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278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 12 37 11.04 ID d2RCfZcMO [6/18] 要望があった事故のやつ …ここはどこだ? 某アニメじゃないが見知らぬ天井。 意識がはっきりしない。 記憶も朦朧としてる。 桐乃がいる… なんで泣いてるんだよ、らしくもない。 しかも俺にしがみついて。 どうしたんだよ、桐乃。 泣くなよ、泣くなって。 桐乃「ごめんね、兄貴…」 桐乃、何謝ってるんだよ。 ん、親父とお袋まで… どうしたんだよ、そんな神妙な顔して。 佳乃「桐乃…、大丈夫よきっと。」 大介「そうだ、あの馬鹿がその程度の事故で死ぬとは思えん。」 … あぁ、俺事故ったんだ… 280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 13 05 49.62 ID d2RCfZcMO [7/18] 桐乃「意味わかんない!!あんた何様のつもり!?」 喧嘩の理由はいつも通りくだらない理由だった。 テレビの特番を何を見るかという論争。 兄弟がいるやつなら一度は体験したことがあるだろう。 ガキっぽくてしょーもない口論。 どちらかが少し大人になり譲ればいいだけの話しだ。 しかし兄弟だと何故かそうもいかない。 京介「は?お前こそ意味わかんねぇ、俺は俺でお前の兄貴だ。 それ以外の何者でもねぇよ。」 桐乃「そんなこと聞いてない!! …もういい、あんたなんか知らない、勝手に死んじゃえ!!」 281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 13 15 24.68 ID d2RCfZcMO [8/18] 京介「ガキが…」 佳乃「桐乃、いくらなんでも言いすぎよ。 …って京介、どこ行くの。」 京介「コンビニ…」 桐乃「帰ってくんな!!」 京介「…」 ガチャ んだよ桐乃の奴… 俺が怒らないからって調子ノリやがって。 ほんと腹立つわ。 … いざコンビニに来たものの買うものもないしな… とりあえず雑誌でも読んどくか。 285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 13 28 12.14 ID d2RCfZcMO [9/18] …もうこんな時間か。 そろそろ帰らないと親父が五月蝿いからな。 さっきは俺が大人げなかったな。 俺が兄貴なわけなんだし… ちょっと値が張るが桐乃の好きなアイスでも買っといて後で謝っとくか。 店員「ありがとうございましたー」 ウイーン これでこの件も解決だな。 さて帰るとしよう。 ん、前から来る車フラフラしすぎだろ。 あぶねーな、事故ってもしらねぇぞ。 287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 13 43 33.98 ID d2RCfZcMO [10/18] あれ、あっちから来るのあやせじゃないか。 京介「おーい、あやせー!!」 あやせ「あ、お兄さん」 こっちに駆け寄るあやせ、可愛いなぁ。 マジ、癒される。 あやせ「ダメ、お兄さん!!危ない!!」 京介「へ?どうしt…」 ドン!!!! あやせ「イヤ!!イヤーーーーーー!!」 脳まで響き渡る鈍い音。 全身を駆け巡る激痛。 耳を裂くようなあやせの叫び声。 俺の記憶はここで途切れていた。 289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 13 58 40.07 ID d2RCfZcMO [11/18] ~♪ 佳乃「桐乃ー、電話でてちょうだい。」 桐乃「無理ー、今あやせから電話来たし。」 佳乃「もう…、しょうがないわね。」 桐乃「もしもしあやせー? 今日仕事だっけー、お疲れ様ー。」 桐乃「どうしたのあやせ? 声震えてるよ、何かあったの?」 あやせ『お兄さんが…』 桐乃「もしかしてあの馬鹿兄貴になんかされたの!? あいつほんとにどうしようもない屑ね、死んじゃえばいいのに。」 あやせ『違うの桐乃、ダメそんなこと言っちゃ…!!』 桐乃「じゃあどうしたの?」 あやせ『お兄さん…、酔っ払ってる車に轢かれちゃったの!!』 290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 14 18 33.62 ID d2RCfZcMO [12/18] 佳乃「何回もかけてきて五月蝿いわねー、今でますよ。」 佳乃「はいもしもし高坂ですけれど…」 佳乃「うちの京介が…」 桐乃「お父さんお母さん…兄貴が事故っちゃったって!!」 大介「なんだと!?」 佳乃「今の電話病院からで、なんとか一命は取り留めたけど非常に危ない状況ですって…」 大介「どこの病院だ!」 佳乃「市の総合病院ですって…」 大介「わかった、ならさっさと行くぞ!!」 297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 15 21 25.98 ID d2RCfZcMO [13/18] 車内にて 桐乃「あたしのせいで…、あたしのせいで兄貴がぁ」 佳乃「桐乃のせいなんかじゃないわ。」 大介「そうだ、飲酒運転なぞしてた犯人が悪いのだ。」 桐乃「で、でもあたしがあんなこと言わなきゃ兄貴はきっと家から出なかった!!」 大介「過ぎたことを言っても仕方ないだろ!!」 桐乃「で、でも…」 佳乃「心配なのは桐乃だけじゃないのよ、 お父さんもお母さんもそれにあやせちゃんだって心配してるわ。」 大介「安心しろ、犯人は絶対捕まえるからな。」 372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 23 32 32.09 ID d2RCfZcMO [17/18] 医師「京介くんははっきりいって非常にまずい状態です。」 医師「撥ねられたあと頭を強打したらしく脳挫傷を引き起こしてしまいした。 我々も全力を尽くしてはいますが手術が成功したとしても今まで通りの京介くんとはいかないかも知れません…」 大介「そうですか…」 佳乃「息子をお願いします!!」 桐乃「あたしからもお願いします!! あんな奴でもたった一人の兄貴なんです。 だから…!!」 医師「わかりました。最善を尽くします。」 373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 23 49 46.07 ID d2RCfZcMO [18/18] 数時間後 桐乃「手術は!手術はどうなったんですか!!」 医師「…無事に成功しました」 桐乃「ほんとうですか!? ありがとうございます!!」 医師「しかし意識が戻らないとなんとも言えません。」 大介「…」 佳乃「でも命に別状はないんですよね?」 医師「はい」 佳乃「生きているならよかったわ…」 医師「一先ず本日はもう遅いので… 明日には面会できるので。」 大介「わかりました、ではありがとうございました。」 522 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 01 19 30.33 ID scERf20DO [2/22] 翌日 あたしは学校に行く気はなかった。 兄貴を看ててやりたかったから。 兄貴の傍にいたかったから。 兄貴に謝りたかったから。 なのに…お父さんは学校行けって。 『それが学生であるお前の仕事だ』だって。 お母さんは『学校終わってから来なさい』だって。 だから渋々学校に向かうことになった。 523 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 01 31 34.72 ID scERf20DO [3/22] … あやせ「桐乃、お兄さんの手術どうだった?」 桐乃「一応、無事に成功。」 あやせ「そうなんだ~、よかったあぁ。」 桐乃「あやせ、ありがとね。」 あやせ「え、どうしたの桐乃?」 桐乃「お医者さんがね、通報が少しでも遅れてたら生きてなかったかもしれないって。 だから、ありがとう。」 あやせ「そんな、私は当たり前のことしたまででで… 逆に私と会わなければ事故に合わなかったかもしれないし…」 桐乃「そんなことないよ、あやせが責任感じることじゃないし 結局1番悪いのは轢き逃げなんかした犯人なんだから…」 524 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 01 35 20.24 ID scERf20DO [4/22] あやせ「そうだね…」 あやせ「ねえ、桐乃?」 桐乃「どうかした?」 あやせ「ハーゲンダッツのストロベリー…、好きだったよね。」 桐乃「好きだけど…何?」 あやせ「…ごめん、やっぱなんでもない、忘れて。」 桐乃「?」 あやせは何かに気付いたような顔をしてる。 桐乃「あやせ、どうかしたの?」 あやせ「なんでもないよ。」 嘘。絶対何か隠してる。 あやせ「もうチャイムなるよ、教室に戻ろう。」 遮るようにあやせは行った。 そこまであやせが隠したいことってなんだろ… 考えてはみるものの答えは出なかった。 526 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 01 40 04.21 ID scERf20DO [5/22] HR終了後足は自然と病院へと向かってた。 病院に着き兄貴の部屋へと駆ける。 ガラガラ 桐乃「兄貴っ!!」 大介「桐乃、病院では静かにしなさい。」 そんなこと聞いてはいなかった。 病室に入り真っ先に目についたのは医療機器に包まれた兄貴だった。 確かに医師は生きてると言った。 しかし自分一人じゃ息もできない状態… ほぼ死んでると言っても過言ではない。 桐乃「ごめんね、兄貴っ!!」 言葉は自然と出た。 涙も自然と出た。 今まで泣いた涙とは意味が違う、重みが違う、格が違う。 ただ泣いて兄貴の手を握ることしか出来なかった。 527 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 01 44 27.55 ID scERf20DO [6/22] 気を利かしてくれたのか両親は外にでていった。 桐乃「あたしのせいでこんなになっちゃって…」 桐乃「このまま意識が戻って来ないなんてないよね?」 桐乃「あんな最後は嫌だよ…」 桐乃「嫌いなんて嘘だから!! 死んじゃえなんて嘘だから!! ほんとは大好きに決まってんじゃん、馬鹿兄貴!! 嫌いな奴にあんな人生相談だれが頼むんだよ! 兄貴だから…好きだから頼んだに決まってるでしょ。 また人生相談があるんだ。 もちろん聞いてくれるよね。 だから兄貴…目を醒まして…お願いっ…!!」 言葉は尽きること無く出てきた。 選ぶ間もなく次々と。 目を真っ赤に腫らし 喉を枯らして 嗚咽まじりの声で叫んだ。 愚痴も強がりも建前も本音も全て。 529 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 01 50 40.20 ID scERf20DO [7/22] 大介「桐乃そろそろ帰るぞ」 桐乃「イヤッ、今日はずっとここにいる!!」 