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2021年総評案2 大賞 Cuteness is justice 【2021】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所 https //jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58649/1643644901/ 122: 総評2 ◆vq7OBokoT2 :2022/05/01(日) 20 41 50 HOST M106073135224.v4.enabler.ne.jp https //writening.net/page?jA86nE 少し早いですが、第5版を公開しました。 可能な限り頂いたご意見について検討して、作成しております。 変更点 冒頭 「今年はどんな魔物が~」の下りを削除。 冥契 紹介終盤を変更。四大悲劇『オセロー』をオマージュし、悲劇的な今後の展開を暗示。 幻想カジノ 麻雀用語を修正。 下戸勇者 「ドラゴンクエストシリーズを元ネタとする」に表記修正。 他のネタを使用している件は、その後の「統一性が皆無」の一言で十分かと。 Cuteness 「エンパイアエルフ王国」の箇所の表現修正。 ふゆくる 「阿鼻叫喚に至らしめた」に変更。 終盤 「来年はどんな魔物が~」の下りを四大悲劇『マクベス』の一節に変更。 その他、一部表現を整理。 ここまでシェイクスピアを引用しなくてもいい気はしますが、冥契を悲劇の序章としたときに『オセロー』の引用を思いつきました。 そこから『マクベス』だけ仲間はずれにするのももったいないので、使えそうなところに差し込んだ形です。 また、下戸勇者の紹介分割をDQ3のバラモス・ゾーマに寄せるというご意見ですが、 どちらかというと下戸勇者を大賞にする総評で、Cutenessをバラモスに見立てて書くなら採用したいご意見な気がします。 下戸勇者は再登場ですので、同一作品でバラモス・ゾーマへの置き換えは厳しい気がしています。 引き続き、忌憚の無いご意見を頂けますと助かります。 《以下外部リンクより転載》 2020年、あらゆる界隈を巻き込んだ不況と混乱の中で催されたクソゲーオブザイヤーinエロゲー板(KOTYe)は前代未聞の病に見舞われた。 不快な主人公、地雷ヒロインにご都合主義展開とクソのストロングスタイルを備えながら、テキストにキラキラルビの細菌を蔓延させ、 未知のパンデミックを引き起こした『LOVE・デスティネーション』がKOTYe2020を制したのである。 発足してから13年経過してもなお新たなクソ要素が発見される事態に対し、2021年に臨む歴戦の猛者たちは胸を高鳴らせていた。 KOTYeの冒険者達が乗り込むキャラベル船は、新たなる香辛料を求めて航海を続けるのである。 3月下旬、2021年のKOTYeはまさかの来訪者に慌ただしく動き始めた。 桜の開花がパンデミックで傷ついたこの国に春の到来を告げる頃、春告鳥としてウグイスカグラの『冥契のルペルカリア』がKOTYe開幕の知らせを伝えてきたのである。 上質なシナリオで固定ファンを掴んでいる同ブランドだが、届いた選評は実態とあまりに乖離した宣伝文句に踊らされた、哀れな白鳥の叫びであった。 青春譚、恋愛譚、幻想奇譚の3本柱をコンセプトに据えているが、前2つは形骸化され、実際は虚構世界で展開される陰々滅々としたエピソードが続く。 各登場人物の長く重苦しいモノローグにより陰鬱さを極め、選評者をして「一個も明るい話が無い!」と言わしめた。 これを「ブランドの作風」と言えば聞こえは良いが、単に「ご新規さんお断り」とも取れる為、擁護派からも一定の支持を受けてしまう。 かくしてKOTYeに飛来した『冥契』だったが、このような予想外の良作ブランドが到来する例は本年の特徴である。 仮に「世間」である程度評価されていたとしても、たった一つの「裏切り」により、人の愛憎はオセロの如くひっくり返る。 『冥契』の演じた悲劇は本年を彩る前奏曲として、檜舞台に上がる役者達を暗示していたのである。 ウグイスカグラの衝撃的な来訪に続く事となったのは、同月に発売されたCalciteの『女勇者と幻想カジノ~求む亜人巨乳美女ギャンブラー~』である。 何を隠そう、Calciteはかつての大賞作『SEX戦争』を輩出した名門スワンアイの流れを汲むブランドである。 定番ジャンルとして異世界物の抜きゲーを続けてきた同ブランドだが、ついに4作目でダウトとなった。 ご都合主義展開や活かしきれないキャラ設定とクソゲーのお約束を押さえた本作だが、最大の問題は流用によるCG数の水増しである。 全60枚のCGの内、触手や背景の入れ替え、左右反転で作られたと思わしきものは26~7枚と半数近くを占める。 ED絵まで立ち絵改変で誤魔化す為、シナリオだけでなくCGまで投げっぱなしであり、これだけでフルプライス失格の赤牌といえるが、それ以外の配牌も悪い。 異世界ギャンブルものとしての掘り下げが不十分で、登場するイカサマも「カードに傷を付ける」など、小学生の悪戯レベルである。 オーラスにはゲーム内ミニゲームのブラックジャックでブラックジャック(役)が存在しないというチョンボまで発見される。 スキップ可能とはいえ、製作陣が如何に付け焼刃のギャンブル知識で本作を手掛けたかの証左と言えよう。 これに立ち絵増殖やらエロシーンで突然シーン回想の挙動やらのバグのドラも合わさりクソの役満となった。 安牌の異世界物を掴んだと思ったら、まさかの直撃で箱点になり、スレ住人には失笑が溢れることとなった。 GWに自粛を強いられた世間を尻目に、「失笑なら任せろ」と言わんばかりに登場したのが、4月末に発売したばかりのevollの『とっても明るい!お嬢様の満喫☆夢のどすけべ生活』である。 前年に、「風が吹けばストッキングが消える」でお馴染み『絶品バーガー』を送り込んだ新鋭が新たな方向性を携えて馳せ参じた。 「とっても明るい!」と題した本作だが、シナリオは「バスジャックで誘拐したら、レイプ願望のあるお嬢様に逆脅迫され仕方なく凌辱」という複雑怪奇なものである。 バカゲー狙いと思われるが、ぶれたコンセプトは凌辱ものとしてもバカゲーとしても満足することは無い。 主人公が凌辱に向いておらず、行為に入る前に挿入される鼻血や童貞臭いモノローグの演出がプレイヤーをいらだたせる。 それに続くのは、ピロートーク代わりの辛辣なH品評会制度であり、「主人公に感情移入出来ないのにダメ出しされる」という新手の言葉責めをしてくる。 一方のギャグはというと、「メイドが牛乳ととろろを入れ替えた」「言葉のダメージで9999のダメージが飛び出るのが見えた」など、バカゲーを馬鹿にするようなネタには乾いた笑いすら出ない。 全体的に何をしたかったのかが伝わらず、珍走団の如きライターの迷走っぷりには甚だ迷惑である。 前作『絶品バーガー』を下回る料理を出された美食家をして「エロゲから離れた方がライターの為」と評せしめ、スレ住人は大いに舌鼓を打つのであった。 6月に入ると前年にエントリー作を出したSUKARADOGから『家出ギャルを拾ったので育ててみた』が梅雨らしい陰湿極まるシステムで突き出される事となった。 ゲームを一回閉じると起動しなくなり、再インストールを要求と初っ端からイラつかせる本作だが、まだ掴みに過ぎない。 最大の問題はマウス左クリック以外の操作が出来ない事であり、息子をイカせる前に人差し指がイカれるという事態を引き起こす。 シナリオも設定を活かしきれない微妙さだが、ヒロインのイメチェンをCG差分とせず、41枚の内半分が被りという手抜きには、「お前は抜くんかい」と購入者が激怒しても仕方がない。 かくして「抜く為の利便性が低すぎて、エロゲに数えたくない」と断罪された本作は同ブランド2年連続のエントリーを飾ったのであった。 『家出ギャル』の放った湿気を吹き飛ばすべく、正統派クソゲー御一行様がお祭り男の座を争い立て続けに着弾。 夏真っ盛りを迎えようとするKOTYeの戦場は、足元ぬかるむ泥まみれ、もといクソまみれの地獄絵図と化したのである。 その急先鋒として、5月に発売されたpanacheの『ぱられるAKIBA学園』が自らのアイデンティティーを脱ぎ捨て参上した。 度重なる延期の果てに当初の予定から丸一年遅れで発売されたその姿は、初志貫徹とは言えない事が容易に窺い知れる内容であった。 本作のあらすじは異世界でヒロインの勇者一行とともに魔王を倒し、オタク文化を広めながら世界を復興するという意外と骨太なものである。 復興描写の都合上、筋の通った世界設定が求められるはずだが、本作は世界観を安定させる前にヒロインのキャラが安定しない。 共通ルートを終えると4人中3人がまるで別人に変貌し、プレイヤーの方がパラレルワールドに送られたかのような錯覚を味わう事となる。 委員長属性の勇者はネガティブモブに、吟遊詩人エルフは騒音お姉さんに、頭脳派魔導士は破壊行為中毒にと純然たる宣伝詐欺であるが、 変貌しない聖女も元からイカれている為、結果として全員属性地雷と化す。 世界観についてもそもそも教育・文化そのものが無い為、オタク文化の布教以前に国家体制作りからやる事が満載であり、踏む段階が多すぎて製作者が転落事故を引き起こしている。 貴族たちの腐敗など、無駄にリアルで気分を害する設定を挟んだと思えば、識字率が低い設定を踏み倒し遊戯王カードを普通に読むモブと、真面目に読むのがバカバカしいだけである。 おおよそシナリオには期待できない拙さだが、エロについても覚束ない。 個別ルートなのに大半が3Pとアブノーマルなシチュが多い癖、巨乳ヒロインでもパイズリはゼロと「何をもってこの配分にしたのか」と小一時間問い詰めたい。 製作者の都合に振り回され、プレイヤーまで振り回した本作は、「ファンタジー」「異世界」といった本年の流行かつ鬼門の象徴として、KOTYeのコレクションに収められたのである。 8月になると、キャラメルBOXいちご味の『下戸勇者~下戸は飲まねど酒池肉林!~』が夏の熱気を冷ますべく、絶対零度の呪文を携え戦場に現れた。 本作はドラゴンクエストシリーズを元ネタとしたパロディ抜きゲーだが、笑いを催すどころか、輝く息の如き寒いネタが所狭しと敷き詰められている。 始まりの町「アリアハン」をもじった「アリエヘン」はまだマシな方で、戦闘テキストや選択肢ループのパロディは脈絡もなくただ差し込まれ、笑い所として成立していない。 「チャラリーンハナカラニューギュー」といった呪文や、どこかで見た事のある名前枠長文化ネタなど、もはや元ネタの統一性も時事性も皆無であり、読み進める程苦痛にしかならない。 かつての強豪『銃騎士』の再来の如き寒さに対し、選評者から作中のセリフをもじり「アナキラシタクネーショック」と命名されてしまう。 システム周りも、未読一択で声が重なりまくるスキップやカーソルを合わせないと表示されないコンフィグと、実績のあるブランド系列とは思えない代物である。 あまりの醜態に「語る気が失せる」とやや手短に報告された本作だったが、一部のスレ住人からはわかりやすいダダスベリゲーとして注目を集める事となった。 だがしかし、単に「語る気が失せる」では済まされないその正体を後に知った住人たちは戦慄する事になる。 勇者のドスベリ納涼宴会芸も終わり、夏の終わりが近づく9月、「俺たちの百物語はこれからだ」と妖怪が襲い掛かってきた。 8月発売、ももいろPocketの『ぶっかけ陰陽師絵巻 ~Hなお祓いいたします~』の慟哭である。 同ブランドはスワンアイの正統後継者として2019年の『カスタムcute』、2020年の『姫武将』に続き3年連続の参戦となった。 本作は陰陽師の主人公が巷に蔓延るHな呪いを精液で解除する和風ファンタジー抜きゲーだが、素材を活かすどころか、そもそも素材が間違っている。 妖怪が跋扈する古風な世界観に場違いな現代風衣装のヒロインや同ブランドの前作『姫武将』から流用したドットの粗い背景と、のっけから躓いて立ち上がる事は無い。 肝心のCGについても、親戚のCalcite『幻想カジノ』から「CGを流用して水増し」を伝授されており、フルプライスにもかかわらず実質1jksを下回る。 テキストも陳腐なモノローグにより実用性は骨抜きにされ、「腹にぶっかける」を選んだのに、腹を写さないCGを無理くり誤魔化そうとする所業にはタイトル詐欺も甚だしい。 本筋は主人公の妖怪呪い考察が大半を占め、ヒロインとのイチャイチャも端折ったまま、ボスとの戦闘といった山場も立ち絵流用の戦闘CGの前には興ざめである。 この時点で壮絶な出来だが、そこはやはりスワン系、システム周りにも救済は無い。 かつての同門ブランドの大賞作、みるきーぽこの『孕らぽこ』に倣い、ノーヒントのぶっかけ三択を間違えるとルートが消えたり、途中で終わる嫌がらせ仕様を搭載している。 これにセーブ&ロードで対処しようとすると、前作同様の5~6秒の暗転が首を絞めてくる有様である。 そんな惨たらしい出来に飽き足らず、10月末には本作のDL版が某所の10本1万円セールに登場し、前代未聞の売り逃げを完遂させてしまう。 わずか2か月で税込9,680円の本作が実質1,000円と9割近い値下げとなり、発売日に購入したユーザーに哀悼の意を表したい。 一方で、白昼堂々の逃走劇に対し「もともと1,000円で売る事を想定して作ったのでは?」と邪推の声も上がってしまう。 こうしてCG流用、愚昧なエロ描写、無味乾燥なシナリオ、悪辣なルート周りに価格暴落と悪の陰険五行説を提唱したももいろPocketは 同ブランド3度目の正直にして同系ブランド3代目の大賞というクソ大河の完成に向け名乗りを上げたのである。 妖怪の跳梁跋扈によりどんよりした雰囲気の中、秋深まる10月末には大河ドラマの主役の座を取り返すべく、まさかの真打が登場した。 歴史もので評価の高いインレから『源平繚乱絵巻 -GIKEI-』が一ノ谷の戦いさながらの崖下りで奇襲を仕掛けて来たのである。 本作は現代の主人公が過去にタイムリープして、源義経として源平争乱の時代を戦い抜くというあらすじである。 プレイ時間30時間超、2回のループを挟んで実質一本道の本作は、純粋に歴史ものを期待した層を憤死させる杜撰な展開が問題である。 本筋では度重なるタイムリープで過去の歴史改変の影響が現代に現れる描写を展開する一方、 最終盤にはそんな設定をかなぐり捨ててパラレルワールドと開き直り、ボスの悪霊と少年漫画さながらのドッカンバトルに挑む。 そこに至るまでも、日常シーンで義妹ヒロインの蘊蓄がテンポを損ない、「日本最古の温泉」やら「ギリシャ悲劇」やら、源平合戦どころか日本史にすら無関係な豆知識自慢が展開される。 「太陽以外で最も明るい星」で金星をシカトする間違いも見受けられ、いかがでしたかブログを斜め読みする程度の信憑性には首をかしげざるを得ない。 せめてエロに救いを求めても、魅力的な女体化武将達にエロシーンは存在せず、現代から一緒に来たヒロイン二人で計5回と諸行無常を感じさせる。 勇壮な歴史絵巻たる中盤まで懐疑的にみられてしまう顛末に「神は細部に宿る」という言葉の重さを噛み締めるのであった。 『GIKEI』の非業の最期を見届けたスレ住人が対峙したのは、5月の発表当初より夏の怪物……むしろラスボスとして危険視されていた大作であった。 8月発売Vanille Macaronの『Cuteness is justice』がタイトルに合わぬ禍々しい姿でこの混乱に畳みかけてきたのである。 ファンタジー世界を舞台にしたやりこみ育成SLGと銘打った本作だが、ブランド処女作にしていきなり三部作構想、HPだけで分かる低品質、それでいてほぼフルプライスと 悪臭を通り越して腐乱臭を漂わせており、かねてより追跡対象となっていた。 かつて圧倒的な画力で頂点に立った『ママ2』になぞらえて、「見えている地雷」と称された実態を紐解こう。 本作のストーリーは亡国の皇女リンを調教師の主人公が拾い、Hを含めた調教育成を施して、亡国の再興を目指すという壮大なもののはずだが、 冒頭から「エンパイアエルフ王国」「ドワーフ王国」と安っぽい固有名称には噴飯せざるを得ない。 ジャンルとしては『プリンセスメーカー』に連なる昔ながらのコマンド式育成シミュレーションだが、SLGパートでは能力の増減に関するヒントが見当たらない。 ちょっとした能力の不足で即BADENDに直行する難易度に対し、マニュアルやパッケージにヒントは出ておらず、攻略には情報サイトBugBugの記事が必読となっている。 基本ノーヒントの理不尽さに加えて、本旨のやりこみを困難にする古臭いシステムがプレイヤーを苦しめる。 セーブは行動選択画面しか出来ない上に10個しか作れず、地道に8種類のエンディングを開拓していくトライ&エラーありきのゲーム性を根本から過酷なものとしている。 ゲームテンポも劣悪で、コマンドの度に切れるスキップ、場面切り替えで頻出する読み込みロードの嵐と、ストレステストの如き賦役が待ち受けている。 これを補うエロはというと、そもそもCGのクオリティが商業水準に到達していない。 キャラ毎に絵柄が安定せず、同人レベルとされた塗りが「見えている地雷」とされた所以だが、射精断面の白濁液に黄色い粒が混じるグロ画像が発見されるとスレを恐怖のどん底に陥れた。 添えられるテキストも「、」(読点)の位置がぐちゃぐちゃで読みづらく、形容詞の対象や主語が行方不明になる稚拙なものである。 何とか理解したとしても3クリックで射精するものや、普段弱気な主人公が急にハイテンションセクハラおやじに豹変するものなど、失笑をかっさらう出来である。 ほとんどのシーンで20~30クリック以下で終了する為、実用性には全く期待出来ない惨状だが、例によって調教コマンドのエロシーンは省略出来ず、1周クリアするまで100回超の苦役の一部と化す。 絶え間ない地獄の果てに登場するラスボスは一枚絵のモブトカゲであり、三部作の一作目とはいえ、苦役の代価の盛り上がりの無さに辟易するだけである。 理不尽かつやりこみに不便なシステム、商業失格のCG、我流点整を欠くテキストと税込8,580円の体裁をなしておらず、ラスボス級の圧倒的な戦闘力はスレを論争に巻き込んだ。 「2,000円の同人としてなら許せる」「いや、1,000円でもやりたくない」「熱意を感じる分余計にきつい」「Win98の時代に出ていたなら……」 程度の問題ではあるが、否否両論入り乱れた本作は本年のKOTYeのセンターとして、最後まで引き合いに出され続ける地位に君臨したのである。 ラスボス襲来に沸き立つスレだったが、そこに流行りの異世界エルフが魔弓ならぬ魔球を投じてきた。 North Boxの『エルフのお嫁さん ~ハーレム婚推奨~』がスクランブル登板してきたのである。 異世界ものに学園ものを合わせヒロインはエルフと、抜きゲーとしては置きに行った作品に見えるが、絵以外の褒め所が無い。 シナリオは食事とセックスを往復し、舞台装置の学園のせいで異世界設定が死ぬという共食いが発生している。 一方でエロシーンはお祭り風のBGMが自家発電を牽制し、タイトルの「ハーレム」要素も4回の3Pと4人フェラ一回ではただの見せ球に過ぎない。 その癖持ち球自体が少なく、終盤の展開が各ルートで重複し、プレイ内容もワンパターンな配球に終始している。 