約 2,040,255 件
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/7064.html
THE MECHSMITH RUN=DIM 【めっくすみす・らんでぃむ】 ジャンル 経営シミュレーション 対応機種 プレイステーション2 発売元 アイディアファクトリー 発売日 2000年8月24日 定価 5,800円(税抜) プレイ人数 1人 廉価版 IFコレクション 2003年6月25日/2,980円(税抜) 判定 クソゲー ポイント お馬鹿すぎるAI「信頼度」という大きすぎる足かせ全体的にボリューム不足 概要 ゲームの大まかな流れとシステム 評価点 問題点 総評 余談 概要 アイディアファクトリーが韓国のDigital Dream Studiosと共同製作した3DCGアニメ『RUN=DIM』のゲーム化作品であり、翌年のアニメ放送に先駆けて発売されたいわゆるメディアミックス作品。 パッケージに描かれている「ユウ・未来」(アニメのヒロインの1人)はパイロットとして登場している。 プレイヤーは「R.B.」と呼ばれる人型戦闘ロボットの開発に参入した新興企業の社長としてR.B.の開発や実戦テストを行っていき、最終的には自社のR.B.を国の制式兵器に採用してもらうことが目標。 原作はロボットアニメだが、本作はその世界観を用いた経営シミュレーションゲームとなっており、プレイヤー自らがR.B.を操作する事はない。 ゲームの大まかな流れとシステム ゲームは「R.B.開発・組立」→「実戦テスト」→「R.B.を強化するための新規開発や人材雇用」という流れを繰り返して進んでいく。 R.B.開発・組立 R.B.はボディやアーム、レッグなど10種類のパーツで構成され、それらのパーツをよりよいものにしていくことで強くしていく。 組み合わせには制約やデメリットがありアームの出力が不足していると重い武器を持てなかったり、レッグの出力が弱いと動きが非常に悪くなるといったことがある。 これらの問題を回避しながら最適な組み合わせをプレイヤーは思案していくことになる。 実戦テスト 実戦テストは他社のR.B.と1VS1で戦闘を行う。 プレイヤーは直接R.B.を操作できず、パイロットに対して「移動」「攻撃」「防御」「回避」をどれくらいの割合で行うのか%で事前に設定する。各10%分は固定値で割り振られており、残りを割り振ることになる。 戦闘中は「緊急指令」としてプレイヤーは10回までパイロットに直ちに攻撃や移動、回避などを行うように命令できる。 この実戦テストで勝利することで自社の運営資金を獲得していくことになる。 新規開発や人材雇用 プレイヤーは技術者を最大10人まで雇用できる。 新しいパーツは雇用している技術者に設計・製造を任せることになる。技術者ごとに得意不得意があるため誰を雇用するのかよく検討する必要がある。 他に、資金を大きく投じて研究施設を新設したり、R.B.の機体やパーツを保持しておくハンガーの拡張も可能。 評価点 経営ゲームとしてはシステムを複雑すぎず適度にまとめてあり、R.B.の組立を考える楽しみもある。 問題点 プレイヤー側のAIがとてもお馬鹿。 攻撃しろと指示してもろくにやらず、敵の目の前で棒立ちになったり、攻撃のチャンスでもブラブラ移動するだけといったことが多々ある。 上述の通り行動を%で割り振るが、それが反映されているとは思えない動きばかりする。それに対して、敵のほうの操縦は一般的なロボットゲーのCPUと遜色なく、的確な攻撃や回避が多い。 このため彼我のR.B.の性能差が超圧倒的でもない限り、勝敗は運の要素がとても強い状態になっている。 「信頼度」が足を引っ張るパーツ製造 製造されたパーツには「信頼度」という最大値100のパラメータがあり、この数値が低いほど設計図上の性能から低下していく。 設計では優秀でも製造してみたら信頼度が低くて使い物にならないということが少なくない。初期パーツを上回るパーツを製造することすら苦労する有様。 酷いときにはパーツ製造に失敗して無駄に資金を消費しただけになったり、事故で所持していた設計図が失われるなどのマイナスイベントも発生する。 戦闘での運ゲーに加えてこの製造段階での運ゲーもあるためイライラする要因になっている。 全体的なボリューム不足 クリアまでにかかる時間は長くて十数時間程度。シミュレーションとして見ても少なめ。 一方、クリアまでの過程でシナリオと呼べるようなものや演出がほぼなく単調さが目に付く。あくまでメインはアニメの方なのか、せっかくの世界観も本作ではあまり活かせていない。 基本的に開発と戦闘の繰り返しだが、その間のストーリー描写と言えばパイロットの台詞や少ない会話イベントしか無く、ストーリー自体も極めて淡泊。これでボリュームがあったらそれはそれで退屈だったかもしれない。 エンディングも最終戦後にテロップが流れてスタッフロールに移るだけで、非常にあっさりしている。 総評 同社の『スペクトラルフォース』に代表されるように、複雑化しがちなジャンルのゲームをある程度シンプルに落とし込むというスタイルは間違ってはいなかったのだろう。 しかし、運の要素にかなり依存する面が際立ってしまいストレスはたまり、快適に遊べるゲームではなくなってしまった。 AIがもっと優秀かプレイヤーが自ら操縦できれば、信頼度に悩まされずに純粋にR.B.の組立を楽しめればクソゲーという評価からは逃れられたかもしれない。 余談 オープニングテーマはTRINITYの「Just the way to love」。 本作以外にも『RUN=DIM』はゲーム化されている。PS2版とは異なり、どちらもアニメ放送終了後に発売された。 『RUN=DIM as Black Soul』(DC、2001年9月6日) 悠紀エンタープライズによる外注開発で、アニメ版とは異なるストーリーで展開されるヘックスマップ式のSRPG。 『RUN=DIM Return of Earth』(WSC、2002年2月7日) デフォルメされたR.B.による横スクロールSTG。ランディムのフィギュアが同梱されているため、通常のWSCソフトとは違い大型のパッケージで発売された。このソフトのみデジタルドリームからの発売となっている。
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/681.html
ブランド しろいぱんつ ジャンル 素敵な女子(お化け含む)に囲まれたボクの学園生活AVG メディア DVD-ROM 原画 78、すてりい、吉澤友章 シナリオ 洋式、りりあん嬢、須々木鮎尾、まじか 発売日 2016/03/25 定価 9,504円(税込) 選評 【2016】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 避難所 2本目 http //jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58331/1460218215/ 161 :グリモラブ選評 ◆Ra9j1sVq3.:2016/04/13(水) 23 35 01 ID BnX0wimk グリモ☆ラヴ ~放課後のウイッチ~ ジャンル 素敵な女子(お化け含む)に囲まれたボクの学園生活AVG ブランド しろいぱんつ 発売日 2016年3月25日 価格 8800円+税 自称「普通じゃない」メーカーのしろいぱんつが放った世紀の怪作。 正直文章で表現する事はかなりキツイので、体験版だけでもやってる事をオススメする。 ○概要 公式サイトによると 何故か超常現象や幽霊等が発生しまくる学園で、主人公が魔導書を入手。この魔導書は女性を発情させるのでエッチなトラブル続出! というパッと見スワンやSealに似たバカエロゲー的な物を匂わせる紹介となっている。 が、公式サイトのキャラクター紹介からして既に異臭を放っており、メジェド様なるエジプトの古代神等が跳梁跋扈する極めて混沌とした雰囲気を醸し出している。 内容についてはさておき、本作の構成を説明すると、所謂ショートショート集である。 合計220話に及ぶ非常に多いエピソードが用意されている。 +... 基本的にオカルトチックな物が題材なのだが、オカルトでもなんでもないエピソードも多数である。 各エピソードに移行する際は黒板を模したカットインが挿入される。 +... ○問題点 ・理解不能 本作のクソさの多くを占める致命的な問題。 本作はハッキリ言って一体どういう話で、どういう展開で、結局どういう話だったのか常人には理解不能なのである。 最後までプレイしても結局なんだったのかまるで分からない。 原因は複数あり、まず構成がかの「りんかねーしょん新撰組っ!」の様な時系列、順序等を完全無視した散文となっている事が挙げられる。 例えば本筋の一つである生徒会に勧誘されるエピソードの途中かと思いきや、突如カットインが入り登校中の別エピソードに突入したりする。 そもそも220話有るとはいうものの、話の本筋に関与するエピソードはせいぜい1/10程度であり、殆どが要はサイドストーリー端的に言えば無駄話だ。 なので本筋にサイドストーリーが付いてるのではなく、その真逆の関係となっている為、一体今出てきてるエピソードが本筋なのかどうか普通に読んでいてはまず分からない。 続いて挙げられる原因はエピソードの内容自体が極めて無意味である事が挙げられる。 サイドストーリーとなるエピソードは大まかに分類すると ・ヒロインが発情したのでエロシーンに突入する話 ・怪奇現象を聞きつける→行ったら人外が居ました→瞬殺で退治しました ・怪奇現象が起きました→でも無害なので放置しました の3種類程度に分けられる。 エロシーンについてはさておき、後者2つに関してはまるで実りが無い話ばかりである。 怪奇現象を追いかけるにしても、進むに従い徐々に正体を掴むようなホラーであれば多少は面白いが、 殆どの場合で移動先に着くやいなや間髪をいれず姿を見せ、矢継ぎ早に魔女ヒロインが正体を喝破し一撃で片付けるコピペエピソードである。 地獄先生ぬ~べ~で例えるならば、2ページ目で悪霊がいきなり登場し、次のコマでぬ~べ~が悪霊の名前を叫びながら鬼の手で粉砕するだけ といった感じである。 またこれら本筋以外のエピソードの内容が本筋に影響する事も殆ど無い為、ますます存在意義が疑われる。 酷い物だと本当に何事も起こらない事も有り、例として以下の様なエピソードが存在する。 ・いつも寝てるヒロインが今日も階段で寝てるのを見かけた→終わり ・生徒から幽霊の情報提供が有ったが、そんな話は今迄聞いた事が無いので、無いものと断定し対処はしない→終わり 加えて言うならば、後半に行くに従い明らかにネタ切れの様相をハッキリと感じる事が出来る。 例として突如現れる潜ると透明人間化する扉のエピソードは、主人公が透明人間化してセクハラする相手が違うだけのバリエーションが何度も登場するし、 最初は呪いのアプリのせいで現れるゾンビも後半になると、取り敢えず困ったらゾンビで締めとけと言わんばかりに大量発生する。 そして全てに置いて説明不足である。 魔術だの幽霊だのが存在する事自体は良いとしても、それらに対する説明や理由付け等がまるで無く、 最初から有って当然の物、知ってて当然の物として扱われるのでユーザーは完全に置いてきぼりである。 例としてエジプト古代神のメジェド様が初登場した時がこんな感じである。 +... このシーンの前後でも「メジェドって何?」「本当に神様なの?」「何故ここに居るの?」と言ったユーザーの素朴な疑問には一切応じず 「エジプト古代神のメジェド様が何故か分からないけど学園に現れて仲間になった」という状況が瞬間的に固定され、以後これらへのフォローは無い。 最後に挙げられる原因はエピソードの長さが極端にまちまちな事である。 上記の何も起こらないエピソード等の様に2,3分で終わる瞬間ネタの様な物がある一方で、何時始まったかも思い出せないような長編も紛れ込んでいる。 結果としてショートショートの利点であるリズム感等が完全に殺されており、この構成にした意味が全く感じられない。 以上をまとめるならば「シナリオが無いりんかね」とでも言うべきか。 りんかねはまだ順序立てて再構築すればそこそこのシナリオが有ったが、こちらにはそれすらも無い。 まるでオカルト好きのメンヘラの妄想に飛び込んだかの様な本作の支離滅裂さは、ある種の恐怖感すら有る。 一周回って面白いと称されたクソゲーが有った様に、本作は一周回って怖いクソゲーと言えるだろう。 ・味付けがキツすぎるキャラクター さて上述のカオスワールドを更に不快な物にさせているのが極めてエグい性質のキャラクター達である。 単刀直入に言うなれば全員がキチガイだ。 まず人間の方から説明すると、ヒロインには陳腐化したありきたりな属性が付与されている。 腹ペコ娘、無気力生徒会長、木刀武士娘等であるが、良くないのが彼女らの行動がこれら属性の一点押しだと言う事である。 何のシーンだろうと腹ペコ娘は腹減った腹減ったと何かを食べる事しかしないし、無気力生徒会長はダリィダリィの連呼しかしない。 木刀武士娘は校則校則とヒステリックに叫びながら木刀をチラ付けせるばかりである。 