大介「子供の様な駄々をこねるな!!」 佳乃「そろそろ検診の時間なんだって だからうちに帰ろう」 桐乃「うぅ…」 … 後で聞いた話しだけど兄貴は手術中に脳内血腫を併発しており昏睡状態となったらしい。 また快復は絶望的だと。 530 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 01 54 27.79 ID scERf20DO [8/22] 自分ができることは所詮神頼みしかないと悟り、 その日から千羽鶴を折りはじめた。 それから約二ヶ月半、あたしは毎日病院に通った。 部活も仕事も休んで… ほぼ毎日あたし以外にもお見舞いに来てくれた。 両親はもちろん、地味子、地味子の家族も来た。 それに黒猫、沙織、あやせに加奈子、ブリジットちゃんも来てくれた。 他には瀬菜ちゃんとその兄貴、ゲー研の人達。 いろんな人が来てくれた。 しかし兄貴の意識はいっこうに戻らなかった。 531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 01 59 24.22 ID scERf20DO [9/22] 基本的にはあたし一人で千羽鶴を作る予定だったけどみんなが手伝ってくれたおかげで二ヶ月半で完成できた。 桐乃「ほら兄貴、要約完成したんだー。 みんな手伝ってくれたんだよ。」 桐乃「…、それだけいろんな人に兄貴は思われてるんだよ。」 桐乃「ここに飾っとこうかな。 じゃー、今日はもう帰るね。」 533 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 02 06 17.87 ID scERf20DO [10/22] 翌日 桐乃「千羽鶴完成したんだー。 だから暇な時にでも来て。」 黒猫『…そうね、そろそろまた兄さんの顔みたいし 行こうかしら。』 桐乃「じゃー、今の話を高校のみんなに回しといて。」 黒猫『了解したわ。それじゃあ。』 桐乃「これで親しい人には連絡いったかなー。」 534 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 02 09 59.52 ID scERf20DO [11/22] その日の夕方 いつも通り兄貴のいる病室に行く。 ガラガラ 桐乃「げっ、黒いの。なんであんたが先にいるのよ。」 黒猫「悪い?別にそのくらいは人の自由だと思うのだけど。」 桐乃「まぁ、それは別にいいけどそこは私の席だから。」 黒猫「あら、名前でも書いてあるのかしら。」 桐乃「もういいわ、椅子持って来よ。」 などと騒いでいるうちに声かけた人はみんな揃っていた。 そしてみんなが帰り始めた1時間後奇跡が起こった。 535 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 02 14 25.65 ID scERf20DO [12/22] 兄貴が目覚めたのだ。 京介「こ…こは?」 桐乃「え。」 京介「き…りの」 桐乃「意識あるの?あたしがわかるの?」 京介「き…りの…だ…ろ」 兄貴は喋りずらそうに答えてくれた。 桐乃「ありがとう…」 嬉しさのあまり泣きながらナースコールをした。 ほかのみんなも泣いていた。 そして検査をするというので全員病室を後にした。 536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 02 19 03.18 ID scERf20DO [13/22] … しばらくして兄貴は無事に意識を取り戻せたらしい。 脳内血腫の合併を含む昏睡状態の重症脳挫傷では、致命率は44%、社会復帰は31%程度とまで言われているのに。 一命をとりとめ、意識も取り戻し、何一つ障害を持たずに快復したのである。 このことを奇跡と言わず何が奇跡か。 と担当の医師が言っていたそうだ。 538 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 02 22 01.51 ID scERf20DO [14/22] 桐乃「兄貴っ!!」 京介「桐乃…」 桐乃「もう大丈夫?ちゃんと話せる?気持ち悪くない?変な感じしない?」 京介「そんな一辺に聞かれても困る… でも今のとこ異常無しって感じかな」 桐乃「そっかぁ…よかったぁ…」 京介「なぁ桐乃、またダッツのイチゴ味買ってやるからこないだのこと許してくれ。 俺が悪かった、ごめん。」 539 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 02 25 43.90 ID scERf20DO [15/22] 前にあやせが言おうとしてたのはこのことだったのか。 桐乃「うぅ…、そんなことまだ怒ってるわけないじゃん!! あたしが家から追い出したから、あたしがあんたを事故に合わせたようなもんだから… このまま意識がもどらなからどうしようって。 ずっとずっと心配だったんだから、この馬鹿兄貴!!」 急に涙が止まんなくなって兄貴にしがみつくように叫んだ。 京介「心配かけてごめんな、桐乃。」 桐乃「全くよ、この馬鹿!!」 京介「ありがとう、桐乃。」 兄貴がとても動きずらそうに抱きしめてくれた。 桐乃「え、ちょ///」 541 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 02 32 04.60 ID scERf20DO [16/22] 京介「あの千羽鶴ほとんどお前が折ってくれたんだってな。」 京介「意識がないはずなのによくわからん鶴がこっちに導いてくれたんだ。 変な話しだけどよ」 京介「そんでその鶴ってのはそこにいる千羽鶴なんじゃねえかって。」 桐乃「何それ、変なの。アニメの見すぎじゃない。」 京介「それで鶴を折りはじめたお前が俺のことを助けてくれたと思うんだ。」 京介「だからありがとう。」 抱きしめられている腕の力がより強くなっている。 桐乃「ちょっと…離せ!!///」 京介「嫌だ、離さない。お前は俺の命の恩人だからな。」 京介「それと桐乃、俺も桐乃が大好きだ。」 542 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 02 37 06.88 ID scERf20DO [17/22] 桐乃「ほぇ?な、な、な、な、何い言ってるのあ、あんたは!!!」 京介「ん、何って別に事実だろ。」 桐乃「そうじゃなくて、じゃーなんで『俺も』って、あたかもあたしも好きみたいな言い方するの!?」 京介「違うのか? 意識ないときに夢で聞いたんだけど。」 桐乃「その意識どうなってんのよ!! 昏睡ってのは意識がない状態なのよ!!」 京介「んー、じゃあ実際はどうなんだよ。」 544 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 02 47 15.20 ID scERf20DO [18/22] 桐乃「嫌いではない…」 京介「なら?」 桐乃「うー、好きだよバーカ!! 好きでもない奴のためにここまでやるわけないでしょ、この馬鹿兄貴!! …てかこんなこと言わせんな、この変態兄貴っ!!」 京介「ありがとう、桐乃」 沙織「ふむふむ、よかったですなぁ、きりりん氏。 これで晴れて両思いでござる。」 桐乃「んなぁ!!いつからいたの、あんた達!!」 黒猫「ハーゲンダッツのストロベリー味のあたりから。」 547 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 02 58 54.14 ID scERf20DO [19/22] 桐乃「あんたは気付いてたワケ?」 京介「あぁ、ずっと。」 桐乃「なのに、あんなこと言ったの?」 京介「別に事実だからいいかなって。」 桐乃「何考えてるのよこの馬鹿!!変態!!シスコン!! やっぱあんたなんか嫌いよ、馬鹿!!」 京介「あれ、嫌われちまったな… まぁ、待て桐乃。」 京介「ここにいるみんな、心配かけてごめん。 俺がこうしていられるのはみんなとこいつのおかげなんだと思う。」 桐乃「む。」 京介「だからみんな、ありがとう! みんな大好きだ!!」 何よ、さっきのは冷やかしか… 京介「もちろん桐乃が1番だぞ。」 桐乃「馬鹿!!」 fin
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海苔ご飯 息子はあまり朝食をもりもり食べるほうではありません。 むしろ食べなくてもいいというぐらいなのですが、それでは幼稚園に行っていっぱい遊べないので、食べさせています。 最近では海苔ご飯にはまっているようで、よく食べています。 私が味付け海苔でご飯を巻いて置いていきます。 すると息子はそれを食べます。 息子が食べながら話しかけてくるのですが、所々歯に海苔がついています。 それを息子に見せると笑っています。 食べ終わったらすぐにうがいをさせてきれいにしてから幼稚園に行きます^_^ http //www.latinoamericaenvilo.com/
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「ちょっと違った未来36」 ※原作IF 京介×桐乃 <第三部・現実世界> ――京介と桐乃の結婚式から10年後 「そうですか、そうですか…。はい、はい…。ありがとうございます」 「…」ウズウズ 「わかりました…。はい、はい、では失礼します」 ピッ 「京介、どうだった!?」 「ああ。受かってたよ、試験」 「はああああ~~~!!良かったぁ~~~~!!」 「はは!ありがとな!桐乃!」 目の前にいるのは俺の義理の妹であり妻である高坂桐乃。今は自らが所属していた美咲さんの事務所の一部の運営と後輩の育成を任せられている自慢のお嫁さんだ。 ここは俺達で暮らすマンション。今は二人とも実家から出ている。 10年前、俺達は結婚をした。俺は卒業と同時に警察学校に入る前に。桐乃は当時学生結婚だった。 その後俺は無事半人前とはいえ警察官に任官され、国民の生命と安全を守るお仕事をしているってわけだ。 未だに市民に嫌われまくってる上にちょっと職質したらこの顔を見てか、舐められっ放しだけどな!トホホ…。 「でも良かったね!これでようやく肩の荷が降りたっていうかさぁ~」 「ああ…」 今の電話は俺の上司に当たる警部補からの連絡だ。 俺は此度の警察の内部の昇進試験で見事、巡査部長の試験に合格を果たした。 試験は法律の試験に加え、警察実務の試験が多数ある。 巡査部長の上にも警部補、警部、警視、警視正、警視長、警視監、警視総監…と順に並んでいるが、競争率等諸々の事情を考えたら巡査部長の試験が一番難しい。 その厳しい難関に見事合格を果たした、ってわけだ。 …ちなみに俺のようなノンキャリアの警察官だと、上がれる階級は良く頑張って警部・警視レベルだと思う。大体は巡査部長・警部補止まりだ。実際親父も警部補でその昇進を終えている。そこから上は国Ⅰを突破した東大閥の警察官僚達が席巻しているからだ。 とは言っても彼らは霞ヶ関の警察庁に籍を置く人達で、警察官というよりは法律制定や予算を扱う行政官といった色が非常に強い。だから俺達千葉県警のような地方の現場にまで出向いてくることはほとんどありえないし、実際警察官になってからのこの10年間、一緒に仕事をした事もない。 