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【 イノセンスキャンペーン:アルビオン・オブ・ザ・デッド 】 キャンペーンGM ゆうやん/持ち回り 参加PC -/-/- レギュレーション 【○○銃】所有の要《権力》が「60」になっています。 主な舞台 城塞都市アルビオン あらすじ 君たちは今アルビオンという都市の城にいる。それは決して望んだ状況によるものではない。城から眺める城下には病人のようにのたつきながらさまよう数多の人々の姿があり、都市のあちらこちらから悲鳴があがっている。 ゾンビ。禁忌の魔術によって不完全に蘇った魔女より生まれるとされる不浄の存在にして災厄。ゾンビはゾンビを生み、城塞都市は今や人食いの死者に支配された死の都となっていた。 人間の勢力圏は今や城と城門に限られた。かろうじて城門は保っているが、もしこれを失えばゾンビの群れは都市の外へ溢れてしまうだろう。救援の派遣の早馬を飛ばしたものの、城に避難している市民達をまかなえる食料も長くは持たない。君たちはなんとしても城門が破られる前に、あるいは食料が尽きる前に、ゾンビの脅威をここアルビオンより駆逐しなくてはならない キャンペーンは独立した世界線であり他のキャンペーンと同一世界とは扱いません。他のキャンペーンの設定を引き継ぐとしても当キャンペーンは他キャンペーンに影響を与えません。影響しあう同一世界とするならば、双方のキャンペーンのレギュレーションにその旨を明記してください。 +【 キャンペーン進行概要 】 【 キャンペーン進行概要 】 現在、ゾンビはアルビオンの内部にも入り込んでおり、様々な施設に侵入して占拠状態にあります。PC達の目標は目下、これら施設に巣食うゾンビを一層し、アルビオンの完全奪還を狙います。 アルビオンの生存者は皆、城に立てこもってなんとか生存しています。しかし流通は壊滅状態にあり、買い物など物資の供給に多大な制限がかかっています。これによりPCの所持品は初期所持品を決定し稼働後、アフタープレイによる買い物が行えなくなります。 さらに、PCの【家】はゾンビの占拠化にあり、そこに保管されている所持品は、その【家】を奪還しなければ持ち出す事ができません。アルビオンに【家】を持つPCはその【家】がどこにあるのか【住宅地】【商業区】【工業区】【大聖堂】のいずれかから選んで下さい。 PCは立てこもっている城から施設奪還のために城下町に趣き、ゾンビの排除を行い、施設の再占拠を行っていきます。施設の占拠を成功させるにつれ『解放度』が蓄積されていきます。特定の施設を解放する事で流通が回復したりもします。 【 業者と陰謀工作について 】 ゾンビパニック真っ只中のアルビオンでは現在【業者】は利用できず、例外が生存者の集う【アルビオン城】です。【アルビオン城】での業者利用は非常事態によって必要権力レベルが「0」になっています。業者への対価代金については「信用手形」によって行われており、《所持金》は貨幣ではなく手形書類となります。 なお。当然ながら【陰謀工作】も手配できる状況にはありません。 【 音によるゾンビの集合 】 ゾンビは視覚外の存在は音によって感知します。そのため騒音を出すとゾンビが音源へと集まってきます。 歩く音・内緒話 部屋1室内に音がとどまる程度の騒音です。 走る音・話し声 日常生活を行う上で発生する、隣接する部屋に届く程度の騒音です。 剣戟・掛け声 通常の戦闘音です。家屋の同階層に響き渡る程度の騒音です 銃声・悲鳴 区域に響き渡る大きな騒音です。鳴り響く度に家屋の外部からゾンビを1体引き寄せます。 【 撤退と距離 】 ゾンビなどとの戦闘から撤退できるかどうかの手順や条件は以下となります。 ① ゾンビから最低5PT離れている事。屋内の場合は施設の入り口に当たる場所に到達する事。 ② ①を満たした上で【撤退】を宣言する事。これは【ターン消費行動】と扱う。 ③ ②を満たした状態で「目標値:75」の【幸運判定】を行う。失敗すれば撤退に手間取ったとして《命運》が「-1」を受ける。 ④ 撤退した際の移動先は基本としてそこへ踏み込む前にいた場所となるが、GMは撤退先を任意に決めてもよい。 【 屋内の距離管理 】 施設内部では「通路」は「10PT」の長さ、「部屋」は「5PT」の広さ、階段は「4PT」の長さと扱います。GMは施設の規模によってこの数値を任意に増減させる事もできます。「階段」での戦闘では【回避判定】【突破判定】に「-20」を受けます。また上段と下段では高さの関係上、下段にいる者は上段にいる者を「騎兵」と扱います。 【 基本シナリオ進行と占拠 】 PCは【アルビオン城】を拠点とし、城下の施設からゾンビから駆逐する事で《解放度》を得ます。施設には別の施設へと通じあう「道」があり、通じ合う道を通らなければ移動ができません。 【 基本的なシナリオの流れ 】 基本的に朝7時からPCは活動し、アルビオンから施設奪還のために城下へ移動します。PCはまず【大通り】に出なければなりません。 PCは【隠密判定】を行い、失敗すると【大通り】で彷徨うゾンビに気づかれてしまいます。ただしPCの中に《境遇:悪党》《境遇:冒険者》《境遇:暗殺者》のいずれかを有しているPCはゾンビの目を避けて移動する裏道を知っているとしてPC全員の【隠密判定】に「+40」を受けます。 ゾンビに気づかれた場合、「【隠密判定】に失敗したPCの数×2体」のゾンビとの戦闘になります。勝利すれば行きたい区画に移動できます。勝利せず逃亡する場合【アルビオン城】に自動的に帰還します。 【隠密判定】に成功する、あるいはゾンビとの戦闘に勝利するとPCは改めて【大聖堂】【市街地】【商業区】【工業地】【城門】のいずれかへと移動が行なえます。 【住宅地】【商業区】【工業区】には民家や商店が並んでおり、それぞれの区域内の施設であれば移動は自由に可能です。ただし移動の際にはやはり【隠密判定】が必要で、失敗すれば失敗したPCの数だけのゾンビとの戦闘となります。【大通り】からそれぞれの区域に移動した際は、そのまま【隠密判定】なく任意の施設へと移動可能です。 移動先の施設のゾンビを駆逐に成功すると《占拠》を宣言できます。これを宣言するとその施設にはバリケードが築かれ、ゾンビが侵入できなくなります。この処理には2時間を要します。バリケードを築き終わった施設は「解放」されたと扱われ、《解放度》が施設毎に設定された数値だけ増加します。 PCが【アルビオン城】に帰還する、あるいは全滅する事で「ミドルフェイズ」の終了を宣言します。 【移動にかかる時間】 【アルビオン城】【大通り】【大聖堂】【住宅地】【商業区】【工業区】の移動には「30分」、【住宅地】【商業区】【工業区】の区域内での施設間移動は「10分」かかるとします。これは移動を試みる際の経過時間であり、成否関わりなく経過します。 【住宅地】 施設名 件数 解放数 【 民家 】 16 0 【雑貨商店】 1 0 【病院】 2 0 【衛兵詰所】 1 0 【商業区】 施設名 件数 解放数 【 民家 】 8 0 【雑貨商店】 2 0 【武具商店】 2 0 【病院】 1 0 【衛兵詰所】 1 0 【工業区】 施設名 件数 解放数 【 民家 】 4 0 【雑貨商店】 2 0 【武具商店】 1 0 【病院】 2 0 【衛兵詰所】 1 0 【 生存者との遭遇 】 解放に向かった先の施設には潜んで生きながらえる生存者が居る可能性があります。 PCが施設の「部屋」の内部を確認した際、GMは以下の生存者遭遇チャートを振っても構いません。ただしこのチャートは部屋内部にゾンビがいると使用できません。 1D10 生存者遭遇チャート 1 戦闘不可能な生存者を2人発見。ただしどちらかにはゾンビ化の兆候がある。 2 戦闘不可能な生存者を1人発見。ただしゾンビ化の兆候がある。 3~7 この部屋に生存者はいない。 8~9 生存者発見。戦闘不可能な生存者が2人だ。 10 生存者発見。戦闘不可能な生存者が1人だ。 上記で遭遇した生存者には以下の手段を取れます。 城へ連れ帰る 城へ一緒に連れ帰ります。施設間の移動時のPCの【隠密判定】に「-生存者数×5」を受けます。 自力で城に向かわせる 自力で城に向かわせます。PCが城に帰還時、代表が「目標値:40」の【幸運判定】に向かわせた生存者の数だけ行い、失敗した数だけ城にたどり着けずゾンビ化したと扱われます。同施設にいるPCの《穢れ》が「+2×ゾンビ化した生存者数」されます。 ここで始末する PCが生存者をゾンビ化しないよう1人殺害します。これは自動的に成功します。直接殺害したPC、その場に居合わせたPCは【自律判定】を行い、失敗すると《穢れ》が「+2」、殺害したPCであればさらに「+2」されます。 捨て置く 生存者をその場に残し待機させます。現場施設の解放なくPCが城に帰還時、代表が「目標値:40」の【幸運判定】に捨て置いた生存者の数だけ行い、失敗した数だけゾンビ化したと扱われます。