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―清澄高校― 麻雀部部室 京太郎 「失礼しまーす」ガチャッ 久 「あら?須賀くん今日は早いじゃない、咲や和はまだ来てないわよ」 京太郎 「そうなんですか?優希に染谷先輩もまだだし…二人じゃ何も出来ないですからネトマでもやってますね」 久 「ちょい待ち!ストップ…ちょっとこっちに来て座ってくれる?…色々と話したい事があるの」 京太郎 (もしかしてあの事がバレたのか?…退部になったりして…退学はなさそうだけど停学なんて事にも…) 久 「…須賀くん?」 京太郎 「は、はい…なんでしょうか」 久 「最近、痩せた?…なんだか酷く疲れてるみたいだし雑用やらせすぎてたら悪いかなーって…」 京太郎 「あ、いえ…大丈夫ですよ?」 久 「強がってたりしてない?…須賀くんは麻雀部の仲間なんだから悩みがあったり困った事があれば相談して良いのよ?」 京太郎 「………いえ、本当に何もないですから大丈夫ですよ」 久 「そう…でも何かを隠してるのは解っちゃうんだけどね?」 久「…自分で解決するって言うなら口は出さないけどこれくらいはさせて…」ギュムッ 京太郎 「ファッ…!?…ぶ、部長…な、何を…」カチンコチン 久 「しっ……静かになさい…私だって一応は年上なんだから少しくらいは甘えて良いのよ?」ナデナデ 京太郎 (うっ…柔らかい胸に顔が埋まって…落ち着かない…)ソワソワ 久 「ね?…少しは落ち着いたかしら…」ニコッ 京太郎 「!」 京太郎 「ぶ、部長…ッ!!」ガバッ 久 「きゃっ…!ちょ…す、須賀くん…?…だ、駄目っ…離れなさい…!」ググッ 京太郎 「ぶ、部長がいけないんですよ?…そんな誘うような事を…はぁ…はぁ」 ガチャッ 京太郎 「!!!」ビクッ 咲 「あーあ…賭けは部長の勝ちかぁ」 和 「懲りたと思ったんですけどね…筋金入りのお猿さんだったなんて軽蔑しますね」キッ 京太郎 「さ、咲…?…和まで!これは違うんだ………って賭け?」 久 「そうよ?最近の須賀くんの様子が変だから咲に問い詰めたらね…教えてくれたわ」 京太郎 「…」 久 「それで須賀くんの異常な所が多少は改善されたかなって、淡い期待を抱いてたんだけど、見事に裏切られちゃったな」ニッコリ 和 「あれだけ毎日搾り出しても、まだそういった感情があるなんて驚きです」ニッコリ 咲 「これは京ちゃんをしっかりと教育しなきゃだね」ニッコリ 京太郎 「あ、…その…これは生理現象でして…」 咲 「うん、確かに部長にあぁやって抱きしめられて反応しちゃうのは仕方ないと思うよ?」 和 「でも押し倒して迫るなんて…」ジトー 京太郎 「ぐっ…」 久 「まぁ、これも私の演技が須賀くんを欲情させたって事ね…罪だわ」 和 「今日も残ってくれないと困った事になりますよ?」 咲 「社会的に抹ry ガチャッ 優希 「遅くなったじぇ、学食でタコスを買うのに並んでたじょ」 まこ 「わしも優希に触発されて食いたくなってのう…まいったまいった」 京太郎 (助かった…今日に限って二人が天使に見える…) 久 「大丈夫よ、さぁ…人数も揃ったし打つわよ!」 そのカン成立せず! 通らばリー『通りません!!12000』 バカホンじゃ!! 咲 「今日は部長の勝ちかぁ…ゆみさんみたいにチャンカンを狙ってくるなんて…」 和 「あれには驚かされましたけど本番でああいう打ち方をされては困りますけど」 久 「あら、本番なんて和も好きね」 和 「な、何を言ってるんですか!///」 まこ 「さてと…時間も良い頃合いじゃ、わしは先に帰らせて貰おうかのう」 久 「気をつけて帰るのよー」フリフリ まこ 「って一緒に帰るんじゃないんか!」 久 「ちょっともう少し打ってたいの…咲に和……そして須賀くん付き合ってくれる?」 咲 「良いですよ?」 和 「まだまだ打ち足りないので喜んで」ニコッ 京太郎 「……はい」 咲 「…嫌なの?」 京太郎 「…べ、別に…」 和 「そういった態度を取られると…凹ませなくてはいけませんね」ニコッ 優希 「…っ…京太郎は最近付き合い悪いじょ!」 和 「我儘はいけませんよ?…優希は少し須賀くんに対する態度を考えてみてはいかがですか」 咲 「一応は男の子なんだし『犬』なんて奴隷扱いしてたら京ちゃんだって怒るよ?」 京太郎 (お、お前等も俺を奴隷かペットみたいに扱ってるだろ…) 久 「何か言いたそうね…」ニコッ 京太郎 「!?」ゾクッ まこ 「しょうがないのう…優希、今回は諦めるんじゃ」 優希 「仕方ないじょ…染谷先輩と一緒に帰るじぇ」 … …… ……… 和 「優希達は帰ったみたいですよ」 久 「ふふっ…須賀くん、さっきの態度は何かしらね」 和 「少しばかり教育的指導が必要ですね」 咲 「完全下校時刻の10 00までは3時間はあるよ?…良かったね京ちゃん!」 京太郎 「…ッ!」ゾクッ 和 「じゃあ今日は私が一番最初に…さぁ須賀さんはベットに寝て下さい」 京太郎 「…あぁ」ドサッ 和 「ふふっ…今日は何回目で泣きが入るんでしょうか」クスッ 咲 「原村さん、テクノブレイクには注意だよ」 和 「大丈夫ですよ…人は簡単には死にませんから」ナデナデナデナデ 京太郎 「…あ…っ……う…っ」ムクッムクムクッ 久 「へぇ…須賀くんって随分と可愛い声で鳴くのね、なんだか疼いちゃうなぁ」ニコッ 京太郎 「…ッ」ムクッムクムクッ 和 「相変わらず反応だけは良いですね…そういえば須賀くんにはまだやってない事がありましたね」ヌギヌギ 咲 「まだしてない事…?」 和 「んっ、須賀くんがずっと私の胸ばかり見てましたからね…好きなんでしょう?…こういうの…」タプンタプタプッ 京太郎 (ぷるんぷるんに揺れて…あ、あれで挟まれたら…)ビキビキビキッ 咲 「…京ちゃんはやっぱり大きな人が好きなんだ…」ムスッ 久 「大きさじゃ和には負けるけど、無理すれば私にも出来そうよね」グイッグイッ 和 「私のアイデンティティですから…さぁ、始めますよ…?」モニュッ 京太郎 「…ふぁ…っ……や、柔らかくて…」 和 「猛り過ぎですよ…火傷してしまいそうなくらい熱いですね…」ズニュッズニュッズニュッ 咲 (の、和ちゃん…唾液垂らしながら胸で…) 久 (正直、パイズリは和の独壇場よね…悔しいけど) 京太郎 「ッ…ちょっ…の、和…待ってくれ…このままだと…っ」 和 「構いませんよ?…このまま出しても…こうして包み込めば顔には掛かりません」ムニュッズニュッズニュッズニュッ 京太郎 「――――――ツ…ふぁ……っ!…の、和ッ!!」 ドクン!ドビュルルルルルルルルッ! 和 「……っ……んっ…妊娠させるつもりですか?…生臭く粘度があって…たまらなくクラクラします」 京太郎 「はぁ…っ…あぁっ…!」 京太郎 (一気にもっていかれた…咲一人の時だって大変だったのに、和に部長まで来たら本当死ぬんじゃないか?) 久 「和、どいて?…次は私ね…」クスッ 久 「こういった事は初めてだから…上手く出来るか心配ね」ツツツー 京太郎 「ひ、ひんっ!」ビクッ 久 「そういえばイッたばかりは敏感だったわね?…じゃあこんなのも良いのかしら…」ピンッ 京太郎 「あ゛あ゛っ゛…!」ビクンビクッ 和 「部長、いくらなんでもそれは牌をツモる時だけにして下さい」 咲 「京ちゃん死んじゃうよ?」 久 「あら、そうでもなさそうよ?」 京太郎 「ふっ……ふぅ……ふぅ…」ビクンビクッ 咲 「あ、先端から我慢汁がダラダラ…こんな趣味もあったんだね?」 和 「前々からMだとは解ってましたがここまで重度だとは思いませんでしたね」 京太郎 (お、男としてのプライドが…尊厳が…でも悔しいながら反応しちまうのが性だな) 久 「そうね…このまま手だけってのも味気ないし、そうだわ!」ヌギヌギ 咲 「靴下…?」 和 「なるほど…やろうとしてる事が解りました」 久 「ふふっ…靴下を手袋みたいにしてみたけどこういうのは好きかしら?」 京太郎 「!!」ガタッガタッ 久 「はい、動かない…そうそうそのまま…じゃあ握るわね?」ギュッ 京太郎 「わっ…!…っ…うぅ…」ゾクッ 京太郎 (さっきまで履いてたからかもしれないけど生暖かくて…) 久 「えっと…こうかしら?」シュッシュッシュッ 京太郎 「ふわっ…ちょっ待って…くっ…!」 久 (な、何…これ楽しいじゃない!須賀くんが情けなく鳴いたり我慢してたり…)ゾクッ 久 「ふふっ…二度と私達の私物に手を出さないように教えこまなきゃね?…ほらほら!」シュッシュッシュッシュッシュッシュッ 京太郎 「あぁっ!…はっ……あっ…」ポロッポロッ 咲 「あはは、京ちゃん泣く程気持ちいいんだ?」 和 「幸せ者ですね…そんなに嬉しいならあと二回りくらいはは付き合って貰いましょうか」ニコッ 久 (顔を覆ってまで顔を見られたくないなんて…ふふっ…)シュッシュッシュッ 京太郎 「はっ…!…うっ……あ…ぶ、部長ッ…ぐっ……!」 ドクン!ドビュルルルルルルルルッ! ベチャッ! 久 「きゃっ……!」 咲 「あー…顔にかけちゃった…」 和 「最低ですね」 須賀 「すいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいません…」ブツブツブツ 久 (こ、壊れちゃった…?)フキフキフキ 咲 「次は私の番だね、部長…靴下貸して貰えます?」 久 「流石にこのままじゃ使えないし捨てるつもりだから好きにして良いわよ」 咲 「じゃあお言葉に甘えて…」ズボッ 京太郎 「ッ!!…んっ…んー!!」ジタバタジタバタ 和 「宮永さん、本当にソレ好きですよね」クスクスッ 咲 「なんだか征服してる感じが本当にね…ゾクゾクするの…よいしょっと…」 京太郎 「んっ…!…んーっ…!」モゾッモゾモゾッ 咲 「京ちゃん、鼻で息をしないと危ないよ?…んっ…あっ……っ…!」ズブッニュルルッ 久 「あら、咲はてっきり下になる物だと思ってたのに…」 和 「私も最初はそう思ってましたけど…あんな楽しそうな宮永さんは中々見れませんよ」 咲 「はっ…まだ硬いね京ちゃん、太くてゴツゴツしたのが奥まで…やっ……凄い…!」ズニュッズニュッズニュッズニュッズニュッズニュッ 京太郎 「――ッ…はっ……ゲホッ……咲…っ、くっ……あっ…!」 咲 「まだ…まだ駄目…!…ッ…奥からジワジワと来てるから…イッちゃ駄目…だよ?」ズニュッズニュッズニュッズニュッズニュッズニュッ 京太郎 「ッ…はぁ…っ…!……ッ……くっ…む、無理だ…出ちま…ッ…がはっ!!!!」 和 「ちょ…っ宮永さん?な、何をしてるんですか!!!」 久 「首なんて絞めたら流石に危ないわよ?」 咲 「大丈夫ですよ、…でも首を絞めたままするといつも以上に良いって書いてありましたし…んっ…!」 咲「…来たよ京ちゃん…凄い…!」ズニュッズニュッズニュッ 京太郎 「……ッ…!あ゛っ…さ、咲ッ…う、あぁっ…!」 ドクン!ドビュルルルルルルルルッ!ピュッピュピュッ! 京太郎 「……ッ…こ、腰が抜けて動けない…っ………はぁ…っ」 咲 「京ちゃん、凄い凄かったよ…ふふっ」ギュッ 京太郎 「さ、咲…は、離れてくれないか…?もう限界なんだ…」 咲 「そんなに簡単に限界を線引きしちゃ駄目だよ?…まだまだ出来るよね…」 チュッチュッチルッチュルチュルチュパッ 京太郎 「―――ッ!…は、何を…むぐっ…」 咲 「んっ…!…ぷはぁ…何ってキスに決まってるでしょ?…あ、またおっきくなってきた…」ニコッ 京太郎 (じ、自分が情けない…) 咲 「んっ…しょっと!」ジュポッ 和 「宮永さん、勃たせておいて放置するなんて…なかなかのなかなかですね」 久 「私以上にタチが悪いわ」 咲 「違いますよ…最後は三人で一緒にするんですよ」ニコッ 京太郎 「ちょっ…!」ビッキーン 久 「………本当に面白そうね」クスッ 和 「尊敬しますよ宮永さん…」ペロッ 咲 「さぁ京ちゃん、可哀相だから今日はこれで終わりにしてあげるよ」 和 「三人が一緒に責めるのですから負担も三倍と考えるのが普通ですね」 久 「三倍で済むかしら?…じゃあ咲は口で、和は手で竿を扱いて、私は玉袋を責めてみるわ」 咲・和 「はい!!!」 ジュッポジュッポシュッシュッシュッジュッポジュッポニギッニギッニギッ 咲 「ふふっ…口の中でビキビキって唸ってる…本当、京ちゃんて変態だね」ジュッポジュッポ 和 「こうして罵られて嬲られて…プライドはないんでしょうか…あったら私物なんて盗っていかれませんよね」シュッシュッシュッシュッシュッシュッ 久 「和の言う通り…ねぇ、どうして優希やまこのには手を出さないのかしら………ねっ!」ピンッ 京太郎 「ひぎいっ…!…う………あっ……ぶっ…!」 ドクン!ビュルルルッ!ビュクッビュビュッ! 咲 「けほっ……それで何も言わず出しちゃうのね…」ペロッ 和 「どうしてくれるんでしょうね…コレ」ネトッネチョ 久 「まだまだ教育が足りないみたいね…ふふっ」フキフキフキ 京太郎 「はっ……そ、そんな無茶苦茶な…」ビクッビクン 咲 「じゃあ時間も調度良いですしシャワーを浴びて帰りましょうか」 和 「須賀くん、解ってるでしょうけど先に帰られたら困りますよ」ニコッ 京太郎 「わ、解ってるよ…」 久 「じゃあ私から先に浴びて来るわね」 和 「ごゆっくりどうぞ」 咲 「ねぇ京ちゃん、部長の靴下…どうだった?」チラッ 和 「変態さんにはご褒美だったかもしれませんけどね」チラッ 京太郎 「な、何を見てるんだ…?」 咲 「鈍いなぁ…私達は靴下を見てるでしょ?」 京太郎 「…捨てるのか?汚れたし当たり前か…気が効かなくて悪かったよ」スクッ 咲 「しゃぶってよ…部長の汗がたっぷり染み込んでるよ…ほら」 咲 「出来るよね…?」 和 「出来ますよね…?」 京太郎 (…ここで命令通りに従っても『私物』を使ったと言われ泥沼、従わなかったら弱みをバラされて居づらくなる…くそっ) 京太郎 「…ッ…ちゅっ…ふっ…はっ…!」 咲 「本当にしゃぶってるよ…ふふっ」 和 「須賀くん、部長は靴下を処分しておいてと言われてましたから私物じゃないんですよ?」クスクスッ 咲 「本当に京ちゃんは変わらないね…ふふっ」 ガチャ 久 「さっぱりしたわぁ…咲に和も行ってらっしゃい」 和 「!」 和 「行きましょう宮永さん!お仕置きは部長に任せて…早く!」グイッ 咲 「い、痛いよ和ちゃん…ちょっ…」 京太郎 (部長と二人きりか…二人よりはマシだな…) 久 「ねぇ須賀くん…逞しいのね」ニコッ 京太郎 「へ…?」 久 「あんなに搾り出したのにまだ…勃ってるわよ」ニコッ 京太郎 「こ、これは…」 京太郎 (部長の靴下をしゃぶって大きくなったなんて言ったら大変だし…) 京太郎 「ゆ、湯上がりの部長が色っぽくて…ははは」 久 「嬉しい事言ってくれるのね…須賀くん、私の初めて欲しい?」ジィ 京太郎 「!」 久 「咲や和があんなにしてるのに部長の私がしないって訳にもいかないのよ」 久 「かといって初めてだから怖いなんてごまかすのも釈だし…ね?優しくしてくれるなら良いわよ」ピラッ 京太郎 「…ッ」ごくり 京太郎 「ぶ、部長…!!」 久 「ちょっ…こら、優しくって言ったでしょ?…離れなさい!!」グイッグイッ 京太郎 「俺だって散々されましたからね…泣いて謝ったって知りませんよ!!」 ガチャ 和 「…須賀くん」 咲 「そんな余裕がまだあったんだ?…ふぅん」 京太郎 「…さ、咲…和…あ、これはだな…」 久 「本気でハリウッド狙っちゃおうかしら…ふふっ」 咲 「じゃあそろそろ下校時刻だし出よっか」 和 「そうですね…///」 和 (宮永さんの裸…あのウエスト…もう一回だけ抱きしめたいです) 久 「じゃあ鍵閉めるから出てくれるー?」 ―通学路― カナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナ 京太郎 「…」 咲 「そんなに黙ってたら楽しくないよ、何か話そうよ京ちゃん」 京太郎 「い、いつまで続くんだ…?」 咲 「卒業するまでって言ったよね?…マホちゃん達の私物にも手を出すようだったら参加して貰う事になるけど」 京太郎 「…出さなねぇって」 咲 「…その言葉遣いも教育しなきゃいけないかな」クスクスッ 京太郎 「」ゾクッ 咲 「なんてね、京ちゃんとの関係を壊したくないしそれくらいは許しておいてあげるよ」 咲 「あ、それと…後で京ちゃんに電話するから出なきゃ駄目だよ?」 京太郎 「…解った。」 咲 「送ってくれてありがと…また明日ね?」チュッ 京太郎 「…ッ…あ、あぁ…また明日な…」 京太郎 (咲は後を向いてる…すぐ近くには植木鉢が無造作に…) 京太郎 (………な、何を考えてるんだ…一瞬でもこんな事を考えた俺が情けない…) … …… ……… ―京太郎の部屋― TRRRRRR 京太郎 「はい、…咲か?」 『こんばんは京ちゃん、今は平気?』 京太郎 「あぁ、…飯も食ったし風呂にも入ってあとは寝るだけだ」 『良かった…じゃあそのまま聞いててね?』 京太郎 「おう…何だ?」 『…今日、誰が一番気持ち良かった?』 京太郎 「ど、どうしてそんな事聞くんだよ…」 『やっぱり気になるもん…和ちゃんのパイズリは反応が全然違ったよね?』 『部長の靴下で手コキされてたのも凄く良さそうだったもん…で、誰なの?ねえ?』 京太郎 「そ、それは………和…だったけど」 『そっかぁ…京ちゃんは私の膣内より和ちゃんの胸の方が良いんだ…ふふっ』 京太郎 「で、でも首を絞められにイッた時は正直死ぬんじゃないかってくらい不思議な感覚だった…」 京太郎「まるで身体の内の精液が全部出た…みたいな」 『へぇ…じゃあまた味わってみる?…まだ忘れられなかったりして…』 京太郎 「な、何を…」 『気付いてないの?…京ちゃん息が荒いよ…思い出して勃っちゃったかな…』 京太郎 「!」 『丁度良いよ…今、一人でする京ちゃんの声聞かせてよ』 京太郎 「ば、馬鹿な事言わずに早く寝r 『最悪、退学になっちゃうかもしれないんだよ?』 京太郎 「…解りました…」 『じゃあ聞かせて…?こういうのは嫌い?』 京太郎 「…ッ…はっ…こういうのは初めてだし…解ら…っ…はっ」シュッシュッシュッ 『凄いね…やっぱり自分のツボは自分が良く解ってるみたいだね?』 京太郎 「…っ…さきッ…くっ……はぁ…さきの膣内っ…凄い気持ち良い…ッ…いっ…あっ」シュッシュッシュッ 『ちょ…っ、京ちゃん?』 京太郎 「はぁ…はぁっ……さきッ…さきッ…さきッ―――っで、出るっ…膣内に出すぞ…!…うっ…!」 ビュクッビュビュッ!ビュルルルルッ 『……ッ////…ビックリさせないでよ!!…おやすみ京ちゃん』ガチャッ 京太郎 (…急に恥ずかしがって何がしたかったんだ?) 京太郎 「しっかし咲には驚かされたよ…数少ない趣味のテレフォンセックスをさせるなんて…」 京太郎 「………でも流石に痛いな、ヒリヒリして休ませなきゃ本当にまずそうだ」 ピンポーン! 京太郎 「き、客か…?こんな夜中に…親父や母ちゃんはいねえし応対するしかねえよな」 ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン 京太郎 「はーい!すぐ行きます!」 ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン 京太郎 「…はーい、どちら様ですか?」ガチャッ 照 「…」 京太郎 「…お姉さん?」 照 「…てた」ギュルルルルッ 京太郎 「…へ?」 照 「咲とエッチしてた声が外まで聞こえてた…」グスッグス 京太郎 「あ、いやそのですね…さっきのは…」 照 「咲が中に居るの?…お姉ちゃんがビシッと言ってやる」ズイッ 京太郎 「いや、その…待って!」 照 「聞く耳もたない!」 ―京太郎の部屋― 照 「…咲の靴は見当たらなかったな」 京太郎 「だから居ないって言ったじゃないですか」 照 「でも咲の声は聞こえた…き、須賀くんの…声も…///」 京太郎 「じ、実はですね…」 … …… ……… 照 「っ…!咲とテレフォンセックスをしてた!?」ガタッ 照 「なんて羨ま…いや、何を考えてるの須賀くんは…全く…」 京太郎 (俺と咲の関係は言わない方が良いな…) 照 「誤解だったみたい…ごめんなさい、でも今後…咲とそんな事をしたら…」ギュルルルルッ 京太郎 「ひっ!」 照 「解ってくれたなら良い…お邪魔しま………ん?」 照 「あれは咲のリコーター?それに中学時代のブルマーまで…」 京太郎 (どうして押し入れのあんな小さな隙間から中が解るんだ…?) 照 「…京太郎くん、お姉ちゃんは怒らないからちょっとお話しようか」ギュルルルルッ 京太郎 「…え?」 照 「大丈夫、怒らないからとりあえず座ろうか?」ギュルルルルッ 京太郎 「い、いや…これはですね…」 照 「良いから座ろうか?」ダンッ 京太郎 「は、はい!」ヘタッ 照 「まず、どうして咲の私物がこの部屋にあるの?」 京太郎 (…ま、まずい…これは本当にまずい事になってきた…) 照 「まず…一緒に登下校して宿題をしてたらリコーダを忘れたまま…って理由はまだ解る」 照 「本題はブルマー…それに隠してるみたいだけど咲の下着も持ってるよね?それもここ最近まで履いていた物」 照 「以上の事を踏まえ…導き出される結論は一つ、京太郎くん…君は咲の私物を拝借し性処理の道具として使った…違う?」 京太郎 「……はい、そうです」 照 「正直でよろしい…この事を咲は知っているの?」 京太郎 「…えぇ、こっぴどく怒られ処分しておけと言われました」 照 「…そっか、しかし処分されてないのを見ると咲の命令は聞けないんだよね?…よし実家に電話して…」 京太郎 「ま、待って下さい…何でも言う事聞きますからもう…許して下さい」 照 「…今、何でもって言ったよね?」ニッコリ 照 「咲のお姉ちゃんとして私が責任を持って処分しておく」ガサッガサガサッ 京太郎 「は、はぁ…」 照 「解ってるだろうけどこの事は他言無用…解った?」 京太郎 「はい…」コクン 照 「…よし、このまま出ていくのもアレだから…君の相手をしてあげよう」 京太郎 「へ…?」 照 「おーい…憩!!」パンパン 憩 「な、なんですか…もう…」 照 「彼の包茎手術をするから手伝ってくれ」 憩 「え、えぇっ!!」 ―第三部へ続く―
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大きな改行があるたびに場面が変わっています それはインハイの帰り道の話だった。 久「そっ。龍門渕さんが企画してくれてね。インハイお疲れ企画~みたいな感じだってさ」 咲「合宿というより旅行ですね、それ」 まこ「夏休み最後の思い出にするんだそうじゃ。太っ腹なことじゃのう……」 京太郎「へぇー。そいじゃ皆とは途中で別れなきゃですね、俺がついてくわけにはいきませんし」 久「いや、今回は須賀君にも来てもらうわよ?」 京太郎「え゛っ」 京太郎「……えー、分かってましたよ、どうせこんなことだろって」 ハギヨシ「すみません須賀君。手伝ってもらってしまって」 流石に練習のためでもないお遊びの企画に大規模な宿を取るわけにもいかず、 今回の集まりは格安の民宿で、しかも料理などは自分達で用意するということになったそうだ。 もちろん俺の師匠であるハギヨシさんがその主力なわけだが、流石に彼一人に任せるわけにはいかず、 俺は今回その手伝いとして呼ばれた、というわけだ。 風越の綺麗なキャプテン(福路さんというらしい)なんかも手伝ってくれてるけど、 基本的に雑用はハギヨシさんと俺の仕事である。 京太郎「いやまぁ、役得って言われたらそうなんだけどさ……あ、ハギヨシさん。料理出来た分から持ってきますねー」 ハギヨシ「宜しくお願いします」 京太郎「お待たせしましたー。今日の晩ごはんですー」 優希「おっ、待ってたじょー!!タコス、タコスはあるか!?」 京太郎「後で気が向いたら作ってやるから待ってろな。皆さん、割り箸ここにあるんで持ってってくださーい」 華菜「悪いなー清澄の一年、色々任せちゃって」 京太郎「はは、まあ役得ですから。それにほとんどはハギヨシさんがやってくれてますし」 透華「ハギヨシはなんでも出来ますからね!龍門渕自慢の執事ですわ!」 京太郎「ほんと、尊敬してますよハギヨシさんのことは」 選手の人達と適当に話しながらハギヨシさん謹製のごはんを並べていく。 ……ま、文句言うような環境じゃないよな。眼福眼福。 桃子(……!?私の前にもちゃんと料理が置いてある……!?) ――咲がデジタル意識の徹底により槓材を見極めたのと同じように、 京太郎は雑用意識の徹底により頭数を見極めていたのだが、それはまた別の話。 ハギヨシ「福路様は家事がお上手ですね」 美穂子「そんな、執事さんほどじゃありません」 ハギヨシ「貴女の歳でこれだけ出来れば十分ですよ。……あ、僭越ながら、ここはこうすると更に宜しいかと」 美穂子「えっ?あ、本当だ。執事さん、なんでも知っているんですね」 ハギヨシ「恐縮です」 美穂子「いえいえ、私なんて機械の類は全然だめで……」 ハギヨシ「なんでも出来る人間なんていませんよ」 何でもできる系執事となんでもできる系(機械は除く)女子が見事に意気投合していたことを知る者はいない。 京太郎「それではみなさん手を合わせてー」 全員『いただきまーす』 美穂子(……!このお吸い物、凄く美味しいわ。ほ、他のメニューも、まるで料亭のものみたい……!) 透華「む、どうかしましたの?」 美穂子「い、いえ……この料理、どれも凄く美味しいわ……」 透華「当然ですわ、ウチのハギヨシが作ったものなのですから!」 美穂子「あの執事さん、ハギヨシさんというのね。お料理を教えてもらいたいわ」 透華「ふむ。ハギヨシ!」 ハギヨシ「……は。お呼びになりましたか、透華お嬢様」 透華「この方に料理を教えて差し上げなさい!」 ハギヨシ「は、承りました」 美穂子「えっ?そんな、悪いわ」 ハギヨシ「お気になさらず。お嬢様の命ですので、このハギヨシ、全身全霊を持ってお教えしますよ」 ハギヨシ「それでは、宿泊している皆様のために軽く夜食でも作りましょうか」 美穂子「はいっ。よろしくお願いします」 二人は色々と相談しながら作業を始める。 どちらも日頃から家事には慣れ親しんでいるので、トラブルもなく順調に作業は進む。 ハギヨシ(……ふむ。お教えするとは言っても、既に福路様は十分家事全般がお得意だと思うのですけれど) 手を休めぬままに、ハギヨシは美穂子を観察する。 思うに、彼女はただ自信がないだけなのではないだろうか。 聞いたところ、部の雑用なども日頃から進んで買って出ているという彼女に、 今更自分が教えることも余りない気がする。 ハギヨシ「……福路様。あなたはいつもこのように家事に親しんでいるそうですね?」 美穂子「は、はい。それでも私なんてまだまだで……」 ハギヨシ「そんなことはありませんよ。貴女の努力を認めない人間などいません。もっと自信を持ってください」 美穂子「そ、そんな……」 ハギヨシ「会ったばかりの私でもわかるのです。風越の部員の皆様なら、もっと福路様のことを分かっているかと存じます」 ハギヨシ「一度、風越の皆様に話を聞いてみては?また、考え方も違ってくるかと」 美穂子「そう……ですね。ありがとうございます、ハギヨシさん」 美穂子「……ところで、この最新型のオーブンってどう使えば……」 ハギヨシ(……福路様が学ぶべきは、お料理よりも機械の扱い方のようですね) 可愛らしい彼女の意外な欠点に、思わず笑みをこぼしそうになるハギヨシ。 恐らく透華たちが見れば驚くであろう、普段の彼にはない表情がそこにはあった。 ~自由時間~ 京太郎「いるかなー、いるかなー……いた!あの、すみませーん!」 華菜「ん、どうしたし?お前は……清澄の一年か」 京太郎「うっす、須賀です!いやー、池田さんに一度会ってみたかったんですよー」 華菜「あたしに?そりゃなんで」 京太郎「その……なんつーか、県決勝の時の池田さん、かっこよかったなって」 華菜「……は?」 京太郎「だってあんな劣勢なのに役満和了って、その後も高い手張りまくって、最後はスッタン見逃しとか。超かっけーっすよ!」 華菜「……あのなー。そもそも劣勢になったのはあたしが振り込みまくったからだろ。客観的に見ればあたしが戦犯だし」 京太郎「うー、そういうもんなんすかねー……俺はかっこよかったと思うんだけどなぁ」 華菜「はは。ま、そう思ってもらえるぶんにはありがたいし」 京太郎「なんかすみません。……ん?げ、咲がいない!あいつまた迷子になりやがった!?ちょっと探してきます!」 華菜「おー、頑張ってこいよ清澄の一年ー」 華菜「……はぁ。県決勝……かぁ」 同卓した連中の前では必死に強がって見せたし、コーチの前でも諦めないとは言ってみせた。 けれど。 華菜(……あー、駄目だ。思い出すだけでしんどいし) どうあがいても振り込まされ、必死に作った自分の高い手は容赦なくクズ手で押し流されて。 一矢報いることも出来ないまま、あの場はただ宮永咲と天江衣の決戦場でしかなかった。 あたしの存在なんて……あの決戦に、なんの影響も与えてはいなかった。 