約 1,001,276 件
https://w.atwiki.jp/byakumu2/pages/2997.html
制作:十三階段 怨哭拳の勉(えんこくけんのべん) 年齢:32 性別:男性 一人称:俺 所属:猟惨泊 本名・水戸勉(みとつとむ) SRC島にある銀行に勤務していた銀行員……だった男 痴漢冤罪によって無実の罪を着せられ、社会的に抹殺される。 妻子がいたが、世間からの糾弾と生活の困窮により、彼の服役中に自殺してしまう。 牢から出てきた時、彼は全てを失っていた。 社会への復帰も困難を極めた彼は、いつしか猟惨泊に入ってその尖兵となり、強盗で日々の生活を維持する身分となっていた。 気が付けば、一部隊を率いる隊長の地位にまで昇格していた。 自分をどん底まで陥れ、今なお糾弾する「正義」という概念に対して凄まじい憎悪を抱いている。 自分からすべてを奪った女性への怨みが凄まじく、女性に対しては凄まじく暴力的になる。 ……が、元はそれほど人格的に素晴らしいとはいえないまでも善良であり、 その部分が今でも残っているのか、今までに一人も人を殺したことはない。 それどころか、ごくまれにだがモヒカン達が殺人をしようとするのを咎めることさえある。 ……が、あまりに辛い経験の連続と日々の苦しい生活は彼の精神の平常を浸食しており、精神崩壊が進みつつある。 彼に残された『良心』が完全に消えてしまう日も、そう遠くはない 一応猟惨泊の中では相当の年長者であるため知識・経験ともに豊富で、参謀的な立場を務めることが多い。 なお、自殺した妻子の命日には墓参りは欠かさない。 今でこそこんな人間になってしまったが、往年は優しい夫であり、父親であった。 冤罪で嵌められ、どん底の中で能力に覚醒する。 その能力は「怨みを力に変える能力」 全てを奪われ、怨みしか残っていない彼に、相応しい能力である。 なお、同じ痴漢冤罪に会いながらも周囲からの白眼視に耐えている人々からは 「あんな自分勝手なのと一緒にしないでくれ、迷惑だ」と思われている。 パイロット 怨哭拳の勉 勉, べん, 男性, 人間, AAAA, 150 特殊能力 不屈=骨髄に徹する怨恨, 1 ハンターLv3=(ミソジニー) 女性, 1 損傷時気力増加Lv2=(痛みすなわち怨み), 1 援護防御Lv2, 33 150, 130, 146, 136, 168, 155, 普通 SP, 60, 激怒, 1, 激闘, 1, 必中, 10, 足かせ, 20, 威圧, 30, 奇跡, 99 OSC_0000_0906.bmp, -.mid ユニット 怨哭拳の勉 怨哭拳の勉, えんこくけんのべん, (人間(怨哭拳の勉専用)), 1, 2 陸, 3, M, 5000, 150 特殊能力 性別=男性 攻撃属性=夢 5000, 130, 1450, 55 CACA, ori_tko_161_c.bmp 怨魂鬼弾, 1000, 1, 4, +0, -, 5, -, AAAA, +0, 実格 エンミティナックル, 1100, 1, 1, +0, -, -, -, AAAA, +0, 武 憤怨撃, 1600, 1, 2, +0, -, 45, -, AAAA, +0, 接格PAL2 メッセージ 怨哭拳の勉 回避, なんだぁ? この人間のクズ相手に外しやがたのかぁ? 回避, どうしたよ? 悪党はここにいるぜ?.成敗するんじゃねぇのかよぉ! 回避, 遅ぇよ、遅すぎるんだよ、.痴漢でっち上げる時は迅速な癖してよ! 回避, 無能が、愚図が、木偶の坊が! 回避, ヒ、ヒヒヒヒッ!.笑えてくるぜ! ダメージ小, それで終わりかよ、テメェよ! ダメージ小, 阿呆が! ダメージ小, 俺は一度「死んでる」人間だぜ?.この程度の痛みがなんだ! ダメージ小, クックックッ、.悪党成敗するときは容赦ねえなあ! ダメージ中, 終わりかよ、それで終わりか! ダメージ中, ヒヒヒ、どうしたよ!.それじゃ悪党を粛清できねえぜ! ダメージ中, なあ、俺を殺すために用意した錦の御旗はなんだ?.見せてみろよ ダメージ中, 脅しのつもりかぁ? ダメージ中, 非力、非力!! ダメージ大, クックック、一度死んだ人間は、.瀕死になった程度で狼狽しねぇ! ダメージ大, さあ、俺を地獄へ落としてくれるんだろ、.やってみろよ! ダメージ大, 罰を与えているつもりかよ!.足りねえよ、テメェは執行人の器じゃねえ! ダメージ大, どうしたよ!.ギロチンなりファラリスの牛なり持って来いよ! ダメージ大, ヒャハハハ、こりゃ拷問のつもりか!?.悪いがな、ゲロすることなんざ何もねえんだよ! 破壊, ギャハハハッ……!.これで、馬鹿みてえな人生とも……. おさらば……だ……!! 破壊, 正直者が馬鹿を見る…….それが……. この世の摂理……だ……!! 破壊, そうだ、力こそが全てだ……!.良心なんざ……善意なんざ……. 何の……役にも…… 破壊, 礼を言うぜ……. これが……汚物に相応しい……. 末路だ…… 破壊(対城羽仁志也), テメェも……いつか……. 正義に…….殺される…… 破壊(対女性), ククク…….女を差別する悪い男を裁いて……. 満足……かよ…… 破壊(対女性), お前らには……優しくできねえよ…….俺は……お前らに全てを奪われたんだぞ…… 射程外, んだよ、人を冤罪に嵌める時は勢い良いくせによ、.ビビってんじゃねえよ! 攻撃, くたばれや! 攻撃, 勝てば官軍、.力こそすべてなんだよ! 攻撃, その面、苛々させやがる! 攻撃, 気に入らねえ……気に入らねえなぁ! 攻撃, 喚き苦しめ!.正義の味方なんざ助けにこねえよ! 攻撃, 『正義に殺される』辛さを味わう前に…….『悪党』が殺してやるよ! 攻撃, 現実は漫画のようにはいかねえんだよ…….悪党が勝つってことだ! 攻撃, この世の中、やったもん勝ちだ!.俺は『よく知ってる』ぜ……!! 攻撃(対上倉雅人), 一番腹が立つんだよ…….テメェみたいな浅薄な正義振りかざしてる奴がよ! 攻撃(対城羽仁志也), 明日生きる資格を決めるのはテメェじゃねえ、.もっとお偉いさんなんだよ! 攻撃(対光村陽水), ああ、テメェのような下半身のだらしない男のせいで、.俺は冤罪に嵌められた!! 攻撃(対女性), B 死ねや雌豚ァァァァァァ!!! /B 攻撃(対女性), 貴様らはよぉ、. 何でも男のせいにしてりゃあいいんだから、.楽だよなぁ! サポートガード, ……やめろ、無闇に命を奪ったらいかん サポートガード, ……ククク、滑稽だよなぁ。.結局悪党としても三流か…… サポートガード(女性), ……何故なんだよ。.俺は女にすべてを奪われたのに…… サポートガード(女性), ……ククク、クハハハハ……. あいつの顔が…….被っちまうぜ…… サポートガード(糸繰りの魁), ……なあ、幸せになってくれよ。. ……幸せを全て奪われた、俺の分までよ…… サポートガード(糸繰りの魁), 悪いなあ……. 俺がお前にしてやれることは…….これぐらいしかねえ…… サポートガード(糸繰りの魁), ……外道に堕ちるのは…….俺だけで十分なんだ…… サポートガード(浅野静佳), 何やってんだよ……. 俺はよ……!! アニメーション 怨哭拳の勉 怨魂鬼弾(攻撃), 髑髏弾 怨魂鬼弾(命中), 飛沫 黒 エンミティナックル(攻撃), スーパーパンチ 黒 エンミティナックル(命中), 強打 黒 憤怨撃(準備), オーラ上昇 黒 憤怨撃(攻撃), 髑髏弾;髑髏弾;連打;スーパーダイブ 黒 憤怨撃(命中), ショックビーム 黒;ショックビーム黒;連打 黒;スーパーダイブ 黒;装甲破壊 黒
https://w.atwiki.jp/cplus/
いまから始めます。
https://w.atwiki.jp/kingofbraves/pages/229.html
「ここみたいだな。俺たちの教室」 「おう」 ほぼあらゆる人の眠気を誘うであろう入学式の後、それぞれはこれから自分達が生活する教室に向かう。 人間とは不思議なもので、さきほどまで眠気を感じていても、気分が高揚しさえすれば、あっという間に騒ぎ始める。 「さっきまで皆、あれほど眠そうにしていてこれはなんだ」 「ま、新しい教室ってえのは、なんだかんだテンションが高くなるものだと思うさ」 「ほう。まあ、それよりも」 「屋上にいけるかどうか、だろ?」 「ああ」 彼らもそのうちのはずであるが、屋上にいけるかどうかを調べるらしい。 「屋上階段・・・閉ざされていないか」 「じゃ、大丈夫じゃないか?」 「試してみよう」 ドアノブをひねる。そして押す。開く。 「今回は・・・空を見られるな。見やすいところで」 「よかったな」 確認したいことを終え、教室に入る。 皆、一様に騒いでいるので、入ってもあまり目立たなかった。 教師が来てから座席表が発表されるため、それまでは自由。 とあれば、同じ中学から進学してきた者と近くに座り、思い思いに談笑となっている。 彼らも例に漏れず、適当にあいているところに座る。 「なぁ、空。あの子、新入生代表挨拶してた子じゃないか?」 そういって彼が指差した先には、一人の少女がいた。 腰まで届く黒髪、引き込まれそうな光を湛えた優しい眼。 まず、美少女といって差し支えなかった。 空、と呼ばれた少年も、そちらのほうへ眼を向け、そのようだな、と軽く言った。 「確か、彼女の名前、俺と同じ空だった気がする」 「ほう、あの子に一目惚れか?」 「いや、同じ名前というのは気になる」 それだけ言うと、彼は窓から『空』を眺めた。 ただ眺めている。茫洋と。その視線は雲を追いかけているのか、青い空を見つめているのか、鳥を探しているのか、 判然としない。ただ、空を眺めている。 彼の隣の友人は、そんな彼を見て、いつもどおりだな、などと考えていた。 ふと、その彼は空に声をかけた。 「なんだ、涼治」 「いやな、お前は空を見て何を探しているのかな、と思ってさ」 彼は軽く考えるそぶりを見せた後、 「見ているだけでいい」 答えになっていない返事をすると、すぐにまた、空を眺め始める。 もう病気だな、などと思いつつも、いつものことなので涼治も咎める気はない。 それから5分ほどして、中年の男が入ってきた。 メガネをかけて、やや神経質そうな見た目だった。線も細い。 「さて、私がこのクラスの担任となる、朝倉洋一です。担当は現代文と古典。では皆さん、名簿順に座ってください」 そういって、座席表を黒板に書き、そこに数字を書き込んでいく。 数字が完全に書き込まれ、全員が自分の数字を書き込まれた場所に当たる机を探し移動する。 ところが空(少年のほうである。)は、移動する気配がない。 彼が座っていた場所は、最初から彼の座席だったらしい。 彼の座席のほうに視線と声が集まってくる。所謂うるさい、という状況であった。 見れば隣が、例の少女―空である。 成る程、それで騒がしかったのか。 彼は納得する。注目される人間がいればそこに話題が集中するのは当然である。 再び窓に視線を戻そうとした時、隣の『空』から声をかけられた。 「同じ名前かぁ、こういう偶然もあるんだ。よろしくね」 そういって人懐っこく微笑んできた。 彼に男子から嫉妬の視線やらが集中するが、あいにく彼はそういうものに疎い。 特に何か変わった様子を見せるでもなく 「ああ、よろしく」 と軽く答えた。 近所同士の挨拶が終わったのを見届けて、朝倉が口を開く。 神経質な見た目の割には、それなりに柔軟らしい。 これからの予定や、諸連絡を終え、次に学級委員を決めることとなった。 「では、立候補するような方はいますか?」 彼の言葉に手を挙げるものはいない。 予想された光景だ。どこのクラス、どこの学校でも大抵こんなものである。 「では、推薦したい生徒は?」 一人が手を挙げ、「上谷さんがいいと思います」と推薦した。 即ち、女子の『空』である。 代表演説は当然、皆(朝倉も含め)見ていたので、反対するものはなく決まった。 本人も特に断ろうとはしなかった。明るい声で、「精一杯頑張ります」と決意を表明し、花の様な笑顔を見せた。 声援と拍手が教室にこだまし、彼女に口笛が殺到する その熱気が冷めてきたところを見計らい、 「では他に推薦したい生徒は?」 そこで、空の友人、涼治が手を挙げる。 「成川君。誰を推薦しますか?」 「僕は緒川君を推薦します」 その直後、全員の視線が、たったいま学級委員になったばかりの少女の隣―緒川空に集中していた。 指名された少年は驚き、自分を推薦した友人を見るが、ニヤニヤしているばかり。 そして朝倉は、本人の意志よりも、クラスの意見をとる。 ―即ち、多数決。 クラスのアイドルの隣のヤツだから、という半ば腹いせに近い理由で投票した男子や、沈着そうな彼の様子を見込んだ女子など、ともかく、多くの賛成票が投ぜられてしまった。 明らかに剣呑な雰囲気を振りまき、しかめっ面で拍手を受ける緒川。 (涼治のヤツ・・・後で一発殴っておこうか) 彼は拍手を受けながらそんな物騒なことを考えていた。 しかし彼はここで思い出す。 まだ、会計と書記が残っていたという事実を。 起立した姿勢のまま、彼は挙手し、この状況に追い込んだ友人を書記に推薦した。 もっとも、涼治本人はそれにあまり驚いていなかった。予想の範囲内だったらしい。 こちらは本人もあまり反対していなかったというのもあり、すぐに決まった。 最後の会計は、結局誰も推薦されるような人がいなかったために、朝倉が一人の女子を指名した。 初日のHRはこれで終りである。 終了のあいずとともに、彼は屋上へと向かった。 上谷とその喧騒もないかのように。 「やはり・・・空はいい」 一人流れる雲を見上げながら、彼は呟く。 「空は・・・俺の心を癒してくれる。この穢れた大気の中でもそれを感じることが出来る」 常人が聞いたら、軽く引かれかねない言葉を吐く。 それきり、何も言わず、空を眺めているだけであった。 雲が離れ、又集まり、流れ、鳥が時折雲とともに青空をきるように流れてゆく。 飽きもせず、倦みもせず、ただひたすら時の流れと雲の流れを楽しむ。 しばらくして、彼はあることに気がつき、腰を上げた。 「これは・・・そろそろ雨が降るな」 教室に戻るべく、階段を下りる。 「あ、緒川君?」 「上谷か。なぜ屋上に?」 「実は・・その質問責めから逃げたくなって」 「そうか。そろそろ雨が降る。傘が必要になるぞ」 空はそれだけ自分と同じ名前の少女に忠告するとさっさと傘をとって校舎を出て行った。 「え?あの、えー?雨?」 後にはほとんど疑っている少女が残っていた。なにしろ快晴である。 すぐに雨が降るとは思えない。 「一応、万が一考えて毎日持ってきてはいるから大丈夫かな」 上谷空は軽く考えて、屋上を避難場所にした。
