ---部品 基礎訓練過程とは ---部品 対G訓練 ---部品 体力作り ---部品 独楽訓練 ---部品 歩兵練習 ---部品 行進 ---部品 生活態度 ---部品 思想教育 --大部品 パイロット、コパイロットの座学 RD 10 評価値 5 ---部品 座学 ---部品 航空法規 ---部品 国際法 ---部品 機体構造知識 ---部品 戦闘理論 ---部品 戦術学 ---部品 操作座学 ---部品 実戦記録から学ぶ ---部品 老人の語り ---部品 見学ツアー --大部品 実技訓練 RD 8 評価値 5 ---部品 実技訓練とは ---部品 機材暗記 ---部品 シミュレーション訓練 ---部品 練習機での訓練 ---部品 初等訓練 おっかなびっくり ---部品 中等訓練 慣れたあたりでやらかす ---部品 高等訓練 いよいよ使い物に ---部品 模擬戦 --大部品 いよいよ教育過程終了、実戦配備 RD 3 評価値 2 ---部品 テスト ---部品 部隊配備後の訓練 ---部品 機種転換訓練 -大部品 コパイロット RD 9 評価値 5 --部品 何をする職業なのか --部品 コパイロットの働き --部品 求められる適正や教育 --部品 搭乗できる機種 --部品 座学 --部品 シミュレーション訓練 --部品 実施訓練 --部品 女房役として --部品 訓練期間 -大部品 WSO(職業) RD 9 評価値 5 --大部品 WSO概要 RD 4 評価値 3 ---部品 WSOとは ---部品 コ・パイロット資格 ---部品 コ・パイロット補正 ---部品 WSOの仕事 --大部品 教育課程 RD 4 評価値 3 ---大部品 WSO課程 RD 4 評価値 3 ----部品 筆記試験 ----部品 初年度 ----部品 次年度 ----部品 最終年度 --大部品 パイロット課程 RD 1 評価値 0 ---部品 パイロット課程の必要性 -大部品 ネクロマンサー RD 28 評価値 8 --大部品 ネクロマンサーの着用制限 RD 3 評価値 2 ---部品 前提条件:竜牙の使い手 ---部品 影響を最小限に抑える手段を持つ ---部品 そもそもネクロマンサーになるには --大部品 概要と役目 RD 5 評価値 3 ---部品 広義のネクロマンサー ---部品 フィクションにおけるネクロマンサー ---部品 NWにおけるネクロマンサー ---部品 為すべき役割 ---部品 悪用した際の結末 --大部品 特徴的な容姿 RD 1 評価値 0 ---部品 落ちくぼんだ目 --大部品 ネクロマンサーの能力 RD 18 評価値 7 ---部品 死を操る ---部品 死者の霊を呼びよせる ---部品 死者を蘇らせる(不完全) ---部品 ゾンビ作成 ---部品 不敵な笑い ---部品 禍々しい短剣 ---大部品 死の指 RD 6 評価値 4 ----部品 呪いの一種 ----部品 細胞を殺す ----部品 直接接触による付与 ----部品 指をさすことで発動できる ----部品 ガンド撃ち ----部品 即座に判別できない ---大部品 還環の魔法 RD 6 評価値 4 ----部品 魂の循環を正す ----部品 魂を正しく導く ----部品 光の環 ----部品 さまよう魂を命の環に戻す ----部品 大地を浄化する ----部品 対アンデッド能力 --部品 ネクロマンサーの流用実績 -大部品 高之の白兵戦能力 RD 56 評価値 9 --部品 白兵距離戦闘 --部品 戦闘経験の蓄積 --大部品 白兵格闘動作 RD 54 評価値 9 ---大部品 基本 RD 47 評価値 9 ----大部品 打撃系 RD 24 評価値 7 -----大部品 足技 RD 5 評価値 3 ------部品 前蹴り ------部品 ローキック ------部品 ミドルキック ------部品 ハイキック ------部品 膝蹴り -----大部品 手技 RD 8 評価値 5 ------大部品 拳系 RD 5 評価値 3 -------部品 ジャブ -------部品 フック -------部品 正拳突き -------部品 裏拳打ち -------部品 山突き ------大部品 手の部位を使った技 RD 3 評価値 2 -------部品 掌底打 -------部品 手刀打ち -------部品 羽根打ち -----大部品 腕技 RD 2 評価値 1 ------部品 腕刀 ------部品 肘打ち -----大部品 大きな部位の使用 RD 2 評価値 1 ------部品 頭突き ------部品 体当たり -----大部品 戦術的加撃 RD 5 評価値 3 ------部品 迎撃 ------部品 末端打ち ------部品 関節打ち ------部品 削ぎ打ち ------部品 ツボ打ち -----大部品 モーションによる分類 RD 2 評価値 1 ------部品 打ち下ろし ------部品 打ち上げ ----大部品 組技系 RD 11 評価値 5 -----大部品 手のみの技術 RD 2 評価値 1 ------部品 ひねり上げ ------部品 指絡み -----大部品 手足を使った技術 RD 6 評価値 4 ------部品 掴み ------部品 服掴み ------部品 引き込み ------部品 組みつき ------部品 締め上げ ------部品 足払い -----大部品 投げ技 RD 3 評価値 2 ------部品 背負投げ ------部品 肩車 ------部品 小手返し ----大部品 移動系 RD 3 評価値 2 -----部品 ステップ -----部品 すり足 -----部品 スライディング ----大部品 パワー系 RD 3 評価値 2 -----部品 握り潰し -----部品 踏み潰し -----部品 押し潰し ----大部品 部位破壊系 RD 4 評価値 3 -----部品 貫手 -----部品 千切り -----部品 むしり -----部品 かみつき ----大部品 小技系 RD 2 評価値 1 -----部品 指かけ -----部品 目隠し ---大部品 複合 RD 4 評価値 3 ----部品 一挙動化 ----部品 コンビネーション ----部品 虚実 ----部品 変化 ---大部品 奥義 RD 2 評価値 1 ----部品 無寸打ち ----部品 無拍子 ---部品 流用実績 -大部品 高之の夜間戦闘能力 RD 5 評価値 3 --部品 夜目が利く --部品 気配遮断 --大部品 夜間戦闘能力 RD 3 評価値 2 ---部品 夜間戦闘とは ---部品 視界を得る ---部品 音をたてない -大部品 アーミーナイフ RD 4 評価値 3 --大部品 アーミーナイフの要点 RD 3 評価値 2 ---部品 アーミーナイフのあらまし ---部品 アーミーナイフの取り扱い ---部品 削り出しナイフ --大部品 アーミーナイフの入手 RD 1 評価値 0 ---部品 アーミーナイフの入手方法 -大部品 家族の指輪 RD 5 評価値 3 --部品 結婚指輪 --部品 シンプルなデザイン --部品 アクアマリン --部品 家内安全のお守り --部品 常に身につける 部品 ガンパレード世界出身 熊本の学兵部隊5121にオペレーターとして配備されていた。実体は精神寄生体としてずっと古い時代から心が死んだ人の身体を乗り換えて生きてきた長い長い経歴の持ち主。オペレーターの直前の”人生”では同じ学兵の、パイロットとしてたくさんの幻獣を狩り、絢爛舞踏の称号を得ていた。 詳細はさだかではないが、ずっとむかし、彼の姫君と出会って生きる意味を得、姫君を失った時から人という生き物に絶望しながらも姫君の願いによって人を守りながら生き続けてきた。 そのような経緯から、自己の生存欲求は高い。また、子供への庇護欲が強い。 部品 出会い 一人の娘の願いで、ののみと共にニューワールドに召喚された。最初は女の好意というものが煩わしく払いのけようとしたが、娘の素直な思いにほだされて最後は受け入れるにいたった。 部品 結婚 ニューワールドで出会ったまつりという娘(旧姓つきやま)と結婚し、同時に面倒をみていた少女ののみを養女に迎えて三人家族の家庭をスタートさせた。結婚にあたって宰相の秘書官に就職し、宰相府の対外窓口として、また出撃した帝國陣営へのサポートとしてオペレーターをつとめる姿がみられた。 部品 暗躍 宰相の差配で、ヲチ藩国に根を張りつつあった模様の男事件の解決のために絶滅部隊の隊長として派遣される、皇帝の気に入りとして政治の表側に出ない手配を任されるなど当時のまつりからすればよくわからない仕事をしており、不在がちであったり、暗殺用の武器を所持していたりするのを不安がったまつりの願いによって秘密を守る代わりに職を辞することになった。その後、藩国に戻って摂政となったまつりの仕事を助けるために藩国の事件を影で平定していた。 部品 クーリンガン討伐 第七世界人の横暴と生命のバランス無視がクーリンガンをニューワールドへ引き寄せることとなり、各地で事件が起こった。まつりと高之も一度襲撃を受けて死亡し宰相府で蘇生を受けたが、その後も続く事件を不安がったまつりの(それと気づかずかけた)願いを聞き届けようと、(またも家を空けて)クーリンガン討伐部隊に加わった。そのあとで、実は古い知り合い、親友の間柄であったこと、クーリンガンの影響をうけて自分もネクロマンサーの能力を持っているのだということをまつりに打ち明けた。 部品 まつりとの関係 最初は無邪気に大恋愛を謳歌していた二人であったが、お互いに開示しきれない情報と疑心暗鬼で家の中がぎくしゃくしはじめ、とうとうまつりの第七世界人であることに関する隠し事がばれたことで爆発した。二人の仲は険悪となり、高之は家を出てまつりの情報をもとめてセプテントリオンに出入りするまでにいたった。 部品 逮捕、恩赦、リハビリ 敵性組織との関わりを持ったため、逮捕され死刑執行寸前までいったのだが帝國軍の悪童屋元帥によるとりなしをいただいて恩赦を受けた。尋問と拷問でぼろぼろになっている高之をまつりが迎えにいき、宰相府に連れ帰ったが根幹が解決されていなかったため再度険悪に。まつりが反省し、自分をあらためることを誓って高之にもその姿勢を見せることでようやく事態は沈静化していった。 部品 関係の改善 高之のリハビリには時間もかかったが、徐々に家の中の空気が落ち着いて、心を痛めていた娘にも笑顔が戻るようになった。家族に猫のツヨソーが増え、個人犬士が増え、そのうちに世界の危機を止めるために第七世界人が迷宮へ潜ることになって、まつりの願いに高之とののみも応えて3人で出撃することになったのだった。 部品 娘の父 まつりとの関係はどうあれ、ののみに対してはつねに優しい父(娘を守る大人)であろうとしていたことは間違いない。 部品 迷宮-そのあと 迷宮では大軍団とも言うべき人数で共和国帝國の面々が共同戦線をはって戦い抜いた。まつりと高之、そしてののみもこの中で戦い抜いて、全員が59階まで降りたのだが、とある人物がそこで一行を待ち受けており、一行はその後地上へと転送されたがそこはかつての敵の本拠地でありすでに廃墟された荒廃した世界であった。高之とののみは身重であったまつりとそこで一度はぐれたが、無事自宅に戻っていたところをT20のACE奪還作戦で救出され、無事合流するにいたった。 部品 機外管制官とは 機外管制官とは、その名の通り、機体の外、地上から、艦上から、パイロットたちを管制し、良い仕事をさせるのを目的とする。 部品 指揮官補佐として 機外管制官は指揮官の言う事をかみ砕き、機体を適切に運用することで各機を連携させ、集団戦時に総合戦闘能力を高める。 部品 第四(もしくは五)のパイロットとして 優秀な機外管制官は各機の様子に心をくばり、まるでパイロットが一人増えたかのように助言し、手伝うことを行う。 部品 お耳の恋人として パイロットや猫士、犬士たちの心のケアは管制官が行う重要な任務の一つだ。やる気を引き出し、落ち込んでいたら励まし、警告を与え、ショックから立ち直らせる。まさに、お耳の恋人である。。 部品 無人機の運用も行う 機外管制官は有人機だけでなく無人機にも指示を与え、戦闘力向上を行う任務を持つ。機械的判断に加え人間的な判断をくわえることでより複雑な事態に対応する。 部品 管制官の適正と選抜 機外管制官には軍内に専用の学校があり、そこを卒業して初めて管制官の資格を与えられる。数のいる職業ではないため、私見は厳しく、生半可な成績では卒業できない。7割ほどが選抜から落ちる狭き門である。 部品 いい声でないと駄目 機外管制官はいい声でないと仕事にならない。たとえ無人機相手でも滑舌が悪くては誤命令のもとになる。そのため最初から声が良いものが選ばれる。 部品 ボイストレーニング いい声を維持したり、より良い声になるために、学校ではボイストレーニングの授業があり、発声練習の他、原稿を読み上げたりなどの練習を繰り返す。 部品 長丁場でも声は枯らせない 管制官は長丁場でも声をからすことが許されない。学校の最終試験では一日一〇時間喋り続けてなお普通に聞き取れる声を求められる。 部品 喉を潤すために 管制官は軍にしては珍しく、仕事中でもお茶を飲んだり喉飴をなめたり喉スプレーを使ったりすることが許されている。これも全てはいい声のためである。 部品 全軍で一番冷え性が多い職場 管制官は職務上椅子に座りっぱなしで身体を動かすことがほとんど無い。このため腰痛や冷え性が多く、対策として毛布やクッションの持ち込みが黙認された。ただ情報漏洩の問題があるためにチェックだけは厳しく行う。 部品 機体知識を叩き込め 管制官は機体の特性をパイロットと同じ程度に知っていることが求められる。このため教育課程の一部はパイロットと同じになっている。 部品 戦術知識も必要だ 管制官は戦術知識にも詳しくなければならず、士官学校の戦術課程も必須で学ばないといけない。教育課程を見れば分かるとおりエリートもエリートという仕事である。 部品 指揮官が何を言っているのか 指揮官が何を言わんとしているのかを理解しなければ管制官は仕事にならない。このため指揮官の口調だの癖だのを見分ける必要がある。指揮官へのお茶くみや雑談は、規律が緩んでいるのではなく重要な日常のワークなのである。 部品 スイッチのオンオフ 管制官は管制モニターの他手元に並ぶいくつもあるスイッチを切り替えて喋る。全機と各機では言う内容が変わるし、聞かせたくない話だってあるからだ。酷使されるスイッチは規格外の耐久力が求められており、塗装の方が先に消えている。 部品 即座の把握力 管制官は即座の把握力を持っていないと仕事にならない。すぐにでもその機体に乗っていてパイロットがどんな気持ちで何を欲しているかを把握する必要がある。このため管制官は気遣いのできる者が優先的に選ばれ、さらにそれを伸ばすように訓練される。 部品 全体状況の把握と連携 管制官は各機のみならず全体状況を把握して各機を誘導し、連携を取らせないといけない。言うほど簡単でもないが出来ないとパイロットや機体の損耗率があがるために、管制官は任官後も勉強会を何度も開いて訓練を行う。 部品 連携をとるために 連携を取るコツは日常会話である。管制官は激務だが日常の雑談を鍛えられ、学校では専用の授業まである。こうしてコミュニケーションモンスターができあがっていくのだ。 部品 残弾把握が命 管制官のつく席で一番目立つ位置にあるのが管制する全機体の残弾表示モニターである。ここに眼を走らせながら指示を出していく。弾の減りが早すぎればパイロットは焦り、あるいは防戦になっているし、弾が減っていないということは敵から遠いのだ。 部品 被害状況を確認せよ 管制官は各機の被害状況をモニターと交信で把握する。被害が大きければすぐにも脱出を指示しなければならないので、真剣である。昔は声だけが頼みだったが今は被害レポートがモニターに一覧表示され、危ないものはアラートが出るので多少はマシになっている。 部品 パニックをおさめる 管制官は対パニック訓練を繰り返し受ける。パイロットのパニックが伝染してしまうと、部隊全部が浮き足立つからだ。緊急時にはパニックを収めるための薬品を投与される。 