約 1,001,261 件
https://w.atwiki.jp/beatles801/pages/171.html
403 :ホワイトアノレバムさん:2009/07/27(月) 04 55 39 ID ???O R/Jの夢見ちゃった…何かのお告げかなあ。 404 :ホワイトアノレバムさん:2009/07/27(月) 08 17 35 ID ???0 その夢、kwsk!! 405 :ホワイトアノレバムさん:2009/07/28(火) 04 19 38 ID ???O 夢だからよく覚えてないんだけど、確かJがお気に入りの帽子を失くして困っていたら、Rがどこかから見つけ出したみたいな感じだったかな。 二人とも日本語使ってたのが、さすが夢ww 406 :ホワイトアノレバムさん:2009/07/28(火) 04 59 28 ID ???0 ありがとう! なんだかほのぼのとした夢だったようですねwwww。 帽子を失くして困ってるジョンを想像して、萌え! 長男らしく困った次男を助けるリンゴ兄さんに惚れますwwwww。 407 :406:2009/07/29(水) 05 01 44 ID ???O いえいえこちらこそ。 大好きなジョンの夢を見たのを誰かに語りたかったので、ここで語れて嬉しかったです。 「ビートルズで801 実質8スレ目」より Don’t Pass Me By Title Don’t Pass Me By BGM:Take a giant step(the Monkees) Pairing:Ringo/John Rating:Fan-Fiction どこいっちまったかなあ。ジョンはそんなことを思いながらウロウロとクロゼットの周りを歩いていた。 「どうしたんだい、ジョン」 新聞から顔を上げて、リンゴが訝しげに話しかけた。 「昨日から、その辺見て回ってるよね」 「ああ、リンゴ…」 声をかけられてジョンは、なぜかほっとした気分になった。そして『まさかなあ』と思いつつも、藁をも掴む気持ちでリンゴに尋ねてみた。期待は半分以下。 なぜなら、ソレを知っているのは自分しかいないはずなのだから。 「いや、あのさ…。帽子、なんだ」 「帽子?」 訊き直すリンゴに、ジョンは少し気弱げな目を向ける。 「オレの、お気に入りの帽子がさ…見当たらないんだよね」 そういえば、最近いつも身につけている帽子を、昨日の写真撮影の時には被っていなかったなあと思い出し、リンゴは 「ふむ」、とその小さな顎に手を置いた。 「他の場所はちゃんと見てみたのか? つまり…風呂場とかも」 「映画じゃあるまいし、帽子被ったまま風呂になんか入るかよ。でも、そういえば風呂場は見てなかったな…」 一瞬元気が戻ったと思えたジョンの顔が、また神妙になった。リンゴは思わず笑ってしまった。すまんすまん、ちょっとからかっただけだよ。 「オレは真剣なんだぜ?」 普段なら気付くはずなのに、真剣に受け取ってしまった自分の間抜けさに顔を赤くして、ジョンはリンゴを睨んだ。琥珀色の目がきつく細められてリンゴの青い目を刺す。 「悪かったって」 しかし、リンゴはそんなジョンに笑みを残した顔のまま、新聞をテーブルに置くと立ち上がり、ジョンの隣に並ぶと、その顔を覗き込んだ。 「なくした時の状況を思い出せるか?」 その、大きな青い目に映る自分の顔を見ながら、ジョンはえーっと、と首をかしげる。 リンゴの眼は大きくてゆったりとした光を含んでいた。それを見ているだけでも、ジョンの心はゆっくりと落ち着いて、だんだんと状況が胸によみがえっていく。 確か、おとついまではあったんだよ。 ちゃんと被って外にでたもんな。んで…ああそうだ、帰ってきた時は大分酔ってたなあ…。 「どこの店で飲んだか覚えてるか?」 「…いや、色々とはしごしちゃって」 少し猫背かかったその背を、更に丸くしてジョンはうーんと唸った。どこかの店に置いてきてしまっただろうか。もしそうならもう二度と見つからない。せっかく ディランと同じ帽子を見つけたのにと、ジョンはがっかりと肩を落としそうになった。 その時 「いや、大丈夫だよ」 リンゴの目が明るく光った。そして、ぽかんとしたジョンの手を掴むと、今彼が使っているベッドルームに足を向けた。 リンゴ? ジョンの声無き呼びかけに、リンゴはにっこりと笑った。 そして、ベッド下 ―― ちょうど枕が当たる場所に手を突っ込み、ごそごそと探ると――― 果たして 「ほら!」 しゃがみこんだリンゴの手に、ジョンの探していた帽子があった。 「え、あれえ? あったあ!」 思わず声を上げたジョンの顔は、安堵と疑問を行ったりきたりした。 リンゴが、にっこりと種明かしをする。 「確かジョン、一昨日帰ってきたとき、服着たまんまベッドルームに入っちゃったよな?」 「えと……あ、そうだ。お陰で服にしわがよって、ネルに叱られたんだ」 『お前、服にしわを寄せるのは簡単だがな、それを伸ばす身にもなれ!』 ニールの怒鳴り声が、ジョンの耳元を再び震わせた 「きっと服だけじゃなくて、何もかもそのままにして寝ちまったんだよ」 「あ、そっか…帽子もかぶったまんま…」 リンゴが頷く。 「その時、なにかの拍子で落ちちゃったんだな」 そういいながら、埃を払いつつリンゴはジョンに帽子を差し出した。 「よかったな、見つかって」 そう言うリンゴの笑顔には、何の屈託もない。困っていた友人の役に立てた嬉しさが浮かんでいる。 そんな彼から、自分ではどう探しても見つからなかった帽子を受け取って、ジョンも明るい笑顔を返した。 まったく、持つべき友達だ。そんな風に思いながら。 照れた顔で早速、ジョンは帽子を被る。 背筋が伸びて、気持ちがしゃんとする………ようだった。気のせいかもしれないけど、それでもいいやとジョンは思った。 気のせいでもいいんだ。そう思えることが大切なのさ。 「よし、じゃあ飲みに行っか!」 今までの気弱さはどこへやら、威勢のいい声をジョンは上げると、リンゴの肩を抱いてにっかりと笑った。 「おいおい、せっかく見つけた帽子を、また無くすんじゃないのか?」 呆れた顔を向けるリンゴに、ジョンは大げさにウィンクしてこう答えた。 「大丈夫! オレには優秀な記憶装置があるからな!」 リンゴが、一瞬「ん?」と眉を寄せたが、すぐに人の悪い笑顔を浮かべると、その手を伸ばしてジョンの帽子を奪った。 なにするんだよ! とジョンが咎めると 「それだったら、最初から俺が持ってる方が面倒ないよ」 リンゴはそう答えて、まんまと帽子を被るとジョンに舌を出した。 なにいってんだよ、返せ! さあね? ―― 帽子を取り合いながら、二人は部屋を後にした。 まったく、持つべきは友達だ。ジョンはもう一度胸の中でそう呟くと、リンゴの頭からまた帽子をひったくって、楽しそうな笑い声をあげた。 静まり返った廊下に、何時までも二人の笑い声が響いていた。 407 861Hedge-Hog's present "Don't Pass Me By" *the end* *ちなみに、上のレスで 404,406は、わたくしこと861Hedge-Hogでございました。407さま、この時名乗らなかったことをお詫びすると共に良い萌えをいただけたことを感謝いたします。 ありがとうございました!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/8531.html
遠くへ転校してしまった大切な友人、原村和。 彼女との再会、遊びたいと願った少女から始まったもう一つの物語。 その舞台、新生阿知賀麻雀部はインターハイの出場を目指し日々麻雀を打っている。 「はあ」 やる気に水をさすような大きなため息が一つ漏れた。 「憧、どうしたどうした、そんな気のない声を出しちゃってさ。時間は有限だよ」 阿知賀麻雀部の顧問、レジェンド赤土晴絵は少しばかり咎めるかのような言葉を告げる。 「ハルエ、そうは言うけどね……」 「まあね」 憧の反意にレジェンドも同意した。 軽口に顧問らしく言ってはみたもののこの状況ではしょうがないかなと思ってもいたのだ。 「玄ちゃん来れなくてごめんね」 「別に仕方ないわよ、松実舘の人手が足りなくなったなら手伝うのは当然だもんね」 「あはは……」 憧の言葉に宥は苦笑する。 妹が家の手伝いをしているというのに接客が苦手だからと麻雀部に顔を出している自分を如何ともし難く思ってしまったのだ。 「同じように家の都合で休んでいる灼さんにも何も思うとこはないんだけど、しずの奴よ」 この再起した麻雀部の発起人。 高鴨穏乃は風邪で休んでいた。 暖かい日もあれば寒い日もある。寒暖差があり、加えて黄砂と花粉がお鼻にダイレクトアタックを決めてくる危険な初春、そんな中で超ミニズボンにジャージのみの薄い格好から病を患ったのだ。 「はあ」 憧は再び大きくため息を吐いた。 「三人だもんね」 「三麻にも飽きたわよ」 「それじゃあ、今日はもうお休みにでもしよっか?」 そう言われると頷きたくなくなるのが人である。 かと言って通常の麻雀とルールが異なる三麻を続けるのもなっと憧は思った。 帰っても、皆が忙しい中でボイラー室に篭るのもちょっと嫌かなと宥は考える。 「続ける?」 煮え切らない二人にレジェンドが問うた。 「ちょっと休憩」 三人は同意した。 暖かくなりたくなった宥が三人分のお茶を入れる。独特な燻した香り立つ京茶番ことほうじ茶だ。 「「「ふう」」」 美味しいお茶に至福の息が自然と漏れる。 「ハルエ、彼氏とかいないの?」 「あ?」 二十代半ばの乙女に禁句である。 実家では日夜、家族から良い人はいないかと尋ねられ、急かされ、追われているのだ。 「ああ、良かったいないんだ」 凄まじい形相、般若もかくや、角も見えんや、正に人を射殺さんばかりの目であった。 「ちょっ、ちょっと憧ちゃん!?」 「だって、ハルエに彼氏出来たらうちのお姉ちゃんが自分に男がいないことを妬んで怒りそうだし、とばっちりとか面倒だもん。だから、単なる確認よ」 レジェンドは親友も行き遅れていることに暗い喜びを感じた。レジェンドの機嫌が上がった。レジェンドはアラサールートを進んでいる。 「ふーん、望も彼氏いないんだ。私と違ってずっと地元にいるのに情けないな」 私は麻雀に情熱を捧げていたから。 私はずっと女子校に通っていたから。 だから、レジェンドに男の影がないのはしょうがないのだ。出来る女、格好良い女、だってだってレジェンドだもの。 「憧や宥は彼氏が……いないか」 全部を聞くまでもない。 二人の表情から晴絵は判断を下した。 「好きな男子とかもいないの?」 「同年代の男子って子供っぽいから、微妙なのよね。彼氏が欲しいとは思わなくもないんだけど……恋人の関係に憧れはあるけど、男がちょっと怖いって言うかさ……」 「私は昔男の子によくこの格好をからかわれていたから、ちょっと男性が苦手かな……」 「そっか」 やったねハルちゃん未来の同類候補だよ。 