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/693.html
これは とある少年の正月の間におきたことの記録である。 一月一日 シンはもはや定例と言わんばかりにアンリエッタに呼び出され寝室に通されそこで待機するようにと命令されていた。 シン「ふゎぁ… まったく、アンの奴、折角の休みに一体何なんだよ…」 呼び出されたシンは大あくびをしながら仮にも一国の女王相手に悪態をついていたが、それを咎める人物は周囲にはいなかった。 ちなみにシンが大あくびした理由は徹夜でシルフィードと「お話」をする事になって初日の出を眺める事になったからというものだ。 何故シンがそこまで付き合ったのかと言えば、シルフィードがシンが寝ようとするたびに「人間形態」に変身していたからだった。 シルフィードの変身魔法は服までは生み出せない、よって変身する=真っ裸の擬人化シルフィードと御対面という事になるのだ。 其れだけならまだ嬉しい御褒美かもしれないが、シンには其れがもたらす災厄=女性陣のオシオキタイムを非常に恐れている。 その為変身魔法を解いて貰うことを条件に話の続きを行うという状況が続いて大晦日は過ぎていったのだ… 閑話休題 そんなこんなで半ば舟をこいでいたシンだったが、アンリエッタが部屋に入ってくると同時にその眠気はすべて吹き飛ぶことになった。 アン姫「シン、新年、明けましておめでとうございます」 そう言いながら三つ指を突いて礼をする和服のアンリエッタの姿に思わず見惚れていたシンだったが。 シン「あ…、あけましておめでとうございます」 真っ赤になった顔を隠すかのようにシンもアンリエッタに新年の挨拶を返すのであった。 そんなシンの様子を見て妖艶に微笑んでいたアンリエッタだったが、メイド達が食事を運んでくると指示を出していく。 シン「之って… 御節料理?何で此処に…?」 アン姫「サイトからの情報を元にマルトーさんに頑張っていただきました、流石に本物とは異なるでしょうけれど… シンの故郷もサイトの故郷に近い風習があると聞きましたので、少しは故郷の味を味わえると思いますよ」 アンリエッタの気遣いに感動し、御礼を述べるとシンは『ハシ』を手に取り一つ一つ、噛み締めるように料理を味わっていく。 確かに細部は違うものの、父と母と、妹との四人で一緒に食べた『御節』の味に似ているその風味に、思わずシンは涙をこぼしていた。 アン姫「シン… もしかして、御口に会いませんでしたか?」 シン「そうじゃ、そうじゃないよ、ただ、思い出して……」 必死に涙をぬぐいながらそう答えるシンを見て、アンリエッタはハンカチをそっと手渡すと自分もゆっくりと御節を食べ始めるのであった…… シン「ふぅ… 御馳走様でした」 アン姫「御馳走様でした」 二人が御節を堪能し終えると同時にメイド達が再び現れ、食器を片付けていくと同時にとある道具を持ってくる。 毛筆と墨が入った硯、そして文鎮と紙という四点セットの其れは、シンの世界では廃れて居る文化だが、名前は残っている書道道具であった。 アン姫「なんでもサイトの世界では一年の抱負や望み等を書き記すそうで、その時にこういう道具を使うそうなんです」 シン「書道か… オーブの小学校以来だな……」 その後、シンがアン姫にマンツーマンで指導する形で無事書き初めを開始することができ、それぞれ自分の国の文字で書くことになった。 ちなみにシンの書いたものは日本語での「平穏」、アンリエッタが書いたものはハルケギニア語で「大願成就」だったのは蛇足である。 そして書き初めが終わったあと、シンが書いた文字をアンリエッタがほしがったのでプレゼントしたというのはもっと蛇足なのだが。 後で其れを知った女性陣にシンがブリザードを食らうことになったのはある意味当然といえる帰結であった。 アン姫「新年の挨拶にオセチにカキゾメ… シン、もう一つ『オショウガツ』の行事でしたいことがあるのですが、手伝ってもらえますか?」 シン「オセチとかの御礼もあるし別にいいけど…… アンは何をしたいんだ?」 シンのその返事に満面の笑みを浮かべたアンリエッタはいきなり和服を脱ごうとし始め、其れを察したシンが必死に其れを止める。 シン「な、なななな… 何を考えているんだ、あんたってひとはー!!」 アン姫「シン、手伝ってくれると言ったのは貴方ではないですか、私がもう一つしたい行事である『ヒメハジメ』を手伝ってくれると言ったのは…」 アンリエッタのその言葉にシンは完全にフリーズを起こしたのだが、幸い手はがっちりアンの手を掴んでおり脱衣行動は阻止できていた。 そして時間にして30秒ほどがたっただろうか、シンはぎこちない笑みを浮かべながらアンリエッタに向かって言葉をつむぐ。 シン「わかった、でもさ、俺も一つだけしたいことがあるんだ、其れをしたらアンの手伝いをする、それでいいかな?」 アン姫「…わかりました、それでシンがしたい行事とは『コママワシ』ですか? それとも『タコアゲ』ですか?」 シン「いや、俺がやりたいのは福笑いって言う御正月の遊びで、こうやって目隠しをして……」 シンの言葉にサイトの報告書から得た情報にその言葉があったことを思い出し、特に疑うことなくシンの行動を受け入れるアンリエッタ。 そしてシンはそんなアンリエッタに近くにあった布で目隠しをすると、さらに違う布で両手両足も縛り上げ汗をぬぐうそぶりをする。 布を探していたときに見つけた鞭らしき物の存在を必死に頭から追い出すと、シンは深く深呼吸をしながら忍び足でドアの方へと歩いていき。 シンの言葉を信じて「福笑いとはこういう物なのですね…」といっているアンリエッタに一度だけ謝ると、部屋から出る、そして… シン「サイト、あんたって人はーーーーーーーーーーーー!!」 城中に響き渡るような怒号を発した後、ターゲットであるサイト撃破の為に学院へと全力疾走していったのであった。 その結果両手両足、さらに目隠しをされて放置される事になったアンリエッタだったのだが…… アン姫「…あの、シン、居ないのですか? ………あぁ、もしかして之が小説にあった目隠し放置プレイというものなのですね……」 シンが居ないにもかかわらず、ディナーの時間を過ぎても姿を表さないことを疑問に思ったマザリーニ枢機卿が部屋に来るまで悶えていたらしい。 ちなみに、シンはその後サイトと『使い魔最強決定戦―赤目の魔王VS神の左腕―』と後々の語り草となる大決戦を繰り広げてダブルノックアウトする事になり。 さらに一月も半分を過ぎた後に、暴走したアンリエッタの発言を聞かされたマザリーニ枢機卿から「責任を取りなさい」と詰め寄られ。 其れを聞いた嫉妬に駆られた女性陣と暴走した貴族男性陣達相手に『オニゴッコ』をする事になったという。 アン姫「うふふ、シン、呑んでいますか…?」(酔っ払った振りをして背中から胸を押し付けつつ押し倒そうとする) シン「あぁ、飲んで…って、あんたは何を考えてるんだ!!」(胸の感触に驚きながらも振り払う) アン姫「あぁん♪ はぁ……シンは強引なのですね…」(わざとらしく着衣を乱し、妖艶な笑み+流し目でシンを誘う) シン「……酔ってるんだろ?なぁ、酔ってるんだよな?そうなんだよな?」 (シン:状態異常=混乱・バーサク発動、アン姫に詰め寄りかける) タバサ「……シン」 シエスタ「ちょっと」 ティファニア「お話しましょう、ね?」(連携技・アークインパルスにてシンを撃墜、その後私刑スタート) 一覧へ
https://w.atwiki.jp/narikiri_epilogue/pages/57.html
――――震脚と同時に打ち込まれる一撃は、正しく一撃必殺。二の打ち要らずに他ならない。 ビリビリと、避けた拳が顔の横を通るそれだけで、凄まじい拳圧に気を遣ってしまいそうなほど、紙一重で避けるのが精一杯であるほどだったが。 然し、だからとてオーネストハートがそれで戦意を失うまでもない。一つ決めた目的に対して、どれだけ自身を削り取ろうとも邁進するのがその魔法少女だ。 「――――見える!!!!」 突き出された拳、踏み込みに合わせてその拳を握り込んで、胸部へと向けてその拳を叩き込んだ。 コノハナ少佐という魔法少女の剣戟、拳撃、共に驚異極まりなく、近接という範囲内であれば魔法少女最強クラスと言っても過言ではないほどであろう。 だが、それは研ぎ澄まされた彼女の技巧があってこそ。戦闘思考があってこそ。故に――――この現状。彼女は、身体に刻み込まれたものだけで戦っている彼女は。 ――――実質的に弱体化している、と言っても過言ではない。 「■■、ぅう、ッ……!!!」 事実として、たった今オーネストハートの放った拳は欠片の妨害もなく叩き込まれた。 歩法、体術、防御はせずとも彼女であればダメージを軽減する手段はいくらでも有しているだろうにそれをしなかった、否、出来なかった。 呻き声を挙げて、身体をフラつかせながらも立ち上がるのは、暴走する破壊装置として故。であるならば、決して―――― 「いつつつ……あれ、オネ子ちゃんが勝っとるんかこれ」 「……早いですね、目覚めるの」 頭を摩りながら立ち上がるラッキークローバーを横目に、レギナ・ルシフェルはその戦いを見据える。 「……これが、紗夜子ちゃんの望んだことなんか」 「ええ――――姫獣との融合の他の選択肢。和解、同調……取り込むでなく、お互いに並行して存在する形。 オーネストハート・メイガス……理論上でのみ存在した、魔法少女の新たな形。彼女はそれを再現してくれた。彼女にだけ、可能性があった」 レギナ・ルシフェルの目から見ても、その姿は既に完成されていた。 オーネストハートは完全に骸姫第一位との同調を果たし、『魔法少女にして骸姫』という唯一無二――――藤宮明花やコノハナ少佐のそれとは全く形を別とする。 藤宮明花に対抗できる、唯一の手段。余りにも細く、脆い糸であったが。岩畔朝雨が。刀坂結希奈が。此花立夏が。命を賭して繋ぎ切った、最後の希望。 それは今此処に結実した。数多の犠牲を払い、命を捧げたその姿は――――禍々しくも、力強い。 「コノハナさん……今度は私が、貴女を連れ戻す番です。あの時のように。既に手遅れであろうとも」 裡門頂肘――――鋭い肘打ちに対して、勝ち上げるようなアッパーで迎え撃つ。 攻撃は届くことなく、そして同時に腕を大きく打ち上げられることによって発生する大きな隙を、オーネストハートは決して逃すことはない。 形は違えども、戦闘センスに関して言えば、オーネストハートもまた他の追随を許さない。その一撃一撃は、荒削りであろうとも、確実に相手を仕留めるへと至り。 「――――――――さぁ。フィナーレです」 右足に魔力が集中していく――――それは黒く可視化されるほどに強力に濃縮され、その右足を覆い尽くしたのであれば。 放たれた前蹴りが、コノハナ少佐の胸へと突き刺さった。それと同時に、黒い魔力は巨大な『矢』の形を形成して突き刺さり、コノハナ少佐をその出力のまま押し退けた。 『聖なる弓の魔法』……本来オーネストハート・エースに搭載される第二の魔法の変形。弓矢や双剣の形ではなく、自身にそれを纏うことによって攻撃の威力を飛躍的に上昇させ。 地面を刳りながら。その矢に抗おうとして、引き摺られ続けたコノハナ少佐は――――やがて、そこに膝をついて。 「ォォォォォォォォオオオオオオオオオオオ!!!」 絶叫とともに。魔力の爆風が、その身体を包み込み。オーネストハートは、それに背を向けた。 黒く染まったフリルのスカートがその風に揺れた。 「オネ子ちゃん!!!」 「立夏……!!」 ラッキークローバーはオーネストハートに、そしてレギナ・ルシフェルは爆風の中心へと駆け出した。 四葉の魔法少女は、すっかりとその姿は正道の魔法少女のそれから外れてしまった。魔力の質もまた、姫獣の物と混じり合って大きく変化しているが。 先ずは彼女が生きていることに安堵したのならば……まともな魔法少女との戦いであれば。あれだけの爆発が起きたならば、中心にいる人物は生きてはいない、が。 「コノハナさんの暴走する魔力の中心点。それが何かはすぐに分かりました……『指輪』。それだけを砕きました」 背を向けたまま、オーネストハートはそういった。 晴れた爆煙の向こう側で、白い天使は――――変身の解除された、黒百合学院の制服を身に纏う少女……此花立夏の身体を、抱き締めているのだった。 きっと死んではいないだろう。何より、彼女も丈夫な魔法少女なのだから……それよりも。もっともっと、二人には聞きたいことが山程残っている。 振り返り、ゆっくりとその歩を進めて―――――――― 「――――――――実に、実に下らない」 空間が凍結する。 膨大な魔力の放出がまともな時間の流れをすら、捻じ曲げて停止させる。 止まりきった空間に甲高く鳴り響く足音。音もなく舞い降りる透明な気配。荘厳と威厳に支配された黒百合。無垢なる盤上管理機構。 ゲームマスター。そしてグランド・フィナーレの名を冠する魔法少女……藤宮明花は、冷たい瞳を彼女達に向けながら、ゆっくりとそこに歩み入る。 「"貴族には貴方達が思う以上に負うべき責任とそれに付随する執務"がある。私が動かず終わるならば、それで良かったのですが……。 ねぇ、ゲームマスター。これは一体どういうことでしょう? 私は下手なオペラを見たかったわけではないのですけれど」 「……ごめんなさい、明花。こんなつもりじゃ、なかったのだけれど」 咎める藤宮に、無表情でありながら……素直に謝る姿に、ラッキークローバーも、オーネストハートも、驚愕しながら。 凄まじい魔力の渦の中を、オーネストハートは"踏み出した"。唯一、この場の魔法少女の中で……充満する魔力の重圧を振り切って、動き出すことが出来るのは。 オーネストハートただ一人であり、故にこその最後の希望――――だが。この現状。彼女は、余りにも"消耗しすぎている"ことは、誰の目から見ても明らかだった。 「まあ、いいでしょう。私の時間に踏み入ることが出来たとしても、ただ、それだけ。 早急に……今この場で、葬って差し上げましょう。この私こそが――――――――」 その姿が、魔法少女と同じく変わる。機械仕掛けのドレス姿に、長大な狙撃銃を右手に握り、そして左手には――――三つのプレートが握られていた。 魔法少女の力を封じ込めたそれに刻まれるのは。 ≪FORTUNE≫ ≪FENRIR≫ 「――――――――黒百合の、支配者です」 ≪BURNING HANS≫ 第六話 DIAMOND BLADE 第五節 終
