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OP 探索(ストーリーモード)千葉駅への道-1 フラッシュ 千葉駅への道-2 千葉駅への道-3 千葉駅への道-4 千葉駅への道-5 フラッシュ トップ 設定 探索(秋葉原) 沙織・バジーナ遭遇時成功 失敗 黒猫遭遇時成功 失敗 EDイベント終了後トップ コメント ※このページはネタバレを含みます。 ゲーム中で読みたい方は戻ることをおすすめします。 OP 場所:研究室 ウサミミ「クク、これで完成だ」 プレイヤー「……?」 ウサミミ「以前、異世界に通じたゲートを改良したものだ」 「今度はこちらから乗り込んでやろうと思ってな」 プレイヤー「……」 御坂美琴「あれ……えっとこのあたりだったはず……」 ウサミミ「ああ、ここだここだ。常盤台のお嬢様、よく来たな」 御坂美琴「あっ! ウサミミ! …私はただ、超能力者(レベル5)の測定がここで行われるって連絡が来たから……」 プレイヤー「……」 ウサミミ「クク、ああ。それで合っている。たしかに『測定』はここで行われる」 御坂美琴「え? それってどういう…」 ウサミミ「ゲート起動!」 ピッ プレイヤー「……!」 御坂美琴「ちょ、何よこれ…!吸い込、まれて…」 ウサミミ「クックック、さて。無事に辿り着くかな?」 場所:高坂家付近路地 高坂京介「おい、桐乃!少しくらい自分で持てっての!」 高坂桐乃「…はあ? あんた男でしょ? それくらい持っててよ」 高坂京介「へーへー。わーーぁったよ。持てばいいんだろ、持てば。 …ん?」 プレイヤー「!!」 ウサミミ「おっと、座標点が狂っていたかな……!?」 御坂美琴「ゎぁぁぁああああああああ、わわっ」 プレイヤー「……」 ウサミミ「……おい、いつまで上に乗っている?」 御坂美琴「ってて、しょうがないでしょ!…ていうか、アンタ!ちゃんと説明する気はあるんでしょうね!?」 高坂京介「……」 高坂桐乃「……」 高坂京介「…空から、女の子が…降ってきた?」 高坂桐乃「あ、あんたも見た……?」 高坂京介「ああ……。まさかこんなことが……」 高坂桐乃「も、萌えアニメみたいな展開でテンション上がるよね!!」 高坂京介「そっちかよ!?」 ウサミミ「さて…まずはゲート通過は成功したが……」 探索(ストーリーモード) 千葉駅への道-1 美琴「 」 ウサミミ「(ああ。お前たちの言うところの『別次元』、『異世界』といったところだ。……私が指定した世界とは別のようだがな)」 ?「(……)」 美琴「(げぇ……!? 軽々しくとんでもないことを……! アンタ、ちゃ、ちゃんと帰れるんでしょうね?)」 ウサミミ「(…ふむ。戻ることはできるが……ゲートは遙か上にあるからな。しかも今は停止しているようだ)」 美琴「(はぁ!?なんとかしなさいよ!どうせ、あのゲートもアンタが作ったんでしょう!?)」 フラッシュ 場所:高坂家付近路地 ウサミミ「(まあ待て。そもそも到達座標点が狂ってしまったことが問題なんだ。その解析をする。…………ふむ。どうやらあの物質が原因のようだな……)」 ウサミミは京介の持つ(持たされている)メルルのグッズを指さした。 プレイヤー「……?」 ウサミミ「(詳細は不明だが、あの『物質』とその『形状』が次元移動時のジャミングと同様の効果を出しているようだ)」 御坂美琴「(え? あの可愛らしい人形が……?)」 「(理由はよくわかんないけど……あれをどうにかすれば帰れるってワケね!)」 高坂桐乃「……てか、なんなのこの現実にはありえない気が強い子とウサミミな子!」 高坂京介「つーか、あの耳はなんだ?あんなんでよく出歩けるな」 御坂美琴「(~~!! ちょっと、どうにかごまかすわよ)」 ウサミミ「(ふふふ、楽しくなってきたじゃないか)」 千葉駅への道-2 桐乃「あのーお二人とも、こ、これってなんなんですか!? もしかして、二次元から飛び出てきたとか!?」 美琴「(ウサミミ女!合わせなさい)」 ウサミミ「(フン…。分かったよ)」 美琴「ええっとね! ちょ、ちょっと今は映画の撮影で!」 桐乃「えっ……映画? なんだ。ざーんねん」 京介「(…ウサギの付け耳に白衣に目の色が左右で違うな…カラーコンタクト、か?)」 千葉駅への道-3 美琴「ねぇ、あのさ! お、お願いがあるんだけど」 桐乃「はい、何か?」 ウサミミ「”その物体”について教えてくれないか?」 京介「ん? このフィギュアのことか……?」 桐乃「え?この子?この子はねっ!メルルっていうんだけど。…へへ、可愛いっしょ?」 美琴「へ、へぇー、メルルっていうんだぁ~? すごく可愛いんじゃないかしら!」 千葉駅への道-4 桐乃「うん! いいっしょ? あ! あたしは高坂桐乃。桐乃でいいよ」 美琴「私は御坂美琴!私のことも美琴でいいわ」 桐乃「じゃあ、美琴。メルルの良さをもっと教えてあげるから!」 美琴「ありがと! ちょっとこれ借りるね!」 美琴「(ほら、ウサミミ早く……!)」 ウサミミ「(ふむ……この物質で間違いないが……これだけでは足りないようだな。)」 「(この世界に存在する同じものをある程度同一区域に集め、アンチジャミングを施さなければならなそうだ)」 美琴「(ええ!?)」 千葉駅への道-5 桐乃「ねえ美琴、こっちの子も可愛いからよく見てみて!」 京介「うおっ! いきなり俺が持っている荷物に手を突っ込むな!」 ウサミミ「…で?お前は桐乃の彼氏か?」 京介「ち、ちがう! …俺は桐乃の兄で高坂京介だ。勘違いすんな…そういうお前は?」 ウサミミ「くくく……そうか。私のことはウサミミとでも呼ぶと良い」 京介「(ペンネーム…?しっかし、コイツの格好…黒猫みてーだな。あまり周りの空気を読まなそうだし……。め、めんどくせえ!)」 「う、うさみみか、りょーかい」 フラッシュ 場所:高坂家付近路地 御坂美琴「というワケで!」 高坂京介「はぁ~~、つまり、俺達はこれから、二人を連れて……」 高坂桐乃「アキバに行くわよ!」 高坂京介「なんだってまたメルルフィギュアを買いに行くんだよ」 高坂桐乃「いいじゃない。美琴がメルルに興味あるっていうから、あたしがいろいろ教えてあげるの」 「メールしといたし、文句ないでしょ」 沙織のメール『御坂美琴さん、ウサミミさん、他一名様ですね。お待ちしております』 ウサミミ「(礼儀正しいヤツのようだな)」 高坂京介「まあ、それならいいけどよ。あいつらも同志が増えた~とか言って喜びそうだしな」 高坂桐乃「そういうこと。それじゃあ、まずは駅に向かいましょ」 御坂美琴「な、なんとかなったわね」 ウサミミ「そうだな。…おい、お前」 プレイヤー「…?」 ウサミミ「お前は『メルル』を集めろ。それがゲートに必要なキーアイテムだ」 御坂美琴「じゃ、収集はアンタに任せるわね」 プレイヤー「……」 ウサミミ「なんだその顔は。少しはあの兄貴を見習ったらどうだ?おとなしく仕事をしていろ」 高坂京介「おーい、駅へ向かうぞ?」 高坂桐乃「美琴!早く行きましょ」 御坂美琴「今行くわ!」 ウサミミ「クク、まずはアキバとやらへ向かおうか」 場所:秋葉原 高坂京介「ふー、やっと着いたか」 高坂桐乃「オタクの聖地よ!」 御坂美琴「ここがアキバ……」 プレイヤー「……」 沙織・バジーナ「京介氏!きりりん氏!」 黒猫「…遅いわよ」 高坂京介「わりぃわりぃ、いろいろあってな…」 御坂美琴「うわっ!ウサミミ女の次はネコミミ女!?」 黒猫「……で?この失礼な小娘が、その原因かしら?」 高坂桐乃「まぁそーいうことかな。ちょっとみんなに『メルル好きは可愛い子が多い』ってことを証明しようかなって!」 黒猫「なによその相関関係がまったくまさそうな繋がりは。そういうのをステマというのよ?」 御坂美琴「か、可愛い!? な、なかなか良いこというじゃない、桐乃。へ? 顔が赤い? う、そ、そんなことないってば!」 黒猫「……なんというわかりやすいツンデレ属性なのかしら、この子は……これで特殊能力まで内包していたら完璧なのだけれど。ふふふ」 御坂美琴「の、能力ですって!? な、なんのことかしら!? 全く何を言っているかわからないわね!」 沙織・バジーナ「おやおや、さっそくお三方で仲良くなられて。拙者もまぜてくださらんか、ニンニン」 ウサミミ「なんだ?このふざけた話し方は…先ほどのメールの文面とは大違いだな…」 御坂美琴「に、ニンニン…?よ、よろしくね~…」 黒猫「……」 ウサミミ「……」 黒猫「フ…何のつもりかしらその耳は。何やらコメットくんを彷彿とさせるわね。イライラするわ」 高坂桐乃「あ、たしかにコメットくん! なんだ、ウサミミちゃんもメルル好きならはじめから言ってよね!」 ウサミミ「い、いやこの耳型デバイスは『量子のゆらぎ』を探知する特殊な装置を組み込んだ高度な――」 黒猫「あら、自分でそこまで“設定”を考えているなんて、感心だわ。ごめんなさい、コメットくんの真似などと言って。みなまで言わなくてもいいのよ?」 ウサミミ「…………う、あ……」 高坂桐乃「まさか……ウサミミちゃんも中二病邪気眼女??」 ウサミミ「ち、ちがう、そうじゃない。信じてくれ!」 黒猫「フフフ……隠さなくて良いのよ、これからも精進なさい、ウサミミとやら……」 高坂京介「(な、なんか異次元の存在同士がまったくかみ合わない会話をしてるみたいだぜ……)」 プレイヤー「……」 御坂美琴「ウサミミ女が…負けてる!? なんかちょっとすっとしたかも!」 沙織・バジーナ「楽しそうですなぁ」 御坂美琴「そ、そう見えるのね、あなたには……。それで、メールの件なんだけど…」 沙織・バジーナ「ふむふむ…できるだけ多くのメルルグッズが欲しいのでござるな?」 「それなら、ゲームセンターの景品を狙ってみてはどうでござるか?期間限定のレアアイテムですぞ」 「たしか、この付近にもあったはずですぞ。拙者と黒猫氏で手分けして探しておくのでござるよ」 高坂京介「(さすが、相変わらず良いヤツだぜ! 沙織は)」 黒猫「…仕方がないわね。将来の闇の眷属候補の願いとあってはむげにはできないわ」 ウサミミ「くっ……。ここは素直に言うことを聞いておくべきだ……。あ、ありがとね! 黒猫ちゃん」 高坂桐乃「じゃあ、美琴達はあたしが案内してあげる」 御坂美琴「うん、桐乃ありがとう! 沙織もありがとう!!」 高坂桐乃「いいっていいって!それじゃ、いきましょ!」 