こうして宣伝された大半の属性が死に絶え、多様な購入者のストライクゾーンを避ける魔球と化した本作に対し、スレ住人は見送り四球を選ぶのであった。 エルフによる魔球を見送り、塁に出た先に待ち受けていたのは天使と悪魔の凸凹バッテリーであった。 QUINCE SOFTの『ごほうしアクマとオシオキてんし』の降臨である。 1月の発売直後もテンポを損なう読み込みロードの多さから話題となった本作だが、11月に未知の問題が発覚しKOTYeに召される事となった。 大筋としては天使と悪魔2人が旅館を手伝い、過疎化にあえぐ離島を盛り上げる町興しものだが、そんな触れ込みも悪魔の戯言に過ぎない。 島のPR動画撮影からあっという間に観光客増と、ご都合主義極まりない展開であれよあれよという間に島は盛り上がってしまう。 エロの導入も強引で、仕事中に突然大浴場でおっぱじめ、何をしに来たのかを忘れる展開は「欲情しにってか!」とのツッコミとともに嘲笑の的となった。 そんな僅少な描写力に対して、膨大なのはフレームレートである。 本作はまるでベンチマークテストの如く、システムが許容する最大負荷をかけてフレームレートを暴走させる。 高スペックGPUではゲームの軽さで負荷が上がりきらないものの、密かに無駄な電力を消費するこの仕様は昨今叫ばれるSDGsの対極を行くものであり、 選評者をして新タイトル「こっそりグラボにオシオキべんち」としてクソの禁書目録に収められることとなった。 悪魔によるPCの強制労働を目の当たりにした衝撃も冷めやらぬ中、12月にやって来たのはやる気のない風俗嬢であった。 11月末に発売されたばかりのCalciteの「ニート娘を更生させよ!性技があれば生きていける」が同ブランド2連勤を果たすこととなったのである。 本作のシナリオはニート更生員の主人公が社会不適合者のヒロイン達を更生させて就職を目指すというものだが、 税込7,480円のミドルプライスながら、メーカー推奨1.5GBに対し、ゲーム容量が302MBしかない。 『ママ2』の悪夢を思い出すような数値だが、そのダイエット法はとにかくセリフをケチる事である。 売りとされたヒロインを更生する展開は1周+各ヒロイン個別1回で終了し、途中の交流描写をカット。 CG40枚、シーン数36と体裁だけはまともだが、モノローグが水増しされたエロシーンではなかなか声が聞こえない。 「しゃべれよ!ちゃんと喘げよ!イクの早すぎるよ!」の三重苦には右手も職務放棄してしまうだろう。 おまけにBugBug記事以外で未告知の風俗堕展開も強引展開の末のやっつけ仕事であり、難病の闘病資金の為に風俗勤務という倫理観の破綻した展開には開いた口が塞がらない。 システムも完成度が低く、説明書通りに右クリックが動作しない、クイックロードでタイトルに戻る、シーン回想の範囲設定ミスなど、大小さまざまな不手際が脇を固める。 風俗堕ちの末、ヒロインが出演したAVの男優名がなぜか「Man」と、厚顔無恥な出来に「ニートに働かせる前に、お前が働け」と製作陣に物申したいところである。 一方で前作がスワン系の新奥義「CGを流用して水増し」を咎められた為、反省したのか。 本作は卑怯な真似に頼らない正統派のクソゲーとしてKOTYe2021の社員名簿に名を連ねる事となった。 12月も末に差し掛かり年の瀬の足音が聞こえる頃、まさかのブランドから年内最後の選評が投下された。 シルキーズプラスの「ふゆから、くるる。」が同系ブランドで初めてKOTYeの門を叩いたのである。 本作はすみっこソフトより引き継いだSFミステリ、四季シリーズの最終作だが、最終盤の解決パートを除き問題が山積している。 全体の1/3を占める導入パートでは、理路整然さの欠片もないヒロインが主人公の話も聞かずに明後日の方向に脱線しまくる。 メインの推理パートでも読者が推理する為に必要な情報が開示されず、事情聴取でさえミスリードさせる会話劇には、十戒を唱えたノックスも草葉の陰で激怒するだろう。 これに加えてエロシーンでは、百合をPRしたにもかかわらずふたなりを混入させ、属性を持たない選評者を阿鼻叫喚に至らしめた。 独特な作風でファンからは好評を得た本作だが、本編の常識にとらわれない世界観をエロにまで持ち込む姿勢にスレ住人も感嘆するのであった。 2022年を迎え、例年通り1月の予備期間に突入した。めぼしい有力作をあらかた平らげたスレ住人たちは大賞談議に花を咲かせていたが、そこに早馬が届き、事態は風雲急を告げる事となる。 CIRCUSの『D.C.4 Plus Harmony ~ダ・カーポ4~ プラスハーモニー』の非道な行いが告発されたのである。 曲芸商法と言われる悪徳な作品展開を続けてきた同ブランドの末端がついにKOTYeの捜査網にかかったのであった。 本作は全年齢版『D.C.4』の18禁移植作だが、罪状はシンプルに「手抜き移植」である。 18禁化の都合上、CVの変更を余儀なくされた本作だが、本編シナリオの一言一句を一切変えずに解き放たれ、ファン層に刺さる毒矢と化した。 加えて、本編終了後の追加要素であるエロにも埋伏の毒が仕込まれている。 メイン・サブ合わせて8人のヒロインに各4枚のエロCGだが、その大半を流用して2回使うという誰得仕様を搭載したのである。 死の商人たるCIRCUSの売り方に辟易する者もいたが、同時に「曲芸にしては良くやっている」と罪深い擁護まで飛び出し、スレはヒートアップする事となった。 そして最終日の1月31日。選評締め切りまでわずかのところで、立て続けに3本の選評が襲来し、KOTYe史上稀に見る電撃戦が展開されたのである。 その先鋒を務めるのはPrincess Sugarの『プリンセス☆シスターズ!~四姉妹は全員あなたの許嫁~』である。 外国のお姫様四姉妹とのイチャラブをお題目に据えた本作だったが、萌えゲーを期待させておいて、その実態は虚無シナリオの抜きゲーである事からKOTYeの舞踏会に連れ出された。 ヒロインは一人を除いて自ら股を開く尻軽であり、それに発情するだけの竿と化した主人公には「空気」以外の印象を持つことは無い。 イチャイチャ要素のはずの日常描写もひたすら虚無で、「記憶喪失がフライパンで治る」などの寒いネタではお茶も濁せない。 美麗CGにより抜きゲーとしては佳作に成り得るものの、エロ以外で未読スキップを推奨された本作は、文字通り最終日の動乱の姫始めとして役割を果たす事になった。 そんなビッチ姫の窮地を救うべく、何やら見覚えのある勇者が戦場に現れた。 キャラメルBOXいちご味の『下戸勇者~下戸は飲まねど酒池肉林!~』が最終日の動乱を制圧すべく再臨したのである。 8月に肝試し要らずの極寒スベリ芸で「語る気が失せる」と評された本作だが、ただのスベリゲーに留まらない圧倒的破壊力を備えている事が詳らかになった。 DQパロとしては、原作ヒロインのビ〇〇カやベ〇〇カを「バ行で始まり、カで終わる」と小馬鹿にする無神経な茶番が発見された。 寒いネタもエロまで侵食し、「会心の一撃」と叫びながらピストンするなど、抜けず笑えずの二兎を追うものと化してしまっている。 凌辱メインの抜きゲーである本作だが、ネタの侵食以外にもエロに多くの問題を抱え、パルプンテ並みの不安定さを誇る。 CG70枚、シーン数33の見かけに反してその半数以上がハリボテであり、 各エピソード冒頭のチラ見せH、需要不明な主人公の女体化逆レイプ、和姦用とはいえオホ声を台無しにするゆったりBGMと、実用性無しに枠だけ埋めるシーンが入り乱れる。 凌辱で悪役然たる主人公も和姦中に「はぐれ狩り」もといDQあるあるを語りだし、抜き所をバシルーラしてしまう。 一方で世界観描写は過剰に凝っており、貨幣経済の実情まで長々説明してくるが、クリアまで15時間弱の苦行を増長させるだけである。 いくら終盤でそれらの設定を回収しようとも、そこに至るまでの失態の数々の前には、力の入れ所が間違っていると言わざるを得ない。 止めとばかりに確認ダイアログから簡単に背景をブラックアウト出来る立ち絵鑑賞用バグも発見され、ようやく全容解明となった。 寒いギャグとおざなりなエロという二刀流で地獄の帝王の如き本作はDQシリーズの魔王にならい、最後に進化の秘法によって真の姿を現したのである。 魔王の踏み荒らした大地を砂漠に変えるべく、最終日のトリを務めたのはDESSERT Softの『彼女(ヒロイン)は友達ですか?恋人ですか?それともトメフレですか?Second』である。 2019年エントリーのシリーズ前作が甘酸っぱいヒロインとのイチャイチャ同棲から急転直下のハーレム性奴隷bot化で顰蹙を買ったのに対し、 本作は評価されていた日常イチャイチャ描写を大幅削減し、改悪したハーレムエロを増量した罪で再び御用となった。 イチャイチャが薄い分、性奴隷化してもショックは少ないとも取れるが、前作比およそ半減のプレイ時間で、売りのネタ要素すら削減されてしまっては擁護のしようもない。 本作で登場する「露骨にハーレム結成に向けて立ち回る妹」は前作の「策士妹」と悪い意味で対照的な存在であり、同ブランドを三年連続のKOTYeハーレムに導く原動力となった事を付け加えておく。 以上、全エントリー作品16本が出そろったところで、本年の大賞および次点を発表する。 次点は、 『ぶっかけ陰陽師絵巻~Hなお祓いいたします~』 『下戸勇者~酒は飲まねど酒池肉林!~』 そして大賞は、 『Cuteness is justice』 とする。 本年のクソゲーを俯瞰してみると前年の傾向の先鋭化が顕著であると見て取れる。 すなわち手抜きに基づく「価格不相応」の品質と事前情報と実態の乖離による「裏切り」の二大要素であり、多くの作品を貶める事になった。 前者については、パンデミック不況によってエロゲ業界全体の製作サイドが予算不足に陥っていた事は想像に難くない。 一方で後者については非常に解釈が難しく、「自分が理想を抱きすぎたのかもしれない」と選評執筆をためらう者が続出する事となった。 書くべきか、書かざるべきか…… 苦悶に苛まれた選評者達はスレで悩みを吐露し、その度に住人たちが慰めたのである。 「KOTYeはネタスレであり、選評はあくまで『個人の意見』である」と。 本年程KOTYeの原理原則が確認される事はかつて無かったかもしれない。 炎上騒動やクソゲーへの注目など、SNSを含めた一人一人の行動が作品に影響を与えやすい世の中となり、ある意味で選評のハードルが上がってしまったが故の事態と言えよう。 結果として『冥契』、『GIKEI』、『ふゆくる』、『DC4PH』のように世間からある程度評価されている作品も選評が寄せられたが、 いずれもクソの誹りを免れない「裏切り」を抱えており、全体としては凡作以上としても選評執筆に至った心境を咎める事は誰も出来ないのである。 例によって次点以上には、このようなためらいを伴って選評が届いた作品たちとは一線を画す魔物が据えられる事となった。 TPOをわきまえない寒いネタとおざなりエロで需要不明の権化となった『下戸勇者』 スワン系の後継者として、飽くなき手抜きで無価値に近づこうとする『ぶっかけ陰陽師』。 ヒントの無い理不尽難度、不便UIに低質なCGと価格不相応の極致たる『Cuteness』。 価格不相応、ユーザーへの裏切りとクソの二大要素を携えるいずれ劣らぬ強者揃いだが、僅差で『Cuteness』が大賞たりえたのは、 ひとえに最も「悲劇的な存在」だったからである。 ではゲーム制作における本当の意味での「悲劇」とは、いったい何であろうか。 シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』を始め、古来より悲劇が人を惹きつけるのは、様々な思いに生きる登場人物達に観客が十二分に共感する事で、後に待ち受ける皮肉な結末に涙するからである。 同様に『Cuteness』も製作陣が思い描いた理想は痛いほど伝わり、多くの共感を集める事になったが、天と地よりも理想からかけ離れた実態がスレ住人たちに憐憫の感情を抱かせることとなった。 壮大なファンタジーの序章を謳いながら、安っぽい固有名称、モブの様なラスボスにただただ呆れ、 やりこみSLGとしては、ゲームテンポの悪さやセーブ枠の少なさに辛酸を舐め、 調教シーンでは、塗りの足らないCGと不自由な日本語に対して右手はマウスから離れない。 本来、熱意が伝わる事自体は評価されるべきであり、多少の粗があっても擁護したくなるゲームも存在するが、『Cuteness』の場合は熱意の分だけ現実の冷酷さを強調する事にしかならなかった。 BugBug記事において「やりこみSLGの楽しさを伝えたい」と製作者が熱弁しているが、プレイして伝わるのはジャンル特有の難易度と作業感であり、 ことごとく低いクオリティも相まって、むしろ同ジャンルに嫌悪感を抱かせる結果には落涙を禁じ得ないのである。 過去にも「手抜き」に基づく価格不相応を非難された作品はいくつも存在するが、手抜きを感じさせない「理想の片鱗」と裏腹な「実力不足」にこそ、『Cuteness』の悲劇性は極まってしまっている。 これに対して、『下戸勇者』はどんなにネタが不快でも、曲がりなりにも冒険ファンタジーとしては成立している。 安定せずとも一部凌辱エロに活路も見出せる為、全く救いが無いとは言えない。 スワン系の正統後継者である『ぶっかけ陰陽師』も同系としてはやや小粒と言える。 売り逃げの問題こそあれ、手抜き中心のクソ要素では大賞としては力不足感が否めないだろう。 『Cuteness』のゲーム性の絶対的な酷さは歴代の魔王達と比較しても遜色無いが、伝わる情熱で心情的評価を持ち上げる事が出来たのは特徴的である。 安価であれば挑戦したいという声も上がり、「間違いなくクソなのに応援はしたい」という矛盾した感情を持たせたが、それでも満場一致で大賞に選出され「懐の深さ」を見せつける事となった。 本作を手掛けた夢追い人の挑戦はエロゲの裾野を広げる可能性を感じさせ、理想を求めて戦う姿勢の重要性を説き、それだけではままならない過酷な現実を示すカタストロフとして語り継ぐにふさわしい。 熱意だけではプロ失格という当たり前の厳しさを教えてくれた『Cuteness』に対し、クソを評するアマチュアの端くれとしてKOTYe2021大賞の栄誉を贈りたい。 かくして、KOTYeの新たな王者が誕生したが、我々の冒険は終わらない。 未だ「クソゲーとは何か」の真理探究の途上であり、逆風吹きすさぶエロゲ業界も含め、険しき道のりがこれからも待ち受けているだろう。 それでも……たとえどんな悲しい終局が待ち受けていようとも、明日に踏み出す一歩を止めるわけにはいかないのである。 悲哀なる王『Cuteness』と同じく、ただひたすら嵐の中を彷徨い続けるKOTYeの物語もまだ終わっていないのだから。 「どんなに長くとも、明けない夜はない」 好事家たちの冒険は続く。悲劇ではない、誰もが笑いあえる大団円のエンドロールを追い求めて。 最後に、恋愛悲劇を代表する傑作『ロミオとジュリエット』の台詞を拝借し、慈しむべき大賞作の『Cuteness』に対し、現世の悔恨と来世への期待を示す事でKOTYe2021の幕を閉じよう。 「ああ『Cuteness』よ、どうしてあなたは『クソゲー』なの」
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/832.html
2021年総評案2 大賞 Cuteness is justice 【2021】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所 https //jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58649/1643644901/ 130: 総評2 ◆vq7OBokoT2 :2022/05/21(土) 10 01 12 HOST M106073135224.v4.enabler.ne.jp https //writening.net/page?7MHhMz 総評第6版公開いたします。 変更点 語尾の調整(ややくどい感じがするので) 「事となる」→「ことになる」表記に変更及び削減 「である」→他の表現に言い換えするなどして少し削減。 作品紹介一部表現を修正(指摘を受けた箇所を含む) ルペカリ、ぱら学、下戸勇者前半、ぶっかけ陰陽師、ごほうしアクマ、プリシス等。 まとめと締めの言葉 BugBug記事の一文及び前後を変更。締めの言葉前の一文を簡略化。 《以下外部リンクより転載》 2020年、あらゆる界隈を巻き込んだ不況と混乱の中で催されたクソゲーオブザイヤーinエロゲー板(KOTYe)は前代未聞の病に見舞われた。 不快な主人公、地雷ヒロインにご都合主義展開とクソのストロングスタイルを備えながら、テキストにキラキラルビの細菌を蔓延させ、 未知のパンデミックを引き起こした『LOVE・デスティネーション』がKOTYe2020を制した。 発足してから13年経過してもなお新たなクソ要素が発見される事態に対し、2021年に臨む歴戦の猛者たちは胸を高鳴らせていた。 KOTYeの冒険者達が乗り込むキャラベル船は、新たなる香辛料を求めて航海を続けるのである。 3月下旬、2021年のKOTYeはまさかの来訪者に慌ただしく動き始めた。 桜の開花がパンデミックで傷ついたこの国に春の到来を告げる頃、春告鳥としてウグイスカグラの『冥契のルペルカリア』がKOTYe開演の知らせを伝えてきたのである。 上質なシナリオで固定ファンを掴んでいる同ブランドだが、届いた選評は実態とあまりに乖離した宣伝文句に踊らされた、哀れな白鳥の叫びであった。 青春譚、恋愛譚、幻想奇譚の3本柱をコンセプトに据えているが、前2つは形骸化され、実際は虚構世界で展開される陰々滅々としたエピソードが続く。 各登場人物の長く重苦しいモノローグにより陰鬱さを極め、選評者をして「一個も明るい話が無い!」と言わしめた。 これを「ブランドの作風」と言えば聞こえは良いが、単に「ご新規さんお断り」とも取れる為、擁護派からも一定の支持を受けてしまう。 かくしてKOTYeに飛来した『冥契』だったが、このような予想外の良作ブランドが到来する例は本年の特徴である。 仮に「世間」である程度評価されていたとしても、たった一つの「裏切り」により、人の愛憎はオセロの如くひっくり返る。 『冥契』の演じた悲劇は本年のプロローグとして、後に檜舞台に上がる役者達を暗示していた。 ウグイスカグラの衝撃的な来訪に続いたのは、同月に発売されたCalciteの『女勇者と幻想カジノ~求む亜人巨乳美女ギャンブラー~』である。 何を隠そう、Calciteはかつての大賞作『SEX戦争』を輩出した名門スワンアイの流れを汲むブランド。 定番ジャンルとして異世界物の抜きゲーを続けてきた同ブランドだが、ついに4作目でダウトとなった。 ご都合主義展開や活かしきれないキャラ設定とクソゲーのお約束を押さえた本作だが、最大の問題は流用によるCG数の水増しである。 全60枚のCGの内、触手や背景の入れ替え、左右反転で作られたと思わしきものは26~7枚と半数近くを占める。 ED絵まで立ち絵改変で誤魔化す為、シナリオだけでなくCGまで投げっぱなしであり、これだけでフルプライス失格の赤牌といえるが、それ以外の配牌も悪い。 ギャンブルものとしての掘り下げが不十分で、登場するイカサマも「カードに傷を付ける」など、小学生の悪戯レベルである。 