「しずもまだまだ恋愛とか興味ないみたいだし、灼さんもそんな感じじゃないよね」 「玄も男より同姓の胸、大きなものばかり追ってるからな……」 「あれ同姓でも訴えられかねないから……」 ここは女学校。 そもそも出会いがない。 憧と晴絵はちょっとブルーな気分に淡く息を零す。 「あの、二人とも玄ちゃんは好きな人いるよ」 妹が誤解されることに躊躇いを覚えた優しい姉はポロリと漏らす。 「「は?」」 疑問、不理解。 「「はああああっ!?」」 驚愕、動転。 予想だにしない事実に二人はあんぐりと口を開いた。 「嘘、え? 宥姉マジ?」 確認の問いかけに宥はこくりと頷いた。 「玄の好きな人って誰々? 私が知っている奴だったりする? 格好良いの? そいつどんな人? 写真とかない?」 興味津々、親しい友人の恋話に食いつく姿は年頃の女の子である。怒濤の質問に宥はたじたじだ。 「憧、落ち着きなさい。確かに、すごく気になるけど、宥も困ってるよ」 そう言ったレジェンドも教え子の恋について知りたくて堪らないと目が語っている。 「玄ちゃんの好きな人はね、地元の人じゃないよ」 宥は口を滑らせる。 玄の好きな子は松実舘に宿泊した男の子だ。数年前までは毎年、ある時期に必ず泊まりに来ていたが、近年はご無沙汰である。 宥自身は直接会ったことはない。 遠目から見た少年の姿は中々格好良かったそうだ。 「へえ、イケメンね」 「玄の奴、そんな人がいたことを私たちに黙っていたなんて酷いな」 金髪の少年。 玄がきょうたろうくんと呼んでいた男の子。 「彼が来る度に玄ちゃんはとっても嬉しそうで、何時も楽しみにしていたんだよ」 最初から好きだったわけじゃあない。 最も親しい異性の友人、その程度だっただろう。 二人は相性が良く、端からは親友と呼べるほどに親しそうにしていた。 「だけど、毎年来ていた彼と家族が松実舘に来なくなったの」 「「…………」」 「常連さんが来てくれなくなるのはとっても寂しい、玄ちゃんにとってはそれ以上の衝撃だったんだ」 彼に会えなくなって泣いていた。 悲しくて、辛くて、苦しくて、切なくて、愛しい。 いつの間にか恋に落ちていたのだと失ってから初めて自分の心に秘められていた想いに気づいたのだ。 「玄ちゃんは今も待ってる。彼が松実舘に来ることをきっと待ってるの。毎年、彼の家族が来ていた時期は溢れんばかりの笑顔を浮かべて凄く働くんだよ。でもね、夜になると一人でしくしく泣いてるの……」 大切な妹のそんな姿を姉は毎年見ている。 彼が悪いわけじゃないけれど、妹を泣かせるきょうたろうくんがちょっと嫌いだとおどけるように宥は言った。 「……はあ、恋か。そんなに想える恋をしたことがない私はちょっと玄が羨ましいな」 晴絵はどこか遠くを見ながらそう口にする。 「最初はからかってやろうかと思っていたけど、軽口も叩けないじゃない。……何時か、玄が好きな人と再会できると良いわね……」 友人の恋に感情移入したのか、憧は涙ぐんでいた。 「……麻雀しよっか」 「うん」 しんみりとした気分を紛らわせるように牌の打音が部室に響く。 まだ、誰も知らない。 一人の少女の想いから始まった物語がとある少女の恋路を道開く新たな物語へと紡がれることを。 友情と恋、吹き荒れる灼熱の嵐。 それは夏のインターハイで巻き起こる少年と少女たちの恋物語。 カンッ!
https://w.atwiki.jp/tesu002/pages/3551.html
梓「めちゃめちゃ描いちゃーえwwwwwwwwwwww」 カキカキカキwww 唯「あー! もー! あずにゃん部室にらくがきしちゃだめー!!!」 梓「らくがきんちょwwwwらくがきんちょwwwwwwwww」 カキカキカキカキ 唯「もー!! こらー!」 梓「んんwwwwwwwwwww」 カキカキカキカキカキカキカキカキ /|\ /|\ /|\ /|\  ̄| ̄  ̄| ̄  ̄| ̄  ̄| ̄ 唯|梓 唯|梓 唯|梓 唯|梓 唯「け、消さないとっ!!! また澪ちゃんたちに怒られちゃうよぉ……」 梓「たのひーwwwwwwwwwww」 唯「待ってってばぁ!! もー消した側から描かないでよ! 大変でしょ!!」 梓「らくがきんちょwwwらくがきんちょwwwwww」 梓「あーwwめちゃめちゃ描いちゃーえwwwwwwwww」 唯「没収! ペン没収します!!」 梓「それはwwwwwwだめです!」 唯「渡しなさい! 禁止!!」 梓「……えっ」 唯「消すのも大変なんだからね!! なかなか落ちないし!」 梓「……ww」 唯「なんで半笑いなの」 梓「プク……プククww」 唯「あ、あずにゃん……?」 梓「らくがきんちょwwwwwwらくがきんちょwwwwwwwww」 カキカキカキカキwwwwwwww 唯「こらー!!!」 唯「し、しかも変なのばっかり書くし……うぅ……」 発展途上の唯先輩のおっぱい×2 年 タ私 後 イと 唯 の →LOVE×LOVE 唯ヤ 先 私 先キ 輩 達 輩と ↓ 唯先輩→あずにゃん←唯先輩←ギー太 (やばい、どうしたらいいんですかー) 梓「……」ニタァ 唯「あずにゃん……恥ずかしいよ。一緒に消そ?」 梓「でもこれはwwwwww大事なことですのでwwwwwww」 唯「なんで? 全然わかんないよ私」 梓「こうやって見せつけないとwwww盗られちゃいますwwwwww」 唯「なにを?」 梓「んんwwwwこの人は……ったくwwwwwww」 唯「壁はダメだよ。ホワイトボードにしといてよ」 梓「それじゃ意味ないですし」 唯「いまならまだ怒ってないよ? だから一緒に消そうね?」 梓「……そんなぁ」 唯「早くしないとみんなが来ちゃうよ!」 梓「来てくれないと困ります」 唯「これ見られたら……私とあずにゃんがその……付き合ってるみたいじゃん」 梓「……」 唯「ね?」 梓「……ww」 唯「なんでちょっと笑ったの」 梓「いえ、問題ありません」 唯「私は問題大有りだよー」 梓「この際一緒に描きましょうよ」 唯「はぁ? 私は消そうっていってるの!」 梓「二人で描いちゃえばwwwwもはやこわいもん無しです」 梓「そう、私と唯先輩は……いわゆる」 梓「運命wwww」 梓「共www」 梓「同wwwwwwww」 梓「体wwwwwwwwwwwwwwwプッ」 梓「でしょ?」 唯「ほぁ? どのへんが?」 梓「同じギターパートじゃないですかwwwwwwwwwwwwww」 唯「関連性薄いよぉ」 梓「ほら、ペンをしっかり握って!」 ギュウ 唯「う……いらないよぉ」 梓「一緒に歌うとノリノリになれますよ!」 唯「そんなことないと思うけどなぁ……」 梓「……なれるとおもいません?」 唯「そ、そうかなぁ……」 梓「なれますよ? なれますなれますなれますなれます」 唯「か、かもしんないね……」 梓「ほら、想像してみてください。この壁一面の広大なキャンパスに、 あなたはいまから手当たり次第にらくがきんちょできるんですよ?」 唯「……ゴクリ」 梓「ストレスとかたまってるよね? 主に私でwwwっておいwww何言わすんですかwwwww」 唯「……」イラッ 唯「……まぁたしかに、ストレス解消にはすごくいいかも……うん、そうかも」 梓「そうだよねwwwwwwwwwwwwwwwwww」 唯「不思議なもんだねぇ。人ってペンをもつと衝動的に何か書きたくなるんだね」 梓「わかるwwwwwwwwww」 唯「さっきからなんでちょいちょいタメ口なの」 梓「こういうのは勢いに任せてやっちまえばいいんです」 唯「……」 梓「ほら、ペンをもつ手に力をぐっといれて、魂を乗っける感じです」 唯「……」グッ 梓「そしてイマジネーションを高めます。 これは壁じゃない、キャンパスです。私たちだけの、夢を描くキャンパスです」 唯「……夢……描く」ドキドキ ドキドキ 梓「さぁ、キャップという名の足枷を外してください。 自由の匂いが体中に染みてくるでしょう?」 唯「……すんすん……うん……なんだか懐かしい、インキの匂いがする……」 梓「あなたは子供に戻り……らくがきんちょになるんですよ」 唯「らくがきんちょ……」 梓「だれでも昔はらくがきんちょでした……」 梓「無邪気に、真っ白な心のままに…… おもいのたけを、ぶつけるだけの……絶対の表現者」 唯「そっか……書いていいんだ……私」 梓「ここに咎める大人はいやしません。 いいんですよ、めちゃくちゃに描いちゃいましょう」 唯「……うん!!!」 梓「大きく息を吸って……」 唯「すぅ……」 梓「吐いて」 唯「ほへぇ……」 梓「吸って……www」 唯「……すぅ」 梓「吐いてーwwww」 唯「はぁー……」 梓「吸ってwwwwwwwwwww」 唯「すぅー」 梓「吐いてーwwwwwwwwwwwwwww」 唯「はぁー……」 梓(もうすぐ特製インキが体中に染み渡るですwwwwwwwwwww) 唯「あ、なんか楽しくなってきた……! うきうきする!」 梓「しってますwwwwwwww」 唯「らくがきしたい……する……らくがき、らくがき……らく、が……」 唯「らくがきんちょwwwwwwwらくがきんちょwwwwwwwwww」 カキカキカキカキカキカキカキカキwww 梓「めちゃめちゃ描いちゃーえwwwwwwwwwwwww」 唯「らくがきんちょwwwwwwwらくがきんちょwwwwwwwwwww」 カキカキカキカキカキカキカキカキ カキカキカキカキカキカキカキカキ カキカキカキカキカキwwwwwww 梓「いいですねぇwwww熱いソウルがつたわってきますよwwwwwww」 唯「らくがきんちょwwwwwwwらくがきんちょwwwwwww」 梓「唯先輩はやっぱり絵を書くのが大好きなんですねwww」 梓「私は絵へたなのでwwwwすんまそwwwwwwwww」 唯「らくがきwwwんちょwwwwwwwwww」 カキカキカキカキカキカキカキカキ 梓「やだぁもう、私の絵ばっかり描かないでくださいよぉ」 唯「あずにゃんwwwwwwwんんwwwwww」 カキカキカキカキカキカキカキカキ 梓「唯先輩ったらぁ……お好きなんですから///」ポッ 唯「あwwずwwwwwwwくえぇええwwwwww」 カキカキカキカキカキカキカキカキ 梓「さてと。私も唯先輩への純粋な想いをしたためますか」 梓「この穢れ無きまっさらなキャンパスにね!」 梓「……」カキカキ キュッキュ /|\ /|\ /|\ /|\  ̄| ̄  ̄| ̄  ̄| ̄  ̄| ̄ 唯|梓 ♀|♀ 穴|穴 嫁|嫁 梓「うんうん!」 唯「あずwwwwにゃwwwwwwwwwwwひwwwwうまうまwww」 梓「上手ですねー」ナデナデ 唯「あずにゃんが褒めてくれる! もっと! もっと書くwwwwwwwwww」 唯「らくがきんちょwwwwwwwらくがきんちょwwwwwwww」 梓「あーもうっ! だめですよーそれは壁じゃなくてドラムです」 唯「いいじゃんいいじゃんwwwww部室イズwwwキャンパスwwwwwwww」 カキカキ! 梓「あーあーあーそんなに汚して……wwwいいですねwwww」 コツコツ コツコツ < でさー、唯のやつまた寝ててさー < ほんと唯は授業きいてないからなー和も大変そうだ 梓「!」 唯「んんwwwwらくがきんちょwwwらくがきんちょwwwwwwwwwwwwwwww」 唯「ヘーイwwwwwwこのキーボードもキャンパスかなwwwwww」 カキカキwwwwww 梓「……」 2