華菜「……あたし、来年もアレと戦わなきゃいけないんだよなぁ」 ハギヨシ「……おや、どうかなさいましたか池田様」 華菜「……ん?あ、龍門渕の執事さん。いや、何でもないし。すみません心配かけて」 ハギヨシ「それにしては、顔色が優れませんが……」 華菜「し、執事さんは鋭いんですね……」 ハギヨシ「出来れば、相談に乗らせて頂きたく存じます」 華菜「……じゃ、お言葉に甘えて愚痴らせてもらうし」 ハギヨシ「……ふむ。今後も風越の大将としてやっていく自信がない……ですか」 華菜「龍門渕の執事さんに言うのもなんだけど。どうしたって天江衣や宮永咲に勝てる気がしないし」 ハギヨシ「確かに衣様も宮永様も、常軌を逸した強さを持っておられます。しかし、池田様も私から見れば同じようなものですよ」 華菜「は、はぁ!?あたしが!?」 ハギヨシ「先程須賀君と話していたようですが、須賀君もそう思っているでしょう」 ハギヨシ「貴女がたのレベルになるとまた違うのでしょうけれど、私たちのような素人目から見ればあの決勝は実に見応えのあるものでした」 ハギヨシ「確かに全体としては衣様と宮永様が圧倒していました」 ハギヨシ「しかし、加治木様と池田様も惜しいところまで肉薄していたように、私は思います」 ハギヨシ「池田様は、流されてしまったものの高い手を何度も張っています。アレを和了れていれば結果はどうなったか分かりません」 ハギヨシ「加治木様も、オーラスに国士無双を1向聴まで仕上げていました」 ハギヨシ「少なくとも私は、そしておそらく須賀君も……あの場では、誰が勝ってもおかしくなかったと思っています」 華菜「……外から見れば、そういうもんなのかなぁ」 ハギヨシ「はい。それに、男心に池田様の高打点手は胸が躍るようです」 華菜「ははは、執事さんも清澄の一年と同じこと言ってるし」 ハギヨシ「おや、そうですか」 華菜「……そっか。あたしが勝ってもおかしくなかったって、そう思ってくれてる人もいるのか……」 華菜「……ん!ありがとだし、執事さん!あたしこれからも頑張ってみることにするし!」 そう言うと池田様は元気よく駆けていきました。 ……そろそろいいんじゃないですか、須賀君? 「……ちぇー。気付かれてましたかハギヨシさん」 「執事ですから」 「ま、でも、池田さんが元気になってよかった。なんか俺が落ち込ませちゃったみたいだったし……」 「須賀君はまだまだ女性への対応を勉強しなければならないようですね?」 「ぐうの音も出ねーっす」 ~自由時間~ 透華(彼といる時のハギヨシは、なんだか普段と違う感じですわね……) 透華(楽しそうというかなんというか。そもそもハギヨシが君づけで呼ぶ相手は初めて見ました) 京太郎「……ん?どうかしましたか龍門渕さん。ハギヨシさんなら向こうで天江さんの相手をしてると思いますよ」 透華「いえ、そうではなく。用があるのはあなたです」 京太郎「へ、俺?俺に何の用が……」 透華「大した用ではないのですが。ハギヨシがプライベートで仲良くしている相手というものが気になりまして」 京太郎「仲良くっていうか、俺が一方的に世話になってるんですけどねー」 透華「世話、とは?」 京太郎「料理教えてもらったり、ざt……家事全般も。あと麻雀の稽古も付けてもらってますし」 透華「麻雀?あなたも麻雀部員なのだから、部員に教えてもらえばいいでしょうに」 京太郎「そりゃ部活の時は教えてもらってますけど、それだけじゃあいつらにはぜってー追いつけないですし」 京太郎「ってか、そもそも今の俺じゃ全く相手にならなくて練習にもならないですしね、ははは」 透華(ふむ……) その時透華に電流走る――!! 私が彼を鍛える ↓ 原村和「す、すごい!私が教えるよりずっと巧くなっている!こんな人に敵うはずがない!真のアイドルは龍門渕さんなのですね……」 ↓ 大勝利 透華(いや、流石にこれはないですわ……アイドル関係ないですし) 透華「……でもまあ、じゃあ、今から麻雀の手ほどきをして差し上げましょうか」 京太郎「ぅえ!?いやいや、なんか悪いですって、せっかく遊びに来てるのに」 透華「ふふっ。あのハギヨシと仲良くやってくれていることには、こっちがお礼を言いたいくらいなんですわよ?」 透華「それにやることがなくて退屈でしたし。麻雀でも打ちながら、ハギヨシの話でもしてくださいな」 そう。 私が知らない、彼の話を。 全員分の食器を手際よく洗っていく彼を、背後から見つめる。 透華「……」 いつだって彼は呼べば傍に立ってくれて、頼めばなんでもしてくれて、 いつもその顔に微笑みを浮かべながら私を見てくれる。 透華「……」 でも、この合宿に来てその認識はなんとなくだが変わった。 主従の関係に無い純粋な友人と語らう彼の姿は、私にとってある種の衝撃をもたらした。 ……ありていに言って、その時の彼のほうが魅力的だったのだ。 透華「……」 勿論彼に対して思うところがないではない。 けれど絵本の中のお姫様ではないのだ、私と彼がそういう関係にはなり得ないということは分かっている。 ……だから。 透華「ハギヨシ」 ハギヨシ「如何なさいましたか、お嬢様」 透華「……今日のお夜食は、特別甘いものがいいですわ」 ハギヨシ「承りました」 ……せめて彼の傍で、いつも通りの穏やかな夜を過ごしたいと、そう思うのでした。 京太郎「洗い物~洗い物~っと」 歩「お洗濯終わりましたよー」 京太郎「お疲れ様です。流石に洗濯は俺やハギヨシさんがやるわけにはいかないですしねー」 歩「その分お料理なんかは任せきりになってしまってますし、気にしないでください」 京太郎「いやほんと、ありがたいです。そういえば杉乃さんもやっぱり麻雀できるんですか?」 歩「いえ、私は全然……ルールは把握してるんですけど、お嬢様たちのようには」 京太郎「だったら自由時間、一緒に練習しません?俺も初心者なんで、ちょっとでも上手くなりたいですし」 歩「是非、お付き合いさせていただきます」 咲「カンしたら嶺上がこの牌だからもう一回カンできるでしょ?次の嶺上が和了り牌だからこれでツモだよ」 京太郎「……!?」 衣「海底にはこの牌が眠っているから、対面から鳴いて海底を我が物とすればいい」 歩「……?……?」 京太郎「……ど、どうですか杉乃さん。この二人の言ってること分かります……?」 歩「い、いえ全く……」 この日、清澄の雑用と龍門渕のメイドによる麻雀分からない同盟が結成された。 なお、麻雀の練習については教師役を和と透華に変えることで間に合ったもよう。 変わったことといえば―― 京太郎「あ、歩。そろそろ皆を起こしてきてくれー」 歩「はーい。今日の朝ごはんも楽しみにしてるからね」 ――この日、清澄の一年男子と龍門渕の一年女子が仲良くなったことだろうか。 元凶はこの二人だった。 華菜「ウチのキャプテンは凄いんだし!家事は何でもできるんだし!」 透華「おーっほっほっほ、ハギヨシはもっと凄くてよ!家事以外でも彼に出来ないことなどありませんの!」 華菜「なぬー!!」 透華「なにおー!!」 純代「……で、こうなったと」 未春「キャプテンと龍門渕の執事さんが今日の晩ごはんを作って料理対決……ねえ」 星夏(確か昨日の晩、キャプテンは執事さんに料理を教わってたような……これ勝負決まってるんじゃ) 美穂子「もう華菜、私のことを自慢に思ってくれるのは嬉しいけれど、あまり余所様に余計なことを言っちゃだめよ」 華菜「う、やらかしたとは思ってます……」 ハギヨシ「……まぁ、私と福路様が腕を振るえば皆様は喜ぶでしょうし料理対決も別にかまいませんが」 透華「で、でしょう?ですから是非……」 ハギヨシ「ですが余所様に喧嘩を売るようなことは止して下さいませ」 透華「う、それについては反省しておりますわ……」 ――その日の夕食は、合宿期間中一番の好評だったという。 優希「京太郎ー!」 京太郎「お、どうした優希。いつも通りうるせーくらい元気だな」 優希「お前にタコスの作り方教えたのってあの執事さんだよな?」 京太郎「おう、そうだぞ。ハギヨシさんは割とガチで何でもできるからなー」 優希「そ、それじゃあだな、あの……」 京太郎「わーってるって、ハギヨシさんのタコス食ってみてーんだろ?」 優希「そういうことだじょ!」 京太郎「……とまあ、そういうわけなんですが」 ハギヨシ「はい、既にご用意できております」 京太郎「ファッ!?」 優希「な、なんでだじぇ!?」 ハギヨシ「片岡様がおられるのですから、タコスはいつでも用意できるようにしておりました」 ハギヨシ「先程お二人が話しているのが見えましたので、その間に用意してまいりました」 京太郎「執事って凄い、改めてそう思った」 優希「と、ともかく、いただきまーす!」 優希(生地も中身も、京太郎が作ったタコスよりもうまいじょ……!) 優希(……でもなー、なんだかなー。何故だか分からないけど、京太郎のタコスのほうが美味しいような気が……) 優希(なんでかなー?) 優希「……?」 京太郎(なんであいつ釈然としねえみたいな表情してんだ……?) ハギヨシ「ふふ……」 桃子(ご飯の時、毎回ちゃんと私の前にも料理が届けられるのは私が見えてる人がいるってことっすかね?) 桃子(おっぱいさんが料理を運んできてるならまだ納得なんすけどそうじゃないっぽいっすし) 桃子(これは調査が必要っすね!) こうしてわりと可哀相な過去を持ってるわりにやたらとエキセントリックな少女の探偵ごっこが始まった! フェイズ1.まずは聞き込み ゆみ「ん?ああ、食事を用意してくれてる人か。清澄の1年らしい」 ゆみ「ああ、原村和とかじゃなくな。男子部員が1人いて、その子がやってくれてるらしい」 ゆみ「あとは龍門渕の執事さんだな。でも料理を運んできてくれてるのはだいたい清澄の子の方だろう」 フェイズ2.アポを取ろう! 久「ん?須賀君に用でもあるの?あの子も隅に置けないわねー」 久「え、ああ分かった、分かったから落ち着いて。もう、ちょっとからかっただけじゃない」 久「別に須賀君も常時雑用してるわけじゃないし、好きに話しかけたらいいんじゃない?多分彼も喜ぶわよ」 京太郎「ふんふふーんふーん♪」 桃子(……彼が清澄の雑用さんっすか。とても私が見える程特別な何かを持ってる人には見えないっすけど) 桃子(……手に持ってる荷物は今日の晩ごはん用っすかね?) 桃子(まあ、悪い人には見えないっすけど……) 京太郎「ん?そこにいるの、誰だ?」 桃子「……!?」 京太郎「ああ、鶴賀のky東横さん。部長の蒲原さんには買い出しの度に車出してもらって、助かってます」 京太郎(あー、鶴賀の巨乳枠さんだー。お近づきになれないもんかなー) 京太郎(……あぶなっ!今時本音と建前が入れ替わっちゃったテヘペロとか流行らないっつーの!) 桃子「……私が見えるっすか?」 京太郎「は?そりゃ見えますけど」 桃子「……まあこの際それはいいっす。荷物運ぶの、手伝うっすよ」 京太郎「女の子に荷物持たせるわけにはいかないですって」 桃子「同じ一年なんだから敬語はいいっす。それに……元部長さんの運転、酷かったっすよね?」 京太郎「……実は相当酔ってます、はい」 桃子「じゃ、とっとと運んじゃうっすよ。今日も美味しいご飯期待してるっす」 京太郎「作ってるのはほとんどハギヨシさんだけどな」 桃子(……期待してるのは、ご飯そのものじゃないっすけどね) 彼女にとって、ちゃんと彼女本人の前に差し出される料理がいかほどの意味を持つのか。 それは、本人しか知らなくていい話。 桃子「……というわけで、どういうわけだか私が見えてる以外はふつーの男子だったっす」 ゆみ「ふーん。ま、良かったんじゃないか?モモのことが見えるのが悪い奴じゃなくて」 桃子「それはそうっすけど。まあ少なからずつまんないなーって思ってることは確かっす」 ゆみ「お前は普通の高校一年生に何を求めてるんだ……」 桃子「うーん……おっぱいさんくらいの麻雀の強さとか?」 ゆみ「無茶を言うなぁモモは……」 ゆみ(ま、後輩の望みはお節介と分かってても叶えてやりたいし) ゆみ(私も興味が無いでもないし。一度会ってみるか) ゆみ「久。須賀君とやらはいるか?」 久「あら、ゆみ。須賀君なら確かさっき龍門渕さんと話してたけど……」 久「執事さんもいることだし、多分今は龍門渕の部屋にいるんじゃないかしら?」 ゆみ「ありがとう、行ってみる」 透華「だからなんでそうなるんですの!?それじゃあ和了っても目立ちませんわ!」 京太郎「いやいやいやこの状況ではこうするって和に教わりましたよ!?」 ゆみ(……一体何が起こってるんだ……) ハギヨシ「透華お嬢様が須賀君に麻雀を教えようとなさっているのですが、難航しているようですね」 ゆみ(……透華、お前1年生相手に何をムキになってるんだ……) ゆみ「というか、彼もよく透華を相手にあそこまで本気で当たれるな」 ハギヨシ「透華お嬢様も須賀君も、方向性こそ違えど人当たりはいいですからね」 ゆみ(そういう問題なのか……?) ゆみ(でもまあ、金持ちのお嬢様だなんだと色眼鏡で見ず本気で当たれるからこそ、モモが見えたのかもしれないな) ゆみ(雀士として見れば恐るべき力を持ってる宮永咲とも普通に接していると聞くし) ゆみ(須賀京太郎……面白い人材かもしれない) ゆみ「せっかくだから、本気で鍛えてみようか」 ハギヨシ「……?」 ハギヨシ(さて、今日の晩ごはんの買い出しはどうしましょうか) ハギヨシ(須賀君は透華お嬢様と加治木様に麻雀を教わっていますし、私が買い出しに行くしかないのですが) ハギヨシ(……買い出しに、龍門渕所有のリムジンを使うというのも馬鹿な話ですしねえ) 智美「わははー、お困りのようだな執事さん」 ハギヨシ「おや、蒲原さん」 智美「買い出しに行くんだろ?車なら出すぞ-」 ハギヨシ「ありがとうございます。手間をかけさせてしまい申し訳ありません」 智美「ワハハ、気にしないでくれ。いつも美味しいご飯作ってくれて皆感謝してるんだー」 ハギヨシ「……か、蒲原様。運転ありがとうございました」 智美「わははー、どういたしまして。買い出しの材料を見る限り今日はカレーなのかな?期待してるぞー」 ハギヨシ「……期待に応えられるよう努力いたします」 智美「ワハハ。また車が必要になったらいつでも言ってくれ」 ハギヨシ「……」 ハギヨシ「」 京太郎「んー、なんか皆に出すほどの味にするのは難しいよな……」 ハギヨシ「調味料の配分を考えてみれば如何でしょう。この場合は――」 京太郎「どれどれ……おー、見違えるようだとはこのことかって感じっすね!流石ハギヨシさん!」 歩「洗濯物、流石に多いなあ……けっこう時間がかかりそう」 ハギヨシ「男性に任せてはまずいものだけ選り分けて、こちらに幾らか渡してください。協力しますよ」 歩「あ、ありがとうございます!じゃあ、これくらい……」 ハギヨシ「承りました」 歩(は、速い…!?) ~自由時間~ 京太郎「いやー、ハギヨシさんってすげーよなぁ。ホントになんでも出来るんだもん」 歩「うん、本当に……どれほどの努力をすればあんな風になれるのかな」 京太郎「せっかくの自由時間だし、ハギヨシさんの観察でもしてみっか」 歩「いいね、それ!行ってみよう!」 ハギヨシ「……」 京太郎(うーん、流石執事。常につかず離れず龍門渕さんを視界に入れてるな……) 歩(それでいて他の誰にも注目されないような位置にいるね……) 京太郎(よく考えたらハギヨシさんって龍門渕さん個人の執事なわけだし、いつ休んでるんだ……?) 歩(……そういえばハギヨシさんが休んでるところって見たことない気がする) 京太郎(マジで!?……はっ、話してる間に見失ったぞ!?) 歩(えっ、嘘!?いつの間に!?透華様はまだあそこに――) ハギヨシ「お二人とも、如何なさいましたか?」 京歩『ファッ!?』 ハギヨシ「お二人の視線を感じましたもので、何か用があるのかと」 京太郎「い、いえ、別に……」 歩「か、かかか勘違いじゃないですかね……」 ハギヨシ「それなら構わないのですが……では、一つだけ」 ハギヨシ「私も人間ですので、休息は必要なんですよ?」 京太郎(聞いてたし!!) 歩(ハギヨシさんってほんと何者なの!?) ~対局中~ 佳織「あっ、ツモです。えーっと、これは……七対子のみで……えっと、1600点?」 星夏「……ツモチートイなら3200点ですし、それは字一色で32000点、ツモなので8000・16000ですね……」 佳織「……だそうです、すみません」 和「はい、4000点バックお願いします」 佳織「は、はいっ」 和「……ノーテン。終局ですね」 純「オレもノーテン。んー……と、鶴賀のが1位、オレが2位だな。お疲れっすー」 和(……はぁ。最近どうにも上手くいきませんね) 和(この合宿でもそうですし、大会中もどうにか微プラスには出来ましたがほとんど稼げませんでしたし) 和(……この先、どうすればいいのでしょう) ハギヨシ「……おや。原村様、こんなところで如何なされましたか」 和「……龍門渕の執事さんですか。いえ、何でも」 ハギヨシ「合宿期間中は、皆様が差支えなく過ごすために尽力させて頂いております。悩みや不安などがあるならば、何卒」 和「……はい」 ハギヨシ「……やはり麻雀について、ですか」 和「はい、まあ執事さんに言っても仕方のないことですけれど」 ハギヨシ(……まあ、大方そうだろうと分かっていて声をかけた自分もなんだという話ですね) ハギヨシ「ですが、原村様は既にデジタル打ちをほぼ極めているように存じます。今から何を変えるべきということもないのでは?」 和「……執事さんは、私の大会での成績を知ってますか?」 ハギヨシ「?インターハイのことでしたら、ほとんどの対局をプラス収支で終えていたように思いますが」 和「そうですね。確かに、プラス収支ではありました」 和「エース区間どころか基本的には穴場として扱われる、副将戦でです」 和「ゆーきはエース区間で踏み留まってくれましたし、咲さんは反対に大将戦で頑張ってくれました」 和「ですが私は副将戦で、10000点にも満たない僅かなプラスしか持って帰れなかった……」 和「私が皆の前で誇れることって、あるんでしょうか」 ハギヨシ「……まあ、確かに大会での結果は大事です。しかし、大事なことはそれだけではないでしょう?」 和「……他に何があると言うんですか」 ハギヨシ「須賀君に聞きましたよ。安心して麻雀を教われるのは、原村様だけだと」 和「……えっ?」 ハギヨシ「確かに対局で勝つ力は必要不可欠なものですが、麻雀に必要な力はそれだけではありませんし」 ハギヨシ「原村様はデジタル打ちに秀でておられます。それに加え、自分の打ち方を他人にちゃんと説明できる。これは大きな事でしょう」 ハギヨシ「須賀君のような初心者にとって優しいのもそうですし、説明できる打ち方であればその分研鑽を重ねることも容易い」 ハギヨシ「何より、原村様は龍門渕のメンバーと違ってまだ1年生。先は長いのです、まだ悩まずとも幾らでも道はあります」 和「……はぁ。結局、対局で結果を出せないという悩みの答えにはなっていないと思いますけど」 ハギヨシ「……」 和「……それでも、まあ、ありがとうございます」 ゆみ「……というわけで、この場合はこう打つのが正着なわけだ」 京太郎「ほー。分かり易いですね、加治木さんの教え方は」 ゆみ「そうでもないさ。事実を端的に述べてるだけだ」 京太郎「『カンすれば和了れるよ』とか『東場にゼンツだじぇ』とかと比べると、どうしても」 ゆみ(……流石にそれと比べないでほしい……) ゆみ「まあ、君も思っていたよりは基礎が出来てるようだし、牌効率よりも押し引きを鍛えるべきかもしれないな」 京太郎「押し引き、ですか」 ゆみ「平場でもそうだし、オカルトじみたヒキを持ってる相手との対局なら、尚更」 京太郎「確かに……咲と対局するときは普段より生牌が切り辛いですし」 ゆみ「分かってるじゃないか。つまりはそういう考えを体系立てて戦術へと昇華させていくってことだよ」 京太郎「へえ……」 ゆみ「まあ、こればかりは経験を積んで鍛えるしかないことだからな。頑張ってくれ」 京太郎「はい!今日はほんとありがとうございました」 ~後日、清澄部内練習中~ 京太郎(加治木さんに教わったこと、活かせたらいいな) 京太郎(いや、絶対に活かすんだ……!) 咲「ポンッ」8筒 京太郎(来た!咲なら何巡か後にアレをもう一回ツモってカンするはず……!) 京太郎(丁度7筒が浮いてた……6筒か9筒がくっつけば、咲のカン材で待てる!槍槓で和了れる!) 咲「カンッ」6筒 京太郎「え゛っ」 咲「もいっこ、カンッ!」9筒 京太郎「あ゛っ」 咲「……もいっこ、カン!!」8筒 京太郎「」 久(私達の大会も終わったことだし、これからは須賀君をメインで鍛えなきゃよね……) 久(これまでは彼一人に負担を集中させる形になってしまっていたし) 久(……だというのに) 京太郎「~…」 ゆみ「――」 透華「!!」 久(……他の人に教わってるし……なんか悔しい) 久(はぁ。そりゃ、あれだけこき使ってて慕われてるわけないし、しょうがないけど) ハギヨシ「おや、竹井様。どうかなさいましたか」 久「あら、執事さん。いやぁ、自分が情けなくて……」 ハギヨシ「須賀君のことなら、ご心配なさらずともよろしいと思いますよ?」 久「……それは、何故?」 ハギヨシ「彼が貴女がたと並び立つために努力を重ねているから、です」 ハギヨシ「貴女がたの練習相手になれるくらいに強くなりたい、と彼は言っていました」 久「……練習相手、か」 ハギヨシ「勿論貴女がたが彼を鍛えるのも正しいやり方なのでしょうが、今は彼を待ってやっては頂けないでしょうか」 ハギヨシ「……彼にも、彼なりの考えがあるのだと思います。私が言えるのは、それだけです」 久「……須賀、君……」 ~自由時間~ 咲「おーい、京ちゃーん」 京太郎「お、どうしたよ咲。お前から話しかけてくるなんて珍しい」 咲「せっかく自由時間だし、久しぶりにゆっくり京ちゃんと話したいなって思って……」 京太郎「俺は構わないけどさ、お前はいいのかよ。せっかく他校の知り合いも来てるだろうに」 咲「んー。ま、今はもう京ちゃんの感じになってるから」 京太郎「なんだそのカレーの口になってるみたいなアレは……ま、いいか。じゃあちょっと外出ようぜ」 咲「ふぇっ?い、いいけど……」 京太郎「いやー、このクレープ屋美味そうだったんだけど、何分男一人じゃ入り辛くてさぁ」 咲「そんなことだろうと思った……」 京太郎「買い出しの帰りに見かけたんだよ。せっかくだから他の人も誘ってくりゃ良かったかな」 咲「む……」 京太郎「まっ、久しぶりに咲とサシで喋れることだし、いっか。他の皆には内緒ってことで」 咲「う、うん。二人だけの秘密……だからね?」 京太郎「おうよ。そいじゃ駄弁るかー」 咲「うん。そういえば昨日の晩ごはんさ……」 貴子(なんつーか……厳しすぎだったのかもな) 貴子(生徒を委縮させるようなことがあってでも、厳しく律して指導してやることがコーチの役目なんだと思ってた) 貴子(けど……結果は、二年連続の決勝敗退) 貴子(この調子だと来年はコーチの役目も続けられないだろうし、いっぺん自分の指導方針を考え直してみるべきかもな) 貴子(ん?あれは……) ハギヨシ「……」 まこ「――」 京太郎「~!」 貴子(清澄の染谷と……須賀っつったか。あと龍門渕の執事) 貴子(そうだな。あんな風に和気藹々とでも麻雀は教えられるんだ。もっと自分も見習わないと) ハギヨシ「では、実践してみましょうか」 透華「足りない席は私が埋めますので」 京太郎「ういっす!」 貴子(……どれ、見習うためにもちょっと覗いてってみるか) 京太郎「んー……これだっ」 まこ「チー」 貴子(おいおい下家染め手気配だろ……安易に鳴かせやがって) まこ「ロン。混一ドラ2、7700じゃの」 京太郎「げっ」 貴子(ほら言わんこっちゃねェ!まだ初心者だってのは本当らしいな……) ハギヨシ「御無礼、ロンです。3900」 京太郎「げっ、早いな……」 貴子(真ん中の両面落としてるんだからもっと警戒しろっつの……!) 京太郎(まずいな……一度大きい手を作って点数を回復したい……) 貴子(なんでそこで勝負に行く……!南場の親番残ってんだから落ち着いて攻めていけばいいものを……!) 貴子「~~~ッ……おい須賀ァッッ!!」 京太郎「ひいっ!?なんすか!?」 京太郎「あー、ひでぇ目に遭った……風越のコーチ、鬼かよ……」 ハギヨシ「しかし指導の内容は的確でしたね。流石は本業、餅は餅屋といったところでしょうか」 京太郎「まぁ確かにそうですけど……」 華菜「お?どうしたし、清澄の一年」 京太郎「いやぁ、あはは……」 ハギヨシ「久保様の指導を受けて疲労困憊といったところです」 華菜「あっ(察し)」 京太郎「言わないでほしかったっすハギヨシさん……」 京太郎(女の子の前で弱音吐きたくないし、てかそもそも風越のコーチのせいみたいな言い方だと角が立つし……) 華菜「……須賀ァァッ!!」 京太郎「ひいっ!!」 華菜「……お前はよく頑張ったし。向こうで語り合うし。あたし達は今日から同志だし」 京太郎「ファッ!?」 一「……萩原さん、さ」 ハギヨシ「はい、如何なさいましたか国広さん」 一「透華のこと、どう思ってる?」 ハギヨシ「無論、仕えるべき主と。それ以外に何か?」 一「……たぶん萩原さんのことだから、透華のほうはそう思うのを嫌がってるってことも分かってると思うんだけど」 ハギヨシ「無論です。ですが、透華お嬢様自身、それは禁忌であると理解しておられることも分かっておりますので」 一「そこが問題なんだよねー。普段はこれでもかってくらいやりたい放題なのに、こんなときだけ物分りいいんだから……」 ハギヨシ「……私から言えることはありません」 一「これが絵本か何かなら、萩原さんが透華をさらっちゃえば解決するのにね」 ハギヨシ「国広さん」 一「分かってるよ、ボクだって。この世界は絵本でも童話でもないし、いくら透華だって何もかもを思い通りには出来ない」 一「けど、さ……主の幸せくらい、願ったっていいじゃないか」 ハギヨシ「……」 一「ごめん、聞かなかったことにして。忘れて」 ハギヨシ「……御意に」 透華「ツモですわっ!4000・8000で私がトップですわね!」 京太郎「いぎぃ、最後の最後で親っ被りかよ……ラスでーす」 歩「お、お疲れ様でした……」 ハギヨシ「お疲れ様でした。では、お茶でも淹れてきますね」 歩「あ、手伝います」 京太郎「っはー。にしても透華さん、トップ目がオーラスでタンピン赤1を曲げるってどうなんすか」 透華「最後の最後に1300・2600なんか和了っても目立ちませんから。当然ですわ」 京太郎「いっそ清々しい」 透華「……それより、あなた本当にハギヨシの好きなものとか知らないんですの?」 京太郎「だから言ってるじゃないすか……ハギヨシさん、自分のことなんて全然話さないんですって」 京太郎「つか、そもそも一緒に住んでる透華さんが知らねーのに俺が知ってるわけないでしょ」 透華「……!」 透華(……そうか、よく考えたら私、ハギヨシと同じ家に住んでるんですわよね……同棲……?) 透華「……じゃなくてっ!あなたと同じく、ハギヨシは私に自分のことなんて話してくれませんから」 話してくれない、そう言う彼女の目が、寂しさや悲しさとはまた違う何かを感じさせる。 決して察しのいいほうではない京太郎も、言外に含まれるその意味に気付かざるを得ないほどには。 京太郎(そうか、透華さんは……) 京太郎「……あの、 ハギヨシ「お茶が入りました」 京透「」ビックゥゥゥウウーンッ ハギヨシ「……?」 久「それでですね……なんか、自然と雑用とか任せる感じになっちゃって……」 ハギヨシ「はい」 久「そもそも須賀君が悪いのよ……もっと嫌がってくれればこっちだって対応のしようがあるのに……」 ハギヨシ(あの時の会話から、自然に相談に乗る感じになってしまいましたが……) 久「……分かってるのよ、一番悪いのは私なの……だけど……」 ハギヨシ(……紅茶で酔っている……?いや、まさか……) 久「……秋の新人戦では、須賀君を勝たせてあげたいなぁ……」 ハギヨシ(……!これは紅茶ではありませんね……久保様のワイン……間違えて持ってきたのでしょうか) 久「出来るかなぁ……頑張って、須賀君を鍛えてあげなきゃいけないのに……私がこんなんじゃ……」 ハギヨシ(……今夜は、長くなりそうですねぇ……) 京太郎「おーい、咲ー。荷物まとめ終わったかー?」 咲「あ、うん。忘れ物とかもたぶん、無い、はず」 京太郎「自信なさそうなのやめろよ……不安になるだろ。もう皆出てるぞ、急げ」 咲「うん。京ちゃんのほうは大丈夫なの?」 京太郎「お前じゃないんだから。荷物は昨日のうちにまとめてます」 咲「うぅ……中学の頃は京ちゃんもそんなにしっかりしてなかったと思うんだけど」 京太郎「麻雀部に入ってから注意深くなったのさ(対局相手をしっかり観察的な意味で)」 咲「へぇ……(雑用的な意味でかな?)」 京太郎「ま、早く帰ろうぜ。インハイの遠出がヘンに長引いたもんだから家が恋しいぜ」 咲「……京ちゃんは、この合宿、楽しかった?」 京太郎「はぁ?そんなの……」 京太郎「楽しかったに、決まってるだろっ」 咲「……料理運んだり、雑用ばっかだったのに?」 京太郎「そこはそれ、別だよ別」