完全に違う人種、ってわけだ。 「今日はお祝いしなくちゃね!もう夜だしどっかで食事でもする?」 「そうだな…。よし、今日は皆でパーッと食べに行くか!」 そうして俺は俺の『家族』に声を掛ける。 「涼介、優乃!パパとママは今から一緒に外でご飯食べようと思うんだけど、どうだ?何か食べたいものとかあるか?」 俺は最愛の息子の涼介と優乃…まだまだ小さい幼子の二人の目線にあわせて声を掛けた。 「ハンバーグ~」 息子の涼介が元気よく答える。 「お~ハンバーグかぁ~!野菜も沢山食べようなぁ~!」 「ピーマンにがい~」 「はは!慣れたら上手いって!優乃は~!」 「けーき~」 「よーしわかった!栄養のあるご飯をしっかり食べたらデザートに食べような!」 「あい~」 二人は宝石のような瞳を輝かせて俺達を見詰める。 結婚式の後、俺達は二人の子宝に恵まれた。 一人目は桐乃が大学を卒業してからすぐに。その時の子供が涼介。そして続けて優乃が。 「ママ~」 「はいはい。涼介はいつまで経っても甘えんぼなんだから」 桐乃が抱っこをねだる涼介を抱える。本当に涼介はいつまで経っても甘えん坊だ。こんなんでこの先やっていけんのかと不安を感じる。…だがこの涼介の雰囲気といい言葉の受け答えといいどっちかと言えば桐乃似のような気がするんだよな…。 俺がそのことをいうと瑠璃達は、 『何がどちらかというと、よ。涼介は顔は貴方似だけど、頭の中身は明らかに桐乃似じゃない』 と、子煩悩ここに極まれりといった顔でやれやれと言って受け答えしてくる。ぐぬぬ…。てめーは未だに独身だろうが! 逆に優乃は見た目と性格こそ桐乃そっくりだが、その他の中身は完全に俺似だという。 桐乃と涼介のやりとりをを見た優乃は、 「まま~」 「はいはい。優乃も。京介、優乃が抱っこしてほしいみたい。お願い」 「おう」 そうやって俺が優乃を抱っこして、ってあら? 「ママ~。優乃のこと、抱っこしてあげて~?」 「あらあら。涼介はいつもいつも妹想いのお兄ちゃんですね~?」 「そんなんじゃないもん」 プイッと顔を背ける我が息子。この年から既にツンデレの兆候が見事に見えていた。恐ろしき我が血脈…。 「おにいたん~」 「うん~?」 「えへへ~。ありがとう~」 「…おう」 地面に降りた涼介は、照れくさそうに鼻を人差し指ですりすりしている。 …全くこいつらは。 「ほんとにこの子大丈夫かな?どっかの誰かさんみたいなシスコンに育たなきゃいいんだけど?」 「おい?!そりゃねーよ?!」 大体お前もお前で相当なブラコンだろうが?! 「ふふ…冗談だって。あーあ、こうしているとあたし達の小さい頃を思い出すね~」 「ああ。そうだな。小さい頃からおまえも可愛かったな~。涼介が優乃にしてやってるみたいにしてやって…」 「ふ~ん…。い、一応聞いてあげるけど何してくれたの?あんた」 「おしめの取替え」 バキッ! 「いてえっ?!」 「乙女に向かって何てこと言うのよ?!」 「乙女って齢か?!年齢を考えろ、年齢を?!この経産婦!」 ブチッ 「あ、ああああんた…!い、今言ってはならないことを言ったわね…?!」 「ひいっ?!」 プルプルと背後に地獄の業火を煮えたぎらせるは我が妹妻(2×)。年齢のことを心の中でも言及するとますます暴れかねないので伏せておく。 それを見た涼介と優乃は。 「きゃはははは!!」 「ぱぱおもしろ~い!」 …我が息子娘にも笑われる高坂家におけるこの父の扱い…。こんなのが世間に知れたら…。普段指導してる職場の後輩に何ていえばいいんだよ…。 …その時心の中から知人の声の記憶がこだまする。 『あら?凶介さんが情けないシスコンであることなんて周知の事実ではなくて?』 うるせーよ?!てめーだって姉さんにシスコンだろうが?!あと名前を間違えるな、名前を!不吉なんだよ! …なんで30越えてもこんなノリなの?俺…。 誤解のないように言っておくけど、こいつらの前だけだから!職場だとしっかりしてるから! でもこんな昔のノリをしてるからか、よく世間の皆さまから「若いですね~」って言われるんだぜ?ふっふっふ!警察の夜勤での痛めつけにも負けない肌年齢!溢れる若さ! …三人目頑張っちゃおっかな~。 「…」じ~っと。 そうして俺がじっとりとした目線を桐乃に向けると、桐乃は、 「ちょ、ちょっと!?何て目でこっち見てんの?!」 「いや~。優乃を抱えるお前を見てると幸せだなぁって」 「ウソ!絶対ウソ!今のはあたしの身体を狙ったいやらしい視線だった!背筋が凍ったもん!!もう!ホントやめてよね?!」 「んなことねーよ!」 「夫婦間でも強姦罪は成立するんだからね?!今度そんなねちっこい嫌らしい視線送ってきたらあやせ呼ぶから!!」 「それだけはやめてっ?!」 『桐乃に何かあったその時の為に…お兄さんを…ふっふっふ…!』 この前夜にスポーツバッグを持った(大魔王)あやせに道端で会った。 どこに行くんだ?って尋ねたら、キックボクシングのジムだという。 その場で華麗なシャドーを始めるあやせ。驚く通行人。 何の為にって尋ねたら…。そりゃあ…。 (ごくり…) 俺は恐怖からかその夜は『あやせがジム通いしてるのは体型維持の為…あやせがジム通いしてるのは体系維持の為…』って念仏のように繰り返してたよ…。気づけば朝になってたけど…。 「…。もう、ばかなことばっかり言ってないで、行く準備するよ?」 「へいへい…」 「店にも予約していないし、今からだと…。皆で仲良く近くのファミレスにでも行かない?」 「そうだな。よっし!行くか!」 涼介と優乃を余所行きの服に着替えさせて、4人で仲良く歩き出す。 桐乃は優乃を抱っこして。俺は涼介の手を握って。 車や自転車に注意しながら4人で仲良く歩き出す。 「パパ~」 「ん~?」 「パパのお手手大っきくてあったかい~」 「そっかそっか」 俺は涼介の、愛するわが子の手をぎゅっと握り返す。 「僕も大きくなったらパパみたいになる~」 「はは!涼介はパパなんかよりずっと凄い男になれるさ!」 「ほんと~?」 「ああ!何しろ俺と桐乃の息子だからな!」 「あたしはともかくなんであんたが自信満々なのよ…」 後ろから優乃を抱えながら着いてくる桐乃が嘆息する音が聞こえた。 「父親の意義を否定するな!」 まったくこの女は!いくつになっても話しの腰を折って! そしたら桐乃は楽しそうに。 「あはは♪ウソウソ!あんたの凄さはあたしが一番よくわかってるって!」 そう、我が事のように自慢気に笑った。 「ぱぱすごい~?」 桐乃に抱っこされている優乃がそう尋ねる。 「うん。涼介や優乃ちゃんはまだまだ小さいからわからないかもしれないけどね…。パパは、お父さんは本当に凄い人なんだよ~」 「パパすごい~!僕大きくなったらパパみたいになる!」 「おう!もっと言ってやれ桐乃!」 「調子に乗るなっての…」 ぼそっと呟く桐乃。 「僕もパパみたいに大きくなって~」 「うんうん」 「将来優乃のお婿さんになる~」 「ぶぼっ!?」 「ちょっ?!」 俺と桐乃は慌てて目をむく。空気が口から二人同時に勢いよく漏れた。 「えへへ~。おにいたん~」 優乃は優乃で満足げに照れている。 ふんす、と何故か誇らしげなシスコン涼介。 それを見て俺と桐乃は慌てて目を合わせる。 「ちょ…慌てすぎだっつの…」 「お、お前もだろうが…」 「ち、小さい子供の言葉でしょ…。ここは大人の余裕を持って…」 「お、俺達のことを考えてみろ…。んな悠長なこと言ってられるか…」 「で、でもぉ…」 にこにこ見つめ合う仲睦まじき兄妹である我が息子達。それを尻目に早々の気苦労を背負い込む俺と桐乃。 ああ…『まともじゃない子供達』ってこんなに気苦労するもんなんだな…。何の過ちもないように祈ろう…。 俺だって桐乃とは血が繋がっていないから結婚したんだ。女として愛したんだ。 これが血の繋がった実の妹だったらって? …。 ごほん。まあ、そういう世界(原作12巻)もあるかもな。 この件はもうやめよう。 そうして俺達は夜の街を4人仲良く歩いていった。 ~~~ ファミレスから戻ると涼介と優乃はお腹が一杯になったからか、すぐにベットに寝てしまった。 涼介は兄の意地からか、ファミレスの席でもなかなか眠ろうとしなかったが、優乃はケーキを食べるとすぐにこてん、と眠ってしまった。 二人を子供部屋に寝かせた後、今は夫婦に寝室にいる。 「お疲れ様。あなた」 「ああ。ありがとう、桐乃」 桐乃は俺の上着を脱がしてくれる。 もうこの10年結婚してからずっとこいつは妻としての役目をしっかり全うしてくれている。こうして二人きりの時はたまに『あなた』と俺のことを呼ぶ。 愛する桐乃が俺の妻…。 その事実が、何年経っても、俺は愛おしくって愛おしくってたまらない。 「あれから…」 俺は俺の上着をハンガーにかけてくれている桐乃に向かって、 「10年前のあの日から…随分色んなことがあったな…」 「…」 「あいつが…もう一人のお前がいなくなったあの日から、さ…」 「ええ…。そうね…」 10年前のあの日…もう一人の黒髪の妹がこの世界を去ったあの日から、俺達の生活は一変した。 桐乃との結婚。就職。厳しい警察学校での日々。仕事の為の法律実務の勉強。 桐乃のモデルの引退と経営陣への参加。たまの執筆活動。 刑事の試験。昇進試験。格闘技の訓練。 ところで俺に警察官が務まるのかね?という疑問を持っている諸君。実は俺には格闘術の適性が思ったよりもあったらしく、今じゃいっぱしの刑事で現場からも上司・後輩問わず頼りにされていた。 特に1対1の捕縛には誰よりも負けない自負がある。実際、県警から逮捕術の大会から優勝の賞ももらっている。今じゃ親父にも負けないほど強くなった。マル暴にいた時は突入の段取りから全て任されていたこともある。 おほん。まあ、自慢は置いといて。 そして。 そして愛するわが子たちとの出会い。 涼介を初めて見たときは…本当に可愛かった。これが俺の息子なのか?って。俺と桐乃の息子なのか?って。 仕事が終わった親父や桐乃にずっとついてくれていたお袋、瑠璃に沙織に麻奈実にあやせに加奈子。 赤城や瀬菜、それにゲー研の皆。日向ちゃんや珠希ちゃん。御鏡にブリジットにリア…。 皆、皆来てくれた。 そんな皆も、もう学生じゃない。皆社会に出て働く社会人だ。 瑠璃はあれからシステムエンジニアとして相変わらずあの会社で働いている。現場はあいつが回しているらしい。あいかわらず休みになると俺達の家に遊びに来る。涼介や優乃のための手作りのお菓子やおもちゃを持って。 優乃もだが、特に涼介が瑠璃に凄くよく懐いていて…。瑠璃お姉ちゃん瑠璃お姉ちゃん、って。それを見るたびに優乃がふくれっ面でむくれている。ははは…。 あ、そうそう。瑠璃は独り身かって?ははは! 彼氏?そんなもの い る わ け が な い で し ょ う ! ! (爆) ! ! …。ごほん。 沙織は自分の会社の仕事を手伝っている。社長であるお父さんの秘書兼片腕ってわけだ。 …意外だった。あいつはてっきり誰かと結婚するもんだと。だってあれだけ見合いしてたんだもんよ。 その事を聞くと沙織には『女の心は海より深いのですわ。卿介さん』だとよ。(漢字、いいかげん直してくんねーすか?) しっかしあの女、齢を重ねる毎にますます美しさに磨きがかかってるんだよな~。あんなんじゃ周りの男が放っとかねえだろ。 …それはそれで複雑だけどよ。 …。 あやせは会社のOLをしている。相変わらずその綺麗なおみ足を婚活の為にではなく男(誰かは言わねー。