約 1,001,258 件
https://w.atwiki.jp/san-puz/pages/627.html
屋台荒らし・張姫 2015/08/05(水)19 00~2015/08/11(火)18 59 期間限定のクエストとして初登場 公式サイトのクエストに関する記事 各難易度に用意されているミッションをクリアすると★6【屋台制覇】張姫を入手できる 登場する武将を倒すと【屋台制覇】張姫の技能覚醒・軍略覚醒に必要な覚醒アイテムを入手できる 主なドロップ武将 なし 報酬武将 武将名 同技能(※)武将 技能LvMaxまで 【屋台制覇】張姫 - - (※)「効果が同じ技能」を意味し、強化の素材選択時に「技能大」と表示される武将 初級 蜀漢の夏の一幕 【体力:10、合戦:2】【優劣:魏→呉→蜀→漢→群→魏】 【獲得目安】資金:1500、EXP:1750 【ミッション】 「蛮兵」のみの部隊で攻略!(報酬:友情pt1000) 全勢力を入れた部隊で攻略!(報酬:『かき氷』×2個) コンティニューなしで攻略!(報酬:【屋台制覇】張姫×1体) 【神速攻略報酬】 S(03ターン以内):『かき氷』×2個 A(06ターン以内):『かき氷』×1個 B(20ターン以内):友情pt200 + 【序文】 今宵、蜀の都・成都では、夏祭りが開催 されていた。軍では、力ずくで中止させたり、 管理・統制したりすることも検討されて いたが、いくらか見回りの兵を出す程度 の干渉に止めていた。民衆の営みを軍が 踏みにじるなど、不粋なことである。 「--何やら、向こうが騒がしいな?」 見回り役で夏祭りを訪れていた関銀屏は、 祭りとは違った毛色の騒ぎ声を耳にした。 + 【後記】 足早に向かった騒ぎの中心には、関銀屏 がよく見慣れた、幼なじみの姿があった。 「…何をしているんだ、張姫?」 「何を--って、夏祭りを全力全開で 満喫しているんだけど?」 確かに、夏祭りで得たおもちゃや食べ物 を手車に満載する張姫の姿は、夏祭り を満喫しているようにしか見えなかった。 「張姫、見回りの仕事はどうした?」 戦 勢 武将 ターン 攻撃 HP 防御 使用技能 ドロップ B1 蜀 【しゅばば弓名人】夏侯月姫 『かき氷』 B2 蜀 【屋台制覇】張姫 『狐のお面』 中級 蜀漢の夏の一幕 【体力:16、合戦:2】【優劣:魏→呉→蜀→漢→群→魏】 【獲得目安】資金:3000、EXP:3500 【ミッション】 「蛮兵」のみの部隊で攻略!(報酬:【蜀軍超指南】于吉×1体) 全勢力を入れた部隊で攻略!(報酬:『ラムネ』×2個) 「【屋台制覇】張姫」を部隊に編成して攻略!(報酬:【屋台制覇】張姫×1体) 【神速攻略報酬】 S(03ターン以内):『ラムネ』×2個 A(06ターン以内):『ラムネ』×1個 B(20ターン以内):『かき氷』×1個 + 【序文】 「…まさかとは思うが、見回りの仕事を サボったりしていないよな?」 「まさかー。夏祭りを楽しんでいる風に 見せた方が、警戒されなくて済むって 作戦だから。あくまで、フリよフリ。」 「それならばいい。羽目を外すなよ。」 張姫と別れた後、夏祭りの会場を一回り した関銀屏は、人々の営みの持つ温もり と力強さを感じた。武で敵を屈服させる ことだけが『力』ではない。そう考えた 矢先に、一際大きな喧騒が耳を打った。 + 【後記】 …向かった先には、やはり張姫がいた。 手車に積まれた戦利品が、さらに大きな 山をなしている。手では水風船を元気に 踊らせながらも、かき氷とイカ焼きを 交互に口に運んでいる。器用なことだが、 喰い合わせは正直、悪そうである。 「…少しは落ち着いたらどうだ?」 「ひゃっへ、ひほんはほっはいはい。」 「落ち着けと言うに。待ってやるから。」 関銀屏は、ひとつため息をついた。 戦 勢 武将 ターン 攻撃 HP 防御 使用技能 ドロップ B1 蜀 【万夫不当】張飛 1 300 「兵士大拘束」先制・魏群ユニット封じ2ターン 『ラムネ』 B2 蜀 【屋台制覇】張姫 『狐のお面』 上級 蜀漢の夏の一幕 【体力:24、合戦:2】【優劣:魏→呉→蜀→漢→群→魏】 【獲得目安】資金:7200、EXP:5500 【ミッション】 「蛮兵」のみの部隊で攻略!(報酬:『かき氷』×2個) 全勢力を入れた部隊で攻略!(報酬:『ラムネ』×2個) 「【屋台制覇】張姫」を部隊に編成して攻略!(報酬:【屋台制覇】張姫×1体) 【神速攻略報酬】 S(03ターン以内):『ラムネ』×3個 A(06ターン以内):『ラムネ』×2個 B(20ターン以内):『かき氷』×2個 + 【序文】 「もぐもぐ、ごくんーーうん、美味!」 「…張姫。口にソースが付いているぞ。」 手持ちの手ぬぐいで口元を拭ってやると、 張姫は何故か得意げに、フフンと笑った。 「観衆の中に溶けこんで見回りをする…。 張姫の策は悪くはないが、目立つのは 悪手だ。その点張姫の振る舞いは--」 「--あ! 銀屏ちゃん、見て見て! わたあめだって、おいしいのかな?」 「単に夏祭りを楽しんでるだろ、お前!?」 + 【後記】 「…いやあ、最初はフリのつもりが、 皆が楽しそうなもんで、ついつい。」 「まあ、気持ちはわかるが。」 本音を言えば関銀屏だって、張姫のよう に浴衣を着て、お祭りをめいっぱい満喫 したかった。せっかくのお祭なのだ。 「よし! 銀屏ちゃんのお墨付きも出た し、夏祭りを全力全開で満喫だっ!」 「待て! 気持ちがわかるとは言ったが、 遊ぶのを許した覚えはないぞ!」 戦 勢 武将 ターン 攻撃 HP 防御 使用技能 ドロップ B1 蜀 【劉禅正室】敬哀皇后 『狐のお面』 B2 蜀 【屋台制覇】張姫 『狐のお面』 超級 蜀漢の夏の一幕 【体力:35、合戦:4】【優劣:魏→呉→蜀→漢→群→魏】 【獲得目安】資金:19200、EXP:12000 【ミッション】 「蛮兵」のみの部隊で攻略!(報酬:『狐のお面』×4個) 「【屋台制覇】張姫」を部隊に編成して攻略!(報酬:【屋台制覇】張姫×1体) 「【屋台制覇】張姫」を大将にして攻略!(報酬:【屋台制覇】張姫×1体) 【神速攻略報酬】 S(07ターン以内):『狐のお面』×2個 A(15ターン以内):『ラムネ』×3個 B(20ターン以内):『かき氷』×3個 + 【序文】 「離して、銀屏ちゃん! 夏祭りの屋台があたしを呼んでるの!」 --張姫ちゃんに、遊んで欲しい。 --張姫ちゃんに、食べられたい。 耳をすませば、そんな屋台達の声が、 銀屏ちゃんにも聞こえるはずっ!」 「そんなもの、聞こえてたまるか! 我々に与えられた任務を遂行するには、 目立つのは悪手というものだ!」 お祭り会場の真ん中で口論を繰り広げる 二人は、物の見事に目立っていた。 + 【後記】 関銀屏と張姫の口論を止めたのは、 泥棒だ! という咎めるような声だった。 「……お祭りで泥棒? 許せない! 行くよ! 銀屏ちゃん!」 「--あ、ああ。もちろんだ!」 張姫の行動は、迅速であった。 誰よりも夏祭りを楽しむ彼女だからこそ、 夏祭りを侵す者が許せないのだろう。 関銀屏は、先んじて前を走る張姫の背中 から、かつてない心強さを感じていた。 戦 勢 武将 ターン 攻撃 HP 防御 使用技能 ドロップ B1 蜀 【しゅばば弓名人】夏侯月姫 『かき氷』 B2 蜀 【万夫不当】張飛 1 4200 「兵士大拘束」先制・漢群ユニット封じ2ターン「兵士大拘束」漢群ユニット封じ2ターン 『ラムネ』 B3 蜀 【劉禅正室】敬哀皇后 2 7200 『狐のお面』 B4 蜀 【屋台制覇】張姫 2 9600 『狐のお面』 コメント 中級ドロップ 張飛 『ラムネ』 張姫 『狐のお面』 -- 2015-08-06 12 39 11 情報ありがとうございます。コメント反映しました。(編) -- 2015-08-07 23 12 05 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/suka-dqgaesi/pages/5658.html
