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学院の襲撃劇から一週間後。 「お入りなさい、ルイズ」 アンリエッタの声が、トリステインの王宮に響き渡る。 「失礼します、姫……女王様」 「いやね、私とあなたの仲じゃない、今までどおり姫様でいいわ」 フフ、と笑みを漏らすアンリエッタに、ルイズはぎこちない笑顔を返した。 それを見たアンリエッタは、ふとわれに返ったように話し出した。 「ルイズ。学院では災難だったようね。教員には死者も出てしまったとか」 「はい。姫様、やはりアルビオンの手勢の仕業ですか?」 「おそらくそうでしょうね。いまの段階では詳しいことまではわかっていないけど」 ルイズは唇をぎゅっとかみ締める。 「やはり、これが戦争なのですね……私はいままで戦争のことを甘く見ていたのかもしれません」 「どういうことかしら?」 「私はあの襲撃があるまで、敵を、アルビオンを憎らしく思うばかりでした。ただアルビオンをやっつけてやる、敵をやっつけてヴァリエール家のみんなを見返してやるって思ってました。でも、コルベール先生が死んでしまってからは、なんだか怖いんです。はは、可笑しいですよね。笑ってください。私のような愚かな臆病者がヴァリエール家の名前を受け継ぐ資格なんてないんだわ」 「可笑しくなんかありませんわ。ルイズ。それは生き物として正当な事です。それにあなたのことを誰が臆病者なんて笑いますか。そうですね、マザリーニ?」 女王は傍らにかしずく家臣に語りかけた。 「左様でございます。伝説に聞こえた勇者といえども、一大決戦の前には恐れを抱いたと言い伝えられております。ましてやあなたは貴族といえどもまだ乙女。そのようなお方が勇気をもてあそばれていれば、私ども男は立つ瀬がありませぬ」 「まったく、しょうがないやつだよ」と、愚痴をこぼすのは岸辺露伴にたいし、 「仕方がないだろう。ルイズはまだ16なんだ。人の死を経験するには多感すぎる」 とため息がちに返すのはブチャラティであった。 「相変わらず使い魔さんは面白い方たちですわね」 アンリエッタは微笑んだ。奇妙に権威の高くなっているアンリエッタの威厳がややなくなりほっとしたルイズは本題に入ることにした。 「ところで、私と使い魔に旅立ちの用意をさせるとのことですが、ついにアルビオンに行くのですか?」 アンリエッタは顔に陰のある表情を見せる。 「ええ、いまわがほうの艦隊がアルビオンに向かっています。その艦隊がアルビオンの艦隊にかち、ロサイスの軍港を手に入れれば私たちは出発します」 「勝てるのですか?」 「そのために新種の軍船と、アルビオン人の士官を艦隊につけましたが……正直どうなるかわかりませぬ」代わりにマザリーニが答え、窓の外を憂うように見た。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 「始まりましたな」 アルビオン空軍司令官は、艦長のその言葉に、うむ、と頷いた。 ひとまずは、彼の望んでいるとおりに、常套的に戦闘が進んでいる。 アルビオンの誇る竜騎士隊。そのうちの風竜が、敵艦隊の上空に到達したのだ。 彼らの任務は、敵竜騎士と交戦し、あるいは、彼らより足の遅い火竜を護衛することである。 ことハルケギニアに関して言えば、アルビオンの風竜騎士隊に対して、互角に戦える竜騎士隊はない。 しかも、今回のトリステイン艦隊には、ごくわずかしか、竜騎士の護衛がいないのだ。 トリステインからアルビオン大陸まで到達し、そのまま戦闘できる竜騎士は存在し得ない。 そこまで竜を操る人が、疲労困憊を極めて戦闘不能になるのだ。 そのため、彼らには、戦列艦の甲板に乗り合わせた少数の竜しかないハズである。 それも、アルビオンの、熟練の竜騎士にかかっては戦力たりえないだろう。 アルビオン大陸を防衛する、守る側の利点の一つといえた。 艦長達の見据える視線の先では、彼らの望む地獄が始まっていた。 トリステイン空軍は喧騒に包まれた。 「方向右方二十度ッ! 敵竜騎士二十頭、来ます!!!」 「迎撃ヨーゥイ!!」 「火竜、こちらに向かって接近!」「五頭、近いッ!」 「帆を守れ!」 「速力を落とすな!」 「ヘッジホッグ用意!」 最後の怒号とともに、船の甲板に多数の投石器が甲板に並べられた。 そこに搭載されるのは、火縄で数珠のように連なったちいさな砲弾たち。 「照準、上に4コマ、右に6コマ修正ッ!」 「一番右のやつだ! 狙えッ!」 平民の士官により、手慣れた手つきで操作する自由アルビオン軍の兵。 その砲弾はディテクトマジックの応用魔法がかかっており、 竜騎士のような、魔力を持つ生物に接近すると発火する仕組みになっていた。 「射ェーッ!」 狂気の花火がはなたれた。 多くがむなしく虚空へと消え去っていく中。 わずかにだが本懐を遂げる砲弾たちがあった。 火につつまれ、堕ちてゆく竜がある。 だが、それ以外の火竜は、弾幕を無視した。 怒涛のごとく、艦船に突撃を続行する。 自身が火達磨の状態で突っ込む竜騎士もある。 その火の塊は、一隻の小型艦艇と衝突した。 「『ハーマイオニー』大破ッ! 炎上!」 「高度が低下してゆきます!」 ―― ボーウッドは、その戦闘風景を、自分の竜母艦『ヴュセンタール』の指揮所にて、艦長として眺めていた。 誰が見ても、戦端が開かれたのはわかっている。 だが、そのなか、副長はあえて報告した。 「艦長、戦闘が開始されたようです」 ここからでは、『ハーマイオニー』の高度の低下が、これ以上の被害を受けないための措置なのか、損傷のための墜落なのかはわからない。 このフネ、『ヴュセンタール』は、それほどまでに戦場空域から離れていた。 「うむ。わかった」 副長の、報告の形をとった問いかけに対し、艦長のボーウッドは、彼の期待したような交戦命令は発しなかった。 副長は自分の上司に、とてつもなく深刻な疑問を抱いた。 このアルビオン人は信用できるのだろうか? 仮に信用できたとして、はたして有能なのか? 「副長」 「ハッ」副長は敬礼を返す。彼は思った。 隷下の竜騎士隊たちにたいし、いよいよ出撃命令を下すのだろうか? この艦長、ボーウッドは、なぜか竜を甲板にも出さず、格納室へ待機させたままだ。 副長の見るところ、すでに友軍の竜騎士、戦列艦付きの竜騎士隊は圧倒されつつある。 今のままでは、敵の竜に戦場の制空権を奪われかねない。 われらの艦長はあくまでも冷静のようだが。と副長は内心考えていた。 臆病風にでも吹かれたか? このアルビオン人は? 副長のその思考を、当の艦長が邪魔した。 「我々は、この『竜母艦』が戦闘艦であることを熟知している。だが、敵のアルビオン艦隊からしてみれば、どのような艦種に見えるだろうか?」 副長は、自分の直接の指揮官に対し、最低限度の礼は守った。 「……おそらく、彼らは本艦を輸送艦と思うでしょうな」 「そうだな。本官もそう思う」 だれがいったか、 「……艦長、命令を」 この言葉は、艦長以外の、指揮所に居合わせたトリステイン軍人の総意でもある。 ボーウッドは、戦場を眺めながらゆっくり口を開いた。 「本艦を輸送船とみなしているのであれば、交戦中は、我々を脅威とはみなすまい」 副長は、艦長の言うことがいまひとつわからないでいた。 この間艦長は、アカデミーで学生を相手に講義するプロフェッサーのような態度で部下に接している。 「戦術教義上、艦隊から離れている輸送艦を攻撃するときは、余力が発生したとき。勝負が決したときである。 すなわち、彼らが勝ったと思っているときだ。そのときまで、彼らはこの『輸送艦』を略奪すまい」 「……どういうことでしょうか?」 「だから、その決定的な局面まで、本艦は攻撃を受けずにやり過ごすことができる」 副長は険のかかった顔を前面に押し出し、はっきりと詰問した。 「艦長の真意をお聞かせ願いたい」 ボーウッドはそれに答えず、たった一つ、命令を発した。 「竜騎士隊たちに令達。別命あるまで待機」 副官は開いた口がふさがらない思いだった。 ボーウッド、いや、この男は戦わないつもりなのか? ―― 小さな敵の船がたくさんこちらにやってくる! レドウタブール号の甲板に居合わせた、マリコルヌがそう思っていると、彼の目の前に鉄の塊が突き刺さった。 なに、これ…… あ、敵の放ったバリスタの矢か…… 彼がそこまで考えたとき、マリコルヌは頬を思い切り叩かれた。 見れば、のこぎりを持った平民が自分を怒鳴りつけている。 「バカ野郎! メイジならさっさと魔法を唱えて敵を止めろ!」 そういって、彼は甲板に突き刺さったバリスタの先を指差した。 そのバリスタの矢尻には、巨大な鉄の鎖がついており、その先は敵の船につながっている。 そして、その鎖をわたって、敵のメイジたちがやってきている!!! マリコルヌは恐慌のうちに、わけもわからず魔法を唱え、放った。 偶然か、必然か? マリコルヌの放った魔法は、一人の若いメイジをかすった。 結果、彼を鎖から引き離した。 その敵メイジは中空に静止する。 その男は『フライ』を唱えているため、彼に、魔法による攻撃戦力はなくなった。 とにかく、マリコルヌは一人の敵メイジの無力化に成功した。 だが、事態は刻一刻と変化を遂げている。 マリコルヌは、自分の戦果を確認する暇も与えられないまま、新たな目標に向かって攻撃魔法を唱え続けた。 その周りで、船員たちの怒号が鳴り響く。 「急いで鎖を切断しろ!」 そうどなる水兵は鉈を持っている。 「接舷されたら降下猟兵が降って来るぞ!」 斧を持った男がそれに応じる。 「こっちにも手斧を頼む! 至急だ!」 どこかから野太い怒号が聞こえる。 「くそっ! どんどん引き寄せられているぞ!」 「弓兵、矢を増やせ!」 「近接戦闘用意! 来るぞ! 槍衾だ!」 この後、マリコルヌに理解できた言葉はなくなった。 彼は、自分が今、何をしているかもわからなくなったからだ。 かろうじて自分が小便を漏らしているのがわかる。 だが。 自分がどの魔法を唱えているのか。 隣にいる人の気配は、敵なのか。それとも味方なのか。 それすらもわからないまま、マリコルヌは杖を振り続ける。 ―― ボーウッドの、先ほどの副長との会話から半刻後。 「君、トリステインでも、竜騎士たちは狐狩りをするのかね? その、竜に乗って」 「ええ、行いますが。それが何か?」 彼にそういわれた若い竜騎士、ルネ・フォンクは怒気を隠さずに答えた。 竜母艦の指揮所に呼ばれ、すわ出撃か、と思ったらこれだ。 何をのんきな。 