うう…)を抹殺するために磨いているようだ…。 なんだよあの女まじこえーよ…。でも天使…(2×でも)。 あやせもよく俺達の家に遊びに来てくれる。 俺と桐乃が仕事で手が一杯の時なんかはお袋とあやせでよく涼介と優乃の面倒を見てもらったもんだ。 二人ともあやせのことを『おばちゃんおばちゃん』と言って嬉しそうに懐いている。 その度にあやせは『私はまだ二十歳代です!!』と顔を真っ赤にして叫んでいるが…。 瑠璃や沙織がお姉さんなのに私はあやせおばちゃん、と言われるのは納得いきません!まるで私だけ老けているようじゃないですか!?とご機嫌斜めだ。 これには理由がある。 実は涼介が小さい頃、俺達は自分達の仕事も忙しかったからあやせやお袋によく預けていた。 いつもいつも面倒見てくれるものだから、涼介はあやせのことを『親戚の叔母ちゃん』と勘違いしたのが事の発端。 それが優乃にも口から口へと伝わって…。南無…。 まあ色々言うことはあるんだけど、これくらいにしとこうと思う。加奈子や瀬菜にゲー研の皆と挙げたらキリがない。 あ、でもこれだけは言っとかなきゃな。 「へへ…」 麻奈実は俺達の結婚式の1年後に結婚した。 相手?相手はそう、俺と同じどうしようもないシスコンのイケメン商社マン、赤城だ。 実は赤城は大学卒業のその年の就職活動に失敗した。一方麻奈実は地元の市役所の試験に合格しており、内定が決まっていた。 それでも麻奈実は待った。 就職浪人と新社会人という互いの温度差をモロともせずに、だ。 そして次の年、赤城はようやく大手の商社にて内定を取り付けた。 麻奈実に男として認められたい、一緒にこの先も手を繋いで歩いていきたい、という思いからだ。 そしてやっと就職することが出来、その時にあいつはプロポーズをした。 キメ台詞は『一緒に仲良く齢を重ねていきませんか』だとよ。おお、くさいくさい。何てくさい。 でもあのイケメンボイスで言ったらたちまち神なんだろうな~。なんという差別社会。 それに麻奈実はもちろん『はい』と返事をし、大学からの交際の、赤城にとっちゃ、高校1年からの一目ぼれの片想いがようやく成就したというわけだ。 本当に、本当によかったと思う。 麻奈実は俺にとっちゃ大切な大切な幼馴染で、赤城も俺の高校からの大事な、今や腹を割って話せる親友で…。 「…」 もう1つの世界の桐乃が元の世界に戻ったあの日から…。あれから相変わらず慌しい日々を俺も桐乃も過ごしていた。 あれから俺達はあいつのことを忘れたことがない。 あいつが『大好き』といってくれた世界は今日もまた旬欄と輝いてる。 「ねえ?」 「うん?どうした、桐乃」 今は俺の配偶者となった、俺の妹が俺の傍にすっと寄り添う。 「あたし達…幸せだね…」 「…。ああ」 「すっごくすっごく…幸せだね」 「ああ…幸せすぎてどうにかなりそうだぜ…」 そうして俺は桐乃を抱きしめ、キスをする。 「ん…」 「…」 想いを遂げて結ばれた、中学生の頃からいつまでも変わらない、しっとりとした彼女の唇。 そ、っと唇を重ねるだけの、キス。それは今まで育んできた愛情を確かめ、そしてまだ見ぬ未来への喜びを現す夫婦のキスだった。 「あんたはさ…」 「ん?」 「あんたは長生きしてよね…」 「…」 俺の腕の中で抱きしめられながら、彼女は言う。 「あたしより…あたしより…ずっと…。ずっとずっと長生きしてよね…」 「…」 「あの子の世界のあんたみたいに…ならないで…」 「…」 「あたしを…あたし達を…置いていかないでね…」 「…ああ」 ぎゅ、っと俺は俺の妻を抱きしめる。 彼女は俺に全幅の信頼を寄せているのか、全ての体重を俺に預けてくる。 事件の現場や暴力団の鉄火場で鍛え上げられた俺の肉体はそんな彼女の体重を難なく受け止めている。ハードな刑事の仕事にも耐えうる強い体と精神力。毎日のウエイトトレーニングと勤務後の道場での鍛錬で鍛え上げたタフな体。 もう、10年前の小僧で無力だった大学生の俺じゃない。ましてや、高校生の時の心折られた俺じゃない。 「決して、死んだりしない」 「うん…」 「お前よりも長生きもしない…」 「…」 「一緒に…仲良く齢を取ろう…。そして、そして…願わくば一緒に…」 「…はい」 再び最愛の妻をぎゅっと抱きしめ、その唇にキスをする。 …一生をかけて守ると誓った、妹の…桐乃の体の体温と唇は、暖かかった。
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740 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/08(水) 00 49 49.97 ID csZGMGZk0 【SS】シスコンマスター・京介 最終話「希望を胸に―すべてを終わらせる時・・・!」 京介「いくぜ麻奈実!新必殺リミットオーバーアクセル五体投地全裸土下座!」 麻奈実「さあ来て、きょうちゃん!私は実は一回説得されただけで納得するよ!」 ドドゲザァァァ! 麻奈実「きゃぁぁぁ!こ、このザ・テッペキと呼ばれた四天王の麻奈実が・・・きょうちゃんなんかに・・・!」 麻奈実「きゃぁぁぁ」 ゲザゲザゲザァァァ! 大介「麻奈実がやられたようだな・・・」 あやせ「フフフ・・・お姉さんは四天王の中でも最弱・・・」 黒猫「人間ごときに負けるとは魔族の面汚しよ・・・」 京介「桐乃をくれぇぇぇ!」 ゲザラゲザゲザゲザクンカー 3人「グアアアアアアア」 京介「やった・・・ついに四天王を倒したぞ・・・これで桐乃のいる部屋の扉が開かれる!!」 桐乃「遅いっての!説得にいつまでかかってるワケ?」 (ドンドン!) 京介「桐乃は隣の部屋にいたのか・・・! すぐ近くから桐乃の壁ドンの音がするぜ・・・」 桐乃「ねぇ京介・・・話し合いの前に一つ言っておきたいんだけど、あんたはあたしたちが式を挙げるのに婚姻届が必要だと思ってるけど、も う提出してきたから」 京介「な、何だって!?」 桐乃「あと、邪魔な法律は色々改正しておいたから。あとはあたしにプロポーズするだけね!」 (ゴゴゴゴ) 京介「フ・・・上等だ・・・俺も一つ言っておくことがある。俺は桐乃に嫌われていた気がしていたが別にそんなことはなかったぜ!」 桐乃「バカじゃん・・・やっと気付いたの?」 京介「じゃあ行くぞ、桐乃ぉぉぉぉぉ!」 桐乃「さあ来て京介!」 京介の愛が桐乃を救うと信じて・・・! ご愛読ありがとうございました! -------------
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親バレ BLが親バレしたときの話。 ある日、妹たちの部屋に何気なく入る。 妹Aは布団の中に入っていて、妹Bは机に向かってギャグマンガ日和を読んでいた。 すると、妹Aがなにやら布団の中に何かを隠したではないか。 馬鹿なやつだ。そんなあからさまな素振りをしなければスルーしていたというのに。 俺「?今なに隠したんだ?」 妹A「な、なんでもない」 俺「BLか」 妹A「!?」 どうやらご名答らしい。 以前から俺が冗談半分で「おまえはBL読んでろ」と言ったり、 「どうせBLものだろ?」と本屋帰りの妹に言ったりすると、 「BL好きでもいいジャマイカ」とか言っていたんですがね。 つかそれ以前に「家の中でネット上のスラング使うなよ。」 って話ですがね。 まさか購入しているとは・・・ こいつはグレートにやばいぜ・・・ しかし取ろうとしても隠し通そうとします。 仕方なく居間へ退散。 時間はちょうど昼時。 飯に呼ばれた瞬間を見計らって部屋に入ろう。 なんて考えていたらタイミングよく母親が飯に呼ぶ。 うまく部屋に侵入できた。 俺「あいつ隠した?」 妹B「いや、そのまま」 というわけで物色開始 見つけた。 妹Aが所持しているマンガの実に1/10にあたる7~10冊のBLもののアンソロジーが出てきた。 しかも全部銀魂の土方×銀時もの。もちろんR18指定。 これはいいネタを見つけたと食事中の親に報告。 ええ性悪兄貴です。 母親はショックを隠せないようだ。 そりゃそうだ。まさか娘が男同士の恋愛を好きだなんて。 女のおまえには関係ないじゃん。って話だ。 そのとき妹はひたすら「大丈夫!版権ものだから!」と意味のわからない言い訳を繰り返していた。 妹Bも参戦しプチ家族会議 父は仕事なので俺、妹たち、母の四人だ。 とはいってもそんなに重苦しい雰囲気ではない。我が家は趣味に寛大なのだ。 母「それで、どんな本なの?」 妹A「男同士の恋愛を描いたマンガだよ。」 母「キスとかするの?」 妹A「・・・」 俺「もっとだよ。R18指定だもん。」 妹B「そうだよ!このまえ言ってたもん」 と過去の話をする妹B 妹Aは相変わらず布団の中。妹Bは勉強中 妹A「ねぇ」 妹B「ん?」 妹A「この本R18だからお前は見れないんだよ!まぁどうしてもって言うなら見せてやってもいいけど」 妹B「いや、いい。」 とどちらが年上かわからない会話を繰り広げていたらしい 母「馬鹿wwwwwwwwあんただって見れないでしょwwwwwwww」 と正論がとぶ。 妹A「で、でもお兄ちゃんだって部屋にフィギュアおいてんじゃん!」 母「あぁ、あの緑の髪の女の子とか?」 そうなのだ俺の部屋には緑の髪の女の子のフィギュアがある。 コンビニくじで当たるあれだ。 半裸状態の全長20~30センチほどのフィギュアがある部屋はお世辞にも正常とはいえない。 しかし、 母「あぁ、あれはいいんよ。正常だから。」 俺の場合は男と女の交わりが好きだから許可されているらしい。 我が家は母親まで価値観が狂ってきていた。 その後ディベートの結果 もう新しくBLものは買わない 父には秘密 今あるものは妹Bの見えないところに置く と決まった。 やや甘い気はするが、こうして妹は無事修羅場を脱出したとか。
