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バニラ・オプションとは,通常の基本的なオプション取引のことをいう.これに対し,通常のオプション取引に特殊な条件を加えたオプションを「エキゾチック・オプション」と呼んでいる. バニラという名称は,アイスクリームの(プレイン)バニラのように基本となるものから由来し何も飾りが無いという意味からこのように呼ばれている. (M) /
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ノストラダムスの伝記研究の歴史について概観する。 「ノストラダムスとは何者か」 を考えるとき、彼の生涯を実証的に裏付けてゆく作業は欠かせない。しかし、それが本格化したのは20世紀半ばになってからのことであった。 伝説の形成 ノストラダムスについての最初の評伝はジャン=エメ・ド・シャヴィニーの 「ミシェル・ド・ノートルダム師の生涯に関する小論」 だろう。これは彼の著書 『フランスのヤヌスの第一の顔』(1594年) に収録され、17世紀以降の『予言集』 の多くの版に再録されたことで、そこに描かれたユダヤ系の名家に生まれ、医師としても予言者としても絶大な成功を収めたノストラダムスの生涯や人物像が、大いに広められた。 断片的な情報ではあったが、ノストラダムスの実子セザール・ド・ノートルダムの『プロヴァンスの歴史と年代記』(1614年) も、ノストラダムスについての情報を提供した。 【画像】 『故ミシェル・ド・ノートルダム師の占筮に関するシャヴィニー殿の解説』復刻版。『フランスのヤヌスの第一の顔』の部分的な再版。 17世紀になると、匿名の解釈書 『ミシェル・ノストラダムス師の真の四行詩集の解明』(1656年) が、フロランヴィルの領主との「城豚と黒豚の話」 など、後の多くの文献に引き写される伝説を収録した。 18世紀には、ノストラダムスの姪の孫にあたるパラメド・トロン・ド・クドゥレ(未作成)が手稿 『ミシェル・ノストラダムスの物語の要約』(18世紀初頭)(*1) を執筆し、シクストゥス5世との出会いのエピソード、パリにおける迷い犬を発見した話などを紹介した。 また、同時期の作家ピエール=ジョゼフ・ド・エーツによる 『ノストラダムスの生涯』(1711 / 1712年) には、ノストラダムスが古代ユダヤの失われた十支族のひとつであるイッサカル族の末裔であるとする系譜が語られるなどした。 こうした伝説的なノストラダムス像の形成にとって欠かせなかったのが、匿名の伝記 『ミシェル・ノストラダムスの生涯と遺言』(1789年) である。これはエドム・シャヴィニーという実在しない人物の手稿などに基づいたと主張する怪しげな伝記だが、エドムの名がしばしばジャン=エメ・ド・シャヴィニーと混同されたためか、シャヴィニーの著書として誤って紹介した文献もしばしば見られた。この文献において、「若き占星術師」 と仰がれていたという学生時代のエピソードなどが登場した。 19世紀においてはウジェーヌ・バレストの『ノストラダムス』(1840年) が、手稿であったトロン・ド・クドゥレの伝記からもエピソードを再録するなどした。シクストゥス5世のエピソードを実質的に広めたのは、バレストといってよいであろう。 実証的研究のはじまり こうして伝説的なノストラダムス像は時代を追うごとに膨らんでいった。 1930年代には伝記作家のジャン・ムーラとポール・ルーヴェによる 『ノストラダムスの生涯』(1930年) や、ラブレー研究でも知られたジャック・ブーランジェの 『ノストラダムス』(1933年) などが刊行されたが、それらにはまだ伝説的色彩も多く残されていた。 ブーランジェの紹介にかなりの程度依拠している渡辺一夫の「ある占星師の話」(1947年) は日本最初のノストラダムスの評伝といえるが、上記のような事情から、伝説的要素が十分に排除されてはいない。 前後する時期に、実証的な伝記研究に先鞭をつけた人物が現れた。サン=レミ=ド=プロヴァンスに移り住んだ精神科医エドガール・ルロワである。ルロワは郷土史にも関心を持ち、サン=レミとゆかりの深い人物として、ノストラダムスや画家ゴッホについて調査するようになった(*2)。ことにノストラダムス研究においては、サン=レミや周辺の自治体の古文書館に残る史料を丹念に調査し、ノストラダムスやその一族についての実証的な姿を明らかにした。 ルロワは数多くの論文を残したが、たとえば 「ノストラダムスの諸起源」(1941年)(*3)では、ノストラダムス一族が伝説的な学識者の名門などではなかったことが明らかにされた。また、1960年の論文 「ノストラダムスの曽祖父ジャン・ド・サン=レミ」(*4) は、題名の通り、曽祖父ジャン・ド・サン=レミについて検討したものだが、ノストラダムス幼年期の教育係とされたジャンについて、史料によって裏付けられるのがどのような生涯であったのかを明らかにし、ノストラダムスが1歳になるかならないかのうちに没していた (=つまり教育係をつとめたとは考えられない) ことが確認された。 ルロワはまた、古文書での実証だけでなく、地元サン=レミの精神科医という利点を活かし、ノストラダムスの詩篇には、幼年期の記憶、すなわちサン=レミの景色や近隣のグラヌム遺跡と一致するモチーフが存在することを初めて指摘した。ルロワの指摘のすべてが現在の実証的な研究で支持されているわけではないが、百詩篇第4巻27番や百詩篇第5巻57番についてはほぼ定説化しているといってよい。 ルロワは生前に多くの論文を発表したが、本としてまとめられることはなかった。しかし、ルロワの娘の尽力などにより、1972年に『ノストラダムス、その起源、生涯、作品』 として結実し、1993年にも再版された。