オーラスにはゲーム内ミニゲームのブラックジャックでブラックジャック(役)が存在しないというチョンボまで発見される。 スキップ可能とはいえ、製作陣が如何に付け焼刃のギャンブル知識で本作を手掛けたかの証左と言えよう。 これに立ち絵増殖やらエロシーンで突然シーン回想の挙動やらのバグのドラも合わさりクソの数え役満となった。 安牌の異世界物を掴んだと思ったら、まさかの直撃で箱点になり、スレには失笑が溢れることとなった。 GWに自粛を強いられた世間を尻目に、「失笑なら任せろ」と言わんばかりに登場したのが、4月末に発売したばかりのevoLLの『とっても明るい!お嬢様の満喫☆夢のどすけべ生活』である。 前年に、「風が吹けばストッキングが消える」でお馴染み『絶品バーガー』を送り込んだ新鋭が新たな方向性を携えて馳せ参じた。 「とっても明るい!」と題した本作だが、シナリオは「バスジャックで誘拐したら、レイプ願望のあるお嬢様に逆脅迫され仕方なく凌辱」という複雑怪奇なもの。 バカゲー狙いと思われるが、ぶれたコンセプトは凌辱ものとしてもバカゲーとしても満足することは無い。 主人公が凌辱に向いておらず、行為に入る前に挿入される鼻血や童貞臭いモノローグの演出がプレイヤーをいらだたせる。 それに続くのは、ピロートーク代わりの辛辣なH品評会制度であり、「主人公に感情移入出来ないのにダメ出しされる」という新手の言葉責めをしてくる。 一方のギャグはというと、「メイドが牛乳ととろろを入れ替えた」「言葉のダメージで9999のダメージが飛び出るのが見えた」など、バカゲーを馬鹿にするようなネタには乾いた笑いすら出ない。 全体的に何をしたかったのかが伝わらず、珍走団の如きライターの迷走っぷりには甚だ迷惑である。 前作『絶品バーガー』を下回る料理を出された美食家をして「エロゲから離れた方がライターの為」と評せしめ、スレ住人は大いに舌鼓を打つのであった。 6月に入ると前年にエントリー作を出したSUKARADOGから『家出ギャルを拾ったので育ててみた』が梅雨らしい陰湿極まるシステムで突き出されることになった。 ゲームを一回閉じると起動しなくなり、再インストールを要求と初っ端からイラつかせる本作だが、これはまだ掴みに過ぎない。 最大の問題はマウス左クリック以外の操作が出来ないことであり、息子をイカせる前に人差し指がイカれるという事態を引き起こす。 シナリオも設定を活かしきれない微妙さだが、ヒロインのイメチェンをCG差分とせず、41枚の内半分が被りという手抜きには、「お前は抜くんかい」と購入者が激怒しても仕方がない。 かくして「抜く為の利便性が低すぎて、エロゲに数えたくない」と断罪された本作は同ブランド2年連続のエントリーを飾ったのであった。 『家出ギャル』の放った湿気を吹き飛ばすべく、正統派クソゲー御一行様がお祭り男の座を争い立て続けに着弾。 夏真っ盛りを迎えようとするKOTYeの戦場は、足元ぬかるむ泥まみれ、もといクソまみれの地獄絵図と化したのである。 その急先鋒として、5月に発売されたpanacheの『ぱられるAKIBA学園』が自らのアイデンティティーを脱ぎ捨て参上した。 度重なる延期の果てに当初の予定から丸一年遅れで発売されたその姿は、初志貫徹とは言えないのが容易に窺い知れる内容であった。 本作のあらすじは異世界でヒロインの勇者一行とともに魔王を倒し、オタク文化を広めながら世界を復興するという意外と骨太なものである。 復興描写の都合上、筋の通った世界設定が求められるはずだが、本作は世界観を安定させる前にヒロインのキャラが安定しない。 共通ルートを終えると4人中3人がまるで別人に変貌し、プレイヤーの方がパラレルワールドに送られたかのような錯覚を味わうことになる。 委員長属性の勇者はネガティブモブに、吟遊詩人エルフは騒音お姉さんに、頭脳派魔導士は破壊行為中毒にと純然たる宣伝詐欺だが、 唯一変貌しない聖女に至っては徹頭徹尾イカれている為、結果として全員属性地雷と化す。 世界観についても、教育・文化そのものが無い為、オタク文化の布教以前に国家体制作りからやることが満載であり、踏む段階が多すぎて製作者が転落事故を引き起こしている。 貴族たちの腐敗など、無駄にリアルで気分を害する設定を挟んだと思えば、識字率が低い設定を踏み倒し遊戯王カードを普通に読むモブと、真面目に読むのがバカバカしいだけである。 およそシナリオには期待できない拙さだが、エロについても覚束ない。 個別ルートでも大半が3Pとアブノーマルなシチュが多い癖、巨乳ヒロインでもパイズリはゼロと「何をもってこの配分にしたのか」と小一時間問い詰めたい。 製作者の都合に振り回され、プレイヤーまで振り回した本作は、「ファンタジー」「異世界」といった本年の流行かつ鬼門の象徴として、KOTYeのコレクションに収められた。 8月になると、キャラメルBOXいちご味の『下戸勇者~酒は飲まねど酒池肉林!~』が夏の熱気を冷ますべく、絶対零度の呪文を携え戦場に現れた。 本作はドラゴンクエストシリーズを元ネタとしたパロディ抜きゲーだが、笑いを催すどころか、輝く息の如き寒いネタが所狭しと敷き詰められている。 始まりの町「アリアハン」をもじった「アリエヘン」はまだマシで、戦闘テキストや選択肢ループのパロディは脈絡もなくただ差し込まれ、笑い所として成立していない。 「チャラリーンハナカラニューギュー」といった呪文や、いつかの大賞作を彷彿とさせる名前枠長文化ネタなど、もはや元ネタの統一性も時事性も皆無であり、読み進める程苦痛にしかならない。 かつての強豪『銃騎士』の再来の如き寒さに対し、選評者から作中のセリフをもじり「アナキラシタクネーショック」と評され、草も生えないその醜態を知らしめた。 システム周りも、未読一択で声が重なりまくるスキップやカーソルを合わせないと表示されないコンフィグと、実績のあるブランド系列とは思えない代物である。 あまりの寒さに「語る気が失せる」とやや手短に報告された本作だったが、一部のスレ住人からはわかりやすいダダスベリゲーとして注目の的となった。 だがしかし、単に「語る気が失せる」では済まされないその正体を後に知った住人たちは戦慄することになる。 勇者のドスベリ納涼宴会芸も終わり、夏の終わりが近づく9月、「俺たちの百物語はこれからだ」と妖怪が襲い掛かってきた。 8月発売、ももいろPocketの『ぶっかけ陰陽師絵巻 ~Hなお祓いいたします~』の慟哭である。 同ブランドはスワンアイの正統後継者として2019年の『カスタムcute』、2020年の『姫武将』に続き3年連続の参戦となった。 本作は陰陽師の主人公が巷に蔓延るHな呪いを精液で解除する和風ファンタジー抜きゲーだが、素材を活かすどころか、そもそも素材が間違っている。 平安風な世界観に場違い極まりない現代風私服のヒロインや同ブランドの前作『姫武将』から流用したドットの粗い背景と、のっけから躓いて立ち上がることは無い。 肝心のCGについても、親戚のCalcite『幻想カジノ』から「CGを流用して水増し」を伝授されており、フルプライスにもかかわらず実質1jksを下回る。 テキストも陳腐なモノローグにより実用性は骨抜きにされ、「腹にぶっかける」を選んだのに、腹を写さないCGを無理くり誤魔化そうとする所業にはタイトル詐欺も甚だしい。 本筋は主人公の妖怪呪い考察が大半を占め、ヒロインとのイチャイチャも端折ったまま、ボスとの戦闘といった山場も立ち絵流用の戦闘CGの前には興ざめである。 この時点で壮絶な出来だが、そこはやはりスワン系、システム周りにも救済は無い。 かつての同門ブランドの大賞作、みるきーぽこの『孕らぽこ』に倣い、ノーヒントのぶっかけ三択を間違えるとルートが消えたり、途中で終わる嫌がらせ仕様を搭載している。 これにセーブ&ロードで対処しようとすると、前作同様の5~6秒の暗転が首を絞めてくる有様である。 そんな惨たらしい出来に飽き足らず、10月末には本作のDL版が某所の10本1万円セールに登場し、前代未聞の売り逃げを完遂させてしまう。 わずか2か月で税込9,680円の本作が実質1,000円と9割近い値下げとなり、発売日に購入したユーザーに哀悼の意を表したい。 一方で、白昼堂々の逃走劇に対し「もともと1,000円で売るのを想定して作ったのでは?」と邪推の声も上がってしまう。 こうしてCG流用、愚昧なエロ描写、無味乾燥なシナリオ、悪辣なルート周りに価格暴落と悪の陰険五行説を提唱したももいろPocketは 同ブランド3度目の正直にして同系ブランド3代目の大賞というクソ大河の完成に向け名乗りを上げたのである。 妖怪の跳梁跋扈によりどんよりした雰囲気の中、秋深まる10月末には大河ドラマの主役の座を取り返すべく、まさかの真打が登場した。 歴史もので評価の高いインレから『源平繚乱絵巻 -GIKEI-』が一ノ谷の戦いさながらの崖下りで奇襲を仕掛けて来たのである。 本作は現代の主人公が過去にタイムリープして、源義経として源平争乱の時代を戦い抜くというあらすじである。 プレイ時間30時間超、2回のループを挟んで実質一本道の本作は、純粋に歴史ものを期待した層を憤死させる杜撰な展開が問題である。 本筋では度重なるタイムリープで過去の歴史改変の影響が現代に現れる描写を展開する一方、 最終盤にはそんな設定をかなぐり捨ててパラレルワールドと開き直り、ボスの悪霊と少年漫画さながらのドッカンバトルに挑む。 そこに至るまでも、日常シーンで義妹ヒロインの蘊蓄がテンポを損ない、「日本最古の温泉」やら「ギリシャ悲劇」やら、源平合戦どころか日本史にすら無関係な豆知識自慢が展開される。 「太陽以外で最も明るい星」で金星をシカトする間違いも見受けられ、いかがでしたかブログを斜め読みする程度の信憑性には首をかしげざるを得ない。 せめてエロに救いを求めても、魅力的な女体化武将達にエロシーンは存在せず、現代から一緒に来たヒロイン二人で計5回と諸行無常を感じさせる。 勇壮な歴史絵巻たる中盤まで懐疑的にみられてしまう顛末に「神は細部に宿る」という言葉の重さを噛み締めるのであった。 『GIKEI』の非業の最期を見届けたスレ住人が対峙したのは、5月の発表当初より夏の怪物……むしろラスボスとして危険視されていた大作であった。 8月発売Vanille Macaronの『Cuteness is justice』がタイトルに合わぬ禍々しい姿でこの混乱に畳みかけてきたのである。 ファンタジー世界を舞台にしたやりこみ育成SLGと銘打った本作だが、ブランド処女作にしていきなり三部作構想、HPだけで分かる低品質、それでいてほぼフルプライスと 悪臭を通り越して腐乱臭を漂わせており、かねてより追跡対象となっていた。 かつて圧倒的な画力で頂点に立った『ママ2』になぞらえて、「見えている地雷」と称された実態を紐解こう。 本作のストーリーは亡国の皇女リンを調教師の主人公が拾い、Hを含めた調教育成を施して、亡国の再興を目指すという壮大なもののはずだが、 冒頭から「エンパイアエルフ王国」「ドワーフ王国」と安っぽい固有名称には噴飯せざるを得ない。 ジャンルとしては『プリンセスメーカー』に連なる昔ながらのコマンド式育成シミュレーションだが、SLGパートでは能力の増減に関するヒントが見当たらない。 ちょっとした能力の不足で即BADENDに直行する難易度に対し、マニュアルやパッケージにヒントは出ておらず、攻略には情報サイトBugBugの記事が必読となっている。 基本ノーヒントの理不尽さに加えて、本旨のやりこみを困難にする古臭いシステムがプレイヤーを苦しめる。 セーブは行動選択画面しか出来ない上に10個しか作れず、地道に8種類のエンディングを開拓していくトライ&エラーありきのゲーム性を根本から過酷なものとしている。 ゲームテンポも劣悪で、コマンドの度に切れるスキップ、場面切り替えで頻出する読み込みロードの嵐と、ストレステストの如き賦役が待ち受けている。 これを補うエロはというと、そもそもCGのクオリティが商業水準に到達していない。 キャラ毎に絵柄が安定せず、同人レベルとされた塗りが「見えている地雷」とされた所以だが、射精断面の白濁液に黄色い粒が混じるグロ画像が発見されるとスレを恐怖のどん底に陥れた。 添えられるテキストも「、」(読点)の位置がぐちゃぐちゃで読みづらく、形容詞の対象や主語が行方不明になる稚拙なものである。 何とか理解したとしても3クリックで射精するものや、普段弱気な主人公が急にハイテンションセクハラおやじに豹変するものなど、失笑をかっさらう出来である。 ほとんどのシーンで20~30クリック以下で終了する為、実用性には全く期待出来ない惨状だが、例によって調教コマンドのエロシーンは省略出来ず、1周クリアするまで100回超の苦役の一部と化す。 絶え間ない地獄の果てに登場するラスボスは一枚絵のモブトカゲであり、三部作の一作目とはいえ、苦役の代価の盛り上がりの無さに辟易するだけである。 理不尽かつやりこみに不便なシステム、商業失格のCG、我流点整を欠くテキストと税込8,580円の体裁をなしておらず、ラスボス級の圧倒的な戦闘力はスレを論争に巻き込んだ。 「2,000円の同人としてなら許せる」「いや、1,000円でもやりたくない」「熱意を感じる分余計にきつい」「Win98の時代に出ていたなら……」 程度の問題ではあるが、否否両論入り乱れた本作は本年のKOTYeのセンターとして、最後まで引き合いに出され続ける地位に君臨したのである。 ラスボス襲来に沸き立つスレだったが、そこに流行りの異世界エルフが魔弓ならぬ魔球を投じてきた。 North Boxの『エルフのお嫁さん ~ハーレム婚推奨~』がスクランブル登板してきたのである。 異世界ものに学園ものを合わせヒロインはエルフと、抜きゲーとしては置きに行った作品に見えるが、絵以外の褒め所が無い。 シナリオは食事とセックスを往復し、舞台装置の学園のせいで異世界設定が死ぬという共食いが発生している。 一方でエロシーンはお祭り風のBGMが自家発電を牽制し、タイトルの「ハーレム」要素も4回の3Pと4人フェラ一回ではただの見せ球に過ぎない。 その癖持ち球自体が少なく、終盤の展開が各ルートで重複し、プレイ内容もワンパターンな配球に終始している。 こうして宣伝された大半の属性が死に絶え、多様な購入者のストライクゾーンを避ける魔球と化した本作に対し、スレ住人は見送り四球を選ぶのであった。 エルフによる魔球を見送り、塁に出た先に待ち受けていたのは天使と悪魔の凸凹バッテリーであった。 QUINCE SOFTの『ごほうしアクマとオシオキてんし』の降臨である。 1月の発売直後もテンポを損なう読み込みロードの多さから話題となった本作だが、11月に未知の問題が発覚しKOTYeに召されることになった。 大筋としては天使と悪魔2人が旅館を手伝い、過疎化にあえぐ離島を盛り上げる町興しものだが、そんな触れ込みも悪魔の戯言に過ぎない。 採用2週間でいきなりリピート客増、それに続くご都合主義丸出しなPR動画撮影など、ろくな苦労も葛藤も無しに島は盛り上がってしまう。 エロの導入も強引で、仕事中に突然大浴場でおっぱじめ、何をしに来たのかを忘れる展開は「欲情しにってか!」とのツッコミとともに嘲笑の的となった。 そんな僅少な描写力に対して、膨大なのはフレームレートである。 本作はまるでベンチマークテストの如く、システムが許容する最大負荷をかけてフレームレートを暴走させる。 高スペックGPUではゲームの軽さで負荷が上がりきらないものの、密かに無駄な電力を消費するこの仕様は昨今叫ばれるSDGsの対極を行くものであり、 選評者をして新タイトル「こっそりグラボにオシオキべんち」としてクソの禁書目録に収められたのであった。 悪魔によるPCの強制労働を目の当たりにした衝撃も冷めやらぬ中、12月にやって来たのはやる気のない風俗嬢であった。 11月末に発売されたばかりのCalciteの「ニート娘を更生させよ!~性技があれば生きていける~」が同ブランド2連勤を果たすことになったのである。 本作のシナリオはニート更生員の主人公が社会不適合者のヒロイン達を更生させて就職を目指すというものだが、 税込7,480円のミドルプライスながら、メーカー推奨1.5GBに対し、ゲーム容量が302MBしかない。 『ママ2』の悪夢を思い出すような数値だが、そのダイエット法はとにかくセリフをケチること。 売りとされたヒロインを更生させる展開は1周+各ヒロイン個別1回で終了し、途中の交流描写をカット。 CG40枚、シーン数36と体裁だけはまともだが、モノローグが水増しされたエロシーンではなかなか声が聞こえない。 「しゃべれよ!ちゃんと喘げよ!イクの早すぎるよ!」の三重苦には右手も職務放棄してしまうだろう。 おまけにBugBug記事以外で未告知の風俗堕展開も強引展開の末のやっつけ仕事であり、難病の闘病資金の為に風俗勤務という倫理観の破綻した展開には開いた口が塞がらない。 システムも完成度が低く、説明書通りに右クリックが動作しない、クイックロードでタイトルに戻る、シーン回想の範囲設定ミスなど、大小さまざまな不手際が脇を固める。 風俗堕ちの末、ヒロインが出演したAVの男優名がなぜか「Man」と、厚顔無恥な出来に「ニートに働かせる前に、お前が働け」と製作陣に物申したいところである。 一方で前作がスワン系の新奥義「CGを流用して水増し」を咎められた為、反省したのか。 本作は卑怯な真似に頼らない正統派のクソゲーとしてKOTYe2021の社員名簿に名を連ねることになった。 12月も末に差し掛かり年の瀬の足音が聞こえる頃、まさかのブランドから年内最後の選評が投下された。 シルキーズプラスの「ふゆから、くるる。」が同系ブランドで初めてKOTYeの門を叩いたのである。 本作はすみっこソフトより引き継いだSFミステリー、四季シリーズの最終作だが、最終盤の解決パートを除き問題が山積している。 全体の1/3を占める導入パートでは、理路整然さの欠片もないヒロインが主人公の話も聞かずに明後日の方向に脱線しまくる。 メインの推理パートでも読者が推理する為に必要な情報が開示されず、事情聴取でさえミスリードさせる会話劇には、十戒を唱えたノックスも草葉の陰で激怒するだろう。 これに加えてエロシーンでは、百合をPRしたにもかかわらずふたなりを混入させ、属性を持たない選評者を阿鼻叫喚に至らしめた。 独特な作風でファンからは好評を得た本作だが、本編の常識にとらわれない世界観をエロにまで持ち込む姿勢にスレ住人も感嘆するのであった。 2022年を迎え、例年通り1月の予備期間に突入した。めぼしい有力作をあらかた平らげたスレ住人たちは大賞談議に花を咲かせていたが、そこに早馬が届き、事態は風雲急を告げることになる。 CIRCUSの『D.C.4 Plus Harmony ~ダ・カーポ4~ プラスハーモニー』の非道な行いが告発されたのである。 曲芸商法と言われる悪徳な作品展開を続けてきた同ブランドの末端がついにKOTYeの捜査網にかかったのであった。 本作は全年齢版『D.C.4』の18禁移植作だが、罪状はシンプルに「手抜き移植」である。 18禁化の都合上、CVの変更を余儀なくされた本作だが、本編シナリオの一言一句を一切変えずに解き放たれ、ファン層に刺さる毒矢と化した。 加えて、本編終了後の追加要素であるエロにも埋伏の毒が仕込まれている。 