https://w.atwiki.jp/nicoparo/pages/103.html
基地を目指し歩みを進めるピコ麻呂と仲間達。 だがもうすぐ基地という所で、ピコ麻呂の足はぴたりと止まった。 その視線は、まっすぐ何かに注がれていた。 琴姫が何事かと思い、彼の視線を追った。そこには、遊具一つ無い簡素な公園に一つだけ存在する公共施設が一つ。 「ピコ麻呂様?」 「少しもよおして来たのでな、用を足してくる。後から追いつくから先に行っててくれ」 今は襲撃を受けている基地に急がなくてはいかないのに、何とも呑気な事である。 とは言っても、彼も人間なので生理現象には逆らえないので、それを咎める資格は彼女には無い。 それにピコ麻呂という人物は、余程の事が無い限り嘘をつく人間ではない。 彼自身が言ったとおり、必ず後から追いつくだろう。 それにこの辺りまでくれば妖怪の数も少ないので、彼を一人にしてもそれ程危険は無い。 琴姫はそう判断し、公園に向かっていく彼を見送ると、坊主達を促し再び基地への道を歩みだした。 そして一方、トイレに向かったピコ麻呂はと言うと…。 「うートイレトイレ」 現在トイレを求めて公園を歩いている彼は軍に所属するごく一般的な陰陽師。 強いて違う所を上げるとすれば、魔王に敵対している所だろう。 名前は矢部之ピコ麻呂。 そんなわけで、彼は基地の道中にある公園のトイレにやってきたのだ。 トイレを見つけたピコ麻呂は、早い所用を足して琴姫達を追おうとトイレに駆け寄る。 しかし、そこでピコ麻呂は見た。 「ん?」 ふと見ると、トイレのすぐ前にあるベンチに一人の若い男が座っていた。 特徴的な濃い顔に青いツナギを着た男だ。歳の方は二十代そこそこと言ったところか。 「ウホッ!いい男…」 ピコ麻呂は、無意識に自分の口からそんな言葉が出ていた事に気がつかなかった。 何故か彼を見ていると、脳がある一定の事しか考えられなくなるようになっていくのだ。 その一定の事が何なのかまでは、わからないのだが。 何かフェロモンのような物でも出ているのだろうか。不思議な魅力である。 もちろんピコ麻呂にそのような趣味は無い。しかしそれでも、その男から視線を外すことはできなかった。 それほどこの男は、どこか魔力めいた物を持っている。 「やらないか」 男がピコ麻呂にそう呼びかけ、トイレの中へと入っていった。 ピコ麻呂も状況を頭でよく理解しないまま、ふらふらとそれに着いていく。 ※此処から先は性的な表現が含まれる可能性があります。このSSは万人が読めるものを目標としていますので、誠に申し訳ありませんが音声表現のみでお楽しみください 「いいのかい、ほいほい着いてきて。俺はノンケだって構わないで食っちまうような男なんだぜ」 「アッーーーーーーーーーーーー!」 「いい事考えた。お前、俺のケツの中で【閲覧規制】 そして数十分後…。 ピコ麻呂は気がつくとトイレの外にあるベンチに座っていた。 あの何とも言えない不思議な感覚は…今はもう無い。 「夢…だったのか?」 というか夢であって欲しい。ピコ麻呂はそう思った。 意識に霞がかかっていたとは言え、よりにもよって同性にほいほいと着いて行って【閲覧規制】されてしまったなど、認めたくは無い。 いや、というよりそんな事がありえるはずがない。先程も言った様に彼にそのような趣味は無いのである。 きっと、トイレに入ろうとして寝てしまったのだろう。 この所悪霊退治に忙しくてろくに寝ていなかったし、ありえない話ではない。 寝てしまったという事は相当時間が経っていることだろう。 琴姫達を待たせているのだ、遅くなれば心配をかける事になる。 「急がなければ…」 ピコ麻呂は、僅かに乱れていた服装を軽く整えると、公園を出て再び基地への道を駆け出した。 「ふふふ…」 後ろから付いてくる熱い視線にも気づかずに…。 そして数十分後…。 「ピコ麻呂様!」 ピコ麻呂は、彼らが所属している軍基地の入り口前で、琴姫達に出迎えられた。 予想外に待たせてしまったせいだろう。案の定少し驚いた様子である。 ピコ麻呂は彼女達に近づき、謝罪の言葉を述べる。 「いや、すまん。少しヤボ用があり遅れてしまった」 公園で寝ていた、とは口が裂けても言えない。増してや同性と【閲覧規制】していたなどと言うのは論外である。 なので彼は、ヤボ用と言う事で誤魔化す事にしたのである。 しかし、その誤魔化しは突如彼の背後から発せられた声であっさりと打ち砕かれてしまうことになる。 「おいおい、俺とのお楽しみがヤボ用だなんて酷いな」 「うお!?」 背後からの不意打ちに、ピコ麻呂は思わず飛び上がってしまった。 見ると、先程夢に出てきた男が背後に立っているではないか。 いや、そもそも本当に夢だったのだろうか…。 「お、御主何故ここに!?」 「俺がお前さん見たいないい男を放っておくと思うか?」 微妙に応えになっていない。 アレは夢では無かった。それを現実に突きつけられ、ピコ麻呂は激しく狼狽している。 一方琴姫達はというと、突然現れた謎の男を不思議そうな目で見ている。 ピコ麻呂が連れて来たという事で、警戒はしていないようだが。 「あのピコ麻呂様、その御方は…?」 「あぁ申し遅れた。俺は阿部高和。自動車修理工だ」 いい笑顔で自己紹介をする阿部と名乗った男。どうやら礼儀はそれなりに良いようだ。 おそらくピコ麻呂の言うヤボ用というのは、彼に関係があることなのだろう。 琴姫はそう判断した。 「それはそうと此処は軍施設じゃないか。あんたら軍関係者なのかい?」 阿部は自らの目の前に立つ巨大な建物に目をやる。その目は何か想いを秘めている目である。 どうやら軍に関して何か思うことがあるようだ。 「ふむ、ここは確かに軍施設で我等も関係者だが。其れが何か」 ピコ麻呂は阿部に尋ねる。 すると阿部は、顎に手をかけ何かを考え込む。 やがて顔を上げ、ピコ麻呂に向き合い言った。 「いいこと考えた。お前、俺も妖怪と戦わせてくれ」 「何!?」 突然の参戦の申し込みに、ピコ麻呂は狼狽の声を上げた。 戦いに身を投じることの重大さを、彼は知っているからである。 だが、阿部の目はどこまでも真面目である。決して軽い気持ちで言ってるようには見えない。 「俺はこれでも妖怪でも食っちまうような男なんだぜ。じゃないとあの公園でとっくに妖怪に食われちまってるしな。足手まといにはならないつもりだぜ」 確かに、彼には何か不思議な力がある事は、ピコ麻呂自身が思い知っている。 彼にも、ピコ麻呂達のような戦う力がある事は理解できた。 だが、だがである…。 「妖怪達との戦いは遊びではない。最悪の場合死に至る。それでも良いのか」 「構わないさ。あの公園も最近は妖怪のせいで人がめっきり来なくなってな。俺にとっちゃ死活問題なのさ」 彼にも戦う理由がある。彼はそう言った。そして戦うための力もある。 最早ピコ麻呂に、彼を止める理由は無くなった。 ピコ麻呂は琴姫や坊主達に向き合い、軽く頷くと再び阿部に向き合った。 「わかった。ならば止める理由もない、我等に力を貸してくれ」 こうしてピコ麻呂達は、頼もしい仲間…かはわからないが、阿部高和を仲間に迎え入れたのであった。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kata-niho/pages/11.html
同訓異字とは同じ読みでありながら、漢字表記が違う言葉を指す。例:有る、在る また、漢字の詳しい意味(同音異字)についてもここで解説をしていきます。 いくつかの漢字は日本ではその漢字同士、同じ意味で使われており、何か格好付けたい時にしか使われない例もあります。また、小中学生でもその違いが分かるような物はまとめません。例えば「紙」と「神」と「髪」など。 「」は連想語 あ行 あ(訓) あ(音) い(訓) い(音) う(訓) う(音) え(訓) え(音) お(訓) お(音) か行 か(訓) か(音) き(訓) き(音) く(訓) く(音) け(訓) け(音) こ(訓) こ(音) さ行 さ(訓) さ(音) し(訓) し(音) す(訓) す(音) せ(訓) せ(音) そ(訓) そ(音) た行 た(訓) た(音) ち(訓) ち(音) つ(訓) つ(音) て(訓) て(音) と(訓) と(音) な行 な(訓) な(音) に(訓) に(音) ぬ(訓) ぬ(音) ね(訓) ね(音) の(訓) の(音) は行 は(訓) は(音) ひ(訓) ひ(音) ふ(訓) ふ(音) へ(訓) へ(音) ほ(訓) ほ(音) ま行 ま(訓) ま(音) み(訓) み(音) む(訓) む(音) め(訓) め(音) も(訓) も(音) や行 や(訓) や(音) ゆ(訓) ゆ(音) よ(訓) よ(音) ら行 ら(訓) ら(音) り(訓) り(音) る(訓) る(音) れ(訓) れ(音) ろ(訓) ろ(音) わ行 わ(訓) わ(音) 新字体と旧字体で別字とされている漢字 [部分編集] あ行 あ(訓) 会う、遭う、逢う 会う:出会う。顔を合わせる。 遭う:遭遇。不意な事に出くわす。 逢う:巡り会う。幸運な事に出くわす。「逢瀬」。 和える、韲える 和える:混ぜる。 韲える:韲え物を調理する。和えるに同じ。 青、蒼、碧 青:晴れた空のような色。 蒼:青に同じ。濃い青色。 碧:青緑色。 仰ぐ、扇ぐ、煽ぐ 仰ぐ:他からの作用を求める。 扇ぐ:団扇などで風を起こす。 煽ぐ:急かす。扇ぐに同じ。 皸、皹 皸:寒い時期に手足に出来る裂け目。 皹:皸に同じ(皸の異体字)。 上がる、挙がる、揚がる、騰がる 上がる:位置を高い所に移す。上昇する。献上。終わりにする。 挙がる:示す。列挙。行事などを行う。挙行。物を自分の頭より上に持ち上げる。「重量挙げ」。 揚がる:揚げ物を作る。掲げる。空中に飛ばす。名声を揚げる。昂揚。 騰がる:値上がりする。高騰。 贖う、購う 贖う:償う。贖罪。 購う:買う。購入。 飽きる、厭きる、倦きる 飽きる:満足してその事をしなくなる。 厭きる:飽きるに同じ。嫌になる。 倦きる:飽きるに同じ。疲れてやめる。 朱、緋 朱:黄色みがかった赤色。 緋:深い赤色。 開ける、空ける、明ける 開ける:開封。 空ける: 空 (から)の状態にする。「空席」。 明ける: 日 (ひ)が出る。照らす。「黎明」。 顎、頤、腭 顎:顔の一番下の食べ物を噛むのに使う可動する器官。 頤:顎に同じ。 腭:口蓋。顎に同じ。 憧れる、憬れる 憧れる:目標にしたいと思う事。惹かれる。 憬れる:憧れるに同じ。 痣、黶 痣:皮膚の変色した部分。 黶:黒っぽい痣。またはほくろ。 足、脚、肢 足:くるぶしから先の部分。歩く際に使う地に付いている可動部位。 脚:歩く際に使う地に付いている可動部位。足に同じ。 肢:胴体に付いた手や足の総称。 葦、蘆、葭、芦 葦:イネ科の多年草。 蘆:葦に同じ。 葭:若い葦。葦に同じ。 芦:蘆に同じ(蘆の異体字)。 畦、畔 畦: 水田と水田との間の高台。 畔:畦に同じ。 仇、寇、徒 仇: 仇 (かたき)や恨み。 寇:仇に同じ。 徒:無益な事。 価、値 価:価格や価値。 値:数値。 温かい、暖かい 温かい:内的な温度についていう。温もり。温厚。 暖かい:外的な温度についていう。ぽかぽか。「暖冬」。 暑い、熱い 暑い:外的な温度についていう。「酷暑」。 熱い:内的な温度についていう。「熱湯」。 厚い、篤い 厚い:その物の面と面の距離が大きい。真心が有る。 篤い:誠実である。症状が重い。重篤。 当てる、充てる、宛てる 当てる:的中する。ぶつける。 充てる:充塡。間に合うようにする。割り当てる。 宛てる:指定する。物をぴったりとくっつける。宛てがう。 跡、痕、蹟 跡:足跡。形跡。 痕:傷痕。確かな事後証拠。「血痕」。 蹟:跡に同じ。遺蹟。史蹟。 穴、孔 穴:反対側まで貫通したその空間。 洞 (ほら)。 孔:穴に同じ。 暴く、発く 暴く:公にする。暴露。 発く:暴くに同じ。 虻、蝱 虻:アブ科の昆虫の総称。 蝱:虻に同じ。 油、脂 油:水に溶けない可燃性液体の総称。「灯油」。 脂:水に溶けない可燃性固体の総称。「牛脂」。 焙る、炙る 焙る:火に当てて軽く焼く。 炙る:火を当て表面を焼き焦がす。 遍く、普く 遍く:漏れなく全てに及んでいるさま。 普く:遍くに同じ。 文、綾 文:文様。言い回し。 綾:編み物の模様。 怪しい、妖しい 怪しい:不気味。不審。 妖しい:不思議である。「妖艶」。 過ち、誤ち 過ち:過失。 誤ち:間違い。過ちに同じ。 誤る、謬る 誤る:間違える。誤解。 謬る:誤るに同じ。 危める、殺める 危める:傷付ける。危害を加える。 殺める:殺す。 荒い、粗い 荒い:激しい。「荒波」。乱暴。 粗い:粒が大きい。粗挽き。ざっくり。大雑把。ざらざら。 抗う、争う、諍う 抗う:逆らう。抵抗。 争う:抗うに同じ。 