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音楽のバグなくならんのかな - 名無しさん 2015-09-30 04 15 07 まだあるの?chrome使ってるけどバグなんて無いよ - newspark 2015-10-01 00 39 47 TL出始めたころのBGMがかっこよかった - 名無しさん 2015-10-03 07 23 59 TLは旧BGMの方が良いなあ - 名無しさん 2015-10-03 10 35 56 初期のVQが意外と好きだった。 - 名無しさん 2015-10-09 16 46 52 チュートリアルの音楽も追加できますか? - 名無しさん 2015-10-09 16 47 58 忘れてましたので追加しました - kashkash 2015-10-09 23 01 59 ? - 名無しさん 2015-10-26 00 12 52 音楽でない(:-:) - 名無しさん 2015-10-26 00 13 42 そんなことはない - Freed9259 2015-11-13 18 54 21 タイトル、短いけど一番好き - 名無しさん 2016-08-04 21 04 38 いい曲多いねー - 名無しさん 2017-12-09 11 42 15 無音のままプレイを始めてから10~30分くらいするとBGMが流れ始めます。(火狐) - 名無しさん (2019-09-07 22 40 17)
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http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1288544881/65-73 「はぁぅっ……ん……んっ……ひぅっ……ぁっ」 水を弾くような音が暗がりの密室空間に響き渡る。 べちべちと聞こえるそれは男と女が繋がっている証だ。 噎せかえりそうなほどの熱気に男女の交わり特有の嗅いだだけで淫気に当てられてしまいそうな香りが部屋中に充満している。 そんな空間の中、荒々しく息を上げているのは他でもない、世界一可愛気がないであろう俺の妹だ。 口の端から涎を垂らし、両の目にいっぱいの涙を湛えている。 そんな妹様は先ほどまで相変わらずの流行ファッションに身を包んでいたものの、現在はところどころを開けさせていた。 仰向け状態の俺に跨がってはその端整な顔を淫らに歪めている。 俺の胸に手をついて身体を支える桐乃は一物を下の口で咥え込み、一心不乱に腰を上下させる行為に没頭していた。 「あぅっ……ぃ、いぃのっ……おくが、すっごぃ……はぁんっ……」 ずちゅっ、ぐちゅっ。 結合部から漏れでる淫音が鼓膜から直接脳に性的興奮をもたらし、思わず桐乃の腰の動きに合わせて下から突き上げてしまう。 天を衝くかのように一物を奥へと押し込み、これでもかとばかりに桐乃を蹂躙していく。 膣内を削るように擦り上げてはカリ首に肉襞がかかるよう引き抜いて、何度も繰り返し摩擦する。 突き上げるのは俺が担当し引き抜こうとする動作は桐乃に任せていた。 締まる肉壁を押し拡げる度に乱れに乱れた表情が恍惚の色に染まる。 絶え間ない抽送によって疲れたのか桐乃はばたりと倒れ込んできた。 しかしそれでも丸みのあるその腰は上下運動を止めない。 そのうえ強引にずり上げられたブラから覗く桃色のそれを俺の胸板に擦り付けてくる。 「こすれっ、て……したもぉ、うえ、もっ……」 真正面に見える蕩けきった顔の桐乃が愛おしく思えて、そっと唇を重ねた。 すると桐乃はすかさずちゅるんと舌を俺の口に滑り込ませてくる。 一瞬で舌を捉えられ、巻き付くように絡めとられた。 仕方なくそれに応じると桐乃は「んふっ」と嬉しそうに目を細め、粘膜同士の戯れを開始する。 その反応になんとなく悔しくなった俺は桐乃の腰に手を宛がってさらに深くへと突き入れてみる。 「ッ!?……ら、らめっ、そんあ……はげ、はげし、くぅ……あぁっ、はっ、ぁ、はぁっ」 頂点まで昂りつつある性感には刺激が強すぎたのか、桐乃は全身を震わせてよがり狂う。 ズキンズキンと今はなき右足首が痛んだ気がした。 けれどそんなものは構うまいと腰の振りを激しくする。 締め付け具合にさらなるキツさが加わり一物へとしつこいぐらいに絡み付いてくる。 彷徨っていた桐乃の腕が俺の首に回され、上下する律動に連動して再び唇を交える。 ぱぁんっ、ぱぁんっと恥骨がぶつかり合うほどに深く腰を打ち付け合う。 込み上げてくる熱情。 ぞわぞわと疼き始める背中。 きゅぅっと締まりの良くなる膣内。 ビクンと震え出す一物。 もはや何もかもが限界だった。 俺は最後の力を振り絞りストロークのスピードを速め限りなく乱暴に腰を振る。 「あん、いっ、いっ、だめら、って、ば、ああっ、も、む、ムリッ」 じゅぶ、じゅぶっ、じゅぶッ! 奥へ奥へと打ち付けて最後の一撃に最奥へと腰を突き上げた。 「イけ、桐乃ッ!」 「あに、き、あっ、に、きぃぃぃぃぃぃ!」 鼓膜がビリビリするほどの嬌声を上げながら我が妹様は絶頂を迎えた。 同時に堪えきれない情欲が一物から容赦なく吐き出される。 びゅくん、びゅくんと放られた熱いモノが桐乃の意識を溶かしていく。 「……あっ、つ、ぃ……」 ――― ―― 「スマンカッタ」 思わず右足を庇いつつも土下座してしまった。 罪悪感とか倫理観についての謝罪ではない(襲い掛かってきたのは桐乃だし)。 これは、断りもなく膣内へ射精してしまったことへの土下座だった。 「……」 桐乃は腕組みをしながらそっぽを向いて押し黙る。 情事を終え互いに頭を冷やしたが、まだほんのりと赤みの残る顔で桐乃は不機嫌顔をした。 ぽそりとか細い声で桐乃は呟く。 「……別に、良かったケド」 「え?」 聞き取れずに聞き直すも「何でもないっ」と再びそっぽを向かれた。 ふむ。 それは、どういう意図の行動だろう? 考えたところで鈍い俺に答えなどわかるはずもないのだが。 ともあれ、 「あー、その」 「……何? 言いたいことはハッキリ言ってよね、この鬼畜兄貴」 鬼畜は余計だしハッキリ言うべきなのはお前だろうがと内心突っ込みつつ、包み隠さず本音を漏らす。 「さっきのお前……なんか、その、可愛かった……ぞ? エロかったし」 「!?」 目を見開き驚愕した桐乃はぴくぴくと体を震わせ、みるみる顔を赤くした。 まるで熟した林檎みたいだ。 っていうかだな、何で片足をちょん切って家に帰ってきたら妹の好感度MAX越えちゃってんの? 何で自然と肌を重ねちゃってんの? 俺は。 ……本当に俺、近親相姦上等の変態鬼畜兄貴だったんだな。 いつぞやのあやせの発言が急に現実味を帯びてきやがった。 こりゃあまずい。 既に兄妹としての一線を軽ーく飛び越しちゃってるとか非常にまずい。 殺される。 ガチで山に埋められる。 ど、どうすればいいと? 「……兄貴」 そんな俺の苦悩になど全く気付かない様子で、我が妹様は何やらかしこまって俺を見つめてくる。 熱い視線がやべぇ。 心臓高鳴って死にそう。 つい最近にも一度軽く死にかけたけどその時より今のが断然逝きそう。 助けてド〇えもん。 「ねえってば……」 「……お、おう、なんだ」 小さく息を呑む。 手に汗握るってこういうことか。 違う? いやそんなことはどうでもいいって。 今はそんなことよりも、我が妹様の雰囲気に気圧されてるこの状況をどうにかしてぇぇ! 「あたし、その…………き、だから」 「は、はい?」 「うう゛ぅ~」 唸る妹。 すうっと息を吸い、捲し立てるように桐乃は言った。 「あ、あたしはっ、あんたのことが好き! 大好き! 超好き! 愛してると言ってもいい! 別にあんたの彼女とか恋人じゃなくていいから、あんたの一番近くにいさせてほしい! わかった!?」 それはもう盛大な告白だった。 その有無を言わせぬ勢いに多少驚きつつ、ハァ、と嘆息してしまう。 呆然、とはしなかった。 だってさっきの恥態を見せられたら、なぁ? その、勘違いしてもいいのかなぁ、って思うだろ? いや、えっと、それが事実だってのは、喜ぶべきか、悲しむべきかわからんけども。 正直判断つきかねるし。 常識的には、もう道踏み外してんぜ、俺たち兄妹。 ……けど、まあ、別にそれも、悪くはねぇかなぁと思ってしまう。 だってよぅ、俺の妹は、 ――こんなに可愛いわけだから、さ。 後日談、というかその直後 「へ、返事は!? “イエス”か“はい”でッ!」 「選択肢の意味を為さないだと!?」 「もちろんオッケーでしょ違うっていうの早く応えてよ早くねえねえねえ!」 「こんな時でもテンパってんなよバカ桐乃! ……答えがノーなら、初めからお前を抱いちゃいねぇっての……バーカ」 「……あ、あ、あっ、」 「あ?」 「あ、あたしはバカじゃないっつの!」 「ぐぶぉぉっ!? な、何しやがる!?」 「ううううるしゃい!」 「……はぁ~あ、全く。 結局こんな感じなのか、俺たちって」 「……あのさ」 「あんだよ?」 「その……近いうちにもう一人、あんたのことを好きな奴が、来るから……」 「は?」 「く、詳しいことは言わない。 けど」 「?」 「そいつのことも、ちゃんと受け止めてあげてよね……あたしみたいに」 「……わかったよ。 意味はわからんが、覚悟だけは、しておく」 「……うん」 (続く?)
