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7月23日 てゐの憂鬱状態(本人曰くすごく寂しい、とのこと)が確認されました 密かにてゐに想いを寄せるレスラーやとしあきは今ならオトせる!?かも(保障なし) 各自口説・・・じゃなく元気づけてあげてください にんじんを与えると喜びます
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ミュージックスてゐション サークル:Silly Walker Number Track Name Arranger Vocal Original Works Original Tune Length 01 七拾弐 すぺらんかー 小宮真央 東方風神録 厄神様の通り道 ~ Dark Road [04 06] 02 こたつとみかん! すぺらんかー みゆ 東方妖々夢 遠野幻想物語 [03 45] ティアオイエツォン(withered leaf) 03 Silly Walker AM Radio #1 輝夜の主張 Silly Walker 東方永夜抄 竹取飛翔 ~ Lunatic Princess [03 11] 04 働きマせン すぺらんかー haru*nya 東方花映塚 彼岸帰航 ~ Riverside View [04 19] 05 Silver Bullet すぺらんかー 鈴木ななこ 東方紅魔郷 メイドと血の懐中時計 [04 36] 月時計 ~ ルナ・ダイアル 東方花映塚 フラワリングナイト 06 お月様をみてゐ すぺらんかー 小宮真央 東方花映塚 お宇佐さまの素い幡 [03 00] 東方風神録 稲田姫様に叱られるから 07 もう きこえない うた すぺらんかー 都来りね+すぺらんかー 東方永夜抄 夜雀の歌声 ~ Night Bird [04 48] 東方永夜抄 もう歌しか聞こえない 08 パパラッチ・センセーション すぺらんかー ビートまりお 東方風神録 妖怪の山 ~ Mysterious Mountain [04 19] 09 Silly Walker AM Radio #2 妖夢です… Silly Walker 東方妖々夢 広有射怪鳥事 ~ Till When? [02 56] 10 ふつうのおんなのこ すぺらんかー 小宮真央+すぺらんかー 東方風神録 信仰は儚き人間の為に [04 25] 詳細 コミックマーケット73(2007/12/31)にて初頒布 イベント価格:1000円 ショップ価格:1111円(税込) レビュー ほどほどに原曲を維持したヴォーカルアレンジ。歌謡曲として聞く分には完成度は比較的高いと思う(全体的に同じメロの繰り返しが若干多いのが気になるがそういうコンセプト?)。声については人によって好みが割れると思われるので割愛。オススメしたいのは歌詞の醸し出す妖しさが堪らないトラック1、秋の香と哀愁の感漂うメロに上手く歌詞が乗っているトラック8。恒例のラジオは輝夜のやさぐれ具合が個人的にツボだった。 -- 鶉 (2008-05-10 17 38 16)
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《因幡 てゐ》 No.491 Character <第七弾> GRAZE(2)/NODE(4)/COST(2) 種族:妖怪/獣 (自動γ): 〔このキャラクター〕が戦闘を行う場合、戦闘開始時に〔あなたのデッキの上のカード1枚〕を破棄する。破棄したカードの必要ノードが〔戦闘を行う相手キャラクター〕の必要ノード以上だった場合、そのキャラクターをあなたの場に移す。 攻撃力(4)/耐久力(4) 「私にいいアイデアがあるわ!」 Illustration:あくぁまりん コメント 因幡 てゐ/1弾のリメイクカード。 前回の擬似離反工作と違い、今回はキャラクターを奪うために戦闘が必要になり、博打性も組み込まれている。 (自動γ)は戦闘を行う場合に戦闘開始時に自分のデッキの上1枚を破棄し、それの必要ノード次第で相手キャラクターを奪えるかが決まるもの。 必要ノードが「破棄したカード≧戦闘を行う相手キャラクター」であればそのまま相手キャラクターをこちらの場に移すことができる。逆に「破棄したカード<相手キャラクター」である場合は何も起きない。 こちらから攻撃を仕掛けても、「戦闘を行う相手キャラクター」=「防御キャラクター」は対戦相手が指定できる上、奪えるかどうかはわからない。攻撃力は4だがGRAZEが2もあるため、アタッカーとしてよりは壁として置いておく使い方のほうが安定する。 しかし、条件の都合上高ノードの大型キャラクターはそうそう奪えず、かといってデッキを1枚破棄してまで小型キャラクターを奪ってもアドバンテージには繋がりづらい。 役立てるためには、構築の段階から工夫が必要である。 戦闘を行う場合(自動γ)によるカードの破棄は強制であるため、アドバンテージを失いやすい。 必要なカードが多すぎるため現実的ではないが、鈴仙・優曇華院・イナバ/1弾・アリス・マーガトロイド/1弾・四季映姫・ヤマザナドゥ/1弾・戦操「ドールズウォー」で相手キャラクターが隠密やマナチャージを所持していない限り必ず奪うことが可能となる。 公式Q Aより Q198.「戦闘を行う場合」が条件の効果は、相手キャラクターが防御しなかった場合でも発生しますか? A198.はい、発生します。この時、特に適用タイミングが明示されていない場合は戦闘開始時から戦闘終了時まで適用されます。コメント戦闘を行う相手キャラクターがいない場合、(自動γ)はカードをただ破棄するだけの効果となる。 Q199.「No.491 因幡 てゐ」の自動効果で戦闘開始時に防御キャラクターをこちらの場に移した場合、この攻撃は相手プレイヤーへ与えられますか? A199.はい、戦闘開始時の効果により防御キャラクターが居なくなるため、相手プレイヤーへ与えられます。コメント10/6/23のルールリファレンス改定に伴い、コントロールを奪っても攻撃が通るようになったため若干強化されたと言える。 収録 第七弾 関連 「因幡 てゐ」 因幡 てゐ/1弾 因幡 てゐ/7弾 因幡 てゐ/10弾 因幡 てゐ/13弾 因幡 てゐ/17弾 因幡 てゐ/19弾 術者が「因幡 てゐ」であるスペルカード 脱兎「フラスターエスケープ」 借符「大穴牟遅様の薬」 兎符「開運大紋」 兎符「因幡の素兎」 「エンシェントデューパー」 「因幡 てゐ」を参照するカード 因幡 てゐ/13弾
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《因幡 てゐ》 No.023 Character <第一弾> GRAZE(1)/NODE(3)/COST(2) 種族:妖怪/獣 (自分ターン)(3)(S): 目標の〔相手キャラクター1枚〕をあなたの場に移す。このターンの終了時、この効果であなたの場に移したキャラクターは、本来のプレイヤーの場に戻る。 攻撃力(2)/耐久力(3) 「あなたは今の住処を捨ててこっちに来れば、幸せになれるわー」 (PR.153:「早く早く、こっちだよ!」) Illustration:此方がぜる(PR.153:せとらん) コメント 人間を幸運にする地上の兎。 ただし、プレイヤーの引きには(当たり前だが)影響を及ぼさない。 場のキャラクターのコントロールを奪う能力だが、離反工作と違いキャラクター効果なので対抗策が限られるのが強み。 自分のターンのみだが、相手のブロッカーを消したり攻撃の打点を増やすことも出来る用途の広い能力を持つ。 奪ったキャラクターの制限は「ターン終了時に本来のプレイヤーの場に戻る」という点だけなので、奪ったキャラクターは好き勝手にする事が出来る。そのまま攻撃してしまうのは勿論、「八雲 紫」を奪って八雲 藍/1弾のパンプアップ効果を失わせたり、攻撃し終わったらフランドール・スカーレット/7弾や霊烏路 空/9弾の効果コストにしてしまっても良い。 効果も問題無く使用する事が出来る。相手の冥界に呪符・世界呪符が多く存在する時に八坂 神奈子/5弾を奪えれば相手に大損害を与える事が出来る他、夢子/7弾を奪えればのデメリット付きパンプアップ効果を使用して無理矢理アドバンテージを稼ぎに行く事が出来る。 問題は起動コストで、3コストというのは決して安いコストではない。しかも、コントロールを奪いたいキャラクターがスリープ状態だったりすると大して役に立たないのも泣き所。 そんな泣き所なのだが、逆にこうも考えられる。相手は奪われたくないキャラクターで積極的に攻撃してくる。カウンターデッキならこの情報は案外においしい。 並列してこのキャラクターが場に出たとき、相手がどう対処するかによってかなりの情報を得る事が出来る。上手く使えば、優れたプレッシャー要員として機能するだろう。 ちなみに相手の防御宣言に対抗してこの効果を使うと、戦闘の解決時に防御キャラクターがいないので隠密を持ってるかのように相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えられる。しかし奪ったキャラクターは防御宣言時にすでにスリープ状態となっているので追撃はできない。奪ったキャラクターで攻撃すべきか、こちらのキャラクターの攻撃を通すべきかよく考えよう。 兎符「因幡の素兎」の登場後、それを素早くプレイするための術者として良く採用されている。エラッタこそかかったものの兎符「因幡の素兎」は合計12という高打点をノーコストで展開できるためまだまだ優秀。2枚プレイすればこのカードの打点も含めて人が死ぬのは相変わらずの脅威といえるだろう。2012/03/09のエラッタにより、兎符「因幡の素兎」の戦闘力が5/2→4/1と弱体化した。このカードにっとっては大きな逆風といえる。 離反工作を使われて奪われたキャラクターに使用すると、ターンが終了しても自分の場に残すことができる。本来のプレイヤーとは、そのキャラクターのもともとのコントローラーだからである。 収録 第一弾 Based Starter Arcane Magic Vol.2(PR.153) プロモーションカード 関連 「因幡 てゐ」 因幡 てゐ/1弾 因幡 てゐ/7弾 因幡 てゐ/10弾 因幡 てゐ/13弾 因幡 てゐ/17弾 因幡 てゐ/19弾 術者が「因幡 てゐ」であるスペルカード 脱兎「フラスターエスケープ」 借符「大穴牟遅様の薬」 兎符「開運大紋」 兎符「因幡の素兎」 「エンシェントデューパー」 「因幡 てゐ」を参照するカード 因幡 てゐ/13弾
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※このSSを読むにあたって この小説は銀魂のパロディです。 悪いゆっくりやひどい目にあうゆっくりが出てきます。 それらが気に入らない方は見るのをご遠慮願います。 てゐ魂第2話「物は大切に扱おう。」 さて、てゐ達のシャンハイ捜索網は大通りを歩いていた。 昼のこの時間の割には行き来しているゆっくりが少なく感じる。 だがこれには立派な理由があった。 「おぉ、こっちこっち。」 大通りをきめら丸が我が物顔で歩いているためだ。 ゆっくりたちは馬鹿でかくて異様な外見のきめら丸を見て、脅えて隠れてしまっていた。 「いやぁ、これは快適だね、楽チン楽チン。」 その後ろをてゐ達が続いていく。 正に、きめら丸が先頭の大名行列のようだった。 「・・・・・・。」 その中で一匹異様なオーラを放つゆっくりらんが一匹。 まぁそれはそうだろう。 彼は先ほど上司の触覚ありすに給料半分を言い渡されたのだから。 「いやぁ、かなり落ち込んでるね、君。」 「元気出すんだど~。」 と、そこにてゐとれみりゃが話しかけてくる。 らんは口を全く開かない。 「あんたもあんなアリスに無理して仕える事は無いんじゃない? いっそのこと、やめちゃえばいいのに。」 てゐがらんにそういってみる。 欄は行くをゆっくり横に振った。 「・・・それはダメだてんこ、仕事をやめて無職になったらちぇんに迷惑がかかるてんこ。」 やっとらんが口を開いた。 そして、尻尾を使って帽子の中から一枚の写真を取り出した。 そこに跳ね小耳と二股に分かれた尻尾が特徴のゆっくりちぇんが写っていた。 「なにそれ。」 「らんの奥さんのちぇんだてんこ。 家に変えればらんしゃまーとで迎えてくれる自慢の奥さんだてんこ! そいでもってすりすりしてくれるのだてんこ! ああもう!本当なら今すぐ帰ってすりすりすりすりすりすりすりすり・・・・ ちぇえええええええんっ!」 らんと鼻血をだして大声で叫んだ。 その様子を見ててゐはちょっと引いてしまった。 「・・・あの、人通りが少ないとは言え、街の大通り何だから自重した方が良いんだど・・・。」 れみりゃがらんに忠告する。 その言葉を受けてらんは正気に戻ったようだ。 「す、すまないてんこ・・・。 とにかくらんには愛する家族が居るてんこ。 家族をゆっくりさせるためにも、らんはアリス様の機嫌を損ねて クビになるわけにも仕事をやめるわけにも行かないてんこ!」 らんはてゐにむかってそう言い放った。 「ふぅ~ん、つまりあんたは家族のためにアイツにヘコヘコしてる訳ね。なるほど」 「何だてんこ、馬鹿にしてるつもりかてんこ?」 「ううん、そんなつもりは無いよ、むしろあんたが一寸だけかっこよく見えた。」 「え?」 「誰かのために頑張れるゆっくりはいいゆっくりだよ、うん。」 それだけ言うと、てゐは何も言わなくなった。 「うわぁあああああああああああっ!」 と、その時だった。 てゐたちの前方から、数匹のゆっくりれいむとまりさが凄い勢いで飛んできたのだ。 全員、何か脅えたような顔をしている。 「何だ、いきなり走ってきたゆっくり。」 てんこがゆっくりれいむとまりさを見てそう言った。 「おぉ。何事何事。」 「ぎゃあああああ!化け物~~~~!」 走ってきたまりさとれいむたちはいきなり目の前に現れたきめら丸をみて更に驚愕の悲鳴を上げた。 中には気絶しているゆっくりまで居る。 「おいぃ!?いきなり人のペットど見て気絶するなんで酷すぎませんかねぇ?」 てんこは驚いてゆっくりまりさとれいむにそう話しかけた。 「・・・ゆゆ?その化け物はゆっくりできるの?」 「お前頭悪いな、こいつはゆっくりできるし、変なものは食べない。」 「いやいやいや、さっき思いっきり変なもの食ってたてんこ!」 「おいぃ、お前ら、今の台詞が聞こえたか?」 「聞こえてない。」 「何か言ったの?」 「れいむのログには何も無いよ!」 「初対面な割には妙に息が合ってるてんこ!」 まぁとにかく、害の無い連中だと理解してゆっくりたちは安心したようだ。 「ねぇあんた達、向こうから走ってきたようだけど、何があったのさ?」 てゐ達はゆっくりれいむ達にそう問いかけた。 「そうだよ!れいむ達は向こうの公園で遊んでいたんだよ! そしたらいきなり化け物が現れたんだよ!」 「あんな化け物とゆっくり出来ないんだぜ!だから慌てて逃げてきたんだぜ!」 「れいむ達はもうお家に帰るよ!君たちもゆっくり帰った方がいいよ!」 それだけ言うと、ゆっくりれいむとまりさ達は凄い勢いで向こう側へと走って行ってしまった。 「・・・化け物って、一体何の話だお~?」 「わかんないけど、あたし達には関係ないし、さっさとシャンハイ探しを再開・・・。」 てゐがそういったその時。 きめら丸は突然鼻をひくひくさせた。 「おぉ、このしつこいカスタードの匂いは・・・・。」 ドドドドドドドドドドドドド! きめら丸はゆっくりれいむとまりさが逃げて来た方へと駆け出した。 「おぃい!一体何処に行く気だきめら丸!」 てんこは慌ててカカッときゅうきょとんずらできめら丸を追いかけていく。 「・・・なんできめら丸は駆け出したんだてんこ?」 「・・・嫌な予感がするんだけど・・・。」 「とにかく追いかけてみるど!」 てゐ達も慌ててきめら丸の後を追いかけ始めた。 「・・・ちょっと!ありすをおいてくなんて何てとかいはじゃないのよ!」 触覚ありすだけはスィーでゆっくり移動していたので置いてけぼりにされた。 うぁああああああっ~☆~ きめら丸を追いかけた先にたどり着いたのは大きな公園だった。 その公園は明らかに様子がおかしかった。 「ううううううううううっ・・・・。」 「怖いよ~ゆっくり出来ないよ~・・・・。」 「誰かたすけてぇ・・・・。」 「お、落ち着くんだぜ!」 公園のあちこちからそんな叫びが聞こえてくるのだ。 見ると滑り台の下やトンネル遊具の中でゆっくりたちが震えているのだ。 まるで、何かに脅えているかのように。 ズシン・・・ズシン・・・・。 いや、実際、脅えているのだ。 公園の中心で歩き回る怪物に。 . . ,_ . /7 「l /'.7 ` ヽ, 「 l /^\ ,.へ、_ニン ,ィつry vィ `、` -' '-..,「i _ゝ、-‐──'- 、 Lノ //フ_ ニヾ\\  ̄ ̄ヾ/ , '" `ヽi /// /ゥ c\ \\\ く_γ ; ', ヽ, / / / / ラ rヾヽヽヽヽヽ h'´く,' / /! ハ ハ ! ', ', / / / / /∠ ン、ヾヽヽヽヽ {,}'ヽ.,ll ノ レィ --!、イ レ -、i i/ ,'))入,,/r ァ\,,入( .。レi ヽ、 i (ヒ_] ヒ_ン lハノV ,))))) }ニ,ン´ `ヾ,ニ{ (((′ヽ、' i l ハ '" ,___, "' ! |/i′爻彡"=ニフ ○'゛ミ_ .ノ ,' iヽ iヽ、. ヽ _ン ノイ| l.爻彡ヘ>` __ノハへr、 、rへハ!、__ `<ヘ爻r/ ハ_イレ^r - -- イヽViノ入_,,,.. --ー'''" `\ > < /` ゛'''ー-- 、、、..! ノ . .. . ミi ゝ、 `ヽ、 ヾ `ヽ,、 < > ,.,ノ ,," ∠ i 彡;. . . . ミ | 〉 ノ ゙ヽ ヽ_ ゞ、ゞ∧ヾ ッ∧ィ" _ソ ノ _ノ=´レV`,iヽ!川!三=ミミ,ハ'i ム厶ス /`vヽ\巛《从ヾ ノノッ从 / /´^ / ノ ヽー------一ノ 《 i " `i ! 〉 ``'ー-‐^ー'´_(========) ト、_人_ノ、ノ、ノ' /Y ( )巛 」 r"彡ノノ_,,`tー----一't 丶丿\ /','i'''ノ,, __ノ ヽ 〈ヾt‐''~ ト、 _ノ^ ノ 、,,, ` ヽ ヽ ' ','i'''ヽヽ、 / ` _/ i,ヽノ \ ヽ フ^ ノ 、,, 〉_ ∨ ̄,' ノ"ヾ 〉 ト、 `ー! ノ _/ i,ヽ 〉 !/ レ゙ `ー----レ ∨" ヾノ 「シャンハァアアアアアアアアイッ!」 シャンハイの頭に怪物の身体を持つそれは、公園中に響き渡るほどの鳴き声を上げた。 「・・・てゐさん、あれはなんだど?」 公園にたどり着くなり見つけたそれを見て、れみりゃはてゐにそう問いかけた。 「え~と、取りあえず探してたシャンハイじゃないことを祈りたいね・・・。」 てゐは冷や汗混じりにそう呟いた。 「ああ!あれこそがありすが作った超とかいはなシャンハイよ! その名もシャンハイビースト!全長10メートルの巨大シャンハイよ!」 しかし、後からやってきた触覚ありすはてゐの希望を見事に打ち砕いた。 「何ちゅーシャンハイを作ってるんだお前はぁああああああああああ!」 てゐは怒鳴るように触覚ありすにそういった。 「モンスターとシャンハイの融合はありすの永遠のテーマよ!」 「そんなもん、テーマにするな!もっと穏やかなテーマにしろ!」 「あの~まさかあれを捕まえなくちゃ行けないのかど?」 れみりゃは化け物シャンハイを見てそう呟いた。 「そこまでしなくても良いてんこ、あれはありす様が作ったものだてんこ、 だからアリス様のいう事なら簡単に聞くてんこ。」 と、らんがれみりゃに向かってそう言った。 「ほっ、じゃああの怪物とは戦わなくていいんだどね・・・。」 それを聞いてれみりゃは安心した。 「さあシャンハ~イ!とかいはなありすと一緒におうちに帰りましょうね~。」 触覚ありすがそういってシャンハイに近づいていく。 そして触覚ありすがシャンハイの足元まで来ると、シャンハイはゆっくり右手を触覚ありすの前に差し出した。 どうやら本当に触角ありすの言う事を聞くらしい。 「さあ、おてて繋いでおうちに・・・。」 「シャンハイ。」 ゲシっ! 「オウフ。」 次の瞬間、シャンハイが触覚ありすに差し出した右手は触覚ありすを派手に吹き飛ばした。 触覚ありすは滑り台にぶつかってそのまま下に隠れていたゆっくり達の前に落ちた。 「ぐはあっ・・・・。」 口からカスタードを吐き出す触覚ありす。 「うわあああああ!」 「もう駄目だよ、れいむたちもこの何か微妙にウザイありすのようにされちゃうんだ!」 「お、落ち着け!滑り台から出ようとするな!じっとしてればこの微妙にウザイありすのようにならないぜ!」 滑り台の下から、ぶっ飛ばされたありすを見て叫び声を上げるゆっくり達の声が聞こえてきた。 「うわあああ!全然あのありすの言う事を聞いてないど!!」 「シャンハァ~イ!」 シャンハイは鳴き声を上げて走り出した!てゐ達の方向へ! 「って、こっちに来てるし!」 当然、てゐ達も反対方向に向いて一目散に逃げようとする。 ・・・が。 「シャンハ~イ・・・ジャンプ!」 びょおおおおおおんっ! シャンハイは飛んだ、あの巨体からは考えられない高さを。 ドスウウウンッ! そして、てゐ達の逃走方向に回り込んだのだ。 「嘘おっ!?」 驚きの声を上げるてゐ。 シャンハイはそのまま大きく右手を振りかぶる。 「や、やられるてんこ!」 らんがそう言って恐怖に固まった次の瞬間! 「メガトンパンチ!」 ドガアアアンッ! てゐたちの前に飛び出し、振り下ろされた右手を拳で受け止めたゆっくりがいた! 「ふう、危なかったな、お前これをまともに受けていたら死んでたぞ。」 右手を受け止めた拳をさすりながらてんこはそう呟いた。 「おぉ!さっすが有頂天ゆっくりは格が違うど!」 「あ、あの一撃を受け止めた!?」 らんは攻撃を受け止めたてんこを見て驚きの声を上げる。 「フン、俺はヴァナディール族だからな、このくらいの攻撃は受け止めるしパンチングマシンも100出す。」 そんならんにてんこはそう説明する。 「ヴァ、ヴァナディール族!?このゆっくり、あの黄金の鉄の塊と呼ばれるヴァナディール族てんこ!?」 らんはてんこの姿を見て驚きの声を上げた。 ヴァナディール、 それはこの世界の果てにあるといわれる大地。 そこに住むゆっくりたちはみな、生まれついでの戦闘種族と言われている。 たった一匹でキングベヒンモスをなぎ倒すことが日常のそこのゆっくりにとって、 こんな怪獣など、その辺の犬と変わらない。 「よくやったてんこ!そのままそいつをやっつけて!」 てゐはてんこに向かってそう言った。 「この化け物人形が・・・バラバラに引き裂いてやろうか!」 てんこはそう言って腰にさしてある剣を引き抜いた。 「この緋想天の剣は天と地が合わさり最強に見える! こいつでお前はアワレな骨になる!」 剣を構えシャンハイに突撃するてんこ! 「うぉおおおおおおおおお!ハイスラアッ!」 てんこは高く飛び上がり、緋想天の剣で縦に切りかかろうとした!その時! 「こらあっ!ありすのシャンハイに何をしようとしてるの! 傷なんてつけたら、報酬は払ってやら無いわよ!」 「え!?」 後ろから聞こえてきた声に驚いててゐが振り向いてみると、そこにはボロボロになった触覚ありすの姿があった。 