トップ 美琴「オタクの聖地で!」 桐乃「メルルを集めるわよ!」 京介「張り切ってんな~…」 ウサミミ「クク、お前にも手伝ってもらうぞ?」 設定 探索(秋葉原) 京介 「今度はこの辺りだな。」 「ここは何度来ても、すげぇところだよな。」 「結構人通りあるし、はぐれないように注意しろよ。」 「さてと、メルルグッズを探すとしようぜ」 「おい桐乃、あんまりはしゃぐなよ。」 「沙織も黒猫も、見た目は…まあアレだが、根はいいやつらなんだよ」 「美琴、だっけか? 桐乃に変な影響受けなきゃいいけど。」 「あのウサミミにこき使われてるみてーだな……」 「お前の連れのウサミミ。……あいつもアニメとか好きなのか?」 「こんなに集めるなんて、あのウサミミ、マニアじゃねーだろうな…」 桐乃 「この辺りにもメルルグッズの取扱店はたくさんあるから、案内してあげる!」 「美琴みたいな子がメルルの可愛さを理解してくれなんて、嬉しいな!」 「さあ、じゃんじゃんメルルを集めましょ!」 「ほらほら! 早くしないと置いてくかんね!」 「あ、見て見て! メルルのポスターがある!」 「うそ! あのゲーム、アニメ化すんの!? チェックしないと!」 「ねえ、あのウサミミってなんのコスプレ? アニメ? ゲーム?」 美琴 「なんか皆へのお土産になりそうなものはないかしら。」 「へえ、アニメグッズだけしかないって訳でもないのね。」 「それにしてもずいぶん人が多いわね。いつもこうなの?」 「ちょっ! 待って桐乃、置いてかないでよっ!」 「誰か来たみたいね」(遭遇時) ウサミミ 「さあ、メルルとやらを集めるんだ。」 「この辺りは一通り回っただろう。さあ、次の場所へ向かうぞ。」(エリアクリア時) 沙織・バジーナ遭遇時 沙織「おや、丁度良いところに。実は今、メルルグッズの入っているクレーンゲームを見つけたところでして」 桐乃「自分でプレイするか、代わりにプレイしてもらうか選んでね」 成功 沙織 「拙者は応援しているでござるよ」 「頑張ってくだされ!」 「フレー!フレー!」 「ささ、きりりん氏も応援するでござる」 「さすがでござるっ!」 「これはレアなグッズですぞ!」 桐乃 「レアものキターーーー! アンタ、なかなかやるじゃない!」 失敗 沙織 「拙者は応援しているでござるよ」 「頑張ってくだされ!」 「フレー!フレー!」 「ささ、きりりん氏も応援するでござる」 「ほほお、これは…よく見かけるグッズですな」 「気を落とさずに…次へ参りましょうぞ」 桐乃 「取れたみたいね。さあ、この調子でどんどんメルルを集めるわよ!」 黒猫遭遇時 成功 失敗 ED 場所:秋葉原 高坂桐乃「きゃはーっ!!め、めめメルルがこんなにたくさんっ!」 高坂京介「こりゃー、圧巻だな…」 プレイヤー「……!」 御坂美琴「ありがとう!みんなのおかげよ!」 沙織・バジーナ「いやいや、拙者も楽しめたでござるよ、ニンニン」 黒猫「……本当はマスケラグッズもたくさん集めたいところだけれど……今回はやめておこうかしら」 ウサミミ「よしよし。これでようやくゲートの修復ができそうだな」 プレイヤー「!!」 御坂美琴「ちょっと、コレ大丈夫なの!?」 高坂京介「な、なんだなんだ!?」 高坂桐乃「メルルが…光ってる!?」 沙織・バジーナ「ややっ、突然なにか現れましたぞ!」 黒猫「なっ! こ、これは『マスケラ』に登場する魔界への扉“アビスゲート”!? この秋葉原に存在していたなんて……」 ウサミミ「修復ついでに、座標位置も変更して地面近くに移動させた。よし、今回はこの辺で、『観測』終了といこう」 御坂美琴「おっと……! もう帰るのね、わかったわ。えっと……みんな、今日は本当に楽しかった。手伝ってくれてありがとう。また会えるといいわね!」 「ほらウサミミ! あんたもお礼を言うの!」 ウサミミ「は? なんで私まで」 御坂美琴「どんなにひねくれた人生過ごしてても、今回ばかりは『助かった』って思ってるでしょ。感謝は大事よ。ほら、さっさとする!」 ウサミミ「むう……わ、わかった。桐乃ちゃん、黒猫ちゃん。今日は……ありがとね!」 プレイヤー「……!」 高坂桐乃「き、消えた…!?」 黒猫「なにからなにまで、不思議な三人組だったわね……」 沙織・バジーナ「ははぁ~、これは恐れ入りましたぞ! イリュージョンというやつですな!」 高坂京介「(おいおい、今のをイリュージョンで片付ける気か!?…それにしても、あいつらとは本当にまたどこかで会いそうな気がするんだよな…)」 イベント終了後トップ 美琴「な、なんとか無事に帰ってこれたみたいね…」 コメント 名前 コメント
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【大好きな絵】 【作品名】メトロポリタン美術館 【名前】大好きな絵 ttp //goronka.tirirenge.com/works/w_MetropolitanBijutsukan.html 【備考】主人公の女の子を閉じ込めてしまった 【名前】大好きな絵 【大きさ】人間よりだいぶ大きい絵 【攻撃力】近くを通った女子を閉じ込めて絵の一部にしてしまった。 相手を閉じ込めるのは一瞬のうちに完了。絵の一部にするまで数秒。 【防御力】大きさ相応の絵程度か 【素早さ】移動不能。 【長所】 閉じ込める能力 【短所】 相当近くに来ないと閉じ込めるのは無理そう 8スレ目 570 名前:格無しさん[age] 投稿日:2007/10/19(金) 00 51 27 大好きな絵 近接1m未満の封印能力として扱う。 ○>挑戦者>ゼブラヘッド>川島清志郎>バリグザー:閉じ込め勝ち ×>狩山狂輔>北山>老:射程外から攻撃負け 老>大好きな絵>挑戦者
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私と会うのはデートなの? ネタなの? わたしとあうのはでーとなのねたなの (慣・ANN, 89)東京ディズニーランドでのデートが散々に終わったことをフリートークで話した時、それを聴いていた当時の彼女から電話がかかって来て言われた言葉。伊集院が「ネタ」と返答した為、その女性には振られた。
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864 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/27(月) 23 56 46.55 ID XWAytdby0 SS『高坂家の朝』 「兄貴!」 まだ夢と現実の境にいる俺の耳に、桐乃の声が聞こえてくる。 「ほら、いつまで寝てんのよ。もう朝でしょ?」 朝?ああ、朝か。 ・・・・・・・・・あれ? ああ、夢だな。夢に決まってる。 あの黒髪桐乃の夢なんだろうな。 「早く起きないと朝ごはん冷めちゃうでしょ?せっかく作ったのにぃ」 な、なんだと!? 慌てて飛び起きる。 「服も脱いで、洗濯するから」 俺の目の前にいたのは・・・ まぎれもなく、俺の妹。桐乃だった。 ライトブラウンに染めた髪。入念なメイク。俺を見下してるかのような表情。 どれをとっても、確かに桐乃だった。 「・・・お、おまえ、どうしたってんだよ!?」 「えっ?」 「だ、だってよ?おまえときたら、起こしに来もしねーし、朝飯も作んなきゃ、 洗濯もしなかったハズだろっ!?こんな世話女房みたいに朝から押しかけてくるとかっ!」 「あ、兄貴?」 「お、俺の妹って、こんなに可愛かったんだな・・・チクショウ・・・」 「泣く事っ、ないじゃん・・・」 あれ?気が付いたら涙がでてんじゃねーか。 俺、泣くくらい嬉しかったのか? 「それにしても、突然、なんでだよ?」 「だ、だって、あたし、ブラコンだって兄貴にバレちゃったじゃん。 それに、あんたもシスコンだって。」 「そ、そうだったよな」 「だから、あんたの世話。してあげるのが当然じゃん・・・」 「そ、そうか。そうだな、そうだよな!」 信じられるか?これが俺の妹だぜ? どーだ、羨ましいだろ? 超絶美人で文武両道。 しかも俺の一番じゃなきゃいけないってくらい、俺のことが大切な妹だ! こんな妹、エロゲーの世界にしかいないと思ってたぜ。 「そ、それでね。朝ごはん、ちょっと失敗しちゃったけど・・・食べてくれる?」 「当然じゃねーか!おまえの作るもんだったら、何だって食べられるぜ! それに、これからもっと上手くなるんだろ?」 「う、うん。ありがと、兄貴」 くぅぅぅ!か、可愛ぇぇぇぇぇ! やっぱ、妹っていいよな。 二次元の妹じゃこうはいかねーもんな! 「そ、それと・・・」 「なんだ?」 「兄貴を起こすの、ちょっと失敗しちゃったから・・・次はもっと頑張るね」 「お、おう!」 そ、そこで、何故、顔を赤らめますかっ!? つーか、『失敗した』!?何を!? こ、コレは、期待していいのか!? 「あと・・・これが一番大事なんだケド・・・」 「おう!何でも言ってくれ!」 「兄貴の服、洗濯するのに失敗しちゃって、兄貴のぱんつ、 たくさん無くしちゃいそうだけど・・・許してくれる?」 「え、えと?」 洗濯の失敗?なんだそれ? ・・・いや、なんでぱんつだけなくなるんだよ!? 「ね、兄貴・・・おねがい♪」 勿論、一も二もなく全力で許したぜ! 兄貴だもんな、当然だ! こうして、俺たちの朝は過ぎ去っていく。 どこにでもいる、普通の兄妹の朝だ。 こんな、可愛い妹がいて、俺は今、本当に幸せだ! End. -------------
