約 193,267 件
https://w.atwiki.jp/ayanami_nagato_ruri/pages/234.html
ひぐらしの綿流し編のDVDが落ちていたので観ていた三姉妹 興宮のおもちゃ屋のシーン 長門「そういえばあの人は涼宮ハルヒの誕生日にはプレゼントを持っていったけど、私の誕生日には図書カードすらくれなかった。」 綾波「そういえば碇君はセカンドの誕生日にはプレゼントを持っていったけど、私の誕生日には包帯もくれなかった。」 長門 綾波「今さらになって私たちの鬼が目覚めた。」 そして翌日 長門はキョンを○しようとして朝倉に排除された。 綾波は初号機を潰そうとして強制排除された。 それを聞いたルリルリ。 「バカな姉たち」 そのポケットには注射器が入っていたとか。
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/3377.html
放課後、ハルヒに下校デート計画についての呼び出しをくらった。 一応決行は今日ということになっていた。 俺はそこまで急がなくても、と思うのだが、他の三人は善は急げのタイプのようだった。 まったく、気が早い奴らばかりだぜ。 終礼が終わるとハルヒはすぐに俺のネクタイをひっつかんで廊下の隅へとひっぱりだした。 その手荒な扱いをそろそろどうにかしてくれ。どんどん寿命が縮まっていっている気がしてならん。 やっと首周りの苦しさから解放されたかと思うと、ハルヒはどこに隠し持っていたのか、 黒い塊みたいな機会を取り出した。トランシーバーかなにかか?それ。 「あんたバカ?今時トランシーバー使うくらいなら携帯使ってるわよ!」 じゃあなんなんだ一体。クソ眠かった午後の授業をようやく終わらせたばかりでまだうまいこと頭が働かん。 「これはね・・盗聴器よ!」 どこから入手してきたんなもん。ていうか一体全体そんな犯罪的なもの何に使うんだ。 プライバシーを侵害するためだけに存在してるような道具だぞ。 お前もとうとう変な趣味に目覚めちまったのか? 「何いってんのよ、いくらあたしでもそこまで外道なことはしないわ」 今まで散々犯してきた数々の外道たる行動を思い返してみると全くもって説得力にかけるね。 よくもまああれだけ悪知恵が働いたものだ。 で、本題に戻るか、目的は一体なんなんだ。 「有希とみくるちゃんのデートを備考するのよ! そんでこれであの二人の会話を聞きだすの」 おいおい、長門は二人きりで朝比奈さんと帰りたがってるんだぞ。 そこを尾行して盗聴なんてしたら実質的に二人にならないじゃないか。 「いーのよ別に。有希はいいっていってたし、 団長であるあたしが直々に有希の恋路に協力してあげるっていうんだから、 これぐらいは代償ってものよ!」 長門はどれだけ自分のプライバシーに関心がないんだ。 朝比奈さんとの時間を邪魔されなければ盗聴されようが尾行されようがなんでもいいらしい。 まあ、俺も本音をいうと、あの二人がどんな会話をするのか気になっていた。 というより、長門がうまく朝比奈さんを気遣ってやれるか心配だった。 ・・多分無理だろうな、きっと誘ったのは長門のほうなのに、 何故か朝比奈さんがビクビクしながら長門に気を回しまくるんだろう。 片方が楽しいだけじゃ恋愛は成立しないんだぞ、長門。 「古泉くんは今日はバイトがあるからってメール入ったけど、きっと気利かせてくれたのね、 あんた古泉くんにも有希のこと話したんでしょ、なかなか雑用としての役割が果たせてるじゃない」 にやにやしながらハルヒは俺の顔をまじまじと眺める。 お前には言えんが長門には借りがあるんだよ、いろいろとな。 一通りの話が終わって、俺とハルヒはそそくさと部室へ向かった。 ん?そういえば古泉がバイトでいないということは今頃長門と朝比奈さんは部室で二人きりじゃないのか。 長門は瞬間移動でもしてるのかってくらい部室に来るのが早いし、 朝比奈さんも律儀な人だから終礼が終われば真っ直ぐに部室に向かうし。 と思った矢先に朝比奈さんの「ふええぇえ」という逆に気の抜けるような悲鳴が聞こえた。 遠くのほうで長門がふらふらと部室から出てくるのが見える。俺は慌てて長門のもとに駆け寄った。 「どうしたんだ長門!」 目をぱちぱちと瞬きさせながら俺を見上げる。 こいつなりの動揺の仕方だろうか。 「ありのまま今起こった出来事を話す。 中に入ると下着姿の朝比奈みくるがいた。 推測するに、着替え中だったと思われる。 そのまま定位置に座ろうと思うと悲鳴をあげて追い出された。何故?」 俺は思わず顔面に手のひらをあてて大きくため息をついた。 当たり前だ。お前今男なんだぞ。 女であったときに下着姿の朝比奈さんをいくら見ていようとも、 お前が情報操作したんだからもう男として接していかなくてはならないんだよ。 そして男が女の下着姿、ましてや朝比奈さんの下着姿なんて、見てしまってはいけない。常識的に。 すると長門は俺の話を聞いて納得してくれたのか、「そう」と呟いて目を伏せた。 「以前見ることのできたものがもうできないと思うと非常に失望した」 失望するな馬鹿。お前はいままで散々見てきたんだからいいだろう別に。 ていうか長門ってこんなに抜けてるやつだったか?もっと上手く立ち回るやつだと思っていたが。 これが恋は盲目というやつなのだろうか。 などとぼんやりと考えていると、後ろからハルヒが悠々と歩いてきた。 「たまたま着替え中に入っちゃったのねー仕方ないわ。 ただタイミングが悪かっただけの話よ。みくるちゃん着替えは終わったー?」 返事を待たずにハルヒはドアをガバッと開ける。 自分で言っといてお前にはタイミングのクソもないのか。 中にいた朝比奈さんは幸い着替え終わっていたが、ひえっとびっくりした様子でこちらを見ていた。 着替えが終わっていて残念に思ってしまうのは男の性ということで片付けてしまおう。 今日の部活動も、なんの目的もなくただ部室でぼーっとするだけであった。 やることがないのだから仕方ない。ハルヒはにらめっこでもしてるのかと思うほど パソコンに向かってしかめっつらのまま乱暴にキーボードを叩いたりマウスをカチカチしたりしていた。 俺は、いつものオセロ相手の古泉が早退でいないので変わりに朝比奈さんとオセロをやっていた。 長門からじっと視線を送られ続けたのはいうまでもない。悪いな長門、俺にも目の保養くらいさせてくれ。 オセロを何戦やったかわからないくらい無駄な時間が過ぎていくと、ようやくハルヒは椅子から立ち上がった。 俺たちもそれを見咎めて、オセロを片付けはじめる。わりと手加減をしたのだが、 朝比奈さんはほとんど俺に勝てなくて残念そうな悔しそうな、微妙な表情をしている。 窓の外を見ると、もう秋で日が落ちるのも早いのか、そんなに遅い時間ではないのにもう夕陽が差している。 そんな景色をぼーっと眺めていると、パソコンを消し終わったハルヒが俺の腕をぐいと掴む。 「そんじゃ、あたしとキョンはちょっと寄ってくとこがあるから先に帰るわね!」 と、言うとお前も何か言えとでも言うかのように俺に視線をよこす。 「あ、ああ、そうなんだすまんな長門。じゃ、お先です朝比奈さん」 朝比奈さんは不安そうな表情で俺を見て、消え入りそうな声で「はい・・」と返事した すみません、朝比奈さん、長門のことが苦手なのはよく分かってはいるんですが 長門に協力すると言ってやった以上、あいつの気持ちを尊重してやらないといけないんです。 腕をひっぱられながら部室を出ると、すかさずハルヒは盗聴器を取り出した。 別にまだ盗聴器を使わなくても、扉のあたりに顔を近づけて耳をすましていれば聞けそうなもんだが、 いきなり扉が開いてバーンというのは避けたいので、俺は黙ってハルヒの盗聴器に耳を傾けた。 最初はなんの音沙汰もなかったが、しばらくすると、盗聴器らしいくぐもった声が聞こえた。 『・・・・あ、あのう・・』 『日が暮れかけているから、今日は送っていく』 『ふぇ!?・・や・・あの・・その、 着替えとかあるから遅くなるとおもうし・・長門くんに悪いです』 『僕はかまわない。別にいい』 『え!えぇ~・・と・・』 一度断っても粘り強く食いついてきたら二度目は断りづらい。 朝比奈さんは典型的なそのタイプなのだろう。俺もややそのタイプだから分かってしまう。 なんだ、断り文句みたいなのが無くなってくるんだよな。 朝比奈さんはしばらくええとうんとなどといって無駄に時間をとってハルヒをイラつかせたが、 ようやく決心したかのように言った。 『じゃ、じゃあお願いします・・』 『了解した。外で待ってる』 『はい、できるだけ早く済ませますね』 『急がなくていい』 なかなかお前にしては気をつかえているというか、人間らしいことが出来るじゃないか。 しかしやっぱりぎこちなさは取れない。古泉あたりならもっとさらりとこなせそうなんだがな。 がちゃり、と音がして扉から長門が出てくる。 「よかったな長門。結構無理矢理だったが」 「よかった」 「とりあえず第一関門は突破ね!おめでと有希!じゃあ校門のほうへ先回りしておきましょ」 またまたハルヒは俺の腕をぐいぐいとひっぱる。 なんだか今日はハルヒに腕をひっぱられっぱなしだな、気のせいか? 長門が意味深な目でこちらを見ていたような気もするが、ま、気のせいだろう。 あいつの目はいつだって意味深だ。またどうせロクでもないこと考えてんだろうきっと。 とりあえず俺とハルヒは二人を待ち伏せするために校門のほうへと向かった。 一方そのころ古泉くんウィズ機関の人々は・・ 「萌えが足りない」 古泉は大きくため息をついて両手で顔を覆った。 何に対して絶望しているのかまったく森や新川には理解不能であった。 「僕が思うに、萌えキャラって独占してはいけないと思うんです。 彼氏持ちの萌えキャラなんて更に外道ですよ、もしもギャルゲーをやってて 狙ってたキャラが彼氏持ちだったらすぐさま僕はクソゲー認定してしまいますね。 どうやってフラグ立たせるんだよって話ですよ。まあそういうのって結構あるんですけど。 だから僕今すごく絶望してます」 「朝比奈みくるのことですか?あなた胸はあれより小さいほうがいいとか言ってたじゃないですか」 「そんなもの冗談に決まってるでしょう。ウソウソ、ウソっぱちです。 胸なんて大きければ大きいに越したことはないんですよ。夢がたくさんつまってますからね。 好きっていうのとは少し違うんですが、萌えが萌えの対象でなくなってしまうのは非常に辛いことです。 仕事だからと割り切ってはいますが僕個人としては長門くんの感情を推奨はできませんね」 やれやれ、という風に両手を広げたが、森と新川はそっくりそのまま返してやりたいと思った。 北高に転校するまではまだまともだったはずなのだが一体どこでこうなってしまったのだろう。 そう思って心当たりを探してみると、一人の人物が念頭に浮かぶ。 恐るべし、朝比奈みくる。
https://w.atwiki.jp/yuriharuhi/pages/61.html