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健夜「きゃっ」 京太郎「うわっ」 どんっ 健夜「いたた・・・」 京太郎「大丈夫ですか?」 健夜「えっ・・・あ・・・」 京太郎「ああ、ひどい怪我だ、絆創膏を」 ペタペタ 健夜「あ・・・ありがとうございます」 京太郎「それじゃ、俺はここで」 スタスタスタ 健夜「ああ・・・なんてカッコイイ人なの・・・」 健夜「あんな男に・・・掘られたいっ!!!」 健夜「どうにかしてあの子と触れ合う機会を作らなくては」 咲「京ちゃーん」 京太郎「あっ、咲、アハハ」 健夜「何あの子・・・京太郎君の彼氏!?」 健夜「はぁ~若いっていいわね」 京太郎「じゃ、俺はここで・・・」 ドンッ 健夜「きゃっ」 京太郎「あわああっ、どうしましたか?」 健夜「だ・・・大丈夫って・・・あ・・・」 京太郎「この前の・・・」 健夜「良かったらお食事でもどうですか?」 京太郎「いやあ・・・大丈夫ですよ・・・」グウウ- 京太郎「ってあ・・・お腹へってる」 京太郎「いやでみ、お腹へってるからといって食事に誘われてそれにOKすることではないんですよ」 健夜「いいからいいから、私いいお店知ってるのよ」 ガラガラガラ 店員「いらっしゃい」 京太郎「うわあ・・・高そうなお店だ」 健夜「なんでも頼んでいいからね、うふふ」 京太郎「そ・・・そうですか・・・」 京太郎(とりあえず安めの物を・・・って値段書いてない・・・) 健夜「それじゃあ私はシェフの気まぐれトルコ風たらこスパゲッティパスタで」 京太郎「どうしようどうしよう・・・」 健夜「遠慮なんてしなくていいんだからね」 京太郎「カルパッチーノパルメザンチーズ風イタリアントルコ風アイスで」 健夜「あっ、京ちゃんひどーい、それ私が食べようと思ってたのにー」プンプン 京太郎「きょ・・・京ちゃん!?」 健夜「京太郎だから京ちゃん、いいでしょ?」 京太郎「いや・・・まあ・・・いいですけど」 健夜「京ちゃんは麻雀部なんだっけ」 京太郎「!あ、はい!麻雀部です、誠意いっぱい頑張ります」 健夜「ふふ、元気でよろしい」ニコニコ 健夜「あーせっかくだし私、ワィン頼んじゃおうかなー」 京太郎「は・・・はあ・・・」 健夜「京ちゃんも飲む?」 京太郎「い・・・いや俺は・・・」 トクトクトク 健夜「注がれた酒は呑まなきゃ迷惑よ」 京太郎「は・・・はあ・・・仕方ない」 京太郎「ゴクッゴクッゴクッ」 健夜(ああ・・・京ちゃんの喉仏・・・たくましいわ・・・飲むと動いてる・・・) 京太郎「ぷはぁ~」 健夜「どうだった?」 京太郎「いやあ・・・お酒って以外と苦いんですね」 健夜「あらあら、若い子には早かったかしら?」 健夜「ゴクゴクゴク」 健夜「はあ、少し酔ってきたわ」 健夜「ちょっと汗ばんで困るわ-」 京太郎「・・・」 京太郎「じゃあ・・・脱いじゃえばいいんですか?」 健夜「そうねそうさせてもらうわ・・・」 ヌギヌギ 京太郎「ゴクリ・・・」 健夜「京ちゃんは・・・こんな貧相な体じゃ、やっぱり興奮しないわよね」 京太郎「い・・・いや、そんな事無いですよ」 健夜「京ちゃん、二杯目行こうか・・・」 京太郎「そんな・・・あまり飲み過ぎても・・・」 健夜「ワィン開けちゃったんだから・・・私一人じゃ飲みきれないわ・・・」 京太郎「しょうがないですね・・・」 京太郎「はーい!おっぺけぺ~おっぺけぺ~」 健夜「京ちゃんすごーい」 京太郎「ウルトラヘイッ!!」 健夜「きゃーっ・・・京ちゃん大好きー、結婚しよーっ」 店員「お客様・・・あまり店内で・・・」 健夜「あーはいは、そろそろ出ますよ、出りゃいいんでしょ」 京太郎「パッティラッパパラッツィーア!!!」 健夜「京ちゃーん、片貸してー」 京太郎「ウィ~」 店員「2万4800円です」 健夜「はーい、おつりいらなーい」 店員「ありがとうございました」 健夜「ああ・・・あそこ私んち-」 京太郎「ええーっ、あの綺羅びやかな建物が小鍛治さんの部屋なんですかー」 健夜「そうそうーアレ全部私んちー」 京太郎「へえー、どこに連れてけばいいんすかー」 健夜「好きなところでいいよ」 京太郎「それじゃあ・・・このお花畑みたいなところで」 健夜「はいよー」 京太郎「凄いところですねー」 健夜「あっひゃっひゃっひゃ、何このベッド、超揺れてるー」 京太郎「わあー、何ですかそのベッド」 健夜「京ちゃんも入ろうよー」 京太郎「わあー揺れる揺れるー」 健夜「もう我慢できないっ」 がばっ 京太郎「なっ・・・」 健夜「ねえ京ちゃん・・・私の体見て・・・なんか感想あ?」 京太郎「う・・・ゴクリ」 健夜「それじゃあ今から一枚ずつ服脱いでくから、京ちゃんも続いて脱いでねー」 ぱさっぱさっ 京太郎「うわっ・・・」 健夜「ほらほらぁ・・・次京ちゃんが脱ぐ番だよ」 京太郎「そんな・・・ダメですこんな・・・」 健夜「そんな事言ってぇーもうこんなに元気にしちゃってるじゃん」 京太郎「ひっ・・・擦らないでください」 健夜は京太郎の首にキスをした 京太郎「わわっ・・・小鍛治さん・・・」 健夜「京ちゃん・・・こんなに慌てちゃってかわいい・・・」ペロペロ 京太郎「こっ・・・小鍛治さん・・・もう俺・・・」 健夜「いいよ・・・京ちゃん、狼になっちゃっても・・」 京太郎「う・・・っ・・・うおおおおっ・・・」 ぱさっぱさっ 健夜「京ちゃん・・・立派なおちんちん・・・」 京太郎「あ・・・待って・・・避妊しないと・・・」 健夜「もう、京ちゃんてば真面目なんだから・・・はいこれ」 京太郎「あ・・・ありがとうございます」 健夜「私がつけてあげよっか?」 京太郎「だ・・・自分で付けれます」 健夜「そう・・・」 健夜「京ちゃんはこういうの初めてだよね」 京太郎「恥ずかしながら・・・」 健夜「それじゃあ私が上になってあげるね」 京太郎「は・・・入ってる・・・これがセックス・・・」 健夜「どおー?おちんちんビクビクして、京ちゃんかわいー」 京太郎「う・・・っ・・・締め付けられて・・・これじゃあすぐに・・・」 京太郎「う・・・・っ・・・・」ドビュビュ 健夜「京ちゃん、今日はとてもいい日だったよ」ツヤツヤ 京太郎「は・・・はあ・・・」 健夜「あれ?元気ないね?」 京太郎「なんか・・・自分何にもできなくて情けなくって」 健夜「あはは、いいのいいの、それはそれで可愛かったから」 京太郎「あの・・・あと今日のことは・・・」 健夜「うん、私達だけの秘密ね」 京太郎「ありがとうございます・・・それじゃ」 タッタッタ 健夜「ふう、行っちゃった・・・」 健夜「さて、このコンドームの中身を入れないと・・・」 終わり 健夜 「…一晩も経ってたらダメだよね」 健夜 「お母さんも恋人連れて来てって言ってたし…」 健夜 「京太郎くんと付き合えるように頑張らなきゃね!」ガタッ 健夜 「京太郎くんは清澄高校だから取材と偽って麻雀部に行けば会える!」 健夜 「…お化粧して恥ずかしくない格好で会わなきゃね…ふふっ♪」 ―清澄高校― 麻雀部 コンコン 久 「はい?空いてますけど良かったらどうぞ」 カチャッ 健夜 「お邪魔します」ペコッ 久 「こ、小鍛治プロ!」 和 「どうしてここに…」 健夜 「康子ちゃんが有望株が沢山いるよって教えてくれて見てみたくなったの」 久 「はぁ…良かったら見学してって下さい」 健夜 「ご丁寧にどうも」ペコッ まこ 「何しとるんじゃ京太郎、お客さんに茶くらい出さんか」 優希 「使えない犬だじょ」 咲 「本当、京ちゃんは成長しないんだから…」 健夜 「」プチッ 健夜 (若いからって調子に乗って…)ゴゴゴゴゴ 健夜 「有望株の力を見るには卓を囲むのが一番だし…良いかな?」 久 「面白そうね…じゃあ咲に和に優希を…」 健夜 「いえ、原村和さんとは結構です。ネットで何度も打ってますから」 和 「……まさか、すこやんさんですか?」 健夜 「そうよ…もう打たなくても良いよね?」 和 「解りました…貴女とはいつでも打てますからね」 健夜 「宮永さん、片岡さん、染谷さん…ちょっと…」チョイチョイ ま・咲・優 「…?」 健夜 「東二局が来ると思わないでね?」ポソッ 健夜 「ツモ、4000オール」 健夜 「ツモ、6000オール」 健夜 「ツモ、8000オール」 健夜 「ツモ、16000オール」 久 「東一局で…三人を飛ばした?」 和 「これが銀メダリストの実力…」 まこ 「」 優希 「得意の東場なのに小鍛治プロに当たり牌をずっと抑えられてたじょ」 咲 「…あ、あぁ…あ……」 咲 (無理だよ、こんな人…お姉ちゃんより酷い…)ガタガタガタ 健夜 「…お疲れ様でした、皆さんきっと大きくなりますよ」 久 (と、当分…牌を握れないんじゃないかしら…)ヒクッヒクッ 健夜 (京太郎くん…やったよ!)パァァァァァッ 京太郎 「すげぇカッコイイっすよ!」 健夜 「そんな事ないよ…私、アラサーだよ?」 京太郎 「年齢なんて関係ありませんよ…小鍛治プロみたいに麻雀強くなりたいです!」 健夜 「男の子だもんね、色々とあるし解るよ?」 健夜 「良かったら私の教えてる麻雀教室に顔を出してみない?」 京太郎 「良いんですか?」 健夜 (ここでがっついちゃダメ…少し溜めて…) 健夜 「大丈夫だよ?でも…ちゃんと部活に顔を出して両立するって約束をしてくれるなら喜んで教えてあげるよ」 京太郎 「や、約束します!」 健夜 「じゃあ…指切り」ヒョコッ 京太郎 「え?」 健夜 「指切りげんまん嘘ついたら針千本飲ーます指切った♪」 健夜 「あ、部長さんとも打ってなかったね」 久 「え、わ…私は引退だし…」 健夜 「姫松との試合見てたよ、あの悪待ち凄いなって思ったんだし…ね?」 久 「な、なら…東風戦だけ…」 健夜 「ありがとう、…でもね?東二局は来ないから意味ないんだよ?」ポソッ 久 「!」ビクッ 健夜 「ロン、大四喜字一色四暗刻単騎」パラパラパラッ 健夜 「大会ルールだとWはないけど竹井さんの箱割れだね」ニコッ 久 「じ、地獄単騎…」ガタガタガタ 健夜 「あ、京太郎くん…これが麻雀教室の連絡先だからいつでも連絡してね?」 健夜「携帯の方は私に直通だからね♪お世話になりましたー」バタン ―その日の夜― ピピピピッ! 健夜 「あ、…きょ、京太郎くんからかな?」 健夜 「深呼吸しなきゃ深呼吸」 健夜 「ヒッヒッフーヒッヒッフー」 健夜 「ってこれじゃラマーズ方だよ!」 健夜 「……はい、小鍛治です」 京太郎 『あの、須賀です』 健夜 「京太郎くん?…こんばんは」 京太郎 『麻雀教室の件なんですけど…明日からでも大丈夫ですか?』 健夜 「ちゃんと部活に出なきゃ駄目って言ったよね?」 京太郎 『なんだか暫く休みになっちゃって…』 健夜 「そうなんだ…そういう事なら大丈夫だよ?…良かったら今からでも私の家に来る?」 京太郎 『…お邪魔します』 健夜 「迎えに行こうか?」 京太郎 『いえ、大丈夫です…遅いですし小鍛治プロを危ない目には…』 健夜 「心配してくれてありがと、でもこういう時はすこやんって呼んで欲しいな?…私もあの時みたいに京ちゃんって呼ぶから」 京太郎 『…あ、…うぅ…///』 健夜 (これで嫌でも思い出したはずだから…まずは第一段階完了かな) 健夜 「じゃあ待ってるからね、約束破っちゃ嫌だよ?」 京太郎 『じゃああと30分でそっちに行きます、じゃあまた後で…』 健夜 「30分かぁ…のどっちを飛ばすには充分だね」ニコッ 健夜 「超上級者卓に入って…あ、いたいた♪」 健夜 「流石に出和了は難しいなぁ…よし!」 健夜 「綺麗なデシタルの打ち手だから逆にそこに付け込んで…来た来た♪」 健夜 「責任払いの四暗刻で見事に箱割れ、のどっちコミュは荒れるんだろうなぁかわいそう」クスッ ピンポーン♪ 母 「健夜、お客さんだよー男の子の」 健夜 「はーい、すぐいくー」スタスタスタスタ 京太郎 「あ、…小鍛治プロ…お邪魔します」 健夜 「」プイッ 京太郎 「お邪魔します、…す、す…すこやん」 健夜 「いらっしゃい、京ちゃん♪」 京太郎 「…綺麗な部屋なんですね」 健夜 「ありがと♪卓はあるけど二人じゃ出来ないし…ネトマをしながら教えるね?」ギュッ 京太郎 「は、はい!」 健夜 (京ちゃん凄くドキドキしてる…)クスッ 京太郎 「これ、すこやんのデータですか?」 健夜 「そうだよ?」 京太郎 「…凄い、トップ率77%で跳満以上の直撃は皆無だ…安手の手も差し込みっぽいし…」 京太郎 「さっきの対局じゃ和を飛ばしてトップだ!」 健夜 「見直した?」 京太郎 「勿論です!」 健夜 「じゃあ始めようか?二人だけの麻雀教室を…」ポソッ 京太郎 「!」ビクッ 健夜 「そこは両面よりリャンチャンで待つのが良いよ?筋引っ掛けになって読み辛いから」 京太郎 「な、なるほど…」 健夜 「三時間も画面に向かってたら疲れちゃったかな?」 京太郎 「まぁ…ちょっとだけ…」 健夜 「じゃあベッドに横になってて?軽くおむすびとか作ってくるから」ニコッ 京太郎 「ありがとうございます」 健夜 「ゆっくり休んでなきゃ駄目だよ?」バタン 京太郎 「ふぅ…ちょっと疲れたな…でも勉強になるぞ」ドサッ 京太郎 「……良い匂いだな」スンスン 京太郎 「…」スンスン 京太郎 「落ち着くなぁ…この抱き枕、すこやんが…」ギュッ 京太郎 「…ッ…な、何考えてるんだ俺は!」 京太郎 「…う、…抗えない……」ギュッ カチャッ 健夜 「京ちゃん、お夜食持ってきたよ?」 京太郎 「すこやん…良い匂い…」ギュッ 健夜 「//////」 健夜 「お、女性をからかったら駄目だよ?」 京太郎 「す、すこやん!…あ、いやこれはちが…」 健夜 「見てたんだよ?何が違うの?」 京太郎 「…ベッドに寝てたら良い匂いがして…それで…」 健夜 「アラサーなんだよ?…あんまり期待しちゃう事言わないで…」 京太郎 「…ッ…俺はすこやんが好きなんです!…年上だって俺は…」 健夜 「…今はそう言ってくれるけど、京ちゃんが20半ばの時は私…もう40なんだよ?若く見られるのは今だけなんだから」 京太郎 「関係ありません…俺、すこやんが手に入るなら他に何も…」ドサッ 健夜「…や、…だめだよ…」 京太郎 「もう止まりません…最初に、ごめんなさいと謝っておきますんで…」 健夜 「やっ…やぁ…///」 京太郎 「この前はあんなに責めてたのに…お酒飲まないと全然違うんですね?」ムニュッ 健夜 「―――――ッ///」 健夜 (凄く気持ちい…私、流されやすいな…)ビクッ 京太郎 「すこやんの下着…こんなにびしょびしょ…ほら」クチュクチュ 健夜 「言わないでよ…///」 京太郎 「こんなに広がって滴るんだったらシーツ汚れちゃいますね?」 健夜 「やっ…京ちゃん…お願い…」 京太郎 「…何も聞こえませんよ?…俺も我慢出来ないですし…すこやんが悪いんですからね…」ゴソゴソ 健夜 「…ッ…前より…おっきく見える…」 京太郎 「それは、すこやんが可愛いからですよ…」 健夜 「…ッ…駄目、ちゃんと付けなきゃ…」 京太郎 「」ゴクッ 京太郎 「最初に言いましたよね?…ごめんなさいって…」ズプゥ! 健夜 「んっ………あっ…!」 健夜 ( 計 画 通 り )ニッ 京太郎 「…ッ…な、なんだか前より…凄くて…!」ギシッギシッ 健夜 「だ、駄目…ちゃんと付けなきゃ…」 京太郎 「今更…抜けないです…ちゃんと抜いて出しますから…ふっ…!」ギシッギシッ 健夜 「…んっ…や…あ…あぁ…っ!」 健夜 (そろそろかな…京ちゃん…)キュゥゥゥッ 京太郎 「急にキツく…ッ…うっ…だ、駄目だ…」 健夜 「…あっ…だ、駄目…京ちゃん!」ガシッ 京太郎 「そうやって絡み着かれたら…抜けなッ…い、イクッ!」ビュルルルルルルルル ― ―― ――― 健夜 「…酷いよ京ちゃん、三回も中に出すなんて…」グスッグスッ 京太郎 「…すいません…本当に…」 京太郎 「…今日は帰ります、…本当にすいませんでした」ソソクサッ 健夜「……ふふふ」 数週間後の麻雀部部室 和 「リーチです」スチャッ 京太郎 「和、それロンだ11600」 優希 「リーチだじぇ!」スチャッ 和 「ロn 京太郎 「悪い和、アタマハネで7700」 京太郎 「カン!嶺上開花、1600・3200」 咲 (京ちゃんにまで私の嶺上開花が…)グスッ まこ 「本当に強くなったのう」 久 「そうねプロに感謝しなきゃ」 京太郎 (すこやんの名前を言えないぐらいのトラウマなのかぁ…) ピピッピピッ! 京太郎 「あ、すこやんから電話だ」 久・ま・咲・和・優 「!」 京太郎 「すいません、ちょっと出てきます」バタン 京太郎 「もしもし?」 健夜 「あ、京ちゃん?…私。」 健夜 「あれから電話もくれないんだもん…どうして?」 京太郎 「いや、申し訳なくて…話辛かったんです…本当すいません」 健夜 「でもこうして出てくれて良かった…話があるの」 京太郎 「…なんでしょうか?」 健夜 「…来ないの」 京太郎 「え?」 健夜 「アレ、来ないの…解る?」 京太郎 「え?…えぇ?」 健夜 「責任取ってくれなきゃ私、許さないからね?パパ♪」 京太郎 「」 おしまいです
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1361964522/ 京太郎「い、いや……」 塞(もしかして私に声を……?) シロ(私か……?ダル……) 豊音(うわわ、もしかして私にだったりして……///) 胡桃(えっ?ナンパ?どうしよう……///) エイ(スシテンプラ) トシ「まあ立ち話もなんだし、どこか入ろうじゃないか。いいね?」 京太郎「アッハイ」 喫茶店 トシ「みんな、何でも好きなの頼んでいいよ」 塞「それじゃあコーヒーを」 シロ「私もそれで」 胡桃「じゃあ私はココア」 豊音「えっと、何がいいかな……」 エイ「スシ!テンプラ!」 須賀「俺は自分で払いますよ」 トシ「いいっていいって。それより、あんた、この辺の子なのかい?」 京太郎「いえ、俺は麻雀部の応援に来てて……。あ、俺、須賀京太郎っていいます」 トシ「へぇ、奇遇だね。私らも全国大会の出場校なんだよ」 京太郎「そうなんですか!?」 トシ「まあね。うちの子らは強いよ。場合によっちゃ優勝だって狙える」 京太郎「そうなんですか」 トシ「須賀君のとこはどこの高校なんだい?」 京太郎「清澄高校です」 塞「喫茶店にはお寿司も天麩羅もないよ」 エイ「スシ・・・テンプラ・・・」 トシ「おや、清澄の……」 京太郎「知ってるんですか?」 トシ「いや……。おっと、それより注文をしないとね。誰か店員呼び出しボタンは押したかい?」 胡桃「まだだよ」 豊音「じゃあ私が押すね」 京太郎(ボタンを押すくらいではしゃいで可愛いな……。あの子、なんて名前なんだろう……) トシ「私は熊倉トシ。この子たちの引率だよ。あんたたちも自己紹介しな」 胡桃「鹿倉胡桃」 塞「臼沢塞です」 豊音「姉帯豊音……です……///」 シロ「しろみ……」 エイ「スジテンプラ」 京太郎「ど、どうも……」 トシ「それにしてもあんたも変わってるねぇ」 京太郎「そうですか?」 トシ「こんなお婆さんをナンパするだなんて」 京太郎「ブーッ!」ゴホッ ゴホッ 豊音「わわ、大丈夫?ジュースが……」 京太郎「す、すみません姉帯さん。せっかくのハンカチが汚れちゃって……///」 豊音「だ、大丈夫です……///」 京太郎「ナンパだなんてそんな……」 トシ「おや、じゃあうちの教え子にナンパしたってのかい?」 京太郎「はい。すみませんでしたぁっ!」 塞「!?」 胡桃「!?」 豊音「!?」 シロ「ダル……」 エイ「スシ……テンプラ……」 トシ「おや、素直な子だね」 トシ「で、誰なんだい?誰が目当てで声をかけたんだい?」 京太郎「いやぁ……あはは……///」 塞(誰だろう……。シロかな……?) 胡桃(エイスリンは金髪だし可愛いし……) シロ(疲れた……) エイ(スシテンプラ) 豊音(誰をナンパするつもりだったんだろう……///) 京太郎「それよりコーヒーが冷めますよ」 塞「そうだな。……熱っ!?」 京太郎「大丈夫ですか!?」 塞「あ、うん。大丈夫だ。大丈夫だから……そんなにくっつかないで欲しい……///」 京太郎「す、すいません……///」 トシ「ヒューヒュー」 エイ「ンン、ヤルネェ……」 シロ「ダル……」 豊音「も、もしかして塞をナンパとかだったりして……///」 塞「えぇっ!?」 胡桃「破廉恥!」 トシ「どうなんだい?須賀君?」 京太郎「お、俺、俺……」 豊音「ドキドキ」 胡桃「ワクワク」 エイ「スシテンプラ」 シロ「ダル…」 京太郎「お、俺、買出しの用事があるんだった!」 トシ「おや、そうなのかい?」 京太郎「これ、御代です。それでは失礼します」ぺっこりーん 豊音「うわわ、行っちゃった」 塞「だね」 胡桃「でも、誰をお茶に誘うつもりだったんだろう」 シロ「案外胡桃だったりして」 胡桃「えぇーっ!?そんなことないって!バッカじゃないの///」 トシ「でも満更じゃないんだろう?」 胡桃「うぅ~……///」 エイ(スガキョウタロートイッタナ。スガダケニ、スガスガシイヤツダッタ) シロ「何考えてるの?」 エイ「スシテンプラ」 京太郎「いや~、緊張した~」 優希「どうかしたのか?」 京太郎「優希か!?おどかすなよ」 久「まあまあ」 京太郎「部長もいたんですか。って、みんないるじゃないですか。 今日は試合がないから東京見物するんじゃなかったんですか?」 染谷「それがのう」 咲「あはは、私が迷子になっちゃって・・・。ごめんね、みんな・・・」 和「いえ、むしろ試合に備えて英気を養う為にも宿で休むのも大事です」 久「で、何があったの?」 染谷「まさか他校の生徒と問題でも起こしたんじゃなかろうな?」 京太郎「うっ……」 咲「京ちゃん……?」 優希「これは報告義務があるじぇ、犬……!」 和「なるほど。他校の生徒をナンパしたら引率の先生も一緒だったと……」 染谷「お前は何しに来とるんじゃ、ほんまに……」 京太郎「すみません……」 久「まあ、面白いから良し」 咲「えぇ~、それでいいんですか~?」 優希「うちの高校の評判が下がるじぇ!この犬のせいでな!」 京太郎「く、悔しいっ……でも言い返せないっ……」 久「その高校には明日謝りに行くわよ。それで須賀君の件は不問にしてもらいましょう」 京太郎「すみません部長」 久「何言ってるの?貴方も一緒に行くのよ、須賀君」 京太郎「いぃ!?俺もですか!?」 優希「当たり前だじぇ!」 和「当事者なのですから当然です」 染谷「じゃな」 久「で、須賀君。誰をナンパするつもりだったのかしら?」 京太郎「……内緒ですよ?」 咲「うん」 京太郎「あのな……」 完
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71 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 02 28 19.54 ID hbK+Wiobo 5月9日(木) 京太郎「……」 憩「……」 京太郎「あの、まだ怒ってらっしゃいます?」 憩「ぜーんぜん」ニコニコ 京太郎(……怒ってるよねこれ) 京太郎「えっと、その……」 京太郎「すいませんでしたー」ドゲザ 京太郎「昨夜の事は若気の至りと言うか、憩さんが魅力的過ぎたというか……」 憩「……はぁ。もう、京ちんったら口が上手いんやね、本当に」 憩「そんな事言われたら許すしかあらへんやん」 京太郎「それじゃ……」 憩「許しますーぅ」ニコッ 憩「あ、朝食は作っといたから食べてなー」 京太郎「えっ?憩さんは?」 憩「流石に一緒に出てきたらマズイやろ?ウチも一旦寮に戻ろう思うし」 京太郎「……そうですか」 憩「そんな残念そうな顔せんといて」 憩「……今度はお休みの日にずっと一緒におろうな?///」 京太郎「ええ、是非」ニコッ 【荒川憩の恋人ランクがLv2になりました】 72 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 02 44 12.53 ID hbK+Wiobo 【早朝】 京太郎「さて飯も食ったし、行動しますか」 75 1.咲を迎えに行く 2.弁当を作る(コンマ判定あり、成功すればステータス上昇。所持金を使い豪華にする事も可能) 3.早朝ランニングをする(【体力】+1、誰かと会うかはコンマ判定有り) 4.南浦さん家に行く 5.ちゃちゃねぇとランニング(【体力】+1 【知力】+1 好感度上昇小) 6.愛宕洋榎とランニング(【体力】+1 【精神力】+1 好感度上昇小) 7.ニュースを見る(【知力】+1) 8.その他(内容併記) 82 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 03 01 41.59 ID hbK+Wiobo 咲を迎えにいく 京太郎「偶には咲を迎えに行くか」 京太郎「と言う事になりましてやって来ました」 咲「気まぐれ過ぎない!?」 京太郎「まぁまぁ良いじゃないか」 京太郎「こう言うのは思い立ったが吉日って言うし」 咲「……なーんか違う気がするけど」 京太郎「えーそうか?」 京太郎「それとも俺と行くのは嫌か?」 京太郎「……そうだよな。幼馴染とは言え、一緒に登校するとか嫌な年頃だもんな」 咲「そ、そうじゃないけど!」 京太郎「だよなー、お前がそんな事思うなんて100年早いし」 咲「100年経ったらそもそも登校できないよね!?」 京太郎「何!?そこに気付くとはお前咲じゃないな?」 咲「……もう京ちゃんは朝から一体何がしたいの?」 京太郎「すまんすまん。久しぶり過ぎてちょっとテンションがな」 咲「……はぁ。まぁ京ちゃんの気まぐれは今に始まった事じゃないし」 京太郎「よし、なら万事OK!レッツゴーだ!」 咲「あ、ちょ、待ってよ京ちゃん!!」トテトテ 96 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 21 58 02.47 ID hbK+Wiobo 【登校中】 咲「GWは楽しかったね京ちゃん」 京太郎「そうだなー。色んな人と出会えたし」 京太郎「長野に居た頃とは比較にならないくらいたくさんの人と友人になったしな」 京太郎「お前も増えたんじゃないのか?」 咲「そうだね。えっと明華さん、淡ちゃん、春ちゃん、初瀬ちゃん、あと一応新子さん……」 京太郎「なんで憧が一応なんだ?」 咲「な、なんか最後の辺りに―― 憧「今度は絶対貴方に勝ってみせるから!」 咲「――って言われてアドレス渡されちゃった」 京太郎「あいつも相当な負けず嫌いだな……」 咲「……そうみたいだね」 咲「でも京ちゃん、何時の間に“あいつ”って呼べるくらい仲良くなったの?」ジトッ 京太郎「へ?いやまぁ色々あってだな……」 咲「へー」 京太郎「な、なんだよ?」 咲「……ううん、やっぱりなんでもない」 京太郎「?」 97 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 22 01 47.06 ID hbK+Wiobo 【午前パート】 京太郎「考えたらもう今週も後半なんだよな」 京太郎「GWのせいで感覚麻痺してるけど」 京太郎「さて頑張りますか」 100 選択教科 1.国語 【知力】上昇大 2.数学 【知力】上昇小 【デジタル】経験値小 3.英語 【知力】上昇小 【体力】上昇小 4.理科 【知力】上昇小 【精神力】上昇小 5.社会 【精神力】上昇大 6.体育 【体力】上昇大 7.サボる【オカルト】経験値中 103 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 22 06 01.53 ID hbK+Wiobo 理科 【学業のお守り】 授業パートを1度だけぞろ目大成功の効果 が使用できます。使う場合は使うと書いてください 106 コンマ判定 01~30 眠ってしまい失敗 31~70 成功小【知力】+1 【精神力】+1 71~98 成功中【知力】+1 【精神力】+2 ぞろ目44以外 成功大【知力】+2 【精神力】+3 ぞろ目44 大失敗【知力】-1 111 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 22 15 47.79 ID hbK+Wiobo 眠ってしまい失敗 京太郎「なぁなぁ東横さん」 桃子「なにっすか?」 京太郎「物理って難しいな」 桃子「……まぁ確かにそうっすね」 京太郎「つまり寝ても仕方ないよな?」 桃子「そうっす――」 桃子「ってだめっすよ!?」 京太郎「……」zzz 桃子「もう寝てるし……」 【何も変わりませんでした】 112 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 22 22 20.61 ID hbK+Wiobo 【お昼休み】 京太郎「いやぁよく寝たよく寝た」 京太郎「……そう言えば中間テストとか無かったっけ?」 