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クリフォート・ゲニウス(OCG) リンク・効果モンスター リンク2/地属性/機械族/攻1800 【リンクマーカー:左下/右下】 機械族モンスター2体 (1):リンク召喚したこのカードは魔法・罠カードの効果を受けず このカード以外のリンクモンスターが発動した効果も受けない。 (2):1ターンに1度、このカード以外の、 自分及び相手フィールドの表側表示のカードを1枚ずつ対象として発動できる。 そのカード2枚の効果をターン終了時まで無効にする。 (3):このカードのリンク先にモンスター2体が同時に特殊召喚された時に発動できる。 デッキからレベル5以上の機械族モンスター1体を手札に加える。 クリフォート デッキサーチ モンスター効果無効 モンスター効果耐性 リンクモンスター 地属性 機械族 機械族補助 罠無効 罠耐性 魔法無効 魔法耐性
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クリフトのアリーナへの想いは 809 :名前が無い@ただの名無しのようだ:03/05/09 21 09 ID MI9isdmO その日は朝から何故か腹部がしくしくと痛んだ。それでもいつものように朝食を食べ、今日は勇者を相手に稽古を取って(マーニャ以外の相手にはここしばらく負け無しだった。開始直後のメラゾーマで不覚を取ったその朝、この辺でその鼻へし折っとかないとアンタどんどん調子に乗るからね、と彼女は欠伸をしながら寝床へ戻っていった)、勇者を引っ張るようにして旅の歩みを進めた。痛みの理由が分かったのはもう日も暮れ、今日の寝床を探そうかという時だった。薄暗がりの中から現れた魔物の群を文字通り一蹴し、ふうと息をついて皆の方を振り返った。 「アリーナ」 マーニャが眉をひそめて、太ももの、露出した褐色の肌がなめらかな曲線を描いている辺りをとんとんと指で叩くのでアリーナは下方に目をやった。 濃い色のストッキングで目立たないが、赤い染みが確かに広がっている。一度気づけば、もっと奥の部分のぬるりとした感触も明らかに感じられるのだった。 ・・・ああ、また。 アリーナはマーニャにひらと手を振って馬車を目指した。そこには彼女の分身の、占い師がいる。 「ミネア」 果たしてミネアは馬車の中、戦いから戻ったライアンに回復魔法をかけていた。顔を上げたミネアは(こうして見ると姉妹同士本当によく似ている)、無骨な戦士の手前どうにも言葉の続きを出せないでいるアリーナを見ると心得顔で、ごめんなさいちょっと待ってて、と微笑んだ。その対応の仕方にかすかな安堵を覚え、アリーナも曖昧な笑顔で返事をした。 脚がこんなことになっている以上、ぺたりと座り込むわけにもいかない。ぎこちない動きで足を上げ、床に上がると隅の方で所在無さげに棒と立つことになる。馬車の天井は低く、一行ではブライの次に背の低いアリーナでも帽子を被ればわずかに前傾姿勢を取らざるを得なくなる。下腹部に気を使いながら、アリーナは壁にもたれた。それにしても、こんなになるまで気づかなかった辺りなんとかならなかった ものか。鬱々と考えているうちに妙な形に口を曲げているアリーナを見て、ミネアがくすりと笑った。 ライアンがそそくさと馬車を出て行ったのは、女二人の微妙な空気に居辛さを感じたのだろう。その背中を苦笑して見送った後、さて、とミネアは荷袋の口を開けた。アリーナはおずおずと彼女の方に歩み寄るが、その動きも油の切れた機械のようである。 「次の街では買い足さなければね」 言いながら、ミネアは袋の奥から目的のものを取り出した。はいと渡されてアリーナは萎縮する。赤の染みを初めて見たのは3年前。 普通の事だと城の者には教わった。ミネアもマーニャも、何をそんなに嫌な顔をするのだと言う。一方で、処理に必要なものも自分で持っておけ、それならそんな顔をして受け取ることもないだろうとも。しかし何故だか、いやそのわけは自分で先刻承知済みではあるが、その白いふわふわしたものを手元に置いておくのは気が咎めたのだった。 ありがとうと小さな声で言って、アリーナは外へ出た。白いものは服の下に隠して、仲間に見られず事を済ませられる場所を探した。ストッキングも、後で替えなければ。意識するほどにぬめぬめと現実味を帯びてくる感触に、アリーナはひどく惨めな気分になった。 次の朝には、腹部の痛みは重しとなって腹部に響いた。クリフトに肩を叩かれても、ミネアに揺すられても、トルネコのくだらないダジャレで一行全員が固まってしまってもアリーナは起き上がらなかった。毎年痛みが酷くなってくるのよねとぼやいていたのはマーニャだったか。でもそれなら、もう少し段階を踏んで酷くなってくれればいいのにこの突然の鈍痛は。 結局、アリーナ抜きいう珍しい状態で一行が移動を始めた馬車の中、アリーナは毛布にきつくくるまり痛みに耐えた。 これは女だけにある現象なのだという。子供を生むための準備なのだと。いつ生まれてくるか分からない子供のために、一月毎にこんな不快に耐えなければならないとは、子供を生むとはそんなに価値のあることなのだろうか。男ってずるい。自分は痛い思いなんてしないんでしょう?せっくすとかいうものの時だって、痛いのは女だけで、男は自分だけで気持ちよくなれるんだって、そんな私はせっくすなんてしないけれど、絶対しないけれど、何だかすごく不公平な感じがしてならない。それに、そうそれだけじゃなくて、身体のつくりだって。 そう、身体だって。つまりはそこなのだ。 クリフトだって。 夕方ミネアが作ってくれた飲み物は温かく甘い味がして、茶渋に満ちたような身体をよくほぐしてくれた。おそらく一向に回復の兆しを見せないアリーナを見かねて、なにがしかの薬草を使って淹れてくれたのだろう。ようやく食事が出来る程度に回復したのは一行が既に野営の準備に入った頃だった。身体を起こすと腰骨がきしんで、アリーナは顔をしかめた。どうやら今日は魔物のパレードだったらしい。馬車からのそりと顔を出したアリーナを見て、随分と泥にまみれた面々が一斉に振り向いた。 「あ・・・ごめん」 不可視の力に押し戻されるように身を引いたアリーナに、各々慌てて場を取り繕う。真っ先に駆け寄って来たのはクリフトである。 アリーナ様、アリーナ様御身体の方は大丈夫なのですか申し訳御座いませんこのクリフト、本来ならば何をおいても姫様の御傍に控え御身体の御具合を考えなければならなかったところをおめおめと醜態を晒し、いやそんな賤身の言い訳よりも姫様御身体の御具合は、なんと下半身の鈍痛でいらっしゃる、ならば遅ればせながらこのクリフトめが今すぐ薬を、はあ、ミネアさんが、しかし姫様、急いては事を仕損ずるいやいや用心に越したことなし怖れながら・・・ 「大丈夫だから、心配しないで」 軽い頭痛を覚えてアリーナは言った。そんな事を言って、クリフトは何も分かっていないのだ。今のアリーナの状態にしたって、風邪か何かとでも考えているに違いない。風邪でこの状態ならそりゃあさぞかし重い風邪でしょうよ。それにクリフトには、結局私の痛みなんて分かるはずがないんだから。男のクリフトには。 そうですか、と言ってクリフトは引き下がった。さっきまでの勢いはどこへやら、しゅんと頭を垂れてぐちぐちと焚き火をつつき始める。頭痛は治まりそうになかった。 風に当たってくると言ってアリーナは馬車を離れた。頭は今や鐘になったようで、しかも鐘は火事だか何だかとにかく危険らしきものを知らせているらしく内側からがんがんと力任せに叩かれている。ひとつの原因は下腹部の痛み。 もうひとつは脚の付け根の生暖かいぬめり。最後はさっきから後ろにくっついて来るクリフトである。 「姫様」 足元は膝まである硬い植物で覆われていて、寝起きの格好のまま足早に歩を進めるアリーナのふくらはぎに引っ掛かっては赤い爪あとを残していく。そのまま行くと崖だから気をつけてと勇者が言っていた。走っていってまっすぐ落ちればこの痛みもなくなるだろうか? 「姫様」 それもできない。クリフトが後ろにいるから。このまま進めばこの男はやがて姫様そっちは崖ですよ落ちるんですよとか分かりきった事をぐだぐだと述べて、ああそうクリフトだ。全部クリフトが悪いんだ。クリフトは小さい頃からずっと私にくっついてきて、その頃から私より背が高くて、でもそれはクリフトのほうがふたつも年が上だからだと思っていたのに、いつか追いつけると思っていたのに、そう喧嘩になれば私の方が昔から一度も負けたことなかったけど(だってクリフトってば一発で泣いちゃうんだもん)、背丈とか手の大きさとかだけはずっと私が負けたまんまで、私の方が強いのに私の方が小さくて、それは姫様が女性で私が男だからですよなんて笑って言って、私の方が強いのに、私が男だったら絶対クリフトより大きいのに、クリフトなんて私よりよっぽど女っぽいんだから私が男でクリフトが女だったら良かったんだわ。 それなら何も問題無かったし、こんな痛い思いしなくても良かったし、きっともっともっと強くなれたし、そりゃあ今だってこのパーティーじゃ私に勝てる奴なんていないけど(マーニャのあれは不意打ち)、でもきっと、もっと、もっと。 「姫・・・」 「うるさいっ!」 