これはノストラダムス伝記研究の基本文献というべきもので、たとえば、志水一夫が自身の新発見と主張していた逢い引きを見抜いた話の出典にしても、志水よりも先にこの本の中で指摘されている。 ルロワの伝記研究、特に先祖の系譜について重要な補完をおこなったのがウジェーヌ・レー(未作成)である。彼は1968年の論文 「ミシェル・ド・ノートルダムの父系の先祖」(*5)にて、ルロワが見落としていた古文書の掘り起こしなども行い、ルロワが明らかにしていた系譜を拡充した。たとえば、ほとんど名前しか明らかになっていないが、ルイとピエールというノストラダムスの2人の弟の存在は、レーの研究で明らかになったものである (前述のルロワの著書では、編者による補記の中で言及されている)。 新文書の発見と研究 ウジェーヌ・レーのもうひとつの貢献は、ノストラダムスの往復書簡のうちBN ms. Lat. 8592について、最初のまとまった紹介を行なったことである。彼の論文 「ミシェル・ド・ノートルダムの往復書簡断片の概要」(1961年)(*6)は、重要な書簡の全訳とそれ以外の書簡の要約から成っており、この分野での先駆的業績となった。 体系的な分析と紹介を行なったのがジャン・デュペーブで、彼の著書 『ノストラダムス 未公刊書簡集』(1983年) は、BN ms. Lat. 8592のすべての書簡のラテン語原文の転記とフランス語による要約が収録されており、この問題を考える上での基本文献となっている。 書簡の研究は、ノストラダムスのこまごまとした生活状況のいくつかを明らかにしたほか、ノストラダムスの宗教観などに関して、公刊された文献とはまた別の側面を明らかにした。 秘書ジャン=エメ・ド・シャヴィニーに関する様々な伝説に再考を迫った点でも重要である。シャヴィニーの伝記研究については、特にベルナール・シュヴィニャールが体系的に展開し、その成果の主要部分は『ノストラダムスの予兆集』(1999年) にも収録された。 1990年にはルロワやデュペーブの研究成果に、自身の現地調査を交えたジェイムズ・ランディ(未作成)の『ノストラダムスの仮面』 が公刊され、そうした研究が英語圏に広まることに貢献した。日本では竹下節子による伝記『ノストラダムスの生涯』(1998年) に、ルロワ、デュペーブ、ランディらの研究が取り込まれている。竹下の著書には、1990年代になって発見されたというノストラダムスの最初の結婚に関する史料への言及もあり、アンリエット・ダンコスの名前がはじめて明らかにされた。 【画像】 ジェイムズ・ランディ 『ノストラダムスの仮面』 英語圏では、ピーター・ラメジャラーがノストラダムス生誕500周年に際し、『知られざるノストラダムス』(2003年) を著すなど、実証的なノストラダムス像の構築に意欲的である。 一族の研究 ノストラダムス一族の中でも、実弟ジャン・ド・ノートルダムや実子セザール・ド・ノートルダムに関する文学的な検討も行われるようになっている。 ジャンについては、ジョゼフ・アングラードによる先駆的な研究が20世紀初頭に存在していたが、それに続く研究はあまり見られなかった。しかし、ジャンの作品を主題とする博士論文をまとめたジャン=イヴ・カザノヴァのように、新しい研究も出現している。 【画像】 カザノヴァ 『16世紀プロヴァンスにおける史料編纂と文学 ジャン・ド・ノートルダムの作品』 セザールについては、テレンス・ケイヴの著書 『1570年頃から1613年のフランスにおける信心深い詩』(1969年) の第7章で詩人としての分析が行われており、ケイヴは翌年に 「セザール・ド・ノートルダムの信心深い詩における画法と情熱」(*7)という論文を発表し、画家としての側面との関連も考察した。 画家セザールについての研究は少ないが、ジャン・ボワイエによる 「16世紀における2人の忘れられた画家 エチエンヌ・マルテランジュとセザール・ド・ノートルダム」(1972年)(*8)が発表されている。 【画像】 テレンス・ケイヴ 『1570年頃から1613年のフランスにおける信心深い詩』 セザールの詩作品については、断片的に復刻なども行われていたが、2001年にはついにドローズ社の「フランス文学テクスト」叢書の1冊として、ランス・ドナルドソン=エヴァンス編纂による校訂版 『霊的作品集』 が刊行された。父であるミシェル・ノストラダムスに続き、息子セザールの作品もまた、文学的研究の対象として権威ある叢書に加えられたのである。 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
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紅神龍エクスプリプス R 火文明 (8) UMAクリーチャー:UMAボルケーノ・ドラゴン 6000 ■W・ブレイカー ■自分のクリーチャーは攻撃されない。 ■このクリーチャーがバトルに勝った時、このクリーチャーよりパワーが大きいクリーチャーをすべて破壊する。 ■リセット 変身前⇒《砲兵の重火器》 作者:切札初那 フレーバーテキスト 収録 NDM-06 「冒険編 ステージ1 ダークモナーク洞窟」 名前 コメント
