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71 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 02 28 19.54 ID hbK+Wiobo 5月9日(木) 京太郎「……」 憩「……」 京太郎「あの、まだ怒ってらっしゃいます?」 憩「ぜーんぜん」ニコニコ 京太郎(……怒ってるよねこれ) 京太郎「えっと、その……」 京太郎「すいませんでしたー」ドゲザ 京太郎「昨夜の事は若気の至りと言うか、憩さんが魅力的過ぎたというか……」 憩「……はぁ。もう、京ちんったら口が上手いんやね、本当に」 憩「そんな事言われたら許すしかあらへんやん」 京太郎「それじゃ……」 憩「許しますーぅ」ニコッ 憩「あ、朝食は作っといたから食べてなー」 京太郎「えっ?憩さんは?」 憩「流石に一緒に出てきたらマズイやろ?ウチも一旦寮に戻ろう思うし」 京太郎「……そうですか」 憩「そんな残念そうな顔せんといて」 憩「……今度はお休みの日にずっと一緒におろうな?///」 京太郎「ええ、是非」ニコッ 【荒川憩の恋人ランクがLv2になりました】 72 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 02 44 12.53 ID hbK+Wiobo 【早朝】 京太郎「さて飯も食ったし、行動しますか」 75 1.咲を迎えに行く 2.弁当を作る(コンマ判定あり、成功すればステータス上昇。所持金を使い豪華にする事も可能) 3.早朝ランニングをする(【体力】+1、誰かと会うかはコンマ判定有り) 4.南浦さん家に行く 5.ちゃちゃねぇとランニング(【体力】+1 【知力】+1 好感度上昇小) 6.愛宕洋榎とランニング(【体力】+1 【精神力】+1 好感度上昇小) 7.ニュースを見る(【知力】+1) 8.その他(内容併記) 82 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 03 01 41.59 ID hbK+Wiobo 咲を迎えにいく 京太郎「偶には咲を迎えに行くか」 京太郎「と言う事になりましてやって来ました」 咲「気まぐれ過ぎない!?」 京太郎「まぁまぁ良いじゃないか」 京太郎「こう言うのは思い立ったが吉日って言うし」 咲「……なーんか違う気がするけど」 京太郎「えーそうか?」 京太郎「それとも俺と行くのは嫌か?」 京太郎「……そうだよな。幼馴染とは言え、一緒に登校するとか嫌な年頃だもんな」 咲「そ、そうじゃないけど!」 京太郎「だよなー、お前がそんな事思うなんて100年早いし」 咲「100年経ったらそもそも登校できないよね!?」 京太郎「何!?そこに気付くとはお前咲じゃないな?」 咲「……もう京ちゃんは朝から一体何がしたいの?」 京太郎「すまんすまん。久しぶり過ぎてちょっとテンションがな」 咲「……はぁ。まぁ京ちゃんの気まぐれは今に始まった事じゃないし」 京太郎「よし、なら万事OK!レッツゴーだ!」 咲「あ、ちょ、待ってよ京ちゃん!!」トテトテ 96 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 21 58 02.47 ID hbK+Wiobo 【登校中】 咲「GWは楽しかったね京ちゃん」 京太郎「そうだなー。色んな人と出会えたし」 京太郎「長野に居た頃とは比較にならないくらいたくさんの人と友人になったしな」 京太郎「お前も増えたんじゃないのか?」 咲「そうだね。えっと明華さん、淡ちゃん、春ちゃん、初瀬ちゃん、あと一応新子さん……」 京太郎「なんで憧が一応なんだ?」 咲「な、なんか最後の辺りに―― 憧「今度は絶対貴方に勝ってみせるから!」 咲「――って言われてアドレス渡されちゃった」 京太郎「あいつも相当な負けず嫌いだな……」 咲「……そうみたいだね」 咲「でも京ちゃん、何時の間に“あいつ”って呼べるくらい仲良くなったの?」ジトッ 京太郎「へ?いやまぁ色々あってだな……」 咲「へー」 京太郎「な、なんだよ?」 咲「……ううん、やっぱりなんでもない」 京太郎「?」 97 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 22 01 47.06 ID hbK+Wiobo 【午前パート】 京太郎「考えたらもう今週も後半なんだよな」 京太郎「GWのせいで感覚麻痺してるけど」 京太郎「さて頑張りますか」 100 選択教科 1.国語 【知力】上昇大 2.数学 【知力】上昇小 【デジタル】経験値小 3.英語 【知力】上昇小 【体力】上昇小 4.理科 【知力】上昇小 【精神力】上昇小 5.社会 【精神力】上昇大 6.体育 【体力】上昇大 7.サボる【オカルト】経験値中 103 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 22 06 01.53 ID hbK+Wiobo 理科 【学業のお守り】 授業パートを1度だけぞろ目大成功の効果 が使用できます。使う場合は使うと書いてください 106 コンマ判定 01~30 眠ってしまい失敗 31~70 成功小【知力】+1 【精神力】+1 71~98 成功中【知力】+1 【精神力】+2 ぞろ目44以外 成功大【知力】+2 【精神力】+3 ぞろ目44 大失敗【知力】-1 111 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 22 15 47.79 ID hbK+Wiobo 眠ってしまい失敗 京太郎「なぁなぁ東横さん」 桃子「なにっすか?」 京太郎「物理って難しいな」 桃子「……まぁ確かにそうっすね」 京太郎「つまり寝ても仕方ないよな?」 桃子「そうっす――」 桃子「ってだめっすよ!?」 京太郎「……」zzz 桃子「もう寝てるし……」 【何も変わりませんでした】 112 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 22 22 20.61 ID hbK+Wiobo 【お昼休み】 京太郎「いやぁよく寝たよく寝た」 京太郎「……そう言えば中間テストとか無かったっけ?」 京太郎「……」 京太郎「さ、さぁ飯食おう!」 117 1.購買部に行って買う 2.食堂に行って食べる(誰かと出会うかはコンマ判定有り) 3.誰かを誘ってみる ※誘う場合は名前も併記(複数人可能) 4.食べない 5.その他(内容併記) 誘える人 宮永咲 原村和 片岡優希 南浦数絵 東横桃子 加治木ゆみ 佐々野いちご 蒲原智美 天江衣 荒川憩 三尋木咏 染谷まこ 対木もこ 津山睦月 霜崎絃 妹尾佳織 井上純 沢村智紀 国広一 龍門渕透華 百鬼藍子 藤原利仙 123 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 22 36 13.22 ID hbK+Wiobo もこ 京太郎「もこを誘って飯いくか」 【食堂】 京太郎「という訳でやってきました。食堂」 もこ「?」 京太郎「まぁこっちの話」 京太郎「さて何にしようかな……」 128 【所持金:¥25,500】 1.日替わり定食 2.レディースランチ(好感度7以上のヒロインが居る場合選択可能。午後からの判定に+2) 3.ちょっと奮発、ゴージャスランチ(+500円。午後からの判定に+5) 4.ヒャッハーこれで満足するしかねぇ。サティスファクション定食(+1000。午後からの判定に+10) 133 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 22 53 27.20 ID hbK+Wiobo ちょっと奮発、ゴージャスランチ 京太郎「今日はこれにするかね」 京太郎「もこは何にしたんだ?」 もこ「……これ」 京太郎「スパゲッティか」 もこ「……そう」 京太郎「しかもナポリタンとはお前通だな!?」 もこ「よく分からないけど好き」 もこ「……くるくる」 京太郎「見てるとなんか美味そうだな」 もこ「……食べる?」 京太郎「お、くれるのか?」 もこ「……はい」 京太郎「あーん」 京太郎「……」モグモグ もこ「……美味しい?」 京太郎「おう、意外といけるな」 もこ「……そう」 京太郎「もこも食べるか俺の?」 もこ「……あーん」 京太郎「ほい」 もこ「……」モグモグ 京太郎「美味いか?」 もこ「……」コクコク 京太郎「それは良かった」ニコッ 【対木もこの好感度が上がりました】 135 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 23 01 28.16 ID hbK+Wiobo 【午後パート】 京太郎「さて飯も食べたし、午後から頑張りますか」 140 選択教科 1.国語 【知力】上昇大 2.数学 【知力】上昇小 【デジタル】経験値小 3.英語 【知力】上昇小 【体力】上昇小 4.理科 【知力】上昇小 【精神力】上昇小 5.社会 【精神力】上昇大 6.体育 【体力】上昇大 7.サボる【オカルト】経験値中 142 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 23 08 37.65 ID hbK+Wiobo 数学 【学業のお守り】 授業パートを1度だけぞろ目大成功の効果 が使用できます。使う場合は使うと書いてください 147 コンマ判定 01~30 眠ってしまい失敗 31~70 成功小【知力】+1 【デジタル】経験値極小 71~98 成功中【知力】+1 【デジタル】経験値小 ぞろ目44以外 成功大【知力】+3 【デジタル】経験値小 ぞろ目44 大失敗【知力】-1 151 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 23 18 23.95 ID hbK+Wiobo 成功中 京太郎「うむ。今日は頭が冴えていい感じだ」 数学教師「ではこの問題を解いてもらいましょう」 数学教師「解ける人は手を上げて――」 京太郎「はい!」 数学教師「……」ゴシゴシ 数学教師「……」 数学教師「……誰か居ませんかー?」 京太郎「あれ?俺ステルス状態!?」 桃子「いや多分日ごろの行いのせいっす……」 【知力が1上がりました】 【デジタル経験値が小上がりました】 153 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 23 30 08.76 ID hbK+Wiobo 【放課後】 京太郎「うーむ。やっぱり日ごろの行いは大切だな」 京太郎「さて久しぶりに放課後の予定も無いし、どうするかな?」 158 1.麻雀部に行く 2.遊びに行く ※内容併記 行ける場所はRoof-top 鷺森レーン 龍門渕 霧島神社 ワグナリアD地区店 ゲームセンター B地区 C地区 D地区 3.誰かと一緒に帰る ※誘う場合は名前も併記(複数可能) 4.プロに教わる ※教わる人も併記 小鍛冶健夜 三尋木咏 藤田靖子 戒能良子 瑞原はやり 5.その他(内容併記) 誘える人 宮永咲 原村和 片岡優希 南浦数絵 東横桃子 加治木ゆみ 佐々野いちご 蒲原智美 天江衣 荒川憩 三尋木咏 染谷まこ 対木もこ 津山睦月 霜崎絃 妹尾佳織 井上純 沢村智紀 国広一 龍門渕透華 百鬼藍子 藤原利仙 160 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 23 47 46.55 ID hbK+Wiobo 3 もこ なんぽ 数絵「そう言えば一緒に帰るとか初めてじゃないかしら?」 もこ「……私も」 京太郎「そう言えばそうだな」 京太郎「よし、 165」 1.真っ直ぐ帰ろうか 2.どこかでお茶する? 3.遊ぼうぜ(遊ぶ場所も併記。高校生がいけない場所は除く) 4.その他(内容併記) 168 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 00 02 26.12 ID SZC/ts69o 3 カラオケ 京太郎「じゃあカラオケに行かないか?」 数絵「別に構わないけど、私下手よ?」 京太郎「良いんだって、ああ言うのはノリなんだからさ」 数絵「……まぁ京がそう言うなら」 京太郎「もこはどうだ?」 もこ「……大丈夫」 京太郎「よし、それなら決まりだな」 【カラオケBOX】 京太郎「それじゃあ、まずは景気づけに俺からいきますかね」 数絵「期待してるわよ」 もこ「……どんどんぱふぱふ」 京太郎「俺の歌を聞けー!!」 選曲 153 点数 155 169 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 00 03 36.49 ID SZC/ts69o 間違えた 選曲 ↓+4 点数 ↓+6 で 179 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 00 14 57.47 ID SZC/ts69o その血の運命 53点 京太郎「~~♪っと」 京太郎「さぁて点数はどうだ?」 ゴジュウサンテンナノヨー 京太郎「……相変わらずここの機械は壊れてるんじゃなかろうか」 数絵「ま、まぁ点数ほど酷くなかったわよ?」 もこ「……逆に考えるんだ。下手でもいいさと考えるんだ」 京太郎「……」ガクッ 京太郎「つ、次は数絵な」 数絵「意外と緊張するわね」 選曲 184 点数(コンマ反転) 185 196 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 00 29 34.39 ID SZC/ts69o ちな前回のカラオケ点数 憧:44点 京太郎:48点 穏乃:97点 京太郎:59点 穏乃と言うプロ歌手 ね~え♪ 17点 数絵「……」ズーン 京太郎「き、気を落とすなよ数絵」 数絵「下手って言ったのに、下手って言ったのに……」 京太郎「いやこれは流石に機械の故障だって、なぁ?もこ」 もこ「ノーコメント」 京太郎「おい!?」 京太郎「「……とりあえず次はもこだな」 もこ「分かった」 選曲 201 点数(コンマ反転) 202 215 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 00 44 18.12 ID SZC/ts69o 銀の龍の背に乗って 45点 もこ「……」ズーン 数絵「……」ズーン 京太郎「……最早何か呪いを受けてるとしか思えないレベルだな」 もこ「そう、きっとそうに違いない」 もこ「音楽の神が我に嫉妬してこのような仕打ちを……」 数絵「なるほど、そう言うことなら仕方ないわ」 数絵「忘れましょう。ええ」 京太郎「おいおい」 京太郎(実は1度穏乃が97点取った事があるのは黙ってよう……) 【対木もこと南浦数絵の好感度が上がりました】 217 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 00 52 33.51 ID SZC/ts69o 【アパート】 京太郎「でも絶対あの店おかしいと思う」 京太郎「60点すらほとんど出ねーもん」 京太郎「シズは一体どうやって97点出したんだ?」 【電話とメールの違いについて】 メールは3回送る事が出来ますが、基本的には好感度8以上の相手の好感度は上がりません またネト麻や遊びに誘う場合は2回分消費します またメールは1度に2人の相手を指名する事ができます 電話は好感度8以上の相手の好感度も上がります 222 1.【ネットショッピング】 2.【ネット麻雀】 3.【メール】【残り3回】 送れる相手は 7参照 4.【電話】(かける相手も併記) かけれる相手は 7参照 5.バイトを探す 6.寝る 228 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 00 58 29.27 ID SZC/ts69o ↓5 1.【ネットショッピング】 2.【ネット麻雀】 3.【メール】【残り3回】 送れる相手は 7参照 4.【電話】(かける相手も併記) かけれる相手は 7参照 5.バイトを探す 6.寝る 237 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 01 15 30.55 ID SZC/ts69o 先にバイト決めるよ 5 京太郎「そうだな、そろそろバイトするか」 京太郎「GWで貯めた分結構使ったしな」 京太郎「有って損はないし」 【バイトについて】 バイトは2週間の短期バイトです。決まった場合1週間に3日は【放課後】にバイトに行く事になります バイトに行く日は自由ですが、1週間のうち3日に足りなくなりそうな場合(例:木曜日までバイトに行かなかった場合) 強制的に3日間バイトが入ります(約束が有る場合でもバイトが優先されます) バイト代は2週間勤めた後入ります。バイト代は2週間で2万円です 242 1.雀荘Roof-top(A地区) ※優先キャラ 染谷まこ 清澄 鶴賀 その他 2.龍門渕で執事(A地区) ※優先キャラ 龍門渕 3.鷺森レーン(B地区) ※優先キャラ 鷺森灼 阿知賀(松実姉妹除く) 風越 宮守 新道寺(哩 姫子除く) 4.旅館松実館(B地区) ※優先キャラ 松実姉妹 阿知賀 風越 宮守 新道寺(哩 姫子除く) 5.霧島神社(C地区) ※優先キャラ 永水 越谷 6.C地区中央病院(C地区) ※優先キャラ 千里山 越谷 7.日本語学校アシスタント(C地区) ※優先キャラ 臨海 エイスリン 越谷 8.ファミレスワグナリアD地区店(D地区) ※優先キャラ 白水哩 臼沢塞 愛宕洋榎 弘世菫 鶴田姫子 白糸台 晩成 姫松 劔谷 9.怪しげな高額バイト(???) ※優先キャラ ??? 246 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 01 26 28.36 ID SZC/ts69o 雀荘Roof-top 京太郎「……ここって確か染谷先輩のところだよな?」 京太郎「う~ん、近いし雀荘だから勉強にもなるかもしれん」 京太郎「面接行ってみるか」 【明日の放課後、雀荘Roof-topに面接に行くことになりました】 248 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 01 32 09.59 ID SZC/ts69o すわこ すわこ「やー君か。またネトゲかな?レベル上げって楽しいよね?一緒に楽しもうよ!」 京太郎「いや俺はもう遠慮したいんですけど……」 すわこ「あはは。まぁ君は学生だし、仕方ないか」 すわこ「それ今日は何か用?」 京太郎「えっと今日は 252」 現在【信頼度:4】 1.【ネト麻】(順位により信頼度変化[最大+3]) 2.【ネトゲ】(確定+1) 3.【おしゃべり】(内容により信頼度変化[最大+3]) 4.【好感度上昇】(好感度5以下2人の好感度+1) 256 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 01 46 01.78 ID SZC/ts69o 【好感度上昇】 すわこ「ふむふむ。つまりあまり縁が無い人と縁を結びたいと」 京太郎「えっと、難しい言い方をすればそうなるかと」 すわこ「おっけーおっけー。ちょっと面倒だけど任せなさい!」 京太郎「大丈夫だろうか……」 すわこ「それで縁を結びたい子は誰かな?」 すわこ「二人までなら大丈夫だよ」 京太郎「えっと……」 258 261 以下のキャラなら安価下 好感度上昇で【選べない】キャラ 荒川憩 南浦数絵 対木もこ 佐々野いちご 新子憧 小走やえ 宮永照 大星淡 霜崎絃 高鴨穏乃 末原恭子 宮永咲 愛宕洋榎 姉帯豊音 弘世菫 鷺森灼 天江衣 古塚梢 愛宕絹恵 白水哩 赤土晴絵 三尋木咏 ※なお知り合ってないキャラは無効です 265 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 01 53 03.14 ID SZC/ts69o えっとごめん。書き方悪かったね 荒川憩 南浦数絵 対木もこ 佐々野いちご 新子憧 小走やえ 宮永照 大星淡 霜崎絃 高鴨穏乃 末原恭子 宮永咲 愛宕洋榎 姉帯豊音 弘世菫 鷺森灼 天江衣 古塚梢 愛宕絹恵 白水哩 赤土晴絵 三尋木咏 ※知り合ってないキャラ(竹井久 小瀬川白望等) ここに上げたキャラは好感度6以上なので【選べない】キャラだったのよー よって安価下で 姫子[好感度1] かじゅ[好感度1] を採用 266 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 02 04 11.91 ID SZC/ts69o 姫子 かじゅ すわこ「んー……」 京太郎「あ、駄目でした?」 京太郎「そうですよね、こんな事で仲良くなれるなんて……」 すわこ「え?ああもう成功したよ」 京太郎「はい?」 すわこ「ちょっとレアアイテム掘りに手間取っててさ」 京太郎「ネトゲの片手間にやってたのかよ!?」 すわこ「いやーごめんごめん、ちょっと良い所だったからさ」 すわこ「それでさっきの二人だけど、ばっちりおーけーだよ」 京太郎「……と言うか何したんですか?」 すわこ「ちょーっと縁を強めただけだよ?」 すわこ「あんまり強い縁は結べないけど、相手に気にさせる程度なら可能だからね」 京太郎「……なんてオカルトチックな」 すわこ「まぁまぁオカルトは馬鹿に出来ないよ」 すわこ「それじゃ今から戦争だからまたねー」 ガチャッ 京太郎「……戦争?」 267 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 02 26 33.10 ID SZC/ts69o 【鶴田姫子の場合】 哩「ふぅ」 姫子「あ、チーフお疲れ様です」 哩「流石にGW明けたとは言えお客は多いと」 哩「須賀君がおった時が懐かしかよ」 姫子「懐しかってまだ1週間ほどやなかですか」 哩「確かにな。ここはあんまし男手なかったけん、つい」 姫子「まぁそうですね」 哩「最初はどうなっかと思ったばってん、良い子やったしな」 姫子「……気になるとです?」 哩「ぶっ!?」 哩「ちょ、姫子、変な事いわなかでよ!」 哩「……そいはちょっと気になっ子やったけど」ボソッ 姫子「ふーん、なるほど……」 哩「……どないしたと?」 姫子「なんでもなかです」 姫子「さぁ、帰りましょーと」 姫子(チーフが須賀君の事をな……。これは気になっばい) 【鶴田姫子の好感度が上がりました】 269 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 02 43 51.23 ID SZC/ts69o 【加治木ゆみの場合】 智美「ようし、勝ったぞー」 ゆみ「GW以来調子が良いみたいだな」 智美「あ、ゆみちんか」 智美「合宿で頑張ったからなー」ワハハ ゆみ「私達が都合で行けなかったからどうなるかと思ったが、どうやら成果はあったようで良かったよ」 智美「そうだなー。予定外だけどチャンピオンとかも居て楽しかったぞー」 ゆみ「そうだったのか。予定をキャンセルしてでも行けば良かったかな」 智美「後はそうだなぁ……。須賀君が凄かったぞ」 ゆみ「須賀君……ああ彼か」 ゆみ「あんまり部活の方には顔を出さないから、あまり覚えてなかったが」 智美「私も前に見たときはそこまで強いとはと思わなかったけど……」 ゆみ「けど?」 智美「牌譜見ると良いぞー」 ゆみ「これか……」 ゆみ「ほう。これは凄いな……」 智美「とても今のランキングが80位とは思えないよなー」 ゆみ「ふむ。確かに」 ゆみ「一度打ってみたいものだ」 智美「それは見たいけど、彼あまり来ないからなー」ワハハ ゆみ「まぁ仕方ない。楽しみは後の方が良いからな」 【加治木ゆみの好感度が上がりました】
