約 193,359 件
https://w.atwiki.jp/nagato3/pages/22.html
それじゃあ書こうかな… 22 18 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 21 09 02.19 ID dSMqAZy6O 閉鎖空間 19 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 21 09 38.43 ID akQR/BJl0 ksk 20 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 21 13 39.01 ID akQR/BJl0 ksk 21 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 21 13 47.92 ID souNUZskO NHK 22 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 21 14 26.06 ID 9UgE5eq2O 自ら過疎区↓ IDスカウターで一京出してきたぜ 23 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 21 15 14.27 ID abIn12SN0 女体盛り 24 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 21 15 34.40 ID akQR/BJl0 23 うはwwwww 25 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 21 16 24.23 ID souNUZskO wktk 26 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 21 16 46.58 ID 9UgE5eq2O ちょwwww 長門「何か食べたいものはある?」 キョン「女体盛r……いや、妄言だ。 俺は何でも良いぞ。」 長門「……そう。」 カチャ……すたすた… キョン「買い出しか?俺もついて行くぞ。 だからその包丁は置いて行ってくれ」 包丁(貴様…俺の外出を拒む気だな) キョン「とりあえず…どこに向かってるのか聞こうか。」 長門「………」 キョン(…嫌な予感がしすぎる…) くるり(振り向く) 長門「………」 キョン「ん?どうした?」 長門「………」 長門「目的地までの道筋を誤った。 恐らく私という端末ではここ周辺の地形の把握は不可能」 キョン「……すまん、解りにくい。」 長門「要約すると…迷った、というワードが一番適切」 キョン「……そうか。」 長門「…そう」 キョン「どこに行く気だったんだ?」 長門「……学校」 キョン「お前…毎日通ってるだろ…」 長門「私が通うのは私の家から。 あなたの家からのルートは把握できていない」 キョン「……よし、解った。 とりあえず一旦帰るぞ。」 長門「何故?」 キョン「お前が行きたい場所が食材を売っているとは思えないからだ」 長門「………そう」 キョン宅。 キョン「……長門」 長門「………」 キョン「…スーパーでいいか?」 長門「……構わない」 キョン「そうか、なら急ごうか。 そろそろ晩飯時だしな」 長門「……(こくり)」 そしてスーパー。 キョン「……えーと、何を作るんだ?」 長門「ny…まだ決めていない」 キョン「…そうか。なら色々見て決めるか」 長門「…そうする」 ハルヒ「はっ…あれはキョンと有希!何で二人で!?」 ホモ「デート…ですかねえ」 みくる「デートっぽい雰囲気ではありますけど…」 長門(誰か…丁度良い女は…)きょろきょろ キョン(長門……何か探してるな… 俺のためにあんなに必死に……) ~スネーク側~ ホモ「キョン君…何かよからぬ事を考えてる顔ですね…」 ハルヒ「有希に変な事したらただじゃすまさないわよホント… そうだみくるちゃん!あいつらにくっついていって!」 みくる「ふえぇ!?何でですかあ!?」 ハルヒ「決まってるじゃない! あのバカキョンが変な事をしない為よ!」 古泉「それは名案ですね…(キョンタンの童貞は僕が…)」 ハルヒ「ほら、2対1だし行った行った!」 げしっ みくる「きゃっ! ふえぇん…」 38 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 21 50 09.57 ID Fm9Rq2yK0 ちょwwwこの展開はwww 39 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 21 50 10.86 ID akQR/BJl0 生贄ktkr みくる(ふえぇ…もしデートだったら…でも……涼宮さん怒っちゃう…) チラッ(スネーク側を見る) ハルヒ(行きなさい!) 古泉(マッガーレ…) みくる「…ふえぇん…」(やるしかない…) みくる「あ、キョンくーん!」 キョン「あれ、朝比奈さんじゃないですか」 長門「………」 みくる「あ、長門さんもこんばんわ。お二人でデートですか?」 キョン「長門が晩飯作ってくれるって言うんで…」 長門「……そう」 みくる「そ、そうなんですかあ…(もうそんな関係に!?) なな長門さん、ちなみに何を作るんですか?」 長門「………恰好のカモ…(ボソッ」 みくる「えっ?何ですか?」 長門「……何でもない」 みくる「そうですかあ…」 ピリリリリッ みくる(!涼宮さんから!撤収ですね…) みくる「あ…すいません…ちょっと呼び出しが…」 キョン「ああ良いですよ。それじゃあまた明日。」 みくる「さよなら~…」 タッタッタッタッ… 長門「…………チッ」 ~スネーク側~ ハルヒ「みくるちゃん!ナイス演技! で、キョンの奴は何だって?」 みくる「えと…長門さんが……で……あと……らしくて…」 ハルヒ「……」 古泉(拗ねてますね…)「まあ…彼女も嫌がってはいないようですし…」 ハルヒ「……古泉君。」 古泉「はい、何でしょう」 ハルヒ「今度はあなたの番よ」 古泉「…えっ?」 ハルヒ「今度はあんたがスネークしてくるの!」 古泉「あっ、は、はい行って来ます!」 みくる(ふえぇ…この状態の涼宮さんと二人…) 長門「………」 キョン「ん?なんだ、長門」 長門「あなたは朝比奈みくるをどう思っている?」 キョン「どうって…そりゃあお前、優しさは天使のよう、笑顔はまるで天国そのもの。 あの人のお茶は聖水など目じゃないぞ」 長門「…そうじゃない。好きか嫌いか。」 キョン「!?」(何を急に…まさか…ドッキリ!?) 長門「……どっち?」 キョン「そ、そりゃあお前、嫌いなもんか。 彼女を嫌う人間がいるものか」 長門「…そう…」 ~古泉側~ 古泉「ああ…キョン君……」 ハルヒ「良いから隠れてないで早く行きなさい」 古泉「しかし涼宮さん…空気重いんですよ…」 みくる(……悪寒が…) ~長門の思考~ どうやら彼は朝比奈みくるを好きなようだ。 いや、あの受け答えとしては好きとは完全に読めないが嫌いではなさそうだ。 ならば今回の女体盛りは朝比奈みくるを使おう。 ~ここまで思考~ キョン「おい長門、結局どうする?」 長門「……決定した。」 キョン「お、何にしたんだ?」 長門「にょt「おや、キョン君に長門さんじゃないですか」 キョン「…なんだ古泉か」 古泉「なんだとはヒドいですね…」 キョン「で、お前も買い物か?」 古泉「ええ、バイト先でちょっとパシられまして」 長門「……嘘つき(ボソッ」 キョン「ん?何かいったか?」 長門「……べつに」(ギロッ) 古泉(うっ…)「それでは僕はこれで…」 キョン「で、長門。何作るんだって? さっき古泉が何か言ったので聞こえなかったんだ」 長門「………」 長門「…朝比奈みくるの女体盛り」 はいっ?長門、なんて言った?パードゥン? それ以前に何故そんな言葉を知っている? …待てよ。俺か? “キョン「そうだな、女体盛r……いや、妄言だ。 俺は何でも良いぞ。」 長門「……そう。」” …俺だっ!!根源は俺だ! どうするよ俺!?続きはwebで!? じゃねえよ!ここは既にwebだっ! …少し落ち着こう。 どうにかして人肉料理をやめさせなければ。 どうにかして長門を止めなければ。 55 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 22 31 37.32 ID Fm9Rq2yK0 なんという長門・・・ 56 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 22 34 13.61 ID akQR/BJl0 ちょっとまて 女体盛りって人肉料理なのか? 57 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 22 34 57.28 ID yaUyqeOQ0 なんというカリバニ・・・ キョン「な…長門…」 長門「……なに?」 キョン「お前そもそも女体盛りって何か知っているのか?」 長門「……私が情報統合思念体にアクセスした限りでは 1.人肉料理とする 2.性的な意味で食べる と出た。 私は前者で捕らえたが、何か問題がある?」 完璧なまでの解説をありがとう。 そしてごめんなさい。 俺があんなこと言わなければ… じゃなくて… キョン「…あ、甘いな長門… その情報には一つ誤りがある。」 長門「…そんなはずはない」 キョン「いや、あるんだ。 実は女体盛りにはもう一つの意味がある。 そう、それは食材を駆使して女体そのものと言えるものを作り出す料理だっ! (頼む信じてくれっ!)」 長門「………」 反応がない… そうだよな、流石にバレたよな… どうせなら性的な意味で捕らえてて欲しかった… 長門「……情報の上書き完了」 キョン「……へっ?」 長門「あなたから得た情報を思念体のメモリーに上書きした。 これは私側の不備であり失態。」 キョン「えっ…じゃあ……」 長門「思念体のメモリーを女体盛りに関してサーチしたとき出る項目は三つになった」 キョン「そ…そうか…」 長門「……これからその材料を買い揃える。 ついてきて」 キョン「お、おお…」 …待てよ? 俺のデタラメが宇宙人を変えただと? これは…マズくないか? ある日宇宙人が地球のレストランを尋ねたら女体盛りが無くて驚くのか? それは店側がびっくりだろうけどな。 いや、そんなことはどうでもいいか。 63 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/04/30(月) 22 46 59.64 ID souNUZskO なんという展開 まあ信じてくれたのならいいのだが… 罪悪感がたっぷりだ。ごめんよ親玉。 などと空想しているうちに会計は済まされ帰路についている。 勿論支払いは俺だ。 キョン「なあ長門……」 長門「……何?」 キョン「…ごめんな」 長門「…何故?」 キョン「…い、いやその…こんな遅くまで連れ回して…」 長門「…いい。それに連れ回したのは私の方。 だから謝るべきなのは私。」 キョン「…お前は悪くないさ…」 なんせ女体盛りを提案したのは俺だ。 よくよく考えるとあの朝比奈さんが好きか嫌いかの二択は… 食べ物として、だったんだな… 長門「………変な顔」 キョン「へ?」 長門「……何でもない」 そうかい。 まあ今日は俺のデタラメで作り上げられた料理を楽しみに待っておくとしよう。 そしてその後の話。 なんだかんだあったが結局長門はやりやがった。 朝比奈さんの女体盛り。 なにが凄いかって、完璧なんだ。 サイズも同じ、細部まで完全に再現してある。 ただ不思議なのは胸がないことだ。 長門も妬いたりするのか?と思いつつも黙々と食べる。 長門「……どう?」 キョン「ん、うまいよ」 長門「……そう」 長門が頬を染めたのは俺の見間違いであって欲しくは無い。 むしろ事実だったと思いたい。 そんな期待をよそに、女体盛りを作った本人は黙々と食べ続けた。 顔を食べる時は俺は多少躊躇したがな。 とりあえず、次こいつに料理を作ってもらう時はまともなものが良いな。 いや、何でもうまいんだけどさ。 おわり おまけ ハルヒ「あんた何で何も聞き出さなかったのよ!」 古泉「いえ、ですからその…」 ハルヒ「もうっ!みくるちゃん!ロープ!」 みくる「は、はい、ただいま!」 古泉「!?な、何を!」 ハルヒ「逃げようとしても無駄よ!」 古泉「マッガアアアァレ…」 翌日、古泉は部室で逆さ吊りになってた。
https://w.atwiki.jp/kuragemaru/pages/24.html
夕暮れのハイキングコース。疲れた足でのたのたと坂を下る俺。前を歩くは我らが団長、涼宮ハルヒ。 ハルヒは朝比奈さんにちょっかいを出しながら歩く。ハルヒの攻撃を1/4程かわす朝比奈さん、以前なら避ける事などできず 全て受けとめていた気がするな。いずれは全て避けられる様になる事を祈ります。 そして俺の隣にはしずしずと歩く可憐な読書少女。古泉? どこかその辺にでもいるんじゃないか。 再び隣の少女に目をやり、俺はぼんやりとした頭である事を考えていた。 長門の事を意図的に『対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェイス』と認識しなくなったのは何時からだろうか。 いや、全部覚えているわけではないので、なんとかインターフェイスみたいな感じで以前は認識していたと思う。 だが、最近の俺は長門の事を○○少女みたいな感じで捉えている、○の中は読書でもカレーでもなんでもいいんだが。 あれは夏頃だったか、長門が俺に私服姿を見せてくれた事があったんだ。その時の長門は、いや、それからの長門は 人間らしい行動を取るようになった。まあそれより前からそういう事はあったけど、なんというか、よりいっそう人間らしい って感じかな、とにかくそういう面を俺に見せてくれる。だから俺はインターフェイスという言葉、ましてや古泉の言うTFEI端末 なんて呼称は使いたくないと考えている。そうか、俺はあの時からそう思うようになっていたんだな。 俺はなんとなく嬉しくなって、多分顔にも出ていたとは思うんだが、長門の方を見てみたわけなんだが。 長門が俺の顔をじっと見ていた。あ…長門、もしかしてずっと俺の顔見ていたのか。 「ない」 そう言って長門はふいっと前を向いてしまった。しまった、緩んだ顔を見られちまったなあ。 さりげなく顔を撫でて、自分の表情を探る。うん、元通りだと思う、多分。 なんて間抜けな事をしていると、俺の制服の袖を引っ張る何者かがいた。いや何者って長門しかいないんだけどな。 「どうしたんだ長門?」 袖を離して先ほどと同じ様に俺の顔をじっと見つめる長門。 「あなたは明日、お弁当を持ってくる必要は無い」 突然の事に俺は立ち止まり、すたすたと歩く長門が3メートルほど行った所であわてて声を掛ける。 「なんだそれは、何か意味があるのか長門」 長門はゆっくりと振り返り、俺が追いつくのを待って話し始める。 「わたしが明日のお弁当を作る。まかせて」 唐突に降って湧いた、そんなラブコメの様なシチュエーション。しかも他の誰でもない長門がだ。 ソノラマ文庫で言えば、緑の背表紙に『青春』なんてカテゴライズされる本にでも出てくる様な場面。 俺と長門は無言でしばらく見つめあってしまった。そう、俺達は今現在2人きりではない事を忘れて。 長門を見つめて次のセリフを考えている俺の頭を、何者かが掴み思い切り左へひねる。 「何すんだ、ハルヒ。首がもげちまうじゃねえか」 しかし、ハルヒは無言。ただじっと俺の顔を見つめている。どうなってんだ、コレ。 「あんたが有希と見つめあってるから。あたしも真似してみたくなったのよ」 こっ、こいつは何言い出しやがるんだ。ハルヒの両手で顔を挟まれた俺は急激に温度が上昇した様に思えた。 拗ねた様に気持ち目線をずらして、俺を見つめるハルヒは正直な所かわいく見える…じゃなくて。 「ていうか、離してくれ首が痛い」 ぱっと手を離したハルヒは、長門と顔を見合わせるとにっこりと笑った。そしてこくりと頷く長門。 「さっ、帰りましょ。行くわよ有希」 長門の手をやさしく掴み、すたすたと歩き出すハルヒ。俺の時は親の仇のように手を握り締めるくせに、まったく。 俺の脳内では居なかった筈の古泉が、したり顔で俺のそばにやってきて何か言おうとした。だが、あいにく付き合ってられんのだよ。 家に帰り着いて、晩飯までの時間をだらだらと過ごしている俺はハッと気が付いた。 長門の言った弁当を作るって事について、結局何も聞いてないじゃないか。 