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『ゆっくりの鳴き声』 10KB いじめ 日常模様 番い 野良ゆ ゲス 都会 虐待人間 ぬる虐めです まりさのゆん生は輝いていた 一人立ちしてすぐに幼馴染の可愛いれいむとけっこんも出来たし 長く苦しい越冬にも成功した 春には待望のおちびちゃんも生まれた れいむ似の可愛いおちびちゃんが二人と まりさ似の凛々しいおちびちゃんが二人だ まさに順風満帆 これからのゆん生においても何不自由無く 輝ける未来に邁進する事は決定的である まりさは今日も美ゆっくりのれいむと 可愛い可愛いおちびちゃん達と共にお散歩に出掛けた 「ゆゆっ?!」 途中子れいむが何かを見付けた 「みちぇみちぇ、ゆっきゅりできにゃいゆっきゅりがいりゅよ!!」 「ゆゆっ?!おかざりのないとってもゆっくりできないゆっくりだね!!」 子れいむが揉み上げで指し示す方を見た親れいむは お飾りと両目を失い、ボロボロになって這いずるゆっくりを見付けた 「あ・・・ゆっ・・・・たす・・・・・・」 同族の声に反応したのか ゆっくりとした動作でまりさ達の方に這いずって来る 「みてみてまりさ!!とってもゆっくりできないゆっくりがいるよ!!」 「ゆあ~ん?!ゆっくりできないくせにまりささまのまえにでてくるなんてめざわりなんだぜ!!!」 「「ちょうだちょうだ!!まりちゃたちのまえでゆっくちちないなんちぇゆるしゃないんだじぇ!!」」 「おかあしゃん!!ゆっくちできにゃいゆっくちはしぇいしゃいだにぇ!!」 「「「しぇいしゃい!!しぇいしゃい!!」」」 「さすがはまりさのおちびたちなんだぜ!!かぞくぜんいんですーぱーせいさいたいむなんだぜ!!」 まりさは自身の最強さを家族に披露する為 ゆっくり出来ないゆっくりに向け、制裁宣言をした 「ゆっくりできない!!!ゆっくりは!!!さっさと!!!しぬんだぜ!!!」 「ゆっ・・・・やべ・・・・ど・・・・・ぶっ・・」 まりさが体当たりをする度にゆっくり出来ないゆっくりから餡子が漏れ出す その光景に感化されたのか子ゆっくり達も参加し始めた 「ゆぶぶぶ!おりょかおりょか!」 「ゆっくちできにゃいゆっくちはしゃっしゃとしんでにぇ!」 「「まりちゃがぷきゅーしゅるよ!ぷきゅー!!」」 「おちびちゃんたちゆうかんだよぉぉぉ!!!れいむはとってもとってもこころづよいよぉぉぉ!!!」 勇敢な子供達が参加すれば世界はまりさ達の物である まりさは自身の餡子に確信が漲って来るのを感じた 「ゆっくりしないでさっさとしぬんだぜ!!!」 『ペチャンッ』 ゆっくり出来ないゆっくりに止めを刺すまりさ 「ゆっ・・・・も・・ゆっ・・・し・・・」 最後の言葉も言えずに動かなくなるゆっくり出来ないゆっくり 「ゆふんっ!!まりささまにさからうからこんなめにあうのぜ!!!」 「「やっちゃやっちゃ~!!」」 「「まりちゃたちはしゃいきょうにゃんだじぇ~!!」」 「ゆっふ~ん!まりさかっこいいよ~!!ほれなおしちゃうよぉ!!」 「ゆっふっふ!!それほどでもあるんだぜ!!」 一仕事終えた後の家族団らんは まりさにとって最高のゆっくりを与えてくれる物だった 「おきゃあしゃん、あれにゃあに?」 その時一人の子れいむが何かに気が付き、正体を知るべくまりさに声を掛けた 「ゆあぁんっ?!」 まりさが見上げると、そこにはゆっくり出来ないくせに力だけは強い人間が立っていた 「ゆっふっふ!!」 だが、力が強いと言っても所詮は人間 最強のまりさ様に敵う訳が無い、ましてや勇敢なおちびちゃん達も居るのだ 逆らう所か、自分から土下座して奴隷になりたいと申し出るに違い無い ならば高貴なまりさ様に従う栄誉を与えてやらなければならないだろう 「そこのくそにんげん!!!このくずみたくなりたくなかったら、 まりささまたちにさっさとあまあまをけんじょうするのぜ!!!」 親まりさの威風堂々とした物腰に、感銘を受けた子供達も親に倣う事にした 「「「「しゃっしゃとあみゃあみゃよこちぇ!!ぷきゅー!!」」」」 まりさのゆん生は輝いていた これからのゆん生においても何不自由無く 輝ける未来に邁進する事は決定的である だからまりさは当然の要求をした そのはずだった 「でいぶぅぅぅ!!!おちびじゃぁぁぁん!!」 大粒の涙を滝の様に流し、愛する者達に必死に声を掛けるまりさ しかし、視線の先に在るのは丸々とした姿の愛しい家族では無く 無残にひしゃげ、潰された物言わぬ哀れな残骸であった まりさには信じられ無かった れいむの太陽の様に暖かでゆっくりした笑顔が おちびちゃん達の、見ているだけで心の中からゆっくりが沸いてくる そんな可愛い姿が二度と見れなくなるなんて・・・ 世界が全て崩壊したような悲劇に まりさは叫ばずには居られなかった 「どぼじで、どぼじでごんなごどするのぉぉぉ!!!」 「うん?」 「まじさたぢだっていぎてるんだぜぇぇぇ!!!」 自慢の金髪を鷲掴みで持ち上げられつつ 汚い尻を『もるんもるん』と振りながらまりさは慟哭した 「どうしてって、聞いて如何するんだ?」 「ゆっ?!」 「いや、『ゆっ?』じゃなくて、理由を聞いて如何するのか聞いてるんだよ」 「ど、どうするって・・・」 人間の理不尽な暴力に対して吼えて見たものの その後の対応を聞かれてまりさは口篭ってしまう 絶望から無意識におくちから出た言葉であり 何かを考えていた訳ではなかったからだ 「まあ、答えられる訳無いよな、ゆっくりの言う事なんてただの鳴き声だもんな」 「ゆゆっ!!!」 確かに、人間の言う通り考えが在っての質問では無かったが 大切な家族を殺された怒りを ただの鳴き声扱いするなど許し難い事である 「ふざけるんじゃないのぜぇぇぇ!!!なきごえなんかじゃないんだぜぇぇぇ!!! しゃざいをようきゅうしているんだぜぇぇぇ!!!」 「謝罪?どうして?」 「なにいってるんだぜぇぇぇ!!!まじさのいとしいいとしいかぞくをころしたくせにぃぃぃ!!!」 まりさは人間の悪びれない態度に餡子の底から怒りが込上げてきた 寛大で慈悲深いまりさにも限界がある こんなゆっくりをゆっくりとも思わない糞人間には 正義の制裁が必要なのだ 「この、くs「くそにんげんはあまあまをおいてさっさとしねぇぇぇ!!!ってか」ゆ?!」 まりさは驚愕した! 奴隷のように卑しい糞人間に、高貴で全知全能のまりさ様が考えを先読みされたのだ 「どb「どぼしてさきにいっちゃうのぉぉぉ?!!だろ?」ゆゆっ?!!」 一度ならず二度までも先読みされ まりさの背筋に冷や汗が流れる (どうしてまりさのかんがえがわかるんだぜ?) 在り得ない 在ってはならない出来事に混乱するまりさ 「みんな同じなんだよ、ゆっくりの言う事なんてな」 心底くだらなそうに呟く人間 「足を叩けば『かもしかのようなあんよがぁぁぁ!!!』 髪の毛を毟れば『せかいもうらやむかがやけるきんぱつさんがぁぁぁ!!!』 帽子を破れば『てんをつらぬくくろぐろとしたおぼうしさんがぁぁぁぁ!!!』 百匹居れば百匹が同じ反応を示す、ゆっくりなんざその程度だよ」 「ふざけるなぁぁぁ!!!まりささまはそのへんのゆっくりとはかくがちがうんだぜぇぇぇ!!!」 「格が違うねぇ、なら試してみるか?」 『パアァァァン!!』 突然まりさの身体に衝撃が走った (ゆっ?なにがおこったんだぜ?) 自分の身体に起きた出来事を把握しようとするまりさ だが衝撃は数瞬の後、熱を伴った痛みとしてまりさの身体を駆け抜けた 『プシャァァァ』 「いじゃいぃぃぃ!!!まじさのかもじかのようなあんよがぁぁぁ!!!」 痛みに慟哭するまりさ まりさのゆん生において一度たりとも味わった事の無い痛みにしーしーを漏らしてしまう 「ゆひぃ!ゆひぃ!」 「どうした?さっきお前が家族と一緒に制裁した、クズのまりさと同じ事言ってるぞ?」 「な、なにいってるんだぜ!まりさはくずなんかとちがうのぜ!」 「なら、答え合わせと行こうか?」 男は何故か今まで落ちなかったまりさのお帽子を取り上げた 「「まじさのすてきなおぼうしさんかえじてねぇぇぇ!!!」」 「はい残念、クズと同じなのでお帽子は没収しま~す」 『ビリィィィ』 言うが早いかお帽子を真っ二つに引き裂く 「あ、あ!「まじさのたいせつなおぼうしさんやぶかないでぇぇぇぇ!!!」」 『ビリッビリッ』 まりさはだんだんと小さな黒い布片になって行くお帽子を見つめながら 大粒の涙を止め処も無く流している 「「まじさのてんをつらぬくくろぐろとしたおぼうしさんがぁぁぁぁ!!!」」 「又々クズと同じなのでお帽子がこんなになっちゃいました~♪」 男は嬉しそうに、粉々になったお帽子の欠片を放り投げた 其れらは紙吹雪の如くひらひらと風に流されて行った 「あ、あ!まじさの、まじさのおぼうしざん!とってもとってもゆっくじしたおぼうしざんが!」 自身の半身を失って悲しみに暮れるまりさ だが男の行為はまだ終わりではなかった 「次はまりさ様の髪の毛さんを毟ってみようね~」 「ゆゆっ!!」 男の発言にまりさは驚愕した! 家族を失い、お帽子を失った哀れなまりさに、これ以上何を失えと言うのか? いくら高貴なまりさに嫉妬したからと言って酷すぎるではないか 「「どぼじで、どぼじでごんなごどするのぉぉぉ!!!」」 「「まじさだっていぎてるんだよぉぉぉ!!!」」 またも男とハモッてしまうまりさ 流石のまりさも徐々に薄気味悪さを感じ始めた 『ブチッ!ブチィ!』 痛みと共に髪の毛さんが毟られる音が響く 「「やべてぇぇぇ!!!せかいもうらやむかがやけるきんぱつさんがぁぁぁ!!!」」 「は~い、次はお目々さんだよ~」 此処に来てようやくまりさの心に恐怖が湧き上る 何故まりさがこんな目に遭うのか、何故この人間はまりさに酷い事をするのか いくら考えてもまりさには答えを導き出す事が出来なかった 徐々に近づいて来る人間の指 それがまりさの最後に見た光景だった 『ジュブッ』 「ゆっ、ゆぎゃぁぁぁ!!!「まじさのよぞらにかがやくおほしさまのようなおめめがぁぁぁぁ!!!」」 「やれやれ、最後までクズのまりさと同じだったね」 男の笑いの混じった言動に まりさは何も見えない暗闇の世界で答えの出ない問答を繰り返すだけだった 「さて、そろそろまりさ様にはご退場願おうか これで本当に最後なんだから、他とは違う台詞を聞かせてくれよな」 男は絶妙な力加減でまりさを上空に放り投げた 「「おそらをとんでいるみたい!!!」」 『ベシャァ』 まりさは緩やかな弧を描きながら、男から数メートル先の地面に着地した 着地の衝撃で、残って居たあんよもお口もグズグズに潰れてしまった (どうしてまりさがこんなめにあうの?なんにもわるいことをしてないのに? だれかまりさをたすけてね!いますぐでいいよ!) 『ガサガサッ』 「ゆッゆッゆ~♪」 まりさの祈りが天に届いたのか 近くにゆっくりの声が聞こえてきた まりさは今日も美ゆっくりのありすと 可愛い可愛いおちびちゃん達と共にお散歩に出掛けた 「ゆゆっ?!」 途中子まりさが何かを見付けた 「みるんだじぇ、ゆっきゅりできにゃいゆっきゅりがいりゅんだじぇ!!」 「ゆゆっ?!おかざりのないとってもいなかもののゆっくりだわ!!」 子まりさがお下げで指し示す方を見た親ありすは お飾りと両目を失い、ボロボロになって這いずるゆっくりを見付けた 「あ・・・ゆっ・・・・たす・・・・・・」 同族の声に反応したのか ゆっくりとした動作でまりさ達の方に這いずって来る 「みてみてまりさ!!とってもいなかもののゆっくりがいるわ!!」 「ゆあ~ん?!ゆっくりできないくせにまりささまのまえにでてくるなんてめざわりなんだぜ!!!」 「「ほんちょうね!!ありちゅたちのまえでゆっくちちないなんちぇとんだいにゃかもにょにぇ!!」」 「おかあしゃん!!ゆっくちできにゃいゆっくちはしぇいしゃいだじぇ!!」 「「「しぇいしゃい!!しぇいしゃい!!」」」 「さすがはまりさのおちびたちなんだぜ!!かぞくぜんいんですーぱーせいさいたいむなんだぜ!!」 まりさは自身の最強さを家族に披露する為 ゆっくり出来ないゆっくりに向け、制裁宣言をした ボロボロになったまりさは、近づいて来るゆっくり一家の言動に恐怖した・・・ The next again あとがき 久しぶりに最後まで書き終わる事が出来ました 幾つも話を書くものの、落ちが無かったり脱線したりと中々最後まで辿り着けません どこかに文才は落ちてないでしょうか >< 私の拙いSSに挿絵を描いて下さいました車田あき様ありがとうございます 最後に この作品を読んでくださった方全てに最大級の感謝を 過去の作品 anko0815 ゆっくりマン anko2172 思い込みの力 anko2948 僕らは皆生きている anko3009 雪の日の出来事
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『思いあがりの代償』 11KB 自業自得 飾り 追放 家族崩壊 群れ 飼いゆ 赤ゆ ゲス 現代 どうも代償あきです。時間のある時にどうぞ 代償あきです。この作品を読む上で以下の注意点があります。 誤字脱字、文的に変なところがあります。 展開に疑問を持たれるかもしれません。 納得いかない終わり方かも知れませんので覚悟の上でご覧下さい 設定に納得いかない点があるかも知れませんがご了承下さい。 以上の注意点を踏まえた上でお楽しみ下さい。 むーかーし、むーかーし 人里近い所にあるゆっくりの群れにゆっくりまりさがいた。 まりさは優秀だった。 狩りの腕前が良かった。 容姿も周りが絶賛する程の良さを持っていた。 ちぇんより早く、みょんよりも枝の扱いが長けていた。 そんなまりさは群れでは人気者であった。 他のゆっくり達からは絶対の信頼をされていた。 子ゆっくり達からも尊敬の眼差しで見られた。 そして、美ゆっくりで気立ての良いありすを伴侶としていた。 その伴侶との子どももいる。 子どもも周りから人目置かれており、子ども達のリーダーを務めるほどであった。 まりさはゆっくりとして最高のゆっくりを兼ね揃えていた だが、まりさの幸せは崩壊した・・・ まりさは人間の畑にいた。 理由はお野菜を取り返し、ゆっくりプレイスを手入れ、群れの皆に自分を更に大きく見せる為であった。 まりさは自身の容姿や力に絶対の自信を持っていた。 まりさは全ゆっくり・・・いや、全生物の中でも最高位の存在であると信じて疑わなかった。 ゆっくり出来ないカマキリやムカデを沢山倒してきた。 脅威であるれみりゃも意図も簡単に退けて来た。 自分は神に選ばれたのだ。 いや、神なのだ!と本気で思っていた。 まりさは神としてゆっくりに真のゆっくりを与える使命がある。 このまりさは過剰にも程がある自惚れていた・・・。 そして、畑に着いた。 そこには人間がいた。 だが、まりさは怖くなかった。 それよりもゆっくり達の輝かしい未来で一杯だった。 他のゲスの様におうち宣言などしない。 この世界全てが神であるまりさの物なのだ。 人間は勝手にそこに住み着いてるに過ぎない。 だから、まりさは出ていけというだけで良い まりさが口を開こうとした時、腹に強烈な痛みと目の前には爽快な青空が広がっていた。 三分もしない内にまりさは生きたボロ雑巾と化した。 まりさの自慢だったお帽子はズタズタにされた。 まりさの自慢だった金髪は所々引き抜かれ中途半端なハゲ頭となった。 まりさの自慢だったおさげは引き抜かれた。 まりさの自慢だった目は片目を潰され、かけられたオレンジジュースによって不気味に塞がった。 そして、無敗だったというまりさの誇りが粉々に砕かれた。 そして、人間はまりさから吐かせた群れへと向かった。 人間は群れに着いた時、まりさがした事を説明した。 更に他の農家にもゆっくりが降りて来たのを知り、駆除の話が出ている事実を伝えた。 群れに戦慄が走った。 一斉駆除と聞いて平気で居られるゆっくりの方が可笑しい。 長であるぱちゅりーが躊躇わず土下座をした。 その姿にまりさは幻滅したが、群れのゆっくりは長を心配する声が飛び交った まりさには心配の声はなく、幻滅と殺意の眼差しが突き刺さった。 何故、そんな眼で見られるか訳が分からないまりさ。 ここの長ぱちゅりーは少し変わった経歴を持っている。 長ぱちゅりーは、かつてドスまりさがいる群れにいた。 ゆっくりとした生活を送っていたが、それはドスまりさによって壊された。 ドスまりさが人間を奴隷にしようと人里に向かったのだ。 長ぱちゅりーは人間に見つかり難い場所から様子を伺った。 目にしたのは意図も簡単に潰される大人のゆっくり達や自分だけは助けてといって泣き叫ぶドスまりさの姿だった。 人間は容赦せず、ドスまりさを駆除した。 そして、群れのゆっくりも駆除された。 そんな中で長ぱちゅりーだけが生き残った。 長ぱちゅりーは人間を怒らせてはいけないと学んだ。 人間は長ぱちゅりーの姿勢を認め、駆除だけはしないことを約束した。 だが、ゆっくりが人里に降りて来てしまった以上この場所には住まない方がいいと言われた。 こうして、群れは餌にも恵まれ、脅威となる存在が少ないゆっくりプレイスを手放すこととなった。 それからがまりさの転落ゆん生だった。 あれから周りのまりさに対する態度が激変した。 当然だ、折角住みやすい場所を離れなければならなくなったのだから・・・。 餌には困らないが、代りに捕食種であるれみりゃの危険に晒される様になった。 移り住んで一週間と経たずに何匹かのゆっくりが餌食になった。 更にその惨めな姿がより拍車を掛けた。 美ゆっくりだった面影は一切無く、人間にされた仕置きの傷しかない。 皆がまりさを冷たい目で見た。 もう誰一人尊敬の眼差しで送るものは居なかった。 さらにお帽子が傷つき、おさげが引き抜かれている為狩りの腕前も落ちた。 今ではヒソヒソとまりさを馬鹿にした会話やあんなゆっくりに絶対になるなと子に教える親ゆっくりの言葉が聞こえてくる だが、悲劇は止まらなかった。 まりさの目に入れても痛くないほど可愛いおちびちゃんが自ら尖った枝に突き刺さったのだ。 じっさつ!である。 本来、ゆっくりがおたべなさい!以外で自ら命を断つことはしない。 どうしようもなく追い込まれない限りはじっさつ!はしない。 だが、まりさのおちびは極度に追い込まれたのだ。 おちびの方にもゆっくり出来ない視線が注がれたのだ。 友ゆんは離れていき、周りから虐められるようになった。 子ゆっくりのリーダーだった面影は一切。 この環境の激変がおちびを死に追いやったのだ。 おちびちゃんを死に追いやった子ゆっくり達は長から厳重なお叱りを受けた。 群れの皆もおちびの死に涙を流した。 許すことは出来ないまりさは子ゆっくり達をせいさい!しようとした。 当然、大人ゆっくりに止められボコボコにされた。 そして、これだけでは終わらなかった。 美ゆっくりで最愛の伴侶であるありすが壊れたのだ。 おちびのお飾りに狂ったようにすりすりを繰り返した。 風に飛ばされ、うんうんについた時も躊躇うことなくすりすりした。 まりさはありすを元に戻すべく形見のお飾りを破った。 だが、それがいけなかった・・・ 発狂したありすの体当たりを喰らい、まりさは気を失った ありすは風に飛ばされたお飾りの残骸を追っかけて行った・・・。 もう夕方、捕食種の時間だというのに躊躇うことなく外に出て行ってしまったのだ。 気を失っていたまりさが目覚めたのは朝のことだった。 ありすを探しに行こうと外に出た だが、直に見つかった。 捕食種によってズタズタにされ、美ゆっくりの面影の無い残骸と化していた姿で・・・。 伴侶のありすが死に泣いていたまりさに長ぱちゅりー達が訪ねて来た。 まりさは慰めてくれると期待していた。 だが、慰めの言葉はなかった。 それどころか群れからの追放を宣言された。 もう少しで冬だというのに今追放されることは「死」を意味すると言ってもいい 流石に抗議するまりさが長ぱちゅりーや他のゆっくりは聞く耳を持たなかった。 等々まりさは泣き出した どうして自分がこんなに酷い目に遭わなければならないのか・・・ 子どもの様に泣き叫ぶまりさに長ぱちゅりーは口を開いた 全てまりさが人間さんに迷惑をかけようとしたからだと 人間さんに迷惑をかければ、群れは簡単に駆除されてしまう。 それだけ人間さんは凄い存在なのだ。 そして、まりさの不幸は全て自分が招いた おちびちゃんを虐めていた子ゆっくり達の身内は捕食種に食い殺された。 残った子ゆっくりは引越しの原因を作ったまりさのおちびちゃんに向けられた。 ありすが壊れたのも信じていた夫であるまりさの行動に精神が滅入ってしまった為だ。 さらにそこにおちびちゃんの死が重なった為壊れてしまったのだ。 周りの態度が激変したのも信じていたまりさの行動に幻滅したからだ つまり、まりさが人間さんに喧嘩を売らなければこんな事にはならなかった さらにその内群れの長になって貰おうと思っていたと告げた。 まりさは唯呆然としていた・・・。 動かなくなったまりさを群れの大人達は外へと追い出した。 まりさが意識を取り戻した時そこは群れの離れた場所であった・・・。 そして、まりさはある場所へと走った 人間の所だった まりさの降りかかった不幸は全て人間の所為だと思い、復讐をしようとしたのだ。 そして、人間の畑に着いたまりさは帽子から鋭利な枝を取り出した。 いざ、復讐に行こうとしたその時だった・・・ ぐちゃあ 通り掛かった自動車にまりさは轢かれた。 しかし、まりさは幸運だった。 轢かれたのは後頭部だけだったのだ。 まりさは悲鳴を上げようにも出来ない。 何故なら鋭利な枝が轢かれた拍子で喉に突き刺さったのだ。 当然、自動車を運転していた人間は気づく筈もなくそのまま何処かに行ってしまった。 まりさの中には復讐よりも痛みから逃げることしか残っていなかった しかし、動けば動くほどその痛みが余計に響く。 まりさは一切ゆっくり出来ない最後を遂げた。 まりさの魂はあの世にいる。 あの世ではゆっくりもその魂を裁かれる。 まりさの番が来た。 まりさはゆんごくに行き、最愛のありすとおちびちゃんと一緒にゆっくりしようと思った ゆっくりえいきがまりさの判決を下す まりさに下されたのはゆっくり地獄百巡りだった 当然抗議するまりさ。 だが、理由は簡単だった。 人間を傷つけようとしたゆっくりは地獄行き・・・ただそれだけだった。 それを聞いたまりさは深い深い穴に落ちていった。 それからはまりさにとって文字通り地獄であった。 捕食種に何度も食べられた・・・。 虐待鬼に考えもつかない方法で虐待された・・・。 炎に焼かれ、針に突き刺された・・・。 そして、まりさが一番苦しんだのはある映像だった。 それはまりさが人間に喧嘩を売らなければ得られたゆん生だった。 その映像にはあの群れの長になって皆からも慕われ続け、沢山の孫ゆっくりに囲まれている幸せな光景だった。 最後には群れや家族に看取られながらその映像は終わりました。 