同施設にいるPCの《穢れ》が「+2×ゾンビ化した生存者数」されます。 【 施設説明 】 【 アルビオン城 】 規模 城の居館 道 【大通り】 武具流通 5 道具流通 20 解放度 0 利用可能業者 【買い物】【治療申請】【傭兵雇用】【夜鷹】 説明 生存者たちの最後の要であり砦です。 騎士団の騎士たちが防衛の任についておりゾンビの侵入を防いでいますが、現状ではそれで手一杯であり攻勢に出れる余裕はありません。 【 城門 】 規模 屋敷 道 【大通り】【各衛兵詰め所】 説明 都市外へのゾンビの流出を食い止めている関所の都市城門です。貴族たちがこぞって脱出を図ろうと馬車がひしめいていますが、その中にゾンビの感染者が発生した事で混乱が生じ、貴族たちの馬車で門が塞がってしまい脱出不可能となっています。幸か不幸かそれによってゾンビの流出は食い止められているのですが。現在は守備兵と守衛騎士が立てこもっています。 城壁づたいに各区域の【衛兵詰め所】に繋がっていますが、現在ゾンビの城壁侵入を防ぐためにバリケードで封鎖されています。 【 大通り 】 規模 【―】 道 【アルビオン城】【大聖堂】【商業区】【市街地】【工業地】【城門】 占拠メリット 解放宣言 ゾンビ総数 1D100(最低25体) 説明 アルビオンの大動脈たる大通りです。全ての施設に繋がっており、それ故にゾンビが常に彷徨っています。ここは《解放度》が100にならなければ占拠できず、もし占拠に成功すればそれはアルビオンからゾンビの脅威を駆逐した事を意味します。 ここに踏み込んだ者は【隠密判定】を行い、失敗するとゾンビに気づかれてしまいます。ただしPCの中に《境遇:悪党》《境遇:冒険者》《境遇:暗殺者》のいずれかを有しているPCはゾンビの目を避けて移動する裏道を知っているとしてPC全員の【隠密判定】に「+40」を受けます。 ゾンビに気づかれた場合、【隠密判定】に失敗したPCの数×2体のゾンビとの戦闘になります。勝利すれば行きたい区画に移動できます。勝利せず逃亡する場合【アルビオン城】に自動的に帰還します。 【 大聖堂 】 規模 城の居館 道 【大通り】【墳墓】 占拠メリット 《解放度》+25 ゾンビ総数 1D100(最低25体) 地下 【倉庫】【倉庫】【倉庫】【取調室】【拷問部屋】【地下牢】【地下牢】 1階層部屋 【大扉+上下階段】【礼拝堂】【食堂】【倉庫】【厨房】 2階層部屋 【通路+上下階段】【応接間】【事務室】 3階層部屋 【通路+上下階段】【客室】【仮眠室】 4階層部屋 【通路+上下階段】【書庫】【書庫】 5階層部屋 【通路+上下階段】【枢機卿私室】【枢機卿執務室】 屋根裏部屋 【通路+下り階段】【鐘楼】 説明 アルビオンの繁栄の象徴たる大聖堂です。礼拝堂は天井まで届く吹き抜けになっています。 解放に成功すれば堅牢な城塞としての拠点にできるでしょう。 大聖堂は階層毎に《占拠》宣言を行えます。1階層を《占拠》状態にする毎に《経験点》を「2点」得ます。大聖堂全域を《占拠》する事で、大聖堂を解放状態にできます。 【 民家 】 規模 【2階建ての家屋】 道 【大通り】 占拠メリット 《解放度》+1/戦利品/経験点+2 ゾンビ総数 1D10(最低3体) 1階層部屋 【玄関+上り階段】【厨房】【食堂兼応接間】【倉庫】 2階層部屋 【通路+下り階段+上り梯子】【主人の部屋】【家族の部屋】【従者の部屋】 屋根裏部屋 【倉庫+下り梯子】 1D10 開放時戦利品 1 【包帯×5】 2~5 【包帯×5】【添え木×1】【酒×1】 6~9 【包帯×5】【添え木×1】【アヘンチンキ×1】【酒×2】 10 【包帯×10】【添え木×2】【アヘンチンキ×2】【酒×2】【高級酒×1】 説明 どこにでもある一般的な市民の民家です。 【 雑貨商店 】 規模 【2階建ての家屋】 道 【大通り】 占拠メリット 《解放度》+2/【道具流通】+5/戦利品/経験点+3 ゾンビ総数 1D10(最低5体) 1階層部屋 【玄関+上り階段】【陳列品置き場】【事務室】【倉庫】 2階層部屋 【通路+下り階段+上り梯子】【応接間】【店長室】【客室】 屋根裏部屋 【倉庫+下り梯子】 1D10 開放時戦利品 1 【包帯×5】【添え木×1】【酒×1】 2~5 【包帯×5】【添え木×1】【酒×2】 6~9 【包帯×10】【添え木×2】【アヘンチンキ×1】【酒×3】【高級酒×1】 10 【包帯×15】【添え木×3】【アヘンチンキ×2】【酒×4】【高級酒×2】 説明 小規模の店舗です。【住宅地】【工業地】に1件、【商業地】に2件、合計4件存在します。 【 武具商店 】 規模 【2階建ての家屋】 道 【大通り】 占拠メリット 《解放度》+2/【武具流通】+5/戦利品/経験点+3 ゾンビ総数 1D10(最低5体) 1階層部屋 【玄関+上り階段】【陳列品置き場】【事務室】【倉庫】 2階層部屋 【通路+下り階段+上り梯子】【応接間】【店長室】【客室】 屋根裏部屋 【倉庫+下り梯子】 1D10 開放時戦利品 1 【〈権力:20以下〉の任意の防具あるいは武器(弾矢が必要なものなら相応の弾矢2セット分)1品】 2~5 【〈権力:40以下〉の任意の防具あるいは武器(弾矢が必要なものなら相応の弾矢2セット分)1品】 6~9 【〈権力:60以下〉の任意の防具あるいは武器(弾矢が必要なものなら相応の弾矢2セット分)1品】 10 【〈権力:70以上〉の任意の防具あるいは武器(弾矢が必要なものなら相応の弾矢2セット分)1品】 説明 小規模の店舗です。 【 衛兵詰所 】 規模 【2階建ての家屋】 道 【大通り】 占拠メリット 《解放度》+5/戦利品/経験点+4 ゾンビ総数 1D10(最低5体) 1階層部屋 【玄関+上り階段】【待機部屋】【倉庫】【仮眠室】 2階層部屋 【通路+下り階段+上り梯子】【所長室】【応接間】【牢屋】 屋根裏部屋 【倉庫+下り梯子】 1D10 開放時戦利品 1 【〈権力:20以下〉の任意の防具あるいは武器(弾矢が必要なものなら相応の弾矢2セット分)2品】 2~5 【〈権力:40以下〉の任意の防具あるいは武器(弾矢が必要なものなら相応の弾矢2セット分)2品】 6~9 【〈権力:60以下〉の任意の防具あるいは武器(弾矢が必要なものなら相応の弾矢2セット分)2品】 10 【〈権力:70以上〉の任意の防具あるいは武器(弾矢が必要なものなら相応の弾矢2セット分)2品】 説明 官憲が詰める役場です。城門から城壁伝いに繋がっており、各区画の橋頭堡として重要です。 【 病院 】 規模 【2階建ての家屋】 道 【大通り】 占拠メリット 《解放度》+3/戦利品/経験点+4 ゾンビ総数 2D10(最低10体) 1階層部屋 【玄関+上り階段】【待合室】【診察室】【厨房】 2階層部屋 【通路+下り階段+上り梯子】【院長室】【病室】【病室】 屋根裏部屋 【倉庫+下り梯子】 1D10 開放時戦利品 1 【包帯×5】【添え木×1】【解毒剤×1】 2~5 【包帯×10】【添え木×2】【解毒剤×1】【アヘンチンキ×1】 6~9 【包帯×15】【添え木×3】【解毒剤×2】【アヘンチンキ×2】 10 【包帯×20】【添え木×4】【解毒剤×4】【アヘンチンキ×3】 説明 医者が治療を行うための施設です。ゾンビパニック発生時、ゾンビに噛まれた生存者が大量に担ぎ込まれたために最も早くゾンビに占拠された施設でもあります。 +【 舞台設定 】 【 舞台設定 】 集落名 アルビオン 集落規模 都市 特産物 食品/売春 指導者 ゴウラ/貴族/清教徒派閥 監視官 マティアス/聖職者/教団派閥 重鎮-Ⅰ 未定/騎士/教団派閥 重鎮-Ⅱ 未定/騎士/清教徒派閥 重鎮-Ⅲ 未定/騎士/清教徒派閥 重鎮-Ⅳ 未定/騎士/清教徒派閥 重鎮-Ⅴ 未定/騎士/清教徒派閥 条例 特になし 集落設定: かろうじて死守されている城塞都市だが実質町規模の拠点に経済は落ち込んでいる。 城壁内部で畑が作られ少数ながら家畜も飼育されている。 各地から避難してきた難民で溢れかえり治安や衛生は崩壊状態にあるが、 駐屯する騎士団が支配者として君臨する事でかろうじて社会は維持されている。| +【 生存者NPCの武装化 】 【 生存者NPCの武装化 】 PCがゾンビの巣窟から生存者を結果的に救出し【アルビオン城】へ連れ帰る事ができた場合、あるいは「オープニングフェイズ」で施設奪還の戦力の募集を行った際にそれに応えた生存者は「民兵」として対ゾンビ戦力の補助要員として活用できるようになります。 民兵を募集する場合、代表PCが「目標値:75」の【幸運判定】を行い、成功すると「1D10人」が立候補します。この時クリティカルが発生すれば「2D10人」となります。失敗すれば立候補者はおらず民兵は増えません。なお、初期では「5人」の民兵が立候補しており、未配属になっています。 