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1362756092/ 京太郎は関西の大学に進学しました 京太郎「へぇー、これが去年の学園祭のアルバム」ペラッ 京太郎「んんっ?」 京太郎「このタコ焼き焼いてる女の子ちょーカワイイ!江口先輩知ってます?」 セーラ「……あー。…その。それはなぁ」ポリポリ 竜華「あはははー、やっぱり須賀君も気づかへんか」 怜「やろうな。実はこれセーラやで」 京太郎「ははは、二人とも俺をからかうのは辞めて下さいよー。いくら俺でもこんな見え見えの冗談に」 セーラ「…うーむ」 竜華「いやいや、よーく見てみ?このベッピンさん。毎日会ってるはずや」 京太郎「むむむっ、こんな美人学内で会ったら忘れませんよ」 セーラ「…ふぅーむ」 怜「そんなにお気に召したんかいな?言っとくけどおもちはないで」 京太郎「それは写真でわかります」 セーラ「こらァ!」 セーラ「胸なんか飾りじゃ!俺はないチチで良かったわ」 怜「まぁ、セーラが竜華並のおもちならうちの立場がな」 竜華「大きくても肩凝るだけやで?」 京太郎「えぇ…清水谷先輩のおもちはとてもスバラです」ジロジロ 怜「先輩の胸ジロジロ見たらあかんで、岩山両斬波!」ビシッ 竜華「これやから男は」ジロッ セーラ「…」ムニムニ→一応、寄せてる 京太郎「ところでホントにこの美人が江口先輩なんですか?」 竜華「さっきからそう言うてるやん。セーラ、明日この服装で来て証拠見せたれ」 セーラ「絶対にやらん!もうあんな女らしいカッコは人前でせん!」 怜「女らしいって普通やん。竜華なんかもっとすごい服着てるで」パカッ 携帯のフォルダを開けようとする怜 京太郎「ほぅ…」 竜華「わあぁぁぁぁぁぁぁ!怜、それはあんたと二人っきりやから着ただけや!他の人に見せたらあかんって」 怜「はい、須賀君」パカッ 京太郎「ほほぅ…これは…。って泉の変顔じゃないですか!?」 怜「アホー、騙されよったー」 竜華(ほっ…助かった) 京太郎「この写真、加工でもしてるんですかー?」 セーラ「さっきから失礼なやっちゃ」 竜華「せやな。化粧って言うのは文字通り化けると書く。セーラは普段スッピンやからな」 怜「うちと竜華も本気出したら今より可愛くなるんやでー」 セーラ「ちなみに俺、化粧品なんか買った事無い」ケラケラ 竜華「セーラもちゃんとすればべっぴんさんやのに」ハァ 京太郎「これが江口先輩か…。よーーーく見たら面影もあるような」 怜「ウィッグつけてロングヘアーにして化粧しただけやで。よく見ろや」 京太郎「マジっすか~?女って怖いなぁ」 竜華「女はいくらでも化けれるで」 怜「泉や船Qかて須賀君がびっくりするくらい可愛くなるでー」 京太郎「そうですかねぇ?まぁ…、江口先輩の乙女モード見て見たいっすね」 セーラ「いーーーーーやーやー」 怜「この日は麻雀して負けたんやんな?」 セーラ「武士に二言はないからな。最下位やったから、嫌々女装したんや」 竜華「女装って…あんた」 怜「乙女セーラ効果でたこ焼きもあっと言う間に売れたんや」 京太郎「へぇー、俺もこんな美人にたこ焼き勧められたら買ってしまいますね」 セーラ「さっきから褒めすぎやから///そんな大したもんちゃうし」 京太郎「見せて下さいよー」 セーラ「俺に麻雀で勝ったらええで?」 竜華「ぶはっwwwそれはひどい勝負や」 京太郎「勝てるわけないでしょう…。代打ちありですか?」 セーラ「代打ち?誰や」 京太郎「俺の幼馴染です。麻雀は家族麻雀を抜けば高校生から始めたそうで」 セーラ「ふーん。ええで?俺、千里山の元エース江口セーラやで?負けるわけないやん」 京太郎「幼馴染とそいつの彼女が来月、奈良に遊びに来るそうなのでその時に」 セーラ「ええで。俺は逃げも隠れもせん。誰でも連れて来いや!」 京太郎「…はい」ニヤリ 京太郎「あっ、ところで今日は何して遊びます?」 セーラ「ボーリングや。ボーリング。今日こそ決着つけるで」 京太郎「負けた方が奢りっすね。その前にご飯も食べません?」 セーラ「金ないから定食屋でええか?竜華、怜はどうする?」 竜華「乙女は定食屋なんか行きません」 怜「憧ちゃんに美味しいパスタ屋教えて貰ったんや」 セーラ「ぱ、パスタ?あんなんお腹いっぱいにならへんで」 竜華「セーラと違ってうちらは腹八分目にしてるんや」 怜「せやせや。すぐ太るんや。穏乃ちゃんとセーラは体重なんか気にした事ないやろ?」 セーラ「ないなぁ。体重とか中学の時から変わってへんし」 竜華「きいぃぃぃぃぃぃぃ!うちは+5kgや!」 怜(竜華はおもち分やろ…) 京太郎「パスタ屋って高いんですか?」 竜華「なんぼ言うてた?」 怜「確かコースで3000円って言ってたで」 セーラ「京太郎。3000円って高過ぎへんか?」ヒソヒソ 京太郎「俺の一週間分の食費ですよ」ヒソヒソ セーラ「やなぁ。定食屋はおかわり自由やしな」 竜華「さてと。女子会行って来るか」ガタッ 怜「うんうん。じゃあ、そっちはデート楽しんでな」フリフリ セーラ「で、で、デートなわけあるか!」 京太郎「そうですよ。賭けボーリングしたり、ゲーセン行ったり、サッカーしたり野球したり。仲のいい先輩後輩っすよ」 竜華(セーラの乙女モード見たら多少は意識するんやろか?) 宮本む○し セーラ「この時間やったら居るんちゃうか?」 京太郎「えぇ。そう思って読み終えたジャンプ持って来ました」 穏乃「ハムッ、ハフハフ、ハフッ!」ガツガツ セーラ「おおっ、居た居た。相変わらず気持ちのいい食べっぷりや」 穏乃「あっ、江口先輩!おはようございます」 京太郎「シズ、ジャンプ持って来てやったぞー」 穏乃「京太郎!いつもありがとなぁ」 穏乃「お礼に目玉焼きあげるよ」ヒョイ 京太郎(食いかけじゃねーか) 穏乃「ちょうどいい所に会いました。知り合いの中学生が野球してまして。それで今メンバー三人足りないって」 セーラ「おっ、ええなぁ。行こ行こ」 京太郎「ライトかレフトがいいな。動かなくていいから」 こうして三人は中学生に交じって仲良く野球をしました そして次の月 セーラ「やって来ました松実館」 穏乃「久しぶりに奈良に帰って来ました」 竜華「一応持って来たで。セーラの乙女服」 怜「うちは化粧品を」ゴチャ セーラ「ちなみに今月の俺は好調や!悪いけど代打ちさんがどんな素人でも手は抜かへんで?」 京太郎「いいっすいいっす。全力でぶつかってやって下さい。 なんか敵が強ければ強いほど燃える戦闘民族みたいな姉妹ですから」 竜華「姉妹?」 怜「代打ちさん、姉妹で来たんや」 セーラ「たのもー!」バン 照「ん?」ポリポリ 咲「京ちゃん、久しぶり」ペコリ 和「元気そうで安心しましたよ須賀君」 怜「」ブクブク 竜華「ぎょええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!あ、あ、あっ…。チャンピオンがおる!」 京太郎「あっ紹介します。俺の幼馴染の宮永咲と姉の宮永照さんです」 セーラ「幼馴染って…。学生最強麻雀打ちとかそんなん考慮しとらんよ」ガクッ 怜「死兆星が見える」 竜華「怜!あんたが打つんちゃうやろ!?」 京太郎「咲。この人がお前が打ちたがってた千里山の元エース江口セーラさんだ」 咲「うん、楽しみだよ」 照「咲。江口さんは普通に強いからね。本気出さないと負けるよ」 咲「負けないよ!」ゴッ セーラ「えぇい!俺も雀士や!元チャンピオンでも現チャンピオンでも誰でもかかって来いや!」 竜華「さて。どの衣装を着させようかな。ほら、怜起きて」ペチペチ かくして。 照、咲、和、セーラ 照、咲、竜華、セーラ 照、咲、怜、セーラ 照、咲、穏乃、セーラ で四局したものの、セーラは二位が一回、三位が二回、四位が一回に終わった セーラ「…」プスプス 咲「江口さん、ありがとうございました」ペッコリン 竜華「まぁまぁ、割と善戦した方ちゃうの?」ポンポン セーラ「負けは負けや。悔しいわ!」 怜「あかん、力使い過ぎた」フラフラ ポテッ 和「!?」 怜「ええ乳しとるとずっと思ってたけど膝もなかなかやね…」スリスリ セーラ「はぁ…、着ればいいんやろ?着れば」テクテク 京太郎「楽しみだなー」 咲「京ちゃん、あの人がよくメールで話題になる彼女さん?」 穏乃「あれー二人は付き合ってたの?」 京太郎「ただの先輩後輩だつーの!」 そして… 竜華「お待ちどーさーん」 怜「今からセーラの乙女変身ショーを行うでー」 照・咲・穏乃・和・京太郎「…」パチパチ 怜「まずは手始めのお姉系セーラ」 セーラ「…」ムスッ 竜華「憧ちゃんの私服を借りたんやでー」 京太郎「おおっ…!?髪の毛も巻き巻きだ!」キラキラ 照「はうぅぅぅぅぅぅ」 竜華「つづいてー定番中の定番。メイド服や」 セーラ「にゃーん」ギロッ 穏乃「睨み利かせてるメイドって怖いなぁ」 京太郎「うーむ、普段定食屋で大盛りをおかわりしてる江口先輩とは思えないくらい可憐だ」 怜「続いて、竜華のご実家にあった着物」 セーラ「セーラどすえ(適当)」 咲「すごく似合ってるよ!私も着物きた…ってこの前、穏乃ちゃんと着たっけ」 穏乃「そう言えばそんな事もありましたね」 和「いつですか!?」 ・ ・ ・ 竜華「そして、最後の最後に…」タメ中 怜「セーラだけにセーラ服なんちって」 竜華「言いたかったのに!」 京太郎(俺がリクエストしたんだけどな) セーラ「…別に京太郎のために着たわけやないんやからな」プイッ 照「可愛いよおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ、おもち帰りーーーーーーーー!」ドドド ガラッ! 玄「おもち!?」ビクッ 照と玄の暴走によってセーラの乙女変身はいつの間にか終わってたとさ 夜、松実館の外 セーラ「はー、恥ずかしかった」 ヌッ 京太郎「ここに居ましたか」 セーラ「おわっ!?…なんや京太郎か」 京太郎「みんな酔い潰れて寝てしまいました」 セーラ「…穏乃と宮永と原村に酒飲ましたんは誰や?」 京太郎「園城寺先輩と清水谷先輩と照さんです」 セーラ「俺以外全員やないか!」 セーラ「まぁええわ。今日の事は酒の勢いで忘れてくれると助かる」 京太郎「いやー、もう記録にも記憶にも残ってますし」パカッ 携帯を見せる京太郎 セーラ「待受画像、俺やないか!?」 京太郎「キレイに撮れてるでしょ?」 セーラ「消せ!」ババッ 京太郎「嫌です」ヒョイ グラッ セーラ「あっ…」 ガシッ 京太郎「危ないっす」 セーラを抱き止める京太郎 セーラ「…」ハッ セーラ「…///」カアァァァァ セーラ「…///」ボン セーラ「あ、アホ。女の体にいつまで触ってるんや!」 京太郎「す、すいません」バッ セーラ(ってなんで俺、京太郎相手にドキドキしてるんや)ドキドキ セーラ「お、俺の女装姿笑えたやろ?はははっ…、我ながらいい笑いのネタ提供したと思ったわ」 京太郎「笑いのネタ?」 セーラ「お、おぅ。笑いや笑い。男みたいな女が無理して女っぽいカッコしてるのが滑稽やろ? ほ、ほら。お笑い芸人とかでも居てるし」 京太郎「江口先輩は芸人じゃないですよね」 セーラ「いいねん!笑いさえ取れたら!みんな俺の女っぽい姿見て影で笑うんや!笑えばいいんや」 セーラ「あはははははははー」 京太郎「…」 セーラ「あはっ…、あはははは…」 京太郎「…」 セーラ「はぁ…」 セーラ「笑って貰った方が気が楽なんやけど?」 京太郎「笑わないです。とってもカワイイと思いました」 セーラ「ッッ!?俺がか、かわかわか、カワイイ!?眼科や、眼科行って来んかい!」 京太郎「視力は1.2ありますよ」 セーラ「…怜や竜華の方が可愛い」ボソッ 京太郎「あの二人が可愛いし美人なのは認めますが…。江口先輩も負けてないですよ」 ドキッ セーラ「うっ…、もう止めてくれ!褒めんでいい!褒めてくれるな!」アセアセ 京太郎「…」 セーラ「昔な、小学生の時や。俺はこの頃から男に混じってサッカーや野球みたいな遊びをしてた」 セーラ「当時学校の行事でお芝居をやる事になった」 京太郎「お芝居ですか?」 セーラ「騎士とお姫様が活躍する簡単なお芝居や。ヒロインはもちろんお姫様。 意外に人気が高くてな。クラスの女子はお姫様やりたいってみんな言ってた」 京太郎「江口先輩も?」 セーラ「クラスの男子達とサッカーとかしてたけど少女漫画読んでたりしてたからな…。少しだけ興味はあった」 京太郎「お姫様だって似合うと思いますよ」 セーラ「……。当時俺はクラスの女子から主人公の騎士をやってと頼まれた。ほとんど女子の総意や」 セーラ「でもくじ引きで役を決める時、俺は騎士じゃ無くてお姫様に自分の名前を書いてこっそり投票した」 セーラ「そして運悪く俺がお姫様の役に当たってしまった」 京太郎「良かったじゃないですか。麻雀強い人はここ一番のヒキも強いですね」 セーラ「……結果、お姫様は演じたものの女子からは大ブーイング」 セーラ「いつも男っぽいカッコして、男に混じって遊んでるのにお芝居でお姫様。全然似合ってない!と陰口を叩かれたんや」 京太郎「多分、女子達は嫉妬してたんじゃないかと思いますよ。子供の頃ですよね」 セーラ「今考えたらそうかもな。でも俺は怖いんや!女らしくする事、女の子っぽい服を着る事、誰かに笑われる事!」 セーラ「変ちゃうか?って。俺が女っぽい服着ても誰が得するんやって。 笑われるくらいなら最初からそんなカッコしなければいいって…」 京太郎「俺が損します」 セーラ「は?」 京太郎「たまには江口先輩の乙女モード見て見たいっすから///」 セーラ「おおおおおおおお、俺に普段から女装しろ言うんか!?」 京太郎「…たまにはね。スカートは嫌いですか?」 セーラ「ヒラヒラは性に合わんからな…。まぁ…、ボーイッシュなカッコなら///」 京太郎「着てくれますよね!?」 セーラ「か、考えとくわ!アホ、アホアーホ!」タッタッタ 竜華「ぐーごー」zzZZZ… 怜「竜華の髪の毛っていい匂いやねzzZZZ…」クンカクンカ 穏乃「あこー、髪ひっぱらないでよーzzZZZ…」ウーン 和「咲さん、咲さん、咲さん!zzZZZ…」ムギュムギュ 照「うーん…、雪見大福に押し潰されるうぅぅぅぅぅ、zzZZZ…」 咲「」パチッ セーラ「あれ?宮永起きたん?」 咲「ううぅぅぅん…、江口さん」パチパチ セーラ「あんた、京太郎の幼馴染やったな?」 咲「はい。中学からの付き合いですけど」 セーラ「…どんなヤツやったか俺に教えてくれへんか?」 咲「ふふっ、気になりますか?」 セーラ「ちゃう!ちゃうちゃうちゃう!ほんの少しだけ興味が出ただけや!勘違いするなや」 咲「わかりましたよ。京ちゃんはですねぇ…」 -------------------- ---------- ----- 京太郎「抱きしめた時、いい匂いした。やっぱりあの人も一応女なんだなぁ」ポワワーン 後日 セーラ「穏乃って極々たまに私服のスカート履いたりしてるよな?」 穏乃「はい、一応持ってますよ。憧がうるさいから」 セーラ「ど、どこで買ってるんや?別に興味はないんやで?ただ穏乃もジャージ以外持ってるんやなぁって思って」 穏乃「憧が着なくなった服を貰ったり…」 セーラ「憧ちゃんって服とか詳しいんか?」 穏乃「読者モデルとかよく声かけられるらしいです」 セーラ「ふ、ふーん」 憧「ってわけで私の所に来たわけね」 セーラ「か、勘違…」 憧「もうそれはいいから。竜華と怜には聞きにくいんでしょ?」 セーラ「お、おぅ」 憧「ふふーん。私がコーディネートしてあげる!江口セーラ改造大作戦」 セーラ「お手柔らかにな。後、予算は一万円で」 憧「一万円って一着買ったら終わりじゃない!?」 セーラ「一着でええ」 またまた後日 憧「でさー。そん時、穏乃がさー」 ?「また穏乃の話かいな。一緒にラーメン屋着いてったれや」 憧「ラーメン屋は匂いがつくからやだ。あんたに任せる」 泉「あれ?」キョトン 浩子「どうしたん?急に立ち止まって」 泉「憧と一緒に歩いてるのって…。江口先輩?」 浩子「まさかー、新子さんの友達やろ。読モ仲間ってヤツか?」 泉「ですよねぇ。あんなに可愛い子が江口先輩なわけないwww」 京太郎「珍しくジャージ着てないんだな」 穏乃「憧がうるさいんだよ。デートの時はジャージ以外でお願いってさ」 京太郎「ふーん」 憧「はーい、お待たせ」 ?「…///」カアァァァァ 京太郎「この人誰?憧の友達?」 セーラ「ぇ…ぐち、セーラや」ボソボソ 京太郎「ん?」 セーラ「お前の大先輩の江口セーラや言うてるんじゃ!このボケェ!!!!!!」キーン 京太郎「俺の先輩がこんなに可愛いわけない!」 終わり
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前話 まとめ それからの話を、俺、須賀京太郎がしようと思う 試合が終わったその時のことはあまりよく覚えていない 笑いながら泣いていたる部長、声をあげて泣いている優希と和、二人をなだめている染谷先輩 そして、画面の向こうで目を閉じて少しだけ微笑んでいる咲、みんなの顔だけは、よく覚えている 俺は咲を迎えに行った 対局室前で、 淡「テルーやったよ!!これでKちゃんゲット…え!?無い!?なんでー!?」 何か淡が白糸台の人達相手に騒いでいた アイツ、優勝して何が不満なんだ? 穏乃や臨海の大将も、え?みたいな顔をしていた気がするが……気のせいだろう とりあえず咲の手を引き、控え室に戻った 咲は堪えていたようだが、控え室に戻った途端、優希や和と泣いていた そして、清澄高校の団体戦は終わった インタビューやらなにやらあったが、適当に流して俺たちはホテルに帰った 久「優勝できなくてすっごく悔しいけど……すっごく楽しかったわ。まこ、それにみんな。後をお願いね」 そう言って部長、竹井先輩は染谷先輩を次の部長に任命し、個人戦の準備をすると言った お疲れ様です あなたがいたから、ここまで来ることができました ありがとうございます その数日後、個人戦は始まった 咲も和も気持ちを切り替えて個人戦に臨んでいるようで安心した しかし、とんでもないことが起きた 個人戦2日目の午後 チラホラ去年活躍した実力者なども出始めるこの日に 咲「えっと……よろしくお願いします」 照「……よろしくお願いします」 姉妹対決が実現してしまった なんでだよ! そう思ったのは確実に俺以外にいるだろう 最後の最後、全国1位を決める試合! そういうところで当たるべき二人だ 神様、いたらとんでもねーわ この二人をこんなところで当てるし 照「なんて言うか……こんなとこで当たると思わなかった」 咲「うん……私も」 照「でも……全力でいくからね?」 咲「私だって……負けないよ、お姉ちゃん!」 その日のどの試合よりも注目された試合になった 試合内容は……二人の選手が可哀想とも思える内容だった 最後に選手が一人飛んで僅差で照さんの勝ち、という結果で試合は終わった 飛んだ選手は全国的に見ても無名だったらしく、実力差は歴然だった 試合終了後、それ以降の試合は棄権したとか ただ、その卓にいたもう一人の選手は、直接の振込みそのものは無かったがツモで削られて3位という結果だった しかし、全国1位の宮永照 その妹で、自身より明らかに実力が上の宮永咲 その二人を相手に、最後まで諦めず、むしろ勝ってやろうという姿勢で打った彼女は、各所で活躍した選手達とまた違う意味で有名な選手となった 彼女はその後の試合も最後まで出場し、相手がどんな有名で、どんな強敵でも最後まで諦めずに打った 後に彼女はこう言っている やえ「諦める?最後まで勝ちにいかないニワカのような真似を私がやるわけないだろう!」 彼女のその姿勢は、王者のようだった その後の咲は、燃え尽きたのか照さんとの直接対決に満足したのか、それまでほど圧倒的な勝ち方じゃなかった それでも、相手が勝手に怯えたり、カタカタしたり、恭子の仇やーと燃えたりで、最終的な順位は21位だった 和は、相変わらずのデジタル打ちだった 団体戦の悔しさからか、今まで以上に早く『のどっち』になっていた しかしそれでも、全国の壁は高かった 個人戦最終日、和の相手は荒川憩さんに、辻垣内智葉さん、神代小蒔さんだった さすがの『のどっち』も、この実力者ととんでもないオカルトには敵わず、8位という結果に終わった 和「……そんなオカルトありえません」 戻ってきた第一声がそうだった 和はどこまで行っても変わらないな…… 個人戦の優勝はやっぱりというか、当然の如く照さんだった 優希「いや……アレ無理だって」 珍しく真面目な顔の優希がそう言う 優希「ドラ無しで私フルボッコだじぇ?ドラ縛りなけりゃーこうなるって。