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身黒頭赤虫│漢│虫部│ http //wakanmomomikan.yu-nagi.com/momomi3/maki-6975.htm
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・初投稿です ・いじめ少ないです 『WARNING』 20XX年1月1日深夜2時 ある加工所にて 「WARNING,WARNING第5ブロックにてゆっくりが脱走。 繰り返す、第5ブロックにてゆっくりが脱走。 職員は脱走したゆっくりを捕獲せよ。これは訓練ではない。」 「おい、聞いたか?」 「ああ。新年早々ゆっくりが脱走かよ。」 俺は仲間の鬼意と深夜の中央司令室にいた。 「第5ブロックか・・・よし、行こう。」 「おk」 俺は捕獲用の網と籠とゆっくり用睡眠剤を持って鬼意と第5ブロックに向かった。 ~5分後~ 「うわぁ何じゃこりゃー。」 俺と鬼意はそう言った。 何せ500を超える饅頭がもぞもぞと動いているのだから。 「ゆっくりにげるよ!」 「そろーり、そろーり」 「れいむたちはこれからゆっくりぷれいすめざしてかこうじょからにげるんだね!」 「むきゅ!そうよこのじかんならにんげんさんもすーやすーやしてるからね!」 どうやら脱走の指揮を執っているのは、ぱちゅりーのようだ。 馬鹿な饅頭たちだ。 俺と鬼意は捕獲に取り掛かった。 「「「「「「「「「「なんでにんげんさんがここにいるのー」」」」」」」」」」 ゆっくりが気づいたようだ。 逃げるゆっくりがものすごい振動を起こす。 中には振動でレイパーになったアリスが周りのゆっくりを犯している。 ゲスが他のゆっくりを潰してまで逃げている。 だが前方には他の職員達が待機している。 俺と鬼意はどんどん睡眠剤を撒く。 「ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!にんげんさんにつかまっちゃうよぉぉぉぉ!!!」 「ばかなにんげんさんなんてまりさのぷくーでいちころだよ!」 ゆうかん(笑)なゆっくりもいるもんだ。 前でもゆっくり用睡眠剤を撒いている。 ゆっくりの動きが鈍くなった。 「ゆぅぅなんだかねむくなったよーすーやすーや」 「みんなーねちゃだめー!!!」 ぱちゅりーが必死にみんなを起こす だがこの睡眠剤はとても強力だ寝たら12時間は起きない。 ぱちゅりーを透明な箱に入れ、他のゆっくりを回収していく。 「ふう、何とか回収できたぞ。」 「このゆっくり達はどうするんだ?」 「ぱちゅりーを尋問してから全部加工する。」 「ふーん、何匹かもらえないか?」 「また虐待か?」 「まぁな」 「こんなにいるから何匹か持って行ってもばれないだろう」 鬼意はれいむとまりさをお持ち帰りした。 ~12時間後~ 「むきゅ!ここはどこ?」 「起きたな。よし、はじめろ!」 スーツを着た男が行った。 「むきゅ!ぱちぇはもりのけんじゃなのよ! それがわかったらそこにいるばかなにんげんさんはさっさとここからぱちぇをだしなない!」 「うるさい。」ドン 男は透明な箱を叩いた。 男は続ける。 「なぜ脱走なんてした」 「ぱちぇたちはだっそうなんてしてないわ!ゆっくりぷれいすにいこうとしただけだわ」 「まあいい。お前には罰としてお前の仲間が加工されるのを見届けてもらう」 透明な箱の前にモニターが現れた。 そこには脱走したゆっくりが映っていた。 「ゆんやぁぁ!あんよさんがあちゅいよぉぉぉ!」 「たしゅけてぇぇ!」 「こんなのとかいはじゃないわぁぁ!」 「わからないよー」 「ちーんぽ」 モニターには鉄板上で叫ぶゆっくり達が映っていた。 「やめて!ぱちぇたちのなかまはわるくないわ!おねがいだからやめてあげて!」 「だまれ!」ドン 次に映ったのは潰されるゆっくりだった。 「かべさんこないでね!れいむつぶされちゃうよ!やめてね!やめてn」ブチュ 「どおじでごんなごどじゅるのぉぉぉ!」 ぱちゅりーは叫ぶ。 男は行った。 「お前が脱走を企てて、他のやつらを脱走させたからだよ。 お前がみんなを殺した。お前のせいなんだよ全部。」 「ぱ、ぱちぇがみんなをころしtエレエレエレエレ ぱちゅりーはクリームを吐いた。 だがオレンジジュースがかけられ意識が戻った。 「お前には仲間全員が死ぬまで死なせない。」 ぱちゅりーの口にテープが張られた。 これでクリームを吐いて死ねなくなる。 「むぅー!むぅー!」 何かを訴えている。 また足焼きもしているので動けない。 「まあ全員が死ぬまでゆっくりしていってね」 男はそう告げると部屋を出て行った。 ~1時間後~ 男は部屋に戻って来た。 「どうだ、お前の仲間が次々殺されるのをみるのは?」 ぱちゅりーは何も話さない。 男は赤い液体が入った注射器を取り出すと、ぱちゅりーに刺した。 ぱちゅりーは狂ったかのように身体をグネングネン動かすと、電池が切れたみたいに動かなくなった。 「処理完了」 男はそういうと部屋から出て行った。 by加工所職員
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死ぬ事は誰しもが恐れる事、死を目の前に狼狽しない者など、よほど達観しているか、 その死が五感で捉えるよりも早く、命の灯を消したかだ。 ゆっくりれいむの子、ゆっくりまりさは今、まさに消える命の灯であった。 野犬に襲われ、酷い傷を負い。既に母れいむの手の施しようのない所まで来ていた。 泣きながら延命を懇願するまりさにれいむはただ申し訳なさそうに見送るしかない。 「おかーしゃん・・・もっとゆっくりしたいよ」 無理だ。目元から足に至るほどの大きな傷ではもう歩けもしない。 それでも、母れいむは何度も頷き、もっとゆっくりしようねと落ち着かせる。 騒げば、それだけ体力を使う。そうなってはこんな小さな灯など死神の吐息で消えてうやもしれない。 「まりさ、かけっこでいちばんなんだよ」 知っている。母れいむはまりさの事を何でも知っている。 好きなご飯も、得意な遊びも、よくやる悪戯も、何も知らない事はない。 それでも母れいむは凄いねと褒めた。今はこうしてこの子と話ができるのが唯一の救いだ。 「むきゅ?れいむ、どうしたの?あ、ケガしてるじゃない」 そこにやってきた群れ一番の物知りぱちゅりーに母れいむは事情を話した。 「れいむ、ちょっとつらいかもしれないけど、ひとつかいけつさくはあるわ!」 それから1年が経ったある日、八意永琳は実験結果の回収にやってきた。 永琳の姿を見ると、物知りぱちゅりーは自慢そうに言った。 「おねーさんのやりかたでむれのみんなはずーっとゆっくりしてるよ!!」 森にはあちらこちらに黒い箱が置かれていた。 「こっちがれいむで、あっちがまりさ。むきゅん、すごいでしょ!」 「ええ、圧巻ね。群れのどれぐらいが永遠にゆっくりできるようになったの?」 「むきゅー・・・ほとんどよ!」 「誰と誰が残ってるの?」 「おねーさんがくれたはこにはいれないおおきなゆっくりがいるの。そのことぱちゅりーだけ」 「じゃあ、大きな箱を用意するわね」 大きな黒い箱の中に飛び込むゆっくりまりさ、まりさは頬にいくつも小さな傷があり、それがズキズキと痛んだが、もう大丈夫だ。 この箱に入れば永遠にゆっくりしていられる。だって、みんなもこの箱の中で永遠にゆっくりしているんだから、自分はそこに加わるだけだ。 仲間が箱に入る事を見送ると、ぱちゅりーは群れの中でたった1匹残ってしまった。 「これでみんなゆっくりできるね」 「あなたは入らないの?」 「むきゅ・・・」 防音、防臭の黒い箱はゆっくりが入ると天井となる板が固く閉まる構造になっていた。 中でどれほど呼びかけようと、外に聞こえる事はない。外でどれほど呼びかけようと、中に聞こえる事はない。 箱の中には可能性が二通りあって、中のゆっくりは死んでいるか、もしくは生きているか、 生きているという観測者がいる限り、中の箱は開かないのだから、生きているという仮定が永遠に続く事になる。 お話はここで終わる。お話と言うのは黒い箱の中のようなものだ。 ぱちゅりーはこの後、箱に入るかもしれないし、箱に入らず生きているという観測を続けるかもしれない。 箱の中のゆっくりはぱちゅりーの観測とは裏腹にどれも餓死か衰弱死しているだろう。 ゆっくりぱちゅりーはより大きな黒い箱に入れられた。永遠の命を持つゆっくりだ。 どこかにこのお話がある限り、ぱちゅりーは永遠のあらゆる可能性の中で生きる。 ~あとがき~ ぱちゅりーはずっと生きているのでしょうか、ずっと死んでいるのでしょうか、 それは分かりませんが、このお話はここでおしまい。 そして、もう一つ終わってしまう事があります。今までゆっくり虐待SSをたくさん書かせていただきましたが、 このSSをもって私のゆっくり虐待での活動を終わらせていただきます。いやー、私生活がちょっと忙しくなって・・・。 別の所で仲間と違う作品を作っていく事になりました。そちらもまたよろしくお願いします。今まで私のSSをご愛読ありがとうございました。 by118
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(前から) 一方みょんの巣では 「ちるの、だいようせい、何があったのか話してほしいみょん」 まずだいようせいが事情を話した。 いつものように群れの仲間と遊んでいたら、突然へんなにおいがしてきて、意識が飛び 気がついたら目の前に昔仲のよかったちるのがいた。 なぜかは分からないけどとてもムラムラしてしまい襲ってしまった。 何度かすっきりーすると頭が冴えてきて、自分のしでかした事に気付いてしまった。 目の前のちるのの頭には茎が生え、下あごのあたりは少しだけ量が増えてた。 正気には戻ったものの、周りは自分と同じようにおかしくなってしまった群れの仲間ばかり。 幸い、ちるのは仲間の死体に隠れていたから、あとは自分がこのままちるのを隠せば なんとかこの場をやり過ごせる。 意識のないちるのを守ろうと決意した瞬間 「ゆくちっ!」 ちるののくしゃみで顔が凍り、そのまま気絶した。 との事だった。 ちるのは 「あたい! れいぱーたちをやっつけてるとれいぱーのしたいをぶつけられたんだよ!」 「あたい! そらをとんでにげようとおもったら、だれかにきられたんだよ!」 「あたい! そのときにみたんだよ! ドスのこどものまりさを!」 要約すると美まりさにレイパーの死体で動きを封じられ、切られた。 との事だった。 「なるほど…察するにあのまりさがせかせかとみんなを切って れいぱー達の餌食に仕立て上げたという事になるね。」 「あのゲスがみんなにナメタ真似したことでてんこの怒りが有頂天になった この怒りはしばらくおさまる事を知らない!」 まりさの暴挙に怒り心頭のてんこ。 「おじゃまするよ!!!」 深夜なのにみょんの巣に訪問者がやってきた。 みょんは美まりさの刺客かと警戒し、木剣を咥えて入り口に向かう。 そこにいたのは死んだと思っていたちぇんと、見たことのないらんであった。 「ちぇん! いままでどこいってたみょん!? みんな心配してたんだぞ!!!」 みょんは危険はないと判断し、二匹を巣に案内した。 みょんは今までの経緯を簡単に二匹に説明し、 「そっちでは何があったのか教えてほしいみょん」 「わかったよー。あのときねー、ちぇんは誰かに切られて倒れてたんだよー そしたら、ここのらんしゃまがちぇんを連れて逃げてくれたんだよー 命拾いしたんだねー。わかるよねー」 「なるほど、らんがちぇんを助けてくれたのか。 らん感謝」 「いやそれほどでも…」 らんは照れくさそうに身をよじる。 そして、少し間を置いて話し始めた。 「あれは今日の昼間の事だったよ。 らんはいつものように長ゆかりんや幹部ゆっくり達と会議をしていたよ。 そしたらへんな臭いがしてきて、みんなの様子がおかしくなってきたの。 危ない予感がしたから長ゆかりんを避難所に匿ってから外に出たらみんなれいぱーになってて、 この群れに向かっていったんだよ。 らんも体が熱くなって、ここまで付いてきたんだけど、ちぇんがまりさに切られたのを見て 助けなきゃっておもったんだ。 それで、ちぇんを近くの洞窟に匿って、周りの様子が落ち着いた頃にちぇんと一緒に らんの群れにいったんだ。群れに戻ってみたら、群れのみんなが黒くなって死んでて、 ゆ、ゆぐ、ううぅぅぅうぅ!!!」 むせび泣くらん。 ちぇんは寄り添い、頬ずりして慰める。 「ぐすん、ありがとう、ちぇん。 それで、生き残った長ゆかりんとわずかな仲間にごはんを食べさせて、 誰か信頼できるゆっくりを探そうと思って、ここへ来たんだ。」 「わかるよー! みょんは信頼できるんだよー!」 「なるほど……、今回のれいぱー、あ、失礼」 「いいよ…、実際らんも多分誰かをれいぷして殺したかもしれないから…」 「らんしゃま…」 すっかり落ち込むらん。 「うん、とりあえず今回の突然みんなれいぱーになったんだよね?」 「こぉん…」 「…もしかしたら、"あれ"かもしれないね。明日、確かめてみるみょん」 「確かめるって、何を確かめるのさ!」 ちるのが訪ねるが、みょんは明日になったら分かるさとだけ言い、 眠りについた。 そして翌日。 広場に集まるゆっくり達。皆広場の中央に集まっているみょんの一行に釘付けとなっていた。 みょんとてんこ。この二匹だけでなく、死んだと思われてたちるのとちぇんまでいる。 それどころか、群れのゆっくりでない、だいようせいとらんまでいる。 「ゆ、着いたよ!」 ドスまりさ一行のお出ましである。 美まりさがみょん一行の顔を見たとたん 「ゆええええ! なんで生きてるのおおおお!!?」 死んだと思っていたちるのとちぇんを見て驚き、叫んだ。 二匹はキッと美まりさをにらみ続けた。 「ちるのとちぇんが生きてたよ!!! よかったね!!!」 ちるのとちぇんの生還を喜ぶドスまりさ。 その傍らにいるらんとだいようせいには気付いていないようだ。 「むきゅ! それでは今日の裁判を開廷するわ!!!」 参謀ぱちゅりーが高らかに宣言する。 「証言者は前に出てね!!!」 「ゆっ!」 証言するために前に出たのは まりさ、れいむ、ちぇん の三匹。 「むきゅ、まずはまりさよ!」 「ゆ、あのてんこはゆっくり出来ないゆっくりなんだぜ!!! この間、まりさが一緒にゆっくりしてやろうとしたら体当たりしてきたんだぜ!!!」 「次、ちぇん!」 「てんことみょんは仲良しなんだよー! きっとふたりで他の弟子ゆっくりをゆっくりできなくしたんだよ! わかるよねー?」 「次、れいむ!」 「ゆ! わかったよ! てんことみょんは悪いゆっくりだよ!!!」 実はこの三匹、美まりさにみょんを殺すように唆した連中だった。 れいむをみょんに殺されたまりさ。群れ一番の狩りの名手だったれいむ。 群れで一番けんかが強かったちぇん。 美ぱちゅりーの作戦は証人としてこの三匹にてんこが悪者になるような証言をさせ、 その上でみょんもてんこも有罪で死刑にする。というものだった。 あらかじめ「てんこ=悪」と群れのゆっくり達に植え付けておけば、 単純なゆっくりはそれを鵜呑みにするだろう。 たとえ、多少他のゆっくり達から好かれていたとしても。 「おいィ?お前らは今の言葉聞こえたか?」てんこが訪ねる。 「雑音は聞かない主義みょん」とみょん 「何か言ったのか?」とらん 「あたいの頭には何もないよ!」⑨ですからね。 みょん一行は何のことやらとへらへらと三匹をせせら笑った。 「こぉん! 次はらんが証言するよ!」 「昨日、ちぇんがそこにいるまりさに切られて倒れたかららんが ちぇんを安全な場所まで避難させたんだよ!!!」 「あたい! みたよ! まりさがにやにや笑いながらあたいを見てたんだ!!!」 二匹の証言で美まりさにも容疑がかかった。 「むきゅ! まって! らんとだいようせいはどこの群れのゆっくりなの?」 美ぱちゅりーが二匹に訪ねた。 「こぉん! らん達は向こうから来たよ!!!」 「あ、よく見たらそのだようせい、昨日のれいぱーの一匹だよ!!! みょんはれいぱーをかくまってるんだね! 悪いゆっくりだよ!!!」 「「「「「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆぅ!!?」」」」」 群れのゆっくり達がざわめく。 レイパー達は昨日ドスが全滅させたはずなのに何故? 「まりさ何言ってるの!? だいちゃんはあたいを守ってくれたんだよ!!! れいぱーなわけないでしょ!!!」 「ちるのちゃん…」 すかさずちるのが叫ぶ。 本当は数回レイプされた後でだいようせいは正気に戻ったのだが、 ちるのは親友を助けるためなのか、単に忘れているだけなのか、だいようせいを庇う。 「ゆゆゆゆ、まりさが犯人なの!? みょんが犯人なの!? どっちなのおおおぉぉぉお!!!」 一匹のありすが混乱し、喚く。 結局、群れの者達ではどちらがクロなのか判断できないのだ。 「むきゅ、このままじゃらちが開かないわ! 仕方ないわ! ここは『決闘』に判決を委ねるわ!!!」 「「「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆぅ!!?」」」 またもざわめくゆっくり達。 決闘で判決を下すなんて、早々あることでは無い。 「ゆ、分かったよ! まりさは無実だから戦うよ!!!」 「委細承知みょん」 しかも、両者とも木剣を持ち、群れの中でもドスまりさに次ぐ実力者。 勝敗はおそらく生死をもって決まるだろう。 そのような恐ろしいことが今まさに行われようとしているのだ。 両者ともに広場中央へ、そして木剣を構える。 「むきゅー! 両者、ゆっくり始めるのよ!!!」 美ぱちゅりーの合図で決闘が始まる。 美まりさは積極的にみょんに斬りかかる。 みょんは木剣を盾代わりにし、攻撃をいなす。 しかし、わずかにみょんの皮に切り傷が入る。 本来であればこの程度、取るに足らない怪我で済むはず…なのだが、 「!!!…ゆぐわあああああぁぁぁぁぁああ!!!」 突然目を見開き、苦しみ悶えるみょん。 「何でみょんが痛がってるの!? わからないよー!!!」 「あたいでも痛くないくらいのかすり傷だよ! みょん弱すぎるよ!!!」 「どう見ても破壊力ばつ牛ンには見えないのだが…」 みょんの弟子達には訳が分からなかった。 確かにかすり傷を負わされたが、それであんなに痛がるわけがない。 美まりさの木剣には粉末状にした唐辛子を水で溶いた物が塗り込まれている。 昨日、美ぱちゅりーがてんこを悪役に仕立て上げる作戦が失敗した際に 決闘で決着をつける事を提案し、さらに、美まりさが負けないように、 少しでも皮に入れば地獄のような激痛をもたらす唐辛子を木剣に塗り込んだのだ。 美まりさはそんな小細工しなくても勝てる自信があったが、 美ぱちゅりーに説得され渋々この作戦を使うことにした。 あまりの効果の高さに、美まりさ自身が驚いた。 多少、苦戦を予想していたが、それどころかこれなら楽勝ではないか。 「ゆ! まりさの強さを思い知ってね!!!」 カツン! 「ゆぃぎいいぃぃい!!!」 カツン 「ゆっぐあああぁぁぁぁあああ!!!」 カツン 「あぐううぅうぅぅう!!!」 美まりさの攻撃をぎりぎりのところでいなすが、いなし切れなかった斬撃がわずかにみょんを切り裂く。 元々傷だらけだった体にさらに赤みを帯びた切り傷が追加されていく。 「ゆひぃ、ゆひぃ…」 ちょろちょろちょろ… ついにみょんは失禁までしてしまった。 「ゆ、ゆはははは! みょんはしーしーもらしちゃったよ! だらしないね! 馬鹿だね! 恥ずかしくないの!?」 ここぞとばかりにみょんを馬鹿にする美まりさ。 