約 1,001,259 件
https://w.atwiki.jp/clis7/pages/64.html
ここでは、男性と女性とのギャップを説明したい。 おそらく男性は、「男性の考え方」に共感すると思う。 しかし、「女性の考え方」は何とも理解しがたいだろう。 女性も、「女性の考え方」にうなづき、「男性の考え方」を理解しないだろう。 「そんな考え方をするはずはない」とお互いが思っている。 しかし、自分が「自分の性の考え方」に持つのと同じ共感を、相手も「自分の性の考え方」に持っているのだ。 そう考えれば、お互いの間には、いかに大きなギャップがあるかを理解できるだろう。 ①男と女の採点の仕方 男女間で問題が起きるのは、得てして、お互いが得点差を感じているときである。 ここでいう得点は、相手に尽くした際に加点されるものだ。 自分は30点のことをしてあげたのに、相手は10点しか返してくれていない。 そう考えている際は、どんな些細なことも大事に発展していく。 しかし、同点に近いと感じていれば、ある程度のことには許容できる。 さて、ここで難しいのは、男性と女性の採点の仕方が違うということだ。 女性は、「行動」に対して得点を与える。 男性は、「気持ちの表現」に対して得点を与える。 ①-1.女性の採点の仕方 女性は、「行動」に対して得点を与える。 自分を気遣う言葉をかけてくれる、皿洗いを代わってくれる、花束を贈られる。 こうした「行動」の1つ1つに、「1点」を与えていく。 ここで男性が大きく勘違いしていることがある。 それは、「行動」の大きさによって、得点が変動すると思っていることだ。 3000円の花束を贈れば30点。でも、500円の花束なら5点と考える。 そして、3000円の花束を贈って30点稼いだのだから、得点を溜め込んだと考える。 しかし、女性にしてみれば、それはどちらも1点でしかない。 例えばである。 1.朝起きて皿洗いをして(1点)、子供のおむつを代え(1点)、妻と話しを聞きながら食事をする(1点)。 午後は妻に断りを入れてから(1点)、一人でマンガ喫茶で過ごす。 帰り際に100円の花を一輪買って帰る(1点)。 子供を風呂にいれ(1点)、妻の料理を褒めながら(1点)、今日読んだマンガの話しをする(1点)。 2.朝起きて、妻が家事をするのを横目に見ながら、1日の過ごし方を思案する。 妻がバッグを買い換えたがっていたのを思い出し、それを提案する(1点)。 デパートに連れて行き、バッグを買ってあげる(1点)。 夕食は外食をし、1日の家族サービスを十分に終えたと思った男性は、好きなテレビを見始める。 この2つの例の()の中は、女性が加点をするタイミングである。 「1」は8点なのに対し、「2」は2点だ。 しかし、男性は、「1」を0点、「2」を50点と解釈する。 「50点」を稼いだ男性は、実際には2点しか稼いでいないのに、しばらく得点するのをやめてしまう。 女性に対しては、大量得点を狙いにいこうとせず、小さなことを継続的に行うことが大事なのだ。 ①-2.男性の採点の仕方 男性は、「気持ちの表現」に対して得点を与える。 笑顔の「おはよう」、帰宅時の「おかえり」、皿洗いなどに対する感謝の言葉。 家族生活に満足していること。 そうした、自分を認めてくれる気持ちの表現に得点を与える。 ここで女性が理解できないことがある。 「気持ちの表現」をしない場合、それを男性は減点ととらえる。 皿洗いをしてくれた男性に対して、さも当然かのように女性が振舞えば、大量失点を意味する。 逆に、感謝を表現すれば、男性は自分に対し「良い夫」であるという自負を持つ。 例えばである。 1.女性が朝早くおきて掃除機を掛け始める。 遅れて起きてきた男性に、顔をむけることなく「おはよう」という(-10点)。 女性は、テレビを見始めた男性を咎めることなく、洗濯を始める。 その間に、男性が子供のおむつを取り替えるが、子育てはお互いの役割なので、ありがとうとは言わない(-10点 )。 2.女性は2度寝をしてしまい、男性より遅く起きる。 元気よく、「おはよう、ごめんね、寝かせてもらって」と笑顔で言う(+10点)。 「申し訳ないんだけど、掃除機か洗濯を干すかを手伝ってくれない?」と明るくおねだりする。 掃除機をかけてくれた男性に、「ありがとう。いい旦那さんだわ。」と感謝を表現する(+20点)。 この2つの例の()の中は、男性が加点・減点をするタイミングである。 「1」は-20点なのに対し、「2」は30点だ。 しかし、女性は、色々と自分で動いた分、「1」の方を高得点と考える。 そして、何もしてくれない男性に苛立ちをつのらせるのだ。 男性に対しては、「いかに自分が満足しているか」を伝えることが重要だ。 極端な話し、料理を作ってもらうことに男性は加点しない。 自分の作った料理をほめてもらうことに点を与えるのだ。 ②男と女の悩み方は違う ②-1.女性の悩み方と、その対処 女性は、「話す」ことで自分の心を整理し、心の不安定を解消させようとする。 「話す」行為自体が目的なのであって、そこに解決策を求めることは稀である。 男性が女性に相談されると、ついつい、アドバイスを行ってしまう。 「自分の出番だ!」と思ってしまうのだ。 しかし、女性はアドバイスを求めているわけではない。 聞き手を求めているのであり、「共感」と「同情」を求めている。 普段、どんなに論理的な女性でも、悩みをぶちまけている際は別人となる。 「話し」は支離滅裂で、論理性も無く、思ったことを口にする。 なぜなら、「相手に伝える」ことが目的でなく、「話す」ことが目的だからだ。 こうした悩みを相談された際、男性はどう対応すべきか? 1.まずは「共感」と「同情」で、相手の鼻息を抜いてあげる。 「YES(そうだね、分かるよ)」で接し、「NO(でも、だけど)」を使わない。 2.相手がある程度落ち着いた段階で、コーチングを試みる。 コーチングのコツは、とにかく相手に考えさせ、自分の考えをはさんだり、誘導したりしないこと。 そして、質問に対する相手の答えに対し、逐一、共感していくこと。 この2段階で、相手の「悩み」を、「考え」に昇華させてあげる。 補足だが、コーチングのコツとは何か? 「他責」を「自責」に転換させ、納得に結びつけることだと言われている。 ある外部要因に対して、人は反射的に、「攻撃」か「逃避」のいずれかを選ぶ。 そこに質問をぶつけることで、「では自分には何ができるか?」。 さらには、「相手のために何をしてあげられるか?」を考えさせてあげる。 すると、「他責」の視線から一段上がった視線に自分を持っていける。 冷静になり、「悩む」から「考える」に昇華される。 ②-2.男性の悩み方と、その対処 男性は「何事も自分で解決できる」「失態を見せたくない」という行動原理がある。 結果、何か悩みがあると、男性は口を閉ざして、自分の世界に逃げ込む。 外界からの接触を極端に遠ざけ、フタをする。 女性は、これを「無視されている」と誤解する。 そして、何とか穴倉から引きづりだそうとする。 なぜなら、女性は「話す」という行動をしない限り悩みが解決しない。 男性の「黙る」という行動が理解できず、それが解決に向かっている前向きなものだとは微塵も思わない。 これは大きな間違いである。 引きづり出される男性は、「あなた一人じゃ解決できない」と言われていると感じる。 自分で解決できると思ってるし、最終的には自分の中でしか解決できないと考えている。 こんなときに女性ができることは一つだけ。 それは、「そっとしておく」ことである。 買い物にでも出かけ、一人にしてあげる。 さも、何事もないかのように明るい挨拶をかわす。 しかし、寝るときに手を握るなど、言葉以外で愛情と関心を示す。 いつしか男性は穴倉から出てくる。 そして、自分を信頼し、気に掛けてくれた女性に感謝をする。 ここで重要なのは、いざ穴倉から出てきた男性に、根掘り葉掘り聞こうとしないことだ。 話さないということは、話したくないということ。 待ち構えていたかのように、質問攻めにしてはいけない。 トップページ