365 :名無しさん@HOME:2012/01/27(金) 22 15 10.91 0 落ち着いたので聞いて欲しい(´・ω・`) 元々高校の同級生だった旦那と、トメの反対(可愛い息子たんがあんな女に~)を押し切り結婚、 しばらくノータッチで別居し数年たったある日。 突然トメ来襲、よくよく話を聞いてみると 「糖尿病と診断された。このままだと死ぬらしいから面倒見ろ」とのこと。 確かに納得するほどのおデブに成長していたトメ。 一人暮らしをしていたアパート(ウト既に他界)は解約し、家財はすべて売ってしまった。 本当に大事なものととりあえずの衣服を3つの大きなキャリーバッグに詰め、知り合いに車で送ってきてもらったらしい。 とりあえず放っとくとうるさそうだったので家に上げ、帰ってきた旦那は「まぁしょうがないから面倒見てあげてよ…」 まぁ、結婚してからしばらく時間が立ってたし、ぐちぐち言って来なかったのでとりあえず良いかな、と思った私が甘かった。 続きます。 367 :名無しさん@HOME:2012/01/27(金) 22 19 40.74 0 (※編集注:365の二重投稿部分がありましたので省略しました) 私は一応気にして、管理栄養士の友達とかに聞いたりしながらヘルシーメニューを作っていた。 結構バリエーションも考えて、薄味でもおいしく食べられるものを、と考えていた。 トメはぶーぶー文句は垂れてたがおとなしく食べていた、が それでもよくはならなかったみたいで、親戚や友達に「うちの嫁子ちゃんは、食事もまともに考えられないのよ~」と拡散。 と、思っていたら私に隠れてポテチを食べまくっているのを発見。 部屋を探すと出てくる出てくる。ようかん、モナカ、チョコレート。 ちょっと怒るとトメは、「嫁子ちゃんはそんな貧祖な体してるから(嫁子はガリ)食べる楽しみがわからなくて可哀想ね~」 なんておっしゃる。 369 :名無しさん@HOME:2012/01/27(金) 22 20 12.99 0 あ、全部コピペしてしまた…スミマセン… 371 :名無しさん@HOME:2012/01/27(金) 22 35 07.53 0 それからトメは一回見つかったからなのか堂々とお菓子を食べまくるように。 しかも冷蔵庫にコーラが。0カロリーならまだしも普通の赤いやつ。 それを咎めるとトメは「少しぐらいイイじゃないのよ~嫁子ちゃん糖分足りてないからカリカリしてて頭悪いんじゃないのぉ~?」 と開き直る。 トメは学歴こそすべてだ。という考え方の人間で、 特に大学卒です、としか言わなかった私を「あら~言えないような大学言ってるのねぇ」と馬鹿にしてくるので 何かにつけて頭悪いと言ってくる。 その時はちょっとカチンと来たので「頭悪いのは今関係無いじゃないですか。」と返すとトメは 「ずーっと貧相な体して、頭も貧相で、可哀想ね~wwww」 自分が頑張って薄味ごはんつくってんのに(私は普通に痩せた) 勝手にお菓子食ってて私のせいにして、しかも頭悪いとまでなんで言われなきゃならないんだと悲しくなって 私が昔、100kgぐらいあった大学の入学式の時、xx大学って書いてある看板の前でピースしている写真をトメに見せた。 最近秋入学を検討している某大学。 おかあさんと違って、自力で60キロぐらいダイエットしましたよ。 今では別にそこまで努力してないけど、当時死ぬほど頑張って痩せたんです。 お菓子食べたいならどうぞ。私はもう協力しません。 とトメに言った。 逆切れしてふじこるトメ、私を突き飛ばし逃走。 家を出たところでたまたま轢かれたらしく、そのまま救急車で搬送。 373 :名無しさん@HOME:2012/01/27(金) 22 40 15.73 0 東大って知らなかったの? なんか一挙にネタくさい 376 :名無しさん@HOME:2012/01/27(金) 22 43 22.93 0 100kgあったら反対されるのも当然だな。 377 :名無しさん@HOME:2012/01/27(金) 22 44 46.52 0 いややせた後に結婚したんだろうけど 旦那がなんもフォローしてないのに怒りが沸く 378 :名無しさん@HOME:2012/01/27(金) 22 45 16.67 0 病院に行くまでの間に、事の顛末をとりあえず旦那にはメールして、近しい親戚には電話。 怪我は大したことなかったトメはその後何も知らず親戚中に「嫁子ちゃんに殺されかけた!!!!」と拡散しし全員敵にまわし、 うちにも居づらくなったトメはコトメの家に転がり込んだらしい。 これが昨日の話です… 大学については言ってませんでした。全然。 379 :名無しさん@HOME:2012/01/27(金) 22 45 49.09 0 旦那は若干エネ気味。 というか疎い。 380 :名無しさん@HOME:2012/01/27(金) 22 46 48.23 0 高校の同級生ならデブな子だったのしってそうだけどね 381 :名無しさん@HOME:2012/01/27(金) 22 49 10.39 0 年寄りって昔のことはよく覚えてるけど最近のことは忘れるから。 383 :名無しさん@HOME:2012/01/27(金) 22 52 56.86 0 380 しかも同級生が東大合格したなら話題にもなっただろうにな 東大合格ぐらいじゃ話のネタにもならんような超優秀校だったんだろうか? 384 :名無しさん@HOME:2012/01/27(金) 22 54 33.40 0 381 ディスクと同じで外周から劣化するんだよw 388 :名無しさん@HOME:2012/01/27(金) 23 06 00.45 0 合コンで女の方が東大だと、相手の男が引くって話をどっかでみたなぁ 最初は男の方が、俺達慶応ボーイだぜwwみたいなノリなんだけど 東大って言った途端のテンション下がる そんな経験を人生で何度かしていたら、聞かれるまで大学名言わないってのもあるかもしれん。 389 :名無しさん@HOME:2012/01/27(金) 23 09 50.10 0 で、どこがDQだったの? 390 :名無しさん@HOME:2012/01/27(金) 23 09 51.87 O 「学歴こそ全て」なトメなら、息子タンに嫁子の出身大学はどこ?って聞くと思う。 それこそ嫁子の両親の大学(最終学歴まで) でもあんまりネタ臭はないな。ただ某大学とか書かないで東大と書いた方が感じはいいよ。 391 :名無しさん@HOME:2012/01/27(金) 23 24 30.99 0 学歴こそすべてっていう割に、自分の子が大したことない大学に 行っているときは、あまり深くは詮索してこないよ。 ソースはうちのトメ。 392 :名無しさん@HOME:2012/01/28(土) 00 09 20.63 0 ソースはうちのトメ。 トメ味のソースか…不味そうだな…と思った… 疲れてるんだな、寝よう 393 :名無しさん@HOME:2012/01/28(土) 00 39 51.23 0 トメ味のソースは嫌じゃのう。 学歴こそすべてっていう割に、「女は所詮高卒くらいがデフォ」ってのもあるよ。 ソースは見合い持ってきたくっつけババア。 395 :名無しさん@HOME:2012/01/28(土) 00 57 52.78 0 トメを轢いた人が可哀想です。車が汚れちゃって。 396 :名無しさん@HOME:2012/01/28(土) 01 17 27.85 0 まぁ今のウチに凸もできない程度の場所まで疎遠になっといたほうがいいと思うよ。 どーせ豚のごとく菓子だのコーラだのバクバク食って糖尿悪化した後で 「あの時きっちり食事に気を使ってくれてたらこんなに悪化しなかった! 責任取って一生介護しろ!!!」 って全力で寄りかかってくるにカシオミニを賭けたっていいからw 次のお話→412
https://w.atwiki.jp/gameplaying/pages/123.html
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * さっき、○○(マイミク)さんのパートナーの○○が来てたよ。 カッコイイ人と褒める →優しい人と褒める 優しくされたんだ? 良かったじゃん。 妬いてる? →○○も優しい ↑ 別に優しくした覚えないよ…… * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 最近マイミク絡みの会話が導入されたな… メイン&サブ間なら良いんだが、他マイミクだと分からんわw .