あんなんと渡り合った咲ちゃんが凄すぎるじょ」 うん、気持ちは分かるが照さんをアレとかあんなんとか言うのはやめろ? 麻雀以外なら無害かドジなお菓子好きの人だから あ、咲も似たようなもんだったな 優希「……なんで咲ちゃん21位なんだろ?」 本人のやる気の問題だな こうして個人戦も終わり、インターハイは幕を閉じた 閉会式で開会式の時のような視線を感じたが……どうでもいいか みんな知り合った何人かの人に挨拶をして回った 竹井先輩や和はマスコミのインタビューもあったようで忙しそうだった でも竹井先輩……挨拶の相手なんか多くないですか? 俺も一応知り合った人には挨拶をした やけに惜しまれたりまた連絡してと言ってくる人が多かった 煌「あなただけでなく、和や優希も、また会いましょうね」 姫子「れ、連絡待っとるけんね!」 哩「その……タコス、美味しかったよ。また、会ってくれる?」 桃子「帰りは別っすからねー。今度また合宿とかやるっすよ!」 ゆみ「全くモモは……ああ、私もその時はまた参加したいな」 穏乃「今度遊びに行くからね!」 憧「その……メール、するからね?」 玄「ぜひ!ぜひ長野のおもちを教えてね!!」 宥「あったかいあなたに会えてよかったよ」 灼「……こ、今度ボーリングでも」 エイスリン「……ハイ!」(海外の住所と連絡先とハートのイラスト) 塞「あはは……忙しくなるけど、連絡するね」 泉「えっと……今度ネト麻とか……」 セーラ「またな!あ、今度は打とうなー!」 怜「……ウチ病弱やから、こまめに連絡してな?病弱アピール?……連絡してほしいんはホンマやで?」 竜華「あんま話す機会も無かったけど……大阪に来た時は連絡してな?」 洋榎「大阪来たら連絡やで!え?これ言われたん2度目?……ウチを先にな!」 絹恵「お姉ちゃん、そこはうちだけって言えばええんちゃう?……あ、サッカーとか興味ある?近いうちに試合あるんがやけど…」 洋榎「絹!?絹が……絹が逆ナンしよるなんて……おかんと浩子に言ったるー!!」 絹恵「お姉ちゃん!?知ってる人相手でも逆ナンて言うん!?」 ダヴァン「東京とアメリカに来た時はぜひ連絡を!おいしいラーメンをご馳走シマス!」 明華「アメリカでラーメンはないと思いますよ。またお会いしましょうね」 ネリー「監督に頼むからさー、うちに来ない?」 智葉「引き抜くなっつったろ!!……ああ、前に言ってた件だが……大丈夫だ、そちらの部長とも連絡先は交換した近いうちにまた会おう」 ハオ「楽しみですね。また会えるのが」 憩「体は気ぃ付けてなーぁ」 やえ「うむ、体調管理は基本だからな!それを怠るようなニワカな真似はするなよ!……あ、Kちゃんってどうやったら買える?」 春「はい黒糖……また送る……」ニコッ 初美「はるるー?なんでそんな笑顔ですかー?あ、このお面どうぞー!……冗談ですよー?」 誠子「今度、長野に釣りに行くから、その時連絡するよ」 尭深「私も行くから……美味しいお茶、持っていくね?」 菫「その……約束、覚えているよな?ああ、必ず君に麻雀を教えるよ。うん、また」 淡「絶対絶対連絡してね!絶対の絶対だよ!!……私からも、絶対連絡するからね?」 照「夏休みの内に、一度長野に帰るから。うん……いろいろ難しいかもしれないけど、私と咲は大丈夫だから……また3人でね?」 みんないい人だ そこからはあっという間だった ホテルで荷物をまとめ、俺たちは長野に、清澄高校に帰った 清澄高校に帰った俺達を待っていたのは……多くの人達だった 久「え?……これ……」 副会長「お疲れ様です……えーっと……会長達が今日帰ってくるって聞いて……」 「会長!お疲れ様です!」 「準優勝とか……すごいです!」 「準優勝記念だ!学食のタコス割引だよ!!」 「おう!またラーメン食っていきな!金はいらねぇよ!腹一杯食ってけ!!」 マホ「先輩方お疲れ様です!全国大会、すごかったです!!もうすごくてすごくて!!それで……えと……」 裕子「落ち着けって……先輩方お疲れ様です。なんていうか……感動しました」 久「……もう……いらないって……言ったのに……」 竹井先輩の目が潤んでいたのは、見間違いじゃないと思う 後ろには、見覚えのある同級生から知らない上級生までいた おそらく先輩たちのクラスメイトや友人だろう 「お疲れ様!」 「会長すごいぜ!」 「まこー!今度お店行くねー!!」 「優希やるじゃん!」 「原村さんもすごかったよー!」 「宮永さん最後かっこよかったー!!」 「須賀帰れー!」 最後誰だコラ 久「もう……騒がないの!ああもう……お土産もっと買っとけばよかった……」 まこ「そうじゃな……おいおい、ウチの店の常連まで……どさくさまぎれてチラシ配りよる……」 しばらく騒がしそうですね 久「もう……やっと解放されたわ」 今は部室にいる あれからしばし揉みくちゃにされた 俺はどちらかと言うと叩かれまくったが 副会長とか全力だったな…… 久「さてと……賞状やらなんやらは部室でいいわね?」 まこ「ああ。また夏休み明けにいろいろあるじゃろうが……とりあえずは置いといていいじゃろ」 優希「それじゃあラーメン食べにいくじぇ!」 咲「うん。何人かは待ってるって言ってたよね?」 和「はい。あのお店に入る人数でしょうか……」 そう言いながら外に出て、ラーメン屋に向かう その途中、1台の車が俺達の近くに停まった 京太郎「ん?まだ待ってる人がいたのか?」 和「この車は……」 優希「……のどちゃん?」 車から、一人の男が降りてくる 咲「和ちゃん、知り合い?」 和「……父、です」 和は、震えていた 和父「……帰ってきたと聞いて、来てみたが」 和「その……今からみんなで夕飯を……」 和父「そうか……以前言ったことは覚えているな?」 和「……はい」 一体、なんなんだ? 親子というのに、和は今にも泣きだしそうな顔だった 和父「試合自体はテレビで見ていた……団体戦は準優勝で、個人戦で8位だそうだな」 和「……はい」 和父「……和」 和の肩がビクッっとなる 和父「……来年は頑張れよ」 和「……え?」 和父「荷物があるなら持っていこう。後で迎えに行くから連絡するようにな」 和「えっと……荷物は……ありますけど……え?」 和父「うむ……成績だけは落とさないように」 和「あ……はい!!」 和父「ではな。高校生だから、あまり遅くならないように」 和「あの……どうしてですか?」 和父「……何、頑張る娘を邪魔することを、やめようと思っただけだ」 そう言って和の父親は行ってしまった 久「邪魔って一体……和!?」 和は、泣いていた 優希「ど、どどうした!?何があったんだじぇ!?」 まこ「お前さんの親父のせいか!?成績とか、いったいなんなんじゃ!?」 咲「その……お父さんと、喧嘩?」 和「いえ……違います」 和は、泣きながら、嬉しそうに言った 和「……麻雀を続けていいということが……嬉しくて……」 後で、和と父親がしていた約束を聞いた 色々と思うことはあるが……良かったな、和 そして、数日が過ぎた 京太郎「咲……」 咲「……何?」 京太郎「頼む……お前にしか頼めないんだ」 咲「京ちゃん……でも……」 京太郎「俺にはお前しかいないんだ!!」 咲「……京ちゃん」 咲「……さすがに夏休みの宿題を丸写しはできないよ」 京太郎「頼むよー!!お前にしか頼めないことなんだよー!!」 俺は咲の家に居た 理由はにっくき夏休みの宿題だ 東京やらなんやら行ってる間、まっさらなままだったブツである これを残り数日で仕上げるなど、不可能だった 咲「なんで私なの?」 京太郎「先輩たちは忙しそうだし、和はこういうこと許さないだろ。優希は論外」 咲「京ちゃん、友達結構多い方だよね?」 京太郎「野郎共は全員爆ぜろだのもげろだのお前ばっかりだの言って無理だった」 俺が何をしたというんだ! そんな爆ぜたりもげたりするようなことやってないっての!! この夏は知り合いこそ増えたが東京でやったのは雑用ばっかりだ あいつらが羨ましがるようなことは一切やってない!! 咲「……なんとなくその男の子たちが言いたいこと分かる気がするなー」 お前までそう言うなよ! 京太郎「頼む!お前の言うことを何でも聞いてやるから!!」 咲「…………」 アレ?失敗した? そういえば決勝の時も言ってたけど、あの時は結局無しになった訳だし 京太郎「あの……咲?」 咲「しょうがないな、京ちゃんは」 咲はやれやれといった感じだった なんか、口元が緩みそうになってるぞ? おい、俺に何させる気が 今月のこずかいそんなに残ってねーぞ 咲「でも教えるだけ。いいよね?」 京太郎「ああ。それでも十分助かるけど、今日だけじゃ終わらねーぞ?」 咲「終わるまで付き合ってあげるからね」 持つべきものは優しい幼馴染だ…… 京太郎「それはそうと、俺に何させる気だ?」 咲「……あ、今日はあんまりできないよ?」 無視かよ 咲「お姉ちゃんが帰ってくるって言ってたし」 京太郎「照さんが?」 咲「ちょうどいいからこのまま会って…」 その時に咲の携帯電話が鳴った 咲「わっ!え、えっと……お姉ちゃんからだ」 照『もしもし咲?』 咲「お姉ちゃん?」 照『今駅に着いたけど……この辺り少し変わった?』 咲「あんまり変わってないけど……」 照『……見覚えが無い景色だけど』 咲「……駅まで行こうか?」 照『……うん』 電話が終わる おそらく相手は照さんで、駅まで行くという内容か 京太郎「俺も行こうか?照さんの荷物持ちくらいはできるぜ?」 後、迷子二人の保護者とか 咲「うん、それじゃ宿題は私の部屋に置いておく?京ちゃんもお姉ちゃんに会っていけばいいし」 京太郎「ああ、そうさせてもらうよ」 そのまま咲の部屋に行く 高校入ってからは初めてだがあんまり変わってねーな 咲「じゃ、その辺りに置いて」 京太郎「おう」 その時、咲の机の上にあるものに気付いた 京太郎「Kちゃんぬいぐるみ?」 それは俺が咲にあげた、正真正銘、最初に作られたKちゃんぬいぐるみだった 思えば、こいつがあったから全国でもいろいろな人と知り合えたんだよな 咲「あ……それ……」 京太郎「なんか懐かしいな」 咲「うん……大事にしてる」 京太郎「こいつができたのもちょっとしたきっかけだったのにな」 正直ただの思いつきで言ったらできて、何故か売れた『Kちゃんぬいぐるみ』 そういえば今度『ハギヨシぬいぐるみ』も発売するとか言ってたっけ 京太郎「……こいつのおかげとも言えるな」 全国で、いろいろな人と知り合えたのは 咲「京ちゃん?」 京太郎「ああ悪い。今行く」 咲の部屋を出る間際、振り返り、もう一度Kちゃんぬいぐるみを見る 気のせいかもしれないが、Kちゃんぬいぐるみが笑っていた気がした カンッ!! 前話 まとめ 名前 コメント
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1357308226/ 京太郎「部長、聞いて下さいよ。生まれて初めて彼女が出来ましたよー」 久「あら、そうなの?おめでとう」 京太郎「いやー、毎日が楽しくて楽しくて。もー」ワハハ 久「優希?咲?」 京太郎「あんな幼児体型のお子ちゃま達じゃないっすよ。俺の彼女は。ボインボインです」 久「まさか…、和と!?あの子、レズじゃなかったんだ」 京太郎「いえいえ違います。あれはガチです。ガチ。男に興味ないっす」 久「じゃあ…まこね。まぁ、ボインボインではないけど普通なんじゃない?」 久「昔から知ってるけど、いい子よ。磨けば光るタイプだし。大事にしてあげてね」 京太郎「メガネ外すと意外に可愛かったりしますね。でも、俺の彼女は長野一カワイイっす」 久「へぇー、興味あるわね。須賀君みたいなのが美少女と付き合えたの?」 京太郎「そうっすね。いやー、今でも信じられないっす。あっ、これ写メです」パカッ 久「…美穂子じゃん!?」 京太郎「そうですそうです。風越の元キャプテンの」 久「…」プルプル 京太郎「何でもタコスを作った事がないらしくて、一緒にハギヨシさんに教えて貰ってたんですよ」 久「…そう言えば、サンドイッチ、おにぎりの他にタコスを差し入れに来た事があったわね」 京太郎「料理好きですからね。タコス作りは負けたくないですけど」 久「ふーん、じゃあ二人で仲良くタコス作りしてたんだ?」 京太郎「はい。今は二人ともオリジナルレシピを独自に開発してますけど」 久「ふーん」 京太郎「彼女、機械音痴じゃないですか?」 久「そうね。異能レベルね」 京太郎「日常生活で困るからって、一緒にヤマダ電機とかによく行ってたんですよ。日曜日とか」 久「…あぁ、そう」 京太郎「老人、幼稚園児向けの機能がほとんどない携帯ですけど、美穂子もようやく使えるようになりました」 久(私、アドレス知らないけど…) ブーブー 京太郎「おっ、メールだ。美穂子か!見て下さいよー」パカッ From 福路美穂子 タイトル Re 本文 にちようびのでーとどこに行きますか 久「ホントだ…。あの子がメールを一人で送れるようになったとか…」 京太郎「いやー、日曜日楽しみだなぁ///」テレテレ 久「リア充爆発しろ」ボソッ 京太郎「何か?」 久「何でもないわよ」 京太郎「部長って恋愛経験豊富じゃないですか?」 久「タラシって言われてるけどね。私は仲良くなりたいから、普通に話してるだけよ」 京太郎「相談に乗って下さいよー」 久「相談?彼女持ちが私に?」 京太郎「そうっす!経験は部長の方が多いですし」 久「まぁ、話聞くだけなら…」 京太郎「今回のデートで、決めたいです!」 久「…何が?」 京太郎「脱・童貞!」ドン 久「」ポカーン 久「童貞って…。まぁ…、高校一年生だものね。ヤりたい年頃か」 京太郎「えぇ!俺の初めては美穂子で貫き通すって決めてます!」 久「美穂子も確か…」 ぽわわーーーん 合宿、お風呂場 美穂子『いいお湯ですねー』 久『そうねー』 美穂子『う、上埜さんは男性とお付き合いした事は、あ、ありますか!?』 久『なによ、藪から棒に』 久『男ねぇ…。親父がロクでもない男だから、実は男性って苦手なのよね』 美穂子『そうなんですか…。それは悪い事を聞きましたね…』 久『女の子と付き合った事はあるわよ。初体験も女同士だった』 美穂子『は、初体験///』カァーー 久『なんか通販で買った、変なオモチャとか突っ込まれて、突っ込んで…』 美穂子『わわわ///』プシュー 久『急にどうしたの?こんな話に興味あるの?』 美穂子『初体験と言うか、エッチって痛いのかな…怖いのかな…って思いまして』 久『うーん、人によるんじゃないかしら?最初は痛かったけど…』 美穂子『やっぱりですか』ズーン 久『女は仕方ないんじゃないかしら?まぁ、案外我慢出来るわよ。好きな人とすれば』 美穂子『好きな人と…』 久『美穂子って処女なの?』 美穂子『お恥ずかしながら…。この年になって、男性とロクに会話した事すらありません』 久『女子校だもんね。風越は』 久「そんな会話したような…」ウーン 京太郎「年上のお姉さんだからリードしてくれるはず。…なんて考えは甘いですよね」 久「うん。美穂子だと、須賀君がアクション起こさないと何も起きないと思うわよ」 京太郎「部長!いえ、竹井先生!」ガバッ 久「う、うわっ」 京太郎「どうか…、お力添いを…、俺を男にして下さい」ドゲザ 久(よりにもよって、私に頼むか…) 京太郎「俺、来年も再来年も清澄のために雑用を。優希のためにタコスを。何でもしますから!」 久「わかったわかった…。貴方の力、思ったより重要なのよ…。麻雀部唯一の男手だし」 京太郎「じ、じゃあ!俺と美穂子の恋のキューピットに!?」 久「まぁ…、出来る限り頑張るわね。最終ゴールはラブホ照?はいはい、わかったわかった」 日曜日 京太郎「…」ドキドキ 久「日曜日なのに、私、何やってんだか…」 和「なんで私まで…」ブツブツ 久「一人じゃやってらんないのよ。まぁ、これが終わったら咲との仲を取り持つから」 和「お願いしますよ」 物陰で見守る二人 京太郎(待ち合わせ15分前だな) 美穂子「おはようございます。いい天気ですね。すいません、少し遅れました」ニコッ 京太郎「いいいいい、いえ。まだ待ち合わせ時間過ぎてませんから!」 久(ポイントその1。デート開始時は、必ず服装を褒める) 京太郎「み、美穂子。今日の服、すごくカワイイ!」 美穂子「えっ…、そ、そうかしら///」 京太郎「髪型も変えてて、ドキドキする!」 美穂子「たまにはヘアピンもいいかなって思いまして///褒めてくれてありがとう」 京太郎(流石、部長だぜ!)グッ 物陰 部長「まだまだ、70点ね」 和「はい?」 久「メールメールっと」ポチポチ ブーブー 京太郎「あっ、すまん」 美穂子「どうぞどうぞ」 From 部長 タイトル 70点 本文 瞳を褒めろ 京太郎(ふむふむ、なるほど) 京太郎「そ、そのさ…。美穂子」 美穂子「はい、何ですか?」ニコッ 京太郎「片目を閉じたままって…、やっぱり俺にも見せたくないって事かな?」 美穂子「あぁ、これね。癖なんですよ。まぁ、左右で瞳の色が違うって、変ですよね?」 京太郎「変なんかじゃない!」 美穂子「」ビクッ 京太郎「左目も…、右目も…、どっちの色もキレイだ!俺は、変だとか思った事なんか一度も無い!」 美穂子「まぁ…」ポロポロ 美穂子「うれしい…。こんな事、言ってくれたの二人目だわ」 京太郎「ね、猫もオッドアイの猫が一番好きだし」 美穂子「ふふふ、私は猫じゃありませんよ。まぁ、須賀さんが好きって言うなら…。開けて見ようかしら」カイガン 京太郎「須賀さんじゃなくて、京太郎って呼んで欲しい」 美穂子「き、京太郎さんですか///」ポン 久「どうやら上手く行ったみたいね」 和「ふぁ~~~」ポチポチ 久(ポイントその2。男の子は、女の子の鞄を持ちましょう) 久(ただし嫌がる女の子も居るので、臨機応変に) 京太郎「美穂子。その鞄、重そうだな」 美穂子「えっ…、あぁ。それほどでもないですよ」 京太郎「俺が持つよ」ヒョイ 美穂子「あ、ありがとうございます///」 美穂子(優しい人だわ…) 久「ふぅーむ。多分、美穂子は嫌がる素振りなんか見せないタイプね」 和「聖人ですからね。私は、須賀君に鞄を触られたら、蹴飛ばしますよ」 久(ポイントその3。女と男は歩く速度が違う。必ず女の子の歩幅に合わせる事) 京太郎「なるほど」 美穂子「はい?」 京太郎「天気もいいし、公園をブラブラしないか?」 美穂子「はい♪」 久「よしよし、美穂子は歩く速度が遅いのよ」 和「女同士だとあまり気にしませんよね。私は無意識に咲さんに合わせてるみたいです」 久(ポイントその4。かなりの高確率で、お弁当を用意して来る。いい食べっぷりを見せる事) 京太郎「おっ、もう昼か。お腹すいたなー」グー 美穂子「お弁当作って来ましたよ」ニコッ 京太郎「マジか!?気が利くなー。いいお嫁さんになるぜ」 美穂子「うふふ///」テレテレ 久「昼、何食べる?」 和「お弁当は…」 久「私が料理できないって知ってるでしょ」 和「はい。コンビニでパン買って来ました。一つ200円です」 久「はっ!?倍の値段じゃない!」 和「嫌なら、公園の水でも飲んでて下さい」パクパク 京太郎「うめぇぇぇぇぇぇぇぇ!」ガツガツ 美穂子「そんなに慌てて食べると…」 京太郎「うぐっ!?」トントン 美穂子「うぐぅは私の台詞で…。って、アイスティー!アイスティー!?」アセアセ 京太郎「…」ゴクゴク 京太郎「ふぅ…、助かった」 久(ポイントってわけでもないけど、間接キスとか意識させるといいかも) 京太郎「はぁ~、このアイスティーうめー」ゴクゴク 京太郎「美穂子もグイっと」スッ 美穂子「えっ!?」 美穂子「い、頂きます」ゴクゴク 美穂子(間接キスしてしまった///もうお嫁に行くしかない///) 久「間接キスで赤くなる高校生カップルとかwww」 和「…」チュパチュパ 久「さっきから何舐めてんの?」 和「咲さんが、昨日捨てて帰ったペットボトルの空き容器ですが?」 久(ポイントその5。初デートはとりあえず奢っとけ) 京太郎「映画でも見るか」 美穂子「そうですね。面白い映画あるといいけど」 京太郎(ワンピース見てー。だけど…) 京太郎「何が見たい?」 美穂子「うーん、この憧の教典が見たいですね」 久「映画だってー」 和「何見ますか?」 久「レズ映画以外何でも」 和「じゃあ、このコードテルテル反逆のピンクですね」 京太郎「出すよ」 美穂子「いえいえ、私の方が年上ですから…」 京太郎「いや、奢らせて!頼むから、奢らせてくれ!」 美穂子「いやいやいやいや…」 久「割引券ある?」 和「ありますよ。一枚」 久「先輩に譲るべきじゃないかしら?」 和「は?普通、先輩が奢るでしょ?舐めてるんですか!?」 久「くっそ…、相手が和じゃなきゃ奢らせる事が出来るのに…」 久(ポイントその6。映画とかカラオケとか、暗いから私はよく手を握るわよ。無理矢理やるとフラグが全て崩壊するので、要注意) 京太郎「…」 京太郎「…うーむ」 美穂子「ほおぉぉぉぉ」ワクワク 亜子『静乃以外全て殺す!ありとあらゆる殺し方で、お前たちを殺す!静乃のだけ生きてればいい!』 京太郎(正直、この映画キツイ。ちゃちゃのんが試写会を途中で退場した理由がわかる) 美穂子「うふふ」ハァハァ 京太郎「…」ツンツン 美穂子「…」ビクッ 京太郎(行けるか…) 京太郎(もう一度だけ…、軽く) 京太郎「…」ツンツン 美穂子「…///」ツンツン 京太郎(よし…、分の悪い賭けは嫌いじゃない!) 京太郎「…」ギュッ 美穂子「…///」ギュッ 手を握る二人 亜子『あはははははは!黒、お前は一番むごたらしい殺し方をしてやる! 偏差値70舐めんじゃないわよ、このIQ70が!お前じゃ思いつかないような、苦しい苦しい殺し方で…あひゃひゃひゃ!』 映画が終わる 久「あぁー、あの二人。映画が終わったら、ずっと手を繋いでるわね…」 和「恋人繋ぎってヤツですね。そんなオカルト…事実ですね」モグモグ 久「ってかアドバイスなんて必要だったの?」 和「最初のメールくらいですかね。まぁ、あれで帰っても良かったかと」モグモグ 久「何、食べてるの?」 和「ポップコーンですよ。キャラメル味の。部長も食べますか?」 久「いいの?」 和「何だか泣きそうになってる部長を見てたら、ポップコーンくらいあげてもいいかなって」 久「そう…」モグモグ 久(で、最後ね。これはアドバイスでも何でもないかも。男らしく、当たって砕ければいいのよ) 久(酔わせて…とか。騙して…とか。高校生じゃ無理だからね) 久(断わられたら素直に諦めなさい) ラブホ照 美穂子「あ、あの!