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186通常の名無しさんの3倍2019/07/06(土) 16 50 56.49ID n+QXuUj70 ハイネが兄弟達の家を訪れた。 ハイネ専用のデスティニーガンダムに乗っている。 ハイネ「久しぶり!」 アムロ「そのオレンジの機体はハイネだな」 ハイネ「そう。パーソナルカラーだからな。 オレンジ色大好き! オレンジジュース大好き! 好きなバンドはオレンジレンジ!」 シン「そこはTMレボリューションって言おうよ……」 アムロ「TMネットワーク?」 シン「違う!」 ルナマリア「好きな色ねー。昔は赤一色だったけど今は赤白青も好きね」 メイリン「トリコロール?」 ルナマリア「だってシンが乗ってたインパルスの色だもの!」 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ
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プロモカード/俺の妹がこんなに可愛いわけがない 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』のプロモカード。 限定プロモカード ナンバー カード名 色 C S AP DP 入手方法 P-001 《高坂 桐乃》 黄 2 2 20 20 俺妹フェス入場特典プレメモフェスタ2010WINTER入場特典 P-002 《高坂 桐乃》 赤 4 1 40 40 俺の妹がこんなに可愛いわけがない 小説第8巻特典 P-003 《高坂 桐乃》 1 2 10 20 大会プロモーションパック vol.1 P-004 《高坂 桐乃&高坂 京介》 4 1 40 40 発売記念大会参加賞 P-005 《黒猫&高坂 桐乃》 青 2 2 30 30 大会プロモーションパック vol.2 P-006 《高坂 桐乃》 黄 2 2 20 10 大会プロモーションパック vol.3 P-007 《黒猫》 青 2 2 10 20 大会プロモーションパック vol.10 P-008 《高坂 桐乃》 3 2 40 0 俺の妹がこんなに可愛いわけがないスペシャルパックBOX購入特典 P-009 《高坂 桐乃》 1 2 20 20 P-010 《高坂 桐乃》 青 2 2 30 0 発売記念大会参加賞 P-011 《高坂 桐乃》 赤 2 2 30 10 プレメモ&プリコネフェスタ2012ガンスリンガー参加賞 P-013 《黒猫》 青 2 2 30 30 発売記念大会参加賞 通常プロモカード ナンバー カード名 入手方法 01-011a 《高坂 桐乃》 プレメモフェスタ全国大会2011ファイナルミックスレギュレーション優勝賞品 01-011c 全国大会2012地区大会決勝 01-083a 《黒猫》 プレメモ&プリコネパーティー2012参加賞全国大会2012店舗予選上位賞 関連項目 カードリスト プロモカード 俺の妹がこんなに可愛いわけがない 編集
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ついさっき降りだした雨が、早くも道路を黒く染め尽くそうとしている。 朝の予報は50%。念のために傘を用意してきて正解だったようだ。 それにしても…… 「あのなぁ、この間も何の備えも無しに風邪引いてただろ。すこしは懲りろよ」 なかば濡れ鼠で駆け込んできたお馬鹿に呆れ果て、自然に溜め息も出る。 当の本人はというと、まだ乱れた息を整えつつ、さすがに決まりが悪そうな顔をのぞかせた。 「こんな急に強くなるなんて思わなくってさ。でもほら、あれ。水も滴る」 「ハイハイ、いい女いい女」 さしあたって俺が羽織ってきたウインドブレーカーを渡す。 洒落っけのない、機能一点張りの雨具だが、この際文句は言わせない。 「いいよ別に。アタシもう濡れてんじゃん。一緒に傘に入れてくれるだけでいいって」 「つべこべ言わずに着とけっつーの。解ってないなら教えてやる。加奈子、おまえ制服透けてんだよ…」 「うぇ?」 指摘を受けてやや間の抜けた声をあげ、悠長に視線を下へ―― 「!!!や、ちょ、わたっ」 途端、狼狽もあらわに差し出した雨具を引っ被る。 可哀想なくらい紅潮した加奈子は慌てて辺りを見回した。 「遅いっての。まぁ仕方ない、出るぞ。ウチ寄ってけよ」 席に沈みかけるのを見かね、手を取って店を後にする。 こりゃ今日の買い物は中止だな。 「大体だ。なんで桐乃やあやせ他の友達に頼んで傘に入れてもらうとか、俺を呼ぶとかしなかったし」 雨粒は重くこそないものの、まとわりつくように降りつける。 「だから何度も言わせるなってば。これだけ強くなる前に着けると思ったの」 「はぁ……わからねえな、まったく」 そうまでして傘をささずに雨ん中を走る理由でもあったのかと穿った見方をしたくもなる。 「仕事のときは全然躊躇いなく使い走りにしてたろうが。今となっちゃ俺はマネージャーじゃないけどな。こんな急な雨の日ぐらい、呼ばれれば迎えに行くさ。変な遠慮しやがって」 説教めいた言い方になるが、ちゃんと体を大事にしてほしい。 俺にかまけてて風邪を引くのが続いたりしたら、親御さんに申し訳が立たない。 とにかく早いところ濡れた服を替えさせなきゃな。 加奈子のうなじを伝う雨を拭い、後先考えろよと改めて言い含める。 「あんがと」と礼を言って笑いかける加奈子が、なんだか…妙に、色っぽく見えて。 いかんいかん、何を血迷ってるんだ俺! またエロゲーによくあるようなシチュだなとか、しょうもない思考に身を任せる。 そうやって、寄り添い歩く加奈子を変に意識しちまう自分を棚上げないとならなかった。 「ただいま」 「お邪魔しまーす」 誰も不在だったが習慣的に挨拶をして、転がり込むような勢いで玄関に上がる。 お袋も出払っていた。特に予定は聞いてねーけど俺たち同様この雨で足止めでもくってんのかね。 そんなのはいいとして……雨水を吸った靴を脱ぎ捨て、靴下を丸め、直ちにタオルを調達する。 「ホラ使えよ」 「あ、サンキュ。ちょい待ち」 戻るとちょうど貸していたウインドブレーカーを靴箱脇の雨具かけに掛けようとしていた。 せ、背が足りてねえでやんの…。 四苦八苦する加奈子からそれを奪い、無造作に雨具かけへ。 「無理に紐んところ引っ掛けなくてもいいんだって。こんなんで」 言いつつ、持ってきたタオルに務めを果たさせるべく差し出す。 ようやく濡れた髪や服を拭きはじめた加奈子の様子を眺めていると、何ちゅーか、こう…… 改めて思うわけ。あんまりな格好だなと。 メルルのコスプレだって露出の点では十分にアレだが、濡れ透けってやつは一味も二味も違う。 なにせ発育途上の加奈子がエロく見えるぐらいだ。 一刻も早く家へ連れ帰ろうってあの場の判断は、我ながら的確だった。 「うん?いま何か言った?」 やべ。独り言になってたか 「いや、お前でもそんなあられもない格好してると思ったより目の毒だなぁ、とか」 結構はずかしいセリフ言ってるのが自覚されて、つい苦笑混じりになる。 しかし加奈子からは想定外のリアクションが。 「……何言ってんのか意味がよくわかんない」 嗚呼! なんておばかなこ!! 普段は気にならないんで忘れがちだが、俺の好いた子、来栖加奈子はちょっと頭が弱い。 や、単に語彙が貧弱なだけか? だと思いたいもんだ。 「つまり、そんな微妙にエロい格好で待ち合わせの店に来たのに呆れてたんだよ。今更だが無頓着すぎだろ」 「エロいかな……そっかぁ」 「いや、なんでそこでテレテレすんの。恥じ入るとか悔やむとかないんかいっ」 ニヘラ~っと笑う加奈子。駄目だコイツはやく何とかしないと…。 「だってさ。京介って何かにつけて加奈子のこと色気なしだのチンチクリンだの、こき下ろしてきたじゃん」 「そうだっけか」 なるべく本音がストレートに出ないよう自制してたつもりだが。 「言ってたって。それが今日、ついに。くぅ……ざまぁ見ろって感じ?」 さいですか。 「まぁ俺としちゃ、むやみに今みたいな格好にならないよう気をつけてくれさえすればいいが」 「わかったよ。エロい格好するのは二人きりの時だけな」 何がわかったんだオマエはー!!? どこからそんな超解釈につながった! 全力でツッコミたい衝動と、それに伴う頭痛に襲われる俺。 対して加奈子は上機嫌で、水を吸った制服を絞りながらニヤニヤしていた。 理解に苦しむんだぜ。 こんな短いやり取りでやけに疲れてしまった。 とはいえ当初の課題を放り出すわけにはいかない。 まずは風呂に湯を張る準備だな。あとは―― 「そのままじゃ冷えるだろ。何か着るもん用意するから、タオル巻いて待っとけ」 「はーい」 ぴらぴらと手を振る加奈子を尻目に、さてどうしたもんかと悩みながら階段を上がる。 桐乃の服を貸すのが妥当だろうに、本人もお袋も居ないんじゃな… 俺が手ずから妹の部屋の衣装箪笥を開けて、ってのは正直後が恐ろしい。 となると、この場は俺の部屋着を貸すしかない。サイズが合わないのは我慢してもらおう。 適当に見繕って、急ぎリビングへ入る。 「待たせた、持ってきたぞ。ってなんで既に脱いでるかなお前は……」 「ん~?」 加奈子のやつ、さっき俺の言ったとおり「タオルを巻いて」服を脱いでいる。 正確にはもう靴下まで脱ぐとこか。 普通靴下が先じゃね?とか、あー水着に着替えるときの要領かとか、そんなちゃちな(ry 「はぁ……着替え持ってきてからにしろよ…」 「濡れた服着たまま拭いても気持ち悪ぃの。いいじゃん」 「お前んちなら、それで何の問題もないんだろうがな」 「ここだと問題アリ?」 聞いてくる加奈子が天然なのか調子こいてんのかイマイチ判然としない。 「家の住人が目のやり場に困ってるだろ」 「そんな気にすんなって。大丈夫。