いや、今のてゐにとって問題なのはそいつが口走った言葉だった。 報酬ゼロ!?ちょっとそれは不味い! 「てんこちょっとタンマ!攻撃中止!中止!」 「おいぃ!?いきなり何を言ってる>てゐ!」 いきなりてゐにそう言われて慌てててゐの方を振り向いてしまったてんこ。 「シャンハ~イ!」 ドガシイッ! それがシャンハイにとって絶好の攻撃機会だったのは言うまでも無い。 「おぃいいいいいいいいいいいっ!」 なぎ払いをまともに食らい、てんこは遥か彼方に吹き飛ばされた。 「おぉ!?まずいまずい!」 それを見たきめら丸は、慌てててんこを追って公園の外に駆け出してしまった。 「・・・あ、しまった。」 「しまったじゃないんだどぉおおおおお!あれいくら何でも無事じゃすまないんじゃないか!?」 「大丈夫じゃないかな?てんこはM気質だし。」 「Mとかそういう前にてんこがしんじゃうんだどぉおおおおお!」 そんなやり取りをシャンハイの目の前で繰り広げる2匹。 「シャンハ~イ!」 ゴォアアアアアアアアアアッ! そんなてゐ達に向かってシャンハイは炎を吐きつけてきた。 てぬとれみりゃは大きくバックジャンプしてそれをかわす。 「うわ、これは不味い・・・仕方ない!」 てぬは耳で地面の砂を器用に救い上げると、それをシャンハイの顔に投げつけた! 「それっ!」 ざあっ! 砂が目に入ってに視界を奪われ、シャンハイはてゐたちを見失ってしまう。 「いまだっ!」 「三十六計逃げるにしかずだどぉ!」 「わかってるてんこ!」 そのすきに、3匹のゆっくりは一目散に逃げ出した! 「シャンハイ!ありすの事がわからないの!」 触覚ありすだけは懲りずにシャンハイに呼びかけている。 「あんたも逃げるんだど!!」 そういってれみりゃは触覚ありすの首元を咥え、そのまま後ろ向きの姿勢で逃げ始めた! 「あぁ~!ちょっと引きずってる!胴体地面擦ってる!あいだだだだだだだ! ちょっとやめなさい!胴無しのいなかものが!」 ・・・まぁ、胴無しのゆっくりが胴付きのゆっくりを引っ張ればどうやってもどこかを引きずる事になる訳で。 「ひょ、ひょっとはもごもごもごもご!」 ・・・あ~口が動かせないので何を言ってるのか解りませんが、 れみりゃは「ちょッとは黙っているんだど!」と言っています。 「取りあえず、あの遊具の中に隠れるよ!」 てゐたちは公園のベンチの下に身を隠した。 暫くしてシャンハイの目に入った砂も取れたようだ。 見失ったてゐ達を探して公園中を歩き回っている。 「はぁ、こりゃ参ったねえ。」 てゐはベンチの下からシャンハイの様子を見ている。 そして、触角ありすの方を向いてこう問いかける。 「あのさ、さっき言ってた事だけどマジであれを攻撃しちゃ駄目なの?」 「当たり前よ!あれを作るのに幾等かかったと思ってるの! 傷つけたら承知しないわよ!」 どうやら触覚ありすは本気で言っているらしい。 これは参ったな、てゐは頭を抱えてそう思った。 「・・・れみりゃ、取りあえずあんたが外に出て囮になってくれる? 私はその隙にあいつを捕まえる落とし穴を作るから。」 「ちょ、ちょっと待つんだど!それって一体どれ位囮になってれば良いんだど!」 「・・・3時間くらい?」 「そんなに逃げられないんだどぉ~!」 「でも、傷つけちゃいけないって言うしなぁ・・・。」 本当にどうしたものか、 てゐが悩んでいたその時。 「わっかる~わかるよ~、今日はらんしゃまの好きないなり寿司なんだよ~。」 公園の入り口の方から変な歌が響き渡った。 「・・・?」 何だと思って入り口の方を見てみるてゐたち。 そこにいたのは猫耳と二股尻尾が特徴的な胴なしゆっくりちぇんだった。 買い物帰りらしく、尻尾に買い物籠をぶら下げているそのちぇんは公園の中に入ろうとしていた。 「・・・・!あれは!」 何故かそのゆっくりを見てらんは顔を真っ青にした。 「ちょっとそこのゆっくり!今公園に入ったら危ないよ!」 てゐは慌てて入り口のちぇんに呼びかける。 しかし、声はちぇんの耳には届かなかったらしい。 「ちっかみちだよ~!」 ちぇんはそのまま公園の中には行ってしまった。 「シャンハァ~イ!」 シャンハイは公園の中に入ってきたちぇんの存在に気づくと、そのままちぇんに襲い掛かった! 「!!!な、なにあれぇ~!」 ちぇんはシャンハイをみて恐怖に襲われる! 身体が硬直して、動くことが出来ない! 「マズイど、あのままでは!」 れみりゃもてゐもちぇんを助けるためにベンチの下から飛び出そうとする。 しかし、二匹よりも早くベンチの下から飛び出した存在がいた。 「ちぇえええええええええええんっ!」 らんは叫びながらちぇんの元まで飛んでいく! らんがちぇんの元に飛びつくのと、シャンハイが攻撃を仕掛けるのはほぼ同時だった。 ゴァアアアアアッ! シャンハイが吐き出した炎がちぇんとらんに襲い掛かる! 「うわあああああああっ!」 吹き飛び、地面を2、3回バウンドする2匹のゆっくり。 ・・・ちぇんのほうは傷一つ着いていなかった。 何故ならシャンハイの吐き出した炎も、地面をバウンドした衝撃も、全部らんが受け止めたからだ。 「・・・ら、らんしゃま!何でここに居るんですか!?」 「ち、ちぇん、お前こそなんでこんな所にいるてんこ!?」 「夕食の買い物帰りだったんだよ!この公園は近道になるからいつも利用して・・・!」 ・・・ここまでの会話を聞いていればわかると思うが、このちぇんはらんの奥さんだったのだ。 先ほど物凄い勢いで飛び出した理由はこれでわかっただろう。 「シャンハ~イ!」 そんな二人にシャンハイはゆっくりと近づいてくる。 「ちぇん!お前だけでも逃げるてんこ!」 「そんな!らんしゃまも逃げるんだよ!」 「らんはアイツを引き付ける!お前は急いで逃げるんだてんこ!」 「わからないよ~!だったらちぇんが囮になるかららんしゃまが逃げるんだよ~!」 「そういうわけには行かないてんこ!」 「シャンハーイ!」 「!?」 二人でそんなやり取りを繰り広げているうちにシャンハイはもう2匹の目前まで迫ってきていた。 「くっ!」 覚悟を決め、ちぇんを庇うように体勢を整えるらん! 「しゃんは~い!」 シャンハイがらんに向かって右手を振り下ろそうとしたその時! 「ハイ!そこまで!」 バババババババババババババババババ! シャンハイに向かって無数の何かが飛んできた! ドドドドドドドドドドドドドドドド! 「しゃ、しゃんはい!?」 シャンハイはその無数の何かを横からまともに食らい、2mほど真横に吹っ飛んだ! その突然飛んできたものを見て、らんはこう呟いた。 「・・・人参?」 そう、それは人参の形をした変な弾だったのだ。 そして、らんとちぇんの前に一匹のゆっくりが舞い降りる。 「ふう、まったく無茶しすぎだよ、あんた。」 てゐはそう言ってにやりと笑みを浮かべた。 てゐの右耳と左耳にはいつの間にか数枚のカードが握られている。 「そ、そのカードってもしかしてスペルカード?」 らんはカードを見てそう呟いた。 スペルカード それはある地方に伝わる遊びをヒントにゆっくり達が生み出した『ゆっくり専用兵器』 ゆっくりが持つゆっくりオーラというものをカードを通して弾幕と呼ばれるオーラ弾に変換、 放出する兵器! かつてはゆっくり同士の争いで使用され、現在は特殊なゆっくり以外所持することすら禁止されている兵器である。 ちなみにてゐは特殊なゆっくりじゃないので所持自体違法行為である。 「これのことは黙っててね。」 てゐはらんにそう念押しした。 てゐはらんの言葉を無視してじっとシャンハイを見つめる。 「しゃ、しゃん・・・はい?」 シャンハイはその視線を外せずに居た。 そのゆっくりが放つ、あまりの気迫におされて。 「お二人さんはこっちに避難するんだど~。」 その間にれみりゃがらんとちぇんを避難させる。 二匹が安全なところに避難したのを見計らって、てゐは動き出した。 「そんじゃ、いきますか!」 そういっててぬはシャンハイに向かって一直線に飛び出した! 「シャンハ~イ!」 シャンハイは突っ込んできたてゐに向けて炎を吐き出した! てゐはそれでもかまわず炎につっこむ! 暫くして、シャンハイは炎を吐くのをやめる。 「シャンハイ?」 しかし、炎が収まった瞬間、シャンハイは驚きの声を上げる。 てゐの姿が何処にも無かったからだ。 少なくとも、消し炭が転がっていなくてはおかしい。 シャンハイは慌てててゐの姿を探し始める。 「・・・?」 暫くしてシャンハイは気づき始める。 後ろの尻尾の違和感に。 「シャンハイ!」 「ファ。」 てゐは炎と股下を潜り抜け、尻尾に飛びついて噛み付いていた! シャンハイは怒って尻尾を振り回す! てゐは落ちるものかと尻尾に必死に噛み付き続ける! 「こらぁ!ありすのシャンハイに傷を着けたら駄目っていったのきこぇなかったのおおおおおおおお!?」 と、てゐに向かって触覚ありすが怒鳴りかける。 しかし、てゐは触角ありすの言葉を無視してシャンハイの尻尾にしがみついている。 「ちょっとぉおお!ありすの言葉を無視してるんじゃないわよぉおおおおお!」 自分の言葉を無視しているてゐに怒りを覚えた触角ありすはベンチの下から飛び出してシャンハイの方に向かう! 「シャンハ~イ!」 ブオンッ! と、その時シャンハイの尻尾からてゐが勢い良く吹き飛ばされた! てゐはそのまま触覚ありすに向かって飛んでいく! 「あらよっとぉ!」 「ゆ!?」 ドガアッ! てゐは触角ありすの顔面にしっかり着地した! 「ゆがっ・・・・!」 触角ありすは傷口が開いたのかデコからまたカスタードを噴き出しながら倒れこむ。 一方てゐは触角ありすを足場に勢い良くシャンハイの真上まで飛び上がった! 「取りあえず・・・。」 てゐは右耳に持っていたスペルカードをそのままシャンハイに向けて投げつけた! カードはシャンハイの目前まで飛んでいく!! 「人形なら人形らしく、使わないときは空気を抜かれて押し入れの奥で保管されてろっ!」 てゐがそういうと同時に、デコに貼り付けられたスペルカードが激しく輝く! 脱兎「フラスターエスケープ!」 ズガアアアアアアアアアアッ! カードから、赤い弾幕が発射される! シャンハイはその目前で放たれた弾幕を、全部顔面で受け止めてしまった! 弾幕の衝撃でシャンハイの頭の大半が砕け散る! 「しゃ・・・シャンハイ・・・・。」 頭を吹き飛ばされたシャンハイは、そのまま倒れこみ、機能停止してしまった。 すたっと着地したてゐは一言。 「・・・あ~あ、結局只働きか、残念だね。」 そう呟きながら髪の毛の中にスペルカードをしまいこむてゐの顔は、ちっとも残念そうではなかったりする。 「何だ、戻って来たら全て終わっていた感。」 と、てゐの後ろからそんな声が聞こえる。 振り向いてみると、きめら丸に載ったてんこの姿がそこにあった。 「おお、てんこも戻ってきたんだど!」 「飛ばされてきゅうきょとんずらで戻ってきたがとき既に遅かった。」 レミリアもピョンピョンと凄い勢いでてゐたちの元に飛んでくる。 と、ついでにちぇんがらんの後ろに隠れるようにてゐたちの下へと寄ってきた。 「ん?どうしたの?」 「・・・あ、あの、らんしゃまを助けていただいてありがとうだよ!」 「イヤイヤ、あたしは勝手にこいつを倒しただけだからね、 それより、らんの心配をしたほうがいいんじゃないの?」 てゐは右耳でらんを指しながらそう言った。 らんはあちこちにやけどや傷を負っていたのだ。 「あ!らんしゃま大丈夫?」 「わたしは大丈夫だてんこ、ちぇんの方こそ怪我は無いかてんこ?」 「らんしゃまのおかげで何処も痛くないよ。」 「そうか、良かった。」 「ところでれみりゃ、お前やっぱり地味な活躍だったな?」 「・・・!」 「確かに、あの二人を避難させただけで実際にあれと戦ったのは私だしね。」 「・・・!地味で悪かったど!でもああいう気配りはかりしゅま溢れるれみりゃにしか出来ないんだど~!」 「・・・カリスマ?」 「てんこ、あいつのカリスマは後ろにかっこ笑いかっこ閉じが付くんだよ。 早苗さんがフルーツ(笑)と呼ばれるのと同じなんだ。」 「なるほど。」 「それはどういう意味だど~!」 なんだか、すっかり場が和やかムードになっている。 しかし、すぐにそんなムードはぶち壊された。 「・・・あんたら、何そんなに笑ってるのよ!」 ・・・触覚ありすの事をすっかり忘れていたからだ。 顔面に果てゐが踏み台にしたときに出来たゆっくりの足型が付いてるし、 デコからはカスタードクリームが止めど無く溢れている。 触覚ありすは動かなくなったシャンハイによろよろと近づいていく。 「ああ、わたしの超とかいはなシャンハイがこんな無残な姿に・・・。」 暫く嘆いた後、触覚ありすはてゐの方をきっと睨みつけた。 「何てことしてくれるのよ!ありすはシャンハイを傷つけちゃ駄目だって言ったと思うけど!」 そう言って凄い勢いでてゐに近寄ってくる。 「あ~、でも私が何もしなかったらあのちぇんが酷い目にあってたし・・・・。」 てゐはそう言ってちぇんのほうに視線をずらす。 「あんな胴無しのとろくさそうなちぇんなんてどうでもいいでしょ!それよりシャンハイよ!」 ピクン! 触覚ありすの言葉にらんが反応する。 「ありすのシャンハイを弁償しなさい!出来なかったらスライスよ!」 「あ~結構無茶なこと言うねえ。」 「言われたところで簡単に出来ることじゃないんだど・・・。」 「いいからさっさと・・・。」 「・・・アリス様。」 その時、触覚ありすの言葉を遮るようにらんがありすの前に立ちはだかった! 「あ!お前も!元はといえばお前がこんな万屋を紹介したから・・・。」 頭に血が上ってる触覚ありすはもう誰にでも八つ当たりがしたいようだ。 「・・・だてんこ・・・。」 そんな触覚ありすに向かってらんがそう呟く。 「・・・ん?」 良く聞こえなかった触覚ありす。 と、そこでいきなりらんが飛び上がった! 「ちぇんが怪我したのはお前の所為だてんこ~!」 バッチーン! 触覚ありすの顔の高さまで飛び上がったらんはそのまま身体を一回転させて ありすの顔面に尻尾アタックをお見舞いした! 「ぐはあっ!?」 そのまま仰向けに倒れるありす。 ゲシ!ゲシ!ゲシっ! 続けざまにらんはありすの顔の上に乗っかり、そのまま体重をかけて触覚ありすの顔を踏んづける! 「お前のシャンハイの所為でちぇんは怪我しかけたんだぞ!謝れ!ちぇんに謝れ~!」 「ぐはっ!ちょ、こら!やめなさい!私は・・・・。」 触覚ありすが何を言ってもかまわずらんは顔面を踏み続ける! ・・・5分ほど踏み続けた後、らんはやっと地面に着地した。 ・・・触覚ありすの顔は丁度らんの足の部分の形にひしゃげていた。 人間なら死亡物だが、一応ゆっくりなのでかろうじて生きている。 「おぉ、グロイグロイ・・・。」 きめら丸がそんな事言いながら触角ありすを食べようとしているのでてんこが必死で止めた。 「うわぁ、ずいぶんと派手にやっちゃったけど、これで良かったの? 絶対クビになるよ?」 てゐがらんにそう問いかける。 らんは何とも清々しい顔をしてこう言った。 「良いんだてんこ、らんはちぇんのために頑張ってるてんこ、 だから、ちぇんに酷い事言って謝りもしないありすの所には居たくないてんこ!」 「わかるよ~らんしゃまはちぇんのこと大切に思ってくれてるんだよ~。」 「・・・ま、あんたが良いと思ってるんなら私は別にかまわないけどね。」 何とも中の宵に引きを見ててゐは笑いながらそう言った。 「・・・う~?このありすの腕から変な音が出てるど~?」 と、その時れみりゃがそんな事を言った。 「え?どういう事?」 何だと思っててゐがありすの腕を見てみる。 腕には銀色のブレスレッドがはめてあって、良く耳を澄ましてみると、そこからピコン、ピコン・・・と音がする。 そうこうしている内に公園の出入り口からパトカースィーのサイレンが聞こえてきた。 見ると、入り口の方に警官の格好をした胴付きのゆっくりパチュリーとこぁが集まってきている。 「何だ今更来たのか警察、もうシャンハイはてゐが粉々にした。」 「・・・ちょっと待って、何かあいつらシャンハイじゃなくてこっちを見ていない?」 てゐの言うとおり、公園の入り口に立っているこぁとパチュリーは じっとてゐの方を見て話し合っていた。 「パチュリー様!公園の中心でありす様が倒れているのを発見しました!」 「むきゅ!言われなくても解るわよ。」 「酷い暴行の後が見られます!犯人は・・・・。」 「どうみてもありすの周りにいる胴無しどもでしょ・・・こぁ!」 「ハイ!あの胴無しゆっくりをゆっくり捕まえます!」 そういって胴付きこぁがゆっくり捕獲用の透明な箱を構える。 どう見てもてゐを捕まえる気満々だ。 「え?ど、どういう事?」 てゐは訳が解らず混乱する。 「・・・そういえば一つ思い出したてんこ。 アリス様のような重役のゆっくりは腕に緊急連絡用に腕輪をつけて外出するてんこ。 もし、アリス様に危険が及べば即座に警察に連絡が入るてんこ!」 つまり、あの警察達の目的は触覚ありすに危害を加えた犯人を逮捕することである・・・。 勿論、その犯人はてゐ達である。 「ちょ!何でそんな大事なことを言わなかったのさ!」 「ごめんてんこ!頭に血が上ってすっかりその事を忘れていたてんこ!」 「確保~!」 「わぁあああああ!警察がこっちになだれ込んできたど~!」 「ここは捕まる前にカカカッとトンズラするべきそうすべき!」 「おお、大混乱大混乱。」 ・・・公園は大量に突入した警察によって混沌の中心へと変貌したのであった。 『後先考えなかった結果がこれだよ!』 第2話終わり 第3話に続く この時点で胴付きと胴無しの格差問題が浮き彫りになってきたな -- 名無しさん (2011-02-05 13 43 25) 名前 コメント
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ハイハイ、またこの劇場に来てくださるとは お客さんも案外物好きですね。 いや、ゆっくり好きと、言ったほうが良いのかね? 今回の話も一癖あるゆっくりがでてきます。 しかも、この物語の主役と深い関係に当たるゆっくり、 これで一波乱起こらないなんて、何かの冗談でございましょう。 さて、例によってここで一つ忠告を。 この話は銀魂のパロディでございます。 ロクでもないゆっくりが出て来たり、 ゆっくりがひどい目に合うこともあります。 それらが気に入らない方は席をお立ちになってください、 全て受け入れると言う方はここで座って物語をどうぞ! では、てゐ魂の始まり、始まり! てゐ魂 第3話「だからニートは二次設定だと言っている稀ガス!」 「ちょっと!いい加減家賃を払え!もう半年も滞納してんじゃないかい!」 スナック封魔録の二階にある万屋てゐ! その出入り口の前で怒鳴っている緑髪と三角帽子が特徴の胴なしゆっくり、 彼女こそがスナック封魔録のママさん、「みま」である。 顔に刻まれたその皺は、ゆぶき町四天王の貫禄をかもし出している。 「~~~。」 と、そこで扉を開けててゐがひょこッと顔を出した。 寝起きなので、寝惚けなまこだし、非常に酷い寝癖だ、 てゐが何度かお辞儀をすると、髪の毛からチャリン、チャリン、と何かが零れ落ちた。 「……それじゃ。」 てゐはぴしゃりと扉を閉める。 跡に残されたのは、みまとその目の前に落ちている300円 てゐが髪の毛から落とした300円だ。 「300円で何しろって言うのさ~!」 みまは扉をぶち破って部屋に戻ってもうひと眠りしようとしていたてゐに体当たりをかました。 そのまま玄関前まで引きずり出して口論を始める。 「300円あれば星蓮船の体験版が買えるじゃん!」 「何処で買えと言うんだい!?もう博霊例大祭は終わってるよ!?」 「夏コミで買うとか。」 「本編出てるだろうがぁああああああああああ!」 朝っぱらからギャーギャー喚くゆっくりが二匹。 その様子を、今日も今日とで通勤に来ていたれみりゃが下から見ていた。 「…何やってるんだど、てゐさんは…。」 上で騒いでいる様子を見たれみりゃは深いため息をついた。 「…あの馬鹿ウサギ、ぜんぜん懲りてないわね~。今度滞納したら事務所追い出すってみまさん言ってたのに。」 そういいながらスナック封魔録の掃除をしている胴なしゆっくりの名はことひめ。 ちょい役なので、説明省略。「ちょ、酷い。」 「まぁ、あんないい加減な駄目ウサギに家賃きっちり払えなんて言うのが土台無理な話なんだど。 ッて言うか、れみりゃにもいい加減給料払って欲しいんだど……。」 「え?あいつあんた達にも給料払ってないの?」 「この間、てんこが「何で私の給料が桃なのか?」とか言って愚痴ってたど・・・。」 「・・・あんた達、絶対再就職考えたほうが良いって。」 「とにかくいい加減家賃払いな!?」 「払え痛くても払えないよ!ウチにはもうちくわと30点しかない!どうだ参ったか!」 「参ってるのはあんたの方じゃないのかい!?つか30点!?」 と、まぁこんな感じで上でも下でも色々と会話が繰り広げられていたスナック封魔録、 と、突然聞こえてきた、一匹のゆっくりの声。 「う、うわぁ!?ゆっくり退いてねぇええええ!」 「え!?ええぇ!?」 「な、何、いきなり何!?」 ドガアッ!? 「!?」 「な、何の音だい!?」 一回の方から聞こえてきた轟音に、てゐとみまもビックリする。 「おいぃ!?いきなり聞こえてきた轟音にきゅうきょカカッと駆けつけた!」 玄関廊下の奥からそう言っててんこも駆けつけてくる。 勿論、後ろにきめら丸も居る。 とにかく、何が起こったのか確認するため、てゐ達はすぐに階段を下りて一回へと向かった。 「あ、あわわわわ・・・・。」 「び、ビックリした、ビックリしたど!」 万屋横の階段を下りて、一階の店先まで降り立てゐたちが目撃した物は、凄惨な光景だった。 スナック封魔録の店先に、スィーが煙を上げてつっこんでいたのだ、 その傍には腰を抜かしているれみりゃとことひめ、 そして、ボロボロになった一匹のまりさが転がっていた。 「あぁ~!店がえらい事になってるじゃないか!」 みまはスィーがつっこんだ所為で無茶苦茶になった店先を見て悲鳴を上げている。 「れみりゃ、何があったの、これ!?」 てゐがれみりゃにそう問いかける。 「そ、そのまりさがスィーの操縦を誤って店に突っ込んできたんだどぉ~・・・・。」 れみりゃは完全にビビった様子でボロボロになっているまりさの方を羽で指差した。 そのまりさに向かって怒鳴りかけているゆっくりがいる。 「あんた!これから店を開ける準備をしなくちゃいけないのに、どうしてくれるのさ! 弁償だね!今からこの口座に10万円ほど振り込んできな!」 ことひめだ。 ことひめはボロボロまりさに向かってそう怒鳴りかけると、なにやら紙切れをまりさに突きつけている。 「怪我人に向かって何してるのさ、あんた。」 と、凄い剣幕で怒鳴りかけていることひめに向かって体当たりを繰り出すみま。 みまはすぐにまりさの身体をしげしげと見つめて、こう言った。 「こりゃあすぐに病院に担ぎ込んだ方が良いね、誰か救急スィーを読んできな!」 みまはてゐ達に向かってそう指示を出す。 一番最初に行動に移したのはてんこだった。 「よし、私がカカッと病院まで行ってくる!」 そう言っててんこはトンズラの構えに写る。 「あのさ、そんな事するより、普通に電話した方が早いから。」 てゐはそんなてんこにツッコミを入れた。 「う、うう……。」 と、そこでボロボロまりさが立ち上がる、 「あ、ちょっと!救急車がすぐに来るから大人しく……。」 みまの忠告も聞かず、まりさはてゐ達にズリズリと這いより寄って行く。 「ちょ、何かズリズリ寄られると気持ち悪いんだけど。」 