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/35454.html
登録日:2016/11/06 Sun 20 30 33 更新日:2024/06/10 Mon 20 28 32 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 Don't You believe it! Mouse Trouble いつか私に会いに来て アカデミー賞 グロ注意 コメディ トムとジェリー トムとジェリーエピソード項目 トム死亡回 ネズミ取り必勝法 ハンナ=バーベラ 実用書 役立たず 微グロ 微グロ注意 爆笑 窮鼠猫を噛む 笑撃のラスト 腹筋崩壊 衝撃のラスト 非実用書 「ネズミ取り必勝法(原題:Mouse Trouble)」はアニメ『トムとジェリー』のエピソード。 ハンナ=バーベラ期の作品の1つであり、1945年にアカデミー短編アニメ賞を受賞した。 原語版は台詞が一切入ってないが、旧日本語版だと台詞が大量に入っていたりトムを咎めるナレーターにトムが「うるせぇな!」と逆ギレするやり取りのシーンもある。 概要 読んで字のごとく、本を以てジェリーを攻略しようとするトムと、それでもなお一枚上手なジェリーの攻防を面白おかしく描いた作品である。 ちなみに、トムのもとへ届いた本は何章かにわかれているのだが そこに書いてある方法を試す→ジェリーに反撃される というのがおおよその流れになっている。 あらすじ ある日トムのもとへ小包がとどく。 それは「HOW TO CATCH A MOUSE (ネズミの捕まえ方)」という、ネズミの捕まえ方を記した1冊の本だった。 トムは本に書いてあることを実践し、ジェリーを捕まえようとするが…。 「HOW TO CATCH A MOUSE」内のネズミ捕まえ方一覧 第1章:ネズミの居場所 トムが懸命に本を読む中、しれっと一緒に読んでいるジェリー。 気づいたトムが両手で捕らえようとするが逃げられ、ジェリーによって本で顔を挟まれる。 第2章:簡単なネズミ捕りを使う ジェリーの巣の前に、チーズを乗せたネズミ捕りでおびき出す作戦。 ところが、ジェリーはネズミ捕りを作動させることなくまんまとチーズだけを頂いてしまう。 驚いたトムは思わずネズミ捕りに指で触れるが…、 「アァアァアーッホホホーッ!!」 第3章:ワイヤーを使った罠 家の外にある木とピンをロープで結び、輪っかを作った中にチーズを置いてロープを引っ張ると捕まる…という寸法。 しかし、ジェリーによってチーズとミルクを入れ替えられ、まんまとミルクに釣られたトム。 その後は言うまでもない。 第4章:好奇心の強いネズミは捕まえやすい 本を読みながらわざとらしく大声で笑うトムとそれにつられて笑う視聴者。 「ディーヤハハハハハwwwオーホッホッハッハッハww」 ジェリーが近づくと「お前には見せない」とばかりにそっぽを向く。 それを繰り返しているうちに本の上にのったジェリーを挟んで捕獲に成功。 確認してみると…何かを覗き込んでいる様子のジェリーが気になるトム。 ジェリーは見せてあげようとするフリをし、隙を突いて目ん玉を殴る。 一発食らわされたトムはジェリーを壁際に追い詰める、だが…。 第5章:追い詰められたネズミは抵抗しない 抵抗しないと言ったな。 あれは嘘だ。 トム「Don't You believe it!(信じるなよ!)」 (*1) 第7章:科学的に攻める 何を思ったか聴診器を持ち出したトムに対し、ジェリーは咀嚼音(*2)と大声で攻撃。 トムは反撃しようと猟銃を巣に突っ込む…が、ひん曲がった銃身が壁を突き抜け、トムの頭の位置に。 しかしトムはそれに気づかずに銃をぶっ放してしまうのだった。 そしてこれ以降トムは剥げ隠しをしなければならなくなる。 その後も…(章不明) トムがトラバサミを使って巣穴に入れるが、後ろのもう一つの巣穴からジェリーがトムの尻の前に置いた。それを知らずに引き上げようとしたため、そのお尻にトラバサミが挟まった。その痛さのあまりに飛び上がり、顔が天井に突き刺さってしまい、そのままもがき苦しむ。 ハンバーガー!!! 巣穴から顔を出すジェリーをハンマーで叩こうとするが簡単によけられ、額縁の後ろの穴から出てきたジェリーにハンマーを奪われて叩きのめされる。 第9章:プレゼントでおびき寄せる 大きなプレゼントボックスに扮し、巣の前で待ち構えるトム。 だがジェリーはあまりにも大きなプレゼントを訝しく思ったのか、なんと箱を数本の針でブッ刺した挙句、ノコギリで真っ二つに切断。 中身を確認して流石にことの重大さに気づき、医者に助けを求めるのだった。 「家に医者は、いますか?」 というか針を刺している時にトムが生々しい声で悲鳴をあげている。気づかなかったのか…? 第12章:ネズミは女の子に弱い あんな目に遭いながらもなんとか生存していたトム(*3)。 ネズミの女の子を模した玩具で誘い出し、お店の立て看板も併用してジェリーを食べようとする。 しかしジェリーのレディーファースト精神が災いし、玩具だけがトムの口の中に。 シャックリのたびに「私とデートしましょ」(*4)と玩具の声を発するようになってしまい、歯も欠けてしまう。 失敗に失敗を重ねたトムはついに堪忍袋の緒が切れ、本をバラバラにしてしまうのであった。 もっとも、本があてにならなかったというよりはジェリー自体一般的なネズミとは一線を画しているので、そちらが主な敗因だろうが…。 トムは最後の手段としてジェリーの巣の周りに大量の爆発物を仕掛けるが、なかなか火がつかない。 そして息を吹きかけている内に大爆発が起き、家がほとんど吹っ飛んでしまった中なんとか無事だったジェリー。 彼が空を見上げると、物凄く不本意そうな感じで昇天していくトムの姿があった。しかも体内の玩具の声は止まることもなく、しゃっくりする度に「私とデートしましょ」と言い続けるのであった…。 なお、第6、8、10、11章は作中では出てこない。 「アニヲタさーん、小包ですよー」 「何、小包?ついにきたぞ、これで追記・修正はバッチリだ!」 ―「wiki編集のしかた」?こんな本を頼りにするなんて、ダメになったね。 「うるせぇな!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 字面じゃイマイチ面白さが伝わらないなあ。作成者さんの文章力はいいけれど。 -- 名無しさん (2016-11-06 21 12 54) トムジェリの話は文字じゃ面白さが伝わらないからなぁ -- (2016-11-06 21 19 50) 確か本破った後まだ続きがあったような・・・。 -- 名無しさん (2016-11-06 21 33 38) トムが明確に死んで終わったのってこの話以外に何かあったっけ? -- 名無しさん (2016-11-07 20 14 15) ↑悲しい悲しい物語とか? -- 名無しさん (2016-11-07 20 20 30) 思い出せる限りだと、悲しい悲しい物語→死ぬ前に終了、天国と地獄→夢オチ、パーティ荒らし→ギロチンの描写だけで死んだかは不明、トムだし。確かにこの話ぐらい?>明確にトム死亡 -- 名無しさん (2016-11-07 22 08 07) 他人任せだけどトムジェリエピソードもっと作ってもらいたい -- 名無しさん (2016-11-09 15 58 50) ↑個人的には「ネズミの学校」や「なにがなんだかわからない」がお勧めかな?トムの勝利回や二匹が共闘するお話はかなり人気がありそう -- 名無しさん (2016-11-09 20 51 47) 個人的にはライオンが逃げた話とかトムが高級マンションに引っ越す話とかスパイクの息子のしゃっくりの話もオススメ -- 名無しさん (2016-11-09 21 11 43) ピアノコンサートと星空の音楽会ほんと好き -- 名無しさん (2017-01-23 19 24 23) 「ジェリーの日記」でこの話が使われているが、どうやってトム蘇生したの? -- 名無しさん (2021-08-21 20 08 02) ↑トムだぞ? -- 名無しさん (2022-02-19 17 06 29) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/1024.html
(投稿者:怨是) 1943年10月28日未明。 銀髪を束ねた若造と、深い青緑のコートに身を包む女性とを視界に入れながら、フュールケらは辺りを警戒していた。 戦闘機の照らすライトが、黄土色に色づいた葉を透けさせる。 ワモン級の集団はいつの間に奇襲攻撃などという高等な戦法を覚えて来たのか。 突然の後方からの襲撃に対処しきれず、過半数が包帯を巻かねばならないという“素晴らしい事態”に陥ってしまった。 林道の獣道へと身を逸らし、坂の上から機関銃の弾丸を浴びせながら何とかここまでやってきたが、いずれ限界がやってくるに違いない。 「グリッツは」 フュールケの問いかけに、隣で弾倉の交換をしていたベッセルハイムが視線を向けずに答える。 「ノートゥング隊からOKサイン貰ってるとこ。前からずっとこんな事になる気はしてたが、いざやられっとゲンナリだぜ」 「……だいたいよ。あいつもあいつでおかしいんだよ。おとなしくスコアを減らしておけばこんな目には遭わなかったんだ」 機銃の音と、フライ級の断末魔とが交差して、そのうち体液の雨でも降ってくるのではないかとさえ思える。 丁度、通信兵のグリッツがゼクスフォルトに報告をしているようだった。 ――おやおや、その間にもシュヴェルテのほうをちらちらと見ているのか。 俺達がちゃんと援護してんだよ。“てめぇの女”を見るような目で眺めてんじゃねぇ、タコ。 お前が毎日“守ってやってる”そのMAIDは。元はと云えば俺の恋人だったんだ。 エミアは気を使ってお前に云わなかったんだろうから、お前は知らないだろうがね。 当然さ。俺達がラブコールを交わしていたのはプライベートの時だけだったんだ。公私混同するほど俺は甘ちゃんじゃねぇんだ。 愛する時は愛する。仕事する時は仕事する。ごく当然じゃねぇか。 