携帯を手に少しばかり考え込む。なんて聞いたらいいんだ、俺は。 たかが弁当、されど弁当だ。女の子が弁当を作ってくれるなんて今までに無かった事なわけで。 あぁ、もう。考えていても仕方がない。長門に電話してみよう。 「……」 「もしもし。長門か」 「何?」 やっぱり、電話の出方がおかしいな長門。まあ今はそれは置いておこう。 で、俺は「あー」だの「うー」だのと、追い詰められた汚職政治家の様な発言を交え、なんとか長門に理由を聞き出した。 長門曰く、ハルヒに習った料理を食べて欲しいからだそうだ。なるほどな。 人間らしい事をする長門に嬉しくなった俺は、明確な説明はできんが暖かな気持ちを胸に抱えて電話を切った。 長門の弁当か…ハルヒの介入があるからカレーって事は無いだろう、多分。 母親に明日の弁当はいらない事を晩飯時に告げた。特に母親からの詮索も無く、曰く1日分楽になったとの事。 その後、顔全体を緩ませながら風呂につかる。それにしても明日が楽しみだ。 俺は今、何故だかはわからないが、いつもより激しさの増したシャーペン攻撃を受けている。 ハルヒよ、いったい何がお前にそうさせるんだ。というか痛いぞ。我慢の限界が来る前に授業が終わり、俺は振り返る。 「フンだ。あんた今朝からニヤニヤしっぱなしじゃないの。いやらしい」 いやらしいって、失敬な奴だな。しかし、色々と顔に出てしまっているのかね。 「有希にお弁当作ってもらってるんでしょ。当然知ってるわよ、あたしが師匠なんだから」 まあ、お前の腕は知ってるがな。たまに失敗するけど。 「うっさいわね、あれはたまたまよ。それよりあたし直伝の有希のお弁当なんだから涙流して食べなさいよ」 「言われんでもわかっとるわ。それに…」 言いよどんだ俺を、ハルヒは不審そうに眺めて続きを促した。 「んと、今まで長門はそういう事に興味を示さなかっただろ。お前や朝比奈さんの影響を受けて、女の子らしいおしゃれや 料理なんかに興味が出る、俺はそれが嬉しいんだよ。」 ハルヒは一瞬むっとした顔をしたが、くるりと表情を変えてにっこりと笑った。器用な真似するなこいつは。 「やっぱりあんたもそう思うでしょ。有希は元々かわいいけど、これからもっとかわいくなるわよ」 そうだな、と同意した俺にでこピンを食らわして、ハルヒはそのまま俺に指を指した。 「まったく。誰のせいなのかわかってないわね、あんたは」 お前のおかげじゃないのかと返す俺を見て、ハルヒは溜息をつく。まあ、いいわと言いながらハルヒは次の授業の準備を始めた。 さて、そんなわけで昼休みだ。ハルヒはというと食堂へダッシュで飛び出していった。 だが俺はどうすればいいんだ。長門のクラスに行けばいいのか、それとも文芸部室か? 肝心な事を聞いていなかった俺は、しばし頭を抱えていたが、教室の入口に居る長門の姿を見て安心した。 すたすたと教室に入り、一直線に俺の席に向かってくる長門。 おいおい、一応他のクラスなんだから少しは躊躇ってもんをしないのか。弁当食べてる連中も何事かと見ているぞ。 「おまたせ」 長門の手には弁当箱を包んだと思われる包みと、お茶が入っていると思われる小さめのステンレスボトル。 「いや、わざわざ来てくれたのか。悪いな長門」 「来て」 長門は俺の手を取りすたすたと教室を出る。いったい何処へ連れて行こうというのか。 しかし、手を引かれて校舎内を移動するのは、どうにも恥ずかしい。かといって手を振り払うわけにもいかず、いや困ったなこりゃ。 「ここ」 たどり着いたのは中庭であった。この場所は意外と人気があってそうそう空いてる事はないんだが、今日に限って 周りに誰も見当たらない。 長門はいそいそと包みを解くと、俺の分の弁当箱を渡してくれた。正直でかいです。山田太郎かよ俺は。 「たべて」 いただきます。と言いフタを開ける。中身はのりごはん・からあげ・玉子焼き・きんぴらごぼう・煮物・千切りキャベツと 基本を押さえている。まあ千切りキャベツは長門的な基本なのだろう、これは中々うまそうだぞ、長門。 「玉子焼きはあなたの家の味付けと違う様にした。甘くない」 ほほぅ、ウチの玉子焼きが甘いなんてよく知ってんな。どれどれ、と玉子焼きを食べてみる。 単純な塩味だが舌触りが普段食べている物と違う、なんというかまろやかな感じだな。うまい。 「牛乳が入っている」 ん、こっちのは同じ玉子焼きでも中に何か入ってるのか、所々に小さな四角片が見える。 「ハムとにんじんが入っている、さらに少量の水で溶いたマヨネーズ入り、オムレツ風」 2種類の玉子焼きとは凝ってるな、ごはんが進むぞ。次は煮物に行くか、こんにゃくににんじんとさといも。これもうまい。 おかずの解説を聞きつつ、俺は次々と弁当を消費していく。説明を終えた長門も、もくもくと食べ始めた。 最初はでかい弁当だと思ったのだが、何の事は無い終わってみれば俺は全て平らげていた。 「ごちそうさま、長門」 「おそまつさま」 長門はカップにお茶を入れて、俺に差し出してくれる。ありがたいね。 「おいしかった?」 首を僅かに傾け、問いかけてくる長門。男が10人いたらその内8人は惚れるぞ、そんな目で見られたら。 「ああ、うまかった。ありがとな、長門」 「いい」 長門を見ると弁当箱を片付けている。 「ああ、すまん長門。俺も片付けるよ」 と、俺が弁当箱を袋に入れようとしたところ、同じ様に弁当箱に手を出した長門の手を包み込む形となった。 「あ…」 すまん、と言い手を離そうとしたが、長門が俺をじっと見ている。これじゃこの前と同じじゃないか。 だが長門はすぐに目を逸らし弁当箱を袋にしまう。俺はほんの数日前とは違う長門の反応に戸惑っていた。 「じゃあ…」 そんな俺の戸惑いに気付かぬ様に、長門はそそくさと走り去っていく。 去っていく長門を見送り、戸惑いついでに俺はここしばらくの長門の行動について考えた。 まあこの際宇宙人とかそういうのは置いといてだ。女の子が異性に対して手作りのお弁当を持ってきてくれる、 そんな場合ってのはあれだ、何かしらの好意があっての事なんではないか。 いや、料理に興味を持ったという大前提があるのはわかっている、試食をしてもらい感想を聞きたいというのも 料理を始めたばかりならそう思うだろう。しかし…うーん。やっぱり俺の思い過ごしだよなぁ。凡人たるこの俺に そんな漫画みたいな事が起こりうる訳が無い。自意識過剰も程ほどにしろ俺。って、なんかハルヒの時も 同じ事考えてたよなぁ。俺は足りない頭でぼんやりと考えていたが、それがまとまる事もなく無駄に残りの 昼休みを消化しただけだった。 教師の来るまでの僅かな時間、俺は今までの事、今日の事、そして明日からの事を考えていた。 「有希のお弁当はどうだった?」 い、いきなり出てくるなハルヒ。ショック死するかと思っただろ。 ハルヒは自分の席に座り、俺の事を軽く睨む。なんで睨まれなきゃならんのか。 「ああ、うまかった。お前の教え方も良かったんだろう」 ハルヒはふいっと窓の外に顔を向ける。 「別にあたしのおかげじゃないわ。有希が頑張ったからよ」 俺は少し迷ったが、俺が思っている事をぶつけてみようと問いかけた。 「なぁ、ハルヒ」 「何よ」 ハルヒは俺の方を向き、顔をじっと見ている。少し緊張してきたな。 「人はやらないで後悔するより、やって後悔する方がいいって言うよな? 今が心地よいぬるま湯につかっている 状態だとして、何かをすればそれが崩れる、ぬるま湯は冷え切って冷水になるかもしれんしあるいは沸き立つ 熱湯になるかもしれん。物事が変わらないでいられる時間というのはひどく短いと俺は考えるんだ。だが、人は 同時に変化を恐れる、冷水に耐えられない人、熱湯で火傷する人、できる事ならぬるま湯につかったままで いたい、自分と周りが変わる事が怖い、それは人としてあって当たり前の恐れだと思う。しかし時は流れる物で 流れれば自然と変化は起こる、それは緩やかに変化をもたらしていくんだと考えられる。これには不安はあっても 人は割りとすんなりと受け入れていく、なぜなら瞬間的な衝撃が無いからだ。ここまではまあ前置きみたいな物で はっきり言って別に忘れてくれてもいいんだが、俺は変わる事が怖い。今の俺と俺の周りの人の関係が変わるのが 怖い。しかしそれを恐れず一歩踏み出してきてくれる人が現れた、それも2人だ。多分彼女達も変わる事を恐れていた んだと思う、でもそれ以上に変わる事を彼女達は望んだ、やらないで後悔するよりやってその結果がどうなっても やる事を選んだんだ。ま、俺の勘違いなら俺が笑い者になれば済む事ではあるんだが、だが俺は一歩踏み出した 彼女達の勇気に答えたい、彼女達が変わる事を望むなら俺も覚悟を決めなければならない。俺の考えは間違って ないよな。これでいいんだよな、ハルヒ」 「何言ってんのか無茶苦茶でわかんないわね、でも…あんたが覚悟を決めたなら、その彼女達とやらはその覚悟を 信じて待つでしょうね、ほんとわけわかんないけどあたしが言えるのはそれぐらいかな」 「ありがとう、ハルヒ。俺は俺の世界を改変する…って、これは大げさすぎるか」 「ほんとバカね、あんた。でも、待ってるわよ」 ハルヒは窓の外に目をやる、その目はどこか遠くを見つめている様だ。 「すまん」 聞いているのかいないのか、ハルヒは何も言わなかった。 放課後。俺は急ぎ足で部室棟へ行き、文芸部室のドアを軽くノックをする。 無言。俺はドアを開け中に入る、俺には長門が中に居るという確信があった。 「よう、長門」 長門は本のページから顔を上げ、俺に挨拶をしてくる。 「昼はありがとな。弁当、うまかったよ」 「いい」 長門はまたページの文字を追う。俺は意を決して長門に問いかけた。 「長門、実は話がある。ちょっとここの鍵掛けさせてもらっていいか?」 「漏れては困る話なら、他の場所を推奨する」 俺は鍵を掛け、パイプイスを持ち長門の側に腰を掛けた。 「ここが一番いいと思うんだ。深い理由は無いんだが」 「そう」 長門は本を閉じ、俺の方に体ごと向く。 「なに」 長門はまっすぐ俺を見つめ、俺に用件を聞いてくる。 「長門は何で俺に弁当を作ってくれたんだ」 「あなたに食べてもらいたかったから」 長門は直球で返答を返してきた。 「それは俺に対する好意からって考えていいのか」 「それは言えない」 顔を気持ち俯かせ、長門は答える。 「俺は今の状況がすごく心地よくて、できる事ならそのままでいたかった。だけど、だけどだ。それじゃいけないって 教えてくれた人が2人いる。俺は今ではこの状況を変えたいと思っている、俺も一歩踏み出す覚悟をしたんだ」 長門は顔を上げ、再び俺の顔を見つめる。 「逆にあなたに聞きたい事がある。あなたは涼宮ハルヒに対してどんな感情を抱いている?」 「俺はハルヒの事が好きだ」 俺はごく自然にその言葉を口にしていた。一歩踏み出した彼女達の勇気、それに答える為の言葉。 「あなたの言葉で私達の禁則が解除された。今からわたしはわたしの気持ちを伝えたいと思う。もう叶わないものだけど、 わたしはわたしとしてこの言葉をあなたに贈りたい。許可を」 「許可なんていらない、お前が思うように言ってくれ」 俺は長門の手を強く握り締め、長門を促した。 「ありがとう。わたしがあなたに伝えたい事それは…わたしはあなたが好きという事。あなたに出会って、わたしはいろいろな ものをあなたから貰った。それは小さなエラーだと最初は認識していた、しかし日を追うごとにそれは増え続ける、わたしはある日、 それを削除するのではなく自ら向き合いそれが何なのか確認しようとした。わたしが出した結論はそれが人間の言う感情だという事。 嬉しいと思う事、楽しいと思う事、小さな感情が膨れ上がり大きな物に変わっていく、同時に寂しいと思う事、悲しいと思う事 これらの物も大きくなる、全てはあなたが中心。わたしの感情はあなたがくれた物。膨れ上がった感情は混ざり合いひとつの ものとなった、それがあなたが好きという暖かな感情。それはわたしの大切な物になった。けれどもその想いが成就するため には、何よりあなたの気持ちがどうなのかが重要になる。あなたは涼宮ハルヒが好き、これはあなたに対する好きという気持ち を得たわたしには手に取るようにわかった。あなたは涼宮ハルヒを選ぶ、これは覆せないあなたの大切な気持ち。 あなたも知っている様にわたしはいつかこの世界を去る、それは変えられない事。その時には長門有希という個が情報統合 思念体という全になる。それが何時になるかはわたしにもわからない、けれどわたしはその時まであなたにもらった多くのものを 大切にして生きていたい、最後の時まで長門有希として生きたい。あなたを好きというこの気持ちがあればそれが可能、 あなたはわたしの最初にして最後の人、この気持ちだけは変わらない。あなたに会えてわたしは変わった、わたしはそれを とても嬉しい事だと思う、本当にありがとう」 長門の言葉を聞いていた俺は泣いていた。感動とかそういう安っぽい物じゃなく、ただひたすらに純粋で一途で儚くて狂おしい 長門有希の恋というものに、俺のちっぽけな勇気なんざ吹き飛ばされた、そんな気がしたからだ。 「泣かないで。あなたはわたしの気持ちを受け止めてくれた、わたしはそれだけで満足。だからわたしは大丈夫。 あなたはこれから、あなたの気持ちを涼宮ハルヒに伝えなければならない。わたしには応援する事しかできないけど わたしの大好きな人とわたしの大切な友達を、わたしは精一杯応援したい。がんばって」 俺は涙を袖で拭い、ドアの前に立つ。長門の言葉でまた勇気が湧いてくるのを感じた。色々と情けない俺にこんな事を 言ってくれる長門へ、俺はありったけの気持ちを込めて礼を言った。 「ありがとう長門。俺行ってくるよ」 「いってらっしゃい」 部室のドアを勢いよく開け俺は飛び出していく。俺の右手には携帯電話、すべるように動く指はハルヒの番号を呼び出し ていた。 「ハルヒ。お前に大事な話がある」 長門さんとおべんとう おしまい コメント ハルヒスレに投稿したくせにハルヒ全然出てきません。スレに投稿した際も結構怒られました。 連作の流れ上、長門のエピソードになってしまいましたが、もう少し考えてスレにあった展開にすればよかったと後悔しています。 このシリーズの最初の構想は、ぬるま湯的な三角関係を延々と続けようという物でした。そのつもりで書いていたはずなのに なぜか、それも結構急にシリアス風な展開へと移行していきます。何でなのかは自分でもいまだにわかりません。 それとは別にこの話辺りから、妙に詰めこんで書くようになってきた気がします。投稿の際に最大行数で分割していたのが 今では最大容量で分割するほうが多いです。読みにくいかなとは思うのですがその辺もこれからの課題にしたいと思っています。
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/1950.html