一体この男は何を考えているんだ? やっぱりみんなの言っていたとおり、このアルビオン人は裏切っていたのか? 「それでは、君ならばわかるだろう。戦と狩は根本的な所で同一なのだ」 それはそうだろう、とルネは思う。 犬に周りを囲ませて退路をふさぎ、自分たち竜騎士と犬で目標を討つ。 現に今。 犬をアルビオン艦艇に例えれば。 友軍の艦隊が、狐のように包囲されてしまっているのだ。 しかも、戦列艦による艦砲射撃のおまけつきだ。 初陣の自分でも、トリステイン艦隊が負け始めていることがわかる。 そのような状態で、このフネは戦闘に加わることも無く、自分の高度を上げ続けている。 「そんなことっ、士官学校を出たものならば常識のことです」 ルネは、己の持つ最大限の自制心を発揮した。 「ならば、なおのこと良い。ふむ、トリステインの士官学校は、聞いていたほどには堕ちていない様だな」 なかばたたきつけるように返答したルネに対し、ボーウッドはあくまでも鷹揚に返す。 このアルビオン人を戦死させようか? 『流れ弾』にあたった、『不幸な戦死』をあたえるべきだろうか? ルネがそこまで思いつめ始めたとき、不意に、当の士官から質問された。 「君、狐狩りの最中に、竜騎士が守るべき三大規範は何だ?」 あまりにも戦場とは異なる質問。 その思わぬ質問に、唖然としながらも、ルネは返答することができた。 「まず、獲物に反撃されないように注意すること。次に、獲物に狙いをつけた人と、その獲物の間に自分の身をさらさないこと。最後に、獲物を狙って急降下している、他の竜の進路を邪魔しないこと。以上のみっつです」 ボーウッドはうなずいた。 「そのとおりだ。ならば、諸君ら竜騎士隊に対し、今から命令を発す。 アルビオンの狩人たちに対し、その規範を破りたまえ。可及的速やかにだ」 ルネたち竜騎士は、一瞬の遅れの後、敬礼を返す。 ボーウッドは簡素な敬礼を返しながらも、簡潔に続けた。 「だが、まずは生き残ることを考えろ。彼らは、君たちよりもよほど竜の扱いに長けている。敵にとっては、動いて、生き続けている的が多いほど、獲物に対する狙いがつけにくくなるのだ。さあ、行きたまえ。出撃だ」 「「ハッ!!!」」 ルネ・フォンクと仲間たちは、はじかれたように、自分の竜のもとへと駆け出した。 彼ら自身が狩人となる為に。 または、獲物と成り果てる為に。 彼らまだは知らない。 同じ船に乗るマンティコア隊とグリフォン隊には、別の命令が発せられたことを。 ―― アルビオン竜騎士団、風竜第三連隊、通称銀衛連隊。 その隊長、サ-・アンソニーは己の竜を操りながら、眼下で繰り広げられている戦況を冷静に俯瞰した。 そこでは、敵である戦列艦隊群を小型のスループ船が包囲している。 味方のスループ船が二手に別れた、二つの縦列陣。 一方は敵進路の右方に展開し、もうひとつは後方へと回り込んでいる。 彼らは、遠方からの援護射撃の元、大型船の戦列艦と互角以上に戦っていた。 味方の小型艦は、勇敢にも戦列艦に接舷し、突っ込み、乗員を敵甲板に乗り移らせている。 まるで海賊だな。 彼はそう思ったが、実際は海賊以上であった。 小型艦があまりにも接近したため、敵戦列艦の砲撃では、彼ら自身も誘爆をおこしかねい状況だ。 また、敵艦のうちいくつかは、高度をとることを試みている。 だが。 「クオックス小隊、降下開始!」 アンソニーの近くで、輪乗りをしていた火竜の乗り手が叫ぶ。 その掛け声とともに。 合計十五頭の火竜が、高度を上げ始めた敵艦にたいし急降下を開始した。 一方で、すでにそのような急降下を終え、敵の帆を焼き払った竜騎士隊がいた。 彼らは高度をあげ、元の攻撃開始座標まで上昇するつもりだ。 今のところ、我々は勝利しつつある。 アンソニーには、戦場で、そのように考える余裕があった。 その理由は、彼がベテランの竜遣いであったからだ。 だが、一番の理由は、彼ら風竜の主敵である、敵竜騎士隊を全滅させてしまったからである。 現在、高度を上げつつある火竜部隊。 たしか、スワローテイル小隊だったな。 アンソニーがそう思ったとき、彼らの統制の取れた隊形が。 急にバラバラに乱れていく光景を目の当たりにした。 「各隊、散開!」 彼は無意識のうちにそう叫んだ。 だが。 その命令は、一寸程遅かった。 次の瞬間、猛烈な魔法の奔流が、はるか上空から彼らに襲い掛かった。 今の一撃で、アルビオンの竜騎士の半数が失われた。 歴戦の戦士であるアンソニーの脳裏に、そのような電算結果がはじき出された。 「糞ッ!!!」 彼自身はそういいつつ、自分の風竜に回避のため旋回行動をとらせた。 何よりも痛いのは、この混乱のせいで、まともな指揮が取れなくなったことだ。 彼がそう考えているうちに、間抜けな味方から、次々に打ち落とされていく。 ―― ルネ・フォンクとその仲間達は、敵の誰にも気づかれること無く、戦場の上空に到達することができた。 彼らの真下には、負け始めた味方。 ルネと味方との間に、うようよといる敵竜騎士。 ルネ達は太陽を背にし、急降下を始めた。 無論、魔法を唱えながら。 彼らが急降下しながら放った最初の一撃が、敵にとって一番の致命弾であった。 ルネらの存在は直前まで敵に知られることが無かった。 そのため、ルネたちは思い思いに、自分が得意とした大魔法を唱えることができた。 彼らの大規模な効力魔法射撃により、敵火竜の殲滅に成功する。 一部風竜の撃墜にも成功した。 だが、さすがはアルビオン竜騎士団。 この状態で、かなりの風竜騎士が奇襲の回避に成功している。 彼らは、竜の手綱を翻し、すかさず反撃に移る。 高度の差の不利にもかかわらず。 彼らはトリステイン竜騎士達の後ろにぴったりと張り付いた。 トリステインとアルビオンの竜騎士の技量の差である。 だが、このとき。 ルネたちトリステイン竜騎士は、ボーウッドから教えられた新戦法を実行していた。 アルビオンの狩人が、トリステインの竜の後ろに付き続ける。 しかし、トリステインの戦士は戦士らしからぬ態度を見せた。 彼らは、ひたすら逃げに打って出たのだ。 しかも、高度をとりながら。 高度をとる、ということは、減速することと同義である。 たちまち追いついたアルビオン竜騎士が、杖を振り下ろす。 否、振り下ろさんとするとき。 まさに、そのとき。 太陽のぎらついた輝きの中から、新たなトリステインの竜騎士隊がその戦渦に突入した。 今までいた敵に狙いをつけていたアルビオン竜騎士は、その流れにまったく付いていけない。 アルビオンの狩人に、攻撃を食らって墜落する者が続出した。 攻撃を食らわずに済んだ狩人たちも。 新たな騎士と今までの騎士。 どちらに狙いをつけるか決めかねた。 また、決めた人間も。 狙いをつけたとたんに、そのトリステインの竜は逃げ出す。 それを追いかけるうちに、別の戦士に攻撃される。 アルビオンの竜騎士達は。 こうして、戦場の狩人たる資格を失っていった。 ―― 「いったいどうしたのだ、これは!」 アルビオン軍の司令官はそう叫んだ。 乗り合わせた、レコンキスタの政治将校とともに。 彼は驚愕した。アルビオンの竜騎士は、世界最強ではなかったか? だが、その疑問は晴らされることは無かった。 「敵襲ゥ!!!」 その絶叫で、彼はようやく自分の乗る戦列艦が襲撃されているのを自覚した。 だが、何者によって? 政治将校は、その襲撃の報告を虚言と信じた。いや、自分を騙した。 トリステイン艦隊の、戦列艦すべてはかなり遠くにある。 トリステインの竜騎士は、アルビオンの竜騎士に対して(信じがたいことに)互角以上に戦っている。 そんななか、戦列艦の砲射撃にかまわず攻撃できる敵戦力があるとはとても考えられない。 そのように考えている彼の指揮所に、一匹のマンティコアが侵入してきた。 これは夢だ。 「敵のマンティコアなど、ここまで飛んでこられるわけがない! ハルケギニアの大陸まで、どれだけあると思っている!!!!」 彼の、喰われるまえの最後の叫びだった。 ―― 「勝ちましたな」 そういった副長は、肝心のボーウッドが相変わらず仏頂面な事実に内心驚いていた。 護衛艦を欠いた敵戦列艦にとって、有効な攻撃手段は艦砲射撃のみである。 ボーウッドの命によって、幾十もの獣が、戦列艦の甲板員を食いちぎっていく。 彼らに、反撃するすべは無きに等しい。 敵総指揮官が乗ったと思われる戦列艦群から、敵戦艦がひとつずつ、だが、確実に堕ちて行く。 味方の艦隊も、ボーウッドが放った竜騎士隊の援護を受け、徐々に制空権を取り戻しつつある。 彼らが勝利を収めるのは時間の問題であった。 「副長、ここでこういうのもなんだがな」 ボーウッドは、副長を見もせずに話しかけていた。 「ハッ、何でしょうか」 「私は、人殺しというものが好きではないのだ」 ボーウッドに向かって、思わず敬礼を行った副長は。 この勝利をもたらした張本人に個人的な敬意を感じ始めていた。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 昼。ガリア王宮にて。 ドッピオが王宮の主、ジョゼフに報告を行っていた。 「トリステインも、あの学院襲撃にあいようやく重い腰を上げたようです」 「いよいよ、アルビオンでの戦いの火蓋は切られたようだな。結構結構」 王座の主は鷹揚に笑う。その目線の先には、アルビオンのロサイス港が映見の鏡に映されていた。所々戦争の煙がたなびいている。 「いいんですか?せっかく苦労してあのクロムウェルを帝位につけたのに」 「気にするな。苦労したのは私ではない。お前だ」 「……そうですけど」 「それに資金はたっぷりとある。お前が売りさばいた麻薬の資金がな」 「ひょっとしてパッショーネの資金、全部つかっちゃったんですか?」 「いいではないかドッピオ。狗の相手よりは戦処女の相手をしたほうが万倍も色気があるというものだ。さあ、アルビオンに向かうのだ。混乱の刻印を刻みに。死者の慟哭を叫びに」 「了解しました。王様」 ドッピオは敬礼をかざし、王宮の間から退出した。 しばらくの時間のあと、ジョゼフは王の椅子から立ち上がった。 沈黙の後、王の口元からクックックと笑いがこぼれる。 「わが弟、シャルルよ。見ているか、お前の弟の悪業を。オレはここまでやっても心は痛まぬ。お前を殺したときの後悔等と比べれば今の心の痛みなど無いも同然。お前は優しいからあの世から嘆いているだろうな。今ごろ自分がガリア王になっていればと、そう思っているのではないか?今さら遅いわ。すべてはオレがお前を殺した10年前から事態は転げ始めていたのだ」ジョゼフは気にした風もなくメイドをよび、ワインをグラスに注がせた。 「わが弟よ。お前のいない世界はなんと感情を感じぬのか!このくだらない世界など……いや、あえて言うまい。シャルルよ、あの世から見ておけ。俺はこの世界で自分がどこまでやれるか試してやるつもりだ。このブリミルの世界に、どこまでオレの劣情が刻みつけられるのか。その暁には、おそらくひどく後悔するのだろうな。ああ、わくわくするぞ。どきどきするぞ。後悔と懺悔が漣のように我が身を襲うのであろうな!それを思うだけで今から果ててしまいそうだ!」ジョセフの高笑いはその後しばらく続いたのであった。
