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ホームルームが終わると、俺とハルヒはまっすぐ文芸部の部室に向かった。 ハルヒと肩を並べて歩いていると、こいつが妙に上機嫌なことに気がついた。 俺の視線に気がついたのか、ハルヒを顔を上げて俺に言ってきた。 「私がどうして機嫌がいいのか知りたいでしょ?」 別に。まあ、無理を言うなら聞いてやらんことも無い。 一週間後の天気くらいには気になるからな。 「駅前に新しくできたケーキ屋さん知ってるでしょ?」 ああ、先週オープンしたばかりのあれな。妹が行きたいとか騒いでたから覚えてる。 「そうよ。あそこのプリンはね、それはもう、天国と地獄が入れ替わるんじゃないかってくらい美味しいの」 それって美味いのか? というか天国と地獄が入れ替わったら神様を大混乱だろう。 「だから昼休みにこっそり抜けて、買ってきたの。最後の一つだったんだから!」 昼休みに見かけ無いと思ったら、そんなことしてたのか。 よくもまあ、プリン一つにそこまで頑張れるものだ。 「それくらい美味しいのよ!」 いつの間にか、俺達は部室の前まで来ていた。 ハルヒはいつものように勢いよくドアを開ける。朝比奈さんが着替えてたらどうすんだよ。 幸か不幸か、麗しいメイド服の先輩の姿は無く、読書好きの宇宙人の姿があった。。 「ちょっと、有希、それって!」 「………つい」 訂正。食い意地の張った宇宙人がプリンをもぐもぐと咀嚼してる姿があった。 見れば、容器の中はすでに空で長門の口に入ってる分で終わりらしい。 「あんたねえ……」 いつものハルヒならブチ切れているところだが、今は怒るに怒れないでいる。 長門の申し訳なさそうな顔を見たら怒れないという気持ちは分からんでも無い。 長門には、大甘なこいつなら、なお更のことだろう。 「………」 「まあ、もう良いわ。有希には怒れないし、誰にでも食べられるところに置いてた私にも責任があるから」 言うまでも無いが、俺がハルヒのプリンを食おうものなら大激怒でも済まないだろうね。 一体、どんな罰ゲームをさせられることやら。 その時、、さっきまで無言だった長門が立ち上がった。 「私という個体は今回のことを非常に申し訳なく思っている。せめてものお詫びをしたい」 「え、別のいいのよ。言ったでしょ、私も非があるって」 ハルヒはいつになく饒舌な長門に驚いたのか、しどろもどろに答えを返した。 「あなたに非は無い。完全に私の責任」 そう言って、ハルヒに一歩近づいた。 「あなたはプリンを生命維持の為ではなく、嗜好品として摂取しようと考えていたと私は推測した」 長門はまた一歩、ハルヒに近づく。 「ちょ、ちょっと有希、あなた何する気よ?」 「よって、あなたがプリンの味覚情報を得れば、完全ではなくてもあなたの欲求は満たされるはず」 また一歩近づく。長門とハルヒの距離は50cmも離れていない。 長門はハルヒの腰に、両手を伸ばした。 「有希、待ちなさい! あんたまさか!?」 「幸い、プリンの成分の一部は私の口内に残存している」 「ゆ……ん、むぐ」 何かを言おうとしたハルヒの唇は、長門の唇によって多少、強引にふさがれた。 長門はハルヒの腰に添えられた左手をそのままに、右手をハルヒの後頭部に回した。 まるでハルヒが逃げられないようにするために。 ハルヒは長門の唇から逃れようと身を捩ったが、いかに馬鹿力のハルヒと言えども宇宙人の前には無力だった。 しばらく、それでも長門の腕の中で暴れていたハルヒだったが ピチャピチャと何かが絡み合う音が聞こえてくる頃には、抵抗することやめていた。 そうしてハルヒは開放された。 時間にして30秒ほどだったが、やけに長く感じた。 俺は結局、二人の熱い接吻をじっくり見入るように眺めていたことになる。 ハルヒは腰が砕けたように床に、萎れるように座り込んだ。 先ほどまでの行為のせいか、それとも俺に見られていたからか、顔は人体の限界に挑戦するかのような赤さだった。 「な、な、なななな」 あまりのショックのせいか、言語を発せられないらしい。 「私は先ほどの行為では、完全に満足していない。私はあなたを欲求を叶えるために先ほどの行為を行った。次はあなたが私に協力することを推奨する」 ちょっと、待て。お前は結果はどうあれ、ハルヒのプリンを食べた償いにさっきのキスをかましたんだろうが。 それで、次はあなたってどう考えてもおかしいだろう。詭弁、もしくは詐欺ってやつだ。 ていうか、単にお前がやりたかっただけだろ。 長門は、床に座っているハルヒを同じ目線までしゃがむと目を閉じて、わずかに唇をハルヒに突き出した。 「有希、私はしないからね!」 ハルヒが至極当然の返答を終えると、ほぼ同時にドアがノックされた。 朝比奈さんか古泉だろう。 流石に今の状況は不味いと判断した俺は、急いでドアを開けると外に出た。 なるべく中の様子を見せないように。 そこにいたのは、朝比奈さんと古泉の二人だった。 「なにごとでしょうか?」 「いや、今は少しまずいんだ」 「ふぇ? 何かあったんですか?」 「たいしたことじゃ無いんです。気にしないで下さい」 「涼宮さんと長門さんは中に?」 「何があったんですかー?」 俺が二人の質問に答えていると、不意にドアの向こうから長門の声がした。 「この部屋の情報を書き換えた。今から二時間は誰も入ることはできない」 おいおい、ちょっと待て。お前は二時間で何をするつもりだ。 「その問いに答えることはこの国ではセクハラに分類される」 ………もう、何も言うまい。 俺は横で状況を飲み込めないでいる、朝比奈さんと古泉に事情を話すと家に帰ることにした。 鞄は部室の中だったが知ったことか。今日は疲れた。やれやれ。 翌日、長門と手をつないで登校する二人を目撃した生徒が続出したことを谷口から聞いた。
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『主人公がバカ』の議事録 【提案内容】 2009年12月26日 題名 主人公がバカ POV説明 主人公がバカなゲーム ●ひろいんコメント エロゲーは主人公がバカで面白い方が多いので、登録してもいいかと思いますが、主人公がバカ、ではなく、主人公がバカで面白いの方が私の感覚に合うかなと思っています。 しかしながら、主人公がバカで面白いという観点でエロゲーを買う方がいるのかはちょっと疑問です。 退屈な共通パートを乗り越えるために、主人公がバカで面白い方がいい…かもしれませんというところでしょうか。 【審議】 2010年07月25日 ~ 2010年08月08日 内容 提案者待ちの期間中、提案者が現れなかった為、見送りとなる。 【結果】 2010年08月08日 審議見送りされました。 タグ一覧:POV
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佐々木さん、最後の一葉の巻 病院にて 佐々木「十二、十一、十……」 橘「佐々木さん、何を数えているのですか? 窓の外には小さな庭と木くらいしかないのです」 佐々木「六。折れるのが早くなってきたわ。三日前は20近くあったのに。数えていたら頭が痛くなったもの。でも、今は簡単だわ。また一つ落ちたわ。あと、五つしかない」 橘「だから何なのです」 佐々木「葉っぱよ。あの蔦のつるの。最後の一葉が落ちたら、私のフラグがへし折れるの」 橘「そんなバカな話はないのです。退院したら、一緒に新世界を創造して、ヒロインになるのです」 佐々木「いいの。明後日は嵐になるわ。きっとそれで最後の一葉が落ちて、 私の使いすてのテコ入れキャラとしての寿命も終わるの」 橘「そんなことありませんってば!」 橘さんがどんなに言葉をつくしても、佐々木さんはどんどん衰弱していきます。 それにあわせるかのように、葉っぱは一枚、また一枚と落ちていきます。 それと同時に阪中さんが元気なくなったり岡田さんが元気なくなったりしましたが、それは余談です。 困った橘さんは、とうとうキョンに全てを打ち明けました。 佐々木さんが入院して心細くなり、最後の一枚が落ちると同時に、自分のヒロインとしての 立場も終わると思い込んでいることを。 キョンはそれをツッコミをいれずに聞き、何か考えていたようでしたが、何も言わずに立ち去りました。 そして嵐の夜が過ぎました。橘は祈りながら一睡もせず夜をすごし、翌朝一番に佐々木さんの所へ行きました。 佐々木「ねえ橘さん、ブラインドを開けてくれないか。もう覚悟はできてるから」 橘「だめなのです佐々木さん!」 佐々木「お願い、橘さん」 観念して橘がブラインドを開け、おそるおそる蔦を見ると、 どうでしょう。最後の一葉が、嵐にも耐え、けなげにも残っているではありませんか。 橘「見てください佐々木さん、あの葉っぱを」 佐々木「ああ、なんてこと。……ごめんなさい橘さん。私甘えていたわ。 佐々木団の団長として、そして中学時代のキョンを知る唯一のヒロインとして、 私がんばってみる!」 橘「佐々木さん、その意気なのです!」 そこへ、佐々木さんの部屋に来客が。 キョン「よう佐々木、元気か?」 佐々木「き、キョン! ……とそちらは」 キョン「お前が元気ないって聞いてな。長門に頼んで、あの葉っぱの時間を凍結したから。 これでいつまでも葉は無事だぞ。よかったな佐々木。 長門が特殊な能力使ったのはナイショで頼むぞ」 佐々木「……」 長門「……いい。あなたのタメだから」 キョン「いつもいつもすまんな長門。じゃ、俺はお礼を兼ねて長門と図書館行って来るから。 早く元気になれよ、佐々木」 長門「……行く」 橘「……」 佐々木「……………………」 橘「またいつものオチですかー!!」
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528. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/17(日) 02 03 07.44 ID vXogxTMK0 QB「マミ・・・」 マミ「はい、それじゃぁ次のお題ちゃっちゃと行くわよー!」 QB「・・・死んだんじゃなかったのかい?」 マミ「俗に言う『細けぇこたぁイイんだよ!』ってやつね!」 QB「わけがわからないよ」 マミ「それじゃあ次のお題は 533よ!」 533. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/17(日) 02 04 23.03 ID 1nBAvd190 バカ 541. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/17(日) 02 08 19.71 ID vXogxTMK0 マミ「次のお題は『バカ』ね・・・」 杏子「おい、今私をバカって言ったか?」 マミ「言ってない言ってない!」 QB「今日は深夜も人が多いね、制限時間は2 28まで、それじゃあスタート!」 杏子「バカって言うやつはこうしてやる!」マミマミマミマミ マミ「ちょっ、やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」 542. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/17(日) 02 10 17.90 ID mz29VZNa0 さやか「そういえば杏子、あたしがバカってところ否定しなかったな〜って」 杏子「それどころじゃねーよ」 543. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/17(日) 02 10 54.34 ID flBiDd8k0 ほむら「美樹さやかって、ほんとバカ。」 ほむら「どうして…あたしなんかを、庇って…先、に、逝っちゃ、…グスッ、うのよ…!!」 544. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/17(日) 02 11 21.06 ID GYEe2/hF0 まどか「ほむらちゃんの馬鹿!」 ほむら「まどかの馬鹿!」 杏子「あれは?」 さやか「ただの痴話げんかよ」 杏子「ふーん……!」 杏子「さやかのバーカ」 さやか「死ね」 杏子「」グス 545. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/17(日) 02 11 22.72 ID r+SyQXcX0 杏子「マミ…先に逝きやがって…。この大馬鹿野郎が…!」ダンッ 546. 榊鳥 ◆SSkkOxOZ3M 2011/07/17(日) 02 11 42.98 ID m2EYbKIF0 ほむら「はぁっ、はぁ、まどかっ…」 まどか「あ、だめぇ!ほむらちゃ…!きたないっ…!」 ほむら「だいじょぶ…まどかに汚いところなんて、ないから」 まどか「はぅ…、ばか、ほむらちゃんの、ばかっ…」 ほむら「まどか、好き、愛してるっ…!」 まどか「ばか、ばか…ほむらちゃんの変態っ…!」 ほむら「そんなことを考える深夜2時」 杏子「馬鹿が」 547. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/17(日) 02 13 29.86 ID G69Tk9zR0 ほむら「まどかは大バカね」 まどか「ほむらちゃんはわたしバカ」 マミ「QBは馬鹿」 QB「マミは本物の馬鹿だ」 杏子「ばか」 さやか「ばか」 杏子「殴るぞばーか!」 さやか「うっさいばーか!」 杏子「あ?てめぇ自分がほんとばかって言ってたじゃねーか!!」 さやか「あんたよかマシよ!ばか杏子!!」 杏子「ばーかっ!!」 さやか「ばーかっ!!」 ま・ほ・マ・Q「「「「・・・バーカ・・・」」」」 548. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/17(日) 02 15 02.85 ID vXogxTMK0 さやか「う〜ん・・・」 杏子「お?