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527 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/29(水) 20 26 18.26 ID HNBFGTJ2P [4/8] ここ最近、俺に日課になりつつことがある。 プシュッ、ゴクッゴクッ、ぷはぁ~。 「けっ、相変わらずうまくねえな。こんなもんが好きなやつの気が知れねえぜ」 所謂、寝る前の一杯というやつだ。 どうしてこんなものが俺の日課になりつつあるかといえば、それなりの理由がある。 ここ最近俺はひじょ~に寝つきが悪かった。 あることが頭をグルグルと渦巻いて、それが解決できずに朝まで悶々と悩み続けていたのだ。 しかもそれが連日だからタチが悪い。毎回同じことを考えて、結論が出ずに悩み続け、そうして気がつけば朝になっている。そんなことの繰り返す日々。 そしてそんなときに思いついたのがこれだった。 アルコールが入れば少しぐらい寝つきがよくなるんじゃないか。そんな安直な考えだったが、それがぴたりと嵌ってくれた。 親父がアルコールに強いだけに心配ではあったが、俺にはその遺伝子は受け継がれていなかったようだ。缶1本空ければ無理矢理にでも寝ることが出来る。それぐらい俺は酒に弱かった。 正直、警察官の息子が未成年での飲酒をすることに抵抗がないわけじゃない。でも背に腹は変えられないというだろう? 俺はそこまで追い詰められてたってことだ。 今じゃこれがないと眠りにつくことすら出来やしない。それぐらいに今俺がかかえている悩みは深刻なのだ。 「はっ、情けねえ話だな」 思わずポツリとぼやいてしまう。 こんなもんに逃げなきゃならんほど弱い自分に腹が立つ。 とん、とベッドに沿うように立つ壁に背を預けた。そうして自然と意識の向かう先は壁の向こう。 「あいつはもう寝ちまったか」 壁越しに聞こえる音に耳を澄ませるがたいした音は拾えない。時間も時間だし寝てても何も不思議はない。 ゴクリ、と缶チューハイをあおる。ジュースのような味の中に混じるアルコールが酷く不味かった。 「はぁ、俺は一体どうすればいいんだろうな」 白状しよう。俺が悩んでることってのは、他ならぬ妹の桐乃のことだ。 俺はこの夏、めでたく彼女が出来た。そして紆余曲折の末、夏の終わりに別れることとなった。―――彼女よりも、妹を選んで。 ああ、わかってるさ。それがどれだけおかしいってことはさ。 でも俺には耐えられなかったんだよ。桐乃が我慢して、苦しんで、影で泣いてるあいつの姿を考えると、それに耐えられなかった。 桐乃が我慢できるって言っても、俺が我慢できなかった。 妹の健気な思いやりを踏みにじって妹を選んじまった俺は、あいつに彼氏が出来るまでは俺も彼女をつくらない。そんな馬鹿な約束もしちまった。それが間違いだって言われても今更訂正する気もないけどな。 「大嫌い、か」 桐乃が元彼女と俺を復縁させようとした際、桐乃が言った言葉。 ずっとわかっていたはずだった。頭では理解していたはずだった。 けど、実際に言葉にされて、漸く実感した。そしてそのことに俺は思った以上にダメージを受けていた。 それこそ、桐乃に対する態度に出てしまうぐらいに。 俺にとっての一番でありたい。けれど俺のことが桐乃は大嫌いだという。 なんとも矛盾した話だ。大嫌いな相手の一番であって、あいつは何が嬉しいと言うんだろうか。 ああ、ああ、そうとも。今の俺にとって桐乃は何を差し置いても一番大事なやつだといえるだろうさ。じゃなけりゃ彼女をふってまで妹のことを選ぶわけがない。だけど、だけどだ。桐乃は俺のことが大嫌いなんだよ。 確かに俺は桐乃が大事だ。心配だ。大切にしたいと思ってる。出来れば仲良くしたいとも。 けれど、大嫌いなやつに仲良くしようと歩み寄られて、あいつは嬉しいと思うだろうか? 鬱陶しいと思わないだろうか? 大事だと思ってる相手に拒絶される。それが怖くて俺は桐乃に一歩引いた態度をとってしまっている。 これまでなら踏み込めた場所に踏み込めない。 今までの俺なら、そんなことを考えてても今まで通りの態度をとっていただろう。だからこそ、今の俺の状態がわからない。俺は何故、ここまで桐乃に拒まれることを恐れているのか。 それが俺の悩み。どうやっても答えの出ない螺旋階段。 グイッと喉に酒を流し込む。中身は半分を過ぎたぐらいまで減っていて、いい感じにほろ酔いになってきた。これならじきに寝れるだろう。 そんな時だった。何の前触れもなく部屋の戸が開いたのは。 きぃ、と音を立てて開いた戸の向こうには、もう寝ていただろうと思っていた桐乃の姿。 一瞬その姿に動揺するが、今更取り繕ったところで手遅れだと気付いた。ならもう普通に振舞うほかないか。 「よう。どうした、こんな深夜に」 「あんたに、いいたいことがあってきたんだケド……なにあんた、酒飲んでるの?」 「ん? おお、1本だけだよ1本だけ。別にいーじゃねーか。自分の金使ってんだしよ」 「そういう問題じゃないじゃん。何考えてんのあんた」 「うっせえよ。俺の勝手だ。んで? 話したいこととやらはなんだよ?」 いつも通りいつも通りと自分に念じながら桐乃に接する。 既に酒が入ってる状態でいつも通りもくそもないんだろうがそれそれこれはこれだ。 「チッ……あんたさ、最近あたしのこと避けてない?」 「んなわけねーだろ。何言ってんだ。俺はふつーだよ。フツーフツー」 バリバリ全開で怪しかった。酒が入ってるにしてもこれはあんまりだろう。 これじゃ桐乃のことをバカにできん。 「ウソ。絶対に避けてるじゃん。目をあわせようとしないし、合ってもすぐにそらすし。あたしが傍によるとちょっと遠ざかったりするし」 ……バレバレじゃん俺。なんてわかりやすい。今更ながら自分の迂闊さに頭が痛いぜ。 その程度のことにすら頭が回ってなかったとは。本当に重症だな。 「いいじゃねーか。いつものことだろ?」 「よくない! あたしはそんなあんたの態度にムカついてるの! 急にちょっかいかけてくるようになったかと思ったらいきなりあたしのこと避けだして……意味わかんない。 あんたは一体あたしに何がしたいのよ!?」 あーあー、うるせえなぁこいつはよぅ。こちとらお前のことで頭かかえてるってのに。 ホントに自分勝手なお姫様だよ。そこまで言うなら全部ぶちまけてやるよ。もうどうなってもしらねえぞ? アルコールが回りつつある頭は正常な判断が出来なくなりつつあるせいか、しらふならまずありえない選択肢を実行した。 「俺さ、結構傷ついてるんだぜ? お前に大嫌いって言われてさ」 いつだって桐乃に対する感情はぐちゃぐちゃで、まるで蓋をしたかのように頑なな俺の本音は、追い詰められて漸くその顔を覗かせる。そうして顔を見せる本音は、いつも俺が気付いてないことを俺自身に気付かせてくれる。 そんな本音をしまいこんだ箪笥が、酒が入ってるせいか、今は少しだけ開いてるようだった。 そしてやはり、俺の気付かない、気付けない想いが俺の口をついてでた。 「俺はさ、お前が好きなんだ」 目の前まできていた桐乃の瞳が見開かれた。 自分でも思ってもみなかった吐き出された言葉は、驚く程自然に心に収まった。 まるでぽっかりと開いていた穴がうまったように、足りなかったパズルのピースがはまったように。 酒で朦朧としている頭では、それがどういった意味での好きかはよくわからない。でもそれは確かな答えだった。 ああ、そうか。と不思議な納得が俺の心に浮かんだ。 だからか。だから俺は、あんなに桐乃に嫌われるのが怖かったのか。 もう嫌われてるのがわかってても、更に嫌われるのが怖くて、嫌いだといわれるのが怖くて。 「でもお前はさ、俺が嫌いなんだろ? 俺はお前が大事だ。心配だ。何よりも大切にしたい。でもな、そんなお前に嫌われてるって、きついんだぜ? 大事なお前だから、もっと仲良くなりたい。俺を好きになってほしい」 溢れた言葉はとどまる事を知らず、次々と信じられない言葉を紡いでいく。 頬に冷たいものが流れた気がした。 「けどさ、嫌われてるやつに何されたって、嬉しくねーじゃんか。むしろ傷つけるだけかもしれねー。 それじゃ俺は、どうしたらいいかわかんねーよ。お前に嫌われてる俺は、お前に何をしたらいい?」 最後に残った酒を一気に飲み込んだ。朦朧としていた意識が襲い掛かる睡魔に一気にあやふやになる。 それでも、俺の溢れる気持ちはやむことなく漏れていく。そして 「なあ、桐乃。俺はお前が何をして欲しいのか、さっぱりわからねえんだよ。 お前はどうしたら喜んでくれるんだ? どうしたら嬉しいんだ? どうしたら笑ってくれるんだ? 俺は――」 ――どうしたらお前に好いてもらえるんだ? 俺の意識は眠りに落ちた。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 「京介?」 いきなりまくし立てるように言いたいことを言うだけ言った京介はかくんと頭を下げて押し黙ってしまった。 うなだれるように壁に背を預けて、俯いたたままの京介のそばに寄ってみると、その口からはスースーと寝息が聞こえていた。 もしかして寝ちゃったの? そんな京介の前に回り、足の間に身を収めるように座り込んだ。覗き込んだ顔には、一筋の涙の跡。 そのままトン、と頭をその胸に預けた。 「ばか」 トスン、と片手で京介の胸を打つ。 「バカ」 トスン、トスンと京介を起こさないように、繰り返し胸を叩く。 「ばかっ…!」 何が、『お前のことが好き』よ。何が、『好いてもらえるんだ?』よ。 あたしがどうしたら喜ぶ? 嬉しい ?笑える? そんなの――決まってるのに。 京介があたしにしてくれることが、そばにいてくれることが嬉しくないはずがない。喜ばないはずがない。 そんな簡単なことが、なんであんたはわかんないの? あたしの言葉ばっかりを真に受けて、どうしてその真意をわかろうとしてくれないの? 「嫌いよ」 言葉にしないとわかってくれないあんたが。 「嫌い」 言葉にしても伝わらないあんたが。 そして何より、こうやって全部京介のせいにして甘えてるあたしが―― 「大嫌いっ」 縋りつくように京介の服を掴んで、その胸に顔をうずめた。 本当に、あたしはバカだ。 兄貴の泣いてるのがイヤだと、あれほど強く言ったのに結局あたしが兄貴を泣かしてる。 あたしが素直じゃないせいで、京介を泣かせてしまっている。 バカで、ヘタレで、鈍感で、不器用で―――そして誰よりもあたしを大事に想ってくれてる京介。 「ごめんね」 いつも素直じゃなくて。無茶ばっかりを押し付けて。嘘ばっかりついて。 「ありがとう」 どんな時もあたしの味方でいてくれて。大切なものを守ってくれて。あたしを選んでくれて。 いつの間にか流れていた涙が、京介の服を濡らしていた。 それから十分ほどしてから、あたしは京介の部屋を後にした。 京介はあのままの体勢じゃ明日辛いだろうから、横にして布団をかぶせておいた。アレなら風邪を引くこともないはず。 それにしても、あたしはどうしたらいいんだろう。 まさかあの言葉が、あそこまで京介を傷つけると思ってなかった。わかりきっていると、そう思ってたから。 あの言葉に嘘はない。けれど、全てが本当だとも言えない。 これ以上京介を傷つけないためには、どうしたらいいんだろう。 『俺は、お前に何をしたらいい?』 ああ、そっか。簡単なことだった。 京介は、あたしがして欲しいことがわからないっていった。 わからないから、教えてほしいって、そう言ってた。 嫌いな自分が何をしてもあたしを傷つけるかもって、バカな心配をしてた。 だったら教えてあげればいいんだ。あたしが京介にして欲しいことを。 素直になるのはちょっと怖くて、くやしいけど、あたしも京介に傷ついてほしくないから。 少しだけ、素直になってみよう。きっと、意地を張って上手くいかないだろうケド、少しづつ。 そうと決まれば今日は早く寝てしまおう。 丁度明日はお休みだ。 京介を誘って二人で出かけて、うんと京介を引っ張りまわしてやろう。 そこでたっぷりと教えてやればいい。 あんたは何も気にせずあたしに接すればいいんだって。何も心配する必要はないんだって。 「あは。あいつ、どんな顔するかな?」 少しだけ、それが楽しみだ。もし気持ち悪そうな顔をしたらひっぱたいてやるから。 「おやすみ、京介」 壁越しにかけた声が、優しく闇に溶けていった。 END -------------