なのにアイツは。お前は。 「負傷兵はどこかで手当てを! 動ける奴は対空ロケットを用意、空の連中の援護をしてやれ!」 ――ハッ、遅ぇよ馬鹿が。 手当てなんざとっくのとうに俺らが済ませちまったってぇの。 お前がそうして一人の女に現を抜かしてる間に、俺らがどんだけ苦労したと思ってやがんだ。 「……フュールケ。騎士の坊ちゃんがお出ましみたいだぜ」 「ああ。ちょっとロケットの手伝いやってくっか」 「行ってらっしゃい」 視界に映るゼクスフォルトが、どんどんと近くなって行く。 彼が駆け足を一歩踏み出すごとに、あらゆる感情が胸を這い上がって行く。 ――あんたはいつだってそうだった。 毎日の俺達の苦労をねぎらいもせず、自分だけが辛いみたいなツラをずっとしてたじゃねぇか。 そうして巻き込んで出来上がったのが今の状況だ! なんでもっと早く“抑え”なかったんだ! ゼクスフォルトがフュールケを追い越してしばらくしないうちに、怒りが吹き上がってくる。 「……ゼクスフォルト少佐、あんたがいけねぇんだ」 振り向きもせずに、ゼクスフォルトが応じる。 「怨み言なら、後にしてくれよ」 手ぶらでここへ来るのはまずいかもしれないが、大事な事はここで伝えねば。 後々、もっと面倒な事に巻き込まれてはたまったものではない。 守ると口にしていながら、ゼクスフォルトの行動はどれも自らを、そしてシュヴェルテを追い詰めるようなものばかりだった。 何度云っても聞く耳を持たず、今までこうしてやり過ごしてきたが、フュールケはもう限界だった。 「いぃや、後回しするもんか! こんないつ死ぬか解んねェ状況で、溜め込んでおけっかよ! あんたが不幸を呼び寄せてるとしか思えないだろ。こんな事になるなんてよ。 ジークフリートに逆らったのがそもそもの間違いだったのさ。きっとバチが当たっちまったんだ」 フュールケ自身、上手く説明できない口に辟易した。ここまで口を滑らせてしまうものなのか。 思ってもいない事まで口に出る。逆らう? バチ? 「逆らう? ジークも結局ただのメードだろ! 余計な迷信に現を抜かしてる暇があったらとっとと援護しろ!」 「あんたがそんなんだから、俺達みたいに関係ない人間まで巻き込まれちまうんだよ。 もうやめてくれよ! いいじゃねぇかよ、少しは撃墜数減らせよ! やりすぎたんだよ、あんたはな!」 そうこうしているうちに、自分でも気にしていた二つの単語について指摘され、激昂してしまう。 ――わかってんだよそんな事は。こっちも今しがた気にしてた事だから突っ込むんじゃねぇ。 フラストレーションが爆発し、エクスクラネーションマークを付け足した叫びを突きつけた。 それにつられて相手の口調も苛烈さを増して行く。 「無茶云うな! 戦争に調和もクソもあるか! 毎日神経張り詰めなきゃいけない俺の身にもなってくれ!」 「るせぇ! 大変なのは解ってるからもう俺らを巻き込むな! う、ん、ざ、り、だ!」 「お二人さん、喧嘩やめて空見てみろ!」 騒ぎを聞きつけてやってきたベッセルハイムが喧嘩の熱を冷やし、全員の視線が上78度ほど急上昇する。 が、時既に遅く、墜落機がフュールケとゼクスフォルトの距離を物理的に遠ざけた。 爆発に吹き飛ばされて横転する視界に、炎上した墜落機からパイロットが転げ落ちる様子が映る。 間髪入れず、それを追うようにしてフライ級が周辺の樹木の枝を圧し折りながら着地、しとめた獲物を貪りはじめる。 「下手に刺激するなよ……ライフルで羽と足をいっきに吹っ飛ばせ」 立ち上がり、ベッセルハイムらと共にライフルを構える。 苛立ちと睫毛の土埃で視界が悪い。心なしかトリガーに押し当てた指もガクガクと震えていた。 「撃て!」 ライフルの銃弾は次々と目の前の巨大蝿へと吸い込まれる。 しかし、足が2本ほど落ちて羽に穴が開く程度で、あとは空しい金属音が周囲に木霊するだけに留まった。 巨大とはいえ、蝿は蝿だ。あの反射神経の鋭さは人知を超えている。 ゼクスフォルトが即座に散開の合図を送り、各々が周辺の離れた樹木の裏へと回り込む。 フュールケらも墜落機のちょうど北方の樹木の裏へと駆け込んだ。 「……しめた」 ヘッドショットを狙ったのが幸いしてか、触覚を両方とも撃ち落していたのだ。 フライは視界の大半を奪われ、きょろきょろと辺りを窺っている。 気付かれないうちに、ここは叩き潰しておかねば。面倒は減らしておくに越したことは無い。 しかし、いつまで経っても例の少佐殿から指示がやってこない。 ――遅ェぞ、ゼクスフォルト。蝿っこは待ってくれないぜ。 臨時用の携帯通信機の周波数を合わせ、ゼクスフォルトに博打の宣言を行う。 「あんたの判断は鈍すぎる。あとは俺が仕切るぜ……」 だいたい、あのノロマにシュヴェルテが……エミアが釣り合う事自体、何かがおかしいのだ。 MAID化によってエミアは記憶を失い、生まれたての犬のようなものとなって飼い主のゼクスフォルトに無条件で追従する。 どうせここまでやってきたら、後はお前らで勝手にやりゃあいいだろうが。 「こうなりゃヤケだ。俺達一般兵の手で、アレを潰す」 《勝手な真似はやめるんだ! もう少し冷静になれ!》 間髪入れず、反論が通信機から飛んで来る。 その反論へ返すべき言葉は、既に決めていた。 「いつも“勝手”こいてやがったのはどこのヤロウだ。云っただろ。うんざりなんだよ。あんたに振り回されるのは」 フュールケが無線機で何やら喧嘩を始めている間、グリッツとベッセルハイムらは到着したノートゥング隊の面子を視界に焼き付けていた。 爆発の煙が丁度目印になっており、MALEのディートリヒが木々を伝ってノートゥング隊を誘導してくれたらしい。 ダリウス・ヴァン・ベルンが駆け足でグリッツ達のほうへと近づく。 「助かります」 「礼はいい。現在の状況は?」 「フライが墜落機にへばり付いてます。今から総攻撃で穴あきチーズにしてやろうかと」 「そうか……アシュレイ君、あいや、ゼクスフォルト少佐とシュヴェルテ君は?」 そういえば、先ほどから姿が見えない。 向こう側の様子は、こちらから窺う事は出来なかった。 どの辺りかに潜んでいるはずだ。シュヴェルテもまだ近くで戦っているのではないか。 少しの間なら堪えてくれるだろうし、どちらにせよゼクスフォルトが近くに行っているに違いない。 「墜落機を挟んで向こう側にいる筈です。とっとと片付けて合流したいですね」 「ああ。ダリウス大隊が援護しよう」 ここを突破して、ゼクスフォルトとシュヴェルテを拾い上げよう。 通信機越しに行われる静かな喧騒を、何とかして止めねばならない。 「お願いします」 《同じ立場になってみれば解るさ。辛いのは俺だって一緒なんだよ》 「また水掛け論だ。あんたと会話してるとこっちまでガキみたくなっちまう。スコアは隊で共有にしとくぜ。別働隊によろしく。じゃあな」 ――だいたい、お前が云えた台詞じゃねぇや。 通信機の電源を切り、辺りに合図を送る。 見ればグリッツが、ノートゥング隊と合流した事を示すサインを送っていた。 頼もしい。応戦している間に増援としてやってきてくれるか。 「殺るぞ」 「ええ」 ライフルの銃口が次々にフライの背へと向けられ、あとは風向き次第だった。 前足を擦り合わせる仕草はやはり蝿そのものだ。 じり、じりと。確実に命中させられる距離、なおかつ相手に気付かれない程度の距離を保たねば、いつ飛び掛られるかもわからない。 あと少し。 ――あと、少し。 寸でのところで、例の少佐殿の大声が響き渡る。 「――だけでいい! 俺がそっちへ向かうから!」 馬鹿野郎が。嗚呼、恋で戦争を勝ち抜けるなら、世の中はとうの昔に平和になっていたであろうに。 フライが足をばたつかせながらその方向へと向かう。 慌てて放たれたライフル弾は、僅かにフライの後ろ足をかするだけだった。 「あの馬鹿野郎!」 「地団太は踏めなさそうだぜ」 フライと交代するようにして、ワモンが何匹かこちらへと進軍してくるのが見える。 となれば、フライはゼクスフォルトに一任するしか無かった。 他の兵に急いで撤退の合図を送り、後ろへと走って下がる事で、MALEのディートリヒを相対的に前へと出す。 それでもディートリヒの捌ききれなかった分がこちらへと溢れて出てくるので、どの道立ち止まる事ができない。 「おいディートリヒ! きっちり捌けよ!」 「やってるよ! 旦那も早く逃げろ!」 「逃げてるっつぅの!」 少し止まっては走り、少し止まっては走り、ようやく余裕が出来た辺りで無線機の電源を入れる。 チャンネルは変えていないので、ボタンを押すだけだ。 《シュヴェルテか?!》 暢気な、しかし切迫した問いかけが通信機越しにやってきた。 お前が守ってたんじゃねぇのか。いや、そうじゃなくて。 「馬鹿かテメェ! ハエ野郎がそっち行きやがった! とっとと逃げろ!」 ノートゥング隊にはMALEのディートリヒがついているが、この雑木林では思うように剣を振り回せず、徒手空拳でGを叩き潰していた。 これでは援護せねばならないし、ここのワモンを片付けていれば、どの道ゼクスフォルトを追いかける事など不可能である。 射撃を他の者に任せ、地図を確認する。目印の沼地があるから、ちょうど二キロほど北上したところか。 「俺達はノートゥング隊と合流できた。あんたも何とかやり過ごして恋人と一緒に後退しろ。さっきの墜落機の所を二キロ北上するんだ」 ややあってから、狼狽した声が返ってくる。 “恋人”はどうしたのか。一緒ではなかったのか。 《いや、シュヴェルテは……》 「まさか、死んじまったのか?!」 ワモンをあらかた片付け、近くの岩陰に座り込む。 ベッセルハイムが代わりにノートゥング隊と打ち合わせをしているところであり、どうやらここでゼクスフォルトと待ち合わせをする手はずらしかった。 心臓が逆上がりを始める。 打ち合わせの内容が耳に入らない。 お前の恋人だろうが。守ってやるんじゃなかったのか。 救い出して一緒に居てやれよ。少しだけでも信じていたのに。 《いや、姿が見当たらないだけだ。死んだわけじゃない! きっと生きてるはずだ! さっきの墜落の時までは近くに居たハズなんだ。探さないと……!》 心臓が逆上がりをしようとしていたところを、寸でのところで止める。 妙な汗が背中にべったりと張り付いた。 「ちくしょう、頼むぜオイ。しっかり見張っとけよ。俺らが苦労して護衛してきたんだからさ。 とりあえず一旦合流したほうが安全じゃねぇか?」 《距離が遠すぎる。近くに他の隊は?》 遠すぎるってか。まぁそりゃそうだよな。蝿っこ一匹に追っかけられて随分遠くまで走って行っちまったしな。 後ろを振り向けば、ディートリヒが今にも泣きそうな顔で通信の顛末に耳を傾けていた。 「何だよ」 「シュヴェルテを……助けに行く。アシュレイの旦那と一緒に、俺が連れて帰る」 「――……」 おいおい。あんたら殆ど共同戦線を張った事なんて無いじゃねぇか。 