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273 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/31(木) 18 19 33.41 ID r5QPj1QS0 270 大介「桐乃がくれたネクタイと、京介が初めてくれたネクタイ、 どちらを付けていくべきか…… やはり桐乃の……いや、しかしこちらは京介が初めて俺にくれたネクタイだぞ? …………よし」 大介「すまん、出なければ行けなくなった」 佳乃「せっかくの父の日なのに残念ね」 大介「遅くなる。 夕食は食べていてくれ」 佳乃「せっかくあなたが好きなカレーを予定してたのに…… あら?そのネクタイ…… うふふ、さっそく付けてるのね」 大介「む……べ、別に他意はない」ムス 佳乃「はいはい。 よく似合ってるわよ」 大介「そうか」 桐乃「あれ、お父さんでかけるの?」 大介「ああ。今日中には帰れんかも知れん」 桐乃「父の日なのに大変だね。 あれ? そのネクタイ……京介がお父さんにプレゼントしたヤツ?」 大介「そ、そうだ」 桐乃「ふ~ん…… あたしのより京介のを選ぶんだ」ジトー 大介「そ、それはだな……!」 桐乃「でも、これでお揃いになったね」ツマミ 大介「む。桐乃、そのネクタイは……」 桐乃「ついでにって京介に貰ったの。 ペアルックだね、お父さん」 大介(娘とペアルック! そういうのもあるのか!) 京介「あれ、親父? 出かけるのか?」 大介「ああ。 ん?おまえ、そのネクタイは」 京介「これか? 親父に買ったヤツが気に入ったから、自分の分も買ったんだ。 んで、ためしに付けてみたところ」 桐乃「ためしに付けてみたって…… もう、ネクタイ曲がってるし」キュッ 京介「おお、すまん。 っておまえもそのネクタイをつけてるのな」 桐乃「これは―! その、あんたにしてはセンスが良かったから、つい、付けてみちゃっただけ、ていうか……」 佳乃「あなた、子供二人とペアルックになった気分はどう?」ニヤニヤ 大介「む……」 佳乃「ところで京介。 お母さんにはないのかしら?」 京介「あ。 ……今度買ってくるよ」 佳乃「そう? 催促したわけじゃないけど、お願いね」ニコ 京介「はいよ」ハァ 大介「む、もうこんな時間か。 それじゃあ俺は行ってくる」 佳京桐「「「いってらっしゃい」」」 大介(せっかくの休日がパーになったが……これはこれでいい一日だ) 282 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/31(木) 23 57 20.13 ID VeTrQZR0P 277 将来的にはこうなるんだろうかね 桐乃「ちょっと、京介ネクタイ曲がってるよ」キュッ 京介「悪い。ありがとな桐乃」 桐乃「どういたしまして――っていうかよく考えてみたら毎朝じゃん。 もしかしてアンタわざとやってたりしない?」 京介「(目を逸らしつつ)そ、そろそろ時間だな。 準備は出来てるし、俺も出るわ」 桐乃「ったくもう。――京介」 京介「な、なんだ?」 桐乃「忘れ物」 京介「ん? 鞄は持ったし、財布、携帯もちゃんと――」 桐乃「――ん」 京介「――――」 桐乃「あたしのじゅうでん、忘れてる」 京介「――へいへい。それじゃあ……」チュッ 京介「んじゃ、いってきます」 桐乃「ん。いってらっしゃい」 涼介「(相変わらず親父達はなかいいなあ)」モグモグ 優乃「(お母さん達、絶対あたし達がいること忘れてるわよね。お父さんのばーか!)」カチャカチャ ----------
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551 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/24(水) 18 45 24.43 ID cQIwHsfW0 [6/6] SS『高坂京介、部長への告白』 五更が居なくなって、少し寂しくなってしまった俺の部活。 だが、相変わらず、真壁や赤城たちも居るし、なぜか分からないが高坂も来ている。 やっぱ、みんな集まって、色々できるってのは良い事だよなぁ~ ・・・つか、お前、受験勉強はどうしたよ? そんな事を思ってるうちに、高坂が近づいてきやがった。 しかも、少し顔を赤くしながら・・・ オイ、俺は決して瀬菜っちの妄想の糧になんてなりたくねーぞ!? 「部長。そのー・・・人生相談があるんですけど・・・」 「・・・・・・は?人生、相談?」 高坂の口から出たのは、全く想定もしていない言葉だった。 「人生・・・相談・・・だと!?兄弟!どうした!?」 二回も言ったのは、大事なことだからだ。 いや、流石の俺も混乱してんだろうな? 「初めて会った時、言ってくれましたよね」 「な、何をだ?」 「妹ゲーを好きな人間に悪人はいないって、馬鹿になんか絶対にしないって」 えーと、そうだったか?似たような事を言った気もするけどよ、 半分くらいおかしくねーか?ま、まあいい事にしとくぜ! 「ああ!そうだ、兄弟!ファナたんを愛したもの同士!何を恐れる事があるか!」 つーか、そもそも何でここでその話が出てくるんだ? 勿論、俺はファナたんの事を愛してるし、これからも愛し続けるつもりだ。 だが、あれはもう半年以上前の話だろう? 世間一般からは忘れられつつある話を、今更蒸し返して・・・ いーや、ファナたんへの愛を語り合いたいってんなら望むところだ! 「ほんとに、馬鹿にしたりしないっすよね?」 「当然だ!兄弟!同じ女を愛したもの同士、何を馬鹿にすることがある!」 「ほんとに、ほんとっすよね?」 「・・・ああ!絶対にだ!」 瀬菜っちも見てるしよ、気にすんのは分かるけどよ? ・・・さすがにしつこくねーか? 俺が、いささかげんなりしつつも同意すると、 高坂は意を決したようにノートパソコンの前に座り、携帯とパソコンを接続し始めた。 「お、おい、高坂?・・・何やってんだ?」 高坂は俺の質問に答えずパソコンを操作している。 メモリーカードの中の隠しフォルダ? パスワード付き!? 「うお・・・」 高坂は「ふぅ」と一息ついて、言う。 「ゲー研に来て初めて知ったんすけど、隠しフォルダとかパスワードって便利っすよね」 「ああ、そうだな」 俺は隠しフォルダに入れなきゃならんものなど持ってないがな。 しかし、高坂も結構パソコンの扱いが上手くなったよな。というか 「で・・・人生相談ってのは、もしかしてその『中身』のことか?」 高坂は頷いた。が、マウスに手を添えたまま、一向に開こうとしない。 まあ、ロリかペドかわからんが、よっぽどまずいモンが入ってんだろ? 「心配すんな。そこから何が出てこようと、俺は絶対馬鹿にしたりしねーよ。」 「ああ、わかりました・・・」 カチッ・・・カチッ・・ 「こっ・・・これはっ!?」 画面にでかでかと映し出されたのは、高坂と・・・高坂の妹ぉ!? しかもハートフレーム!? 「な、なんだ・・・これは・・・」 「あ、これは7月頃デートに行った時のプリクラですけど、桐乃がハートフレーム選んだやつです。 桐乃も可愛く撮れてますけど、ちょっと古いですし、表情がぎこちないですから、初心者にはおすすめ出来ないっすね」 んなこた聞いてねえよ!?大体なんだ初心者って?お前はプロか?プロなのか? チクショウ突っ込みどころが多すぎて、俺のスキルではカバーしきれねえ! い・・・いったい何が始まろうとしているんだ?誰か教えてくれ!? 周りを見渡せば、真壁も瀬菜っちも、魔界に足を踏み入れたような表情してるじゃねーか! 高坂と妹の『らぶらぶツーショットプリクラ』で脳をやられてしまった俺は、既にグロッキーだった。 だがこんなモノは、高坂にとってほんのジャブでしかなかった。 「くっ・・・」 脂汗をだらだらかいて、息も絶え絶えの俺。 そんな俺にお構いなしに、高坂は次々にファイルを開いていく。 「・・・それ・・・は・・・?」 「これっすか?これは、桐乃のモデル雑誌からのスキャンですよ。 桐乃も可愛いけど、ここの文字。『大好きなおにいちゃんとお買い物』!これですよね!」 「・・・・・・・・・これは・・・?」 「ああ、この前アメリカから帰ってきた時の写真っすよ。 この時の桐乃、服がマタニティドレスっぽくないですか? いやー、俺の子供がお腹の中にいるみたいで」 「・・・・・・・・・・・・・・・これ・・・」 「これは、こないだ桐乃の撮影の手伝いに行ったんすよ。 そしたら、桐乃が新婦役で、俺が新郎役でー、結婚式みてーな、 つーか、桐乃と結婚したみてーなー」 色々言いたい事はあるが、これ以上桃色空間を拡散させると俺たちが死んじまう。 ひとまず俺は、無難な質問を投げる。 「なんで・・・ビットマップ?」 「・・・それは、俺にもわからないです。っていうか、ビットマップって何すか?」 あ゛ーーー、高坂に質問した俺が馬鹿だった! こいつ、まだ初心者に毛が生えた程度だったな! ・・・つーか、もう、ゴールしていいよな? 突っ込むぞ?いいな?突っ込むからな!? 「高坂・・・なんで、妹の写真ばっか、もってやがる・・・?」 「・・・・・・・・・・・・・・・」 そこで高坂は、何かを決意したような、思いつめた表情になった。 そうして高坂は、俺の鼻先にノーパソのディスプレイを突きつけた。 「桐乃を見てると・・・ちょっと『いい』とか思ってしまいますよね?」 「・・・な、何言ってんの、おまえ?」 意味がわからねぇ、つーか分かりたくねえ。 「だ・か・ら!」 何で分からないかなぁとでも言いたげに、高坂は呆れた表情を俺に向けた。 「・・・すっごくかわいいじゃないすか」 ・・・正直、意味がわか・・・りたくねー。 いや、頭を働かせるまでもなく、答えは一つしかないわけだが・・・ でも、普通に考えりゃ、それっておかしいだろ? 俺は、おそるおそる聞いてみる。 「・・・すると、高坂。なんだ、その・・・まさかと思うけど、 『妹』が・・・リアルの『妹』が好きなのか・・・?」 「当然じゃないですかっ!」 だ、大正解・・・。はっきり言いやがった・・・。 つーか、なんでそんなに誇らしげなわけ? などと思ってると、高坂は聞いてもいないのに語りだした。 「ほんとかわいいんですよ?えっと、例えば、桐乃は俺の妹だから、 『兄貴』とか『あんた』とか『カ○ビアンコム』とか『シスコン』とか『京介』とか、 その時々に応じた『特別な呼び方』で俺の事を呼んで、慕ってくれるんですよ。 それがもう・・・ぐっとくるんです」 「そ、そりゃあ・・・すごいな?」 一つ変なのが聞こえた気もするんだが? 俺の無言の突っ込みには勿論気付かず、高坂は、写真の一つを見せ付けてきた。 「この中だと、俺は、この桐乃が一番のお気に入りです」 高坂が示してきたのは、制服姿の桐乃ちゃんの写真だ。 腕を組んで、こちらを昂然と見下すような視線なんだが・・・ 「やっぱり、妹ってのは金髪に染めてないとダメだと思うんですよ。 傲岸不遜ですっげえ生意気に見えますけど、本当は純情一途で、 俺の事を慰めたりするやさしい心根を持ってて、 それでいてやきもち焼きで、『俺の一番じゃなきゃ嫌』って言ってくれる妹って、 こう、護ってあげたくなっちゃうっていうか、 ぎゅって抱きしめてあげたくなっちゃうっていうか・・・へへ・・・いいよなぁ」 ・・・・・・・・・・・・ 「よく、分かった。よく分かったから、俺の言う事を聞いてくれ」 「へ?なんすか?」 「お前の家には、お前の愛しい愛しい妹が待ってんだろ?すぐに帰ってやりな」 「あ、そ、そっすね。部長。俺の相談、ちゃんと聞いてくれて・・・ やっぱ、あんただけは分かってくれるって、俺、信じてました!」 「お、おう・・・」 いや、まったくわからねーぜ? 「デュフフ・・・『愛しい』妹・・・フヒヒ・・・」 「わ、わかったから、な、な?」 「それじゃあ、俺、今日は帰りますね?愛しい妹が待ってるんで!」 「・・・ああ、がんばれよー(棒」 高坂が帰った後、部室には、返事すらできない屍が5体残っただけだった・・・ だが、心の中で言いたい事は、皆共通している。 『もう、お前らさっさと結婚しろっ!!!』 End. ----------