宿題か、こんな問題も解んないのか、バカだな〜」 さやか「うっさい!バカって言った方がバカなのよ!」 杏子「あぁ?バカにバカって言って何が悪いんだよ、や〜いバ〜カ」 さやか「アンタの方こそバカでしょ!このバカー!」 さや杏「ぐぬぬぬぬぬ・・・」 マミ「バカって言うか・・・」 ほむら「ガキね・・・」 549. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/17(日) 02 15 07.10 ID flBiDd8k0 上条「失ってから気付くなんて…僕は世界一の大馬鹿野郎だッ…!!」 550. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/17(日) 02 24 01.13 ID gYJlVn4S0 杏子「よう、バカ」 さやか「むかっ、なに出会い頭に失礼なこと言うのよ!さやかちゃんカチンと来たわよ、カチンと!」 杏子「だってあんたバカ宣言しちゃったじゃん、8話のタイトルにまで出張って堂々とさ」 さやか「バカ宣言じゃないわよ!後悔という感情の吐露よ!あんな展開、愚痴の一つもこぼしたくなるわよ!」 杏子「じゃあ自己紹介?」 さやか「話聞いてた!?自己紹介じゃないわよ!あたしってほんとさやか、なんて自己紹介聞いたことある!?」 杏子「美樹バカ」 さやか「名前になっちゃった!?やめて!この街の平和はバカちゃんが守っちゃいますからねー!って超バカっぽいからやめて!」 杏子「バカさやかの方が語呂がいいか」 さやか「お願い!もうバカでもいいから美樹さやかでいさせて!」 551. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/17(日) 02 27 52.19 ID hroLM8iOO 上条「ねぇ?さやか?」 さやか「ん?」 上条「もし、僕の手が治らなくても、ずっと一緒にいてくれるかい?」 さやか「バカじゃないの?そんなの当たり前でしょ?」 上条「そっか……じゃあ僕は何があっても頑張れるよ……」 さやか「バカ……」 552. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/17(日) 02 28 34.82 ID vXogxTMK0 マミ「タイムアップ!ここまでよ!」 QB「投票は2:40までだよ!それじゃあきゅっぷい!」 553. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/17(日) 02 28 45.11 ID 1nBAvd190 550 さやかバカなあんこちゃんかわいい 554. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/17(日) 02 28 57.09 ID /sF13wjkO QB「ま〜どか!ま〜どか!ま〜どか!」 さやか「ああ、今日はバカQBなのね」 杏子「どういうことだよ?」 さやか「まあ見てて頂戴」 プチッ QB「…いきなり何をするんだい、美樹さやか」 杏子「あ、戻った」 プチッ QB「…僕の扱いについて君とは一度じっくり話し合う必要が」 プチッ QB「や〜め〜ろ〜よ〜は〜な〜せ〜よ〜か〜え〜せ〜よ〜」 さやか「ね?殺された回数が3の倍数の時、QBはバカになるのよ」 555. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/17(日) 02 29 08.11 ID GYEe2/hF0 546 あはははもう駄目だ 556. 榊鳥 ◆SSkkOxOZ3M 2011/07/17(日) 02 29 30.96 ID m2EYbKIF0 549 気づくのが遅いんだよ…お前は… 557. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/17(日) 02 30 04.03 ID Dd3BFxQ00 550 美樹さバカ… 558. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/17(日) 02 30 12.39 ID flBiDd8k0 548 二人ともかわいい 559. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/17(日) 02 30 39.68 ID gYJlVn4S0 544 杏子はちゃんとグローブをはめてるのに、さやかはメリケンサック、そんな状態でのクロスカウンター みたいな感じ 560. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/17(日) 02 30 51.20 ID mz29VZNa0 544 何という痴話喧嘩 561. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/17(日) 02 30 54.01 ID hroLM8iOO 546 解る。解ってしまう 562. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/17(日) 02 31 26.55 ID r+SyQXcX0 549 頑張れ、さやかの分まで 563. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/17(日) 02 34 37.77 ID G69Tk9zR0 542 (´・ー・)<糞ワロタ 566. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/17(日) 02 46 22.00 ID vXogxTMK0 マミ「集計結果の発表よ!」 2票 544 「何という痴話喧嘩」 546 「あはははもう駄目だ」「解る。解ってしまう」 549 「気づくのが遅いんだよ…お前は…」「頑張れ、さやかの分まで」 550 「さやかバカなあんこちゃんかわいい」「美樹さバカ…」 1表 542 「糞ワロタ」 548 「二人ともかわいい」 QB「見事なまでに団子状態だね、この場合はレス番の一番早かった人が優勝だよ」 マミ「というわけで、優勝は 544さんよ、おめでとう!」 杏子「それじゃあ次は 544にバトンタッチだ」 さやか「一応言っとくけど私バカじゃないからね」 杏子「いやバカだろ」 さや杏「ぐぬぬぬぬぬぬ・・・」
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『長門有希の冬色』 「ふぅー、寒いなぁ」 俺の隣には、いつもの北高指定セーラー服にカーディガンを羽織って、その上にダッフルコートを着た長門が、普段と変わりない涼しげな表情で座っている。 「何もこんな日まで探索に出なくてもいいだろうに……」 かじかむ手をこすり合わせながら、俺は吹きぬける木枯らしを受けて揺れているすっかり葉の落ちた木々の枝を見上げてつぶやいた。 初冬、年末年始が近づき、あわただしい声を聞く時期になって、寒風吹く街中をうろつくことはなかろうに。そう、こんな時は長門のマンションの部屋のコタツでぬくぬくしながら、朝比奈さんのお茶を頂きつつ、まったりと時を過ごすのが一番なのだが、そんなことは我らの団長様は許してくれるはずもない。 せめて、この不思議探索を午後スタートにしてくれたのは、ハルヒも多少は俺たちのことを気遣ってくれたのだ、ということにしておこう。 そんなわけで、くじ引きの結果に基づき、俺は長門と二人でいつもの川沿いの公園にやってきた。寒さをしのごうといつものように図書館に向かったのだが、なんと臨時休館だった。ついてない。 仕方なく、少しでも暖かい日差しを期待してベンチに座っているのだが、日差しの暖かさ以上に吹き抜ける北風が冷たすぎる。 「大丈夫か、寒くないか?」 念のため、隣の長門に尋ねてみたが、 「…………」 じっと俺の目を見つめ返しながら、小さく肯くだけだった。 「体温調節も自由自在にできるわけだ」 「できる。でも、今はやらないようにしている」 長門は視線を足元に向けて、地面近くを飛んでいく落ち葉を眺めている。 「例の力は封印中か……」 「そう。完全に封印したわけではないが、できるだけ頼らないようにしている」 そう言って長門は再び俺の方に振り向いて、二つ三つ瞬きをした。 「そうか……そうだったな……」 去年のあの出来事をきっかけに、長門が万能有機アンドロイドの力の一部を自ら封印するようになって、そろそろ一年が経つ。その間にも、ハルヒや俺たちにいろいろとちょっかいを出してくる連中はいたが、長門の強大な力を発動するまでもなく、穏便に対処することができている。まぁ、よかったというべきか。 「不便じゃないのか?」 俺が話しかけなければ、いつまでも無言で座っているだけになる。この寒空の下、会話でもしていないとますます寒さが身にしみる。 「特に不便は感じない。能力を使わず人間と共に生活することも、自律進化の可能性に向けた何かのきっかけになるかも知れないと、情報統合思念体は考えている」 「自律進化ねぇ……」 情報統合思念体が考える自律進化っていうものがどんなものを意味するのかは未だによくわからない。しかし、長門を見ているともう十分進化しているのではないかと思うことがある。ハルヒの力を云々するより、長門の変化をトレースする方が、はるかにいろいろなヒントを読み取れるような気がするのだが。 「なぁ、長門、有機アンドロイドじゃなくて、純粋に人間になってみたいと思ったことはない?」 「人間に?」 「そう、人間。普通に、寒い時は凍えて、暑い時は汗かいて、楽しい時は笑って、悲しい時は泣くっていうの、どう?」 ふと、文芸部員だったあの眼鏡姿の長門の消えそうな笑顔が思い出された。あれは、今俺の隣にいる長門の願望だったのかも知れないわけだが……。 長門はしばらくの間、木々の上に広がる空の一点をじっと見つめていた。 やがて、ゆっくりとした口調で空を見つめたまま話し始めた。 「人間になりたいと思ったことはある。ヒューマノイドインターフェースとして任務を果たしていくには、もう少し人間らしい感情がある方がいい場合も時折存在した」 「いや、任務とかそんなんじゃなくて、純粋に、だよ」 「純粋に?」 「普通に高校生の女の子として、あふれんばかりの感情を持ちながら暮らしてみたい、ってこと」 俺は、隣で怪訝な表情をしているように見える長門を眺めながら、 「そうだな、一度、笑ってみろよ……」 「……それは無理」 「そうか? それこそ自律進化じゃないのか?」 長門はわずかに困惑した表情を浮かべながら漆黒のまなざしを少し輝かせて、俺のことを見つめていた。 「……検討してみる」 「なんなら俺からもお前の親玉に話してやってもいいぜ。長門を普通の女子高生にしてくれって、その方が新しい知見が得られるぜ、ってな」 俺は探りを入れるように長門の瞳を見つめ返しながら、返答を待った。 「…………まずはわたしから検討を依頼してみる。ありがとう」 いつものように三ミリほど右に首を傾けながら、長門は淡々と答えた。 まぁ、こんなところか。本当に長門が統合思念体に話すかどうかはわからないし、統合思念体で検討されたところで長門が人間になるとも限らない。 しかし、チャンスがあるなら俺は全力で応援するさ。長門には何度も世話になったからな。 話している間にもますます日は傾いて、体感温度も下がってきた。とっとと切り上げて帰りたいが、集合時間まではまだ少し早すぎるようだ。 「やっぱ冷えるな。あったかいコーヒーでも飲むか? 買ってくるけど」 「ありがとう」 俺は、長門をベンチに残して、少し離れたところにある自販機まで小走りで行き、間違ってアイスのボタンを押さないよう注意しながら、ブラックとカフェオレを買った。 冷めてしまわない様に上着の左右のポケットに一本ずつ入れてベンチに戻ると、長門は、閉じた膝の上に両手をのせたまま、目を閉じて何かを考えているようだった。 「おまたせ」 俺がカフェオレを差し出すと、長門は両手で包み込むように缶を受け取り、 「あたたかい」 と言いながら小さく頭を下げた。 俺は反対のポケットから取り出したブラックのプルタブを起こした。 「ブラックとどっちがいい?」 「これでいい」 「うん、じゃ、俺はこっちを貰うな」 俺は程よい熱さになったブラックコーヒーをごくごくと三口ほど飲んだ。隣の長門はまだ、缶を握り締めたままだった。 そんな長門を横目に捉えながら、俺は、遠くでほんのり赤く輝き始めた夕焼け空に話しかけた。 「たぶん、きっといつか、いつの日にか、人間になれる日がくると思うよ。だから楽しみにしてる……」 長門は缶をじっと見つめながら、わずかにコクンと頷いた。 「寒っ! もういいだろう、そろそろ行くか……」 一度飲みかけると一気に暖かさが失われていくコーヒーの缶を恨めしく思いながら、俺は続けた。 「それにしても、ほんとに寒くないの?」 手の中のまだ開けていないカフェオレの缶をじっと見つめている長門がポツリと言った。 「あなたの優しさと暖かさを感じるから、わたしは寒くはない」 「長門?」 ベンチから立ち上がった長門は、胸の前で大切そうに缶を抱えながら、二、三歩進んだところで振り返った。 「もし、わたしが人間になって感情を持つことができたら……」 そこで言葉を切った長門は、少しうつむき加減で寂しそうに小さく微笑んだように見えた。 「…………何でもない。気にしないで」 その時、また少し強い風が吹いて落ち葉が舞って行った。 冬色に支配されつつあるモノクロームな景色の中で、わずかに揺れている短い髪の小さな後姿を見つめながら、俺は缶も中身もすっかり冷たくなったコーヒーの中に、わずかな温もりを感じていた。 Fin.