https://w.atwiki.jp/kannzaki/pages/202.html
彼岸の月まで。(毎日新聞ネタ) 2008年09月21日18 32 しばらく毎日新聞ネタはやっていなかったのですが。 『闇の子供たち』なるフィクション映画が、全て日本人のせいになっていて、国連児童基金(ユニセフ)に「全国から集めたお金の一部を上納するだけの民間団体」『日本ユニセフ』が絡んでいることは知っていましたが。 『財団法人日本ユニセフ協会』〔http //ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%82%BB%E3%83%95〕 ボルビックのCMはそこに繋がってしまうのを知って、どうしても放ってはおけませんでした・・・。 『ボルビックの「1L for 10L」は日本ユニセフ』〔http //mixi.jp/view_diary.pl? id=937791341 owner_id=1883219〕 確かに、こうした問題に興味を持ち始めた20年ほど前にも、朝日や毎日は『闇の子供たち』の内容のようなネタが大好きで、サンデー毎日にはタイへの売春ツアーの感想のようなネタさえありました。 臓器売買は日本でもありましたから(電柱にそんなチラシをたまに見かけましたね。)、以前はタイでもあったようですが。 臓器移植には臓器の鮮度が必要なためと、技術が高等すぎるために今はほとんどそうしたものは聞かない。との話もありますが。〔http //specialnotes.blog77.fc2.com/blog-entry-1816.html#Comment-Header〕 これは朝日読者の私の記憶なので、とにかく昔のことですから曖昧なものもあると思いますが・・・。 子供を買うのは全て日本人であり、日本人という上客の為に、売春宿は性病に冒された子供をゴミとして捨てる。などの話は、昔朝日新聞の記事で読んだ気がしますから、朝日の創作の部分もある可能性も高いです。 現に、当時の四コママンガ『フジ三太郎』〔http //ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%B8%E4%B8%89%E5%A4%AA%E9%83%8E〕の中に、海外から出張でやって来たビジネスマンが、フジ三太郎の会社の社員が、おむつ姿の自分の子供の写真を手帳に入れているのを発見し、幼児性愛者だと咎める回がありました。 まあ、そこまではよく聞く話なのですが、しかしちょうどその時、朝日の創作である『日本軍の強制連行による従軍慰安婦問題』が浮上。 初潮前の少女まで慰安婦にされたなどの報道が流れ、そして東南アジアに転勤や出張に行った日本人のほとんどは、児童売春に手を付けている。などのニュースが大々的に流れたのでした・・・。 これら記事を書いた反日売国新聞社員。特に朝日が多いですが、盗み、盗聴、盗撮、殺人、強姦、破壊、暴力全ての犯罪に手を染めて。〔http //www.asahicom.com/〕 最近では仲間を募り見ず知らずの女性を拉致、たった数万円の金のために惨殺し、山中に放置したような恐るべき事件を起こしました。〔http //blogs.yahoo.co.jp/smmrq188/1382909.html〕 東南アジアや特定アジア地域においての日本人のせいにされている、目を覆うばかりの残忍な行為は、例の毎日新聞記事を含め、実は自分たちの欲求なのではないかとさえ思ってしまいます。 『「闇の子供たち」タイ上映中止』 〔http //news.mixi.jp/view_news.pl?id=613961 media_id=4〕 23日から始まるバンコク国際映画祭で予定されていた映画「闇の子供たち」(阪本順治監督)の上映が、主催者側の判断で中止になったことが分かった。21日までに、阪本監督の事務所に連絡が入った。 †††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††† 実際、毎日新聞、朝日新聞の中には北朝鮮に入国出来る上に、何故か本紙とWEB上での名前が変わる記者。明らかにペンネームの架空であろう記者が存在します。 朝日新聞『週間アジア』より、北朝鮮の人形のプレゼント。 ここで前々回リンクしたブログの資料から、『闇の子供たち』を書いた梁石日のインタビューの中に、こんな発言があります。〔http //kitaharak.exblog.jp/9237993/〕 “日本の小学校5・6年の少女は渋谷にあこがれ家出し売春をやっている。” さあ、毎日新聞英語版事件。一般的には『毎日変態記事事件』と呼ばれていますが、それをご存知ならもうお分かりでしょう。 どこかで見たことのある文章ですよね。〔http //www8.atwiki.jp/mainichi-matome/pages/711.html〕 さらに梁石日氏の発言は続きます。 “タイの少女ダンスショーを観に行った時、後ろを振り向いたら90%以上日本人だらけだ!” このように毎日新聞の一連の記事は、北朝鮮に忠誠を誓いながら日本に居座り続ける記者。 「カミヤママスオ」〔http //www8.atwiki.jp/mainichi-matome/pages/64.html〕のようなペンネームを使い、反日プロパガンダを流す者。 梁石日や羊の革を被った狼、日本ユニセフ協会のように、悪意を持ってこのプロパガンダを広めようとする者により、利用され続けているのです。 人間には記憶という武器があるわけですが、殺し屋は事件を記憶した者全ても消そうとします。 そして集団でさえも『キチガイだ』『集団的暴力に取り付かれた者』として差別対象とし、抹殺しようとする訳です。 その対象が朝日、毎日の場合は日本人全て。なんですね。 〔毎日新聞社員と一緒に飲んだ方の話が書かれたブログです。:http //candidejp.com/archives/263501.html〕 毎日は朝日がそんな下地を作ってくれたから、菌糸を伸ばすことが出来るため、反日工作にどんどん着手する。 どこに出るか分からないから、ちょうど菌類のようです。 ばれたら隠蔽工作と、こちらに徹底抗戦を仕掛けますから、毎日が未だに反日工作員としては朝日よりも格下に見られるのは、そう言うところにあるでしょうね。 だから毎日も朝日も工作員仲間で社会の秩序を破壊する者たちなんだから、暴力団と同じく公安の監視下に置かないとだめでしょう。 日本共産党だって公安の監視対象下なんだし。〔http //www.moj.go.jp/KOUAN/NAIGAI/NAIGAI20/naigai20-04.html#02〕 『毎日新聞の英語版がひどすぎる』コミュ〔http //mixi.jp/view_community.pl?id=3455909〕 重大情報『毎日新聞の英語版がひどすぎる』コミュ内での情報からですが。 映画『闇の子供たち』のクレジットの最後に、「協力 毎日新聞のみなさん」と言う一文があるそうです。 そんな訳で、お月見ネタは切りが良いのでお彼岸の時にUPします。 と、言う訳で、今日の一枚はこの前ユキヒョウを描いたので、そのシリーズでチベットカモシカ(チベットアンテロープ。地元名:チルー)の描きかけww 極端に写真が少ないため、何とか探し出した写真で描いていますf(^_^;) 報道用のフォト蔵の写真なので、恐らくフリーなのだとは思いますが、デザインフェスタの時に出す看板として使いたいと思っていますww
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/126.html
