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長門「来て……」グイグイ キョン「なんだ?」 長門「……ひっかかりましたね!」 キョン「ゲェッ、古泉!……と思ったら、そのままじゃないか」 長門「でも……掘る」 キョン「どうやって?」 長門「……ここに、こけしがある」 キョン「アーッ!」 古「韓国語でネックレスはなんと言うのでしょうか?」 キ「もっこり」 古「では、もっこりしてる所はどこでしょうか?」 キ「………股間///」 古「ご飯を食べる時に言うことは何でしょうか?」 キ「いただきます」 古「では、いただきます」 キ「アッー アナルだけは!アナルだけは!」 マッガーレを苦にしたふんもっふを予告する文部科学相あての手紙が6日、文部科学省に届き、 同省は7日午前零時過ぎ、銭谷真美・初等中等教育局長が異例の緊急会見を開いた。 封筒の宛名には「伊吹文明大臣様」と書かれ、中にキョン、谷口、国木田、新川に向けた計4通の手紙が入っていた。 差出人の名前や地域、学校名などを特定できるものは記載されていなかった。 大臣あての手紙では、「8日までになにもかわらなかったら、ふんもっふします。場所は学校でします」とし、「11日土曜日にふんもっふすることを証明します」と書いていた。 「親愛なるキョンたん」と原稿用紙に書かれた手紙の中では、 「なぜ僕をさけるですか。『ふんもっふ』すからですか『マッガーレ』だからですか」 「なぜ僕をさけるのですか。なぜ僕にズボンをおろさせてくれないのですか」 などと訴えていた。 ある日、急にキョンが家にきた。あたしはとりあえずキョンを部屋にあげた キョン「頼むハルヒ…正直に答えてくれ」 キョンは深刻そうな顔で言った。その声はいつもよりすごく色っぽく感じて ついついあたしはうなずいた。 キョン「なぁ…お…おまえも、したいときとかあるよな」 ハルヒ「あるわよ、年頃の若い女だしね」 キョン「じ…じゃあ、こ…こういう形の電池で動く物あるか?」 ハルヒ「バイブのこと?ええ、持ってるわよ」 キョン「よかった!今すぐそのスイッチの切り方を教えてくれ!! アッー!!」 ハルヒ「キー!古泉の仕業ね!」 キョン「……がおー」ガバッ 古泉「アーッ!……嬉しいです……」 長門「情報伝達に齟齬が発生するかも知れない……でも、聞いて」 キョン「あぁ」 長門「……わたブッ!」ブチッ キョン「……長門?」 長門「……情報の伝達、失敗。行動で示す」ガバッ キョン「アナルだけは!アナルだけは!」 長門「わたし、かわいい?」 キョン「もちろん。」 古泉「僕、かわいい?」 キョン「それはない。」 長門「旅に出る。」 キョン「いきなり何を!?」 長門「かわいい娘には旅をさせろと聞いた。 あなたはわたしをかわいいと言った。 だから、旅に出る。」 キョン「待て!!待ってくれよ!!」 長門「さようなら。」 キョン「長門………。」 古泉「僕は可愛くないのですからずっと一緒ですよ。」 キョン「待て!!俺も旅に連れて行って!! 掘られる!!掘られちゃう!!」 キョン「古泉、大事な話がある」 古泉「なんですか?」 キョン「俺は明日からいなくなる……だから」 古泉「……」 キョン「これを、俺だと思って使ってくれ」 古泉「これは……こけしですね?」 キョン「あぁ」 古泉「なぜですか?」 キョン「使い方は……分かるよな?」 古泉「……こうですか」 キョン「そうだ、さらにはテレビの上などに飾るとベストだ」 古泉「了承いたしました」 目が覚めるとそこは灰色の世界、 そこには古泉が下半身を丸出しにしていて、 いきなり俺に襲い掛かってきた。 キョン「やめろ、やめてくれ」 古泉「フフフ・・・ここは閉鎖空間、誰も助けてはくれませんよ さあキョンタンあなたに新しい世界を見せてあげましょう、 いきますよ覚悟はいいですね?」 キョン「ッアーーーーーアナルだけは!アナルだけは!」 長門「こうすればどちらも出番が減ることはない」 キョン「アッー!!アナルだけh」 アナルが減った? 何言っているんだ古泉?? 「何って、昨日掘ったとき、キョンたんのアナルが一つ減っていましたよ」 え!? まじ!? 俺二つ以上あったの!!? 「いえ、一つですが・・・。」 マジ!? じゃあアナルなくなっちゃった!!? 俺これからどうしよう!? ってちゃんと付いてるよ?古泉・・・。 アッーーーー! 古泉「ブレイクブレイク!あなたのアナルを~♪ 掘りたい!掘りたい!沢山掘りたい~♪」 みくる「ど、どうしたんでしょうかね古泉くん(ヒソヒソ)」 ハルヒ「きっと何時までもVipが落ちたままで、キョンのアナルを掘らせて貰えないからたまってるのよ(ヒソヒソ)」 浜中「じゃあウザイから死んでもらうのね(秘そ秘そ)」 キョン「(な、なぜだここ数日ケツの穴が寂しい!?)」 俺はハルヒの手を振りほどいて、セーラー服の肩をつかんで振り向かせた、 「なによ……」 「俺、実は古泉萌えなんだ」 「なに?」 「いつだったか俺を掘ってる時の古泉はそりゃもう反則なまでにかっこよかったぞ」 そして世界は滅びた キョン「ん?」 古泉「いかがなさいました?」 キョン「VIPが復活している」 古泉「ほほう…それは良い事です」 キョン「なんでだ?」 古泉「それはですね……こういう事ですよ!ヨイサッ!ホレッ!ホレッ!」 キョン「オー!アメイジング!アッ―!」 ハルヒ「PS3買いに行くわよー!」 キョン「という団長様の気まぐれで買う為に並んでいるわけだが」 みくる「ひーん、人が多しゅぎましゅ~痴漢怖いでしゅ~」 ●「ふー周りはやはり男性が多いですね、おっとテドドンに異変がw」 長門「店員何とかしろよォ!もう物売るっていうレベルじゃねーぞォ!!」 ハルヒ「ゆ、有希どうしたの?」 みくる「長門しゃん、どうしましゅたか?」 長門「関係ねえよ、列なんかよお!!!」ダッ キョン「あっ長門、人々をふっ飛ばしてまで買うコト無いんだぞ!」 ●「ちょっと失礼しますね、ソーレ!」 並んでたコンピ研部長「アナルだけは!アナルだけは!」 結婚式場にて 神父「キョンを愛し続けることを誓いますか?」 ハルヒ「誓います」 神父「ハルヒを愛し続けることを誓いますか」 キョン「………」 ハルヒ「……キョン?」 バンッ 古泉「その結婚ちょっと待った!」 キョン「!!??古泉!!」 ハルヒ「古泉くん!?」 古泉「キョンたん!僕はあなたを愛しています!結婚してください!」 ハルヒ「ちょ……何言っry」 キョン「古泉……俺もだ!」 ハルヒ「え!?」 ガシッ 抱き合う古泉とキョン 古泉「もう二度と離しません!」 キョン「待ってたんだぞ!ずっとお前が素直になるのを待ってたんだ!」涙を流し拍手をするみくる 微笑む長門 古泉「さあ、いきますよ!キョンたん!」 キョン「アッー」 「そっか。うむ、なるほど」 「……何に納得してんのよ」 「うん。入れるときより抜くときの方が気持良いんだなぁって」 「ば、馬鹿何てこ、ひぅん!」 部室に来ると長門だけだった。 まあ、特に珍しい光景では無いな。 だが今日は違った、長門のヤツが自分から話しかけてきたのだ。 コイツには流石に驚いたね。 「お願いがある、私と性交をして欲しい」 ああ、それぐらいな良いぜ―――って今何つったよ君?! 「性交をして欲しいと言った。貴方に分かりやすく言うのなら私とセックスして」 いやーあっけにとられたねあの長門がセックスしてなんて誘って来たんだ、だが俺も驚きっぱなしじゃないぜ。 よし、じゃあやるか! 「わかった準備は私がする」 「イク!…キョン……私イっちゃう~!!」 やっぱアナルかぁー!ペニパンかー!?これ立場逆だろー!! アッー! 古泉「たまにはマンコもいいですね」 キョン「アッー!そこアナルアナル!」 ―――Aさんがあなたのアナルにナイフを挿したと喜んでいますが、どうでしたか? キョン「朝倉の事ですか?えぇ、とても痛かったです」 ―――その時の心境は? キョン「反則的だと思いましたね(笑」 ―――結局、あなたのアナルはどうなったんですか? キョン「長門に助けてもらいましたよ。彼女は俺の恩人ですね。 もしも、ですが……あのままだったら痔とかそういうレベルのものでは済みませんでしたからね」 ―――そうですか(笑 ―――最後に一つ。あなたは朝倉さんの事をどう思ってますか? キョン「あぁ見えて、案外寂しがり屋なんですよ、あいつは。 毎晩甘えられてますよ。ナイフで。………もちろん、恐いです」 ???「ヌゥゥゥン!」 ドゴッ!ドゴッ!バキッ! キョン「誰だ!?」 ???「我が名は一鬼!アナルを極めし者」 一鬼「フンモッフ!」 キョン「アッ―!」 長門「あなたのアナルにツッコみたい」 キョン「そうか」 古泉「ほーらほーらアンデルセン。」 キョン「ナニやってるんだ古泉?」 古泉「よく見て下さい。」 アンデルセン ↓ ア●デル●● ↓ ア●ナル●● ↓ アナル 古泉「では、いただきます。」 キョン「アナルは嫌だ!アナルはやめて!」 組み分け古泉「ハッテン場」 ウホ泉イツキは少年エスパーテトドンである! アナルの門をつらぬいて 奥まで届いたイカズチは キョンのおさない前立腺に 目覚めてくれと放たれた テートドン テートドン 雄々しくたったテトドンは 愛するキョンを掘りつつ 開発する日々をたたかい開く will love me? tommorrow? 括約筋をきりさき掘り行く先は くろくかがやくアナル星 テートドン テートドン テートドン テートードーン マッガーレ!! 220のアナル。なんというアナルだろう。 古泉は息を呑んだ。芸術的、そして情熱的。まさにパッションアナルだった。 「これを求めていたんです……!」 からからに渇いた喉を酷使して、古泉はそれだけ言った。 言葉はそれだけで充分。前戯も不要だった。 己のテトドンをタイフーンの如き勢いでまろびだす。――ずっと僕のターン! 「俺も年貢の納めどき、か」 220は己の死期が間近だということを悟った。 懐からハイライトを一本取り出し、火をつける。 このアナルハンターも、鬼じゃない。煙草一本ぐらい吸わせて―― 「あぁぁぁぁぁぁあぁああああああああああああ!!!!????」 ――くれなかった。 ヒトラーの雷撃戦を彷彿とさせる勢いで、テトドンは打ち込まれた。 ヘブンズドアが開く音を、古泉は確かに聞いたのだ。 『消失谷口』 「おい、お前らなにやってんだ!?」 「だれよあんた!?」 「あたし知ってるわよ。こいつ五組の谷口って奴じゃない?」 「いかにも俺は五組が誇るナンパ☆スター谷口だ!で、お前らなにやってんだ!?」 「ふん、あんたには関係ないでしょ!」 「関係ないこたぁねぇだろが!長門さんになにやってんだドブス共」 「んなっ!あんたみたいな変質者に言われたかないわよ!!」 「ふん、お前はたしか俺様美的ランキングによるとD-のおデブちゃんだろ?そして隣りのお前はEランクの馬面だな!?」 「こ、こんなやつに……でも!!!」ビクビクッ 「貴様らの様なキショイ腐女子がAAランクの長門さんに手を出そうなんざ一万と二千年早いんだば~か!」 「(いけない!ドMだって事が知られたら……)」 「ふふん、どうせ貴様ら人から弄られる事が快感なドMなんだろ!?」 「(んんんんんっ!)」 「ふふふ、どうだ?いつまでも頭の中から甘い責めの言葉がとれないだろう?」 「うわーん」ダダダッ 「ふっ……勝った」 「あ、ありがとう。谷口…くん……」 「はははっ良いって事よ!」 「むにゃむにゃ、有希ちゃ~ん……」 ●「谷口君♪」 「うひゃ!らめぇ!アナルだけは!アナルだけは!」アッー! キョン「なぁ、ハルヒ」 ハルヒ「なによ。つまんない事だったら聞きたくないわよ」 キョン「指輪とネックレス、どっちが好きだ?」 ハルヒ「……なによなによやぶからぼうに」 キョン「いや、ちょっと参考までに」 ハルヒ「……」 キョン「どうしたんだよ。そんな考え込まれるとこっちが困る」 ハルヒ「ゆ、指輪かしら」 キョン「そうか。サンキュ」 ハルヒ「……ねぇ」 キョン「なんだ」 ハルヒ「どうして私にそんな事聞いたのよ」 キョン「だから参考までにだって」 ハルヒ「何の参考よ」 キョン「俺にもいろいろあるんだよ」 ハルヒ「……納得いかない」 キョン「と、言われてもなぁ」 ハルヒ「……」 キョン「……」 ハルヒ「……」 キョン「なぁ」 ハルヒ「今度は何よ」 キョン「古泉の指って、何号かな」 ハルヒ「(´・ω・`)」 『しりとり?』 「け、け……」 「もう無いでしょ?」 「……あるよ」 「ケツをだしな!!! ふんもっふ!!」 「アナルだけは!アナルだけは!」 214は病院で己の逞しいケツを屈辱的なポーズで晒していた。 古泉は眼前に繰り広がるアヴァロンに、確かにこの世の奇跡を見た。 肛門科医になってはや数年。ここまでの相手は、いまだかつてない。 テトドンに燃料が注入されるのを止められなかった。何時でも発射できた。 「どうだい先生。おれのケツは」 214は岩鉄のような声で訊ねた。ケツが痛い。早く、治してくれ。 「見事です」 古泉は断言した。ケツが凄い。早く、掘らせてくれ。 「見事な、痔ですよ。じっとしててください」 古泉は 214の両肩に手をかけた。それでは、治療を開始します――! 『214ハード 』 SS執筆による過労のため病院に行く 214。 だが、それは古泉一樹の巧妙な罠だった。 「214のSSは 私に読まれる為に築いてきたんですものね」 「いつものネタが出せれば…こんな蝶能力者なんかに…!」 「よかったじゃないですか アナルスレのせいにできて」 「んんんんんんんっ!」 