京太郎「……」 京太郎「さ、さぁ飯食おう!」 117 1.購買部に行って買う 2.食堂に行って食べる(誰かと出会うかはコンマ判定有り) 3.誰かを誘ってみる ※誘う場合は名前も併記(複数人可能) 4.食べない 5.その他(内容併記) 誘える人 宮永咲 原村和 片岡優希 南浦数絵 東横桃子 加治木ゆみ 佐々野いちご 蒲原智美 天江衣 荒川憩 三尋木咏 染谷まこ 対木もこ 津山睦月 霜崎絃 妹尾佳織 井上純 沢村智紀 国広一 龍門渕透華 百鬼藍子 藤原利仙 123 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 22 36 13.22 ID hbK+Wiobo もこ 京太郎「もこを誘って飯いくか」 【食堂】 京太郎「という訳でやってきました。食堂」 もこ「?」 京太郎「まぁこっちの話」 京太郎「さて何にしようかな……」 128 【所持金:¥25,500】 1.日替わり定食 2.レディースランチ(好感度7以上のヒロインが居る場合選択可能。午後からの判定に+2) 3.ちょっと奮発、ゴージャスランチ(+500円。午後からの判定に+5) 4.ヒャッハーこれで満足するしかねぇ。サティスファクション定食(+1000。午後からの判定に+10) 133 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 22 53 27.20 ID hbK+Wiobo ちょっと奮発、ゴージャスランチ 京太郎「今日はこれにするかね」 京太郎「もこは何にしたんだ?」 もこ「……これ」 京太郎「スパゲッティか」 もこ「……そう」 京太郎「しかもナポリタンとはお前通だな!?」 もこ「よく分からないけど好き」 もこ「……くるくる」 京太郎「見てるとなんか美味そうだな」 もこ「……食べる?」 京太郎「お、くれるのか?」 もこ「……はい」 京太郎「あーん」 京太郎「……」モグモグ もこ「……美味しい?」 京太郎「おう、意外といけるな」 もこ「……そう」 京太郎「もこも食べるか俺の?」 もこ「……あーん」 京太郎「ほい」 もこ「……」モグモグ 京太郎「美味いか?」 もこ「……」コクコク 京太郎「それは良かった」ニコッ 【対木もこの好感度が上がりました】 135 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 23 01 28.16 ID hbK+Wiobo 【午後パート】 京太郎「さて飯も食べたし、午後から頑張りますか」 140 選択教科 1.国語 【知力】上昇大 2.数学 【知力】上昇小 【デジタル】経験値小 3.英語 【知力】上昇小 【体力】上昇小 4.理科 【知力】上昇小 【精神力】上昇小 5.社会 【精神力】上昇大 6.体育 【体力】上昇大 7.サボる【オカルト】経験値中 142 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 23 08 37.65 ID hbK+Wiobo 数学 【学業のお守り】 授業パートを1度だけぞろ目大成功の効果 が使用できます。使う場合は使うと書いてください 147 コンマ判定 01~30 眠ってしまい失敗 31~70 成功小【知力】+1 【デジタル】経験値極小 71~98 成功中【知力】+1 【デジタル】経験値小 ぞろ目44以外 成功大【知力】+3 【デジタル】経験値小 ぞろ目44 大失敗【知力】-1 151 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 23 18 23.95 ID hbK+Wiobo 成功中 京太郎「うむ。今日は頭が冴えていい感じだ」 数学教師「ではこの問題を解いてもらいましょう」 数学教師「解ける人は手を上げて――」 京太郎「はい!」 数学教師「……」ゴシゴシ 数学教師「……」 数学教師「……誰か居ませんかー?」 京太郎「あれ?俺ステルス状態!?」 桃子「いや多分日ごろの行いのせいっす……」 【知力が1上がりました】 【デジタル経験値が小上がりました】 153 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 23 30 08.76 ID hbK+Wiobo 【放課後】 京太郎「うーむ。やっぱり日ごろの行いは大切だな」 京太郎「さて久しぶりに放課後の予定も無いし、どうするかな?」 158 1.麻雀部に行く 2.遊びに行く ※内容併記 行ける場所はRoof-top 鷺森レーン 龍門渕 霧島神社 ワグナリアD地区店 ゲームセンター B地区 C地区 D地区 3.誰かと一緒に帰る ※誘う場合は名前も併記(複数可能) 4.プロに教わる ※教わる人も併記 小鍛冶健夜 三尋木咏 藤田靖子 戒能良子 瑞原はやり 5.その他(内容併記) 誘える人 宮永咲 原村和 片岡優希 南浦数絵 東横桃子 加治木ゆみ 佐々野いちご 蒲原智美 天江衣 荒川憩 三尋木咏 染谷まこ 対木もこ 津山睦月 霜崎絃 妹尾佳織 井上純 沢村智紀 国広一 龍門渕透華 百鬼藍子 藤原利仙 160 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 23 47 46.55 ID hbK+Wiobo 3 もこ なんぽ 数絵「そう言えば一緒に帰るとか初めてじゃないかしら?」 もこ「……私も」 京太郎「そう言えばそうだな」 京太郎「よし、 165」 1.真っ直ぐ帰ろうか 2.どこかでお茶する? 3.遊ぼうぜ(遊ぶ場所も併記。高校生がいけない場所は除く) 4.その他(内容併記) 168 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 00 02 26.12 ID SZC/ts69o 3 カラオケ 京太郎「じゃあカラオケに行かないか?」 数絵「別に構わないけど、私下手よ?」 京太郎「良いんだって、ああ言うのはノリなんだからさ」 数絵「……まぁ京がそう言うなら」 京太郎「もこはどうだ?」 もこ「……大丈夫」 京太郎「よし、それなら決まりだな」 【カラオケBOX】 京太郎「それじゃあ、まずは景気づけに俺からいきますかね」 数絵「期待してるわよ」 もこ「……どんどんぱふぱふ」 京太郎「俺の歌を聞けー!!」 選曲 153 点数 155 169 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 00 03 36.49 ID SZC/ts69o 間違えた 選曲 ↓+4 点数 ↓+6 で 179 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 00 14 57.47 ID SZC/ts69o その血の運命 53点 京太郎「~~♪っと」 京太郎「さぁて点数はどうだ?」 ゴジュウサンテンナノヨー 京太郎「……相変わらずここの機械は壊れてるんじゃなかろうか」 数絵「ま、まぁ点数ほど酷くなかったわよ?」 もこ「……逆に考えるんだ。下手でもいいさと考えるんだ」 京太郎「……」ガクッ 京太郎「つ、次は数絵な」 数絵「意外と緊張するわね」 選曲 184 点数(コンマ反転) 185 196 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 00 29 34.39 ID SZC/ts69o ちな前回のカラオケ点数 憧:44点 京太郎:48点 穏乃:97点 京太郎:59点 穏乃と言うプロ歌手 ね~え♪ 17点 数絵「……」ズーン 京太郎「き、気を落とすなよ数絵」 数絵「下手って言ったのに、下手って言ったのに……」 京太郎「いやこれは流石に機械の故障だって、なぁ?もこ」 もこ「ノーコメント」 京太郎「おい!?」 京太郎「「……とりあえず次はもこだな」 もこ「分かった」 選曲 201 点数(コンマ反転) 202 215 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 00 44 18.12 ID SZC/ts69o 銀の龍の背に乗って 45点 もこ「……」ズーン 数絵「……」ズーン 京太郎「……最早何か呪いを受けてるとしか思えないレベルだな」 もこ「そう、きっとそうに違いない」 もこ「音楽の神が我に嫉妬してこのような仕打ちを……」 数絵「なるほど、そう言うことなら仕方ないわ」 数絵「忘れましょう。ええ」 京太郎「おいおい」 京太郎(実は1度穏乃が97点取った事があるのは黙ってよう……) 【対木もこと南浦数絵の好感度が上がりました】 217 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 00 52 33.51 ID SZC/ts69o 【アパート】 京太郎「でも絶対あの店おかしいと思う」 京太郎「60点すらほとんど出ねーもん」 京太郎「シズは一体どうやって97点出したんだ?」 【電話とメールの違いについて】 メールは3回送る事が出来ますが、基本的には好感度8以上の相手の好感度は上がりません またネト麻や遊びに誘う場合は2回分消費します またメールは1度に2人の相手を指名する事ができます 電話は好感度8以上の相手の好感度も上がります 222 1.【ネットショッピング】 2.【ネット麻雀】 3.【メール】【残り3回】 送れる相手は 7参照 4.【電話】(かける相手も併記) かけれる相手は 7参照 5.バイトを探す 6.寝る 228 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 00 58 29.27 ID SZC/ts69o ↓5 1.【ネットショッピング】 2.【ネット麻雀】 3.【メール】【残り3回】 送れる相手は 7参照 4.【電話】(かける相手も併記) かけれる相手は 7参照 5.バイトを探す 6.寝る 237 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 01 15 30.55 ID SZC/ts69o 先にバイト決めるよ 5 京太郎「そうだな、そろそろバイトするか」 京太郎「GWで貯めた分結構使ったしな」 京太郎「有って損はないし」 【バイトについて】 バイトは2週間の短期バイトです。決まった場合1週間に3日は【放課後】にバイトに行く事になります バイトに行く日は自由ですが、1週間のうち3日に足りなくなりそうな場合(例:木曜日までバイトに行かなかった場合) 強制的に3日間バイトが入ります(約束が有る場合でもバイトが優先されます) バイト代は2週間勤めた後入ります。バイト代は2週間で2万円です 242 1.雀荘Roof-top(A地区) ※優先キャラ 染谷まこ 清澄 鶴賀 その他 2.龍門渕で執事(A地区) ※優先キャラ 龍門渕 3.鷺森レーン(B地区) ※優先キャラ 鷺森灼 阿知賀(松実姉妹除く) 風越 宮守 新道寺(哩 姫子除く) 4.旅館松実館(B地区) ※優先キャラ 松実姉妹 阿知賀 風越 宮守 新道寺(哩 姫子除く) 5.霧島神社(C地区) ※優先キャラ 永水 越谷 6.C地区中央病院(C地区) ※優先キャラ 千里山 越谷 7.日本語学校アシスタント(C地区) ※優先キャラ 臨海 エイスリン 越谷 8.ファミレスワグナリアD地区店(D地区) ※優先キャラ 白水哩 臼沢塞 愛宕洋榎 弘世菫 鶴田姫子 白糸台 晩成 姫松 劔谷 9.怪しげな高額バイト(???) ※優先キャラ ??? 246 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 01 26 28.36 ID SZC/ts69o 雀荘Roof-top 京太郎「……ここって確か染谷先輩のところだよな?」 京太郎「う~ん、近いし雀荘だから勉強にもなるかもしれん」 京太郎「面接行ってみるか」 【明日の放課後、雀荘Roof-topに面接に行くことになりました】 248 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 01 32 09.59 ID SZC/ts69o すわこ すわこ「やー君か。またネトゲかな?レベル上げって楽しいよね?一緒に楽しもうよ!」 京太郎「いや俺はもう遠慮したいんですけど……」 すわこ「あはは。まぁ君は学生だし、仕方ないか」 すわこ「それ今日は何か用?」 京太郎「えっと今日は 252」 現在【信頼度:4】 1.【ネト麻】(順位により信頼度変化[最大+3]) 2.【ネトゲ】(確定+1) 3.【おしゃべり】(内容により信頼度変化[最大+3]) 4.【好感度上昇】(好感度5以下2人の好感度+1) 256 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 01 46 01.78 ID SZC/ts69o 【好感度上昇】 すわこ「ふむふむ。つまりあまり縁が無い人と縁を結びたいと」 京太郎「えっと、難しい言い方をすればそうなるかと」 すわこ「おっけーおっけー。ちょっと面倒だけど任せなさい!」 京太郎「大丈夫だろうか……」 すわこ「それで縁を結びたい子は誰かな?」 すわこ「二人までなら大丈夫だよ」 京太郎「えっと……」 258 261 以下のキャラなら安価下 好感度上昇で【選べない】キャラ 荒川憩 南浦数絵 対木もこ 佐々野いちご 新子憧 小走やえ 宮永照 大星淡 霜崎絃 高鴨穏乃 末原恭子 宮永咲 愛宕洋榎 姉帯豊音 弘世菫 鷺森灼 天江衣 古塚梢 愛宕絹恵 白水哩 赤土晴絵 三尋木咏 ※なお知り合ってないキャラは無効です 265 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 01 53 03.14 ID SZC/ts69o えっとごめん。書き方悪かったね 荒川憩 南浦数絵 対木もこ 佐々野いちご 新子憧 小走やえ 宮永照 大星淡 霜崎絃 高鴨穏乃 末原恭子 宮永咲 愛宕洋榎 姉帯豊音 弘世菫 鷺森灼 天江衣 古塚梢 愛宕絹恵 白水哩 赤土晴絵 三尋木咏 ※知り合ってないキャラ(竹井久 小瀬川白望等) ここに上げたキャラは好感度6以上なので【選べない】キャラだったのよー よって安価下で 姫子[好感度1] かじゅ[好感度1] を採用 266 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 02 04 11.91 ID SZC/ts69o 姫子 かじゅ すわこ「んー……」 京太郎「あ、駄目でした?」 京太郎「そうですよね、こんな事で仲良くなれるなんて……」 すわこ「え?ああもう成功したよ」 京太郎「はい?」 すわこ「ちょっとレアアイテム掘りに手間取っててさ」 京太郎「ネトゲの片手間にやってたのかよ!?」 すわこ「いやーごめんごめん、ちょっと良い所だったからさ」 すわこ「それでさっきの二人だけど、ばっちりおーけーだよ」 京太郎「……と言うか何したんですか?」 すわこ「ちょーっと縁を強めただけだよ?」 すわこ「あんまり強い縁は結べないけど、相手に気にさせる程度なら可能だからね」 京太郎「……なんてオカルトチックな」 すわこ「まぁまぁオカルトは馬鹿に出来ないよ」 すわこ「それじゃ今から戦争だからまたねー」 ガチャッ 京太郎「……戦争?」 267 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 02 26 33.10 ID SZC/ts69o 【鶴田姫子の場合】 哩「ふぅ」 姫子「あ、チーフお疲れ様です」 哩「流石にGW明けたとは言えお客は多いと」 哩「須賀君がおった時が懐かしかよ」 姫子「懐しかってまだ1週間ほどやなかですか」 哩「確かにな。ここはあんまし男手なかったけん、つい」 姫子「まぁそうですね」 哩「最初はどうなっかと思ったばってん、良い子やったしな」 姫子「……気になるとです?」 哩「ぶっ!?」 哩「ちょ、姫子、変な事いわなかでよ!」 哩「……そいはちょっと気になっ子やったけど」ボソッ 姫子「ふーん、なるほど……」 哩「……どないしたと?」 姫子「なんでもなかです」 姫子「さぁ、帰りましょーと」 姫子(チーフが須賀君の事をな……。これは気になっばい) 【鶴田姫子の好感度が上がりました】 269 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 02 43 51.23 ID SZC/ts69o 【加治木ゆみの場合】 智美「ようし、勝ったぞー」 ゆみ「GW以来調子が良いみたいだな」 智美「あ、ゆみちんか」 智美「合宿で頑張ったからなー」ワハハ ゆみ「私達が都合で行けなかったからどうなるかと思ったが、どうやら成果はあったようで良かったよ」 智美「そうだなー。予定外だけどチャンピオンとかも居て楽しかったぞー」 ゆみ「そうだったのか。予定をキャンセルしてでも行けば良かったかな」 智美「後はそうだなぁ……。須賀君が凄かったぞ」 ゆみ「須賀君……ああ彼か」 ゆみ「あんまり部活の方には顔を出さないから、あまり覚えてなかったが」 智美「私も前に見たときはそこまで強いとはと思わなかったけど……」 ゆみ「けど?」 智美「牌譜見ると良いぞー」 ゆみ「これか……」 ゆみ「ほう。これは凄いな……」 智美「とても今のランキングが80位とは思えないよなー」 ゆみ「ふむ。確かに」 ゆみ「一度打ってみたいものだ」 智美「それは見たいけど、彼あまり来ないからなー」ワハハ ゆみ「まぁ仕方ない。楽しみは後の方が良いからな」 【加治木ゆみの好感度が上がりました】 <<前に戻る|5月へ|次に進む>>
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10月×日 今日は文化祭だった 麻雀部は去年と同じらしいお祓いやおみくじ、お守りの販売だった みんな巫女服着てやっていた。俺は事前の準備、主に力仕事等を中心にやり、当日は片付け以外特にやることなしだった やはり本職の巫女がいるからか、予想以上に客は多かった 小蒔さんや霞さんのお祓いを見せてもらったが、簡単なものとはいえ、かなり雰囲気が出ていた お守りやおみくじは主に小蒔さんの家のものらしい ある意味本物が揃っている状態だった。いいのか神職 ちなみに俺もお祓いしてもらったが、なんか小蒔さんが困惑したような顔をして、霞さん達を呼んでいた 何なのか分からなかったが、今度神社の方に来てくれと言われた なんか憑いてるのか? クラスの方ではメイド喫茶になった メイド服はどこから借りてきたのか、かなり可愛らしいものだった 元々永水自体レベルの高い女子が多いのでかなり眼福だ 春もメイド服を着ていた。巫女服の方が慣れていると少しめんどくさそうだったが、かなり似合っていた また見たいもんだ ここでも男は力仕事中心。だが俺はメニュー作りや調理等に回された いくつか提案したものがほぼ全て通ったのが驚きだった 俺が担当した時間に限って何故か客が増えたり、料理の注文が多かったりしたのが不思議だった ハギヨシさんに教わった通りにやってるだけなんだけどな 俺の交代の時間ギリギリ、料理を出した後、何故か春に席まで呼ばれた 何かと思い行ってみると、良子さんがいた 「シェフを呼べって言ってみたくてやりました。サティスファクションです」ドヤ顔で言う良子さん、何やってんだよ 丁度交代すると聞いたから、春と俺と回ろうと思い呼んでくれたらしい 俺は制服だが春はメイド服、そして有名なプロ。めっちゃ目立ったわー ただ、春と良子さんの2人と一緒に文化祭を回るのはかなり楽しかった 麻雀部に行って、巴さんがなんとも言えない顔で良子さんのお祓いをしたり、 おそらくわざと初美さんを挟むように春と良子さんが写真を取ったり、 良子さんも相当文化祭を楽しんでいるようだった その後、交代の時間になったので良子さんと別れ、俺は文化祭が終わるまでずっと料理していた 売上が相当よかったらしく、何故か俺がやたらと感謝された 感謝するのはメイドの方じゃないのか? とにかくいい文化祭だった 巴「確か、1年生のメイド喫茶の料理が文化祭レベルじゃないって話題になってましたね」 初美「薄々察してましたけどやっぱり京太郎でしたかー」 春「さらっと書いてるけど、前日に下ごしらえとか京太郎がやって、誰でもできるようなメニューにしてた」 春「他の人も上手かったけど、京太郎だけ段違いだった」 霞「休憩時間に少し行ったけど、行列ができてたわね」 小蒔「私もこのハギヨシさんという方に教われば……」 霞「……諦めなさい」 小蒔「はーい……」 巴「良子さんもわざわざ来なくていいのに……お祓いとか自分でなんとかできる人でしょう」 初美「こう、胸を見せつけるように隣に立ったのは許せませんよー」 小蒔「あはは……そういえばこの時の京太郎くんに憑いてたのって……」 霞「えぇ……とてもじゃないけど、祓いきれないわ」 春「……祓いきれないほどの……女性との縁」 霞「普通祓うものじゃないけど、少しくらい減らせばライバルも減ったかもしれないのにねぇ……」 小蒔「ちょっと多すぎでしたし、どうしようもなかったです」 10月○日 今日、というか昨日の分の日記になる 九州の鹿児島に来て、初めて大きい台風がきた いつか来るとは思っていたが、相当のものだった 台風に備えようと思っていたが、霞さんの家が親戚の家への用とかで霞さん以外誰もいないらしく、俺が手伝いに行くことになった まずは買い物、それなりに風も強くなっていて、風で激しく揺れるおもちもまたすばらだった いくつか日持ちする食材や、切れていた蝋燭や乾電池等、そして台風ということでコロッケを買いたかったが、既に売り切れだった 仕方ないので材料買って作った。ちゃんとキャベツも付けて ひとつ味見で霞さんと食べた。我ながら美味くできたと思う。霞さんも美味しいと言ってくれた それからは雨戸を閉めたり、外の物が風で飛ばないようにしたりと、力仕事が多かった ある程度片付いて、そろそろ帰ろうかと思った時、台風が予想以上に早く、そして強かったらしく、外はとんでもない状況じゃなくなっていた 台風の中気合いで帰るのも面白いし、昔やってみたかったよな、とか考えているろ 「あらあら、これは仕方ないわね。泊まっていってね」そう霞さんに言われた その時は非常に驚いたしビビった マジで?霞さんと?このおもちと一晩二人きりで過ごせと?しかも台風の晩に?我慢できる? 様々な考えが頭をよぎったが、外で傘が空高く舞い上がるのを見て、泊まることを決めた まぁ、必然的に意識するよね?うん ぶっちゃけこのままエロゲ的展開に入ってもおかしくないシチュエーションだったし そんなことを考えながら夕飯で作ったコロッケを食べて、洗い物まで終わった時、台風がさらに激しくなった 外からの風の音もかなり大きく、大丈夫かと思っていると、いきなり背中に柔らかい感触が触れた 一瞬、何が何だかわからなくなったが、霞さんに後ろから抱き着かれている状態だった 混乱状態に陥りかけたが、霞さんが震えているのに気付いた 霞さん、と呼んで後ろを見ると、いつもの余裕のある笑顔の霞さんだったが、少し怖がっているような感じだった 霞さんはなんでもないと言っていたが、どうしてか離れなかった しばらくお互いが無言でいると、「……少し、怖いの」霞さんがポツリと漏らした 普段から落ち着いていたり、みんなの姉のような感じではあるが、やはり霞さんも同じ高校生 正直、台風が来る夜に1人になるのが怖くて、今俺がいても、予想以上に強い台風はやはり怖いらしい 「駄目ね。いつものようにするのは、とてもじゃないけど無理みたい」俺の背中に顔をうずめながら言う霞さん それを聞いて、俺は一旦霞さんに離れてもらい、霞さんを正面から抱きしめた 驚いて固まっている霞さん、そのまま俺は言った 無理しなくてもいい、落ち着いているように見えるけど、霞さんだって18歳の女の子なんだから 怖かったりするときは、無理にいつもみたいにしなくていい、そう言った 怖かったり、不安だったりするのに無理するのをやめて、楽になって欲しかっただけだが、恥ずかしいこと言ってんな俺 抱き締めた時から当たり続ける柔らかい感触を無視するのが、一番苦労したと思う 霞さんもそのまま手を背中に回し、「……ありがとう、少し楽になったわ」そう言ってくれた そのまましばらくすると、もう大丈夫と霞さんは離れ、笑顔を見せてくれた それからは風呂に入り、寝るだけだったが……煩悩を抑えるのが大変だった あんなこと言った手前、下手なことをやる訳にもいかない ある意味一番辛かった 翌日、つまり今日 すでに台風は夜の内に過ぎてしまっていたので、俺は家に帰った 帰り際に霞さんが、今度今日のお礼で出かけようと誘ってくれた 色々大変だったが、霞さんと出かける予定もできたり、悪くなかった 霞「あらあら……あの時怖いって言って添い寝頼めば良かったかしら?」 巴「全く動じない!?」 初美「むしろ当然の如く認めて更に攻めようというのですかー」 小蒔「霞ちゃん大胆……私も負けてられません!」 春「……でも台風の夜ってことは吊り橋効果かも」 霞「あら、それは無いわよ?」 初美「ばっさり言い切りますねー」 霞「もともと意識自体はしていたし……そうね、明確に男性としての頼もしさを意識したのはこの時かしら」 霞「後はまぁ……京太郎くんになら、胸どころか全部を好きにされてもいいかなって思ったくらいよ?」 巴「それ相当じゃないですか」 春「恐るべし……」 小蒔「む、全部を好きに……わ、私だって!」 初美「胸どころか全部……私もそう言うしか……」 霞「ふふ、今回ばっかりは小蒔ちゃんにもみんなにも譲る気はないからね?」 10月△日 今日はなんか妙な夢をいくつも見た 夢の中で小蒔さんと神前式挙げてたり、霞さんに「あなた」って呼ばれたり、初美さんと新婚旅行に行ったり、 巴さんの左手薬指に指輪をはめたり、春が「ご飯にする?お風呂にする?黒糖にする?それとも……私?」とか言ってきたり、 挙句の果てに小蒔さんが正妻で霞さん、初美さん、巴さん、春4人が愛人だったりというとんでもない状況だったりした なんて夢だ、特に最後 本家と分家って関係だから少し笑えねー いやでも男の理想のハーレム…… やめだ、妙なこと考えるのはよそう 今日はカピーと遊んで癒されよう 小蒔「そ、そんなまだ早いですよ!でも……京太郎くんが望むなら……」 霞「あなた……あなた、ねぇ……悪くないわね」 初美「新婚旅行……国内でもいいですから泳げるとこがいいですねー」 巴「指輪か……憧れだね」 春「……なんで私がいつか言おうと思ってたことが分かったんだろ」 霞「でも最後の夢……そうね……ある意味一番幸せになれるかもね」 春「現実にする?」 初美「一番手っ取り早くいけそうですけど、どうですかねー」 小蒔「わ、私が正妻でいいんですか!?」 霞「大丈夫、その時はみんなで平等に、ね?」 春「……各自それぞれ週1と週2は全員で、っていう感じで」 初美「アリですねー」 巴「いや、無しだからね?さすがに日本で一夫多妻は駄目だから。あの、姫様に霞さんも聞いてます?」 10月□日 今日は学校の都合で部活が休みだった なので放課後、男友達と遊ぶことになった 男の人数が少ないのでみんな仲良くなった みんなで適当に駄弁っていたら、話は女子の話になっていった 最近部活でどうか、彼女はできたか、いい写真は撮れたか、素晴らしい景色が見えるポイントはどこか みんなそれなりに部活で頑張ってはいるが、彼女ができた奴は居なかった むしろ振られた奴はいたが 俺もいないと言うと、みんなから嘘だろと言われた 同じクラスの奴からは春と付き合ってると言われ、また別の奴からは小蒔さんとだと言われた ある奴は巴さんとだと言われ、あるロリコンは初美さんとイチャイチャしているとこを見たと血涙を流しながら言われ、 おもち好きの同志からは霞さんじゃないのかくたばれと言われた 確かにみんなとは仲が良いとは思うが、そんな関係じゃない そう言うと、全員口をそろえて「爆発しろ!!」と言ってきた その後の会話でもちょいちょい「死ねばいいのに」「この無駄にハイスペックが……」「そのポジション変わりやがれ」等などいろいろ言われた そんな付き合ったりとかそういう感じでもないんだがなー 全員勘違いとは、疲れているんだろうな 春「…………この鈍感」 霞「多少ならいいんだけど、鈍すぎるのもねぇ……」 初美「なんで気付かないですかー?」 巴「自分が好意を寄せられているって発想自体が無いんじゃないのかな?」 小蒔「こんなに慕っているのに……」 10月●日 今日は春と部活の買い出しに出ている時、珍しく咲から電話があった 最近必死で携帯の使い方を覚えているとか竹井さんから聞いていたが、驚いた ただ電話してきた内容が迷子だから助けてって……俺鹿児島だぞオイ 結構時間はかかったが、咲の必死の状況説明と俺の記憶を頼りになんとか咲は知っている場所にたどり着けたようだ 家に着いたらまた電話すると言って咲は電話を切った。