部品 死ねと伝えるメンタリティ 戦争はどんなにがんばっても駄目な時はある。死守命令を出さねば全軍が崩壊する局面もある。全体を把握していないパイロットに突然死ねと命令するのは管制官でも難しく、心が痛む。しかしそれに耐えないといけないのだ。普段から訓練していても、伝えた後は放心状態になる者もいるのでこの時は副管制官が変わるようになっている。 部品 後ろに下げる決断 機体の数が減る、というのは想像以上に痛手だ。8対9が7対9に動くだけで勝負がついてしまうことも珍しくはない。このため後退の決断は指揮官や現場のパイロットリーダーでも難しい。管制官はその難しいところのい情報や対応策を携えて切り込むことになる。 部品 指さし帳 指揮官と秘密会話するために管制官はカラーコード帳や指さし蝶を持つ。パイロットが死にそうとか、そういうそういう事態で使用する。 部品 交代と予備 管制官は通常正副の二名で運用され、長期作戦では正副予備の三人で運用を行う。こうしないと管制に穴、すなわと空き時間ができてしまう。 部品 ファイターパイロットとは ファイターパイロットとは戦闘任務を遂行する訓練を受けたパイロットである。性格上軍に所属し、厳しい管理を受ける。 部品 厳しい選抜 ファイターパイロットは誰でもなれるわけではない。厳しい受験とさらに厳しい訓練を経て卒業試験を行ってようやくなる事が出来る。 部品 要求される基礎能力 ファイターパイロットになるための第一関門としてファイターパイロット教育課程に進めるかのテストが行われる。以下のテストが行われる。 部品 数学 ファイターパイロットは数学的知識が必須である。飛行や宇宙航行は物理学の世界であり、ある程度そこを理解していないとまともな運用ができないためだ。 部品 肉体能力 ファイターパイロットは体力仕事である。Gや衝撃に振り回され減圧に血流異常に負傷まであり得るからだ。体力のない者はなる事ができない。 部品 視力 多くの国ではパイロットの視力要求を緩和しているが、一部の国では未だ視力を重要視している。センサーを信用していないわけではないが、回避には影響すると信じられている。 部品 判断力 ファイターパイロットは桁違いに高速な世界に生きている。一瞬の判断で生死が分かれるために判断力は人間の限界に近い域を求められる。 部品 語学 ファイターパイロットは無線通信を行わないと行けない。ここで聞き逃したり、発音がしっかりしてないと間違った情報を発信してしまう。このため正しい発音と意図の把握をする力が求められる。 部品 方向感覚 ファイターパイロットは急激な機動で方向を見失う時が度々ある。もちろん致命的な事態でそうならないように高い方向感覚を持つものが選抜される。 部品 猫、犬の耐性 勤務上どうしても犬士、猫士との付き合いが必要にる。このため動物に対して嫌わない、敬意を持つ、長時間付き合っても大丈夫、むやみに触らない、お利口などが要求される。もちろん犬や猫の場合でもこれらは求められる。 部品 犬士や猫士もファイターパイロットになれる 受験資格に規制がないために、これらでも普通に受験できる。役に立てば何でも良いのだ。実際、毎年たくさんの犬士や猫士が試験を受ける。 部品 基礎訓練過程とは 軍人として基礎的な訓練を行うことを言う。この段階では専門的な教育ではなく、軍事関係各職業一緒に訓練を行う。 部品 対G訓練 およそ現代の軍人でGとは無関係なのは事務職だけである。このため程度はあるものの、誰もが耐G訓練を受ける。遠心力で振り回され、航空機上でひっくり返され、ひどい目にあう。 部品 体力作り とかく体力がないとやって行けないのが軍人である。走り込みし、懸垂し、背嚢に石を詰めて長時間歩かされ、徹夜で作業させられて鍛えられる。 部品 独楽訓練 耐G訓練と一緒に目を回さないように独楽のようにスピンされる訓練がある。酔いやすい場合は転属を余儀なくされるが手術で改善することもできる。乗り物で輸送される関係で歩兵もやらされる。 部品 歩兵練習 すべての軍は歩兵でもあれと歩兵の訓練も受ける。と言っても専門機材などは使わずアスレチックとライフル銃の訓練くらいである。 部品 行進 実戦上の意味をとうになくしたとはいえ、行進は国民受けするので今でも訓練を行う。納税者対応というところだが立派だと自分たちの士気も上がるので意外にどこも頑張っている。 部品 生活態度 自分の体調を整えるもの軍人の仕事だが、同時に他人に合わせる事も仕事である。好き勝手にやれる仕事ではないのだ。このため軍隊式に生活態度は修正される。 部品 思想教育 裏切りられたらたまったものではないし、自分の思想信条を盾に規律を乱されても困る。そこで思想教育である。自由は軍隊にないのだ。たとえ自由を守るための軍であろうとも。 部品 座学 座学はパイロット、コパイロット両方に共通である。コパイロットの方が数を要する関係で性格上動物の方が多い。猫、猫、俺、猫、犬、とかで座席が並ぶ事もよくある。 部品 航空法規 航空宇宙、あるいは道路などの交通法規を教わる。退屈で眠くて仕方のない不人気授業なのだが、社会との繋がりという意味でこれを履修していない軍人を飛ばすわけにはいかない。 部品 国際法 交戦などに関する国際法を教わる。条約を結んだ敵と戦うなど歴史上稀なのだが、技術力が高ければ理性もあるかもと、捕虜の人道的扱いなども含めて叩きこまれる。 部品 機体構造知識 機械と付き合う関係で原理から仕組みまで理解させられる。故障時はもちろん、使いこなしで差が出るのできちんと教える。動作原理を知っていれば回避できる問題は多い。 部品 戦闘理論 搭乗する機体に合わせた戦闘理論を教えられる。戦闘機なら旋回するほどエネルギーを失う。だからエネルギーを失わないように一撃離脱を行うなど、各カテゴリーの基礎を教わる。 部品 戦術学 各機体の戦う理論は分かっても一歩進んで集団戦になるとまた色々と変わってくることが多い。戦術学では集団戦のセオリーと集団の中の自分の位置付け、求められる役割を教わる。 部品 操作座学 各機体の機上操作を座学で教わる。主たる操縦系は直感的なものであまり困るようなことはないが軍用装備はとかく補機類が面倒臭い。 部品 実戦記録から学ぶ 座学も後期になると実戦記録を元に戦闘を統合的に分析し、ノウハウを教わる授業が増える。EV85やEV102の戦いなどから戦術戦闘術を学ぶ。 部品 老人の語り 座学では戦闘経験者の語りが聞かされる。多くのパイロットはこの授業を真剣に聞く。明日は我が身というわけだ。長命であるプレイヤーが呼ばれることもある。 部品 見学ツアー 座学では基地見学ツアーがある。知識と経験を融合するための儀式のようなもので実際に基地の装備を見てスイッチ類に触れる。気分が盛り上がる学生が多い。 部品 実技訓練とは 実技訓練とは名前の通り実際に機体を動かすことである。コストの関係で練習機を用いる。操作に失敗すれば最悪殉職もあるので教官は気を使う。 部品 機材暗記 操作座学で学んだことを実際乗る前にテストされる。機上で覚えていませんでしたはまったく許されない。学生は必死に暗記する。自分の机前に印刷した紙のコクピットを作るものもいる。 部品 シミュレーション訓練 実際に機体に乗せる前にコンピューターシミュレーションで機体操縦を模擬経験させる。操縦席周りの機材類は本物を使用した本格的なものである。 部品 練習機での訓練 シミュレーション過程が終了するといよいよ実際の機上訓練である。教官と乗り込んで訓練を行う。安全のため教官席にも操縦装置が備わっている。 部品 初等訓練 おっかなびっくり 初等訓練では基本的な操作を教わる。機上訓練時間は20時間である。初等練習機を運用する。パイロット候補生は頻繁にミスをやらかして教官からどやされる。 部品 中等訓練 慣れたあたりでやらかす 中等訓練は機上訓練時間20から100時間に相当する。毎日二時間乗っても50日掛かるという長い時間をかけた訓練だ。アクロバットや戦闘装備の操作をやらされる。少し慣れたあたりで失敗するものが多いので教官はいつも目を光らせている。 部品 高等訓練 いよいよ使い物に 高等訓練では教官が乗っておらず、自身の判断で操縦を行う。実機を用いて訓練するのでほぼこの時点で実戦に耐えうる能力を獲得する。六十時間程度がカリキュラムによって定められる。 部品 模擬戦 高等訓練の終わりになると模擬戦が頻繁に行われる。熱くなって事故、殉職もかなり出る。それでも訓練効果は高く、死者が出ても平然と続行される。 部品 テスト 模擬戦を重ねたら、いよいよ教育課程卒業試験だ。実戦形式で教官と戦う。大抵教官になぶられて終わるが勝つのが目的ではなく善戦が目的である。負けても卒業は出来るのだ。内容次第である。 部品 部隊配備後の訓練 テストを合格したファイターパイロットは実戦配備されて部隊に着任する。部隊では割と問題になるのがこの新人で、教官より厳しい目で評価され、足りない部分は部隊の訓練で補正される。今度は新人からベテランへの長い道があるのだ。 部品 機種転換訓練 機材の関係で配備部隊と教育課程の装備が異なる時がよくある。こういう時は部隊着任後に機種転換訓練が行われる。部隊としてははやく使い物になってほしいのでかなりハードな訓練になる。 部品 何をする職業なのか 元々飛行機における副操縦士のことを指していたが、様々な乗り物でパイロットの傍で操縦をサポートする人を指すようになった 部品 コパイロットの働き 主に操縦のサポートを行う。計器のチェックや地図のチェックや死角を見る観測手や銃手砲手として攻撃のサポートを行う 部品 求められる適正や教育 健康な肉体と幅広い知識と深い思考力、そして判断力が必要となる。操縦における規則や共通ルールなどを学んでいく。 部品 搭乗できる機種 I=D,航空機,宇宙艦船のコパイロットが行える。 どれも操縦方法は大きく変わらず、人騎兵は魔力、人型戦車は多目的結晶、RBは機械化を行わないと操縦に耐えられない等特殊な装備や機械化を行うことなく搭乗できるからである。 部品 座学 機体についての概要・操縦方法・機体の特徴・整備方法・基礎的な動力、航空力学や気象、地図の読み方、重火器の扱い方など多岐にわたる 部品 シミュレーション訓練 操縦技術はもちろんのこと、機器の故障やエンジントラブルの時の対応方法、飛行する機体の場合は突然の気象変化があったときどう判断するかなど幅広い知識と深い思考力、そして判断力を養う 部品 実施訓練 実機を用いての訓練となるが、シミュレーションと違い実際の操縦の上にパイロットやコパイロット同士のやりとりを学んでいく。 部品 女房役として パイロットの付属としてみられやすいが、パイロットが今何を必要としているかを判断し、サポートするにはそれなりの経験と相互理解が必要である 部品 訓練期間 座学・シュミュレーション訓練、実機訓練を得て最終試験にたどり着くまでには5年の歳月が必要である。これは多くの機体をサポートする難しさを物語っている 部品 WSOとは WSOとはWeapon System Officer(兵器管制士官)の略で、コ・パイロットに属し、火器管制やレーダー制御を担当する士官のこと。 航法や武器管制のエキスパートであるWSOがパイロットのサポートに付くことで従来よりも効果的なマシンの操縦と戦略的な戦闘行動を取ることが可能になる。 部品 コ・パイロット資格 WSOはすべての乗り物にコ・パイロットとして搭乗できる資格がある。パイロットのサポートという仕事に特化した結果だろう。 部品 コ・パイロット補正 WSOがコ・パイロットとしての適性が高いため、コ・パイロット行為を行う際の補正も高い。特に根源力限定もないため、I=Dに限らず多くの場面でクルーとして活躍することができる。 部品 WSOの仕事 飛行ルート管理・レーダー操作・対地、対艦兵器等の操作・目標指示・使用優先兵器を指示する等のが主な役割となるが、緊急時には操縦を代行することもある。 部品 筆記試験 WSOとしてエントリーする者は、例外なくハイレベルな筆記試験を通過しなければならない。これは基本的な問題解決能力、複数の問題に同時に対処するマルチタスク能力等を測ることが主な目的となる。通過率は決して低くないが、そもそも上官に適性を認められ、推薦を受けなければ試験を受けることすらできない。 部品 初年度 WSO養成課程の初年度では、基礎を叩き直される。過酷な体力錬成やとんでもないレベルの知識習得を丸一年やり直すことになるのだ。WSOには、時にメインパイロット以上の能力が要求される。ここで要求を満たせない者は、容赦なく原隊復帰が通告される。 部品 次年度 過酷な基礎訓練を踏破した者は、本格的にWSOとしての能力を磨いていくことになる。ここでの特徴は『バディ制』である。1年間の間、特定のパイロットとバディを組み、訓練や実戦を経験する。ここでは『故意に相性の悪い二人を選抜している』という噂がまことしやかにささやかれるが、真偽のほどを知る者はいない。 部品 最終年度 ここまで到達した候補生は、もはや能力面では一端のWSOと遜色ない。そこで最終年度においては、1年間絆を育んだバディと離れ、それまでと真逆に年間を通して多種多様なパイロットのサポートを経験していくことになる。あらゆるパイロットの120パーセントを引き出すことができて初めて、本物のWSOの称号を得ることができるのだ。 部品 パイロット課程の必要性 WSOは緊急時にパイロットに代わって操縦を担当することがある。 その関係でパイロット経験は必須となっている。 部品 前提条件:竜牙の使い手 ネクロマンサーとなるためには、まずは竜牙の使い手とならねばならない。 竜牙の使い手の着用制限もかかるため、ネクロマンサーとなる者は極めて少ない。 部品 影響を最小限に抑える手段を持つ 極めて特殊な職業のため、影響力の高いものが着用し、広まってしまうと多大な問題を引き起こすこととなる。 そのため、ネクロマンサーとなるには ・影響力の極めて少ない存在である(知名度が低い、表に出てこない等) ・変装の手段を持つ ・一定の場所にとどまらない旅人である などの、影響力の低い存在でなければならない 稀に、暗黒の大司祭のような存在ならばそもそも隠さないこともある。 部品 そもそもネクロマンサーになるには 前提条件の竜牙の使い手の条件が希少である。 そのうえでネクロマンサーになるためには、生と死に触れ、それが世界にもたらす影響を知り、扱うことの意味を知ったものが何かのきっかけで開眼するしかない。 その条件を満たすのは100万人に一人とも1000万人に一人ともいわれている。 一説には、星見司や緑オーマ(もしくはカラー診断で緑と言われた人)が多いとされるが、これも真偽は不明。 部品 広義のネクロマンサー 広義では、ネクロマンサーとはネクロマンシー(死者や霊を介して行われる魔術)を操る術者とされる。 死体による占い全般を指す通俗的な呼称であり、未来・過去の情報を得るために死者の霊魂を呼び出し、一時的な生命を与えることで情報を得る。 呼び出した霊魂にその死体を宛がって活をいれ、仮初めの生命を与え、会話により情報を得るわけである。 なお、霊魂のみを呼びよせるものはネクロマンシーではなく「影占い」「口寄せ」とされる。 部品 フィクションにおけるネクロマンサー 死者の霊魂などを自在に操り、ゾンビやスケルトンを生み出す所謂「死霊魔術」を操る魔術師として描かれることが多い。 扱う術法の内容からか、悪役であることが多く、また、自らもアンデッドであることが多い。 部品 NWにおけるネクロマンサー NWと我々におけるネクロマンサーとしては、クーリンガンの存在を抜きには語れないだろう。 恐ろしい計略の数々とゾンビやスケルトンの群れ、そして本人や高弟たちに苦しめられた人は少なくない。 だがしかし、幾度とない戦いの末に協調するようになったいま、彼は「光と闇」「生と死」のバランスをとる番人としての側面が強い。 ネクロマンサーになる者は、元締めとしてクーリンガンが存在することを忘れてはいけない。 部品 為すべき役割 NWでは、ネクロマンサーは死体の穢れを魔力としてこれを払い、輪に帰ることが出来ない魂を還すことが役目とされる。 竜牙の使い手が竜の死骸に宿る魔力を拡散させて無害化するように、死者の体に宿る穢れを払う。 変なたとえであるが、魂の清掃員のようなものである。 