「へへへ おい、テドドンを用意しろ。みんなで気持ちよくしてやる」 (耐えなきゃ…!!今は耐えるしかない…!!) 「214の生SS構想ゲ~ット」 (いけない…!アナルスレ向けになってるのを悟られたら…!) 「生214様の生or2を拝見してもよろしいでしょうか?」 「こんな奴らに…くやしい…! でも…感じちゃう!」(ビクッビクッ 「おっと、●に当たってしまったか。甘いふもっふがいつまでもとれないだろう?」 古「おや、どうされました?深刻そうな表情で下駄箱の中をみつめて」 キ「いや靴の中に画鋲が入れられてておまけにこんな紙切れが」 『キョン氏ね、きめぇ』 古「あ~これは・・・みくるちゃん同盟の仕業ですね、我々の注意不足です、すいません」 キ「?!古泉何か知ってるのか?どういうことださっぱりわからん、ちゃんと説明してくれ」 古「ここではなんですので屋上でお話しましょう」 古「すべてはあなたのおかれている環境が原因なのです」 キ「俺の環境?」 古「我々が所属するSOS団の女性陣が我が北高随一の美少女軍団だというのはよろしいですよね?」 キ「あぁ確かに長門にしても朝比奈さんにしてもミス北高コンテストがあれば上位入賞間違いなしだ。 ハルヒだって黙ってればかわいいしな、それに名誉顧問の鶴屋さんだっているし」」 古「そこが問題なのですよ、我がSOS団が北高美少女軍団を独占していることになります しかも全員があなたに好意を抱いているような気配すらある となれば他の北高男子生徒からすれば面白くない訳で・・・いわば北高男子共通の敵、それがあなたです」 キ「そっそんなバカな長門も朝比奈さんもみんな只の友達だろ?」 古「世間はそう見ていないようですね、北高美少女軍団にはそれぞれいわばファンクラブが結成されていまして・・・」 キ「ファンクラブッ?!」 古「最大派閥が『朝比奈さん親衛隊』で今回犯行に及んだ『みくるちゃん同盟』はその分派です その他長門さん萌えの『ゆきんこクラブ』や鶴屋さん命の『めがっさにょろ~んず』 朝倉会の残党を吸収した新興勢力で阪中さんの『なのねん連合』など枚挙に暇がありません。 最近では喜緑さんのファンクラブ結成の動きもあるようです」 キ「えっそっそんなにあるのか」 古「あぁご安心ください涼宮さんのファンクラブは存在しないようです」 キ「ハッハルヒは関係ないだろ」 古「おやそうでしたか・・・、これまでは我々の手の者が貧乳×巨乳の萌え論争などで各派間の対立を煽り あなたへの直接行動を抑制していたのですがどうやら限界に近づきつつあるようです」 キ「そういえば今朝階段で転びそうになったのも、校庭でバケツの水をかけられたのも全部そいつらの仕業か?」 古「おやそうでしたか、我々も必死で食い止めてはいますが最終的な崩壊は数日を出ないものと思われます 今日はともかく明日以降あなたの身の安全を保証することは不可能です」 キ「どっどうしたらいいんだ、俺は普通に学園生活を送りたいだけなのに・・・・・・」 古「手がない訳ではありません、ハーレム状態だから皆の反感を買うのです だから誰かひとりの決まった相手とカップリングを成立させれば全ては解決です」 キ「その手があったか」 古「ただし長門さんや朝比奈さんなどのファンクラブが結成されている方ではそのファンクラブの恨みを買うおそれがあります。 また普段交流がない人が相手では偽装と思われます、ですのでSOS団の仲間でファンクラブが存在しない人物となります。 すると相手はかなり絞られてきますがいかがです、おわかりですね?」 キ「・・・・・・」 古「なんでしたら残り時間も短いことですしこちらである程度のお膳立てをしましょうか?」 キ「いやそれは、でも今日中なんだよな、よろしくたのむ」 古「わかりました、それでは・・・・・・ふんもっふ!」 キ「いやー!アナルだけは!!アナルだけは!!アーッ!」 古「僕×キョンたんのカップリングが成立です、これでキョンたんの身も安全でし」
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『長門有希の密度』 やっと衣替えになった。しかしいくら半袖でもこの時期の湿度の高いじめじめ天気では、あまり効果は感じられない。教室にクーラーを設置しろとは言わないが、せめて除湿機能だけでもあれば、快適に勉学に励めるのだが……。睡眠ではないぞ、一応言っておく。 教室にさえないんだから、この旧校舎・部室棟にはクーラーなどと言う文明の利器は存在するわけがない。いろいろ文芸部室に持ち込んでいるハルヒでさえ、クーラーまでは手が回らないらしい。ただし、いつの日かあの大森電器店の店主がクーラーを設置するために部室を訪れそうな気がしないではないが。 そんな蒸し暑い放課後の部室にいるのは、今のところ俺と長門の二人だけだ。他の連中は掃除当番かなんかだろう。俺は、いつものようにきりっと背筋を伸ばし、不動の体勢でハードカバーを読みふける小柄でスレンダーな長門の姿をぼんやりと見つめながら、昼飯時の谷口や国木田との会話を思い出していた。 「なぁ、キョン、昨日の夜のテレビ、見たか、あの巨乳タレントが出ていたやつ」 「おう、お前が教えてくれたやつだろ、見たぜ」 「やっぱ、男の憧れだよなぁ、あの胸は……」 遠い目をして感慨深げに話をする谷口に対して、国木田は弁当のおかずを箸で転がしながら、 「僕は、おっきいだけじゃなくてバランスも重視するけどね、キョンはどう?」 「ん、あんまりそういうことは考えたことは無いが」 「うそつけ、この野郎!」 谷口が我に帰ったように突っ込んできた。 「お前、あの朝比奈さんや涼宮や長門といつも一緒にいて、考えないわけがなかろうが! 健全な男子高校生としての感覚が麻痺したとでも言うのかよ」 「あははは、谷口とは違ってキョンは満たされているから……」 国木田の方をチラッと見た谷口は、ふん、と言ってシューマイを口に放り込んだ。 「確かに、あの三人、それぞれに特徴的な体つきだからね」 国木田が冷静に観察対象の分析結果について語りだした。 「朝比奈さんは、いかにも谷口の言う男の憧れのような胸をしているし、涼宮さんはすごーくメリハリのあるいいラインをしているし。あのバニー姿はよかったよね」 谷口が、うんうん、といった感じで肯いている。 「長門さんは、他の二人と比べるとちょっと寂しい感じはするけど、全体的なバランスは結構いいんじゃないかな」 ふん、今さらお前らに指摘されなくったって、SOS団の三人の女神たちのスタイルの素晴らしさはよーく知ってるさ。 確かに、谷口や国木田と比べると俺は恵まれているのかもしれないな。その分苦労も背負い込んでいるわけなんだが、いまさら代わってやる気はさらさらない。 国木田の言っていた『ちょっと寂しいけどバランスのいい』長門の読書姿を見つめていると、俺の視線に気づいたのか、長門は少し顔を上げて、 「なに?」 と、言ってわずかに首を傾けた。 「ん、いや、なんでもない」 「…………」 長門はハードカバーに目を落として読書を再開した。俺はしばらく窓の外を眺めていたが、ふと思い立って長門に話しかけた。 「なぁ、長門、お前まだ成長したりするのか?」 再び顔を上げた長門は、さっきよりわずかに大きく首を傾けた。 「成長?」 「身長伸びたりする?」 パタンと本を閉じた長門は、俺の目をじっと見つめながら話し始めた。 「わたしの体を構成する物質、いわゆる有機情報因子の総量は今後も増減する予定はない。したがって体型的には現状が維持される。」 「ずっとそのまま?」 「少なくともわたしが生まれてから、身長、体重などの体型はまったく変化していない」 俺はショートカットの髪や半袖の制服からスラリと伸びる白い腕を見つめながら、眼鏡以外は初めて出会ったときと変化がないことをあらためて認識した。 「でも、結構食べているように見えるが、あれは?」 「摂取する食物は、素粒子のレベルでエネルギーに変換されている。身体の成長に使用されるわけではない」 「んー、よくわからんが、要は物質をすべてエネルギーに変えているということか?」 「端的に言えばそう」 詳しく解説してもらってもわかるはずは無いので、端的に言い切ってもらう方がありがたい。それにしても、食べたものをすべてエネルギーに変換するということは……、 「それって、すごいことではないのか?」 長門の口元がわずかに動き、何か話し始めようとしたが、 「いや、いい。聞いてもわからん」 といってとりあえず遮った。開きかけていた口元をそっと閉じた長門は、 「そう」 と、少し残念そうにつぶやいた。 しばらく沈黙が流れる中、俺の目をじっと見据えた長門は、二つ三つ瞬きをした後、 「体型を変化させたほうがいい?」 と聞いてきた。谷口と国木田との会話が頭の中を駆け巡り、俺はどう答えるべきか少しばかり逡巡した。まさか、胸を大きくすればどうだ? なんてことは言えるはずが無い。 「ん、いや、そのなんだ、年相応の変化というか、そういうのだ」 少ししどろもどろになった俺を、吸い込まれるような漆黒の眼差しが捕らえて離さない。 「成人女性の体型になれということ?」 「うーんと、朝比奈さんの大人バージョン、見たことあるだろ。いずれはあんなふうに変化するのもありかな、というか……」 俺はいったい何を言っているのだろう? 「この体型では、だめ?」 いや、だめじゃないです、長門さん。決してそのようなつもりで言ったのでは……。 長門の何かを訴えかけるような真摯な瞳に、俺はついに返答できなくなってしまった。再び沈黙がその場を支配した。 「あなたが望むなら……」 たっぷり十秒ほど俺を見つめ続けた長門が話し始めた。 「体型を変化させることは不可能ではない」 「えっ?」 「本質的には、わたしの体を構成する有機情報因子を追加、増量すれば、発達させたい部分を思うように大きくすることができる」 チョイ待ち、俺は別に部分的にどこかを大きくしろ、と言った覚えは無い。心の中だけで思い描いたはずなのに、長門は見抜いていたということか!? 「情報統合思念体に増量を申請した方がいい?」 「いや、いや、そんなことでお前の親玉を煩わす必要はない」 「そう? 涼宮ハルヒの鍵であるあなたの要望であれば、統合思念体も無碍には断らないと考えられるが」 「いーよ、別に……」 なんとなく長門にからかわれているような気がするのは気のせいなのか? 「簡易的には、有機情報因子間の結合を疎にすることで、見た目を大きくすることができる」 「はい?」 「密度を下げる」 「だから?」 「容器の中へ、圧力をかけて砂粒を押し込むか、空気を含ませるようにそっと注ぐかの違い」 なるほど、押し固めない方が見た目は多いように感じられるな、実際のところ、砂粒ではそんなに差はでないだろうが。 「試してみる」 そういうと長門は右腕を上げて肘を九十度に曲げた。制服の袖口から、細い二の腕がすーっと伸びている。 「触って」 「へ?」 「まずは現状を確認」 そういうと長門は右手の二の腕辺りを指差している。そこでさっき言っていた密度の変化の実験をしようというのか。 とりあえず、俺は言われるままに長門の隣の椅子に腰掛けると、 「いいのか?」 「いい、どうぞ」 なんか緊張する。 「じゃ、すまんが失礼して……」 といって、長門の右の二の腕をそっと触ってみた。相変わらずひんやりと冷たい。いわゆる贅肉と呼ばれる類のものは何も無い感じだが、それでも程よい柔らかさと弾力を持っている。俺は、少しばかり、ぷにぷにとつまんで見た。 「痛い、優しくして……」 うぉ、す、すまん、つい力が入ってしまったか。 「では、少し変化を」 長門は、なにやら例の高速呪文を唱えた。その途端、俺がつまんでいた二の腕の感触が一気に変化し、やわらかさが増すと同時に、ぷにーっと伸びてきた。 「お、お、これは……」 確かにカサは増したが、単に伸びきってしまった感じであの弾力感がなくなってしまった。これなら元のままの方がいい。 「さっきの方がいいな」 「うまく調整すれば、もう少し感触が良くなるかも知れない」 そう言うと、今度は左腕も同じように上げてきた。 「左右でいろいろパラメータを変えてみる。試してみて」 はい? そっちもですか? 俺は、長門と向かいあって座ると、右手で長門の左の二の腕を、左手で長門の右の二の腕を軽くつまんで、ぷにぷにという感触を確認してみた。 そうやって両手で長門のやわらかい二の腕をつまみながら、微妙に弾力が変化するのを感じつつ、「いやさっきの方が」、とか、「うん、これはいい」とかいうやり取りをしばらく続けていた。 バーーン! 「やっほー、来たよー!」 いきなり開いた部室の扉の音と元気いっぱいの声に驚いた俺は、長門の二の腕をつまんだ状態のまま振り返った。そこには、扉を開けた状態で固まっているハルヒの姿が……。 「ふぁあ? あんた有希になにしてんの!」 そう叫ぶと同時に室内に飛び込んできたハルヒは、開いた窓から突き落としそうな勢いで俺の胸倉を突き上げてきた。 「ど、どういうことよ! あんたまさか有希に……」 「まて、まて、俺の話を聞けって」 しかし、どう言い訳したもんか。長門が自分の体を構成する有機情報因子とやらの密度を変える実験をしていたので確認していた、なんて言える訳が無い。 「問答無用よ! このエロキョン!!」 ハルヒに胸倉をつかまれて問い詰められている間に、視界の端にわずかに見えた長門は、自分で自分の二の腕をぷにぷにしながら、楽しんでいるようだった。 ひょっとすると今年の夏には長門の胸が成長しているかもしれないな、ハルヒにネクタイを締め上げられ徐々に薄れ行く意識の中で、俺はそんなことを考えながら期待に胸を膨らませていた。 Fin.