https://w.atwiki.jp/marcher/pages/796.html
絶望を抱えた少女が一人。 絶望の象徴だった少女が一つ。 少女は自覚していた、自分がいかに罪深く、そして、闇であるか。 だが何処かで違和感も覚えていた。 自分がなぜ【光使い】と称されるようになったのか。 誰かの希望であったのかもしれない、誰かの絶望であったのかもしれない。 それならば、と思っていた。 絶望よりも希望を選んだのは、それがきっと正しいものだと思ったからだ。 誰かが希望を待っているのなら、この身を差し出そう。 そう思っていた。 そう思っていたかった。 「なんか、意外やな」 「何が?」 「自分が、こんなにも長生きやったんやなって」 「バカなこと言ってないの。これからじゃない」 「うん…」 「なぁ、ガキさん」 「なに?」 「ガキさんは、このセカイが好き?」 「…なんで?」 「あーしがしとる事って、このセカイを守るってことが大前提やんか」 「まぁ、そうだね」 「でも中には、こんなセカイなんかキライやって言う人もおる。 このセカイが綺麗か汚いかは、その人の価値観で決まるものやからね。 だから、あーしの相手は時には組織以外の人らとも戦う羽目になっとる」 「つまり?」 「つまり、あーしらがこのセカイを守るって事は、そういう人らが現れる 可能性、確率を高めとるんやないかって、な」 「でも、私達みたいなのが居ないとこれまでよりもそういう人達が増える可能性だってあるよ。 それに、愛ちゃんはこのセカイを守りたくてリゾナンターを結成したんだよね?」 「やと、思う」 「なに今のあいまいな答え。違うの?」 「あーしは、今までこのセカイの未来を目指して来てたと思っとった。 でも、それは皆に会えて、皆とおるセカイが幸せやったから、未来もきっと幸せ なんやろうって、思い込もうとしとったんやないかな」 愛は手のひらを擦り合わせ、開いた両手をまじまじと見つめる。 其処に、何を見つけていたのだろう。 「時々思ってしまうんよ。 もし、もしな、これからの未来が自分が思ってた未来と違ったものやったら、どうしようって」 一瞬の空白。 それを、その言葉の意味を、彼女は解っているのだろうか。 「――― 未来が怖いんやない。やり直しが効かんから、進むことに臆病になるんや。 でも出来ないからこそ、あーしらは未来を目指すことにしたんやもんな。 あの景色を守るためにも。だから、あーしはこのセカイが、皆が好きやと思いたい」 酷く優しくて穏やかな声。 明日、失ってしまうかもしれないけれど、歩いていこう。 だって、ここに居るのは事実だから。 遠くの街が光り輝く。 クルクルと舞い踊る平穏の象徴。 光が塗り潰した世界。光が塗り替えた世界。 それは、何も無い世界。 里沙は答えなかった。答えられなかった。 誰もが望み、誰もが到達するまでに至らない領域への願いなど。 それは里沙が、最も強く想い続けていた事だということなど。 投稿日:2013/06/06(木) 12 30 25.86 0 ―― ―― ― 人間と異能者の間には、深くて広い溝がある。 その溝に橋を架ける事はできるかもしれないが、あまりにも脆い。 異能者にとってこの世界は、生きるためだけに生きることのできる世界ではない。 目的が無ければ生きてはいけない、という訳でもないが、重要な部分でもある。 生かすも殺すも、自分で考えなければいけない。 考えなければ、生きていけなかった。 異能者はどこかで人間を嫌わなければいけない、という節がある。 好きでも、自分とは違うからと線を引く。 同じ人間のはずなのに。 そんな二つの存在に共通するものがあるとすれば、覚悟。 命を失くす覚悟。 一時の勢いで生まれただけの覚悟であっても、それがどんなに 難しいものかを理解することが出来る。 異能に対峙する人間はある意味で恐ろしい。 特に子供の異能者。 命を危機に晒され続ける人生を歩んできたわけでもない。 ごくごく普通の生活を送ってきたであろう少女達。 普通に学校に行って、部活などをして、それなりの学校生活を 謳歌していた彼女達の日常の歯車を狂わせるきっかけ。 人間界での葛藤もあっただろうが、その中で異能者という存在を知り 出逢い、そして触れあってきた事による、理解。 信じてきたことも何度かあったが、それと同じくらいの裏切りもある。 その裏切りを絆として抱いている者はあまりにも救えない。 「正直、あたしのところに来るなんて思ってなかったです」 「それほど私も、なりふり構ってられなくなっちゃったって事よ」 「あたしは自分で決めたんです、それは後悔してないですよ」 「うん、分かってる。咎める理由もないよ、だからあんたを行かせた」 久住小春がリゾナンターを離反したのは、高橋愛が 失踪してから約半年後のこと。 光井愛佳と行動を共にしていたが、i914と遭遇した事によって 全てを理解した上で、自ら離れることを決意した。 その後は安倍なつみに拾われるように【ダークネス】の組織へ。 リゾナンターのメンバーとの間には溝が生まれてしまったが 久住本人は、何も言わなかったし、何もしなかった。 皮肉を言う者もいたが、久住は気にも留めず、それから半年が経過する。 「あんたはまだあっちでの生活だって出来る。 リゾナンターが何でできたのかが分かってる今、小春は もうこの世界に居なくてもいい、だけど狙われてるのは変わらないからね」 「…何が言いたいんですか?」 i914によってダークネスを打ち倒され、組織が壊滅してからは 安倍や飯田と共に別の場所へと隠れ住んでいた。 芸能界での「月島きらり」も失踪中という扱いでメディアにも 報道され続けている上に、両親からも警察への捜索届が提出されている。 だが今i914の問題が片づかなければ、彼女は日陰者としての 日常を送り続けるしかない。 「あんたはいろいろと手間がかかったけど、あたし達以外を 巻き込もうとしたことは一度も無かった。 だから皆、内心では分かってるのよ。事実を知った今、小春の行動はむしろ正しい」 「…まさか、安倍さんに?」 「あの人はただ、見守ってくれるだけ。小春も選べるのよ。 だけど私にはこれ以上のことは言えない。 それはあんたの為にならない。あんたの思うことじゃない。 だから選んで、小春、私に、協力してくれるか、どうか」 久住小春はもうリゾナンターではない。 ただ、光井愛佳には離反するときに一度だけ、声をかけた。 その表情は久住を責めるわけでもなく、安心したようでもない。 ただ、見ていた、自分を。久住小春を見ていた。 新垣里沙は裏切り者だった。 リゾナンターという道具を使って人を蒐集し エネルギーの媒体として利用されていた事実。 自分のためというのは偽善だった。 ただ"共鳴"のチカラによって高め、強化された異能だけが必要だった。 【ダークネス】の目的。シナリオ。 全てにおいて許さない。許さないのに。 「あたしは協力しない。だけど、このままじゃ自由になれない。 だから小春は、小春のために動く。 光でも闇でも、あたしはあたしのままで居続けてやるんだ」 イメージなど関係無い。認識なんてものは自分の目で十分。 見守るなんて真っ平ごめんだ。 信じるも信じないも、全て自分で決めて来たように。 「…分かった。でも、私達がこれからやる事と、場所だけ教えておくわ。 きっとあの子も追いかけてくるだろうから」 「新垣さん」 久住に名前を呼ばれて、新垣は思わず顔を見る。血のような燐光。 「あたしは、きっと殺せますよ。あの人を、殺せる」 「分かってる。分かってるよ、小春。私もきっと、そうするだろうから」 「うそつきですね」 「そうだね、私はずっと欺き続けて来た。 けど、やっぱり私も、私のために動いていたい、これは嘘じゃないよ。 もう隠す必要も、ないしね」 携帯電話が鳴る。表示をみて、新垣の表情がいっそう険しくなった。 それは絆が覚悟へ、変わる瞬間。 投稿日:2013/06/08(土) 10 14 08.79 0 back 『異能力 -Soul to return home-』 next 『異能力 -Battlefield at the back of the chest-』
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/1048.html