***** 会議に思ったより時間を取られ、司令官室に戻った時には既に夜中を過ぎていた。 「おっそーい、の」 出迎える声は明らかに私の失態を咎めていた。 ――仕方ないじゃないか。 ――だって、会議が長引いたのだし。 ――入渠している子たちの具合も気になったし。 言い訳をぐっと呑み込む。したところで「提督、言い訳なんかして、また“おしおき” されたいの?」と言われるのがオチだ。それはそれで、悪くはないのだけれど。今日は、 それよりも。 ドアを閉め、鍵を掛ける。待っていた相手にも分かるように、大きな音を立てて。 絨毯にぺたりと座り込んでいた艦娘が、大輪の花を咲かせるように笑った。 私は襟を正し、出来るだけ“威厳ある提督”の格好をつけ、 「伊十九」 「提督ぅ、イク、って呼んでって、いつも言ってるの」 独特の、幼く高い声に出鼻をくじかれる。 「いや、一応戦果報告だから」 頼んでも聞き入れてもらえないのは何時ものことだ。伊十九はにこにこ笑っている。私 の言葉を待ち侘びてうずうずしている。私は折れることにした。二人きり、どうせ咎める 者もいない。 「イク、おめでとう。よくやっ」 言い終わる前に私はよろめいた。床に座っていた伊十九が飛び跳ね、私に抱きついてきた からだ。破れたスクール水着から豊かな胸がこぼれ、私の腹に押しつけられる。 私の手には電信がある。今日受け取ったばかりの、ろ号作戦の達成を報せるものだった。 一週間の過酷な連続出撃をこなし、数多の敵補給艦をほぼ一人で屠ってきた、我が艦隊 唯一の潜水艦は、敵補給路寸断の任務を達成するや否や入渠もせず着替えすらせず、大破 した身体のまま司令官室に陣取っていたのだ。 私にいの一番に誉められたい、ただそれだけの理由で。 「提督」 潤んだ瞳が此方を見ている。 「イク、頑張ったの」 「うん」 「イク、頑張ったから」淡く開いた唇が、ゆる、と濡れた弧を描く。「提督の“ごほうび” 欲しいの」 伊十九は小さく熱かった。戦闘の熱がそのまま残っているようだった。 私は伊十九の腕についた煤を払い、聞いてみる。「じゃあ、宿舎に行こうか?」 「ううん」 乳房が押しつけられる。今度は明確な意志を持って。硬くなり、私のズボンごと伊十九 を押し上げるモノの感触を楽しみながら。 「待てないの」 声で。小さな手で。伊十九は私を撫ぜる。ねだる。 「今、ここで、“ごほうび”欲しいの――ね?」 否や、は、無かった。 白い絨毯に脱いだ上着を敷くと、伊十九は其処にころりと寝そべった。破れた水着は とっくに脱いで、白い裸身が晒されている。 「提督の、においがするの」 「汗臭いかな」 「ううん、いいにおいなの」 言葉だけではなく袖を掴んですんすん鼻を鳴らす。少し恥ずかしい。覆い被さりそこだけ 発育した胸に手を置くと「ひゃんっ」と可愛らしい悲鳴が返ってきた。 「提督ぅ、じらしちゃ、ヤなの」 「じらす、って」 身体の下、幼い肢体が蠢く。「イクね」脚が広げられる。普段、魚雷を跨いでそうして いるときよりも、大きく。恥じらいもなく、慎みもなく、「――すぐ、欲しいの」細い指 で、濡れた場所を拡げてきた。 荒くなる呼吸を堪え、伊十九の秘裂へと指を滑らせる。ぬるりとした感触。浅く行き来 させると蜜がとろとろと零れてくる。 「んっ、んっ」 伊十九が何処か不満げな喘ぎを洩らす。「すぐでも、いいのに…んっ、ひゃあっ!」 殆ど視認できない程度の薄い柔毛の下、ぷっくりと膨れる陰核をつまみ、痛くない力加減 でつつく。伊十九が、うー、と唸りながら見上げてくる。じらしているわけではない。 小さな彼女に負担を掛けたくないだけだ。断じて反応を楽しんでなどいない。 「濡れてるな」 「だからあ…もう、いいのにぃ…」 彼女の言葉通り、薄い肉は私の指をするりと呑み込んだ。仰向けになった伊十九の身体 がぶるりと震える。きゅ、と絡みついてくる襞と襞。熱い。 「随分とせっつくんだな」 「……だって」 小さな手が、私の腕を掴む。じっと見上げてくる潤んだ目。 「イク、ずっと、ずーっと我慢してたの…作戦だから、ずーっと我慢してたの……」 一週間ぶりに抱く身体は、震えていた。 ――ああ、そうだ。 一週間。作戦のためにオリョール海をたった一人で出撃して、何度も大破して、何度も 入渠してまた一人で出撃して。 「――イク」 「んっ……」 覆い被さってキスをする。狭い膣を指でかき回す。小さな身体がびくびく跳ねて、絡める 舌も外れてまた重ねてを繰り返す。 「どうして欲しい」 唇を放す。イクははあはあと息をしている。汗ばむ身体がうす赤く染まっている。 「あのね、」 「うん」 「イク、欲しいの…提督の、ごほうび」 「うん」 「提督で、イクを、いっぱい、いーっぱいに、して、欲しいの……」 きゅう、と。呑み込ませた指が、締めつけられた。 「うん。分かった」 イクは嬉しそうに笑い。今度は彼女からキスをしてきた。 ズボンを脱ぐのももどかしく、前を開け勃起したものを取り出す。濡れた秘裂に先端を 添え擦ると、ぬるぬるとした蜜が絡みついた。 「提督ぅ…てー、とくぅ…」 イクが腰を持ち上げ合わせてくる。綻んでも狭い場所で男を求めている。 柔らかな脚を抱え、一気に貫いた。 「ひゃ、あああああっ!」 白い喉が仰け反る。熱くて狭い場所はすぐに奥に行き当たる。 「うあ、いっぱ、いっぱいなのおっ」 少し引いて浅い部分を擦り上げる。小刻みな動きにつれてイクの腰が跳ねる。 「抜け、てーとくう、ダメ、抜けちゃうの」 うわ言のようにイクは繰り返す。きゅうきゅうと締めてきて、絡めてきて、伝わる刺激 にびくびく震えている。 「抜けるの、提督、離れちゃやだあ…っ」 分かった、と答える余裕もない。イクの脚をぎりぎりまで広げさせ、深い場所まで打ち 込む。弓なりになる身体を凝視する。ずるずると引いてまた強く突き入れると、幼い顔が 苦しげに歪む。奥に押しつけたままぐりぐり動かすと、緊張を緩ませ細く濡れた喘ぎを 洩らす。少し位置を変え、滑らかな腹を内側から押し上げるように突く。「ひう、あ、 それえっ、いいのおっ……!」ざらり、とした感触が亀頭に当たる。いい、というイクの 言葉通り、そこを擦ると膣がさざ波立ち新しい蜜を滲ませる。イクの一挙一動を見る。 見る。求めに応える。これは“ごほうび”、伊十九への褒賞なのだから。 イクの“いいところ”に亀頭をあてがい、イクの脚を私の腰に絡ませる。突きながら、 自由になった手で揺れる豊かな胸をこねる。乳首を指で挟んで擦るのと、膣内のざらけた 部分を擦るのと。同時にやるのとずらしてやるのと、イクはどちらが好みだろう? 同時にやる。 「ひゃあっ! ん、ん、うあ、あっ!」 ずらしてやる。 「ふあ、ひ、ひぐっ! あう! あ、あぅう…!」 成程。いちどきに刺激を与えるよりも、間断なく、休む暇を与えず責めた方がイクの 好みに合いそうだ――どろどろに蕩けたイクの顔へと舌を這わせ、ぎっちりと締めてくる イクの足、その力の許す範囲で腰を動かし奥をぐりぐり抉り、大きな胸を押し潰す。 「てえ、とくう…っ!」 びくん、と、イクの身体が跳ねる。ぶるぶる震えて硬直し、男を最奥へ咥え込もうと 蠢く。 じんわりと緩んでくる身体を、私は強く突き上げた。 甲高い嬌声が迸る。絶頂を迎え柔らかく膨れた襞が再度の熱を帯びてゆく。ぐちゃぐちゃ に濡れた襞が噛みつくように絡んでくる。奥の、自分の一番きもちいいところに導こうと、 自分のきもちいいところに男の精を受けようと、自ら腰を振り当ててくる。 「てーとく、イク、イクのぉ……!」 「いい、“ごほうび”だ…好きなだけ、いっちまえ……!」 「てーとく、好き、すきぃ……!」 ぎゅうっと抱きついてくる身体。大きな乳房。柔らかく潰れる熱。包み込む襞。熱。 やわらかい中で、亀頭に当たる、硬い感触。下がる子宮まで貫く勢いで、思い切り、突き 上げた。 「ひうああああああっ――!」 吐き出す勢いにイクが仰け反る。びくびく痙攣するリズムが射精のそれと重なる。 しがみつく身体をかき抱くと、耳元で「提督、好きなの」の囁きが聞こえた。 また。私は、伊十九に出撃を命じる。 オリョール海への潜水艦単独出撃。まだ力の足りぬ我が艦隊で、最も確実に、最も被害 少なく敵輸送路を破壊せしめる戦法。 伊十九は何の躊躇いもなく戦地に赴くだろう――提督の“ごほうび”、楽しみなの―― そう笑って、たった一人、深い暗い海の底へ。 白くちいさな身体を抱く。 イクが眠るまで。私はずっと、そうしていた。 *****
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/32128.html