ちょっとドン引きしながらてゐはまりさにそう話しかける。 そんなてゐに対してまりさがようやく口を開く。 「う、あ、あんたに頼みがあるんだぜ…。」 そういって帽子がパカッと開く。 帽子の下から、小さな小包が出てきた。 「こ、これをまりさの代わりにかわいいれいむのお家に届けて欲しいんだぜ…。」 「は?」 「ま、まりさは、飛脚のお仕事をしてるんだぜ…けど、まさかこんなドジをするとは思わなかったぜ。」 飛脚? 言われててゐは店先に突っ込んだスィーを見てみた。 見るとスィーの横に運の文字か刻まれてるし、運ぶ途中だった荷物も散らばっている。 どうやらこのまりさが言ってるのは本当の事のようだ。 「た、頼むぜ、こいつは正午までには絶対届けなくちゃ行けないんだぜ。 届けられなかったらまりさはクビだ、だから……。」 「ちょ、い、いきなりそんな事言われても……。」 「た、頼んだぜ……。」 そこで、まりさはばたりと倒れこむ、どうやら気絶したようだ。 倒れた弾みで頭の上に乗っていた小包が地面に転げ落ちる、それをてんこが拾い上げた。 「……え、エートォ。」 「おいぃ?いぇゐ、これは面倒なことになりそうな予感がするのだが?」 「ど、どうするんだど、てゐさん……。」 てゐ、れみりゃ、てんこの3匹のゆっくりはお互いに顔を見合わせた。 ~☆~ 「…えーと、とりあえず、ここであってる…よね。」 「多分、間違いないと思うど。」 ……結局、小包をかわいいれいむのおうちに届けることになったてゐ達。 かわいいれいむのおうちはゆっくりの国の中でも有名な建物、すぐにその場所にたどり着くことは出来た。 「随分、でかい建物だな。」 てんこが目の前にある建物を見てそう感想を漏らす。 巨大な門と塀で囲まれたその建物は本当に巨大な建物だった。 ……が、まぁなんて言うか、そのデザインはおうちなんて呼ばれている事に違和感を感じさせないデザインをしていた。 一言で言えば、何かやたらと可愛らしい装飾と色合いをしているのだ、 まるで、リカちゃんハウスのような。 「はぁ、何でこんなところまで荷物を届けなくちゃいけないんだか。」 てゐはそういって髪の中から小さな小包を取り出した。 小包を見つめて、ため息をつく。 「……愚痴ってもしょうがないし、とりあえず用件を済ませますか。」 てゐは門の前の地面に取り付けられている大きなスイッチの上に飛び乗った。 このスイッチはゆっくり用のインターホンである。 プニ~。 インターホンというにはちょっと間の抜けた音があたりに響き渡る。 暫くして、巨大な門が少し開いて中から一人の胴付きゆっくりが出てきた。 r'ア'"`ヽ.,_ _,,..-=-、 _,. -rァ i7 ;>''"´  ̄ ̄`"''<´ !( r! / ヽ /i' ^Y ; i /i i ; ; Y (_ ./i i /!--/ | ;ハ_!_ i i i r'ヽ. く L__ハ/(ヒ_] レ' ヒ_ン );ハ ハ |_,ゝ ヽヘ「7"" ,___, ""レ7´)/ iヽ; ii´`とン' ´`ヽ!,人 ヽ _ン 7_/'´' ! i !ヽ.,_//」 、_,ノ ノ>.、、,___, _,,.イ !、__!7ノ__. レ' i ゝ-ァ'/ /)_iヽ/ /(/ゝ、.,_ノ  ̄「iー-、 ノ〈) ` / ソ^ヽ、/」 _r' _/ /」 |つ 「あら?胴無しのゆっくりがこのかわいいれいむに何の用?」 現れたのは、巫女服を着た胴付きのれいむだった。 ぶっちゃけ、かわいいれいむというのは、身体がついたれいむ族の総称である。 彼女達の殆どはゆっくりの国の重役についているエリートであり、 目の前のリカちゃんハウスも外見に反して重要な建物である。 「…あ~あんたがかわいいれいむ?ちょっと物を届けに来たんだけど。」 「ちょ、かわいいれいむは一応この国の偉い人達何だからそんな態度はどうなのかと思うど!」 かなり無礼な態度で話しかけたてゐにれみりゃが慌ててフォローを入れる。 「……何、このかわいいれいむ達に向かってその口調は無いんじゃないの?馬鹿なの?死ぬの?」 かわいいれいむは不快な態度をしつこいくらいなまでに表現した。 「とりあえず、これ受け取って欲しいんだけど。」 そんな不快な表情のかわいいれいむに向かっててゐは両耳に挟んで小包を差し出した。 「なに、その怪しい小包!そんなあからさまに怪しい物は受け取れないね!」 かわいいれいむはその小包を拒否した。 が、用件を済ませてとっととおうちに帰りたいてゐとしてはここで引く訳には行かない。 「まぁまぁ、受け取って!中身はあんた達の好きなあまあまかもしれないよ!」 「あまあまと言えばれいむたちが素直に受け取ると思ってるの!?馬鹿なの!?死ぬの!?」 「さっきから馬鹿なの死ぬの言いすぎだよ!良いから受け取れって!」 「しつこい!」 バシイッ! かわいいれいむは小包を払いのけた! 小包が両耳からはずれて、空中を舞う、 『あ。』 てゐ達は思わず声を上げて、小包の行方を目で追いかける。 それは、かわいいれいむのおうちの塀の中に入り込む、 その次の瞬間・・・。 ドガァアアアアンッ! 派手な爆発と共に、かわいいれいむのおうちの一角が吹き飛んだ。 「え?」 「ど?」 「おいいいいいぃ!?」 突然の事に、呆然とするしかない、てゐたち。 「か、かわいいでぃぶのおおうぢがぁああああああああああ!?」 その横で、かわいいれいむが凄い絶叫を上げた。 「…あ、よ、用件も済ませたし、私達も帰ろっか。」 「りょ、了解だど。」 「ミステリーを残すために騒ぐかわいいれいむを他所に私達はそっと立ち去った。」 そういってコソコソと逃げ出すてゐ達。 かわいいれいむはそんなてゐ達をキッと睨みつけた。 「そこのゆっくり達、れいむ達のゆっくりプレイスを爆破しておいて・・・。」 __ _____ ______ , _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ 、 'r´=─- -─=ヽ、ン、 ,'= iゝ、イ人レ/_ルヽ=', i 十 十 i イ i (ヒ_] ヒ_ン ).ヽイ i | レリイi/// ,___, ///| .|、i .|| !Y!. ヽ _ン 「 !ノ i | L.',. L」 ノ| .| | ||ヽ、 ,イ| ||イ| / レ ル`rー--─ ´ルレ レ´ γ´⌒´-−ヾvーヽ⌒ヽ /⌒ ィ `i´ ); `ヽ / ノ^ 、___¥__人 | ! ,,,ノ爻\_ _人 ノr;^ ) ( _ \ヘ、,, __,+、__rノ/ / ヽ_ \ )ゝ、__,+、_ア〃 / ヽ、___ ヽ.=┬─┬〈 ソ、 〈J .〉、| 香 |, |ヽ-´ /"" | 霖 | | レ | 堂 | リ / ノ|__| | | ,, ソ ヽ ) .,ゝ ) イ ヽ ノ y `レl 〈´ リ / ノ | | l / l;; | 〉 〈 〉 | / | (_ヽ \、 (。mnノ `ヽnm 「ただで帰れると思ってるんじゃねえだろうな!」 説明しよう! かわいいれいむの怒りが有頂天に達したとき、かわいいれいむは腋巫女服に隠された全身ガチムチ筋肉ボディを露にするのだ! 勿論、これに狙われたゆっくりはアーっ!!!な目に合うのだ! 「お前ら!出て来い!」 「ああん!あんかけチャーハン!!!!!」 マッチョボディのかわいいれいむは仲間を呼んだ! かわいいれいむB、C、D・・・とにかく沢山現れた! 勿論全員筋肉だ! 「うわぁあああああああああ!」 大量に現れたマッチョれいむに脅えて逃げ出すてゐ達! 「逃がすかぁ!」 かわいいれいむ・・・いや、もうガチムチれいむがてゐたちを追いかける! そして、先頭を切っていたガチムチれいむの腕が伸びる! ガシッ! ガチムチれいむの腕はてんこの腕を掴んだ! 「おいいいいいいぃ!?ちょ、これは洒落になってないでしょ!」 腕をつかまれて叫ぶてんこ。 「さらばてんこ!お前の尻の穴の犠牲は無駄にしない!」 「だど!」 てゐとれみりゃはてんこを見捨てて逃げようとする! 早い!この判断の速さは正に神業級! ガシイッ! しかし、てゐたちの逃げ足より、てんこがれみりゃの羽を掴むのが早かった! 「!?」 羽を捕まれて身動きが取れなくなったれみりゃは、とっさに目前のてゐの耳にかみついた! 「あだぁ!?」 ガチムチれいむがてんこの腕を掴み、てんこがれみりゃの羽を掴み、れみりゃがてゐの耳に噛み付く。 「おいぃ、パーティが仲間を見捨てて逃げるなんて卑怯にも程があるでしょう?」 「むむむ!むむむむむむむむ!(いたい、むちゃくちゃ痛いど!)」 「私はもっと痛い!二人とも、地獄には自分達だけで行きなさいって!」 「そうは行かない!地獄に落ちるなら全員で行くべきそうすべき!」 醜い争いを繰り広げるてゐとてんこに、羽を引っ張られて痛がるれみりゃ。 「お前ら!今すぐその場でパンツレスリングの刑だ!」 てんこの腕を掴んでいるマッスルれいむとは別のマッスルれいむ達がてゐ達に真っ直ぐ向かってくる! あっという間にてゐ達を囲むマッスルれいむ達。 このままではてゐ達は強制パンツレスリングをさせられてしまう! てんこはとにかく、てゐとれみりゃはどうやってパンツレスリングをするのか気になるけど! 「ちょっと。」 と、その時、一匹の胴つきゆっくりがマッスルれいむ達に話しかけてきた。 虚無僧のような格好の所為で種族がわからないが、声はこれでもかと言うほど透き通っている。 「何だ!これかられいむ達はパンツレスリングを…。」 「たかがゆっくり3匹にそんな大勢でパンツレスリング?大人気ないったらないわね。」 怒鳴りつけてきたマッスルれいむに対してクスクスと上品に笑う虚無僧ゆっくり。 マッスルれいむは小ばかにされたようなムカつく気分に襲われた。 「てめえ…何笑ってやがる!」 どすうっ! マッスルれいむは怒りに任せて虚無僧ゆっくりの胴体部にボディブローを叩き込む! 虚無僧ゆっくりは身体をくの字に折り曲げた。 「全く、そういう行動が大人気ないって言ってるでしょうが。」 …が、虚無僧ゆっくりはうめく様子も無くそう呟いた。 そして、次の瞬間…。 何と、虚無僧ゆっくりの頭と身体が離れた。 「え!?」 いくら何でも、身体と頭を分離できるゆっくりなんてものはこの世界にいない、 一体何が起こったのか、マッスルれいむは思わず驚きの声を上げる。 「あ~義体が壊れちゃったじゃない、これ高いのよ。」 分離した虚無僧ゆっくりの頭が、崩れ落ちた胴体の方を見てそう呟いた。 胴体はあちこちで煙と火花を上げている。 この胴体は、胴なしゆっくりが胴体代わりに使う機械仕掛の身体・・・通称、義体だったのだ。 「逃がすかあっ!」 目の前で起きた光景を見て、呆然としているマッスルれいむとは別のマッスルれいむが、宙を舞う虚無僧ゆっくりの頭を捕まえようとする。 スポッ! しかし、捕まえることが出来たのは、虚無僧ゆっくりの被っていた藁の籠の部分だけだった。 外れてしまった籠の下から、とても美しく長い黒髪が現れた。 他のゆっくりとは明らかに違う気品とカリスマがそのゆっくりから溢れている。 その余りの美しさに、その場にいたマッチョれいむが全員見ほれてしまった。 「さて、まずはてゐとそのお友達を助けなくちゃね。」 そのゆっくりは目を閉じて頭の中でこう念じた。 〝クロックアップ″ その瞬間、そのゆっくりの姿が消えた。 「!?」 「ど、何処に消えた!?」 黒髪ゆっくりの姿が消えて、マッスルれいむ達は慌てふためく。 次の瞬間! シュンっ! 「!?」 「お、おいどうした!」 「大変だ…れいむの…れいむのパンツが消えてしまった!」 「何だって!?」 マッスルれいむ達の視線がそのゆっくりに集中する! 確かにそのマッスれいむの股間にパンツの姿は無く、大事なところが手で隠されている。 今、その手の下には何があるの?って言った奴、けーねに説教されて行きなさい。 シュンっ!シュンっ!シュンっ! 次の瞬間、次々とマッスルれいむ達のパンツが消えていく! 「!?ああ!れいむもパンツが無いよ!」 「うわぁああああ!どこにきえたんだぁああああ!?」 「スースーする~~~~!」 説明しよう!マッスルれいむにとって自分のパンツはアイアンディティーなのだ! だから奪われると凄くゆっくり出来ないのだ! 皆もマッスルれいむにあーっされそうになったらパンツを脱がしてみよう! と、言うわけでドンドン消えていく自分達のパンツに大混乱を起こすマッスルれいむ達。 もう股間を隠したり、混乱の余りケツドラムを始める馬鹿がいたりと大騒ぎ! ゆえに、自分達が囲んでいたてゐ達も姿がなくなってることに誰も気がつかなかった。 シュン。 パニック状態のマッスルれいむ達から少し離れた位置に、黒髪のゆっくりが現れた。 そのゆっくりの黒髪は、まるで触手の様に動いており、 その先にはマッスルれいむ達から強奪したパンツが絡まっていた。 「仕方なかったとは言え、汚い物に触っちゃったわね、後でちゃんとケアしておかなくちゃ。 黒髪ゆっくりはそう言って、奪い取ったマッスルれいむのパンツをキッチリたたんで置いていく。 「…………。」 てゐ達は、そんなかぐやの目の前で呆然としていた。 「…い、今ありのままに起こった事を話すど、 『かわいいれいむ達に囲まれていたのかと思ったら、いつの間にかその囲みを破っていた。』」 「一体、今何が起こったんですか?教えてください。」 呆然とするれみりゃとてんことは対照的に、てゐは目の前でキッチリと髪の毛を器用に操ってパンツを折りたたんでいるゆっくりをじっと見つめていた。 そのゆっくりもてゐの視線に気づき、てゐの方を向いてこう言った。 「まったく、ちょっと見ないうちにふ抜けたものね、てゐ。」 てゐの口から、声が漏れる。 「あ、あんた…もしかしててるよ?」 サクッ! 次の瞬間、てゐのデコに何かが刺さった。 黒髪のゆっくりの髪先が、鋭い切っ先となっててゐのデコに突き刺さったのだ。 「…あんた、ホントに人の名前を覚えないわね!私はてるよじゃない、かぐやよ!」 かぐやと名乗った黒髪のゆっくりは、てゐの目前まで近づいてそう言った。 「あ~そうだったっけ?」 キス寸前まで面が近づいているのに、てゐは全く動じた様子も無く、そう言った。 と、そんなてゐにれみりゃが問いかけてくる。 「…えーと、てゐさん、そのゆっくりとはお知り合いなのかど?」 それを聞いたてゐは何とも難しそうな顔をする。 「え~と、まぁ、なんて言うか・・・。」 「ちょっとてゐ、流石にここはゆっくりしている場合じゃないわよ。」 と、かぐやがてゐ達にそう忠告する。 …改めて辺りを見回すと、遠くからパトスィーのサイレンの音が聞こえてくるし、騒ぎを聞きつけて野次馬達も集まってきている。 「ちょ、これは不味いど~!下手したられみりゃ達が逮捕されちゃうど!」 このままじっとしていたら、自分達が捕まるのは火を見るより明らかだった。 「私達の隠れ家に案内してあげるわ。」 かぐやはそう言うと、一本のホイッスルを取り出し、それを口に咥えた。 「来なさい!テルヨフ!」 ピィイイイイイイッ! ホイッスルから、高らかな音が響き渡る。 それと同時に、向こう側から何かが滑ってきた。 ,. -‐' ┐__,,.._ / l-‐─-='、ニー -,,,__, / _ ノ ノ ) ヽ. _ ;l.'-―‐ ' "´ヽ. / -=_. ´) Y--‐''"´`''、 i. - 、 | _l. 、_) | V,-,-,-,-( |ヽ、,ノ | ヽ _ _ l l ) ./∧ーーーー |‐'". `、 _ ,イ ; -‐―‐-、.--、 |' ー、'"`ヽ ヽ l ー-‐<__フ / i. | | ノ ヽ、  ̄ ー‐-‐ !、 l_,,..-< _ /,..-‐''" 丶. 、;;;;__ `_、_l ;; l ヽ/  ̄ ̄ ̄ ̄ ' ー ―――-┘' なんて言うか、どう表現したら良いのかわからないものだった。 AAがなければ、表現することはほぼ不可能だったに違いない。 「え~と、あれは一体何なんだど?」 やってきたものをみて、かぐやに問いかけるれみりゃ。 「さあ、みんなテルヨフに乗って!」 かぐやはやってきた物(テルヨフ)の上に乗っててゐ達にそう呼びかけた。 「ちょ、れみりゃのことは無視なのかど!?」 そんなれみりゃの言葉を無視しててゐもてんこもテルヨフの上に乗っかった。 「れみりゃ!あんたも乗らないと置いてけぼりを食らうよ!」 「う、うわあああ!それは勘弁だどぉ~!」 てゐの言葉を受けて、慌ててれみりゃもテルヨフの上に飛び乗った。 「さあ!私達の住みかに案内するわ!」 かぐやがそういうと、てゐ達を乗せたテルヨフ仰向けに横になったまま地面を滑るように走り出す! そして、テルヨフは遥か道の向こうへと消え去っていった。 …その様子を影から見守っている一匹のゆっくりがいた。 緑の髪を持つ胴つきのゆっくりのその名は大妖精、通称、大ちゃん。 大ちゃんは通信機を取り出すと何処かに連絡を始めた。 「こちら大妖精、かぐやは自分のアジトに向かったようです。 引き続き追跡を続行、アジトを突き止めます。」 その通信機の受信先、そこはどこかの建物の一室だった。 部屋の中では、沢山の胴つきのゆっくり達が礼儀正しく座っている。 みな、顔つきがゆっくりとは思えないほど凛々しく、力強い。 その中で最も力強い瞳を持ったゆっくり、レティが立ち上がる。 「ゆーぎ所長!、指示をお願いします。」 レティは上座に立つ胴つきゆっくりに話しかける。 その胴つきゆっくりは、巨大な一本の赤い角が猛々しいゆっくりだった。 ゆーぎと呼ばれたゆっくりは下座にいるゆっくりたちに向かって、こう呼びかけた。 「かぐやが拠点にしている建物を突き止め次第、全員でそこを叩いて一網打尽にする!」 その言葉で、胴つきゆっくりたちは一斉に刀を構えるのであった。 ~☆~ ゆっくりできる旅館、永遠亭。 それが、てゐ達を乗せたテルヨフがたどり着いた建物の名前だった。 「こっちよ。」 かぐやに案内されてたどり着いた一室。 そこには沢山の胴なしゆっくりが待っていた。 「あ!かぐやさんが帰ってきたぜ!」 「ゆっくりしていってね!」 胴なしゆっくりたちは、かぐやの姿を見るなり、お決まりの挨拶をする。 「ハイハイ、ゆっくりしていってねは良いから、お客さん達を丁重におもてなしする準備を始めてね。」 「ゆっくり理解したよ!」 かぐやの指示を受けて、ゆっくり達はおもてなしの準備を始めた。 「え、えーと、この人達はかぐやの仲間さんなんだど?」 れみりゃはかぐやにそう問いかける。 「ええ、そうよ、みんな良いゆっくりばかりだから安心してね。」 かぐやの答えたとおり、ここに居るゆっくり達はみんな文字通りゆっくりした雰囲気をかもし出している。 てゐ達は机の前の座布団に並んで座る。 やがて、てゐ達の前に、文字通りゆっくりした御馳走が並べられた。 「さあさ皆さん!ゆっくりムシャムシャしていってね!」 「え!?これ全部食べて良いのかど!?」 「おかわりは自由だぜ!」 「9杯でいい。」 食べて良いって事で、れみりゃとてんこはその御馳走をムシャムシャ食べ始める。 「むーしゃむーしゃ、幸せ~!」 ご飯を食べたら、やっぱりお約束の台詞を言う二匹のゆっくりが居た。 「ハイ!君はどんべえが好物だってかぐやさんが言ってたから。」 てゐの前には、どんべえがドン、と置かれる。 勿論、このどんべぇもただのどんべえじゃない、 何と、ウコッケイの卵が割り入れられているのだ、しかも二つ。 てゐは耳で箸を持つと、器用にどんべえを食べ始めた。 「ムシャムシャ、幸せ。」 食べ終わるとてゐは棒読み気味にそう呟いた。 「てゐ、おかわりはまだまだ在るわよ。」 かぐやがてゐに向かってそう言った。 彼女の言うとおり、後ろでは胴なしゆっくり達が、いつでもどんべえを食べられるようにスタンバイしていた。 「…随分と豪勢な食事を出すんだね。」 てゐはかぐやに向かってそう話しかける。 「まあ、当然でしょ、これは新しい仲間の歓迎会なんだから。」 かぐやの言葉にれみりゃとてんこの口が止まる。 「ハイ!おかわりだよ!」 ゆっくりの一匹が、てゐの前に新しいどんべえを置く、 しかし、てゐはどんべえを食べずに、じっとかぐやを見ている。 「新しい仲間って、誰の事だど?」 れみりゃはかぐやにそう問いかける。 しかし、かぐやはまたもれみりゃの言葉を無視しててゐに向かってこう言った。 「率直に言うわてゐ、貴方の力をまた貸して欲しいの、 私たち、反逆ゆっくりの為にね。」 かぐやの言葉を聞いててゐは、おかわりとして置かれたどんべえを全部食べると、こう呟いた。 「………てるよ、あんたまだそんな事やってたの?相変わらず馬鹿だねえ。」 「馬鹿といわれても、永遠にゆっくりしてしまったゆっくり達の為にも、今更やめるわけにはいかないでしょ。 あとてるよじゃなくてかぐやよ。」 二人の間に、冷たい空気が流れる。 「え~!?こ、こいつら、反逆ゆっくりだったのかど!?」 一方、れみりゃはかぐやの言葉を受けて、全身を振るわせる。 「おいぃ?何でこいつ等に脅えているんですか?」 てんこは何故れみりゃが脅えているのか理解できず、首をかしげている。 「て、てんこちゃん、反逆ゆっくりを知らないのかど!? この国では有名な話なのに!」 「私はヴァナ出身だからな、この国の事はあまりちょっとしか知らない。」 「あ、そう言えばそうだったど、じゃあちょっと説明してあげるど~。」 そういってれみりゃは説明を始めた。 胴付きゆっくり達が台頭し始め、文明を発展させ始めた頃、 このまま胴付きゆっくり達が図に乗り始めたらみんながゆっくり出来なくなるんじゃないかと一部の胴無しゆっくり達が考え始めた。 やがて、彼らは胴付きゆっくり達の台頭を阻止するため、反逆ゆっくりとなって一致団結で胴付きゆっくり達に立ち向かった。 だが、その時点で胴付きゆっくりと反逆ゆっくり達の戦闘力の差は確定的に明らかな位開いていた。 胴付きゆっくり達は高い身体能力だけではなく、人間の文化を参考にマシンガンや戦車などの武器まで生み出していたからだ。 それに対し、胴無しゆっくりが殆どであった反逆ゆっくり達には体当たりや投石といった原始的な攻撃手段しか持たない、 その圧倒的な差を埋める事は出来なかった。 結局反逆ゆっくり達は全て胴無しゆっくりの手によって粛清されて全滅したと…。 「全滅した…筈だったけど、まだこんなに生き残りが居たなんて…。」 れみりゃは驚いた様子で部屋中に居るゆっくり達を見回した。 先ほどは何だかのんびりしているように見えたゆっくり達の顔つきが今は恐ろしげに見える。 原始的な攻撃手段しか持たなかったかつての反逆ゆっくり達は、 場合によってはダイナマイトを口に咥えて胴付きゆっくり達がゆっくりしている建物に突入 自らもろとも胴付きゆっくりを爆破するなんていう無茶なことまでやってのけたという話まである そんな物騒な連中に囲まれてるとわかったれみりゃは、後頭部に冷たい物を感じたのであった。 「居なくなったと思っていたらまた現れるなんてのは良くあること。」 そう言ってウンウンと頷くてんこ。 てゐとかぐやのにらみ合いはその間も続いていた。 「てゐ、もう一回言うわ、私達反逆ゆっくりの仲間に入りなさい。」 「だから何で私がてるよの手伝いしなくちゃいけないの?めんどくさ、パスパス。」 「そんな事を言ってももう後戻りは出来ないわよ。」 そういってかぐやがゆっくり達に目配せする。 すると、ゆっくりの一匹がテレビのスイッチを入れる。 テレビが映し出したのは、ニュース番組だ。 ナレーターをしているのはゆっくりようむだったが・・・。 「みょん!みょんみょんみょんみょんみょん!ちーんぽ!」 …ようむはみょんとちんぽしか喋れなかった。 何でこいつをニュースキャスターにした?テレビ局。 「…チャンネル変えて。」 てるよがそう言うと、ゆっくりはチャンネルを変えた。 今度はきめぇ丸がキャスターをしている、ちゃんと聞き取ることが出来そうだ。 「今日未明に起こったかわいいれいむのおうち爆破事件はここの所活発な活動をしている 反逆ゆっくり達の仕業という線が強まりました。 警察は、現場の目撃談から、3匹のゆっくりを反逆ゆっくりの一員として行方を追っています。」 そして、テレビ画面に容疑者の顔が映る。 …手書きで書かれたそれは明らかにてゐ、れみりゃ、てんこの顔であった。 「うわあ、何か完全にあの爆発れみりゃたちの所為にされてるどぉ…。」 この状況にはもうれみりゃもあきれ返るしかなかった。 「この似顔絵おかしいだろ、私はもっと美人だ。」 てんこはテレビの似顔絵に文句を言っている。 「ね、これであんたは表の世界に顔を出す訳には行かないでしょ?」 「…あんたもいい性格してるね。」 てゐとかぐやの間には、正にゆっくり出来ない空気が流れていた。 そんな状況ではあったが、れみりゃは一つ、質問したいことがあった。 「…あ、あの~てるよさん…。」 「てるよじゃなくてかぐやよ!」 「……かぐやさん、何でそんな執拗にてゐさんを仲間に引き入れようとするのだど? 言っちゃ悪いけど、このゆっくり、嘘つきでいい加減な駄目ゆっくりだど。」 「駄目ゆっくりで悪かったね。」 れみりゃの質問を受けてかぐやはクスリと笑う。 「てゐ、あんた自分の事こいつらに話してなかったの?」 「言った所で意味ないじゃん?」 「だったら貴方にも教えてあげるわ、てゐはね、昔は私達の仲間――つまり反逆ゆっくりだったのよ。 懐かしいわね、こいつと一緒に胴付きゆっくりを相手に戦ったあの日は…。」 「…えぇ!?」 「それはマジな話ですか!?」 れみりゃとてんこは本日一番の驚きを感じた、 この駄目ゆっくりが反逆ゆっくりとして胴付きゆっくりと戦っていた? れみりゃとてんこはてゐの顔を見て、信じられないといった表情をしていた。 「…昔の話じゃん、今となっては邪気眼と同レベルの黒歴史だよ。」 てゐはそういって3杯目のどんぶりを食べ始める。 そんなてゐに向かってかぐやはこう言った。 「かつて『白ウサ』と言われ、敵はおろか味方までその強さに震え上がったと言うその実力… 私達は今、その力を必要としてるのよ。 力を貸してくれないと言うのなら・・・強硬手段に出るわよ、てゐ。」 周りのゆっくり達がいつの間にか全員スペルカードを構えていた。 「れ、れみりゃ達はどうなっちゃうんだど?」 「こ、これは全然syれになっていないでしょう…。」 「…。」 れみりゃとてんこが緊張する中、てゐは我関せずとどんべぇを食べていた。 続く 作者 かに 胴無しゆっくりはどこを脱がすんだ?マッスルれいむ自体パンツはいてないしw -- 名無しさん (2011-02-05 13 57 15) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/1622.html