諍う:言い返す。 表す、現す、顕す 表す:言葉や身振りなどで意思を表現する。 現す:露わになる。出現する。 顕す:広く知れ渡る。現すに同じ。 有る、在る 有る:所有。持っている。 在る:存在している。その状態にある。 合わせる、併せる 合わせる:二つ以上の事柄を一つにする。 併せる:合わせるに同じ。 鮑、鰒 鮑:楕円形の貝殻を付けた海の軟体動物。 鰒:鮑に同じ。 哀れむ、憐れむ 哀れむ:かわいそうに思う事。 憐れむ:哀れむに同じ。 あ(音) 暗、闇 暗:日光が弱い、則ち暗い。よく見えない。 闇:暗がり。闇。見えない。「暗」に同じ。 一例:夜は日光が無いため「あんや」のより正しい表記は「闇夜」となります。 い(訓) 言う、謂う、云う 言う:言葉を放つ。発言。話す。 謂う:称する。説明。所謂。「これを何々と謂う」。 云う:言うに同じ。曰く。引用。「誰々が云うには…」。 錨、碇 錨:船を 留 (とど)めておくための金属の重り。 碇:船を 留 (とど)めておくための石の重り。錨に同じ。 生きる、活きる 生きる:命が尽きていない状態。生存。 活きる:そのものの能力が発揮される。活用。活性化する。 行く、往く、逝く 行く:その方向に移動する。向かう。 往く:行くに同じ。帰る事を前提に行く。「往復」。 逝く:亡くなる。逝去。 頂く、戴く 頂く:戴くに同じ。貰う。 戴く:飲食する。目上の人から物を貰う。頭に冠を貰う。戴冠。 痛む、傷む 痛む:内的な痛みがある。「頭痛」。 傷む:腐る。物に目視できる傷ができる。 煎る、炒る、熬る 煎る:水気が無くなるまで火で熱し焦がす。 炒る:煎るに同じ。油で炒める。 熬る:煎るに同じ。 入れる、容れる、淹れる 入れる:対象を中に移す。 容れる:容認する。 淹れる:湯で飲み物を作る。 い(音) う(訓) 歌う、謡う、唄う、謳う 歌う:韻を踏んで発声する。 謡う:歌うに同じ。文学的な歌を歌う。「童謡」。 唄う:歌うに同じ。古来からある歌を歌う。「長唄」。 謳う:主張する。宣伝する。 撃つ、射つ 撃つ:物を発射する。射撃。 射つ:矢を放つ。射る。 移す、遷す 移す:物などの位置を変える。移動。 遷す:神聖なものの場所を変える。「遷都」。 写す、映す 写す:対象をそのまま別の物に書く。転写。 映す:目に見えるようにする。 生む、産む 生む:生じる。発生。 産む:子供を産む。出産。 憂える、愁える、患える 憂える:心配する。「憂鬱」。 愁える:悲しむ。哀愁。 患える:病に苦しむ。患う。 う(音) え(訓) 描く、画く 描く:絵を描く。像を思い浮かべる。描写。 画く:描くに同じ。象る。 選ぶ、択ぶ、撰ぶ 選ぶ:どれにするか決める。選択。 択ぶ:選ぶに同じ。 撰ぶ:良い物を選ぶ。 得る、獲る 得る:手に入れる。取得。 獲る:獲物を捕まえる。 え(音) 英、叡、穎 英:優れていることや賢いこと。またはそのような人。「英雄」。 叡:洞察力がある。賢い。聡い。「叡智」。 穎:とても賢い。「穎悟」。 延、衍 延:延びる。延ばす。「延長」。 衍:広まる。溢れる。「蔓衍」。 お(訓) 侵す、犯す、冒す 侵す:他人の財産に手を出す。侵入。 犯す:道徳や法に反する。「犯罪」。 冒す:危険なことをする。「冒険」。 送る、贈る 送る:どこかに行かすまたは届ける。「郵送」。 贈る:金品などを渡す。贈与。 起こす、興す 起こす:倒れている物を立たす。目覚めさせる。刺戟する。 興す:事業などを始める。「復興」。 押さえる、抑える 押さえる:圧を掛ける。動きを封じる。取り押さえる。 抑える:気持ちなどを落ち着かせる。抑制。 収める、納める 収める:物を何かにしまっておく。収納。 納める:収めるに同じ。大事に保管する。「奉納」。終わりにする。「仕事納め」。 恐れる、怖れる、畏れる、懼れる 恐れる:恐怖する。心配する。 怖れる:びくびくする。恐れるより程度が大きい。 畏れる:敬う。畏敬。 懼れる:恐れるに同じ。 落ちる、堕ちる、墜ちる 落ちる:落下。 堕ちる:落ちぶれる。堕落。 墜ちる:失う。失墜。落ちるに同じ。落ちるより深刻。「撃墜」。 踊る、躍る 踊る:体を動かし舞う。舞踊。 躍る:気持ちなどが揺れ動く。わくわく。 思う、想う 思う:考える。思考。 想う:想像する。像を思い浮かべる。 下ろす、降ろす 下ろす:物を上から下に移す。 降ろす:下ろすに同じ。落下させる。 お(音) 憶、臆 憶:思い出。「記憶」。 臆:推し量る。「臆測」。 [部分編集] か行 か(訓) 変える、替える、換える、代える 変える:状態などを変化させる。 替える:交換する。同等の物と交換する。「両替」。 換える:別の物に替える。変更する。「換気」。替えるに同じ。 代える:代わりの物に替える。代用。 鏡、鑑、鑒 鏡:光を反射する物。 鑑:手本となる物。 鑒:鑑に同じ。 関わる、係わる、拘る 関わる:その物事に繋がる。関与。 係わる:関わるに同じ。従事する。 拘る: 拘 (こだわ)る。拘泥。 書く、描く、画く 書く:文字などを記す。 描く:絵を描く。 画く:描くに同じ。図を書く。 崖、厓 崖:山などの突き出したところ。 厓:崖に同じ。 掛ける、懸ける、架ける、賭ける 掛ける:対象の物に何かを加える。 懸ける:ぶら下げる。「懸垂」。捧げる。「命を懸ける」。 架ける:跨ぐように空中に物を設ける。「架橋」。 賭ける:当たり外れを予想する。 駆ける、駈ける 駆ける:走る。 駈ける:駆けるに同じ。 傘、笠 傘:手に持つ型の雨具 笠:被る型の雨具。 固い、硬い、堅い 固い:物や性質が鞏固である。 硬い:固いに同じ。物の硬さについていう。硬度。 堅い:固いに同じ。厳しい。頑固。 釜、窯、竈 釜:鍋状の調理器具。「羽釜」。 窯:煉瓦などで覆った陶器などを作る装置。 竈: 竈 (かまど)。 乾く、渇く 乾く:その物の水気が無くなる。乾燥。 渇く:水を欲している。 か(音) き(訓) 聞く、聴く、訊く 聞く:音を認識する。 聴く:聞くに同じ。見聞きする。視聴。 訊く:質問をする。訊問。 効く、利く 効く:効果が現れる。 利く:感覚などが鋭くなる。発揮する。 切る、斬る 切る:切断。 斬る:切るに同じ。武器などで物を切る。 極める、究める、窮める 極める:行き着く所に達する。 究める:学問などでその道を極める。追究。 窮める:極めるに同じ。 き(音) 希、稀 希:願いや望み。希望。 稀:稀。稀少。薄い。「稀釈」。 く(訓) 食う、喰う 食う:食べるまたは飲む。 喰う:食うに同じ。がっつく。 靴、沓、履、鞋 靴:革製の沓。履き物の総称。 沓:履き物の総称。靴に同じ。 履:沓に同じ。「草履」。 鞋:沓に同じ。「草鞋」。 国、邦 国:国家。 邦:国に同じ。地方。 首、頸 首:頭を含めた肩から上の部位。頭。 頸:頸部。 凹む、窪む 凹む:周りより低い所。 窪む:凹むに同じ。 汲む、酌む 汲む:液体を掬う。 酌む:推し量る。酌量。汲むに同じ。酒を 注 (つ)ぐ。 蔵、倉、庫 蔵:物を保管する保管庫。 倉:物を溜めておく建物。古くは穀倉を指す。 庫:蔵に同じ。兵器庫。 比べる、較べる 比べる:いくつかの物の良否を判定する。比較。 較べる:比べるに同じ。 く(音) け(訓) 汚れる、穢れる 汚れる:穢れるに同じ。 穢れる:名誉や神聖さなどが 汚 (よご)れる。 険しい、嶮しい 険しい:道のりが急で進むのが困難なこと。 嶮しい:険しいに同じ。 け(音) こ(訓) 子、児 子:子供。年齢が低い幼い人。 児:子に同じ。児童。 希う、冀う 希う:強く願う。 冀う:希うに同じ。 請う、乞う 請う:許しを求める。 乞う:物を強請る。「乞食」。神仏に祈り求める。 被る、蒙る 被る:自身に何らかの影響を受ける。「被害」。 蒙る:被るに同じ。 越える、超える 越える:物理的に対象の事柄の上を行く。「越境」。飛び越える。乗り越える。「越冬」。 超える:他より優れている。ある基準から出る。過度。 転ける、倒ける 転ける:転ぶ。 倒ける:転けるに同じ。 濾す、漉す 濾す:液体などの汚れを布などを介して取る。濾過。 漉す:濾すに同じ 答える、応える 答える:解答する。返答。 応える:応じる。反応。 事、言 事:事物や事柄。 言:言葉。発言。 琴、箏 琴:弦楽器の総称。 箏:十三本の弦を張った床置きの細長い弦楽器。琴に同じ。 尽く、悉く 尽く:全て。 悉く:尽くに同じ。 零れる、溢れる、翻れる 零れる:液体などが外に漏れる。 溢れる: 溢 (あふ)れ出る。 翻れる:溢れるに同じ。 駒、齣 駒:将棋などの役。 齣:映像などの幕。 込む、混む 込む:中に入る。 混む:混雑している。 怖い、恐い 怖い:恐怖でびくびくすること。 恐い:恐ろしいこと。 こ(音) [部分編集] さ行 さ(訓) 冴える、冱える 冴える:すっかり冷え込む。感覚などが鋭くなる。 冱える:冴えるに同じ。 坂、阪 坂:歩ける斜面の道の部分。 阪:坂に同じ。 探す、捜す 探す:目的の物を見つける。 捜す:失った物を探す。 杯、盃 杯:酒を飲むための器。 盃:杯に同じ。 魚、肴 魚:水中の脊椎動物の総称。 肴:酒のつまみ。 遡る、溯る 遡る:事柄の過去に戻る。 溯る:上流する。 裂く、割く 裂く:引き裂く。分裂。 割く:他の事に時間などを充てる。 下げる、提げる 下げる:対象の位置などを低い所に移す。位などを落とす。却下。 提げる:物を身体の一部に付け、下ろす。 指す、差す、刺す、挿す 指す:示す。「指針」。 差す:ある気持ちが促される。「嫌気が差す」。 刺す:対象に尖った物を突く。 挿す:細い物などを対象に突っ込む。 裁く、捌く 裁く:はっきりさせる。決定する。裁判。 捌く:適切に処理する。魚などを解体する。 寂しい、淋しい 寂しい:頼れる人などが居ない状態。何か物足りない様子。 淋しい:寂しいに同じ。ひっそりしているその様子。 寂びる、錆びる 寂びる:もの静かで趣がある。 錆びる:金属が酸化する。 冷ます、覚ます、醒ます 冷ます:熱い物を冷やす。熱中している事柄や関係などが疎遠になる。 覚ます:睡眠状態から体が活発になる。起床する。 醒ます:覚ますに同じ。酒の酔いが無くなる。 攫う、掠う 攫う:誘拐する。 掠う:攫うに同じ。 浚う、渫う 浚う:塵や滓を取り除く。浚渫。 渫う:浚うに同じ。 晒す、曝す 晒す:日光に当て乾かす。人目に付くようにする。 曝す:分かるように示す。危険な状態に身を置く。晒すに同じ。 触る、障る 触る:手などで物体などに弱い力で付ける。接触。 障る:妨げられる。差し障る。 さ(音) 座、坐 座:座り方。「正座」。席。座席。台。台座。星の名前。星座。 坐:坐る。 一例:「ざいす」は腰を下ろして使う椅子を言うのでより正しい表記は「坐椅子」となります。 し(訓) 潮、汐 潮: 一日 (いちにち)の内に海の水位が変わるその事柄。海の流れ。 汐:潮に同じ。夜の潮。 屍、尸 屍:死んだ人や動物の体。 尸:屍に同じ。 𠮟る、呵る 𠮟る:目下の者に強く咎める。 呵る:叱るに同じ。 敷く、布く、領く、藉く 敷く:一面に平らに広げる。設置する。敷設。 布く:広い範囲に物事を行き渡らせる。 領く:治める。「占領」。 藉く:敷くに同じ。 茂る、繁る 茂る:草木がたくさん生えている。 繁る:茂るに同じ。 凝り、痼り 凝り:痼りに同じ。物事の後も残る蟠り。 痼り:体内の固まった細胞の塊。 静か、閑か 静か:大きな音が無い様子。落ち着いている。 閑か:静かに同じ。ひっそりしている。閑散。 滴、雫 滴:滴る液体の粒。 雫:滴に同じ。雨の一滴。雨粒。 静める、鎮める 静める:静かにさせる。落ち着かせる。 鎮める:抑える。抑制する。消す。「鎮火」。「鎮痛剤」。 従う、随う、順う、遵う 従う:命令などに逆らわないでそのとおりにする。服従。後に続く。追従。 随う:一緒に付いて行く。随行。 順う:従うに同じ。順を追って事を熟す。 遵う:掟や規則に沿う。準ずる。遵守。 強か、健か 強か:強いこと。倔強。 健か:勇猛である。健闘。甚だしい。 滴る、瀝る 滴る:滴の液体が落ちる。 瀝る:滴るに同じ。 茵、褥 茵:坐具の敷き物。 褥:布団。寝具の敷き物。 品、科、階 品:品物や器物。品格。 科:仕草。 階:地位または階級。 忍ぶ、偲ぶ 忍ぶ:身を隠す。耐える。忍耐。 偲ぶ:懐かしむ。 芝、柴 芝:地に密になって生えているイネ科の植物。芝生。 柴:山野に生える小さい雑木の総称。 暫く、姑く 暫く:少し後の。少しばかりの時間。暫時。 姑く:暫くに同じ。 蕊、蘂 蕊:種子植物の花の生殖器官。 蘂:蕊に同じ。 島、嶋 島:四方が水で囲まれた比較的小さい陸地。 嶋:島に同じ。 仕舞う、終う、了う 仕舞う:片付ける。納める、終わる。 終う:仕舞うに同じ。すっかり終わる。終わりにする。 了う:仕舞うに同じ。完了する。完遂する。 染みる、沁みる、浸みる、滲みる、凍みる 染みる:液体などが他の物に付く。着色される。染まる。「感染」。 沁みる:感動する。心に沁みる。 浸みる:滲みるに同じ。 滲みる:染み込む。 凍みる:凍り付く。 閉める、締める、絞める 閉める:開いている物を閉ざす。封ずる。 締める:緩まないようにする。結ぶ。約束などを結ぶ。締結。 絞める:縄などで縛る。「絞首」。絞め殺す。 舅、姑 舅:夫または妻の父。 姑: 姑 (しゅうとめ)。夫または妻の母。 精げる、白げる 精げる:精米する。仕上げる。 白げる:精げるに同じ。 知らせる、報せる 知らせる:分からせる。告知。 報せる:伝える。報告。知らせるに同じ。 尻、臀、後 尻:動物の背の腰と脚の連結部。肛門の回りの部分。臀部。 臀:尻に同じ。 後:後部。 退ける、斥ける 退ける:相手を遠ざける。「撃退」。辞退させる。 斥ける:追い払う。拒む。排斥。 印、標、証 印:ある目的のための他と紛れない記号などの表示。 標:旗などの目印になる物。標識。 証:感謝の気持ちを形にした物。 徴、験 徴:兆し。徴候。 