小さな風が起きる程の勢いで振り返り、アリーナは一喝した。クリフトはびくりと身体を震わせたが、一瞬目を閉じて(どうやら心を落ち着けようとしたのだろう)姿勢を正すとアリーナに一歩歩み寄った。 「そちらは崖です、落ちたら怪我ではすみませんよ」 アリーナはため息をついた。頭の鐘は、もうひび割れそうになりながらひたすらがなりたてている。 「そんなことしない」 「脚も傷だらけになってしまわれて・・・アリーナ様も女性なんですから、」 もっとご自分の御身体を大切に、と続くはずだった言葉は口から出なかった。 本日初めてのアリーナの回し蹴りは、がんがんと鳴り響く頭痛にも影響されること無く的確にクリフトの脇腹を捉えた。不意打ちを食らったクリフトは、受身も取れずに背中を強打して転がった。そのままうずくまって呻き声を漏らす。醜い。 アリーナは心中でそう吐き捨てて、未だ悶絶しているクリフトにつかつかと歩み寄った。 私の方が、もっと。 「立って」 冷たく言い放つと、クリフトはよろよろと立ち上がり、痩せた身体を折り屈めてアリーナを見た。 「だったら私は男でいいわ。クリフトが女になればいいじゃない」 「姫・・・」 「女だってベホマもスクルトも唱えられるし、剣だって使えるでしょう?別に男でなくてもいいよね」 脇腹を押さえるクリフトの左手を取り、その手首をあらん限りの力を込めて握り締める。痛みにきっと叫び声を上げるだろうと思われたクリフトは、しかし口の形のみをひめ、と僅かに動かしただけで何も言わなかった。 「男じゃなくても、いいでしょう?いらないでしょう?ちゃんと使えやしないでしょう?男の、」 私だって。 「身体」 きっと。 「いらないなら、私にくれればいいじゃない。使えないなら、私ならもっとずっと有効に使ってあげられるのに、代わりに私の身体をあげる。クリフトにあげる、あげる、こんな、」 握った手を、アリーナは自分の乳房に導いて乱暴に押し付けた。今度こそ、クリフトは呻き声を上げた。それは痛みによるものではなかったが、そんなことはどうでも良かった。 「こんな身体、あげるからねえ、私に、その身体を、ちょうだいよ・・・」 抱いてとアリーナは言った。どう言えば良いのか知らなかったから、多分伝わるだろうと思った言葉を吐き出した。クリフトは小さく身体を震わせ、アリーナの乳房に押し当てられた手を引き戻そうとしたが、アリーナがそれを許さなかった。 ひめ、さま。 クリフトの上ずった声を遠く聞く。アリーナの頭痛はもう痛みを越えて、吹きすさぶ風のような一連の音となって頭蓋骨から項を渡り、指先までを痺れさせていた。その痺れは指が掴むクリフトの手首に行き着いて、発光すらしそうな熱となって放出されていた。 アリーナは掴んだクリフトの手をぐいと引いて、自分の身体もろとも木の根元に倒れこんだ。もう一度、同じ言葉を。クリフトがふるふると首を横に振るが、構うものか。世間では、男はこうなったら激情に負けて突っ走ってしまうということだから、別にそれで構わない。 己ではそうと知らずに眉を歪めて、抱いてよともう一度。今度は強く。自分の上に被さって、いつの間にやら昇っていた月を背後に負ったクリフトの瞳を射抜くように見る。いつもの神官帽は取ってやった。ベルトも外してやらねば駄目だろうか?情けない。 世間では、こうゆう行為の事を交わるとか、ひとつになるとかゆうのだと聞く。それなら、交わってひとつに溶けた魂が、またふたつに分かれる時、強く願えば帰り道を外れて、相手の身体に入ることも可能ではないか?情事とそれに続く眠りの後、目覚めたら目の前に自分がいて、そういう自分の心はクリフトの身体の中にある・・・そんな馬鹿げた絵が、今のアリーナにはある程度以上の真実味を帯びて語りかけてくるのだ。 ふうと息をついて目を閉じた瞬間、強い力で身体を引き起こされた。 同時に意識も現実へ引き戻され、きょとんとクリフトを見つめてしまう。月の光に揺らいでいたはずのクリフトの眼は、迷いを残しながらも力をもってアリーナを捉えていた。 「あ、アリーナ様は、ご自分が女性であられることに、苦痛を感じておいでですか」 毅然とした口調になるよう努めているのだろうが、どうにも吃ってしまう。 アリーナは半ば反射的にこくりと頷いた。クリフトの眉がきゅっと歪んだ。 「しかし、しかし私は、こう思います。アリーナ様が、女性でありながら男にも勝る類稀な才を神からお授かりになってお生まれになったのは、きっと何かの意味のあることだと。同じく、私が男であり、マーニャさんやミネアさんが女性であることにもです」 アリーナの肩を掴んで支えるその手が、ぶるぶると震えている。 「アリーナ様は確かに、女性であられることに不便を感じていらっしゃるようです。ですがきっと、それは、なんと言うか、間違いではありませんが、その」 「間違・・・」 自分の苦痛を否定する言葉に反応しかけたアリーナの唇を、クリフトは口付けで塞いだ。やがて離れたその頬が赤く燃えているのは、月明かりに照らされてはっきり浮かび上がってしまっていた。 「ア、あアリーナ様」 吃りがさっきより酷くなっている。 「お男と女は、こうゆう風にするものです。ささ先ほどアリーナ様が私に命じられたようなことも、するものです。あ、いや、お女同士とか男同士とかそういったことは、また個人の自由ではありますが」 今そんなことはどうでもいいだろうというような事を、クリフトはしどろもどろになって言い繕っている。半ば放心しながらそれを客観的に観察して、クリフトらしいと苦笑する自分をアリーナは自覚していた。 「ですからええと、私は、アリーナ様が、自分が女性であられることを良かったと、少しでも、か感じていただければと思います。そのために、男である私が、・・・助けになれるのなら」 最後の言葉はほとんど聞き取れなかった。 「・・・クリフト」 「は、はい?」 「何言ってるのかよくわからない」 一気に脱力したように見えたクリフトの髪にアリーナは手をやった。昼間の戦いで、随分苦労したのだろう。泥と、血にまみれている。頬も、顎も、首も。疲労はほぼ極限に達していた。それはクリフトも同じではないだろうか。それでも、アリーナは笑顔を向けた。多分、泣き顔のように見えただろう。 「でも、わかったことにする。するから」 女であることが嫌だった。それは駄目だとクリフトは言う。クリフトとこんな風になることを望んではいなかった。 けれど、クリフトはとても優しいので。 彼女の名を呼ぶので。 クリフトの手や、服や、全てがみるみる赤く染まっていくのを見てアリーナは泣いた。流れて落ちる涙をせき止めるために、必死でクリフトの身体にしがみつかねばならなかった。自分より一回り大きな手のひらが髪を梳く。 涙はどうしても止まらなかった。 クリフトが、彼女の名を呼ぶので。何度も。 何度も。 ぐったりと横たわった身体で、アリーナは仰向けに空を仰いでいた。月の光が照らすのは彼女自身である。結局、魂は入れ代わったりなどしなかった。アリーナはアリーナのままで、何も変わりはしなかった。 横ではクリフトが、じっと眼を閉じている。寝ているわけではなさそうだ。 脚に絡みつくどろどろとしたものは、きっと目にすれば赤いのだろう。起き上がってなんとかしなければと思いはしたが、不思議と不快感は無かった。頭の中で唸っていた風は、いつしか静かになっている。
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このページは非課金プレイヤーを応援するページです。 他のwikiにも同じ事は書いてあるでしょうから、読んでがっかりしないように~w ※このページに付いてのお願い ⇒ここは違うでしょう。とかここは追記かな?と思うところがあればお願いします、皆さん。 執筆者の欄に名前を書いても良い方は、書いてくださいね~ ⇒さらに、ちがう章を増やすのもOKです。 例:「1000WPでWLOを謳歌しよう」 「微課金の人生は楽しい」 などw 皆さんのご協力をお願いします~。 章【Ⅰ】:リアルマネー(WP)をほぼ使わないでプレイ(編集:梨本森野&○○&○○) 前書き お金を使わずにプレイするのは割と困難かと思います。 特に、中盤になってどうしてもほしくなるのは、「磁石」「鞍」「友情バッジ」「GPS」でしょうか。 ↑は露天でも売られていますが、かなりゲーム内のマネー(G)が必要になるでしょう。 ですので、リアルマネーを一切使わない方は、お金をもうける方法を、早い段階で見つけましょう。 Ⅰ:PCの属性選択について(執筆:梨本森野) いろいろな意見があるかと思います。ですが、私が感じたところを記しますと、 ①:属性は火か土 ②:職業は近 と感じます。 ①:属性は火か土 正直に申しますと、まだ「土」と「水」しか育てていないので、①に関しては今後も研究をしますw ちなみに水と風が不向きに思えるのは、 水⇒補助系に向いている属性で、補助は「上級リモコン(課金アイテム)」を使うことになる可能性が高い 風⇒SPDが上がりすぎて、NPCとの連携が取れずに、装備品などにお金がかさむ恐れあり と言う理由からです。 