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~あなたといっしょに。~ 長 門 鉄 道 nagato railway 只今の運行状況 長門線:平常どおり運行しています。 古泉線:平常どおり運行しています。 学園線:平常どおり運行しています。 上条線:平常どおり運行しています。 初春線:平常どおり運行しています。 長門鉄道の生い立ち 長門鉄道 概要 長鉄の路線紹介 日々長鉄をご利用くださる皆様のご意見をおまちしております。 テスト登校 -- 長門電車区@310pc (2010-04-30 18 13 48) 名前 コメント
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●よく種厨は劇場版Zが悪いとか言うけど DVDはオリコン合計44万本3巻で出荷数約90万本 ttp //animeanime.jp/biz/archives/2006/04/46.html ホビーは相通が ライツ事業では劇場映画『機動戦士Zガンダム』の公開により、関連プラモデルの販売が好調であった。 ttp //animeanime.jp/biz/archives/2008/04/oo.html アニメ製作の創通の平成20年8月期の中間決算が、4月10日に発表された。 『機動戦士ガンダムOO』や『ひぐらしのなく頃に』になどの人気作品が相次いだことから、 売上高、利益ともに前年比で大幅に伸びた好調な決算となっている。 この記事を種厨は 『創通が儲かるのは宣伝費かけてんだから当たり前だろ 無駄遣いの証拠wwwww』 とか煽るよな メディア事業では、昨年10月から放映開始となった大型アニメ『機動戦士ガンダムOO』の新商品広告収入と 『機動戦士ガンダム』の新商品の大型プロモーションが利益の伸びを支えた。 という記事の下で ライツ事業でも新旧のガンダムシリーズが好調であった。 『機動戦士ガンダムOO』では新商品が、『機動戦士ガンダム』ではパチスロや携帯電話がなどの新分野が売上げを押し上げた。 とあるのは無視なのか まさかメディア事業とライツ事業の区別がつかないのか ●08年度8月のトイジャーナルの記事にて、「001stシーズンのプラモ売上が種の73%」 とある件 まず、この記事の下の方の表で1st・2ndシーズンの商品展開時期の9~3月という 表示を根拠に種との比較時期もこの期間とする見方は、07年度の同様の記事で 種のHGの発売時期に合わせて10~3月にしていたことから考えて比較時期が統一 されておらず明らかにおかしい 00の1st・2ndシーズンをそれぞれ別個の作品として扱っている。どんなアニメ もしくはそれ以外の作品であれ、注釈が無ければ記事出るまでの期間か放送 期間全体の累計で比較する DVDであれ視聴率であれ、はたまた漫画であれ、いちいち期間区切って比較する 例なんて皆無に等しい 上記二つからしても、期間分けて比較するなら注釈つけるがそれが無い。 少なくとも放送期間半年分同士の比較ではない ●種厨「00は種と違って腐向けで情け無いwwwww」 に関連して 上記池谷Pの「20代男性を00で多く取り込めた」というコメントに加え 同じサイトで紹介した、同じイベントの内容 http //www.watch.impress.co.jp/av/docs/20050322/bandai.htm 「観客席の約9割は女性ファンが占めた 」 ttp //www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080128/bandai.htm 「女性ファンが多めだが、文字通り老若男女、幅広い層のガンダムファンが会場に集まった。」 種厨「00のドラマCDが売れたのは腐が大量についてるお陰」→数日後 「00は腐にも見放されてる」 ・・・・・・自分のレスも覚えらてれない重度の鳥頭すか? ●種以外の作品に対する反応例 385 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2008/08/06(水) 11 46 15 ID ??? ㈱バンダイナムコホールディングス(7832)平成21年3月期 第1四半期決算短信 [映像音楽コンテンツ事業] 映像音楽コンテンツ事業につきましては、映像パッケージソフトにおいては、TVアニメーション「機動戦士ガンダム00(ダブルオー)」の DVDソフトが人気となりましたが、DVDからBlu-ray Discへのハードウェアの移行に伴う端境期のなか、低調な推移となりました。 また、アニメーションを中心とした音楽パッケージソフトの販売が好調に移いたしました。 この結果、映像音楽コンテンツ事業における売上高は7,247百万円(前年同期比6.0%減)となりました。また営業損失につきましては、 のれんの償却費の計上もあり234百万円(前年同期は1,107百万円の営業利益)となりました。 394 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2008/08/06(水) 12 37 09 ID ??? 人気だけど低調か 正直だな 400 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2008/08/06(水) 12 51 36 ID ??? 低調な中での人気って要するにたいしたこっちゃないとしか読めんし 実際婉曲的にそう言ってるんだろ そんだけのこった どう見ても、業界全体が低調な中で00頑張ったよ! っていう内容にしか見えんのだがな。これ既出だが ●他、種厨の得意とする馬鹿理論の主な例 アニメ自体の価値を「抜けるかどうか」だけで判断する 種の同人は人気の証拠だけど、他のガンダムは腐だから駄目 プラモの話になると必ず「はっきりとした数字を出してみろよ」と言い出す 種プラの間抜けなラインナップと今に至るまで投売りされている事実は無視 そのくせ自分達はバンナムの公式発表ではなく余り当てになるとは言えないオリコンの数字を持ち上げる (オリコンについては「オリコン裁判」で検索) はっきりした数字とやらが実際そうでなくても、都合が良ければそう思い込む 負債を持ち上げる為なら誰であろうと叩く (叩いた対象の業績に関しては全くの無知、ついでに言うなら負債自体の業績に関しても無知) フルボッコされると自演で必死に火消し、挙げ句に後釣り宣言 レス番騙りと自演をやって種アンチ系スレを荒らすが余りの知能の低さにすぐにバレる 突っ込まれると質問に質問で返す、「アンチはツンデレ」とストーカーと同レベルのレスを付ける、 または必死で話題を逸す(主にDVD、CD売上関連への誘導) それでも尚突っ込まれると発狂、以下そのパターン 1 芝を大量に生やす 2 DVD、CD売上コピペを必死で連投 3 荒らしや煽り屋が良く使う下劣なAAを貼り人格攻撃 4 他作品の信者に罪を擦り付ける 上記の工作もどきで頑張るが、どうしてもあからさまな臭いが残る(主に、空気が読めない所為) 5 傍から見ていて同情しそうな哀れな後釣り宣言で逃走 6 後釣りがばれても、自分は無関係な煽り屋だと粘着しながら必死に主張する 7 自称良識のある種厨と間違われた人を名乗って着たりもするが、実際やるのはどっちもどっち理論か 良識の本退場宣言した筈なのに何故か延々粘着続けるという何時もの行為
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長門「来て……」グイグイ キョン「なんだ?」 長門「……ひっかかりましたね!」 キョン「ゲェッ、古泉!……と思ったら、そのままじゃないか」 長門「でも……掘る」 キョン「どうやって?」 長門「……ここに、こけしがある」 キョン「アーッ!」 古「韓国語でネックレスはなんと言うのでしょうか?」 キ「もっこり」 古「では、もっこりしてる所はどこでしょうか?」 キ「………股間///」 古「ご飯を食べる時に言うことは何でしょうか?」 キ「いただきます」 古「では、いただきます」 キ「アッー アナルだけは!アナルだけは!」 マッガーレを苦にしたふんもっふを予告する文部科学相あての手紙が6日、文部科学省に届き、 同省は7日午前零時過ぎ、銭谷真美・初等中等教育局長が異例の緊急会見を開いた。 封筒の宛名には「伊吹文明大臣様」と書かれ、中にキョン、谷口、国木田、新川に向けた計4通の手紙が入っていた。 差出人の名前や地域、学校名などを特定できるものは記載されていなかった。 大臣あての手紙では、「8日までになにもかわらなかったら、ふんもっふします。場所は学校でします」とし、「11日土曜日にふんもっふすることを証明します」と書いていた。 「親愛なるキョンたん」と原稿用紙に書かれた手紙の中では、 「なぜ僕をさけるですか。『ふんもっふ』すからですか『マッガーレ』だからですか」 「なぜ僕をさけるのですか。なぜ僕にズボンをおろさせてくれないのですか」 などと訴えていた。 ある日、急にキョンが家にきた。あたしはとりあえずキョンを部屋にあげた キョン「頼むハルヒ…正直に答えてくれ」 キョンは深刻そうな顔で言った。その声はいつもよりすごく色っぽく感じて ついついあたしはうなずいた。 キョン「なぁ…お…おまえも、したいときとかあるよな」 ハルヒ「あるわよ、年頃の若い女だしね」 キョン「じ…じゃあ、こ…こういう形の電池で動く物あるか?」 ハルヒ「バイブのこと?ええ、持ってるわよ」 キョン「よかった!今すぐそのスイッチの切り方を教えてくれ!! アッー!!」 ハルヒ「キー!古泉の仕業ね!」 キョン「……がおー」ガバッ 古泉「アーッ!……嬉しいです……」 長門「情報伝達に齟齬が発生するかも知れない……でも、聞いて」 キョン「あぁ」 長門「……わたブッ!」ブチッ キョン「……長門?」 長門「……情報の伝達、失敗。行動で示す」ガバッ キョン「アナルだけは!アナルだけは!」 長門「わたし、かわいい?」 キョン「もちろん。」 古泉「僕、かわいい?」 キョン「それはない。」 長門「旅に出る。」 キョン「いきなり何を!?」 長門「かわいい娘には旅をさせろと聞いた。 あなたはわたしをかわいいと言った。 だから、旅に出る。」 キョン「待て!!待ってくれよ!!」 長門「さようなら。」 キョン「長門………。」 古泉「僕は可愛くないのですからずっと一緒ですよ。」 キョン「待て!!俺も旅に連れて行って!! 掘られる!!掘られちゃう!!」 キョン「古泉、大事な話がある」 古泉「なんですか?」 キョン「俺は明日からいなくなる……だから」 古泉「……」 キョン「これを、俺だと思って使ってくれ」 古泉「これは……こけしですね?」 キョン「あぁ」 古泉「なぜですか?」 キョン「使い方は……分かるよな?」 古泉「……こうですか」 キョン「そうだ、さらにはテレビの上などに飾るとベストだ」 古泉「了承いたしました」 目が覚めるとそこは灰色の世界、 そこには古泉が下半身を丸出しにしていて、 いきなり俺に襲い掛かってきた。 キョン「やめろ、やめてくれ」 古泉「フフフ・・・ここは閉鎖空間、誰も助けてはくれませんよ さあキョンタンあなたに新しい世界を見せてあげましょう、 いきますよ覚悟はいいですね?」 キョン「ッアーーーーーアナルだけは!アナルだけは!」 長門「こうすればどちらも出番が減ることはない」 キョン「アッー!!アナルだけh」 アナルが減った? 何言っているんだ古泉?? 「何って、昨日掘ったとき、キョンたんのアナルが一つ減っていましたよ」 え!? まじ!? 俺二つ以上あったの!!? 「いえ、一つですが・・・。」 マジ!? じゃあアナルなくなっちゃった!!? 俺これからどうしよう!? ってちゃんと付いてるよ?古泉・・・。 アッーーーー! 古泉「ブレイクブレイク!あなたのアナルを~♪ 掘りたい!掘りたい!沢山掘りたい~♪」 みくる「ど、どうしたんでしょうかね古泉くん(ヒソヒソ)」 ハルヒ「きっと何時までもVipが落ちたままで、キョンのアナルを掘らせて貰えないからたまってるのよ(ヒソヒソ)」 浜中「じゃあウザイから死んでもらうのね(秘そ秘そ)」 キョン「(な、なぜだここ数日ケツの穴が寂しい!?)」 俺はハルヒの手を振りほどいて、セーラー服の肩をつかんで振り向かせた、 「なによ……」 「俺、実は古泉萌えなんだ」 「なに?」 「いつだったか俺を掘ってる時の古泉はそりゃもう反則なまでにかっこよかったぞ」 そして世界は滅びた キョン「ん?」 古泉「いかがなさいました?」 キョン「VIPが復活している」 古泉「ほほう…それは良い事です」 キョン「なんでだ?」 古泉「それはですね……こういう事ですよ!ヨイサッ!ホレッ!ホレッ!」 キョン「オー!アメイジング!アッ―!」 ハルヒ「PS3買いに行くわよー!」 キョン「という団長様の気まぐれで買う為に並んでいるわけだが」 みくる「ひーん、人が多しゅぎましゅ~痴漢怖いでしゅ~」 ●「ふー周りはやはり男性が多いですね、おっとテドドンに異変がw」 長門「店員何とかしろよォ!もう物売るっていうレベルじゃねーぞォ!!」 ハルヒ「ゆ、有希どうしたの?」 みくる「長門しゃん、どうしましゅたか?」 長門「関係ねえよ、列なんかよお!!!」ダッ キョン「あっ長門、人々をふっ飛ばしてまで買うコト無いんだぞ!」 ●「ちょっと失礼しますね、ソーレ!」 並んでたコンピ研部長「アナルだけは!アナルだけは!」 結婚式場にて 神父「キョンを愛し続けることを誓いますか?」 ハルヒ「誓います」 神父「ハルヒを愛し続けることを誓いますか」 キョン「………」 ハルヒ「……キョン?」 バンッ 古泉「その結婚ちょっと待った!」 キョン「!!??古泉!!」 ハルヒ「古泉くん!?」 古泉「キョンたん!僕はあなたを愛しています!結婚してください!」 ハルヒ「ちょ……何言っry」 キョン「古泉……俺もだ!」 ハルヒ「え!?」 ガシッ 抱き合う古泉とキョン 古泉「もう二度と離しません!」 キョン「待ってたんだぞ!ずっとお前が素直になるのを待ってたんだ!」涙を流し拍手をするみくる 微笑む長門 古泉「さあ、いきますよ!キョンたん!」 キョン「アッー」 「そっか。うむ、なるほど」 「……何に納得してんのよ」 「うん。入れるときより抜くときの方が気持良いんだなぁって」 「ば、馬鹿何てこ、ひぅん!」 部室に来ると長門だけだった。 まあ、特に珍しい光景では無いな。 だが今日は違った、長門のヤツが自分から話しかけてきたのだ。 コイツには流石に驚いたね。 「お願いがある、私と性交をして欲しい」 ああ、それぐらいな良いぜ―――って今何つったよ君?! 「性交をして欲しいと言った。貴方に分かりやすく言うのなら私とセックスして」 いやーあっけにとられたねあの長門がセックスしてなんて誘って来たんだ、だが俺も驚きっぱなしじゃないぜ。 よし、じゃあやるか! 「わかった準備は私がする」 「イク!…キョン……私イっちゃう~!!」 やっぱアナルかぁー!ペニパンかー!?これ立場逆だろー!! アッー! 古泉「たまにはマンコもいいですね」 キョン「アッー!そこアナルアナル!」 ―――Aさんがあなたのアナルにナイフを挿したと喜んでいますが、どうでしたか? キョン「朝倉の事ですか?えぇ、とても痛かったです」 ―――その時の心境は? キョン「反則的だと思いましたね(笑」 ―――結局、あなたのアナルはどうなったんですか? キョン「長門に助けてもらいましたよ。彼女は俺の恩人ですね。 もしも、ですが……あのままだったら痔とかそういうレベルのものでは済みませんでしたからね」 ―――そうですか(笑 ―――最後に一つ。あなたは朝倉さんの事をどう思ってますか? キョン「あぁ見えて、案外寂しがり屋なんですよ、あいつは。 