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《因幡 てゐ/ancient duper"Tei"》 効果モンスター 星7/光属性/獣族/ATK800/DEF2600 このカードが表側守備表示で存在する限り、効果モンスターの効果・魔法・罠の効果を無効にして破壊することが出来る。 このカードのコントローラーはエンドフェイズ時、モンスターを自分のフィールドまたは手札から1体生贄に捧げる。 捧げなければこのカードを破壊する。 名前 コメント
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てゐ魂 第18話「何だかんだで小指は…!」 忠告、 これは銀魂のパロディです。 でてくるゆっくりにロクな奴はいませんし、 酷い目に合うゆっくりもいます。 それでも見たいと言う方はどうぞ。 __,,,,...........,,,,__ ,,.. -''"´ ヽノソi .,'´ _,.-‐'' " ̄`‐- 、>'´ ! /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、 , '"´ ;;; r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_ `ヽ. 〈 ; _丿⌒' ト々; ;〉 ヽ、 ;i´r / ハ 人 ヽ, ヘ; ;ノ ノ〈 i ,ィヽ八,,、ノ'レ- ルi ハ〉 ハ (((〈 / ,ヘレ'ttテュ, .,rェzァ| /人〈))) ((((ノ'レ',/ .i ` ̄  ̄´ .i イr! ン))) ((( ( / ヽノ⊃ ' ⊂j ノ ヽ ノ))) ((((〈´Y 人 ‐=‐ ,イ.ハノ)))) _,,/l^ >.、.,____,,,..イイシ i 、 _,,-イ' l \ ', ,' / .l ヽ、 「ガクガクブルブル…。」 てゐ達の手によって無事にネチョの海から救出されたこいしはガクガクと震えていた。 完全に脅えているようだ。 「ホラホラ、これ飲んで落ち着くんだど~。」 れみりゃが紅茶を入れてこいしに差し出す。 紅茶を受け取ったこいしは静かにそれを飲み干した。 「いや~私としたことが調子に乗っちゃったわね。」 「あたしもやりすぎたかも。」 こいしがこんな状態になった張本人である伝子と諏訪小憎は済みませんでしたと笑いながらそう言った。 妙につやつやしているのはもはやお約束である。 そして、伝子はてゐ達の方を見る。 「…で?何だかいつの間にか部屋の中にいるこのゆっくり達は誰なのかな~?おねーさんに教えなさ~い。」 伝子は何だか怪しい手つきをさせながらてゐ達にそう問いかけた。 (…何かコイツもコイツで不気味な奴だよねぇ…。) (元に戻す方法を教えてもらったとは言え、HENTAIなのは確定的に明らか。) ちなみにてんこはすでに伝子のお陰で尻仮面状態からもとの姿に戻っている。 てゐ達は明からに怪しい伝子にちょっとビビリながら、ここに来た経緯とそこから何かあったのかを伝子に話す。 「へぇ、成る程、あなた達はこいしちゃんに連れられて私の部屋にきちゃったわけね。」 「オマケにあいつから教えを受けなければ元の場所に戻さないなんていってるんだよ。」 (…つまり、こいしちゃんが何もしなければこの子達はずっと私の部屋にいるわけだ…。) 伝子の脳裏に、万屋3匹に囲まれて暮らす自分の姿が浮かび上がる。 「おいこら、アンタ涎を垂らして何邪悪な事企んでいるんだ。」 涎を垂らしてエヘへへへ…と言った状態になっている伝子にてゐは思わずツッコミを入れてしまった。 妄想の世界にトリップしていた伝子は正気に戻る。 「え、え~と、あなた達は元の世界に返りたいのかな~?」 「当たり前でしょ、こっちにはこっちの都合があるんだから。」 「だったら話は早いじゃ無い、とっととこいしちゃんに教えを受けて新しい能力に目覚めれば帰れるんでしょ。」 「…できればそんなめんどくさそうな事はしたくないんだけどねぇ。」 てゐは深く溜息を付いた。 しかし、このままでは元の世界に帰ることはできない。 と、言うわけでてゐたちは今だ放心気味だったこいしに呼びかけ始める。 「お~い、そんな訳だから授けてよ、新たな力。」 「元々そのためにれみりゃ達を呼んだんだど~?」 「私達は家に帰りたいから早く教えるべきそうすべき。」 そう呼びかけられて振り返ったこいしの顔は…。 __,,,,...........,,,,__ ,,.. -''"´ ヽノソi ,'´ _,.-‐'' " ̄`‐- 、>'´ ! /<'.. -‐'' "´ ̄ ̄`""'' ー--'、 , '"´ ;;; r,'γ⌒`'⌒ヽーヽ_ `ヽ. 〈 ; _丿⌒' ト々; ;〉 ヽ、 ;i´r / ハ 人 ヽ, ヘ; ;ノ . r'´ 、 ノ〈 i ,ィヽ八,,、ノ'レ- ルi ハ〉 ハ ,ノfヽ . ヽf; 「〈 / ,ヘレ' ( >/////< )| /人〈/| r'丿 . { |ノ'レ',/ .i | | ,___, | |i イr!/ ` ノ f´ `; | 〈´Y 人 | | 'ー⌒ー' | | イ.ハノ | r' );i ) .i´ Y>.、.,____,,,..イイシ'´ i;ノ . ´\ | {L,ハ_」} | /` \ \ `^〈〉^´ / / `ー-ィ `ー‐θ‐(ー)' ├'´ 見事なまでに泣き顔だった。 「…もう、五月蝿いわよぉ~!明らかにそんな空気じゃなくなってるじゃん! 明らかにあんた達は仕方ないから教えてもらうか…的な態度だしさ! もう良いわよ!あんた達もここに居ついて伝子に毎日のようにセクハラされれば良いのよ!」 こいしは大声で叫ぶだけ叫ぶとまた塞ぎこんでしまった。 「…う~ん、こりゃ重症だね。」 「完全にやる気をなくしてるど…。」 てゐ達は参ったなという顔になる。 その後では伝子が真剣な顔で何か考え事をしている。 「…毎日セクハラし放題…それ、良いかも…。」 「オイ、お前何を考えてるんですか?」 「そのときは私も…。」 「参加しようとするんじゃないんだど~!って言うか、一体お前は何処から紛れ込んできたんだ!?」 , -‐ 、, -─-- 、.,_ ,.i rr=-! `ヽ,. -、 ./ ゝ-‐' _____ !. r=;ァ _,./__,,. -‐ ''"´ ̄ ̄`"'' .、`ヽ,ー ' ,. ''"´ /´ / ;' _;'_;'_ ! /! ;`ヽ,ヽ、 '.、 .;' ', i ´ハ_」_/|/ ! メ! ,!ヽ,. ヽ. `Y i Vレ'7 レ' 」ソノ., ', '; _ノ i ,ハ i.rr=-, r=; ァ Y.ノi i `. ' (__  ̄  ̄ ノ!イレ' ノ ∠._ ノ | |、 'ー=-' _)‐''"´ レ'´ヽ、 ! iソ>,、.,,_ _,,. イ |ヽ. 'ァ| !>;`ヽ、「、,ハ.| !ヘ) / ! !、 ヽ、.,___ノヽ. ! | , ' `ヽ! '; ヽ `'; 'レヘ! / _,,. -‐rァ-、 r‐''i7ヽ、 ;' ァ'´ i,/ ̄`ヽ; `i、,| ! '; ! | !_____,r' | 「i i `ヽ. 「! !|--‐-ゝソ ! ,.ヘ ',ゝ、ノ/ i '、.,__ノ / /`'';ー--‐'/ ! ,o-oヽ. く / / ,.-r' ; 'ニニヽ ;ゝ 「ふふふ、私はネチョのためなら時空をも超える!」 諏訪小憎は不敵な笑みでそう言い切った。 「越えんな!」 横でそんなやり取りをするれみりゃと諏訪小憎を横目にてゐは伝子にお願いする。 「あのさ、アンタあれの保護者なんでしょ?ちょーっと説得してくれないかな。」 そういわれた伝子は、う~んとうなり始める。 「え~…でもあなたたちを帰しちゃうのももったいないしなぁ…。」 「……。」 それを聞いたてゐは机の上の電話をとった。 「ちょっと、電話なんかとってどうするのよ、まさか警察に通報する気?」 「違う違う…んしょっと。」 ドスン! てゐは本棚の中からタウンページを取り出した。 で、右耳でページをめくりながら左耳で受話器を操作する。 「あ、ゴミ回収業者さんですか?いらないものが沢山出て来たんで回収して欲しいんですけど…。 …うん、大量の頭部だけのぬいぐるみなんですけど…。」 「待ってえ!?まさかアンタ私のゆっくりぬいぐるみをゴミとして出す気か!?」 伝子はてゐの意図を呼んで慌てて受話器を取り上げる。 「良いじゃん、あれなんか変なにおいがするし、立派な産業廃棄物だよ。」 「私の体液は変な匂いしないもん!」 「匂いの正体は自分でも理解してるんだね。」 「おぃ、もっとゴミ袋はありませんか?」 横ではてんこがゴミ袋にゆっくりぬいぐるみを詰め込んでいる。 ゴミ袋は既に四袋ほど出来上がっている。 「てんこちゃん、不透明のゴミ袋は駄目だど、ちゃんと半透明か透明でなくちゃ。」 れみりゃはそう言っててんこが詰め込んだゴミ袋の中身を半透明なものに移し変えていた。 「ゴミ袋に詰め込まないで~!解った!私がこいしちゃんを説得するから!」 伝子にとっては命より大事なゆっくりぬいぐるみ。 それを捨てられてたまるかと、伝子は慌ててこいしの説得に取り掛かった。 「こいしちゃん!お願いだからあのゆっくり達に新しい力を授けてよ!」 「イヤだ。」 「ね、本当にお願い!」 「イヤだっていってるでしょ!」 …しかし、予想通りというか伝子のお願いをこいしは拒否りまくっている。 「…完全に心閉ざしてる状態だね、あれは。 説得は思いのほか難航しそうかな。」 体育座りで塞ぎこみ続けるこいしを見ててゐはそう呟く。 「…なんで私の頼みを聞いてくれないのかしら。」 そう言って伝子は考え始める。 そして、ハッとした様に突然顔を上げる。 「も、もしかして…。」 「…何よ?」 「ゴメンねこいしちゃん!さっきのやり取りを聞いて私がぬいぐるみの為だけに説得してると思ってるのね!」 「ハイ?」 伝子の言葉を受けてこいしの目が点になる。 「心配しないで!私はぬいぐるみの事なんかよりこいしちゃんの方がズーッとズーッと大事だから!」 伝子はこいしをぎゅっと抱きしめた。 「ちょ!?何、何よ一体!」 こいしは伝子の突然の行動に完全に動揺している。 「今からそのことを証明してあげるわ!さあ!目くるめく愛の世界へ!」 伝子はそう言ってこいしをベッドの上へ連れて行こうとする。 「ぎゃ~!やっぱりそうなっちゃうのかよ!?」 こいしは思わず絶叫する。 「…あのこ凄いね、どうやってもそっち系の展開になっちゃうあたり。」 てゐは半ば呆れた目でこいしと伝子を見つめている。 「全く、感心しませんな。」 横では諏訪小憎がそう言って服を脱いでいる。 「いや、何ナチュラルに混ざろうとしてるんだど。」 れみりゃは諏訪小憎にツッコミを入れた。 その間にも伝子とこいしの攻防は続く。 「さあ!旅立ちましょう!めくるめく愛の世界へ!」 「…ぐ、い、いい加減に…。」 ドッゴォオオオオオオオオン! . , . . ∧_∧ ' .∴ ' ( ) ` . ・,‘ r⌒ _/ / , . ’ | y'⌒ ⌒i 伝子 ' | / ノ | , ー' /´ヾ_ノ ,--、.iii / , ノ (i )||| ii / / / |_| .||| || / / ,' | |‐─-rァ / /| | ||ニ二ニK !、_// 〉 / /ノ) ノノ)ノ 〉 |_/ /. /〈イ ゚ ヮ゚ノ(フ | ヾ ヽ ヽ ヽ、_,i_,!\ __,っ-、 彡 /"i"|ヽ 二l__i_ノ )_"i__| / | / ,-l | /__/ |__| / / .| .| ∠__/ ノ___| / / ./ / / "i | (_ /__i L__つ 「いい加減にしろってんだロッキングマグナム!」 暴走する伝子に遂にぶちきれたこいしは伝子にアッパーカットをぶち込んだ! 伝子はそのまま真上に吹き飛び、天井に突き刺さる。 「…あ、こいしちゃん必殺技ぶっぱなっちゃったど。」 「あ~あれは確かに切れるよね、うん。」 外野からてゐ達が会話を入れる。 「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…で、伝子が悪いんだからね…。」 こいしは息切れをしながら天井に突き刺さった伝子を見た。 その時。 「ちょッと~、あんた達さっきから上で何やってるの!」 部屋で騒がしくしすぎたのが悪かったのか、先ほどのおばさんが部屋に戻ってきた。 そこでおばさんは天井に頭から突き刺さってブラーンとしている伝子を目撃した。 「な…で、伝子…!」 「げ、まずい…!」 こいしはおばさんの表情を見て思わずそう呟く。 そんなこいしの前に何かがどさりと落下する。 それは、天井に突き刺さっていた伝子であった。 顔面が先ほどのこいしと負けず劣らず酷いことになっている。 「あ、あんた達…。 ゴ ア ッ !!! \ ヽ ヽ / / / . \ | / / ,イ  ̄ -- = _ / | --''''''' ,,, ,r‐、λノ ゙i、_,、ノゝ -  ̄ ゙l ゙、_ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ J('ー` )し (. \c/ ,つ /─ _ ─ / , 、{ ,l~___________/ lノ ヽ,) ~ うちの娘に何をしたんダッフンダバスター!」 おばさんはこいしたちに向けてかめはめ波のような物を放出した! 「どわぁあああああああああ!」 慌てて避けるてゐ達! かめはめ波はてゐ達の横を掠め、壁に直撃した! ドガアッ! 衝撃で粉塵が巻き起こる! そして粉塵が収まったとき、壁にはデカイ穴が開いていた。 「な、何この威力!あのおばさん何者!?」 かめはめ波モドキのあまりの威力の高さにおびえるてゐ達。 おばさんはずん、とこいしに歩み寄る。 「ヤバ、流石の温厚なおばさんも娘のあんな姿を見たらきれるわよね…。 おばさん!これはちょっとした手違いで…。」 「…流石に娘がこんな目にあったら黙ってはいられないよ…。」 そう言っておばさんは懐から何かを取り出した。 それは、リボンが付いた黒い帽子であった。 「…!?そ、その帽子はまさか!」 「少しは反省してもらうよ!」 そう言っておばさんは帽子を被った! 『HENSIN F-E-V-E-R GO!』 カッ! 次の瞬間、おばさんはまぶしい光に包まれた。 「うわあっ!?」 思わず怯むてゐ達。 そしてひかりが収まると、そこには…。 / ̄`ヽ. ,. -─-、」_/___ \ / / ̄\____ `ヽ.', ,レ' レ'___`ヽ|ハ // ,. '"´ ト 、 ̄|`ト 、 </ __/__ |. \|_|-‐ァ、 <´/ /  ̄`¨゙ ー- 、__」_ハ ゙7 / // ;ィ | / ; ハ '; ヽi. ,/ |/ ハ ゝ、ノ!/iィ/ハ」 ; !> // ∧ ノ (ヒ_] ヒ_ン)! /レ' ∠_イ / ;ハ '" ,___, "'|人 ,! ; イ i ト.、 ヽ _ン .,ハ j┌┬─ レ'|/ハ ハ /イ`ーr-r-rイノレイソ───┬┐││  ̄ ̄ ̄ ̄ ││││ ││└┴───┐ ┌──┴┘ │ ┃ ┏┓ ┏┓ │ │ ┃ ┗┫ ┫ │ │ ┃ ┗┛ ┗┛ │ │ │ │ │ │ │ └────────-┘ 何故か193のロゴかプリントされたTシャツを身につけた胴付きゆっくりいくが立っていた。 「…何あれ?」 変身したおばさんを見ててゐはどうリアクションしたら良いのか解らない。 それとは逆にこいしの方は青い顔して振るえている。 「う、嘘…なんでおばさんが193システムを所有しているのよ!」 「深夜の通販番組で買ったのさ!」 「…どんな通販番組よ。」 おばさんの答えを聞いてちょっと呆れるこいし。 しかし、次の瞬間には193に変身したおばさんはこいしの懐に潜り込んでいた! バチイッ! 「うっ!」 みぞおちに電撃付きの重いボディブローを食らい、崩れ落ちるこいし。 しかし、倒れはしなかった。 「…く、中々やるじゃ無い…でも、勝負はこれからよ!」 きっとおばさんを睨みつけ、こいしは立ち上がる。 「食らいなさい!妖怪パラグラフ!」 こいしはおばさんに向かって弾幕を放った! 「ちょ!弾がこっちにまで来るんだど~!」 てゐ達は慌てて弾幕を避ける! 「ちょ、これは避けろって言うのかい!?」 勿論、おばさんも慌てて弾幕を避ける! しかし、例え変身して身体能力が上がっていても、おばさんはシューテイング初心者。 完全に避けきる事はできずに、何発か食らってしまう! 「やるねぇ、ならこっちも本気を出さなくちゃ!」 おばさんはそう言って諏訪小憎のほうを見つめる。 「え?何、私?」 おばさんに見つめられていることに気が付いた諏訪小憎はちょっと慌てる。 「そこの奴、ちょっと手伝いな!」 「え?う~ん…たしかに熟女も好きだけど…。」 「何訳のわからないこと言ってるのさ!ああもう!時間がないからいきなり行くよ!」 そういうと、おばさんは諏訪小憎に向けてボディプレスを行った! 「え!?ちょっと!」 慌てて諏訪小憎は逃げようとするがもう既に遅し。 ドッスーン! 諏訪小憎はおばさんに上から潰されてしまった! いきなりのおばさんの行動に呆然とするてゐ達とこいし。 やがて、おばさんが立ち上がるとそこには衝撃的な光景が広がっていた。 / ̄`ヽ. ,. -─-、」_/___ \ / / ̄\____ `ヽ.', ,レ' レ'___`ヽ|ハ // ,. '"´ ト 、 ̄|`ト 、 </ __/__ |. \|_|-‐ァ、 <´/ /  ̄`¨゙ ー- 、__」_ハ ゙7 / // ;ィ | / ; ハ '; ヽi. ,/ |/ ハ ゝ、ノ!/iィ/ハ」 ; !> // ∧ ノ (ヒ_] ヒ_ン)! /レ' ∠_イ / ;ハ '" ,___, "'|人 ,! ; イ i ト.、 ヽ _ン .,ハ j┌┬─ レ'|/ハ ハ /イ`ーr-r-rイノレイソ───┬┐││ ,,\ ___ ││││ ,i (ヒ] .,_, ヽ/ ││└┴───┐ .,/' ヽ_ン ヒン) ┌─┴┘ │_,. -7 _,.-― ''´ ̄ ̄`゙'、ヽ │ │ 、 /"´/ ,' ハ l ,' iヽ.ヽ| │ _ソ .ivレ'7,__i/ V'!__ハ メl i│ │`' ,.l=l、 (ヒ],_,ヒン)Yノ ノ │ │∠,,_ ノl .l.ヽ⊃ ヽ_ン⊂ノlレ' │ │ ,.ヘ). l ,>.、___,イl l | └─────────---┘ 「どっこい生きてるシャツの中!」 「うわ、何そのアラフォー世代ど真ん中であろうネタは!」 シャツを一体化した諏訪子増を見ててゐが思わずツッコミを入れた。 「よし!これでアンタと互角のはずだよ!」 「いきなりで何だかわからないけど、あんたと一緒にあいつを倒して手篭めにすれば良いんだね!」 「最後は違うけどそういう事だよ!」 「なら任せて!いけっ!「ミジャクシ様!」」 ズバババババン! 193のシャツの中から、大量のミジャクシ様が現れた。 ミジャクシ様はそのままこいしの方へと飛んでいく! 「クッ!」 こいしはアラぶるグリコのポーズのまま、これを全て交わしていく! 「クソっ!まさか避けられるとは!」 「まだまだ!ミジャクシ様はここからが本番だよ!」 諏訪子増の言う通り、発射されるミジャクシ様の密度が、段々と増していく。 当然、こいしもかわすのが段々と困難になっていった。 「クッ…時間をかけていたらやられる…!短期決着を付けるしかないわね!」 ミジャクシ様をかわしながらこいしはおばさん(+諏訪小像)を睨みつける。 「短期決着だって?ふふふ…。」 「そう簡単に決着が着くかな~?」 おばさん(+諏訪小憎)は不敵な笑みを浮かべる。 こいしと伝子のおかんの闘いはますます激化しそうな勢いだった。 ~☆~ 「うわぁ、まさかこの展開はちょっと予測してなかったよ。」 一方てゐ達はと言うと、危険を察知してベッドの下に避難していた。 ベッドの下から覗き込むと、こいしとおばさんの争いであたり一面弾幕でいっぱいだ。 下手にベッドからでて来ると、あっという間に弾幕にやられてしまうだろう。 「…オイィ、こうなってしまったら私達はどうすれば良いんですか?」 「う~ん、今は見守るしかないんじゃないかな?」 てゐの言う通りだった、 仮にも止めようとしてあの激戦の中に入ってしまったら間違いなく、酷い目に合うだろう。 「とりあえず、一頻り戦えばあいつらも疲れるだろうから、その後にベッドから抜け出して…。」 「う…うう…。」 と、てゐ達の後の方から声が聞こえる。 「…?何?今の声は。」 てゐ達は後ろを振り向いた。 そこには、伝子の姿があった。 ベッドの下なので這い蹲った姿勢でてゐ達のほうを見ている。 まだ天井に頭から突っ込んだ傷を治していないのか、頭から血を流している。 結構怖い。 「あれま、あんたもちゃんと避難して痛んだねぇ…って言うかその目は何?何かこっちに訴えかけてるような目だけど。」 「…お願いがあるの、こいしちゃんと、お母さんを止めて。」 伝子はてゐ達にそう頼んだ。 「はぁ!?」それを聞いたてゐは目を丸くする。 「お願い!ゆっくり達を危険な目に合わせるのは気が引けるけど…私はボロボロだし、 貴方達しか動ける奴がいないのよ!」 伝子は真剣な表情でてゐにそうお願いする。 一方のてゐはというと、困惑した表情になっている。 「いやぁ…いいたい事は解るけど、あの中に突撃するのは、さすがに…。」 「私が懐に抱えているものを見てもそんな事が言えるのかしら?」 「え?」 それはどういう意味だ?そう思いながらてゐは伝子をよーく観察する。 良く見ると、伝子は何かを抱きかかえている。 「う、うわぁああああああ…。」 「れ、れみりゃ!?」 それは、れみりゃであった。 れみりゃが彼女の豊満な胸の中に蹲っているのだ! 「さあ!こいしちゃんを止めないと私はこの子に対してあんな事やこんな事をしちゃうわよ!」 伝子はそういいながられみりゃの頬をツツツ…と撫でる。 「ちょ!?ど、どんな事をする気だど!?」 伝子の発言を受けて困惑の表情を浮かべるれみりゃ。 「おいぃ!これはちょっと卑怯すぎるでしょ!汚いな!さすが忍者汚い!!」 「ホーッホッホ!あんただってさっき似たようなことしたでしょうが!」 てんこの言葉に対して、伝子はそう言ってわらった。 「てんこ!このままじゃあれみりゃの貞操がやばい!」 「hai!こうなったら取り返しのつかない事になる前に止めるしかにぃ!」 てゐとてんこは顔を見合わせると、凄い勢いでベッドから飛び出した! れみりゃを伝子の間の手から救うために。 …そして、伝子は飛び出しててゐとてんこをしばらく見守った後…。 「…ヤバ、れみりゃちゃんにあんな事やこんな事をしちゃうわよーって言うのはただのハッタリのつもりだったんだけど…。 肉まんの匂いたまらねぇ、耳たぶハムハムしてぇ。」 伝子の涎を垂らしてれみりゃをじっと見つめる。 れみりゃは瞬時に理解した。 この人間、自分を思いっきり性欲の対象としてみている…! 「うわぁああああ!二人きりにされた方がよっぽどやばいどぉおおお!」 れみりゃは伝子の胸の中から抜け出さんと必死で抵抗しまくった。 ~☆~ こいしと伝子の母が変身した193との戦いはお互い、ほぼ互角の状態で拮抗していた。 「あんた、中々やるわねぇ。」 「そちらこそ。」 こいしとおばさんは互いの実力を認め、ニヤリと笑いあう。 次で決める…同時にそう考えていた。 「これはまた盛り上がってまいりましたねぇ。」 おばさんが身につけているTシャツの中から諏訪小僧がそう喋る。 「ちょっと、こういう時は黙っていた方が良いんだよ。」 「あ、すみません…。」 おばさんにそういわれてちょっとへこんだ諏訪小像であった。 「行くよ!覚悟は良いかい?」 「それもこっちの台詞よ!」 そしてこいしとおばさんがお互いの力を出し切って激突しようとしたその時! 「ちょ~っとまったぁあああああ!」 ベッドの下からてゐとてんこが飛び出してきた! 「え!?」 いきなり飛び出してきたてゐ達に驚いてこいしとおばさんは動きを止めてしまう! 「てんこ!お前はあっちの変なTシャツの方をお願い!」 「カカッと引き受けた!」 てゐとてんこはお互いに頷くと、凄い速度でこいしとおばさんに近寄っていく! 「へ、変なTシャツ…。」 「ショックを受けてる場合じゃ無いよ!」 「全く、盛り上がって来た所でよけいな茶々を入れないでよっ!」 ババババババババ! こいしとおばさんはてゐとてんこに向かって弾幕を発射する! 「なんのっ!」 「黄金の鉄の塊で出来たゆっくりが、皮装備の弾幕に遅れを取るはずがない!」 てゐは弾幕を全て避け、てんこは持ち前の頑丈さで弾幕を受け止める。 てゐはこいしと、てんこはおばさんとの距離を一瞬にして詰めた! 「!?」 「え!?」 あまりの速さにこいしもおばさんも反応できなかった。 その間にてゐはカードを両耳で挟み、てんこは拳を握り締めた。 鋼鉄「アストロン」 「メガトンパンチ!」 ゴキイッ! 鋼鉄の体と貸したてゐの体当たりが、 そして、てんこの黄金の鉄の塊の拳が、 こいしとおばさんのそれを確実に捕らえていた。 足の、小指を正確に。 /./ | | _/ /-─'''"~~ ,.二.フ-> ! ,' / ./, '-─‐ '" ̄ / '´\\ ,' /. / // ニ二u__,/ // u,__ヽ 〉- 、// {//-=== 、 |.! / / { | r‐ノ/ / /,.イ u __\、;;;||/ @ 〃,.-;=´イ,ヽ //. //ヾ.\ / @ フ''| | ミ≡彡' / _\ヽ | ,' ,'/ i´r\ヽu`≡==彡v{ .{._,.ノ/u,ノ u_ \!\ / / ヽ.ヽrヽ.} r,ラ',ニニ二´-‐''´、 ̄ ./ヽ/ヽ.ヽ ` ー-/ ./ \`、レ',.イー' ( __ } | - ’,. ‐ヘ / ,| | _//. `//_| rーrー┬ゝィ‐''1´ ,レ'´ /ン ! /、'´ ̄ // ! l‐┴‐┴‐┴‐ '"´ /ヽ/ u |、// `丶 ,r‐' / \ヽ.r‐┬‐┬ ''1´.