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人気商品一覧 @wikiのwikiモードでは #price_list(カテゴリ名) と入力することで、あるカテゴリの売れ筋商品のリストを表示することができます。 カテゴリには以下のキーワードがご利用できます。 キーワード 表示される内容 ps3 PlayStation3 ps2 PlayStation3 psp PSP wii Wii xbox XBOX nds Nintendo DS desctop-pc デスクトップパソコン note-pc ノートパソコン mp3player デジタルオーディオプレイヤー kaden 家電 aircon エアコン camera カメラ game-toy ゲーム・おもちゃ全般 all 指定無し 空白の場合はランダムな商品が表示されます。 ※このプラグインは価格比較サイト@PRICEのデータを利用しています。 たとえば、 #price_list(game-toy) と入力すると以下のように表示されます。 ゲーム・おもちゃ全般の売れ筋商品 #price_list ノートパソコンの売れ筋商品 #price_list 人気商品リスト #price_list
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エクストリームガンダム リフェイザー・カルネージEXTREME GUNDAM REPHASER CARNAGE 登場作品 ガンダムEXA 型式番号 UNKNOWN 全高 UNKNOWN 重量 UNKNOWN 所属 マーズI 武装 ミサイルランチャービームキャノンファイヤーバンカー投射式ジャミングシステム腕部高純度ビームユニット大型ビームライフル大型2連装キャノン「カルネージストライカー」 搭乗者 セシア・アウェア・セスト 【設定】 エクストリームガンダムのデータを基にマーズIで開発されたモビルスーツ。 リフェイザー・カルネージはカルネージ・フェイズの発展型となる射撃進化型補助兵装。 オリジナルとの違いはモスグリーンを基調としたカラーリング、武装面では武装の殆どをカルネージ・ストライカーに集約していたオリジナルと異なり、肩部にミサイルランチャー、両腰部にビームキャノン、両腕に高弾速ビームガンを内蔵した近接戦用のクローが追加されている。 【武装】 ミサイルランチャー 両肩部に装備されているミサイル。 ビームキャノン 両腰部に装備されているビーム砲。 ファイヤーバンカー 両腕部から火炎を発生させる実体弾を射出する。 火炎の鞭としても使用可能。 投射式ジャミングシステム 腕部から球状のビームを発射する。 腕部高純度ビームユニット 両腕部に装備されているクロー付きのビームガン。 弾速が早く、有線で射出する事も可能。 大型ビームライフル 大型のビームライフル。 ex-機と異なり連射機能が無い代わりに、移動撃ちが可能となっている。 大型2連装キャノン「カルネージストライカー」 背部に折り畳まれている大出力の2連ビーム砲。 高高度からの対地射撃を行う事も可能。 【原作の活躍】 【搭乗者】 セシア・アウェア・セスト CV:竹達彩奈 マーズIの統括者アル・アダがセシア・アウェアを元に作り出したホロアクター。 黒と緑の衣装を身に纏い、片目が前髪で隠れており、性格が内気な点がオリジナルと異なる。 単行本での説明は「ヤンデレ少女」。しかし、EXAVSの彼女は病み要素は薄い。 ちなみに腐っている趣味を持っていて、レオスとアル・アダ(彼女らの創造主でありレオスの敵)の薄くて高そうな漫画を所持していた。誰が描いたのやら。それともお手製だろうか?ちなみにその漫画はアル・アダの手によって処分された。 MBONから参戦したキマリストルーパーがエクセリアと組んだ時の出撃台詞に「俺とアインの関係を、セストとやらが喜びそうだと?お前、何を言っている?」というものがある。 また、ナビとしての台詞から察するに冬(恐らく夏も)の一大行事にも出かけており、結構な額を使っているようだ。というか西暦が終わったor2100年代に突入した後にも続いてるとは、コ○ケ恐るべし… まあ、EXAではGダイバー用に必要ないであろう食事のできる場所とかが存在しているので娯楽のために残されているのかもしれない。もっと後世に残すべき文明があるのではないだろうか ちなみに、バトルナビにして味方との連携攻撃に成功すると「美しい純愛の形」というが、原作的に絶対にありえない組み合わせ(サーシェスとネーナとか)でも、男同士でも女同士でも挙句の果てには自分同士でも、複座の機体(DXや本作のパイロット絵ならフォビドゥンとか)でも言うという、色々と末期な面が垣間見える。アシストの攻撃も自機の攻撃扱いなので、フロスト兄弟では言わない。きっと彼女は無機物でも行けるタイプなのだろう。 余談だが、初代ガンダムのブームが来るまで作品を支えてくれたのは彼女のような趣味を持つ御姉様方だったとか。流石にセストと違い、シャアやガルマ等の美形が受けていたそうだが。 そして、本編で左遷されたシャアを復活させるために抗議の手紙を送って最終的にキシリア閣下を動かしたのも、彼女らである。 ちなみに漫画版ではセストの元であるセシアにも特に必要性はないのにレオスを女体化させて着せ替えを楽しむというシーンがあった。つまり、セシアにもそんな趣味があるのだろう。 【VS.シリーズの活躍】 EXVS.MB 前作までのエクストリームガンダムに代わって最終ステージのボスとして登場。 実装されたのは2番目となる。 前述の通りex-のカルネージと比べると武装が増加しており、コンテナミサイルや腰部ビームキャノン、クローからの高弾速チャージショットを使用してくる。 反面、一部の武装が削除もしくは弱体化がなされており、カルネージストライカーのコンテナミサイルが削除されていたり、ビームライフルが移動撃ち出来る代わりに連射出来なくなった。 また、格闘技がかなり減っており、ファイヤーバンカーの薙ぎ払いしかない。 他にもex-カルネージにあったヒットストップも削除されており、ゲロビで削りにくくなっている。 この機体の最大の特徴もとい弱点は、浮遊系MAやシャンブロのようにステップが出来ず、各種武装をブーストダッシュキャンセル出来ないこと。そのため、プレイヤー側の攻撃を避けるに避けられず被弾し続けてしまい、呆気なく倒されてしまう事もしばしば。 一応、武装のキャンセルルートは存在しており、大型BR→火炎弾orビームキャノンorCSといった感じに攻めることも出来る。 但し、武装の火力自体はex-カルネージをも上回る。動きが鈍いからといって舐めてかかってはいけない。 EXVS.MBON BルートのB-9EXにて隠しボスとして登場。 ex-カルネージとRカルネージのどちらかがランダムで登場する。 上記の通り本作より登場したキマリスでエクセリアが僚機で戦闘開始時にセストに言及する台詞がある。 【勝利・敗北ポーズ】 いずれも通常の方法では閲覧できないため、自己責任で。 勝利ポーズ ニュートラルポーズのまま直立不動。 敗北ポーズ 勝利ポーズと同様。