下は脱いでないから」 「そりゃ、見ればわかる」 フリル付きかー… 回れ右をして、入って来たときより迅速にリビングを離脱した。 「まったく。そんなに俺に道を踏み外させたいのか、あいつは」 本人の耳に届かないのをいいことに、つい本心を洩らしてしまう。 ブツクサとこぼしつつ浴槽にスポンジを走らせ続ける。 風呂掃除を頼まれるより早くやるのは初めてじゃねーか? 出来るなら、この泡もろともに自分の煩悩もさっぱりと流してしまいたい。切実な願いだ。 多分、加奈子の言動に含むところは無いだろう。俺への挑発だとかは。 自尊心の固まりな我が妹様じゃあるまいし、悪戯心で性的なからかいをするタイプにゃ見えない。 年こそ同じでも子供の無邪気さなんだろう。 そう結論づけて、ようやく落ち着きを取り戻そうとしていた。 「何なら京介も一緒に入る?」 「」 ぉぃ、こいつガチかよ。 風呂が炊けたから入って来るよう奨めると、返ってきたのがこの言葉。 参ったね、どうにも。 「ンなわけいくか。サッサと行けっつの」 「え~、なんで~」 もうヤダこの子…… ここでしょーもない冗談に付き合ってちゃ急いだ意味がない。 「問答無用」 「へ?」 咄嗟に反応できなかった加奈子をひょいと持ち上げ、有無を言わさず脱衣所へ運んでやった。 この間約十秒。 加奈子は状況の変化についてこれてないらしく、二の句が継げないでいる。 「いいか、大分冷えちまってんだろうからシッカリ浸かって温まれよ。湯船で100数えろ。200でもいい。濡らした制服は乾かしとく。上がるときはちゃんと替えの服着て来い。着ないで出てきたらもっかい風呂に放り込むぞ。じゃぁ、ゆっくりしていってね!」 「う、うん…いただきます」 なかなか乾かないな。 洗濯機に入れて脱水までしてやるべきだったか。 でも、ああ言った手前、風呂上がりの加奈子と御対面なんてしたら俺的にアウトだし…… あーでもないこーでもないと散漫になりつつ、時折制服の向きを変えドライヤーで送風する。 と、そこへ、ペタペタと足音が聞こえてきた。加奈子が戻ってきたようだ。 スリッパも用意しとけばよかったな。気付かなかった。うーむ… 「ただいまー」 「おう、おかえり。って言うのかこういう場合」 「ヘン?なら、いいお湯でした。」 「どういたしまして」 ふぃ~と息を吐き、胸元をパタパタとやる加奈子。 おこちゃまめ…… ドライヤーをそこらに置いて冷蔵庫の扉に手をかける。 「何か飲むか。つっても今は牛乳と麦茶しかないけどよ」 「牛乳のがいい」 「ほいきた」 適当なコップに注いで渡すと、加奈子、らっぱ飲み。 豪快なやつ。 いっそ清々しささえ覚えるが、風呂上がりにしては色気を感じさせないな。 さっきのあれは、やはり気の迷いだったんだろう。 ついでなので俺も麦茶を飲むことにした。 「ところでさ」 「んー?」 「京介は風呂入んないの。せっかく沸かしたのに」 「後でいいや。こっちは別に濡れてもないし。それに覗かれても困るしな」 「の、のぞかねーよっ」 ははっ、赤くなってやがる。 俺だってやられっ放しでいるほどお人好しじゃないってこった。 雨は一向に止む気配がうかがえない。 天気予報によると、今日はこのまま夜まで降り続くっぽかった。どこ行ったんだ50%は。 晴れ間がみえたら速攻自転車で送ってってやる心積もりだったが、どうやら望み薄か。 こちらの心配をよそに加奈子は寝転がってくつろいでいる。 まぁ、へたにじゃれられるよりかは全然いいわ。 石鹸のいい匂いが間近でするとかヤバいもん。 「……なー」 いつの間にかこちらを向いていた加奈子がぞんざいに呼びかけてくる。 「ん、どした? 腹でも減ったか?」 「違うし。しかめっ面して、なに考え込んでんだろって」 「そ、そんなにだったか」 「皺よせてたじゃん。こーんな」 言って、むすっとした顔を作って見せた。 コイツのこんな表情はちょっとウケる。 「いや、雨やまねーなって、そんだけさ。おまえ帰るタイミング無くしたら困るだろ」 「特に用事ないし困んないけど」 「って割には、手持ち無沙汰そうにしてんじゃねーの」 何をするでもなく、取りあえずつけてみたテレビを見たり、携帯をいじったり。 これぞ暇スタイルという感ありあり。 「遊べるもんも大して無くて悪ぃとは思ってるが」 かといって、ここでシスカリを出すのは如何なものか。 暇つぶしに適当ではあるかもしれないが……何か違う、不適当な気がする。その選択肢はナシだ。 それから俺たちは。 有り体に言って、ダラダラ時を過ごした。 俺はともかく加奈子はいい加減に退屈になってきたんじゃなかろうか。ばか正直に聞いてみる。 「そうでもねーよ? 気にしすぎ気にしすぎ」 答えてのそのそとこちらへ来ると、何とも自然な動作で寄りかかってきた。 「ん~……」 犬か。お前は。 さすがにド直球で突っ込むのは迷い、でもって、こんな緩いのも悪かないと思えてしまう俺である。 「加奈子、お前さぁ」 「なーにー」 「こう言っちゃなんだが、結構、キャラ違ってきてね?」 「ふぇ……キャラとかいきなり言われても」 それもそうか。 「ホラ、知り合った当初のとんがった印象からすると、こんなベタベタなのとか想像つかねぇし」 「要するに、らしくないってワケ?」 「や、そこまでは……言ってない」 いまも加奈子は俺の腕に体を預けていて、その表情は窺い知れないが。 特に機嫌を損ねた様子でもなく続ける。 「らしいとか、らしくないとか、言えるほど京介が加奈子のこと詳しくもないでしょ。ってね」 もっともだ。 加奈子と個人的に親しくなったのはここ2ヶ月ばかりだし、 それ以前は桐乃やあやせを介してほんの何回か会ったに過ぎない。 あれだけ生意気で小憎たらしく思っていたコイツを、憎からず思えるようにもなった。 こういうケースこそ奇遇ってやつなんだろうな。 「それに、言う通り加奈子のキャラが変わったんならさ。それってアンタのせいじゃん」 「俺のか」 「うん。京介のお陰で、アタシってば、こんなになっちゃった」 俺の正面に回って抱き着いてくる。 ヤバイ、加奈子ヤバイ。マジでヤバイ。 「はふ……幸せ……」 そんな呟きが耳をくすぐり、急激に膨れ上がった照れ臭さに衝き動かされて、つい思ってもない言葉を口にした。 「引っ付いてるだけで幸せとか、安上がりでいいな」 うわ、なに言っちゃってんの俺。台無しだろ色々と。 台詞と裏腹に内心動揺の荒波にぐらついているところ、加奈子がクスリと微笑って言う。 「わかんないよ? そのうち高くつくかもだかんね。今から覚悟しといたら?」 ―――――――――――― ―――――――― ―――― ようやく雨足が弱まり、加奈子を送って帰すことにする。 「結局やまないでやんの。あーあ、買いもの楽しみにしてたのに」 「仕方ないだろ。買いものは明日でも明後日でも付き合ってやるよ」 「ん、あんがと」 「そういやぁ昨夜から随分気にかけてたみたいだが、何がお目当てだったんだ」 「うわ…それ本気で言ってる?」 さっきとは打って変わったジト目で睨めつけられる。 な、なんだよ。具体的に何買いに行くとか聞いてないのにわかるかっての。 俺の心を読み取ったようにわざとらしく嘆息して加奈子が言う。 「ハイハイ、考えてみ? 今日は何の日」 「何の日て、普通の月曜日じゃないのか。なんかあったっけ…」 「曜日はいいから」 「2月の13日――ああ」 「そ、そゆこと」 なるほど。今更ながら納得がいった。これは鈍いと呆れられて当然だ。 「でも明日は仕事の関係で時間食っちゃう予定でさ、今日は降ってほしくなかったなぁ……」 まあまあと、ややブルー入った加奈子を宥めつつ。俺の脳裏にある閃きが走る。 男子たるもの、バレンタインの存在そのものを忘れたりはしないものだ。 乾かしていた制服をバッグに詰めて持ち出せるようにする。 「あれ、ソレまだ乾ききってなかったんだ」 「いや。乾いてるけどな。外は冷えるかもだし、いま着てるパーカーのままで帰った方がいいんじゃないか」 とかなんとか、あくまでさりげなく誘導してみる。 気付いてくれるなよ。悪意はないからな… 「いいの? じゃぁ借りてくわ」 「おー。俺の私服だから好みにあうかはわからんが、着て外歩けないほどダサくはねーだろ」 「ま、ね。ダボついてるのがちょっとみっともないけど、表歩けなくはない」 言って加奈子、袖口から指だけちょいと覗かせた状態で、くるりと綺麗に一回転して見せる。 「へへっ。何かこういうの、恋人っぽい感じじゃね?」 やたら様になっていて、不覚にも一瞬目を奪われた。 そうだな、認めてやれないじゃないが 「こだわりますね」 「そりゃ、こだわってんよ」 軽口を交わしながら玄関へ。 直後、忘れ物を口実に屋内に戻る。ブツを回収、懐に忍ばせて…… 「よし!いっちょう出掛けるとするか」 「なんでそんな気合い入ってるかな」 傘立てに手を伸ばし、親父が持っていかなかったビッグサイズのそれを広げる。 「相合い傘」 「アンタだって十分ベタじゃない」 「喜べ、公然とくっついてられるぞ」 「……うへぇ」 扉をくぐり、加奈子の肩を引き寄せざま、そのフードにサッとブツを潜ませた。 ご存じの通り日本におけるその風習はまだ新しく、製菓会社の陰謀などと揶揄されることもしばしばである。 それはそうと俺は本家のならいに従いたい。 つまり、親愛の情を込めて贈るのに男女の別はなくてもいいだろうと。 こいつが帰宅してどの時点で気付くか、最悪潰したり溶かしたりしてから発覚するかもしれないが。 その時の反応を密かな楽しみに、加奈子と並び歩き出す。
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依頼主 シャマシュ 出現条件 シャマシュ第一次進化 クリア条件 以下の神様の親密度を上げるシャマシュ 親密度55 成功報酬 薬草 依頼時 私、あなたと冒険するのも、あなたのことも大好きよ!もっとあなたに協力できたらうれしいなって思うんだけど…また会いにきてくれるかしら? クリア時 ???
