約 1,001,243 件
https://w.atwiki.jp/kisaiwww/pages/17.html
語録その3~高尚管理人編 前半~ 10 名前: 鬼語録 [sage] 投稿日: 2007/04/03(火) 00 01 47 30 名前: 名無し草 [sage] 投稿日: 2007/03/31(土) 23 44 57 そのお題絵を携帯で撮って待ち受けにしていらっしゃるということですが… 構いませんよ。ただ、次からはやる前にひとことご連絡頂ければな、と思います。 さんは何度も感想を下さっている方ですし、そんな方に事前に連絡頂いた上でのことなら私もむしろ嬉しく思いますので。 いつでもニヤニヤ一人で眺めたいから、という個人的に楽しむ目的のみでのパソコンへの ダウンロードなどはこちらもまったく構いません。携帯撮影は加工に入るとの見方も出来ますが、 私としては、個人で楽しむ範囲でなら良いと思っております。 そして、好きだと言ってもらえることはこちらにとっても何より嬉しいことですが、 その作品を大事に扱ってもらえるかどうかは、その人の良心と優しさにかかっております。 私にはどうすることも出来ません。「あなたの絵を好きだっていってるんだからいいじゃないか」と 作品を好き勝手する方もいらっしゃいます。私も何度か遭遇しましたが、 「ファンだからやっている、好意なのになぜ怒るのか」と、勝手に絵をトリミングしてサイトに飾ったりする人もいます (外国の方にとても多いです)。 当サイトにとってさんは「毎度感想を下さる嬉しいお客様」、 作品を大事に扱ってくれるだろうという信用ある立場 (…ってなんか仰々しいですが)の方です。せっかくそんな実績があるのですから、 後ろめたい気持ちになるくらいなら堂々とご報告下されば良かったのに、とは思っております。 怒っては全然いませんが、苦笑、という感じですね。 個人でお楽しみ頂く限りのささやかなコトですので、もちろん大袈裟な断りメールなどは求めませんが、 「これが好きです!待ち受けにしたい!」と拍手ででも頂ければ印象は随分違います。 27 名前: 鬼語録 [sage] 投稿日: 2007/04/03(火) 00 12 34 923 名前: 鬼誘い受け [sage] 投稿日: 2007/04/02(月) 21 59 31 私、感想貰うのでも、べた褒めや普通の感想ももちろん凄く嬉しいですが、 批判系もとても興味深く読ませてもらってます(ほっっっとんどないけど)。勉強になるしね。 それに、『憤りを感じる』ってことはそれだけ感情移入してくれてるってことだし。 可愛さ余って憎さ百倍じゃないけど、うーん上手く言えない。 少なくとも私が何かの作品の展開なり何なりに憤りを感じるときはそういう感じですので。 ホンマモンに面白くなかったら批判もしないもんな、どうでもいいから。 だから皆さんどんどんご意見ご感想下さいね!辛辣なのもドンと受け止めるぜ。 まあ、今回の批判メッセージは「二次創作のくせにオリキャラ出し過ぎ」 「私は二次創作が読みたいのであってあんたのオリキャラの話なんてどうでもいいので控えろ」って カンジの意見だったので、私のいう批判とはちょっと違うのですけどね。 だってその辺のことは読む前の注意書きでも書いてることだし… 内容の批判じゃなくて趣旨の批判ですからねえ。そういうのはよそに移って頂くしかないと思うのですが… 28 名前: 鬼語録 [sage] 投稿日: 2007/04/03(火) 00 13 06 878 名前: 鬼 [sage] 投稿日: 2007/04/02(月) 21 44 16 こないだ(つってもけっこうですが)、久々にアイターな人からメールが来ましたよ アッハッハッハッハ…ハアアアア(脱力)。ほとぼりも冷めたと思うので話題に。 なんか文面がギャル文字と顔文字と2ちゃんねる語?がみっしりで解読に時間を要しました。 あたまいたい… 前『鬼と闘犬』のほうで一周年アンケートをした時が一番ひどかったんだが。 シネとかヤメロとかキエロとかここ見てると気分悪くなるとかマッチョ好きキモイ(笑)とか。 まあ、いろいろ。この人たちはアンケート集計にはカウントしませんでしたけどね。 いや、別にヘコんではいないんですけどね。 こういう記事書くと拍手とかで心配・励ましがたくさん来るので(ありがたい)一応。 まあ、私我出くわしたイタいのがそこまでひどいのじゃなかったってだけなのかもしれないけど。 もともとケンカ好きというか、ケンカ売られると買ってしまう好戦民族的な所もなきにしもあらず(反省…)なんで。 いや腕っ節はモヤシですが言葉の暴力がえげつなく尖ってるので…たまに自己嫌悪。 なんでこんなに口が悪いか。 実際の所、やり返してしまったときに喚かれるのがめんどくさいので いっそ同人から撤退という手段ををとった、ていう感じ。 ネットでの困ったさんも、生暖かい目で上から見下ろす感じで対応してるつもりです。 34 名前: 鬼語録 [sage] 投稿日: 2007/04/03(火) 00 17 17 53 名前: 名無し草 [sage] 投稿日: 2007/04/02(月) 15 20 01 年齢制限コンテンツを見た事を平気で報告してくる未成年者に対しての 対応についての意見があったので、それだけ先に ■>「叱る」のと「失礼」は訳が違うと思います。 違いますね。当たり前です。 ただ、未成年者お断りとデカデカ書いてるところに平気で乗り込んでくるという大きな無礼をはたらいた輩に、 それを咎める手段として普通は失礼だとされるような言葉で罵倒されるのは当たり前だと思います。 何もしてない人にただ「バカ」と罵倒するのは失礼ですが、 悪い事をした子供に「このバカ、何やってんだ」と言うのは違うでしょ? もっとやんわり言えばいいじゃない、と思われるかもしれないですが、 やんわり言うってことは時間をかけるってことなので、 こんな幼稚な問題に時間を割いてやさしくやさしく教えるのは馬鹿馬鹿しいので、 「ダメっつってんだろゴルァ!」と怒鳴りつけて散らしたとまあそういうことです。 私がやったあなたの言う「失礼」はかなりサバサバしたもんだと思いますけどねえ。 ていうか、マジで罵倒しようと思ったらこんなもんじゃないですよ、普通。 「子供なんだからもっと優しく教えてあげなさいよ」と思われるかもしれないですが、 そんな対応をするべきなのはせいぜい10歳以下、 いやもっと下でしょう。アンパンマンとか見てるぐらいの。 10歳をいくらも超えててそーゆーことするっていうのが「育ちが悪い」って言うんです。 育ちの悪い子供にはちょっとキツく言うぐらいでちょうどいいと思いますが、 これもキツい意見ですかねえ? 35 名前: 鬼語録 [sage] 投稿日: 2007/04/03(火) 00 17 49 56 名前: 名無し草 [sage] 投稿日: 2007/04/02(月) 15 20 39 キツい言い方のまま載せたのは、ズバリ、相手がお子様だからです。 お子様には回りくどい言い方をしても通じにくかろうと思いますし、 鬼タカはどっちかというと短気なので、やんわりじっとり時間をかけて説教するより、 ひとことの格言や喝ででガツンと目を覚ませと雷を落とすほうがインパクトが強く、 目からウロコがはげる確率が高いと経験上思っているので、こうしました。 そして、こういうお子様とは価値観のレベルが違いすぎて、 “論ずる”、という手法をとるのがアホらしい、と捉えています。 小さい子になぜ空が青いのかをわかりやすく噛み砕いて、 やさしくやさしく教えようとする人を真面目で気の長い人だと思いこそすれ、 見習おうとは思いません。「青いもんは青い」と一刀両断する、 粗野なおっさんタイプなのが鬼タカです。 相手が同じくらいの知識を持った大人なら「確か光の屈折率が」とか、 無い知識を振り絞って頑張って言うかもしれないですけど。 36 名前: 鬼語録 [sage] 投稿日: 2007/04/03(火) 00 18 19 58 名前: 名無し草 [sage] 投稿日: 2007/04/02(月) 15 21 40 年齢を書いて感想を送って来た時点で、鬼タカは相手を論ずるに足らぬお子様と見なしますので、 対等な位置で『波風を立てないように気を使おう』という気はすでに起こりません。 大人らしく鼻であしらいます。 今の世の中、無菌室推奨派の優しいママばっかなので、 正直な所、顔も声も見えないたかがWEB上でちょっと罵倒&晒し者にされたぐらいなんじゃい、 と思っている所もあります。 そんなんじゃ世の中渡っていけんのじゃないかと、まあ、鬼タカ自身人生においては充分若輩者で、 空の青さの説明をスラスラと言えるほど完成された立派な人間ではありませんが、 少なくとも彼らよりは数年多く生きていて選挙権のある人間として、そう思います。 そして言葉の選び方がキツいのは、鬼タカがもともとバカとかアホとかいう暴言・罵倒・罵詈雑言に どちらかというと慣れている人間だから、 というせいもあるかもなあ、ともちょっと思います。言われ慣れているというか (土地柄もある、かもしれない‥‥?とくに「アホ」)。
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/452.html
前へ もうとっくに仕事は終わっているはずなのに、まるで待ち時間みたいに、キュートのみんなそれぞれがお庭を眺めながら過ごしていた。 「あれー?みんなぁ」 やっとゲルから出てきた愛理と千聖も、それを見て嬉しそうに手を振る。 「おっそーい、千聖!舞、千聖がそこん中で寝てると思って、気ぃ利かせて待ってたんだからね!ほらもう帰るよ!」 「あら、舞さんたら。お待たせしてごめんなさいね」 「は?舞さ・・・ええ?・・・まあいいや、行こっ」 舞ちゃんはパタパタ走りよってきて、あっという間に千聖の腕を取って行ってしまった。 「ねえ、ねえ」 私は近くにいた舞美ちゃんに、そっと話しかけてみた。 「本当にずっと待ってたの?」 「んー、一回お昼食べに外出たんだけどね。舞が戻りたいって言うから、時間つぶしてたの。ここは自然いっぱいで、飽きないしね」 「そか。・・・あともう一個だけど、何で私たちがここにいるって知ってたの?」 「知ってたっていうか、まあここだろうなって。そこのテントがちっさーの隠れ家なんだって、舞が。 梨沙子たちも一緒っていうのはここ来るまで知らなかったけど、中から話し声がしたからね」 「ふーん」 バレてるんじゃ、隠れ家じゃないじゃん・・・。っていうか、何で知ってるんすか、舞ちゃん・・。 「まあ、ちょっと遅くなっちゃったし、今日はりーちゃんも一緒にかえろ」 「うん・・・」 せっかくなっきぃが笑いかけてくれたのに、何か気持ちが沈んだ。 だって・・・いないし、ベリーズ!一人も! 「・・・キュートって、仲良くていいなあ」 「ん?でもいつもこういう風に待ってるわけじゃないよ。帰り別々なことも多いし」 「そうじゃなくてぇ・・」 ま、わかってるけど。キュートとベリーズじゃノリが全然違うし。納得は一応してるけど、やっぱり寂しいものは寂しい。 「行こう、梨沙子」 何となく、私の気持ちを察してくれたのか、愛理となっきぃが手を繋いでくれた。 舞美ちゃんはよくわかんないけど、後ろから腰を抱いてきてムカデ歩きみたいになった。 「歩きにくいし!」 「もー、みぃたんたら無茶しないでよぅ」 わいわい騒ぎながら、屋上に繋がる階段を下りていく。 そこから通じるエレベーターでいっきに1Fまで下ると、私の目に、信じられないものが写った。 