「断ったわよ」 時は放課後、場所は文芸部室。 ハルヒは前置きもなく俺にこう告げた。 今部室には俺とハルヒしかいない。 ハルヒ曰く、 「有希は今日用事があって来れないって。みくるちゃんも。古泉君はバイトらしいわ」 俺が部室に入ってきて早々聞いてもないのに教えてくれた。 長門のフォローか。どんな魔法で俺のその場凌ぎの嘘に気付いたかは知らんが感謝するぜ。今度何か奢ってやる。 さて話を戻す。 俺は定位置のパイプ椅子で団長様の先程の一言を拝聴した。 一応耳には入り脳にも届いて意味も理解したが、念のため聞きなおす。 「それは『告白』をか?」 「そうよ」 俺は「そうか」とだけ答え、大きく息を吐いてパイプ椅子に身を沈めた。天井を仰ぐ。 さっきの男の雰囲気や言葉で、なんとなく答えは見えていたが、やはりハルヒ自身から答えを聞くまで落ち着かなかった。 今の一言を聞いてようやく落ち着いた。落ち着いたら力が抜けた。脱力ってヤツだ。今日は本当に疲れたぜ。 ハルヒは団長椅子からぴょんと飛び跳ねて俺の方に近づいてきた。 にんまり微笑んで、 「なーにそんなにホッとしてるのよ? あんたもしかして、あたしが断らないんじゃないかって心配してたの?」 からかうようなハルヒの声。 さすが団長様。ふざけておっしゃってるつもりでしょうが、かなり的を射ててるんですよ、それ。 俺は無言のまま、ハルヒを人差し指で招く。今朝の逆だ。 「? 何よ?」 ハルヒが俺の方に頭を近づけるため体を屈めた瞬間、 俺はハルヒの右腕を取って自分の方に引き寄せた。 ハルヒがバランスを崩してよろめく──それを空いた手で受けとめて、さらにハルヒの体をくるりと回転させた。 すとんとハルヒは俺の膝に着地した。まるで子供を抱っこしているような格好だ。 「えええええええっ!?」 ハルヒが俺を見上げ狼狽している。 俺はあたふたするハルヒに構わず抱き寄せた。黒髪に顔を埋める。甘い香り。 俺は自分の心情を包み隠さず吐露した。 「そうだ、不安だったさ──だから俺は今めちゃくちゃ安堵している」 ハルヒが息を呑んだのがわかった。 俺はそれ以上語らず、ハルヒの艶やかな髪に顔を埋めながら、両腕でハルヒの存在を確める。 ハルヒは最初全身を強張らせていたが、次第に力を抜いて俺の胸に体を預けた。 心がどんどん落ち着いていく。 ここ一日の不安や絶望の残り滓すらきれいに溶けて消えていった。 何分経ったろう。ハルヒがおもむろに口を開いた。 「──そんなに不安だった?」 それは今まで聞いたことのないほど優しさに満ちた声音だった。 「ああ」と俺は呟く。 「バカね」 ハルヒの口調は柔らかいまま。まるで小さい子供に言い聞かせるような。 「ホントバカ。言ったでしょ?あたしはあたしだって。あんただって言ってたじゃない、『人の意見なんかに左右されない不可侵の団長様』って」 だから断ったのか。 何だ、俺はもう昨日の内に知らず阻止していたわけか。とり越し苦労とはこのことだな。泣けてくるね。 「そうだな」 俺は溜息一つしてそう呟いた。ハルヒはこつんと拳で軽く俺の胸を叩く。 「だから安心しなさい。あたしはあんたの側にずっといるから──」 俺はその言葉に縋りつくかのようにハルヒを一層強く抱きしめた。ハルヒの肩がぴくんと跳ねる。 吐息とともに俺は囁いた。 「そうしてくれ、頼む」 それが俺の答えだ。 この答えがいつか様々な感情に成長したり発展したりするのだろう。 今はこれ以上の答えは出せないが、いつか遠くない未来に必ず出すから。 それまで、 『そばにいてくれ』 「……キョン、くるしい」 ハルヒが俺の腕の中で身動ぎした。どうやら強く抱き締めすぎたらしい。 「あ、ああ、すまん」 腕を緩め、ずっと埋めていたハルヒの髪から顔を上げた。 ハルヒは少し身を引いて俺を見上げる。 ハルヒ? 「お前なに泣いているんだ?」 ハルヒの長い睫毛に小さな雫。そんなに苦しかったのか? 「ち、違うわよ。ちょっとびっくりしちゃっただけよ!?」 ハルヒは慌てて手で目を隠す。手の隙間からほんのり赤くなった頬が見えた。 ―─ハルヒ、それ反則。 俺は本能的にハルヒの手を退けて瞼に軽く口付けた。 涙で唇が少し潤う。 ハルヒはぱちくりと大きな目を見開きしばらく固まっていた。 かと思うと、耳まで真っ赤になりながらわなわなと口を歪め、とうとうそれを大きく開いた。 「キョン!!」 わぁ、びっくりした。こんな間近でそんな大音声聞かせんでくれ。 「もう!! いきなり! 恥ずかしいこと! するな!」 スタッカートを効かせてハルヒが喚く。 「すまん、あまりにも可愛かったもんでな」 「──!! そういうこともさらっと言うなー!!」 と言ってハルヒは俺の胸に顔を伏せてしまった。 ああ確かに恥ずかしいこといったな俺。言った端から顔が熱い。 ハルヒは顔を伏せて俺のブレザーを掴みながら「う ー」とか「むー」とか唸っている。 ぽんぽんと頭を撫でてやると、今度は「アホキョン」「キョンのくせに」「キョンのバカ」とぶつぶつと呟き続けた。 やれやれ。 一通り俺に対して文句を並べたところですっきりしたのか、突然ハルヒがガバッと顔を上げた。うぉ、近ぇ。 にんまりとしたアヒル口。 うわー、なんか企んだな、コイツ。 と思ったらネクタイをがしっと掴まれ勢いよく引っ張られた。俺の頭は連動してハルヒの目前に引き寄せられる。 ハルヒの顔が近づいた。 ──もしやこれは。 俺は反射的に目を閉じる。 しかし、一度夢で味わった柔らかく甘いものは予想とは違う場所に押し当てられた。 俺の閉じた瞼に、だ。 「お返しよ」 目を開くとへへーんと満足気な顔をしたハルヒ。やはりやられたままではいたくなかったらしい。 目には目を、と言うわけですかね?意味が違うが。 いや瞼でも充分恥ずかしいですけどね。現にされた瞬間から鼓動が速まったからな。 ハルヒはケラケラと上機嫌に笑いながら、 「なぁに? キスされると思った?エッチぃわねキョンは」 「悪かったな」 どうやら俺は至極残念そうな顔をしていたらしい。 男とはそういう悲しい生き物なんだよ。それにおあずけくらうと、さらに欲しくなるもんだ。 「だーめ」 ハルヒは胸の前で両腕をバツの形にし、 「なんの覚悟もなしに一時の感情に任せてしたら死刑よ、死刑。わかった?」 これには頷くしかない。 ただこの言葉はしっかり覚えておこう。覚悟ができたそのときのために。 ハルヒは俺が頷くのを届けると、立ち上がった。 「さあ、もう帰りましょ」 ハルヒは鞄を取りに団長席に向かう。 と、何かを思い出したように足を止め振り返った。俺の鼻先にビシッと指を突きつけ、 「言っておくけど今日は特別だからね!ホントはあんなことしたら即死刑よ!」 『あんなこと』とはどこまでを指しているんでしょうかね? まあ肝に銘じておきますよ、団長様。 日も傾いた夕暮れ時。 昨日と同じくハルヒと二人で坂道を下る。 昨日とは打って変わってハルヒは機嫌が良いし、俺の気分も晴々としているがな。今夜はぐっすり眠れそうだ。 ハルヒなんぞたまに鼻歌を歌っている。今日の授業で歌った曲だそうだ。しかしモルダウってそんなに明るい曲だったか? ところでだな。 「お前あいつに『本当の気持ちを教えてくれ』とか聞かれてたが、あれは何だったんだ?」 ぴたと足と鼻歌を止め、ハルヒは俺をじとっと咎めるような目で振り返る。 「やっぱり聞いてたのね?」 「聞こえてきたんだ」 俺は弁明らしきものをしたが、ハルヒは疑わしげな顔つきで「ふーん、どうだか」と呟く。やはりバレバレだったか。 ハルヒは少し黙ったまま何か考え込んだ後、悪戯っぽい目をして俺を見上げた。 「知りたいの? キョン」 「ああ」 教えてくれるなら教えてほしい。ちょっと──いやかなり気になるからな。 ハルヒはふふんと鼻を鳴らしたかと思うと、 「教えてあげない!」 と告げ、突然跳ねるように駆け出した。二、三歩進んだところで止まりくるりと踵を返す。 満面の笑顔。まるで季節はずれのヒマワリみたいだ。 俺はハルヒのその笑顔に、あの男に対する問いかけの『答え』を見つけた。 ──終わり
https://w.atwiki.jp/sol-bibliomaniax/pages/86.html