部品 悪用した際の結末 ネクロマンサーの力を悪用するものは、クーリンガンに目を付けられる。 これだけでどうなるかは、もはや説明する必要もないだろう。 そうならないように気を付けるべきである。 部品 落ちくぼんだ目 死を操ることに長けた反動か、目の下に深いクマがうまれ、落ちくぼんだような目になってしまう。 これを隠すために、アイシャドウ等の化粧をしたり、サングラスやバイザーを掛けたりする。 稀にそのままの人もいる。もともと不健康そうな見た目なら意外と気づかれないのかもしれない。 部品 死を操る 死者に宿る穢れ(魔力)を使い、霊魂や死体等を操ったり、抵抗力の無いものをを死亡させたりと、まさに「死」を操る力を持つ。 死体があればあるほど利用・使役できるものは増えていくが、やりすぎると光と闇のバランスを壊してしまう。 そのようなことになれば、目を付けられる。あとは語るまでもない。 部品 死者の霊を呼びよせる ネクロマンシーは降霊術の一種でもある。死者の霊魂に働きかけ、また、輪廻の輪に帰れず地にとどまっている霊魂を呼び寄せることが出来る。 部品 死者を蘇らせる(不完全) ネクロマンサーとは、生きている者に死を与えるだけではなく、死したものに生を与えるものでもある。 ただし、これには術者の技量がそのまま直接反映されるため、ネクロマンサーだとしても、生者を即死させたり、死者を完全によみがえらせることは不可能。 より高位のネクロマンサーともなれば可能にもなるが、世界のバランスを著しく崩す技術・存在である。 部品 ゾンビ作成 竜牙兵ではなく、死者の霊魂を操り、死体に憑依させることでゾンビを作ることが可能。 NWではこの技術にひどく苦しめられた経緯があるため、PCのネクロマンサーは使いたがらない。 部品 不敵な笑い ネクロマンサーとは、常に冷静でなければならない。 扱うものが死霊である以上、感情のブレは術に多大な影響を与えるからだ。 常に落ち着き、笑みを浮かべるくらいの精神を保つ事が重要。 また、ふてぶてしい態度を崩さないことはハッタリともなり、ピンチの時でも余裕を崩さないことは、相手の判断を誤らせることもできる。 部品 禍々しい短剣 ネクロマンサーは皆、禍々しい短剣を持っている。 これには殺傷力はないが、能力を使用する際の焦点具としての用途があるほか、身分証明のようなものでもある。 部品 呪いの一種 この技は、魔法的な力による呪いの一種である。 魔法系の治療により解呪に成功すれば無力化されるが、術者同士の実力により解呪の難易度は変動する。 部品 細胞を殺す この技は、相手の体細胞に魔力を流して働きかけ、自滅させていく技である。 自滅した細胞は隣接する細胞にじわじわと影響を与えてゆき、最終的には体全体の細胞を死滅させる。 部品 直接接触による付与 相手の体に直接触れることで、より強力に力を流し込む方法。 触れた場所からじわじわと細胞が死滅していくが、気づかれるまでには時間が必要。 街角ですれ違いながらそっと触る、挨拶と同時に肩をたたく、などの動作に含めて行えるため、判別が難しいのも特徴。 部品 指をさすことで発動できる 本来、相手を指さすという行為は呪いの一種である。 そのため、指を向けた相手に向けて魔力を放ち、体の一部の細胞に向けて働きかけることで死の指を発動させることも可能。 部品 ガンド撃ち 相手に指を向けて魔力を注ぐ際、注ぐ魔力を集中することで直接的に被害を与えることも可能。 当たった場所に損傷を与え、その傷口の周りが波紋が広がるように死滅していく。 しかし、あまりに目立ちすぎるため、この方法で死の指を発動させることは極めて稀である。 部品 即座に判別できない この呪いは遅効性であり、指さされた瞬間、触れられた瞬間には魔力に対する抵抗が無い人では判断がつかない。 そのため、体に変調をきたしてから判明し、解呪の難易度が上がっていることが多い。 対応としては魔除けのお守り等があるが、極めて悪質な技である。 部品 魂の循環を正す 本来、人の魂は肉体が死滅した後に大いなる命の環に帰る。 しかし、大地が汚染されていたり、肉体が汚染されていたりすると、魂が正常な環に戻れなくなり、魂が澱んで変質してしまう。 ネクロマンサーの仕事のとして、そういった魂を正しく循環させることがあり、この魔法はそのための技術である。 部品 魂を正しく導く 還環の魔法で働きかけるのは、循環するための道を開き、魂に正しき道を教えることにある。 魂に直接作用させるのではなく、道を整え、誘導する技術である。 部品 光の環 還環の魔法を発動させると、光の環が現れる。 これをガイドビーコンのように使い、魂に行き先を教え、天に昇らせ誘導する。 部品 さまよう魂を命の環に戻す 死者の魂は別の世界をめぐる。それが滞り、命が廻らなくなった世界は滅んでしまう。 そのバランスをとるためにも、この魔法により魂を正しく天に還すのが必要である 部品 大地を浄化する 命とは何も、人間だけにあるものではない。 大地に生きる動物、海を行く魚たち、空を飛ぶ鳥たち。果ては植物にだって、大地にも命は満ちている。 それらの循環も滞ると、土地そのものが汚染されていく。 還環の魔法は、そういった魂も導くことで、汚染された土地を浄化する側面もある 部品 対アンデッド能力 命を正しい環に還すための還環の魔法は、生み出されたアンデッドを浄化し、命の環に還す効果がある。 そのため、ゾンビやスケルトン程度ならば、正しく魔法が発動すれば浄化が可能である。 それよりも上位の物等にはそこまでの効果はないが、働きかけることは可能。 部品 ネクロマンサーの流用実績 この大部品は、玄霧弦耶@玄霧藩国によって作成されました。 これまでに自国以外では 谷坂少年@神聖巫連盟 (クーリンガン用途) 瀬戸口まつり@宰相府 (瀬戸口瀬戸口高之用途) にて流用されています。 部品 白兵距離戦闘 白兵距離戦闘とはすなわち刀剣、槍、銃剣、ナイフなどの武器を総称した「白刃」を装備して行う戦闘のことであり、格闘も含まれる。飛び道具ではない武器(肉体を含む)で敵と渡り合う技術が必要である。 部品 戦闘経験の蓄積 長い長いその生の中で戦わずに済んだ時間がどれほどあったかわからないが、学兵パイロットとして絢爛舞踏の称号をとれるほどの戦闘能力をもつわけで、パイロット以前に白兵戦能力を磨いていたことは想像に難くない。生存率を上げるためにも有効である。実際、ナイフ一つで幻獣に立ち向かう姿の片鱗が目撃されている。 部品 前蹴り 足裏、または中足を用いて、相手の体を自分から遠くへと突き飛ばす攻撃方法。間合いを調整しつつ、主に相手の腹部への打撃も与える。 部品 ローキック 太ももの筋肉を押しつぶすか、膝関節を痛めつけるために、足を斜め下へと蹴り込む攻撃方法。相手の機動力を削げる。一対一ならちまちまと削っていってもよいが、実戦では、素早く一撃で足を壊す自信がない限り、時間が掛かるので選ばない。なお、足元に蹴り込める敵が居さえすればいいので、足以外を蹴ってもよい。 部品 ミドルキック 足の甲を打撃部位として、重心移動により体重を乗せつつ、脚部が生じる運動エネルギーも合わせて相手へと叩き込む、蹴り技の一つ。自分の胴と同じ辺りを横薙ぎにする種類の軌道を指す。対象が巨大であれば横へのベクトル変更の手段や、末端攻撃に用いるが、人間相手には胴部への攻撃目的で用いるため、内臓へと効かせる工夫を凝らす。 部品 ハイキック 足の甲を打撃部位として、重心移動により体重を乗せつつ、脚部が生じる運動エネルギーも合わせて相手へと叩き込む、蹴り技の一つ。自分の胴より高い位置へと振り上げる種類の軌道を指す。柔軟な足腰によって、スムーズな重心移動を行いつつ、足による床面への保持力とバランス感覚とを用いて、片足立ちでの動作を安定させる。 部品 膝蹴り 膝を用いての攻撃方法。突き上げて相手の顎や鼠径部を狙うもよし、胴に叩き込んで内臓を痛めつけるもよし。立った状態で組み付いた体勢から繰り出せる、効果的な打撃でもある。ジャンプ力やダッシュ力を活かして、飛び上がるように打ち込むことも出来る。この場合、体ごと受け止められることがもっとも警戒すべき事例であり、なぎ倒すようにして打つこと。 部品 ジャブ 力を籠めすぎず素早く放つ、手を用いた攻撃方法。当てることで間合いを図ったり、相手への牽制、もしくは相手の動きを追い込んで誘導するために、連発して用いる。とにかく速いため、速さが求められる局面でも選択する。 部品 フック 拳や掌底を相手に対して横から振り込む攻撃方法。伸ばしきった腕を引き戻さねばならない突きとは異なり、上体の移動によって、短い間合いからの連打を可能とする。反面、左右に体を揺さぶる空間の広さも必要とする。 部品 正拳突き 正拳でもって相手を打ち据える攻撃方法。足の構えや打ち込む高さによって型はそれぞれ異なるが、要諦は同じ。ベクトルを真っ直ぐ相手の体幹に向け、ぶつけた運動エネルギーの逃げ場をなくし、いかにその運動エネルギーを大きくしつつ、実際にぶち当てるか、である。 部品 裏拳打ち 裏拳でもって相手を打ち据える攻撃方法。足腰を用いて体重を乗せつつ、上体、肩、肘、腕、手首をひねる動きによって威力を生じさせる。基本は正面の相手に使うものではなく、体の外側にいる敵に対して用いるものである。打ち込む部位は、有効打を狙うなら、顎や顔面、喉首といった、高い位置の急所に限定する。 部品 山突き 両拳による、顔面と胴下部への同時攻撃。基本の構えだけでは、知識や勘によって事前に察知され、対応されてしまうので、攻防の流れの中に紛れ込ませて、不意をつくように用いる。 部品 掌底打 掌底を使って敵の体に運動エネルギーを衝撃として叩き込む攻撃方法。よって、壊すのではなく、響かせるように打ち込む。拳との一番の違いは、衝撃の効かせ方、つまり運動エネルギーの渡し方の器用さである。例えば異なる二点から攻撃して、運動エネルギーが敵の体内で衝突しあうような打ち方をする。これは、体の表面で分散しがちなダメージを、より内部破壊に集中させる攻撃の一例である。どの内臓に、どう衝撃を与えたら、効果的ダメージとなるか、拳よりも工夫の余地が深いのだ。掌を使っている利点もある。打撃による崩しを起こした時も、拳より素早く相手を掴めるのである。 部品 手刀打ち 手刀を用いての攻撃方法。斬撃性を帯びた打撃での破壊、ないしは、狭い面積への強い圧力と衝撃による機能障害を狙う。 部品 羽根打ち 流派によっては弧拳とも呼ばれる、手首の付け根の外側を用いての打撃。名称は流派的な思想に基づいている。拳ほどは硬くなく、防御のために打ち払ったその手で攻撃へと切り返せる器用さを重んじて多用する。 部品 腕刀 前腕部を用いての攻撃方法。その細さで顎の下に潜り込ませ、喉を押しつぶしたり、打ち下ろしに用いる部位にしたり、相手を押しのけつつ制する動きに用いる。 部品 肘打ち 相手の、どこにでもよい、肘を深く突き刺して破壊する攻撃方法。肘だけで打つのではなく、固定した肘を全身の動きによって打ち刺す。または、肘での払い打ちによる攻撃方法。この場合はひねりを効かせて打ち込むし、攻撃部位も切れやすい顔面に絞る。 部品 頭突き 背筋や首、その他の重心移動によって運動エネルギーを捻出し、額によって対象へと打撃する攻撃方法。元より厚い部位である頭蓋骨の額だが、間合いも短く、脳を自ら揺らす行為であることに変わりはないため、その使用局面は、敵と組み合っている状態で状況を打破するための有効打となるか、他に用いる部位がない状態と局限する。 部品 体当たり 胴体という大質量の部位を用いての攻撃方法。その場からの重心移動のみによっても行えるし、移動しながら加速して作り出した運動エネルギーを用いてもよい。対象に当てる部位への力の集中を行うことで、より効果的な打撃となるが、手足のような末端部位と異なり、胴体の特定箇所に力を絞り込むのは高等技法になる。実戦では、壁や扉を抜いたり、相手を吹き飛ばして巻き込んだりといった用法もある。 部品 迎撃 相手の攻撃を自分の攻撃によって相殺するか、与えるダメージを上回る防御方法。相手の攻撃を避けながら当てればカウンターとなって、双方の持っていた運動エネルギーが片方だけに偏る大ダメージとなる。逆に相打ちであれば、同ベクトルの運動エネルギーは衝突し、別ベクトルの運動エネルギーは逸れていくので、まともに受けるよりも被害は少なくなる。カウンターはタイミングが難しい上に、速度で一定以上引き離されていると成立しにくくなるため、よく見てタイミングを盗むか、相手のスピードを殺してから行う。 部品 末端打ち 末端は、いかなる存在であれ、自然とサイズが小さくなる。当てにくい代わりに、薄く細くなるので、破壊しやすい。精密な狙いをつけてここに打撃を直接加えることで、強大な相手を少しずつ切り崩していく。 部品 関節打ち 関節は、いかなる存在であれ、構造的に物理的強度が他の部位より低い。ここへ打撃を直接加えることで、構造の破壊や機能不全を狙う。 部品 削ぎ打ち いかに強大な存在であろうと、打撃が通じさえすれば、その表面のみをかすめるようにして少しずつ削ることで、ダメージを積み重ね、弱らせていくことは出来る。 部品 ツボ打ち 血液・神経・身体意識が多く集まっている箇所をツボと呼ぶ。ここへ打撃を直接加えることで、対象の運動能力に機能不全を引き起こす狙いで放つ攻撃方法。 部品 打ち下ろし 上から下へと打ち下ろす打撃全般を指す。用いる部位は手足に限定される。踵で放てば踵落としだし、拳で放てば下突きとなるといった具合に、型は具体的な部位に応じて異なってくる。敵の体勢が崩れたら、当てた部位から体重を載せ続けてそのまま上に乗り、制圧することも出来る。また、対象を床面と挟み込むように放てば、床に衝突した衝撃と、打ち下ろした衝撃との、二重のダメージを相手に与えられる。相手が巨大な場合は、末端への攻撃に向く。 部品 打ち上げ 下から上へと打ち上げる打撃全般を指す。用いる部位は手足に限定される。踵で放てば蹴り上げだし、拳で放てばアッパーとなるといった具合に、型は具体的な部位に応じて異なってくる。高いところから低いところへと位置エネルギーを動かす方法が、他の攻撃とは違ってくる。体勢を沈み込ませ、地面との反発力を生む目的のみに用いるのである。剄で言うと、沈墜勁が沈み込みからの反発を司り、十字剄が反発を利して上方向きの運動エネルギーにベクトルを司る。 部品 ひねり上げ 対象を掴み、関節の動きが固まるように捻り込みを加える攻撃方法。対象は、自重を支えているだけで固められた関節にダメージを受け続けるため、動きが著しく制限される。狙う関節構造によって可動域と可動角度はそれぞれであるため、それらを把握する必要がある。それは事前の知識だけでなく、実地から洞察することも可能。例えば動きを見て察する他、剄でいう化勁によって、対象内部の運動エネルギーの流れからこれを逆算・把握するという具合である。 部品 指絡み 自分の指と対象の指とを絡み合わせ、逆関節を取る攻撃方法。そのまま破壊してもよいし、関節の損壊を嫌う反応を引き出して、相手の体勢や行動を誘導するのにも使える。力だけで行うのではなく、精妙な運動エネルギー操作と知識に基づいた技術を中心とする。 部品 掴み 手指、あるいは足指での掴み。鍛えた握力でしっかりと掴んで離さない。指が一本でも掛かれば、そこから引き寄せるようにして握り込んでいく。 部品 服掴み 単純に服を掴み、これを扱うだけでは、破れたり、あるいは対策が為されており、手痛いダメージを負うことがある。よって、武術的には、服を掴んで操る行為への慣れと、相手の服装にどのような工夫が凝らされており、どんな装備が隠されているかまでを観察することが、この動作を修めるにあたっての主眼となる。 部品 引き込み 対象の一部を掴んだ後、対象が持つ運動エネルギーを利用して、望む方向へと引き込む技術。対象が大きな運動をしているほど使いやすいが、運動が小さくとも、より大きな運動をするよう、刺激を加えて誘導するところまで含めた技術でもある。床に引き込めばそのまま叩きつけられるし、自分の体に引き込めば防備の薄い対象へと思い切り攻撃を加えられるといった具合で、周囲の環境と状況に応じて引き込む方向を変えて使いこなす。 部品 組みつき 相手の体に対して組み付いていく。組み付き先は、相手の視界外であればあるほどよく、相手の四肢の動きが封じられる形であればあるほどよいので、通常は移動しながら狙う角度を突いていく。