登録日:2015/05/05(火) 14 33 12 更新日:2023/11/01 Wed 19 56 35 所要時間:約 2 分で読めます ▽タグ一覧 アルゼナル クロスアンジュ セクハラ ゾーラ ゾーラ・アクスバリ ノーマ パラメイル第一中隊 メイルライダー レズ レズビアン 刺青 根谷美智子 義眼 『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』の登場人物。 CV 根谷美智子 人物 対ドラゴン機関『アルゼナル』の兵士にして、パラメイル第一中隊の隊長を務める女性(ノーマ)。 メイルライダーとしての高い実力を持ち、多くの任務を達成させてきた優秀な人物。左胸と右足に赤い花の刺青がある。 右目は過去にドラゴンとの戦闘で失っており、現在は義眼となっている。 パーソナルカラーは紫。パーソナルマークは青紫の花であり、背景に金色の盾、下に5つの星が描かれた金色のリボンがある。 搭乗機はアーキバス ゾーラ・カスタム。 手の早いレズビアンであり、新しく来た兵士を見つけてはセクハラ行為を行っている。 そのため規律に厳格な副隊長のサリアから注意されることがあるが、本人は懲りていない。 色々と手癖の悪いゾーラであるが、本来は真面目で任務に忠実な人物であり、隊長としての使命感を持っている。 また部下想いで面倒見が良く、ロザリーとクリスから尊敬されている。 ジルからも一目置かれており、 漫画版では、ノーマの解放作戦『リベルタス』の主力メンバーとして関わる可能性が示唆されている。 自分が気に入った兵士によく手を出す傾向があり、突撃兵として高い実力を誇るヒルダを可愛がっている。 ゾーラの部屋は他の兵士の部屋と比べてはるかに豪華で広く、シャンデリアや大きなベッド、風呂などが用意されている。 劇中での活躍 ジルからアンジュ配属の通達を受けたゾーラは、 子供達と共に教育を受けている彼女の姿を双眼鏡で覗いており、 ヒルダの胸を触りながら「あれが噂の皇女殿下か…。止事無きお方の穢れを知らない体、甘くて美味しそうじゃないか」と手を出そうと考えるが、ヒルダから「新しく来た子なら誰でもいいんでしょ?」と突っ込まれていた。 その様子を見ていたサリアから、「スキンシップはほどほどに。新兵からも『揉み方が痛い』と苦情が」と抗議されていたが、 悪癖を直す気が全くないゾーラは「はいはい気をつけるよ。副長」と言いながら胸を揉む動作を行い、 ヒルダ、ロザリー、クリスの3人を連れてデッキを去っていった。 アンジュの配属後、サリア、ヒルダ、ヴィヴィアンに新人教育を命じ、 ロザリー、エルシャ、クリスの3人と共に出撃して砲撃戦のパターンのテストを行っていた。 当初は現実を受け入れずに皇女として振る舞い続ける新人のアンジュの姿を見て「状況認識もできてない不良品じゃないか」と評していたが、 パラメイルのシミュレーターの訓練を難なくこなすアンジュのことを「悪くない」と言って気に入るようになり、 その他の訓練で実力を発揮する姿に感心して笑みを浮かべていた。 訓練後、部屋にヒルダを連れてきて性的な行為をしていたが、すぐに限界を迎えたヒルダに「だらしないねぇ」と呆れる。 ヒルダの代わりとなる相手を探すことを決めたゾーラは「食い足りん」と言ってアンジュを探しに行き、 司令室で嘆願書をミスルギ皇国に送るようジルに懇願しているアンジュを見つけ、「いやはや、困ったもんですよ。そいつの頭の堅さには」と アンジュの現実逃避に呆れて連れ出し、身体検査を受けていた部屋に行く。 そこで「状況認識が甘いと、戦場では生き残れんぞ」と忠告するが、それでも話を聞き入れてくれなかったため、「言ってわからないなら、体に教えこむしかないねぇ」と言って唇を奪う。 アンジュの胸をいじくり回し、「素直になれば、お前の知らない快楽を教えてやろう」とつぶやいて首筋を舐めまわすも、 アンジュの怒りを買って平手打ちをくらい、義眼を落としてしまう。 平手打ちされたゾーラはアンジュを咎めるどころか「いいねいいねぇ、そうでなくっちゃな、ノーマは」と喜んでいた。 落ちた義眼を拾いながら「目玉吹っ飛ぼうが、片腕吹っ飛ぼうが、戦う本能に血が滾る。それがあたし達ノーマだ」と教え込み、「高ぶってんじゃねえか…。あたしを吹っ飛ばして…」と笑いながら再び胸をいじくり回す。 アンジュに性的な行為をした後、ドラゴンの襲来を受けて出撃する。 新人教育の終了を通達してシンギュラーポイントの近くに向かい、ドラゴンの迎撃に備えていたが、 アンジュの敵前逃亡によってココとミランダを失ってしまう。 二人の部下を失ったゾーラは他の隊員たちと共にスクーナー級ドラゴンを全滅させ、大型ドラゴンの撃破にあたっていたが、 ドラゴンの恐怖に怯えているアンジュにしがみつかれて身動きがとれなくなり、その隙をつかれてドラゴンに攻撃され、死亡してしまった。 ゾーラの死後、ヒルダ、ロザリー、クリスの三人は激怒してアンジュに殺意を抱くようになり、様々な嫌がらせでアンジュを貶めることを決意する。 ゾーラが所有していた部屋はヒルダによって買い取られたが、ヒルダが脱走した後はクリスによって買い取られている。 追記・修正はセクハラしながらお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 無駄死にカワイソス…。 -- 名無しさん (2015-05-05 17 48 10) ガチレズだけどあんな環境にいたらああなるよ。女しかいないうえに極限状態じゃいろいろたまる。 -- 名無しさん (2015-05-06 13 57 34) 後任のサリアは頼りないし、DVD1巻を見直すとゾーラネキはガキレズだけど本当に優秀だったとわかる -- 名無しさん (2015-05-08 12 47 59) もしかしたら第一回リベルタスを知っていたかもしれない貴重な人材だったのになぁ -- 名無しさん (2015-11-11 15 40 19) 今度のスパロボでは、他作品の女性キャラにも手を出しそう。 -- 名無しさん (2016-11-02 21 52 45) ↑出す前に死にそう(死なないとストーリーが成り立たないし) -- 名無しさん (2016-11-02 22 08 42) この人って、人間以外の女性、フェイや尚香相手にも手を出すのかな? -- 名無しさん (2016-12-22 17 35 32) スパロボVで案の定初登場回で死んじゃった・・・・しかも死に方がアンジュを庇って死んだような感じになって本編以上に後味悪い -- 名無しさん (2017-02-28 23 07 57) ↑生き残って仲間になってればマオ姉さんと仲良くなってたのかな。中の人繋がりで。 -- 名無しさん (2017-03-07 20 16 16) レズで根谷さんで片目キャラとか種運命でのドムトリオのヒルダと被って見える -- 名無しさん (2017-03-07 20 37 37) なぜ彼女の項目が・・・ -- 名無しさん (2017-03-18 18 28 23) スパロボではレズ描写がほぼなくなった(ヒルダがアンジュに匂わすぐらい)せいか女性に手を出す描写はされてないが「すぐ手を出す」とかは言われてたのでやってはいた模様 -- 名無しさん (2018-01-02 10 24 14) Xでは救済どころか登場すらさせてくれないのかよ… -- 名無しさん (2018-09-09 20 39 55) Vでよそ者から手を借りる必要はないなどとこだわらずちゃんとプレイヤーの部隊を出撃させていればこんなことにはならなかった可能性があることからココとミランダとゾーラが死んだのはゾーラの自業自得のように見える -- 名無しさん (2021-07-05 07 17 11) ↑結局本編と一緒でほぼアンジュが悪いから自軍の有無は関係ない。 -- 名無しさん (2023-11-01 19 56 35) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/4135.html