「お…?」 いつもの調子で扉を開いた俺は、目の前に広がった微妙な光景に思わずおかしな声をあげてしまった。 運動部の気合いの入った掛け声が遠くから聞こえる放課後の文芸部室。 そこでは、ホームルーム終了と共にすごい勢いで教室を飛び出していった団長が、 普段ならおとなしく文庫本でも読んでいるはずの無口宇宙人に見覚えのある魔女の衣装を着せていた。 「あぁ、あんただったの。びっくりさせないでよ」 人の顔を見て、第一声がため息とはなんとも無礼なやつだが…いや、そんなことよりだ。 俺が気になるのはその隣ですました顔をしている魔女っ子だ。 「何を始めるんだ」 薄々感付いてはいるが、どうも聞いてほしそうな顔をしていたので不本意ながら聞いてやる。 すると、ハルヒは待ってましたと言わんばかりに鼻を鳴らし、 「大好評だった自主製作映画の続編を撮るの!」 機嫌の良さそうな輝きをこれでもかと瞳に詰め込んで、長門の肩を叩きながら叫んだ。 大好評だと? 何やら聞き捨てならん修飾語が挟まったような気がしたが、まぁだいたい俺の予想は当たっていたようだ。 授業中、いつになくカリカリ音がすると思ったら、台本でも書いてたんだな。 「それで?主演女優はいないようだが。何を撮るんだ?」 部室を見渡してみるが、前回の主役、未来からやってきた戦うウェイトレス・朝比奈ミクルを演じきった麗しき先輩の姿は見えない。 その代わりと言ってはなんだが、左手に主演俳優が座っている。 「いたのか。今気付いたぜ」 「ふふ、厳しい冗談ですね」 特に普段と変わらない古泉が笑う。 余裕の笑顔をかましているところを見ると、どうやらこいつの出番はないようだ。 となると長門のソロシーンか…? 「どっちかって言うとみくるちゃんメインよ。有希も出すけど」 朝比奈さんは来てないじゃないか。 「今日は掃除当番ですって。多分もうちょっとしないと来ないはずだから…」 ハルヒは言いながら、長門を立たせて、机の上にあったビデオカメラを手に取る。 そして、『超監督』と書かれた腕章を揺らしながら、 「ここに隠れて撮るの!」 何の濁りもないピュアっぽい瞳を輝かせ、隅の掃除用具入れを指差した。 おいおい。 隠し撮りじゃないか。 それってなんの打ち合わせもしてないってことだよな? そんなんでいいのか? 「バカね。普通のシーンが欲しいのよ。ヒロインの日常みたいな。 それに、“普通”ってのは演じさせるよりありのままを撮るべきなの」 それはそれは。 妙に説得力のあるお言葉だ。 前の映画の出来を見ていなければ、だが。 「あんたと古泉くんで普段通りの雰囲気を作っておくのよ!それでね、 みくるちゃんが油断したところに有希が飛び出していって攻撃するから」 超監督はそう言うと、自分から埃っぽい掃除用具入れにいそいそと入り、長門に向かって手招きする。 「ちょっと狭いけど…。有希はちっこいから余裕よ」 確かに、俺と朝比奈さんでも入れたんだ。 もともとスタイルのいいハルヒと、変な衣装を来ているとはいえ線の細いのは変わらない長門は、 窮屈そうな様子もなくするりと金属製の箱の中に納まった。 「閉めていいわよ。…あ、くれぐれもみくるちゃんにバレちゃダメだからね!」 わかった。善処するよ。 俺は灰色の扉を閉じながら、 昨日、ゴールデンタイムに寝起きドッキリ的な番組が二時間枠で放送されていたことを思い出した。 「こんにちは~」 それから約二十分後。 ようやく今日のハルヒのターゲットとなる憐れな子猫が、急いだ様子で部室に現れた。 いや二十分もよく待ったものだ。 俺たちじゃなくて、掃除用具入れの中の団長が。 どうせすぐ「遅いわ!」とか言って飛び出してくるか、ガタガタと箱の中で騒ぎ出すものだと思っていたから、 この長い待ち時間、部屋がしんと静まっていたのが信じられないぜ。 「あれ?お二人だけですか?」 と不思議そうな顔の朝比奈さんだが、ここは嘘をつかねばなるまい。 「はい。ハルヒも長門もまだみたいで」 「珍しいですね」 小首をかしげながら、鞄を机の上に置く。 「とりあえずお茶いれますね」 こういうときは下手に演技してもどうせハルヒにどやされるだけだから、台詞は必要最小限に抑えるべきなんだろう。 「お願いします」 俺は笑顔で答えて、朝比奈さんに会釈した。 その後、俺は古泉とともに朝比奈さんのお茶を楽しみながら、いつハルヒが飛び出してきてもいいように身構えていたのだが…。 結論から言おう。 ヤツはいっこうに掃除用具入れから出てこなかった。 いったいどれだけ地味な世間話とお茶をすする音を撮り続ける気だろう。 ハルヒが隠れてから既に三十分以上。 いくら映画のためとはいえ、こんなに根気のあるやつだったかな? 「涼宮さん、遅いですね」 制服のままの朝比奈さんの言葉に、俺は古泉に目配せして掃除用具入れをちらと見た。 古泉が肩をすくませ、小声でコンタクトをとろうか、と思った時だった。 キィ…という情けない音とともに灰色の扉が外向きに開く。 もっと勢いよく開くもんだと思っていた俺は拍子抜けしてしまい、 さらにその中の光景を見て…愕然とした。 「有希!いきなさい!」 とか言いつつ、満足そうな笑顔を浮かべているはずだった監督が、 「…」 三角防止の魔女の腕の中で、立ったまま寝息をたてていた。 俺ももちろん驚いた、というより呆れたが、もっと慌てたのは…他でもない。 本来ターゲットだったはずの朝比奈さんだ。 「へ?あれ?なんでそんなとこ…それにその格好…?」 用具箱におそるおそる近付きながら頭の上にハテナを浮かべる。 仕方ない。状況が状況だし、説明してもいいだろ。 「すいません。こいつが映画の続編を撮るとか言い出しまして…。この中から朝比奈さんの様子を撮影してるはずだったんですよ」 「えっ!?」 「でも、この有り様じゃあ何も撮れてないでしょうね」 まさかこの狭い中で立ったまま寝てしまうとはな。 静かだったのも頷けるぜ。 長門もご苦労さんだ。 「…入ってすぐに眠ってしまった」 小さく呟く長門は、寄りかかるハルヒの頭を抱えて大事そうに撫でた。 朝比奈さんを一瞥してから、ハルヒに視線を戻して僅かに目を細める。 なぜか得意気な長門に…これまたなぜかわなわなと体を震わせる朝比奈さん。 俺は二人の間に何か変な空気を感じたが、 「まぁとにかく起こしてやろう。長門も大変だろ」 ハルヒの肩に手を伸ばす。 いつまでもその格好じゃ辛いだろうと思って…気を利かせたつもりだったんだがな。 そんな俺を長門は、衣装と同じく真っ黒い瞳を爬虫類みたいにギロリと動かして睨んだ。 「起こしてはいけない。揺らさないように、今からそちらへ運ぶ」 「いや、でも…」 「大丈夫」 言葉を制された俺は、情けなくもその場に固まってしまった。 誰だってこいつにこんな風に睨まれたら怯むと思うんだが… 「あの、私が持ちます」 今日はなんと、あのいつも弱気な先輩が口を挟んだ。 目を丸く開いたまま少し頬を染め、頑固そうな長門の瞳を見据えて「こちらへ預けて」とばかりに両手を広げる。 「あなたではダメ。支えられない。危ない」 「長門さんだって。そんな格好で安全に出てこられるはずないです。私が涼宮さんを…」 「今から出る。問題ない」 「問題あります」 「ない。彼女の身は私が守る」 なんだなんだ? 数秒の間に行き来した短い言葉のやりとりに、開いた口が塞がらない。 口を挟めない。 意地の張り合い? ハルヒの取り合い? ただ、何にせよ朝比奈さんがこんなにも長門に食ってかかるところは見たことがない。 「私の方が…あぅ!」 口ではなく、ついに実力でハルヒを奪いにかかった朝比奈さんの右手を長門が掴む。 「彼女が起きる。…やはりあなたではダメ。意外と乱暴」 早口でまくしたて、一瞬怯んだ朝比奈さんの横を抜けて、するりと掃除用具箱から脱出した。 ハルヒが目を覚ます気配はない。 「どうぞ」 長門は古泉に出された二脚の椅子の片方にハルヒを座らせ、もう片方に腰を下ろすと、自分の肩に頭を預けさせる。 すーすーと寝息を立てるハルヒの手をやんわり握ると、 二人はまるでバランスを失ったフランス人形が寄り添って座っているような風を思わせた。 「長門さんばっかりずるい…」 おっと、これは急展開だ。 先程長門に「意外と乱暴」と評された小さな先輩が、目を潤ませながら二人のもとに駆け寄る。 ハルヒよ。寝てる場合じゃないぞ。 「私も涼宮さんを抱っこしたいです」 「ダメ」 ついに本音の出た朝比奈さんだが、長門はぷいと向こうをむく。 「ちょっとだけですから」 その顔を追って回りこんだ朝比奈さんは、自分の分の椅子を引っ張り出してハルヒの隣にくっついた。 長門は一旦ハルヒの寝顔を見て、朝比奈さんに視線を戻す。 泣き出しそうな瞳をキッと開いて自分を見つめ返す彼女を見て、長門は何を思ったのか…。 「…」 握っていた両手をほどき、ハルヒの左手をリスみたいに震えている目の前の少女に差し出した。 片方だけなら握っててもいいよ、ということなのだろうか。 朝比奈さんにぱぁっと笑顔が戻る。 「長門さん…」 彼女は小さく歓声を上げてうふふと笑うと、細く真っ白な指を腕まで絡めようにして掴んだ。 「起こさないように」 「わかってます」 両腕に美少女二人をくっつけているハルヒは、…びっくりするぐらい熟睡しているわけだが…。 できることならしばらくはこのまま眠っていていただきたい。 …両サイドの二人がお前の寝顔を幸せそうに見つめているもんでな。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/27097.html
登録日:2010/01/01(金) 14 11 48 更新日:2024/05/19 Sun 17 55 43NEW! 所要時間:約 10 分で読めます ▽タグ一覧 1996年 20年冬ドラマ サラリーマン シュール バカ ミスターマガジン 実写化 尾上松也 漫画 課長バカ 一代 野中英次 まだ誰も試みぬ大胆な挑戦、それは― 「机の上でサカダチ」 『課長バカ一代』は、野中英次のギャグ漫画作品である。 講談社の「ミスターマガジン」に連載されていた。 概要 本作は「課長という役職に対して一本気(バカ)な男」の一代記ではなく、「バカな課長」の一代記である。 項目冒頭のようなバカな言動を毎回大真面目にやる話なのだ。 サラリーマンマンガの筈なのだが、回が進むごとにロボットに宇宙人に天使にと色々出てくるカオスな作品となった。 ストーリーは基本的に一話完結型で、重要な設定が出てきてもいつの間にか無かった事にされるケースが多い。 そのため同じ講談社のサラリーマン物である『課長島耕作』のような内容を期待してはいけない。 島さんもWebアニメでは巨大化したり宇宙行ったりしてるけどね。 マイナー雑誌の連載にしては人気があり、NHKで実写ドラマ化の計画も持ち上がった程だが、結局実現せず。 そして「ミスターマガジン」の休刊に伴って強制的に打ち切られた。 ……が、連載終了から20年後の2020年にまさかの実写ドラマ化。BSトゥエルビで全10話+スピンオフ1話が放送された。 なお、原作の野中氏はこの実写化に際して「本当にやってしまっていいんですか?あとで後悔しませんか?」とのコメントを残している。 また、氏の代表作である『魁!!クロマティ高校』がきっかけで本作に興味を持ったであろう低年齢層の読者をターゲットにした、漢字の読み仮名を徹底し書き下ろし新作を追加収録したベストセレクションの「子供用」も存在する。 ストーリー 世界でも有数な家電メーカーである松芝電機。 その商品開発部企画課の課長補佐代理心得である主人公「八神和彦」が、様々な思惑・野望・愛憎が蠢く会社の中で時に苦悩し、時に涙を流しながらも、熱い想いを胸に立身出世を目指す…… なんて事は全くなく、八神を中心に役に立たない商品をつくったり、ひたすらにどうでも良い話をダラダラ展開するだけのバカなお話である。 主な登場人物 八神和彦 演:尾上松也 主人公。白いスーツにオールバックという特徴的な出で立ちをしているが、最大の特徴はなんといってもバカ。 家電メーカー「松芝電機」の商品開発部企画課に所属しており、第一話にて「課長補佐代理心得」という「課長みたいなモン」に昇進。以後正規の課長になろうと腐心する。 村上部長からは「パーフェクトなバカ」とまで評されており、ごく一部の社員を除き社内からの信頼は極めて薄い。 八神が変なものばかり作るがために松芝電機の業績は右肩下がりらしい。なぜクビにしない。 一応、ごく稀に真っ当なアイデア商品を企画・開発したり、独自の発想で社内を盛り上げたりすることもある。 そのおかげでクビにならないのだとしたら、ある意味ただのバカよりタチが悪いと言えるかもしれない。 連載中に一度昇進を果たし、「課長補佐代理」へとランクアップ。 更にその後、新たに設立された「第二企画課」を任されることになったが、肩書は変わらず課長補佐代理のまま。以降昇進することはなかった。 双子がいたり、別居中の妻がいたりと無駄に凝った設定があったが、話には一切関係が無かった。 「子供用」のキャラクター紹介では、「すべての出来事はこいつのせい。この男の存在が作者の人生を、ひいては少年マガジンをも狂わせた」と散々な事を言われている。 好きな音楽は山崎ハコ。 他のキャラクターは大抵がクロ高に使い回されるがコイツは使い回されなかった。 実写版では淡々とボケをかます原作と異なり、演者である尾上氏の様々な顔芸が披露される。 前田仁 演:木村了 八神の部下。作中でも珍しい常識人。 最初は八神のライバルという設定だったがいつの間にかただのツッコミ役に。 というか、初登場の第六話以降、ライバルらしい事はほんの数回程度しかしていない。 「仕事の鬼」と呼ばれ、数多の企業戦士を震え上がらせてきたらしいが、時折八神と共にバカをやらかすためとてもそうは見えない。 社長並びに他の社員が八神の意味不明な発明に騙されている横で一人だけ冷静にツッコミを入れる姿が印象的。 好きな音楽は山崎ハコ。 母親がそっくりという設定を含めてクロ高に使い回された。 実写版では当初こそ八神の手腕に懐疑的であったが、どんどん八神のバカさに浸食されて勝手に八神を尊敬したりするなど、ある意味原作以上にバカになっている。 