あるいは、どこでも良いので、組み付いてから望む体勢へと移行する方法もあるが、これは相手より組技の攻防技術や体力・体格に長けていないと厳しいので、周りに敵がいない状況で、力量が自分より下回る相手を無力化するために行う。 部品 締め上げ 手や腕、足によって対象を挟み込み圧迫する行動。基本的には攻撃のために用いるが、間合いが短く、時間も掛かるため、断続的な市街戦において、危険にならない部位を選んで行い、相手の戦意を挫くために用いる。 部品 足払い 相手のくるぶしあたりを側面からタイミング良く蹴り払うことで、崩しがかかっているか、足を地面から離している状態の相手を横倒しにする攻撃方法。単純な脚力や蹴りこみで実質的に違う技であっても同じ結果を招くことは出来る。相手が足を浮かせている時に掛ける場合は、残っている足を刈るか、出てきた足を刈るかによって、型が異なる。 部品 背負投げ 相手の襟首や腕、袖、ないしは二の腕や鎖骨を掴みながら、その体の下に回転しつつ潜り込むようにして相手に崩しを仕掛け、投げ飛ばす攻撃方法。実戦では当人を床に投げ落とすだけに留まらず、他の敵に当てたり、敵の攻撃に対する盾として振り回すためにも用いる。 部品 肩車 対象を両肩にまたがる形で担ぎ上げての投げ技。重心移動と崩しとを利用して、対象の重心を浮かし、持ち上げ、その勢いのままに投げる。実戦では担いだ相手を別の敵の攻撃からの盾代わりになるよう、投げ捨てたり、武器になるよう、投げてぶつけたりする。 部品 小手返し 相手の腕を掴んで引き込みつつ、その上体を仰向けにひっくり返して地面に頭から落とす攻撃技術。崩しによって成立させる。移動しつつ行えるし、地面が硬ければ威力も増すし、高い水準で修めていれば実戦性は高い。反面、うまく決まらなければ組み付かれたり、密接距離からの反撃を受けることになるので、技術力と思い切りがいる。 部品 ステップ 歩法に用いる最小部品の一つ。足を地面から離しての移動。素早く行いやすいが、一瞬でも空中に重心が浮く関係上、途中で移動方向に変更を加えたり、移動を中止するのには向いていない。ステップにリズムを加えると歩法として成立する。 部品 すり足 歩法に用いる最小部品の一つ。足を地面から離さない移動。足指でにじったり、重心移動を起こした結果、足の位置がずれたりという形で起こす。精密な間合い調整に用いやすい。前者は速度が出にくいが、後者は速度が出やすい。すり足に重心移動の技術と型とを加えると、歩法として成立する。 部品 スライディング 滑りこむ技術。低い場所を高速でくぐり抜けたり、あるいは足元への攻撃に用いる。そのままだと倒れ込んだ状態が続くので、武術的には体を跳ね起こして次の行動につなげるところまで含めて一連の型とする。 部品 握り潰し 握力に任せての握り潰し。身体機能に任せた握力ではなく、その他の部位を動かして捻出した運動エネルギーを握る手指へと集める形で、瞬間的に増強する。 部品 踏み潰し 体重を載せての踏み潰し。脚力に任せたものではなく、その他の部位を動かして捻出した運動エネルギーを踏んだ足裏へと集める形で、瞬間的に増強する。あるいは、ただ体重を乗せ続けて継続的にダメージと疲労を与える。 部品 押し潰し 自分の体重や、自分を通して背負っている重量をも対象にのし掛けて、継続的ダメージを与える攻撃方法。実戦では周囲に他の敵がいる場合を想定して、味方のカバーが得られている状況でのみ用いる。また、体重や筋力で自分よりも勝っている相手に仕掛けても膠着するばかりなので、これらが劣っているか、対処方法の稚拙な相手のみを選ぶ。 部品 貫手 手の指を伸ばして突きこむ攻撃方法。五指の全てを伸ばす必要はなく、自分の状態や、目的とする箇所の狭さに応じて伸ばす本数や指を選ぶこと。指先の鍛錬が進んでいるほど、刃物のように扱って硬いものを貫通出来るが、鍛錬の度合いが浅くとも充分に効果のある部位を狙えば効果は上がる。それは喉や目、鼻、耳内、口内といった防御の薄いか、ほとんどない部位である。 部品 千切り 指で掴んだ対象の部位を、そのまま千切る攻撃方法。対象の部位が、小さく、柔らかく、脆いほど成功しやすいので、これを見極めて行う。大ダメージにはつながらないが、強固な守りの突破や、強大な存在を少しずつ削るためにのみ用いる。 部品 むしり 毛のような細い部位を、ある程度の本数をまとめて掴み、むしる攻撃方法。直接のダメージを狙うというよりは、刺激として加え、行動を誘導したり、反応を引き出すために行う。強固な守りの突破や、強大な存在を少しずつ削るためにのみ用いる。 部品 かみつき 咬合力と歯という武器は、噛み付く部位と対象の素材さえ間違わなければ、手軽に、しかも継続的にダメージを与えられる手段となる。用いるシチュエーションを想定している以上、注意事項を作り、練習も行いはする。ただ、武術としての噛みつきは、緊急手段であり、体系化した攻撃とは扱わない。人間の口の作りは、それに向いていないからである。 部品 指かけ 対象の一部に指先を掛け、刺激を加えたり、ベクトルを変えて、動きを制御する技術。完全な防御が無理でも、相手の攻撃ベクトルを少しでもずらせばいいし、完全な崩しが無理でも、少しずつ体勢や重心制御を崩せばいい。大技ではなく、状況を改善していくための小技。 部品 目隠し 掌をかざすといった単純な視界隠しから、指先で相手の目を撫で払って一時的に機能低下させたり、顔面への攻撃と同時に他箇所への攻撃を行うことで実質的に目隠し状態を作り出すという技法まで含める。 部品 一挙動化 基本動作を組み合わせて同時に行う。これは、主に型の習得によって実現する。当然、人体の構造的に不可能な組み合わせもあるので、それは目指さない。構造的に無理だが、術理を研鑽すれば可能になるかもしれない組み合わせの発見と習得こそ、技術の進歩である。 部品 コンビネーション 基本動作を連続して行う。型を中心に実現するが、同じ動作を繰り返すこともあるし、型からはみ出るパターンはどうしても出てくる。これらを型と基本動作の術理の練り込みによって、実用に足るだけの隙のなさと有効性の確認が済めば、現場でのアドリブではなく、初めて正式に流派の技術として組み込まれる。 部品 虚実 動作にフェイントを加え、相手に対応の選択を迫る。フェイントと実際の行動、どちらも相手にとって取られたくない動作でないと、迷わせて判断を誤らせることが出来ない。 部品 変化 動作や型を繰り出しているうちにも、相手もまた行動を差し挟み、我が意を押し通そうと干渉してくる。これによって崩れた自らの動きを、元の狙いからは変わるものの、また別の動きに切り替えて有効にする。実戦でもっとも必要になる対応力であり、経験と修行の蓄積の多さが物を言う。 部品 無寸打ち ほぼ体勢を変えることなく、対象に触れた箇所から打撃を叩き込む技術。種々の剄と筋力によって生み出した運動エネルギーを、体内だけでコンパクトにベクトル操作を完結させ、攻撃を放つ部位に集約させて実現する。全ての攻撃がこの形式で行えれば武を極めたと呼べるのかもしれないが、現状は奥義として高い集中を要する技術に位置している。 部品 無拍子 相手から見て、予備動作なく打ち込まれてくる攻撃。また、その技術。無駄のないベクトル操作を、相手の視界を把握した上で動作を隠して行う。全ての攻撃がこの形式で行えれば武を極めたと呼べるのかもしれないが、現状は奥義として高い集中力を要する。 部品 流用実績 この部品は以下の大部品に流用されています。ご使用ありがとうございます!(文字数が足りないのでよちよち稼ぐ) ・瀬戸口高之 部品 夜目が利く 猫目であるということではなくおそらく、同調と幻視の能力の高さに由来するものか。暗所、夜間に音もなく動き回ってめざす目標の背後をとることができるし、敵の位置を知ることができる。 部品 気配遮断 その気になれば気配を遮断して自分の位置を他者につかませない能力にも長けており、他者の追跡を振り切る、音もなく背後に立つなどが可能である。 部品 夜間戦闘とは 本来闇の中で視界を得られない者が夜間に戦闘活動を行うには、視覚能力の機械的な補助など視覚の代替となる情報入力が必要となる。代替情報で補われたとしても昼間のように十全な状態で動きうるとは言いがたい。一方、夜行性の生物は夜間の空間把握能力や移動能力にも長けていることが多く、逆に昼間はそれらの能力が落ちる。夜間戦闘を仕掛ける際にはそれらの条件による彼我の優位性をよく考えなければならない。 部品 視界を得る 暗視力を持たない人間の場合、周囲の遮蔽、障害物、および敵味方の位置情報を得るために、ナイトビジョン、GPSなどの機器による情報補助が必要となる。逆に夜行性の生物は音波、生物磁気、嗅覚など視覚以外の情報で周囲を探査していることがあるため視覚のステルスにこだわるのは危険である。 部品 音をたてない 音などからも敵の有無、位置などははかりうるため、夜間戦闘を仕掛ける際はできるだけ音をたてないことも自らを有利にする。そのため得物も消音性の高いものを用いる、標的に声を立てさせてない、などを重要視することもある。 部品 アーミーナイフのあらまし 本来はツールナイフのことを言うのだが、ニューワールドに於いては戦闘用ナイフ、あるいはサバイバルナイフのことである。 アイテム制作会で作られたという。 一時期、宰相府で売ってたらしいが安い買い物では無い。 部品 アーミーナイフの取り扱い アーミーナイフは非常に殺傷性のある武器であるため、銃刀法やそれに類似する各国の武器取り扱い基準を遵守すること。 部品 削り出しナイフ 剛性を高めるためにナイフ全体が削り出しで一体化している製品のこと。 武器としての威力と堅牢性を併せ持つ。 部品 アーミーナイフの入手方法 軍用ナイフのことなので、各軍隊において支給されている。 取り扱いはその国ごとによるだろうが、基本民間には販売されていない。 部品 結婚指輪 家族の指輪は、瀬戸口高之がまつりとの結婚に際して贈った指輪であり、すなわち結婚指輪である。お揃いで高之もつけていた。 部品 シンプルなデザイン 日常ずっと身につけていやすい、小さい石とシンプルなデザインの指輪である。物に当たってひっかかったり傷ついたりしないよう、石は埋め込みタイプのデザインとなっている。 部品 アクアマリン 家族の指輪についている宝石はアクアマリン、家族愛の石である。 アクアマリンの優しい水色は海の色とされ、持ち主を癒して優しくサポートし「幸せな結婚」のお守りとなるパワーストーンとも呼ばれる。(パワーストーンの定義には種々ある。) 部品 家内安全のお守り 家族愛の石、アクアマリンの指輪を選んだのは高之であり、家族みんなの平穏と幸せを願う彼の気持ちが込められていたに違いない。 その指輪を見る度に新たに湧き上がる、家族の幸せを護ろうとする思いが、つけている者に力を与えてくれるような気がする。 部品 常に身につける 結婚指輪であるから仕事中も基本的には外さないものである。CICでのオペレート中も、緊迫した場面で思わず握りしめる手先に無意識に指輪をまさぐることもある。 WDを着用するときだけは外さねばならないが、それでも身体からは離したくないまつりは、個人所有のWD久遠に「衣嚢付与」すなわちポケットを二つつけてもらう特殊加工をしてもらってある。
https://w.atwiki.jp/crackingeffect/pages/158.html
情けは人のためならず。 情けをかけてはその人の為にならない、という意味ではなく、 情けをかければ巡り巡っていずれは自分に良い報いがあるという意味の言葉だ。 それは何も、利益目当ての人助けを浅ましいと論うわけではなく、 要らぬ不利益を被るというイメージの強い善行を、それでも推奨するための言葉なのだろう。 善因には善果あるべし。 救いの手は須らく万民を繋ぐべし。 しかし忘れてならないのは、 情けをかけた結果、誰も望まぬ不幸が訪れる未来もあるということ。 善行も悪行も、深い思慮のもと行われることで、初めて善果と悪果をもたらす。 これはつまり、ただそれだけの話なのだ。 ▼ ▼ ▼ 黒く染まったスカルマンの腕が、のたうつ蛇のように跳ね上がった。 接敵まであと三歩、というところまで迫っていたハサンは咄嗟に右腕を地面に突き立てて急停止。のけぞるように上体を逸らした次の瞬間には、銀光と化したスカルナイフが鼻先スレスレを掠め、ハサンは左腕と握られたダークによってその攻撃を振り払い、後方に跳躍して二撃目三撃目をやり過ごす。 ハサンが着地するのと同時、スカルマンは一挙動に撥ね飛びハサンの頭上から刃を振りかぶっていた。 地上のハサンが迎撃のために身構える。両足を僅かに開き、異様な長さの右腕を腰だめに構え、一直線に迫る槍の穂先に真っ向から対峙する。 ───甘い。 腕の射程に入る直前にスカルマンは槍を投擲、返す刃で懐から更に四本のナイフを取り出し瞬時に射出する。ハサンの頭上に閃く五つの銀光、前後左右から同時に襲い来るそれらは、サーヴァントの急所たる霊核一点を正確に狙っていた。 ハサンの対応は早い。 一瞬の躊躇もなく左前方へ踏み込みダークを一閃、逃げ場を塞ぐよう飛来したナイフを弾くと同時に右腕が動き、正面の二本も迎撃される。 スカルマンが着地する頃には既にハサンは攻撃範囲を抜け出し、瞬時に敵の懐へと忍び込まんと駆け出しその身を一陣の颶風と化した。 突き出される魔神の右手。 スカルマンの痩身に触れようとしたその瞬間───切り上げるような一閃がハサンを襲い、咄嗟の判断で身を翻す。のけぞるように後方へ倒れ込み、滑らかな金属光沢を持つ刃が目の前三センチの空間を滑る。 山の翁ハサン・サッバーハと、夜闇の跳梁者スカルマン。共に尋常なる勝負を忌避するアサシンのクラスにあって、彼らはそれぞれ別個の理由によって互角の格闘戦を成立させていた。 己の土俵にあらぬ真正面からの近接戦においてハサンが頼みを置くのは、その身体性能である。 魔神シャイタンを身に宿す呪腕のハサンは、歴代ハサンにおいても例外的な身体スペックを持つ。筋力耐久敏捷の三項目だけを見るならばライダーどころか下手な三騎士にすら匹敵するステータスを誇り、純人間のアサシンにあっては他の追随を許さない域にあると言えるだろう。 言ってしまえば獣の強さ、カタログスペックによるゴリ押しである。しかしそれでも彼を戦下手の無能と誹ることはできない。何故なら彼の本業はあくまで暗殺、戦うどころか敵の目の前に姿を現すことさえ本来は分野違いの行いであるのだから。 遠心力に任せる形で後方に逃れ、流れるようにダークを放つ。尚も追い縋ろうと迫るスカルマンはただの一閃で三本のダークを弾き飛ばし、しかしその瞬間には体勢を整えたハサンがダークを片手にスカルマンの首を狙う。 迎撃に足を止めたスカルマンにそれを防ぐ手立てはない。伸びきった腕では防御不可能、タイミングの問題から既に回避も不可能。勝利の確信がハサンの脳裏をかすめ、しかし次の瞬間には肉を斬るのとは程遠い甲高い金属音が辺りに反響した。 回転する槍の穂先がダークの腹を強かに打ち付け、ハサンの手からその刃を弾き飛ばしていた。僅かな足の動きのみで足元のスカルスピアを跳ね上げ、ハサンの攻撃に合せて高速回転させたのだ。 驚愕する暇もなく、目の前に迫る握り拳。直撃すれば頭蓋を一撃で粉砕するナックルガードを寸でのところで回避し、ハサンは更なる後退を余儀なくされた。 油断なく残心の構えを取るスカルマンは、ハサンとは対照的な戦闘スタイルを持っている。拳の間合いに歩法、理合、呼吸の妙。純粋な戦闘技量による技の数々、すなわち戦士としての力だ。 スカルマンは"闇に潜む者"としての側面が強く信仰された故にアサシン適性が高いサーヴァントであるが、その本質は暗殺者ではなく戦士である。それも尋常な人間の戦場で戦ってきたのではない、人を超えた魔獣にも等しい新人類を相手に真っ向から絶滅闘争を挑んだ、獣狩りの英雄なのだ。 その点から見れば、この戦いはハサンの側が圧倒的に不利なものと言えるだろう。スカルマンにとってスペックだけが頼りの猪武者など取るに足りない。生前から己よりも強大な敵と戦い続け、その悉くを討ち滅ぼした彼にとってこの程度は苦難にすらなるまい。 真っ当に戦っていてはハサンの敗北は揺るぎない。まして現状の彼は思考と行動の制限を受けており、目の前の状況に対して適切な行動が取れない以上は尚更だ。 それは自明の理である。 