メイン・サブ合わせて8人のヒロインに各4枚のエロCGだが、その大半を流用して2回使うという誰得仕様を搭載したのである。 死の商人たるCIRCUSの売り方に辟易する者もいたが、同時に「曲芸にしては良くやっている」と罪深い擁護まで飛び出し、スレはヒートアップするのであった。 曲芸の出廷により、にわかに盛り上がり始めた予備期間も残るは1月31日のみ。 選評締め切りまであとわずかになって、立て続けに3本の選評が襲来し、KOTYe史上稀に見る電撃戦が展開された。 その先鋒を務めるのはPrincess Sugarの『プリンセス☆シスターズ!~四姉妹は全員あなたの許嫁~』である。 外国のお姫様四姉妹とのイチャラブをお題目に据えた本作だったが、萌えゲーを期待させておいて、その実態は虚無シナリオの抜きゲーであることからKOTYeの舞踏会に連れ出された。 ヒロインは一人を除いて自ら股を開く尻軽であり、それに発情するだけの竿と化した主人公には「空気」以外の印象を持つことは無い。 イチャイチャ要素のはずの日常描写もひたすら虚無で、「記憶喪失がフライパンで治る」などの愚鈍なネタではお茶も濁せない。 美麗CGにより抜きゲーとしては佳作に成り得るものの、エロ以外で未読スキップを推奨された本作は、文字通り最終日の動乱の姫始めとして役割を果たすことになった。 そんなビッチ姫の窮地を救うべく、何やら見覚えのある勇者が戦場に現れた。 キャラメルBOXいちご味の『下戸勇者~酒は飲まねど酒池肉林!~』が最終日の動乱を制圧すべく再臨したのである。 8月に肝試し要らずの極寒スベリ芸で「語る気が失せる」と評された本作だが、ただのスベリゲーに留まらない圧倒的破壊力を備えた正体が詳らかになった。 DQパロとしては、原作ヒロインのビ〇〇カやベ〇〇カを「バ行で始まり、カで終わる」と小馬鹿にする無神経な茶番が発見された。 寒いネタもエロまで侵食し、「会心の一撃」と叫びながらピストンするなど、抜けず笑えずの二兎を追うものと化してしまっている。 凌辱メインの抜きゲーである本作だが、ネタの侵食以外にもエロに多くの問題を抱え、パルプンテ並みの不安定さを誇る。 CG70枚、シーン数33の見かけに反してその半数以上がハリボテであり、 各エピソード冒頭のチラ見せH、需要不明な主人公の女体化逆レイプ、和姦用とはいえオホ声を台無しにするゆったりBGMと、実用性無しに枠だけ埋めるシーンが入り乱れる。 凌辱で悪役然たる主人公も和姦中に「はぐれ狩り」もといDQあるあるを語りだし、抜き所をバシルーラしてしまう。 一方で世界観描写は過剰に凝っており、貨幣経済の実情まで長々説明してくるが、クリアまで15時間弱の苦行を増長させるだけである。 いくら終盤でそれらの設定を回収しようとも、そこに至るまでの失態の数々の前には、力の入れ所が間違っていると言わざるを得ない。 止めとばかりに確認ダイアログから簡単に背景をブラックアウト出来る立ち絵鑑賞用バグも発見され、ようやく全容解明となった。 寒いギャグとおざなりなエロという二刀流で地獄の帝王の如き本作はDQシリーズの魔王にならい、最後に進化の秘法によって真の姿を現したのである。 魔王の踏み荒らした大地を砂漠に変えるべく、本年のトリを務めたのはDESSERT Softの『彼女は友達ですか?恋人ですか?それともトメフレですか? Second』である。 2019年エントリーのシリーズ前作が甘酸っぱいヒロインとのイチャイチャ同棲から急転直下のハーレム性奴隷bot化で顰蹙を買ったのに対し、 本作は評価されていた日常イチャイチャ描写を大幅削減し、改悪したハーレムエロを増量した罪で再び御用となった。 イチャイチャが薄い分、性奴隷化してもショックは少ないとも取れるが、前作比およそ半減のプレイ時間で、売りのネタ要素すら削減されてしまっては擁護のしようもない。 本作で登場する「露骨にハーレム結成に向けて立ち回る妹」は前作の「策士妹」と悪い意味で対照的な存在であり、同ブランドを三年連続のKOTYeハーレムに導く原動力となったことを付け加えておく。 以上、全エントリー作品16本が出そろったところで、本年の大賞および次点を発表する。 次点は、 『ぶっかけ陰陽師絵巻~Hなお祓いいたします~』 『下戸勇者~酒は飲まねど酒池肉林!~』 そして大賞は、 『Cuteness is justice』 とする。 本年のクソゲーを俯瞰してみると前年の傾向の先鋭化が顕著であると見て取れる。 すなわち手抜きに基づく「価格不相応」の品質と事前情報と実態の乖離による「裏切り」の二大要素であり、多くの作品を貶めることになった。 前者については、パンデミック不況によってエロゲ業界全体の製作サイドが予算不足に陥っていたのは想像に難くない。 一方で後者については非常に解釈が難しく、「自分が理想を抱きすぎたのかもしれない」と選評執筆をためらう者が続出した。 書くべきか、書かざるべきか…… 苦悶に苛まれた選評者達はスレで悩みを吐露し、その度に住人たちが慰めたのである。 「KOTYeはネタスレであり、選評はあくまで『個人の意見』である」と。 本年程KOTYeの原理原則が確認されることはかつて無かったかもしれない。 炎上騒動やクソゲーへの注目など、SNSを含めた一人一人の行動が作品に影響を与えやすい世の中となり、ある意味で選評のハードルが上がってしまったが故の事態と言えよう。 結果として『冥契』、『GIKEI』、『ふゆくる』、『DC4PH』のように世間からある程度評価されている作品も選評が寄せられたが、 いずれもクソの誹りを免れない「裏切り」を抱えており、全体としては凡作以上としても選評執筆に至った心境を咎めることは誰も出来ないのである。 例によって次点以上には、このようなためらいを伴って選評が届いた作品たちとは一線を画す魔物が据えられた。 TPOをわきまえない寒いネタとおざなりエロで需要不明の権化となった『下戸勇者』。 スワン系の後継者として、飽くなき手抜きで無価値に近づこうとする『ぶっかけ陰陽師』。 ヒントの無い理不尽難度、不便UIに低質なCGと価格不相応の極致たる『Cuteness』。 価格不相応、ユーザーへの裏切りとクソの二大要素を携えるいずれ劣らぬ強者揃いだが、僅差で『Cuteness』が大賞たりえたのは、 ひとえに最も「悲劇的な存在」だったからである。 ではゲーム制作における本当の意味での「悲劇」とは、いったい何であろうか。 シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』を始め、古来より悲劇が人を惹きつけるのは、様々な思いに生きる登場人物達に観客が十二分に共感することで、後に待ち受ける皮肉な結末に涙するからである。 同様に『Cuteness』も製作陣が思い描いた理想は痛いほど伝わり、多くの共感を集めたが、天と地よりも理想からかけ離れた実態がスレ住人たちに憐憫の感情を抱かせることとなった。 壮大なファンタジーの序章を謳いながら、安っぽい固有名称、モブの様なラスボスにただただ呆れ、 やりこみSLGとしては、ゲームテンポの悪さやセーブ枠の少なさに辛酸を舐め、 調教シーンでは、塗りの足らないCGと不自由な日本語に対して右手はマウスから離れない。 本来、熱意が伝わること自体は評価されるべきであり、多少の粗があっても擁護したくなるゲームも存在するが、『Cuteness』の場合は熱意の分だけ現実の冷酷さが強調されるだけであった。 BugBug記事において「やりこみSLGの楽しさを伝えたい」と製作者が熱弁しているが、熱意よりも先に目に付くのはジャンル特有の難易度と作業感であり、 ことごとく低いクオリティも相まって、むしろ同ジャンルに嫌悪感を抱かせる結果には落涙を禁じ得ないのである。 振り返ると、手抜きに基づく価格不相応を非難された作品は数多存在するが、手抜きを感じさせない「理想の片鱗」と裏腹な「実力不足」にこそ、『Cuteness』の悲劇性は極まってしまっている。 これに対して、『下戸勇者』は需要不明とはいえ、寒いネタさえ我慢できれば、冒険ファンタジーとして成立している。 安定せずとも一部凌辱エロに活路も見出せる為、全く救いが無いとは言えない。 スワン系の正統後継者である『ぶっかけ陰陽師』も同系としてはやや小粒と言える。 売り逃げの問題こそあれ、手抜き中心のクソ要素では大賞としては力不足感が否めないだろう。 『Cuteness』のゲーム性の絶対的な酷さは歴代の魔王達と比較しても遜色無いが、伝わる情熱でスレ住人たちの心情的評価を持ち上げることが出来たのは特徴的である。 安価であれば挑戦したいという声も上がり、「間違いなくクソなのに応援はしたい」という矛盾した感情を持たせたが、それでも満場一致で大賞に選出され「懐の深さ」を見せつけた。 本作を手掛けた夢追い人の挑戦はエロゲの裾野を広げる可能性を感じさせ、理想を求めて戦う姿勢の重要性を説き、それだけではままならない過酷な現実を示すカタストロフとして語り継ぐにふさわしい。 熱意だけではプロ失格という当たり前の厳しさを教えてくれた『Cuteness』に対し、クソを評するアマチュアの端くれとしてKOTYe2021大賞の栄誉を贈りたい。 かくして、KOTYeの新たな王者が誕生したが、我々の冒険は終わらない。 未だ「クソゲーとは何か」の真理探究の途上であり、逆風吹きすさぶエロゲ業界も含め、険しき道のりがこれからも待ち受けているだろう。 それでも……たとえどんな悲しい終局が待ち受けていようとも、明日に踏み出す一歩を止めるわけにはいかない。 悲哀なる王『Cuteness』と同じく、ただひたすら嵐の中を彷徨い続けるKOTYeの物語もまだ終わっていないのだから。 「どんなに長くとも、明けない夜はない」 好事家たちの冒険は続く。悲劇ではない、誰もが笑いあえる大団円のエンドロールを追い求めて。 最後に慈しむべき大賞作へ、現世で叶わぬ愛の言葉を叫び、KOTYe2021の幕切れとする。 「ああ『Cuteness』よ、どうしてあなたは『クソゲー』なの」
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とにかく戦闘が冗長過ぎるのとシナリオの尺の割き方諸々がおかしいって所。クソゲーではあるけど他と比べたら軽い軽い - 名無しさん 2014-08-07 00 04 23 ぶっちゃけあの魔境に放り込むには力不足。進行不能バグとかでもない限り選評に紹介すらされそうにないと思う。 - 名無しさん 2014-08-10 23 46 14 同じような文面を見るたびに思うが、2000円でも値段なりのこだわりと作り込みが見えたりするのもある同人ゲーにマジ失礼 - 名無しさん 2014-08-12 14 02 08 クリアしたけど別に話自体はご都合主義だけど悪くなかったよ。ただゲーム部分がSLGと言うほどの戦略性は無く退屈。後半戦闘が減るのは本来不満点のはずなのにありがたいと思う程につまらない。戦闘がだるいのに強くてニューゲーム出来ん様だったのでもう - 名無しさん 2014-08-13 06 44 17 Enterキーを誤爆してしまった…。もう起動することは無さそう。と書きたかった - 名無しさん 2014-08-13 06 46 48 訂正。スキルポイントのみ引き継ぎ出来たわ。レベルは初期化されレベルが上がればスキルポイントが貰えるので繰り返せばいつかスキルは全て埋められる仕様だったわ。公式にも書いてあるのに確認してなかったわ - 名無しさん 2014-08-13 07 02 27 ADV部分ですらローディングはびっくりだが、後は普通につまらないってだけのレベルだなぁ - 名無しさん 2014-09-18 10 39 43 普通につまらないタイプは今年珍しいから・・・ - 名無しさん 2014-09-18 19 16 07 惜しい、惜しすぎる、本当に惜しいっていうゲーム。戦闘にほかにもいろいろ費やせる要素あっただろ!って感じ - 名無しさん 2014-11-30 04 02 24
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リトルドラゴンズカフェ -ひみつの竜とふしぎな島- 【りとるどらごんずかふぇ ひみつのりゅうとふしぎなしま】 ジャンル ドラマチック冒険生活ゲーム 対応機種 Nintendo Switchプレイステーション4Windows 7/8.1/10(Steam) 発売元 【Switch/PS4】マーベラス【Win】Aksys Games 開発元 【Switch/PS4】トイボックス/アプシィ【Win】Aksys Games/トイボックス/ピコラ 発売日 【Switch/PS4】2018年8月30日【Win】2018年11月15日 定価 【Switch/PS4】5,800円(税別)【Win】6,290円(税込) プレイ人数 1人 レーティング CERO A(全年齢対象) 判定 クソゲー ポイント 2018年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門次点 早朝から深夜まで働く過重労働体験ゲーム一方でシステムを理解すると就寝ゲー化頻発するロードに劣悪な操作性すぐサボるスタッフ&怒って帰る客無意味・不親切・イラつく仕様の数々 クソゲーオブザイヤー関連作品一覧 概要 ストーリー 特徴 問題点 評価点 総評 余談 概要 『牧場物語』生みの親が送るオリジナル完全新作! …と大々的に宣伝され、発売された本作。 Switch発売後、『牧場物語』新作が発表されない中、本作を期待して購入した人も多かったと思われる。 同ジャンルでは開発元が同じ『ホームタウンストーリー』があり、こちらも本作同様牧場物語ファンから期待されていた。 この時点で嫌な予感を察知したあなたは正しい。 『牧場物語』とは異なり、牧場・農業・恋愛・結婚といった要素は存在せず、カフェの経営を行うことがゲームの主な目的となっている。 ストーリー むかしむかし、はるか遠い国でのお話。 大陸のはずれの小さな橋でつながった島に、その小さなカフェはありました。 近くを通る旅人たちの憩いの場として繁盛していたといいます。 カフェで料理を振る舞う母親とそれを手伝う双子の子供たちは、 お客さんたちの笑顔に囲まれながら安らかな日々を過ごしていました。 そんなある日、母親が目を覚まさなくなってしまったのです。 途方にくれる双子の前に、突然現れたのはあやしい老人(以下じいじと表記)。 双子たちは、わらにもすがる気持ちで老人に頼ります。 老人は輝く光の中からドラゴンの卵を取り出して言いました。 「母さんのからだにはドラゴンの血が流れていると聞いたことがある。 この卵から孵るドラゴンが母親の命を救う鍵になる。」 双子は半信半疑です。 それでも自分たちにできることをやるしかありません。 まずは腹ごしらえとご飯を食べていると、カタカタと卵が動き始めました。 こうして、物語の鍵を握る、愛くるしいドラゴンが誕生したのです。 ほとんど何もできない双子の兄妹が母親を救うため、奮闘する日々のはじまりです。 (パッケージ内マニュアルより) 特徴 本作は主に冒険パートとカフェ経営パートで構成されている。 レシピを増やしてカフェで提供することで評価が上がり、それに応じてストーリーも進行する。 このゲームにおける本編ストーリーは最初と最後しかなく、それ以外は各ゲストの個別シナリオである。 冒険パート 外に出ると高低差のあるフィールドが広がり、ストーリーの進行によって探索可能範囲が広くなっていく。 島内には茂みや木・岩場・洞穴・釣り堀などがあり、採取や釣りによって食材を収穫できる。 カフェでは客に提供する料理に収穫した食材を使用するため、毎日食材探しに出る必要がある。 また島のいたるところにレシピのカケラが配置されており、4つ揃えるとレシピを復元できる。 フィールドにはモンスターがいる。 ズッキドン…プレイヤーを襲ってきて、持っている料理を食べられる。倒すと肉が手に入る。 ヤキドリ…臆病な性格で、近づくと逃げていく。プレイヤーが体当たりすると肉が手に入る。 以上2種類のみ。その他は色と大きさ違い。ヤキドリにいたっては敵ですらない。 カフェ経営パート カフェにはモブとして来店する客とゲストとして来店する客がいる。 ゲストはそれぞれ何らかの悩みを抱えており、カフェのメンバーたちと解決していく。 カフェでは料理を作ることができるほか、接客の手伝いもできる。客からは料理の持ち帰りを頼まれたり、食材をおすそ分けしてもらえたりする。 スタッフは時折サボる。サボると店が回らなくなるため、主人公が注意しに行く必要がある。 深夜12時になると1日の評価を強制的に見せられる。 カフェの隣では畑といけすがあり、食材探しや釣りで新たな食材を見つけることで収穫できる食材の種類も増えていく。 ドラゴン ドラゴンはプレイヤーの食材探しをアシストしてくれる存在。 料理をあげると体力回復ができるほか、料理に含まれるドラゴン色素によってドラゴンの色を変えることができる。 料理をあげた翌日、寝床にドラゴン肥料ができて、畑やいけすにまくことができる。収穫時期を早めたり、採れる食材のランクが上がったりする。 ドラゴンに乗れるようになると、高台の岩場や離れ小島に探索ができるようになる。 双子の部屋 自室ではストーリーの再確認や、ベッドで寝ることでセーブができる。 ストーリーは自室で寝ることで進む場合がほとんどである。 問題点 テーマとゲーム内容の乖離 そもそもジャンル名にも記載されている冒険生活になっていない。 冒険感が出るのは新しいエリアが開放されたときぐらいで、基本は食材を採取するだけのフィールドである。 カフェ経営はお金の概念がないので経営していないし、カフェの雰囲気や見た目も全く変わらない。 労力に見合った報酬が何もないので、カフェ経営を行う理由がわからない。 カフェの増築ができる(*1)…上方向に。1階カフェが広くなるわけではないので、代わり映えしない。この手のゲームにありそうな内装変更もない。 ちなみに4階に上がるには3階にある梯子を使用しなければならないが、そんな説明は一切されない不親切ぶり。 冒険という名の採取、カフェで手伝いとサボるスタッフへの注意を繰り返す単調作業を毎日行うだけの内容なので、変化がなさすぎてすぐに飽きる。 早すぎる時間経過 フィールドのあちこちを廻らせて採取させる仕様なのに、スタッフがサボるたびに一々カフェに戻るので、移動に時間がかかる。そのため、あっという間に夜になる。 毎日朝6時から深夜まで働くブラック企業も真っ青な世界が味わえる。公式ページを見ても、朝6時から働き、深夜0時30分に就寝する生活が推奨されている。 ロード イベント中に頻繁にロードが挟まれる。 イベント開始前→イベントの合間→イベント終了時と何度もロード画面が現れる。 ロード自体は3秒程度だが、真っ黒の画面に「ロード中・・・」の文字と、白いバーが幾度も挿入され、乾いた笑いが出てくる。 カフェと外の行き来は背景ありのロード画面だが、こちらのロードの方が長い(5秒前後)。 物語が進行すると、冒険とカフェの経営で頻繁に往復が必要となり、その度に長いロードに待たされることとなり非常に苦痛。 操作性の悪さ ボタンを押すと踏ん張るような動作の後にジャンプする。 ジャンプがワンテンポ遅れるうえに段差のところで引っかかったり、空中でカクカクしたりして登るのに苦労する。 