まりさはやっと知りました。 自分がどれだけ馬鹿なことをしたのかを・・・ 人間に喧嘩を売らなければ幸せなゆん生を送れたという事実を突き付けられた。 自分でその幸せなゆん生を壊したまりさ・・・。 だが、後悔してもまだまだ地獄巡りは続く・・・。 「・・・こうしてゆっくりまりさはとっっってもゆっくり出来ないゆん生とその後を送りました めでたし、めでたし・・・!」 「どごがめでだいの!!!!!????ぜんぜんゆっくりでぎないでじょううううう!!!!!!????」 「いやいや、めでたいでしょ?調子乗ったバカが酷い目に合うんだから・・・」 「いいからまりさをここからだせ!!!じじいいい!!!!!!!」 「あん!?もっと殴ってやろうか!!!」 「ゆひぃいいいいい!!!!???うそです!!!もうなぐらないでください!!!!!!!!!!」 このまりさは男の家に入った挙句、奴隷扱いした・・・テンプレ展開をしたゆっくりだ。 死なない程度にボコボコにして、男はゆっくりの童謡『調子になったまりさの末路』を読んでやった。 そして、男ははオレンジジュースを掛け、出掛ける身支度をした。 「さて、行こうかまりさ」 「ど、どこにいくんだぜ・・・?」 「お前の居た群れにだよ。おまえのしたこと全部話すんだ」 「ゆひ!!?そ、それはだめなんだぜ!!!」 「ついでに群れが住んでる公園にも住めなくしようかな」 「は、はなしを「そんな事になったらまりさはどうなるかな?」ゆ?」 「このご本のまりさみたいになるだろうね、絶対」 「ゆひ!!?」 「どれいになるのかな、それともゴミの様に扱われるのかな、それよりももっと酷いかも・・・!」 「ゆわわわ・・・!!!」 「さて、まりさ!お前はどんなお話を見せてくれるかな・・・?」 男がまりさをただ痛め付けただけで生かしているのはこの後のお楽しみの為だ。 男は馴れた手付きで額を切りあるものを入れ、オレンジジュースをかけ塞いだ。 「これでまりさはお兄さんから逃げられなくなりました・・・!」 まりさの中に埋め込んだもの、それは発信器だった。 「それじゃ、きめぇ丸。いつも通りお願いね」 「おお、心得ていますとも」 男は、まりさ種だけは大嫌いでした。 そして、まりさ種の悲惨な末路を見るのが大好きという変わった趣味を持っていた・・・ 男の家に侵入したまりさ種にあの童謡を聞かせ、出てきたまりさと同じ様にみすぼらしい姿にさせた上で住んでた場所に返す。 そして、飼っているきめぇ丸にその後の撮影をお願いする。 何故こんなことをするのか・・・ 「さあ・・・まりさ。君の転落ゆん生を僕に見せてくれ」 大嫌いなまりさの悲惨な結末を見るのがこの上ない楽しみなのだから・・・ 「ゆ、ゆぎゃああああああああ!!!」 まりさは本のまりさと同じ様に後悔した、 人間になんて簡単に勝てると思った事を・・・ こうして、まりさのゆん生はゆっくり出来ないものと確定した END・・・ どうも代償あきです 色々とありまして作品作るペースがガタ落ちしました・・・ 前に言ったストックもまだ完成してませんが浮かび上がったモノを投稿させて貰いました。 今度は何時になるか分かりませんがその時はまた見て頂ければ幸いです それでは今回はこの辺で・・・。 過去作品 1856「条件」 1907「嫌われた代償と招く幸福(前編)」 1914「嫌われた代償と招く幸福(中編)」 1957「嫌われた代償と招く幸福(後編)」 2063「家出の代償」 2167「愛の努力」 2296「脅しの代償」 2409「愛を選んだ代償」 2563「代償は誇りと」 2779「勝手なすっきり!OK?OUT?」 2825「つむりとまりさ、それぞれのゆん生とその終わり」 3005「ドススパークがドスしか使えない訳」 挿絵:
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※俺設定 ※東方オリジナルの設定をほとんど無視します ※人間が出ます ※ゆっくりが賢い(?)です ※虐待は少しだけです ※作者は低学歴なので、日本語がおかしいです ゆとり乙と罵ってください ※前編、後編に分けます ※前編を見てから、後編を見てください 長寿と繁栄を・・・後編 ゆっくりは・・・。 人語を話す饅頭やシュークリームということなので、 法律上、物という定義が当てはまる。 これは猫や犬と同じく動物も物になる。 しかし、動物とゆっくりの違いは愛護法の有無である。 動物には動物愛護法があるが、 ゆっくりには、ゆっくり愛護法なんていうモノは存在しない。 つまり、ゆっくりをどう扱おうが、何の罪にも問われないのである。 彼ら、ゆっくり製菓に勤務するゆっくりたちは、ゆっくり製菓の所有物となっている。 社員のゆっくりたちをどう扱おうが、それはゆっくり製菓の勝手なのである。 あまりにも残酷である。 仕事に失敗したれいむだけならまだしも、 家族のゆっくりたちも加工所に送られてしまうなんて・・・。 だが、これは、ゆっくりたち自身が選んだ道なのである。 ゆっくりは弱い。 雨、風、日照り、雪・・・。 ありとあらゆる自然災害の被害を受ける。 動物やれみりゃやふらんといった捕食種・・・。 彼らからすればゆっくりは安全に狩れ、かつ、高カロリーで、 一度狙われたら、必ず食されてしまう。 ゆっくりを虐待することに命を賭ける人種・・・。 ご存知、虐待鬼意山たち。 ゆっくりたちからすれば、想像もつかない虐待で、無惨に殺されていく。 こんなゆん生は嫌だ!!! ゆっくりたちはゆっくりするために生まれてきたのに、 世の中はゆっくりさせてくれない!!! どうしてゆっくりさせてくれない!!! ゆっくりをゆっくりさせろ!!! そうじゃないと、おかしい!!! ゆっくりはこんなにゆっくりしているのに!!! 神は一体何をしているのだ!!! 殺してやる!!!ゆっくりをゆっくりさせない世の中を作った神なんて殺してやる!!! 制裁だ!!!ゆっくりの名の下に制裁だ!!! と、今までは、自身の弱さを省みず、むしろ、ゆっくりが生物の頂点を思い込み、 自らを尊大な存在だと勘違いしていたゆっくりばかりであろう。 しかし、ゆっくりたちも"進化"したのだ。 『次世代ゆっくり』と言われるゆっくりたちの登場だ。 ゆっくりにとって、その”進化”は革新的だ。 ゆっくりが何かモノを作り出した・・・!? 違う。所詮は饅頭。 人間に出来ないことが饅頭如きに出来るはずもない。 ゆっくりが肉体的に何か得たのか・・・!? 違う。所詮は饅頭。 旨くなるか不味くなるかその程度だろう。例えそうだとしても。 その”進化”とは、 過去のゆっくりたちの概念を捨て去ること・・・。 そして、新しい概念を受け入れること・・・。 ゆっくりはゆっくりするために生まれてきた!? 違う。 ゆっくりの存在理由なんて・・・。存在しない。 ただ生まれてきただけ。それだけの事実。 じゃないとおかしい。 ゆっくりがあまりにも弱すぎることが・・・。 という思考を『次世代ゆっくり』たちはするようになった。 何世代をも傲慢かつ無知な思考を繰り返していたが、 ついに、自らを客観的に見ることが出来るようになり、 自身の弱さを受け入れたのだ。 でも、ゆっくりはゆっくりしたい。 じゃあ、どうすればいいのか? ゆっくりできないモノを排除すればいいのだ。 ありとあらゆる自然災害・捕食種・虐待鬼意山を排除した場所で生きていけばいいのだ。 では、一体どこにそんな場所があるのだ? と疑問に思っていた矢先・・・。 人間たちが、ゆっくりに提案してきたのだ。 その場所は、人間が用意しようと・・・。 この人間たちこそ、ゆっくり製菓の経営陣である。 ゆっくり製菓は、昨今のゆっくりブームの人気にあやかり、面白半分で、 ゆっくりに仕事を覚えさせて、やらせてみた。 すると、実は人間と対して変わらないくらいの仕事をこなしていたのだ。 最初は客寄せパンダとしか思っていなかったが、 次第に人間よりも仕事が出来る様になってきた。 しかも、ゆっくりの給料なんて、人間の給料と比べて、タダみたいなものである。 食事もそこらへんで拾ってきた虫とか草とか花とかをやればそれだけで喜んだ。 中には菓子や人間と同じ食事を望んでくるゆっくりもいたが、 人間とゆっくり、どちらが強いのか、体で教えてやれば、次からはケツを振って厭らしい顔で、 気持ち悪い声を出しながら、媚びを売り、人間の顔色を伺う連中ばかりだった。 そのため、経営陣は、社員の9割を一斉にリストラし、ゆっくりを社員にした。 その結果、会社の利益は数十倍も増え、ゆっくり製菓は名だたる大企業へ発展したのだ。 しかし、面白くないのは・・・。ゆっくり製菓をリストラされた人間や、虐待鬼意山である。 『人間がゆっくりに劣るっ!?許せないっ!!!』 ゆっくり以下とレッテルを貼られた元・社員、ゆっくりが人間より優れているという事実に腹立つ虐待鬼意山。 ゆっくり製菓で働くゆっくりたちを虐待するのは当然のことだった。 その結果、人手不足になってきたゆっくり製菓。 しかし、ゆっくり製菓は、あることを思いついた。 ゆっくりというゆっくりを、すべてゆっくり製菓が買い取るということ・・・。 ゆっくりをゆっくり製菓の所有物にした場合、 ゆっくりを虐待したら、それは器物破損罪が適応される。 そうなれば、人間たちはむやみやたらにゆっくりを虐待できなくなる。 大体、リストラされた人間など、裁判を起こされたらどうなるか、わかっているだろう・・・。 ただでさえ、家計が苦しいのに、賠償金請求などされてしまったら・・・。 虐待鬼意山とて、基本的には資産を持っているような輩はいない。 どちらかと言えば、貧乏人が多い。 そんな奴らが、資金が潤沢している大企業にわざわざ裁判を起こされて負けるようなことはしてこない。 虐待に命を賭けるといっても、それは言葉のあやであり、ホントに命を賭けるような輩は少ない。 ゆっくり虐待なんて、ただの暇つぶし。 中には、破滅願望を持った虐待鬼意山が、それでもゆっくり製菓のゆっくりたちを虐待しに来ることは、 しばしばあった。 しかし、一度、そういう輩を器物破損や営業妨害で訴えてしまえば、 多大な賠償金を取ることができるし、払えなければ、借金苦に自殺をする輩ばかり、 再犯すれば、実刑を食らい、数年くらいは刑務所に入れられるので、取るに足らない問題だ。 そういう問題をクリアしたゆっくり製菓の経営陣たちは、 さらなる利益追求のために、安定した労働力の確保のため、ゆっくりたちを保護することにしたのだ。 ゆっくりたちの求めるモノ、それは安全に暮らせる場所。 人間たちの求めるモノ、安い労働力。 互いに、求めるモノを提供し合うことで、 ついに人間とゆっくりの共存が成り立ったのだ。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「だずげでぇえええ!!!!みんなぁああ!!!だずげでぇええ!!!!!」 加工所に送られることになったれいむが、同僚のゆっくりたちに助けを求める。 『こら!!動くな!!!』 『ジタバタするな!!!』 黒服を着た人間たちは、れいむを押さえつけようとするが、 必死にもがくれいむの抵抗が激しく、力が緩んだところで、れいむが逃げ出した。 『待て!!!』 と、人間たちは叫んだ。 ポヨンポヨンと体を弾ませ、同僚のゆっくりたちのところへ駆け寄るれいむ。 「ばでいぃざぁあああ!!!!だずげでぇええ!!!!おどもだぢでじょぉおお!!! おざななじみでじょぉおお!!!だずげでぇええ!!!だずげでよぉお!!!!」 まりさの前にれいむは立ち塞がり、涙を流しながら、助けを乞うれいむ。 まりさと、このれいむは、確かに親友であった。幼馴染であった。 だが、ゆっくり製菓に入社してから、互いに違う業務を行なう内に、接する機会が次第に減っていき、 ここしばらくの間、話しをすることがなかった。 「ばでぃざばぁああ!!!こんげづばのるまをだっぜいじだんでじょぉおお!!! ずごぢでいいがらぁああ!!!!ずごぢでいいがらぁああ!!! でいぶにぞのぜいぜぎをゆずっでよぉおおおぉお!!!!!!!」 成績の悪いゆっくりの損失を、成績の良いゆっくりの利益で補ったら、加工所に送られなくても済む制度はある。 が、しかし・・・。 「ゆぅ・・・。そんなことできないよ・・・。まりさだって・・・。 こんげつはぎりぎりたっせいしたんだから・・・。そんなことしたらまりさも・・・。」 みな余裕がないのだ。 だから、そんな制度はあってないようなモノ。 「みんなのぜいぜぎがらぁあああぁあ!!!!ずごぢずづでもぉおぉ!!! でいぶののるまにだぜばいいでじょぉおおぉお!!!!! ばがなのぉおおお!!!じぬのぉおおお!!!!」 れいむの言うとおり、ここにいるゆっくりたち全員が少しずつでも成績をれいむも譲れば、 助かる可能性はある。 だが・・・。 「みんなよゆうがないんだよぉお!!!そんなことしたらぁぁああぁ!!! ちぇんまでリストラされちゃうよぉおおぉおお!!!!!! わからないのぉおぉお!!!!」 と、ちぇんが叫んだ。 今月は黒字だったとしても、来月は赤字かもしれない。 ここにいるゆっくりたちはそう思っている。 だから、ここでれいむを助けたとしても、来月はさらに状況が悪くなったら、 今月の貯金もなくなり、自分もリストラの対象になる可能性が非常に高い。 「ぢぇんんんん!!!!!!おまぇええぇえ!!!!! だれにじごどをおじえでもらっだどおもっでるんだぁああああ!!!! でいぶにおんをがんじでいないのがぁああああ!!!!! じねぇえええええ!!!!!じねぇええええ!!!!! おまえばじねぇええええええぇええええええ!!!!!!!」 ちぇんは、このれいむから仕事を教わったのだ。 ちぇんは物覚えが悪かった。 そんな中、このれいむは、ちぇんは友達だからと言って、仕事の仕方を教えてやった。 もし、自分が教えていなかったら、この場で泣いているのは、 ちぇんの方だった。 なのに、れいむは恩を仇で返された。 抑えられない怒りがれいむを駆り立て、ちぇんに向かって飛びかかった。 「ゆっぐりでぎないぢぇんばじねぇえええぇえええええええ!!!!!」 バゴッ!!!! れいむは、ちぇんに飛びかかろうとした瞬間、 壁に叩きつけられた。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 白目を向き、小刻みに痙攣をし、餡子を少し吐いているれいむ。 『ふぅ~。危ない危ない。』 人間が汗をかきながら、ため息をつく。 れいむは、人間に蹴られて、壁に叩きつけられた。 「にんげんさん!!!あぶないよ!!! まだここにいるゆっくりたちはまだかちがあるよ!!! きずついたらどすのせいになっちゃうよ!!!!」 『ああ、すまんすまん。』 「そんなしゃざいはいらないよ!!! ゆるしてほしかったら、あまあまさんをもってきてね!!!」 ドスと人間が、そんな会話をしていると・・・。 「どぼぢで・・・どぼぢで・・・」 れいむが苦しそうに声を上げていた。 「もう!!!しごとのじゃまだよ!!! このごみをかたづけて!!!ふゆかいだよ!!! どすはこんなにがんばっているのに!!!!! こんなかすばかりしかぶかにいないなんて!!! せかいでいちばんかわいそうだよ!!!どすは!!! ひげきのひろいんなんだよ!!!!まったく!!!! しね!!!!ごみはしね!!!おまえなんかゆっくりじゃない!!! ごみだ!!!!むのうだ!!!おまえのそんざいそのものがめいわくだ!!! きえろ!!!!うまれてきたことがまちがいなんだよ!!! このくそまんじゅう!!!!」 ドスがれいむに唾を吐き、汚いモノを見るような目で見下す。 それを最後にドスは、れいむの方を向かなくなった。 れいむは、悔しそうに同僚たちを見つめながら、 台車に乗せられて運ばれていった。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ゆっくり製菓は、ゆっくりたちを保護することにした。 だが、ゆっくり製菓はさらなる利益追求のため、 ゆっくりたちにノルマを課した。 ノルマを達しなかったゆっくりは・・・。 加工所へ売られる。 そこで、ノルマからの差分を補うのだ。 こうすれば、死にたくないゆっくりたちは、 能力の限界まで働くのだ。 そんなことをすれば、ゆっくりたちは、 こんなゆっくり出来ない場所から逃げるのでは? と思う読者もいるだろう。 ゆっくり製菓は賢い。 ゆっくり製菓がゆっくりたちを保護するという条件を出したとき、 以下の11つの条件で、ゆっくりたちの保護を約束するとした。 第1条 ゆっくり製菓はゆっくり製菓に勤務するゆっくりの家族を保護する。 保護の範囲は、自然災害、野生動物や捕食種、人間からの虐待。 第2条 ゆっくりの巣は、ゆっくり製菓が用意せず、ゆっくり自身が用意する。 ただし、ゆっくり製菓が認めない場所に巣を作ったら、保護は適応しない。 第3条 自然災害にあった場合、巣の復旧やゆっくりの身体の負傷については、ゆっくり製菓が全面支援する。 ただし、ゆっくり製菓に勤務するゆっくりが死亡した場合は支援しない。 第4条 野生動物や捕食種、人間からの虐待を受けた場合、ゆっくり製菓は全面的に報復をする。 ただし、ゆっくり製菓に勤務するゆっくりが死亡した場合は報復しない。 第5条 ゆっくり製菓は成績が著しく悪いゆっくりに対しては、リストラを行い、 リストラを行なわれたゆっくりは加工所へ送られる。 第6条 ゆっくり製菓に勤務するゆっくりの家族を傷つけたゆっくりは、 どんなゆっくりであろうとも、強制的に加工所を送られる。 第7条 ゆっくり製菓に勤務するゆっくりの家族は以下の3点を満たすこと。 ?番のゆっくりは、巣から半径50m以内から出ないこと。 もし出た場合、家族全員で加工所へ送られる。 ?子のゆっくりは、毎日、「がっこう」へ行く。 テストの成績が良くないゆっくりは、家族全員で加工所へ送られる。 ?第5条が執行された時、家族にいるゆっくりは、家族全員で加工所へ送られる。 第8条 一度、社員になったゆっくりは、永遠にゆっくりするまで勤務するしなければならない。 辞める事は許されない。途中で辞める意思を表明したら、加工所へ送られる。 第9条 ゆっくり製菓はそれ以外のことは感知しない。 第10条 第1条を聞いた時点で、ゆっくり製菓の社員になり、この条件が適応される。 第11条 第1条~第10条を理解していないと、加工所へ送られる。 姑息である。 なぜこのような条件にしたのか・・・。 ゆっくり製菓の企みはこの通りである。 第1条:自然災害、野生動物や捕食種、人間からの虐待のみ保護。後は知らん。 第2条:ゆっくりのために社員寮なんか作れるか。なんとなく安全そうなところをお前らが探せ。 人間の目から見ても安全だなぁ~って思う場所なら保護してやる。 第3条:自然災害で傷ついたなら、助けてやる。でも死んだら知らん。 遺族の面倒は見ない。 第4条:被害に合ったら、報告してきてくれ。報復してやる。でも死んだら知らん。 遺族が訴えてきても知らん。 第5条:仕事出来ないヤツは、加工所でおまえ自身が売り物になってくれ。 第6条:家族で揉め事を起こされると面倒だ。傷害事件を起こしたら、お前ら死んでくれ。 あと、お前らの家族もお前らの失敗で売るつもりだから傷つけるなよ。 第7条:番は家の付近で、餌でも探していろ。でも逃げ出したら殺す。 子供は人質だ。よこせ。あと優秀な次の社員を作るため育成してやる。出来が悪かったら殺す。 旦那の失敗は家族の失敗だ。お前ら全員で償ってくれ。 第8条:途中で辞められたら、お前らに投資した金がもったいない。 死ぬまで働け。嫌なら、すぐに投資した金を回収する。 第9条:保護だけしてやる。後は知らん。 第10条と第11条 :ゆっくりは3つまでしか覚えられないんだっけな?なんかウザイな。 あとで知らないとか言うとウザイから、知らなかったら、加工所へ送る。 っていうか、そういうバカは社員になっても脚引っ張るだけだから、 今のうちに売る。 要は、保護をすると言っても、金がかかる。 そんな金をゆっくりにかけたくない。 それが本音である。 ゆっくりを汚させないような安全な住処を、社員寮みたいな建屋を作る金がもったいないと、 人間は感じた。 さらに、野生動物や捕食種、人間からの虐待を未然に防ぐには、 それなりのパトロールが必要だ。 では、ゆっくり自身に探してもらおう。そういう場所を。 ゆっくりたちからすれば、本末転倒である。 ゆっくり出来る場所を提供するという約束で、人間に協力を求めたのに、 ゆっくりする場所を自身で探せとは??? おかしな話である。 しかし、ゆっくりは受け入れた。 強要されたのではなく、自ら受け入れた。 その結果・・・。 自然災害、野生動物や捕食種、人間からの虐待に合わない場所を、 自ら探し出せて、家族全員が出来がよいゆっくりのみ、ゆっくり製菓の社員になり、 それらを満たすことが出来ない、 具体的には、3つまでしかモノが覚えられない一般的なゆっくりは、 みな加工所へ送られ、優秀なゆっくりのみ残った。 ゆっくり製菓は、思惑通り、 最小限の費用で優秀なゆっくりと豊富な原材料を得ることが出来た。 『次世代ゆっくり』と言われるゆっくりたちも、 旧世代の貧弱・無知・傲慢の三拍子揃ったゆっくりたちのせいで、 群れを絶滅されたことを遺伝子に刻んでいたのだろうか、 ゆっくり製菓の理不尽な約束に自ら進んで従ったのだ。 この程度のことが出来ない無能なゆっくりは、 消えてほしいと思っていたので、理不尽と知りつつ、 無能なゆっくりをこの理不尽な約束で粛清したのだ。 結局のところ、ゆっくりは人間に良い様に扱われてしまっているが、 ゆっくりはそれもそれで受け入れていた。 なぜなら・・・。 無能なゆっくりは、加工所へ売りさばかれるが、 優秀なゆっくりに対しては・・・。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「ゆっくりただいま!!!」 「ゆっくりおかえりなさい!!!」 「「「ゆっくちおきゃえりにゃしゃい!!!」」」 まりさは仕事を終え、巣に帰ってきた。 「ゆっくりしてた?みんな?」 「ゆゆっ!!!れいむはゆっくりしてたよ!!! おちびちゃんたちもゆっくりしてたよ!!!」 「「「ゆっくちぃ!!!!」」」 今日の昼休み、あんな光景を見たまりさは、 記憶の片隅にも置いておきたくなかったのか、 嫌な思い出をかき消すように、家族とふれあいに微笑んだ。 「おちびちゃんたち!!!おかあさんのとってきたばんごはんさんはおいしい?」 「「「む~ちゃ!!!む~ちゃ!!!ちわあちぇ!!!!!」」」 れいむが一日懸けて、集めてきた草や虫をおいしそうに食べる子供たち。 「ゆ~ん!!!れいむはしあわせだよ!!!こんなにかっこいいまりさと!!! こんなにかわいいおちびちゃんたちにかこまれて!!!!」 