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前ページ次ページ超1級歴史資料~ルイズの日記~ 結婚式当日 アルビオン軍が攻めてきた! しかも不可侵条約を汚い謀略で破って! 突然の奇襲によりトリステインの艦隊は壊滅したそうだ。 しかし、アルビオンの侵略を予想していたBALLSはアルビオンに対抗すべく、ひそかに空中戦艦を建造していたりした。1日で。 B A L L S が 一 晩 で や っ て く れ ま し た 。 ナニモノですかコイツラは。おでれーた。 私の船はヴァリエール壱号から108号まで作られた。名前がぞんざいなのはそれらが1日で作られてしまったからに他ならない。 私は1日でトリステイン1の船持ちになってしまった。 アルビオンの宣戦布告から知らせが学園に届くまで1日しかなかったので、107隻しか作れなかったそうだ。どんだけ~~~ しかし大砲は火薬が用意できなかったので積んでいないので、1号以外はほとんど空飛ぶカカシにしかならないそうだ。 ナニソレ?片手落ちどころか両手落ちじゃない!? ので、大砲がないので体当たりを唯一の武器にするそうです。正気デスカ? 大砲を撃たれながら、船尾のブースターからぷらずま火を吹き出させて突っ込んでいくヴァリエール艦隊。 乗員はいないので、操縦はほとんどBALLSまかせです。 アルビオン軍は一斉に砲撃を仕掛け撃ち落そうとする。その中にはいつか見たミサイルも含まれていた。 何隻かは届かずに蜂の巣になって墜落していくが、それでも数はこちらの方が倍以上多い。 私のヴァリエール艦隊は108隻まであるぞ。 アルビオンの軍艦に突き刺さる急造の新品の戦艦。 そして溢れ出すヴァリエール戦艦の中身、速乾性のコンクリートとか接着剤でどろどろのヤツだ。アルビオンの戦艦に汚らしく張り付く。 大きく破壊された挙句、自重が倍以上になってバランスを崩して落ちていく戦艦。 戦艦からぽろぽろ落ちるように脱出していく豆粒のようなBALLSたち。 アルビオンの不可侵条約破りもアレだが、そのことがマトモに思えるぐらいのかなりアレな狂気の沙汰だった。 アルビオンの貴族たちは不満たらたら脱出している。 虚無も伝説もクソもない、力押しの物量作戦の勝利だった。 始祖の祈祷書と水のルビーからわかった爆破の呪文。私の属性は虚無だった。 いっちょ使おうと思ったけど、目の前にはもう敵艦がいなかった。 地上では浮き足立つどころか恐慌状態のアルビオンに、トリステイン軍が突撃をかけている真っ最中だった。あそこには撃てないわよね………。 なんだろうかこのむなしさは。戦争っていつもむなしいものよね。 後日、魔法学園の裏山が1日で丸ごと消えたと騒ぎになっていた。 ひょっとしてヴァリエール艦隊の原材料は・・・・・・ 1週間後 戦争勝利!! 姫様は王女から女王へと昇進された。 あと、その大戦果を理由にゲルマニア皇帝との結婚も取り消しになった。 ゲルマニカの皇帝は何故か前よりも乗り気で婚姻を進めたがっていたらしいが。何故だろう?皇帝も嫁がほしいのだろうか? 姫様もとい女王陛下は私を大公やシュバリエに叙したかったらしいのだが、戦争に乱入した時の私は軍属じゃなく学生だったのでお流れになるらしい。 あの船を弾丸がわりにしてバキバキ叩きつける戦法は、トリステイン貴族の船乗りからも不評だったらしいし。 空に対する敬意も、船に対する愛情もないからとのこと。そりゃそーだ私は飛んだことないし、船は乗るものでなく逃げ込む所だったし。 お父様も娘を甘やかさないでくださいと、言っておられたそうだ。後が怖いな。 代わりに何か要求はありますか、と聞かれたのでまず始祖の祈祷書の件を頼んだ。なんか読めたのでもうちょっと貸してほしい。 そう言うとなぜか女王直属の女官に任命され、直筆の書状を頂いた。 あと、ヴァリエール艦隊の残りを30隻ほど引き取ってもらった。 学園の私の部屋はもう物でいっぱいで船なんて入らないし、急造だからトイレも武器もないし、接着剤臭い。 乗り込む水兵もあてがないし、捨てるのはゴミ分別が難しいので、ある程度改造させて軍艦にするから有効に使ってほしい、と。 姫様は引きつった顔をしていた。なんで? それと裏山がなくなったことの学園長の処分をちょっとだけ待ってくれるように頼んだ。すぐに裏山を作らせますから。 更に引きつる姫様。 ルイズは本当~に昔から変わった子だったわね、とのお褒めの言葉を頂いた。褒められていないような気がする。 BALLSなら………BALLSならやってくれるっ! 3日後 魔法学園の裏山が3日で再生した。おでれーた。 できるんじゃないかと思っていたが、マジですごいよBALLS。 見る見るうちに土を盛られて山ができて、もりもり木が植えられていくのは、スゴイを通り越してアホな光景だった。 ニューカッスルの時は地面の底の作業だったから良く見えなかったが、見ていると正直スゴイ。 山の一面に張り付いて蟻みたいにうごめいてるのは全部BALLSなんだろう。 生えている木は『ばいおてくろのじー』で培養した『養殖もの』らしい。 原生林と比べると質は落ちるものの、地面の保水力はなかなかの物であるらしい。 ただ、見栄えだけで元の生態系ではないので、度々手を入れ管理する必要がある庭みたいなものなので、多様はオススメできないとのこと。 オスマン曰く、直せばいいというもんじゃなかろう、とのこと。ごもっとも。 コルベール曰く、イィ!スバラシイィ!!とのこと。最近研究で倒れすぎて壊れてる。そのクネクネしたポージングをやめても当分嫁は来そうに無い。 グランパ曰く、旧式のOVERS-SYSTEMか………どこの誰が介入を、とのこと。また出たその名前。ソレってナニサマ? 一応お咎めはなし。 ところで山の頂上におまけで立てられた天文台はいったいなんなんだろう? 前ページ次ページ超1級歴史資料~ルイズの日記~
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【 イノセンスキャンペーン:アルビオン・オブ・ザ・デッド 】 キャンペーンGM ゆうやん/持ち回り 参加PC -/-/- レギュレーション 【○○銃】所有の要《権力》が「60」になっています。 主な舞台 城塞都市アルビオン あらすじ 君たちは今アルビオンという都市の城にいる。それは決して望んだ状況によるものではない。城から眺める城下には病人のようにのたつきながらさまよう数多の人々の姿があり、都市のあちらこちらから悲鳴があがっている。 ゾンビ。禁忌の魔術によって不完全に蘇った魔女より生まれるとされる不浄の存在にして災厄。ゾンビはゾンビを生み、城塞都市は今や人食いの死者に支配された死の都となっていた。 人間の勢力圏は今や城と城門に限られた。かろうじて城門は保っているが、もしこれを失えばゾンビの群れは都市の外へ溢れてしまうだろう。救援の派遣の早馬を飛ばしたものの、城に避難している市民達をまかなえる食料も長くは持たない。君たちはなんとしても城門が破られる前に、あるいは食料が尽きる前に、ゾンビの脅威をここアルビオンより駆逐しなくてはならない キャンペーンは独立した世界線であり他のキャンペーンと同一世界とは扱いません。他のキャンペーンの設定を引き継ぐとしても当キャンペーンは他キャンペーンに影響を与えません。影響しあう同一世界とするならば、双方のキャンペーンのレギュレーションにその旨を明記してください。 +【 キャンペーン進行概要 】 【 キャンペーン進行概要 】 現在、ゾンビはアルビオンの内部にも入り込んでおり、様々な施設に侵入して占拠状態にあります。PC達の目標は目下、これら施設に巣食うゾンビを一層し、アルビオンの完全奪還を狙います。 アルビオンの生存者は皆、城に立てこもってなんとか生存しています。しかし流通は壊滅状態にあり、買い物など物資の供給に多大な制限がかかっています。これによりPCの所持品は初期所持品を決定し稼働後、アフタープレイによる買い物が行えなくなります。 さらに、PCの【家】はゾンビの占拠化にあり、そこに保管されている所持品は、その【家】を奪還しなければ持ち出す事ができません。アルビオンに【家】を持つPCはその【家】がどこにあるのか【住宅地】【商業区】【工業区】【大聖堂】のいずれかから選んで下さい。 PCは立てこもっている城から施設奪還のために城下町に趣き、ゾンビの排除を行い、施設の再占拠を行っていきます。施設の占拠を成功させるにつれ『解放度』が蓄積されていきます。特定の施設を解放する事で流通が回復したりもします。 【 業者と陰謀工作について 】 ゾンビパニック真っ只中のアルビオンでは現在【業者】は利用できず、例外が生存者の集う【アルビオン城】です。【アルビオン城】での業者利用は非常事態によって必要権力レベルが「0」になっています。業者への対価代金については「信用手形」によって行われており、《所持金》は貨幣ではなく手形書類となります。 なお。当然ながら【陰謀工作】も手配できる状況にはありません。 【 音によるゾンビの集合 】 ゾンビは視覚外の存在は音によって感知します。そのため騒音を出すとゾンビが音源へと集まってきます。 歩く音・内緒話 部屋1室内に音がとどまる程度の騒音です。 走る音・話し声 日常生活を行う上で発生する、隣接する部屋に届く程度の騒音です。 剣戟・掛け声 通常の戦闘音です。家屋の同階層に響き渡る程度の騒音です 銃声・悲鳴 区域に響き渡る大きな騒音です。鳴り響く度に家屋の外部からゾンビを1体引き寄せます。 【 撤退と距離 】 ゾンビなどとの戦闘から撤退できるかどうかの手順や条件は以下となります。 ① ゾンビから最低5PT離れている事。屋内の場合は施設の入り口に当たる場所に到達する事。 ② ①を満たした上で【撤退】を宣言する事。これは【ターン消費行動】と扱う。 ③ ②を満たした状態で「目標値:75」の【幸運判定】を行う。失敗すれば撤退に手間取ったとして《命運》が「-1」を受ける。 ④ 撤退した際の移動先は基本としてそこへ踏み込む前にいた場所となるが、GMは撤退先を任意に決めてもよい。 【 屋内の距離管理 】 施設内部では「通路」は「10PT」の長さ、「部屋」は「5PT」の広さ、階段は「4PT」の長さと扱います。GMは施設の規模によってこの数値を任意に増減させる事もできます。「階段」での戦闘では【回避判定】【突破判定】に「-20」を受けます。また上段と下段では高さの関係上、下段にいる者は上段にいる者を「騎兵」と扱います。 【 基本シナリオ進行と占拠 】 PCは【アルビオン城】を拠点とし、城下の施設からゾンビから駆逐する事で《解放度》を得ます。施設には別の施設へと通じあう「道」があり、通じ合う道を通らなければ移動ができません。 【 基本的なシナリオの流れ 】 基本的に朝7時からPCは活動し、アルビオンから施設奪還のために城下へ移動します。PCはまず【大通り】に出なければなりません。 PCは【隠密判定】を行い、失敗すると【大通り】で彷徨うゾンビに気づかれてしまいます。ただしPCの中に《境遇:悪党》《境遇:冒険者》《境遇:暗殺者》のいずれかを有しているPCはゾンビの目を避けて移動する裏道を知っているとしてPC全員の【隠密判定】に「+40」を受けます。 ゾンビに気づかれた場合、「【隠密判定】に失敗したPCの数×2体」のゾンビとの戦闘になります。勝利すれば行きたい区画に移動できます。勝利せず逃亡する場合【アルビオン城】に自動的に帰還します。 【隠密判定】に成功する、あるいはゾンビとの戦闘に勝利するとPCは改めて【大聖堂】【市街地】【商業区】【工業地】【城門】のいずれかへと移動が行なえます。 【住宅地】【商業区】【工業区】には民家や商店が並んでおり、それぞれの区域内の施設であれば移動は自由に可能です。ただし移動の際にはやはり【隠密判定】が必要で、失敗すれば失敗したPCの数だけのゾンビとの戦闘となります。【大通り】からそれぞれの区域に移動した際は、そのまま【隠密判定】なく任意の施設へと移動可能です。 移動先の施設のゾンビを駆逐に成功すると《占拠》を宣言できます。これを宣言するとその施設にはバリケードが築かれ、ゾンビが侵入できなくなります。この処理には2時間を要します。バリケードを築き終わった施設は「解放」されたと扱われ、《解放度》が施設毎に設定された数値だけ増加します。 PCが【アルビオン城】に帰還する、あるいは全滅する事で「ミドルフェイズ」の終了を宣言します。 【移動にかかる時間】 【アルビオン城】【大通り】【大聖堂】【住宅地】【商業区】【工業区】の移動には「30分」、【住宅地】【商業区】【工業区】の区域内での施設間移動は「10分」かかるとします。これは移動を試みる際の経過時間であり、成否関わりなく経過します。 【住宅地】 施設名 件数 解放数 【 民家 】 16 0 【雑貨商店】 1 0 【病院】 2 0 【衛兵詰所】 1 0 【商業区】 施設名 件数 解放数 【 民家 】 8 0 【雑貨商店】 2 0 【武具商店】 2 0 【病院】 1 0 【衛兵詰所】 1 0 【工業区】 施設名 件数 解放数 【 民家 】 4 0 【雑貨商店】 2 0 【武具商店】 1 0 【病院】 2 0 【衛兵詰所】 1 0 【 生存者との遭遇 】 解放に向かった先の施設には潜んで生きながらえる生存者が居る可能性があります。 PCが施設の「部屋」の内部を確認した際、GMは以下の生存者遭遇チャートを振っても構いません。ただしこのチャートは部屋内部にゾンビがいると使用できません。 1D10 生存者遭遇チャート 1 戦闘不可能な生存者を2人発見。ただしどちらかにはゾンビ化の兆候がある。 2 戦闘不可能な生存者を1人発見。ただしゾンビ化の兆候がある。 3~7 この部屋に生存者はいない。 8~9 生存者発見。戦闘不可能な生存者が2人だ。 10 生存者発見。戦闘不可能な生存者が1人だ。 上記で遭遇した生存者には以下の手段を取れます。 城へ連れ帰る 城へ一緒に連れ帰ります。施設間の移動時のPCの【隠密判定】に「-生存者数×5」を受けます。 自力で城に向かわせる 自力で城に向かわせます。PCが城に帰還時、代表が「目標値:40」の【幸運判定】に向かわせた生存者の数だけ行い、失敗した数だけ城にたどり着けずゾンビ化したと扱われます。同施設にいるPCの《穢れ》が「+2×ゾンビ化した生存者数」されます。 ここで始末する PCが生存者をゾンビ化しないよう1人殺害します。これは自動的に成功します。直接殺害したPC、その場に居合わせたPCは【自律判定】を行い、失敗すると《穢れ》が「+2」、殺害したPCであればさらに「+2」されます。 捨て置く 生存者をその場に残し待機させます。現場施設の解放なくPCが城に帰還時、代表が「目標値:40」の【幸運判定】に捨て置いた生存者の数だけ行い、失敗した数だけゾンビ化したと扱われます。同施設にいるPCの《穢れ》が「+2×ゾンビ化した生存者数」されます。 【 施設説明 】 【 アルビオン城 】 規模 城の居館 道 【大通り】 武具流通 5 道具流通 20 解放度 0 利用可能業者 【買い物】【治療申請】【傭兵雇用】【夜鷹】 説明 生存者たちの最後の要であり砦です。 騎士団の騎士たちが防衛の任についておりゾンビの侵入を防いでいますが、現状ではそれで手一杯であり攻勢に出れる余裕はありません。 【 城門 】 規模 屋敷 道 【大通り】【各衛兵詰め所】 説明 都市外へのゾンビの流出を食い止めている関所の都市城門です。貴族たちがこぞって脱出を図ろうと馬車がひしめいていますが、その中にゾンビの感染者が発生した事で混乱が生じ、貴族たちの馬車で門が塞がってしまい脱出不可能となっています。幸か不幸かそれによってゾンビの流出は食い止められているのですが。現在は守備兵と守衛騎士が立てこもっています。 城壁づたいに各区域の【衛兵詰め所】に繋がっていますが、現在ゾンビの城壁侵入を防ぐためにバリケードで封鎖されています。 【 大通り 】 規模 【―】 道 【アルビオン城】【大聖堂】【商業区】【市街地】【工業地】【城門】 占拠メリット 解放宣言 ゾンビ総数 1D100(最低25体) 説明 アルビオンの大動脈たる大通りです。全ての施設に繋がっており、それ故にゾンビが常に彷徨っています。ここは《解放度》が100にならなければ占拠できず、もし占拠に成功すればそれはアルビオンからゾンビの脅威を駆逐した事を意味します。 ここに踏み込んだ者は【隠密判定】を行い、失敗するとゾンビに気づかれてしまいます。ただしPCの中に《境遇:悪党》《境遇:冒険者》《境遇:暗殺者》のいずれかを有しているPCはゾンビの目を避けて移動する裏道を知っているとしてPC全員の【隠密判定】に「+40」を受けます。 ゾンビに気づかれた場合、【隠密判定】に失敗したPCの数×2体のゾンビとの戦闘になります。勝利すれば行きたい区画に移動できます。勝利せず逃亡する場合【アルビオン城】に自動的に帰還します。 【 大聖堂 】 規模 城の居館 道 【大通り】【墳墓】 占拠メリット 《解放度》+25 ゾンビ総数 1D100(最低25体) 地下 【倉庫】【倉庫】【倉庫】【取調室】【拷問部屋】【地下牢】【地下牢】 1階層部屋 【大扉+上下階段】【礼拝堂】【食堂】【倉庫】【厨房】 2階層部屋 【通路+上下階段】【応接間】【事務室】 3階層部屋 【通路+上下階段】【客室】【仮眠室】 4階層部屋 【通路+上下階段】【書庫】【書庫】 5階層部屋 【通路+上下階段】【枢機卿私室】【枢機卿執務室】 屋根裏部屋 【通路+下り階段】【鐘楼】 説明 アルビオンの繁栄の象徴たる大聖堂です。礼拝堂は天井まで届く吹き抜けになっています。 解放に成功すれば堅牢な城塞としての拠点にできるでしょう。 大聖堂は階層毎に《占拠》宣言を行えます。1階層を《占拠》状態にする毎に《経験点》を「2点」得ます。大聖堂全域を《占拠》する事で、大聖堂を解放状態にできます。 【 民家 】 規模 【2階建ての家屋】 道 【大通り】 占拠メリット 《解放度》+1/戦利品/経験点+2 ゾンビ総数 1D10(最低3体) 1階層部屋 【玄関+上り階段】【厨房】【食堂兼応接間】【倉庫】 2階層部屋 【通路+下り階段+上り梯子】【主人の部屋】【家族の部屋】【従者の部屋】 屋根裏部屋 【倉庫+下り梯子】 1D10 開放時戦利品 1 【包帯×5】 2~5 【包帯×5】【添え木×1】【酒×1】 6~9 【包帯×5】【添え木×1】【アヘンチンキ×1】【酒×2】 10 【包帯×10】【添え木×2】【アヘンチンキ×2】【酒×2】【高級酒×1】 説明 どこにでもある一般的な市民の民家です。 【 雑貨商店 】 規模 【2階建ての家屋】 道 【大通り】 占拠メリット 《解放度》+2/【道具流通】+5/戦利品/経験点+3 ゾンビ総数 1D10(最低5体) 1階層部屋 【玄関+上り階段】【陳列品置き場】【事務室】【倉庫】 2階層部屋 【通路+下り階段+上り梯子】【応接間】【店長室】【客室】 屋根裏部屋 【倉庫+下り梯子】 1D10 開放時戦利品 1 【包帯×5】【添え木×1】【酒×1】 2~5 【包帯×5】【添え木×1】【酒×2】 6~9 【包帯×10】【添え木×2】【アヘンチンキ×1】【酒×3】【高級酒×1】 10 【包帯×15】【添え木×3】【アヘンチンキ×2】【酒×4】【高級酒×2】 説明 小規模の店舗です。【住宅地】【工業地】に1件、【商業地】に2件、合計4件存在します。 【 武具商店 】 規模 【2階建ての家屋】 道 【大通り】 占拠メリット 《解放度》+2/【武具流通】+5/戦利品/経験点+3 ゾンビ総数 1D10(最低5体) 1階層部屋 【玄関+上り階段】【陳列品置き場】【事務室】【倉庫】 2階層部屋 【通路+下り階段+上り梯子】【応接間】【店長室】【客室】 屋根裏部屋 【倉庫+下り梯子】 1D10 開放時戦利品 1 【〈権力:20以下〉の任意の防具あるいは武器(弾矢が必要なものなら相応の弾矢2セット分)1品】 2~5 【〈権力:40以下〉の任意の防具あるいは武器(弾矢が必要なものなら相応の弾矢2セット分)1品】 6~9 【〈権力:60以下〉の任意の防具あるいは武器(弾矢が必要なものなら相応の弾矢2セット分)1品】 10 【〈権力:70以上〉の任意の防具あるいは武器(弾矢が必要なものなら相応の弾矢2セット分)1品】 説明 小規模の店舗です。 