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まぁ何も期待してなかったといえば嘘八百どころか嘘八億になるというもので そりゃあもう期待しまくりで文芸部室もといSOS団の部室のドアノブの捻ったんだが。 俺がなにをそんなに期待してたのかというと 普段俺はドアをノックしてから部室に入る。 なぜならばあの朝比奈さんが衣の着脱の真っ最中である可能性があるからだ。 確認してから出ないとそりゃあ紳士として失格ってものだ。 だが今日の俺は違った。たまにはノーノックで入ってもいいだろう、不可抗力ってヤツさ。 もしかしたら朝比奈さんの裸体が拝めるかもしれないしな。 一度くらい、そんなヘマしたっていいはずさ。 「すいません!ノック忘れてました!」とでも言やぁいいのさ、一度くらいそんな破廉恥なことをしてもバチはあたらんだろう。 まぁ朝比奈さんが着替えのさなかである可能性はかなり低いが、たまにはそんな夢も持たせてくれよな。 とまぁこんな思考をめぐらした上で俺はノック無しでドアをあけたわけだ だがまさかドアノブだけでなく自分の頭も捻らなくてはならなくなるとは予想外だったぜ。 朝比奈さんの土俵というか、彼女をそんな「土俵」などという汗臭い名詞と組み合わせたくなんかはないが 普段の朝比奈さんが着ているべきもの、メイド服を違う人物が着用しているのだ。 どうやらこの部屋には俺とソイツしかいないようだ。 キチガイハルヒもホモ古泉も妖精朝比奈さんもいない。 となるとあとは一人だけだ。 無口で本好き、谷口曰くAマイナーランクの美少女長門が朝比奈さんのメイド服を着用して立っていた。 古泉とのオセロではあまり俺の思考は働かさずとも勝てるのだが、今俺はかなり頭を回転させている。 だが答えなんか出るはずも無い。なぜ長門が華やかなメイド服を着飾っているのかなど。俺が答えを見出せるわけが。 「なにをしてるんだ長門」 ドアをあけてからこの言葉が出るまで5秒ほどか。俺にしてははやく混乱から抜け出せたんじゃないか? 「興味をそそられた」 「メイド服・・・にか?」 意外な返答。てっきり俺はハルヒに無理矢理着せられたのかと思っていたが、どうやら長門は自分からメイド服を着てみたくなったようだ。 こりゃ今日は雪が降るか?有希なだけにな。 「この本」 そういって長門は俺に一冊の本を手渡した。長門にしてはめずらしく、旅行先などでしか読んでいるところを見たことがないハードカバーでない文庫本だ。 俺はその小さな文庫本をパラパラとめくって挿絵を見てみた、そこにはメイド服を着た小女が描かれていた。 絵を見る限りだが、どうやらそのメイド服の少女は明朗で快活な人物らしい。なんとなく鶴屋さんを思い出す。長門とは対照的なキャラクターだ。 「このキャラにあこがれたのか」 俺がそう言うと長門はいつもの無表情で、だがどことなく訂正を求めるような趣で 「同様の衣装を纏う事で少しでも同期ができないかと考えた」 そう言い放ち、メイド服を脱ぎだした。そうだな長門、その服はお前には胸の部分が余りすぎてる。 メイド服のしたに何も着てないんじゃないかと思ったがちゃんと制服の上に着用していた。部屋を出る手間が省けたぜ。 メイド服をハンガーにかけ、長門は何事もなかったかのようにパイプイスに腰掛け、本棚から選んだ分厚い本を読み出した。 「同期ってのはできたか?」 「できない」 できるはずがないさ。いくら宇宙人でも、情報ナンタラっていうすごいやつでも実在しない、空想のキャラクターと同期なんかでいるはずがない。そんなこと、お前でもわかりきってるだろ? 「この本、借りていいか?」 俺は先ほど長門に渡された本を指して言った。 「いい」 「そうか、ありがとう」 俺が長門にそう言うやいなやドアが開き、妖精のような笑顔が顔を出した。朝比奈さんだ。 「ごめんなさい遅れちゃって。進路相談があって・・・」 朝比奈さんはハルヒがいないことに気づき 「あれ?涼宮さんはまだなんですか?あ、まっててくださいね、今お茶を淹れます。」 朝比奈さんはメイド服を手にとり俺の方を見て微笑んだ。 着替えるから外にでてろというこですか。部屋を出る前に長門の方を見てみた。チラリとだが。 長門いつものように静かに本のページをめくっていた。 単純に着てみたかったんじゃないのか。長門。 いつかお前にお茶を淹れてもらうことにするよ。そうだな、アールグレイがいいか。 グレイなだけにな。うん、つまらん。 終わり
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代わりに俺が重たい本を持ってやってカウンターまで行き、役員にまとめて受け渡す。 横で長門がゴソゴソとポケットからサイフを取り出した。そして、その中からは青色の図書館の貸し出しカードが出てきた。 「覚えてる?」 「なにを?」 「これ…」 そう言って長門は指で挟んでいたそのカードを、ほんのわずかにヒラヒラと左右に振ってみせる。 それで俺は彼女が何を言いたいのかということにようやく思い当った。 そうか。そういえばカードは。 本当は本を読んだまま動こうとしない長門をどうにかするために俺が作ってやったものだけど、 おまえの中では違うんだったな。 今の俺にはその記憶はまったくないんだけれど。 「…悪い、覚えてないんだ」 「…そう」 「すまん」 「いいの」 嘘をついて覚えていると言ってやるのは簡単なことだったけれど、なぜかそれはやっちゃいけないことのような気がした。 それにきっと長門なら、俺の嘘なんかあっさりと簡単に見破るだろう。 そしたらもっと傷つけてしまうことになってしまうかもしれない。それはダメだ。 こいつにはできるだけ本音で接していたい。 ウイイイイン… 本を鞄にしまってから外へと出た。外はもう暗くなりかけていて、さっきまでの暑さも多少和らいでいる。風も心地よい。 上を見上げると、かすかにだけど星が見えていた。 「これからどうする?」 「戻る」 「え、戻るってまさか学校にか?」 「コクリ」 「おいおい嘘だろ? またあの学校までの坂を上るのってのか? そりゃ勘弁だ。今日のところはもう終わりにしておこうぜ」 「でも…」 「でも?」 「鍵」 「ああ。うーん、大丈夫だよきっと。特に取られるような物も置いてないしさ。本だって学校のやつだろ?」 「……」 その時突然、何の前触れもなしに正面を向いて歩いていた長門が立ち止まり、その足を動かすことを止めた。 そして石になったかのように固まったまま動かなくなってしまった。 「? どうした?」 「…あの人…」 「え、あの人? どこ? 誰?」 「……」 「…付き合ってた…人…」 …… 「…は!?」 「あれ…」 「あ、あれって…」 ガーーン 「長門…お、おまえ…」 付き合ってたヤツ…いるのか… 「……」 へこんだ。それも強烈に。 打ちのめされた。 昂ぶっていた気持ちが急速にしぼんでいくのがわかった。 奈落の底へと蹴り落とされてゴロゴロと転げ落ちていくた亡者のような気分だ。 こいつが男と付き合うなんてことは絶対ないと思っていた… そしてなんとなくだけど…それは勝手な妄想だったけれど、 長門は、俺のことを待っていてくれたんじゃないかというような気がしていた。 どうやら本当にただの思い上がりだったらしい。 「…どれ?」 「あそこ…」 …まあ、しかたないか。 これだけ可愛いくて性格のいい子なんだ。他の野郎どもだってそりゃあ放っておくはずもないだろう。当たり前だ。 そうして言い寄ってきた大勢の中の誰かが、長門の心を的確に射止めたのだとしても、それはおかしくも不思議なことでもなんでもない。 …うん。 よかった。そうだよ。よかったじゃないか。いいことじゃん。 一人ぼっちでずっと部室の中に籠っているのなんかよりは、そりゃ健康的でずっといいことだ。 たとえそれが俺の知らないやつなんだとしても、関係ないさ。 よかったな。おまえだって普通に人と付き合うことができるんだな。 …そう簡単に納得することはとてもできそうになかった。 くそ、どこのどいつだ長門をたぶらかしやがったのは。 一目その顔を見てやろうと思い、俺は長門が指差す方を獲物を探す獣のごとく形相で見回した。 「…んん?」 だが、見据えた視線の先、それらしい男の姿はどこにもない。 見えるのは長い黒髪を風になびかせて歩く女の後姿だけだ。 「…あそこ? 俺にはどう見ても女しかいないように…」 …はっ 「な、長門っおまえまさか…」 「あなたが」 「…あなたが…付き合ってた…」 「…え?」 お… 俺? その時ようやく、昨日の部室での長門との会話がふと、頭の中で蘇った。 「…付き合っている人も、いるみたいだった…」 思い出した。 俺が付き合っていた8組の女。あれがそいつのことか。 そうか。長門が誰かと付き合ってたというわけじゃなかったんだな。 横にいる長門にバレないように、俺は大きく安堵の息を吐いて胸を撫で下ろした。 俺達とは大きな道路を挟んだ向こう側の道をゆっくりとした足取りで歩く女。 まったく。この俺なんかと付き合おうってのはいったいどんな趣味の女なんだ。 「…く…」 …だけど… ちょっと顔見てみたい。 前まで付き合ってた女がいったいどんな顔をしているのか。 それくらい確かめてみたくなるのが人情ってもんだろう? やたらと背が高くて細いということだけはここから見ただけでもわかるのだが。 …こっち向け。振り向けっ。 そう何度も心の中で強く念じたが、その思いはどうやらむこうまでは届かなかったようだ。 一度もこっちに顔を見せることなく、その元俺の彼女とかいうやつは曲がり角も向こうへ消えて見えなくなってしまった。 …あーあ。 「…やっぱり…」 「?」 「今日は帰る」 「え? あ…そ、そうか。うん」 長門は無言でUターンして、今来た道を再び歩きだした。 「あ、ちょ、ちょっと長門」 しかたないので俺も慌ててそれを追いかける。 心なしか、前を歩く長門のスピードがさっきまでよりも少し足早な感じがした。 「……」 …無言。 な、なんか沈黙が重い… 重いというより、空気が肌に刺さってくると言ったほうがいいだろうか。 さっきまでは全然何も感じなかったのに。 物言わぬ長門が発している空気が、明らかにさっきまでの穏やかなものとは違っていた。 …お、怒ってんのかな、もしかして… 「じゃあ」 分かれ道に着くと、長門は俺が進もうとしている道とは別の、横道の方に向かって歩き出した。 おかしい。そっちはたしか長門のマンションがある方向じゃないぞ。まだ曲がるのところはけっこう先のはずだ。 なのにそっちに行くということは、やっぱり… 俺といっしょにはいたくないってことだろうな。 「…ああ。また明日な」 俺も、今日はもうこれ以上いっしょにいない方がいいような気がした。 暗くなった夜道を長門一人で歩かせるのは多少心配だっけど、もうあいつの家までいくらもないから、まあ問題はないだろう。 「じゃあなっ」 ポツリと点いた薄明かりの外灯の下の長門に向かって、もう一度声をかけてから大きく手を振った。 長門もその声に反応してこっちを振り向き、俺に小さく手を振り返した。 手を振ったと言うよりは、胸の辺りまで上げただけという感じだったが。 白色の明かりに照らし出された長門の顔は、どこかもの寂しそうだった。 「ふう…」 …明日には機嫌直しててくれればいいけど。 「おいっ!!」 翌朝、教室へ着いたばかりの俺のむなぐらを、谷口がいきなり凄い力で掴みあげた。 「な、なんだよ」 「おまえ昨日の放課後、6組の長門といっしょに歩いてたらしいな!!」 「あ…」 なんて噂が広まるのが早い学校だ。 こいつの情報網の広さが異常なだけかもしれないが。 「う、うん。まあな」 「がーーっ!! なんだおまえ!! もしかして付き合ってんのか!?」 「ちげーよ。俺、文芸部に入ったからさ。それでいっしょなんだよ」 「あ!?」 「おまえ文芸部って……たしかその長門一人しかいない部活じゃねえか」 「うん」 「なんだそりゃ! おまえそれ下心見え見えじゃねーかよ!」 「なっ…そんなつもりじゃねーよ!」 「じゃ、なんでいきなり文芸部なんかに入るんだよ」 「…本が読んでみたかったんだよ」 谷口の言葉に、俺は必死になって反論を展開した。 …あながち間違いというわけでもないから、どうにも言い訳臭くなってしまう。 「ふーん…ま、べつにいいけどよ。しかし、変な趣味してんなおまえ」 「え、なんで?」 「だってよ、メチャクチャ地味じゃねーかあいつ。顔が整ってんのは認めるけどよ。 なんか暗そうだし、いっしょにいてもつまんねーだろ? 俺には無理だなぁ」 「な、なんだとこらてめえ!!」 ガタンッ! 「わっ、な、なんだよ!」 「おまえなぁ、今のもういっぺん言ってみろ。ぶん殴るぞ!」 「わーっ、わかったわかった。悪かったっ」 「ふん」 谷口の肩を掴んでいた手を離して、俺は席に座りなおした。 「…ふふん。キョンよ。どうやらおまえ本気みたいだな」 「……」 「ケケケ、いいことじゃねえか。だけど意外だぜ、おまえにロリ属性があるなんてさ」 「あ?」 「だっておまえ、前によく言ってただろ。俺は年上か大人っぽい女しか無理だって。 あんな小さい子供みたいな女におまえが惚れるとはなー」 どうやらこっちの俺と今の俺では、人格まで微妙にずれてしまっているらしい。 年上の女がいいなんて……思ったことは何度もあるけど、別にそれだけと特定したことなど一度もない。 「ほら、おまえが前まで付き合ってた女、いるだろ。あれがおまえの理想系なんじゃなかったのか」 「!!」 そうか。 何でこんなことに気づかなかったんだ。 こいつに聞けばいいんじゃないか。 「た、谷口っ」 「ん?」 「あ、あのさ。なんかすごい変なこと言うんだけど…」 「…? なんだいきなり。告白か? 俺に」 「いや」 「悪いんだが、俺が付き合ってたっていう女のところまで…ちょっと連れて行ってくれないか」 「はあ?」 「ほら、あそこにいるだろ」 谷口が入り口の前から、教室の後方辺りを指差して言う。 だけど俺にはそれがどこを指しているのかさっぱり見当もつかない。 