工 -‐'´u |//\ / / /| \` ┴‐''' ´ ̄ ==''___/// ヽ/ /  ̄ ̄| | `ー、'''"~~´ ̄ ̄ //./ | | \-───‐- 、// ~こいし、おばさんの心情風景~ 「………………!!!!!!!!」 痛みと言うものは本当に痛い時は悲鳴も出ない。 こいしも、おばさんも、何の叫び声も上げない。 ただ、足に走る凄い激痛にのた打ち回るだけだ。 「…と、止まったのですか?」 不安に満ちた表情でてんこはてゐに問いかける。 これでよかったのだろうか?れみりゃの貞操の危機は救えたのだろうか? 解らないが故の質問であった。 「…多分。」 実際はこれで良かったのか良く解らなかったがてゐはそう答えるしかない。 「おめでとう…。」 そんなてゐとてんこにこいしが涙目で話しかけてくる。 「…は?おめでとう?何で?」 てゐは一瞬混乱した。 何故、このシーンで彼女から賞賛の言葉が送られなくてはならないのか解らなかったからだ。 「あなたは今ので新たな能力に目覚めたのよ。 おめでとう、もうすぐあなたは元の世界に帰れるわよ。」 「え?え?」 てゐが困惑していると、突如てんこが大声を上げた。 「おいぃ!?私の体がスケスケになっているんですが!?」 てんこの言う通り、彼女の体が手先からスケスケになっていた。 いや、てんこだけじゃ無い、 てゐの体も下半分の方からスケスケになってきているのだ。 「そんなに驚かないで、体が次元の壁を越えて元の世界に戻ろうとしているだけよ、 ここで身につけた新たな能力、有効に活用することね。」 「ちょッと待った!新たな能力に目覚めたって、一体どんな能力に目覚めたって言うのさ!」 てゐはこいしにそう問いかける。 コイシハふっ…と一息つくと声も高々にこう言った。 「それは…「足の小指を確実に狙い撃ちする」程度の能力よ!」 バックからババァアアアアアン!という効果音が聞こえてきた気がした。 暫し流れる沈黙。 その沈黙を破るように。 「そんな能力いらねえええええええ!」 てゐとてんこは大声でそう叫んだ。 次の瞬間、こいしはてゐ達の攻撃を受けて部屋の窓から漫画のように吹き飛んでいった。 ~☆~ 「はっ!」 そこでれみりゃは目を覚ました。 辺りを見回してみると、見知った万屋のリビングだ、 れみりゃ自身はソファの上で転寝しており、その隣ではてゐとてんこが呑気な寝息を立てている。 「…変な夢見たど。」 何だか良く解らない人間とゆっくりが出てくる、良く解らない夢だった。 最後の方は人間の女の子に凄い事されかけた記憶があるが、良く覚えていない。 時計を見ると午後12時を回った所。 さっきまで12月31日だったから今は元旦。 全く、変な夢で年を越す羽目になるとは思わなかった、と、れみりゃは考える。 …ふと、目の前を見てみると、砂嵐を映しているテレビ画面があった。 「…あ~そういえば、てんこが年末だからDVDを徹夜で見よう!とか言い出したんだっけ。」 事の始まりは大晦日の朝。 てんこが「最近PT(近所の子供達の事らしい)の間ではやっている特撮番組があるのだが 私はその番組を知らない、一刻も早く詳細を知りたいからDVDを見るべきそうすべき。」 とか言い出したのだ。 最初はレンタル代が馬鹿にならないとか言う理由でてんこの要求を却下していたてゐだったが。 そのうちてんこが暴れだして手が付けられなくなり、 結局徹夜でその特撮番組を鑑賞する事になったのだ。 その番組のタイトルは「ゆっくらいだーDEN-KO」 何か人間の国で製作された人間がゆっくライダーとか言うのに変身して悪を相手に大活躍と言う 特撮シリーズの金字塔らしい。 で、DENーKOはそのなかの「ディケイネ」からのスピンオフとやらで 放送時間帯を深夜に移す事で本来の子供向けのシリーズとは一線を隔した 過激なシーンやお色気シーン満載の大人向けのゆっくらいだーとして人間の国では話題になったらしい。 …何だか良く解らない単語ばっかりだ、れみりゃも良く解っていない。 とにかくてゐ達はその特撮全52話を1話から順番に見ているうちに眠りこけてしまったようだ。 あんな変な夢を見たのは、丸一日これを鑑賞していた所為だろう。 「…とりあえず、ケースに戻しておくかど…。」 れみりゃは寝惚け眼でDVDを取り出す。 そこで、れみりゃはそのDVDに異変が起こっているのに気が付いた。 何か割れている、DVDが、真ん中からぱっくりと。 言うまでもなくこのDVDはレンタルだ(ついでに言うならレコーダーも実家からの借り物)。 そして、DVDが思いっきり破損してしまったときは賠償金を支払う羽目になる。 その代金は、およそ5000円。 ,. -───-- 、_ rー-、,.'" `ヽ、. _」 i _ゝへ__rへ__ ノ__ `l く `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、 \ ゝイ,.イノヽ! レ ヽ,_`ヽ7ヽ___ r'´ .ィ"レ'(◎), 、(◎). `! i ハ ヽ/ ! "" ,rェェェ、 ". i ハ ', .ノ /l |,r-r-| . ハノ i ヽ. 〈,ヘ ヽ、 `ニニ´ . ,〈 i ハ i 〉 ノ レ^ゝi>.、.,_____,,...ィ´//レ'ヽハヘノ 「うわぁああああああああああ!」 新年早々、万屋かられみりゃの叫びが響き渡るのであった。 続く まさにド根性蛙! シャツは伏線だったのか! -- 名無しさん (2010-01-31 20 05 37) 足の小指はマズイ。人体最大最悪の急所のひとつだ。 -- 名無しさん (2010-01-31 21 00 43) 伝子さん原作よりHENTAI度120%増しw まるでホス○タルキ○グさんのイラストの様だ。 しかし深夜枠で4クールってどれだけ人気番組なんだw -- 名無しさん (2010-01-31 21 33 26) 諏訪小僧の存在感が半端ない -- 名無しさん (2010-02-01 08 29 04) おばさん強すぎw -- 名無しさん (2010-02-02 14 23 58) いろんな意味でひどい夢オチだw -- 名無しさん (2011-01-29 15 08 25) 名前 コメント
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個人的には秋が来たのか微妙な気分ですが、秋になりました。 食欲の秋 スポーツの秋 色んな秋があります。 そして今回ゆっくり達が見せる秋は…ずばり!出会いと別れの秋です。 そしてあの二人組も再登場!楽しみにしてください。 それではここで、お約束。 この小説は銀魂のパロディ小説です。 碌なゆっくりが出てきませんし ゆっくりたちが酷い目に会う場合もあります。 それが気に入らない場合は席を御立ちに、 大丈夫と言う方はそのまま物語をお楽しみください。 てゐ魂、第三十話「自然を甘く見るな。」 「…むらさ、ここで間違いないんだろうな?」 「あ、はい!何度も周辺の人に聞いてみたから、間違いないと思います!」 そんなやり取りを繰り広げているのは、胴無しゆっくりと人間のコンビと言う、 ゆぶき町では割と珍しい組み合わせだった。 人間の国ではそれなりに有名な雑誌 月間 ゆっくりラブの専属カメラマン 大月正信 その後輩のゆっくりむらさ。 今、この二人は再びゆっくりの国を訪れ、スナック封魔録の二階にある万屋ってゐ!の出入り口の前に立っていた。 目的は一つ、万屋にある依頼をするためだ。 「それにしても、ずいぶんボロ臭い事務所ですね。」 「探偵事務所然り、弁護士然り、優秀な奴が経営している事務所はどこかボロ臭いものさ。」 そんなやり取りを広げながら、大月はインターホンを押す。 そして、中からゆっくりが出てくるのをじっと待つのだが…。 「…おかしいな?チャイムは何度も押しているのに、誰も出てこない。」 と、いう理由から二人とも玄関の前で待ちぼうけを食らっているわけである。 「留守なんですかね?」 「いや、それは無い、一応事前に電話で連絡はしたし、それに…。」 大月は視線を玄関の方に向ける。 玄関はガラス戸になっていて、玄関の中をのぞくことができる。 玄関に置かれているのは、胴無しゆっくり用の足拭きマットと、きちんと並べられた、一足の靴。 ちなみに下駄箱のようなものは、見える範囲では見当たらない。 「靴があるって事は、少なくともてんこってゆっくりは出かけていない。」 「ああ、なるほど!相変わらずの鋭い洞察力ですね、先生!」 むらさは大月の洞察力に驚いている。 対する大月は考え事を始める。 「さて、問題はどうやって中に誰か居ることを確認するかだけど…。」 「…あ。」 と、突然むらさが玄関に近寄っていく。 「どうしたむらさ、また何か見つけたのか?」 「先生…この玄関、鍵が掛かっていません。」 「え?」 大月が玄関の扉に手をかけると、玄関は何の苦も無く、スッと開いた。 玄関の奥は、普通に居間まで続いている。 「………。」 大月とむらさは無言でお互いの顔を見合わせた。 ~☆~ 「…………。」 「………何をやってるんだ、お前達…。」 万屋に乗り込んだ大西とむらさが目撃したもの。 l\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ l\\ \ ‐-。iォ l」 \!二二二二二二二二.二二二二二二二i-===フ || | ,.-ー .、 ,.-- 、 _ || |〈ルハノ)ハ〉 l| | ,' ,ィノ-ィ ; i/\|‐-‐‐ 、 ノl| | リ ゚ ヮ゚ノ( l| | i / `'! iソ`~~~<》ヽl| | 'r.'´ノリλノリ〉-'(ノリlノ人(ヽ〉ノ ノ 〉从!゚ - ゚ノi( W、゚ヮ ゚ ) ´〉 「おいぃ!?なんだか知らないやつが勝手に家に上がりこんでいる不具合!」 「てんこ!あんたもしかして玄関の鍵を閉め忘れたの!? 駄目じゃん!ちゃんと鍵かけなくちゃ!」 それは避難訓練よろしく机の下に潜り込んだてゐ達の姿だった。 「れみりゃ!玄関に鍵をかけて来て!今すぐ!」 「りょ、了解したど!」 てゐの言葉を受けてれみりゃが机の下から飛び出していく。 玄関に一直線で向かうれみりゃを見送って、大西とむらさはてゐと向き合った。 「…あの、てゐさん久しぶりですね。」 「人の家に土足で上がりこむような人間とゆっくりに知り合いなんて居ないけど?」 「オイオイ、勝手に家に上がった事をマジで怒っているのか?」 「…何さ、馴れ馴れしく話しかけないでよ、おじさん。」 「おじさん!?まさか本気で忘れたのかよ!って言うかちょっと前に電話で連絡入れただろ! 俺だ!月刊ゆっくりラブの専属カメラマン、大月正信だよ!」 「…あ、そのちょっとピザな体型見てたら思い出したわ、確かあの砂吐き雑誌のカメラマンでしょ?」 「ピザ体型は言うな!」 「ふう、鍵をかけてきたど~!」 大月達とてゐがそんなやり取りを繰り広げているうちにれみりゃが戻ってくる。 「おし、それじゃああんた達も机の下に避難して、非難して。」 てゐはそう言って大月の足に耳を絡める。 「え?オイ、ちょ!」 グイッ! 大月は尋常じゃない力で机の下に引きずりこまれた! 「お、大月さん!」 「ハイ、お前も急いで机の下に避難するんだど!」 「え!?ちょ!」 むらさもレミリアに押し込まれる形で机の下に無理やり移動させられる。 「ちょっと!いきなりこんな所に押し込めて何のつもりですか!」 勿論、こんな事されて黙っているようなむらさや大月ではない。 すぐにてゐ達に文句を言ったが…。 「…しっ、死にたくなければ、黙っているべき、そうすべき。」 そう言ってきたてんこに口をふさがれる。 ピンポーン。 その直後、玄関のほうからチャイムの音が聞こえてきた。 「てゐさ~ん、みま様に言われて家賃の回収にやってきました~。」 聞こえてきたのは万屋の下にあるスナック封魔録で働いている従業員、ことひめの声だった。 「オイ、何かお前に用があるみたいだぞ、出ないのか?」 大月がてゐにそう話しかけるが。 「しっ、いいから黙って机の下に隠れてるの、 心を無にして完全に気配を断つんだよ!そしてその身体を宇宙と一体化させるんだ! さすれば道は開かれん!」 「何だ、その壮大な話は!」 思わず突っ込んでしまった大月であった。 「………。」 _,,...._ |\ ゝ,,,, \| ) )_,,....,,....,,....,.,,. )\ /_,,....,,_\、' r''''ヽ''ヽ ) _..,,-" { ' }r-''''フ "-..,,_ r''''''''''''''''''''''''''''''''''''''( ( )____ノ - ,, // r ; ! ヽ i ヽ ',' |''" .' ' ; / 人人ノ \_ノノ } i ,' i | == == / ノ 、 i ヽ .| /// ,__, /// / / i '、 ! | \| ヽ ノ ( /| | '、 ヽ V 人 `J ヽ 人 '、 、_)ノ ノ >.、_ ,.イ/ ( ノ (._ ヽ / / ノ´ ,,.ィ''i ̄ ̄ノ こ ノ | ノ \ ,.┴─、\ \/ヽ / \ ヽ / )/-/ヽ / | ノ┐/ ,.-/ ヽ ./ l ./ / l "|"/'ヽ | | ヽ .| ( / l .| '|, ノ ,,-,,.、-'" ̄` ィ.| ).l´ /| | / / / | /| | ,l、_ ___....,、┐,,,、 / / ノ |.,-─''"ノ | /,. ,.┴、.、'" _,-‐ニ/ι、 / | // / ‐'" ノ | | ' -─ 、,-つつ-''" | | _,................/ =-'" //'''''''"/'' ......-‐-'"''''ヽ ヽ '" `ヽ、 、 ノ / / | ヽ=─'''" \ ''‐- // /ヽ、 /"´ _ _ ,,-、 _.、-=`ヽ/,.-= ヽ \ | `ヽ 、 | ` ヽ 、 /`ヽ 、 / |// ||//´ |/ヽ \|| `ヽ\| | `ヽ 、ヽ| `ヽ、\// 「てゐさん、何かてんこちゃんが無を極めすぎて宙に浮いちゃってるど。」 「…てんこ、ホントに悟りは開かなくていいからね。」 てゐはそう言っててんこの頭を叩き、てんこを俗世に引き戻す。 「…なんだか自分と言うものがちっぽけな存在に思えてきた感。」 「そう、よかったね、でももう二度とあっち側に踏み込まないでね。」 …そうこうしている内に玄関が急に静かになる。 「…なんか、急に静かになりましたね。」 「…油断は禁物だよ、まだじっと息を潜めているんだ…。」 「…俺はこんな所で何をやっているんだ…?」 机の下で息を潜めながら大月は思わず深いため息をついてしまった。 「だから、喋るのはやめてってば!もし外に居る連中に気づかれたら…。」 「何か子供の頃のかくれんぼみたいで、何だかドキドキするわね。」 …てゐの頭上から聞こえてきた、予想外の声。 てゐは恐る恐る、自分の視線を上に向けて見た。 レ ,-ヽ! >´` ~~~~~ `イ | ノ ', !, ヽ ~ン ヘ| .ノ'ヽ~'..! ! " , ̄~~, "".l! ヘ/ | ! (F~] F~ン . ヽヘ ' ,.!ヽ!.`--- '、 レ' .,!~~イ ヘ ヘ ! .....ノ.....ヘ、.......ヘ !....ヘ!..........!. ...)_ ,' ヘ ヘ λ 、 ヽ / . ヘ \ / .`' / ~` .- - .、 「ようお前ら、いい加減家賃払え。」 「ぎゃあああああああああ!」 いつの間にか机の裏に張り付いていたことひめを見て、思わずてゐ達は机から転がり出てしまった。 ことひめはびびりまくるてゐを見ながら、机の上から地面に着地する。 「あんたねぇ、こんなうら若き乙女を見てそんなホラー映画を見た時の様な脅えた顔をしないでよ。」 「いや、実際脅えてるんだが…。」 呆れ帰ることひめに対して大月がそうツッコミを入れる。 ちなみに彼は完全に腰を抜かしている所為で立つ事さえ出来ない。 「か、鍵はかけたはずだど!お前は一体どこから入ってきたんだど!?」 れみりゃが周りのゆっくり達が今一番言いたい事を問いかけてくる。 「あんなちんけな鍵、私にとっては簡単に開ける事が出来るわよ。」 ことひめは口の中から針金を取り出して自慢げにそう言った。 「ま、そういうことさね。」 ことひめに続くように、後ろからそんな声が聞こえてくる。 _, ー、 ,. -‐- 、 ,. ´ | ,. '⌒ ) ./ _ ! i ⌒ヽ. ,. 、 / ,、 V r| ゝ _ _,ノ //ヘ Y´ , -─- 、| // ` ー'´ !lf-z,へ,ヘ ! _,.{ _j!-一 、 '´ チ´. . . . . .ィ. . ヽ . . . . `. V1て_ 7  ̄ Y! , '´. . . . . . . /`゙'ヽ、‐‐+.、. .\ ____7 .!l ,'イ. . . .j-‐/ ヽ、', . . `、.ハ____j. l.! / i. . . . .i. ./ゝ、_ /ゝ、. . !. . i´ヽ \j.j 〈 ',. . . .レ'(ヒ_] ヒ_ン メヽ. . `. ;〉 ヽ, . .メ" " / . /. / 7人 --( /. . /. ,' /. i=- 、..,,___ _,,. イ . /ミマ てゐ達が振り向くと、そこにはこの万屋の家主であり、スナック封魔録のママであるゆっくり、みまが立っていた。 「さて、いい加減に今月は家賃を払ってもらおうか。」 みまはてゐ達にそう要求する。 そんなみまにてゐはこう言った。 「いやだねぇババア、無いものはどうやったって払うことが出来ないよ。」 「何開き直ってるんだい!いい加減にしないとここから追い出すよ!」 みまは凄い剣幕でてゐにそう言った。 「あの~家賃はもうちょっと待ってくれないかなぁ?」 「あんた先月も同じ事言ってなかったかい!?」 そして、てゐとみまは家賃についてもめ始める。 その様子を呆然とした目で見ているむらさ。 「…先生、何だかお取り込み中みたいだし、一度万屋を出ますか。」 むらさはそう言って大月のほうを向く。 「…悪い、起こしてくれないか、まだ腰が抜けて立てない…。」 大月は皮肉のような笑いを浮かべてそう言った。 「まったく、世話の焼ける!」 むらさはそう言うと、アンカーを取り出してケツに突き刺した。 ブスッ 「ぎゃあああああああああああ!」 その弾みで立ち上がる大月。 「立ち上がれましたか?先生。」 「む、むらさ、もう少し穏便に立たせる方法は無かったのか?」 「胴無しゆっくりの私じゃあ先生のようなでか物を立たせるにはあの方法しかないでしょ、 それより、ここは一旦引き上げて、ほとぼりが冷めたらまた尋ねましょう。」 「そ、そうだな…はぁ、あまり時間が無いのに、ここで足止めとはなぁ…。」 ため息をつきながら大月とむらさは万屋を出る。 二階にある万屋から下の様子を見下ろすと、そこには一台の自動車が置いてある。 大月がレンタカーショップでレンタルした乗用車だ。 二人は下まで降りると、そのレンタカーに乗り込む。 そして大月がハンドルを握り、そのまま車を動かし始めた。 「とりあえず、町を一周してまた万屋に戻ってみるか。 その頃にはほとぼりも冷めてるだろ。」 車を運転しながら大月がそんな事を呟いたそのときだった。 「いやぁ、悪いけどそれは勘弁してくれないかな、百%あのババアが待ち伏せしてるから。」 後ろの座席からそんな声が聞こえてきた。 ちなみにむらさではない、彼女は隣の助手席に座っている。 大月は一旦車を止めたあと、後部座席の方を見てみた。 「へぇ、これが人間の国の車ねぇ、スィーと違ってなんか開放感が無いね。」 「シートがふっかふかだど~うっう~☆」 「このヒモのようなものは何ですか?誰か教えるべき、死にたくなければ教えるべき。」 そこには車の中を見回しているてゐと、座席の上で飛び跳ねてるれみりゃと、 珍しいものを見る目でシートベルトを見つめているてんこの姿があった。 「なぁ!?お前らいつの間に乗り込んだ!?」 大月はてゐ達の姿を見て驚いた。 無理も無い。 てゐ達が万屋の中でみまともめている姿を最後に確認してから車に乗り込むまでの時間は一分にも満たない。 その間に先回りして車の後部座席に潜り込んだんだから常識はずれの早業としか言いようが無い。 「いやぁ、私たちも今、せっかくの依頼人を逃がす訳には行かなかったからさ。 …で、私たちに何の用があってきたの?報酬の件も含めてしっかり教えてもらわないと。」 てゐは大月にそう話しかけてくる。 大月は戸惑いながらも、てゐに依頼の話をしようとしたその時だった。 「こらてゐいぃいいい!まだ話は終わってないよぉおお!」 車の後ろのほうからそんな声が聞こえてきた。 「!?まずい!追いつかれたか!」 てゐはそう言って車の後ろの窓から外の様子を見てみる。 ; ゞ ヾ,;;________________ ゞヾ. ;ヾヾ;ゞ ; ; ,',; ゞヾゞ;ゞヾ',; ゞヾ,゙,| |.;゙ ';, ,__' ゙;,; ,., ,,; '; ,..; ,.; ; ,. ,.; ;' __; ,.; ; ;|ゞヾ. ;ヾヾ;ゞ ,',; ゞヾゞ;ゞヾ. ヾ. ,; ゞヾゞ; ̄ ̄| |;' | ̄ ̄ ̄||l縁l| ̄  ̄| |;,'| ̄ ̄ヾヾヾ ;ヾヾ;ゞ ; ; ,',; ゞヾゞ ;ゞヾ. ,',; ゞヾ; _|_|;' |___||l結l|___|_|;,'|_ゞゞ;ゞヾヾ;ゞ ,',; ゞヾゞ ;ヾ. ;ゞ,; ゞ ヾ; ゞ | | ;|; ,|.,; ,.'; ,; ; ,. '; ,.; ,. ,;, ,,|; ;| ;, ;|ヾ. ;ヾヾ. ゞヾ. ;ヾヾ;ゞ ; ; ,',; ゞ,',; ゞ;ヾ  ̄l, | ;,| | |; '| ̄ヾヾヾ;ゞヾヾ; ゞヾ. ;ヾヾ;ゞ ,',; ヾ ゞ |; |;, | |; |;, |ゞ;ゞヾ. ゞヾ. ヾヾヾヾ;ヾヾ;ゞ ,',; ゞヾヾ;ゞ,; |; |;, | |; |;, |\;ヾヾヾヾゞ;ゞ;ゞヾ. ;ヾヾ;ゞ ; ; ,',;. ; ;ヾヾ |; |;, | |; |;, |フ ヾ. ;ヾヾ. ヾ. ;ヾヾ;ゞ ,',; ゞ;ヾ;ヾ; ヾ |; |;, | |; |;, |Y ゞ ヾ ゞゞヾ. ヾ. ;ヾヾ;ゞ ,'_, ー、 ,. -‐- 、. ;ヾ |; |;, | |; |;, |( ゞ,ゞ ;ゞiiゞヾ. ヾヾヾゞ;ゞヾ.,. ´ | ,. '⌒ )ヾヾ ゞ\ |; |;, | _,. .- - .、i; |/_ヾヾヾヾ;ヾヾ;./ _ ! i ⌒ヽ.; ゞ;ゞヾ; ;ヽ |; |;, | .,.' \ ,. 、 / ,、 V r| ゝ _ _,ノ.ッ \ `|; |;, | . / / \ //ヘ Y´ , -─- 、| // ` ー'´;ッ; ', |; |;, | ,' / / λ 、 ヽ \ !lf-z,へ,ヘ ! _,.{ _j!-一 、 '´ \ i|,;;|. ;| i .....ノ...../、......./ i..../i..........i. ...) チ´. . . . . .ィ. . ヽ . . . . `. V1て_ 7  ̄ Y! _l|; .|. ;|__' `iヽi.,.--- '、 レ' .,i__イ / / , '´. . . . . . . /`゙'ヽ、‐‐+.、. .\ ____7 .!l |ヽl|;; | ;.|ヽ /\ | i (ヒ_] ヒ_ン . ヽ/ ,,'イ. . . .j-‐/ ヽ、', . . `、.ハ____j. l.!.. \|. \ ,|;;;;(.ノ'ヽ_'..i i " ,___, "".li i. . . . .i. ./ゝ、_ /ゝ、. . !. . i´ヽ \j.j.. \ | \ノ ', i, ヽ _ン /| ',. . . .レ'(ヒ_] ヒ_ン メヽ. . `. ;〉 | レ ,-ヽi >、,, _____ ,.イ | ヽ, . .メ" " / . /. / \ ヽ/ヽ \_______)___\ / 7人 --( /. . /. ,' \ |.0l \\\\\\\\\\\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ヽ_j\ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 寿 |  ̄\/ヽ | 結 納 | ,-─-、 . ,-─-、 | |0.l | |_/ ,-、ヽ____/ ,-、 ヽ_─ ヽ_j\|__________| ヽ', -' ノ ヽ', -' ノ  ̄ ̄  ̄ ̄ `ー一' `ー一' 大月の乗ってる車の後ろから、みまとことひめが凄い形相でスィーに乗ってこちらに迫ってきていた。 「まずい!あんたすぐに発進して!あいつを振り切って!」 てゐは大月にそう指示を出す。 「え!?いや、急に言われても!」 いきなり指示を出されて戸惑う大月。 と、遠くからみまとことひめの声が聞こえてくる。 「みまさん!あのてゐの乗った車、動き出そうとしてるよ!」 「そうは行くかい!スィーをぶつけてでも止めるんだよ!ことひめ!」 「了解しました!」 何か、物騒な会話が聞こえてきた。 そんな事されたら、中に居る連中もただじゃあ済まないし、 何より車に傷が付いて、レンタカーショップに弁償しなくちゃいけなくなる。 「先生!早く発射しましょう!」 「そ、そうだな!」 大月はアクセルを深く踏み込んで、車を急発進させた。 ト、 .| .| __|\,>-─‐‐ , - 、_ /| .| .| ⌒ヽ,.∠ -──-( ノ )`メ /__|_」__ / `゙' <´ <. / 〈 ; > ''ア´ ̄`Y'`"< ` 、 `Y´| .`f´/ ./ 八 ! ,ハ i }ヽ \l| | iィ イ ==\/"== / │\ ヽ 〈 |"U ,___, U"! ,イ |/|. λゝ/// ヽ_ ノ ///|/八. ! | | i iゝ、 'J / ,.イ \| | |. ! | ノ>.