どういう性格に育ったらそこまで目頭を熱くできるんだ。 「もう、仲間が死ぬのはこりごりなんだ。俺は陸軍に居た頃アシュレイの旦那も、シュヴェルテも知ってるから……だから!」 「俺ァそんな話、あいつから聞かされた事なんて無かったよ」 「あんたがそれを知らなくてもいい! 早く旦那が今居るのか、教えてくれ!」 ディートリヒから顔を背けて、通信機を手に取る。 発信のボタンを押して、そっとゼクスフォルトに告げると同時に、ディートリヒにも意志を伝える。 「……待ってな」 ――何を馬鹿な真似やってんだ、俺は。 先ほどまで過熱していた頭が、急激に冷える。あんな真似をしている暇はもとより無かったのだ。 ディートリヒが今までどのような事を考えていたかは知らない。 が、今まで何体ものMAIDが消されてきたように、ディートリヒも何らかの嫌疑をかけられているらしい事は耳にしていた。 恥ずかしさを紛らわすように、無線機の向こう側から聞こえてくる鼻息を咎める。 「……鼻息」 《何を云ってるんだ! はやくしろ!》 「鼻息荒いぜ。親連中の“指輪隊”は山を降りて少しした所。 仕切ってるのはご存知の通りシュナイダー少佐とニルフレート大尉。OK?」 愚鈍なのは自分だって同じだったのだ。もっと早くに動いていれば、合流も出来たかもしれないというのに。 《……ありがとう》 謝礼に返答をせず、そのまま通信機を切る。 ずっと同じものに目を向ける事など、殆どの人間には無理だった。 フュールケが途中で怖気づいて彼に噛み付いたのに、ゼクスフォルトはどうだったか。 こんな状況下になっても、きっと彼はシュヴェルテを探しに行くに違いなかった。 「礼なんて要らねぇよ。謝らなくちゃいけないのは俺のほうだ」 もっと良い方法があったのかもしれなかったというのに、頭に血を上らせていたフュールケにはそれも思いつかず、なまじ狡賢いためにダリウス大隊……ノートゥング隊にもそれを悟らせずに居た。 いっそ顔面を思い切り殴ってくれたほうがどんなに心が晴れたか。 表情を濃霧にうずめるフュールケの後ろから、ディートリヒが声をかけた。 「旦那は、指輪隊に向かうんだよな?」 「ん……あぁ」 ライフルの整備に没頭しながら、覇気の無い返事をディートリヒに返す。 フュールケはどのように動いていいか解らなかった。下手に動いて戦場を混乱させれば、周りの部隊にも被害が出てくる。 大局を省みずに一人や二人を救おうとしても、結果的に何人も死なせてしまう事を、フュールケは知っていた。 視線をライフルに向けたまま、本日何度目かの自棄を起こしてみる。 「行っとく? 作戦本部に報告しても通らないだろうし、命令違反になるかもだけど、さ」 「知らねェよ。これ以上、妙ちきりんな陰謀に巻き込まれて死ぬのを見るのはゴメンだぜ。それに、俺はあの二人の恋路を応援してるんだ」 「……そうかい」 その後ろにどのようなドラマがあったのだろうか。それを知る由は今のところ存在しない。 振り向けば、ディートリヒが周囲に見送られ、背中のエネルギーを展開して去って行くのが見える。 ――行けばいい。俺達が腰を抜かして成し遂げられなかった事を、代わりに達成させてくれれば万々歳じゃないか。 「……俺には無理だったよ。まだ心の奥底でぶつかっちまってるんだ。 昔の恋人だから関係ないだろっていう諦めの心と、ふられたとはいえ、せめてあいつらには幸せになってほしいって心とが、ね」 指輪隊。思えば因果な名前であった。 フュールケがエミアに別れを告げられた際も、指輪をグレートウォールの基地のどこかに投げ捨ててしまったのだ。 投げ捨てた指輪がどこへいってしまったかは解らない。 が、あの日から、彼にとっての指輪は不吉なものとなってしまったのである。 その後にシュヴェルテが死んだという知らせを指輪隊から聞いても、別段驚かなかった。 泣きじゃくって樹木に当り散らすディートリヒを遠目に見ても。 その様子に堪えかねたダリウスが、何とかして制しているところを横目に見ても。 グリッツとベッセルハイムが、吹き飛ばされたダリウスを全身で受け止めているところを傍目に見ても。 そして後日、素っ頓狂な内容の新聞に目を通しても。アシュレイ・ゼクスフォルトが除隊、国外追放処分になった事を小耳に挟んでも。 何故だかそれらが遠くの出来事のように思えてしまったのだ。 「……俺達の代わりに泣いてくれよ、ディートリヒ」 唯一、心のどこかで“やっと肩の荷が下りた”と安堵しているかもしれないという事実が、彼の心をひどく打ちのめした。 エミアはもう死んでいる。MAIDになった時点で自分と付き合っていたという事実も忘れてしまっている。 良心が“だからといって、もう関係の無い事だと見捨てる事がどんなに残酷か”と咎めるようだった。 「俺、他人に対してこんなに残酷だったっけな……」 ゼクスフォルトが居なくなり、その翌日の夜明けの霧は、シュヴェルテが死んだ日よりも青みがかっているように見えた。 赤く燃え盛る烈火がこの身体を焼いてくれるのならば、どんなに心が晴れただろう。 昇る朝日に透けて薄紫になりつつある空を眺め、フュールケはゼクスフォルトがかつて利用していた個室のキーを、そっと握った。
https://w.atwiki.jp/inobat/pages/19.html
概要 本文戦闘前 戦闘開始 接近戦 灼熱 概要 本文 戦闘前 選手入場のファンファーレと共に、一人の少女がコロシアムに現れる。少女……いや、アナはフードを付けたまま空を見上げる。そこは光は映らない曇天。 アナ「……ん、絶好調。」 アナはフードを脱ぐと、呑気に準備運動を始める。 観客はアナの対戦相手である地底人にぶち殺せ~!とエール?を送る。誰だって野郎の死体より少女の惨い死を期待しているのだ。 土竜「任せろクソリョナラー共ォ!!俺だって今日は滾ってるぜぇ!!」 反対ゲートより現れるは惨殺担当の地底人。前回は快勝…とまでは行かずとも勝利までは持っていった。売れ行きも良かったので機嫌がいい。 土竜「へ、へへ…前回はよう、思ったよりも悲鳴をあげないタイプの女でよう…いやぁ、でもあの時あげてた荒い息だって俺ァ大好物だが、ひ、ひひ……。お嬢ちゃん、大丈夫だぜぇ?地底人のおじさんは心臓を混ぜるだけでそんなに痛くはしねぇからよ。悲鳴だけ上げてくれりゃいんだ……。」 外で女の子にこんなこと言ったら勿論犯罪、だがここは異能コロシアム。ここならば、ただの試合のアピールで、そしてこれから起こり得ることでしかない。 実況男(実況)「さぁ、皆様!惨たらしく血飛沫をぶちまけるのはどっちか!それとも両方か!!」 実況男(実況)「前回、血に飢えた獣のように貪欲に!鬼神のように凄まじい動きを見せ、可愛らしく血飛沫と脳漿を飛ばしてくれたアナ選手!!勝ちにも負けにも期待ですよ!! そして、闘技場の[P音]担当!土竜ゲディスワフ!前回の戦いはリョナラー共には必見です!!気になる方は買いましょう!!動画単価80円!」 アナは相も変わらず好き勝手言う実況おじさんに咎めるような鋭い目線を向けた後、目の前の異形を今一度目にいれる。人とは全く違う肌に、ギラつく目玉。そして異様に発達した両腕。あぁ、いつ見ても…… アナ(かわいい……) アナの美的感覚は狂っていた。 アナ「安心して...できる限り原型は、崩さない。」 ふんすっ、と気合を入れながら、アナは臨戦態勢をとる。 土竜「へへ、最後まで強気な事を言えるかねぇ…。」 一方の土竜はというと、(アナの狂った美的感覚から見て)可愛くとも、性根は最悪なのを言葉で示していくスタイルである。そもそも土竜からしたらアナの内心なんて知らないのだが。 地面に手を付け、いつもの戦闘態勢。 実況男(実況)「両者、戦闘準備完了!試合開始!!」 戦闘開始 先に仕掛けたのはアナだ。 アナ「…………」ムォンッッ!!! 一呼吸よりも早く、間合いに入る。常人にはアナの居た場所の地面が爆発したかと思ったら、土竜の目の前に両腕を広げた状態で現れたように見えるだろう。 そしてアナは、その広げた両腕を土竜を抱きしめるように閉めようとする。 原型を残すという宣言通り、力の加減はしているがそれでもまともに抱き着かれれば、色々な所が砕けそうである。 土竜「ひぇっ!?」 この試合、先に悲鳴を上げたのは土竜だった。観客にとってはすごく嬉しくない。 急に現れたアナに驚きつつ、それでも腕をしめるよりはなんとか速く地中へ逃げることに成功する。そして、コロシアムの隅っこの方へ撤退。マジビビリである。 接近戦 アナ「……あれが一番やさしいやつなのに……。」 一番いい状態で仕留められる術をすり抜けられ、割と本気で悲しそうな顔をするアナ。 アナ「しょうがない……多少傷物でも、我慢する。」 そういうと、アナの右腕から火の粉が舞う。パチっ…パチっ……と弾ける火花は、やがて腕を覆う炎になり、さらに形作られていく。 アナ「フレイム・ソード。」 やがて無秩序に揺れるだけであった炎は、剣の形となり、アナの手に収まる。 アナ「ん、いい感じ。」 炎の剣は地面に轢きずるように構えられ、炙られた地面が一瞬で赤熱色に発光する。 アナは2、3歩は堂々と地に足をつけ歩いていたが、4歩目からは体に風を纏わせることでホバー移動のように滑らかに移動する。 そうしてアナは、ワイヤーアクションを一笑にふすような変態軌道て土竜に接近し、斜め上から炎の剣を振るおうとする。 土竜「な、舐めるなよガキィ!!!串焼きの時間にはまだ早いぜぇ!!」 土竜の動体視力は並であったが、これでも戦いに身を置いているコロシアムの生き物だ。なんとか視界にアナを捉え、反撃を考える。 敵は空中、動きを急に変えることはできないだろうと。土竜は手を伸ばし、跳躍して回転する爪でアナを貫こうとする。アナの腕の炎の剣よりも爪の方が長い。ならば、炎の剣がこちらの身に当たるよりも速ければ、という願いを込めての一撃。 爪が体に当たる直前、アナは炎の剣を腹部に滑らせその一撃を回避する。物理的干渉力がなければ、今ので負けていたかもしれない。しかし、土竜の回転する爪は装甲車の硬い走行すら貫けるほどの貫通力とパワーを持っている。受け止めてもただでは済まない。 アナ「んぐっ……!」 骨の軋む、嫌な音がアナの耳に届き……そのまま後ろに吹き飛びそうになる。 アナ「っぉおおおおお!!!」 しかし寸前で背後から風を噴射して吹き飛びそうなるのを堪える。骨が何本かマズイ音を立てて軋んだが、改造人間はそれほど柔ではないので大丈夫だった。 灼熱 アナ「このっ……ハウス!」 アナは右手に持った炎の剣をゲディスワフさんに向け、その形状を変化させる。 アナ「フレイム・ドーム!」 ブワッ‼……と、放射線状に広がった炎が土竜の周囲180°を囲もうとする。もし閉じ込められれば土竜の逃げ道はただ一つ、地面のみ。そして地面に逃げれば、アナの秘策が火を噴く。 