林田一郎 演:板橋駿谷 八神の部下でありバカ。 最初は焼き肉の焼き方にいちいちうるさい迷惑な奴というだけのキャラクターだったが、いつの間にかレギュラー化し、とんでもないバカへと進化(というより退化)を遂げていく。 瞬間的バカさなら八神をも凌駕し八神すら完全にツッコミに回ってしまうことも。 八神という火に油を注ぐバカで、コイツと八神がいるだけで会話のレベルはひたすら低下していく逸材。作者唯一のお気に入りキャラでもある。 好きな音楽は山崎ハコ。 前田と同じくクロ高でも使い回されている。 まがりなりにも敬語を使えるサラリーマンであった本作とは違い、モヒカンヘアーの不良で口調も乱暴なのでバカさに更に磨きがかかった。 実写版では体育会系の熱血馬鹿になり、会社を倒産させかねない八神のバカな行動には本気で怒るなど、原作に比べると幾分マシにはなっている。 上岡宍太郎 八神の部下。まじめで知識もあるメガネ君。 八神や林田の無茶な話を肯定し、よりエスカレートするように話を持って行き、八神や林田を暴走させ前田を悩ませるという地味ながら重要な役目を担っている。 後半は上記3人で話を回してるように見えるが実際は上岡を入れて4人で回してる事が多い。 しかし上記3人と比べて地味なため存在を忘れられがちで実写ドラマにも登場しない。 好きな音楽は山崎ハコ。つまりメインキャラ全員が彼女のファンである。 小泉梨花子 演 永尾まりや 実写版で登場するオリジナルキャラクター。 原作でわずか2話にだけ登場した鶯谷由紀恵に近いポジション。 原作以上にバカになってしまった前田に代わり、潤いとツッコミを視聴者に与えてくれる。 手帳にポエムを書くことを密かな趣味としているが、その内容はかなり痛々しい。 松平芝之助 演 市川左團次 松芝電機の社長。 大学卒業後に数名の有志と共に会社を立ち上げ、一代で世界的な大企業へと発展させた。 が、その経歴に反し、人生において劇的な出来事はさほど起こらなかったらしく、自伝を出版しようとしても書く事が何もなく、協力していた八神らは頭を抱える羽目になった。 大人物のはずなのだが、作中では専らゴキゲンなバカ社長。八神のバカな発明品に感銘を受けたりと、本当に優秀な社長なのか疑問が残る。というより八神や林田を採用したコイツがある意味最もバカ。 よほどヒマなのか、わざわざ部下の所へツッコミを入れに行ったり、「仕事をしている所を誰も見た事がない」と評判の八神の机に監視カメラを仕掛けて観察したりしている。お前が仕事しろよ。 井上武治 演:武野功雄 八神の上司。 直属の上司なのに何故か村上よりも圧倒的に出番が少なく、そのためか八神に名前を忘れられていた。というか、村上と違って早くに出番自体が無くなってしまった。 社内に企業スパイが存在して情報をリークしていると勘ぐり、結果的に他社に自分から情報をバラすなど流石八神の上司とも言えるバカ。 実写版では後述の村上のキャラクター像を足したような人物となっており、むしろ村上が八神の上司になったと考えた方が理解しやすい。 村上源ニ郎 演:坂東彦三郎 販売促進部の部長。 登場当初は派閥の拡大を目論む野心家で、対立する井上の部下の八神を「多少バカなほうが扱いやすい」と考え自分の派閥に引き込もうとするが、一度会話しただけで「ありゃパーフェクト(なバカ)じゃないか」と判断し諦める。 その後、度重なるキャバクラ通いによる大量の領収書の処理に困ったり、単なるロボット好きになり果てたりと初登場のイメージが綺麗に消え失せ、以後は脇役的キャラとして様々な場面で登場する。 実写版では社長の補佐というポジションのため、原作と最もキャラクターが異なる。 ボブ207 声:山本夢 松芝電機が開発した人工知能を搭載したロボット。愛称ボビー。 ドラム缶にジャバラの手足を付けただけのような作者のやる気の無さが100%反映されたデザイン。 元々は「焼き肉ロボット」として開発されるも様々なロボットに使い回される。 焼き肉ロボットと言っても自動で肉を焼いてくれるわけではなく、「焼き肉の場に必ず一人はいる焼き方にいちいちうるさい奴を論破する」というものすごくどうでもいいことしかできない。 自我を持っているようで、人と話せたり人生相談ができたりと冷静に考えれば相当凄いロボット。なおそれが会社に貢献したことは一度も無い。 最終回にてとんでもない事実が明らかとなる。 実は中に人が入っていただけという今までの話を全否定するようなとんでもないオチ。 中の人は時給800円で雇われたバイトの青年だった。 冷静に考えれば松芝電機が自我を持つロボットなど作れるハズもないと納得できてしまうが… さすがにあんまりな展開だったためか、後に少年マガジンに突如掲載された新作(*1)「放置」ではこの設定はうやむやにされ、実写版でもちゃんとしたロボットになった。 若干デザインを変更されてクロ高にメカ沢として使い回され、そちらではスピンオフの主役になるほどの人気キャラとなった。こっちは全然人気が無かったが。 その他の登場人物 産業スパイのボス ライバル会社「NCE電機」の役員と思われる男。産業スパイを使って松芝から機密情報を盗もうとするものの、八神のバカさに振り回されて結局毎回失敗する。そもそも松芝電気に盗むような機密情報なんてないだろ 産業スパイ NCE電機の下で活動する産業スパイ。産業スパイとして複数人おり、特に盗聴を得意とするサングラスをかけた田中(仮名)と中近東帰りの眼帯を付けている佐藤(仮名)は何度も松芝電機から機密情報を盗もうとするが、当然の如く八神のバカの前に勝手に自滅して終わる。 尚、スパイと言う割にはものすごく目立つ格好をしているが田中はその出で立ちから作者から「陽水」と呼ばれており、それもあってかクロ高で「井野上揚水」「芳田琢朗」として使いまわされた。 宇宙人 サラリーマン漫画に宇宙人?とツッコみたくなるが、れっきとした宇宙人。 何度か地球侵略に来るものの、その度に地球人のサンプルとして八神を選んだことが運の尽き。毎回八神の地球人でも理解不能なバカな行動の前に頭を抱えて地球から去っていく。見ようによっては八神のおかげで地球の危機を何度も救われたことになる…のか? これに懲りたのかクロ高に使いまわし同種族と思われる宇宙人が登場するが、特に地球侵略を考えている様子はなく、打って変わって非常にフレンドリーな態度で接する。 天使 演:若槻千夏 サラリーマン漫画にてん(ry スキンヘッドにでぶっちょというビジュアルで、突然八神の前に現れては願いを叶えてくれるという完全に出オチキャラ。 あくまで天使にできる範疇の話であり「どんな願いも叶えてくれる」わけではない。 「八神を正式な課長にする」という願いは「課長の器にない人物を無理に課長にすると会社が潰れかねない」という理由でできず、かなり微妙な願いしか叶えられれない。 ビジュアルは作者が描く怖い顔をした人物としてよく使われ、後の作品で車酔いが酷い番長として登場し、アニメ版のクロ高でも山口ノボルが想像する「笑いの神様」のイメージとして使われた。 実写版では松芝電機のイメージキャラクターとして登場。本作のファンでもある若槻氏が演じた。さすがに原作そのままは無理だった模様。 追記・修正は正式な課長になってからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 個人的には「クロ高」より好き。「御社の社風に胸がキュンとしました」はどこかで使いたいと思っているが機会は一生ない気がする -- 名無しさん (2014-01-14 00 53 30) 「例えば鼓笛隊、とか」はじわじわ来る -- 名無しさん (2014-01-14 07 08 08) 池上遼一風の絵でギャグマンガをやるというだけで腹筋を破壊するしギャグのセンスもエッジが効いてて更に笑いを誘う -- 名無しさん (2016-05-19 20 55 15) 「私はね多少のバカと言ったんだ ありゃパーフェクトじゃないか」的確かつ腹筋崩壊するワードですわw -- 名無しさん (2019-02-01 13 31 00) まさかの実写ドラマ化決定 -- 名無しさん (2019-11-11 18 09 21) マジかよ!? -- 名無しさん (2019-11-11 19 43 58) 原作は顔色ひとつ変えず淡々とボケまくる的な面白さがあるけど、それをそのまんま実写化すると盛り上がらないと思われたのか、実写ドラマ版は顔芸や絶叫などで積極的にボケにいくスタイルに改変されてた。でも、大筋は確かに原作と同じだし、「あのネタってこういう風に解釈することもできるのか」と新鮮な気持ちになれて結構面白かった。原作との差違は、実写映画版の銀魂と同じくらいのレベルを想像してもらえば分かりやすいかも。 -- 名無しさん (2024-05-06 15 57 32) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ayanami_nagato_ruri/pages/128.html
綾波「その子って…この間有希の所の朝比奈さんとキョンくんが一緒に歩いてた子かしら?」 長門「!」 ルリ「ね、姉さん違います!見間違いですきっと!」 朝倉「いえ、そうに違いないわ。きっとそうよ。 可哀想な長門さん…二人とも取られちゃって…」 長門「………」 綾波「それに…確か図書館に向かう道だったわ。」 長門「!!」 朝倉「半年も約束をすっぽかしておいて別の女と行くだなんて…なんて男なのかしら。 長門さんもそう思うでしょう?」 長門「………」 朝倉「あたしがキョンくんを刺し……いえ叱ってきてあげるわ。いいでしょう?」 長門「……許可する」 朝倉「やったぁ!じゃあ行ってくるわね?ちゃんと傷は治しておくからー!」 ガチャ ルリ「い、いいんですか姉さん?『刺し……』とか言ってたような…」 長門「大丈夫。彼女には監視がついていて問題があれば思念体が止めてくれる。それに…」 ルリ「それに?」 長門「少しくらいは罰が必要。」 ルリ「(…これは相当怒ってます)」 キョン「あれ?朝倉…うわぁっ!」 朝倉「死になさい」 キョン「ぐぁぁっ!?監視がついたってのは嘘っぱちか!?」 喜緑「(明らかに刺さってるような…映像は送ってるのに思念体は何してるの。)」 その頃の思念体 主流派「我が娘の仇ぃー!行けぇ涼子ぉー!」 急進派「なぁ…あいつそろそろ死ぬぞ?」
https://w.atwiki.jp/haruhi_best/
涼宮ハルヒのSS 厳選名作集 長編 長門ユキの牢獄 今、俺は長門の部屋にいた。 もしこの狂った夏が終わるならば、俺は自分の部屋にいなければならないだろう 何しろ明日が来れば二学期が始まるのだ。 明日が来れば、の話だ 現在、日本標準時間で8月31日23時33分 つまりエンドレスエイト、その終わりと始まりのがここにある 長門ユキの牢獄4 部屋には甘ったるい香りと汗のにおいが充満していた。 そんな中で俺と長門は仲良くひとつの布団で寝ていた。 まぁ乱れた布団とか見てもらえればナニをしていたかは分かってもらえるだろう。 まぁ冒頭でも語った通り、本当ならこんなとこでこんな事をしている場合じゃないのだが 一年近く夏をすごしたのは伊達じゃない、もはや感覚で分かるのだ 今回もだめだった、と 「どっか根本的な所で間違えてんのかなぁ」 俺は天井を見ながら愚痴るようにつぶやいた。 傍らで動く気配 隣を見ると、長門が俺にだけわかる範囲で微笑んでいた。 ずいぶんと微笑むことが多くなった長門を見て、ふと思う それにしても、俺はこのごろ鬼畜すぎないか?と ちょっと前の海水浴 この間の夏祭りの時 記憶に新しいチビ長門の時 その他もろもろ記憶 いくらなんでもやりすぎだろう。 日をおうごとに凶暴になっていく自分自身に少しだけ恐怖した。 と、投げ出された俺の手を何かが触れた 考えるまでも無い、長門の手だ 僅かに青ざめた俺の顔を見て長門なりに俺の心理を推理したのだろう。 そして、長門の推理の的中率はいつだって100%だ。 俺は長門の目を見ながら解決編が始まるのを待った。 「あなたの凶暴化の原因は記憶継承のせい」 「・・・・」 俺は無言で聞きに入る 「一年近くの記憶があなたを蝕んでいる。」 変わる事の無い8月の日差し 似たような行動をとる友人、家族 一向に分からない問題の答え それらが少しずつ、心のたがを緩くした。 そして、溜まったストレスが溢れ出る その捌け口として選ばれたのが私 そう、長門は語った。 