憎い相手がここまで無様な姿をさらしてくれるのだ。 美まりさはすっかり有頂天になり、みょんをさらに馬鹿にする。 「ゆぅっ、ぎぎぎぎぎ…!」 歯を食いしばり美まりさの暴挙に激しい怒りを感じているのはみょんの弟子達。 みょんは絶対に手出しをするなと彼女たちに言っていたため耐えているが、 それももはや時間の問題だろう。 三匹の目は完全に見開かれ、美まりさに対する憎悪に満ちあふれている。 美まりさは攻撃をゆるめることなく、少しずつみょんを刻んでいった。 「ゆ、ぜぇ、はぁ、そろそろ止めを刺すよ!!!」 調子に乗りすぎたせいでバテてしまった美まりさは垂直に木剣を咥え、 みょんを串刺しにせんと突撃する。 (もうみょんは虫の息だよ! 最後は串刺しにして殺すよ!!!) みょんは虚ろな目で美まりさを見据え、 すっ、 「ゆっ!?」 素早く美まりさの一撃をかわし、地面に激突したまりさに木剣を突き立てた。 「ゆぎゃあああああぁぁぁああああ!!! いだい! まりざのおめめがあああぁぁぁぁ!!!」 木剣は美まりさの側頭部から目玉まで貫いていた。 みょんは「はぁ、はぁ」と息をつく。 「む、むきゅ! もう勝負ありよ!!! 止めよ! やめ!」 美ぱちゅりーはあわてて決闘の終了を告げた。 ドスまりさも参謀ぱちゅりーも美ぱちゅりーもまさかみょんが勝つなどとは予想だにしていなかった。 「まりざああああ!!! じっがりじでえええぇぇぇえ!!!」 ドスまりさはドスん! ドスん! と音を立て娘の元へ跳ねゆく。 急いで美まりさを手当てしなければ! その思いで美ぱちゅりーは決闘を終了させたのだが ずるっ 「ゆげぇっ!」 みょんは木剣を美まりさから引き抜く。 木剣には潰れた美まりさの目玉がへばりついていた。 「…」 みょんは美まりさに何かを告げ、美まりさに背を向け、てんこ達の下へ戻ろうとする。 「きだないみょんはしねえええぇえぇぇぇえ!!!」 ドスまりさが美まりさに跳ね寄ろうとしたそのとき、 美まりさはみょんに襲いかかった。 「みょん! あぶないよ!!!」 てんこが叫ぶがみょんは薄ら笑いを浮かべ、木剣を垂直に咥えた。 「じねえええぇぇええぇぇぇ!!!」 もうすぐまりさの木剣が届きそうなところでみょんはその場で一回転した。 「ゆぎぃっ!?」 群れのゆっくり達には目視できないほどの速度で繰り出された斬撃は美まりさを上下に両断した。 ずぱっ! べしゃ! 美まりさの口から上が切断され、跳ね寄るドスまりさにぶつかった。 美まりさの下の部分は力なく垂れ、綺麗に切断された髪の毛がみょんの一撃の威力を物語っていた。 「ゆ、ゆ、ゆ、ゆぎゃあああああああああああ!!!」 ドスまりさは愛娘の無惨な死に様についにパニックを起こし、暴れ始めた。 どんっ! ぐちゃ 「ぴぎゅ!」 「ゆげぇ!」 「もっど、ゆっぐrぶびゃ!」 ところ構わず暴れ回るドスまりさ。 不幸にも集まったゆっくり達はドスまりさの下敷きになり、 中身をぶちまけ果てた。 「やめでえええ!!!!」 「れいむのあかちゃんがああああ!!!!」 「どすのばかあああああ!!!」 泣き叫び、逃げまどうゆっくり達。 皆パニックを起こし、広場は完全にパニック状態。 「まずいみょん! ドスが暴れ出した! 一旦逃げるみょん!!!」 みょんはてんこ達の下へ行き、全員に逃げるように指示し、この場を離れることにした。 「一旦みょんのおうちに戻るみょん!!!」 逃げる途中 「ちょっと待つみょん!」 みょんは全員を呼び止める。 「みょんは用事があって行かなきゃいけない所があるみょん! らんとだいようせいは付いてくるみょん!! てんこ達はみょんのおうちで待機してるみょん!!!」 ぶーたれるてんこ達を無視し、らんとだいようせいを伴いてんこ達と別行動を開始する。 一方群れのゆっくり達は 「やべで! まりざをづぶざないでね!!!」 れいむの敵を取らんと暗躍していたまりさである。 美まりさを唆し、みょんを始末させようとしたのに美まりさは返り討ち。 ふがいないゆっくりめと考えるもつかの間、今度はドスまりさが暴れ出した。 もたもたしているうちにドスまりさにのしかかられてしまったのだ。 「ゆべべべ! ぼっど、ゆっぐ、ぶげぁ!」 ドスまりさに潰され、断末魔を最後まで言うことも出来ないままれいむの下へ旅立った。 「むきゅー! ぱちゅりー! 今は一旦逃げるのよ!!!」 参謀ぱちゅりーは錯乱し、群れのゆっくり達を潰して回っているドスまりさや 逃げまどい自滅していく群れのゆっくり達から逃れようと美ぱちゅりーと共に逃走を始めた。 「てんこ! らんしゃま無事かなー? わかるかなー?」 「だいじょうぶだよ! あたいがいれば大丈夫だよ!」 「みょんがついてるから大丈夫だと思った(リアル話)」 てんこ、ちぇん、ちるのはみょんの巣に避難していた。 みょんの巣は入り口があまり大きくない洞窟であるため、 ドスまりさが近くで暴れても被害は無いと考えられる。 そのため、みょんはドスまりさの暴走をここでやり過ごすことを提案したのだ。 「ところで、ちるのはこれからどうするの? わからないよー」 「あたいは…だいちゃんといっしょに暮らすよ!!!」 「ちぇんもらんしゃまのところに行くんだよ! 一緒だね! わかるよー!!!」 ちるのとちぇんは呑気にこれからの事を話し合っていた。 ちるのはこれからはだいようせいと一緒に暮らし、 ちぇんはらんについて行って、らんの群れの復興の手伝いをするのだという。 わいわいきゃっきゃとはしゃぐ二匹。 そわそわしながらみょんの帰りを待つてんこ。 ところ変わって、 「むきゅー! お母さん! どこにいるの!!!」 何だかんだで結局参謀ぱちゅりーとはぐれてしまった美ぱちゅりー。 「まりさ…、む、む、むきゅううぅぅううぅぅぅぅぅん!!! むきゅううぅぅぅうぅぅううん!!」 美ぱちゅりーはみょんに殺されてしまった美まりさの事を思い出し、泣き出した。 「せめてぱちぇだけでもゆっくりするわ…」 美ぱちゅりーは一匹でとぼとぼと川沿いに歩いていった。 後ろからつけられているのに気づけなかったのは、美まりさを失った悲しみからか。 美ぱちゅりーは群れのゆっくり達が決して入らない花畑に来ていた。 この花畑の花のほとんどがゆっくりにとって劇薬になる成分が含まれていて、 うかつに食べる者が出ないようにと参謀ぱちゅりーが出入りを禁止にしていた。 そして、ここはかつて美まりさと美ぱちゅりーがよく逢い引きしていた 公認の仲ではあったが、群れの中では周囲の目が気になったのであろう。 「むきゅぅ…」 美ぱちゅりーはぼろぼろとと涙を流す。 誰よりも愛したまりさがまさか自分がこの群れに入れた 傷だらけの汚いみょんに殺されるなんて思いも寄らなかった。 美まりさがみょんに色目を使われて辟易しているという愚痴を聞かされ、 美ぱちゅりーは責任を感じた。 まさか、あの汚らしいみょんが身の程知らずにも美まりさに色目を使うなんて。 汚らしいまんじゅうは使い捨てにされるべきと考えていたぱちゅりーは このときからみょんを暗殺する手だてを考え始めていた。 しかし、みょんは生意気にも強い。下手に手下を送れば返り討ち。 それどころか手下が自分を裏切って、みょんに自分の事を話すかもしれない。 毒殺も考えたが、みょんは自分で取ってきたえさしか食べない。 毒殺をもくろんだゆっくりもいたがみょんは「ではまずおまえが食べろ」と言い、 そのゆっくりに毒入りの餌を食べさせ殺した。 そんな中、まりさがついにみょんから免許皆伝を言い渡され、ある作戦を思いついた。 それがレイパー襲撃に乗じて他の弟子ゆっくり達を皆殺しにする作戦だ。 これなら合法的にみょんを亡き者に出来る。ドスまりさにみょんの処刑をさせることも出来る。 レイパーは危険だが、とても強くなった美まりさなら多少の危険も問題ないだろうと判断し、 この作戦を美まりさに話した。 さらに美まりさにレイパーがいやがる臭いがする花の花粉を付け、安全対策も施した。 しかし、まりさが死亡確認を怠り、みょんの近くに弟子ゆっくりがいることを 確認しなかったために生存者が現れてしまった。 それどころか、まりさの所業を目撃した者まで現れた。 苦肉の策であった決闘で判決を下す策も念には念を入れ、 絶対に負けないようにと木剣に唐辛子も塗り込んだし、完璧だった。 それをあざ笑うかのようにまりさは串刺しにされ、真っ二つにされてしまった。 そして、娘を失ったドスまりさの暴走。 すべて自分があのみょんを群れに引き入れようと考えたのが間違いだった。 「へぇ、こんなところがあったとは知らなかったみょん」 「むぎゅっ!?」 何故みょんはこの秘密の場所に!? 後を付けられていたとは思いも寄らなかったぱちゅりーは思考が停止した。 「一度、ぱちゅりーとはお話ししてみたいと思っていたみょん」 「むきゅ!!! あんたなんかと話すことはないわ!!!」 「まぁ、そういうなって、こんな話はどう? 昨日、この群れを襲ったれいぱー集団の話なんだけど」 「むぎぃっ!?」 ぱちゅりーはびくりと体を硬直させるがみょんは気にせず話を続ける。 「見たことのないらんとだいようせいが一緒にいたでしょ? あれ、実は昨日のれいぱーなんだよ?」 「むぎゅ!?」 ぱちゅりーはうすうす感づいてはいた。 美まりさはだいようせいがレイパーだと言っていたし、 らんともあろう者がレイパーをかき分けてちぇんを助けた話にしても不自然すぎる。 「そ、それがどうしたのよ…」 「うん、それでね、片方はたまたま襲ったのが昔の親友だから正気に戻れて、 もう一方は群れの幹部になるくらいしっかりしたゆっくりだから正気に戻れたんだよ でも、おかしいよね? れいぱーになったゆっくりが正気に戻るなんて、あり得ないのにね?」 「む、むきゅ…レイパーだって満足すればしばらくの間は正気に戻れるわ…」 「だとしたらさらにおかしいよね? ちるのは死ななかったし、らんに至ってはれいぷもしてないよ?」 優しく、まるで母親が娘に諭すように語りかけるみょん。 「でもね、みょんはこの現象を知ってるんだよ これはインスタントれいぱーだね? ぱちゅりーの後ろのお花…それをお水につけると、花粉さんを出すよね? その花粉さんをかぐと一時的にレイパーになる。 ぱちゅりーはこれを利用して、らんの群れのゆっくり達をれいぱーにしたてあげたんでしょ?」 「むきゅっ、っ! ど、どどこにそんな証拠があ、あるって言うのよ!!!」 明らかに動揺するぱちゅりー。 「そのお花さんの事は旅をしていた時にゆうかに教えてもらったから間違いないよ。 それに、ぱちゅりー昨日こういったよね『れいぱーが攻めてきた』って… そのときはほとんど何も見えなかったんだよ? なんでれいぱーが攻めてきたって分かったの?」 「む、むきゅ、むぎゅぅぅぅ…」 言葉が詰まる。 みょんはふぅと一息つき、 「…まぁ、このことを言っても誰も信用してくれないだろうけどね。」 「む、むきゅ! そうよ! 誰も信用しないわ! それが本当のことだったとしてもね!!! むきゅきゅ! いいわ教えてあげるわ! たしかにこのお花を使ってむこうの群れの連中を インスタントれいぱーにしたわ! でも、あんたが何を言っても誰も信用しないわ! ぱちぇは知らんぷりすればいいだけだもん! あんたはぱちぇをれいぷしようとしたって事にするわ! せいぜいドスに殺されるがいいわ!!!」 みょんの挑発に乗り、暴露するぱちゅりー。 「やっぱりお前が真犯人だったみょん。聞いた? らん! だいようせい!」 「なんであんなことしたんですか!? そのせいでみんな死んじゃったんですよ!?」 「よくも、よくもみんなの群れを壊したな!!! このゆっくり殺し!!!」 「むきゅ!?」 「ぱちゅりー、お前はかわいいけど、ちょっとおつむが足りないみょん この二人がいるって予想できなかったとはね。」 「だましたわね! 卑怯よ!!!」 「何とでも言うがいいみょん。 せっかくだからもうちょっとだけいいこと教えてやるみょん みょんがこの群れにいてやったのはお前を殺すためだみょん!」 「むきゅ!?」 「みょんは気に入ったかわいいゆっくりなぶり殺しにするのが大好きなんだみょん! あのまりさはみょんの"別の趣味"に使わせてもらったよ!!! 無様だったよね! 自分が勝っていると勘違いしてたら串刺しにされて! 『みょんはわざと食らってやったんだよ? それに唐辛子まで塗って、それでも勝てないなんて、 ゲスで愚図でどうしようもないゴミまりさだみょん!』って言ってやったら顔真っ赤にして 襲いかかって、みょんは笑いをこらえるのに精一杯だったみょん! ぷぶ! ゲラゲラゲラ!」 己が惨殺した美まりさをあざけ笑うみょん。 「む…ぎゅ、ぎゅぅ!」 美ぱちゅりーは怒りに打ち震えた。 自分の愛した美まりさがこんなゲスなみょんにコケにされ、惨殺されたことを。 「ま、それはさておき、お前は本当に救えないくらいのゲスだみょん!」 「あんたの方がゲスじゃないいいいぃぃぃ!!!」 怒りにまかせ叫ぶぱちゅりー。 「いやいや、みょんはいろんなゲスを見てきたけど、 嫌いなゆっくりを始末するために他の群れのゆっくりをれいぱーにして、 同じ群れの仲間まで殺すようなゲス、みょんは見たこと無いみょん ……ねぇ、お二人さん?」 歯を食いしばり、目を血走らせていたらんとだいようせいに話しかける。 今にも美ぱちゅりーを八つ裂きにせんと構えている。 「ぱ、ぱちゅは悪くないわ!!! 悪いのはそこにいるみょんよ!!!」 「黙れ!!! この薄汚いゆっくり殺しがあぁぁぁ!!!」 らんの迫力に美ぱちゅりーは縮み上がる。 「よくも! よくも群れのみんなを!!! 殺してやる! 絶対殺してやる!!!」 「まぁ、ちょっと待つみょん!」 ギロリとみょんをにらみつける。 「よく聞くみょん。こいつはただ殺すだけじゃつまらないみょん。 みょんだって、せっかくだからこのぱちゅりーですっきりーしたいし」 「な…何を言ってるんですか!?」 「それに…」 ぺろり 「きゃっ!」 「こぉん!」 まむまむをみょんに舐め上げられ、思わず声が出てしまう二匹。 「二人ともインスタントれいぱーの副作用でしばらくはすっきりーを我慢しちゃいけないみょん 下手に我慢したられいぱーになっちゃうから。ここはこのぱちゅりーに責任を取ってもらって、 ここでたっぷりとすっきりさせて貰おうみょん!!!」 にやにや笑いながらぱちゅりーをレイプしようと提案するみょん。 二匹は理性でインスタントレイパー状態を押さえ込んだため、実はかなり性欲がたまっていた。 そのため、みょんが言うとおり、これ以上性欲をためるとまたレイパー化する可能性がある。 二匹はお互いの顔を見合わせた。 言葉はいらなかった。 これ以上、ちるのに迷惑をかけないため、ちぇんを襲ったりしないようにするため。 そして、美ぱちゅりーの奸計にはめられ、レイパーとして死んでいった仲間の敵を取るため。 二匹は死ぬまでこのぱちゅりーを犯して殺すことを決意した。 「覚悟は決まったみたいみょんね」 みょんは花畑から一輪の花をむしって、それを美ぱちゅりーに無理矢理食べさせた。 「今の花は、一時的ににんっしんっ!できない体にするお花だみょん。 これで黒くなって死ぬことはないみょん。」 「そ、そんなの聞いたこと…」 「当たり前だみょん、これはゆうか位しか知らない情報だみょん。 ちなみに、人間と一緒に暮らすゆっくりはこの花を加工した食べ物を 食べて、ひっにんっ!するらしいみょん」 「さぁ、お二人さん。このぱちゅりーでたくさん楽しむみょん…」 二匹は口をだらしなく開け、焦点の合わない目で美ぱちゅりーを凝視し、 そして 「「んほおおおおおおぉぉぉぉぉおおおぉぉぉおおお!!!」」 数十分後 「ふぅ、さすがに楽しみすぎたかな」 みょんは満足げに美ぱちゅりーを見る。 クリームをはき出し、体中を精蜜で汚され、目は虚ろで何かぶつぶつ言っている。 らんとだいようせいはぐったりし、呼吸を荒げていた。 「ちょ、ちょっとがんばりすぎちゃった…」 「こ、こおぉぉぉん…」 だいようせいはちるのでそれなりに性欲を解消できていたのでそんなに消耗していなかったが、 ちぇんに手を出さなかったらんはすべての欲望を吐き出したためか、かなり消耗していた。 「さて、このぱちゅりーの具合も結構よかったけど、そろそろ潮時だみょん。 いまからみんなを連れてくるから二人はそこでゆっくり休んでるみょん。」 みょんはがぶりとぱちゅりーの底部に噛みつき、そのまま池の畔へ。 「さぁ、これでお別れみょん。最後に何か言いたいことはあるか?」 「いやぁ…じにたぐn」ぼちゃん 「まぁ、最後まで言わせる気は無いけどね」 みょんは池に沈みゆく美ぱちゅりーの姿をうっとりと眺める。 恐怖と絶望。シンプルだが今までのどの表情よりも綺麗だとみょんは思った。 「てんこ! ちるの! ちぇん! 無事か!?」 自分の巣に戻り、三匹の安否を確認する。 「てんこは天人属性のリアル饅頭属性だから一目置かれる存在。 そんなてんこをこんなに待たせた浅はかさは愚かしい」 「あたい! 無事だよ!!! だいちゃんは? どこ?」 「ちょっと遅すぎだよー! わかってねー!」 三匹の安全を確認し、ほっと一息つく。 自分が育てた連中だから大丈夫だと思ってはいても心配していたのだ。 それでも自分の欲望を優先させたあたりやはり餡子脳と言わざるを得ない。 「あっちでらんとだいようせいを待たせてる。付いてくるみょん」 「わかったよー!」 ドスまりさはみょんの巣から離れた場所で暴れているため、 一行は気が触れたドスまりさと鉢合わせにならずに移動できた。 「らんしゃまあああぁぁぁ!!!」 「ちぇええぇぇぇぇん!!!」 「だいちゃん!」 「ちるのちゃん!」 頬ずりし、お互いの無事を喜び合う四匹。 「らん達はこれからどうするんだみょん?」 「らんは群れに帰って群れの復興に尽力するよ」 「ちぇんはらんしゃまと一緒に行くよ!!!」 「あたい! だいちゃんと一緒に行くよ!」 「わたしもみんなと一緒に群れに帰ります! それで、ちるのちゃんと一緒に暮らします!」 四匹はこのまま南に向かい、らんとだいようせいの群れで暮らすと宣言し、 固まって移動を始めた。 その道中でのこと。 「あたい! 何でにんっしんっ!してるの!?」 今更自分が胎生妊娠していることに気付いたらしい。 「私たちの子供だよ! 一緒に育てようね!」 だいようせいは少しだけ困った顔をして諭す。 「うん! わかったよ!!!」 元気に返事をするちるの。 一方、みょんとてんこは 「てんこ、みょんはこれから東に向かうみょん! てんこも付いてくるみょん!」 「てんこは一緒に行くことを誘われたくて誘われるんじゃない誘われてしまう者がてんこ」 いつもの調子で返事をするてんこ。 意味を理解しきれなかったが、とりあえず肯定として受け取ろうとみょんは決め、 てんこに頬ずりする。 「さあ、いくみょん!」 みょんは高らかに宣言した所で、突然何かの衝撃を受け、意識を失った。 「…ょん! りして……みょ…」 意識を失う直前に見た物は遠ざかる地面とてんこ。 てんこは何かを叫んでいたようだが、みょんには聞き取ることが出来なかった。 続くのCar 美まりさの木剣の長さ みょんの木剣の長さ →あまりその辺のこと考えてません。 みょんの"別の趣味"とは? →次回書きます。 カンのいい方は気付いているかもしれませんね。 ○○がおかしいのだが →いつものことです。気にしてはいけません。 今まで書いたSS? ドスまりさとゆうか1~3 ゆっくり闘技場(性)1 不幸なきめぇ丸 名物餡玉 行列の出来るゆっくり スカウトマンゆかりん前・後 ファイティング親子とゆっくり まりさの商売 ぱちゅりーの失敗1~4 盲点 進化 ぶっかけ!ぱちゅりー! 短い話しを一つだけ ありふれた話 対決!ドスまりさ!