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登録日:2010/11/03(水) 22 09 50 更新日:2023/01/08 Sun 12 25 13NEW! 所要時間:約 10 分で読めます ▽タグ一覧 JC きりりん わがまま エロゲーマー ギャル スイーツ(笑) ブラコン ヘアピン ペロリスト メインヒロイン 中学生 丸顔 俺の妹がこんなに可愛いわけがない 八重歯 匂いフェチ 実妹 竹達彩奈 茶髪 読者モデル 陸上部 高坂桐乃 高坂(こうさか) 桐乃(きりの)は『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の登場人物。 メインヒロインを務め、物語は基本的に彼女が中心となって展開していく。 声優:竹達彩奈 性別:女 年齢:14歳 身長:165cm 体重:45kg 3サイズ:82/54/81 高坂京介の三歳下の妹で、中学二年生(後に三年に進級)。 腰まであるロングヘアーをライトブラウンに染めて、前髪をヘアピンで留め、両耳にはピアスを付けた、いわゆるイマドキの女子中学生。 美人で大人っぽく垢抜けており、見た目は高校生にしか見えない。どのクラスにも数人いるような「高めの女子」の中でも頂点に君臨している。 その容姿もさることながら、学更に有名なティーン誌で読者モデルもこなす、漫画や小説の登場人物さながらの才媛。 兄に対しては、関係は冷め切っていて、同じ家に住みながら言葉を交わすことはほとんどない。 勝ち気な性格で、特に京介には容赦がない。 意外にも人当たりは良く、ご近所や教師にも評判で、友達も多い。 実はそういった完璧な顔の裏に、美少女アニメと「妹もの」のエロゲーに傾倒するかなり重度の趣味を隠し持っている。 女子中学生としての自分と、自分の中で板挟みになり、誰にも趣味を打ち明けられず、悶々とした日々を送っていたが、 ある日兄の京介にバレてしまう。 悩みに悩んだ末、仲が悪い兄に「人生相談」という形で打ち明けると、共通の話題を持つ友達を作ることを勧められ、SNSのオフ会に参加することになる。 ギャルっぽい外見が原因で避けられ、上手く話すこともできなかったが、 沙織・バジーナの誘いで参加した二次会で黒猫と知り合い、アニメの話題で大喧嘩しつつも親交を深め、以降は三人でよくつるむようになった。 作中では京介を通して見ることになる為、本当のところは何を考えているのか解らない。実は京介が見るとおり、兄を嫌っているのかも知れない。 だが、読者からはどう見ても京介に恋愛感情を抱いているようにしか見えず、 京介に接する態度も素直になりたくてもなれないツンデレにしか見られない(まあ実際そうなんだry)。 黒猫とは親友の間柄なのだが、彼女に対しても若干ツンデレ気質を放っており、 親友であることを否定し、喧嘩ばかりしている(京介はこれを痴話喧嘩と表現している)。 逆に表の親友である新垣あやせには素直。 京介や黒猫などの年上相手にはわがままを言うことも多いが、あやせら同年代に対しては逆に大人に振る舞うことが多い。 丸顔を気にしていて、指摘されると怒る。 元々持っている美貌を入念なメイクで磨き上げている(京介談)が、すっぴんの方が可愛い(京介談)。 軽薄な格好に見合わず、かなりの努力家。 桐乃の多才さは父親譲りの誠実さや自分への厳しさに由来するところが大きい(もちろん生まれ持った才能も大きな要素ではあるが)。 実際、幼い頃は勉強がそれほど出来るわけでもなく、運動神経に限って言えばむしろ悪い方ですらあった。 それらを克服したことが彼女が持つ絶対的な自信を後押ししている。 しかし、その責任感と意思の強さからはわかりづらいが、精神的には年相応に弱く、脆い。 本編ではまだ明らかにされていないが、彼女が陸上を始めたきっかけは京介に関わるらしいことが示唆されている。 京介に「さんざんほったらかしにしたくせに」と叫んだこともあり、本心では構ってほしかったようである。 ブラコ(ry 異性は最低三歳以上年上でなければ恋愛対象にならないらしい。 それって(ry 余談になるが、桐乃のギャルっぽいイメージは担当編集のアイデアで藤沢とおる作品の女性キャラから生まれたらしい。 作者は桐乃のイメージを固めるに当たって『GTO』を読んだとか。案外相沢雅辺りのイメージから誕生したキャラクターなのかもしれない。 某スレでは「くんかたん」「クンカー」という愛称で親しまれていて、 兄のパンツをこっそりくんくんしたり兄のストーカーだったり凄いレベルのオナニストだったりする。 本人に見せたら精神崩壊を起こすかもしれない。 妹好きが長じたのか、一時期妹という存在が18人ほどいる友人宅に厄介になったことがある。 毎日ありえないくらいのハイテンションで幼女達と戯れて居候生活をエンジョイしていたが、兄に電話でたしなめられて帰宅した。 やはり現実の妹より兄の方が良いようだ。 ちなみに桐乃と友達なのはこの家の7女である。 「……人生相談が、あるの」 「……ばかじゃん? 二次元と三次元を一緒にしないでよ。ゲームはゲーム、リアルはリアルなの。 大体さー、現実に、兄のことを好きな妹なんているわけないでしょ?」 「そう、世間体。あたしは確かにアニメが好きだし、エロゲーも超好き。ううん、愛していると言ってもいい」 「あたしは、やめない。好きなのを、やめない。前にアンタに言ったじゃん。両方があたしなんだって。 どっちか一つなくなっちゃったら……やめちゃったら、あたしがあたしじゃなくなるの。 確かに、あたしは子供だし、お父さんの言うことは聞かなくちゃいけないと思う。それが当たり前だし、抵抗なんてできないと思う。 ……でも、もしも、全部捨てられて……なくなっちゃっても。いままでのあたしが、なかったことになるわけじゃ、ないから。 ……だから、好きでいることだけは、絶対、やめない」 「ありがとね、兄貴」 「こ――この変態っ! シスコン! 強姦魔ッ!」 「あんたのことはこれからカ●ビアンコムって呼ぶから」 「っざけんなッ! いい加減、偽者偽者やかましいのよアンタ!」 「あんたのことも、エロゲーと同じくらい好き!! ウソじゃないっ! なんで分かんないの!? どっちか選べるくらいだったら最初から悩んでない! 学校の友達も! オタク趣味も! どっちも凄く大事で、大切で、捨てられないからこんなんなっちゃってんでしょうが!」 「ばぁぁぁ~~~~っかじゃぁあ~~~~~~~ん?」 「……いつも、ありがとう」 「――じゃあね、兄貴」 「……バカ兄貴」 「あんたのおかげでよーく分かったっ! 現実の妹なんてろくなもんじゃないってね! 妹は二次元に限る!」 「うん、えっと、その……言い辛いんだケドさ」 「――あんた、あたしの彼氏になってよ」 「あんたのこと……今日は〝京介〟って呼ぶから」 「だって、その方が……恋人っぽいじゃん?」 「ぜんぜん違う! 恋愛シミュってゲームとしては面白いけど、リアル恋愛と比べたらぶっちゃけ超イージーモードみたいなもんだから!」 「それは……それは! っ……!」 「あんたがっ……あんたがっ……!」 「あんた……が……っ」 アニメ版ではまさかの改悪に改悪を重ねられ、アンチが沸く程に嫌われている(実際は原作の方がやってること自体はひどい)。 だいたいシリーズ構成の倉田のせいだけど。 原作では努力の人なのだが全くそんな描写はなく、 ただの超人スイーツ(笑)JCが傍若無人に暴れてるようにしか見えないからである(序盤はそうでもなかったのだが…)。 桐乃は犠牲になったのだ……メガネスキー倉田のな 原作者が脚本を取った九話では桐乃らしい充実したライフを見る事が出来る。 「お兄ちゃん」と呼ばれる場面で悶えて○ナるシーンや、ニャンニャン場面の直前にお風呂に入るシーンはもはや我々を遥かに超えるキモヲタであった。 「フヒヒヒwww」 「りんこちぅゃあぁ~んwww」 「ち、ちょっと待っててっ。…私もシャワー浴びてくるから////」 「録音!?まさか録音したんじゃないでしょうねっ!?////(←勿論嬉しい)」 「(黒猫の厨二ブログに)今週もぼっちで寂しかった、まで読んだ」 ゲーム『俺の妹がこんなに可愛いわけがないポータブル』では、ヒロインの一人として登場。 血が繋がった実妹のままのルートと、IFルートとして実は血が繋がっていなかったことが発覚する義妹ルートが存在する。 実妹ルートでは激的には京介との関係が変わらないまま話が終了するが、義妹ルートでは最終的に恋人として付き合うことになる。 続編となる『続くわけがない』の桐乃ルートは義妹ルート後の話となる。実妹ルート後はなし。 恋人となった桐乃とイチャイチャしつつ、友人や家族の理解を得るために奔走するのが基本筋。めでたく結婚すると一男一女に恵まれることに。 余談だが、桐乃ルートのスチルは解説で黒猫が突っ込む通りキスシーンが非常に多い。 桐乃以外のヒロインのルートでは桐乃の嫉妬が垣間見えるシーンも存在するが、前作とは違って表立って敵対することはほとんどない。 また、ヒロインと結婚し、子供が出来た後の話に登場する桐乃は基本的に「姪バカ」であり、京介や結婚したヒロインが呆れるほど溺愛している。 