逆に火と土は、 土⇒防御力があるので、回復アイテムの消費が少ない⇒G消費が少ない 火⇒攻撃力があり敵をさっさか倒せるので、回復アイテムの消費が少ない⇒G消費が少ない また、火と土は風のようにSPDが上がりませんので、連携をするのも楽でしょう ②:職業は近 一言で言うと、魔法はスキル狩をしなくては成りません。 そのためにSP回復のアイテムを消費してしまい、Gの消費が若干上がります。 また、魔法使いは、補助魔法も平衡して覚えますが、 放置でスキルレベルを上げるには「上級リモコン(課金アイテム)」を使うことになってしまいます。 近距離は殴ってレベルを上げるだけなので、お金の消費は魔法使いほどではないのです。 Ⅱ:NPCの選択について (執筆:梨本森野&老人&○○&○○) 非課金の場合、使えるNPCががくっと減ります。 ただ、ステ振りなおしは非課金アイテムでまかなえることも出来ますので、将来的には好きなNPCを使えるでしょう。 ここでは、序盤から育ててて無駄にならなく、また戦力になるNPCを紹介します。 ①:レイチェル ②:アイリーン この2キャラなら間違いはないでしょう。 ①:レイチェル まず気を付けなくてはいけないのは、レイチェルのステータスです。 レイチェルはある程度ステータスがランダムなので、もしも駄目な場合は多少の振りなおしも必要です。 ちなみに、良いステータスはcon str agiです。agiが一番高い時は、振りなおしましょう これで、レイチェルは使うだけです。HPも高く、スキルの属性も「無」と「火」の両方があるので、苦手な水にも活躍します。 また、転生も実装されているので、一生のお友達になれるでしょう。 ②:アイリーン アイリーンは土属性でconが上がりやすいので頑丈な子に育ちます。 専用の武器が無ければただのバツゲームですが、武器を持てば固定で500くらいのダメージをたたき出します。 また、専用の武器の二つ目は、弓耐性を無効に出来ますので、高レベルモンスターにも問題なく攻撃が当たります。 さらに転生が実装されているので、レイチェルと同じく一生のお友達になるでしょう。 ただ、欠点として「銃なので熱効果が無い」「武器取得に一人では無理」といった問題があります。 取得はお友達にお願いしましょう。PCがlv30になっていれば、その日からアイリーンと一緒に旅が出来ますのでw ③:クリフ(大修正版) クリフダイナミミック!などで有名な風の攻撃様 クリフを紹介します まず、STR型orAGI型は全然オススメできず、CON型の珍しい(?)クリフのほうがいいです 技については、旋撃、影殺し・改(スキル威力340) 転生後には4範囲攻撃(無限大暴れ)・・ PT戦では転生後での技+熱をすると脆い人は・・?(※先に死んだら意味ないです) 簡単に言うと、土キラー 別の意味で言うと 脆い人 うるさい人(OFFにすれば言うまでもなくなる) オススメはCON STR AGI・・むしろCON AGI STRは流石に酷いです むしろ鈍足人泣きます (※コレ書いた人も泣きました)しかし、クリフ使う人は全然見れません というか見れるの(ぁ 一応、狩については、クリフは脆いのでガッチガチのほうがいいですハイ(書いた人のはDEF550↑) しかし、それでもミイラで狩りしても死んだりします(※DEFガッチガチの為火力不足) 今のクリフの使い道は 単体 SP抜き 範囲 これくらいしかないです(それともデコイ? そして、風なので極風(SPD2倍化)もつけることも可能なので一発やってやられるという戦法があったり・・する? 最後に一言と塵知識 一言:LV=CON 越えてもとにかくおk むしろ越えさせてやってください 塵:鈴音などいない時代にはスキル威力ではフリードさえ除けばトップクラスの持ち主でしたw(← Ⅲ:お金(G)の稼ぎ方(執筆:梨本森野&○○&○○) ※長くなりますので 「章【Ⅰ.ⅰ】:非課金での稼ぎ方」を参照 Ⅳ:稼いだお金(G)の使い方(執筆者:梨本森野&○○&○○) 稼いだお金は、露天などに売っている課金アイテムを買うのが良いでしょう。 ①:自身を強くしたい⇒ペット装備の「○○の鞍」を買いましょう。騎乗すると自身のそれぞれの能力が上場します。 ②:NPCを強くしたい⇒「友情バッジ」を買いましょう。友好度100のNPCの攻撃力が倍加します ③:友達とサクサク遊びたい⇒「魅力磁石」を買いましょう。お友達の援護に駆けつけることが出来ます。 ④:製造に力お入れたい⇒「メイドロボ」を買いましょう。自身が移動中でも製造ができるようになります。 だいたい↑のような感じです。詳しいアイテムの説明などは、他の攻略サイト様を参考にしてくださいな。 章【Ⅰ.ⅰ】:非課金での稼ぎ方(編集:梨本森野) Ⅰ:お金(G)の稼ぎ方~初期~(執筆:織姫の、役立たず)(追記5/20:青魔法の人) ・クラン村の洞窟でゴーレムを狩って鉱石を売る NPC売りでも露店売りでもいいですが、露店はあまり高い値を付けられそうにない+売れるかが微妙 なのでNPC売りすればOK.そこまで儲かるわけではありませんが、恐らくこれが一番最初にできる方法だと思います。 一晩くらいおいてれば全部売れば運にも影響しますが2~4kほどになるでしょう。 ただし鉄鉱だけは少し時間が掛かっても露天売りすることをオススメします(@20~30) ・クラン村↑の木の精を狩って普通の丸太を露店売り(単価30~35g)=1set1.5k~ なかなかの収入になります。普通の丸太以外は石刀で木材を作り、 それをリサイクルすれば普通の丸太ができることもあります ・サウスアイランドの色カブト 果物を大量に落とすのでNPC売りだけで一日3k程度は稼げます、ただしドロップを 食べてこともあるのでリモコンの回復設定は慎重に。 最初はフィールド上で、Lvが上がってフィールドでのカブト虫POP数が余裕になってきたら カブト虫の巣1Fで狩るといいようです。 回復アイテムは果物をそのまま食べたり果物を合成してジュースを作ってもいいですが、 前者は回復量が低く後者は運に左右されるので果物をNPC売りしたお金で露天から 安い回復アイテムを買うほうをオススメします。 なおこの辺までに騎乗ペット用装備の"快適な鞍"を買っておけば今後の回復アイテム使用量に 差が出てくるので、ある程度お金に余裕が出来たら露天で買うといいでしょう。 ・サウスアイランドのやわらか蔓花 このレベル帯では必ずといっていいほど行く確立が高い狩場です。 藤、テレビン油、蔓をドロップします。 蔓をゴミ箱でリサイクルすればホップorストローマッシュルとなりますので ストローマッシュル(以後キノコ先生)ができた場合は 合成でキノコ先生+テレビン油or藤でトマトジュース(sp+150)ができます そのまま使ってもいいわけですがお金稼ぎなのでトマトジュース(以後TJ)を 露店で6~7gほどで売ればある程度稼ぐことができます。(露店出して売れるまで少し時間かかります) ただ、TJを作るとき生活スキルの初級錬金がないとできない・・かも。 蔓リサイクルでホップができた場合は布に加工したり、そのままで6gくらいで売れます(すぐ売れるかは不明) ここは上記の紹介場所と違い、EXPもある程度は入るのも良い点です。 ・スチュアート島(サウスアイランド2の南にある島)の迷宮2f蒼幽霊 こちらは、島ですので、移動にカヌーなどが必要となります。 一見EXPは少ないように見えますが回転率が良いです。 ドロップはhp+60の狼肉、パパイヤ、キウイ、綿の布、りんごジュース(低確率)、錬金本(超低確率) パパイヤをジュースが作れる人はジュースにして、そうで無い方はそのままNPCに売ればOK 狼肉も調理できる人は調理して売ればOK,そうでなければそのままNPC売り。 この狩場では狼肉、パパイヤは狩り中の回復としても使用できますので売るか売らないかは残回復と相談で 確か錬金本も落とすので、装備やら売る方はそのまま持っていてOK、そうで無い方は露店で売れば結構な値がつきます Ⅱ:装備合成によるお金儲け(執筆:hakkinnzoku) 装備を合成するには錬金術が必要です。錬金術には、初級練金、中級練金、上級練金の3つがあります。 売れるような装備をつくるにはすくなくとも中級練金が必要です。その練金術もごみなどをかけあわせることなどをして Lvをあげてから装備合成をするのをおすすめします。(Lv6~ならある程度やりやすい) またカヌーでエジプトへいき(カヌー3つくらいつかうかも…)そこをベースポイントに設定するといいでしょう。なぜならエジプトの武器屋 には、いい素材がたくさんあります。 では、さっそく例をあげます。 鉄縄の靴(610g)×魔龍牙(露店で80g~200g)=獣骨鉄剣 (1800g~2500gでうるとよい) 銅魔法冠(660g)×風魔の手袋(660g)=青銅皮靴(2000g~3500gがおすすめ) 銅魔法冠(660g)×オオカミ牙(露店で30g~100g)×銅魔法冠=青銅海賊帽子(2500g~5000g) これは、あくまで少しの例、ほかにもエジプトの装備どうしをかけあわせるだけでいろんな種類の装備ができます。 いろいろためすといいですb また、ここでなれることにより、高Lv装備などのものすごく高い値段でうれるものも つくれるようになります。これだけではあまり参考にはならないと思いますが、興味があったらやってみてください^^