「「「ゆっ!きゃわいくてごみぇんにぇ!!!」」」 キャッキャと騒ぐ子供たち。 まりさに擦り寄るれいむ。 その光景を見て微笑むまりさ。 そこにはゆっくりたちが望むゆっくりがあった。 しかし、まりさは笑いながら、思い出していた。 昼休みのれいむが加工所へ連れられて行く光景ではない。 いや、昼休みの光景を見たから思い出したのであろう。 以前、ゆっくり製菓の幹部の人間が、まりさを呼び出して聞かせた話を・・・・。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 仕事が終わるチャイムがなる数十分前。 まりさは、ゆっくり製菓の幹部の人間に会議室に呼び出された。 まりさは、自分が何か悪いことをしたのかと、 ビクビクしていた。 大抵、呼び出されると言う場合、嫌なことしかないのだから・・・。 しかし、まりさとは対照的に、 人間はにこやかな顔でまりさに話しかけてきた。 『まりさ。君は優秀なゆっくりだ。ゆっくりにしておくのはもったいないくらいだ。 君が人間ならば、即、私の片腕にしてるところだ。』 「ゆっ!!!ありがとうございます!!!」 まりさは、意外にも褒められるとは思っていなかったから、 つい、笑みが漏れてしまった。 『ところで・・・君は出世には興味あるかね?』 「ゆっ!!!ゆっくりできるなら、ゆっくりできないたちばになってもがんばります!!!」 愛するれいむのため、愛する子供たちのため、 自身がゆっくり出来なくなっても、出世をすれば、家族はゆっくり出来る。 そう思い、その意欲を口に出すまりさ。 『いい心掛けだ!!!ホントにゆっくりなのかと疑いたくなるよ!!! 君みたいな優秀なヤツは人間でも少ないよ。』 「ゆゆっ!!!おほめのことばありがとうございます!!!」 『実は・・・。君の上司のドスまりさ・・・。 彼ね・・・。あまり評判がよくないんだよね・・・。 人間の社員に対して、役職が上だからって、 上から目線で話すからねぇ~。 人間の社員の間で、密かに彼の虐待計画が持ち上がるくらいなんだよ。 まあ、そういう人間は・・・。然るべき制裁をしたから、 何も問題はなかったんだけどね・・・。 ただ・・・。いやね、うちの会社は実力主義だから、 ゆっくりだからとか人間だからとかって差別してないんだけど、 やはり、そういう風に思われるようなゆっくりを上の立場には置いとけないんだよねぇ~。 大体、うちの会社はゆっくりのおかげで持っている様なモンだから、 気に入らないゆっくりは、虐待するなんてことだと、 社員のゆっくりがみんな逃げちゃう可能性があるんだよねぇ~。 まあ、逃げ出しても簡単に捕まえられるんだけど、 一度に全員とかって一気に逃げられちゃうと・・・。 さすがに困っちゃうかなぁ~ってねぇ・・・。』 確かにあのドスまりさは、ゆっくりの中でも嫌われている。 仕事はしないくせに、威張り散らす。 部下の手柄を横取りするくせに、自身の失敗は部下に擦り付ける。 それを指摘すれば、ゴミだとか無能だとか罵ってきて、 アンチゆっくり派や虐待派が多く住んでいると噂される、 注文が取りにくい地区へわざと配属させたり、 受付の美ゆっくりのありすに、人間からもらった 高級菓子を餌にして、すっきりしようと企んでいたり、 客先と癒着して、売り上げの一部から、 ゆっくりフードや高級菓子に変えて、隠し持っていたりとか・・・。 どうしようもないゲスだったりする。 「ゆぅ・・・。まりさはにげだしませんよ!!! かわいいれいむとかわいいおちびちゃんのために、 ゆっくりはたらきます!!!」 『いやぁ~君は素晴らしい!!! そんな君だからこそねぇ~、君をリーダーにしようと思うんだ!!!』 「ゆっ!?」 『いきなりだから、びっくりしたかね?』 「ゆぅ・・・。まりさはびっくりしました・・・。」 『そうだろう、いきなりでびっくりしただろう。』 「でも・・・。まりさはゆっくりがんばります!!!!」 『そうかそうか!!! それはよかった!!!私も君なら引き受けてくれると思ったんだ!!! ただ・・・。 ちょっと問題があってね・・・。 言い難い事なんだけど・・・。』 人間は、ある書類を取り出した。 その書類には、まりさの子供たちの成績が書いてあった。 そして、その成績を見た瞬間、 まりさは、真っ青になり、口元がピクピクし始めた。 『君の子供たちはねぇ~。 模擬テストの結果が著しく悪いんだよ・・・。 生後1ヶ月だよねぇ~。この時期になると・・・。 数を100個くらい数えられるくらいの認識力が平均的なんだけどさぁ・・・。 まだ、2個までしか数えられないんだよ。 それ以上だと・・・。たくさんだって言い張るんだよね・・・。 いろいろと、私らも、優秀な君の子供だっていうことで、 特別に、普段は、こういうことをしないんだけど・・・。 先生たちにお願いして、彼らのためだけに、補習とか特別授業を開いてるんだけど、 ゆっくりさせろ~とか、あまあまさん持って来いとかねぇ~。 あと、至る所でうんうんをするんだよ。 なんだっけ?そのぉ~。スーパーウンウンタイム?だっけ? アレする度に、すごく厭らしい顔になってねぇ~。何か人間を小馬鹿にしたような・・・。 先生たちは額に血管を浮かべるくらい怒り心頭で、 中にはその血管が切れて、血が出る先生もいるみたいなんだよ・・・。 ひどい先生なんか、血の涙を流して、歯を噛み砕くほどの怒りを持つほどらしく・・・。 あと、かわいくてごめんねってのが口癖みたいで・・・。 先生たちはもう・・・。我慢の限界らしいんだよ。 いつ叩き潰すかわからないって言っているんだよ。 あ、安心してね。そういうことを言った先生たちにも然るべき制裁をしたから。 でもねぇ~。いろいろとそういうことを子供たちにも辞めさせようと、 私らも努力したんだが・・・。 その度に、ゆっくり死ねって言って来るんだよ。 そして、これが一番良くない。 まだ赤ちゃん言葉だよね。もうこれは生後10日くらいでクリアしてなければならない問題なのに、 1ヶ月経ってこれなんだね。 子供たちも・・・。これが可愛さの秘訣だとか言い出して、直す気は全くないんだよね。 このままだと、あと1ヵ月後のテストで・・・。どうなるか・・・。』 ゆっくりの『がっこう』では、次期社員になるべく、 ゆっくりの子供たちを教育している。 人間との約束の項目の中にも、あるように、テストの出来が悪いゆっくりは、 家族ごと、加工所を送られてしまうのである。 「ば・・・ば・・・ばでぃ・・・ばでぃざば・・・・」 口をパクパクとさせながら、呆然とし、視線がどこかに向いているまりさ。 『落ち着きたまえ。 今すぐ、君たち家族を加工所へ送ることはしないよ。 不安にさせて悪かったよ。』 「じゃ・・・じゃああ・・ばでぃざだぢば・・・」 『う~ん。でも~。このままじゃ・・・。』 「おねがいでずぅううう!!!! ばでぃざのおちびじゃんだぢをずぐっでぐだざいぃいい!!! ばでぃざのでぃぶもずぐっでぐだざいぃいいい!!! ばでぃざばぁあああ!!!どんなごどでもじまずがらぁあぁあああ!!!!!」 まりさは泣き叫んだ。 見栄も外聞も忘れて、無様に涙と涎と汗を撒き散らしながら。 『すまない・・・。私の力不足だ。 こればかりはどうにもならないんだよ。 彼らには、次世代ゆっくりとしての資質がなかったんだと思うよ。 すまないが、君ら家族は加工所でゆっくりしてくれ。』 「どぼぢでぞんなごどいうんでずがぁあああ!!! ばでぃざのおちびじゃんばぁああ!!!! がわいぐでぇええええええ!!!! ゆっぐりじでるんでずぅうううううう!!!! でぃぶばぎれいでゆっぐりじでるんでずぅううう!!! おねがいでずぅううう!!! だずげでぐだざぃいいい!!!!! ゆんやぁあああぁあああ!!!がごうじょいやぁぁぁああああ!!!!」 『残念だ。非常に残念だ。 ただ・・・。君も失うというと・・・。 それはどんな手段を使ってでも防がなければならない。 君だけは助けなければならない。』 「ゆ゛っ!?」 泣き叫ぶまりさは、驚いた。 『実はさ・・・。受付のありすがさぁ・・・。 君の事を気に入っているらしいだ。 でね・・・。今なら、れいむと子供たちを捨てて、 ありすと家庭を持つっていうのなら・・・。 君だけは助けることが出来るんだよね・・・。』 「ぞ・・・ぞんなぁああああ!!! ばでぃざにうらぎれどいうのでずがぁああああ!!!!!」 『君が家族思いなのはよく知ってるよ。 だけど・・・。このままじゃあ・・・。』 「ぜめでぇえええ!!!!でぃぶだげでもおぉおおお!!!」 まりさは叫んだ。 子供たちの成績の悪さで、何も悪くないれいむも加工所へ送られる。 せめて、れいむだけでも、れいむだけでも助けたい。 『よく考えてごらん。 君は優秀なゆっくり、君の子供は・・・。その・・・なんだ・・・。 言いにくいんだけど・・・。そうじゃないゆっくり。 君の子供は優秀なはずだと思うんだよ。私は。 何せ優秀な君の子供なんだから・・・。 でも、そうじゃないってことは・・・。 君の奥さんのれいむに・・・。その・・・。問題があるってことじゃないかな?』 「ゆ゛っ!? でぃぶばぁあああ!!!でぃぶばぁああ!!! ぜがいいぢゆっぐりじでるゆっぐりでずぅううう!!!! ぞんなごどぉおおお!!!ぞんなごどぉおぉおお!!!!!!」 『まあ、あれだ。君にも思うところがあるのだろう。 だから、しばらくの間、考える時間を与えるよ。 その間にゆっくりと考えてくれたまえ。 君は家族を大切に思っているいいゆっくりだ。 そして、優秀だ。 私はすごく君のことを買っているよ。 だけど・・・。 君が長生きして、長くゆっくりして、 そして、君の子供や家族をたくさん作って、孫やひ孫まで作りたいと思うなら・・・。 私の下に来た方が確実だと思うんだけどね・・・。』 「ゆ゛っ・・・。」 『もしかしたらだよ・・・。 君の子供たちが、あと1ヶ月で成績がすごく良くなって、 君の家族が救われるっていう可能性もないわけじゃない。 優秀な君の子供たちだ。ポテンシャルは高いはずだ。やれば出来るかもしれない。 やれば出来るかもしれないんだが・・・。 私がゆっくりとの関わりを持って、君たちからすれば、 気が遠くなるような年月の間で、見てきた中で・・・。 いくらそういう高いポテンシャルを持っているゆっくりとて・・・。 今の状況を打破するようなゆっくりは皆無だった。 そうだな。みんな無惨に・・・。そう・・・。 まあ、君の子供たちが、 私の経験則を破る第一号になる可能性もあるかもしれないからねぇ~。 何ともいえないよなぁ~。 だけど、そういう限りなく低い可能性にかけるより、 確実に目の前にある幸せを選ぶっていうのも、 またこれは・・・。優秀じゃないのかな? 私はそう思う。』 「ば・・・ばでぃ・・・ばでぃ・・・ばでぃざば・・・」 まりさは、番のれいむが、可愛い自分の子供たちが、 大好きだ。彼らを助けられるのなら、命とて捨ててもいい。 しかし、命を捨てず、彼らを捨てた場合、 会社で一番の美ゆっくりと噂される受付のありすと、夫婦になり、 会社の中でも、人間よりも上に立つくらいの役職にもつけ、 明るい将来を約束されているという事実。 そんな誘惑に惑わされるか!!!! 自分の命より家族の命の方が重い。 それは絶対の決意。絶対の思い。それもまた事実。 迷ってはいない。迷ってはいないのだ。 迷っていないのだが・・・。 なぜか・・・。言えない。言えないのだ。 この先の言葉が・・・。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「ぴゃぴゃ~!!!れいみゅはぴゃぴゃとねりゅぅうぅう!!!」 「ゆ~ん☆まりちゃもぉおぉ!!!!」 「ゆゆん!!!ぴゃぴゃはれいみゅだけのぴゃぴゃだよ!!! ゆっくちりきゃいしちぇね!!!!」 「あらあら、おちびちゃんたち!!! ぱぱはままやおちびちゃんたちのものよ!!!」 「「「ゆゆ~ん!!!」」」 まりさたちはみな集まって、す~りす~りしながら、 寝床へ入った。 「あしちゃはもっちょゆっくちできりゅひがくりゅね!!!」 「あさっちぇももっちょゆっくちできりゅひがくりゅよ!!!」 「あしゃちぇのちゅぎももっちょゆっくちできりゅひがくりゅよ!!!」 「おちびちゃん!!!まりさ!!!ゆっくりおやすみなさい!!!」 「「「ゆっくちおやちゅみなちゃい!!!」」」 まりさも笑顔で床に就く。 しかし、その笑顔の裏には、 確実に迫り来るゆっくり出来ない日が近づいているという恐怖に震えていた。 恐怖から逃げるため、家族を捨て、 長寿と繁栄の道を選ぶか・・・。 それとも愛する家族と共に滅びの日を迎えるか・・・。 あとがき また長すぎた。 あと無駄に設定が多すぎた。 他の作品 ふたば系ゆっくりいじめ 149 鞭打 ふたば系ゆっくりいじめ 155 糞饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 159 ユグルイ その1 ふたば系ゆっくりいじめ 162 ユグルイ その2 ふたば系ゆっくりいじめ 168 ユグルイ その3 ふたば系ゆっくりいじめ 169 ゲス愛で派 ふたば系ゆっくりいじめ 173 ユグルイ その4 ふたば系ゆっくりいじめ 187 頭でなく心に訴える ふたば系ゆっくりいじめ 188 ユグルイ その5 ふたば系ゆっくりいじめ 192 長寿と繁栄を・・・前編
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『絶対に渡さない』 25KB 家出 飼いゆ ゲス 愛護人間 ゲスといえばゲスだけど 「ゆぴ……ゅ……」 「おちびちゃん! しっかりして!」 れいむは、一目で衰弱しているとわかる子まりさに必死に呼びかける。 この子だけは……この子だけは……。 番のまりさ、この子の姉妹だった二匹の子れいむ。 みんな、死んでしまった。 この子だけが、ただ一人残された家族なのだ。死なせるわけにはいかない。 そのことが、れいむに、今まで躊躇わせた行動をとらせた。れいむだけが野垂れ死にす るなら、それには及ばなかったであろうが、子まりさのためとあらば。 「おにいざん、おにいざん……」 子まりさを頭に乗せたれいむは、子まりさを落とさぬようにずーりずーりと這って行っ た。 れいむは、そこそこ優秀で銀バッヂを取得した飼いゆっくりだった。 無論のこと、飼いゆっくりの等級を示すバッヂで最高なのは黄金に輝く金バッヂだ。し かし、よほどゆっくりに高望みをしなければ銀バッヂで十分だ。 飼い主のお兄さんもそれで満足していて、れいむはとてもゆっくりと過ごすことができ た。 お兄さんは一人暮らしの寂しさかられいむを飼い始めたのだが、自分が仕事に行ってい る間にれいむは一匹なのを気にして、壁にゆっくりが出入りできる扉をつけて庭に出るの を許していた。 庭といっても、家と壁の間にある僅かな地面であり狭かったが、れいむにとっては十分 であった。 天気のいいある日、草の上に寝転んで日向ぼっこを楽しんでいた。 そこで、運命の出会いをしたのである。 「ゆ? れいむ、ゆっくりしていってね!」 一匹の精悍なまりさが庭に入ってきたのだ。 「ゆ、ゆっくりしていってね!」 「ゆゆ、バッヂさんなのぜ。れいむはここのにんげんさんの子なのぜ?」 「ゆん、そうだよ」 「ゆぅ、ここの草を少し持って行っていいのぜ?」 「ゆっ、いいよ」 庭に生えている草は、お兄さんが時々むしって捨てている。それならあげてもいいだろ うと思い、れいむは快諾した。 それから、まりさは時々草を取りに来るようになった。 いつも忙しそうだったが、短い時間、まりさはれいむと話していった。 そして、れいむはいつしか草をむしっておくようになった。そうすれば、まりさが草を むしる必要がなくなり、その時間だけまりさとたくさんお話ができるからだ。 れいむは自分でも気付かずに、まりさに惹かれていたのだろう。 やがて、まりさも優しいれいむに草をくれる飼いゆっくりという以上の感情を抱き始め た。 「れいむ、まりさといっしょにずっとゆっくりしてほしいのぜ!」 それを切り出したのはまりさであった。 先に惚れたのはれいむなのだから、れいむが言い出してもおかしくないはずだが……そ こはれいむは飼いゆっくりである。 お兄さんには、野良と話したりする程度はいいが、番になったりあまつさえ子供を作っ たりすることは許されていなかった。 それをするなら捨てる、と言われている。お兄さんとしては、そう言っておけば、そん な馬鹿なことをするまいと考えてのことだったが――。 「お兄さん! れいむ、このまりさとゆっくりしたいよ」 「ゆっ、まりさだぜ」 「……」 お兄さんは、呆然としていた。 しかし、やがて己を取り戻すと、れいむが銀バッヂをとって粗相をしなくなってからは しなかったような厳しい顔と声で、約束をちゃんと覚えていてそういうことをしたのか、 捨てられて野良になってもそのまりさと一緒になって子供を産みたいのか、と言った。 れいむは、それに頷いた。 お兄さんは見るからにガックリとしたようだったが、少し辛そうな顔をしてから腰を落 とし、れいむのリボンについていた銀バッヂを取り外した。 「もう、二度とここには来るなよ」 「……ゆぅ……ゆっくり、りかいしたよ」 そして、テーブルの上に、れいむが大好きだったキャンディーが幾つか乗っているのを 見つけると、それを手に取りビニール袋に入れてれいむの前に置いた。 「持っていけ……ただし、すぐに食べるんじゃないぞ。野良ゆっくりは栄養不足になりが ちで飴玉一個で助かるような状態で死んでしまうことがあると聞いた。いざという時か、 産まれた子供が病気になったりした時のためにとっておくんだぞ」 親身になった言葉に、れいむは号泣した。まりさも、一緒になって泣いていた。 「ゆっ、おにいざん、いままでおぜわになじまじた!」 「れいむは、まりさがゆっくりさせるんだぜ。あんしんしてほしいんだぜ」 二匹はぺこぺこと頭を下げて、去っていった。 しばらくは、しあわせーなゆっくりした日々が続いた。 とりあえず公園にダンボールハウスをかまえた二匹は、ある程度の食料を備蓄すると、 すっきりーして子供を作った。 「ゆゆーん」 れいむは、額から生えた茎の先に、自分に似た二つの命、そしてまりさに似た一つのそ れ、合わせて三つの命がゆぅゆぅと生まれる時を待っているのを見てとてもゆっくりした 気分であった。 「ただいまなんだぜ、おちびは? おちびは?」 まりさは、ますます励んで帽子を獲物で満載にして帰ってきては、まずまっさきに子供 たちを見に来るのだった。 「「「ゆっきゅちちていっちぇね!」」」 「「ゆっくりしていってね!」」 子供たちがとてもゆっくりと生まれた時の感動を、れいむは生涯最高のゆっくりだと思 った。 あれだけよくしてくれたお兄さんの元を離れてしまったことを後悔する気持ちは、やは りどうしてもあった。 それでも、このときの感動を思えば、お兄さんには悪いが、やっぱりまりさと一緒にな ってよかったと思うのだ。 子供たちは元気に育っていったが、ある時、子まりさが何か悪いものを食べたのか下痢 を起こしてしまった。 急激に餡子を失わせる下痢は、子供ならばあっさりと死に至ってしまうため、野良の子 ゆっくりの死因としては極めて多い。 だが、れいむたちにはお兄さんがくれた飴玉があった。 野良ゆっくりにとって下痢が死に繋がってしまうのは、野良では栄養価の高い食べ物を 得ることが困難なためだ。 逆に言えば、それさえ与えれば十分に助かるのである。 子まりさも、水をごーくごーくして水分を補給し、飴玉を舐めて栄養を得て、下痢がお さまるまでなんとか耐え切った。 「ゆゆーん、よかったよぉ、よかったよぉぉぉ」 「ゆひぃぃぃぃ、おちび、よくがんばったのぜえ!」 「まりしゃ、これでまたゆっきゅちできりゅね!」 「ゆわーい、ゆわーい」 家族の喜びは言うまでも無い。 「ゆぅ、これもお兄さんが飴さんをくれたおかげだよ」 「ゆん、お兄さんにありがとうなんだぜ」 れいむとまりさは、飴をくれたお兄さんに感謝した。あれがなければ、子まりさは確実 に死んでいたであろう。 まだまだお兄さんがくれた飴は残っていた。これさえあれば、多少の病気等に子供たち が犯されてしまっても大丈夫だろう。 だが、そのしあわせーの元が災いをもたらすことがある。 誰でも、しあわせーは欲しいのだ。 どうしても欲しいそれを手に入れるために、他者のそれを奪う必要があった場合、それ を実行するものは、人間にもゆっくりにも存在する。 人間の多くは国家に属しており、その国家が安定していれば警察という治安組織の恩恵 を受けられる。 警察は抑止力を持ち、他者のものを暴力や詐術で我が物にせんとする行為へ歯止めをか ける。 これが飼いゆっくりとなると、飼い主の所有物という形で、人間社会のそういった仕組 みに組み込まれている。 しかし、野良ゆっくりには、そういったものは及ばない。 野良ゆっくりの群れはそういった要求を満たすために作られる。数が集まり、それらが 群れの一員への攻撃は自分へのそれと見なして反撃を加える姿勢を示すことによりゲスに 対する抑止力を得るのだ。 とは言っても、野良同士だとどうしても食料調達の際の競争相手になることも多く、頭 がよくリーダーシップを持ったリーダーがいないと群れは長続きしない。 れいむとまりさが住んでいる公園には、数家族の野良ゆっくりが住んでそれぞれ仲良く やってはいたが、群れと呼べるような組織立ったものではない。 れいむたちは、自分たちの身を守るために極めて慎重に振舞うべきであった。 決して、自分たちが人間さんに貰った飴玉を持っていることなど、他のものに知られて はいけないのだ。 だが、れいむは所詮は飼いゆっくりになるために産まれペットショップでお兄さんに買 われた生粋の飼いゆっくりである。野良になってそれほど時間が経っていないのと、この 公園に住んでいる御近所さんが善良なものたちばかりなため、少々おっとりとし過ぎてい た。 まりさも、優しくてゆっくりしてはいるが、こちらは生粋の野良ゆっくりで、いわば持 たざる者であり続けていた。 そのため、持っている者としての保身に鈍感なところがあった。 れいむたちが、れいむの元飼い主に貰ったとってもあまあまな飴さんを持っているとい う話は、子供たちから他の家族の子供たちに、そしてその親へと広がっていった。 それでも公園に住んでいたゆっくりたちは、それを大変羨んだものの、それだけであっ た。 だが、ぶらりと公園にやってきた一匹の眼光鋭いまりさがその話にじっと聞き入ってい た。 まりさは大急ぎで跳ねて行った。 そして、戻ってきた時には仲間を引き連れていた。 公園に入ってきたまりさ一行は、まっすぐにれいむたちのおうちへと向かう。 目的は言うまでもあるまい。 まりさの帰りを待ちながら、おうたをうたっていたれいむと子供たちはニヤニヤと笑い ながら押し入ってきた一団になす術も無かった。 