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勘違いゆっくり 44KB ※独自解釈だらけです。 ※虐待成分は頑張ってみましたが、もしかしたら薄目かも? ※馬鹿みたいに長いです。 ※前作『ふたば系ゆっくりいじめ 277 騙されゆっくり』と前々作『ふたば系ゆっくりいじめ 274 嘘つきゆっくり』をお読みいただいてからお読みください。 先代の長ぱちゅりーは、通常のぱちゅりー種と比べても非凡な才をもって群れに貢献して来た。 だが、どんなに頑張っても、母の偉業を超えたとは思えなかった。 危険な生物が居ない安全なゆっくりプレイスを発見して群れを作り、 見晴らしの良い場所に分散して巣を作らせる事で、お互いの巣を見張り、危険をいち早く察知する。 狩りの担当を分担する事で食糧の確保を容易にした上で、人口統制の為に『すっきりー!ははるだけにすること』と制限を設け、 生まれた赤ゆっくりがある程度育ったら『がっこう』に預ける事で子育ての負担を減らし、群れに教育を施して事故死を防ぎ、社会性を学ばせる。 物々交換の概念を持ち込み、狩りの成果を働きに応じて配分することで原始的な貨幣制度の先駆けを作り、 『おうた』や『おいしゃさん』のようなサービス業が成り立つように社会制度を整える。 お薬になる草の種を丘に蒔き、大量に生えさせておく事でいつでもお薬が使えるようにしておいたり、 悪い事をしたゆっくりを丘の上でお仕置きする事で、『なにがわるいことなのか』を群れに理解させたりする。 これらは全て、元飼いゆっくりだったという先々代の功績である。 年老いた飼い主さんが永遠にゆっくりしてしまった事で身寄りを無くした先々代は、 巷に溢れる野生のゆっくり達が全然ゆっくりしていない姿に一念発起し、ゆっくりを導く事を志したのだと言っていた。 多大な変革をゆっくり達にもたらした偉大な先々代は、自分の娘にもその志を継いで欲しいと願って非情に徹し、厳しく教育した。 生まれたときから長になるべく、帝王教育を受け続けた娘はその期待に見事応えてみせたのだった。 しかし幾ら非凡であったとしても、天才と秀才を比べれば前者に目が向くのが世の常である。 まして子供の頃からその天才を目の当たりにしていれば、いかに秀才とはいえ生まれる感情がある。 それは『劣等感』。 確かにこのぱちゅりーは優秀であった。否、優秀すぎた。 只でさえ人間の教育を受けたゆっくりでありながら、学者であった飼い主から様々な英知を授かり、 それでいてぱちゅりー種にありがちな、知性を鼻にかけた思い上がりの片鱗すら見せなかった。 完璧すぎる母に追い付こうとがむしゃらに突っ走った。 母の功績に縋るのではなく、それを超える何かを常に追い求めた。 気が付けば番を迎える事も無く、孫の姿を見せる事さえ出来ないまま、 偉大なる母は永遠にゆっくりしてしまった。 偉大なる先々代の死を悼み、涙に暮れる群れの嗚咽を背後にして、 母の死に顔を見ながら先代の長ぱちゅりーは思った。 ゆっくりなのに、ゆっくりする事を忘れて頑張った。 それなのに結局母には勝てなかった。 必死に頑張った日々は、徒労に終わってしまった。 ならば。 いつか生まれてくるであろう自分のおちびちゃんは、絶対ゆっくりさせてやろう。 後悔する事のない、幸せなゆん生を送らせてやろう、と。 こうして長ぱちゅりー親子の『勘違い』が始まってしまったのだ。 『勘違いゆっくり』 「……むきゅ………むきゅ……………」 山の裾野に広がる森の中心、ぽっかり開いた場所にある小高い丘を目指して一匹のぱちゅりーが這いずっていた。 何かに酷くぶつけたような打撲傷が顔中に広がる姿は痛々しい物であったが、その顔に浮かべた形相が哀れみを根こそぎ奪っていた。 (むっきゅうぅぅぅぅぅぅ!ぱちぇをゆっくりさせないむのうなむれはゆっくりしね!) 般若もかくやと言わさんばかりの憤怒の相。最も般若は嫉妬の怒りだが、このぱちゅりーが抱いていたのはもっと醜いもの。 『逆恨み』であった。 (あんなみえみえのわなにかかったむのうなまりさのせいで、ぱちぇがこんなおおけがをおったのよ! おかげでおかあさんがひとりじめしていたまりさからとりかえしたすぃーまでこわれちゃったじゃない!) 酷い責任転嫁もあったものだが、ぱちゅりー視点ではこれが事実であり、真実である。 そもそもあのスィーは、それを欲しがった娘の我侭を聞き入れた先代の長が群れの皆にある事無い事吹き込んで、 持ち主のまりさを無理矢理悪者に仕立て上げ、強引に追放する事で取り上げた物だ。 いかに長の言葉とはいえ、本来なら疑うゆっくりも現れておかしくない行為だが、この群れにおいては事情が異なる。 長の言う通りにしていれば、必ずゆっくり出来る。 先々代の優秀さが、群れのゆっくりから『長を疑う』事を忘れさせてしまったのだ。 如何に先々代が優秀であっても、その子孫まで優秀であるとは限らないのに。 (じぶんのてでしけいにできなかったのはくやしいけど、にんげんさんがかわりにまりさをおしおきしてくれるわ! にんげんさんなんかそれくらいしかやくにたたないんだから、しっかりまりさをころしておきなさい!むきゅ!) この半年間、ぱちゅりーの逆鱗に触れて殺されたゆっくりの数は両手の指に余る。 月に三人以上殺している計算だが、実際に悪事を働いたゆっくりはいない。 苛烈な恐怖政治が、皮肉にも秩序を保つ要因になったのだ。 その事が逆に長の権限を高め、更なる虐殺を呼んでしまった訳だが。 鬱蒼と茂っていた森の木々が途切れ、目の前が急に開ける。 群れが根城にしていた丘の天辺で、周囲を見張っていた子まりさが長の帰還に気付き、急いで駆け寄る。 「ゆっくりおかえりなさい、おさ!……そのけがはどうしたの!?……それに、おかーさんたちは……?」 ぱちゅりーの怪我を見て、何事かあった事を悟ったらしい。顔色を変え、詰め寄る子まりさ。 群れを見捨てた事がバレたらまずい、そう考えた長ぱちゅりーは咄嗟にひと芝居打つ事にした。 「むきゅっ!おちびちゃんたちをみんなあつめなさい!いますぐよ!」 「わ、わかったよ!ゆっくりしないで、みんなをあつめるよ!」 ぱちゅりーの血相に気圧されたのだろう、慌てて『がっこう』のある方角へ駆け去る子まりさを見送り、 ぱちゅりーは自身の身の安全を図る為の筋書きを検討し始めた。 しばらくして、丘の天辺に陣取ったぱちゅりーを囲むように沢山の赤ゆっくりと、子供達が集まっていた。 皆の不安そうな視線を浴びながら、ぱちゅりーは精一杯無念そうな表情を作り、告げた。 「……おちついて、よくきいてねみんな。……ぱちぇたちは、にんげんさんのひきょうなわなにつかまっちゃったの。 そして、…………みんな、にんげんさんにころされちゃったわ………」 長の言葉にぴたっと静まる子供達。 だが、泣き出すゆっくりはいない。余りに衝撃的な内容に、理解が追い付いていないのだ。 「……ま、まって!それじゃ、まりさのおかーさんや、おとーさんは……?」 恐る恐る長に問いかけるのは、見張りをしていた子まりさであった。 ぱちゅりーは子まりさを見やり、沈痛な面持ちで頷いた。 「……おちびちゃんたちの、おかーさんたちはね……ぱちぇだけでもにげてって…… のこされたおちびちゃんたちをおねがいって、ぱちぇをたすけてくれたの………」 その答えを聞き、血の気が引く子まりさ。 やがて長の言葉を理解したのだろう、子供達からざわめきが漏れ始め、それは段々と大きくなっていく。 「……うそだ。うそだうそだうそだ、うそだぁぁぁぁあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」 「ゆ゛ぎゃ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!お゛ぎゃ゛あ゛じゃ゛ん゛がじん゛じゃ゛っ゛だぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」 「どぼぢでぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛え゛ぇ゛ぇ゛!!がな゛ら゛ずがえ゛っ゛でくでるっ゛でい゛っ゛でだの゛に゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!」 「みゃみゃぁぁぁぁあぁぁぁぁ!!ありちゅいいこになりゅがら゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!み゛ょ゛どっ゛でぎでぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛え゛ぇ゛ぇ゛!!!!」 「ぱちぇの、ぱちぇのぴゃぴゃとみゃみゃがぁぁぁぁ!!げほっ、ごほっ……ゆげぇっ!!!」 現実をひたすら否定するもの、戻ってこない父や母を呼び続けるもの、ショックの余り餡子を吐き出すもの……。 森を揺るがす子供達の慟哭はその日の夕刻まで続いたと言う。 しかしぱちゅりーは気付かなかった。 彼女の言葉を聞き号泣する子供達の中に、凍えるような冷たい視線を向けるグループが混じっていた事に。 季節は巡り、春。 うららかな陽気に降り積もった雪が融け、丘の周りに分散する巣が姿を現す。 結局、大人の居ない群れの中で冬籠りを成功させたゆっくりは三分の二にも満たず、そこかしこで犠牲になったゆっくりを偲ぶすすり泣きが聞こえる中、 ぱちゅりーは再び長の地位に就く事になった。 この群れで唯一の大人であり、父や母から自分達の養育を任されたと主張した事もあるが、 涙に暮れる子供達に行った演説が決定打となったのである。 『かなしいのはわかるわ、ぱちぇもくやしいもの。 ……だったらつよくなりなさい!つよくなって、ふくしゅうしなさい!そのためのほうほうはおしえてあげるわ! おかあさんたちのかたきをとりたかったら、ぱちぇについてきなさい!!』 ぱちゅりーのこの言葉で、子供達の親を慕う悲哀はどす黒い復讐の念に変わった。 だがこの演説の本当の狙いはぱちゅりーの手足となる強力な兵隊を作り、自らの屈辱を果たすこと。 あくまでもぱちゅりーにとって都合のいい群れを作る為に、人間と言う敵を利用したのだ。 こうしてぱちゅりーの指導と言う名の独裁と、子供達の特訓と言う名の地獄は始まってしまった。 「むきゅ!にんげんさんははちさんよりつよいのよ!だからはちさんのおうちをもってこれるなら、にんげんさんにかてるわ!」 「そのあまあまはぱちぇのおかげでとれたのよ!だからぱちぇのものだわ!」 「……これはみんなががんばってとってきたんだよ。おさはなにもしてないよね」 「うるさい!ぱちぇのいうとおりにしてればつよくなれるのよ!これもしゅぎょうなのよ! くちごたえはゆるさないわ!こんどなまいきなくちをきいたら『おしおき』よ!」 「…………」 「むきゅう!にんげんさんはかずがおおいわ!だからどんどんすっきりー!してこどもをふやしましょう!」 「……むれにいるのはこどもだけだよ。すっきりー!したらしんじゃうよ?」 「だったらしなないようににんっしんっすればいいのよ!」 「……どうやって?」 「むきゅぅぅぅっ!!それくらいじぶんでかんがえなさい!!」 「「…………」」 「むきゅう、ごはんがすくないわね!かりにでるにんずうをふやしましょう!」 「……かりにでられるこはみんなでてるよ。あとはがっこうのこどもたちぐらいしかいないよ?」 「なら、そのこたちもかりにだしましょう!じゅぎょうのいっかんとしてこどもたちをかりばにだすのよ!」 「……こどもたちだけじゃ、かりはできないよ?どうするの?」 「まりさたちがめんどうみればいいじゃない!もちろん、かりののるまはまもりなさい!」 「「「…………」」」 「むっきゅ!おくすりがたりないわね!まったく、そんなにけがするなんて、なんてむのうなのかしら!!」 「……それは、おさがおくすりになるおはなをたべちゃったからだよね?みんなのけがも、おさのめいれいのせいだよね?」 「おかのおはなは、ぱちぇのおかあさんのおかあさんがあつめてきたのよ!だったらぱちぇのものでしょう!!」 「……とにかく、おくすりあつめてくるね。こんどはたべないでね?」 「そうよ、そうやってどんどんぱちぇにみつぎなさい!そうすればみんなゆっくりできるわ!!」 「「「「…………」」」」 やがて季節は一巡する。 山の裾野に広がる森の中心、ぽっかり開いた場所にある小高い丘が、再び冬枯れの木々に囲まれる。 群れの大部分を占めていた赤ちゃんがバレーボール大からバスケットボール程に成長した頃。 一年前と同じ早暁の空を背景に、長は再び人間の里を襲撃しようとしていた。 「みんな、ぱちぇはにんげんさんがきらいよ! れいむを、まりさを、ありすを、ぱちぇを、ちぇんを、みょんを! あらゆるゆっくりをごみのようにころすにんげんさんが、だいっきらいよ! みんな、ぱちぇはふくしゅうをのぞんでいるわ! ぱちぇのむれのみんな、みんなはどう!? にんげんさんにふくしゅうしたい? にんげんさんがひとりじめするおやさいをとりかえし、にんげんさんをぼっこぼっこにして、 にんげんさんをどれいにしてつぐなわせる、なさけようしゃないふくしゅうをしたい!?」 「「「「「「「「「「ふくしゅう!ふくしゅう!ふくしゅう!ふくしゅう!」」」」」」」」」」 「そうよ、ならばふくしゅうよ! ぱちぇたちのむれはいちどにんげんさんにやぶれたわ。いまやかつてのいきおいもない。 でも!にんずうこそすくないけれど、みんなはいっきとうせんのふるつわものよ! だったらみんなとぱちぇで、……ええと、たくさんのぐんしゅうだんになるわ!! ぱちぇたちをわすれようとするにんげんさんたちにおもいださせましょう! かみをくわえてひきずりたおし、おめめをあけさせておもいださせましょう! おひさまとじめんさんのあいだには、にんげんさんがおもいもよらないゆっくりがあることをおもいださせましょう! ごじゅうにんのゆっくりのぐんだんで、にんげんさんのゆっくりぷれいすをうばいつくしましょう! と、いうわけで、おひさまがのぼるまえにそうこうげきをかけるわ!! こんどこそにんげんさんをやっつけて、みんなのかたきをとりましょう!!」 「「「「「「「「「「えいえいゆーっ!!!」」」」」」」」」」 ぱちゅりーの演説に鬨の声で応える群れ。 当初の半分以下、五十をいくらか下回る程度にまで減ってしまったが、その分質は以前の群れを大きく上回る。 なにしろ一対一なられみりゃとさえ戦える個体がごろごろ居るのだ。 今度こそ勝てるに違いない!! ぱちゅりーはそう確信していた。 勝てるも何も実際には畑泥棒でしかないのだが、復讐に燃える悲劇のヒロイン気取りで自己陶酔しているぱちゅりーには気付かない。 「まりさ、まりさ!」 「……ここにいるよ、おさ」 ぱちゅりーの呼び掛けに応えたのは、あの見張り役の子まりさだった。 バスケットボール大にまで成長した子まりさは、機転が効く上に群れのゆっくり達に慕われており、 それを買ったぱちゅりーに抜擢され、補佐としてその烈腕を振るっていた。 ぱちゅりーにとっても自分の言うことに従順なまりさは非常に有用であった為、今回の遠征では重要な役目をさせるつもりであった、 「まりさ、あなたにとくべつにんむをあたえるわ! せんけんたいになって、わながあるかどうかたしかめるの! でも、わながなくてもそのままとつげきしちゃだめよ! ぱちぇたちがおいつくまで、しゅういのあんぜんをかくほするのよ! ……できるわね!?」 「……わかったよ。おさがおいつくまで、まってるよ」 勿論ぱちゅりーがまりさを押さえたのは、まりさの身を思ってのことではない。 自分より先に美味しいお野菜を独り占めさせないように、抜け駆けを防ぐ為である。 「それでいいわ。……じゃあまりさ、これをわたしておくわね」 そう言って取り出したのは、先を削って鋭く尖らせた木の枝。 口で銜えるしか物を持つことが出来ないゆっくり達が使う、標準的な武器であった。 「これはぱちぇがつくったぶきよ。ふいをうてばにんげんさんにもこうかはあるわ。 これをもっていきなさい。もしもにんげんさんにみつかったら、なかまをよばれるまえにこれでやっつけるのよ!」 「……うん、ありがとう、おさ」 素直に礼を言って受け取るまりさに満足したぱちゅりーは、群れを率いるべく身を翻した。 まりさの目の前に、ぱちゅりーの背中が現れる。 「……これで、ふくしゅうができるよ」 「…………ゆ゛っ゛!?」 一瞬、ぱちゅりーには何が起こったのか理解できなかった。 体を貫く衝撃、一拍遅れて届く激痛。 「ゆ゛ぎゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」 ぱちゅりーの背中に枝が生えていた。 それは先程、ぱちゅりー自身がまりさに与えた武器。 ぱちゅりーが無防備な背中を晒した瞬間、まりさが渾身の力を込めて突き立てたのである。 「いぢゃい!いぢゃいぃぃぃぃ!!なんでごどじゅるのぉぉぉぉ!!ばりざぁぁぁぁぁ!!」 「だまれ」 「ゆ゛っ゛!?」 普段の従順な態度を一変させ、ぱちゅりーを汚物でも見るかのように見下すまりさに気圧され、ぱちゅりーは思わず黙り込む。 「なにがおかあさんのかたきだ!むれのみんながにんげんさんにころされたのは、みんなおまえのせいじゃないか! おまえがついたうそにだまされたせいで、みんなゆっくりできなくされたんじゃないか! そのうえまりさたちにまでうそをついて、にんげんさんとたたかわせようとするなんて、どこまでみさげはてたげすなんだ! おまえはもうおさじゃない!おまえが!おまえこそがまりさたちのおかあさんたちのかたきだ! みんな!もうこいつのいうことなんてきかなくていいよ!みんなでこいつにふくしゅうするよ!」 そう言われて気付く。全てのゆっくりが、ぱちゅりーに憎悪を込めた視線を向けていた事に。 そして口々に鋭い枝や固そうな石をくわえ、ぱちゅりーににじり寄っていた事に。 蒼白になったぱちゅりーに、まりさの無慈悲な宣告が届いた。 「さあみんな!すぐにはころさないように、でもけっしてゆっくりできないように! いちねんぶんのうらみをこめて!おとうさんとおかあさんのうけたくるしみをなんばいにもして! ゆっくりできないぱちゅりーにぶつけてあげようね!」 「「「「「「「「「「ゆっくりできないぱちゅりーはゆっくりしね!!!!!」」」」」」」」」」 「ゆ゛ん゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」 ぱちぇりーは気付いていなかったのだ。 自分がこの群れの為にした事など何も無い事を。 群れのゆっくり達が従っていたのは、このまりさだという事を。 そして…… 今やこの群れの全てのゆっくり達が、ぱちゅりーを仇と恨み、敵を討とうと思っている事を。 必要とあらば仲間の命はおろか、自らの命さえ投げ出す覚悟を決めていた事を。 表面上はにこやかな表情の下で、仇敵に従う屈辱に心の中で血涙を流しながら、それを受け入れていた事を。 そして一年もの長い年月を掛け、用意周到に準備された復讐が、今まさに果たされようとしている事を。 自分の命令に従順な群れに満足し、堕落しきったが故に勘が鈍ったぱちゅりーには気付けなかったのだ。 話は去年の晩秋、群れが人里を目指して総出撃した朝まで遡る。 