ファイアーエムブレム外伝 ~双月の女神~ 第一部 『ゼロの夜明け』 第十章 『魔剣デルフリンガー(サイトの章)』 「あれ、シエスタ?どうして武器屋に?」 純朴と優しさを絵に描いたシエスタが武器を持つことなど想像することが出来なかったサイトが、開口一番にそう問う。 「およしなさい、サイト。」 しかし、ロングビルがそれを咎める。 「私達平民が護身の為に武器を持つのは当然のこと。外見だけでそれを否定するのは失礼よ。」 「あ、ご、ごめん。」 彼女の言葉がいかなる重みを持つか、サイトもこの世界に召喚されてから嫌という程理解している。 シエスタに慌てて頭を下げる。 「気にしないで、サイトさん。故郷の皆にも武器が似合わない、て良く言われます。」 しかしシエスタは気にした様子は無く、笑みで答える。 「シエスタ、ミス・ロングビルの隣の彼は?」 自身とさほど変わらない年頃の少年―――サイトに親しそうに話すシエスタを見てルイズは聞く。 「はい、ミス・ヴァリエール。使用人仲間のサイトさんです。 ミス・ロングビル、サイトさん、ミス・ヴァリエールとミカヤさんです。」 「はじめましてミス・ミカヤ、お噂はかねがね。学院長付秘書のロングビルですわ。」 「才人です。平賀才人。よろしく。」 「はじめましてミス・ロングビル、それと、サイト・・・ううん、才人ね?私はミカヤです。」 サイトの名前の発音を訂正しつつ自己紹介するミカヤ。 それに驚いたサイトはびっくりしたような表情を浮かべるも、まだルイズの自己紹介が終わっていない為、感情を抑える。 「ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールよ。それにしても・・・。」 「な、なんです?」 名乗り、如何にも小市民然とした出で立ちのサイトにルイズは上から下まで観察する。 彼の十指におおよそ入ろう美少女にじっと見られて赤面するサイトに、彼女は思わずこう洩らす。 「・・・随分と冴えないのね。」 「ぐっ・・・。」 思わず呻くサイト。 初見で女性から言われ慣れていることではあるが、正面から言われるのはやはり堪えた。 その様子をニヤニヤしながら眺めていた店主が切り出してきた。 「へっへっへっへっ姐さん、そっちの坊やは燕かい?」 「もう少し惚れ惚れする子だったら良かったのだけれどね。今日の私からの紹介客よ。」 「姉さんまで・・・。」 その上ロングビルにまで店主のからかいにこう切り替えされては、もう涙目になるしかなかった。 「ふぅむ、この坊やが武器をねぇ・・・・・。」 サイトを観察しつつ逡巡する店主。 召喚された当初よりかは修羅場を幾つかくぐり、それなりに肉体も鍛えられてきたが、 細い長袖の異国の服―――サイトの世界ではパーカーと呼ばれるもの越しからは確認するのが困難な細い腕では、 精々がレイピアを持たせることぐらいしか思いつかなかった。 その時だった。 『やめとけやめとけ。そんな細ぇ腕じゃあ剣を振るよか棒っ切れを振るほうがお似合いだぜ。』 「なんだと!?」 積み上がった武器の一角からする低い男性の声。 いきり立ったサイトが思わず声のする方向を振り向くが、人の姿は見当たらない。 『おぅおぅ何処探してんだよ?手前ぇの目は節穴か?』 その声と共に金属が震え、カタカタと鳴る音が聞こえる。 声をかけて来たのは一振りの―――全身が刃こぼれし、刀身をボロボロに錆び付かせた片刃の、サイトと同身長の 全長を持つ大剣だった。 「け、剣が喋った!?」 思わず後ずさるサイト。店主がそれを見て錆びた人語を解する魔剣―――インテリジェンスソード・デルフリンガーに 怒鳴りつける。 「やいデル公!お客様の前では黙ってろって何時も言ってるじゃねぇか!!」 しかし、それに物怖じした様子も無く、憤懣やるかたないと言った口調でデルフリンガーは話を続ける。 『おいおい親父、耄碌したのか?こんなろくに剣も振れなそうな小僧っ子がお客様?おでれぇた。 やい坊主、その耳ちょん切ってやるから顔を出しな!』 混沌とした状況の中、ルイズが話を切り出す。 「インテリジェンスソードなの?随分と珍しいじゃない。」 「そうでさぁ、若奥様。剣に喋らせるなんて一体何処のメイジの方が始めたのやら。」 ほとほと困り果てたような物言いで返す店主。この口さがない魔剣は客に悪口雑言を吐いて怒らせ、帰してしまう事が 常である為、彼にしてみれば商売あがったりの困り物であった。 『おでれぇたか、娘っ子?これでも俺ぁ六千年の時を生きてきたんだぜ。 知恵持つ魔剣デルフリンガー様たぁ俺のことよ。』 「六千年!?始祖ブリミルの御世から存在していると言うの!?」 自慢するような魔剣の自己紹介に目を見開くルイズ。 「・・・・・。」 ミカヤも声には出さなかったものの、驚いたようにデルフリンガーを注視する。 始祖ブリミルの時代から六千年もの長きに渡り存在する魔剣ならば、見てくれは悪いが由緒ある物である可能性がある。 彼女の知る、女神の与えた双つの神剣のように何らかの加護や力を与えられたものだろうか、と思考する。 『おうよ。ただ長生きしてるせいかどうにも忘れっぽくなっていけねぇ。来歴とか俺のウリとかもあったんだけどよ・・・。』 そう言って考え込むように沈黙するデルフリンガー。 それを見ていたサイトは面白いと思った。 ―――古から存在する語る剣。見てくれこそ悪いものの、まるで書物の中にある勇者の剣のように感じた。 錆を落としたらもしかしたら名剣のようになるのか? そんな想像に胸を膨らませつつ、デルフリンガーの柄を左手で逆手に握り、ロングビルに購入の意思を告げる。 「姉さん、こいつにするよ。」 「いいの?こんな五月蝿いボロ剣よりはマシな物は買えるのよ?」 『おい姉ちゃん、俺を捕まえてボロ剣は無ぇだろ?っつーか坊主、とっとと離しやがれ! 俺は手前ぇに買われるなん・・・ざ・・ぁ?』 サイトに握られ、カタカタと喧しく鍔元の口のようになった部分を鳴らし、彼とロングビルに抗議するが、 暫くすると沈黙した。 そして、長年別離していた友に再会したかのように自身を取る少年に語りかける。 『こいつぁおでれぇた。見損なってたぜ。手前ぇ、『使い手』だったのか。』 「え?『使い手』?」 自身のことを剣からそう呼ばれるとは思わなかったサイトは呆けたように返す。 『ふん、自分の実力も知らんのか?まぁいいや、手前ぇを認めようじゃねぇか。これからよろしくな。 新しい俺の相棒よぉ、名前は?』 「あ、ああ、才人だ。平賀才人。こっちこそよろしくな。」 手の平を返したように馴れ馴れしく話すデルフリンガーに戸惑うも、この世界で自身の命を預ける相棒にそう名乗った サイト。 それを見たロングビルは頭痛に頭を抱えるようにしつつ、購入を申し出る。 「あれはお幾ら?」 「そいつは新金貨百枚で良いぜ。こっちにして見りゃあ厄介払いみたいなもんさ。」 そう言った店主にロングビルは新金貨を取り出し、言い値通りの枚数を渡す。 それを受け取ると一つの鞘を取り出し、サイトに渡す。 「どうしても五月蝿いと思ったらこの鞘にこうして入れりゃあ大人しくなるぜ。」 「有難う、おっちゃん。」 受け取った鞘を左肩から斜め掛けに下げ、それにデルフリンガーを収めると店主に礼を言った。 こうして買い物が終わり、馬を停めている駅に着く頃には、既に日は傾いていた。 それぞれの休日は終わり、馬車と馬に別れて学院への帰路に着く。 ―――――舞台の役者は集い、運命の歯車が音を立てて廻り始めた。
https://w.atwiki.jp/kirishimacloud/pages/41.html
アイコン imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 ユーザID @314121523_165380764_732964502 ユーザネーム める 肩書 登録時期 URL https //kirishima.cloud/@314121523_165380764_732964502 概要 日夜仕事の苦しみを投稿する社畜。いつも見かけるたびに疲れているので、見かけるたびにお疲れ様です…という感想を抱いてしまう。 ほれっとさんや、色んな人と仲良し。 主な特徴 IDが円周率っぽいが、よく見たら全然違う。本人曰く意味はないらしい。 名言 他ユーザとの関係性