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「ちょっと違った未来14」 ※原作IF 京介×桐乃 日向ちゃんに連れられて俺達は瑠璃が寝ている部屋に着いた。時間が時間だからかほとんど一般の人とすれ違わなかった。ドアを開けるとそこには規則正しく小さく呼吸を繰り返して胸の上のタオルケットを上下させている瑠璃がいた。 「あ…」 後ろに控えていた桐乃に若干怯えの色が顔に出る。無理もなかった。こいつのこんな弱弱しい姿はここ4年間俺達の誰一人見てなかったからな。 「…桐乃?」 左腕に注射針を刺し点滴薬を上から落としている。顔を見れば先ほどまでとはいかないまでもやはり弱々しい。完全に体力が回復していないのは明らかだった。 「あ、あたし外で待ってるね。あたしがいたら色々話せないこともあるだろうしさ。何かあったら呼んでね」 「わかった。ありがとう」 気を利かせてくれたのか、そう言って日向ちゃんは瑠璃が寝ている病室から出て行く。 「桐乃?そこにいるの?目を開けるのがまだ辛いわね…。眩しいわ」 「黒猫さん…」 「先輩も…沙織も来てくれたのね…。けれどいいのかしら、貴女今日は…」 「いえいえ。あの件ならとっくにすんだでござるよ。なーに、安い用件でござった」 「またあなたは…。そんなおめかししてたら説得力皆無よ」 「最近は着物女子が流行でござってな~。これで一ついぶし銀な殿方でもと」 いつものような冗談を言う沙織。そんな沙織に瑠璃は笑みを浮かべた。 「まったく貴女は…。ありがとうね」 「なんのなんの」 「それから…先輩も」 「おう。ここにいるぜ」 「ごめんなさい、こんな夜にまで」 瑠璃は申し訳なさそうにその長い睫を下げる。 「そんなこと気にすんなよ。当たり前のことだろ。友達なんだから」 「…ありがとう」 「それより、ほら」 俺は後ろにじっとしていた桐乃を瑠璃の前に出す。 「あ…」 「ほら、桐乃」 「…」 桐乃は俯きながらぎゅっと両手を握り締めていた。 「あ、あの。あたし…あたしのせいで…」 「何が?」 「あた、あたしが我侭ばっかり言って…み、皆に迷惑ばかりかけるから…」 「…」 「み、皆がやっぱり必要としてるのは、前のあたしの方で…。だから今の何も出来ないあたしなんて、」 「それは違うわ」 瑠璃は強い口調できっぱりと言った。 「あなたはあなた。高坂桐乃以外の何者でもないわ。それに何が出来るとか出来ないとか、誰もそんなこと気にしていないしこれからも気にしないわ」 「…」 「ねえ。貴女と先輩がこの前事故に巻き込まれたと私達に連絡があった時、どれほど貴女のことを考えたかわかる?どれほど心配したかわかる?それほど貴女は私達にとってかけがえのない存在なのよ」 「…」 「それに…構わないじゃないの」 「え?」 「確かに貴女が私達との思い出を忘れてしまったというのは悲しいわ。すごく悲しい。でもね、そんなに思いつめなくてもいいじゃない。本当に貴女が大切にすべきなのは過ぎ去った過去じゃないわ。私達と共にいる事が出来る今この瞬間なのよ」 「黒猫さん…」 「今の貴女を誰も否定しないわ。少なくともここにいる先輩と沙織は。そして…私も」 「黒猫さん黒猫さん…。うわぁ~ん!」 感極まって涙をこらえることに耐えきれなくなった桐乃は瑠璃の胸元に顔をうずめなきじゃくる。そんな桐乃に優しい眼差しで見つめながら瑠璃は桐乃の黒い髪を撫で続ける。なきじゃくる桐乃を優しくなだめながら、 「…一つ年下、か。ふふ…、長いことお姉ちゃん頑張りすぎたかしらね」 遠くを見ながら誰に向けたものでもなく瑠璃はぽつりとそう漏らす。そしてそれはこの空間において同じ年長者で同じ妹を持つもの…俺と瑠璃だからこそ共有出来る感覚だった。 ――俺はいまだに、妹が泣くたんび、ガラガラ振ってあやしてんだ。必死こいてな。 高校の頃缶ジュース片手に聞かされた高校からの悪友の懐かしいあの言葉を思い出す。 まったく妹ってやつは卑怯だよ。どうやったって勝てないように出来てやがる。そしてこれからもずっとそうなんだろう。普段からいくらぞんざいに扱われようが、いくら邪険にされようが、妹が泣いていたら兄として黙ってはいられない。いつだってどこに居たってそこに駆けつける。それが兄として、そして姉として生まれた者の責任であり義務なんだろうよ。 普段は同い年の親友同士のように振る舞い合う桐乃と瑠璃。だけれども、桐乃に何か起こるとやっぱりいつも折れるのは瑠璃の方だった。それは瑠璃にとって桐乃は大事な親友であると同時に大事な「妹」でもあるんだろう。 「えぐっえぐっ…。黒猫さん黒猫さぁん…。ありがとうありがとう…」 その日の面会時間終了まで桐乃は泣き続けた。 ――面会時間の終了を白い服を着た男の看護師に告げられ、俺達は部屋を出た。泣きはらした桐乃の顔は晴れやかで、またいつもの明るさを取り戻していた。 「よかったですなぁ~きりりん氏~」 むぎゅ~、と桐乃に抱きつく沙織。「あうあう」と声を出しされるがままになっている桐乃。というより沙織よ、素顔のおまえがするそのハグは男からすれば本当に目に毒だからやめてくれ。どう見ても百合的な何かにしか見えないから。 俺はなるたけその風景を見ないようにしつつ(いくら沙織といっても友達に欲情したくない)、エレベーターの降下ボタンを押す。…ってあれ? 「運転停止中?」 面会が終了したからだろうか。一般用のエレベーターはその運転を停止するという表示つきのランプが上に光っていた。 「仕方ねえな。そこの非常階段から下まで降りるか」 行こうぜ二人とも、と声をかけると…桐乃の様子がおかしい。 「…」 さっきまで沙織にほっぺをむにむにとされておろおろとしていた様子はどこへいったのか…じっと一つの方向へ視線を向けている。その顔は半ば夢遊病者のようでもあった。 「桐乃?」 桐乃の瞳には非常階段のランプが、そしてその先にある階段が映っていた。桐乃はふらふらとした足取りで非常階段の方へと足を向ける。 「おまえ一体どうして、って!危ない!」 ふ、と桐乃は意識を失い階段の上から体を宙に浮かせた。今まさにそのまま転落せんとしている。沙織も思わず息を呑んだ。 「くそっ!」 俺は考えるより速く反射的に桐乃を後ろから抱え込んだ。でも… (間にあわねえ…!) 人一人が宙に浮いた状態を後から抱え込もうとしてもそう簡単に支えきれるものではなかった。その一瞬の内に俺の身体は自分よりも桐乃の身体を守ることを優先していた。 (今度こそ、こいつのことを…!) 今度こそ守る。俺のことはどうでもいい、せめて桐乃だけは…!そう決意した俺は桐乃の身体を抱きしめて二人して階段の下へ転落していった。
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まずは黒猫スレの100スレ突破、おめでとうございます!! 枯れ木も山の賑わいとばかりに、記念の一つにでもとSSを投稿させて頂きました。 このSSは『--先輩と、遊園地に行く』から話が繋がっていますが この話だけでも(私の力量不足以外では)問題なく読んで頂けると思います。 それでは少しでも楽しんで頂ければ幸いです。 ------------------------- 「瑠璃、さっきから何を読んでいるんだ?」 「私たちが今まで紡いできた『真・運命の記述』よ、京介」 いつもと変わり映えはないけれど、穏やかな休日の昼下がり。 今日は勿論大学の講義もないし、二人ともバイトの予定も入っていない。 梅雨もそろそろ明けたのか、すがすがしい青空が空一面に広がっていた。 私はお昼の片付けを終わった後、居間の机に座って 今まで書きあげてきた『真・運命の記述』をゆっくりと 読み返していたのだけれど。 同じく居間でTVを見ながらのんびりしていた京介が ふとこちらを振り返って声をかけてきた。 「え、これ全部か?」 机の上には本棚から取り出した『真・運命の記述』が 文字通り山のように積み上げられていたわ。 「ふっ、私たちの今までの『魂結の軌跡』をこの書には 刻み込んできたのだから、これくらいは当然の量よ」 「とはいえ……いったい何冊あるんだ、これ」 「さっき書きんだ分で、ちょうど99冊目が終わったところよ」 「きゅ、99冊だって!?」 心底驚いたように大声をあげる京介。 せっかく穏やかな空気に合わせて今までの思い出を振り返っていたというのに まったくいつになっても乙女心の機微がわからない残念な雄ね。 「そんなに驚くことないじゃない? 私たちが『魂の邂逅』を果たしてから一体何年たったと思っているの?」 「付き合いだしてからなら俺が高校3年の夏からだから…… 直に4年になろうってところか。いや、そりゃあ期間としては 十分あったのかもしれないけどよく書き続けたもんだと思って」 改めて感慨深げに堆く積み上げられた『真・運命の記述』を見渡す京介。 ……まあ、若干引き気味な気もするけれど その辺は本当、いい意味でも悪い意味でも正直な人よね。 「これでも私にしては少ない方だと思うわよ? 以前の『運命の記述』と違って私の願望や預言は極力省いて あなたと決めた予定や過ごした出来事を書き綴っただけなのだから」 「じゃあ俺たちのスケジュール帳兼日記みたいなもんか。 そういえば最近は『儀式』とかやってなかったもんなぁ」 だって、もう『儀式』を行う必要はなくなってしまったもの。 私の願いだけを一方的に書かざるをえなかったあの時とは違って。 ずっと離れないであなたと共に歩んでいこうって決めたその時から、ね。 「ふふっ、そうね。今はやりたいことがあれば あなたとこうしてなんでも話して決められるもの。 まあ、今日でこの99冊目もいっぱいになってしまったから ちょっと感傷的になって今まで書いてたことを見返していたのよ」 「そっか。でも改めて昔のことを見返すとなると なんだか恥ずかしい事ばかり書いてある気もするんだが……」 「何を言っているの京介」 恋人の顔をまじまじと見つめてから私は言い放った。 「あなたが恥ずかしくなかったことなんてないじゃない。ほら、こことか」 『○15年3月2日 ・同棲のお許しをもらうために京介のご両親に会いに行く 私の説明の後でも難色を示していたお母様を説得するため 京介は即座に土下座を敢行。「一生のお願いだ、お袋!」と懇願 』 「まったく、いったいあなたの一生は何度あるのかしらね?」 「ぐわああ、そ、そんなところまで書かなくてもいいだろう!?」 「だめよ。だって」 大好きな人の顔を見つめたまま、私は言葉を続ける。 「だって……すごくうれしかったんだから……」 あの時に感じた気持ちを思い出したとたん 一気に湧き上がった恥ずかしさで私の顔は赤く染まっていく。 