故に、ハサンは逆転の手段を手繰り寄せようとしていた。 宝具───妄想心音の使用である。 (しかし……こやつ、隙がない) 妄想心音ザバーニーヤ。敵対象の心臓をコピーし、その鏡面存在を握りつぶすことによって対象本人の心臓をも破壊し呪殺を成立させる、歴代ハサンの編み上げる奥秘の一。 対人に関しては文字通りの必殺故に、如何な状況からも逆転を狙える一撃ではある。しかしそれでもハサンにとっては苦しい状況と言わざるを得なかった。 妄想心音の欠点に、敵対象に直接接触しなければならないという制約がある。普段ならば腕の長さがその弱点を補うのだが、そもそもこの宝具は暗殺に用いて初めて真価を発揮する。 端的に言って、真正面からの闘いにおいて間合いの有利程度で敵に接触できるほどの腕を、ハサンは持っていないのだ。同じく暗殺型のアサシンや、肉弾戦を不得手とするキャスター、理性を失ったバーサーカーなら容易いだろう。しかし眼前の相手は紛うことなき戦士、開戦間もなく黒布に包まれた右腕の異常を察した手練れである。 見抜かれた以上最早隠す必要なしと両腕を以て応戦しているが、現状のハサンは防戦一方にまで追い込まれている。瀬戸際のところで何とか拮抗を保っているが、果たしてそれもいつまで保つものか。 ハサンの勝利条件は二つ。 一つは当然として敵アサシンの打倒。そしてもう一つは、十分な時間稼ぎだ。 この身にかかっている戦闘の強制さえ解けたならば、最早ハサンに戦う理由はない。単純な敏捷性とアサシンとしての技量で勝っている以上、逃げに入れば追い縋れることもない。 つまるところ倒せずとも拮抗状態を維持できればそれでも構わないのだが、押し切られるのも時間の問題であるという点がいただけない。 ハサンに残された活路は、敵手の打倒をおいて他にない。 そして彼に残された逆転の可能性は妄想心音を置いて他になく。 「柘榴と散れ───!」 もう幾度目になるかも分からない必殺の一撃を繰り出し、それまでと同じようにあっさりと躱される。 返す刃を辛うじて弾き返し、ハサンは猛る思考を押さえつけか細い勝利への道を模索するのだった。 ▼ ▼ ▼ (互角……いや、今のところこちらが優勢といったところか) 戦場からある程度離れた木の枝に乗る叢は、己がサーヴァントたるスカルマンの戦いをそう評した。 敵手もまた同じアサシン。しかし何某かの理由か、気配遮断を行わないまま奔走していたところを発見し攻撃に移ったのがつい先ほど。 アサシンの厄介さは他ならない自分たちこそが熟知している以上見逃す道理はなく───果たして同種同士の潰し合いは、現状スカルマンの優位として進行していた。 戦士としての力量もあるだろうが、相手のアサシンの不調も理由としては大きいだろう。彼のアサシン、スカルマンと同じく白い髑髏面を被った黒い影は、どうやら一種の暴走状態にあるようなのだ。 狂化であるのか精神操作であるのか、あるいはただの焦燥か。彼のアサシンには闇に潜む者としての精彩さの一切が欠けていた。 それは叢たちにとっては紛れもない好機であったが、同時に何か釈然としないものを感じさせた。 彼のアサシンは直接戦闘ではスカルマンに遅れを取る程度のサーヴァント。それは純粋な力としては弱輩ということだが、しかし叢は油断しない。ここまで生き残っている者に弱者は一人としていない。生き残るに足る"何か"を必ず持ち合わせているはずなのだ。 仮にスカルマンと敵手のアサシンの総合力を同値であるとして、直接戦闘力で劣っているならば、代わりに何か別の分野で優れた力を備えていると考えるのが妥当だ。スカルマンが暗殺者としては邪道であることを踏まえれば、それはおのずと隠密・諜報能力であると推察できる。 アサシンとしては王道だ。 しかし、だとすれば何故ここまであからさまに衆目に姿を晒す? 叢には一つ心当たりがあった。 精神操作───人を幸福の眠りに落とす怪異。 隠されるように安置された、覚めない眠りに沈むマスター。 この位置からでも確認できた白亜の天球結界。 その方向から逃げるように疾走してきたアサシン。 その向かう先は、叢が少女を拾った箇所とぴったり符合する。 つまり…… (我が仕掛ける、という選択もあるか) 叢の手には、眠りに落ちた幼子のマスターがある。 今も木陰で寝息を立てる無垢な少女だ。利用価値があると踏んで連れてきた人質兼交渉材料だ。 仮に叢の考えが正しければ、この一戦のみならずこれから先の聖杯戦争でも優位に立てる展開があるかもしれない。 (アサシンが出会ったという黒衣のアーチャー……アレへの対抗策にはスカルマン以上の高位隠密能力を持つアサシンが欲しい。 やれる……か?) 無論、血気に逸って矢面に突出するような愚を、叢は犯さない。打って出るのは確信が持てたその瞬間だ。 少女を交渉に使えたならば言うことはなし。 このまま戦いが推移しても、その時は厄介なアサシンを一騎退場させるだけ。 どちらに転がっても叢たちに損はない。 故に平常心を保ったまま、叢は見守る。 己が侍従の戦いを、暗殺者同士の影の戦いだけを。 視界の端で廻る時計から目を逸らしながら。 見守る─── ▼ ▼ ▼ そして事態の中枢にいる少女は、何も見ることなく夢に沈み続けていた。 少女はもう目覚めることはない。喪失だけが残る現実に未練はなく、耐えられない痛みに彼女は安楽へと逃避した。 それを弱者の醜さであると、弾劾できる者は果たして何処にいるだろうか。 何処にもいない。ただ哀れなだけだ。 少女はついぞ、世界の何も見ることはなかった。そして少女のサーヴァントもまた、彼女を見ることがなかった。 そのどちらにも悪意はなく、そのどちらもが互いを思いやった。 親愛と忠義。 無垢と秩序。 善因に依った二人の結末は、しかし決して善果という報いには至らない。 結果をもたらすのはいつだとて、善悪の違いではなく意志力の絶対値であるために。 故に少女は眠り続ける。 夢を夢と思わなければそこは現実となり、 少女が少女を騙し続ければそこは確かな世界となる。 失うことはない。 死ぬこともない。 家族も、友人も、仲間も、未来も、笑顔も、望む全てがそこにはある。 丈倉由紀は、確かにここにいる。 ここには夢がちゃんとある。 少なくとも─── 少なくとも、彼女自身はそう思い続けている。 『A-3/六国見山周辺/一日目・夜』 【アサシン(ハサン・サッバーハ)@Fate/stay night】 [状態] 魔力消費(中)、焦燥、傾城反魂香の影響下(現在の影響:大)、疲労(中)、精神疲労(中) [装備] [道具] ダーク [所持金] なし [思考・状況] 基本行動方針:由紀を守りつつ優勝を狙う。状況が収まり次第迎えに行きたい。 0:アサシン(スカルマン)に対処。 1:由紀を目覚めさせる手段の模索。『幸福』のサーヴァントは倒されたはずだが…… 2:アサシン(アカメ)に対して羨望と嫉妬 3:セイバー(藤井蓮)とアーチャー(東郷美森)はいずれ殺す。しかし今は…… [備考] ※B-1で起こった麦野たちによる大規模破壊と戦闘の一部始終を目撃しました。 ※セイバー(藤井蓮)、バーサーカー(アンガ・ファンダージ)、バーサーカー(式岸軋騎)の戦闘場面を目撃しました。アーチャー(東郷美森)は視認できませんでしたが、戦闘に参加していたことは察しています。 ※傾城反魂香によりある程度思考に誘導が掛かっています。しかし術者の死亡により時間経過で徐々に影響は無くなっていきます。 【アサシン(スカルマン)@スカルマン】 [状態] 疲労(小) [装備] [道具] [所持金]マスターに依拠 [思考・状況] 基本行動方針:マスターに従い、敵を討つ。 1:アサシン(ハサン・サッバーハ)に対処 [備考] ※現在叢とは別行動を取っています。 ※ランサー(結城友奈)、アーチャー(ストラウス)を確認。 【叢@閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-】 [令呪]三画 [状態]魔力消費(小)、迷い? 視界の端で黒い秒針が廻っている。 [装備]包丁、槍(破損)、秘伝忍法書、般若の面 [道具]死塾月閃女学館の制服、丈倉由紀 [所持金]極端に少ない [思考・状況] 基本行動方針:聖杯を手にし黒影様を蘇らせる。 0:アサシン(ハサン)と少女の関係が明らかになり次第、適時行動を開始する。 1:アサシン同士の戦闘を見守り、随時マスターとして援護する。 2:眠り続ける幼子(由紀)を利用する手段を考える。 [備考] 現在アサシン(スカルマン)とは別行動を取っています。 イリヤの姿を確認しました。マスターであると認識しています。 アーチャー(ギルガメッシュ)を確認しました。 エミリー・レッドハンズをマスターと認識しました。 現在丈倉由紀を確保しています。ハサンとの交渉に使えそうかもと思っています。 【丈槍由紀@がっこうぐらし!】 [令呪] 三画 [状態] 昏睡、叢に抱えられてる、衰弱進行(大・進行速度が加速) [装備] なし [道具] なし [所持金] なし [思考・状況] 基本行動方針:必要なし。彼女は既に何も考えることがない。 [備考] ※サーヴァント同士の戦闘、及びそれに付随する戦闘音等を正しく理解していない可能性が高いです。 ※『幸福という名の怪物』に囚われました。病原は除かれましたが今もなお起きる気配はありません。 ※叢に拿捕されました。 ※夢なんてどこにもありません。
https://w.atwiki.jp/theurgy/pages/301.html
悪竜騎士と黄金剣姫-03- written by LINSTANT0000 注意、これは設定が固まる前の創作物です。まともな剣術描写はほとんどないので、期待しないでほしい。 また、この作品に登場するテウルゴスは特別な訓練を受けています。絶対にまねしないで下さい。死にます。 * 月下の荒野に二つの影があった。 1つは白銀の騎士(ミラージュナイト)。右手の長剣を肩口に引き付け、左手の盾を正面に構えた変則的な雄牛の構えをとっている。 対するは悪竜の騎士(トゥガーリン・ズエメヴィチ)。右手が長剣の鍔元を握り、剣先は地面につくほど下げられている変則的な愚者の構えだ。 「はあああああ!!!!!」 私ののどから、裂ぱくの気合を込めて叫びがあがる。高性能機であるミラージュナイトの運動性能を十全に発揮した出だしは早く、わずか数歩、瞬く間に間合いをつめて行く。 最後の一歩、踏み込みと同時の刺突。並みのテウルゴスではその軌道を認識することすらできずに貫かれる技量と速度だ。これまでに幾度となくマゲイアを、テウルギアを屠ってきた自慢の一撃。最高のテンションでもって必殺を叩き込む。 しかし、対する黒騎士を操る男は並大抵のテウルゴスではなかった。黒騎士はポンメルに添えていた左手を押し込み、長剣を跳ね上げた。音速を超えて突き込まれる白騎士の長剣に、黒騎士は長剣を巻きつくようにあわせたのだ。 「なっ!?」 火花すら散ることなく、恐ろしいほど滑らかに白騎士の剣は受け流され黒騎士の脇をすり抜けるようにいなされた。 ミラージュナイトの計器には一切の負荷警告が表示されていない。あの一撃は機体が刺突の勢いに姿勢を崩すほどの剛撃だった。にもかかわらず逸らされた側に感覚が返ってきていない。直接操作できないテウルギアで、生身における奥義を実現するなどどれだけの技量が必要なのか。 いまさらながら戦いを挑んだ相手の強大さに、少女は気おされる。 『ぼおっとしてると死ぬぞ。』 黒騎士の操り手(イリヤ・ムロメッツ)のどこかあきれたような声が耳に入った。視界に移るのは、此方の剣を剣を受け流したまま、振り上げられた黒金の長剣。 刃に写った月光の光に背筋が凍りつく。慌てて盾を振り上げると、盾ごと此方を叩き潰そうとする剛剣が振り落とされた。着弾の瞬間、無数の圧力警告がモニターを埋め尽くす。全身のシリンダーが悲鳴を上げ、ジョイント部分がわずかに歪むほどの衝撃だ。バランサーが屈服し、片ひざを突いて支える態勢になってしまった。 『もう少しまじめにやれよ。』 盾を押し切ろうとしていた剣が惹かれる。圧力が消え、立ち上がろうとした瞬間、地面を踏みしめる重低音が響いた。無意識に盾を脇腹に当てるように構えると、先の剣とは比べ物にならないほどの衝撃が機体を揺さぶる。 ―――補正が効かぬ!?だが戻してやるわい! あまりの衝撃に、機体が吹き飛ばされたらしい。オートバランサーが飛んだ次の瞬間、わずかに宙に浮いた。だいぶ飛ばされたが、キルヒェンフュルストが復旧させてくれたバランサーのおかげで着地することができた。どうにか視線を黒騎士に向けると、ミドルキックの姿勢から足を下ろしている。 たったの二合。それも一度はただの蹴撃だ。ただそれだけで、ミラージュナイトは全身から警告を発している。まだ表示されている警告のほとんどは注意を促す黄色だ。しかし、このまま戦えばあっという間に赤に変わり、戦闘不能に追い込まれるだろう。 「強いなぁ、貴方は!」 『いまさら気付いたか?』 まただ、黒騎士は剣先を地面に付ける愚者の構えをとる。そして、空いている手で此方を指差し、手招きしてくる。 そうか、かかって来いと。あそんでやるよと言うのだな。そうだとも、実力の差は歴然。相手からすれば片手間でひねれる程度なのだろう。そもそも相手は世界でも名の知られた傭兵。その場の勢いで戦いを挑んで良い存在ではなかった。 ―――姫よ、胸を借りなさい。かの御仁には殺意が無い、ただで教えを受けられる。 だが、私の師(キルヒェンフュルスト)が言うように、先ほどから振るう剣に本当の意味での殺意が乗っていない。なぜだか分からないが此方の命をとるつもりはないのだろう。ならばこれは実戦形式の訓練だ。それも、世界最高峰の使い手が相手の。命を掛けるつもりであたれ。何かが得られるかもしれない。 そうだ、私は世界を統べた血脈(ハプスブルク)の末裔。再び欧州を統べ、世界を従える者。稀代の英雄から教えを受ける機会、逃すわけにはいかない。奪いつくせ、かの英雄の全てを。 そう思うと、全てが1つになったように感じた。外れていた調子が整い、感じていたキルヒェンフュルストとの違和感が消える。ああ、私は柄にもなく緊張していたのだな。戦いを前に、相手の偉大さに飲まれて。 深く息を吸い、気息を整える。 「イリヤ殿。」 『なんだ?』 今の願いを告げよう。己の全霊をかけ、全てを振り絞り。 「いえ、師匠!胸をお借りします!」 「は!良いぜ、ぶちのめしてやるよ弟子(仮)!」 こうして私は、ひとつの時代の頂を仰ぎ見る機会を得た。 同時に駆け出し距離をつめる私と師匠。今度は右袈裟で剣をあわせる。師匠は逸らすことなく剣で打ち合わせてくれた。互いの剣が同じ動きで弾かれる。 ああ、ありえない。あまりの絶技に身が震える。どうやれば長さも重さも異なる長剣を振るい、体格も出力も異なる互いが同時に、同じ速度と角度で剣をはじき合わせられるのか。剣速をあげるため、一瞬だけ握りこみを緩めるその瞬間、彼はこちらの剣に合わせてきた。 こちらの、手から弾き飛ばされそうになる剣をあわてて握りこんだ動きまで合わせて見せたのだ。どんな観察眼、どれだけの技量があればそんな曲芸をなしえるのか。 『驚くにはまだ早い、打ち込んでこい!』 「はい!」 また愚者の構えを取る師匠に打ちかかる。両手で柄を握りこんだ渾身のから竹割り。以前マゲイアを両断した一刀。それをはるかに超える私の人生最高の一撃が成った。にもかかわらず、私の剣は黒騎士に触れられず大地を叩き切る。 剣先が装甲の表面に触れうことも無かった。おそらく薄皮一枚の空間を空けて、完全に見切られた。 『踏み込みが浅い!関節の動きが硬い!腰と肩の捻りが足りねぇ!やる気あんのか!』 機体の出力に任せ、三分の一ほど大地に切り込んだ長剣を抜く。こちらが剣を構えるのと同時に、師匠の剣が飛んでくる。掬い上げる様な軌道で振るわれる長剣。何とか盾をあわせ、押し出すような勢いを利用して飛び退る。 『盾持ちが気軽に後ろに下がるな!』 それをとがめるように大きく踏み込まれ、着地する瞬間を狙った突きが来る。切っ先の動きが見えない。だが月光のきらめきがわずかに変わった。勘に頼り、体裁きだけで動かした盾はかろうじて突きを受けた。 着地の衝撃を制御しようとしていたバランサーが、新たなベクトルを受けて混乱する。後ろに倒れようとするのを防ぐために、機体は無茶をして前に重心を移動させた。そう、すさまじい速度で剣を引き、刺突を再装填した師匠に向かって機体が動く。心臓が大きく跳ねた。 