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【脳筋】クリフトとアリーナの想いは3【ヘタレ】 79 :1/5:05/02/27 02 42 34 ID /lqs+HkT 薄暗い部屋の中。 髪を撫でられる感触がして、アリーナは重たげに目を開けた。 どうやら少し眠ってしまっていたらしい。 まだ夜中であると判り、ほっとする。外は、満月。 部屋にはカーテン越しに優しい月の光が入ってきている。 視線を移すと、そこには最愛の人の顔があった。 「クリフト…」 「姫様」 視線が重なる。 そして、唇に優しい感触。 ――こんな日が、本当に来るなんて。 半年前、初めて想いを伝えたあの日も、今日と同じ満月だった。 冒険か終わり、消えていた人々がこのサントハイムの城に戻ってきて間もない頃。 意を決して扉をノックした、あの日。 ――クリフト…私、あなたのことが好き。 旅のさなか、彼が倒れたときに気付いた自分の本当の気持ち。 それだけを言うのに、どれだけの勇気を要しただろう。 ――私もです。ずっとお慕い申しておりました。愛しております、アリーナ様。 彼はそういって、優しく抱きしめてくれた。恐れや不安を打ち消すように。 そして、初めてのキス。 それ以上、言葉は要らなかった。 それ以来、月に一度はこうして人目を忍んで逢瀬を重ねている。 朝が来れば、また王女と臣下に戻らなければならない。 恋人同士でいられるのは、夜明けまでのわずかな時間だけ。 こうして過ごす時間が、クリフトとの時間がいとおしい。 「ずっとこうしていられればいいのにな」 言ってしまって、はっとなる。 初めて意識してしまった。今まで触れないようにしてきた可能性を。 彼と二度とこうして会うことすらできなくなるかも知れないということを。 一国の王女である以上、彼と結ばれることは許されないこと。 この恋が知られてしまえば、たちどころに引き裂かれてしまうだろう。 クリフトとの永久の断絶…想像したくはないが、脳裏を過ぎってしまう。 アリーナの顔に影が差したのを、彼は見逃さなかった。 「どうなさいました、姫様」 「…ううん、なんでもないから気にしないで」 「いえ、私に話してください。どんなことでもいいんです」 彼は目の前の恋人を真っ直ぐに見つめながら言った。 この瞳に、嘘はつけない。 「…本当にたいしたことではないの。ただ…その… 私って、王女として生まれてこなかったほうがよかったのかな、と思って。 だってほら、私が王女なんかじゃなければ、クリフトだって私のために こんなに苦労しなくたってよかったわけじゃない。 それに…王族とかじゃなきゃもしこのことが他の誰かに知られてしまっても そのことであなたと会えなくなったりはしないじゃない…」 いつの間にか泣いてしまっていたらしい。クリフトがが涙をそっと拭いてくれた。 「…私は、神に感謝しております。このような運命を私に与えてくださったことを。 あなたが王女様だったからこそ、私は姫様とめぐり合うことができたのです。 そのうえ、今こうして思いを通じ合わせることまでできたのです。 …私はこれ以上、何も望んではおりません」 「でも…クリフトは怖くないの?」 「姫様…」 「私…クリフトを失うのが怖い。 もし今クリフトと引き離されてしまったら、と思うと…」 不意に、クリフトはアリーナを強く抱きしめた。 「姫様…正直、私も怖いのです。しかしこれだけは約束させてください。 たとえどのような時であっても、私は姫様のお傍にいるということを…」 そっとささやく。その一言が不安が瞬く間に溶かしていく。 これがクリフトの強さ。この強さに、今までずっと守られてきたんだと思う。 「クリフト…」 アリーナもクリフトの背中に手を回す。 「好き」 「私もです、姫様」 腕に力が込められる。優しく、それでいてしっかりと。 全身にクリフトの暖かさが伝わってくる。 夜が明けるまで、この温もりに身を委ねていたい…せめて今夜だけは。 いつしか不安は完全にかき消えていた。
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クリフトとアリーナの想いはPart7 20 :【勝負】1/6 ◆XJ3Ut0uuQQ :2007/02/27(火) 12 39 03 ID LUTvY6IV0 旅の途中で魔物に遭遇した勇者一行は、勇者、ライアン、マーニャ、アリーナのパーティで応戦した。 しかし、魔物の中にデビルプラントがおり、マホトーンを唱えられてしまったためマーニャは後手に回り、ライアンとアリーナが中心、勇者がサブとなって連携を組むことになった。 そして、魔物を全滅させた後、アリーナが晴れ晴れとした表情で言った言葉が事の発端となった。 「うーん、やっぱり、最後に信じられるのは自分の腕よね!」 アリーナに悪気はなかったのであるが、魔法を封じられて充分に攻撃に参加できず、ストレスの溜まっていたらしいマーニャは、この言葉にムッとした顔をした。 これで済めばその場は適当に収まったのであろうが、これにライアンが余計な相槌を打ってしまった。 「うむ。やはり、鍛錬と汗によって身につけたものは、決して自分を裏切らないからの。」 ライアンとしては、「努力すれば報われる」程度の意味で言ったのであろうが、選んだ言葉とタイミングが悪かった。 その場にいた全員が、マーニャのこめかみあたりで、ブチっと音がするのを聞いた。 「ちょっと何よ、その言い方!魔法は、信じられない役に立たずってわけ!?」 「い、いや、マーニャ殿の鉄扇は、魔法がなくても充分脅威であるぞ!」 ライアンが慌ててフォローしようとするが遅かった。しかも、 「ライアンさん、今の場合はそれじゃフォローになってないよ…。」 勇者は呟いた。 マーニャはアリーナとライアンにびしっと指を突きつけた。 「こうなったら、勝負よ!ライアン!アリーナ!魔法とあんたたちの武術と、どっちが強いか試してみようじゃないの!!」 「マーニャさん!困ります!姫様にそんなことけしかけないでください…!」 慌ててクリフトが前に出る。 「そうそう、マーニャさん、そんな、仲間内で勝負だなんて、やめましょうよ。」 トルネコがとりなし顔に頷いた。 しかし、アリーナは目をきらきらと光らせて、ガッツポーズを作った。 「面白そうじゃない!やるわよね!ライアン!」 ライアンも、困ったように髭をなでていたが、何しろ、勝負事は大好きな王宮戦士、 「しかし、そうだとすると、拙者達2人対マーニャ殿1人では、ちと不公平…。」 頭の中では既に段取りに入っているようだった。 「何言ってるのよ。あんた達の腰抜け武術なんか、あたし1人で充分よ!」 「なんですって!あたしだって、1人で充分よ!」 マーニャの言葉にアリーナが色めき立つ。 闘いが日常である勇者一行の間では、戦闘能力の向上は最大の関心事の一つであり、互いの腕を競い合うこともないではない。 特に、負けず嫌いのアリーナとマーニャが角つき合わせることはしょっちゅうであった。 しかし、今回はいつもとは違い、何やら抜き差しならない雰囲気となってきている。 こういうときに頼りになるはずのブライは、腰痛で馬車の中で寝込んでいた。 既に、アリーナとマーニャはお互いの間合いを取り始めており、ミネアとトルネコは、もはや説得は無駄とみて、黙々と薬草と包帯を準備し始めた。 「ちょっと、2人とも…ソロさん、何とかしてください!」 クリフトは勇者の袖を引っ張ったが、勇者はあさっての方向を見ていた。 「無理無理。あの2人がああなったら、誰にも止められない。」 それに、2人とも、たまには痛い目に合った方がいいって、と苦々しげに言う勇者に、クリフトは唇を噛み締めた。 マーニャの魔法に、アリーナの武術。 本気でぶつかりあえば、互いに軽くはない傷を負うのは必定である。 クリフトは、意を決したようにアリーナ達の方へ歩み寄った。 「そういうことならば、強さ比べのルールは、第三者である私が決めさせていただきます。」 突然割り込んできたクリフトを、2人は胡乱な顔で見やる。 「強さを試す方法として、お互いに戦うのではなく、私を倒してみてください。 マーニャさん、姫様がそれぞれ交替に攻撃をして、私を先に倒した方の勝ちです。 傷を負えば、交替のときに自分に回復呪文をかけますから不公平にはなりません。」 アリーナは、驚いた顔で首を振った。 「そんな!クリフト、危なすぎるわ!」 「そうよ、あんた何考えてるのよ!」 マーニャもアリーナに同調する。 クリフトは、そんな2人を見てほがらかに笑って見せた。 「お2人とも、随分な自信がおありのようですね。私としては、太陽が地平線に沈むまでに どちらかが私を倒せることができたら、お慰みだと思いますけども。」 太陽は中天を過ぎたと言っても、入日には程遠いところにある。 らしくないクリフトの挑戦的な発言に、勇者は驚いた顔で振り向き、ミネアとトルネコも、薬草を持ったまま手を止めて目を見張った。 ライアンは、何か言いたげに眉を上げたが、口は閉じたままだった。 しかし、アリーナとマーニャは、クリフトの口調にカチンと来たらしい。 「言ったわね!クリフト!もう許さないんだから!」 「後悔するんじゃないわよ、その言葉!」 2人はクリフトに向かって構えを取った。 