「あ、梨沙子さん」 笑いかけてくる千聖と舞ちゃんの奥。 「みや・・・」 「お疲れー。よかった、梨沙子残ってたんだ」 「何で?先帰らなかったの?」 何か約束してたってわけじゃないのに、みやがそこにいたことにびっくりして、思わず咎めるような口調になってしまった。 「いや、忘れ物しちゃったから・・・。ちょうど千聖たちに会って、梨沙子いるって言うから待ってたんだけど」 「あ、そ、そっか、ありがと」 「今日さ、梨沙子仕事終わってからすぐどっか行っちゃったじゃん?別にさ、子どもじゃないんだし大丈夫だろうけど、みんな心配してたんだよ。メール、送ったけど見てない?」 そう言われて、私はあわてて数時間ぶりにケータイの電源を入れた。 愛理や千聖と過ごすのが楽しすぎて、全然メールチェックなんてしてなかった。 「おー・・・」 「すっごーい!梨沙子人気者じゃーん!とかいってw」 横から覗き込んだ舞美ちゃんが、感嘆の声を上げた。 新着メール、30件。 みやは“帰っちゃった?”“とりあえずうちも帰るよ、お疲れ!”とか、普通の内容。 キャプテンは明日の連絡事項と、私の体調を気遣う内容、それから2人の間でブームなドラマの感想が入ってた。 ももはツ○ッターと勘違いしてない?ってぐらいの頻度で“今電車乗ったよー”とか“オレンジジュースおいちー☆”とか画像つきで。 茉麻は“今どこ?”“何かあった?大丈夫?”“気づいたら1回メールちょうだい”ってママっぽいメールが数件。 千奈美は意味わかんないダジャレと面白画像をたんまり送ってきて、“求感想!てか今もう家?”って送ってきてた。 熊井ちゃんはハマッている漫画の話を長文で、最後に“ところで梨沙子、いつの間に帰ったの?”なんて書いてた。 「愛されてるねー」 「・・・うん」 余計な言葉を言ったら泣いちゃいそうだったから、黙ってみやの肩に顔を押し付けた。 「どうしたどうした。甘えんぼうか」 髪を滑るみやの手が気持ちいい。 みんな、さりげなく私のこと気にしてくれてたのに。キュートは仲がよくていいな、なんて口に出した自分が恥ずかしくて、情けない。 「一緒に帰ろ?」 「うん・・・」 ささやかに誕生日を祝ってもらって、愛理とも千聖とも仲を深める事ができて、キュートのみんなに優しくしてもらって、ベリーズの絆を強く感じる事もできて。最高の1日だったと思う。 んま、できれば、元気なほうの千聖にも会いたかったけど・・・。 「じゃ、またね!」 「うん、バイバーイ」 駅について、それぞれの電車の乗り口に別れていく。 私は愛理・みやと途中まで一緒。千聖たちとはここでバイバイ。 「じゃーねー・・・ん?」 名残惜しく、みんなの後ろ姿を見送っていると、急に千聖の足が止まった。 「千聖?」 小走りで、私のところまで戻ってくる千聖。 黙ってジーッと見つめてきたと思ったら、その可憐なお顔が、だんだん不気味に歪められていく。 「ちょ・・・」 何か言い出す前に、背後に回りこんだ千聖は、私の頭を抱え込んで胸に押し付けてきた。 千聖の柔らかい胸の感触と、ギリギリ締め付けてくる息苦しさが同時に襲ってくる。 「グフフフ」 「ギ、ギブギブ!無理!」 早々に腕を叩いて降参を知らせると、千聖は満足そうに体を離してくれた。 「ケホケホ・・・な、な、何」 「あはは、りーちゃん、じゃねーい!あ、ごきげんよーだっけ、あははは」 何がそんなに面白いのか、千聖は手を叩いて笑いながら、改札をくぐってしまった。 「あははは、なになに?ウケるんだけど!」 「梨沙子、大丈夫?」 みやなんて大爆笑してるし、一応心配してくれてる愛理も、若干目の端に笑いが浮かんでいる。 「し、信じらんない!千聖の乱暴者!っていうか、いつの間に元に戻ったんだろ・・・」 すると、愛理はちょっと気まずそうに私をチラ見した後、「・・・今日は、最初っからヤンチャな方の千聖だったんだよ・・」と呟いた。 「えええええっ!!!??」 「まあまあ、梨沙子落ち着いて」 「あばばば」 だって、だって、さっきまではあんなに綺麗な言葉遣いで・・・あんな清楚な笑顔で・・・なのに、どういうことだ! 「いやー、いつネタバレするのかなーって思ってたんだけど、千聖全然言い出さないから。まさかこのタイミングとは思わなかったなあ」 「あー・・・それで、さっき私が“元の千聖にも会いたい”って言ったとき、2人して大爆笑してたんだ。もー、どっかで教えてよぅ、愛理ってば!」 「あはは、ごめんねー。なっきぃも舞ちゃんも気づかないふりしてあげてたから、言いそびれちゃった。舞美ちゃんだけは本当に気づいてなかったかもしれないけど」 ――キュート、変なトコでも結託しすぎ!! 「私も全然気づかなかったなあ。千聖、元に戻ってることもあるんだ!面白いね!」 「うん、最近の“元の千聖”のマイブームなんだよね、お嬢様のフリして騙すの。でもキュートのみんなはもう慣れっこだから引っかからないし、今の梨沙子の反応は嬉しかったんじゃないかな。」 「うー・・・でも、まあ、明るい千聖とも会えてよかったよ。あの乱暴者め!プロレス技とかひきょうだし!」 悪態をつきつつ、それでも私たちに美味しいトマトを譲ってくれたり、隠れ家に招いてくれたりしたのは“元の千聖”の優しさに違いないわけで・・・それは、やっぱり、嬉しい。 「・・・もう二度と引っかからないように、これからはもうちょい千聖の動向に注意しとこうっと」 「ケッケッケ、でも相手はあのいたずらの天才だからねー。ファイトだ、梨沙子!」 「おー!」 とりあえず、プチ復讐として、帰ったら“元の千聖”に「ももが階段から落ちてクールキャラになっちゃった!」ってメールしてやろうかな、と私は密かに微笑んだ。 次へ TOP
https://w.atwiki.jp/zooo2ndunofficial/pages/224.html
[#VASPオーディション] 基本情報 ルーム https //www.showroom-live.com/VCHETVASP_0270 名前 めるむ 番号 270 ニックネーム ファンネーム ルーム挨拶(入室) ルーム挨拶(退出) Twitter マシュマロ YouTube 配信タグ ファンアートタグ Twitter以外のSNSなど項目も適宜追加してください 目次 詳細情報自己紹介 配信タイムテーブル 活動の記録スタートダッシュ期間 予選イベント期間 決勝イベント期間 本選後の消息 用語・名言集 ファンのブログやnote、togetterまとめ 詳細情報 自己紹介 おしゃべりがすきです めるむって呼ばれると喜びますコメントいっぱいくれるとさらに喜びます 嬉しいことがあった時や悲しいことがあった時、あなたが一番にこの人に知らせたいって思えるようなVTuberになりたい!という気持ちでVASPオーディションに参加しました。応援よろしくですよ~! 配信タイムテーブル 日付 配信開始 配信終了 星集め 星捨て 備考 活動の記録 スタートダッシュ期間 予選イベント期間 決勝イベント期間 本選後の消息 用語・名言集 ファンのブログやnote、togetterまとめ Twitter用画像です。本画像はページ最下部に配置してください。
https://w.atwiki.jp/kakootcg/pages/13.html
始める まず一礼。 互いにサイドボードの枚数を宣言し相手に確認してもらう。直接確認してもらってもいいし、相手の目の前で数えてもよい。(※1) 自分のデッキをシャッフルしたら、互いにデッキを交換し相手のデッキをシャッフルする。どのようなシャッフルの仕方でも構いませんが、カードを折ったり曲げたりしてしまうようなシャッフルの仕方は極力避けましょう。積み込み行為は厳禁です。 自分のデッキから6枚カードを引き 自分の前に置く。(※2) ジャンケンなりダイスなりコイントスなりで先攻・後攻を決める。 自分の前に置いたカードを手札とし、そのカードを確認する。どのようなような手札で始めても構いませんが、「手札にジュエルが1枚も無い場合」もしくは「手札が気に入らない場合」に一度デッキをシャッフルした上で3回まで引き直すことができます。(※3) 互いにo.k.であれば先攻から開始する。 ※1 相手のサイドボードを確認するときは決して表にしないこと。 ※2 裏向きのまま置いて下さい。 この場合は下から引く事も適正ですが、下から○枚・上から○枚は不可です。 ※3 初手を引き直すを参照。
https://w.atwiki.jp/byakumu2/pages/2371.html
セシル=ヴァルガー データ製作:シャアペン 人間 女 25歳 12月4日生、いて座、O型、身長168cm、体重54kg 一人称 私 二人称 お前。名前を特定する場合は呼び捨て R女学園 1-Ⅱ 担任 所属:コングロマリット 主任 家族構成 不明 コングロマリットの主任を勤める女性。 鬼言集やローザ=ヴィアルらがかつて所属していた某国の傭兵部隊に所属していた過去があり、その中でも隊長格の役目を持っていた人物であった。傭兵時代は恐るべき統率力を持ちながらも戦場では踊るように敵を倒していたことから『硝煙の踊り子』と呼ばれ恐れられていたという。 そんな経験を買われて、コングロマリットの主任として迎えられている。 SRC島では普段は教師をしており、担当教科は化学。 性格は真面目。普段の口数は多いほうで、戦闘教官のような口調で話す。 また、傭兵の心得というものを事あるごとに口にする。その心得のほとんどは鬼言集に徹底的に教え込んでいる。 能力者だがあまり能力には頼っておらず、もっぱら自身の鍛えぬいた身体能力で戦うことが多い。傭兵時代は大量の銃やグレネードを携行して突撃するスタイルで戦っていたが、コングロマリットの主任として所属するようになってからは高周波ブレードによる近接戦闘もこなせるように訓練したという。 彼女の能力は身体能力強化という単純なものだが、余程切迫しない限りは使わない。 能力を使用した場合は高周波ブレードでの戦い主体に切り替え、舞うようにブレードでの技を繰り出していく。フェイティアは所持していない。 セシルの方針としては部下には生存を第一に考えるよう教育し、クライアントの裏切りに対しては絶対に許さず、裏切った場合はクライアントの抹殺も選択肢に入れるよう教育している。訓練自体は厳しいものの、集団でのチームワークを重視する教育を主体とする、それなりには尊敬されるタイプの上官であるといえる。 なお、彼女の部隊はチームワーク重視の方針からか、様々な戦闘スタイルの兵士が集まる部隊となっている。 データ セシル=ヴァルガー セシル, 女性, 人間, AAAA, 170 特殊能力 援護攻撃Lv2, 1 切り払いLv4, 1, Lv5, 21, Lv6, 30, Lv7, 41, Lv8, 53 149, 152, 154, 149, 175, 161, 強気 SP, 60, 突撃, 1, 加速, 1, 集中, 13, 熱血, 21, ひらめき, 32, 覚醒, 44 SRCS_CecilValger.bmp, -.mid # 万能タイプのリアル系。最初から援護攻撃を2回できる # かなり強い セシル=ヴァルガー セシル=ヴァルガー, (人間(セシル=ヴァルガー専用)), 1, 2 陸, 4, M, 5500, 150 特殊能力 性別=女性 3700, 180, 700, 95 BABA, SRCS_CecilValgerU.bmp チャフグレネード, 0, 1, 2, +20, 2, -, -, AAAA, +20, 無実P撹L4限機 フラッシュグレネード, 0, 1, 2, +20, 2, -, -, AAAA, +20, 無実P光盲 フリーズグレネード, 800, 1, 2, +20, 2, -, -, AAAA, +10, 無実P冷凍 ベレッタM92, 1000, 1, 2, +5, 15, -, -, AABA, -5, P銃 高周波ブレード, 1200, 1, 1, +5, -, -, -, AAAA, +5, 武(!