俺たちは時空を改変させた世界を修復するため過去に来ていた・・・ 長門と朝比奈さんと俺の3人だがすごく嫌な予感がするのは俺だけか? とりあえず過去に来て俺たちは街灯の下に出て行った・・・ 「近すぎやしないか?長門・・・」 こっちから良く見えるということはあっちからも良く見えることと同じだ・・・ ましてや街灯の下だからな・・・見つかる可能性もある・・・ 「心配ない・・・彼らに私たちは見えていない・・・曽我氏遮音シールドを展開」 心配だ!曽我氏を遮音してどうすんだ?しかも朝比奈さん(大)がこっちを見ている・・・ 「あのぉ・・・あの女の人は誰なんですか?こっち見てますよ?」 「問題ない・・・」 あるよ!しかも心配そうな顔してもう一人の長門まで見てきたじゃねぇか 「大丈夫・・・シールドは展開している・・・」 だから曽我氏を遮音してもどうにもこうにもならねぇだろ!! やばい朝倉の目までこっちを見てきた・・・あっ!俺まで見てきたぞ!? 「な・・・なんか皆見てきていませんかぁ?」 うわっ!長門と朝倉が近づいてきたよ!どうなるんだ未来!どうするんだ俺! 「フィールドを消去する・・・代わりに不可視遮音シールドを展開する・・・」 今頃しても遅いだろ!目の前で消えたらパニックだろうが! ほら皆さん4人ともこっちを青い目で見ているぞ!!どうすんだ長門ぉ!? 「わかった・・・フィールドを消去する・・・」 「ばかぁぁぁぁぁ!!!」 そして俺たちはまた皆さんの目の前にいきなり現れた・・・これ誰の責任? 「心配ない・・・改変された世界の知能は皆私と同様」 た・・・助かった!!長門と同じ知能ならなんか言い訳したら振り切れるだろ・・・ 「で・・・でも皆どう見ても疑った目で見てますよぉ・・・」 「私と同じ知能だからIQは400に設定しておいた・・・」 「ばかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 なんでコイツは見栄を張る!?お前の知能は実際問題小学生にも負けてるぞ? ん?大人朝比奈さんと俺が消えた・・・ナイス!気を使ってくれたのか!! それとも呆れて他の時空に行ったのか・・・まあこれでやりやすくなったぜ! 「あのぉ・・・あの女の人・・・私にすごい似ているし時空も飛んだんですけど・・・」 ここに唯一まともな人がいたぁ!どういう言い訳をすればいいんだぁ!? 「あの人はあなたの未来の姿・・・」 ながとぉぉぉぉぉ!!お前はなにを言っているんだぁぁぁぁぁ!? 「正直者が一番」 嘘も方便って言葉もあるんだよ!朝比奈さんもすっかり怯えてるぞ!! 「心配ない」 お前じゃない!朝比奈さんを心配しているんだ!この・・・って朝倉!? 「ひさしぶり・・・わたしはこのせかいのながとさんをまもるようにいわれたの」 漢字で喋れよ・・・ってもしかしてコイツもバカだったのか? 「まあ!わたしはばかじゃないわ!そのしょうこにてんさいのゆびわももっている!」 いいやお前はただのバカだ・・・いまごろ通販でもそんなの売ってたのか・・・ ん?長門と眼鏡の長門が二人で同じポーズをしているぞ・・・なんだ? 「鏡か・・・かえろう朝倉さん」 こっちの長門もバカだったぁ!!よっしゃあラッキーだぜ・・・って 「長門!お前は何をやっている!!あれほどDSは持ってくるなって言っただろ!」 「えっ?キョン君もやるの?きみしね・・・」 古いよ!きみしねってお前どんなソフト持ってきてるんだよ! 「仕方がない・・・」 そう言って長門は眼鏡長門の方に銃を向ける・・・ もっとも銃口は自分のほうに向いているが・・・ 「馬鹿っ!銃口はそっちにむけるんだよ!」 「えっ!?むける?まだ包茎だったのか・・・」 誰が包茎の話をした!・・・朝比奈さん帰りましょう・・・って朝比奈さんもいねぇ! 「ああ彼女ならもう帰った・・・あきれたらしいあなたに・・・」 どう考えてもお前だろ!?どうするんだ帰るとき・・・ 「それは今の状況をなんとかしてから・・・」 もっともなこと言っているけどお前じゃ説得力が全然ないぞ! 「わかった・・・はやくなんとかしてくれ・・・」 「よっしゃ!長門いっきまーす!」 「ア●ロだろ!なにガ●●ムのネタパクってんだお前!」 そして長門が持っている銃口から何かが放たれ眼鏡長門の体に当たる・・・ 眼鏡長門は怯えた表情から普通の表情になる・・・朝倉はいつのまにか消えていた・・・ 眼鏡長門は無表情で眼鏡を外し俺たちを見ながらこう言った・・・ 「動機をもとめる」 なにもしてねぇよ!!やっぱり長門は長門か・・・馬鹿だ 眼鏡長門は(もう眼鏡ではないが・・・)もう一度繰り返し言葉を放った・・・ 「臓器をもとめる」 なんでだよ!?しかも臓器じゃなくて同期じゃないのか? 「断る」 そりゃ断るけどお前もなに本気で答えてんだ? 「無理」 自分勝手すぎるだろ!しかももう七月七日を過ぎているぞ!! 眼鏡長門は瞬きをしながら(何に驚いている?)もう一度口を開いた 「同期を求める」 「あなたが実行した世界改変をリセットする」 おおい!お前はなに飛ばしているんだ!起承転結の承と転は飛ばしたぞ! 「痴漢連結?何を言っている?」 人の言葉を勝手に卑猥にするな!早く世界を元に戻してくれ・・・ 「ご・・・御免・・・漢字多すぎて解らない・・・」 眼鏡長門はやっぱり馬鹿だ!もう一度長門教えてやれ! 「あなたが結婚したネカイ・カイセンをリミットする」 お前も馬鹿だ!6行前の言葉がどうして思い出せない!?あとネカイって誰だ! 「了解した」 するなっ! こうして改変された世界は修復されず未来は変わり世界は消滅したのさ めがっさめがっさ キヨシ「大変だ長門!俺の名前がキヨシに!」 長門「大丈夫・・・私がやった・・・」 キヨシ「やっぱりお前か!」 長門「そうですよ!私ですけどなにか?」 キヨシ「なに開き直ってるの!?」 長門「ごめんなさい・・・つい出来心で・・・」 キヨシ「出来心で名前は変えない!」 長門「わかったよ・・・戻せばいいのね・・・」 キョム「戻った・・・って違う!」 長門「よかったね!さよなら・・・」 キョム「まてー長門ーばかぁー」 ハルヒ「なぞなぞみたいに地球儀を解き明かしたら! みんなでどこまでもいけるねー」 長門「ドキドキしたいと願いながら求めてたよ中出ししたのは誰なの?」 キョン「やめれ」 長門「断る」 その1 YUMI/M 見えてる? 「間門有美って誰だ・・・」 YUMI/M あなたにかける 「なにをだよ・・・」 YUMI/M 愛液 「帰れよ・・・」 YUMI/M 冗談 「用件を早く言え」 YUMI/M かくかくしかじか 「短縮するな」 YUMI/M 涼宮ハヒルの事 「誰だ・・・」 YUMI/M 私の子供の事・・・ 「帰れ!」 その2 WIKI/M 見えてる? 「発音は似てるけど違う・・・」 YUKING 直した・・・ 「王様ってだれだ」 YUKI/N あなたにかける 「なにをだよ・・・」 YUKI/N 42 「切るぞ・・・」 YUKI/N 6×7ってなに 「42だけど・・・」 YUKI/N やっと数学終わった・・・ 「数学じゃないだろそれ」 YUKI/N 思念体は失望している 「お前にな」 YUKI/N 私という母体もあなたに戻ってきて欲しいと感じてる 「絶対認知しねーぞ」 YUKI/N またラブホテルに 「人の話を聞け!」 その3 NEGI/N 見えてる? 「お前は野菜か?」 MAGI/N 直した 「スパコンか?」 YUKI/N 今度こそ・・・ 「本題に入るぞ」 YUKI/N もうすぐ9時になるそうなれば最後・・・ 「なにがだ・・・」 YUKI/N お金が下ろせなくなる 「お前の言っている時間は郵便局だ」 YUKI/N ラブホ代が出せない・・・ 「知らないよ・・・」 YUKI/N 涼宮ハルヒは何もない所から金を生み出す力を持っていた 「羨ましいけど違う・・・」 YUKI/N あなたにかける 「何をだよ・・・」 YUKI/N とろろ 「そばにかけなさい」 YUKI/N 次は産婦人科に 「絶対しないぞ!」 その4 BAKI/N 見えてる? 「どこの格闘漫画だ?」 KUKI/N これでどう? 「お前は植物か?」 YUKI/N 私は文芸部室にいる・・・ 「なんでそこにいる?」 YUKI/N MIRUKUフォルダの削除 「ミルクってなんだよ?」 YUKI/N 不倫・・・ 「お前の夫になった覚えはねーぞ」 YUKI/N あれは遊びだったの? 「夜一緒に行ったカラオケは遊びだ」 YUKI/N 子供までいるのに・・・ 「俺の子供じゃないけどな」 YUKI/N 結局遊んで捨てるのね? 「おい宇宙人どこでそんな言葉覚えた」 YUKI/N あなたのベッドの下の3冊目 「なぜ知っている」 YUKI/N 深夜に飛び込んで調べた 「まず法律を知れ」 YUKI/N 魔法律?ああムヒョの・・・ 「魔はいらん」 YUKI/N あなたにたくす 「何をだよ」 YUKI/N 子供 「しねーぞ!」 その5 MAKI/N 見えてる? 「海南の部長か?」 MIKI/N これで良い? 「スケートの選手か?」 YUKI/N あなたと涼宮ハヒルはこの時空から消えている 「ハヒルって誰だ」 YUKI/N 今から旗艦できる方法を伝える 「それが書けるなら帰還ぐらい書けるだろ」 YUKI/N 広報のペン達に祖母が発声するかもしれない 「情報の伝達に齟齬が発生するかもしれない・・・な」 YUKI/N まずテレポを使う 「できねーよ」 YUKI/N その後でるバハムートを倒す 「FFやりながら話すな」 YUKI/N 上段 「冗談ね」 YUKI/N 今から古泉一樹と私でダウンページする 「サルベージだろ」 YUKI/N そうとも言う 「いわねーよ」 YUKI/N えーと蕎麦屋っと ピポパポ 「ダウンページじゃねぇよ」ん?電話だ 電話 あなたに頼む 「帰れよ!」 喜緑「ただいま~ご飯作るよ~」 朝倉「食材はあるわよ!はやく作って」 長門「カレー!カレー!カレー!」 喜緑「残念!今日は手巻き寿司よ」 朝倉「私お魚大好き!ナイフで裁く!」 長門「字が違う・・・正解は砂漠・・・」 喜緑「二人とも馬鹿ね!本当は沙漠よ」 朝倉「やはり穏健派は天才ね」 長門「無念・・・・・・」 喜緑「じゃあ手巻き寿司作るから」 長門「・・・・・・これ・・・・・・」 朝倉「なに?それは」 長門「カレールー」 喜緑「カレーじゃないって言っているでしょ」 朝倉「カレー」 長門「カレー」 喜緑「仕方ない!今日はカレー祭りだ!ワッショイ」 朝倉&長門(計画通り) 長門「しりとり」 キョン「やるか・・・じゃありんご」 長門「ゴスペラーズ」 キョン「ズル」 長門「ルーレット」 キョン「トール」 長門「・・・ルビー」 キョン「ビール」 長門「・・・・・・ルソー」 キョン「ソウル」 長門「・・・・・・・・・留守番」 キョン「んってついたお前の負けだな」 長門「酷いよ!ルばっかりなんて」 キョン「分かった・・・すまないよ・・・」 長門「うわぁぁぁぁぁぁん!ごめんっていえ!」 キョン「・・・わかった・・・ごめん・・・」 長門「私の勝ち」 キョン「なんですとぉ」
https://w.atwiki.jp/xghshuthj/pages/547.html
モンスター チューナー 通常・効果モンスター 《長門有希》 《ネコミミ 長門》 《Xmasパーティ 長門》 《宇宙人 長門》 《魔法使い 長門》 《水着の長門》 《温泉の長門》 《眼鏡っ子 長門》 《待機モード 長門》 《ギタリスト 長門》 《クールガール 長門》 《無口キャラ 長門》 《チャイナドレスの長門》 《お花見 長門》 《情報統合思念体の端末 長門》 《おめかし 長門》 《夏祭りの長門》 融合モンスター シンクロモンスター エクシーズモンスター 魔法カード 通常魔法 《私のこと、あなたに教えておく》 速攻魔法 装備魔法 永続魔法 《長門は俺の嫁!》 《情報制御空間の死闘》 《残り二週間の夜》 フィールド魔法 《長門の情報操作空間》 罠 通常罠 《長門見参!》 永続罠 カウンター罠
https://w.atwiki.jp/83452/pages/680.html
唯「すっ、ごいねぇ…」カァァ 律「だろ…澪、何か目が虚ろで怖かった…」 唯「そ、それで続きは…?」 律「いや、続きも何も…。何かその後、突然顔真っ赤にして走って帰っちゃったよ」 唯「?澪ちゃんからキスしてきたのに?」 律「私にも良くわかんないよ、それよりも、わたしに、みおの、赤ちゃんが…」 律「どどどどど、どーしよーゆいぃ…」 唯「りっちゃん、とりあえず落ち着こう!ね!」 律「落ち着けったって…わた、私まだ学生だぞ!?」 唯「う、うん…」 律「子供が生まれたって育てられる自信何かないよ…」 律「それに…澪、私に赤ちゃんが出来たって知ったどんな反応するか…」 唯「よっ、喜ぶんじゃないかなぁ?」 律「そうかなぁ…うぅ……」 唯「りっちゃんは…どうしたいの?」 律「どうしたい、って…?」 唯「りっちゃんのお腹の中の、赤ちゃん…」 律「…!」 律「私は…」 唯「うん」 律「私は、澪との子共生みたい!」 唯「…そっかぁ。りっちゃん、私もそれが良いと思う!」 律「でも澪は…」 唯「澪ちゃんなら…澪ちゃんなら、きっと責任取ってくれるはずだよ!」 律「そ、そうかな…?」 ガチャ 澪「練習してるかー…って、まぁしてないだろうと思ってたけどね」 唯・律「澪(ちゃん)!」 澪「一体どうしたの…?」 律「澪、わ、わ、私な…」 澪「どうしたんだよ律?」 律「澪との赤ちゃん、出来ちゃった…」カァ 澪「……は?」 唯「澪ちゃん、ちゃんと責任取らなきゃね!!」 澪「……えっ?」 澪「ちょっちょっ、ちょ~っと待って。どーゆー状況?」 律「その…澪は、私に赤ちゃんが出来るって分かってやってたのか?」 澪「は、はぁ?」 唯「なっ…、み、澪ちゃん、昨日りっちゃんにした事忘れたの!?」 澪「…昨日?」 澪(昨日、部活でムギが入れた紅茶飲んでから記憶が曖昧なんだよな…) 澪(確かすっごい演奏が良い感じに出来たから、テンション上がってたような…) 澪(律と一緒に帰ったっていう記憶は微かに…んん~?) 澪「って赤ちゃん!?律に!?ししししかも私のぉ!?」 唯「遅っ」 澪「なななな何で!?」 律「澪…お前からしてきたんだろ…でぃ、ディープ…キス…」ドキドキ 澪「私が!律に!ディープキス!?でもなんでそれで子供が!?」 唯「もしかして澪ちゃん、どうやって子供が出来るかしらない?」 澪「えっ、だって赤ちゃんってコウノトリが運んでくるんだろ…?」 唯「…はぁ、澪ちゃんてば…」 唯「澪ちゃん、赤ちゃんっていうのはコウノトリが運んでくるんじゃないんだよ?」 澪「嘘!?」 唯「い~い?唯お姉さんが今から説明してあげます!」 かくかくしかじか… 澪「そうだったんだ…」 律「だから私、昨日澪にいきなりキスされて…舌入れられちゃったから…赤ちゃん、出来ちゃったよ…」 澪(全然覚えてない…。何て勿体ない事を私…!) 律「澪が無理矢理してきたんだぞ…?」 澪「ご、ごめん…!!でも、赤ちゃんなんて、ど、どうしよう…」 律「私は生みたいよ…澪との赤ちゃんだもん!」 澪「でっ、でも私、この歳で子持ちなんて…!まだ学生だよ、私達!?」 唯「じゃあ澪ちゃんはりっちゃんに赤ちゃん、堕ろせって言うの!?」 澪「…!そっ、それは…」 唯「そもそも、澪ちゃんがやった事はれいぷに近いんだよっ!?」 律「れ…いぷ?なんだそれ?」 唯「憂が言ってた。嫌がる相手に無理矢理せーこーい、つまりディープキスする事だって!れいぷは犯罪なんだよ!?」 澪「…わ、私が犯罪者…!?」 律「…澪、大丈夫だよ。私は澪にディープキスされて、…嫌じゃなかった」 澪「り、つ…?」 律「むしろ嬉しかったよ。私澪の事、…大好きだから」 澪「っ!」 律「だから、大好きな澪との赤ちゃんだからさ、私は…どうしても生みたいんだ」 唯「りっちゃん…」 律「でもさ、澪がどうしても反対なら。私は、この子を一人ででも育てるよ」 澪「…私馬鹿だ。ごめん律。私も律の事が大好きなんだ」 律「ほっ、…ほんと?」 澪「うん。だから、律と私の赤ちゃんなら…この世に生まれてくるべきだ!」 唯「澪ちゃん!!」 澪「やっと目が覚めたよ。律、元気な赤ちゃん生んでくれ!それで…二人で一緒に育てよう!!」 律「…み、みおぉぉぉぉ…ふぇぇぇん…」 澪「な、泣くなよぉ…可愛い顔が台なしだぞっ…」 律「そんな…ぐすっ、こと言ったってぇ…」 澪「私達二人はこれから生まれてくる赤ちゃんのために、強くなきゃ…いけないんだ」 律「うん…うん…」 澪「二人で頑張って行こう?」 律「うん…!澪と二人ならどんな困難も乗り越えられるよ…!」 澪「あぁ…!律、愛してるっ!」 律「私もだよ澪っ…!」 唯「良かったねりっちゃん…!!」 紬「き、昨日出来心で澪ちゃんのカップに入れた媚薬…それが原因で大変な事になってしまったわ…!」 バンッ! 紬「今の話、聞かせて貰ったわ!」 唯「ムギちゃん!?」 紬「りっちゃんのお腹の中に澪ちゃんとの赤ちゃんが居るっていうのは本当なのね?」 律「う…うん」カァァ 紬「なら、琴吹グループが全力で二人を応援します!!」 澪「ムギ…」 紬「いいのよ、友達は助け合っていかなきゃ!」 唯「私も、私に出来る事があったら二人に協力するよっ!」 澪「ムギ…唯…私は本当に良い友達を持ったよ…ぐすっ」 律「ああ…ほんとだな…ありがとう、ムギ、唯…」 紬「ほら、泣かないで!」 唯「何か安心して私も涙出てきちゃった、えへへ…ぐす…二人共良かったね…!!」 ガチャ 梓「遅れました、すみませ~…ん…って…な…何事ですか…!?」 梓「わっ、抱き着かないでください!それにしても…何で皆さん泣いてるんですか?」 紬「それはね…」 梓「もっもしかして軽音部が廃部になるとか!?」 澪「えっ」 梓「練習を真面目にやってないことがバレて、生徒会から音楽室を出てけと通達が…!?」 梓「そりゃ確かにだらだらしてることも多いけど、皆さんやる時はやるじゃないですか!!」 梓「学祭や新歓のライブだって盛り上がって、大成功していたし!」 梓「私、この軽音部が好きなんです!廃部なんてヤです!生徒会に抗議にいきましょう!!」 律「…ぷっ、あはは…はははっ!」 梓「え?」 紬「うふふ…」 澪「ははは、違うよ梓、それは勘違いだ」 梓「…?」 唯「皆が泣いてたのはね、嬉しかったからだよ~」 梓「う…嬉しい?一体何がですか…?」 澪「律にな…その、赤ちゃんが出来て、それで皆喜んでたんだよ」 梓「…じゃあ、廃部は?」 唯「ふふっ、そんなのないよ~!あずにゃんの勘違い!」 梓「な…なんだ、そうだったんですか…良かったぁ…」 梓「…は?