『これが突きってやつだ、良く覚えとけ。』 近い。いつの間にか師匠は目の前にいた。その剣先はすでに盾に押し付けらており、たての裏には私がいる。そのまま突き込まれていれば私は死んでいた。思わずたたらを踏み数歩下がる。師匠も剣を引き、一歩だけ下がった。 『もう一度だ、打ち込んでこい。』 「はあああああ!!!!!」 踏み込んで放ったのは相手の胴を狙った逆水平。師匠は回すように振った剣の横腹をこちらの刃に合わせ、空いた手を逆の腹に添えている。完全に防がれた。相手の剣に力をかけるが、剣を擦らせて振り切らされる。 無理やり腰に引き付け、けん制の突き。また、剣の腹で受けられる。頭上斜めに構えられた剣の腹を滑る様に突きが上方にいなされた。師匠はもう一歩踏み込んでくる。同時に左手で剣の腹をかち上げ、その勢いでこちらの剣が真上に跳ね上げられる、だが! 「こうくるのは分かってましたよ師匠!」 その動きにあわせ、左手でポンメルを握りこむ。弾かれた剣は、見方を変えれば大上段に振り上げた剣。ならば振り落とすだけで最大の攻撃力をもつ斬撃に変わる!師匠の剣はまだ攻撃可能な位置に無い。間に合うはずだ! 動き出した剣先に白い軌跡が生まれる。音速をはるかに超えた証。師匠が動く。握りこまれた無手がブレて、 『阿呆が!油断するな!』 師の機体はこちらの剣の斬線の内側へ入り込み、師の剣を押し上げ、挙動を変えた裏拳が私の剣の腹を捉える。受けた剣がこちらの両手を軸に回る。素手でパリングされた。気付いたときには補正が効く段階ではない。再びの衝撃に身構えるが、今度は来なかった。 前を向けば、師匠は私の剣を打ち払った時点でこちらの間合いから飛び退っていた。私も焦らず、剣を構えなおす。 『相手が無手でも油断するな!近接型は、貴様の剣速なら素手でもパリングできる!大降りはできるだけ避けろ!』 「はい!」 そういいながら、師匠は構えを変える。大上段に両手で構えた動き。唐竹割しかしない、正面から受けてみろとでも言う構えだ。 ―――だが、これまでの動きを思い出すのじゃ。あれはブラフかも知れんぞ。 分かっているよキルヒェンフュルスト。私に剣を仕込んでくれた祖父(剣聖)は、あの構えから変幻自在の斬撃を繰り出してきた。散々打ちのめされた経験がよみがえる。 『お座敷剣法でよく生きてきたな!剣が狙いを叫んでるぞ!』 それは師も同じだった。何度打ちかかっても、全てが対応される。十合、二十合と剣を重ね、覚えた型も、編み出した歩法も、防ぐ手合いを限定していく挙動制御を含めた確殺の連撃すら容易く見切られた。師はあの祖父と同格あるいはそれ以上の剣の使い手なのだ。 『ちゃんと軌道を見切れ!馬鹿がそこで受けるな、自分から仕切りなおせ!不利な状況で戦ってどうする!』 返す刃は私が苦手とする盾受けを鍛えようとするもの。微妙に芯を外す軌道を捉え損ねれば盾でも剣でもこちらがバランスを崩される。そうなれば私の反撃の機会は一度失われた。時折そのまま押し切られ次の一手で積む状況に至ると、盾ごと吹き飛ばす蹴りで仕切りなおされる。 やはり我が師は強い。どうしようもないほどに強い。そして優れた指導者でもあるのだろう。このわずかな戦いの中で自分の動きが明確によくなったと感じるほどに変わった。関節の使いかた。バランサーの動きを利用した剣の振り方。機械ゆえの稼動範囲と出力域の違い。そういった細やかな誤りを窘められ、見取りする機会は私を変えている。 「これでどうです!」 どうにか体勢を整えて、左切り上げ、肩口からの突き下ろし、右水平切りのコンビネーションを繰り出す。切り上げは交わされ、突き下ろしは反らされ、水平切りも薄皮一枚で避けられる。だが、万全のはずだ、この瞬間における最高の一撃だ、なにより師からの反撃が帰ってこない。 『は!やるじゃねぇの。』 師の賞賛が聞こえる。初めての賞賛にうれしくなる。私にもできた。ゆえに私は己の全てを投げ打つことにした。ここで成すべき事は秘することでも、折れることでもないのだから。 百を越えたあたりから、数を数えるのをやめた。そんなことを気にしている余裕がなくなったからだ。師の剣はさらに冴えて来る。高まる私の力にあわせ、際限なくその技量が開放されていく。後一歩で届くはずの目の前の目標がどこまでも動き続けた。後一歩、後一歩で届くはずなのに。 どうしても届かない。 『この辺が潮時だな。』 どれだけ打ち込んだのか分からない。しかし、師の言うとおりこの稽古の終わりは近いだろう。私の視界には薄らと靄がかかり、心臓が悲鳴を上げている。限界を超えて脳を酷使したからか、絶え間ない頭痛が私を襲っていた。なにより機体が限界に近かった。すでに機体に警告が灯っていない部分はなく、指間接や盾のジョイントはいつ壊れてもおかしくない黒の警告に変わっている。 ―――既に二百合を超えておるわ、姫の体も限界よ。師の一人としては止めざるを得ぬ。 けど、まだいける。私もこの子も、まだ全力を出すだけの余力がある。たとえ数号しか待たないそれであっても。私はあの高みに届くはず。いいえ、たどり着かなくてはいけないの。 ―――やはり我侭姫なのは変わらぬか。 ごめんね、じい。でも私はこの運命を逃すわけにはいかない。避けてはならない運命。今この瞬間を逃せば私は殻を破れない。 ―――そう呼んでくれたのはいつぶりかの。よいよい、帝国の支配者(ハプスブルク)たらんとする姫がそう定めたならば、聖界諸侯(キルヒェンフュルスト)にして選帝侯(クーアフュルスト)はそれを支えるのみよ。世界を統べる大鷲が生まれる瞬間を見せるがよい。 「ふぅ、わが師よ!」 『何だ我が弟子。』 私の呼びかけに、師は弟子と返してくれた。ああ、拙い我が剣を認めてもらえた。歓喜が私の心を満たす。 「我が全力を、お見せします。」 『受けてやろう。』 私の言葉を請けた瞬間、師の気配が切り替わる。どこかふざけた、甘さのある気配ではなかった。師が放つ殺気が膨れ上がる。先ほどまでのそれとは比べ物にならない、周囲の全てを殺しつくし地に這わせんとする重圧。 魂が震える。これが世界最高の剣士というものか! 『お前の才能は本物だ、全欧州の統治者、天界を統べる秩序と法則の支配者たらんとする神聖不可侵の黄金剣姫(マリア・クリスティーナ・ルイーゼ・アマーリエ・フォン・ハプスブルク=ロートリンゲン)。ゆえに……。』 私の名を呼んだ師が構えを変える。初めて見せた構えだった。 『見せてみろ、お前の可能性を。』 師の機体が生み出すエネルギーが増して行く。全身から放出される余剰エネルギーが確開口部を加熱し、橙色の輝きを放っていた。 『お前が行き着く剣(王)の最果て。この俺が、悪竜騎士が見定めてやる。』 ―――ふふふ、まさか出力制限をかけておったとはな。 師の力。必ず超えてみせる。 私は、この子は剣を握り締めた。
https://w.atwiki.jp/narikiri_epilogue/pages/81.html
「剣技最奥の心眼とやらに目覚めた右将軍様が……最後に頼ったのがそんなものなんてね」 ……小桜柚月はたしかに木方仇政を自身より格下だと認識していた。 決して嘲りや、嫉妬、悪感情の類ではない。そもそも傲れるほどに小桜は強く在るという自信が在るわけでもなかった。 純粋に、目前の男は、剣術の才能に、最上位の常軌を逸した剣術家に劣るというのは、冷静な経験と分析によって導き出された結論であり、そして彼自身もそれを熟知していよう。 そして、死物狂いで手に入れた"心眼"を以てようやくその力量は互角か、それとも、それでもまだ僅かに上回るかと言ったところであった。 だが、その差は正しくこれを以て埋められたのだろう。彼が持つ"剣と鎧"は、正しく帯びる霊刀"氷姫"と同等か、或いはそれを上回るほどの異能存在である。 その名が真であるならば、特等且つ最上級の得物だった。 「……王国は俺を見捨てた。宰相殿は目を失った俺を追放し、お前達は何処かへと消え失せ、国は……神殺に、あの男に奪われた」 ――――――――小桜は、自身が失われた後の王国を知らない。 当然であろう。彼女にとってはたった今、王国からこの世界に転移してきたばかりである。 「嘘でしょ……私、たった今ここにきたばっかりなんだけど……」 「当然だろう。融合に際して世界の時間軸は完全に破壊されている。一致することなど有り得まい」 嘘を言っているとは思えない。そして狂気に記憶が犯されているとも思えなかった。 彼が追放処分を食らったことまでは知っている。宰相がどれほどの意図を持っているか分からない……剣術家として半端であったとしても。 王国を守る盾として、そして正しく将軍として軍を率い、妖魔の群れと相対し、国内外で剣技以外の技法を持って戦い続けた彼を聡明なる宰相が容易く手放すとは到底思えなかった。 ……すぐに思い付いたのは、不幸な擦れ違い。或いは……それを撤回する機会すら、彼には与えられなかったか。 31 名前:名無しさん (ワッチョイ 8c7a-663e)[] 投稿日:2019/11/11(月) 03 01 19 ID cW2VjHjI00 [2/9] 「――――――――故に、ならば消えろと俺は願う。全ての残滓を血に染めて、最後にこの俺自身を殺し」 黒い刃、黒い鎧、それが動き出した。 元より待ちの剣術を得意としている彼から動くそれは……まるでその力自体を、披露するかのようであった。 一歩、距離を詰める。跳ね跳ぶその姿は弾丸一条とすら喩えても、恐らくは過剰には成り得まい――――――――確かに、その速度は全く恐ろしいものであった。 相対してきた剣士の誰と比べて、これに匹敵することができようか。然しそれでも――――無拍子の極意にまでは、至っていない。 (氷壁……!!) 最上大業物第12工目ヶ一振 霊刀 #12317;氷姫 #12319;『玉響』。 それが内包する冷気が放出され、足元から凍らせる……迫り上がるように。 そして作り出される氷の壁、足元から作られるということは、即ちそのまま高台へと一時的に移動するに他ならない。 一瞬の高所の有利。入れ違いに"叩き斬られる"、氷の壁。これに驚くほどに、木方仇政という男を軽視してはいなかった、そして高台の利を捨て去るような余裕もない。 行うは無拍子。放つのは、貴島伍式刀葬術奥義、"瞬華"――――― 「――――もっと!!」 流される。それは分かっている、一度やられたことを覚えていられないほどの鳥頭ではない。 ならば――――当たるまで重ねろ。相手の反応速度が息を切らすまで。"心眼"とて、否、だからこそ、その技はどこまでも精密でなければならないはずだ。 ならば極限まで神経を磨り減らしている筈――――着地した瞬間。繰り出すのは、"無拍子" 貴島伍式刀葬術奥義――――――――《 瞬 華 ・ 乱 咲 》 無拍子に乗せた居合を連続して放つ。 小桜柚月が持っている最強の奥義、それを連続して放つ……ただ一度でさえ絶大な負担がかかる零式歩法“無拍子”を連続で行えば、加速度的に身体の崩壊が近付いてくる。 だがそれでも、否、そうしなければここで打倒することは出来ぬ相手であると悟った。一撃目は流された。であれば二撃目……衰えることなく、一息に切り替えて斬りかかる。 否。無光の剣は、光すらも届かぬ冷たい心眼を超えることなく、刃が刃を捉える。ならば三撃目――――――――木方の背後に抜けて、転換し、霊刀を握る。 その瞬間、体勢を整え切れていないのが見えた。ならば、最早それがその頸を斬り落とすのは必然であった。 無拍子。殺人剣の極地。その神速の絶技は……一切の、遅れを許さない。 ――――僅かに思考を過る、敢えて“避けなかった”のだとしたら。 「……どこまでも、何なのよ……!!」 思考に対して現実が、無拍子の速度に伴って追いついていく。 鎧が抜けない。刃が全くと言っていいほど通らなかった。金属音とともに、頸を斬り落とそうとした霊刀が留められたのだ。 小桜柚月は斬鉄など容易く行う剣の超人である。ただの鎧であるのならば、それこそ湯葉でも斬るかのようにするりと叩き斬っていよう……それがどうか。 欠片も刃を通さないなどということがあろうか。この男は、避けられなかったのではない。敢えて、それを避けようとしなかったのだ。 「これこそが“真界武装”。外なる法にて成る鎧なれば、お前達の剣が通じる筈も無い」 ――――漆黒の剣が大上段に構えられる。 外なる法に従う、それならば既存の攻撃手段……例えば、通常の物理法則に従っているのであれば破壊できないとでも言うのか。 ……ならば霊刀の力を開放した一撃を叩き込めば通じるか。そう思ってから動き出すまでに、既に木方は動き出している。 振り下ろされる剣。まともに受けたら文字通り、綺麗に二枚下ろし――――体格差、力の差は十全に理解していながらも、霊刀によって受け止めんとして。 「――――が、ふっ――――!?」 その次の瞬間には、目の前が真っ赤に染まっていた。 重力が反転したかのような錯覚。身体が一瞬浮かび上がったような。目は開いているというのに、先程まで敵を捉えていた視界が消え失せているのだ。 両手足の感覚がない。刀を握っているのかすらも。感じるのは血の匂いと砂埃、僅かに指先に冷気を感じる。 今、自分は地面を這いつくばっている。では、いつ、どのタイミングで。 叩き伏せられた。防御の上から。あの大上段から振り上げられた剣によって。 「くっ、げほっ、がっ……」 顔を上げようとしても、立ち上がろうとしても身体が動かない。 左将軍の剛力は知るところ。であったが、まさか此処までとは思う筈もない。何が彼を此処までそうさせるか……決まっていよう。 殺意だ。彼は魂を捧げた王国に裏切られた。それだけで充分なのだろう。……分からないが、実感が伴うわけではないが。小桜には、理解は出来てしまう。 「すぐに終わらせてやる。痛ぶるのは趣味じゃない。右将軍――――さらばだ」 ……殺されるのか。それはいい……と言うには達観していなかったが。 それよりも、目の前の男に、なんと声を掛ければ良いのかが分からなかった。この男の無念を、容易く断じることが果たして良いのかと思うのだ。 なにか、告げるとしたならば。それは同情よりも、怒りよりも、もっと、もっとなにか。 「――――何だ!!!」 ……木方が何かを零した。それと共に、剣ではなく、脚甲に包まれた爪先が小桜の横腹を蹴り上げた。 鈍痛と共に、身体が舞い上がり、道路上の脇へと転がされる。 ――――――――響き渡る衝突の音。耳を塞ぐ前に、意識が閉ざされる。 ■ 「わぁー!!!! 待って待って待って、止まって……ぎゃふっ!?」 ――――――――封鎖された環状道路、そこに飛び込む影が二つ在った。 一つは襤褸布を纏った黒い影。もう一つは、それを引っ掴んだ一人の少女だった。それが着地しようとした瞬間、襤褸布が千切れて切り離される。 千切れた襤褸布が変形して、少女を包み込むと、環状道路の端へと放り出され、叩き付けられ、そのまま地面へと落下し……それから静かになった。 「――――――――ォォォォォォオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!」 ――――――――反面、それは大きく咆哮した。 それは荒々しく、本能のままに叫びながらそれはやってきた……苦痛に苛まれるように、絶叫するかのように、その衝動全てを力のままに振るう。 突き出される“力”を、横腹から叩いて勢いを削ぐ。そして右足を前へと突き出して、対象を蹴り飛ばさんとして……それは衝撃を相手に与えるまま。 “倒れない”、不完全な姿勢ではあるものの……“真界武装”に身を包んだ一撃を受けて、衝撃の全てを受け止めきって立っている。 「……暴走した“真界”か。俺の“天羽々斬”に惹かれたか」 “天羽々斬”が抑える武装は、赤錆びた槍の形をしていた。持ち手は少女であった。小桜柚月よりも、少し年齢は下だろう。 真界武装としての装いは、元よりこうであったからか、それとも不完全であったからか、それともその両方か……襤褸布一枚を纏うのみ。 歯を剥き出しにして、目を見開いて、ただ衝動のままに身体を奔らせている。胸元にはなにか貫かれたような亀裂が入り、その中央で赤錆びた何かが輝く。 抑えられた槍を、逆側に引いて外す。それをそのまま、薙ぐように振るわれる。 たったそれだけで轟音が鳴り響き、容易く人間を肉塊に変えるだけの威力を持った一撃。正しく獣の如きそれは、木方の豪腕にも匹敵する一撃を放つものであった。 「――――獣如きが。俺に敵うと思うな!!」 