ここって!?」 京太郎「すまない。そう言う事をする場所だ!」 美穂子「京太郎さんも男の子ですからね、やっぱり考えますよね///」カァァァ 京太郎「お、おぅ…。軽蔑するか?」 美穂子「…」フルフル 京太郎「もし無理なら…、後日でも違う日でもいいし…」 美穂子「…私も興味がないわけではありません///その…、経験が無くて…、恥ずかしいだけです///」 京太郎「俺も経験ない。だから、実は震えてる」カタカタ 美穂子(そっか…。男の人でもやっぱり怖いんだ…。ここはお姉さんらしく…) 美穂子「…行きましょう!」 和「もう見てられないですよ。血反吐が出ます」 久「…」ボーーー 和「部長、帰りますよ」 久「…」ウルウル 和「部長!」 久「私は…、私は…」プルプル 久「和、ごめん」 和「何がですか?」 久「私…、今から追いかけてくる!」 和「は?あの二人、ラブホテルに入ったんですよ!?」 久「う、うん。わかってるけど…。ものすごく空気読めないって言うか…、ぶち壊しだけど…」 和「須賀君、怒りますよ。福路さんも」 久「…でも。行って来る!最後に告白して、振られて来る!」タッタッタ 和「1113号室に入りましたよー」 久「了解!」 和「さてさて」ピポパ 久「って…入ったものの…」キョロキョロ 久「オートロックだわね」 久「扉ドンドンして、開けて貰うか…。間違いなく、目立つし…。これ捕まるかしら、私?」 久「はぁ…、高校生活で最後の最後にやらかすとか…、ホント…、私ってば…」 ドンドン 久「おーい、須賀君!美穂子!」 ドンドン 久「おーいおーい」 「空いてますよー」 久「えっ…、ホントに…」 ガチャ 久「須賀君!美穂子!こんな所に、乱入して来てごめん!」ペコリ ベッド「なんの用だじぇ?」ゴソゴソ ベッド「今、いい所なんですよー」ゴソゴソ 久(うそっ…、もうヤッちゃってるの!?) 久(でも…) 久「ごめんなさい!私、須賀君の彼女の事、ずっと気になってたみたいなの!今日気付いた、あの子が好きって事に!」 ベッド「ふーん、部長はミッポの事が好きなんだじぇ?」モゾモゾ 久「う、うん。それだけは言っておきたくて…。ごめんなさいね。初体験の邪魔してしまって…」 久「こ、これお金。少ないけど」ポトッ 久「お幸せに!」ポロポロ 久「…」クルッ ガシッ! 久「えっ…」 久の腕を掴む 京太郎「まぁ、そう慌てないで下さいよ」 久「須賀君!?貴方、ベッドの中に居たんじゃ…」 ガバッ! 優希「いないない…」咲「ばぁ!」 久「咲に優希!?」 京太郎「あぁ、福路さん。すいませんでした。間接キスとか、してしまって」 美穂子「…今から消毒します」クィ 久「えっ…」 美穂子「んぐっ…」チューーー 久「はむっ…」チューーー 京太郎「おおっ…、俺の目の前で美少女二人が熱い口づけを…、おい!優希!咲!写メ!写メ!」 優希「おほほほー」パシャ 咲「うふふふー」パシャ 久「ちょっと…ヤダ!みんな見てる!?」カァァァァァ 美穂子「須賀さん」 京太郎「はいはい、両手失礼しますね」ガシッ 美穂子「まだ足りません」チューーーー 久「んんっ!?んんッッ」ジタバタ 美穂子「ふぅ…、大変美味しゅうございました」 久「…」ポカーン 和「はぁー、もう。めんどくさい人ですね、部長は。と言うか!須賀君!」 京太郎「はい!」 和「貴方、かなり楽しんでましたね!優希、この男。浮気しますよ」 優希「なんだとごらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!このバカ犬!」 和「ここラブホテルじゃないんですよね」 久「は?」 和「ラブホテルに見えるただの家です。龍門渕さんの」 久「えっ…、料金表とか…」 咲「ただの看板ですよ。それにしてもラブホテルってこんな所なのかー。いい勉強になった」 和「咲さん。あくまでもラブホテル風です。本物のラブホテルは私と行きましょう」キリッ 久「とほほほ。私、全部騙されてたのか…」ヘナヘナ 美穂子「須賀さんと一緒にタコスを作ってたの本当ですよ?」ニコッ 久「えっと…、今の告白無しで」 美穂子「却下です」 久「写メ消しなさいよ」 優希「もう一斉送信しちゃったじぇ」 久「…」 美穂子「…」 久「…付き合う事になるのかな?」 美穂子「当然です。初めてのキスだったんですよ?」 久「…宜しくお願いします」ペコリ 美穂子「さぁ、上埜さん。デートのやり直しですよ。あっ、かなり目立ってましたから尾行になって無かったですよ」 終わる 『if -京太郎ルート-』 久「…帰る」 和「は?」 久「帰るったら帰る。何が悲しくて、友人と後輩のラブホテルなんか尾行しなきゃ行けないのよ!」 和「でも、福路さんが…」 久「お似合いじゃない。二人とも、家庭的だし。美穂子は完璧超人だし。須賀君は、オッパイ大きい子好きだし」 久「もういい。私は他校の生徒と仲良くなったし!帰る!帰る!!帰る!!!」フン 和「ホントに帰りましたよ…」 和「うわぁ…、肝心な所でメンタルが弱いのは相変わらずですか…」アタマカカエル 咲「なかなか来ないねー」 優希「うー、暇だじぇ」バタバタ 美穂子「上埜さん…」ポロポロ 京太郎「きっと来ますって!部長は、福路さんが大好き!本人に確かめた事はないけど、きっと…」 バタン! 美穂子「上埜さん!?」クルッ 和「…私です」 和「みなさん、撤収しますよ」 咲「部長は!?」 和「帰りましたよ。正直、少し失望しました。女なんか他にもいくらでも居るみたいな態度で」 京太郎「あぁー」 美穂子「うっ…うっ…うわあぁぁぁぁぁぁぁぁん」ポロポロ 優希「ミッポお姉さん、元気出すじぇ…。その…、また新しい恋を見つければいいじぇ」 美穂子「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」シクシク 和「この様子じゃ、一人で帰らせるわけには行かないですね」 咲「京ちゃん」 優希「犬」 京太郎「は、はい!」 咲・和・優希「送って差し上げろ」 美穂子「…」トボトボ 京太郎「…」 京太郎「その…元気出して下さい。俺、福路さんとデートしててすごく楽しかったですから」 美穂子「ありがとう」 京太郎「いやはや…、こんなキレイなお姉さんが本当に彼女だったらなってずっと妄想してましたよ」ハハハ 美穂子「そう?私なんかのどこがいいのかしら?」 京太郎「キレイだし、料理は美味いし、家事だって完璧って聞くし、優しいし…。欠点が逆に見つからないですよ」 美穂子「機械とかよく使えないから…」トボトボ 京太郎「逆にそれだけが欠点ってすごいですよ!」 美穂子「あっ…着いたわ。ありがとう」 京太郎「いえいえ、俺は何もしてませんよ」 美穂子「オリジナルタコス完成したのかしら?」 京太郎「はい、だいたいは。福路さんはどうですか?」 美穂子「美穂子でいいですよ、京太郎さん。あっ、どうぞ。送って貰ったお礼と、ぜひ食べて頂きたいので…」 京太郎「わかりました。お邪魔します」 美穂子の部屋 美穂子「どうぞ…、改良に改良を重ねた、福路スペシャルです」 京太郎「おおっ…これはこれは…」ゴクリ 京太郎「うめぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?なんだこりゃ!?タコスなのかこれ!?」 美穂子「一応、タコスのはずよ。まぁ、ハギヨシさんのタコスの原型は留めてないけど」 京太郎「上手い!上手いっすよ!これ!」ガツガツ 美穂子「良かった、お口に合って」ニコッ 京太郎「ふぅー、食った食った」ポンポン 美穂子「次は京太郎さんのタコスの番ね」 京太郎「あっ、来週とか…」 美穂子「えぇ、特に用事はないけど…」 三週間後 咲「京ちゃん、京ちゃん。今週の日曜日なんだけど、一年生みんなで…」 京太郎「あっ、ごめん。日曜日は無理だわ」 咲「そっか…」 四週間後 和「須賀君、日曜日、部活をしようと思うのですが…」 京太郎「ごめん、ちょっと日曜日は…、勘弁して欲しい」 五週間後 優希「犬、最近付き合い悪いじぇ。罰として、日曜日に映画を奢…」 京太郎「すまん。日曜日は外せない用事がある。また今度にしてくれ」 優希「…じぇ」グスン そして八週間後 優希「わ、別れたい?」カタカタ 京太郎「ごめんな。他に好きな人が出来た」ペコリ 優希「嫌だ!嫌だ!嫌だじぇ!!!!!!」ガタガタ 京太郎「もう決めた事だ。もし部活、辞めろと言うなら辞めるし…。タコスを作れって言うなら作り続けるが…」 優希「そんなのわからないじぇ!もう何が何だか…」 京太郎「…少し、部活休むな」 優希「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ポロポロ 福路家 美穂子「最近、京太郎さんとタコス作るの楽しいわねー。清澄って日曜日は部活してないのかしら?」 ぴんぽーん 美穂子「はーい、今出ます」 京太郎「…」 京太郎「うっ…ひぐっ…」シクシク 美穂子「京太郎さん!?どうしたの?」 京太郎「すいません…、俺に泣く資格なんて…ないのに…」ポロポロ 美穂子「よしよし」ナデナデ 京太郎「…すいません」 美穂子「はっ!?」 美穂子(つい華菜の泣き顔を思い出して、膝枕してしまった…) 美穂子「片岡さんに謝らないと…」 京太郎「その必要はないっす。別れましたから」 美穂子「えっ…」 美穂子「…そう。他に好きな人が」 京太郎「はい、もうその人の事しか考えられません」 美穂子「私も上埜さんの事ばっかり考えてた時期があるし…、わかるわよ」 京太郎「毎週日曜日が楽しみ過ぎて…。平日が退屈です」 美穂子「へぇー、日曜日」ナデナデ 京太郎「メールとかも楽しいですね。変換ないと読み辛いですけど」 美穂子「私も変換はよくわからないから、みんなに迷惑かけてるわね」ナデナデ 京太郎「…もしかして気付いてないですか?」 美穂子「何がですか?」ナデナデ 京太郎「美穂子の事、好きなんだけど…」 美穂子「へぇー…」 美穂子「ん~~~~?」 美穂子「あれあれ?」 美穂子「ミホコって私かしらね?」 京太郎「親戚のおばちゃんに居ますけどね。もちろん、その人は今、関係ないですよ」 美穂子「わ、私を好きになったですってーーーーーーーー!?!??!??!」 京太郎「優希と別れたばっかりで、こんな事も言うのも何ですが…」 京太郎「俺とお付き合いして下さい!」ペコリ 美穂子「えっ…えっ…、えぇぇぇぇ!?」 美穂子「ちょっと待って下さい!10分ほど、心の整理をします!」アセアセ 京太郎「はい」 美穂子「うーん…。むむむ…」 美穂子(そう言えば…) 美穂子『ねぇ華菜。人生相談いいかしら?』 池田『キャップが私に?珍しいですね。全然いいですし。たまには後輩を頼って下さい』 美穂子『そうね…。失恋の痛みを忘れるには…どうしたらいいかしらね?』 池田『失恋ですか…』 池田(キャップが竹井さんに振られたって噂は本当だったんだ…) 池田『簡単ですし。違う恋を見つければいいんですし』 美穂子『違う恋ねぇ…』 池田(ソースは恋愛漫画だし) 池田『ほら、キャップの周りには、お似合いの人が…。華菜ちゃんとか、華菜ちゃんとか…』チラッチラッ 美穂子『別の人…、好きになれるかしらね…』タメイキ 美穂子「華菜の言うお似合いの人は…、京太郎さんだったのかしら…」ウーン 美穂子「私、京太郎さんの事、嫌いではありません」 京太郎「本当ですか!?」ガタッ 美穂子「少なくとも数少ない男性の交友関係の中では一番好いています」 京太郎「くぅ~~~~」ガッツポーズ 美穂子「しかし、私自身、失恋の痛みから立ち直れてないのと、片岡さんの事で今すぐ付き合う事は出来ません」 京太郎「そうですか…」ガックリ 美穂子「せめて年内はお友達としてお付き合いしましょう」 京太郎「お友達か…」ハァ 美穂子「もし…、年が明けて…、その時まで私の事を好いてくれてたら…」 美穂子「私も覚悟を決めます」ニコッ 京太郎「それくらい!待ちます!全然待ちます!」 そして、年が明ける 神社 優希「恋愛運恋愛運…」 咲「いい結果出るといいねー」 和「須賀君なんて、タコスマシーンです。ただの雑用奴隷。今年もこき使ってやりますよ」 優希「おおっ…、待ち人来たる。そして中吉。これは貰ったじぇー」 ザクザク… 美穂子「片岡さん、少しお話いいかしら?」 優希「ふん、去年からずっと待ってたじぇ」ギロッ 優希「言いたい事はわかってるじぇ」 美穂子「そう…、私…、京太郎さんと…」 優希「いいじぇいいじぇ。私は振られた女。ただの敗者だじぇ」 美穂子「そんな事…、思ってないわよ…」ポロポロ 優希「…一発殴ったら、全てチャラだじぇ。別にミッポお姉さんが奪ったとか思ってないし」 美穂子「いいわよ。殴られるのは…、コーチのおかげで慣れてるから」ニコッ パーーーーーーン!!!!! 美穂子「…」ヒリヒリ 優希「これで私の分は…、チャラだじぇ」 優希「次はミッポお姉さんが私を殴る番だじぇ」 美穂子「えっ、私に貴方を叩く資格なんて…」 「おーい、優希、咲、和。おまたせー」 優希「あ・な・た!遅いじぇ」 和「元部長、優希の家に居たのに、なんで一番最後に来るんですか。優希と一緒に来ればいいのに」 久「ごめんごめん。ついつい炬燵の中が気持ち良くて…。美穂子!?」 美穂子「…上埜さん」ポロポロ 優希「な。殴る理由あるじぇ。私、部長に慰めて貰ったんだじぇ。部長が居なかったら、麻雀部辞めてたかも…」 久「…美穂子。久しぶりね」 美穂子「お元気そうで…」グスン 久「そう言うわけだから…」 美穂子「わかりました。片岡さんを幸せにしてあげて下さいね」ニコッ 美穂子「さてと」 優希「じ、じぇ…。なんか急に怖くなって来たじぇ…」 美穂子「本気で人を叩くのは、一年の時にコーチを叩いてしまった時以来かしら」ニコニコ バチーーーーーーーーン!!!!!!!! 優希「あがっ…」ドサッ 美穂子「…」ツーーー 久「ひえぇぇぇぇぇぇ、容赦ないわね…」 美穂子「さて、彼氏待たせてますから、帰りますね」 久「あぁ、うん。須賀君に部活に出なさいって言っといて」 美穂子「はい」 京太郎「あぁ、もう終わったのか?」 美穂子「えぇ、部活にもちゃんと出て下さいね」 京太郎「お、おぅ…」 美穂子「…あっ、そうそう。今日からキス解禁です」チュッ♪ 終わり
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696 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/20(月) 00 10 46.87 ID mBw0drHvo 【某月某日】 京太郎「はぁ~。癒される~」 京太郎「やっぱり温泉は何処でも良いもんだよな」 京太郎「しかしまぁ、またここに来るとは思わなかったけど」 京太郎「まさか宥さんから――」 宥『もし良かったらなんだけど、旅館手伝って貰えないかな?』 京太郎「――って電話が来るとは」 京太郎「ま、宥さんのお願いを断る訳もなく二つ返事で承諾した訳だが」 京太郎「しかしまぁ、玄さんが学校行事で居ないだけで結構忙しくなるもんなんだな」 京太郎「……玄さんって意外と有能なのか?(料理除く)」 697 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/20(月) 00 24 33.81 ID mBw0drHvo 京太郎「それにしても、宥さんの仲居さん姿も良かったなぁ……」 京太郎「そこはちゃんと旅館の娘。ちゃんと着こなしてたし」 京太郎「でもあれだな、後数年したら若女将なんて呼ばれたりして着物姿も似合うんだろうなぁ」 京太郎「良いなぁ……見てみたいなぁ」 京太郎「ま、無理だろうけど」 ???「ならば見てみたらどうかね?」 京太郎「へっ?」 松実父「諦めたらそこで終わりだよ?」 京太郎「安西先生!じゃなかった宥さん達のお父さん!?」 松実父「はっはっは。すまないね」 松実父「丁度今の時間帯は従業員の使用時間帯だから、一緒に入らせてもらうよ」 京太郎「は、はぁ……」 699 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/20(月) 00 41 50.93 ID mBw0drHvo 松実父「いやぁ須賀君が来てくれて助かったよ。玄は居ないし、お客さんは多いしで大変だったからね」 京太郎「いえ、暇でしたし。それに以前お世話になりましたから、その恩返しも込めて……」 松実父「そうかい?宥の頼みだから来たとかじゃないのかね?」 京太郎「ぶっ!?そ、そんな事は……」 松実父「はっはっは。ところで一杯やるかい?」 京太郎「いや、あの俺未成年ですし……」 松実父「冗談だよ冗談」 京太郎(お父さん、もう飲んでるんじゃ……) 松実父「それにしても、息子と二人で温泉に入りながら酒を飲むのが夢だったんだが、まさかこんな形で叶おうとは」 松実父「長生きはするもんだね」 京太郎「いやいや、まだまだお若いじゃないですか。これからチャンスなんて幾らでも有りますって」 京太郎「大体、この旅館はお婿さんが継ぐんでしょう?」 松実父「ま、そうなんだがね」 松実父「……ふむ」 松実父「――どうだい?須賀君、君が継ぐ気はないかい?」 京太郎「……は?」 700 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/20(月) 00 56 54.73 ID mBw0drHvo 京太郎「いやいやいや、それ冗談ですよね?お父さん、2回目は通じませんよ」 松実父「冗談――と言いたい所だが、私は本気だよ?」 松実父「息子が居ない以上、宥か玄のどちらかがお婿さんを貰って継いで貰う事は確実だろうしね」 松実父「特に宥は今年卒業だ。これから大学に進むにしろ、将来的な事はそろそろ決めてもらわないといけない」 松実父「継いで貰うのであれば、きっと縁談も有るだろうし」 松実父「だが私だって無理にとは言わないさ。娘が結婚したいと言う男が居れば、構わんよ」 京太郎「それは……そうなんでしょうけど」 京太郎「だからって何で俺なんですか?」 松実父「だって君――」 松実父「宥の事好きなんだろ?」 京太郎「……はい?」 701 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/20(月) 01 10 02.89 ID mBw0drHvo 京太郎「…………」 京太郎「……!?」 京太郎「いやいやいやいや!ちょっ!そ、そ、そんな訳ないじゃないですか!」アセアセ 松実父「……そうかね?」 京太郎「確かに好意を持ってるのは本当ですけど、好きとかそう言うのは、その……」 松実父「おかしいなぁ、昔私が露子を好きだった時と君が似てると思ったんだが」 松実父「周りからは軟派に見られてるが、実は奥手で好きな人にはなかなか思いを伝えられない所とか」 京太郎「うぐ……」 京太郎「だ、だとしてもですね。父親としては反対するとかしないんですか?」 松実父「ははは。それこそ愚問だね」 松実父「あの子達が認めた君を、私がどうこう言う事は無いよ」 松実父「そもそも、松実館を継ぐとかそう言う話も本当はどうでも良いんだ」 松実父「もちろん継いでもらいたい気持ちも有るのは本当だが、それよりもあの子達が幸せならそれで良い」 松実父「“松実館”なんて言う場所に拘らず、それぞれがそれぞれの幸せを掴んでいけるのなら親としてこれほど嬉しいことは無いからね」 京太郎「……」 705 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/20(月) 01 23 30.14 ID mBw0drHvo 松実父「私はね、須賀君。母親である露子が亡くなってから、娘達の幸せを第一に考えて行動してきたつもりだ」 松実父「時には厳しく、時には優しく。母親が居ない寂しさを少しでも埋めるべく精一杯ね」 松実父「まぁそれが正しかったか正しくなかったかは分からないけども……」 京太郎「いえ、正しかったと俺は思います」 松実父「……本当かね?」 京太郎「はい。だって二人とも凄く素敵な人ですし」 京太郎「お父さんがちゃんと育ててなければ、ああ言う風には育ちませんよ」 松実父「そう言われると恥ずかしいがね」 京太郎「いえ、誇って良いと思いますよ。二人も多分自慢のお父さんだと思ってるでしょうし」 松実父「……まったく君はヨイショが上手いね」 京太郎「あ、いえそういうつもりでは……」 松実父「あはは。大丈夫、分かってるさ。君がそんな器用なタイプじゃ無い事くらいはね」 708 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/20(月) 01 52 36.18 ID mBw0drHvo 松実父「ま、そう言う訳で娘の幸せを願う父親としては、君を後押ししたい訳だ」 京太郎「いや俺を後押ししても、本人の気持ちがですね」 松実父「それに関しては大丈夫だと思うがね。娘も君を好きなようだし」 京太郎「へ?」 松実父「……予想はしてたが本当に気付いてなかった訳か。これは苦労するはずだ」 京太郎「す、すみません」 松実父「いや、君が別に謝ることではないさ」 松実父「ただ、君がそうやって消極的だと上手くいくものもいかないって事だ」 京太郎「……どう言う事でしょうか?」 松実父「娘――特に宥は昔から内気で消極的でね。体質のせいもあるんだが、人と関わることを避けてきたんだよ」 松実父「最近はまぁ色々あって以前ほどでは無くなったが……」 松実父「それでも根本的なモノはあまり変わってなくてね。人との付き合いの仲で、相手に自分の思いを伝える事を諦めてしまう節が有る」 松実父「……それに関しては母親の死もあるのかもしれないが」 京太郎「……」 松実父「いずれにしろ。あの子は今一歩人と深い仲になる事を怖がったり、拒んでいると言う事だ」 松実父「きっと何より求めているのだろうにね」 松実父「それは君に対しても同じだ。好きになったとしても、それを伝える術を知らず、その思いを秘めたままにしようとしている」 松実父「父親としては、そんな娘に対して何も出来ないのが歯がゆくてね」 松実父「だから、せめて少しでも上手く行くようにとお節介を焼くわけだ」 松実父「……バレたら親子の縁を切られるかもしれんがね」 709 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/20(月) 02 12 37.72 ID mBw0drHvo 京太郎「お父さん……俺は――」 松実父「さて、私はそろそろ上がらせてもらおうよ。