PLは民兵をどの兵種に配属し、どこに配置するかを宣言します。民兵の種類は【歩兵】【狙撃兵】の2種があり、それらの兵科にまわすための武装を騎士団に寄付する必要があります。 未配属民兵数 狙撃兵数 軽装歩兵数 重装歩兵数 衛生兵数 5 0 0 0 0 【狙撃兵】 弩や銃で武装し長距離から戦闘支援を行う兵科です。 1人を配属するには【クロスボウ or マスケット銃】1丁の寄付を要します。 彼らを【アルビオン城】【城門】【(完全開放した)大聖堂】のいずれかに1人以上配置する事で、そこから見下ろせる城下町での屋外戦闘発生時に射撃武器による戦闘参加が行なえます。 それぞれの施設から見下ろせる城下は以下の通りとなります。 アルビオン城 【大通り】【工業区】 城門 【大通り】【商業区】 大聖堂 【大通り】【住宅地】【商業区】【工業区】 これに配置された狙撃兵たちは「1~5人」をまとめて《器用:70》を有する1人のキャラクター「分隊」として扱い、弩や銃は〈装填:3〉〈威力:5〉として扱います。分隊から溢れる人数を配置すると「分隊」が追加されます。 また、射撃武器命中修正を「分隊に配置された狙撃兵×10」軽減します。 狙撃兵配置先 アルビオン城 城門 大聖堂 狙撃兵配置数 0 0 不可 距離命中修正 -50 -50 -50 【歩兵】 PCと同様に城下に繰り出し施設に巣食うゾンビを排除し占拠を行う近接戦闘員です。 「軽装歩兵」と「重装歩兵」「衛生兵」の3種類が存在します。 【 軽装歩兵 】 革鎧と長柄武器で戦う近接兵科です。 1人を配属するには「最大射程:2以上の両手用近接武器」と「ソフトレザーアーマー or ハードレザーアーマー」1個づつの寄付を要します。 【 重装歩兵 】 重鎧を纏い片手武器と盾で戦う近接兵科です。 1人を配属するには「最大射程:1以上の片手近接武器」と「ラメラーアーマー or チェインメイル or プレートメイルアーマー」と「ラウンドシールド or カイトシールド or タワーシールド」1個づつの寄付を要します。 彼ら【歩兵】はPCとは別行動を取って特定の施設のゾンビの排除を行います。「オープニングフェイズ」にて、PLは【歩兵】をどの施設に向かわせるかを宣言します。この時、派遣可能な人数は1箇所につき「最大4人(それ以上は目立ちすぎ、かえってゾンビの包囲を招くとして拒否されます)」までとなり、彼らを派遣した先の施設には「アフタープレイ」までは移動不可となります。「ミドルフェイズ」開始時、【歩兵】は指示された施設の占拠を目指して出発します。 その後、ミドルフェイズ終了時(【堕落判定】前)にPLの代表は「+(同施設に派遣された【軽装歩兵】×5)+(同施設に派遣された【重装歩兵】×10)」の〈判定修正〉を受けた「目標値:100-(派遣先施設のゾンビ総数×10)」の【幸運判定】を行います。 これに成功すると【歩兵】は派遣先のゾンビを駆逐し占拠に成功して無事帰還してきたと扱います。この場合、施設開放の戦利品と経験点をPCは得られません。 失敗した場合、ゾンビの駆逐に失敗し【アルビオン城】への撤退を試みます。PLの代表は彼らが無事に撤退し生還できたかどうか「目標値:50」の【幸運判定】を1人づつ行い、失敗した【歩兵】は《命運》が「0」になり、エンディングで未帰還のまま死亡、あるいは帰還すれどゾンビ化し死亡します。こうして死亡した【歩兵】の武装は撤退時に喪失あるいは汚染されており再利用不可となって持ち帰る事ができても処分されます。なお、一連の【幸運判定】にPCの《穢れる》は使用できません。 【 衛生兵 】 戦傷を負った兵士たちの救助・治療にあたる軍医兵科です。 1人を配属するには「包帯×20+添え木×4+アヘンチンキ×1 or 医療道具」1個の寄付を要します。 【衛生兵】はPCあるいは【歩兵】に同行させる事が可能です。ただし同行可能なのは1人づつとなります。 PCと同行させる場合、「非消耗品:医療道具」を所持した《境遇:医者》を有する【敵対存在:人間-官憲】のキャラクターデータを流用します。 【歩兵】と同行させる場合、その総数である「最大5人」の内の1人として数えられます。ミドルフェイズ終了時の施設占拠の結果を決定する【幸運判定】の失敗時、彼らが【アルビオン城】に生還できるかの【幸運判定】の目標値が全て「75」に変更されます。 +【 重要NPC 】 【 重要NPC 】 名前 ゴウラ 階級 貴族 外見 実質剛健が姿となった偉丈夫の中年男性 魅力 《筋肉質》《凛とした顔つき》《渋味の声質》 嗜好 《真面目な雰囲気》《清楚な雰囲気》《典雅な声質》 性癖 《未知》《未知》《未知》 設定 ゾンビの群れからアルビオン防衛を指揮する騎士団長。かつては清教徒派閥にあるとして教団派閥から白眼視されていたが領主の大貴族死亡後に積極的に領民第一に騎士団を動かし、多くの市民を救出した。 名前 マティアス 階級 枢機卿 外見 剃った頭部と強面が威圧的な雰囲気を放ちつつどこか安心を感じさせる怪僧 魅力 《強面》《胡散臭い雰囲気》《カリスマ》 嗜好 《未知》《未知》《未知》 性癖 《未知》《未知》《未知》 設定 アルビオン城にて弱った領民の心を癒やし絶望から奮起させる聖職者の長。積極的な秩序維持活動を重んじるが、その活動はかつての教団派閥に則ったもので暴力的。現在のアルビオンにおいて少数派の武闘派ながら宗教指導者として強い影響力を持っている。 名前 マランツォフ 階級 大貴族 外見 肥え太った豚のような醜悪な初老の男性 魅力 《タレ目》《丸い体型》《演技過剰な声質》 嗜好 《中性的美形》《カリスマ》《スリムな体型》 性癖 《狩り》《快楽》《食事》 設定 アルビオンを支配していた大貴族。本来アルビオン守護の責任を負っているがゾンビパニックが発生し数多の悲鳴が溢れかえったその時に心臓病の発作が発生し死去。以後直下騎士団がアルビオン防衛の任につく。 名前 階級 外見 魅力 《》《》《》 嗜好 《未知》《未知》《未知》 性癖 《未知》《未知》《未知》 設定 +【 セッション履歴保管庫 】 【 セッション履歴保管庫 】
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前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ ソーサリー・ゼロ これまでのあらすじ 第一部「魔法使いの国」 君は、若く勇敢な魔法使いだ。 祖国アナランドを危機から救うべく、カーカバードの無法地帯を横断する旅を続けていた君だったが、ふと気がつくと周囲の光景は 一変していた。 そこは、ハルケギニア大陸のトリステイン王国と呼ばれる未知の土地であり、魔法を使える特別な血筋の者たちが王侯貴族として君臨し、 大多数の平民たちを支配しているという、奇妙な世界だったのだ。 君がこのハルケギニアにやって来たのは、ルイズという少女が執り行った、『≪使い魔≫召喚の儀式』が原因だった。 ルイズは大いに戸惑いながらも、とにかく君を≪使い魔≫にすることに決め、自分に対する忠誠を求めた。 今すぐカーカバードに戻る方法がないと知らされた君は、当面の庇護を得るために彼女に従うことに決めるが、自分が重大な任務を帯びた 魔法使いであることは、黙っておいた。 ルイズは、貴族の子弟のための学び舎『トリステイン魔法学院』の生徒であり、君も彼女の学業につきあわされることになる。 君の『ご主人様』であるルイズは、名門貴族の令嬢でありながら、どういうわけか魔法がまったく使えぬ劣等生であり、 心ない者たちから≪ゼロのルイズ≫という屈辱的な名で呼ばれていた。 ハルケギニアに召喚されてから七日目に、事件が起きた。 学院の教師コルベールが、解読の助けを求めて君に手渡した≪エルフの魔法書≫と呼ばれる書物が、≪土≫系統の魔法を操る正体不明の盗賊、 ≪土塊(つちくれ)のフーケ≫によって奪われたのだ。 森の中でフーケに追いついた君は、盗賊の正体が美しい女だと知るが、そこに思いもよらぬ乱入者が現れる。 かつて、君によって全滅させられたはずの『七大蛇』のうちの二匹、月大蛇と土大蛇が、君とフーケに向かって襲いかかってきたのだ。 さらには、ルイズと、彼女の同級生であるキュルケとタバサまでもが駆けつけ、激しい闘いの末、月大蛇は打ち滅ぼされ、土大蛇は逃走した。 学院に戻った君は、ルイズと学院長のオスマンに、自らの正体と≪諸王の冠≫奪回の任務について打ち明ける。 ふたりは大いに驚きながらも、君の話を信じ、君がカーカバードに帰還する方法を調べると、約束してくれた。 翌日の夜、学院で催された舞踏会から抜け出したルイズは、君のところへやって来て、必ず≪ゼロ≫から抜け出し、君より偉大な魔法使いに なってみせる、と宣言する。 君は、『ご主人様』のルイズや学院の人々、そして、この美しい世界に対して愛着を覚えるようになっていたが、自身の内側で起きている 恐るべき異変には気づいていなかった。 