ドラゴンもプレイヤーの思ったように上昇してくれないし、ボタンが時々反応しない。 ほぼすべての行動が同一ボタンのため、プレイヤーの意図しない操作になる。 Switch版の場合、「捕まえる」・「ゆする」・「刈る」・「狩る」・「拾う」・「ドラゴンに乗る」などすべてがAボタンに集約される。 カフェ内においても「出る」と「話す」が一緒なので、入口近くに立つサボりキャラを叱ろうとしたら外に出た→ロードのコンボが頻繁に起こり得る。 分かりにくい地形 そもそもゲーム内にマップがない。一応パッケージの内側と公式HPにざっくりとしたマップがある。ゲーム内に入れとけよ 「ポアト草原」「ラルミの森」など名称は設定されているらしいがゲーム内では「草原」「森」としか表示されない。 最後に行けるようになる火山はわかりやすい地形…というか最後なのに一番しょぼいフィールド。 自分の身長より低い段差は跳び越えることができるのだが、斜面に横からショートカットしようとすると見えない壁で登れない場所がある。 自分の身長より高い場所に降りられる箇所があり、窪みに落ちたが最後、逃げ場がなくなり敵から総攻撃を受ける。 料理を奪う敵 ズッキドンというイノシシのような敵がおり、主人公に頭突きしてきて持っている料理を食べてしまう。 高台に逃げようとすると、ジャンプの仕様のせいで段差に引っかかり、上に登れず複数回頭突きされてどんどん食べられる。回数制限なしな上に敵はスムーズに段差を行き来する。 このゲームに武器や戦う概念がないので、プレイヤーにできるのは逃げるか、ドラゴンに指示して倒させるかしか選択肢がない。 序盤はドラゴンが幼いため逃げるしかできないし、ドラゴンに指示した場合、主人公はその場に立ち止まって口笛を吹くので、敵がこちらに気が付いた状態で指示すると頭突きされるリスク大。 収穫できる食材 島に点在する茂みや木・岩場・洞穴などから食材を手に入れることができるのだが…。 茂みや木から野菜・果物が採れるのはまだわかるが、岩場で小麦粉や調味料、洞穴から肉や野菜が収穫できてしまうのは首をかしげる。 釣りも動きに合わせてボタンを押すだけで、駆け引きのようなものはない。 カフェに隣接する畑や海岸のいけすでは、採取や釣りで見つけた新たな作物・魚をボタン一つで収穫できる。ちなみに畑やいけすでは、肥料をやる・収穫する以外何もできない。 畑で肉や調味料も当たり前のように収穫する。 序盤は食材の種類が少なく、食材一つにつき複数個収穫できるが、新しい食材が増えていくと食材一つにつき一つ以下の収穫が増えて、個々の収穫量が減少する。結果食材不足に。 カフェにおける問題点 スタッフとすれ違うことができない。 すれ違えないだけならまだしも、主人公がぶつかるとスタッフに押し戻される。いつの時代のゲームだこれ? だが、スタッフ同士は普通にすれ違っているため、主人公だけ無能なスタッフに仕事を妨害されるようでイライラする。 効率の悪い接客 「注文を取る」・「配膳する」・「片付ける」と一度にできる作業がどれか一つだけであり、注文を取りながら片付けができたりはしない。 スタッフに指示もできないので、客が注文を待っているのに近くで片づけをしたり、料理ができているのに机の片付けに向かったりする。優先順位が違うだろ! 接客中にサボりを注意できない。例えば、注文を取った後であればコックに伝え終わるまでサボりを叱ることができない。 「配膳する」・「片付ける」は主人公だけなぜか鈍足になる。料理や食器を運んでいるためだろうが、他のスタッフの足は遅くならない。おまけに店内を歩き回るとスタッフと客に妨害される。 来店するモブ客がおじさんだけ。ゲストを除き女性や若い人は一切おらず、なぜか中年男性しか来ない。 料理の作成時にリズムゲームが挿入される。 これ自体は判定もゆるく、作業感をある程度軽減してくれるが、料理は一つずつしか作れないため、料理を作るたびにリズムゲームを強要される。何度もしていると作業感しかでてこない。 ちなみに、コックが作っているのが客に提供する料理であって、主人公が作ることができるのはドラゴンのエサのみ。 中盤あたりからプレイヤーの手伝いがあっても、まともに店が回らなくなる。 大量に表示される注文に対し、慢性的な食材不足、ノロノロ非効率な接客とスタッフのサボり、料理が出てこず怒って帰る客を見ているとイライラ度MAXに。 結果、スタッフの働き ピンチ!!と、お客様の声 いまいちを何度も見ることになる。 キャラクターの性格 序盤からキャラクターの癖が強すぎて、感情移入できないどころか不快なものになってしまっている。 はじめにスタッフとして仲間になるキャラクターは食い逃げ犯、その後も怒りに任せて店の備品を破壊するキャラクター等。お金の概念がないので、来店する客は全員食い逃げしている状態だが 問題行為を反省してまじめに働いてくれればいいのだが、繰り返す上に仕事は当然のごとくサボる。 キャラクターとの親交度の概念はなく、サボりが治ることはない。冒頭ではアシストしてくれていた双子の片方もサボる…というか客がいるのに掃き掃除をしている。 ドラゴンが時折喜んだり、怒ったり、がっかりしたりするが、説明がないので何に対して感情を表しているのか不明。 唐突に感情が出るので意味は何もないと考えられるが、原因が何もないのに怒ったり、がっかりされてもプレイヤーの気分がいいものではない。 中身のないストーリー 上述のストーリーを参照しても、長いだけで意味が分からない。実際にプレイしても意味が分からない。 「できることをやるしかない」→「まずは腹ごしらえ」も突っ込み所。 母親は冒頭で病気になって寝込んだ後、最後の最後までストーリーに絡まない。 しかも「みんなで絆のメロディを奏でよう」→「スタッフクレジット」と起きる描写もなくゲームの終了を告げられる。母親はストーリー中最後までハブられている。 ちなみにまだ母親が起きてもいない段階で、来店した客から「母ちゃんが起きてよかったなあ」と言われることがある。 終盤に近づくにつれて気づき始めるコンセプトの崩壊 1人接客した時点で1日の評価が付くため、朝に肥料をまき、畑といけすで収穫して、カフェで客が食事をとったのを確認して、忙しくなる昼前にさっさと就寝してストーリーを進めるのがこのゲームの最適解である。 この方法だと、カフェの評価が下がりにくく(*2)、食材も消費しないのでメリットしかない。ペナルティーやデメリットは存在しない。 だが、ゲーム内容を根本から否定するこの仕様に気づいた瞬間、食材採取やカフェの手伝いをしてきた今までの努力が全て水泡に帰す。冗談抜きで真面目にやればやるほど損をする仕様。 不親切でイラつく仕様 新たなエリアが広がってもどこのことかは教えてくれないし、必要なアイテムをどこで採取できるかもノーヒント。 レシピのカケラが以前拾ったところに再登場する、いつの間にか釣り堀が増えているなど非常に不親切。 レシピのカケラは4つ揃えた後、じいじに話しかけないとメニューに出てこない。話しかけるのが余計な手間。 鳥に体当たりすると肉を落とすが、石の上に落ちたら拾えない。壁でぶつかると高い位置で崖に引っ掛かり拾えない。岸壁の近くでぶつかると海に落ちて拾えない。明らかに手抜き。 探索中、\ピコーン/という音とともに、「スタッフがサボってます」「食材が残りわずかです」と一々表示が出てくる。 セーブデータが複数ある場合、つづきからプレイしようとすると最新のセーブデータではなく、一番上のデータを指している。 ロードする前に確認画面も出てこない。 無意味で無駄な仕様 カフェの評価はイベント進行にかかわるだけの要素で、接客がどれだけ酷くても下がらない。それどころか上がる。 評価ゲージは次の章に進むフラグでしかないため、現在の章で評価が上がりきった場合ゲージの上昇にロックがかかる。こうなったらストーリーを進めるために寝るゲーとなる。 カフェではプレイヤーが手伝うこともできるが、一日の評価に多少影響するかも…程度で全くの無意味。 料理にも食材でランクがあったり、リズムゲームの評価があったり、追加食材や隠し味を入れたりできるが、全くの無意味。 各キャラごとの好きなもの・嫌いなものがあるが、全くの無意味。 ゲームクリア後の問題点 ゲームクリアすると、各地に散らばるレシピのカケラを探すか、新たな食材を探すことしかすることがなくなる。 評価ゲージが死に要素となるので、カフェでメニューを提供する必要もなくなる。 3階の宿屋はゲストシナリオ終了後空室となり、存在する意味が皆無となる。ドラゴン肥料を取りに行くのを邪魔する階でしかない。 ドラゴンの大きさを料理で変化させられるようになるが……作るためにはレシピのカケラをノーヒントで探そう。 どれだけ頑張ってレシピのカケラを集めても、それだけでは全てのレシピが埋まらない。 というのも残り10枚のレシピはゲームクリア後、来店したゲスト10人からそれぞれ渡されるためである。もらえる条件はとにかく該当人物に接待を繰り返す(具体的には注文取り・配膳をその人物に積極的に行う)ことで隠しパラメータである「満足度」というべきものが上昇し、内部的に一定値に達すると獲得可能というもの。 しかしゲーム内での満足度確認は一切出来ず、普通にプレイしていた場合は配膳した回数などいちいち数えられるはずもないのでひたすら数をこなすしかない。当然ながら一般客も来るのでとにかく食材の消費が激しく、リセット&ロードが必須レベル。オールクリアを目指すのは苦行としかいいようのない作業を繰り返すだけなのでおすすめできない。 評価点 グラフィックや世界観 グラフィックは相応のもので、ほのぼのした世界観も統一されている。 キャラクターも『牧場物語』でお馴染みのまつやまいぐさ氏が担当しているので、イメージとマッチしている。 ドラゴンに乗って滑空するのは気持ちいい。 ただし、操作性が悪く処理落ちも発生する。 イベント発生条件にはヒントあり シナリオの進行条件は確認できるので、何をしたらいいのか分からない状態にはならないと思われる。 ただし、進行条件に必要な食材・一部のレシピ探しはノーヒントなこともある。 ストーリーの再確認が可能 自室で今までのイベントをもう一度見ることができる。ここだけは、ゲームとして親切な仕様となっている。 ちなみにロードまでしっかりと再現されるし、一度選択するとスキップ不可。 各ゲストのシナリオ 個性的な各ゲストごとのシナリオはそこそこいい。 最後は同じような展開に終着する、イベントは1日ごとに少ししか進行しない等の問題点もあるが。 妙にマニアックな食材 食材がやたら細かく分類されており、ゲームとしては珍しい食材もある。農場ゲームくらいでしか見ないだろう。 野菜では「エシャロット」・「ウズラマメ」・「ロマネスコ」など。 果物では「パッションフルーツ」・「スモモ」・「ザクロ」など。 魚介類では「ティラピア」・「ムール貝」・「シャコ」など。 肉は部位ごとに名前が変わり、「リブ」・「サガリ」・「ランプ」など。 調味料では「タバスコ(*3)」・「豆板醬」・「デミグラスソース」など。 味ぐらいしか変わらないので、ただのフレーバーとしての意味しかないのだが。 お約束のBGMは良好 BGMはフィールドによって変化し、雰囲気にも合っていて良好である。 パッケージにはマニュアル付き 昨今珍しくパッケージ内にマニュアルが同封されている。 8ページしかないが近年ではそもそも無いゲームの方が多いため嬉しい仕様である。 総評 目立ったバグ等は特に見当たらず、仕様通りに完成しているはずだが、何も楽しくない順当なクソゲーである。 遊べなくはないものの、足を引っ張る要素しかない上に、最後はゲームのコンセプトごと否定するので、腹が立つ上達成感もなくただただ徒労に終わる。 農業がしたければ『牧場物語』をプレイした方がいいし、戦闘をプラスしたいなら『ルーンファクトリー』を買った方がいい。 カフェ経営に目を向けても、お金の概念がなくシミュレーションゲームとして成立していない。 本作は子どもたちに、「仕事とは朝から夜遅くまで働くもの」「部下はすぐにサボるやつらで客は情緒不安定」「まじめにやるほど馬鹿を見る」という夢のない現実と嘘を突きつけるゲームである。 レビューにおいても「つまらない」・「イライラする」・「無料のスマホアプリ以下」などと散々な評価を下されている。 余談 2018年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門次点に選出された作品である。 だが、総評でも触れたようにクソなシステムを仕様と言い張れば大きな不具合はなく、近年のKOTYで見られる遊べないクソゲーではない。 逆に言えば、ゲームとしてプレイする上での破綻がなく、飛びぬけたクソさがないのでネタにもしづらい微妙なクソゲーであるとも言える。 KOTYの評判が一人歩きしているが、意外と遊べる作品でもあるのでクソゲー入門には向いているかもしれない。
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中学校や高校(最近は小学校も)に通う生徒達が、学校の公式サイトとは別に、同じ学校に通う生徒間での交流や情報交換を目的に立ち上げた非公式なサイトのこと。 ほとんどがいわゆる「簡単作成サイト」で作られており、また使用されているハンドルネームも本名・あるいは容易に本名が想像できるものが多く、発言内容も「放課後の教室」と揶揄される。 昨今は違法ダウンロードサイトの紹介や根拠のない中傷、インターネット上にあって万人が閲覧できる状況であるのに個人情報の暴露などで問題になることが多々ある。 学校に関わる公式でないサイトは全て学校裏サイトと定義されるため、呼び名だけが先行して恐怖感を煽っている一面もある。 yahoo!!辞書より 企業・学校などの当事者が運営しているのではない非公式サイトのうち、対象への批判や、公にされていない情報などを含むもの。また特に、同じ学校の生徒同士が情報交換をする学校裏サイトをいう。→闇サイト はてなキーワードより 学校裏サイト(がっこううらサイト)とは、ある特定の学校の話題のみを扱う非公式のコミュニティサイトである。学校勝手サイトとも言う。 ほとんどが部外者が入れないようパスワードを設定されていたり、携帯電話からのアクセスしか出来なかったり(PCからのアクセスはIPアドレスで判断され拒否される)、学校名で検索してもヒットしないようになっており、そのため検索などで探し出すのは容易ではない。2008年3月に文部科学省が発表した「青少年が利用する学校非公式サイトに関する調査報告書」では38260サイトが確認されたとしている。ただし、この報告書においては、2ちゃんねる、ミルクカフェ、Yahoo!掲示板などのいわゆる巨大掲示板の中のスレッドも1つとして数えている。これらを除外すると4733サイトとなる。巨大掲示板は部外者にも開放されており、パソコンでの検索・アクセスも可能であるため、この段落の冒頭の記述が当てはまるわけではない。 目次 [非表示] 1概要 2問題点 3対策 4参考文献 5注 6関連項目 7外部リンク 概要[編集] 情報社会論を専門とする下田博次・群馬大学大学院社会情報学部教授は、こうした匿名掲示板を2004年頃から追跡を始めている。裏サイトがいつ頃広まったかは不明だが、下田教授のゼミ生の証言から2002年頃には既に存在していたとされる。学校裏サイトの存在が初めて取り上げられたのは2006年8月に放送されたNEWS23である。NEWS23の取材スタッフが下田教授の研究室を訪れた際、裏サイトの調査資料を偶然目にした事がきっかけである。この時点ではさほど注目されなかったが、同年12月にFM群馬が、裏サイトをメインに据えた内容の番組を放送。これを契機に、年明けから各メディアで特集が組まれるようになるなど社会問題として注目され始める。2007年9月に神戸市須磨区の滝川高校いじめ自殺事件で、裏サイトに被害者の男子生徒に対して、誹謗中傷や脅迫紛いの文章を書き込んでいた事がセンセーショナルに取り上げられ、以後いじめ関連の報道の中で頻繁に取り上げられるようになり、2007年~2008年に放送されたテレビドラマ『3年B組金八先生』の第8シリーズで題材のひとつとして選ばれたことから一般への知名度があがった[1]。共同通信の報道によると、この事件の際には書き込んだ内容が名誉棄損的な内容ではなく、侮辱的書き込みであったために、書き込んだ者のみが処罰され、管理人側には幇助罪が適用されることはなく嫌疑不十分で不起訴処分となっている。これは、法定刑が拘留または科料のみの罪については、刑法64条により教唆、幇助が犯罪とならないところ、侮辱罪の法定刑は拘留または科料のみだからである。一方、民事では2008年5月に、管理人の責任を認めて55万円の損害賠償の支払いを命じる判決が出されている[2]。 上記の通り、学校裏サイトは決して「完全な匿名」ではなく、警察などの機関が動けば個人の特定は不可能ではないし、民事上の責任を科される場合もある。またこの事件で明らかになったように、学校裏サイトの開設者は現役の在校生に限られるわけではなく、学校の卒業者や保護者、それ以外の第三者による場合もある。 同じく下田によると、ブラウザ機能付き携帯電話を子供が持つことが一般的ではない日本以外の国では、こうした匿名掲示板の問題は顕在化していないとされる。 問題点[編集] 下田によると、こうした匿名掲示板には、実名を挙げての誹謗中傷や猥褻画像が大量に書き込まれているとされる。このうち、誹謗中傷については、神戸での事件でも問題になったように、在校生などが標的になる他、東京都児童相談センター児童心理司・山脇由貴子の『教室の悪魔:見えない「いじめ」を解決するために』では、在校生の保護者に関するデマがサイト内で流されて、最終的に被害者が転校を余儀無くされるという事例も紹介されている。 またイニシャルや伏字などでの誹謗・中傷が行われることもあるため、特定の個人ではなく該当のイニシャルを持つ全員が被害に遭う可能性もある。また時には児童・生徒以外にもその親やモンスターペアレントが、批判・攻撃目的で学校裏サイトに書き込む事例もある。 2008年に横浜市が行った調査では、市内にある145の中学校のうち68の中学校で学校裏サイトへの削除依頼を行ったことがあるとされるが、この際、削除依頼を担当した教職員も誹謗中傷の標的となるケースが少なくないという[3][4]。 対策[編集] 詳細は「ネットいじめ」を参照 現在の法制度では、こうした匿名掲示板の開設者を刑事的に処罰することは出来ず、決定的な対策は存在しない。下田はブラウザ機能付き携帯電話を安易に子供に与えている日本の現状が最大の問題であるとしており、フィルタリング機能の充実やブラウザ機能付き携帯電話を子供に与えることのリスクの周知(ペアレンタルロックはアダルトや出会い系など成年者対象サイトにしか有効ではない)、インターネットリテラシー教育などの対策を組み合わせてゆくしかないと指摘している。 同時に、携帯電話からの書き込みは、書き込む度にホスト名やIPアドレスが間に介在するプロキシサーバによって変化するため、特定されにくい。また、携帯電話の個別識別情報についても個人情報の範疇に該当する可能性があるため、掲示板サービスを利用している管理者が直接その番号を知ることができるケースはほとんどない。