「おちびちゃんたちはここでまっててね!おやさいさんとりかえしたら、いっぱいむーしゃむーしゃしようね!」 「あかちゃんたちをよろしくなんだぜ!すぐもどってくるから、いいこにしてるんだぜ!」 「……ゆっくりわかったよ!あかちゃんたちはまりさたちがまもるよ!」 群れ全員での総攻撃を狙っていた長ぱちゅりーだが、副将のまりさから『あかちゃんたちはまだ、たくさんあるけないんだぜ!』 と進言され、赤ちゃんの同行を諦めざるを得なかった。 そうするとまた別の問題が浮上する。 赤ちゃんは基本的に手がかかるものだ。それこそ朝から晩まで親が面倒を見なければならないくらいに。 だが、赤ちゃんがいる親だけを残して行く事は出来ない。そんな事を認めたら群れの半数が脱落してしまう。 いくら長ぱちゅりーに秘策ありとはいえ、それだけの戦力を遊ばせておく訳にはいかない。 どうすれば、と頭を悩ませる長に、再び副将のまりさから進言があった。 『なら、せめてこどもたちだけはおいていくんだぜ!』と。 『がっこう』を卒業したゆっくりは親の監督の元で群れの仕事を覚えて行く。 要は半人前の扱いなのだが、今回の出征において全員動員されることが決定している。 現在『がっこう』に在籍しているゆっくりは現在六十人前後。 その内、半年間の義務教育を経て卒業寸前のゆっくりは九人いる。 片手で数えられる程度とはいえ、それだけいれば赤ちゃんの面倒くらいは見ていられるだろう。 まりさの進言にそう結論付けた長は、百人近い群れの赤ちゃんと『がっこう』の生徒達をおいて行く事を決定したのだ。 早暁の空に鬨の声を響かせながら出陣して行く親達を見送る子まりさ。 後に群れの帰還を最初に発見する事になる彼女は、明日『がっこう』を卒業する予定であった。 最年長であった為に子供達のまとめ役として抜擢され、出陣直前まで大人達からレクチャーを受けていたのだ。 遠ざかる大人と成人一歩手前の先輩達の姿を見届け、子まりさは踵を返して『がっこう』へ向かった。 『がっこう』への道すがら、思い返すのはまだ赤ちゃんだった頃に見た、丘の上で必死になって長を説得していたれいむの事。 母はれいむのことを「げす」呼ばわりしたが、子まりさにはそうは思えない。 ゲスとは、自分の為に他人をゆっくりさせない、自分本位なゆっくりの事である。 本当にゲスであるなら、あの時吐いた嘘で何の利益がれいむにあったと言うのだろう? いつも上手なお歌を聞かせてくれたれいむが、涙を浮かべて教えてくれた『おにーさん』のお話は、 まだ赤ちゃんだった子まりさにも解る程に説得力があった。 そしてれいむがぼろぼろの姿で組み敷かれ、群れの皆にゆっくりできなくされていた時、 全てを諦めたようなれいむの目に、寂しそうな、悲しそうな、そして何より悔しそうな無念の表情に、 そして最後の一瞬、痛みとは違う何かに流された涙に。 その死に様を嘲笑う姉妹達の中でただ一人、子まりさだけはれいむが正しいと直感した。 だからそれを嘘と断じ、あまつさえあんなに残酷な『おしおき』を実行した長ぱちゅりーを、子まりさは信じられなかった。 その後に繰り返された『おしおき』を目撃する度、子まりさの疑念は膨らんで行った。 食糧不足で赤ちゃんに食べさせる事が出来ず、やむなく食料庫から盗み出したれいむは殺される程悪かっただろうか? そのれいむの子供であり、親の復讐に燃えて長に襲いかかったちぇんは果たして反逆者の汚名に相応しかったのだろうか? 群れ中の狩りの名人を総動員しても捕る事が難しい蜂の巣を、たった一人で捕るように命じられたみょんは本当に臆病者だっただろうか? それらを指摘して、長を諌めようとして『おしおき』されたまりさ達はどうだろうか? そして今、群れの大人達を率いて人間の畑を襲いに行くぱちゅりーは、本当に正しいのだろうか? 先々代はおろか、先代の治世すら知らぬ子まりさには大人達が持つ長への盲信が無い。 そしてれいむの事件で群れの有り様に疑問を持った子まりさは、ゆっくりらしからぬ深い洞察力を獲得するに至ったのである。 「……やっぱり、おさのいうことはおかしいよ…………みんな、だいじょうぶかなぁ……」 とは言え、子まりさはまだ『がっこう』も卒業していない、半人前とも認められていない子供だ。 親の庇護を受け、授業以外では狩りにも同行できない子まりさが疑問を呈しても 「おちびちゃんにはまだむずかしいことだよ!それよりおへやのおかたづけしなさいね!」 「おちびがそんなむずかしいことかんがえてちゃだめだぜ!それよりみんなとあそんでくるんだぜ!」 などと返され、子まりさの疑問は大人に憧れる子供の背伸び程度にしか受け取られない。 子まりさが幾ら疑問を持ったとしても、子まりさに出来ることは無かった。 精々こうして群れの行く末を憂いることしか出来ないのである。 「……ゆっ!とにかくまわりをみはって、あかちゃんたちをまもらなきゃ!まりさ、がんばるよ!」 子まりさは気分を切り替え、丘の周囲を見回ってまわる。 この季節、越冬の準備をするのはゆっくりだけではない。 熊や猪、蛇などの森に棲息する生物も越冬のために食糧を集めているのだ。 そしてゆっくり達の中身は栄養価の高い餡子。 当然狙われる確率も高く、何時襲われるか解らないのでこうして見張りを立て、警戒しているのである。 そして半分程廻った時、子まりさは見慣れぬゆっくりが丘を見上げて佇んでいる事に気付いた。 「ゆっ!そこにいるのは、だれ!?」 「!?」 そこに居たのは黒いお帽子を被ったまりさであった。 しかし、子まりさには見覚えが無い。 群れの中のまりさのお帽子は皆ピンっと立っている。 あんなに縒れ縒れで、所々破けているようなお帽子を被っているまりさはいない。 髪の毛もあんなにボサボサで、くすんだ金髪をしたまりさもいない。 お肌もボロボロで、細かい傷だらけのまりさもいない。 大きさからすればもう大人なのだろう、この群れでこの大きさのゆっくりなら出征に参加していない筈が無い。 かなり不審ではあったが、とりあえずご挨拶しようと近付く子まりさに、見慣れぬまりさはゆっくりと振り向いた。 「ゆっ!?」 そのまりさには、片目が無かった。 左目の上からあんよに掛けて、大きく抉ったような傷跡があったのだ。 子まりさはその傷の事を知っている。 ゆっくり殺しなど、重罪を犯した罪ゆっくりに対してのみ行われていた刑罰。 『おめめえぐりのけい』。 片目を抉り、群れから永久追放する刑の痕であった。 子まりさも、実際に『おめめえぐりのけい』の受刑者に会うのは初めての事だ。 『がっこう』での授業でも教わったし、度々「わるいこはおめめをとられちゃうんだよ!」と親から叱られた事もあり、 その傷が悪いゆっくりの証である事は理解していたが、粛清の嵐が吹き荒れる今の群れではあまり意味が無い。 先代の長の頃は、この『おめめえぐりのけい』が最も重い処罰であった。 それは先々代が『たとえあいてがゆっくりごろしでも、ゆっくりがゆっくりをころしてはならない』と定めた為であったのだが、 今代の長はあっさりとその禁を破り、長を侮辱したれいむを皮切りに死に至る程過激な『おしおき』を何回も強行した。 反発もあったが、長は『ゆっくりできないゆっくりをおいだしたら、ほかのむれにめいわくがかかる』と反対派を丸め込み、 それでも反対するゆっくりを『こいつらはゆっくりできない』と無実の罪を着せ、『おしおき』で殺していったのだ。 最近生まれた赤ゆっくり達はその恐ろしい『おしおき』しか知らない。 今の群れにとって、悪いゆっくりとは死んだゆっくりの事である。 いくら知識として知っていても、経験の無い子供達にとっては実感の無い、遠い過去の出来事だ。 だから子まりさも、その傷を持ったまりさに平然と挨拶できたのだ。 「ゆっ!まりさおねーさん、ゆっくりしていってね!」 「ゆ゛っ゛!?……ゆっ、ゆっくじして……い゛っ゛……で…………ゆ゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛ん゛!!! ばりざぁ!!ゆ゛っ゛ぐじじでい゛っ゛でね゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛っ゛!!!!!」 子まりさの無邪気な挨拶に、傷まりさは感極まったように号泣しながら挨拶を返す。 「ゆっ!?」と驚く子まりさだが、それ程この傷まりさにとっては驚天動地の出来事だった。 この『おめめえぐりのけい』の事は、この辺り一帯の群れに広く知れ渡っている。 「かたほうのおめめのないゆっくりは、とてもゆっくりできないゆっくりだよ」 どんな小さな群れであっても、この話は必ず伝えられており、それ故にどの群れも傷まりさを受け入れる事は無かった。 『おめめえぐりのけい』の受刑者の末路は、孤独な野垂れ死にが定番だったのである。 そんな受刑者の中にあって、この傷まりさは二年もの間生き延びて来た希有な例であった。 元々狩りが得意だった事に加え、皮肉にも野山の危険物を見分ける群れでの教育が功を奏した結果である。 追放されたゆっくりが群れに近づき、それが発覚したら群れ総出でゆっくり出来なくされてしまう。 これまでにも何度か試し、その度に追い払われて来たから傷まりさにはそれがよく解っていた。 それが今日、世も明けない内に総出撃していく群れの姿を目にした時、押さえていた思いが爆発した。 (あのおかに、かえりたい!) ゆっくり出来なくされた身であっても、やはり故郷は恋しいもの。 あんなに大勢でどこへ行くのかは知らないが、今ならあの丘を一目見る事くらいは出来るだろう。 それでもう心残りは無い。後はこの苦しいゆん生に、いつ幕が下りても悔いなく逝ける筈だ。 そんな決意を胸に、傷まりさは丘を目指して近付き、子まりさに発見されたのだ。 (……ああ、みつかっちゃった。せめて、さいごにちょっとだけでも、おかでかけっこしたかったなぁ……) 傷まりさの脳裏を諦めが支配する。 覚悟を決めた傷まりさの耳に、子まりさのご挨拶が飛び込んで来たのはそんな時だった。 予想外の優しい言葉に感極まり、号泣する傷まりさが泣き止んだのは、朝日が半分程昇りかけた頃であった。 嗚咽の合間合間に、断片的に挟まれる壮絶なゆん生を聞かされた子まりさは、もらい泣きしながら傷まりさを慰めていたが、 どうしても気になったそれを尋ねずにはいられなかった。 「……ねぇ、おねーさん。おねーさんはどうしておめめをとられちゃったの?」 そう、片目が無いゆっくりは大悪人の証である以上、どんなに善良そうに見えても仲良くは出来ない。 仲良くする振りをして近付き、隙を見てご飯や宝物を奪い取ったり、無理矢理すっきりー!したりするのが目的かも知れない。 今のまりさの双肩には百匹以上の子供達の命が懸かっている。どんな小さな異常でも見逃すわけにはいかなかった。 だが、それを聞いた傷まりさが再び目を潤ませた。 何かを耐えるように唇を噛み締めて涙を堪え、ぽつりぽつりと語り出す。 「……おさがまりさをわるものにしたんだよ…………まりさが……すぃーをひとりじめしてるって………、 あのすぃーは……おかーさんのかたみだったのに…………だいじなだいじな……まりさのたからものだったのに……、 ………ゆっ、ゆえぇぇぇえぇぇん!!!」 そこまで語った所で堰を切ったように泣き崩れる傷まりさの姿に、子まりさは確信した。 (やっぱり、あのおさはうそつきなんだ!れいむおねーちゃんをいじめたのも、おかーさんたちをつれてったのも! みんなうそなんだ!……おさはけんじゃなんかじゃない!おさのほうが、くずだったんだ!) 子まりさと傷まりさの出会いは、双方にとって幸運であった。 子まりさにとって傷まりさは漠然でしかない長への疑いを証明する生きた証拠であり、 傷まりさにとって子まりさは自分の言葉が嘘偽り無い事を信じてくれた恩人である。 子まりさの不信感がピークに達していたこと、傷まりさのホームシックが再燃していたこと。 まさに奇跡の確率で絶好の機会がかち合った、幸運な出会いであったのだ。 子まりさは傷まりさを連れ、赤ちゃんと子供達が集められている『がっこう』に向かった。 そこは入り口を倒木で塞がれた洞窟で、子ゆっくりサイズなら通り抜けられる狭い隙間が倒木の端に開いており、 いざと言うときは、そこを塞いで外敵の侵入を防げるようになっている。 教師役の大人ゆっくりは倒木を乗り越えなければならないが、逆に言えばそうしなければ入れない安全な場所である。 「ゆっくりただいま!」 「……あいことばをいってね!……むしさんがいないなら、あまあまをたべればいいじゃない!」 「あまあまがないなら、むしさんをさがせばいいじゃない!」 「ゆっ!せいかいだよ!……おかえり、まりさ!」 入り口を封鎖している倒木の枝が動き、そこから一人の子れいむが出てきた。 見張りの交代要員である。本来あまり運動の得意でないれいむに任せるような仕事ではないが、 卒業を目前に控えた九人の子ゆっくりは子まりさを除き子れいむと子ありす、そして子ぱちゅりーで占められていた。 ひと月遅れて入学したちぇんやみょんはまだ一人で出すには不安だったし、何より赤ちゃんの面倒を見なければならない。 百匹近い赤ちゃんの世話をしながら危険な見回りなぞできない。 仕方なく、年長組が見張りを持ち回り、残りの生徒達と年長組の子ぱちゅりーが赤ちゃんのお世話をすることにしたのだ。 そして外から聞こえて来た合い言葉に、まりさと交代する為に出て来た子れいむが見たものは、見慣れた子まりさの顔と、 「ゆ゛っ゛!?……まりさ、そのおねーさんはだれなの?」 面識の無い、片目を無くしたまりさの顔であった。 「……れいむ、よくきいて。もしかしたら、いつもまりさがいってることがほんとうかもしれないよ」 「……どういうこと?まりさ、おさのことでなにかあったの?」 「それをせつめいするんだよ。みんなのところでおはなしするから、みはりはすこしまっててね」 そして子まりさは年長組の仲間達に自分の推理を打ち明けた。 それを聞いた子れいむ達の反応は様々であった 「そんなはずないわ!おさはいつでもただしいのよ!」と長の正当性を主張するありす、 「むきゅ!かためをなくしたゆっくりのおはなしなんて、しんじられるわけないでしょう!」と授業で得た知識を元に否定するぱちゅりー、 「でも、さいきんのおさがおかしいのはほんとうだよ?ゆっくりしてなかったよ?」と長への不信感を漏らすれいむ。 喧々諤々と続いた話し合いを収めたのは、子まりさの発言であった。 「おさがただしいのか、まりさがただしいのか、みんながかえってきたらたしかめてみようよ。 まりさおねーさんはもりにかくれていて。みんなにみつからないようにちゅういしてね」 そうしてしばし時が過ぎ。 二百匹を超えた大集団は、ぱちゅりーただ一人の生還を持って全滅したのである。 長ぱちゅりーから群れの顛末を聞かされ、森を揺るがす慟哭に泣き疲れた赤ちゃんと子供達を寝かしつけ、 年長組は再び長の正当性を議論し始めた。 ありすの論調は変わらず長の擁護、最も半数の二人程は半信半疑と言った所。 逆に意見を翻したのはぱちゅりー。こちらは一人が慎重派、もう一人が完全に疑い始めた様子。 れいむは長の涙に同情したのか、片方が長を擁護し始め、片方が長への不信感を露にするも、勢いは無い。 平行線を辿りつつある議論に、まりさはある提案をする。 「じゃあ、とりあえずおさのゆうとおりにしようよ。 おさがただしいならゆっくりできるはずだし、おさがまちがってるならゆっくりできなくなるから、 これからのおさがどういうふうにむれをゆっくりさせるのか、みとどけてからはんだんしよう」 この提案を年長組は全員受け入れた。 実際、幾ら考えても解決しないのならこれからの動向で判断するしかない。 ほぼ博打のような提案ではあったが、現時点ではそれ以外に方法は無かった。 そして彼女達は、いきなりその答えを突きつけられた。 今までの群れでの冬籠りは、それぞれの家庭ごとに行っていた。 しかし今回は話が違う。 何しろ大人が全滅している上、群れの殆どはまだ赤ちゃんなのである。 ならば一カ所に食べ物と群れを集め、全員で冬籠りすべきだと言う意見に、ぱちゅりーはこう返したのである。 「いままでどおりでいいでしょ!かえるひつようはないわ!むきゅ!」 この言葉に唖然となったのは年長組だけではない。 後輩のちぇんやみょんを含む『がっこう』の生徒達の大半が、長の台詞に度肝を抜かれた。 長ぱちゅりーにしてみれば、一カ所に集まるなど言語道断である。 何かの弾みで口を滑らせ、群れを見捨てたことがバレでもしたら、即座に殺されてしまう。 そうでなくても、暗殺の危険性を考えれば皆と一緒にいるより、一人でおうちに籠っている方が安全なのだ。 しかし子供達にとってこれは死刑宣告にも同等の命令である。 長の言葉である以上は従う義務が発生する。だが、素直に従えば待っているのは、死。 年長組においても意見は分かれ、結果ありす二人とぱちゅりーとれいむが一人ずつ年長組を離脱。 群れの三分の一を率いてそれぞれの巣に別れ、冬籠りを開始した。 残されたグループはおうちの貯蔵食糧を持ち寄り、『がっこう』にて共同生活を行うことにした。 そして、春。 分散して冬籠りをしていたゆっくりは物の見事に全滅した。 初めての越冬と、赤ちゃんの食欲を考えに入れず、食糧の計算を間違えて餓死したれいむのグループ。 黒ずんだ何かが大量に茎を生やし、あたかも小さな森のような様相を醸していたありすのグループ。 強度の足りない巣が大崩落を起こし、全員生き埋めとなったぱちゅりーのクループ。 その他にも赤ちゃんだけで越冬しようとして失敗したり、食糧不足の果てに凄惨な殺し合いが起きた巣もあった。 まりさ達、共同生活グループは多少の犠牲者を出したものの、初めての越冬を成功させた。 それはまりさ達だけではなく、あの傷まりさの協力あってのものであり、傷まりさへの偏見は大幅に薄れていた。 また共同生活を提案し、そのリーターシップをとったまりさに対する信頼も大きくなり、 実質まりさは生き残ったグループの長といっても過言ではない立場に就いていた。 同時にそれは、まりさが持っていた現状の長であるぱちゅりーへの不信感を、群れが共有することを意味していた。 しかしまりさはそれを表に出すことを硬く禁じた。 「おさがどんなにあやしくても、おさはまだおさなんだよ。いま、おさにきづかれたら『おしおき』されちゃうかもしれないよ」 こう説得して廻り、はっきり長ぱちゅりーを疑っているゆっくりにも、未だ半信半疑のゆっくりにも、 とりあえず長の命令に従うよう頼み込んでいたのである。 そして長の就任演説を経て、一年間に及ぶ独裁政治が始まり。 長ぱちゅりーは己の態度で持って、まりさ達の不信感を確信に変えてしまったのである。 そして舞台は再び現在に戻る。 ぱちゅりーは今、自分が育てた屈強な兵士達に暴行されていた。 「これでもくらえ!」 「ぴぎゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 硬い小石を四方八方から吹き付けられ、 「に゛ゃ゛ぎゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「……また、つまらないものをきってしまったみょん」 尖った枝で何度も何度も斬りつけられ。 「こんなやつにおかざりなんてもったいないんだねー!!