ちなみにその愛情は届いてない場合が多く、特にあやせの娘は敵愾心丸出しで桐乃の心をへし折っている。逆に加奈子の娘は桐乃が大好きだとか。 じゃ、宿題ね? 来週までに追記・修正しておくこと。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- キャラクターや作品、作者に対しての愚痴や誹謗中傷等を行った場合、IP規制・コメント欄の撤去等の措置がされる可能性がありますのでご了承下さい ▷ コメント欄 [部分編集] これだけアンチなコメント欄で、なんでコメント撤去とか注意書きが無いんだろうな・・・。 -- 名無しさん (2017-02-25 10 17 35) コメント欄のリセットと警告の追加 -- 名無しさん (2017-02-25 13 56 03) 擁護すると、原作者は義妹として書いてたが編集が「実妹にしろ」と意見が合わなかったのを原作者が義妹っぽくも実妹っぽくも書いたから最終巻でああなってしまった。 ある意味最大の被害者。 -- 名無しさん (2017-04-24 15 50 42) きりのんと俺妹がああいう顛末になったが故のエロマンガ先生の設定なのかなと色々思うところがある -- 名無しさん (2017-04-24 16 04 02) おねツイみたいな設定以外でシュレディンガーの妹はもういらない、ゲームで義妹エンドにしたら評判悪くて本編は実妹にしたという説も見たことがある -- 名無しさん (2019-01-10 22 04 10) かあねさぬ -- 1 (2022-08-20 16 36 12) 名前 コメント
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「ちょっと違った未来11」 ※原作IF 京介×桐乃 ~~☆ 「あ!京介さん、あれ…!」 「ん?おっ、あれは…。」 帰りの車中、後部座席に座っている桐乃が声をかける。 「あれは…結婚式、かしら。」 教会での結婚式。 車の中からでもわかるくらい結構派手だな。 バックミラーで後ろを見ると桐乃がうずうずしていた。…よし。 「ちょっと寄ってみるか。何かの縁だ、盛大に祝ってやろーぜ。」 「この辺りだと…あそこの駐車場に車を寄せれば…。」 「そうだな…。」 教会の後ろに駐車場らしき場所がある。完全に部外者だけど、ちょっとぐらいかまわねーよな? 駐車場の空いたスペースに車を停車させ、ロックする。 車の中から外に出ると新郎新婦の登場を待ちわびているのか、たくさんの人たちが扉の前で待ちわびている。 どうやら聖書に倣った夫婦の誓いの儀式はすでに終わっているようだ。 「あ、花嫁さんだ!」 桐乃が嬉しそうにぴょんぴょん小さく飛び跳ねる。 俺達はいいタイミングに来れたらしい。ちょうど新郎新婦が出てくるところで、 「綺麗…。」 隣にいる瑠璃がうっとりと呟く。 純白のウエディングドレス。ドレスの種類なんて俺にはわからねーけど、よくCMとかで見かけるタイプのものだ。それでも…。 「実物を見るとやっぱ違うな。」 確かに綺麗だった。日の光に照らされてドレスが白銀に輝いている。教会の屋根にいる鳥達も祝福してくれているのか、静かに見下ろしている。 桐乃といい瑠璃といい、女の子は皆こういう綺麗なものが好きなんだよな…。 名前もしらない人だけど、これからの幸多いであろう未来をめいっぱい感じているのだろう。 夫をつかむ腕は全幅の信頼と愛情を寄せていた。 見れば花嫁さんが白いブーケを投げようとしていた。 「桐乃桐乃、あのブーケ!」 瑠璃が少し慌てたように言う、 「え?」 「花嫁さんが投げるあのブーケ、あれを取ってらっしゃい。あれが取れた人が次に花嫁衣裳が着れるって言われているのよ。」 「え、そ、そうなんですか!?じゃ、じゃああたしも…!」 桐乃は前に並ぶ人達に入っていく。周りの人たちも同じ考えらしく、そろってブーケを受け取ろうとしていた。 きゃいきゃいとはしゃぐ桐乃。あの姿を見れただけでもこの教会に立ち寄ってよかった。やっぱあいつは笑ってる姿が一番だよ。 瑠璃の横顔を見ると同じ事を考えているのか、桐乃の後姿を見ながら微笑んでいた。 「ふふ…。」 「今日はありがとな、瑠璃。」 「え?」 「やっぱさ、アイツも内にばっかしいると気が滅入っちまうだろ?あれからほとんど自分ひとりで外出にも出かけないし…。」 「そう…大学にも?」 「行ってはいるんだけど、ほとんど大学の友達と話してないみたいだ。あくまで桐乃の反応からの推測だけどな…。昔みたいにあやせや加奈子が一緒ならあいつらに話聞けばわかるんだけどな…。」 残念ながら三人とも大学が違うし…。 あの事故前は大学でもファッションリーダーみたいに自然となっていて、サークルとかからの勧誘も凄まじかった。メールや電話が来るたびに丁寧に断っていた。 『ま、あんたにはこんな経験ないだろうからわかるわけないけどね~。』 ぐぬぬ。腹立つあのアマ。そんな女にぞっこんで尻にひかれる俺は一体なんなのか。そんな俺にも腹立つ。過去の俺に言ってやりたい。もっと亭主関白になれ、と。 そんなことを考えていると、 「…痛ぅ…。」 え? 瑠璃が眉間を指で押さえていた。真っ白い肌に脂汗が滲み出ている。 「おい瑠璃、大丈夫か!?」 「…ご、ごめんなさい先輩…はあはあ…、す、少しどこかで休ま、せて…。」 「わかった。ここじゃなんだから、あの木陰に…。」 教会の裏に木陰があった筈。あそこだったら人もそういない。 「…ごめんなさい。こんな日に。」 瑠璃の肩を抱えてゆっくりと結婚式の場を離れる。教会裏は綺麗に整理されていて、近くにちょうどいい大きさのベンチがあった。 「あそこで休もう。大丈夫か?」 「だい、じょうぶよ…。はあはあ…。」 顔を見ると蒼白だった。普段色白な分、もはや病的ともいえるその顔色。整った顔立ちは頭痛の痛みで歪んでいた。 「水とか要るか?…いや、いっそのこと病院に…。」 「大丈夫…すこしだけ…すこしだけ休ませて頂戴…。そうすればこんなくらい…。」 本当に具合が悪そうだ。 俺の胸にしな垂れかかってくる瑠璃。彼女の甘い体臭と髪の匂いが鼻に入ってくる。 「先輩…ごめんなさい…。」 「何をだよ。いいから今はゆっくりと…。」 「違うの、そうじゃないの…。」 「え?」 「私…ずっと…心のどこかで貴方達が…桐乃のことを羨んでた…。」 なにを…? 「貴方があの時、私じゃなくてあの子を選んで…。それでもそれはまだ『妹』としてだった…。だから私にもまだチャンスが…大好きな先輩の心に私を映すチャンスがまだあるかもって、あの時はそう、思ってた…。」 …。 「だけど貴方は桐乃を選んで…私は何も出来なくて…。ううん、それでもいいって思ってた…。それが本当の気持ち。本当よ。だってあの子は私にとっても大事な…。でもあの子が記憶を失って…、痛ぅ…!」 「瑠璃!?」 ~~~ やったやった♪花嫁さんのブーケが取れた♪ 周りの人たちがおめでとうって言ってくれる。部外者だけどいいのかな? 「あ、ありがとうございます。ありがとうございます。」 ぺこぺこと頭を下げる。 「あら、とっても可愛らしい子。私にも娘がいたらこんな可愛い子にしたいわ~。」 「あなた将来いいお嫁さんになれるわよ~。そのブーケ、大事に取っときなさい。」 はしばしにそう声がかかる。えへへ…嬉しいなぁ…。 あたしはブーケが取れたことを報告したくて後ろを向いた。 「京介さん、黒猫さん!…あれ?」 きょろきょろと周りを見てもどこにもいない。あれ?どこに行ったんだろう…。 あたしが二人を探しているのをみて、参列してたお爺さんが、 「お嬢ちゃんの連れのとっぽい兄ちゃんと綺麗な姉ちゃんなら裏手に行ったよ。」 あれ? 「肩寄せ合ってたが…なんかあったのかい?」 …。 「…ありがとう、ございます…。」 嫌な予感がする…。 なんだろうこの胸騒ぎ…。 ~~~ 心に曇る暗雲を否定出来ないままあたしは教会の裏手に向かった。そこのベンチに二人は寄り添って座っていた。そこから話し声が聞こえてくる…。 ーーー『…桐乃のことを羨んでた…』 え? ーーー『…だから私にも…大好きな…思って…』 え?大、好き?誰が誰を? ーーー『…それで…いいっ…思ってた…』 ここからじゃ二人の声がよく聞き取れない。京介さんの顔が見れない。黒猫さんが京介さんの胸元に顔を埋めている。その二人はどうみても…。 パキッ あたしは小さな木の枝を踏んだみたいだ。全く見えていなかった。だって…。 「桐乃!?」 「…。」 京介さんが慌てて振り返る。 黒猫さんは顔を埋めたままだ。こちらを見ようともしない。 「はは…。」 馬鹿みたいだ…あたし…。 京介さんの妹だ彼女だと言われて…。彼の好意に甘えて、その気になって…。一人で舞い上がって…。 そうだよね…。京介さんもこんなめんどくさい女なんかより黒猫さんみたいな綺麗な人のほうが…。 もう、わけわかんないよ…。 「…ッ!」 たまらなくなり、あたしはその場を駆け出した。 ~~~ この光景を見て何を思ったのか、桐乃が駆け出していく。 ばか、あいつ何を勘違いしてんだ!?それどころじゃねえってのに!? 「はあはあ…先輩…。」 「瑠璃…とりあえず病院に…。」 「はあはあ…あの子を追いかけなさい…。」 「で、でもよ…。それじゃおまえが…。」 「いいから行きなさい!呪い殺されたいの!?」 物凄い剣幕だった。それだけ彼女も必死なのか。かつての厨二フレーズも全く違う性質を帯びていた。 「わかった!すぐに戻るからな…!」 ベンチに瑠璃を横たわらせ、俺は桐乃の後を追いかけた。 ~~~ 桐乃はどこだ…あいつに本気で走られたら俺じゃ追いつけない…。なんとか見失わないようにしないと…っていた! 「おい、桐乃!」 後ろから桐乃の背中に向かって叫ぶ。 ビクッ、と桐乃は身体を一瞬硬直させる。 「…っ!」 俺のほうに一回振り返るとそのまま全力で走って駆けていく。 ここで逃したらもう…。って…。 (お、遅っ!?) あいつ走り方まで忘れてんのか!?そう思わせるほど桐乃の走るスピードは遅かった。 これじゃそこらの女の子とそう変わらない。のたのたした女の子走り。 「っ!待てよ、桐乃!」 以前なら比較にもならないであろうスピードの差が今は逆転している。 一般的な成人男性の俺が今のこの桐乃の走る速度に追いつけない筈もなく…。 「桐乃、待てって!」 ものの数秒で彼女は捕らえられた。 「桐乃、待てって!話を聞…。」 彼女の左手首を捕まえ振り向かせたら、俺は言葉を一瞬失ってしまった。 