験:神仏の現す霊験。効果や効き目。 記す、誌す、識す 記す:物に文字などを書く。記載。 誌す:記すに同じ。 識す:覚える。記すに同じ。 印す、標す 印す:印を付ける。 標す:印すに同じ。 皺、皴 皺:皮膚や布などが縮んだ表面にできた筋目。 皴:皺に同じ。 し(音) 士、師 士:人。その道を修めた人。「学士」。あるいは女性に対する男性。 師:教える立場にある人。専門家。「師匠」。 註:「士」と「師」はその物事にどれほど精通しているかという認識でよいです。汎用性が高いのは「士」。また、看護婦などに対し、男性を指す場合に看護士と表記する例があります。 す(訓) 州、洲 州:洲に同じ。 洲:川底に土砂が堆積して陸になった物。中洲。 酢、醋、酸 酢:酢酸を含む酸味のある調味料。 醋:酢に同じ。 酸:酢に同じ。 尽れる、末枯れる 尽れる:末枯れるに同じ。 末枯れる:枯れる。衰える。 透き、隙 透き:隙に同じ。 隙:隙間。気の弛み。 鋤、犂 鋤:土を掘り起こす農具。 犂:牛や馬に引かせ、畑や田を耕す農具。 杉、椙 杉:スギ科の常緑大高木。 椙:杉に同じ。 漉く、抄く 漉く:紙を作る。またそれに似た薄い物を作る。 抄く:漉くに同じ。 救う、済う 救う:助ける。救済。導く。 済う:救うに同じ。 掬う、抄う 掬う:液体などを匙や容器を使って取り出す。 抄う:掬うに同じ。 少ない、尠い、寡い 少ない:数などが少ししかない。 尠い:少ないに同じ。 寡い:少ないに同じ。 優れる、勝れる 優れる:他のものより勝っている。 勝れる:優れるに同じ。 少し、寡し 少し:僅かである。ほんのちょっと。 寡し:少しに同じ。 荒む、進む、遊む 荒む:落ち着きが無くなる。勢いが衰える。 進む:嫌って遠ざける。疎む。 遊む:気の向く儘にする。 筋、条 筋:繊維。腱。道理。 条:糸や線、道路などの真っ直ぐで細い物。 濯ぐ、洒ぐ、滌ぐ、漱ぐ 濯ぐ:衣類などを洗う。洗濯。 洒ぐ:濯ぐに同じ。 滌ぐ:濯ぐに同じ。 漱ぐ:口中を綺麗にする。 薦める、勧める、奨める 薦める:紹介する。採ってもらうように説く。推薦。 勧める:誘う。勧誘。促す。「勧告」。 奨める:励まし促す。勧めるに同じ。推奨する。薦めるに同じ。 廃れる、頽れる 廃れる:一般的ではなくなる。 頽れる:衰える。衰頽。 既に、已に 既に:以前に。その物事がもう行われている。とっくに。 已に:既にに同じ。 捨てる、棄てる 捨てる:物などを要らない物として放る。 棄てる:諦める。棄権。捨てるに同じ。 砂、沙 砂:粒状の石。 沙:砂に同じ。 即ち、則ち、乃ち 即ち:言い換えれば。つまり。 則ち:即ちに同じ。 乃ち:即ちに同じ。 脛、臑 脛:膝から踝までの間の部分。 臑:脛に同じ。 全て、凡て、総て 全て:全部。 凡て:全てに同じ。 総て:全てに同じ。 滑る、辷る 滑る:滑らかに動く。地面などがつるつるで転げる。 辷る:滑るに同じ。 統べる、総べる 統べる:治める。支配する。統治。 総べる:まとめる。 澄ます、清ます 澄ます:透き通らす。一つの事に集中する。 清ます:澄ますに同じ。洗い清める。 住む、棲む、栖む 住む:住まう。居住。 棲む:動物などが生息する。住処としている。 栖む:棲むに同じ。 刷る、摺る 刷る:紙などに機械を使って文字などを書く。印刷。 摺る:版画などで染料を写す。 擦る、摩る、擂る、掏る 擦る:物同士で 擦 (こす)り合わす。 摩る:擦るに同じ。 擂る:擂り鉢などで物を細かくする。 掏る:盗み取る。 座る、坐る 座る:坐るに同じ。 坐る:腰を下ろす。 す(音) せ(訓) 背、脊 背:背中。動物の腹に対する裏の部分。 脊:背に同じ。脊髄。 倅、悴 倅:自分の息子をへりくだっていう語。 悴:倅に同じ。(倅の見間違いか)。 関、堰 関:関所。余所からの人を検問する所。 堰:川の水量などを調節する構造物。 塞く、堰く 塞く:塞き止める。妨げる。 堰く:塞くに同じ。 迫る、逼る 迫る:ある物事が近づいている。逼迫している。 逼る:迫るに同じ。 責める、攻める 責める:咎める。問い質す。 攻める:攻撃を仕掛ける。 競り、糶り 競り:競り合うこと。 糶り:競売。競りに同じ。 せ(音) そ(訓) 沿う、添う、副う 沿う:道などの長く続いているものに随う。方針などに則る。 添う:付き従う。応える。 副う:誰かの傍として仕える。添うに同じ。 削ぐ、殺ぐ 削ぐ:物を切り落とす。削る。 殺ぐ:削ぐに同じ。 損なう、害う 損なう:駄目になる。失う。 害う:損なうに同じ。 謗る、譏る、誹る 謗る:他人を悪く言う。 譏る:謗るに同じ。 誹る:謗るに同じ。 注ぐ、灌ぐ、雪ぐ、濯ぐ 注ぐ:液体などを流し込む。集中する。 灌ぐ:注ぐに同じ。 雪ぐ:汚名などを洗い落とす。清める。 濯ぐ:綺麗にする。 唆す、嗾す 唆す:仕向ける。誘う。 嗾す:急き立てる。 供える、備える、具える 供える:給う。供給。 備える:万が一のために調えておく。準備。持っている。揃える。 具える:備えるに同じ。 嫉む、妬む 嫉む:他人のことを羨ましく思う。嫉妬。 妬む:嫉むに同じ。 園、苑 園:手入れされた植物が育っている一角。庭。 苑:園に同じ。 側、傍 側:傍に同じ。 傍:近く。 稜、岨 稜:物の角。 岨:崖。または地形の尖った所。 峙つ、聳つ 峙つ:山などが切り立つ。 聳つ:峙つに同じ。 背く、叛く 背く:逆らう。相反する。 叛く:背くに同じ。謀反する。 空、虚 空:天。雲や鳥がいる所。 虚:頭の中。不確か。 逸らす、反らす 逸らす:紛らわす。逃す。 反らす:真っ直ぐな物を曲げる。反る。 そ(音) 阻、沮、岨 阻:妨げられる。 沮:阻に通ず。衰える。「沮喪」。湿っている。 岨:険しい。岨。「嶮岨」。 註:妨げられるという意味であれば基本的には「阻」の方で問題無いです。 総、綜 総:全て。全部。 綜:統べる。束ねる。合わせる。 一例:「そうごう」は合わせるという意味なのでより正しい表記は「綜合」となります。また「総合」という表記は本来であれば「総和(全てを合わせる)」の意味に等しいです。 [部分編集] た行 た(訓) 栲、𣑥 栲:梶の木などの繊維で織った布。 𣑥:栲に同じ。 耐える、堪える 耐える:物体などで他からの作用に持ちこたえること。耐久。 堪える:人や気質などで他からの圧力や作用に持ちこたえること。 堪 (こら)える。 倒れる、斃れる、殪れる、仆れる 倒れる:立っている物体が横になる。転倒。 斃れる:死ぬ。 殪れる:斃れるに同じ。 仆れる:斃れるに同じ。 高ぶる、昂る 高ぶる:ある事柄が高いところに行く。高まる。驕る。 昂る:気分などが上がる。興奮する。 宝、財、貨 宝:高価な物。大切にしている物。 財:銭。宝に同じ。 貨:宝に同じ。 箍、𥶡 箍:桶や樽などについている形を維持するための輪っか。 𥶡:箍に同じ。 鏨、鑽 鏨:木材以外の加工に用いるの切削工具。 鑽:鏨に同じ。 炊く、焚く 炊く:米などを食べられるようにすること。「炊飯」。炊ぐ。 焚く:薪などを使って燃やす。焼べる。 巧み、工、匠 巧み:素晴らしい技能や手腕があること。 工:匠に同じ。物作りに携わっている人。職人。 匠:素晴らしい物を作る人。「巨匠」。 蓄える、貯える 蓄える:あるものを一定の場所に置いておくこと。知識などが身に付くこと。 貯える:蓄えるに同じ。 類い、比い 類い:似たようなものの集まり。 比い:類いに同じ。 丈、長 丈:長さや高さ。「背丈」。 長:丈に同じ。 岳、嶽 岳:嶽に同じ。 嶽:(岳の旧字体)。山。 酣、闌 酣:行事や祭りの最も盛んな時。真っ盛り。 闌:酣に同じ。 竹の子、筍、笋 竹の子:筍に同じ。 筍:竹の若芽。 笋:筍に同じ。 長ける、闌ける 長ける:ある分野に詳しいこと。得意。 闌ける:真っ盛りになる。またはそれを過ぎる。 胼胝、胝 胼胝:皮膚の一部が角質化し、厚くなったもの。 胝:胼胝に同じ。 蛸、章魚、鮹 蛸:頭足綱八腕目の軟体動物の総称。 章魚:蛸に同じ。 鮹:蛸に同じ。 確か、慥か 確か:はっきりしていること。確かである。「正確」。 慥か:おそらく。多分。確かに同じ。 助ける、扶ける、援ける、佐ける、輔ける、佑ける 助ける:救う。補う。力を添える。 扶ける:助けるに同じ。力を添える。支援する。扶養。 援ける:助けるに同じ。 佐ける:助けるに同じ。 輔ける:助けるに同じ。 佑ける:助けるに同じ。 訪ねる、尋ねる、訊ねる 訪ねる:訪れる。趣く。参る。 尋ねる:問い質す。声を掛ける。 訊ねる:尋ねるに同じ。問う。質問をする。訊問。 直、徒、只、唯、但 直:真っ直ぐである。直ぐに。 徒:普通の。 只:無料。唯に同じ。徒に同じ。 唯:ひたすら。僅かな。 但:唯に同じ。 称える、讚える 称える:褒める。称する。 讚える:称えるに同じ。 戦う、闘う 戦う:武器などを用いて争う。物理的なものについていう。 闘う: 葛藤 (かっとう)する。精神的なものについていう。 叩く、敲く 叩く:繰り返し打つこと。 敲く:叩くに同じ。 正す、糺す、質す 正す:正しくする。修正。矯正。 糺す:問い詰める。 質す:分からないところを明らかにする。 佇む、彳む 佇む:しばらくの間、同じところに立っている。 彳む:佇むに同じ。 立つ、建つ 立つ:横になっていたものが垂直になる。直立。足が伸びていて、且つ地に足だけが着いている状態になる。 建つ:建物が作られる。 絶つ、断つ、裁つ、截つ 絶つ:繋がりなどが無くなる。終わる。「絶命」。 断つ:切る。切断。遮られる。遮断。 裁つ:使うための布を切ること。 截つ:裁つに同じ。 尊い、貴い 尊い:尊敬に値すること。 貴い:地位や価値などが高い。高貴。 盾、楯 盾:他からの物理攻撃を防ぐ防具。 楯:盾に同じ。木製の盾。 縦、竪、経 縦:上下方向のこと。または立体や平面の一番長い方向。 竪:縦に同じ。垂直方向。 経:縦に同じ。 経 (たていと)。 例える、譬える、喩える 例える:譬えるに同じ。 譬える:ある事柄を分かりやすい形に言い換える。 喩える:ある言葉を他の事柄に準える。比喩。譬えるに同じ。 谷、渓、谿 谷:地表の入り込んだところ。山と山の間の部分。 渓:谷に同じ。 谿:谷に同じ。 壁蝨、蜱、蟎 壁蝨:蜱に同じ。 蜱:クモ綱ダニ目に属する節足動物の総称。 蟎:蜱に同じ。 狸、貍 狸:イヌ科の哺乳類。 貍:狸に同じ。(狸の本字)。 頼む、恃む、憑む 頼む:請うこと。ある事柄をしてもらうようにする。 恃む:頼むに同じ。 憑む:頼むに同じ。 束、把 束:いくつかの物が一つに括ったもの。 把:束に同じ。 髱、髩 髱:日本髪の背の方に張り出した部分。 髩:髱に同じ。 玉、球、珠、弾 玉:立体の丸い物。または美しい物。 球:楕円のところが無い玉。球体。運動競技などで使う丸い物。鞠。 珠:玉に同じ。真珠。 弾:大砲や銃などで使う発射物。弾丸。 偶、適 偶:稀であること。時々。 適:偶に同じ。 賜う、給う 賜う:「与える」や「くれる」の尊敬語。 給う:賜うに同じ。 手纏、環、鐶 手纏:上代の装身具。釧。弓籠手。 環:手纏に同じ。 鐶:手纏に同じ。 魂、魄 魂:生き物に宿り生命を司るとされるもの。霊魂。志。闘志。 魄:魂に同じ。 溜める、貯める 溜める:あるものを少しずつ同じところに保管する。蓄積。 貯める:金銭を保持しておく。溜めるに同じ。 矯める、揉める、撓める 矯める:整える。直す。 揉める:矯めるに同じ。 撓める:矯めるに同じ。 頼り、便り 頼り:頼ること。拠り所。 便り:知らせ。 誑す、蕩す 誑す:うまく言ってごまかす。 蕩す:宥める。 怠い、懈い 怠い:体の調子が悪い。締まりがない。 懈い:怠いに同じ。 垂木、椽、榱、棰、架 垂木:屋根面を 支 (ささ)えるための棟から軒先に渡す木材。 椽:垂木に同じ。 榱:垂木に同じ。 棰:垂木に同じ。 架:垂木に同じ。 た(音) ち(訓) 誓う、盟う 誓う:掟や天啓などに同意することや約束すること。契る。 盟う:誓うに同じ。 千鳥、鵆 千鳥:チドリ目チドリ科の鳥の総称。沢山の鳥。 鵆:千鳥に同じ。 血塗る、釁る 血塗る:刀剣などに血を塗り付ける。 釁る:血塗るに同じ。 襅、千早 襅:神事に携わる女性が掛けた襷。巫女や先払いの神人などが着る上衣。 千早:襅に同じ。 粽、茅巻き 粽:笹や真菰などの葉で巻いた餅。 茅巻き:粽に同じ。 巷、岐、衢 巷:人々。世間。 岐:分かれ道。 衢:巷に同じ。 鏤める、散りばめる 鏤める:宝飾を飾り付ける。 散りばめる:鏤めるに同じ。 ち(音) 知、智 知:知る。分かる。 智:賢い。 一例:「ちのう」は賢さの事をいうのでより正しい表記は「智能」となります。また「ちしき」は専ら知れたことや分かったことという意味で用いられているのでより正しい表記は「知識」となります。賢さが関係している言葉であれば「智」が正しい表記です。 つ(訓) 費える、弊える、潰える 費える:金銭などがひどく減る。必要以上に使われる。 弊える:疲れる。疲弊。 潰える:崩れる。 一日、朔、朔日 一日:月の一番目。 朔:月の初め頃。一日に同じ。 朔日:一日に同じ。 序で、次いで 序で:ある物事の同時に他の物事ができる機会。「序でに」。 次いで:前にくる事柄の後に。そして。 終に、遂に、竟に 終に:遂にに同じ。 遂に:やっと。結局。 竟に:遂にに同じ。 塚、冢 塚:土が盛られた所。 冢:塚に同じ。 柄、欛 柄:刀剣などの手で握るところ。 柄 (え)。 欛:柄に同じ。 使う、遣う 使う:ある目的に応じて物を用いる。使用。労働に用いる。 遣う:使うに同じ。銭を除く物以外の事柄で何かを用いる。「気を遣う」。「仮名遣い」。「金遣い」。巧みに操る。 支える、閊える 支える:差し障る。 閊える:支えるに同じ。(ただし 支 (ささ)えるとかぶるため、かな書きか閊えるの使用を推奨)。 官、司、長、首 官:官庁または官庁に属している人。幹事。 司:官に同じ。 長:集団などの一番上の立場の人。 