連中は狡猾であった。 子供がいるのを見るや、すぐにそれをゆん質に取ってれいむに人間に貰った飴を出すよ うにと迫ったのだ。 れいむは気丈に拒んだが、相手はゲスである。子供を殺すことなどなんとも思っていな いのだ。 「ゆ゛ぴゃ!」 子れいむがあっさりと、本当にあっさりと潰された。 「おぢびぢゃぁぁぁぁぁん!」 「だ、だちゅけ……ちぇ……」 もう一匹の子れいむも上にのしかかられている。 「やべでええええ、飴さんをあげるがら、やべでえええ!」 「ゆへっ、さいしょからそうすれば、その汚いちびは死なないで済んだんだぜ」 夫のまりさと本当に同種かと思うような嫌らしい笑みを浮かべて言ったゲスまりさに、 れいむは歯軋りしながらも飴の入ったビニール袋を渡した。 「ゆへへっ、ひきあげなのぜ!」 ゲスまりさが言うと、連中はぞろぞろと未練なくおうちから出て行った。 子れいむを失った悲しみに打ちひしがれながら、それでもれいむは残りの二匹が助かっ たことに安堵した。 「ゆへっ、これはこれは、だんなさんのおかえりなのぜ」 そんな声が表から聞こえてきた。 れいむははっとして子れいむの亡骸から目を上げる。 自分のおうちで何をしていたのかと詰問するまりさの声もした。 それに得意そうにゲスまりさが答える。 「おとなしく出さないから、ちびを一匹潰してやったのぜ、ゆひゃひゃ」 ゲスまりさがそう言った瞬間――。 「ゆっぐりじねえええええ!」 まりさの怒号が響いた。 「まりざっ!」 れいむはおうちを出た。 「ゆっひゃあ!」 「ちぃーんぽ。勝てると思ってるかみょん」 「けんかはあいてを見てから売ってねー」 「ゲラゲラゲラ、死ぬのはお前だよ!」 まりさの必死の攻撃も、それが来るのを予想していたゲスどもによって阻まれていた。 「やべでええええええ!」 「ゲラゲラゲラ、馬鹿がもう一匹来たのぜ!」 止めに入ったれいむもゲスまりさに体当たりを喰らってしまう。 それからのリンチで、れいむが生き残れたのは、早々に戦意を喪失して全く抵抗をしな くなったのと、まりさが最後まで闘志を失わずに抵抗し、ゲスどもの攻撃を多く引き付け たせいであったろう。 まりさは、それから数時間ほど苦しんだ後に死んだ。 こんな時に頼りになる飴は当然ながら一個も残っていない。 今更ながら、れいむは飴を二つに分けておくなどの処置をしていなかったことを悔やん だ。 れいむも無傷ではない。 必死にその体を引き摺って狩りをした。 子れいむも子まりさも、れいむが頑張っているのを知っているので不満一つ口にしない が、まりさが生きていた頃よりも明らかにむーしゃむーしゃできず、ゆっくりもできてい ないためどことなく暗く沈んでいた。 以前は誰にも誇れる明るい仲良し家族だったのに……。 れいむは、その日も必死に狩りをしていた。 幸いなことに、人間が食べきれずに捨てようとしていたお菓子を貰うことができた。 こんないいものを食べきれないから捨てようとするなんて、とれいむは思った。 そして、その帰り道――。 「ゆびぃぃぃ、やべでぐださい」 「ごべんなざい、ごべんなざい!」 「いぃぃぃんぽ、ゆ、ゆるじでほじいびょん!」 「わ、わがったよー、にんげんざんだちが強いのわがったがら、もうゆるじでえええ!」 ゆっくりの悲鳴を聞いた。 聞き覚えのある声だ。 「ゆ!」 そこではあのゲスまりさたち、れいむのしあわせーをぶち壊したゲス一味が、二人の人 間に暴行されて涙を流しながら許しを乞うていた。 いや、実際は一人は笑って見ているだけで、やっているのは一人だけだ。 「勝てると思ってたのかよ!」 「喧嘩は相手見て売れよなー」 「なぁーにがゆっくりしね! だよ。死ぬのはお前らだよ!」 れいむとまりさがなす術も無かったゲスたちが、何もできずにやられていく。 れいむはゲスまりさたちの悲鳴を背に、跳ね出した。 まりさと子れいむを殺したゲスどもが人間にやられているのをざまあみろと思うよりも、 れいむの中には、先ほどのことと合わせて、やはり人間というのは自分たちゆっくり如き よりもはるかに凄い存在なのだと思う気持ちの方が大きかった。 その日持ち帰ったお菓子を食べて衰弱気味だった子供たちが元気になって、れいむは久 しぶりにゆっくりすることができた。 そして、それが最後のゆっくりとなった。 翌日からはお菓子をもらえるような僥倖には出会えず、子供たちはまた衰弱していった。 先に子れいむが逝った。 子まりさも後を追おうとしていた。 ずーりずーり。 ずーりずーり。 頭に子まりさを乗せたれいむが這いずる。 食べ物を子供たちに優先的に回していたれいむとて辛い。 しかし、行かねばならぬ。 この子だけは……この子だけは……。 二度と来るなと言われたあそこへ……。 ずーりずーり。 ずーりずーり。 「ゆぅぅぅ」 懐かしい庭が見えた。 ずーりずーり。 ずーりずーり。 この子だけでも……。 れいむは、このまま死んでもいい。この子だけは……。 きっと、優しいお兄さんのことだから、自分のことは許してくれなくとも、子まりさの ことは助けてくれるはず。 その淡い希望を原動力に、這いずる。 ずーりずーり。 ずーりずーり。 「ゆ? ゆっくりしてないれいむなのぜ」 庭には先客がいた。 一匹のゆっくりまりさである。お帽子に銀バッヂをつけている。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆ……ゆっぐ……いっで、ね……」 「ゆぅ、どうしたんだぜ。ここはにんげんさんのおうちだから入ってきちゃ駄目なんだぜ」 「ゆ……れ、れいぶは、おにい、ざんに……」 「ゆぅ……まつのぜ」 まりさはぴょんと跳ねて壁に沿って置かれた小さな階段を上ると、小さな扉を開いて家 の中に入っていった。 しばらく経って戻ってきたまりさは、帽子の中から飴玉を取り出した。 それは懐かしい、あのれいむが大好きだった飴玉だった。 「まあ、こいつを食べるのぜ。でも、言っておくけど、あまりにもれいむがかわいそうだ から恵んでやるのぜ。勘違いしてまた貰いに来たりしたらお兄さんに言ってせいっさいっ してもらうのぜ」 「ぺーろぺーろ、し、し、し、しあわせぇぇぇぇ!」 れいむは飴玉を舐めて歓喜の声を上げた。 「ほら、おちびちゃん!」 舌の先に乗せた飴玉を、子まりさの口元へ持っていってやると、子まりさは舌を伸ばし た。 「ぺーりょ、ぺーりょ……」 ちあわちぇー、という声こそ出さなかったものの、明らかに子まりさの顔がゆっくりし ているのを見て、れいむは喜んだ。 「ゆぅ、まりさ」 「もうやらないんだぜ。さっさと帰るんだぜ」 「まりさは、お兄さんに飼われているんだね」 銀バッヂをつけているのを見てもしやと思ったが、手馴れた様子でおうちに入って飴玉 を持ってきたことにより、確信することができた。 このまりさは、お兄さんがれいむを捨てた後に飼っている飼いゆっくりなのだ。 そもそも、一人暮らしの寂しさを紛らわすためにお兄さんはれいむを飼っていたのだ。 そのれいむがいなくなれば、その穴を他のもので埋めようとするのは当然だ。 「ゆ?」 れいむの口ぶりに妙なものを感じたらしいまりさに、れいむは自分は以前ここのお兄さ んの飼いゆっくりだったことを告げた。 「ゆゆ!? は、話は聞いてるのぜ。れいむが、れいむなのぜ?」 「ゆん」 まりさは、驚いたようだ。 「……いっしょになったまりさは、どうしたのぜ」 「ゆぅ」 それかられいむはここを出てからの一連のことをまりさに語った。 「ゆゆゆぅ……」 「だからこの子だけでも助けて欲しいんだよ。れいむはどうなってもいいよ。……お兄さ んは、いないの?」 「ゆ、お兄さんはまだまだお仕事なんだぜ」 「ゆっ、そうか……」 れいむは野良になってからそういった感覚がなくなっていたが、そういえばお兄さんは 何日か仕事に行って一日二日休む日があり、仕事に行く日は朝から晩までおうちにいない のだった。 「れいむ……もうここには来ない方がいいんだぜ」 「ゆ?」 「お兄さん、自分を裏切ったれいむのこと、すごい怒ってるのぜ。捨てたりしないで、あ の汚い野良まりさといっしょに殺しておけばよかった、っていつも言ってるのぜ」 「ゆ? ゆゆ!? そ、そんなわけないよ! お兄さんがそんなこと言うわけないよ!」 れいむは、確信に満ちて断言した。 「ゆぅ……」 それを見て、まりさは気圧されたように後ろにずりずりと下がる。 「とにかく、ここでお兄さんの帰りをまつよ。まりさがくれた飴さんのおかげで、おちび ちゃんも少しげんきになったし」 「そ、そうなのかぜ。で、でもでも、まりさの言ったことはほんとーなのぜ。すぐに帰っ てもう来ない方がいいのぜ?」 「ゆん、どうせ、帰っても、れいむもおちびちゃんも生きていけないよ。それなら、お兄 さんにれいむはどうなってもいいからおちびちゃんだけでも助けてください、ってお願い してみるよ」 れいむは、もう完全に開き直ったというか、覚悟を決めた。 「……ち」 それを見て、まりさは小さく舌打ちすると、 「それじゃ、そこで待ってるといいのぜ。まりさはおうちですーやすーやするのぜ」 そう言って、家の中に入ってしまった。 おうちですーやすーやするという言葉に、たまらない羨望を感じつつ、れいむはお兄さ んの帰りを待った。 「ゆぴぃ、ゆぴぃ」 「ゆぅ、ゆぅ、ゆぅ」 やがて、まりさがくれた飴玉で少し栄養補給ができたのと疲労のせいもあり、れいむと 子まりさは寝息を立て始めた。 「ゆん、れいむれいむ」 まりさが出てきた。 「れいむ、ねてるのぜ?」 言いつつ、れいむの様子を射るような視線でうかがう。 「さっき帰っていればよかったのぜ……」 「ゆ!?」 れいむは、衝撃で、目が覚めた。 「ゆ゛……な、な゛に……どぼじで……」 わけがわからなかった。 わからぬままに、次々に衝撃がれいむを苛む。 「い、いだ、やべ……やべで……ま、まりざ!」 自分へ殺意のこもった体当たりをするまりさに、れいむは止めるよう懇願した。 「ゆっくりしね、ゆっくりしね、ゆっくりしね」 まりさは全く聞く耳持たずに攻撃を繰り返す。 「ど、どぼ、じで、ごんあ……ごと、ずる……の……」 「お兄さんの飼いゆっくりはまりさなのぜ。お前なんかに、邪魔させないのぜ」 さっき飴玉を食べたとはいえ、根本的に衰弱しきっていたれいむである。抵抗らしい抵 抗もできず、衝撃を受けるたびに餡子を吐き出すようになってからは意識すら朦朧として いった。 「……ゆん」 れいむが死んだのを確認すると、まりさは、しあわせそうに寝息を立てている子まりさ を見た。 跳躍した。 「ただいまー」 「おかえりなんだぜ!」 お兄さんが帰って来た。 「おかばんおもちしますだぜ」 「持てないだろーが」 いつものやり取りをして、お兄さんがカバンを置き、上着を脱ぎ、大きく息を吐いて伸 びをする。 「お兄さん、お兄さん」 お兄さんが落ち着いたのを見て、まりさが声をかけた。 「んー、なんだ」 「実は……」 まりさが言うには、すーやすーやとお昼寝をしてから目覚めると、なんと庭でゆっくり が死んでいたというのだ。 「んん、野良の行き倒れかな」 「ゆぅ、どーも喧嘩してやられたみたいなんだぜ」 「どれどれ」 お兄さんが庭に出ると、まりさが言った通り、一匹の成体サイズのれいむと子まりさの 死体があった。 「ひどいな、子供なんかぺしゃんこじゃないか」 「ゆぅ……ゲスは子供でも容赦しないのぜ……」 「そっか、お前、元野良だもんな」 「ゆん、野良ゲスの怖さはまりさようく知ってるのぜ」 「ん?」 お兄さんは屈んで、れいむの死体を凝視する。 「ど、ど、どうしたのぜ? そのれいむが、どうかしたのぜ?」 「んー、いやー、ほら、何度か話しただろ。前に飼ってたれいむ」 「ゆん」 「そいつなんじゃねえか、と思ったんだけど、うーん、わからんな。野良暮らしで見た目 変わってるだろうし」 「ゆぅ……違うのぜ。れいむは、まりさと一緒におちびを産んでゆっくり暮らしてるんだ ぜ、こんなところで死んでるわけないんだぜ」 「うん……そうだよな。……こいつらは、明日の朝に穴掘って埋めてやろう」 「ゆん、それがいいんだぜ」 「うし、じゃ、おれは風呂はいってくるかな」 まりさは、野良だった。 産まれた時こそ両親と姉妹と一緒にゆっくりできたが、過酷な野良の生活はそれらを次 々に奪っていった。 とうとう、母親のれいむとまだ子供だったまりさだけが生き残った。 「おちびちゃん、みんなの分までゆっくりしようね!」 「ゆっきゅち!」 そう言葉を交わした次の瞬間、母れいむは死んだ。 「シュートッ!」 いきなり人間がやってきて、思い切り母れいむを蹴ったのだ。 母れいむはふっ飛んで壁に激突し、大量の餡子を吐いて死んだ。 「おいおい、いきなりなにすんだよ」 母れいむを蹴飛ばした男の連れらしい別の男が言った。 「ああ、なんかゆっくりいたから、シュート!」 「おいおい、止めたれよ! かわいそうじゃんか!」 かわいそうと言いつつ、大笑いしながら男は言った。 「そういやシュートっていえばさ、今度の代表の試合」 「ああ、監督変わって初めての試合だよな。あの監督ってどうなの?」 そして、もう次の瞬間には、全く違う話に夢中になりながら、去って行ってしまった。 まりさは、もう理不尽にも程がある仕打ちで最後の家族を失い、呆けていた。悲しいは ずなのに、涙すら流さなかった。 それからも相も変わらず過酷な野良生活をまりさは生き抜いた。その中で、まりさの心 をかき乱したのは飼いゆっくりの存在だ。 ゆっくり全てが同じ生活をしているのならばよいが、同じゆっくりがあからさまに自分 たちよりもいい生活をしているのがまりさには納得できなかった。 もう、なんか世の中そういうもんらしい、と納得した頃には、世の中がそういうもんな らば自分もなんとか飼いゆっくりになりたいものだと思っていた。 飼いゆっくりになるには、そのための厳しい躾を受けていなければいけない、という話 を聞き、所詮自分のような野良が飼いゆっくりになるなど夢物語かと諦めた。 そして、諦めた時に、その夢がまりさに下りて来たのだ。 食べられる草を見つけて侵入した人家の庭。 「ん、ゆっくり……まりさか」 自分を見下ろす人間。 はじめは、まりさはこれで終わった、死んだ、と思った。 「ゆゆゆ! ご、ごべんなさい! く、草さんは返すから許して欲しいのぜ!」 駄目で元々と必死に謝ると、その人間はそんな草むしって持ってってくれるならありが たいぐらいだと言って、まりさを許した。 それから、何度かその庭に通って草を貰っていたが、その内に、その人間――お兄さん とよく話すようになった。 そこで、以前れいむを飼っていたこと、そのれいむが野良まりさと一緒になると言って 出て行ってしまったことを聞いた。 なんて愚かなれいむだと思いつつ、まりさはこのお兄さんがゆっくりを飼っていたこと があるということを強烈に頭に刻み付けた。 お兄さんは約束を破ったのだからとれいむを追い出したことを後悔していた。 約束を破ったのに、これをなぁなぁで許してまりさともども迎え入れたりすれば増長し てゲスになると思ってのことだったが、今から思えば番のまりさは決してゲスではなかっ たようだし、もう少し様子を見てみてもよかったかもしれない。 それらの話を聞いて、このお兄さんはゆっくりに優しいゆっくりした人間さんだとまり さは確信した。 「お兄さん、まりさを――」 飼いゆっくりにしてください、とはまりさは言わなかった。 「お兄さん、まりさを飼いゆっくりになれるよう鍛えて欲しいんだぜ。まりさ、飼いゆっ くりになりたいんだぜ」 「んん?」 まりさは計算して言ったわけではないが、この物言いは、お兄さんの興味をまりさに向 けるのに効果があった。 まりさは家族を失って以来、野良生活がほとほと嫌になって飼いゆっくりになりたいと 思っていたが、どうも飼いゆっくりになるにはそのための「躾」が必要らしい。 それで諦めていたのだが、お兄さんと知り合うことができた。お兄さんは以前れいむを 飼っていたのなら、飼いゆっくりの「躾」を知っているのだろう。それを教えて欲しいと まりさは懇願したのだ。 お兄さんは快諾し、それからまりさが日曜毎に通ってきた。 やがて、ダンボールで作ったおうちを庭に置いてそこに住んでいいと言われ、艱難辛苦 なんとか銀バッヂ試験に合格できるかというところまで教育が進んだ時、遂にお兄さんは まりさをおうちの中に招き入れた。 お兄さんも、れいむを失った穴を埋めるための何かを欲してはいたものの、ゆっくりを 飼うことに抵抗があった。またれいむのように去られたら……そう思うと踏み切れなかっ た。 そこへ、まりさが現れた。 飼いゆっくりにするわけではなく、あくまでもそのための教育をしてやるだけだ、とい うのはお兄さんの抵抗を和らげた。 そして、自分の教育により、野良として生まれたまりさが銀バッヂ合格も夢ではないと いうところまで来る間に、十分以上に情もわいたし、まりさの頑張りはよくわかっていた。 ここまで来れば、お兄さんの口から、 「まりさ、うちの飼いゆっくりにならないか?」 という言葉が出るのは時間の問題であったろう。 まりさはその後、一度は落ちたものの、その悔しさをバネに猛勉強し、とうとう銀バッ ヂ試験に合格することができた。 まりさは夢をかなえた。 まりさは、飼いゆっくりになったのだ。 「ゆぅ……絶対、ぜーったいに、優しいお兄さんの飼いゆっくりの座は、誰にも、誰にも 渡さないのぜ」 お兄さんが風呂に行った後、窓かられいむと子まりさの死体をじっと見つつ、まりさは 呟いた。 お兄さんは自分を信頼してくれている。 それはまりさも感じていたが、時々お兄さんが前に飼っていたれいむのことを話す時に 見せる寂しげな顔が、まりさの心に引っかかっていた。 ――まりさとそのれいむと、どっちが好きなのぜ? 答えを聞きたくないゆえに投げかけられぬ疑問が、まりさの中にわだかまっていた。 優しいお兄さんのことだから、どっちが、とかは決められないよと言うであろうが。 心配そうなお兄さんに気を遣って、きっとれいむはまりさと一緒に家族を作ってしあわ せーにゆっくり暮らしているはずだと言いつつ、内心では厳しい野良ゆっくりの生活に耐 えられずにとっくに死んでいるであろうと思って安心していた。 それが、今日、そのれいむが現れたのだ。 幸いなことに、本当に、本当に幸いなことに、お兄さんがいない時に。 追い出したことを後悔していたお兄さんである。 れいむが、こうなってしまったわけを涙ながらに語り、自分はいいから子供だけでも助 けて欲しいと頼めば、れいむも子供も助け、もう一度飼ってやる可能性は十分にある。 だからといってまりさを捨てたりはしないだろう。 それはわかっている。 わかっているつもりだ。 まりさは、お兄さんのことをもちろん信頼していた。 しかし、多難なゆん生を歩んできたまりさである。 お兄さんに限らず、他者を完全に信頼しきれないところがあり、ようやく掴んだ今の幸 せを破壊しかねぬ要素には過剰に恐怖を抱き、これを排除しようとするところがあった。 そして、排除した。 文字通りの、排除だ。 「ゆぅ……ゆぅ……ゆひぃぃぃぃ」 まりさは、思い出していた。 れいむを殺し、子まりさを潰した時に、母れいむと子供だった頃の自分を思い出してい た。 今も思い出していた。 窓から見える、れいむと子まりさの死体。 それがまるで、母と自分の死体に見えて――。 「ゆっひぃぃぃぃ」 まりさは母が死んだ時のように、涙を流さずに、泣いていた。 終わり 書いたのは、スレに自己紹介とか書いたらスルーされたのるまあき。 本人証明? トリップ? わからんわ、そんなもん。 そんなわけで、この場を借りてAVあきさんの漫画が好きなことを表明しておくのぜ。 こないだの街ふらんのもよかったです。ふらんは少し凶暴なぐらいが可愛い。 過去作品 anko429 ゆっくりほいくえん anko490 つむりとおねえさん anko545 ドスハンター anko580 やさしいまち anko614 恐怖! ゆっくり怪人 anko810 おちびちゃん用のドア anko1266 のるま anko1328 しょうりしゃなのじぇ anko1347 外の世界でデビュー anko1370 飼いドス anko1415 えーき裁き anko1478 身の程知らず anko1512 やけぶとりっ anko1634 かわいそうかわいそう anko1673 いきているから anko1921 理想郷 anko2087.2088 とんでもないゲス anko2165 面の皮があつい anko2200 けんっりょく