「…。」 彼女は、桐乃は泣いていた。大きな瞳に大粒の涙をためて。 「おい桐乃、落ち着けよ。いいか、さっきのは…。」 「…して…。」 「え?」 「離して!!」 桐乃は掴まれていた手首を振りほどく。 一歩二歩後方に距離を置く。 肩を震わせ、いからせて、野生動物みたいに腰を落として俺を睨みつける。 「あなたも…。」 「え…?」 「あなたもあたしの前から消えちゃうんでしょ!?めんどくさい女だ、何をしてもとろくさい女だ、って…!」 「何、を…。」 桐乃は泣きながら大声で、 「あたし知らない!あたし全然綺麗じゃない!モデルなんか、服のことなんか何にも知らない!あたし知らない!あんなに勉強なんか出来ない!出来っこない!!」 「…。」 「陸上だってそう…!小説だって…!なんなの…!?そんなのあたしに出来るわけないじゃない…!そんなのあたし知らない…!知らないのに皆して…皆して…!」 ーーー『相当負担がある筈よ。特に心に…。皆が言うことが全く記憶にない。しかも相手は自分のことを知っている。…葛藤がそこにあることは容易にわかるわ。』 大学のカフェテリアで瑠璃と会った時に言われたことを思い出す。 クソッ。俺は馬鹿だ。どこまで鈍いんだ!? 桐乃の心がこんだけ追い詰められていたってのに…。 当たり前じゃねえか!?周りが知らない人だらけで…。 それでもこいつは俺に嫌われたくなくて、あれだけ健気に振舞って…。 俺は一度でも本気でこいつの立場になって考えたことがあったか!?こいつの悩みを感じようとしたか!? こんなんで、何が、兄貴、だよ。 過去の俺をぶん殴りたくなる。 「知らない人たちが皆近づいてきて離れてく…!あたしには何にもないのに…何にもない事に勝手に落胆して失望して…!皆誰の事を言ってるの!?知らない!あたし『そんな人』知らない!」 もう桐乃の顔は涙と鼻水でぐしゃぐしゃだ。 「…皆誰の事を見てるの…?…あたしのことを見てよぉ…。あたしを無視しないで…。無視、しないでよぉ…。」 桐乃は膝から崩れ、そのまま肩を震わせ嗚咽する。 「無視しないで…無視しないでぇ…。」 「…桐乃。」 もう見てられなくて、俺は…。 「ぇ?」 幼子のように泣きじゃくる桐乃を、そっと抱きしめた。 「桐乃…おまえの気持ちに気づいてやれなくて、ごめん…。」 「…ぁ…。」 「俺、今までおまえを守る、おまえを離さないって思ってたけど…全然おまえのことわかってなかった…。」 「…。」 「俺は大馬鹿だよ。大馬鹿兄貴だ。妹がこんなに苦しんでるのに…。気づきもしないで…。」 「…。」 「桐乃。」 俺は腕にすっぽり収まった華奢な桐乃の身体を抱きしめながら、 「おまえのことを、もっと知りたい。知りたいんだ。昔の桐乃じゃない。今のおまえの事が…今の桐乃の事が、俺は知りたい。」 「京介…さん…。」 「なんたっておまえは俺の大事な大事な世界にたった一人の妹だからな…。ダメか…?」 「で、でも…。でも…!く、黒猫さんは…!?」 「…今、黒猫は体調を壊してるんだ…。」 「…え?」 「おまえの考えてることは勘違いだよ。さっきはあいつの介抱をしていたんだ。あいつとは恋人でも何でもない…。だって…。」 …いずれ瑠璃との、黒猫との想い出を俺は桐乃に話さなくちゃいけないだろう。 確かに俺はあいつの事が大好きだった。 愛してた。恋してた。 いつも痛くて尊大な芝居がかった口調で、だけど誰よりも優しいお人よしの、ありし日のあいつ。 でも俺が女性として黒猫を愛したのは、恋したのは過去の話だ。 今の俺のこの気持ちは、想いは、たった一人に向けられている。 …この想いはきっとこの先も変わらない。二人でその愛を育んでいけるって信じてる。 「京介さん…。」 「…これからお互いのことを知っていこう。それに…。」 俺はニッと笑顔で、 「おまえには瑠璃だって沙織だってあやせだっている。おまえを支えてくれるやつはいっぱいいるんだぜ?」 「京介さん…。」 「も、もちろん、俺を第一に頼ってくれて…いいんだからな。」 ごほん、と咳払いをする。…ちょっと語りすぎたかな? 「…ちゃ、ん…。」 「え?」 「こ、これからは、きょ、京介さんのこと、…お、お兄ちゃんって、よ、呼びますから…。」 「うぇ!?」 「だ、だって、その…。あ、あたし達、きょ、兄妹ですし…その…。」 桐乃が顔を赤らめながら上目づかいで、 「…だ、ダメ、ですか…?」 「い、いいに…。」 「はい…。」 「いいに決まってんだろ…。」 俺の返答を聞いた桐乃はパアッ顔を明らめた。 「んふふ…お兄ちゃん…お兄ちゃん…。」 おい、連呼はやめろ。…くすぐったいじゃねーか…。 …。 おいちょっと待て。 周りからひそひそ声が聞こえる。 周りを見ると俺達を取り囲むように人が巻いていた。 皆してニヤニヤしている。 ヤベ!すっかり忘れてたけど、ここ往来のド真ん中だ。 …今までよく車にクラクション鳴らされなかったな…。 「ごほん。き、桐乃、行くぞ?」 「あ、お兄ちゃん…。」 「ここは危険なのだ、妹よ。ここは危険。」 「…ぁ…。」 桐乃も俺から顔を上げ、周りの状況をようやく把握したみたいだ。 カアア… 急速湯沸かし器みたいに顔を赤らめる桐乃。 「いくぞ、桐乃。…瑠璃が待ってる。行こう。」 今はすこしでも離れたくない…。俺は桐乃に手を差し出した。 「…はい、お兄ちゃん♪」 ぎゅっと俺の手を握り締める。 男なら思わず見惚れてしまう笑顔で、俺の最愛の妹はうなずいた。 ~~~ んふふ♪んふふ♪ あたしの心の暗雲は京介さんの言葉で一掃された。 まだ戻らない記憶。モヤがかかる記憶。それでも…。 『今のおまえの事が…今の桐乃の事が、俺は知りたい。』 えへへ…。 お兄ちゃんは今のあたしを見てくれている。今のあたしを大事にしてくれている。 そのことは彼の体温から、言葉から、痛いほど伝わってきた。 (あたし、ここにいていいんだ…。) 一時期どうしようかと思っていた。外に出るのが怖くて怖くてたまらなくて…。でもここ以外に居場所なんかなくって…。 そんなあたしをお兄ちゃんは…。 『おまえは俺の大事な大事な世界にたった一人の妹だからな。』 (…ありがとう。ありがとう、お兄ちゃん。) あたしはお兄ちゃんに手を引かれ、教会の裏手を目指す。 もう結婚式は終わっていて、人もまばらだった。 つないだ手をぎゅっと握り返す。 男の人の手っておっきいな…。おっきくて、あったかい…。 ーーー『桐乃、帰ろう。』 一瞬、何かの光景がフラッシュバックする。 …あれ?いつか誰かにもこうやって誰かについて行って…。 一瞬頭の中で見えたその光景が何なのか、考えようとすると…。 「瑠璃!?」 裏手につくと、黒猫さんが…。 「瑠璃!?おい、瑠璃!?」 お兄ちゃんが声を張り上げる。 黒猫さんの顔は蒼白だった。浅く呼吸をし、ぐったりしていた。 ーーー瞬間、何かの光景があたしの頭の中に蘇る。 ーーー誰かの顔をそっと撫でる。 ーーーもう、還らない、誰か。 身体の震えが止まらない。嫌…嫌…。 「お、おにいちゃん…。」 お兄ちゃんは救急車を手配している。 その声が、音が聞こえないのにカチカチという自分の歯を鳴らす音だけが嫌に鮮明に響く。 寒い…。寒いよ…。あたしは自分の両腕を強く抱きしめる。 「桐乃!!」 肩を両手でつかまれる。 ビクッ あたしの身体は反応し、心はすぐさま元の世界に戻る。 「今からすぐに救急車が来てくれるそうだ。俺は瑠璃の家族に連絡を入れる。」 「ぁ…。」 「もしかしたら救急車には身内は一人しか乗れないかもしれない。ここに二万ある。後でタクシーを拾って来るんだ。」 「ぁ…。」 「桐乃、大変だけどしっかりするんだ…。俺達が頑張らないと瑠璃は…。」 黒猫さん、黒猫さん…。 「桐乃、大丈夫だ。大丈夫だから…。今俺達に出来ることをしよう。」 …遠くのサイレンの音が聞こえる。 その音は彼女を一体どこに連れて行こうとする音なのか…。 あたしはただ、祈るしかなかった。
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「苗木君、恋してる?」 窓の外に広がる景色を眺めながら、霧切さんは唐突にそう切り出した。 「こい?」 僕はただオウム返しに呟き返す。 「そう、恋愛の、恋」 今度は真っ直ぐ僕の方を見ながら再びそう問いかけた。 明日のテストが心配だったから居残っただけだったはずなのに、何だろう、この雰囲気は。 放課後の教室。 教室を出て行くみんなをよそに、霧切さんは僕の席にやってきた。 いつも通り探偵助手のお誘いだろうか。 流石にテスト前だからと断ろうとしたところで、彼女は僕の前――朝比奈さんの席に座った。 「苗木君、勉強していくの?」 「え、ああ、うん……」 帰り支度をしていなかったことから察したのか、予想外の質問にちょっと慌ててしまう。 「だから、今日は――」 「私も一緒にしても構わない?」 捜査の誘いを断ろうとしたところで、予想外の方向からパンチが飛んできた。 僕の知ってる霧切さんは、自分からそんなことを言うキャラじゃない。 でも、流石にそんなこと言えないので、とりあえず、目を白黒させてみた。 「今は何をやっているの?」 「え、古文の復習だけど……」 ちょうど良かったわ、と言いながら、霧切さんは朝比奈さんの机の向きを変え、僕の机と合わせる。 周りを見ると、既にみんなそれぞれ教室を出て行ったようだ。 「……ひとつ、良い?」 鞄からノートなどを取り出す霧切さんに問いかける。 「何でまた、霧切さんが僕なんかと勉強を?」 霧切さんは、無言で古文のノートを差し出す。 中を開いてみると――所々空いているページがあった。 「捜査の所為で何度か授業に出そびれたのよ。あなたが教えてくれないかしら?」 こうして、不思議な二人っきりの勉強会が始まった。 「恋、って言われても……」 いきなり何を訊くんだ、この人は。 ここまでの勉強会はいたって普通だった。 霧切さんの古文力は至って優秀で(僕が教えるまでもないくらいに)、僕が「好きだ」などと囁いたわけじゃないし、古文の内容が愛を綴ったものだったということもない。 だから、僕には何でこんな話になったか理解できない。 「【質問の意図】が……」 とりあえず、普通に返すことにする。 霧切さんはため息を吐いた。 「(言弾:恋話)それは違うわ」 「えっ?」 普段の表情から一瞬で鋭い視線に変え、僕に向ける。 「舞園さんや江ノ島さんが言っていたわ。