長 (おさ)。 首:長に同じ。 阜、丘、司 阜:周囲より少し高くなっているところ。 丘 (おか)。塚。 丘:阜に同じ。 司:阜に同じ。 司る、掌る 司る:制御や治めること。「司法」。 掌る:司るに同じ。 捕まえる、掴まえる、捉まえる 捕まえる:狙っている対象や獲物などを取り押さえること。捕獲。 掴まえる:しっかりと握ること。 捉まえる:呼び止めること。 掴む、攫む 掴む:しっかりと握る。把握する。 攫む:掴むに同じ。手に入れる。 浸かる、漬かる 浸かる:液体の中に入る。浸る。 漬かる:浸かるに同じ。漬物が食べ頃になる。 使わす、遣わす 使わす:お使いになる。 遣わす:人を労働などのために送り込む。派遣。 尽きる、竭きる、歇きる 尽きる:終わる。果てる。 竭きる:尽きるに同じ。 歇きる:尽きるに同じ。 付く、附く、点く、着く、就く、憑く、吐く 付く:対象にあるものに付け加える。 附く:傍に居る。付き随う。附帯。 点く:明かりが灯る。点灯。 着く:あるところに到達する。到着。話などが片付く。決着。 就く:ある地位や仕事に当てられる。就任。 憑く:生き霊などが人に移る。憑依。 吐く:息を 吐 (は)く。「吐息」。好ましくないことを言う。 突く、衝く、撞く、搗く、舂く 突く:尖ったもので 突 (つつ)く。 衝く:突くに同じ。 撞く:物の先を打つ当てて音を鳴らす。「撞き鐘」。突くに同じ。ぶつかる。 搗く:杵や棒などで押しつぶしたりする。 舂く:搗くに同じ。 継ぐ、続ぐ、接ぐ、次ぐ、亜ぐ 継ぐ:前の仕事や伝統などを次に繋げる。伝える。 続ぐ:継ぐに同じ。 接ぐ:繋げる。接続。 次ぐ:一つ前から見ての一つ後の事柄。次の。引き続き。 亜ぐ:次ぐに同じ。二番目の。 机、案 机:物などを置く脚の付いた物。 案:机に同じ。 噤む、鉗む 噤む:黙る。 鉗む:閉じる。 作る、造る、創る 作る:物と物を組み合わせてたり、手を加えて新しい物にする。製作。 造る:作るに同じ。大規模なものを作る。 創る:作るに同じ。生み出すこと。芸術性のあるものを作る。 土、地 土:大地の形作る巌に無き物。土壌。 地:陸。大地。 槌、鎚、椎 槌:物を叩く道具。 鎚:金属製の槌。 椎:槌に同じ。 土塊、塊 土塊:塊に同じ。 塊:土が固まり。 慎む、謹む 慎む:心を置くこと。 謹む:慎むに同じ。 恙む、障む 恙む:患う。 障む:差し支える。 葛、黒葛、葛籠 葛:蔓性の植物の総称。 黒葛:葛に同じ。 葛籠:葛を使って作った籠。 苞、苞苴 苞:食べ物を包んでおく物。藁苞。 苞苴:苞に同じ。 髱、髩 髱:日本髪の後ろに張り出した髪を謂う。 髱 (たぼ)。 髩:髱に同じ。 努める、勉める、力める、勤める、務める 努める:。努力。 勉める:努めるに同じ。 力める:努めるに同じ。 勤める:会社などへ働きに通う。 務める:担う。役目を為す。 常、恒 常:いつも。日常。 恒:常に同じ。 鍔、鐔 鍔:刀剣の柄と刃の境にある金属板。 鐔:鍔に同じ。 椿山茶海石榴 椿:ツバキ科の樹木。 山茶:椿に同じ。 海石榴:椿に同じ。 螺、海螺 螺:巻き貝の総称。 海螺:螺に同じ。 具に、備に、悉に 具に:詳しく。 備に:具にに同じ。 悉に:具にに同じ。 飛礫、礫 飛礫:礫に同じ。 礫:小石。 窄む、蕾む、莟む 窄む:物の先などが小さくなる。開いていたものが閉じる。 蕾む:蕾ができる。 莟む:蕾むに同じ。 妻、夫 妻:夫婦や恋人の相方。女のつま。 夫:夫婦や恋人の相方。男のつま。 端、妻、褄 端: 端 (はし)。 妻:端に同じ。棟と直角になる壁。軒先。 褄:長着の裾の末端。 倹しい、約しい 倹しい:奢っていないこと。倹約。 約しい:倹しいに同じ。 詳らか、審らか 詳らか:詳しいこと。 審らか:詳らかに同じ。 摘む、撮む、抓む 摘む:物の先や指先で物を取ること。 撮む:摘むに同じ。 抓む:摘むに同じ。 錘、紡錘 錘:紡錘に同じ。 紡錘:糸を巻き付ける心棒。または糸を紡ぐ道具。 液、汁 液:水。液体。 汁:味がある飲める水。つけ汁。 面、頰 面:顔。表面。 頰: 頬 (ほほ)。 連、列 連:連なり。または仲間。 列:連に同じ。 熟、熟熟、倩 熟:よくよく。「熟慮」。 熟熟:熟に同じ。 倩:熟に同じ。 連ねる、列ねる 連ねる:並べること。 列ねる:連ねるに同じ。 吊る、釣る、攣る 吊る:垂れ下げる。 釣る:物に引っ掛けて浮かす。誘う。 攣る:筋肉が強張ること。 弦、絃、鉉 弦:弓や楽器に張りわたす糸。 絃:弦に同じ。 鉉:弦に同じ。金属の弦。 擘く、劈く 擘く:勢いよく突き破る。 劈く:擘くに同じ。 つ(音) て(訓) 手斧、釿 手斧:木材を削る鍬のような形をした道具。 釿:手斧に同じ。 手車、輦、輦車 手車:輿を付けた人力で動かす車。 輦:手車に同じ。 輦車:手車に同じ。 梃子梃手子 梃子:大きな力を加えるための長い棒または柄。 梃:梃子に同じ。 手子:梃子に同じ。 貂、黄鼬 貂:イタチ科の哺乳類。 黄鼬:貂に同じ。 て(音) と(訓) 戸、門 戸:外と内の間にある開閉できる物。扉。 門:戸に同じ。入り口。 問う、訪う 問う:訊く。質問。 訪う:訪ねる。 尊い、貴い 尊い:徳が高い。 貴い:高い。高貴。 通す、徹す、透す 通す:通行できるようにする。穴などに物を入れる。 徹す:通すに同じ。意志や筋などを貫く。徹する。 透す:濾す。透明な物または隙間から裏側を見る。 咎、科 咎:罪。 科:咎に同じ。 解す、溶す、融す、梳す 解す:閉じているものを開ける。結ばれているものを 解 (ほど)く。 溶す:個体を液体にする。 融す:溶すに同じ。 梳す:髪を整える。梳る。 咎める、尤める 咎める:責める。 尤める:咎めるに同じ。 時、斎、鬨、鯨波 時:物質の動き。または日と月の動き。 斎:仏教での飯時または食事。 鬨:戦が始まる時の掛け声。 鯨波:鬨に同じ。 研ぐ、磨ぐ 研ぐ:刃などを鋭くする。 磨ぐ:研ぐに同じ。 刺、棘 刺:棘に同じ。 棘:植物などに付いた鋭い突起物。 所、処 所: 間 (ま)。 処:所に同じ。 閉す、鎖す 閉す:閉める。鎖すに同じ。 鎖す:閉まり切る。鬱ぎ込む。 年、歳 年:一年。陽暦で365日の 間 (あいだ)をいう 歳:齢。 利し、鋭し、疾し、敏し 利し:刃が鋭い。感覚が鋭い。 鋭し:利しに同じ。 疾し:早いまたは速い。 敏し:賢しい。利しに同じ。 閉じる、綴じる 閉じる:開いている物の閉める。 綴じる:重ねて一つに合わせる。糸や紐など物の縫うもしくは結ぶ。 橡、栃、杼、栩 橡:トチノキ科の落葉高木。 栃:橡に同じ。 杼:橡に同じ。 栩:橡に同じ。 整える、調える、斉える 整える:並べること。乱れているものを直す。 調える:取り揃える。 斉える:調えるに同じ。 止まる、停まる、留まる 止まる:同じ所に居る。 停まる:止まるに同じ。 留まる:止まるに同じ。 唱える、称える 唱える:文を声に出して読む。 称える:唱えるに同じ。 帳、帷 帳:垂れ衣。 帷:帳に同じ。 鳶、鴟、鵄 鳶:タカ科の鳥。 鴟:鳶に同じ。 鵄:鳶に同じ。 扉、闔 扉:戸。 闔:扉に同じ。 飛ぶ、跳ぶ 飛ぶ:翼などを使って空を進むこと。空を横に進むこと。 跳ぶ:足に力を入れて宙に浮くこと。跳躍。 恍ける、惚ける 恍ける:知らない振りをする。ぼんやりする。 惚ける:恍けるに同じ。年をとって頭の働きが鈍る。 灯、点 灯:火。明かり。 点:灯に同じ。 点す、灯す、燃す 点す:火を点けること。 灯す:点すに同じ。 燃す:点すに同じ。 枢、扉 枢: 枢 (とまら)の受け。 扉:枢に同じ。 苫、篷 苫:菅や茅などで編んだ物。 篷:苫に同じ。 友、朋、伴、部、侶 友:親しい間柄である人。仲間。 朋:友に同じ。 伴:側近。 部:友に同じ。 侶:伴に同じ。 艫、舳 艫:船の後端部。 舳:艫に同じ。 巴、鞆絵 巴:尾がついた二つ以上の丸が渦巻くように描かれた文様の名。 鞆絵:巴に同じ。 輩、儕、儔 輩:同じ集団に居る人ら。仲間。 儕:輩に同じ。 儔:輩に同じ。 灯火、灯、燭 灯火:明かり。 灯:灯火に同じ。 燭:灯火に同じ。 䌫、艫綱 䌫:船を繋ぎ留める綱。 艫綱:䌫に同じ。 取る、摂る、採る、捕る、撮る、執る と(音) [部分編集] な行 な(訓) 成る、為る、鳴る な(音) に(訓) に(音) ぬ(訓) ぬ(音) ね(訓) ね(音) の(訓) 乗る、載る の(音) [部分編集] は行 は(訓) は(音) ひ(訓) ひ(音) ふ(訓) ふ(音) 付、附 付:与える。交付。 附:傍ら。附属。 へ(訓) へ(音) ほ(訓) ほ(音) 放、抛 放:外に向けて出す。放出。放り出す。「放任」。 解 (と)く。「釈放」。 抛:投げる。「抛物線」。捨てる。 [部分編集] ま行 ま(訓) ま(音) み(訓) み(音) む(訓) む(音) め(訓) め(音) も(訓) も(音) [部分編集] や行 や(訓) や(音) ゆ(訓) ゆ(音) よ(訓) よ(音) 欲、慾 欲:欲しがる。「欲望」。 慾:欲しいという気持ち。「食欲」。「欲」に通ず。 一例:概ね言葉の後ろに「よく」が付くものは「慾」がより正しい表記です。 ら行 ら(訓) ら(音) 乱、濫 乱:乱す。「騒乱」。 濫:溢れる。「氾濫」。過度である。「濫用」。 一例:騒ぎを起こすなどの意味がある言葉は「乱」の字がより正しいです。 り(訓) り(音) る(訓) る(音) れ(訓) れ(音) 連、聯 連:連なり、または連なっている。「連峰」。 聯:繋がり。「聯盟」。「連」に通ず。 一例:「れんらく」は連なりではなく繋がりなのでより正しい表記は「聯絡」となります。また、「れんけつ」は連ねるという意味もあるため「連結」でも「聯結」でも可です。 ろ(訓) ろ(音) わ行 わ(訓) わ(音) [部分編集] 新字体と旧字体で別字とされている漢字 本来は使い分けられる漢字をまとめます。 使い分けが熟語として残っているもの。 弁、辨、辯、瓣、辦 弁:帽子。 辨:分ける。「辨別」。「辨償」。 辯:言葉。「辯解」。「辯護」。方言。「東北辯」。 瓣:花びら。管の途中にある開閉部分。「瓣膜」。 使い分けが熟語として残っていないもの。 欠、缺 欠:あくび。不足している。 缺:不足している。破損している。 予、豫 予:与える。我。 豫:予め。 台、臺 台:星の名前。中国の地名(「台湾」の「台」は「臺」)。 臺:机。物などを乗せる平たい物。 糸、絲 糸:細い糸。 絲:撚り糸。絹糸。 缶、罐 缶:胴が太く口が小さい容器。ほとぎ。 罐:水を汲む容器。瓶。釣瓶。 芸、藝 芸:植物の名前。 藝:技。技芸。 戻、戾 戻:車の両側の扉。 戾:叛く。悖る。乱暴。 余、餘 余:我。 餘:余る。 証、證 証:諫める。 證:検証。根拠。
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/405.html
110 :スターリン ◆Z/sQtK.huo:2014/05/27(火) 21 11 36 ID jVXT24YQ 一応トリップつけました 管理人の人にはどのレスが同じ人か見えるんですよね? 基本書き捨てなんで つけないことにしてるんですが 長門が戦艦棲姫の服を着る話の続きです。 島風です。黒いです。ちょっと凌辱ものかもしれません 吹雪篇 1. 「吹雪、“指輪”は君に受け取ってほしい。俺の礼節をすべて君に捧げる」 吹雪は感極まっていた。何度もこの光景を夢見ていた。立ち上がった彼は、不安そうに縮こまった吹雪の手を取った。 「君だけが特別だ」 抱き寄せる彼に、吹雪はおずおずと身を預ける。提督の手が肩を抱き、もう片方の手が、吹雪の頭を胸元に寄せる。 そうすると、小柄な吹雪はすっかり彼に抱きしめられてしまった。ずっと夢見た場所にいる。吹雪の頬は自然と緩んだ。 彼の胸元に顔を埋め、吹雪は囁いた。 「大好きです、司令官」 提督の指が彼女の頬を撫で、唇をなぞった。吹雪は唇をОの字に開いた。吹雪は舌を指へ絡め、口へ侵入してきた指を嘗めた。 ごつごつした関節を舌でなぞると、かすかな汗の塩味を味蕾の上に感じる。 たちまち、吹雪の体の奥には火がともった。スカートの下で、太腿をこすり合わせる。瞳を蕩けさせた自分が、 淫らな表情を浮かべているとわかった。胸の頂が肌着を押し上げ、淡い草叢の奥が熱を持っていた。指が引き抜かれると、 唾液が名残惜しげに銀の糸を引いた。 吹雪の全身が、彼に蹂躙されることを求めている。引き裂かれ、焼き印を押すように所有物の証を刻まれるのを望んでいた。 そんな内心を見越したように、耳元で提督が囁いた。 「本当に?」 「はい。ずっと前から」 彼を見上げ、吹雪は尊敬と信頼のすべてを差し出した。提督は薄く笑った。古代エジプトの石像に見られる笑顔だ。 彼は片腕を上げ、明後日の方角を指さした。 「あれでも?」 促され、吹雪は陶然と彼を見上げていた目を、彼の示す方へ向けた。とたん、吹雪はかすれた声を咽喉から漏らした。 指先が指し示していたのは、神域だった。そこに集められた死体たちが蠢いている。深海棲艦も、人間の骸骨も、動いて、 叫んでいた。焼け焦げた空母ヲ級が泣き喚いていた。引き裂かれた戦艦ル級が、かつて美しかった自分を呪って噎び泣いている。 憲兵の腕章をした骨が手を伸ばして、助けを求めていた。 吹雪は腰が抜けて、死臭がしみついた砂へ尻もちをついた。震える彼女に、提督は無感情に訊ねた。 「これでも愛しているのか?」 吹雪は、自分の頬がいつの間にか濡れているのがわかった。恐怖に囚われ、彼女は泣いていた。咽喉が焼きついて言葉が出ない。 自分を見下ろす提督の前で、彼女は泣きじゃくった。震える手を伸ばすと、砂に掌をついて、吹雪は力なく平伏した。あてもなく 砂を見つめる目から、涙が何粒も落ちる。 答えなど決まっている。これさえ伝えられたなら、元の、心などない船に戻されても構わない。これさえ伝えられるなら。 「愛しています! それでも!」 それは自身に咎を認める叫びだった。 