わかるよー!!」 「や゛べて゛え゛え゛え゛え゛え゛!お゛がじゃ゛り゛や゛ぶがな゛びでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!」 お飾りを目の前で細切れにされ、 「こんないなかもののあかちゃんなんて、ぜったいうまれないようにしましょう!」 「ゆ゛ぎゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!ぼう゛ゆ゛る゛ぢでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!!」 ぺにぺにを切り取られ、それを押し込んだ上で棒切れを突き込んでまむまむを潰し、 「こんなやつがぱちぇのどうるいだなんて、なのれないようにするわ!」 「ばぢぇ゛の゛ずでぎな゛がみ゛の゛げがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! 少しずつ髪を力づくで引き抜かれて、禿げ饅頭にされ、 「ぱちゅりーのきたないおかおをきれいにするね!」 「q゛あ゛w゛せ゛d゛r゛f゛t゛g゛y゛ぶじごl゛p゛!!!!!!」 砂を撒いた木の皮に顔を押し付け、そのままおろし金のように動かしてぱちゅりーの皮を削る。 おおよそ考えつく全ての苦痛を、ぱちゅりーは味わっていた。 たまに「ゆげぇっ!!」と生クリームを吐いても「まだまだおわらないよ!」と強引に押し戻されて、死ぬことも叶わない。 最初に宣言された通り、死なないギリギリを見極めた絶妙な手加減を加えられた生き地獄が延々と続けられていた。 その様子を離れた場所で窺うゆっくりがいた。 傷まりさである。 便利な道具でしかなかった自らの群れに、ゆっくりできなくされているぱちゅりーを無表情で見つめ続ける傷まりさの元に、 クーデターに成功し、今やこの群れの長になったまりさが歩み寄る。 「……まりさおねーさんはやらないの?」 長まりさの疑問に、無表情を崩して苦笑を浮かべて答える。 「まりさのぶんはもうおわってるよ。あのすぃーが、まりさのぶんまでぱちゅりーにしかえししたんだよ。 だからまりさはもういいんだよ。いま、あいつがうけるべきはまりさたちのふくしゅう、なんだからね」 母の形見であったスィーごと罠に掛かった顛末はすでに聞いていた。 傷まりさにはそれがスィーの意志であったように思えたのだ。 ならばその意志を汚す真似はすまい。傷まりさは自然にそう思えたのである。 「……うん、わかった。じゃあ、そろそろしあげにはいるね」 その言葉に感じ入るものがあったのだろう。 一つ頷き、踵を返した長まりさは未だ醜い悲鳴を上げ続けるぱちゅりーの元へ向かう。 「みんな!いっぺんやめてね!まりさとおはなしさせてね!」 その言葉に群れが静まる。先程までの喧噪が嘘のような静寂の中、 「……ゆ゛っ゛……ゆ゛っ゛……」と痙攣するぱちゅりーの耳元へ長まりさが囁く。 「……なんでこんなめにあっているのか、わかってる?ぱちゅりー?」 その言葉に反応したのか、白目を剥いていたぱちゅりーの口から断末魔以外の言葉が漏れる。 「……ぱ……ちぇを……ゆっ………く……り………させ………な……い……げすは………し……ね………」 反省の色の欠片も無い、醜い性根を表したかのような呪詛を聞き、まりさは落胆した。 こいつは、自分が何故こんな目に遭っているのか理解できていない。 これでは、自分達の復讐が成ったとは言い難い。 自分のせいで、自分が無能だったせいで殺されることを自覚させて、より深い絶望にたたき落とさねば、 死んで行った親兄弟達に申し訳が立たないだろう。 しかし長まりさにはこれ以上のアイデアは無かった。 こいつに自分の罪を認めさせる方法が、この拷問以外に思い付かなかったのである。 (……しかたないね。そろそろれみりゃがおきるころだし、ざんねんだけど、とどめをさそう) 心の中でため息をつき、ほぼ一日中続いた拷問を終わらせる決意を固める。 「みんな、このぱちゅりーをもりのそとにたたきだすよ!」 「「「「「「「「「「わかったよ、おさ!」」」」」」」」」」 群れはもうまりさを長と認めていた。 あの過酷な一年の間、このまりさに従っていれば生き残ることが出来た。 それだけでなく、優れた洞察力からくる統率力、計画性、全てにおいて突出していたまりさは群れの憧れでもあった。 その長の言うことをどうして疑うことが出来るだろう? 「それじゃあ、ぱちゅりーをもりのそとまではこぶよ!ゆっくりてつだってね!」 「「「「「「「「「「まかせてよ、おさ!」」」」」」」」」」 虫の息のぱちゅりーを長まりさが跳ね飛ばす。 「ゆ゛っ゛!?」と転がって行く先にいたちぇんが勢いをつけて蹴り上げる。 「ゆ゛ぎっ゛!?」と跳ね飛ばされた先にいたみょんが銜えていた枝で打ち返す。 「ゆ゛びぃ゛っ゛!?」と飛んで行く先にいたれいむがぷくーっ!して跳ね返す。 「ゆ゛がぁ゛っ゛!?」とパウンドする先にあったぱちゅりー達が作った壁にぶつかり、転げ回る。 「ゆ゛ぶっ゛!?」と蹲ったぱちゅりーを、走り寄ったありすが跳ね飛ばした。 ピンボールの玉よろしく、森の木々の合間を跳ね回ったぱちゅりーが森と人里を分ける平原に放り出されたのは、すっかり夜も更けた頃であった。 ……ふああ。あー、さむっ。 また急に冷え込んできやがったな。 いくら夜明け前だっていっても、まだ秋の範疇だろうに。 これは今年の冬も厳しくなりそうだな……。 ……ん?なんだありゃ。 饅頭?……いや、ゆっくりか? あんな飾りも髪も無いゆっくりなんて見たこと無いぞ。 ……うわ、なんだこりゃ? こんなに全身ボロボロになるなんて、何があったんだ一体? ……お、意識はあるようだな。 ってか、この様で生きてるって、ゆっくりってのは随分頑丈に出来てんだな。 前に燃やした奴らはあんなにあっさり死んじまったのに。 ……『ぱちぇの群れを知ってるの?』? お前ぱちゅりーだったのか?いや、あの群れに居たって事は…… ……そうか、お前さんあの時逃げ出したぱちゅりーだな? せっかく逃げ出したってのに、何でそんな重傷負ってんだよ? ……『ゲスなまりさに追い出された』だって? いや、お前さん確か長だったんじゃないのか? ……『ゲスまりさに騙されたゲス達に乗っ取られた』ぁ? よく解らんが、世代交代でもあったのか……? しかしよく無事だったな、この辺りはれみりゃの縄張りだぞ? ……『ぱちぇの群れは、れみりゃを倒せるくらいに強いのよ』って…… なあ、それって強いのは群れであって、お前さんじゃないよな? なのに何でお前さんがれみりゃに襲われない理由になるんだよ。 ……『ぱちぇのお陰で強くなれたんだから、ぱちぇが強いに決まってるでしょう』? おいおい、何なんだそりゃ。三段論法にもなってないぞ。 ……ああ、わかった。 お前、群れでいつもそんなこと言ってたんだろ? そりゃ追い出されるわな。 あのまりさが言ってた通りだわ。とんでもない無能だな、お前。 ……『ぱちぇは長なのよ!何でも知ってる森の賢者なのよ!』って言われてもな。 実際長としては無能だぞ?お前。 そもそも長に必要なのは『古い知識を生かして、新しい何かを創り出す程度の能力』なんだよ。 知ってるだけじゃ役に立たないのさ。 古い掟の問題点を見つけてそれを改善した掟を決めたり、今までの狩りで餌が獲れないなら原因を探って狩り方を見直す。 それが出来るから、長ってのは慕われるんだよ。 何を勘違いしているんだか知らないが、お前が長の器じゃないってのはそのゆっくり達にも解ってたんだろうな。 ……なあ、ぱちゅりー。 お前は、群れの為に何か新しいことをしたのか? ……暴れんなよ。全然痛くないけどな。 ああもう、生クリームが飛び散って汚れちまったじゃねえか。 ……ああ、鬱陶しい! おらよ!どこにでも飛んで行きやがれ! ……結構飛んだな。 ……おや、三軒隣の御仁井さん。こんな所でどうされました? ……れみりゃの調達ですか。そりゃご苦労様です。 ……いえ、ちょっとね…… 無能なぱちゅりーに絡まれて、野良着を汚されちまったもんで。 あんまりムカついたんで、森の方へ思いっきりぶん投げてやったんです。 ……ははは、止してくださいよ。 俺に虐待は向いてませんって。 ……それよりも例の研究は進んでるんですか? 確か、ゆっくりを使った画期的な農法だとか何とか…… 山の裾野に広がる森の中、人間に捕まって投げ飛ばされたぱちゅりーは、奇跡的に生きていた。 しかしその姿は到底無事とは言えなかった。 お飾りも髪も無くし、所々薄くなった皮からはじくじくと生クリームが滲み出している。 それでも尚、残された目には執念の炎が燃えていた。 「……ぱちぇは……おさなのよ………いだいな……もりのけんじゃなのよ………… ……ぱちぇをゆっくりさせるのは…………すべてのゆっくりの……………ぎむなのに……………」 ぱちゅりーに帰る場所なぞどこにもない。 あの丘に向かうのは論外だ。 忌々しいゲスまりさに騙された無能な群れが襲いかかってくる。 人間の里に留まれば今度こそ殺されるだろう。 他の群れに匿ってもらおうにも、お飾りはおろか、髪さえ無くした自分を迎え入れてくれる筈が無い。 行きずりのぱちゅりーを襲ってお飾りを奪おうにも、満身創痍のこの身では到底実行できまい。 まさに八方塞がりの状況。 先程から妙に体がだるい。 悪寒は治まるどころかどんどん悪化してゆく。 あんよの感覚が殆ど無い。 (……そういえば、さっきからぜんぜんいたくないわね……?) 嫌な予感が彼女の脳裏をよぎる。 強ばってなかなか言う事を聞かない体を無理矢理動かして、後ろを振り返ったぱちゅりーの目に、 「……む゛ぎゅ゛う゛ぅ゛う゛う゛ぅ゛う゛う゛っ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛っ゛!?!?!?!?!?」 見えては行けない筈の光景が見えてしまった。 ぱちゅりーが這いずった後を追うように、白いナニカが線を描いている。 それは、ぱちゅりーの生クリーム。 彼薄皮一枚を残して剥ぎ取られた皮から滲み出した生クリームが、少しずつ、少しずつ、 ぱちゅりーのあんよと言う絵筆によって、冬の森というキャンバスを汚していたのだ。 痛みが治まったのではなかった。最早痛みすら感じない程に、感覚が鈍り切っていたのである。 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!じに゛だぐな゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!! だれ゛があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!だれ゛がだずげろ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!」 一体どこにそれだけの底力があったのか。 誰もいない森の中に、ぱちゅりーの叫び声が谺する。 そしてその谺は、届いてはいけないものに届いてしまった。 突然響き渡る羽音に、ぱちゅりーがピタっと黙る。 恐る恐る目を向けた先にいたのは、 「う~☆あまあまみつけたど~☆」 「どぼじであ゛がる゛い゛の゛に゛れ゛み゛り゛ゃ゛がい゛る゛の゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!!」 そう、昼間は眠っている筈のれみりゃであった。 このれみりゃが特別だった訳ではない。 森の奥地は木々が密集しており、昼間であっても尚薄暗い。 木漏れ日に気をつけさえすれば、昼間でもれみりゃが活動するには充分な暗さがある場所なのだ。 その為、ここに足を踏み入れるゆっくりは相当訳ありでもなければ存在しない。 こうしてたまに迷い込んでくるゆっくりは、れみりゃ達にとって最大のご馳走であった。 「う~☆つかまえるど~☆ふゆのでなーにするんだど~☆」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!ばな゛ぜえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!お゛う゛ぢがえ゛る゛う゛う゛う゛う゛う゛!!」 帰るべきお家なぞ何処にも無いことを忘れ、ぱちゅりーは泣き叫ぶ。 「うるさいんだど~☆しゃべれないようにするんだど~☆えいっ☆」 「ゆ゛ぶっ゛…………!!!!」 舌を引っこ抜かれ、お口に石を詰められて、ぱちゅりーは喋れなくなる。 ぱちゅりーが静かになったのを確認すると、れみりゃは満足そうに巣のある老木へ飛んで行った。 それからおよそひと月。 ぱちゅりーはまだ生きていた。 老木のうろを利用したれみりゃの巣には、同じように捕まったゆっくり達が沢山並んでいた。 れみりゃはその日の気分で啜る餡子を変えているようで、様々な種類のゆっくりが用意されている。 しかもこのれみりゃは、死ぬまで餡子を啜ろうとはしない。 死にそうなギリギリまで吸い上げ、痙攣を始める直前で止める。 その加減はまさに職人技と言えよう。 そして餡子を吸い上げたゆっくりの口に、うろに自生していたキノコを詰め込むのだ。 そんな怪しげなキノコなぞ食べたくもないが、それ以外に食糧は無いし、どのみち食べても食べなくてもれみりゃに詰め込まれる事に変わりはない。 どうやら毒キノコの一種らしいそれは、口に含んだ途端に気分が悪くなり、悪寒や幻聴が聞こえ始める。 そして酷い時には幻覚を見るようになる。それも、自分が最もトラウマにしている幻覚をだ。 (だまれえええええええ!!ぱちぇはむのうじゃないいいいい!!) ぱちゅりーを襲う幻覚、それはあのまりさでも罠に掛かったことでもない。 あの人間に言われた一言、それがいつまでもリフレインするのだ。 ………お前は、群れの為に何か新しいことをしたのか?……… (なんで……なんでぱちぇが……もりのけんじゃがこんなめに……) 本当にそうだったか? 本当に自分は森の賢者として相応しかっただろうか? 母の死は本当に母が無能だった所為なのだろうか? あの時、冬籠りの食糧が尽き、実の母を無茶苦茶になじったあの時。 『ごはんもまんぞくにあつめられない、むのうなおかーさんはゆっくりしないでしね!』 『……ごめんなさい、むのうなおかーさんで。せめておかーさんをたべてゆっくりしていってね! …………さぁ、おたべなさい!』 目の前でもの言わぬ饅頭になってしまった母を見て、自分は何を思っていただろうか? 『むのうなおかーさんは、ぱちぇのごはんぐらいにしかやくにたたないわね!』 そんなことしか思ってなかった気がする。 あの時、本当に賢者と呼ばれる程賢かったのなら、食糧を得る手段を思い付けたのではないか? いや、そもそも食糧不足に陥ること自体無かったに違いない。 (……そんな……そんなはずないわ…………ぱちぇはわるくない………わるいのはみんなげすのせいにちがいないわ……) あのまりさ達は本当にゲスだったろうか? むしろ自分より有能だったのではないだろうか? (……ちがう……ぱちぇは…………いだいな……もりのけんじゃなのよ…………) 疑問が浮かぶ度に脳裏で必死に否定するぱちゅりーに、またあの声が聞こえてくる。 ………お前は、群れの為に何か新しいことをしたのか?……… (うるさい!うるさい!うるさい!うるさぁああああいいいい゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!) 春はまだ遠い。 れみりゃが冬籠りを終えて、ぱちゅりーを全部食べ尽くすまで。 幻聴は毎日、ぱちゅりーを責め立て続けた。 ぱちゅりーは最後まで気付けなかった。 自分が賢者でも長でもなく、只の無能なゲスでしかない事を。 ……それを心のどこかで認めてしまっていた事を。 ※気付けば連休中盤だよ!時間懸かり過ぎだろコノヤロー!! お待ちいただいた方々には大変お待たせいたしました! 前作に感想を付けてくださった皆様のご期待に、 「(ハードルを上げるのは)もうやめて!作者の(チキンハートな)ライフはもうゼロよ!!」 状態で悶えながら書いては直し、書いては直し。 気付けば前作を遥かに超える長文になっておりました。 皆様のご期待に応えるべく、作者の筆力の限界まで絞り出しました、 本当にこれで応えられているか不安でいっぱいですが、これ以上お待たせできないだろうとうp決行。 ……どうか皆様のご期待に応えられてますように。 ※まりさについて(補足) 前作『騙されゆっくり』のまりさについて、感想にてさんざん指摘されておりました通り、 あれはまりさの脳内補完によるものです。 実際にれいむを襲っていたときはんなこと一切考えておりません。 何も知らずに死ぬよりも、罪を自覚してから死んだ方がより絶望感は凄いだろうと思い、最後に反省させる描写を入れましたが、 良い奴で終わらせるのは許すまじ!と前々作のまりさの行動を脳内補完させたのですが、 思ったより解りづらかったみたいで、反省しております。 本来作者が作品に解説を入れるのは反則だと思っているのですが、今回は作者の筆力不足によるものですので、 急遽解説を入れさせていただきました。 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ゆゆーん!このしょーとすとーりーさんはとってもゆっくりできるおはなしさんだね! -- 2015-10-08 03 16 52 ゆっくりできたよ! -- 2014-05-12 13 38 27 『ゆっくりできないゆっくりをおいだしたら、ほかのむれにめいわくがかかる』 当代ぱちぇは無能でゲスだが、これだけは正しいと思う。傷まりさと違って濡れ衣じゃない真正のゲスなら、他の群れに迷惑をかけるだろうし逆恨みして復讐に来るかもしれない。 畑に手を出そうものなら、群れのゆっくり全体が悪いと判断されて一斉駆除をされるかもしれない。 ゲスはきっちり殺しとかないと、何をしでかすか分かったもんじゃない。 -- 2012-09-22 20 40 08 よくやった!!いつゲスパチュが不幸になるか楽しみだった!!ゲスは結局滅びるんだよ!www -- 2012-07-11 22 27 01 ゆっくりできないくずなぱちゅりーはゆっくりしないでしんだね!おおぶざまぶざま -- 2012-05-22 09 22 30 ヒヒヒヒヒヒィィィィィィィィィィヤッッッッッッッッッッッハーーーーーーーーー ーーーーーー!!!!! れみりゃGJ!! -- 2012-03-14 22 25 53 まりさGJ! -- 2010-10-10 01 56 45 ぱちゅりーざまぁwwww 凄くすっきりしましたー! -- 2010-10-03 18 51 17 見張り子まりさも虐待してほしかった -- 2010-09-13 17 45 16 けんじゃ(笑) -- 2010-06-21 21 02 14 うーん、森の賢者(笑)に己の過ちや無能を認めさせるのって、 世界平和を実現するくらい難しいんじゃなかろうか… -- 2010-06-21 13 19 20 とてもすっきりー!できた -- 2010-04-21 01 29 49