このため、現状のところ携帯電話からの生徒による書き込みを制止するための手段は存在しない。 また、管理者が管理自体を放棄しているケースでは、削除を求めることも困難である。管理が放棄されている掲示板において、検索エンジンで実名での誹謗中傷が検索出来るケースでは、何十年という将来に渡っても被害を受け続けることも想定される。 さらに、利用者自身がプログラムを使い構築した掲示板サイトの場合は、運営するホスティングプロバイダでさえ特定の書き込みのみを削除をすることは技術的に難しい[5]。また、利用者が独自ドメインを使用している場合、仮に特定のホスティングプロバイダが契約を解除しても、利用者が新たなホスティングプロバイダと契約すれば、以前と全く同じ状態でサイトを公開できる。 現時点でのインターネットに関する法規制はプロバイダ責任制限法以外にないことから、被害者の対応は非常に限られたものとなっている。また、海外のホスティングプロバイダを使った場合は、日本の法令が適用されないケースもある。さらに、検索エンジンに対する規制も存在しない。なお、ヤフーをはじめとする検索エンジン運営会社の中には、検索結果に表示される内容についての削除依頼を「依頼内容の正当性や削除権限の有無を確かめることができない」として、受け付けていない場合も多い。 2007年12月13日、PC版の学校裏サイトの一覧表を掲載したサイトが閉鎖したため、一覧サイトへのアクセスが一時的に不可となっていた。その後、2008年5月29日にサイブリッジが、学校裏サイトの検索ができる「学校裏サイトチェッカー」のサービス提供を開始。裏サイトを発見した人が登録申請するナレッジ共有型のデータや、社内外の有志で組織された「チェッカーズ」と呼ばれるボランティアスタッフと協力しながら「2008年内には3万件の学校裏サイト掲載」を目指すとしている[6][7][8]。 参考文献[編集] 山脇由貴子『教室の悪魔:見えない「いじめ」を解決するために』(ポプラ社、2006年) 注[編集] [ヘルプ] ^藤川大祐『ケータイ世界の子どもたち』講談社、2008年、48頁。ISBN 978-4062879446。 ^学校裏サイト、管理人に賠償命令…大阪地裁 ^学校裏サイト、先生も標的 横浜市教委が調査 ^「学校裏サイト」削除依頼し、休職に追い込まれる ^業者の掲示板サービスを利用している場合は、運営する業者側で、管理人が削除しない場合に代理で削除することも可能 ^学校裏サイトを探し出す『学校裏サイトチェッカー』の提供開始 | ネット | マイコミジャーナル ^全国の学校裏サイトを検索、「学校裏サイトチェッカー」 - japan.internet.com Webビジネス ^学校裏サイトチェッカー公開 文科省発表の38,260件目指す - Ameba News [アメーバニュース wikipediaより 結果 多分これは、裏サイトだと思う。
https://w.atwiki.jp/girls_games/pages/77.html
卒業アルバム Last Memories 制作:エミック 公式サイト 製品概要 タイトル 卒業アルバム Last Memories ジャンル 女性向け恋愛ADV 対応機種 携帯電話(au、docomo、SoftBank) 価格 無料(アイテム課金制) 発売日(配信日) 2011年9月20日 選評1 選評1.5 選評 選評1 GREEの「卒業アルバム Last Memories」 好感度と注目度の2つを上げないと強制的にストーリーが止まるシステム。 好感度 ストーリー中にある選択肢を選ぶ事によってプラスされる。 約10時間で満タンになる体力を使用すると「Q(お金みたいなの)」が貰え、それで好感度がアップするアイテムと交換できる。 注目度 ガチャ(ガチャガチャみたいなの)で注目度がアップする洋服を引き当てアバターをカスタマイズさせる必要がある。 このゲームで問題なのはガチャ。 ガチャは個別で ヘアー メイク トップス ボトムス シューズ アクセ この6つの種類×攻略キャラクター(3人)分ある。 ガチャをするのにはガチャ券が必要、(最低で)1日2枚ほど手に入る。 ガチャには大中小の3パターンある。 ガチャ券3枚で+1~+3 ガチャ券6枚で+3~+5 ガチャ券10枚で+5~+10 因みにランダムでダブり有り。 ダブったものは返品・交換不可能。 そして「持ってるだけでは意味がないぞ装備しないと使えんからな」というRPG仕様。 前述した通り三人分のガチャがある。キャラクター属性の関係で他キャラには全く効果はない。 どう考えても「ガチャ券10枚で+5~+10」をやらないと効率が悪い。 しかし「ガチャ券10枚で+5~+10」をすると高確率+5の物がでる。 5~10なのに80%の確率で5? もはや+10どころか+6や+7の物まで都市伝説。 他ゲーとは違い「課金するとチートになる」という事はない。 残念な事に注目度を上げるには課金してもガチャ券のみ。 つまり「ランダムと戦う」それに違いはない。 ストーリーも1回30秒で読めてしまう。(無課金で)1日で読めるストーリー数を考えると90秒。 課金しても30秒で読める話を約100円で買う・・・(涙) 嬉しい事に3人の話を同時進行で進める事ができるが、ガチャのせいで全てのストーリーがストップする平等ぷり。 課金要素を詰め込みすぎ、しかも課金してもランダムという難易度は変わらないので課金することもなく放置する方が非常に多い。 サイトも見ずらいので「Wデート出来る場所が見つからない」という人も少なくない。 補足 Q.~課金したらストーリーはEDまで買えるの? A.EDまで買えない事もないです。 このゲームもそこは別のゲームと対した差はありません。 厄介なのがこのゲームオリジナルの「注目度」。 良心的なゲームだと課金すると注目度等のノルマを一気に消費できる(一気に+10の物が手に入る等)が普通ですが、何故かガチャが 1回できるくらいの要素しかありません。 効率も考えると「ガチャメダル10枚セット」を買うのが打倒だが、いかんせんガチャ事態がランダムなので「ガチャメダル10枚セット」 (500円)を何回も買うハメに。 Q.絶対にランダムのガチャ必須で、課金してもガチャで好条件アイテム手に入れないと注目度を上げられず、恋愛EDまでたどり着けない仕様になってるの? A.そうです。 注目度を上げないとストーリーが強制的に止まるのでEDどころか次の話も進めません。 3人同時進行がメリットになる筈なのは此処ですが、結局ガチャをしないとストーリーが止まるので全員ストーリー進められない・・・ という事態に遭遇する可能性があり。 Q.1人につきどれくらい注目度が必要なのか教えてもらいたい A.細かい数字まで覚えていませんが、全7話あるうち5話で注目度が20以上必要だった気がします。 スミマセン、このゲームは1話からもう一度やり直す機能はまだついてないので正確に確認できませんでした。 コミュを見る限り、+5の物だけではEDにたどり着けないようです。 今日公式からの発表で注目度と好感度のノルマを少し下げるようですが、1ヶ月も鬼畜要素豊富に運営していたので十分クソゲーに 入るかな・・・。 30秒のストーリーも中身が詰まっていれば問題ありませんが、「ジュースいる?」「いいよいいよ」のようなリアルな会話なので・・・ 前日にプレイしたストーリーを思い出すのも一苦労。 選評1.5(選評1の補足) ガチャはそもそもキャラ毎に分かれてる 攻略対象A用のヘアー、メイク、トップス、ボトムス、シューズ、アクセ 攻略対象B用のヘアー、メイク、トップス、ボトムス、シューズ、アクセ 攻略対象C用のヘアー、メイク、トップス、ボトムス、シューズ、アクセ という感じで、1キャラにつきアバターのパーツ6種分のガチャが用意してある つまりガチャは全部で18種ある(アバターのパーツ全6種×攻略対象3人分=ガチャ総数18) だから例えば「攻略対象A用のヘアー」のガチャをやって他キャラ用アイテムが出る事は有り得ない ダブる可能性があるのは同一キャラかつ同一ポイントのアイテムのみ だから注目度25ptを達成させる為には、攻略したいキャラ用の大ガチャ(出現アイテム最低ptが5pt)を5パーツ分やるのが効率的って事になる もしもしゲーは課金させないと商売にならないから、課金させる事が即ち悪って訳じゃない 調整前のこのゲームがクソゲーじゃないかと言われてたのは 課金させようとしたあまりゲームバランスを崩壊させて、100%に近い確率でゲームが進行不可能に陥る所だと思う 今は注目度が調整されて無課金でもクリアできる状態になってるからここで扱うには役不足
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用語集/シリーズ3(た~な行) あ~か行 / さ行 / た~な行 / は行 / ま~わ行 ダライアスシリーズ Days(デイズ)シリーズ 18禁 テイルズオブシリーズ デスクリムゾンシリーズ デビルメイクライシリーズ ドラゴンクエストシリーズ ドラゴンボールシリーズ ダライアスシリーズ タイトーの看板STGシリーズ。三画面を切れ目なく連結した大型筐体に一画面を埋め尽くすほどの超巨大なボス(魚介類をモチーフ)が出てくるなど、美麗にして大迫力のグラフィックがゲーマーの度肝を抜いた。 またZUNTATAによるサウンドがボディソニックによる重低音で響いてくるのも大きな話題となった。 続編のIIも同様の三(二)画面連結筐となったが、場所を取り過ぎることやメンテナンスが大変なことからこの作品を最後に一画面の作品のみとなった。 …が、最新作の『ダライアスバースト アナザークロニクル』にて突如横長大画面が復活した。 家庭用移植の際には多画面筐体が再現出来るはずもなく移植は不可能だと思われていたが、PCEのCD-ROM2で開発された『スーパーダライアス』は画面を一画面にダウンサイズしながらもオリジナルのエッセンスを最大限に盛り込み、 その完成度の驚異的な高さで各方面に衝撃を与えた。サウンドもオリジナル版をそのまま収録しつつドルビーサラウンドに対応させており、こちらの評価も非常に高い。 しかし以降の移植ではあまり評価が高くないものも多く、PS互換基板で開発されながらPS版の出来が非常に悪かった『Gダライアス』のような作品もある。 項目のあるソフト…スーパーダライアスII/ダライアスR Days(デイズ)シリーズ 18禁 Overflowの出世作となった『School Days』を筆頭とするシリーズ。ちなみに関連商品等にも『○○Days』という名が付く事もある。 アダルトゲームとしては非常に珍しいフルアニメーションを売りとしており、他にも秀逸なボーカル曲、癖があるが優れたシナリオ、キャラクターが人気である。 第1作『School Days(以下スクイズ)』では上記の部分に加えて強烈なBADENDが話題となり、中小規模のメーカーであったOverflowを一躍有名ブランドへと押し上げているが、その一方で、総作画監督ごとうじゅんじ氏の修正が加えられていない部分のアニメーション(俗に言う大陸動画、三文字作画)や、大小様々なバグ、そして没ルートの数々が問題視されている。 第2作『Summer Days(以下サマイズ)』では前代未聞のギガパッチ騒動を起こしてしまい、ゲームの出来を論ずる以前の問題となってしまったが、バグ騒動の終結後は改めてシナリオが評価されており、キャラクターの扱いも一部を除いて概ね好評である。 更にアニメ版『スクイズ』は“Nice boat.騒動”を起こしながらも結果から言えば大成功を収めたのだが、『スクイズ』のPS2移植版『L×H』は追加要素が悉くクソであった為にユーザーどころかメーカーまでもが事実上の黒歴史認定する事態に発展してしまい、ここで一気に勢いを落としてしまう。 続く『Cross Days(以下クロイズ)』は1年以上の延期を繰り返した挙句、ようやく発売されたその内容は同性愛が3分の1を占めていると言っても過言ではない物であり、肝心のシナリオやアニメーションも一部を除いて悉く劣化、更にはOverflow側の非常に拙い対応も相まって大顰蹙を買ってしまい、同ブランドの信頼が著しく失墜する結果となっている。 少なくとも『スクイズ』『サマイズ』についてはバグを除けば評価は高く、特に前者はバグと没さえ無ければ良作Wikiに載せる事も不可能とは言えない作品である。 また、Overflowの他作品と比べると人気が突出している事に加えて、キャラ人気の面においても『スクイズ』メインヒロインの1人“桂 言葉(かつら ことのは)”の人気が多数の新キャラを加えた『クロイズ』発売後であっても他のキャラを圧倒しているという事もあり、製作側もこのシリーズを優先せざるを得ないという問題が発生している。 その為一部では第二の曲芸商法を危惧する声もあったが、『クロイズ』で悪評が祟ったためかOverflowは2012年4月の『Shiny Days』を最後にブランド解散となり、アダルトゲーム市場から撤退したためシリーズ自体も事実上終焉を迎えた。 項目のあるソフト School Days School Days L×H Cross Days テイルズオブシリーズ バンダイナムコゲームス(旧・ナムコ)の看板RPGシリーズの1つ。 ボイスをふんだんに用いた演出、アクション要素の強いリニアモーションバトルシステム(LMBS)、アニメムービーの挿入、藤島康介・いのまたむつみによるキャラクター、有名アーティストによる主題歌の収録で人気を博す。 第1作『テイルズ オブ ファンタジア』はSFCでボーカル曲を流す・王道的でありながら善悪のはっきりしないシナリオなどといった衝撃的な内容で隠れた名作として知られていたが、その後シリーズはPSに展開。人気を集めていく。 『テイルズ オブ エターニア』の発売後開発チームは分離。大きく分けて「シンフォニアチーム」(藤島デザイン・3D・シンボルエンカウント・難易度は低め)と「デスティニー2チーム」(いのまたデザイン・2D・ランダムエンカウント・難易度はやや高め)に作風が分かれている。 そのため、好きな作品の次に出た作品は(作風の違いなどの理由で)全く面白くなかったということも起こりうる。 しかし、最近では作風の違いではなく、スタッフの暴走による影響で作品ファン同士がいがみ合っている状態になってしまっている。 その引き金となっているのが、 最近の予約特典・外伝(シリーズ内ではエスコートタイトルと称される)などにおける度を超えたキャラクター崩壊 、 シリーズ特定作品への優遇である 。 最近では所謂お祭りゲーなどのクロスオーバー作品だけでなく、作品単体のスピンオフ(ドラマCD、小説など)でもキャラ崩壊、キャラ優遇が過剰になっていると指摘されている。 + キャラクター崩壊 妹思いのキャラクターが危険極まりないロリコンにされていたり、過去の事件が原因で幼馴染みをとても気に掛けている設定のキャラクターが、その幼馴染みの事しか見ていない(口を開けばその幼馴染みの名前を連呼してばかり、等)危ないキャラクターになっていたり、本編内でちょっとダジャレを言っただけ(*1)で以降の作品では氷点下レベルの寒いダジャレを特技(と当人が思い込んでるだけ)とする空気の読めないダジャレ好きにされていたり等々、崩壊したキャラクター設定を挙げればきりがない。しかも2番目と3番目に例を挙げたキャラクターは、よりにもよって出演作品の主人公である。 流石に声優陣もこのようなキャラ崩壊に苦い思いをしているようで、例に挙げた2番目のキャラクターの声優などは表立ってその不満を明かしている。 しかし、スタッフはその次の予約特典などでそれさえもネタにしてしまう有様で、もはや声優イジ「リ」という可愛いレベルではなく、声優イジ「メ」という表現が適切な酷い有様となっている。2009年に開催されたあるイベントで人気投票1位を獲得したキャラクターの声優がキャラクターごとメイドの格好をさせられるという事態も起きている。 このようなスタッフを非難するプレイヤーは少なくなく、「オタッフ(*2)」の蔑称で忌み嫌う人間も居る。 もっとも、最近では下記のアビス関連を抜きにしてもリメイク版『デスティニー』などで見られたキャラクター設定の改変や、新作のテイルズに顕著な「特定層に媚びたキャラ付け・ゲーム設定」も見られるために、外伝だけに限らずリメイクへの反発意見もよく見られる。 大元の作品でのキャラクターイメージを壊されたり、ストーリーが崩壊してしまう位なら出さないでくれた方がいいと言うファン心理から来ており、リメイクが発表された際、該当する作品のファンからは反発や絶望の声が上がる程であったりする(歓迎する者も勿論いるのだが…)。 なお、前提として念頭に置いておくべきこととして、メーカーの商品展開・作品の登場キャラクターの個性付けなどからも明らかにキャラクターを前面に売りに出している所が見受けられる「キャラゲー」としての要素が強いシリーズであると言うことがあげられる。しかしそのキャラクターも大事に扱っているとは言いがたい。 それ故に作品は勿論、特定のキャラクターのファンというのもいるために外伝作品やリメイクでそれらを踏みにじるようなことをすると大きく問題視されるのである。 そのため、記事によってはキャラクターや作品の扱いに大きく触れられているものもあるが、それらはあくまでそう言った「キャラゲー」としての商品展開をしているからこそ問題にされる点であると言える(勿論そう言う理由で無いものもあるが)。 もちろん戦闘システムのファンも多い。 + 優遇冷遇 お祭りゲームや各種メディア、予約特典におけるタイトルごとの優遇冷遇の扱いの差が激しく、特に『アビス』『ヴェスペリア』贔屓が露骨すぎるという指摘もある。 タイトルに限らず、『ファンダムVol.2』で藤島康介氏がキャラクターデザインを手がけたテイルズ(以下藤島テイルズと表記)3作品(『ファンタジア』『シンフォニア』『アビス』)しか出てこない事や、その後の『マイソロ2』や『バーサス』諸々での藤島テイルズ(これまた『アビス』『ヴェスペリア』が顕著)への過剰優遇などがあるため、キャラデザイナーごとに優遇不遇があると指摘する者もいる。 特にかつての『アビス』贔屓はすさまじいものがあり、制作陣はクロスオーバー作品や予約特典において他タイトルのキャラを巻き込んで作品愛を表現していた。見方によっては、『アビス』を持ち上げるために都合の良いように他作品のキャラクター・設定を作り替えていると取ることが可能なほどである。 そのため、『アビス』以外のシリーズファンの中にはシリーズのクロスオーバー作品にお気に入りのキャラクターが登場しないことを本気で願う者まで現れるほどであった。その理由は言うまでもなく、出てしまえば『アビス』を持ち上げるために好きなキャラがイジくり回され、結果キャラクターイメージが崩壊してしまう可能性が極めて高いからである。 最近では「作品」ではなく「特定キャラ」の贔屓が酷いという指摘も存在する。最近よく聞かれるのは『アビス』の「ティア」・「ジェイド」、『ヴェスペリア』の「ユーリ」、『グレイセス』の「シェリア」などである。 この他、主に『アビス』・『ヴェスペリア』・『グレイセス』などでは制作に関わったスタッフおよびメーカーの言動が強く非難されることが多い。 