吹雪は顔を覆って泣き崩れた。月に照らされた死体たちが彼女の背信を責め立てていた。 2. ラバウル基地内には、艦娘たちの居住地区が設けられている。その一つ、吹雪に振り当てられた部屋のドアは閉じていた。 扉にかかっている名札をつまらなそうに眺め、ビスマルクは言った。 「あの駆逐艦はどうしたの? 具合でも悪いの?」 「ここんとこサブ島海域で忙しかったから、疲れが出たんだ」 扉の前に立った摩耶は、ぶっきらぼうに答えた。先日まで南方海域に出撃する艦隊の旗艦を務めていた吹雪は、 部屋にこもって姿を見せていない。摩耶は、吹雪を見舞いに来る仲間たちを宥め賺し、追い返す作業にあたっていた。 それを聞いて、ビスマルクと伊8は楽しげに視線を合わせた。 「やはり、提督が自らお作りになった私たちとは出来が違うわね」 「造物主様の役に立てないなんて、使えない」 摩耶は“妹”たちが見せる傲岸不遜で特権的な態度に我慢がならなかった。こんな連中が姉妹なのか? 自分もかつてこの様だったとしたら、なんて腹立たしいことだろう。摩耶は簡明直截に不快感を伝えた。 「失せろ」 ビスマルクは微笑した。 「ねえ、古い姉妹」 白い手が獲物を狙った蛇のように伸びた。細い指が万力のように摩耶の首を締め上げ、彼女をやすやすと持ち上げる。 摩耶は、うっ、と声を漏らした。息がつまり、摩耶の顔が赤くなる。摩耶を玩具のように引き寄せ、碧眼がぞっとするような 光を放って彼女を見つめた。 「私たちのエサにならないことを提督に感謝するのね。あなたなんか一撃よ」 ビスマルクは摩耶を床の上へ放り捨てた。したたかにタイルに打ちつけられ、つまっていた息が悲鳴になってこぼれる。 伊8が眼鏡の奥から害意に満ちた目を向けた。 「レイテ沖みたいにならないといいね」 伊8は摩耶の前世だった重巡洋艦が、潜水艦の一撃で沈められたことを嘲っていた。要するに、厭味だ。 咳き込む摩耶を見下ろし、ビスマルクは伊8に顎をしゃくった。 「行きましょう。楽しい深海棲艦狩りに!」 二人の艦娘は金髪を靡かせ回廊を歩き出した。軍靴の音を夢の中の音のように廊下に反響させ、二人は遠ざかっていった。 「提督に褒めてもらえるといいなあ」 「役立たずの妹は、私たちの餌食となる定め。気をつけるのよ」 壁に手をつき、摩耶は息を吸い込んだ。これも艦娘になった弊害の一つだ。船でいた時は呼吸なんかする必要もなかった。 わざわざ相手の出方を伺う必要もなかった。だが、やれやれ、最悪の事態は過ぎたぞ。まだ靄のかかった頭でそう思った。 連中、吹雪に興味を失くしやがった、少なくとも当分の間は―― 立ち上がりながら、摩耶はドアを叩いた。 「悪い、吹雪。ちょっと入るぞ」 はたして部屋の主は、ベッドの上で体を起こしていた。先程まで魘されていた彼女は、顔を覆って泣いていた。 摩耶は顔をしかめ、吹雪の傍らに腰を下ろす。 「大丈夫か?」 「嫌な夢。ひどい」 「無理もないか……」 摩耶はベッドのそばに座り、吹雪の小さな手を握った。 「海軍省に手紙を書いた。近く乗り込んできて、憲兵がいなくなったことについて始末をつける筈だ」 「もう出してしまったの?」 「当たり前だろ」 吹雪の声に咎める響きを聴き取り、摩耶は驚いたように言った。 涙に濡れた目で摩耶を見上げ、相変わらず吹雪は摩耶を驚かせるようなことを訊ねてきた。 「摩耶。司令官が好き?」 摩耶は唇を引き結んだ。 しばしの沈黙ののち、彼女は気まずそうに答えた。 「……好きだよ」 「私、司令官のためなら何でもできる」 吹雪は苦しそうに目を閉じた。 3. トラブルが持ち上がったのは、すぐ後だった。 南方海域に出撃したのは、長門を旗艦に、ビスマルク、伊8、加賀、木曾、それに建艦した島風だった。出撃メンバーの名を 書類に書き入れた提督は、執務室の扉を叩くノックに、事務的な声で入室許可を出した。ドアを開けて出てきた艦娘の顔を見ると、 彼はペンを止め、呆れた声を出した。 「島風。まだ行ってなかったのか?」 「提督……」 ドアを閉めた島風は、普段の明るい様子はどこへやら、居心地悪げに身を縮こまらせていた。ドアの前に立ったまま俯いているので、 ウサギの耳は触角のように前を向いて震えている。そんな彼女に提督が疑問を抱く前に、島風は顔をあげた。 いつもの笑顔を浮かべている。 「……造物主様。キスして」 「皆を待たせてるのか? 仕方のない奴だ」 提督は嘆息して立ち上がった。 背伸びした彼女に、軽く唇を合わせる。島風は提督の胸元をつかんでいた。提督が顔を離した後も、彼女はその手を離さない。 「続きは帰ってからしてやる」 「ダメ! 我慢できない」 島風は提督に縋りつくと、若木のような太腿や胸を彼に押しつける。それは幼かったが、男心をそそる仕草だった。 「仕方のない奴だ」 島風に後ろを向かせると、提督は彼女を思い切りドアに押しつけた。島風が悲鳴を漏らすのを聞くと、嗜虐心がズボンの中で 鎌首を擡げる。スカートをつかみ、提督は下着ごと彼女の服を力任せに引きおろした。下半身を晒されると、島風は、 いつになく体を強張らせている。彼女の耳元に口を寄せ、提督は囁いた。 「どうした? ずいぶん今日は固まってるな」 充血した自分を取り出すと、提督は島風の尻に押し当てる。すぐに目的の場所を探り当てる。島風は、ひっ、と呼気をこぼした。 提督はそんな彼女を一気に貫いた。島風は押し殺した叫びをあげた。彼女の奥深くまで自分を埋め、提督は眉をひそめた。 島風は、壁に顔を押しつけて泣いていた。振り向いた彼女の顔は涙に濡れている。 「嬉しい」 囁くと、島風の整った顔はさらに溢れた涙で濡れた。 「嬉しい、提督……大好き……」 泣きじゃくる彼女に、提督は眉をひそめた。 だが、他の艦娘たちを待たせていることを考えると、提督は事務的に対応した。島風の細い腰を押さえつけ、思い切り中を抉る。 いつも彼の作った島風が悦ぶように、熱くなった自分で好き放題に彼女の中を掻き回した。島風は黙って提督の動きを受け入れていた。 小柄な島風を犯すのは、年下の少女を弄んでいるようで冒涜的だった。唸り声一つ、提督は彼女の中に劣情をぶち撒けた。 島風はずるずるとドアの前に崩れ落ちる。 服を乱したまま蹲った彼女は、まるで凌辱された後の様だ。 提督は格好を整えると、彼女が脱ぎ捨てた装備を集め始めた。そして、彼女が自分の言いつけを守っていないことに気付いた。 「島風。ソナーを積んでないぞ。対潜水艦装備をしとけと言ったろう」 島風は無言のまま服を整えている。 提督は眉をひそめた。そして、建艦された島風がつけていないはずの装備ばかりつけていることに気付くと、提督は腕を伸ばし、 彼女の手首を捕まえる。島風は逃げ惑うように彼から顔を背けた。 「……お前は……」 提督は震える声を絞り出した。 「……君は、最初の島風か」 南西海域で彼と出会った島風は、彼から目を背けた。彼女の内腿を、紛いようのない破瓜の血が流れ落ちていった。 艦隊帰投を告げる明るい声が響き渡ったのはその時だった。 「お父様。艦隊が帰投した」 「提督! 帰ったよ!」 長門の愛情に満ちた声に、建艦された島風の自信に満ちた声が重なった。 執務室に一番乗りで入って来ると、建艦された島風は提督に駆け寄ろうと視線を巡らせ、彼の姿を発見する。 「造物主様! 何して……?」 建艦組の島風の声は、小さくなって消えた。 彼女の瞳は、提督に手を取られ、力なく俯くもう一人の自分にくぎ付けになっていた。 提督が何か言うより早く、建艦された島風は状況を察した。顔を強張らせ、もう一人の自分につかつかと近寄ると、 止める暇もあらばこそ、島風の頬を思い切り張り倒す。自分と瓜二つの少女が床の上に倒れると、建艦された島風は、 姉妹たちに振り向き、怒りに満ちた声を張り上げた。 「みんな! このドロップ組、私のふりして造物主様と!」 「やめろ!」 115 :スターリン ◆Z/sQtK.huo:2014/05/27(火) 21 16 20 ID jVXT24YQ 鋭い声が雷霆のように轟くと、建艦組たちは一斉に彼へ跪いた。彼女たちにとって提督の言葉は神託だった。 そんな彼女たちに目もくれず、提督はドロップした島風に向き直る。彼の顔からは血の気が引いていた。 屈辱にまみれ、島風は蹲ったまま泣いている。彼女の前に膝をつき、提督は震える手を伸ばした。 「島風」 「提督……あなたは、ひどい」 手が触れる前に、島風は提督を見上げた。その声に咎める色はない。 「誰のことも大切に思ってない。私たちはあなたに愛してもらえない……あなたの作った艦娘も、 誰か一人が選ばれたわけじゃない……あなたは、誰も大切に思ってない」 彼女は淡々と続けた。 「提督はひどい……みんな、口に出さないけど、そう思ってる……」 もう部屋には、騒ぎを聞きつけた艦娘たちが集まってきていた。島風をしばらく見つめ、提督は立ち上がった。 無言のまま、彼は二人を見ていた艦娘たちに視線を巡らせた。金剛は目をそらした。彼女は普段の天真爛漫さを置き忘れてきたらしい。 提督は他の艦娘に目を向けた。皐月は、利根の陰に隠れてしまった。他にも何人かが提督の目から隠れた。 彼は言った。 「吹雪」 途中からドアの陰に隠れていた吹雪は、電気に打たれたように硬直した。そして、ふらふらと 指令室に足を踏み入れる。ぎごちなく、提督の前へ歩み出る。逃げ出したかった。だが司令官が自分を呼んだのだ。 当然ではないか? 提督は訊ねた。 「今、島風が言ったことは本当か?」 吹雪は答えようとした。だが、息がつまって声が出ない。唇が震える。冷静な声が出せない。叫び出しそうだ。 吹雪は声を出そうと努力した。だが、声がどうしても出てこない。目をいっぱいに開いて、吹雪は提督を見つめた。 彼女は口を開きかけ、そして吹雪と同じ感情を抱いている艦娘たちがそうしたように、結局、足元に目を落とした。 吹雪の視界には、提督の靴だけが映った。 「そうか」 静かな声に、吹雪は罪人のように目を閉じた。 そっけないとすら思える声が落ちた。 「許せ」 4. 「お父様がドロップ組ごときに『許せ』などと!」 「標的艦! 鈍間のあんたが旗艦だったから帰投が遅れたのよ!」 「出来損ないのドイツ艦が! 貴様が何度も外して戦闘が長引いたからだ!」 「私たち高速艦だけなら、さっさと帰投して妙な真似をさせなかったのに!」 建艦組たちは、部屋の外で耳に堪えない罵り合いを続けている。長門も、ビスマルクも、姉妹に向かって悪罵の限りを尽くしていた。 提督が部屋から出てきて、彼女たちに責任はないと保証するまで続けるだろう。椅子に座った提督は目を押さえた。 疲れ切って、彼は息をついた。 「さぞ軽蔑してるだろうな」 部屋の中、彼の傍らにいるのは吹雪だけだった。吹雪が何も言えずに佇んでいると、若い軍人は目を閉じた。 「少し眠る。寝つくまででいい。近くにいてくれ。後は放っておいて構わない」 「司令官……」 吹雪の声には、彼女自身も驚くほどの気遣う色があったが、提督は目を閉じたままだった。 吹雪は自分が泣きそうになっているのに気づいた。咽喉が焼きつきそうだ。このまま帰ったら、二度とチャンスはない。 彼女は決断した。用心深く距離を詰める。吹雪は規律正しく直立した。 「司令官。いつだったか、私にすべての礼節を捧げてくださるとおっしゃいました」 「言ったね」 言質を得た。 「では、こうすれば、私に尽くしてくださいますね」 小さな体が、軽やかに、風のように提督の上に乗った。彼が目を見開いた時には、吹雪の唇が重なっていた。 鼓動を確かめるように、小さな手が彼の胸に添えられる。その手は静かに、弱い力で彼の服を握りしめ、手放そうとしなかった。 吹雪は目を閉じたまま、押しつけるだけのキスを味わった。小説や恋の歌が謳うような、接吻の味は全くなかった。 否。 罪の味がした。 名残惜しげに唇を離すと、提督は茫然と吹雪を見つめていた。吹雪は悲しくなった。瞳に映った自分はひどいものだった。 切羽詰まって、何か言いたそうで、何も言えずに彼を見ている、ただの小娘。提督は苦しげに顔を歪めた。 「君は卑怯だ」 目をそむけ、彼は非難するように言った。 「俺が逆らえないと知ってたな」 「はい。知っていました」 吹雪は微笑した。泣きながら。 「私、司令官のことが大好きですから」 das Ende/koniec/конец/おわり + 後書き 118 :スターリン ◆Z/sQtK.huo:2014/05/27(火) 21 22 40 ID jVXT24YQ 母港が一杯なのにレア艦がダブると微妙な気持ちになります あ、次でこのヤンデレ艦娘シリーズ終わりです まとめていただいた方、ありがとうございます 以下、どうでもいい話です 例の人によると俺は色々なことをしてるそうで 全然身に覚えがなくて段々笑えてきました 他のスレでこの名前を見たことある人はご存知と思いますが ダメだったら素直に帰れと言われるか完全スルーのどっちかで まあ、それが本来の形だと思います 以上、どうでもいい話でした これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
https://w.atwiki.jp/hourai2020s/pages/489.html