「はあ、はあ、なんで、クリフト1人ごときを倒せないのよ!」 既に太陽は地平線に沈もうとしていた。 ギャラリーは、ミネアが入れたお茶を飲みながら座って観戦している。 アリーナもマーニャも、肩で息をしていたが、クリフトはまだ、たいした傷もなく立っていた。 クリフトは、アリーナの攻撃にはスクルト、マーニャの攻撃にはマホトーンを唱え、あとは剣と体術で躱わすという非常にシンプルな方法で対応していたのみであったが、 なんといっても、クリフトの補助呪文のタイミングは、常日頃の実戦で鍛え抜かれている。 2人がそれぞれ、呪文の詠唱の隙を狙って攻撃しようとしても、うまく急所を外され、気づいたときにはすでに呪文は完成し、主な攻撃の手が封じられている、という状態であった。 加えて、クリフトは、攻撃をかわしながら絶えず2人を挑発し続けており、それが2人の冷静な判断力を失わせていた。 今も、悔しげにクリフトを睨む2人に対し、クリフトは馬鹿にしたような薄笑いを浮かべた。 「そろそろ日が沈みますよ。所詮、あなたの魔法なんて、そんなものですか、マーニャさん! 姫様も、武術大会で優勝された割には、攻撃がお粗末でしたね!」 2人の顔が赤く染まった。 「~~~!もう許せない!」 「く~~!むかつく~!!」 「マーニャ!」 「やっちゃいましょう、アリーナ!」 2人は同時にクリフトに向かって突進した。 「わ、ルール違反。」 お茶をすすりながら勇者が呟く。 ミネアは黙って用意した薬草を取り上げた。 クリフトとて、同時に複数の呪文を唱えられるわけではない。 とりあえずマホトーンを唱えることに成功し、黒焦げはまぬがれたものの、その間に間合いに入ったアリーナの突きが見事に決まり、遠く宙に舞った。 「アリーナ、よっしゃーー!」 「やったわ!マーニャ!」 手を取り合って喜ぶ2人の横を、ミネアと勇者が通り過ぎ、クリフトを覗き込む 「ザオラル、必要そう?」 「いえ、べホマで何とかなりそうですわ。」 あとで、薬草の包帯もしておきましょう、とミネアがクリフトに手をかざした。 「あっつ…、ありがとうございます、ミネアさん。姫様の突きは、相変わらずきついですね。」 クリフトが苦笑しながら体を起こした。 そんなクリフトにマーニャとアリーナが駆け寄って来た。 「どう!クリフト!」 「あんまり女をバカにするもんじゃないわよ!」 肩を組んでブイサインを決める2人を見て、勇者とミネアが静かに言葉を交わす。 「俺、こいつら殴ってもいいかな。」 「むしろ、クリフトさんにザラキしてもらって放置した方が静かですわよ。」 ライアンとトルネコも近寄ってきた。 「いや、クリフト殿、体を張ってのご仲裁、見事でしたな。」 「私にはとてもまねできません。クリフトさんならではの方法ですね。」 その言葉に、アリーナが我に返った。 「そういえば、私、マーニャと勝負してたのよね。」 「でも、全部クリフトによけられちゃった。クリフト、いつの間にそんなに強くなったの?」 「ホントよ~。相変わらず、隅に置けない男よね~。」 全く反省の色を見せずにあっけらかんとしている2人の言葉に、クリフトは首を振った。 「私が強くなったわけではありません。今回の攻撃は、マーニャさんは魔法、姫様は打撃と、あなた方がどんな攻撃をしかけてくるか、事前に分かっていましたから、防御する側としてはこんなに簡単な戦いはありませんでした。」 お2人が力を合わせない限り、私はいつまでもあなた方を防ぎ続けられましたよ、と続けると、クリフトは、2人を厳しい目で見据えた。 「そして、それは、魔物にとっても同じことが言えます。」 2人は、ハッとした顔をした。 「分かりましたか、お2人とも。魔法と武術のどちらが上か、なんて全く意味のないことです。 それぞれが、互いに足りないところを補い合ってこそ、本当の強さが生まれるんですよ。」 2人はバツが悪そうに目を見合わせる。 クリフトは、そんな2人を見て表情を緩めると、優しく声をかけた。 「…それが、仲間でいるってことじゃないですか。」 その言葉にマーニャは照れくさそうに頬をかき、アリーナは満面の笑みで顔を上げると、思い切りクリフトに抱きついた。 「クリフト!クリフトって、やっぱりすごい!」 「え?え?ひ、姫様!!??」 とたんに今までの威厳はどこへやら、真っ赤になってオロオロし始める神官を見て、周囲は明るい笑い声を上げた。 ―――それが、仲間でいるってことじゃないですか。 暮れなずむ空の下、クリフトの言葉は、仲間達の胸の中に暖かい炎をともしたのだった。
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登録日:2010/06/15(火) 22 36 37 更新日:2024/01/16 Tue 18 49 34NEW! 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 D OG SRW あまり報われない ギュネイ ジョシュア・ラドクリフ ジョッシュ スパロボ スパロボ主人公 スーパーロボット大戦 バンプレストオリジナル 中村悠一 主人公 兄貴 分の悪い賭けをするつもりはない 助手 第2次OG 義兄 苦労人 鉄也 鏡俊也 青髪 分の悪い賭けをする気はない! ここは、確実に仕留める!! スーパーロボット大戦Dの男主人公。愛称はジョッシュ。 CV 中村悠一(第2次OG以降 BGM:Desire(通常)、Drumfire(必殺技) 年齢は18歳。青みがかった髪と、無愛想に見える表情が特徴の青年。 南極の遺跡を研究する集団、リ・テクノロジストの一人で、南極で父親のフェリオと義理の妹のクリアーナ・リムスカヤ(リム)と一緒に遺跡を研究し、そのデータから作られたロボットでインベーダーと戦っていた。 しかし父親がリムを実験台にしたことに反発し、リムを連れて傭兵稼業をしていた。 クリフォード・ガイギャクスに呼ばれて南極に戻った日にインベーダーが襲来し、遺跡が揺れだす。 そこから彼の運命は変わっていく… 【性格】 18歳の割には非常に老成した性格。よく言えば落ち着いており、悪く言えばジジ臭い。 ちなみに、同年代の主人公としてはマサキ・アンドーやリュウセイ・ダテなどがいるが、彼らと比べるとかなり大人びている。 項目冒頭の台詞から某賭博師との対比で語られることもあるが、行動パターンは同じく突撃型。 むしろ自爆する基地に突撃したりと分の悪さではこっちに軍配が上がる。 自分のことをあまり顧みない面もあり、自分から苦労を背負いこんでしまう事もある。生まれついての苦労性なのだろう。 とはいえ、彼も最初から落ち着いていた訳ではなく、かつては酷く荒れていた時期もあったらしい。 リム以外のあらゆる人間に敵意を向けていたらしいので、相当な物だったのだろう。 ……もっとも、親父がアレでは無理がない気もするが。 そんな冷静な彼だが、鉄也に叱咤するなど、熱血な面もある。 また、家族絡みになると冷静さを失ったり意地になったりするなど、年相応と言える部分も存在する。 ラキとの絡みがあるので忘れがちだが、リムへの対応はぶっちゃけシスコン気味である。 D地上ルートではリムと再会した嬉しさで紹介して回ったら鉄也に「お前がそんなに嬉しそう顔してるのを初めて見た」と突っ込まれ、 ラキのフラグが立っていない場合は「リム…お前に会いたい」とか心の中でぶっちゃけちゃう。 立ち絵が出たときは、見た目で「普通すぎる」だの「クール系」だの言われていた。あと、顔グラでは「死んだ魚のような目」と言われたり。 (見た目が似ていることや、富野節めいた台詞回しを多用するためか『ブレンパワード』の伊佐未勇ともよく比較される) 性格設定も人付き合いが苦手だというものだったが、実際は面倒見がよく優しいお兄さん的なキャラ。 版権キャラとの絡みはオリジナルのキャラの中ではトップクラスであり、作中のほぼ全員の版権キャラと関わりを持ち、中々絡みにくいガンダムW勢とも絡んでしまう兄貴的なキャラクターである。 版権キャラの中でも絡みにくい部類のギュネイ・ガスや剣鉄也でさえ親友と言える関係を築く辺り、彼の人となりがうかがえる。 プロギュネ。 俺のケツにグレートブースターを(ry また傭兵稼業をしていたため顔が広く、リガ・ミリティアもタワーもガンダムWチームも顔見知り。 インベーダーとの戦いでかなりの死線を潜ってきた為、機動兵器の操縦技能も非常に高い。 ガムリン木崎をもってして、「ジョシュア程のパイロット」と語らせる程の腕を持つ。 妹のリムは天才型だが、彼は努力の人なのだろう。 『D』自体あまりメジャーとは言い難い作品だが、従来の未熟さが目立つ主人公達とは一味違った彼のキャラクターを好むファンは地味に多い。 版権キャラを押しのけるほど出しゃばらず、空気になるほど目立たないわけでもないバランスの良さはオリジナル主人公の理想像に最も近いと評価されている。 また、相方のグラキエースもかなりコアなファン層を持つ。 【経歴(『D』本編)】 インベーダーと戦いながら各地を転々としていたが、本編開始時にクリフォード・ガイギャクスに呼ばれ南極へ赴く。 そこで父フェリオがファブラ・フォレースと呼ばれる「異世界の門」を開いてしまった事でルイーナが現出。 