第二部「天空大陸アルビオン」 トリステインの王女アンリエッタが学院を訪れた日の夜、君とルイズはオスマン学院長の呼び出しを受ける。 オスマンが話すところによれば、彼の旧友であるリビングストン男爵という貴族が、遠く離れた二つの場所をつなげる≪門≫を作り出す魔法を 研究しているのだが、その≪門≫は、このハルケギニアと、君が居たカーカバードを結んでいるかもしれぬというのだ。 カーカバードへ戻れる望みが出てきたことを知った君は、男爵が住まうアルビオンに向かうが、その旅には『ご主人様』のルイズと、 かつて君を相手に決闘騒ぎを起こしたギーシュが、強引に同行してきた。 港町ラ・ロシェールで≪土塊のフーケ≫と再会した君は、彼女と力を合わせて水大蛇を倒すが、七大蛇がアルビオンに拠点を置いて、 何かを企んでいることを知る。 『白の国』の異名をもつアルビオンは、雲と霧に包まれて天空を漂う、驚異の地だった。 空飛ぶ船でアルビオンに降り立った君、ルイズ、ギーシュの三人は、リビングストン男爵の領地へ向かうが、アルビオンは国を二分しての 内乱に揺れており、男爵は行方知れずになっていた。 男爵を探してとある村に立ち寄った君たちは、そこで酸鼻きわまる虐殺を行っていた傭兵たちと出くわし、捕らえられてしまう。 君は、以前にオスマンから貰った、意思を持つ魔剣であるデルフリンガーの謎めいた力の助けを借りて、彼らの首領格であるメンヌヴィルを 討ち取り、残った傭兵たちは、突如現れた、アルビオン王国の皇太子ウェールズ率いる一隊によって、殲滅された。 君たちがアルビオンに来るにいたった事情を知らされたウェールズは、リビングストン男爵は貴族派と呼ばれる反乱軍によって捕らえられ、 むごたらしく殺されたと告げる。 ウェールズは、帰還の望みが絶たれたことを知らされて意気消沈する君を、ニューカッスルの城へと招いた。 追い詰められた王党派にとって最大の拠点であるその城には、男爵の遺品や書き置きが残されているかもしれぬのだ。 秘密の地下通路をたどってニューカッスルの城に入った君たちは、倉庫で男爵の日記を見いだすが、君の役に立つような記述は何もなかった。 ≪門≫の探索をあきらめてトリステインに戻ることに決めた君たちは、トリステインから派遣された大使、ワルド子爵と出会う。 婚約者であるルイズとの偶然の再会に喜ぶワルドだったが、その正体は、アルビオンの貴族派を背後から操る結社≪レコン・キスタ≫の 一員だった。 巨大なゴーレムがニューカッスルに襲来した混乱に乗じて、国王の命を奪い、ウェールズをも手にかけようとしたワルドだったが、その場に 君が立ちふさがる。 ルイズとデルフリンガーの助けもあって、どうにかワルドに打ち勝った君だったが、そこに火炎大蛇が現れ、ワルドは逃走する。 火炎大蛇が倒されたのち、ウェールズは君たちに、裏切り者のワルドにかわって、トリステイン大使の務めを果たしてほしいと頼む。 務めとは、かつてアンリエッタ王女がウェールズに宛てた恋文を、王女のもとへ持ち帰ることだった。 この恋文の存在が明らかになれば、締結直前にあるトリステインと帝政ゲルマニアの同盟は破棄され、トリステインは単独で、 ≪レコン・キスタ≫が主導する新生アルビオンの脅威に、立ち向かうことになってしまうのだという。 君たちに手紙を託したウェールズは、数日のうちに全軍による突撃を敢行し、名誉ある戦死を遂げるつもりだと言うが、ルイズはそれに反対し、 トリステインへの亡命を勧める。 ウェールズはルイズの意見に頑として耳を傾けなかったが、ついで説得に立った君の言葉に心を動かされ、たとえ卑怯者と呼ばれようとも 生き延びて、≪レコン・キスタ≫を苦しめてみせると告げた。 ウェールズと意気投合した君は、彼が語った噂話から、七大蛇が≪レコン・キスタ≫の頭目クロムウェルの忠実なしもべだと知る。 君たちはニューカッスルの城から脱出する難民船に便乗し、トリステインへの帰路につくが、その頃アルビオンでは大陸全土に、 奇妙な甲高い音が鳴り響いていた。 それは、二つの世界を隔てる壁が引き裂かれた音だった。 第三部「さまよえる冒険者」 トリステインに帰り着いた君たちは、アルビオンでの顛末とウェールズの決意をアンリエッタ王女に報告した。 アンリエッタは感謝の証として、ルイズに王家伝来の秘宝≪水のルビー≫を譲り、また、同じく国宝ではあるが、何も書かれていない頁が 連なるだけの書物≪始祖の祈祷書≫を預け、その調査を頼む。 アンリエッタは、大国ガリアを中心とした≪レコン・キスタ≫討伐のための諸国連合軍が結成され、トリステインもこれに参加することを、 君たちに伝える。 これによって、アルビオンの脅威は遠からず消滅することは確実なため、トリステインとゲルマニアの同盟締結は中止され、アンリエッタは、 ゲルマニア皇帝との望まぬ政略結婚をまぬがれることとなった。 学院に戻った君はタバサと言葉を交わし、彼女の家族が重い病に臥せっていると知り、近いうちにその者の治療に行くと約束した。 数日後、君は荷物持ちとして、ギーシュとその恋人モンモランシーとともに『北の山』へ行くことになったが、そこで土大蛇の襲撃を受ける。 土大蛇を倒した君だったが、深手を負ったギーシュを救うために、ブリム苺のしぼり汁を使い果たしてしまった。 この薬は、タバサの家族に試すはずの癒しの術を使うために、必要不可欠な物なのだ。 タルブの村の出身で、今は学院に奉公している少女シエスタの実家に、同じ薬があることが明らかになり、君、ルイズ、タバサ、キュルケ、 シエスタの五人は、タルブへと向かった。 シエスタの実家でブリム苺のしぼり汁を手に入れた君は、シエスタの曾祖父が、君と同じように≪タイタン≫の世界からハルケギニアに 迷い込んだ人物であることを知る。 君たちは、シエスタの曾祖父がくぐり抜けた≪門≫が存在するという洞窟を調べ、最深部にそれらしき場所を見出したが、そこに≪門≫はなかった。 洞窟の調査を終えた君たちがタルブに戻ると、そこに、生きた泥沼のような姿をした≪混沌≫の怪物が来襲する。 草木や家畜をむさぼり喰い、土や空気を汚染して、どんどん大きくなる≪混沌≫の怪物を前に、進退窮まる君たちだったが、ルイズが偶然開いた ≪始祖の祈祷書≫に現れた呪文を唱えると、まばゆい光が炸裂し、怪物は跡形もなく消滅した。 デルフリンガーによれば、ルイズが唱えた呪文は、伝説の失われた系統≪虚無≫のものであり、彼女は≪虚無≫の担い手なのだという。 ルイズが普通の≪四大系統≫の魔法を使えなかったのは、≪虚無≫を受け継いだ代償だったのだ。 タバサに連れられて、彼女の実家にやってきた君が見たものは、恐るべき毒に心を狂わされ、我が子を目にしておびえた声を上げる、 タバサの母親の姿だった。 タバサの母親に癒しの術をかけた結果は、完治には程遠いものだったが、それでも彼女は、恐怖や苦痛からは解放されたようだった。 タバサと、彼女の実家を管理する老執事は涙ながらに喜び、君は、タバサがガリア王家の出身であり、彼女とその両親は王位継承争いの 犠牲者だということを知らされた。 タルブから持ち帰ったブリム苺のしぼり汁は数に余裕があったため、君は次にルイズの姉を治療するべく、ルイズの実家である ラ・ヴァリエール公爵の屋敷へ行くが、そこで執事殺しの疑いをかけられ、屋敷の中を逃げ回ることになってしまった。 ルイズの姉カトレアは君の無実を信じ、部屋にかくまってくれるが、そこに今回の事件の黒幕である風大蛇が現れ、君たちに襲いかかる。 七大蛇の主人クロムウェルは、正体不明の兵器を用意していたが、それを妨げる手段を知るかもしれぬ君を危険な存在とみなし、 抹殺するべく土大蛇と風大蛇をさしむけてきたのだ。 風大蛇はルイズの母親によって倒され、怪物の放つ毒を吸って重態に陥ったカトレアも、君のかけた術によって救われたが、 癒しの術も、彼女の生まれつきの体質を改善するまでにはいたらなかった。 学院に戻った君は、≪虚無≫の絶大な力を恐れたルイズが、アンリエッタと相談した末、自分が≪虚無≫の担い手であることを絶対の 秘密とし、二度と≪虚無≫の術を使わぬと決めたことを知った。 ルイズやキュルケ、ギーシュたちと一緒になって、アルビオンに向かって出征するトリステインの軍勢を見物する君の内心は、 穏やかではなかった。 クロムウェルが用意しているという、この世界の常識を超えた恐るべき秘密の兵器とは、いったいなんなのだろうか? 一 夏の訪れを感じさせる陽射しを受け、額に汗をにじませながら、西の空を見上げる。 視界の遥か先を漂っているであろうアルビオン大陸の姿は、見えるはずもないが、雲と霧をまとって空に浮かぶ『白の国』の壮大な眺めは、 君の頭に刻み込まれている。 かの地では今、敵味方合わせて十万をゆうに越す大軍がぶつかり合い、火花を散らしているはずだ。 ハルケギニア諸国連合軍によるアルビオン遠征が始まって、二十日近くが経つが、トリステイン王国と魔法学院は平和そのものだ。 