毎晩甘えられてますよ。ナイフで。………もちろん、恐いです」 ???「ヌゥゥゥン!」 ドゴッ!ドゴッ!バキッ! キョン「誰だ!?」 ???「我が名は一鬼!アナルを極めし者」 一鬼「フンモッフ!」 キョン「アッ―!」 長門「あなたのアナルにツッコみたい」 キョン「そうか」 古泉「ほーらほーらアンデルセン。」 キョン「ナニやってるんだ古泉?」 古泉「よく見て下さい。」 アンデルセン ↓ ア●デル●● ↓ ア●ナル●● ↓ アナル 古泉「では、いただきます。」 キョン「アナルは嫌だ!アナルはやめて!」 組み分け古泉「ハッテン場」 ウホ泉イツキは少年エスパーテトドンである! アナルの門をつらぬいて 奥まで届いたイカズチは キョンのおさない前立腺に 目覚めてくれと放たれた テートドン テートドン 雄々しくたったテトドンは 愛するキョンを掘りつつ 開発する日々をたたかい開く will love me? tommorrow? 括約筋をきりさき掘り行く先は くろくかがやくアナル星 テートドン テートドン テートドン テートードーン マッガーレ!! 220のアナル。なんというアナルだろう。 古泉は息を呑んだ。芸術的、そして情熱的。まさにパッションアナルだった。 「これを求めていたんです……!」 からからに渇いた喉を酷使して、古泉はそれだけ言った。 言葉はそれだけで充分。前戯も不要だった。 己のテトドンをタイフーンの如き勢いでまろびだす。――ずっと僕のターン! 「俺も年貢の納めどき、か」 220は己の死期が間近だということを悟った。 懐からハイライトを一本取り出し、火をつける。 このアナルハンターも、鬼じゃない。煙草一本ぐらい吸わせて―― 「あぁぁぁぁぁぁあぁああああああああああああ!!!!????」 ――くれなかった。 ヒトラーの雷撃戦を彷彿とさせる勢いで、テトドンは打ち込まれた。 ヘブンズドアが開く音を、古泉は確かに聞いたのだ。 『消失谷口』 「おい、お前らなにやってんだ!?」 「だれよあんた!?」 「あたし知ってるわよ。こいつ五組の谷口って奴じゃない?」 「いかにも俺は五組が誇るナンパ☆スター谷口だ!で、お前らなにやってんだ!?」 「ふん、あんたには関係ないでしょ!」 「関係ないこたぁねぇだろが!長門さんになにやってんだドブス共」 「んなっ!あんたみたいな変質者に言われたかないわよ!!」 「ふん、お前はたしか俺様美的ランキングによるとD-のおデブちゃんだろ?そして隣りのお前はEランクの馬面だな!?」 「こ、こんなやつに……でも!!!」ビクビクッ 「貴様らの様なキショイ腐女子がAAランクの長門さんに手を出そうなんざ一万と二千年早いんだば~か!」 「(いけない!ドMだって事が知られたら……)」 「ふふん、どうせ貴様ら人から弄られる事が快感なドMなんだろ!?」 「(んんんんんっ!)」 「ふふふ、どうだ?いつまでも頭の中から甘い責めの言葉がとれないだろう?」 「うわーん」ダダダッ 「ふっ……勝った」 「あ、ありがとう。谷口…くん……」 「はははっ良いって事よ!」 「むにゃむにゃ、有希ちゃ~ん……」 ●「谷口君♪」 「うひゃ!らめぇ!アナルだけは!アナルだけは!」アッー! キョン「なぁ、ハルヒ」 ハルヒ「なによ。つまんない事だったら聞きたくないわよ」 キョン「指輪とネックレス、どっちが好きだ?」 ハルヒ「……なによなによやぶからぼうに」 キョン「いや、ちょっと参考までに」 ハルヒ「……」 キョン「どうしたんだよ。そんな考え込まれるとこっちが困る」 ハルヒ「ゆ、指輪かしら」 キョン「そうか。サンキュ」 ハルヒ「……ねぇ」 キョン「なんだ」 ハルヒ「どうして私にそんな事聞いたのよ」 キョン「だから参考までにだって」 ハルヒ「何の参考よ」 キョン「俺にもいろいろあるんだよ」 ハルヒ「……納得いかない」 キョン「と、言われてもなぁ」 ハルヒ「……」 キョン「……」 ハルヒ「……」 キョン「なぁ」 ハルヒ「今度は何よ」 キョン「古泉の指って、何号かな」 ハルヒ「(´・ω・`)」 『しりとり?』 「け、け……」 「もう無いでしょ?」 「……あるよ」 「ケツをだしな!!! ふんもっふ!!」 「アナルだけは!アナルだけは!」 214は病院で己の逞しいケツを屈辱的なポーズで晒していた。 古泉は眼前に繰り広がるアヴァロンに、確かにこの世の奇跡を見た。 肛門科医になってはや数年。ここまでの相手は、いまだかつてない。 テトドンに燃料が注入されるのを止められなかった。何時でも発射できた。 「どうだい先生。おれのケツは」 214は岩鉄のような声で訊ねた。ケツが痛い。早く、治してくれ。 「見事です」 古泉は断言した。ケツが凄い。早く、掘らせてくれ。 「見事な、痔ですよ。じっとしててください」 古泉は 214の両肩に手をかけた。それでは、治療を開始します――! 『214ハード 』 SS執筆による過労のため病院に行く 214。 だが、それは古泉一樹の巧妙な罠だった。 「214のSSは 私に読まれる為に築いてきたんですものね」 「いつものネタが出せれば…こんな蝶能力者なんかに…!」 「よかったじゃないですか アナルスレのせいにできて」 「んんんんんんんっ!」 「へへへ おい、テドドンを用意しろ。みんなで気持ちよくしてやる」 (耐えなきゃ…!!今は耐えるしかない…!!) 「214の生SS構想ゲ~ット」 (いけない…!アナルスレ向けになってるのを悟られたら…!) 「生214様の生or2を拝見してもよろしいでしょうか?」 「こんな奴らに…くやしい…! でも…感じちゃう!」(ビクッビクッ 「おっと、●に当たってしまったか。甘いふもっふがいつまでもとれないだろう?」 古「おや、どうされました?深刻そうな表情で下駄箱の中をみつめて」 キ「いや靴の中に画鋲が入れられてておまけにこんな紙切れが」 『キョン氏ね、きめぇ』 古「あ~これは・・・みくるちゃん同盟の仕業ですね、我々の注意不足です、すいません」 キ「?!古泉何か知ってるのか?どういうことださっぱりわからん、ちゃんと説明してくれ」 古「ここではなんですので屋上でお話しましょう」 古「すべてはあなたのおかれている環境が原因なのです」 キ「俺の環境?」 古「我々が所属するSOS団の女性陣が我が北高随一の美少女軍団だというのはよろしいですよね?」 キ「あぁ確かに長門にしても朝比奈さんにしてもミス北高コンテストがあれば上位入賞間違いなしだ。 ハルヒだって黙ってればかわいいしな、それに名誉顧問の鶴屋さんだっているし」」 古「そこが問題なのですよ、我がSOS団が北高美少女軍団を独占していることになります しかも全員があなたに好意を抱いているような気配すらある となれば他の北高男子生徒からすれば面白くない訳で・・・いわば北高男子共通の敵、それがあなたです」 キ「そっそんなバカな長門も朝比奈さんもみんな只の友達だろ?」 古「世間はそう見ていないようですね、北高美少女軍団にはそれぞれいわばファンクラブが結成されていまして・・・」 キ「ファンクラブッ?!」 古「最大派閥が『朝比奈さん親衛隊』で今回犯行に及んだ『みくるちゃん同盟』はその分派です その他長門さん萌えの『ゆきんこクラブ』や鶴屋さん命の『めがっさにょろ~んず』 朝倉会の残党を吸収した新興勢力で阪中さんの『なのねん連合』など枚挙に暇がありません。 最近では喜緑さんのファンクラブ結成の動きもあるようです」 キ「えっそっそんなにあるのか」 古「あぁご安心ください涼宮さんのファンクラブは存在しないようです」 キ「ハッハルヒは関係ないだろ」 古「おやそうでしたか・・・、これまでは我々の手の者が貧乳×巨乳の萌え論争などで各派間の対立を煽り あなたへの直接行動を抑制していたのですがどうやら限界に近づきつつあるようです」 キ「そういえば今朝階段で転びそうになったのも、校庭でバケツの水をかけられたのも全部そいつらの仕業か?」 古「おやそうでしたか、我々も必死で食い止めてはいますが最終的な崩壊は数日を出ないものと思われます 今日はともかく明日以降あなたの身の安全を保証することは不可能です」 キ「どっどうしたらいいんだ、俺は普通に学園生活を送りたいだけなのに・・・・・・」 古「手がない訳ではありません、ハーレム状態だから皆の反感を買うのです だから誰かひとりの決まった相手とカップリングを成立させれば全ては解決です」 キ「その手があったか」 古「ただし長門さんや朝比奈さんなどのファンクラブが結成されている方ではそのファンクラブの恨みを買うおそれがあります。 また普段交流がない人が相手では偽装と思われます、ですのでSOS団の仲間でファンクラブが存在しない人物となります。 すると相手はかなり絞られてきますがいかがです、おわかりですね?」 キ「・・・・・・」 古「なんでしたら残り時間も短いことですしこちらである程度のお膳立てをしましょうか?」 キ「いやそれは、でも今日中なんだよな、よろしくたのむ」 古「わかりました、それでは・・・・・・ふんもっふ!」 キ「いやー!アナルだけは!!アナルだけは!!アーッ!」 古「僕×キョンたんのカップリングが成立です、これでキョンたんの身も安全でし」
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忌々しい期末テストが終了し、春休みも間近に迫ったある日のこと 午前中だけの授業が終了し、いつもの習慣でオレは部室に向かった。 部室のドアを開けると、いつもの場所に長門が座っていた。 キョン「よ、長門。一人だけか?」 長門「そう」 キョン「朝比奈さんや古泉はどうしたんだ?」 長門「古泉一樹は用事があるといって帰った。朝比奈みくるはまだ来ていない」 キョン「そうか。ハルヒも今日は買い物があるとか言って帰っちまったんだ。 今日の活動は休みってことだな」 普段からなんの活動をしているかよくわからん団体だから 休みもくそもないっちゃないんだが、それはいまさら考えてもしかたのないことだ。 キョン「オレもたまには本でも読んでみようかな・・・なんかオススメはないか?」 オレがそういうと長門は本棚を睨み、若干戸惑った後に 厚めの本を取り出して机の上に置いた。 長門「これ」 キョン「お、どれどれ?・・・長門、これ恋愛モノじゃないか こういうのよく読んでるのか?」 長門「・・・たまに」 長門が読む恋愛小説に興味を引かれたオレはその本を受け取り、 団長席に座って読み始めた。 内容はよくある話だ。ひっこみ思案の女の子が偶然出会った男を 好きになるという話。紆余曲折を経て、きっとヒロインは その男と結ばれるのだろう。 オレは時間が経つのも忘れ、めずらしく読書に没頭していた。 長門はそんなオレの読書姿が物珍しいのか、チラチラと視線を投げかけてくる。 そういや長いこと本読んでなかったな。部室で読むのは初めてだし。 読み始めてから数時間経っただろうか。いつのまにが日が傾きはじめ、 気がつくと長門が横に立っていた。 キョン「ん・・・もうこんな時間なのか。結局朝比奈さんはこなかったな。 長門、そろそろ帰るか?」 長門はだまってうなずいた。もしかしてオレが帰るのを待ってたのか? キョン「この本しばらく借りていいか?読み終わるまで しばらくかかりそうなんだ」 長門「いい」 オレは本をカバンにしまうと、ドアのほうへ向かった。 長門がその後に続いてくる。 キョン「そういや2人で帰るの初めてだったな」 長門「そう」 キョン「今日はひさびさに本の面白さを実感したよ。これ読み終わったら またオススメ教えてくれないか?」 長門「・・・・・」 気のせいか、ほんの一瞬だけ、長門が悲しそうな顔をしたように見えた。 キョン「・・どうした?」 長門「なんでもない。また教える」 そういうと長門は顔をそむけた。少し元気がないように見えるのは オレの気のせいではないかもしれない。 不意に、オレの左手に柔らかく、そして少し冷たいモノが触れた。 見ると長門がオレの手をつかんでいる。 こ、これは俗にいうところの、手をつなぐという行為ではないのか・・・!? キョン「長門・・・?」 オレは少し不審げに長門に声をかけた。 長門「少しだけ、こうしていたい」 キョン「そ、そうか・・・別にオレはかまわないが」 若干きょどりながらもオレはなんとかそう答えた。 しかし、緊張のせいなのかオレは全身油の切れたロボットのような ぎこちない歩き方となった。無意識に顔が引きつってくるのを感じる。 ひょっとして今のこの状況は、はたから見ればまるで 付き合ってる男女が仲良く下校しているように見えるのではないか? そんなオレの内心を知ってか知らずか、長門は淡々と歩みを進めている。 しかし、時折こっちを向いては目を背けるという仕草が気になる。 やはり長門の顔には寂しげな表情が浮かんでいるように感じる。 そうこうしているうちに長門のマンションの近くまできた。 キョン「そ、それじゃまた明日な」 長門「・・・・・」 キョン「どうした?」 長門「・・・なんでもない」 やはり長門の様子が少しおかしい気がする。もともと表情の少ない長門だが、 長い間同じ時間を過ごしてきたSOS団メンバーは、 彼女の微妙な表情の変化を察知することができるのだ。 キョン「長門、なにか問題でも起きたのか?」 長門「ない。いつもと同じ」 キョン「ならいいんだが・・・困ったことがあったらなんでも 言ってくれよ?」 長門はかすかにうなずいた。本当に長門が困るような事態が 起きたとして、それがオレや他の団員の手に負えるかどうかはかなり疑問だが、 少なくとも彼女のそばにいることはできる。一緒に困ってやれる。 SOS団はすでに一連托生なんだ。古泉や朝比奈さんだってそのことは 理解しているし、ハルヒなら団員のピンチを見過ごすはずがないだろう。 キョン「それじゃ、また明日な」 そういうと長門はマンションのほうへ歩き出した。その後ろ姿を少し眺めてから、 オレも歩き始める。 家に帰ると、オレは小説の続きを読み始めた。 実はさっきからずっと気になっていたんだ。本がこんなに面白いと感じたのは 久しぶりだ。明日長門に礼を言わなくちゃな。 結局その日は夕飯と風呂の時間以外ほとんど読書に費やした。 熱中しすぎたせいで寝る時間がかなり遅くなってしまったが。 まだこのときは、後にあんな事態が起ころうとは夢にも思っていなかった。 翌日教室に着くと、ハルヒがめずらしく憂鬱そうな顔で座っていた。 最近はずっとハイテンションだったからその反動かもしれない。 キョン「よ、元気か?」 ハルヒ「あまりよくないわね」 キョン「昨日はどうしたんだ?」 ハルヒ「みくるちゃんと一緒にね、 新しいコスチュームを探しに行ってたのよ」 それは聞いてなかった。貴重な時間をムダにして、 朝比奈さんも災難だったろう。 ハルヒ「部室に居たって時間を有効に活用してるとは言えないでしょ」 自覚してたのかよ。 キョン「んで、新作コスプレはどんなのだ?」 ハルヒ「これっていうのが見つからなかったから、結局買わずに 帰ってきたのよ。私は踊り子の衣装がいいっていったんだけど、 みくるちゃんが泣いて反対したからしぶしぶあきらめたの」 どうやら朝比奈さんにはとんだ厄日だったようだ。 その日の午前中だけの授業は一瞬にして終わり、オレは部室に向かった。 今日は団員が全員集合する・・・はずだった。 ハルヒ「有希はまだきてないみたいね・・・」 長門はまだ部室に来ていないようだった。いつもの読書席が空いているので、 たまにはいいかと思い、そこに座って昨日借りた本を読みはじめる。 ハルヒ「あんた、有希のモノマネのつもり?全然似てないわよ」 いいところをハルヒのチャチャで邪魔される。まったくもってうるさいヤツだ。 キョン「オレだってたまには本くらい読むさ。邪魔すんなよ」 ハルヒ「ふーん。めずらしいこともあるもんね。