父の犯した過ちに苦悩しつつも、ジョッシュはルイーナ達と戦っていく事になる。 戦いの中で、ルイーナの幹部メリオルエッセの一人グラキエース(ラキ)と出会い、機体のシステムの暴走で彼女と感覚を共有することになる。 彼女を理解するうちに助けようと奮闘し、ブルースウェアの一員として共に戦う道を選択する。 尚、ラキを仲間にするには「説得」が必要なので、問答無用で撃墜する事も可能。その場合は話が変わってくる。 (ジェアンやデアの場合はリムがパワーアップ無しの機体のまま戦わされるので、ラキを仲間にしない理由はない。 だが、フォルテギガスを使用する場合、リムとの二人乗りにした方が強力…が、そんな非道は行わないのが正義のヒーローというものだ) ルイーナの長ペルフェクティオが父フェリオの身体を利用している事を知って思い悩むが、ジョッシュは地球を守る為、ラキの居るべき場所を作る為、そして父を解放する為に戦う事を決意。 激しい戦いの末、ペルフェクティオを撃破する事に成功した。 エピローグでは、反抗していた父への想いがジョッシュの口から語られる。 また、遺伝子の欠陥の為に余命3年と宣告されたグラキエースとは、彼女の命が尽きる時まで一緒に過ごすと約束した。最後まで報われない苦労性な男である。 まぁ、3年あれば子どもの1人や2r(ry いずれ愛する者に先立たれる事を宿命づけられた彼が、本当に救われる日は果たして訪れるのだろうか… 【OGシリーズ】 元々熟練パイロットだったDとは異なり、フェリオの要望でテストパイロットを務めているという設定に変更。南極の騒動で乗らざるをえなかったとジョッシュも語っている。 絡みのあるキャラがヒューゴ、エクセレン、カイ、レフィーナなど彼より年長者が多く、とりわけ同時期に教導隊預かりになるヒューゴとは絡みが多い。 第2次OGではカリカリしているイメージが強かったが、OGMDでは後輩としてトーヤが加入したことで、先輩分として上手くサポートしたり、 復讐に囚われていたカルヴィナに対してもリム特製ココアを上手く使って抑え込んだり、Dの頃に近い面倒見の良さを発揮している。 (イルムからも「お前さんは良いカウンセラーになれる」と太鼓判を押された) ◇搭乗機(カッコ内は物語後半の機体) ●エール・シュヴァリアー(ジェアン・シュヴァリアー) ●ブランシュネージュ(デア・ブランシュネージュ) ●ガナドゥール(フォルテギガス) ●ストレーガ(フォルテギガス) イメージ的には青のエルシュバやガナドゥールに乗せる人が多い。 ステータスはリムと比べ格闘と防御に優れているので特別な思い入れが無い限りはエルシュバかストレーガを選ぶと良いだろう。 白雪姫は後継機までコンボが持ち腐れになるのであまりおすすめできない。 ちなみにジョシュアとギュネイの名シーンがこちら。 「チッ、貴様までアムロアムロかよ」 「見てたのか。怒るなよ、ギュネイ。あんたはオレの命の恩人で、頼りになるパイロットだと思っている。友人ともな。それじゃいけないのか?」 「…あの異変以来、全てが狂いっぱなしなんだ。クェスが来るまではずっと1人でやってきたし、研究所出身って事で他の連中にはやっかまれてな。俺は、別にそれでもよかった。研究所で強化してもらって、俺は他と違うからな。それが、いまじゃめちゃくちゃだ」 「焦ってんだ」 「何?」 「オレと同じさ。どうしたらいいか、何をしたらいいか、わからなくて、焦ってる。状況の変化に対応できてない」 「…俺は、ニュータイプだ」 「ニュータイプも人ってことだろ?」 なんという名カウンセラー。 彼なら某カテゴリーFも某変態仮面も某ミストさんもなだめてしまえそうである。 【台詞】 「パターンは読めた。ならさ!」 「人間は、死ぬのが怖い。誰だって、死にたくないんだ。お前にも…いつかわかる」 「オレが…作る。君の…」 「親父…いま解放してやる。奪われたあんたの体、オレが消してやる!」 「オレは…君につきあうよ。ずっと」 「そんなにオレやウッソたちが信用できないのか?戦いにのめりこんでない人間は、頼りにならないのか?自分たちだけで戦っているような面しやがって!」 「ゲッター線の亡者め・・・これ以上汚染などさせない!」 分の悪い編集をする気はない!ここは、確実に追記修正する!! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] OG発売のずっと前から普通に評価高かったし項目もこんなんだったよ というかD発売当初からをギュネイを親友にしたりウッソとオデロをさり気なく仲直りするように立ち回ったりと結構話題になったし、むしろOGでそういう描写が目立たなくなったことを残念に思ってる人すらいるよ -- 名無しさん (2013-12-27 10 21 10) Dでは歳の割に達観した苦労人って感じだったけど、OGは歳相応の少しひねた少年って感じだったな。リムとかラキ関連のイベントじゃギャグ顔もしてるし、D時代のクールすぎるイメージは若干薄まった。 -- 名無しさん (2013-12-27 10 39 39) ラングレンの方のジョシュアはちょっと弟子入りしてみたらいいんじゃないかな?(適当) -- 名無しさん (2013-12-27 11 34 54) ↑ウザイけどあっちはあっちでいい子だろうが! ウザイけど。 -- 名無しさん (2013-12-27 11 52 55) 言い回しがいちいちトミノっぽいのが癖になる -- 名無しさん (2014-01-17 12 43 42) ↑×4 Dのあれだけ切羽詰まった余裕のない世界観じゃああなっても仕方がない。OGは基本的にあそこまで危機的状況じゃなかったもん。つか声が同じこともあってか最近某ギャルゲー主人公に見えて仕方がない。 -- 名無しさん (2014-03-09 21 23 26) 俺の妹が二重人格な訳がない -- 名無しさん (2014-07-18 19 37 31) ↑実際違う。2つの魂が1つの肉体に宿ってるから心が分裂した二重人格とは別物・・・ジョッシュは面倒だから単に戦争のショックで二重人格になったで済ませてるが。 -- 名無しさん (2014-07-18 20 25 42) ↑4ならさ!とかな -- 名無しさん (2014-08-05 20 26 02) スパロボオリキャラで一番好きです。 いつも周りに気を遣いながらも、静かに燃える熱い魂を持つ漢。 -- 名無しさん (2014-08-12 01 18 08) 親友とシャワーシーンとは腐ランカがビビデバビデブーになるな -- 名無しさん (2014-10-31 07 41 24) OG参戦までよく「CV白鳥哲」と言われてた人、と言うか今も聞く -- 名無しさん (2015-07-14 18 43 51) Jが参戦するって事はステイシスヘッドがあるから、今回のジョッシュはガチで「遥かな時に、すべてをかけて」ENDになる可能性あるよな… -- 名無しさん (2016-02-12 22 38 58) MDで続投するからよき兄貴分な描写あるかもね -- 名無しさん (2016-06-07 16 45 09) 繧キ繝・繝ウ繝代ユ繧」繧「縺後し繧、繝医Ο繝ウ縺ョ邁。逡・蛹悶さ繝斐?蜩√→縺九け繝ュ繧ケ繧ェ繝シ繝舌?縺ォ繧らィ九′譛峨k縺槭が繧、繧」竅会ク -- 名無しさん (2016-07-04 23 06 00) MDで不可能と思われた○○の破壊に成功したことでラキの寿命の問題も前向きに考えられるようになったな -- 名無しさん (2016-07-05 13 51 42) 今回MDでラースエイレムの設定を見直したせいでステイシスベッドの設定がなくなった模様、でも最後の出来事で前向きになれたのは良い事だ -- 名無しさん (2016-07-05 14 04 49) 今回はトーヤの兄貴分な感じだったな。カルヴィナとの絡みでもカウンセラーっぷりが光ってた -- 名無しさん (2016-07-14 14 00 36) この人、カウンセラーどころか精神評論家になってもおかしくないくらいMDでフォローが上手くなってたよ。ていうか年が10代っていうのがマジで信じられん。スタッフ最初の設定で、年を間違えたんじゃねえだろうな? -- 名無しさん (2016-08-07 11 33 47) OG(も相当っちゃ相当だが)はともかく、Dの地球はゲッター線汚染してインベーダーが闊歩してリガ・ミリティアとベスパが争い合ってる世界だからね。そんな世界で親父のアレっぷりに絶望して南極を飛び出し、妹を養うために愛機だけを頼りに傭兵をやっているというのがD開始時点のジョッシュなのでああなってしまったのも仕方ないと思えるところがある -- 名無しさん (2017-02-09 12 07 41) めちゃくちゃな環境って社会レベルでは無条件に悪いことだけど個人レベルでは成熟が促されることもあるそうなので多分ジョッシュはそういうタイプ -- 名無しさん (2017-05-01 17 24 44) イルムも言ってたが、カウンセラーは絶対天職だよなぁ…w -- 名無しさん (2017-08-19 09 25 23) ジョシュアの人や状況への感性は富野由悠季氏の描写する人物像に通じる。ゆえに、よく馴染む -- 名無しさん (2019-02-25 16 55 25) ニュータイプも人ってことだろ、ってセリフは全ての強化人間、ニュータイプの心を溶かすんじゃないだろうか。 -- 名無しさん (2020-06-16 11 07 48) なんだかシーブックみたい。宇宙世紀のネームドキャラって拗らせた人が多いから(でも社会情勢が酷いからしょうがないのよ)、こういう人がいるとほっとする -- 名無しさん (2021-05-08 23 54 03) 名前 コメント