、.,,_ イ / | /-、 \| ! '´/i_.r'` ─r' レ ´ Ⅵ ヽ ', i { `>彡'´ j 〉 ヽ∧ハ'、 /}ノ lト、 ゜ヾ、 //|/ l| ヽ ヘ -_.ノ/イハ .. ハ ハ {ミ/ー<彡'´ ′ }/ ハ {ハ ̄ / ∧ ヾ } l | l | | 「なるほど、これは縛りプレイに使うものですね。」 「てんこさん!あんたシートベルトで何遊んでるんですか!」 てんこのアホな行為にむらさがツッコミを入れながら、車は目的地に向けて走り出した。 ~☆~ 「貴方が大月さんだね!入山許可は下りてるよ!ハイ!」 そう言って、管理人代行ゆっくりれいむが大月に向かってシールの束を差し出した。 シールにはバーコードが印刷されている。 「身体のどこかに貼り付けてつかうんだよ。 身体に優しい素材を使ってるから、剥がす時に痛かったり、かぶれることは無いからそこは安心してね。」 「ああ、解った。」 大月はシールを台紙から剥がすと、二の腕にぺたりと貼り付けた。 「お前達も貼っておけ、そうでないと不法侵入になってしまうからな。」 そう言って後ろで待機していたむらさとてゐ達に残りのシールの束を差し出した。 「ホイホイ。」 てゐ達はシールを受け取ると、それぞれ思い思いの場所にバーコードシールを貼り付ける。 「うっう~、羽につけるとおしゃれだど~。」 「ほう、経験が生きたな、なら私はどこに貼り付けるべきか?」 「あんたは言うまでも無いでしょ、そのまっ平らな胸ならさぞ張りやすいだろうし。」 「お前、ハイスラでボコるわ…。」 そんなやり取りを繰り広げながら、てゐはふと上を見上げる。 「…それにしても、まさか山登りをする羽目になるとは思わなかったねぇ…。」 てゐの視線の先には、目を見張るほどに高い山がそびえ立っていた。 季節が秋になったこともあってか、あちこちが紅葉で赤くなっている。 「仕事で、文明を捨てて山で暮らすゆっくりの取材をすることになりましてね。 それで、国が管理しているこの山に許可をもらって登ることになったんですよ。」 むらさはてゐにそう説明する。 「文明を捨てて山で暮らすゆっくり?そんなのホントに居るわけ?」 てゐがそんな疑問を抱いていると、れみりゃがこう言った。 「てゐさん、ゆっくりの中には都会の暮らしを捨てて山に篭るゆっくりがホントに居るんだど。」 「え?そうなの?」 「そうなんだど、割とテレビでよく特集を組まれてるど!」 そりゃ初耳だ、とてゐは驚きの表情をする。 「この山は国が管理しているから安全に自然に囲まれてゆっくりした暮らしが出来るんだよ! どう?貴方も文明を捨てて山で暮らしてみたくない?」 と、管理人代行れいむがそんな勧誘をしてくる。 「いや、どんべえの無い暮らしなんて想像出来ないから遠慮させてもらうよ。」 てゐはそう言って断った。 「まぁそんな山でもそれなりに危険が付きまとう、今回お前達に依頼するのは 取材する間俺達のボディガードをしてもらうって事だ。」 大月はてゐ達にそう説明する。 「…山登りねぇ、何かメンドクサイなぁ…。」 大月の説明を受けたてゐは…やっぱりめんどくさそうな顔をしていた。 まぁ、この辺りは大月も予想が付いていたのか、やっぱりな、という顔をしていた。 「勿論危険の付きまとう依頼だ、報酬は大目に払う。」 「いや、どうせその報酬もあんたの安月給から払われるんでしょ? 正直、あんまり期待できない…。」 「俺は安月給じゃねーよ!これでもそれなりのもんは貰ってる!」 ごねるてゐに対して必死の説得を試みる大月。 仮にも何でも引き受ける万屋が以来を突っぱねるというのはどうかと思うだろうが、 実際、護衛をしながら山登りって結構つらい。 一万や二万くらいじゃあ、てゐも引き受けようとは思わないだろう。 「じゃあいくら出せるわけ?最低でも今月の家賃分は貰いたいんだけど…。」 「…今月の家賃分って、いくらぐらいなんだ?」 「…ごにょごにょ。」 大月の問い掛けにてゐはこっそり耳打ちした。 「…すまん、そんな金額払ったら俺達は国に帰れなくなる。」 「えぇ~こっちはいろいろな意味で命がけなんだから、そのくらい払ってよ…。」 「・・・何かてゐがごね出した感。」 「てゐさんだって何時までも家賃を滞納する訳には行かないから必死なんだど。」 その二人の交渉をちょっと離れた所から眺めているれみりゃとてんこ、 「あ~あの様子じゃあいつまで立っても平行線で話が進まないっぽい…。」 大月とてゐの交渉はまだしばらく続きそうだ。 「…あの~君達一応山登りに着たんだよね?何時になったら、山登りするわけ? 出来れば日が高いうちに行ってくれた方が、遭難の確率もぐっと下がるんだけど。」 と、ずーっとてゐ達の様子を見ていた管理人代理れいむがむらさにそう問いかけてきた。 「あ、すぐに上りますから安心してください!」 慌ててむらさがそう答えたとき、ある看板が彼女の目に入った。 「?あれは…。」 気になったむらさはその看板に近づく。 _人人人人人人人人人人人人人人人_ > 勝手にマツタケ持っていかないでね!!!!!!!!! ___,∧"´ ト-、 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄_ __ ,ゝ/ヽ、ノ V _」∠ 7ァ_>ァ、 _,,.. -――C○ィ )  ̄ ̄\ ., 'ィiヽ' _>''"´  ̄ `ヽ!, // ̄ヽ ゝ○o _ ヽ / キア'" ', 、`フ Y //\ / \`L_ ', ,イ / / ,ハ! / ! _!_ i ! Y .,' / ゝ、__,..-、\  ̄`i う) i '、!,イ ,' /´___!_ i ハ _ノ_`ハ/ ノ | / i イ ,ヘ ヽ \ ` し' | ノ ', レ、 !ァ´ノ_」_ノレ' レ' ソ`Y i、( ゝ、| 斗jナ ル ヽ、ナ‐- ',ヽ、 ハ ! \ ( ソ'´ Vi (ヒ_] ヒ_ン ハヘノ' T{∧{ (ヒ_] ヒ_ン ) i} リ `T ‐ヽ y'´ ! !. '" ,___, "'ノノハ _ノ ム!"" ,___, ""/ !_」 ,' ! , ヽ、_,ゝ'"'" ヽ _ン '"',ハ ! ゝ._ノ人 ヽ _ン ∠ノ | '、 ゝ、ノ )ハゝ、, ,..イノ ソ `ー‐ >, 、 _,. <_Z_ /ノ/ `ヽ(ゝ/)ヽ,ノイi,` ''=ー=' i´ノ´ンノ / ̄_ヽ`ー-一'イ==≠二 書かれていたのは、みのりこ、しずはの毎度おなじみ秋姉妹の絵であった。 もはや定番となったゆっくりして行ってね!!!の構図、 ただ吹き出しにはゆっくりして行ってね!!!では無く、勝手にマツタケもって行かないでね!!!!!!!!と書かれている。 ちなみに!!!の部分は書きすぎて吹き出しからはみ出していた。 「ほう、この看板は何ですか?」 「マツタケ?確かにこの時期が旬だど~。」 むらさの両脇かられみりゃとてんこが出てきてそれぞれ看板の感想を漏らす。 「…なんでこんな看板がここに立てられているんでしょう?」 むらさ自身が漏らした感想はそんな感じだった。 「あ~それはこの山に不法侵入するゆっくりに対する警告みたいなものだよ。」 と、今度は管理人代理れいむがむらさの上に乗っかってそんな事を呟いた。 「警告?一体何の…って言うか勝手に上に乗らないでください!」 むらさは頭の上に乗っかっていた管理人代理れいむを振り下ろす。 管理人代理れいむはさかさまに着地してしまったが、それでも気にせず、説明を開始した。 「この山、実はマツタケが良く取れることで有名で、 山のゆっくり達の主食になってるんだけど…。 最近、山に許可無く忍び込んでマツタケを盗んで行くゆっくりや人が多くてさ… だからこの看板を立てて注意を促しているんだよ。」 「へぇ、マツタケですか、美味しいんですか?」 むらさがそう質問すると、管理人代理れいむはふふん、と胸を張ってこう答える。 「勿論、この山のマツタケは最高級品だよ! よその国ではすっごく高額で取引されるぐらい!」 ピクン! その時、れいむのその言葉に、一匹のゆっくりが反応した。 ギュン! 次の瞬間、凄い勢いでてゐがむらさの頭の上に乗っかった。 「うわ!また何勝手に乗っかっているんですか!」 いきなり頭の上に乗っかってきたてゐにむらさが驚きの声を上げる。 てゐは無視して、管理人代理れいむに話しかけてくる。 「あのさ、ちょっと聞きたいんだけど…入山許可の降りてる私達は、あの山の物を取っても良いの?」 「え?…まぁ、一応分別さえわきまえてくれれば良いと思うけど…。」 「持ち帰りは?」 「それも分別をわきまえてくれれば…。」 管理人れいむのその言葉を聞いて、てゐはニヤリと笑う。 そして、大月の方へと振り向いてこう言った。 「…大月さん、依頼料の件はあんたの言い値で良いよ。」 「え?本当か!?」 それを聞いて大月はかなり驚いた顔になる。 「その代わり、山で拾ったものは全部あたし達万屋が持って帰るからね、それで良いかな?」 「別に良いぞ、俺達はゆっくりの取材が目的であって山そのものじゃあないからな。」 大月がそう答えると、てゐはよっしゃ!と自分の耳でガッツポーズを作る。 そして、てんことれみりゃの方へと振り向いてこう言った。 「てんこ!れみりゃ!車の中にビニール袋が積んであったよね!それ全部持ってきて!」 「わかったど!」 「9枚でいい。」 てんことれみりゃは車の中に乗り込んで、ビニール袋を探し始めた。 「…マツタケ採り放題と聞いたとたん目の色を変えるとは…実に貴方らしいですね。」 と、てゐの足元でむらさがそう呟き、ため息をついた。 「何とでも言え、こっちは色々ギリギリなんだ、金のためなら何でもするよ!」 「…相変わらず思考回路が普通のゆっくりとはかけ離れていますね、貴方は…。」 「確か人間の国では秋の味覚が不足気味なんだっけ…こりゃかなり儲かるかもしれないねぇ…ウヒヒ…。」 てゐが頭の中で利益を計算して涎を垂らしている。 「ちょ、涎垂らさないでください!貴方私の頭の上に載っているのを忘れているでしょ!」 むらさが慌ててそんなトリップ気味のてゐを下に下ろそうと、暴れまわる。 …が、どれだけ暴れても、てゐを下におろす事は出来なかった。 「…マツタケ探しに夢中になりすぎて、俺たちの事を忘れたりしないよな…。」 大月はそんなてゐ達を見て、一抹の不安を覚えるのだった。 ~☆~ 「よっしゃ!じゃあ気合入れて上るとしますか!」 「おぉ~!」 「ノルマは一人10本!30本見つけた奴は特別ボーナスで!」 「おぉ~!」 「てゐさん、その特別ボーナスって?」 「どんべぇ2カップ。」 「しょぼっ!松茸30本のボーナスしょぼっ!」 大量のビニール袋を頭に載せて、やる気満々のてゐ達、 その熱意はもはや松岡修三レベルだ。 「…あのビニール袋、俺が乗り物酔いしたときのために用意したものなんだけどな…。」 「まぁ、運転してると酔わないって言うし、良いんじゃないですか。」 そんなやる気満々のてゐ達を見て大月とむらさがそんな事を呟く。 こっちは何ともダウナー気味、まぁ、仕方ないね。 「よっこいしょ、それじゃあゲートを開けるよ!」 そうこうしている内に管理人代理れいむが山のゲートを機械の操作であけていた。 _,,,... -‐‐=-..,,,_ ,r'" \,,....., ,,r'" ... . ; .`' .、 , r' . ; . `' .、 _,,((" ,r'" .. .. .. . .... ; . `' 、_,((" . . . .. ,r'" ... ... . ; _,,((" ;; . ;; .. ,r'"... .. ...... . _,,,(( ;; . ;,i' ;;; . ,r'" ,,,,,, ...... ... ._,,,"( (( ;;; r;; ;; ,("゛))、r'" .... (~ ~~j;, . .... ...... _,,,, ._,,,-" (( ( ;; ; Z;; ;; ( ;;;; (;;; ;;;;;; リ f;;; ;; リ . f;; ;'')) (( .. 从 ;; f ;; ( ;;;; f;. ; ;; r'" ミ|l lリノ ((从wyル ム;; ;;; ;;; リ (( ;;; ( ;( ;;; f ; ;; ( ;;;.. ;; ,,jl | ll ,'丁 ト 卅 ji从 个 YwWWリノ v;;; ;((;; ;;;(( ;; ; ゞ ;;;.. ;; ;; . .. ... ''^~''""゛ ゙ ゙゙ ,jl; j| ゙゙゙ ゙゙゙ ゙~` ゙ "' ' |l; |" `゙';ミwリノwv从w从wv从w从wv ~^゙゙'""" ,,j|l; |,, |l |ll; |ll;; |ll ;; ||ll;; i ;;|ll; ; . .. ''""゙'' `"'' ^' . jl ; jll; |ll;; f l i; ! ll;; i ;;|ll; ;; . _,,,... ''''"゙゙''' .;;^''-= ;,._jll;; ..|ll; .jll; ! ||ll;; l ;;|ll; ; . ゙゙゙゙゙ ...;; ' ;; ;゙゙'-..jll;;; ||ll;; l ;;|ll; ; "゙'' ;;゙゙'ー--'、;;;; ;; |ll; ... ''"'' _,,,...、,,_ てゐ達の目の前に山へと続く道が開けたのだ。 「それじゃあ、ゆっくり山登りを楽しんで言ってね!!!」 「おっしゃああああ!松茸は私達のもんだぁ!」 「お、おい!そんな勢いで上ったらすぐへばってしまうぞ!」 「…完全に松茸の事しか頭に入っていませんね、あいつら。」 管理人代理れいむの言葉に見送られて、てゐ達は山を登っていくのであった。 「…やれやれ、長い間この仕事してるけど、あんなに騒がしい人たちは初めてだよ。」 管理人代理れいむはやれやれと呟いた後、ゲートを閉じるために機械を操作しようとする。 その時だった。 「むきゅ~!そのゲート閉じるのちょっとまって~!」 突然聞こえてきたそんな声。 \ ' , ./ ̄⌒⌒ヽ._ \ \\ ./⌒ー \ x‐―ァ / |\ / | \\ 〉 | | / ⌒ヽ./ \ /⌒(⌒{ノー{_ノ⌒ノ /イ7⌒7/ハ._> `' 、 「| | || || '⌒´ レ'V⌒Y、∨ | ヘ __,|_| 、__|| |ヘ\\ ... - ヘハ}_] ヒ_ン )|| |、\\\ //∧ ,___, /' ∨7777ー>――‐-、 --─ ./// \ /' |l. ∨/ /´ ―-、 \ ./// |. }>‐イ|l || l | / \ ヽ || | | j⌒ー N| || | |⌒ ', `. || l| | ハ || || | | ', | || l| | { | || || |. ハ x | /' ハ. | | |. | ヘ. }| | /_ {/ハ. / || \ | |______人_>‐‐イ | //∧ ⊥ ヘ. {⌒Y^i⌒! \| }_人_ノ‐' `7ー ヽ ヘ. \ノ‐ヘ._j⌒く⌒ `ーイ| | - 、__| _>‐、V}| }ハ | レ'^ { ー r‐┼ァ ∧ (. -x―、 `、| /7 7くヽ. ヘ}く ∧_ゞ.__レ'}⌒{ /// ‐{ `、 '、 |'.// ./ /⌒ / ̄ \} } { 〈 || //イ '、 } } | `| | | | く〉 ̄ ̄ ∧___〉‐‐ }// ―イ| | } / // /| } /} ゞ! \______/-'`ー‐-、___ノ ───--一 ' // . - `、 見ると、マッチョ体質のぱちゅりー「まちょりー」がすごい勢いで山の方から駆けてくるではないか。 しかも、背中には荷物を担いでいる。 「あれ?あのまちょりーは…。」 管理人代理れいむはそのまちょりーを見て思い出す。 確かあのまちょりーはもっともこの山に長く住んでいるゆっくりだった気がする。 まちょりーはゲートを通り抜けると、ここまで全力で走ってきたのか、汗だくで膝に手を付いた。 「珍しいねまちょりーさん!貴方が山を降りてくるなんて殆ど無いことなのに。 何か急用でも出来たの?」 管理人代理れいむはまちょりーにそう話しかける。 まちょりーは管理人代理れいむの方へと振り向いてこう言った。 「むきゅ?何言ってるのよ、貴方忘れたの?」 「え?」 「貴方が昨日避難勧告を出したんでしょ?「山に特A級の危険生物が出たから山を降りてすぐに非難するように」って。 私の場合、下に持っていく荷物が多すぎてすぐに降りれなかったわけだけど。」 基本的にゆっくりの国が管理している山は比較的安全な場所である。 …だが、それでも極稀にとても危険な生物が出没することもある。 そんなときは山に住んでるゆっくり達に避難勧告を出し、 ふもとに設置してある避難所に危険生物が去るまで非難してもらう事になっている。 「所でさっき見慣れないゆっくり達とすれ違ったわ、あいつら何? 危険生物を追い出すための機動隊?それにしちゃあ武装らしい武装は何ももってなかったわね~ 変わりにビニール袋を大量に持ってたけど。」 そんなまちょりーの言葉を横目に管理人代理れいむは思い出していた。 昨日、上の人たちから山に危険生物が出るから全員に避難勧告を出しといて、という指示を受けたこと。 たまたま昨日は深酒で酔っ払っていて、フラフラになりながらも山に住むゆっくり達に避難勧告を出した事。 …そして、酔っ払っていたれいむは、ついさっきまでその事を完全に忘れてしまっていたこと。 ちなみに山の中では携帯電話の電波も届かない。(避難勧告は伝書うーパックを使って届けた。) しかも危険生物が出没してしまった以上、一度閉じたゲートは危険生物が出て行くまで開かない。(さっき開いたのは、まちょりーがまだ山を降りていなかったため。) 勿論、山の周囲の道もすでに閉鎖されているだろう、 つまりてゐ達が山を降りる手段は、無い。 「…やべ、やっちゃっちゃった。」 管理人代理れいむは冷や汗混じりにそう呟いた。 第三十話続く 大月ってサラリーマンだったのか?てっきりフリーだと思っていた -- 名無しさん (2011-02-03 16 47 59) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/th_izime/pages/467.html
ご覧になりたいスレをお選びください。 ☆1スレにはありませんでした。もしも見落としていたというのなら、トップページにご報告願います。 俺×キャラ てゐ受け:2スレ目 俺×キャラ てゐ受け:5スレ目
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/2679.html
前へ てゐの言葉と同時に三人は一斉に駆け出した! 転んでもがいているサブリアンを横目に包囲網を強引に突破! そのまま庭に出たてゐ達は直ぐ様サブリアン達から離れようとする! 「…あれ?」 そこでてゐは気づく。 そばに居るのはれみりゃだけ。 レティの姿は何処にも見えない。 「え?レティさんはどこに行ったんだど?」 レティの姿が見えないことに、れみりゃもすぐに気づいた。 キョロキョロと辺りを見回して、レティの姿を探す。 「ちょっと!何してんのよバカ!」 レティの声が聞こえてきたのはその直後だった。 聞こえてきたのは、サブリアン達がいる方向。 てゐはまさかと思いながら、サブリアン達のいる方向を向いてみる。 サブリアン達の群れの隙間から、その光景は確かに見えた。 __ . -''"´ `' * ,'´ ,. -‐ァ'" ̄`ヽー 、`ヽ ゝ// `ヽ`フ // .,' /! /! ! ハ ! ',ゝ ___/( ! ノ-!‐ノ ! ノ|/ー!、!ノ ,.ゝ `ヽヘ ,ノレ' (○) (○) ir /! ノ . ( ノ ! ///,rェェェ、/// ! ヘ( ノ) ,.ハ ''" |-r-r,|' " ' ! ',ヽ. ,_)__'! ト.、 `ニニ´ ,.イ i .ノ ハ、_,,..-‐、_ _ r'"ヽ t、 `>r--‐´レヘ ノ i `ヽ ( ノ .ヘ,ィヽ、ハ、 `'ーr''´ ノヘ. 〈 ァ /つ'´ (r‐-、/ i`'' ー‐ヘ´ Y,_,.ノ`"''‐'´ o _,./!, ! Y ノ__ `ヽ. ○ ノ / ` ' ,イ、 ;_ ノi i .-、 ̄ヽ! _ 。 ^'ーァ' |く ;___ __; i;/ >ァ、 `"''" rく___ | /  ̄ ´i / i/ o ン' `ヽ__」 / _r-'ヽ | !___,.ヘ_ノ、 `''ァ'ヽ.,_r-‐ ''"´ /」 ; - 、.,_┌───────────────────┐│ ヽ 、 / i __;;∠ ' ││ `r 、/>ーr-─ァr二7´ ゜ .││ i` ̄´7'"` ̄´ `'ー' ......││ ○ i`ー-ァ' o .....││ ` ''´ .. ; 、 ..│└───────────────────┘ 「足が…凍って!」 レティの足というか下半身は氷付けになっていた。 そのせいで、レティは完全に身動きが取れない状態になっている。 「な、何なんだど!?一体レティさんの身に何が起きてるんだど!?」 「…氷付けって時点で犯人はまる解りだけど。」 れみりゃは驚愕の表情で、てゐは呆れ顔でレティの姿を見つめた。 レティの足元の氷を良く見てみると、氷と接している床から水が染み出している。 この水は氷が溶けた事で出来た水ではない。 何故ならその水は放射状に広がって居るのではなく、 まるで何か力を伝えるかのように一本の道を形成しているのだ。 そしてその水の道の先に居たのは一人のゆっくり。 /^\ ,.へ___ / >''´ ̄ ̄`'''ヽ7 | /´ _ _'ヽ、 〉 / /´ / , 、 、 ヽ〉 r⌒ヽ/ i イ レ\ ハノ! /i i / ̄ ̄ ̄/ \└rイ レイ (ヒ_] ヒ_ン)ハヘ| / _/ / く_ノ 〉 i"" ,___, " iハ / / 〈__/_/ハハ. i ハ、 ヽ _ン 人|⊂二二__∠_/ /i レヘハレへ〉'=i⌒\ '´Vヽ 「へへ…お前も一緒に地獄に堕ちようぜ…。」 そこにはサブリアンに襲われてなんか良く解らない粘液まみれになったちるのの姿があった。 彼女が床を伝う汗などの液体を媒介に冷気を送り、レティの足を凍らせたのだ。 何と言う執念、何と言う⑨。 「このバカ!何で味方を巻き添えにするような真似をするのよ!」 「一人じゃ寂しいからに決まってるだろバカ!」 サブリアンのど真ん中で低レベルな喧嘩を始めるバカ二人。 これでも百人近い隊を纏める組織のトップです。 「ラーメェェェエン………。」 と、そこで周りから聞こえてくる唸り声。 周りを見渡せばサブリアン。 その歩みは止まらず、どんどんレティ達に近づいてくる。 「あ、これもうダメかも。」 流石のレティも何かを悟った顔でそう呟く。 その時だった。 ミシッ ミシミシッ。 レティの頭上から、何かが軋む音が聞こえてくる。 「え?」 音に驚いてレティは上を見上げる。 天井が軋み、埃がパラパラと落ちてくる。 一体なんだ。レティがそう思った次の瞬間。 バキバキバキイッ! 凄い音とともに天井をぶち破り、何者かが部屋へと落下してくる! 「な…。」 そいつの姿を見て、レティは言葉を失った。 てゐもれみりゃもちるのも驚愕の表情を浮かべている。 それどころか、レティ達に襲い掛かろうとしたサブリアン達もその足を止めていた。 絶体絶命の窮地に舞い降りたそいつの名は。 ,.-'''`. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'''-,, ( , ) .| ゙-..;;_ _,,...-'゙| l,  ̄ ̄ ̄ ̄ .| 'l, ,/ \ / ゙l'-、..,,,,,,,,,,,,..,、-'l゙.lつ ゙'-´..``````.´-'゙ ゙'-、..,,,,,,,,,,,..、-'゙' ゙l'-´..``````..,´-'l゙ ./ ヽ―/ ̄´ / \ / ,' 'l, ,ヘ / .l l, .| | ', .| '゙| | .l ( ) | /l、 `-''',.., ,.,, 、 | ー''"__/ ̄"''‐< ̄ ̄`ヽ-rイ`,´------- ´.. ヽ /´ ヽ、 ヽ ,' l‐--、 / ./`''7‐..,,_ ヽ `''-..,,_ .,' ヽ_ヽ/ _ ノ ./  ̄`ヽ、 ヽ.、 /  ̄ ̄ l 、 .', . `"''-..,, l ヽ ', ヽ `"''―-イ / ヽ / /\ ヽ.__ノ ヽ. -' ヽ \ \ "''- ヽ | / `''-,, ', | /. `l / ヽ | | / l | | ./ / / | | ./ ,,.-''" | ,.-――‐''" ,,.-''" /`''-..,,_ r''_,,..┐ / /、 `"''-..,,___,,..-''"´ | / ,' `"''''‐..,,_ .{{二}}_,,...-''l , , , ,/ l  ̄ ̄l ̄l ///// | l | .| l | .| | .l .| |_ ノ .| | /ヽ .| 「てんちょぉおおおおおお!?」 ラーメン三郎、ゆっくりの国支店の店長であった。 何故か全身傷だらけになっていて。 今だ頭のドンブリを外さない。 そんな男が天高く掲げたその手には。 トレイに載せた一膳のドンブリがあった。 「店長、まさかそのドンブリは…!」 レティはそのドンブリを見て、店長にそう問い掛ける。 店長は何も言わず、その天に掲げたドンブリをゆっくりと下に下げた。 その瞬間、ドンブリは眩しい光を放った。 「うっ。」 その瞬間、てゐとれみりゃは脂ぎったニオイを嗅ぎ取り、思わずえづいてしまった。 ニオイの元はあのドンブリから漂ってきたものだ。 てゐもれみりゃもあのドンブリからかなり離れているのに、 それでも思わず吐き気を覚えるくらいのきつい油の匂いが漂ってきているのだ。 「ああ…。」 しかし、レティはてゐ達よりも遥かに近い位置に居るのに平然な顔をしている。 って言うか。 -''"´ `' ,'´ ,. -‐ァ'" ̄`ヽー 、 `ヽ ゝ// `ヽ`フ / .,' /! /! ! ハ ! ',ゝ ( ! x==ミ ==ミ ,.ゝ ヘ ,ノレ' ,___, ir /! ノ ( ノ ! ///ヽ _ン /// ! ヘ( ) ,.ハ ''" || " !',ヽ( ) )__'__'!トト.、 || ,.イ i.ノ、 r'"ヽ Y`⌒ヽ--‐´レ( ) . / 、、i /゙\,ィ\ヽ ( ) ヽ / / ゙i=ョ=ョ=ョ=(^ヽ、) { ノ \ ____ /,) i.| ゝ-,,,_/ `└‐─‐‐ と" ノイ 完全にヘブン状態だった。 その豊沸とした視線の先に有るのは、店長が掲げる一杯のドンブリ。 何か油ぎっとぎとの豚骨がドンと乗っかっていて。 周りには野菜がもっさり乗っかっていて。 スープの表面は大量の油でテカテカに光っていて。 もう、遠目に見ても健康に良くないことが一目で解るラーメンだった。 /^\ ,.へ___ / >''´ ̄ ̄`'''ヽ7 | /´ _ _'ヽ、 〉 / /´ / , 、 、 ヽ〉 / i イ レ\ ハノ! /i i __ノ r ( ヒ_] 人 ) ○ / ,___, ヒ_ン ) )-‐、,, ,,r-─(_) ヽ _ン "".ノ !.; ヽ ヽ `, ( ,r‐″  ̄つ ,r─‐‐'' (´ ,r──'  ̄ ゙̄'───--------‐' その香りをマトモに嗅いでしまったちるのは、いろいろな意味で溶けてしまっている。 しかし、そんなちるのとは正反対にレティはそんなラーメンを神を見るかのような目で見つめている。 「店長、ついに完成させたんですね!究極のラーメンを!」 レティは目を輝かせながら店長に向かってそう言った。 店長から、直接答えは返って来ない、 ラーメンの香りがその答えだった。 「…レティの奴、完全に今の状況を忘れてるよ…。」 そんなレティの姿を見て、てゐは完全に呆れ返っていた。 サブリアンに囲まれている状況で、ラーメンに見惚れているなんて自殺行為以外の何者でも無い。 「でもてゐさん、それはサブリアン達もおなじみたいだど。」 「え?」 れみりゃの言葉にてゐは目を丸くする。 れみりゃが呟いたその言葉の意味。 その意味をてゐはサブリアン達の様子を見る事で理解した。 ,.,、 ,.,、 ,.,、 __ // \ .___ __ // \ .___ __ // \ .___ \ヽZ>ト┴''"´ ̄~`メ 7∠__ \ヽZ>ト┴''"´ ̄~`メ 7∠__ \ヽZ>ト┴''"´ ̄~`メ 7∠__ / リ.~.. ....ヾ_7/\ / リ.~.. ....ヾ_7/\ / リ.~.. ....ヾ_7/\ ノ. ).. ハ ヽΛ .ヽ ...) ノ. ).. ハ ヽΛ .ヽ ...) ノ. ).. ハ ヽΛ .ヽ ...) i. r'´r'" ノ\ ノ j ノ/ Vi _ ハ ハ i. r'´r'" ノ\ ノ j ノ/ Vi _ ハ ハ i. r'´r'" ノ\ ノ j ノ/ Vi _ ハ ハ ! (. !Y仟ヒ fヒ心)i,イ/ l ノ ! (. !Y仟ヒ fヒ心)i,イ/ l ノ ! (. !Y仟ヒ fヒ心)i,イ/ l ノ ヘ \トl 弋cソ,___, 弋cソ レ' ノ ( ヘ \トl 弋cソ,___, 弋cソ レ' ノ ( ヘ \トl 弋cソ,___, 弋cソ レ' ノ ( ). ∠ ! ヽ _ン ∠ _,イ .) ). ∠ ! ヽ _ン ∠ _,イ .) ). ∠ ! ヽ _ン ∠ _,イ .) ( .!ヽ  ̄フ l ,イ ( .!ヽ  ̄フ l ,イ ( .!ヽ  ̄フ l ,イ \ ( `ゝ、 _,,,ィk´‐-、.j ノ \ ( `ゝ、 _,,,ィk´‐-、.j ノ \ ( `ゝ、 _,,,ィk´‐-、.j ノ / ヽ / ヽ / ヽ //~ヘ イ~\ ヽ //~ヘ イ~\ ヽ //~ヘ イ~\ ヽ 彡=⊃ i i゙ ⊂、 ) 彡=⊃ i i゙ ⊂、 ) 彡=⊃ i i゙ ⊂、 ) i .ノ !リノ i .ノ !リノ i .ノ !リノ /'‐、____.、<`゛ヽ /'‐、____.、<`゛ヽ /'‐、____.、<`゛ヽ ( (´ ~ー`='~ ( (´ ~ー`='~ ( (´ ~ー`='~ \゙i \゙i \゙i (,_〉ii|||||||||||||||lii=- (,_〉ii|||||||||||||||lii=- (,_〉ii|||||||||||||||lii=- 「オオ………。」 「ラーメン……………ラーメン……………!」 さっきまで虚ろな目をしていたサブリアン達も、店長が持ってきたラーメンを見て目を輝かせていたのだ。 ラーメンに対する飢えのあまりに怪物化したサブリアン達。 彼女達にとって、三郎店長が直々に持ってきたこのラーメンはどんな財宝よりも輝いて見えたのだ。 「………。」 そしてここに来て店長の更なる追い撃ち。 店長はラーメンを持ってないもう一方の手で一枚の袋を取り出した。 「あ、あれって…!」 れみりゃはその袋を見て驚きの声をあげる。 それは、れみりゃのような低所得者だからこそ、一目でその正体を理解できる代物だった。 「ま、まさかそれは、三郎ゆっくりの国支店でのみ使われる幻の隠し味!」 レティもサブリアンもその袋を見て興奮状態に陥っている。 三郎を愛するもの達は、その袋を見るだけで血沸き上がり胸舞い踊る。 その袋の表面には、こんな文字がプリントされていた。 「チャルメラ、スープの元。」 「って、インスタントラーメンのスープの元かよ!」 てゐは思わずそんなツッコミをいれてしまった。 とにかく店長は、そのスープの元を三郎ラーメンの中にサラサラと注ぎ入れた。 ムワアッ。 さらに濃厚になる三郎ラーメンの香り。 てゐやれみりゃにとっては、さらに胸やけを頻発しそうな香りになっただけ。 しかしサブリアンのにとってはこの香りは重要な意味を持つ。 「あ、ああ……。」 レティは白目を向いて喜びの笑みを浮かべている。 「お、おいレティ、何か本当に酷い顔してるけど大丈夫か?」 その様子を見てちるのは思わずそんな問い掛けをしてしまう。 そしてそんな顔をしているのはレティだけではない。 ,.,、 ,.,、 ,.,、 __ // \ .___ __ // \ .___ __ // \ .___ \ヽZ>ト┴''"´ ̄~`メ 7∠__ \ヽZ>ト┴''"´ ̄~`メ 7∠__ \ヽZ>ト┴''"´ ̄~`メ 7∠__ / リ.~.. ....ヾ_7/\ / リ.~.. ....ヾ_7/\ / リ.~.. ....ヾ_7/\ ノ. ).. ハ ヽΛ .ヽ ...) ノ. ).. ハ ヽΛ .ヽ ...) ノ. ).. ハ ヽΛ .ヽ ...) i. r'´r'" ノ\ ノ j ノ/ Vi _ ハ ハ i. r'´r'" ノ\ ノ j ノ/ Vi _ ハ ハ i. r'´r'" ノ\ ノ j ノ/ Vi _ ハ ハ ! (. !Y( ゚ ) ( ゚ ) )i,イ/ l ノ ! (. !Y( ゚ ) ( ゚ ) )i,イ/ l ノ ! (. !Y( ゚ ) ( ゚ ) )i,イ/ l ノ ヘ \トl ,___, "ノ レ' ノ ( ヘ \トl ,___, "ノ レ' ノ ( ヘ \トl ,___, "ノ レ' ノ ( ). ∠ ! ヽ _ン ∠ _,イ .) ). ∠ ! ヽ _ン ∠ _,イ .) ). ∠ ! ヽ _ン ∠ _,イ .) ( .!ヽ  ̄フ l ,イ ( .!ヽ  ̄フ l ,イ ( .!ヽ  ̄フ l ,イ \ ( `ゝ、 _,,,ィk´‐-、.j ノ \ ( `ゝ、 _,,,ィk´‐-、.j ノ \ ( `ゝ、 _,,,ィk´‐-、.j ノ / ヽ / ヽ / ヽ //~ヘ イ~\ ヽ //~ヘ イ~\ ヽ //~ヘ イ~\ ヽ 彡=⊃ i i゙ ⊂、 ) 彡=⊃ i i゙ ⊂、 ) 彡=⊃ i i゙ ⊂、 ) i .ノ !リノ i .ノ !リノ i .ノ !リノ /'‐、____.、<`゛ヽ /'‐、____.、<`゛ヽ /'‐、____.、<`゛ヽ ( (´ ~ー`='~ ( (´ ~ー`='~ ( (´ ~ー`='~ \゙i \゙i \゙i (,_〉ii|||||||||||||||lii=- (,_〉ii|||||||||||||||lii=- (,_〉ii|||||||||||||||lii=- 周りにいるサブリアン達も白目を向いてトリップ状態に陥っていた。 サブリアン達は覚束ない足取りで、店長の元へと向かって行く。 何をするつもりなのか、まさか店長からラーメンを奪うつもりなのか。 ちるのは最初、そう考えていた。 しかし、サブリアン達のとった行動はちるのの予想を上回る! ~五体倒置AA~ 「な、何だあれ?」 ちるのはサブリアンの行動の意味を知るよしも無い。 彼等が店長に対してとった行動は、最高の敬意を表すと言われる五体倒置。 サブリアンとレティは店長に対し、これ以上無いほどの感謝の意を示していた。 彼が持つ最高のラーメンに。 そしてそのラーメンを生み出した店長に。 店長を中心にレティ&サブリアン達が円陣を組んで五体倒置する姿は、 何かもう神々しささえ感じられる光景であった。 ~☆~ 「…てゐさん、あれは一体何なんだど?」 「…私にもわかんねーよ。」 レティとサブリアンの奇行を遠巻きに見ていたてゐ達。 完全に置いてけぼり、付いて行けないとは正にこの事。 そりゃあ白い目を向くというものである。 「おいぃ!てゐ、れみりゃ!無事ですかねぇ!?」 と、二人に呼ぶ聞き覚えの有る声。 振り向くと、庭の向こうからてんこがこっちに向かって駆けてくる姿が見えた。 その後ろには所長であるゆーぎを始めとした、公安⑨課の連中の姿も見える。 「てんこちゃん、こっちは見ての通りだど!」 れみりゃはピョンピョン跳びはねて、自分の無事をアピールする。 「ほむ、大量のほたてに追い掛けられた時は、流石の万事屋も終わりかと思ったが、 やはり格が違ったな。」 てんこも二人が無事なのを見て、ホッと一息を付く。 「おい、レティとちるのは大丈夫なのか?」 今度はゆーぎ所長がそう問い掛けてくる。 それに対して、てゐはこう答える。 「あれを見てアンタが無事だと思ったら、無事ってことで良いんじゃないの?」 そういっててゐは店長達のいる方を耳差した。 ゆーぎ所長が店長を中心に五体倒置しているレティとサブリアン、 及び液体まみれで放置プレイされているちるのを見て一言。 「…何だあれ。」 「取り合えずまぁ、サブリアンはもう襲って来ないと思けど?」 てゐはゆーぎ所長に向かって、そう言った。 あのサブリアン達は三郎ラーメンのニオイに釣られて、詰所に侵入して来たのだ。 三郎ラーメンが手に入れば、襲ってくる事も無いはずだ。 サブリアンの驚異は消えたと言って良いだろう。 「所長、先輩のみなさーん~!」 と、また誰かがこちらに呼び掛けてくる。 ,.,、 __ // \ .___ \ヽZ>ト┴''"´ ̄~`メ 7∠__ / リ.~.. ....ヾ_7/\ ノ. ).. ハ ヽΛ .ヽ ...) i. r'´r'" ノ\ ノ j ノ/ Vi _ ハ ハ ! (. !Y(ヒ_] ヒ_ン )i,イ/ l ノ ヘ \トl ,___, "ノ レ' ノ ( ). ∠ ! ヽ _ン ∠ _,イ .) ( .!ヽ  ̄フ l ,イ \ ( `ゝ、 _,,,ィk´‐-、.j ノ ,-‐―、、茶\乃 \ |O###l |-、)) k \ |###(⌒` ヽ、__`r‐ーkl λ=f=( ノ やって来たのは一人の胴付きゆっくりはたてである。 「あ、あれって新入りの。」 「無事に戻ってきてたのかアイツ…。」 ⑨課のゆっくり達ははたての姿を見て驚きを隠せない。 ドンブリを取りに行くために、サブリアンの群れの中に消えていったのが、 彼女達の覚えている最後の姿なんだから、当然の反応ではあるのだが。 「皆さん!今すぐ報告したい事が…ハッ!」 その時、三郎の香りが新入りはたての鼻孔を刺激する! バッ! 次の瞬間、新入りはたては即座に五体倒置をしてしまっていた。 「…いきなり何してるんだ?」 直ぐ様ゆーぎ所長が問い掛けてくる。 その瞬間、新入りはたてはハッと正気に戻ったような表情になる。 「す、スミマセン所長!この辺りに漂うニオイを嗅いでいたら、思わず五体倒置したくなってしまいまして…!」 「何それ怖い。」 三郎ラーメンにはある特定のゆっくりを狂わせる何かが混入されているのだろうか。 サブリアンの暴走ぶりを見ているとあながち間違いじゃなさそうで怖い。 「そ、それよりあのお化け達について報告したいことがあるんです!」 「え?」 はたての言葉の意味をゆーぎ所長はすぐに理解出来なかった。 「お化け達って…。」 てゐはその言葉に思い当たりがある。 そして、その言葉に思い当たりがあるゆっくりがもう一人。 「…もしかしてサブリアンにぶちのめされたあいつらの事?」 いつの間にかゆーぎ所長のそばにレティの姿があった。 その手には、液体まみれのちるのが回収されている。 正気に戻った彼女は、ちるのを回収してサブリアンの群れから抜け出したのだ。 「おいレティ、一体どういう事だ?」 ゆーぎ所長はレティに問い掛ける。 「実はサブリアンに襲われる前に件のお化けに遭遇してるんです。 しかも、複数に。」 「件のお化け…あ。」 そこまで言われてゆーぎ所長も思い出す。 「ああ、もしかしてあの赤い服のお化けの事か! サブリアンのせいですっかり忘れてたな!」 まぁ、正直お化けよりサブリアンの方がよっぽど印象に残るからそれは仕方ない。 「正直、私もラーメンで理性が飛びかけてすっかり頭から抜け落ちてました。」 レティも頭を掻きながら恥ずかしい、といった表情になっていた。 とにかく、レティは新入りはたてに向かって改めてこう問い掛けた。 「それで、あのお化けに対してどんな報告があるの?」 レティのその言葉を受けて、新入りはたては懐からあるものを取り出した。 「取り合えず、これを見てくれませんか?」 その言葉を受けて、レティは新入りはたてから手帳を受け取った。 「…何だこれは?」 そんな疑問を口にしながらゆーぎ所長は手帳を開いてみる。 「……え?」 「これって、」 「どういう事なんですかねぇ。」 その内容を見て、ゆーぎ所長も、ちゃっかり後ろから覗き込んでいた てゐ達万事屋三人組も目を丸くする。 そして、ゆーぎ所長を始めとしたゆっくり達の視線が全て新入りはたてに集中する。 「まぁ、取り合えず一つだけ確かなのは…あれは幽霊じゃないってことですよ。」 新入りはたては半笑いの表情でそう言った。 ~うー☆~ 公安⑨課詰所の、長い長い夜が開けようとしていた。 朝の日差しを浴びる公安⑨課のゆっくり達の顔は、どこか浮かない顔である。 その理由の半分は、全く寝て居ないこと。 ゙'-´..``````.´-'゙ ゙l'-´..``````..,´-'l゙ / \ 'l, ,ヘ l, .| .| '゙| ( ) `-''',.., ,.,, 、 /!ノ`,´------- ´.. リ \ / { ! \ _,. ‐7′ l ! `ト- .._ ,. -‐  ̄ / l ,' ヽ  ̄ ‐- 、 / / l ̄`丶 '´ ̄/ _ \ \ rC ,L_ノ.! 八、 || |=========i´ ̄`〈 〉,リ(__`ソ グツ (⌒ヽo cへλっ ,へ ゝ__ノ { i} || |#;###ノ、_.ノ.V___/ゞ=o {_. Y グツ (⌒(_) グツ..( ) r, どー≧ , / _ | ー'' .|| |二三三二_________..《r―[]――[]―ュ》.,ソノ r(_ ソ し'⌒,γ´`ヽ ../ 「--」========= || |_____________. | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| _[]__[]_ y´ レ}≧=======≦{ __r‐ュ_r‐ュ__ . || | | |... 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(. !Y(ヒ_] ヒ_ン )i,イ/ l ノ ! (. !Y(ヒ_] ヒ_ン )i,イ/ l ノ ! (. !Y(ヒ_] ヒ_ン )i,イ/ l ノ ヘ \トl ,___, "ノ レ' ノ ( ヘ \トl ,___, "ノ レ' ノ ( ヘ \トl ,___, "ノ レ' ノ ( ). ∠ ! ヽ _ン ∠ _,イ .) ). ∠ ! ヽ _ン ∠ _,イ .) ). ∠ ! ヽ _ン ∠ _,イ .) ( .!ヽ  ̄フ l ,イ ( .!ヽ  ̄フ l ,イ ( .!ヽ  ̄フ l ,イ \ ( `ゝ、 _,,,ィk´‐-、.j ノ \ ( `ゝ、 _,,,ィk´‐-、.j ノ \ ( `ゝ、 _,,,ィk´‐-、.j ノ / ヽ / ヽ / ヽ //~ヘ イ~\ ヽ //~ヘ イ~\ ヽ //~ヘ イ~\ ヽ 彡=⊃ i i゙ ⊂、 ) 彡=⊃ i i゙ ⊂、 ) 彡=⊃ i i゙ ⊂、 ) i .ノ !リノ i .ノ !リノ i .ノ !リノ /'‐、____.、<`゛ヽ /'‐、____.、<`゛ヽ /'‐、____.、<`゛ヽ ( (´ ~ー`='~ ( (´ ~ー`='~ ( (´ ~ー`='~ \゙i \゙i \゙i (,_〉ii|||||||||||||||lii=- (,_〉ii|||||||||||||||lii=- (,_〉ii|||||||||||||||lii=- 残りの半分は、庭中に漂う三郎ラーメンのニオイが原因だったりする。 庭の片隅でラーメンを配る店長と、そのラーメンを貪るサブリアン達を見て、げんなりとした顔になる。 「なんで朝っぱらから、あんな脂っこいものが食べられるんだぜ…。」 「れいむは既に戻しそうだよ…。」 三郎独特の濃ゆい香りは、ゆっくり達の食欲を減退させて行く。 寝不足の疲れも相成って、ゆっくり達は完全に意気消沈していた。 「全く、一晩寝てない位で何不景気な面をしてるのよ、うちの連中は。」 「んめぇ!ラーメンんめぇ!今まで食べた三郎の中で一番うめぇ!」 そしてそんな中でも、平然とラーメンを食っているレティ。 新入りはたてに至っては、ラーメンを食って泣いて喜んでいる。 普通一晩徹夜すれば胃も弱るだろうに、サブリアンは内臓の構造からして普通と違うというのか。 「まぁ、今はサブリアンの事はどうでもいいだろう。」 それよりも、とゆーぎ所長は自分の目の前に広がる光景を見やる。 そこに居るのは横に一列になって縛られ、正座しているお化け達であった。 そして、そのお化け達の顔付きは昨夜れみりゃ達が遭遇した時とは様子が変わっている。 具体的には、醜く腫れ上がっていた顔の腫れが引いて、幾らか見れる顔になっていることだ。 って言うか、中にはこれ美人じゃね?と思えるものさえいる。 「虫刺されが効いて来ているな、顔の腫れが引いている。」 「まぁ、全員の顔に塗るのは大変でしたから、効いてくれないと私泣くところでしたけど。」 そう言うのは、虫刺されの薬のチューブを手に持つ大妖精である。 空になったチューブと薬まみれの右手が、彼女の悪戦苦闘を物語る。 「しかし、お化けだなんだとあれだけ騒いでおいて、蓋を開けて見れば実に下らない事実だったねぇ。」 「あの。」 やれやれといった顔になるてゐに向かって、お化けの一人が話し掛けてくる。 「ん?」 「スミマセン、私たち暴れたりしませんからこの縄ほどいてくれませんか?」 そう懇願するお化けの声は、決してあの世からの使者を連想させる声ではない。 その声は確かに、生きた者の声である。 「だってさ、あんたらどうする?」 彼女達の安否を決める権利は部外者のてゐには無い。 てゐに問い掛けられて、ゆーぎ所長は渋い顔になる。 「いや、無理だ。」 そんな無慈悲な返事を聞いて、お化け達は顔面蒼白になる。 「そ、そんな酷い!私たちは何もしませんよ!」 「そうは言ってもねぇ。」 涙目で訴えてくるお化け達に対し、大ちゃんは書類の束を突き付けた。 「これだけの事をやってる連中、おいそれと自由にするのは大問題でしょ? ユックリンピースのみなさん。」 「う、うう…。」 大ちゃんのその言葉に、彼女達は何の言葉も返せなかった。 「ユックリンピース。」 それは人間の国で生まれた、ゆっくり好きな人間達が設立した団体の名である。 ありとあらゆる悪意の手から、ゆっくりを守り、 ゆっくりと人間の完全な共存を目指すために活動しているという謡い文句の団体である。 しかし、そんな理想とは裏腹に保護対象のゆっくり達からの彼等に対する視線は冷たい。 その理由はシンプルである。 「確か、ゆっくりの保護観察という名目で、 ゆっくり達にストーカー行為を繰り広げてるんでしたよね、こいつら。」 「ああ、人間の国ではゆっくりの住む家への不法侵入、盗撮行為など、 度重なる迷惑行為を繰り返し、ついには逮捕者まで出る始末。 ゆっくりの国でも彼等の入国禁止が決定されるまでそう時間はかからなかったそうだ。」 「要するに、こいつらは迷惑行為を繰り返すロクでも無いストーカー集団と言うことですか。」 てんこが呆れ顔でユックリンピースの顔を見る。 すると、それを聞いたユックリンピースの一人が反論してくる。 「そ、それは貴方達ゆっくりがそう思い込んでいるだけです! 私たちの活動を見ていれば、その認識が間違ってると理解できる筈です!」 「そうだそうだ!」 「我々はゆっくりが大好きな真っ当な集団だ!」 顔が凄いことになっている人達が一斉に反論してくる様子は⑨課のゆっくり達をドン引きさせる。 妙に迫力のある絵面をものともせず、ちるのが一言。 「真っ当な集団が不法入国をして、人ん家の庭に不法侵入する訳無いじゃん。」 『!』 誰も言い返せない。そりゃそうだ正論だもん。 「し、仕方ないじゃないですか!真っ当な方法じゃゆっくりの国に行くことが出来ないんですよ! 全員分の擬装パスポートを作るのがどれだけ大変だったと思うんですか!」 「いや、入国出来無くなったのは完全にあんたらの自業自得だど。」 「そもそもこの擬装パスポート、作りが適当過ぎですよ!」 大ちゃんはそう言って、ユックリンピースから取り上げたパスポートを見せ付けた。 彼等の正体を知るきっかけになったこのパスポート。 ぶっちゃけ100均で売って居たであろう手帳に偽の履歴と顔写真を貼付けただけの代物だったりする。 「…なんでこんなモノで入国を許可しちゃったのかしら、うちの国の入国管理局は。」 「きっと我々の熱意が伝わったんですよ!」 「熱意で入国を許可してくれる国なんて何処にも無いと思うど。」 「で、入国したのは良いとしてさ、なんで⑨課の詰め所なんかに潜んで居たのさ。」 「我々は自分達の行為がストーカー行為などではないと、ゆっくり達に訴える為に ゆっくりの国にやって来たのです。 ………ですが何分始めてきたものですから、何処に向かえば良いかわから無くて。 密航して来た身ですから、ホテルなどに泊まる訳にもいきませんし。」 「だからウチの庭に身を隠していた訳か。」 「ええ、とにかく身を隠せる場所なら何処でも良いと思いまして。 …でも失敗でしたね、どこもヤブ蚊が大量に発生しているし、変な草が生えてるし。」 「…あー、私たち庭の手入れやヤブ蚊退治なんてしませんもんねぇ。」 「私らゆっくりって、基本的に蚊にも襲われないし。」 血を吸うために人間を始めとした生き物に襲い掛かる蚊も、ゆっくりだけは襲うことが無い。 何故ならモチモチ肌は蚊の吸血攻撃をものともしないし、そもそもゆっくりに流れているのは 液体的な血ではなく、それより粘度の高いアンコ。 吸おうとすれば口の管が詰まってしまう。 だから蚊がゆっくりを襲うことは無く、ゆっくり達にとって蚊というものは歯音がうるさい虫程度の認識しかないのである。 そんな訳でゆっくりの国の蚊は人間の国と比べて遥かに多いといわれている。 ゆっくりの国に来るときは虫よけスプレーを忘れずに。さもないと…。 「駆除も何もされずに放置された結果、大量発生したヤブ蚊に襲われて そんな顔になった訳か…。」 「うう…。」 蚊に食われまくってひどく腫れ上がった顔で、ユックリンピースの連中は泣き濡れる。 ⑨課の隊員達がお化けと間違える位酷い顔で泣くので、 周りのゆっくり達はドン引きしてしまう。 「て言うかさ、何でそのまま庭に隠れっぱなしだったのさ。 隠れてる暇があるなら、国の事を調べれば良かったのに。」 今度はてゐがそう問い掛ける。 すると、ユックリンピース達はモジモジし始める。 「え、それは、そのここに住んでるゆっくり達が思いの外キュートだから…。」 「……………。」 ゆっくりであるてゐの感性では、レティを始めとした⑨課の面々の何処がキュートなのか理解できない。 と、言うか彼女の言葉に同意できるのは、同じユックリンピースくらいしか居ないだろう。 「えーっと、つまり最初はここに身を隠していたんだけど。 我々があまりに可愛いから、次第にストーカー行為を続けるようになった、と。」 ゆーぎ所長の問いにユックリンピースはコクりと頷いた。 「ろ、廊下を歩く仕種とか、欠伸をしている所とか。 そういった仕種を惜し気もなく観察させて貰いました!」 「うっわぁ…。」 彼女達の告白に、⑨課の面々は全員ドン引きである。 夜、何気なく廊下を歩いていたら、ふと感じる誰かの視線。 その視線の元を辿ってみると、庭のしげみの方で何かが光っている。(正体はデジカメのフラッシュ。) 何かと思って目をこらしてみると、そこに居たのはヤブ蚊に刺されて顔が腫れ上がり、 興奮で顔色が赤くなったユックリンピースの姿が! …これが、⑨課のゆっくり達が目撃したお化けの正体である。 …全ての真相が判明した後、取り合えずてゐは彼女達に言いたいことがあった。 「あんたら、自分達はストーカーじゃないって言うためにこの国に来たのに、 その矢先にストーカー行為をしてどうするの?」 この矛盾、ユックリンピースにも自覚はあるようで、俯いたまま誰も何も答えない。 しかし、それでも。 ありったけの勇気を振り絞り、彼女達は目の前のゆっくりに言い放った。 {{{ 勺儲靄靄醴醴醴蠶體酌羽紜益㎎益山∴ ベヨ迢鋸醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶 ∃儲霾誧露繍蠶髏騾臥猶鬱㍗ ご笵此∴ ∃㌶謳廱躔騾蔑薺薺體髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶 ヨ儲諸隴躇醴蠶歎勺尓俎赴 レ ∴㌶醴蠶鬪にに 躇躇醴蠶蠶蠶蠶蠶 ヨ鐘諸薩讒蠢欟厂 ベ状抃 【●】 厂 ヨ繍蠶蠶臥に 躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶 ㌶罐諸醴蠶蠶歎 マシ‥…ヲ冖ヘ .∴瀦醴蠶襲㌦ 躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶 加罐讒蠶蠶欟厂 ㌶ ヘ㌶㌶ヘ ∴㌶醴醴蠶甑 【●】に 蠶蠶蠶蠶蠶蠶 溷霾醴蠶蠶勸 ㌶ ヘヘ ㌶ ∴ヨ繍醴蠶蠶鬮に に 庇蠶蠶∴蠶蠶蠶蠶蠶蠶 醴蠶蠶蠶蠶髟 ㌶ ㌶ ベ湖醴醴蠶蠶蠶庇 にに庇蠶蠶蠶.∴蠶蠶蠶蠶蠶蠶 蠶蠶蠶蠶欟 ㌶ ㌶ ㌶繍蠶蠶蠶蠶蠶曲㌶㌶㌶㌶㌶㌶に㌶蠶蠶蠶蠶蠶 蠶蠶蠶蠶歉 ㌶ ヲ 澁畄_迢艪蠶蠶蠶蠶蠶蠶甜川㌶㌶∴ ∴∴㌶㌶髏蠶蠶蠶蠶 蠶蠶蠶蠶髟 ㌶ ヲ コ醴蠶奴繍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶齡辷㌶ ∴㌶㌶醴蠶蠶蠶蠶 蠶蠶蠶鬮か .ベ苛ザベ繍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶醯己に⊇三介㌶㌶醴蠶蠶蠶蠶蠶 蠶蠶髏鬮シ ㌶ 尽慵蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶自辷㌶躇㌶鐘㌶躇蠶蠶蠶蠶蠶 蠶蠶醴勸 ㌶ 氾隅髏蠶蠶蠶蠶蠶靦㌶㌶雄躍躇㌶蠶蠶蠶蠶蠶蠶 蠶蠶醴訃 ㌶ ∴∴∴沿滋溷醴髏蠶髏髏韲譴㌶醴蠶蠶㌶蠶蠶蠶蠶蠶蠶 蠶蠶蠶髟 ㌶ _山辷ム㌶蠡舐鑓躍醯罎體體體驩讎櫑㌶蠶蠶蠶㌶蠶蠶蠶蠶蠶蠶 蠶蠶蠶㌢ ㌶ ㌶躍蠶蠶鸙蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶醯註珀雄醴醴㌶蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶蠶蠶蠶 蠶蠶蠶廴 ヲ ㌶醴蠶欟閇憊體醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶靦錐讒醴蠶曲蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶蠶蠶蠶 蠶蠶欟シ ヲ 禰蠶蠶蠢螽螽㌶醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶躍蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶蠶蠶蠶 蠶蠶監シ ∵ヴ門夢曠髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶蠶蠶蠶 蠶蠶蠶㌢ ヲ ∴シ∃愬嚶髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶㌶蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶 蠶蠶蠶診 ヲ ベ沿益旦以迢益讒醴髏曠醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶㌶蠶蠶蠶躇髏蠶蠶蠶蠶蠶 蠶蠶蠶甑シ ヲ .げ隅艪蠶蠶蠶蠶蠶蠢鸙蠶髏蠶蠶蠶蠶蠶㌶蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶 蠶蠶蠶鬮ヒ ベ状隅髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶 蠶蠶蠶蠢鈊∴ ベ川捍軆髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶 蠶蠶蠶蠶鋻シ ∴∃氾据醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶 蠶蠶蠶蠶蠢此 ∴⊇以㌶繙醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶 蠶蠶蠶蠶蠶鋻∠∴ .∴∴∠ヨ旦滋躍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶 蠶蠶蠶蠶蠶蠶醢山ム沿当益錙躍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶 }}} 「だって仕方無いじゃないですか!貴方達ゆっくりが可愛いのがいけないんです!」 『私らのせいにするな!』 その場に居るゆっくり達の心が一つになって放たれたツッコミ。 ユックリンピースは全員、衝撃で仰向けに倒れ込んだ。 「それでも、私たちの愛がゆっくり達に伝わる日が来ることを信じています…。」 その為には先ず自重という言葉を覚えた方が良いと思う。 泣きながらそんな言葉を散らす彼女達の姿を見て、ゆっくり達はそう思うのだった。 「…にしても、ホントに下らない事件だったわね…。」 三郎ラーメンに満足したレティは、非常に疲れ切った顔でガックリとうなだれる。 「そうですね、お化けだ何だと騒いでおいて、結局は変態共に振り回されただけというか。」 そう呟く大ちゃんは、非常に疲れた顔をしていた。 ユックリンピースにサブリアン。 お化けだなんだと騒いでいたが、蓋を開けて見れば出てきたのは二大変態である。 「まぁ、幽霊の正体なんて、そんなもんってことじゃない?」 てゐは笑いながらそんな事を呟く。 「そうね、こんな下らない奴らに大騒ぎして、ホントに馬鹿みたい。」 レティも笑いながら、そんな事をつぶやいていた。 そんな二人のゆっくりに対し、れみりゃがこんな事を呟いた。 「…でも、一番お化けだなんだと騒いで居たのはてゐさんとレティさんだった気がするど。」 その言葉に二人は一瞬動きをフリーズ。 そして直ぐ様、れみりゃに向かってこう言ってきた。 「先に行っておくけどね、あたしは別にお化けにビビった訳じゃないよ? コイツがいきなり凄い叫び声をあげるから、その声にビビったんだよ。」 「いいえ、先に叫んだのはアンタの方でしょ?それに真っ先に逃げ出したのもアンタの方だったはずよ。」 「違うね、私はアンタが先に逃げ出したから、釣られて逃げ出したんだよ。」 「はぁ!?あんなぶざまな姿を晒しておいて、良くそんな事が言えるわね!」 二人の言い訳はいつの間にか言い争いに発展している。 周りのゆっくり達は、そんな二人を呆れ顔で見つめている。 トントン と、そんな二人を背後から叩くものが。 「何!?」 「こっちは今取り込み中…!」 そう言って二人は叩かれた方へと向いた。 !丶 /l / |、 ./ l、 / ヽ、 / l / ヽ、 〈 | } `ヽ、 / | i゙ .`ヽ、 , --- '´ .ヽ | `ヽ, / l |. | l、 ___ / l | | l _-─  ̄  ̄ ─- _ /ノ |. i - ̄ r-,ヽ、 .// / ヽ / ゝ' `ヽ ソ / l\ヽ / , --- 、 λ ._ -- __ ヽ、 / `l ヾ / /´ ./ | , `ヽ、 ヽ、 / | ./ /ヽ / i /ヽ 八 i ∠, ヽ / /ヽ ./ ヽ/ ヽ / }_ノ ヽ ./| ヽ / /V / ヽi __ \ / .ヽ/ .| /ヽ / | l / / r--、`ヽ \/ /´´二 -、 |/l / ヽ /| | | l ( { ) } l、.( .) ヽ l / | .i./ l / i | ヽ _ ̄_ノ ヽ_ ̄ ) / \ .| |i | / /\l.  ̄  ̄ ー´ ` | || |/__ノ - __, \/ | |ヽ | | | ヽ、 .| ∥ V /.| _______ | .ゝ // \ | .| l l | ヽ// |` | \ / | ソ | l `ー── ´ / / ヽ ヽ、 / | i ヽ、 / i ヽ ヽ、 / ,イ i ヽ ヽ、 ´ / | / ヽ、 、 ./ .l / ヽ、 / `ー─- ___ -─  ̄ ゾ そこにあったのはどアップの希望の面。 明け方とはいえまだ辺りは暗く、下から懐中電灯で照らされたその絵面は十分ホラーであった。 そして次の瞬間、二人の姿がシュッ、とまるで忍者か何かのように消えうせてしまう。 「え?」 「ど、何処に消えた?」 姿を消したてゐとレティを探して、辺りを見回すゆっくり達。 そんな中、希望の面を被ったゆっくりが一人、詰め所の中へと上がって行く。 そして、部屋の中に鎮座している物の前に立つと、おもむろに仮面を外す。 「二人とも、そんな所で何をしてるのさ。」 希望の面を外したちるのは、目の前に居る二人にそう問い掛けた。 その顔には、悪戯っ子じみた笑みが浮かび上がっている。 ,. -‐-、 ,.- 、 / i /, ヽ. / ハ├──-//i i -''"´ `' ,' / ソ ヽ、! | ,'´ ,. -‐ァ'" ̄`ヽー 、 `ヽ i / ; ; ゝ、____ノ ゝ// `ヽ`フ 〉--' / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ 〈 / .,' /! /! ! ハ ! ',ゝ i / ハ_ニ;、,レ レ、_;、ゝ | Y ( ! ノ-!‐ノ ! ノ|/ー!、!ノ ,.ゝ ハ レヘ i' (◎) (◎)ハソ ハ ヘ ,ノレ' rr=-, r=;ァ ir /! ノ | ノ l |" ,___, l | ノ ( ノ !/// /// ! ヘ( |゙-..;;_ハヽ、 ヽ _ン _,,...-'゙| .| ゙-..;;_ ''" 'ー=-' _,,...-'゙| l,  ̄ ̄ ̄ ̄ .| l,  ̄ ̄ ̄ ̄ .| 'l, ,/ 'l, ,/ \ / \ / ゙l'-、..,,,,,,,,,,,,..,、-'l゙ ゙l'-、..,,,,,,,,,,,,,,,,,..,、-'l゙ ゙'-、..,,,,,,,,,,,..、-'゙ ゙'-、..,,,,,,,,,,,,,,,,..、-'゙ 「…新たなる三郎を求めて。」 なんでそこに置いてあったのか、三郎のドンブリにミッチリ詰まったまま 二人はそんな言い訳を返すのであった。 名前 コメント
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『老人とてゐ』 25KB 愛で いじめ 制裁 ギャグ パロディ 小ネタ 自業自得 差別・格差 変態 駆除 群れ 野良ゆ ゲス ドスまりさ 希少種 現代 独自設定 久しぶりのSSです このSSには虐待されるゆっくりとそうでないゆっくりが出ます 一部のゆっくりは漢字を使って話します 作者に都合のよい独自設定があります これを書いたのはHENTAIあきです!最後にいつものおまけがあるよ! 一部の人間が法に触れる行為をしてますがゆっくりSSだからしょうがないと思ってください それでもいいというひとはゆっくりよんでね!!! 今ではすっかり珍しくなってきた古風な庭に、何故か段ボール箱があった。 誰が見ても怪しいと思う段ボール箱は中に誰か入っているのか少しづつある場所へと向かっている。 そして立派な盆栽が置かれている前で段ボールがピタリと止まると、段ボールを跳ねのけ中から誰かが出てきた。 「うささ、潜入成功うさ。」 その正体は胴付きのゆっくりてゐであった。 満面の笑みで盆栽を眺めると、てゐは鋏を取り出し盆栽の葉をめちゃくちゃに切り出す。 「こっちがまだ変うさ、ここはもっとエキセントリックにす」 「こらあああああああああああああああああああああああああああ!また来たかこの悪戯者が!」 てゐの後ろから怒鳴り声が聞こえてくると同時に、家の中から老人が飛び出してくる。 この盆栽の持主であり、このてゐの最大のライバルである鬼意老人だ。 「なんじゃこりゃあああああああああああ!」 「てゐの芸術的な腕前はどううさ?」 「わしの大事な盆栽に何してくれとんじゃ!許るさーん!婆さん、チャカ持って来い!」 てゐの悪戯に怒り心頭の老人は家の中にいる長年の連れである老婆に大声で危険なものを持ってくるよう怒鳴る。 「お爺さん、そんな物騒なもんはもう家にはありませんよ。」 「じゃあ前に買った猿を追い払う玩具で良い!はよう持ってこんかい!」 「そんなに怒鳴らなくても聞こえてますよ。」 おっとりと返事を返して、老婆はすぐに老人が求めるエアガンを家の中から取って来て老人に手渡す。 「そこにおれこの悪戯者が!このわしが折檻してくれる!」 「そう言われている馬鹿はいないうさ、てゐは逃げるうさ。」 舌を出して老人を挑発してからてゐは余裕で庭から逃げ出していく。 てゐを追って老人もエアガンを撃ちながらすぐさま走り出す。 「待たんかこの悪戯ウサギめ!とっ捕まえて今夜の晩飯にしてくれる!」 「おお、こわいこわい。だったら絶対捕まってやらないうさ。」 笑いながらてゐは老人との追いかけごっこを楽しんでいる。 ゆっくりてゐは基本的に誰かにかまってもらいたいが為にこういった悪戯を繰り返す。 胴無しであればそこまで酷い悪戯は出来ないが、胴付きとなればその悪戯もまた性質が悪い物になってくる。 現にこのてゐは何度も老人の家に侵入しては、今回のようなことを繰り返して老人をからかっている。 「ぬお!?」 「うさささ!見事にてゐのトラップに引っかかったうさ!」 老人が転ぶ姿を、てゐは飛び跳ねて喜んでいる。 老人の転んだ理由はてゐの仕掛けたある罠だ。 道に生えている草を結びそれに足を引っ掛けさせる、単純だが足下がよく見えない草むらでは引っ掛かりやすい。 「うさ?じじいどうしたうさ、早く起きないと逃げちゃううさ。」 いつまでも起き上がらない老人に声をかけるてゐだが、老人はまったく起き上がる気配を見せない。 「まさか怪我でもしたうさ?じじいはふざけてないで早く来るうさ!」 それでも立ち上がらない老人に、てゐを不安になり老人の側に急いで駆け寄ってくる。 てゐが老人の近くまで寄った時、それまでまったく動かなかった老人はてゐの足を掴み勢いよく立ちあがった。 「うさあああああああああああああああ!」 「ひっかりおったなこの馬鹿者が!」 「騙したうさ!?じじいは卑怯うさ!」 「やかましいこの悪戯者!」 てゐを宙づりにしたまま老人はそのまま自分の家へと帰っていく。 暴れて逃げようとするてゐだが、老人に何度も尻を叩かれ家に着くころにはぐったりとなっている。 「あらあらお爺さん、今日はてゐちゃんを捕まえたんですね。」 「そうだぞ婆さん、今日はこいつでウサギ鍋じゃ!」 「食べられるなんていやうさ!ばあちゃん助けてうさ!」 「わしの盆栽を駄目にして何を言っとる、婆さんガムテープを持ってきておくれ。」 そうして老人はてゐをガムテープで身動きをとれなくし、汗を流すため風呂に入る為一旦部屋から出て行った。 畳の上で蓑虫のようになったてゐは必死に老婆に視線で助けを求める。 「そんな顔しなくても助けてあげますよ。だけどてゐちゃん、あんまり危ない悪戯は駄目ですよ?」 「反省してるうさ・・・、こんどはもっとスマートなのにするうさ。」 ガムテープをほどきながら注意する老婆に、てゐは大人しく反省の言葉を口に出す。 何度か捕まるたびに助けてくれる老婆に対してだけ、てゐは素直に言うことを聞く。 そのうえ怪我をすれば治療してくれるので、てゐは老婆に深く感謝をしている。 「怪我はしてないみたいね、走って疲れたろうし何か飲み物でもいるかい?」 「ニンジンジュースが飲みたいうさ!いつもみたいにおっきな入れ物でお願いするうさ。」 「はいはい分かりましたよ、すぐに持ってきますからね。」 台所から人参ジュースを持ってきた老婆は、一緒に持ってきた大きな朱塗りの盃になみなみと人参ジュースを注ぐ。 盃を受け取ったてゐは嬉しそうに人参ジュースを飲みほしていく。 「ぷはー!やっぱりニンジンジュースは最高うさ!」 「一緒にお菓子もいる?」 「いただくうさ!」 ほのぼのと老婆と一緒に菓子をつまむてゐ。 そこに風呂から出てきた老人がやって来た。 「婆さん!?何やっとんじゃ!」 「何って、てゐちゃんと一緒におやつを食べてるんですよ?」 「見りゃわかっとる!それもそうじゃが、何でそのウサギがその盃をつかっとるんじゃ!?」 「これはてゐ専用の入れ物うさ、いつもニンジンジュースを飲むときはこれなんだうさ。」 慌てふためく老人に、落ち着いて老婆とてゐは返事を返す。 「それはご先祖様が鬼と勝負して勝った時手に入れたと言う我が鬼意家の宝なんじゃぞ!」 「良いじゃないですかお爺さん、どうせもう使わないんですからこうして使ったほうが良いですよ。」 「そううさ、こんな良い物を使わないなんて宝の持ち腐れうさ。」 さらりと老人の怒声に受け流す老婆とてゐ。 それでも何かを言おうとする老人に、老婆が静かに口をはさむ。 「トシさん、あんまり怒鳴ると私も怒りますよ。」 「・・・はい。」 「うささ?じじいが黙るなんて珍しいうさ。」 てゐの言葉にまた怒鳴ろうとする老人だが、老婆に見つめられ大人しくなる。 老婆が老人にお茶を差し出すと、老人も渋々腰を下ろして畳の上に座り込む。 「じゃがな婆さん、こいつはわしの盆栽を駄目にしたんじゃぞ?」 「良いじゃないですか、この前だっててゐちゃんが切った盆栽で皆さんの評判が良かったんでしょ。」 実際てゐが悪戯をしたところ以前より良くなったり、老朽化して危険なことになっていることに気づけている。 てゐがわざわざ考えてやってるのかは分からないが結果的には老夫妻の利益となっているのだ。 「そろそろ帰るうさ、こんどは捕まらないうさ!」 「だったら悪戯何かするんじゃない!」 「まあまあお爺さん、じゃあてゐちゃんこれお土産のお菓子ですよ。」 老婆から土産にお菓子を受け取ると、てゐはねぐらがある山にと帰って行った。 てゐが鬼意家から山にある自分のねぐらである洞窟に帰ってみると、洞窟の入り口でゆっくりがたむろしていた。 ゆっくり達はてゐに気づくと一目散にてゐの側へと駆け寄ってくる。 「かみさまがかえってきたよ!」 「きょうもあまあまさんとれたかな?」 「あまあまはゆっくりできるもんね!」 足元で騒ぐゆっくり達に、てゐは土産として貰ってきたお菓子の一部を地面に落とす。 途端にお菓子に一部のゆっくりが群がる。 「むーしゃむー、こりぇどくはいっちぇる!!!」 「むーしゃむーしゃ・・・、まりさのまっしろなはがあああああああああああああ!!!」 「うささ、欲張りは酷い目にあううさ。かみさまに感謝しないゆっくりはそうなるうさ。」 ハッカ飴と固焼き煎餅を齧って地面をのた打ち回っているゆっくりを見て、てゐ大笑いしながら注意をする。 元々ここに長く住んでいるてゐは、後からやってきたゆっくりに餌場や住める場所を時々教えてやっていた。 ついでに自分を神様と偽ってゆっくりをからかいながら、こうしてやってくるゆっくりに貰ったお菓子を分けている。 「ゆう、あまあまをむーしゃむーしゃするだけはよくないね。」 「ちゃんとかみさまにおれいをいわないとね!」 「「「「かみさま、いつもあまあまをくれてありがとう!!!」」」」 「分かれば良いうさ、それじゃああまあまをあげるうさ。」 「「「「ゆわーい!!!」」」」 こんどはちゃんと食べれそうなお菓子を選び分けてやるてゐ。 お互いにきちんと分け合いながら食べるゆっくりを指で突いてちょっかいを出しながらてゐも貰った月餅を食べる。 お菓子を食べ終え満足したゆっくり達はその場で好きにゆっくりし始める。 「そういえばかみさま、さっきドスがかみさまのことをさがしてたよ。」 「またうさ、どうせまたあまあま寄こせって言ってるに違いないうさ。」 面倒くさそうに立ち上がると、てゐはドスが住んでいる穴倉に向かうことにした。 いつ頃からこの山にはドスが現れ群れの長として君臨するようになった。 てゐは群れには属さずに好き勝手に暮らしているが、ドスの方はてゐも自分の群れの一員として考えている。 「遅いんだぜ!早くあまあまをドスによこすんだぜ!」 開口一番のドスの言葉に、嫌そうな顔でてゐはドスに持ってきたお菓子を渡す。 このドス元々は素行の悪いただの流れ者のまりさだったが、ドスとなった途端に群れを作りあげ好き勝手なことばかりしている。 ほとんど長らしいこともせずにただ食料を要求するだけのまさにドゲスの見本のようなものだ。 「むーしゃむーしゃ!これっぽっちじゃぜんぜん足りないんだぜ!」 「それしかあまあまは無いうさ。せっかくそんなに大きいんだから自分で果物でも取れば良いうさ。」 「なんでそんなことしなきゃいけないんだぜ?ドスはここでゆっくりしてればみんなもゆっくりできるんだぜ! だからみんなはもっとドスはゆっくりさせるために、ゆっくりしないで働くべきなんだぜ!」 他ゆんの苦労などこれっぽっちも考えないドスの発言に、てゐは心底うんざりとしている。 こんなドゲスだがこの山は不思議と食糧が豊富にあり、群れのゆっくりの善良な者は普通に生活を送ることが出来ている。 「それじゃあてゐは帰るうさ、いい加減こんなことで呼ばないでほしいうさ。」 「こんどくるときはもっとあまあまをもってくるんだぜ!」 まったくてゐの話も聞いてなく自分勝手なことしか言わないドゲス。 さっさと駆除されてしまえと心の中で思いながら、てゐは自分のねぐらに帰って行く。 「かみさま、さいきんむれにきたこがわがままでこまってるんだよ!」 「せっかくかみさまにおしえてもらったのに、おうちやごはんさんもみんなとっていっちゃうんだよ。」 「ドスはぜんぜんなんとかしてくれないし、かみさまなんとかできないかしら?」 「わかるよー、どうすればいいのかわからないのがわかるよー。」 やっと安心できるねぐらに帰ってきたが、そこには古参のゆっくり達が最近やってきた一部のゲスの悩みを相談してきた。 「嫌だったら渡さなければ良いだけうさ。」 「だけどあのこたちすごくらんぼうなんだもん・・・。」 「まりさけんかはいやだよ!」 「じゃあゲスのいない所にお引越しすれば良いうさ。」 面倒くさそうにだがきちんとアドバイスをするてゐ。 てゐの引っ越しという言葉に古参のゆっくりはそれだと目を輝かせる。 「そうだね!れいむたちがおひっこしすればいいんだよ!」 「だけどいったいどこにいけばいいのー?」 「ちょっととおいけど、となりのやまさんならごはんさんもたくさんありそうよ」 「ならさっそくおひっこししよう!」 さっそく引越しの準備をする為にそれぞれの巣に帰ろうとするゆっくり達。 しかし、てゐは焦ったように帰ろうとするゆっくりを引きとめる。 「ちょ、ちょっと待つうさ!本当に引っ越すつもりうさ?」 「そうだよ!だってかみさまもそうすればいいとおもうんでしょ?」 適当に言ったつもりが、まさか本当に引っ越すとは思わず焦るてゐ。 暇つぶしがいなくなってはまずいと何か理由で引き留めようと考えるがすでにゆっくり達は引っ越す気満々である。 「れいむたちはもうこれなくなっちゃうけど、ずっとかみさまにはかんしゃするよ!」 「いままでほんとうにありがとうね!」 「やっぱりかみさまはとかいはね!」 「当然うさ!神様に出来ないことはないうさ!」 ついついそんな強がりを言うてゐにゆっくり達は、それぞれ感謝の言葉を述べて去って行った。 一人残されたてゐは泣きそうな顔になりながらもねぐらの中に戻り残った菓子を食べることにする。 先ほど食べていた時よりも何故か美味しくないとてゐは感じていた。 話し相手が来なくなったが、それでもてゐはいつもと同じように過ごしていた。 ただやはり一人でいるのは退屈なのか以前よりも鬼意家に行くことが多くなっていた。 群れの方も一部のゆっくりが居なくなっただけでそこまで変化があるわけでもない。 そんな普段と変わりないと思っていたある日、てゐのねぐらの洞窟にドスと群れのゆっくり全員がやってきた。 「一体どうしたうさ?こんな所にわざわざ来るなんて?」 不審がるてゐに対してドスは尊大な態度でここにきた理由を宣言する。 「ドスたちはこんなところよりもっと良いゆっくりプレイスに旅立つんだぜ!」 「それは良かったうさ、それで一体何所に行く気うさ?」 厄介者がいなくなるとてゐは心底ありがたいと思った。 しかし次のドスの発言にそんな気分も何所かに吹き飛ぶことになる。 「ドスは人間が独り占めしてるゆっくりプレイスを取り戻すんだぜ! そこで良く人間からあまあまを取ってくるお前に案内を頼むことにしたんだぜ!」 お前は一体何を言ってるんだというセリフがてゐの口から飛び出しそうになった。 ここは食糧も豊富にありゆっくりが住むことも出来る場所が大量にある普通のゆっくりなら満足出来る場所だ。 だがゆっくりがゆっくりを求める思いは非常に強く、さらなるゆっくりを求めることも少なくない。 その結果が野菜泥棒やありもしない幻想を抱いて町へと引っ越すことになり、最悪の結果になるのだが。 「それは絶対無理うさ!人間さんはすごく強いし、てゐはあまあまは貰ってるだけうさ!」 「ドスなら人間なんて簡単に倒せるんだぜ!お前は案内だけすれば良いんだぜ!」 まったくことの重大性に気づいていないドスにてゐは頭が痛くなってきた。 どうやってドスを引き留めようかと考えるてゐだが、そこに群れのゆっくりが罵声を浴びせる。 「ドスにいうとうりにすればゆっくりできるのになんではんたいするの!」 「ゆぷぷ!ドスがにんげんなんかにまけるとおもってるの?だとしたらとんでもないおばかなんだぜ!」 「ぱちぇがいるうえドスもいるんだからまけるはずないわ!これだからゆっくりしてないんだよ。」 「これぐらいしかやくにたてないんだからいうとうりにするべきなんだねー、わかれよー。」 「はやくこんなところからでていって、とかいにいきたいわ。」 険悪な空気に気づきこのままではまずいと思ったてゐは、とりあえずここは適当なことを言うことにする。 「分かったうさ、でも今日は突然だから明日にしないうさ?」 「何言ってるんだぜ!