明日雨降らなきゃいいけど」 さらなるハルヒのチャチャを無視して、オレは読書に集中しはじめた。 しばらくして朝比奈さんや古泉が来たようだが、読書に熱中するあまり 全然気づかなかった。 みくる「なんの本読んでるんですかぁ?」 キョン「おわ!あ、朝比奈さん!」 いつのまにか朝比奈さんがお茶を入れてくれていたようだ。 キョン「ああ、これは長門に借りた本なんですよ。恋愛小説です」 みくる「へえ~、長門さんも恋愛小説なんて読んだりするんだ」 キョン「ええ。オレも少し意外でしたよ」 古泉「そういえば、今日長門さんは学校を休んだそうですよ」 ハルヒ「へ?ホントに?」 古泉「ええ。小耳に挟んだところによると、病欠ということです」 やや真面目な顔で古泉は言った。あいかわらずの地獄耳だな。 しかし長門が学校を休むとはめずらしい。昨日少し様子がヘンだったのは、 調子でも悪かったのかな。 …去年の年末のあの事件を思い出し、オレは少し不安を感じた。 長門が原因不明のエラーにより、ハルヒの力を使って世界を改変したあの事件・・・ 改変後の世界ではハルヒにトンデモ能力はなく、古泉はただの転校生で ハルヒの追っかけ、朝比奈さんはこの時代の人間で、長門は普通の女子高生だった。 …いや、おとなしくて気の弱い、そしてたまに見せる笑顔がすごく可愛い 女の子だった。 そしてオレだけが改変前の記憶を持っており、世界を元に戻すために奔走した あの事件。 あのときの長門はたまに思い出す。できればまた会ってみたいと思うが、 かといってまた改変後の世界に戻りたいなんていう気にはならない。 今のオレにはSOS団のない世界なんて考えられないからだ。 キョン(あのときの長門は疲れていたんだ・・・オレたちが事あるたびに 長門を頼りにして、アイツにばかり負担をかけていたから・・・) ハルヒ「ちょっと有希に電話してみるわ」 ハルヒはおもむろに携帯を取り出し、長門に電話をかけた。 ハルヒ「・・・おかしいわ。全然出ないわね」 キョン「気になるな。帰りにちょっと寄ってみるか?」 ハルヒ「そうね。団員の心配をするのも団長のつとめよね それじゃ今から行きましょ」 あいかわらずの行動力だな。だが今回はオレも賛成だ。 朝比奈さんが着替えるのを待ち、それから全員で長門のマンションへ向かった。 ハルヒ「・・・チャイムにも出ないわね。もしかして、ひどい風邪で 寝込んでるのかしら」 キョン「風邪でも電話くらい出ると思うんだが・・・」 ハルヒ「うーん、とりあえず部屋の前までいってみましょ。 前やった作戦で行くわよ」 というわけで、オレたちはマンションの住人がくるまでひたすら エントランスホールで待っていた。 30分くらいたってから、自動ドアの内側から40手前くらいの女の人が出てきた。 前のときも出てきたのはこの人だったような・・・ ハルヒ「今よ!」 ハルヒが素早い動きで自動ドアの向こうに滑り込んだ。 ハルヒ「なにしてんの!はやくしなさいよ」 ハルヒに促されてオレと朝比奈さんと古泉はいそいそと足を進めた。 それからエレベータに乗り、7階の長門の部屋に向かった。 ハルヒ「有希~、調子はどう?見舞いに来たわよ」 ハルヒはドアをノックしながらそう言った。 ハルヒ「中にいないのかしら?全然反応がないわね」 古泉「・・・!?見て下さい」 そういうと古泉は、表札のあたりを指差した。 その方向に視線をやると・・・表札はかかっていなかった。 キョン「!?・・・前はたしか、長門って書いてあったよな・・・」 ハルヒ「これ、どういうことよ!キョン、なんか聞いてないの?」 ハルヒは今にも暴れはじめそうな剣幕でオレに詰め寄った。 キョン「いや、なにも聞いてないぞ。昨日は一緒に帰ったし、 帰り際にまた明日って言ってたし・・・」 一緒に帰ったというくだりでハルヒはやや眉毛の角度を変えたが、 今はそれどころではない。 しばらくの間ハルヒがドアをにらんでいたが、そのとき古泉がオレに小声で話しかけてきた。 古泉「少し困ったことになりましたね。さっそく機関で長門さんの調査を 始めることにします。なにもなければいいのですが・・・ あなたは涼宮さんのことをお願いしますよ」 機関は探偵業も請け負っているのか。そういや長門の仲間ともコンタクトを とっているらしいな。 古泉「くれぐれもお願いしますよ・・・涼宮さん!」 古泉がやや大きな声でハルヒに呼びかけた。 古泉「今学校に連絡をとってみたところ、長門さんは今朝間違いなく風邪で休む との連絡をしたそうです。長門さんが家にいないということは、なにか 事情があるのでしょう。ここは一旦様子をみることにしませんか?」 ハルヒ「・・・そうね。ここで騒いでてもしかたないわね」 ハルヒはそれで納得したらしく、エレベータホールに向かって歩き始めた。 エレベータ内では、1階に着くまで一同終始無言だった。 古泉「それではまた明日」 みくる「私もここで。・・・長門さん、明日はちゃんと来てくれますよね?」 ハルヒ「もちろんよ!明日は全員で会議だから、遅れちゃダメよ」 古泉と朝比奈さんが帰ると、オレはハルヒと2人になった。 ハルヒ「有希、大丈夫かしら・・・アンタ本当に何も聞いてないの?」 キョン「ああ」 ハルヒ「あの子無口だからあんまり自分のこと話したがらないのよね。 一人暮らししてる理由もまだ聞いてないし・・・」 そういや年末の雪山の洋館での一件はなかったことになっていたんだな。 世界改変の日以来、長門は統合情報思念体に処分を検討されていた。 ハルヒは直接そのことを知ったわけではないが、長門の様子が少しおかしいことに うすうす気づいていたらしい。 あのとき、もし長門がオレたちの前からいなくなったときは オレはハルヒに加担して、地の果てまででも探しに行くと言った。 ハルヒの記憶にあのときのオレのセリフは残っているのだろうか? あのときのオレの決意はまったく変わっちゃいない。 しかし、昨日の長門の寂しそうな表情・・・いまさらながら気になってきた。 まさか、長門は本当にいなくなってしまったのか・・・? いやいや、今朝だって長門自身が学校に連絡したっていうんだ。 ちゃんとした理由があるはずだ。明日くらいにはまた学校に来てるさ。 オレは動揺している自分をそう納得させた。 キョン「大丈夫だ。きっとなにか事情があるんだよ。電話に出ないのだって、 きっとなにかで忙しくて手が回らないだけだろ。用事が終わればすぐに 電話かけてくるさ」 ハルヒ「・・・うん」 先ほどとは異なり、ハルヒは少し元気がないようだ。 ハルヒ「キョン、年末の雪山のこと、覚えてる?」 キョン「!?・・・ああ」 ハルヒ「私、あのとき吹雪の中でまぼろしを見たって言ったわよね?」 キョン「そういや古泉もそんなこと言ってたな」 どうやらあのときの記憶はまだ残っていたらしい。 ハルヒ「まぼろしの中でキョンと話をしてるときにね。 もし有希がいなくなったらどうするっていう話になったんだけど」 キョン「・・・・・」 ハルヒ「そのときアンタはなんて言ったと思う?・・・ いや、アンタならどう答える?」 キョン「決まってるだろ。お前や朝比奈さんや古泉と一緒に探しにいくさ。 もし長門が家の都合でいなくなるってことになってもオレは納得しない。 長門がそんなこと望むはずもないしな。多少無茶をしてでも オレは長門をひきとめる」 当然だという顔でハルヒに言った。 ハルヒ「そう・・・そうよね!それを聞いてちょっと安心したわ」 キョン「大丈夫だ。明日になればちゃんと学校に来るさ」 オレがそう言うとハルヒは急に走り出した。 ハルヒ「じゃ、また明日ね。明日はSOS団全員で会議だからね!」 キョン「わかってるって。またな」 ハルヒと別れると、オレは家に帰った。 実を言うとオレは未だに不安だった。さっきから何度か携帯に連絡しているのだが、 つながる様子はない。 何かわかれば古泉が連絡をくれるだろうから、 今は機関の調査に希望を託すしかない。 特にできることもなく、かといって何もしていないと落ち着かないので、 オレは長門から借りた本の続きを読むことにした。 物語は終盤に差し掛かっており、数時間で読み終えることができた。 結末はオレの予想と大きく異なっていた。 中盤あたりで、ヒロインが好きになった男に 惚れる他の女の子が現れた。いわゆるライバルキャラである。 中盤まではヒロインと惹かれあっていた男だが、除々に ライバルの人並みはずれた行動力と不思議な魅力に惹かれはじめる。 終盤には引っ込み思案のヒロインに出る幕はなく、 ライバルと男の絆は括弧たるものとなる。ラストはヒロインが 元の一人ぼっちに戻り、寂しい結末を迎えるという話だった。 オレは言いようのない寂寥感に襲われた。あんなに熱心に読んでいた本なのに、 読後の今はいっそ泣き出したいような、そんな気分だった。 長門はどんな気持ちでこの本を読んでいたのだろう。あの長門でも、 一人のときは寂しさを感じていたのだろうか。 やりきれない思いを感じながら、オレはいつしか眠りに落ちていた。 翌日の休み時間、古泉に呼び出されたオレはとんでもないことを聞かされた。 キョン「長門が転校しただと!」 古泉「はい。今朝長門さんのクラスの担任に聞いてみたところ、朝突然学校に 電話がかかってきて、長門さんが一身上の都合で転校すると告げられた らしいです。行き先は海外だとか」 オレは朝倉の転校を思い出して愕然とした。まさか、長門までが こんなことになってしまうとは・・・ 古泉もかなり動揺しているようで、普段の余裕が感じられない。 キョン「誰がそんな電話をかけたんだよ」 古泉「わかりません。・・・ただ」 キョン「なんだ?」 古泉「組織が定期的に接触を試みていたTFFI端末の多くが、同時に姿を 消したということです」 キョン「・・・どういうことだ?」 古泉「わかりません。現在、組織が全力を挙げて調査中ですが・・・そういえば今、 涼宮さんはどうしてますか?」 そうだ、ハルヒのことを忘れていた。もしこのことを知ったら、 どんな行動に出るかわかったもんじゃない。 キョン「授業が終わったと同時に教室を出て行った。まさか、長門のクラスを 見に行ったんじゃ・・・」 古泉「僕が見てきましょう。キョン君は念のため、部室のほうを見てきて下さい」 キョン「わかった」 オレは急いで旧館の部室まで向かった。ドアをノックするが返事はない。 持っていたカギでドアを開けたが、中には誰もいなかった。 オレはイスを引いてゆっくりと腰をおろし、深いため息をついた。 キョン「長門・・・一体どうしちまったんだよ。どうしてなにも言わずにいなくなるんだ」 長門の親玉のせいなのか。あのクソッタレが再検討した結果、 やはり長門を処分することにしたっていうのか。 もし本当にそうなら、オレはハルヒにすべてを話さなければならない。 しかし・・・すべてを知ったハルヒはどうなるのだろうか。オレが話してしまうことは簡単だが、 アイツはこれから世界を創造する力を抱えたまま生きていかなきゃならないことになる。 もしもオレがアイツの立場だったら、そんな状況には到底耐えられないだろう。 机に突っ伏してそんなことを考えていたら、不意に部室のドアが開いた。 「あれ、キョン君だけ?・・・久しぶりね。元気してた?」 部室に入ってきた人物を見て、オレは驚愕のあまり声も出せない・・・はずだった。 しかし、オレは自分でも驚くほど冷静になっていた。 キョン「またお前か、朝倉。もう二度とお前の顔は見たくなかったぜ」 朝倉「・・・ずいぶんと嫌われたものね」 キョン「当たり前だ。去年のことを忘れたとは言わせないぞ。 オレは2回もお前に殺されかけてるんだ」 朝倉「終わったことはもういいじゃない。それより、長門さんの話聞きたくない?」 キョン「・・・言ってみろ」 朝倉「そんなに長い話じゃないんだけどね。あなたたち長門さんのこと探してるようだけど、 きっぱりあきらめてくれない?」 キョン「ふざけんな」 朝倉「私は真面目に言ってるつもりだけど?統合情報思念体内部で大きな変革があってね。 長門さんはもう用済みってわけ」 キョン(こいつ!) 怒りのあまり声を荒げそうになったが、かろうじて抑えた。 キョン「どういうことだ」 朝倉「簡単に言うとね、統合情報思念体内部で主流派の割合が減って、今は穏健派が 主流を占めてるってわけよ。かくいう私も穏健派として再構成されたの」 キョン「お前が穏健派だって?」 朝倉「そう。今は別にあなたたちとケンカをしようなんて思ってないよ。 穏健派が主流を占める統合情報思念体にとって、大規模な時空の改変は 望ましいものではないわ。だから涼宮ハルヒのそばに長門さんがいることは 危険だって判断されたの」 キョン「お前らの親玉は本気でそう思っているのか?」 朝倉「そうよ。私はあなたたちがヘンな事をしないように釘を刺しにきたの。 統合情報思念体は、長門さん以外のメンバーに手を出すことはよくないって 判断してるから」 こいつらの親玉はとんだマヌケ野郎のようだ。長門がいなくなればオレたちが どういう手に出るかをまったく考えていないのか。 朝倉「あなただって、世界がおかしくなることなんて望んだりしないでしょ? それに根暗な長門さんが一人いなくなったって誰も気にしないわよ」 キョン「お前にとってはそうかもしれんが、オレたちにとっては大事な、その、 仲間なんだ。いなくなりましたって言われてはいそうですかって 納得できるかよ」 朝倉「すぐ慣れるわ。なんなら長門さん似の明るい女の子のTFFI端末をこの学校に 転校させようか?長門さんよりよっぽどSOS団のマスコットにふさわしいんじゃない?」 そう言うと朝倉はクスクスと笑いはじめた。 これ以上こいつと話していてもラチがあかないようだ。それにSOS団のマスコットは 朝比奈さんであり、長門はSOS団になくてはならない無口キャラなんだ。 まあ、そんな属性はどうでもいいがな。 キョン「お前とこれ以上話すことはない。なんなら教室へ行ってこいよ。 オレと違ってみんな喜ぶと思うぜ」 朝倉は首をふり、 朝倉「今日の用事はこれで終わり。くれぐれもおかしなことしちゃダメだよ」 そう言うと朝倉は部室から出て行った。 朝倉が出て行った後、念のためドアを開けて廊下を確認してみるが、 すでに彼女の姿はなかった。 さて、これからどうするか。オレは再びイスに腰を下ろした。 休み時間はとっくに終了して、今は2限目の授業が始まっているはずだが 教室に戻る気にはならなかった。どうせ今の状態では 授業なんて上の空だしな。 …こうなった以上、ハルヒに本当のことを言わなければならない。 ハルヒの力で長門を救い出し、親玉を懲らしめたとして、その後はどうなる? 自分の力を自覚したハルヒは、今まで通り生きていけるだろうか。 もしかしたらハルヒの能力が封印されるような都合のいい展開があるかもしれないが、 最悪の事態だってありうる。 先のことなんて、考えてわかるようなことではない。 オレが答えの出ない問いに延々と頭を悩ませていると、再び部室のドアが開いた。 入ってきたのは・・・ハルヒだ。 ハルヒ「とっくに授業始まってるわよ」 キョン「頭が痛いから今日は早退ってことにしてくれ」 ハルヒ「有希が転校したそうね」 キョン「・・・古泉に聞いたのか」 ハルヒ「詳しいことは後で担任から聞きだすから、今はおとなしくしてほしいって 言われたわ」 ムダな悪あがきだな。どう言いくるめたっていずれハルヒは動き出すんだ。 …まあ、アイツだってどうしていいかわからないんだろうな。 ハルヒ「アンタたち、なにか知ってるんでしょ」 キョン「オレはさっき古泉に話を聞いて初めて長門の転校を知ったんだ。 オレだって訳がわからないんだ」 ハルヒ「ウソよ!」 ハルヒは叫んだ。 ハルヒ「古泉くんもアンタも、大事なことを隠しながらしゃべってるわ。 私だってバカじゃないのよ。そのぐらいの事はわかるわ」 キョン「・・・・・」 ハルヒ「アンタたち、たまに私に隠れてなにかやってるわよね?」 