でも、あの時と同じように、私の顔は自然とほころんで 満面の笑顔を形づくっていた。 そんな私を見て、過去の恥ずかしさに悶え苦しんでいた京介も そっかと呟きながら満足げに微笑んでくれていた。 いつだってあなたは。 どんなに傍目には、恥ずかしくて情けなくて格好悪いことだって そんな事はお構いなしに、私の、いえ、私たちのために 全力で向かっていくのだから。 そんなあなたは誰が何と言おうとも、本当に素敵で。 誰よりも格好いい自慢の彼氏なのよ? * * * しばらく私たちは『真・運命の記述』に書かれていたことを 読み返しては、その時のことを思い出して思い出を語り合った。 本当にここまでの間、いろいろなことがあったわ。 京介と付き合いだして、始めて行った遊園地のデート以来 この『真・運命の記述』を書き始めてからというもの。 「まずは私の引っ越しのことからだったわね」 「あの時は急な話でびっくりしたっけな。 まあ、あの時も瑠璃の考えはしっかり教えてもらったけど」 「ごめんなさい、今考えてみても本当、思いなおしてよかったと思うわ。 それも、みんなあなたのおかげよ、京介」 「お互い様だろう?俺も瑠璃や桐乃の気持ちに 全然気がついてやれてなかったんだから」 私の引越しが落ち着いた後、私の新居に京介と桐乃を招待して 3人で話し合うことで、桐乃の正直な気持ちを知った私たちだけど 『だけどあんたもいったでしょ? 私に本当に好きな人ができたらイヤだけど止められないって。 だってあんたも黒猫も……本当にお互い好きなんでしょ? だったら……妹として、親友としてそんな二人を止められないじゃない』 京介が誰かと付き合うのが嫌だと言ったにも関わらず 桐乃はそういって笑顔で私たちのことを認めてくれた。 多分、というより絶対無理をしているのはわかったけれど この時はお互いにそれは言わないのが礼儀というものだった。 だってきっと立場が逆だったら……私だってそうするのだから。 なんにせよ、京介と共に『理想の世界』に向けて まずは確実に一歩を踏み出せたのは大きな収穫だったわ。 「それから京介が勉強のために一人暮らしを始めたのよね」 「桐乃とのあらぬ誤解を立てられてなぁ。 まったくこんなかわいい彼女がいるのにお袋もひどい話だぜ」 「でもあながち的外れでもなかったのがさすがにご両親だったのでしょうね」 「まあおかげで勉強に集中して志望校にはこうして合格できたんだからな。 あの時は瑠璃が俺のために一生懸命世話してくれて嬉しかったよ」 「……その座を掴むまでが大変だったのだけどね。 本当あなたは誰にでも優しいから、彼女にしてみれば気が気じゃないわ」 「そんなことはないと思うんだけどなぁ。 あれが人生に1度は訪れるというモテ期ってやつだったのかもしれん」 「あなたが『俺のことを任せられるのは彼女だけだ!異論は認めん!!』 なんて絶叫したときには恥ずかしくて穴があったら入りたかったわ……」 「でもあれで皆が納得してくれたんだから正解だっただろう?」 あの後、京介のお世話を任せられたのはよかったけれど 私の家から京介のアパートまでの距離がやはりネックだった。 だけど日向が五更家の家事を率先して手伝ってくれたり、 沙織や田村先輩、それにあやせや加奈子までもが私の忙しいときには 助けてくれたりで、まわりのみんなの心づかいが本当に嬉しかった。 「それから桐乃と田村先輩の因縁を精算するべく雌雄を決したのよね」 「物騒な言い方だな、おい!4人で集まって話しただけだろう?」 「……あなたに乙女心の何たるかをわかって欲しい、 というのが無理な相談なのはわかっているけど…… あれが単なる話し合いに見えていたというのだから本当に困った雄ね」 改めて桐乃の内面に潜む問題を解決するべく、田村先輩に助力をお願いした。 田村先輩の心情を慮れば、なんて酷い女だと自分自身思ったけれど。 でも田村先輩は怒ることも皮肉一ついうこともなく笑って協力してくれた。 『黒猫さん、いいえ、瑠璃さん。京ちゃんのこと、本当によろしくね』 京介のことを長い間好きであり続けた田村先輩が、恋敵といえる私に どうしてそんなことがいえるのか私にはいまだに答えが見つからないけれど。 その申し出には勿論力強く答えを返したわ。 桐乃と田村先輩の話を聞くことで、桐乃が小さい頃から 京介に抱いていた気持ちを私たちは改めて理解した。 それを昇華しない限り私たちが『理想の世界』に至ることがないことも。 「だからあの年のクリスマスは、桐乃と兄妹水入らずで 心行くまで楽しんだのよね、京介?」 「な、なんだよ。あれは瑠璃だって承諾済みだったろう?」 「勿論よ。桐乃の心を解放しない限り、私たちの幸せもまたないのだから。 でも……私だって恋人との始めてのクリスマスに対して ……その特別な思い入れもあったのよ……察して頂戴」 「ごめんな……でもプレゼントの手編みのセーター、本当嬉しかったぜ」 「……うん。あなたのラピスラズリのペンダントも嬉しかったわ」 紆余曲折の末、京介に複雑すぎる感情を抱いた桐乃の気持ちを 真正面から受け止めようと、京介はクリスマスをはじめ 高校卒業までの間、本当の恋人のように桐乃との時間を大切にした。 私もそんな二人をなるべく邪魔しないように考えていたのだけど 『あんたや沙織もいなくちゃ始まらないでしょ?』と 誘われたときには勿論喜んで遊びにいったわ。 「翌年の春には京介は無事に大学に合格して このアパートで一人暮らしを始めることになったのよね」 「まあ、実家から通えなくはなかったけど桐乃や親父の意向もあったんだ。 ……きっと桐乃は自分を見つめなおす時間も欲しかったんだと思う」 「それはきっとあなたも同じよね?」 「まあな。でもお互いにいつかは独り立ちしなければならないだろう?」 「そうね。寂しいことではあるけれど」 私だって五更の家から出る時には寂しくて仕方がなかったけれど。 珠希が目に涙を浮かべながらも笑顔で送り出してくれたことは 今でも忘れられない私の心の支えになっているわ。 それに……たとえ距離が離れようとも心が繋がっていれば大丈夫。 私も京介もその確信があったからこそ決断できたのだしね。 * * * それからも勿論、毎日が何かのイベントさながらの 熱気と活力に溢れた忙しくて楽しい日々が続いたわ。 松戸の高校でようやく私の作った友達が 実は2歳も年上で京介の中学校時代の同級生だと知ったときは驚いたわ。 本当に私の運命は全てこの人に結びついているのかしらね。 京介と恋人になって1周年目の夏には、いつものサークルメンバーと そして冬コミ同様参加してくれたあやせとで、前の年よりさらに 賑やかになった私たちのサークルは、3回連続で完売と言う 喜ばしい記録も打ち立てられた。 それにコミケでは弁展高校のゲー研のメンバーと一緒に作成したゲームも 出すことができたわ。ストーリーを練り直した「真・強欲の迷宮」は 前作からの変化にネットでは作者が変わったとかいわれたけど失礼な話よね。 ちょっと実体験を元に恋愛要素を強めにしただけじゃない。 それからその年の夏には五更家の家族旅行と、コミケの打ち上げも兼ねて 京介、桐乃、沙織、瀬菜や真壁さん三浦さんや秋美なんかも招待して 山にキャンプに行ったわね。 瀬菜と真壁さんの想像以上のバカップル振りに皆お腹いっぱいだったけど 日向には『大丈夫、ルリ姉達も全然負けてないよ』 なんてため息混じりに言われたり、秋美は秋美で涙ながらに 『全てのリア充どもに破壊の鉄槌を!』なんて物騒な台詞を叫んでいたわ。 ……まったく誰の影響かしらね。 2度目のクリスマスでは今度こそ大好きな人と幸せを満喫できた。 京介が率先してデートコースを考えてくれたのだけど、遊園地の時のように 慣れないながらも精一杯エスコートしてくれたのが嬉しかった。 その日の最後はいつものメンバーで集まってパーティだったのだけど それが私にも京介にも一番の幸せなのだものね。 翌年。受験生になった私が志望したのは勿論京介と同じ大学だった。 お母さんと同じく、コンピュータ関連の技術を本格的に身につけておこうと 情報工学部を目指すことにしたわ。もちろん、創作によるプロデビューの夢も 捨てたわけじゃないけれど、手に職はつけておかないといけないから。 だからこの年は受験勉強と平行して創作活動も引き続き行っていたりで あまり京介やみんなと遊びに出かけたりはできなかったけれど。 あの時の京介のように、みんなが何かと私のサポートをしてくれていたわ。 いつの間にか私の周りにはこんなにも素敵な人たちが集まっている。 心の底から嬉しかったし、皆には感謝したいことばかりだった。 それもこれも……みんなあのオフ会がきっかけだったのよね。 本当、沙織には一生頭が上がらないわね。京介や桐乃と同じように あたなにもこれからもずっとその恩返しをしないといけないわね。 みんなのおかげで無事に京介と同じ大学に合格したのだけど。 それまでも何度か一人暮らしの京介のところにお邪魔しては 京介の不摂生な生活をなんとかしたかったのだけど 一向に改善しない状況に業を煮やした私は、京介と相談して この機会に同棲させてもらうことにした。 純粋に一人暮らしの資金を節約したかった……という問題もあったけれど。 私が家から離れることでお母さんの仕事量を減らさないといけなくなって 仕送りに頼るなんてこと、とてもできなかったから。 それに……出来ることならその…… もう京介と片時も離れたくなかったから…… でも、今考えても私にしてはすごい決断をしたものだわ。 私の両親は京介の人となりはもうすっかり把握していたし 日向や珠希のフォローもあってすぐに説得できたのだけど 京介のご両親は私のことを気遣ってかなかなか首を縦に振ってくれなかった。 でも最後には京介の真摯な訴えと私の決意を認めてくれたお父様が お母様の説得にあたってくれたわ。本当、京介は子供に理解ある 良いご両親をもったものだと思うし、そんなご両親になんだかんだと 信頼されている京介もやっぱり素敵よね。 そんなわけで私にとって大学生活と大好きな人との同棲生活が 一挙に始まったわけだけど……最初は慣れない生活と感覚に 文字通りに目が回りそうだった。 でも私のなけなしの勇気を振り絞って決断したことなのだから ここで泣きごとなんていおうものなら、私たちを信頼してくれた みんなを裏切ることになってしまうもの。 それこそ死に物狂いになって頑張ったわ。 そんな私を京介もずっと気を配ってくれたし 桐乃や沙織が頻繁に遊びにきてくれたりもしていたわ。 桐乃の気持ちを考えるといろいろと複雑なところもあったのでしょうけど 純粋に私のことを気遣ってくれているのが嬉しかった。 