2、黄昏の街 夕闇が迫っている。 ひとが二人並んで歩けるかどうかといった狭い道を、木枯秋人は歩いていた。頭上には今にも落ちてきそうな原色のカラー電球や、様々な言語で書かれた看板がぶら下がっている。 西区の中心から少し離れた場所。歓楽街からもやや離れ、スラム街にはまだ遠い場所。 明らかな違法建築の建物が並び、建て増しに建て増しを重ねた街は、それ自体が一つの迷路のようになっている。 人の気配があちこちからするのに、ほとんど姿は見えない。奇妙な活気と歪な外見の街はどことなくかつての中国・香港を思い出させる。 秋人の足元を鼠が走って行った。空を見上げると、ずいぶん遠くに色を変えつつある空が見える。建物と看板のせいで、その姿はほんの少ししか見えなかったが、なんとなく秋人はほっとした。空は大切だ。ここが閉鎖された空間でないことを思い出させてくれる。 「相変わらずだね、西区は」 ふと秋人の顔に影がさした。 顔をあげると五メートル以上上空を人影が横切っていった。 ここの周辺の建物は縦に長いうえに複雑に入り組んでいるため、慣れている住人は渡り通路や階段に行くのを面倒くさがって、あのような三次元ショートカットを試みる。 失敗すると運が良くて捻挫、運が悪いと死ぬが、それはそれ。自己責任だ。 上空を通過した人影は、秋人の存在には気付かなかったようだった。さえぎるものがなくなった空を静かに雲が通り過ぎていく。 視線を地に落とす。 暗くなり始めた路地に、ぼんやりと明かりがともっている。アジア的な鮮やかな色の明かりと奇妙な形状の灰色の建物が、道を異世界に変えてしまっている。 「急がないと」 目印は中国風の行灯。 知らなければ見過ごしてしまいそうな位置にある階段を、ためらいもなく秋人は下っていく。階段の奥は完全な闇。しかし、学者とはいえ本科生である秋人にとっては妨げになるほどのものではない。これよりは普段潜っている遺跡のほうが、よほど危険だ。 慎重に階段を降り、手探りて扉を探す。やがて、手が金属製の取ってに当たった。両手でそれを掴んで思いきり引く。すると人一人分がくぐれるほどの隙間があいた。秋人は迷わず、その隙間に体を滑り込ませた。 空気の流れがよどんだ空間を、独特の香りが支配している。 中は広いはずだがそうは見えない。なぜなら、室内は原色に近い色をした薄い布で細かく区切られているからだ。布の向こうからは人の気配がする。その間の通路を、肌を露出させ、胸と腰のラインを強調した服装の女性たちが歩き回っている。 「いらっしゃいませ」 振り向くとパイプを持った艶めかしい女性たちがずらりと並んでいた。どこからともなく甘ったるい香りの煙が漂ってくる。 「えーと、待ち合わせなんだ」 パイプを差し出される前に、秋人は言った。 「それと僕は阿片はいらないよ。苦手なんだ」 「気もちいいのに……」 ふっと女性は微笑んだが、特に咎めることはなかった。 ここは、学園も西区も非公認の阿片窟。学園にはこういう場所が何箇所かある。無理につぶさないのは、締め付け過ぎるとどこかで反動が来るからだ。 酒や果物を注文させようとする女性を振り切って、秋人は歩きだす。視界に目印になるものなど何もないが、彼は迷わない。そしてひとつの室の前につくと、無言で布をまくりあげた。中で寝転がって水煙草でアヘンを吸っていた男が、驚いたように立ち上がる。 「お前、何で……」 「こんにちは、景山君。悪いんだけど、僕の研究室から石版持って行っただろう。返してくれないかな? 先日、アフガニスタンの遺跡から出てきたばかりでまだ解析してないんだ」 自分が勤める考古学センターに出入りしている青年を見つけて、溜息とともに秋人は言った。 「すぐに返すなら、あれこれ言わないから」 「知らねえよ、そんなもん。だいたいなんでこんなところにいるんだ!?」 男は秋人を追い出そうとした。だがその前に、彼の目が寝台のよこに転がったカバンに止まる。 「その中だね? 言っておくけど、勘でわかるから」 「お前、ミスティックでもサイキッカーでもないじゃねえか」 「自分の研究物に対しては分かるんだよ。返してくれ。君には価値のないものだろう? 売ったとしても買いたたかれるよ」 もめごとの気配を感じて、店員の動きが慌ただしくなる。こういう店では、一度出入り禁止を食らうと二度と使えなくなる。慌てたように景山と呼ばれた青年は、秋人を追い出そうと手を伸ばす。だが、秋人はそれを避けた。勢いあまって彼は隣の室へ倒れこむ。 「うわぁ! 何するんだ!?」 「やだ、パイプが倒れた」 倒れこまれた部屋の男が声を上げ、さらに他の客が集まってきて、騒ぎが大きくなる。 隣の室の男に怒られている景山をよそに、秋人は手を伸ばすと彼の鞄をつかんだ。鞄から半分のぞいていた財布をベッドの上において、そっと抜け出した。途中数人とすれ違うが、誰も秋人のことを気にとめない。そのまま扉をくぐりぬけて秋人は脱出した。が、 「てめえ、待ちやがれ!」 階段を登りきったところで、怒声が聞こえた。秋人は振り返らずに鞄を抱えて走り出す。彼の財布は置いてきたから支払は問題ないはずだ。 狭い路地を秋人は走る。とはいえ、学者が戦闘むきの学生にかなうわけがない。背後を気にしつつ、秋人は目的地を変更して走り出した。スラム街と反対側、繁華街の方向に走り出す。西区においては人が大勢いる=安全とは限らないが、少なくとも人がいないところよりはいい。それにそこまで出ればあてがあった。が、 「待て!!」 振り向くと十倍くらいに増えた追手がいた。あの店に景山の仲間がいたのかもしれない。半分がこちらに向かって走ってきて、残りは近くの階段や壁を駆け上がっている。どこかで先回りしてはさみうちにするつもりなのだろう。 「やっちゃったかな……?」 秋人は足を速めた。しかし、追手との差はじょじょに狭まって行く。そして、先頭の男の手が秋人の襟首をつかもうとした瞬間、悲鳴が上がった。 「え?」 秋人ではない。 秋人に手をのばしていた男が、自分の手を押さえてうずくまる。そこには一本の長い針が、完全に手のひらを貫通して突き刺さっていた。 「大丈夫ですか? 木枯様」 かつんと音をたてて、赤いチャイナシャツを着た女性が着地する。彼女の手には、男に刺さったのと同じ、異様に長い針があった。 秋人は女性の背後を見て、そこについさっきまでいなかった人影たちを見つけた。 「よお、秋人」 秋人がいる道と直角に交わる道に、何人もの人が立っている。服装はチャイナドレスだったり、着物だったり、アオザイだったりまちまちだが、全員がアジア系の民族衣装を着ており、胸に燃える蓮の花をかたどった徽章をつけている。 その中心。雨が降っているわけでもないのに掲げられた巨大な番傘の下に、彼女はいた。普段の半裸に近い姿とは違い、花魁装束に似た着物を着ている。お伴も合わせて、まるで東洋趣味の外国人が無理やり花嫁道中をしたような奇妙な一行ができあがっていた。 「…………」 事態が事態でなければ、白昼夢か百鬼夜行として忘れてしまいたい光景だ。 「やあ、桔梗。今日はお弟子さんたちも一緒なんだね」 「おうよ。ついさっき、ブラジルから帰ったところでな。向こうの偉いさんのところにいってたから、ほら、少しは見栄を張ろうと思ってね」 「十分だよ」 秋人が言うと、男言葉の美女は色気のかけらもなく豪快に笑った。 「ちっ、ミスタトゥか!」 「上位ランカーだ。退くぞ」 桔梗を見た瞬間、追手は回れ右をして逃げていく。桔梗も特に追わない。つき従っていたものが追おうとしたが桔梗に目で止められる。 「珍しいな。お前がトラブルか」 「うん。少し。通りかかってくれて助かったよ。君の店に逃げ込む予定だったんだけど」 「そうかそうか。では、我が家で茶でも出そう」 トラブルに巻き込まれたというのに、桔梗はにこにこしている。この寛容さが彼女の美点だ。趣味にはいろいろ問題があるが。 「ありがとう。お言葉に甘えるよ」 秋人もつられて微笑みながら答えた。
https://w.atwiki.jp/kisaiwww/pages/17.html
語録その3~高尚管理人編 前半~ 10 名前: 鬼語録 [sage] 投稿日: 2007/04/03(火) 00 01 47 30 名前: 名無し草 [sage] 投稿日: 2007/03/31(土) 23 44 57 そのお題絵を携帯で撮って待ち受けにしていらっしゃるということですが… 構いませんよ。ただ、次からはやる前にひとことご連絡頂ければな、と思います。 さんは何度も感想を下さっている方ですし、そんな方に事前に連絡頂いた上でのことなら私もむしろ嬉しく思いますので。 いつでもニヤニヤ一人で眺めたいから、という個人的に楽しむ目的のみでのパソコンへの ダウンロードなどはこちらもまったく構いません。携帯撮影は加工に入るとの見方も出来ますが、 私としては、個人で楽しむ範囲でなら良いと思っております。 そして、好きだと言ってもらえることはこちらにとっても何より嬉しいことですが、 その作品を大事に扱ってもらえるかどうかは、その人の良心と優しさにかかっております。 私にはどうすることも出来ません。「あなたの絵を好きだっていってるんだからいいじゃないか」と 作品を好き勝手する方もいらっしゃいます。私も何度か遭遇しましたが、 「ファンだからやっている、好意なのになぜ怒るのか」と、勝手に絵をトリミングしてサイトに飾ったりする人もいます (外国の方にとても多いです)。 