また思考回路が全員ぶっ飛んでおり、例えば主人公が透明人間化してセクハラをしていたと発覚すると、ヒロインが揃って 「罰としてお前も見せろ」と玉袋の裏まで観察しだしたりする。発情していなくてもこんな調子なので、正直発情前後で何が違うのか良く分からない。 主人公も主人公で重度の狂人であり、ラノベ作家になると言って憚らない時点でかなりの香ばしさであるが、脳みそが精巣で出来てるのかと思うくらいの性獣である。 ヒロインを見ればすぐさま脳内で服をひん剥き妄想を始め、ヒロインのパンツを見ることに全身全霊を捧げる。 更に人間サイドについての致命的な問題として、本作はヒロインを掘り下げるとか、愛着を湧かせる、恋愛するという要素が初めから考慮されていない。 掘り下げは上述の通り属性の一点押しで人物像を描写する事はまず無く、主人公と幾ら肉体関係を持とうが情を持ったり愛が芽生える事も一切無い。 最初から最後まで単に発情したらセックスする それだけの関係である。 シナリオや文章が稚拙でヒロインの魅力や恋愛を上手く描写出来無いタイプのクソゲーとは、この点が一線を画していると言えよう。 人外にスポットを当てると味方陣営にはエジプトの古代神メジェド様、自動コックリさん、アイヌの土着神、誰も疑問を挟まない校長の犬等 +... こちらも見ただけで吐き気を催すような電波出力を放っている。 またブラクラじみた狂気の沙汰としか言いようが無い演出を伴っている事が多い。例えば ・主人公を見るなりじゃれつく風紀委員 ・他の絵と違い異常に力の入ったゾンビが突如登場 +... ・万引き犯ボイスの呪いの人形 とユーザーの精神力をゴリゴリ削っていく。クリアするのが先か発狂するのが先か見ものである。 ・抜きが考慮されていない抜きゲー 本作はCG78枚に対してエロシーン71回であり、スペックだけで見ればCGの殆どがエロに回されている抜きゲーである。 しかし本作は地のスペックは抜きゲーなのに、作品の方向性としては抜きゲーとは真逆の方向性となっている。 まずエロが絡まないエピソードが大多数である。ショートショートの抜きゲーならばそれぞれのエピソードでエロが有る位の勢いが欲しい。 そしてエロの配分が悪い。 エロシーンのペースは後半に偏っており、最初のエロシーンまでが非常に遠く、本番シーンを見ようと思うならば5時間はカオスワールドを体験しなければならない。 また、需要不明の誰得性癖が混入しているのも見逃せない。 ・透明人間とのエロシーン、しかもアニメーション付きという人類には早過ぎる性癖 +... ・突然の主人公女体化からのガン掘り +... この様に抜きゲーなのに抜きに向かないという何者にもなれていない謎仕様が本作のクソさを一層引き立たせている。 ・散見される手抜き ここまででお分かりの通り(何をしたいのか全く不明だが)やりたい放題に作られている本作だが、妙な手抜きも散見される。 例えば先に上げた通りゾンビを始めとする化物のグラフィックはやたらと力が入っているのだが、一方でただの影絵でしか無い物もある。 ・学園を徘徊する女子生徒の亡霊 ゾンビは一生懸命に描くのにこちらは影絵とは一体どういう基準で決めているのだろうか。 +... また何故か立ち絵では無くデカデカと顔を表示する演出もよく見られる。 +... 立ち絵にも同じ表情や姿の差分が存在しているシーンでもこの方法を使用する為、こちらもどういう基準で使用を決めいてるのは全く不明である エロでも手抜き体質は見受けられ、発情した女教師と魔女ヒロインの絡みでは何故か女教師がのっぺらぼうになる。 +... 主人公がのっぺらぼうならまだしも、何故ヒロイン同士の絡みでのっぺらぼうにならなくてはならないのだろうか。 更に本作の売りの一つであるアニメーションも全てのエロシーンに有る訳でもない癖に大変質の悪い物である。 アニメーションと言ってもe-moteの様な物では無く、単純なmpgファイルの埋め込みである。現にインストールフォルダから直接再生も出来る。 再生すると分かるのが、まず画質が悪い事だろう。 1枚絵のCGからアニメーションに移行した瞬間、ひと目で分かる位映像がザラつく。 そして肝心なアニメーションの動きは壊滅的。 明らかに無理な動きが多く不気味な上に、とにかく楽しようとした痕跡も見受けられる。以下はその例である。 ・何故か扱いてるだけなのに乳まで揺れている ↓ ・その後のピストンで使いまわせる様にです ・全編スベリ芸 本作はオカルトにシュールギャグを混ぜた様なエピソードが多いのだが、これらが尽くスベっており不快感以外何も感じない。 例えば、封印されている古の魔女を解き放つエピソードのオチがこんな調子である +... 基本的に本作のエピソードは「センスが無いギャグマンガ日和」と「四十八(仮)」を悪魔合体させた物と思って良い。 ・箇条書きテイストの文章 本作の文章は箇条書きを並べた様な文体の物が多い。 上の魔女のオチ等はその典型例である。ついでに言うならば公式サイトも箇条書きの羅列である。 何か拘りが有っての作風ならまだしも、本作でのそれは単に文章力が低いが故の結果なのでひたすらに読みにくい。 ・混ぜすぎ危険 ここまで散々オカルトオカルトと言って来ているが、本作のオカルトは非常に範囲が広くなんでも取り込んでいる。 定番である学校七不思議やトイレの花子さんの様な幽霊は勿論、魔法、異世界、古代神、土着神、都市伝説、SF、超能力、妖怪なんでもござれである。 幽霊一つとっても伝統的なスタイルの幽霊からインターネット回線に乗じてコンピューターに取り憑く霊等本当になんでも取り込んでいる。 それこそ地獄先生ぬ~べ~の様に上手く取り込んでいるならばそれも面白いのだが、言うまでも無く本作では無計画に取り込んでいるだけなので パンクして扱いきれていない。 この方向性が分からないテーマも本作の意味不明さに貢献している。 ・充実のコンフィグ 本作のコンフィグは何故か3つしか選択項目がない充実のコンフィグとなっている。 +... 一応一番上を選ぶと別ウィンドウが出てきていっぺん通りの設定はできるが、これも非常に古臭いシステムである。 +... ・ほぼ選択肢無し よく8割共通ルート等と言われたりするが、本作は9割9分共通ルートと言って良い。 具体的には最後の15分位で2回選択肢が有り、3つのルートが有るのだがルートと言っても最後に誰とセックスするかの違いくらいである。 どのルートでもよく分からんがめでたしめでたしで終わりなので、いっその事選択肢無しの方が潔いのではないかと思われる。 勿論中出し/外出しみたいな選択肢も無い。 合計20時間位は有る無駄に長いボリュームの本作だが、この一本道仕様のせいで苦痛度は頂点に達する。 せめて四十八(仮)の様に選択肢次第で出るエピソードが多少変化する等の仕様が有ればまた違ったと思われる。 ○まとめ 一体何がしたくて作られたのか一切理解出来無い怪作である。 面白い面白くない、クソかクソで無いかという次元の外側に位置しているとすら思える始末である。 一周回って怖い本作だが、作中のどの怪奇現象よりも本作が生まれて発売された事がよっぽどホラーである。 この選評で良く分からない諸兄は後学の為に実際プレイしてみる事をオススメする。 りんかね+センスが無いギャグマンガ日和+四十八(仮)の素敵な世界を体験出来るはずだ。
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/696.html
ブランド CIRCUS ジャンル こそばゆい学園恋愛ADV メディア DVD-ROM 原画 たにはらなつき、鷹乃ゆき シナリオ 樹原新、愛羽、日富美信吾 発売日 2016/04/28 定価 10,584円(税込) 選評 【2016】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 避難所 9本目 http //jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58331/1478855241/ 419: D.S選評 ◆sFUaywlmOQ :2016/11/21(月) 01 06 48 ID EiCrd/Nk 感覚が麻痺してるせいかクソゲーな気がするけど絵と声は素晴らしいし……ということでエントリーするか迷った末、 冷却期間を置いた後にやっぱこれアカンと確信した(発売半年後)ので一本投稿します 強敵多数で次点にさえなれるとも思えないですが、箸休めにどうぞ D.S. -Dal Segno- ジャンル こそばゆい学園恋愛ADV ブランド CIRCUS 発売日 2016年4月28日 価格 9,800 円+税 俗に曲芸商法と呼ばれる画期的なビジネスモデルを生み出したサーカスが新規顧客開拓のために生み出した作品 残念ながら新規には色々と不足していると感じさせた作品であった DCシリーズのファンにはどう捉えられたのか話を伺いたいところである 個人的に駄目な点は以下の3点 1.主人公が主人公である必要性を感じないこと 2.シナリオ展開が似たり寄ったりな上に、転の部分が全て天(楽園システム)が原因なこと 3.プレイ中にCS化、FD化を考えた作りであることをあちこちで意識させられること ちなみに筆者は過去にプリパしかプレイしたことがないほぼ新規顧客であるため、 DCシリーズと共有している(と思われる)世界観について理解不足の面があることをご了承いただきたい ○ストーリー 主人公高村敦也(名前変更可)は転校するため常夏の島風南島に降り立つ ふとしたことから、他人の幸福度(頭上に数値で表示される)が見えるようになってしまった主人公は、 誰も不幸になることがないという楽園で彼はどんな幸せの形を描いていくのだろうか…… ○絵 優。非常に良い。枚数も多いし差分も多い が、強いて気になる点を言うなら、裸立ち絵が用意されてないせいで一部のシーンが立ち絵なしなのと 背景のモブがもやしのように細すぎること +... ただ、乳首の位置が少し変なCGがあるという話があるのと、乃絵里添い寝CGで手の位置が気になるものは存在するが 筆者は絵に疎いので他の人がいればお任せしたい ○音 良。音楽、音声共にゲームの雰囲気に合っており良い感じである ただ、オーバープライスなのであるからモブにも声が欲しいところではある ○システム 可。バグや大幅な誤字脱字等は見当たらず基本的な機能は抑えられているため問題はない 特筆すべき点として、業界的に先進的な取り組みが2点導入されている。が、ゲームの評価としては中立であろう (1)スマホとデータ共有可 エロゲを外でプレイする需要があるかはさておき、かなり画期的な取り組みだとは思う ただ外でもプレイしたくなるような出来であることが大前提である…… (2)新品購入者はディスクレス可 新品が売れないとメーカーに金が入らない以上業界維持のためにはある程度妥当な気もするが、 ディスクレスできて良かった!と思われるよりは、楽しめてよかった!と思わせるべきな気もする また、個人的にはシステム上の不満も2点存在するが、一般的に糞ゲとされるものではない (1)セーブスロットが使いづらい サムネがなくコメントも入れられないため後から見たいシーンを探し出せない おまけから見たいシーンにすぐ飛べ致命的ではないためギリセーフか(ただ通しで読めないデメリットあり) ルート分岐前にセーブする自分はこんな感じある +... (2)名前設定 例のバグはないが、デフォルトの名前でも主人公の名前を呼んでくれない 自分の名前以外呼ばれても興ざめだという人もいるだろうが、萌えゲーにおいては「きみ」とか「にぃ」とか 「輝く者(途中からお主)」呼びのままであるのは賛否の分かれるところであろう ○主人公 不可。ヒロインに応じて性格が変更されたりするものの基本鈍感系であり、いちいち理屈っぽくクドクド悩んで行動が遅いが 何故かヒロインに持ち上げられるというありがちな主人公であるためこれをもってクソなポイントとした訳ではない ツッコミのセンスは感じられないが +... このゲームで問題なのは「困った時どころか一から十まで親友キャラ頼み」という、お前いなくてよくね感である 特に親友キャラは万能で、監視していたかのようにピンチに颯爽と駆けつけ、ストーリー上都合がいいところまで 回答を示し去っていくという展開をほぼ全てのルートで見ることができる その間、主人公はほぼヒロインと一緒に悩んだり右往左往しているだけの事も多く「親友キャラからの連絡はまだか」と 焦っている姿は悲しみを誘う。親友が介在することはない唯一の見せ場であるエロシーンは……後述する ○ヒロイン 判定保留。島のことに疎い主人公がミスコンに出場させる女の子を選ぶことになってしまい試行錯誤するところまでが共通であるが 共通部分を終えて尖ったヒロインしかいない。選択に困るがここで主要サブと共に紹介しておこう ひまり 頭上の帽子のような生命体と会話できるヒロイン。それを周囲に独り言と思われており、ほぼ毎日早退して岬にいるぼっちである 依愛 重度の中二病キャラ。ただし主人公の親友キャラとは会話が弾んでいる。お昼は屋上でぼっち飯である 遥月 律儀アピールためのエピソードがアホさアピールになってる生徒会長。当然お昼は会長室でぼっちである 乃絵里 唯一まともそうな従姉妹。