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145 名前:呼び方【SS】[sage] 投稿日:2011/05/25(水) 00 42 13.64 ID uiOJ5m5SO [1/2] あたしが兄貴のことを「京介」って呼ぶようになってからしばらく経つ。 最初は、兄貴に『彼氏のふり』をしてもらった、例のデートの時。 あの時は、あたしも舞い上がってたと言うか、単純にその呼び方のほうが恋人っぽいって思ってたけど、 その言葉を口にした途端に何とも言えない想いが込み上げてきて、あたしは顔を真っ赤にしていた。 それから、兄貴が『人生相談』をしてきた時。あの時の兄貴は、心底参ってたんだと思う。 いきなりあたしの目の前で泣くくらいだから。あたしは、そんな兄貴を何とかしたかった。 だから、兄貴に励ましの言葉を掛けて、兄貴を抱きしめて、そして 何故か兄貴をまた「京介」と呼んだ。 それから折に触れて、兄貴のことを「京介」と呼ぶ機会があった。 「あんた」って呼び方も相変わらずしてるし、正直自分でも「京介」と呼ぶことが今や特別なことなのか、 イマイチよくわからない。まあ、それくらいに兄貴を名前呼びするのが違和感なくなってきたんだけど… 最近、なんか物足りなくなった。だからちょっと呼び方を変えてみる。 どんな顔をするかな、あいつは…… ※※※ お父さんとお母さんが泊まりで出掛けてる今日。 「桐乃、頼まれてた物、買ってきたぞ」 「ありがとう、京介『さん』」 「ブホッ」 「どうしたのよ、京介さん?」 「……なんだよ、その呼び方は?」 「だって、『京介』って呼び捨てじゃ、妹として流石にまずいカナって思って。 敬意を込めて『さん付け』してみたんだけど」 「そりゃそうだが、何か違ってる気がするんだが」 「…わかった。じゃあ『さん付け』は止めにする。 ところで、今日はご飯を先にする?それともお風呂を先にする? 『あなた』?」 例によって再び兄貴は激しくむせた。 「今日のお前はおかしすぎるだろ。エロゲーのやりすぎか?それとも新しい小説のキャラ作りか?」 「…本心…だとしたら?」 「本心って、何だよ?」 思い付いたときは、ここまでするって想定してなかったけど、 でも、兄貴の呼び方を変えてみる、それだけじゃあたしの気持ちはもう、おさえきれなかった… 「京介のことを『さん付け 』とか、『あなた』って呼びたい気持ちが本心だって言ったら……」 「桐乃……」 「もう、前みたいに語尾に『かも』なんてつけないし、引っ掛けるつもりもないから。 あたしは、京介のことが、好き……」 初めて『京介』って呼んだ時みたいに、あたしは顔を真っ赤にしながら、精一杯の気持ちを伝えた。 しばしの沈黙のあと、兄貴は口を開いた。 「マジなのか……まったく、しょうがねーな。『俺の嫁』は」 「あ…アンタ、今何て言ったの?」 「何度でも言ってやるよ、桐乃。今日からお前は『俺の嫁』だ!反論は認めないからな」 「京介……」 「それから、さっきの質問だが、今日は先にお風呂にする。嫁さんと一緒にな」 想像力を越えた展開に、あたしは、ついお馴染みのフレーズを口にした。 「…キモッ、シスコン! …でも、あなたがそうしたいなら……いいよ、京介。 一緒にお風呂入ろ♪」 こうしてあたしと京介は、夫婦になった。なーんてね…… ※※※ 「おい、桐乃、朝だぞ早く起きろ」 「うーん、わかったあ」 ふふっ、いい夢見ちゃった。京介ったら素敵すぎ。 だから今日はまた、京介にこれまで言ったことのない呼び方をしてみる。 「おはよう、ダーリン」 -------------
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登録日:2022/03/26 Sat 19 30 40 更新日:2024/06/19 Wed 23 37 11NEW! 所要時間:約12分で読めます ▽タグ一覧 100カノ 100カノのやべー奴 おっぱい ほとばしる母性 アラサー キャラ崩壊←良い意味で キングオブモンスター ドスケベ ハジケリスト ハハリース ヒロイン ホルスタインの者 マザー・オブ・モンスター 上坂すみれ 仲間になったら強化された中ボス 君のことが大大大大大好きな100人の彼女 変態 巨乳 恋太郎ファミリー 未婚の未亡人 未婚の母 残念すぎる美人 母性愛の権化 母性魔 母親 淫乱 濃すぎるキャラクター性 爆乳 理事長 痴女 経産婦 花園家の恥晒し 花園羽々里 財閥会長 金持ちキャラ 錯乱母 髪も脳もピンク Before ああ かわいい羽香里 かわいいかわいい私の羽香里 あなたを不幸にする五股の蛆虫なんかには死んでも渡さない 大切な花に群がる害虫は 駆除するまでよ After 皆のおしめ替えたいわおしめ おしめーーーッッッ!!!! どうしてこうなった 花園(はなぞの) 羽々里(ははり)とは『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』のヒロインであり、愛城恋太郎の6人目の彼女。 CV:上坂すみれ(アニメ版) 概要 梳杉町に邸宅を構える資産家で、総合財閥を営む「花園家」の当主。初登場時29歳。誕生日は5月12日 (*1) 。 そして恋太郎ファミリー最初の彼女である花園羽香里の実の母親である。 外見 泣きぼくろがセクシーな、セレブ感溢れるグラマラス美女。 ウェーブのかかった桃色のロングヘアを先端は縦ロールに仕立て、白い花の髪飾りを多数散りばめている。 理事長として勤めている時は胸元の大きく開いたパンツスーツを着用し、髪をアップにまとめている。 年齢の割に若々しい顔立ちであり、高校の制服を着用した際は通りすがりの他校生に特に疑問なく学生と思われていた。 カップサイズは判明している中で彼女(ヒロイン)最大(*2)のIカップ。(恋太郎の頭もスッポリ収納可能。 唐音約60個分のビタミンπ(パイ)配合 唐音「殺すぞ」) 過去および敵(まだマトモ)だった頃の活躍 愛する男性が病で死の運命を背負い、彼の生きた証を残すべく13歳にして人工授精により羽香里を出産。 その後まもなく恋人は亡くなり、羽香里を育てることに人生の全てを費やす。 娘のことを心から愛し、その存在に幾度も救われながらも愛する人を失った穴が埋められることはなく、身を切るような後悔に苛まれ続けた。 そんな自分の、恋に盲目すぎる性分を受け継いだ娘が五股男(恋太郎)と付き合い始めたことを知り、どんな手を使ってでも引き裂くことを決意。 羽香里を屋敷に閉じ込め、恋太郎の物理的排除を仄めかせてまでも彼女に不毛な恋を諦めさせようと目論む。 ファミリー加入までの経緯 他の彼女たちと共に羽香里の救出に来た恋太郎と唐音を捕らえ、自らの過去と決意を語る。(*3) 花園親子の人生に本気で涙し、それでも羽香里に後悔などさせないと真っ直ぐに羽々里を見据える恋太郎。 その時、恋太郎が道中使用した楠莉製の赤外線が見える目薬(他のものが見えなくなる副作用付)が流れ落ち、 初めて羽々里と恋太郎が目を合わせ—— ビビーーーン!! アオリ「やりやがった!!マジかよ恋太郎マジかよ運命ッやりやがった!!」 恋太郎ちゃん 私と付き合ってちょうだいッッ!!!!♥♥♥♥♥ 運命の人であることが発覚。そして恋に盲目な性分ゆえその衝動に堪えられず即落ち。 それでもかろうじて気を取り直し、特注の嘘発見器で恋太郎の本性を暴こうとするも 誠実さのお化けのごとき五股男という現実に叩きのめされる。誠実さのお化けのごとき五股男とか言うパワーワード だがその後、自身の存在が恋太郎を不幸にすると思い詰めた羽香里が自死を選ぼうとする。 しかしそんな羽香里を命がけで救った恋太郎の姿を見て、遂に羽々里もその愛と誠意を思い知り、地に伏せて娘のことを託した。 一方の恋太郎も、自分のすべてをかけて羽香里のために生きてきた羽々里を想い、一目惚れ時の告白に応える形で母娘共々幸せにすることを誓った。 かくして恋太郎ファミリーに初の成人&既存彼女の親族であるヒロインが誕生した。 姉や妹より先に母親が来るのが100カノクオリティー 「か…彼女の母親…」 「実の母…」 「未亡人…」(*4) 【『混沌』…】 「親子丼…」 ちなみに羽々里が恋太郎の本気を目の当たりにするまでの過程で、運命の人による好感は一切事態の好転に寄与していない。 それだけ羽々里の母としての覚悟は硬く強かったということでもあり、“幸せに結ばれなければならない”運命の人が都合のいいものでないことがわかる。 その後は流れのまま、花園家でお泊りパーティーに突入。 彼女(ヒロイン)総出の入浴タイムからのパジャマパーティー、更に恋太郎を女装させる、当然のように(親子揃って)風呂を覗きにかかるなど、 シリーズ最大のシリアス展開を帳消しにする勢いで他の彼女(ヒロイン)らに馴染んでいく。 そしてその翌日、恋太郎らの通う学校を買収して理事長に就任した。コイツ、無敵か? 「会いたすぎて 学校買収しちゃった♡」 「おおおおおお おかおかおか おかかさま」 羽香里の父 CV:石田彰 羽々里のかつての恋人であり、中性的で儚げな容貌の少年。羽香里が生まれる直前に中学生という若さで亡くなる。 羽々里にとっては亡くなってからも、恋太郎に恋してからも心から愛し続けている相手。恋太郎もまたそのことを受け入れている。 生前から病に冒された自分では羽々里を一生幸せにすることはできないと覚悟しており、「羽々里を二度と一人ぼっちにしない人」にとっておかせるため、羽々里とはキスもしていない。 お泊りパーティーの夜、恋太郎の前に霊として姿を現し、恋太郎の覚悟を確かめると共に、自分というしがらみから羽々里を救ってくれた感謝を述べる。 そしてこれからも二人で羽々里と羽香里を見守って行こうと誓うも、「羽香里を生んでくれたこと」「自分が生まれる前に羽々里に幸せな時間をくれたこと」への感謝を述べる恋太郎のいい子っぷりに安心しすぎると共に妻と娘を残して死んだ後悔が消し飛ばされ、凄まじい勢いで成仏していった。 父「いや ごめん これもうマジで——」シュゥゥゥ… 恋太郎「お義父(とう)さああああああああああああん!!!!」 成仏後も空の上から見守っているようであり、 恋太郎ファミリーに触手プレイがしたくて世界を滅ぼしかけた羽々里を救おうとする恋太郎をサポートしたり、ガチで昇天しかけた恋太郎ファミリーの魂を天国の門でディフェンスしたりしている。 端的に言うといわゆるカヲル君的な容姿と雰囲気(ギャグの時以外は)のため「アニメ化したらCV石田彰」と一部でネタにされていたが、アニメ版では本当にCV石田彰になってしまった。 登場シーンもどこまで狙ったか定かでないがそれっぽい雰囲気の演出になっている。 余談:野澤先生からの呼び名は「ぱぱ里」。ちなみに楠莉父は「ぱぱ莉」。 ファミリー加入後(ハジけてから)の活躍 お花の蜜大学附属高等学校の理事長として務める傍ら、恋太郎ファミリーの一員として日々を楽しく欲望まみれで過ごしている。 思い付きや話の流れでイベントなどを提案しては、その圧倒的財力をもってあり得ないスピードで実現。人脈によりイベントへの参加券や施設の優待券を手にする機会も多く、いわゆるお金持ちキャラとしてストーリーを作る上で楠莉と双璧を成す便利枠。 身体能力は一般的な女性レベルで、ファミリーでは中の下(*5)程度。運動の絡むイベントでは胸部のエベレストが足を引っ張ることも少なくない。 ただし根性を入れると「命令」込で人外スペックを発揮する芽衣の全力投球を受け止められる底力も。母は強し、といったところか。 後述する趣味嗜好からの暴走・奇行で物語をカオスに彩り、20人超の彼女(ヒロイン)が追加された時点においてもファミリートップクラスのヤベー女。 ←おい訂正しろ殺すぞ! 作中キャラやナレーションから「ヤツ」「化け物」「違う生物」といった扱いを受けることもしばしば。 総じて、6人目の彼女にして多方面で型破りな側面を持っていたため「100カノの『彼女の制約』をぶっ壊した存在」「楠莉がブレーキを壊し、羽々里がアクセル全開にした」などと評される、ある種本作のターニングポイントとも言える怪人物。 ○性癖性格 一人称は「私(わたし)」。 とにかくかわいいものが大好き。ぬいぐるみなどまっとうな趣味もあるが、主な対象はファミリーメンバーを始めとした美女・美少女。 