Honoka s Short Story 「鉄道屋」 主な登場人物 柊ほのか 賀陽麗奈 賀陽麗奈。 昨日知り合った後輩。壮絶な冒険を繰り広げ、死に別れて....いないよ勝手に殺さないで? 勝手に殺したら祓えない麗奈の怨霊に悩まされるだろう…多分、いや絶対。 鉄道屋の朝は早い。今日は早く出なければいけないのだから体に応える。 弁天寮から出るとまだ夜明けは迎えてない島の空を見上げてみる。 「...サザンクロスは見えない…か」 足早に委員会センターに向かう。出勤、交代はここで行い、鉄道委員会の制服に着替える。 「...…。」 暗く落ち着いた紺のブレザーに腕を通す。胸には「柊 ほのか 路面電車運転士」と書かれた名札が光る。ロッカーに私服と荷物を押し込み、サイドバッグには手帳と飲み物に小説本、後は運転に関する必要なものを詰め込んで更衣室を後にする。 朝だからか。控え室に人が少ない。変則的な24時間勤務を可能としているのはカウンターの奥にいる人にある、と実感しながらそのカウンターに足を運ぶ。 すると近くでPCに向かってた一人がカウンターを挟んで反対側に立つ。 「柊ほのか、応援日勤勤務の為、朝5時までに出勤しました。健康状態に異常はありません。」 淡々と出勤の点呼を取る。普通ならこんな時間に勤務は無いはずなのだが、今日勤務に入っている人が急に体調を崩したらしく、朝4時に叩き起こされたのだから堪ったものではない。 自然に言葉にも不満が混ざる。 だがカウンターの人は気にもせず、「では安全綱領唱和します...」とルーティンをはじめる。 安全綱領(鉄道の安全を守るために心がける3つの標語)を唱和し、運転前の点呼を取る。 点呼が終わると渡されたダイヤグラムと時計を見て控え室を出る前に一言言って外に出る。 朝ぼらけ、と言えるぐらいの夜明けの中、委員会センター前の電停に立つ。 電停に立つ生徒は疎ら、これが日中生徒でごった返す電停とは思えない。 「...この静かさは、僕たちだけの特権だよ...♪」 と、ボソリと独り言を言う。「たち」と付けたのは委員会の人たちが居るから。 「みなと前」と「電車がまいります」の電灯が点くと遠くから路面電車がヨタヨタと走ってくる。 単車でそこそこ古い車両。丸みを帯びた前面が印象的。前面は 「[3] 十字路 みなと前」と出ている。 目の前で停まると扉が開く。生徒は居なかったようで少しすると運転士が出てきた。 交替点呼と軽い挨拶を交わすと電車に乗り運転席に座る。バッグはイスの下に置く。 出口の扉を閉め、出発しようと乗り口の扉を閉めようとしたところ走ってくる1人の生徒の姿が。 「...こんな朝早くから...暇なのかな...」と思いながら乗って来るのを待つ。 息を切らしながら乗ってきた生徒に見て思わず一瞬固まる。 「麗奈...?」とボソリ呟き扉のスイッチを弄る。ブザーの後に圧縮された空気が抜ける音がして扉が閉まる。 マイクを通し「発車します。」と言い、自動放送のスイッチを押す。 ブレーキレバーを捻ってから力行のハンドルを捻ると電車はゆっくり動き始めた。 下から唸りを上げる吊り掛け駆動のモーターの音を聞きながら電車は委員会センターを後にする。 途中の小さな電停に停まると、麗奈が近づいてきた。 「あれ...?もしかして...ほのかちゃん?」 案の定話してきた。 チラッと車内を鏡で見てからマイクを通さず 「...運転中は運転士に話しかけないこと…」と小さく言う。 今は運転していないが、運転室の後ろの壁側には「走行中、運転士に話しかけないでください」と注意書きがある。 「え、あ、ごめん...」と、ちょっと慌てて麗奈は出口側とは反対、運転室が良く見える席に座った。 落ちつかないことこの上ないのだが、今、麗奈は乗客でほのかは運転士である。運転士が「目障り」と言う理由だけで遠ざけたら待っているのは批判と突撃報道班によるプライバシーのかけらも叩き割る勢いの取材だ。 しかし、麗奈はそこに座ったきり、書類に目を落としこちらに目もくれない。 (そういえば、彼女は副会長の補佐に、後何か特殊な委員会に所属していたね...こんな朝早くから大丈夫だろうか...僕は心配だよ) と思うと、ブレーキングがいつもと比べて荒くなって列車を揺らした。 夜の帳が明けていくにつれて、電車も歩みを進める。 弁天川を通り、ちょっと遠回りした電車は十字路を過ぎ、新図書館に向かっていた。 「この電車は、体連前、病院前を通ります、みなと前行きです。」 自動放送が経由地を放送する。新図書館からはまた違う路線が延びている。よく乗り間違いが起きることから新しく追加された放送だ。 ふと車内を見る。車内は緑色の制服を着た生徒が大半を占め、他は私服やジャージである。 信号待ちのために新図書館前の電停の少し前で停まる。その時に後ろを振り返ってみると 麗奈はファイルを手にしたまま気持ちよく眠っていた。 視線を前に戻し、(やっぱりか...)と軽く息を漏らすと信号が「進め」の表示を出す。 ゆっくり滑り出した電車は停まるときもまたゆっくり、まるで寝ている人を起こさないように気を使ってるように新図書館の電停に滑り込んだ。 新図書館で半分降りる頃にはすっかり夜は明け、日が昇ってきていた。 新図書館から乗る人は少なく、乗降を終えた電車は図書館を後にする。 唸る吊り掛けのモーター音は鉄路に向かって目覚まし時計のように鳴り響く。 ただし、ほのかにとっては慣れてしまったこのモーター音は眠気を誘ってくる。みなと前電停はもうすぐ。 駅に着けば9時まで留置。留置中は好きなことをしても構わない。車内で寝るも、駅の休憩室でトランプや麻雀するのも自由。 ほのかも終着で客を降ろしたら車内で寝ると心に決めていた。 「次は、終点、みなと前、みなと前です。」 自動放送が終点駅を連呼する。みなと駅は頭端、2面4線のそこそこ大きいターミナルだ。 「信号...警戒、制限25、4番到着...まもなく終点みなと前です。お降りの際は運賃箱に運賃、もしくはICカードリーダーにICカードをタッチしてお降りください。」 と車内放送を淡々と言いながら列車を駅に止める。 ドアを開けると緑色が目立つ乗客はぽつぽつと降りていく。 一度駅に降りて体を伸ばしつつ、方向幕を見る。 そこには「0 回 送」と出ていた。 「よし、大丈夫。」と口にしてまた車内に乗り込んで扉を閉める。 と、見慣れた寝姿が目に入った。 「.まったく...」 麗奈が気持ちよさそうにまだ寝ていたのだ。 気持ちよさそうに寝ている麗奈を見てほのかの心には2つの考えが芽生えた。 1つは運転士としての義務を果たして起こして降ろすか。 1つは運転士としての義務を果たしたふりをして一緒に寝るか。 もちろん回送列車の中に乗客を乗せたまま閉めきるのは重大なる事案となる。 だが麗奈のことを考えるとどこと知らない駅で放り出すのは自分の良心に応える。 ほのかは持ってきたサイドバックに入ってる手帳を取り出して考え始めた。 「ん...」 ふと声がして顔を上げる。 「あれ...私寝てた…?」 麗奈がぼーっとした目で見ている。 一瞬迷った顔をしたほのか。 だがそんな麗奈を見て口に出来たのは、 「寝てたよ。寝過ごしまでしてね。でも僕はそれを咎める気は無いよ。 僕だってここで寝るつもりだったから。また電車が動くときに起こすよ。」 友達として見逃す免罪符の言葉だけだった。 それを聞いた麗奈はにへらっと笑ってまた目を瞑って寝息を立てた。 「...僕も隣に寝てもいいかい?」 麗奈の隣に座るほのか。とん、と麗奈の肩に頭を乗せて目を瞑る。 ーふふっ、心地良い...このままずっと寝ていてもいいかな。 二人が眠る路面電車の窓から暖かい日差しが差し込む。 ちょっと早いお昼寝には丁度良い日差しだった。
https://w.atwiki.jp/vipdetyuuni/pages/2885.html
「おいおい、裏切り者だなんて酷いじゃあないか」 呼び名 オルランド(本名 島本 全一) 性別 男 年齢 18 誕生日 3/7 身長/体重 167cm/52kg 好き ハム卵サンド コーヒー 嫌い 八方美人 大切 (消しゴムで消された後がある) 【変形銃斧】 【変形銃斧】 ストック内部に斧が格納された「銃斧」とでも言うべきスナイパーライフルを所持する能力者 ストックを少し捻りながら引き抜くと斧頭が現れ、同時にバレルをフレームごとスライド?方向に折りたたむと、 ハンドガードが特殊警棒の様に伸びて柄になる。ちなみにサイトは外れ、変形後も柄の一部を押すと撃てる 変形後の形状的には、元銃の背面を向いた斧頭を上として、反対側に突き出た銃把、 斧頭の下に銃口、銃把の下のハンドガードが柄になるという耐久性と実用性に疑問を感じる面白武装 …の割に強度は意外にも高く、多少乱雑に扱っても何故か問題なく稼働する また通常の銃形態では一般的なスナイパーライフルとそう変わらないが、 変形後は特殊な弾丸を放つことができるようになる 特殊弾は能力者が能力によって直接弾倉内に生成する為、装填の手間がない ただし、特殊弾は総じて射程が異常に短い上に命中精度もよくないので、斬りつけてから近距離で放つなど工夫が必要 特殊弾の種類は以下 爆裂弾…着弾後小規模の爆発を起こす。1レスに2つ生成可 盲貫弾…着弾後球形に変形する為貫通しないで体内に残留する。1レスに1つ生成可 紫電弾…着弾後1レス間一定周期で電撃を発し生体電気の流れを妨害する。3レスに1つ生成可 斬撃弾…着弾後盲貫弾と同じく変形して体内に残留し、後に金属片をまき散らして破裂する。5レスに1つ生成可 各属性弾…火属性弾、水属性弾~などと呼ばれる弾丸。放つとその場で破裂し、斧頭に属性を付与する。2レスに1つ生成可 強打弾…非常に長い弾丸。射程距離は皆無と言っていいが、0距離で放つとパイルバンカーのように作用する。5レスに1つ生成可 初期装備:銃斧(通常時はボルトアクション)、通常時用の弾丸無限(ただし装填する必要はあり) 初期スペック:ライフルも斧もそれなりに扱える技量、それに準ずる身体能力 狙撃の腕はそれなり 目が良い 容姿や性格 瓢々とした性格で、相手が誰であろうと平等にタメ口で接する。上司もクラスメイトも彼にとっては同じ位の存在 知り合いに力を貸してくれ、と言われれば二つ返事で力になる 『学園』での彼はそこそこ慕われているようだが、とある事件(大脱走)の話題を激しく嫌う また、自分の胸の内を晒すことをせず、自分については誰にも理解を求めない 染めているらしく、髪は真っ赤。普段は学園の制服で歩く 概要 [部分編集] 『学園』の裏を知り、上の命令で大脱走時の主犯格及び脱走した生徒の“後始末”をしている 今でこそ学園裏に所属しているが、元は『大脱走』参加者の一人 しかし、『大脱走』当日に自分のいたフロアのリーダーを何も言わずに裏切り、学園側に着いた。彼はその理由を語らない フロアにて学園上部の人間と話していたことから何かしら学園との取引があったと見られる 主犯格の二人とは親友と言って良い仲だったために、当時は相当な混乱があったようだ 元は今の能力ともう一つ、別の能力を持つ多重能力者であったが学園側に能力を取り上げられ、今の能力に落ち着いている 実は能力が取り上げられた時に記憶操作が行われており、学園側の都合が良いように偽りの記憶を埋め込まれていたが任務で記憶系の能力者と会った際に真の記憶を取り戻している しかし記憶操作を受けていると知ってなお学園側に着くのはやはり『大脱走』時の取引が関係しているのだろうか…… 割とどうでもいいが、うまい棒はたこ焼き派。親友とはしばしば言い争っていた + ネタバレ注意·裏切った理由 彼が親友達を裏切った理由は単純明快、学園にいる妹を人質に取られたのと 大した事ではないが一応キャラの核心部分。それをwikiで見ようとするとかwww 「寝返らなければこのフロアの生徒を皆殺しにする」と脅されたからである 武器について [部分編集] 武器名『ベルセルガー』 Type SNIPER RIFLE Model レミントンM700 装弾数-5発 有効射程-900m 属性-無 分類-遠距離 使用弾薬-7.62mm×51 NATO 破壊力-D スピード-E 射程距離-S 持続力-E 精密操作性-S 命中率-S Type GUN BATTLE AXE 属性-多属性 分類-近距離 破壊力-S スピード-C 射程距離-E 持続力-B 精密操作性-B 命中率-C 正式名称は“MR-DEGa《Mltiple Renge-Dual Element Gunaxe(両用多重属性銃斧)》”学園が武器に能力を付与する実験で作られた試製戦武“虹斧”の完成型であり、彼が学園側に寝返る以前から扱っていた古き良き相棒。製品名では味気ないからと名前を付けるに至った。尚、武器名はとあるゲームから取ったとか + 属性弾 属性の重ねがけは武器への負荷が大きい為あまり使用しない 炎 斧頭に炎を纏わせる 水 高圧水流を纏い、切れ味アップ 氷 切った場所を凍てつかせる冷気の刃 風 風の加護による斧の軽量化 地 大地の力を宿してより強固に 雷 雷の力は刃に電撃を纏う 光 アイデア募集 闇 アイデア募集 名前 コメント 出会いの記録等 [部分編集] 不幸な日の最後にアルフィと会う。ズボンを穿かない変な子供だったが家がないらしいので連れて帰ったった 12/03/09 家無しの子供と会った。また家無しか。ドジェムやらマカシは良い奴っぽいからせめて敵対することがないように…… 12/03/10 センセイと地下研究所にて会話。生徒会が謀反を企んでいることと、書記及び会計についての情報入手 12/03/11 アルフィと模擬戦闘するも負ける。下着姿のコイツ連れ歩く約束された。俺のライフはもう0だ 12/03/12 白岬と久々に行った廃墟で会う噂に違わぬ性格だったがちゃんと女の子っぽい一面もあった。友達になった 12/3/13 卒業式に参加。何事も無く終わるかと思ったらテロ発生。主犯と戦闘しこれを殺害した 3/17 入院なう。ミツオが見舞いに来る。他愛ない話をして楽しかったが……あいつが裏に目を付けられた。拘束指令が下った。クソが 3/19 入院なう。アルフィが見舞いに来る。銃の呪いに自我を侵食され、崩壊まで時間がないらしい。もしそうなった時は俺に殺してほしいそうだ 3/20 【鳳凰焔帝】が路地裏で一般人を虐げているのを見咎める。少し話をして別れた 12/06/04 |夜霧 奏者 【個人軍隊】と出会い公園で話す。アルフィについての事とLead 【能力者救済機関-Lead-】の本拠地が記されていて街の移動が容易になる地図を貰う。入らないなら破り捨てろと夜霧は言ったが……すまない。だが悪用はしないと誓おう|12/06/17| -- 名無しさん (2012-06-18 23 15 09) 名前 コメント