あいつ、成長しねーな。つーかしてくれ すっかり待たせた春は……かなり機嫌が悪くなっていた 必死の謝罪もあって、次の休日に1日付き合うことと、新しい黒糖スイーツを作ることでなんとか許してもらった そーいや春って咲に関わると機嫌悪くなるような……気のせいか、ほとんど会ったことないはずだし 春「…………超鈍感」 小蒔「どうして春ちゃんはそこまで機嫌が悪くなるんでしょう?」 巴「嫉妬ですかね?」 初美「それならよくしてると思いますよー」 霞「アレじゃない?ポジション争い」 咲「……また黒糖の人の話」 久「あら咲、大事な京ちゃんからのメール?」 咲「わわっ、勝手に見ないでくださいよ!」 久「いやー、面白そうだったからつい」 咲「酷い!?」 久「咲とあの娘、結構共通点あるみたいだから、面白いわよ?」 10月◇日 今日の部活、霞さんから相談を受けた 最近視線を感じたり、振り返ったら誰かが去っていくようなことがあったりと、ストーカーがいるかもしれない、と相談された 確かにインハイで有名になり、美人で巫女でおもちとなればストーカーくらい出るだろう なので他のみんなにも協力してもらい、ストーカーを捕まえることになった まずは俺と霞さんだけで歩き、そこから小蒔さん、初美さん、巴さん、春の4人に怪しい人がついてきていないか見てもらう、もし居たら俺の携帯を2回鳴らしてもらう かなりざっくりとした作戦だが、とりあえずストーカーがいるかの確認ができればいいくらいでやってみた そして帰り道、あくまで自然に、やけに霞さんが腕に抱き着いたりおもちが当たったりしたりするけど自然に帰ってるように歩いていると、携帯がなった 振り返ると、確かに誰かが居た。他には誰も居ない。俺は迷わずその誰かに走っていった その誰かは驚いたのか逃げたりする様子もなく、俺はすぐにその誰かの前まで着いた 顔を見て驚いた。女の子だった。しかもうちの学校の、少し前に麻雀部に入部した女の子だった 向こうもいきなり走り寄って来た俺に驚いた様子だったので、少し話を聞いてみた なんでも最近霞さんの家の近所に引っ越して、少し方向音痴なので霞さんについていくことで新しい帰り道を覚えようとしていたらしい つまり、ストーカー騒動は勘違いだった それからは誤解も解け、たまには一緒に帰ろうということになった 霞さんにストーカーが居なくて本当に良かった 初美「いやー、ストーカーがいるって勘違いするなんて自意識過剰じゃないんですかー?」 巴「いや、霞さんならあり得ない話じゃないし」 春「……ちっちゃい方にも居そう」 初美「はるるー?どういう意味ですかー?」 霞「小さい娘が好きな人もいるしね?」 初美「はっきり言いますか!?」 小蒔「も、もう……あら?」 霞「小蒔ちゃん、どうしたの?」 小蒔「これ、次のページに日記の続きが…」 そういえばこの女の子、何か見覚えがあると思ったら、最近よく見る娘だった 学校に行く時、よく見かけたような気がする それと昼休みに学食に行った時、混んでいたからか隣にいたな 最近麻雀部でもよく一緒に打つし、この前の休日に1人で出かけた時も、たまたま本屋で同じコーナーの本を立ち読みしてたっけ 珍しいこともあるもんだなー 春「…………」 巴「…………」 初美「…………」 小蒔「…………」 霞「…………」 春「……偶然、のはず」 初美「で、ですよねー!!この話も2ヶ月以上前の話ですしねー!!」 巴「だ、だよね!考えすぎだし気にしすぎだよね!!」 小蒔「そ、そうですね!あまり人を疑ってはいけませんよね!!」 霞「そ、そうよね!まさか京太郎くんにストーカーなんて……」 5人(……居そうだけど、とか言えない) 女の子「ふふふっ、京太郎くん……いつでも、ずっと、ずーっと見てるからね?」 10月▽日 今日は少し面倒な宿題が出たので、春と一緒にやることになった 春の家でやっていたが……これがまた眠くなるような内容で、つい寝てしまった しばらくすると、なんか両腕が全く動かせず、重く、しかし柔らかい何かに固定されているような感触があり、目が覚めた 目が覚めてすぐに起き上ろうとしたが、全く腕が動かせずに起き上がれなかった なんだと思って右を向くと、春がしっかりとそのおもちで俺の右腕を挟むように抱き枕にしていた なにこれ右腕動かせないけど超すばら まさかと思い左を向くと、何故かいる明星ちゃんが中学生と思えない将来有望なそのお持ちで俺の左手を挟み、抱き枕にしていた 本当に中学生?しかし左腕が超すばら というかだ、その状況で確かにおもちの柔らかな感触は感じていた しかし、しかし!!腕が動かせない!! そして挟まれているという体勢ゆえに、俺は自身の手でそのおもちに手が届かない!! なんということだ!!触れているのに!当たっているのに!その感触を手にすることはできないというのか!! なんて状況だ!すばらだけどなんて状況だ!!ありがとうござます!! あえてしばらくそのまま2人の感触と寝顔を堪能した後、腕が痺れるまえに起こした 俺が寝てしまった後、明星ちゃんがたまたま来て、つい丁度よさそうな抱き枕だったということで寝てしまったらしい それはいいしむしろ役得だ。でも次は手で揉めるような体勢で寝てほしい 流石に言えなかったけどな!! ちなみに宿題は終わらなかった。仕方ない、おもちがあったんだし 霞「春ちゃんだけでなく明星ちゃんまで何をしているのかしら?」 春「そこに京太郎がいたから」 初美「中学生にまで何やらせているんですかー?」 巴「これ以上競争率が上がるのは……ゴホン、あんまりそういうの教えちゃだめだよ?」 春「……実はこの発案者は明星」 霞「!?」 小蒔「ちゅ、中学生なのに……」 春「負けてられない」 10月18日 今日、帰りに偶然明星ちゃんと湧ちゃんに会った 何故か知らないが湧ちゃんに明星ちゃんだけずるいと言われた どうもこの前春の家で寝てしまったことを自慢げに話したらしい ずるいとか、そういう内容だろうか? まぁ年上への憧れとか、そういうのだろう 明星ちゃんが湧ちゃんが今日誕生日だから何かプレゼントしてあげて、というので、一度家まで来てもらった 流石に道端でいきなりでは何も渡せないので、少し待ってもらい、クッキーと紅茶を出した ハギヨシさん直伝の紅茶の入れ方と手作りクッキーだ。2人とも美味しいと言ってくれた その間に、ちょっとしたマスコットを作った インハイで見た、清澄の原村和の胸に押しつぶされていたペンギン(後で調べたらエトペンというらしい) それの少し小さい奴を作って、簡単だが湧ちゃんの誕生日プレゼントとして渡した 湧ちゃんは思っていた以上に喜んでくれた が、今度は明星ちゃんがずるいと言った。そーいや4月に渡したの、魚だもんなー また今度作ると約束し、2人を送っていった 2人も来年は永水に来ると言っていた 可愛い後輩が増えるのか。少し楽しみだ 霞「この前明星ちゃんが大事そうにぬいぐるみ持ってたけど、あれって京太郎くんが作ったのね」 春「しれっと誕生日を一緒に過ごしてる……」 初美「おのれ中等部ー」 巴「……普通に書いてますけど、短時間でマスコットとか作れるものでしょうか?」 小蒔「?京太郎くんも、そのお友達もできるみたいですし、作れるものじゃないんですか?」 初美(絶対にこの2人がチートなだけですよー) 春(多分作るのに10分もかかってない) 霞(相変わらずそういうところがすごいわねー) 10月■日 もうすぐ大会、前回みたく負けないよう練習はしてきた しかし、大会でどうなるか分からないので、普段と違う人に教わってみることにした なので、やはり麻雀のすごい人、小鍛治さんに頼んだ たまたま時間があったらしく、ネト麻とチャットで結構しっかり教えてくれた もっともネト麻なのにいきなり天和だったり、3人同時に飛ばしたりと大概アレだったが 強い人は電子機器も狂わせるのか? 初めて会った時よりかなり上達している、とは言われたが、比較対象がこれじゃ分からん 小鍛治さんは大会を見に行くことはできないが、応援していると言ってくれた 後、良子さんがその辺りのスケジュールをかなり調整していたとも教えてくれた 見に来る気だろうか? 初美「大会前はやっぱり気合い入りますよねー。姫様も頑張ってましたよね?」 小蒔「はい!私も頑張りました!!」フンス 巴「でもあっさり小鍛治プロに教わることができるって……」 春「京太郎だし」 霞「その辺りは諦めた方がいいわ。あぁ、でもなんか慣れるのも嫌よね」 春「……慣れたくなかった」 10月◎日 今日から秋の大会の個人戦 今回こそ、と思っていたら試合の解説の人見て驚いた 何やってんだよ良子さん。去年大沼プロだったじゃん スケジュールの調整ってそっちかよ 驚いたが、ちょうど緊張が抜けて良かった 試合を待っていると小蒔さんが応援に来てくれた 今回はわざわざ必勝祈願のお守りまで俺に渡してくれた 「頑張って、勝ちましょう!私も頑張ります!」と小蒔さんは言ってくれた その言葉でさらに気合いが入った そして試合、小鍛治プロとの練習では分からなかったが、明らかに自分が上達していると感じられた 夏の大会で負けた相手に勝つことができた これで少しは自信もつく 明日も頑張ろう、そして今度こそ目指せ優勝!! 霞「あら、やっぱりまた行ってたのね」 小蒔「ば、ばれちゃってました?」 初美「わざわざお守り持っていけばバレバレですよー」 春「ん、私も必勝祈願の黒糖を」 巴「結局いつもの黒糖だよね?」 10月☆日 大会2日目、前回よりいいところまで行った 試合前に明星ちゃんと湧ちゃんも来てくれた 中学生2人の前でかっこ悪いとこは見せられねー、とか思っていた が、決勝進出を決める試合で 「……御無礼」 その一言と共に、俺は一気にまくられた 土壇場で逆転される、という形で試合は終わり、俺は決勝戦前で敗退してしまった 終わってから、明星ちゃんと湧ちゃんの2人がすぐに来た かっこ悪いところ見せたな、と言ったが、2人はそれを否定してくれた 前々かっこよかった、最後まで頑張ってた、とありがたい言葉をかけてくれた 正直悔しい 相手が強かったが、やっぱり負けるのは悔しい 来年だ、来年リベンジしてやる!! それからは中学生2人、そして永水のみんな、さらには良子さんも加わって飯に行った 良子さんの奢りということで、みんなで盛り上がった 巴「試合、ほんと土壇場での逆転でしたね」 霞「まさかあんな場面であそこまで大きな和了とはね」 春「でも、京太郎も頑張ってた」 小蒔「そうですよ!前よりもずっと、ずっと勝ち進んでましたし!」 初美「ですね。京太郎はもっと上手くなりますよー」 10月★日 今日は良子さんにマンツーマンで指導してもらうことになった 試合後、少し空いているらしいのでせっかくだからと頼むと、快く引き受けてくれた もしかしてこのためのスケジュール調整か?いやまさかなー 学校だと少し面倒なことになりそうだったので、ウチでネト麻やりながらの指導だった が、ひとつのPCでやりながらだからか、良子さんは後ろからのぞき込むような体勢で指導してきた 指導が進むとさらに身を乗り出すような形になり、背中にすばらな感触が!! 「これぞ『あててんのよ?』です。平常心で打つ練習でもありますよ?」分かっててやっている!? そんな、いつぞやの霞さんほどの大きさではないが、年上、大人な感じのすばらな大きさのおもちを当てながら平常心!? できるわけがない!! 俺はほとんど画面を見ずに打っているようなものだった 良子さんも悪ノリしてか、さらに胸を押し付けてくる その状態がしばらく続いた後、良子さんの動きが止まった ふと、しっかりと画面を見ると、俺が役満で和了っていた 「そんな……今のは……いやでもそんな簡単に降ろすなんて……」そんな感じで呟いていた まぁ、勝ちは勝ちだし、指導もちゃんとしてもらって、いいものにも触れられたし、いいか 霞「…………また?」 春「……今度私もあててみよう」 小蒔「そ、それで京太郎くんが喜ぶなら……」 初美「もういいですよね?そろそろ京太郎に本気で怒ってもいいですよね?」 巴「ハッちゃん、多分京太郎くんはそれでもどうしようもないから諦めよう?」 初美「胸がなんだってんですかー!?あんな脂肪の塊ー!!」 霞(本当に胸で神様降ろしてないわよね?いやでも流石にそんな話もそんな神様も聞いたことないし……ほんと、なんのかしらね) 10月27日 今日は咲の誕生日だった 一応毎年祝ってプレゼントは送っていたので、今年はとりあえず電話で欲しいものとか聞いてみた 電話には普通に出て、驚いてはいたが、しばらく適当に話した 8月の旅行以来、割と久しぶりだったので、結構な長話になってしまった そういえば咲がいないのにも慣れたもんだ そう思って咲にも言ったが、「……私は、まだ慣れないかな」と咲は言った 迷子になるからか?と聞き返したら無言になりやがった。方向音痴ってどうやったら治るんだか とりあえずプレゼントとして栞と鹿児島の名物詰め合わせを送ることになった 咲はお礼に俺の誕生日にはそっちに長野の懐かしいものを持っていく、と言っていた 迷子になるから送れと言ったが、大丈夫じゃなさそうだ まぁ来ること自体はいいか。その時は迎えにでも言ってやろう 春「離れていても誕生日を忘れないなんて……」 巴「思った以上の強敵かもね」 初美「やっぱり、幼馴染は強いってことですかねー」 小蒔「ま、負けません!」 霞「そうね。胸では圧勝だし、頑張りましょう」 初美「アレ、私宮永さんの味方になりたくなってきましたよー」 久「あら?珍しい栞ね」 咲「あ、これですか?誕生日プレゼント京ちゃんからにもらって」 久「へぇ、センスいいじゃない。しかし、離れていても誕生日プレゼントを贈るなんてねぇ。」 咲「えぇ……でも、プレゼントより本人の方が……」 久「あら……思ったより大胆なこと言うわねー」 咲「え?……あ、違っ……い、今のはそのつい、というかああ、なんていうか……その……」 久(慌ててるし、アレ無意識?結構本気なのねー) 10月▲日 今日はハロウィン、でも永水でやるのか? そう思っていたが、麻雀部のみんなから期待してるとか言われたので、いくつかお菓子を作って学校へ行った 朝、いきなり春が「トリックオア黒糖」とか言ってきたからミニサイズの黒糖ケーキを口に突っ込んでやった もはや予想はできてたけど、せめてトリートって言え 春は満足気な表情だった。そして、仮装は放課後にと言っていた 余談だが、春とのやり取りを見ていたクラスの女子達から、「トリックオアトリート!」と言われまくってお菓子が結構減った 多めに作ってきといてよかった 放課後、部室に行くとみんなが何かの仮装をしていた 最低でもネコミミくらいは付けるようになっていたらしい まず最初に出迎えてくれたのは、狼の仮装の霞さんだった 露出度は少ないが、狼の耳と尻尾は可愛らしかった 正直意外なチョイスだと思ったが、どうも衣装のサイズが合わなかったらしい 主に胸が。残念だが、恐るべし霞さんのおもち 次に、包帯でグルグル巻きにされた小さいのが床に転がっていた 初美さんのミイラの仮装らしいが、包帯に埋もれている状態だった 予定では、露出度高めだったらしいが、包帯が余りまくったため、巻きすぎてしまったらしい でもなんか似合ってた そして、かなり露出度の高いサキュバスの仮装をした巴さんがいた なんでも、くじ引きで仮装を決めたので、たまたま当たってしまったらしい かなり恥ずかしそうに、少し涙目で顔を真っ赤にしているところがまた素晴らしかった おもちはそこまである訳ではないが……これもいいな! その次には吸血鬼の仮装の春 それらしい恰好なんだが、春だと血より黒糖吸ってそうな感じがするから色々と何とも言えない 吸黒糖鬼?呼びにくいな ほぼ露出がないから、まぁ普通な仮装だった 最後に魔女っ娘の小蒔さん ミニスカートの衣装に黒いマント、普段見えない足が見えているのがすばらしい 「と、とりっくおあとりーとっ!」って言うのがもう可愛い 他の人より多めにお菓子をあげそうになった こうしてハロウィンも楽しく過ごした 俺のお菓子も好評で、みんなが後日何かお礼をすると言ってくれた 別にお礼が欲しくてやった訳ではないが、なんか認められたようで嬉しい 喜んでもらえるなら、作った甲斐があったというものだ 春「黒糖ケーキ美味しかった……」 霞「以外とあの恰好も気に入ってたのね……また着ようかしら」 小蒔「いいですね!楽しかったですし、またやりましょう!」 巴「もうやりませんよ!あ、あんな恥ずかしい恰好……」 初美「私なんてただのグルグル巻きですよー!?どこが仮装なんですかー!!」 11月×日 今日、宿題をやるために春の家に行くと、良子さんがいた なんかもうなんでいるんだ、とか気にしなくなったのは慣れた証拠なんだろうか ただ、英語の宿題だったので手伝ってもらえたのはありがたかった 手伝ったから、ということでいくつか質問された なんでも、今度出るテレビの企画とかのためらしい よく分からないが、まぁ宿題手伝ってもらったので、答えた 好きな食べ物や最近はまっていること、などから始まって、どこにでもありそうな質問ばかりだった が、途中から、どんな女性が好みか、年上と年下、年齢差はどこまでいけるか、甘えるのと甘えられるのどっちがいいか、 などよく分からない方向になってきた 最後に「麻雀のプロで恋人にするなら誰?」という質問でさすがに春が止めてくれた 良子さんは少し残念そうにしていたが、参考になったと言って帰っていった なんだったんだろう? 帰り際に、春に最後の質問にどう答えていたか聞かれたが、今は分からないと返した プロか……知ってるプロは何人かいるけど……やっぱり分からん 巴「良子さん……まさかこんな形で京太郎くんについて調べるなんて……」 初美「策士ですねー……あまり会えないからこういう手をとるなんてー」 霞「これ、春ちゃんも協力したでしょ?」 春「……その時のデータがここに」 小蒔「み、見せてください!」 春「……ふふっ……京太郎って、意外と……」 霞「初美ちゃん、巴ちゃん、実力行使で」 初美「了解ですよー!」 巴「ごめんね?大人しくしてね?」 春「あ、ちょ……み、見せるから引っ張らないで……」 良子「フフフ、それにしてもこのデータは役に立ちましたね」 咏「いやー、良子ちゃんも悪いねぃ。そーいう手使って純真な男子高校生の情報を引き出すんだから」 良子「みんな欲しがってたものですからね。ま、私は負ける気ないですけど」 咏「すこやんとかはやりんが超必死そうにしてたけど、余裕だねぃ」ケラケラ 良子「これでも余裕ってわけじゃないんですよ?私、割と本気でラブしちゃってるんで」 11月○日 今日は急に部活が休みになった 暇なので適当に街を歩いていたら、良子さんに会った 良子さんも試合で来ていたが、急な日程の変更で暇になったらしい どうせなら一緒に遊ばないかと誘われ、一緒に過ごすことになった 適当な店を見て回ったり、ファーストフード店で昼食を食べたり、 ゲーセンで色々遊んだり、良子さんが頼まれたというお土産の買い物に付き合ったり なんか普通のデートか何かみたいな感じだったが、相手はトッププロ、俺なんてそんな対象にすらならないだろうな でも楽しかったし、良子さんも楽しんでくれたみたいで良かった 最後、別れ際に、良子さんが今日の記念、と言ってシンプルなデザインのキーホルダーを買ってきて俺にくれた 俺も出そうと思ったが、良子さんは「年上の好意は素直に受け取るものですよ?どうしてもというなら、将来またデートにでも誘ってくださいね?」 そう悪戯っぽく笑いながら言って受け取ってくれなかった 将来、良子さんにこの分を返せるくらいの男になろう そう決めた1日だった 春「良子さん……いつの間に……」 小蒔「良子さんも本気なんでしょうか……」 霞「これは本気ね……とんでもない強敵ね」 初美「ぐぬぬ……年上の魅力全開ですかー?」 巴「同じ年上だけど……ここまで違うかー」 良子「さて、次は」 健夜「あ、良子ちゃん。何か落としたよ」 良子「ん?あぁ、これは……サンキューです小鍛治プロ。大切なものを落とすところでした」 健夜「それ、キーホルダー?」 良子「えぇ……実は、ある大切な人とお揃いで」 健夜「お、お揃い!?」 良子「えぇ……いつか、彼から誘ってデートすることになってます。今から楽しみです」 11月△日 今日は親父の頼みで少し遠くまで出かけたけど……迷った やべー、迷子とか咲じゃねーんだから しかし土地勘の無い場所、携帯を見ながらでも結構道を間違う そうやっていっそ通りすがりの人に聞こうと決意した時 「あら?ひょっとして、永水高校の方ですか?」と、和服を来た女の人に話しかけられた どこかで見たことあるなー、としばらく考えていて、思い出した 小蒔さんと団体と個人の両方で対戦していた、九州赤山高校の藤原利仙さんだ どうやら永水の麻雀部で唯一の男子、ということで覚えていたらしい これ幸いと事情を話すと、藤原さんは快く案内してくれた 藤原さんは道中、名所や珍しいものがあると色々教えてくれて、観光しているような感じになった それ以外も結構話が弾んだ 麻雀の話、お互いの話、そして小蒔さんの話 結局小蒔さんに勝てなかったのが悔しい、と藤原さんは言った だが、同時にいつか必ずどこかでリベンジしたい、と強く言っていた こういう強さもあるから、個人で全国出場ができたのだろう 藤原さんのおかげで用事も済ませ、帰り道も分かるところまで案内してもらった 最後にお互いに連絡先を交換し、今度は俺が永水付近を案内すると約束して別れた いい人だったなー 巴「また新しい人引っかけてる……」 初美「しかも藤原利仙ですかー?」 小蒔「藤原さん……麻雀でも強敵でしたがここでも……」 春「どこかへ行くたびに女の人の連絡先が増える……」 霞「11月12月で何人増えるかしら?」 初美「そんな、こんな時期に増える訳が……ないですよねー?」 巴「……京太郎くんだからなー」 11月□日 休日、たまたま予定が合ったので、福岡で花田さんと会うことになった 最後に会ったのはインハイだったか、花田さんは元気そうだった 会って早速、雀荘で打つことに 結果は……うん、アレだよ 花田さんって照さんにボッコボコにされたり、インハイの団体戦でも結構負けてたりが多かったけど、決して弱い訳じゃないんだよね 麻雀の経験自体は俺よりはるかにある訳で、俺がボッコボコでした 「今日はすばらな調子です!」とのこと。ええ、すばらでした しばらく打った後、少し色々見て回ろう、という訳になり、キャナルシティ博多に行った 初めて来たが、ちょっと迷いそうになった いい時間だったのでどこかで何か食べよう、となった時、花田さんの勧めでラーメンスタジアムに行くことになった 同じフロアにいくつもの有名なラーメン屋があるのは圧巻だった どこもおいしそうだったが、ここは花田さんのおすすめという店に入った 正直女の人といるのにラーメン屋ってどうかと思ったりもしたが、意外と女の人もいるんだなラーメンスタジアム ラーメンも中々美味しかった 正直ここのフロアを制覇してみたいが、流石に無理か。いつかやってみたい それからしばらくキャナルシティ内を見て回ったが、外が暗くなってきた辺り、外を見るとイルミネーションが付いていた その光景は男の俺でも結構ロマンチックに感じるものだった なんかデートしてるカップルみたいですね、と花田さんに言うと 「そ、そんな冗談はすばらくないです!」と怒られてしまった まぁあんまりからかうようなことを言うもんじゃないか でも、こういうのも悪くない そう思える、いい1日だった 初美「2人でイルミネーションとか充分ロマンチックじゃないですかー!!」 巴「ラーメンってとこで安心してたらこれだからね」 春「私が行きたいのに……」 霞「今度こっちのイルミネーションでも見に来ましょうか?」 小蒔「わ、私は京太郎くんが一緒なら……」 春「京太郎が一緒ならどこでもいい……でも、ロマンチックな場所ならもっといい」 初美「ですねー」 11月●日 昨日の夜、男友達と、たき火で焼き芋食ってみたくね?という話になった なので、校庭の掃除を条件に許可を得て、学校で焼き芋をした 各自、サツマイモ以外に一緒に焼いたらおいしそうなものを持ち寄ってやった 落ち葉でやると、結構時間がかかるらしいので、昼休みから準備を始めた 男子全員、そして用務員の人にも協力してもらい、落ち葉を集め、昼休みから放課後にかけて、じっくりと焼いた 途中、料理部や校長先生など色々な人まで参加することになったから、思っていた以上に大規模なことになってしまった 放課後、各自の部活の仲間やクラスメイト、最初は10人もいないくらいだったのに、人数は数倍に膨れ上がっていた 芋が足りなくなるかと思ったが、それを見越してか、先生たちや料理部がサツマイモ等、いくつかの食材を追加してくれていた そして、焼き上がり。何故か俺が最初の試食者に 食べるのはもちろんサツマイモ アルミホイルに包んだサツマイモを開けて一口 甘く、しっとりとした味がたまりません。これぞ秋 集まった全員からも大好評だった 他にもジャガイモやとうもろこし、さらにはりんごを焼いたり、それもとても美味しかった とある馬鹿な男子が漫画で見るような骨付き肉を焼こうとして、生焼けになっていたのは笑った わざわざ肉をそういう形に成形した努力は認めるし、気持ちは分かるが、焼き芋と一緒にやるのは無理だと思う 後から気づいたが、麻雀部のみんなも一緒になって食べていた 小蒔さんは目を輝かせて食べていたり、霞さんと巴さんはそれを微笑ましそうに見守っていた 初美さんはサツマイモ以外の食材にチャレンジしていた。さすがに生焼けの肉は手を付けなかったみたいだ 春は黒糖を焼けるかを真剣に俺に聞いてきた。悪いこと言わないからやめとけと、それは止めた 人数が増えたせいで片付けも大変だったが、かなり楽しかった 校長が学校での行事にしてもいいかと言っていたが、それも頷ける もう一回やってみたい。今度はたき火で魚の串焼きでもやってみるか 小蒔「アレは楽しかったですね。気付いたら校庭に人だかりができていて」 巴「京太郎くんも部活に遅れる、しか言わなかったから何かと思ったけど、男子全員でたき火で焼き芋には驚いたね」 初美「面白いことやると思いましたよー。焼きりんごとか美味しかったですよー」 霞「ああいうのって、男の子だからできることよね。あの行動力も、ちょっと真似できないわ」 春「でも、またやってみたい。今度こそ焼き黒糖を」 巴「それは止めとこうね」 初美「次は私達も最初から誘って欲しいですよー」 11月◇日 休日を利用してか、愛宕さん姉妹(貧)(巨)が遊びに来た いつも(貧)の方には夜中に写メを送ったりしているので、今回は普通にした 普通に案内して、普通におすすめの店や料理を紹介して、普通に遊んだりして、後は麻雀で飛ばされたりした (貧)さんが初めは警戒心丸出しだったのが、普通に美味しいものを出したりしていくにつれ、 挙動不審になっていき、何がなんだか分からないといった表情になるのが面白かった あえてゲテモノ料理がある場所で、一切それに触れなかった時とか、頼まないのかと聞いてくるほどで笑いを堪えるのが大変だった ちゃんと楽しんでもらえたみたいで良かった良かった 流石にそのままにしておくのもアレだったんで、別れてから、夜にまたおいしそうなから揚げの画像を送った 返事がありがとう、だったのに堪えられなくて吹き出してしまった これはもう、今後も定期的に画像を送らないとな 初美「あー、なんですっけ、これ」 春「……どこかで聞いたことがあるような」 霞「須賀くん=美味しいものを見せるだけ、みたいな条件反射ね」 小蒔「確か……授業で聞いたような……」 巴「思い出した、パブロフの犬だ!」 洋榎「京太郎からメールや!今度は一体どっちや……また飯の画像か普通のか……」 絹恵「お姉ちゃーん、そんなにご飯の画像がええの?」 洋榎「ええわけないやろ!こんな夜中やで!?」 絹恵「じゃあなんで普通のやったら残念そうなん?なんか普通のメールやったら挙動不審やったりするでー?」 洋榎「ホンマ?……なんでやろ……はっ!これが……恋!?」 絹恵「…………多分ちゃうでー」 11月▽日 今日はみんな用があるとかで帰り道は小蒔さんと俺の2人だけだった ちょうど欲しい本の発売日だったので、本屋に寄ることになった 適当に探したりしていると、小蒔さんは何か落ち着かない様子だった 普段帰り道に寄り道とかしないからだろうか。その姿が少し新鮮で、面白かったので、色々寄り道して帰ろうということになった 色々な店を軽く見て回ったり、ファーストフード店に寄ったり、俺が普通にやっていることでも、普段やらない小蒔さんは珍しそうに、楽しそうにしていた 最後にゲームセンターに寄った時、クレーンゲームのぬいぐるみが気になったようなので、取ってプレゼントした クレーンゲームのコツ、昔ハギヨシさんに聞いといてよかった。でも、なんであの人はこんなこともできるのかは今も分からない とにかく小蒔さんは喜んでくれた。