アルビオンにおける戦況について、宮廷からの発表はなく、人々の情報源はもっぱら、徴用された貨物船の水夫や荷役夫たちが持ち帰る土産話と、 貴族の将校たちが家族や恋人に宛てた手紙による。 君は学院とトリスタニアの町でこの大戦(おおいくさ)に関する噂を拾い集めたが、その多くは、万事が順調に進んでいることを示していた。 ──アルビオンへの進撃において、驚くべきことに、精強を謳われたアルビオン空軍の迎撃はなく、艦隊はまったくの無傷で上陸した。 ──連合軍は各地で快進撃を重ね、トリステイン軍は交通の要衝である古都シティ・オブ・サウスゴータを占領した。 ──主力をつとめるガリア軍は首都ロンディニウム攻略の準備にかかっており、もうすぐ≪レコン・キスタ≫は崩壊し、戦は終わるだろう。 噂を聞くかぎり、連合軍の勝利は揺るぎなきものと思えたが、君が本当に知りたいこと──ウェールズ皇太子の安否とクロムウェルの秘密兵器── に関する情報は、なにひとつ得られなかった。 『白の国』に上陸した連合軍はすぐさま、アルビオン王家の最後の生き残りであるウェールズの生死を確認すべく動いたが、 彼の足跡は、王党派最後の拠点ニューカッスルの城──今は瓦礫の山に変わっているそうだ──を最後にふっつりと途絶えており、 その行方は杳として知れぬという。 君は、アルビオンを発つ前夜にウェールズと交わした言葉を思い起こす。 「たとえ卑怯者のそしりを受けようとも、私は生きる」 「この命が続く限り、奴らの悪だくみを邪魔し続けてやるさ」 力強くそう言った皇太子が『名誉の戦死』を遂げたとは思えぬが、ならばなぜ、彼とその部下たちは連合軍と合流しておらぬのだろうか? また、ルイズの実家で風大蛇が語った、クロムウェルが準備しているという『百万の軍勢でも千フィートの城壁でも防げぬ、 まったく新しい武器』の存在も噂にあがらず、その実態は推測することもままならない。 追い詰められたクロムウェルにとって、起死回生の策となるであろう兵器は、結局のところ間に合わなかったのだろうか? それとも、連合軍を懐に引き寄せてから使って、一網打尽にするつもりなのだろうか? 君の不安はつのるばかりだが、アルビオンへ出向いて直接調べるわけにもいかない。 君の身分は、トリステイン魔法学院の生徒ルイズの≪使い魔≫にすぎぬのだから。 今日の授業は終わり、生徒たちは夕食までのあいだ、めいめいのやりかたで時間を潰している。 時間を潰さなければならぬのは、君も同じだ。 とくにルイズから言いつけられた用事があるわけでもなく、今の君は手持ち無沙汰なのだ。 これからどこに向かうべきかを考える。 マルトーやシエスタの居る調理場へ行けば、食糧や日用品を扱う出入りの商人から仕入れた、新しい噂を聞けるかもしれない。 噂といえば、ギーシュと話してみるのはどうだろう? 彼は武門の生まれであり、三人いる兄はいずれも、アルビオン遠征に参加しているらしい。 かの地の様子を記した手紙も、何通か受け取っているだろう。 授業が終わった直後に、東の広場へ向かっているところを見かけたので、そちらへ向かえば会えるはずだ。 そこまで考えたところで、君は唐突に、アルビオンから戻った直後にコルベールとかわした会話を思い出す。 コルベールは、君の左手に刻まれた≪ルーン≫の効果に興味を示し、人間のような知性をもつ生き物に≪ルーン≫が刻まれた例を 探してくれると言ったはずだが、あれから何の音沙汰もないままだ。 君は今の今までその事を忘れていた──考えてみれば、なんとも奇妙なことだ。 調べ物には何の進展もなかったのかもしれぬが、それでも彼の『研究室』を訪れるのは有意義だ。 彼のような学識豊かで誠実な人物と言葉をかわすというのは、悪くない時間の使いみちだろう。 どこへ行く? 調理場・二二二へ 『研究室』・一三六へ 東の広場・五三四へ ルイズの部屋・一二三へ 前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ
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■亜空大作戦スラングル 制作進行 演出 41(内) ■超攻速ガルビオン 演出 9(山) ■関連タイトル 超攻速ガルビオン音楽集
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ビオレ・アマレット 初遭遇 初登場 国籍 出身地 性別 ハンドアウト アッサラーム 不明 女 生年 年齢 人種 身分 所属 肩書き 姓 不明 不明 アッサラーム人 不明 マムルーク 副団長 アマレット 面識 レベル 初期戦闘データ 初期一般データ 無し、または不明 無し、または不明 マムルークの副団長。綺麗でオマーンの騎士団で一番強い 人種がアッサラーム人 初登場がハンドアウト 国籍がアッサラーム 女性 姓がアマレット 所属がマムルーク 肩書きが副団長 頭文字が「ビ」の人物
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?xml version="1.0"? TextLibrary Text tag="[Conv_Q3Q3c_NAME1]" エリスタラ /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0000]" もう一度お礼を言っておくよ、ありがとう。われらは、きみをスカルガードの名誉隊員にする事に決めた。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0001]" もう一度お礼を言っておくよ、ありがとう。われらは、きみをスカルガードの名誉隊員にする事に決めた。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0002]" もう一度お礼を言っておくよ、ありがとう。われらは、きみをスカルガードの名誉隊員にする事に決めた。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0003]" もう一度お礼を言っておくよ、ありがとう。われらは、きみをスカルガードの名誉隊員にする事に決めた。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0004]" 感謝する必要はありません。目的が一緒だっただけです。スカルガードを奪還したので、これで死の国に入る事ができますね。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0005]" 感謝する必要は無いぜ。目的が一緒だっただけだ。スカルガードを奪還したから、これで死の国に入る事ができるな。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0006]" 感謝する必要はありませんわ。目的が一緒だっただけですもの。スカルガードを奪還したので、これで死の国に入る事ができますわね。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0007]" 感謝する必要はないの。目的が一緒だっただけよ。スカルガードは奪還したし、これで死の国に入る事ができるわ。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0008]" ロード・バーンを倒そうとしたのはきみたちだけではない。しかし、長い間いなかった。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0009]" ロード・バーンを倒そうとしたのはきみたちだけではない。しかし、長い間いなかった。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0010]" ロード・バーンを倒そうとしたのはきみたちだけではない。しかし、長い間いなかった。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0011]" ロード・バーンを倒そうとしたのはきみたちだけではない。しかし、長い間いなかった。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0012]" どのくらい? /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0013]" どのくらい? /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0014]" どのくらい? /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0015]" どのくらい? /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0016]" 600年間だ。