キョン「ハルヒ・・・」 ハルヒ「知られたくないことなら無理に聞き出すのはよくないと思ってたのよ。 でも・・・有希がいなくなったっていう時にまた隠し事?もううんざりよ!」 いつのまにかハルヒは涙目になっていた。罪悪感が容赦なくオレの心を責めたてる。 オレはハルヒが何も知らないと思っていた。まさか、オレたちがハルヒに隠れて やっていることをうすうす感づいていたとは。 オレはハルヒを信じている。もしハルヒが自分の力に気づいたとしても、 決して世界がおかしな事になるなんてことはないはずだ。1年前のハルヒならともかく、 今ならそう断言できる。それくらいのことはわかっているつもりだ。 問題はその後なんだよ。 ハルヒは団長席に座り、オレから目を反らすように外を眺めていた。 オレはハルヒにすべてを伝えてしまいたかった。宇宙人や未来人、超能力者とその組織・・・ それをハルヒに信じさせることは簡単だ。一言こういえばいい。 『オレはジョン・スミスだ』と。 4年前の七夕、ハルヒが中1のときにすべては始まった。 オレが朝比奈さんと一緒に過去へ行き、中1のハルヒと一緒に 東中の校庭に宇宙人へのメッセージを描いたあのとき、 ハルヒに名前を聞かれたオレはそう答えた。 そのときから長門の親玉はハルヒの観察をはじめ、古泉に超能力が生まれた。 そうそう、朝比奈さんはその時代から過去へ行けなくなったって言ってたっけ。 オレは、4年前のあのときから始まる長い物語を頭の中で整理しはじめていた。 やはり話そう。すべてをハルヒに伝えてしまおう。 キョン「ハルヒ」 ハルヒ「・・・・・」 ハルヒは窓の外を見つめたままの体勢でいる。 そうだ。長門を取り戻した後はオレたち全員でハルヒを支えてやればいい。 オレはハルヒにすべてを伝える決意をした。 そのとき、タイミングがいいのか悪いのか、また部室のドアが開かれた。 古泉「キョン君、涼宮さん・・・やはりここにいましたか」 キョン「古泉、お前どうしたんだ?」 古泉「あなたたちのことが気になりましてね・・・特にキョン君」 キョン「なんだよ」 古泉は小声でオレに話しかけてきた。 古泉「涼宮さんに長門さんのことを話したんじゃないでしょうね」 キョン「これから話すつもりだ」 古泉「キョン君!」 オレは古泉の小声に合わさず、普通のトーンでそういうと 古泉は非難の声をあげた。 古泉「自分がなにをしようとしているのかわかってるんですか?」 キョン「ああ、よく理解しているつもりだ」 古泉「少し冷静になって下さい!」 オレはいたって平常な状態だ。冷静じゃないのは古泉、お前のほうだろ。 オレたちが押し問答をしていると、ハルヒが横を通り過ぎていき 部室から出ていった。 キョン「ハルヒ!待て!!」 古泉「待って下さい」 古泉は強引にオレの腕をつかんで押しとどめた。 キョン「離せ古泉!お前こそわかってるのか?このままハルヒをほっとけば、 例の空間が加速度的に広がっていくんだぞ」 古泉「今の状況ではそのほうがマシでしょう。むしろ涼宮さんは落ち込んでいるように 思えます。閉鎖空間を生み出すような状態ではないと思い・・」 話の途中で、オレは古泉の胸倉を掴んで引き寄せた。 キョン「アイツはな、オレたちが影でなにかやってるってことにうすうす感づいていたんだ。 オレは好きでやってた訳じゃないが、それでも隠し事をされるってのは いい気分ではないだろうよ。・・・まあそんなことはいい。 オレが言いたいのは、ハルヒは本気で長門の心配をしてるって事だ」 古泉「・・・・・」 オレは古泉の胸倉を離して一歩後ろへ下がった。 キョン「オレだってそうだ。長門が今どんな状況でいるのか、気になって頭がどうにか なりそうだ。お前は違うのか?」 古泉「それは・・・」 キョン「さっき朝倉がここに来たんだ」 古泉「!?」 キョン「長門の親玉の内部が穏健派に変わった、とか言ってたな。長門がハルヒのそばに いるのは危険なんだとさ」 古泉「それが本当なら、機関が接触していたTFEI端末の消滅も理解できますね。 穏健派となった統合情報思念体は現状維持のための行動さえ危険だと考えているのかもしれません」 キョン「そんな事情もどうだっていいんだ。問題はどうやって長門を助けるかってことだ。 お前、なんかいいアイディアあるか?」 古泉「それは・・・」 キョン「相手は長門の親玉だ。超能力者だって太刀打ちできないだろうな。 未来人にだってどうにかなる相手とも思えん。オレにはなんの力もない・・・ 今の状況を変えるには、もうハルヒの力に頼るしかないんだよ」 キョン「古泉、お前に頼みがある」 古泉「・・・なんでしょう」 キョン「冬休みに鶴屋さんの別荘に行ったときゲレンデで妙な洋館に閉じ込められただろ?」 古泉「あのときのことは忘れもしませんよ」 キョン「じゃあ、あの約束も覚えているか?」 古泉「・・・長門さんがピンチになり、それを放置することが機関にとって都合のいい場合、 僕は一度だけ機関を裏切る、ということでしたね。まさに今の状況そのものです」 キョン「ハルヒに真実を教えなきゃならんってのは想定外かもしれんが、今こそあの約束を 果たしてほしいんだ。なんなら黙認してくれるだけでもいい」 古泉「・・・・・」 キョン「オレはこれからハルヒを探しにいく。見つけ次第部室に連れ戻して、 それからすべてを話すつもりだ」 古泉「・・・・・」 キョン「・・・頼む」 古泉は黙ったまま立っていた。 オレは古泉を残し、部室を出てハルヒを探しに向かった。 それから、教師に見つからないようにめぼしいところを探したが ハルヒは見つからなかった。 もしかして、学校の外へ出ていったのか。 さきほどからハルヒに電話をかけているのだがつながる様子はない。 しかたない、探しに行くか。 オレはこっそり学校を抜け出すと、長門の家、駅前の広場や喫茶店、川沿いの公園など、 ハルヒがいそうな場所を探し回った。 ここにもいない・・・か。 川沿いの公園までくるとさすがに疲れを感じ、オレはベンチに腰かけた。 今日はいい天気だな・・・そろそろ春の訪れを感じさせる風が吹いており、 心持ち暖かい。あたりを見回すと親子連れが川の中で遊んでいた。 ふと時計を見ると11時を回っている。 まさか教室に戻ってたのかな・・・ん? まてよ、もしかしてあそこかもしれないな・・・ オレは再び、心当たりがある場所に向かって走りはじめた。 しばらく走っていたが、除々にスピードを下げて歩きだした。 ここだ。ハルヒがオレと初めて会った場所。 オレの目の前に東中の正門があった。さすがにこのまま中に入るわけにはいかないので、 学校の敷地の回りを歩いてみることにする。 …いた!ハルヒだ。体育倉庫のあたりからぼんやりとグラウンドを眺めていた。 キョン「この時間に制服姿でこんなことうろついてたら補導されるぞ」 ハルヒ「キョン?なんでここがわかったの・・・?」 キョン「それはだな・・・」 なんて説明したらいいのか、一瞬戸惑った。 オレは少し視線を泳がせ、グラウンドのほうを見てみた。 昼前の太陽の光がグラウンドに降り注いではいるが、4年前の七夕の夜の光景が ありありとよみがえってくる。 …やはりすべてのはじまりから伝えるべきだな。 再度覚悟を決め直し、オレはハルヒと向き合った。 キョン「ハルヒ、この模様に覚えはないか?」 ポケットから古びた短冊を取り出し、ハルヒに見せる。 ハルヒ「これ・・・もしかして・・・・・」 キョン「そうだ、お前が4年前に、このグラウンドに描いた模様だ」 ハルヒ「!?・・・どうしてそれを?」 ハルヒは驚きと疑惑が混じりあった視線をオレに突き刺してくる。 キョン「4年前の七夕の夜、お前がこの模様を描くのを手伝った高校生のことを覚えているか?」 ハルヒ「まさか・・・ウソでしょ・・・・・」 オレは一呼吸して、ゆっくりとハルヒに言った。 キョン「オレがあのときのジョン・スミスだ」 ハルヒはこれまで見せたことのない驚愕の表情でオレを見つめていた。 たとえツチノコを発見したとしてもここまで驚くことはないだろう。 ハルヒ「そんな・・・だってあのときのジョンは間違いなく北高の制服を着ていたわ。 たしかに言われてみれば、シルエットはアンタとよく似ていたけど、 アンタがジョンだっていうなら、あのときは私と同じ中一のはず・・・」 そこまで言ってハルヒはなにかに気づいたようだ。 ハルヒ「まさかアンタが時間移動して4年前の私に会いにきたっていうの!? ウソよ!ありえないわそんなこと!アンタ、本物のジョンからその話を 聞いたんでしょ!彼は今どこにいるのよ?」 ハルヒは一方的にまくしたてた。改変後の世界と違ってえらくうたぐり深いヤツである。 当然か。オレだって、私は4年前に行って過去のあなたと会ってきましたなんて言われたら 間違いなくソイツの頭を疑うだろう。朝比奈さんと会うまでは、であるが。 キョン「信じられないだろうが本当の話だ。あの日のことはよく覚えている。 オレからしてみれば去年の夏の出来事だったが・・・とにかくオレが お前に声をかけたときは、お前は確か校門をよじ登って中に侵入しようと していたんだったよな。お前の姿はTシャツとハーフパンツ、髪はたしか、 肩より少し長いくらい、だったかな」 キョン「お前の指示に従ってオレはこのグラウンドに白線を引いた。引き終わったら お前が模様に手直しをして、それからオレにある質問をしたんだったよな」 ハルヒ「・・・・・」 キョン「『宇宙人がいると思う?』だったっけ?未来人や超能力者、異世界人についても 聞かれてたな。そのときオレはなんて答えてた?」 ハルヒ「・・・いるんじゃねーの、とか、いてもおかしくはないとか・・・異世界人には まだ会ったことがないって言ってたわね」 キョン「そうだったな。あの時点のオレはまさに未来人だったってわけだ」 少しだけ微笑みながらオレは答えた。正直言ってここまでハルヒがうたぐり深いとは 思っていなかったから、少し意表を突かれた感があった。 しかしハルヒは半信半疑ながらも除々にオレの話にくらいついてきている。 ハルヒ「!?・・・まさか、2回目の市内探索のときの話、あれも本当だったってこと?」 ハルヒと2人きりで閉鎖空間に閉じ込められ、そして脱出した後に行った 市内探索のとき、オレは冗談まじりに長門、朝比奈さん、古泉の正体を ハルヒに教えてやった。あのときのハルヒは頭ごなしに否定してきたが、話の内容自体は ちゃんと覚えてくれていたようだ。 キョン「そういうことになるな。4年前のあの日、 オレが背負っていた女の子のことを覚えてるか?」 ハルヒ「・・・あ!?」 キョン「あれはオレと一緒に時間遡行した朝比奈さんだ。あの人に頼まれて オレはタイムトラベルをするはめになったんだ」 ハルヒ「そんな・・・」 キョン「お前はたしか、あの後ジョン・スミスと会うために北校生を入念に調べたんだよな。 下校時間に校門付近で張り込んだりしたんだっけ?結局ジョン・スミスは 見つかったのか?」 ハルヒ「・・・・・」 キョン「そんな生徒は影も形もなかった、だろ?当然だ。そのときのオレは中1だったからな」 ハルヒ「・・・じゃあ」 ハルヒが少し目を伏せながら口を開いた。 ハルヒ「あのときのメッセージ、なんて書いてあったかわかる?」 キョン「『私はここにいる』だったかな?いや『私ならここにいるから はやく現れなさい』だったっけ」 オレは長門の言葉と、改変後の世界のハルヒの言葉を思い出しながらそう言った。 ハルヒ「・・・なんでそこまでわかるの」 キョン「この短冊をな、長門が解読してくれたんだよ」 長門の名前を聞いたとたん、ハルヒは電撃を撃たれたように顔を上げた。 ハルヒ「有希・・・そうよね。こんなときにアンタがくだらない冗談言うわけないわよね。 信じるわその話」 キョン「ハルヒ・・・」 ハルヒ「で、その話がどう有希とつながるの?さっきの話からすると、 有希はタダモノじゃないってことだったわよね?」 オレとハルヒは学校まで戻りがてら、これまでのSOS団に関する話をした。 オレとハルヒ以外の団員の肩書きとその背景。朝倉涼子の転校の真相。 閉鎖空間で起きた出来事。さらにその後の不思議な出来事の数々。 気づけば学校まで戻ってきていた。オレたちは部室に戻り、話を続けた。 それからオレはハルヒの能力について、長門や古泉の見解をふまえながら 詳細に語った。
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_ , ^ `ヽ イ fノノリ)ハ リ(l|゚ -゚ノlリ /つ{⌒l^0 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 変な長門 ◆K.H.N/X4hw(◆U3ytEr12Kg) 「変な長門が全レス」「きまぐれ変な長門のスレッド」の2本を運営。どう「変」なのかという答えとしては、なりきり度合いの低さをこのように表現しているようだ。本人曰く、「そういう意味(編者注:キャラクター全レス)では異端だから」とのこと。独特の味があり、そのまったりとしたペースも過ごし易さを感じさせる(長門自身があまり早いのを好んでいないようだ)。 比較的真摯な話題が取り上げられることが多く、やや真面目な雰囲気漂うスレッドである。よく文芸の話題も語られている。夜はあまり遅くなる前に終わってしまうことが多いため、開催頻度は低くないものの、見つけたらもう長門は帰っていた、ということが偶にある。机に手を置き本を読んでいる、小さいAAのことが多い(項目トップを参照)。なお、携帯から参加しているようである。 タイトルが2種類あり、それぞれ内容が若干異なっている。 「変な長門が全レス」いわゆる全レス。話題はなかなか真面目テーマが語られることもあれば、他愛のない話をしていることもある。流れは速いときもあるが、常識的な範囲で、なかなか居心地のいい空間である。 「きまぐれ変な長門のスレッド」後ろに、チルダでサブタイトルがつく。全レスよりもゆっくりした速度で、のんびりとするのがこちら。話題は上とあまり変わらない。勿論、タイトルから「全レス」が取られているので、全レスしているわけではない。なお、長門曰く、「(編者注:こちらのタイトルのときは)あまり話題のない時には参加を控えて欲しい」とのこと。話したい話題を持参するほうがいいようだ。 (この項目は、主催者ではない者が編集しています。ご了承ください。履歴等は、主催者が望んでいるかが不明瞭なため、見送っています。)