今すぐに案内をするにきまってるでしょ!」 あっさりと拒否されてしまいこのままでは一緒に山を下りて駆除されかねない。 そこでてゐはある提案をすることにした。 「それなら先にてゐがゆっくり出来そうな場所を探してくるから、それまでここで待ってほしいうさ。」 「それはいいかんがえだね!」 「まりさはおやさいさんをたくさんむーしゃむーしゃできるばしょがいいよ!」 「ちぇんはあたたかいばしょがいいんだねー。」 「ぱちぇはまどうしょがたくさんあるばしょをきぼうするわ!」 無駄に動くことが嫌なのかてゐの提案にあっさりとのることにしたゆっくり達。 しかしドスだけはこの提案を渋った。 「そんな面倒なことなんてしなくてもドスは人間のゆっくりプレイスは全部いただくんだぜ!」 「まあまあそんなこと言わずにあまあまでも食べてゆっくりしてるうさ。」 「「「「あまあま!!!???ゆっくりしないではやくちょうだいね!!!」」」」 群れのゆっくりだけでなくドスまでもこの言葉に釣られた。 てゐは今までため込んでいたおいた菓子を景気良くねぐらから持ってくるとばら撒きだした。 「うっめ!これめっちゃうめ!」 「それはまりさのあまあまなんだぜ!」 「だまれよー、これはちぇんのあまあまさんなんだよー。」 「これはぜんぶけんじゃのぱちぇのものよ!」 「うるさいんだぜ!全部ドスのものにきまってるでしょおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 わらわらと菓子に群がるゆっくりを笑いながら、てゐは山を下りて行く。 このまま逃げても良いが、一斉駆除となれば自分も駆除されないかもとてゐは考え込む。 「・・・じじいの所に行ってみるうさ。」 悩んだ末に出た結論は鬼意老人宅に行くことだった。 駆除の間だけでも住ませてもらい、駆除が終わったらまた山に帰ろうと考えて鬼意老人宅へと足を向ける。 てゐが堂々と庭に入り込むと、ちょうど鬼意老人が植木の手入れをしているところだった。 「何じゃ珍しい?今日は隠れないで来たのか。」 植木鋏を動かす手を止めた鬼意老人は怪しみながらてゐを睨みつける。 「今日は悪戯なんかじゃないうさ、実は大変なことが起こったうさ。」 「そう言って前はわしを落とし穴に誘いこんじゃだろ、邪魔するならさっさと帰れ。」 そう言って鬼意老人は手を振っててゐを追い出そうとする。 だがこんどは本当のことであり、てゐは言葉を続ける。 「こんどは本当うさ!じじいも疑わないでちゃんと聞くうさ!」 「なんじゃとこの悪戯者が!?このハサミでその首切り落とすぞ!」 物騒なことを言いながら植木鋏の動かす鬼意老人。 いつの間にかお互いを罵り合いになった庭に老婆がお茶を持ってやってきた。 「まあまあお爺さん、お茶でも飲んで落ち着いて。少しはてゐちゃんの話を聞いてあげたら?」 「さすがばあちゃん!話が分かるうさ!」 老婆からも言われ縁側に腰を下ろしててゐの話を聞くことになった。 てゐはドスが群れを率いて山から下りてくることを話す。 しかし、鬼意老人はてゐの話を聞いてもまったく慌てることはなかった。 「どんなことかと思ったらそんなことか、そのどすってのはただのでかい饅頭じゃろ。」 「そんなもんじゃないうさ!体はすっごく大きくて、ドススパークだって使えるうさ!」 「そんな叫ばんでも聞こえるわ、じゃが饅頭ごときに舐められても腹が立つからの。」 そう言うと鬼意老人は何所かに電話をかけようと家の中へ行く。 今ではもう骨董品ともいえる黒電話のダイヤルを回ししばらく待つ。 「あーもしもし?わしじゃけど、ちょっと家の山にやっかいな物がおってな。」 しばらく話しこんだ後、話が済んだのか鬼意老人はまた縁側へと戻りのんびりとお茶を飲みだす。 「加工所にでも連絡したうさ?」 「そんな所よりもっと頼もしいやつらに連絡したわ、後は待つだけじゃ。」 どことなく嬉しそうな鬼意老人を、てゐは不気味なものでも見るような眼で見る。 しばらくしてから、鬼意老人宅に六人の老人たちがやってきた。 「久しぶりじゃなお主ら!てっきりくたばったかと思ったぞ。」 「なーに言うておる、そっちこそ急に呼び出しよって。」 「ちっとは楽しめるんじゃろうな?」 「最近は暇でしょうがなかったがつまらんかったらただじゃおかんぞ。」 「相変わらずべっぴんな嫁さんじゃな、この助平爺。」 「そのちっこいのは孫か?キャンデイでも食うかい?」 「晩御飯はまだかの~。」 わきあいあいと老人たちはとりとめのない会話を楽しんでいる。 しかしてゐはやってきたのが見るからに弱そうな老人たちを見て不安で仕方なかった。 「じじい、本当にこのじじい達が加工所よりも頼りになるうさ?」 「あたりまえじゃ!こやつらさえいればでかい饅頭などそれこそ一飲みにしてくれる!」 自信たっぷりな鬼意老人だが、それでもまだてゐは不安を隠せないでいた。 そんなてゐにやってきた老人たちも自信ありげに答える。 「そのとうり!わしらがいればすべて安心よ!」 「図体だけの饅頭に負けるわけないじゃろ。」 「暇さえ潰せれれば何でも良いがな。」 「そこらの若造に負けるほど盲碌はしとらん。」 「わしじゃって若い者には負けんぞ?今でも現役よ。」 「そういえば朝飯もまだだったかの~。」 年寄りの冷や水という言葉がぴったりのような気もするが、本人たちはやる気である。 駄目だと思うてゐであったが、老人たちによって半ば無理やりドスのいる場所まで案内させられることになる。 すっかりてゐのばら撒いたお菓子を食べ終えたドス一向はゆっくりと昼寝をしていた。 別に山を降りることを忘れたわけではないのだが、思う存分あまあまを食べて満ち足り睡魔に負けたのだ。 そんな彼らを起こしたのはてゐに案内されてやってきた老人たちであった。 「おーおーうじゃうじゃおるわ。」 「まるでゴミのよう、というよりゴミそのものじゃな。」 「あれがどすか?確かにでかいな。」 「どれぐらい持つかの。」 「慌てんでも逃げんよ、見るからに鈍そうじゃし。」 「武者震いがするのう!」 「ZZZ・・・。」 気持ち良く寝ていたのにゴミ呼ばわりされたのが聞こえたのか何匹かが眠りから覚めた。 「だれなんだぜ!まりさたちをごみなんていったの!?」 「せっかくすーやすーやしてたのにおこさないでね!」 「ゆ?なんでそこにゆっくりしてないゆっくりがいるの?」 騒がしくなり、眠っていたゆっくりも目を覚まし始める。 そしててゐが人間を連れてきていることにドスは激怒した。 「どういうことなんだぜ!どうして人間をつれてきてるんだぜ!」 敵意のある視線にてゐはそそくさと鬼意老人の後ろへと隠れる。 それを見たゆっくり達は次々と敵意のある言葉で騒ぎだす。 「ドス!きっとれいむたちをだましたんだよ!」 「ゆっくりのくせにとんでもないやつなんだぜ!」 「わかるよー、そういうのをゲスっていうんだねー。」 「とんでもないいなかものね!」 「せいしゃい!せいしゃい!」 すべてのゆっくりが口々に制裁を求めだした。 ドス自身も自分を騙したてゐに対して怒っており、大きな声で宣言する。 「これからドス達をだましたゆっくりをせいっさいするよ!」 「さっすがドス!たよりになるー!」 「ゆへへ、もうあやまってもおそいんだぜ。」 「ドスったらとってもとかいはよ!」 喝采の声を上げるゆっくり達に、老人たちは楽しそうに笑みを浮かべる。 それを見ててゐは老人たちがおかしくなったのではないかと不安がるが実際は違う。 笑うという行為は本来攻撃的な物であり、獣が牙を剥く行為が原点である。 「なに笑ってるんだぜ!にんげんのくせになまいきなんだぜ!」 老人たちの笑いが気にさわったのかドスは不機嫌な声になる。 そんなドスの声を無視して老人たちはそれぞれ持ってきたある物を構えた。 「ゆ?そんな細い棒さんで何をするつもりなんだぜ?」 「まさかそれでドスにかつきなの?」 「だったらとんでもないおばかさんだわ!」 「わかるよー、そういうのをむぼうっていうんだねー。」 ゆっくり達は老人たちが構えた物を見て馬鹿にしきった顔で笑う。 それでも老人たちはまったく気にせず落ち着いた様子でゆっくりと銃の照準を合わせた。 「準備はいいかお主ら!」 「いつでもいけるぞい。」 「良いからさっさと始めたいわ。」 「久しぶりにこれが使えるからの。」 「まったくせっかちじゃな、こういうのは落ち着いてやるもんじゃ。」 「ほれ、お前さんもそろそろ構えんか。」 「んあ?」 何人かは早くしろとうずうずしている。 銃を向けられているゆっくり達は状況を理解していないのかその場からまったく動く気配がない。 「10!」 「9!」 「8!」 「7・・・、ヒャア我慢できねえ0じゃあああああああああああああああああああああ!!!」 我慢できずに遂に一人がゆっくりに向けて発砲した。 放たれた銃弾は一番近くにいたれいむに命中し、れいむの体が餡子をまき散らして弾けた。 「「「「うわあああああああああああああああ!れいむうううううううううううううううう!」」」」 突然のれいむの死に驚くゆっくり達だが、すぐに驚きは悲鳴へと変わっていく。 「撃てえええええええええええええ!銃身が焼きつきるまでぶっ放すんじゃああああああああ!」 「逃げるやつはベトコンじゃ!逃げないやつは訓練されたベトコンじゃ!」 「弾幕は火力じゃあああああああああああああああ!」 「弾丸の味はどうだ!?饅頭共!!!」 「目をつぶっても当たるぞい!」 「アパム、弾じゃ!弾持って来い!アパーーーーーーーーーム!」 「波○拳!波○拳!真空ぅぅぅぅぅぅ!波○拳!!!」 次々と弾け死んでいくゆっくり達はパニックへと追い込まれた。 逃げようとするゆっくりもいたが、逃げられるわけでもなく死んでいった者達の後を追うことに。 弾が切れてようやく銃弾が止んだ時には、ほとんどのゆっくりが動かなくなっていた。 「ゆ・・・ゆ・・・ゆ・・・。」 「ばでぃざのおべべ・・・なんでみえないんだぜぇ・・・。」 「いぢゃい・・・じゃれかたちゅけて・・・。」 「もうやだおうちかえりゅぅ・・・。」 「も゛っ、も゛っどゆっぐり。」 運よく生き残っていたゆっくりもいたようだが、そのほとんどがただ生きているだけだ。 どのゆっくりもか細い声で助けを求めているようだがそれもすぐに聞こえなくなった。 それとは逆に老人たちは皆満足したように笑顔で大笑いしていた。 「いやー!楽しかった!」 「鴨撃ちならぬ饅頭撃ちじゃったな。」 「しっかし時代は変わったの、昔ならこの山で兎狩りが出来たのに。」 「時代は変わる物じゃよ、こんど酒でも飲みながら他所でやってみるか?」 「それは良い考えじゃな!」 「およ?兎のお嬢ちゃんが気絶しとるぞ。」 「わしは何をしとったんじゃ?」 用事は済んだと帰ろうとする老人たちだが、彼らに声をかける者がいた。 それは体中を穴だらけにされ餡子を垂れ流しているが、しぶとく生き残っていたドスだ。 「ま、まってね・・・。まだドスは生きてるんだよ・・・。」 さすがに生きているとは思っておらず驚く老人たち。 放っておいても問題なさそうだが一人がある提案をする。 近づいてくる老人たちに希望を持つドスだったが、それはあっけなく消えることになった。 「じゃあまずわしから。」 至近距離で発砲されドスの体に激痛が走る。 「ゆぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!!」 「うるさいのー、次は誰がやる?」 「じゃあわしが。」 拳銃を受け取った老人はこんどはドスの頬の辺りに発砲する。 もう一度あがるドスの悲鳴の後にまたしても発砲音が響く。 一人が提案したこととは、誰がドスに止めを刺すかで敗者を決める黒ヒゲ危機一髪に似たゲームであった。 もちろんドスに拒否権は無い。 「ぼ、ぼう駄目、ドス死んじゃう・・・、」 限界が近付いているのかだぜとも言えずにそんな弱音を吐きだしたドス。 「諦めるんじゃない!お主ならまだやれる!どうしてそこで諦めるんじゃ!」 そんなドスに順番が回ってきた老人がドスを激励する。 自分たちがドスをこうしているのに励ますのもおかしな話でもあるが。 「お前ならやれる!最後まで諦めずに頑張るんじゃ!」 「ドスはまだ大丈夫なの?」 「大丈夫じゃ!やる気さえあれば何でもできる!」 励まされて持ち直したのかドスの声に僅かだが力が出てきた。 「そうなんだぜ、きっとまだドスはやれるんだぜ。」 「そうじゃ!そのとうりじゃ!」 「元気になってドスは人間からゆっくりプレイスを取り戻してゆっくりするんだぜ!」 「その意気じゃ!じゃあ撃つぞい。」 何の躊躇いもなくドスにまた銃弾が撃ち込まれた。 「ゆぎょおおおおおおおおおおおおおおおおお!」 「お?何か痙攣しだしたぞ。」 「これはもう限界かの~。」 限界が来たのか、それとも撃ち所が悪かったのか。 ゆっくり特有の痙攣を起こしたドスは最後の力を振り絞るように声を出す。 「も、もっど、ゆっぐ・・・り・・・した」 だが最後まで言い切ることもなく、一度大きく痙攣すると口から餡子を大量に吐き出し動かなくなった。 「おおい!嘘じゃろ!返事をしてくれ!」 「諦めろい、もう死んどるよ。」 「これでお主の負けじゃな、帰ったら裸踊りじゃからな。」 「いやー、としさんの裸踊りなぞ何十年ぶりかな。」 「酒が美味く飲めそうじゃの~。」 「それならとっておきの酒でも持ってくるか。」 「さ、さけぇぇぇ。」 悔しがる鬼意老人を囃し立てながら、老人たちは先に山を下りて行った。 毒づく鬼意老人は気絶したてゐの耳を掴むと友人たちの後を追うため歩き出した。 鬼意家誕生の歴史? 「まったくお侍さんは度胸がないね、ゆうぎの姿を見るだけで気絶するなんて。」 「おらぁ侍じゃねぇ、村のやつらに無理やり行ってこいて言われただけだぁ。」 「そりゃまたどうしてだい?」 「最近この山に鬼が出るって噂が出たから、死んでも問題ないおらぁが確認することになったんだぁ。」 「はは!そりゃ面白いね!」 「笑い事じゃねーぞ、また噂になったらこんどは山狩りだぞぉ?下手したらおめぇ殺されるぞ。」 介抱された恩もあり、男は何とかゆうぎを助けられないかと考え込む。 翌日男が山を降りると、鬼の着物だという不思議な着物を村の者に見せつける。 村の役立たずから一転して男は鬼を退治した勇敢な若者と呼ばれるようになった。 これを聞いた殿様は男を呼びつけると、鬼が出た山と鬼を意のままにするという鬼意の姓を与えた。 鬼の着物は殿様に献上され、殿様は合戦のおりにはこの着物を着て合戦に挑んだという。 また鬼意と呼ばれるようになった男のもとには、不思議な髪の色をした娘が嫁ぎ子供を産んだ。 ゆんやあ書房 とある国のHENTAIと変態 後書き 覚えている人がいるかと不安なHENTAIあきです。 またSSを書きたくなり、今年初めてのSSなんで干支に因んだてゐのSSを書いてみました。 最近SSをまったく書いておらず悩みながら書いたら、途中でじいちゃん無双なSSに・・・。 作者に銃の知識は全く無いので銃撃シーンは全部パロディで誤魔化すことにしてます。 今年もまた稚拙ながらもSSを書いていきたいと思うHENTAIあきでした。 感想等がありましたら下のスレにぜひお願いします http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1274853561/l50 挿絵:
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《因幡 てゐ》 No.1138 Character <第十三弾> GRAZE(1)/NODE(3)/COST(2) 種族:妖怪/獣 (自分ターン)(S): 〔このキャラクターにセットされている呪符カード1枚〕を、目標の〔相手キャラクター1枚〕に移す。その後、〔呪符カードがセットされていない相手キャラクター1枚〕を選び、あなたの場に移す。このターンの終了時、この効果であなたの場に移したキャラクターは、本来のプレイヤーの場に戻る。 (自動β): あなたの場に「八意 永琳」が出た場合、〔手札、または冥界にあるこのカード〕をあなたの場にアクティブ状態で出しても良い。但し、この効果で「因幡 てゐ」を1度に複数枚場に出すことは出来ない。 攻撃力(2)/耐久力(3) 「今年は鈴仙が嫌がるようなことはしないようにしようかしら」 Illustration:RiE コメント 三度目のリメイクとなる因幡の白兎。 必要ノードやコスト、戦闘力、起動効果など第一弾のものと共通点が多い。 自分ターン効果はこのカードにセットされている呪符を利用した条件付のコントロール奪取。 自身にセットされている呪符を相手キャラクターに移した後、呪符がセットされていない相手キャラクターを奪うため実質相手の場にキャラクターが2枚以上いなければ奪うことはできない。(呪符を移すことはできる) 呪符がセットされていなければ活用できないが鈴仙・優曇華院・イナバ/13弾の相手ターン効果とあわせれば相手の場にキャラクターが複数いる限り何度でも使用できるだろう。 その他利用法は因幡 てゐ/1弾、罠符『キャプチャーウェブ』参照のこと。但し、この効果の性質上離反工作で奪われたキャラクターを奪い返すことはできない。 (自動β)は八意 永琳が場に出た場合に手札か冥界から出すことができる。 第十三弾の永遠亭メンバーはそれぞれに影響されて出し易くするテキストを有しているので、うまく行けば芋づる式に全員を呼びだすことも可能である。(部外者が紛れ込んでいる気もするが…) 関連 第十三弾 因幡 てゐ/1弾 因幡 てゐ/7弾 因幡 てゐ/10弾 脱兎『フラスターエスケープ』 借符『大穴牟遅様の薬』 兎符『開運大紋』 兎符『因幡の素兎』 『エンシェントデューパー』 八意 永琳/1弾 八意 永琳/5弾 八意 永琳/10弾 八意 永琳/13弾
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ゆっくりと人間の関係は遠いようで近いもの、 きっても切れない腐れ縁とはよく言ったものです。 この世界にはゆっくりが住む国のほかに人間が住む国もあります。 勿論、人間とゆっくりの交流だって珍しくない。 …ですが、その交流は決してキレイな物だとは限りません。 …今回、このシリーズで始めて人間が登場します。 今回は彼の目を通して、ゆっくりの生き様を見てみましょう。 おっと、お約束を忘れてました。 この小説は銀魂のパロディです。 でてくるゆっくりにロクな奴がいません。 また、ゆっくりが酷い目に合うシーンが出てきます。 それらが許容できない方は席をお立ちになってください。 OK!と、言う方だけこのままご覧になってください。 てゐ魂第9話「きめぇ丸って何だかエロイよね。」 「ううっ、おぇえええっ…。」 船の上で彼は何度目かのリバースを行っていた。 ただいま、ゆっくりの国に向けて航行中の、定期船「ゆいたにっくマークII」。 …明らかに第二のゆ劇が起こりそうな名前だがそんな事は無く、今日も海上を順調に航海中である。 …船酔いを起こした男を除いては。 「うう、駄目だ、やっぱ船になんて乗るんじゃなかった…。」 ごつい身体に無精髭、無駄に健康的なその男は、顔色を真っ青にしながらそう呟いた。 男は昔から乗り物に乗ったら酷く酔うという体質の持ち主だった。 本当は乗り物になんか乗りたくなかったが、男には乗り物に乗らなければいけない理由があった。 「…あの~、先生、大丈夫ですか?」 グッタリしている男に話しかける胴無しゆっくりが一匹。 ,- 、 ) キヽ-、... ...... ノ '-' ) ). --、 ノ ノ .ノ =-、 / // } = , ウ -'' ) = =/) =人 = ) ( = = ノ_ノ/ ノノレ '. / ,ノ /(ヒ_] ヒ_ン) ノ7 ( フ !"" ,___, "" i / ヽ フ 人 ヽ _ン 人 ) ノフ >.., ____,, ._イ ノ 「…むらさか、大丈夫、目的地は近いんだ、あと少しは我慢できるさ。」 男はむらさに向かってそう答える。 「…いや、でもそんな状態でカメラが握れるんですか?」 むらさはそう言って、グッタリしている男に向かって、トレードマークの白い帽子で風を送ってやる。 少し、気分が落ち着いてきた男はこう答えた。 「大丈夫さ、カメラマンはどんな時でもカメラが握れなくちゃ、お飯くいっぱぐれちまうからな。」 「さすが先生!カメラマンの鑑です!」 そう、男の仕事は世界中を飛びまわるカメラマン。 だから、移動手段として、船とかそういった物にはどうしても乗らなくちゃいけない。 …なんでそんなリスクを背負ってまでカメラマンになったのか…それを聞くのは野暮というものだろう。 「…あ、見えてきましたよ!目的地が!」 と、その時むらさが大声でそう叫ぶ。 「何!?」 気持ち悪いのをこらえて、男は顔を上げた。 …遥か向こう側に、無数のビル郡が見える。 パッと見は、自分達が出発した港町と変わりはしない。 しかし、そこが異国であることを主張する特徴が一つ。 ビル郡の中で一際でかい建物。 その天辺には、遠目からでもわかる程巨大なゆっくりの象徴が置かれていた。 _,,....,,_ _人人人人人人人人人人人人人人人_-''" `''> ゆっくりしていってね!!! <ヽ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ __ _____ ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', ir-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .||`! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i |,' ノ !'" ,___, "' i .レ' L.',. ヽ _ン L」 ノ| .| ( ,ハ ヽ _ン 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| /,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ 「…ついに来たか、ここからが本番だな。」 男は戻しそうになっているのを堪えて、真面目な顔になる。 「ハイ!先生!」 むらさもワクワクが止まらないんだという顔でそう答えた。 ~う~☆~ ごちゃ混ぜカオス、 ゆっくりの国の玄関である港地区は正にその表現が似合っている。 ここではゆっくりも人間も関係無しにせわしなく動き、そして移動していく。 「はぁ、凄い人だかりです。」 その人とゆっくりのあまりの多さと流れていく速さに圧倒されて、むらさは思わずそう呟いた。 「圧倒されてる場合じゃないぞ、早い所案内役を探さないとな。」 「ええ、解ってますよ、でもこれだけの人間とゆっくりがいちゃあ、どこに誰が居るのか…。」 「…むらさ、カメラマンにとって大事なことを一つ教えてやる。」 「?何ですか?」 「それは人やゆっくりの特徴を一発で見抜く、観察眼だ…あそこにいる金髪で九本の尻尾を持つゆっくり、そいつが案内役だ。」 男はそういってある地点を指差した。 そこには、確かに男の言った特徴そのままのゆっくりがいた。 「…あ!お客さ~ん!こっちだてんこ~!」 そのゆっくりは男の方を見るなり、大きく尻尾を振ってアピールしてくる。 「いくぞ。」 「あ、はい!」 男とむらさはそのゆっくりの所に向かった。 そのゆっくりは男がやってくると、早速自己紹介を始める。 「今回の取材の案内人をさせていただく、らんだてんこ!よろしくお願いするてんこ!」 「よろしくお願いさせてもらうよ、私はこういうものだ。」 男はそういって名刺を差し出した。 「 月刊「ゆっくりラブ」編集員 「大月 正信」 」 名詞にはこうかかれていた。 「大月さんだてんこね、よろしくだてんこ!」 「その大月さんの助手をさせてもらっているむらさです、よろしくお願いします。」 むらさはそう言って頭をぺこりと下げた。 「むらささんも宜しくだてんこ!」 「…さて、早速だが、この国を案内してくれないか?」 男ー大月はらんにそう言って来る。 すると、らんは難しそうな顔をした。 「…?どうした?」 「…いやぁ、早速案内したいのは山々だけど…。」 「なんだ、何か都合の悪いことでも?」 「実はさっき連絡したお手伝いさんが一向に来ないてんこ、あいつら一体何処をほっつき歩いて…。」 てんこがそう言ったその時だった。 …遠くから、なにやら乗り物の音が聞こえてくる。 /| _,,...._ /( _,,....,,....,,....,.,,.( ( r r ∠ ( /''r''''ヽ ;;;;/./ニ> / ̄ヽ{ ' } ..,,_..,,  ̄フ...人____( ) )''''''''' '''''ヽ_..,,-" "- / / i ヽヽ i { { ! i i i ; i ', ノ ヽ ヽ ゝヽ人人、/_ノノ i ', ,. -‐-、 ,.- 、 ` i \ヽrr=-, r=;ァ| ノ i / i /, ヽ. ,. -───-- 、 _ ,' | ).)" ̄ ,___, ̄"' |/' | ! / ハ├──-//i i rー-、,.'" `ヽ、 ノ | ,ノ ヽ _ン 人 V ノ ,.、 ,' / ソ ヽ、! | _」 i _ゝへ__rへ__ ノ__ `l / | ( >、.._ __ ,.イ ヽ ヽ(_,i !,,.-''" ノ i / ; ; ゝ、____ノ く `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、 人 ヽ /ヽ二ン ヽ \ \.! ヽ -=ニ__ 〉--' / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ 〈 /イ,.イノヽ! \ レ ヽ,_`ヽ7ヽ 〈 人 \ 〉/ { } ヽ i !, ヽ,! ! ‐--,' i / ハ_ニ;、,レ レ、_;、ゝ | Y r'´ ィ"レ´ ⌒ ⌒ `! i ハ ) \ ''ヽ 人 ; ヽ r/ ヽ ー,--' ハ レヘ i' rr=- r=;ァハソ ハ ! ! △ ∪ i ハ 〈〈 く 人 ( ノ|・|ヽ ヽ、_ /! 