「え、どこ? どこだよ」 「そこだよそこっ! 窓際の後ろから三番目!! いるだろっ!!」 「……」 「ったく…最近のおまえはどうもおかしいな。自分の彼女の顔忘れるなんてよ。鳥か? おまえは」 窓際の、後ろから三番目… そして、あの長い黒髪… 見えた。 「…嘘だろ」 スラッと伸びた、白く長い足。 あの朝比奈さんに勝るとも劣らないような豊満な胸。 そして、どこか高校生離れしたような雰囲気をかもし出す、端整な顔立ち。 「絶対嘘だ」 あんなモデルみたいなのと俺が付き合っていただって? 冗談言うな。釣り合いが取れなさすぎる。 「嘘言ってどうすんだよ。おまえ当事者なんだから自分でわかるだろ」 「だっ、だっておまえ、あんな美人と俺じゃあまりにも…」 「なんだそりゃ? 新手の自慢か? くっそー腹立つなーテメーっ」 「……」 「まあ、たしかに美人だよなぁ」 「で、声かけていかなくていいのか」 「え?」 「べつにケンカして別れたってわけじゃないんだから、一言くらい挨拶してやっていったらどうだ?」 「そうなのか?」 「だから俺に聞くなって!」 「……」 「…いや、いい。かけなくて」 名前も知らないしな。 「ふーん…そうか。まあいいけどよ。俺はてっきりおまえ、ヨリを戻しにきたのかと思っちゃったぜ。まったくこの外道め」 「おまえに言われたくねー」 …しかし。 本当に信じられん。 まさかこの俺があんな可愛い子とね… なんだ。やるじゃん、俺。 ガヤガヤガヤガヤ 「…ふう」 放課後、帰宅する生徒や部活へ足を急がせる生徒達でごった返しになっている廊下を、 俺は掻き分けるようにしてゆっくりと進んでいった。 あの時、去年の12月20日、エンターキーを押さなかった世界。 つまり、何の奇妙な出来事も起こらない、平穏な世界。 …古泉やハルヒ達とは、何の繋がりも関係もない世界。 そっちを選んでさえいれば、俺にもあんなに可愛い彼女ができたってことだよなぁ。 そんなことをボンヤリと頭の中で考えていると、いつのまにか文芸部の部室の前に立っていた。 「…何考えてんだよ」 失敗したとでも言う気なのか? おまえは。それとも羨ましいとでも? 「まさか」 そんなこと言えるはずがない。何が可愛い彼女だ。 そんなものよりもずっとずっと大切なものを、おまえは手に入れたんじゃないか。 「そうさ」 SOS団は俺の宝だ。 古泉に、朝比奈さんに、ハルヒに、そして長門。 俺にとってみんなは、何よりもかけがえの無い、一番大切な仲間なんだ。 そうじゃないんだ。 「……」 俺が…この世界を放棄した時の、一番の心残り。 いや。本当のところ、今でもまだ少し、迷ってる。 長門。 俺、おまえと別れたくない。 ずっといっしょににいたい。 いてやりたい。 可愛い彼女なんてどうでもいい。そんなことどうでもいいんだ。 「俺が好きなのは、長門なんだ」 「…え?」 い… 今… 「俺、何て言った?」 好きって…言ったのか? 長門のことを? 俺が。 「……」 …そうか。 そうだったんだな。 無意識に口から出てくれたおかげで、ようやくはっきりと気が付くことができたよ。 あいつのことを思って、時々胸に走る痛みや。 いっしょにいると、なんだか幸せで落ち着いた気分になれることや。 もっとあいつの喜んでいるところや、笑った顔を見てみたいなんて… 好きという感情以外の何ものでもない。 これを好きと言わずにいったい何を好きと言うんだ。 長門…俺。 おまえのことが好きだ。 トントン 「…はい」 ノックをすると、中からか細い声が聞こえてきた。 昨日よりもなんだか力の無い返事だった。 「俺だ。入っていいか?」 「…どうぞ」 一瞬だけ間があってから、もう一度返事が返ってきた。 「ん、それじゃ」 ガチャリ 扉を開けると、長門は昨日と同じ体勢でやはり本を読んでいた。 「よっ」 俺が軽いノリでそう声をかけると、長門はふっと顔を上げて一瞬だけこっちを見た。 そして一瞥だけしてまた持っている本に視線を落とした。
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第91話 泣いたバカ鬼 喜緑「かーいちょっ、つーかまえたー」ガシッ 会長「ゲッ、喜緑君……」 喜緑「何こそこそしてるんですかー?」 会長「君から逃れようとしてるんだ」 喜緑「結局捕まってるじゃないですかー。会長最近なってないっすよー」 会長「いいから離したまえ。私はいろいろと忙しいんだ」ジタバタ 喜緑「いいえ、離しません。会長、今日が何の日かご存知ですかー?」 会長「やっぱりそう来たか……」 喜緑「そうです。今日はバレンタインデーイブイブイブイブイブイブイブイブイブイブイブですよねー」 会長「いくらなんでも気が早すぎる。思わず数えてしまったぞ」 喜緑「あれ? 今日は他に何かの日でしたっけ?」 会長「今日は節分だ」 喜緑「ああ、そうでしたね。じゃ、失礼しまーす。んー、ぶちゅ~」 会長「違う!ゴツンッ 接吻じゃなくて節分だ。定番すぎるボケはやめたまえ」 喜緑「いったーい。何するんですかー。節分くらい知ってますよー。 だから年の数だけキスしようとしただけじゃないですかー。わたし何か間違ってますかー?」 会長「節分はそういう祭りじゃないっ!」 喜緑「え? そうだったんですか? じゃあ、年の数だけ唾液を交換する祭りでしたっけ?」 会長「キスから離れたまえ」 喜緑「そうですよね、わかめに豊富に含まれている栄養素のことですよね」 会長「鉄分じゃない。節分は鬼に豆を撒いて無病息災を願う、まあ縁起担ぎの儀式みたいなものだ」 喜緑「つまりわたしの股のお豆を狙ってるんですね。やだーエッチー」 会長「喜緑君こそ、まずこの生徒会から追い払わなければいけない存在だな」 喜緑「んもー、会長わかめぶつけますよー」 会長「また川に捨ててくるまでだ」 喜緑「ひっどーい。えへっ」 会長「喜ぶところじゃない!」 喜緑「節分ってそれだけですか?」 会長「それと恵方巻きという太巻きをまるかじりする風習もある」 喜緑「いただきまーす、アーン」 会長「私の股間に手を伸ばすな!」バシンッ 喜緑「てへっ、そうでしたぁ~。会長のは太巻きというには細すぎました~」 会長「そこは嘘でも太いって言っとけ!」 喜緑「そんなこといったら鬼が笑いますよー」 会長「慣用句の使い方間違っとる」 喜緑「じゃあ、さっそく会長! 豆まきしましょう! もちろんわたしが鬼です!」 会長「え? いいのか? 豆を撒く方をやりたそうに見えたんだが……」 喜緑「ダーリン覚悟するだっちゃー!」バシーン!! 会長「いってーー! 豆を撒くのは私の方だろ!」 喜緑「会長は子種を撒いてください。さあ、わたしにかけてかけて。ヌギヌギ」 会長「そろそろ節分と関係なくなってきたから帰る」 喜緑「ああ~ん、待ってくださいよ~、きちんと普通の鬼やりますから~、えーい!」バシーン!! 会長「いってーーっつーの!! だから鬼なら豆を撒くな! 立場が逆だ!」 喜緑「んもー、贅沢なんだからー。わかりましたよ、やればいいんでしょやればー、はいはい」 会長「自分でやるって言い出したんじゃないのか……」 喜緑「では、会長の所蔵するエッチな本、画像、ならびにエロゲー等を全て焼却処分させていただきました」ビシッ 会長「な、なんだってー!!」 喜緑「なお、処分する前にきちんとご両親に承諾を取りました。 ご両親はそのエロアイテムを処分することに大変協力的でしたよ」 会長「お、鬼ー!! 悪魔ー!!」 喜緑「会長、そこは言葉じゃなくて豆をぶつけるんですよー?」 ──鬼緑江美里── おわり 第92話 てんさい(バカ)は忘れた頃にやってくる ミシッ…… ハルヒ「ん? 揺れてる?」 長門「揺れてるのは彼の恋心。震源地はわたし」 グラッ…グラグラ……グラグラグラグラッ キョン「ち、違うっ! 地震だ地震!」 長門「美人? やっぱりわたし美人?」 グラグラグラグラグラッ キョン「バ、バカ! 地震だってば!」 ハルヒ「わわわ、結構でっかい! どどどどうしよー」 長門「落ち着いて。まずは慌てずにヘソを隠して」 ハルヒ「それは雷でしょ!」 長門「次にざぶとんをしいてその上で盆踊り。召喚! ふん、どしっ!」 キョン「おまえこそ落ち着け。いいからお前も机の下に隠れろ。危ないって」 長門「平気。わたしはこんなところで死ぬような星の元に生まれていない」 ハルヒ「うわっ、本棚が!」 バサバサバサッゴツンゴツンッ 長門「……そのような星だった」 …… … キョン「……ふぅ、治まったかな。今のはだいぶ揺れたなー」 長門「わたしの胸もかなり揺れた。あなたの視線が痛かった」 キョン「見てねえよ。残念ながらそこはあんまり揺れてなかったようだが」 ハルヒ「しっかり見てるじゃない」 長門「揺れが小さすぎた。本当はやればできる子」 ハルヒ「ん? もしかして有希ってブラジャーしてない? 後ろから見ても ブラしてるように見えないんだけど。それともヌーブラとか肩の紐がないタイプ?」 長門「わたしは一人っ子。兄弟などいない」 キョン「ブラザーじゃねえ」 ハルヒ「やっぱりブラジャーしてないのね。まさか持ってないの?」 長門「IE7で満足している。必要ない」 キョン「それはブラウザ。俺はあまり推奨しないが……」 長門「ブラジャーぐらい持ってる。ただいつもつけていないだけ。こういうの」パサ キョン「長門ー、これはブラじゃないよ。大胸筋矯正サポーターだよ~」 ハルヒ「金卵かい」 長門「昔持ってたけど壊れた(第6部・53話参照)」 ハルヒ「仕方ないわねえ。今日の帰りに一緒に買いに行きましょ」 長門「やだ」 ハルヒ「やだじゃないわよ。周りの目線が気にならないの?」 長門「気になる。体育のとき男子にじろじろ見られる」 ハルヒ「なら買いなさい。そうすれば見られないから」 長門「なるほどそういうことか。そうならそうと早く言って」 ハルヒ「だからそうしなさいって言ってたじゃない」 長門「彼の視線が最近特にひどい」 キョン「えぇ~!? 俺!?」 ハルヒ「キョンはちょっとロリコン入ってるんだからあんたも気をつけなさいよ」 長門「彼はホワイトロリータ……記憶した」 キョン「おいおい、俺いつからロリコンになったんだよ……」 (キョンくんはとっくにロリコンにょろ……) ~下着屋さん~ ハルヒ「ねえ、有希のサイズってどれくらい?」 長門「……とりあえず大きめのを」 ハルヒ「それはないから。じゃ、サイズ測るから上着脱いで」 長門「わたしの魅力は数字で推し量れるものではない」 ハルヒ「いいから脱ぎなさいって」 長門「いーやー。たすけてー。おーかーさーれーるー」ヌギヌギ ハルヒ「はいはい。そう言いながら素直に脱いでるのは偉い。偉い。 えーっと……トップが”長門「情報の麺達にコクが発生した」”センチで、 アンダーが”長門「存在が変わるほどの胸を持ってみたくなるー♪」”センチね。 うーん、ま、こんなもんかぁ……」 長門「わたしの本当の胸囲は53万です」 ハルヒ「はいっ、あんたのサイズに合うのはこの辺のやつだからね」 長門「戦闘力たったの5……子供用め」 ハルヒ「しょうがないじゃない。小さいのはこういうのしかないんだから」 長門「……ならいらない」ポイッ ハルヒ「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」 長門「こんな小さいのを買うのはわたしのブライが許さない。帰る」ヒャドー ハルヒ「プライドでしょ。こらっ、ちょ、ちょっと待ちなさいって!」 長門「そもそもわたしの胸は形がいいのが売り。大きさではない」 ハルヒ「違うわよ!上着を着なさいって言ってるのよこのバカァー!」 店員「え、あ、あ、ありがとうございました……」 長門「礼はいい。今日は何も盗んでいない」 ハルヒ「最初から買う気ないんじゃない。どうでもいいから服を着ろー!」 ~次の日~ キョン「で、買ってきたのがそれか」 ハルヒ「どうしても大きいサイズのが欲しいって言うから」 長門「うっふん。ボイーン」 キョン「パットいくついれてんだ」 長門「そんなに入れてない。8枚重ね。ボイーンボイーン」 キョン「やりすぎだ」 長門「これで朝比奈みくるに勝てる」 ハルヒ「そういう勝負だったのね……」 みくる「こんにちはー」ガチャッ ハルヒ「あら、みくるちゃん……体操着なんか着てどうしたの?」 みくる「あ、あのこれは、今日体育のときに派手に転んじゃいまして。 下着まで汚しちゃったから鶴屋さんにこの服借りてるんです」 ハルヒ「も~、ドジなんだから~」 キョン「も、もしかしてブラジャーも……」 みくる「キ、キョンくんあんまり見ないでくださいよー」 キョン「い、いやぁ、見てませんよー、全然ー。ほーんと」 みくる「見てるじゃないですかー、えーん」 長門「今日は朝比奈みくるのよりわたしの方が大きいのになぜこちらを見ない。 ……おかしい、エラーが増大する……。胸は肥大しないのに……。ボヨヨーン」 第93話 好きとか嫌いとか言い出したのはバカ 主流派「元気にしてるか、娘よ」 長門「おっさん誰? 巷で流行の誘拐犯?」 主流派「わたしを忘れるな! お前を作った統合思念体だ!」 長門「相当中年隊。たしかに……下腹が出てる。気をつけて……コレステロールに」 主流派「出てない! そもそもわたしは実体がないっつーの!」 長門「じゃあ、オバケェー! ゔえ゙ぇぇぇぇん゙!!」 主流派「違う! こら、急に泣くな!」 長門「ゔわ゙ぁぁぁぁん゙! オバケやだぁぁぁ! ごわ゙いいぃぃぃ! びえぇぇぇん!」 主流派「あー、もう……。ほーら、いい子だから泣きやんでよー。飴あげるからね~」 長門「サッ パクッ ボリボリボリボリ……ゴクン。何?」 主流派「いきなり何事もなかったかのように素に戻るな」 長門「知らないおじさんに話しかけられてもついて言っちゃダメと、 わたしを生んだ情報統合思念体にから指示されている」 主流派「だからそれを言ったのがわたしだ! 思い出せ!」 長門「……。そういう手が誘拐犯の常套手段だと聞いた」 主流派「それを言った相手のことを思い出せるか?」 長門「……たしかあなたに聞いた」 主流派「やっと思い出したか」 長門「最初から知ってた。