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時をかけるまりさ 後編 23KB ※俺設定 ※いろいろと被るかもしれません ※3回に分けると思ったけど4回にします ※ユ○ルイネタじゃないです ※今後、ユ○ルイにも絡ませません ※ただの単体SSです 時をかけるまりさ 中 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 まりさの顔面に大きな穴が開いていた。 『あ~あ、手が汚れちまったよ。え~タオルタオルと・・・。』 じねぇっぇぇえ!!!! じねっぇぇぇえええ!!!! ばでぃざのがわいいでぃぶどぉぉおお!!!!! おぢびじゃんんをごろじだぁぁっぁぁあぁ!!!! にんげんばぁっぁぁぁぁ!!!!!!! じねぇっぇぇえええええ!!!!! まりさは心の中でさえ、平穏な心を保てなくなっていた。 心の中の声でさえ、痛々しく苦しい濁音交じりの怒声になっていた。 それほどまでに、まりさの怒りは衰えることがなかった。 『もう何回目かわかんなくなっちゃったよ!!! 1万回だったかな?2万回だったかな? それとももっとたくさんだったかな???』 頭の中の声が言うように、もう数え切れないくらい、 まりさは、何度も何度も人間に立ち向かっていった。 なんがいばまげようがじっだごどじゃないんだぜっぇぇええええ!!!!! ゆっぐりごろじばいげないごどなんだぁぁぁぁ!!!! ごんなごどばぁっでばぁっぁぁああ!!!! いげないんだぜっぇぇぇえええ!!!! じねぇっぇえええ!!!! ばでぃざのぉおおおぉ!!! でぃぶどぉおぉおお!!!!! おぢびじゃんをおぉおぉおおお!!!! がぇずんだ 「ぜっぇヶrkjrcんfrsmvhんtyしd!!!!!!!」 10秒後。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 まりさの顔面に大きな穴が開いていた。 『あ~あ、手が汚れちまったよ。え~タオルタオルと・・・。』 どぼぢでっぇぇぇぇえ!!!! どぼぢでっぇぇぇえええ!!!! どぼぢでっぇえええ!!!! ばでぃざばぁぁっぁあ!!!! にんげんざんにんがでないのぉぉおぉお!!!!!! 『いい加減、諦めたら??? 実は、自分でもとっくの昔に気づいてるんでしょ??? どうあがいても人間さんに勝てないって・・・』 だがらぁっぁぁあ!!! ぞれがどうじだんだぜっぇぇえええ!!!! ばでぃざのぉおぉおおおお!!! だいぜづなぁっぁあぁ!!!!! だいぜずなぁぁぁああ!!!! でいぶがぁっぁああああ!!!! おぢびじゃんがっぁぁあああ!!!!! にんげんざんにがでないがらどがぁっぁああ!!! がんげいないんだぜっぇえええ!!! でいぶのがだぎぃいいいい!!!! おちびじゃんのがだぎぃいいいぃ!!!! じねぇっぇぇえええ!!!! ぜっだいにじねぇぇえええええ!!!! ぜっだいに 「じねぇmkfjぇくcんfybsんddshvhぶskかdrgせyfhfんcbsでryついえ!!!!!」 10秒後。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 まりさの顔面に大きな穴が開いていた。 『あ~あ、手が汚れちまったよ。え~タオルタオルと・・・。』 ど・・・ぼ・・・・ぢ・・・で・・・ 薄れ行く意識の中、まりさは最後の最後まで、 人間に対する憎しみを燃やし続けるまりさ。 『ふぅ~ん。 ただのバカかと思ってたけど、 ものすごく家族思いっていうことだけは、 認めてあげるよ!!!!』 ぞ・・・れが・・・ど・・・ぼぢ・・・だ・・・ 『正直に言いなよ!!! 何をしたってまりさは人間さんに勝てないって!!! ここまで頑張ったんだから、バカにしたりしないよ!!!』 ばでぃ・・・ざ・・・ば・・・ じら・・・ながっだ・・・ にんげんざん・・・ごんなに・・・づよい・・・なんで・・・ もう・・・なにをじで・・・・も・・・ がで・・・る・・・ぎが・・・ 『正確には、人間さんが強すぎるんじゃなくて、 まりさが弱すぎるんだけどね!!!』 ぞれば・・・ない・・・ばでぃざば・・・ もりの・・・おうじゃ・・・ にんげんざんいがいなら・・・ 『そうなんだ!!! まりさは森の王者だから、人間さん以外なら 勝てるんだね!!!!』 ぞうだ・・・ にんげ・・・ん・・・ざん・・・いがい・・・ な・・ら・・・ 『じゃあ、もう一回、時間を戻してあげる!!!』 でも・・・ばでぃざば・・・ にんげんざ・・・んにば・・・かでないんだ・・・ 「ぜ・・・・ゆっ!?」 「ゆっくりしていってね!!!まりさ!!!」 「「「「「おとうしゃん!!!!ゆっくちちていってにぇ!!!」」」」」 まりさの目の前には、れいむと、5匹の子供たちがいた。 まりさが狩りに行くため、巣から出て行く前までに時間を戻されていたのであった。 まりさは信じられなかった。 幾千幾万と見続けたれいむと子供たちの残骸。 その残骸だったはずの家族が今、目の前で、ニコニコと笑っているのだ・・・。 まりさは嬉しさのあまり、瞼に涙を溜めた。 れいむ・・・ おちびちゃん・・・ まりさは・・・みんなのためなら・・・ どんなことでもするよ・・・ みんなが生き残るなら・・・どんなことでも・・・ まりさは人間さんには適わないけど・・・ それでも・・・それでも・・・ まりさは・・・ まりさは今、久々に見る家族の元気な姿に、号泣寸前であった・・・ 「み・・・みん・・・みん」 『ゆっくりしてる場合じゃないよ!!! あと少しで人間さんが来るよ!!! ゆっくりしていないで早く逃げてね!!!』 まりさの頭の中で声がした。 そうだ・・・ 今なら・・・ 今ならっ!!!! 間に会うっ!!!! 「みんなぁぁぁっぁああ!!!! ゆっぐりじないでっぇぇえええ!!! ばやぐにげるよぉおぉおおお!!! ごわいにんげんざんがあぁぁああ!!! ちがづいでるよぉおおおぉ!!!!」 まりさは泣き喚いた。 その声にれいむや子供たちは、一瞬、固まり、 しばらくした後に・・・ 「きょわいよぉおぉおおぉお!!にんげんしゃんはぁぁぁあ!!!きょわいよぉお!!」 「ゆんやぁぁああ!!!!ゆっくちできにゃいぃいいい!!!」 「もうやじゃぁぁぁぁあああ!!!!おうちきゃえるぅうぅううl!!!」 「どぼぢでしょんにゃこちょいうにょぉぉおおぉおおぉ!!!!」 「おとうしゃんん!!!おきゃあしゃんんんん!!!たしゅけちぇぇぇえ!!!」 下腹部をプルンプルンと震わせて、転げまわるように泣き出す子供たち。 「まりさ・・・おちびちゃんたちがこわがってるよ・・・」 れいむもまた、体を小刻みに震わせる。 みな一様に、ゆっくり出来ない声をあげたまりさを、 畏怖の視線で見つめだす。 自身の逸る気持ちを思わず、声にしてしまい、 家族に必要以上に不安にさせてしまったと、気づき、 失敗したと思うまりさ。 「ゆ゛っ!!! ご・・・ごべんねぇええ・・・ でも・・・にんげんざんが・・・ちがづいでるのば・・・ ぽんどの・・・ごどだぜ・・・」 まりさのもまた、体を震わせていた。 早くこの場から家族を連れて立ち去りたい。 それだけしか頭になかった。 「どぼぢでぞんなごどをいうの・・・」 れいむは、怖がりながら問いかける。 さっきまでゆっくりしていたまりさが、 なんでこんなにゆっくり出来ないことを言うのか、 不思議でたまらなかった。 「おちびじゃんだぢ・・・ ごわがらぜで・・・ごべんねぇ・・・ ぼ、ぼら・・・おどうざんの・・・ おぼうじのながに・・・ ゆっぐりじないでばいっでねぇえ・・・」 まりさは、自身の帽子を脱ぎ、 その中に、子供たちを詰め込んでいく。 「おとうしゃんんん!!!きょわいよぉお!!!」 「しょうだよぉおお!!!もっちょゆっくちちようよぉおぉ!!!」 「きょきょはみんにゃのゆっくちぷれいしゅにゃんだよぉお!!!」 「ゆっくちちちゃいよぉおぉおお!!!」 「ゆんやぁぁあ!!!!どぼぢでしょんなこちょいうのぉぉぉぉ!!!」 相変わらず、泣き続ける子供たち。 それをお構いなしに、無理矢理、帽子に詰め込んでいく。 「いちゃいぃぃい!!!」 「ゆっくちぃいぃいい!!」 「つぶりぇりゅぅうぅう!!!」 「やめちぇぇええええ!!!」 「だちてえぇぇぇええ!!!!」 無造作に帽子に詰められて、それぞれ、悲鳴を上げる子供たち。 そんなことは一切無視するまりさ。 まりさは、もうすぐ襲い掛かってくるだろうと思われる人間への恐怖で、 いっぱいであった。 今、ゆっくりしてたら、殺されてしまう。 まりさは、それ以外のことは考えられなくなっていた。 何万回と挑んで負けた記憶が、ここに来て、やっと餡子に定着したのか、 自分より圧倒的に強い人間たちが、自分たちを潰しにやってくるという恐怖のあまり、 体はプルプルと震え、子供たちを入れるおさげも痙攣を起こし、 入れる最中に急に止まってしまったり、 さらには、れいむの前だというのに、チョロチョロとしーしーを 漏らす醜態を晒してしまった。 ブリュ ブリリィイィイ!!! まりさは、強く目を閉じた。 なんと、抑えきれない恐怖が、うんうんまで漏らしてしまったのだ。 まりさの自尊心は、この時、ポキッと折れてしまった。 いくらなんでも、人間に対して、恐怖心を持っているとはいえ、 最愛の妻の前で、しーしーどころか、うんうんを漏らすとは・・・ 自称、森の王者と名乗っていたことに対して、 まりさは、物凄く恥ずかしくなった。 こんなに人間さんを恐れるなんて・・・ こんなに人間さんが怖いなんて・・・ まりさはかっこ悪い・・・ 大好きなれいむの前で・・・ しーしーさんだけじゃなくて・・・ うんうんさんを漏らすなんて・・・ なんてかっこ悪いんだ・・・ 「ゆ゛ぐっ・・・ゆ゛・・・」 目を閉じたまま、まりさは泣き声を押し殺した。 恐らく、れいむはこんなかっこ悪い自分を見て、ドン引きしているだろう。 なんて情けないんだと言わんばかりに、ただひたすら泣き続けるまりさ。 まりさは、自身のゆん生の中で、心の底から後悔をした。 自分が人間に適うなど思っていた驕りに。 まりさは弱かった。 人間と幾度戦った結果、やっとそのことに気づいた。 そして、餡子には人間への恐怖が今、まりさを完全に支配している。 体のコントロールはまりさの意思に反して、体中の餡子が悲鳴を上げている。 その事実に気づいた時、まりさは人間には絶対適わないということを、 ここで再度理解したのである。 「まりさ・・・」 無様に体を震わせて、時々、ピクピクと痙攣を起こして、動かなくなると思ったら、 しーしーやうんうんを漏らすまりさを見て、案の上、ドン引きしているれいむ。 「ゆ゛っ!!!こんなしてるばあいじゃないんだぜっぇええl!!!!!」 まりさは、れいむの声を聞いて、やっとのことで我に戻った。 「ここはにんげんさんがくるから!!! ゆっくりしないではやくにげるんだぜっぇぇえ!!!」 まりさは、そういうや否や、即、その体をピョンピョンと弾ませて、 森の奥深く目指して、全力疾走していった。 「まって・・・まりさ・・・れいむには・・・あかちゃんが・・・」 まりさに着いて行こうと、身重の体に鞭打って、 まりさのスピードに付いて行こうとするれいむ。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 まりさはゆっくりしないで、とにかく森の中へ目指していく。 森の中なら安全だ・・・ 人間もそこまでやってこない・・・ 森の中へ行くんだ・・・ 急いで森の中へ・・・ 「ばで・・・ざ・・・ま・・・で・・・」 れいむが苦しそうに息を切らしているのにも関わらず、 れいむのことを無視し続けるまりさ。 「ゆげっぇえええ!!!」 「ゆっくちできにゃいぃいいぃ!!!!」 「つぶれりゅうぅうう!!!!」 「れいみゅぅうう!!!あんこしゃんはいちゃだめぇっぇえ!!!」 「おとうしゃんんん!!!ゆっくちちてぇぇぇええ!!!!」 まりさが、飛び跳ねる度、帽子の中の子供たちが、苦しそうな声を上げる。 恐らく、乗り物酔いにでもあったように、 急激な揺れに耐え切れず、餡子を吐いている子供もいるようだ。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 だが、そんなことは一切、気にせずに、ただ走り続ける。 その足取りはドンドン速くなっていく。 人間さんから逃げる・・・ 人間さんから逃げる・・・ 人間さんから逃げる・・・ まりさの頭の中には、もう家族のことは頭になかった。 人間から逃げる。 これ以外のことは何も見えないし、聞こえない。 もうひたすら逃げることに固執していた。 「ばで・・・も・・・だ・・・め・・・・」 れいむが苦しそうな声を上げた瞬間、 ブジュ!!! ブリリリリィイィイ!!!! 何か、まりさは、ふとれいむがいる後ろを振り向いた。 すると、まむまむから、ドロドロになった餡子が流れ出て、 苦しそうに横たわっている顔色の悪いれいむがいた。 あんよとまむまむが薄皮一枚で分かれているゆっくりにとって、 急激な運動は流産の原因にもなるため、胎生にんっしんの場合、 絶対安静が必要である。そのため、にんっしんしているゆっくりは、 その間は巣に徹底して閉じ篭るのが常識なのだが・・・。 まりさはそのことをすっかり忘れていた。 餡子の中には、小さなリボンと帽子が2~3個混じっていた。 おそらく、この餡子は、胎ゆっくりであろう。 「ゆあぁっぁぁぁぁぁ!!!どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!」 まりさは思わず声を上げた。 バカな! まりさはれいむとおちびちゃんたちを守るために!! あそこにいたらみんな殺されていた!!! だから逃げたのに!!! どうして!!!! まりさの頭の中は混乱していた。 『それはそうだよ!!! れいむはにんっしんしてたんだよ!!! あんなに激しく運動したら流産してしまうよ!!!』 まりさの頭の中で、再び声がした。 嘘だっ!!! まりさはれいむとおちびちゃんたちを守るために・・・ 『にんっしんしているれいむもいるんだからもっと考えてよ!!!』 ゆっくりしてたら人間さんがやってきて・・・ れいむとおちびちゃんたちが・・・・ それにゆっくりしないで急げって言ったのは・・・ お前じゃないか・・・ 『だからといっても、これはゆっくりしてなさすぎ!!! その結果、れいむのお腹のおちびちゃんたちがみんな死んじゃったよ!!! そんなこともわからないなんてバカなの?死ぬの?』 そんなこと・・・ そんなこと・・・ そんなこと・・・ まりさは、何もかもがおかしくなっていた。 森の王者だった自負は、砕け散り、 守るはずの家族を自分のせいで殺してしまい、 まりさの中で何かがおかしくなっていた。 『しかし、お笑いだね。 人間さんに勝てるとか言ってた割には、 人間さんに勝てないってわかると、 ビクビク震えて怖気づくなんて・・・』 やめろ・・・ 『その上、しーしーやうんうんまで出して・・・ かっこ悪いよ!!! しーしーやうんうんに塗れて、 おー臭い臭い!!!』 やめろ・・・ やめろ・・・ 『さらに、れいむにドン引きされて、 情けなく涙なんか流しちゃって!!! ホント無様だね!!!!』 やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ 『しまいには、れいむのお腹のおちびちゃんたちを 殺しておいて、 どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) とか・・・・ ホント、まりさはバカなんだね!!! どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) だって!!! ホント、かっこ悪いね!!! どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑)」 やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ 『ねえ、どぼぢで辞めないといけないの? ねぇ、どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑)」 やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ 『どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢで辞めないといけないのぉぉお!!!!(笑)』 やめ 「ろっでいっでるのがぎごえないのがぁぁぁっぁぁぁぁdfkljcvmfrヴんlthmszんdfyglvrtm!!!!!」 まりさは、修羅の形相で、まむまむから餡子を流して、 苦しそうにしているれいむに向かって睨みつけていた。 「ゆっ・・・れい・・・む・・・これ・・・はま・・・ちがい・・・なんだ・・・」 ふと、我に戻り、気が抜けた表情で、 れいむに誤解を解こうとする。 「れい・・・む・・・だいじょ・・ぶか・・・なんだ・・・ぜ・・・」 餡子を垂れ流して、苦しそうにするれいむに近づいていく。 「まりさ・・・がわるかったんだ・・・ぜ・・・・ おちび・・・ちゃんは・・・また・・・つくれ・・・ばいい・・・だぜ・・・」 額から汗を流し、れいむから視線を逸らすまりさ。 「・・・じ・・・ね・・・」 れいむは、まりさを睨みつけて、呪詛の言葉を投げかけていた。 「ゆっ!?」 れいむの思わぬ言葉に仰け反るまりさ。 「ゆっぐり・・・でぎないばでぃざば・・・ゆっぐりじ・・・ね・・・」 そんな・・・ まりさは・・・ れいむの・・・ まりさはショックを隠せなかった。 最愛のれいむから、ゆっくり出来ない言葉を言われて・・・。 「ゆっぐりでぎないばでぃざばぁぁぁあ!!! ゆっぐりじねぇぇぇええええええええ!!!!!」 れいむの怒りの叫びが、森に響き渡る。 『ホント無様だねぇ~!!! ねぇ、最愛のれいむに死ねって言われるのって、 どんな気持ち!? ねぇ、どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑)』 再び、まりさの頭の中に声が聞こえ始めた。 うるさいっ!!! 『どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでうるさいのぉぉお!!! ぱぴぷぺぽぉぉおぉお!!!!ぱぴぷぺぽぉぉぉお!!!』 うるさいっ!!! 『どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑)』 うるさいっ!!! 「ゆっぐりでぎないばでぃざばぁぁぁぁっぁぁあぁあ!!!!ゆっぐりじ!!!!」 その時であった。 まりさは空高く舞い上がり、れいむに圧し掛かった。 「ゆぶっ!!!!」 れいむの体から体内の餡子が溢れ出た。 「じねぇぇぇぇええ!!!! じねぇぇぇぇぇぇえええ!!! じねlfkljdmヴォフgンmvtヌモgdvnygvmtノイsンrtm!!!」 まりさは、れいむの体の上を何度も飛び跳ねた。 何度も何度も飛び跳ね、辺りには餡子が撒き散った。 目の色を真っ赤にして、とにかく一心不乱に飛び続けるまりさ。 いつしか、帽子も勢いに負けて、まりさの頭から転げ落ちた。 そして・・・。 「ゆげっぇええ!!!」 「「「「れいみゅぅうぅうう!!!!」」」」 まりさの帽子の中に入っていた子供たちが次女のれいむを押しつぶしてしまった。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 次女のれいむは体から、餡子を漏らして、断末魔の声を上げていた。 「れいみゅぅうぅう!!!ゆっくちぃぃいい!!!」 「ぺ~りょぺ~りょ!!!どぼぢであんごしゃんででぐりゅのぉぉお!!!」 「ゆんやぁぁぁああああ!!!どぼぢでまりしゃのおねぇしゃんがぁぁあああ!!!!」 長女のれいむ、三女のまりさ、四女のれいむは、次女のれいむの体を舐めて、 ひたすら傷を治そうとする。 「おとうしゃんんんん!!!おねえしゃんがいちゃがってるよぉおぉ!!!」 末っ子のまりさはひたすらまりさに呼びかける。 「じねぇjねjしんvもいうvmrのあいsmvんとあ!!!!!」 だが、そんな子供たちのことなど、気にせずに、 ひたすら、れいむの体の上で飛び跳ねるまりさ。 「も・・・ちょ・・・ゆっく・・・ち・・・しちゃか・・・ちゃ・・・」 「「「「れいみゅぅうううぅうううぅうぅうううううう!!!!!!」」」」 次女が死に、大きな声でなく子供たち。 「ゆふぅ・・・ゆふぅ・・・」 まりさが落ち着いた時には、れいむは皮だけになっており、 辺りは餡子塗れになっていた。 息を切らしながら、まりさは、泣きじゃくる子供たちを見た。 「ゆんやぁぁぁああぁぁああ!!!!」 「れいみゅぅううぅうう!!!!!」 「もうやじゃっぁぁぁああ!!!おうちかえるぅうぅうう!!!!」 ふと、我に返り、 子供たちの泣く姿を見て、ここまではいけないと思うまりさ。 あのれいむは、ゲスだった。 まりさがせっかく、人間さんから逃げる手引きをしてあげたのに、 一生懸命に、怖い怖い人間さんから逃げるのに頑張ってる 森の王者のまりさに向かって、死ねだって? そりゃ・・・お腹のおちびちゃんたちにはひどいことをしたと思ってるよ・・・ でも・・・あれは必要な犠牲だったんだ・・・ そうだ・・・まりさは悪くない・・・悪いのはすべて人間さんなんだ・・・ そうだ・・・まりさは悪くない・・・怖いのはすべて人間さんなんだ・・・ 森の王者のまりさでも、怖い人間さんに勝てなくても仕方がないんだ・・・ そんなこともわからないんなんて・・・あの声もゲスなんだ・・・ バカなんだ・・・だって・・・人間さんは怖いんだよ・・・ 人間さんのことを考えると体の震えは止まらないし、 しーしーさんやうんうんさんを漏らすのも仕方がないんだよ・・・ 森の王者のまりさだって・・・人間さんが怖いんだ・・・ そうだ・・・このおちびちゃんたちも・・・ 人間さんが怖いんだ・・・だから泣いてるんだ・・・ まりさのかわいいおちびちゃん・・・ 泣かないでね・・・・ 人間以外なら・・・一番強い森の王者のまりさの子供なんだから・・・ 泣かないでね・・・ まりさは、にこやかな笑顔で、子供たちに話しかけようとした。 「おちびちゃ」 「ゆっくちできにゃいくしょおやはゆっくちちね!!!」 まりさが心配の声を上げようとした矢先、 末っ子のまりさが、涙を流しながら、まりさを睨みつけた。 次の瞬間、 「ゆべぇ!!!」 末っ子のまりさはまりさのによって、潰された。 「おやにしねっていうげすはせーさいするよ!!! まりさはもりのおうじゃなんだよ!!! にんげんさんいがいなら!!!つよいんだよぉおお!!!!」 目が虚ろになり、焦点がどこかに向いているまりさ。 「さぁ、おちびちゃんたち!!! はやくにんげんさんからにげようねぇっぇええ!!!」 再び、にこやかな笑顔で子供たちに話しかけた。 「ゆびぃいいぃいい!!!ころしゃにゃいでぇえええ!!!」 「ゆんあぁぁああぁぁぁああ!!!!しにちゃくないよぉおぉお!!!」 「おきゃあしゃんんん!!!たすけちぇぇええええ!!!!」 残った子供たちは、みな、まりさをもう、父親とは思っていなかった。 ゆっくり出来ない何かだとしか見えていなかった。 「おちびちゃんたち・・・ いいかげんにしてよね・・・ そんなおとうさんがいやなら・・・」 まりさは、笑顔を保ったまま、三度飛び掛ろうとあんよに力を入れた。 「う~う~あまあま~」 その時であった。 れいむと、末っ子のまりさの餡子の匂いに釣られて、 れみりゃがやってきたのだ。 「「「れ、れ、れ、れみりゃだぁぁぁぁあ!!!」」」 子供たちは、一斉に泣き叫んだ。 「ゆぁぁぁっぁあぁっぁああああ!!!!」 まりさもまた、しーしーとうんうんを漏らしながら、 叫び声を上げた。 「おまえだぢばぁぁぁああ!!! ばでぃざのみがわりになるんだぜっぇぇえええ!!!!」 と、言い残し、全力疾走するまりさ。 「どぼぢでじょんなごじょいうのぉぉお!!!」 「じねぇぇええ!!!おまえなんがぁぁ!!!おやじゃにゃいぃい!!!」 「ゆっぐりじねぇぇぇええ!!!」 子供たちは、それぞれ、まりさに向かって、罵声を浴びせた。 「う~あまあまだど~」 れみりゃは子供たちを手に取り、食べ始めた。 「「「ゆんあぁぁぁぁっぁあぁっぁfkjkhdvんfmんあぅm!!!!!」」」 子供たちの悲鳴を聞き、さらに加速するまりさ。 まりさは森の王者なんだ!!! 人間以外だった勝てるんだ!!! でも!!! れみりゃは別なんだ!!! れみりゃだけは!!!! まりさは森の王者!!! でも人間さんとれみりゃだけは!!!! ブリュ!!ブシィー!!! ブリュ!!ブシィー!!! ブリュ!!ブシィー!!! 飛び跳ねるた度に、うんうんとしーしーを撒き散らすまりさ。 その姿は、誰が見てももう・・・。 森の王者とはかけ離れた姿。 「う~めいんでっしゅだど~」 10秒後。