https://w.atwiki.jp/nothing/pages/423.html
送り出すアスランは笑って、『喧嘩を売るな』とか『迷子になるな』だとか、出発の荷物をチェックしながらお小言のオンパレードであるがどこか楽しそうだった。家中をバタバタ走り回って荷物をかき集めているシンは準備を楽しむ余裕はなかった。自分だけが荷造りする苦さなど、出発が迫った当日では自覚する暇などありはしなかった。 「だ―――っ、あと10分!」 「ったく・・・兄弟揃って寝過ごすかなっ。だから前もって準備しとけって言ったのにっ」 「これもっ、これも持って行くっ!」 そう言ってシンが、アスランがパッキングする鞄に無理やり押し込もうとしたのは、いつもの抱き枕兼サンドバックのクッション。ソファーやベッドで気分のままに抱きしめたり、引っ張ったり殴りつけたりする便利アイテムだったが、シンの半分ほどの大きさがあった。 「入るか―――っ!」 スッと伸びた手がクッションを投げ、放物線を描いて壁の時計に当たる。 「着いたら連絡しろよ」 アスランが身体を乗り上げて荷物を圧縮してようやく鞄を閉じる。シンが大きなスポーツバックを肩から提げ、アスランがスーツケースをガラガラと引きずって玄関へと向かった。 白夜の国、スカンジナビア。 しかし、冬季オリンピック大会が開催される季節は逆に太陽が昇らない世界。 自国オフィシャルパートナーのエアラインから降り立ったシンは、これまた提供されたオフィシャルパートナーの提供した防寒具に身を包んでいた。 「うわっ、寒ぃ!」 「当たり前だっ!!」 間髪おかずにイザークに背中にあったフードを被せられた。 空港からバスに乗り込むまでの僅かな時間であっても、寒さが忍び寄る北欧の国。 開会式に出るアルペン、ノルディック、ジャンプ、カーリング、ホッケー、そしてスケートの代表選手達、大選手団が選手村へと向かう。 道路には各国選手を乗せたバスが行きかい、雪を被った町並みにはオリンピックの旗が垂れ下がっている。巨大なドームを通り過ぎて、シンは曇ったバスの窓ガラスをぬぐった。 冷たい窓ガラスの向こうには、同じように信号で止まった大型バス。窓は曇っていてどこの国かは分からなかったけれど、計ったように内側から窓をぬぐう手があった。手のひらが通った場所からバスの中が窺い知れる。 「げっ!?」 向こうから覗いているのは現在フィギュアスケート界の頂点に立つ男だった。驚くシンとは反対に彼は、シンと目を合わせるや否や唇の端をゆっくりと上げる。そして、手を振った。 条件反射で窓をバックで塞いでいた。 「何をしている?」 「何でもない!」 隣に座るコーチのイザークが目ざとくシンの奇態を見つけて声を掛ける。明らかに動揺した様子のシンの向こうあったバスはスポーツバックに隠されている。シン達のバスよりもスピードを上げて走っていくから、後姿をフロントから見ることができた。 「ふん。キラ・ヤマトでも見たか?」 「なっ」 んで、分かったんだっ!? シンは咄嗟に飲み込んで目を丸くするが、イザークはあっさりと種明かしをした。 「あのバスに付いているエンブレムはオーブのものだ」 選手村に着いて割り当てられた部屋に向かう前に、シン達選手団は老若男女様々な年齢の同じワッペンをした団体と遭遇した。冬のオリンピックを盛り上げようと市民から募ったボランティア達だった。各競技団体に2名ずつ引き合わされ、フィギュアスケートには若い少女二人組み。 「初めまして、フィギュアスケートの皆さんをお世話させていただく、ルナマリア・ホークです」 「メイリン・ホークです。宜しくお願いします」 「ホーク?」 ファミリーネームが偶然同じなのに気がついた、シンがおうむ返しに呟いた。予想していたのか、ルナマリアがにっこり笑う。 「私達、姉妹なんです」 なるほど、言われれば確かに姉妹に見えなくもないが、言わなければ分からない。そんな赤毛の若い女の子姉妹にフィギュアスケートの代表団は浮き足立った。シンもどう反応したらいいのか掴めずに、照れ隠しに口を開く。 「お世話って、一体何をやるんだよ・・・」 「えっと、この街の観光案内とか通訳かしら」 「残念、俺のコーチ、12ヶ国語ぺらぺらだぜ」 「えー、そうなんですか!?」 驚くルナマリアやメイリンとなぜか自慢気なシンをイザークは見咎める。 「シン。いい加減な事を言うな。12とは何だ12とは、地方、方言も入れればもっとある」 3人が一斉にイザークをきょとんと見上げ、口を閉じる。 ルナマリアが肩を竦めてメイリンと顔を見合わせる。シンは肩から力を抜いて、顔を覆った。ため息が白い。 「短い間ですけれど、宜しくお願いしますね!」 断ろうにも強引に手を引いて選手村内を案内を始める姉妹に、シンが抗えるはずもなかった。食堂や共同のトレーニングルーム、プレスセンター、コミュニケーションセンターなどなど、選手村は村と言うだけあって、かなりの大きさだった。 「プラントなら専用の食事に、極秘練習場ですか?」 「練習用のスケートリンクはどこでしたっけ」 「今から向かうところだ。あのバスに乗っていくのだろうが」 イザークとルナマリア達が今日のスケジュールを確認していたが、シンは既にオーバーヒート気味だった。一気に説明されて、兄の『迷子になるな』と言う一言が思い浮かぶ。 あれ? 何か引っかかりを覚えて首を傾げた所に、一緒に説明を受けていたイザークから声を掛けられた。 「おい、シン。電話はいつするんだ?」 「はっ、電話?」 早速、オリンピック会場に飲まれそうになっていたシンは、気持ち上を向いてポカンと口を開けていた。電話と言われてもピンと来ない。 「着いたら連絡を寄越せと言われて―――」 「忘れてたっ!!」 最後まで聞かずに、シンはあたりを見回して電話ボックスを見つけると一目散に走って行った。兄から、『着いたら連絡するように』と言われていたのを忘れていたのだ。時計を見れば空港に着いてから半日は経っていて、あたふたとポケットから小さなメモ帳を取り出す。たどたどしい手つきでボタンを押したが、コール音が何回も続く。10回を過ぎてようやく繋がった。 「・・・・・・もしもし?」 「兄貴? 俺だよ俺、今、選手村っ」 返事は一呼吸置いてから返ってきた。 「今、何時だと思っているんだっ! すぐ電話しろって言っただろ。この不良弟がぁ」 受話器を耳から離すが時既に遅し、シンの右耳の鼓膜は何時までもリフレインを繰り返す。熟睡中のアスランを電話で叩き起こしてしまったシンは、時差のことをきれいさっぱり忘れていた。歩き方もどことなくぎこちない選手をコーチがそれとなく慰める。 「不機嫌だろうが、奴はちゃんと応援に来る」 「そうだけどさ、何を言われるか・・・ああ、兄貴が来るのが恐ろしい。俺、練習真面目にしよ。あの様子じゃ、練習に怒鳴り込んで来そうだ」 ルナマリアとメイリンの不思議そうな顔を後に、バスから降りたシン達フィギュアスケート選手団は練習用にと借りた市内のスケートリンクで練習第一日目を開始する。着いたばかりで身体が本調子でない選手達は軽く一滑りして選手村に引き上げる。 そして、二日目からトレーナーやコーチも混じって本格的に調整が始まった。 公式練習までに身体を仕上げなければならないのだ、リンクには各選手のコーチの声が響き渡った。 ハプニングは公式練習日前日の朝に起こる。 男子フィギュアスケート代表選手の一人が出場を辞退したのだ。食あたりによる体調不良に起因するジャンプの失敗で足を痛めて。 折りしも、その日はシンの兄が応援のためにスカンジナビアまでやって来る日だった。 戻る 次へ ちょっと繋ぎっぽい話をば。こんな余裕ないのにさ、時間稼ぎです、はい。
https://w.atwiki.jp/preciousmemories/pages/1728.html