【 衛兵詰所 】 規模 【2階建ての家屋】 道 【大通り】 占拠メリット 《解放度》+5/戦利品/経験点+4 ゾンビ総数 1D10(最低5体) 1階層部屋 【玄関+上り階段】【待機部屋】【倉庫】【仮眠室】 2階層部屋 【通路+下り階段+上り梯子】【所長室】【応接間】【牢屋】 屋根裏部屋 【倉庫+下り梯子】 1D10 開放時戦利品 1 【〈権力:20以下〉の任意の防具あるいは武器(弾矢が必要なものなら相応の弾矢2セット分)2品】 2~5 【〈権力:40以下〉の任意の防具あるいは武器(弾矢が必要なものなら相応の弾矢2セット分)2品】 6~9 【〈権力:60以下〉の任意の防具あるいは武器(弾矢が必要なものなら相応の弾矢2セット分)2品】 10 【〈権力:70以上〉の任意の防具あるいは武器(弾矢が必要なものなら相応の弾矢2セット分)2品】 説明 官憲が詰める役場です。城門から城壁伝いに繋がっており、各区画の橋頭堡として重要です。 【 病院 】 規模 【2階建ての家屋】 道 【大通り】 占拠メリット 《解放度》+3/戦利品/経験点+4 ゾンビ総数 2D10(最低10体) 1階層部屋 【玄関+上り階段】【待合室】【診察室】【厨房】 2階層部屋 【通路+下り階段+上り梯子】【院長室】【病室】【病室】 屋根裏部屋 【倉庫+下り梯子】 1D10 開放時戦利品 1 【包帯×5】【添え木×1】【解毒剤×1】 2~5 【包帯×10】【添え木×2】【解毒剤×1】【アヘンチンキ×1】 6~9 【包帯×15】【添え木×3】【解毒剤×2】【アヘンチンキ×2】 10 【包帯×20】【添え木×4】【解毒剤×4】【アヘンチンキ×3】 説明 医者が治療を行うための施設です。ゾンビパニック発生時、ゾンビに噛まれた生存者が大量に担ぎ込まれたために最も早くゾンビに占拠された施設でもあります。 +【 舞台設定 】 【 舞台設定 】 集落名 アルビオン 集落規模 都市 特産物 食品/売春 指導者 ゴウラ/貴族/清教徒派閥 監視官 マティアス/聖職者/教団派閥 重鎮-Ⅰ 未定/騎士/教団派閥 重鎮-Ⅱ 未定/騎士/清教徒派閥 重鎮-Ⅲ 未定/騎士/清教徒派閥 重鎮-Ⅳ 未定/騎士/清教徒派閥 重鎮-Ⅴ 未定/騎士/清教徒派閥 条例 特になし 集落設定: かろうじて死守されている城塞都市だが実質町規模の拠点に経済は落ち込んでいる。 城壁内部で畑が作られ少数ながら家畜も飼育されている。 各地から避難してきた難民で溢れかえり治安や衛生は崩壊状態にあるが、 駐屯する騎士団が支配者として君臨する事でかろうじて社会は維持されている。| +【 生存者NPCの武装化 】 【 生存者NPCの武装化 】 PCがゾンビの巣窟から生存者を結果的に救出し【アルビオン城】へ連れ帰る事ができた場合、あるいは「オープニングフェイズ」で施設奪還の戦力の募集を行った際にそれに応えた生存者は「民兵」として対ゾンビ戦力の補助要員として活用できるようになります。 民兵を募集する場合、代表PCが「目標値:75」の【幸運判定】を行い、成功すると「1D10人」が立候補します。この時クリティカルが発生すれば「2D10人」となります。失敗すれば立候補者はおらず民兵は増えません。なお、初期では「5人」の民兵が立候補しており、未配属になっています。 PLは民兵をどの兵種に配属し、どこに配置するかを宣言します。民兵の種類は【歩兵】【狙撃兵】の2種があり、それらの兵科にまわすための武装を騎士団に寄付する必要があります。 未配属民兵数 狙撃兵数 軽装歩兵数 重装歩兵数 衛生兵数 5 0 0 0 0 【狙撃兵】 弩や銃で武装し長距離から戦闘支援を行う兵科です。 1人を配属するには【クロスボウ or マスケット銃】1丁の寄付を要します。 彼らを【アルビオン城】【城門】【(完全開放した)大聖堂】のいずれかに1人以上配置する事で、そこから見下ろせる城下町での屋外戦闘発生時に射撃武器による戦闘参加が行なえます。 それぞれの施設から見下ろせる城下は以下の通りとなります。 アルビオン城 【大通り】【工業区】 城門 【大通り】【商業区】 大聖堂 【大通り】【住宅地】【商業区】【工業区】 これに配置された狙撃兵たちは「1~5人」をまとめて《器用:70》を有する1人のキャラクター「分隊」として扱い、弩や銃は〈装填:3〉〈威力:5〉として扱います。分隊から溢れる人数を配置すると「分隊」が追加されます。 また、射撃武器命中修正を「分隊に配置された狙撃兵×10」軽減します。 狙撃兵配置先 アルビオン城 城門 大聖堂 狙撃兵配置数 0 0 不可 距離命中修正 -50 -50 -50 【歩兵】 PCと同様に城下に繰り出し施設に巣食うゾンビを排除し占拠を行う近接戦闘員です。 「軽装歩兵」と「重装歩兵」「衛生兵」の3種類が存在します。 【 軽装歩兵 】 革鎧と長柄武器で戦う近接兵科です。 1人を配属するには「最大射程:2以上の両手用近接武器」と「ソフトレザーアーマー or ハードレザーアーマー」1個づつの寄付を要します。 【 重装歩兵 】 重鎧を纏い片手武器と盾で戦う近接兵科です。 1人を配属するには「最大射程:1以上の片手近接武器」と「ラメラーアーマー or チェインメイル or プレートメイルアーマー」と「ラウンドシールド or カイトシールド or タワーシールド」1個づつの寄付を要します。 彼ら【歩兵】はPCとは別行動を取って特定の施設のゾンビの排除を行います。「オープニングフェイズ」にて、PLは【歩兵】をどの施設に向かわせるかを宣言します。この時、派遣可能な人数は1箇所につき「最大4人(それ以上は目立ちすぎ、かえってゾンビの包囲を招くとして拒否されます)」までとなり、彼らを派遣した先の施設には「アフタープレイ」までは移動不可となります。「ミドルフェイズ」開始時、【歩兵】は指示された施設の占拠を目指して出発します。 その後、ミドルフェイズ終了時(【堕落判定】前)にPLの代表は「+(同施設に派遣された【軽装歩兵】×5)+(同施設に派遣された【重装歩兵】×10)」の〈判定修正〉を受けた「目標値:100-(派遣先施設のゾンビ総数×10)」の【幸運判定】を行います。 これに成功すると【歩兵】は派遣先のゾンビを駆逐し占拠に成功して無事帰還してきたと扱います。この場合、施設開放の戦利品と経験点をPCは得られません。 失敗した場合、ゾンビの駆逐に失敗し【アルビオン城】への撤退を試みます。PLの代表は彼らが無事に撤退し生還できたかどうか「目標値:50」の【幸運判定】を1人づつ行い、失敗した【歩兵】は《命運》が「0」になり、エンディングで未帰還のまま死亡、あるいは帰還すれどゾンビ化し死亡します。こうして死亡した【歩兵】の武装は撤退時に喪失あるいは汚染されており再利用不可となって持ち帰る事ができても処分されます。なお、一連の【幸運判定】にPCの《穢れる》は使用できません。 【 衛生兵 】 戦傷を負った兵士たちの救助・治療にあたる軍医兵科です。 1人を配属するには「包帯×20+添え木×4+アヘンチンキ×1 or 医療道具」1個の寄付を要します。 【衛生兵】はPCあるいは【歩兵】に同行させる事が可能です。ただし同行可能なのは1人づつとなります。 PCと同行させる場合、「非消耗品:医療道具」を所持した《境遇:医者》を有する【敵対存在:人間-官憲】のキャラクターデータを流用します。 【歩兵】と同行させる場合、その総数である「最大5人」の内の1人として数えられます。ミドルフェイズ終了時の施設占拠の結果を決定する【幸運判定】の失敗時、彼らが【アルビオン城】に生還できるかの【幸運判定】の目標値が全て「75」に変更されます。 +【 重要NPC 】 【 重要NPC 】 名前 ゴウラ 階級 貴族 外見 実質剛健が姿となった偉丈夫の中年男性 魅力 《筋肉質》《凛とした顔つき》《渋味の声質》 嗜好 《真面目な雰囲気》《清楚な雰囲気》《典雅な声質》 性癖 《未知》《未知》《未知》 設定 ゾンビの群れからアルビオン防衛を指揮する騎士団長。かつては清教徒派閥にあるとして教団派閥から白眼視されていたが領主の大貴族死亡後に積極的に領民第一に騎士団を動かし、多くの市民を救出した。 名前 マティアス 階級 枢機卿 外見 剃った頭部と強面が威圧的な雰囲気を放ちつつどこか安心を感じさせる怪僧 魅力 《強面》《胡散臭い雰囲気》《カリスマ》 嗜好 《未知》《未知》《未知》 性癖 《未知》《未知》《未知》 設定 アルビオン城にて弱った領民の心を癒やし絶望から奮起させる聖職者の長。積極的な秩序維持活動を重んじるが、その活動はかつての教団派閥に則ったもので暴力的。現在のアルビオンにおいて少数派の武闘派ながら宗教指導者として強い影響力を持っている。 名前 マランツォフ 階級 大貴族 外見 肥え太った豚のような醜悪な初老の男性 魅力 《タレ目》《丸い体型》《演技過剰な声質》 嗜好 《中性的美形》《カリスマ》《スリムな体型》 性癖 《狩り》《快楽》《食事》 設定 アルビオンを支配していた大貴族。本来アルビオン守護の責任を負っているがゾンビパニックが発生し数多の悲鳴が溢れかえったその時に心臓病の発作が発生し死去。以後直下騎士団がアルビオン防衛の任につく。 名前 階級 外見 魅力 《》《》《》 嗜好 《未知》《未知》《未知》 性癖 《未知》《未知》《未知》 設定 +【 セッション履歴保管庫 】 【 セッション履歴保管庫 】