年寄りに長風呂は毒だからね」 松実父「…………須賀君。私は娘の幸せを願っているが、同時に君にも幸せになってもらいたい」 松実父「だから君がどんな決断をしたって、それを指示するよ。例え、それで娘が傷付いたとしてもね」 松実父「勿論一発殴らせてもらうが」 京太郎「……はい」 松実父「いやそんな神妙な顔しなくても、本当に殴るかどうかは分からないぞ?」 松実父「勿論そうなら無い事を願っているがね」 松実父「ま、そう言う訳で私の話はここで終わり。邪魔者は退散するとしよう」 松実父「願わくば、また君と共に風呂には入れれば良いがね」 松実父「その時は共に酒を酌み交わしたいところだが」 松実父「ではな、幸運を祈るよ」 京太郎「……はい。ありがとうございました」 714 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/20(月) 02 39 06.98 ID mBw0drHvo 京太郎「……」ブクブクブク 京太郎「宥さん達のお父さんは凄いなぁ。俺もあんな懐の大きくて優しい人になりたいもんだ」 京太郎「それにしても――」 京太郎「――まさかお父さんに俺の気持ちがバレてるとは……」 京太郎「俺だってその……最近気付いたばかりなのに見抜かれてたなんて」 京太郎「……俺ってそんなに分かりやすい行動してたっけな?」 京太郎「…………」 京太郎「……してたかもしんない」 京太郎「でもさ、仕方ないじゃん。こういう気持ちって初めてだし……多分」 京太郎「どうすれば良いのかなんてわかんねー」 京太郎「……」 京太郎「……告白かぁ」 京太郎「覚悟決めないといけないのかもな」 733 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 00 33 14.16 ID hNivrMfao 京太郎「とは言え、覚悟なんてものすんなり出来たら苦労しないし……」 京太郎「今日は温泉でゆっくりしよう――」 ???「さ、さむい……」ガタガタ 京太郎「――へ?」 宥「――え?」 京太郎「……」 宥「……」 宥「え?な、何で京ちゃんが?」ガタガタ 京太郎「いや、今従業員の時間だから入っていいって」 京太郎「ってかその前にお父さんに会わなかったんですか?」 宥「お父さん?うん、確かに廊下ですれ違って、今なら空いてるから入りなさいって……」 京太郎(おとうさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあん!!) 736 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 00 43 53.24 ID hNivrMfao 宥「ご、ごめんね。京ちゃんが入ってるって知らなかったの……す、すぐ出て行くから」ガタガタ 京太郎「いやいや!宥さん震えてるし、俺ならもう良いですから入ってください!」アセアセ 宥「ううん、先に入ってたのは京ちゃんなんだから、私が出て行くべきだよ」ガタガタ 京太郎「だから俺はもう良いですし、出て行きますので!」 宥「私が――」 京太郎「いやいや俺が――」 宥「……」ガタガタ 京太郎「……」アセアセ 宥「……さむい」ガタガタガタガタ 京太郎「ほら、タオル一枚じゃもう限界でしょう。俺に構わずどうぞ」イソイソ 宥「ま、待って!だったら――」 / / | ヘ. /. / / / ', |ヘ ヘ l { | / l |ヘ ヘ. { | | l .} .l | ヘ i | | | / } | | |ハ | | /| | / 斗 / | | | | | .| /|. ム -‐ /´/ | / / |ヘ/| } } | | | /|. | / | / / /j / | / | `ト、| | /| } { レ| |/r=ニ示心 / ===、 |/ | / |/. l |_」 | /{ { j | ∥ } ト、/ 〃 / ', |´`l .|《 っ ノ ノ {っJ } 》 孑 ´ |. ∧ | | .| ≧ ≦ _ ─ _≧≦ i |. / V ∧ | -- へ、 _ -‐//////////////‐- /_ ,、 |ム、 V -‐ 、 ヽ、 ̄|//////////////////////ヽ 、`‐-、 ヽ \ 」 、 \ ヽ |/////////////////////// }ヽ ヽ / \ \ | |/////////////////////// { / } | } / ー 、 ヘ ヘ | //////////////////////// レ/ / / /- 、. -‐/////// \ \ }/ //////////////////////////{ / ///////\/////////////\ ヽ| /////////////////////////// {_////////////ヽ 宥「……一緒に入ろ?///」 京太郎「………………へ?」 738 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 00 53 34.06 ID hNivrMfao 京太郎「…………」 宥「~~♪」 京太郎(……どうしてこうなった) 京太郎(いや原因は分かってるけどね。お父さんの手回しと俺が流されやすい事だよ、うん) 京太郎(と言うか何処の世界に、自分の娘と男を混浴させようとする親が居るんだよ!) 京太郎(……ここに居たんだけども) 京太郎(そりゃまぁ嬉しいか嬉しくないかで言ったら、嬉しいけども!) 京太郎(……本当に良いのか?) 京太郎(……)チラッ , r --ー  ̄ `ー-=_ _/´ _ `ヽ、 / _ ---,rー=>、---- _ ' ー.、 /,/´ -ーー./ ./ --`ー- __ `ヽ ヽ /,/´--ーー´ ̄´ ` -- __ ` 、 ヽ //´ ` ヽ、 、 \ 〈 〉 / / /i | j \ \. ヽ ./ | /; tナ ハ |i -|i \ ヽ .} j / j /i / .| ;j.ヽ |_! |.!\ | ハ | 、ヽ .ノ |i | ハ / .i/ ! | \ |`\!\ !`| | ヽ i / / ゝ | ! j __' ヽ '\ | | Y// ゝ| |/  ̄ ̄\ | |-、 | ゝ-、_ ; . ; . ; . ; . ; . ; . ; . ,j j .) ノ  ̄ ̄ ̄ ̄ ───  ̄ ̄ ̄ 宥「~~♪」 京太郎(……まぁ宥さんが幸せそうなら良いか) 740 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 01 07 35.60 ID hNivrMfao 京太郎(しかしまぁ、図らずしも二人っきりの状態になった訳だが……) 京太郎(だからと言って、ねぇ?) 京太郎(……) 京太郎(……星が綺麗だなぁ) 宥「……ねぇ京ちゃん」 京太郎「は、はい!?」 宥「今日はありがとう。いきなり頼んだのに来てくれて」 京太郎「いやいや!宥さんの為なら、例え予定があっても無理矢理空けて来ますよ!」 宥「ふふふ。ありがとう」 宥「冗談でも嬉しいな」 京太郎(……冗談じゃないんだけどなぁ) 741 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 01 25 08.74 ID hNivrMfao 宥「でも私って本当にダメダメだよね……」 宥「玄ちゃんが居ないと何も出来ないし、京ちゃんにも頼りっぱなしだし……」 宥「本当ダメなお姉ちゃんだよね、私」 京太郎「そんな事無いですって!」 京太郎「宥さんは宥さんなりに一生懸命やってましたし、俺にだってもっと頼ってくれたら良いんですよ?」 宥「でも頼ってばかりじゃダメだと思うし……」 京太郎「そりゃまぁ、1から10までってのは駄目だと思います」 京太郎「でも自分に出来ない事、努力しても出来ない事、時と場合によって頼った方が良い場面なんてたくさん有るんですから、ね?」 宥「そうかな?」 京太郎「そうですって。ま、俺なら宥さんの事なら1から10までやってあげたいですけどね!」 宥「ふふふ。ありがとう」 宥「でもやっぱり、自立しないと駄目だと思う」 宥「もし、この旅館を継いだとしてもお父さんにも従業員の皆にも迷惑かけちゃうし……」 宥「それに結婚したら相手の人の事も考えないと駄目だしね」 宥「だから、少しでも自分にやれる事をやらないと」 京太郎「……」チクッ 742 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 01 41 31.56 ID hNivrMfao 宥「お父さんには今まで苦労を一杯させちゃったし、早く私が一人前になって旅館を継いで結婚して安心させてあげなくちゃ」 京太郎「……それで良いんですか?」 宥「え?」 京太郎「宥さんは本当にそれで良いんですか?」 宥「い、良いも何も私はお姉ちゃんだし、この旅館を継ぐ義務が有るから……」 京太郎「……そんな義務は無いんですよ」 宥「京ちゃん、一体何を言って――」 京太郎「宥さんが入ってくる前、お父さんと話したんです」 京太郎「お父さんは言ってました。旅館を継いだって継がなくたって良い、宥さん達が幸せになる事が一番の願いだって」 京太郎「だから宥さんが無理して継ぐ必要なんか――」 宥「……無理なんかしてない」 京太郎「え?」 宥「無理なんかしてないよ。私」 宥「私にとっての幸せは、お父さん達が守ってきたこの“松実館”を守っていくことだから」 宥「みんなの思い出が一杯詰まったこの場所はとても大切な場所なの。無くさせたりなんかしない」 宥「その為には早く一人前になって、結婚してお婿さんを貰って――」 京太郎「――です」グッ 宥「え?」 京太郎「――そんなの俺が嫌です!!」 743 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 01 48 07.32 ID hNivrMfao 京太郎「宥さんが他の人に取られたり、結婚したりするなんて嫌だ!」 宥「……京ちゃん?」 京太郎「宥さんが他の男に笑いかけるのが嫌だ。手を繋いだり、幸せそうにしてるのが嫌だ」 京太郎「だって俺は!俺は――」 京太郎「 746」 告白の言葉をどうぞ ※ただし何か変なものは安価下。あと調理できそうに無い場合も申し訳ないですが安価下 751 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 02 09 39.19 ID hNivrMfao あなたが世界で一番好きだから! 京太郎「あなたが世界で一番好きだから!」 宥「!?///」 宥「え?京ちゃんが私を……好き?」 京太郎「はい」 宥「で、でも京ちゃんの周りにはもっと素敵で可愛い子がたくさん――」 京太郎「そんな事は関係有りません!俺が……須賀京太郎が宥さんを好きなんです!」 宥「そ、そんな事言われても、私なんて引っ込み思案で寒がりで全然年上らしくないし……」 京太郎「確かに宥さんは、ちょっと引きこもり気味で、寒さに弱く、頼りがいが有るとは言えませんけど……」 宥「うぅ……」 京太郎「でもそんな事以上に、宥さんは優しくて、あったかくて、意外な芯の強さみたいなのが有って」 京太郎「悪いところ以上に良い所がたくさん有るんですよ」 京太郎「そして、俺はそんな宥さんの事が好きなんです」ニコッ 宥「……京ちゃん」 752 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 02 15 50.92 ID hNivrMfao 京太郎「でも迷惑だったり、駄目ならキッパリ言って欲しい」 京太郎「綺麗さっぱり忘れる……のは無理かもしれませんが、それでも好きな人には幸せになって欲しいですから」 宥「……」 京太郎「……」 宥「……」 京太郎「……」 宥「……」 京太郎「……ええと、宥さん?駄目ならそう言ってくれた方が俺も楽に――」 宥「ううん、違うの!」 / / . . | . |. . . .|.|| . ゚, . 。 . ゚。 . ′. . / | . . |. . } /|.||. . |. . ゚ .. ハ ゚ . . 。 .| . . |. . 斗匕"「||. . ト、 。_/i! .° . . ゚ /| . . 斗匕´ ./ / j/1 . / | |\ .! ̄`ヽ} } ′. . |.. .|. . | . イ / 〃 ′ ../j / jノ | .| . || |/ . . |...../|. . |_/ノ.-=示ミ / /〃 ...j. j ゚}.i . . . | 〃 。 . . .| 〃|゚ i i i i i i |/イ 示ミ|ィ . / / j ′. . 。 .lー<゚. . .|《 ,)、 i i刈| |爿∨/ィ′. . ° |⌒ヽ゚ . .l 込 . . . ノ リ !/| . |. . ..゚, .| , . . , ¨¨ . . . . . . . . . . . . . .¨ . | . |. . ゚, .| , . . ′ i i i. . . . . . . . . . . ヽ .i i .| . |. . ..゚ |\__,゚. . , | . |. . 八.--〈 ゚, . . ′ ( ー―ァ 丿. ..│ すごく…うれしい…っ. . . \. .\ ,. . ,  ̄ -=ニニニヽ .ノ\.. . . \ . ゚, . .′ __ ィニニニニニニム.―┐. . .ゝ . . . ヽ..゚,__/ヽ ¬/ ノイニニニニニニニニム 「ヽ. . . . \> 。 . / ヽ ‘ , }ニニニニニニニニニニニ} } 「}、. . . . . . \. . .}\ / \ ‘ , } ノニニニニニニニニニニニ|..ノ // 〉 753 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 02 26 05.02 ID hNivrMfao 宥「だって、京ちゃんが私の事を好きでいてくれたなんて思わなかったから」 宥「私、こんなんだから自分の気持ちを上手く伝えることが出来なくて……」 宥「私の中で京ちゃんに会う度、どんどん膨れ上がっていく思いに蓋をする事しか出来なかった」 宥「京ちゃんの周りには、もっと素敵な女の子達が居て、私には松実館を継ぐって夢が有ったし」 宥「……だから私は出来るだけこのままの関係を崩さずに居ることだけを願ってたの」 京太郎「宥さん……」 宥「でも……」 宥「そんな事を言われたら、私ももう我慢できなくなっちゃうよ」 宥「――私も京ちゃんが好き!」 757 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 02 41 06.97 ID hNivrMfao 宥「最初はちょっと見た目が怖い人かなって思ったけど、話してみると凄く優しくて」 宥「それから旅行とか、デートとか、お泊りとか色んな事を共有していったよね」 宥「そんな中で私は少しずつだけど、貴方に対して玄ちゃんやお父さん達とは違う思いを抱いてたの」 宥「でもさっき言った通り、色んな事情が有ったから諦めようとしてた……」 宥「だけど貴方が私を好きだって言ってくれるなら、もう我慢したりしない」 宥「私を彼女にしてください」ニコッ 京太郎「はい!」 チュッ 758 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 02 43 57.07 ID hNivrMfao =-―…―-ミ ,. ´ 、 / \ ヽ. / \ \ ‘,. .′ / .| | ∨∧ ‘, i | . .| | | ∨∧ ‘, | | | | | . .| |_ |__ . . | ∧ | | | | |、 . | |、 \  ̄`ト、 .| i i | | | | イ \ ト | \ \ | | | | | | . 八 /| | \ | ,ィf芳丐ミ . | | | | | |\|,ィf示ト \ `ー‐┘| | | | | | |∠込/ | | | |. 八 | |\ ’ | | | |. ヽ| トミ_、 、 ノ イ| | | / i| ∨ >. _,. イ二| ' 八 /| マ^⌒ヽミ> ´ ! / ∧ \. / l | マニ- ‐-= // / へ、 \. / |、 |\マ=- _彡イ/ / \ \. /. . 人\ \_\⌒マニ二 _/ /-―/\_、 \ / />'⌒ヽ .\つ―=ミ \ / / ニニニ `ヽ、\ \. / //{ __、 \ニニニ _,| | ⊂ニ.,_ /\\ ヽ / /| ./\ // ∧ヽ ヽ  ̄\_彡イ .| \、\_ノ\ ヽ i. / / { // / l | | 八 八 | \ \ || |八 八 ヤ´. ′ノ 人 l ∨ \ヽ\ | \ ∨ ノ\| 宥「京ちゃん。ずっと私をあたためてね?」 759 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 02 45 39.03 ID hNivrMfao 【松実宥の好感度がMAXになりました】 【松実宥が恋人になりました】 【松実宥が覚醒しました 以後タッグ及びチーム戦において使用が可能になります】 松実宥 【基礎雀力】LV9 【オカルト】LV9 【結ばれし絆《アカイイト》】 オカルトがカンストせず10以降もカウントされる 【レッドホットロード】 その思い内に秘め、燃え上がる。熱く赤い牌が集まりやすい程度の能力。聴牌判定-20 和了コンマ+30 点数コンマ+30 【みかわし《陽炎》】 自分を対象としたスキルの発動を無効化することが出来る 更に相手がスキルを使用して和了し、自分が放銃した場合コンマで勝負し勝てば自分が和了できる(ただし自分はコンマ-20される) 【スターシルフ】※通常ルート以外でのみ開放 聴牌判定-20 和了コンマ+20 点数コンマ+20 更に思いの力によって強化され(この場合は京太郎がパートナー及びチームメイトの場合) 全ての判定に+10される 【神通力】※通常ルート以外でのみ開放 以下の効果を1回ずつ使用可能 和了時、自分の振り込みを巻き戻してやり直す ノーテンをテンパイにする 相手の和了を無効にし、やり直す 和了コンマ+30 点数コンマ+40 6月へ
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第六章 ストーカー部長 変態ラブレター! 須賀京太郎 我が麻雀部において唯一の男子部員 成績は普通、麻雀は初心者 顔はかっこよくて高身長、運動神経は抜群 気が利いて、コミュ力も高い そんな、彼に…… . . -――..、--- .、 . ´ _ _ / \ \ / / / / /リi l i\ \ / / / i// 从ハ \ . /〃 ./ ./ノ  ̄ ‐‐- ∨ .i .. // l/ /´ ‐‐ 、,__ ∨ .| l . // / / ニ、 ィ斥心ヽi | リ i/ . //ィ斥心 V沙゚ ノi l/ | l | |/从 V沙 , ,,, l〃 | i | i ∧ ,,, / / | | | ∧ 〈 / ; 八 i/ ∧ ´` 〉 l .i / ヾi/ /i 介 . .., .イi l l | / ∨ノ i l _ 〕 -- i .| l / / .| / 〃 l .ノ. . i ト〃 / ノ { -=´i/ / ./ニニニ\ i/ / ./ ヽ // ̄ ノ从ハニニニニニ\__i从i /`ヽ l .i=-、 ///\ { \二二二\ |'二ニi从リ二/、. i/{ i \ \ \二二二\ |二二二ニ/} ∧. l/| 八 \ \ `<ニニニニ\|二二>'" // i 久「私、恋しちゃった」トクン これは、初恋をこじらせてしまった哀れな少女の話 そこ! 笑ったりしたら、許さないんだから 高校三年の暑い夏だった 県予選を突破し、全国を控えた時期 私は授業が終わると部室までダッシュしてミッションに取り掛かった まだまこ達も須賀君も帰ってこない 私はカバンから用意してきた手紙を取り出す 久「須賀君……」ガサゴソ 前日に私はラブレターを書いたわ このラブレターがリアルに気持ち悪い物だったらしいんだけど 今日はそれをカミングアウトしようと思うの 私は二つ折りにした青い便箋の中には真っ赤な文字でこう書いたわ 『こんにちは 初めまして 私はこの学校に古くから住んでいる幽霊なの ずっと君を見ていました 君はすごく格好いいわね これからもずっと見ているわ 放課後のロッカーより』 そして、手紙は須賀君のロッカーの中に入れて ジョーカーのトランプを扉に貼り付けたの そしてトイレに行き、何食わぬ顔で教室に帰ってくる部員達と合流 彼の反応を待ったわ きっと彼は手紙を見つけたらすぐ机の中にしまい、あとでこっそりトイレで読むにちがいない そう思っていた時期が私にもありました(棒) 須賀君と咲のクラスは授業が遅れているようで、少し遅れて来るらしい 私はまことパンツの話(勝負下着について)をしながらそれを待った 咲「遅れてすみませーん」 まず咲が部室にやってきた 私はニヤニヤとしながら、須賀君が来るのを待ち侘びたわ そして彼が入ってきた 久「(さあ気づきなさい!そして赤面して非日常に巻き込まれたヒロインのような顔をするのよ!!)」ワクワク そう思っていた しかし先に手紙に気づいたのは咲だった 咲「あれ?何か貼ってあるよ?」 優希「「なにこれwwwトランプ張ってあるじょ?wwしかもToHeart2のトランプwww」 すぐに優希が食いついて騒ぎ出す 京太郎「なんだ? これ」ガチャッ ロッカーを空けて、須賀君が手紙を取り出す そして中身を見て、首を傾げる すると、それを優希がひったくって大声て読み始める 優希「こんにちはwwwww初めまして。私はこの学校に古くから住んでいる幽霊ですwwwww」 咲「え?」