律先輩に、澪先輩との子供?」 律「うん」 梓「ええええぇぇぇぇぇ!?」 梓「有り得ないですっ!不潔ですっ!」 澪「ど…どうしたんだよ梓、いきなり」 梓「律先輩はそれで赤ちゃん産むんですか!?」 律「う、うん。だって…澪との大事な赤ちゃんだから」 梓「そ…んな…」 紬「梓ちゃん…?」 唯「あずにゃん、一緒にお祝いしようよ~」 梓「っ、何言ってるんですか!!」 律「ひっ…何なんだよ梓、何をそんなに怒ってるんだよ」 梓「…律先輩に赤ちゃんが出来たってことは…」 梓「二人はその、でっ、ディープキスしたんですよね…!?」 澪「ま…まぁね…」 律「恥ずかしいだろぉ…」カァッ 唯(あずにゃんはどうやったら子供が出来るか知ってたんだ~) 梓(私の澪先輩が…こんなデコっぱちに取られちゃう…!!) 梓(やだ、そんなの絶対やだっ…) 梓(どうにかしなきゃ…どうにか…) 唯「あずにゃん?」 梓「律先輩、赤ちゃん、堕ろしましょう」 律「!?」 紬「梓ちゃん!何て事言うの!?」 梓「だって…産んでどうするんですか」 梓「子供を育てるというのは二人が思ってる以上に大変な事ですよ?」 澪「そ、それは分かってる…!」 律「だけど…、だけど私達二人なら何があっても大丈夫だっ!」 梓「…学校はどうする気ですか?家族には何て説明するんです?」 律「…う」 唯「あずにゃん!さっきからどうしたの!?」 梓「唯先輩は黙っててください!!」 唯「っ…」 律「わた、しは…」 梓(ふふっ、もう一押しかな) 梓「ほら、周りの色々な人にたくさんの迷惑かける前に、赤ちゃん堕ろしましょう?」 律「…私は絶対に産むんだぁっ!!」 梓「な!?」 澪「律…!」 唯・紬「りっちゃん…!!」 律「私、澪の事が本当に好きなんだ」 律「澪と一緒に、ずっと生きてく」 律「澪との赤ちゃん…堕ろせるわけないじゃないか」 律「私はどれだけ周りに迷惑をかけることになっても…絶対、産むよ」 律「何があってもこの子は絶対守り抜く…!」 澪「…梓、私も、律と同意見だよ」 梓「そんなっ…どうして…どうしてどうしてどうしてっ…!!」 紬「梓ちゃん、いい加減にしなさいっ!」 梓「…もう、いいです」 唯「あず…にゃん?」 梓「なにもかも私の思い通りにならない」 澪「…梓?」 梓「それならこんな軽音部なんてなくなっちゃえばいいんですよ」 梓「澪先輩っ!」 澪「なっ、何をんむっ!?」 唯「あずにゃん!?何してるの!?」 梓「はむっ…ぴちゃ…ぴちゃ…」 澪「んむっ…んーっ…む…!!」 律「やっ、やめろ梓っ!!」 梓「ぷはっ、律先輩…キスの途中で体引っ張らないでくださいよ」 澪「あ…あ…」 律「澪!!しっかりしろ!」 澪「舌…入れられちゃった…汚されちゃった…律以外の子と…ディープキス…う…ぁ…ぁ…」 唯「澪ちゃん!!」 澪「あ…どうしよう…梓の赤ちゃん出来ちゃう……!!」 梓「ふふふ…」 紬「な、何て事を…!」 紬「梓ちゃん、これはレイプなのよ!?分かってる!?」 梓「何ですか、煩いですね…そんなにして欲しければしてあげますよ」 紬「えっ、む!?」 梓「ちゅーっ…」 紬「………」 梓「はむっ、ちゅる…じゅるじゅる…」 梓「ぷはぁ、どうですか紬先輩?レイプされた気分は?」 紬「………」 梓「なんだ、気絶しちゃったのか。つまらない」 澪「わたし…りつ…あずさ…」 律「みおっ!みおぉぉっ!」 梓「次は唯先輩ですねー」 唯「あ…や…やだ…やめて…来ないで…」ガタガタ 梓「だーめです。みーんな平等に私との赤ちゃん、孕ませてあげますよ…♪」 唯「ひっ…!」ガクガク 梓「ほら…ちゅっ…」 唯「っ…!」ブルブル 梓「口閉じてないで開けてもらえると嬉しいです…」 唯「ゃっ…っ…」 梓「開けてください!」パシーン 唯「痛っ…っむ!?」 梓「はむ…んむ…っ…んんっ…」 唯「ぁ、ん、って、ぃ…んむ…!」 梓「っはぁ、暴れても意味無いです、もう舌入れちゃいましたから♪」 唯「…っぁ…あか…ちゃん…できちゃ…ぁ…」ガタガタ … さわ子「おいーっす!私ミルクティーね!ってうわ、なになに、どゆ状況?」 梓「こんにちはさわ子先生」 さわ子「どしたのこれ?」 律「さわちゃん…うっ、ぐすっ…あずさがっ…あずさっ…なんでだよぉ…なんでこんなこと…」 さわ子「梓ちゃんが皆を泣かせたの?」 梓「ふふっ、そうですけど何か?」 さわ子「何をしたかはしらないけど、可愛い乙女達を泣かせるなんて許せないわねー…お仕置きが必要かしら?」 梓「あれ、先生。私にそんな口聞いていいんですか?」 さわ子「え?」 梓「先生にもキスして私の子、孕ませちゃいますよ?あはははっ」 さわ子「何言ってるの?」 梓「っ、聞こえなかったですか?だから、私が先生にディープキスしてですね!」 さわ子「…?いやいや、ディープキスじゃ赤ちゃんなんて孕めないでしょ」 梓「…は?」 さわ子「ディープキスだけで子供なんて出来るわくないじゃない」 梓「えっ」 律「えっ」 澪「えっ」 唯「えっ」 おしまい 戻る
https://w.atwiki.jp/83452/pages/663.html
律「でも実際馬鹿じゃん」 唯「ぶーそんなことないよー」 律「じゃあ馬鹿じゃないって証明してみせろよ」 唯「証明って…どうすればいいの?」 律「…うーん」 唯「じゃあさ、りっちゃんが何か問題出してよ!それに私が答えられたら私は馬鹿じゃないってこになるよね!」 律「まぁ、いいけどさ…問題か…」 律(問題か…) 昨夜、律の家 聡「姉ちゃ~ん、部屋入るよー!」 律「ん、おぉ、どうした聡?」 聡「今日学校でさ、保健体育の授業があってさ」 律「はぁ、それで?」 聡「それで子供は何故生まれてくるのか、自分なりに考えて次の授業までにレポートを提出しろって言うんだよ」 律「へー…頑張れよ」 聡「そこでね、多分姉ちゃんなら知ってると思って。子供はどうやったら出来るの?」 律(そんなこと知らない…) 唯「さぁりっちゃん!」 律「…子供はどうしたら出来るのでしょうか?っていうのはどうだ」 唯「へ?」 律(まぁ私が分かんないんだから唯が分かるハズないよなぁ) 唯「りっちゃん私の事、馬鹿にしてるの?」 律「え?」 唯「流石の私でも、そういう事位少しは知ってるよ!」 律「え…?」 律「う、嘘だろ!?」 唯「嘘って…こんなことで嘘吐いてどうするの」 律(私が知らないのに唯が知ってるのか…!) 唯「憂がね、とっても大切な事だからって教えてくれたんだ」 律「憂ちゃんが…!そ、それでどうやったら子供って出来るんだよ?」 唯「あれ、もしかしてりっちゃんから問題出したくせにりっちゃん知らないのぉ?」ニヤニヤ 律「なっ!そ、そんな訳ないだろ!」 唯「教えて欲しい?」 律「う…いや、だから、これは問題の答えだろ」 唯「う~ん、じゃあ私答え分かんない」 律「え!?」 唯「だからさりっちゃん、答え教えてよ」 律「なぬぅ…」 唯「ほら早く早くー」 律「うぐぐ…くそっ、分かったよ、私の負け!私は答えを知らないよ!」 唯「もう、初めからそう言いなよ。素直じゃないなぁ」 律「う~…!そ、それで、早く子供がどうやって出来るのかを教えろよ!!」 唯「ふっふ~♪それはね…!」 律「それは?」 唯「でーぷきすだよ!」 律「ディープ…キス…?」 唯「そう!憂が言ってたよ、ディープキスすると子供が出来るって!」 某日、平沢家 唯「うーいーあーいーすー」 憂「はいはい、ちょっと待っててねお姉ちゃん」 唯「りょーかいー。何か面白いテレビやってないかなぁ」 ピッピッ 最近避妊をせずに性行為を行い、妊娠してしまった若い女性が子供を~ 唯「避妊?子供?」 憂「!!」 憂「あーごめん私見たい番組あったんだ、変えるね!」 ピッピッ 唯「…ねえ憂、避妊って何?性行為??」 憂「お姉ちゃん、ほら、アイスだよ!」 唯「わ~い、ちべたぁ」 憂(誤魔化せた…?) 唯「それでさっきの話なんだけど」 憂「ですよねー…」 憂「お姉ちゃん!!」 唯「はひ!?」 憂「これからする話はね、とっても大事な話なの!」 唯「え、え」 憂「だから真面目に聞いてね!」 唯「あ、はい、分かりました!」 憂「うん、それでね。大事な話っていうのは、さっきの…その、避妊とか、性行為の話」 唯「!」 憂「あのね、お姉ちゃんは子供がどうやって出来るか…どうして私達が生まれて来たのかって分かる?」 唯「…んーん、わかんない」 憂(ううっ、恥ずかしいよぉ…でもこういう事しっかり教えておかないと、不安だしなぁ…) 唯「それとさっきのせーこーいっていうのが関係あるの?」 憂「う、うん。そうなの。性行為っていうのは、赤ちゃんを作るためにすることなんだよ」 唯「そうなんだ!!どんな事をするの!?」 憂「う…」 憂「そ、それはね…」 唯「うんうん」キラキラ 憂「うっ…」 憂(何て純粋で真っ直ぐな目…直視出来ない…) 唯「どうしたの憂?」 憂「その…性行為っていうのは……き、キスの事なの!!」 唯「えぇっ!そ、そうだったの!?」 憂(やっちゃったー) 唯「でででででもっ、私ちっちゃい頃ふざけて憂とちゅーした事あるよね!?」 憂「えっ、あー…あれだよ、普通のキスじゃ子供は出来ないんだよお姉ちゃん!」 唯「普通じゃないキスなんてあるの?」 憂「えっと…ディープキス…そう、ディープキス!」 唯「でーぷきす…?なにそれ?」 憂「キスしてる時にね、自分の舌を相手の口の中に入れて、相手の舌と絡ませるのっ」 唯「ふぇぇ…なにそれ…すっごいえっちだね…!」 憂(あああ…) 憂「だ、だからね、キスには気をつけようね」 唯「なんでー?」 憂「だってほら、お姉ちゃんもし今赤ちゃん出来ちゃったら育てていけないでしょ?」 唯「そっか、そうだよね。流石、憂は物知りだなぁ」 憂「あはは…」 憂(罪悪感が…うう…) … 唯「ということなのです!」 律「あ…う…嘘だ…」 唯「りっちゃんどったのー?」 律「なぁ唯、そ、それは本当なのか?」 唯「うん、憂は嘘吐かないよー」 律「じゃ、じゃあディープキスして、妊娠する確率は?」 唯「え…っと憂は確か…」 憂((お姉ちゃんが他の人とキスして欲しくないし…)) 憂『ディープキスした場合は、舌を入れられた方が一回で妊娠しちゃうんだよ!』 唯「って言ってました」 律「えぇぇぇえ!?」 唯「りっちゃん…?」 律「どうしよう…どうしよう…」ガタガタ 唯「ねぇりっちゃん!どうしたの!?」 律「私、もしかしたら澪との赤ちゃん出来ちゃったかもしれない…!!」 唯「…え!?」 唯「どういうことりっちゃん!?」 律「あ、あの、昨日の帰りなんだけど…」 昨日・部活終了後 律「ふ~、今日は練習疲れたなぁ」 澪「珍しく真面目にやってたもんな、律」 律「なっ、失礼だな澪!私はいつだって真面目だ!」 澪「あーはいはい…」 律「ん?何だよ澪、そんなに私の顔じーっと見て。恥ずかしいだろー」 澪「…」 律「み、澪?」 澪「なぁ律…」 律「な、なんだよ」 澪「前髪を下ろした君も見てみたい」 律「え、えっ?」ドキドキ 澪「前渡した歌詞、覚えてる?」 律(か、歌詞の事か…) 律「覚えてるけど…」 澪「あれさ、律の事を意識して書いたんだ。それくらい…気付いてるよな?」 律「!あ、えーと…うん、いちおー…」 澪「カチューシャ、外してみてよ」 律「…やだよ、恥ずかしい。似合ってないもん」 澪「そんなことない!」 律「っ、な、なんだよ、大声出すなよ…。ビックリするだろ、もう」 澪「じゃあ…」 律「分かったよ…ほ、ほら、これでいいか?」 澪「…」 律「な、なんで黙ってるんだよぅ!!」 澪「…可愛い」 律「ふぇ?」 澪「すっごい可愛い」 律「や、馬鹿、恥ずかしいからやめてくれ」 澪「この世で一番可愛い」 律「ななななっ」ボッ 澪「なぁ律…キスしていいかな…?」 律「だ、ダメだよ…今日澪おかしいぞっ…」 澪「おかしくていいよ、律が可愛い過ぎるのがいけないんだから…」 律「~~ッ、もう訳わかんないよ…」 律(私、いつの間にか壁を背にしてるし…) 律「澪、落ち着こんむ!?」 澪「はむ…ん…ぴちゃ…んむぅ…」 律「んんーっ!んんん!!」 律(キスだけじゃなくて、澪の舌が、舌が入ってくる~!!) 2
https://w.atwiki.jp/83452/pages/664.html
唯「すっ、ごいねぇ…」カァァ 律「だろ…澪、何か目が虚ろで怖かった…」 唯「そ、それで続きは…?」 律「いや、続きも何も…。何かその後、突然顔真っ赤にして走って帰っちゃったよ」 唯「?澪ちゃんからキスしてきたのに?」 律「私にも良くわかんないよ、それよりも、わたしに、みおの、赤ちゃんが…」 律「どどどどど、どーしよーゆいぃ…」 唯「りっちゃん、とりあえず落ち着こう!ね!」 律「落ち着けったって…わた、私まだ学生だぞ!?」 唯「う、うん…」 律「子供が生まれたって育てられる自信何かないよ…」 律「それに…澪、私に赤ちゃんが出来たって知ったどんな反応するか…」 唯「よっ、喜ぶんじゃないかなぁ?」 律「そうかなぁ…うぅ……」 唯「りっちゃんは…どうしたいの?」 律「どうしたい、って…?」 唯「りっちゃんのお腹の中の、赤ちゃん…」 律「…!」 律「私は…」 唯「うん」 律「私は、澪との子共生みたい!」 唯「…そっかぁ。りっちゃん、私もそれが良いと思う!」 律「でも澪は…」 唯「澪ちゃんなら…澪ちゃんなら、きっと責任取ってくれるはずだよ!」 律「そ、そうかな…?」 ガチャ 澪「練習してるかー…って、まぁしてないだろうと思ってたけどね」 唯・律「澪(ちゃん)!」 澪「一体どうしたの…?」 律「澪、わ、わ、私な…」 澪「どうしたんだよ律?」 律「澪との赤ちゃん、出来ちゃった…」カァ 澪「……は?」 唯「澪ちゃん、ちゃんと責任取らなきゃね!!」 澪「……えっ?」 澪「ちょっちょっ、ちょ~っと待って。どーゆー状況?」 律「その…澪は、私に赤ちゃんが出来るって分かってやってたのか?」 澪「は、はぁ?」 唯「なっ…、み、澪ちゃん、昨日りっちゃんにした事忘れたの!?」 澪「…昨日?」 澪(昨日、部活でムギが入れた紅茶飲んでから記憶が曖昧なんだよな…) 澪(確かすっごい演奏が良い感じに出来たから、テンション上がってたような…) 澪(律と一緒に帰ったっていう記憶は微かに…んん~?) 澪「って赤ちゃん!?律に!?ししししかも私のぉ!?」 唯「遅っ」 澪「なななな何で!?」 律「澪…お前からしてきたんだろ…でぃ、ディープ…キス…」ドキドキ 澪「私が!律に!ディープキス!?でもなんでそれで子供が!?」 唯「もしかして澪ちゃん、どうやって子供が出来るかしらない?」 澪「えっ、だって赤ちゃんってコウノトリが運んでくるんだろ…?」 唯「…はぁ、澪ちゃんてば…」 唯「澪ちゃん、赤ちゃんっていうのはコウノトリが運んでくるんじゃないんだよ?」 澪「嘘!?」 唯「い~い?唯お姉さんが今から説明してあげます!」 かくかくしかじか… 澪「そうだったんだ…」 律「だから私、昨日澪にいきなりキスされて…舌入れられちゃったから…赤ちゃん、出来ちゃったよ…」 澪(全然覚えてない…。何て勿体ない事を私…!) 律「澪が無理矢理してきたんだぞ…?」 澪「ご、ごめん…!!でも、赤ちゃんなんて、ど、どうしよう…」 律「私は生みたいよ…澪との赤ちゃんだもん!」 澪「でっ、でも私、この歳で子持ちなんて…!まだ学生だよ、私達!?」 唯「じゃあ澪ちゃんはりっちゃんに赤ちゃん、堕ろせって言うの!?」 澪「…!そっ、それは…」 唯「そもそも、澪ちゃんがやった事はれいぷに近いんだよっ!?」 律「れ…いぷ?なんだそれ?」 唯「憂が言ってた。嫌がる相手に無理矢理せーこーい、つまりディープキスする事だって!れいぷは犯罪なんだよ!?」 澪「…わ、私が犯罪者…!?」 律「…澪、大丈夫だよ。私は澪にディープキスされて、…嫌じゃなかった」 澪「り、つ…?」 律「むしろ嬉しかったよ。私澪の事、…大好きだから」 澪「っ!」 律「だから、大好きな澪との赤ちゃんだからさ、私は…どうしても生みたいんだ」 唯「りっちゃん…」 律「でもさ、澪がどうしても反対なら。私は、この子を一人ででも育てるよ」 澪「…私馬鹿だ。ごめん律。私も律の事が大好きなんだ」 律「ほっ、…ほんと?」 澪「うん。だから、律と私の赤ちゃんなら…この世に生まれてくるべきだ!」 唯「澪ちゃん!!」 澪「やっと目が覚めたよ。律、元気な赤ちゃん生んでくれ!それで…二人で一緒に育てよう!!」 律「…み、みおぉぉぉぉ…ふぇぇぇん…」 澪「な、泣くなよぉ…可愛い顔が台なしだぞっ…」 律「そんな…ぐすっ、こと言ったってぇ…」 澪「私達二人はこれから生まれてくる赤ちゃんのために、強くなきゃ…いけないんだ」 律「うん…うん…」 澪「二人で頑張って行こう?」 律「うん…!澪と二人ならどんな困難も乗り越えられるよ…!」 澪「あぁ…!律、愛してるっ!」 