能力開放) 高周波ブレード(開放), 1300, 1, 1, +5, -, -, -, AAAA, +10, 武(能力開放) レミントンM870, 1300, 1, 3, +10, 6, -, -, AABA, -5, 銃散 ハンドグレネード, 1500, 1, 2, +5, 2, -, -, AABA, +5, 実P爆 パンツァーファウスト, 1700, 2, 2, -10, 1, -, -, AABA, +0, P実爆 ブレードダンス, 2000, 1, 1, +0, -, 60, 120, AAAA, +10, 武(能力開放) === 能力開放, 付加Lv5="能力開放=非表示" 付加Lv5="運動性強化Lv2=非表示" 付加Lv5="攻撃属性=夢" 再行動, 0, -, 30, 120, (!能力開放) # P武器の多さが特徴。武装は豊富だが、射程はそれほどでもない # アビリティで能力者になり、運動性が10上がり、近接戦闘能力が強化される セシル=ヴァルガー(硝煙の踊り子) セシル=ヴァルガー, (人間(セシル=ヴァルガー専用)), 1, 2 陸, 4, M, 5500, 150 特殊能力 性別=女性 戦闘アニメ=セシル=ヴァルガー 3700, 180, 700, 95 BABA, SRCS_CecilValgerU.bmp チャフグレネード, 0, 1, 2, +20, 2, -, -, AAAA, +20, 無実P撹L4限機 フラッシュグレネード, 0, 1, 2, +20, 2, -, -, AAAA, +20, 無実P光盲 フリーズグレネード, 800, 1, 2, +20, 2, -, -, AAAA, +10, 無実P冷凍 ベレッタM92, 1000, 1, 2, +5, 15, -, -, AABA, -5, P銃 レミントンM870, 1300, 1, 3, +10, 6, -, -, AABA, -5, 銃散 ナパームグレネード, 1300, 1, 2, +5, 2, -, -, AA-A, +5, 実P火 AK-47, 1400, 2, 4, +0, 5, -, -, AABA, -5, 銃連L5 ハンドグレネード, 1500, 1, 2, +5, 2, -, -, AABA, +5, 実P爆 S W-M29, 1600, 1, 4, +0, 6, -, -, AABA, -5, 銃 ガンスリングダンス, 2200, 1, 3, +0, 2, -, 120, AABA, +10, 斉(能力開放) === 能力開放, 付加Lv5="能力開放=非表示" 付加Lv5="運動性強化Lv2=非表示" 付加Lv5="攻撃属性=夢" 再行動, 0, -, 30, 120, (!能力開放) # 過去『硝煙の踊り子』と呼ばれていた頃のセシル # 完全なガンナーとなっている # 気力なしで攻撃力1600を使えるのが最大の利点 メッセ セシル=ヴァルガー 回避, その程度か。止まって見えるぞ 回避, 遅すぎる。それでは当たらん 回避, それでは、かわせと言っているようなものだぞ? 回避, 私にそんな手は通用しない 回避, そんな程度で立ち向かうのか。悪いが、お前は私の敵ですらない 回避, それでよく今まで生き残ってこられたものだな 回避, 状況判断が甘い。ついでに反応も遅い ダメージ小, 当てただけで喜ぶなよ? ダメージ小, この程度では、私が出る必要もなかったか? ダメージ小, 軽傷だ。構わず任務を続行する ダメージ小, お前程度の腕の兵士などごまんといたからな。何の脅威もない ダメージ中, 少しはやるようだが、まだ甘い ダメージ中, 無傷では終われないか ダメージ中, 手傷を負うことはある。だが、致命傷は食らわん ダメージ中, これで私を追い詰めたことにはならんぞ? ダメージ大, 不覚だな。もらってはいけない傷を負った ダメージ大, 致命傷を負うとは…… ダメージ大, 私もまだ甘いか ダメージ大, ちっ、撤退を考える必要があるな ダメージ大, まだ死ぬわけにはいかない。私も傭兵だ。死んではならんのだ 破壊, 限界か。離脱する 破壊, これ以上の戦闘続行は不可能、戦線より離脱する 射程外, 戦術の基本は知っているか 射程外, この程度はできて当然、そういうことだろう? 射程外, この手持ちではそうそう遠くの敵までは対処できんな 攻撃, 今でも敵を選べる立場にはない。示された敵と戦うだけだ 攻撃, 今はただ、誰かの力となるだけだ 攻撃, 傭兵はクライアントの裏切りを許してはならない。そのようなことを認めれば、傭兵はなめられ、さらにぞんざいに扱われるだけだ 攻撃, 傭兵に善悪はない。傭兵の前にいるのは、敵とそうでない者の2種類しかない 攻撃, 生き残れない傭兵は傭兵失格だ。誰かのために死ぬ傭兵など傭兵ではないし、ただ戦死するだけの傭兵は弱い傭兵だ 攻撃, クライアントとの契約は絶対だ。クライアントが裏切らない限りは、秘密と命令を守る義務がある 攻撃, 傭兵は味方は選べても敵は選べない。敵にしたくない者がいるなら、それを敵にするクライアントとは契約しないことだ 攻撃, 傭兵を繋ぐものは金銭のみだ。義理人情で動くような傭兵は、傭兵失格だ 攻撃, 傭兵は思想を持ってはならない。思想は特定の敵味方を決めるもの。故に、持ってはならないのだ 攻撃, 傭兵は歯車に非ず。傭兵は燃料に非ず。傭兵はただの補助だ 攻撃, 報酬以上の仕事をしないのが傭兵だ。傭兵は慈善事業ではない 攻撃, 傭兵は敵のことを詳しく知る必要はない。敵を知ったところでどうにもならんし、知って情が移ると倒せなくなるからだ 攻撃, 傭兵の敵はクライアントが示す敵と裏切ったクライアントだけだ。それ以外は敵にしてはならない 攻撃, 傭兵同士が敵味方になることはよくあることだ。だから、敵は顔を見ないで倒せ 攻撃(対鬼言集), お前か、集。だが、私も敵を選べる立場ではないからな 攻撃(対鬼言集), 敢えて詮索はしない。お前がどう生きようが、咎めるつもりはない 攻撃(対鬼言集), お前は集じゃない。敵だ 攻撃(対ローザ=ヴィアル), お前か、ローザ。だが、私も敵を選べる立場ではないからな 攻撃(対ローザ=ヴィアル), 敢えて詮索はしない。お前がどう生きようが、咎めるつもりはない 攻撃(対ローザ=ヴィアル), お前はローザじゃない。敵だ 攻撃(対カイン=サヴィアル), まだ生きていたのか、カイン。今度こそ裏切りの代償を払わせなければな 攻撃(対カイン=サヴィアル), カイン、お前が所属している組織など関係ない。お前は、私を裏切ったから敵にするだけのことだ 攻撃(対カイン=サヴィアル), カイン、お前を唯一の例外にするわけにはいかない。裏切ったクライアントは抹殺する。時効はない 攻撃(対殺戮之道胡蝶), お前には戦場も日常生活の場も似合わん。虐殺しか知らん狂人など、どこにいても使い物にならん 攻撃(対殺戮之道胡蝶), お前の考えはテロリストにも劣る。何の信念もない武力行使など、ただの虐殺に過ぎん 攻撃(対殺戮之道胡蝶), 命のやり取りをしているのはお前だけではないということだ。私であれ、戦場で命のやり取りをしていたのだ 攻撃(対エウヘニオ=セラトロ), 傭兵時代にお前達とは何度と事を構えたことがある。勝手の知らん敵ではない 攻撃(対エウヘニオ=セラトロ), 根っからのテロリストのようだな。故に、私としても組みやすい相手だ 攻撃(対エウヘニオ=セラトロ), お前程度を殺したところでファナティカに打撃がないことは百も承知だ。私が無策でいると思ったのか? 攻撃(対コルネリオ=セラトロ), 傭兵時代にお前達とは何度と事を構えたことがある。勝手の知らん敵ではない 攻撃(対コルネリオ=セラトロ), テロ組織など総じて長生きしないものだ。沈むと分かっている泥船にしがみついて、何を求める? 攻撃(対コルネリオ=セラトロ), 今回はお前達を壊滅させるという依頼だ。いつぞや、あるテロ組織を壊滅させたように、再起不能にしてやる 攻撃(対朧月星宿), お前のことは傭兵として尊敬していた。こうして相対することになろうとはな 攻撃(対朧月星宿), これでも『硝煙の踊り子』と呼ばれたことのある身だ。簡単にはやられん 攻撃(対朧月星宿), 能力者は兵士にはなれても兵器にはなれない。ただ殺戮のみを求める兵器では意味がない。自我のある兵士でなければならない 攻撃(対戸次繁), お前のような勝手ばかりを嬉々として行う人間は傭兵には向かん。テロリストが関の山だ 攻撃(対戸次繁), 正直お前のような奴を部下にしなくてよかったと思っている。戦場は、一人の勝手が部隊を全滅させることがあるからな 攻撃(対戸次繁), お前ごときに食われてはやれないな。お前には、兵士としての基本を叩き込む必要がある 攻撃(対テオバルト=ジーン), その目の良さが命取りだ。見えれば見えるほど、見えるものしか追わなくなる 攻撃(対テオバルト=ジーン), スナイパーは姿を見られた時点で死んだようなもの。私の間合いに入った時点で、終わりということだ 攻撃(対貶姫), 悪いが斬られてやる道理はない。撃たれてもらう 攻撃(対貶姫), そんな詰めの甘さでは戦場では生き残れん。敵は確実に殺し、戦意は確実に奪う。それができて当然だ 攻撃(対貶姫), 隠れていようが位置は予測できる。ステルス迷彩を使う兵士と戦った経験があるのでな ブレードダンス, さぁ、私と一緒に踊ろう ブレードダンス, この踊りを最後まで見た時、お前は私に切り刻まれている ブレードダンス, かつて『硝煙の踊り子』と呼ばれた私の踊り、ブレードに変えても劣らぬことを証明してやる ブレードダンス, 優雅に、そして華麗に舞おう。代金は、お前の命だ ガンスリングダンス, さぁ、私と一緒に踊ろう ガンスリングダンス, この踊りを最後まで見た時、お前は蜂の巣にされている ガンスリングダンス, お前に『硝煙の踊り子』と呼ばれる所以を見せてやる ガンスリングダンス, 優雅に、そして華麗に舞おう。代金は、お前の命だ サポートアタック, 私も続こう サポートアタック, 援護する。タイミングは任せろ サポートアタック, 仕留め損なったか。私が仕留める サポートアタック(工藤俊一), 傭兵として振舞え、工藤。とりあえず援護するぞ サポートアタック(工藤俊一), 工藤、援護するぞ サポートアタック(工藤俊一), 息を合わせるぞ。敵が崩れている隙を狙う サポートアタック(アーロン=ワトソン), 代表、不用意に前に出ないでいただきたいです サポートアタック(アーロン=ワトソン), さすがは代表、見事な手並みです。私も続きます サポートアタック(アーロン=ワトソン), 後詰めは任せていただきたいものですね サポートアタック(アルマンド=ベラルディーノ), スタンドプレイを多用するな、アルマンド サポートアタック(アルマンド=ベラルディーノ), アルマンド、お前の独断専行は見過ごさん。私が支援する サポートアタック(アルマンド=ベラルディーノ), 息を合わせるぞ。敵が崩れている隙を狙う サポートアタック(ゾイーク=アンブロジウス), 協調を乱すな、ゾイーク老。