プッ 優希「ずっと君を見ていましたwwくはwwwwwww君はすごくかっこいいわね・・っぷww」 和「ゆーき、いけませんよ」 優希「これからもずっと見ているわ……だってwwwwww放課後のロッカー!」 和「くすっ」プルプル まこ「……」プルプル 私はなぜ、みんなが笑っているのかよくわからなかった だって放課後のロッカーって書いてるのよ あきらかに不思議じゃない? このクラスのものじゃない誰かが書いた手紙 それも幽霊よ? 久「(どうして笑うのかしら??)」 だけど私は信じた 私の好きなあの子はきっと赤面してる なぜなら内容はどうあれこれはそう……ラブレターだから 久「(しかも不思議がいっぱいの!!)」 私は期待しつつ須賀君の方を見た 咲「京ちゃん的にはどうなのこれ?」 京太郎「うーん、まぁ。ちょっと、よく分からないかな……」 私はショックだった だってロッカーよ? カッコいいじゃない それにToHeart2なの、たまねぇはたまんないと思ってる 私は私を信じてる だけど彼がそれを分からないと言ったのは事実ね そして部員達は犯人の予想を始めたのだった 優希「ねぇねぇ! このクラスで一番早く教室に帰ってきたのだれだっけwww」 まこ「あー……、和じゃったか?」 和とは胸の大きい美少女だった 優希「ええ? ねぇねぇのどちゃんだってよ? なら良かったじぇwww」ツンツン 京太郎「!」ピクッ , ''" ̄ ` 、| " .. \|. / . \|. / . ; . .. ヽ| . // | . . ..| . / / ,ハ八从 ; .| . . // , -─- 、ヽ、 . | _,,/-/、 _ \ 、 | " /,〃_ " ___ ∨ | /,_/_、 /; ̄ ヽ\ i ; | /7’ ゙̄;ヽ 、) c } ノ lノ | // '.) c.! ゙、 ノ ゙ / | ∧丶ヽ ソ //l/ / | ;' .. /// ' / | i ヘ i |、 { ハ J - " { .| `ヾ;-、 ゝ、 /ト .| } > 、 " |\ .| ノ ;| ̄ |ー-} |. / , ノ/.;| ` / | / ;/ /. . . . /j // |, /{ ( . . . . . 〈 // /| 〈. ヽ .ヽ. . . . .ヽー 、 , -‐/. { / . . | ∧. . . `ミ } . . . . i.____/. . . ∨ { . . . | {\. . . リノ . . . . . l / . . . . . . \| . . . | ヽ \. . . . . . . . . . .| /. . . . . . . . . . . . /| ゙、 \. . . . . . . . | /. . . . . . . . . . .//| \、/\ \. . . . . .| /. . . . . . . . . //| / \ \. . . l./. . . . . . . // 久「(え?どういうこと?)」 和なら良かったってことは何? 和のことが好きなの? ねぇ それは分からないけど、和本人が 和「私が一番でしたけど、皆さんも一緒だったからアリバイがあります」 と言った瞬間 京太郎「そ、そっか……」 彼は少しガッカリしていた 久「……」ブルブル そして、今日の「そのとき」はここでやってきたわ その時、歴史は動いた 優希「ねぇねぇ、そういえば部長、私達と合流する前に部室の方からダッシュしてこなかった?」 久「え……?」ドキッ 二秒ほど固まった 久「な、何言ってるのよ。き、気のせいじゃない?」 和「……」 優希「怪しいじぇ」ジィー 京太郎「おいやめろよ。部長がこんなことするわけないだろ」 久「え」 京太郎「普段の言動を見ろよ。俺のことが好きなわけ無いだろ」 優希「それもそうか」 咲「だよね」アハハ 久「……」プルプル そりゃあ確かに私は須賀君をこき使うわよ でもそれは、私なりの彼への愛情の裏返しだし そんな私の気持ちにも、彼は気付いてるとばかり…… 久「(まして、前世では私達は幼馴染み。魂は今も繋がっている)」 という設定だった 少なくとも、私の方はそれを信じ込んでいた まこ「それくらいにせぇ。大会も近いんじゃ」 京太郎「そうですね」 優希「うぅー残念だじぇ」 久「……!」ピコーン ここで私はいいことを考えたわ ここまできたら仕方がない、全ての罪を優希に着せてしまおうというもの 元々優希は須賀君に聖雀士なるストーカー行為を行っていたし 今更一つくらいこういう行動が明るみに出ても大丈夫よね /. . . . . . . . . . . . . . . . .\. /. . . . . . . . . . . . ./ /}ハ . . . . 、 l. . . . . .l . /. . ./〃 }从 . . .、 |. . . . . .l/. /⌒ ⌒ } . .ト 〉 | . . . . . .V弋ナ‐ 弋ナ ' . | ! . . .| . . i . 、' ' ' ' 'i . . .| } . . .| . . i . . ヽ 、_/  ̄了 / , . .| . . .' , . . }、/> }/ }八 . . . .' 〈 | 二 、zぅ′ ,厶イ\ . ', . | ー}ーミ 、. /⌒\ };.ム| {厶 ト、 /-‐- 、 `ー-} \ ノ}、 ∨ | } | \f´\ ∨} \∨ ハ 久「(ごめんね、優希)」ニヤリ 次の日、私は朝誰よりも早く登校し花壇からパンジーの花を抜いて彼の机に置いた 「タコス=ロッカー」という置手紙とともに さすがに部員全員が引いていた そして須賀君は衝撃の事実に泣いていた 優希も泣いていた 治療が成功の兆しを見せていただけに、須賀君のショックは相当大きかったのね 優希は否定していたけど、前科があるだけに信憑性は薄かった 優希「信じて! 私、もうあんなことしてないじぇ!」 京太郎「でも、あの紅月カレンとかいう」 和「」ドキィーン 優希「本当に私じゃないんだじょ!」 京太郎「そっか。じゃあ信じるよ」ナデナデ 優希「きょうたろぉ……」グスッ 咲「いいなー」ボソッ 和「……ゼロ」 久「(このままじゃいけないわね」 その放課後、私は一つの作戦に出たわ 当初の目的が失われている このままでは聖雀士の事件として終わってしまうもの _,,, ......_ , '"゛ `ヽ、 /,. ;/|从;; ゙'、 //,. ;〃 ゙__v ゙i. 〃 ;/;/-' `~.,ニ=、∨ i | /イ/〈 ,イ~i ' !。_jノ |/ | |! | ;ハヽ゚' , ,,, / | | l i ''' _ ι/ | リ ヾ ゝ.,_-、 ( i y' \; rニ;``i- ' ゙リ i 〈、 ノ ;ki' Α ./ ; ;トー、ヽ. /;/ { ./=ー‐イノレ' ;==≧、 ,イ、! ゝ"ヘ,// //" `l| /`ヽミ〈 ,,rーヘ; _/ .,-、/ }|. / y'`Y .|\ /ζ ̄ /|| / ヽ_|__,ゝ ゙ゃ^"` ./ |;| /`ー='~/ /'\ ト、 ∠__i_| | / L...イ\ ,イ ̄ {、 _,, .-'`l | \ /i |  ̄ !  ̄ ` "、.i | / メイ ,. '⌒゙' ー 、_ / ー──- | .| i ヾi ー.-、.._ /二二二二二__ ;ー─ト.| . | i |; '> ;;/;;;,_/;;;;_/ `j‐i-ト、| | 〈 弋;; ~  ̄  ̄ "/ | i | . ,| l ゙li;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / l i | . /| | |;;; / / i | . / | | | ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,/ / ;i | . / | | ─ヒ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / /ノ. / | |7 |; / ̄ ̄~ ̄ ̄. / | |  ̄`ヘ / キモイのはいい でもあれが優希の仕業と思われるのは……特に彼に思われたままなのはイヤね 私の自己顕示欲が火を噴いたわ 放課後、学校には吹奏楽部のラッパ音が響いている 久「うーん。ユーフォニウムの音色が私の心を潤してくれるわ」 そんな独り言をつぶやきながら、今度は彼の机の上ではなく中に手紙を入れる。 内容は以下のとおり 『こんにちは。いや、こんばんはかしらね? ボーイ 昨日はアナタが皆に手紙を見せびらかすから、優希にはスケープゴートになってもらったわ あんな幼児体型のタコスは本当の私じゃない 私はもっと美しい人間よ…… ちなみにタコスと書いたのは、私がイギリス人の幽霊だからで、漢字が苦手だからよ 「薔薇」は書けるけどね ふふ、面白いでしょう? とにかく、この手紙は秘密にすることよ アナタと私の秘密――いいわね? おりこうさんだよボーイ、歌を贈るわ 狭いところがおちつくのってなんだろうねあれ この胸を締め付ける鼓動と、おさげの結びは 私に前世の自殺の記憶を蘇らせる 放課後のロッカー』 次の日、なぜか全校生徒を揃えた会議が開かれた そしてこの手紙は須賀君の担任によってプリントアウトされ、全校生徒の知るところとなった もちろん表に張ったトランプ、二枚目のジョーカーも一緒にプリントされた 担任「えー……誰とはいわないが、先生のところに相談をしにきた男子がいる」 ざわ…… 担任「名前書いてないから手紙はプリントアウトさせてもらった」 ざわ…… ざわ…… 「きめぇwwwww」 「うわぁ……」 担任「この男子は近頃、ずっとストーカー被害にあっている」 「カワイソス」 「ひでぇことしやがる」 担任「本人は事を大きくしたくないらしいが、それは私が許さない」 ダンッ 担任「この放課後のロッカーとやらは、須賀が優しいことに付け込んでいるクズだ!」 優希「」 和「」 京太郎「(おいおいおいおいおい!!)」 担任「先生は筆跡でだいたい見当はついている。やった人は後で先生のところにきなさい!」 久「……ふん」 誤算ね先生 私は普段から筆跡を隠す練習をしていたのよ 私の普段の字は偽者なの / \ / / / ヽ .,' / / ', l / / イ /l ト、 .l | / / / {;{ j ノ} ヽ, l l |' / / -‐' .|i | | | ;' ,'←-.、 ., .''"´`ト; } l | i! i /v‐ァ=ミ ´,ィチテァ、 ll | l | l l i{'、、弋ツ "弋ツノ l l l / , ‐‐、. |!´;lミ', , j | ./ ヽ___ノt '" ''-、 ヽ 丶 , / ' / }´ ``ー-、 `.、 ` ; `、 `ー==' イ===i / ' }、 x='ィ' 、 ー " { ヽ ヽ--‐‐‐‐-ノ }‐‐‐/ / } ,,ノ( ト、 ` 、、 |l、 ヽヽ /´ _ ノ'、 ` 7 l\ ,...-" `、ー`、、 \,"´i ト、 ヾヽ /ノ/´/ -‐ ヽ / / \;; T‐-=ヽ .i_l l } /ヽ ヽ}`ー'// / l /´ヽ`-' /人 、、 、 ̄ ̄) } ノ // ) } /" l | / '、 /´ ヽ 久「(バレる筈が無いわ)」どやっ 当初は筆跡隠して、秘密の手紙を続け、そして段々筆跡を崩していき 京太郎「もしかして部長なのかも……ミステリーで素敵」 と思わせる作戦だったんだけど、意外なところで役に立ったわね しかし、先生の言った「筆跡で見当がついている」というのは脅しだったのかしら? 当然私は先生のもとへなどいかなかったわ これで私の作戦は続行できる 学校中にロッカーが知れ渡ったのは誤算だったけど……私はそう思っていた しかし、なぜかその放課後から彼は和と下校するようになっていた 久「和、なんで最近須賀君と下校を?」 和「ええ、先生に頼まれたんです。帰る方向が一緒だから、なるべく一緒にと」 久「なんでそんなことに!?」 和「例の放課後のロッカー? 気持ち悪い名前ですが、まだ犯人わからないそうです。いやなストーカーですね」 久「あ?」 後で分かったことだけど、彼が一緒に帰るなら誰が一番か? と聞かれて 和! と即答したらしい 学生議会長の私が和と喧嘩できるはずもなく 私は一触即発の事態だけは免れた だけど、どうやら結果的に私はキューピッドになってしまったようね 二人は付き合ってるんじゃないかとか、そんな噂まで流れたの 和「そ、そんにゃこと……//」モジモジ 京太郎「……//」 久「……」グギギギ 咲「……」グギギギ 優希「……」ゴギガガガギゴ 私に残された道はただ一つ 事件は終局へと向かっていく…… 私は家に帰って布団をかぶり、声を殺して泣いた いや、声は出したかしら……いや、こらえたかも とにかく泣いた。そして机の引き出しを開けたの 私の秘密ゾーンである。中には盗撮した写真、須賀君の体操服の切れ端、そしてトランプが入っていた しかし二枚のジョーカーはもう使い果たしているわ ふと、私の手には一枚のカードが握られていた 久「……やるわ」グッ 次の日、私は放課後が来るのを待った そう教室に誰もいなくなるのを 午後七時半過ぎ 私は学校掲示板に、一枚の大きな模造紙を貼り付けた 模造紙には、真っ赤な文字でこう書かれていたわ 『やあボーイ。いや、皆さん 私はアナタに裏切られて有名人だったわね 前世と同じ裏切りと過ちが繰り返されるようだわ 私は結局、この世界からは拒絶されているのよ 愛する人からも、前世からの因縁も アナタは私を忘れて新しい恋をするようだけど、待って欲しいの! 君はいつか必ず思い出すわ。私はそれまで待ってる 今回ばかりは私は君のキューピッドとなってしまったようだけど だけど10年後か、約束された13年後……そう13階段の13年後! 私はアナタを迎えに行くわ 私はもうすぐ卒業するけど、お元気で 私はいつまでもアナタを見守っているからね?? 原村和……彼を泣かせたら許さない アナタはハートのエースなのよ(ここにハートのエースを貼る) そして……私は…… 繰り返される過ちに 人は誰も気づかない こんなにも……愛していたのに…… 放課後のロッカーになりきれなかった 12(クイーン)より』 久「完璧だわ」フゥー もちろん次の日は学校中で大騒ぎになったわ 他の学校からも見にくる人が多数いたんだけど…… 学校側は一日中片付けることは無かった 桃子「凄いっすね! 変態っすよ!」 ゆみ「あ、ああ。これは酷いな」 華菜「趣味悪いし」 美穂子「そ、そうね……これは、ちょっと」 透華「悪質極まりますわね!!!」 純「可哀想だから、もうやめてやれよ」 久「……」 京太郎「どうして、事態がこんなに大きく……」ウルウル 咲「京ちゃん、大丈夫?」 京太郎「あ、ああ。ごめん」ゴシゴシ そして月日は流れた 全国大会を控えて、練習に励む私達 すると、校長先生からの提案で 麻雀部員達がお互いへ一枚ずつ、大会後の自分達へ手紙を書くという催しが行われることになった 大会を終えて長野に戻ってきた後、全校生徒の前で手紙を開くというイベントらしい 久「ふーん」カキカキ 京太郎「どうしよっかな」 優希「えへへっ」 和「難しいですね」 咲「絶対優勝しようね!」 まこ「ああ、もちろんじゃ」 私は当然、須賀君への手紙にこう書いた 「約束は守るわ。私はアナタを迎えに行く。今度はロッカーじゃない、一人の女として」 そして私達は全国大会での激闘を終えた そんな手紙があるなんてことはすっかり忘れていた 遂にやってきたそのイベント当日 校庭に全校生徒、保護者、他校の麻雀部員などが集まって私達を祝福してくれていた 私は全国での優勝が嬉しくて、すっかりこのイベントに舞い上がっていたわ そして、校長先生の話が終わり 遂に―― 校長「では次に。全国大会前に書いた、自分達への手紙を読んでもらいましょう」 久「え」 会場が歓声に包まれる 私は脂汗を流しながら、どうにかしてこの場を逃げ出す算段を考えようとしていた 久「(でも待って。私の番になった時に、適当に誤魔化せばいいんじゃ?)」 そうよ 須賀君のパートだけ、その場で思いついたことを言えば…… 校長「なお、読むのは送られた側の人にお願いしますので」 久「」 優希「じゃあ先鋒の私からだじぇ!」 そして優希が壇上に上がり、順に私達からの手紙を読んでいく 優希「えへへ、みんなありがとうだじょ!」 まこ「次はわしじゃのぅ」 この調子で行くと須賀君の出番は最後になるのかしら? いや、待って そもそも出場はしていないわけだし、もしかすると須賀君の分は渡すだけかも? 久「(そうよ落ち着きなさい久。何も問題は無いわ)」スーハー まこ「なんだか照れるのぅ」 久「つ、次は私ね」 私は校長先生から手渡された手紙を開く 内容はこんな感じだった 優希 『私は部長のことが大好きだじぇ! はっはっはっ! いきなりで驚いた? 知らなかったかもしれないけど……私はずっと部長のことが っと、これじゃ誤解されちゃうじょ! てへへ、おふざけはこれくらいにして……えっと、えっと んー、難しいことは言えないけど だーいすきだじぇ! 部長! これからもよろしく!!』 私の瞳には涙が溢れそうだった ごめんなさい、優希 私はアナタを嵌めようとしたのに…… 優希「……」 まこ 『部長はよく頑張ったけぇ (中略) これからはわしが部活を引っ張ってくからのぅ』 和 『部長にはとてもお世話になりました (中略) 部長の名に恥じないよう、精進します』 咲『部長、お疲れ様でした! (中略) えへへ、これからも頑張ります』 久「みんな……ありがとう」 声が震える こんなに素敵な仲間を持てたことが誇らしいわ そして、最後は須賀君からの手紙だった 京太郎 『短い間でしたけど、お疲れ様でした部長。 俺を麻雀部に誘ってくれて、これまで色々と教わって…… 時々、無茶を言われて困らされたこともありましたけど 俺、この部に入ってよかったって胸を張って言えます 俺が心折れそうになっても、辛くてくじけそうな時でも 部長が、みんながいたから乗り越えられました 麻雀を楽しむ心が、俺を支えてくれました だから、俺にとって部長は恩人です これからも、ずっとずっと 俺にとって部長は、大切な人ですから!!!』 久「う、うぉあぁっ……おぉぉっ」 ぶっちゃけ吐きそうだった 罪悪感ヤバイわこれ ていうかもう、須賀君大好き 愛してるわホント 嗚咽混じりに壇を降りて、私は和と変わる 正直、須賀君の手紙が嬉しすぎて何も考えられなかった 涙でぐしゃぐしゃに顔を泣き腫らして ずっと隅で須賀君の手紙を読み返していた どれくらいそうしていたのかしら ふと気が付くと 私の横にいた須賀君の姿が無い あれ? そう思って視線を上げると…… 京太郎「以上が染谷先輩からでした」 まこ「我ながら恥ずかしいことを書いたのぅ」テレテレ 和「素敵でしたよ」 咲「うん。流石ですね染谷先輩!」 久「あっ」 次は私の手紙が須賀君に読まれる番 このままじゃいけない 私の体は自然と動いていた だけど 優希「行かせないじぇ」ガシッ 久「!?」 須賀君を止めようとした私を、優希が引き止める なんなのよこの忙しい時に!!! 優希「……部長、私の手紙。ちゃんと読んだ?」 久「よ、読んだわよ。聞いていたでしょ?」 優希「……本当に?」 久「え?」 優希の瞳が暗く濁っている これは……まさか 久「!!」 私は慌ててもう一度、手紙の文面を見る 優希からの手紙の内容は―― 優希 『私は部長のことが大好きだじぇ! はっはっはっ! いきなりで驚いた? 知らなかったかもしれないけど……私はずっと部長のことが っと、これじゃ誤解されちゃうじょ! てへへ、おふざけはこれくらいにして……えっと、えっと んー、難しいことは言えないけど だーいすきだじぇ! 部長! これからもよろしく!!』 久「?」 何かおかしいところでも……いや、まさか 優希 『私 は 知 っ て ん だ 久「私は……知ってんだ?」ドクン 優希「……言い逃れは出来ないじょ。放課後のロッカー」ボソッ 久「!!」 私はこの時、全て彼女の手のひらの上だったのだと悟った もう、取り返しはつかない 私は―― 私の書いた手紙はもう 京太郎「じゃあ、部長からの手紙をよみまーす!!」 久「い、いやぁぁぁっ!!」 京太郎「!!」 須賀君が手紙を開いて硬直する あぁ、ダメ……読まないで 読んでしまったら私はもう、この学校で……街で生きていけない 久「っ、くっ……」ポロポロ 情けなくて涙が出る 悔しくて声も出ない ごめんなさい 須賀君、本当にごめんなさい __,.ィ ̄ ̄`ヽ/ヽ__ > ´ ̄ / ` `、 、、 - ´ / ' } ヽ ヽ\ \ `  ̄ >' / , | ∧/! | } ヽ ヽ /,ィ / ' / /| _/,.ム斗}-/ ハ . {/.' ,| ,.|-}/-{ | / ,ィチ斧ミ }/ } | . / イ/{ ! ィ斧从}/ Vzソ ノ /イ , <__ ´// 从{ Vソ / / イ- 、 | {'{ { , ' /' ⌒ } | 从Ⅵ /. ノ | 叭 v_ ̄ヽ ,rー' 从 、 イj / / . < |' /}/ 、__ ´ } イ从/ | |/ 「 ̄| 「 ̄ ̄ ̄ ̄} |//l| |//////// 、 ,. <// ∧ |//////////> 、 京太郎「……」グッ 久「?」 京太郎「須賀君へ。麻雀弱すぎ! もっと頑張りなさい!!」 ドッ ワハハハ ガンバレヨスガー! ナサケナイゾー 久「え?」 優希「!?!」 京太郎「でも、部活の為に頑張ってくれてありがとうね」 久「??????」 京太郎「これからも、精進してください。竹井久より……ありがとうございます! 部長!」ニッ 久「あ、え、うん……」 意味が分からなかった なぜ? 誰かが手紙を書き換えた? でも、あの便箋は確かに…… 京太郎「……」 京太郎「じゃあ次は和のをー」 ヒューヒュー! イチャツクナヨー! 京太郎「だから違いますって!!」 ワハハハ 久「須賀、君……」 その時、私は見た 須賀君が後ろでに隠した私の手紙を――こっそりと破くのを やっぱりあれは、放課後のロッカーからの手紙 須賀君は――見ないフリをしてくれたのね 久「ありが、とぅ……あり、ありが」ボロボロ 優希「京太郎……お前って奴は」キュンッ 京太郎「っておい咲!! なんだこの内容は!!」 咲「あははっ! 自業自得だよー!」クスクス イイゾー ヨメサーン 咲「嫁さん違いますから!」 久「……」モジモジ こうして、放課後のロッカーは成仏した 今この場に残ったのは、ただの -‐……‐-ミ . ´ `ヽ . ' ヽ / . . . . . . . . . / . . . /イ ,' . | . .ヽ . // ! / . /|. . . . ト、ト、 | . // |// . . / |ハ | \ト、 . . | 〃 ′ . / 乂{ _,,-‐ ¨ ヽ. . |. . .| {{ i | . /ー-- ′イニミ、 i |Y | {! | | . / _ ニミ ィf乏心 〉! .|ノ. .′ `ー- ヽ| i 〃乏ハヾ 乂zク ′ノ. . ,' ヽ. . . |ハ乂zク / / / / イ /―_ァ 、. 人. {ヽV / / ′ (イ. ! ノニニ/`ヽi _ヽ_ 込、 ~~´ .ィ)j=={ニニ7 __∧ニ厂「`≧=- <ニニ/. {ニニ/ マニニヽ . ´ =ァ `¨¨´. ノニニニ|-‐‐-「ニニi 人_/ マニニ〉 〃 / / /ニニニニ{ !ニニニ| | { 、) ___マア {{ { / ハ i iマニニニハ |ニニニj人 ヽ ノ 〈 \ 人{ { マi i `マニハ ムニア´i i i 、 } / ___ / `ー-、) ヽマi i i `マャjア´i i i i i /Уjノ , イ_ ノ }. { ̄`ヽ、 `ヽ._| `ー-[二]-‐‐一'' / _,/ ! __ノ \ `Tヽ、_| /i i i | 〈イ レ'´ 久「(好きよ、須賀君)」ドキドキドキ 恋する、一人の女だった 第六章 ストーカー部長 変態ラブレター! カンッ