律「私もだよ澪っ…!」 唯「良かったねりっちゃん…!!」 紬「き、昨日出来心で澪ちゃんのカップに入れた媚薬…それが原因で大変な事になってしまったわ…!」 バンッ! 紬「今の話、聞かせて貰ったわ!」 唯「ムギちゃん!?」 紬「りっちゃんのお腹の中に澪ちゃんとの赤ちゃんが居るっていうのは本当なのね?」 律「う…うん」カァァ 紬「なら、琴吹グループが全力で二人を応援します!!」 澪「ムギ…」 紬「いいのよ、友達は助け合っていかなきゃ!」 唯「私も、私に出来る事があったら二人に協力するよっ!」 澪「ムギ…唯…私は本当に良い友達を持ったよ…ぐすっ」 律「ああ…ほんとだな…ありがとう、ムギ、唯…」 紬「ほら、泣かないで!」 唯「何か安心して私も涙出てきちゃった、えへへ…ぐす…二人共良かったね…!!」 ガチャ 梓「遅れました、すみませ~…ん…って…な…何事ですか…!?」 梓「わっ、抱き着かないでください!それにしても…何で皆さん泣いてるんですか?」 紬「それはね…」 梓「もっもしかして軽音部が廃部になるとか!?」 澪「えっ」 梓「練習を真面目にやってないことがバレて、生徒会から音楽室を出てけと通達が…!?」 梓「そりゃ確かにだらだらしてることも多いけど、皆さんやる時はやるじゃないですか!!」 梓「学祭や新歓のライブだって盛り上がって、大成功していたし!」 梓「私、この軽音部が好きなんです!廃部なんてヤです!生徒会に抗議にいきましょう!!」 律「…ぷっ、あはは…はははっ!」 梓「え?」 紬「うふふ…」 澪「ははは、違うよ梓、それは勘違いだ」 梓「…?」 唯「皆が泣いてたのはね、嬉しかったからだよ~」 梓「う…嬉しい?一体何がですか…?」 澪「律にな…その、赤ちゃんが出来て、それで皆喜んでたんだよ」 梓「…じゃあ、廃部は?」 唯「ふふっ、そんなのないよ~!あずにゃんの勘違い!」 梓「な…なんだ、そうだったんですか…良かったぁ…」 梓「…は?律先輩に、澪先輩との子供?」 律「うん」 梓「ええええぇぇぇぇぇ!?」 梓「有り得ないですっ!不潔ですっ!」 澪「ど…どうしたんだよ梓、いきなり」 梓「律先輩はそれで赤ちゃん産むんですか!?」 律「う、うん。だって…澪との大事な赤ちゃんだから」 梓「そ…んな…」 紬「梓ちゃん…?」 唯「あずにゃん、一緒にお祝いしようよ~」 梓「っ、何言ってるんですか!!」 律「ひっ…何なんだよ梓、何をそんなに怒ってるんだよ」 梓「…律先輩に赤ちゃんが出来たってことは…」 梓「二人はその、でっ、ディープキスしたんですよね…!?」 澪「ま…まぁね…」 律「恥ずかしいだろぉ…」カァッ 唯(あずにゃんはどうやったら子供が出来るか知ってたんだ~) 梓(私の澪先輩が…こんなデコっぱちに取られちゃう…!!) 梓(やだ、そんなの絶対やだっ…) 梓(どうにかしなきゃ…どうにか…) 唯「あずにゃん?」 梓「律先輩、赤ちゃん、堕ろしましょう」 律「!?」 紬「梓ちゃん!何て事言うの!?」 梓「だって…産んでどうするんですか」 梓「子供を育てるというのは二人が思ってる以上に大変な事ですよ?」 澪「そ、それは分かってる…!」 律「だけど…、だけど私達二人なら何があっても大丈夫だっ!」 梓「…学校はどうする気ですか?家族には何て説明するんです?」 律「…う」 唯「あずにゃん!さっきからどうしたの!?」 梓「唯先輩は黙っててください!!」 唯「っ…」 律「わた、しは…」 梓(ふふっ、もう一押しかな) 梓「ほら、周りの色々な人にたくさんの迷惑かける前に、赤ちゃん堕ろしましょう?」 律「…私は絶対に産むんだぁっ!!」 梓「な!?」 澪「律…!」 唯・紬「りっちゃん…!!」 律「私、澪の事が本当に好きなんだ」 律「澪と一緒に、ずっと生きてく」 律「澪との赤ちゃん…堕ろせるわけないじゃないか」 律「私はどれだけ周りに迷惑をかけることになっても…絶対、産むよ」 律「何があってもこの子は絶対守り抜く…!」 澪「…梓、私も、律と同意見だよ」 梓「そんなっ…どうして…どうしてどうしてどうしてっ…!!」 紬「梓ちゃん、いい加減にしなさいっ!」 梓「…もう、いいです」 唯「あず…にゃん?」 梓「なにもかも私の思い通りにならない」 澪「…梓?」 梓「それならこんな軽音部なんてなくなっちゃえばいいんですよ」 梓「澪先輩っ!」 澪「なっ、何をんむっ!?」 唯「あずにゃん!?何してるの!?」 梓「はむっ…ぴちゃ…ぴちゃ…」 澪「んむっ…んーっ…む…!!」 律「やっ、やめろ梓っ!!」 梓「ぷはっ、律先輩…キスの途中で体引っ張らないでくださいよ」 澪「あ…あ…」 律「澪!!しっかりしろ!」 澪「舌…入れられちゃった…汚されちゃった…律以外の子と…ディープキス…う…ぁ…ぁ…」 唯「澪ちゃん!!」 澪「あ…どうしよう…梓の赤ちゃん出来ちゃう……!!」 梓「ふふふ…」 紬「な、何て事を…!」 紬「梓ちゃん、これはレイプなのよ!?分かってる!?」 梓「何ですか、煩いですね…そんなにして欲しければしてあげますよ」 紬「えっ、む!?」 梓「ちゅーっ…」 紬「………」 梓「はむっ、ちゅる…じゅるじゅる…」 梓「ぷはぁ、どうですか紬先輩?レイプされた気分は?」 紬「………」 梓「なんだ、気絶しちゃったのか。つまらない」 澪「わたし…りつ…あずさ…」 律「みおっ!みおぉぉっ!」 梓「次は唯先輩ですねー」 唯「あ…や…やだ…やめて…来ないで…」ガタガタ 梓「だーめです。みーんな平等に私との赤ちゃん、孕ませてあげますよ…♪」 唯「ひっ…!」ガクガク 梓「ほら…ちゅっ…」 唯「っ…!」ブルブル 梓「口閉じてないで開けてもらえると嬉しいです…」 唯「ゃっ…っ…」 梓「開けてください!」パシーン 唯「痛っ…っむ!?」 梓「はむ…んむ…っ…んんっ…」 唯「ぁ、ん、って、ぃ…んむ…!」 梓「っはぁ、暴れても意味無いです、もう舌入れちゃいましたから♪」 唯「…っぁ…あか…ちゃん…できちゃ…ぁ…」ガタガタ さわ子「おいーっす!私ミルクティーね!ってうわ、なになに、どゆ状況?」 梓「こんにちはさわ子先生」 さわ子「どしたのこれ?」 律「さわちゃん…うっ、ぐすっ…あずさがっ…あずさっ…なんでだよぉ…なんでこんなこと…」 さわ子「梓ちゃんが皆を泣かせたの?」 梓「ふふっ、そうですけど何か?」 さわ子「何をしたかはしらないけど、可愛い乙女達を泣かせるなんて許せないわねー…お仕置きが必要かしら?」 梓「あれ、先生。私にそんな口聞いていいんですか?」 さわ子「え?」 梓「先生にもキスして私の子、孕ませちゃいますよ?あはははっ」 さわ子「何言ってるの?」 梓「っ、聞こえなかったですか?だから、私が先生にディープキスしてですね!」 さわ子「…?いやいや、ディープキスじゃ赤ちゃんなんて孕めないでしょ」 梓「…は?」 さわ子「ディープキスだけで子供なんて出来るわくないじゃない」 梓「えっ」 律「えっ」 澪「えっ」 唯「えっ」 おしまい 戻る
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/198.html
新スレ記念長門バカ ドジっ娘未来人と比べても断然バカな長門 みくる「長門さん、お茶はどうですか」 長門「そこ置いといて」 みくる「は~い、今入れたばかりで、とても熱いから気をつけてくださいね」 長門「熱い。舌を思いっきり火傷した。謝罪と賠償を請求する」 みくる「って言ってるそばから……」 長門「その勢いで茶碗ごと落とした。全身に熱湯。これは熱い」 みくる「はわわわわっ、い、一大事じゃないですか!」 長門「大丈夫。救急車の電話番号はわかってる。117」 みくる「ちっとも大丈夫じゃないじゃないですか! それに117は時報です」 長門「うかつ……。天気予報は117ではなく、177だったか……よく間違える……」 みくる「そんなことを気にするくらいなら、お茶をこぼす己のうかつさをもっと悔いてください。 それと早く服を脱いじゃった方がいいですよ、今タオル濡らしてきますから」 長門「自分で脱ぐから電気を消して……」 みくる「ムードを出す必要はありません。早く冷やした方が自分のためですよ」 長門「……ちょっとだけよ」 みくる「全部です。ああ、んもぅ……ほら、はい、はい、バンザイしてくださーい。ばんじゃーい」 長門「ばんざーい……」ヌギヌギ みくる「はい、濡れタオルです。これでお茶をこぼしたところを拭いてください」 長門「わたしの裸を見て何か一言。『貧』以外の漢字を用いて6文字以内で答えよ」 みくる「え、え、そんな、えーっと、『上半身火傷』……」 長門「貧乳部分火傷……、ひどい、大きく傷ついた、ひぐ、えぐ、ゔぅぅ……」 みくる「な、泣かないで~。わかりましたよぉ……もう、わたしが拭いてあげます。フキフキ……それにしてもよくあんなに熱いの平気ですね」 長門「ぐす、あなたがいつも耐えている、あの太い蝋燭の熱さに比べれば平気」 みくる「勝手に人にそんな趣味を増やさないでください」 長門「情報操作は得意」 みくる「増やさないでください!」 長門「それにしても熱かった」 みくる「次からは気をつけてくださいね」 長門「わかってる。天気予報は177」 みくる「そっちじゃない!」 こうしてみくるは長門っちのことが苦手になっていくのでありましたとさっ めがっさめがっさ キョン「たっ…大変だァ!みんな!」 ハルヒ「何よ、騒がしいわね」 みくる「どうしたんですかぁ?」 キョン「…つ…つ」 古泉「つ?」 キョン「鶴屋さんが今月号のムー載ってた!!」 ハ・み・古「な…なんだってーーー!!」 長門「ヌーン」 入学初日 キョン「え~……○○中学出身の○○○○といいます。 暗黒魔人サタナーデビルを滅ぼすため、光の戦士探しも兼ねてこの高校に来ました。 手の甲に十字架の紋章を持つ方には分かると思いますが、俺が聖なる槍『ホーリージャベリン』の後継者です。 サタナーデビルを倒すためには光の戦士と伝説の勇者、つまり俺との究極の合体技『ゾディアックレイヴ』が必要です。 もう地球には余り時間が残されてませんので、光の戦士がいれば、これが終わった後に俺のとこに来て下さい。」 ――シーン ハルヒ「あ……え、えっと……東中出身……凉宮ハルヒ……この中に宇宙……あ……なんでもないです……みんな、よろしくね」 ハルヒ「あたし……でちゃう^^」ブリブブッ キョン「うわっ!wwwくせえww」 ハルヒ「あーん、実がでちゃったー」 キョン「だいじょうぶだ、ほらパンツ脱げ」 ハルヒ「え、へへ…恥ずかしいな…///」 キョン「俺がきれいにしてやったんだ、今日はノーパンで居ろ!いいな?」 ハルヒ「やだ////見られちゃうじゃない……」 キョン「いいな?」チュッ ハルヒ「うん……わかった…」 岡部「あのさぁ、授業中だぞ?」 長門「とても素晴らしいシステムを作った、これを使うとゲームの臨場感が倍増」 ハルヒ「有希でかした!じゃあ早速これをやってみるわよ、気持ち悪い蟲がわらわら出るの」 キョン「じゃ、やってみるか…ソフトを入れてスイッチオン」シェーガー ハルヒ「……おっゴキブリ型の敵ね!死ね死ね~」 キョン「馬鹿にでかいな、素早さも同じとは益々不気味だ」 長門「ここからがこのとても素晴らしいシステムの真骨頂」 古泉「それ正式名称だったんですか」 ドサッ キョン「なんだ…おや」カサカサ ハルヒ「ほええええええでかゴッキィィィィィィィ!!!!」 みくる「かくーん」ドサッ 長門「なんとゲームでの出来事が現実にも反映されるのだ」 キョン「次はゲジゲジと百足の大群が、なるほどこりゃリアルに出来てんな」マジマジマージマジマジーロ ハルヒ「ぴぃぃぃぃぃぃ!!!ムシムシムッシー略してムムム嫌゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ!!!!」 キョン「お前のチョイスじゃないか、自分で選んだのに怖いのか?」 ハルヒ「ゲー゙ム゙の゙中゙でぐら゙い゙怖゙い゙物゙無゙じでい゙ざぜでェ゙ェ゙ェ゙ェ゙ェ゙!!!!!」 長門「ひーひひひひwww………クックククククwww」 古泉「腹黒い人だ…わざとでしょこれ」 キョン「おっイモムシ達だ、のそのそしてて可愛いな(^ω^)つナデナデ」 ハルヒ「!!!あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙焼き芋喰えなくなるゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」 長門「涼子……………プッw」フヘヘヘヘヘヘヘwww 古泉「何ニヤついてんですか、早く何とかして下さいよ!」 キョン「な……なんだこの感覚は……!? まさか……!? まさか……サタナーデビルの使徒『イグニス』が覚醒しているっていうのか……!? この反応……近くに対抗できる光の戦士がいる証だ……! もしかして……!」 ――グルッ ハルヒ「わっ! ……な、なんですか……? 私別に光のなんとかじゃないし……!……その……」 キョン「いいや、隠しても無駄だよ! 君が最後の一人なんだな……!? こんな近くにいたなんて……! よし、僕と一緒に来てくれないか!? 今こそSOS(世界を、大いなる暗黒魔人から、救うための)団を結成しなくてはいけない……!!」 ハルヒ「ひっ……! あ……やだっやだぁ……! この人絶対おかしいよぉ先生!! ちょ……引っ張らないで……!」 キョン「心配いらない。俺が秘密部隊控え室を探してくるから、さあっ! 光の戦士『ストロサス』来るんだっ!!」 ――ズルズル ハルヒ「いやっ……こ……こんな……やめ……わあああっ!!」 岡部&クラスメイト「…………」 ――ガチャ 長門「……!?」 キョン「お……お前は……!? 漆黒の女剣士『アルテミス』……!? くっ……どうしてここに……!?」 ハルヒ「あっ……! だ、誰でもいいから助けて下さいっ!! この人かわいそうな人なんですっ!!」 長門「……」 長門「……あなたの行動は予測済み……サタナーデビルの命を受けてここから先に、行かせるわけには行かないわっ!!」 ハルヒ「ちょ……へ……ええええええっ~~!?」 ――次週っ!! 感動の最終話!! いつも通りの放課後、SOS団でオセロに飽きた俺は古泉を放置して何故か持ってる新聞を読み出した。 「おや? あなたが新聞を読むなんて珍しいですね。」 うるさい。 たまには見聞を広げるのもいいだろ? 「そうですね。 ところで気になる記事でもありますか?」 最近は犯罪ばっかりで面白い記事なんてないな。 「そうですか。 犯罪と言えば犯罪者はどんな気持ちで犯罪をしているのでしょうか。」 俺に聞くな。 俺は犯罪者じゃないからわからん。 「それは失礼しました。 では犯罪者の周囲の人間がどのような反応をするのか実験してみましょう。」 何をするんだ? 「ここは高校生らしく万引きなんてどうでしょう?」 そうか。 がんばれよ? 「あなたがやるんですよ。 では放課後この店で万引きしてください。」 とか言ってルーズリーフに書いた地図を渡してきやがった。 「安心してください。 機関の関係している店ですので。」 そういう事か。 ハルヒ達の反応を見るって事だな? 「そうです。 では放課後に。」 そして放課後。 俺はハルヒと朝比奈さんとスーパーへ行った。 「ハルヒと朝比奈さん、買う物は決まってるんで外で待っててもらえませんか?」 「ちゃっちゃと行ってきなさい!」 そして案の定俺は捕まった。 店から出てハルヒたちと合流しようとしたら警備員に取り押さえられた。 ハルヒの奥に長門と古泉の姿が見える。 古泉は驚いた様子を見せている。 名演技だぞ、古泉。 「キョン! あんた何したの?」 ハルヒと朝比奈さんは何がなんだかよくわかってない様子だ。 じっくり見ていたかったが警備員に強引に連れ去られた俺は後でハルヒたちがどんな様子だったか古泉に聞こうと考えてた。 そうして俺は取調べ室に連れてかれた。 「なんでこんな物盗んだんだ?」 あれ?機関の関係してる店じゃなんですか? 「機関?なんだそれは?」 えっ?もしかして古泉に嵌められたのか? ガチャ 「遅くなって申し訳ありません。」 「あんたは誰だい? なんでこの部屋に入ってきてるんだ?」 「すみませんが諸事情でご迷惑をおかけしました。 コレをお受け取りください。」 そういって古泉はある程度厚みのある封筒を店主らしき男に差し出した。 「おい、古泉。 ここは機関の店じゃあないのか?」 「すみません説明不足でした。 機関の店は隣です。」 俺は驚愕したね。 手違いで犯罪者になっちったんだ。 それは驚愕もするさ。 「ですから、彼はドッキリをやろうとして店を間違えたのです。 彼に悪気はないですし、反省もしていてもう二度としないのでコレで勘弁してもらえないでしょうか?」 