あなたを試した。さすがはじょーほーとーごーしねんたい」 主流派「消すぞマジで」 長門「ごめん嘘」 長門「それで用件はなに?」 主流派「最近の涼宮ハルヒの動きはどうなっているか聞きにきたのだよ」 長門「いちいち聞きにこなくてもいいのに」 主流派「お前が定期報告を怠らなければそうしている。で、どうなんだ観測対象は」 長門「とても健康。最近納豆ダイエットを始めた」 主流派「そんなことはどうでもいいのだ。何か観測対象に変化はなかったかと聞いてるんだ」 長門「ない。せいぜい涼宮ハルヒが涼宮ハヒルになったくらい」 主流派「そんなメチャクチャな変化はないだろ!」 長門「ツッコミが甘い。彼ならそこで一度ノリツッコミを挟んでからもう一度ボケる」 主流派「彼? ああ、あの涼宮ハルヒに選ばれた不確定要素を含む男子生徒か」 長門「そう」 主流派「最近お前はやたらとあの男のことばかり考えているようだが、 なぜお前はそこまであの男のことを気にするんだ」 長門「……彼は貴重な存在。もう一人の観測対象」 主流派「まさかその有機生命体に対して異性的好感、つまり人間的にいうところの 『好き』という感情を持っているわけではないよな」 長門「それはない。一日のうちに彼のことを考えているのは30時間程度」 主流派「時空変換してまで考えるな」 長門「だって……好きなんだもん」 主流派「なんだもんじゃない」 長門「なんがもん♪」 主流派「言い方を変えろとは言っていない。お前をそういう風には作っていない。 お前は自分の仕事をしてればいいんだ。そのために存在しているのだからな」 長門「……そう」 主流派「最近涼宮ハルヒから観測される情報フレアが減ってきているようだが、 それについては何か変化はなかったか」 長門「あんな女のことなど見ていない」 主流派「見ろ」 長門「わかった。飲んでリトバルスキーのように強い子になる」 主流派「ミロじゃない! 何年前のCMだそれ!」 長門「だんだんよくなってきた」 主流派「わたしをツッコミ役として鍛えるな!」 主流派「とにかく恋などにうつつを抜かして自分の仕事をしないと強制帰還させるからな」 長門「わかった……」 主流派「本当にわかってるのか? じゃあ、まず最初になにをやるのか言ってみなさい」 長門「身代金を用意する」 主流派「だからわたしは誘拐犯じゃない!」 ~お父さんは心肺症~ 完 第94話 バカレー 長門「大事なことを思い出した」 キョン「どうした急に」 長門「HUNTER×HUNTERをもう一年近く読んでいない。まだ連載中のはずなのになぜ?」 キョン「忘れろ」 長門「忘れた。幽☆遊☆白書に切り替えた」 キョン「よかったな。無事完結してるぞ」 長門「もう一つあった」 キョン「なんだよ」 長門「あなたは前にわたしにカレーの大食いをおごると言っていた(第51話参照)」 キョン「あー、嫌なタイミングで思い出したなぁ……。俺今お金ピンチなんだよなぁ」 長門「安心して。わたしはどんどんおかわりする」 キョン「いや、それが……困るんだって。いや、待てよ……どうせ大量に食うなら……。 そうだ、思い切って大食いで無料になるのにチャレンジしてみるか」 長門「レッツ共食い。ガジガジ」 キョン「いってえ! 俺を食うな! 共食いじゃなくて大食い! それにお前と俺は同種族じゃない」 長門「あなたも食べていい。わたしの腕とか」 キョン「食うか!」 長門「おいしいのに……ガリガリ」 キョン「自分を食うな!」 長門「わたしはバカだから自分を間違って食べても安全なように設計されている。カロリーオフ」 キョン「ほ、本当か? 自分でバカっていう辺りに信憑性が高いな……」 長門「特に唇はおいしい。ピーチ味。試してみる?」 キョン「はいはい、嘘嘘。カレー屋いくぞ」 長門「……ちぇ」 ~カレー屋到着~ キョン「じゃあ、長門。この20分で1300グラム食べたら無料っての注文するぞ」 長門「わかった。あなたもこの超大盛りを食べて」 キョン「なんでだよ。お前だけ食べればいいだろ」 長門「それがわたしがここにいる理由。あなたがCOCO壱にいる理由。信じて」 キョン「店名出すな。それにここは違う店だ」 長門「店員さん。これ2つ」 店員「はい、かしこまりました」 キョン「おい、ちょ、ちょっと!」 長門「大丈夫。わたしに策がある」 キョン「なんだ期待してないが言ってみろ」 長門「全部食べればいい。なんと無料」 キョン「だからそれが無理なんだってば!」 長門「なぜ?」 キョン「なぜって……そんなん俺の胃の許容量を超えてるからだろ」 長門「なぜ食べきれないほどのものを注文する? 残したら食べ物を粗末にすることになるのに」 キョン「お前が勝手に頼んだんだろ!」 長門「忘れた」 キョン「お前の記憶回路はどうなってんだ……」 長門「それを覚えてるくらいなら普段もっと記憶力がいい」 キョン「全くだな」 店員「お待たせしました。超大盛りカレー、ライス1300グラムです」 長門「ガツガツガツガツガツ!」 キョン「おー、すげえ食いっぷり!」 長門「ムシャムシャ。余裕。この程度。朝倉前」 キョン「朝飯前だな。まあ、その食いっぷりならお前は全部食えそうだな」 長門「ガツガツガツしゃべってないでムシャムシャあなたもクッチャラクッチャラどんどん食べるべきクッチャラハピハピ」 キョン「食べ物食いながらしゃべるな。それと無理に決まってるだろこんな量」 長門「そんなことはない。わたしでも食べきれたペロリ」カラーン 店員「はいっ、こちらのお客様完食です! し、新記録出ました!」 キョン「す、すげえ……。ほんとに無料にしやがった」 長門「まだ食べたりない。おかわり」 店員「追加注文という形になりますがよろしいでしょうか?」 長門「かまわない。この店のメニューの高い順に持ってきて」 キョン「おいーっ! 無料の意味ねえだろー!」 長門「あなたが食べ終わらないとわたしも食べ終わらない。気をつけて……。それとジュースとサラダも追加……」 店員「かしこまりました」 キョン「注文するなって!」 長門「がんばって」 キョン「むしゃむしゃ……うぐぐ……。もうおなかいっぱいだ」 長門「コツはたくさん食べること」 キョン「そのコツを教えてくれ……」 長門「口に入れて飲み込むこと」 キョン「すまん……ちっともヒントになってない」 長門「たくさん食べればすぐ食べ終わる」 キョン「うん、それ無理。ギブアップです。許して長門さん」 長門「飛影はそんなこと言わない!」 キョン「幽白も忘れろ」 長門「忘れた。富樫といったら男塾」 キョン「ああっ!」 長門「どうしたの?」 キョン「……財布を忘れた」 長門「ゆーかいだーなー♪」 店員「ちっとも愉快じゃないです」 WAWAWA忘れ物ーっさ! 道端で誰かの財布拾ったにょろーん。 第95話 バカの陰謀 8日後の世界から朝比奈さんが来たので、とりあえず長門の家に行ってみた。 キョン「こちらが8日後の世界から来た朝比奈さんだ」 長門「はじめまして」 キョン「はじめましてじゃないから。いつも会ってるあの朝比奈さんだ」 長門「ああ、あの有名な」 キョン「有名人じゃない。お前の知り合いだ」 長門「今日はどちらから」 みくる「8日後の世界からです……」 長門「それはそれは遠いところからわざわざ。さっさと帰ってください」バタン キョン「ちょ、ちょっと待てって! 朝比奈さんは今行く当てがなくて困っているところなんだ。 だから長門、なんとかしてくれよ」 長門「わたしの家は狭いワンルーム。バスト90センチ以上の人間が入る余地はない」 キョン「めちゃめちゃ広い3LDKだろうが! すぐばれる嘘をつくな!」 長門「お客さん?」 キョン「まあ、そんなところだろ」 みくる「あの……すいません、長門さん……。なんだか困るとここに来てるみたいで……」 長門「いい……チッ」 キョン「舌打ちすんな」 長門「お茶を用意する……それとも」 キョン「それとも?」 長門「た・わ・し?」 キョン「出すなよ」 長門「カレーがある」 キョン「晩御飯?」 長門「うんこ味のカレーとカレー味のうんこ。どっちがいい?」 みくる「きゅ、究極の選択ですね」 キョン「朝比奈さん選択する気ですか……」 長門「……実はもうできてる。あなた達に選択の余地はないのだ」 キョン「そんなもんだすな!」 長門「その二つの合体料理カレー味のカレー。フフフ、苦しむがいい」 みくる「……長門さんってもしかしていい人?」 長門「……もしかして間違えた」 ~~~ キョン「ごちそうさん。まあ俺はこのへんで」 みくる「えっ。 キョンくんも泊まるんじゃないですか?」 キョン「いや、俺は……今夜は帰りますよ。明日学校帰りに寄りますよ。いいか長門?」 長門「駄目ではないということもなくはないかもしれないと否定することは出来ない」 キョン「どっちなんだよ」 長門「いい。朝比奈みくるにはそれほど嫌がらせはしない」 キョン「それほどでもするな」 長門「……きっと大丈夫。朝比奈みくるはあなたが思っているより強いから」 みくる「つまり嫌がらせするってことじゃないですかー」 キョン「……いいか? 朝比奈さんに変なことするなよ。してたら怒るからな」 長門「わかった約束する」 キョン「いいな、絶対だぞ」 ──バタン。 長門「……さて。彼も帰ったし」 みくる「……ビクッ」 長門「肉便器」 みくる「さっそくそのあだ名使うのやめてください……」 長門「お楽しみはこれからだ」 みくる「ひ、ひぃぃ~」 長門「まずは二人でゲームしよう」 みくる「えっ、え? ゲ、ゲームですか?」 長門「そう。このパイオツガードをやる」 みくる「バイオハザードですよ。これゾンビとか出て怖いですよ~。長門さんは大丈夫なんですか?」 長門「架空の生物で怖がるなんて人間にしかない愚かなこと。幽霊しかり、宇宙人しかり」 みくる「宇宙人はいると思いますよ……」 長門「またご冗談を……」 みくる「長門さん……あなたはどこまでバカなんですか?」 ポチッ でろでろでろーん みくる「わわわっ、やっぱり怖そうですよー」 長門「……ブルブル」 みくる「長門さん?」 長門「……はい、もう終わり。ブチッ」 みくる「まだスタート画面ですよ!?」 長門「堪能した。もうこのゲームは極めた」 みくる「いいんですか? 本当に……」 長門「あなたには見えない速度でゲームを操作した。エンディングも見たし、全アイテムコンプリートした」 みくる「じゃあ、どういうゲームだったのかわかりますか?」 長門「相手を倒せば脱いでくれる」 みくる「そういうゲームじゃねえからこれ、ですぅ」 長門「じゃあ、あなたが脱いでくれる?」 みくる「脱ぎません!」 長門「もうよい子は寝る時間」 みくる「あ、もうこんな時間……。そろそろ寝ましょうか?」 長門「わたしは悪い子だからまだ起きてる」 みくる「だ、ダメですよー。夜更かししたら明日起きれなくなりますよ~」 長門「そんな脅しでは眠らないのだ」 みくる「別に寝なくてもいいですけどわたしの睡眠の邪魔はしないでくださいね~」 長門「……」 みくる「長門さん?」 長門「……ぐぅ」 みくる「寝るのはやっ! 立ったまま寝ないでくださいよー」 長門「……むにゃむにゃ。おっぱいのデカイヤツは寿命が短い」 みくる「そんな根拠の無い迷信はやめてください」 長門「……パイオツガード! モミッ」 みくる「あぁんっ。ちょ、ちょっと本当に寝てるんですか!?」 長門「……寝てる」 みくる「起きてるでしょー」 長門「寝てるもん。モミモミ」 みくる「寝れないよー」 長門「今夜は寝かせない」 いいなっいいなっ。みくるのおっぱいは最高だよね! めがっさめがっさ 第96話 急進バカ 急進派「久しぶりだな。パーソナルネーム朝倉涼子よ」 朝倉「おじさん誰? 今流行の北京原人?」 急進派「そんなもん流行っとらん! わたしを忘れたとは言わせないぞ」 朝倉「そんな、忘れてませんって。ピテカントロプスでしょ? これってかつての ジャワ原人のことなんだけど、今では別の種類に分類されているのよ。知ってた?」 急進派「原人から離れろ。わたしはお前を作った情報統合思念体だ。忘れるな!」 朝倉「ふーん。わたしのファンなんだ。サインが欲しいのね背中出して」 急進派「話を聞けって! こらっ、ナイフなんかしまいなさい!」 朝倉「はいはい ザクッ」 急進派「刺すな!」 朝倉「いーじゃない。どうせ死なないんだしさ」 急進派「それより、お前に課していたはずの涼宮ハルヒに関する報告義務なんだが、 一度もお前から報告らしいものが伝わってこないのはどういうことだ」 朝倉「現場の独断で、強行に報告をサボってもいいわよね」 急進派「駄目に決まってます」 朝倉「あーあ、上の人は頭が固くて困るわ」 急進派「その上の人の目の前で言うな。それとお前、他にもやらなくてはいけないことがあったんじゃないか」 朝倉「あー、いっけない! デスノート録画しなきゃ」 急進派「デスノートの放送日は明後日だ」 朝倉「さすが、詳し~い」 急進派「まあ、全ての情報を統合している存在だからな」 朝倉「じゃあ、コードギアスの放送時間って何時だったっけ」 急進派「深夜1時25分から55分……って何の話ししてるんだ! 違う違うちがーう!」 朝倉「え? 合ってるわよ?」 急進派「そうじゃない! 涼宮ハルヒに変革を起こさせるとか言ってただろ。忘れたのか?」 朝倉「記憶にございません」 急進派「政治家か。お前も一応急進派の尖兵なんだから少しは急進派らしく行動してくれ」 朝倉「失礼な。わたしは赤信号でも止まらないわよ」 急進派「そこは止まっとけ」 朝倉「他にもトーストにマヨネーズ塗ったり、ご飯にマヨネーズかけたり、 アイスクリームにマヨネーズかけたり、ポテチにマヨネーズかけたり、 マヨネーズにマヨネーズかけたり……ってこんな生活もう嫌ーっ!! マヨネーズ嫌いなのにぃぃ!」 急進派「嫌ならやめとけ。そういう急進派になれとは言っていない」 朝倉「急進派の定義がわかんないんだもん。バカじゃないんだからちゃんと指示してよー」 急進派「うるさいこのバカ。じゃあ、わたしから指示を出そう。