嬉しそうにぬいぐるみを抱きしめたまま帰った あれくらいのことで喜んでくれるなら、また今度も誘いたくなる 霞「デートね」 巴「放課後にデートですね」 初美「クレーンゲームとか定番中の定番ですねー」 小蒔「で、デートとかそういうのではなく……そう!ただの寄り道です!」 春「それをデートと言う」 小蒔「あぅ……」 霞「今度はみんなで行きましょう」 初美「賛成ですー」 11月■日 今日は休日、中学生の大会でいい成績を残したという明星ちゃんがお祝いをしたい、ということで1日付き合った わざわざ待ち合わせ場所まで指定されて、行ってみると精一杯お洒落をした明星ちゃんがいた 少し背伸びしたような感じが可愛らしかった。素直に可愛いと伝えると少し照れていた そのまま、明星ちゃんの希望通り、お祝いとして1日遊び倒すことになった 中学生とは言え女の子、あっちの店にいきたい、こっちの店にいきたいと、午前中は散々連れまわされた 流石に色々買って荷物持ち、ということはなかったが そして昼、わざわざ早起きお弁当を作ってきてくれたらしい 公園のベンチで食べることになった そういうマネをしたいのか、アーンしてきた。まぁ、1日付き合うと言ったので大人しく食べた 味も結構美味しかった。お返しに今度はこっちからアーンするとかなり顔を赤くして慌てていたが、最後は大人しく食べていた やっぱり恥ずかしいんだろう 午後はゲームセンターで遊んだ レーシングゲームに音ゲー、色々なものをやった 中でもエアホッケーが気に入ったのか、しばらく続けて対戦することになった エアホッケーで揺れるおもちがすばら!!……今も思う、本当に中学生か? それから引っ張られるままにプリクラを撮ることに プリクラの機械の中が狭いから、ということで明星ちゃんはほとんど俺に抱き着くような体勢になっていた おもちが!中学生なのにすばらなおもちが!!すごく……押し付けられました そのままでシャッターが押される瞬間 バランスを崩したのか、明星ちゃんがそのまま俺に近付いてきた そして、俺の唇ギリギリ、その近いところに明星ちゃんの唇が触れた これにはさすがに驚いた プリクラも、まるでキスをするギリギリのような写真になってしまった 撮り直そうかと言ったが、明星ちゃんは顔を真っ赤にしながら、これがいいとそのプリクラをプリントすることになった 俺もそれを半分受け取った 一応どこかに貼るか?でも下手したら中学生に手出した証拠写真だよな……まぁ、とりあえず取っておこう 明星ちゃんは顔を真っ赤にしたままで、今日はもう充分楽しんだと言って、帰ることに 無論ちゃんと家まで送った 家に入る前、明星ちゃんは何かを言いかけたが、それを止めたのか、「また、一緒に出掛けてくれますか?」と聞いてきた 勿論いい、そういうと嬉しそうに笑い、また今度、と言って家に入っていった やっぱアレか。大人とか、恋とかへの憧れで今日は色々やったのかな 可愛い妹みたいなものだ、またこういうことに付き合うのも悪くないだろう 霞「ちょっと明星ちゃんのところに行ってくるわ」 初美「ストップ!ストップですよー!!」 巴「そ、そうですよ!」 春「羨ましいけど、落ち着いて」 小蒔「そ、そうですよ霞ちゃん!相手はまだ中学生ですよ?」 霞「中学生……そう、まだ中学生……」 初美「大人げないですよー」 霞「初美ちゃん、明星ちゃんの姿を思い出してみて?」 初美「?はい、いいですよー」 霞「そして自分と比べてみて?どう?」 初美「……いや相手は年下、中学生……でも、アレで中学生?…………」 初美「ちょっと私も行くですよー」 巴「ハッちゃん!?」 春「落ち着いて、京太郎の中では妹。そう妹は対象外」 小蒔「そ、そうですよ!妹みたいって言ってますし、大丈夫です!」 霞「……それもそうね」 初美「……ですねー」 巴「ホッ」 霞「でも……後で話し合いね」 初美「私も行きますよー」 春「そこは全員協力で」 小蒔「お、お話を聞くだけですよ?」 巴「あ、多分駄目っぽい…………まぁ、私も同じだからいいけど」 明星「!?」ゾクッ 明星「な、何今の……寒気?」 11月◎日 今日、家の掃除をしていたら、古いアルバムを見つけた どうやら親父がしまい込んでいたものらしい 中を見ると、なんと親父と小蒔さんところのおっちゃんが映っていた 他の写真を見たところ、どうやら昔鹿児島で撮ったものらしい 日付は10年以上前、なんと俺も映っていた 全然覚えてねー 適当に見ていると、少し気になる写真がいくつかあった 俺とおさげの小さい女の子が写った写真、今とほぼ変わらない初美さんと俺が一緒に海で泳いでいる写真、 俺が同年代くらいの女の子と一緒に黒糖を食べている写真、俺がポニテの年上の女の子に手を引かれている写真、 明らかに永水のみんなだった ただいくら探しても霞さんらしき女の子が映った写真は無かった なんでだろうか? 明日にでもみんなに覚えているか聞くついでに聞いてみよう 霞「あぁ、私がまだ来てない頃の写真だったやつね」 小蒔「私もほとんど覚えていませんでしたけど、昔会っていたらしいんですよね」 春「一緒に黒糖を食べた仲……」 巴「言われてみて、うっすらそんな思い出があるような、って感じでしたねー」 初美「……私ってそんなに変化ないですか?」 霞「……昔は私より大きかったのにねー」 初美「嫌味ですかっ!」 11月☆日 今日、学校で進路希望の紙を渡された 進路って、何も考えてねーわ 永水は神学系だがそっち方面以外に普通に進学もいけるらしい みんなに聞いてみると、とりあえず進学か家を継ぐらしい 春がいっそ婿入りしたら?とか言ってきたから、もしもの時は頼む、 と軽く言ったら他のみんなが是非自分のところに!と強く言ってきたのは驚いた まぁ、春の冗談に乗っかっただけだろう 家に帰ってから、何人かにメールで聞いてみた 由暉子は普通に進学するつもりらしい ただ、先輩達が打倒はやりんを目論んでいるので、もしかしたら……と意味深なメールを返してきた エイスリンさんは、宮守のみんなと一緒に居たいと言っていた 今は割と本気でこちらの大学を目指しているらしい 照さんは分かってはいたがプロに行くらしい 既に色んなチームから声が掛かっていて、どこにするかを考えているとか まぁ、どこでも大丈夫だろう 藤原さんは大学に進学らしい インハイ、個人戦での活躍からか、いくつかの大学から声が掛かっていて、もう決まっているとか 花田さんはとりあえず進学らしい 進学先でまた麻雀が打てればすばら、と言っていた 俺も何か考えないとなー 春「卒業と同時に嫁入り、婿入りバッチコイ」 霞「あらあら、そんな待たなくてもすぐにでもいいのに」 小蒔「む、婿なんて……おばさま達が言ってきますけど……ま、まだ早すぎます!」 巴「本家が本気出したらちょっと勝ち目ないですよ」 初美「ぐぬぬ……私も一応18なんですよー!嫁も婿もいいんですよー!!止めらそうなのは分かってますけどねー!!」 11月★日 今日は171年ぶりの名月、ということでまた小蒔さんの家に呼ばれた 前もやったのに、また月見、という名の宴会。おっちゃんも好きだな。親父もノリノリだったけど 俺もまた色々手伝ったり、おばちゃん達に娘はどうだ?などとからかわれたりして、ある程度落ち着いたところで、改めて縁側に座って月を見た そこへ、団子や飲み物を持った巴さんが来てくれた 俺が色々やっているのを見て、持ってきてくれたらしい ありがたくいただきながら、しばらく2人でゆったりと月見をした 171年ぶりの名月、というのは言いすぎでなく、本当に綺麗な月だった それに感動してか、自然と巴さんに「月が綺麗ですね」と言った 巴さんは一瞬ポカンとした後、顔を真っ赤にしてしまった 何か変なことを言ったか少し考えたが、全然分からなかった 巴さんはしばらく顔を真っ赤にしていたが、俺の顔を見て、少し呆れたような表情になって「そうですね」と言ってくれた 今思い出しても、変なことは言ってないはずだけどなー 霞「あらあら……これは確かに巴ちゃんもそうなるわね」 巴「ほんっと驚きましたよ。でも、京太郎くんですからね」 初美「ですねー。でも、私も言われたかったですよー」 巴「ふふ、これは私だけですよ?」 小蒔「『月が綺麗ですね』……確か、国語の授業で聞いたような……」 春「……夏目漱石」 ※意味が分からない方は『夏目漱石 月が綺麗ですね』でググってください 11月▲日 初美さんが成長していた 身長もまだまだ低めではあるが、低すぎるということはなくなっていた 雰囲気も多少落ち着いたものになっていた 何より……巨乳になっていた 以前は合法ロリ、絶壁、大平原、止まるのが早すぎた成長、などなど言われていたが、もはや小柄な巨乳となっていた 胸は霞さん程ではないが、小蒔さんや春といった、まさに巨乳だった そして……服装は以前と同じという暴挙 これは暴挙と言わずしてなんと言うのだろうかありがとうございます だが見えない!見えそうで見えないというジレンマを抱えたその姿!! 何が起きたなんてどうでもいい! いざ!!ルパンダーイブ!! そこで目が覚めた 分かっていたんだ……夢だって でも、夢見たっていいじゃない……男なんだもの…… 念のために、学校ですぐに初美さんの教室に行った いつもの合法ロリがそこに居て、安心2割、がっかり8割 なんて残酷な夢を見たんだろうか…… 春「なんて……なんて夢を……」 霞「酷い……これは酷過ぎるわ」 巴「えぇ……夢だから仕方ないとはいえ、ちょっと……」 小蒔「初美ちゃん、元気だしてください!」 初美「今元気がなくなりましたよー。これ、怒っていいですよねー?」 12月×日 もう12月、相当寒くなった 九州だから長野よりマシだろうと思っていたけど、寒いもんは寒い 手袋とマフラー……去年古くて捨てたっけ よし、編もう 去年ハギヨシさんに教わってから、確か咲にマフラー編んでやったっきりだし、軽く練習してからやるかな そうと決まれば、今日の日記はこれくらいにして、早速やるか 小蒔「編み物……そんなすぐにできるものでしょうか」 巴「人によると思いますけど……さすがに一晩でマフラーと手袋は無理じゃないんですか?」 霞「いくらなんでも、日記を書くのだって夜だろうし……」 初美「なんか、こう、フラグっぽいような……というか地味に宮永さんにプレゼントしてますねー」 春「あ、翌日の日記……」 12月○日 昨日の夜にできたマフラーと手袋を早速使った やっぱりあるのとないのじゃ大違いだ 昨日作る時、最初は少し手間取ったが、やり方やコツさえ思い出せば問題なかった でも、ハギヨシさんよりかなり遅いな どっちも結構いい出来だった 道中、どこで買ったか聞かれたりもした 自作だと言うとみんな驚いていたが、手編みのマフラーや手袋ぐらいよくあるものだろう 春がなんか羨ましそうに見てたので、今度作ろうかと言うと、えらく喜んで抱き着いてきた いいおもちがすばらっ! しかしそんなにマフラーと手袋欲しかったのか? 初美「一晩でほいほいできませんよ!?」 霞「さらにそれをかなり上回る速さで作る人がいるって……」 小蒔「すごい方なんですねぇ」 春「すごいすごい……」 巴「ところで……さらっと手作りを約束してもらった上に何を抱き着いているんです?」 春「…………」ポリポリ 初美「これみよがしに黒糖食べて誤魔化すなですよー!!」 霞「12月に入ってマフラーと手袋が新しくなったと思ったら……」 12月△日 今日は色々びっくりした1日だった 朝、起きたら小さくて暖かい何かが布団の中にあった 寝ぼけていた俺はそのままそれを引き寄せて、2度寝した 次に目が覚めた時、俺は初美さんを布団の中で抱き枕にしていた えらく驚いたね。空の○跡FCのラストぐらい驚いた 初美さんはなんか大人しくなってるし、とりあえず寒いが布団から出て話を聞くと、ドッキリのつもりだったらしい なんでも、こっそり布団の中に入ればすぐに起こすことができる、というのを実行したらしい さすがにやめてほしい、色々な意味で。傍から見たら俺がアウトだ そのまま何故か初美さんはうちで朝飯を食べて、そのままその日は初美さんと適当に遊んですごした 今度、また入ってこられないよう抱き枕でも買うかな…… 霞「あらあら、何をやっているのかしら?」 小蒔「暖かそうですね」 春「私だってまだ寝込みは襲ってないのに……」 巴「それも駄目だから。ハッちゃんも駄目だけどね?」 初美「ちょっと京太郎の家に行ったら、寒かったんで布団に入っただけですよー?他意はないですよー?」 春「じゃ、次は私で」 霞「あら、ここは私よ?」 小蒔「わ、私も……ちょっとやってみたいです」 巴「3人の誰かがやるのは割と本気で京太郎くんが大変なことになりそうだから」 巴「ハッちゃんでギリギリセーフ……いや、でもある意味アウト?」 初美「ある意味ってなんですかー?」 12月□日 今日は藤原さんがこっちに来た 以前のお礼ということで、今度は俺が色々案内して見て回った もっとも、こっちに来てまだ1年も経ってない俺の案内だから色々と足りないところがあったかもしれない でも、藤原さんは楽しそうにしていたようで良かった 途中で小蒔さんに会った 俺と藤原さんが一緒にいることに驚いていた 一応説明しようとすると、いきなり藤原さんが俺の腕に抱き着いてきた さらに、『須賀君』って呼んでたのにいきなり『京太郎君』って呼ばれて俺も驚いた 藤原さんに急かされるまま、小蒔さんに説明もできずにその場を離れることになった 藤原さんは悪戯が上手くいった子供のように笑っていた 小蒔さんに対して、これくらいはいいでしょう、と言っていたが、俺が後でどうなるかは考えていないんですね そのまま時間が来たので藤原さんと別れた そういや、小蒔さんと会ってからそのまま呼び方が『京太郎君』になってたけど……ま、いっか 小蒔「いきなり京太郎くんの腕にこう、抱き着いたんですよ!」プンスコ 初美「明らかに見せつけるような感じですねー」 霞「こういう形でやり返されるなんてね」 巴「案外向こうも本気で京太郎くん狙ってたり?」 春「ちょっと笑えない」 12月●日 今日はちょっと小蒔さんの家、本家とやらに呼ばれた なんか俺の意見が欲しいとかなんとか よく分からないが行ってみると誰もいなかった しかし鍵は開いていたので、そのまま入り、よく人が集まる奥の部屋に行くと、みんなが着替えていた 小蒔さん、霞さん、初美さん、巴さん、春、明星ちゃん、湧ちゃん、全員が下着だったり、半分以上脱いだような恰好だったり、 そのまますぐに出ようとしたが、足を滑らせ、そのまま転んでしまった 転ぶ瞬間、反射的に何かを掴んだ。どうやらそれは明星ちゃんの手だったらしく、そのまま明星ちゃんも、 さらにそれに巻き込まれ、結果的に全員が俺の上に重なるような形で転んだ 今思い出してもみんなごめんなさい、そしてありがとうございました その後外に追い出され、騒ぎを聞きつけたおっちゃん、そして俺の親父に軽くボコられた おっちゃんは「わしだって見てないのに!」親父は「このやろうラキスケとか俺だってもうやってねぇのに!」とか言いながら 不可抗力だったのに。いうなればTo Loveっただけだ しばらくして、みんな出てきた。その恰好は、いわゆるミニスカサンタだった 細かいデザインはそれぞれ違っていて、すごく似合っていた つーか神社でサンタってなんだよ。いいけど 話を聞くと、これで少しはクリスマス等のキリストな行事でも神社に人を呼べないか、という建前 本音はミニスカサンタが見たかった、というものだった。ちなみに話したのは建前だけ、本音の方は話さないでも理解できた 気持ちは分からくもないけど、神社の巫女にさせる格好じゃないだろう。いいけど 似合うけど、流石に神社でやることじゃない、そう言うとおっちゃんはあっさり諦めた 仕方ないからクリスマスパーティーで、とか言ってたけど神社でクリパとかいいのかよ。アバウトすぎるだろ。ミニスカサンタが見たいからいいけど! そんなことのために呼ばれたのかと呆れていたら、みんなが「誰が一番?」って聞いてきた さっきのこともあり、少し顔を赤らめて聞いてくるとかマジ可愛い。でもみんな似合っていたので、「みんな1番だ」って言うと何故か呆れられた 解せぬ ちなみにおっちゃんが家に居なかったのは、小蒔さん達の着替えのため、そしてカメラを取りに行っていたためらしい 結局写真は撮れなかったらしいが。残念だ 巴「みんなで着ましたよね、サンタ服」 小蒔「ちょっと寒かったですけど、可愛い恰好でしたよね」 霞「いきなり京太郎くんに下着姿見られて、みんなでもみくちゃにしちゃったけどね」 小蒔「うぅ……恥ずかしかったです」 初美「中等部の2人まで巻き込んじゃいましたしねー」 春「あそこで京太郎と2人きりだったら……既成事実を……」ボソッ 巴「ちょ、今なんて言った!?」 12月◇日 良子さんにプールに誘われた 少し離れた場所にある温水プールの施設らしく、知り合いから無料券をもらったとか 3人分だったので、春も一緒に行った プロがそういうところに行くと目立つんじゃないかと思ったが、良子さん曰く 「女性はほんの少し髪型を変えるだけでも印象が変わりますから、意外とバレないんですよ」とのこと まぁ、2人とも美人でおもちだから目立つだろうとは思う。そして目立っていた 水着はレンタルでき、そのレンタルで選んだ水着も結構露出度が高いものだった 良子さんは髪型を普段と違うものにしていて、プロの戒能良子と気付く人はいなかったが、スゲー美人が来たと言う人は居た 春も元々美人でおもち、そして露出度の高い水着、すばらでした それからは3人で泳いだり、いくつもあるプールを制覇してみたりした 流れるプールや波のプールでは水で揺れる2人のおもちを存分に見ることができた ただ、ウォータースライダーでは、2人のポロリを期待したが、むしろレンタルでサイズが少し大きい水着の俺がポロリしそうになった うっかり水着がずれた時は必死で水着を抑えた。その時良子さんと春の2人が舌打ちしたように聞こえたのは空耳だと思いたい 最後に良子さんの提案で3人一緒にウォータースライダーに行った 2人とも無意識なのか、俺に胸を押し付けるような体勢で滑るから大変だった 良子さんが「これぞビーチラブコメの定番、ポロリ」とか言いながら水着をずらし、春も対抗するから色々と大変だった 結局はポロリしなかったが 「はっはっは。ポロリは2人きりの時に決まっているでしょう」としてやったりな顔の2人、してやられましたよコノヤロー それでも楽しかった 冬にプールもいいものだ 初美「まーたー良子さんですかー?」 巴「春ちゃんばっかりなんか出かけてない?」 春「…………」ポリポリ 霞「黒糖没収。隠してる分もね?」 春「!?」 巴「ショックみたいな顔してる振りして隠し場所変えない!ああもう、胸の間とかにまで入れてるし!」 小蒔「わ、春ちゃんそんなに入るんですね。すごいです!」 初美「全部出すですよ。ええ、全部出すです」 霞「初美ちゃん、少し私怨入ってるわね」 12月▽日 霞さんに勉強を教えてもらうことになり、霞さんの家に行った 部屋に上がると、霞さんは炬燵で寝ていた。うつ伏せで潰れたおもちがすばら!! しかしそのままにしておけない 風邪引くし、今ならおもちに触れてもばれないかもしれないし、という訳でとりあえず肩をゆすってみようとした そしたら、そのまま腕を掴まれ、あっという間に炬燵に引き込まれ、抱き枕にされてしまった すばらなおもちに触れるどころか顔に押し付けられていよっしゃああああああ!! そのままの体勢で5分ほど過ごした後、流石にこのままでおばさんとか来たらシャレにならんと思い、名残惜しいが脱出しようとした しかし、思ったよりがっしりホールドされており、抜け出せなかった ちょっとこのままやばくね?誰か来たりしたらアウト?そう考えていると、誰か部屋に入ってきた 「お姉ちゃん来たよ……きょ、京太郎さん!?」明星ちゃんだった やっべ、中学生になんて状況見せてんだ。かなり焦って、どういうか悩んでいると 「ずるい!」明星ちゃんがそう言い、なんと俺の後ろから抱き着いてきた おいおいおいおいなんだよこの夢のサンドイッチ。生きてて良かった。 そう思った15の冬 俺、今日の出来事で後5年は戦えるよ ちなみにそれから5分して霞さんは起きた 起きて、意識もしっかり覚醒していたが「あら……ふふ、悪くないわね」そういってそれからしばらく、起きた霞さんと明星ちゃんに挟まれ続けた 宿題?できるかバカヤロー!! 初美「…………」 春「…………」ポリポリ 巴「明星ちゃんまで巻き込んで」 霞「巻き込むというか……抱き込む?」 小蒔「あ、それいいですね!」 初美「誰がうまいこと言えっていいましたかっ!?結局は胸ですかー!?」 巴「お、落ち着いてハッちゃん!春ちゃんも止めて!」 春「…………ふぅ、肩が凝る」 初美「はーるーるー!!」 巴「煽るな!!」 霞「ふふ、今度は小蒔ちゃんと一緒にやりましょうか?」 小蒔「は、はい!頑張ります!」 12月■日 今日、恒子さんが訪ねてきた またこっちでロケがあったらしく、終わったから遊びに来たらしい ホイホイ高校生と遊ぶアナって……なんか書いてみるとえらく危ない感じだな 前回案内したとこと同じじゃなんなので、小蒔さんの家の神社を案内した たまたまおっちゃんも居て、なんか意気投合していた そのうち神社に取材とか来ないよな? おっちゃんのすすめで俺までおみくじを引くことに 結果は……なんと大凶 恒子さんもおっちゃんもすごいとか言ってた。おっちゃん、あんたは言うな まぁ運は無いかもしれないが、珍しいので写メは撮っておいた 大体ロクなこと書いてないが、恒子さんが笑いながらある一点を指差していた 恋愛:女難。頑張れ 神様からも励まされるレベル?何が待ってるんだ? 恒子さんはお土産にいくつかお守りを買って帰った でも、小鍛治プロと瑞原プロに縁結びのお守りを買っていくのは酷いと思う 初美「大凶ってまだありましたっけー?」 小蒔「確か、極稀にひとつだけ入れてるらしいです」 巴「それを引くって……」 春「……女難……うん」 霞「仕方ないわね、えぇ」 12月◎日 今日は小蒔さんの家に手伝いに行った 今から年末年始の準備が必要らしい 確かに忙しくなりそうだ。また夏の時みたいに色々やるんだろうし おっちゃんも忙しそうに色々やってたし、小蒔さんまで挨拶や衣装合わせで忙しそうだった 俺の手伝いは、大体が料理や掃除、片づけ等だった こういう書き方は嫌だが、今日やってたことは家政夫だった あわただしく1日が過ぎ、夕飯、俺が作った食事を俺やおっちゃん、小蒔さんに他の人達と食べた 食べながら、おっちゃんが今日は助かったと言ってくれた いっそ本格的にうちに来ないか?とまで言われた 笑いながらだったし、冗談だろう おっちゃんも、笑いながら小蒔さんに、そう思わないか?と言った すると小蒔さんはしばらく考え込み、俺をまっすぐ見て 「うちに婿入りしませんか?」と言った 一瞬静かになった後、小蒔さん以外のその場の全員が驚いた 俺はおっちゃんに胸倉掴まれて「どういうことだぁ!?」とか言われるし、小蒔さんも何か違うとか間違えたとか言いながら慌ててるし、 結局、小蒔さんの婿入り発言は有耶無耶になった 何かと勘違いしての発言だったのか? 霞「ちょっとこれはどういうことかしら?」 初美「姫様といえ、不意打ちプロポーズは有耶無耶にできませんよー?」 春「先にやられたことは置いといて、話して」 巴「これは、まぁ皆さんの前でちょっとシャレになりませんし……」 小蒔「ぷ、プロポーズなんて……そそそんなつもりじゃなかったんですよ!?」 小蒔「その……あの日は京太郎くんが居て助かりましたし、実際に一緒になったらな、って考えてて」 小蒔「で……『ありがとうございます』って言うつもりが……つい……」 春「本音が出たと」 霞「小蒔ちゃんがここまでするなんて……」 初美「さすが姫様……ですがこのままだと危ないですねー」 巴「本家と争う辺りはいいの?」 小蒔「あ。べ、別に京太郎くんが嫌だって言う訳じゃないんですよ!?」 霞「それはみんな分かってるからね?」 12月24日 今日はみんなでクリスマスパーティー 小蒔さんの家でやったけど、神社の家でやっていいのか? 「神様アバウトだから」っておっちゃん言ってたけど、あんたミニスカサンタ見たいだけだろ 以前の時の7人、そして飛び入り参加の良子さんまでもミニスカサンタだった。ありがとうございます あんまり慣れてないのか、小蒔さんは少し恥ずかしそうにしていたが、恥じらいがまた可愛い 料理はみんなが、ケーキは俺が作った 人数が多いということで2つホールケーキを焼いてきたが、好評だった むしろ店できるんじゃね?とまで言われたが、ハギヨシさんに比べるとまだまだだ それからはプレゼント交換、俺はちょっとしたアクセサリーを出した。 ケーキのお礼とかでいくつももらえたけど、なんでお守りとかお札ばっかり? 神社だってのは分かるけど、ここまでしてお守りって……しかも誰だ俺に安産祈願のお守り渡した奴 どうしろってんだ。誰か女の子に渡してもえらいことになるわ 他にも線香に海外産っぽい怪しい置物に、藁人形とか。誰だ、特に最後。シャレになってねーぞ まともっぽいのが春がくれたラッピングされたいつもの黒糖ぐらいだった。なんだろう、この気持ち でも、楽しかったからいいか 来年も楽しく過ごしたいけど、彼女が欲しい 巴「あ、あのアクセサリー京太郎くんだったんだ」 霞「あら、巴ちゃんが当てたのね」 小蒔「あ……必勝祈願のお守りのつもりだったんですが……」 初美「間違えたの姫様だったんですねー」 小蒔「こうなったら責任を取って私が受け取って……その……お守りが役に立つ状況に……」 春「それは駄目。まず私が来年京太郎と…」 初美「それは譲れませんよー」 霞「そうね、来年に婿にでも……あ、再来年かしら?」 巴「気早すぎますって。せめて卒業してからですよ」 春「……結構具体的な計画立ててる?」 12月☆日 今日は家の大掃除をした 今までよりなんか早い日だったから聞くと、明日小蒔さんの家、というか神社全体の大掃除の手伝いに行くらしい まぁ引っ越して1年経ってないし、こっちの大掃除はすぐに終わる あそこの大掃除は大変そうだし、そりゃ手伝いもいるよな 親父曰く、本家のおばさんからおっちゃん、みんながせめて俺だけでも手伝いによこせとうるさいらしい なんかお袋からはいっそ嫁に行けとか言われたけど、せめて婿って言え 春「これ、昨日の日付」 霞「あら、結局全部読んじゃったわね」 巴「見事に京太郎くん帰ってきませんでしたね」 初美「神様のおかげですねー。ありがとうございますー」 小蒔「…………」 巴「じゃあ早く日記しまって……え?姫様?」 小蒔「zzz...zzz...」 春「また寝てる?」 霞「いえ、降ろしてるわ」 小蒔「はっ!?また声が……」 初美「今度はなんでしたー?」 小蒔「えと、『悪くなかった。じゃ、最後に小僧に良い思いをさせてやる』って」 巴「小僧って、京太郎くん?」 春「良い思い……黒糖1年分以上……黒糖3年分!?」 初美「それははるるだけですよー」 霞「とりあえず、日記はしまったわよね?」 小蒔「うーん、少し罪悪感が……何か京太郎くんにしてあげたいです」 霞「そうね、それじゃ…」ビリッ 霞「え?あら?巫女服の帯が……」 巴「そんな、特に古いって訳でも…」ブツッ 巴「って私も!?」 春「これはまさか……」ストン 春「あ、黒糖の重みで落ちた」 初美「どれだけ黒糖隠し持ってるんですかー?」ストン 初美「…………大き目だったから普通に落ちたですよー」 小蒔「え?えぇ?」 小蒔「……アレ?何も起きないですよ?」 ガラッ 5人「!?」 京太郎「うーっす、須賀京太郎ただいま帰りましたー。いやー、お土産が多くなっちゃって…」 小蒔「京太郎くん!?い、今は駄目です!!」ツルッ 小蒔「あ」ビリッ 京太郎「へ?」 小蒔「……あうっ!?」バターン 霞「小蒔ちゃ」ツルッ 巴「姫さ」ツルッ 春「ちょ」ツルッ 初美「あ、掴まれたら」ツルッ バターン!! 京太郎「…………」 小蒔「あたたぁ……」 霞「だ、大丈夫?」 巴「いたぁ……」 春「……黒糖砕けた」 初美「そんな心配じゃ…」 5人「あ……」巫女服が盛大に脱げている 京太郎「……年末にいいものが見れまがはっ!?」 小蒔「み、見ちゃダメです!!」 霞「こ、これは駄目よ!!」 巴「ま、まだ早いー!!」 春「い、いきなりは無理!!」 初美「胸ばっか見てんじゃねーですよー!!!」ゲシッ 12月Я日 今日は小蒔さんの家の大掃除を手伝いに行った 途中買い物に行ったら黒糖1年分は当たるわ屋久島セットとかいう詰め合わせは当たるわで戻るのに時間がかかった ただ、戻ったらいきなりみんなが転んで、巫女服が脱げてすばらなものが見れた 初美さんに飛び蹴りくらったけどな その後は掃除を終わらせ、泊まりだったのでみんなで夕飯の鍋を食べた 大掃除ではあったが、最後はまた宴会みたいになった でも、楽しかったからいいか 来年もまた、楽しく過ごせるといい そして、来年は彼女が欲しい!! 霞さんほどとは言わない、それなりに胸が大きい娘でいいから神様お願いします!! カンッ!!