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1375789615/ 白糸台には王者としての責任と矜持がある。 大会が近づくに連れて練習内容はより濃密に、より加熱していくようになる。 大会出場者ではない京太郎であったが、だからといって練習をしなくていいわけではない。 むしろ周りが加熱していっているのに当てられて、京太郎も自然と練習に熱が入っていく。 気がつけば日も暮れて、菫の合図とともに意識を帰宅に向けると、思った以上の疲労が全身に積もっているのが分かった。 京太郎「あー、今日は疲れたなー」 淡「あーもー、どうしてこの私がここまで練習しなきゃいけないのよー」 京太郎「うるさいぞ一年生。そんなこと言いながら楽しんでいたじゃないか」 淡「100年生ですー。麻雀は好きだけど練習は嫌いなのー」 この場合どう違うんだと京太郎は思ったが、雀卓に突っ伏してぶーたれている淡を見ていると 突っ込むのも無粋だろうと思ってそのままにした。 疲労感で頭が重い。京太郎も淡に倣って机に突っ伏したくなったが みっともないし怒られそうだから我慢して帰宅の準備をする。 菫「おい、大星。グダグダしてないで帰る支度をしろ、遅くなっちゃうぞ」 淡「うにゅー、スミレがこんな時間までするからでしょー」 菫「まぁ、それは仕方ないと思ってくれ」 京太郎「全く、淡は。ほら、鞄持ってきたぞ」 淡「おー、くるしゅーないぞきょーたろ。ついでにお菓子なぁい?」 京太郎「ねぇよ」 菫「疲労時の糖分摂取は確かに悪くない。うん。悪くない。疲れてるし、うん、仕方ないよな……」 京「持ってませんよ?」 菫「そうか……」 淡「テルーから貰ってきてよー」 京太郎「えー、くれるかな? てか淡が行けよ」 菫「いいアイディアだ。大丈夫、須賀ならいける。私達よりも須賀が行けば確実だ」 京太郎「ちょ、照さんそこまでケチじゃないですよ?」 菫「それは分かってる、だが私や大星が行けば少ししかくれない。須賀が行けば袋ごとくれる」 照「多分私は今ひどい侮辱を受けている」 京太郎「あ、照さん」 照「あげるから。言ってくれればちゃんとあげるから」 そう言うと照は鞄からポッキーの箱を取り出し、封を開けると、 二袋入っている片方を菫に渡し、残った方を開けてポリポリと噛りだした。 菫「ありがとう照。照様」 淡「私にもちょーだいよ~」 照「菫に分けてもらって。で、はい、京ちゃん」 京太郎「ありがとうございます……って、え?」 差し出されるポッキーを受け取ろうとしたら照はなぜかそれをさせないように手を引っ込めた。 京太郎が戸惑っていると、中途半端に伸びた京太郎の腕を避けるように、ポッキーが眼前に再び差し出された。 照「ん」 京太郎「て、照さん……」 照「早く。手、疲れる。ん」 京太郎「えっとー。はい、ありがとうございます」 急かされ、仕方なく京太郎は差し出されたポッキーを口にする。 さり気なく淡の方を確認してみると、先程までダラダラしていたのはどうしたのか、 ガタンと音を立てて立ち上がり、照に食って掛かった。 淡「テル! 何してるの!」 照「? お菓子あげただけ」 淡「フツーに手渡せばいいでしょっ。きょーたろは私の彼氏なんだよっ?」 照「知ってる。ごめん、ついやっちゃった」 淡「や、やっちゃったって……」 照「昔の。長野にいた頃の癖で」 ただの癖だから気にすることはない。 そう言われてしまうと淡としても何も言えなくなる。 照と淡では京太郎に対する年季が違う。 そうやって昔の名残まで束縛するのは淡としても本意ではないし、相手を締め付けるような恋愛はしたくない。 だが照はそれを分かっているのかいないのか、時折こうして容赦なくそこを突いてくる。 京太郎には淡という恋人がいるし、私自身気にしていないんだけどーという態度を取りつつ、 京太郎にアプローチという他ない行為をするのだ。 淡の髪がふわりと浮いてきた。何か言い返したいけど何も言い返せず、 鬱屈が溜まっているんだろうな、と京太郎は察した。いつものことだ。 京太郎が照に対してもっと線引をするべきなのだろうが、 困ったことに京太郎もあまり深く考えずに照のことを受け入れているので始末に負えない。 何はともあれ何もしない訳にはいかない。 京太郎「うっし、とりあえず帰ろうぜ淡」 淡「うー。でもぉ」 京太郎「さっさとしないと置いてくぞー」 淡「あ、待ってよきょーたろ~」 京太郎が淡の鞄も持って出てしまったので必然、淡も京太郎についていくしかない。 一瞬照に恨みがましい目を向けたが、京太郎に駆け寄って追いつくと、 その腕に抱きついてぶら下がるように身を寄せて歩いて行った。 菫「……修羅場に置かれる身にもなってくれ」 照「…淡が気にしすぎ」 菫「そうかぁ? 照も遠慮が無さすぎだろう」 照「昔からやってきたことなのに邪推するのはおかしい。淡が京ちゃんが信じきれてない証拠」 照「京ちゃんが淡をフォローしきれてない証拠」 菫「ほぅ、恋愛未経験者だと思っていたが、照からそんな言葉を聞けるとは」 照「経験ならある」 菫「なんだと!?」 照「たくさん読んできたから」 菫「さて、帰るか……」 一方、帰り道を歩いている京太郎と淡。相変わらず淡は京太郎の左腕にぶら下がるように抱きついて離れない。 京太郎は淡に選ばれたと思っている。淡は見た目は可愛いし、不遜な態度も見方によっては愛嬌がある。 基本的に人懐っこいし、そのくせ麻雀の腕は恐ろしく強いのだから、相当モテただろうと思っている。 そんな雲の上の相手が凡夫極まりない自分と恋人なので、京太郎は「選ばれた」と思っている。 対して淡は、京太郎という難攻不落の要塞を陥としたとは全く思っていない。その防壁にようやく指をかけた、 程度にしか思っていない。淡はモテるか? 区分するならモテる方になるが、京太郎が思うほどではない。 それよりも京太郎のほうがよっぽどモテる。高倍率の競争をかいくぐって淡は京太郎の彼女の座を手にしたのだ。 淡の目から見れば京太郎は選り取り見取りの摘み放題なのだ。強く出すぎて機嫌を損ねるようなことは、絶対にしたくない。 京太郎「淡ー、いい加減ちょっと重い」 淡「重いってゆーなー」 そう言いつつ淡は素直に京太郎から身を離す。腕は組む程度にとどまり、二人は並んで歩いている。 淡「ねぇ、きょーたろ。私、重いかなぁ?」 京太郎「え? いや別に重くないんじゃないか。そりゃ片腕で支え続けるには辛いけど、それが出来る時点でむしろ軽いと思う」 淡「いや、そういうわけじゃないんだけど……」 淡と京太郎では重いのニュアンスが違うようだ。 察せなかった京太郎に対して淡はこれ以上話を続けるかどうか悩むのに対し、 言い淀んでいる淡を見て京太郎は何を考えたのか、淡の前に進み出て背を見せてしゃがみこんだ。 淡「へ?」 京太郎「重くねーから。ほら、おぶされ」 淡「え? へ? なんでそうなんの?」 京太郎「いや、淡が気にしてるみたいだし」 淡「だからそういう意味じゃ……ていうか何でおんぶなの? 恥ずかしいよっ」 京太郎「う、そうか。いや、さっきからなんだか疲れてるみたいだしさー」 淡「それはそうだけど、おんぶはないよ」 選択肢を間違ったか。いくら何でも突飛すぎたかなと後悔する京太郎。 しかし体重を気にしてる淡に対して他にフォローが思い浮かばなかったのだった。 京太郎は立ち上がり、バツが悪そうに適当に言い訳をする。 京太郎「そか、悪いな。へへ、慣れないことはするもんじゃないね」 淡「……テルーにも」 京太郎「ん?」 淡「テルーにも、こういうことするの? その、昔みたいに」 京太郎「しないしない。そりゃ怪我とかしたんなら話は別だけど……その……淡だからするんだよ」 思いがけず。 思いがけず、淡が聞きたい言葉をスラっと出す。 淡だから。 トクン、と一つ高鳴りとともに淡は思わず一つ、前に踏み出した。 淡「じゃあ、して」 京太郎「え?」 淡「おんぶ、して?」 京太郎「いいのか?」 淡「うん……してほしい。きょーたろ、だから」 お返しとばかりに淡も言う。 相手の存在そのものを動機とするその言葉、なるほど中々心にクルなと、京太郎は胸の高鳴りを自覚する。 背中に相手の重みを感じ、両手に足が乗ったのを感じて京太郎はスックと立ち上がった。 京太郎「うわ、軽いな淡」 淡「そ、そう?」 京太郎「もっと食べたほうがいいんじゃないか?」 と、おもわず京太郎は淡のほっそりとした太腿を撫で回した。 それは暑さによるものかそれとも緊張によるものなのか、少しだけ湿っているようなそんな摩擦があった。 淡「ふっきゃう! きょ、きょーたろ、なにしてんのよ!」 京太郎「ごめん! つ、つい……」 淡「もう、いいよ……。あの、きょーたろは、もう少し、もちもちしたほうが好き?」 京太郎「え?もちもち?あ、あぁ、その、好きか嫌いか以前に、淡は痩せ過ぎじゃないかなって思っただけだ」 京太郎「太ってるかどうかは関係ない」 淡「そう……。きょーたろは、がっちりしてるね」 京太郎「まぁ、男だしな」 淡「鍛えてるの?」 京「運動が嫌いなわけじゃないけど、特別なことはしてないなぁ」 淡「そっかぁ」 女所帯の麻雀部に居続けたせいか、あまり異性と深く交流のなかった淡にとって、やはり男の体は物珍しい。 軽々と自分を持ち上げられたことも、この思った以上に大きくてたくましい背中も。短いこのお揃いの金髪も、ほのかに香る体臭も。 知らなかった。 京太郎のこの感触も匂いも普段何しているかも好きも嫌いも。 全く恋人らしい会話をしてきていなかった。 淡も京太郎も、互いのパーソナルを把握していなかった。 それがわかると、淡は喉から切ないものが込み上がってくるのを感じた。 淡「きょーたろ~」 京太郎「なんだ~」 淡「好きぃ……」 京太郎「…………」 淡「大好き……」 京太郎「俺も、大好きだよ淡」 淡は京太郎の首に回している腕を少しきゅっと強めに抱きしめた。背中に顔を埋め、声が自然と涙声になる。 こんなに相手のことを知らないのに、どんどん気持ちが溢れてくる。情けないのに愛おしくてしょうがない。 京太郎もまるで哀願するかのような淡の切ない告白を聞いて、自分を殴りたくなっていた。 淡から選ばれた? 雲の上の相手? そう思い続けて煮え切らない態度をして、 挙げ句の果て淡を差し置いて他の女ともなぁなぁの付き合いをして。 淡と付き合ったのはどうしてだ? 告白されたから? 違うだろう、好きだから恋人になったんじゃないのか? 俺は、今まで淡に恋人らしいことをしてきたか? 遠慮ばかりして、淡は今までずっと待っていたんじゃないのか? 京太郎「淡ー」 淡「なによぅ」 踏み出さなければならない。自分の気持を。 きちんと、もっと誠意を込めて応えなければならない。淡の気持ちに。 京太郎「顔、上げろよ」 淡「むー」 心臓がバクバク暴れまわってうるさくて仕方ない。心臓に、ジャマをするなと言いたい、少しは静かにしろと。 淡を支えている手が湿り気を帯びてきているのが分かる。口の中がどんどん乾いてきて、瞬きも急速に増えてきている。 行け、行くんだよ、意気地なし野郎。女を泣かせて恋人気取り、まったくもってふざけるんじゃねェ。 京太郎「キス、してぇ」 淡「ふぇ」 京太郎は立ち止まる。淡に向かって振り返る。今までかけられなかった言葉の何倍の気持ちを込めて、ひたむきに彼女を見つめる。 淡は驚く。ぼうっと京太郎を見つめる。微かに感じる彼の震えやその緊張した面持ちを見て本気なのだと実感する。 淡は肩に乗せている手をぐいっと押し付け、京太郎の手に乗せている足も踏ん張って、身を乗り出して京太郎に顔を近づける。 吸い込まれるように、二人の唇が触れ合う。 京太郎「ん」 淡「ふ。んっ」 数秒。そして離れ合う。至近に迫った互いの瞳がそこにある。 京太郎の目には淡しか映っていないし、淡の目にも京太郎しか映っていない。 歓喜が膨れ上がる。 京太郎「もっと」 淡「きょーたろーーっ」 位置関係の都合上、京太郎から淡に迫れないのがもどかしい。京太郎は淡に催促しか出来ない。 だがその催促こそが淡を堪らなくさせる。今まで閉じきっていた城門が誘うように開かれているのだ。 淡は重心を上の方へずらす。おぶさると言うよりはのしかかるように、 京太郎の腰に重心を置く。すると淡は腰から上の動作範囲が大きく広がる。 肩においていた手を、まるで抱きかかえるかのように京太郎の頭に回す。 もう二度と逃さないとばかりに、強く抱きしめ、それ以上の気持ちを込めて京太郎の口に吸い付く。 京太郎「ん、ぷ、むぅ、ふぅ」 淡「むぅ、うー、あむ、まむ」 甘噛するように何度も互いの唇を啄む。もどかしさばかりが募っていた今までを払拭するが如く。 京太郎「ちゅ、は、むぅ、れろ、ちゅる、あぅる、れう」 淡「ん、む、はぁ、るる、ぅる、くちゅ、りゅる」 高まる気持ちを満足させ続けていれば、互いの口が開き、舌の交換が始まるのは当然の事だった。 唾液の交換は想いの交換であると言わんばかりに、二人の舌は躍動し、口内を蹂躙し合った。 京太郎「んー………むー………」 淡「ちゅ………ん………」 そしていつしか二人は唇を半開きのままピタとくっつけあい、空気すら漏れないその密室の中、静かに互いの舌を舐め合うようなった。 それを、いつまで続けただろうか。時間を忘れた代償は、淡の疲労だった。 乗り出す姿勢に疲れ、淡は「ごめん」と呟いて残念そうに口を離して、京太郎に身体を預けなおした。 興奮冷めやらぬ二人。しばし荒い息のまま立ち尽くすと、京太郎は歩きはじめた。背中に淡の鼓動を感じる。 京太郎「俺さ」 淡「うん」 京太郎「もっと大事にするから」 淡「…うん」 京太郎「ホント……」 淡「……」 京太郎「淡のこと、好きなんだよなぁ」 淡「……私も、だよ?」 まったく。まったくこの男は。 どこまで胸を切なくさせればいいのか。 唇が寂しい。この鬱積した思いを伝えきるのに、あの程度のキスではまだまだ足りない。 淡は、せめてとばかりに京太郎の項に唇を這わした。 淡「きょーたろ~……」 京太郎「くすぐってぇ」 京太郎はそうは言うものの、その声の響きに喜色が滲んでいるのは隠しようがない。 淡はそれに気を良くして唇だけでなく、歯を使って齧ったりしてみる。 淡「あむ、あむ」 京太郎「なんですかー淡さんは甘いさんでしたかー」 淡「かぷかぷ。ふふ、どーだろーね」 京太郎「それともあわニャンですかー。いや、ゴロが悪いな。あわワン。うん、淡って犬っぽいし、あわわんの方がいいかな」 淡「どこが犬っぽいよ」 京太郎「うーん。強いて言うなら……髪?」 淡「髪?」 京太郎「あぁ。さっきから腕に巻きついたりうねうねしたり、動きが激しい。どうなってんのこれ?」 淡「うぇぇ!? ばっ、どこ見てんのよ!」 京太郎「ぃって」 感情がそこに現れてるとは思いもしなかった淡。照れ隠しに強めに噛んでしまった。 とはいえまだ甘噛の範疇だ。ただ不意打ち気味になってしまっただけで、京太郎としては驚いてしまっただけである。 しかし淡はそうは取らなかったようだった。 淡「あ、ごめん! きょーたろ……痛かった? ごめんね……ん」 一転、しおらしく謝って、痛みを紛らわそうとしているのか、噛み付いた部分をペロペロと舌で舐めはじめた。 京太郎「いや、別に大して痛くないんだけど……」 淡「ん。れも、ごへんね」 京太郎「ちょ、ちょっと、淡」 しつこいくらいに肌を舐めていた淡だが、彼女の中で昂ぶるものがあったのか、だんだんその範囲が広がってきていた。 首筋を集中的に舐めていたのが、項、背中と来て、鎖骨まで行き、今では耳を咥えられている。 京太郎の耳に、直接。淡の艶めかしい舌の動きが、その粘ついた音が、伝わる。 京太郎「う、く。淡、やばいって」 淡「んー。はにが?」 京太郎「その……やばいんだって」 この刺激によってもたらされる昂ぶりは、女にとって危険なものだ。 事実、京太郎は腰が熱くて疼いて、段々臨戦態勢を整えつつあるのを自覚している。 先ほど大事にしたいと誓ったのに。 京太郎「このままじゃ……淡を大事にできなくなる」 淡「んー? ほーゆーほとなのかなー?」 京太郎は耐えようとしているが、淡はすでに完全に恍惚として、京太郎を味わうことに余念がない。 気の抜けた淡の言葉に、京太郎の抑圧感も抜けて出て行く。 頭がボゥっとする。少し投げやりな気分だ。 このまま突っ走ってもいいのか? いいだろう、淡はもう突っ走ってる。 弱い思考でそう言い訳し、京太郎は淡の足を支えている手を、その腿の内側内側へと這わせていく。 淡「ん、あ、その、きょーたろ?」 敏感な部分に手を添えられ、流石に淡も口を離して反応せずにはいられなくなる。 淡「きょー、そこは、あ、えっと」 戸惑う淡をよそに、京太郎の手はついに淡のパンツの縁に触れる。 この奥、数センチの先に。淡の、禁断の領域がある。 それを思うと、いよいよ京太郎の頭と腰に、静止の効かない暴熱が宿る。 少し止める。いいのかな? と思う。しかし触れたことに対して淡はリアクションをしたが、 止めたことにリアクションをしないので、このままいいか、と判断する。 淡「あ、んっ……!」 下着の下に指を潜り込ませると、真っ先に感じたのは信じられないくらいの熱さと、ぬめりだった。 ぬめり。ぬめり? 湿り気というべきか。少し指を動かしてみる。 淡「んにゅ、ふっ……」 淡が気の抜けた喘ぎを上げる。動かした指はヌルヌルと抵抗らしい抵抗もなく下着の中を動いた。 汗だったらこういう感触はしないだろう。となると、まさか失禁したということもないだろうし、残りは……。 淡「あ、きょーたろ、そ、そこは、はぁっ」 淡「や、指、爪がひっかかって、あぁ、撫でて……!」 淡「ひ、ぃ、速いよ、もと、もっと、ゆっくり、ひぃぁ」 淡「え……い、入れてる……?」 淡「あ、や、あ、ん、ふ、ふぅ、ふうぅ、は、や、とめ、て、ぇ」 淡「はぁー、はぁー、い、いつまで、指入れて……あ、動かさな、い、で……」 淡「あ、あぁ、あああぁぁぁぁ広げて……いやぁ」 淡「っ!! だ、だめ! きょーたろ、もうぅやめてぇ!!」 夢中になって淡の中心を弄り回していた京太郎は淡の悲痛な叫びを耳にして、ようやく我に返った。 淡は京太郎の肩を強く掴み、小刻みに震えて荒く息を付いている。 淡「もう、やめてきょーたろ……うぅ」 京太郎「あ、う、ごめん、淡……」 淡「あ……」 詫びとともに指を引き抜くと、淡からどこか切なげな声が漏れる。 京太郎の中は今罪悪感の暴風雨だ。やってしまった、一気にやってしまった。 つい先程ファーストキスを済ませたばかりというのに、興奮と情欲のままに淡を汚しかけた。 いや、もう汚したと言ってもいいかもしれない。少なくとも、 掴まられている肩の痛みと背中から伝わる震えは、十分に淡の恐怖を代弁するものだった。 精神的に追い詰めてしまったのは、間違いない。 京太郎は、今すぐ淡を放り出して逃げてしまいたい衝動に駆られた。 それを、唇を血が出るほどに噛み締めて押し殺し、絞りだすような声で、 京太郎「……ごめん、淡。本当に…」 京太郎「ホントに、申し訳ない……もう、しないから……」 淡「そんな……」 先に止まらなくなったのは淡だ。調子に乗って相手を弄んだのは自分が先ではないか。 京太郎は事前に警告した分、非はないはずだ。 それよりも何よりも、自分の制止の声で、京太郎がビクリと身を震わせ、 今にも罪悪感で潰されそうな京太郎の謝罪の声を聞くほうが、淡いには堪えた。 淡「あの、嫌じゃなかったから……」 京太郎「え?」 淡「その、びっくりしただけだから」 淡は再び京太郎の首に手を回し、ぎゅっとしがみついた。 仕切りなおした形になってはいるが、淡いの中に灯った熱が失せたわけではない。 ここから先はもう止められなくなる。否、そもそも自分には止める気がないのだと、淡は自覚している。 京太郎の耳に呟く。 淡「ここじゃ、嫌」 淡「ねぇ、京太郎……たしか、アパートに下宿してるんだよね……」 京太郎「あ、あぁ。そうだけど」 淡「……泊めて、よ」 淡は京太郎が息を呑んだのを感じた。 京太郎も、淡の覚悟を感じた。ならば、それに答えるのが男だ。 京太郎「今度こそ、大事にするからな……」 淡「ううん」 京太郎「少し、乱暴にするかも」 淡「うん。よろしく、おねがいします……」 夜の道を二人は歩いて行く。所々にある街灯が二人を照らすと、互いの金色の髪が混ざり合って一つになるようだ。 京太郎が後ろを見遣る。淡と目があって、彼女は顔を赤くしながらはにかむ。 京太郎は淡を抱え直し、もう絶対に不安にさせるものかと決心した。 淡「あー疲れたー。ふぃ~~お疲れ様ー」 菫「ほら、大星だらけるな。後片付けが残ってるんだから」 淡「あいあいー」 大会は間近だ。今日も今日とて白糸台麻雀部は夜遅くまで練習に励む。 全身が心地よい疲労感に包まれている。一仕事終えたときに感じるあの特有のかったるさだ。 ふと京太郎の方を見ると、機材を片付けながら照にお菓子を餌付けされているのが見えた。 淡(器用だなー) ぽてぽてと京太郎の方へ歩む。腹が減っているのは淡も同じなので、 淡「テルー、私にもひょーらい」 照「ん? ん」 大口開けた淡に、照は淡々とクッキーを入れた。 淡「むふふ、あまーい。もっともっとー」 照「ん。淡を餌付けしてるみたい」 淡「あわわんだよ! にゃー」 京「どっちだよ」 淡「あ、きょーたろ。終わったの?」 京「おー。帰るか」 淡「むふふ。今日はおんぶして欲しい気分かも」 京「……はいよ。俺は、毎日でもおんぶしてやりたいくらいだけどな」 淡「も、もー。そんなんじゃ私の身がもたないよー」 という会話をしながら二人は腕を組み合って部室を出て行った。 照「淡は身体が弱いのかな。最近よくおんぶされて帰ってるよね」 菫「運動不足かもしれないな」 尭「え、いや、あれは多分……」 誠「えー、想像ですが、多分『運動』はしてるんじゃないですかね……」 照「? まぁ、とにかく……仲良くなってよかった」 夜の帰り道、重なりあった二つの金色がある。 長い金色が短い金色の上に乗っかって陶酔している。 「ふふ。ねぇ」 「どうした?」 「おんぶっていいね」 「うん。おんぶっていいよな」 カン