戦場では協調を乱した人間から死んでいくぞ サポートアタック(ゾイーク=アンブロジウス), ゾイーク老、ここは私を頼ってもらうぞ サポートアタック(ゾイーク=アンブロジウス), 息を合わせるぞ。敵が崩れている隙を狙う サポートアタック(セリア=グヴェルヴァ), セリア、無理はするな。こいつは私が引き受ける サポートアタック(セリア=グヴェルヴァ), 直接戦闘は私のような人間に任せてもらうぞ、セリア サポートアタック(セリア=グヴェルヴァ), 息を合わせるぞ。敵が崩れている隙を狙う サポートアタック(パオ=ロン), パオ、傭兵は生き残らなければならない。その手助けならば、私は惜しまない サポートアタック(パオ=ロン), 仕事に私情を挟むな、パオ。私の指示に従え サポートアタック(パオ=ロン), 息を合わせるぞ。敵が崩れている隙を狙う サポートアタック(文倉耀), 文倉、衛生兵がここまで出張るとはな。まぁいいか、援護する サポートアタック(文倉耀), 文倉、力量を弁えて行動しろ。援護しておくぞ サポートアタック(文倉耀), 息を合わせるぞ。敵が崩れている隙を狙う サポートアタック(金崎朱音), 金崎、力は手足となるまで使いこなせ。ここは援護しておくぞ サポートアタック(金崎朱音), 手数が一撃の重みを圧倒することもある。金崎、私がそれを見せる サポートアタック(金崎朱音), 息を合わせるぞ。敵が崩れている隙を狙う サポートアタック(エルダー=ヴァイスヴィント), エルダー、使えるものは自分の手足となるまで使いこなせ。その手助けであれば、いくらでもしてやる サポートアタック(エルダー=ヴァイスヴィント), エルダー、傭兵の心得に従い仕事をこなせ。とりあえず続くぞ サポートアタック(エルダー=ヴァイスヴィント), 息を合わせるぞ。敵が崩れている隙を狙う サポートアタック(シェナ=エルシア), シェナ、敵の接近を許すな。ここは、私が支える サポートアタック(シェナ=エルシア), シェナ、常に狙撃した後を考えろ。その後の味方のフォローまでな サポートアタック(シェナ=エルシア), 息を合わせるぞ。敵が崩れている隙を狙う サポートアタック(田桐徹), 田桐、私のいた傭兵部隊であれば、お前も苦労はしなかったのだろうがな。まぁいいか、援護するぞ サポートアタック(田桐徹), 田桐、よくやった。あとは私がお前のペースを引き継ぐ サポートアタック(田桐徹), 息を合わせるぞ。敵が崩れている隙を狙う サポートアタック(エミリア=モントリヒト), エミリア、傭兵が真っ当でないと思うのはお前の経験の悪さだ。ほら、援護するぞ サポートアタック(エミリア=モントリヒト), エミリア、諜報担当がむやみに前に出るな。援護しておくから下がれ サポートアタック(エミリア=モントリヒト), 息を合わせるぞ。敵が崩れている隙を狙う サポートアタック(アルバロ=カーノ), アルバロ、お前でなければ成せないこともある、気にするな。後詰めは任せてもらうぞ サポートアタック(アルバロ=カーノ), 私一人が舞台に立つわけではない。お前も必要なのだ、アルバロ サポートアタック(アルバロ=カーノ), 息を合わせるぞ。敵が崩れている隙を狙う サポートアタック(鈴井二夫), お前の性格は破綻する人間と紙一重の位置にあるからな。それはそれとして、援護しておくぞ サポートアタック(鈴井二夫), たまにはお前の功績を取ってもよいと思うぞ、鈴井。援護するぞ サポートアタック(鈴井二夫), 息を合わせるぞ。敵が崩れている隙を狙う サポートアタック(鈴井貴子), 鈴井、お前は下がっていてくれ。ここから先は、私が攻撃を仕掛ける サポートアタック(鈴井貴子), 守るものがあるならば、それを守れ。この先は、守るもののない人間がすることだ サポートアタック(鈴井貴子), 息を合わせるぞ。敵が崩れている隙を狙う サポートアタック(相賀乱雲), 傭兵に感情は不要とは言わん。だが、必要以上の感情は邪魔になる。とりあえず、援護しておくぞ サポートアタック(相賀乱雲), 私が傭兵部隊にいた頃からお前の噂は聞いていた。その通りに正確無比だ。故に、こちらも援護しやすいというものだ サポートアタック(相賀乱雲), 息を合わせるぞ。敵が崩れている隙を狙う サポートアタック(鬼言集), 集、連携のタイミングはまだ覚えているな? サポートアタック(鬼言集), いいだろう。私がお前に続くぞ、集 サポートアタック(鬼言集), 息を合わせるぞ。敵が崩れている隙を狙う サポートアタック(ローザ=ヴィアル), ローザ、まだ一歩遅れている サポートアタック(ローザ=ヴィアル), 昔のようにやるぞ、ローザ サポートアタック(ローザ=ヴィアル), 息を合わせるぞ。敵が崩れている隙を狙う # メッセ内に大量の傭兵の心得をねじ込んでいます
https://w.atwiki.jp/shinatuki/pages/108.html
少女は意識を取り戻した。しかし柔らかく暖かい誰かの手の温もりにまどろみから抜け出せずにいた。だがそれも僅かなもの。 その腕に抱いたはずの小さな温もりがないのだ。気だるく動かすのも億劫な体を何とか起こし、それを探そうと試みた。そんな彼女を側に座っていた誰かが優しく嗜める。 毛布に包まれてスヤスヤと寝息を立てて眠る子狐を優しく少女に抱かせる。彼女は見た。目にも鮮やかな紅い髪の女性を。そして意識は再び闇の中へと消えていった。 「美鈴、レミィが呼んでいるわ。この娘と子狐は私が見ておくから」 軽くノックをしながらパチュリーが部屋の中へ入ってきた。 「あ、はい。わざわざどうしたんです? 珍しいですね、小悪魔にでも任せればいいじゃないですか」 「知らないわよ。何処かへ行ったきりだし……いいから早く咲夜の暴走を止めてきて」 「暴走って、何をしているんですか?」 「オムツ持ってはしゃいでいるの。訳が分からないわ」 「そうなんですか。ところでパチュリー様、哺乳瓶持ってないですか?」 「持っているわけないでしょう……そういえば咲夜がおむつと一緒に持っていたわね」 「それでは鎮圧ついでに哺乳瓶を回収してきます。パチュリー様、後のことよろしくお願いしますね」 「ええ、所で一緒に来た妖精コンビはどうしているの?」 「チルノと大妖精ですか? メイドの妖精たちと遊んでいますよ」 「そう、わかったわ。また串刺しにならないように気をつけてね」 「あははは、善処します」 美鈴はパチュリーに少女と子狐の世話を任せると大きく息を吸い込み、レミリアの部屋へ向かった。 「お嬢様、ハァハァ」 「うーうー」 レミリアの自室では絶賛咲夜が暴走中であった。 「ほーらお嬢様、私の胸の谷間で温めたミルクですよー」 それは真実か否か。それは兎も角、オムツを穿かされたレミリアは、うーうー言いながら必死に咲夜に抵抗していた。ここで哺乳瓶を口にしたらカリスマがどうという問題でなくなる。 「はい、咲夜さん、自重しましょうねぇ~」 「め、めーりんッ! うーうー♪」 レミリアに萌えすぎた咲夜はこっそり部屋に入った美鈴の姿に気付けず、彼女の奇襲を受けることになる。 ドムっという鈍い音と共に崩れ落ちる咲夜。それでも意識を失わないのは、今のレミリアの姿を一秒でも長くその眼に焼き付けたいという愛が強いからだ。 「め、美鈴、やってくれるわね」 涙目になり、うーうー言いながら美鈴にギュッと抱きつくレミリアの姿を心底羨ましそうに眺めながら捨て台詞を吐く瀟洒なはずのメイド。 「レミリアお嬢様も泣かない。換えの下着を持ってきましたからオムツを脱ぎましょうね」 レミリアはコクリと小さく、そして可愛らしく頷くとベッドの上に横になった。 そして咲夜は目にしてしまった。美鈴の神業ともいえるオムツ換えテクニックを! 「は、速いッ!」 それは10秒にも満たない速度、しかもベッドのシーツは一切汚れず、且つ、オムツからドロワーズに換えられるレミリアを一切不快な思いをさせないのだ! 「ぱ、パーフェクトね美鈴……正直負けたわ」 レベルが違いすぎる。咲夜は負けを認めざるを得ない。褒められて満更でもない美鈴は照れながらも答えた。 「いやぁ~久しぶりだったんですけどね。伊達に百年以上もお嬢様のオムツを換えていないですよ」 「そんな謙遜しなくてもって百年ッ!?」 ちょっとしたカミングアウト。これに慌てたのは他でもないレミリアだ。 「美鈴! 何言っているのよ! そ、そんなにオムツしてないじゃない!」 「そうでしたっけ? でもおねしょが直らなくて寝る時だけずっとしていたじゃないですか」 懐かしいなぁと穏やかな顔で過去を懐かしむ美鈴。対照的に顔を真っ赤に染めて大声を立てるレミリア。 そんな彼女達を眺めながら咲夜はふと疑問に思ったことを口にした。 「妹様……フランドールお嬢様はどうだったの?」 「ああ、フランドールお嬢様ね。オムツが取れるのはレミリアお嬢様より早かったけど癇癪とかがすごくて手が物凄くかかったんですよね」 今ではいい思い出ですよと語る美鈴。そんな彼女の手を咲夜はガシっと握り締める。 「貴方とはいいお酒が飲めそうね。今夜お酒を飲みながらじっくりとお話を聞かせてもらえないかしら」 「だ、ダメー! ダメよ美鈴! それ以上口にしたらダメッ! クビよクビッ!」 「チッ」 「そこ舌打ちしないッ! いいから美鈴ッ! クッキー焼いてきなさい! これは命令よッ! さっさと行きなさーい!」 「お嬢様、クッキーでしたら私が焼きますよ」 美鈴にクッキーを作れと命じるレミリアにそれは私の仕事だと告げる咲夜。だが彼女はブンブンと首を横に振る。 「やだー! めーりんのお菓子が食べたいのー!」 「全く、レミリアお嬢様も我侭ですね。でもクッキーかぁ……百年ぶりくらいかな?」 封印すべき過去の話とは言え、昔のことを思い出し、美鈴に菓子を作るように命じたのだ。美鈴も美鈴で、久しぶりと呟きながらもその表情は嬉しそうだ。 それは咲夜にとっては初耳だった。自身が紅魔館に来る以前にある程度美鈴がレミリアの世話をしていたことは予測できていたが、まるで今の自分の様にレミリアの世話をしていたことがあるとは想像にもしていなかった。 「あ、咲夜さん。久しぶりなので作るの手伝って貰えません?」 「え、ええ。それはいいけど……」 「レミリアお嬢様、クッキーが焼き上がるまでいい子で待っていて下さいね?」 「は~い♪」 「ん? 咲夜さんどうかしましたか?」 「……クッキーを作る時でいいからちょっと色々聞かせてもらっていいかしら?」 「別に構いませんよ。さぁ行きましょうか。あ、そうだった。この哺乳瓶を借りますね」 「いいわよ」 「では咲夜さん、先に厨房に行っておいて下さい」 一足先にレミリアの部屋から退いた彼女を見送ったレミリアは嬉しそうに呟いた。 「めーりんのくっきー♪ うーうー♪」 咲夜は美鈴にちょっと嫉妬した。 それにしてもレミリアがカリスマを取り戻すのには今しばらくの時間が必要になりそうだ。 草木も眠る丑三つ時、甘くて香ばしい匂いが紅魔館に漂う。思い思いに仕事をしていた妖精たちは手を止めその香りの元を思い浮かべる。 いつもと違うけどおいしそうな匂い。今日のお菓子はクッキーね。妖精たちは語り合う。懐かしい香りに心を弾ませる。 それは当然少女の寝ている部屋にも薄っすらと忍び込み、彼女のお腹を擽る。くぅ~という可愛らしい音と共に彼女は目を覚ました。 「お腹が空いたわ」 ベッドから体を起こし、その匂いの元を探ってはみるものの食べ物はその部屋には見当たらない。唯一口に含めそうなものはといえば、柔らかそうな布に包れて幸せそうに眠る子狐の横に無造作に置かれた哺乳瓶に残っているミルクだけだ。 