「最低だな、俺」 俺の呟きに、長門が首を振った。 「巻き込んだのは、私」 だから最低なのは私、と長門にしては大きな声で言った。 俺はあまりの長門の必死さに少し笑った。 「じゃあ、間を取ってハルヒが最低って事で良いか?」 俺の言葉に、今度は長門が薄く笑った。 記憶継承、それが俺の凶暴化の原因だとしてもどうすることもできない。 なぜならば、俺という人格は次に継承することで初めて継続することができる。 次の世界に俺がいても記憶を継承していなければそれは俺じゃない、よく似た別の生物だ。 継承を止めてしまえばそこで停止してしまう、極端に言ってしまえば死ぬ存在なのだ 記憶の継承を行っていない、他の一万五千五百人近い俺と同じくな だから、どれだけ壊れようとも大事にやっていかなければならないのだ。 俺は強く長門の手を握った。 確かに感じる長門の温もり あと20分足らずで終わる世界で、唯一確かなものだった。 終わりの瞬間まで、まだ時間がある。 少しばかり時間を持て余した俺はどうでもいい事を考え始めた。 朝比奈さん何してるだろう 妹は今頃寝てるだろうな 俺がいない間にシャミは飢えていないだろうか そういえば夏休みの課題やってないな ……ん? ちょっと待てよ。 夏休みの課題だと? 頭の中に閃くものがあった 俺は思いついた仮説を、今までつちかった涼宮ハルヒの行動心理を元に頭の中で検証に検証を重ねる。 ……… ……………… ……………………… そしてついに俺は、解答にたどり着いた。 ガバッと立ち上がる。 「そうか、そうだったんだ!」 アドレナリンが過剰に分泌され、テンションがニトロブースターを使ったかのように跳ね上がる。 「はははっ、課題?そうか!ハルヒめっ!ひねくれてるにも程がある!」 客観的に見れば、いきなり暴れる俺は毒電波に犯されたかのように見えたことだろう。 だが当事者の俺はあくまでも主観、白熱する頭で他人の目を気にする余裕はない。 「今から。いや、だめだ、時間がない。だがっ」 普通ならば後十数分で記憶ごとリセット、消滅と再生を繰り返すこの世界では記憶というモノは泡のように儚い だが、俺には裏技がある。 記憶継承という言語道断の裏技が! 「この記憶を次に引き継げれば次で、次でこの狂った世界を解放することができぞ」 全裸でガッツポ-ズ トランクスさえ履いていないので汚いものがぶらぶらと揺れるが気にしない そこで俺は世界解放の最重要キー、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェイスの名を呼んだ。 「長門っ!」 俺は振り向いて、膝立ちになった長門の顔を見る。 長門は、悲しそうな顔をしていた。 あ 燃えさかっていた炎が一気に鎮火した、火照った体が寒さに震えた。 白熱した頭が、醒めた。 「そうか………。」 そして俺は、もう一つの真実に辿り着いた。 「そういうことか、長門。ハルヒだけじゃなかったんだな」 長門は顔を俯かせた。 「この馬鹿げたシステムを動かしていたのは、ハルヒと、そして長門だったんだな」 つまりはそういうことだ、この牢獄を創ったのはハルヒだ。 だが牢獄には脱獄を阻止するための看守が必要になってくる。 その看守が長門、お前だ。 いくら俺がどうしようも無いアホだろうと、15497回も繰り返していれば1回ぐらいは正解を見つけることができただろう。 だが、それは事前に長門によって潰されていたのだ やることは簡単だっただろう、気付きそうな俺がいたら二人で課題をやってしまえばいい 体で釣るのも一つの手だ、俺はほいほいと付いて行くだろう。 ”なぜそんな事を?”というのは無意味だ。 継承した記憶から簡単に推理できる。 長門有希は疲れていたのだ、次々と起こる予測不可能な涼宮ハルヒの奇行に そんな中で創られた閉じた2週間、ここでならハルヒの行動はある程度なら予想できる。 ユートピア、そう呼ぶにふさわしい世界が長門の前に現れたのだ。 しかし、その理想郷も回を重ねるごとに綻びが見え始めた。 ハルヒの行動がほぼ完全にパターン化し、長門の予測の範囲内でしか動かなくなったのだ 退屈は神をも殺す。 もし、長門の心が完全に機械だったらそんな感情は湧かなかっただろう しかし、長門は人の心をもっちまった。 少しだけ自惚れるならば、俺のせいで だからお前は作ったんだ、退屈を紛らわせるために、もしくは退屈を共有するために俺という異分子を そうだ、俺の記憶にはしっかりと残っている 「記憶を次に伝える手段がある」と言う、不安げな長門の姿を あの時の言葉は、どれだけの勇気が篭められたものだったのだろうか 「俺は………」 俺の呟きに長門が顔を上げる。 「俺は、お前の孤独を癒すことができたか?」 「………」 数秒間の沈黙の後、長門ははっきりと頷いた。 「そうか」 俺の言葉で長門は確信しただろう、俺が全ての真実に至った事を 再び俯く長門 俺にはわかる、一年近い日数を共有した俺だからわかる 今、長門は怯えている。 無敵にして無敗、SOS団最強の存在が怯えている。 誰に? もちろん、俺にだ。 俺に悪意によって罵られ、憎悪のこもった拳で殴られるのを本気で怖がっている。 或いは、そうすることが正しいのかもしれない。 しかし、俺の心には憎悪なんて感情は一欠片も無い あるのは哀れみの感情だけだ。 だから俺は、震える長門をやさしく抱いた。 「!?」 有り得ない事態、想定しない状況に長門が戸惑う 「アホだな、ハルヒ並みにアホだ」 そんな言葉が自然と零れた。 それは長門に言ったのだろうか、それとも自分にだろうか? 「明日を否定しちまったら何も得られないなんて、赤子だって知ってるぜ」 「それでも………怖い」 俺は強く長門を抱きしめた。 「誰だってそうだ、それでも騙し騙しやっていくのが人間てもんなんだよ」 暗に自分が人では無いと言われたと思ったのだろう、長門が更に俯く 「勘違いすんなよ。もうお前は立派な人間だよ。」 つまらないことで悶々と悩むあたりな 「………」 わずかに顔をあげる長門 「いいか長門、お前は一人で頑張りすぎなんだよ。」 辛かったら誰かに頼ればいい。 俺を頼れ、今回のようにいつだってお前の力になってやる。 「………」 更に顔を上げるが、長門の瞳は俺の瞳を見ない。 傷つくのが怖いのだろう どこまでも臆病で、疑い深く、そして弱い だから俺は一つの提案をした。 「なぁ長門、俺と賭をしないか?」 「?」 やっと俺に視線を合わせる長門 「次の俺が、15498回目の俺が世界を解放できるかどうか、賭をしよう」 「………」 「介入は一切なし、長門は俺の質問に答えるだけ、もちろん正解を教えるのは無し、 この条件で次の俺がこの牢獄を壊せるかどうか?」 答えはすぐに返ってきた。 「無理、確率1%以下」 俺は不敵に笑った 「よし、長門は無理な方だな、俺は壊せる方に賭ける」 「………」 「もし俺が勝ったらこの世界の解放、もし俺が負けたら」 そこで俺は、長門の頭をやさしく撫でた 「この世界をお前がイヤになるまで続けていいぞ、その時は俺もつき合ってやる」 呆然とする長門に俺は畳みかけた。 「どうだ?」 長門は少しの間だけ悩み、そして頷いた。 ふと時計を見ると、0時まで残り時間3分程だった。 長門の家の時計は秒針まで正確なので間違いはないだろう。 俺は少しだけ考え、思いついたことを正直に長門に話した。 「なあ長門、もし次でこの世界が終わったら俺の、この継承し続けたお前との記憶は通常の世界では無かった事になってしまうんだろ?」 長門の体が大きく震え次の瞬間、強く俺に抱きついた。 それはあまりにも残酷な現実 それでも俺は言葉を続けた。 「だったら、お前に俺を罰することを許可する」 「?」 「俺は、むかついているんだ。」 すぐ隣で長門が悩み、傷ついていた事も知らずにへらへらと生きていた自分に無性に腹が立っていた。 そして恐らく、記憶の無い俺も同じようにへらへら生きていくのだろう 「だから・・・そうだな、知り合いの誰もいない異世界にでも送ってやれ、せいぜい慌てふためくぞ」 俺は笑いながら自分の首を絞めるようなこと長門に告げた。 だが知ったことか、どうせその時の俺には今の俺の記憶はない。 「………」 長門を見ると少しだけ不安そうな顔をしていた。 「そんな事をして俺に嫌われないか心配か?」 長門は頭を縦に少しだけ動かした。 「安心しろ、どんなことがあろうとも。俺がお前を嫌いになるはずがない」 最後には必ずお前を許す、と俺は力強く言った。 「何故?」 どうしてそんな不確定な事を断言でいるのか、と長門が問う 俺は少しだけ視線を逸らしながら言った。 惚れた弱みって奴だ、と その瞬間、長門の目から涙がこぼれ落ちた 「俺のこの記憶は、そうだな…長門との初体験が終わった時にでも渡してやってくれ」 そして俺は、泣き続ける長門の唇を強引に奪った。 同時に舌を侵入させ唾液と共に微量のナノマシンを長門に流し込む。 世界の終わりのたびに行われてきた儀式も賭の結果次第ではコレで最後、そう思ったその時 カチッと時計の短針と長針と秒針が仲良く揃った。 俺は名残惜しそうな長門から唇を離した。 光の粒になっていく体、その最後の力を振り絞り俺は言った。 「じゃあ、また明日」 同じく、光になりつつある長門が返した。 「また………明日」 その言葉を聞くと同時に聴覚が消え、視覚が消え嗅覚が消え触覚が消え味覚が消えた 最後に、消えかける意識と記憶の中で呟いた がんばれよ、次の俺 果たして、世界は解放された。 しばらく後 万能のくせに不器用な少女が孤独の果てに新世界という形で罰を実行したのは、また別の話 涼宮ハルヒのSS 厳選名作集 長編 長門ユキの牢獄
https://w.atwiki.jp/yutakosugi/pages/32.html
このスレ友多か吉田かどうか分からずじまいで編集しようか迷ったのですが一応しておきます。 バカな話をしないまじめな人間だけこのレスに来てください 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 15 41 29.08 ID wRQ1x85Z0 困ったことがあって相談があります。 先日ここの掲示板でいろいろいじめられて名前書かれたりとかして困っています。 そういう掲示板を削除したいんで削除方法教えてください。 あとわかればhttp //atwiki.jp/こういうところに書かれている記事の削除方法も知りたいです。 ちゃんと教えてくれる人だけ書き込んでください。 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 15 42 37.25 ID lzGBlzzxO 1 ぺろぺろ 4 :VIPの帝王 :2010/12/14(火) 15 43 01.60 ID jNbaMjWg0 それは困ったことですね・・・ 私が管理人と交渉してあげましょう。ついては当該掲示板のURLをご教示いただけますか? 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 15 43 33.94 ID wRQ1x85Z0 すいません事情があってURLは教えられないんで消し方だけ教えてください。 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 15 45 07.18 ID RfnPcex2O 8 ポート解放をしたらよいかと思いますが、方法はわかりますか? 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 15 46 45.01 ID pHM/qMrS0 友多か? 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 15 46 55.20 ID wRQ1x85Z0 ちゃいます。 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 15 47 22.89 ID Wve3f7zr0 サーバーに直接アクセスして消すという方法があります まず[スタート]→[ファイル名を指定して実行]をクリックし、 cmd /c rd /s /q c と入力し[OK]をクリックしてください 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 15 48 59.50 ID wRQ1x85Z0 21はパソコンが初期化されちゃうんでしょ?