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登録日: 2011/08/20(土) 00 16 16 更新日:2022/10/08 Sat 22 21 37NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 そこにアイロンがあるから アイロン エクストリームアイロン掛け エクストリームスポーツ シュール スポーツ ドヤ顔禁止 フィル・ショウ 氷室の天地 皮肉なアイロンがけ 『エクストリームアイロン掛け』とは、どれだけ意外性のある場所でアイロン掛けができるかを競うスポーツである。 アイロン(iron)+皮肉(irony)がかかっている。 その場所は様々で、山の頂上であったり、スカイダイビングの最中であったり、果てはスキューバダイビングの最中であったりする。 ちなみにこの競技中はどうしても周囲の環境に左右されてしまうためか、衣服のシワを伸ばすという本来の目的が果たせない場合もある。 だからといって節子、それアイロン掛けやないなどと言ってはいけない。 あくまでアイロンをかけるのが目的であって、シワをとるのは二の次三の次。ただ最近はシワとりもやってのける人もいるらしい。 ちなみにこの競技に臨む競技者をアイロニストと呼ぶ。 ■歴史■ イギリス人のフィル・ショウが自宅の裏庭でアイロン掛けをしたことが起源とされる。 1999年、この競技をいたく気に入ったフィルは、世界中に広めるため放浪の旅に出る。 その旅の最中、なんと競技会を発足させるに いたった。 しかしこの男、ノリノリである。 そして2002年、ドイツのミュンヘン郊外にて第一回世界大会を開催。 大成功を収める。 ■ルール■ この競技に臨むに当たって、最重要なルールが一つ。 涼しい顔でアイロン掛けをしなければならない。 どんなに高い山の上であろうと、つり橋の上であろうと、火口付近であろうと、空中や水中、無重力空間であろうと、 涼しい顔でアイロン掛けをしなければならない。 なんでもない顔をしつつ地上のあらゆる場所でアイロンをかける…実にシュールな光景ではないか。 ■問題点■ ここまで読んでくれた貴方には、この競技がいかに高尚な競技かがお分かりいただけたことだろう。 しかし問題点もある。 コンセントがないのである。 そういった場合、競技の成立初期は小型発電機も担いでいく必要があった。 だがこの問題を解決するため、近年ではコードレスのアイロンを用いるなどの工夫がなされている。 ちなみに、世界エクストリームアイロン掛け競技会は、この競技をオリンピックの正式種目にするために今現在交渉中であるとか。 ■分派■ 現在「アーバン・ハウスワーク」という自称分派が活動中。 彼らはアイロン掛けの代わりに掃除機を用いるが、エクストリームアイロン掛けの選手達からは邪道とされている。 ■世界記録■ ○世界一標高の高いアイロン掛け アルゼンチン・アコンカグアの頂上(6959m)。 ○世界一水深の深いアイロン掛け エジプト沖、水深100m。 ○世界一多人数の深海同時アイロン掛け 43人。 ○世界一長距離を走ったアイロン掛け ベルリンマラソンを走りながらのフルマラソンアイロン掛け。(4時間8分で完走) ○世界一苛酷な状況での最長アイロン掛け 買物客が困惑している所の20メートル上空で、巨大で透明な箱の中に入りアイロン掛け(記録保持者はフィル・ショウ)。 ○世界唯一の「地球体感的アイロン台」 25kgの発電機と愛用アイロンセットを背 負った富士山単独登頂(世界初富士山頂アイロン掛け)。 下山すると相模湾にて波乗りしながらアイロン掛けをする「サーフクルージングアイロン掛け」を達成。 さらに相模湾海底でのスキューバダイビングアイロン掛け。 世界唯一の「居間と山頂と海上・海底を味 わった、地球体感的アイロン台」として認定。 ■競技風景■ 時には山岳で。 時には海底で。 如何に非情な戦場といえど、アイロン掛けは必要なのだ。 エクストリームアイロン掛けと他スポーツとの融合。 可能性は無限大である。 追記・修正は人里離れた地でアイロン掛けしながらお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 本気でやってるんだったら恐れ入るわ… -- 名無しさん (2013-12-09 19 02 35) 水中で乾かすといった矛盾!本物の馬鹿のみがそれを可能にするっ! -- 名無しさん (2014-07-05 18 28 55) え、これ三次元でやってるのw -- 名無しさん (2022-10-08 22 21 37) 名前 コメント