「きつねさん、あなたはお腹一杯なのね」 優しく、子狐を抱きかかえると、よろよろと危なげな足取りで部屋を出て行く。 扉を開ければそこには先ほどにも増して香ばしい匂いが漂っている。スンスンと可愛らしく匂いを嗅ぐとフラフラと匂いの元へと歩みだした。 傍から見ればとても危なっかしい。当然その姿をみた美鈴は声をかけずにはいられなかった。 「あ、起きたんだね。それにしても危なっかしいなぁ」 「ふぇ? あ、おはようございます?」 まるで友人にでも話しかけるかのように声をかけてくる美鈴の姿に、少女は返事を返しながらも頭に疑問符を浮かべていた。 「えーと……」 「こんばんは。初めましてでいいのかな? 私は紅美鈴。ここの門番をやっているよ」 「あ、初めまして。私はマエリベリー・ハーン。親しい人はメリーって呼びます」 「そう、じゃぁメリーさん、そんなに気張らなくていいよ。調子はどうだい?」 「そ、そう……なの? あ、あの、ここはどこ? それと……」 「まぁ落ち着いて。その事を踏まえてお嬢様が、貴方にお話がしたいそうです」 「話って?」 メリーが質問を美鈴に投げかけたその時、彼女のお腹がまたしても可愛らしくも大きな音で空腹を訴えたのだ。 「あ、えっと……これは……」 「あはは、お腹が空いたんだね。それで足元が覚束無いんだ。お嬢様の部屋にはお菓子があるからね?」 美鈴はそういうと羞恥心から顔を紅くしているメリーを抱きかかえる。俗にお姫様抱っこと呼ばれる抱え方だ。 「め、美鈴さん!?」 「危なっかしいからこうさせて貰うよ」 目を丸くして驚くメリーにどうってことないと笑いながらレミリアの下へ連れて行く美鈴。メリーが降ろしてと頼むも彼女は笑ってばかりで取り合わなかった。 そんな事をしている間にレミリアの部屋の前へと着いてしまった。当然その扉は閉まっている。扉を開けるには、常識的に考えれば抱えているメリーを降ろさねばらない。 しかし美鈴はそうしなかった。その理由を尋ねたら彼女はきっとこう答えるだろう。『めんどい』と。 つまり彼女はメリーを抱えたまま扉を開けたのだ。その方法は『脚』だ。スリットから伸びる美鈴の美しい脚、それがスッとドアノブに伸び、起用に回す。そしてそのままゆっくりと押し開ける。 「ちょっと美鈴! はしたないでしょ!」 メリーを抱えた美鈴に浴びせられたのは咲夜の咎める声。それを彼女は笑って誤魔化す。 一方の椅子に腰掛け思慮深げにしているポーズを取っていたレミリアはそんな美鈴の姿を見ると目を見開いて大きな声で怒鳴るのだ。 「あー!? 何抱っこしているの! いいなー、その子ばっかりずるいッ!」 「お嬢様?」 「うー? コホンッ。美鈴、その子をそこに座らせなさいな」 レミリア=(イコール)カリスマ。まるで何も無かったかのように振舞う。 「ようこそ、紅魔館へ」 「紅魔館?」 「そう、この館の名前よ。聞き覚えはないかしら? まぁその辺りも含めてお茶でも飲みながら話をするさね」 レミリアが咲夜の名を呼ぶといつの間にかメリーと彼女の目の前に紅茶の入ったカップが置かれていたのだ。ちなみに『咲夜さん、私のは?』という美鈴の声は無視された。 それだけではない。テーブルの上には花の生けられた花瓶しか置いていないのにそれがクッキーの盛られた皿に変わっていたのだ。 「こ、これって……」 「ちょっとした座興ね。あの時と全て同じでは詰まらないでしょう?」 「あの時?」 「そう、そこからね。一つ聞くわ。メリーにとって私は初めましてかしら? それとも久しぶり?」 「何を言っているの? それに私の名前をどうして……」 「私はその狐は知らない。貴方も咲夜を知らない。だけど私は貴方を知っている。それで、貴方は私を知っているの?」 もはやそこには先ほどの幼さなど微塵もなかった。全てを見通すかのようなその目には見るものに威圧感を覚えさせるレミリアの姿があった。 彼女の問いにメリーはすぐに返答でない。 「答えられない?」 「ご、ごめんなさい」 その口調は問い詰めるでもなく、怒るわけでもない。何かその様子を楽しんでいるように感じられる。 「いいのよ。だって怪我をしているんだもの。具合はどうかしら?」 レミリアに言われようやく頭に包帯が巻かれていることに気付いた。思わず手を頭にやる。もはや痛みなど感じない。 「ふーん。その様子だと包帯を外してもよさそうね」 「あーお嬢様?」 「美鈴、どうしたの?」 「傷跡が完全に無くなるまではそのままに、メリーさんも傷にあんまり触らないでね」 「そうなの? そんなことより紅茶はどう? まともに淹れた咲夜の紅茶は美味しいんだから」 砂糖を混ぜ、グルグルと紅茶をかき回す。レミリアもメリーの様子を見ながら自らの紅茶に砂糖を落とした。 「ほら、クッキーも食べなさいよ」 レミリアに促され紅茶を口に含む。そしてクッキーを齧る。 「どう? 美味しいでしょう」 「そうね。レミリアさんは食べないの?」 レミリアの名前は彼女の口から自然とこぼれた。それを見届けるとレミリアは不敵に笑う。 「貴方は私の名前を知っている……そしてこの館も」 「え、ええ」 「改めて言うわ。久しぶりね、メリー」 「そ、そうね」 何かを思い出したのか、ソワソワと落ち着きがない。 「わ、私は」 「落ち着きなさいな。慌てても何も答えは出ないわ」 レミリアは紅茶を啜りながら静かに諭す。 「何年ぶりかしらね?」 「あ、その……」 「私達にとっては数百年振りであり一月振りでもある。理解できて?」 その問いには首を横に振らざるを得ない。レミリアはそんな彼女の様子に落胆するでも咎めるでもなく、まるで理解できなくて当然とでも言うような口調で尚も話を続ける。 「この美鈴の焼いたクッキー……貴方はここで食べるのは二度目であり初めてでもある」 「言っていることが分からないわ」 「そうよね。では話を変えましょう。貴方は誰なの?」 「私はマエリベリー・ハーン。貴方と会うのは二度目のはずよ」 「ふーん……そうなんだ。私はレミリア・スカーレットよ」 レミリアは一体何を言わんとしているのか。その真意はメリーだけではなく、その場にいる咲夜や美鈴にさえも分からない。全てを見通すのはレミリア、彼女ただ一人。 「所でそれは何?」 レミリアの指差すもの。それは彼女の腕に抱かれた子狐だ。 口を開いて何か言葉を発しようと試みるも上手くいかない。メリーはその子狐が愛すべき、守るべき大切な『家族』であると心で感じていた。なのにその子狐がなぜ家族なのか、守らねばならないのか頭では理解できない。 「答えられないの?」 それは恥ずべきことに覚えた。大切な存在なのにその名も知らないことが非常に辛く、悲しくなってきた。レミリアの問いに、彼女は俯いて黙りこくってしまう。 「知っているよ。その子狐」 メリーは驚いて顔を上げ、レミリアの顔を見詰める。しかしレミリアは彼女が言葉を発するよりも先に言葉を紡ぎ、それを遮る。 「でも教えて上げない」 「どうして!?」 声を少し荒げて問うもレミリアは一切動じない。 「貴方は知らないのでしょう? だったら知るべきではないの。だってその子は貴方とは出会わない。貴方は未来であり過去である」 レミリアはクスクスとからかうかのように笑い、尚も言葉を紡いだ。 「ここでメリーに問題です。貴方がここに来た原因は何でしょうか? さぁ答えなさい」 「え? あの時のように夢……夢を見ているのかしら?」 「ぶぶー、残念。当たりではずれよ」 「当たりではずれって……答えは何なの?」 「それはね……うん、紅茶のお代わりはどう?」 「いらないわ。それよりも答えを教えて」 「ねーねー美鈴、今度は貴方がお茶を淹れて!」 「畏まりました」 美鈴は恭しくお辞儀をするとその部屋から出て行った。メイド服さえ着ればメイドそのものと言っても過言ではない、慣れた仕草であった。 レミリアはそんな彼女の様子を見届けると話を続ける。 「夢は過去や願望を映すもの、貴方は始めて幻想郷に来た時に、懐かしさを覚えていて?」 「いいえ、とっても新鮮だったわ。正直言って、こんな世界がこの世に存在するとは夢にも思わなかったわ。あ、でも夢で見たのよね」 「そう、この幻想郷はこの世界に確かに存在する」 「では私は神隠しにあったとでも言うの?」 「神隠し! 貴方がそれを言うの!? ククッ、あははっ!」 面白いと言葉に出す代わりに腹を抱えて笑い転げる。だがメリーはそんな彼女の様子に頬をプゥッと膨らませて不平を言う。 「もう、急に笑っちゃって……私、何か面白いことを言ったの?」 「だって、主犯が、ぷぷッ、か、神隠し、あはっ」 「お嬢様、そんなに笑ってどうなされたんです? 紅茶が入りましたよ」 部屋に戻った美鈴が紅茶を新たに注ぐ。それを口に含み、ようやく笑いが収まったようだ。美鈴はメリーに一声掛けると彼女のカップにも新たに紅茶を注いだ。 「あー面白かった。えーと何処まで話をしたっけ?」 「幻想郷はこの世に確かに存在する、と言う所までお話になられました」 レミリアの傍らに立つ咲夜が彼女に小さく耳打ちをする。 「あーそうだった。幻想郷は確かに存在する。うん、あの時の貴方は夢を見ていた。過去のね」 「過去……?」 「厳密に言えばあの時の貴方にとって今も過去、過去の夢。でも今は違う。今の貴方は過去の未来の幻影」 「よく言っている意味が分からないわ。……私の前世はこの幻想郷で暮らしていた人ってことかしら?」 「そうであり、そうでない。あの時ならばそれで大よそ正解だったけれどね」 「今は違うと?」 「そう、今の貴方は現(うつつ)であり幻。そこにいてそこにいない」 「もっと分かりやすく言ってもらえない?」 「理解する必要はないの。いえ、理解してはいけないの。だってそれは幻想郷を滅ぼしてしまう」 「どうして?」 「今はただ黙って聞きなさい。八雲紫。彼女は幻想郷の要、いえそのものよ。幻想郷は八雲紫に始まり八雲紫に終わる。博霊の巫女以上に不可侵的な存在よ。でも今の貴方は知らないわよね」 彼女は一人云々うなり、納得していた。 「蓬莱の薬を服用していなければ、妖怪といえども不老不死とはいかない。果てのない話とはいえ、いつか力は衰える。操る程度が見える程度になったりね」 「ちょっといい? 貴方の話は蓮子と違って抽象的過ぎて分からないわ」 メリーの問いにレミリアはとても良い笑顔を浮かべて答える。 「うん、だってそれが目的だもの」 「真実を語って、真実を理解させないのが目的?」 「御名答、だってこんな曖昧で混沌とした言葉遣いは、あな……いえ、紫の性分よ。私はただ真似て遊んでいるだけ」 「貴方にとって私は遊び相手?」 「メリー、それは違うわ。私は運命を知っているだけ。全ての行き着く先が見えているの」 「それって面白くないわよ。だって犯人が分かっている推理小説を読んでいるようなものでしょう?」 「それは少し違うよワトソン君。読み終わった推理小説を読むのと同じ感覚よ」 「何も知らない登場人物の行動を、全てを知る神の様な視点で眺めるっていうの? 悪趣味じゃないかしら」 「あらそう?」 「知らないことが分かっていくのが楽しいんじゃない」 「それも一理あるわね。咲夜はどう?」 「え? 私ですか? そうですね」 突然話を振られた咲夜は指を唇に当てて少し悩みながら答えた。 「そのような本を読まないからわかりません」 第⑨話 かりすまれみりあ、うー♪ 前へ 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/351.html