獣と相対する経験は、恐らく王国将軍の中でも最上位に位置するだろう。 理性の通じない相手、力任せに振るう相手に対してのやり方は熟知している。その力が同様なのであれば……やはり技術が物を言うのだ。 身を低く屈めて、薙ぎ払いを躱す。紙一枚すら通るかも分からぬほどの空白の末、遂にその槍は空振って、男を叩きのめすことはなかった。 その低姿勢のまま前進。それによって相手の“脚”を崩す……獣であるならば、身体の立て直し方など分からぬだろう。 そして予想通りに、その身体を崩す。その瞬間―――――――― 「死ねッ――――痴れ者が」 その心臓に、槍を突き立てようと。刃に指先を添え、切っ先を胸元へと向けて。 「残念だが、そいつを殺らせるわけにはいかない」 次なる横槍は、“熱線”だった。 それが横腹から数発、木方の身体を貫かんとした。天羽々斬の黒い鎧がそれから身を守る……が、完全に守り切れていない。 通常兵器、無能力者相手には絶対的な概念武装と成るこの鎧が、熱によって赤熱している――――これもまた真界による一撃か、と思ったが、これはどうにも質が違うように見える。 即座にそちらへと注意を向ければ、次いで放たれる熱線……何発も耐えられるようなものではないことを悟ると、握る刃を以てそれらを斬り伏せつつ、後退する。 「次から次へと……今度は何だ」 度重なる乱入者……あらゆる思想がこの世界の戦い干渉していることは理解しているが、それでもあまりに煩わしかった。 その姿は……木方のように鎧で覆われているようで、やはり異形という他なかった。 頭部はヘルメットのような装甲に覆い隠されていた。白地に赤色の電子配列のような模様が刻まれたスーツに、胸部には七色に輝く何かが見え……燃え盛るように光を放つ。 右手には拳銃を握り、こちらに銃口を向けている。恐らくあれから熱線を吐き出したのだろう、既存のそれとは全く異なる……味方によっては玩具のようにすら思えるような形状。 「これは失礼。俺のことは、“リアクター”……とでも呼んでくれ」 ……切っ先が向けられる。 この眼の前の機械鎧の男が何者であれ、邪魔をした以上は、決して味方ではないだろう。 味方ではないのであれば、敵だ。斬り伏せるべき敵でしか無い。 「おっと――――殺し合うつもりは毛頭ないんでね」 機械鎧の左手に、一枚のプレートが握られる。『SHIRANUI』と刻まれたそれを、銃へと差し込むと……機械鎧の身体に、魔力が漲っていく。 “目にも留まらぬ速さ”で高速移動した機械鎧は、その場にいた三人分を一瞬で拾い集め、或いは乱暴に担ぎ上げ、或いは襟首を掴み、持ち上げている。 「こいつらにはD.O.T.Aが必要なんだ。悪いが貰っていくぜ」 「逃がすか、貴様――――!!」 動き出さんとする木方。 然しそれと同時に、三度ほど、銃撃が放たれる。それらは全て、木方の足元へと向けて放たれた。明確に足止めの役割を、その通りに果たす。 度重なる乱入者と、それによる動揺、そして機械鎧という特殊な相手……二度目があったとするならば、決して同じ結果にはさせないだろうが。 ……確かに、木方仇政は取り逃した。相対した得物を。 「――――もう充分でしょう」 「……リチャード」 ……木方の脳内に直接響く声。 聖王の騎士団首領代行、リチャード・ロウが紡ぐ魔術によるものだった――――確かに。この場は、これ以上発展しようがない。 「サイスの方を終わらせて、彼を連れて帰還してください」 「……承知」 ……深い溜息を一つ吐けば、真界武装は光と化してその場から消える。 幾つも幾つも、戦場には思惑が交差している。思想が、思考が、策謀が――――そのどれもが、木方仇政には関係のないものだった。及ばぬものであった。
https://w.atwiki.jp/vipdetyuuni/pages/3221.html
―PROFILE― 性別 女 名前 小桜 柚月 年齢 18歳 誕生日 3月14日 身長 162cm 体重 52kg 趣味 廃墟巡り、歌 好き 団子、うどん 嫌い 正義、悪 概要 若干目付きの悪い剣士。【皎刃白貌】の転生。なんとか高校を卒業し、王国右将軍としての生活を改めて始める。最近は王国城外の開墾も任され、右将軍と共に貴族領主『麦稜公』としての仕事もすることになった。そのため現在は『右将軍』『剣術師範』『麦稜公』の三つの役職で仕事をこなしている孤児院で生活していたため、手伝いなどをしていた頃から料理は意外にも得意。また、歌などもそれなりに上手いが人前ではあまり歌わない様子。剣術の腕前は天才の域であり、彼女に備わっている唯一の才能といえるだろう。しかしその分苦手なものも多い。苦手なものは剣以外を用いての戦闘、人付き合い、からいものと炭酸、ホラー映画や心霊番組などの怖いもの系、虫etc... 容姿 容姿自体は生前とこれといって変化はない。黒髪をポニーテールにしており、瞳は切れ長。目は左が月色で右目が血色をしていて、右目は普段医療用の眼帯で隠している。顔立ちは整っており、肌は雪のように白い。氷姫の影響で彼女の周囲は常に寒いため、夏でも冬物の服を着用している。服はワイシャツに青のプリーツスカート、黒タイツに茶色の編み上げブーツを着用している。高校を卒業してからは、卒業祝いに特別に仕立ててもらった王国軍の軍用ジャケットを羽織っている。 仕事について 彼女の立場は王国将軍、剣術師範、貴族領主の三つであり、任されている仕事は多岐に渡る。その中でもメインは剣術師範と貴族領主としての土地の開墾だ。とりわけ剣術師範としての彼女は非常に優秀であり、非力な者達で構成された兵団を率いながらもその戦闘力は他の兵達と比べても遜色ない。貴族領主としては未だ未熟といった所で、土地の開墾に関しても知識が無いため農民兵に頼っている状態。とはいえ何もしていない訳ではなく、兵達に教わりながら彼女も土地の開墾に精を出している。王国将軍としての仕事は可もなく不可もなくといった所で、彼女自身の将軍としての能力は其処まで秀でている訳ではない。しかしながら補佐及び専属侍女が非常に優秀であり、仕事自体の成果は上々といえるだろう。最後に、アイドル将軍としての彼女の仕事について。彼女は整った容姿をしているため、王国将軍として広告塔のような仕事を任されることが時折ある。雑誌の取材なども偶にだがあるようで、メディア露出もゼロではない。そのため彼女が相手を知らなくても、相手が彼女の名前や容姿、或いはおおまかな戦闘スタイルまで知っていても不思議は無いだろう。 ―ABILITY― 【鏡心一閃】 破壊力-B スピード-A 射程距離-E 持続力-A 精密動作性-A 成長性-C 東洋における「侍」の意志を受け継いだ、抜刀術を得意とする流派の剣士。研ぎ澄まされた剣閃は鋼をも容易く断ち切り、しなるような身のこなしは凡庸の一撃を許さない。また、この剣士は「無拍子」と呼ばれる技術を有する。拍子一つ入らない神速かつ予備動作無しの移動術であり、三レスに一度使用可能。剣術の腕前や身体能力自体は人間の最上域に留まるが、この技術を上手く使えば自分より格上の相手とも渡り合えるだろう。しかし、どこまで鍛え上げても人間は人間。防御力は人並みであるし、剣術で不可能なことは当然不可能。身体能力:最上位の剣の達人初期装備:無銘の居合刀 ―ARMS― 神楽 元々は無銘の居合刀だったものを、【創断獅肢】によって打ちなおしてもらった物。元は刀の形をした屑鉄と称されるほどの駄作だったが、現在は通常の刀と同じ性能を誇り、なにより多少なら乱暴に扱っても問題ない程度には頑丈になっている。刃渡りは〝氷姫〟と同じ二尺六寸で、重さなども同じぐらいに調節されている。 霊刀〝氷姫〟『玉響』 最上大業物第12工目ヶ一振 霊刀〝氷姫〟『玉響』。刃渡り2尺6寸。細身の、薄い空色の鉄鞘に収められた『太刀』。角鍔、銀色の柄頭、藍色の鮫布、淡緑色の茎(なかご)を持つ、見ただけで冷たい印象を与える、寒色を基調とした刀。万物を凍らせる冷気を刀身から放つ。無形の物も凍らせることが可能。どのくらいの速度で冷気を干渉させることができるか、その応用の仕方は全て『使い手の腕次第』。【鏡心一閃】しか上記の能力は使用することができず、【鏡心一閃】以外の者が使用しようとすると、持てないくらい重くなる。 翔靴 【神炎創器】に創ってもらったブーツ。通常時と戦闘時によって形が変わる。正確には日緋色の金属板が表面を薄く張られる。金属板は軽く、移動の際でも重さに違和感は無いほど軽い。『爆破変換』という能力を有しており、踏んだものを爆破し、そのちからを上昇気流に変換することが出来る。爆破自体にダメージはなく、爆発によって衝撃も熱も生じることはない。所有者の意志によって発動される。また、1レスの間だけ自由に空をとぶことが出来る。これもコントロールは所有者の意志、思考で行う。しかし飛行能力を発動した場合、発動以降其のロールで金属板を含めた靴の能力の使用が不可能な『オーバーヒート』の状態に陥ってしまう。能力発動中は、かかと部分に小さな炎の羽らしくものが出ていたりする。読み方はしょうか。 ―SKILL― 貴島伍式刀葬術 少女が元々使っていた剣術、刀争術を殺すことに特化させた殺人剣の極地の一つ。刀争術が刀での戦闘、及び大衆化を図った剣術に対して刀葬術はある程度の実力、才能を持つものでないと完成させることが出来ない。故に伍式初代当主であり生みの親である貴島雪子以来、刀葬術の使い手は存在せず伝承者も生まれぬまま雪子が死んでしまったため、永久に失われてしまったのだが少女が一度死んだことにより雪子に師事出来たため、二代目の刀葬術の使い手となった。極意は『剣をより速く相手に届かせること』であり、その点では刀争術と違いはない。 零式 刀争術の更にその原点となる戦闘術。少女の扱う剣術の初代当主の師匠が使用していたものである。使用者は武を極めし死神とまで称された男で、ありとあらゆる武術の天才で剣術は勿論あらゆる武道に精通していたという。彼の使用する奥義はどれも人並み離れた神業で、中途半端な剣、拳では触れることすらかなわなかったそうだ。零式の詳細な実体は男しか知らないが、曰く『原点にして起点、故に全也』とのことである。ぶっちゃけ少女はそれを聞いてもあまり理解は出来なかった。零式には数多の業があるらしいが、少女には才能がなかったため零式奥義の一つである、無拍子しか修得することが出来なかった。 技、或いは業 技に分類されるものは、大体が霊刀〝氷姫〟『玉響』の能力を使用した比較的小規模少威力のものである。そのため氷姫さえ扱えれば誰にでも使用が可能で、これといった技術を要する技は少ない。 蛇刀〝大蛇〟 突き攻撃から発展させる技。刺突を行った際に空気を凍らせ刀身に纏わせ、一時的に刀身を伸ばす。氷でできているため耐久度はかなり低いが鋭利な為刺さればそれなりの威力 鰐刀〝顎〟 巨大な氷塊を生成し、地面と挟み撃ちにする技。そのさまはさながら巨大な顎に喰われるかのようだという。読み方は顎と書いてアギト。 狼刀〝牙〟 地面から氷で出来た棘を生成する業。もはや剣術ではないような気がするが気にしてはいけない。鋭く、大量に生成することが可能だが数が多ければ多いほど脆くなる。 〝霞〟 斬撃により周囲の水分を凍らせ、氷塊を相手にぶつける。 氷壁 霊刀の力を最大限発揮させ、大きな氷の塊を生成する。それはさながら壁であり、防御にも足場にも使用可能。 凍刃 斬り上げを行い、氷の斬撃を飛ばす。速さはそれなりだが氷のため破壊は可能 氷刃 刀に氷を圧縮して纏わせることで、刀身を伸ばし刀を大剣にする事ができる。ただ、圧縮しているとはいえ氷は氷なので、そこまでの強度は期待出来ない。しかし切れ味に関しては落ちることなく、斬る分には何の問題も無いだろう。 奥義 奥義に分類されるものは、霊刀の特別な能力を使用しない代わりに、少女の剣士としてのスキルを必要とする。 そのだいたいが刀争術か、或いは刀葬術、零式の流派で伝承されているものか、それの組み合わせから成っているため、オリジナルのスキルは多くない。 閃光 居合により剣撃を繰り出す貴島伍式刀争術で最も速い技。極めればその太刀は視認すら不可能な程になるが、練り上げられた精神力と高い技術が必要で、そう簡単に使用できる技ではない。 百光 閃光を超えた速度で居合を繰り出す、刀葬術の奥義。居合故に斬撃の方向などは予想できてしまうが、速さに関してはかなりのもので見てから対処では遅い場合が多い。 無拍子 剣術ではなく歩法。縮地とは少し違うが、縮地の究極系と言っても過言ではない。一切の予備動作無しで瞬間移動の如く動くことが出来る。ただし多用は出来ない。 瞬華 居合と無拍子の融合技。無拍子による神速の中で居合を行うという最速の抜刀だが、無拍子そのものが速すぎるため、当たらない確率も高く、あまり多用できる技ではない。無拍子だけで手一杯の剣士には中々に難しい奥義であり、集中力が極限にまで高まっているときにしか使用できないだろう。しかし当たればその威力は相当のものである。 我流奥義 我流奥義は霊刀の性能と少女の剣士としての技術をフル活用した業の事を指し、その性質から小桜柚月以外には使用が難しい。威力などは凄まじいものばかりだが、その威力の高さから下手をすれば自分の命が危うくなる場合すらある危険なモノばかりだ。 大氷刃〝紅雪〟 氷で足場を作り、刀に多量の氷を纏って上空から叩き下ろす。耐久度はともかく重たさはかなりのものになるため、威力は絶大。 縛刃〝雪月花〟 超高速の刺突から、霊刀の能力を限界にまで引き出し強制的に暴走させ、冷気を爆発させる。万物を凍らせる冷気は触れたあらゆる物を凍結させ、静かなる死へと誘う。ただし暴走させるのは使用者自身の気力や体力もとんでもない勢いで奪っていくため、多用すれば死ぬ事すらも考えられるほどである。 超絶抜刀〝虚空〟 この奥義は霊刀の性能を必要としないものの、その発動の難しさと威力の高さから我流奥義に分類されている。簡単に言ってしまえば瞬華の二刀流バージョンであり、無拍子の使用により移動する中で二本の刀で居合抜刀を行うという業。言葉にするのは簡単だがただでさえ難しい瞬華を刀二本で行うというのはとてつもなく難しいもので、現在の少女では発動しても成功する確率は限りなく少ない。 経歴 幼少~高校入学まで + ... 捨て子で、記憶があった頃にはもう孤児院で生活していた。 孤児院の先生が剣術の達人だったため、少女も先生に師事し、幼い頃から剣と触れ合い生活することとなる。 これ以上孤児院に迷惑を掛けたくなかったため全寮制の女子高に入学をする。 その後 + ... 【四堅覇者】の誘いで【王国】に将軍兼剣術師範として仕えることとなる。 王国入国後もちゃんと高校には変わっているためちゃんと女子高生のまま。 王国独立戦争で敵兵を殺し国民を守りきれなかったり、剣を失ってしまったりと色々な事が重なり精神的ダメージを受けまくるもそのたびに周りの人間に助けられ少しつづ成長していく。 雪月花を失ってしばらくして、王国宰相の【四堅覇者】に届け物を頼まれとある刀鍛冶の店を訪れる。 そこで現在所有する刀、霊刀『玉響』を刀匠から譲り受けた。 王国で借りているアパートでクトリャーチカと同居していた。 生き返ってから + ... 普通(笑)の女子高生にして王国の将軍、小桜柚月は公園で暇つぶしに鍛錬を積んでいた所で能力者に襲われ、死んでしまった。 一時的に黄泉還りを果たし、霊刀、氷姫を刀匠へ返却し、強くなって生き返ると宣言して地獄へと帰っていった。 その後、地獄にて彼女の使用していた剣術の初代当主、剣極の麗人こと貴島雪子と邂逅し、勝負を挑むも化け物じみた強さの雪子に完敗。 悔しかったので雪子のもとで修行し、強くなることを決意。 そこで彼女は刀争術の上の次元、刀葬術を学ぶ。 その後修行を終えた柚月は雪子のアドバイスの通りにとある人物に会いに向かった。 壱式から陸式まで連なる格闘術の原型、零式使いの元だ。 雪子曰く、最強とのこと。柚月からしてみれば雪子も充分最強な気がしたがあえて気にせず柚月は零式使いを探し、とある男の下へと辿り着いた。 柚月は再び節操なしに勝負を挑み惨敗。悔しかったので男のもとで修行しもっともっと強くなることを決意。 そこで彼女は歩法である無拍子を会得した。 そんなこんなで強くなっていった柚月であったが、男との修行を終えた所でようやくあることに気づく。 「あれ?どうやって生き返ればいいのかしら」――――。 面倒だったので柚月は死後の世界で一番偉い人に会って頼んでみようと考え、それっぽい所へと向かった。 