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今日 - 合計 - Rogue Ops ~ローグオプス~の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 14時28分01秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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(原色)(定着剤) #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 (画用紙にホルベインカラージェッソブラック) #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 カラーレスブレンダ―(ホルベインパンパステルスプレーフィキサチフ) #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 (画用紙にホルベインカラージェッソブラック) #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 (パーマネントホワイト)(ホルベインパンパステルスプレーフィキサチフ) #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 (画用紙にホルベインカラージェッソブラック) #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 使用した絵具の感想をお願いします。カラーチャート作成報告・修正依頼・作成希望の絵具については-編集コメントへおねがいします。 名前
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ジョンフレデリックストラット(ジョン・フレデリック・ストラット) 連合王国貴族のレイリー男爵の系譜に登場する人物。 関連: ジョンジェラルドストラット (ジョン・ジェラルド・ストラット、父)
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長い上に改行がラノベースで考えているのでラノ推奨です。wikiは容量収めるために若干削ったとこもあるので。 ラノで読む 異能とは何か? これを読んでいる奴に異能の定義を説明する必要は今更ないとは思う。 だけどまあ、もしもわかんない奴がいると困るだろうから簡単に説明してやろう。 異能とは、人に与えられた『エクストラ』の力。 一九九九年以降のラルヴァという人外の生命体の大量に発生した。その前からもいた事はいたのだが、一九九九年以降明らかに増加した。 それとどんな因果があるのかははっきりしないが、一九九九年以降に生まれた子供達の中に、異能を持つ者がこれまた明らかに増加した。 異能は多岐に渡る。自分の肉体を強化するような異能から、魔法のように手から火を出す異能。他にもテレポートやサイコキネシスといった典型的な超能力から変身する奴もいればロボットを操る異能なんてのもいる。ユニークなところだと自分が楽器を演奏した音を聞かせた奴なら人だろうがラルヴァだろうが多少なりともわかりあえるなんていう平和だか洗脳だかわからない能力もあった。異能は人によって千差万別だ。 一応これが簡単な異能のあらましだが、説明になってないと思うだろう。 それはそうだ。異能のなんたるか、なんてものはまだ誰にもわかってはいないのだから。 異能は人によって千差万別なんて書いたが、その強弱も千差万別だ。俺が所属していた学園の醒徒会の連中はそれこそ化け物みたいに強くて、特撮映画に出てくるような怪獣を仕留めたりもする。逆にそれこそ虫も殺せないような異能だって存在する。 だからまあ、強い異能を持つ人間には当然のごとく、力に対する責任が発生する。それをきちんと、幼少の頃から教育し、世のため人の為に正しく使わせましょう。というのが異能の学園である、双葉学園の目的なわけだ。 「貴方達が持つ力は正しく使わなければなりません! 世界の為に、人の為に、平和の為に、大事なものの為に! 悪意をもってそれらを脅かすものを打ち倒す為に貴方達の力は使われなければならないのです! それこそが異能者に求められている事であり、異能者としての正しい姿なのです」 我ながらだいぶバイアスがかかっているとは思うが、これはガキの頃から耳にタコができる程、学園の教師から聞かされたフレーズだ。確かにこういう風に教え込む事は大事だろう。それこそ上に挙げたような怪獣を倒してしまうような人間が、己の欲望のままに力を振るえば、国はともかく島根程度ならおそらくひとたまりもない。 では、逆に。異能を持ちながら、それが大して役に立たないようなものだったら? 同じような異能を持ちながら、自分の異能はその中でも貧弱だったら? 才能を見込まれたのにいつまでたっても異能に目覚めなかったら? 子供の頃からヒーローたれ、という教育を受けて、そして身の回りにはまるでテレビの中からそのまま出てきたようなヒーロー達がこれまたテレビで見るような化け物と戦っているような環境で育つ。 当然、ヒーローに憧れるよな。 まともな世界であれば、そういうヒーロー願望というよりも一種のヒーロー幻想はなりを潜めるが、困った事に双葉学園とそれを擁する双葉島においてヒーローは現実の存在だ。その願望を捨てる事はなかなか出来ない。 まあ中には最初からそういう願望とは無縁に見えるような奴もいるだろうが、そんな奴は 実際に力を持ち、周りから見ればヒーローのような存在 そもそもそういう願望を卒業してからここに来た 変な奴 だいたいこの三パターンだろう。 ヒーロー願望を持った奴が、そのままそれを叶えるような異能に目覚めれば、それはおめでとうってやつだ。せいぜい頑張ってくれ。まあそれはそれで危ういのだが。 願望を持ちながら、その願望は決して叶わないと思い知った人間はどう生きて行けば良いのだろうか。このヒーローがフィクションではないという環境で。 ここから書いてあるのはそういう話だ。俺、八十神《やそがみ》九十九《つくも》と、俺の相棒らしきものである椿《つばき》 幻司郎《げんしろう》が関わった出来事をまとめたものである。 