だが、ただの従姉妹なのに度を過ぎる妹アピールと「にぃ」呼びをやめてくれない点が懸念材料 天 このAIの行動ルーチンはおかしい(後述)。中に人がいるならば分からなくもないが 大和 親友ポジを超越した何か。ホモやデブ専にされる存在感のない親友ポジが多い世の中、このゲームで一番活躍する人物である 鳴 実妹。本編ではほぼ電話での声しか登場しない。HP上のキャラ紹介で少しは期待した人はご愁傷様である。俺だよ めです ひまりの頭上にいる生命体の名称。ひまりルートでのみ登場 理事長 遥月の父でもある。遥月ルートのみ登場 天枷博士 天の開発者。島の根幹に関わるすごい教授らしいが……天ルートのみ登場 ○シナリオ 不可。主人公の心情描写が多すぎてテキスト量の水増し感が強いが、この業界ではよくある話であろう 前述の通りミスコンに出場させるヒロインを選ぶところまでが共通で、分岐後はヒロインの悩みや問題を解決しつつ……というのが本筋 親友キャラは気持ちが悪くなってくるくらい非常にご都合キャラで、ライターに誘導されている感が強いシナリオである なお、真ヒロイン(?)の天は他の4人クリア後に攻略可能となる ひまり もともと人付き合いが苦手だったが、主人公のお願いで出ることになったミスコンで優勝してしまったため、 急に他の男子に絡まれるようになるのに困惑する展開 このルートでは、他のヒロインがズームアウトして忘れられるが、途中めですの存在感すら希薄になりかけ、 いきなりの互いの両親不在アピール後にベッドイン等のイベントぶつ切り感が読んでいて辛いものがある ヒロインが急に別れを言い出すところが山場であるが、 苦悩するだけの主人公に対し、都合がいい親友が介入したことで、ひまりが幸福の数値を操作できることを推察(!?)し、 園長先生の手紙を読んだひまりが「園長先生とめですが私を捨てるなんてーー」と感情を荒ぶらせる疾風怒濤の展開がユーザーを襲う もちろん最後にお涙頂戴シーンを入れるためである。エロシーンは2つあるが1度目は未遂で終わるため実質1回である 遥月 去年優勝している生徒会長をプロデュースする展開も、生徒会長室での手伝いばかりが記憶に残るルート ここでも他のヒロインや他の役員は全然出てこない上に、主人公の心情描写だけでほぼ話が進む省エネ設計である このルートの一番の問題は、出場のための服を一緒に買いに行ったのになぜか『突発で違うドレスで優勝する』ところであろう 困惑するユーザー達は「描いちゃったCGの都合かな?」と自分を納得させるしかない クリパ後の山場は、夜にのみ現れる別人格にも思えるヒロインの謎を追うというもの。題材としては興味を惹かれる展開であるが、 このルートでも重要なところ(10年前の事件等)は全て親友キャラが調べてくれるという神シナリオであった。おい主人公 エロシーンは2つあるが1度目はゴム無いので止めておこうと中断するため実質1回である 乃絵里 付き合い始めるまでのイチャイチャは良い感じで高評価できる ヒロインの悲鳴を聞いて部屋に飛び込む箇所等の主人公のキモい思考を我慢しつつ待ち受けるこのルートの山場は、突然のホラー展開 幼児化して寝込み主人公に依存することになり、自身を妹と誤認したまま3分も離れられなくなってしまうヒロイン 妹の魂に取り憑かれてる?とか、ライターが伝えたかったのは介護問題?とか、イチャからの落差で暗い気分になること請け合いである 原因は「本当の家族になるために妹になる!」という思いの強さによるもの。主人公のせいとはいえ歪みすぎで正直ドン引き あとエピローグで結婚式ぽいシーンやっておいてCGがなく、空映してるだけとかこの配分には疑問が残る。エロでCG使ってないのに FD用にウェディングドレスCG回避したとかとかじゃないよね…… このルートでも相変わらず主人公はオロオロしているだけで、ご都合親友キャラが色々と構ってきてくれるので安心して良い 種明かしは天が持っていくが。エロシーンは2つあるが……実質2回である。ヤッタゼ! 依愛 このルートでは主人公のサボり癖は悪化し、ミスコンの演出すら親友ポジに全部お任せする 流行りのアウトソーシングにしても、萌えゲーの主人公としてそれで良いのかと問い詰めたくなる展開である 主人公は衣装少し手伝っただけで演説もほぼヒロインのアドリブだったしお前いなくていいよね 魔王の娘と使い魔という形で付き合うようになった二人だが「私は……書かなきゃいけないの」と謎のセリフと共にキーボードを 叩き続けるヒロインを心配する主人公は突然振られてしまう。そして、ヒロインは謎の昏睡状態に(!?) 相変わらず自発的な原因調査に動こうとしない主人公であるが、親友ポジが序盤活躍しすぎたせいか今度は天に出番が 小説の中に入れる能力で(?)学園システムでリンクして(?)勇者魔界に立つ(?)とかなんだこれは…… 原因は父に会いたいという願いを夢で叶えた楽園システムであった。つまり単なるマッチポンプである 他と比較してまだ他のヒロインが出て来るルートだが、依愛が相手してくれない期間限定のため依愛との絡みは全然ない シナリオ内では、魔族モードと姫モードの切替ギャップ萌えは素質を感じたので、そこにステを振ってもらえれば満足できた可能性が…… エロシーンは2つあるが1度目はマッサージという名のセクハラだけで終了するため実質1回である さて、ここでお気づきの人もいるかもしれないが、ヒロインに起こる問題は歪であっても願いを叶えようとする楽園システムが原因となっている 魔法世界なら理解できる要素もあるが、ホログラム等の科学面で理屈を説明しようとしてる世界観のはずなのだが…… ここで開放されるのが天ルートである 天 楽園の仮想マスコットであるが、人工知能がご都合主義的……てか結論は単に幼女を出したかっただけ ライターが上手く料理できないまま萌えゲーの定番を入れようとしてしまったために違和感満載なシナリオとなっている 実体無しと知ってるくせに天然でチョコバナナ勧める主人公とか、チョコバナナに手を伸ばそうとするAIは理解に苦しむ 個別でも会話の中で普通に検索できるネタを天が知らなかったりと人工知能としての機能面もおかしく、 中に誰か入っているのではないか?という疑惑を持ったままプレイしてしまい純粋に楽しめない また、現実世界で天が盛り上がってしまうとオーバーヒートし再起動のため消えてしまう設定が存在し、 デート中にイチャの良いところで何度も興を削がれ楽しめないことがあるのも非常に残念な部分である なお、このルートでは天の生みの親が突然登場するため親友ポジに活躍の場はない 人工知能なヒロインが主人公に恋することで楽園システムが不安定になるという山場に対して、 最終的なTRUEはどこかで見たようなオチだが、別離と出会い系エンドで〆たのは失敗ではないだろうか だってヒロインは人工知能だし。バックアップとかで回復できるでしょと思ってしまう さて、実体のない中エロはどうするのかと思うところであるが、解決方法は一理あるので評価。エロシーンは……1つなので実質1回である 大和 ノーマルエンドと見せかけた妹顔見せルート。わずか5分程度のために妹の立ち絵用意とか次回作の用意は万全である 大和について言えば、ライターに動かされてる感さえ無ければ有能なキャラであったが、最後まで謎キャラのまま終了する 散々引っ張られた「あのお方」「師匠」呼ばわりしてた人物や非公式新聞部とは何だったのだろうか ○ ゲーム全般 不可。どこを切り取っても続編を見据えた作りである。繰り返しになるが例を挙げる 妹 兄大好きの設定だが個別ルートではライターが思い出した時しか出てこない にもかかわらず、大和ルートでは立ち絵付きで急遽参上。次回作の予告編を見ている気分になれる めです ひまりルートですら存在感薄かったが、FDで実体化&美少女化するに違いない。今から楽しry エロ エロ一回茸と言われないように配慮して乃絵里を除き一回づつ。尺も短くCS化の際は削れば良いだけの仕様である また着衣エロも存在しない。先輩のドレスとか依愛のコスプレとかあるべきものがない。露骨すぎませんかね…… ○まとめ テーマやプロットは良かったと思われる。幸福度というテーマを上手く扱えれば名作になったであろうし、 エロほぼ一回茸だったとしても、主人公やヒロインの成長が描けていればキャラゲーとして満足できるモノになったであろう 自分としては、最悪イチャラブが充実してるだけで良かった 推測の域を出ないが、ライターの力不足(設定からして色々忘れすぎ。肝の頭上の数値表示すら扱いが適当……)が主原因であるものの、 メーカーが過去の経験に囚われたまま作ってしまったことで失敗してしまった作品に感じた 最初からCSやFDを出す前提で製作するのではなく目の前の仕事に全力投球するところから始めれば良かったのではないだろうか メーカー自身が居心地の良い楽園から一歩踏み出すことを切に願う次第です ○おまけ ところで、この選評を書くのに逃避期間挟んで数カ月を掛けているのだが最終的に投稿しようと思ったキッカケが下記のニュースである 本編は上記の通りであるが(ピキピキ)、 (エロやイチャラブが追加されサブが昇格する気がする)FDの情報が11月下旬に公開されるとのことなので、続報が楽しみである;; 「D.S. -Dal Segno-」のファンディスクの制作が決定致しました! 2017年春発売予定! ティザーサイトオープンです♪ 詳細を見る ≫2016-10-29 ttp //circus-co.jp/product/dsif/ 以上です お読みいただきありがとうございました どっちかと言えば、怒りより「素材は良いんだからもうちょっとお客様目線で頑張ってよ……」という思いのほうが強いですかね FDも出来が良いなら手を出してしまいそうですが、親友無双は勘弁して欲しいし天どうすんの……って終わり方ですが
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/719.html
ブランド UnN/A ジャンル 日常系学園ADV メディア DVD-ROM 原画 雪路時愛 シナリオ 大生直夜、帝 発売日 2017/08/25 定価 9,504円(税込) 選評 【2017】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 避難所 6本目 http //jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58331/1502448249/ 561: 恋愛教室選評 ◆wT1lR7Pglw :2017/09/02(土) 00 04 38 ID wsC66glo 恋愛教室 ジャンル 日常系学園ADV(18禁) ブランド UnN/A(アン・エヌ・エー) 発売日 2017年8月25日 価格 8,800円+税 新ブランドUnN/Aの処女作として発売された本作は、16人のヒロインの中からユーザーの投票によって攻略対象が選出されるという、画期的なコンセプトのもとに発表された。 本作は、インストーラーが起動するまでに数分かかり、仕方なくDVDから直接起動させようとしたプレイヤーは、2GBにも満たない本作の容量を目の当たりにし、ゲームを起動するまでもなく言いようのない不安に駆られる事だろう。 余りにも簡素なメニュー画面(後述)を乗り越え、ゲームを始めたプレイヤーは、転入生である主人公と同じく、理不尽な質問攻めを受ける事となる。 パンツはブリーフ派かトランク派(原文ママ)か、出身は何処か、白米とパンのどちらが好きか、などの至極どうでも良い10を超える質問の、その全てに選択肢を以て答える事となるのだ。 また、これらの質問はのちのルート分岐にも関係なく、殆どの質問における選択肢は、素直に答えるか適当にはぐらかすかなどと言ったものしかなく、その必要性には疑問を感じざるを得ない。 ゲーム開始から十分程度で押し寄せるこれら一連の流れにも感じられるように、危険な香りを漂わせる今作は、やはりというべきか数多くの問題点を抱えていた。 ○システム面 バグ 本作には致命的な物を含め、大小さまざまなバグが存在している。 その最たるものは、特定のシーンに突入すると「致命的なエラーが発生しました」という文言とともに発生する、進行不能バグであろう。 幸いこのバグはv1.10によって修正されているものの、自ら宣言した修正パッチ公開の期限を当然のごとく踏み倒したのは新ブランド故の愛嬌であろうか。 パッチ適応後にも、まったく同じ放課後が二日にわたって二度訪れるバグや、地の文とまったく関係のないボイスが流れ出すバグ、喋っている人物の背後に関係のない人物が数人重なるように出現し、一言も話さず消えていくバグ、エンディングにおいて真っ暗な画面に音楽だけ流れ続けるバグなど、細かなバグは枚挙にいとまがない UI 本作をプレイしているうちに、その極めて簡素なUIにも目を向ける事となるだろう。 ゲーム開始直後たったの4項目しかないメニュー画面 +... や、必要な要素すらも削ぎ落としたバックログ画面 +... 等、低価格の同人ゲームですらもう少し凝っているのではないかという始末である。 また、本作にはエロゲ―の必須要素ともいえるシーン回想モードが実装されていない。 セーブしていないHシーンをもう一度見ようと思えば、場面転換の度にいちいち解除されるスキップモードを利用しながらやり直すしかない。 ○シナリオ面 シナリオにおける大きな問題点として、とてもではないがフルプライスとは思えない薄さが挙げられるだろう。 特に個別ルートにおいては、パッケージヒロイン二人ですら お見合いの話が来ました→俺が話をしに行く!→エンディング この学校が共学になるの嫌!→俺の両親に頼む!→エンディング といったように、問題に対する始末であり、解決に至る過程についてもエピローグで1,2クリック分触れて終了である。 また、投票によって選ばれた二人においては 妹が風邪をひいたのでそれにかこつけて数日ずる休みしてセックスしました、終わり 学校に通いながらセックスしました、終わり など、問題が起きる事すらない。 公式サイト曰く 本作が投票で攻略ヒロインを決めるのは、大勢の女の子を相手にすることで内容の薄いゲームにならないようにするためです。 厳選されたヒロインとだけ愛を育み、体を重ね合い、作品の中でしっかりとした恋愛劇を描きます。 とあるが、その内容は薄いを通り越してあまりにもお粗末なものである。 やはり16人もいるヒロインに対して、ライター二人というのは無理があるのではなかろうか。 また、特定ルートにおいて主人公の言動が畜生のそれとなり、 女性に対し、俺は自分の物は大切にする主義なんだ、等とのたまい女性を唐突に物扱いをしたり、 破瓜直前に目覚めたものの、眠っているヒロインの処女を一切の躊躇なく奪いに行く様などには絶句である。 さらに、多くの伏線を投げっぱなしで回収しない。 妹は何かしらの病気である、というような説明をされるが、上記の妹ルートにおいてもそういった部分には一切触れず。 主人公の旧姓のようなものが出てきて、忌まわしい苗字だ、などという言葉が出て来るが、それについても自分を捨てた、等と言う事が1,2文出てきて終わりである。 これら数多くの問題を目の前にしては、第二回投票の少なすぎる得票数や、主人公の鬱陶しい喘ぎなど些細な事であろうか。 このように数多くの問題点を抱えた今作であるが、投票でヒロインを決定する、という前衛的な企画には称賛するべきところも有るかもしれない。 だが、あらゆる方向性でプレイヤーを苦しめに来るその様子は、紛うことなきクソゲーと言えるだろう。
https://w.atwiki.jp/girls_games/pages/80.html
お菓子な島のピーターパン ~Sweet Never Land~ 制作:QuinRose 公式サイト 製品概要 タイトル お菓子な島のピーターパン ~Sweet Never Land~ ジャンル ファンタジー・恋愛アドベンチャーゲーム 対応機種 PSP 定価 通常版:5,700円(税込5,985円)、豪華版:8,500円(税込8,925円) 発売日 2011年10月6日 選評 選評1 クソゲーメーカーの老舗クインロゼから新たに童話をモチーフとした乙女ゲーが発売された。 一見してファンタジーだとわかるかわいらしいパッケージの「お菓子な島のピーターパン」 ロゼ独特の原色塗りのイメージは和らぎ、今まで見た目で回避してきたユーザーも手に取りやすくなっている。 しかし一歩足を踏み入れてみればそこはめくるめくロゼの世界、ロゼユーザーにはとても懐かしい世界が広がっていた。 まず冒頭で、ある日突然やってきた攻略キャラ、ピーターの手によってヒロインであるウェンディが別の世界に無理やり連れ去られてしまう。 ピーターはとてもわがままな性格で、元の世界に帰りたいと主張するウェンディの言葉を一切聞き入れない。 元の世界に帰るためにはある条件を満たさないといけないという。 自然とアリスシリーズが思い出される導入である。 さらに進めていくと、徐々にウェンディの事情や連れ去られた先のお菓子の世界について明らかになってくる。 ウェンディはとてもしっかりした女性で、そのため少し可愛げがないほどである。 実は彼女は家族に関する心の問題を抱えており(本人は自覚していない)、元の世界に帰らない選択をすればその問題から解放される。 しかし本人は「帰らなければいけない」という考えにとらわれている。 自然とアリスシリーズが思い出されるヒロインである。 お菓子の世界にはルールがあり、みなルールに縛られている。 しかし攻略キャラたちはとてもフリーダムな性格で、日常的に殺し合いをしている。 自然とアリスシリーズが思い出される世界設定である。 既視感既視感アンド既視感、もし他社ゲーであったなら「設定パクリ」と糾弾されていてもおかしくないレベルの設定かぶり。 アリスをプレイしたことがあるユーザーは「アリスじゃん!!!」と全力で突っ込みたい衝動を抑えながらのプレイが要求される。 しかし所詮設定は設定、乙女ゲーで重要なのは攻略キャラとの恋愛模様である。 ゲームシステムはマップ移動でキャラを訪問→選択肢で好感度上げを数回繰り返したあと個別ルートに入るいたってシンプルなもの。 問題はイベント内でのウェンディと攻略キャラのやりとりである。 ウェンディには「自分は人より劣っているから努力をして完璧にならないといけない」という強い思い込みがあるのだが、なぜかそれを 他 人 に ま で 強 要 す る 。 義弟相手のみなら口うるさい義姉ですむものを、当然のように他キャラにも同じ振る舞いをするから性質が悪い。 特定のキャラに対しては常に上から目線で、「教育してあげる」「ゆるしてあげる」等の何様発言が多数。 自分で「おかしな世界」と何度も口にするほど常識とかけ離れた世界で自分の常識を他人に押し付けようとする様は滑稽ですらある。 そんなウェンディでも腐っても乙女ゲーのヒロイン、ちゃんと攻略キャラとの恋愛イベントはある。 攻略対象は6人、うち4人がお菓子の世界の住人で残り2人は義弟。 ウェンディにとってお菓子の世界の住人は別の世界に住む人、義弟はもちろん弟であり、この時点で恋愛対象になる相手はゼロ。 いずれは別れなければいけない相手なのに、弟なのに、好きになってしまうなんて・・・!と葛藤する展開を期待してしまうのも当然と言えよう。 だが、そんな期待は無残にも打ち砕かれる。 ウェンディが相手のことを好きだと自覚していないうちは見ていてやきもきする展開もあるものの、一度自覚してしまえば義弟だろうと 別の世界の人間だろうと人間じゃなかろうとあっさりと恋人関係になってしまうのである。 ちなみに攻略キャラもウェンディが別の世界の人間であったり義姉であることは恋の障害にはならないらしく、葛藤している様子は特に見られない。 もちろんロゼゲーではおなじみの年齢制限的な行為を匂わせるイベントも各ルートに用意されているので注意が必要。 その他、 ボタン押しっぱなしじゃないとスキップできない どのルートでも数回起こるお菓子審査のイベントは会話が同じ場面もスキップできない クリア後に見られるスチルが差分ごとにまとめられていない など各種地味にイライラ来る仕様も取り揃えており、プレイヤーの精神力を地味に奪っていくのは必至である。
https://w.atwiki.jp/teigi2010/pages/2.html
メニュー トップページ 定義集その1 備忘録 更新履歴 取得中です。 ここを編集
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/752.html
ブランド アトリエさくら Team.NTR ジャンル アドベンチャー メディア DVD-ROM 原画 かん奈 シナリオ づか 発売日 2019/6/28 価格 2,800円(税別) 選評 【2019】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 避難所 2本目 https //jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58331/1559821854/ 435: 淫らに堕ちる、最愛彼女 選評 ◆Ra9j1sVq3. :2019/07/21(日) 20 02 53 ID /gjGejzA 淫らに堕ちる、最愛彼女 ジャンル アドベンチャー ブランド アトリエさくら Team.NTR 発売日 2019年6月28日 価格 2800円+税 2015年に「繋がらない携帯電話 -ただいま他の男とめちゃめちゃセックス中-」を排出したアトリエさくら Team.NTRの新作。 繋がらない携帯電話では寝取り役のイケメンが実は主人公狙いのゲイ等の誰得変化球を放っていたが、今回は暴投というよりボークみたいな物になっている。 正直な所本作はクソゲーとは違う気もするのだが、判断に困る駒なので一応選評として記す。 まずは以下に公式のあらすじを紹介する。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 薄暗い部屋の中で感じるぬくもり。 絡み合う視線と指先。 そばで微笑んでくれる彼女。 結ばれた気持ち……そして身体。 夢のように幸せな時間。 ……あの場所には、俺がいたはずだった。 俺の好きだった幼馴染は、親友の手で淫らに堕ちていく…… ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○登場人物 白瀬 純 本作の主人公。 特に言う事もない標準的エロゲー主人公の学園2年生。 幼馴染のあいの事を意識しているが兄妹の様に育った事もありイマイチ踏ん切りがつかない。 天宮 あい 本作のヒロイン。 主人公の隣に住んでいる上に家族ぐるみの付き合い、お互いの部屋のベランダが対面してる等絵に描いたような幼馴染。 主人公の事は男性というより家族感覚な意識。 優木 悠人 主人公とあいの共通の親友。 宿題をコピーさせてくれたお礼に主人公にエロビデオをくれる等言動は悪友ポジションだがイケメンで女子人気も高い2.5枚目キャラ。 表面こそ軽そうだが親友たる主人公を信頼し身を案じる正真正銘のナイスガイ。 ○シナリオ 分岐を誤らなければ2~3時間くらいもあれば十分クリア可能。ロープライスとしては妥当なボリュームか。 多少特殊なルート分岐となっており、完全に埋めるには都合3週が必要になる。(セーブロードを工夫すれば短縮は可能。) 1週目は最後の選択肢以外完全固定の仕様。 1週目 あいと悠人と共に楽しく学園生活を送る主人公。 最近あいと性行為をする夢を見る事もあり、あいを家族として見るのか女性として見るのか悩んでいた。 ある日下校中にあいが車に轢かれそうになったのを庇い意識不明に。 目が覚めるとあいと家族がおり、幸運にも軽傷で済んだ事を知る。 一週間後学園に復帰する事が出来た主人公。 大事にならなくて良かったと悠人も一安心した。 一方で自分が身を挺してでも守りたい程あいを大事に思ってる事に気付いた主人公は更に悩みを深める。 この様子を見た悠人は事情を察し、主人公にあいの事をどう思ってるのかぶっちゃけトークを仕掛ける事で後押しをしようとする。 この後押しのお陰で踏ん切りがついた主人公はあいに告白し結ばれ、悠人もこれをからかいながらも祝福する。 その後主人公はあいと恋人としてステップアップしつつ幸せな学園生活を送るのであった・・・ 2週目 ここから本番。 1週目の最後であいとピロートークをしていると突然画面が暗転。 頭の中に響く声に応えるかの選択肢が現れる。 (→無視すると直ちにゲーム終了。スタッフロールもなくタイトル画面に戻る。) 声に応えると病院のベッドで目覚める。 目が覚めるとあいと家族がおり、あいを交通事故から庇ったが幸運にも軽傷で済んだ事を知る。 一週間後学園に復帰する事が出来た主人公。 大事にならなくて良かったと悠人も一安心した。 一方で自分が身を挺してでも守りたい程あいを大事に思ってる事に気付いた主人公は更に悩みを深める。 この様子を見た悠人は事情を察し、主人公にあいの事をどう思ってるのかぶっちゃけトークを仕掛ける事で後押しをしようとする。 (→この後押しのお陰で踏ん切りをつける選択肢を選ぶと以後一週目と同じ展開へ。勿論暗転からの選択肢も同じ。) 後押しが有ってもやはりあいは家族同然の存在であり女性としての対象では無いと迷いつつも悠人に伝える主人公。 重ねて悠人は確認するが主人公の答えは変わらないのでこれを了承するのであった。 しばらくするとあいの様子が変わってきた事に主人公は気づく。 調べて見るとどうも悠人と付き合って肉体関係にまで発展してる可能性が高い事を知る。 この事に深いショックを受けた主人公は精神を病みだし2人とも疎遠になっていく。 そして遂に運悪く2人の事後に出食わし懸念は事実だと認識する主人公。 悠人に詰め寄り事情を問い詰める主人公。 それに対し悠人は主人公があいを好きでありそうな事は知っていたので奪ってはいけないと思いあの時にしつこく気持ちを確認した。 しかし何度も確認してもその気は無いと主人公は言うので主人公を信じて自らあいにアタックしたと答える。 これに憔悴した主人公は以後2人を避け進学先も遠く離れた場所を選ぶのであった・・・完。 ○問題点? そもそもNTRなのか? 長々とシナリオのあらすじを書いてしまったが、要は主人公がヒロインと結ばれるという展開はあくまで交通事故で意識不明になってる間に主人公が見てた夢オチである。 主人公が結ばれるルートを選ぶと病院で目覚める展開にループするのはこの為である。 すなわち通常のNTRエロゲーとは違い端から主人公がヒロインに告白する事も結ばれる事も無いのが唯一無二の現実なのである。 ネタ的に言うなら「自分の事をヒロインの伴侶だと思ってるモブキャラ」みたいな状態である。 しかもライバルが不当な手段でヒロインを手篭めにした訳でもなく、主人公が優先権を譲られたにも関わらず自らの意思で蹴った結果である。 結果的にライバルはヒロインにアタックし相思相愛になるのでこの展開を主人公から寝取ったと言うのか?という疑問が生じる。 本作の売り文句は同ブランドの他作品と同じ様な「不当にヒロインを奪われる」「調教手篭めにされてしまう」みたいなノリだが実際にはそんな要素は微塵も無い。 悠人とあいは相思相愛なので性行為も穏便な物ばかりだし、タイトルの「淫らに堕ちる~」も特に調教等が行われる訳でも無い。 せいぜい性行為に慣れてちょっと大胆なプレイにも挑戦する事もある程度の話に過ぎない。 ○まとめ なんの補正も無しにそういう物としてプレイすれば結構前衛的な内容な上、システムやグラフィック等もしっかりしている作品。 しかしタイトル・あらすじ・ブランドの方向性と内容がマッチしてるとは言い難く、作品が悪いというより宣伝文句が悪いと言った感じである。 NTR専門ブランドとしてマンネリ化を避ける為に色々努力してる事は伺えるが、繋がらない携帯電話といい中々方向性の模索というのは難しい物である。 冒頭で述べた通りクソゲーとは違う気もするものの話題提供として一応書きました。 以上です。 タイトルに関して言えば淫らに堕ちないし、彼女でも無いという事でした。 追記 447: 淫らに堕ちる、最愛彼女 選評 ◆Ra9j1sVq3. :2019/07/21(日) 23 32 20 ID /gjGejzA すいません シナリオ3週目の説明部分が抜けてたので追加で貼ります 3週目 あい視点で2週目を見れる。 つまりゲーム的には悠人とあいのエロシーンを見る事になる。