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※fuku4998 ゆっくりになった男 の続きです ※前作読んでないと意味分からないぞ~ ※虐待要素皆無 「う~あまあまはおぜうさまのれみりゃにたべられるんだどぅ~」 「ゆっくりしね!」 「ままままりざ~~~~!!」 「ああああありすはまままりさがままもるよよよよ!!」 人里から少し遠い森の中で、番とおもわれるまりさとありすの二人組みが 捕食種であるれみりゃとふらんに今にも襲われようとしていた。 捕食被捕食の関係にあるわけだから運命は逃れられないのだが (ありすをまもれなくてゆっくりできるわけないよ) このまりさは一応勇敢にも二対の捕食種相手に立ち向かおうとしていた。 じりじりと近づく捕食種、後ずさるまりさとありす。 「ゆぐりじねええええええええ!!!」「うあ”っ!?」 戦端を開いたのはまりさだった。 予期せぬまりさの攻撃に怯むれみりゃ。 ちょうどれみりゃの目の辺りにへばりついたまりさを剥がそうともがくれみりゃ。 あっけに取られてたふらんが姉のピンチにようやく気づいた。 「ゆっくり、し「飯だあああああああああああ!!!」ね”!?」 突然空間を裂くような叫びが響き渡った。 ふらんがこの声の主がこの場にいるものの声でないと気づいたときには、 すでにふらんは縦に真っ二つになっていた。 「ゆぎゃああああ!!!」 「う~とれたど~・・・?あ”あ”あ”あ”あ”でびらのぷりじーな”いぼーとがああああああ!!」 ようやくまりさを引き剥がしたれみりゃが見たものは真っ二つになってぴくぴくしている 愛する妹の姿だった。 「でれがぶらんをごんあごどりにいいいいいいい!!ぎゃびっ!?」 怒りに震えていたれみりゃの首が落ちる。 残った頭のない身体からは肉汁が噴水の如く噴出した。 あっけにとられるぱちゅりー。 まりさが立ち向かったとおもったら 目の前の恐ろしい捕食種が次々と解体されていく というかつてないシュールな光景もあったが何より彼女の目は、 れみりゃ上に立つ番のではない小太刀を持ったまりさに釘付けとなっていた。 ゆっくりになった男2 「俺とドスとゆっくりと」 ※主人公※ 元々人里で木こりをして生きていたが 妖怪にい襲われ瀕死に。 気絶から目覚めるとゆっくりまりさになっていた。 人間時に護身用に持っていた小太刀で戦う。 一年間生き残ると人間に戻れるらしい。 生きる目的を見つけた俺は、あの後あてのない旅を始めた。 道中誰かゆっくりに逢うだろうと踏んでいたから食料も少量しか持って行かなかった。 その結果が三日間の断食生活であった。 元人間である俺はそこらの草なんか食べることはプライドが許さない。 食えるものといやあまともな果実とかゆっくりや捕食種の死骸とかだ。 何故か旅立ってから三日間の間ゆっくりっ子一人と逢わなかったのだ。 見つかったとしてもれいぱーありすあたりに襲われたのか、 萎びて黒ずんだ死骸のみだった。 こんな曰く付きのは食えない。 空腹で衰弱した俺の身体は見る見るうちに小さくなっていった。 そんな時だった、あの声を聞いたのは。 「う~あまあまはおぜうさまのれみりゃにたべられるんだどぅ~」 「ゆっくりしね!」 紛れもない食い物(捕食種)の声。 「ままままりざ~~~~!!」 「ああああありすはまままりさがままもるよよよよ!!」 どうやらゆっくりが襲われているようだがそんなことはどうでもいい。 俺は獲物を見つけた豹の如くゆっくりと死闘を演じている捕食種に 隙を見て素早く兜割りを叩き込み真っ二つにした。 「飯だあああああああああああ!!!」と叫びながら。 というわけなんだ。 驚かせてゴメン。マジで腹が減ってたんだよ君達ならわかるだろう餓死寸前の絶望感を? まりさとありすは俺におびえているようだ。 そりゃいくら捕食種といえど同属の派手なスプラッタショーをいきなり目の前で 見せ付けられたらいくら流石に俺でもびびる。 それにこんなこと言いながら俺はさっき解体したれみりゃとふらんを食べている。 行儀云々の前に死にそうだからしょうがない。 背に腹は変えられぬ。 ゆっくりに背も腹も無い気もするが気にしない。 「「むーしゃむーしゃしあわせ~」」 残った死骸を二人に分け与えたところさっきのことは忘れたのか話をしてくれた。 「まりさとありすはどすのむれのまりさだよ!」 この近くにドスまりさの群れがあるのか。 ドスの群れならよっぽどのことがない限り安心して過ごせるだろう。 「ゆぅ・・・」 ドスのところに案内してくれと言おうと思ったらなんだか二人の表情が暗くなった。 どうしたんだ? 「ゆ~・・・じつはね・・・」 ありすが説明を始めた。 その群れのドスはまだ若い部類らしく、 他のドスに比べて知識が少ないため、いざというときにドスは何もできなかった。 多くの被害を出しつつも運良く越冬はできたものの その後どうすればいいのかわからずにドスは頼りなくおろおろしているばかりだったという。 そんなときに一匹のぱちゅりー種が群れにやってきた。 彼女は有り余る多くの知識で群れを支え直し、二・三日後には群れの首脳となった。 しかしそれからだった。 首脳となったぱちゅりーは何を考えたのか 今まで狩を行っていた平和な平原ではなく捕食種の多い森へと狩場を移すと言い出した。 ぱちゅりー曰くその方が少数で多くの食料が集まるからだという。 もちろん皆は反対した。 しかし、ぱちゅりーの「だれのおかげでこのむれはよくなったのかしら?」の一言で黙り込んでしまった。 そうして駆り出されたのがこの二匹というそうだ。 「しかもさいきんはにんげんさんのたべものをぬすもうとかいいだしたんだよ~~~・・・・」 「なにがけんじゃよ!おうぼうなどくさいしゃじゃないの!」 人里が近いとなると若干・・・いやかなり厄介だな。 いくら賢いとはいえそのぱちゅりーは野良だろう。 迂闊に人間に手を出して報復ENDはゆっくりの群れではよくある話だ。 放っておいたら人間ゆっくり双方に被害が出る危険性がある。 放っておくわけにはいかない。 適当に理由をつけて二人にドスの下に案内するように頼んだ。 「でもまたしんじゃうかもしれないよ?」 まりさが言う。 前にも俺のような流れ者が何人かが話を聞き群を訪れ、 ぱちゅりーの政策に口を出そうとしたが、 そういった奴はみんな何者かに襲われ死んでいったという。 捕食種さえ倒せる俺なら大丈夫だろうと言い、 俺たちは群に向けて跳ね出した。 道中で二人から妙な噂話を聞いた。 なんでも、ゆっくりと人間のハーフ、ゆっくり人間なるものが存在するという噂だ。 水に弱い、甘味を好む、ゆっっくりしていってねに反応する等、ゆっくりの特徴が強く出ているにも関わらず、 人間の体と思考を持っているという。 ハーフ故に親の片方が人間、片方がゆっくりという特異な条件で生まれるらしいが そんな、外界のおとぎ話みたいなことあるわけないじゃないか。 つーかゆっくりのような人間がゆっくり人間なら人間の脳のゆっくりの俺は人間ゆっくりなのかねぇ? 人猿と猿人の違いみたいなもんだろう。 こんな身の上の俺としちゃあ、もし実在するとしたら一度会ってみたいという気もしなくもないがね。 そんなわけで目的のドスの群に到着したわけだが、 「むきゅ!?だれよそのゆっくりは!」 いきなりぱちゅりーに絡まれた。 「これいじょうむれのにんずうをふやせるほどのよゆうはないっていっているでしょう!?」 俺を連れてきたまりさとありすを叱り飛ばすぱちゅりー。 どうやらこいつが話に出てきたぱちゅりーらしい。 まりさとありすの二人が助けてほしそうにこちらに横目を送っている。 まあ俺のせいだし話を付けてやるか。 俺はこの二人が捕食種に襲われてたから助けただけだ。 「むきゅ?それはよけいなこt・・・ゲフンゲフンむれのなかまをたすけてくれてありがとう。で、このむれになんのようかしら?」 絶対今よけいなことをしてくれたわねみたいなことを言おうとしたなこいつ。 ムカつく奴だ。初めは人間とのトラブルを避けるようにと来たが、たとえこいつが俺に協力を申し出ても絶対してやらねーし絶対今の座から失脚させてやる。 とりあえず群に入る口実を作らねば・・・。 そうだな、これがいい。 俺は流れ者の旅ゆっくりでね、宿を貸してくれないか? 食料は自分で面倒みるからいらねーぞ。 もとよりゆっくりが普段食べてる物なんぞ口に入れるつもりは毛頭ないがな。 「むきゅ~・・・まあいいわ。どすにきょかをもらいましょ。ついてきなさい」 ぽよんぽよんとぱちゅりーが跳ね出すので後をついていく。 後ろから刺したい衝動に駆られるが我慢我慢。決着は頭脳戦で決めてやるさ。 「まりさがむれのゆっくりをたすけてくれたんだね!ドスはまりさをかんげいするよ!」 ついていった先の洞窟の中で、2メートルほどの大きさのドスまりさに事情を説明するとそういわれた。 家はぱちゅりー曰くちょうど空いてた(おそらくあの森での狩りの最中に捕食種に襲われた奴のだろう) 小さな洞穴に住むことになった。 内装はちょうどひょうたんのような部屋構造になっており、 奥の方は貯蔵庫として使えそうだ。 翌日から俺はまずは群での発言権を得るために例の捕食種の森に潜って小太刀でれみりゃやふらんを狩り、家の中でよくわからない肉団子に加工して群に振る舞う。 ゆっくりの群で上位に立つには群での知名度と評判を上げるが一番である。 他にも狩りを手伝ったりトラブルの解決など、群のためになることを頑張ったと俺は、三日も立つ頃には重要会議に出席できるまでになった。 「だからのんげんのもっているしょくりょうをとってくればむれはゆたかになのよ!」 人間の里に行くのはリスクが大きすぎる。犠牲者を出してまでやることか? 「ぎせいしゃがでないようにわたしがかんぺきなさくせんをかんがえたっていってるでしょう!?」 たとえそうだったとしてもゆっくりの仕業だと言うことはすぐにばれる 危険視されて山狩りをされたらどうするつもりだ? 群は全滅だぞ? 「そのときはどすがにんげんをころせばいいのよ!」 集団で来られたらいくらドスでも勝ち目がないぞ。 「むぎぎぎぎぎぎぎぎ!」 これまではぱちゅりーがドスに政策の許可(といってもドスがほぼ言われるままなのであまり意味がないが)を求めるだけだった会議の場に、 俺とぱちゅりーの怒声が響きわたる。 俺が発言権を得るために奮闘していたときこのぱちゅりーは人里襲撃作戦をかなり進めていたらしい。 だが、襲撃のリスク、完璧(笑)な作戦、その後の対処等 痛いところを突いていくと徐々にぱちゅりーは反論できなくなっていった。 ぱちゅりー種はゆっくりの中でも頭がいいと言われているが、 人間にしてみれば寺子屋で学ぶ子供レベルである。 一応人間の大人だった俺に勝つことはできないだろう。 俺は勝利を確信していた。 「もうおひさまもしずんじゃったよ!きょうはここまでにしよう!」 完全に空気になっていたドスがそう叫んだので、この議題は明日に持ち越して 今日はいったん解散することになった。 明日には襲撃作戦を完全に止めることができそうだ。 夜になり俺は森へと向かう。 真っ昼間には捕食種が少なく狩れる量も少ないので 夜中に足りない分を狩ると言うわけだ。 羽音がするのでれみりゃかと思い顔を上げると そこにはうーぱっくに乗ったぱちゅりーがいた。 何のようだ? 「まりさはぱちゅりーのじゃまをしないで!あすにはでてってちょうだい!さもないと・・・」 さもないと? 「きえてもらうわ!」 そう叫んだ途端周囲に異常な気配を感じた俺はあわてて周囲を見回してみると、 大量の発情ありすが俺の周りを囲んでいた。 こいつらを使ってぱちゅりーに刃向かう奴らを消していったんだろう。 何とも醜い暗殺部隊だ。 「むっきゅー!いきなさい!」 「「「「「「「「「むっほおおおおおおおおおおおお!!!!!!」」」」」」」」」」 一斉に襲いかかってくるありすの集団。 恐らくこいつらが俺が通ってきた道の上のゆっくりを全滅させた元凶だろう。 おおかたあのぱちゅりーがすてきなゆっくりとすっきりできるとかたらし込んで操っているのだろう。 確かに普通のゆっくりならいくら強くても大量のありす相手にはかなわないだろう。 そう、"普通”ならね。 俺は小太刀を引き抜くと正面に横向きに構え、体ごと高速回転を始めた。 「「「「ゆぎゃあああああああ!!!」」」」 無闇に突っ込んで来るありすがまとめてなぎ払われる。 だが発情したありす達はそんなことお構いなしに突っ込んで来る。 そしてまたなぎ払われる。 来る。なぎ払われる。 来る。なぎ払われる。 来る。なぎ払われる。 来る。なぎ払われる。 来る。なぎ払われる。 来る。なぎ払われる。 来る。なぎ払われる。 来る。なぎ払われる。 来る。なぎ払われる。 「そぉれくらぁーいでぇ俺をたおせるとぉ~エレエレエレ」 ありすを全滅させ、決め台詞を言おうとしたら回りすぎで酔って吐いてしまう。 せっかくのシチュエーションが台無しだ。 ぱちゅりーを見ると若干焦っているような表情を見せたが、すぐにニヤニヤしだした。きめぇ。 「むっほおおおおおおおおおおおお!!!!」 地面が揺れるような大声に振り向くとぱちゅりーがニヤニヤし始めた理由がわかった。 俺の後方には巨大な影ークイーンありすがいた。 どっから沸いてきたんだよと突っ込みたいが、 そんなことをしてる間にぺにぺにを突っ込まれそうなのでやめておいた。 体に見合った大きさの極太のぺにぺにをむき出しにして一直線に突進してくるクイーンありす。 「ありすのとかいはなあいをわけてあげるわあああああああああああ!!!!!」とか叫んでる。 俺は全く恐怖はしなかった。 というかクイーンありすの大半はただでかくなっただけのありすであると、 人間だった頃にゆっくりを虐めて遊ぶ友人に聞かされたことがある。 まれに特殊能力を持った奴が出ても、そういう奴は絶対山奥にこもり、ゆっくりを襲うような下劣な行為はしないとか。 つまり・・・。 スパーン ドシャァッ 「ありずのべにべにがあああああああああ!!!!」 大木が倒れるような音がしてぺにぺにがありすから離れる。 叫んでいるありすを尻目に切り落としたぺにぺにを見る。 ほんの少し前、ゆっくり三代珍味としてうんうん、しーしー、ぺにぺにが大量に狩られたことがあったが 至近距離で見るととてもそんないい物には見えないな。 中身のカスタードだって一舐めしたら糖尿病になりそうな色をしている。 ここにあっても邪魔なので滅茶苦茶に切り刻んで潰す。 「あり・・・・・べに・・・・・ああ・・・・」 その声でありすの存在を思い出したが、見ると下腹部に空いた大穴から自重でカスタードがあふれだし、死に欠けていた。 「もっとすっきりっしtゆびゃ」 不快な辞世の句を述べようとしたのでとどめを刺す。 「ああああありえないわああああああ!」 ぱちゅりーが叫ぶ。 「どうして!?どうしてかてないの!?なんてたっていられるのこわがらないの!?なんで!?なんで!?」 何でといわれても。 「あんたはゆっくりじゃない!かいぶつよ!ゆっくりのかわをかぶったかいぶつよ!いつかぜったいころしてやるわ!おぼえておきなさいよ!」 うーぱっくが飛び去ろうとする。 俺は小太刀に十分な回転をつけ、上に投げ上げた。 「どうして!?どうして!?」 ぱちゅりーは思った。 自分は賢い。自分は賢者だ。なのにあのまりさにすべて論破される。何故だ。あり得ない。ありえn 貫くような痛みを感じる。 右半身と左半身がずれる。 なんで・・・・どうして・・・・・。 投げ上げられた小太刀は回転ノコギリのごとくうーぱっくごとぱちゅりーを真っ二つにした。 ぱちゅりーよ。 確かに俺はゆっくりじゃない。 そして怪物でもない。 小太刀が地面に刺さる。 人間だ。 べシャッという音とともにぱちゅりーだった物が地面に白い花を咲かせた。 翌日。群から姿を消したぱちゅりーが森で大量のありすの死骸に囲まれて死んでいたのが見つかり、村はざわめいた。 が、捕食種の多くいる森ということもありそこで死んでても不思議ではなかったのですぐに忘れられれた。 俺はあえて真実を伝えないでおくことにした。 群の首脳ゆっくりが反論者を消していたという事実はいらぬ騒ぎを起こすだけだと思ったからだ。 俺はしばらくドスの側近としてドスに群の指導の仕方を自分なりに教えた。 その間にこんなことも起こった。 「まりさぁー!たいへんだよぉー!」 俺を群に案内してくれたまりさが俺にそういった。 俺がそいつの巣を見ると、にんっしんしたありすがいた。 頭にツタを生やし、7匹ほどの赤ゆっくりが実っていた。 問題は、実っている7つのうち一つがぱちゅりー種であることだった。 話を聞くと、昨晩すっきりーすると一匹だけぱちゅりー種だったという。 これは取り替え子だな。 取り替え子。 ゆっくりは普通、親からもらった遺伝子のうち片方の親のが覚醒するため、親のうち片方の種になる。 しかし、覚醒しなかった方の遺伝子は無くなったわけではなく、 眠っているだけなので、低確率だが子に遺伝し覚醒することがある。 これが取り替え子だ。 そして取り替え子は育てた者に幸福を呼ぶという。 という友人が言っていたことをそのまま説明すると、 群は色めき立ち、この取り替え子のぱちゅりーを、将来ドスの側近にするとありすが言った。 このぱちゅりーが大きくなれば、この群も安泰だろう。 俺は群を出ることに決めた。 もう俺の役目は終わったと思ったからだ。 皆名残惜しそうな感じではあったが、最後は笑顔で送ってくれた。 そして俺はまたあてもない旅を始めた。 そして群を出て二日くらいたった頃であろうか。 「見つけたぜ・・・まりさ種か。まあいい。」 そういう声を聞いて、 ボカッ 後ろから殴られたような気がして。 そこで俺の記憶は途絶えている。 to be contenued ~後書き~ どうもアサシンの人です。 げすぱちゅりーを書きたかったのにだいぶズレた気がする。 虐待とは無関係だなこの文章。 のんびり続きを書く予定b