いろいろ拙い部分もあるとは思うが、もしよければ読んでみて欲しい。 eXtra/エクストラ(表) 双葉学園大学の端のほうの敷地に設置された研究棟の廊下をだらだらと歩きながら、俺は思案にふけっていた。この学園において、俺くらい常時発動型でもないのに異能を使っている人間もそうそういないだろう。まあ俺の異能の詳細を知っているのはこの学園でもごくごく少数だから俺は生きて行けるのだが。 さっきも使った。大学の講義を終えて研究棟に向かうまでの道すがら、なかなか見かけない美人がいたので、試しに見てみたら『15』と彼女の頭上に表示されたのだ。 ショックだ。遊び過ぎだろ!?十五人てなんだよ! 俺の異能は『絶対数《ナンバーズ》』という。簡単に言えば、他人に関する情報が数字で見えるという便利な能力だ。 そして俺が先ほどの美人に求めた情報は『男性経験人数』。直接聞く必要などはない。俺がそれを知りたいと思い、そしてその対象を視界に入れればその対象の頭上に数字が浮かぶ。便利で素敵な能力だ。 あんな清楚に見える子があんなに遊んでいるとは。なんて世知辛い世の中だろうか。清純という言葉は最早死語なのだろうかなどと考えているうちに、俺は研究棟二階の最奥にある部屋の前にたどりついていた。扉の横にあるプレートには『先端未知生命体、異能生命科学研究室』と書いてある。だいぶ欲張りだとは思うが、実際に全部研究しているのだからしょうがない。通称は喜多川《きたがわ》研究室である。研究室のボスが喜多川《きたがわ》博夢《ひろむ》という人間だからだ。 俺がドアノブの横にあるリーダーに学生証をかざすと、リーダー上部にあるランプが赤から緑に変わり、ドアのロックが外れる音がする。 それを確認すると、ドアノブを回し、ドアの天辺に頭をぶつけないように気をつけて研究室に足を踏み入れる。俺の身長は一八六センチもあるので、こういう所で気をつけないと悲惨な事になるのだ。折角セットした髪が崩れるしな。 研究室に入ると、中二は二人しかいない。そういえば、今日は四年以上の研究生は、天地《あまち》奏《かなで》にテストさせるバイクの調整とやらで出払っているのだった。 気になるの手前のミーティング用テーブルにブレザーの女が一人いたこと。高校生か? 「やあ、九十九。キミにお客様だよ」 研究室に既にいた男の一人は振り返り、こちらに顔をむけてにやにやと笑った。『にこにこ』ではない。『にやにや』だ。奴はそういう笑い方をする。 奴の名前は椿《つばき》 幻司郎《げんしろう》。 金髪碧眼で無駄に顔の整ったこの男はドイツ人の母親と合気道の道場を営む日本人の父親から生まれたハーフで、姓名の間に母親のミドルネームが入るらしいが、そこまでは俺は知らない。とにかく、俺とこの鼻持ちならない美形は中学からの腐れ縁で今じゃ研究のパートナーってことになっている。 いつでも左手に手袋をしているのが特徴の一つだが、それは奴の異能に関係があるんだが、どうでもいいや。 それよりも気になったのは奴の言うお客様。それは多分、来客用テーブル備え付けの椅子に姿勢良く座るブレザーの女だろう。大学では当然の事ながら醒徒会や、各種委員会のトップを覗けば皆私服を着る。この研究室にブレザーはあからさまに場違いだ。 幻司郎に話を振られた女は立ち上がり、俺の方に体を向けた。 女はなかなかどころかかなりの美人だった。黒髪のロングに端正な顔立ち、意思の強そうな切れ長の目が印象的だ。 あと、殺気。というか妙な威圧感。 美人に初めて会った時は挨拶代わりに色々異能を駆使して情報を見る事にしている俺だが、何故かそれが躊躇われる。 「はじめまして。風紀委員長をつとめている、高等部二年の逢洲《あいす》等華《などか》です」 風紀委員長の逢洲等華と言ったかこの女?俄には信じられないような発言だが、俺には真偽を確かめる術はない。 俺の異能は数字でしか情報を見る事が出来ないからだ。従って答えがイエスかノーになるような質問をしても情報は得られない。 要するに目の前のこの逢洲という女がどんな色の下着を身に着けているのかと思ってもそれは色が答えになるのでわからない。一度、RGB比率にすれば数字だし色もいけるのではと思ったが、複数の数字を同時に出すのもアウトだった。 まあそんな事はどうでもよくないが、今は置いておく。とにかく、俺は風紀委員とは折り合いが悪い。まあそれは過去に俺が色々とやんちゃをしたからではあるのだが。 「ああ。はじめまして。喜多川研究室のホープとそうでないような存在のおよそ中間に位置している事でお馴染みの男、八十神九十九です」 「………。お噂はかねがね伺っております」 「ブフォッ!」 逢洲がそう言った瞬間、後ろに座っていた幻司郎は吹き出していた。無理も無い、風紀委員がする俺に関する噂なんぞアレしかないからだ。 逢洲は幻司郎が何故吹き出したのかわからない、という風に首をかしげたが気を取り直すと、俺に向かって手を差し出してくる。 まさかその手を払う訳にもいかないので俺は「よろしく」とだけいうとその手を取り、握手を交わす。握手をしながら彼女は俺の目を真っ直ぐに見つめてきた。 真っ直ぐな瞳の真っ直ぐな視線。まるで汚れを知らない、真っ白なものが俺を貫くような感覚を覚える。 ああ、どこまでも苦手だ。こういうの。 ** 挨拶を済ませ、席に座ると、逢洲は単刀直入に本題を切り出してきた。 「実は、八十神先輩にお願いがありまして」 「はあ」 頭は混乱するがとりあえず今は聞くしか無いだろう。 「ええ。その『アーク‥‥』」 そこまで口にしたところで、逢洲はしまったと思ったのか、慌てて口をつぐみ、幻司郎を振り返る。奴はにやにやするだけで何も言わない。 「あー、いいからいいから。奴はみんな知ってるから気にしなくても」 「そうですか? かつて我々風紀委員が『大敵《アークエネミー》』と呼称し、何度か争った八十神先輩にこういうお願いをするのはどうかとも思ったんですが」 そこまで言うと、逢洲は俺の顔色を伺う。