…あ、また来たんですか、本当に、貴方達は物好きですね。 さて、皆さんきめぇ丸のことは…そうですよね、ごそんじですよね。 ここに来る以上、ゆっくりの事は少しは知ってるはずですから。 …じゃあ当然、あのゆっくりの事もごそんじですよね。 …え?誰かって? ほら、きめぇ丸のモデルともいえるあのゆっくりですよ。 …誰?って、マジですか? …本来ならきめぇ丸は彼女の影のような存在のはずだったのに。 何だか、すっかり影と光が逆転してしまったようですね。 とにかく、今回のスポットライトは彼女に当てられます。 それでは、そろそろ四回目の公演が始めるとしますか。 おっと、初めて見る方に例のご注意を。 この作品は「銀魂」をゆっくりでパロディ化したものです。 この公演に出てくるゆっくりにロクなゆっくりはいません。 また、酷い目に合うゆっくりもいます。 それらを許容できない方は席をお立ちになってください。 それでもかまわない方はそのまま席にお座りください。 それでは、始まり始まり。 てゐ魂 第7話「本物と偽者の違いなんて解らない人にはどうでも良いことだ。」 全体的に紅葉色の、巨大な屋敷。 この屋敷こそが、かの有名な胴付きゆっくり商人姉妹、秋姉妹が住む屋敷、秋屋敷である。 秋の特産品の密売によって巨額の富を築いたこの姉妹の周りには常に黒い話が渦巻いている。 今日も屋敷の一室で秋姉妹が黒い密談に花を咲かせていた。 「姉さま、そろそろ第3工房で密造マツタケが栽培完了するわ。」 「そう、じゃあなるべく早く箱詰めをして売りさばきなさいね。」 「ふふ、マツタケの香りがするシイタケでこんなに大もうけ…。」 「私たちって、ホントに悪ね。」 そう言って、しずはとみのりこ、二人のゆっくりが不気味に笑いあう。 その様子を天井から見守っている二匹の胴無しゆっくりが居た。 「…やはり、最近巷を賑わせている偽秋の味覚品はここが出所だったのね。」 「ボイスレコーダーで証拠は取れました!早い所ここは引き上げましょう!」 そう言って一方のゆっくりが、尻尾の先に取り付けたボイスレコーダーを取り出した。 「そうね、見つかる前に急ぎましょう!」 そう言って天井裏に潜んでいたゆっくり達はその場を去ろうとする。 …が、その時。 フミッ! 焦っていたのか一方のゆっくりがもう一方のゆっくりに生えていた尻尾を踏みつけてしまった。 「…あいたぁあああああああああ!?!?!?!?!?」 踏みつけられた方のゆっくりは、大声で絶叫してしまった。 その声は言うまでもなく、下に居た秋姉妹の耳に入ってしまう。 「!?今の声は!」 「曲者!」 しずははそばに飾っておいた槍を掴むとそれを天井に突き刺した! バキッ!バキバキイッ! 何と、槍が刺さった衝撃で天井が崩れ落ちた! この屋敷の耐震強度が気にかかる所である。 「うわああああああっ!」 それと同時に、ゆっくりが秋姉妹の目の前に落下して来た! 犬耳と尻尾が特徴の、白い髪のゆっくりもみじだ。 しずはは何故かそのゆっくりを見て、首をかしげる。 「おかしいわね、天井裏からは二匹のゆっくりの気配がした筈なのに…。」 と、その時みのりこが大声で叫ぶ。 「姉さま!あっち!外の方!」 みのりこはそう言って、窓の外を指差した。 外は庭になっており、その庭には大きな池がある。 その池の中心にある大岩の家にそのゆっくりは立っていた。 しかし、夜という事もあって、その姿はまだ目視できない。 「あの一瞬で、あそこまで移動したというの?」 「貴方、一体何者よ!」 秋姉妹が問いかけてくる。 そのゆっくりの姿が、やがて月明かりに照らされ始める 「秋の味覚を密造するとは、お上を恐れぬ悪行行為! 貴様の事をたとえ神様が許しても、この正義の始末屋が許しはしない! \ ヽ | / / \ ヽ | / / \ ヽ | / / \ ヽ / / ,、 /ハ\ _/-─-i‐ヘ- ..,,_ ,.. '"´ └──'─' `' .、 / / ! '; `ヽ; ヽ. / ;' / ハ ! ! i '; ', ! | /メ!_| /!/|-‐ァ ;ハ ト、 ;;_!_ ! ;ハ 7__,.ハ|/ 、!__ハく! ! / | `ヽ 八 /| i`(ヒ_] ヒ_ン)| / ! くソ ! ヽ;ハ| 7" ,___, / ! / ;ハ ム /; > ヽ _ン ";'; / / _ノ´ ヽ、, | / / ´  ̄/´ `>ー-一'レi /' レ'"´ ル"レ 裁いて見せよう、始末屋あやちゃん!ここに見参!」 まるでカラスのような鮮やかな黒い髪、 そのてっぺんに乗せられた、赤い特徴的な帽子。 月明かりに照らされて姿を現した、そのゆっくり―あやは名乗りを上げた。 「…何だ、きめぇ丸の偽者か。」 その姿を見て、しずははそう呟いた。 あやはそれを聞いて、思わずずっこけそうになり、岩の上から池に落ちそうになった。 「な、何ですか!偽者って!」 「いや、事実でしょ、あんた達ってきめぇ丸のいる所に現れて「私の偽者出すのやめろよ。」って言ってくるゆっくりでしょ?」 「アレは真実を伝えてるんです!きめぇ丸は何処からか現れた私の偽者で・・・。」 「だから、偽者はあんたのほうでしょ?」 「違う!偽者は私ではなく…!」 暫く秋姉妹と口論していたあややだったが、やがて、彼女に対して背を向けた。 「…畜生、自分達もオリキャラとか呼ばれてるくせに言いたい放題言いやがって。 大体、きめぇ丸より私の方が先に出てたんだぞ。 それなのに、いつの間にかきめぇ丸のほうがメジャーになりやがって…。 きめぇ丸合同誌?ハン!私のスピンオフの癖にすっかりメジャーじゃねぇか畜生!」 …そんな事をブツブツと呟いていた。 「まぁとにかく、貴方、そんな所で愚痴っていていいのかしら?」 と、しずはがあやにそう言った。 「それ、どういう意味よ。」 当然、あやはそう問いかける、その質問を受けて秋姉妹の口が不敵な笑みを浮かべる。 「だってその池。」 突然、あやにいる池の水面がザバアッと持ち上がった。 ,,r‐―--x,,_,_、 ,,r‐―--x,,_,_、 ,,r‐―--x,,_,_、 _、 .l゙ 、 `゙ヘ,、 _、 .l゙ 、 `゙ヘ,、 _、 .l゙ 、 `゙ヘ,、 ,/゙,,,,,L,jllllNi,、`゙'・--,,,,,,,、 ] ,/゙,,,,,L,jllllNi,、`゙'・--,,,,,,,、 ] ,/゙,,,,,L,jllllNi,、`゙'・--,,,,,,,、 ] ,┘ .|,,|广゙'''''!il|,'x,、 ⌒゙'''',l--。, ,┘ .|,,|广゙'''''!il|,'x,、 ⌒゙'''',l--。, ,┘ .|,,|广゙'''''!il|,'x,、 ⌒゙'''',l--。, .| .,l乂 ,,,,,ァ ‘,,''タ-wwwy・,,flУ .゚L .| .,l乂 ,,,,,ァ ',,''タ-wwwy・,,flУ .゚L .| .,l乂 ,,,,,ァ ',,''タ-wwwy・,,flУ .゚L l ,l“,yヾ.j゚,,r‐" | ,r''゚} ,/`| |゙|,r‐、_ ゙ヽ l ,l",yヾ.j゚,,r‐" | ,r''゚} ,/`| |゙|,r‐、_ ゙ヽ l ,l",yヾ.j゚,,r‐" | ,r''゚} ,/`| |゙|,r‐、_ ゙ヽ ,l゙ ,lli'|l、glll*ie ラ" ,,,|,,i´ .| |_l゙=" 、 .| ,l゙ ,lli'|l、glll*ie ラ" ,,,|,,i´ .| |_l゙=" 、 .| ,l゙ ,lli'|l、glll*ie ラ" ,,,|,,i´ .| |_l゙=" 、 .| | ,゙llリ ゙l,, ,ll l゙゙~゙'゙』 `lll]!,i、 ,″ | ,゙llリ ゙l,, ,ll l゙゙~゙'゙』 `lll]!,i、 ,″ | ,゙llリ ゙l,, ,ll l゙゙~゙'゙』 `lll]!,i、 ,″ | ,"j゙l゜ _゙゙ザ^ .゙||lrlケ |l彳,|i、 、,l!e | ,"j゙l゜ _゙゙ザ^ .゙||lrlケ |l彳,|i、 、,l!e | ,"j゙l゜ _゙゙ザ^ .゙||lrlケ |l彳,|i、 、,l!e | ,l゙ ,||l" .l゙ヽ,、 _,,rr、 lll|゙ll'!l、 ",i´ | ,l゙ ,||l" .l゙ヽ,、 _,,rr、 lll|゙ll'!l、 ",i´ | ,l゙ ,||l" .l゙ヽ,、 _,,rr、 lll|゙ll'!l、 ",i´ | .,lif!l,,l゙L. 'ト `゙゙゙゙゙゙゙゙゙,/′ lllll,!l}ll!,,、.,i´ | .,lif!l,,l゙L. 'ト `゙゙゙゙゙゙゙゙゙,/′ lllll,!l}ll!,,、.,i´ | .,lif!l,,l゙L. 'ト `゙゙゙゙゙゙゙゙゙,/′ lllll,!l}ll!,,、.,i´ ,!,i″.||.「`ヽ,,,,ト---・" ,,,r|゙lil言l,,ll",l゙ ,!,i″.||.「`ヽ,,,,ト---・" ,,,r|゙lil言l,,ll",l゙ ,!,i″.||.「`ヽ,,,,ト---・" ,,,r|゙lil言l,,ll",l゙ ″ ″  ゙゙̄''―――‐゙`j,/,行 l|ヽ.レ ″ ″  ゙゙̄''―――‐゙`j,/,行 l|ヽ.レ ″ ″  ゙゙̄''―――‐゙`j,/,行 l|ヽ.レ ″"il" ` ゙ll ″"il" ` ゙ll ″"il" ` ゙ll 「にちょりを沢山潜ませていたのよ。」 「う、うわぁあああああああああ!?」 水面に現れた沢山のにちょりを見てあやは思わず絶叫してしまった。 「さあ!にちょり達その侵入者を捕まえなさい!」 「捕まえたものにはきゅうり一年分よ!」 きゅうり一年分! それを聞いて、俄然やる気を出したにちょり達は一斉にあやのいる足場に上り始めた! 全身がふやけ、まるで水死体のようなにちょりが岩場を登ってくる様は、そりゃあ正にホラーとしか言いようのない光景だった。 「くそ!そう簡単には捕まらないわよ!」 バサアッ! あやはそう言うと、背中にしまってあった二対の黒い羽を広げた! この翼はれみりゃはふらんに生えている羽と違い、飛行可能という凄い羽だ。 にちょりが岩場に登ってくる前に宙に舞い上がったあやは秋姉妹の方を見つめる。 いや、違う、正確には秋姉妹ではなく、秋姉妹の後ろで倒れているもみじを見つめている。 「まずはもみじを救出しなくては…もみじ、今行きますよ!」 「あやさん!駄目です!今の状態でその力を使ったら…!」 もみじはあやにそう忠告するが、あやはもみじに近づこうと超高速で飛行する! そして、そのまま窓から部屋に突入しようとしたその時! ドガアッ! 物凄い音と振動が、秋姉妹の部屋に響き渡る。 …秋姉妹が辺りをキョロキョロ見回してみても、あやの姿は何処にも無い。 「…?あのゆっくり、この部屋に突撃したはずなのに…。」 「何処に消えたって言うのよ!」 「むぎゅ…。」 あやが突入しようとしていた窓の外から、何か声が聞こえる。 秋姉妹は窓から上半身を乗り出して、辺りをキョロキョロ見渡す。 「…げ。」 秋姉妹はあやの姿を発見した。 彼女は窓から3mほど横にずれた地点で壁にめり込んでいたのだ。 「い、痛い…目測を誤った。」 壁にめり込んだまま、あやはそう呟いた。 要するに、秋姉妹のいる部屋に突入しようとしたのは良いが、突入角度がずれてしまって壁にめり込んだという訳だ。 「ちょ、この窓はかなりデカイのに目測を誤ったって…。」 みのりこが呆れ顔でそう言った。 彼女の言うとおり、この部屋の窓はかなりでかく、しかも部屋には明かりが付いている。 よほど適当にやらない限り、目測を誤るなんてことはまずない。 あやは壁からその身体を引き離すと、フラフラと秋姉妹の前まで飛んでいく。 「と、とにかくまずはもみじを返してもらいますよ!悪徳商人秋姉妹!」 あやは秋姉妹を正面に見据えてそう言い放った…筈だった。 「…あんた、そっちにはにちょりしか居ないわよ。」 しずはのツッコミ通り、あやは秋姉妹に背中を向けて、池から上がってきたにちょりの方を見つめていた。 いきなり真剣な表情を向けられて、見た目に似合わず恥ずかしがりやなにちょりはかなり戸惑っている。 「ああ、暗闇の中では何も見えない、明日も見えない!」 「何も見えないって、どれだけ見えてないのよ!」 「ああ、あやさんは重度の鳥目だから、夜に飛ぶのは止めておけって散々言われていたのに…。」 右往左往しているあやを見てもみじは深いため息をついた。 「まぁとにかくチャンスね!あの変なゆっくりを捕まえなさい!」 ザザアッ! 「ゆっくり!」 「ゆっくり!」 「ゆっくりしていってね!」 しずはが大声でそう叫ぶと庭のあちこちに隠れていたゆっくりが姿を現した! あやは庭の真ん中で大量のゆっくりに囲まれてしまった! 「くッ、囲まれましたか…!」 「さあ!そこのゆっくりを捕まえなさい!」 「ゆっくり~!」 ゆっくり達は一斉にあやに飛び掛る! 「そう簡単に捕まりません!」 ごぉっ! あやは大声でそう叫ぶと、ゆっくり達の手を逃れて一気に上空へ上昇した! 「くそ!これだけのゆっくりに狙われたら、逃げるしかありませんね!」 上空に逃れたあやは庭に一杯のゆっくりを見てそう考えた。 そして、改めて、秋姉妹の部屋の中にいるもみじの方を見て、こう言った。 「もみじ、待っていてください!必ず助けに向かいますから!」 「あやさん…。」 「三十六計逃げるに如かず!」 あやは大空を舞って秋屋敷から逃げ出した。 「クソッ!逃げられたわ…一体どうすれば良いの姉さん!」 みのりこは焦った様子でしずはに問いかける。 そんなみのりことは正反対に、しずはは妙に余裕の表情だ。 「そんなに慌てなくて良いわよしずは、こっちには人質が居るんだし、アイツはすぐに戻ってくるわ、 その時にゆっくり捕まえればいいのよ。」 「…そ、それもそうね。」 「私達の秘密を暴くようなやからは、皆ただではすまないのよ…。」 そう言って秋姉妹はもみじの方を見てニヤニヤと怪しい笑みを浮かべた。 もみじはその視線に恐ろしいものを感じながら、もみじはこう呟いた。 「…あやさん…私は貴方を信じてますからね。」 …で、その後その呟きより更に小さな声でぼそりと。 「…でもあやさん、せめてあの台詞はちゃんとこっちを見て言って欲しかった…。」 実はさっきあやがもみじだと思ってみていたのは…またしてもにちょりだったのだ。 「さっきのゆっくりまた私達を見ていたね。」 「もしかして気に入られたのかな…ポッ。」 「…同族ながら思うけど、その顔で頬を染められると…何だか気持ち悪いね。」 ~☆~ 秋屋敷から逃げ出したあやは、ゆぶき町の空を高速で舞っていた。 あやはこれからの事を、高速で飛びながら考え始める。 「くそ、この私とした事がらしくないヘマをしてしまいました…。 証拠のボイスレコーダーだって彼女に持たせたままですし、何としても秋姉妹からもみじを取り戻さないと…。 でも、相手だって馬鹿じゃない、警備を更に強化することは目に見えて明らかでしょう。」 「…と、…て!」 「とりあえず、協力者は必要ですね…ツテで見つけられれば良いんですが…。」 「そこのゆ…り!ど…欲しいんだど!」 「ですが相手は秋姉妹、一筋縄では・・・。」 「どいてぇええええ!ぶつかる~!」 「え?」 ふいに耳に入ってきた声に、あやは顔を上げた。 「うわあああああああああッ!」 そこには、凄い顔をしながらつっこんでくるうーぱっくの姿があった。 「あ。」 思わず声が出てしまった頃には、もう遅い。 どっすう~ん☆ あやとうーぱっくは、お互いに派手に正面からぶつかった! 「ああああああああああ!」 うーぱっくは中身の宅配物をぶちまけながら遥か上空にぶっ飛んでいく。 一方のあやは落下地点にあった一軒家の屋根を突き破り、そのまま部屋の中へ倒れこんだ。 「う、よそ見しながら飛ぶのは止めた方が良いです…ね。」 あやはそう呟くと、そのままばったりと気絶してしまった。 ~おはよう~☆~ そんなこんなで夜が開けて。 ゆぶき町にも朝が来る。 「・・・ん、ふぁあああああ・・・。」 万屋てゐ!!の押入れで寝ていたてんこも、起き上がって背伸びしている。 てんこは押入れから出ると真っ先にてゐの部屋に向かった。 目的は一つ、熟睡中のてゐを起こすためだ。 「てゐ。朝が来たからもう起き上がるべきそうすべき。」 そう言っててんこはてゐの寝ている部屋の扉を開ける。 ・・・次の瞬間、てんこは扉を開けたままのポーズで固まってしまう。 「う~てゐさん、おはようさんなんだど~☆」 と、そこへれみりゃが挨拶しながら万屋に入ってきた。 家には言ってすぐにれみりゃは扉を開けた姿勢で固まっているてんこを発見する。 「う~てんこちゃん、何で動かないんだど?」 てんこはその姿勢のまま、ギギギ…と何だかぎこちなさそうに右手を動かし、自分が見ている部屋を指差した。 「…確かその部屋って、てゐさんが寝ている部屋のはずだけど?」 れみりゃは、何だ?と思いながらも、てんこの股の間から部屋の中を覗いてみた。 …部屋の中ではてゐが座布団の上に敷いた毛布の上で寝ていた。 …が、てゐとは別になんだかきめら丸に似ている黒髪の胴無しゆっくりがてゐに寄り添うようにグッスリしていた。 「…誰だどぉおおおおお!?」 そのゆっくりを見て、れみりゃは大声を上げてしまった。 「…うう、昨日飲みすぎた所為で頭ががんがんするから大声出さないで…。」 そこでてゐがゆっくり目を覚ます。 目を覚まして最初に視界に入ったのは、固まっているてんこと、これでもかというくらいショッキングな表情のれみりゃであった。 「…?何、二人とも凄い顔してるの?」 疑問に思っているてゐはほっぺに妙にぷにぷにした触感があることに気がついた。 「…??」 てゐは触感の正体を確かめるために横の方を向いてみた。 ……てゐは自分の隣でゆっくりが寝ていることに始めて気がついた。 「……えぇえええええええええええ!?」 てゐは驚きの声を上げて、そのゆっくりから離れた。 あまりに予想外の事で、全身から冷や汗が出ている。 「て、てゐさん、そのゆっくりは何処の誰なんだど~!?」 れみりゃはパニック状態でそう問いかけてくる。 「い、いや!知らないよこんなゆっくり!?」 てゐもパニック状態でそう答える。 「…じゃあこのゆっくりは何ですか!?死にたく無いなら正体を教えるべきそうすべき!」 てんこが物凄い勢いでてゐに問いかけてくる。 「ま、マジで知らないんだけど…。」 てゐは戸惑いながらもそう答えるしかない。 「じゃあ何で見知らぬゆっくりとグッスリしていたんだど?」 「…そういえば昨日は居酒屋で呑みまくってからの記憶が無いなぁ…。」 「それってどういう事ですか?」 「酔った勢いで行きずりのゆっくりを家に引き込んでしっぽりやっちゃったのかも。」 「…ちょ!?それって!?」 「下ネタは止めろと行っているサル!」 「…ああ、何か頭痛が更に強くなった気がする。」 万屋3ゆっくりがそんな事を話し合っているうちに、てゐの傍で眠っていたゆっくりが目を覚ました。 …が、彼女の事などほったらかしで言い争っていたてゐ達は彼女の目覚めに気がついていない。 (…?えーと、何ですかこの状況。) そのゆっくりは、覚醒直後のまだはっきりしていない頭で状況の整理を始めた。 (確か私は、秋屋敷を脱出して、空を飛んでいて…その途中でうーぱっくと衝突事故を起こして墜落したはずなんですが・・・。) ゆっくりは天井のほうを見る。 天井には、自分が墜落した際にあいたであろう、大きな穴が開いていた。 (なるほど、屋根をぶち破ってこの家に墜落しちゃったわけですか。) 続いて、なにやら言い争っている3匹のゆっくりの話を聞く。 「お前最低だな、酔った勢いで自分の家に見ず知らずのゆっくり連れ込んだのかよ。」 「い、いやいや!?確かに私は酔ってたけど、いくら何でも見ず知らずの女をホイホイ誘い込むなんて…。」 「言い訳は見苦しいど、確たる証拠がそこで寝ているんだど~。」 …三匹の話を聞いて、今何が起きているかそのゆっくりは理解する。 墜落した自分は天井をたまたまあそこにいるうさ耳ゆっくりの傍へと墜落した。 で、あそこにいる変な帽子をかぶった胴付きゆっくりと変な羽が生えた胴無しゆっくりは うさ耳ゆっくりの傍で寝ていた自分を見て、酷く誤解している真っ最中という所か。 (う~む、ここは私も弁解した方が良いのでしょうか?) そう考えていたゆっくりだが、ふとうさ耳ゆっくりのほうを見てちょっと待てよ、と考えを改める。 