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❖❖現在、存在する機関、条約となります❖❖ ❖❖ココに明記されているモノが国際的に正式承認されているものです❖❖ ◎過去に存在したものはコチラ(過去に存在した条約・機関)にて確認できます◎ 国際機関 国際連盟 ※加盟国は国際連盟詳細ページ参照 国際連盟憲章 大日本帝國、神聖アルビオン帝国、イギリス帝国、ケンダリ王国、桔梗国、環州共和国、スティルウェル諸島共和国 連合国(United Nations) ※加盟国は連合国詳細ページ参照 反帝和平国際会議 ※加盟国は反帝和平国際会議詳細ページ参照 軍事的条約・協定 ルゥシア雄武社会主義連邦国家 ルゥシア列島社会主義共同体、雄武人民共和国 中盧基本条約及び通商条約,中盧友好同盟相互援助条約 中華人民共和国 ルゥシア列島社会主義共同体 桔梗国、フランク=マルセイエーズ帝国の軍事同盟に関する条約 桔梗国、フランク=マルセイエーズ帝国 世界枢軸条約 アンゴラ帝国、インド=イスラーム帝国、韓綴大帝国、 クルフュルスト統一帝国、神聖アルビオン帝国、ルフトバッフェ帝国 インターナショナル 中華人民共和国 ソヴィエト社会主義連邦共和国 ドイツ民主共和国 エジプト共和国 ルゥシア列島社会主義共同体 ヴェトナム社会主義共和国 日本連邦共和国(東方共和国、坂東国、琉球人民政府以上三政府を包括) 朝鮮人民共和国政府 アプヴェーア・レイジア相互防衛条約 アプヴェーア社会人民共和国、レイジア・キングダム 日本連邦共和国 東方共和国、坂東国、琉球人民政府 北大西洋条約機構 バスク王国 カナダ 神帝国 神聖アルビオン帝国 クルフュルスト統一帝国 ルフトバッフェ帝国 ルクレール共和国 イタリア共和国 アメリカ合衆国 フィラディリア合衆国 通商・友好的条約・協定 中印基本条約及び通商条約 中華人民共和国 インド=イスラーム帝国 中埃建交連合公報 中華人民共和国 エジプト・アラブ共和国 中雄建交連合公報 中華人民共和国 雄武人民共和国 中伊建交公報 中華人民共和国 イタリア共和国 中里建交連合公報 中華人民共和国 リヴァンテミュール人民民主共和国 中和建交公報 中華人民共和国 極東和民国 中赫建交連合公報 中華人民共和国 フレデリカ公国 中徳建交連合公報 中華人民共和国 ドイツ民主共和国 連合国四理事国とフレデリカ公国の共同声明 インド=イスラーム帝国 中華人民共和国 アメリカ合衆国 イタリア共和国 フレデリカ公国 中蕃建交連合公報 中華人民共和国 赤道ヴァンバータニア政府 カナダ・フィラディリア友好条約 カナダ国 フィラディリア合衆国 中阿基本条約(中国・アルビオン) 中華人民共和国 神聖アルビオン帝国 中巴友好条約(中国・ブラジリア) 中華人民共和国 グレート・ブラジリア 中羅建交連合公報(中国・ルクレール) 中華人民共和国 ルクレール共和国 神聖アルビオン帝国とフレデリカ公国との間の基本的友好関係に関する条約 神聖アルビオン帝国 フレデリカ公国 中非共同宣言 中華人民共和国 フィラディリア合衆国 ルクレール・フィラディリア友好条約 ルクレール共和国 フィラディリア合衆国 中伊建交聯合公報 中華人民共和国 イラン=アゼリー人民共和国 ルゥシア・ブラジリア友好条約 ルゥシア列島社会主義共同体 グレート・ブラジリア カナダ・中央アジア民主連合外交全権友好条約 カナダ国 中央アジア民主連合国 ルクレール・中亜友好条約 ルクレール共和国 中央アジア民主連合国 朝中基本条約 朝鮮人民共和国 中華人民共和国 中華人民共和国と日本連邦共和国との間の平和友好条約 中華人民共和国 日本連邦共和国 特殊条約 ミラノ講和条約 中華人民共和国 ルゥシア列島社会主義共同体 ソビエト社会主義共和国連邦 イギリス帝国 ルヨナルオ号事件の解決に関する中華人民共和国並びに大日本帝国共同宣言 中華人民共和国 大日本帝国 その他国際関係に関係する国内法 中華人民共和国領海及び隣接区法 中華人民共和国
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ルンガ沖 マップ一覧へ マップ詳細 種類 宇宙 作戦名 出現 デラーズ紛争編のみ 解説 フォンブラウンでGP01フルバーニアンを受領し、観艦式の行われるコンペイトウへ向かうアルビオン。だがその途中、デラーズフリートに合流しようとしていたチベを発見する。フルバーニアンは、新型の兵装ロング・ライフルを使い応戦する。 地形 備考 マップ 宇宙 100% ・大型隕石×2 地上 0% 砂漠 0% 森林 0% 冷地 0% 水中 0% 曲 優勢 通常 劣勢 特殊部隊 連邦軍 (両雄激突) 機体番号 キャラクター メカ 武装A 武装B カスタム 備考 隊長機 サウス・バニング(R) ジム・カスタム ジム・ライフル シールド(ジム・コマンド) 強化炸裂弾 2番機 アルファ・A・ベイト(Ver.1) ジム・カスタム ジム・ライフル シールド(ジム・コマンド) ??? 3番機 ベルナルド・モンシア(Ver.1) ジム・カスタム ジム・ライフル シールド(ジム・コマンド) 高度格闘プログラム 4番機 チャップ・アデル(Ver.1) ジム・キャノンII ジム・ライフル シールド(ジム・コマンド) ??? 5番機 コウ・ウラキ(R,Ver.2) ガンダム試作1号機Fb ロング・ライフル(ガンダム試作1号機Fb) なし 外部ジェネレーター 艦長 ニナ・パープルトン アルビオン 部隊名 アルビオン隊 出展 機動戦士ガンダム 0083 STARDUST MEMORY(CDシネマ ルンガ沖砲撃戦) ジオン軍 (両雄激突) 機体番号 キャラクター メカ 武装A 武装B カスタム 備考 隊長機 一般兵 ドラッツェ なし なし ??? 2番機 一般兵 リック・ドムII ジャイアント・バズ(リック・ドムII) なし ??? 3番機 一般兵 リック・ドムII ジャイアント・バズ(リック・ドムII) なし ??? 4番機 一般兵 ザクII後期型 ザク・バズーカ なし ??? 5番機 一般兵 ザクII後期型 ザク・バズーカ なし 強化炸裂弾 艦長 一般兵 チベ(緑) 部隊名 デラーズ艦隊 出展 機動戦士ガンダム 0083(CDシネマ ルンガ沖砲撃戦) CPU部隊 連邦軍 (両雄激突) 機体番号 キャラクター メカ 武装A 武装B カスタム 備考 隊長機 コウ・ウラキ(R,Ver.2) ガンダム試作1号機Fb ロング・ライフル(ガンダム試作1号機Fb) ??? ??? 2番機 アルファ・A・ベイト(Ver.1) ジム・カスタム ジム・ライフル シールド(ジム・コマンド) ??? 3番機 ベルナルド・モンシア(Ver.1) ジム・カスタム ジム・ライフル シールド(ジム・コマンド) ??? 4番機 チャップ・アデル(Ver.1) ジム・キャノンII ジム・ライフル シールド(ジム・コマンド) ??? 5番機 チャック・キース(UC) ジム・キャノンII ジム・ライフル シールド(ジム・コマンド) ??? 艦長 ??? アルビオン 部隊名 アルビオン隊 出展 機動戦士ガンダム 0083 STARDUST MEMORY(CDシネマ ルンガ沖砲撃戦) ジオン軍 機体番号 キャラクター メカ 武装A 武装B カスタム 備考 隊長機 2番機 3番機 4番機 5番機 艦長
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前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ ソーサリー・ゼロ これまでのあらすじ 第一部「魔法使いの国」 君は、若く勇敢な魔法使いだ。 祖国アナランドを危機から救うべく、カーカバードの無法地帯を横断する旅を続けていた君だったが、ふと気がつくと周囲の光景は 一変していた。 そこは、ハルケギニア大陸のトリステイン王国と呼ばれる未知の土地であり、魔法を使える特別な血筋の者たちが王侯貴族として君臨し、 大多数の平民たちを支配しているという、奇妙な世界だったのだ。 君がこのハルケギニアにやって来たのは、ルイズという少女が執り行った、『≪使い魔≫召喚の儀式』が原因だった。 ルイズは大いに戸惑いながらも、とにかく君を≪使い魔≫にすることに決め、自分に対する忠誠を求めた。 今すぐカーカバードに戻る方法がないと知らされた君は、当面の庇護を得るために彼女に従うことに決めるが、自分が重大な任務を帯びた 魔法使いであることは、黙っておいた。 ルイズは、貴族の子弟のための学び舎『トリステイン魔法学院』の生徒であり、君も彼女の学業につきあわされることになる。 君の『ご主人様』であるルイズは、名門貴族の令嬢でありながら、どういうわけか魔法がまったく使えぬ劣等生であり、 心ない者たちから≪ゼロのルイズ≫という屈辱的な名で呼ばれていた。 ハルケギニアに召喚されてから七日目に、事件が起きた。 学院の教師コルベールが、解読の助けを求めて君に手渡した≪エルフの魔法書≫と呼ばれる書物が、≪土≫系統の魔法を操る正体不明の盗賊、 ≪土塊(つちくれ)のフーケ≫によって奪われたのだ。 森の中でフーケに追いついた君は、盗賊の正体が美しい女だと知るが、そこに思いもよらぬ乱入者が現れる。 かつて、君によって全滅させられたはずの『七大蛇』のうちの二匹、月大蛇と土大蛇が、君とフーケに向かって襲いかかってきたのだ。 さらには、ルイズと、彼女の同級生であるキュルケとタバサまでもが駆けつけ、激しい闘いの末、月大蛇は打ち滅ぼされ、土大蛇は逃走した。 学院に戻った君は、ルイズと学院長のオスマンに、自らの正体と≪諸王の冠≫奪回の任務について打ち明ける。 ふたりは大いに驚きながらも、君の話を信じ、君がカーカバードに帰還する方法を調べると、約束してくれた。 翌日の夜、学院で催された舞踏会から抜け出したルイズは、君のところへやって来て、必ず≪ゼロ≫から抜け出し、君より偉大な魔法使いに なってみせる、と宣言する。 君は、『ご主人様』のルイズや学院の人々、そして、この美しい世界に対して愛着を覚えるようになっていたが、自身の内側で起きている 恐るべき異変には気づいていなかった。 第二部「天空大陸アルビオン」 トリステインの王女アンリエッタが学院を訪れた日の夜、君とルイズはオスマン学院長の呼び出しを受ける。 オスマンが話すところによれば、彼の旧友であるリビングストン男爵という貴族が、遠く離れた二つの場所をつなげる≪門≫を作り出す魔法を 研究しているのだが、その≪門≫は、このハルケギニアと、君が居たカーカバードを結んでいるかもしれぬというのだ。 カーカバードへ戻れる望みが出てきたことを知った君は、男爵が住まうアルビオンに向かうが、その旅には『ご主人様』のルイズと、 かつて君を相手に決闘騒ぎを起こしたギーシュが、強引に同行してきた。 港町ラ・ロシェールで≪土塊のフーケ≫と再会した君は、彼女と力を合わせて水大蛇を倒すが、七大蛇がアルビオンに拠点を置いて、 何かを企んでいることを知る。 『白の国』の異名をもつアルビオンは、雲と霧に包まれて天空を漂う、驚異の地だった。 空飛ぶ船でアルビオンに降り立った君、ルイズ、ギーシュの三人は、リビングストン男爵の領地へ向かうが、アルビオンは国を二分しての 内乱に揺れており、男爵は行方知れずになっていた。 