赤星 める 赤星めるがデザインされたカード群。俺の妹がこんなに可愛いわけがない時点で2種類が存在する。 『星くず☆うぃっちメルル』の主人公。メルルに変身する。 元々はごくごく普通の小学4年生だったが、こめっとくんとの出会いを経て魔法少女になった。 声優は星野 くらら。 カード一覧 《赤星 める(017)》 《赤星 める(062)》 支援カード 《黒月 あるふぁ(039)》 関連項目 『星くず☆うぃっちメルル』 メルル 黒月 あるふぁ こめっとくん 編集
https://w.atwiki.jp/daisei-shogi/pages/259.html
テーマ03 ~ 新たな序盤・3手目の金上がり 昨年度プロ棋界で流行を見せた3手目の金上がり。 有力と見られているのか、前期A級順位戦でも3局現れ先手が2勝1敗と勝ち越している。 今後アマチュアでも広がりを見せる可能性のあるこの序盤、 先手の狙いは一体何なのだろうか? 予想されるその後の展開、後手を持った場合の方針など、この局面をどう考えますか? 【m(^o^)miji】 これは・・・ゴキ中封じかな? 4手目に△5四歩とか△5八飛をやるわけにいかないですからね。 直感的にはそう思いました。 【きっど】 この手は後手の横歩取りを拒否して矢倉に組もうという狙いがあります。 デメリットとしては▲5八金右では飛車先の歩を突いていないため後手に石田流に組まれることを許します。そのため、振り飛車党相手にこの手を指すのは得策ではないと思います。 相手が石田を指さない振り飛車党でも右金の動きはもうちょっと保留しておきたいです。 初手から▲7六歩△3四歩▲5八金右△8四歩▲6六歩△8五歩▲7七角△5四歩▲6七金△3二銀 ▲8八銀△3一角▲6八角と進み、ここで後手から△8六歩には▲同歩△同角▲同角△同飛▲5三角と応じて先手は馬を作ることができます。 なので △8六歩とは突かずに△8五歩型での矢倉戦になるのでしょうか。△8五歩と決めるのを後手が嫌えば飛車先保留型の矢倉や一手損角換わり、振り飛車党なら石田やその他振り飛車にするなどいろいろあると思います。 個人的には後手から横歩に誘導されるのは全く苦にしません。それよりも石田にされるほうが嫌なので▲5八金右には惹かれません。。。 相手が居飛車党なのか振り飛車党なのかを知っている上で▲5八金右を指すのはアリなんじゃないかなとは思います。 【きらり】 これ流行してるんですか・・・。プロが指したんじゃなければ盤をひっくり返して相手を罵りたいくらいですけどね。 しかしこれ、先手はもう振り飛車には出来ないだろうから私には指せないなあ(私は相居飛車か相振り飛車のどちらかしか指せない相飛車党のため)。こういう風に態度を明らかにしてしまうのって損な意味がありますよね。私が後手なら非常に有難い。 ただ、先手が居飛車党の人ならこう指すのもありなのかな。飛車先を保留にしておくことで中飛車や右四間飛車などにしたとき、飛車先にかけた一手を無駄にしないで済む。同じ飛車先保留の仕方でも▲6六歩などでは消極的過ぎるし、端歩も無駄手になる可能性がある。というわけでどんな将棋でもほぼ有効手になる▲5八金右というわけか。 デメリットとしては、横歩取りや角換わりなんかを普通に進めることが出来なくなるのかな。まあ詳しくは面倒なんで調べないんですが・・・。あと棒金という選択肢が消えますね。 というわけでパッと思いついた後手の対策は二つ。一つは△8四歩▲6六歩△6二銀から右四間飛車を狙う。4手目の△8四歩に対しては先手も▲6六歩か▲2二角成△同銀▲8八銀くらいしか無いと思うので▲6六歩が自然でしょう。それに対して6筋に争点が出来るのでそこを狙う。まあそもそも右四間がどれくらい有力かわからないんで何とも言えませんが・・・。 もう一つは石田流を目指して4手目△3二飛とする。▲6五角の筋は常に気にしないといけませんが、▲5八金右と上がってるので△5五角の反撃が効いちゃうんですよね。ということはすんなり石田流に組めちゃう?まあ詳しくは面倒なんで調べないんですが・・・。 後手に戦法の選択肢を与えてるようで実は誘いの手なのかもしれない。まあ詳しくは調べるの面倒なんで今後の行く末はプロの方々に任せることにします^^;。それまでは私は3手目▲5八金右は糞戦法だと罵るスタンスということで。 【kame】 3手目▲5八金右という手は初めて知りました。。。 この手の具体的な狙いはよく分かりませんが、例えば後手の振り飛車に先手が居飛車穴熊に組む展開や相矢倉のような戦型になれば、先手は▲2六歩の一手を保留できる・・・ということでしょうか。 後手を持って▲5八金右を咎めにいく場合、居飛車党なら△8四歩▲6六歩△8五歩と進めて▲7七角型を強要し、△3二銀~△5四歩~△3一角で飛車先交換を目指す。振り飛車党なら△3五歩▲2六歩△3二飛と石田流を目指す感じでしょうか(▲2二角成~▲6五角には△5五角)。 こうなれば3手目▲2六歩に比べて後手が少し得をしていると思いますが、それでも形勢が云々というレベルには程遠いでしょう。不自然な手には見えますが悪手ではないと思うので、上記の飛車先を切られる展開や石田流にされる展開が苦にならない方であれば面白い指し方だと思います。 【shimax】 これは1局指されたことがある。 直接の狙いは▲2六歩を保留して激しい将棋を避けること。 基本的には矢倉を目指すことになるけど、後手にも工夫の余地はある気がする。 直接咎めるのであれば△3二飛とする。 後手番で本組みにできれば不満はないし、金上がりのために先手は持久戦を志向するしかない。 角交換から升田式にするのは金上がりが祟って先手はっきり損。 この形の応用で、中飛車対丸山ワクチン飯島スペシャルの形から△3二飛とされたことがある。 指された瞬間になるほど、と思った構想で、どう対応していいのかわからないうちに不利になってしまった。 優秀かどうかは別にして、部分的にはやはり相性の悪い形であることには違いないだろう。 このような点から振り飛車党に指すのは損。相手を見て指さないといけない。 後手が居飛車で指すのであれば普通に△8四歩として矢倉の注文に乗っても一局だが、 他にも△8八角成で手損角換わりにするのも一つの手段。 個人的には木村流の△5二金右が居飛車を持つのであれば最強の手段だと思う。 ▲5八金右「形決めてね」 △5二金右「いやどす」 という感じで、保留には保留で対抗するのが私の大好きな嫌がらせ流。 ただしお互い手が広いからその後は力将棋になりやすいかも。 【兄重】 全く知識も経験もないんでちょっとだけ調べてきますたお。 「横歩取りや一手損角換わりを避けて矢倉志向」 「右四間を警戒」の手らしいお。 いやー勉強になる企画だおw 僕はいつも角換わり(後手の場合は一手損)を志向するんですけどお、 相手が角道止めると三手角から4筋(後手なら6筋)を狙う形を目指すお。 それと似たようなことになりそうだお。 去年の女流王位戦がそんな将棋ばかりだったお。 いやー勉(r 僕は先手側を持つことはないですお。 後手の立場で考えると、普通の矢倉と比べて攻撃しやすいんで、 そんなに不満はない気がするお。 という訳で先手勝率のイメージは52%だお。 互角だけど先手の方が先攻しやすいんで、その分勝ちやすいかもしれん程度の差ですお。 しかし、プロでこういう手を指す人はあまり応援する気がしない、と最後に毒を吐いときますかおw 【いたち】 これは多分、図々しい手w でも損にはならなそうなのが悔しいところ 相手の出方見ながら指したいので、自分じゃ指さないかな。 先手番では今のところ初手2六歩だしw なので後手として受ける方が多くなると思います。 今のところ実戦で当たった記憶はありませんが。 2手目△3四歩の時点で矢倉拒否してるつもりなので 先手が無理にでも矢倉組もうとするのは何としても阻止したいところ。。。 実戦では一手損角換わりか急戦矢倉にすると思います。 ん~なんとなく振ったほうが得な感じがするんですけどねぇ 【(●´ー`)】 先手ここまでしなきゃいけないんでしょうか。ちょっと知らない手だったので意図がわかりません。 飛車先を保留して振飛車に対して囲いを優先したいのかなと思ったのですが、8四歩に対してどうするんでしょうか。ウソ矢倉なら1局でしょうけど、先手の権利をあまり有効に使っているようには思えません。その他は…ちょっと後手にだけ飛車先を切らせそうで研究しないと指しきれません。 では対振飛車党の作戦としてどうなのかというと、なんか石田流にされちゃいそうでそこがまずわかりません。ノーマル振飛車に対しては一応主張が通った形になりそうですが、飛車先保留が具体的にプラスになる変化もわかりません。 先手勝率が初期値より落ちるイメージはないですが、ちょっとメリットがわかりません。(●´ー`)は指さないと思います。 3手目▲5八金右は竜王戦にて田中寅九段が連採し、4組優勝という結果を出したことで注目を浴びたようだ。 基本的に先手は後に角道を止める矢倉志向ではあるが、 高橋 - 木村戦(順位戦)のように後手の居飛車党の棋士が飛車を振ることもあれば、 高橋 - 井上戦(順位戦)のように手損角換わりとなる将棋もあり、 木村 - 飯島戦(竜王戦)に至っては▲7六歩△3四歩▲5八金右△5二金右の出だしから横歩取りに進むなど、3手目▲5八金右の将棋が一様に矢倉模様となるわけでもないようだ。