確かにアナの骨を折った感触、そして自分の手が炎に焼かれる感覚…。笑みと痛み、二つの要素で顔が歪む。そして、着地すれど周囲は炎の壁。 土竜「くそ、逃げる場所は…。」 そう、こういうときに土竜は間違いなく地中へ逃げる。今回もそうであった。 炎の壁の中から、何かを採掘するような音が聞こえてくる。さっきアナがハグしに行った時に聞こえたのと同じ音。つまり、アナの秘策が火を吹く時が来たということ。 アナ「大…チャンス。」 炎のドームの中に突撃したアナは、両腕を重ね合わせ穴に翳す。 アナ「炎+地で………」 アナの掌から、オレンジ色をした粘性の液体が滴り落ちる。それは地面に落ちると、周囲の地面を溶かしながら黒々と変色していく…。 アナ「マグマ・カスケード!」 瞬間、土竜の掘った穴目掛けて大量のマグマが我先にと押し寄せていく。まるでアリの巣に水を流し込むかのような、大横暴。何処まで逃げようと穴が繋がっている限り、この炎の大洪水からは逃れられない。 一方の土竜はといえば、アナの身体能力への恐れゆえに、地上にすぐさま飛び出すよりも、少しでも彼女から離れることを優先した。 土竜(なんか、熱いな) それは土竜が最期に思ったこと。直後、マグマの濁流に呑み込まれて一切の原型は残らず。苦痛すら残らなかっただろう。 実況男(実況)「ああ、出てきませんね。これは…」 実況男(実況)「生命反応確認できず!アナ選手の勝利!いやぁ、久々に蒸発勝利見ましたねぇ。血がぶしゅぶしゅと出てこないですが、見よこのコロシアムの有様を!派手派手の派手!灼熱地獄! 地底人野郎が一欠片も残らずに消えてしまった!」 実況男(実況)「ちょっと特殊な後始末が必要になりますので今回はここまで!お相手は実況やる男でした!」 アナ「あっ。」 煌々と光るコロシアム。地下から溢れだしたマグマが辺り一帯を焼き、地獄の様相を催している。そんな中で、アナは自分が調子に乗ってしまいやってしまったことを今悟る。 アナ「ち、地底人……どこ?ね、ねえ…………」 うるうると涙声で地面に呼びかけるも、そこに広がるのは隙間からマグマの溢れた地面のみ。 アナ「せめて……鱗だけでも……………。」 一向にその場から動かないアナを係員がどかすまで、彼女はその場で立ち尽くすのであった……。
https://w.atwiki.jp/exvs2xb/pages/214.html
総合解説 / ノーマル / モビリティ 射撃 名称 弾数 威力 備考 メイン射撃 ビームマシンガン 60 13~126 3hitよろけ 格闘 ビームボウ - 65-111 2連射可能 サブ射撃 必殺必中ライジングアロー 2 95-120-150 長押しで3段階チャージ可能最大チャージで赤ロック無限 N特殊射撃 ゴッドガンダム 呼出 2 104 ゴッドフィンガー レバー入れ特殊射撃 16〜90 ゴッドスラッシュタイフーン 特殊格闘 ライジングシールド【展開】 100 - モビリティモードにチェンジ 格闘 名称 入力 弾数 威力 備考 後格闘 タックル 後 - 80 強判定 覚醒技 名称 弾数 威力F/R/SMC 備考 覚醒技 零距離必殺必中ライジングアロー 1 324/297/274 全く動かないが超威力 概要 キャンセルルート 射撃武器【メイン射撃】ビームマシンガン 【格闘】ビームボウ 【サブ射撃】必殺必中ライジングアロー 【特殊射撃】ゴッドガンダム 呼出【レバーN特殊射撃】爆熱ゴッドフィンガー 【レバー入れ特殊射撃】ゴッドスラッシュタイフーン 【特殊格闘】ライジングシールド【展開】 格闘【後格闘】タックル 覚醒技【覚醒技】零距離必殺必中ライジングアロー コンボ コメント欄 概要 ライジングガンダムの基本形態。ビームマシンガンやビームボウといった兵器的な装備を携え、兵器色を暗に滲ませている。 原作では本形態でもナギナタが使えないということはない。 Gガンダムの機体としては唯一のほぼ射撃専用の形態で、後格のタックルを除いて格闘コマンドも射撃で埋まる。 コスト帯としては破格とも言えるビームマシンガンや、ロック距離を活かした高速弾を放てるライジングアローなど、後衛狙撃機としての役割を担う。 本作ではライジングアローが三段階目のチャージで無限赤ロックを得るようになり、硬直をしっかり咎めることができる。 ただしデュナメスがそうであるように、こればかりではダメージ効率が悪く、後衛としても動きが少なくなるので相方の負担が大きくなる。 この形態で前に出る利点はないが、かといって俗に言う芋砂のような立ち回りでは確実に勝てず、さらに狙われた時のリカバリーも必須。 特に本形態の自衛力は全機体屈指の低さなため、この点に注意した立ち回りは心がけたい。 キャンセルルート メイン→格闘 格闘→サブ 射撃武器 【メイン射撃】ビームマシンガン [撃ちきりリロード ??秒/1発][属性 ][3hitよろけ][ダウン値 ][補正率 %] 3hitよろけのビーム属性マシンガン。ホールドで12発連射。誘導や弾速はやや微妙ながらこのコスト帯で持つものとしては悪くない。 ただし頼れるものとも言えないので過信は一切できない。 【格闘】ビームボウ [属性 ][よろけ/ダウン][ダウン値 2.0(?)][補正率 %] 二連射可能な単発ダウンビーム。弾数無限。3発でダウン。 無限に使える高速弾。しかし弾速の良さと誘導が噛み合っておらず、かなり当てにくい。 サブが弾切れの時に追撃に使う程度で、出番はやや少なめ。 【サブ射撃】必殺必中ライジングアロー [撃ち切りリロード 6秒/2発][属性 ][よろけ/ダウン][ダウン値 ][補正率 %] 「この光の矢からは逃げられないわ!」 3段階チャージが可能な、凄まじい弾速単発ダウン射撃で、俗に言う狙撃系の攻撃。 ノーマル時の主力であり、これをいかに当てるかはこの機体で一つ求められる部分。 前作で当てるテクニックとして有効だった「撃つ直前にロックを変えて放つ」手法は本作になってさらに磨きがかかっている。 22/8/2の調整で弾数と最大チャージをキープ出来る時間が下方修正された。普通に弾を撃つ分には気にならないが滞空やC覚延長などの悪用には利用しづらくなった。 【特殊射撃】ゴッドガンダム 呼出 [撃ち切りリロード ??秒/1発][属性 ][よろけ/ダウン][ダウン値 ][補正率 %] ドモンのゴッドガンダムを呼び出す。ライジングにとって貴重な自衛択の一つ。 レバー入れの有無で技が変わる。モビリティと弾数は共有。 リロードはゴッドガンダム消滅後からスタート。 【レバーN特殊射撃】爆熱ゴッドフィンガー ドモン「ばぁぁぁくねぇつ!!ゴッド!フィンガァァ!!」 ゴッドガンダムが突撃してお決まりの必殺で相手を掴み、HEで敵を打ち上げる。 本作でもこの手の武装としてはダウン値が低く、追撃できればどちらの形態でもまとまったダメージが取れる。 当たり判定は相変わらず大きく事故当たりも狙えるが、突進速度の遅さと誘導タイミングの遅さも据え置き。 なお、こちらのアシストだとたまに「爆熱」からドモンがフルで必殺技の台詞をシャウトする。 【レバー入れ特殊射撃】ゴッドスラッシュタイフーン 「ドモン、やっぱり来てくれたのね!」 ライジングの側で竜巻を起こす。こちらでは過去のプレイアブル版で使っていた二刀流版のタイフーンを採用。 出現場所は目の前固定で、オリジナル同様射線打ち消しあり。 置き自衛択であり、上手く出せれば相手の格闘をしのげ、理論上ではあるが起き攻めにも使えることがある。 かつてのリボガンのガガに似た使い方だが、1機で攻撃判定を起こしているだけなので到底過信はできない。 【特殊格闘】ライジングシールド【展開】 [撃ち切りリロード 25秒/100][属性 換装] 「ライジングシールド!!」 ライジングシールドを展開してモビリティモードに換装する。 ライジングシールドの耐久値が切れるまでは自由換装が可能、切れるとしばらくノーマルモード固定となる。 換装時に向き直りが発生するので自衛に有効。 ただその場合シールドが剥がされてしばらくモビリティモードに移行出来なくなるということなので注意。 格闘 【後格闘】タックル 発生・判定に優れ、高コストの格闘も潰せる強格闘。 ただし伸びが悪く判定範囲も狭いため、ステップで手軽に潰されてしまう。 あくまで相手の虚を突くような使い方を心がけよう。 後格闘 動作 威力(補正率) ダウン値 属性 累計 単発 累計 単発 1段目 (%) (-%) ┗2段目 (%) (-%) 覚醒技 【覚醒技】零距離必殺必中ライジングアロー 「必殺必中!!ラーイジング!!アローー!!!」 シールドを投げ捨てつつ、文字通り相手に銃口を押し付けてライジングアローを放つ。 デビルガンダム四天王の一角「ウォルターガンダム」を倒した際の再現。 本作では他の機体と同様にレインのカットインが小さく出るようになった。袴姿でこそないが再現度がさらに上がっている。 初段はSAが付いており、突進は遅いが誘導も伸びも良好。 しかしながら技としては火力が高い分完走まで全く動かない技で、見られていればBR一発で止められる。 空撃ちで特格の弾数が回復するのでこちらの使い方が主になってくるだろう。 極限技 動作 威力(補正率) F/S/R/MC ダウン値 属性 累計 単発 累計 単発(元値) 1段目 押しつけ ///50(80%) 50(-20%) 2段目 ライジングアロー ///274(--%) 280(-%) コンボ ( はステップ、≫はブーストダッシュ、→はそのままキャンセル キャンセル補正で威力が変動する物は()で併記) 威力 備考 メイン始動 ??? N格始動 ??? 前格始動 ??? 横格始動 ??? 後格始動 ??? BD格始動 ??? 覚醒中 F/S/R/MC ??/??/?? コメント欄 更新内容のメモや編集方針に関する議論にご活用下さい 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/buttobasour/pages/102.html