「そうは言ってもなぁ。」 「他にも問題はあるのですか?」 「もう警察呼んじゃったんだよ。」 こうして俺は逮捕された。取りあえず古泉も共犯にしといた。 聞くところによるとハルヒたちが居たあたりにあったもの全てが壊されており、器物は損という罪も背負う事になった。 「災難でしたね。」 うるさい。お前が変なことを思いつかなければこんなことにはならなかったんだ。 「それにしても、涼宮さんたちの罪も被るなんてあなたらしいですね。」 あれは明らかにハルヒ達の仕業だからな。 「それにしても二人で仲良く留置所なんて面白いですね。」 ちっとも? なんでお前はそんなに余裕なんだ? 「そろそろ森と荒川が迎えにくるからですよ? 犯罪者の気持ちはわかりましたか?」 キョン「街もすっかりクリスマスの装いだな、何でいつも気が早いのかね」 長門「クリスマスって何?」 キョン「な゛!?三年間生きておいてクリスマスも知らんとは何事だ!」カーッ! 長門「ご、ごめんなさいユキ、必死で覚えるぞ」 キョン「よし!クリスマスとはタシカキリストの聖誕祭であ~~~~る!」カーッ! 長門「キリストって何?」 キョン「イエスのことであ~~~~る!」カーッ! 長門「イエスって何?」 キョン「キリストのことであ~~~~る!」カーッ! 長門「???イエスがキリストでキリストがイエスで……?多重人格者なんですか?」 キョン「ばかも~~~~ん!そのお馬鹿ちんな脳みそを作り変え~~~~い!」カッカーッ! 長門「ひぃぃ~~~(;>ρ<)」 長門「聖夜ッ!聖夜ッ!聖夜ッ!聖夜ッ!聖夜ッ!」 キョン「甘~~~い!もっと腰を入れるのだ~~~!」カーッ! 長門「イエス・メリクリ!聖夜ッ!聖夜ッ!聖夜ッ!」 ハルヒ「何やってんの?有希に神輿担がせて」 キョン「『聖夜』の掛け声と共にクリスマスを学ばせているのであ~~~る!」カーッ! ハルヒ「掛け声がおかしいの」 キョン「ばっかも~~~ん!大事なのは“音”ではなく“心”なのだあ~~~!」カッカーッ! ハルヒ「あんなんじゃ何も学べんの…」 キョン「クリスマス講座次っ!長門よ、教えたとおりに実践するのだ~~~!」カーッ! 長門「イエス・メリクリ!」 阪中「変な返事なのね」 阪中「?青い人型ロボットを十字架に貼り付けて…それの頭上に巨大なドリルを先端を頭上に向けて付けて…何するのね?」 キョン「急くな!急かずとも長門の行動を見ておれば分かる!」カーッ! 長門「セットアップ完了師走た!」 阪中「何その返事なのね」 キョン「よしっ早速やるのだ~~~!」カーッ! 長門「スイッチオン!」ポツットヌァ 阪中「訛った!あのスイッチ今訛ったのね!」 キョン「見よレズ公!あのドリルを!」 チュギュギュ゙キュ゙キュズキュゥゥゥゥゥン!!! 阪中「おおーっドリルのその激しすぎる回転によりロボが霧状に分解されたのねえ」 長門「メぇぇぇ~~リぃぃぃぃクリっスマぁぁぁーーースぅ!!ひゃーーーはっはっはっはっはぁーーーーっ」 キョン「よしっクリスマスには欠かせん儀式無事終了!」カッカーッ! 阪中「お前ロックマンX3のコミックス見ただろ」 キョン「次のクリスマス講座はこれだ!“クリスマスケーキ”についてであ~~~る!」カーッ! 長門「イエス・メリクリ!」 ハルヒ&みくる「何故私達がケーキ作ってる目の前でやるノ?」 キョン「クリスマスケーキとはその名の通りクリスマスに食べるケーキの事だ! これもクリスマスには欠かせぬ儀式なのであ~~~る!」カーッ! 長門「おおーー」 キョン「この2人にケーキを作らせておいた!それを使い真の食し方を学ぶのだ~~~!」カッカーッ! 長門「おおぉうーーー」 みくる「謎の依頼主『チョン・スミス』とはキョン君の事だったノ!?」 ハルヒコック長「何か聞いたような名なノ…」 キョン「さあ!教えた通りに食すのだ~~~!」カーッ! 長門「イエス・メリクリ!」 みくる「ケーキ美味しく食べてもらいたいノ…『ぐらぐら』…あっ!!?」 ポカポカポカ! ハコック長「いたいいたい!一体何なノ!?」 みくる「今今、ケーキが動いたノ!」 ハコック長「動く訳ねーノこのポンコツ!」ズビシッ みくる「痛てェノ!」ズビシガエシッ! 長門「ケーキを投げ!『ぽーい』一口で食べる!『ガウガウガウ』」 長門「美味い…!美味過ぎる時は泣く!」オーイオイオイオイ キョン「“クリスマスケーキの儀”これにて無事終了!」カッカーッ! 阪中「お前スーパーマリオRPG遊んだだろ」 長門「うう…」 キョン「どうした長門!」 長門「…俺の名は幽姫、長門有希のもう一つの人格だ」 キョン「…」 長門「ふはははは!俺が来たからには平和は無い」 キョン「さてと…」 長門「世界はじぎょく…地獄になるだろう」 ガチャバタン 長門「ふはははは」 長門「ふははははははぁ…」 ハルヒ「寝ないのキョン?」 キョン「…そんな暇は無い」 ハルヒ「休息が不足すれば作業の効率は落ちるのよ。そんなこともわからないの?」 キョン「言われなくても分かってる……ッ!」 ハルヒ「……」 キョン「……」 ハルヒ「チェンジ、はるひモード(ボソッ)」 キョン「んん?」 はるひ「お兄ちゃん、怖くて眠れないの?一緒に寝てくれない?」 キョン「な……ッ」 はるひ「お兄ちゃん……(ウルウル)」 キョン「は、はるひ……」 キョン「……」 はるひ「……」 キョン「お兄ちゃんと一緒に寝るか!」 はるひ「うん!」 キョン妹・長門「「工エエェェ(´д`)ェェエエ工 」 」 鶴屋さん「あらら、先を越されちゃったね」 キョン「えー好きなふうに呼んでください、一年間よろしくお願いします。あ、あと三次元の女性には興味がありませんのであしからず」 そんな普通の挨拶ですました俺の後ろの奴はとんでもない事を言いやがった 「東中出身涼宮ハルヒ」 涼宮だと!?しかもハルまで同じ!!これはもしかしたら!! 「おいアンタ!」 「え、なに?」 「もしかして涼宮ハルカの関係者か?!」 「え!え?えーと」 「どうなんだ!?」 「その…期待させちゃったようだけどゴメン違う…よ?」 「………そうか、悪かった」 そうだよねーうんなわけないよねー そんな事を考えながら俺の入学初日は終わった 「あの人目キラキラしてた…言っている意味は分からなかったけど……何か胸がドキドキするよぉ(///」 ハルヒ「クリスマスは闇鍋をやるわよ!みんな具は持ってきた!?」 .、、 キョン「(#@д@)ハァハァ」 つ【うんこ】 ハルヒ「死ね変態!」 「どう、素晴らしい出来だと思わない!?」 「ああもう上出来だから、スカートをはけ」 「ア、アンタに見せるために忘れたわけじゃないのよ!勘違いしないで」 「わかってる、普通に家に忘れたんだろ」 ツンバカハルヒ 長門「お兄ちゃん!保守忘れちゃ駄目!」 古泉「そうですよ、おにいちゃん♪」 その日あたしは一人で街に出て来ていた。理由はなく、ただなんとなく来たくなったから。 といってもなんにもする事がないしツマんないわね。もう帰ろうかしら……。 そう考えていた時、あたしの目にあるものが飛び込んで来た。 「ヒック……ウッ…」 迷子かしら?それにしても見事に泣いてるわね……。う~ん、ほっとくのも何だし暇潰しついでに…… 「ねぇ。どうしたの?」 「ヒック…おか、お母さんが……」 やっぱり迷子みたいね。 「お母さんがどっかにいっちゃったぁぁ!グスッ」 「ふぅ。迷子なのね?お姉さんと一緒に探しましょ?」 「ちがっ…違う……おうちにもいないし…色々探してみたけど…この手紙だけしか……」 そう言って紙切れを差し出す男の子。お世辞にも手紙とは言えないその紙切れにはこう書いてあった。 『ごめんなさい。お母さんは遠くに行きます。あなたの事は伯父さんに頼んであるから。ごめんなさい 母より』 って事はこの子捨て子?こんな小さいのに大変ねぇ……。というか、この子誰かに似てる様な……。 「ねぇ。あなた名前は?」 「ヒック……みんなからは…き、きょんって……」 きょん?どっかで似た様な名前を聴いた事がある様な無い様な……改めて言われてみると聞いた事が無いとも言えない様な。そんな感じね。 そんなことを考えていたあたしの服の裾を遠慮がちに摘み、きょんはこう言った。 「……お母さん探すのてつだってくれる?」 「( ゚ ж ゚;)ブホッ!!もう辛抱たまらん!いっただきまーす!!」 「アッー!!ショタだけは!ショタだけは!!」 キョン「我二敵無シ~」 右手にもつはマイク そうカラオケだ 「そこそこね、選曲もよく分かんないし」 キョン「曲名を見たら歌わずにはいられなかったと言うか、俺のテーマソングみたいな?俺にもわからん、お前は歌わないのか?」 ハルヒ「そうしたいけどグッドノーズが乗ってないのよ、ここは駄目ね」 キョン「見せてみろよ・・・あるじゃねーか」 ハルヒ「あ……GoodじゃなくてGodなんだ…」 真性のアホだコイツ なんて思ってると袖を引っ張られる 長門「私のキャラソン『太陽、常夏、海辺にて』が見つからない検索の協力を求む」 キョン「違うお前のキャラソンはこれだ、どうしたらそんなバカンスみたいな歌になるんだよ」 長門「おおう間違えた」 真性のアホだコイツ 古泉「キョン君、僕のキャラソンが見当たりません」 キョン「元々無いだろお前」 古泉「ああ、そうでした」真性のアホだコイツ みくる「キョン君、あの・・その・・そろそろズボン履いてくれませんか?」 真性のアホだコイツ みくる「アホはお前じゃaaaaaaaa!!」 ハルヒ「(´∀`)∩不思議探索の始まり始まりぃ~」 キョン「お前ねえ、団長が毎回遅刻しててどうすんだ」 ハルヒ「ごめんねぇ~私ったらトロくってぇ~(;´∀`)」 古泉「まあまあ、そこも涼宮さんの魅力の一つですよ」 キョン「甘やかすなよ、全く」 みくる「しゅじゅ宮しゃん、ちゅま楊枝は?」 ハルヒ「ほぇ?無くなっちゃったぁ」 キョン「またかあ、ほら持ってきたぞ」 ハルヒ「ごめんねぇ、いつもキョンに頼っちゃって……でもキョンは優しいねぇつ∀`)」 キョン「べっ別にお前がトロくさくてほっとけないって訳じゃないんだからな!ほら班決めすっぞ」 長門「影が薄いお陰で堂々とサボタージュ出来る…私は幸せ者だぁ…」スンスン 「ねえ キョン。」 「マンコカパック」 「え?」 「マンコカパックマンコカパック!」 「ふざけないで」 「マンコカパックマンコカパックマンコカパックマンコカパック」 「ちょっとどうしたのよキョン!」 「え?マンコカパック?あ、マンコカパックマンコカパックね。まずマンコカパックで腕をン!って上げてマンコカパックで下げるんだ」 「ねえ……」 「マンコカパックを攻撃表示で召喚、効果発動ずっと俺のターン」 「ね・・ぇ・・聞・・てよ」 「渇いた~マンコカパック駆け抜ける~♪」 「マンコカパックがどうしたって言うのよぉぉ!!」 そう言うと。 平手打ちして部室から出ていってしまった キョンが ハルヒ「じゃあ部室を確保してくるから、その他色々よろしくぅ~(´∀`)ノシ」 キョン「はいはい(畜生、嫌なのにやりたくないのに何故かやらなければいけない様な気になっちまう)」 キョン「…許可申請なんてする勇気ねーよ、そもそも何のクラブなんだかも知らんのに」 キーンコーンカーンコーン キョン「おっ授業だ」 キョン「…アイツ来ないな…」 放課後。 キョン「あんにゃろ、人に仕事任せといて何やってんだ!」ダッ キョン「……お前、何やってんの?」 ハルヒ「…ふにゃ?あっキョンだ、おはよ~(´∀`)ポケー」 キョン「目ェ覚ませ、部室探すっつって何やってたんだよ」 ハルヒ「え~と、部室探して歩いてたら、迷子になって眠くなってきちゃって~(;´∀`)」 キョン「一年とはいえ、自分の学校で迷うな!今度から一人で動くなよ絶対俺を連れてけ」 ハルヒ「うん分かった…ごめんね~キョンに迷惑かけちゃって…」 キョン「う、うるさい!俺が勝手にやってんだからお前が気にする事ないの!」
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/346.html
退屈な授業を終え、もはや習性と化したように俺は文芸部室へと足を運んだ。 中から聞こえるドタバタと騒がしい音は、またハルヒが朝比奈さんに襲いかかっているからだろうか。 そんなことを考えつつ、ドアをノックすると返ってきたのは 「どうぞーッ!」 意外にも切羽詰まったような古泉の声。一体こいつはなにをしているのかね? 「おいなにやっt…」 扉を開けつつ尋ねようとしたが、あまりの光景に絶句した。 なんてことだ、長門が古泉に襲いかかっている。 変な意味ではなく、長門は古泉に馬乗りになり引っ掻き、古泉は必死に顔を庇っていた。 変な意味の方だったら俺は古泉をどつき回していただろうね。 だが目の前の光景はまさに修羅場であり、さすがに古泉がかわいそうなのでとりあえず止めた方がいいだろう。 「長門、一体どうしたんだ」 肩を掴むと、長門は俺を見上げ、 「ふにゃあ」 すり寄ってきた。なんなんだこれは。まるで猫じゃないか。猫耳っぽいのついてるし。 内心ちょっと嬉しいが、長門にしては奇抜すぎる行動に俺は呆気にとられた。 …… … 「恐らく涼宮さんが望んだからこうなったのでしょう」 俺の正面で腕に痛々しい傷をこさえた爽やか超能力者が解説を始めた。 「昨日の帰りに涼宮さんが言っていたことを覚えていますか?」 昨日の帰り?ああ、たしか、 『有希にはまだなにもコスプレさせたことがないわね。今度は有希に猫耳つけて物真似でもしてもらおうかしら』 とか言っていたっけか。 たったそれだけのつまらない発想からこんな迷惑なことになっているのか。 ちなみに長門は今、俺の膝枕で丸くなり寝息をたてている。 内心、かわいすぎてたまらないのは内緒だ。でも、長門ならなんとかなったんじゃないのか? 「これは僕の推測ですが、恐らく統合思念体は涼宮さんの影響が最も観測の容易なポイントに現れたのを喜ばしく思ったのでしょう。 それで修正のプロセスにロックをかけたのではないかと」 なんてこったい。 「対策としては、他のTFEI端末に協力を仰ぐか、又は涼宮さんをなんとかするかでしょうね。 ただし前者は言うまでもなく期待できません。」 ハルヒをどうにかするってもなあ。だいたいこの状態の長門をあいつに見せていいものk… 「全員揃ってるー!?会議を始めるわよー!」 来やがった。勢いよくドアが開き、『あいつ』が現れた。 その瞬間、寝ていたはずの長門が飛び起きた。何故かその目は爛々と光っているように見える。 「あら、有希寝てたの?…ていうかキョンの膝枕で…ちょっとキョン!!あんた有希に何したの!?」 何もしてねーよ。そんな弁解も虚しく、我らが団長ハルヒはずかずかと歩み寄ってくる。 つーか今の長門をこいつに見せるわけには… 「うにゃあ!」 「きゃっ!?」 長門がハルヒに飛びかかり、そのまま押し倒した。 「ちょっ何ッ有希どうしたの!?やめンッ…あ…」 長門はハルヒの頬を舐めている。飼い主にじゃれつく猫に見えなくもない。やたら扇情的ではあるが…。 このままではまずいので長門を止めにかかろうとしたが、その前に長門はハルヒの服に手を入れだした。 「有希っやめてくすぐったいっ…」 ハルヒと目があった。 「……!見るなバカァッ!!」 顔を真っ赤にしたハルヒの怒号に追い立てられるように俺と古泉は部室を飛び出した。 さて、これからどうしたものか…。目の前のハンサム面とほぼ同時に溜息をついた。 部室からはまだ悩ましげな声が漏れている…
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/1177.html