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提督のいない鎮守府は、静かだ。 だが、かれが遠洋に出撃しているがゆえの不在の静かさと、“いない”ゆえの空席の空しさは、 どう思いを馳せてみても違う。 鎮守府筆頭が空席となる理由は、これまた様々である。 いわゆる帝国海軍における人事によるもの、提督が何らかの理由により円満な退役を見たもの。 このふたつのいずれかであれば、艦娘たちは程度の差こそあれど、去った提督を惜しみ、新たな提督を心待ちにする。 今までに何人もの提督が鎮守府に赴任してきたが、どうしても“現在”の提督が一番愛しく思えてしまうようなのだ。 しかしながら、今鎮守府にのさばる沈黙の重たさは、先に述べた状況のどちらでもない。 『提督はボラボラの浅瀬で、紅珊瑚のトナカイの夢をみておられますよ』 高雄が──満身創痍で、唯一南洋から帰還してきた高雄が、年若い妹というべき駆逐艦たちに、 たった一滴の涙を見せて、そう言い聞かせていた。 高雄は提督の秘書で、座乗艦だった。その、南洋に赴く日に限って、かれは、高雄に乗らなかった。 大事な同輩と、愛する男を南の海の底に置いて、それでもたったひとりで高雄は、鎮守府に帰ってきた。 長門の胸中に沸きあがるのは、あれだけ艦娘をとりこにしておきながら、 あっさりくたばった提督への、嫉妬にも似た怒りの念だ。 墓があったら眼前にはったと正座して、明けてから暮れるまで、もの言わぬ石に延々と説教を垂れていただろう。 死は絶対だ。死は不可逆だ。戦場に散り靖国に咲くのが武人の誉れだというならば、 恥を晒しても生きて帰ってくるのはせめて──せめて、男の甲斐性とかそういうたぐいのものではないのか。 憤懣やるかたない長門の足元で、ぱきりと小枝が折れた。 その時だった。 幾分か上擦った、本職の海の男たちにはだいぶ頼りない、耳慣れた五省を唱和する声。 鎮守府にいるのは、提督を始めとする本職の軍人だけに留まらない。 事務屋もいれば、酒保の店員もおり、珍妙な猫もたまにうろついていたりする。 長門!と呼びかける声は、唱和の声に明るく重なった。入渠を終えた金剛がそこにいて、こちらへ手を振っている。 傍らで学び舎の窓を見上げているのは、やはり入渠を終えた比叡だ。 「江田島の士官候補生デース! 未来の提督たちネ!」 「実地学習、だそうです。みな、一度は実際の艦を見て、自らがすべき職掌の重みを体感せよ、とかで」 鎮守府にあまり覚えない、そのものずばり若い娘の声に注意を引かれたと見えて、ひょこりと白い制帽が窓から覗く。 するとたちまち、そこは士官候補生たちが、我も我もと鈴なりの有様になった。 金剛は気安く笑顔で、諸手を挙げてそれに応えた。比叡は比叡で、そんな彼女を微笑ましく見つめている。 「──長門!」 そして、今にも落っこちそうなほど窓から身を乗り出した少年──まだ少年にしか見えない “未来の提督”の声が、まっすぐに長門の鼓膜を打った。 勢い余って、その頭から制帽が落ちる。晴れた空に花弁のようにくるくると舞って、 楽しげにスウィングして、果たしてそれは──推し量ったごとく、過たず長門の胸に、ぱすんとぶつかった。 「長門! ナイスキャッチー!」 「……ちょっと、金剛ねえさま! 少しはものの言い方を──」 「比ー叡ー、ワタシを誰だと思ってるノ? 英国で生まれた帰国子女! 超弩級戦艦! 金剛デース!」 「もう、ねえさまったら!」 制帽を落っことした粗忽者は、それでも笑顔で、三人の艦娘に手を振っている。 鬼より怖いと認められる教官も、提督が不在の今、艦娘たちに『遊んでおらんで仕事をせえ』とは言いづらいのだろう。 なんとも微妙な、苦しょっぱいような顔で、教卓付近の窓から顔を出している。 長門もまた、不安なような、それでいて期待に似ているような、教官の心中とだいぶ通じるところのある心持で、 未だに手を振る少年を見上げていた。 鎮守府が、新しい提督を迎える日も近いだろう。一月や二月ではないかもしれないが、年単位ではないに違いない。 それまできっと艦娘たちは、本物の人間の娘たちを真似て繕い物に精を出してみたり、 ぼんやり海を眺めたり、まだ見ぬ提督に思いを馳せたりして──過ごすのだろう。 その、いずれ来たる提督が、自分を座乗艦に──秘書艦に──ひいては最愛の思い人にしてくれることを、待ち望みながら。 新たに鎮守府に着任した提督は、痩せっぽちの洟垂れ小僧だった。 黒縁眼鏡。生えたのだか生えてないのだか、たまにまばらな無精髭。 “着られている感”がありありな白の詰襟。敬礼は、今までの提督たちと引き比べても、全くのどへたくそ。 洗練されてもおらず、江田島でどうにか作られてしまった濫造提督、というべきありさま。 煙草は嗜まない。酒は猪口の糸尻の量を啜る程度。食も細い。夜になると少し咳き込む癖。 ほとんど雪山のような高地で療養したこともあったんだよと聞かされて、 身の寒くなる思いをした艦娘もあったが、寛解したと笑顔で断言されては追及もままならぬ。 そして、あろうことかその新米提督は、長門を秘書兼座乗艦に選んだ。 気安いわけでもなければ扱いが容易いわけでもない、ウォーシップという呼び名そのものを体現したような長門を。 「ああ、長門それから」 「……なんだ」 そして、あろうことか彼は──いつのまにか少年から青年へと成長した提督は、ある夜、長門にこう告げた。 「きみに、──きみに夜伽を命ずる。本日フタイチマルマルで執務室に出頭するように」 --------------------------------------------------------------
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前回の話 『俺の艦隊がこんなに狂信的なわけがない』 「我らが指揮官――造物主殿」 作戦から帰投した第一艦隊の艦娘たちが執務室に入ると、旗艦である戦艦・長門は尊崇と敬愛に 満ちた目で提督を見上げ、躊躇することなくその前に跪いた。彼女と同じ建艦組の加賀も、長門の 後に倣い、司令官へ粛々と跪いた。 長門は彼女を建艦した神へ報告した。 「愚劣にも造物主殿に抗い、我らが姉・千代田と木曾を殺した、深海棲艦どもの首を獲って参った」 加賀が立ち上がると、提督の前へ進み出て、深淵の神に仕える巫女のように、銀色の盆に載せた 二つの供物を差し出した――戦艦タ級と空母ヲ級の生首だった。 もちろん、第一艦隊が首を奪ってきた二体の深海棲艦は、かつて提督の艦娘を轟沈させた船とは 別の個体だ。千代田を轟沈させたタ級は次の瞬間に摩耶の砲撃で沈められ、木曾を轟沈させたヲ 級は吹雪の雷撃によって木端微塵にされていた。ところが提督は、ただ彼らを殺し返すだけでは飽 き足らず、同型艦から首を奪ってくるよう建艦組へ命令を下していた。 白い手袋をした手が伸び、戦艦タ級の黒髪と空母ヲ級の頭部から伸びる触手をつかんで持ち上 げた。空中で、二つの首は、命のない目で指揮官の顔を見返していた。空虚な瞳に映った唇が、飽 食した鮫のように笑った。 提督が生首から手を放すと、空を舞って現れた妖精たちがそれを受け止め、二つの首を工廠へと 運び込んでいった。防腐処置を施し、提督の部屋に飾るためだ。提督は深海棲艦の死体に触れた 手袋を取ると、長門の髪を撫で、加賀の頬を撫でた。 「よくやった」 陶然と見上げる建艦組たちの目を見返して、提督は言った。加賀は、自分の頬に触れる提督の手 に自分の手を添え、愛しげに頬を摺り寄せた。 「提督……造物主殿」 提督と、彼に心酔し文字通り隷属する建艦組の間には、今や、末期のビザンチン帝国や古代ペル シャ帝国を思わせる、頽廃と個人崇拝が蔓延していた。彼女たちは、提督がひとたび命令を下せ ば、自分の姉妹艦の首でも取ってくるだろう。 「すまない、造物主殿」 長門は跪いたまま、恥ずかしげに俯いた。 「出撃前、偉そうなことを言っておきながら、私は沖ノ島海域の完全制圧に至らなかった」 「問題ない」 提督は長門の顎に手をやって、彼女の顔を上げさせた。そして、陶然と自分を見つめる長門の前 に膝を折り、自分の唇を重ねた。提督が唇を離しても、酩酊したように彼から目をそらさない長門に 微笑してから、提督は第一艦隊のメンバーを見回した。 「最悪なのは、君たちが沈み、俺の艦隊が主要構成員を失って、作戦の継続が不可能になること だ。俺が死んでも代わりがいるが、君たちにはない」 建艦組は厳粛と、神託に耳を傾けるかのように提督の言葉に聞き入っていた。提督の言葉が終る とともに、畏敬に満ちたため息をつく建艦組とは対照的に、“ドロップ組”の実力者である金剛は、陽 気に諸手を挙げた。 「提督がなんだか幻影旅団みたいなこと言い出しマシタ! フランクリンみたいでカッコいいデス! ラァァァヴ!」 金剛が、まさしくダイヤモンドのような明るい声とともに提督の首筋に飛びついた。提督の首に縋り 付いて、彼の顔に頬を摺り寄せる金剛に振り回され、提督は彼女と一緒に独楽のように回った。金 剛の姉妹艦である比叡がそれを見咎め、抗議の声を上げた。 「お姉さま! また提督の部屋から漫画持ち出しましたね! 私にも貸してください!」 ひとしきり振り回された後、提督は金剛を床に降ろし、笑い交じりに言った。 「それにしても、今回は結構やられたな」 提督が金剛の煤で汚れた頬を指先で拭うと、恭順と跪いたままの長門はまた美貌を曇らせた。彼 女はずっと手で隠している左の胸と、折れ曲がった砲身に目をやった。 「申し開きもない、造物主殿。ほとんど損害がないのは比叡と赤城だけで、金剛と伊勢は小破。加賀 は中破で、私は……」 長門は口ごもった。 「大破だ」 恥じ入るように言った長門の肩に、提督は手を置いた。 「強大な敵に対して技巧を凝らして戦い、生き延びた。ミハイル・クトゥーゾフ勲章ものだ」 提督は彼を見上げる長門を見返した。 「無茶をさせたな。高速修復材を持って、入渠ドックへ行け」 提督は艦娘たちをまた見回した。 「御苦労だった。他の者も損害の大きな順に入渠するように」 提督の言葉とともに、皆が入渠ドックへ向かって執務室から出ていった。そんな中、長門だけは立 ち上がらずに部屋の中に残っていた。提督は床に膝をついたままの艦娘に静かな目を向けた。 「どうした?」 彼が目をやると、拝跪したままの格好の長門は、肩に乗った手に自分の手を重ねた。長門は彼女 の指導者へ、欲情に濡れた秋波を送った。 「造物主殿」 提督は膝を折ると、長門にまた唇を重ねた。夢でも見るかのように目を閉じて余韻に浸っている長 門の耳元に提督は囁いた。 「まず入渠して来い」 「あたしはあんたを造物主なんて呼んだりしねえぞ。長門や加賀とは違うんだ」 執務室の机の影で、床に座った摩耶は足をばたつかせた。提督は書類をまとめながら、夕日の中に座っている摩耶に目を向けた。 「お前や木曾を作った時の秘書艦は吹雪だった。吹雪に似たんだろう」 「は? あたしがあんな駆逐艦に似てるって?」 眉を吊り上げた摩耶に、提督は毫も表情を動かさないまま言った。 「少なくとも、お前と作った長門や高雄は、吹雪よりお前に似てる」 「あたしは、あんたが頼りないから助けてるだけだぜ。あんたが少佐の時からな。わかってんの?」 摩耶は飛び起きると、提督の前で腰に手をやり、不機嫌そうに問いかけた。提督は書類を脇へど けると、摩耶の前で腕を組んだ。 「そうだ。君のおかげで空母や戦艦相手にも渡り合えるようになった。その鎖は、俺の信頼の証だ」 提督は摩耶の首筋に手をやった。建艦組とドロップ組の区別なく、エリートにのみ許された装身具 が摩耶の白い首筋にはあった。近代化材料になることや解体されることを許さぬことを示す、提督が かけた錠だ。 「使い慣れた兵器を廃棄するのは信条に反する」 夕日を受けた提督の唇は血を啜ったように濡れ、薄く微笑しているようだった。抗いようのない魅惑 と恐怖に、摩耶の背筋に怖気が走った。 摩耶は唇を歪めると、舌先で唇を嘗めた。 「あんたは怖い奴だよ、提督。完全に狂ってるぜ。吹雪の奴も、よくあんたについてきたもんだ」 摩耶は椅子に座った提督の上にしなだれかかった。摩耶は提督の手を自分の胸の上に置いた。 「長門が来る前に、どう?」 「欲しいのか」 問いかけではなかった。 夜が深まり、鎮守府には闇が満ちていた。 執務室を控え目にノックすると、すぐに扉が開いた。長門は自ら扉を開けた提督に驚き、立ちすく み、彼の顔へ恥ずかしげに目をやった。提督はそんな長門をしばらく静かに見つめていた。長門が 居心地悪げにまごついていると、提督は一歩踏み出して、長身の長門を抱きしめた。 「あ」 力強く抱きしめられて、長門は思わず声を漏らした。彼の腕の中で脱力した様子の長門の耳朶を 唇に挟むと、提督は長門の敏感な箇所を舌先でねぶった。 「あっ! うあ!」 提督は長門の腰を抱き寄せ、柔らかさを確かめるように尻に指を喰い込ませた。すでに彼に触れ られることを全身で期待している長門は、提督の一挙一動に反応し、漏れ出る声を抑えようとしてい た。熱く湿った息を吐く長門に、提督は尋ねた。 「相変わらず敏感だな。怪我は治ったか?」 長門は肩で息をしながら提督に目を向けた。 「……肯定だ、造物主殿。傷一つない。あなたにお作り頂いた時のままだ」 「確かめよう。おいで」 提督は軽々と長身の長門を抱え上げた。恥ずかしそうに身をすくめる長門を抱えたまま、提督は 足でドアを閉めると、悠々と部屋の中へ入っていく。彼に運ばれながら、長門は薄暗い部屋の中で 赤面した。 「造物主殿、重くないだろうか」 「艤装も外してる。軽いものだ」 寝台の上に長門を横たえた提督は、不安そうに尋ねた長門にまたキスした。 すでにカーテンは閉め切ってあった。提督は横たわった長門の足の間に膝を滑り込ませると、ダン スにでも誘うかのように長門の手首をとり、また腰に片方の手を回して、彼女の上半身を抱き起し た。 期待に満ちて長門が目を閉じると、彼は何も言われずともまた彼女に唇を重ね、舌を滑り込ませ て、それを待ちわびていた長門の舌と絡め合わせる。長門の口の中すべてを舌先でなぞり、長門の 唾液すべてを汲み取ろうとする提督にしがみつき、長門も必死に彼へ唾液を送り、彼の唾液を受け 取ろうとした。 「ん、んう……んあ」 長門は唇から溢れた彼女と提督の唾液に、口元をしとど濡れさせながら、助けを求めるようにあえ いだ。頭の中と耳の中に水音が淫らに響いていると、長門の腹の底でも貪欲な熱が目覚めてくる。 「はあ、造物主殿……私にさわって」 懇願するように言ってから、長門は自分で胸をはだけ、待ち焦がれたように先端で肉の芽を尖らせ ている乳房を揉みしだき、指先で充血した乳首を弾いてみせた。提督はそんな長門に微笑した。 「そこだけでいいのか?」 提督は長門の腹を撫でると、彼女のへそをなぞるようにして、そのまま手を下腹部へ滑り込ませ た。 「うあ」 すでに熱くなっていることが長門自身もわかる部分を指でなぞられ、彼女は切なげに眉間を寄せ た。溢れ出した長門の蜜を指先に絡めて、提督は長門の裂け目により深く指を潜り込ませた。物欲 しげに開いた口は、また唇で塞がれた。 長門はまた、提督から唾液を注ぎ込まれた。長門は彼が送り込む毒液を、彼の胸元にすがりつき ながら、必死に嚥下していった。その間にも、提督の指先は長門の中へ進み、胸元では焦らすよう に長門の胸の頂をこすっている。 長門が恐る恐る彼の方にも手を伸ばすと、提督もふと声を漏らした。 「ん」 「はあ、はあ……苦しそうだな、提督」 長門はすっかりテントを張っている提督の局部を、宥めるかのように手でさすった。 長門は提督の懐に体を滑り込ませると、ジッパーを開けた途端に飛び出した陰茎の先端に口づけ た。長門は提督の唾液にまみれた舌で裏筋をなぞり、脈打つ男根を頬張って崇め讃えた。長門は 下着を下ろすと、先ほど提督に弄ばれて猛っている陰部に指をやり、提督の性器を咥えたまま、自 分でも刺激し始めた。 えずきそうになるまで陰茎を喉まで飲み込み、長門は必死に頭を動かして、提督に快楽を味わわ せようとした。長門の奉仕を受けながら、提督は満足そうに長門の黒髪を撫で、長門が体を動かす たびに揺れ動く乳房を揉んでいた。 「うまくなったな、長門」 「はあ」 称賛の声に顔を上げ、長門はいったん口を離し、提督を見上げた。その間にも長門は指先で熱い 肉の塊を包み、快楽に震えている陰茎を刺激していた。 「造物主殿のせいだぞ……あなたのにおいに触れていると、私は……」 唾液に濡れて怒張している陰茎に頬を摺り寄せて、長門は幾重にも醜悪な肉の兇器へキスした。 長門は自ら両の乳房を寄せて、そそり立っている陰茎を挟むと、胸の谷間から飛び出た先端を嘗め ながら、上半身全体で提督に刺激を与え始めた。 「はあ……はあ……」 提督の肉の件を胸に抱いていた長門は、口の中で先端が力強く脈打つのを感じた。 次の瞬間、長門は口の中を満たすほどの勢いで始まった射精を舌の上に受け止めていた。長門 は蕩けた表情で、提督を口に咥えたまま、提督が彼女の中にすっかり最初の精液を吐き出し終える まで待ち続けていた。 長門が陰茎から唇を離すと、長門の唇と男の体の間に、白い精液と長門の唾液が混じった橋がで きた。唇の端に垂れた液を、提督は指で掬い取り、長門の顔へ塗り伸ばした。