7`\ ̄ __ | ノ l |∪ ̄  ̄ l | ノ ! /l ハノ i ヽ 人 /=∞=/)._ \ ヽ||・||) !`ー,ヽ-' ∧ \ / __ ノ ハヽ、 ー=- ノ i ( 〈,.ヘ ヽ、 〈 i ハ i 〉/ .〈 ヽ、/ ) . /||・||( / ヽ\ ) /\ イ イ / / イヽ>, -r=i' ´イ ハノ ノ レ^ゝi>.、.,_____,,...ィ´//レ'ヽハヘノ \, .\ヽ ( ( (||・||) 人 \) )/――――――― |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|────── | | | _____ | ,-─-、 ,-─-、 | |. |_/ ,-、ヽ____________________________/ ,-、 ヽ_|________| ', -' ノ ヽ ', -' ノ ヽ 丿 「おぃいいいいい!?何でブレーキが利かないんですか!?ちょとこれ、シャレにならないでしょ!」 「てんこちゃん!そっちはアクセル!ブレーキじゃないんだそ~!」 「…ああもう!こんな事ならてんこにスィー運転させるんじゃなかった!」 毎度お馴染み三匹のゆっくりを乗せたスィーがらんと大月達の方へと突っ込んでくる! 「あ、危ない!」 「逃げるてんこ!」 「うわぁああああああああ!」 大月達は慌ててつっこんでくるスィーから避難する! 「おいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」 バシャ~ン…。 スィーはそのまま波止場へ飛び出して、海へとダイブした。 呆然と沈んでいくスィーを見つける大月達。 「おりゃあっ!」 バシャアッ! 暫くして、両脇にそれぞれてゐとれみりゃを抱えたてんこが水面から飛び出してくる! てんこは、そのまま一足飛びで波止場へと着地する、 見事な脚力だが何処も可笑しくは無い。 「…お前私が居て助かったな、私がいなかったらお前達溺れてたぞ。」 そう言いながらてんこはてゐとれみりゃを地面に置いた。 「いや、溺れたのはあんたの所為なのは確定的に明らか…。」 「てゐさ~ん、いくら自分が運転できる状態じゃないからって てんこに運転させるのは間違いなんだど…。」 ぐしょぬれ状態のてゐ達の前にらんが現れた。 「てゐさん!遅い、遅すぎるてんこ!一体何をしていたてんこ。」 「いやぁ、昨日モロに呑みすぎちゃってねぇ、二日酔いが酷くてたまらないの何の…。」 「仕事の前に深酒しすぎた結果がこれ、お前調子こいた結果だよ?」 「…あの、このゆっくり達は一体何なんですか?」 むらさが恐る恐るらんにそう問いかける。 「ああ、このゆっくり達は今回の仕事を手伝ってくれるアシスタントだてんこ!」 「あ、アシスタント…ですか!?」 「・・・随分個性的な連中だが、大丈夫なのか?」 あんな光景を見た所為か、大月が不安を口にする。 そんな大月を見て、てゐが彼の元へと跳ね寄って来る。 「あんたがお客さん?」 「…ああ、そうだが。」 「うちはこの町で万屋を営んでいるてゐ。 今回はそこのゆっくりの依頼を受けてこの取材のアシスタントをする事になったんで、 そコンところよろぐぼぉっ!」 「きゃあっ!?」 いきなりてゐは大月達の前で思いっきりゲロをはいた! むらさは驚いて一歩後退する。 「てゐさん!?お客さんの前で何してるてんこ!?」 「や、やば、スィーの激しい揺れで二日酔いがぶり返してきた…オボロロロロロロロ。」 「ちょ、そんな道の往来で吐くのはやめててんこ!」 「うわぁ~!誰か箒とちりとり~!あとエチケット袋~!」 「よし!私がカカッと近くの店から借りてくる!」 そう言っててんこが凄い勢いで近くの店に走りこむ。 残されたてゐ達はもうパニック状態だ。 むらさはそんなてゐ達を不安そうに見つめている。 「…先生、こんな調子で取材は上手く行くんですか…?」 むらさは大月に向かってそう問いかけた。 …しかし、大月は答えない。 何だか青い顔をしてジッとしているだけだ。 「…先生?」 むらさが不安そうに大月に近づいたその時。 「…ゲボオッ!」 「きゃあっ!?」 大月もいきなり物凄い勢いでゲロを吐き出した! むらさは慌てて大月から離れる! 「せ、先生、一体どうしたんですか!?」 「…ス、すまん、実はまだ船酔いの後遺症が残っててな、アイツがゲロったのを見ていたら見事にぶり返したようだ…オボロロロロロロロ…。」 「ちょ、先生までそうなったら私は一体どうすれば良いんですか!?」 遠慮なくリバースしまくるてゐと大月に周りのゆっくり達は混乱するばかりである。 「おい、箒にちり取、それにエチケット袋を貰ってきたわけだが。」 と、そこでてんこが戻ってくる。 …てんこは凄まじい事になっている波止場を見てビックリした顔になる。 「…おいぃ?何だかさっきより酷くなってるようなきがするんだが?」 「…あの、すみません。」 と、むらさがてんこに話しかけてくる。 「なんだ急に話しかけてきたちゆり。」 「いや、ちゆりじゃなくてむらさなんですけど、ってそれよりお願いがあります。」 「なんだ?」 「…エチケット袋、こっちにも分けてくれませんか?」 「9枚で良い。」 …この惨状が収まるまで、暫くの時間を要した。 ~☆~ 「…ああ、やっと落ち着いてきたよ…。」 「…もう胃の中が空っぽだ…。」 近くの公衆トイレで吐くものを吐いて出てきたてゐと大月はそう呟く。 どっちも、先ほどまで最悪だった顔色がかなり落ち着いてきている。 「てゐさん、お客さんをいきなり最悪の気分にさせないで欲しいてんこ…。」 「ゴメンゴメン。」 「…やっぱりいくら何でもこいつらに助っ人を頼んだのは間違いだったてんこ、 もしお客さんからクレームが付いたららんは間違いなくクビに…うう…。」 「いや、そこでマジ泣きにならないでよ・・・。」 泣きそうならんに対しててゐは申し訳がなさそうに謝っている。 「あの、先生、改めて問いますけど、そんな調子でカメラが握れるんですか?」 「…まぁ、やれるだけはやってみるさ。」 不安げに話しかけてくるむらさに、大月はさっきより逃げ腰気味な発言を返した。 「…と、そう言えばもう一つ聞きたい事がある…なんだ?万屋って?」 大月はてゐ達に向かってそう問いかける。 「まぁ、見ての通りの何でも屋だよ。 人間の世界にもそういうのは居るでしょ?」 「…あぁ、なるほど。」 「今回はこのらんの依頼を受けてあんた達の案内をする事になった訳。」 「まさか、あんた達を向かえる前に他のスタッフが食中毒で全滅なんて思わなかったてんこ…。」 そう言って軽くため息をついたてんこは少しやつれて見えた。 「…さて、今度はあんたに一つ聞きたい事があるんだけど。」 てゐは真剣な顔つきで大月に問いかける。 「…何だ?」 大月が問いかけると、てゐは紙束を取り出した。 「何処に案内して欲しいわけ?おさわりパブ?それともイメクラ? いや~変わった趣向の人間って結構居るからね~。」 …てゐが取り出した紙束は風俗の割引券だった。 「え?いや、あの…。」 「プリンセスてんこ!」 ドガッ! 「ぐ、ぐはっ…。」 戸惑っている大月の目の前でらんがてゐを高速回転体当たりで吹き飛ばした。 「ちょ!な、何するのさ!」 「あんたこそ何処に案内する気だてんこか!?風俗の勧誘じゃないてんこ!」 「え?そう言う目的じゃないの?この人達。」 「この人達は雑誌の取材に来たんだてんこ!」 そう言っててんこは一冊の雑誌を取り出した。 月刊 ゆっくりラブ 雑誌の表題にはそう書かれていた。 「…何これ?」 てゐはその雑誌のページをめくって見る。 「まりさとアリスの幸せ家族」 「親子ゆっくりのよちよち行列。」 「赤ちゃんゆっくりのしゅーりしゅり・・・。」 「ブハっ!?」 雑誌をある程度読み続けててゐは口から砂を吐き出した! 「のわあっ!?」 「うわぁ!?またてゐさんがリバースしたど~!」 「アレだけ吐いたのにまだ吐くものが残っていたとは…凄いです。」 「…ゴ、ゴメン、雑誌の内容のあまりの甘ったるさに思わず…。」 そんな事を言うてゐの傍でむらさが雑誌を拾い上げる。 「この雑誌は世界が誇るゆっくりラブラブ社がゆっくりの可愛らしさや愛らしさを世に広げるために 世に出している雑誌なのですよ。」 「…ゆっくりラブラブ社…確かゆっくり用グッズを販売している人間の会社だど。」 「そして先生はこの雑誌専属のゆっくり撮影者なんです!」 むらさはそう言って、どや、と言わんばかりの顔になった。 「…つまり、この写真はあそこのおっさんが撮ってるわけ?」 てゐは大月の方を見ながらそうつぶやく。 「…ま、まぁな。」 大月は照れくさそうにそう答える。 てゐは雑誌と大月の顔を交互に見てを見てこう呟いた。 「顔に似合わず、まぁ何とも痛い写真を取るね、あんた。」 「ぐはっ!?」 大月は恥ずかしさで500ポイントのダメージ! 「ちょ!確かに撮っている写真は痛いですけど、先生の写真の腕は確かなんです!! 見てください!この赤ちゃんゆっくりの幸せそうな表情!並の人にはここまで写し切れません!」 むらさはそう言って雑誌に乗っている赤ちゃんゆっくりの写真が載ったページを見せ付ける。 「ちょ!痛い写真をそっちに近づけないで!イタイイタイ!何だか痛さがこっちに移ってきた! 誰か~絆創膏持ってきて~!ゆっくりとか丸ごと一つ包み込める奴!」 てゐは正に痛々しい顔でそう叫ぶのだった。 「…てゐさん、悪ふざけはもうやめて欲しいんだど…。」 れみりゃはてゐとむらさのやり取りを見てため息をついた。 「…とにかく、この人達はこのゆっくりの国に住むゆっくりの愛らしい写真を撮りに来たんだてんこ。」 「こんな所にまでゆっくりの痛い写真を取りに来たわけ?ご苦労さんだねぇ…。」 「…痛い写真でも何でも、被写体の魅力は最大限にまで引き出す、それが私の仕事だ。」 何かもう、今にも逃げ出したい顔をしているが、それでも堪えている辺り、さすがプロだ。 「とにかく、いい加減時間も押してるし、早い所案内するてんこ。」 らんがてゐ達にそう促す。 もう日も傾きかけているのに、てゐ達は波止場から動いていない。 観光に来たと言うのに、随分とトイレで無駄に時間を食ったものだ。 「…で、とりあえず何処に俺たちを案内してくれるんだ?」 大月はてゐ達にそう問いかける。 すると、てゐ達は一斉に黙り込む。 「…そういえば、らんさん、一体この人達を何処に案内するつもりだったんだど?」 「…いや、実は全然決めてなかったてんこ。」 「おいぃ!?そういう事は事前に決めておくべき事じゃないですかねぇ!?」 「しょうがないてんこ!食中毒のゴタゴタでそんなのきめる暇は無かったてんこ!」 「…はぁ、しょうがないねぇ。」 てゐはそう言うと、大月とむらさの傍まで近寄る。 「大月さんだっけ?あんたこの国には可愛らしいゆっくりの写真を撮りに来たんだっけ?」 「ああ、そうだが。」 「…だったら私に任せなさい!」 「…いや、さっきあなた風俗に案内しようとしたじゃないですか、 大丈夫なんですか?」 「大丈夫!これか案内する所はありのままに可愛らしいゆっくりが沢山いるから!」 「…本当か?」 「本当!これは私が保証する!」 てゐは自信満々にそう答えた。 「…案内してくれ。」 「了解!」 大月の言葉にてゐは自信満々にそう答えた。 「てゐさん、結構自信満々だけど…。」 「ああいう時の自信は百パーセント当てにならない。」 れみりゃとてんこはちょっと冷静な目でそう呟いた。 後編へ続く
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加入条件 迷いの竹林10階で撃破。 初期装備:爪 能力 HP LP AP1 AP2 AP3 腕力 器用さ 知力 敏捷 体力 精神 霊力 耐性 防御 備考 Lv.1 32 14 1 0 0 4 7 6 7 5 6 0 水× - 妖怪特効の対象 Lv.99 3000 999 24 16 8 55 85 75 85 65 75 10 アビリティ アビリティ名 Lv. OP 効果 属性 依存パラ 範囲 溜め 消費呪力 消費AP 条件 備考 1 2 3 プレス 1 - 格闘技 腕力 敵単体 0 0 ○ × × はじめからLv.1 2 1 敵単体 0 0 ○ × × 3 2 敵単体 0 0 ○ × × ふみつぶす 1 1 格闘技 腕力 敵単体 0 0 × ○ × なし 2 1 敵単体 0 0 × ○ × 3 2 敵単体 0 0 × ○ × 体当たり 1 1 ミスあり 格闘技 腕力 敵単体 0 0 × × × なし 2 1 ミスあり 敵単体 0 0 × × × 3 2 ミスあり 敵単体 0 0 × × × 突き飛ばす 1 1 格闘技 腕力 敵単体 0 0 × ○ × 体当たりLv.1 2 1 敵単体 0 0 × ○ × 3 2 敵単体 0 0 × ○ × 自動発狂 - 1 自動で発狂する パッシブ 突き飛ばすLv.1 切り込み - 1 続く連携が発動しやすくなる パッシブ ふみつぶすLv.1突き飛ばすLv.1 キック 1 1 格闘技 腕力 敵単体 0 0 × × × なし 2 1 敵単体 0 0 × × × 3 2 敵単体 0 0 × × × 真空飛びヒザ 1 1 格闘技 敏捷 敵単体 0 0 ○ × × キックLv.1 2 1 敵単体 0 0 ○ × × 3 2 敵単体 0 0 ○ × × ジャンピングフラッシュ 1 1 格闘技 腕力 敵単体 0 0 × ○ × キックLv.1 2 1 敵単体 0 0 × ○ × 3 2 敵単体 0 0 × ○ × 身を守る - 1 自身 0 0 × × × 真空飛びヒザLv.1ジャンピングフラッシュLv.1 マジカルヒール 1 1 HP回復 魔法 知力 味方単体 0 1 ○ × × なし 2 1 HP回復 味方単体 0 1 ○ × × 3 2 HP回復 味方単体 0 1 ○ × × リフレッシュ 1 1 状態異常を解除 魔法 味方単体 0 1 × × × マジカルヒールLv.1 2 2 状態異常を解除 味方範囲 0 1 × × × リフレッシュLv.1 ハイスピードチャージ 1 1 呪力を1回復 魔法 味方 0 1 × × × リフレッシュLv.1 2 1 呪力を2回復 味方 0 1 × × × 3 2 呪力を3回復 味方 0 1 × × × ブローアップ 1 1 腕力アップ効果 魔法 味方単体 0 1 × × × なし 2 1 腕力アップ効果 味方範囲 0 1 ○ × × 3 2 腕力アップ効果 味方全体 0 2 ○ × × コンセントレート 1 1 器用さアップ効果 魔法 味方単体 0 1 × × × なし 2 1 器用さアップ効果 味方範囲 0 1 ○ × × 3 2 器用さアップ効果 味方全体 0 2 ○ × × スペルエンハンス 1 1 知力アップ効果 魔法 味方単体 0 1 × × × なし 2 1 知力アップ効果 味方範囲 0 1 ○ × × 3 2 知力アップ効果 味方全体 0 2 ○ × × アクセラレート 1 1 敏捷アップ効果 魔法 味方単体 0 1 × × × なし 2 1 敏捷アップ効果 味方範囲 0 1 ○ × × 3 2 敏捷アップ効果 味方全体 0 2 ○ × × ビルドアップ 1 1 体力アップ効果 魔法 味方単体 0 1 × × × なし 2 1 体力アップ効果 味方範囲 0 1 ○ × × 3 2 体力アップ効果 味方全体 0 2 ○ × × ウィルアップ 1 1 精神アップ効果 魔法 味方単体 0 1 × × × なし 2 1 精神アップ効果 味方範囲 0 1 ○ × × 3 2 精神アップ効果 味方全体 0 2 ○ × × トランス 1 1 霊力アップと発狂効果 魔法 味方単体 0 1 × × × なし 2 2 霊力アップ効果 味方単体 0 0 ○ × × 決闘歌 1 1 攻撃アップ効果 魔法 自身 0 0 × ○ × ブローアップLv.1コンセントレートLv.1スペルエンハンスLv.1 2 1 攻撃アップ効果 自身範囲 0 1 × ○ × 3 2 攻撃アップ効果 味方全体 0 2 × ○ × 護身法 1 1 体力と精神アップ効果 魔法 味方単体 0 0 × ○ × ビルドアップLv.1ウィルアップLv.1 2 2 体力と精神アップ効果 味方全体 0 1 × ○ × 恵雨 - 1 再生能力付与 魔法 味方全体 0 0 × × ○ 決闘歌Lv.1護身法Lv.1 奇襲回避 1 1 パッシブ なし 2 1 3 2 バックアタック回避 1 1 パッシブ なし 2 1 3 2 エンカウント回避 1 1 パッシブ 奇襲回避Lv.1バックアタック回避Lv.1 2 1 3 2 逃げる - 味方 0 0 × × × エンカウント回避Lv.1 奇襲サポート 1 1 パッシブ なし 2 1 3 2 忍び足 - 1 視覚に頼る相手に気づかれなくなる パッシブ 奇襲サポートLv.1 隠れ身 - 1 聴覚に頼る相手に気づかれなくなる パッシブ 奇襲サポートLv.1 鍵開け 1 1 パッシブ なし 2 1 3 1 4 1 5 2 あきんど - 1 店の商品を値切る 鍵開けLv.3 幸運 - 1 宝箱の出現数アップ パッシブ 鍵開けLv.2 開運大紋 - 1 回避無効付加 味方単体 0 0 × × ○ リフレッシュLv.2 エンシェントデューパー 1 1 機械特効 腕力器用さ知力敏捷? 敵単体 0 0 × ○ × ジャンピングフラッシュLv.2 2 1 機械特効 敵単体 0 1 × ○ × 3 2 機械特効 敵単体 0 2 × ○ × 備考 腕力以外は高水準のステータスを持つが 攻撃アビリティが格闘技のみで器用さ、知力の高さを生かせないのが残念。 敏捷依存の真空飛びヒザが主力になるか。 豊富な補助アビリティに加え アイテム集めに役立つ幸運を持ち、サポートキャラとしては優秀。
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前編へ さて、所変わってこちらは船の中で行われているゆっくりオークションの会場。 世界各国からやってきたセレブたちが 世間ではご法度のゆっくり密売オークションで異常なほどに盛り上がっていた。 「ハイ!ロットナンバー6番!赤ちゃんゆっくりの詰め合わせ一ダースは63番が5000万円で落札!」 「いやッほ~可愛い赤ちゃんゲットじゃああ!」 「キィイイイイイッ!また逃してしまったわ!セバスチャン!」 「お嬢様、次があります、落ち着いてまいりましょう。」 セレブたちの悔し泣き、歓声と共に、赤ちゃんゆっくりがつめられた檻がステージの奥へと引っ込まれる。 ゆっくりは後で、落札したお客さんの元に渡されるというシステムだ。 「…さて、次の商品に参りましょう!ロットナンバー7番!」 先ほどみょんに司会を任された男が大声でそう叫ぶ。 ……。 ………。 …しかし、何時まで待っても商品が運ばれてこない。 いつもなら、商品として檻に入れられたゆっくりが運ばれてくるはずなのに。 「…あれ?」 男が疑問に思った次の瞬間。 バタン! 突然、ステージの照明が消えた。 「!?!?え、え!?」 いきなり照明が消えたことで驚く司会者。 観客達も、ざわめきの声を上げている。 カッ! と、今度はステージの中央に、スポットライトが当てられる。 観客の視線が、一斉にそこに集まる。 やがて、ステージが競りあがり、そこから二匹のゆっくりが現れる。 ,. -‐-、 ,.- 、 / i /, ヽ. ,,.. -──-- 、.,_ / ハ├──-//i i ,. '" `ヽ. ,' / ソ ヽ、! | ,.' ; ヽ. i / ; ; ゝ、____ノ /__二ニ=-ハ i __i_ 、 ', 〉--' / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ 〈 / / ハ ! ! ハ __!_ '; i i / ハ_ニ;、,レ レ、_;、ゝ | Y i i /! ,!ヽ.! L ! ー- ヽ! i | ハ レヘ i' rr=-,´ r=;ァハソ ハ | ! ハ (ヒ_] ヒ_ン ) !__」 i | | ノ l |〃 ̄  ̄ l | ノ └-iヽ ! ,___, "" | ! | | ノ ハヽ、 'ー=-' ノ i ( .| 7" ヽ _ン .レi | | イ / / イヽ>, -r=i' ´イ ハノ レ'iゝ、 ,イ | i | | 〈rヘ ! レ´ |>□<| レ' 〈 ! ! i >|>□<|-! | | | | 「どうも~蓬莱ウサギで~す。」 現れたのは、蝶ネクタイを身につけたてゐとかぐやだった。 「な、なんだなんだ!?あのゆっくり、何処から湧いてきたんだ!?」」 司会者は突然現れたゆっくりに驚きを隠せない。 てゐとかぐやは呆然としている司会者と観客に向かって喋り始めた。 「え~申し訳がありません、こちらで手違いがあって、次の商品の登場まで暇が出来てしまいました。」 「そういうわけなんで、暫くの間、ゆっくりの町の新鋭お笑いコンビ、蓬莱ウサギの漫才をお聞きください。」 「…手違い?そんな話は聞いて…。」 司会者が何か言おうとしたがその前に観客たちが喋りだす。 「ゆっくりの漫才だって?聞いてみたい聞いてみたい!」 「オモシロイ話を聞かせてくれよ!」 「うさ耳ゆっくりはぁはぁ…。」 みんな、目の前に現れた漫才コンビゆっくりに興味津々らしい。 (…ちッ、仕方ねぇ、漫才をやらせてないと客からブーイングがきそうだしな…。) そう考えた司会者は成り行きに任せることになった。 「…で、では次の準備が出来るまで蓬莱ウサギの漫才をお楽しみください!」 それだけ言うと、司会者はステージから降りて会場を抜けた。 倉庫で何が起こったのかを確認しに向かったのだ。 そんなこんなで、観客の期待の視線の元、蓬莱ウサギの漫才が始まるのであった。 「え~我々ゆっくりは饅頭ですね。」 「…えぇ~そう、そうですね…。」 …と、そこでかぐやが言葉に詰まる。 「あれ?てるよどうしたの?」 「…どうしよう、ネタが思いつかない。」 「え!?」 「てゐ、あなた良いネタ無い!?」 「いや、急に言われても思いつかないって!」 「ああもう!ぶっつけ本番で行こうって言ったのはてゐの方でしょ、何か考えてよ!!」 「漫才で行こうって言ったのはてるよの方じゃん!何か自信満々だからネタ位考えてると思ったのに!」 …何だかいきなりグダグダである。 「…ぷっ!!」 と、その時観客の一人が笑い出した。 「え?」 てゐとかぐやは一斉に観客達の方を見る。 「おもしろいぞお前達!」 「良いぞ!もっとやれ!」 …どうやらてゐとかぐやのやり取りが意外にウケたようだ。 「…な、何だか知らないけど笑ってる?」 「チャンスだよ!てるよ、ここで一発でかいのをドカンと!」 てゐはそうかぐやにふった。 これが無茶ブリなのは言うまでも無い。 「え?え~と…。」 どうしたら良いか解らないかぐや。 「早く!場の空気がさめないうちに!」 しかもてゐが早く、早くとせかしてくる。 悩みに悩んだ末に思いついたネタは…。 「…鼻毛。」 自分の自慢の長い髪の毛を人間なら鼻があるであろう位置に持って行ってかぐやはそう言った。 「……。」 …一気に場の空気が冷えた。 いくら観客達がゆっくりラブな連中であろうと限度ってもんがある。 ああ、観客達の寒い視線がかぐやに突き刺さっていく…。 「…痛い。今までのゆん生の中で、一番…。」 鼻毛のポーズをしながら涙を流すかぐやには、どこか哀愁のようなものが感じられた。 「…ゴメン、あたしも痛いと思っちゃった、でもさ…。」 てゐは観客達に視線を向けて…そしてこう言い放った。 「…痛いのは、こいつらも同じだよね。」 「…え?」 「何言ってるのよ、このゆっくり。」 観客側から、ざわめき声が聞こえてくる。 「かわいそうな境遇のゆっくりを購入することでゆっくりを助けた気分になっている自分に酔いしれる。 ナルシストで身勝手な偽善者だよ、こいつらがゆっくりを手に入れたとしても、 どうせ可愛がるのは最初だけですぐに飽きて周りの人にでも押し付けてるんだよ。」 「な、何だと…。」 「ちょッと!私は純粋にゆっくりの事が大好きだからここに出てるんですのよ!」 「そうだそうだ、勝手な事を言ってるんじゃない!」 観客達がてゐに向かって反論を飛ばす。 てゐはそんな観客達に向かってこう言い放った。 「…ゆっくりが大好き?違うね、あんた達が好きなのはゆっくりじゃない。 ゆっくりを愛でている、自分自身だよ。 あんた達がゆっくりをワザワザ大金出してまで購入するのは、ゆっくりに大好きとか言って欲しいからでしょ、 ゆっくりに頼られてることで、自分を優位に立たせたいからでしょ、 そんな自分に酔いしれたいだけでしょ。」 「…き、貴様、口を慎め!」 「ゆっくりだからって何言っても許されると思ってるの!」 段々、観客達の言葉に棘が出てきているのが手にとって解る。 どうやら、てゐの言葉は的を得ているようだ。 「てゐ、あまり事実を言ってあげないほうが良いんじゃないの?」 かぐやが後ろでてゐに向かってそう呟く。 「まぁまぁ、良い機会だし、こういう奴にはバシッと言ってあげた方が良いって。」 そういうと、てゐは観客たちに無かってトドメの一言を言い放った。 「さて、何か良いたい事はあるかな?醜いエゴにまみれた人間の皆さん。」 この一言で観客達はぶち切れた。 「…テメェ、もう我慢の限界だ!潰す!貴様を潰す!」 「俺達を何者だと思ってるんだ!ゆっくりの癖に生意気言ってるんじゃねぇ!」 「セバスチャン!」 「ハッ…!」 「…今のうさ耳ゆっくりの言葉…何だかゾクリと来たわ。」 「えぇ!?もしかしてM?Mですか!?」 ・・・何か一部予想外の反応があったが、観客達は概ねてゐに対して殺意の言葉を投げかける。 そこに居たのは先ほどまでのゆっくり愛好家集団ではない。 人間の、醜い本性をむき出しにした怪物達だ。 「…あ~あ、本気で怒ってるわよ、あんた言い過ぎ。」 かぐやはこっちに向かって悪意の言葉をぶつけてくる観客達を見てどうするのよ、といった雰囲気で呟く。 「あれま、珍しく本当の事を言ってあげたのに、何でこんなに怒ってるのかね。」 