男子も女子も高校生なら一つや二つする、って」 何か予想外のところでゲームの要素を無理やり取り込まれた気がするが、僕が論破されたのは事実だ。 「霧切さんも、舞園さんたちとそういう話するんだ」 僕がそう返すと、霧切さんの顔が一瞬だけ赤く染まった。 「た、たまたまそういう機会があったのよ。同じクラス男子と付き合うなら誰か、ってね」 赤面した霧切さんも可愛いな、なんて思いつつも、女子たちがどんな話をしたのかが気になった。 「まあ、今現在、私が訊きたいのはそんなところじゃないわ」 しかし、すぐに机に両肘を立てて組み、口元を隠す霧切さん。 その表情はどこか作ったように無表情だ。 「恋の話、だっけ」 「そう、苗木君は誰が好きなの?」 何故、誰かが好きということは確定なんですか。 「ここには色んな人がいるじゃない。これで好きな人がいなかったら、苗木君は間違いなくイ●ポよ。専門医に相談することをお勧めするわ」 確かに個性的なメンバーだということは認める。それ以前に、その表現はどーなんですか。 不名誉な称号を頂きたくないので、ここは真面目に考えることにする。 「私の勘は【舞園さん】か【朝比奈さん】ね。守りたくなるような女子は人気がある、って言ってたわ」 確かに、彼女達は守ってやりたくなる。 舞園さんは何てったって超高校級のアイドルだし、朝比奈さんは天然なところがあって危なっかしい。 「一方、頼れるって意味で【セレスさん】や【大神さん】、【戦刃さん】も捨てがたいんじゃないかしら?」 セレスさんは時々恐ろしいまでのキャラでみんなを引っ張ってくれるし、大神さんや戦刃さんは体力面でも本当に頼りになる。 「【江ノ島さん】や【腐川さん】だってファンクラブがある程の人気だって聞いたわ」 今時、ファンクラブなんてあるんですか? まあ、確かに江ノ島さんはカリスマモデルだし、腐川さんも喋らなければ十分可愛いだろう。 「誰なのかしら、苗木君の【好きな人】は?」 だけど……どうもピンとこない。 彼女達は、何処か遠いのだ。 超高校級の彼女たちと、極々普通の高校生である僕。 「……眩しいんだよね」 「……そう」 僕には、ちょっと眩しすぎる。 僕はこれまで、普通の人生しか送ってこなかった。 それを知って彼女達がどう思うのかが、怖いのだ。 退屈だと思われるか、無駄だと思われるか、残念だと思われるか。 「そうね、でも、彼女達は問題なく受け入れてくれると思うわ」 そういって、霧切さんも苦笑いを浮かべる。 この展開は考えていなかったのだろう。珍しくちょっと焦った様子だ。 そういえば、霧切さんは彼女自身を選択肢に入れなかった。 いつも通り一歩引いたところから僕たちを見てるのだろうか。 「霧切さんは、何で僕の好きな人を知りたいの?」 「そ、それは……今後、私の捜査を手伝ってくれるあなたの好きな人が、犯人に狙われないとも限らないからよ」 論破するまでもなく、霧切さんの言葉は嘘だと分かった。 声は震えていたし、目は逸らしている。 そんな彼女が愛おしいと思ったのは、いつからだろうか。 霧切さんの捜査を手伝っているとき? 霧切さんとよく話すようになったとき? 霧切さんと初めて話したとき? 霧切さんを初めて見たとき? 分からない、でも、いつの間にか僕は――。 (“言弾:霧切さん”を入手しました) 「僕が一番好きな人は――」 それは何処からきた感情だろうか。 羨望か、連帯感か。 「【好きな人】は?」 そうじゃない。 もっと、言葉では言い表せない何かから生まれた感情だ。 長く伸びた髪とワンポイントの三つ編み、瞳に真実を見つめる光を溜め、手には悲しい思い出を手袋で封じ込んでいる、一番僕を必要としてくれる女の子。 「(言弾:霧切さん)――霧切さんかも、しれない」 好きという感情がこれで正しいのなら、僕は彼女が好きなのだろう。 一方の霧切さんは、一瞬、ぽかんとした後、凄く困ったような表情を浮かべた。 「そういう冗談はよろしくないわ、苗木君」 「いや、冗談じゃないんだよね」 今の一言で動揺したのが手に取るように分かった。 いつもは見られない一面、といった感じか。 なるほど、先人の言うとおり、それには恋するだけの魅力がある。 困った表情に若干の笑みが混じる。どうやら僕は嫌われてはいなかったようだ。 「いや、でも、そんな……」 照れているのだろう、だんだんとその顔に朱が差してくる。 「予想外だった?」 「ええ、完全にね」 どこか嬉しそうに彼女は答えた。 「私も、苗木君は嫌いじゃないわ。むしろ好意を持っていると言って良いかもしれない」 だけど、と彼女は少し表情を強張らせて続ける。 「あなたには、私よりも舞園さんたちを好きになって欲しいわ」 「え?」 「彼女たちは、それぞれの夢に向かって全力で進んでいる。そして、彼女達には支えが必要なのよ」 何故だろう。 何故この人は、ここまで自分を追い詰められるのだろう。 「苗木君、ここまで言えば分かるわね?」 何故もっと、自分の幸せを望まないのだろう……。 「ごめんなさい、変なことを訊いて。私、そろそろ帰るわ」 霧切さんは、そう言ってそそくさと勉強道具をしまい始める。 焦っているのだろう。手が若干震えている。 僕は彼女に何も声をかけなかった。いや、かけられなかったのだ。 何と言えば良いのか分からなかった。 否定すればいいのか、肯定すれば良いのか、でも――。 そう考えているうちに、霧切さんは鞄に勉強道具をしまい終えていた。 「また明日、苗木君」 それだけ言って、逃げるように教室を出て行ってしまう。 彼女が見えなくなってから、大きくため息を吐いて椅子にもたれかかった。 窓の外はいつの間にかザアザアと雨が降り始めていた。 そういえば、天気予報が嵐が来ると告げていたはずだ。成る程、みんながそそくさと帰るわけだ。 僕は霧切さんを――。 ・追う ・追わない
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http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1301391825/951-958 沙織は自分の寝室である部屋の前に着くと、横にいる京介に言った。 「ちょっと京介さんは隣の部屋で待っててもらえますか?」 「え?どうしてだ?」 「それは……その、わたしにも心の準備というものがありまして、その……」 人差し指同士を胸の前でくっつけながら赤ら顔でもじもじする沙織を見て、京介はこれからする事に現実感があるようなないような不思議な感覚に襲われた。 「ああ、わかった。隣って、その……シャワー、使えるのか?」 「ぁぅ……も、もちろんです!着替えもクローゼットに色々入ってるはず、です」 「そっか。それじゃ準備できたら電話してくれ」 「は、はい」 わたわたとテンパる沙織を名残惜しそうにちらりと見やり、京介は言われた通りの部屋に入っていった。 それを受けて、沙織はふぅと一息ついてから自分を意気込ませるように小さくガッツポーズをとった。 京介はシャワーを入念に浴びて部屋にあったバスローブを羽織り、備え付けのソファに大の字に座った。沙織からの連絡はまだない。 女の子は準備にいろいろ時間がかかるものなのだから、そんなものだろう。 それに、沙織がそうまで真剣に準備を整えてくれていることに京介は喜びと緊張からの武者震いが止まらなかった。 そうこうするうちに携帯が震え、条件反射的に京介は電話に出た。誰かなど言うまでもない。 「もしもし」 「沙織です。準備ができましたので、お願いします……」 「わかった」 切った後携帯電話の電源を返す刀で落とし、京介は意を決して隣の本丸へと足を踏み入れた。 電気は玄関前しかついておらず、リビングの中は真っ暗だ。 「沙織」 そっと名前を呟くと、照明のスイッチを入れる。 予め調節がしてあったのか、光度が抑え目の薄明かりが部屋の中を包む。 「京介さん」 そこには、ベッドに腰掛けてにこやかに妖艶に微笑む沙織がいた。 風呂上りで上気した肌に黒のシースルーのネグリジェが年頃の女子とは思えぬ程の色気をかもし出している。 極めつけに、沙織がかけている”あの”赤縁のメガネが京介の思考をどうしようもなく狂わせていた。 「そ、その……京介さん、どうですか?この格好――京介さん?」 「い、いや……お前の美貌に見とれててな」 「えっ――」 互いの顔が羞恥で真っ赤に染まる。 「お、お前が常々言ってたことじゃないか」 「自分で言うのと恋人に言われるのでは全然違いますわっ!そんなこと、言われたらそれだけで……」 「す、すまん」 腰から下をもじもじさせる沙織に何か良く分からんが京介はとりあえず謝る。 互いに狼狽していることが読み取れると、2人はどちらともなく笑いあった。 「ふ……ははっ。……綺麗だ。沙織」 「ふふふっ、ありがとうございます。……わたし、こんな日が来るのを待ち焦がれていました。あってはならないことだとわかっていながら」 「沙織……」 「でも、そんな臆病者のわたしにあなたは手を差し伸べてくれた。だから、わたしはあなたに精一杯尽くさせていただきたいと思います」 「……ああ」 「それでは、お覚悟願いますっ」 京介を手でちょいちょいと招き寄せると、京介の首を掴んでその唇を啄ばむ。 時に短く、時に深く。時に舌を絡ませて互いの情欲を煽る。 ぴちゃ、ぴちゃという唾液同士の水音が例えようもなく艶かしい。 そこから沙織が焦るような手つきで京介のバスローブを剥がし、そのそそり立つ陰茎をあらわにした。 「これが本物の京介さんの……す、すごい……」 「え、えーっと……その……」 沙織にモノを見られていることで反応に困る京介を尻目に、眼鏡で性欲がブーストされている沙織は躊躇なく口でそれを含んだ。同時に両手で竿を根元から拙い動作で擦り上げる。 「うおぉぁっ!」 「ふふ、京介さんったら可愛い声で喘ぎますのね……」 「うっ、あぁっ……」 幾分か余裕が出てきたのか沙織の声色にSっ気が混じってくる。 沙織自身どうすればいいかなど良く分かっていないのだが、同人誌での知識をもとに亀頭から裏スジへとチロチロと舌を這わせることは京介には絶大な破壊力をもたらしていた。 「くぅっ沙織、やばい、もう出っ」 「えっもう……んんんんっ!?」 唐突に口内に発射される精液の塊に思わず沙織はけほけほと咳き込む。 「きょ、京介さん、ちょっと早いですわ……」 「そんな無茶言うなよ……お前みたいな極上の女にんなことされたら誰だって……」 一度抜いた影響か京介の呼吸は絶え絶えだ。