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/835.html
Cuteness is justice(8/27)《Vanille Macaron》 2020年、あらゆる界隈を巻き込んだ不況と混乱の中で催されたクソゲーオブザイヤーinエロゲー板(KOTYe)は前代未聞の病に見舞われた。 不快な主人公、地雷ヒロインにご都合主義展開とクソのストロングスタイルを備えながら、テキストにキラキラルビの細菌を蔓延させ、 未知のパンデミックを引き起こした『LOVE・デスティネーション』がKOTYe2020を制した。 発足してから13年経過してもなお新たなクソ要素が発見される事態に対し、2021年に臨む歴戦の猛者たちは胸を高鳴らせていた。 KOTYeの冒険者達が乗り込むキャラベル船は、新たなる香辛料を求めて航海を続けるのである。 3月下旬、2021年のKOTYeはまさかの来訪者に慌ただしく動き始めた。 桜の開花がパンデミックで傷ついたこの国に春の到来を告げる頃、春告鳥としてウグイスカグラの『冥契のルペルカリア』がKOTYe開演の知らせを伝えてきたのである。 上質なシナリオで固定ファンを掴んでいる同ブランドだが、届いた選評は実態とあまりに乖離した宣伝文句に踊らされた、哀れな白鳥の叫びであった。 青春譚、恋愛譚、幻想奇譚の3本柱をコンセプトに据えているが、前2つは形骸化され、実際は虚構世界で展開される陰々滅々としたエピソードが続く。 各登場人物の長く重苦しいモノローグにより陰鬱さを極め、選評者をして「一個も明るい話が無い!」と言わしめた。 これを「ブランドの作風」と言えば聞こえは良いが、単に「ご新規さんお断り」とも取れる為、擁護派からも一定の支持を受けてしまう。 かくしてKOTYeに飛来した『冥契』だったが、このような予想外の良作ブランドが到来する例は本年の特徴である。 仮に「世間」である程度評価されていたとしても、たった一つの「裏切り」により、人の愛憎はオセロの如くひっくり返る。 『冥契』の演じた悲劇は本年のプロローグとして、後に檜舞台に上がる役者達を暗示していた。 ウグイスカグラの衝撃的な来訪に続いたのは、同月に発売されたCalciteの『女勇者と幻想カジノ~求む亜人巨乳美女ギャンブラー~』である。 何を隠そう、Calciteはかつての大賞作『SEX戦争』を輩出した名門スワンアイの流れを汲むブランド。 定番ジャンルとして異世界物の抜きゲーを続けてきた同ブランドだが、ついに4作目でダウトとなった。 ご都合主義展開や活かしきれないキャラ設定とクソゲーのお約束を押さえた本作だが、最大の問題は流用によるCG数の水増しである。 全60枚のCGの内、触手や背景の入れ替え、左右反転で作られたと思わしきものは26~7枚と半数近くを占める。 ED絵まで立ち絵改変で誤魔化す為、シナリオだけでなくCGまで投げっぱなしであり、これだけでフルプライス失格の赤牌といえるが、それ以外の配牌も悪い。 ギャンブルものとしての掘り下げが不十分で、登場するイカサマも「カードに傷を付ける」など、小学生の悪戯レベルである。 オーラスにはゲーム内ミニゲームのブラックジャックでブラックジャック(役)が存在しないというチョンボまで発見される。 スキップ可能とはいえ、製作陣が如何に付け焼刃のギャンブル知識で本作を手掛けたかの証左と言えよう。 これに立ち絵増殖やらエロシーンで突然シーン回想の挙動やらのバグのドラも合わさりクソの数え役満となった。 安牌の異世界物を掴んだと思ったら、まさかの直撃で箱点になり、スレには失笑が溢れることとなった。 GWに自粛を強いられた世間を尻目に、「失笑なら任せろ」と言わんばかりに登場したのが、4月末に発売したばかりのevoLLの『とっても明るい!お嬢様の満喫☆夢のどすけべ生活』である。 前年に、「風が吹けばストッキングが消える」でお馴染み『絶品バーガー』を送り込んだ新鋭が新たな方向性を携えて馳せ参じた。 「とっても明るい!」と題した本作だが、シナリオは「バスジャックで誘拐したら、レイプ願望のあるお嬢様に逆脅迫され仕方なく凌辱」という複雑怪奇なもの。 バカゲー狙いと思われるが、ぶれたコンセプトは凌辱ものとしてもバカゲーとしても満足することは無い。 主人公が凌辱に向いておらず、行為に入る前に挿入される鼻血や童貞臭いモノローグの演出がプレイヤーをいらだたせる。 それに続くのは、ピロートーク代わりの辛辣なH品評会制度であり、「主人公に感情移入出来ないのにダメ出しされる」という新手の言葉責めをしてくる。 一方のギャグはというと、「メイドが牛乳ととろろを入れ替えた」「言葉のダメージで9999のダメージが飛び出るのが見えた」など、バカゲーを馬鹿にするようなネタには乾いた笑いすら出ない。 全体的に何をしたかったのかが伝わらず、珍走団の如きライターの迷走っぷりには甚だ迷惑である。 前作『絶品バーガー』を下回る料理を出された美食家をして「エロゲから離れた方がライターの為」と評せしめ、スレ住人は大いに舌鼓を打つのであった。 6月に入ると前年にエントリー作を出したSUKARADOGから『家出ギャルを拾ったので育ててみた』が梅雨らしい陰湿極まるシステムで突き出されることになった。 ゲームを一回閉じると起動しなくなり、再インストールを要求と初っ端からイラつかせる本作だが、これはまだ掴みに過ぎない。 最大の問題はマウス左クリック以外の操作が出来ないことであり、息子をイカせる前に人差し指がイカれるという事態を引き起こす。 シナリオも設定を活かしきれない微妙さだが、ヒロインのイメチェンをCG差分とせず、41枚の内半分が被りという手抜きには、「お前は抜くんかい」と購入者が激怒しても仕方がない。 かくして「抜く為の利便性が低すぎて、エロゲに数えたくない」と断罪された本作は同ブランド2年連続のエントリーを飾ったのであった。 『家出ギャル』の放った湿気を吹き飛ばすべく、正統派クソゲー御一行様がお祭り男の座を争い立て続けに着弾。 夏真っ盛りを迎えようとするKOTYeの戦場は、足元ぬかるむ泥まみれ、もといクソまみれの地獄絵図と化したのである。 その急先鋒として、5月に発売されたpanacheの『ぱられるAKIBA学園』が自らのアイデンティティーを脱ぎ捨て参上した。 度重なる延期の果てに当初の予定から丸一年遅れで発売されたその姿は、初志貫徹とは言えないのが容易に窺い知れる内容であった。 本作のあらすじは異世界でヒロインの勇者一行とともに魔王を倒し、オタク文化を広めながら世界を復興するという意外と骨太なものである。 復興描写の都合上、筋の通った世界設定が求められるはずだが、本作は世界観を安定させる前にヒロインのキャラが安定しない。 共通ルートを終えると4人中3人がまるで別人に変貌し、プレイヤーの方がパラレルワールドに送られたかのような錯覚を味わうことになる。 委員長属性の勇者はネガティブモブに、吟遊詩人エルフは騒音お姉さんに、頭脳派魔導士は破壊行為中毒にと純然たる宣伝詐欺だが、 唯一変貌しない聖女に至っては徹頭徹尾イカれている為、結果として全員属性地雷と化す。 世界観についても、教育・文化そのものが無い為、オタク文化の布教以前に国家体制作りからやることが満載であり、踏む段階が多すぎて製作者が転落事故を引き起こしている。 貴族たちの腐敗など、無駄にリアルで気分を害する設定を挟んだと思えば、識字率が低い設定を踏み倒し遊戯王カードを普通に読むモブと、真面目に読むのがバカバカしいだけである。 およそシナリオには期待できない拙さだが、エロについても覚束ない。 個別ルートでも大半が3Pとアブノーマルなシチュが多い癖、巨乳ヒロインでもパイズリはゼロと「何をもってこの配分にしたのか」と小一時間問い詰めたい。 製作者の都合に振り回され、プレイヤーまで振り回した本作は、「ファンタジー」「異世界」といった本年の流行かつ鬼門の象徴として、KOTYeのコレクションに収められた。 8月になると、キャラメルBOXいちご味の『下戸勇者~酒は飲まねど酒池肉林!~』が夏の熱気を冷ますべく、絶対零度の呪文を携え戦場に現れた。 本作はドラゴンクエストシリーズを元ネタとしたパロディ抜きゲーだが、笑いを催すどころか、輝く息の如き寒いネタが所狭しと敷き詰められている。 始まりの町「アリアハン」をもじった「アリエヘン」はまだマシで、戦闘テキストや選択肢ループのパロディは脈絡もなくただ差し込まれ、笑い所として成立していない。 「チャラリーンハナカラニューギュー」といった呪文や、いつかの大賞作を彷彿とさせる名前枠長文化ネタなど、もはや元ネタの統一性も時事性も皆無であり、読み進める程苦痛にしかならない。 かつての強豪『銃騎士』の再来の如き寒さに対し、選評者から作中のセリフをもじり「アナキラシタクネーショック」と評され、草も生えないその醜態を知らしめた。 システム周りも、未読一択で声が重なりまくるスキップやカーソルを合わせないと表示されないコンフィグと、実績のあるブランド系列とは思えない代物である。 あまりの寒さに「語る気が失せる」とやや手短に報告された本作だったが、一部のスレ住人からはわかりやすいダダスベリゲーとして注目の的となった。 だがしかし、単に「語る気が失せる」では済まされないその正体を後に知った住人たちは戦慄することになる。 勇者のドスベリ納涼宴会芸も終わり、夏の終わりが近づく9月、「俺たちの百物語はこれからだ」と妖怪が襲い掛かってきた。 8月発売、ももいろPocketの『ぶっかけ陰陽師絵巻 ~Hなお祓いいたします~』の慟哭である。 同ブランドはスワンアイの正統後継者として2019年の『カスタムcute』、2020年の『姫武将』に続き3年連続の参戦となった。 本作は陰陽師の主人公が巷に蔓延るHな呪いを精液で解除する和風ファンタジー抜きゲーだが、素材を活かすどころか、そもそも素材が間違っている。 平安風な世界観に場違い極まりない現代風私服のヒロインや同ブランドの前作『姫武将』から流用したドットの粗い背景と、のっけから躓いて立ち上がることは無い。 肝心のCGについても、親戚のCalcite『幻想カジノ』から「CGを流用して水増し」を伝授されており、フルプライスにもかかわらず実質1jksを下回る。 テキストも陳腐なモノローグにより実用性は骨抜きにされ、「腹にぶっかける」を選んだのに、腹を写さないCGを無理くり誤魔化そうとする所業にはタイトル詐欺も甚だしい。 本筋は主人公の妖怪呪い考察が大半を占め、ヒロインとのイチャイチャも端折ったまま、ボスとの戦闘といった山場も立ち絵流用の戦闘CGの前には興ざめである。 この時点で壮絶な出来だが、そこはやはりスワン系、システム周りにも救済は無い。 かつての同門ブランドの大賞作、みるきーぽこの『孕らぽこ』に倣い、ノーヒントのぶっかけ三択を間違えるとルートが消えたり、途中で終わる嫌がらせ仕様を搭載している。 これにセーブ&ロードで対処しようとすると、前作同様の5~6秒の暗転が首を絞めてくる有様である。 そんな惨たらしい出来に飽き足らず、10月末には本作のDL版が某所の10本1万円セールに登場し、前代未聞の売り逃げを完遂させてしまう。 わずか2か月で税込9,680円の本作が実質1,000円と9割近い値下げとなり、発売日に購入したユーザーに哀悼の意を表したい。 