あのうさ耳ゆっくり、並のゆっくりではない。 幾重もの死線を潜り抜けてきたそのゆっくりは、そのうさ耳ゆっくりが秘めているポテンシャルを一目で見抜いたのだ。 (…これは、上手く利用できるかもしれません。) そのゆっくり…あやは、ニヤリと笑うと、早速行動に移った。 「…ん。」 あやはまるで今起きたかのように背伸びして小さな欠伸をする。 「!」 「あのゆっくり、もしかして起きたのかど?」 てゐ達は一斉にあやの方を見やる。 あやは寝惚けなまこでてゐ達の方をボーっと見つめている。 「え、え~と、れみりゃはれみりゃだど!ゆっくりしていってね!」 「私はてんこ!そしてそこにいるお前をここに連れ込んだ最低なゆっくりがてゐだ。」 「ちょ!てんこ!それは何かの間違いだって!ねえ、あんたあたしとは何も無かったよね!寝てただけだよね!」 てゐは焦った様子であやに話しかける。 …突然、あやが涙目になった。 「え?」 いきなり泣き出したあやを見ててゐが訳の解らないといった顔をしていると。 「ひ、酷い…あんな熱い夜を過ごしておいてそんな事言うんですか。」 「えぇええええええええええ!?」 あやの言葉を聞いて、てゐの顔色は真っ青になった。 「やっぱりてゐはやっていた!最低なゆっくりだった。」 「てゐさん最低だどぉ~!」 れみりゃとてんこから非難の声が上がる。 「いや違うからね!こいつの言ってる事はでたらめだから!」 「何言ってるんですか、何だったら昨夜の事を私が解説しましょうか? それこそ、官能小説のごとく、濃厚で色っぽく…。」 ガラッ。 , \, -─-- 、.,_ ,.i (ヒ_] ,___, `ヽ,. / ./ ヽ _ン ヒ_ン ) _,./__,,. -‐ ''"´ ̄ ̄`"'' .、`ヽ,ー ' ,. ''"´ /´ / ;' ! ;`ヽ,ヽ、 '.、 .;' ', i ´ハ_ _ハ ノ メ !,!ヽ,.ヽ. `Y i Vレ'7;__,.!/ V !__ハ ハノ., ',ノ'; _ノ i=ハ ' (ヒ_] ヒ_ンハ.ノi i `. ' iX|⊂⊃ ,___, ⊂⊃ノ!レノ ∠._ ノ |=ヽ、 ヽ _ン ノ!i レ ,.ヘ,) | |>,、 _____, ,イ| | ' | !>;`ヽ、「、,ハ.| | 「その役割は私が引き受け…。」 「スペルカード!」 ドガアッ! 「あぁああああああああ…。」 窓から入ってきた諏訪小僧をてゐは弾幕で吹き飛ばした。 「…アレ、この間サイバー天狗ポリスに逮捕されたような気がするんだが?」 「そう言えば今朝のニュースで諏訪小僧が脱獄したとか何とかのニュースがあった気がするど。」 「やっぱりこの国のサイバー天狗ポリスは無能だった。」 「とにかく、貴方と私は熱い一夜をに過ごしました、それは間違いないです。」 「あ…う…。」 言葉に詰まるてゐ。 酔っ払っていたため、昨夜の記憶が無い以上、反論なんて出来るわけが無い。 そんなてゐに対して、あやは頬を染め、恥ずかしげにこう言った。 「こうなった以上…責任、とってもらいますからね。」 「…せ、責任?」 てゐはその言葉に嫌な予感を覚えたのであった。 ~☆~ 「~~~♪~♪~~♪」 キッチンではあやが鼻歌交じりで料理を作っていた。 てゐ達はリビングであやの料理の完成を待っている。 「…え~と、何でこんな事に?」 てゐは困惑の表情でれみりゃとてんこにそう問いかける。 「全てはお前のいい加減さが招いた事なのは確定的に明らか。」 「どうするんだど?責任取れってことはやっぱり結婚しろと言ってるんじゃないの?」 「…だろうね、あのあやってゆっくり、すっかり新婚気分だもん。」 「あなた~料理が出来ましたよ~。」 と、あやが料理をトレイに載せて運んできた。 しかし大量の料理を乗せたトレイを頭に載せているため、その足取りはフラフラだ。 「うわ、大丈夫かな、アレ。」 てゐが不安げにそう言うと。 ガッ。 その時、キッチンとリビングをつなぐ敷居をまたごうとしたその時、あやはバランスを崩してこけてしまった。 「あ。」 トレイに乗せてあった料理は宙を舞い、れみりゃの方へと飛んで行く。 バシャアッ! 「ギャアアアア!あつうッ!あつうッ!」 哀れ、れみりゃはできたてホヤホヤの熱々料理を頭からかぶり、その場にのた打ち回ることになった。 「おいぃ!?これはちょとシャレにならんでしょ!?」 「てんこ!氷水を今すぐ持ってきて!!」 「痛いど~!ヒリヒリするど~!」 てゐ達はパニック状態になる。 「…やっちゃった☆テヘ。」 あやはウィンクして舌を出してこう言った。 「テヘって何だど!ウザイキャラ作ってるよこのゆっくり!」 てんこに患部を冷やされながられみりゃはあやに対してツッコミを入れた。 と、その時、押入れが開いて何者かが顔を出す。 「おぉ、なにやら良い匂いですな。」 万屋のマスコット、きめら丸だ。 「あ、あれは…。」 あやは押入れから現れたきめら丸をジッと見つめている。 「腹ごしらえ、腹ごしらえ。」 きめら丸はそう言ってキッチンに向かおうとする。 恐らく、キッチンにはまだ料理が残ってるんだろう。 シュンッ! しかし、その進路をあやが阻んだ。 「…何ですかあなたは?」 ,、 /ハ\ _/-─-i‐ヘ- ..,,_ ,.. '"´ └──'─' `' .、 / / ! '; `ヽ; ヽ. / ;' / ハ ! ! i '; ', ! | /メ!_| /!/|-‐ァ ;ハ ト、 ;;_!_ ! ;ハ 7__,.ハ|/ 、!__ハく! ! / | `ヽ 八 /| irr=-, r=;ァ | / ! くソ ! ヽ;ハ| 7" / ! / ;ハ ム /; > 'ー=ョ' ;'; / / _ノ´ ヽ、, | / / ´  ̄/´ `>ー-一'レi /' レ'"´ ル"レ 「悪いけど、お前のメシねえから!」 あやはきめら丸に向かってそう言い放った。 その口調には、明らかに憎悪の念がこめられている。 「すみません、そこを通してくれませんか?お腹がすいてしんでしまいます。」 「うるせぇ!偽者なんか夕べの生ゴミで十分だ!」 「おぉ、酷い酷い。」 キッチンに向かおうとするきめら丸を、あやが巧みにブロックする。 一進一退の攻防である。 「…何やってるの、あれ。」 「そう言えば、あや族ときめぇ丸種って何か仲が悪いって聞いたことあるど。」 そんな事を行っているてゐとれみりゃをよそに、あや対きめら丸の戦いは続いていた。 だが、そんな戦いに乱入者が現れる。 「おいぃ?いい加減にしてくれませんかねぇ。」 てんこだ。 彼女はあやに対して怒りの表情で話しかけてきた。 「何ですか、いきなり。」 「きめら丸が苛められたことで俺の怒りが有頂天に達した。 この怒りは暫く収まることを知らない。」 「何ですか?きめら丸なんて偽者中の偽者ですよ! 本物である私の方が格上のはずです!」 「お前頭悪いな、きめら丸は身体がでかいし鼻も効く、 本物より優秀な偽者がいるって言葉を知らないのかよ。」 あやとてんこの間の空気がドンドン悪くなっていく。 「何、あの嫁と姑の争い…。」 「あ~もう!てんこもあんたもいい加減にやめなって!」 てゐはそう言っててんことあやの争うを止めに向かう。 「おぉ、うまいうまい。」 きめら丸はあやとてんこが争っている隙にあやの作った料理を食べていた。 ~☆~ さて、場面は一気に変って夜の街。 ある建物の前でてゐが誰かを待っていた。 「…あいつ、こんな所で待たせて何のつもりなのかな。」 ここで一気にシーンを飛ばしたので、訳の解らないであろう読者の為に説明しよう、 朝の大騒ぎが収まった後、あやはてゐに対してこう言って来たのだ。 「あの、てゐさん、ぜひあなたにあって欲しい人がいるんですが。」 「ん?誰にさ。」 「とりあえず、丑三つ時にゆぶき町のハズレで待っていてください!」 「ちょ、だから誰にさ!」 てゐの質問に答えもせずに用件だけを一方的に伝えると、あやは一旦万屋から出て行った。 てゐは待ち合わせなんてほったらかそうかな、とも考えたがすっぽかすとアイツが何をしてくるのか解らないので しぶしぶ待ち合わせの場所で待っているというわけだ。 「うう、寒い……いい加減に来てほしいな…。」 身体を震わせながら、てゐはあやの到着を待ち続ける。 「あやややや!お待たせしました。」 暫くして、ようやくあやの声が聞こえてきた。 「いや~すみません!ちょっと野暮用で遅くなってしまいました!」 すまなさそうにてゐにそう話しかけてくるあや。 しかし、てゐはそんなあやを冷たい眼差しで見ていた、何故なら。 「…それ、私じゃないよ。」 「プルプル!僕、悪いスライムじゃないよ!」 あやはてゐにではなく、通りすがりのスライムに話しかけていたからだ。 「…あ、す、すみません!私酷い鳥目でして暗闇の中だと何も見えないんですよ!」 「どれだけ酷いのさ、私とスライムなんて一頭身位しか共通点が無いよ…。」 てゐはあやを見て何とも不安な気持ちになっていた。 「…で?私をこんな所で待たせて何のつもりなのさ。」 「いえ、私達これから一緒になるんですから親に挨拶くらいしなくちゃいけないでしょ?」 「…あ~そういえば…。」 てゐ本人としては不本意でも、あやと結婚する羽目になった以上、 当然親に挨拶くらいはしておかなくちゃいけない。 「…で、あんたの両親は何処に住んでいるのさ。」 「あ、そこの建物に住んでいますよ。」 そう言ってあやはてゐの背後にある建物の方を見た。 そこには、紅葉を思わせる屋根の色をした、巨大な建物があった。 「な、で、デカッ!」 「通称秋屋敷、ここが私の実家です。」 あやはニコニコ顔でてゐに向かってそう言い放つ。 そのニコニコした表情の裏であやはこう考える。 (良し、後はこのゆっくりさんを囮にして秋屋敷の中枢に再度忍び込むだけです! もみじ、今すぐ助けに行きますからね…!) こうして、てゐはあやに利用されて秋屋敷へと突入する羽目になりました。 果たして、捕らえられたもみじ、そしててゐ達の運命やいかに!? 第7話終わり 第8話へ続く ゆっくりあやときめぇ丸族との確執って確かにあってもおかしくないな -- 名無しさん (2009-09-06 21 17 58) 「悪いけど、お前のメシねえから!」にお茶吹いたw ゆっくりあやのせいでパソコンが危なかったw -- 名無しさん (2009-09-06 23 17 30) マツタケの栽培ってそれだけですごいと思う。これも本物より優れた偽者か。 -- 名無しさん (2011-02-05 15 39 18) 名前 コメント
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てゐ魂 第4話「何か割とシリアスだけど、キャラがゆっくりなのでどう想像しても ギャグにしか思えない。」 忠告、 これは銀魂のパロディです。 でてくるゆっくりにロクな奴はいませんし、 酷い目に合うゆっくりもいます。 それでも見たいと言う方はどうぞ。 今はもう懐かしき、あの夏の日。 _,,....,,_ _ -''" `' 、 ヽ \ __ _____ ______ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ , _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ 、 | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ 'r´=─- -─=ヽ、ン、 _,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 ,'= iゝ、イ人レ/_ルヽ=', i 十 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 十 i イ i (ヒ_] ヒ_ン ).ヽイ i | r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ レリイi/// ,___, ///| .|、i .|| !イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ !Y!. ヽ _ン 「 !ノ i | `! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ L.',. L」 ノ| .| ,' ノ !'" ,___, "' i .レ' | ||ヽ、 ,イ| ||イ| / ( ,ハ ヽ _ン 人! レ ル`rー--─ ´ルレ レ´ ,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ γ´⌒´-?ヾvーヽ⌒ヽ γ´⌒´-?ヾvーヽ⌒ヽ /⌒ ィ `i´ ); `ヽ /⌒ ィ `i´ ); `ヽ / ノ^ 、___¥__人 | / ノ^ 、___¥__人 | ! ,,,ノ爻\_ _人 ノr;^ ) ! ,,,ノ爻\_ _人 ノr;^ ) ( _ \ヘ、,, __,+、__rノ/ / ( _ \ヘ、,, __,+、__rノ/ / ヽ_ \ )ゝ、__,+、_ア〃 / ヽ_ \ )ゝ、__,+、_ア〃 / ヽ、___ ヽ.=┬─┬〈 ソ、 ヽ、___ ヽ.=┬─┬〈 ソ、 〈J .〉、| 香 |, |ヽ-´ 〈J .〉、| 香 |, |ヽ-´ /"" | 霖 | | /"" | 霖 | | レ | 堂 | リ レ | 堂 | リ / ノ|__| | / ノ|__| | | ,, ソ ヽ ) | ,, ソ ヽ ) .,ゝ ) イ ヽ ノ .,ゝ ) イ ヽ ノ y `レl 〈´ リ y `レl 〈´ リ / ノ | | / ノ | | l / l;; | l / l;; | 〉 〈 〉 | 〉 〈 〉 | / | (_ヽ \、 / | (_ヽ \、 (。mnノ `ヽnm (。mnノ `ヽnm 「さあ、もう逃げ場は無いよ!」 「大人しく、まりさ達にパンツレスリングされるんだぜ!」 …我ながら、これには参った。 見渡せば、すさまじい数のかわいいれいむ、かっこいいまりさ、かわいいれいむ、かっこいいまりさ、かわいいれいむ。 全員ガチムチ化していて、銃器で武装している奴までいる。 もう、泣きたいぐらいの胴付きゆっくりが私たちを囲んでいた。 対してこちら、胴無しゆっくり達は私と一匹を残して全滅だ。 うん、これは無いわ、残機無しでEXステージへ突撃しろとでも言ってるようなものだ。 まもなくこいつに捕まってあっーな目に合うのは眼に見えていた。 「…これはもう死ねってことね。」 私はもうこの時点で自害を考えていた。 「こんな奴らに汚されるぐらいなら、私は潔く死を選ばせてもらうわ。」 そんな言葉を私が口走ったその時、後ろに居たもう一匹の生き残りがこう呟いた。 「てるよ、あんた簡単に死ぬなんていうんじゃないよ。」 こんな状況でも、相変わらず人を小ばかにしたような口調でそいつはそう言った。 って言うか私はてるよじゃ無い、かぐやよ。 「目の前の地獄から目をそらして、死んで永遠にゆっくり出来る場所へ旅立ちたいと考えてるの? そんな安易な方法選ぶ馬鹿は、何処に行ってもゆっくりできないよ、例えあの世でもね。」 そいつはそう言うと、身体を更に低くした。 その瞳に、まだ諦めの意思は宿っていない。 「例え汚されようが、ボロボロになろうが、最後までゆっくり出来る場所を探すのがゆっくりだよ、 諦めて死を選ぶより、みっともなくても、あたしは地べた這いずり回ってゆっくり出来る場所を探し続ける!」 次の瞬間、そのそいつは凄い速さで飛んだ! ゴォッ! 「ゆがっ!?」 顎に直撃を受けて吹き飛んで気絶するかわいいれいむ。 「な、仲間が!」 「この野郎!」 ガガガガガガガガガガガガガガガガガ! 仲間が倒れたのを見て、かっこいいまりさが持っていたマシンガンをそいつに向けて連射してきた! …が、そのあいつは怯むどころか、寧ろそのかっこいいまりさに向かって突撃する! 魂が何発か身体をかすって行くのにもかかわらず、そのゆっくりはかっこいいまりさの懐までもぐりこむと・・・。 「おりゃあっ!」 ドゴオッ! そのまま、みぞおちに一発食らわせてやった! 「ぐほおっ!」 前のめりに倒れこむ、かっこいいまりさ。 「…はん、銃を持っててもこんなもんかい。 身体が付いたところで、あんたの脳みそには私たちと同じあんこが詰まってるに過ぎないんだねぇ。」 倒れたかっこいいまりさの上に乗って、他の胴付きゆっくりたちを挑発する。 仲間が二人倒されて、頭に血が上っていたのか。 「ウガァアアアアアアア!」 そのゆっくりに向かってかわいいれいむとかっこいいまりさ達が凄い勢いで突撃して来た。 「…あ~あ、そんな考え無しにつっこんできたんじゃ私一人を倒すのも難しいかもね。」 そいつは半ば呆れ帰った様子でそう呟くと、敵陣の中に突っ込んでいった。 「…あきれたものね、これだけの数に囲まれても、あいつは諦めるつもりはないんだから。」 昔から、無茶苦茶な奴だとは理解していたが、こんな窮地で改めてその事を思い知ることになるとは。 …だが、それでもあれだけの数の胴付きゆっくりに苦戦どころか善戦しているアイツを見ると、何だか安心する。 アイツはいつ、どんなときでもあんな態度だ。 人を騙して陥れて小馬鹿にして、時にそれがムカつく事もあるが…… それでも、どんな絶望的な状況でも相変わらずなあいつを見てると、不安になっていた自分が馬鹿らしくなる。 「潔く死を選ぶより、みっともなくても地べた這いずり回ってゆっくりできる場所を探し続ける、か。」 そうだ、そもそも自分だってゆっくり出来る場所を探してここに居るのだ。 胴付きゆっくりたちにゆっくりぷれいすを奪われたまま死ぬのは癪に障る。 そう考えたとき、私の身体を既に動いていた。 あの、胴付きゆっくり相手に立ち回っている馬鹿の、援護をするために。 そのゆっくり、白いウサギの耳を携え、戦場を跳ね回る。 彼に倒された胴付きゆっくりは数知れず。 その獅子奮闘の活躍ぶりに、敵はおろか、味方にまで恐れられたゆっくり。 いつしかそのゆっくりは、白ウサと名づけられた。 ~☆~ 「信じられないな、明らかにそれはブラフでしょう。」 かぐやからてゐの昔話を聞いたてんこは信じられないといった顔でそう答えた。 その反応を聞いてかぐやは少しむっとなってこう反論する。 「何で私が嘘を言わなくちゃいけないのよ、嘘をつくのはこいつだけで十分よ、 とにかくこいつは昔、あまたの胴付きゆっくりを倒して倒して倒しまくった。 これは真実よ。」 それを聞いてもてんこはあまり納得できない顔をしていた。 それだけで、かぐやはてゐが相変わらず、いい加減な暮らしをしているのが理解できた。 「ッて言うかてんこちゃん、この状況で何で冷静にこのゆっくりの話が聞けるんだど~!」 れみりゃが大声でそう叫ぶ。 れみりゃ、てんこ、てゐの3匹の周りには、スペルカードを構えた大量の胴無しゆっくりが並んでいるのだ。 何かの弾みで、弾幕の雨あられがてゐ達に襲いかかっても、不思議ではない。 「お前頭悪いな、こういう時こそ冷静にならなくちゃ頭がおかしくなって死ぬ。」 てんこはフン、といった様子でれみりゃにそう言った。 「そういうものなのかど?」 「その証拠に、てゐは相変わらずどんべえを食べている。」 てんこの言うとおり、てゐは呑気にどんべぇをすすっていた。 周りを囲まれているのにもかかわらず、だ。 「ふう、ご馳走様。」 めんつゆも啜り切ってすっかり空になったどんべえの容器を机に放り投げると、てゐは満足そうにそういった。 「結論はでたかしら?てゐ。」 どんべぇを食べきったてゐに対して、かぐやがそう問いかけて来た。 「ん?何の話?」 「私達の仲間に入るって約束よ!」 「…ああ、そーなのかー。」 「…相変わらず人を小馬鹿にしてるわよね、貴方って。」 てゐの態度に怒りを覚えるかぐやだった。 「…で?結局のところどうなの?」 「やっぱ、どんべぇは何倍食べても飽きないねぇ。」 「…どんべぇを感想を私は聞いてるんじゃないのよ。」 いい加減マジで弾幕一斉射撃を始めようかしら、かぐやはそう考えていた。 「…てるよ、あんたいつまで下らない夢を追ってるのさ。 馬鹿なの?死ぬの?」 「下らないですって!?」 「胴付きゆっくりを倒して、皆がゆっくりできる真の理想郷を作る…だっけ? その為に沢山の胴無しゆっくりが立ち上がって、沢山犠牲になって… 解ったのは自分達の無力さだけじゃん、もう今更反逆だ何だ言ってもしょうがないと思うけどね。」 「…あの頃とは違うわ、胴無しゆっくりでも扱える武器がある。」 かぐやはそういって、一枚のカードを取り出した。 「…スペルカード、ね。」 「弾幕があればあいつらの最新兵器にも対抗できる。 あの頃と比べれば勝率はぐんと上がったわ。 …でも、これだけじゃあまだ手札が足りない。」 「………。」 「私達はこれから、この国の中心を担う建物、メインプレイスを襲撃するつもりなの、 そして胴付きゆっくりたちを一掃し、今一度、この国を皆がゆっくり出来る場所に変えてみせる。 その為には、スペルカードだけではなく、貴方の力が必要なのよ。」 「…………。」 「貴方はゆぶき町なんて所で腐ったまま終わって良い器じゃない、 貴方の居場所はここにしかない筈よ、 さあ、このスペルカードを受け取って、私たちと共に戦いましょ。」 かぐやはそう言って一枚のスペルカードをてゐに差し出しだ、 てゐはそのスペルカードをチラリと見やると、ゆっくりと口を開いた。 「…てるよ、あんたも相変わらずいい性格してるね、 私を仲間に引き入れるために、ワザワザ手の込んだ罠を仕掛けた。」 「…罠だど?」 「おいぃ?いつ私達は罠にはめられたんですか?」 「そもそも私たちがあんな爆破事件に巻き込まれたのは、朝方に事故った馬鹿なゆっくりに頼み事をされたからじゃん、 あれ自体が私達を嵌めるための布石だったんだよ……たぶんあのまりさ、てるよの仲間でしょ。」 「………。」 「それで私達を爆破事件の犯人に仕立て上げて大手振って表を歩けないようにして仲間に誘うって魂胆だったんでしょ。 あんたは最初から全て計算づくであの建物の前で私達を待っていた、そうでしょ?」 「マズイよ、あのゆっくりれいむ達の計画を見抜いたよ!バレバレだよ。」 「しっ!かぐやさんは例え計画を見抜かれても黙ってろと言ってただろ!黙ってるんだぜ!」 「そうだね、敵に動揺を見せてはいけないってかぐやさんが言ってたもんね!」 反逆ゆっくりがヒソヒソ(と言うにはかなり大きな声で)話し合ってるが、てゐ達はあえて無視することにした。 「てるよ、悪いけどさあんたの誘いには乗らないよ。」 「!」 「あんた達のばかげた理想に付き合うつもりは無いよ、 私は勝手気ままにゆっくりしたいんだよ。」 てゐはそう言ってかぐやに背中を向けた。 「れみりゃ、てんこ!とりあえず家に帰るよ。」 てゐは二匹に向かってそう呼びかける。 「じゃあこれから闇系の仕事があるのでこれで。」 「え、えーと、じゃあてるよさん、おいしいご飯ありがとうだど~。」 れみりゃもてんこも、てゐと一緒に帰ろうとする。 …が、そうすんなり帰れる訳が無かった。 シュンっ! 「!」 かぐやは一瞬でてゐの前に回りこんだ。 「馬鹿ね、私の能力は知ってるんでしょ、逃げるなんて事出来るわけないじゃない。」 「…あ~そう言えば忘れてたわ、永遠とシュユを操る能力だっけ? 永遠はとにかくシュユのほうは漢字で出ないからカタカナでごまかしてる奴。」 「何言ってるのよ?…とにかくどっちにしても、貴方を素直に帰すわけには行かないわ。」 