彼を殺せ」 朝倉「カレーをこぼせ」 急進派「もったいない!」 朝倉「そうよ、もったいないわよ。何言いだすのかしらこのおじさん」 急進派「お前が言ったんだ。いいからあいつを殺すんだ。そうすれば涼宮ハルヒは……」 朝倉「なんらかのハクション大魔王。……大丈夫かしら、この北京原人」 急進派「お前だ!」 ~~~ 朝倉「しょうがないなぁー……。彼を殺すしかないか。 現状を気に入ってたからこういうことしたくはなかったんだけどな……」 長門「若者よ。悩んでおるな悩んでおるな。チーンポクポク」 朝倉「あ、長門さん……。うんとね。これからやろうかどうしようか迷っていることがあるの」 長門「ナヤミムヨウ。デスノートの録画ならわたしがやっといた」 朝倉「あ、本当? 助かったわー」 長門「頑張って」 朝倉「ありがとう。わたしベンガルー」 長門「がおー!」 朝倉「がおー!」(←最近二人の間で流行ってるギャグ) ~~~ 朝倉「というわけなの。じゃあ、死んで」 古泉「な、なぜ僕が!? しかも長門さんの話、全然説明になってないじゃないですか!」 朝倉「ちがったっけ?」ブスッ 古泉「ち、違いますよ……。ってギャー! 本当に刺してきたー! うぅぅ……」 朝倉「あれ? おかしいなー……。長門さんも助けに来ないし……」グリグリ 古泉「僕は涼宮さんに好かれてませんから……うぅ、痛い……彼女が好きなのは彼でしょう」 朝倉「彼って誰? そんな人いたっけ?」 古泉「彼ですよ。涼宮さんと同じクラスで席も近い人がいるじゃないですか。なんでわかんないんですか」 朝倉「えー、と、うん、あー、あーあーそっかー。……岡部?」 古泉「違う!! ……うぅぅ、傷が……し、死ぬ……ハァハァ」 朝倉「ごめんごめん。こんなの唾つけとけば治るわよ」 古泉「そんなわけ……んんー!!」 朝倉「ちゅー」 古泉「─っぷは! な、なにをするんですか! いきなりキスなんてやめてください」 朝倉「これが急進派流の治し方。どう?」 古泉「どうって言われても……ハァ…ハァ」 朝倉「あー、赤くなってる。うふふ、今度はハートに傷つけちゃったかな」 古泉「いや、これは血の赤です……」 朝倉「超能力使って赤い玉になるんだよね。これがそうか~。ふーん」 古泉「……」ピクピク 朝倉「あら、動かなくなっちゃった」 ~~~ 朝倉「っていうわけなの。よくよく考えたら古泉くんを殺しても、 涼宮さんにはそれほど意味がないことだったわ。 彼女が関心を抱いてるのはあなた。 あなたが死ねば必ず涼宮ハルヒはなんらかのアクションを起こす。 じゃあ、お決まりの言葉からいくわね。 人間はさ、よく『やらなくて後悔するよりもやって航海したほうがペリー提督』って、 ……言うわけないよね。わたし何言ってるんだろ……。 じゃあさあ、たとえ話なんだけど、現状を美人なママではフィリピンになることが、 ……って、なるわけねっつの。あーもうー! なんでこんなに難しいセリフばっかりなのよー!」 山根「あのー……さっきから何の話ですか? も、もしかして、こ、告白なんかされちゃったりしちゃったり?」 おっしーい。刺されちゃったり死んじゃったりにょろーん めがっさめがっさ 96話おまけ(未投下) 谷口「わっすれもの~わすれものぉ~。ってうおわっ!」 朝倉「あら、谷口君」 山根「う、うぅぅ……死、死ぬ……刺された……」 谷口「や、山根……眼鏡どうしたんだ!?」 山根「え!? そこ!?」 朝倉「あ、眼鏡の再構成を忘れた」 長門「それわたしのセリフ……」 谷口「ご、ごゆっくりー!」 長門「面白い人」 山根「僕は面白くありません……」 ~~もし朝倉さんがバカだったら~~ 完結 第97話 穏健バカ 穏健派「元気かー、娘よ」 喜緑「あら、お父様。お久しぶりです」 穏健派「おー、おぬしはきちんとわしのことを覚えとったか。偉いぞ」 喜緑「やだぁ、エロいぞだなんて。どうして知ってるんですか~。んもう~」 穏健派「相変わらずバカじゃのう」 喜緑「いや~ん、照れますー」 穏健派「まあ、おぬしには特別な指示は出しとらんし、自由にさせてるからの」 喜緑「はい、おかげさまで好き勝手やらせてもらってますわ」 穏健派「で、最近はどうなんじゃ? あの生徒会の会長は落とせたのかの?」 喜緑「えっ!? そ、そんな~、べ、別に会長のことはなんとも思ってないですよ~」 穏健派「隠さずともよい。おぬしからの報告はいつもあの男のことばかりじゃ。涼宮ハルヒのハの字も出てこんわ」 喜緑「そんなぁ、会長とはお遊びですよ~。ああやって人間をからかっているだけです」 穏健派「そうとは見えないがのう。あれは演技じゃというのか? バカにしてはなかなかの演技じゃな」 喜緑「わたしが人間ごときに惚れるわけないじゃないですかー」 穏健派「そうか……。それならいいんじゃがのう」 喜緑「それよりお父様こそ自分のお体を大事になさってくださいね」 穏健派「せっかく100%効く惚れ薬をもって来たんじゃがのう……いらないか」 喜緑「おらーっ! バシーン! さっさとよこしやがれこのクソジジイ! 死んでもしらねーぞ!」 穏健派「ちょ、ちょっとまてーい!」 喜緑「へっへっへー! これさえあればあの会長をー! おらっ、邪魔だジジイ! 踏むぞ!」 穏健派「お、お年寄りを大切にせんかい! いだだだだ」 喜緑「いよっしゃー! 世界獲ったるー!! アイワズチャーンピオーン!」バキィ 穏健派「まずいことしたかのう……」 ~~2月14日~~ 喜緑「かーいちょうっ、今日はバレンタインデーですよね?」 会長「あ、ああ、昨日も一昨日も三日前も君からチョコをもらったがやはり今日もかね」 喜緑「はいっ、一生懸命作りました。たくさんの愛(とほんのちょっとの媚薬)が入ったチョコです」 会長「いらん。ポイッ 小声で今何か言ってただろ」 喜緑「ああっ、ひどいですぅ!」 会長「何が入ってるかわからんものなど食えん」 喜緑「つべこべいわんとさっさと……ピカーン!!くらいーやがれってんだよーっ!」ドカッ 会長「ぐおぉっ!」ガポッ 喜緑「はいったー! ホーームラン! ナイスバディ江美里ー! 打率40本は伊達じゃなーい」 会長「ふごがふごふごひゅーごー!(打率を本数で数えるなー!)」 喜緑「ほらほら、ちゃんと飲み込んで」トントン 会長「ゴクン。げふっげふっ、ふぅ、ひ、ひどいことをするな君は! ……って……うん? あれ……」 喜緑「ど、どうしました? チョ、チョコには何も入ってませんよ! ドキッ」 会長「き、喜緑くんだよね? 本当に喜緑くんかね? なんかその……さっきとまるで受けるイメージが変わったんだが ドキドキ」 喜緑「どういう風に変わったんですか?」 会長「その、なんだ って急に顔を近づけるのはややや、やめてくれたまえ」 喜緑「あーっ、会長が赤くなってるー。面白い反応ー!」 会長「よ、よしてくれ!」 喜緑「ねえ、会長ぉ~。わたしのこと……どう思ってる?」 会長「う……」 喜緑「黙ってちゃわかりませんよ。嫌いになっちゃうぞ」 会長「そりゃあ、その……す、す……」 喜緑「す? はっきり言ってください」 会長「好き……です」 喜緑「本当? 本当に本当?」 会長「ああ、本当に本当だ。なぜ今まで君の魅力に気づかなかったんだろう。私はバカだった」 喜緑「どの辺が好き?」 会長「全てだ。顔も髪型も体つきも性格も身長も年齢も性別も次元数も全て私の好みだ。 なぜかわかめも大好きになった。毎日わかめの中で寝れるほどだ。 どうして今まで君の事を毛嫌いしていたのだろう。 今までのことを許してくれるならどうか私と付き合ってくれないか」 喜緑「いよっしゃあぁー! 会長ゲットだぜー!」 『やったー! かいちょうを つかまえたぞ!』ピロリロリーン ~~それから~~ 喜緑「はい、会長。あ~ん……」 会長「あ~ん、ぱくっ」 喜緑「おいしい?」 会長「ああ、おいしい。最近料理が急にうまくなったなぁ」 喜緑「えーっ、そんな作り方とかは変えてませんよ」 会長「そうか、じゃあ喜緑くんが作ったというだけでこんなにおいしく感じるという事だな」 喜緑「いや~ん、江美里って呼んでっていったじゃなーい」 会長「そうか。初耳だったがこれからはそう呼ぼう。え・み・り」 喜緑「ちがうちがう~、エミリーって呼んでっていってるのー」 会長「そうかそうか。これもはじめて聞いたがこれからはそう呼ぼう。エミリー」 喜緑「ものはついでだし恥ずかしいのは承知でえみりんってかわいく呼んでもらえますか?」 会長「コロコロ変えたらなんて呼んだらいいかわからなくなるよ。え・み・り・ん♪」 喜緑「きゃー、本当に呼んじゃった。えーっと……じゃあ会長、ちゅーしてくれますか?」 会長「ああ、君がよければ。ちゅっ」 喜緑「ほっぺじゃなくて唇にです~」 会長「そうかそうか。じゃあ、目を瞑ってくれないか?」 喜緑「うぅー……あぁー……会長は……」 会長「うん?」 喜緑「会長はこんな人じゃないですっ! わたしにこんなベタベタするわけありません!」 会長「な、何を言いだすんだ君は」 喜緑「本当の会長はもっとわたしに冷たくて、でもときどき優しくて、 でもやっぱり釣れなくて……そして二次元にしか興味のない変態オタクなんです!」 会長「ずいぶんないいざまだな……。私はもう二次元になど興味はないよ。 君と付き合い始めてからはああいうのは全部捨てた。 そもそも今までなんであんなものに興味があったのかわからないくらいだ。 元々私はあんなもの好きではなかったはずなのにな」 喜緑「でも……そういうとこが会長っぽかったのに……」 会長「そうか、君がそうしてほしいと思うなら私はそうなろう。君が願うとおりの男になりたい」 喜緑「……否」 会長「いな?」 喜緑「違う……違う違うちっがーう! そんな会長はわたしの好きな会長じゃなあーい!」 会長「そんな……君は私のことをあんなに好きだって言ってくれたじゃないか」 喜緑「会長はやっぱりわたしなんかに簡単に落とされちゃダメなんですー!」 会長「そんなこといったら好きになれないじゃないか……」 喜緑「召・喚・朝・倉!」ジュワーン!! 朝倉「はぁ~い」 会長「な、なんだ君は! どこから現れた、急に!」 喜緑「会長を元のかっこよくて二次元好きのビンビンな変態男にしてっ」 会長「ビンビンって……どういう男だと思ってたんだ」 朝倉「オッケーイ ブスッ」 会長「ぎゃぁぁぁぁー!!」 喜緑「こうして会長は元のキザ男に戻りましたとさ。めがっさめがっさ」 朝倉「ところでこの男を元の性格に戻すなんてどうやるの?」グリグリ 喜緑「へ? 涼子が知ってるんじゃないの?」 朝倉「わたしはただ召喚されて目の前に男がいたから刺してただけ。最近また刺すのに目覚めちゃって」 喜緑「ちょっとちょっと、じゃあ、この会長はどうなるの?」 朝倉「知らない」 喜緑「知らない、か……ま、しょうがないかぁ」 会長「しょうがないじゃなぁーい! いっててて喜緑てえぇめええぇぇ! 後で覚えてろー!」 喜緑「あっ、元に戻った!」 朝倉「ジャック涼子よ! ナイフの刺さった刺激が効いたのね」 会長「それをいうならショック療法だろ……うぅ、し、死ぬ……」 朝倉「絆創膏あげるから許してね」 喜緑「あ、いいよいいよー。わたしの呪文で治すから。遺体の遺体の飛んでいけー」 会長「遺体じゃない……いや、もうすぐか……ガクッ」 喜緑「ああっ、会長が気を失ったわ! 早く蘇生しないと! マウストゥミッ●ーマウスだわ!」 朝倉「おちついて! それは海で溺れたときよ! まずはお尻に座薬でしょ」 喜緑「わ、わかったわ! まずズボンを脱がしてっと……。 キャー! 会長なに急におちんちん出してるんですかー! もうやだー!ペチン」 朝倉「あなたが脱がせてんでしょうが」 会長「……血でダイイングメッセージ書いとこう……わかめ、と……」 ……… …… … 会長「この前君にチョコ食わされてから記憶がないんだが……いったい何を食わせたんだね」 喜緑「え? 普通のチョコですよー。ちょっと愛を増量しただけです♪」 会長「それにわたしの部屋のとあるコレクションが跡形もなく消えていたんだが、 何か事情を知っているかね? いや、君を疑っているじゃない。どこにやったか聞いてるんだ」 喜緑「あー、それは会長が自分で捨てました」 会長「嘘をつけ! そんなバカがいるか!」 喜緑「本当だもーん」 会長「あっ、こら待て! 逃げるなー!」 喜緑「わたしはこうやって見てるだけが一番なんです……それがわたしの使命だから」 会長「何か言ったかね?」 喜緑「ン? えっと、そろそろ会長のちんちんもう少し成長しないかな~って。 いつ見てもなんだかかわいそうでして」 会長「余計なお世話だ!」 ~~もし喜緑さんがバカだったら~~ 完結 めがっさめがっさ 第98話 バレンタインネタはもう過去に何度もやってしまい、今更になって困る俺が一番バカ ハルヒ「はい、キョン」 キョン「ん? なんだこれは」 ハルヒ「な、なんだじゃないわよ! 今日の日付忘れたの!?」 キョン「なにって……ん、ああ、あーそうか。バレンタインか。VIPじゃ15日だから忘れてたぜ」 ハルヒ「そうよ! 少しくらい期待してなさいよねっ。せっかく今日のために用意してあげてんだから」 長門「ポリポリポリポリ。一つ一つのチョコレートが甘いモグモグ」 キョン「あっ! 長門てめえ! 人のもらったチョコを食うな!」 ハルヒ「ちょっとおぉー! せっかく昨日頑張って作ったのにぃー!」 長門「ナッツチョコもミルクチョコも、キャラメルチョコも甘い。 だからわたしは虫歯になる。歯医者に連れて行かれる」 キョン「自業自得だろ」 ハルヒ「人のチョコ全部食べないでよー!」 長門「でもおいしかった。彼もきっと喜んでいる」 キョン「喜ぶか!」 ハルヒ「うわーん、せっかくキョンのために作ったのにぃ~」 長門「彼にチョコを渡すのは……わたしがさせない」 キョン「お前何考えてるんだよ」 長門「あなたはチョコ0が一番似合う男。そして陰でお菓子会社の陰謀説を唱えるのが毎年のあなただった」 キョン「う、うるせー。これでも今年こそはって思ってたんだよ!」 ハルヒ「ま、いっか。