当サイトにとってさんは「毎度感想を下さる嬉しいお客様」、 作品を大事に扱ってくれるだろうという信用ある立場 (…ってなんか仰々しいですが)の方です。せっかくそんな実績があるのですから、 後ろめたい気持ちになるくらいなら堂々とご報告下されば良かったのに、とは思っております。 怒っては全然いませんが、苦笑、という感じですね。 個人でお楽しみ頂く限りのささやかなコトですので、もちろん大袈裟な断りメールなどは求めませんが、 「これが好きです!待ち受けにしたい!」と拍手ででも頂ければ印象は随分違います。 27 名前: 鬼語録 [sage] 投稿日: 2007/04/03(火) 00 12 34 923 名前: 鬼誘い受け [sage] 投稿日: 2007/04/02(月) 21 59 31 私、感想貰うのでも、べた褒めや普通の感想ももちろん凄く嬉しいですが、 批判系もとても興味深く読ませてもらってます(ほっっっとんどないけど)。勉強になるしね。 それに、『憤りを感じる』ってことはそれだけ感情移入してくれてるってことだし。 可愛さ余って憎さ百倍じゃないけど、うーん上手く言えない。 少なくとも私が何かの作品の展開なり何なりに憤りを感じるときはそういう感じですので。 ホンマモンに面白くなかったら批判もしないもんな、どうでもいいから。 だから皆さんどんどんご意見ご感想下さいね!辛辣なのもドンと受け止めるぜ。 まあ、今回の批判メッセージは「二次創作のくせにオリキャラ出し過ぎ」 「私は二次創作が読みたいのであってあんたのオリキャラの話なんてどうでもいいので控えろ」って カンジの意見だったので、私のいう批判とはちょっと違うのですけどね。 だってその辺のことは読む前の注意書きでも書いてることだし… 内容の批判じゃなくて趣旨の批判ですからねえ。そういうのはよそに移って頂くしかないと思うのですが… 28 名前: 鬼語録 [sage] 投稿日: 2007/04/03(火) 00 13 06 878 名前: 鬼 [sage] 投稿日: 2007/04/02(月) 21 44 16 こないだ(つってもけっこうですが)、久々にアイターな人からメールが来ましたよ アッハッハッハッハ…ハアアアア(脱力)。ほとぼりも冷めたと思うので話題に。 なんか文面がギャル文字と顔文字と2ちゃんねる語?がみっしりで解読に時間を要しました。 あたまいたい… 前『鬼と闘犬』のほうで一周年アンケートをした時が一番ひどかったんだが。 シネとかヤメロとかキエロとかここ見てると気分悪くなるとかマッチョ好きキモイ(笑)とか。 まあ、いろいろ。この人たちはアンケート集計にはカウントしませんでしたけどね。 いや、別にヘコんではいないんですけどね。 こういう記事書くと拍手とかで心配・励ましがたくさん来るので(ありがたい)一応。 まあ、私我出くわしたイタいのがそこまでひどいのじゃなかったってだけなのかもしれないけど。 もともとケンカ好きというか、ケンカ売られると買ってしまう好戦民族的な所もなきにしもあらず(反省…)なんで。 いや腕っ節はモヤシですが言葉の暴力がえげつなく尖ってるので…たまに自己嫌悪。 なんでこんなに口が悪いか。 実際の所、やり返してしまったときに喚かれるのがめんどくさいので いっそ同人から撤退という手段ををとった、ていう感じ。 ネットでの困ったさんも、生暖かい目で上から見下ろす感じで対応してるつもりです。 34 名前: 鬼語録 [sage] 投稿日: 2007/04/03(火) 00 17 17 53 名前: 名無し草 [sage] 投稿日: 2007/04/02(月) 15 20 01 年齢制限コンテンツを見た事を平気で報告してくる未成年者に対しての 対応についての意見があったので、それだけ先に ■>「叱る」のと「失礼」は訳が違うと思います。 違いますね。当たり前です。 ただ、未成年者お断りとデカデカ書いてるところに平気で乗り込んでくるという大きな無礼をはたらいた輩に、 それを咎める手段として普通は失礼だとされるような言葉で罵倒されるのは当たり前だと思います。 何もしてない人にただ「バカ」と罵倒するのは失礼ですが、 悪い事をした子供に「このバカ、何やってんだ」と言うのは違うでしょ? もっとやんわり言えばいいじゃない、と思われるかもしれないですが、 やんわり言うってことは時間をかけるってことなので、 こんな幼稚な問題に時間を割いてやさしくやさしく教えるのは馬鹿馬鹿しいので、 「ダメっつってんだろゴルァ!」と怒鳴りつけて散らしたとまあそういうことです。 私がやったあなたの言う「失礼」はかなりサバサバしたもんだと思いますけどねえ。 ていうか、マジで罵倒しようと思ったらこんなもんじゃないですよ、普通。 「子供なんだからもっと優しく教えてあげなさいよ」と思われるかもしれないですが、 そんな対応をするべきなのはせいぜい10歳以下、 いやもっと下でしょう。アンパンマンとか見てるぐらいの。 10歳をいくらも超えててそーゆーことするっていうのが「育ちが悪い」って言うんです。 育ちの悪い子供にはちょっとキツく言うぐらいでちょうどいいと思いますが、 これもキツい意見ですかねえ? 35 名前: 鬼語録 [sage] 投稿日: 2007/04/03(火) 00 17 49 56 名前: 名無し草 [sage] 投稿日: 2007/04/02(月) 15 20 39 キツい言い方のまま載せたのは、ズバリ、相手がお子様だからです。 お子様には回りくどい言い方をしても通じにくかろうと思いますし、 鬼タカはどっちかというと短気なので、やんわりじっとり時間をかけて説教するより、 ひとことの格言や喝ででガツンと目を覚ませと雷を落とすほうがインパクトが強く、 目からウロコがはげる確率が高いと経験上思っているので、こうしました。 そして、こういうお子様とは価値観のレベルが違いすぎて、 “論ずる”、という手法をとるのがアホらしい、と捉えています。 小さい子になぜ空が青いのかをわかりやすく噛み砕いて、 やさしくやさしく教えようとする人を真面目で気の長い人だと思いこそすれ、 見習おうとは思いません。「青いもんは青い」と一刀両断する、 粗野なおっさんタイプなのが鬼タカです。 相手が同じくらいの知識を持った大人なら「確か光の屈折率が」とか、 無い知識を振り絞って頑張って言うかもしれないですけど。 36 名前: 鬼語録 [sage] 投稿日: 2007/04/03(火) 00 18 19 58 名前: 名無し草 [sage] 投稿日: 2007/04/02(月) 15 21 40 年齢を書いて感想を送って来た時点で、鬼タカは相手を論ずるに足らぬお子様と見なしますので、 対等な位置で『波風を立てないように気を使おう』という気はすでに起こりません。 大人らしく鼻であしらいます。 今の世の中、無菌室推奨派の優しいママばっかなので、 正直な所、顔も声も見えないたかがWEB上でちょっと罵倒&晒し者にされたぐらいなんじゃい、 と思っている所もあります。 そんなんじゃ世の中渡っていけんのじゃないかと、まあ、鬼タカ自身人生においては充分若輩者で、 空の青さの説明をスラスラと言えるほど完成された立派な人間ではありませんが、 少なくとも彼らよりは数年多く生きていて選挙権のある人間として、そう思います。 そして言葉の選び方がキツいのは、鬼タカがもともとバカとかアホとかいう暴言・罵倒・罵詈雑言に どちらかというと慣れている人間だから、 というせいもあるかもなあ、ともちょっと思います。言われ慣れているというか (土地柄もある、かもしれない‥‥?とくに「アホ」)。
https://w.atwiki.jp/sousaku-mite/pages/895.html