男爵を探してとある村に立ち寄った君たちは、そこで酸鼻きわまる虐殺を行っていた傭兵たちと出くわし、捕らえられてしまう。 君は、以前にオスマンから貰った、意思を持つ魔剣であるデルフリンガーの謎めいた力の助けを借りて、彼らの首領格であるメンヌヴィルを 討ち取り、残った傭兵たちは、突如現れた、アルビオン王国の皇太子ウェールズ率いる一隊によって、殲滅された。 君たちがアルビオンに来るにいたった事情を知らされたウェールズは、リビングストン男爵は貴族派と呼ばれる反乱軍によって捕らえられ、 むごたらしく殺されたと告げる。 ウェールズは、帰還の望みが絶たれたことを知らされて意気消沈する君を、ニューカッスルの城へと招いた。 追い詰められた王党派にとって最大の拠点であるその城には、男爵の遺品や書き置きが残されているかもしれぬのだ。 秘密の地下通路をたどってニューカッスルの城に入った君たちは、倉庫で男爵の日記を見いだすが、君の役に立つような記述は何もなかった。 ≪門≫の探索をあきらめてトリステインに戻ることに決めた君たちは、トリステインから派遣された大使、ワルド子爵と出会う。 婚約者であるルイズとの偶然の再会に喜ぶワルドだったが、その正体は、アルビオンの貴族派を背後から操る結社≪レコン・キスタ≫の 一員だった。 巨大なゴーレムがニューカッスルに襲来した混乱に乗じて、国王の命を奪い、ウェールズをも手にかけようとしたワルドだったが、その場に 君が立ちふさがる。 ルイズとデルフリンガーの助けもあって、どうにかワルドに打ち勝った君だったが、そこに火炎大蛇が現れ、ワルドは逃走する。 火炎大蛇が倒されたのち、ウェールズは君たちに、裏切り者のワルドにかわって、トリステイン大使の務めを果たしてほしいと頼む。 務めとは、かつてアンリエッタ王女がウェールズに宛てた恋文を、王女のもとへ持ち帰ることだった。 この恋文の存在が明らかになれば、締結直前にあるトリステインと帝政ゲルマニアの同盟は破棄され、トリステインは単独で、 ≪レコン・キスタ≫が主導する新生アルビオンの脅威に、立ち向かうことになってしまうのだという。 君たちに手紙を託したウェールズは、数日のうちに全軍による突撃を敢行し、名誉ある戦死を遂げるつもりだと言うが、ルイズはそれに反対し、 トリステインへの亡命を勧める。 ウェールズはルイズの意見に頑として耳を傾けなかったが、ついで説得に立った君の言葉に心を動かされ、たとえ卑怯者と呼ばれようとも 生き延びて、≪レコン・キスタ≫を苦しめてみせると告げた。 ウェールズと意気投合した君は、彼が語った噂話から、七大蛇が≪レコン・キスタ≫の頭目クロムウェルの忠実なしもべだと知る。 君たちはニューカッスルの城から脱出する難民船に便乗し、トリステインへの帰路につくが、その頃アルビオンでは大陸全土に、 奇妙な甲高い音が鳴り響いていた。 それは、二つの世界を隔てる壁が引き裂かれた音だった。 第三部「さまよえる冒険者」 トリステインに帰り着いた君たちは、アルビオンでの顛末とウェールズの決意をアンリエッタ王女に報告した。 アンリエッタは感謝の証として、ルイズに王家伝来の秘宝≪水のルビー≫を譲り、また、同じく国宝ではあるが、何も書かれていない頁が 連なるだけの書物≪始祖の祈祷書≫を預け、その調査を頼む。 アンリエッタは、大国ガリアを中心とした≪レコン・キスタ≫討伐のための諸国連合軍が結成され、トリステインもこれに参加することを、 君たちに伝える。 これによって、アルビオンの脅威は遠からず消滅することは確実なため、トリステインとゲルマニアの同盟締結は中止され、アンリエッタは、 ゲルマニア皇帝との望まぬ政略結婚をまぬがれることとなった。 学院に戻った君はタバサと言葉を交わし、彼女の家族が重い病に臥せっていると知り、近いうちにその者の治療に行くと約束した。 数日後、君は荷物持ちとして、ギーシュとその恋人モンモランシーとともに『北の山』へ行くことになったが、そこで土大蛇の襲撃を受ける。 土大蛇を倒した君だったが、深手を負ったギーシュを救うために、ブリム苺のしぼり汁を使い果たしてしまった。 この薬は、タバサの家族に試すはずの癒しの術を使うために、必要不可欠な物なのだ。 タルブの村の出身で、今は学院に奉公している少女シエスタの実家に、同じ薬があることが明らかになり、君、ルイズ、タバサ、キュルケ、 シエスタの五人は、タルブへと向かった。 シエスタの実家でブリム苺のしぼり汁を手に入れた君は、シエスタの曾祖父が、君と同じように≪タイタン≫の世界からハルケギニアに 迷い込んだ人物であることを知る。 君たちは、シエスタの曾祖父がくぐり抜けた≪門≫が存在するという洞窟を調べ、最深部にそれらしき場所を見出したが、そこに≪門≫はなかった。 洞窟の調査を終えた君たちがタルブに戻ると、そこに、生きた泥沼のような姿をした≪混沌≫の怪物が来襲する。 草木や家畜をむさぼり喰い、土や空気を汚染して、どんどん大きくなる≪混沌≫の怪物を前に、進退窮まる君たちだったが、ルイズが偶然開いた ≪始祖の祈祷書≫に現れた呪文を唱えると、まばゆい光が炸裂し、怪物は跡形もなく消滅した。 デルフリンガーによれば、ルイズが唱えた呪文は、伝説の失われた系統≪虚無≫のものであり、彼女は≪虚無≫の担い手なのだという。 ルイズが普通の≪四大系統≫の魔法を使えなかったのは、≪虚無≫を受け継いだ代償だったのだ。 タバサに連れられて、彼女の実家にやってきた君が見たものは、恐るべき毒に心を狂わされ、我が子を目にしておびえた声を上げる、 タバサの母親の姿だった。 タバサの母親に癒しの術をかけた結果は、完治には程遠いものだったが、それでも彼女は、恐怖や苦痛からは解放されたようだった。 タバサと、彼女の実家を管理する老執事は涙ながらに喜び、君は、タバサがガリア王家の出身であり、彼女とその両親は王位継承争いの 犠牲者だということを知らされた。 タルブから持ち帰ったブリム苺のしぼり汁は数に余裕があったため、君は次にルイズの姉を治療するべく、ルイズの実家である ラ・ヴァリエール公爵の屋敷へ行くが、そこで執事殺しの疑いをかけられ、屋敷の中を逃げ回ることになってしまった。 ルイズの姉カトレアは君の無実を信じ、部屋にかくまってくれるが、そこに今回の事件の黒幕である風大蛇が現れ、君たちに襲いかかる。 七大蛇の主人クロムウェルは、正体不明の兵器を用意していたが、それを妨げる手段を知るかもしれぬ君を危険な存在とみなし、 抹殺するべく土大蛇と風大蛇をさしむけてきたのだ。 風大蛇はルイズの母親によって倒され、怪物の放つ毒を吸って重態に陥ったカトレアも、君のかけた術によって救われたが、 癒しの術も、彼女の生まれつきの体質を改善するまでにはいたらなかった。 学院に戻った君は、≪虚無≫の絶大な力を恐れたルイズが、アンリエッタと相談した末、自分が≪虚無≫の担い手であることを絶対の 秘密とし、二度と≪虚無≫の術を使わぬと決めたことを知った。 ルイズやキュルケ、ギーシュたちと一緒になって、アルビオンに向かって出征するトリステインの軍勢を見物する君の内心は、 穏やかではなかった。 クロムウェルが用意しているという、この世界の常識を超えた恐るべき秘密の兵器とは、いったいなんなのだろうか? 一 夏の訪れを感じさせる陽射しを受け、額に汗をにじませながら、西の空を見上げる。 視界の遥か先を漂っているであろうアルビオン大陸の姿は、見えるはずもないが、雲と霧をまとって空に浮かぶ『白の国』の壮大な眺めは、 君の頭に刻み込まれている。 かの地では今、敵味方合わせて十万をゆうに越す大軍がぶつかり合い、火花を散らしているはずだ。 ハルケギニア諸国連合軍によるアルビオン遠征が始まって、二十日近くが経つが、トリステイン王国と魔法学院は平和そのものだ。 アルビオンにおける戦況について、宮廷からの発表はなく、人々の情報源はもっぱら、徴用された貨物船の水夫や荷役夫たちが持ち帰る土産話と、 貴族の将校たちが家族や恋人に宛てた手紙による。 君は学院とトリスタニアの町でこの大戦(おおいくさ)に関する噂を拾い集めたが、その多くは、万事が順調に進んでいることを示していた。 ──アルビオンへの進撃において、驚くべきことに、精強を謳われたアルビオン空軍の迎撃はなく、艦隊はまったくの無傷で上陸した。 ──連合軍は各地で快進撃を重ね、トリステイン軍は交通の要衝である古都シティ・オブ・サウスゴータを占領した。 ──主力をつとめるガリア軍は首都ロンディニウム攻略の準備にかかっており、もうすぐ≪レコン・キスタ≫は崩壊し、戦は終わるだろう。 噂を聞くかぎり、連合軍の勝利は揺るぎなきものと思えたが、君が本当に知りたいこと──ウェールズ皇太子の安否とクロムウェルの秘密兵器── に関する情報は、なにひとつ得られなかった。 『白の国』に上陸した連合軍はすぐさま、アルビオン王家の最後の生き残りであるウェールズの生死を確認すべく動いたが、 彼の足跡は、王党派最後の拠点ニューカッスルの城──今は瓦礫の山に変わっているそうだ──を最後にふっつりと途絶えており、 その行方は杳として知れぬという。 君は、アルビオンを発つ前夜にウェールズと交わした言葉を思い起こす。 「たとえ卑怯者のそしりを受けようとも、私は生きる」 「この命が続く限り、奴らの悪だくみを邪魔し続けてやるさ」 力強くそう言った皇太子が『名誉の戦死』を遂げたとは思えぬが、ならばなぜ、彼とその部下たちは連合軍と合流しておらぬのだろうか? また、ルイズの実家で風大蛇が語った、クロムウェルが準備しているという『百万の軍勢でも千フィートの城壁でも防げぬ、 まったく新しい武器』の存在も噂にあがらず、その実態は推測することもままならない。 追い詰められたクロムウェルにとって、起死回生の策となるであろう兵器は、結局のところ間に合わなかったのだろうか? それとも、連合軍を懐に引き寄せてから使って、一網打尽にするつもりなのだろうか? 君の不安はつのるばかりだが、アルビオンへ出向いて直接調べるわけにもいかない。 君の身分は、トリステイン魔法学院の生徒ルイズの≪使い魔≫にすぎぬのだから。 今日の授業は終わり、生徒たちは夕食までのあいだ、めいめいのやりかたで時間を潰している。 時間を潰さなければならぬのは、君も同じだ。 とくにルイズから言いつけられた用事があるわけでもなく、今の君は手持ち無沙汰なのだ。 これからどこに向かうべきかを考える。 マルトーやシエスタの居る調理場へ行けば、食糧や日用品を扱う出入りの商人から仕入れた、新しい噂を聞けるかもしれない。 噂といえば、ギーシュと話してみるのはどうだろう? 彼は武門の生まれであり、三人いる兄はいずれも、アルビオン遠征に参加しているらしい。 かの地の様子を記した手紙も、何通か受け取っているだろう。 授業が終わった直後に、東の広場へ向かっているところを見かけたので、そちらへ向かえば会えるはずだ。 そこまで考えたところで、君は唐突に、アルビオンから戻った直後にコルベールとかわした会話を思い出す。 コルベールは、君の左手に刻まれた≪ルーン≫の効果に興味を示し、人間のような知性をもつ生き物に≪ルーン≫が刻まれた例を 探してくれると言ったはずだが、あれから何の音沙汰もないままだ。 君は今の今までその事を忘れていた──考えてみれば、なんとも奇妙なことだ。 調べ物には何の進展もなかったのかもしれぬが、それでも彼の『研究室』を訪れるのは有意義だ。 彼のような学識豊かで誠実な人物と言葉をかわすというのは、悪くない時間の使いみちだろう。 どこへ行く? 調理場・二二二へ 『研究室』・一三六へ 東の広場・五三四へ ルイズの部屋・一二三へ 前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ