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 顔中が穴だらけになり、息絶える寸前のまりさ。 「う~おなかいっぱいだど~」 どうして・・・ どうして・・・ どうして・・・ こうなった・・・ どこでまりさのゆん生はおかしくなったんだ・・・ 『教えて上げようか!!! どぼぢでこうなったか!!!(笑)』 うるさい・・・ おまえなんか・・・ おまえなんか・・・ 『しかし、ホント、笑いが止まらないね!!! 人間さん以外にもれみりゃにも勝てないんだね!! それで森の王者って!!! ホント、おかしいね!!!!』 もういい・・・ 殺して・・・ まりさは・・・ 疲れた・・・ もういい・・・ 『いやいや、どうしてこうなったか知りたいっていったのは・・・ まりさだよ!!! だから、教えて上げるよ!!!』 もう・・・戻りたい時間なんか・・・ない・・・ 『そりゃそうだね!!! あんなゲス(笑)な家族なんて見たくないんでしょ!!!』 そうだ・・・ あんなゲスども・・・ 見たくもない・・・ あんな奴らのために・・・ 人間に戦いを挑んだなんて・・・ なんて・・・バカだったんだ・・・ 『違うよ!!! あの時は、そうだったかもしれないけど・・・ 最初はまりさ自身のために人間に戦いを挑んだんだよ!!!』 嘘だっ!!! そんなこと・・・ 『まあ、いいよ・・・。 教えて上げるね!!!ゆっくりと・・・』 もういいって言ってるじゃないか・・・ もうまりさは・・・ 『いやいや、ここまでいろいろと時間を戻して上げたんだ・・・ せめて・・・ちょっとだけ私に付き合ってよ・・・』 もう嫌だ・・・ 何も見たくない・・・ 『大丈夫だよ。もう痛い目に会うこともないから!!! 安心してね!!!』 もう・・・何も・・・ 『じゃあ、まりさのゆん生がどこでおかしくなった教えて上げるね!!!』 ボロボロになったまりさの体が、光に包まれて消えていった・・・。 つづく あとがき 次回、完結編。 これで終わりです。 自作からは読み切りにします。 連載モノだと、区切るのが難しい。 他の作品 ふたば系ゆっくりいじめ 149 鞭打 ふたば系ゆっくりいじめ 155 糞饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 159 ユグルイ その1 ふたば系ゆっくりいじめ 162 ユグルイ その2 ふたば系ゆっくりいじめ 168 ユグルイ その3 ふたば系ゆっくりいじめ 169 ゲス愛で派 ふたば系ゆっくりいじめ 173 ユグルイ その4 ふたば系ゆっくりいじめ 187 頭でなく心に訴える ふたば系ゆっくりいじめ 188 ユグルイ その5 ふたば系ゆっくりいじめ 192 長寿と繁栄を・・・前編 ふたば系ゆっくりいじめ 200 長寿と繁栄を・・・後編 ふたば系ゆっくりいじめ 221 FFR ふたば系ゆっくりいじめ 230 本気で勝てると思ってたのか? ふたば系ゆっくりいじめ 231 長寿と繁栄・・・完結編 ふたば系ゆっくりいじめ 236 ユグルイ その6 ふたば系ゆっくりいじめ 243 死すべき生物 ふたば系ゆっくりいじめ 250 ゆっくりSSをれいむに読ませてみた ふたば系ゆっくりいじめ 263 飾りの価値は 起 ふたば系ゆっくりいじめ 265 飾りの価値は 承 絵 ふたば系ゆっくりいじめ 283 飾りの価値は 転 ふたば系ゆっくりいじめ 286 飾りの価値は 始 ふたば系ゆっくりいじめ 292 時をかけるまりさ 前編 ふたば系ゆっくりいじめ 299 時をかけるまりさ 中編 ユグルイあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 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松戸のあれについて 千葉県松戸市在住 22歳(2006年10月現在) 好物 たむら丸 チョコバット すきなもの たむら丸 オナ○ー(※) ティクビ責め ※シコる、せんずり、自慰行為、マスターべーション ともいう(詳しくはアップロードした画像参照) きらいなもの 海老 コーン 暗がり カエル(X斬りできるカエルではない) あだ名 ガ○ベス バ○ッド
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ゆっくりしないでね!3 テストようやく終わりました;w; 駄文でよければ見てください。;w; 男は唖然としてた。あのゆっくり一家全員に地獄をみせるつもりだった。しかし地獄を見せる前にれいむと実ゆっくりは逃げてしまった。 自分の家は木々が生い茂る山に接しており、あのゆっくりは恐らくこの山に逃げただろう。 木々の生い茂る場所に逃げたゆっくりを探すことはとても大変だ。 すぐにカツオ(犬)を使い追跡しようと考えた たまらなく悔しかった。ゆっくりごときに踊らされたことが。自分のエゴをゆっくりごときに通せなかったことが。 あの逃げれたゆっくり一家はこれからどこかでゆっくりし、無駄な生を謳歌すると思うとくやしさで気が触れそうだった。 足をみるとまりさが脛のあたりを必死に残った歯で噛みついていた。 かなり痛い。噛まれた部分は見えないが血が滲んでいるだろう 「糞饅頭・・・・・お前には・・・・生きてきたことを後悔させてやるからな・・絶対に」 男は忌々しそうに呟くと噛みつかれながら部屋の隅においてある蠅叩きを手に取る そしてそれを全力で振るう パァン!!! 「ゆびゃあ!!!!」 まりさはゆん生の中で一度も感じたことのない異質な痛みにたまらず悲鳴を上げる その拍子に男の脛から口を放してしまう 「ゆびゃあああああああああ!!!いだいいいいいいいいいいいいいい!!!」 まりさは男の周りでのたうち回っていた。まりさの肌は脂汗を分泌し始め、徐々にとヌメりを帯びてくる。 ゆっくりの肌は人間の肌よりも痛みに対して敏感だという報告もある。 激しく痛がるまりさを見ても一切の慈悲を見せずに、男は何度も蠅叩きでまりさを叩く。 パァン!!「ゆびゃあ!!!」パァン!!「いじゃい!!!」パァン!!「やめじぇ!!!」パァン!!「ぐぎゅ!!?」 まりさの肌に蠅叩きの網目が無数に付き、全身が赤く腫れあがるころにはまりさ餡子をブクブクと吐き出しながら痙攣していた。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ「パァン!!」ゆ゛っ!!?」 痙攣していてもなお叩く男。その手は止まらない。まりさの反応はだんだんと小さくなってゆく。 日が高く昇りかけた頃になり、叩くだけ叩いて疲れたのか男は手を止める。 「ハァ・・ハァ・・・糞・・肩と腕がいてえ・・・わかってると思うんだ・・・」 ちらりとまりさをみると、ヌメりきった全身に網目模様が付き餡子の色が滲んでいる。所々小さくではあるがまりさの肌は破け液状餡子が流れ痛々しい。 痙攣し、気絶してるまりさを見てめんどくさそうな顔をした後 男は小麦粉を水で溶き、それをハケでまりさの全身を塗りたくり、傷の補修をする。 「このまま死んだら楽だからな。お前らはもっと生き地獄を味わうべきだ ・・・・・・・・わかってると思うんだ(ボソッ)」 満身創痍のまりさを先ほどまで入れていた透明のケースに放り投げるように入れ、蓋を閉める。 「くそ・・・あの逃げた赤饅頭を追わないとゆっくりしちまう・・・・」 そう、男はまりさを叩くことに夢中になりすぎてれいむを追うことを忘れてしまった。そのことを後悔する男。 「クソッ!・・・・・・明日は仕事なかったら今からでも探しに行けるんだが・・・・・・・・」 男は明日から10日ほど連続で仕事をする予定になっている。仕事内容は農家の土地に出没するゆっくり駆除などである。 れいむを追って地獄を見せたいところだが明日の仕事を休むわけにはいかない。 それに農家のゆっくり駆除はそれなりに肉体労働であるため明日に疲れを残すわけにはいかないと考えていた。 「くっそ・・・絶対見つけ出して地獄を見せてやるからな・・・」 れいむは運がよかった。逃げている間に捕食者やゆっくりに仇なす動物などに出くわさなかったのである。 さらに幸運なことに倒れるまで逃げ続けた結果、その付近の群れの一員に倒れているところを発見され群れによって保護されていた。 れいむが男のところから逃げ出してから丁度3日。 れいむは保護された先で、夢を見ていた。 れいむの寝ている場所には藁や羽毛が敷き詰められており、とても気持ちよさそうであったがれいむはひどくうなされている。 夢の中、れいむは朽ちた木の洞に作ったおうちの中で、子ゆっくりに成りかけの我が子と最愛の夫であるまりさを探す。 「ゆぅ・・・れいむのかわいいおちびちゃん・・・ゆっくりしていってね・・・どこにいるかおしえてね」 れいむは意識していないが、現実世界で無いそこは雑音が一切入ってこない、まさに無音の世界であった。 「ゆぅ・・どこにいるの!おかーさん怒るよ?ゆっくりしないで出てきてね」 何の返事も返ってこない事にれいむの表情は焦燥の色がでてくる。 「ゆぅ・・・スーー(息を吸う音) ゆっくりしていってね!!!!」 全力でゆっくりしていってねを言う。しかし返事はどこからも聞こえない。 れいむの顔は泣きそうであった。 洞の中を探すのはやめて外へ出ようとした時、洞の中から何やら気配を感じた。振り返ると子れいむ2匹と子まりさ2匹が洞の中で座っていた 「「「「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!!」」」」 元気よくゆっくりしていってねをする子ゆっくり達 「ゆっ!ゆっくりしていってね!!どこにってたのおちびちゃん?あまり心配させないでね!ぷんぷん!!」 子ゆっくりたちはそう言う母れいむの顔を見ると、笑顔でれいむの側までやってきてす〜りす〜りした。 「おきゃーさんだーいしゅきー」「ゆっゆ〜♪」「おきゃーしゃんのほっぺゆっくちゆっくち」「しゅりしゅり〜」 子ゆっくりたちは一斉に甘えだす。れいむは「ゆっ くすぐったいよおちびちゃん♪すーりすーり」 れいむの顔は先ほどと違ってとても幸せそうな顔をしている。 「とってもゆっくりできるおちびちゃんたちだね!ゆっくりし「「「「ゆぎゃあああああああああああああああ あああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」ゆゆ!!!びっくりしたよ!!」 子ゆっくりたちは一斉に苦しみ始めた。餡子を吐き出し、その丸い身体をグネグネと捩りながら苦しみ出す。 「「いじゃいよ゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙ぎゃあ゙あ゙じゃあ゙あ゙あ゙あ゙ん゙!!!たじゅげじぇええ」」 子ゆっくり達の身体が分泌された脂汗にぬらぬらとてかり、髪の毛が一斉に抜け始め、まむまむに相当する場所が黒く炭化し始めてきた。 「おちびちゃんだぢどぼじだの゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙!!!?まりざあ!!?まりざあ!助けてよ!!おちびちゃんたちが!!」 悲鳴を上げた後れいむは最愛の夫であるまりさに助けを求めるがまりさはどこにも現れない。 子ゆっくりたちは全身が薄く焦げ、変わり果てた姿となり、プルプルと震えているだけの丸い物体となっている。 「まりざああああ!!!おちびちゃんたぢがああああああああああ!!!!ゆっ!!」 れいむは洞に差し込む光が急に少なくなったことに驚き、洞の内側から外をみるとそこには 笑う人間さんと・・・見るからに強そうな犬さんが・・そして生気の抜け、目の焦点が合っていない最愛のまりさが・・・洞の前に差し込む光をさえぎる形で立っていた。 絶望感がれいむを襲う。 「おちびちゃんにげてえええええええええええええええええええええええええ!!!!!!」 れいむは夢から覚めた。全身に寝汗がびっしょりとついていた。未だ気分が悪い。 仰向けのままあたりを見回す。どうやら土に掘ってある洞の中らしい。ゆっくりにしては大きい洞でとても住みやすそうであった。 「気づいたのねれいむ。外傷らしいところは無さそうだし、ただの疲労でしょう。安心していいわよ、むきゅ。」 洞の奥から発せられた声。仰向けに寝かされていた身体をグネグネと捩りながら起こし声の主を探す。 そこにはぱちゅりーが居た。れいむよりも二回りほど大きい。おそらく長生きした個体なのであろう。 そして地面を見てみるとれいむの下にはおふとんさんがひいてあった。 それはれいむの尋常ではない量の寝汗により湿り気を帯び縮みきっている。 「ゆぅ・・ここは・・」 「ここはドスが率いる群れの巣の一つよ。あなたは群れの近くで倒れてたのを発見されてここまでもってきたのよ、むきゅ。」 「ゆぅ・・・介抱してくれてどうもありがとうね・・・」 「どういたしまして。むきゅん。でもお礼ならドスと運んできてくれたゆっくりに言ってね、むきゅん。」 れいむは何かを思い出したようにハッする仕草をしたあと、周りをキョロキョロと見始めた。 「ねえぱちゅりー。おちびちゃんたち見なかった?」 「あの飾りのない子たちの事ね?あの子たちなら今は群れのれいむが世話をしてるわ。安心してね。今連れてくるわね。むきゅん。 待っている間にこれ食べておいてね。子持ちなんだから遠慮しないでね、むきゅん。」 そういうとぱちゅりーはバインバインと跳ねながら洞の外へいってしまった。 ぱちゅりーの子持ちという言葉にはっとするれいむ。上を向いてみると茎があり、それにはたった一つ、実ゆっくり(れいむ種)が付いていた。 れいむは他の実ゆっくりが人間さんにゆっくり出来ないことをされて潰れたのを「ゆ゙ぅ゙」と言って思い出す。 寝ている間あまり食べてなかったせいで実ゆっくりは頬がコケて、かなり痩せ細っていた。 その表情は実ゆっくり特優のうっすら笑顔を浮かべている寝顔ではなく、何かに苦しんでいるようなそんな表情であった。 「ゆゔ?!おちびちゃん!!ゆっくりしていってね!?今ごはんむーしゃむーしゃするからねっ!」 れいむはぱちゅりーが食べてといった食べ物を急いで口にする。 「むーしゃむーしゃ・・・・・し・・し・・しあわせーーーー!!!?」 長い間食べ物を口にしていない、空腹による美味しかったというだけではない。どれもれいむにとってそれ自体がごちそうであった。 干し野イチゴや干しイチジク、木の実さんに芋虫や虫さんや野菜さん。どれもとてもゆっくりできた。 バクバクバクと普段ならばれいむ一匹ではとても食べ切れない量をすぐに完食してしまった。 「ゆふー とってもおいしかったよ!」 実れいむを見上げてみると先ほどまでの苦しそうな寝顔は無くなり、とても安らかな顔つきになっている。 そしてゆっくりではあるが、目に見える速度でゆっくりと膨らんでゆく。栄養(餡子)行き渡っているのだろう。それを見てれいむはゆっくりできた。 「待たせたわねれいむ」 ぱちゅりーがれいむのところに戻ってきた。その後ろにはれいむが二匹おり、 その二匹は大きな葉っぱを口を使って担架のようにし、子ゆっくり(作者には判別不能であるがその内訳はれいむ種1まりさ種1)二匹を運んできた。 二匹の子ゆっくりは、未だ寝たきりであり、黒く炭化したまむまむと髪の毛の状態(ハゲ)はそのままであった。 しかし、全身焼けただれ、黒っぽくなっていた肌は少しだがゆっくり本来の肌色を取り戻していた。 「ゆうっ!おちびちゃんたち!!ゆっくりしていってね!!!」 といい、れいむは二匹の子ゆっくりにすーりすーりをする。 とするとどうだろう。子ゆっくりたちの肌はまだカサついてはいるが、元のフニっとし、すべすべな肌を若干ではあるが取り戻していた。 「おきゃーしゃん!ゆっくちしていっちぇにぇ!!まりしゃはもうだいじょうぶだよ!ここの群れはとってもゆっくちしてりゅよ!」 あれだけの怪我を負い、元気が無くしていたまりさが元気を取り戻したことに驚くれいむ。 「れいみゅのごはんも用意してくれてとってもゆっくちできたよ。しあわせ〜だったよ。ゆんゆん。」 「むきゅん 子ゆっくりたちの状態が酷かったから秘伝のお薬をつかったのよ 大分よくなったみたいね。むきゅん。 まだ完治はしてないけど栄養のあるものを食べさせていればもっとよくなるわ。」 「この辺りはドスの管理もあって、とっても食料が豊富で、えいよーのあるものがたくさんあるからゆっくりできるよ」 と運んできたれいむが言う。 母れいむは子ゆっくりたちを見ると若干前よりも大きくなり、そしてぷっくりとしていると感じた。全身火傷で失った肌の艶も少しではあるが出てきている。 完治も夢じゃないかもしれない。えいよーのあるゆっくりしたものを食べさせてもらったんだなあと思う。 どうやらこの群れは見ず知らずのれいむたちにとてもとても手厚い介抱をしてくれたようだとれいむは理解した。 人間にあれだけ酷いことをされ、傷つき落ち込んでいた心に親切にされたという事実が浸みわたりれいむは涙が自然と出てきた。 「ゆゅゅ・・・ありがとおぉぉ・・ほんとにありがとね・・れいむ うれしいよ とってもゆっくりできるよ・・・」 この暖かい気持ち 「ゆっくり」だ。それを感じながられいむは「ゆんゆん」と泣き始めた。 「むきゅん。別に当たり前の事をしただけよ。困った時はお互いさまでしょう?」 照れながら言うぱちゅりー。 そんなぱちゅりーを見ながられいむは子ゆっくりに聞こえないようにそっとある質問をする。 「ねえぱちゅりー・・・髪と・・・その・・まむまむは治るかな・・」 「むきゅう・・・髪は時間がかかるでしょうが治ると思うわ。むきゅん。 でも・・まむまむはむきゅん、正直に言うわ。 治らないわ・・・肌と違って、秘伝のお薬を使っても、まむまむは手の施しようがなかったのよ。ごめんなさいね・・・むきゅう・・」 ぱちゅりーはそう言って少し残念そうにうつむいた。 「そっか・・・ごべんでぇ・・おちびちゃん・・・・・守ってあげられなくて・・・ゆ・・ゆぅ・・・・ゆえええええええん」 またれいむは泣き始めた。もうおちびちゃんたちは胎生出産をすることができなくなってしまった。まだ蔦を使ってでの出産は可能ではあるが、 我が子の不憫さにどうしても涙が出てきてしまう。 「お取り込み中のところちょっといいかな?」 ゆぅゆぅ泣いているところに、の太い声が聞こえた。 どうやら洞の外から発せられた声のようだ。声の主を確認するためにれいむは洞から顔を出す。 そこには洞には到底入りきらないようなサイズのまりさ・・・ドスがいた。3メートル近くはあるだろうか。羆もびっくりなサイズである。 穏やかな顔とは裏腹に身体中には歴戦のものと思われる傷跡が無数にあった。 「ゆぅ!ドスだね れいむたちを助けてくれてありがとね とても感謝してるよ! ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね、れいむ。ここは人間さんから貸してもらったドスたちのゆっくりぷれいすだよ。群れのみんなから聞いたけど大変な目に遭ったんだってね。 れいむさえよければ子供たちの傷が治るまで居ていいからね。」 れいむの顔がパァっと明るくなる。ここはなんてゆっくりしたところだろうかとれいむは思う。 「ありがとうドス。子どもたちもとってもゆっくりできてるよ。ドスのおかげだよ」 「どういたしましてだよ、れいむ。ところであの子ゆっくりたちの傷って、やったの人間さんでしょ?」 突然今回の悲劇の核心を突く言葉に顔を硬直させるれいむ。 「でい゙ぶだぢばな゙に゙も゙じでな゙い゙の゙に゙・・・・・・い゙ぎな゙り゙人間ざん゙が・・・ゆ゙ぅぅぅ・・・酷い゙ごどを゙・・・ゆぅぅぅぅ・・」 いきなり泣き出し、嗚咽を漏らすれいむ。 「やっぱりそうなんだね。でも安心してね。ここは人間さんとの協定があるからゆっくりできるよ。ゆっくりしていってね!」 この群れは人間と協定を結んでいた。ドスはそれをれいむに説明した。 おおまかな協定内容はこうだ。 1 ゆっくりたちはマツタケやイワタケなど人間にとって高価な山の幸を広範囲にわたって探し、人間がやるように綺麗に収穫し、それを人間に献上する。 または、ゆっくりが狩れない高価な食材の位置を人間に伝えたり、綺麗な石(宝石の類)なども見つけたらそれも献上する。 2 献上する際、ドスは人間たちに群れの繁殖状況等を報告する。 3 人間は献上されている限りゆっくりを殺さない。そして人間は集落で捕まえた虫や出来そこないの野菜や野菜くず、普段食べないような木の実などを適当に渡す。 4 一つの番が子供を産むのは生涯をかけて3匹まで。それを守れないゆっくりは群れによって永遠にゆっくりさせられるか追放である。 ただし何かしらの理由で成ゆっくりになれなかった場合や災害で群れの総数が著しく減った場合にはそれは適用されない。 5 人間側が増えすぎだと判断した場合、群れでそのゆっくりを処理するか、この村の人間の縄張りの外まで連れていくか人間に渡すかのどちらかを選んでもらう。 6 人間と争いは絶対に起こしてはならない。それはこの村の人間に限ったことではない。 7 この辺りの土地は人間さんのものである。よって、ゆっくりは人間さんの慈悲でこの土地に住まわせてもらっているだけであって、 ゆっくりはこの土地がゆっくりのものであるということをいかなる場合においても主張することはできない。 8 条約が守られない場合ゆっくりはこの土地から出ていくか、永遠にゆっくりすることを選んでもらう。 などと、ゆん口調節までさせられているかなり不平等な協定内容ではあったが、守っている限りここのゆっくり達の生活は安寧としたものであった。 そして追加情報は、この付近の人間さんはここ以外の人間さんよりも気性が荒くなく、ゆっくりできるらしい。 そして、冬籠りの際の食糧援助などもしてもらえるらしい。 「ゆう?・・そうなんだ・・じゃあ、ゆっくりドスの気持ちに甘えさせてもらうね」 「ゆ!そうしてね。この群れにはまだまだ余裕があるからゆっくりしていってね。」 そう言い残しドスは自分の巣へ帰って行ってしまった。 「むきゅ れいむは今日から子供達が治るまでここに住めばいいと思うわ。丁度だれも住んでなかったから」 「ゆ!ありがとうぱちゅりー。そうさせてもらうね。」 「それじゃあわたしは自分のおうちにかえるわね。ゆっくりしていってねれいむ。おちびちゃんたち。」 「「「ゆっくりしていってね(ゆっきゅりしていっちぇにぇ)」」」 ぱちゅりーが出て行って、れいむと子ゆっくり二匹になったれいむ一家。 「おきゃーしゃん ゆっくちゆっくち」 子ゆっくりたちが母れいむに甘えてくる。れいむはそれをすりすりで返した。 (れいむたちはこれからゆっくりできる。でも・・でも・・まりさが心配だよ。きっとまだ生きてるよね!れいむ心配だよ。 