(投稿者:レナス) 「あー、今日は暇ですわねー・・・」 そう呟くメイドは足下のワモンの死骸を蹴りながら呟いた。 「どーしてワタクシがこの様な面倒事を成さねばならないのでしょうかねー?」 靴のヒールが非常に長く、鋭利な馬上槍の如き刃の踵で刺し続ける。 その様な靴では一本下駄以上に歩き難いものだが、彼女の場合は然したる問題も無かった。 四本の義手、というには彼女はちゃんとした自前の腕を持っている。 況してや義手というには余りにも大きく、長いその腕四つが足の代わりをし、彼女自身は宙に浮いている。 「―――このまま帰ってしまうのが一番ですわね」 『帰るなっ!!!』 嘯く彼女の頭を人形が思いっきり叩く。敢えて擬音を付けるのならば「スッパーーーン!!」である。 「痛いではありませんの!?」 『何が痛い、だ! 此方から何度も応答を呼び掛けても無視し続ける奴の言う事か、オディエット!!!』 私、怒ってます。を体現した人形から聞こえるクリープの声に怒声を浴びせ掛けるメード、オディエット。 彼女は今回の作戦で斥候(敵情視察)の任に就いており、こんな更地でのんびりしている立場では決して無い。 『他のメード達はどうしたっ? お前には部隊の供にして付いて行かせたはずだが』 「あの方達ですか? 彼女達でしたらばワタクシと反りが合わずに他所へ行かれましたわ。 何分ワタクシ、自身の行動理念に純粋でありますので。ほほほっ」 そう言って足下のワモンを踵でぐりぐりと刺し潰すオディエット。 先の頭を叩かれた事を根に持って、機嫌の悪さがそのまま足下の惨状に直結していた。 そして彼女の礼儀正しい返答とその行動に人形はげんなり。 『―――要するにお前は部隊の仲間と仲間割れをして飛び出していったと言う訳だな』 「それは誤解ですわ。単にお互いの意思疎通に齟齬が生じただけですのに・・・」 『それを仲間割れだと言うのに・・・。まぁ、良い。初めからお前のその性格に期待はしていなかった。 今何処に居る。見た所「G」の姿は見当たらないが、どの辺りの戦闘領域外だ?』 頬杖をついて非常に遺憾であると、態とらしい態度を無視してクリープの人形は周囲を見回して尋ねる。 元々連絡端末であるこの人形は力の消耗を増やせば遠隔操作も出来る。 無論、人形を持たせた当人からの報告が望ましいのだが、このメードは期待出来ない。 「此処は既に「G」が通った跡地ですわよ。大群が抜けて行った後はこの通り。雑草の一本もおっ立ってやしませんわ」 原型を完全に崩して潰し甲斐無くなったワモンを置いて、新たな死骸を漁りに義手である福腕で移動を始める。 この付けた腕はオディエットの操作系能力によって動かされている。 だがその腕で「G」に対抗する程の力もなく、自身の足で動くのが面倒な彼女の足となって使われていた。 『・・・・・・・・・何?』 そして人形が、クリープ自身が眉を寄せて彼女の言葉に息を呑んだ。 『それはつまり、今回の「G」の軍勢はもう其処には居ないと言う事だな・・・?』 「つまりも何も、こうして「G」が通り過ぎた場所でのんびりとさせて頂いているのですから、そうなのではなくて?」 サボっている事を包み隠す事なく述べる彼女の態度を他所に、クリープは即座に斥候部隊のリーダーに連絡を入れる。 『私だ。其方は今何処に居る?――――そうか、では最後尾を確認してくれ、・・・・そうだ、ああ、回り込んで―――』 何やら中空で微動だにしない人形から漏れ聞こえるクリープの声。 他の誰かと彼女の能力で話をしている様だが、オディエットは興味を持たずに新たな屍を見つけて足蹴にしていた。 『オディエット。お前が見た最後の群れが居なくなったのはどれ位前だ?』 「さぁ、どれ位でしたかしら? 十分以上も前の事など覚えておりませんわ」 唐突に問われた事を、一考する事なく返した。だがその返答にクリープが咎める処か沈黙する。 『――――ぅむ、そうか。オディエット、戦線に復帰して味方の援護が望ましいが君はそのまま帰還して構わない。 私はこれからやらねばならない事が出来たので連絡はこれで終わる。この人形はちゃんと基地に持って帰ってくれ、作るのも楽ではないのでな――では』 「ちょ―――っ?」 クリープは言うだけ言って勝手に通信を終わらせた。 力が抜けた人形は地面に落ち、オディエットが拾い上げて揺すってもうんともすんとも言わない。 「・・・何ですのよ、勝手に話し掛けて来たと思ったら勝手に話を終わらせるなんて失礼ではありませんの!?」 話し掛けてもまともな返答が期待出来ない態度を取っていた当人とは思えない発言である。 そのまま人形を叩き落とし、凶悪な踵で潰してしまう。 「ふんっ、ですの。このワタクシとお話がしたければ直接姿を現わす事ですわっ」 聞こえていないにも関わらずに嘯く彼女は、壊した人形を放置して勝手に帰還の途についた。 『セレネ、聞こえるか?』 「はい、良好です。但し周りが小五月蝿いので少し聞き取り辛いですが――」 大地を踏み抜き、発する柔の技で周囲の「G」を薙ぎ払う。セレネを中心とする直径10mが完全なる空白地帯が生み出された。 上空より迫るセンチピードの顎を躱し、大地を抉るその首筋に掌を添えて息を吸う。 「―――覇っ!!!!!」 全身の力、そしてメードとしてのエネルギーを発して押し出す。 強烈な圧力により、センチピードの上半身が大空を舞った。敢えて言うが、このセンチピードは上半身だけで30mはある巨体だ。 『・・・・相も変わらず普段の君の様子からは想像もつかぬ戦いっぷりだな』 「恐縮です―――わっ!!」 左右より迫ったウォーリアとマンティスを肘打ちと回し蹴りによって弾き飛ばす。 この間に攻撃をされてはいたが、まるで第三の目があるかの如き身のこなしで躱していた。 因みに回し蹴りの際に舞ったロングスカートの中身が外部に曝されないのは、彼女の高い技量ならではと言える。 「それで、今になってそちらから連絡が来たという事は良い知らせと受けて宜しいのですか?」 『ああ、此方としても嬉しい朗報だ。今回の「G」の規模が判明した。今一度戦線を下げて総攻撃に入る』 「了解致しました。向こう側のセンチピードはどうなりましたか? 視界が遮られているので此処からは確認が出来ません」 周りはセレネを食べようと群がる「G」が跳ね回っていて視界が大きく制限されている。 空を飛ぶにしても既に銃の弾薬は尽きており、センチピードを引き付け続けるには地上に降りて自身の戦い方で引き付けるしかない。 クリープの方もそれの意を汲み取り、一瞬の間をおいて口を再び開いた。 『問題無く処理した。増援にパトリシアを向かわせ、沈黙させた所を火炎放射器を持たせたメードに完全焼却させ。 あと数分もせずにそちらにも彼女が―――』 「ヘイッ! オマチドウサマネッ!!!」 『・・・もう来たようだな』 高らかに登場を宣言するパトリシアの姿が見える。 彼女が疾走して来たであろう道には「G」の屍が量産されており、『月光』の刃が神々しく天空を差していた。 「ズルイアルヨ、セレネ! ユーの所ニダケ大物が居ルナンテ、コレッテ反則アルネ!!」 『何処の方言だ、それは。元々おかしな言葉が更に陳腐になっているぞ』 「ソレダケ羨マシカッタと言ウ事ネ」 「何れにしましても、助力感謝致します」 こうした会話の合間にも群がる「G」を迎撃し続ける二人。 センチピードは得物が二つになった事で少々狙う対象を選ぶのに戸惑っていた。 そこを透かさずにパトリシアが躍り出て、その身体を二等分に分断。 「コレデ半分コネ! ドッチが沢山ノ「G」を倒セルカ競争ダネ!」 「私はそうした争い事は不得手ですので遠慮させて頂きます」 「モウッ! セレネはイッモツマラナイ!」 「恐縮です」 小型になったセンチピードが二体。 セレネとパトリシアはそれぞれに迫り、互いに獲物を引き付け合う。 『直ぐに火炎放射器を持ったメードが到着する。そいつを片付け次第、総攻撃に移るのであまり無茶はしないでくれ。以上だ』 「了解いたしましたっ」 「モーマンタイネ!」 それぞれが力強く返す。一人は己の拳で、そして一人はその光の剣で戦場を駆ける。 戦線の巻き返しまで、残り半刻ほど。 関連項目 アルトメリア領西部戦線 オディエット クリープ セレナ パトリシア 「G」一覧
https://w.atwiki.jp/mahabharatapotal/pages/673.html
第4-13章.第4-14章.第4-15章. 第4-14章. (キーチャカ=バダ・パルヴァ) ヴァイサンパヤナは言った、『プリター(クンティー)の息子たちである屈強な戦士たちは、このような変装をして、マツヤの都で10ヶ月を過ごした。そして、君主よ、ヤジュナセナの娘、ジャナメージャヤは、人に待たれるに値する身でありながら、スデーシュナを待ちながら、極度の不幸の中で日々を過ごしました。こうしてスデーシュナの居室に滞在していたパンチャラの王女は、その女性を喜ばせ、また居室の他の女性たちも喜ばせた。そして年が明けると、ヴィラータの軍の司令官であったキーチャカが、偶然にもドルパダの娘に出会った。キーチャカはカーマに悩まされ、天女のような輝きを放ち、女神のように大地を踏みしめているのを見て、彼女を手に入れたいと願った。ヴィラータの将軍は欲望の炎に燃え、スデーシュナ(妹)のところに来て、微笑みながらこう言った。この乙女は、新酒がその香りで人を惑わすように、その美しさで私を惑わします。教えてください、この女神のような美しさを持つ、優美で魅惑的な女性は誰なのですか、彼女は誰なのですか、どこから来たのですか。確かに、彼女は私の心を削り、私を服従させた。彼女以外に私の病を癒す薬はないように思える。ああ、あなたのこの美しい乙女は、女神のような美しさを持っているように私には見えます。確かに、彼女のような者はあなたに仕えるにはふさわしくない。彼女に私と私のものを支配させてください。私の広くて美しい宮殿を、様々な金の装飾品で飾り、たくさんの食べ物や飲み物で満たし、素晴らしい皿を置き、あらゆる種類の豊富なものを置き、象や馬や車を無数に置くように。そして、このようにスデシュナと相談し、キーチャカは王女ドラウパディーに行き、森のジャッカルのように獅子に声をかけ、勝ち誇った声でクリシュナにこれらの言葉を話した、 "美しいもの、あなたは誰と誰ですか?美しい顔の者よ、あなたはどこからヴィラータの都に来たのか?美しい女性よ、私にすべてを話してください。汝の美しさと優美さは第一級であり、汝の容貌の美しさは比類なきものである。汝の顔はその愛らしさにおいて、燦然と輝く月のように輝き続けている。汝、美しい眉の持ち主よ、汝の目は美しく、蓮の花びらのように大きい。美しい肢体の者よ、汝の言葉はまた、カッコウの鳴き声に似ている。汝、美しい腰の持ち主よ、汝のような美しさを持つ女性を、私はこの世で見たことがない。汝は、蓮の中に住処を持つラクシュミーそのものか、それとも汝は、ほっそりとした腰の者、ブティと呼ばれる者であるか。それとも、これらのうち、フリ、スリ、キルティ、カンティのどれであろうか。それともラーティのような美貌を持ち、愛の神の抱擁の中で戯れる者よ。最も美しい眉を持つ者よ、あなたは月の光のように美しく輝いている。汝の顔を見て、欲望の影響に屈しない者が、全世界にあろうか。汝のその顔は満月のようでさえあり、その天上の輝きは彼の輝く顔に似ており、その微笑みは彼の柔らかな光に似ており、その睫毛は彼の円盤のスポークのようである。美しく、よく発達し、比類のない優美さを備え、深く丸みを帯びて隙間のない汝の両胸は、確かに金の花輪で飾られるにふさわしい。その形は蓮の美しいつぼみに似ている。美しい眉毛の汝よ、この胸はカーマの鞭のようであり、汝は私を前へと促す、 汝の乳房の重さのためにわずかに前かがみになり、また汝の川のほとりのように広いその優美な腰を見て、不治の欲望の熱が、美しき乙女よ、私を痛烈に苦しめる。