https://w.atwiki.jp/vipdetyuuni/pages/3066.html
要因は、光でも音でもなく、――匂いだった。 異様なまでの甘い香りに、目が覚めた。 「…………」 少年が瞼を開く。 殺風景な洋室。天井と蛍光灯が視界に映った。 耳には、コトコトと鍋が鳴る音が入り、強烈に甘い匂いが鼻腔をつく。 上半身を起こすと、毛布が身体からずり落ちた。 どうやら、ベッドに寝かされていたらしい。 軍帽は外され、ベッドの隣に置かれていた。 「あっ、起きたー?」 陽気な声が、聞こえてきた。 声の方を見やれば、見知らぬ少女が、制服の上からエプロンを身につけている。 片手鍋とマグカップを持ち、黒髪の少女が歩み寄る。 「調子はいかがかな? 君、外で気絶してたんだよ?」 匂いの出所が分かった。 少女の持っている鍋だ。 湯気と一緒に、甘い香りがただよってくる。 「……それは何だ?」 少女の質問を無視し、少年は尋ねた。 ん、と少女は目線を鍋に落とす。 そして、少年に笑みかけ、元気な声で答える。 「とろけるモモだよ!」 確かに、鍋から覗くそれは薄い桃色をしていた。 言われてみれば、これは桃の香りだったことに気づく。 少女の眼を見ながら、少年が静かに尋ねる。 「なぜ……、温めた?」 「だってまだ寒いじゃない。もうすぐ四月になるけどさー」 答えながら、少女はマグカップにとろけるモモを注いだ。 そして、それを少年に差し出す。 「ほら、飲んで! 疲れた時は甘いものが一番! 元気が出るよ!」 しかし、少年は受け取ろうとしない。 それどころか、首を横に振って言う。 「……必要ない」 「え、何で?」 きょとんとする制服少女。 黒髪の軍服少年は、カップを見つめながら呟く。 「“怪談”は、……恐怖と死を糧に生きる。 ゆえに飲食物から栄養を摂取する必要性は皆無だ」 「んっ、んん? んーーー?」 少年の言葉に、少女は首をひねりにひねる。 耳が肩につきそうなほどに。 しかし、唐突に少女はぴょこんを首を起こし、 「まあ、とにかく飲めばいいよ! 飲めば!」 大笑いしながら、強引にカップを手渡した。 おそらく、少年の言ったことは理解していない。 少年は、半ば押しつけられるようにカップを渡されて、渋面を作っている。 しかし、返すわけにもいかず、少年は黙って、薄桃色の液体を見下ろしている。 取っ手に指は通さず、カップを包み込むように、両手で持っていた。 陶器は熱をこもっていて、指と手のひらが温かい。 マグカップは赤色で、白いハートが真ん中にプリントされていた。 おそらく少女の私物なのだろう。 「ささぁ、ほれほれ、ぐいーっと!」 「…………。」 少年は、そう勧められ、かなりの時間黙って考えていたが、結局、根負けした。 そっとカップのきわに唇をつけて、わずかに傾け、一口飲む。 少女は、エプロンの裾を握りながら、期待の眼差しで見つめている。 「どう、美味しい!? おかわりいる!?」 「…………。」 口内に、桃の香りと甘みがまとわりつく。 温かいせいか、さらにそれらが強烈に感じられた。 「とろける」という部分も、五割増しほどの印象を受ける。 少年は、顔を上げた。 「なぜ……、温めた?」 今度は咎めるような口調だった。 「……さっき聞いたよね、それ?」 なんとなく責められたような気がして、少女は内心たじたじだったそうな。 しかし、再びカップに口をつける少年を見て、少女は内心ほっとしたそうな。 「――しっかし変な子だねぇ、キミは」 鍋をテーブルに置き、ソファに足を組んで黒髪の少女が座った。 その声を聞きつけ、少年は心底心外そうな顔をする。 「きみも、相当な変人に見えるが」 「あのさぁ! 初対面の人に向かってそれはどうかと思うよ!?」 「その言葉、10秒前のきみに聞かせてやりたいな」 「……かわいくないこと言うなぁ、くそぉ」 事も無げに言う少年を見つつ、唇を尖らせる少女。 頬杖をつきながらそっぽを向く少女に、少年がカップを持ったまま尋ねかける。 「なぜ、おれを変だと思うんだ?」 「あー、いろいろあるねぇ。 夜中に何で一人で気絶してたとか。 子供の癖に、なんで外に出てたとか。 目覚めの第一声が、『ここはどこだ』でも『お前は誰だ』でもなく、 『それは何だ』だったのが、意外だったとか」 まくしたてるように黒髪の少女が言う。 思い出したかのようにエプロンを外し、丸めて部屋の隅に投げた。 弧を描く布を見てから、少年は口を開いた。 「討伐隊に追われていた。おれは“怪談”だから」 「かいだん?」 少女がオウム返しに呟く。 怪談は、小さく頷いてから言葉を付け足す。 「いわゆる人外だよ。おれは赤マントの怪談なんだ。 好きな色を質問して殺すという……」 「あー、あれかぁ、うちの寮生も噂してたなぁ。 死傷者9名だっけ? 小さいのによくやるねぇ、キミ」 「襲撃しなければ、空腹で死ぬからな。 殺さずにはいられないんだ」 言いながら、とろけるモモをもう一口飲む。 舌に残る甘味は、ぬるくなり始めていた。 「ちなみに、第一声は何でさ?」 「この場所にもきみにも興味は無い。 しかし異臭の出所は確かめておくべきだと思った」 「異臭とか言わないでよ! 美味しかったでしょ!? ホットなとろけるモモ!!」 「…………。」 「そういう可哀そうなものを見る目しないでよぉ!」 視線を改めない少年を見て、 溜め息を吐いてから、黒い髪をかきあげながら少女が立ち上がった。 「まあ、聞かれないなら自分で言うしかないやね。 私は人呼んで【赤色英雄】!! アカデミー・シーカーズの寮長!! アカデミーの平和を守るのと、 女の子のスカートめくるのが日課だよ!」 自己紹介と同時に、少女の背後にどこからともなく、赤いヒーロースーツが参上。 二人でびしっとポーズを決めた。 軍服少年は、それを静観し、カップの中身を飲んだ。 いろいろ突っ込みたい気分を押さえつつ、自らも名乗った。 「おれは【赤色外套】 姿を持ってしまった“怪談”だ」 「おや、赤色繋がり。奇遇だねぇ」 「そうだな、至極どうでもいいことだが」 「どうでもいいとか言わないでよ! なんかこう、運命感じない!?」 「……別に」 がっくりとうな垂れる少女。 背後のヒーローも同じポーズをしていた。 「まあ、あれだよ……。 アカデミーは、生まれながらの能力者が集まる学校。 怪談だろうが人間じゃなかろうが、キミも例外じゃない。 しばらくはここに棲むと良いよ。 寮長の私が許す! それと、この部屋は、寮の空き部屋だから、好きに使ってね。 なんか足りないものがあったら言ってねー」 そう言って少女は部屋を出て行った。 ヒーロースーツは片手鍋とエプロンを持ち、後を追った。 怪談と、マグカップが部屋に残された。 少年は、寝台の上で呟く。 「まさしく変人だな。 “怪談”を――すでに九つの命を奪った人外を、かくまうだなんて……」 言いながら、少年はカップをサイドテーブルに置き、寝台に寝そべった。 目を閉じると、すぐに睡魔がやってきた。 カップの中身はからになっていた。 ―続― →【怪談のはじまり と 英雄のこころえ】 後篇 【怪談のはじまり と 英雄のこころえ】 前篇←