詩島剛【CV:稲葉友】(仮面ライダーマッハ) (※同一のセリフを各項目で聞く場合、耳にする頻度の高い項目にそのセリフを置き、同一のセリフを同ページ内に重複して書くことがないようにして下さい) 長くなってしまった項目は、場合によって折りたたむなどの措置をお願い致します。 タイトル画面 ブットバソウルの世界へようこそ! 説明 スキャン バトル チャンスタイム プレイ終了後 特定のキャラに対する反応 汎用セリフ シチュエーション不明 その他 別ページにあるクロスオーバー コメント欄 [部分編集] タイトル画面 タイトルコール「仮面ライダーブットバソウル! メダル? 大好物だね!」 プレイ開始「お楽しみは、俺からだ!」 「チェイスゥゥウウウウーーーーーーーー!!!!!!」 [部分編集] ブットバソウルの世界へようこそ! 自分について「俺は剛! 詩島剛! 仮面ライダーマッハだ! よろしく!」 ブットバソウルについて「ここがブットバソウルの世界か。ここでチェイスを見たっていう目撃情報があったんで、とりあえず来てみたけど……」 「いや謎すぎるだろ、なんなんだこの世界?!」 「ちょちょちょちょ! 待ってよ、なんなのコイツ? この世界、こんな危なそーなヤツいんの?」 説明 ゲームシステムの説明 エナジーアイテムの効果チェ「……剛、エナジーアイテム、とは、なんだ?」 剛「チェイスお前、そんなことも知らねえのかよ! エナジーアイテムっていうのはな、あ。つか俺も知らねえわ。ま、なんとかなるっしょ」 チェ「何? そんな得体の知れないものをスキャンしていいのか?」 剛「うっせえ! 邪魔すんな! はい、スキャンスキャン!」 チェ「む。待て剛。安全確認が先だ。待て。待てと言っている!」 ライドウォッチの効果チェ「剛、ライドウォッチ、とはなんだ」 剛「お前またかよ! いーんだよ! スキャンすると、とにかくライダーパワーが上がるんだよ!」 チェ「また正体不明の物体と言うことか」 剛「いーから! さっさとスキャンしとけ!」 マッハで! ほら、マッハで!」 チェ「待て剛。剛! 待てと言っている!」 ゲーム開始「ブットバソウルを始めようぜ!」 「さあ、いよいよプレイ開始ってわけだ!」 説明を飛ばした際のコメント「ちゃんと説明聞かないで大丈夫? そういうのクリムも姉ちゃんもメチャクチャ怒るんだよ。あとで後悔しても知らないよ?」 「あら、随分せっかちだねぇ。ま、俺も長ったらしいのはあんまり得意じゃないケド。ちゃんと説明聞かないで大丈夫?」 [部分編集] スキャン スキャン全般「スキャン成功!」 エントリーメダル「メダルエントリー! 新しいメダルを一枚、スキャンしてくれ!」 「ライダーパワーゲージが、大きくなったぞ!」 メダル「これでラスト! 三枚目のメダルを、スキャンしてくれ」 エナジーアイテム「次は、エナジーアイテムスキャンだな!」 ライドウォッチ「レッツ、ライドウォッチスキャン!」 バトル 敵の登場「敵の軍団の登場か」 「お前を、マッハでブッ潰す!」 各ボスへの名指しのセリフはこちらへ移動しています。 ルーレット「ふーん、ボスの占いよりかは、アテになるかもね」 バトル開始「よっしゃ! ライダー登場!」 「いくぜ! レッツ、バトル!」 ギャレン乱入「って、どったの橘さん?! なんで見てんの? うぉおい? 橘さん? まさか、まーた裏切っちゃったの?!」 カットイン「マッハで決めちゃうぜ! 必殺技!」 「完全にこれで……ジ・エンドだ!」 「ライダァ〜〜〜キーック!」 HIT数 エナジーアイテム発動「エナジーアイテムの力、見せてもらおうか!」 決着 [部分編集] チャンスタイム 戦闘員準備中「よぉ―し! 戦闘員が準備している間に、当たりゾーンへの安全なルートを探しておくか! 頼むぜ、シグナルバイク達! お前らも探してくれ!」《マガール! マガール!》「曲がってばっかかよ!」《トマーレ! トマーレ! トトトトマーレ!》「止まってばっかかよぉ〜!」 「俺は帰ってきた。海外で様々な科学者から知識を得て、いよいよアイツを……戦闘員をブットバばすチャンスタイムが始まる。アイツが準備体操をはじめてから、もう数十秒経つ。俺は信じてる。大当たりできる戦闘員がいるとしたら、その一人目に、最も相応しいのは。……戦闘員。アイツしかいない、ってな」 チャンスタイム専用セリフ特殊演出のあるセリフはこちらへ移動しています。ゴルドドライブチャンスは上記へ移動しています。 開幕時「一緒に戦ってくれるな、俺の、最高のダチ!」 通常時「あの戦闘員、マジでブットんじゃったよ……」 特殊演出専用セリフ 当選結果大当たり「へへへ。今回のレースは、戦闘員の勝ち、ってところかな。みんなが戦闘員を信じてくれたお陰、だったりして」 プレイ終了後 「また、ブットバソウルをプレイしてくれよ! ダチにいうさよならは、一度だけでいい。だから、必ず! また会おう!」 [部分編集] 特定のキャラに対する反応 +仮面ライダードライブ 仮面ライダードライブ 泊進ノ介/仮面ライダードライブ「進兄さんはいつだって、市民を第一に守る警察官として、命をかけて戦ってきた。だから俺は姉ちゃんのこと、アンタに預けたんだぜ。しん・にー・さん♪」 +仮面ライダー作品名 仮面ライダー(作品名) [部分編集] 汎用セリフ 喜び ツッコミ「やかましいわ!」 驚き「おいおい凄すぎでしょ」 悲しみや哀れみ 怒りや咎める口調 戸惑い・疑問「なんで?」 「どうなってんだよ?!」 「なんなのコイツ?!」 励まし 威勢がいい・挑発的 不特定多数に向けて「っと、ゴメンゴメン」 作中内での台詞や口癖「追跡!撲滅!いずれもマッハ! 仮面ライダァ〜〜……マッッハァ!」 その他「これからもよろしく!」 [部分編集] シチュエーション不明 [部分編集] その他 [部分編集] 別ページにあるクロスオーバー ブットバソウルの世界へようこそ! とある人物の目撃情報を追ってブットバソウルの世界へとやってきた剛。そこに、懐かしい顔が声をかけてくる。再会と、宝物の返還。 ※本編ネタバレ 「私は神ダァ!」と喚く檀黎斗を見て、イヤ〜な人物を思い出す剛。 桜井侑斗との再会、久しぶりに派手な名乗りを披露する剛と、もう二度とあんなことは。と言う侑斗。 ※3号・4号ネタ 火野映司に対して、知り合いの『エイジ』をよろしく!と会話している。 ※サプライズ・フューチャーネタ 戦闘員が準備中 ロード時間をマッハで飛ばせないかな〜とぼやく剛と、時の運行が乱れるからやめろ!と怒る侑斗。 ボス登場 例の敵と遭遇するマッハ。 ※本編ネタバレ 特殊チャンス演出 戦闘員が例の敵の襲撃に遭ってしまう。チェイスと進ノ介と共に阻止を試みている。 ※本編ネタバレ ソウルチャンス チェイスと魔進チェイサーとプロドドライブに囲まれ混乱する剛。「免許の更新に行く」と言って聞かないチェイスを必死に止めようとしている。 ホットけない!チャンスタイム 何故かアタッシュケースから出てきた『ひとやすミルク』と、それを見つけたソウゴ・戦兎・万丈に、チェイスと一緒にツッコミを入れている。 コメント欄 情報や誤載の指摘等、何かありましたらお気軽にどうぞ。 名前
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/7004.html
前ページ次ページゼロの女帝 「ていやぁ!」「たぁ!」 次々と木刀で瀬戸に切りかかっては、あしらわれる男子生徒たち。 十人を超える数で一斉に切りかかるのだが、その手の扇に防がれ、弾かれ、受け流されてしまう。 「ほいっ」 「あぎゃ」 「とりゃ」 「痛っ」 「ちょいさ」「ああ、もっと」 「ダメよサイトちゃん。 全力で飛び込んでの突きが得意みたいだけど、そういった得意技ってのはたいていかわされるか 崩されると無様なまでに体勢崩れるわ。 注意なさい」 「はーい、今日の鍛錬はおしまいよ。 午後の授業に備えて男衆はきっちり休んどきなさい」 その言葉を聞いて、一斉に地に倒れ崩れる男子生徒たち。 水属性の女生徒らがかけより、彼らの傷と疲れを癒していく。 「ギーシュ、なんでこんな無茶をするの? しかもあなた達メイジじゃない。メイジが剣振るうなんて親族会議で袋叩きよ」 「じゃあその時はスケキヨとでも名乗ろうか 真っ白いマスク被って」 「真面目に話してるのよ!」 「じゃあ真面目に答えよう。 剣を振るう、というより体力をつけたいのさ。 アルビオンの叛徒どももいずれトリステインに攻めて来るだろう。 その時はグラモン家の男子として僕も当然戦場に向かわなければならない。 そして魔法とは絶対ではない、と知ったからね」 「セトはもう常識外でしょ!サイトだってセトの眷属なんだから非常識なのもあたりまえよ! あんなのめったに居やしないしホコホコいられたら迷惑よ!」 「でも『メイジ殺し』と呼ばれる規格外は間違い無く存在する。 規格外が目の前に現れた時『反則だ』と喚いて死んでは意味が無いんだ。 それになにより」 「なにより?」 「どんな状況でも、君を守りたいんだモンモランシー」 「ぽ」 「マリコルヌ、本当に治さなくていいの?」 「ああ、この傷、この痛みはボクが未熟な証だからね。 これを忘れてしまっては強くなれない、そう思うんだ」 「へー」(あ、なんかちょっと格好良いかも) 「それに、イイんだ」 「へ?」 「こ、この痛みが・・・・・・・・イイ」 (前言撤回だわ) 「こおらぁ!このバカ犬!何やってんのよさっさと昼のお茶の用意しなさいよ!」 「あ、あのミス・ヴァリエール、わたしが」 「メイドは引っ込んでなさい。あ!た!し!は!このバカ犬にやれって言ってんのよ!」 「あいたたた・・・・わかったわかった。すぐ準備しますよご主人様」 そんなサイトにキュルケが声をかける。 「あなたもよく辛抱するわね」 「知り合いに似たのが居たんでね。 とにかくひたすら運が悪くて。 道を歩けば糞を踏み椅子に座ればすぐ壊れ楽しみにしてたイベントは必ず雨天中止。 そんな自分に絶望して、腐ってはぶてていらついてたんだ。 でもその人は自分の運の悪さを受け入れる強さを身に付けた。 ルイズを見てるとその人思い出すんだ」 なるほど、とキュルケは納得する。 「で、その人いまなにしてんの?」 「よくは知らないけど就職して嫁さん四人と愛人四人囲ってるらしい」 深夜 誰も彼もがぐっすりと眠る夜。 ルイズ・フランソワ-ズ・ル・ブラン・ド・ヴァリエ-ル嬢は、使い魔をドツき倒すという程好い運動を終え 心地よい疲れとともに穏やかな眠りについていた。 そんな寝室の片隅の闇が三つほど立ち上がり、部屋の主に魔法を掛ける。 『眠りの雲』らしきその魔法は彼女をさらに深い眠りへと誘う。 そして影どもは彼女の毛布をめくり(そこまでにしてくんない?) 掛けられたささやき声に、一斉に、しかし風すら揺るがせず飛びのく三つの影。 (そいつに夜這い掛けるのはおれが一番と決まってるんだ。とりあえず表ェ出な) 「ここまでくりゃいいか。 さて、一応名前と目的聞いておこうか。俺の名は平賀才人。ルイズの使い魔ってモンやってる」 「あの娘の使い魔はいささかとうのたった女、と聞いておるのだがな。 吾が名はコウリュウ」 「リシュウ」 「フシュウ。 我等はワルドさまにお仕えする烈風三兄弟 使命はかの娘をワルドさまの御前に連れて行くこと」 「そこまでバラしていいのかい」 「かまわん。どのみち貴様は誰にも語る事など出来んのだから」 一斉に短め(20サントほど)の剣を抜く。 「メイジなんだろ。