おちびちゃんたちがもう少し大きくなったら探しに行くよ!だからまりさ・・絶対生きててね!) 頭に生えている実ゆっくりを見つめる。もうすぐ生まれるだろうと本能的にれいむは感じ取った。 「ゆぅ・・れいむのおちびちゃん・・安心してゆっくり生まれてね・・絶対れいむが守ってあげるからね・・・」 れいむはそう心に誓う。 それからのれいむ一家の生活はとてもゆっくりしたものであった。 子ゆっくりたちは成長し、野球ボールサイズからソフトボールサイズとなり、赤ちゃん言葉が抜け、そして肌は昔のように柔らかさとハリを取り戻していた。 子ゆっくりたちは寝た切りの状態から赤ゆっくりと同じくらいの運動量をこなせるくらい回復していた。 頭からはまばらではあるが、うっすらと髪の毛が生え始め、その色の違いによりれいむかまりさかを見分けることができる。 そして新たに生まれた赤ちゃんゆっくり。蔦に成っていた実ゆっくりの最後の生き残りである赤れいむは元気に生まれ、今は帽子のない姉たちと元気に遊んでいる。 その赤れいむはいまや家族のアイドル的存在である。れいむは赤れいむを見るたびにこのおちびちゃんをまりさに見せてあげたいと思うのであった。 「おちびちゃんゆっくりしていってね!」 「おねーちゃんゆっくちゆっくち」 「おちびちゃんたち!ゆっくりしてるね!ゆっくりしていってね!」 「ゆっくり(ち)していってね(にぇ)!」 子供たちは赤ゆっくりと鬼ごっこをしたり、ゆっくりごっこをしたりでとても生き生きとしていた。 「ふわあああああ〜〜〜むにゃむにゃ・・・れーみゅもうちゅかれちゃよ・・・ゆっきゅりおひるねしちゃいよ」 「ゆっ!そうだねおちびちゃん。おねーちゃんたちと一緒にお昼寝しようね!」 そういって昼寝を始める子供達。母れいむはそれを見ながらゆっくりした気分に包まれていた。 今の家族はすべてこの赤れいむが中心に回っていると言っても過言ではない。赤れいむは一家にとってはとっても愛らしく、可愛く、まるで天使のようであった。 それから子供達を起こさないようにそっと巣(仮)を出て、昼寝から覚めた後のおやつとなるものを探しに回る。 まりさのことは心配だ。しかし、今は子供達を自分の力で生きられるようにすることが先だろう。まずはえいよーのあるものをしっかり食べて成長することが第一。 れいむはそれがまりさの願いでもあると考える。 「ゆふふふふ・・おちびちゃんたち喜んでくれるかな・・」 れいむはやわらかい花を口にくわえ巣へ戻る。 巣では子ゆっくり達と赤れいむが仲良く寄り添い、ゆーゆーと言いながら寝ていた。 「ゆっくりしたおちびちゃんたちだね!れいむうれしいよ。」 れいむは子供達が起きないように静かに巣に入ったが、赤れいむはその気配に気づき目が覚めた。 「ゆぅ〜おきゃーしゃん ゆっくちおはよう!ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!おちびちゃんたち!おやつもってきたよ!」 「ゆわーい」 「おやつおやつー」 「ゆっくち、ゆっくち」 子ゆっくりは花にかぶりつく。うっすらと甘い味、フローラルな香りがとてもゆっくりさせてくれる 「「むーしゃむーしゃ ゆゆ〜しあわせ〜」」 赤れいむには母れいむが噛みほぐしたものを口うつしで与えてやる。 「ゆー しあわしぇー!」 親ゆっくりも子ゆっくりも赤れいむもそこでの生活は何もかもがゆっくりできた。ずっとここにいたい。ここには「ゆっくり」がある。 だがそんなゆっくりした生活はもう終わる。 なぜなら人間が連日の仕事を終え、一家を探し始めたからである。 「ちっ、この付近にはあの糞饅頭いないっぽいな」 男は忌々しげに舌うちをし、足元に転がっている成体のゆっくりまりさを蹴り飛ばす。 ズン!!「ゆげぇ!!」 蹴られたまりさは10メートルほど先に落下した。 「まりさああああああああ!!!」 「おとおおおしゃああああああん!!」 それを見ていたれいむと子ゆっくりたちは声を上げる。 男はあのまりさの妻であるれいむとその子供達を探しに森まできていた。 その際ゆっくりを見つけては禿げた子ゆっくり二匹を連れたれいむは知らないかと聞きまわった。 知らないと答えたゆっくりはみな適度に重傷を負わされ、まむまむを割かれ、目を潰され、舌を引き抜かれた。男は子供も大人も区別なく平等にそれを行った。 今この男によって新たに捕えられた一家が男の尋問を受けている。 一家がおさんぽ(笑)中に歌を歌いながら歩いていたのを男に発見されたのだ。 一家の構成は親れいむ、親まりさ、子れいむ×3 子まりさ×2であった。 ゆっくり一家は一切拘束は受けていないが、逃げたら犬に食い殺されることを知っている。 なぜなら、この一家の親達は子供だけでも逃がそうとした。その際一番早く逃げようとした子まりさに向かって、ゆっくりでは一生かかっても出せない 速度でカツオが飛びかかり、食い殺したのであった。次にその妹であるれいむを食い殺した。 まだ子供は3匹残ってはいるが、犬による圧力で、一家全員金縛りにかかりそこから動くことができない。 「なあれいむ・・お前は知らないのか?正直に答えてくれたら助けてやるぞ。その苦しみから解放させてやる」 「ゆ・・・ゆゆゆゆゆ・・・しらないよ・・・・ほんとうに知らないよ・・・おちびちゃんだけでも逃がしてほしいよ・・・・」 泣きながらガタガタと震えれいむは男に懇願する。 「そうか知らないのか。ならこんな舌はいらないよね。こんなまむまむはいらないよね。こんな目はいらないよね」 そう言うと男は子れいむを持ち上げる 「ゆっくりやめてね!おちびちゃんを放してね!」 男はそれを無視し、子れいむに手を伸ばす。 恐怖を感じた子れいむは親に助けを求める。必死に。 「おぎゃーしゃーんたすけてえええええええええ「ブスリ」ぴぎゃああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!?」 人差し指を子れいむのまむまむに深く突き立てる。子れいむの全身から謎の液体が大量に分泌されぬるぬるぬめぬめしてくる。 「だいじょうぶだって!こんなのすぐ終わるんだから」 突き立てた指をぐりぐりと回し、その穴を広げ、その広がったスペースに中指も入れる。その際子れいむのまむまむは裂けた。 「いぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」 指を引き抜き、手をチョキの形にし、両目に指を突き立てる。 「ゆぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」 「やめてええええええええええええええええええええええ!!!!?おちびちゃああああああああああああああああん!!!??しっかりしてえええええ!!!?」 「れいむおねえちゃああああああああああああああん!!!?」 指を抜いても未だ悲鳴を上げ、大きな口をあけている子れいむ。男はその大きく開けられた口に、手を無理やりその口に入りきれない手を突っ込む。 その際、口の端がぶちぶちと音を立てて裂ける。 「ゆぐぐぐっぐぐっぐうぐぐ!!!??」 たまらずさらに悲鳴を上げる子れいむ。男はその悲鳴を無視し、ぬるぬるした舌を全力で掴み一気に引き抜いた。 ブツッ!!! 「!!!!!!!????????????!!!!!!!!?????」 悲鳴は消えた。代わりに物凄い形相をしてしーしーとうんうんを撒き散らしながら、ビッタンビッタンと跳ねまわる子れいむが居た。 子れいむの周りには無理やり手を突っ込まれた事により折れたり抜けたりした歯がいくつも転がっていた。 「おちびちゃああああああああああああああああん!!!?」 今度は子まりさに同じことをしようと手を伸ばした瞬間 「やめてね!!!!!」 先ほど蹴り飛ばした親まりさが叫んだ。 「まりさ達は知らないけど、この森をあの山に向かってずっと行ったところにドスのいる群れがあるよ・・・そこなら誰かそのれいむの居場所知ってるかもしれないよ・・・ まりさ達はしらないよ・・・お願いだよ人間さん・・もう酷いことしないで・・・まりさ達を見逃してほしいよ・・・・・」 まるい身体をクニって曲げている。本人は土下座のつもりだ。 (ふむ・・・どうやらこの一家は何も知らないみたいだな・・・このままこいつらを尋問を続けるのは時間の無駄か。 ドスの群れまで行って適当に捕まえた奴を尋問したほうがいいかもしれないな) 「わかった。尋問はもうやめてやる。俺も忙しいしな。情報を提供してくれた礼だ。楽に死なせてやる・・」 「ゆへ?」 男はまりさのところまで全力で助走をつけ、渾身の力を込めて蹴りあげた。 ドグシャッ!!「ゆべっ」 まりさは鈍い音を立てて、餡子を飛び散らせながら勢いよく木に激突し爆ぜた。 「ゆ・・・・?まりさ・・・?」 「おとうさん・・・?」 「ゆっくり・・・ゆっくり返事してね・・・?」 現状を把握しきれていないゆっくり一家。 「カツオ。食ってもいいぞ」 把握する間もなく死なせてあげようとするのは男の情報をくれたゆっくりに対する僅かな慈悲でもあった。 カツオがその言葉が発せられた途端、爆発するような速度で親れいむとの間を縮め、食らいつき、右側頭部を食い千切る。 「ゆぎゅ!!?」 側頭部の皮を飲み込んだ後、餡子をひたすらガフッガフッと音を立てながら貪るカツオ。 「ゆぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!まりざあああああああああたずげでええええええええ!!!?」 「おきゃあああああああしゃああああああん!!!?」 「ゆっくりしてええええええ!!!」 恐怖と痛みにより甘みを増した餡子を美味しそうに貪るカツオ。れいむの反応が段々と小さくなり 「ゆゆゆゆ・・・ああああああああああああ・・・ああ・・・お・・・・ち・・・・・・・に・・・・・げ・・・」 餡子を食い漁られまともに言葉を発することができないれいむ。 そのれいむが最後に見たものは、 愛する「おちびちゃん」が一匹残らず脳天から男の足に踏み抜かれ、 目やあにゃる、ゆっくりの身体の所々から命の素である餡子を盛大に噴出し、 そのあまりにも短い生涯を終える光景であった。 次 選択肢 投票 しあわせー! 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【ピン雲】 コイツも俺のリアですbw 元【世紀に一人のバカ】っていう^^w うん、バカですね^^ リアの中ではちびちゃとで一番付き合い長いなぁ^^ 大体毎日来てますねbww まぁ、大体の日は俺がいじめてるんだけどもwwwww いじめてるっていってもからかうだけbw そんな喧嘩師みたいにはいじめないさぁ^^ からかうの楽しいんだけどあっちは楽しくないらしいbw おかしいなぁwMのはずなんだけど・・・なぜだっ!! 俺がへこんでるときとかよく励ましてくれますb っていっても感謝はしてねぇからそのつもりで(´・ω・`)b ↑いやwちょっとはしてるともww 変態・・・かもねぇ・・・w 俺と同じ学年でその知識はやばいと思いますbw あとPCの知識もすごいなw 意味分かんないこといきなりしゃべられると頭がおかしくなるわw Dドライブw?キャプチャw?いきなりそういうのいうなよww アタマおかしくなるさww まぁ、一応イイ奴だと思うよ^^w 『一応』な^^wwwww 話しやすいやつだとはおもいますbw ↑いろんな意味でbw のびた君(´゚д゚`) -- 巧海 (2011-07-14 00 49 38) のび太wwwwwwwwwのび太が登場してますよwwwっw!・・・それでどういういm(殴w -- 戦車君 (2011-07-14 20 37 52) 何がのび太なんだよぉ! -- ピン雲 (2011-07-15 00 58 36) 見た目(笑) 俺も凹んでたら禿増してください!(ぇ -- 巧海 (2011-07-15 01 09 30) まぁ・・・チキンってところはよくあってるからおkw>ピン雲 -- 戦車君 (2011-07-15 20 01 33) 禿増してって最初わかんなかったwwっていうか見た目のび太とか終わってんなぁww -- 戦車君 (2011-07-15 20 02 13) 紹介SS変更してくれ -- ピン雲 (2011-07-26 19 13 08) ピン雲って誰? -- 喜骨折人 (2011-08-12 01 38 07) ピン雲さんってwwのび太君なんだwwww -- (ホ´・ω・`Ⓒ) (2011-08-13 07 53 45) メガネ掛けてるしねw>(ホ´・ω・`Ⓒ) 世紀でしゅw>喜骨折人 -- ピン雲 (2011-08-16 13 00 33) 知 っ て ま す -- 喜骨折人 (2011-08-17 18 09 10) ところでピン雲が斌骨犬wikiのリストに載せろ、って。 -- 喜骨折人 (2011-08-17 18 09 51) 名前 コメント
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必要なのは助けてくれる人 ◆Mangas0mkg 「吉良さん……」 江戸川コナンは殺人鬼との戦いに身を投じていった仲間の事を思う。 吉良は果たして、あの戦いで相手をどうするつもりだろうか。 適当に相手をして、そのまま逃げ切るつもりなのか。 それとも、説得して殺し合いから手を引かせるのだろうか。 あの場にいないコナンには推理する以外に手はないわけだが、正直な話、どちらも考えにくい。 吉良の性格や能力から考えて、あの少女を生かしておくとは考えづらいのだ。 恐らく、彼はあの少女を殺す気で戦っている。 (どうする? 本当に吉良さんを一人にして良かったのか?) 倫理的に考えて、この場で殺人をするかもしれない吉良を止める事が良い、とは必ずしも言い切れない。 強制された人殺しの空間で、自分の身を守るために闘おうとする人は決して悪ではない。 仮に、あくまでも仮に、吉良があの少女を殺したとしても、裁判になれば吉良は無罪だろう。 それはコナンにも理解できる。しかし、彼は人殺しに対して絶対的な拒否反応を持っている。 頭のいい江戸川コナンは、倫理や道徳と言うものが必ずしも殺人を否定しているわけではない事を知っている。 あくまで、「知識として」ではあるが、世の中には殺人を肯定する倫理が存在する事を彼は知っている。 しかし、その知識をもってしてなお、「理解できない」のが殺人なのだ。 (やっぱり、彼をあのままにはしておけないよな……) 江戸川コナンが東の高校生探偵と呼ばれるまで、殺人事件を解決し続けたのも一つには殺人を嫌ったからである。 一度は足手まといになるからという理由で吉良にあの場を任せたが、やはり放っておけない。 坂田と違って、吉良は殺人を肯定する可能性がある。なまじ力があるだけに、あの少女を殺しかねない。 それに今回の場合、少女の方にも力がある。あの槍を用いた突撃力と攻撃力には目を見張るものがあった。 いつぞやの覚悟ほどではないにしろ、彼女は確かな力を持っている。 そして、その彼女が明白な殺意の下、吉良に攻撃を仕掛けてきたのだ。 間違いなく、あの場では殺人が起こりうる。 「……ねぇ、新八兄ちゃん。ルイズ姉ちゃん……」 コナンはやはり探偵だ。殺人を見逃して、自分だけが助かるなど、どうしてそんな道が選べようか。 「僕、ちょっと用事思い出したから、病院に戻るよ。先に行ってて」 「ちょっと、いきなり何言ってるのよ」 「用事って……まさか……」 コナンに吉良や、あの少女を止める力はない。そんな事は分かっている。 コナンにはスタンドを操る力もなければ、銀時のような剣術もない。 あるのは、探偵として養ってきた頭脳だけだ。 「うん、ちょっとね……」 そんなコナンが、何しに行くかを説明すれば、新八とルイズは止めるだろう。 この状況で、無力な人間が殺人を止めに行くのは、ほぼ不可能である。 その上、コナンは具体的な人殺し防止策を持っているわけではない。 そんな彼が、吉良の場所に戻ると言うのは即ち自殺行為なのだ。 「コナン君、まさか吉良さんのところに戻るつもりじゃ……」 「そ、そういう訳じゃないよ……ただ、ちょっとね……」 頭脳は大人と思っていても、すぐさま言い訳が思いつくほど状況に恵まれているわけではない。 だから言いよどんでしまう。 せめて、この場で使う言い訳ぐらいまともなものを用意したいところだが、手持ちの情報や道具が少なすぎる。 「あ、ほら……包帯とか持ってくるの忘れちゃったから、取りに戻ったほうがいいと思ってさ。 覚悟さんも怪我してるんでしょ。だったら、もう一回診てあげないと」 「アンタ馬鹿でしょ、病院にはあの大男がいるのよ、戻ったってしょうがないじゃない」 「で、でもさ……包帯や消毒薬は必要だよ。だって、これから怪我するかもしれないでしょ」 苦しすぎる言い訳だというのは自覚している。 しかし、それを差し引いてもあのまま吉良を放っておく事など出来ないのだ。 探偵としての勘が、あの場で殺人が起こる事を予言している。見てみぬ振りなど、出来るはずがない。 「コナン君、病院に戻るのは覚悟君と合流してからで構わないでしょ」 (それじゃ、間に合わねーんだよ!) 「で、でもさ、覚悟さんがどこにいるか分からないでしょ。だったら、いつ病院に戻れるか分からないじゃない」 「病院じゃなくたって、簡単な治療道具ぐらい手に入るよ」 やはり苦しい。四の五の言い訳して戻るよりは、はっきり人殺しを止めたいと言うべきかも知れない。 いや、それを言ったところで無駄か。 コナンには人殺しを止めたいと言う願いはあっても、力はないのだから。 「カクゴがどこにいるか分からないって言っても、病院に戻るわけないんだから、 カクゴを探すためにも病院には戻れないわよ」 ルイズや新八の言うとおりだ。 コナンは何を言っていいか分からなくなってしまった。 そもそも、いつものコナンであれば「あれれぇ~~なんか変だぞぉ~~」等と言って、 大人たちの注意をどこかに向けて、たった一つの真実に気付かせていく事が出来る。 しかし、それはあくまで真実がたった一つの場合である。倫理や正義のように複数の存在があるケースではあまり向かない。 今回、殺人を止めるために吉良の場所に戻りたいというのはあくまで、コナンの願望であって、 決して不変の真理でもなければ、唯一無二の真実でもないわけだ。 だから、いつものような推理を展開して、彼らを理路整然とした言葉で説得するといった事はとても出来ない。 恐らく自分が吉良を止めたいから戻る、と本当のことを言った場合、彼らは彼らなりの反論をするだろう。 そして、その反論の中には確かな正義が含まれているわけであって、コナンに反論の余地はない。 だから困るのである。 まして、今の自分は小学一年生の体だ。 ここに阿笠博士の発明品でもあれば、状況は変わったかもしれないが、生憎とそんな都合の良いものは置いてない。 とすれば、自分が戻る事は即ち、新八とルイズに「僕を見殺しにしてください」と言っているようなものなのである。 戻る事など、許されるはずもない。 せめて、何か武器があれば……状況も変わると言うものなのだが…… コナンはもう一度自分の支給品が何であったかを思い出してみる。 武器と呼べる物はヌンチャク一つ。それとて自分の体で扱っていては、とても吉良や坂田に及ぶとは思えない。 元々の高校生の体で使ったとしても、まっとうな戦闘力は得られないだろう。 自分の無力さを考えれば、やはり武器とは自動小銃あたりが適切と言えるのだが、 これでは間違って相手を殺しかねない。 優れた武器であり、相手を殺さない武器と言えば思いつくところは時計型麻酔銃か。 何にしても、武器はない。それがこの場での結論である。 「とにかく、コナン君。あんまりノンビリもしてられないしさ。 出来る限り早く覚悟君たちを探さないと、僕たちの命も危ないんだよ」 全くの正論だ。 いっそ、思っている事全てを吐露してしまうか。 その方が無理なく、相手を説得できるかも知れない…… と、そんな時だった。 コナンの視界に、なにやら小さな物体が入ってくる。 大きさは人間の赤ちゃんほどもない。キャタピラ駆動により前進する車体。 猫の耳のような突起がついた特徴的なしゃれこうべを前面につけて、まっすぐコナンたちを目指してくる物体がある。 「ね、ねぇ。あれって……」 見間違えるはずもない。あの猫の耳は間違いなく、彼の使っていたスタンドのもの。 (それが何で、こんな所にきているんだ?) 理由は分からない。だが、吉良は交戦中のはずだ。 その彼が突然、妙な戦車もどきを出して自分たちの後を追いかけさせた? 一体、何が…… (まさか……吉良さんに何かあったんじゃ……) 先の少女との戦闘で、吉良の命に危険があったとしたら。 そして、その危険を伝えるべく使者を寄越したのだとしたら。 「新八兄ちゃん、あれを受け取って、吉良さんからのメッセージかもしれない」 「え? あ、うん……」 新八はコナンの言うとおり、それを持ち上げようとする─── その時だった。 ボ ンッ! 何かが弾ける音が聞こえた。 咄嗟に後ろへと下がる新八。 突然、戦車が爆発したのだ。 「だ、大丈夫? 新八兄ちゃん」 「何とかね……」 一瞬の回避により、軽傷ですんだ。 とは言え、吉良からのメッセンジャーと思われた存在からの突然の攻撃に、一同は戸惑いを隠せない。 「あ、あれは一体……」 疑問が口に出るルイズ。 恐らく、勤勉な彼女の魔法知識をもってしても全く知らない存在であろう小型戦車。 「吉良さんのスタンドに似ているから、メッセンジャーか何かだと思ったんだけど……」 「冗談じゃない、ヨシカゲが何であんなのを送ってくるのよ!」 全くルイズの言うとおりだ。 見た目から、吉良のスタンドの一種だと推測したが、そもそもコナンはスタンドと言うものを知っているわけではない。 恐らく、スタンドは何人かの人間が持っているものであり、その外見は皆、猫の耳のようなものを持っているのだろう。 そう考えると、目の前の小型戦車がどうして、こちら側に攻撃してきたのか理解できる。 ……いや、下手に結論を急ぐのは良くないか。 あれが、吉良のものであるとか、ないとか、そんな結論は今の段階では出せない。 仮に吉良のものだと考えるとどうなる? 突然、新八を攻撃した事から考えて吉良に殺意が生まれたと言う事か。 いや、考えにくい。 この短時間に、自分たちへの殺意を吉良が育てるとは思えない。 とすれば、最初から吉良は自分たちを殺すつもりだったのか。 まぁ、この場は殺し合いの空間だ。考えられなくもない。 しかし、これは恐らく違う。実際の殺意の有無はともかくとして、吉良は殺意を隠して自分たちと接触してきた人間だ。 その人間が、自分のスタンドと同じ顔を持つ戦車で攻撃してくるとは考えにくい。 もしもここで、コナンたちを仕留め損なったら、吉良の立場が危うくなる。 それぐらいだったら、最初から殺しに来るだろう。 