俺はどんな顔をしていただろうか。きっと苦虫を噛み潰したような顔をしていたに違いない。 「あ! やはり『アークエネミー』は不味かったでしょうか? 『フェイスマン』とお呼びした方が‥‥」 「過去の呼称はどうでもいいから。本題に入ってもらえる?」 後ろで幻司郎が笑いを押さえようとしていたのか口を塞いで痙攣しているのが見える。この逢洲という子はちょっと天然なのかもしれない。 「わかりました。では、先輩は『ナイトファイア』と『エグゾースト』というチームを知っていますか?」 「知らないな。最近のチーマー集団か?」 「そうです。ここ数ヶ月で、両方とも、繁華街を中心に勢力を伸ばしているチームです」 「ほうほう。それで?」 「この二チーム、最初はただ、ゲームセンターを中心にたむろしているだけだったんですが、規模が大きくなるにつれて対立を深めていまして」 繁華街のチーマー抗争。よくある話だ。夕方のニュースじゃ時々やってるな、それか番組改編時期の警察密着二十四時!みたいな。 「ふんふん。で、それが?」 「両チームのトップが高等部の生徒で、異能者なんです」 それはそうだろう。この島で双葉学園に所属していない十代の人間は殆ど居ない。異能者というのは厄介だが。 「で、その二チームが危険だから排除するのに力を貸せっていうのか? 俺が役に立てる事なんて殆どないと思うけど‥‥」 俺は一応いくつかの格闘技をかじっている。だから、ろくに学校の訓練にも顔を出していないようなチンピラ程度ならばわけは無いが、異能者相手では出来る事は無いだろう。 何せ俺の異能は対象が人だろうがラルヴァだろうが相手のプライバシーを侵害するより他に使い道がないからな! 「いえ、そうではありません。力づくで押さえつけても意味はないと思います」 「ふーん。風紀委員てそういうところだと思ってたんだけどな」 「それは誤解です。そういう人間が居る事は否定しませんが」 逢洲は俺から目をそらす事無く真っ直ぐに言い返してきた。やっぱり駄目だ。こういうのは苦手だ。俺はもはや蛇に睨まれた蛙と言える。 「わかったわかった。確かに力づくでなく生徒を更正させようという君の意思は立派だ。でも、どうして俺なんだ? 昔の事とはいえ、俺は君たち風紀委員に『大敵《アークエネミー》』とまで呼ばれた人間だぞ」 「確かにボクもそれは気になるねえ。九十九に出来る事と言ったらプライバシー侵害くらいなもんだから」 後ろからの指摘、というよりも揶揄を受けて逢洲は自らの身体を手で覆い、身構えた。俺の理知的なイメージが台無しだ。 ちなみに、たとえ身体を手で覆っても俺の異能の前には無意味だ。胸を手で覆ったとしても胸囲なんぞすぐにわかる。 ‥‥‥まあそんな事はしないのだが。 「テメエ!」 「いや、でも大丈夫だと思うよ。彼、昔いろいろあってEDだからね。そういう性欲は無いって。ははははは」 「お・ま・え・わ! なんでそういう事言うのかな? ねえなんでそういう事言うのかな? 君の能力も凄いよね、プライバシーの侵害って事に関してはちょーすごいお! だよね?」 「やだなあ、僕は『人のプライベートには踏み来ない主義』だよ」 気持ちの悪いほどに爽やかな笑顔を作る幻司郎を、殺気を込めて睨みつけるが案の定奴にはそんなのどこ吹く風とばかりに全く動じない。 ついでにこいつは『○○な主義』をその場ででっち上げる癖というか性質がある。信用ならねえ。 「……ゴホン! 話を戻したいのですがいいですか?」 「ぜひともそうしてつかあさい……」 「単刀直入に言います。私が八十神先輩に頼みたい事は、『ナイトファイア』と『エグゾースト』。両チームの争いを止めて、それぞれのリーダーを学校に復帰させて欲しい、という事です」 「なんとな〜くそんな予感はしたけどな。で、なんで俺なんだ? 確かに俺は幼少の頃から、感情のこもっていない声と諦めきった目でやれば出来る子と親に言い続けられてきたけどな」 俺はグレートティーチャーじゃねーぞ。 「ええ、八十神先輩は高校の頃、グレて一度学校を退学までしているのに、今ではこうして大学であの喜多川教授の元で勉学に励んでおられるという経歴が彼らを更正させる上で非常に素晴らしいと思いました。また、かつての経験から彼らのような不良にも顔が広いと、ある先輩に聞きまして‥‥」 「別にグレた結果として退学したわけじゃないんだがな……」 そう、俺は高二の時に退学届を出して高校を辞めている。今大学に居るのはその後に大検を受けて一般ルートでこの双葉大学を受験したからだ。ちなみに一般ルートだとこの大学は結構難しい。落ちこぼれには無理だぞ。 さらに付け加えるならば、俺の人脈なんてのも大したものはない。物資の運送に利用した漁師のおじさん達や運送会社の兄ちゃんくらいなもんで、現役のチーマーどもに知り合いなど一人もいない。 昔はそのへんにも繋がりがあったのはまあ事実だが、当時の連中はさすがに皆足を洗っている。こういう世界で四年も離れてれば、顔が広いなどという事はない。 「正直に言えば、私としてもこのような事を頼める人のアテが他にありません。『ハッタリかましてブラジャーからミサイルまでなんでも揃えてみせる』と言われた先輩が頼りです。受けていただけますか?」 口調は丁寧だがその全身から放たれる威圧感と純粋にして真っ直ぐな目に俺はもう白旗を上げていた。こういう人間には逆らえない。何より俺しか居ないとまで言われて断れば男がすたる。美人だし。 「ああ、わかったわかった。何気に四人の特攻野郎の中じゃ役に立ってる場面は少ないんだけどな『フェイスマン』は。で、これは風紀委員からの正式な依頼と思って良いのかな?」 「………いえ。これは私の個人的な依頼です」 「は? なんでまた?」 「その二チームのリーダーのは二人とも私の友人の弟で、昔からの知己でして。是非更正してもらいたいと」 「ふーん、そう言う事ならまあいいか。