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0017]" 600年間だ。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0018]" 600年間だ。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0019]" 600年間だ。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0020]" 600年も? あなたは、600年も生きているのですか? /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0021]" 600年も? あんたは、600年も生きているのか? /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0022]" 600年も? あなたは、600年も生きているのですか? /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0023]" 600年も? あなたは、600年も生きているの? /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0024]" われらハイエルフには寿命がないんだ。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0025]" われらハイエルフには寿命がないんだ。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0026]" われらハイエルフには寿命がないんだ。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0027]" われらハイエルフには寿命がないんだ。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0028]" そうですか…。では、何があったか教えてください。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0029]" そうなのか…。それで、何があったか教えてくれ。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0030]" そうですか…。では、何があったか教えてくださいませんか。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0031]" そうなの…。それで、何があったか教えてくれない? /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0032]" その昔、アルビオンという騎士がわれらを救ってくれたんだ、きみと同じようにね。 \n 彼はバーンを倒した。しかし数世紀後、ダーク・ロードは戻ってきて、アルビオンの一族を皆殺しにしたんだ。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0033]" その昔、アルビオンという騎士がわれらを救ってくれたんだ、きみと同じようにね。 \n 彼はバーンを倒した。しかし数世紀後、ダーク・ロードは戻ってきて、アルビオンの一族を皆殺しにしたんだ。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0034]" その昔、アルビオンという騎士がわれらを救ってくれたんだ、きみと同じようにね。 \n 彼はバーンを倒した。しかし数世紀後、ダーク・ロードは戻ってきて、アルビオンの一族を皆殺しにしたんだ。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0035]" その昔、アルビオンという騎士がわれらを救ってくれたんだ、きみと同じようにね。 \n 彼はバーンを倒した。しかし数世紀後、ダーク・ロードは戻ってきて、アルビオンの一族を皆殺しにしたんだ。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0036]" 皆殺しという訳ではないですね。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0037]" 皆殺しという訳ではないな。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0038]" 皆殺しという訳ではないですわね。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0039]" 皆殺しという訳ではないわ。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0040]" どういう事だ? /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0041]" どういう事だ? /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0042]" どういう事だ? /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0043]" どういう事だ? /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0044]" 私は、アルビオン家の者です。私の苗字はアルビオンで、祖父の名前です。その騎士は、どうやら私の先祖のようですね。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0045]" 俺は、アルビオン家の者だ。俺の苗字はアルビオンで、爺さんの名前だ。その騎士は、どうやら俺の先祖のようだ。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0046]" 私は、アルビオン家の者です。私の苗字はアルビオンで、祖父の名前ですわ。その騎士は、どうやら私の先祖のようですわね。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0047]" 私は、アルビオン家の者なの。私の苗字はアルビオンで、おじいちゃんの名前よ。その騎士は、どうやら私の先祖のようね。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0048]" そうか。因果なことだね。しかし、バーンがきみを恐れている理由はそこだろう。奴は一度倒されているのだから。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0049]" そうか。因果なことだね。しかし、バーンがきみを恐れている理由はそこだろう。奴は一度倒されているのだから。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0050]" そうか。因果なことだね。しかし、バーンがきみを恐れている理由はそこだろう。奴は一度倒されているのだから。 /Text Text tag="[Conv_Q3Q3c_0051]" そうか。因果なことだね。しかし、バーンがきみを恐れている理由はそこだろう。奴は一度倒されているのだから。 /Text /TextLibrary