その内容も多種多様故、とても詳細を書ききれないのでここでは割愛する。逆に言えばそれ程に異常と言わざるを得ない言動が見られると言うことである。 それに加え、近年は「質より量」を地で行っているとしか思えない発売間隔の短さと、シリーズ一のロードの長さや原因不明のバグが有名な『アビス』やバグが原因で回収される事態がおきた『グレイセス』をはじめ一部の作品では品質管理力の低下が問題になっている。 出されている作品は基本的には良作あるいはそこまで行かないにしてもクソゲーまで言われるようなものではないことが多い。 しかしながら、一長一短型になったりあからさまに特定層に媚びていたりなどの意見が目立つようになっている。 一部作品は戦闘バランスの調整を全部鋼体(*3)に丸投げしているとしか思えない大味な調整になってしまっているものもあり、該当作品ではボスはおろか雑魚でも鋼体をつけてごり押ししてくるため、アクション性の高い戦闘システムに必要不可欠な爽快感とテンポの良さを大きく損ねているとファンからは大きく非難されている。 『シンフォニア』『ヴェスペリア』『グレイセス』の短期間での他機種上位移植や近年の作品にもれなくついてくる阿漕なDLC商法なども相まって、本シリーズはゲーム内容とは別の所で批判をされることが多い。 また、吉積信がプロデュースした『デスティニー2』以降、スタッフの言動やシリーズ展開などのメーカーの異常な姿勢が顕著になっていったと言われている。 最近ではやたら2chネタを入れる癖があり、この点も賛否が割れる所である。他にも、別作品とのコラボも多く、PS3版『ヴェスペリア』ではケロロ軍曹のコスチューム、『グレイセス』ではアイドルマスターや初音ミクのコスチュームを登場させた。 またPSPに移植された『ヴィーナス ブレイブス 魔女と女神と滅びの予言』にテイルズオブシリーズのキャラクターが20人も登場する事となり、強い反発を招いている。といってもたいていスキルをもらったりする程度の登場であるが。 マザーシップ(本編)タイトル テイルズ オブ ファンタジア (GBA) テイルズ オブ ファンタジア -フルボイスエディション- エスコート(外伝)タイトル テイルズ オブ ザ ワールド サモナーズ リネージ テイルズ オブ ザ テンペスト テイルズ オブ ファンダム Vol.2 テイルズ オブ バーサス テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョン X(クロス) デスクリムゾンシリーズ 1996年にセガサターン用ソフトとしてエコールソフトウェアから発売されたソフト、及びその関連作を示す。 デスクリムゾンはそのあまりにも外見も中身もぶっちぎりの低完成度で別の意味で有名となった。当時のセガサターンマガジン(現ゲーマガ)の読者ランキング最下位だった 『大冒険 セントエルモスの奇跡』をも下回る点数を記録、サターン史上最悪のソフトとして多くの読者の注目を集め、その後も最下位クラスを独走していた。 通常なら忌み嫌われるはずのクソゲーなのだが、デス様に至っては嫌われるどころか、その独特の芸術性やエコールの誠意ある対応も相まって、愛すべきクソゲーとして人気を博してしまった。 その後、ドリームキャストにて『デスクリムゾン2 メラニートの祭壇』、アーケードにて『デスクリムゾンOX』がリリースされ、一部の「クリムゾナー」と呼ばれるファンを中心に支持される事となる。 項目のあるソフト デスクリムゾン デスクリムゾン2 メラニートの祭壇 デビルメイクライシリーズ 通称『デビクラ』『デビル』『DMC』シリーズ。カプコンから発売されているアクションゲーム群。自称「スタイリッシュアクション(*4)」。 同社作品『バイオハザード』から派生した作品で、当初同作の4作目として作られていたが「らしくない」と言う事で急遽別の作品として作り直したのがシリーズ1作目『デビルメイクライ(PS2)』以下『1』である。 自称するジャンルが示す通り「如何に敵をかっこ良く倒せるか」をコンセプトに作られ、何れかと言うとヘビーユーザー向けではあるが、格闘ゲームのように複雑なコマンド入力をせずとも簡単に派手な技を出してコンボを決められたり、魅力的な世界観やキャラクターなどが受けシリーズ化された。 が、『デビルメイクライ2(PS2)』は開発チームを一新しシリーズの産みの親である神谷英樹氏が開発に関わらずに製作された事が災いしてか、出来はあまり良くなく黒歴史作品に認定され公式内でもほぼ無かった事にされている。 また、暫らくしてカプコン×ギャガ・コミュニケーションズによる実写映画が発表されたが、『2』が足を引っ張ったのか公開されなかった。 しかし、『デビルメイクライ3(PS2)』は『1』を正当進化させた爽快かつスピード感のあるアクションでシリーズでも評価は高く、のちにアップグレードした『デビルメイクライ3スペシャルエディション(PS2・Win)』以下『3SE』を低価格で発売。名誉挽回しファンからの評価も一層高くなった。 ちなみに『3』以前から順次発売された漫画版『3』は当初全3巻を謳っていたが、3巻は発売されず未完に終った。何があったのか? 更に人気の甲斐あってテレビアニメ化。概ね好評となった。 その後『デビルメイクライ4(PS3・360・Win)』を発売。『3SE』のアクション性を引き継ぎつつ、新主人公や美麗なグラフィックなどでファンの注目を集めた。 で、PS3と360で『DmCデビルメイクライ』が発売。発表当初『3(SE)』以前の最も若い頃のダンテの話を描く事がスタッフから明かされたが、ダンテの外見も行動もまるで別人(*5)な事に加え、ダンテの“天使と悪魔のハーフ”設定や外注作品である事などがファンから反感を買い、遂には計画凍結の為の署名運動にまで発展。実際に提出されたようで、その影響もあってかTGS(東京ゲームショウ)2011にて公式が「続編では無い」と発言、「全く別の作品として製作している」と語った。それでも「『デビクラ』である必要が無い」「こんなのを楽しみにしてる奴はにわかファンか従来の『デビクラ』に余程の不満を持ってる奴の何れかだろ」「外注なんてつまらないに決まってる」と前評判が非常に悪い状態となった。そんなこんなで何とか発売され、アクションゲームとしてはまあまあな出来にはなってはいたが、やはり古参、特に日本のファンからの評価は低い物となりのちのPS4版が日本未発売となる結果に終わった。 因みに実写映画『DmC』が発表されているがほんとに公開するか怪しい所である。 ところで、PSPでも関連作が開発されていたのだが何故か中止となった。もしかして『DmC』を制作するが為に開発中止したのだろうか?真相は謎に包まれている。 また、『1』『2』『3SE』3作のHDリマスター版を1つに纏めた『デビルメイクライHDコレクション』もPS3と360で発売されたがバグなどが原因でこちらの評価も悪い物となった。 2015年にもPS4にてゲームが発売されたが続編ではなくまさかの『デビルメイクライ4スペシャルエディション』。概ね好評だがなんで今更?と思ったファンも多かった。やはり『DmC』や『HD』が足を引っ張ったのか? 尚、本家シリーズのストーリーは1本で繋がっており、明確となっている時系列は『3』→『1』→『アニメ』→『2』→『4』→『5』である。 ドラゴンクエストシリーズ ファイナルファンタジーと並ぶ「国民的2大RPG」の一つ。初代『ドラゴンクエスト』は主人公が世界の様々な謎を解いて魔王を倒すというスタイルやウインドウを使ってコマンドを表示する方法、ターン制を導入した戦闘方式など、日本における「ロールプレイングゲーム(RPG)」の基本概念を形成した歴史的な作品である。 致命的なレベルのクソゲーはもちろん存在しないが、意外なことに『IV』以降は発売直後に批判されることが多かった。 その理由の一つには、ファイナルファンタジーがグラフィックやシステムに新要素を導入し続ける「革新」であるのに対し、DQは「保守」であるということが挙げられる。「ターン制」「主人公が喋らない」「鳥山明・すぎやまこういち・堀井雄二による制作」などの骨組みを頑固に守り続け「DQらしさ」を貫く姿勢が支持される一方で、グラフィックやシステムが格段に優れているわけではないため、マンネリと捉えられていたのである。 近年はこの点がよく工夫されており「飽きやすい」という意見は昔ほど見かけなくなったが、今度は「変わらないDQ」を求める古参プレイヤーや懐古層からの不満が漏れるようになっており、なかなか難しいところではある。 『X』ではついにオンラインゲーム化することが決定し、開発もこれまでのように外注ではなくスクウェア・エニックス内製となり(*6)、プレイヤーの種族を選択できるなど初の試みが行われることになった。 また、ナンバリングタイトルの新作は「最も売れているハードで出す」と言われており、特に『IX』の発表時はDSで出すことへの不満が見られたり(結果的には大成功ではあったが)、DSでリメイクされた『VI』の出来が微妙だったりとゲーム内容とは直接関わらないところでの批判も見られるようになっている。 長寿シリーズでありプレイヤーの絶対数も大きいため、特定の作品(やキャラクター、魔王など)に思い入れが強いプレイヤーが多いことも評価の割れやすい一因である。 例えばgooで行われたアンケートでは、『I』から『IX』の中で最も人気が高いのは『III』、次が『V』であった。一方、下位の『VI』『VII』『IX』は賛否両論があり、一時期は3作とも本Wikiに記事が作られていた(『VI』『IX』は現在はカタログに移動している)。 Yahoo!ゲーム・DQMBVコンテンツ内で2010年8月から9月に行なわれた「一番思い入れのある(ナンバリング限定)主人公は?」というアンケートでは1位が『III』、2位が『V』、3位が『IX』。最下位は『VII』でその次が『VI』。同日に行なわれた「お気に入りの(ナンバリング限定でDQMBVやDQIXに登場のボス限定)大魔王は?」というアンケートでは1位が『III』、2位が『I』、3位が『VI』の裏ボス。最下位は『VII』でその次が『V』のラスボスという結果になっている。 ちなみに、上のアンケートにもあるように歴代の中でも『III』の人気は非常に高く、発売当時はさまざまな社会現象を巻き起こした。発売日には大行列を作る姿がワイドショーで取り上げられるという当時としては異例の事態が起こり、『IV』の発売日には各局のワイドショー番組がこぞって特集を組むほどであった。その一方で、「ゲームショップの抱き合わせ商法」「購入した客の恐喝被害」「児童が学校を無断欠席して行列に並ぶ(*7)」「兄弟喧嘩をした挙句に凶器に火を使った(*8)ために家が全焼」といった問題も多く起きるなど、良くも悪くも多大な影響力を有していることが窺える。 著名人の中にもとんでもない固定ファンがおり、さまざまなエピソードが存在することも有名である。例えば5代目中村勘九郎(現・18代目中村勘三郎)はFC版『III』の発売時に「芸能人で唯一発売日に買えた有名人」としてワイドショーに出演している(*9)し、加山雄三は「PlayStation Awards 2001」で全シリーズを遊んでいることを明かし、すぎやまこういちの曲を絶賛している。また、女優の淡路恵子がラジオ番組「爆笑問題の日曜サンデー」で『IX』のセーブデータが1つしかないためもう1本購入したという話を披露していたり、元首相の鳩山由紀夫が身内とのコミュニケーションツールにしていたり、兄貴こと照英が『IX』に大ハマリしていたりする。 項目のあるソフト ドラゴンクエストVI 幻の大地 (DS)(劣化移植) ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち(賛否両論) ドラゴンボールシリーズ 今更説明するまでもない、鳥山明の漫画及びそれを原作としたテレビアニメを基にしたゲーム作品。主にバンダイナムコゲームス(旧バンダイ(*10))から発売されている。 アクション、カードバトルRPG、格ゲーとジャンルも多種多様で売り上げでもミリオンセラーを多数輩出している。しかし、ゲーマーからの評価は(作品にも因るが)「所詮バンダイ製のキャラゲー」とまでは言わないものの、あまり芳しいものではない。 格ゲー作品を一例にすると、同作のファンと純粋な格闘ゲーマーとの間で求めているものが乖離しているためだと思われる。 しかし、何やかんやで豊富なキャラクターと良好なゲームバランスを両立させた未だにドラゴンボール格ゲー最高傑作と名高いSparking! METEORを始め良作も多くキャラゲーにしてはコアゲーマーでもプレイ者は多い作品で評価されるべき作品は良い評価を受けていたが、ドラゴンボール アルティメットブラストでついにやらかしてしまう… 一般的な格闘ゲーマーは、「対人戦のゲームバランス」を重視しておりプレイヤーの腕前が互角ならどちらにも勝機があることを好むが、DBファンは概ね「原作どおりのパワーバランス(*11)」を好んでいる。 項目のあるソフト ドラゴンボール 神龍の謎 ドラゴンボール3 悟空伝 ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説 ドラゴンボール アルティメットブラスト
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仮面ライダークウガ 【かめんらいだーくうが】 ジャンル 対戦格闘 対応機種 プレイステーション 発売元 バンダイ 開発元 KAZe 発売日 2000年12月21日 定価 4,800円(税別) 廉価版 BANDAI THE BEST 2002年3月7日/2,800円(税別) プレイ人数 1~2人 判定 なし ポイント 原作はハードコアだったがゲームとしては普通 仮面ライダー対戦格闘シリーズリンク 概要 登場キャラ 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 A New Hero. A New Legend. 概要 同名の特撮番組を原作としたゲームソフト。仕様はPS用ソフト『仮面ライダー』『同・V3』に準じているが、操作方法は簡略化されている。 登場キャラ クウガのフォーム(全て別キャラ扱い) マイティ、ドラゴン、ペガサス、タイタン(*1)、グローイング、アルティメット グロンギ怪人・ズ集団 グムン、ゴオマ、メビオ、バヅー、ザイン 同・メ集団 バヂス、ギイガ、ビラン、ガルメ、ガリマ 評価点 劇中で怪人が発したグロンギ語の台詞が、そのまま怪人の技名になっている。 ストーリーモードは、勝利条件が「一定時間生き残れ」「特定の技で倒せ」と、原作に合わせたものになっており、再現度は高い。 同モードのエンディングでは、原作のEDテーマ『青空になる』が流れる。 OPデモのクオリティはPS1であることを考えると結構高い。ただし、クウガのダッシュのモーションが不自然である。 賛否両論点 クウガの各フォームが、勝利時にいかにもなヒーローっぽい「勝ちポーズ」を取る。 「番組の制作意図を無視している」という批判もあれば、「これはこれでアリ」「サムズアップのみでは締まらない」等の好意的意見もある。 番組では、リアリティ重視などの理由から「クウガにはいかにもヒーロー的な決めポーズ等は取らせない」という制作上の掟があった。 一応、戦闘時の構えのようなものはある。 問題点 ゴ集団以上の怪人が、バトルキャラとしては一切登場しない。 慢性的に制作スケジュールが遅れていた上に一種の秘密主義で作られていた番組なので、無理もないが。 デジタルカードには登場している。 デジタルカードは、『仮面ライダー』のゲーム同様既に入手済みのカードを何度も入手してしまう。『V3』では救済措置があったのだが。 更に、入手に条件が設定されているカードもあるのだが、それ以外のカードを全て揃えてもカードを引き続ける事ができるため、カードポイントを無駄に消費してしまう事も有り得る。 「2P対戦で何十回勝て」など、気付きにくい条件のものが何枚もある。 フォームチェンジ機能が無い 本編では魅力的なアクションであるフォームチェンジ機能がゲームには搭載されていない。このため、劇中の様に超変身を再現することが不可能である。 総評 原作番組は、子供向けとは思えないほどハードな内容で話題となり、高年齢層の視聴者を得る事ができたのだが、本ソフトは明らかに子供向けの単純な内容であり、当時のファンの間でも特に話題にはならなかった。 ネタ面も特筆すべき程ではなく、かといって『555』『剣』の様にクソゲーと叩かれるわけでもない、歴代ライダー格ゲーの中でも無難と言える出来となっている。 そもそも本作は原作の内容的に格闘ゲームに向いていなかったのではないかという根本的な問題もあるのだが…。 余談 クウガが登場しているゲーム作品の中で唯一、主人公の五代のキャストが原作通りのオダギリジョー氏となっている。 他のクウガが登場しているゲーム作品(バトライド・ウォー、クライマックスヒーローズなど)では、別のキャストが担当していた。 平成ライダー格ゲーの中では、唯一同キャラ対戦が行える。 とは言っても『仮面ライダー』『V3』や、当時の格闘ゲームでは当たり前の事なのに、同キャラ対戦が不可能になった『アギト』以降がおかしいと言えるが…。 ゲーム本編では出てこないデータ内では、五代雄介のテクスチャーとズ・ガルメ・レが存在する。 なお、本ソフトのスタッフロールには原作番組の東映側プロデューサーが「監修」としてクレジットされているのだが、ゲーム内容にどこまで口を出していたのかは定かではない。 付記しておくと、彼は番組の制作を実質1人で完全に仕切り、児童誌や絵本の記述などにも細かく指示を出していた事で知られている。