森の火事のように激しい欲望の炎が、あなたと結ばれたいという私の心の希望によって燃え上がり、私を激しく蝕んでいる。美しき汝よ、マンマータによって燃えさかる炎を鎮め給え。汝との結合は雨を帯びた雲であり、汝の身を委ねることは、雲が降らせる驟雨である。月に似た顔の汝よ、汝との結びつきの欲望によって研ぎ澄まされ、鋭くなったマンマータの獰猛で狂気じみた矢は、その衝動的な進路で私のこの心を貫き、その核心に突き刺さった。黒い瞳の貴婦人よ、その衝動的で残酷な刃は、私を我慢できないほど狂わせる。汝はこの窮状から私を救うべく、私に身を委ね、汝の抱擁で私を喜ばせるのだ。美しい花輪と衣を身にまとい、あらゆる装飾品で飾られ、汝、愛しい乙女よ、汝は我と存分に遊べ。発情期の象のような足取りの汝よ、今は幸福を得られなくても、汝には幸福を得る資格がある。比類なき幸福を汝のものとせよ。様々な種類の魅力的で美味しく芳醇なワインを飲み、汝の喜びのままに遊興しなさい。 汝、祝福された婦人よ、汝は殊勝な繁栄を得るであろう。汝のこの美貌と、汝の若さの盛りは、愛しい婦人よ、今や用無しである。このような愛らしさに包まれた、美しく貞淑な乙女よ、汝は使われずに横たわる優美な花輪のように輝かないからである。私はすべての古い妻を捨てる。甘い微笑みの汝よ、彼らを汝の奴隷としよう。そして私もまた、美しい乙女よ、あなたの奴隷としてあなたのそばにとどまり、あなたに従順でありましょう、最も美しい顔のあなたよ」。その言葉を聞いたドラウパディーはこう答えた。『スータの息子よ、髪を整えるという卑しい仕事に従事する、身分の低い女官である私を望むということは、あなたはその名誉に値しない者を望んでいるのです。私は他人の妻です。それゆえ、汝のこの行いは適切ではない。汝は道徳の戒めを思い出せ、すなわち、人は結婚した妻にのみ喜びを感じるべきであるという戒めを。それゆえ、汝はいかなる手段によっても姦淫に心を曲げるべきではない。不道徳な行いを慎むことは、善良な者の常なる修行である。無知に打ち勝ち、欲望の影響を受けた罪深い人間は、極度の悪名か恐ろしい災難に見舞われる」。 ヴァイサンパヤナは続けた、「このようにSairindhriによって、彼の感覚の制御を失い、欲望に打ち勝った邪悪なキーチャカは、姦淫の多くの悪を知っていたにもかかわらず、誰もが非難し、時には生命そのものの破壊につながる悪、 --そして、ドラウパディーに語りかけた。「美しい女性よ、優美な顔立ちの汝よ、汝のせいでマーンマータの力を受けている、甘い微笑みの汝よ、このように私を無視するのは勿体ない。臆病な者よ、もし今、汝が汝の影響下にあり、汝に美しく語りかける私を無視するならば、黒目の乙女よ、汝は後にそれを悔い改めなければならないだろう。優美な眉毛の汝よ、この王国全体の真の領主、ほっそりとした腰の女性よ、私自身である。この王国の民が生きているのは、私にかかっている。エネルギーと腕力において、私はこの世で比類ない。人の美しさ、若さ、繁栄、優れた享楽の所有において、私に匹敵する者はこの世にいない。殊勝な婦人よ、ここであらゆる欲望の対象、あらゆる贅沢と快適さを比類なく享受する力があるのに、汝が隷属を好むのはなぜか。美貌の者よ、私が授けるこの王国の女主人となり、私を受け入れ、美しき者よ、あらゆる優れた欲望の対象を享受しなさい」。ドルパダの貞淑な娘は、キーチャカにこのように咎めるように答えた。私は5人の夫に守られていることを知りなさい。あなたは私を手に入れることはできない。私の夫たちにはガンダルヴァがいる。怒った彼らは汝を殺すだろう。それゆえ、汝は己に破滅を持ち込むな。汝は人が踏み入れることのできない道を歩もうとしている。邪悪な者よ、汝は大海の一方の岸に立ち、他方の岸に渡ろうとする愚かな子供のようである。たとえ汝が大地の内奥に入り込もうとも、天空に舞い上がろうとも、大海の彼岸に駆け上がろうとも、汝は、あらゆる敵を粉砕することのできる、天空を駆ける神々の子孫の手から逃れることはできないだろう。キーチャカよ、なぜあなたは今日、病人が自分の存在を止めてくれる夜を望むように、執拗に私を求めるのか?なぜ汝は我を求めようとするのか、まるで母親の膝の上に横たわる幼子が月を捕まえたいと願うように。このように最愛の妻を求めるあなたには、地上にも天空にも逃げ場はない。キーチャカよ、汝には汝の善を求め、汝の生命を救うよう導く分別がないのか」。 第4-13章.第4-14章.第4-15章.
https://w.atwiki.jp/gava92/pages/564.html
kureの24名人戦奮闘記 6級bリーグ 本戦3週目 第18~20局 24名人戦もいよいよ後半戦突入。が、この時点でもう上位獲得はほぼ見えてきた。1位を目指すつもりはない! 上位半分にはいればいいんだ! リーグ戦の対局自体がレーティング的にハイリスクローリターンなので最低限の対局で成績を収めたい処。 本戦第18局 開始日時:2010/03/06 21 25 50 表題:名人戦6級リーグb 本戦18 棋戦:名人戦対局室 戦型:角換わり・後手右玉 先手:-kagetora- (R662) 後手:kure90 (R1003) ▲7六歩 △8四歩 ▲7八金 △6二銀 ▲4八銀 △3四歩 ▲5八金 △3二金 ▲2二角成 △同 銀 ▲6八銀 △3三銀 ▲7七銀 △5二金 ▲4六歩 △6四歩 ▲4七銀 △6三銀 ▲6八玉 △7四歩 ▲7九玉 △7三桂 ▲6六歩 △4四歩 ▲5六銀 △8一飛 ▲3六歩 △6二玉 ▲3七桂 △4二銀 ▲1六歩 △1四歩 ▲9六歩 △9四歩 ▲2六歩 △4三銀 ▲2五歩 △3三桂 ▲2九飛 △3八角a ▲3九飛 △2七角成 ▲4五歩 △2八馬 ▲4九飛 △3八馬 ▲4七飛 △4五歩 ▲同 桂 △同 桂 ▲同 飛 △4四歩 ▲4七飛 △同 馬 ▲同 銀 △4九飛 ▲8八玉 △4六桂b ▲同 銀 △同飛成 ▲6八金右 △5四歩 ▲7五歩 △8五桂 ▲7四歩 △7七桂成 ▲同金右 △7四銀 ▲7五歩 △6三銀 ▲2四歩 △4八龍 ▲2三歩成 △同 金 ▲6八桂 △6九銀 ▲7九金 △5八銀成 ▲7八金引 △6八成銀 ▲同金上 △7六桂c ▲7七玉 △6八桂成 ▲同 金 △7六歩 ▲6七玉 △7九銀 ▲5八桂 △6八銀成 ▲同 玉 △5九金 ▲6七銀 △6九金打 ▲7八玉 △5八金 ▲8八玉 △5七金 ▲7八銀 △6八金引 ▲7四桂 △5三玉 ▲5八歩 △7八金 ▲同 玉 △5八龍 まで106手で後手の勝ち 本局は先手からの角換わり。一手得して先後が入れ替わる格好になった。 が、最近のkureは手番に関係なく角換わり将棋は右玉にすることが多く、勝率も極めて高い。 本局も右玉にしない理由がない。 a:角換わり腰掛け銀模様から後手右玉へ。引き飛車にして右玉はスキがなくなり、左右の桂も跳ねだして先手に圧力をかけて行く。 そのプレッサーに負けたか、先手も引き飛車にするが、とんだスキが生じてしまった。 角換わり将棋は常に角打ちのスキを警戒しなければならない。右玉ならその心配がほとんどないのだ。 b:スキをついて馬をつくり、飛車馬交換。右玉は角を渡しても全く怖くない。先手陣はスキだらけで飛車を打ち込んで後手さしやすくなった。 △4六桂がつながりの弱い金銀をとがめる好手。以下、▲同銀△同飛成として先手は角桂だけで攻め手がつくりにくい。 c:先手は右玉桂頭を攻めにきたが、この攻めは矢倉自身の玉頭のキズにもなり難しい処。 こちらから追われても1筋方面に広く逃げれるので右玉は安泰。 逆にココから先手矢倉を追い詰めにかかる。金銀を攻めて1枚ずつはがしていき、後手勝勢。 本戦第19局 開始日時:2010/03/06 21 56 59 表題:名人戦6級リーグb 本戦19 棋戦:名人戦対局室 戦型:居飛車穴熊・三間飛車 先手:kure90 (R1005) 後手:shoji-o (R747) ▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲4八銀 △3二飛 ▲2五歩 △3三角 ▲6八玉 △4二銀 ▲7八玉 △6二玉 ▲7七角 △9四歩 ▲8八玉 △9五歩 ▲9八香 △7二玉 ▲9九玉 △8二玉 ▲8八銀 △7二銀 ▲7九金 △5二金左 ▲5九金 △5四歩 ▲6九金右 △6四歩 ▲7八金右 △7四歩 ▲8六歩 △5三銀 ▲8七銀 △7三桂 ▲8八金上a △6五歩 ▲4六歩 △6三金 ▲4五歩 △3五歩 ▲2四歩b △同 歩 ▲4四歩 △同 銀 ▲4五歩 △5五銀 ▲5六歩 △同 銀 ▲3三角成 △同 桂 ▲2四飛 △4五桂 ▲2一飛成 △4二飛 ▲3三角 △4三飛 ▲1一角成 △5七桂成 ▲同 銀 △同銀成 ▲4四香 △5三飛 ▲4五桂 △5一飛 ▲4一香成 △5二飛 ▲5三歩 △同 金 ▲同桂成 △同 飛 ▲4四馬 △6三飛 ▲5一成香 △同 金 ▲同 龍 △6一香 ▲5三金 △同 飛 ▲同 馬 △8一金 ▲3二飛 △6二銀 ▲同 馬 △同 香 ▲同飛成 △7一角 ▲9三銀c △同 玉 ▲7一龍寄 △同 金 ▲同 龍 △8一銀打 ▲6二金 △8二飛 ▲同 龍 △同 銀 ▲7二金 △4二飛 ▲8二金 △同 玉 ▲6四角 △4八飛成 ▲7一銀 △同 玉 ▲7三角成 △7二金 ▲6三桂 △8一玉 ▲6一飛 まで109手で先手の勝ち 本局は後手三間飛車。三間を見せる相手にはすぐに飛車先を突きこして角を上がらせ石田に組ませない。 そういえば最近、石田流は全然相手にしていないな。石田に組み換えようとすればそのスキに穴熊へ潜るのだ。 もっとも石田にしなくても穴熊で戦うのだが。 a:三間飛車は四間飛車の藤井システムと違い、穴熊をとがめる急戦がやりづらい。 なのでたいていはあっさり熊らせてもらえるし、振り飛車も陣形を整える事が多いので、この銀冠穴熊まで組める。 居飛車がこの形になればあとはもう暴れまわるだけで、指しやすいはず。 b:4筋5筋をついていって角道をこじ開ける。 こちらから角交換してしまえば以下、2筋から飛車先も破れるので先手充分だ。 b図はすでに先手優勢。固めてしかけてさばいてドンの穴熊の理想展開だ。 c:こちらだけ一方的に竜馬を作って飛車をいじめながら暴れまくり。チクチクと美濃をくずしていき受け駒に窮した△7一角打の受けだが、 竜を逃げずに▲9三銀が寄せをにらんだ好手。△同香は▲7一竜から即詰みなので△同玉の一手。 それでも▲7一竜から守備駒との2枚換えで先手勝勢。 本戦第20局 開始日時:2010/03/06 22 24 40 表題:名人戦6級リーグb 本戦20 棋戦:名人戦対局室 戦型:相矢倉 先手:nobuarase (R745) 後手:kure90 (R1011) ▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀 ▲2六歩 △4二銀 ▲2五歩 △3三銀 ▲1六歩 △3二金 ▲7七銀 △4一玉 ▲6八玉 △5四歩 ▲5六歩 △7四歩 ▲5八金右 △3一角 ▲6七金 △7五歩a ▲同 歩 △同 角 ▲7六歩 △6四角 ▲6五歩 △5三角 ▲4八銀 △8五歩 ▲7八玉 △7二飛 ▲6六金 △7三銀 ▲6八金 △3一玉 ▲5七銀 △9四歩 ▲5五歩 △同 歩 ▲同 金 △5二金 ▲5四歩 △4二角 ▲6六銀右 △6四歩 ▲同 歩 △同 銀 ▲同 金 △同 角 ▲6五歩 △7三角 ▲6一銀b △8二飛 ▲5二銀成 △同 飛 ▲6四金 △同 角 ▲同 歩 △5四飛 ▲6三歩成 △5九飛成 ▲6四角 △2二玉 ▲5七銀 △6七歩 ▲同 玉 △6五金c ▲9一角成 △5六銀 ▲同 銀 △同 金 ▲7八玉 △6七金打 ▲同 金 △6九銀 ▲7九玉 △5八銀成 まで78手で後手の勝ち 本局は相矢倉戦。後手矢倉番では急戦矢倉が好きなのだが、それを見越してか飛車先を突きこされ△3三銀と上げさせられた。 しかしこれも先手矢倉の理想型である▲4六銀・3七桂戦法が使えなくなるので、こちらもそう不満無し。 先手の狙いはこちらの急戦を無くしてからの早囲いだ。 a:最近、相矢倉戦になると先手後手にかかわらず早囲いをしてくる相手が多い。なんだろう、もっとゆっくり本流矢倉やろうぜ! 右四間風の仕掛けは封じられたのであまりやったことはないが、△7五歩から仕掛けてみた。 後手早囲いならスルーすることもあるが、先手番での早囲いとは図々しいので絶対に許しては成らない。 b:7筋からの仕掛けに何故か先手は矢倉をくずして金を繰り出してきた。まぁ、矢倉に組ませなかったので満足だが。 金銀交換してから▲6一銀の割り打ちをうっかりして先手優勢に。▲6二銀成~▲6四金には、b図まで角金交換から飛車を中央にさばきにいく。 後手の勝負手だ。先手は歩切れで玉型も悪く、角も使えていないのでなんとかなりそうか。 c:▲6四角と王手香取りを見せるがやや緩手だったか。手順に△8二玉と入って後手玉は相当固くなった。 攻め駒のない先手から早く迫る手がない。△6七歩と叩いてから△6五金がこの緩手を咎める好手になった。 角をとられては攻め駒が完全になくなるので、以下▲9一角成は自然なようだったが、△5六銀から一気の寄せになった。 kureの24名人戦奮闘記