剣使って良いのかい」 「闇なれば それに我等が剣を振るう事を知る生者など居らぬ」 その言葉に、背負ったデルフリンガーを構えるサイト。 「おーおー、ホンマモンの修羅場だねぇ。 このまま出番終わるかと思ってどきどきしてたよ」 キイン!ガイン!鋼が打ち合わされる音が、深夜の森に鳴り響く。 三人の刺客が、サイトと剣を交えている。 互角、否ややサイトが押し気味だ。 そんな彼らを、学園の外壁上から見守る影ひとつ。 「手伝わないのですか」 その影のとなりに、ふわりともうひとつの影が現れる。 「サイトちゃんはね、コルベールちゃん。 この先ルイズちゃんと共に、尋常でない地獄を巡って行くことになるわ。 多分、だけどね。 今この場を乗り切れないならいっそここで死なせてあげたほうが親切というものよ」 「ふふっ 彼が切り抜けられると信じてるんですね」 ザッと距離を取り、体制を整える三人組。 「ふむ、恐れるほどではないが、手ごわいのは認めよう。 吾が兄弟の秘技、受けてみるがいい」 そういうとコウリュウは、まっすぐサイトに向かって突っ込む。 「何考えてるんだ!」 ギン! すれ違う両者。そしてサイトの右肩と左側頭部から血が迸る。 「てめぇら・・・・・」 「天をかわせど地が襲い」「地を防げども人が来る」「我等兄弟の三身一体陣、受けてみよ!」 「くっ 風魔法を自分ないし味方の背に放って加速してやがる」 (得意技ってのはたいていかわされるか崩されると無様なまでに体勢崩れるわ) 「・・・・・・・・・・いいだろう 三身一体陣とやら、正面から相手してやんよ」 「いくぞ!三身一体陣!」 (宣言してしかけちゃマズいだろ) 内心呟きながら三身一体陣とやらに突っ込むサイト。 (思ったとおりだ 先頭のやつは後ろの二人の邪魔をしないために突きしか出来ない) 先頭の、コウリュウの刃を左手で受け、そのまま横へと流す。 「何!?」 デルフリンガーで体勢を崩したコウリュウの喉を薙ぐと、崩れ落ちる相手の死骸を踏み台に高く飛び上がりデルフを両手に持ち直す。 「ミデアの援護はないからな」 謎な言葉を呟き、そのまま落ちるに任せリシュウの頭部に刃を叩き込む。 「あ、兄者?」 何が起きたか理解できず混乱するフシュウの腹に、横殴りの一太刀。 「やれやれ、相棒はお人好しだね。こんな連中わざわざ埋めてやるなんて」 「死者を咎めるのはタブーなんだよ、俺の故郷では。 死ねば皆等しく仏ってね」 「・・・・・・・・つらくねぇか」 「つらいよ。 でも人を殺してつらくない人間になんかなりたくないし、 なによりそれでも俺は守ると誓った。 ルイズを」 「こおらぁ!このバカ犬!!メイドやらツェルプストーやらといちゃいちゃいちゃいちゃ!」 どっかぁん 「ほんぎゃああ」 前ページ次ページゼロの女帝
https://w.atwiki.jp/clis7/pages/64.html
ここでは、男性と女性とのギャップを説明したい。 おそらく男性は、「男性の考え方」に共感すると思う。 しかし、「女性の考え方」は何とも理解しがたいだろう。 女性も、「女性の考え方」にうなづき、「男性の考え方」を理解しないだろう。 「そんな考え方をするはずはない」とお互いが思っている。 しかし、自分が「自分の性の考え方」に持つのと同じ共感を、相手も「自分の性の考え方」に持っているのだ。 そう考えれば、お互いの間には、いかに大きなギャップがあるかを理解できるだろう。 ①男と女の採点の仕方 男女間で問題が起きるのは、得てして、お互いが得点差を感じているときである。 ここでいう得点は、相手に尽くした際に加点されるものだ。 自分は30点のことをしてあげたのに、相手は10点しか返してくれていない。 そう考えている際は、どんな些細なことも大事に発展していく。 しかし、同点に近いと感じていれば、ある程度のことには許容できる。 さて、ここで難しいのは、男性と女性の採点の仕方が違うということだ。 女性は、「行動」に対して得点を与える。 男性は、「気持ちの表現」に対して得点を与える。 ①-1.女性の採点の仕方 女性は、「行動」に対して得点を与える。 自分を気遣う言葉をかけてくれる、皿洗いを代わってくれる、花束を贈られる。 こうした「行動」の1つ1つに、「1点」を与えていく。 ここで男性が大きく勘違いしていることがある。 それは、「行動」の大きさによって、得点が変動すると思っていることだ。 3000円の花束を贈れば30点。でも、500円の花束なら5点と考える。 そして、3000円の花束を贈って30点稼いだのだから、得点を溜め込んだと考える。 しかし、女性にしてみれば、それはどちらも1点でしかない。 例えばである。 1.朝起きて皿洗いをして(1点)、子供のおむつを代え(1点)、妻と話しを聞きながら食事をする(1点)。 午後は妻に断りを入れてから(1点)、一人でマンガ喫茶で過ごす。 帰り際に100円の花を一輪買って帰る(1点)。 子供を風呂にいれ(1点)、妻の料理を褒めながら(1点)、今日読んだマンガの話しをする(1点)。 2.朝起きて、妻が家事をするのを横目に見ながら、1日の過ごし方を思案する。 妻がバッグを買い換えたがっていたのを思い出し、それを提案する(1点)。 デパートに連れて行き、バッグを買ってあげる(1点)。 夕食は外食をし、1日の家族サービスを十分に終えたと思った男性は、好きなテレビを見始める。 この2つの例の()の中は、女性が加点をするタイミングである。 「1」は8点なのに対し、「2」は2点だ。 しかし、男性は、「1」を0点、「2」を50点と解釈する。 「50点」を稼いだ男性は、実際には2点しか稼いでいないのに、しばらく得点するのをやめてしまう。 女性に対しては、大量得点を狙いにいこうとせず、小さなことを継続的に行うことが大事なのだ。 ①-2.男性の採点の仕方 男性は、「気持ちの表現」に対して得点を与える。 笑顔の「おはよう」、帰宅時の「おかえり」、皿洗いなどに対する感謝の言葉。 家族生活に満足していること。 そうした、自分を認めてくれる気持ちの表現に得点を与える。 ここで女性が理解できないことがある。 「気持ちの表現」をしない場合、それを男性は減点ととらえる。 皿洗いをしてくれた男性に対して、さも当然かのように女性が振舞えば、大量失点を意味する。 逆に、感謝を表現すれば、男性は自分に対し「良い夫」であるという自負を持つ。 例えばである。 1.女性が朝早くおきて掃除機を掛け始める。 遅れて起きてきた男性に、顔をむけることなく「おはよう」という(-10点)。 女性は、テレビを見始めた男性を咎めることなく、洗濯を始める。 その間に、男性が子供のおむつを取り替えるが、子育てはお互いの役割なので、ありがとうとは言わない(-10点 )。 2.女性は2度寝をしてしまい、男性より遅く起きる。 元気よく、「おはよう、ごめんね、寝かせてもらって」と笑顔で言う(+10点)。 「申し訳ないんだけど、掃除機か洗濯を干すかを手伝ってくれない?」と明るくおねだりする。 掃除機をかけてくれた男性に、「ありがとう。いい旦那さんだわ。」と感謝を表現する(+20点)。 この2つの例の()の中は、男性が加点・減点をするタイミングである。 「1」は-20点なのに対し、「2」は30点だ。 しかし、女性は、色々と自分で動いた分、「1」の方を高得点と考える。 そして、何もしてくれない男性に苛立ちをつのらせるのだ。 男性に対しては、「いかに自分が満足しているか」を伝えることが重要だ。 極端な話し、料理を作ってもらうことに男性は加点しない。 自分の作った料理をほめてもらうことに点を与えるのだ。 ②男と女の悩み方は違う ②-1.女性の悩み方と、その対処 女性は、「話す」ことで自分の心を整理し、心の不安定を解消させようとする。 「話す」行為自体が目的なのであって、そこに解決策を求めることは稀である。 男性が女性に相談されると、ついつい、アドバイスを行ってしまう。 「自分の出番だ!」と思ってしまうのだ。 しかし、女性はアドバイスを求めているわけではない。 聞き手を求めているのであり、「共感」と「同情」を求めている。 普段、どんなに論理的な女性でも、悩みをぶちまけている際は別人となる。 「話し」は支離滅裂で、論理性も無く、思ったことを口にする。 なぜなら、「相手に伝える」ことが目的でなく、「話す」ことが目的だからだ。 こうした悩みを相談された際、男性はどう対応すべきか? 1.まずは「共感」と「同情」で、相手の鼻息を抜いてあげる。 「YES(そうだね、分かるよ)」で接し、「NO(でも、だけど)」を使わない。 2.相手がある程度落ち着いた段階で、コーチングを試みる。 コーチングのコツは、とにかく相手に考えさせ、自分の考えをはさんだり、誘導したりしないこと。 そして、質問に対する相手の答えに対し、逐一、共感していくこと。 この2段階で、相手の「悩み」を、「考え」に昇華させてあげる。 補足だが、コーチングのコツとは何か? 「他責」を「自責」に転換させ、納得に結びつけることだと言われている。 ある外部要因に対して、人は反射的に、「攻撃」か「逃避」のいずれかを選ぶ。 そこに質問をぶつけることで、「では自分には何ができるか?」。 さらには、「相手のために何をしてあげられるか?」を考えさせてあげる。 すると、「他責」の視線から一段上がった視線に自分を持っていける。 冷静になり、「悩む」から「考える」に昇華される。 ②-2.男性の悩み方と、その対処 男性は「何事も自分で解決できる」「失態を見せたくない」という行動原理がある。 結果、何か悩みがあると、男性は口を閉ざして、自分の世界に逃げ込む。 外界からの接触を極端に遠ざけ、フタをする。 女性は、これを「無視されている」と誤解する。 そして、何とか穴倉から引きづりだそうとする。 なぜなら、女性は「話す」という行動をしない限り悩みが解決しない。 男性の「黙る」という行動が理解できず、それが解決に向かっている前向きなものだとは微塵も思わない。 これは大きな間違いである。 引きづり出される男性は、「あなた一人じゃ解決できない」と言われていると感じる。 自分で解決できると思ってるし、最終的には自分の中でしか解決できないと考えている。 こんなときに女性ができることは一つだけ。 それは、「そっとしておく」ことである。 買い物にでも出かけ、一人にしてあげる。 さも、何事もないかのように明るい挨拶をかわす。 しかし、寝るときに手を握るなど、言葉以外で愛情と関心を示す。 いつしか男性は穴倉から出てくる。 そして、自分を信頼し、気に掛けてくれた女性に感謝をする。 ここで重要なのは、いざ穴倉から出てきた男性に、根掘り葉掘り聞こうとしないことだ。 話さないということは、話したくないということ。 待ち構えていたかのように、質問攻めにしてはいけない。 トップページ