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2020年総評案1 大賞 LOVE・デスティネーション 【2020】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所 https //jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58649/1613181301/ 5: 総評1 ◆RRWGPox/b6 :2021/03/02(火) 22 21 36 HOST 48.157.52.36.megaegg.ne.jp 未曽有の厄災と称されたアイ惨の襲来から始まったKOTYeも12周年を迎えた2019年。 光があれば影があるのが世の理。修羅の国でも例外は無く、影を見極めんと魔境に挑むスレ住人とメーカーとの熱き攻防は繰り返される。 財を失い、時間を奪われ、魂を削られ散って逝った勇者達の墓標は選評として歴史に刻まれ続け、激闘によって流された血と涙で染まった大地の上に、バグ・システム・ボリューム等あらゆる要素がストレスとなって文字通りユーザーの精神を崩壊させた「崩壊天使アストレイア」が闇の福音をもたらしたのである。 そして2020年もまだ見ぬ魔境を探求すべく、スレ住人たちは心機一転新たなる闘いの場へ赴くのであった 雪解けが始まる3月、立て続けに2本の朗報が届けられた。 まずはKOTYe開闢から干支の一周をお祝いするかの如く干支を題材とした「神様のしっぽ」が降臨した。十二支にちなんで豪華12人と幼馴染の計13人のヒロインが登場する本作であるが、常識的に考えて多過ぎである。 一人あたりのシナリオが薄くなるのは当然な話。フラグを折りながらシナリオが分岐するシステムで、トゥルー√以外の個別シナリオは殆ど空気で蛇足と称される始末。背景や立ち絵等も手抜き感満載であり、哀れ干支神様は供養される事と相成った。 続いて2019年に次点作を排出したアストロノーツ・シリウスが「絶対女帝都市 ~叛逆の男・カムイ~」でまたもや星空を闇で汚す。 本作はSLGパートとADVパートで構成されているが、SLGパートは単調な作業ゲーで攻略的要素は殆ど無くて正直不要と称されるレベル。ADVパートも設定投げっぱなしな部分が散見される上、最後は昔のジャンプ12週打ち切り漫画のような俺達の戦いはこれからだENDで終わる。 こうなるとM&Mのエロに活路を見出したい所であるが、尺は長めであれどヒロイン格差が大きく、不遇なキャラが多いのが勿体ない。 多重バグを撤去したまでは良かったが、ゲームのつまらなさの撤去は出来なかった模様。再び一等星の光は闇に覆われる事となった。 そして月末には選評が連続で届き活況に沸くスレに謎のメーカーからの更なる刺客が襲い掛かった。 「LOVE・デスティネーション」 人生やり直しを題材としたラノベ等でもありがちなストーリーに見える本作であるが、この作品が持つポテンシャルは誰にも予測不可能な凄まじいものであった。 まず目に付くのはテキストに大量に振られている「ルビ」。余りにも多くて普通に読むだけでも苦痛のレベルなのだが、ルビそのものが意味不明という「間違った誤訳日本語学習ドリル」状態であった。 シナリオにも隙は無い。ヒロインからしてまともなのは1人としておらず、どの√も頭を抱える謎展開で物語が進行する。発生した諸問題も親が解決という主人公のクズ具合も輪をかけて、ユーザーの思考を別の時空に飛ばす謎のスタンド攻撃をかけて来る。 なおCGは比較的安定はしているが、一部ふたなりが混ざっており、属性が無い者が踏み抜けば魂まで木っ端微塵にされる。 なおこの排出元JADEはHP、パッケ、取説のどこにも会社所在地が書かれていない謎の集団(問い合わせ先もビジュアルアーツ)。一から十まで怪しさ爆発の作品であった。 季節は廻り5月、ここで老舗メーカー2社が汚名挽回を懸けて勝負に出た。 まずはクソゲー界のレジェンド、戯画が「ジンキ・リザレクション」で再起を図る。 一応漫画原作物ではあるが、主人公を記憶喪失という設定にしたストーリーで実質的にはFDのような何かであり、原作を知っている人程「?」なストーリーが展開される。 そして最大の問題点はデートシステムと呼ばれる日常パート。好感度と操縦練度というステータスの変動によりシナリオ分岐するのだが、これが最初のキャラクター洗濯時にしか見えない事が攻略の難易度を跳ね上げている。特定のタイミングでしか発生しないイベント等もある中で現在のステータスが確認出来ないのは致命傷であり、自力攻略はほぼ不可能に近い。 ジンキに関しては前作から10年近く経過している上、それすらも駄作だった事がら危険視されてはいたが、ある意味期待通りの戯画マインとして見事購入者を吹き飛ばして見せた。 そしてあかべぇそふとすりぃからはアイドル「墓多DYINGZOMBIES ~Second Chance for BEAUTIFUL LIVE~」がデビュー。 墓多とかゾンビアイドルとか何かをパクったような意味不明な舞台設定から始まり、登場人物にまともなキャラは皆無。終始意味不明なイベントと寒いギャグとが繰り返され、それらが全力で滑ってしまっている。そして、そもそもゾンビに萌えを感じるユーザーなど居ないとは思われるが、ゾンビ肌でのエロシーンは一切無いという逆理不尽仕様。 修羅の国の墓多ではなく、別の修羅の国へのエントリーデビューを果たす事となった。 この時期日本列島ではコロナ禍で大騒ぎとなったが、修羅の国でもここからパンデミックソが発生。毎月の様に選評が届けられることとなる。 まずは本年度の騎士ゲー代表としてensembleから「Secret Agent~騎士学園の忍びなるもの~」が名乗りをあげた。 騎士なら中世的なイメージが浮かぶのが普通だが、やたらハイテクな舞台設定であり、それで忍者とか学園都市とかいろんな設定を混ぜ込んだ結果見るも無残な仕上がりとなってしまっていた。シナリオを理解するのは至難の業で、整合性を語る以前の問題とまで称される始末。騎士ゲー=地雷の方程式の証明がまた一つ積み上げられてしまったようだ。 GLASSESの「メガスキ! ~彼女と僕の眼鏡事情~ 伊波乙葉編」はメンヘラヒロインと思考がおかしい主人公の狂ったストーリーで、眼鏡設定はとって付けたオマケのようなもの。 980円でも許されないとの声が上がる。 ninetailの「創神のアルスマグナ」からもまさかの悲報が届く。 ゲーム性のある作品では比較的安定していたメーカーだったが、本作は売りであるはずのRPGの部分に問題を抱えてしまっていた。ダンジョン内の移動処理が全体的にもっさりとして遅い上に余計なエフェクトが加味される事によってストレスを増やす。また、クレストと呼ばれる装備品が敵からのドロップでの入手がメインであり、その性能差が激しい為にセーブ&ロードの繰り返しを強いられる作業ゲーと化した。 一応初期設定で難易度が選べる親切設計ではあるのだが、購入者がこのメーカーに求めるものはゲーム性である事を考えると一線を超えたと評価されても仕方あるまい。 プラリネの「彼女がアイツで、俺はだれ!?」は前世の記憶を元に繰り広げられるラブコメ物・・・のような抜きゲーで歴史設定に期待した人には地雷となったようだ。 作中で披露された豆知識のオンパレードに精神を犯された選評者の魂の悲鳴がスレに響き渡った。 SAGA PLANETSの「かけぬけ★青春スパーキング!」も期待外れとなったようだ。最終ヒロイン√は評価されてはいるのだが、ルートロックがかかっており他のヒロイン全てをクリアが必要であり、問題はその他ヒロインのシナリオがワンパターンのテンプレ凡シナリオ障壁として立ちはだかる。直近の作品が金色であった事が最大の不幸であったかも知れない。 おうちじかんの「Honey*Honey*Honey!」は男女が2m以上接近出来ない設定の社会で繰り広げられるコメディ作品だったが、圧倒的なボリューム不足。 野良猫の絵師によるエロについては一部評価はされどBGMが無いとか有り得ない手抜きもあり、シーンは18と抜きゲーとしても合格点は厳しく、売り逃げではとも囁かれた。 その点抜きゲーとして見たらsukaradogの「スケベな処女のつくりかた」はロープラな分マシだったかも知れないが、こちらはタイトル詐欺であり、ヒロインは最初からビッチで全然作ってないとの突っ込みを受けた。 なおこの作品はBGMや背景は過去作の使いまわしであり、その方面でもしっかりと抜いていた。 evoLLの「Hではじめた絶品バーガー ~え?ご注文はおっぱいですか~」は主人公の顔が怖いネタから始まる寒いネタもさることながら、BGMやCGも低品質、そしてシステム地雷まで抱えてミドルプライスと褒められる部分は皆無。パケ絵の見た目からして悪いので犠牲者が少なかった事を祈りたい。 そして、2020年で最も話題となった暴走機関車が黒煙をまき散らしながらの登場となる。 Loseの「まいてつ Last Run!!」 本作品は前作「まいてつ」からヒロインやシナリオを大幅追加して完全版として発売されたものである。前作は何度も再販を繰り返して販売された名作であり、その完全版ともなれば誰しもが期待して当然の作品であった。 が、その期待は豪快に裏切られる事となる。問題となったのは「エロ」。18禁作品で最も重要なモノの1つなのだが、まずは前作にあったエロ描写が無くなるという惨劇が購入者を襲う。完全版なのにエロが劣化するとは考えられない仕打ちである。更に追加ヒロインにエロが無い事も判明する。エロが無いヒロインの存在は別段珍しい事では無いが、パケ絵中央のメインヒロインにエロが無いとは誰が予想しただろうか。 但し、基本的に元が良ゲーであり、これで終わればガッカリゲー判定だったであろう。 だが、これで終わらなかった・・・ 外部の個人運営のサイトに極端な点数投稿が相次いだ事で、メーカーが自社に関する全ての情報を削除をさせるという前代未聞の暴挙をやらかした。これには一般の利用者もびっくり。大手サイトのニュースにすら取り上げられる事態となり、当然の如くメーカーに非難の声が殺到、爆発炎上となった。 結局サイトの情報は基本情報のみ残され、不満の声があがっていた部分については追加シナリオをファンサイト登録者限定ではあるが無料作成・配布するという告知を以て決着とされた。 神懸り的な盤外戦を前にしてスレもヒートアップしたが、パンデミックソの終焉はまだ見えなかった。 近年冴えないエウシュリーの「天冥のコンキスタ」でもクソラスター発生となった。 問題点はシナリオとエロの「薄さ」。エウシュリーの売りであったゲーム性の部分もアベンドが無いと苦行のゲームバランスで、これでフルプライスとあっては褒める部分が見当たらない。 Wonder Foolの「まおかつ! -魔王と勇者のアイドル生活-」からも陽性反応が出る。 こちらも問題点は同じく「薄さ」。原画以外のスタッフが入れ替わっている辺りも危険信号だが、フルプライスながらBGM、CG等に至るまで全体的に過去作からパワーダウン。特にいただけないのがシナリオで、徹底した省力化が図られており、それはヒロインと仲良くなる過程やアイドル育成の過程といったストーリー展開の根幹に至ると思われる部分にまで及んでいる。 ライターは別メーカーで良作を書いている力量のある人物であり、これでこうなるなら足りなかったのはメーカーの予算と良心のどちらなのであろうか。 魔王が出るなら、その落胤であるももいろPocketも負けてはいられない。戦国時代にタイムスリップした主人公による歴史物の「オレは姫武将を孕ませたい!」で王座奪還を狙いに来た。 本作では信長等が姫武将として女性化しており、攻略対象は姫武将5人。問題の1つは登場人物の少なさで上記ヒロイン5人と主人公、あとはモブとEDで一部の名前が出るだけの武将しか登場しない。これが原因で交流といった要素が制限され、キャラの個性が失われた。 またシナリオについても主人公は姫武将と子を成す事とタイムパラドックスを回避する目的を両立させようとするのだが、ライターの力量不足か、√によって設定投げっぱなしが散見される。 システムも何故か重く、更にエロも動画の出来がイマイチな点が地味なストレス要素となり、2年連続のエントリーとなった。 更に安定して低品質なロープラ作品を大量生産しているアパタイトも「まごかつ ~可愛い孫のためなら中出しOK…~」でダメ出しを受ける。 遺影がイエーイで一世を風靡した祖母シリーズに需要があるのかは全くを以て不明であるが、人間かどうかも怪しいキメラボディに少年に見えない主人公等、CGは完全崩壊。 おばあさんに欲情する時点で病院行けのレベルであるが、そんな事は考えずに最後まで狂人的なシナリオが展開される。例えロープラであっても許されるレベルを軽く超えた危険物であった。 そして年の最後にはCabbitの「鍵を隠したカゴのトリ -Bird in cage hiding the key-」が捕獲された。 度重なる延期でフラグを立てていた本作であるが、実際に発売された中身はやはり延期してコレかという代物であった。シナリオはミステリー物でありながら推理要素は皆無であり、隠されていた真実はどうして気付かないといった程度の代物。問題解決に主人公はほぼ役立たずに終わる。恋愛要素も気付いたら好きになっていたという超展開で、CGもヒロイン4人分のものしか無い上に背景はフリー素材レベルの低品質。原画の質が良い事でエロシーンが安定なのは救いだが、12シーンでミドルプライスはコスパが悪い 年が明けても祭は終わらなかった。新年早々に定期的にクソをひり出すルネの「巨乳女士官洗脳催眠 「お前のような男の命令に従う訳がないだろう」」に逮捕状が出る。 エロの大半が似たようなシーンだったり、堕とす理由がイマイチだったりともあったが、本作最大の問題点は「ボイス」。催眠状態の狂った喘ぎ声のテキストの演技の難度の問題もあったが、キャラのイメージに合っていないキャスティングでエロが台無しになってしまっていた。 続いてTriangleもプリンセスクライシスでKOTYeの門を叩く。比較的安定した作りのメーカーではあったが、今回は複数の問題を抱えての御用となった。 最大の問題はシナリオ。設定はあれどもストーリーは限られた狭い空間のみで進行し、殆どの設定は投げっぱなし。教授でありながら魔王に寝返った主人公の行動にも不自然な点が目立ち、知るはずのない魔王が女性である事をいつの間にか知っていて、魔王を篭絡する方法も何故そうなった不明なご都合展開。ヒロイン勢も行為に及んでいるのに若返った主人公と教授が同一人物だと誰も気付かない。そして最後は教授は死んだ事にしてぶん投げる。 バトルも普通につまらない代物でぶっちゃけ不要。 そこに公式にあった主題歌が製品版で一切流れない謎仕様が追い打ちをかける。メーカーはOPは無いと回答したが、公式ではムービーと主題歌は流されており、実際は無かった事にしたのではないだろうか。 そして1月末の〆切直前に最後の選評作としてTRYSET Breakの「黒ビッチギャルがキモオタに堕ちるまで ~監禁凌辱配信日記~」が滑り込んできた。 懺悔島、ブラック企業とハイレベルなクソを排出してきたTRYSET Breakであるが、過去作のようなインパクソは無くても、ヒロインが黒ビッチギャルで主人公がキモデブな時点でかなりアレ。1クリックで射精しながら全身フェードインとかキン肉ドライバー炸裂後じみたダイナミックな体位とか抜きでは無く笑いを狙ったようだが、ここまでくればクソの領域。これに怪しい日本語や狂ったCGも隠し味的に混ぜられており、クソゲーとしては十分な内容であった。なお、DX版の特典内容が過去作から劣化していた点は見事に購入者の裏をかき流石という他は無い。 2020年度は毎月選評作が排出され、最終的に計22本のエントリー作が登場する大豊作となった。これを以て次点及び大賞の発表を行う。 次点は、 「まいてつ Last Run!!」 大賞は、 「LOVE・デスティネーション」 と決定する。 小粒との声が多かった2020年度はゲームとして成立しないバグゲーこそ出なかったものの、コロナ禍の社会情勢を反映してか中身の薄い作品が主流となった。 利益を出す為に経費かけずに手を抜くのは非常に簡単であり、そして今まで最も繰り返されてきた愚行である。 だが、真剣に制作した結果がクソゲーであったならば、その作品は批評する価値があると考える。何故ならそれは「失敗」であり、同時に「成功」の元と成り得るものだからだ。 手抜きは単なるユーザーへの「裏切り」であり、そこから得られるものは何もない。 Kotyeは「怒る」場所ではなく、「笑う」場所なのだ。ならば本気の作品にこそ栄えある笑讃を贈りたい。 「LOVE・デスティネーション」は明らかに他の作品とは違う努力のオーラが感じられる作品であった。 苦行とされたルビは付けないのは簡単だったはずで、ひらがな、カタカナ、当て字、意味不明な単語も製作者にとっては訴えたい何かを表現しようとした結果であろう。 ヒロイン設定やシナリオも安易に他の作品を真似する事をせず、こういう事をしてはどうだろうかとの挑戦の様にも思える。 システムも余りにも独創的過ぎた為に非常に使いにくいものではあったが、良いものを作りたいとの努力の跡は伺えた。実際これだけ個性的でぶっ飛んだ作品であるにも関わらずバグ等が無いのは凄い事である。きっとデバックも真剣に行ったに違いない。 そして制作陣は知名度が無い怪しい集団ではあるが、知名度に頼らず突貫してきた潔さはある意味称賛に値する。 全力で向き合って生み出された様々な要素が混ざり合って化学反応を起こし、見事全てが豪快に滑ったのが「LOVE・デスティネーション」という怪作の正体なのだ。このクソが肥料となり、いずれ新しい生命の礎となる事を期待して大賞を進呈したい。 「まいてつ Last Run!!」も前作が紛れもない名作で、それを超えようとしたある意味では挑戦作であり、決して手抜き作品などでは無い。 伝説に残る盤外戦も本気で作った作品だからこそではないだろうか。 作品そのものは単なるガッカリゲーが妥当な評価なのだろう。だが、ガッカリとは一種の相対的評価であり、今回の相対評価対象は明らかに前作である。その視点で見た場合、期待されていた内容との距離が問題であり、完全版を謳った事も踏まえると普通のガッカリゲーとは明らかに距離が遠かったように思える。製作者にも言い分はあるだろうが、相手にその真意が伝わらないなら意味を為さないのが世の理。2020年のKotyeを最も盛り上げてくれた功績も考慮し次点とさせて頂く。 「クソゲーとは何か」 Kotye開闢以来この解答は得られていない。それは所詮は多数決的な何かであって、人の数だけ存在し、時代と共に変遷していくからである。 バグ、システム、CG、シナリオ、未完成・・・、それぞれ最凶の必殺技をもって勇者達を苦しめ葬ってきた過去の魔王達。そして本年は「ルビ」という呪文によって新たなる魔王が召喚されたのである。 光があれば影がある。今後も新たなる魔王が誕生するのであろう。だがそれは光があるからに他ならない。 ならば我等は高らかに笑おう。それこそが散って逝った勇者達への供養と、光ある明日への道標となるはずだから・・・ 最後に事実上最終作となった次点作に鎮魂歌を捧げ、本年度の総評の締めとしたい。 クソゲ 茜の空へ立ちのぼる キセキ はじまりの汽笛 キョウキノサタ 遥か自由な雲になってどこまでも マツリ 路は続く ゼンダイミモン 君と見た夢のさき越えて クソ ヲワル 愛を語り継げるようにと繋ぐ Last Run 29: 総評1 ◆RRWGPox/b6 :2021/03/03(水) 01 35 47 HOST 48.157.52.36.megaegg.ne.jp 9 に変換、入力ミスがありましたので訂正させて頂きます 季節は廻り5月、ここで老舗メーカー2社が汚名挽回を懸けて勝負に出た。 まずはクソゲー界のレジェンド、戯画が「ジンキ・リザレクション」で再起を図る。 一応漫画原作物ではあるが、主人公を記憶喪失という設定にしたストーリーで実質的にはFDのような何かであり、原作を知っている人程「?」なストーリーが展開される。 そして最大の問題点はデートシステムと呼ばれる日常パート。好感度と操縦練度というステータスの変動によりシナリオ分岐するのだが、これが最初のキャラクター選択時にしか見えない事が攻略の難易度を跳ね上げている。特定のタイミングでしか発生しないイベント等もある中で現在のステータスが確認出来ないのは致命傷であり、自力攻略はほぼ不可能に近い。 ジンキに関しては前作から10年近く経過している上、それすらも駄作だった事から危険視されてはいたが、ある意味期待通りの戯画マインとして見事購入者を吹き飛ばして見せた。