『まったくあんたはいつも自分だけで 責任感じてしょいこもうとするから無理が出てくるんだって。 ……みんなあんたたちの力になりたいって思っているんだからね。 だからいつでも頼ってよ、ルリ姉?』 照れくさそうにはにかんだ表情でそんなことを言われた私は 桐乃が妹ものに嵌る理由が少しだけ理解できてしまった気がしたわ。 まったく、今まで以上に私の心を虜にするだなんて、本当に罪な兄妹よね。 * * * 「さすがに瑠璃が大学入った後は、書いている内容が日常的になってくるな」 「それはそうでしょう、ずっとあなたと一緒に暮らしているんですもの」 逆に生活感溢れる記述が増えてくるから、思い出として振り返るような 出来事は相対的に少なくなってしまうのだけど。 それでも私の入学式に京介がちゃっかり父兄席に参加してたりとか 京介のお友達に紹介された時には私ががちがちに緊張していて 質問されたことをあることない事話してしまって京介に怒られたりとか。 京介が単位を取り損ねていた一般教養で二人で並んで講義を受けたりとか 今までサークルに入ってなかった京介と一緒にゲーム制作部に入ったりとか。 今でも当時のことを思い出せるような記述はたくさん残っているわね。 大学のことばかりではなく勿論いろんな場所にデートにもいってるわ。 夏冬のコミケは勿論、お互いの誕生日やイベントのあるような日は 率先して二人で、時には皆と出かけている。 もっとも何も書き込むような項目の無い日だって沢山あるのだけど。 お互いに講義やバイト、サークル活動なんてあった時には 朝と夜くらいしか顔を合わせないときだって少なくないわ。 でも……あなたと一緒にいられる時間さえあれば。 それは私にとっては幸せすぎる日なのだけどね? 「でもさっきもいったけど、この『真・運命の記述』に関しては あなたと話し合って決めた予定と実際の出来事に絞って書いているから」 私は机の上に開いていたノートPCの画面を京介に見せながら アプリを起動して一覧にまとめられたデータを表示する。 「日々の献立や栄養、家計とか私たちの体調管理、細かなスケジュールに 関してのことなんかはこっちのPCで集計してまとめているわ。 こういうことは専用のツールでないと状況の遷移とか把握しきれないし」 「……なあ瑠璃。俺が自己管理とかできないやつな理由がよくわかったよ」 「今更そんな泣き言を胸を張って言わないで頂戴。 ……それにこれは私が好きにやっていることだから あなたは気にしなくてもいいのよ」 結局私はこういう作業が楽しいからやっているのだしね。 このあたりはきっとお母さんの影響が大きいのでしょうね。 お父さんはどちらかというと京介に近いくらいおおらかな性格だし。 その甲斐もあって、最近京介が体調を崩したこともないし 様子を見に来た京介のご両親にも安心してもらえている。 彼女としてはちょっと誇らしいことよね。 「付き合い始めた時、瑠璃はしょっちゅう自分が彼女として 十分できているのかって心配していたけど…… こうしてお前とずっと一緒にいると俺の方が心配になってくるよ。 いつかこんなダメ彼氏に愛想を尽かすんじゃないかってな」 「ふふっ、でも、あなたがそんなダメな彼氏だからこそ 私は勇気を出してあなたと一緒に暮らす決断ができたのよ?」 昔の私なら京介にこんなことを言われたら慌てて否定したり 『こんなにしたら重い女と思われてるんじゃないかしら』なんて 思考のマイナススパイラルに陥っていたものだけど。 今ではこうして互いに弱い部分を遠慮なく見せ合えるし それに対する方法も心得ている。気持ちが通じ合っているって実感できる。 さすがに99冊分で培ってきた私たち二人の絆は伊達ではないわね。 「とはいえ、もう少し自己管理できるようになって欲しいものよね」 「へいへい、精進しますよ。ずっと瑠璃だけに面倒を かけさせてしまうわけにもいかないからな、これからは」 「これからは?」 「ああ、だって」 京介はテーブルの上に一通の封書を置いた。 「今朝届いていたんだ、内定通知。 これで無事に卒業できれば俺も来年からは社会人だからな。 もっとそれを自覚してしっかりしていかないと」 「お、おめでとう、京介!今まで就職活動を頑張ってきたかいがあったわね」 「ありがとな、瑠璃。本当、全部お前のおかげだよ。 ここんとこ慣れないスーツ着て、試験や面接受けにいって。 大学受験のときよりプレッシャーがかかって萎縮していた俺を お前が毎日を励ましてくれたからな」 京介の朗報と、そんな京介からの心からの感謝の言葉で 私は天にも昇るくらいの気持ちになっていたのだけど。 「でも、それはそうと……どうして今まで隠していたの? 今朝届いていたというならすぐに教えてくれればよかったのに」 きっとあなたのことだからなにか理由はあるのだと判っている。 でも、少しだけ寂しく思った気持ちがついつい声に出てしまったかしら。 申し訳なさそうに京介は言葉を返してくれた。 「ごめん。まあ、驚かせたかった、ってのもあったけどさ」 京介は頬を指で掻きながら、一度照れくさそうに視線をそらした。 「自分の今の気持ちを素直に伝えられるように時間が欲しかったんだ」 でもすぐに私の顔をまっすぐに見つめて。 「卒業もまだなのに気が早いのかもしれないけどさ。 でも俺たちの『真・運命の記述』もちょうど100冊目になるんだろ? だから今、瑠璃に伝えておくよ」 あなたが時折見せる、惚れ直してしまうような誠実な表情で告げた。 「瑠璃。俺が就職してからも、ずっと一緒にいて欲しい」 「……はい」 私たちの『理想の世界』に至るまでの長い道のりの間には きっとこれからもいろんなことがあって、『真・運命の記述』も 今までの量なんて取るに足りないくらいの冊数になるのでしょうけど。 今日、100冊目という節目の最初の1ページ目に記したことは その中でもきっと大切な出来事になるのでしょうね。 『○16年 7月 18日 ・京介とこれからもずっと一緒にいることを誓い合う』
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157 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/07(火) 16 36 53.49 ID kUN63PsFo 名前:兄貴[] 投稿日:2011/07/26(火) xx xx xx.xx ID xxxxxxxxx おはよう。痛みがひいてくれたので今日も頑張れそう さあ、今日は誰に何をするんだ!? ≫160 160 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 16 43 59.89 ID 0znuGSIlo [1/4] 加奈子とデートしてキス(ディープ) 163 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/07(火) 17 05 49.76 ID kUN63PsFo [14/25] 「これ、もうちょっと親しくなってからの方がいい気がするんだけど……大丈夫かな」 下手したら訴えられちゃうよね、これ。警察官の息子が前科一犯とか洒落にならないよ? しかもあいつには、俺がマネージャーやってたことばれそうなんだよね。 「まあいいや。なんかあったら全力で土下座しよう」 後のことは考えない。それが安価というものだ。 さて、今日は京介とマネージャーどっちで会う? ①京介 ②マネージャー ③いっそ正体をばらす ≫165 165 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 17 07 37.43 ID l1t5lFxCo [4/10] 1 166 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/07(火) 17 16 15.49 ID kUN63PsFo [15/25] 「今日も変装はやめておくか」 後はデートの内容だな。 前会った時、生意気にもエスコートがどうとか言ってたし、一応考えておいてやった方がいいんだろうな。 マネージャーとして会うなら、前のことはなかったものとして振る舞えるから考えなくてもよかったんだろうけど。 「これは安価で決めるか」 ろくに恋愛経験のない俺がいいアイデアを出せるわけないからな。 名前:兄貴[] 投稿日:2011/07/26(火) xx xx xx.xx ID xxxxxxxxx デートってどこ行けばいいと思う? 恋愛経験がないからさっぱりわからん なんだかこの安価がデート成功の鍵を握ってる気がするし、しっかり頼むぜ 加奈子をどこへ連れて行く? ≫169 169 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 17 18 22.25 ID KF89iF1F0 川 170 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 17 22 13.54 ID RJCe58pn0 川wwwwwwwwwwwwwwww 171 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 17 28 40.41 ID 0znuGSIlo ≫169 成功させる気ないだろwwwwww 175 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/07(火) 17 49 31.69 ID kUN63PsFo 「か……川?」 あまりにも予想外の展開だぜ。水浴びでもすりゃいいのか? これってデートとして正解なんだろうか。俺にはわからないがここは安価を信じるしかねえな。 体よく加奈子との約束をとりつけ、連れだって近場の川へとやってきた。 河川敷もあるくらい大きい川なので、川というよりも河だけどな。 今日の天候は快晴で、じりじりと肌を焼くような太陽光がさんさんと降り注いでいる。 この天気も相まってか、川岸では夏休みに入った小学生たちが楽しそうに水浴びしていた。 ちなみにどこへ連れて行くかというのは伏せて案内した。 いきなり「川へ行こうぜ!」と言っても多分納得してくれそうにない気がしたしな。 こいつの思考回路は、麻奈実寄りか桐乃寄りかで言えば、どう考えても桐乃寄りだからだ。 川に行くなんて言ったら、ふざけんなと怒られそうだったし。 「な~、今日はどこへ連れてってくれんだよ。加奈子もう疲れちゃったんですけど」 「心配すんな。もう着いたよ」 「は? 着いたって……ここ川じゃねーか!」 「おう。川だな」 「川だなじゃねーヨ! 