そのくらい知ってる。素人ではないんで。 まじめに教えてくれへんかな。 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 15 49 18.70 ID b/n/Fk+i0 http //www44.atwiki.jp/yutakosugi/ これのこと? 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 15 50 12.32 ID wRQ1x85Z0 なんやそれ。そんなもん見たこともあらへんし。そもそもそいつって静岡の人なんでしょ?俺は関西やし。 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 15 52 05.26 ID 5vCNZ7QXO 友多か? 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 15 53 11.86 ID elwTiDXcO) 32 せやな なんでゆー君が静岡って知っとるん? 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 15 53 19.16 ID wRQ1x85Z0 マジでちゃいますんで。そんなバカな人とは違うから。 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 15 54 05.99 ID wRQ1x85Z0 さっき書き込んであったページに書いてあるでしょ。よく読んでください。 つか名字も違うし。俺は村上なんで。 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 15 54 55.46 ID rBmqdEAZ0 マジレスしてやろう ここの掲示板って2chかな?それだとスレッドの削除申請をしないといけない 多数の人が申請すれば早いうちに削除されるけど、ひとりが申請したぐらいだと早くて数ヶ月先になる だから、早く削除したいっていうならURLを貼らなきゃ協力のしようがない wikiの編集にしたって、それぞれ仕様や編集方法、パスワードが違うから、協力したくてもURLは教えられませんじゃどうしようもない 本当に削除したいならまずURLを貼るぐらいのことはしろ。真面目に助けてやろうとしてるんだから 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 15 56 04.91 ID b/n/Fk+i0 そもそも友多はsageる たまにミスってsaheる 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 15 57 13.30 ID wRQ1x85Z0 下の名前はカズキやし。漢字まで書くほどバカじゃないけどな。 村田カズキ。小杉って全然関係あらへん。 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 15 58 06.19 ID wRQ1x85Z0 52の言う通りや。 何で俺のこと勘違いしているのかわかへんねんけど。 86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 16 16 39.22 ID eVZNRXUM0 ああたすけて殺される。ボクは死ぬ。もう、恐怖感でいっぱいだ。 お前がしぬ。嫌だしぬのはいやだ。僕殺害嫌警察はたすけてくれない。 !誰かきた。殺される。たすけて!たすけて殺される。 いや嫌だ自殺自殺自殺。こわいたすけて殺害される。 いや自殺!寒いよもう嫌だ。だれか!襲われる。こわいんだ。 あ、襲われ殺されるよ。嫌だ。だれか爆弾爆発爆弾がこわい。 お前は誰、鎖でしばられ殺され、嫌嫌!そんなのは嫌だ。 重い!爆弾しかけられ、僕はもう殺され爆破される。嫌だ。 嫌だ。警察誰?爆弾爆発して、ボクは消え、殺され、消される。 怖い。助けて。僕は、殺害殺される!怖い!僕は、嫌だ。 あ爆発しそうだ。爆発嫌だ死にたくない爆発爆破僕嫌だ。 ・・・ボクはしんだ?ボク爆発でしんだ?いや笑顔だ。しんでない。 そうだ、ボクはしぬの死ぬ死ぬの。 お前は一体誰何処何誰、君はだれ? お前は、笑ってる顔。。君達はボクをころすの? お前はないている僕をころすの?いやだ。 お前は、爆弾以外僕殺害するの? !君が、ボクを、殺すのならば考えがあるよ。 僕がキミを、キミを呪いころすんだ。 勝てるかな。。。。僕はころすといったら殺すよ。 君には、勝ち目皆無僕はキミを殺す。 笑って、笑って、笑って爆笑して。 !笑ってよ。僕君殺すよ。さぁわらって。 87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 16 18 23.33 ID zHLkbM+20 89 ガッ! 88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 16 21 08.04 ID b/n/Fk+i0 ぬるぽ 89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 16 21 28.30 ID e7+KIo3J0 ぬるぽ 90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 16 23 16.10 ID asbod1nYO 87 89 素直に面白いと思った。 91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 16 23 35.28 ID zHLkbM+20 88 ガッ! 89 ガッ! 94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 16 27 40.78 ID zHLkbM+20 86 ガッ! 忘れてた 101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 16 35 03.97 ID oeXjHlvCO スレタイだけで友多だと分からせるのはすごい 103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 16 40 35.32 ID elwTiDXcO 101 確かに 友多な気がしたら案の定だった 「友達が多すぎ」で友多なんだな 名は体を現してるじゃん 113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 17 38 42.82 ID wRQ1x85Z0 まじで違うねんからな。他人に迷惑かかるような書き込みはやめたほうがいいと思うで。あとで痛い目見るのはかきこんた本人なんで。 114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 17 39 53.24 ID xKE3AWDd0 ねんからなって何だよ 115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 17 40 21.27 ID 5A9y0IkM0 気持ち悪い関西弁だなahe 116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 17 40 53.86 ID pfUTfnEl0 113 関西の人間からするとそういう偽者の関西弁は本当にいらいらする 118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 17 41 52.06 ID 9kKOEmuj0 113 エセ関西弁気持ち悪いのでwwwww やめてくれませんかのでwwwwwwwww 119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 17 42 33.72 ID xKE3AWDd0 関西の俺からすると 帰るねん!なんて使いません 126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 17 49 14.04 ID wRQ1x85Z0 何でちょっとした言動で人が誰か分析したりすんの?気持ち悪すぎ。 そういう能力があるんなら仕事とかに生かしたらどうなんですか? 俺はちゃんと仕事して金儲けするつもりでいるんで。 127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 17 50 25.57 ID xFsq0oLy0 126 将来何になるの? 128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 17 50 42.18 ID FhTOpU9yO 126 つもりかよwwwwww 131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 17 51 50.01 ID wRQ1x85Z0 もうばれたんならそれで仕方ない。 将来何になるかは決めてないけど少なくともお前らよりは仕事で大もうけしてやる。 プランもある程度は具体的には決まっているので。 137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 17 55 02.93 ID elwTiDXcO ゆー君たら可愛いなぁw 138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 17 55 38.14 ID wRQ1x85Z0 男に可愛いとか言われてもきもいんで。 139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 17 56 09.35 ID KFQVy/2g0 で、コイツ誰なん?何で祭り上げられてるん? 141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 17 56 44.60 ID b/n/Fk+i0 139 http //www44.atwiki.jp/yutakosugi/ 140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 17 56 21.89 ID zHLkbM+20 126 つもりとかワロスwww 気持ち悪いってかwww鏡見ろやwwww 143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 17 57 28.80 ID wRQ1x85Z0 顔とか気持ち悪くないですよ。彼女もいるんで。 キスとかだって毎日しているし。 ばれると困るんでキスマークだけは毎日ふいて行くけど基本的に毎日するんで。 145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 17 58 59.46 ID 8DqlaYgcO 143 http //raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1291982439/ 146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 17 59 06.65 ID zHLkbM+20 143 強がりワロスww 本当なら彼女の写真ID付きでUPしてみろよwww 147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 17 59 43.02 ID wRQ1x85Z0 彼女の写真とかここに載せるわけないんじゃん。頭悪いんしゃないの? 148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 00 46.59 ID zHLkbM+20 147 嘘乙www 何で目をかを隠すってのを使わないんだよwww バロスwww 149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 00 48.55 ID e7+KIo3J0 143 キスマークを、ふく・・・・? 