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1362756092/ 京太郎は関西の大学に進学しました 京太郎「へぇー、これが去年の学園祭のアルバム」ペラッ 京太郎「んんっ?」 京太郎「このタコ焼き焼いてる女の子ちょーカワイイ!江口先輩知ってます?」 セーラ「……あー。…その。それはなぁ」ポリポリ 竜華「あはははー、やっぱり須賀君も気づかへんか」 怜「やろうな。実はこれセーラやで」 京太郎「ははは、二人とも俺をからかうのは辞めて下さいよー。いくら俺でもこんな見え見えの冗談に」 セーラ「…うーむ」 竜華「いやいや、よーく見てみ?このベッピンさん。毎日会ってるはずや」 京太郎「むむむっ、こんな美人学内で会ったら忘れませんよ」 セーラ「…ふぅーむ」 怜「そんなにお気に召したんかいな?言っとくけどおもちはないで」 京太郎「それは写真でわかります」 セーラ「こらァ!」 セーラ「胸なんか飾りじゃ!俺はないチチで良かったわ」 怜「まぁ、セーラが竜華並のおもちならうちの立場がな」 竜華「大きくても肩凝るだけやで?」 京太郎「えぇ…清水谷先輩のおもちはとてもスバラです」ジロジロ 怜「先輩の胸ジロジロ見たらあかんで、岩山両斬波!」ビシッ 竜華「これやから男は」ジロッ セーラ「…」ムニムニ→一応、寄せてる 京太郎「ところでホントにこの美人が江口先輩なんですか?」 竜華「さっきからそう言うてるやん。セーラ、明日この服装で来て証拠見せたれ」 セーラ「絶対にやらん!もうあんな女らしいカッコは人前でせん!」 怜「女らしいって普通やん。竜華なんかもっとすごい服着てるで」パカッ 携帯のフォルダを開けようとする怜 京太郎「ほぅ…」 竜華「わあぁぁぁぁぁぁぁ!怜、それはあんたと二人っきりやから着ただけや!他の人に見せたらあかんって」 怜「はい、須賀君」パカッ 京太郎「ほほぅ…これは…。って泉の変顔じゃないですか!?」 怜「アホー、騙されよったー」 竜華(ほっ…助かった) 京太郎「この写真、加工でもしてるんですかー?」 セーラ「さっきから失礼なやっちゃ」 竜華「せやな。化粧って言うのは文字通り化けると書く。セーラは普段スッピンやからな」 怜「うちと竜華も本気出したら今より可愛くなるんやでー」 セーラ「ちなみに俺、化粧品なんか買った事無い」ケラケラ 竜華「セーラもちゃんとすればべっぴんさんやのに」ハァ 京太郎「これが江口先輩か…。よーーーく見たら面影もあるような」 怜「ウィッグつけてロングヘアーにして化粧しただけやで。よく見ろや」 京太郎「マジっすか~?女って怖いなぁ」 竜華「女はいくらでも化けれるで」 怜「泉や船Qかて須賀君がびっくりするくらい可愛くなるでー」 京太郎「そうですかねぇ?まぁ…、江口先輩の乙女モード見て見たいっすね」 セーラ「いーーーーーやーやー」 怜「この日は麻雀して負けたんやんな?」 セーラ「武士に二言はないからな。最下位やったから、嫌々女装したんや」 竜華「女装って…あんた」 怜「乙女セーラ効果でたこ焼きもあっと言う間に売れたんや」 京太郎「へぇー、俺もこんな美人にたこ焼き勧められたら買ってしまいますね」 セーラ「さっきから褒めすぎやから///そんな大したもんちゃうし」 京太郎「見せて下さいよー」 セーラ「俺に麻雀で勝ったらええで?」 竜華「ぶはっwwwそれはひどい勝負や」 京太郎「勝てるわけないでしょう…。代打ちありですか?」 セーラ「代打ち?誰や」 京太郎「俺の幼馴染です。麻雀は家族麻雀を抜けば高校生から始めたそうで」 セーラ「ふーん。ええで?俺、千里山の元エース江口セーラやで?負けるわけないやん」 京太郎「幼馴染とそいつの彼女が来月、奈良に遊びに来るそうなのでその時に」 セーラ「ええで。俺は逃げも隠れもせん。誰でも連れて来いや!」 京太郎「…はい」ニヤリ 京太郎「あっ、ところで今日は何して遊びます?」 セーラ「ボーリングや。ボーリング。今日こそ決着つけるで」 京太郎「負けた方が奢りっすね。その前にご飯も食べません?」 セーラ「金ないから定食屋でええか?竜華、怜はどうする?」 竜華「乙女は定食屋なんか行きません」 怜「憧ちゃんに美味しいパスタ屋教えて貰ったんや」 セーラ「ぱ、パスタ?あんなんお腹いっぱいにならへんで」 竜華「セーラと違ってうちらは腹八分目にしてるんや」 怜「せやせや。すぐ太るんや。穏乃ちゃんとセーラは体重なんか気にした事ないやろ?」 セーラ「ないなぁ。体重とか中学の時から変わってへんし」 竜華「きいぃぃぃぃぃぃぃ!うちは+5kgや!」 怜(竜華はおもち分やろ…) 京太郎「パスタ屋って高いんですか?」 竜華「なんぼ言うてた?」 怜「確かコースで3000円って言ってたで」 セーラ「京太郎。3000円って高過ぎへんか?」ヒソヒソ 京太郎「俺の一週間分の食費ですよ」ヒソヒソ セーラ「やなぁ。定食屋はおかわり自由やしな」 竜華「さてと。女子会行って来るか」ガタッ 怜「うんうん。じゃあ、そっちはデート楽しんでな」フリフリ セーラ「で、で、デートなわけあるか!」 京太郎「そうですよ。賭けボーリングしたり、ゲーセン行ったり、サッカーしたり野球したり。仲のいい先輩後輩っすよ」 竜華(セーラの乙女モード見たら多少は意識するんやろか?) 宮本む○し セーラ「この時間やったら居るんちゃうか?」 京太郎「えぇ。そう思って読み終えたジャンプ持って来ました」 穏乃「ハムッ、ハフハフ、ハフッ!」ガツガツ セーラ「おおっ、居た居た。相変わらず気持ちのいい食べっぷりや」 穏乃「あっ、江口先輩!おはようございます」 京太郎「シズ、ジャンプ持って来てやったぞー」 穏乃「京太郎!いつもありがとなぁ」 穏乃「お礼に目玉焼きあげるよ」ヒョイ 京太郎(食いかけじゃねーか) 穏乃「ちょうどいい所に会いました。知り合いの中学生が野球してまして。それで今メンバー三人足りないって」 セーラ「おっ、ええなぁ。行こ行こ」 京太郎「ライトかレフトがいいな。動かなくていいから」 こうして三人は中学生に交じって仲良く野球をしました そして次の月 セーラ「やって来ました松実館」 穏乃「久しぶりに奈良に帰って来ました」 竜華「一応持って来たで。セーラの乙女服」 怜「うちは化粧品を」ゴチャ セーラ「ちなみに今月の俺は好調や!悪いけど代打ちさんがどんな素人でも手は抜かへんで?」 京太郎「いいっすいいっす。全力でぶつかってやって下さい。 なんか敵が強ければ強いほど燃える戦闘民族みたいな姉妹ですから」 竜華「姉妹?」 怜「代打ちさん、姉妹で来たんや」 セーラ「たのもー!」バン 照「ん?」ポリポリ 咲「京ちゃん、久しぶり」ペコリ 和「元気そうで安心しましたよ須賀君」 怜「」ブクブク 竜華「ぎょええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!あ、あ、あっ…。チャンピオンがおる!」 京太郎「あっ紹介します。俺の幼馴染の宮永咲と姉の宮永照さんです」 セーラ「幼馴染って…。学生最強麻雀打ちとかそんなん考慮しとらんよ」ガクッ 怜「死兆星が見える」 竜華「怜!あんたが打つんちゃうやろ!?」 京太郎「咲。この人がお前が打ちたがってた千里山の元エース江口セーラさんだ」 咲「うん、楽しみだよ」 照「咲。江口さんは普通に強いからね。本気出さないと負けるよ」 咲「負けないよ!」ゴッ セーラ「えぇい!俺も雀士や!元チャンピオンでも現チャンピオンでも誰でもかかって来いや!」 竜華「さて。どの衣装を着させようかな。ほら、怜起きて」ペチペチ かくして。 照、咲、和、セーラ 照、咲、竜華、セーラ 照、咲、怜、セーラ 照、咲、穏乃、セーラ で四局したものの、セーラは二位が一回、三位が二回、四位が一回に終わった セーラ「…」プスプス 咲「江口さん、ありがとうございました」ペッコリン 竜華「まぁまぁ、割と善戦した方ちゃうの?」ポンポン セーラ「負けは負けや。悔しいわ!」 怜「あかん、力使い過ぎた」フラフラ ポテッ 和「!?」 怜「ええ乳しとるとずっと思ってたけど膝もなかなかやね…」スリスリ セーラ「はぁ…、着ればいいんやろ?着れば」テクテク 京太郎「楽しみだなー」 咲「京ちゃん、あの人がよくメールで話題になる彼女さん?」 穏乃「あれー二人は付き合ってたの?」 京太郎「ただの先輩後輩だつーの!」 そして… 竜華「お待ちどーさーん」 怜「今からセーラの乙女変身ショーを行うでー」 照・咲・穏乃・和・京太郎「…」パチパチ 怜「まずは手始めのお姉系セーラ」 セーラ「…」ムスッ 竜華「憧ちゃんの私服を借りたんやでー」 京太郎「おおっ…!?髪の毛も巻き巻きだ!」キラキラ 照「はうぅぅぅぅぅぅ」 竜華「つづいてー定番中の定番。メイド服や」 セーラ「にゃーん」ギロッ 穏乃「睨み利かせてるメイドって怖いなぁ」 京太郎「うーむ、普段定食屋で大盛りをおかわりしてる江口先輩とは思えないくらい可憐だ」 怜「続いて、竜華のご実家にあった着物」 セーラ「セーラどすえ(適当)」 咲「すごく似合ってるよ!私も着物きた…ってこの前、穏乃ちゃんと着たっけ」 穏乃「そう言えばそんな事もありましたね」 和「いつですか!?」 ・ ・ ・ 竜華「そして、最後の最後に…」タメ中 怜「セーラだけにセーラ服なんちって」 竜華「言いたかったのに!」 京太郎(俺がリクエストしたんだけどな) セーラ「…別に京太郎のために着たわけやないんやからな」プイッ 照「可愛いよおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ、おもち帰りーーーーーーーー!」ドドド ガラッ! 玄「おもち!?」ビクッ 照と玄の暴走によってセーラの乙女変身はいつの間にか終わってたとさ 夜、松実館の外 セーラ「はー、恥ずかしかった」 ヌッ 京太郎「ここに居ましたか」 セーラ「おわっ!?…なんや京太郎か」 京太郎「みんな酔い潰れて寝てしまいました」 セーラ「…穏乃と宮永と原村に酒飲ましたんは誰や?」 京太郎「園城寺先輩と清水谷先輩と照さんです」 セーラ「俺以外全員やないか!」 セーラ「まぁええわ。今日の事は酒の勢いで忘れてくれると助かる」 京太郎「いやー、もう記録にも記憶にも残ってますし」パカッ 携帯を見せる京太郎 セーラ「待受画像、俺やないか!?」 京太郎「キレイに撮れてるでしょ?」 セーラ「消せ!」ババッ 京太郎「嫌です」ヒョイ グラッ セーラ「あっ…」 ガシッ 京太郎「危ないっす」 セーラを抱き止める京太郎 セーラ「…」ハッ セーラ「…///」カアァァァァ セーラ「…///」ボン セーラ「あ、アホ。女の体にいつまで触ってるんや!」 京太郎「す、すいません」バッ セーラ(ってなんで俺、京太郎相手にドキドキしてるんや)ドキドキ セーラ「お、俺の女装姿笑えたやろ?はははっ…、我ながらいい笑いのネタ提供したと思ったわ」 京太郎「笑いのネタ?」 セーラ「お、おぅ。笑いや笑い。男みたいな女が無理して女っぽいカッコしてるのが滑稽やろ? ほ、ほら。お笑い芸人とかでも居てるし」 京太郎「江口先輩は芸人じゃないですよね」 セーラ「いいねん!笑いさえ取れたら!みんな俺の女っぽい姿見て影で笑うんや!笑えばいいんや」 セーラ「あはははははははー」 京太郎「…」 セーラ「あはっ…、あはははは…」 京太郎「…」 セーラ「はぁ…」 セーラ「笑って貰った方が気が楽なんやけど?」 京太郎「笑わないです。とってもカワイイと思いました」 セーラ「ッッ!?俺がか、かわかわか、カワイイ!?眼科や、眼科行って来んかい!」 京太郎「視力は1.2ありますよ」 セーラ「…怜や竜華の方が可愛い」ボソッ 京太郎「あの二人が可愛いし美人なのは認めますが…。江口先輩も負けてないですよ」 ドキッ セーラ「うっ…、もう止めてくれ!褒めんでいい!褒めてくれるな!」アセアセ 京太郎「…」 セーラ「昔な、小学生の時や。俺はこの頃から男に混じってサッカーや野球みたいな遊びをしてた」 セーラ「当時学校の行事でお芝居をやる事になった」 京太郎「お芝居ですか?」 セーラ「騎士とお姫様が活躍する簡単なお芝居や。ヒロインはもちろんお姫様。 意外に人気が高くてな。クラスの女子はお姫様やりたいってみんな言ってた」 京太郎「江口先輩も?」 セーラ「クラスの男子達とサッカーとかしてたけど少女漫画読んでたりしてたからな…。少しだけ興味はあった」 京太郎「お姫様だって似合うと思いますよ」 セーラ「……。当時俺はクラスの女子から主人公の騎士をやってと頼まれた。ほとんど女子の総意や」 セーラ「でもくじ引きで役を決める時、俺は騎士じゃ無くてお姫様に自分の名前を書いてこっそり投票した」 セーラ「そして運悪く俺がお姫様の役に当たってしまった」 京太郎「良かったじゃないですか。麻雀強い人はここ一番のヒキも強いですね」 セーラ「……結果、お姫様は演じたものの女子からは大ブーイング」 セーラ「いつも男っぽいカッコして、男に混じって遊んでるのにお芝居でお姫様。全然似合ってない!と陰口を叩かれたんや」 京太郎「多分、女子達は嫉妬してたんじゃないかと思いますよ。子供の頃ですよね」 セーラ「今考えたらそうかもな。でも俺は怖いんや!女らしくする事、女の子っぽい服を着る事、誰かに笑われる事!」 セーラ「変ちゃうか?って。俺が女っぽい服着ても誰が得するんやって。 笑われるくらいなら最初からそんなカッコしなければいいって…」 京太郎「俺が損します」 セーラ「は?」 京太郎「たまには江口先輩の乙女モード見て見たいっすから///」 セーラ「おおおおおおおお、俺に普段から女装しろ言うんか!?」 京太郎「…たまにはね。スカートは嫌いですか?」 セーラ「ヒラヒラは性に合わんからな…。まぁ…、ボーイッシュなカッコなら///」 京太郎「着てくれますよね!?」 セーラ「か、考えとくわ!アホ、アホアーホ!」タッタッタ 竜華「ぐーごー」zzZZZ… 怜「竜華の髪の毛っていい匂いやねzzZZZ…」クンカクンカ 穏乃「あこー、髪ひっぱらないでよーzzZZZ…」ウーン 和「咲さん、咲さん、咲さん!zzZZZ…」ムギュムギュ 照「うーん…、雪見大福に押し潰されるうぅぅぅぅぅ、zzZZZ…」 咲「」パチッ セーラ「あれ?宮永起きたん?」 咲「ううぅぅぅん…、江口さん」パチパチ セーラ「あんた、京太郎の幼馴染やったな?」 咲「はい。中学からの付き合いですけど」 セーラ「…どんなヤツやったか俺に教えてくれへんか?」 咲「ふふっ、気になりますか?」 セーラ「ちゃう!ちゃうちゃうちゃう!ほんの少しだけ興味が出ただけや!勘違いするなや」 咲「わかりましたよ。京ちゃんはですねぇ…」 -------------------- ---------- ----- 京太郎「抱きしめた時、いい匂いした。やっぱりあの人も一応女なんだなぁ」ポワワーン 後日 セーラ「穏乃って極々たまに私服のスカート履いたりしてるよな?」 穏乃「はい、一応持ってますよ。憧がうるさいから」 セーラ「ど、どこで買ってるんや?別に興味はないんやで?ただ穏乃もジャージ以外持ってるんやなぁって思って」 穏乃「憧が着なくなった服を貰ったり…」 セーラ「憧ちゃんって服とか詳しいんか?」 穏乃「読者モデルとかよく声かけられるらしいです」 セーラ「ふ、ふーん」 憧「ってわけで私の所に来たわけね」 セーラ「か、勘違…」 憧「もうそれはいいから。竜華と怜には聞きにくいんでしょ?」 セーラ「お、おぅ」 憧「ふふーん。私がコーディネートしてあげる!江口セーラ改造大作戦」 セーラ「お手柔らかにな。後、予算は一万円で」 憧「一万円って一着買ったら終わりじゃない!?」 セーラ「一着でええ」 またまた後日 憧「でさー。そん時、穏乃がさー」 ?「また穏乃の話かいな。一緒にラーメン屋着いてったれや」 憧「ラーメン屋は匂いがつくからやだ。あんたに任せる」 泉「あれ?」キョトン 浩子「どうしたん?急に立ち止まって」 泉「憧と一緒に歩いてるのって…。江口先輩?」 浩子「まさかー、新子さんの友達やろ。読モ仲間ってヤツか?」 泉「ですよねぇ。あんなに可愛い子が江口先輩なわけないwww」 京太郎「珍しくジャージ着てないんだな」 穏乃「憧がうるさいんだよ。デートの時はジャージ以外でお願いってさ」 京太郎「ふーん」 憧「はーい、お待たせ」 ?「…///」カアァァァァ 京太郎「この人誰?憧の友達?」 セーラ「ぇ…ぐち、セーラや」ボソボソ 京太郎「ん?」 セーラ「お前の大先輩の江口セーラや言うてるんじゃ!このボケェ!!!!!!」キーン 京太郎「俺の先輩がこんなに可愛いわけない!」 終わり
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1391715645/ インターハイ会場 霞「小蒔ちゃーん!」キョロキョロ 霞「小蒔ちゃーーーーん!」キョロキョロ 霞「どうしよう…」オロオロ 初美「霞ちゃーーん!」タタタタ 霞「初美ちゃん…どう?」 初美「ダメです。見つかりませんー…」 霞「そんな…」 春「もうすぐ試合が始まる…」 巴「どうしましょう。小蒔ちゃん先鋒なのに…」 霞「参ったわね…一人でお花摘みなんて行かせるんじゃなかったわ」 初美「このままでは不戦勝になってしまいますよー」 巴「どうしましょう…」 霞「仕方ないわ。もう一度探してみましょう。巴ちゃんと初美ちゃんはあっちを。私はこっちを見てみます」 初美「わかりましたー」 霞「二人共行ったわね。それじゃあ私もすぐ行かなきゃ。小蒔ちゃん、一体どこに…」 霞「…あら?あれは…」 小蒔「どうもすみませんわざわざ送って頂き」 京太郎「いえ。部長の命令でしたし。ところで、もし良かったら連絡先とか聞いてもいいですか?」 小蒔「私ったら自分の高校の控え室と間違えて清澄さんの控え室に…」 京太郎「あはは。でも意外でした。あの神代小蒔選手がうちの咲みたいに方向音痴だったなんて。ところで連絡先交換いいです?」 小蒔「恥ずかしいです。私年上なのに」 京太郎「かわいいなー。ところで連絡先…」 小蒔「あ、霞ちゃんだ!」 京太郎「れんらく…」 霞「小蒔ちゃん!」 小蒔「すみませんでした!迷子になっちゃってて!」 霞「もうっ!危うく試合もせずに失格よ!」 小蒔「本当にすみません…」 霞「まあいいわ。間に合ったし。初美ちゃんたちにメールしましょう」 京太郎「あの…」 小蒔「あ。ありがとうございました。この子私のチームメイトです」 京太郎「うお…すげ…」 霞「あらあなたは?」 小蒔「清澄の1年生マネージャーさんで、須賀京太郎くんっていうそうです。ここまで送って頂きました」ニコッ 京太郎「あ。ど、どうも。須賀京太郎です…すみません、ところで良かったら連絡先交換出来ませんか?」 霞「そうだったの。ありがとう須賀君。お陰で助かったわ」 京太郎「あ、いえ…それで、もし良かったら携帯番号を…」 春「姫様見つかったの?」ヌッ 霞「あら春ちゃん。そうらしいの。この子が連れてきたらしくて」 春「そう。ありがと」 京太郎「あ、いえ…すみません。もし良かったらケーバンの交換を…」 春「おかえり」 小蒔「ご迷惑をお掛けしました…」 春「危なかったね。あとで霞さんからお説教」 小蒔「ううー…」 京太郎「ま、まあまあ。ところでみなさん、俺マネージャーちゃうっす」 京太郎「一応選手であって…あ、それよりもし良かったら、みなさんアドレスの交換を…」 初美「姫様見つかったんですかーー!」タタタタ 霞「初美ちゃん、おかえり。ええ、何とかなったわ」 小蒔「はい!清澄高校の1年生マネージャーさんで、須賀京太郎くんが助けてくれました!」 初美「そうだったんですかー!ありがとう少年!ですよー!」 初美「むむ、よく見たら結構あどけない可愛い顔してますねー。お礼におねえさんが携帯の番号交換してあげましょうかー」 京太郎「(無視して)あ、ところで試合時間大丈夫っすか」 霞「あ、そういえばそうだったわね」 小蒔「いけない!もう5分と無いわ!」 春「今度は私が会場に付きそう」 小蒔「うう…信用ありません…」 霞「当たり前ね」 京太郎「それじゃあ、俺ももう行きますね。あ、ところで最後にメアド…」 小蒔「それでは、行ってきます!」 永水「行ってr──」 京太郎「いってらっしゃい!!!!!」 小蒔「………」 霞「……………死になさい」ブチッ 京太郎「ぐあああああああああああああああああああああああ」 カン
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第九章【思い込みメール 彼女気取りのネキ】 アフター 洋榎「でなー、その時に恭子ったら面食らってなー」クスクス 京太郎「姫松はいつも楽しそうですね」 洋榎「……んー?」 京太郎「? どうかしました?」 洋榎「なんか物足りへんのや」 京太郎「へ?」 洋榎「メールに慣れたせいやろなぁ。須賀の言動が優しくて、ムズムズするねん」 京太郎「そう言われましても」 洋榎「全然本音でええんやで? しんでくださいーっとか」 京太郎「メールだと言えるんですけどね」 洋榎「なんでやろか?」ウーン 京太郎「多分ですけど」 洋榎「?」 京太郎「ひろさんが可愛いから、顔をみながら死んで、なんて言えないんですよ」ニッ 洋榎「なぁっ!? か、きゃわっ!?」カァァァ \ . \ \ ; イ .i . ヾ\ つ /\/ .,' ハ .} .i// ハ;/ \//i / ! /i i′ / 气テテZ=, // -‐‐''" ! }{. l ;;; i テ=ェx_ / .} .;' 乂 ソ | ;;; 「./ ./i/ xxxx 乂ソ厶イ _;ィ′ 、 "" i ノ \\ \ r‐ ― ァ U 八i' //..r‐/≧ ..._  ̄ __, イ i /" \ /  ̄ ! ii /‐'iハ | .;'ハ__,/》《∧_}\. |/,/ /|| |ト、! \_/ .|| || i } /ハ! ,/ i { / .! 洋榎「そ、そないな――//」モジモジ 京太郎「というのは――ウ・ソでーす」ニッコリ 洋榎「」 京太郎「何期待してるんですか? しんでください」ニコニコ 洋榎「お、おぅっふ」キュン 京太郎「?」 洋榎「……あー、やっぱコレやわぁ」テレテレ 京太郎「(なんだかよくわからないが、これはこれで可愛いな)」ホクホク 洋榎「次はもうちょっと、強めの語気でやったくれへん?」 飾らない君が好きッッッッッ!!!!