そこにいたのは閻魔大王、ハデスとルシファーと名だたる地獄、魔界、冥界の王達だった。 柚月はドン引きしつつも生き返りたいと頼み、言うことを聞いてくれなかったので更に三人相手に勝負を挑む。 長い時間戦い続け、結果はなんとか引き分けにまで持ち込むことに成功する。 人間のくせに妙に頑張る少女を三人の王は認め、時々地獄での仕事をこなすことを条件に生き返ることを許可した。 こうしてなんだかんだして、柚月はなんとか生き返ることが出来たのであった。 そして現在。 なんだかんだで色々あったけどなんとか高校を卒業した小桜柚月。 そのまま将軍として働き始めてなんかがんばってるっぽい。 閲覧者カウンター 今日 - 昨日 - 総計 - 「目指すは最速の太刀……ってところかしら」 + ... 設定置き場及びメモ 王国NPCについて 少女専属の侍女と補佐が一応ついている(設定) また現在姉と一緒に生活している(詳しくはSSスレ参照) 侍女 レイナ・コレット 何かと柚月にいろいろな服を着せようとしてくるメイド。 年齢は柚月の一つ下で、学校では彼女の後輩である。 高い事務能力を有し、王国にいる侍女の中でも総合的な能力はトップクラスらしい。 実は有事に備えて薙刀術なども習得しているが、柚月自身はそのことを知らない。 補佐 レイン・アルバート 好青年。柚月より幾つか年上で、もう既に結婚しているとかしていないとか。二十代前半。 幼い頃から優秀で、突出した能力を持っていたために周囲から疎まれ、あえて能力を普通レベルにまで落としていた。 兵士として訓練を受けている時にそのことを柚月に見抜かれ、最終的には彼女の補佐として能力を存分に発揮している。 彼が居ないと仕事が回らなくなる可能性がある程度には優秀。 姉 + ... 性別 女 名前 小桜葉月 年齢 25 誕生日 10月1日 身長 167cm 体重 55.8kg 趣味 睡眠 好き だらけること 嫌い 己 トラウマ 魔帝 諸事情から柚月の両親が殺された際に姿を消す(SSスレパート5 262-269参照) その後力を求めて彷徨い流浪の旅を続け、北欧のとある国に辿り着く。その国の軍は完全なる実力主義で、若かろうが女だろうが実力さえあれば上にのし上がる事が可能だった。 容易に自らの成長を測る事が出来ると彼女は考え軍隊に入隊、若くして階級をどんどん上げていき、やがて中佐にまで上り詰めた。 中佐になってしばらくした所で探していた存在の情報を掴み、軍隊をやめて妹の元へと姿を現す。 現在は妹の家に一緒に住んでいる。仕事時はクールで出来るカッコイイ女性なのだが、プライベートではだらけるのが好きなダメ人間。そして現在は無職。 普段は柚月が支援などいろいろ手を回している施設で手伝いをしたり、柚月の元で訓練を重ねている兵士達と剣術を学んだりしている。ただし彼女の剣術の腕前はかなりのもので、総合的な戦闘能力は柚月に勝るとも劣らない。 弟子について 王国で戦争孤児などを預っている施設に、柚月は暇な時に出かけている。 彼女自身が孤児院の出ということもあり、いろいろ援助などもしているようだ。 そこで柚月は子供たちに剣術を指南しており、子供たちからは師匠と慕われているらしい。 中でも数人目をかけている子がいるとのこと。 弟子其の一 + ... 性別 女 名前 橘 桃子(タチバナ トウコ) 年齢15歳 誕生日3月3日 身長148cm 体重39kg 趣味鍛錬 好き師匠、コーラとお菓子 嫌い戦争、帝国 小桜柚月の弟子其の一。王国独立戦争の際両親を失い、戦争孤児となる。 彼女の母親は代々シュプレームに住む生粋の教団教徒で、父は行商人としてシュプレームに訪れた際に母親と出会い、農民としてシュプレームに住むことになる。二人共無能力者の一般人である。 彼女達は偶然小桜柚月が防衛を担当する地区に避難しており、敵の攻撃によって数名の死者が出てしまい彼女の両親も其処に含まれていた。 小桜柚月はそのことをひどく悔み、施設などに大量の寄付を行いながらもトウコの事を何かと気にかける。 トウコ自身は守ってくれた柚月に感謝していたのだが、柚月はどう償えばいいか迷い続けており。 このままでは柚月は悩み続けるだろうと察したトウコは、柚月から自らを守るための剣を教わることで柚月の罪悪感を消してもらおうと考える。 何より戦争で剣一本で敵に立ち向かう姿、剣術に関しては他の追随を許さない実力にトウコは憧れていた。 それからトウコは柚月の元で剣術修行を始める。彼女は剣の才能は並だが努力と執念は人並み外れており、強さへの渇望もまた小桜柚月と同等か其れ以上のものを秘めていた。 そのため幼いながらも着実に実力を身につけてきており、柚月も彼女に一目置いている。 弟子其の二 + ... 性別 女 名前 フランチェスカ・リオーネ 年齢 15歳 誕生日 4月10日 身長 140cm 体重 32kg 趣味 ゲーム 好き 格ゲー、漫画 嫌い 死、 小桜柚月の弟子其の二。複雑な経緯で王国へと辿り着き、施設にて生活している。 元々は遥か東に在るとされる太陽の昇る国、暁の国と呼ばれる国の姫。国民からも暁の姫として親しまれていたが、革命によって王家は彼女を除いて皆殺しにされてしまう。 彼女一人だけが逃げ延び、王国へと辿り着くと小桜柚月に保護され、施設で生活することになる。 それから彼女は力がなければ奪われるのだという信念のもと、柚月から剣術指南を受ける事となった。 勝ち気で熱血的な性格。しかし家族が皆殺しにされる精算な光景を見て以来、常に物事を恐ろしく冷え切った思考で見るもう一人の自分が心の奥底に潜んでいる。 実力に関しては未知数。トウコのライバル的な存在で、性格なども真逆。 剣術を学んでいるが、其の一方で絶対にもう誰かが死ぬところを見たくないと願っており、持ち歩く得物も真剣ではなく木刀。 運動は少し苦手だが勉強、その他家事などあらゆる能力は平均以上。王家としてそれなりに厳しい教育を受けてきたらしい。だが時々常識が欠落している。 柚木ちゃんの師匠について 柚木の師匠は貴島伍式刀争術三代目当主、神坂紫雨である。 その腕前はかなりのもので、一瞬にして千の斬撃を放つとも言われている。 破魔の聖剣、紅時雨を所有しており、剣士の世界では知っている人は知っている、程度の知名度はあるようだ。 貴島雪子について 刀争術の創始者にして初代当主。 柚月いわく化け物じみた強さということでその実力は柚月の師匠である神坂紫雨以上。 剣極の麗人という二つ名を持ち、剣術の腕はかなりのモノだったらしい。 速さと技術を武器にした戦い方は小桜柚月と同様だが、経験の差か実力は雪子のほうが数段は上。 ただし幼いころより病弱で身体が弱かったため、若くして死んでしまったという。 零式使いについて 柚月の扱う剣術、伍式を含めた壱式から陸式までの源流である零式を扱う事のできる男。 生きていた頃には武術の神とまで言われ、ありとあらゆる武術に精通していた。 あまりに強すぎたため己より強い者を探すために放浪を続け、その旅の途中に出会った数人の武術家を弟子にし、彼らが後に男の戦闘スタイルの一部を継承してそれぞれ壱式から陸式の名を冠した武術が生まれる。 強い。めっぽう強い。柚月いわくもう表現する言葉が見つからないとのことで、その強さは雪子以上だという。 魔帝ちゃんの設定について 柚月の行った死後の世界はいろいろ入り乱れている世界。 そのため閻魔大王やハデス、悪魔なども住んでいた。 そんな巨大な死後世界をかつて掌握しようとした物がいた。 魔帝――――彼は後にそう呼ばれるようになる。彼は死後の世界の覇権を握ろうと世界を暴れ回り、破壊の限りを尽くした。 死後の世界の有力者たちがなんとか力を合わせて魔帝を封印するも、封印状態で人間界に脱出、そして柚月の双子の兄として転生する。 柚月の右目の魔眼もそれが原因であるが、本人はそこら辺は全く知らない。 右目の魔眼 本来柚月の目は両目とも月の色をしているが、双子の兄に魔眼を強制的に植え付けられ血の色に染まっている。 魔眼と行っても本人に有効な効果は無く、常に魔帝に柚月の位置情報や戦闘能力などの情報を送ったり、また身体能力を抑制したりといった、本人に悪影響を及ぼす効果しか持たない。 柚月本人は覚えていないものの、本能的に兄を嫌っているため、魔眼も無意識に忌まわしいものだと理解しており常に眼帯で其れを隠している。 【皎刃白貌】から【鏡心一閃】への変更点について。 魔眼による身体能力抑制の解除。 魔帝に植え付けられた右目の魔眼により、力の一部を奪われ身体能力が抑制されていたが三人の王の計らいによりそれが解除され、【皎刃白貌】時代より身体能力が上昇した。 達人状態との人格統合について。 少女は元々天才的な剣術の使い手だったが、あまりに上達が速かったため技術ばかりが突出し、精神面ではそこら辺の少女とそう変わりはなかった。 しかし王国で将軍になって以来、いろいろな敵とぶつかり合いある程度成長し、精神面でも達人となっていく。 だが戦闘時と日常生活時ではやはり使い分けていた。(あたし=私)理由は達人状態の彼女は好戦的で戦闘狂の気があったからである。 それが雪子との修業を経て人格統合し、常に達人状態での戦闘が可能 になった。 刀争術の原文 その始祖は北辰一刀流という大衆にもかなり広まった剣術の使い手である。武者修行の最中にあった剣術の天才、その腕に惚れ込み弟子入りし、その修行の中で貴島伍式刀争術を編み出したとされている。非力な人間でも扱えるように改良された剣術。「それ剣は瞬速。心・気・力の一致」と剛に頼らず、剣をより早く届かせることを剣の極意としている。 千葉周作を創始とする北辰一刀流の流れをくんでおり、極意もまた北辰一刀流が原型。現代剣道の基礎を作ったとされる北辰一刀流は合理的な指導法で剣術の大衆化を図ったとされており、その派生である貴島五式刀争術も頑丈な基礎を元に扱われる。合理的で扱いやすさを根本においた大衆向け剣術が基盤であるため、極めずともある程度の戦力を得ることが可能。頑丈な基礎を土台に『動作の最適化』を行い、更に極地に達すると『動作の最速化』『攻撃の無力化』に重点が置かれる。非力な人間が扱うことを想定しているため、力技などはほとんど存在しない。また、腕力などを競い合う鍔競り合いなどは苦手としており、その反面で剣を絡め取ったり受け流したりといった技術が発達している。とはいえ、あまり巨大な力だと受け流すことすら出来ないため、やはりその極意は〝より早く剣を相手に届かせる事〟である。 + 聖刻イベント・パートナーキャラ概要 クラス アサシン 属性 秩序・善 相性 最良・普通 起源 斬撃 性別 女 名前 貴島 雪子 年齢 不詳 誕生日 十月十日 身長 166cm 体重 不詳 趣味 剣術 好き 子供・辛いもの 嫌い 自分 -概要- 小桜柚月の扱う剣術の初代当主にして、剣極の麗人の二つ名を持つ剣士。 天賦の才とも言うべき剣術の才能を持っており、常人では辿り着くことの出来ない領域にその身を置いている。 その代わり日常生活が送れない程壊滅的に他の才能がなく、剣術以外はなにをやらせても全く駄目。 性格は非常に穏やか。アサシンのクラスは、生前の行いによるもの。 年齢は不詳だが見た目は二重代前半といったところで、二つ名からも分かる通り美しい容姿をしている。 腰辺りまで伸びた黒髪に、透き通るような白い肌。白の和服を着ている。 -能力- 【刀葬伍式】 剣術を磨き続けた剣人。 全くの無能力者であるが【鏡心一閃】を凌ぐ戦闘力を有している。 [Class] アサシン [Arts] 剣術:A [Status] 筋力 耐久 敏捷 異能 幸運 宝具 D D A E D B+ [Skill] 気配遮断 C 自身の気配を消す能力。完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。 心眼(偽) A 直感・第六感による危険回避。虫の知らせとも言われる、天性の才能による危険予知。視覚妨害による補正への耐性も併せ持つ。 鏡心 A+++ 流派固有スキル。ランクは習得度を示している。 気配察知・精神防御などの効果を持つ。 前述の気配遮断はこのスキルの恩恵。 天賦の才(呪) ? 文字通りとある事柄に対する天賦の才を持つの証。 【刀葬伍式】の場合は“剣”。 ただしその他の事柄に対してはまるで才能が無い。まるで呪いにでもかかっているかのように。 あいどる~♪ 呪いさえ弾く職業適性。 さぁ!今こそ決断(転職)の時ですよ!! -宝具- ≪水鏡なる波光≫ 分類:対人 Rank:B 備考:装備品 異能を切る事で、その能力を刀身に記憶する剣。 宝具名を詠唱する事により、記憶した異能属性を纏った一撃を放つ。 ただし、異能を記憶するためには同じ相手と二度以上戦う必要がある。 現在記憶している能力は【鏡心一閃】のみ。 貴島雪子はその生涯において決して異能を持つ刀を扱うことはなかった。 一応所有はしていたのだが、常日頃から振るうのはなんの能力もなく切れ味も何もかもが平凡な刀だけ。 これは彼女の師匠に当たる人物が一切の異能なしにあらゆる武術を極めていたからであり、其れに対抗し異能無しで師匠に勝ちたかったからという理由。 しかしながら今回、聖刻戦争が始まる少し前に嫌な予感を覚えた彼女は、倉庫の奥深くに封印していた一振りの刀を引っ張りだす。 其れこそが彼女の宝具≪水鏡なる波光≫。戦で数百人もの人間を殺し尽くし、其の血と魂によって異能を記憶する異能を持つまでに至った〝魔刀〟である。 ≪絶葬・遍く断つ至高刃≫ 分類:対人 Rank:B+ 精神統一の後に放たれる“飛ぶ一閃”で、空間切断能力を持つ。(空間系宝具に特効、防御不可とは別物) 技の威力は使用者の精神状態によって上下する。 経歴 ごく一般的な百姓の娘。しかし彼女は生まれ持って天賦の才と同時に周りを傷付けずにはいられない異常性に蝕まれていた。 そんな彼女の精神を落ち着かせるために、彼女の親は村に在った道場に彼女を放り込む。 そこで彼女は才能を発揮、幼くして周りの兄弟子達を凌駕する実力を身につけ、同時に強くなる快感と強者と激突する愉しさを見出す。 直ぐに道場の人間では物足りなくなり、彼女は一振りの刀だけを持って武者修行の旅に出た。 各地にいる強者の噂を聞きつけては倒し、名のある道場へ赴いては道場破りをする。合戦が在れば嬉々として向かい、雑兵も古強者も皆殺した。 やがて血を吸い過ぎた彼女の刀は妖刀へと変化するが、彼女にとってはそんなことはどうでも良かった。 とにかく剣術を磨き、強くなり、他者を圧倒する。彼女にとっては其れが総てだった。 そして十数年の武者修行の末、彼女は一人の男に辿り着く。 曰く、武神。武術を極めし男。彼女が挑まぬ筈もなかった。 彼女は挑み、生まれて初めて敗北した。特殊な武器も無く、ただの棒きれを得物とした男に全く歯が立たなかったのだ。 生まれて初めての経験。彼女は戦慄と同時に歓喜した。上には上がいる。ならばまだ自分も強くなれるのだ、と。 彼女は男へ弟子入りすることを決意した。 しかしながら男は元来争いを好まぬ質であり、弟子を取るつもりもないとあっさり断られてしまう。 だが其の程度で諦める彼女ではない。放浪の旅を続ける男に付きまとい続け、そして挑み続けて一年。ようやく彼女は男へと弟子入りすることとなる。 そこで彼女が学んだのは剣術ではなく、力の恐ろしさと正しい使い方だった。 ただ殺すだけの刃の虚しさ。無意味に強くなったところで、其のような力に意味は無いのだと、男は彼女にそう説いた。 何より彼女は十分に強すぎた。男に一年間挑み続けた結果、彼女と男のみが扱うことが出来る剣術さえも完成していたのだから。 数年付き従い、其れを理解した彼女は今までの行いにひどく後悔することとなる。 ただ一度の合戦で彼女が何人殺したか。殺しに殺して手に入れた『剣極の麗人』の二つ名すらも、忌々しいものにしか聞こえなくなった。 彼女は修行を終えると、國を出る。そして争いのない田舎へと渡り、孤児を育てる施設を作った。 自分は殺しすぎた。だからせめて育てて償うのだ、と。 精神を真っ直ぐにするために剣術も教えた。己を守り、大切なモノを守る為の剣を教えた。 ただひたすら殺すためだけに編み出された自分だけの剣術は、教えるつもりもなかったし使える人間もいなかった。 その後彼女は妖刀の呪いを受け、若くしてその生涯を終えることとなる。 彼女が作った施設と道場は今もなお存在しており、小桜柚月もその施設出身である。