一方で、白昼堂々の逃走劇に対し「もともと1,000円で売るのを想定して作ったのでは?」と邪推の声も上がってしまう。 こうしてCG流用、愚昧なエロ描写、無味乾燥なシナリオ、悪辣なルート周りに価格暴落と悪の陰険五行説を提唱したももいろPocketは 同ブランド3度目の正直にして同系ブランド3代目の大賞というクソ大河の完成に向け名乗りを上げたのである。 妖怪の跳梁跋扈によりどんよりした雰囲気の中、秋深まる10月末には大河ドラマの主役の座を取り返すべく、まさかの真打が登場した。 歴史もので評価の高いインレから『源平繚乱絵巻 -GIKEI-』が一ノ谷の戦いさながらの崖下りで奇襲を仕掛けて来たのである。 本作は現代の主人公が過去にタイムリープして、源義経として源平争乱の時代を戦い抜くというあらすじである。 プレイ時間30時間超、2回のループを挟んで実質一本道の本作は、純粋に歴史ものを期待した層を憤死させる杜撰な展開が問題である。 本筋では度重なるタイムリープで過去の歴史改変の影響が現代に現れる描写を展開する一方、 最終盤にはそんな設定をかなぐり捨ててパラレルワールドと開き直り、ボスの悪霊と少年漫画さながらのドッカンバトルに挑む。 そこに至るまでも、日常シーンで義妹ヒロインの蘊蓄がテンポを損ない、「日本最古の温泉」やら「ギリシャ悲劇」やら、源平合戦どころか日本史にすら無関係な豆知識自慢が展開される。 「太陽以外で最も明るい星」で金星をシカトする間違いも見受けられ、いかがでしたかブログを斜め読みする程度の信憑性には首をかしげざるを得ない。 せめてエロに救いを求めても、魅力的な女体化武将達にエロシーンは存在せず、現代から一緒に来たヒロイン二人で計5回と諸行無常を感じさせる。 勇壮な歴史絵巻たる中盤まで懐疑的にみられてしまう顛末に「神は細部に宿る」という言葉の重さを噛み締めるのであった。 『GIKEI』の非業の最期を見届けたスレ住人が対峙したのは、5月の発表当初より夏の怪物……むしろラスボスとして危険視されていた大作であった。 8月発売Vanille Macaronの『Cuteness is justice』がタイトルに合わぬ禍々しい姿でこの混乱に畳みかけてきたのである。 ファンタジー世界を舞台にしたやりこみ育成SLGと銘打った本作だが、ブランド処女作にしていきなり三部作構想、HPだけで分かる低品質、それでいてほぼフルプライスと 悪臭を通り越して腐乱臭を漂わせており、かねてより追跡対象となっていた。 かつて圧倒的な画力で頂点に立った『ママ2』になぞらえて、「見えている地雷」と称された実態を紐解こう。 本作のストーリーは亡国の皇女リンを調教師の主人公が拾い、Hを含めた調教育成を施して、亡国の再興を目指すという壮大なもののはずだが、 冒頭から「エンパイアエルフ王国」「ドワーフ王国」と安っぽい固有名称には噴飯せざるを得ない。 ジャンルとしては『プリンセスメーカー』に連なる昔ながらのコマンド式育成シミュレーションだが、SLGパートでは能力の増減に関するヒントが見当たらない。 ちょっとした能力の不足で即BADENDに直行する難易度に対し、マニュアルやパッケージにヒントは出ておらず、攻略には情報サイトBugBugの記事が必読となっている。 基本ノーヒントの理不尽さに加えて、本旨のやりこみを困難にする古臭いシステムがプレイヤーを苦しめる。 セーブは行動選択画面しか出来ない上に10個しか作れず、地道に8種類のエンディングを開拓していくトライ&エラーありきのゲーム性を根本から過酷なものとしている。 ゲームテンポも劣悪で、コマンドの度に切れるスキップ、場面切り替えで頻出する読み込みロードの嵐と、ストレステストの如き賦役が待ち受けている。 これを補うエロはというと、そもそもCGのクオリティが商業水準に到達していない。 キャラ毎に絵柄が安定せず、同人レベルとされた塗りが「見えている地雷」とされた所以だが、射精断面の白濁液に黄色い粒が混じるグロ画像が発見されるとスレを恐怖のどん底に陥れた。 添えられるテキストも「、」(読点)の位置がぐちゃぐちゃで読みづらく、形容詞の対象や主語が行方不明になる稚拙なものである。 何とか理解したとしても3クリックで射精するものや、普段弱気な主人公が急にハイテンションセクハラおやじに豹変するものなど、失笑をかっさらう出来である。 ほとんどのシーンで20~30クリック以下で終了する為、実用性には全く期待出来ない惨状だが、例によって調教コマンドのエロシーンは省略出来ず、1周クリアするまで100回超の苦役の一部と化す。 絶え間ない地獄の果てに登場するラスボスは一枚絵のモブトカゲであり、三部作の一作目とはいえ、苦役の代価の盛り上がりの無さに辟易するだけである。 理不尽かつやりこみに不便なシステム、商業失格のCG、我流点整を欠くテキストと税込8,580円の体裁をなしておらず、ラスボス級の圧倒的な戦闘力はスレを論争に巻き込んだ。 「2,000円の同人としてなら許せる」「いや、1,000円でもやりたくない」「熱意を感じる分余計にきつい」「Win98の時代に出ていたなら……」 程度の問題ではあるが、否否両論入り乱れた本作は本年のKOTYeのセンターとして、最後まで引き合いに出され続ける地位に君臨したのである。 ラスボス襲来に沸き立つスレだったが、そこに流行りの異世界エルフが魔弓ならぬ魔球を投じてきた。 North Boxの『エルフのお嫁さん ~ハーレム婚推奨~』がスクランブル登板してきたのである。 異世界ものに学園ものを合わせヒロインはエルフと、抜きゲーとしては置きに行った作品に見えるが、絵以外の褒め所が無い。 シナリオは食事とセックスを往復し、舞台装置の学園のせいで異世界設定が死ぬという共食いが発生している。 一方でエロシーンはお祭り風のBGMが自家発電を牽制し、タイトルの「ハーレム」要素も4回の3Pと4人フェラ一回ではただの見せ球に過ぎない。 その癖持ち球自体が少なく、終盤の展開が各ルートで重複し、プレイ内容もワンパターンな配球に終始している。 こうして宣伝された大半の属性が死に絶え、多様な購入者のストライクゾーンを避ける魔球と化した本作に対し、スレ住人は見送り四球を選ぶのであった。 エルフによる魔球を見送り、塁に出た先に待ち受けていたのは天使と悪魔の凸凹バッテリーであった。 QUINCE SOFTの『ごほうしアクマとオシオキてんし』の降臨である。 1月の発売直後もテンポを損なう読み込みロードの多さから話題となった本作だが、11月に未知の問題が発覚しKOTYeに召されることになった。 大筋としては天使と悪魔2人が旅館を手伝い、過疎化にあえぐ離島を盛り上げる町興しものだが、そんな触れ込みも悪魔の戯言に過ぎない。 採用2週間でいきなりリピート客増、それに続くご都合主義丸出しなPR動画撮影など、ろくな苦労も葛藤も無しに島は盛り上がってしまう。 エロの導入も強引で、仕事中に突然大浴場でおっぱじめ、何をしに来たのかを忘れる展開は「欲情しにってか!」とのツッコミとともに嘲笑の的となった。 そんな僅少な描写力に対して、膨大なのはフレームレートである。 本作はまるでベンチマークテストの如く、システムが許容する最大負荷をかけてフレームレートを暴走させる。 高スペックGPUではゲームの軽さで負荷が上がりきらないものの、密かに無駄な電力を消費するこの仕様は昨今叫ばれるSDGsの対極を行くものであり、 選評者をして新タイトル「こっそりグラボにオシオキべんち」としてクソの禁書目録に収められたのであった。 悪魔によるPCの強制労働を目の当たりにした衝撃も冷めやらぬ中、12月にやって来たのはやる気のない風俗嬢であった。 11月末に発売されたばかりのCalciteの「ニート娘を更生させよ!~性技があれば生きていける~」が同ブランド2連勤を果たすことになったのである。 本作のシナリオはニート更生員の主人公が社会不適合者のヒロイン達を更生させて就職を目指すというものだが、 税込7,480円のミドルプライスながら、メーカー推奨1.5GBに対し、ゲーム容量が302MBしかない。 『ママ2』の悪夢を思い出すような数値だが、そのダイエット法はとにかくセリフをケチること。 売りとされたヒロインを更生させる展開は1周+各ヒロイン個別1回で終了し、途中の交流描写をカット。 CG40枚、シーン数36と体裁だけはまともだが、モノローグが水増しされたエロシーンではなかなか声が聞こえない。 「しゃべれよ!ちゃんと喘げよ!イクの早すぎるよ!」の三重苦には右手も職務放棄してしまうだろう。 おまけにBugBug記事以外で未告知の風俗堕展開も強引展開の末のやっつけ仕事であり、難病の闘病資金の為に風俗勤務という倫理観の破綻した展開には開いた口が塞がらない。 システムも完成度が低く、説明書通りに右クリックが動作しない、クイックロードでタイトルに戻る、シーン回想の範囲設定ミスなど、大小さまざまな不手際が脇を固める。 風俗堕ちの末、ヒロインが出演したAVの男優名がなぜか「Man」と、厚顔無恥な出来に「ニートに働かせる前に、お前が働け」と製作陣に物申したいところである。 一方で前作がスワン系の新奥義「CGを流用して水増し」を咎められた為、反省したのか。 本作は卑怯な真似に頼らない正統派のクソゲーとしてKOTYe2021の社員名簿に名を連ねることになった。 12月も末に差し掛かり年の瀬の足音が聞こえる頃、まさかのブランドから年内最後の選評が投下された。 シルキーズプラスの「ふゆから、くるる。」が同系ブランドで初めてKOTYeの門を叩いたのである。 本作はすみっこソフトより引き継いだSFミステリー、四季シリーズの最終作だが、最終盤の解決パートを除き問題が山積している。 全体の1/3を占める導入パートでは、理路整然さの欠片もないヒロインが主人公の話も聞かずに明後日の方向に脱線しまくる。 メインの推理パートでも読者が推理する為に必要な情報が開示されず、事情聴取でさえミスリードさせる会話劇には、十戒を唱えたノックスも草葉の陰で激怒するだろう。 これに加えてエロシーンでは、百合をPRしたにもかかわらずふたなりを混入させ、属性を持たない選評者を阿鼻叫喚に至らしめた。 独特な作風でファンからは好評を得た本作だが、本編の常識にとらわれない世界観をエロにまで持ち込む姿勢にスレ住人も感嘆するのであった。 2022年を迎え、例年通り1月の予備期間に突入した。めぼしい有力作をあらかた平らげたスレ住人たちは大賞談議に花を咲かせていたが、そこに早馬が届き、事態は風雲急を告げることになる。 CIRCUSの『D.C.4 Plus Harmony ~ダ・カーポ4~ プラスハーモニー』の非道な行いが告発されたのである。 曲芸商法と言われる悪徳な作品展開を続けてきた同ブランドの末端がついにKOTYeの捜査網にかかったのであった。 本作は全年齢版『D.C.4』の18禁移植作だが、罪状はシンプルに「手抜き移植」である。 18禁化の都合上、CVの変更を余儀なくされた本作だが、本編シナリオの一言一句を一切変えずに解き放たれ、ファン層に刺さる毒矢と化した。 加えて、本編終了後の追加要素であるエロにも埋伏の毒が仕込まれている。 メイン・サブ合わせて8人のヒロインに各4枚のエロCGだが、その大半を流用して2回使うという誰得仕様を搭載したのである。 死の商人たるCIRCUSの売り方に辟易する者もいたが、同時に「曲芸にしては良くやっている」と罪深い擁護まで飛び出し、スレはヒートアップするのであった。 曲芸の出廷により、にわかに盛り上がり始めた予備期間も残るは1月31日のみ。 選評締め切りまであとわずかになって、立て続けに3本の選評が襲来し、KOTYe史上稀に見る電撃戦が展開された。 その先鋒を務めるのはPrincess Sugarの『プリンセス☆シスターズ!~四姉妹は全員あなたの許嫁~』である。 外国のお姫様四姉妹とのイチャラブをお題目に据えた本作だったが、萌えゲーを期待させておいて、その実態は虚無シナリオの抜きゲーであることからKOTYeの舞踏会に連れ出された。 ヒロインは一人を除いて自ら股を開く尻軽であり、それに発情するだけの竿と化した主人公には「空気」以外の印象を持つことは無い。 イチャイチャ要素のはずの日常描写もひたすら虚無で、「記憶喪失がフライパンで治る」などの愚鈍なネタではお茶も濁せない。 美麗CGにより抜きゲーとしては佳作に成り得るものの、エロ以外で未読スキップを推奨された本作は、文字通り最終日の動乱の姫始めとして役割を果たすことになった。 そんなビッチ姫の窮地を救うべく、何やら見覚えのある勇者が戦場に現れた。 キャラメルBOXいちご味の『下戸勇者~酒は飲まねど酒池肉林!~』が最終日の動乱を制圧すべく再臨したのである。 8月に肝試し要らずの極寒スベリ芸で「語る気が失せる」と評された本作だが、ただのスベリゲーに留まらない圧倒的破壊力を備えた正体が詳らかになった。 DQパロとしては、原作ヒロインのビ〇〇カやベ〇〇カを「バ行で始まり、カで終わる」と小馬鹿にする無神経な茶番が発見された。 寒いネタもエロまで侵食し、「会心の一撃」と叫びながらピストンするなど、抜けず笑えずの二兎を追うものと化してしまっている。 凌辱メインの抜きゲーである本作だが、ネタの侵食以外にもエロに多くの問題を抱え、パルプンテ並みの不安定さを誇る。 