かぐやはそう言うと、スペルカードを取り出した。 「…何、てるよ、あんた私にケンカ売ってるわけ?」 てゐもスペルカードを取り出した。 「ちょ、てゐさん、こんな所で弾幕の打ち合いを始めるつもりだど!?」 「れみりゃ!てんこを連れてどっか物陰に隠れといて!」 「かぐやさん、少し頭を冷やして!」 「貴方達、邪魔はしないで!」 てゐもかぐやも、完全に頭に血が上っていた。 「てゐ、戦う前に一言言わせて。」 「何?」 「いい加減私の名前を覚えなさい!私はてるよじゃ無くてか~ぐ~や~よ!」 両者のスペルカードが光りだし、発動しようとしたそのとき! ドゴオオオオオオオオオッ! いきなり派手な音と共に壁が吹き飛んだ! 「!?」 「え!?」 一同、驚いて吹き飛んだ壁の方を見る。 __ . -''"´ `' i * ,'´ ,. -‐ァ'" ̄`ヽー 、`ヽ .X ,干、 X ゝ// `ヽ`フ \/\/ // .,' /! /! ! ハ ! ',ゝ +十l i「」! l十+ ___/( ! ノ-!‐ノ ! ノ|/ー!、!ノ ,.ゝ /\/\ `ヽヘ ,ノレ' rr=-, r=;ァ ir /! ノ .× `土´ X ( ノ ! /// /// ! ヘ( .! /^\ ,.へ___ ノ) ,.ハ ''" 'ー=-' " ' ! ',ヽ. / >''´ ̄ ̄`'''ヽ7 ,_)__'! ト.、 ,.イ i .ノ ハ、_,,..-‐、_ | /´ _ _'ヽ、 r'"ヽ t、 `>r--‐´レヘ ノ i `ヽ 〉 / /´ / , 、 、 ヽ〉 ( ノ .ヘ,ィヽ、ハ、 `'ーr''´ ノヘ. 〈 ァ /つ'´ / i イ レ\ ハノ! /i i (r‐-、/ i`'' ー‐ヘ´ Y,_,.ノ`"''‐'´ └rイ レイ (ヒ_] ヒ_ン)ハヘ| n⌒i o _,./!, ! Y ノ__ `ヽ. ○ く_ノ 〉 i"" ,___, " iハ _,,.! ノ ノ / ` ' ,イ、 ;_ ノi i .-、 ̄ヽ! _ ハ. i ハ、 ヽ _ン 人|´ / 。 ^'ーァ' |く ;___ __; i;/ >ァ、 `"''" i\レヘハレへ〉'=r--r='i´Vヽy'´ rく___ | /  ̄ ´i / i/ o ヽ、,_`ヽ,r'´ `ト、 ∞」 i ノ ン' `ヽ__」 / _r-'ヽ | <  ̄〉、___ノ  ̄ Y/ !___,.ヘ_ノ、 `''ァ'ヽ.,_r-‐ ''"´ /」 ; - 、.,_ >_/ /〉 , , 、!_ゝ ヽ 、 / i __;;∠ ' `(⊆ノ/ / ! ハ `r 、/>ーr-─ァr二7´ ゜ くヘ,.へ_,.へ__,.ヘ,.ヘ i` ̄´7'"` ̄´ `'ー' `'r、__ハ___ハ__!ン ○ i`ー-ァ' o ト_ン ト_ノ 「公安⑨課だ!反逆ゆっくり達はゆっくり大人しくしてね!」 現れたのは、多数の胴付きゆっくりだった。 全員、物騒な銃器を手にして完全武装している。 「う、うわあああああああ!公安⑨課だ!」 「あいつらいつの間にまりさたちのゆっくりぷれいすを突き止めていたんだぜ!?」 現れた胴付きゆっくりを見て反逆ゆっくりたちは動揺を隠せない。 「まずったわね…よりによって公安⑨課にこの場所を嗅ぎつけられるなんて!」 かぐやも現れた胴付きゆっくりを見て、焦っているようだ。 「あのさ、何、公安⑨課って。」 と、てゐがかぐやに向かってそう質問してきた。 「てゐ、あんた本当に何も知らないのね! 公安⑨課は胴付きゆっくり直下の最強の戦闘部隊! 私達、反逆ゆっくりの活動を何度も邪魔してきた、私達の敵よ!」 かぐやがそう説明する。 と、公安⑨課の先頭に立っていた、青い洋服と紫の髪が特徴の胴付きゆっくりれてぃがこっちを見てこう言った。 「一同!反逆ゆっくりを取り押さえなさい!逆らって来た者はブッとばしてして良いわ! ここでかぐや率いる一波を一網打尽にするのよ!」 「レティ長!ゆっくり理解したよ!」 レティの号令を聞き、他の胴付きゆっくり達が銃を一斉に構えて反逆ゆっくり達に向かってきた! 「う、うわわわわわ!スペルカード!」 それを見て、反逆ゆっくりの一匹がスペルカードを発動した! ゴオオッ! カードから弾幕が展開され、胴付きゆっくりに向かって飛んでいく! 「負けるか!!」 ズガガガガガガガガガガ! 胴付きゆっくり達も負けじと銃を乱射する! てゐたちの目の前でスペルカード対銃器による弾幕合戦が繰り広げられた。 「う、うわあああああああこのままじゃれみりゃ達も巻き添えを食らうど!」 「ここは、逃げるよ!」 「ついて来て、いざという時のために、秘密の抜け道は用意してあるの!」 「おぉ、さすがてるよ、こういう所には抜け目が無いねぇ!」 「いい加減てるよと呼ぶのはやめなさい!」 とにかくかぐやに連れられて、てゐたちは部屋を出ようとする。 「かぐやが逃げるわ!チルノ!」 れてぃは大声で後ろにいる胴付きゆっくりチルノに呼びかける。 /^\ ,.へ___ / >''´ ̄ ̄`'''ヽ7 | /´ _ _'ヽ、 〉 / /´ / , 、 、 ヽ〉 / i イ レ\ ハノ! /i i └rイ レイ (ヒ_] ヒ_ン)ハヘ| n⌒i く_ノ 〉 i"" ,___, " iハ _,,.! ノ ハ. i ハ、 ヽ _ン 人|´ / i\レヘハレへ〉'=r--r='i´Vヽy'´ ヽ、,_`ヽ,r'´ `ト、 ∞」 i ノ <  ̄〉、___ノ  ̄ Y/ >_/ /〉 , , 、!_ゝ `(⊆ノ/ / ! ハ くヘ,.へ_,.へ__,.ヘ,.ヘ `'r、__ハ___ハ__!ン ト_ン ト_ノ 「ここはさいきょーのあたいの出番ね!」 チルノは懐から一枚のスペルカードを取り出した。 雹符「パーフェクトフリーズ」 ズガガガガガガガガガガガガガ! 色とりどりの雹がスペルカードから高速で発射される! 狙いはかぐや・・・では無くれてぃ! 「え?ひゃぁああああああああああ!」 れてぃは後ろから至近距離で放たれた雹弾をしゃがんでかわす! …が、交わしきれずに何発か頭の上ギリギリをかすり、れてぃの頭に道状のハゲを作り上げた。 「…ち?ちるの?何で私に向かってスペルカードをはなったの?」 「気のせい!勝手に前にいるのが悪い!」 いや、確かにそうかもしれないが、今のは明らかにれてぃを狙っていたような…。 って、そんな事言い争っている場合じゃない! 慌ててかぐや達を探してみるも、既に部屋を脱出した後だった。 「…ここは追うしかないわね。」 れてぃはすっくと立ち上がった。 ~☆~ 「こっちよ!」 部屋を脱出したてゐ達は、かぐやの案内の元、脱出を目指していた。 「今の所、公安⑨課は追ってこないみたいだど。」 れみりゃは後ろを見て追っ手が来ないか確認していた。 「フン、流石のあいつらもヴァナのイチローと呼ばれた私の足には追いつけなかったみたいだな。」 てんこはそう言って踏ん反り帰ったその時。 「どぉりゃあああああああああっ!」 いきなりてゐ達の真上かられてぃが襲い掛かってきた! れてぃはてゐ達に向かって拳を突き出した! ズバアッ! 「うわあっ!」 幸い、拳は誰にも当たらなかった。 しかし、その一撃は通路の床を大きくえぐった。 「チッ、狙いを外したわ。」 れてぃはそう言って立ち上がると、かぐやの方を見た。 かぐやは少し離れた所にいる。 「悪いけど、次で仕留めさせて貰うわ!」 れてぃはそう言ってかぐやに飛び掛ろうとしたその時。 「おっと、悪いけどそうは行かないよ。」 そう言ってれてぃの前にてゐが飛び出した! その耳には一枚のスペルカードが握られている。 (!スペルカード!) それを見たれてぃは、とっさに後ろに飛んでてゐと距離を取る! 逃符「フラスターエスケープ!」 宣言と同時に無数の弾がれてぃに襲い掛かる! 「これは…なら!」 しかし、その弾を見たれてぃは何と、その弾幕の中に突撃していった! 放たれた弾をれてぃは、左右に小刻みに動いて回避していく! 「!」 突撃して来たれてぃを見たてゐはとっさに耳を顔面の前で十字にクロスさせた! ガキイッ! てゐは、飛んできたれてぃの拳を、その耳で受け止める! 「あら、やるじゃない、私の拳を受け止めるなんて。」 「そっちこそ、弾幕の弾道を一瞬で見抜いて突撃してくるなんてたいしたものだよ、 そのちょっとふとましめな体格でよくかわし切れたもんだねぇ。」 「何よ、ふと増し目って!あんたなんか何だかいやらしい目つきしてるじゃない! 何だか気持ち悪いわよ、その目つき!」 「良いんだよ、いざという時は主人公特権できらめくようになってるから。」 「何言ってるの!」 罵詈雑言でののしりあいながら、れてぃは拳を突き出し、てゐはそれをかわして行く! 「クッ!ちょこまかと!」 「悪いけど、いつまでも相手にしているつもりは無いから。」 そういうと、てゐはまた一枚のスペルカードを取り出した! 「また弾幕!?たとえ至近距離で出されても、かわし切って見せるわ!」 「悪いけど、これは流石に見切れないと思うよ、だって。」 スペルカードが光りだすと同時に、てゐの身体も光に包まれた。 「こいつは、直視したら偉い事になるからね。」 .| \ ,,,..|..,,./ ,;'´o 。` ;, ―─;; ∀ ;; ―― 'ヽ、.. ..; '' / `|´ \ | 光に包まれたてゐの姿は、さいたまへと姿を変えていた。 照符「さいたまサンシャイン」 カッ! さいたまに姿を変えたてゐは、激しく全身を光らせた! 「!?ま、まぶしっ!?」 れてぃはあまりの眩しさに思わず眼をつむってしまった! 「てるよ!」 光るだけ光るとすぐにもとの姿に戻っててゐが大声でそう叫ぶ。 次の瞬間、閃光対策にサングラスをつけたかぐやがてゐの傍に現れた。 その黒髪には、れみりゃとてんこが巻きついている。 その姿は何だか、捕食されているみたいだ。 その黒髪が、てゐの身体に巻きつくと同時に、かぐやはてゐ達を連れて高速でその場を逃げ出した! れてぃが目を開けた頃には、そこにはてゐの姿は勿論、他のゆっくりの姿も何処にも見あたら無かった。 「レティ隊長、大丈夫ですか!?」 そこに、何人かの胴付きゆっくりとちるのがやって来た。 「え、ええ、大丈夫よ、ちょっとまだ目の前がちかちかするけど。」 「その様子だと、肝心のかぐやは逃がしたみたいだね、全く、単独行動するからこうなるんだよ。」 ちるのがニヤニヤ小ばかにした表情でれてぃにそう話しかける。 その言葉に怒りを覚えたれてぃだったが、今は相手にしている暇は無い。 「みんな、かぐやの行方を追って!まだこの建物から出でいない筈よ!」 公安⑨課の威信にかけて、必ず反逆ゆっくりの幹部の一人、かぐやを捕縛する! 部下の胴付きゆっくりに指示を出しながられてぃはそう決心した。 ~☆~ 「…あれま、これは参ったわね…。」 かぐやに連れられてたどり着いた脱出口がある部屋。 しかし、その脱出口には一つ、問題があったのだ。 「おいぃ!?出口をあの公安⑨課とか言うゆっくりが見張っているんだが!?」 「連中、この建物の構造を、事前に調べつくしていたようね…。」 脱出口となる扉の向こう側に公安⑨課が陣取ってしまっていたのだ。 これで、脱出口からの脱出は不可能となった。 「これは参ったわね、何とかならないかしら。」 「さっきのかぐやが使っていた超トンズラは使えないのか?」 「…何、超トンズラって。」 「さっきの凄い速さで動く技。」 「クロックアップのこと?あれてるよの身体に負担が掛かるからあまり連続でやらせないほうが良いよ。 現にほら、済ました顔してるけど、無茶苦茶疲れているから。」 てゐの言うとおり、かぐやは一見すました顔をしているが、 良く見ると皮膚にはうっすら汗をかいているし、 呼吸も鼓動も激しくなっている。 一見するとそうは見えないが、中々疲れがたまっているのだ。 「かぐやさん!はい、お水!」 「私は良いわ、それよりあんた達も全力で走って喉が渇いてるでしょ。」 部屋にはてゐ達のほかにも、別ルートでこの部屋に逃げてきた反逆ゆっくり達が何匹かいた。 「…ここはまりーさに任せるんだぜ。」 そのうちの一匹が前に出る。 反逆ゆっくりの中でも、最も血の気が多いと言われるゆっくり、通称まりーさだ。 「まりーさ、貴方何か思いついたの?」 「こいつを使うときがやってきたんだぜ。」 まりーさは帽子の下から、丸い形をしたものを取り出した。 「ちょ、それは爆弾!?」 「いざという時に用意した爆弾なんだぜ!こいつで外の⑨課に特攻を仕掛ける!」 「!?」 「かぐやさんはまりーさが見張りと玉砕した後に脱出してくれ!」 「ちょっと待ちなさい!そんな事したらまりーさが!」 「かぐやさんは反逆ゆっくりたちにとって無くてはならない存在なんだぜ、ここで死んではいけないんだぜ! まりーさの命一つでかぐやさんを生き残らせられるのならば、それは十分意味があることだぜ!」 「…!」 「あの~真面目なやり取り中一つ失礼させてもらうけど。」 と、そこでてゐが口を開いた。 そして、うさ耳で爆弾を指差してこう問いかけた。 「何か、そこに注意書きが書いてあるのが気になるんだけど?」 「え?」 てゐの言うとおり、まりーさが取り出した爆弾には注意書きがかいてあった。 まりーさとかぐやは注意が実をじっと見てみた。 注意、爆発したら半径1キロは確実に吹き飛びます。 注意書きにはそう書かれていた。 「…もしかしてそれ、爆発したら永遠邸は跡形も残らないんじゃない?」 「………。」 「…てへ。」 「てへ!じゃねーよ!私たちまで巻き込んで自爆するつもりだったのか!」 てゐは怒ってまりーさに飛び掛る! その弾みで爆弾が転がりれみりゃとてんこの前まで転がった。 「ホウ、これが爆弾というものですか。」 生まれて始めて爆弾を見たてんこはその爆弾を拾い上げる。 そして、あちこち触り始めた。 「て、てんこちゃん、あまり爆弾に触らない方が良いんじゃ・・・。」 れみりゃが忠告したその時。 カチ 不吉な音が、辺りに響き渡った。 れみりゃも、かぐやも、反逆ゆっくり達も、まりーさとケンカしていたてゐ達も、みんな一斉にてんこの方を見た。 「…みうs。」 てんこは顔を赤くしてそう呟いた。 ~☆~ 「どうやら、かぐやとその一味はこの部屋に逃げ込んだみたいね。」 れてぃ達はかぐや達が逃げ込んだ部屋の前まで来ていた。 みんな武装していて、部屋に突入する気満々だ。 「マズイよれてぃ!あたいガラさな(※)の予約録画忘れてた!!」 「あらそれは困ったわね、だったらこの仕事早く済ませて戻らなくちゃ。」 ※ガラクタどおりの早苗さんの略 ガラクタ通りで必死に生きるゆっくり早苗を描いた、ゆっくり界で人気のテレビドラマである。 (早苗ちゃんの人、勝手に拝借してすいません。) れてぃは全ての決着をつけるために扉をぶち破ろうとする、 しかし。 ドガアッ! それより先に、扉が破られた! 「だぁあああああああああ!」 それは、頭に何かを載せたてゐであった。 「うわあっ!?」 れてぃ達は思わず後ずさりしてしまった。 「ちょ!いきなり出てこないでよ!」 「あ、あんたらちょーど良いや!ねぇ!そいつらの中にこれ解体できる奴居ない!?」 てゐはそう言って頭の上に乗せたものをれてぃ達に見せ付ける。 「え、それって…。」 「バ、爆弾…?」 そう、てゐが見せてきたのは、爆弾だった。 しかも、カチカチと音が鳴っている、作動しているのだ。 「うわぁああああああああああああ!」 当然、公安⑨課の面々はてゐから逃げ出した! 「ちょ!だから待ってって!あんた達の中に爆弾解体できる奴はいないの!? これ解体しないとやばいんだってば!」 てゐは慌てて公安⑨課を追い掛け回した! 「れ、レティ隊長!爆弾を持ったゆっくりが追いかけてきます!」 公安⑨課の一人が追いかけて来るてゐを見てそう叫ぶ。 「不味いわ!アイツ玉砕する気よ!」 「違うわい!私はこいつを解体して欲しいだけだい!ほらっ!」 てゐはそういって公安⑨課の方に向けて爆弾を投げつけた。 爆弾は、れてぃがキャッチした。 「ちょ!こんなのいらないわよ!」 勿論、れてぃはてゐに即座に投げ返す。 「ってこっちに投げ返すな!」 てゐはまた公安⑨課のほうに向かって投げつけた。 今度はちるのがキャッチする。 「うわ、重っ、ハイ。」 ちるのは傍に居たれてぃに爆弾を渡した。 「って、何で私に渡すのよ!」 れてぃはそう言ってちるのの方に投げ返す! 「あたいこんなのいらない。」 ちるのはれてぃにまた爆弾を渡す。 「貴方が持ってなさい!」 「いらない!」 「もて!」 「いや!」 二人は爆弾をキャッチボールし続ける。 「・・・今の内に離れたほうが良いかな。」 そう思ったてゐはゆっくりと来た道を引き返そうとするが・・・。 ポォーイッ。 『あ。』 二人と一匹のゆっくりが固まった、 爆弾の投げあいっこをしている内に手が滑って、爆弾が思いもよらない方向に飛んでいったのだ。 「マズイ!爆弾が地面に落ちた衝撃で爆発でもしたら!」 てゐはすぐに走り出す! 爆弾の下にもぐりこんだてゐは身体全体で爆弾を受け止めた! キャッチの弾みで爆弾後とゴロゴロと壁まで転がっていくてゐ! 「緊急事態!全員、永遠邸から逃げるわよ!」 「ゆっくり理解したよ!」 その隙に、公安⑨課は凄い勢いで逃げ出していった。 「う、うう、いった~…。」 一方のてゐは、爆弾をキャッチした衝撃と壁にぶつかった衝撃でかなりのダメージを追っていた。 と、そこで気づく。 爆弾のカチカチが僅かながら早くなっていることに。 要するに、爆発のときが迫っているのだ。 「こ、これってマジでヤバイ…。」 てゐはかなりの焦りを覚えたのであった。 「てゐさん、大丈夫だど~!」 「ちょっとてゐ、早すぎるでしょう…。」 と、れみりゃとてんこがてゐの元に駆けつけてきた。 「あ、二人とも来てくれたんだ…てるよ達は?」 「どうやら誰も爆弾を追いかけるなんて根性は無かったみたいだど。」 「…ま、そりゃそうか。」 「てゐも爆弾を置いて逃げるべきそうすべき!」 「いや、そうしたいけど、何か、もう時間が無いみたい。」 てゐはそういって間隔が早くなった爆弾のカチコチをれみりゃ達に聞かせた。 半径は一キロ、今から爆発の範囲から脱出するのは…かなり難しいだろう。 「そんなぁ、じゃあどうすれば良いんだど?」 「私はいい手を思いついた、爆弾から逃げ切れないなら爆弾が逃げてもらう! 爆弾を遠くまで投げれば良い!」 「何処に投げろって言うのさ!一キロも遠くに投げられるゆっくりなんて早々いないよ!」 「任せろ!」 てんこはそういうと、非想の剣を取り出した! そして、それを地面に突き刺す! …その直後、辺りにゴゴゴゴゴゴ…と言う音が響き渡る! 「え?」 何だか嫌な予感がするてゐ。 10秒後、その予感は的中した。 ドゴォオオオオンッ! 「うわぁああああああああ!」 突如、地面が盛り上がり、てゐは爆弾と一緒に打ち上げ花火のように打ち出されてしまったのだ! 永遠亭の天井を突き破り、遥か上空まで打ち上げられるてゐ。 「あ、あの馬鹿…無茶にも程があるいでしょう…が!」 いきなり打ち上げられたので戸惑ったてゐだが、それでも、冷静さは失わない。 打ち上げがほぼ頂点に達したのを見計らい、 いい加減、カチカチも極限まで早くなってきた爆発寸前の爆弾を、上空に向かって――――。 「…どぉ、りゃあああああああああああああっ!」 力の限り、思いっきりブン投げた! 爆弾はてゐよりはるか高みにまで飛んでいき、そして、白い光に包まれ…。 カッ!ドゴァアアアアアアアアン! 正に、花火のごとく、大爆発を起こした。 下に居たれみりゃとてんこは、壊れた永遠亭の天井からその大爆発を眺めていた。 「て、てゐさぁ~ん!?」 「てゐは裏世界でひっそりと幕を閉じた…。」 二人は大爆発を見て、てゐは死んだんじゃないか?と思ってしまった。 ~☆~ さて、その大爆発を眺めて居たゆっくりは先ほどの2匹だけじゃない。 「やれやれ、あれで生きてるなんて、悪運だけは強いわね。」 かぐやは永遠亭の屋根の上からから双眼鏡を使って空の様子を眺めていた。 もっとも、もう爆発のほうは見ていない、 眺めていたのはその爆発より遥か下の方だ。 ,. -‐-、 ,.- 、 / i /, ヽ. / ハ├──-//i i ,' / ソ ヽ、! | i / ; ; ゝ、____ノ 〉--' / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ 〈 i / ハ_ニ;、,レ レ、_;、ゝ | Y ハ レヘ i' rr=-,´ r=;ァハソ ハ | ノ l |  ̄  ̄ l | ノ ノ ハヽ、 u ー=- ノ i ( イ / / イヽ>, -r=i' ´イ ハノ /〈rヘ ! レ´ `y二」ヽレ' 〈| / / .| }^ヽ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |、_ ノ ハ } \ ..r'´ノ| うーぱっく | | / }! i ヽ ../ヽ/ r| | |{_ ノ } _」 / / ハ ハ| 旡≧///≦乏 | |⌒Y⌒Y´ ⌒Y⌒Y´..| | |, -- 、 | | | | | | |ー⌒ー' | | | / (( |__________|/ )) 「うわぁああああ!何で勝手にうーパックの中に入ってくるのぉおおおお!」 「いやぁ、助かったよ落下したときのことは全然考えてなかったから。」 「おりてぇ~!おぜうさまは仕事の最中何だどぉおおおお!」 「まぁまぁ、ここは人助けだと思って。」 てゐは運良く、通りかかったうーぱっくに掴まることで地面に落下せずに済んだようだ。 上空でうーぱっくともめているてゐを見てかぐやは呆れ顔になる。 「全く、相変わらず滅茶苦茶で自分勝手なゆっくりよね。 あれから何年もたってるのにホント、馬鹿なまんまなんだから。」 その直後、その呆れ顔に少し笑顔っぽい要素が入って。 「…ま、いつまでも相変わらずな所がアイツの良いところ、でもあるんだけどね。」 …遠くからサイレンの音が聞こえてくる。 あの爆発を聞きつけて、警察が駆けつけたのだろう。 公安⑨課も近くにいる、とっとと逃げ出したほうが良いのかも知れない。 「テルヨフ!」 かぐやの声と共に、何処からとも無くテルヨフが現れた。 かぐやはテルヨフの上に飛びのると、テルヨフの足から、ジェット噴射のようなものが吹き出される。 「…今度会うときは、あの変なあだ名を直してもらわないとね。」 かぐやを乗せたテルヨフは、ジェット噴射は遥か上空に舞い上がって行った…。 第4話終わり 第5話に続く お気づきの方もいると思いますが公安⑨課は某動画からの引用です。 決してパクリとはいわないで。 リスペクトですね、わかります。 -- 名無しさん (2011-02-05 14 09 13) 名前 コメント