とはいえ、まだまだ達していない沙織にすればそんな事情など知ったことではない。 「ならば、これでどうですか?」 「んっ……!?」 沙織は京介を自らのネグリジェの中に引きずり込んで、胸の中心まで京介の顔を持ってきてうずめさせて左右から胸を顔に押し付ける。俗に言う「ぱふぱふ」というやつだ。 「ほらほら京介さん、今度はわたしにもお願いしますよぉ」 「うっ……こんにゃろぉっ!」 あまりにも豊かな胸の圧力に呑まれそうになるも気合で振り払い、沙織の胸を両手で鷲掴みにする。 「んっ、京介さん……くすぐったいです」 「ぬぬぬ……」 しかし所詮DTの技量ではブラの上から程度では満足させられぬと悟った京介は、ご丁寧にもフロントホックになっている薄く水色がかった白く清楚なブラを必死に抜き取る。 「ふふっ、そんなにがっつかなくてもわたしは逃げませんよ、京介さん♪」 対する沙織は未だに余裕綽々だ。少し男としてのプライドが揺らいできたが、あえて気に病まず認めることにした。今は沙織を悦ばすことだけに集中する! 「触るぞ……」 「どうぞっ……んっ……」 沙織への対抗心から少し強めに揉みしだき、整った乳首を口に含む。 すでに少し硬くなっていた乳首が刺激に対応するように急激に硬化していく。 「あっ……ふぁっ……はぁっ……」 「んっ……沙織、もしかして乳首弱い?」 「あぁ……いい、いいですわ京介さんっ……!もっと触ってくださいっ……」 「おおせのままに!」 2つの蕾を摘んだり掻いたり弾いたりすると同時に右手を腹のほうに滑らせ、その滑らかな肌を堪能しながら隠された溝を軽く摩った。 「ひゃんっ!」 沙織の腰が跳ね上がる。そのショーツはすでにじっとりと濡れていた。 「これ……」 「い、言わないでくださいっ!は、恥ずかしいです……」 「おやおや、さっきまでの余裕はどうしたんだよ?」 今度は京介がイニシアチブを取る番だった。 身を包む黒のネグリジェと相反する白の紐パンが、まるで大人ぶる外装と内面の純真さを象徴しているかのようにコントラストを作っている。 そのパンツを名残惜しそうに右側の紐、左側の紐と順にするすると外していき、やがてするりと抜き去った。 年相応の薄い陰毛に包まれた秘所が露になり、沙織はよりいっそう顔を紅潮させる。 それを本当に愛おしく思いつつも、京介は人差し指を膣に差し入れ、陰核を親指で弾く。 「ふっ……ああっ……ああああっ!!」 「可愛い……可愛いよ沙織……!」 「はぁっ、そんなこと、言われたら、きっ、来ちゃうっ、あっ……あああああああぁっ!!」 沙織の腰が今まで以上にビクンビクンと跳ね上がり、秘部から愛液が噴水のごとく迸った。 そしてくたっと力が抜ける。 「だ、大丈夫か……沙織?」 女の絶頂というものを生で見るのは初めてだった京介は思わず沙織に声をかける。 「だ、大丈夫です……この程度ではまだまだっ……」 「本当かよ?」 「Exactry(そのとおりでございます).さあ、1対1でファイナルラウンドの開始ですわ!」 「そうか。沙織」 「なんですか?」 「一つだけ注文がある。眼鏡は外さないでくれ」 「ではあっちの眼鏡を「断固辞退する!」」 「ふふっ、冗談ですよ京介さん。では……!」 身にまとっていたネグリジェをするりと外す。これで沙織は眼鏡以外は完全に生まれたままの姿となった。それは京介も同様であるが。 そして横になっている京介にすっと覆い被さり、屹立するペニスに自身の膣をあてがう。 くぱぁと広げられた秘裂と下から見える巨乳のコンボは犯罪的とも言えるものだった。 そして、少しずつ京介のもとに沙織が高度を下ろしていく。 くわえ込まれていく京介の陰茎が僅かな抵抗を受ける。 「んっ……くっ――~~~~~~~っっ!!!」 「さ、沙織……大丈夫、か?」 「~~~~~だ、い、じょうぶ、です……それよりも」 「ん?」 「わたし、重くないです、か?」 こんな時に自分の心配か、と京介は若干呆れながらもそれ以上に愛おしさで溢れかえった。 「んなわけないだろ。沙織は俺の、俺だけの女の子だよ」 「京介さん……」 「……動いていいか?それとも、自分で動く?」 「っ……も、もう少しだけ待ってください……うふふ……」 痛いんだか嬉しいんだか分からない表情で沙織は微笑んでいた。 時間が経ち、少し落ち着いて来た所で沙織の腰がひとりでに動き出した。 「さ、沙織?何で急に!」 「い、いや……少し楽になってきたらすぐに京介さんのが欲しくなってっ、あんっ!」 「うっ、ああっ!」 「はっ、あっ、んぁっ、はぁぁん!」 沙織の予期せぬ動きが結合部を擦れ合わせ、互いの性感を相乗的に高めていく。 そこで京介は沙織の腰を引き寄せて抱っこのように抱き留める、駅弁へと移行した。 腰を押さえつけることで互いの距離が余計に近くなり、2人はキスを再び深く交わす。 「んっ、はっ、沙織っ、俺、もう出るっ!」 「あっ、んむっ、京介さん、わたしもっ、なかっ、中に出してっくださいっ!」 「な、中!?」 「だいじょうぶっ、です、今日はっ!」 そう言うと沙織は腰の動きを更に速める。 「そんな事言われたら、沙織っ、や、やばい!」 「大丈夫、京介、きょうすけぇっ!!」 「うっ、で、出るっ……!」 「はぅっ……京介のが、なかっ、なかにぃぃぃぃ!!」 びゅるっ!びゅるるっ! ドクンドクンと沙織の中に京介の白濁液が注がれる。 互いに結合したままくたっとベッドに倒れこむ京介と沙織だった。 「……はぁ。京介さん、とっても素晴らしかったですわ」 「俺もだよ、沙織」 「さて、第4ラウンド、始めましょうか?」 「えっ。でもさっき最終ラウンドって……」 「最終ラウンドと言ったな?あれは嘘だ」 「い、いったい何が始まるんです……?」 「第四次対戦です」 性欲がブーストされている沙織にとっては2度の絶頂程度ではまだまだ物足りないという事に京介は今更ながら戦慄していた。 「さあ、京介さん。まだまだ夜は長いですわ。今日はさっきも申し上げた通り大丈夫ですから、心ゆくまで愛し合いましょう♪」 「アッーーー!!」 そうして2人の熱い夜は、京介が倍プッシュされ続けて気を失うまで続いたのだった。
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俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 発売日:4月26日 ◆SDキャラによるショートムービー(脚本 伏見つかさ) ◆ギャルゲー風特典映像 ◆かんざきひろ描き下ろし4面デジパック仕様 ◆特製PETスリーブケース ◆スーパーピクチャーレーベル 2013年4月放送開始。俺の妹がこんなに可愛いわけがないの続編。2017年4月26日、Blu-rayBOXが発売。 http //www.oreimo-anime.com/index.html 監督 神戸洋行 原作 伏見つかさ キャラクター原案 かんざきひろ シリーズ構成 倉田英之 キャラクターデザイン 織田広之 総作画監督 石田可奈、川上哲也、渡邊敬介 プロップデザイン・美術設定 石本剛啓 美術監督 岡本好司 色彩設計 末永康子 撮影監督 設楽希 CG監督 秋元央 2Dデザイン 加藤千恵 特殊効果 安部貴俊 編集 肥田文 音響監督 本山哲 録音・調整 立花康夫 録音助手 松田悟 効果 山谷尚人 音楽 神前暁 アニメーション制作 A-1 pictures 脚本 倉田英之 伏見つかさ 絵コンテ 神戸洋行 山田弘和 斉藤哲人 ふかざわまなぶ 吉田隆彦 林博基 田口智久 及川啓 小野学 喜多幡徹 演出 神戸洋行 西片康人 山田弘和 千葉大輔 大泉武蔵 吉田隆彦 宇都宮正記 町谷俊輔 高島大輔 作画監督 織田広之 石田可奈 川上哲也 渡邊敬介 ジミー・ストーン 藤本さとる サトウミチオ 徳田賢朗 洪錫杓 飯飼一幸 堀井伸雄 後藤望 森川侑紀 戸谷賢都 米澤優 容洪 中原久文 近藤優次 松本朋之 徳田大貴 野田康行 谷川亮介 鎌田均 保村成 松田剛吏 横井将史 ■関連タイトル 俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 Blu-ray 俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 1【完全生産限定版】 アニメ『俺の妹。』がこんなに丸裸なわけがない。 キューポッシュ 黒猫 グリフォン 高坂桐乃~ネコミミver.~ 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』高坂桐乃 TRUE END ver. PS3 俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 ハッピーエンド HDコンプ! BOX クレイズ 高坂桐乃 寝姿Ver. 1/8スケール レジカラット塗装済みキット OPテーマ ClariS/reunion 期間生産限定アニメ盤 EDテーマ集 ~俺の妹がこんなに可愛いわけがないComplete Collection+~俺妹コンプ+! 俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 カレンダー2013年 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』とやり直す中学英語 ぺたん娘 黒猫 夏コミver. コトブキヤ 黒猫 -memories夏コミ- 1/8スケール PVC塗装済み完成品 ねんどろいど 星くず★うぃっち メルル コトブキヤ 黒猫 ・・なわけがないver. 1/7スケール PVC塗装済み完成品 コトブキヤ 高坂桐乃 ・・なわけがないver. 1/7スケールPVC塗装済み完成品 キューポッシュ 高坂桐乃 PSP 俺の妹がこんなに可愛いわけがない ポータブルが続くわけがない 初回特装版 アニメムック「俺の妹」がこんなに丸裸なわけがない 「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」ドラマCD figma 高坂桐乃 コトブキヤ 黒猫 1/8スケール PVC塗装済み完成品 フィギュア・ホビー:俺の妹がこんなに可愛いわけがない 原作小説 伏見つかさ/俺の妹がこんなに可愛いわけがない