CG70枚、シーン数33の見かけに反してその半数以上がハリボテであり、 各エピソード冒頭のチラ見せH、需要不明な主人公の女体化逆レイプ、和姦用とはいえオホ声を台無しにするゆったりBGMと、実用性無しに枠だけ埋めるシーンが入り乱れる。 凌辱で悪役然たる主人公も和姦中に「はぐれ狩り」もといDQあるあるを語りだし、抜き所をバシルーラしてしまう。 一方で世界観描写は過剰に凝っており、貨幣経済の実情まで長々説明してくるが、クリアまで15時間弱の苦行を増長させるだけである。 いくら終盤でそれらの設定を回収しようとも、そこに至るまでの失態の数々の前には、力の入れ所が間違っていると言わざるを得ない。 止めとばかりに確認ダイアログから簡単に背景をブラックアウト出来る立ち絵鑑賞用バグも発見され、ようやく全容解明となった。 寒いギャグとおざなりなエロという二刀流で地獄の帝王の如き本作はDQシリーズの魔王にならい、最後に進化の秘法によって真の姿を現したのである。 魔王の踏み荒らした大地を砂漠に変えるべく、本年のトリを務めたのはDESSERT Softの『彼女は友達ですか?恋人ですか?それともトメフレですか? Second』である。 2019年エントリーのシリーズ前作が甘酸っぱいヒロインとのイチャイチャ同棲から急転直下のハーレム性奴隷bot化で顰蹙を買ったのに対し、 本作は評価されていた日常イチャイチャ描写を大幅削減し、改悪したハーレムエロを増量した罪で再び御用となった。 イチャイチャが薄い分、性奴隷化してもショックは少ないとも取れるが、前作比およそ半減のプレイ時間で、売りのネタ要素すら削減されてしまっては擁護のしようもない。 本作で登場する「露骨にハーレム結成に向けて立ち回る妹」は前作の「策士妹」と悪い意味で対照的な存在であり、同ブランドを三年連続のKOTYeハーレムに導く原動力となったことを付け加えておく。 以上、全エントリー作品16本が出そろったところで、本年の大賞および次点を発表する。 次点は、 『ぶっかけ陰陽師絵巻~Hなお祓いいたします~』 『下戸勇者~酒は飲まねど酒池肉林!~』 そして大賞は、 『Cuteness is justice』 とする。 本年のクソゲーを俯瞰してみると前年の傾向の先鋭化が顕著であると見て取れる。 すなわち手抜きに基づく「価格不相応」の品質と事前情報と実態の乖離による「裏切り」の二大要素であり、多くの作品を貶めることになった。 前者については、パンデミック不況によってエロゲ業界全体の製作サイドが予算不足に陥っていたのは想像に難くない。 一方で後者については非常に解釈が難しく、「自分が理想を抱きすぎたのかもしれない」と選評執筆をためらう者が続出した。 書くべきか、書かざるべきか…… 苦悶に苛まれた選評者達はスレで悩みを吐露し、その度に住人たちが慰めたのである。 「KOTYeはネタスレであり、選評はあくまで『個人の意見』である」と。 本年程KOTYeの原理原則が確認されることはかつて無かったかもしれない。 炎上騒動やクソゲーへの注目など、SNSを含めた一人一人の行動が作品に影響を与えやすい世の中となり、ある意味で選評のハードルが上がってしまったが故の事態と言えよう。 結果として『冥契』、『GIKEI』、『ふゆくる』、『DC4PH』のように世間からある程度評価されている作品も選評が寄せられたが、 いずれもクソの誹りを免れない「裏切り」を抱えており、全体としては凡作以上としても選評執筆に至った心境を咎めることは誰も出来ないのである。 例によって次点以上には、このようなためらいを伴って選評が届いた作品たちとは一線を画す魔物が据えられた。 TPOをわきまえない寒いネタとおざなりエロで需要不明の権化となった『下戸勇者』。 スワン系の後継者として、飽くなき手抜きで無価値に近づこうとする『ぶっかけ陰陽師』。 ヒントの無い理不尽難度、不便UIに低質なCGと価格不相応の極致たる『Cuteness』。 価格不相応、ユーザーへの裏切りとクソの二大要素を携えるいずれ劣らぬ強者揃いだが、僅差で『Cuteness』が大賞たりえたのは、 ひとえに最も「悲劇的な存在」だったからである。 ではゲーム制作における本当の意味での「悲劇」とは、いったい何であろうか。 シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』を始め、古来より悲劇が人を惹きつけるのは、様々な思いに生きる登場人物達に観客が十二分に共感することで、後に待ち受ける皮肉な結末に涙するからである。 同様に『Cuteness』も製作陣が思い描いた理想は痛いほど伝わり、多くの共感を集めたが、天と地よりも理想からかけ離れた実態がスレ住人たちに憐憫の感情を抱かせることとなった。 壮大なファンタジーの序章を謳いながら、安っぽい固有名称、モブの様なラスボスにただただ呆れ、 やりこみSLGとしては、ゲームテンポの悪さやセーブ枠の少なさに辛酸を舐め、 調教シーンでは、塗りの足らないCGと不自由な日本語に対して右手はマウスから離れない。 本来、熱意が伝わること自体は評価されるべきであり、多少の粗があっても擁護したくなるゲームも存在するが、『Cuteness』の場合は熱意の分だけ現実の冷酷さが強調されるだけであった。 BugBug記事において「やりこみSLGの楽しさを伝えたい」と製作者が熱弁しているが、熱意よりも先に目に付くのはジャンル特有の難易度と作業感であり、 ことごとく低いクオリティも相まって、むしろ同ジャンルに嫌悪感を抱かせる結果には落涙を禁じ得ないのである。 振り返ると、手抜きに基づく価格不相応を非難された作品は数多存在するが、手抜きを感じさせない「理想の片鱗」と裏腹な「実力不足」にこそ、『Cuteness』の悲劇性は極まってしまっている。 これに対して、『下戸勇者』は需要不明とはいえ、寒いネタさえ我慢できれば、冒険ファンタジーとして成立している。 安定せずとも一部凌辱エロに活路も見出せる為、全く救いが無いとは言えない。 スワン系の正統後継者である『ぶっかけ陰陽師』も同系としてはやや小粒と言える。 売り逃げの問題こそあれ、手抜き中心のクソ要素では大賞としては力不足感が否めないだろう。 『Cuteness』のゲーム性の絶対的な酷さは歴代の魔王達と比較しても遜色無いが、伝わる情熱でスレ住人たちの心情的評価を持ち上げることが出来たのは特徴的である。 安価であれば挑戦したいという声も上がり、「間違いなくクソなのに応援はしたい」という矛盾した感情を持たせたが、それでも満場一致で大賞に選出され「懐の深さ」を見せつけた。 本作を手掛けた夢追い人の挑戦はエロゲの裾野を広げる可能性を感じさせ、理想を求めて戦う姿勢の重要性を説き、それだけではままならない過酷な現実を示すカタストロフとして語り継ぐにふさわしい。 熱意だけではプロ失格という当たり前の厳しさを教えてくれた『Cuteness』に対し、クソを評するアマチュアの端くれとしてKOTYe2021大賞の栄誉を贈りたい。 かくして、KOTYeの新たな王者が誕生したが、我々の冒険は終わらない。 未だ「クソゲーとは何か」の真理探究の途上であり、逆風吹きすさぶエロゲ業界も含め、険しき道のりがこれからも待ち受けているだろう。 それでも……たとえどんな悲しい終局が待ち受けていようとも、明日に踏み出す一歩を止めるわけにはいかない。 悲哀なる王『Cuteness』と同じく、ただひたすら嵐の中を彷徨い続けるKOTYeの物語もまだ終わっていないのだから。 「どんなに長くとも、明けない夜はない」 好事家たちの冒険は続く。悲劇ではない、誰もが笑いあえる大団円のエンドロールを追い求めて。 最後に慈しむべき大賞作へ、現世で叶わぬ愛の言葉を叫び、KOTYe2021の幕切れとする。 「ああ『Cuteness』よ、どうしてあなたは『クソゲー』なの」
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/334.html
元ページ スワンもすっかりKOTYeの常連になってきたな - 名無しさん 2013-02-14 23 22 09 抜きゲーという事を考慮してもシナリオがひどすぎるな・・・というかエロシーンテキストもひどいから抜きゲーとしても失格か - 名無しさん 2013-02-15 07 52 59 この全シーンダイジェスト(エロシーン含む)はSEX戦争並だな… - 名無しさん 2013-02-15 08 27 38 そりゃSEX戦争と同じブランド同じスタッフだからな。 - 名無しさん 2013-02-15 08 43 11 調べたらこのライター2007年から使ってるのか…マジかよ - 名無しさん 2013-02-15 08 53 17 6年前からずっとこんな文書いててよく今までKOTYe出て来なかったな... - 名無しさん 2013-02-15 19 03 13 DLメイトのCG集のような出だしだなw - 名無しさん 2013-02-15 22 12 17 セフレを取っ換えひっかえしている真性ビッチが処女?……誰か説明してくれ - 名無しさん 2013-02-15 22 23 37 むしろこれで使われるってどんだけ……。社長の身内かなんかじゃね - 名無しさん 2013-02-15 23 50 15 売り上げだけは良いのだろうか? つか、何でこのメーカー潰れないの? - 名無しさん 2013-02-16 16 58 35 ライターで回避して正解だった…あぶねぇ - 名無しさん 2013-02-16 22 03 34 ずっぷ と ああ・・・もうry の頻度wwww - 名無しさん 2013-02-17 17 45 19 ちなみにスワンゲーは皆こんなの。孕みんだけちょいマシ - 名無しさん 2013-02-19 13 13 44 ↑尚更になんで潰れないのか不思議だな。 - 名無しさん 2013-02-19 16 46 39 選評が毎回届く=購入者はいるって事だしなぁ - 名無しさん 2013-02-19 18 09 06 ↑×3孕みんから孕ちゅちゅ迄はヤったが抜きゲーとしては良かったぞ? - 名無しさん 2013-02-19 19 48 51 孕ませゲーに特化していた頃はまだそれなりにマシだったよ。最近の迷走ぶりは酷すぎ - 名無しさん 2013-02-19 21 15 11 絵(塗り)と宣伝さえすればそれなりに売れるという悪い例。そして今は客が離れどんどん開発費を削る悪循環の最中かね。 - 名無しさん 2013-02-20 08 14 45 想像していた以上に酷くて笑いも起きねえ…。ハメ撮り写メを見せ合いっことかどんなビッチ集団だよw - 名無しさん 2013-02-21 16 30 52 リア充じゃなくてこのソフトと作ったスタッフが爆発しろよ - 名無しさん 2013-02-22 07 49 09 童貞にシナリオ書かせるなよ… - 名無しさん 2013-02-22 08 55 12 童貞とかでもいいけどせめて人類にゲームを作らせようぜ・・・ - 名無しさん 2013-02-22 20 03 10 なんか十代前半くらいの男子が妄想をそのまんま台本形式のSSにしたみたいな文章だな…… 「マンコを見せてくれた」じゃねーよw - 名無しさん 2013-02-23 02 20 10 ういんどみるに泥を塗ったどこぞの戦犯ライターと同類、もしくは戦犯ライター以下のアホライターだ - 名無しさん 2013-02-24 03 50 10 ていうか、サブタイトルがまんま2ちゃんのスレタイなのはどうなんだ… - 名無しさん 2013-02-24 14 11 27 ↑メインタイトルからして既に……。というか、エロゲはそんなの多い。シナリオ内でもネットスラングだらけなんてザラですし - 名無しさん 2013-02-24 23 00 31 スワンは昔からシナリオはアレだったけど近頃は話の整合性すら取れなくなってきたな - 名無しさん 2013-02-25 14 56 02 2chのSSスレなんかでよくある淡々としたシナリオやな…… - 名無しさん 2013-02-27 07 48 56 彼氏持ちで処女はシナリオ上の意味はともかくありえない話じゃないって意味ではわかる - 名無しさん 2013-02-28 23 18 37 途中送信してもうた。「セフレ」を取っ替え引っ替えしてるのに処女ってどういうことなの…セフレという単語に対する自分の認識が間違っているんだろうか - 名無しさん 2013-02-28 23 21 20 再生手術でも受けたのかもしれない - 名無しさん 2013-03-01 13 19 55 まさにコピペブログそのものだな。つうかこんなクソみたいなタイトルでも買ってるやつがいるっていうのがすげえわ - 名無しさん 2013-03-02 01 02 34 セフレとはアナルセックスしかしていない可能性が微レ存 - 名無しさん 2013-03-02 03 00 19 SS見るだけでおなかがいっぱいになるな - 名無しさん 2013-03-03 02 30 24 そして…僕はクソゲーを手に入れたのだった - 名無しさん 2013-03-04 17 21 42 五つ目のss、あれ最初から破綻してるよね。 - 名無しさん 2013-03-22 15 50 31 ライターは確実に童貞だよね。 - 名無しさん 2013-03-22 15 51 40 ずっぷ!ずっぷ!! もう大賞決まったじゃないかwww - 名無しさん 2013-04-01 14 55 35 (゚∀゚)ずっぷ!ずっぷ! - 名無しさん 2013-04-08 00 06 21 ずっぷ!ずっぷ! 謎のテンポの良さ - 名無しさん 2013-04-13 13 27 11 出だしからこんなの出されたらまたまた - 名無しさん 2013-04-13 14 13 32 確実に大賞候補だろ。なんか年々門番のレベルが上がってる気がする。 - 名無しさん 2013-04-13 14 26 30 前回王舎の実力は伊達じゃないわ。これに太刀打ちできるクソゲーは出るのか?( ゚∀゚)o彡°ずっぷ!ずっぷ! - 名無しさん 2013-04-14 20 56 43 孕らみんの頃はまだマシだったのにどうしてこうなった - 名無しさん 2013-04-17 09 10 46 ずっぷ!ずっぷ! ・・・これはひどい - 名無しさん 2014-11-08 12 25 05 出会って射精、タオルが取れた衝撃で射精もいい味出してる - 名無しさん 2014-12-03 16 42 31