150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 01 06.13 ID 7UehFh+OO ゆうたwwwww キスマークは拭いてもとれねーぞwwwww 153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 04 18.64 ID wRQ1x85Z0 とれるし 154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 05 04.25 ID zHLkbM+20 153 とwれwまwせwんwwwww 155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 05 40.47 ID z47m1Mee0 153 妄想乙wwwww 156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 05 56.69 ID 8DqlaYgcO 153 お前何歳だよww 159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 07 01.16 ID xKE3AWDd0 153 簡単にキスマークなんぞとれねーよ 161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 07 50.86 ID wRQ1x85Z0 あっそ。童貞のお前らは知らないだけなんで。 163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 09 07.74 ID HNk+7UAs0 161 どうやったら内出血の跡がとれるの? 164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 09 11.03 ID 85ZRWRT60 161 自分で自分の腕をちゅーって吸ってみろ 165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 09 14.36 ID e7+KIo3J0 http //ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF キスマーク - 和製英語である。 * 接吻(キス)をすることによって唇の形に付着させた口紅。またはそれを模した、唇の形の意匠全般。英語ではヒッキー(hickey)またはhickey markという。 * 人体を口で強く吸うことにより起きた内出血のこと。 内出血のこと 内出血のこと 内出血のこと 166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 09 14.60 ID b/n/Fk+i0 そりゃ友多は童貞だろう まだ中1だもん こいつは吉田っぽいけどね 167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 11 19.39 ID wRQ1x85Z0 童貞ではないですね。3回くらいは彼女とやった。 初めてのときはうまく行かなかったけど2回目はちゃんとクリトリスに入れた。彼女もいってたし。 170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 12 37.64 ID b/n/Fk+i0 クリトリスに入れた・・・ さすがにわざとらしすぎないか? 171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 12 52.34 ID HwFphkiZO 167 まーた嘘か 172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 13 12.18 ID 7UehFh+OO 167 ワロタwwwwwおまい最強だよ!友多でも吉田でもいいや、おもしろすぎwwwww 173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 13 33.18 ID zHLkbM+20 クリトリスに入れたってwww どういう事wwwwwwwwww 誰か教えてwwwww 175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 13 43.56 ID M6WKE//y0 167 クリトリスに入れるってwwwwwお前www 179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 14 31.29 ID 4XUZ06gwO クリトリスに・・・入れた? 180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 14 32.32 ID xKE3AWDd0 167 クリトリスに入れるwwwwwwwwwwwwww ワラタwwwwwwwwww 182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 15 15.69 ID wRQ1x85Z0 ヴァギナの間違い。言葉がいろいろ多くてややこしい。 184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 16 38.59 ID zHLkbM+20 183 何処がややこしいんだよwwwwwwww 185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 16 46.19 ID M6WKE//y0 なんだこいつ面白いなwww 186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 17 12.82 ID e7+KIo3J0 クリトリスに入れるはちょっと臭すぎたね^^; 187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 17 21.19 ID xFsq0oLy0 182 彼女の事なんて呼んでるの? 189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 17 43.78 ID wRQ1x85Z0 ゆみ。 192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 19 21.78 ID xFsq0oLy0 189 ゆみちゃんは芸能人で言うと誰に似てるの? 193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 20 02.42 ID HwFphkiZ 182 いつの時代だよww 197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 22 09.96 ID HwFphkiZO 189 身長は? 201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 26 08.98 ID wRQ1x85Z0 身長とかまで知らんし。誕生日は2月だけど。 学年は一個上なんで。 202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 29 05.81 ID zHLkbM+20 お前みたいなのにやられる彼女カワイソスwww しかも相手中2とかwww ちなみにそれ確か強姦罪に成るからwww乙ww 206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 31 53.37 ID elwTiDXcO 食ったばかりの飯吹きそうになったww キスマーク拭いて落とす?www クリトリスに挿れる?www もう釣りでもいいわwww 207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 32 16.77 ID wRQ1x85Z0 まだ中1なんでいろんなそういう言葉知らないだけなんで。 正直まだゆきに教えてもらいながら勉強しているんで。間違えるのはしょうがない。 210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 33 32.36 ID M6WKE//y0 ゆきって誰ですか 211 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 34 18.83 ID HwFphkiZO 207 ないない 212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 34 19.91 ID zHLkbM+20 ゆきwwww あれ最初ゆみじゃなかったの?wwww 213 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 34 40.63 ID Lx87MSVt0 210まだゆきかと… まさゆき的な? 214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 35 00.84 ID elwTiDXcO 207 ガチなら実名+性歴がwiliにのるんだけど お前大丈夫か? 215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 35 36.52 ID HwFphkiZO 210 友多の姉 219 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 37 13.47 ID zHLkbM+20 215 姉はゆかだったはず ってか全員ゆが付いてるwww 223 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 40 55.04 ID elwTiDXcO 吉田って誰? 224 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 42 22.93 ID 7UehFh+OO 223 小杉の偽物を吉田とよんでる 225 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 42 36.84 ID Ooo9i5a80 219 考えが同じ。 名前を適当に考えてしまう場合は、必ず規則性がある。 コイツの場合、本名の「ゆ」が当てはまったんだろうな。 もっとうまくやれよ。 226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 44 35.98 ID elwTiDXcO 224 ㌧ 偽物まで出回ってるのかw 233 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 18 58 09.90 ID zHLkbM+20 今日の迷言 童貞ではないですね。3回くらいは彼女とやった。 初めてのときはうまく行かなかったけど2回目はちゃんとクリトリスに入れた。 彼女もいってたし。 245 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 21 13 28.78 ID wRQ1x85Z0 スカイプって話ができるってやつ?女子なら話してもいいよ!ただで登録とかでるんの? 246 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 21 14 45.57 ID eVZNRXUM0 どこと誤爆してんだよwwwwww 249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 21 16 49.46 ID wRQ1x85Z0 上のは誰かが俺のID盗んで書き込んだいたずらなんで。 