特にかわいいものを着せ替えすることに目がなく、しょっちゅう財力をフル活用してファミリーメンバーにコスプレをさせては恋太郎と共に身悶えている。更に感極まると魂が抜ける。 ただ愛でるだけに留まらず明確な劣情を催しており、セクハラじみた言動をしては鼻血やよだれを垂れ流し、無許可で写真を撮りまくるなどおよそヒロインの所業ではない。 更に厄介なのは、ファミリー加入で諸々のタガがはずれたためか、そうした姿勢にほとんど躊躇がないこと。 そもそも自分がヤベー奴という自覚が薄いのか、雑な扱いを受けると引っかかったり反論したりすることも多い。 育児に人生のすべてを費やしてきた影響か、母性が暴走しがち。そして劣情と母性が入り混じってカオスな様相を呈する。まさしく錯乱母(さくらんぼ) 自分をママと呼ばせたがり、相手を赤子のように甘やかしては授乳をしたがることもしばしば。実際に胸に吸い付かれようものなら飛び上がって歓喜しアヘ顔を晒す。 普段もまともに振る舞っていると見せかけて、涼しい顔で育児に関する雑誌や本を読んでいる。 上記のようなヤベー面が目立つものの、恋太郎とのまっとうなイチャイチャに関しては乙女な反応を見せる。(かつての恋人とはほとんどそういった触れ合いがなかったためか) また自身の年齢を気にしている節もあり、若返りやアンチエイジングにこだわりを見せる他、ファミリーで「自由になりたい自分」の姿になった時は「皆と同じように歳を取りたかった」と高校の制服を着用した。 羽香里「いや完全にそういう店だろ」 時おりツッコミに回ることもあり、真顔で正論を述べたり勢いよく叱責したりとマルチな対応を見せる。「おまいう」的な返しをされることも多いが。 良識ある保護者・親として、人様のお子さん(それが恋太郎の彼女であっても)にとってその子のためにならない・親御さんが心配になりかねないと判断した際には待ったをかけることも。普段の言動が言動なのでやはりツッコミ待ち扱いされるが。 理事長としては本人なりに真面目に勤めており、生徒は分け隔てなく大事に思い、ファミリーメンバーの所属する部活であっても贔屓はしない。 とはいえ、教師として見るからに問題のあるナディーを顔採用したり、私欲で学校行事を増やしたりとだいぶ職権濫用気味ではある。 今日のエンディングは私が買い取ったから好きにしていいわよね♡(タイトル) アニメ版、羽々里の即落ち後から解決編がメインとなる第11話では、嘘発見器で晒した恥が徒労にされてキレた唐音の台詞がアニメ向けにアレンジされた結果、 「ふざけんなてめー! 傷つけられた私の自尊心とここまでの尺を返せ!」 「知らないわよ。それならエンディングでもカットすればいいでしょう?」 「! 今回用の特殊エンディングを作っているというのに……!?」 「どういうネタバレよ」 というやり取りが行われた。 そしてシリアスからギャグへの急転によって視聴者がこのやり取りを忘れかけた頃、特殊EDは本当にあったのだが―― れんたろうちゃぁ~ん♡♡ れんたろうちゃぁ~ん♡♡♡ もうだめ! 可愛いメロメロどうにかしたくなっちゃう れろちゅ♡ (*6) 中の人の能力とイロモノ慣れを存分に活かした、原作羽々里を先取りしてそのままぶち込んだかのような壮絶な楽曲と、可愛らしいコスプレから狂気まで盛り盛りの映像が待ち受けており、原作識者でも心の準備をし切れないレベルともっぱらの評判となった。 サビ以降の母の痴態に苦虫を噛み潰したような表情で反応する娘が同情を誘う。 なお、特殊EDが用意された要因として、正規EDの映像が5人の彼女をフィーチャーしたものになっているので羽々里の加入以降に流すのは据わりが悪いという事情もあったかもしれない。 そんな事情で出てきていい代物ではない。 そしてこの歌は即日サブスク解禁でフルバージョンが配信されたのだが、僅か4分にも満たない曲の中で「れんたろうちゃん」というフレーズが34回も出るというトンデモねぇ代物となってしまっていた。 そのあまりのカオスさに同時期のアニメで中の人が歌っている電波ソング寄りなOPがまだマシに思われる現象が起きたり、一部で「2023年最後にして最狂で最凶の電波ソング」などと言われてしまっている。 恋太郎ファミリー内での人間関係 ファミリー内でも明確な年長者であるが、他メンバーからはあまり壁を感じられることもなく対等に接されている(芽衣は別として)。唐音や楠莉など「羽々里」と呼び捨てにしている者もいる。 暴走・奇行に対して辛辣な対応はされるものの、当然本気で嫌っている者はおらず、彼女の提案するコスプレやイベントもさほど抵抗なく受け入れられている。 イベントの賞品が恋太郎とのハグやチューという理由もあるが。 愛城 恋太郎 他メンバー同様に男として心底べた惚れしているだけでなく、かわいいものとして事あるごとに愛でようとする。 特に恋太郎の女装には鼻血とよだれを同時に垂れ流すほどに歓喜する。他の彼女も近いレベルで興奮しているが。 恋太郎も羽々里が幸せならばと恥を忍んで付き合っており、自ら幼児ファッションの写真を送ったりもした。羽々里「あばばば家宝」 「恋太郎ちゃんはかわいいところもとっても魅力的なのよ~~!!♥」 花園 羽香里 実の娘にして先輩彼女。心からの愛情を向けてはいるが、ガッツリ欲情もしている。 母「おう羽香里 俺とエッチしようぜ」 娘「ギャッ あっち行け」 羽香里は厳しくも優しく育ててくれた母として尊敬しており、ファミリー加入後の変わり果てた姿に関しては相当に思うところもあったが、赤子になる薬での体験で青春を子育てに費やした母の愛と覚悟を知った。 羽々里の奇行に対しては特に険しく苦々しい表情を浮かべ、周囲から同情される事もしばしばで、時に物理も含めた強烈なツッコミを入れる。 その一方で恋太郎とのイチャイチャやスケベ行為を目論む際は異様に息のあった連携を見せる。 普段はまっとうに仲の良い母娘であり、休日は一緒に家でくつろいだり、二人で出かけることもある。 「私は皆のママだけど…皆のママである前に羽香里のママなのよ…!」 院田 唐音 暴走・奇行のためにツッコミを入れられる頻度が高い。羽香里とのイチャコラには鼻血を吹くほどに興奮する。 一度「羽香里と同じ匂いがする」と羽々里にオチかけたことがあったが、羽香里に阻止された。 バストサイズに関しては母娘共々やっかまれている。 「ハイハーイ 唐音ちゃんのぺんぺん草見たーいッッ」 銘戸 芽衣 専属メイドにして後輩彼女。元々羽々里は捨てられていた彼女を拾って養子にしようとしたが、助けてもらった恩から仕える道を選んだ。 従者として友人として大切に思っているが、命すらあっさり天秤に……天秤に掛けさえしない行き過ぎた忠誠心に素で止めに入ったりと振り回されることもしばしば。 しっかり欲情もしているが、パワハラにならないかと控えていたのでギリギリ清い仲。 恋太郎の彼女となり、主従以外の関係性にもなったので一線を越えようとしたが芽衣が罪悪感で吐血してしまうので、基本的にそれ以上は控えている。 芽衣の命を救った際の羽々里はお世辞抜きにカッコいい。ただし助けた理由は「かわいかったから」。 「ちゅーしてい…?」 原賀 胡桃 単行本の表紙を共に飾った連番彼女ペア。(4巻)それ故かセクハラ絡みに行く頻度は特に高い。 大抵の場合は辛辣にツッコまれ、「変態ババア」「化物」呼ばわりされることもある。 それでも本心から嫌われてはおらず、食べ物を与えられ素直になった際には羽々里への好意を見せたこともある。 「ママのこと好き?」 「うん♥」 「結婚する?」 「しない♥」 須藤 育 やや方向性は異なるが性癖がヤベー奴同士かつ自重する気が全くないコンビ。 知与の加入回では欲望の赴くままにスパンキングプレイを始め、二人揃って存在ゔーッと認定された。 「ああああああプニプニなのにキュッと引き締まってなんて瑞々しいお尻…!!」 茂見 紅葉 感触フェチの不思議ちゃん。感触だけが目当てだが、そのグラマラスボディに合法的にセクハラできるwin-winの関係。 「よちよち なぐちゃめてあげまちょ♡」 「おお 偉大なる母(グレートマザー)…」 9巻描き下ろしネタバレ 描き下ろし漫画にて、紅葉が極度の柔らかい物好きになったのは、幼少期に当時10代後半の羽々里のたわわな胸を揉んだ事が原因だったと判明した。 薬膳 ヤク 楠莉の祖母だが、見た目は姉妹にしか見えないのじゃロリ。流石に加入時に苦言を漏らしている。 「大丈夫なの…!? 倫理的に」 「おめーが言うな」 ファミリーでは羽々里より唯一の、そして恐らく今後も最年長は揺るがない年上。 単行本9巻のおまけでは、ヤクが年上と知らなかった頃を思い出し本気で恥ずかしがる羽々里の姿が見られる。 「あなたみたいなちゃわいい子の来校なんかいつでも大歓迎よ」「ん〜ちゅっちゅ♡」 ↓ 「その節はどうも…」「失礼しました…」 後に膝枕された際、敬意を払うべき目上の方に甘やかされた事で行き場の分からない感情がバーストしてしまった。 目上への改まった態度といい、一応社会人・大人としての良識はあることが伺える。普段がアレだけど。 土呂瀞 騎士華 「ママとして甘やかしたい」羽々里と、「赤ちゃんになって甘えたい」騎士華というまさに「あーあ、出会っちまったか」なコンビ。 騎士華の加入回では彼女の甘えたい欲求を見抜き、実の娘を含めた全ファミリーメンバーの前で公開授乳をした。 「おっぱいちゅっちゅちていいのよーーッッ!!!!」 「え…!? いいの…!?」 「え…!? いいの…!?」(*7) その後もちょくちょくバブりバブられの関係を続けている。 猫成珠 猫になった元人間を自称する後輩彼女。 常時猫コスプレ・猫口調というストレートな可愛さ、猫ゆえにスキンシップに好意的、成人かつ学外の人間なのでセクハラもセーフなどの要素がツボにハマったためか、羽々里をしょっちゅうあびゃびゃ化させている。 一時期羽々里の誘いで花園家の飼い猫となり安穏な生活を満喫するが、他メンバーが勉強や仕事に勤しむ中怠惰に過ごす罪悪感と安楽さを手放せないことの板挟みに苦しむこととなった。その様子を盗撮ペットカメラで把握した羽々里は自身の過ちを知り、心を鬼にしてタマを捨てることを決意。 その甲斐あってタマは拾ったチラシのバイト募集に応募して社会復帰の道を開く。実は羽々里が自身の経営する工場から見繕っておいたものなのは秘密。 その後は気ままに遊びに行ける通い猫対等な友人としての関係を続けている。 「羽々里…大好きにゃん…っ」 「あびゃびゃべべぶぶぶぶ」(※真顔) ◆余談 名前の由来は「(羽香里の)母親」から。苗字の方は由来が不明だが、セレブらしく高貴かつ華やかなイメージ、或いは頭の中がお花畑という意味があると思われる。因みに「花園」姓は実在する名字なのであまりピンポイントでイジる、悪口を言う事は非推奨。恋太郎が殺しに来るぞ。 本項目での文字色ははっきりしたピンク色としているが、 作画の野澤先生が公開した公式イメージカラー一覧 では羽々里のそれは羽香里とまったく同じ色である。 当初は6番目の彼女を羽香里の姉、敵役として羽香里の母を登場させる構想だったのだが、新キャラ2人を登場させるとかなりのページを割く必要が出てきて他キャラの出番が減ってしまうという理由で、羽香里の母に彼女ポジションを兼任させることにした。……常識で考えれば、姉に敵役を兼任させそうなところに母親を選ぶ所が非凡と言える。