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1344421556/ 京太郎「あの、龍門渕の……なんというか、関係者の人ですよね」 ハギヨシ「あ、はい」 京太郎「なんで平日の昼間にマクドナルドに?」 ハギヨシ「ああ」 ハギヨシ「衣様…ええと、ご存知ですよね」 京太郎「もちろん」 ハギヨシ「はい。衣様から休みを頂いて」 ハギヨシ「いつも休みなしで働いてるから、たまには羽根を伸ばせと」 京太郎「それでマクドナルドに?」 ハギヨシ「他に思いつかなくて…」 京太郎「せっかくの休みなのにもったいないですよ」 ハギヨシ「そうは思うんですけどねえ」 京太郎「あ、ポテトどうぞ」 ハギヨシ「ありがとうございます」 ポテトモグモーグ ハギヨシ「そういえばあなたは……ええと」 京太郎「須賀です。須賀京太郎」 ハギヨシ「須賀様はいったい何を」 京太郎「ああ、夏休みなんで、宿題を片付けに」 京太郎「暇だったんで」 ハギヨシ「ご立派ですね」 京太郎「まあ、ほとんど携帯いじってますけど」 ハギヨシ「部活のほうは?」 京太郎「ああ」 京太郎「まあ、俺が毎日いてもしょうがないんで」 京太郎「なんか週3ペースになってて」 ハギヨシ「女性所帯ですもんね」 ハギヨシ「でもみなさんと仲がいいみたいだし」 ハギヨシ「男性としては良い環境では?」 京太郎「でも一人くらい気の合う男子は欲しかったかも…」 京太郎「それを言うなら、ええと…」 ハギヨシ「ハギヨシで結構です」 京太郎「ハギヨシさんも」 ハギヨシ「私は衣様が楽しそうにしておられるなら結構なのです」 ハギヨシ「私など、めっそうもない」 京太郎「執事の鏡だなあ」 京太郎「でも龍門渕って可愛い子多いじゃないですか」 京太郎「そういう目線で見たりはしないんですか」 ハギヨシ「いえいえ」 ハギヨシ「まさかそんなことは…」 京太郎「だって、一人滅茶苦茶エロい服着てる子いるじゃないですか」 ハギヨシ「ああ、はい、いますね」 京太郎「僕からすればなんか、こう、ごちそうさまでしたという感じなんですけど。」 京太郎「ああいうの、同僚として目のやり場とかに困らないんですか?」 ハギヨシ「……」 京太郎「……」 ハギヨシ「あの、本音を言うと」 ハギヨシ「すごく興奮します」 京太郎「ですよね」 ハギヨシ「本人はわかってるのかわかってないのか」 ハギヨシ「あれ、チラチラ見えるんですよ」 京太郎「中身が」 京太郎「というか、乳首が」 ハギヨシ「ええ」 京太郎「あれ、絶対わかってやってますよ」 京太郎「見えるに決まってますよね」 京太郎「いったいなにを考えているのか」 ハギヨシ「なんなんですかね」 ハギヨシ「男として見られてないんですかね」 京太郎「逆にハギヨシさんに女として見られたいからやってるのかもしれないですよ」 ハギヨシ「いやいや、まさかまさか」 ハギヨシ「だったら私の前だけにしてほしいですよ」 京太郎「まあ、あんな服で街を出歩くとか」 京太郎「単なる痴女以外のなにものでもないですからね」 ハギヨシ「須賀様はどうなんですか?」 ハギヨシ「女性所帯に男性一人ですよ」 京太郎「ああ」 京太郎「そりゃもう」 ハギヨシ「気になりますね」 京太郎「でもガード固いんですよね」 京太郎「国広さんみたいにセックスアピールはしてこないし」 京太郎「それどころかタコス作れだの、こきつかわれて」 ハギヨシ「ほう」 ハギヨシ「ほうほう」 ハギヨシ「タコスですか」 京太郎「なにか引っかかりましたか」 ハギヨシ「これはね」 ハギヨシ「ドスケベでありますよ」 京太郎「はぁ」 京太郎「いやいやいやいや」 京太郎「あれに限ってそんな…」 京太郎「というか、タコスのどこがエロいんですか」 京太郎「あいつは単に腹すかせてるだけですって」 ハギヨシ「いえいえ」 ハギヨシ「考えてみてください」 ハギヨシ「皮を二つ折りして」 ハギヨシ「ソーセージやソースを挟む、情熱の国メキシコの料理ですよ」 京太郎「そうですね」 ハギヨシ「ソーセージを皮で挟むのをねだってくるんですよ」 ハギヨシ「これはね、セックスの隠喩ですよ」 ハギヨシ「間違いありません」 京太郎「あなたそういうキャラだったんですか」 ハギヨシ「執事たるもの、女性の前では紳士です。」 ハギヨシ「女性の前では紳士です。」 京太郎「大事なことだから二回言いましたか」 京太郎「しかしそういわれるとタコスって卑猥に見えますね」 京太郎「そういわれなくても卑猥な気がするけど」 ハギヨシ「隠喩どころか直喩ですよ、それは」 ハギヨシ「相手の方はいつでもウェルカムですよ」 京太郎「まさかまさか」 ハギヨシ「失礼なことをお聞きいたしますが、ご経験のほうは?」 京太郎「彼女すらまだいないです…」 ハギヨシ「甘酸っぱいですねー」 ハギヨシ「いいですねー」 京太郎「ちょっと恥ずかしい…」 ハギヨシ「しかしここはチャンスです」 ハギヨシ「ここで行かなきゃ相手の女性にも申し訳ないです」 京太郎「いや、でも…」 京太郎「ぶっちゃけあいつも悪くないというか」 京太郎「まあ、何度か押し倒そうかと思ったことはあるんですけど」 京太郎「タコスに限らずあるんですよ、いろいろ思い当ることが」 京太郎「でもなあ、本命が別にいて…」 ハギヨシ「あら」 ハギヨシ「どの方ですか?」 京太郎「ええと……」 京太郎「大将戦の子といえば分ります」 ハギヨシ「ああ、はい」 ハギヨシ「意外ですね」 ハギヨシ「あの中だと地味じゃないですか」 ハギヨシ「実は巨乳だとか?」 京太郎「残念ながら巨乳じゃないんですよね」 ハギヨシ「それは残念です」 京太郎「ああ、でもやべえ」 京太郎「あいつ巨乳だったら完璧だったのになあ」 ハギヨシ「いいですよね、地味巨乳」 京太郎「俺も派手巨乳よりは地味巨乳ですね」 京太郎「まあ、とにかく色々と悩んでるんです」 京太郎「周りもそういう目で見るんですよ」 京太郎「露骨に『めんどくさいからさっさとどっちか選べよ』みたいな」 京太郎「ワカメなんか特に露骨にそういうこと言ってきますね」 ハギヨシ「それはそうなるかもしれないですね」 ハギヨシ「女同士で喧嘩なんかはじめられても困りますし」 京太郎「でも本命に告白して、キープしてるほうとギクシャクするのも…」 ハギヨシ「完全に打算じゃないですか」 京太郎「俺はどちらともいまのままの関係を維持したいんです!」 ハギヨシ「ドヤ顔して言わないでください」 京太郎「これがモテキというやつですかね…」 ハギヨシ「それはモテキというやつですね」 ハギヨシ「でもここではっきりしないと部活にも出れないですし」 ハギヨシ「なにより女性を傷つけることになりますよ」 京太郎「紳士だなあ」 京太郎「さっきまで下ネタ喋ってた口だとは思えない」 ハギヨシ「女性には紳士なのです」 ハギヨシ「話を聞く限り、タコスの女性のほうは積極的だと思いますが」 ハギヨシ「幼馴染の女性のほうはどうなのですか」 京太郎「あいつもね」 京太郎「あいつがはっきりしないのが駄目なんですよ!」 ハギヨシ「どういうことですか?」 京太郎「思わせぶりなんですよ!」 京太郎「あれ?こいつ俺に気がある?という日もあれば」 京太郎「あれ?こいつ俺に興味ない?という日もあるんですよ」 京太郎「だからもうわけわかんねえという」 ハギヨシ「ああ」 ハギヨシ「それは単にそういう性格の女性というだけなような」 京太郎「いやあ、でもねえ!」 京太郎「手とか握ったりしてきますよ」 ハギヨシ「ああ、それは勘違いする」 ハギヨシ「天然か意識的かはわかりませんが」 京太郎「でも気がないのにそんなことします?」 ハギヨシ「する人もいるんですよ」 京太郎「ほんとかよ……」 ハギヨシ「須賀様を男性としてみてないからそんなことをするパターンもあります」 京太郎「いやいやいやいや」 京太郎「それはありえる…」 ハギヨシ「私はタコス氏(仮)でなんの問題もないと思いますけれども」 京太郎「でもここでタコスと付き合ったとしたら」 京太郎「今度は俺があいつと顔を合わせにくいし」 京太郎「ちゃんとタコスを振って、咲に告白するのが一番いいとはわかってるんだけれども…」 ハギヨシ「全部なくしちゃう可能性がありますね」 京太郎「咲に告白して駄目ならタコスじゃ無理ですかね?」 ハギヨシ「本人たちが納得しても周りにしばかれます」 京太郎「そりゃそうだ」 ハギヨシ「図らずも清澄の闇を垣間見てしまいました」 ハギヨシ「部員がほぼ全員残るから来年も強いと踏んでいたのですが」 ハギヨシ「そんなことが起こっていたとは」 京太郎「我ながら怖いですね」 京太郎「部活に顔出せないです、今は」 京太郎「龍門渕はそんなことないんですか」 ハギヨシ「いやあ、まあ」 ハギヨシ「割り切ってますよ、そのあたり」 京太郎「ええと、どういうことですか」 ハギヨシ「お互い割り切ってオープンな関係です」 ハギヨシ「女性所帯に男が紛れ込むというのは強靭な精神が求められるのです」 京太郎「おお、カッコいい」 京太郎「締まりは誰が一番良かったですか」 ハギヨシ「締まりは純様」 ハギヨシ「胸は智紀様」 ハギヨシ「総合的には一様」 京太郎「まじかよ」 京太郎「もう」 ハギヨシ「執事たるもの、女性を悦ばせるのも務めです」 京太郎「うわー、惚れるわ」 ハギヨシ「さすがに衣様には手を出してないですよ」 京太郎「それは良かった」 京太郎「これはでもね、ちゃんと言いたい」 京太郎「男が女性所帯に入るのってまじ大変ですよ」 ハギヨシ「それは間違いありません」 京太郎「ハーレム主人公が優柔不断でなんだのかんだのとか言いますけどね」 京太郎「周りの関係壊さないためにはああするしかないんですって!」 ハギヨシ「それは時と場合によりますが…」 京太郎「俺もソープで童貞捨てれば変わるだろうか」 ハギヨシ「間違いありません」 ハギヨシ「ソープ万能説です」 ハギヨシ「しかし須賀様は高校生です」 京太郎「そりゃそうだ!」 京太郎「……」 京太郎「……タコスで童貞捨てるか」 ハギヨシ「おっ」 京太郎「いや、でも、それはあまりにもゲスい考え方で…」 ハギヨシ「なんでそこで日和るのですか」 京太郎「タコスってなんとなく重そうなんですよ!」 京太郎「夜中の三時にメールしてきそう!」 ハギヨシ「それはわかりませんが」 ハギヨシ「そういうタイプなら今晩だけヨロシクしてというのは難しいですね」 ハギヨシ「一様も実はそういうタイプで、あのときは大変でしたおおっと」 京太郎「ちょっと!」 京太郎「気になる!」 ハギヨシ「女性には恋愛をエンジョイできるタイプと恋愛を生きる糧にするタイプがいますね」 京太郎「後者が本命で、前者がキープ対象なら楽なんですけど」 京太郎「逆だから難しいんですよ」 京太郎「タコスを今振ったら部活どころか学校にも出てこなさそうな気がする」 ハギヨシ「なんでそこまでわかっててキープするんですか」 京太郎「そりゃそうなんですよ……」 ハギヨシ「私が察するに、おそらく女性、特にタコス氏(仮)のほうは今の状況に悩んでいると思われます」 ハギヨシ「心当たりは?」 京太郎「確かに最近、あいつ元気ないです」 京太郎「麻雀の調子も悪いし」 ハギヨシ「やはりそうでしたか」 ハギヨシ「あまりお勧めはできませんが、今の状況を維持したいにしても」 ハギヨシ「事態が重くなる前に機嫌を取っておくくらいはできるかもしれませんね」 京太郎「なるほど」 ハギヨシ「プレゼントでもあげればいいかと思いますよ」 京太郎「おお」 京太郎「あいつが喜ぶものといえば…」 京太郎「タコスか」 ハギヨシ「食べ物で釣られてくれるのはリーズナブルでいいですね」 ハギヨシ「タコスで喜ぶとかなんかエロいですけど」 ハギヨシ「なら、手作りタコスなんかどうでしょう」 京太郎「そんなのでいいんですか?」 ハギヨシ「愛が重い女性ほど、ささやかなものに過剰に愛を感じたりするものです」 京太郎「なるほど」 京太郎「でもタコスの作り方なんてわかんないしなあ」 ハギヨシ「よろしければご指南いたしますよ」 ハギヨシ「ここでお話しできたご縁もあります」 京太郎「マジですか!」 京太郎「いいんですか!」 ハギヨシ「もちろん」 京太郎「じゃあ、お言葉に甘えて…」 京太郎「じゃあ、差し出がましいようですがもう一つ」 ハギヨシ「私にできることなら」 京太郎「俺、巨乳が好きなんですけど」 ハギヨシ「はい」 京太郎「あの、沢村さんで童貞捨てさせてもらったりとかできますかね?」 ハギヨシ「あっ」 ハギヨシ「それは自分で頑張ってください」 京太郎「……」 京太郎「ですよねー」 …… ……… ………… 京太郎「ほら、タコスだ」 優希「おお!いつもありがとだじぇ!」 優希「さすが未来の旦那様!」 京太郎「そういうのはいいから、ちゃんと点棒稼いで来いよ」 優希「もちろんだじぇ!」 優希「じゃあ、いってくるじょ!」 和「最近、絶好調ですねえ」 まこ「丸く収まってなによりじゃ」 久「一時はどうなるかと思ったけど…」 咲「やっぱり、麻雀は楽しいのが一番だね!」 京太郎「せやな」 和「そういえば、最近はハギヨシさんのところでタコスの作り方を勉強してるんですよね」 まこ「お、なんじゃそりゃ。愛か、愛なのか―」 京太郎「あはは、そういうのじゃないですよー(流し目)」 久「マネージャーの鏡ね。感謝しきれないわ」 咲「どちらにせよ、やっぱり麻雀は楽しいのが一番だね!」 一同「あはははは」 優希「今日も京太郎のタコスがうまい!」
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http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361979886/ 京太郎「お、メールだ」 差出人 天江衣さん 内容 明日、予定はあるか?ないのなら衣とお出かけしよう! 京太郎「ふむ、断る理由はないよな。いいですよ、と」ピッピッ 俺(ところでころたんって携帯もってる描写あったっけ) 京太郎「直接脳内に……だれだ今の」 京太郎「まぁいいや。さて、どこへ行くのかな?お、返信だ」 差出人 天江衣さん 内容 よかった!なら明日は松本城に行こう! 京太郎「松本駅で待ち合わせ、ね」 京太郎「松本城に似てるっていくなんて久しぶりだなぁ」 ー当日 月齢ー新月 ハギヨシ「あと少しで到着しますよ、衣様」 衣「うむ。たのしみだなー♪」 ハギヨシ「しかし、なぜ急に松本城へ?」 衣「てっぺんから外を見たくなったんだぞ」 ハギヨシ「さようですか……さ、つきました。松本駅です」 衣「おーついたか。京太郎は……いた!」 京太郎「お、衣さん、ハギヨシさん」 衣「またせたな!きょうたろー。うむ」 京太郎「……どうしました?」 衣「制服よりもかっこいいぞ!」 京太郎「あははー、気合いれてきちゃいました」 ハギヨシ「では、車に乗ってください。松本城までお送りしましょう」 衣「うん!」 -松本城- 京太郎「うぉー、久しぶりに見た」 ハギヨシ「では、おかえりの時間になられたらお電話ください、すぐ駆けつけます」 衣「うむ、ハギヨシごくろー!ではいくぞ!」 京太郎「はいはい」ほっこり 京太郎「ふう、結構回りましたね」 衣「くまなくみたな、歩き疲れたぞー」 京太郎「少し休みましょうか。飲み物買ってきますね、ベンチで待っててください」 衣「うむ、悪いな」 京太郎「衣さんは、無難にオレンジジュースで。お?どろり濃厚ピーチ味……妙な擬音だけどおいしそうだな」ピッガタン 京太郎「……ん?衣さんのベンチに誰かが」 京太郎「あれは……美穂子さん?」 ー ーー ーーー 美穂子「──と入っても一人じゃ誤解されたり危険だったり!」 衣「衣は子供じゃなからそんな心配はないし、第一一人じゃ!」 京太郎「こーろもさん」 衣「ひゃん!……って、きょうたろー!頬に冷たい缶をあてるなー!」 京太郎「ごめんなさい」 美穂子「……」 京太郎「で、どうして福路さんは俺を冷たい目でみているんですか?」 美穂子「須賀君、そういう趣味だったんですね」 京太郎「そういうしゅみ?」 美穂子「その、ロリ、コン……なにを言わせますか!」 京太郎「いやでも衣さんは年上だし、別にそういう関係じゃないし」 衣「そーだぞ!衣は子供じゃないし、京太郎は金石之交の仲だぞ!」 美穂子「は、はぁ、というよりお二人って知り合いだったのですね」 衣「いろいろ、あったのだ」 美穂子「……」ジトッ 京太郎「いやだからその目でみないでください」 美穂子「お二人で松本城見学に、ですか」 京太郎「ええ、誘われて。ていうか、美穂子さんがここに一人でいることの方があれですけど」 衣「なんで一人なんだー?」 美穂子「……暇に、なっちゃって」 京太郎(あんまり突っ込んじゃいけない感じだ) 美穂子(だって、断られちゃって暇だったんだもん)グスッ 衣「なんだ、振られたのか」 C「ちくわ大明神」 美穂子「」 京太郎「衣さん!言い過ぎです!」 衣「誰だいまの」 美穂子「そ、そんなこと言わなくたって」グスッ 京太郎「(あぁ最悪だ!図星だったんだ!)こ、衣さん、謝りましょう」 衣「あ、あぁ、だがいまのは」 京太郎「衣さんっ」 衣「え、あ、あぁ……すまない、言葉がすぎたようだ」 美穂子「いいです、べつに、グスッ」 衣「あ、あぁー、そうだ!衣たちと一緒に遊ぼう!」 美穂子「うぇ?」グスッ 衣「い、いやなことは楽しいことで忘れるのだ!ほら、いくぞ!」 美穂子「え、あ、ちょ」 京太郎「……引っ張られて行った……な」 京太郎「で、遊ぶと言ってもどうするんですか?」 衣「そうだなー、じゃあ、自然公園だ!自然公園に行こう!」 京太郎「つきました!何処かの自然公園!」 衣「どんな道をきたか覚えていないな」 美穂子「ま、まぁ、人も少ないしゆっくりできそうですね」 京太郎「ですねー。さて、とりあえず木陰に」 京太郎「今日は日差しが強いですねぇ」のびのび 衣「だなー」コロンッ 美穂子「!(ひ、膝まくら!)」 京太郎「あ、もう。動けないじゃないですか。」 衣「んふふー、ここが衣の墨俣城よー」コロコロ 美穂子「や、やっぱりお二人は」 京太郎「はい?」 美穂子「……いえ、なんでもないです」 京太郎「ー♪」ペラッ 衣「うにゅー」コロコロ 美穂子「……」 美穂子(私、なんでここにいるんだろう) 美穂子(都合があるのはわかる。私を嫌っていないことはわかる、でも) 美穂子(でも!こんな雰囲気の二人のそばで一人って拷問じゃあないですか!!) 美穂子(もう、帰りたい……)グスン ピシッ 衣「!!」ガバァッ 美穂子「え?」 衣「こんな時に目覚めたか、きょうたろー、否、須賀京太郎!!」 京太郎「寝起きを襲ってでも、俺は!!かあっっつ!!」ゴッ!!!! 美穂子「え?え??」 衣「いいだろう。このカード麻雀で勝負しよう。すまん、数合わせで入ってくれ」 美穂子「は?はい……(なにがなんだかわからない)」 京太郎「イチカァン!ニカァン!サンレンカァン!!」 美穂子(暗槓三連続!?) 衣「くっ、絶好調のようだな、まだ日も沈まぬうちに、気の早いやつよ!!」 京太郎「ツモォッ!!三暗刻三槓子!!」 美穂子(こ、こんなに強かったの!?大会でも名前を聞かなかったのに、何で!?) 衣「だが甘い!小細工を混ぜたアガリでは正に弄巧成拙よ!」 京太郎「リーチ!!」 衣「狙い撃ちだ!ロンッ!!」 京太郎「グゥアァ!!」 美穂子(な、なにがなにやらわからないけど、でも) 美穂子(置いてけぼりなんて、いやだ!なんで他人のイチャイチャに巻き込まれてその上置物にされなきゃいけないんですかっ!!) 美穂子「私も……私も混ぜてくださいよ!!」ギンッ 衣(目を開いたか!) 京太郎「俺は!負けたくなぃいいい!!」
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揺杏「学校どこよ? 私はあの有珠山なんだけど~wwwwww」 京太郎「清澄です」 揺杏「……え……!?」 京太郎「清澄高校です」 揺杏「……う、うわあ……ああ……ああああああああああ(イスから転げ落ちる)」 京太郎「どうかしましたか?」 揺杏「ああ、あふゥッ……ひいいい……ガクガク(足が震える)」 京太郎「やだなあ、そんなにびびらないで下さいよ。ちょっと麻雀が強いだけですから^^」 揺杏「ああ……あ……うんっ…ああ……ビクンビクン(小水を漏らす)」 京太郎「ちなみに俺は県予選初戦敗退です」 揺杏「あんっ!ああん……らめ……もうらめえ!ビクンビクン(絶頂する)」 揺杏「って夢見たんだよねー」アハハ 由暉子「重症ですね」 爽「うわー」 成香「あの、えっと……」 誓子「こうはなりたくないもんだねー」 揺杏「げっろー……」シュン 京太郎「でもそんな揺杏さん可愛いですよ」ニコッ 爽「!?」 由暉子「!?」 揺杏「!?!?!?」カァァァ 由暉子「あっふあぁ~~ん!!」ジョババ 爽「あふぅぅ~ん!!」ジョバジョバ 京太郎「」ビショヌレ 成香「えっと、えっと!」オロオロ 誓子「見ちゃダメだから、ね」サッ 揺杏「現実でやって受けるわけねーじゃん」ケラケラ カンッ