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■超攻速ガルビオン 演出 8 10 17 22 ■関連タイトル 超攻速ガルビオン音楽集
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☆SCENE12 霧の中の道標☆ ■新・アテネ■ (街人) 西のなんとかっていう国が 戦争をしかけてきたという噂だけど・・ 知ってるか?▼ (老人) 戦争が始まるそうじゃ▼ これでますます人間が減ってしまうのう▼ (老婆) 戦争だなんて言っても このギリシアにはもう兵士は いないんじゃないのかい?▼ (老人) おお! 不死身の旅人たち! お元気そうで何より!▼ ところでトランティアという国を ご存じですかな?▼ その国がなんと! 魔物あふれる中 戦争をしかけてきたのです!▼ (兵士) おお! あなたたち!▼ どうか王様をお守りください!▼ 王様はトランティアという 国の王に会うために西へ向かわれたのです!▼ ヘラクレスと名乗る者が一緒なのですが どうにも心配で・・▼ (兵士) 西の大国が戦争をしかけてきたのです! ロゴシスの村がすでに占領されたと 聞きます▼ 王様はロゴシスへ向かわれました!▼ ■ロゴシス村■ (トランティア兵) 誰も殺してはおらぬ▼ このテントの中だ▼ (トランティア兵) この村の者はみんな無事だ▼ 村を破壊したのはほんの勢いだ▼ 我らも反省しておる▼ (トランティア兵) 間もなくトランティア王が おでましになられる▼ (トランティア兵) ギリシア人か? 誤解するな 戦争ではないのだ▼ (トランティア兵) へっ! ギリシアの王様なんて もう爺さんじゃねぇか▼ ヘラクレス: おお、ウィンたちではないか!▼ 私はアテネ王の護衛でここに来たのだ▼ 私にはよくわからないが どうやら戦争が始まるらしい・・▼ 今はそれどころではないはずなのだがな▼ アテネ王 戦争の噂は聞いておるな?▼ わしは話し合いで解決をしようと ここへ来たのだ▼ 間もなくトランティア王が 戦争の理由を説明するといっている▼ どうなるかは解らないが お前達がいてくれるとは心強い!▼ む! トランティア王だ▼ (テントの中からトランティア王が現れる) トランティア王: アテネ王よ 遠い道のりをわざわざご苦労であった▼ 私は西の国トランティアの王だ 名前はアルビオン!▼ アテネ王: トランティア王よ! 無益な争いは避けようではないか!▼ アルビオン: さすがは賢帝として知られるアテネ王! 私も同じ考えだ!▼ 私はこの混乱に満ちた世の中に 平和をもたらすためにここへ来たのだ▼ 私は世界を救う方法を知っている▼ しかし、それは我がトランティアの力だけでは 駄目なのだ▼ ぜひともアテネ王よ! そなたとギリシアの民達の 協力が必要なのだ▼ アテネ王: 我らに何を望むのだ?▼ アルビオン: 民衆の力を!▼ ギリシアとトランティアが力を合わせて 平和をつかみとるのだ!▼ その方法を教えよう▼ 今、民衆を苦しめる魔物どもは 大地の穴からはい出てきているのだ▼ その穴を埋めてしまえば 魔物どもは地上へは出てこれぬ!▼ 穴を埋めるのだ!▼ しかし穴を埋めるためには 多くの民衆の力が必要なのだ▼ アテネ王: しかし穴を埋めただけで 魔物がいなくなるとは・・▼ アルビオン: うむ しかし案ずることはない▼ ウラノス様が我らに味方してくれているのだ!▼ アテネ王: ウラノス!? ウラノスはゼウスに封印され 動くことができないはず・・▼ アルビオン: その通りだ しかし力を失ったわけではない▼ ウラノス様は私に力を証明するために 太陽を止めて見せてくれた▼ その事件はそなたも知っているだろう▼ アテネ王: 確かに しかしそれでは神々の支配者ゼウスに 反抗することになる・・▼ アルビオン: 恐いのか!?▼ アテネ王よ! この苦難の時 ゼウスが何をしてくれたのだ!▼ さあアテネ王! 協力するのか? 答よ!▼ アテネ王: 断ればどうする?▼ アルビオン: このままアテネに攻め入る▼ そしてアテネ市民を奴隷にして働かせる!▼ 女、子供、年寄り、すべての市民を!▼ さあ! どうするのだ?▼ 協力するのなら ここへ来て私と誓いの握手をするのだ!▼ (アテネ王がアルビオンに近づく) アテネ王: 仕方あるまい・・▼ アルビオン: さすがはアテネ王! 賢明な判断だ!▼ ワハハハハ!▼ !?▼ お! 地震か!?▼ (地震) アルビオン: 皆の者騒ぐな! 落ち着くのだ!▼ (地面に穴が開く) (ウィン、レイオン、ステイア、ヘラクレスが落下) ■冥界■ (魔物) !! やはり生きている▼ 生きたままここへ来るとは・・ お前達は何者なのだ?▼ (魔物) 生きている人間!▼ この冥界に生きている人間が来るとは!▼ そう言えば南の隠れ家にも一人・・▼ (魔物) ここは俺達のような 心を持つ魔物の隠れ家なのだ▼ (魔物) 生前と違う姿になるときは 心を失うのが普通らしい▼ しかし、我らのように 心が残っている者もいる▼ 地上で暴れているのは 醜くさせられ心を失った者達なのだ▼ (魔物) お前達人間か・・?私はどんな生き物だったのか・・▼ 人間、動物、その他の生あるもの全ては 死ぬとハデス様に裁かれるのだ▼ そしてある者は私のように姿を変えられ ある者は生前と同じ姿で過ごすことを許される・・▼ (魔物) この隠れ家から西へ行くと 地上に戻れる▼ 邪悪な魔物達と同じやり方でな▼ (魔物) お前達も人間か? 俺様の寝床にも一人いるんだが 知り合いか?▼ 頼むから連れていってくれ▼ 人間を見ていると 襲いかかりたくなる・・▼ 早くどこかへ行ってくれ!▼ (寝ている金髪の男に話しかける) レイオン: ほんとに人間だぜ!▼ ステイア: あ! この人よ! ほら! 夢の中にいたじゃない?▼ !?▼ 何! この感じ!▼ ああ・・▼ レイオン: 吸い込まれる・・・・▼ (暗転・夢の景色・いくつか建物が建ち、風景が変わっている) (地震) (金髪の男) ▼ (暗転・冥界) レイオン: な、なんだったんだ!?▼ この人の夢の中に 入ちゃったのかしら?▼ レイオン: だけどこの夢は俺達だけの物だ!▼ なぜこいつが出てくるんだ?▼ なぜ夢の風景が変わってるんだ?▼ ステイア: そんなの判るわけないじゃないの!▼ レイオン: そりゃそうだけど・・・・▼ (男が目覚める) 謎の男: おや!? 君達は夢の中にいた・・・・▼ 君達は一体誰だ?▼ レイオン: 誰だ? そりゃ俺達の方が聞きたいことだ!▼ 謎の男: 私は・・・・私は・・・・ 何も思い出せない▼ 名前も、生まれも、過去のことは 何も判らない▼ ただ・・・夢の場所を求めて 旅をしてきただけだ▼ その途中で穴に落ちて 夢を見ていたのだ▼ レイオン: お前、死なないのか?▼ 謎の男: 判らん▼ ただ、どんなに高いところから落ちても 魔物に襲われても死ななかった▼ ステイア: この冥界に落ちてきても 死なないってことは・・・やっぱり 死なないんじゃない?▼ レイオン: けどプロメテウスが不死をくれた人間は 3人のはずだ!▼ もう俺達で3人いるじゃないか!▼ こいつは偽物だ!▼ 謎の男: 私をどう思おうが 君達の勝手だ▼ しかし私もまた夢の風景を求める者▼ 今の夢は私に君達と共に 旅をしろと言っている気がする▼ レイオン: 俺にはそんな気はしないぜ!▼ ステイア: もうレイオン! うるさいわよ!▼ ねえウィン 彼と一緒に旅をする?▼ はい いいえ (はい) レイオン: 俺は反対だけど ウィンがそういうなら我慢してやるよ!▼ ただ俺はこいつが嫌いだ!▼ 赤い派手な服なんか着やがって!▼ ステイア: そんなことばっかり言わないの!▼ ねえ新入りさん! あなた記憶をなくしてから なんて呼ばれてたの?▼ 謎の男: ずっと一人で旅をしてきた▼ 名前などない 好きに呼んでくれ!▼ ステイア: じゃあウィン! 彼に名前をつけてあげて!▼ (名前入力) (ロック) ロックが仲間に加わった!▼ ロック: 夢に出てくる街は ここから遠くはないはずだ▼ まずは地上をめざそう▼ (西へ行き、地上へ)
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■亜空大作戦スラングル 制作進行 演出 41(内) ■超攻速ガルビオン 演出 9(山) ■関連タイトル 超攻速ガルビオン音楽集
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ビオレ・アマレット 初遭遇 初登場 国籍 出身地 性別 ハンドアウト アッサラーム 不明 女 生年 年齢 人種 身分 所属 肩書き 姓 不明 不明 アッサラーム人 不明 マムルーク 副団長 アマレット 面識 レベル 初期戦闘データ 初期一般データ 無し、または不明 無し、または不明 マムルークの副団長。綺麗でオマーンの騎士団で一番強い 人種がアッサラーム人 初登場がハンドアウト 国籍がアッサラーム 女性 姓がアマレット 所属がマムルーク 肩書きが副団長 頭文字が「ビ」の人物