ちなみに、当時から別の母親ヒロインの構想があったらしい アニメ版においては、設定上彼女の存在そのものがアニメ終盤の展開のネタバレになってしまう為か、公式サイト等では彼女に関する情報を先出ししないように細心の注意を払っていた節がある。その情報の秘匿振りたるや、矢鱈と多い関連グッズのシークレット枠、不自然な程情報が公開されない主題歌CDとBD/DVD、アニメOPの登場カットおよび本編に初登場後の公式サイトのキャラ紹介も敵対キャラとして告知(*8)、果てはキービジュアルにも描かれていない(ように見せかけている)(*9)という徹底ぶり。 CVを務めた上坂すみれ氏は、元々別の役のオーディションを受けていたが、制作サイドからのオファーで羽々里役に抜擢されたとの事。はっちゃけた後の言動を見据えての人選と思われるが、れっきとしたヒロイン役という事情を知らない原作未読者の中には「上坂すみれも母親役を演じるキャリアになったか……」と受け取った人も。なお原作及び演者について詳しい方は承知であろうが、13歳で出産した母親であるという特殊な点はさておくとして上坂氏の方が年齢が上である。 「皆の項目 追記したいわ追記 修正ーーーッッッ!!!!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 1クールアニメ化ラスボス候補 -- 名無しさん (2022-03-26 20 20 02) ↑おい訂正しろアニメ化したら全部やるに決まってるだろ!!!!! -- 匿名 (2022-03-26 20 45 39) ↑ 落ち着け恋太郎ww -- 名無しさん (2022-03-26 20 52 11) この作品を方向付けたキャラと言っても過言ではない -- 名無しさん (2022-03-26 21 18 10) 項目の「まだまともだった頃」「5股男」のルビでクソ吹いた。 -- 名無しさん (2022-03-26 23 04 48) 「おしめ」とか言ってるのはまだマシな頃。いまや「おむちゅ」である。 -- 名無しさん (2022-03-27 02 27 40) 錯乱母www -- 名無しさん (2022-03-27 09 16 39) 元々の会社と学校の運営をやってるはずなのにずっと遊んでるように見えてしまう…多分すぐ終わらせられるほど有能なのだろう -- 名無しさん (2022-03-27 11 17 13) 誠実さのお化けみたいな五股男がこの世に存在するとは普通絶対に考えないのでしょうがいないよね -- 名無しさん (2022-03-27 12 02 18) 本人は母性淫乱ピンク、娘は腹黒淫乱ピンク、孫or第二子は何淫乱ピンクになるのか。 -- 名無しさん (2022-03-27 13 59 06) ファミリーメンバーの所属する部活にも贔屓はしないとこ好き -- 名無しさん (2022-03-27 14 30 49) 運命の人は騎士華ではないか?っという説が有力です。 -- 名無しさん (2022-03-27 17 44 25) ↑神に問い合わせたら恋太郎が運命の人って言ってました -- 名無しさん (2022-03-27 18 00 42) 「需要と供給が噛みあう」っていうのはこういうことなんだな、と騎士華回を見て思った -- 名無しさん (2022-03-27 18 04 15) 育といい騎士華といい妙に相性が良いファミリーが多いのが強い -- 名無しさん (2022-03-27 18 34 50) 作者か作画のどちらかの推しキャラだと思う。 -- 名無しさん (2022-03-27 18 36 18) 「敵」と書いて「まだマトモ」ってルビでダメだった -- 名無しさん (2022-03-28 11 49 14) 話作りにもキャラ同士の絡みにも使い勝手がよすぎるw -- 名無しさん (2022-05-04 13 15 09) 初登場の威厳ある雰囲気も命よりも大切な娘が5股男と付き合ってると知ってピリついてただけで普段は多少ブレーキ付いてても現在とそんなに変わらない性格だったのだろう -- 名無しさん (2022-06-20 20 03 09) なんて愛にあふれた酷い記事なんだww -- 名無しさん (2022-06-24 20 13 46) 愛々ちゃんが話を聞いたイメージで作ったあみぐるみのキャラがおむつなの笑うし、それにめっちゃ喜んでいるのも笑う。 -- 名無しさん (2022-07-02 23 32 05) アニメ版の新しいキービジュアルに羽々里だけいないようでよく見るといるっぽいからやっぱりアニメ版は彼女が登場する辺りまでかもしれない。 -- 名無しさん (2023-07-01 16 48 30) お話もシリアス・ギャグ半々だし最終回に良さそうよね 楽しみ -- 名無しさん (2023-08-10 11 05 48) 羽々里が登場したら声優は名だたる人が起用されそうだけどアニメが2期以降やったら彼女もレギュラー化するから常識が言うギャラのコスト問題がどうなるのか。 -- 名無しさん (2023-10-01 13 22 36) 羽香里を13歳で産んだのは別の理由だったけど赤ちゃんが3度の飯より好きなのは本当だった女 -- 名無しさん (2023-10-08 17 03 58) アニメのオープニングにも登場したけどまだマトモ、ここまでは。 -- 名無しさん (2023-10-15 23 20 36) ↑まともと言うか、まだ仮面被ってると言うか。 -- 名無しさん (2023-10-15 23 33 54) 1期ラスボスの姿か?これが... -- 名無しさん (2023-10-17 19 27 52) 花園家の恥さらしでおっぱいのでけー変態で化け物で存在ゔーッでクレイジーウーマンで母という名の異常者で奇人オブ奇人の女 -- 名無しさん (2023-10-22 06 36 52) 日常回で理事長として真面目に仕事してる光景があったがスペックは高いのだ ちょっと(?)色々とアレなだけで -- 名無しさん (2023-11-26 01 11 03) さて誰が演じることになるか。もし2期があった場合、その方は「ぴゃわわわわおっぱいちゅっちゅー!」とか「ママごっこママごっこ!」とか叫ぶことになるのだが大丈夫か? -- 名無しさん (2023-11-26 02 00 20) すみぺ予想してた人はいたんだろうか…。 -- 名無しさん (2023-12-03 22 56 00) ↑全然予想できんかった……ただ、かなり良さげ、楽しみ -- 名無しさん (2023-12-04 22 21 32) (^p^) ←この絵文字を偽りなく表現するやべぇやつ -- 名無しさん (2023-12-08 02 09 21) 2期の放送決まったらすみぺを解放しろとか言われるんだろうな… -- 名無しさん (2023-12-08 11 56 14) すみぺのヤンジャンインタ見たけど……マナカケンゴォ!!から愛城恋太郎ォ!!に変わっただけのカルミラじゃねーか!! -- 名無しさん (2023-12-11 00 14 21) 放課後デート回をアニメ化してくれ……頼むぞ…… -- 名無しさん (2023-12-11 00 42 07) ↑↑むしろ下手したらカルミラ姐さんがまだ常識人に見えるレベルw -- 名無しさん (2023-12-19 01 05 50) 「キービジュアルには5人の彼女しかいない」という話には注釈を入れておきます -- 名無しさん (2023-12-19 11 19 24) パパの声は石田彰だった。 -- 名無しさん (2023-12-24 22 58 13) 愛城恋太郎ォ!!→恋太郎ちゃああああああああああああああん♥♥♥♥♥♥♥ 破壊力あり過ぎたわ…‥ -- 名無しさん (2023-12-25 01 43 52) パパ里石田彰で再生してたけどマジで石田彰になるとは -- 名無しさん (2023-12-25 16 19 46) 名前 コメント
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「桐乃、実は報告しないといけない事があって…」 恥ずかしそうに顔をうつむきながら、あやせはそう桐乃に切り出した。 これから言い出す内容が恥ずかしく、耳まで赤くし声もどこか震えてしまている。 (でも親友だからやっぱり言わなきゃだよね) 「どうしたのよ、もしかしてっ彼氏でもできたっ?」 桐乃はあやせのその様子を見て閃くものがあったのか半分からかうような調子で聞いてきた。 そしてまさかいきなり向こうから当てられると思わなかったあやせの心臓はドキドキと早鐘を打っていた。 「……う、うん」 「マジで!? 誰よ誰よっ、もしかしてー同じクラスの高橋とかー?」 桐乃は驚いた様子を見せるも、親友に彼氏ができたという事が楽しいのか顔に喜色を貼り付けて聞いてくる。 親友の桐乃ならきっと祝福してくれるだろうと思っていたが、この様子なら問題なさそうだと感じ あやせはその名前を切り出すことにした 「そのね…、……実はお兄さんなの」 そう、実はあやせは京介と付き合っていたのだ。告白したのはあやせからだったが、お互いに惹かれあっていたんだと思う。 桐乃がアメリカに行ってからもちょくちょくと携帯で連絡をとり逢っている内にそんな関係になっていたのだ。 そして桐乃が帰ってき次第その事は報告しないとと感じ今日ようやく話すに至ったのである。 あやせは桐乃の親友であるという自負はそれなりにあるし、兄である京介の事も憎からず思っているだろうと 思ったからこそ、なんだかんだで祝福してくれると漠然と感じていたわけだが……。 「……………は?ごめんごめん聞こえなかった、もう一回言ってよ」 「うん、その、だからお兄さんっ。京介さんと付き合ってるの!」 恥ずかしさから顔をうつむけ、地面をみたままでもう一度繰り返す。 この時目を合わせて話していなかった事はあやせにとって幸運だったかもしれない。 そう思えるくらい桐乃の顔は全ての感情が爆発して打ち消しあったのじゃないかと言う程に無表情になっていた 「あははっ、なにー。 もしかして帰ってきた私を驚かせようとして冗談言ってるんでしょ。 でもいくらなんでもそれは在りえないって。 あいつ凄いシスコンなんだよ? あやせも聞いたでしょ?」 「ううん、本当なのっ! それにあの時のは私達を仲直りさせようとして嘘を付いたって…」 「ふーん、ホントに付き合ってるんだー…。でもさー、そもそもあんな取り柄もなくてキモイ奴あやせには釣り合わないって もっと良い人いるでしょ? ほら、さっき言った高橋とか告白されてたじゃん」 「そんな事ないよ、桐乃は分かってないかも知れないけど京介さんは優しいし…その……格好良いと思う……」 そう言った直後だった。 バシンッ!! あたりに強烈な音が響き渡った。桐乃が渾身の力であやせの側頭部をはたいたのだ。 だけどもあやせにはその音の発生源が分からない。 そしてなぜ自分が横向きに倒れているのかさえも分からなかった。それ程までに頭は混乱していた 「あんたに言われなくてそんな事はわかってるわよ。…あいつの事を貶していいのも好きでいていいのも私だけなの」 その時はじめてあやせは桐乃の顔を見た。 「ひっ!」 その目は見たものをそれだけで殺してしまえるような憤怒で燃え上がっていたのだ。 (省略されました続きを読むには……ワッフルワッフル食いたくなったから買ってこよ)