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1357308226/ 京太郎「部長、聞いて下さいよ。生まれて初めて彼女が出来ましたよー」 久「あら、そうなの?おめでとう」 京太郎「いやー、毎日が楽しくて楽しくて。もー」ワハハ 久「優希?咲?」 京太郎「あんな幼児体型のお子ちゃま達じゃないっすよ。俺の彼女は。ボインボインです」 久「まさか…、和と!?あの子、レズじゃなかったんだ」 京太郎「いえいえ違います。あれはガチです。ガチ。男に興味ないっす」 久「じゃあ…まこね。まぁ、ボインボインではないけど普通なんじゃない?」 久「昔から知ってるけど、いい子よ。磨けば光るタイプだし。大事にしてあげてね」 京太郎「メガネ外すと意外に可愛かったりしますね。でも、俺の彼女は長野一カワイイっす」 久「へぇー、興味あるわね。須賀君みたいなのが美少女と付き合えたの?」 京太郎「そうっすね。いやー、今でも信じられないっす。あっ、これ写メです」パカッ 久「…美穂子じゃん!?」 京太郎「そうですそうです。風越の元キャプテンの」 久「…」プルプル 京太郎「何でもタコスを作った事がないらしくて、一緒にハギヨシさんに教えて貰ってたんですよ」 久「…そう言えば、サンドイッチ、おにぎりの他にタコスを差し入れに来た事があったわね」 京太郎「料理好きですからね。タコス作りは負けたくないですけど」 久「ふーん、じゃあ二人で仲良くタコス作りしてたんだ?」 京太郎「はい。今は二人ともオリジナルレシピを独自に開発してますけど」 久「ふーん」 京太郎「彼女、機械音痴じゃないですか?」 久「そうね。異能レベルね」 京太郎「日常生活で困るからって、一緒にヤマダ電機とかによく行ってたんですよ。日曜日とか」 久「…あぁ、そう」 京太郎「老人、幼稚園児向けの機能がほとんどない携帯ですけど、美穂子もようやく使えるようになりました」 久(私、アドレス知らないけど…) ブーブー 京太郎「おっ、メールだ。美穂子か!見て下さいよー」パカッ From 福路美穂子 タイトル Re 本文 にちようびのでーとどこに行きますか 久「ホントだ…。あの子がメールを一人で送れるようになったとか…」 京太郎「いやー、日曜日楽しみだなぁ///」テレテレ 久「リア充爆発しろ」ボソッ 京太郎「何か?」 久「何でもないわよ」 京太郎「部長って恋愛経験豊富じゃないですか?」 久「タラシって言われてるけどね。私は仲良くなりたいから、普通に話してるだけよ」 京太郎「相談に乗って下さいよー」 久「相談?彼女持ちが私に?」 京太郎「そうっす!経験は部長の方が多いですし」 久「まぁ、話聞くだけなら…」 京太郎「今回のデートで、決めたいです!」 久「…何が?」 京太郎「脱・童貞!」ドン 久「」ポカーン 久「童貞って…。まぁ…、高校一年生だものね。ヤりたい年頃か」 京太郎「えぇ!俺の初めては美穂子で貫き通すって決めてます!」 久「美穂子も確か…」 ぽわわーーーん 合宿、お風呂場 美穂子『いいお湯ですねー』 久『そうねー』 美穂子『う、上埜さんは男性とお付き合いした事は、あ、ありますか!?』 久『なによ、藪から棒に』 久『男ねぇ…。親父がロクでもない男だから、実は男性って苦手なのよね』 美穂子『そうなんですか…。それは悪い事を聞きましたね…』 久『女の子と付き合った事はあるわよ。初体験も女同士だった』 美穂子『は、初体験///』カァーー 久『なんか通販で買った、変なオモチャとか突っ込まれて、突っ込んで…』 美穂子『わわわ///』プシュー 久『急にどうしたの?こんな話に興味あるの?』 美穂子『初体験と言うか、エッチって痛いのかな…怖いのかな…って思いまして』 久『うーん、人によるんじゃないかしら?最初は痛かったけど…』 美穂子『やっぱりですか』ズーン 久『女は仕方ないんじゃないかしら?まぁ、案外我慢出来るわよ。好きな人とすれば』 美穂子『好きな人と…』 久『美穂子って処女なの?』 美穂子『お恥ずかしながら…。この年になって、男性とロクに会話した事すらありません』 久『女子校だもんね。風越は』 久「そんな会話したような…」ウーン 京太郎「年上のお姉さんだからリードしてくれるはず。…なんて考えは甘いですよね」 久「うん。美穂子だと、須賀君がアクション起こさないと何も起きないと思うわよ」 京太郎「部長!いえ、竹井先生!」ガバッ 久「う、うわっ」 京太郎「どうか…、お力添いを…、俺を男にして下さい」ドゲザ 久(よりにもよって、私に頼むか…) 京太郎「俺、来年も再来年も清澄のために雑用を。優希のためにタコスを。何でもしますから!」 久「わかったわかった…。貴方の力、思ったより重要なのよ…。麻雀部唯一の男手だし」 京太郎「じ、じゃあ!俺と美穂子の恋のキューピットに!?」 久「まぁ…、出来る限り頑張るわね。最終ゴールはラブホ照?はいはい、わかったわかった」 日曜日 京太郎「…」ドキドキ 久「日曜日なのに、私、何やってんだか…」 和「なんで私まで…」ブツブツ 久「一人じゃやってらんないのよ。まぁ、これが終わったら咲との仲を取り持つから」 和「お願いしますよ」 物陰で見守る二人 京太郎(待ち合わせ15分前だな) 美穂子「おはようございます。いい天気ですね。すいません、少し遅れました」ニコッ 京太郎「いいいいい、いえ。まだ待ち合わせ時間過ぎてませんから!」 久(ポイントその1。デート開始時は、必ず服装を褒める) 京太郎「み、美穂子。今日の服、すごくカワイイ!」 美穂子「えっ…、そ、そうかしら///」 京太郎「髪型も変えてて、ドキドキする!」 美穂子「たまにはヘアピンもいいかなって思いまして///褒めてくれてありがとう」 京太郎(流石、部長だぜ!)グッ 物陰 部長「まだまだ、70点ね」 和「はい?」 久「メールメールっと」ポチポチ ブーブー 京太郎「あっ、すまん」 美穂子「どうぞどうぞ」 From 部長 タイトル 70点 本文 瞳を褒めろ 京太郎(ふむふむ、なるほど) 京太郎「そ、そのさ…。美穂子」 美穂子「はい、何ですか?」ニコッ 京太郎「片目を閉じたままって…、やっぱり俺にも見せたくないって事かな?」 美穂子「あぁ、これね。癖なんですよ。まぁ、左右で瞳の色が違うって、変ですよね?」 京太郎「変なんかじゃない!」 美穂子「」ビクッ 京太郎「左目も…、右目も…、どっちの色もキレイだ!俺は、変だとか思った事なんか一度も無い!」 美穂子「まぁ…」ポロポロ 美穂子「うれしい…。こんな事、言ってくれたの二人目だわ」 京太郎「ね、猫もオッドアイの猫が一番好きだし」 美穂子「ふふふ、私は猫じゃありませんよ。まぁ、須賀さんが好きって言うなら…。開けて見ようかしら」カイガン 京太郎「須賀さんじゃなくて、京太郎って呼んで欲しい」 美穂子「き、京太郎さんですか///」ポン 久「どうやら上手く行ったみたいね」 和「ふぁ~~~」ポチポチ 久(ポイントその2。男の子は、女の子の鞄を持ちましょう) 久(ただし嫌がる女の子も居るので、臨機応変に) 京太郎「美穂子。その鞄、重そうだな」 美穂子「えっ…、あぁ。それほどでもないですよ」 京太郎「俺が持つよ」ヒョイ 美穂子「あ、ありがとうございます///」 美穂子(優しい人だわ…) 久「ふぅーむ。多分、美穂子は嫌がる素振りなんか見せないタイプね」 和「聖人ですからね。私は、須賀君に鞄を触られたら、蹴飛ばしますよ」 久(ポイントその3。女と男は歩く速度が違う。必ず女の子の歩幅に合わせる事) 京太郎「なるほど」 美穂子「はい?」 京太郎「天気もいいし、公園をブラブラしないか?」 美穂子「はい♪」 久「よしよし、美穂子は歩く速度が遅いのよ」 和「女同士だとあまり気にしませんよね。私は無意識に咲さんに合わせてるみたいです」 久(ポイントその4。かなりの高確率で、お弁当を用意して来る。いい食べっぷりを見せる事) 京太郎「おっ、もう昼か。お腹すいたなー」グー 美穂子「お弁当作って来ましたよ」ニコッ 京太郎「マジか!?気が利くなー。いいお嫁さんになるぜ」 美穂子「うふふ///」テレテレ 久「昼、何食べる?」 和「お弁当は…」 久「私が料理できないって知ってるでしょ」 和「はい。コンビニでパン買って来ました。一つ200円です」 久「はっ!?倍の値段じゃない!」 和「嫌なら、公園の水でも飲んでて下さい」パクパク 京太郎「うめぇぇぇぇぇぇぇぇ!」ガツガツ 美穂子「そんなに慌てて食べると…」 京太郎「うぐっ!?」トントン 美穂子「うぐぅは私の台詞で…。って、アイスティー!アイスティー!?」アセアセ 京太郎「…」ゴクゴク 京太郎「ふぅ…、助かった」 久(ポイントってわけでもないけど、間接キスとか意識させるといいかも) 京太郎「はぁ~、このアイスティーうめー」ゴクゴク 京太郎「美穂子もグイっと」スッ 美穂子「えっ!?」 美穂子「い、頂きます」ゴクゴク 美穂子(間接キスしてしまった///もうお嫁に行くしかない///) 久「間接キスで赤くなる高校生カップルとかwww」 和「…」チュパチュパ 久「さっきから何舐めてんの?」 和「咲さんが、昨日捨てて帰ったペットボトルの空き容器ですが?」 久(ポイントその5。初デートはとりあえず奢っとけ) 京太郎「映画でも見るか」 美穂子「そうですね。面白い映画あるといいけど」 京太郎(ワンピース見てー。だけど…) 京太郎「何が見たい?」 美穂子「うーん、この憧の教典が見たいですね」 久「映画だってー」 和「何見ますか?」 久「レズ映画以外何でも」 和「じゃあ、このコードテルテル反逆のピンクですね」 京太郎「出すよ」 美穂子「いえいえ、私の方が年上ですから…」 京太郎「いや、奢らせて!頼むから、奢らせてくれ!」 美穂子「いやいやいやいや…」 久「割引券ある?」 和「ありますよ。一枚」 久「先輩に譲るべきじゃないかしら?」 和「は?普通、先輩が奢るでしょ?舐めてるんですか!?」 久「くっそ…、相手が和じゃなきゃ奢らせる事が出来るのに…」 久(ポイントその6。映画とかカラオケとか、暗いから私はよく手を握るわよ。無理矢理やるとフラグが全て崩壊するので、要注意) 京太郎「…」 京太郎「…うーむ」 美穂子「ほおぉぉぉぉ」ワクワク 亜子『静乃以外全て殺す!ありとあらゆる殺し方で、お前たちを殺す!静乃のだけ生きてればいい!』 京太郎(正直、この映画キツイ。ちゃちゃのんが試写会を途中で退場した理由がわかる) 美穂子「うふふ」ハァハァ 京太郎「…」ツンツン 美穂子「…」ビクッ 京太郎(行けるか…) 京太郎(もう一度だけ…、軽く) 京太郎「…」ツンツン 美穂子「…///」ツンツン 京太郎(よし…、分の悪い賭けは嫌いじゃない!) 京太郎「…」ギュッ 美穂子「…///」ギュッ 手を握る二人 亜子『あはははははは!黒、お前は一番むごたらしい殺し方をしてやる! 偏差値70舐めんじゃないわよ、このIQ70が!お前じゃ思いつかないような、苦しい苦しい殺し方で…あひゃひゃひゃ!』 映画が終わる 久「あぁー、あの二人。映画が終わったら、ずっと手を繋いでるわね…」 和「恋人繋ぎってヤツですね。そんなオカルト…事実ですね」モグモグ 久「ってかアドバイスなんて必要だったの?」 和「最初のメールくらいですかね。まぁ、あれで帰っても良かったかと」モグモグ 久「何、食べてるの?」 和「ポップコーンですよ。キャラメル味の。部長も食べますか?」 久「いいの?」 和「何だか泣きそうになってる部長を見てたら、ポップコーンくらいあげてもいいかなって」 久「そう…」モグモグ 久(で、最後ね。これはアドバイスでも何でもないかも。男らしく、当たって砕ければいいのよ) 久(酔わせて…とか。騙して…とか。高校生じゃ無理だからね) 久(断わられたら素直に諦めなさい) ラブホ照 美穂子「あ、あの!ここって!?」 京太郎「すまない。そう言う事をする場所だ!」 美穂子「京太郎さんも男の子ですからね、やっぱり考えますよね///」カァァァ 京太郎「お、おぅ…。軽蔑するか?」 美穂子「…」フルフル 京太郎「もし無理なら…、後日でも違う日でもいいし…」 美穂子「…私も興味がないわけではありません///その…、経験が無くて…、恥ずかしいだけです///」 京太郎「俺も経験ない。だから、実は震えてる」カタカタ 美穂子(そっか…。男の人でもやっぱり怖いんだ…。ここはお姉さんらしく…) 美穂子「…行きましょう!」 和「もう見てられないですよ。血反吐が出ます」 久「…」ボーーー 和「部長、帰りますよ」 久「…」ウルウル 和「部長!」 久「私は…、私は…」プルプル 久「和、ごめん」 和「何がですか?」 久「私…、今から追いかけてくる!」 和「は?あの二人、ラブホテルに入ったんですよ!?」 久「う、うん。わかってるけど…。ものすごく空気読めないって言うか…、ぶち壊しだけど…」 和「須賀君、怒りますよ。福路さんも」 久「…でも。行って来る!最後に告白して、振られて来る!」タッタッタ 和「1113号室に入りましたよー」 久「了解!」 和「さてさて」ピポパ 久「って…入ったものの…」キョロキョロ 久「オートロックだわね」 久「扉ドンドンして、開けて貰うか…。間違いなく、目立つし…。これ捕まるかしら、私?」 久「はぁ…、高校生活で最後の最後にやらかすとか…、ホント…、私ってば…」 ドンドン 久「おーい、須賀君!美穂子!」 ドンドン 久「おーいおーい」 「空いてますよー」 久「えっ…、ホントに…」 ガチャ 久「須賀君!美穂子!こんな所に、乱入して来てごめん!」ペコリ ベッド「なんの用だじぇ?」ゴソゴソ ベッド「今、いい所なんですよー」ゴソゴソ 久(うそっ…、もうヤッちゃってるの!?) 久(でも…) 久「ごめんなさい!私、須賀君の彼女の事、ずっと気になってたみたいなの!今日気付いた、あの子が好きって事に!」 ベッド「ふーん、部長はミッポの事が好きなんだじぇ?」モゾモゾ 久「う、うん。それだけは言っておきたくて…。ごめんなさいね。初体験の邪魔してしまって…」 久「こ、これお金。少ないけど」ポトッ 久「お幸せに!」ポロポロ 久「…」クルッ ガシッ! 久「えっ…」 久の腕を掴む 京太郎「まぁ、そう慌てないで下さいよ」 久「須賀君!?貴方、ベッドの中に居たんじゃ…」 ガバッ! 優希「いないない…」咲「ばぁ!」 久「咲に優希!?」 京太郎「あぁ、福路さん。すいませんでした。間接キスとか、してしまって」 美穂子「…今から消毒します」クィ 久「えっ…」 美穂子「んぐっ…」チューーー 久「はむっ…」チューーー 京太郎「おおっ…、俺の目の前で美少女二人が熱い口づけを…、おい!優希!咲!写メ!写メ!」 優希「おほほほー」パシャ 咲「うふふふー」パシャ 久「ちょっと…ヤダ!みんな見てる!?」カァァァァァ 美穂子「須賀さん」 京太郎「はいはい、両手失礼しますね」ガシッ 美穂子「まだ足りません」チューーーー 久「んんっ!?んんッッ」ジタバタ 美穂子「ふぅ…、大変美味しゅうございました」 久「…」ポカーン 和「はぁー、もう。めんどくさい人ですね、部長は。と言うか!須賀君!」 京太郎「はい!」 和「貴方、かなり楽しんでましたね!優希、この男。浮気しますよ」 優希「なんだとごらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!このバカ犬!」 和「ここラブホテルじゃないんですよね」 久「は?」 和「ラブホテルに見えるただの家です。龍門渕さんの」 久「えっ…、料金表とか…」 咲「ただの看板ですよ。それにしてもラブホテルってこんな所なのかー。いい勉強になった」 和「咲さん。あくまでもラブホテル風です。本物のラブホテルは私と行きましょう」キリッ 久「とほほほ。私、全部騙されてたのか…」ヘナヘナ 美穂子「須賀さんと一緒にタコスを作ってたの本当ですよ?」ニコッ 久「えっと…、今の告白無しで」 美穂子「却下です」 久「写メ消しなさいよ」 優希「もう一斉送信しちゃったじぇ」 久「…」 美穂子「…」 久「…付き合う事になるのかな?」 美穂子「当然です。初めてのキスだったんですよ?」 久「…宜しくお願いします」ペコリ 美穂子「さぁ、上埜さん。デートのやり直しですよ。あっ、かなり目立ってましたから尾行になって無かったですよ」 終わる 『if -京太郎ルート-』 久「…帰る」 和「は?」 久「帰るったら帰る。何が悲しくて、友人と後輩のラブホテルなんか尾行しなきゃ行けないのよ!」 和「でも、福路さんが…」 久「お似合いじゃない。二人とも、家庭的だし。美穂子は完璧超人だし。須賀君は、オッパイ大きい子好きだし」 久「もういい。私は他校の生徒と仲良くなったし!帰る!帰る!!帰る!!!」フン 和「ホントに帰りましたよ…」 和「うわぁ…、肝心な所でメンタルが弱いのは相変わらずですか…」アタマカカエル 咲「なかなか来ないねー」 優希「うー、暇だじぇ」バタバタ 美穂子「上埜さん…」ポロポロ 京太郎「きっと来ますって!部長は、福路さんが大好き!本人に確かめた事はないけど、きっと…」 バタン! 美穂子「上埜さん!?」クルッ 和「…私です」 和「みなさん、撤収しますよ」 咲「部長は!?」 和「帰りましたよ。正直、少し失望しました。女なんか他にもいくらでも居るみたいな態度で」 京太郎「あぁー」 美穂子「うっ…うっ…うわあぁぁぁぁぁぁぁぁん」ポロポロ 優希「ミッポお姉さん、元気出すじぇ…。その…、また新しい恋を見つければいいじぇ」 美穂子「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」シクシク 和「この様子じゃ、一人で帰らせるわけには行かないですね」 咲「京ちゃん」 優希「犬」 京太郎「は、はい!」 咲・和・優希「送って差し上げろ」 美穂子「…」トボトボ 京太郎「…」 京太郎「その…元気出して下さい。俺、福路さんとデートしててすごく楽しかったですから」 美穂子「ありがとう」 京太郎「いやはや…、こんなキレイなお姉さんが本当に彼女だったらなってずっと妄想してましたよ」ハハハ 美穂子「そう?私なんかのどこがいいのかしら?」 京太郎「キレイだし、料理は美味いし、家事だって完璧って聞くし、優しいし…。欠点が逆に見つからないですよ」 美穂子「機械とかよく使えないから…」トボトボ 京太郎「逆にそれだけが欠点ってすごいですよ!」 美穂子「あっ…着いたわ。ありがとう」 京太郎「いえいえ、俺は何もしてませんよ」 美穂子「オリジナルタコス完成したのかしら?」 京太郎「はい、だいたいは。福路さんはどうですか?」 美穂子「美穂子でいいですよ、京太郎さん。あっ、どうぞ。送って貰ったお礼と、ぜひ食べて頂きたいので…」 京太郎「わかりました。お邪魔します」 美穂子の部屋 美穂子「どうぞ…、改良に改良を重ねた、福路スペシャルです」 京太郎「おおっ…これはこれは…」ゴクリ 京太郎「うめぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?なんだこりゃ!?タコスなのかこれ!?」 美穂子「一応、タコスのはずよ。まぁ、ハギヨシさんのタコスの原型は留めてないけど」 京太郎「上手い!上手いっすよ!これ!」ガツガツ 美穂子「良かった、お口に合って」ニコッ 京太郎「ふぅー、食った食った」ポンポン 美穂子「次は京太郎さんのタコスの番ね」 京太郎「あっ、来週とか…」 美穂子「えぇ、特に用事はないけど…」 三週間後 咲「京ちゃん、京ちゃん。今週の日曜日なんだけど、一年生みんなで…」 京太郎「あっ、ごめん。日曜日は無理だわ」 咲「そっか…」 四週間後 和「須賀君、日曜日、部活をしようと思うのですが…」 京太郎「ごめん、ちょっと日曜日は…、勘弁して欲しい」 五週間後 優希「犬、最近付き合い悪いじぇ。罰として、日曜日に映画を奢…」 京太郎「すまん。日曜日は外せない用事がある。また今度にしてくれ」 優希「…じぇ」グスン そして八週間後 優希「わ、別れたい?」カタカタ 京太郎「ごめんな。他に好きな人が出来た」ペコリ 優希「嫌だ!嫌だ!嫌だじぇ!!!!!!」ガタガタ 京太郎「もう決めた事だ。もし部活、辞めろと言うなら辞めるし…。タコスを作れって言うなら作り続けるが…」 優希「そんなのわからないじぇ!もう何が何だか…」 京太郎「…少し、部活休むな」 優希「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ポロポロ 福路家 美穂子「最近、京太郎さんとタコス作るの楽しいわねー。清澄って日曜日は部活してないのかしら?」 ぴんぽーん 美穂子「はーい、今出ます」 京太郎「…」 京太郎「うっ…ひぐっ…」シクシク 美穂子「京太郎さん!?どうしたの?」 京太郎「すいません…、俺に泣く資格なんて…ないのに…」ポロポロ 美穂子「よしよし」ナデナデ 京太郎「…すいません」 美穂子「はっ!?」 美穂子(つい華菜の泣き顔を思い出して、膝枕してしまった…) 美穂子「片岡さんに謝らないと…」 京太郎「その必要はないっす。別れましたから」 美穂子「えっ…」 美穂子「…そう。他に好きな人が」 京太郎「はい、もうその人の事しか考えられません」 美穂子「私も上埜さんの事ばっかり考えてた時期があるし…、わかるわよ」 京太郎「毎週日曜日が楽しみ過ぎて…。平日が退屈です」 美穂子「へぇー、日曜日」ナデナデ 京太郎「メールとかも楽しいですね。変換ないと読み辛いですけど」 美穂子「私も変換はよくわからないから、みんなに迷惑かけてるわね」ナデナデ 京太郎「…もしかして気付いてないですか?」 美穂子「何がですか?」ナデナデ 京太郎「美穂子の事、好きなんだけど…」 美穂子「へぇー…」 美穂子「ん~~~~?」 美穂子「あれあれ?」 美穂子「ミホコって私かしらね?」 京太郎「親戚のおばちゃんに居ますけどね。もちろん、その人は今、関係ないですよ」 美穂子「わ、私を好きになったですってーーーーーーーー!?!??!??!」 京太郎「優希と別れたばっかりで、こんな事も言うのも何ですが…」 京太郎「俺とお付き合いして下さい!」ペコリ 美穂子「えっ…えっ…、えぇぇぇぇ!?」 美穂子「ちょっと待って下さい!10分ほど、心の整理をします!」アセアセ 京太郎「はい」 美穂子「うーん…。むむむ…」 美穂子(そう言えば…) 美穂子『ねぇ華菜。人生相談いいかしら?』 池田『キャップが私に?珍しいですね。全然いいですし。たまには後輩を頼って下さい』 美穂子『そうね…。失恋の痛みを忘れるには…どうしたらいいかしらね?』 池田『失恋ですか…』 池田(キャップが竹井さんに振られたって噂は本当だったんだ…) 池田『簡単ですし。違う恋を見つければいいんですし』 美穂子『違う恋ねぇ…』 池田(ソースは恋愛漫画だし) 池田『ほら、キャップの周りには、お似合いの人が…。華菜ちゃんとか、華菜ちゃんとか…』チラッチラッ 美穂子『別の人…、好きになれるかしらね…』タメイキ 美穂子「華菜の言うお似合いの人は…、京太郎さんだったのかしら…」ウーン 美穂子「私、京太郎さんの事、嫌いではありません」 京太郎「本当ですか!?」ガタッ 美穂子「少なくとも数少ない男性の交友関係の中では一番好いています」 京太郎「くぅ~~~~」ガッツポーズ 美穂子「しかし、私自身、失恋の痛みから立ち直れてないのと、片岡さんの事で今すぐ付き合う事は出来ません」 京太郎「そうですか…」ガックリ 美穂子「せめて年内はお友達としてお付き合いしましょう」 京太郎「お友達か…」ハァ 美穂子「もし…、年が明けて…、その時まで私の事を好いてくれてたら…」 美穂子「私も覚悟を決めます」ニコッ 京太郎「それくらい!待ちます!全然待ちます!」 そして、年が明ける 神社 優希「恋愛運恋愛運…」 咲「いい結果出るといいねー」 和「須賀君なんて、タコスマシーンです。ただの雑用奴隷。今年もこき使ってやりますよ」 優希「おおっ…、待ち人来たる。そして中吉。これは貰ったじぇー」 ザクザク… 美穂子「片岡さん、少しお話いいかしら?」 優希「ふん、去年からずっと待ってたじぇ」ギロッ 優希「言いたい事はわかってるじぇ」 美穂子「そう…、私…、京太郎さんと…」 優希「いいじぇいいじぇ。私は振られた女。ただの敗者だじぇ」 美穂子「そんな事…、思ってないわよ…」ポロポロ 優希「…一発殴ったら、全てチャラだじぇ。別にミッポお姉さんが奪ったとか思ってないし」 美穂子「いいわよ。殴られるのは…、コーチのおかげで慣れてるから」ニコッ パーーーーーーン!!!!! 美穂子「…」ヒリヒリ 優希「これで私の分は…、チャラだじぇ」 優希「次はミッポお姉さんが私を殴る番だじぇ」 美穂子「えっ、私に貴方を叩く資格なんて…」 「おーい、優希、咲、和。おまたせー」 優希「あ・な・た!遅いじぇ」 和「元部長、優希の家に居たのに、なんで一番最後に来るんですか。優希と一緒に来ればいいのに」 久「ごめんごめん。ついつい炬燵の中が気持ち良くて…。美穂子!?」 美穂子「…上埜さん」ポロポロ 優希「な。殴る理由あるじぇ。私、部長に慰めて貰ったんだじぇ。部長が居なかったら、麻雀部辞めてたかも…」 久「…美穂子。久しぶりね」 美穂子「お元気そうで…」グスン 久「そう言うわけだから…」 美穂子「わかりました。片岡さんを幸せにしてあげて下さいね」ニコッ 美穂子「さてと」 優希「じ、じぇ…。なんか急に怖くなって来たじぇ…」 美穂子「本気で人を叩くのは、一年の時にコーチを叩いてしまった時以来かしら」ニコニコ バチーーーーーーーーン!!!!!!!! 優希「あがっ…」ドサッ 美穂子「…」ツーーー 久「ひえぇぇぇぇぇぇ、容赦ないわね…」 美穂子「さて、彼氏待たせてますから、帰りますね」 久「あぁ、うん。須賀君に部活に出なさいって言っといて」 美穂子「はい」 京太郎「あぁ、もう終わったのか?」 美穂子「えぇ、部活にもちゃんと出て下さいね」 京太郎「お、おぅ…」 美穂子「…あっ、そうそう。今日からキス解禁です」チュッ♪ 終わり