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/421.html
ブランド side-B ジャンル 爽快おとぎSLG メディア DVD-ROM 原画 鉄豚 シナリオ 都月景、Team・Birth-tale 音楽 発売日 2014/07/25 定価 9,936円(税込) CG数 選評 【2014】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 86本目 http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1407052411/ 159 : ◆aaHk2saNmZUP :2014/08/05(火) 22 29 01.86 ID IGZ0TSWE0 ■タイトル メルトピア ■ブランド side-B ■ジャンル 爽快おとぎSLG ■標準価格 ¥9,200(税別) ■原画 鉄豚 ■シナリオ 都月景、Team・Birth-tale ■発売日 2014年7月25日 新ブランドのside-Bが放った処女作である本作は売りであるバトルパートの冗長さから体験版時点で怪しい匂いを漂わせていた。 果たしてその怪しい匂いはやはり製品版でも相変わらずであった。以下に本作をクソゲーとする点を紹介する。 シナリオ 「お伽話の世界に迷い込んだ主人公がヒロイン達と一緒に世界の危機に立ち向かう」というぶっちゃけ普通な内容でここは特に問題ではない。 ただ、掘り下げが甘く単純に話を追っていくだけなので非常に淡白な印象を受ける。 せっかく様々なテーマのお伽の国が有るのにサッパリ活かされる事がないので大変勿体無い。 ヒロインのキャラクター性に関しても同様であり、アイテムを消費してイベントを見る事で個別の話が見れるものの 各々が短く、3回目のイベントで早速性行為に及ぶのでなんだかアッサリ落ちたような感じが拭えない。 ちなみに一人のヒロインと性行為に及んでもアイテムさえあれば同じ周回で他のヒロインともヤれる。なんだかモヤモヤする。 ボリューム 正直値段相応とは言えない。 上述のシナリオも文量で言えばせいぜい並みのフルプライスの1ルート分と言った所だ。 売りの戦闘パートも前半は十分な数が有るが、後半に急激に失速する。以下全4章の戦闘回数内訳。 1章:11回 2章:10回 3章:3回 4章:3回 フリーバトルも有るが、なんと全てストーリー上での戦闘と同じ内容で露骨な手抜き仕様となっている。 2週目も有るものの特に引き継ぎ要素が充実してる訳でも無く、真ルート開放等が有る訳でも無いのでやる意味は殆ど無い。 後に述べる戦闘のクソ冗長な仕様込みでも10時間もあれば十分終わる。 戦闘パート さて、発売前から売りにしていた戦闘パートだが、本作ではここが一番のクソ要素となる 何が悪いかというととにかく冗長すぎる。本当に退屈で死にそうになるだろう。 具体的には前列後列の配置を決めた後、30秒間戦闘をし時間が来たら一旦仕切る。コレを1ターンとして敵を全滅させるまで繰り返すというものだ。 しかしこの30秒の戦闘はやることが殆ど無い。必殺技ゲージが溜まったら発動する事と、主人公のスキルで体力回復させる事しか無いのだから。 数分おきにクリック、ただこれだけなので戦闘中は漫画なり用意して置かないととてもやっていられない。 ストーリー上の戦闘では20ターン以上掛かる事もザラなので概算10分以上もこんな調子となる。 さらに冗長さに拍車をかけているのが著しくテンポの悪い演出である。 必殺技や主人公スキルを発動する度カット不能な殆ど同じモーションを見せつけられる。 必殺技は ヒロインのカットイン→どかーん→敵倒れて起き上がる→終わり 主人公スキルは 主人公走り寄る→なんか喋る→光る→終わり これらの演出はコンフィグで切る事はおろか速度さえ変えられないので一回の戦闘で何回も見ているうちにイライラして来て、必殺技を放つのすらためらわれる様になる。 またイライラを助長するのが単調なボイスだ。 戦闘中に殴りあってる間は延々と喋り続けるのだが、このボイスが各1パターンしか無い。 その為「コナイデーコナイデーコナイデーコナイデーコナイデー」「イタイデスヨイタイデスヨイタイデスヨイタイデスヨイタイデスヨ」のようなカオスな音が鳴り響き頭痛の種になる。 ゲームバランス ではゲーム的には面白いのかというと、文句なしにつまらない。 まず各キャラのタイプとして設定されているタイプ(近距離、遠距離、防御)が有るが、特に三すくみと言う訳でも無く 近距離 防御 (産廃の壁) 遠距離 のようなバランスで遠距離キャラを使う必要は基本無い。例外的に後列に置いた時のサポートが優秀なグレーテル等は利用価値が有る。 また遠距離とは言っても別に後列からも攻撃出来るわけでも無い。戦闘では単に打たれ弱いだけの存在である。 結果として前列に近距離3人、後列にサポート能力持ちの3人の布陣で固定される事になるので配置を考える面白み等は感じられない。 次にキャラ育成について。この手のシミュレーションならばキャラ育成こそ面白いという物だが何も考える必要は無い。 どこぞの大賞と同じく「攻撃力を上げて物理で殴ればいい」これだけを考えておけば全てどうにかなる。 逆の言い方をすれば育成項目に攻撃力が無いとか、サポート能力に攻撃力上昇が無い場合は2軍行き確定である。 最後に主人公スキルについて。 上で回復しかすることが無いと言ったが、実際には敵の速度減や戦闘時間の短縮・延長と言った別のスキルが有るには有る。 しかしどれもこれも全く役に立たない為、結局回復に専念するのが最も有効なので他のスキルはやはり産廃としか言い様が無い。 システム 戦闘中に動作を停止して落ちるバグが有る。 ならない人は殆どならないようだが、自分は1週するまで30回程落ちた。戦闘の終盤に落ちられた時の無念さは尋常では無い。 加えて非常に鬱陶しいのがローディング画面である。なんとPCゲーなのにローディング画面が存在し、5秒程の読み込み時間がある。 フル3Dのゲームでも無いのに一体何を読み込んでいるのだろうか?戦闘パート突入時だけでなく、ADVパートでもしょっちゅう入るので謎は深まるばかりだ。 総評 今年には珍しい「純粋にゲームとしてつまらない」タイプのクソゲーだと思われる。最もボリュームも大概だが。 ボイスがある事とボーカル付き曲が有る事を除けばDLsite等で2000円で売ってる同人ゲーム並みだと思っていいだろう。 また各ヒロイン2回ずつしかエロシーンが無いので、エロ目的や絵買いも勧められない。 褒める所はせいぜい声優が良い事とCGが80枚はある事と言った所だ。 反応 179 :名無しさん@初回限定:2014/08/05(火) 22 47 34.69 ID 3b0P+Bbb0 170 とりあえず戦闘面は単に下手なだけだろ 三竦みのような関係は存在してる 攻撃は遠距離に当てれば強いし防御は攻撃にあてれば強い 遠距離は特殊で別ラインの敵に攻撃当てると強い 時間がかかるとか使えないは自分が下手で使えてないだけ 182 :名無しさん@初回限定:2014/08/05(火) 22 53 13.86 ID o4rupN/F0 179 まぁ確かにそういうのもあるけど、実際近接ぶつけときゃ良いって感じなのは俺も思った 184 :名無しさん@初回限定:2014/08/05(火) 22 53 45.96 ID I1nmtG+d0 179 ゴリ押しだけでクリアできる時点でバランスが悪い、といっているも同然だろう。 スベリオンだってやろうと思えば頭を使う戦闘できるんだし。 185 :名無しさん@初回限定:2014/08/05(火) 22 55 24.57 ID yb+0dlv20 179 遠は別ラインでの強みが歩けど コチラが数で勝ってる状態まで行けばほぼ勝ちに近づくからなぁ 自分は大型ボスの範囲攻撃で全員が食らわないように 遠使ってたくらいかな 敵の数減らせば有利な作品だから火力重視の近接が便利なのは ある程度仕方ない。 188 :名無しさん@初回限定:2014/08/05(火) 23 01 34.49 ID 7zHk3EMq0 確かに突き抜けたクソはなく 内容がしょぼい困窮ゲーかな 189 :名無しさん@初回限定:2014/08/05(火) 23 05 24.90 ID C/pyszL+0 選評乙! CGが多くてエロが少ないというのはカルマルカを思い出した ロード画面やロード待ちは他の2Dエロゲでも見たことあるけど珍しいのかな? バカ正直にNowLoading...と書くか否かの違いかもしれない 戦闘パートが後半減っていて売りだということと 先頭パートが単調でつまらないことって矛盾してないかな? そこはスベリオンと大きく違うところだと思うけど RPG系エロゲはプレイ経験がないので的はずれならスマン 191 :名無しさん@初回限定:2014/08/05(火) 23 09 33.43 ID kUP55kBR0 選評おつ 突如フリーズ……バルドスカイゼロかな? 実は2Dでも絵を何枚も読み込んでるとロード必要よ 3Dとの違いはCPU処理量で、データ量自体はあんまり変わらないのが多い とくにエロゲで画質を良くしたりするとね 192 :名無しさん@初回限定:2014/08/05(火) 23 10 31.99 ID 53GiiS6c0 少なくとも一戦に20ターンかかるストーリーはなかったな俺は 193 :名無しさん@初回限定:2014/08/05(火) 23 15 42.06 ID yb+0dlv20 オートセーブはないが マップ画面になったらセーブする癖をつければそんなに問題なし。 難易度自体は出たフリーこなしてればさして難しくないが 必殺ゲージが溜まるのに約50秒ほど必要だから レベル上げやスキル振り分け適当だと最初の30秒でgdgdになる。 シナリオパートは演出が・・・ 撃ってきたと台詞があるのに銃声がない 事情等を説明するとき暗転等ないなど残念。 ただSDキャラかわいいし、処理落ちも早々しないと言う点は評価 192 私も現在3章途中だが、20ターンは盛りすぎだと思う 194 :名無しさん@初回限定:2014/08/05(火) 23 18 53.52 ID o4rupN/F0 後の方はともかく最初の内は俺も20ターン超えてたな まぁ育成という要素を完全に忘れてたから全然攻撃力上げてないせいだろうけど 195 :名無しさん@初回限定:2014/08/05(火) 23 20 00.57 ID 98FQLfDI0 ストーリーそのものは完全な一本道で アイテム使うことでエロゲ的攻略は出来るけどHシーン見れるだけでストーリーには影響ない ってことでいいのかな なんか国が云々ってあったから勢力ごとのルートとかあるのかと思ったけど… あと フリーバトルも有るが、なんと全てストーリー上での戦闘と同じ内容で露骨な手抜き仕様となっている。 ってのは公式の説明にも「一度クリアしたバトルを再プレイできる」って書いてあるからなあ… 196 :名無しさん@初回限定:2014/08/05(火) 23 44 19.65 ID o4rupN/F0 195 そういう説明はあったけど、まぁ求めてるのはそういうもんじゃ無い…って感じかなww 比較対象としては厳しいがこないだのランスみたいにフリー戦闘っていったら個別にオリジナルな内容を用意して欲しいしね 205 :名無しさん@初回限定:2014/08/06(水) 00 14 43.47 ID KKd2HhlT0 メルトピア選評を通読した限りだと 全候補を薙ぎ倒すレベルには満たないんじゃね クソゲアピールは的外れな部分も多いし クソ要素がまとまっていない印象を受ける 選評に書く要素はジックリ絞り込むべきだった 単調なボイス再生で頭痛の所など 光るものがあるだけに惜しい ※注意 以下のコメントフォームは、誰でも好き勝手にコメントを残せるので、その程度のものだとお察しください。またここに何を書こうが本スレには無関係です。 過去のコメントはコチラ