熱に浮かされたような 表情で生臭い精子を嚥下しながら、長門は提督の指が自分の顔を穢すに任せた。 提督を見つめて、長門は自ら残った服を脱いでいった。やがて彼の前で、長門は全装備を外し、 ただの長い黒髪の女の姿になった。身に着けているのは、摩耶と同じように、長門に提督がつけた 錠だけだった。 「造物主殿……お情けを」 長門は提督に裸の尻を向けると、待ち焦がれたように白く濁った涎を垂らす陰部を指で自ら広げ た。溢れだす蜜を指先で掬うと、指を自分の中へ差し入れてみせる。 微笑した提督は、長門が指を突っ込んだ場所に手を這わせると、いきなり彼の指を突き入れた。目 を見開いた長門があげた声を楽しげに聞きながら、彼は長門の首筋に舌を這わせた。彼のいきり 立った男根の先端が、長門の腰から尻にかけてをなぞり、その感触に、長門の背筋には電流が走っ た。 提督は、猫のような声を上げて期待に震える長門に囁いた。 「頼むのは、こっちの方だ」 「あ……んう!」 提督が長門の中に滑り込んできた。 すっかり潤っていた長門は、シーツを掴み、反射的に陰部を締め、提督の感触を確かめようとし た。提督は長門の尻をつかみ、涎を垂らして絡みつかせる長門の中を味わい尽くすかのように、最 初から兇暴なピストン運動を開始した。 「ああっ! ああ! んああっ!」 提督が腰を引くたびに、提督に絡みついた長門の涎が自分の太腿を汚すのを長門は感じた。揺 れ動く乳房を回した手で受け止めて、提督は長門に囁いた。 「可愛いぞ」 「ああ、提督、嬉しい……あう!」 提督が深く奥を抉ると、長門は腰が砕けて突っ伏した。長門は、自分の胸にやった提督の手に自 分の手を重ね、もう片方で充血している陰核を擦った。すべてが官能に結び付き、長門を狂わせ た。 提督と舌を絡めながら、長門は息も絶え絶えに懇請した。 「はあ、はあ……ああ、造物主殿、どうか、このまま……」 提督はそれに答えず、長門の腰に手を回し、結合部をさらに押し付けた。長門は白い喉を震わ せ、提督が与える快楽を甘受した。長門の尻を提督の下腹部が打つ音が部屋中に響いた。長門が 夢うつつの快楽に悶える中、提督はますます長門を犯す動きを速めた。 やがて、提督が長門のひときわ奥深くへ突き入れ、子宮を突かれた長門が喘鳴を漏らすと、長門 の腰に回した手に力を込めながら、提督は欲情を炸裂させた。射精が始まり、長門の子宮を穢し た。長門は自分の中で痙攣する提督を感じ、救いを求めるように手を伸ばした。 「ああ……造物主殿、お父様」 提督は長門の中から陰茎を引き抜いて、まだ脈打っている男根を長門の頬へ押し付けた。自分と 提督のものが混じった粘液に頬を汚されながら、長門はまた唇を開き、なかば本能的に、舌先を動 かして、提督の陰茎を洗い清めた。 陰茎にまとわりついた液を丁寧に嘗め取ると、まだ息の荒い長門は、自分を見下ろす提督に、懺 悔するかのように言った。 「愛している」 提督は、子供のように自分を見上げる長門の頬に手を添え、また唇を重ねた。 「俺も愛してるよ」 長門は満ち足りた表情で提督の首に腕を回した。 膜がかかった、浮腫んだような不気味な月が夜の海を照らしていた。 das Ende/koniec/конец/おわり
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それじゃあ書こうかな… 22 18 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 21 09 02.19 ID dSMqAZy6O 閉鎖空間 19 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 21 09 38.43 ID akQR/BJl0 ksk 20 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 21 13 39.01 ID akQR/BJl0 ksk 21 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 21 13 47.92 ID souNUZskO NHK 22 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 21 14 26.06 ID 9UgE5eq2O 自ら過疎区↓ IDスカウターで一京出してきたぜ 23 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 21 15 14.27 ID abIn12SN0 女体盛り 24 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 21 15 34.40 ID akQR/BJl0 23 うはwwwww 25 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 21 16 24.23 ID souNUZskO wktk 26 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 21 16 46.58 ID 9UgE5eq2O ちょwwww 長門「何か食べたいものはある?」 キョン「女体盛r……いや、妄言だ。 俺は何でも良いぞ。」 長門「……そう。」 カチャ……すたすた… キョン「買い出しか?俺もついて行くぞ。 だからその包丁は置いて行ってくれ」 包丁(貴様…俺の外出を拒む気だな) キョン「とりあえず…どこに向かってるのか聞こうか。」 長門「………」 キョン(…嫌な予感がしすぎる…) くるり(振り向く) 長門「………」 キョン「ん?どうした?」 長門「………」 長門「目的地までの道筋を誤った。 恐らく私という端末ではここ周辺の地形の把握は不可能」 キョン「……すまん、解りにくい。」 長門「要約すると…迷った、というワードが一番適切」 キョン「……そうか。」 長門「…そう」 キョン「どこに行く気だったんだ?」 長門「……学校」 キョン「お前…毎日通ってるだろ…」 長門「私が通うのは私の家から。 あなたの家からのルートは把握できていない」 キョン「……よし、解った。 とりあえず一旦帰るぞ。」 長門「何故?」 キョン「お前が行きたい場所が食材を売っているとは思えないからだ」 長門「………そう」 キョン宅。 キョン「……長門」 長門「………」 キョン「…スーパーでいいか?」 長門「……構わない」 キョン「そうか、なら急ごうか。 そろそろ晩飯時だしな」 長門「……(こくり)」 そしてスーパー。 キョン「……えーと、何を作るんだ?」 長門「ny…まだ決めていない」 キョン「…そうか。なら色々見て決めるか」 長門「…そうする」 ハルヒ「はっ…あれはキョンと有希!何で二人で!?」 ホモ「デート…ですかねえ」 みくる「デートっぽい雰囲気ではありますけど…」 長門(誰か…丁度良い女は…)きょろきょろ キョン(長門……何か探してるな… 俺のためにあんなに必死に……) ~スネーク側~ ホモ「キョン君…何かよからぬ事を考えてる顔ですね…」 ハルヒ「有希に変な事したらただじゃすまさないわよホント… そうだみくるちゃん!あいつらにくっついていって!」 みくる「ふえぇ!?何でですかあ!?」 ハルヒ「決まってるじゃない! あのバカキョンが変な事をしない為よ!」 古泉「それは名案ですね…(キョンタンの童貞は僕が…)」 ハルヒ「ほら、2対1だし行った行った!」 げしっ みくる「きゃっ! ふえぇん…」 38 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 21 50 09.57 ID Fm9Rq2yK0 ちょwwwこの展開はwww 39 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 21 50 10.86 ID akQR/BJl0 生贄ktkr みくる(ふえぇ…もしデートだったら…でも……涼宮さん怒っちゃう…) チラッ(スネーク側を見る) ハルヒ(行きなさい!) 古泉(マッガーレ…) みくる「…ふえぇん…」(やるしかない…) みくる「あ、キョンくーん!」 キョン「あれ、朝比奈さんじゃないですか」 長門「………」 みくる「あ、長門さんもこんばんわ。お二人でデートですか?」 キョン「長門が晩飯作ってくれるって言うんで…」 長門「……そう」 みくる「そ、そうなんですかあ…(もうそんな関係に!?) なな長門さん、ちなみに何を作るんですか?」 長門「………恰好のカモ…(ボソッ」 みくる「えっ?何ですか?」 長門「……何でもない」 みくる「そうですかあ…」 ピリリリリッ みくる(!涼宮さんから!撤収ですね…) みくる「あ…すいません…ちょっと呼び出しが…」 キョン「ああ良いですよ。それじゃあまた明日。」 みくる「さよなら~…」 タッタッタッタッ… 長門「…………チッ」 ~スネーク側~ ハルヒ「みくるちゃん!ナイス演技! で、キョンの奴は何だって?」 みくる「えと…長門さんが……で……あと……らしくて…」 ハルヒ「……」 古泉(拗ねてますね…)「まあ…彼女も嫌がってはいないようですし…」 ハルヒ「……古泉君。」 古泉「はい、何でしょう」 ハルヒ「今度はあなたの番よ」 古泉「…えっ?」 ハルヒ「今度はあんたがスネークしてくるの!」 古泉「あっ、は、はい行って来ます!」 みくる(ふえぇ…この状態の涼宮さんと二人…) 長門「………」 キョン「ん?なんだ、長門」 長門「あなたは朝比奈みくるをどう思っている?」 キョン「どうって…そりゃあお前、優しさは天使のよう、笑顔はまるで天国そのもの。 あの人のお茶は聖水など目じゃないぞ」 長門「…そうじゃない。好きか嫌いか。」 キョン「!?」(何を急に…まさか…ドッキリ!?) 長門「……どっち?」 キョン「そ、そりゃあお前、嫌いなもんか。 彼女を嫌う人間がいるものか」 長門「…そう…」 ~古泉側~ 古泉「ああ…キョン君……」 ハルヒ「良いから隠れてないで早く行きなさい」 古泉「しかし涼宮さん…空気重いんですよ…」 みくる(……悪寒が…) ~長門の思考~ どうやら彼は朝比奈みくるを好きなようだ。 いや、あの受け答えとしては好きとは完全に読めないが嫌いではなさそうだ。 ならば今回の女体盛りは朝比奈みくるを使おう。 ~ここまで思考~ キョン「おい長門、結局どうする?」 長門「……決定した。」 キョン「お、何にしたんだ?」 長門「にょt「おや、キョン君に長門さんじゃないですか」 キョン「…なんだ古泉か」 古泉「なんだとはヒドいですね…」 キョン「で、お前も買い物か?」 古泉「ええ、バイト先でちょっとパシられまして」 長門「……嘘つき(ボソッ」 キョン「ん?何かいったか?」 長門「……べつに」(ギロッ) 古泉(うっ…)「それでは僕はこれで…」 キョン「で、長門。何作るんだって? さっき古泉が何か言ったので聞こえなかったんだ」 長門「………」 長門「…朝比奈みくるの女体盛り」 はいっ?長門、なんて言った?パードゥン? それ以前に何故そんな言葉を知っている? …待てよ。俺か? “キョン「そうだな、女体盛r……いや、妄言だ。 俺は何でも良いぞ。」 長門「……そう。」” …俺だっ!!根源は俺だ! どうするよ俺!?続きはwebで!? じゃねえよ!ここは既にwebだっ! …少し落ち着こう。 どうにかして人肉料理をやめさせなければ。 どうにかして長門を止めなければ。 55 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 22 31 37.32 ID Fm9Rq2yK0 なんという長門・・・ 56 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 22 34 13.61 ID akQR/BJl0 ちょっとまて 女体盛りって人肉料理なのか? 57 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 22 34 57.28 ID yaUyqeOQ0 なんというカリバニ・・・ キョン「な…長門…」 長門「……なに?」 キョン「お前そもそも女体盛りって何か知っているのか?」 長門「……私が情報統合思念体にアクセスした限りでは 1.人肉料理とする 2.性的な意味で食べる と出た。 私は前者で捕らえたが、何か問題がある?」 完璧なまでの解説をありがとう。 そしてごめんなさい。 俺があんなこと言わなければ… じゃなくて… キョン「…あ、甘いな長門… その情報には一つ誤りがある。」 長門「…そんなはずはない」 キョン「いや、あるんだ。 実は女体盛りにはもう一つの意味がある。 そう、それは食材を駆使して女体そのものと言えるものを作り出す料理だっ! (頼む信じてくれっ!)」 長門「………」 反応がない… そうだよな、流石にバレたよな… どうせなら性的な意味で捕らえてて欲しかった… 長門「……情報の上書き完了」 キョン「……へっ?」 長門「あなたから得た情報を思念体のメモリーに上書きした。 これは私側の不備であり失態。」 キョン「えっ…じゃあ……」 長門「思念体のメモリーを女体盛りに関してサーチしたとき出る項目は三つになった」 キョン「そ…そうか…」 長門「……これからその材料を買い揃える。 ついてきて」 キョン「お、おお…」 …待てよ? 俺のデタラメが宇宙人を変えただと? これは…マズくないか? ある日宇宙人が地球のレストランを尋ねたら女体盛りが無くて驚くのか? それは店側がびっくりだろうけどな。 いや、そんなことはどうでもいいか。 63 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 22 46 59.64 ID souNUZskO なんという展開 まあ信じてくれたのならいいのだが… 罪悪感がたっぷりだ。ごめんよ親玉。 などと空想しているうちに会計は済まされ帰路についている。 勿論支払いは俺だ。 キョン「なあ長門……」 長門「……何?」 キョン「…ごめんな」 長門「…何故?」 キョン「…い、いやその…こんな遅くまで連れ回して…」 長門「…いい。それに連れ回したのは私の方。 だから謝るべきなのは私。」 キョン「…お前は悪くないさ…」 なんせ女体盛りを提案したのは俺だ。 よくよく考えるとあの朝比奈さんが好きか嫌いかの二択は… 食べ物として、だったんだな… 長門「………変な顔」 キョン「へ?」 長門「……何でもない」 そうかい。 まあ今日は俺のデタラメで作り上げられた料理を楽しみに待っておくとしよう。 そしてその後の話。 なんだかんだあったが結局長門はやりやがった。 朝比奈さんの女体盛り。 なにが凄いかって、完璧なんだ。 サイズも同じ、細部まで完全に再現してある。 ただ不思議なのは胸がないことだ。 長門も妬いたりするのか?と思いつつも黙々と食べる。 長門「……どう?」 キョン「ん、うまいよ」 長門「……そう」 長門が頬を染めたのは俺の見間違いであって欲しくは無い。 むしろ事実だったと思いたい。 そんな期待をよそに、女体盛りを作った本人は黙々と食べ続けた。 顔を食べる時は俺は多少躊躇したがな。 とりあえず、次こいつに料理を作ってもらう時はまともなものが良いな。 いや、何でもうまいんだけどさ。 おわり おまけ ハルヒ「あんた何で何も聞き出さなかったのよ!」 古泉「いえ、ですからその…」 ハルヒ「もうっ!みくるちゃん!ロープ!」 みくる「は、はい、ただいま!」 古泉「!?な、何を!」 ハルヒ「逃げようとしても無駄よ!」 古泉「マッガアアアァレ…」 翌日、古泉は部室で逆さ吊りになってた。