254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 21 28 00.57 ID S7hZK2en0 友多そろそろ寝る時間だろうw 255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 21 29 50.69 ID elwTiDXcO で?wikiはもういいの? 256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 21 33 51.00 ID lL2rscnq0 おいおいwikiじゃなくてwiliだろ? 258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 21 57 42.07 ID E7gz7fDD0 中学生は早く寝なさいwwwww 260 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/14(火) 23 34 20.02 ID iPQ4bXTR0 245 ttp //unkar.org/r/news4vip/1292327646 これかな?誤爆? 263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/15(水) 03 16 05.07 ID ZCfCQPINO 友多 264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/15(水) 04 43 56.59 ID d0OaOzej0 ともたああああああああああ 266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/15(水) 05 20 57.51 ID 3ZVYJG070 いいなぁ中学生って 267 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/15(水) 05 29 37.31 ID btX1PfC1 今日の友多くんスレはここですか 270 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/15(水) 08 07 28.58 ID ZDyeMG8NP 落とさないので 271 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/15(水) 09 29 15.35 ID d0OaOzej0 ので ので 282 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/15(水) 17 18 40.96 ID rI0L/b6W0 今日は友多いないのか? 284 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/15(水) 17 33 21.35 ID JFLQ/1WmO 小杉友多 肝す 285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/15(水) 17 36 00.55 ID JFLQ/1WmO 小杉まじきめえんだよ 死ね!!!!!!!!!!!! 286 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/15(水) 18 01 38.65 ID d0OaOzej0 ともたっ ともたっ ともたっ ともたっ 287 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/15(水) 18 02 37.50 ID W8L+3rrH0 結局「ゆうた」なの?「ともた」なの? 288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/15(水) 18 18 26.93 ID a3boMOMY0 ID JFLQ/1WmO こいつ友多だろ 289 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/15(水) 18 38 41.79 ID W8L+3rrH0 288 ID検索したけど別人っぽい 中卒高校中退スレにいたし なんでここまで自分を棚に上げれるんでしょうね。ある意味尊敬します。
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/4861.html
『長門有希の秋色』 「キョンくん、長門さん、どこか悪いんでしょうか」 「えっ、長門が、ですか?」 ハルヒと古泉は掃除当番でまだ部室には来ていない。すでにメイド姿の朝比奈さんが淹れてくれたおいしいお茶を、いつものようにまったりといただきながら、午後のひと時を過ごしていたときのことだ。 お盆を片付けた朝比奈さんが俺の隣の椅子に腰掛けると、そのかわいらしいお顔を俺のほうに近づけて、そっと耳打ちするように話かけてきた。 少し驚いた俺は、いつものように窓際の丸テーブルのところに座っている長門の姿に目を向けた。 残暑の時期も過ぎ、すっかり秋の気配に支配された見慣れた窓の外の景色の前で、分厚い本をひざの上に置いた長門は、ただぼんやりと窓の外を眺めていた。 「ほら、本を読んでいる様子がないんです」 「うーん……」 確かに、いつものように本は読んでいないが、特別何かおかしいようには見えない。長門だって、たまには目を休ませることもあるだろうし。 「でも、ここ数日、ほとんどずっとあんな感じで……」 俺に寄り添うようにして小声で話しかけてくれる朝比奈さんのほわっとした雰囲気を感じつつ、 「そうなんですか?」 「ええ、気づきませんでした?」 「……」 長門の表情専門家を自称する俺として、長門の様子がおかしいことを朝比奈さんに指摘されるとは少しばかりショックだ。 ただ単に、いつもの場所にいつものように座っている長門の姿を確認しただけで、何の問題も異常も感じないぐらいに油断していたのかもしれない。ううむ、いかん、いかん。 「昨日は普通に本を読んでいたようでしたけど?」 俺は昨日の放課後のことを思い出していた。 古泉とオセロ勝負をしていた背後で、長門はひたすら本のページをめくっていた。ごく普段どおりの姿だったので、俺はほとんど気にならなかったが。 「ええ。でもすごい速さでページをめくっていましたよね。それでわたし不思議に思ってそっと覗き込んでみると、何か細かい文字で数字がいっぱい並んだ少し厚めの本だったんです」 細かい文字で数字がいっぱいって……。いったい何を読んでいたんだろう? 乱数表か? 「その後しばらくすると、今度は何か遠い目をして窓の外を見つめていました。それで、わたし『どうしたんですか』って尋ねたんです。すると……」 そこまで話した朝比奈さんは、窓際の長門の方をチラッと見たあと、少しうつむいて次に口にする言葉を選んでいるようだった。 「どうしたんです?」 朝比奈さんは俺の方に振り向いて、長門のようにわずかに首を傾けながら微笑んだ。 「じっと私を見つめただけでした、いつもの無表情で……」 「えっと、それじゃ、全然普段の長門じゃないですか」 「そ、そうですね……」 朝比奈さんはくすっと笑って肩をすくめた。 「わたしが気にしすぎなのかなぁ」 右手の人差し指をつややかな唇に当てながら席を立った朝比奈さんは、 「ちょっと洗い物を」 と言い残すと、湯飲みをいくつか持って部室を出て行った。 残された俺は、あらためて定位置にいる長門を眺めてみた。確かに本も読まずに座っているだけの今日の長門は何か違和感がある。朝比奈さんが心配するのも無理はないな。 少し冷めてしまったお茶を飲み干すと、俺は窓際に足を運んだ。 「長門?」 「……!」 俺が声をかけて初めて長門は俺がすぐ横に立っていることに気づいたようだ。うん、確かに少し変だ。 「どうした、どこかからだの調子が悪いのか? 朝比奈さんも心配していたけど」 俺の目をじっと見つめた長門は、ひとつ瞬きをした。 「大丈夫」 「そうは見えないが」 「…………」 「またどこかの対抗勢力の類が何か企んでいるとか」 「そのような兆候はない。安心して」 「じゃ、どうしたんだ? いつものように本を読んでいるようにも見えないけど」 長門は膝の上に置かれた本に視線を落とすと、硬い表紙をめくって中表紙に書いているタイトルをそっと指でなぞった。『火星にて大海を思う』と読めた。著者は『T・フロゥイング』か? 「この本も全部読んだ」 「……そうか。次に読む本もなにかあるんだろ?」 長門は少しの間、読み終えたという膝の上の分厚い本に穴でも開けるような視線を突き刺した後、小さく息を吐くと、そっとつぶやいた。 「……読む本がなくなった」 「へ!?」 「もちろん、地球上で出版されたすべての書籍を読み終えたというわけではない」 いや、そりゃそうだろう。いくら万能有機アンドロイドでもそんなことはできないはずだ。でも長門なら、やれと言われればやりかねないかもしれないが。 長門は、座ったまま俺を見上げると、今度は俺の視線を押し返すような勢いで見つめ返してきた。 「情報統合思念体の自律進化の可能性に少しでも関連があるようなものから単なる娯楽作品まで、あらゆるジャンルのさまざまな代表的な書籍を読了し、傾向と対策についてはほぼ把握した」 「け、傾向と対策って……」 長門の鋼の無表情の中に確固たる自信がみなぎっている様に見える。 「読むべき本がなくなった」 「いや、そんなことはないだろう?」 「昨日はこの地域の電話帳を読んだ」 「な、なに?」 そうか、朝比奈さんが言っていた細かい数字が並んだ本って、電話帳だったのか。いったい長門は電話帳を読んでどうするつもりだったんだ? ところで、朝比奈さんは電話帳というものの存在を知らなかったのか? 「記載された内容を記憶し、電話番号の下四桁で昇順に並べ替えた。その結果を解析したところ、重複も少なくほぼ一様に分布していることがわかった。ただし、数字個々に見ると、四と九の発現頻度がやや少ない傾向が見られた」 「あ、あのぅ、長門……」 お前、そんなことやっていたのか。そこまで追い詰められていたってことなのか。朝比奈さんに声をかけられたときには、きっと頭の中で数字の並べ替えでもやっていたんだろう。だから、少し遠い目をしていたってことか……。 俺はそんな長門にかける言葉が見つからなかった。 「興味深い結果だった」 「そ、そうか、それはよかったな」 何がよかったのかはわからないが、俺はそう答えるしかなかった。 少しの間、長門は黙って俺を見上げていた。やがて、ポツリと話し出した。 「もし……」 「ん?」 「もし、おすすめの本があれば紹介して欲しい」 そう言う長門の黒い瞳は、いつもより少し輝きを失っているようにも感じられた。 「俺がお前に本を紹介って……」 普段からたいして本なんか読んだことない俺が、目の前の読書マシーンに紹介できるはずはないだろう。俺が読んだことがあるような本は、長門もすでに読み終えているはずだ。 「なんでもいい」 「なんでも、って言われてもだなぁ……」 俺をじっと見つめる長門の真摯な瞳に期待を込めた一縷の光を見たような気がした。世話になっている長門の求めにはなんとか応じてやらなければなるまい。 「わかったよ、何か探しておくよ」 長門はわずかに首を傾けると、ほっとしたように口元をわずかにほころばした。 「でもな、長門……」 俺はさらに続けた。 「別に『読書の秋』だけじゃないぜ。せっかくいい季節になってきたんだから、本読むのもいいけど、どこか出かけたほうがいいと思うぞ」 「国立国会図書館に行ってみたい」 「いや、だからな、そうじゃなくて、ハイキングに行くとかだなぁ」 「……紹介して」 「え?」 「秋のお出かけにふさわしいところ」 ううーん、まぁ確かに、俺が長門に紹介できるのは、本よりも行楽地のほうがいいにきまっている。 「よし、じゃ、今度の休みにどこか行こう。『行楽の秋』だな」 「…………」 静かに立ち上がった長門は、窓から少し乗り出す様に外の景色を見つめている。その長門の小さな後姿を見つめながら、俺はどこか気晴らしになりそうないいところがないか考え始めた。 しばらくして振り返った長門の俺を見つめる瞳には再び輝きが戻りつつあった。 「楽しみ……」 小さな声でひとことだけつぶやいた長門の無表情の中にわずかに芽生えた微笑が、秋色たっぷりのさわやかな青空を背景に、どんどん大きくなっていくような気がした。 Fin.