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ラビオレプス 【らびおれぷす】 ジャンル シューティング 対応機種 アーケード 発売・開発元 ビデオシステム 発売日 1987年9月 配信 アーケードアーカイブス【Switch】2022年7月7日/838円(税10%込)【PS4】2022年7月7日/837円(税10%込) 判定 良作 ポイント SONIC WINGSと彩京シューティングの原点ここにあり当時のシューティングとしてはマイナーな部類 概要 システム 評価点 賛否両論点 問題点 総評 家庭用移植 余談 他作品への客演 概要 可愛らしい兎が自機のSF世界観の横スクロールシューティング。二人同時プレイ可能。 さらわれたバニーランドの王様「北白川太郎」、王女「北白川小桃」とその妹「北白川小兎美」を救うため、2機のウサギ型ロボットが旅立つというストーリー。 本作はこれまで脱衣麻雀ゲームをリリースしていたビデオシステムのSTG参入第一弾でもある。 自機「USAGI」のカラーは1Pが赤、2Pが緑になっている。 システム 1レバー2ボタンのライフ制横スクロールシューティング。全12ステージ。 ライフ制とは言う物の残機は無く、実質1ライフ1機。 道中やボス撃破で出現する人参を取ることでライフ回復。その点が残機制と異なる。 ノーマルショットはセミオート式。ボタンを1回押すと数回連射する。敵の近距離でショットボタンを押すと威力の高いパンチ攻撃を行なう。 誘導兵器のミサイルを発射可能。ミサイルボタンで使用。ミサイルは道中に出現するミサイルアイテムを一定数回収する事で発動可能。『バトルガレッガ』と異なり、一定数集めていないと使用できない。 アイテムはそれ以外にも、ミサイルを強化する「リボン」、一定時間無敵になる「タヌキ」、得点アイテムの「とっくり」が存在。 地形に接触してもミスにはならない。地面に接触(自機の下が地形に接触している)状態でレバーを下に入れた後、上を入力するとハイジャンプとして上方へ高速移動できる。 近接攻撃と言い、納得の自機デザインである。 ゲーム開始時に難易度を「ノーマルモード」と「エキスパートモード」の二つから選択可能。 評価点 当時としては画期的な性能の自機 本作のパワーアップはリボン装備でミサイルを強化する程度しか無く、その分どの場面でも立て直しやすいと言える。 アイテムを一定数ストックすると発動可能なミサイルは、後の『ガンフロンティア』等のストック式ボンバーに影響を与える程の影響力を持つ。 近距離で発動可能なパンチ攻撃もSTGにおける近距離攻撃を確立させた存在と言える。 STGでの本作と同じ操作方法の作品は数える程だが、『ストリートファイターII』を代表する対戦格闘や『メタルスラッグ』等の一部のアクションゲームで本作と同様の「ワンボタンで遠距離と近距離で異なる攻撃を出せる」仕様が取り入れられる事になる。 幅広いプレイヤー層に応じた難易度。 ノーマルモードはやや難易度は高いが、アーケードのSTGの中では難易度が控えめで、やりこめば誰でもクリアする事が可能。 加えて、ゲームクリアすると100万点+リボン装備で更に100万点ものボーナスを獲得できるが、更にミサイルを一切使用せずにゲームをクリアすると200万点もの特大ボーナスを獲得する事が出来、上級者にとっては縛りプレーも熱い。 エキスパートモードでは弾速や敵の移動速度の上昇により難易度が上昇。その分点数が二倍になる上級者向け仕様なのだが、前述の200万点ボーナスも狙うともなると、スコアラーの間でもかなり熱い戦いが繰り広げられる事になる。 テンポの良いゲーム展開。 一つのステージは短く、テンポ良く次のステージへ移行する。 書き込まれた背景 ステージ毎に背景は極端な変化を見せる他、ステージ背景も書き込まれていて、脱衣麻雀を手掛けていた企業らしいデザインのセクシーなフェアリーや「こっちみんな」としか言いようが無い謎の顔面像といった奇怪なオブジェ見たさにゲームを進めたプレイヤーも多いだろう。 エキスパートでは背景もノーマルとは異なる物に変化し、後の周回プレイ時の背景変化の先駆けといえる演出が施されている。 賛否両論点 固い敵を破壊する際に接近する必要がある 自機の基本攻撃はノーマルショットの他に威力の高いパンチが存在するが、本作は敵の配置がパンチの使用を前提とした物になっている為、接近戦を多く行う事になる。 なお、本作のスタッフが後に製作する事になる「彩京STG」の多くは、今作と同様のテンポの良いゲーム展開の作品になっているが、本作で導入された「接近戦」も同時に発展していく事になる。 好みが分かれる独特のキャラ 同社のゲームでは『お雀子ハイスクール』でやたら濃いキャラを登場させていたが、初のSTGである本作でもその才能が発揮されている。 アイテム 自機は可愛いらしい兎の姿だが、何故か得点アイテムが「とっくり」。 救出する人物 目的の救出する人物は姫の「小桃」、姫の妹「小兎美」、王様の「太郎」であるが、小兎美がバニーガールそして太郎が兎の着ぐるみを着た爺さんという風貌である。バニーガールと姫はともかく、兎の着ぐるみの爺さんは誰が救出して得するのか。 一方、姫は何故か京都弁で、スタート時のHELP演出やエキスパートモードのEDのお礼の言葉で見られる。何故に京都弁?。 敵のデザイン 雑魚は基本敵にSF風な敵が中心だが、何故かリアルな頭(*1)という世界観から浮いたキャラが紛れ込んでいる。 ボスの方も4面までは題材通りSF風な敵(*2)が登場するのだが、5面から浮遊する頭、明らかに投げやりなデザインのてるてる坊主(*3)、ターバンを巻いたインド人(*4)と次々と奇妙なボスが登場する。 問題点 自機の強化時の見た目の変化に乏しい。 本作ではリボンを装備する事でパワーアップする事が可能だが、パワーアップ内容はミサイルに貫通効果を付加させる点くらいしかなく、『沙羅曼蛇』や『飛翔鮫』といったパワーアップ毎に装備が劇的に変化していく当時のSTGの中でも地味に見られがちだった。 初見殺しの雑魚「爆弾」 本作は評価点の通りSTGの中でも絶妙な部類に入るのだが、モード問わず出現する雑魚敵「爆弾」が入門者に対して厄介な事になっている。 というのも、「爆弾」はステージ2という序盤から出現する敵の割には他の敵が1ダメージと軽い物に対して3と一発でゲージが吹き飛びかねない威力で、攻撃範囲が広く耐久値も高い。 その為か、入門プレイヤーは出現位置を把握して速攻で破壊する等、「爆弾」の処理方法をマスターする事が必須と言えよう。 総評 高いゲーム性を持った作品であったが、古いゲームというだけでなく知名度が低く有象無象の感は拭えない。今となっては見た目の安っぽさもまた否めない。 しかし、本作を皮切りにSTGに参入した脱衣麻雀のメーカー(*5)が、90年代初期に失速していたシューティングの復権の立役者になるとは誰も思っていなかった。 家庭用移植 PCエンジン版 システム及びステージにアレンジを加えタイトルを『ラビオレプススペシャル』に変更されての移植。移植担当は水口エンジニアリング(*6)(*7)。 PCE版では小兎美の衣装がバニーガールから兎の着ぐるみに差し替えられている。規制の緩いPCエンジンへの移植に期待していたファンはショックを受けたであろう。 プレイステーション2版 『オレたちゲーセン族』シリーズの1つとして移植された為、多くの人が「え、何これ」と思っただろう。移植の出来如何はともかく、そのチョイスは間違いのないゲームであったといえる。 アーケードアーカイブス版 アーケードアーカイブスの1作品として、2022年7月7日にNintendo SwitchとPS4にて配信。 余談 ビデオシステムは本作をリリースした後、また暫くの間脱衣麻雀を量産する事になるものの、1989年に発売した『スーパーバレーボール』と『スーパーフォーミュラ』が国内外共に万人向けに大ヒットを飛ばした為、一般向け作品に比重を置く経営方針を取る事になる。 上記両作品がナムコが販売元だったのもあってか、出回りはかなり良く、見た目で分かりやすいゲーム性と作品自体の完成度もあってメーカーの知名度も高まっていったのである。 本作の独特のキャラセンスはSTGにおける次作『ターボフォース』、『SONIC WINGS』でも生かされており、独立後の彩京でもその才能が発揮されている。 続編として『メタルラビット』というタイトルの縦STGがリリースされる予定であったが、業界誌やゲーメストに広告が掲載されたものの、お蔵入りになった。 先述の『ターボフォース』は元々『メタルラビット』の海外版として並行開発されたもので、スケジュールが間に合わなかったことから海外版の『ターボフォース』が先行稼働する形で一本化され、『メタルラビット』の方はお蔵入りになってしまった。そして、代わりに逆輸入されるような形で日本でも1991年7月に『ターボフォース』が稼働するという結果になった。(*8) 他作品への客演 「北白川太郎(兎のきぐるみを着た髭の長い王様)」と酷似した校長が『お雀子ハイスクール』に登場しているほか、『SONIC WINGS 3』『SONIC WINGS SPECAL』のエンディングにも王様本人が登場している。 本作の自機やボスキャラ「テヌキー・チャウド」も同じくSONIC WINGSシリーズに登場している。 前者はSFC版初代及び『3』の隠し自機(*9)として、後者は『2』のラスボスとして登場しKYなボイスでプレイヤーを驚かせた。 またSONIC WINGSシリーズに王様によく似た顔立ちの英国紳士「リヴァー・N・ホワイト卿」というウイングス隊の総司令官が登場しているが、王様とは別人である。 開発スタッフは『SONIC WINGS』と同様で、彼等は後に彩京を設立する。