Top ガンダム総合スレ SS まとめ オデッサ・シ-クレット・ファイル 第1章 オデッサ・シークレット・ファイル 第1章 MAMAN書き ◆R7VZxu4aYKCk さん作 久しぶりにさわりだけ書いて見たストーリー。 というか触りだけなら4つくらい書いて自分で書いてて広がりそうだったのがこれだけだった 多分サンダースとケーラ・スゥと不死身の第4小隊とユウが全部出る話の方が受けはよさそうなんだけど…… 23 :MAMAN書き ◆R7VZxu4aYKCk :2010/09/23(木) 03 01 07 ID ND7J2aYt 宇宙世紀〇〇七九年十月、南コーカサス地方にある鉱山を改造したジオン軍基地があっ た。キシリア・ザビの密命を帯びたマ・クベ少佐が直接運営する、公国本土には申告され ていない鉱山基地の一つである。 そこにはキシリア配下の突撃機動軍中佐ハリー・ゲトーを司令官とした、小規模だが精 強な部隊が守備を担当していた。実質的にキシリア直属である彼らは比較的補給も潤沢で あり、また新兵器、新装備についてもいち早く配備される事が多かった。 その鉱山基地でMS隊を預かる者の名をクワン・ユー大尉と言う。一週間戦争にも参加 し、その後地球降下作戦で地球の土を踏んだ生粋のスペースノイドである。 今クワンは新たに配備されたMS支援兵器のレクチャーを受けるべく、格納庫に向かう ところだった。 「今回はどんなものが配備されるんだ?」 隣を歩くメカニックにクワンが訊ねた。まだ何も聞かされていなかった。 「前線にMSを速やかに展開させるための無人支援兵器ですね」 「つまり、ド・ダイみたいなものか」 「現時点の技術で考えればあれよりも安全性は高いですね。その分地形の制限は受ける事 になりますが」 「陸上移動か」 「それなら振り落とされる心配もないですからね。私に言わせればまともなコンセプトだ と思いますよ、珍しくね」 「そう願いたいものだな、この前のあれは酷かった。危うく部下が減るところだった」 本心から嫌そうにクワンは呟き、以後は何も言わなかった。メカニックも自分から話し かける事はせず、格納庫までは無言だった。 格納庫のドアの前ではクワンの部下が二人指揮官の到着を待っていた。そのうちの一人、 浅黒い肌と分厚い胸板がインパクトを与えるパンナ・パンナ中尉が敬礼する。 「隊長、今日は何を見せてもらえるのでありますか?」 「MSの部隊展開を助ける支援兵器だそうだ」 クワンは受け売りで説明した。 「……それは、安全なものでありますか?」 「少なくともこの前の代物よりはましだと聞いている」 「それは比較としては不適当では……」 口を挟んだのはもう一方、ターニャ・ヴォルコファ少尉である。こちらは白皙の肌に薄 い金髪とパンナとは好対照だ。 「まあ、詳しくはこれから説明を聞くとしよう。私もまだ詳しくは知らないんだ。さ、入 るぞ」 一同は格納庫の中に入っていった。 「これは……」 クワンが思わず絶句した。ターニャが後を継ぐように見た通りを言葉にする。 「バイク……ですか?」 「正確にはサイドカーだな」 パンナが補足する。そして目の前にある「それ」についての解説は一点を除き説明は完 了していた。 彼らの目の前に現れたのはその通り、サイドカーだった。旧世紀、二十世紀初期に戦場 でも数多く投入され、民生用としては中期以降まで道路の主役の座にあった、側車付の オートバイである。 ただし、MSサイズの。 直径6Mを超えるホイールに巨大なハンドル、シートまで通常のバイクをほぼそのまま 巨大化したようなディテールを持ち、文字通り巨人用のバイクと言った外観である。それ 単体でマゼラアタックと同等のサイズを持つ側車部分にシートはなく、クローズドなコン テナから長い砲身が突き出していた。恐らくはマゼラトップの主砲に自動給弾システムを 組み込んだものだろう。 「……これが最近では珍しいまともなコンセプトの兵器か?」 クワンの口調に咎めるような響きがあるのも無理からぬ事だろう。しかし、メカニック は冷静だった。 「確実に機動性は上がりますし、実際結構な荒地でも走破しますよ。転倒のリスクは多少 はありますが、ド・ダイで上空数百メートルから振り落とされるよりはマシでしょう」 パンナが肩をすくめながら両手を広げ、ターニャはこめかみに指を当てた。 クワンだけは辛うじて態度に出す事を抑え、現実的な質問をする事で事態を把握する事 にした。 「これはどんなMSでも使えるのか?」 「残念ながらドムは対応していません。ザクとグフだけです。もっともグフも左手をマニ ピュレータに換装している事が条件ですが」 「ん、操作は左手で行うと言う事か?そこはバイクと逆なんだな」 「右腕で武器を扱えた方がいいでしょう?」 メカニックが答えた。一理はある。 「出力は四九五kw、熱核反応炉と燃料電池のハイブリットです。バイクは前後輪側車全 て駆動する三輪駆動。制御プログラムは既にMSにインストールしてあります。仮に皆さ んの中にバイクの運転経験がない方がいたとしても心配は無用です」 ターニャがさりげなく横を向いたが、誰もそれを指摘しなかった。 「今回は十六台が配備されていますので、搭乗可能なMS全てに行き渡ります。訓練はす ぐにでも始められますがいかが致しましょう?」 メカニックの言葉にクワンは頷いた。 「まず俺達がこれから三日以内にこいつを操れるようになろう。隊のメンバーにはその間 にマニュアルを熟読してもらう。早く使いこなすにこした事はないからな」 ここまで 【メカニックデータ】 FBX-500 ジオン軍がMSを戦場に速やかに送り込む事を目的に開発したMS用バイク。サイドカー型とする事で攻撃力を付与している。 既にド・ダイYSが実用化されていたが、低空をMSを上に乗せた状態で低速飛行するド・ダイは対空砲火にも弱く、また 急旋回なども不可能であり、さらに万が一MSが転落した場合ほぼ確実にMSは作戦行動の続行が不可能になるダメージを 受けるため、より信頼性、安全性の高い車両型トランスポーターの開発が提案された。 作中メカニックが言う通り、一年戦争当時の技術水準ではSFSよりも確実なコンセプトである。 作中では言及されていないが側車は左に装着され、全高約5mほどのコンテナとなっている。180mmマゼラトップ砲の他、 グフカスタム用の75mmガトリング砲や2連装90mm機関砲等武装は数パターンあり、また、降車時は側車から取り外し手持ち 武装として使用可能となっている。 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ トンデモ兵器と言うのは何時の時代でも新兵器の黎明期に生まれるもので、Vガンダムで個人的には失笑した大型バイクも 一年戦争の時代ならあるかも、と想像して考えた兵器。 トライクタイプも考えたが、ザクがまたがっている姿を想像するとトライクよりアナクロなサイドカーの方がらしいと思ったので こちらを採用。スロットル関係を左手に設定したのは本文で書いた通りの考証の結果。 【キャラクターデータ】 クワン・ユー ジオン軍大尉。一週間戦争と続くルウム戦役双方に参加し、巡洋艦、戦艦各3隻を撃沈したエース。地球で辺境の鉱山基地 に配備されている現状は不満だが、南コーカサスのワインは気に入っており、地域の住民との関係も良好を保っている。 現在はグフカスタムに搭乗。0053年生れ、26歳。名前の由来は「関羽」別に外見は似ていないが、グフがワイン色に塗られている ※続きは、第2章へ ページ最上部へ
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/25011.html
登録日:2012/11/16(金) 08 54 52 更新日:2023/09/12 Tue 19 06 37 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 γ星 アスガルド編 トール フェクダ ミョルニルハンマー ヨルムンガルド 屋良有作 巨漢 神闘士 聖闘士星矢 規格外 フフフ…やはり来たかアテナの聖闘士ども だが お前たちが来れるのもここまで これ以上は一歩たりともヒルダ様に近づくことはできん ミョルニルハンマーによってお前たち三人の首 ことごとく跳ねとばしてくれよう!! 聖闘士星矢のアニメオリジナルエピソード「アスガルド編」に登場したキャラクター。 CV 屋良有作 北欧アスガルドの神・オーディーンの地上代行者であるポラリスのヒルダに仕える神闘士(ゴッドウォーリアー)の1人であり、永久氷壁をも砕くミョルニルの鎚の使い手と称される。 【神闘士以前】 貧しい家系の出身で狩人として貧しい人々に食料を与えていたが、ある日、ワルハラ宮近隣の森で狩りをしたために「アスガルドの民でありながら神聖なるワルハラの森を犯した」として兵士達に追われる身となる。 フッ ヒルダ様だか何だか知らないが そんなものをありがたがってメシが食えるとでも言うのか?オレには関係のないことだ! 持ち前の怪力で次々に兵士達を薙ぎ倒すトールだったが、1対多数ではさすがに分が悪く、遂に多数の弓兵に囲まれてしまう。 だがそこにヒルダが現れ、「煮て食うなり焼いて食うなり好きにしやがれ!!」と覚悟を決めたトールを見る。 