だとすると、これもない。 とすると、仮にあの戦車が吉良のものだと考えた場合、残された可能性は、吉良には明確な殺意がないという物になる。 恐らく、先の戦闘で使用した武器が何らかの拍子でこちら側まで来てしまったと考えるのが筋だろう。 そうすると、本人が来ないで戦車だけが来てしまった理由も理解できる。 (どっちにしろ証拠がないよな……) なんにしても、結論をこの場で出す事は出来ない。 普段の殺人事件と異なり、この場ではコナンの知らない事が多すぎる。 それよりは、今この場をどう切り抜けるかが先になる。 逃げるか? いや、成長したルイズや新八ならともかく、小学一年生のコナンが逃げ切れるとは思えない。 小型戦車はそれなりの速度を有している。逃げ切れないコナンを二人が放って置くとも思えず、結果として3人とも逃げられない形になる。 とすれば、闘うか? いや、それも難しい。 というより、小型戦車の性能が分からないため、難しいか易しいかの区別すらつかない。 まずは、敵の力を分析するところから始めたい所だが、生憎とそんな余裕もない。 「とにかく、アイツを止めるわよ」 一番に前に出たのはルイズ。 短い付き合いだが、彼女が激しやすい性格である事は十分に理解できる。 「ルイズお姉ちゃん、まだアイツの事が分かってない! 余計な事は……」 「近づかなきゃいいんでしょ」 コナンが言い終わるよりも先に、ルイズは杖の力を振るってメイジとして闘おうとする。 詠唱とともに、小さな爆発がルイズの前で起こった。 ファイヤーボール。かつて、ルイズがキュルケとの勝負の際に学院の壁を破壊した魔法だ。 ちなみに、本来のファイヤーボールとは大分趣を異にする。 「ルイズ姉ちゃん、離れて!」 モクモクと上がる灰煙の中、小型戦車の動く音が聞こえる。 戦車の見た目にふさわしく、ルイズの爆発にも全く動じていない。無傷。それが戦車の状況だった。 「逃げるよ!」 敵の戦力は分かった。 この場で最大の攻撃力を持つ、ルイズの魔法に動じない防御力。 それさえ分かれば十分だ。逃げ切れるとは思っていないが、それでも、『逃げ』が最善手であることに違いない。 アイツと闘う事なんて出来やしない。 だが、それを遮る人間がいた。いや、正確に言えば3人で逃げることを拒否した人間が。 「コナン君、ルイズちゃん、ここは僕に任せて逃げてくれ」 志村新八である。 「ば、バー……、新八兄ちゃん。いいから、逃げて!」 「僕やルイズちゃんはともかく、コナン君は逃げられないでしょ。だったら、誰かがコイツを足止めしないとさ」 新八の前に、小型戦車が迫り来る。 新八が斜め前に、移動しつつ小型戦車をかわすと、それに釣られて戦車も動きを変える。 「僕なら、こいつを引き付けたまま、この場で避け続けることが出来る」 道場を経営しつつ、養った足腰は一般人の中ではそれなりに強い。 だが、いつまでも避けきれるものではないだろう。 「で、でも……」 「それに、今さら僕も逃げられなくなったっぽいしね……」 新八の周りを、小型戦車は追い掛け回す。 必死でかわす新八であるが、その動きは徐々に狭い範囲の中に閉じ込められている。 「出来る限り早く、誰か助けを呼んできてくれると助かるんだけど……」 ほんの少し、弱気を見せる。 けれど新八の表情はいつも通り、落ち着いたものだ。 (アイツ……俺の前じゃ弱気すら見せられねーってのか? それとも何か策でもあるってのか?) 襲い掛かる戦車をよける新八の身体能力は意外に高いものだったが、 それ以上に妙に落ち着いているのが気にかかる。 「もう一撃、魔法を食らわせたら、ソイツも止まるわよ。シンパチ、耐えなさいよ!!」 再び、ルイズが魔法を使おうとする。 「だ、駄目だよルイズお姉ちゃん。魔法なんか使ったら、新八兄ちゃんが先に死んじゃう」 「コナン君の言うとおりだよ、ルイズちゃん。大丈夫、僕には最後の武器もあるしさ」 足捌き一つで、戦車の攻撃をかわしつつ、新八は強がりを見せる。 どう見ても、あと5分と持つまい。本当に、誰かの助けを呼びに行ってよいものだろうか…… いや、考えている時間はない。何かは知らないが、新八には最後の武器もあると言う。 ここは信頼して、助けを呼びに行くのが筋と言うもの。 「行くよルイズ姉ちゃん。すぐに新八兄ちゃんを助けられる人を探してくるんだ」 「う……うん……」 ルイズは、コナンに言われるがまま、その場から走り去る。 目指すものは、覚悟でなくてもいい、とにかく新八を助けられる存在。 ◇ ◆ ◇ 江戸川コナン、ルイズ・フランソワーズの2人が去った後。 アスファルトの上に残されたのは、新八一人と一体の小型戦車。 新八は何とか戦車の攻撃をかわしつつ、生き延びている。 そもそも、戦車が本来の性能を持っていれば、最初の一撃で新八は死んでいた。 戦車からの攻撃を咄嗟にかわす事など、通常はできない事である。 この戦車、名前をシアー・ハートアタックと呼ぶが、こいつはコナンの推理通り、吉良のスタンドである。 そして、この場ではスタンド能力は非常に強い制限を受けている。 さらに、新八などのどちらかと言えば、一般人に属する人々の制限は弱い。 結果として、最初の攻撃もかわせたし、今も戦車の攻撃をよける事が出来ている。 この事を考えれば、制限万歳、ビバBADANと言いたくもなるが、残念なことに新八はBADANの存在を知らない。 それと、避け続けて気付いた事だが、戦車はとても小さい。 キャタピラ駆動のためか、二本足の新八と違って段差がとても苦手。 車道と歩道の間の段差さえ、登るのに若干のタイムラグが発生する。 もちろん、これも実際は制限によるもので本来は車道と歩道の間の段差ぐらい、この戦車には何ら障害にならないのだが、 それはともかく、そこに気付きさえすれば、意外と長時間引き付けておくことが可能かもしれない。 けれど、そうは言っても、相手は執拗に人間を追い回す戦車である。 そして、人間に近づいたら、先ほどのように爆発する戦車でもある。 やはり、志村新八は侍として、こいつを放っておく事など出来はしない。 「何とかしないとな……」 新八に残された武器はたった一つである。いや、正確に言うと二つか。 だが、残りの一つはどうしても使いたくない。やはり、一つだけで何とかするべきだろう。 新八は小さく戦う決意をして、帯に挟んであったその武器を取り出す。 正直な話、相手の小ささや、不気味だけれども紛れもない猫耳に、あまり恐怖を感じていない。 もしも新八にスタンドに対する正しい知識があったなら、ここまで冷静に事態に対処することなど出来なかっただろうが、 そこは運に恵まれたと言うことだろうか。 武器を左手に持ち、敵の攻撃をかわしながら新八は冷静に攻撃の機会をうかがう。 (武器は一つしかない。相手が爆発する戦車と言うことなら、相手の爆発に巻き込ませて使うのが一番だろうな……) 観察すべきは、敵が爆発する瞬間。その瞬間に、覚悟とともに持ち帰った首輪を誘爆させる。 よく観ろ、敵の動きはとても単調だから間違いなくあるはずだ。 爆発するための、簡単な法則が。この戦車には存在するはずだ。 (さっきから、一回しか爆発してないんだよな……) 一度の爆発は自分の体が近づいたとき。 あの瞬間、この戦車はたった一度だけ爆発した。 その他は、自分の体ほどもある段差にぶつかっても、爆発していない。 何かに接触して、爆発するというタイプの戦車ではなさそうだ。 (だとすると、人体の何かを感知して爆発するタイプかな……) 単純な行動をする生物(?)が、人体を検出する機構に何か覚えはないか。 新八は、自身の記憶を手繰って、探してみる。 小さな生物。それでいて、自分たち人間を正確に追跡する生物。 (何かいたよな……) つい先日、あの憎めない警察の所で見た気がする。それに似た生き物を。 夏の風物詩と言ってもいい、あの生き物は人間を追跡する確かな能力を備えていたはずだ。 それも、複雑な高次情報処理により人の姿かたちを認識する人間とは違って、至ってシンプルな方法でだ。 (この執拗なまでに人間を追いかけてくる習性。そして、シンプルな行動。小さい体…… コイツは蚊だ。蚊と同じなんだ) 蚊と同じであれば、二酸化炭素を追跡し、人間の場所を検出しているに違いない。 と言うことは…… (コイツに口を近づけて息吐いて、誘爆させろっての? 無理! 絶対無理!!) いくらかわし方が確立したとは言え、顔を近づけて首輪とともに爆発させるなんて、自殺以外の何物でもない。 (はい却下。次の案プリーズ。 出来ることなら、僕が傷つかないやり方をお願いします。 ルイズちゃんみたいに遠くから爆撃できるやり方でお願いします) ま、実際には蚊だって顔近づけなくても血を吸ってくる生き物なんだけど、新八がそこに気付かないのはご愛嬌と言う事で。 はてさて、一体どうやって、この戦車を壊したらいいものか。 ◇ ◆ ◇ 「とにかく、あのまま新八兄ちゃんを放っておく事なんて出来ないよ。 すぐに助けを呼ばなきゃ……」 「分かってるわよ」 新八と離れたコナンたちは南側に進んでいる。 タイムリミットは非常に短く、救命人員に求められるスペックはとても高い。 だが、それでも、コナンたちは誰かを探してこなければならない。 「ね、ねぇ。アンタさぁ、本当に誰か見つかると思ってるの?」 時間制限は凡そ5分。 コナンたちの足を考えれば、マップ上一つマスのを探索する事さえ出来やしない。 そんな時間の中、誰かを探す。ほとんど不可能に近い。 現在、生き残っている人間が約40人。そして、残りのマップが60マス。 単純な確率で言えば、コナンたちと同じマスに他の人間がいる可能性はきわめて低い。 「アンタがさ、シンパチを放っておいたから……ってゆーか、そ、そもそも、ア、アンタが病院に戻るとか言い出したから……」 コナンにも十分、彼女の言わんとすることは分かる。 だが、現状とれる最善の策があれしかなかったのだ。 「アアア、アンタ分かってるわよね。もしも、シンパチが死んだら。アンタのせいなのよ。 さ、さっさとカクゴ達を探していれば、あのちっちゃいのにも会わないですんだのよ」 「分かってるって…………だから、早く誰かを探そう」 できる事は、味方の捜索以外にない。 ルイズの愚痴は気にかかるけれども、相手にしている場合ではない。 早く探さないといけない。 「もしも、シンパチを見殺しにしたら……アンタ、絶対に許さないからね」 「……うん」 だからこそ、探さなければならない。 慌てふためいて、叫ぶ事だけなら誰にだって出来る。 探偵として、江戸川コナンは冷静沈着に新八の助けを呼ぶ必要があるのだ。 そんな時だった、コナンの目の前の小道から一人の少女が顔を出す。 木刀片手に走る少女。そんな少女が突然、昼時の街の曲がり角でコナンの目の前に現れた。 「新八がどうかしたアルカ?」 道のど真ん中、少女は自己紹介もコナンたちの素性確認もすっとばし、突然新八のことを聞いてくる。 「新八を見殺しって、どういうことアルカ!?」 微かではあるが、木刀を持つその手が震えていることに江戸川コナンは気付いた。 【F-5 北東(大通り)/一日目 午後】 【神楽@銀魂】 [状態]疲労、精神的に不安定 [装備]木刀正宗@ハヤテのごとく ジャッカル・13mm炸裂徹鋼弾予備弾倉(30×2)@HELLSING [道具]支給品一式 拡声器@BATTLE ROYALE [思考・状況] 基本:殺し合いには乗っていない人は守る、乗っている人は倒す 1:病院に行き、銀ちゃん(銀時)を捜す。 2:新八を見殺しって何? ってか、こいつら誰? 3:帰る方法を考える。 [備考]・原作18巻終了後から参戦。 【江戸川コナン@名探偵コナン】 [状態]:健康 [装備]:ヌンチャク@北斗の拳 [道具]:基本支給品、スーパーエイジャ@ジョジョの奇妙な冒険、鷲巣麻雀セット@アカギ [思考] 基本:仲間を集める。 1:新八を助けられる人を探す。目の前の少女を確認して、助けを求める。 2:灰原哀、服部平次、新八の知り合い(神楽)と合流する。 3:覚悟さん達と合流 4:ゲームからの脱出 5:ジグマールを警戒 [備考] ※メガネ、蝶ネクタイ、シューズは全て何の効力もない普通のグッズを装備しています。 ※自分達の世界以外の人間が連れてこられていると薄々感づきました。これから、証拠を集めて、この仮説を確認しようとしています。 ※川田、ヒナギク、つかさの情報を手に入れました。 【ルイズ@ゼロの使い魔】 [状態]:右足に銃創、中程度の疲労、強い決意、精神不安定 [装備]:折れた軍刀 [道具]:支給品一式×2 超光戦士シャンゼリオン DVDBOX@ハヤテのごとく? キュルケの杖 [思考] 基本 スギムラの正義を継ぎ、多くの人を助け首謀者を倒す。殺人者に対する強烈な殺意 1:新八を助けられる人を探す。 2:覚悟達と合流 3:覚悟が戻ってきたら、スギムラを弔う [備考] ※川田、ヒナギク、つかさの情報を得ました 【F-4 南部(大通り)/一日目 午後】 【志村新八@銀魂】 [状態]:腕に軽い火傷、疲労(中)、軽いパニック [装備]:なし [道具]:基本支給品、陵桜学園高等部のセーラー服@らき☆すた、首輪 [思考]基本:仲間を集める。 1:目の前の戦車を破壊する。 2:コナン、ルイズが戻ってくるまで待つ。 3:銀さんと神楽ちゃん、コナン君の知り合い(服部平次)と合流する. 4:覚悟君達と合流 5:杉村くんを弔う 6:ゲームからの脱出 7:ジグマールを警戒 [備考] ※川田、ヒナギク、つかさと情報交換をしました。 ※シアー・ハートアタックが二酸化炭素を追跡してくるものだと勘違いしています。 【シアー・ハートアタック@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:なし [思考]:なし、単純自動行動。 [備考] ※制限のため、一般人でも何とか回避可能なスピードで攻撃してきます。 146 更なる舞台(ステージ)へ 投下順 148 『歯車』が噛み合わない 146 更なる舞台(ステージ)へ 時系列順 148 『歯車』が噛み合わない 130 絡み合う思惑、散る命 江戸川コナン 155 万事屋銀ちゃんの店仕舞 130 絡み合う思惑、散る命 ルイズ 155 万事屋銀ちゃんの店仕舞 130 絡み合う思惑、散る命 志村新八 155 万事屋銀ちゃんの店仕舞 137 漫画キャラバトルロワイアル0点・家出編 神楽 155 万事屋銀ちゃんの店仕舞
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『群れは誰のもの?』 6KB 虐待 群れ 野良ゆ 初投稿です、よろしくお願いします 『この群れをお兄さんのゆっくりスペースにするよ!ゆっくりしていってね!』 「「「「「ゆ?????」」」」」」 『だから、この群れはお兄さんのゆっくりスペースだよ!ゆっくり理解していってね!』 「むきゅうううううう!?!にんげんさんなにいってるのおおおおおおおお!?」 『何って、おうち宣言』 「おうちせんげんはおうちでするものでしょおおおおお!?なんでむれにおうちせんげんしてるのおおおおおお!?」 「にんげんさんあたまおかしいのぜ!ばかなの!?」 「むれにおうちせんげんするなんてばかなんだね、わかるよ」 「あんこのうなんじゃないかみょん?」 「いくらゆっくりにしっとしてるからってむれをどくせんしようとしないでね!」 「ばーきゃ、ばーきゃ」 「ゆゆゆ、ばきゃなのしぬの?」 『ふーん、さっそくだけど掟を決めるよ!まずお兄さんに逆らうゆっくりは制裁だよ!』 「ゆぷぷぷぷ、ばかなうえにあんこのうなんて、こんなくそにんげんはまりさがいっぱつでせいっさいしてやるのぜ!」 「みょん!まりさ、すけだちするみょん!」 「くそにんげんはさっさとしんでね、わかれよー」 『3匹か・・・、全体で40匹程度だったから最初はこの程度だろうな。いいよ、かかってきてね!』 「いくのぜえええええええぇぇぇぇ!」 「こよいのはくろーけんはちにうえてるみょん!」 「かてないってわかれよー」 『ヒャッハーーーー!』 「いだい!」「づよい!」「ぶぎゅ!」 『ちぇんは俺を怒らせた・・・、このまま踏みつぶされてね!』 「やじゃやじゃ『ブギュ!』じゃ!」 『まりさはゲスっぽいから制裁するよ!みょんはマシっぽいから調教してあげるね!』 「まりざのうえにのるなああああぁぁぁ!おぼうじざんをづぶずなあああぁぁぁ!!!」 『みょんはこれからゲスと善良の違いが分かるように、はくろーけんでまりさを制裁してね!』 「いやみょん!いやみょん!いやみょん!まりさはいいやつみょん!」 『まりさはゲスだよ!ゆっくり理解していってね!制裁しないの?』 「ちがうみょん!まりさはやばんだけどいいやつみょん!」 「みょん・・・・・・まりざはみょんのようなゆっくりとゆっくりでぎでよかっだのぜ」 「みょんもだみょん。みょんはつみのないゆっくりにせいさいしないみょん!」 『罪がない?』 「そうだみょん!」 『残念、ところがあるんだな』 「みみよん!?」 「なにいっでるぜえええ!?まりざはなんもわるいごどなんがじてないいいいいいいいいいい!」 『まりさは群れの長の上に立つお兄さんに逆らった罪があるよ!』 「「ゆ?????」」 『しょうがないなー、これだから餡子脳は。まずさっきのおうち宣言から説明するね!今日からここはお兄さんの土地なんだよ!』 「むきゅ!?ちょちょちょちょっとまって!ぱちゅりーにもおはなしきかせてちょうだい!ぱちぇはこのむれのおさよ!」 『ぱちゅりーが群れの長か、テンプレ通りだな。いいよ、ゆっくりりかいしていってね!』 「まずこのむれはぱちぇのおかあさんのおかあさんからあるむれなのよ!にんげんさんのものじゃないわ!」 「そうだみょん!れきしのあるむれなんだみょん!」 『ぱちゅりーのおかあさんのおかあさんのおかあさんはお兄さんの飼いゆっくりだったよ、その時にここに住ませてあげてただけだよ!』 「・・・・・・え?」 『正確に言うとその時はじいちゃんの土地だったんだけど今はお兄さんが引き継いだんだよ!』 「そんなのしらないいいいいいいいいいいいい!」 「うそだみょん!うそだみょん!」 『知らないからってお兄さんをうそつき呼ばわりとはゲスだね!制裁―』 「むきゅ!?まっまっ、まって!せいさいはあとにしてちょうだい!」 「そうだみょん!まだはなしがおわってないみょん!」 『え~?制裁したい~ぃ』 「しょ、しょうこはあるの!?ぱちぇのおかあさんのおかあさんのおかあさんがにんげんさんのかいゆっくりだったしょうこが!?」 「そうだみょん、しょうこをだすみょん!」 『証拠ね~・・・、証拠は君たちだよ!』 「「ゆゆ!?」」 『ぱちゅりーは群れの長、そしてみょんとこのまりさ、さっき永遠にゆっくりしたちぇんは群れの幹部でしょ?』 「ななななんでわかったみょん!?」 「まさか・・・」 『群れの掟にこうあったと思うんだけど、れいむはどれい、でいぶはおトイレってね』 「なんでしってるみょん!?」 「むきゅ、まさか、そのおきてをつくったのは・・・」 『その通り!お兄さんで~す!ほかにもアリスは去勢させて群れに入れるとか、希少種は保護して木でできたおうちに住まわせるとあまあまさんになるとか、群れの外で野良ゲスを見かけたら問答無用で制裁し掃除するとか、掟を変えようとする長は生き埋めにするとかね!』 「「ゆゆゆゆゆゆゆゆ!?」」 『つまり、この群れはお兄さんたちのおかげであるようなもの、お兄さんのモノだよ!』 「まって!それじゃあなんでこんなゆっくりできないおきてばかりあるの!?」 「そうだみょん!いっつもいっつもおきてのせいでぜんぜんゆっくりできなかったみょん」 「ほんとうはれいむとだってゆっくりしたかったのよ!ありすたちもおちびちゃんがほしかったのよ!きしょうしゅのゆっくりとだっていっしょにゆっくりしたかったのに!」 「げすのせいさいだってたいへんなんだみょん!このまえだってとなりのまりさがすきをつかれてえいえんにゆっくりしてしまったみょん!おさのおかあさんはおきてをよくしようとしただけみょん!」 「どうしてなの!?にんげんさん!」 「こたえるんだみょん!」 『え?簡単だよ!ゆっくりは馬鹿で無責任で無能だから掟でゆっくりさせなかっただけだよ!』 「・・・え?」 「なんんだみょん、それ・・・」 『れいむは昔、お兄さんのかいゆっくりになろうとしてお兄さんのぱちゅりーと番になろうとお兄さんぱちゅりーを騙したから絶対許さないよ!そのあとぱちゅりーには責任を持って空き地に住んで、群れを作ったんだよ!その時、掟でれいむは底辺にしたんだよ!』 「え?なにそれ・・・?」 『しばらくしてお兄さんのぱちゅりーはめーりんと結婚しておちびちゃんを作ったんだけど群れのありすがレイパーになって襲われて赤めーりんと赤ぱちゅりーが一匹ずつしか助からなかったんだよ!だからありすは強制的に去勢することになったんだよ!さらにさらに、残った赤めーりんはいじめられるようになったんだよ、だからぱちゅりーは木箱に入れて人間さんに保護してもらったんだよ!あまあまはご褒美だよ!』 「そんなことがあったのかみょん・・・」 『そこからしばらくしてお兄さんぱちゅりーのおちびちゃんが群れの長になったんだけど群れのゲスが急増して長を乗っ取ろうとしたんだよ、掟を変えるとか言ってね!お兄さんのお父さんのお父さんがそれに気が付いてゲスを追い払ったんだけど、その時逃げたゲスがほかの人間さんに迷惑かけないようにゲスを駆除の責任を群れに取らせてるだけだよ!あと掟を変更できなくもしたよ!』 「そんな・・・、ゆっくりできないいいいぃぃぃ!エレエレエレエレ・・・」 「おさ!はかないでみょん!」 『理解できる?もともと土地はお兄さん達のものだし、群れも貸し与えてるだけなんだよ!掟はゆっくりたちがゆっくりしようとしたからゆっくりできないようになったんだよ!そして今日からお兄さんが長の上に立ち、掟をさらに厳しくして、おめーらをゆっくりさせることなく!虐待し!永遠にゆっくりさせるんだよ!ヒャッハーーーーー!!!!』 「「にんげんさんはぎゃくたいおにいさんだったの!!!???」」 『今頃気が付いたか糞饅頭!だかもう遅い!赤ゆっくりたちはこちらでずっと預かってるからな!逃げだすんじゃねーぞ!?わかったか!』 「「「「「「おしゃーーーーー!?たしゅけてーーーーーー!!!」」」」」」 「むれのおちびちゃんたちーーーーー!?」 『今日まで待った、ずっと虐待をさせてもらえずに愛でじじいのところで無理やり愛でさせられて・・・。だが!今日!ここで!お兄さんは虐待お兄さんへの一歩を踏みしめるんだ!お前らはその礎なんだよぉ!!これから毎日虐待するよ!ゆっくりしていってね!』 「「「「「できるかああああああああああ!!!!!??????!!?!?!?!?!?」」」」」 *初投稿です、へたくそな文章ですが虐待をする気満々なので寛大な心で見ていただけると幸いです