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☆SCENE12 霧の中の道標☆ ■新・アテネ■ (街人) 西のなんとかっていう国が 戦争をしかけてきたという噂だけど・・ 知ってるか?▼ (老人) 戦争が始まるそうじゃ▼ これでますます人間が減ってしまうのう▼ (老婆) 戦争だなんて言っても このギリシアにはもう兵士は いないんじゃないのかい?▼ (老人) おお! 不死身の旅人たち! お元気そうで何より!▼ ところでトランティアという国を ご存じですかな?▼ その国がなんと! 魔物あふれる中 戦争をしかけてきたのです!▼ (兵士) おお! あなたたち!▼ どうか王様をお守りください!▼ 王様はトランティアという 国の王に会うために西へ向かわれたのです!▼ ヘラクレスと名乗る者が一緒なのですが どうにも心配で・・▼ (兵士) 西の大国が戦争をしかけてきたのです! ロゴシスの村がすでに占領されたと 聞きます▼ 王様はロゴシスへ向かわれました!▼ ■ロゴシス村■ (トランティア兵) 誰も殺してはおらぬ▼ このテントの中だ▼ (トランティア兵) この村の者はみんな無事だ▼ 村を破壊したのはほんの勢いだ▼ 我らも反省しておる▼ (トランティア兵) 間もなくトランティア王が おでましになられる▼ (トランティア兵) ギリシア人か? 誤解するな 戦争ではないのだ▼ (トランティア兵) へっ! ギリシアの王様なんて もう爺さんじゃねぇか▼ ヘラクレス: おお、ウィンたちではないか!▼ 私はアテネ王の護衛でここに来たのだ▼ 私にはよくわからないが どうやら戦争が始まるらしい・・▼ 今はそれどころではないはずなのだがな▼ アテネ王 戦争の噂は聞いておるな?▼ わしは話し合いで解決をしようと ここへ来たのだ▼ 間もなくトランティア王が 戦争の理由を説明するといっている▼ どうなるかは解らないが お前達がいてくれるとは心強い!▼ む! トランティア王だ▼ (テントの中からトランティア王が現れる) トランティア王: アテネ王よ 遠い道のりをわざわざご苦労であった▼ 私は西の国トランティアの王だ 名前はアルビオン!▼ アテネ王: トランティア王よ! 無益な争いは避けようではないか!▼ アルビオン: さすがは賢帝として知られるアテネ王! 私も同じ考えだ!▼ 私はこの混乱に満ちた世の中に 平和をもたらすためにここへ来たのだ▼ 私は世界を救う方法を知っている▼ しかし、それは我がトランティアの力だけでは 駄目なのだ▼ ぜひともアテネ王よ! そなたとギリシアの民達の 協力が必要なのだ▼ アテネ王: 我らに何を望むのだ?▼ アルビオン: 民衆の力を!▼ ギリシアとトランティアが力を合わせて 平和をつかみとるのだ!▼ その方法を教えよう▼ 今、民衆を苦しめる魔物どもは 大地の穴からはい出てきているのだ▼ その穴を埋めてしまえば 魔物どもは地上へは出てこれぬ!▼ 穴を埋めるのだ!▼ しかし穴を埋めるためには 多くの民衆の力が必要なのだ▼ アテネ王: しかし穴を埋めただけで 魔物がいなくなるとは・・▼ アルビオン: うむ しかし案ずることはない▼ ウラノス様が我らに味方してくれているのだ!▼ アテネ王: ウラノス!? ウラノスはゼウスに封印され 動くことができないはず・・▼ アルビオン: その通りだ しかし力を失ったわけではない▼ ウラノス様は私に力を証明するために 太陽を止めて見せてくれた▼ その事件はそなたも知っているだろう▼ アテネ王: 確かに しかしそれでは神々の支配者ゼウスに 反抗することになる・・▼ アルビオン: 恐いのか!?▼ アテネ王よ! この苦難の時 ゼウスが何をしてくれたのだ!▼ さあアテネ王! 協力するのか? 答よ!▼ アテネ王: 断ればどうする?▼ アルビオン: このままアテネに攻め入る▼ そしてアテネ市民を奴隷にして働かせる!▼ 女、子供、年寄り、すべての市民を!▼ さあ! どうするのだ?▼ 協力するのなら ここへ来て私と誓いの握手をするのだ!▼ (アテネ王がアルビオンに近づく) アテネ王: 仕方あるまい・・▼ アルビオン: さすがはアテネ王! 賢明な判断だ!▼ ワハハハハ!▼ !?▼ お! 地震か!?▼ (地震) アルビオン: 皆の者騒ぐな! 落ち着くのだ!▼ (地面に穴が開く) (ウィン、レイオン、ステイア、ヘラクレスが落下) ■冥界■ (魔物) !! やはり生きている▼ 生きたままここへ来るとは・・ お前達は何者なのだ?▼ (魔物) 生きている人間!▼ この冥界に生きている人間が来るとは!▼ そう言えば南の隠れ家にも一人・・▼ (魔物) ここは俺達のような 心を持つ魔物の隠れ家なのだ▼ (魔物) 生前と違う姿になるときは 心を失うのが普通らしい▼ しかし、我らのように 心が残っている者もいる▼ 地上で暴れているのは 醜くさせられ心を失った者達なのだ▼ (魔物) お前達人間か・・?私はどんな生き物だったのか・・▼ 人間、動物、その他の生あるもの全ては 死ぬとハデス様に裁かれるのだ▼ そしてある者は私のように姿を変えられ ある者は生前と同じ姿で過ごすことを許される・・▼ (魔物) この隠れ家から西へ行くと 地上に戻れる▼ 邪悪な魔物達と同じやり方でな▼ (魔物) お前達も人間か? 俺様の寝床にも一人いるんだが 知り合いか?▼ 頼むから連れていってくれ▼ 人間を見ていると 襲いかかりたくなる・・▼ 早くどこかへ行ってくれ!▼ (寝ている金髪の男に話しかける) レイオン: ほんとに人間だぜ!▼ ステイア: あ! この人よ! ほら! 夢の中にいたじゃない?▼ !?▼ 何! この感じ!▼ ああ・・▼ レイオン: 吸い込まれる・・・・▼ (暗転・夢の景色・いくつか建物が建ち、風景が変わっている) (地震) (金髪の男) ▼ (暗転・冥界) レイオン: な、なんだったんだ!?▼ この人の夢の中に 入ちゃったのかしら?▼ レイオン: だけどこの夢は俺達だけの物だ!▼ なぜこいつが出てくるんだ?▼ なぜ夢の風景が変わってるんだ?▼ ステイア: そんなの判るわけないじゃないの!▼ レイオン: そりゃそうだけど・・・・▼ (男が目覚める) 謎の男: おや!? 君達は夢の中にいた・・・・▼ 君達は一体誰だ?▼ レイオン: 誰だ? そりゃ俺達の方が聞きたいことだ!▼ 謎の男: 私は・・・・私は・・・・ 何も思い出せない▼ 名前も、生まれも、過去のことは 何も判らない▼ ただ・・・夢の場所を求めて 旅をしてきただけだ▼ その途中で穴に落ちて 夢を見ていたのだ▼ レイオン: お前、死なないのか?▼ 謎の男: 判らん▼ ただ、どんなに高いところから落ちても 魔物に襲われても死ななかった▼ ステイア: この冥界に落ちてきても 死なないってことは・・・やっぱり 死なないんじゃない?▼ レイオン: けどプロメテウスが不死をくれた人間は 3人のはずだ!▼ もう俺達で3人いるじゃないか!▼ こいつは偽物だ!▼ 謎の男: 私をどう思おうが 君達の勝手だ▼ しかし私もまた夢の風景を求める者▼ 今の夢は私に君達と共に 旅をしろと言っている気がする▼ レイオン: 俺にはそんな気はしないぜ!▼ ステイア: もうレイオン! うるさいわよ!▼ ねえウィン 彼と一緒に旅をする?▼ はい いいえ (はい) レイオン: 俺は反対だけど ウィンがそういうなら我慢してやるよ!▼ ただ俺はこいつが嫌いだ!▼ 赤い派手な服なんか着やがって!▼ ステイア: そんなことばっかり言わないの!▼ ねえ新入りさん! あなた記憶をなくしてから なんて呼ばれてたの?▼ 謎の男: ずっと一人で旅をしてきた▼ 名前などない 好きに呼んでくれ!▼ ステイア: じゃあウィン! 彼に名前をつけてあげて!▼ (名前入力) (ロック) ロックが仲間に加わった!▼ ロック: 夢に出てくる街は ここから遠くはないはずだ▼ まずは地上をめざそう▼ (西へ行き、地上へ)
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ミクロビオテリウム科
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忘却人形ラビオーラ VR 闇文明 (3) クリーチャー:デスパペット 3000 ■バリアブルE6 VE−このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、各プレイヤーは手札をすべて捨てる。 作者:切札初那 フレーバーテキスト み〜んな、忘れて気持ちよくなろうぜぇ〜。――忘却人形ラビオーラ 収録 NDMG-06 「新星編 第2弾 魔闘竜vs機兵団」 評価 名前 コメント
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【種別】 メイジ 【所属】 アルビオン フルネームは不明。前アルビオン王で、弟がハーフエルフのティファニアの父。