忌々しい期末テストが終了し、春休みも間近に迫ったある日のこと 午前中だけの授業が終了し、いつもの習慣でオレは部室に向かった。 部室のドアを開けると、いつもの場所に長門が座っていた。 キョン「よ、長門。一人だけか?」 長門「そう」 キョン「朝比奈さんや古泉はどうしたんだ?」 長門「古泉一樹は用事があるといって帰った。朝比奈みくるはまだ来ていない」 キョン「そうか。ハルヒも今日は買い物があるとか言って帰っちまったんだ。 今日の活動は休みってことだな」 普段からなんの活動をしているかよくわからん団体だから 休みもくそもないっちゃないんだが、それはいまさら考えてもしかたのないことだ。 キョン「オレもたまには本でも読んでみようかな・・・なんかオススメはないか?」 オレがそういうと長門は本棚を睨み、若干戸惑った後に 厚めの本を取り出して机の上に置いた。 長門「これ」 キョン「お、どれどれ?・・・長門、これ恋愛モノじゃないか こういうのよく読んでるのか?」 長門「・・・たまに」 長門が読む恋愛小説に興味を引かれたオレはその本を受け取り、 団長席に座って読み始めた。 内容はよくある話だ。ひっこみ思案の女の子が偶然出会った男を 好きになるという話。紆余曲折を経て、きっとヒロインは その男と結ばれるのだろう。 オレは時間が経つのも忘れ、めずらしく読書に没頭していた。 長門はそんなオレの読書姿が物珍しいのか、チラチラと視線を投げかけてくる。 そういや長いこと本読んでなかったな。部室で読むのは初めてだし。 読み始めてから数時間経っただろうか。いつのまにが日が傾きはじめ、 気がつくと長門が横に立っていた。 キョン「ん・・・もうこんな時間なのか。結局朝比奈さんはこなかったな。 長門、そろそろ帰るか?」 長門はだまってうなずいた。もしかしてオレが帰るのを待ってたのか? キョン「この本しばらく借りていいか?読み終わるまで しばらくかかりそうなんだ」 長門「いい」 オレは本をカバンにしまうと、ドアのほうへ向かった。 長門がその後に続いてくる。 キョン「そういや2人で帰るの初めてだったな」 長門「そう」 キョン「今日はひさびさに本の面白さを実感したよ。これ読み終わったら またオススメ教えてくれないか?」 長門「・・・・・」 気のせいか、ほんの一瞬だけ、長門が悲しそうな顔をしたように見えた。 キョン「・・どうした?」 長門「なんでもない。また教える」 そういうと長門は顔をそむけた。少し元気がないように見えるのは オレの気のせいではないかもしれない。 不意に、オレの左手に柔らかく、そして少し冷たいモノが触れた。 見ると長門がオレの手をつかんでいる。 こ、これは俗にいうところの、手をつなぐという行為ではないのか・・・!? キョン「長門・・・?」 オレは少し不審げに長門に声をかけた。 長門「少しだけ、こうしていたい」 キョン「そ、そうか・・・別にオレはかまわないが」 若干きょどりながらもオレはなんとかそう答えた。 しかし、緊張のせいなのかオレは全身油の切れたロボットのような ぎこちない歩き方となった。無意識に顔が引きつってくるのを感じる。 ひょっとして今のこの状況は、はたから見ればまるで 付き合ってる男女が仲良く下校しているように見えるのではないか? そんなオレの内心を知ってか知らずか、長門は淡々と歩みを進めている。 しかし、時折こっちを向いては目を背けるという仕草が気になる。 やはり長門の顔には寂しげな表情が浮かんでいるように感じる。 そうこうしているうちに長門のマンションの近くまできた。 キョン「そ、それじゃまた明日な」 長門「・・・・・」 キョン「どうした?」 長門「・・・なんでもない」 やはり長門の様子が少しおかしい気がする。もともと表情の少ない長門だが、 長い間同じ時間を過ごしてきたSOS団メンバーは、 彼女の微妙な表情の変化を察知することができるのだ。 キョン「長門、なにか問題でも起きたのか?」 長門「ない。いつもと同じ」 キョン「ならいいんだが・・・困ったことがあったらなんでも 言ってくれよ?」 長門はかすかにうなずいた。本当に長門が困るような事態が 起きたとして、それがオレや他の団員の手に負えるかどうかはかなり疑問だが、 少なくとも彼女のそばにいることはできる。一緒に困ってやれる。 SOS団はすでに一連托生なんだ。古泉や朝比奈さんだってそのことは 理解しているし、ハルヒなら団員のピンチを見過ごすはずがないだろう。 キョン「それじゃ、また明日な」 そういうと長門はマンションのほうへ歩き出した。その後ろ姿を少し眺めてから、 オレも歩き始める。 家に帰ると、オレは小説の続きを読み始めた。 実はさっきからずっと気になっていたんだ。本がこんなに面白いと感じたのは 久しぶりだ。明日長門に礼を言わなくちゃな。 結局その日は夕飯と風呂の時間以外ほとんど読書に費やした。 熱中しすぎたせいで寝る時間がかなり遅くなってしまったが。 まだこのときは、後にあんな事態が起ころうとは夢にも思っていなかった。 翌日教室に着くと、ハルヒがめずらしく憂鬱そうな顔で座っていた。 最近はずっとハイテンションだったからその反動かもしれない。 キョン「よ、元気か?」 ハルヒ「あまりよくないわね」 キョン「昨日はどうしたんだ?」 ハルヒ「みくるちゃんと一緒にね、 新しいコスチュームを探しに行ってたのよ」 それは聞いてなかった。貴重な時間をムダにして、 朝比奈さんも災難だったろう。 ハルヒ「部室に居たって時間を有効に活用してるとは言えないでしょ」 自覚してたのかよ。 キョン「んで、新作コスプレはどんなのだ?」 ハルヒ「これっていうのが見つからなかったから、結局買わずに 帰ってきたのよ。私は踊り子の衣装がいいっていったんだけど、 みくるちゃんが泣いて反対したからしぶしぶあきらめたの」 どうやら朝比奈さんにはとんだ厄日だったようだ。 その日の午前中だけの授業は一瞬にして終わり、オレは部室に向かった。 今日は団員が全員集合する・・・はずだった。 ハルヒ「有希はまだきてないみたいね・・・」 長門はまだ部室に来ていないようだった。いつもの読書席が空いているので、 たまにはいいかと思い、そこに座って昨日借りた本を読みはじめる。 ハルヒ「あんた、有希のモノマネのつもり?全然似てないわよ」 いいところをハルヒのチャチャで邪魔される。まったくもってうるさいヤツだ。 キョン「オレだってたまには本くらい読むさ。邪魔すんなよ」 ハルヒ「ふーん。めずらしいこともあるもんね。明日雨降らなきゃいいけど」 さらなるハルヒのチャチャを無視して、オレは読書に集中しはじめた。 しばらくして朝比奈さんや古泉が来たようだが、読書に熱中するあまり 全然気づかなかった。 みくる「なんの本読んでるんですかぁ?」 キョン「おわ!あ、朝比奈さん!」 いつのまにか朝比奈さんがお茶を入れてくれていたようだ。 キョン「ああ、これは長門に借りた本なんですよ。恋愛小説です」 みくる「へえ~、長門さんも恋愛小説なんて読んだりするんだ」 キョン「ええ。オレも少し意外でしたよ」 古泉「そういえば、今日長門さんは学校を休んだそうですよ」 ハルヒ「へ?ホントに?」 古泉「ええ。小耳に挟んだところによると、病欠ということです」 やや真面目な顔で古泉は言った。あいかわらずの地獄耳だな。 しかし長門が学校を休むとはめずらしい。昨日少し様子がヘンだったのは、 調子でも悪かったのかな。 …去年の年末のあの事件を思い出し、オレは少し不安を感じた。 長門が原因不明のエラーにより、ハルヒの力を使って世界を改変したあの事件・・・ 改変後の世界ではハルヒにトンデモ能力はなく、古泉はただの転校生で ハルヒの追っかけ、朝比奈さんはこの時代の人間で、長門は普通の女子高生だった。 …いや、おとなしくて気の弱い、そしてたまに見せる笑顔がすごく可愛い 女の子だった。 そしてオレだけが改変前の記憶を持っており、世界を元に戻すために奔走した あの事件。 あのときの長門はたまに思い出す。できればまた会ってみたいと思うが、 かといってまた改変後の世界に戻りたいなんていう気にはならない。 今のオレにはSOS団のない世界なんて考えられないからだ。 キョン(あのときの長門は疲れていたんだ・・・オレたちが事あるたびに 長門を頼りにして、アイツにばかり負担をかけていたから・・・) ハルヒ「ちょっと有希に電話してみるわ」 ハルヒはおもむろに携帯を取り出し、長門に電話をかけた。 ハルヒ「・・・おかしいわ。全然出ないわね」 キョン「気になるな。帰りにちょっと寄ってみるか?」 ハルヒ「そうね。団員の心配をするのも団長のつとめよね それじゃ今から行きましょ」 あいかわらずの行動力だな。だが今回はオレも賛成だ。 朝比奈さんが着替えるのを待ち、それから全員で長門のマンションへ向かった。 ハルヒ「・・・チャイムにも出ないわね。もしかして、ひどい風邪で 寝込んでるのかしら」 キョン「風邪でも電話くらい出ると思うんだが・・・」 ハルヒ「うーん、とりあえず部屋の前までいってみましょ。 前やった作戦で行くわよ」 というわけで、オレたちはマンションの住人がくるまでひたすら エントランスホールで待っていた。 30分くらいたってから、自動ドアの内側から40手前くらいの女の人が出てきた。 前のときも出てきたのはこの人だったような・・・ ハルヒ「今よ!」 ハルヒが素早い動きで自動ドアの向こうに滑り込んだ。 ハルヒ「なにしてんの!はやくしなさいよ」 ハルヒに促されてオレと朝比奈さんと古泉はいそいそと足を進めた。 それからエレベータに乗り、7階の長門の部屋に向かった。 ハルヒ「有希~、調子はどう?見舞いに来たわよ」 ハルヒはドアをノックしながらそう言った。 ハルヒ「中にいないのかしら?全然反応がないわね」 古泉「・・・!?見て下さい」 そういうと古泉は、表札のあたりを指差した。 その方向に視線をやると・・・表札はかかっていなかった。 キョン「!?・・・前はたしか、長門って書いてあったよな・・・」 ハルヒ「これ、どういうことよ!キョン、なんか聞いてないの?」 ハルヒは今にも暴れはじめそうな剣幕でオレに詰め寄った。 キョン「いや、なにも聞いてないぞ。昨日は一緒に帰ったし、 帰り際にまた明日って言ってたし・・・」 一緒に帰ったというくだりでハルヒはやや眉毛の角度を変えたが、 今はそれどころではない。 しばらくの間ハルヒがドアをにらんでいたが、そのとき古泉がオレに小声で話しかけてきた。 古泉「少し困ったことになりましたね。さっそく機関で長門さんの調査を 始めることにします。なにもなければいいのですが・・・ あなたは涼宮さんのことをお願いしますよ」 機関は探偵業も請け負っているのか。そういや長門の仲間ともコンタクトを とっているらしいな。 古泉「くれぐれもお願いしますよ・・・涼宮さん!」 古泉がやや大きな声でハルヒに呼びかけた。 古泉「今学校に連絡をとってみたところ、長門さんは今朝間違いなく風邪で休む との連絡をしたそうです。長門さんが家にいないということは、なにか 事情があるのでしょう。ここは一旦様子をみることにしませんか?」 ハルヒ「・・・そうね。ここで騒いでてもしかたないわね」 ハルヒはそれで納得したらしく、エレベータホールに向かって歩き始めた。 エレベータ内では、1階に着くまで一同終始無言だった。 古泉「それではまた明日」 みくる「私もここで。・・・長門さん、明日はちゃんと来てくれますよね?」 ハルヒ「もちろんよ!明日は全員で会議だから、遅れちゃダメよ」 古泉と朝比奈さんが帰ると、オレはハルヒと2人になった。 ハルヒ「有希、大丈夫かしら・・・アンタ本当に何も聞いてないの?」 キョン「ああ」 ハルヒ「あの子無口だからあんまり自分のこと話したがらないのよね。 一人暮らししてる理由もまだ聞いてないし・・・」 そういや年末の雪山の洋館での一件はなかったことになっていたんだな。 世界改変の日以来、長門は統合情報思念体に処分を検討されていた。 ハルヒは直接そのことを知ったわけではないが、長門の様子が少しおかしいことに うすうす気づいていたらしい。 あのとき、もし長門がオレたちの前からいなくなったときは オレはハルヒに加担して、地の果てまででも探しに行くと言った。 ハルヒの記憶にあのときのオレのセリフは残っているのだろうか? あのときのオレの決意はまったく変わっちゃいない。 しかし、昨日の長門の寂しそうな表情・・・いまさらながら気になってきた。 まさか、長門は本当にいなくなってしまったのか・・・? いやいや、今朝だって長門自身が学校に連絡したっていうんだ。 ちゃんとした理由があるはずだ。明日くらいにはまた学校に来てるさ。 オレは動揺している自分をそう納得させた。 キョン「大丈夫だ。きっとなにか事情があるんだよ。電話に出ないのだって、 きっとなにかで忙しくて手が回らないだけだろ。用事が終わればすぐに 電話かけてくるさ」 ハルヒ「・・・うん」 先ほどとは異なり、ハルヒは少し元気がないようだ。 ハルヒ「キョン、年末の雪山のこと、覚えてる?」 キョン「!?・・・ああ」 ハルヒ「私、あのとき吹雪の中でまぼろしを見たって言ったわよね?」 キョン「そういや古泉もそんなこと言ってたな」 どうやらあのときの記憶はまだ残っていたらしい。 ハルヒ「まぼろしの中でキョンと話をしてるときにね。 もし有希がいなくなったらどうするっていう話になったんだけど」 キョン「・・・・・」 ハルヒ「そのときアンタはなんて言ったと思う?・・・ いや、アンタならどう答える?」 キョン「決まってるだろ。お前や朝比奈さんや古泉と一緒に探しにいくさ。 もし長門が家の都合でいなくなるってことになってもオレは納得しない。 長門がそんなこと望むはずもないしな。多少無茶をしてでも オレは長門をひきとめる」 当然だという顔でハルヒに言った。 ハルヒ「そう・・・そうよね!それを聞いてちょっと安心したわ」 キョン「大丈夫だ。明日になればちゃんと学校に来るさ」 オレがそう言うとハルヒは急に走り出した。 ハルヒ「じゃ、また明日ね。明日はSOS団全員で会議だからね!」 キョン「わかってるって。またな」 ハルヒと別れると、オレは家に帰った。 実を言うとオレは未だに不安だった。さっきから何度か携帯に連絡しているのだが、 つながる様子はない。 何かわかれば古泉が連絡をくれるだろうから、 今は機関の調査に希望を託すしかない。 特にできることもなく、かといって何もしていないと落ち着かないので、 オレは長門から借りた本の続きを読むことにした。 物語は終盤に差し掛かっており、数時間で読み終えることができた。 結末はオレの予想と大きく異なっていた。 中盤あたりで、ヒロインが好きになった男に 惚れる他の女の子が現れた。いわゆるライバルキャラである。 中盤まではヒロインと惹かれあっていた男だが、除々に ライバルの人並みはずれた行動力と不思議な魅力に惹かれはじめる。 終盤には引っ込み思案のヒロインに出る幕はなく、 ライバルと男の絆は括弧たるものとなる。ラストはヒロインが 元の一人ぼっちに戻り、寂しい結末を迎えるという話だった。 オレは言いようのない寂寥感に襲われた。あんなに熱心に読んでいた本なのに、 読後の今はいっそ泣き出したいような、そんな気分だった。 長門はどんな気持ちでこの本を読んでいたのだろう。あの長門でも、 一人のときは寂しさを感じていたのだろうか。 やりきれない思いを感じながら、オレはいつしか眠りに落ちていた。 翌日の休み時間、古泉に呼び出されたオレはとんでもないことを聞かされた。 キョン「長門が転校しただと!」 古泉「はい。今朝長門さんのクラスの担任に聞いてみたところ、朝突然学校に 電話がかかってきて、長門さんが一身上の都合で転校すると告げられた らしいです。行き先は海外だとか」 オレは朝倉の転校を思い出して愕然とした。まさか、長門までが こんなことになってしまうとは・・・ 古泉もかなり動揺しているようで、普段の余裕が感じられない。 キョン「誰がそんな電話をかけたんだよ」 古泉「わかりません。・・・ただ」 キョン「なんだ?」 古泉「組織が定期的に接触を試みていたTFFI端末の多くが、同時に姿を 消したということです」 キョン「・・・どういうことだ?」 古泉「わかりません。現在、組織が全力を挙げて調査中ですが・・・そういえば今、 涼宮さんはどうしてますか?」 そうだ、ハルヒのことを忘れていた。もしこのことを知ったら、 どんな行動に出るかわかったもんじゃない。 キョン「授業が終わったと同時に教室を出て行った。まさか、長門のクラスを 見に行ったんじゃ・・・」 古泉「僕が見てきましょう。キョン君は念のため、部室のほうを見てきて下さい」 キョン「わかった」 オレは急いで旧館の部室まで向かった。ドアをノックするが返事はない。 持っていたカギでドアを開けたが、中には誰もいなかった。 オレはイスを引いてゆっくりと腰をおろし、深いため息をついた。 キョン「長門・・・一体どうしちまったんだよ。どうしてなにも言わずにいなくなるんだ」 長門の親玉のせいなのか。あのクソッタレが再検討した結果、 やはり長門を処分することにしたっていうのか。 もし本当にそうなら、オレはハルヒにすべてを話さなければならない。 しかし・・・すべてを知ったハルヒはどうなるのだろうか。オレが話してしまうことは簡単だが、 アイツはこれから世界を創造する力を抱えたまま生きていかなきゃならないことになる。 もしもオレがアイツの立場だったら、そんな状況には到底耐えられないだろう。 机に突っ伏してそんなことを考えていたら、不意に部室のドアが開いた。 「あれ、キョン君だけ?・・・久しぶりね。元気してた?」 部室に入ってきた人物を見て、オレは驚愕のあまり声も出せない・・・はずだった。 しかし、オレは自分でも驚くほど冷静になっていた。 キョン「またお前か、朝倉。