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永遠亭 ○○の部屋 ○○「う、うーーん」 鈴仙「だ、大丈夫ですか○○さん」 輝夜「てゐーーーー!また○○を騙したわね!」 永琳「迷いの竹林の誰も知らない場所に八雲紫が隠した埋蔵金があるなんて、よくもそんな嘘がつけるわね!」 輝夜「しかも、そこは迷いの竹林で一番危険な場所じゃない!そこへ行った○○が大怪我よ!」 妹紅「私が見つけなかったら死んでたぞ!」 てゐ「うさーーーー」 鈴仙「反省してませんね師匠」 永琳「毎回お仕置きしても、全然懲りないんだから困ったものだわ」 輝夜「永琳、○○の傷の具合はどうなの?」 永琳「全治2ヶ月です」 輝夜「まあ命に別状が無くてよかったわ、妹紅ありがとう借りが出来たわね」 妹紅「じゃあ借りを返して貰おうか、死んでくれ」 輝夜「死ねるかーーーー!!」 輝夜の部屋 輝夜「てゐ!何でいつも○○を騙すの!」 永琳「先月の貴方に騙された回数第1位は○○さんよ、しかも5ヶ月連続」 妹紅「おまえ○○さんに恨みでもあるのか?」←永琳に晩御飯に誘われた てゐ「恨みなんてないよ、だって私は○○の事が好きだし」 妹紅「好きな子にワザと意地悪するアレか」 てゐ「そうよ」 輝夜「それでも少しは加減しなさい!今回、もう少しで○○が死ぬ所だったのよ!」 永琳「てゐ、○○さんに嘘ばっかりついてたら仮に告白しても嘘だと思われて相手にして貰えないわよ」 てゐ「えっ」 妹紅「今回は死にかけたしな、もう何を言っても嘘と思われるんじゃないのか」 てゐ「‥‥‥‥‥‥」 1ヶ月半後 輝夜の部屋 鈴仙「姫様大変です○○さんがいません!」 輝夜「何ですって!後2週間は寝てないとダメじゃない!」 鈴仙「後、てゐもいません!」 輝夜「えっ」 続く 200の続きです てゐの別荘 ○○「ここは何処だ?俺は部屋で寝てた筈‥‥‥それに何だ?この首輪は」 てゐ「ここは私の別荘よ、この場所は姫様達も知らないわ」 ○○「てゐ!」 てゐ「○○に話があってね、寝てる所を担いで連れて来たの」 ○○「話だって?」 てゐ「実は私、○○の事が好きだったんだ」 ○○「おまえは好きな人に誘拐みたいな事をするのか!いつも嘘ばっかり言ってる癖にもう騙されないぞ!」 てゐ「やっぱりか‥‥そうだよね」 ○○「俺は帰るぞ!体はまだ痛むが歩ける様にはなったからな」 てゐ「ダメだよ、この別荘から外に出ようとしたら首輪が爆発するよ」 ○○「爆発だって!」 てゐ「そうよ、火薬の量は少ないから死にはしないだろうけど爆発したら凄く痛い思いをするよ」 ○○「誰がこんな仕掛けを‥‥そうかにとりか」 てゐ「そう、私がにとりに頼んで首輪製作と別荘の改造をして貰ったの」 ○○「何が目的なんだ?」 てゐ「私が嘘じゃなく真実しか言わない事も出来るって○○に信じて貰いたいの、だからここで真実だけの生活をして 分かって貰おうと思って」 ○○「真実だけの生活だって!」 てゐ「すぐに分かるよ、さあ朝食の用意は出来てるよ」 ○○「なんで俺だけ二人分あるんだ?」 てゐ「片方に毒が入ってるよ、死にはしないけど三日三晩は苦しむよ」 ○○「毒だって!」 てゐ「大丈夫だよ教えてあげる毒が入ってるのが右で毒が入ってないのが左だよ さあ私の言ってる事は真実だと思う?それとも嘘だと思う? ちなみに3分たっても食事を一口でも食べなかったら首輪の起爆ボタンを押すよ」 ○○「そ、そんな!」 ○○(てゐは今まで嘘ばっかり言っていた、今回も嘘かもしれない‥‥首輪の事も嘘なのかもしれない‥‥‥ でも、もし真実だったら) てゐ「さあ早く選んで食べて」 ○○「くっ」 てゐ「あっ左を食べてくれたね、私の言った事を真実だと信じてくれたんだ、ねっ毒は入ってなかったでしょ」 ○○(心臓に悪いぜ‥‥‥てゐはいつも嘘をついてたから選ぶだけで凄く疲れる) ○○「もういいだろ帰らしてくれ」 てゐ「何を言ってるの?真実だけの生活は始まったばかりだよ、ここの生活で私が真実だけしか 言わない事も出来るって知って貰うの」 トイレ てゐ「トイレに行くには、そこの扉を開かないとダメだよ」 てゐ「4桁の番号を入力しないと開かないよ、今からニ通りの番号を教えるね、4912と6725だよ 一つが扉を開く番号でもう一つの番号は入力したら電流が流れるよ、死にはしないけど気は失うでしょうね 教えてあげる扉を開くのは6725で電流が流れるのは4912だよ、ちなみに番号は毎回変更するからね さあ私の言ってる事は真実だと思う?それとも嘘だと思う?3分たっても番号を入力しなかったら分かってるね」 薬 てゐ「体が痛むの?大丈夫だよ薬をあげるよ」 てゐ「2種類の薬があるよ、一つが痛み止めの効果があって、もう一つが痛みが5倍になる効果があるよ 教えてあげる痛み止めの効果があるのは左で痛みが5倍になる効果があるのは右だよ さあ私の言ってる事は真実だと思う?それとも嘘だと思う?3分たっても飲まなかったら分かってるね」 布団 てゐ「暗くなってきたし、そろそろ寝ようか」 てゐ「○○用に二つ布団を用意したよ、一つが普通の布団、もう一つには毒針を沢山入れてあるよ 刺さったら苦しくて寝れないだろうね、暗いから目で判断は不可能だよ布団に入るまでは分からない 教えてあげる普通の布団は右で毒針を入れてある布団は左だよ さあ私の言ってる事は真実だと思う?それとも嘘だと思う?3分たっても布団に入らなかったら分かってるね」 1ヶ月後 てゐ「もうそろそろいいかな、ねえ○○、私が真実しか言わない事も出来るって分かって貰えた?」 ○○「‥‥‥ああ」 てゐ「じゃあ私が○○の事が好きだって真実で言ってるのも分かって貰えた?」 ○○「分かったよ‥‥‥」 てゐ「じゃあ恋人にしてくれるよね」 ○○「断る!」 てゐ「‥‥‥‥‥どうして‥‥やっぱりまだ私の事‥‥嘘しか言えない女だと思ってるんだ だから断るんだ!」 ○○「違う、こんな事する女を恋人になんて出来るか!」 てゐ「こんな事をする原因は○○にあるの、私の事を嘘しか言えない女だと思ってるから」 てゐ「仕方ないわね、真実だけの生活を延長しましょう、○○が分かってくれるまで 私の事を好きになってくれるまで」
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前へ ゙'-´..``````.´-'゙ ゙l'-´..``````..,´-'l゙7 / \、 'l, ,ヘ〉 l, .|i .| '゙|ヘ| n⌒i ( )_,,.! ノ `-''',.., ,.,, 、|´ / i\レヘハ`,´------- ´..Vヽy'´ ヽ、,_`ヽ,r'´ `ト、 ∞」 i ノ <  ̄〉、___ノ  ̄ Y/ >_/ /〉 , , 、!_ゝ `(⊆ノ/ / ! ハ くヘ,.へ_,.へ__,.ヘ,.ヘ `'r、__ハ___ハ__!ン ト_ン ト_ノ 「うわぁ。」 頭からドンブリを被ったちるのを見て、二人はそんな言葉しか出てこなかった。 「な、何だ!?急に前が見えなくなったぞ! まさか新手のスタンド攻撃って奴なのか!?」 当のちるのは何が何だか解らずに戦闘体勢をとっている。 いきなり視界が塞がれれば慌てるのも当然だろう。 「落ち着きなさいちるの。落ち着いて顔に手を当ててみて…。」 混乱しているちるのにレティはアドバイスを送ろうとする。 しかし、その前に思わず言葉を詰まらせてしまう。 「ウォオオオオオン…。」 「うっ…。」 ドンブリを被ったちるのを見つめている堕ちたりしサブリアンの視線に気付いたからだ。 生気が宿ってないその視線にレティは思わず後退りする。 「な、何かあいつら様子がおかしくない?」 てゐはその視線に肌寒いものを感じながら、レティにそう問い掛ける。 「そんなの、見れば解るわよ!問題は、何であんな状態になっているかだけど…あ。」 そこでレティは気づく。 堕ちたりしサブリアンの様子がおかしくなった原因。 それは、ちるのが被っているドンブリが関係していた。 「ドンブリの香りよ。」 「へ?」 「ちるのが被っているドンブリの香りが、サブリアンを惑わせてるのよ!」 「はいぃ!?」 何度も言うがラーメン三郎のこってりスープの香りは濃厚だ。 それはもうドンブリを何度も念入りに洗浄しても、ほんのりと残ってしまうほどに。 その香りは匂いに敏感なサブリアン達を狂わせるには十分だった。 「まずいわ!ちるの!今すぐそのドンブリを外しなさい!」 レティはちるのに向かってそう叫ぶ。 「へ?ドンブリって何の事?」 しかしそもそも自分がどんな状態なのか理解していないちるのは、 ドンブリと言われても何の事だか理解できない。 「ウォオオオオオン!」 そうこうしている内に堕ちたりしサブリアン達が今日の俺は 人間火力発電所だとばかりに襲いかかってくる! 「ち、ちるのぉ!」 思わず叫んでしまうレティ。 しかしここで予想外の出来事が起こった! ズザザザザザザ 「へ?」 勺儲靄靄醴醴醴蠶體酌羽紜益㎎益山∴ ベヨ迢鋸醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶 ∃儲霾誧露繍蠶髏騾臥猶鬱㍗ ご笵此∴ ∃㌶謳廱躔騾蔑薺薺體髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶 ヨ儲諸隴躇醴蠶歎勺尓俎赴 レ ∴㌶醴蠶鬪にに 躇躇醴蠶蠶蠶蠶蠶 ヨ鐘諸薩讒蠢欟厂 ベ状抃 【●】 厂 ヨ繍蠶蠶臥に 躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶 ㌶罐諸醴蠶蠶歎 マシ‥…ヲ冖ヘ .∴瀦醴蠶襲㌦ 躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶 加罐讒蠶蠶欟厂 ㌶ ヘ㌶㌶ヘ ∴㌶醴醴蠶甑 【●】に 蠶蠶蠶蠶蠶蠶 溷霾醴蠶蠶勸 ㌶ ヘヘ ㌶ ∴ヨ繍醴蠶蠶鬮に に 庇蠶蠶∴蠶蠶蠶蠶蠶蠶 醴蠶蠶蠶蠶髟 ㌶ ㌶ ベ湖醴醴蠶蠶蠶庇 にに庇蠶蠶蠶.∴蠶蠶蠶蠶蠶蠶 蠶蠶蠶蠶欟 ㌶ ㌶ ㌶繍蠶蠶蠶蠶蠶曲㌶㌶㌶㌶㌶㌶に㌶蠶蠶蠶蠶蠶 蠶蠶蠶蠶歉 ㌶ ヲ 澁畄_迢艪蠶蠶蠶蠶蠶蠶甜川㌶㌶∴ ∴∴㌶㌶髏蠶蠶蠶蠶 蠶蠶蠶蠶髟 ㌶ ヲ コ醴蠶奴繍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶齡辷㌶ ∴㌶㌶醴蠶蠶蠶蠶 蠶蠶蠶鬮か .ベ苛ザベ繍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶醯己に⊇三介㌶㌶醴蠶蠶蠶蠶蠶 蠶蠶髏鬮シ ㌶ 尽慵蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶自辷㌶躇㌶鐘㌶躇蠶蠶蠶蠶蠶 ゙'-´..``````.´-'゙ 蠶蠶醴勸 ㌶ 氾隅髏蠶蠶蠶蠶蠶靦㌶㌶雄躍躇㌶蠶蠶蠶蠶蠶蠶 ゙l'-´..``````..,´-'l゙7 蠶蠶醴訃 ㌶ ∴∴∴沿滋溷醴髏蠶髏髏韲譴㌶醴蠶蠶㌶蠶蠶蠶蠶蠶蠶 / \、 蠶蠶蠶髟 ㌶ _山辷ム㌶蠡舐鑓躍醯罎體體體驩讎櫑㌶蠶蠶蠶㌶蠶蠶蠶蠶蠶蠶 'l, ,ヘ〉 蠶蠶蠶㌢ ㌶ ㌶躍蠶蠶鸙蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶醯註珀雄醴醴㌶蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶蠶蠶蠶 l, .|i 蠶蠶蠶廴 ヲ ㌶醴蠶欟閇憊體醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶靦錐讒醴蠶曲蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶蠶蠶蠶 .| '゙|ヘ| n⌒i 蠶蠶欟シ ヲ 禰蠶蠶蠢螽螽㌶醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶躍蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶蠶蠶蠶 ( )_,,.! ノ 蠶蠶監シ ∵ヴ門夢曠髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶蠶蠶蠶 `-''',.., ,.,, 、|´ / 蠶蠶蠶㌢ ヲ ∴シ∃愬嚶髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶㌶蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶 i\レヘハ`,´------- ´..Vヽy'´ 蠶蠶蠶診 ヲ ベ沿益旦以迢益讒醴髏曠醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶㌶蠶蠶蠶躇髏蠶蠶蠶蠶蠶 ヽ、,_`ヽ,r'´ `ト、 ∞」 i ノ 蠶蠶蠶甑シ ヲ .げ隅艪蠶蠶蠶蠶蠶蠢鸙蠶髏蠶蠶蠶蠶蠶㌶蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶 <  ̄〉、___ノ  ̄ Y/ 蠶蠶蠶鬮ヒ ベ状隅髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶 >_/ /〉 , , 、!_ゝ 蠶蠶蠶蠢鈊∴ ベ川捍軆髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶曲蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶 `(⊆ノ/ / ! ハ 蠶蠶蠶蠶鋻シ ∴∃氾据醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶 くヘ,.へ_,.へ__,.ヘ,.ヘ 蠶蠶蠶蠶蠢此 ∴⊇以㌶繙醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶 `'r、__ハ___ハ__!ン 蠶蠶蠶蠶蠶鋻∠∴ .∴∴∠ヨ旦滋躍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶 ト_ン ト_ノ 蠶蠶蠶蠶蠶蠶醢山ム沿当益錙躍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶躇蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶 正直、レティもこれには驚いた。 ちるのの背後に居たお化け達が、一斉に陣形を組んだのだ! まるで、サブリアンからちるのを守るように! 「え?何で?何であいつらちるのを守ろうとしてる訳?」 てゐもレティも理解できない。 お化け達は敵だと思っていたが、まさか味方だったのか? 「うぉおおおおおおおおお!」 そんなゆっくり達の思惑をよそに、サブリアンとお化けの戦いは始まった。 ズガァアアアアアン! 「ぎゃあああああああああ!」 そしてその決着は、サブリアンがお化けを一瞬で吹き飛ばすという形であっさりと決着がついたのだった。 『よええええええええ!』 そりゃてゐとレティが思わずそう叫ぶのも無理はない。 いくら何でもサブリアンの一撃であっさりお化けが倒されたら、 そいつを相手に逃げ回っていた自分達の立場が無いというものだ。 「ップハァ!ようやくドンブリが取れた!」 と、ここでちるのは何とか自分の頭からドンブリを外すことに成功する。 クリアになった視界でちるのが目撃したもの。 それは死々累々なお化け達とこっちをジーッと見ている堕ちたりしサブリアンの姿だった。 「うぉおおおおおお!?」 そりゃあいくら鉄の心臓を持つちるのでもこんな叫び声をあげるというものである。 「ちるの!サブリアンから離れるのよ、早く!」 レティはちるのに向かってそう叫ぶ。 無論、ちるのもすぐにそうするつもりだ。 「うぉおおおおおお!」 すぐさまサブリアンのいる方向とは反対側に向かって走るちるの。 「ラァアアアアアメェエエエエエン!」 サブリアンも自分達が今しがたぶっ飛ばしたお化けをふんづけて、 ちるのを捕まえんと追い掛けはじめる。 そしてこのちるのの行動の結果巻き添えが二人増えることになる。 ,.,、 __ // \ .___ /^\ ,.へ___ \ヽZ>ト┴''"´ ̄~`メ 7∠__ / >''´ ̄ ̄`'''ヽ7 / リ.~.. ....ヾ_7/\ | /´ _ _'ヽ、 ノ. ).. ハ ヽΛ .ヽ ...) 〉 / /´ / , 、 、 ヽ〉 i. r'´r'" ノ\ ノ j ノ/ Vi _ ハ ハ r⌒ヽ/ i イ レ\ ハノ! /i i ! (. !Y(ヒ_] ヒ_ン )i,イ/ l ノ ,. -''"´ `' 、 / \└rイ レイ (ヒ_] ヒ_ン)ハヘ| ヘ \トl ,___, "ノ レ' ノ ( ,. -‐-、 ,.- 、 ,'´ ,. -‐ァ'" ̄`ヽー 、`ヽ _/ / く_ノ 〉 i"" ,___, " iハ ). ∠ ! ヽ _ン ∠ _,イ .) / i /, ヽ// `ヽ`フ 〈__/ . /ハハ. i ハ、 ヽ _ン 人| ( .!ヽ  ̄フ l ,イ / ハ├──-//i / .,' /! /! ! ハ ! ', /i レヘハレへ〉'=i⌒\ '´Vヽ \ ( `ゝ、 _,,,ィk´‐-、.j ノ ,' / ソ ヽ、! ( !ノ-!‐ノ ! ノ|/ー!、!ノ ,.ゝ / / ⌒ヽ, /ヽ .\ / ヽ i / ; ; ゝ、( ノ レ (○), (○)i"/! ノ .__ r / |/ー、\ \ //~ヘ イ~\ ヽ 〉--' / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ ) ,.ハ '|  ̄ ,rェェェ、 ̄ ! ヘ( "ヽ | i, ノ .\^ i 彡=⊃ i i゙ ⊂、 ) i / ハ_ニ;、,レ レ、_;、ゝ | Y) '! ト.、 |-r-r,| ,.イ i .ノ | ヽ./ ヽ、_../ / . ヽ、__ノ i .ノ !リノ ハ レヘ i' (◎) (◎)ハソ ハ ノヽ,! i` 、`ニニ´ ´レヘ ノ i / // ./ /'‐、____.、<`゛ヽ | ノ l |" ,___, l ∬ ヽ(へ レィr'7ア´ ̄`ヽ. )' ヽ、_./ ./ / ( (´ ~ー`='~ ノ ハヽ、 ヽ _ン ノ┌-┐ ノ /イ Y / / \゙i イ / / イヽ>, -r=i' ´(i _i rくヽ/!ノ __ ,ゝ ノ.^/ (,_〉ii|||||||||||||||lii=- 〈rヘ ! レ´ `y二」ヽレ' \ \/`/ メ `ヽ、_二、___イ |_/ 則ち、ちるのが逃げた先にいるレティとてゐである。 「うぉおおおおおい!?」 「何でこっち側に逃げてくるのさ!?」 ちるのと追い掛けて来るサブリアンを見てそう叫んでしまう二人のゆっくり。 「そんなのおまえ達を巻き添えにするために決まってるだろ!」 そう返すちるのの顔は実に邪悪でしたと、後にてゐは語るのであった。 いや、そもそもこんな危機的状況に見舞われて、無事に後に語れるのか。 全てはてゐの逃げ足に掛かっていた。 「うぉおおおおおおおおおお!」 今だかつて無いほどの気合いを入れて、てゐはちるのと彼女が引き連れてきたサブリアンからスタートダッシュで逃げようとする。 「…ってちょっと待った。」 と、ここでてゐは忘れていた事を思い出す。 自分の頭の上に乗っかっているラーメンドンブリだ。 これを下手に落としたら、破片で怪我をする危険性も高いし。 何より、このドンブリから漂う三郎の香りはサブリアンを興奮させてしまう効果があるようだ。 どうしたものかとてゐは考える。勿論となりのレティも自分が抱えているドンブリについて同じ事を考えているようである。 突如沸いて出た問題、その問題にたいする解決法は意外な所から来た。 「二人とも!ドンブリをこっちに投げてください!」 ,.,、 __ // \ .___ \ヽZ>ト┴''"´ ̄~`メ 7∠__ / リ.~.. ....ヾ_7/\ ノ. ).. ハ ヽΛ .ヽ ...) i. r'´r'" ノ\ ノ j ノ/ Vi _ ハ ハ ! (. !Y(ヒ_] ヒ_ン )i,イ/ l ノ ヘ \トl ,___, "ノ レ' ノ ( ). ∠ ! ヽ _ン ∠ _,イ .) ( .!ヽ  ̄フ l ,イ \ ( `ゝ、 _,,,ィk´‐-、.j ノ i . / / .i .i . / . ,i / i / . // ./ i .. / .//_つ ト-イ (__ノ / / / / . ノ / / ノ / ./ // ノ⌒/..⊂_,,/ 視界の隅の方で新入りはたてがよっしゃバッコイとばかりに両手を上げている。 どうやらこっちにドンブリを投げ渡してほしいようだ。 てゐは一瞬ちゃんと新入りはたてにどんぶりを投げ渡せるのか考える。 だがこっちに迫ってくるちるのとサブリアンを見て迷っている時間は一秒たりとも無いと確信する。 「うぉおおおおおおおお!」 てゐは全身で反り返りその勢いで頭の上に詰まれたドンブリを新入りはたてに向かって放り投げた! その横でレティがほぼ同じタイミングでドンブリを投げるのをてゐは見る。 レティも同じような思考回路で新入りはたてにドンブリを投げ渡すことを決心したんだろう。 自分とこいつの思考回路は何処か似ている、その事を改めて理解してちょっと不快な気持ちになったてゐであった。 「よっと!」 二人のゆっくりが投げ付けたドンブリを新入りはたては一つも落とさずに受け止める。 元々身体能力が高いのか、それとも三郎への愛故なのか。 どっちにしても公安⑨課、期待の新人なのは間違いない。 とりあえずこれでドンブリは新入りはたての手に渡った。 もしかしたらこれでさらに強いドンブリの匂いにつられて、 サブリアン達が新入りはたての方へと向かって行かないか、とてゐは期待した。 「ウォオオオオオオン!」 しかし世の中うまくいかない事の方が多い。 サブリアン達ははたてなんか眼中に無いと言わんばかりにこっちに向かってくる。 「ああもう、今はとにかく逃げるしかないってこと!?」 てゐとれてぃはすぐさまその場から逃げ出した! 「逃がすか!」 もはや目的を忘れてるというかサブリアンの一員になってるちるの。 彼女はサブリアンとともに、てゐとレティを追い掛けて行った。 さて、これでこの場に立っているゆっくりは、はたてただ一人ということになる。 「…。」 ドンブリを抱えているはたてが見るのは、死死累々な状態で倒れているお化け達であった。 全員、目を回していて起きる気配すらない。 「ああもう、お化けなら倒れたら素直に消えてくれれば良いのに。」 新入りはたては溜め息をつきながらそう呟く。 しかしこの倒れたお化け達を庭のど真ん中に置いておく訳には行かない。 死体なら現場保存のためにそのままにする必要性がある。 だが、こいつらは気絶してるだけ、なら端に退けておいても問題無いだろう。 そう思った新入りはたては倒れているお化けを運ぼうと持ち上げようとした。 ハラリ と、お化けの懐から何かがこぼれ落ちる。 それは、手の平サイズの手帳に見えた。 「ん?」 それが視界に入った新入りはたては何かと思いそれを広い上げた。 そしておもむろにその手帳を開き。 「え?」 その目を見開いた。 「う、嘘でしょ?何でお化けがこんな物を…まさか。」 手帳のような物の中身と倒れているお化けを交互に見やった後、 新入りはたては他のお化けの身体をまさぐり始める。 「ああ、やっぱり。」 その結果、全てのお化けからはたての予想通りの物が出てきた。 それを見て、新入りはたては確信する。 「こいつら、お化けじゃ無い!」 ~☆~ 「てゐさん何処に居るんだどか!?」 ,. -───-- 、_ rー-、,.'" `ヽ、. _」 i _ゝへ__rへ__ ノ__ `l く `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、 }^ヽ、 .r'´ノ\ /イ,.イノヽ! \ レ ヽ,_`ヽ7ヽ___ 、_ ノ ハ } \ /ヽ/ r'´ ィ"レ´ ⌒ ⌒ `! i ハ / }! i ヽ / / ハ ハ/ ! △ ∪ i ハ 〈〈{_ ノ } _」 ⌒Y⌒Y´ノ /l ハノ i ヽ⌒Y⌒Y´ 〈,.