川じゃおめーに何も奢ってもらえねーじゃん!」 やはりか。やはり、俺の誘いを簡単に受けた理由はそこにあったんだな。 「まあ、そう言うなよ。意外と面白いかもしんねーじゃねえか」 「ああん? もしかして、水着持って来いって言ったのは……」 「おまえらもあいつらにまじって泳いでみたらどうかと思ってさ」 と、俺は川岸ではしゃぐ子供たちを指さした。 「ふっ、ふざけんなてめーっ! 舐めてんの!? いくら加奈子がロリ可愛いからって舐めた口きいてっとぶっ殺すぞ!?」 「舐めてない舐めてない。ほら、行こうぜ。ただでさえくそ暑いのに怒ってたら余計暑くなるぞ」 「ひゃっほーう!」 「…………なんだかんだでノリノリじゃねえか」 「ああん? 何か言ったか?」 「いえ、何でもないっす」 川岸に腰掛けていた俺の呟きを、耳ざとく聞き取る辺り、中々油断できない。 だが加奈子もこの暑さにはイライラしていたようで、一度水に入るとそれまでの不機嫌が嘘だったかのように機嫌をV字回復させた。 今では子供に紛れてはしゃぎまわっている。 ちなみに、着替えは河川敷の隅っこ行った。 加奈子は背が低いので、俺がタオルを持っていればそれだけで即席の更衣室になる。 179 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/07(火) 18 10 46.08 ID kUN63PsFo 「あら、歳の離れた妹さんねえ。10歳くらい?」 はしゃぐ加奈子を眺めていると、同じく子供を見ていたおばちゃんに声をかけられた。 「ええ、そうなんですよ。まだまだ子供で」 「そこ! 聞こえてんぞ! 加奈子はこー見えても15だっつーの! あと誰が妹――わぷっ!?」 と、遠くから大声で突っ込みを入れた加奈子だったが、その声は最後まで聞こえることなく途絶えた。 「あれっ? あいつどこ行った?」 先ほどまでいたところを目で探してみるが見当たらない。 今度は範囲を広げて見回してみるがやっぱり見当たらない。 しばらく水面を探してみていると、思ったよりも下流で水しぶきが上がっているのが確認できた。 「ちょ、ちょっとあの子溺れてない!?」 俺に話しかけてきてくれたおばちゃんが叫ぶ。 「ま、まじかよ!?」 「ここ川岸近くは浅くて流れも緩いんだけど真ん中付近は深くて流れも速いのよ!」 おろおろと慌てながらも加奈子が溺れた原因を教えてくれるおばちゃん。 「あの馬鹿! ちっこいのに調子に乗るからだ!」 と、俺は悪態をつきながら川へと飛び込んだ。 「……げほっ…………げほっ」 「気が付いたわ!」 「ふう、何とか助かったか」 ため息とともに、こわばっていた全身の力が抜けたのを感じる。 「よかったわねえ、お嬢ちゃん。お兄ちゃんに感謝するのよ」 「あ…………え? 加奈子どうなったんだ?」 「溺れたお嬢ちゃんをお兄ちゃんが助けてくれたのよ。最初、呼吸してなくて一時はどうなるかと思ったわ」 「すまん。俺が目を離したのが悪かった」 「こ、子供扱いすんじゃねーヨ! ………………助けてくれて……あ、ありがとな」 「おう」 夏休み、四日目。朝パート 安価成功? 182 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/07(火) 18 19 54.98 ID kUN63PsFo 名前:兄貴[] 投稿日:2011/07/26(火) xx xx xx.xx ID xxxxxxxxx ただいま。安価は成功?したが、危うく死者がでるところだった じゃあ次行こうか ≫184 183 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2011/06/07(火) 18 24 32.61 ID 7YmQrDzDO 沙織に告白 184 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 18 25 10.67 ID KF89iF1F0 あやせと麻奈実を家に呼んで一緒に飯を食べる その時に間違ったふりしてAVを流す 185 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 18 25 24.52 ID Yl+7S7/AO こんにゃくを黒猫の尻の穴に詰め込む 187 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 18 48 52.65 ID Wb5N9oTIO 晩飯でAV・・・これで京介の出家は決まったな。 188 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 19 01 42.19 ID /AjnmePgo アニマルビデオかもしれないぞ 189 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2011/06/07(火) 19 06 20.41 ID UvtxlbAT0 A=あやせ V=ビデオ かもしれない 190 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 19 06 53.67 ID KaGfoMTAO 家出が決まったら後は戦闘機のパイロットコースであやせ、黒猫お前達が俺の翼だ!ですね、分かります。 191 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/07(火) 19 20 37.51 ID kUN63PsFo 「あぶねえ! なんか色々紙一重だ!」 というか安価の前後も結構鬼畜じぇねえか!? そういうのはせめて恋人同士になってからにしてくれ! あやせと麻奈実に電話をし、うちに来てくれるように頼む。 麻奈実は当然、二つ返事で「いいよ」と言ってくれた。ついでに昼飯も作ってくれることになった。 あやせの方は、「麻奈実が昼飯作ってくれるから来ないか?」と言ったら、「それでなんで私を呼ぶんです?と」疑問に思いながらも一応了承してくれた。 「さて、これで下準備はととのったわけだが。俺、AVなんて持ってないんだよね」 秘蔵のコレクションは全部本だし、桐乃から借りてるエロゲはAVとは言えないし。 だが、安価は絶対だ。ないものは調達すればいいだけの話。 俺は麻奈実とあやせが来るまでの待ち時間を活用してレンタルビデオ屋へと走ったのだった。 「お待たせ~」 俺とあやせが食卓で待っていると、調理を終えた麻奈実が料理を運んできてくれた。 当初はあやせも手伝うと言っていたのだが、麻奈実が「いいよ~、あやせちゃんは座ってて」と言って聞かなかったので結局あやせが折れる形となった。 あと、当然ながら両親と桐乃は不在だ。ご都合主義だとかいう突っ込みはなしだぞ。 「「「いただきます」」」 俺と麻奈実とあやせと揃って食べ始める。 「うん。相変わらず美味いな」 「えへへ。ありがとう、きょうちゃん」 「礼を言うのはこっちだよ。わざわざありがとな」 「ううん。気にしないで~」 いつものホッとする味。 こういうのをお袋の味って言うんだろうなあ。 ちなみに、前回の反省を活かしてか、今回のメニューは野菜中心のヘルシーなメニューとなっていた。 これならモデル業を営むあやせでも安心して食べられるだろう。 「ほんとおいしいですよ。お姉さん」 「そう? あやせちゃんもありがと」 あやせにも褒めてもらった麻奈実は、にへら~、と微笑みを浮かべている。 特別かわいいわけじゃないが、見てて飽きないというか、いつまでも見ていられる笑顔だ。 さて、そろそろ安価を実行するのにふさわしい頃合いかな? 「黙々と食うのもあれだし、テレビでも点けるか」 もっとも、我が家ではテレビも点けずに黙々と食うのが恒例となっているんだけどね。 おもむろにリモコンを手に取り、先に“再生ボタン”を押す。 続いて、テレビの電源をONにすると―― <オ、オニイチャン! ダメダッテ! ワタシタチ、キョウダイナンダヨ!? 再生されるAV。 固まる麻奈実。 飲んでいた味噌汁を吹くあやせ。 その味噌汁を真正面から浴びる俺。 「あっちい!」 「きょ、きょうちゃん大丈夫!?」 「お、お兄さん! なんてもの見せてくれるんですか!?」 「ま、待て! 今はそれよりタオルと氷をくれ!」 192 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 19 20 51.36 ID l1t5lFxCo 大丈夫さ。間違えたのなら仕方がない 193 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 19 24 16.09 ID gy4mmjzW0 AVのチョイスwwwwwwwwwwwwwwwwww 194 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 19 24 42.65 ID EPzfK3ntP 妹モノキタ―――――wwwwwwwwwwww あやせ阿修羅フラグww 195 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 19 34 26.63 ID n1UTDnzso よりにもよって兄妹物wwwwwwwwww 200 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/07(火) 20 09 41.94 ID kUN63PsFo 着替えを終え、顔を冷やしながらあやせの説教を正座で聞く俺。 この程度で済んでいるのは、俺が着替えをしている間麻奈実があやせをなだめてくれていたからだ。 麻奈実がいなかったら俺は今頃死んでいたかもしれない。いや、割とマジで。 「桐乃に手を出したらどうなるかあれほど言いましたよね!」 「ま、待て! 桐乃には手を出してねえよ!」 「同じことです! きょ、兄妹でのいかがわしいビデオだなんて!」 「いや、あれは兄妹っていう設定なだけでほんとの兄妹じゃないぞ?」 「そんなことどうでもいいです!」 もはや俺の言葉など聞く耳もたずである。 「あ、あやせちゃん。もう許してあげよ?」 「お姉さんはいいんですか!? お兄さんがこんな変態で!」 俺の言い訳が失敗したと見るや、すかさずフォローを入れてくれる麻奈実さんまじ天使。 「ほ、ほら。きょうちゃんも男の子だし……」 「だからといって、よりにもよって兄妹でだなんて、ありえないです!」 「そ、それは……」 頑張れ麻奈実! 俺の命はおまえの説得の成否にかかっている! 