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*どうも、ゆっくり研究員です。 *今回は下品な展開を多めに含めて多様なニーズに答えてみようと模索しました。 *お叱りの言葉が今から聞こえてきそうな気がします・・・ *ちょっとビビりながら始まります。 *では、どうぞ~♪ 十六日目 本日は新しい研究対象が一気に増えて足取りも軽やかに研究室に赴いた。 私は早速クラスBの水槽の前に行き、あいもかわらず例の挨拶を三女のぱちゅりと子ぱちゅりの間で交わした。 子ぱちゅりは喜んで三女のぱちゅりの周りをぴょんぴょんと跳ねて回って喜んでいる。三女のぱちゅりもニコニコと笑って、 あんまりはしゃぐと転ぶわよ!と、子ぱちゅりを優しく諭していた。 三女のぱちゅりに注意された矢先、案の定バランスを崩して転んでコロコロと転がってオレンジジュースの受け皿に突っ込んでしまった。 全身オレンジジュースまみれになって目に涙を浮かべて泣き出しそうであったが頬を伝うオレンジジュースを舐めてニッコリ笑顔だ。 三女のぱちゅりはあらあらと言いながらオレンジジュースまみれの子ぱちゅりの全身を舐めて綺麗にしてたら子ぱちゅりもお返しに 小さな舌で三女のぱちゅりを一生懸命舐めていた。 私はいつも通り水槽の広場にクッキーを一枚、1/4のクッキーを一枚置いた。子ぱちゅりはちゃんと前に与えられた大きさのクッキー の前に並んで、よし!の号令を焦らずゆっくり笑顔で待っている。もし、これがあの親れいむだったら野良犬のように大きなクッキー に飛びついていただろう。まったく親に似なくてよかった。 この二匹には号令のトーンを下げて、どうぞ。と言うことにしよう。後々の教育にメリットがありそうだ。 私は今度から号令は、よし!ではなくて、どうぞ。にすることを伝え、どうぞ。と言った。すると二匹は示し合わせたように 例の挨拶をしてからクッキーを頬張り始めた。この二匹はクラスA行きの可能性は非常に高いが、ぱちゅり種だけがクラスAになるのは いただけない。だが、この二匹で交配を期待するにも無理がありそうだ。現在雄因子が顕現したクラスCの元次女のまりさ、現在父まりさ の成長が望まれる。 次に私はクラスCの水槽の観察を始めた。母親れいむが居ないと寂しがる4匹の子供たちに頬擦りされ、泣いている子供を長い舌で舐めて 慰めてる父のまりさが居た。 四女のちびれいむは水槽の前に現れた私に長女のれいむはどうしたの?聞いてくる。それに合わせて父のまりさも慣れない敬語で 母のれいむの事を聞いてきたが私は知らないと答えた。五女のありすは前に発表されたの論文通り雄型の因子を顕現させてると思いきや、 まだ会話の口調は雌型のような口調だ。 今までの研究結果を踏まえて、この個体らの最初の繁殖期は生後2週間前後と予想される。そして最初の繁殖期に個体の性別が雄型か 雌型かが決まり。そして大まかな性格が固定されるらしい。生後2週間の初期教育が大変重要だと判った。 私は父まりさに、子供たち4匹にキチンと餌の食べ方と排泄の仕方、人間に対する口の聞き方をちゃんと教育しないと容赦なくクラスD行き にすると宣言した。父まりさは何度もわかったと繰り返していた。 私は水槽の広場に丁寧にクッキーを並べた。全員きちんと並んで号令を待っていた。四女のちびれいむに至っては同じれいむ種の姉が 忽然と消えた事になんらかの恐怖を覚えたらしく少し震えていた。 早く餌を食べたいと父まりさに空腹を訴える子供達は、父まりさに号令がでるまで我慢しなさいときつく叱られていた。泣きじゃくり ながら何故と子供達は詰め寄るが毅然とした態度で父まりさはそれを許さなかった。 子供達の中のれいむ種の一匹は父まりさの制止を振り切りクッキーに口をつけた。私はその子供ではなく何度も謝ってくる父まりさを 指で力いっぱい弾いた。 弾かれた父まりさはゴロゴロと転がって水槽の壁にぶつかって止まり、起き上がるや否や何度も謝ってきた。子供たちの中のまりさ種の 子供が何度も、ちゃんと言う事聞くからこれ以上父まりさを虐めないでくれと哀願してきた。先にクッキーに口を付けたれいむ種の子供は 泣きながら謝って父まりさの心配をしていた。 子供達も子供達なりに親がこれ以上居なくなるのはまずいと本能的に悟ったみたいだ。 そのようなやり取りを終えた私はやっと良し!の号令を出した。全員餌のクッキーに噛り付いて瞬く間に餌を平らげた。 父まりさが排泄のルールを子供たちに教育してる間に四女のちびれいむと五女のありすの傷の具合を観察した。 体内の餡は元の量を取り戻し傷跡には薄っすら新しい皮が張っていた。私は念のためにその二匹の傷口に治療用のオレンジジュースを 塗ってやり。これに気を良くした二匹は何度も感謝の言葉と例の挨拶を繰り返してから私に遊んでくれと哀願する。 私は指先でその二匹と戯れて遊んでやった。すると排便を終えた子供達も遊んでくれと手にまとわり付いてきた。頬を摺り寄せる子や 指先を舐めたり甘噛みしてくる子が居る中、強めに噛んで指先で転がされる子も居た。 私は早々に子供達の体内に仕込んだ水飴がどうなったかを切開して確認したくてたまらないが、まだ小さいので体内の水飴がうまく 中枢餡として機能しているかどうか怪しいので、今のところは我慢する事にした。 その後にクラスBの水槽に戻り、今度は三女のぱちゅりと子ぱちゅり相手に遊んでやった。この二匹には道具を使って遊んでやり。 紐の片方を咥えさせ引っ張りあいをしたり、紐を結わえたペットボトルを引かせたり創造的な遊びで知能の成長をうながした。 資料整理と水槽のメンテで気がつくとすっかり日も落ちて暗くなっていて。ふと別室の水槽を思い出し行ってみる。 別室の扉を開いたらすぐに私の存在に気がついたらしく二匹ともギャーギャーとなにやら喚いてる。 水槽の片側には小高い山のように二匹の便が積まれており、臭くてたまらないのでさっさと片付けろと罵詈雑言を浴びせてくる。 母れいむに至っては子供たちはどうした!早くココから出せ!と、それはもう酷い罵倒だ。よく聞いてみると母れいむがなにやら 制裁してやる!と息巻いている 自分の立場も知らずに本当に愉快な生き物だ。拉致してきたれいむ種の子供もソフトボール大からハンドボールくらいの大きさに なっていて面白い。母れいむもソフトボール大に成長している。二匹で水槽の7割の面積を占有し、残り空間は全部二匹の便で占められている。 私はさらにその水槽の中に2箱分のクッキーを全部投入した。生活環境改善のために小動物用の水まで用意してやり。それから私は、 腹が減っているだろう?いっぱい食べなさい、と二匹に笑顔で言った。 さすがに二匹共これ以上食べたら水槽が便で溢れて、常に便が体に付くような状況になるから食べない!と言い張ったが、今度のクッキーは グラニュー糖がまぶしてある甘いクッキーだ。 30秒と持たずに二匹は下品な言葉で美味い美味いと言い合いながらガツガツと食った。さすがに大きくなった二匹だ、あっと言う間に クッキーは無くなった。 私はさらに残りのクッキーを2箱ほど投入してやった。我慢という知性の歯止めが外れてしまった二匹は水を飲んではクッキーを貪る。 その繰り返しを20分ぐらい繰り返し、すぐに完食してしまった。 さぁ次にやってくるのは・・・ 当然二匹は排便や排尿がしたい。だが水槽内が狭いので今ある便をすぐに片付けろと命令してきた。当然そんなものは無視だ。 やがて拉致してきた方のれいむ種の子供が我慢しきれず、かなり巨大な便をひり出した。 その便は今まで積み上げた便の上には積み切れずコロコロと二匹の方に転がる。母れいむは責任はお前にあると罵倒して、拉致されてきた方の れいむ種の子供を便の方向に押し出し自分は反対側の壁に背を付けた。 臭くてゆっくり出来ないと怒り狂ってるがその姿がまた堪らない。そんな光景を眺めて楽しんでいたら壁に背を付けていた母れいむの 口数が少なくなり細かく震えている。 どうしたと?尋ねると排便がしたいと小さな声で言った・・・。 それを聞いた拉致されてきたれいむ種の子供はは冗談じゃない!するなら目の前に便の山にしろ!と怒鳴りだした。 だが時は既に遅くて、母れいむの肛門からは尋常じゃない量の便がどんどん溢れ出てくるではないか。それと同時に排尿もするものだから 二匹の間はぬかるんだ泥道以上に汚いことになった。 拉致されてきたれいむ種の子供が今すぐ排便をやめろと言っても止まる筈も無く、最後に残った安全圏も全部便で埋まった。 臭い臭い!早く何とかしろと騒ぐ二匹が便まみれでグチャグチャと音を立てて蠢きながら罵詈雑言を浴びせてくる。 私は階下の居住区に行って缶ビールと、前に与えて大失敗した鈴カステラの残り500gを持って再度観察を始めた。 まず大量の鈴カステラを投入し、水槽の前にディレクターチェアを置き。そこに深々と座って缶ビールを開けた。 もう絶対食べない!もう騙されない!この便を片付けない限り食べない!と暴言を交えて叫んでいる。私は愉快なBGMをバックに 黙ってニコニコとビールを飲んで観察を続ける。 今回はかなり頑張ったが我慢できた時間は1分にも満たない。あれだけ食べたのによく食べる。下品な顔をしながら下品な表現で 美味い美味いと食い続ける。しまいには二匹で取り合いしながら2分ほどで食い尽くしてしまった。 数分後二匹は完全に口を閉ざして小刻みに震えている。 ほら、我慢してないでさっさとすっきりしなさい。と言ったが黙りこくる二匹。 それはほぼ同時に起きた。 二匹は絶叫と共におびただしい量の便を放出し始めた。 見る見るうちに水槽は便で埋まり二匹の口元まで便は堆積した。 全部出し切った二匹は臭い臭いと涙を流して体を伸ばして上に上にと堆積した便から逃げている。 私はしばらく来ないので腹が減ったらその便でも食べていなさい。と笑いながら部屋を出た。 退室間際に後ろの方では、お願いしますからここから出してくださいと叫ぶ声がした。 十七日目 私はここら辺で大きな行動を起こそうと思い、ある決意携え研究所に朝から赴いた。 研究を進めるにあたって個体の最大数が少なすぎる。 基礎研究はある程度終えたようなので、ここらへんで個体数を一気に増やすべく時間と言う解決法に踏み切ることにした。 本日はその下準備にとりかかる。 まずはクラスBの水槽にクラスCに居る、良い仕上がりを見せた元次女の父まりさと四女のちびれいむを入れた。 父になったまりさは久しぶりに直に再会する三女のぱちゅりに挨拶をし、頬を摺り寄せている。当初複雑な表情であった三女のぱちゅりは 、次第に慣れて仲良く頬を摺り寄せ合っている。四女のちびれいむも暫く見なかった子ぱちゅりと、すぐに仲良くなって水槽内を一緒に 跳ね回っている。 私は父まりさにちゃんと三女のぱちゅりと協力して、子ぱちゅりと四女のちびれいむの面倒を見るように伝えた。父まりさは素直に わかったと返答し、質問があると切り出した。 長女のれいむはどこに行った?子供たちはどうなる?五女のありすは何故こっちに来ない? と、聞いてきたが後でゆっくり教えると言って解答の明言をしなかった。 私はクラスCの水槽に移動し、そこに居る五女のありすに今日からお前がこの子供達面倒を見るのだぞ。しっかりやらないとまた 下のクラスDの水槽に行ってもらうぞ!と軽く脅しをかけた。 五女のありすは何度もわかったと返事をして、子供達の面倒をしっかり見ると宣言した。 父も母も居なくなった子供達は泣きじゃくりながら両親を探している。ふと、見上げた上の水槽に自分達を見下ろしてる父の姿を見つけ、 何度もジャンプしながら父の名前を叫んでいる。そんな子供たちに一生懸命頬を摺り寄せてなだめる五女のありすを見て一安心した。 それから私は各水槽に毎日餌を与え、個体達と遊んだり、知能を発達させるような遊びを教えた。 そう、他の水槽に放逐した母れいむと父まりさの子供たちが繁殖可能になる日まで毎日続けた・・・。 ~そして十日後~ 二十七日目 本日は実験の下準備の終えた日と定めて意気揚々と研究所に赴いた。 まずクラスBの水槽を覗き込んだ。三女のぱちゅりは、すっかり父まりさと仲良くなり。四女のちびれいむと子ぱちゅりをあやして 遊んでいた。近況を聞いてみると、四女のちびれいむはすぐ溜めておいたオレンジジュースをねだるので困ったものだと幸せそうに 愚痴っていた。 私はとりあえず餌のクッキーを広場に並べて、どうぞ。と号令をかけた。全員、例の挨拶をしてから頂きます。と言ってクッキーを 頬張り始めた。 当初、五女のちびれいむも凶暴化してダメかと思ったが、このメンバーに組み入れたことによって凶暴化も抑えられ素直な性格に上手く 固定できたようだ。 次に問題のクラスCの水槽だ。五女のありすはすっかり元気になり、私を見るや否や例の挨拶を満面の笑みで言ってきた。 子供たちも歌っていた歌を止めて挨拶をしてきた。 私は子供達の一匹を手に乗せ大きさと重さをある程度確認した。大きさはピンポン玉と同じか一回り大きい感じで重さも適度にある。 私の手に乗せられた子供の個体は不思議そうにしていたが、すぐに指に頬擦りしてきたり例の挨拶をにこやかに繰り返してきた。 ちょうど良い頃合だ。 私は次に五女のありすを手に取った。大きさはピンポン玉より二回りほど大きく重さもずっしりしている。手に乗せられた五女のありすは また折檻されると思って何故か謝り続けている。私は別に何もしないよと言って安心させ五女のありすを机の上に置いた。 不安そうな五女のありすに炭酸を抜いたコーラをスポイトで一滴づつ与え様子を見た。五女のありすは凄く美味しいと興奮気味に 私に感謝の言葉を投げかける。 思った以上の効果だ。 次に私は五女のありすの排尿口を筆先でパタパタと刺激しながらコーラをスポイトで与えた。五女のありすは最初こそ、こそばしいと 笑顔でやめてと笑っていたが次第に無口になり排尿口が見る見るうちにに盛り上がってきた。 私はその盛り上がった突起を執拗に筆先で刺激を与え続けコーラをスポイトで与えた。 すっかり突起は立派な性器となってそこに鎮座した。 私はどんな感じだい?と五女のありすに問いかけたら、良くわからないと興奮気味にしている。 私は良い頃合だと確信して五女のありすをクラスCの水槽に戻した。 さて、高見の見物だ。 水槽に戻された五女のありすの元には子供たちが心配して駆け寄ってきて頬を摺り寄せながら安否を心配していた。それに答えるように 五女のありすは頬を摺り寄せ返していたが次第に頬だけではなく全身を摺り寄せ始めた。 何か変だなと一匹の子れいむは、どうしたの?なんか変だよ?と五女のありすに言ったが、その行為は止まらなかった。 異変を察知した子れいむは急にやめてと叫び出したが、その時すでに五女のありすは大きく怒張した性器を子れいむの排尿口に突き立てていた。 嫌がる子れいむを体で押さえ込んで、ゆっくりと性器を刺し込んだ。痛いと絶叫する子れいむの叫び声に驚いて他の子供達は、 優しくて大好きだった五女のありすの周りから一斉に逃げ出した。 遠巻きに、もうやめてあげて!と子供達に叫ばれる中、五女のありすは快楽に支配され切った顔で、押さえ込んだ子れいむの排尿口に 激しく性器を出し入れする。 激しさもクライマックスに達した所で絶頂を迎え、なんとも言いようの無い絶叫を上げて五女のありすは果てた。 ふぅ~っと一息ついた五女のありすは、ゆっくりと回りを見回し。次の獲物の子まりさに襲い掛かった。 子まりさは、ピョンピョンと跳ねて逃げ惑うが、とうとう水槽の隅に追い詰められ二回りほど体の大きな五女のありすに完全に押さえ 込まれてしまった。 嫌だ嫌だ!と泣き喚く子まりさに容赦なく性器を突き立てる五女のありすの口からは獣にも似た咆哮しか出てこなかった。 野獣となった五女のありすは次から次へと子供達を犯し続けた。 一通り全員犯し終わったところで五女のありすに大きめのガラスのコップを被せ、落ち着くまで隔離することにした。 ふと、上の段のクラスBの水槽を見ると。 水槽のガラス際で、その光景を静かに涙を流しながら見つめる父まりさと、興奮気味に顔を紅潮させた三女のぱちゅりが居た。 つづく・・・。
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前 翌日の朝── 「ゆっゆっゆっ、きょうこそれいむにいっしょにすんでもらうんだぜ」 巣穴から出てきたのはゆっくりまりさ。あの三匹のまりさの内の一匹である。 ちなみに三匹は全員れいむに惚れており、誰が先に自分の伴侶にするか競争しているライバルである。 最も、この三匹はまったくれいむから相手にされていないわけではあるが。 「まずははらごしらえなんだぜ、たべものをさがすんだぜ」 このまりさはゆっくりの中では立派とも言える巣をもっているが、食べ物を保存するという計画性はまったく無かった。 その辺りにある物を食べたり、他のゆっくりから食べ物を無理矢理奪うなど、実にその場しのぎな生活をしていた。 今日もいつもと同じように、食べ物が無いか跳ねながら辺りを見回す。 「ゆっ、なんかあまくていいにおいがするんだぜ」 匂いの元を探して跳ね回ると、さほど離れていない場所に、小さな黒い塊が落ちていた。 どうやら先程の甘い匂いは、この塊から発しているらしい。 まりさは一口丸ごと食べてみる。 「うめぇ!! これめっちゃうめぇ!!」 思わず声に出して叫ぶほど美味しい味がまりさを包んだ。こんな物は食べた事が無い。 この美味しい食べ物がもっと欲しい、まりさは他に同じようなものが無いか辺りを見回す。 すると先程と同じように、黒い塊が点々と落ちていた。 まりさはそれを見るや、点々と落ちている黒い塊を食べながら辿っていく。 道しるべのように点々と落ちていたその先には、大きな黒い塊が落ちていた。 「ゆゆーっ!! これはまりささまのものなんだぜ、だれにもわたさないんだぜ!!」 夢中になってその大きな塊を貪るまりさ。その姿は醜かったが、とても幸せそうだった。 だがそのために気づかなかった。考えもしなかった。 この塊が何でできているかという事に。 この塊が何でここに落ちているかという事に。 自分の家から点々と小さな塊が落ちていたという事に。 いつのまにか、誰かに見られていたという事に。 「がつがつがつがつがつがぶぉぶ!!」 食事中に強い衝撃を受け、黒い塊に突っ込むまりさ。 突然の出来事に思わず吐き出してしまい、吐き出した先に突っ込んでしまった事で、自身の顔がべとべとの黒まみれになってしまう。 食事の邪魔をされたどころか言いようの無い屈辱を受けたまりさは今までに無い怒りを覚えた。 「なにをするんだぜ!! まりささまをおこら……せ……」 後ろを振り向いたまりさは唖然とする。 そこには遠ざかるまりさの姿が見えた。 しかしその帽子には見覚えがある。見間違えることなどない。 まりさは今までに無い怒りを即座に忘れ、さらに強い怒りと焦りを覚える。 「ばがあぁぁぁぁ!!!!! まりざざまのぼうじがえぜええええぇぇぇぇぇ!!!!!」 帽子を奪った相手のスピードはそこまで速くはなく、見失う事は無かった。 しかし追いつくことも無く、一定の間隔以上は離されていた。 それでもまりさは必死になって、自分の帽子を取り戻そうとひた走る。 しばらく走っていると、急に相手のスピードが速くなった。 負けじとまりさも追いつこうとするが、離される一方であり、見えなくなってしまった。 それでも帽子を取り返さなければいけない、ゆっくりできなくなるのは嫌だ。 そんな思いから気力を振り絞って懸命に進む。 そしてその苦労は報われ、先程帽子を奪ったまりさに追いついた。 よくみると、その先にはいつも一緒に行動しているゆっくり仲間がいるではないか。 これで帽子を取り返せると思い、まりさは叫ぶ。 「ごのばがあぁぁぁ、まりざざまのぼうじをざっざどがえじでゆっぐりじねえぇぇぇ!!!!!」 その声にゆっくり達は反応する。 「ゆっ、ゆっくりできないゆっくりがいるよ!!」 「ゆっくりできないゆっくりは、ゆっくりしぬといいんだぜ!!」 「まりささまがころしてやるから、ありがたくおもうんだぜ!!」 まりさは一瞬言っている事が理解できなかった。 仲間達の反応は、自分の考えていた反応とまったく違っていた。 「なにいっでるのおぉぉ!!! ぼうじをうばっだゆっぐりでぎないゆっぐりばあいづだよおぉぉぉ!!!」 「なにねぼけたことをいっているんだぜ? まりささまがぼうしをとられるわけがないんだぜ」 「おお、おろかおろか」 「ゆっくりできないゆっくりはやっぱりばかなんだぜ」 「あんなのがいたらゆっくりできないよ!! みんなあいつをやっつけてね!!」 「「「わかったんだぜ!!!」」」 涙ながらに訴えるが、仲間たちは判ってくれなかった。 それどころか、帽子を奪った犯人と一緒に此方に来るではないか。 