もう二度とお前の顔は見たくなかったぜ」 朝倉「・・・ずいぶんと嫌われたものね」 キョン「当たり前だ。去年のことを忘れたとは言わせないぞ。 オレは2回もお前に殺されかけてるんだ」 朝倉「終わったことはもういいじゃない。それより、長門さんの話聞きたくない?」 キョン「・・・言ってみろ」 朝倉「そんなに長い話じゃないんだけどね。あなたたち長門さんのこと探してるようだけど、 きっぱりあきらめてくれない?」 キョン「ふざけんな」 朝倉「私は真面目に言ってるつもりだけど?統合情報思念体内部で大きな変革があってね。 長門さんはもう用済みってわけ」 キョン(こいつ!) 怒りのあまり声を荒げそうになったが、かろうじて抑えた。 キョン「どういうことだ」 朝倉「簡単に言うとね、統合情報思念体内部で主流派の割合が減って、今は穏健派が 主流を占めてるってわけよ。かくいう私も穏健派として再構成されたの」 キョン「お前が穏健派だって?」 朝倉「そう。今は別にあなたたちとケンカをしようなんて思ってないよ。 穏健派が主流を占める統合情報思念体にとって、大規模な時空の改変は 望ましいものではないわ。だから涼宮ハルヒのそばに長門さんがいることは 危険だって判断されたの」 キョン「お前らの親玉は本気でそう思っているのか?」 朝倉「そうよ。私はあなたたちがヘンな事をしないように釘を刺しにきたの。 統合情報思念体は、長門さん以外のメンバーに手を出すことはよくないって 判断してるから」 こいつらの親玉はとんだマヌケ野郎のようだ。長門がいなくなればオレたちが どういう手に出るかをまったく考えていないのか。 朝倉「あなただって、世界がおかしくなることなんて望んだりしないでしょ? それに根暗な長門さんが一人いなくなったって誰も気にしないわよ」 キョン「お前にとってはそうかもしれんが、オレたちにとっては大事な、その、 仲間なんだ。いなくなりましたって言われてはいそうですかって 納得できるかよ」 朝倉「すぐ慣れるわ。なんなら長門さん似の明るい女の子のTFFI端末をこの学校に 転校させようか?長門さんよりよっぽどSOS団のマスコットにふさわしいんじゃない?」 そう言うと朝倉はクスクスと笑いはじめた。 これ以上こいつと話していてもラチがあかないようだ。それにSOS団のマスコットは 朝比奈さんであり、長門はSOS団になくてはならない無口キャラなんだ。 まあ、そんな属性はどうでもいいがな。 キョン「お前とこれ以上話すことはない。なんなら教室へ行ってこいよ。 オレと違ってみんな喜ぶと思うぜ」 朝倉は首をふり、 朝倉「今日の用事はこれで終わり。くれぐれもおかしなことしちゃダメだよ」 そう言うと朝倉は部室から出て行った。 朝倉が出て行った後、念のためドアを開けて廊下を確認してみるが、 すでに彼女の姿はなかった。 さて、これからどうするか。オレは再びイスに腰を下ろした。 休み時間はとっくに終了して、今は2限目の授業が始まっているはずだが 教室に戻る気にはならなかった。どうせ今の状態では 授業なんて上の空だしな。 …こうなった以上、ハルヒに本当のことを言わなければならない。 ハルヒの力で長門を救い出し、親玉を懲らしめたとして、その後はどうなる? 自分の力を自覚したハルヒは、今まで通り生きていけるだろうか。 もしかしたらハルヒの能力が封印されるような都合のいい展開があるかもしれないが、 最悪の事態だってありうる。 先のことなんて、考えてわかるようなことではない。 オレが答えの出ない問いに延々と頭を悩ませていると、再び部室のドアが開いた。 入ってきたのは・・・ハルヒだ。 ハルヒ「とっくに授業始まってるわよ」 キョン「頭が痛いから今日は早退ってことにしてくれ」 ハルヒ「有希が転校したそうね」 キョン「・・・古泉に聞いたのか」 ハルヒ「詳しいことは後で担任から聞きだすから、今はおとなしくしてほしいって 言われたわ」 ムダな悪あがきだな。どう言いくるめたっていずれハルヒは動き出すんだ。 …まあ、アイツだってどうしていいかわからないんだろうな。 ハルヒ「アンタたち、なにか知ってるんでしょ」 キョン「オレはさっき古泉に話を聞いて初めて長門の転校を知ったんだ。 オレだって訳がわからないんだ」 ハルヒ「ウソよ!」 ハルヒは叫んだ。 ハルヒ「古泉くんもアンタも、大事なことを隠しながらしゃべってるわ。 私だってバカじゃないのよ。そのぐらいの事はわかるわ」 キョン「・・・・・」 ハルヒ「アンタたち、たまに私に隠れてなにかやってるわよね?」 キョン「ハルヒ・・・」 ハルヒ「知られたくないことなら無理に聞き出すのはよくないと思ってたのよ。 でも・・・有希がいなくなったっていう時にまた隠し事?もううんざりよ!」 いつのまにかハルヒは涙目になっていた。罪悪感が容赦なくオレの心を責めたてる。 オレはハルヒが何も知らないと思っていた。まさか、オレたちがハルヒに隠れて やっていることをうすうす感づいていたとは。 オレはハルヒを信じている。もしハルヒが自分の力に気づいたとしても、 決して世界がおかしな事になるなんてことはないはずだ。1年前のハルヒならともかく、 今ならそう断言できる。それくらいのことはわかっているつもりだ。 問題はその後なんだよ。 ハルヒは団長席に座り、オレから目を反らすように外を眺めていた。 オレはハルヒにすべてを伝えてしまいたかった。宇宙人や未来人、超能力者とその組織・・・ それをハルヒに信じさせることは簡単だ。一言こういえばいい。 『オレはジョン・スミスだ』と。 4年前の七夕、ハルヒが中1のときにすべては始まった。 オレが朝比奈さんと一緒に過去へ行き、中1のハルヒと一緒に 東中の校庭に宇宙人へのメッセージを描いたあのとき、 ハルヒに名前を聞かれたオレはそう答えた。 そのときから長門の親玉はハルヒの観察をはじめ、古泉に超能力が生まれた。 そうそう、朝比奈さんはその時代から過去へ行けなくなったって言ってたっけ。 オレは、4年前のあのときから始まる長い物語を頭の中で整理しはじめていた。 やはり話そう。すべてをハルヒに伝えてしまおう。 キョン「ハルヒ」 ハルヒ「・・・・・」 ハルヒは窓の外を見つめたままの体勢でいる。 そうだ。長門を取り戻した後はオレたち全員でハルヒを支えてやればいい。 オレはハルヒにすべてを伝える決意をした。 そのとき、タイミングがいいのか悪いのか、また部室のドアが開かれた。 古泉「キョン君、涼宮さん・・・やはりここにいましたか」 キョン「古泉、お前どうしたんだ?」 古泉「あなたたちのことが気になりましてね・・・特にキョン君」 キョン「なんだよ」 古泉は小声でオレに話しかけてきた。 古泉「涼宮さんに長門さんのことを話したんじゃないでしょうね」 キョン「これから話すつもりだ」 古泉「キョン君!」 オレは古泉の小声に合わさず、普通のトーンでそういうと 古泉は非難の声をあげた。 古泉「自分がなにをしようとしているのかわかってるんですか?」 キョン「ああ、よく理解しているつもりだ」 古泉「少し冷静になって下さい!」 オレはいたって平常な状態だ。冷静じゃないのは古泉、お前のほうだろ。 オレたちが押し問答をしていると、ハルヒが横を通り過ぎていき 部室から出ていった。 キョン「ハルヒ!待て!!」 古泉「待って下さい」 古泉は強引にオレの腕をつかんで押しとどめた。 キョン「離せ古泉!お前こそわかってるのか?このままハルヒをほっとけば、 例の空間が加速度的に広がっていくんだぞ」 古泉「今の状況ではそのほうがマシでしょう。むしろ涼宮さんは落ち込んでいるように 思えます。閉鎖空間を生み出すような状態ではないと思い・・」 話の途中で、オレは古泉の胸倉を掴んで引き寄せた。 キョン「アイツはな、オレたちが影でなにかやってるってことにうすうす感づいていたんだ。 オレは好きでやってた訳じゃないが、それでも隠し事をされるってのは いい気分ではないだろうよ。・・・まあそんなことはいい。 オレが言いたいのは、ハルヒは本気で長門の心配をしてるって事だ」 古泉「・・・・・」 オレは古泉の胸倉を離して一歩後ろへ下がった。 キョン「オレだってそうだ。長門が今どんな状況でいるのか、気になって頭がどうにか なりそうだ。お前は違うのか?」 古泉「それは・・・」 キョン「さっき朝倉がここに来たんだ」 古泉「!?」 キョン「長門の親玉の内部が穏健派に変わった、とか言ってたな。長門がハルヒのそばに いるのは危険なんだとさ」 古泉「それが本当なら、機関が接触していたTFEI端末の消滅も理解できますね。 穏健派となった統合情報思念体は現状維持のための行動さえ危険だと考えているのかもしれません」 キョン「そんな事情もどうだっていいんだ。問題はどうやって長門を助けるかってことだ。 お前、なんかいいアイディアあるか?」 古泉「それは・・・」 キョン「相手は長門の親玉だ。超能力者だって太刀打ちできないだろうな。 未来人にだってどうにかなる相手とも思えん。オレにはなんの力もない・・・ 今の状況を変えるには、もうハルヒの力に頼るしかないんだよ」 キョン「古泉、お前に頼みがある」 古泉「・・・なんでしょう」 キョン「冬休みに鶴屋さんの別荘に行ったときゲレンデで妙な洋館に閉じ込められただろ?」 古泉「あのときのことは忘れもしませんよ」 キョン「じゃあ、あの約束も覚えているか?」 古泉「・・・長門さんがピンチになり、それを放置することが機関にとって都合のいい場合、 僕は一度だけ機関を裏切る、ということでしたね。まさに今の状況そのものです」 キョン「ハルヒに真実を教えなきゃならんってのは想定外かもしれんが、今こそあの約束を 果たしてほしいんだ。なんなら黙認してくれるだけでもいい」 古泉「・・・・・」 キョン「オレはこれからハルヒを探しにいく。見つけ次第部室に連れ戻して、 それからすべてを話すつもりだ」 古泉「・・・・・」 キョン「・・・頼む」 古泉は黙ったまま立っていた。 オレは古泉を残し、部室を出てハルヒを探しに向かった。 それから、教師に見つからないようにめぼしいところを探したが ハルヒは見つからなかった。 もしかして、学校の外へ出ていったのか。 さきほどからハルヒに電話をかけているのだがつながる様子はない。 しかたない、探しに行くか。 オレはこっそり学校を抜け出すと、長門の家、駅前の広場や喫茶店、川沿いの公園など、 ハルヒがいそうな場所を探し回った。 ここにもいない・・・か。 川沿いの公園までくるとさすがに疲れを感じ、オレはベンチに腰かけた。 今日はいい天気だな・・・そろそろ春の訪れを感じさせる風が吹いており、 心持ち暖かい。あたりを見回すと親子連れが川の中で遊んでいた。 ふと時計を見ると11時を回っている。 まさか教室に戻ってたのかな・・・ん? まてよ、もしかしてあそこかもしれないな・・・ オレは再び、心当たりがある場所に向かって走りはじめた。 しばらく走っていたが、除々にスピードを下げて歩きだした。 ここだ。ハルヒがオレと初めて会った場所。 オレの目の前に東中の正門があった。さすがにこのまま中に入るわけにはいかないので、 学校の敷地の回りを歩いてみることにする。 …いた!ハルヒだ。体育倉庫のあたりからぼんやりとグラウンドを眺めていた。 キョン「この時間に制服姿でこんなことうろついてたら補導されるぞ」 ハルヒ「キョン?なんでここがわかったの・・・?」 キョン「それはだな・・・」 なんて説明したらいいのか、一瞬戸惑った。 オレは少し視線を泳がせ、グラウンドのほうを見てみた。 昼前の太陽の光がグラウンドに降り注いではいるが、4年前の七夕の夜の光景が ありありとよみがえってくる。 …やはりすべてのはじまりから伝えるべきだな。 再度覚悟を決め直し、オレはハルヒと向き合った。 キョン「ハルヒ、この模様に覚えはないか?」 ポケットから古びた短冊を取り出し、ハルヒに見せる。 ハルヒ「これ・・・もしかして・・・・・」 キョン「そうだ、お前が4年前に、このグラウンドに描いた模様だ」 ハルヒ「!?・・・どうしてそれを?」 ハルヒは驚きと疑惑が混じりあった視線をオレに突き刺してくる。 キョン「4年前の七夕の夜、お前がこの模様を描くのを手伝った高校生のことを覚えているか?」 ハルヒ「まさか・・・ウソでしょ・・・・・」 オレは一呼吸して、ゆっくりとハルヒに言った。 キョン「オレがあのときのジョン・スミスだ」 ハルヒはこれまで見せたことのない驚愕の表情でオレを見つめていた。 たとえツチノコを発見したとしてもここまで驚くことはないだろう。 ハルヒ「そんな・・・だってあのときのジョンは間違いなく北高の制服を着ていたわ。 たしかに言われてみれば、シルエットはアンタとよく似ていたけど、 アンタがジョンだっていうなら、あのときは私と同じ中一のはず・・・」 そこまで言ってハルヒはなにかに気づいたようだ。 ハルヒ「まさかアンタが時間移動して4年前の私に会いにきたっていうの!? ウソよ!ありえないわそんなこと!アンタ、本物のジョンからその話を 聞いたんでしょ!彼は今どこにいるのよ?」 ハルヒは一方的にまくしたてた。改変後の世界と違ってえらくうたぐり深いヤツである。 当然か。オレだって、私は4年前に行って過去のあなたと会ってきましたなんて言われたら 間違いなくソイツの頭を疑うだろう。朝比奈さんと会うまでは、であるが。 キョン「信じられないだろうが本当の話だ。あの日のことはよく覚えている。 オレからしてみれば去年の夏の出来事だったが・・・とにかくオレが お前に声をかけたときは、お前は確か校門をよじ登って中に侵入しようと していたんだったよな。お前の姿はTシャツとハーフパンツ、髪はたしか、 肩より少し長いくらい、だったかな」 キョン「お前の指示に従ってオレはこのグラウンドに白線を引いた。引き終わったら お前が模様に手直しをして、それからオレにある質問をしたんだったよな」 ハルヒ「・・・・・」 キョン「『宇宙人がいると思う?』だったっけ?未来人や超能力者、異世界人についても 聞かれてたな。そのときオレはなんて答えてた?」 ハルヒ「・・・いるんじゃねーの、とか、いてもおかしくはないとか・・・異世界人には まだ会ったことがないって言ってたわね」 キョン「そうだったな。あの時点のオレはまさに未来人だったってわけだ」 少しだけ微笑みながらオレは答えた。正直言ってここまでハルヒがうたぐり深いとは 思っていなかったから、少し意表を突かれた感があった。 しかしハルヒは半信半疑ながらも除々にオレの話にくらいついてきている。 ハルヒ「!?・・・まさか、2回目の市内探索のときの話、あれも本当だったってこと?」 ハルヒと2人きりで閉鎖空間に閉じ込められ、そして脱出した後に行った 市内探索のとき、オレは冗談まじりに長門、朝比奈さん、古泉の正体を ハルヒに教えてやった。あのときのハルヒは頭ごなしに否定してきたが、話の内容自体は ちゃんと覚えてくれていたようだ。 キョン「そういうことになるな。4年前のあの日、 オレが背負っていた女の子のことを覚えてるか?」 ハルヒ「・・・あ!?」 キョン「あれはオレと一緒に時間遡行した朝比奈さんだ。あの人に頼まれて オレはタイムトラベルをするはめになったんだ」 ハルヒ「そんな・・・」 キョン「お前はたしか、あの後ジョン・スミスと会うために北校生を入念に調べたんだよな。 下校時間に校門付近で張り込んだりしたんだっけ?結局ジョン・スミスは 見つかったのか?」 ハルヒ「・・・・・」 キョン「そんな生徒は影も形もなかった、だろ?当然だ。そのときのオレは中1だったからな」 ハルヒ「・・・じゃあ」 ハルヒが少し目を伏せながら口を開いた。 ハルヒ「あのときのメッセージ、なんて書いてあったかわかる?」 キョン「『私はここにいる』だったかな?いや『私ならここにいるから はやく現れなさい』だったっけ」 オレは長門の言葉と、改変後の世界のハルヒの言葉を思い出しながらそう言った。 ハルヒ「・・・なんでそこまでわかるの」 キョン「この短冊をな、長門が解読してくれたんだよ」 長門の名前を聞いたとたん、ハルヒは電撃を撃たれたように顔を上げた。 ハルヒ「有希・・・そうよね。こんなときにアンタがくだらない冗談言うわけないわよね。 信じるわその話」 キョン「ハルヒ・・・」 ハルヒ「で、その話がどう有希とつながるの?さっきの話からすると、 有希はタダモノじゃないってことだったわよね?」 オレとハルヒは学校まで戻りがてら、これまでのSOS団に関する話をした。 オレとハルヒ以外の団員の肩書きとその背景。朝倉涼子の転校の真相。 閉鎖空間で起きた出来事。さらにその後の不思議な出来事の数々。 気づけば学校まで戻ってきていた。オレたちは部室に戻り、話を続けた。 それからオレはハルヒの能力について、長門や古泉の見解をふまえながら 詳細に語った。