申し訳ないと思っています この地を治めるわたしたちが アスガルドの人々に対して 何もしてあげることができないのですから…… そう言いながらヒルダは馬を降り、自身の小宇宙でトールの右腕の怪我を治療し、彼を咎める事なく兵士達を率いてその場を後にした。 以前はアスガルドを取り仕切るヒルダの政策に対して反抗的だったが、彼女の気高くも穏やかで優しい小宇宙に触れたトールはそれ以来彼女に絶対の忠誠を誓い、神闘士の一角を担うまでになる。 【星矢VSトール】 星矢達がアスガルドに乗り込んできた際には先鋒としてこれを迎え撃つ。 先へ進もうとする瞬と氷河をミョルニルハンマーで戦闘不能に追い込み、残った星矢と闘う。 ミョルニルの鎚と持ち前の怪力、そして最大の拳・タイタニックハーキュリーズを武器に星矢を窮地に陥れ、凍てついたアスガルドの大地に幾度も身体を打ちつけるものの、なお立ち上がるその姿に脅威を感じる。 戦いは始まったばかりなんだ…こんなところで死んでたまるか!! このトール最大の拳・タイタニックハーキュリーズをくらいながら…… この男…どこにそんな力が…!? その姿に脅威を感じ、タイタニックハーキュリーズを再び放つトール。 だが、聖闘士に同じ技は通用しない。十二宮の戦いを経た星矢はそれを受け止め、巴投げの応用でトールを宙に舞わせて地表に叩き付け、ペガサス流星拳を放つ。 だが、トールの身体はおろか、神闘衣にすらかすりキズひとつすらつかない。星矢はそこに、凄まじく燃え上がる憎悪の小宇宙を感じ取る。 お前たちのように あたたかな太陽のもとで ぬくぬくとくらしてきたヤツらにはわかるまい この北の果て 極寒の地アスガルドの人間にとっては すでにこの地に生まれたときから 戦いははじまっているのだ そして われわれは 今までヒルダ様とともに この過酷な宿命に耐えてきた! だが これからは このアスガルドが聖域をたたきつぶし 世界に君臨し支配するのだ!! 何者かに操られたヒルダによって七人の神闘士のひとりとして選ばれ、あくまでも彼女を守らんとするトール。 星矢の説得にも耳を貸さず、強力になったタイタニックハーキュリーズを放ち彼を叩き伏せる。 見切ったはずの拳が、なぜかわせなかったのか…戸惑う星矢に向かい、トールはこう答え飛びかかる。 お前たち聖闘士にアスガルドの神闘士は倒せん! なぜなら オレたち七人の神闘士は ヒルダ様を守り 共に戦うこの日のために神に選ばれてこの地上に生を受けていたのだ いわば オレたち神闘士は 神がヒルダ様に選ばれた戦士! 聖闘士などとは根本からして違う! 力も小宇宙もすべてに比べ物にならぬほどにな!! 巨体から光速拳を放ち星矢にとどめをささんとするトール。それを救ったのは、五老峰の老師からニーベルンゲンリングの情報を聞き、駆けつけてきた紫龍だった。 ニーベルンゲンリングの魔力を断ち切れる唯一の武器・バルムングの剣とそれを手に入れるために必要な神闘衣の守護石・オーディンサファイアの情報を紫龍から聞いた星矢は瞬と氷河を彼に任せ、トールに立ち向かう。 こいつを倒さなければ沙織さんは救えない…オレは勝つしかないんだ!! 決して諦めず、倒れても倒れても立ち上がる彼の中から、あと半日で燃え尽きようとしている沙織(アテナ)の小宇宙を感じ取る。 あのときのヒルダ様の小宇宙は さっきのアテナのものと同じだった… なによりも気高く あたたかだった… やはり ペガサスの言っていたことは正しかったのかもしれん あの気高く美しいヒルダ様は まるで変わられてしまったのだ… ……いや なにを迷っている? ヒルダ様は われら神闘士にとって唯一絶対のお方! オレは昔のトールなどではない…γ星・フェクダのトールなのだ!! その穏やかな小宇宙がかつて自身を癒してくれたヒルダの小宇宙に重なったトールは、現在のヒルダが邪悪に堕ちてしまった事を悟るが、彼女への忠誠心から拳を止める事は出来ず星矢と激突。 よけいなことを考えるな… オレがいますべきことは…ヒルダ様のためにこいつを倒すこと!! 小宇宙を燃やすんだ…究極の小宇宙を!最高点にまで高めてみせる!! 迷いを捨てタイタニックハーキュリーズを放ったトール。だが、小宇宙を高めた星矢に両腕で返され、両の膝に大打撃を与えられてしまう。 そのあたたかな小宇宙に守られ 戦えるこの男が これほどうらやましく見えるとは…… しかしオレは ヒルダ様にこの命をささげた神闘士! ヒルダ様のために……ヒルダ様のために!! それでもなお立ち上がり最後のタイタニックハーキュリーズを放つトール。ペガサス流星拳で迎え撃つ星矢。やがて…星矢の流星拳がトールの胴体を貫いた。 見事だ ペガサス…… そうだ… ペガサス おまえなら…… ヒルダ様をあの時のような…… 気高くあたたかな小宇宙に包まれたヒルダ様に戻してくれるかもしれぬ…… すべての想いを託しながら、トールは息絶える。 その神闘衣からオーディンサファイアが、両の眼から涙が零れ落ち……星矢達が去ったその地には、その亡骸にはただ吹雪が包み込んでいった……。 【人物】 設定では身長165cmの星矢と比較しても、その2倍近い体格を誇る巨漢。 見た目通りに驚異的なパワーとタフネスを誇る。 その姿は、星矢渾身の流星拳を片手で握り潰し、瞬の星雲鎖と氷河のダイヤモンドダストをもってしても動きを封じることができないほど。 また、二度目のタイタニックハーキュリーズを放った隙をつき、巴投げの応用で繰り出した星矢のペガサスローリングクラッシュとペガサス流星拳のコンビネーション攻撃をまともに受けながら、ほとんどダメージを負っていなかった。 纏う神闘衣はγ星・フェクダローブ。自身の名の由来ともなっている雷神・トールを殺した大蛇・ヨルムンガンドがモチーフ。 【必殺技】 ミョルニルハンマー ガンマローブに付随する2本の大斧。 主に投擲して使い、瞬の星雲鎖をもってしてもその動きを止めることはできず、振るった瞬間には竜巻ができるほど。 トールの意思によって自在にその機動を操る事が可能で、 星矢がペガサス流星拳で足止めしている隙に先に進もうとした氷河と瞬を、跳ね飛ばしたと見せかけて背後から奇襲して倒す奇策も行った。 タイタニックハーキュリーズ フェクダのトール最大の拳。右腕から永久氷壁をも粉砕する剛拳を放つ。 威力だけでなく、速さも光速に匹敵する恐るべき拳。 最初はショルダータックルのような形でも繰り出している。 ちなみにハーキュリーズはギリシャ神話のヘラクレスの英語読み。それでいいのか神闘士。 光速拳 巨体から放たれる光速に近い拳。 その威力はアイオリアのライトニングボルトに近いものがある。 追記・修正は携帯を人の背中にぶん投げてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] フィギュアがデカかった -- 名無しさん (2016-09-01 14 23 11) 「あの巨体から光速に近い拳を繰り出すとは…!」という星矢の台詞から察するに、その実力は白銀聖闘士よりは格段に上だろうが、黄金聖闘士には一歩及ばないと思われる -- 名無しさん (2020-05-23 14 04 36) タイタニック・ハーキュリーズって、北欧神話と全然関係ないじゃんw。 -- 名無しさん (2021-09-18 21 43 25) 星矢だと巨漢は大体脳筋の山男にされるからアニオリとは言えトールみたいな知的な雰囲気もあるマッチョは新鮮だった -- 名無しさん (2022-05-06 12 14 37) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/before-one/pages/1101.html
うめる 埋める 【分類】 アビリティ スキル パッシブ 庭士 能力 【概要】 『庭士』の『アビリティ』の一つ。 獲得レベルは5。 パッシブアビリティ。 【能力】 「かくしかくし」 『庭士』が定義した『庭』の範囲内で物体を埋没させる能力。 『庭』の範囲内であれば距離の制限はない。 任意の場所及び範囲をくりぬいて、任意の物体を放り込んでくりぬいた土砂などで埋め戻す。 一度にくりぬける土砂の量は1立方メートル。クールタイム10秒。 ランク上昇により土砂の精密なくりぬきが可能になり、クールタイムが短縮される。 くりぬける土砂の量は『1×ランク^±3』分増加、クールタイムは『10秒-ランク分』短縮される。 【備考】 庭の範囲内であればどんな物体でもくりぬけるので、例えばコンクリートの壁や固い岩盤もぽこっとくりぬける。 埋め戻すかどうかは割と任意。 竜の庭園