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クリフトのアリーナへの想いはPart5 372 :【月のかけら】1/5 ◆cbox66Yxk6 :2006/05/29(月) 22 02 59 ID ING++uwj0 「あれ、これって」 とある町で行われた夜祭でのこと。 その露天で売られていた子供向けのおもちゃにアリーナの視線が釘付けになった。 「どうしたの?」 その背後からひょいと顔を覗かせたマーニャが、アリーナの視線の先にある少し濁った水晶のかけらを手にとり懐かしげに目を細めた。 「へぇ、月のかけら・・・まだ売っているのね」 マーニャの声にアリーナは、「やっぱり・・・」と呟く。 王族として生まれ育ったアリーナが、こういうおもちゃに触れる機会はそうそうなかった。 しかし、目の前にあるこの水晶のかけらには確かに見覚えがあった。 そうあれは確か・・・。 アリーナの脳裏にいまよりずっと幼い顔をしたクリフトが浮かび、月のかけらと重なった。 「そうだわ、あの時の」 クリフトがくれた『おつきさま』。 その言葉がきっかけとなったのか、アリーナの中の記憶が鮮明によみがえった。 「いやいや、おつきさまが欲しいの!」 こんなのイラナイ~。 外国製の人形を振り回して癇癪を起こすアリーナに、父王とブライが困り果てた顔をする。 そんな中、蒼い髪をした少年が遠慮がちに声をかけてきた。 「ひめさま、そんなにおつきさまがほしいのですか?」 アリーナの乳兄弟として、そして学友として城勤めをしていたクリフトが大人たちの視線を一身に浴びながら申し出る。アリーナが「ほしい!」と大きな声で答えると、年より大人びた印象をもつ少年はやんわりと笑いながら頷いた。 「わかりました。でも、おつきさまはみんなのものです。一日だけ、とおやくそくしてくれますか?」 そうしたら、ひめさまにおつきさまをとってさしあげます。 一日だけと聞いて、ちょっとだけ迷ったものの、月がどうしてもほしかったアリーナは何度も頷く。 「おつきさま、とって!」 夜空を指し示し、「いますぐとって」と言い募るアリーナに、クリフトはかぶりを振る。 「きょうはむりです。あと3日まってください」 かならずとってさしあげますから。 そう言い切ったクリフトにサントハイム王とブライが心配げな視線を送るが、クリフトは何も言わず、ただまっすぐに見返した。その瞳はとても穏やかで自信に満ち溢れていた。 「では、3日間、いい子にしていてくださいね」 いい子にしていないとおつきさまは会いにきてくれませんよ。 クリフトの言葉に、アリーナは「わかったわ」と元気よく答えると小指を突き出した。 「やくそくね」 3日後、クリフトに誘われて城の中庭に立ったアリーナは、クリフトの手に握られたものと空を見比べ、目を輝かせた。 見上げた空に月はなく、クリフトの手に小さな銀色のかけら。 「ほんとうに、おつきさま、とってくれたんだ」 満面の笑みを浮かべたアリーナの手にそっとかけらを握らせると、クリフトは庭の片隅に腰をおろす。 「よかったですね、ひめさま」 これも、ひめさまがいい子にしていたからですよ。 3つしか違わないのに、妙に大人びたことを言うクリフトにアリーナは少し不満を覚えたが、それ以上に『おつきさま』が嬉しくて、クリフトの横に座ると一緒にかけらを眺めた。 「きれい」 「きれいですね」 「でも、いちにちだけなのよね」 「えぇ、いちにちだけです」 「つまんないのー」 「ひめさま、わがままをおっしゃると、おつきさまはおそらにかえってしまいますよ」 思わず口元を押さえたアリーナにクリフトは小さく笑うと、星だけが瞬く夜空を見上げた。 月のない夜。それは新月と呼ばれる。 ふたりはその晩、いつまでも飽きることなく『おつきさま』を眺め続けた。 そして東の空が白み始める頃。 クリフトに促されたアリーナはそっと草陰に『おつきさま』を置いた。 「これで『おつきさま』は、おそらにかえれるの?」 「はい、でも、おつきさまは、はずかしがりやさんなのでみていちゃだめですよ」 いきましょう、と背中を押されアリーナは一度だけ『おつきさま』を振り返ると、小さく手を振った。 「ばいばい」 そしてクリフトの横に並ぶと、その手をぎゅっと握った。 あんなにほしかった『おつきさま』だったのに、お別れと聞いてもそれほど悲しくないのが不思議だった。 複雑な思いに、クリフトのぬくもりが重なる。 驚いたようにこちらを向いたクリフトだったが、やがてとても優しい微笑を浮かべると、アリーナの小さな手をそっと握り返した。 「いきましょうか」 クリフトの穏やかで透明な微笑み。アリーナの大好きなクリフトの笑顔。 それは『おつきさま』を思わせるやさしいもので。 「どうしました?」 心配げな顔をして、クリフトがぼんやりとしていたアリーナの顔をのぞきこむ。 「ねむくなっちゃいましたか?」 クリフトの言葉に我に返ると、アリーナは屈託のない笑みでこう言った。 「クリフトっておつきさまみたいね」 だからおわかれがさびしくないんだわ。 アリーナの言葉に目を丸くしたクリフトだったが、少し頬を赤らめると小さく「ありがとうございます」と呟いた。 記憶の海に沈みこんでいたアリーナを、マーニャの声が現実に引き戻した。 「おじさん、これいくら?」 「30G」 「あいかわらず高いわね~」 それじゃ、子供のお小遣いなくなっちゃうわよ! マーニャの呆れたような言葉に、露天商のおじさんが朗らかに笑った。 「だって、安売りしちゃったら、夢が壊れるだろ?」 だからこれくらいがちょうどいいのさ。 そう陽気に言い放ち、アリーナの方へウィンクする。 「お嬢ちゃんもそう思うだろ?」 アリーナは突然話を振られ、少し驚いたが、やがてとても優しい笑みを浮かべて頷いた。 「そうね」 その表情の美しさに、思わずマーニャが息を呑んだ。そしてアリーナに『おつきさま』の話を聞くと、さも納得したかのように頷いた。 「なるほど、ね」 素敵な思い出ね。 「ありがとう」 少しはにかんで答えるアリーナの視線の先には、あの頃と変わらずに自分を見守ってくれている 『おつきさま』 自分の方を見ていたアリーナに気づいた彼は、小首を傾げると柔らかな笑みを浮かべる。 今ならわかる。どうしてあんなに月がほしかったのか。 「わたし、あんなに小さい頃から」 クリフトのことが好きだったのね。 胸のうちで囁かれた言葉は、誰に聞こえることもなかったけれども、夜空から見守ってくれる月だけがその想いを温かく包み込んでくれた。 暗い闇の中でも、私は大丈夫。だって私には『おつきさま』が傍にいてくれるから。 (終)
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クリフトとアリーナの想いは Part4.2 897 :【強がり】その1 ◆cbox66Yxk6 :2006/04/13(木) 12 34 41 ID 7pZgGDPt0 「おい、クリフト。さっきの戦闘で怪我しただろう?」 回復呪文かけてやるから。 ソロの言葉にクリフトはやんわりと笑った。 「大丈夫ですよ」 敵の爪が掠めたわき腹は、服が破れ血が滲んでいる。にも拘らず、クリフトは平気だという。 「おまえさ、強がるのも大概にしておかないと」 ため息混じりに呟くソロに、かなり頑固な一面を併せ持つ神官は笑いながらかぶりを振る。 「本当に、大丈夫ですから」 そんなやり取りを聞いていたアリーナが、無言でクリフトのわき腹を『小突いた』! その瞬間、辺りに意地っ張り神官の悲鳴が響き渡る。 「お、おい」 わき腹を押さえて蹲ったクリフトの肩に手をかけながら、ソロが慌てた。 青ざめた額に脂汗が滲んでいる。 思わず息を呑んだソロの横から、この場にそぐわないのんびりした声が発せられる。 「ほら~、やっぱり痛むんじゃない。強がってないでソロに治療してもらいなさいよ」 クリフトってホントは痛みに弱いのよね~。 けらけらと笑いながら、アリーナはその場を立ち去っていく。 その後ろ姿を眺めながら、ソロは思わず呻いた。 「アリーナ。おまえが止めを刺してどうする・・・」 自分の馬鹿力、そろそろ認識した方がいいぞ・・・。 ホイミで終わるはずだった怪我が、ベホマになってしまったことは、心優しい神官の希望もあって、ソロの胸のうちに収められた。 どうやらクリフトの「強がり」も、アリーナの前では形無しらしい。 (終) 898 :【強がり】その2 ◆cbox66Yxk6 :2006/04/13(木) 12 36 19 ID 7pZgGDPt0 「だ、大丈夫です。まだ、いけます・・・」 額にびっしりと脂汗を浮かべたクリフトが、青い顔で笑う。 「お、おい」 もうやめておけ。 