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5394.html
前ページ次ページゲーッ!熊の爪の使い魔 第五話 人気者のクマ さて、使い魔を召喚しての初めての朝、ルイズは不機嫌だった。 ベルモンドに抱きついているのに気がついて恥ずかしさの余り洗濯するよう言って追い出したのは、 いつも自分が起きる時間よりもずっと早かった。 おまけに頭に一度血が上ってしまったせいか目が冴えてしまい二度寝する気にもなれない。 ベッドに入ってもいないのにそのまま寝まきでいるのも何だったので結局自分で着替えた。 やはりあいつは床で眠らせるべきだったのだ。 そうすればこっちも朝飛び起きることはなかったしもっとちょうどいい時間にあいつに起こしてもらえて着替えもやらせておけたのに。 しかし自分のしもべである使い魔に抱きついて眠るなど何事だ。これでは主人としての威厳がないではないか。 そもそもあいつが悪いのだ。あんな、かわいくて、抱き心地がよくて、あったかくて、 ああ、昨日はほんとよく眠れたなあ…… 「ってちがーーう!!」 ずれていた思考からはっと我に返り大声でどなりルイズは再びベルモンドへの文句を考え出す。 だが結局はクマちゃんのかわいさに心を奪われ、その後またどなる。 このサイクルはベルモンドが洗濯を終え戻ってくるまで続いた。 独り芝居をしていたこともありおなかも減ったということで早速ルイズはベルモンドをつれて食堂へと向かおうと部屋を出た。 そこで、またしても不機嫌な顔になった。 「あら、おはようルイズ」 「…おはよう。キュルケ」 朝早くから不愉快な顔を見たからだ。 「いつになくかわいらしいじゃないあなた」 「どういう意味よ?」 「だってそうじゃない、こっちが噂の使い魔のクマちゃんなんでしょ。こんな大きいクマちゃんを引き連れてると小さくておこちゃまなあなたがより引き立って一層子供らしく可愛く見えるわ。ほんとピッタリの使い魔を召喚したのね」 「う、うるさい!」 そんな声を無視してキュルケは、今度はベルモンドのほうを見やる。 「でも改めて見るとほんとかわいいクマちゃんよねえ」 「おはよう、ボクベルモンドだよ」 「あら、きちんとしてるのね、主人とは大違いだわ。ルイズ、あんたにはもったいないんじゃないの?」 「なによ!うらやましがってもあげないんだからね!」 ルイズは先祖代々のいろいろなもの、特に男、を取られてきた因縁からとっさに声を上げた。 だが、キュルケはそんなルイズの危惧をあっさり否定した。 「別にうらやんでるわけじゃないわよ。別にかわいいのも嫌いじゃないけどあたしが真に求めているのは情熱。 あなたの様なお子様みたいにかわいいものにキャーキャー言うような安っぽい女じゃないの。 じゃあ、あたしの使い魔も紹介してあげる。まさに情熱にふさわしい使い魔よ。おいで、フレイム」 そう言ってキュルケは自分の召喚したサラマンダーを披露する。 そうして始まる自慢、それに対する文句。二人がぎゃあぎゃあ言っている中、 「遊ぼ、遊ぼ」 われ関せずとベルモンドは手をフレイムに差し出し話していた。 「はあ、はあ、もういいわ、行くわよベルモンドって何してんのよ、あんた!」 「何ってトカゲ君と遊んでるんだよ?ルイズも一緒に遊ぶ?」 言い合う二人が落ち着いた時にはベルモンドとフレイムはお手をしたりしてじゃれあっていた。 「するわけないでしょ!あんたもキュルケなんかの使い魔と遊ぶのなんかやめなさい!あんたもキュルケみたいに頭空っぽになるわよ!」 当然ルイズは怒鳴ってやめさせる。もともとベルモンドは賢そうにみえないと思ったのは内緒だ。 火トカゲと遊ぶクマちゃんの図というのもかわいいと思ったのはもっと内緒だ。 そんなこんなでルイズたちは食堂へ向かったのだった。 食堂ではルイズはもっと散々だった。 食堂に入るなり女子たちにベルモンドがキャーキャー言われ、やかましかったし、 今度こそ主人としての威厳を出そうと質素な食事を出したら女子たちに鬼畜外道を見るような目をむけられたり、 (正直これまでゼロと蔑まれてきたのが軽いくらいの強烈さだった) 挙句ちゃんとした食事を出そうとしたら 「僕は食事しなくても大丈夫だよ」 と言われてそもそもこんなことしなければよかったと後悔していた。 その後、ルイズの食事中ベルモンドは外に散歩に来ていた。 そこに飛来する一つの影があった。そしてそれはベルモンドの前に降り立った。 「きゅいきゅい」 それは大きい竜だった。 「わあ、おっきなドラゴンだ、すごーい」 「きゅいきゅい」 竜はベルモンドに顔を摺り寄せてくる。 「遊ぼ、遊ぼ」 そしてベルモンドも手を差し出して応える。 「きゅいー」 このまま二頭はしばらくの時間を戯れて過ごしたのだった。 その後一旦戻ったのち、 「ねえルイズ、おっきな竜さんとお友達になったよ」 「勝手に知らない使い魔と遊ぶんじゃない!」 「きゅいきゅい、おねえさま、とってもかわいいクマちゃんと遊んだのね!とっても楽しかったのね!」 「静かにして、出ないとお昼抜き」 それからルイズはベルモンドと一緒に授業へと向かった。 そこで待っていたのは、正反対の二つの反応だった。 「おい、なんだよルイズ、その使い魔は。そこらのやつに着ぐるみでも着せてきたのか?」 「キャー、かわいー!クマちゃんこっち向いてー!」 ルイズを馬鹿にするもの、ベルモンドに熱を上げるもの。 そんな中、ギーシュはそれまで話していたモンモランシーが自分そっちのけでクマに夢中になり出したことにショックを受けていた。 その後、教師のシュヴルーズによって強制的に黙らされたことでようやく授業が始まった。 そして系統やランクについての話が進み生徒たちがそれを聴く中、ベルモンドは、 「遊ぼ、遊ぼ」 他の使い魔の動物たちにちょっかいを掛けていた。 「ちょっとやめなさい、静かにできないの」 さすがに声をかけ咎めるルイズだったが、 「ミス・ヴァリエール、今は授業中ですよ。そんなかわいいクマちゃ…ゴホンゴホン、使い魔とおしゃべりしていい時間じゃありません」 それをシュヴルーズに見咎められ、そのまま錬金の魔法の実演を行わされることになったのだった。 それを聞いた瞬間生徒たちに恐慌が走った。 必死に止める生徒達。だが、シュヴルーズはそれを無視して強行させる。 生徒は遠ざかりルイズの近くにはシュヴルーズと、 「わーい、魔法?近くで見せて、見せて」 いつの間にか他の使い魔と戯れるのを止めていたベルモンドだけだった。 そしてルイズが呪文を唱えた瞬間爆発が起きた。 「ああーっっ!ルイズが錬金を失敗!いつも通りの爆発を起こしたー! 爆煙でよく見えないが彼女たちは無事なのかー!?」 出番だとばかりに「実況」の二つ名をもつ生徒が声を上げる。 「あ、あれ?なんともなってない。それになんだかあったかいものに包まれているみたいな」 だが、そんな心配をよそにルイズとシュヴルーズは無事だった。煙が晴れることで生徒たちにもその様子が見えてくる。 「ベ、ベルモンドだー!ベルモンドが二人を抱えてかばっているー!まさに使い魔の鏡だーー!」 二人を腕で抱え、背中が穴があいたりして少しばかりボロボロになったベルモンドを。 そんな様子にルイズも気付く。 「あ、あんた大丈夫なの?」 しかしそんなルイズの様子をよそにベルモンドは、 「くうーん」 と鳴くだけだった。 次の瞬間教室は生徒たちの声に包まれる。いつものように失敗して爆発を起こしたルイズを責める声、そして身を呈して二人をかばったベルモンドへの歓声や怪我を心配する声だった。 シュヴルーズも、 「な、なんてお利口で立派で勇敢なクマちゃんなんでしょう……」 とベルモンドに熱い視線を送っていたのだった。 結局騒ぎが落ち着いた後、爆発の片づけを罰としてルイズとベルモンドが行うことになった。 シュヴルーズはベルモンドも働くことになることが不満な様子だったが使い魔と主人の関係を考えしぶしぶ指示を下していた。 そうして二人で片付けをする中、ルイズは口を開き、話し始めた。 自分をいつもこのように魔法に失敗して爆発を起こすこと。 そのため成功率ゼロということでゼロのルイズと呼ばれるようになったこと。 これまで必死に勉強してきたこと。 それでもどうにもならなかったこと。 さらに話を進め、笑わば笑えと自虐的になってきたルイズに対して、珍しく静かに話を聞いていたベルモンドが口を開いた。 「魔法のことはよくわからないけどルイズは今まで頑張ってきたんだよね、ならこれからも頑張っていくべきじゃないかな」 「そんな知った風な口を利かないで!今までずっとやってきて、でもだめだったのよ!それをそんなに軽々しく!」 「じゃあ、なんでルイズはこれまで頑張ってきたの?ずっと成果が出なかったのに。 ルイズ、君も分かってるんじゃない、それでも今の自分を変えていくのに自分に出来ることはもっと勉強してもっと頑張ることだって。 そうやって前に進もうとすることだって。 だから今まで結果が出ていなくてもずっと頑張ってきたんでしょ。 だったらこれからもがんばっていこうよ」 「そんなの」 奇麗事だ、とは言えなかった。ベルモンドの言葉にはなぜだか強い説得力があった。 ステカセのかませにされ、牛のかませにされ、体内をリングにされ、真っ先にマスクを狩られ、象にはウギャアされ、 それでも進み続けて20年余り、ルイズの人生よりも長い年月を経てようやく扱いも良くなり人気投票も一位になった経験からくる説得力が。 結局ルイズは続きは口にできず、代わりにもっと前に言うべきセリフを口にした。 「あの、さっきはかばってくれてありがとう。背中もそんな穴が空いちゃって」 「気にしないで、ルイズ。さっきも言ったけど僕は平気だよ、鍛えてるからね。そんなことより怪我がなくてよかった」 そんな風に答えるのを聞いてルイズは、可愛らしいからとか愛玩的な意味ではなく初めて、 ベルモンドを召喚できてよかったと感じていた。 前ページ次ページゲーッ!熊の爪の使い魔