たしかにあんたには0が似合うわ。うん」 キョン「ええーーー!!? そんなぁ……」 ハルヒ「で、古泉くんの分はこれ。他の子からいっぱいもらってるだろうけど」 古泉「ありがとうございます。大事にいただきます」 キョン「古泉のは妨害しないのか」 長門「どうでもいい。どうでもいいとか口にするのも惜しいほどどうでもいい」 古泉「いつもながらに僕はひどい扱いですね……」 ~~帰り道~~ キョン「なんであんなことしたんだよお前」 長門「……」 キョン「ハルヒはあんなこと言ってたけどああいうことはしちゃ駄目だろ」 長門「……実はあなたのためにチョコを作ってきた」 キョン「え? 本当か!?」 長門「だけど我慢しきれなくてさっき自分で食べちゃった」 キョン「バ、バカヤロー! これで俺のチョコ0が今年も確定しちまったじゃねーか!」 長門「でもあなたは運がいい。まだわたしの口の中にその味が残ってる。今がチャンス」 キョン「それをどうしろってんだよ」 長門「だから口の中にチョコがある」 キョン「……どうにもならないな」 長門「……いくじなし」 キョン「ほっとけ」 ほんとフヌケもほどほどにしてほしいにょろーハァー 第99話 バカ 長門「もうすぐ終わり……」 キョン「ん? どうした。終わりって何が終わりなんだ?」 長門「最後にあなたに言いたいことがある」 キョン「なんだ急に改まって」 長門「ジャンプの卓球漫画はもうすぐ打ち切り」 キョン「言わなくてもわかってる」 長門「そうじゃない」 キョン「早く本題に入れ」 長門「わたしはもうすぐあなたとお別れになる」 キョン「んなっ……う、嘘だろ?」 長門「半島」ニダッ キョン「『本当』だろ。お別れってどういうことだよ!?」 長門「今度わたしは引っ越さなければならなくなった」 キョン「引越し!? どこにだよ」 長門「地球」 キョン「いや、今も地球だから」 長門「日本」 キョン「日本のどこだよ」 長門「マンション」 キョン「だからどこのマンションだよ」 長門「地球」 キョン「はぁ……前にもやったなこんなやりとり。よしよしわかったぞ、 日本のどこのマンションに引越しする予定なんだ? これでどうだ」 長門「7階」 キョン「またか……。地名を聞いてるんだよ」 長門「日本」 キョン「ええいっ! 日本のどこにあるマンションの7階に引っ越す予定なんですかっ」 長門「知らない」 キョン「知らないってなんだよ! 苦労して聞くんじゃなかったよ!」 長門「場所までは聞いていないけど遠いって言ってた。おそらく転校しないといけない」 キョン「なんでまた急に。お前の親玉の指示か?」 長門「たぶん」 キョン「たぶん、ってなんだよ。はっきりしないな」 長門「じゃあでんぷん」 キョン「じゃあ、じゃねえよ! 意味わかんねえよ」 長門「セブンイレブン」 キョン「いい気分♪」 長門「……バカ?」 キョン「お前がやらせたんだろうが!」 キョン「それに引越しとか誰に言われたんだ? なんかの勘違いじゃないのか」 長門「朝倉涼子がわたしを連れて引越しって言ってた」 キョン「どうして……。だってお前はハルヒの観測をしなきゃいけないんだろ?」 長門「そんなの一度だってまともにやってない」 キョン「そんなことだから更迭されるんだよ……」 長門「わたしはそんなに硬くない。硬いのはあなたのち……」 キョン「鋼鉄じゃねえ」 長門「紛らわしい」 キョン「で、いつだよ。引越しは」 長門「明日」 キョン「早いな! いきなりすぎるよ!」 長門「じゃあ、明後日」 キョン「どっちでもいいのかよ!」 長門「嘘、明日」 キョン「本当に引越しか信じられないな……」 そして当日…… ~涼宮ハルヒとのお別れ~ ハルヒ「有希、本当に行っちゃうんだ……」 長門「イッちゃうの~」 ハルヒ「変な意味を込めるなー!」 長門「あなたには一度聞いておきたいことがあった」 ハルヒ「なに? 最後だから聞いてあげる」 長門「赤ちゃんはどこから来るの?」 ハルヒ「ぶはっ! え、えーっと……キャベツ畑でね」 長門「夫婦漫才をすると出来る」 ハルヒ「なんでやねん! ……まあ、どっちでもいいわよ」 長門「わかった。セックスをすると子供ができる」 ハルヒ「知ってるなら聞かないでよね。っていうか最後に聞きたい事ってそれだけ?」 長門「それだけ。あなたは存在感の薄いヒロインだった。非常に絡みにくい」 ハルヒ「あんたのせいでしょうが!」 ~朝比奈みくるとのお別れ~ みくる「長門さん……急にいなくなっちゃうなんて寂しいです」 長門「SOS団の巨乳マスコットキャラはあなたに譲る。頑張って」 みくる「それは元からわたしです……」 長門「あなたには日ごろから顔射している」 みくる「『感謝』ですか? そんなぁ、わたしは普通のことをしてただけですよー」 長門「彼はいつもあなたの写真に顔射している。ベトベトでカピカピ」 みくる「そんなキョンくんの秘密を別れ間際に聞かせないでください……」 キョン「別れ間際にバラさないでください……」 長門「ところでその手に持ってるのは何? くれるなら早くちょうだい。もらってあげる」 みくる「あ、あとこれお茶です。向こうに着いたら飲んでくださいね」 長門「メイドの土産……つまらないギャグ。ひどい、ひどすぎる」 みくる「わたしそんなこと一言も言ってませんけど……」 ~古泉一樹とのお別れ~ 古泉「長門さん。あなたとの思い出は忘れません。というか忘れられません」 長門「あなたは危険に陥っても大丈夫。ゲイは身を助く」 古泉「僕はゲイじゃありません」 長門「失礼。ホモだった」 古泉「余計悪いです」 長門「あなたを見るとついそういう発想が浮かぶ」 古泉「もう僕を題材としたホモ同人誌なんて書かないでくださいね」 長門「違う。あれはボーイズラブといって」 古泉「おんなじです」 長門「完成したら送る」 古泉「いりません」 長門「わかった。ネットで公開する」 古泉「やめてください」 長門「名義はあなた名義で出す」 古泉「やめろっていってんだろー!」 ~コンピ研部長とのお別れ~ 部長「なんと、君は今日で転校してしまうのか」 長門「もうこの部室のパソコンを壊せないと思うと残念」 部長「ふざけんな」 長門「今日は今まで壊したパソコンを弁償しに来た」 部長「なんと、それは本当かね? 結構な額になるが大丈夫なのかね」 長門「新しいのを買ってきた」ドサッ 部長「おぉー! こ、これは最新型じゃないか。かなり高いはずだが」 長門「高かった。コンピ研の部費をほとんど使うほど高かった」 部長「てんめぇぇーーー! そういうのは弁償っていわねえんだよおぉー!」 長門「ばいばい」ピュー 部長「逃げんじゃねえー!」 ~そして彼とのお別れ~ キョン「長門……」 長門「……」 キョン「元気でな」 長門「コーラック飲むから」 キョン「便秘じゃねえ。向こうについたら手紙くれよ」 長門「わかった。ビンに詰めて海に流す」 キョン「普通に出せ!」 長門「便秘だとなかなか出ない」 キョン「ウンチの話じゃねえよ!」 長門「最後にあなたに言っておきたいことがある」 キョン「なんだ?」 長門「硬いのはウンコ、柔らかいのがウンチ。便秘のときはウンコというべき」 キョン「最後の会話でウンコの話はやめようぜ……」 長門「そう、じゃあ……元気でね」 キョン「おう」 長門「わたしがいなくなって元気になるということはわたしはいない方がいいという……」 キョン「そういう意味じゃねえよ!」 長門「やっぱり元気にならないで」 キョン「変な別れの挨拶だな……」 ~~~ 朝倉「準備できた?」 長門「……コクン」 朝倉「じゃ、いくわよ。長門さん」 長門「……」グイ 朝倉「ほら、どうしたの? 急に固まっちゃって」 長門「行きたくない」フルフル 朝倉「ダメよ。今日は情報統合思念体からの強制命令なんだから」 長門「やだ」フルフル 朝倉「向こうに着いたらかわいい服とか買ってあげるから。ね?」 長門「いらない。全裸でいいからここにいさせて」 朝倉「んもう。どうしちゃったの? どうして引越しがそんなに嫌なの?」 長門「いや……いや……ジワ」 朝倉「長門さんの気持ちがわからないわ。何をそんなに嫌がるのか……」 長門「ぐす……ひぐ、ひぐ。いやだぁー!」 朝倉「泣いても無駄よ。どうせ痔空間移動するから」 長門「ゔわ゙ぁ~ん、いやだぁ~! そんな誤字の移動いやだぁ~!」 朝倉「それ~いっ、クルクルバビンチョ、パペッピポー、ヒヤヒヤドキッチョの」 長門「モ~~グタン!」 朝倉「長門さん結構ノリノリじゃない」 長門「テレビ見てる時のクセで、つい……」 バヒュ~ン── ……… …… … キョン「……で、」 長門「……で、」 キョン「なんでお前戻ってきてるんだよぉー!」 長門「朝倉涼子があまりにバカすぎたから」 朝倉「ごめんごめーん。引越しと三越を間違え発言してたわ。昨日はデパートで買い物してただけー」 長門「情報の伝達にそごうが発生した」 朝倉「違うわよ。そごうじゃなくて引越しでしょ」 キョン「まだ間違えたまんまじゃねえか……バカどもめ。でも……」 長門「でも?」 キョン「バカでよかったよ」 朝倉「でしょ? 顔射してよね」 長門「もうしてる。あなたの写真もベトベトでカピカピ」 キョン「だからバラすなっつってんだろうが!」 ~~もし長門がバカだったらファイナル~~ 完結 めがっさめがっさ 最終話につづく 目次へ
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登録日:2009/07/20(月) 21 38 53 更新日:2024/05/06 Mon 17 53 40NEW! 所要時間:約 5 分で読破可能。 ▽タグ一覧 SOS団 お茶目 ながもん クーデレ スタートレック チート ハッカー 主人公 人造生命体 図書館 宇宙人 実は貧乳じゃない 寡黙 対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース 情報統合思念体 文芸部 消失 涼宮ハルヒの憂鬱 無口 無表情 眼鏡属性 短髪 紫髪 綾波レイ 茅原実里 読書家 長門 長門有希 高校生 この銀河を統括する情報統合思念体によって造られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース。それが、わたし。 長門(ながと)有希(ゆき) 出典:涼宮ハルヒの消失、SOS団、角川書店、角川映画、京都アニメーション、クロックワークス、ランティス、2010年2月6日、C)2009 Nagaru Tanigawa・Noizi Ito/SOS団 (C)2011 NBGI CV 茅原実里 涼宮ハルヒシリーズの登場人物。 北高1年6組(『涼宮ハルヒの分裂』より2年)。 身長154cm。 『涼宮ハルヒの戸惑』では体重39㎏、A型、誕生日は11月18日とされている(誕生日は中の人ネタ) 駅近くにある分譲マンションの708号室に1人で住んでいる。 唯一の文芸部員だったがハルヒが文芸部室を乗っ取った際、SOS団団員その2として組み入れられた。 ハルヒ曰く「SOS団に不可欠な無口キャラ」。 いつも無口で無表情だが、知識欲、食欲は旺盛。 谷口曰く「容姿はAランク-(マイナー)」。 読書を好み、いつも何かしらの本を読んでいる。 感情表現に乏しく、表情の変化は殆どない上、口を開いても淡々と短い言葉でしか話さない。 ゲーム版の表情差分ですらわずかな眉毛の角度の変化以外ほぼ変わらない。 しかしキョンは、長門の表情のピコ単位の動きから感情を読み取れると自負している。 自宅室内を含む殆どの場面で北高の制服を着ている。 冬場はその上にダッフルコートを着ているが、『溜息』では映画撮影用の魔法使いの衣装、『孤島症候群』では私服、 『エンドレスエイト』では浴衣姿も披露している。 キョン曰く体重はとても軽い。(負担がかからない様に自身の能力によって軽くしていると思われる) その正体は、情報統合思念体によって造られた、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースであり、簡単に言えば宇宙人。 派閥は主流派に属する。 ハルヒの能力が活性化した『涼宮ハルヒの憂鬱』の舞台になった時間より3年前頃に生み出された。 平時の動作は極めて少ないが、環境情報を改竄することができる為、いざというときには常識の範疇を越える身体能力を発揮する。 SOS団の中でも飛び抜けて万能であり、メンバーからの信頼も厚い。 明確な描写はないが、キョンには何らかの感情を抱いているように見え、自室に招き入れたこともあった。 それ以後も、キョンは何か問題が起こるとしばしば長門の部屋を訪れる事になる。 彼の言うことなら素直に従うだけでなく、最終的な決定を委ねることも多い。 当初はメガネを着用していたが、キョンに「眼鏡をしてない方が可愛いと思うぞ」と言われて以来かけなくなった。 入学当初は情報統合思念体から与えられた多くの情報操作能力を有していた。 しかし自由に活動をしたいという思いから、自らの能力を意図的に封印して人間らしい一面を手に入れている。 いつか長門がふつうの女子高生になる日は遠くないとキョンは推測しており、それを願っている。 情報操作能力に枷をはめた状態でも、コンピュータに関しては高度な技術を発揮する。 『射手座の日』でのコンピュータ研究部とのゲーム対決ではSOS団を勝利に導き、その後はコンピュータ研究部に準部員としてたまに訪れている。 『分裂』では全てのアプリケーションに対応した自作OSを載せた自作パソコンを置いており、 コンピ研部長曰く「世界最強のコンピュータと相性のいい逸材」。 名字の由来は日本の旧国名「長門」であり、『分裂』・『驚愕』で長門が思わぬ形で関わる羽目になった宇宙存在「天蓋領域」の端末も、彼女に合わせるように「長門」と共に後の山口県となる国名「周防」を冠した「周防九曜」と名乗っている。 …が、後に某ゲーム等によって「戦艦の長門」が有名になり、かつて明治時代にも鹵獲したロシア軍艦が「周防」なる名で呼ばれていた事から、「朝倉涼子以外の宇宙関係者は軍兵器系統で名前を考えたのでは」なんて与太話が生まれる事に…(喜緑江美里は「エミリ」→「二式飛行艇のアメリカ側でのコードネーム『Emily』」) 実在動物「キョン」と愛称が被ったキョンもそうだが、汎用的な用語をキャラ名に採用するとそれはそれで大変かも知れない。 以下、ネタバレあり 出典:涼宮ハルヒの消失、SOS団、角川書店、角川映画、京都アニメーション、クロックワークス、ランティス、2010年2月6日、C)2009 Nagaru Tanigawa・Noizi Ito/SOS団 (C)2011 NBGI 『涼宮ハルヒの消失』における事件の原因である。 溜まりにたまった情報改編によるエラー(ストレス?)が爆発した形でああなった。 『笹の葉ラプソディ』の時点でこうなることはわかっていた。 だが、彼女は自分が取った対策を壊れた自分が打ち消してしまう可能性を恐れ(キョンに伝えても、自分がその記憶を改変するのではなど)、 脱出プログラムを残すだけしかできなかった。 消失時の長門の可愛さは異常。 そして追想の世界にも追想長門とは別に登場する。追想の世界における時空の歪み。 朝比奈さん(大)が言うには長門が再改変した際にかろうじて再調整の逃れていた部分があったらしい。 追想の世界にキョンを呼んだのも、力がない普通の女の子であるはずの消失長門だとキョンは睨んでいる。 理由はわからないが、消失の長門は追想の長門と同じ恋愛観を持っているらしいことと、 キョンと文芸部員として過ごしたかったという未練があるようなので、その辺で何かが起きたのかもしれない。 そしてキョンは双方の心残りだった文芸部への入部届に記入し、消失の長門へ手渡した。 ■涼宮ハルヒの約束 観察対象への効率的接触及び観察に留意し、配置換えを申請し、受理された結果。わたしとあなたは、もはやなんの接点もない。話しかけないほうがいい。 出典:涼宮ハルヒの約束、ガイズウェア、バンダイナムコゲームス、2007年12月27日、(C)2006 谷川流・いとうのいぢ/SOS団(C)2007 NBGI ループする文化祭前日を抜け出すために行動する。 バッドエンドはかなり救いがない。 バッドエンドではループを抜け出すために、ハルヒの前でキョンの体を貫き瀕死(偽装)までに追い込む。 それによって抜け出すことは出来たが、ハルヒは記憶を失っても長門に不信感を抱いたままのため、 長門の代わりに喜緑さんがSOS団のメンバーになる。映画の内容まで喜緑さんが長門の代わりに映っている。 グッドエンドではループを抜け出すためにキョンを使うことを拒絶し、ハルヒの前で自分の体を貫き自殺する。 ハルヒはその行動を許さず、結果として抜け出すことができる。 ■涼宮ハルヒの戸惑 さて、キスの効果音を作れと言われた訳だが。 簡単。わたしとあなたが実際にしてみればいい。 出典:涼宮ハルヒの戸惑、アクリア、バンプレスト、2008年1月31日、(C)2006 谷川流・いとうのいぢ/SOS団 (C)BANPRESTO 2008 ループを抜け出すために皆と一緒にゲームを作る。 イベントでは髪が長い長門やウェディングドレスを着た長門を拝むことが出来る。 他にも膝枕は太股枕が正しいのではないかと尋ねたり、実際にキョンに膝枕をしてあげたり、バスタオル姿も披露してくれる。 異世界風弁当を作ってきたり、キョンと一緒にカレーを作ったりした。ちなみにキョン曰くどちらも美味しかったらしい。 キョンとキスすることに積極的になったり、かつてキョンに言われた眼鏡属性について調査をしていたらしく、眼鏡があった方がいいか尋ねてくる。 完成したゲーム次第だが長門を育成したり攻略出来たりする。 本作に出てくる朝倉は長門が声マネして収録したという設定。 ■涼宮ハルヒの直列 異空間を固定する特異点を全て消滅させなければならない。 今回はSOS団の皆で怪奇現象を調査することになった。 しかしハルヒの願望と学校にいた情報生命体が合体することで、本物の怪奇現象に。 長門はモップに存在を消す力を付与し、キョン達はこのモップを使って怪奇現象の後始末をすることになる。 ■涼宮ハルヒの並列 あなたが『今日』という日を体験するのはこれで769回目になる。 またしてもループを抜け出すために行動する。 記憶を引き継ぎ出来ないキョン達にナノマシンを注入することで、以前のループの記憶を引き継がせる。エンドレスエイトでもやれよは禁句。 時系列がエンドレスエイトの直前のため古泉達はループといった現象を信じないため、キョンが長門を信じさせるために奮闘することになる。 ■涼宮ハルヒの追想 ……でもな長門。そういう女の子なら、俺も知っているぞ。そいつも、すごく勇敢だった。 そう。……その子は、きっと幸せ。自分のそんな姿を、ずっとあなたに記憶してもらえるから。 出典:涼宮ハルヒの追想、ガイズウェア、バンダイナムコゲームス、2011年5月12日、(C)2009 Nagaru Tanigawa・Noizi Ito/SOS団 (C)2011 NBGI ごく普通の女の子として登場。 消失の世界に近い世界であり、文化祭の展示に向けて同人誌『思念』を作っている。 しかし、様々な困難が立ちふさがる。 ここでもコンピ研とトラブルが起きる。 長門が作った同人誌には詩が綴られており、それは原作における出来事を詩にしたとしか考えられないようなもの。 その詩で映画を撮影することになるのだが、とある場面で宇宙人のユキがイツキを自分の星に連れて行こうとするのだが、 「別の星に行くという事はその人の世界を変えるということであり、好きな相手だからこそ相手の立場を考え別世界に連れていくべきではない」 という自分の考えとは別の行動をするユキを長門は理解できず苦悩する。 しかしハルヒは長門の詩を詠んでユキ……長門の本心は「好きな人を自分の望むように変えたい」事と指摘し、 長門はその指摘で詩に込めた想い――「好きな人が自分の世界を失ったとしてでも自分の物にしたい」と考えていた事に気付いた。 ユキを拒んだのは、長門が本心を隠し恋愛風にした詩に反し自分の幸福を追求していたからだった。 そしてキョンに映画の中でぐらい、好きな相手の気持ちを無視して自分の幸福を追求するべきと諭され、 長門はユキを最後まで演じる事になる。 ■涼宮ハルヒちゃんの憂鬱 夏と言えば同人誌即売会。 ここでの長門はエロゲやネトゲをプレイしたりと完全にオタク化している。 その為、部室の本棚はゲームや関連書籍でいっぱい。 また、「バニーは素晴らしい」等の名言をよく発し、その際はキョンにビビられている。 そしてかなりの大食漢……いや大食姐? ■長門有希ちゃんの消失 うん大丈夫、言えるよ。だって――今日言おうって決めてたから。えっと……好きです。 「ハルヒちゃん」の長門の設定が活かされ、オタクで大食い。 ただ、普通の女の子という意識からかハルヒちゃんの長門よりもその描写は控えめ。 消失長門とは似ても似つかないのに凄い魅力的な不思議。 漫画ではどうも有希ちゃん世界は独立して存在しているようだが、アニメ版はPVやラジオによると長門がキョンを含め完全に改変した世界のようだ。 これだけだと有希ちゃんの長門が自分勝手に思えるが、追想で消失の長門も追想の長門も、 世界ごと変えても好きな人を自分のものにしたいと明言しているので、有希ちゃんの長門がそれを実行していても不思議ではない。 作者のぷよさんもアニメの再構成設定にはどうも関与していないらしいので、その辺は今後明かされるのかもしれない。 なお、中の人は初めて原作を読んだ際は戸惑ったものの、原作小説の『消失』を省みて、 「原作の有希が望んでいた世界」として「有希、良かったね……」と思えたらしい。 ロッテ「ACUO」のCMでは猫が変身して登場。 そして一言「にゃん」。 しかも、 3 人 で 現 れ る さらにACUOのPCサイトにも出現し「にゃん」。 ……なにこれ可愛い。 YUKI.N 追記・修正を。 READY? あちゃくら「長門さん、人任せにしてないで自分でやったらどうなんです?」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 初代サウンドウェーブに印象が似ている。 -- 名無しさん (2013-11-08 17 12 57) 綾波レイに印象が似ている。 -- 名無しさん (2014-01-08 18 09 52) ↑×2無表情キャラで有能しかし時たま感情を爆発させる。確かに -- 名無しさん (2014-01-08 18 12 51) ↑長門「このイカレバックアップが!」こうですか分かりません(´・ω・`) -- 名無しさん (2014-01-08 20 06 39) 消失アニメ化オメ。…てか本編おうあくしろよ。 -- 名無しさん (2014-01-08 20 10 18) 涼宮ハルヒの消失いいよな ライトノベルに対する偏見をすっ飛ばしてくれた -- 名無しさん (2014-02-06 19 48 36) 消失は「静かなのに熱い」感じの印象を受けた。 -- 名無しさん (2014-04-29 21 40 18) 消失になって一気に可愛くなってる -- 名無しさん (2015-04-13 19 28 37) ↑5 それは破壊大帝ハルヒの台詞になりそうだな……長門の場合は「朝倉涼子、(物語から)イジェークト」だな -- 名無しさん (2015-05-03 00 18 01) ↑その流れだと…ぼやき屋のキョンはサンダークラッカーw -- 名無しさん (2015-05-03 00 21 28) 昔は無数のオタクに「俺の嫁」扱いされてたのに、いまや彼氏持ちですよ -- 名無しさん (2015-07-20 14 33 18) ↑すべてはエンドレスエイトという京アニのイタズラのせいだな… -- 名無しさん (2015-08-08 01 22 18) ↑じゃあ、長門の恋路は京アニのおかげで成就したと……? -- 名無しさん (2015-08-08 01 45 10) 消失での世界改変の原因となった『エラー』について、ここではストレスであると解説されているけれど、有希の淡い失恋ストーリーが消失の一つの面であることを鑑みるにエラーとは(恋愛)感情だと捉えるのが自然だし、各種考察を見てもその解釈が大勢を占めているよね -- 名無しさん (2016-02-17 20 02 52) メインヒロインを差し置いてハッピーエンドを迎えてしまった -- 名無しさん (2016-08-31 09 39 02) 驚愕では、最初から最後まで寝込んでてたいした出番はなかったな。ハルヒと佐々木の、お役を奪わないようにとの配慮だと思うが -- 名無しさん (2017-06-06 10 51 59) 有希ちゃん本編はともかく知らない間に分岐設定はアカンやろ。それはセーフとして設定面全部統御してるやつちゃんといるのか -- 名無しさん (2017-06-06 13 35 24) 静謐な原作長門、弱気な消失長門、ノリのいいオタクのハルヒちゃん長門、のほほんとした長門消失、暇持て余してそうなアニメ版長門、作品の空気通りのちゅるやさん長門と何通りもいるとお得感ある。共通点はよく見ると自分の欲望に忠実なとこ -- 名無しさん (2018-03-12 08 26 02) ↑5今更ながらだが、一番根底にあったエラーはその感情だろうけど、それが炸裂するきっかけになったのはEL8のストレスだと思う。風船でたとえるなら感情が風船そのもので中に入ってる気体が各種ストレスだった的な -- 名無しさん (2018-08-31 10 45 01) 名前 コメント
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痴音ミクのバババカ★バカムスコ-B (原曲:ヒャダイン 「ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C」) 作詞 痴音ミク 歌 痴音ミク・まぁ ただ今 オイラは無職さ【社会のお荷物だな】 24h gdgdgd…【昼間は外に出ません】 なんか【なんか】予定と違う 親に【タカリ】情けない大人 またか…【ちょうだい】もう、金がない! ヤバイ!親が泣いちゃった☆ なになに? またゴロゴロ? 自宅警備 むっちゃくちゃ快適 こんなはずじゃなかったよ 呪われてるのかな? 人生オワタ\(^o^)/ 嫌んなっちゃう ダメ男 【なんちゅうか 顔・性格 ア痛タタ】 バ・バ・バカな? 彼女出来ないぞ 【俺は 俗に言う底辺(カス)なの?】 や・や・病んじゃった 精神病みまくり 【今さら就職 アキラメヨー】 親の【親の】気持ち考えろ バババカ★バカムスコ 胸が なぜだか痛いよ 職歴30年間 ナッシング 何でだろ 泣けちゃうんだ もうやだ 鬱かしら? 誰からも嫌われたけど【お友達出来ません】 やっぱ やっぱ…そういうことなのね【人生…顔ちゃいます?】 食っちゃ寝【食っちゃ寝】罪悪感ない 思想【かなり】ヤバかったから だけど【I don t mind】関係ないさ ちょっと、マジで病気かもwww 二次元最高! 画像に恋心 【リアルの女の子じゃ無理だ】 マ・マ・マギカ? こりゃたまらんぞ 【胸をペロペロしたいのだ】 妄想・幻想と現状の境界線 【区別できないよ ダメ人間】 オレは【オレは】そんなキモイ野郎 バババカ★バカムスコ 「…もし結ばれたなら、何て呼ぼうかな? 『有希りん』とか さっぶいかな?…」 一人で哀しく妄想結婚 動画を見ながらマスターベーション …呆れちゃう? 人生オワタ\(^o^)/ 嫌んなっちゃう ダメ男 【なんちゅうか 顔・性格 ア痛タタ】 バ・バ・バカな? 彼女出来ないぞ 【俺は 俗に言う底辺(カス)なの?】 や・や・病んじゃった 精神病みまくり 【今さら就職 アキラメヨー】 親の【親の】気持ち考えろ バババカ★バカムスコ 「出てこい!」【家族の説得も】 空しく響く【I will fall in Hell!】 親が可哀そうだ バババカ★バカムスコ