そういうソロにかぶりを振り、クリフトは果敢にも目の前の『物体』に手を伸ばす。 その腕を脇から、しわだらけの手が掴んだ。 「やめておけ、クリフト。無茶をするでない」 ミントスの二の舞になるぞ。 小さく囁かれた言葉に、ソロは恐れおののく。 (おいおい、ミントスでのクリフトの病気って・・・) 「ただの・・・食あたり?」 そう口にしてみてソロは目の前の物体に、改めて今までに感じたことのない恐怖と悪寒を感じた。 クリフトが挑もうとしているのは、アリーナの手作り料理。ただし、人が食べるものには見えない。しかし、本人曰く、愛情のこもった料理とのことなので、そう言われたクリフトが食べないわけにはいかない。ある意味、モンスターより性質が悪い。 ブライの制止を振り切り、震える手でアリーナの愛情を噛み締めるクリフトに、ソロは深々とため息をついた。 「おまえ、『強がり』も程々にしないと・・・」 命を落とすぞ。 この日、ミントスを震撼させた謎の病の正体がわかり、関係者は胸をなでおろすと同時に、得も言われぬ恐怖を覚えたという。 (終) 900 :【強がり】その3 ◆cbox66Yxk6 :2006/04/13(木) 13 18 28 ID 7pZgGDPt0 「なぁに、わしは姫様の御子を見るまでは、簡単にはくたばりませぬぞ」 心の底からそう言って笑ったのは、いつの日のことだったか・・・。 「いい加減にしてくれぬかのう・・・」 旅を終えて10年、未だに晩熟な神官と姫の仲は発展していなかった。 「はたして、いつまで強がれるものやら・・・」 頼むから、早くしてくれ。 ブライの『強がり』はまだまだ続く。 (終) 901 :【強がり】その4 ◆cbox66Yxk6 :2006/04/13(木) 13 19 26 ID 7pZgGDPt0 「いいわよ、別に」 クリフトなんかいなくたって、大丈夫よ。 そう言ったアリーナだったが、次の台詞を聞いて満面の笑みを浮かべた。 「わかりました。私も行きましょう」 「ホントに?」 「はい」 アリーナはクリフトの首に飛びついた。 「ありがとう!」 さっきの台詞は嘘。ホントはあそこから見える景色を、あなたとふたりで見たかったの。 ふたりの頭上に、青々とした葉を茂らせる世界樹がそびえたっていた。 (終) 905 :【強がり】その5-1/2 ◆cbox66Yxk6 :2006/04/13(木) 17 47 42 ID 7pZgGDPt0 「嫌って言ったら嫌なの!!」 扉越しにアリーナの声が響く。 やれ勉強しろだの、やれ礼儀作法がなっていないだの、小言ばかり並べ立てられたアリーナがついに切れて、自室に閉じこもること丸一日。 なだめすかす教育係の面々にも濃い疲労の影が見える。 「お願いですから、出てきてくださいよ~」 歴史学だかなんだかの先生が泣き崩れる。それでもアリーナの反応は「いや」の一言。 「姫様、いま料理長がおいしいお菓子を作っておりますぞ」 「・・・いや」 昨日からまともに食事を取っていないせいだろうか。ほんの僅かな間があった。 しかし返った答えは同じだった。 「姫様、以前欲しがっていた『サントハイム武闘家大全』が手に入ったのですけど」 なかなか手に入らない逸品ですよ。 「・・・・・・いやよ」 今度はさっきより若干沈黙が長かった。 「姫様、本日サランの町に旅の武闘家なるものがやってきておりますが」 「・・・・・・・・・出ないっていったら、出ないわよ!!」 いつもであったらとっくに扉を開けているだろうに、今回の癇癪は相当根が深いようである。 疲れ果てた人々が顔を見合わせてため息をついていると、ブライに呼ばれて青年神官がやってき た。 「姫様?いらっしゃるのですか?」 クリフトの呼び掛けに、イライラとした声が返る。 「クリフトまで・・・何しに来たのよ!!私はね、一切の勉強をしなくていいと約束してくれるまでここを出ないわ!!」 私の意志は固いんだから!! クリフトは大仰にため息をつくと、少し悲しげに呟いた。 「そうですか。聖地巡礼の旅に出ることになったので、最後に姫様にご挨拶を、と思ったのですが・・・」 残念です。 クリフトの言葉が終わるや否や、扉が荒々しく開き、アリーナが飛び出してきた。 「ちょっと待ってよ!そんな話聞いてないわよ!!」 クリフトの襟に手をかけたアリーナに、クリフトはクスクスと笑った。 「また引っかかりましたね」 「あっ」 すかさず周りを取り囲まれたアリーナは自分の失態に気づく。 「クリフト~」 ぎりぎりと悔しそうに歯噛みするアリーナの頭をぽんぽんと叩くと、クリフトはにっこりと笑った。 「さ、私も一緒にお小言を聞いて差し上げますから」 むっとした顔のままアリーナが耳元で囁いた。 「で、巡礼の話は本当に嘘なのね」 「はい」 クリフトが頷くと、アリーナは少しほっとしたように笑った。 アリーナの強がりはこれが限界のようである。 (終)
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セルフサクリファイス(アニメ) 速攻魔法 自分フィールド上のモンスターが破壊される場合に発動する事ができる。 1000ライフポイントを払う事で破壊を無効にする。 破壊耐性 魔法
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【クリアリ】クリフトとアリーナの想いは Part13【アリクリ】 67 名前 名前が無い@ただの名無しのようだ Mail sage 投稿日 2013/05/17(金) 00 21 35.26 ID pUm42JpKO あいつはいつだって他人の望みを手伝うことばかりに懸命で 自らの望みはひたすら深くへしまい込み 決してその手を伸ばそうとしなかった。 だけど馬鹿正直で嘘のつけないあいつが 真実望んでいるものなんて俺達には見え過ぎる程見えていて。 ――俺は、俺達はそんなあいつの望みを叶えてやりたかった。 「勇者よ、よくぞこの世界に光を取り戻してくれた! そしてこの城の者達を魔の呪縛より解放してくれたこと、 どう感謝してもし尽くせぬ。 …わしに出来ることがあればなんなりと申せ、望みの褒美をとらせよう!」 予想通りのサントハイム王の言葉に 玉座の前の俺達は、そっと目配せをする。 そう、この機会を逃す訳にはいかなかった。 「いいえ、王様。 この旅の成功は俺の力によるものじゃありません。 …――クリフトが居なければ 今のこの世界もこの城もありはしなかったでしょう!」 俺の言葉にぎょっとしたように目を見開き、 それから王に訂正しようと慌てて口を開きかけるあいつ。 それをさせまいと、俺達は言葉を連ねる。 「そうよ、クリフトの癒しの力がなかったら あたし達みんな棺桶から出れやしなかったわ!」 やっぱこういうのが上手いのはマーニャだ。 「それに食事や買い出し、宿の確保も 一流商人顔負けの手配ぶりでしたよ! 特にあの安く仕入れる交渉術は 是非私の店でも披露して頂きたいものです!」 褒めるのはいいけど、 どさくさ紛れにスカウトするなよな、トルネコ。 「クリフトさんのあの鬼神のごとき闘いぶりも 素晴らしいものでしたわ。たとえ光の壁に阻まれていようとも臆せず 即死呪文をかけようとする勇猛果敢っぷり、 私には到底真似出来ません」 …うん、ミネア。えーと、褒めるんだよな、今。 クリフトを褒める打ち合わせしてたよな、俺達。 「なによりクリフト殿はUNOの腕前も中々のもの、この私が何度負けた事かっ…!」 ………悪かった。全部俺が悪かったから 今、馬車の中の話題をするのはやめてくれライアン。 そして俺達の打ち合わせの外に居たブライ。 ブライはあいつと…きょとんとした顔のままのアリーナ、俺を順に眺め。 それからふん、と小さく笑ってから、ゆっくりと言葉を紡いだ。 「………なにより、姫様をこのサントハイム城まで無事にお返しする為、 ただひたすらに身を削り命をかけ つくし続けたクリフトの忠義。 陛下、…わしは…こやつを認めざるを得ませんわい」 口調はいつもの苦々しげなまま、 それでもどこか愉快そうに。 「…み、皆さん…」 ここに至って初めてあいつは俺達の思惑を察したのだろう。 唇を震わせ、感極まったようにあいつは俯いた。 「そうか…それはクリフト、大義であったな。 そなたのような優れた家臣をもってわしは実に嬉しい。 さあ、何か望むものはあるか? 何でも褒美をとらせよう、クリフトよ!」 サントハイム王が高らかにそう宣言する。 ――――今だ、さあ、言うんだ、クリフト! 俺達の無言の後押しを受けて 俯いていた顔をあげ、あいつは …クリフトはようやく自らの望みに、手を伸ばして。 「……陛下! 恐れながら申し上げます!…わ、私が望みますのは…」 「ダメよお父様! クリフトは褒美欲しさに何かをするような人間じゃないわ! そんな言い方はしちゃダメ! 大体クリフトは褒美をチラつかされたりするのだって大嫌いなんだもの。 ずっとクリフトは言ってたわ、サントハイムのみんなが笑顔を取り戻してくれる、 それが一番の望みだ、って。 …だから、いいの、これ以上何もいらないのよ。 …ねっ、そうでしょ、クリフト!」 …………そしてその伸ばされた手を華麗にへし折った姫君は キラキラとした極上の笑みを浮かべ 傍らの神官の同意の言葉を待っていた――。