「それは仕方ないんだよ。あやせちゃん」 「えっ?」 「きょうちゃんはね。妹でしかよくじょ~しない変態さんなんだって。だから仕方ないって割り切ってあげて?」 「麻奈実いい! 今おまえは最低の方向へ向かって説得を開始したぞ!?」 「あっ、そっか。……もちろん、ほんとの妹の桐乃ちゃんは大事にしてあげてるはずだからだいじょうぶだよ?」 違う! そっかじゃない! 何もわかってないよ麻奈実さん! そしてこの場合その台詞は意味合いが変わってきちゃうから駄目だって! あやせの雷が落ちるのを覚悟した俺だったが、いつまでたっても雷は落ちてこなかった。 恐る恐る目を開けてみると―― 「……お姉さんはなんでそんなにお兄さんを信じられるんですか?」 なぜか突拍子もない質問をするあやせ。 「えっ? う~ん」 頼むぜ麻奈実。ここが正念場だと思うんだ。 「……きょうちゃんだからかな」 わ、わけがわからん。 これはもう駄目かもわからんね。我が生涯は悔いだらけだ。 だが、意外なことに―― 「……そうですか」 あやせの反応は悪くなかった。 今のどこに納得する要素があったんだ? さっぱりわからん。 「今日はお姉さんに免じて許してあげます」 「お、おう」 「ですが! 次こんな真似をしたら今度は許しませんからね!」 「……はい。申し訳ありませんでした」 一応のお許しは出たものの、これからしばらくの間あやせの説教は続いたのだった。 がみがみとあやせに怒られる俺を、微笑ましそうに見ている麻奈実が印象的だった。 夏休み、四日目。昼パート 安価成功 202 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/07(火) 20 14 26.47 ID kUN63PsFo 名前:兄貴[] 投稿日:2011/07/26(火) xx xx xx.xx ID xxxxxxxxx 安価成功したぜ! 幼馴染は許してくれたけど、妹の親友の方はブチ切れてた。当然だな! 最近安価の成功率があがってるよな。この調子でいこう ≫205 205 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 20 17 59.99 ID kgz/rM2Io 妹にべろちゅー 208 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 20 19 35.67 ID ljBVp1wDO ≫205 アナタが神か 209 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 20 19 40.59 ID n1UTDnzso ≫205 調子に乗ってる時に爆弾がww 211 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 20 21 04.31 ID EPzfK3ntP 妹に対する安価行為は激しいのばっかりだwwwwwwwwww 212 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 20 28 00.80 ID fNMIyj090 よーしいいぞ 214 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/07(火) 20 50 41.67 ID kUN63PsFo 「ふっふっふ。以前の俺なら『絶対無理だ!』と嘆いていたことだろう」 だが、今の俺は違う。俺は学習したのだ。 時と場合によっては、合法的にちゅーができるということをな! 「はははは! 待ってろよ桐乃! まずは川へGOだ!」 「川? 行くわけないじゃん。馬鹿じゃないの? そもそも、もう夕方だし」 ……駄目だった。これで早くも計画が頓挫してしまったわけだ。 せめて加奈子の時みたいに行先を伏せるべきだった……。 残念ながら今の俺には合法的にちゅーにもっていく名案が思い付かない。 下手なことをすれば背後から感じる殺意の波動が牙をむく気がするしな。 「うーん。どうしたもんか」 ………………ピコーン! まさにそんな音が聞こえた気がしたね。 「そうだ! 何も溺れるのは川じゃなくていいんだよ!」 そう――水さえあれば人は溺れることができるのだ! 名案を閃いてしまった俺は、そのチャンスが来るまで努めて平静に今日を過ごした。 「時は来たれり」 まるで黒猫のような言い回しで自らのテンションを高めていく。 やってみて分かったが、これ、自己陶酔するにはもってこいだな。 黒猫があんななのもわかる気がするぜ。 俺はそろりそろりと階段を降りる。 そして、一階のとあるドアの前までやってきた。 「……ごくり」 いいのか? ほんとにやるのか? 俺の中の最後の良心が俺に語りかける。 いいんだ、やるんだ。なぜなら――安価は絶対なのだから。 216 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/07(火) 21 00 48.59 ID kUN63PsFo なるべく音を立てないようにドアを開ける。 そして、洗面所に辿り着いた俺は、その中にあるもう一枚の扉を勢いよく開け放った。 「桐乃、すまん! ちょっと軽く溺れてくれ!」 「きゃああああああああ!」 今まさに浴槽につかろうとしていた桐乃は大声をあげ、そして―― つるっ。 「あっ」 滑った。 風呂場の壁に後頭部を打ちつけ、力なく浴槽に沈んでいく桐乃。 「うおおおおおい!? 桐乃! だ、大丈夫か!? しっかりしろ!」 慌てて桐乃を抱きかかえ、洗面所へと運ぶ。 胸部が動いているので呼吸はしているようだ。助け出したのが早かったのが幸いしたらしい。 「ぐっ…………め、目に毒だな」 俺は自分の鼻を抑えつつ、桐乃の体にタオルをかけてやった。 「おい! 何があった!」 ここで、さきほどの桐乃の叫び声を聞きつけた親父たちが駆けつけてきた。 「きょ、京介。貴様……まさか!」 「ま、待ってくれ親父! ご、誤解だって! 俺は桐乃が倒れたから助けただけだ!」 倒れた原因は俺にあるんだけどね。 ……後で桐乃には全力で謝っておこう。 「むっ……そ、そうか。でかしたぞ」 「お、おう。後、頼んでいいか?」 「あれ? あんたも怪我したの?」 「……ちょっとな」 その後を親父たちにまかせ、俺は自室へと戻った。 その日の俺は少しばかりティッシュの消費量が多かったが、これはあくまでも中々血が止まらなかっただけで深い意味はないからな! 「あ、あのさ」 「お、よくなったのか。よかったな」 その後、無事意識を回復した桐乃が俺の部屋へとやってきた。 さて土下座でもするかなと、俺が身構えた瞬間思いもよらぬ言葉が飛んできた。 「あ、ありがとね」 「へっ?」 「あたし、どうして自分が意識失ったか覚えてないんだけど……なんか、あんたが助けてくれたんだって?」 どうやら桐乃は気を失う前後の記憶がないらしい。 ホッとしたような、なんか申し訳ないような不思議な気持ちが胸に広がった。 「だ、だから……ありがと」 「お、おう」 「そ、それだけっ!」 そう言い残して桐乃は自分の部屋へと戻って行った。 「……すまんかった」 今はもう俺だけとなった部屋の中で、俺は妹の部屋に向かって頭を下げたのだった。 217 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/07(火) 21 03 11.21 ID kUN63PsFo 名前:兄貴[] 投稿日:2011/07/26(火) xx xx xx.xx ID xxxxxxxxx ごめん、ちゅーまでいけなかった。でも少し妹と仲良くなれた気がする おまえらありがとな! ―――――――――――――――――――――――――――― 夏休み、四日目。夕方パート 安価失敗 夏休み四日目終了 桐乃 +2 麻奈実 +1 あやせ ±0 加奈子 +3 220 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 21 08 10.78 ID 0znuGSIlo 加奈子と桐乃の好感度が順調に上がってるな 222 名前:しおり[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 21 18 33.36 ID P0iOcRxAO 四日目終了時の好感度まとめ 加奈子+4, 桐乃 +2, あやせ+2, 日向 +1, 沙織 +1, 麻奈実+1 佳乃 -1, 黒猫 -2, 堕天聖ェ…… 224 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 21 28 49.45 ID qYpB/XWoo ≫222 トンデモ安価ばっかなのにほとんど上昇してる不思議
https://w.atwiki.jp/11dgtyy/pages/48.html
―もしも、櫻子と向日葵の願いがかなってたら 櫻子「ホーント、あかりちゃんで良かったよおー」 あかり「えへへ、いつもクラスで一緒だし、気兼ねなくていいよね。・・・あ、きたきた!」 ウエイトレス「おまたせしましたー」 櫻子「わーい!さっ、食べよっか。いただきまーす!」 あかり「いただきますっ。・・・ん、おいしー・・・あれ?どうしたの櫻子ちゃん?」 櫻子「う・・・ニンジン・・・」 あかり「嫌いなの?おいしいのにー。私好きだよ」 櫻子「えっ、じゃあ食べてく」 あかり「ちゃんと食べなきゃ大きくなれないよー」 櫻子(ガーン・・・(泣)、向日葵なら食べてくれるのにー!) ~~~~~~ ちなつ「二人きりって新鮮だね」 向日葵「そうですわね、クラスでは赤座さんと櫻子も一緒ですし」 ちなつ「ねねっ、今日は隠し事なしでトークしよっ!」 向日葵「?」 ちなつ「向日葵ちゃんって櫻子ちゃんのこと好きだよね?」 向日葵「○×※▼%#◇!!!!!な・・・なっ、そっ、そんなわけありませんわっ!! 」 ちなつ「もう隠さなくっていいのに・・・、櫻子ちゃんは気づいてないの?あ、実はもう付き合ってるとか?」 向日葵「私たちは・・・別にそんな、ただの幼なじみですし・・・」 ちなつ「そっかー、幼なじみってのもむむずかしいね。私はねー結衣先輩が好きなの」 向日葵「船見先輩?そのー・・・告白、なんかは?」 ちなつ「アタックしてるのに結衣先輩ぜーんぜん真剣に向き合ってくれないの。けど来年こそはぁ・・・!!」 向日葵(すごい、勇気あるんですのね。私も・・・櫻子に・・・告、白・・・) ちなつ「あれ?顔赤いよ?」 向日葵//// 「い、いえ・・・。ん・・・来年は、私も頑張りますわっ!!」