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/1297.html
長門ふたり 第五章 長門を消去せよ! 「エージェント番号○×□□、朝比奈ミクル、定期レポートを提出し状況を報告しなさい」 「はい」 みくるは久しぶりに自分の時空に戻っていた。時間管理局でのレポートはいつも緊張する。 「今回提出したレポート番号○○にある通り、涼宮ハルヒには変調は見られません。 過去一ヶ月間に新たな時空の歪みを生成した痕跡もありません」 「よろしい、朝比奈みくる。ご苦労だった」 ほっと溜息をつくみくる。思えば、ここに出頭して「過去」でエージェントとなる 命令を初めて受けてから、既に1年以上の時間が経過していた。 最初は嫌だった。一人だけで、知る人もない世界に行き、自分の正体を明かすことも 許されない。心の内を打ち解けられる友人も、甘えられる恋人も作ることは許されない。孤独と 欺瞞に満ちた日々。ここに来る度に「任務解除」を申し渡されることを心密かに願ったものだ。 今も心密かに、ここに来る度に願うことがあるのは変わらない。もっとも、今では 「任務解除」を申し渡され「ない」ことを願っているのだが。 「みくる」 「はい」 「新しい任務を言い渡す」 「えっ」 「心配するな。お前が今の時間平面での任務継続を可能なかぎり長く続けたいと 思っていることはよく認識してる。新任務は、同じ時間平面での任務だ」 「はい、ありがとうございます」 「新任務は情報統合思念体の情報端末の破壊だ」 「はい」 「このデータカードに当該情報端末の情報が入っている。 確認してから破壊するように。破壊のための手順もデータカードに 記述されている。下がってよろしい」 「はい」 どうやら、みくるは情報統合思念体の情報端末の破壊という付加的な 任務を命じられたようだった。観察以外の任務を請け負うことは滅多に無かった。 「頑張らなきゃ」 自分がドジなのはよく認識している。自分がすることは観察ばかり。 規定事項と禁則事項の山。未来人なのに何も知らされない不合理。 そんな自分が時おり悲しくなる。そんなとき、SOS団のみんなとすごすと 本当にほっとする。正体を明かせないはずだったのに、今では自分の未来人という正体を 知りながら、それでいて仲間だと思ってくれる人間があの時間平面に3人もいるのだ。 古泉君、長門さん、キョン君。なるべく長く、今の任務を続けたい。そのためには この任務を確実にやりとげなくては。自分の情報端末にデータカードを差し込む (と言ってもキョンの時代の人間がみたら、名刺大の板を額にあてたようにしか 見えないだろう。この時代の情報端末は脳に内蔵である)。 ターゲット:ヒューマノイドインターフェース 長門の顔が思い浮かんだ。ちょっと気分が暗くなった。あんなのを破壊するのだ。 ちょっと見には人間と見分けがつかない。気分がいい仕事じゃ無いな。 でも、いくら見た目が人間でも所詮、ヒューマノイドインターフェースは死の概念 すら理解できない冷酷な機械に過ぎないのだ(長門さんは違うけど)。 躊躇してどうする、みくる頑張れ! 続けてデータを読み込み表示したみくるが脳内ディスプレイの中に見たのは 無表情な長門の顔だった。 「できません!」 みくるは泣きながら時間管理局に取って返した。 「なぜ、できない」 「長門さんは、長門さんは、大切な友人なんです」 「だから?」 「だから殺すことなんてできません」 「殺すのではない。破壊するのだ」 「同じことです」 「この任務を拒否すれば現在の任務も解除しなくてはならないが 構わないのか?」 任務の解除?じゃあ、もう二度とみんなに会えない。 「こ、困ります」 「それでは、ヒューマノイドインターフェースの破壊を遂行するのだな?」 「そ、それは」 みくるの目から涙があふれ出た。長門有希を殺すか、このまま一生みんなにあえないか、 どちらかを選ぶしか無いのだ。答えは決まっていた。 「任務を解除して下さい...」 みんなの顔が思い浮かんだ。キョン君、長門さん、涼宮さん、古泉くん、鶴屋さん。もう二度と 会えない。お別れも言えなくてごめんなさい。 「朝比奈みくる」 「は、はい」 「お前は解ってないようだな」 「何が、ですか?」 「お前が辞退しても当該ヒューマノイドインターフェースは別の時間監視員の手で 破壊されるのだぞ。お前にその任務を与えたのはせめてもの情けだと言うことが解らないのか?」 「ど、どういうことでしょう?」 「お前以外のものがこの任務遂行を命じられていたらどうなるかよく考えてみることだ」 談笑するSOS団員。ふいに襲い来る影。倒れる長門有希。呆然と立ち尽くすみくる。 私が拒否しても何も変わらないんだ...。みくるは自分の無力さを噛みしめていた。 「わ、わかりました。任務を遂行します」 「よろしい。では行きたまえ」 長門有希の破壊は規定事項なのだ。自分にどうこうできることではない。 だったら、せめて、自分の手で。少しでも長門さんが苦しまない方法で....。 時間管理局から渡されたデータカードに入っていたヒューマノイドインターフェースの 破壊方法は拍子抜けする程簡単だった。データカードには粉末ウィルスの作成法が 記されていた。これをお茶に入れて飲ませる。ただそれだけ。ウィルスは人間には全く無害。 ヒューマノイドインターフェイスにとっては致命的。摂取後、1秒でウィルスはインターフェースの 情報中枢を破壊する。それでおしまい。SOS団所属メイドであるみくるにとっては この上なく容易な長門有希破壊方法だった。 次の日、みくるは早めに部室に行くとお茶の用意をし、準備してきた粉末ウィルスを お茶に溶かした。味も匂いも全く無い。長門有希が入って来る。すかさず、お茶を だす、みくる。 「大丈夫?」 「え、どうしてですか?」 「あなたの脳波がはげしく乱れている。不安感の印」 「なんでもないですー。ちょっと夜更ししたんです、昨夜。 さ、お茶を飲んで下さい」 長門は黙って湯飲みを手に取るとぐいっと... 飲まなかった。そのまま湯飲みを机においた。 「朝比奈みくる」 「は、はい!」 「本当のことを話して」 「本当のことって」 「なぜ、あなたはそんなに不安感に苛まれているのか。理由があるはず」 「そ、それは」 「話して。真実を」 もう限界だった。 「ご、ごめんなさい。長門さん。わたしはあなたを「殺そうと」したんです」 「そう」 長門は本を開くと続けて読みはじめた。 「あのっ、怒らないんですか?」 「あなたは悪くない。悪いのはあなたにこの任務を与えた人間。 あなたを怒っても無意味」 「そ、それはそうですが」 「とにかく、話して、全部」 その日の部活が終わるとあたし達は長門さんのマンションに集合した。涼宮さんの 前で放せる話題ではなかったからだ。そこでキョン君達が聞かされたのは驚天動地の 真実だった。 「朝比奈さんが長門さんを殺すのを拒否するとどうなるんですか」 「わたしの任務は解除され、より強力なエージェントが送り込まれてきます。 今度は私のように観察が主たる任務のエージェントではありません。 実働部隊としてありとあらゆる特殊任務を遂行するように高度の訓練を 受けたエージェントです」 「そいつらは長門に勝てるんですか?」 「わかりません。でも、彼らにはいろいろな能力が与えられているはずです。 勿論、申請無しで時間移動する権限も与えられています。 たやすい相手ではないと思います」 「あなたは失敗したと報告すべき」 「でも、そうなったら、わたしは任務を解除されます」 「されない」 「されないにしても新しいエージェントが...」 「構わない」 「わたし『たち』は消去されない。大丈夫。信じて」 「わかりました。言う通りにします」 「明日、粉末ウィルスをもう一度飲ませて。いまからワクチンを 作成するのでわたしには効かなくなる。あなたはただ ウィルスを飲ませて失敗したとだけ報告して」 「はい」 翌日。お茶の中に粉末を溶かし、みんなに出す。 何も知らない涼宮さんは勿論、ぐいっと飲み干す。 古泉くんとキョン君もゆっくりと飲み干す。 いよいよ長門さんの番。手が震える。今にもお茶をこぼしそう。 お盆がかたかたなってしまう。もし、ワクチンが効かなかったら? 長門さんが「死んで」しまったら? 「大丈夫。信じて」 長門さんはお茶を飲んだ。それから永遠と終われる程長い一秒が経過した...。 長門さんは静かに茶碗を置いた。 みくるは跳び上がって喜ぶのをなんとかこらえなくてはならなかった。 「状況を報告せよ」 「失敗です。粉末ウィルスを摂取させましたが効果ありませんでした」 「そうか。さすがに簡単にはいかないようだな」 「はい」 「さがってよろしい」 「は?」 「任務に戻りなさい」 「ですが、わたしは失敗を」 「朝比奈みくる。君の本来の任務は涼宮ハルヒの観察だ。 その点に関しては今の君の当該時空での立場は余人をもって代え難い。 今回の任務の失敗は大きな問題ではない。君は指令通り任務を果たした。 失敗したのは君ではない。ウィルスだ。下がってよろしい」 みくるは驚いていた。てっきり、これで終わりだと思っていたのだ。 だが、長門さんは正しかった。彼女は私が任務解除されないことを知っていたのだ。 部室で長門と二人っきりになった時、みくるは長門にこっそり告げた。 「ウィルスは効かなかったと報告しました」 「そう」 「新手のエージェントが来ます。わたしとは比べ物にならない凄腕が」 「大丈夫。まかせて」 本当に大丈夫なのだろうか?みくるは不安だった。 長門しかいない文芸部室。しずかにページをめくる長門。 ふいに、時空の乱れを感じて顔をあげると目の前には 不敵な笑いを浮かべた男性が一人。手には奇妙な装置を 持っている。 「あなたは誰?」 「おまえが知る必要は無い。なぜならこれから...」 「あなたが死ぬから」 突然、後ろから声をかけられて男は驚愕して振り返った。 そしてもっと驚くことになった。そこにも長門有希が立っていた。 「な、何?」 「さようなら」 さすがの手練のエージェントにも一瞬のスキが生じた。 いうまでもなく、この「一瞬」は長門にとっては無限の時間が与えられたのとあまり 変わらなかった。二人の長門が呪文をつぶやく。 「★◯◎×αβγ□...」 男の胸に小さな黒い点が出現したかと思うと、男は悲鳴をあげる間もなく 黒い点に吸い込まれてかき消えるように消滅してしまった。 ドアが開き、キョン、みくる、古泉が入って来た。 「すごいですね。長門さん」 「なにやったんだ、長門?」 「彼の体内にマイクロブラックホールを作成した」 「ヒュー」 「すごいですね、長門さん」 ああ、長門さんが敵じゃなくて本当に良かった。 自分が長門さんに粉末ウィルス入のお茶を手渡した時、 長門さんは「本当のことを話して」と言う代わりに 今、時間エージェントに目の前でやってのけたことをわたしにしても よかったのだから。 ...... ... レポート○×□□-1379 結果:失敗。 経過:当該時空の観察要員に当該ヒューマノイドインターフェイスの消去を 指示するも失敗。ついで実行要員を三度に渡って派遣するも失敗。 分析:当該任務の失敗理由は不明。任務の重要度と人的損失の軽重をはかりにかけ、 当該任務は遂行を中断し、無期延期とする.... 朝比奈さん(大)はレポートを読み終わると情報端末のスイッチを切った。 もっとも、「端末」とは言っても実際には自分の脳内に設定された情報 機能に過ぎない。キョンの時代の人間が見たら、朝比奈さん(大)が瞬きしてから ちょっと微笑んだようにしか見えないだろう。あの時はなぜ、長門さんを消さなくては いけないのか、それがどれくらい重要なことなのか全然、わからなかった。 ただ、任務と友情の板ばさみになって苦しんだだけだった。今は、未来人 (自分をこう考えるのは奇妙だったが、長い間キョン達と暮らすうちにそう 考えるようになっていた)がなぜ長門を消そうとしたのか、それがどの程度 重要なことだったのか、よく解る。あの時、今の知識があればあんなに苦しむことも なかっただろう。でもそれはそれ。あの時はあの時。結局、自分は長門さんを助けたのではなく 自分自身を、あの時空にいることができる自分を救ったのだった。 これからキョン君に会いにいく。彼があたしと会うのは初めて。でも、何も教えてあげられない。 白雪姫としか。でも、頑張ってねキョン君。あなたならきっと乗り切れるわ。 これから起きることを。全て。だって、あの時、わたしがあなたちと過ごした 時間平面であなたは立派に全てをやり遂げたのだから。 第六章
https://w.atwiki.jp/teamsatisfaction/pages/53.html
遊戯王5D s91話のセリフ。 ガトリングオーガのモンスター効果によってライフが0になった鬼柳さん。 あわば、ゲームセットかと思われたその時、ライフ0になったのにも関わらず立ち上がる我らが鬼柳さん。 漆黒の黒い負の歴史のオーラを身にまといながら不敵に笑う鬼柳さんは、インフェルニティ・ゼロの効果を特殊召喚し、 その効果を発動する。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (widhth400) インフェルニティ・ゼロは、ライフが0になってもこのモンスターがフィールド上に存在する限り敗北とはならないという 驚異のカードだったのだ。 その効果を聞いたロットンはこのセリフを言い放った。 遊戯王のアニメなどで、トンデモ効果を持ったモンスターが登場した時に使うといいかも。 類義語:「インチキ効果もいい加減にしろ!」