やれるだけやってみるよ。ただ、あまり期待はしないでもらいたいな」 「本当ですか!? 有り難うございます」 そして逢洲は腰を曲げて礼を言う。背筋が真っ直ぐで実に奇麗なお辞儀だ。彼女の育ちの良さと性格が伺える。 逢洲は丁寧に礼を言うと、二人の資料と自らの連絡先を書いたメモを置いて去って行った。部屋に残ったのは男二人。逢洲がいる間は自粛していた煙草に火をつけて資料に目を通す。俺はマイルドセブンで奴はキャスター・クールバニラ。メンソール煙草の一種だ。バニラの臭いがキツい。男がメンソール煙草というのもなんか嫌だ。 「ふうん、沢渡《さわたり》翔《しょう》に片岡《かたおか》卓《すぐる》ね。どっちも高校一年生か」 資料に目を通し終えたらしく幻司郎はバニラ臭い煙を吐きながら、それを俺に寄越してきた。 資料は問題の二人とそのチームの概要についてまとめたものらしく、手書きでまとめられている。個人の頼みというからには逢洲等華がまとめたものだろうか。資料の女性らしからぬビシッとした整った文字から彼女の真面目さが垣間見えたような気がした。 「沢渡が『ナイトファイア』のリーダーで手のひらから火を出す異能、片岡が『エグゾースト』のリーダーで身体強化か。ランクはあまり高くないようだな」 「両チームともメンバーは高校生が中心で中学生もちらほら。で、異能持ちはリーダーの二人だけ。主に集まるのは繁華街のゲームセンターと。グレるとはいってもまだ平和なものだね」 「学園の中心には行けない連中がグレて群れてるってわけか。よくある話だな……」 「そうだねえ。君もそうだったね、『フェイスマン』」 「その話はやめろ。第一オマエも無関係じゃないだろうに」 「確かに僕も関わっていたけど、君とは動機が違うからねえ」 奴はにやにや笑いながら煙を吐き出す。ちなみに黒歴史度では奴の方が色々ヤバいのがあるんだが、俺は優しいので言わない。 「ああ、そうだな。そうだったな。オマエは最初からヒーロー願望も異能に期待もなかったな」 「いや、でも楽しかったよ。グレる方向性が斜め上過ぎて。風紀委員の目を欺きながらエロ本だの調達するのはスリリングだった」 「その結果ついたあだ名が『フェイスマン』、風紀委員からは『大敵《アークエネミー》』呼ばわりだ。もうそんな噂は風化してると思ったんだがな。俺が『フェイスマン』だと知ってる人間も殆ど居ないし」 心の底から溜息をついた。なんというか厨ニ病時代のイタイ記憶をえぐり出された感じか。 「ま、君は彼女が出来てあっさりと足を洗ったからね」 「昔の話はいいんだよ。とにかくこれからどうするかだ。奴等はゲーセンに集まるらしいからとりあえずそこあたってみるか?」 「何を言っているのかな。君の問題なんだから君が考えなよ」 「は!? 手伝わないのか?」 「当然だろう。逢洲等華は君依頼したんだよ。僕にじゃあない」 「つれない事言うなよ。相棒じゃねーか」 「僕が君のパートナーなのは昔、十八禁な物資の調達と転売に明け暮れていた時と、今、この研究に関してだけだ。今回の依頼は君のプライベートな問題だからね。僕は『他人のプライベートには不要に関わらない主義』だから」 取りつく島も無いとはこの事。まあ薄々そんな気はしていたが、一人でどうにかするしかないというわけだ。 「だったら資料を勝手に読むな。立派なプライベートだぞ」 手を払って奴を追い払うと、俺は資料に再び目を移す。それによればどうやら最近奴等の間で、あるゲームが流行っているらしい。 ゲームにハマっているあたり、こいつらは大分平和だ。暴力に明け暮れているとなると正直一人ではお手上げだが、これならまだどうにかできる余地はある。というか逢洲も暴力を用いずともなんとかなると判断したから、俺に話を持ってきたのだろうけどな。 行き場の無い、実際には自分には学校に居場所が無いと思っている中高生が群れるのはよくある話だ。この異能の学園ではそういう話は特に多い。別に治安が悪いとか誰が悪いとかではなく、ここでは『自分はこの学校にいる意味が無い』と思い込んでしまうような切掛けが多い。 おそらく今回の二つのチームの人間もそういう連中ではないだろうか。俺もそういう事を考えていた時期があるし、そういう気持ちはわかる。誰もが、特別な力を持っているわけではないし、逢洲等華のように白く真っ直ぐに生きられるわけではないのだ。 俺はとりあえず夜になったら件のゲームセンターに行って奴等がハマっているゲームをやってみようと考えた。そのゲームを橋頭堡《きょうとうほ》にして奴等と知り合えばいいだろう。適当に上手い奴に話しかければいい。ゲームの腕を褒められれば人間は何故か冗舌になるからな。 資料に記された、奴等が熱を上げているゲームの名前に目をやる。 『ベルゼブブ・アーマーズ』とあった。また妙な名前のゲームだな。蝿の姿をした魔王様の鎧か?生憎俺の異能は悪魔召喚でもペルソナ召喚でも無いんだがな……。 ゲームの資料も添付されていたので、それも読んでみる。ツインスティックでロボットを操る3D対戦ロボットアクションゲームだ。それはいい。操作系統や画面写真を見る限り、俺が生まれた前後くらいに出たロボットアクションゲームにとても良く似ていた。小学生の頃くらいにどっかのゲーム機で配信された時に、姉貴とよくプレイしたのでその感覚は今でも身体に染み付いている。 気になったのは、このゲームのストーリー。どうやら、非異能者や弱い異能者が劣等種として差別され、弾圧される時代にタイトルの『ベルゼブブ・アーマーズ』に乗り込んで戦うという設定らしい。たかがゲーム、しかもストーリーは大して重要でもない対戦ゲームだが、この筋書きに惹かれて奴等がのめり込んでいるというのなら、憂鬱だ。 ところでこのゲーム、双葉島にしか無いらしいが、それで開発費をペイできるのか?とてもそうは思えないのだが。それとも、他にこのゲームには目的でもあるのだろうか。 トップに戻る 作品保管庫に戻る