ヘ ヽ、 〈 i ハ i 〉 ( ノ レ^ゝi>.、.,_____,,...ィ´//レ'ヽハヘノ / ̄ヽ{ ' } ..,,_..,,  ̄フ...人____( ) )''''''''' '''''ヽ_..,,-" "- / / i ヽヽ i { { ! i i i ; i ', ノ ヽ ヽ ゝヽ人人、/_ノノ i ', ` i \ヽrr=-, r=;ァ| ノ i ,' | ).)" ̄ ,rェェェ、 ̄"' |/' | ! ノ | ,ノ |,r-r-| 人 V ノ ,.、 __ / | ( >、.._ `ニニ´i.イ ヽ ヽ(_,i !,,.-''" ノ 人 ヽ /ヽ二ン ヽ \ \.! ヽ -=ニ__ 〈 人 \ 〉/ { } ヽ i !, ヽ,! ! ‐--,' ) \ ''ヽ 人 ; ヽ r/ ヽ ー,--' く 人 ( ノ|・|ヽ ヽ、_ /! 7`\ ̄ 人 /=∞=/)._ \ ヽ||・||) !`ー,ヽ-' ∧ \ / .〈 ヽ、/ ) . /||・||( / ヽ\ ) \, .\ヽ ( ( (||・||) 人 \) )/ てんこの頭の上でれみりゃはそう叫ぶ。 てんこが走り回り、その頭の上に乗ったれみりゃが周囲を見回す。 これにより迅速に目的の物を見つけだすコンビネーション。 長い間万屋で仕事をしている内に身につけた。 胴無しと胴有りのコンビだからこそ成り立つ連携である。 しかし、そのコンビネーションを以ってしてもてゐの姿を発見することは出来ない。 それはれみりゃに明らかな焦りを生み出していた。 「うぅーてゐさんどこに行ったんだどぉ…。」 「焦るな、ここで焦ると大事な物も見逃してしまうぞ。」 一行にてゐが見つからずに不安になるれみりゃをゆーぎ所長が励ました。 「そ、それくらい解ってるど!」 れみりゃは照れながらそう答えるのであった。 「それにしても二人とも一体何処に居るんですかねぇ。」 「あの声と音はこの辺りから聞こえてきたと思うんですけど。」 そう言っててんこと大ちゃんは辺りを見回してみる。 詰め所の庭には何等変わった所が無いように見える。 そして、レティとてゐの姿も見当たらない。 「うーん、さっきの音は気のせいだったのでしょうか?」 てゐとレティの姿が見えない事について、大ちゃんはそんな予測を立ててみる。 「おいぃ?あの声と音はこの場にいる全員が聞いたんだから、 気のせいなんて有り得ない。 お前、そんな簡単な事もわからにぃのか?」 そんな大ちゃんに向かっててんこはそう反論する。 そう、彼女の言うとおり。 壁が崩れる音も。 4連続で聞こえた叫び声も。 その場にいるゆっくり全員が確かに耳にしているのだ。 あれを全て気のせいにしてしまうのは流石に無理がある。 「じゃあ、てゐさんとレティさんは一体どこにいると言うのですか。」 大ちゃんがそう言ったその時だった。 「うわぁあああああああああ………。」 確かに聞こえた。 遠くの方から、ゆっくり特有の棒読み的な叫び声が。 「え?」 「今の叫び声って…。」 れみりゃは自分の下にあるてんこの顔を見下ろした。 対するてんこも上にいるれみりゃを落とさないよう、視線だけ見上げながらこう言った。 「ああ、てゐの声なのは確定的に明らか。」 てゐは近くにいる。 そう確信した二人は、辺りをキョロキョロ見回しててゐの姿を探しはじめた。 …結論から言うとてゐはすぐに見つかった。 詰め所の渡り廊下を走っていたんだから、すぐ見つかるのは当然だろう。 問題は、周りの状況だ。 ,. -''"´ `' 、 ,'´ ,. -‐ァ'" ̄`ヽー 、`ヽ // `ヽ`フ / .,' /! /! ! ハ ! ', ( !ノ-!‐ノ ! ノ|/ー!、!ノ ,.ゝ r⌒ヽ( ノ レ rr=-, r=;ァi"/! ノ ,. -‐-、 ,.- 、 / \) ,.ハ '|  ̄  ̄ ! ヘ( / i /, ヽ. / / / ) '! ト.、 -=ョ ,.イ i .ノ / ハ├──-//i i _/ // /ノヽ,! i`>r--‐ i´レヘ ノ ,' ┛┗ ヽ、! | ._〈__/ r / |/ー、\ \ i / ┓┏ ; ゝ、____ノ "ヽ | i, ノ .\^ i 〉--' / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ 〈 | ヽ./ ヽ、_../ / . ヽ、__ノ i / ハ_ニ;、,レ レ、_;、ゝ | Y i / // ./ ハ レヘ i' ttテュ, ,rェzァハソ ハ ヽ、_./ ./ / | ノ l | ,rェェェ、 l | ノ / / ノ ハヽ、 |,r-r-| ノ i ( ノ.^/ イ / / イヽ>`ニニ´i' ´イ ハノ |_/ 〈rヘ ! レ´ `y二」ヽレ' 〈 てゐはレティと一緒に並走していた。これはまだ解る。 /^\ ,.へ___ / >''´ ̄ ̄`'''ヽ7 | /´ _ _'ヽ、 〉 / /´ / , 、 、 ヽ〉 r⌒ヽ/ i イ レ\ ハノ! /i i / \└rイ レイ (ヒ_] ヒ_ン)ハヘ| _/ / く_ノ 〉 i"" ,___, " iハ 〈__/ . /ハハ. i ハ、 ヽ _ン 人| /i レヘハレへ〉'=i⌒\ '´Vヽ / / ⌒ヽ, /ヽ .\ .__ r / |/ー、\ \ "ヽ | i, ノ .\^ i | ヽ./ ヽ、_../ / . ヽ、__ノ i / // ./ ヽ、_./ ./ / / / ノ.^/ |_/ 追い掛けているのはちるの、まぁこれもまだ理解できる。 ,.,、 ,.,、 ,.,、 __ // \ .___ __ // \ .___ __ // \ .___ \ヽZ>ト┴''"´ ̄~`メ 7∠__ \ヽZ>ト┴''"´ ̄~`メ 7∠__ \ヽZ>ト┴''"´ ̄~`メ 7∠__ / リ.~.. ....ヾ_7/\ / リ.~.. ....ヾ_7/\ / リ.~.. ....ヾ_7/\ ノ. ).. ハ ヽΛ .ヽ ...) ノ. ).. ハ ヽΛ .ヽ ...) ノ. ).. ハ ヽΛ .ヽ ...) i. r'´r'" ノ\ ノ j ノ/ Vi _ ハ ハ i. r'´r'" ノ\ ノ j ノ/ Vi _ ハ ハ i. r'´r'" ノ\ ノ j ノ/ Vi _ ハ ハ ! (. !Y(ヒ_] ヒ_ン )i,イ/ l ノ ! (. !Y(ヒ_] ヒ_ン )i,イ/ l ノ ! (. !Y(ヒ_] ヒ_ン )i,イ/ l ノ ヘ \トl ,___, "ノ レ' ノ ( ヘ \トl ,___, "ノ レ' ノ ( ヘ \トl ,___, "ノ レ' ノ ( ). ∠ ! ヽ _ン ∠ _,イ .) ). ∠ ! ヽ _ン ∠ _,イ .) ). ∠ ! ヽ _ン ∠ _,イ .) ( .!ヽ  ̄フ l ,イ ( .!ヽ  ̄フ l ,イ ( .!ヽ  ̄フ l ,イ \ ( `ゝ、 _,,,ィk´‐-、.j ノ \ ( `ゝ、 _,,,ィk´‐-、.j ノ \ ( `ゝ、 _,,,ィk´‐-、.j ノ / ヽ / ヽ / ヽ //~ヘ イ~\ ヽ //~ヘ イ~\ ヽ //~ヘ イ~\ ヽ 彡=⊃ i i゙ ⊂、 ) 彡=⊃ i i゙ ⊂、 ) 彡=⊃ i i゙ ⊂、 ) i .ノ !リノ i .ノ !リノ i .ノ !リノ /'‐、____.、<`゛ヽ /'‐、____.、<`゛ヽ /'‐、____.、<`゛ヽ ( (´ ~ー`='~ ( (´ ~ー`='~ ( (´ ~ー`='~ \゙i \゙i \゙i (,_〉ii|||||||||||||||lii=- (,_〉ii|||||||||||||||lii=- (,_〉ii|||||||||||||||lii=- しかしその後に続くゆっくりはたての大群は、どう考えてもれみりゃとてんこの理解を超えていた。 「なんじゃあれは!?」 思わずそう叫んでしまうほどに。 「おまえら、いい加減観念したらどうなんだ!」 「そういわれて素直に観念すると思ってるの?死ぬの?」 「って言うかあんたも追われてるようなもんでしょうが! 何でそっち側の立場でもの言ってるのよ!」 そんな罵倒を繰り返しながら、渡り廊下を駆け抜けて行く追うもの追われるもの。 何て言うか頭の中が整理しきれず、ただ呆然とれみりゃ達は立ち尽くす。 「…あの、誰か助けに言った方が良いんじゃないですか?」 大ちゃんのその一言でようやく全員が現実に戻ってくる。 「ナイトはメイン盾だから普通じゃあ考えられない早さで駆け付ける!」 そう言っていの一番に走り出したのはてんこ。 しかし全力疾走でも戦闘のてゐとれてぃには愚か、後ろに居るサブリアンにも追いつけない。 「てんこちゃん、全然追いついてないど!」 頭の上のれみりゃが落ち無いように踏ん張りながらてんこにそう訴える。 「お、おいぃ、相手の方が普通じゃ考えられない速さとか洒落にならんでしょ…。」 その早さには流石のてんこも焦りだす。 「じゃあ、これでどうだど!」 おおっと、ここでれみりゃが帽子の中から何かを取り出した! ,、,,..._ ノ ・ ヽ / i / ゙、 ,i `ー-、 | i ! .. ノ `ー――――― '" でたぁああああ!伝家の宝刀、ひよこ饅頭だぁああああ! 「そりゃぁあああああ!」 れみりゃ、それをとりあえずサブリアンに向かって投げ付けた! …………べちょ。 「あ。」 で、結果どうなったかと言うと。 れみりゃの腕力…いや、腕が無いのでとりあえず腕力的ななにかじゃあひよこ饅頭の飛ぶ距離もたかが知れている訳で。 敵に向かって投げた筈のひよこ饅頭は虚しく地面に落ちてしまった。 そして、それだけでは終わらなかった。 グニュ。 「お?」 てんこがそのひよこ饅頭をうっかり踏み付けてしまったのだ! ひよこ饅頭に足を取られ、てんこはおもいっきり体勢を崩す。 「おぃぃぃぃぃい!」 もうこれわざとだろとしか言え無いくらい、派手に転ぶてんこ。 その果てに転んだ勢いは、頭の上に居たれみりゃを空中に放り投げた。 「え?」 その勢いは普通の勢いじゃ無い。 例えるならカタパルトで豪快に射出された飛行機である。 「ぅゎぁぁぁぁぁぁああああああああああ!」 叫び声がドップラー効果を起こすほどの勢いでぶっ飛んで行くれみりゃ。 何でこうなった。 ひよこ饅頭を粗末に扱ったせいでひよこ饅頭の神様の怒りを買ったのか。 しかし、不幸中の幸かれみりゃはお空のお星様になることはなかった。 ドゴッ。 ~てゐにめり込むれみりゃAA~ そうなる前にてゐにぶつかったお陰で勢いが削がれたからだ。 「グハッ。」 勿論、高速でぶっ飛んできたれみりゃ弾丸を喰らってただで済む訳が無い。 てゐはれみりゃと一緒に真横に吹っ飛び…。 「グフッ!?」 __ . -''"´ `' , - 、 , -‐- 、 * ,'´ ,. -‐ァ'" ̄`ヽー 、`,r' ,\ i \ ゝ// i i\゙i-──┤ハ ゙i // .,' /! /! ! ハ | !、,r' ソ ゙i ', ___/( ! ノ-!‐ノ ! ノ|/ー!、____、ゝ ; ; \ i `ヽヘ ,ノレ' (○) (○) 〉 ハ i i ハ ハ ィ ハ ゙i \ `--〈 ( ノ ! ///,rェェェ、/// Y | ハV__, レ レ、__ヽハ ヘ i ノ) ,.ハ ''" |-r-r,|' " ' !ハ Virr=-, r=;ァ i ヘJ ハ ,_)__'! ト.、 `ニニ´ ,.イ (, | l" ̄  ̄ "".| l ( | r'"ヽ t、 `>r--‐´レヘ ノ) i !、 'ー=-' ノ'ハ ヘ ( ノ .ヘ,ィヽ、ハ、 `'ーr''´ ノヘ.!、ハ ト`"∩=r-∩,<,r'ト ゙i、 ゙i ト (r‐-、/ i`'' ー‐ヘ´ Y,_,.ノ`"',. -───-- 、_ o _,./!, ! Y rー-、,.'" `ヽ、. ノ / ` ' ,イ、 ;_ ノi _」 i _ゝへ__rへ__ ノ__ `l 。 ^'ーァ' |く ;___ __; iく `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、 }^ヽ、 rく___ | /  ̄ ´.r'´ノ\ /イ,.イノヽ! \ レ ヽ,_`ヽ7ヽ___ 、_ ノ ハ } \ ン' `ヽ__」 / /ヽ/ r'´ ィ"レ´ ⌒ ⌒ `! i ハ / }! i ヽ !___,.ヘ_ノ、 `''ァ'ヽ./ / ハ ハ/ ! △ ∪ i ハ 〈〈{_ ノ } _」 ヽ 、 / ⌒Y⌒Y´ノ /l ハノ i ヽ⌒Y⌒Y´ `r 、/>ーr-─ァr 〈,.ヘ ヽ、 〈 i ハ i 〉 i` ̄´7'"` ̄´ `'ーノ レ^ゝi>.、.,_____,,...ィ´//レ'ヽハヘノ ○ i`ー-ァ' o ` ''´ .. ; 、 今度はレティも犠牲になりました。 ドンガラガッシャーン! そして3人のゆっくりは、転がるような勢いで障子をぶち破って部屋の中へ。 畳敷きの部屋の中で目を回すゆっくり三人衆。 「…おいれみりゃ、あんた何でぶつかってきた訳?」 「わ、わざとじゃないんだど…。」 睨み着けてくるてゐにれみりゃは本気で謝罪する。 と、そこに誰かが部屋へと入ってくる。 しかも足音からして入ってきたのは一人じゃなく、複数。 勿論、この状況で部屋に入ってくる奴らなんてあいつらしかありえない。 /^\ ,.へ___ / >''´ ̄ ̄`'''ヽ7 | /´ _ _'ヽ、 〉 / /´ / , 、 、 ヽ〉 / i イ レ\ ハノ! /i i └rイ レイ (ヒ_] ヒ_ン)ハヘ| n⌒i く_ノ 〉 i"" ,______, iハ _,,.! ノ ハ. i ハ、 |V ヽ/V 人|´ / i\レヘハレへ、 _ヽ _ン ,.Vヽy'´ ヽ、,_`ヽ,r'´ `ト、 ∞」 i ノ <  ̄〉、___ノ  ̄ Y/ >_/ /〉 , , 、!_ゝ `(⊆ノ/ / ! ハ くヘ,.へ_,.へ__,.ヘ,.ヘ `'r、__ハ___ハ__!ン ト_ン ト_ノ 「どうやら年貢の納めどきのようだね!」 「ち、ちるの…。」 こっちを見下ろしてくるちるのを見てレティはそう呟く。 「いや、あんた何でいつの間にそっち側に付いてるんだど。」 そしてれみりゃはちるのに向かってそんなツッコミを入れる。 「レティを倒すためなら手段を選ばない。それがアタイ。」 迷いの無い瞳でそう断言するちるのにれみりゃはもう無理矢理納得するしかない。 そしてサブリアン達はゾロゾロとちるのの背後に集まってくる。 もはやマジで襲い掛かる3秒前だ。 「あー、れみりゃのせいで年貢の納め時だ~。」 「ちょ、勝手にれみりゃのせいにしないで欲しいどてゐさん!」 半ば諦めモードのてゐに向かってれみりゃがそうツッコミ返す。 「さぁ!皆の者かかれぇ!」 ウォオオオオオオオオオ! ちるのの号令とともにサブリアン達は襲い掛かった! 「うわぁああああああああああ!」 ,.- 、 __ ,.,、 ,.,、 ,.,、 / \ / ! __ // \ .___ __ // \ .___ __ // \ .___ ,' _;; ゝ-─< ; ! \ヽZ>ト┴''"´ ̄~`メ 7∠__ \ヽZ>ト┴''"´ ̄~`メ 7∠__ \ヽZ>ト┴''"´ ̄~`メ 7∠__ i ; '" _ `ヽ; | / リ.~.. ....ヾ_7/\ / リ.~.. ....ヾ_7/\ / リ.~.. ....ヾ_7/\ r!; 7' ,.'´ ハ ! ヽ; ! ノ. ).. ハ ヽΛ .ヽ ...) ノ. ).. ハ ヽΛ .ヽ ...) ノ. ).. ハ ヽΛ .ヽ ...) / / ./ / ,' ! ! ; , ヽ! i. r'´r'" ノ\ ノ j ノ/ Vi _ ハ ハ i. r'´r'" ノ\ ノ j ノ/ Vi _ ハ ハ i. r'´r'" ノ\ ノ j ノ/ Vi _ ハ ハ く/`iノ iノ !__,.、/ | /_,!-ハ 〉 ! (. !Y(ヒ_] ヒ_ン )i,イ/ l ノ ! (. !Y(ヒ_] ヒ_ン )i,イ/ l ノ ! (. !Y(ヒ_] ヒ_ン )i,イ/ l ノ / /∠,..イ (ヒ_] レ' ヒ_ン! ヘ( ヘ \トl ,___, "ノ レ' ノ ( ヘ \トl ,___, "ノ レ' ノ ( ヘ \トl ,___, "ノ レ' ノ ( _ __! i__ノ !ノ '" U ,___, ",Vi,‐ァ ミ ). ∠ ! ヽ _ン ∠ _,イ .) ). ∠ ! ヽ _ン ∠ _,イ .) ). ∠ ! ヽ _ン ∠ _,イ .) ヽ∠'、,__ゝ`ヽト.、 ヽ _ン ,イ.〉/__,,.. -‐、 ( .!ヽ  ̄フ l ,イ ( .!ヽ  ̄フ l ,イ ( .!ヽ  ̄フ l ,イ , 彡 ヾ. 〉>,、 _____, ,.イレ'ヾ´ __,っノ \ ( `ゝ、 _,,,ィk´‐-、.j ノ \ ( `ゝ、 _,,,ィk´‐-、.j ノ \ ( `ゝ、 _,,,ィk´‐-、.j ノド // く ゝ、.,_,. イノ´ `ヽ,_∞_i レi i, '" ) ) / ヽ / ヽ / ヽタ __) i ll `ヽ ',_____! ',__ノ 彡 ド //~ヘ イ~\ ヽ //~ヘ イ~\ ヽ //~ヘ イ~\ ヽ ノ _ ,,.! イ´ ヽi i i . ト 、.,_ (_ タ彡=⊃ i i゙ ⊂、 ) 彡=⊃ i i゙ ⊂、 ) 彡=⊃ i i゙ ⊂、 ) ) (⊂__,,..ゝ_ / , '"´ヽ; ! i ノ_____,ソ て i .ノ !リノ i .ノ !リノ i .ノ !リノ ⌒ .....,' / __,,. 、! ; ',-、_ Y´ /'‐、____.、<`゛ヽ /'‐、____.、<`゛ヽ /'‐、____.、<`゛ヽ ..... ノi i7´ ,! ァ'"`'' 、!, l |! ( (´ ~ー`='~ ( (´ ~ー`='~ ( (´ ~ー`='~ く∠ i '"´i//i ヽ \゙i \゙i \゙i `ー'、 !ー- `ー-、____ノヽ (,_〉ii|||||||||||||||lii=- (,_〉ii|||||||||||||||lii=- (,_〉ii|||||||||||||||lii=- `''ー- ' ヽ.,____ノi 彡 彡 ヽ、__ノ 号令をだした、ちるの自身に。 てゐとレティとれみりゃ、唖然とした顔で襲われるちるのを見つめている。 「あの、これは一体何が起こってるんだど、てゐさん?」 れみりゃはてゐにそう問い掛ける。 「いや、いきなりそんな事問い掛けられても。」 てゐも困惑した顔で襲われるちるのを見つめている。 その時、レティが何かを思い出した顔になった。 「…そういえばこいつら、元々ちるのから漂う三郎の匂いを追い掛けて来たんじゃなかったかしら。」 アクシデントで、ちるのは三郎のドンブリを頭からガッポリと被ってしまった。 サブリアンはちるのから漂う、三郎の濃厚なニオイを追い掛けてきたのである。 てゐとレティはとばっちりで、サブリアンから逃げ回る羽目になっただけである。 「し、しまった…完全に失念していた…。」 サブリアンにねぶられしゃぶられながら、ちるのは無念の意を表したのであった。 「と、取り合えずの危機は去ったのかど。」 れみりゃはそんな事をつぶやくと、てゐはため息を付いてこう言った。 「んな訳無いに決まってるでしょうが。」 そう、別に現状は何も改善されていない。 だって、てゐ達が飛び込んだ部屋のまわりをサブリアンが徘徊しているのだから。 完全包囲されていて何処にも逃げ場はない。 袋小路の八方塞がりだ。 「どうするんだど、てゐさん?」 れみりゃはてゐにそう問い掛ける。 そんな事急に問い掛けられても、すぐに答えなんて出せる訳が無い。 それでもてゐは考えてみる。自分も、仲間も助かる手段を。 「…一か八か、強引に包囲網を突破してみるしか…。」 てゐが出した結論は実に単純な方法だった。 力押しの正面突破、何ともシンプルで乱暴な方法だ。 だが、他に良い手は有るのか?と、聞かれても何とも答えようの無い現状なのは確かだろう。 てゐは髪の毛の中からスペルカードを一枚取り出した。 「てゐさん!?ホントに強行突破するつもりかど!?」 「他に良い手も思い付かないじゃん。」 「ちょっと!一般ゆっくり相手に弾幕はご法度よ!」 「あれが普通のゆっくりに見えるの?」 レティのツッコミに対し、てゐはサブリアンを指差してこう言った。 ,.,、 ,.,、 ,.,、 __ // \ .___ __ // \ .___ __ // \ .___ \ヽZ>ト┴''"´ ̄~`メ 7∠__ \ヽZ>ト┴''"´ ̄~`メ 7∠__ \ヽZ>ト┴''"´ ̄~`メ 7∠__ / リ.~.. ....ヾ_7/\ / リ.~.. ....ヾ_7/\ / リ.~.. ....ヾ_7/\ ノ. ).. ハ ヽΛ .ヽ ...) ノ. ).. ハ ヽΛ .ヽ ...) ノ. ).. ハ ヽΛ .ヽ ...) i. r'´r'" ノ\ ノ j ノ/ Vi _ ハ ハ i. r'´r'" ノ\ ノ j ノ/ Vi _ ハ ハ i. r'´r'" ノ\ ノ j ノ/ Vi _ ハ ハ ! (. !Y(ヒ_] ヒ_ン )i,イ/ l ノ ! (. !Y(ヒ_] ヒ_ン )i,イ/ l ノ ! (. !Y(ヒ_] ヒ_ン )i,イ/ l ノ ヘ \トl ,___, "ノ レ' ノ ( ヘ \トl ,___, "ノ レ' ノ ( ヘ \トl ,___, "ノ レ' ノ ( ). ∠ ! ヽ _ン ∠ _,イ .) ). ∠ ! ヽ _ン ∠ _,イ .) ). ∠ ! ヽ _ン ∠ _,イ .) ( .!ヽ  ̄フ l ,イ ( .!ヽ  ̄フ l ,イ ( .!ヽ  ̄フ l ,イ \ ( `ゝ、 _,,,ィk´‐-、.j ノ \ ( `ゝ、 _,,,ィk´‐-、.j ノ \ ( `ゝ、 _,,,ィk´‐-、.j ノ / ヽ / ヽ / ヽ //~ヘ イ~\ ヽ //~ヘ イ~\ ヽ //~ヘ イ~\ ヽ 彡=⊃ i i゙ ⊂、 ) 彡=⊃ i i゙ ⊂、 ) 彡=⊃ i i゙ ⊂、 ) i .ノ !リノ i .ノ !リノ i .ノ !リノ /'‐、____.、<`゛ヽ /'‐、____.、<`゛ヽ /'‐、____.、<`゛ヽ ( (´ ~ー`='~ ( (´ ~ー`='~ ( (´ ~ー`='~ \゙i \゙i \゙i (,_〉ii|||||||||||||||lii=- (,_〉ii|||||||||||||||lii=- (,_〉ii|||||||||||||||lii=- 「…ゴメン、見えないわ。」 「解ればよろしい。」 今にも襲い掛かりそうなサブリアンを前に、てゐはスペルカードを構える。 そのまま姿勢を崩さず、後ろにいるレティとれみりゃに向かってこう言った。 「いい?スペルカード発動と同時に走り出すんだよ?」 「…解ったわ。」 「了解だど!」 てゐの言葉に同時に頷くレティとれみりゃ。 タイミングは一瞬、しくじれば二度目はない。 『エンシェントデューパ』 てゐのスペルカードの発動と同時に三人のゆっくりは走り出した! ズガガガガガガガガガ! 「!?!?!?!?!?」 スペルカードから発射された弾幕はサブリアンの足を見事に捕らえた! 弾幕を足に受けたサブリアン達は、バランスを崩して一斉に転んでしまう。 「今だ!走れ!」 続く