「あれだけ罵倒されたらそりゃキレるでしょ。 見ても、今にも私たちに襲い掛かりそうよ、どうするのよ。」 「平気平気。」 てゐがなんとも呑気そうにそう言った次の瞬間。 ドォオオオオン! 何処かで大きな音が鳴り響き、そして派手に部屋全体が揺れた。 いや、ゆれたのは部屋ではない、船だ。 船全体が、派手に揺れたのだ。 「すぐそれ所じゃなくなると思うからね。」 「…あ、なるほど。」 てゐとかぐやはこれでもかと言うほど邪悪な笑みを浮かべた。 ちょっと時間は戻って、船の倉庫。 「…な!?」 商品の様子を身に来た司会者は呆然とした。 先ほどまで、商品のゆっくりを入れた檻で一杯になっていた倉庫。 それが、ものの見事に空になって居たのだから、それは呆然とする。 中央には、縛られた男の仲間が横たわっている。 「お、おい!大丈夫か!?」 男は慌ててその縛られた仲間を解放した。 「…お、お前か…。」 「オイ、商品は何処に言った?一体何があったんだ!?」 「しょ、商品はあそこにいる奴がみんな持って行った…。」 そう言って、仲間がある一転を指差す。 男は、仲間が指差した方を見た。 ,. -‐' ┐__,,.._ / l-‐─-='、ニー -,,,__, / _ ノ ノ ) ヽ. _ ;l.'-―‐ ' "´ヽ. / -=_. ´) Y--‐''"´`''、 i. - 、 | _l. 、_) | V,-,-,-,-( |ヽ、,ノ | ヽ _ _ l l ) ./∧ーーーー |‐'". `、 _ ,イ ; -‐―‐-、.--、 |' ー、'"`ヽ ヽ l ー-‐<__フ / i. | | ノ ヽ、  ̄ ー‐-‐ !、 l_,,..-< _ /,..-‐''" 丶. 、;;;;__ `_、_l ;; l ヽ/  ̄ ̄ ̄ ̄ ' ー ―――-┘' …何かいた。 「な、何だ!?」 男が呆然としていると、そいつは滑るようにその場を去っていく。 そして、そいつがいた場所には…。 _... -‐<二\ r‐'´,-、,..-ヘ \―`、 /レ'´ ´/ ̄`ー--、_ i-、 / r'イ /´ 、 l | ` 、 .//j / 岩田 /i H、 〉 i K´i L_ 、,。' ノ , `、iハj .〉 〉;;;| `、_゚ ̄ノ`< ,ィi , 〉 i;i `、;;;;;;;i ト, r-=三 rェr'´rノ /レ' ,;イ \;;;、;;;`、\ _ri_riノ/;,'-';;; `;;゙-;;;;`ー-、,―z_彡∠j;;ノ `ー-、;;=-=っ;;;;;;;;_ -'´ 「…!」 「に、逃げろ~!」 男と仲間が部屋を脱出するのと、爆弾岩が轟音と共に破裂したのは、ほぼ同時だった。 ~☆~ 甲板での男とみょんの交渉は難航し、ついにみょんの堪忍袋の緒が切れそうになった瞬間に、それは起こった。 ドゴァアアアアッ! 「!?」 「な、何だみょん!?」 派手な爆発と共に、船全体が派手に揺れた。 「こ、これは!?」 「もしかして、てゐさん達が…。」 派手な揺れに驚きながら、むらさと大月が犯人について考える。 一方、れみりゃの方も突然の揺れにパニックを起こしていた。 「う、うわあああ!一体何事だど!?」 派手な揺れに周りの人間達もれみりゃのパニックに陥っている。 …しかし、この場で冷静なゆっくりが一人。 てんこはこの状況を利用して、とっさに行動に移した! 「おりゃあっ!」 縛られたままのてんこはそのまま一番近くにいた人間の男にソバットを放った! 「ぐはあっ!?」 ソバットをまともに食らった男はそのまま倒れる。 「フンッ!」 てんこはすぐさま全身に力を込めた! ブッチイッ! てんこを拘束していたロープが音を立てて吹き飛んだ! 「あ!見ろ!人質が!」 「クソ!逃がすか!」 解放されたてんこを見て他の人間達がてんこに襲い掛かる! てんこはすぐに腰の緋想の剣を抜いた。 ザシャアッ! すれ違いざまに向かってきた男達に切りかかる! ブシュウッ! 男達は血を噴き出してその場に崩れ落ちた。 「お前、調子に乗った結果がこれだよ。」 てんこはそう言うと、今度は簀巻き状態のれみりゃに向かって、剣を振り下ろす。 スパッ! 簀巻きがズタズタに切り裂かれ、れみりゃは拘束状態から解放された。 「う~…やっと新鮮な空気が吸えるど…。」 れみりゃはそういって深呼吸をする。 やっぱり簀巻きは相当苦しかったようだ。 「お二人とも、こちらへ!」 と、向こう側からむらさの声が聞こえてくる。 見ると、むらさと大月が丁度てんこ達の反対側で脱出の準備をしていた。 むらさが縄はしごを海の方へと下ろし、大月がかぐやから渡されたであろう、空気入れを使って救命ボートを必死で膨らませていた。 「クソ!中々膨らまないものだな、救命ボートって!」 「早くしてください!何かこの船、傾いていますから!」 むらさの言うとおり、あの爆発の後、船は徐々に傾いている。 多分、爆発でどこかの壁が吹き飛んで水が入り込んできているのだろう。 「てんこちゃん!急いだ方が良いみたいだど!」 「言われなくてもそのつもりだ!」 れみりゃとてんこは意を決して大月達の所へ走り出した! パニック状態を起こして辺りをアタフタと逃げ回る人間たちの間をすり抜けて大月達の所へと二匹は駆け抜ける! 「よし!あと一息…!」 「そうは行かないみょん!」 しかし、むらさ達の所まであと一息といった所であのみょんの声が聞こえてきた! てんこが上を見上げて見ると、そこには口に咥えた刀をれみりゃ達に向かって突き刺そうとするみょんの姿が! 「しねぇ!」 みょんの刀がてんことれみりゃの身体を貫こうとしたその時! 「させるかぁ!」 何者かがみょんに向かって体当たりを繰り出した! ドガアッ! 「くっ!」 体当たりを受けたみょんはそのまま弾かれるようにてんこ達から離れた所に着地する。 「ふっふん、さっきのリベンジをさせてもらうよ。」 そう言ってみょんの前に現れた一匹のゆっくり。 ウェーブが掛かった黒髪と長いうさ耳、 まごう事なき、てゐであった。 「て、てゐさんやっぱり生きてたんだどぉ~!」 「やっぱりヒーローは本当にピンチのときに偶然通りがかるもの何だなと実感した!」 「いや、偶然じゃないからね。」 てんこの言葉にてゐはツッコミを入れる。 で、更にてゐは大月達に向かってこう言った。 「ゴメン!倉庫で爆発を起こして船に混乱を起こすつもりが船底まで吹き飛ばしちゃった! あんた達は先にここを脱出して!」 「え…?」 「ちょッと待て!お前はどうするんだ、それとかぐやってゆっくりも居た筈だ!」 てゐの言葉を受けて大月がそう叫ぶ。 てゐは、ジッと、目の前に居るみょんを見る。 「…あたしはコイツをぶちのめさなくちゃいけないしね。 後てるよのことは心配しなくて良いよ。」 「無茶だ!あんたの怪我はまだ癒え切って居ないだろうが!」 「ゴチャゴチャうるさい!早く行け!守りながら戦うのは結構しんどいんだよ!」 「だからってな!」 「オイ、救命ボートを膨らます手が止まっているんですが?」 突如、てんこが大月に話しかけてきた。 「え?」 いきなり話しかけられて大月は戸惑いを隠せない。 その両手の救命ボートはいまだ機能を果たせるほど膨らみきっていなかった。 「ちょッと貸してくれ。」 「あ、ああ…。」 大月は言われるままにてんこに救命ボートを渡す。 てんこは空気吸入口に口をつけると、そのまま。 「ふんッ!」 ボンッ! と、一息入れただけで救命ボートを膨らませてしまった。 「ま、マジかよ…。」 大月はてんこの凄まじい肺活量を目の当たりにして呆然としてしまった。 「これくらい出来ないとヴァナの地では暮らせない。」 てんこはどうだと言わんばかりの態度でそう言うと、救命ボートを海に放り投げた。 「よし!急いで船から離れるど!」 れみりゃはむらさがセットしたはしごを降りて救命ボートに乗り込んだ。 「おい!お前らあのゆっくりを置いていく気か!?」 大月は看板から救命ボートのれみりゃに呼びかけた。 「…残っていたら、てゐさんはどうしてもれみりゃ達に気を取られて負けてしまうかもしれないど そしたらみんなあのみょんにやられておしまいだど!」 「で、でも、あいつを置いて行くなんて…。」 「オイ、ゴチャゴチャ迷ってる暇があったら今すぐ船から離れるべきそうすべき。」 「え?」 てんこはそう言って大月の首根っこを掴みむらさを小脇に抱えた。 「てんこ イン ザ スカイ!」 そして、そのまま救命ボートに向かって飛び降りた! 「えぇえええええええええ!?」 「ちょ、ちょっとぉおおおおおお!」 バシャーン! てんこ達が着地した衝撃で救命ボートが激しく揺れる。 「て、てんこちゃん、もっとそっと降りて欲しいど…。」 衝撃で救命ボートが破れるのではないかと内心ヒヤヒヤしたれみりゃであった。 「よし、ここはもうカカッととんずらで逃げるべきそうすべき!」 てんこはオールをこぎ始める。 救命ボートが動き出し、船から離れていく。 船はかなり沖に出ていたが、波止場は近い、船旅はすぐに終わるだろう。 「…あの、ホントによかったんですか?」 「ん?何だど?」 「てゐさんの事、置いていってしまった事です。」 「…本当の事を言うなら、私もてゐの加勢をしたい気持ちなのは確定的に明らか。」 「じゃあ、何で…。」 「…れみりゃもてんこちゃんもまだまだ未熟だど、雑魚の相手ならとにかく本物のつわものが相手では れみりゃたちは却って足手纏いになるだけだど…。」 そう呟くれみりゃはどこか悔しそうな顔をしていた。 「…あのてゐってゆっくり、大丈夫なんだろうか…。」 大月が不安そうな顔でそう呟く。 「あんたに心配されなくても、てゐさんは絶対に勝って帰ってくるど!だって… てゐさんはどんなときでもゆっくり出来る、本物のゆっくりなんだから!」 ~☆~ その頃、甲板の上のてゐはというと。 「…ぶえッくしょんっ!」 「みょ、みょんッ!?」 思いっきりくしゃみをしてでかい鼻水を流していた。 …何だか、れみりゃの信頼を思いっきり棒に振ったような光景だ。 「い、いきなりくしゃみをするんじゃないみょん!」 「いや~誰かが私の事を美人だって噂してたのかな?」 「…鼻水たらしているお前の何処が美人だみょん。」 みょんはてゐにそうツッコミを入れる。 てゐは鼻から垂れた鼻水をすすって元に戻した。 「…こんな奴にウチの商売を邪魔されるとは…!」 「まぁ、悪事が世に栄えたことは無いってことだよ。」 「黙れみょん!こうなったらお前の首をぶった切って、上にもって行かなきゃみょんもタダじゃすまないみょん!」 「首をぶった切るって、あたしゃ元々首しかありませんが~?」 てゐはピョンピョン跳ねてケラケラ笑う。 みょんの額に怒りの四つ角が浮かび上がる。 「…切る!元がわからぬぐらいに細切れに切ってやる!」 みょんはそう言ってカードを取り出し、刀に突き刺した! 刀にカードのオーラが伝わっていく! 「しねぇえええええええええええ!」 みょんはてゐに向かってその刀を振り下ろそうとした! 「させるか!」 対するてゐは…なんとみょんの懐に一気に飛び込んだ! ブチュウッ! 「!?」 てゐはみょんの刀の柄の部分に噛み付く! …みょんも、刀の柄の部分を口で咥えて刀を持っている。 つまり… ,. -‐-、 ,.- 、 / i /, ヽ. / ,. ―──-//i i ,' / ヽ、! |..、 i / ; ゝ、____ノ `ヽ、 〉 ハ 〈 、 ヽi. | i | Y ', | | ハ ハ 、_.!-| |/ | ノ_ン) Li | i | ノ ( ""i | | .| イ ' ハノ / | | .| 〈rヘ ! レ´ `y二」ヽレ' 〈 イ/ ,ノ,/´ 丁度てゐとみょんはお互いに口付け合う形になるのである。 「…!は、離れろ貴様!」 「おや?何で頬を赤らめてるわけ?もしかしてファーストキッス?」 「…!そ、そんなわけ無いだろう!」 「お~照れちゃって、ウブ何だからもう。」 …お互い刀を柄を加えている状態だと言うのに、良くしゃべれるものである。 …そんな状態のてゐを、離れた所から銃口が狙っていた。 「あのゆっくり野郎め、タダじゃおかねぇ…。」 それは、先ほどオークション会場でみょんの代わりに司会をしていた男だった。 倉庫の爆発の影響か、頭が半分ほどアフロになっている。 「あの頭を吹き飛ばしてやるぜッ!」 男がてゐの頭に狙いを定めて引き金を引こうとしたその時だった。 シュルッ! 男の首に、何か黒くて細長いものが絡まった。 男の首が、一気に絞まる。 「ぐはっ!?…。」 男は白目を抜いてあっという間に気絶してしまった。 銃は男の手から滑り落ちて甲板の上に転がった。 「ふう、神聖なゆっくり同士の決闘に、人間風情が茶々入れるんじゃないわよ。」 そう言って現れたのは、かぐやだった。 先ほど男の首に絡みついたのはかぐやの髪の毛だったのだ。 「ふう、これで全員かな。」 かぐやはそう言って後ろを振り向いた。 後ろにではあちこちに伸びた黒い髪が船に乗っていた悪い人間たちを締め上げていた。 …今のかぐやの姿は妖怪とか、そう呼ばれたとしても差し支えの無い状態になっていた。 「邪魔者は全部倒しておいたわ、後はがんばりなさいな、てゐ。」 かぐやはそう言うと、髪に絡みついた人間達を、次々と海に投げ捨てていった。 「ん、んっ!」 「ん、ん~っ!」 てゐとみょんの刀の奪い合いが続いている。 …何度も言うがキスしているのではなく、刀の奪い合いだ。 「い、いい加減離れろ!何だか…その…!」 「どうしたの?もしかして感じてきちゃった?」 「…いい加減にしろぉ~!」 「そいじゃトドメと行きますか!」 ニュルン! みょんの口の中に何かが入ってきた! 「!?!?!?!?!?!?」 動揺したみょんは思わずてゐから離れてしまう。 勿論、刀からも。 「…し、しまった!」 みょんがそう思ったときにはもう遅い、 刀はすでにてゐの元へと渡ってしまった。 「いやぁ~やっぱり舌を入れるのは効くね、うん。」 てゐは刀を咥え直しながらそう言った。 刀にはまだスペルカードが刺さっており、その刀身にはオーラが纏っている。 「さ~て…そいじゃあ…お返しいっ!」 てゐが気合を入れると、刀身のオーラが更に高まった! 「待宵反射衛星斬」 てゐが刀を大きく振り下ろした! それと共に発生した斬撃がみょんに襲い掛かる! 「うわああああああああ!?」 ズバアッ! みょんは巨大な斬撃をまともに食らってしまった! そして、そのまま船外へと吹き飛ばされ海へと落下する。 …暫く待ったが上がってこない、溺れたか、それとも別の理由からか。 「よし、いっちょ上がり!」 確かなのは、この勝負、てゐの勝ちだという事だけだ。 …さて、問題が起きたのはこの後だったりする。 ズバアッ! いきなり船の船体に切れ目が入り、真っ二つに割れ始めたのだ! 「げ、さっきのスペルカードの威力半端じゃなかったみたい…。」 そう、さっきの斬撃はみょんだけじゃなく、この船までぶった切っていたのだ。 結果、ただでさえ沈みかけていた船の沈下速度が更に加速する。 「うわわわわ…コリャ早い所脱出しないと!」 てゐがそう言って慌てていたその時だった。 「てゐこっちよ!脱出の準備は済ませているわ!早く乗りなさい!」 てるよの声が、聞こえてきた。 「さっすがてるよ!準備が良いねぇ!」 てゐはそう言うと、こんな所は早い所おさらばだと言わんばかりにてるよの声のする方に向かった。 ~☆~ 「…え~と、何か沈む速度が速くなってるんですけど、大丈夫ですか?」 波止場に無事にたどり着いたむらさは遠くで沈んでいく船を見ながらそういった。 さっき、派手な光が見えたかと思ったら、その次の瞬間には船が真っ二つになってしまった。 「う~…流石にあれはまずいかも知れないど…。」 れみりゃも沈む速度が更に速くなった船を見て、不安になってきたその時だった。 「…あれは!?」 てんこは船のある方からこっちに向かって進んでいく何かを目撃する。 ,. -‐-、 ,.- 、 ,,.. -──-- 、.,_ / i /, ヽ. ,. '" `ヽ. / ハ├──-//i i ,.' ; ヽ. ,' / ソ ヽ、! | /__二ニ=-ハ i __i_ 、 ', i / ; ; ゝ、____ノ / / ハ ! ! ハ __!_ '; i 〉--' / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ 〈i i /! ,!ヽ.! L ! ー- ヽ! i | i / ハ_ニ;、,レ レ、_;、ゝ | Y | ! ハ (ヒ_] ヒ_ン ) !__」 i | ハ レヘ i' rr=-,´ r=;ァハソ ハ└-iヽ ! ,___, "" | ! | | | ノ l |  ̄  ̄ l | ノ .| 7" ヽ _ン .レi | | ノ ハヽ、 ー=- ノ i ( レ'iゝ、 ,イ | i | | イ / / イヽ>, -r=i' ´イ ハノ ! ! i >ー-r i; -! | | | | 〈rヘ ! レ´ `y二」ヽレ' 〈 | ヽ _ _ l ) /∧ーーーー、 |‐'" . `、 _ ,イ ; -‐―‐-、.-ト、 |' ー、'"`ヽ ヽ l ー-‐<__フ / i. | | ノ ヽ、  ̄ ー‐-‐ !、 l_,,..-< _ /,..-‐''" 丶. 、;;;;__ `_、_l ;; l ヽ/  ̄ ̄ ̄ ̄ ' ー ―――-┘ 「…てるよ、何か乗り心地悪いよこれ。」 「我慢しなさい、テルヨフも頑張ってるのよ。」 それは、テルヨフに乗ったかぐやとてゐさんだった。 「て、てゐさ~ん!」 てゐの無事を確認し、れみりゃは歓喜の声を張り上げた。 そうこうしている内に二匹のゆっくりを乗せたテルヨフは波止場に到着した。 「やっぱりてゐは無事だった、凄いな~あこがれちゃうな~。」 「てゐさ~ん!心配したんだど~!」 てんことれみりゃは実に嬉しそうにてゐの元へと駆け寄る。 てゐは駆け寄ってきた二匹に対して…。 ギュ~! 自慢の両耳で、れみりゃとてんこのほっぺたを思いっきり引っ張った! 「て、てゐさん!?痛いど~!」 「おいぃ!?いきなり暴力は反則じゃないですか!?」 思わず、叫び声をあげるれみりゃとてんこ。 「心配したのはこっちの方だよ!全く、二人が余計な事をしなければこんなめんどくさいことにはならなかったのにさ!!」 「あいたたた!ゴメンだど~!」 「謝ります、ごめんなさい!」 そんなてゐ達の光景をじっと見つめる大月達。 「ホントに帰ってくるとはな、大した奴だ。」 「…まぁね、伊達に白ウサと呼ばれていた訳じゃないのよ。」 かぐやはそう言いながら近くの倉庫の鍵を開ける。 「あ、かぐやさん!」 「船に捕まっていたゆっくり達はこの通りに無事だよ!」 倉庫の中にはかぐやの仲間達が、オークションの商品になっていたゆっくり達を見張っていた。 開放されたゆっくり達は、みんなまだ、状況を把握し切れていない様子である。 「へぇ、やっぱりてるよの仲間も手伝っていたんだ。」 ようやく、二匹をつねるのをやめたてゐが倉庫の中を見渡してそう呟いた。 「そりゃあの数のゆっくりを運び出すにはどうしても人数が要るしね、 ついでに言うならあそこでオークションに参加していたセレブたちの写真も撮影済みだし、 重要そうな書類もあの船から全部持ち出したわ、 これで、ゲスマフィアのオークションもおしまいね。」 かぐやはそう言ってフフンと笑った これでこの国がゆっくりが本当にゆっくり出来る国に一歩近づいた。 そのことが嬉しいんだろう。 「ところでてゐ、私はこれからこのゆっくり達の引き取り先を探そうと思うんだけど… あなたも手伝ってくれる?」 と、かぐやはてゐにそうお願いしてくる。 「…あのさ、忘れてるかもしれないけど、私、重症なんだよ。 これ以上動き回らせないで。」 てゐはそう言って背中の包帯を見せる。 包帯は餡子が滲み出ている、さっきのみょんとの戦いでまた傷口が開きかけたのだろう。 「…あ、そうだったわね、何か怪我してる割にはピンピンに動いているから忘れてた。」 「…その怪我でよくまぁ平然な顔して立っていられますね…。」 「いやぁ、ホントは立っているのも辛いんだけどね…。」 「相変わらず、見栄を張るのは大の得意分野って訳ね。」 かぐやはそう言って呆れた顔になった。 …と、今度はてゐは大月の方を振り向いた。 「で、とりあえずアンタはこれからどうするの?」 「私か?とりあえず予約しておいたホテルに泊まって朝一番の便で国に帰るつもりだ。 元々その予定だったんだからな。」 「ふ~ん、じゃあ、とりあえず私は帰って良いかな。」 「…傷の事もあるし、とっとと帰った方が良いんじゃないか?」 「じゃあお言葉に甘えて。」 てゐはそう言って波止場から出ようとする。 そんなてゐの後をてんことれみりゃがついていく。 「てゐさん!帰る途中にぷっでぃん☆を買って行くんだど~!」 「…そんな余裕があると思ってるの!?馬鹿なの!?」 「…言ってみただけです、うまい棒で良いです…。」 「(財布を見る)…うまい棒さえ買えるかどうか解らない…。」 「すみませんてゐさん、私をおぶってくれませんか?(眠気)」 「ちょ!胴つきのあんたを背負えるわけが…って圧し掛かるな~!傷に、傷に響く~!」 「ZZZZZZ…。」 「しかももう熟睡!?コイツ、どれだけ神経が図太いの!」 そんなやり取りを繰り広げながら帰っていくてゐ達を大月達は見送っていた。 ふと、むらさはこう呟く。 「あ~あ、今回は散々な取材でしたね、結局目的の可愛いゆっくりの写真は取れなかったし。」 「まぁ、な、しかし無駄に終わったわけじゃない。」 「え?それはどういう事ですか?先生。」 「可愛いゆっくりは取れなかったが、もっと良いものが取れた。」 そういった大月の手には、いつの間にかカメラが握られていた。 一週間後、人間の国で月刊ゆっくりラブが発行された。 表紙を飾っていたのはなんとてゐ達であった。 _,,...._ |\ ゝ,,,, \| ) )_,,....,,....,,....,.,,. )\ /_,,....,,_\、' r''''ヽ''ヽ ) _..,,-" { ' }r-''''フ "-..,,_ r''''''''''''''''''''''''''''''''''''''( ( )____ノ - ,, // r ; ! ヽ i ヽ ',' |''" .' '; i i i ! i } } i ,' i ' ; ゝ、人人ノ/_ノノ / ノ 、 i ヽ .| (ヒ_] ヒ_ン ) / / i '、 ! | \| "" ,___, " ( /| | '、 ヽ V 人 ヽ _ン ヽ 人 '、 、_)ノ ノ >.、_ ,.イ/ ( ノ (._ ヽ / / ノ´ ,,.ィ''i ̄ ̄ノ こ ノ | ノ \ }`ーy´ヽ ( )、/ 、y__,_.!Y く ̄/ ハ-ハ´ }-∞-{ , l´i (i 〈、_,.、__ゝ .' i ゝ、___,.-'!ゝ、.___,..イ,.- !7 ..... ,'___ i ヽ,ー--く ゝ/,.-‐-、 \ ,.-‐- 、ヽ、_/、 / i / ヽヽ-」 ハ i | ,. -───-- 、_ / i i´ | ! ト、 ♪ rー-、,.'" `ヽ、. i ,ハ. ! !_!、.,_____ノ ヽ \ _」 i _ゝへ__rへ__ ノ__ `l !、_____,.イ 'ー ' ; ; ; ', く `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、 }^ヽ、 . / / i、 ;_ハ ハー!‐ ハ i i .r'´ノ\ ゝイ,.イノヽ! レ ヽ,_`ヽ7ヽ___ 、_ ノ ハ } \ イ i ハ_!_レヘ ! ,ィ--'r! i 〈 ハ /ヽ/ r'´ ィ"レ´ ⌒ ,___, ⌒ `! i ハ / }! i ヽ 〈 ノ ハ !´ト_ノ V ゞ-',,, !ハヘ! i / / ハ ハ/ ! /// ヽ_ ノ /// i ハ 〈〈{_ ノ } _」 ´i ! 7 " ̄ i ! i 〈 ⌒Y⌒Y´ノ /l ハノ i ヽ⌒Y⌒Y´ 〈r 人 'ー=-' ハ ! ヽ 〉 〈,.ヘ ヽ、 〈 i ハ i 〉 ン^ヽ >.、.,___ ,.イ / ハノ ノ レ^ゝi>.、.,_____,,...ィ´//レ'ヽハヘノ 「…アイツ、いつの間にこんな写真を。」 「今号の表紙はあなた達で飾らせてもらいました!」 そんな手紙と共に万屋に送られてきたその雑誌の表紙を見て複雑な顔をするてゐ。 「何か知らないけど、今月号はその写真のお陰で売り上げが倍に伸びたらしいんだど~。」 「へぇ、それなら本と一緒に謝礼も送って欲しかったな。」 「…どうせてゐさんに謝礼を送っても、ぜんぶどんべぇに消えちゃうど。」 「…それ、どういう意味?」 睨みつけてきたてゐに対して、れみりゃは思わずすくみ上がってしまった。 今までの可愛いゆっくり達の戯れとは何かが違う、しかし確かにゆっくりしているその写真は ゆっくり愛好家だけではなく、多くの人々に注目されることになる。 第十話終わり 盛りだくさん過ぎて何からコメントするか迷うな とりあえずろーりん全巻もらえるんだったら倉庫のひとつやふたつは貸すのは当然 よって諏訪小増は悪くないかと その他ではもじもじする司会の男や万能っぷりを発揮するテルヨフやら意外に凄い大月やら 脇が光るのが魅力的だったな そして何よりも <ゆっくりを愛でている、自分自身だよ。 このくだりってすごく深い事言ってるよなぁ…… -- 名無しさん (2009-09-30 00 58 09) 全くだね 愛でなんて言葉は全然見なくなったが、これは自分とあまり切り離し過ぎて考えるとよくないかな、と思い、 少し読んでて辛かった。 こういう気分こそ次に生かしたけいけどな……飛躍して言えば、恐ろしく現実にたくさんの事に当てはまる話だわ ただ最後のAAが凄く良い出来だったのと、その写真が広く評価された ってのが色々な意味で大きな救いさね -- 名無しさん (2009-09-30 01 11 27) ようするにわざわざかわいこぶらなくても一生懸命生きてるゆっくりは可愛いってことで -- 名無しさん (2009-09-30 01 17 49) 名前 コメント