「ぢがぶっ!! まりざざまがまりざざまなんだぜえぇぇ!! にぜものはあいぶぅぅぅ!!!」 必死に伝えようとするが、仲間達は聞く耳持たず、それどころか体当たりを仕掛けてきた。 このままでは死んでしまう、そう思ったまりさは一旦逃げることにした。 「まりざざまがまりざざまっでなんでわがっでぐれないんだぜえぇぇぇ!!」 「にがさないんだぜ、ゆっくりしぬといいんだぜ」 「まりささまのなをかたるなんて、しけいなんだぜ」 「まりささまがじきじきにころしてやるから、ありがたくおもうんだぜ」 しばらくまりさは逃げていたが、先程まで全力疾走していたのだ、そう体力も持たなかった。 すぐに三匹のまりさに捕まってしまい、体当たりを受ける事になる。 「ゆぎゃっ、ゆべぇっ、やめるんだぜ、まりざざまばぼんもの゛おぉぉぉ!!」 「うるさいんだぜ、そんなうそにはだまされないんだぜ」 「このごにおよんでうそをつくなんて、おうじょうぎわがわるいんだぜ」 「うそつきのゆっくりはさっさとしぬといいんだぜ」 「ゆぎぃっ、ゆぶっ、ゆげっ、ゆぎゃあぁぁぁ!!!」 最早まりさには体力は残されておらず、ただ三匹のまりさたちのサンドバッグとなる運命しかなかった。 しばらく悲鳴を上げていたが、やがてその声も弱まり、遂にはなんの反応も示さなくなった。 動かなくなったまりさだった物をみて、二匹のまりさはゲラゲラと笑い出す。 「すごくゆっくりしてなかったんだぜ、しんでとうぜんなんだぜ」 「せいぜいあのよでゆっくりするんだぜ」 勝手な事を言って馬鹿笑いをしている二匹に対して、もう一匹のまりさは二匹に聞こえないように呟いた。 「そうだね、おまえたちもいっしょだよね」 「ゆっぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」 「な、な、な、なんなんだぜ!?」 突然悲鳴を上げるまりさに驚き、まりさはそちらを見る。 そこには大きく口を開けて叫ぶまりさの姿が見える。 そしてその後ろにもう一匹、枝を咥えているまりさの姿があった。 「いだいいいぃぃぃ!!! どうじでごんなごどずるんだぜえぇぇえぇぇ!!!!!」 「なにしてるんだぜ!? きがくるったんだぜ?」 背中に枝が突き刺さり、悲鳴を上げるまりさ。 突然の狂った行動に戸惑うまりさ。 状況が理解できていないまりさ達の問いに、枝を咥えているまりさは平然と答える。 「れいむにいわれて、ゆっくりできないまりさをころしているんだぜ。 ゆっくりりかいするんだぜ」 思いもよらない答えにますますわけが判らなくなったまりさ達だったが、痛みでそれどころではないまりさは叫ぶ。 「うぞだあああぁぁぁあぁぁ!!! うぞをいうまりざはゆっぐりじねえぇぇぇええぇぇ!!!」 「うそじゃないんだぜ、ゆっくりしね!!」 「そごのまりざあああぁぁぁあぁぁぁ!! まりざざまをだずげろおぉぉぉおおぉぉぉぉ!!!」 「まりさ、れいむがいってたんだぜ、ゆっくりできないこいつをころすんだぜ!!」 目の前で行われている仲間の行動に頭が追いつかないのは傍観しているまりさだった。 だが目の前の光景や先程言われた言葉、自分の立場を考える。 そして一つの結論を出した。 「ゆっくりしね!!」 「ゆっ!?」 まりさが選択したのは、枝を加えているまりさへの攻撃だった。 枝を加えているまりさは思わず枝を離して攻撃を避ける。 (ちっ、やっぱりうまくはいかないね……でもよそうどおりだよ) 避けたまりさは心を落ち着かせると、体当たりしたまりさを見る。 枝が刺さったまりさは助かったと思い、罵倒を始めだした。 「ゆううぅぅ、たすかったんだぜ!! まりささまをこんなめにあわせたあいつをたおすんだぜ!!」 これであの裏切り者を倒せる、そう怪我をしたまりさは思っていた。だが── 「うるさいんだぜ、まりささまにめいれいするなんて、ひゃくねんはやいんだぜ」 「ゆぶぇ!!」 「……ゆ?」 なんとせっかく助けたまりさを先程体当たりしたまりさは攻撃し始めた。 その行動は完全に予想外であり、身構えていたまりさは唖然としている。 「なにをずるんだぜえぇぇぇ、でぎばあっぢなんだぜえぇぇぇ!!!」 「おまえはれいむにとってじゃまなんだぜ、ゆっくりしね!!」 訳が判らない。傍観者となったまりさはそう思っていた。 だが当事者である二匹には通じているようで── 「あれはあいづのうぞなんだぜえぇぇぇ、れいむばまりざざまのごどがいぢばんずぎなんだぜええぇぇ!!」 「れいむがいちばんすきなのはまりささまなんだぜ、おまえらみたいなくずはゆっくりしぬといいんだぜ!!」 (ああ、そういうことか) 傍観していたまりさは理解した。 こいつは自分にとって都合のいいように解釈しているだけなんだ、 おそらくれいむを取り合うライバルをこの機会に排除しようとしているのだろう。 仮にれいむが排除しようとしてた事が嘘でも、他の二匹の事は嘘を言えばいいと思っているのだろう。 単純な事だった。まりさはそう思った。 「れいむをうばおうとするやつはまりささまがゆるさないんだぜ、ゆっくりしね!!」 最早動かなくなったまりさに対して、執拗にまりさは攻撃し続ける。 その隙を見逃すはずも無く、傍観していたまりさは助走をつけた力一杯の体当たりを仕掛けた。 「ゆぶぎゃっ!!」 全力の体当たりはまりさに大きなダメージを与え、白目をむいて気絶してしまった。 こうなってしまうと後は一方的な展だった。 無傷のまりさは瀕死のまりさから枝を抜き取ると、気絶しているまりさに向かって勢い良く突き立てる。 「ゆっぎゃあああぁぁぁぁぁ!!!!!」 痛みで目を覚ますまりさ。しかしまりさは容赦はせずに枝を動かし、抜き差し、揺さぶっていく。 「やめろばがっ!! やめっ、やっ、やめでっ!!」 罵倒する体力も気力も尽きたのか、しだいに懇願するようになっていった。 「やめでぐだざいっ!! おねがいじまずっ!!」 まりさにとって偉大な自分が相手に懇願するなど屈辱だった。 だがだからこそこれは効果がある。そう信じていた。 事実、その言葉を発した事によって、枝の動きは止まったのだ。 「やめてって……おねがいしてるの?」 「そうだよ!! だがらまりざをだずげでね!!」 ちょろいもんだ、まりさはそう思っていた。 相手にまったく感謝の気持ちなど存在してなかった。 まりささまがここまで譲歩してやったのだ、助けるのは当然のことだ。 傷が癒えたら復讐してやる。頭の中はそのことで一杯だった。 しかし、帰ってきた言葉はまりさの望みとはまったく異なる物だった。 「そうしたおねがいをしたゆっくりに……おまえはどうこたえたの……?」 「うるざいっ!! さっさとだずげろごのばがあぁぁぁあぁぁ!!!」 上辺だけの誠意だったのが、本来の口調にもどるまりさ。 それを聞いて枝を咥えたまりさは動きを戻す。 「ゆぎゃあああぁぁ!!! やめでえぇぇええぇぇ!!!」 最早枝の動きは二度と止まってくれることは無かった。 やがてまりさは唯の黒い塊と化した。 まりさが後ろを見ると、瀕死だったまりさがわずかに這って動いた後があった。 だが結局は黒い塊と化していた。 「これで……あとはあいつだけだね……」 「ゆっ、れいむをまたせるなんて、やっぱりあいつらはつかえないね!!」 何時まで経っても帰ってこないまりさ達に、れいむは文句を垂れていた。 ゆっくりできないゆっくりくらいすぐに片付けることができないなんて、なんて役立たずなんだ。 別の使えるゆっくりを探そうか、そう思い始めた頃にまりさが一匹帰ってきた。 「ゆっくりかえったんだぜ!!」 「ゆっくりしすぎだよ!! れいむをまたせないでね!!」 ばかなの?しぬの?と続けたかったところをれいむは抑える。機嫌を損ねることは避けたかった。 次に何を命令しようか考えようとして、他の二匹がいない事に気づいた。 「ゆゆっ? ほかのまりさはどうしたの?」 「ほかのまりさはゆっくりできないゆっくりにやられてしまったんだぜ」 「ゆゆっ!!」 れいむは怒った。ただしそれはゆっくりできないゆっくりに対しての怒りではなかった。 三匹対一匹にもかかわらずやられるようなまりさなんて役立たずにも程がある。 いっそ切り捨てれて良かったかもしれないとまで思い始めた。 このまりさだって本当は逃げてきたのではないのか? そう疑い、まりさを値踏みするように見始めてれいむは気づいた。 (ゆゆっ? まりさがとてもゆっくりしているよ?) 今日のまりさは一段と輝いて見えた。 皮もしっかりしていて艶があり、とても良いゆっくりに見えた。 これなら一緒になってもいいかなとれいむは心揺らぐ。 そんなまりさが突然話をし始めた。 「れいむ、まえにぱちゅりーをおそったときのこと、おぼえてるんだぜ?」 「ゆゆ?」 どうしてそんなことを聞くんだろう。れいむは疑問に思ったが、まりさに心揺らぎ始めてたので素直に答えた。 「ゆっ、おぼえてるよ!!」 「どうしてぱちゅりーをおそったのか、しりたいんだぜ」 「ゆ? あのぱちゅりーはゆっくりできなかったんだよ?」 「そのゆっくりできなかったりゆうってのをしりたいんだぜ」 執拗に理由について聞いてくるまりさに、れいむは嫌悪感を覚えた。 なんだこいつは、このまりさはこんな些細な事を気にするような奴じゃなかったはずだ。 苛立ちながらもれいむは答えた。 「れいむのさがしてたまりさをおいかけていたからだよ!!」 「……そのまりさってどんなまりさ……?」 「まりさがたべものをうばったまりさでしょ!! そんなこともおぼえてないの?」 れいむの答えを聞くたびに、まりさのテンションは下がっていく。 それに対してれいむの怒りによるテンションは上がっていった。 れいむはここまで言って、あることを思い出す。 「そうだよ!! まだあのときのまりさをみつけてないの? さっさとみつけてきてね!!」 自分でもすっかり忘れていたことを棚に上げ、自分の願いを忘れたまりさを怒るれいむ。 だがまりさはまったく動く気配はなく、それを見てれいむはさらに激昂する。 「なにをぼーっとしているの!? れいむがみつけてほしいっていっているんだよ!? さっさとさがしてきてね!! それともいっていることがわからないの? ばかなの? しぬの? れいむをゆっくりさせないまりさなんてさっさと──」 れいむの罵倒の嵐は中断させられる事となる。 まったく動かなかったまりさが突然れいむの眼前に迫り── そのままれいむは空を見上げる形となる。 空は照りつけていた太陽が雲によって遮られていた。 「ゆぐっ!! なにをするの!! れいむにてをだしてただですむとおもってるの!?、ぜったいにまりさをゆる……さ……」 起き上がり、相手を罵倒しようとしたれいむはそれ以上言葉を紡ぐ事ができなかった。 目の前の出来事が夢ではないかと疑ってしまうほど、れいむには衝撃的だった。 「どうして……」 目の前のゆっくりは命の次に大事という黒い三角帽を外しており、枝を咥えて此方に向けている。 先程まで黒い三角帽のあった場所には、別の帽子がつけられている。 そのゆっくりの被っている帽子に、れいむは見覚えがあった。 おかしい、だってあの帽子をしたぱちゅりーは── 「どうじでばぢゅりぃがいぎでるのおぉぉぉぉ!?!?!?!?!?!?」 ぱちゅりーと呼ばれたゆっくりは、枝を構えてれいむに狙いを定める。 恐怖と混乱で動けなくなっているれいむの瞳を見て、静かに言い放った。 「──まりさは、わたさない」 「ゆっぎゃああああああああああ!!!!!」 恐怖で思うように避けることが出来ず、右の頬を枝によって切られてしまう。 致命傷には程遠いが、れいむは大きく悲鳴をあげていた。 これまで自分で手を下さず他のゆっくりに任せていたため、自分が傷つく体験がなく、痛みに悶えているようだ。 「いだいいだいいだいいぃぃぃ!!!!!」 涙を流しながら大きくのたうち回ること数秒、れいむは見苦しくも命乞いを始めだした。 「ごめんなざいごめんなざい、まりざはあぎらめまず、にどどでをだじまぜん」 「れいむはなにもじでまぜん。ぜんぶあのまりざだぢがやっだんでず」 「ぼんどうでず、ゆるじでぐだざい、おねがいじまず」 「いやだああぁぁぁぁぁ、じにだぐないいいぃぃぃぃぃ、もっどゆっぐりじだいいいぃぃぃぃ」 べらべらと喋るれいむを見て、今までに無い程の怒りが込み上げてくる。 なんなんだこいつは、自分では何もせず他の者にやらせ、自分の思い通りに行かないと納得しない。 そのくせ都合が悪くなると簡単に手のひらを返して仲間のせいにする。 今まで見た中で最低のゆっくりだ。 こんなクズのせいで── こんなクズのせいで── こんなクズのせいで── 「ゆぎゅぶぇ!!」 咥えていた枝を離し、ぱちゅりーの帽子を被ったゆっくりはれいむの上に圧し掛かる。 れいむは潰れはしなかったが、圧し掛かられた衝撃で餡子を吐き出す。 そんなれいむにお構いなく、圧し掛かったゆっくりはゆっくりとれいむのリボンを咥えて── ぶちぶちぶちっと音がした。 「ぎゃあぁぁああああぁああぁぁあああああぁぁぁあぁ!!!!!」 リボンを咥えて全力でそのまま飛び跳ねた結果、れいむの髪の毛ごとリボンを奪い取る。 あまりの痛さにれいむの方は失神してしまったようで、白目をむいて倒れていた。 それを見たぱちゅりー帽子を被ったゆっくりは、少しれいむを見た後、振り返り移動する。 奪い取ったリボンは黒い三角帽の中に入れ、そのまま運び出す。 もうれいむに関して興味は無くなっていた。 「ゆぎぃ、いだいっいだいいぃぃぃぃ!!!」 目を覚ましてすぐ、れいむは激痛に襲われていた。 周りを見てもぱちゅりーはいなかった。 れいむはいなくなったぱちゅりーにむかって怒りをぶつける。 「ゆっぎいいぃぃぃ!!! ぱちゅりーめ、れいむをこんなめにあわせるなんて、ぜったいにころしてやるうぅぅ!!!」 怒って叫ぶが痛みがぶり返してきてしばらく黙る。 落ち着いたところで誰かに助けてもらおうと少しずつ動き出す。 そこに都合よく、れいむとまりさの二匹が通りかかった。 「ゆっ、そこのれいむとまりさ!! れいむをたすけてね!!」 その声に反応するれいむとまりさ。これで助かったとれいむは思った。 だが相手の様子がおかしい。見ればこっちを見る目が険しくなっているではないか。 「ゆっ!! ゆっくりできないゆっくりだよ!!」 「れいむのなまえをかたるなんてわるいゆっくりだね、ゆっくりしね!!」 助けてくれると思っていた二匹が、敵意を向けてこちらに来る。 れいむは事情を理解してもらおうと必死になって叫び始めた。 「ゆううううぅぅぅぅ、なにをずるのおぉぉぉ!! れいむばれいむだよぉぉぉぉ!!」 「ゆっ、そんなうそにはだまされないよ、れいむにはりっぱなりぼんがあるんだよ!!」 「うそつきのゆっくりはゆっくりしね!!」 「ぢがううぅぅぅ!! うぞじゃないいいぃぃぃ!!」 二匹に攻撃され、動く体力も残っていないれいむができることは、ただ殺されるのを待つのみだった。 死にたくない、もっとゆっくりしたい、誰でも良い、あのゆっくりできないゆっくりでもいい、助けてくれ。 そう思うが、そのゆっくりの顔を思い出すことは出来ない。何も思い出すことが出来ない。何も── そうしてれいむは永遠に暗闇の中へゆっくりする事になった。 新たな住処となるはずだった穴の中、まりさは佇んでいた。 全てが終わったはずなのに、全然心が晴れない。 むしろ心に空白が出来た感じもする。 復讐に燃えていた頃は、こんな気持ちにならなかったのに。 いや、空白にはなったことがある。目の前で大切な者が死んで、全てが壊れたと思った時だ。 嫌な思い出なのに、今でも鮮明に覚えている。 笑い声の聞こえなくなった広場で、まりさは傷ついた体を引き摺って進んでいた。 その目はただ虚ろに動かなくなった黒い物体と最愛の者を映していた。 幸いにもまりさは体が痛むだけで、命の素である餡子は流出していない。 この雨で死ぬことはなさそうだが、帽子もないため、危険なことには変わりはなかった。 「ぱちゅりー……」 目の前で大切なものが壊れてしまった。 絶望した子まりさにはただ呟くことしか出来なかった。 その時である。 「まりさ……?」 「ぱっぱちゅりー!? まりさだよ、しっかりしてえぇぇぇ!!!」 「まりさ……だいじょうぶそうだね……よかった……」 動くことはないと思っていた子ぱちゅりーが反応した。 慌てて子まりさは子ぱちゅりーの餡子の流出を抑えようとするが、止まる気配はまったくなかった。 それどころか雨により状況は悪化していく一方だった。 「まりさ……ぱちゅりーはもうだめよ……」 「どうじでぞんなごどいうのぉ!? いっじょになろうっでやぐぞぐじだでじょおぉ!?」 「ごめんねまりさ……ぱちゅりーはやくそくまもれないよ……」 「ばぢゅりーっ!! うごいだらだめっ!! ゆっぐりでぎないよ!!」 もはや子ぱちゅりーは手遅れの状態である。そんなことは誰の目に見ても明らかであった。 しかし子まりさは判っていても認めたくないのか、必死に餡子の流出を抑えようと努力していた。 そんなまりさに、ぱちゅりーは声をかける。 「もういいよ、まりさ……ありがとう」 「だめだよ!! じんじゃっだらゆっぐりでぎないよ!!」 「……まりさ、おねがいがあるの……」 「なんでもぎぐよ、だがらじなないでばちゅりいぃぃぃぃ!!!」 もうぱちゅりーは死んでしまうことは理解していた。最後くらい望みを叶えてやりたい。 子まりさはどんな願いでも聞き届けるつもりだった。 「まりさに……このぼうし、もらってほしいの……」 「ゆっ!?」 「もうぱちゅりーはだめだよ……まりさがもらってくれればゆっくりできるよ……」 「で、でも……」 「ぱちゅりーがしんじゃうまえに……はやく……」 「──わかったよ、ぱちゅりー……」 死んだゆっくりの飾りをつけると、ゆっくりの間では死臭を感知すると同属殺しとみなされ、問答無用で殺されてしまう。 しかし、生きているゆっくりの飾りをつけた場合は、殺される心配はない。 子ぱちゅりーが急かす理由はそこにあった。 自分の飾りをつければゆっくりできないゆっくりとして認識されることはない。 もう死んでいく自分には必要の無いものだ。 帽子を無くした子まりさのためにできる恩返しとして思いついたのが、帽子の譲渡であった。 そんな子ぱちゅりーの意思を汲み、子まりさはぱちゅりーの帽子を受け取った。 「ありがとうまりさ……ぱちゅりーのかわりだとおもってね……」 「ぱちゅりー……」 子ぱちゅりーは微笑んでいた。だがその微笑みは苦しそうであり辛そうであり── 子まりさはそんなぱちゅりーをただじっと見ることしか出来なかった。 そして、最期の時が訪れる。 「……まりさ…………ずっと……ゆっくり……して……いっ……て…………ね…………」 その表情は、とても安らかだった。 「ぜんぜんゆっくりできてないよ……ぱちゅりー……」 まりさは自然と呟いていた。 どうしてぱちゅりーは最期に、ゆっくりしていってねと言ったのか。 いや、それ以前から、まりさのことを確認してからずっとまりさの事を気遣っていた。 この帽子だって、帽子を無くしたまりさが、自分の帽子が無くてもゆっくりできるようにと考えてくれたのだろう。 ぱちゅりーは、優しすぎた。まりさはそう思う。 そんなぱちゅりーだからこそ、それを奪った奴らがどうしようもなく憎かった。 どうしても罰を受けさせたかった。苦しめてやりたかった。殺してやりたかった。 きっとぱちゅりーはそんなことを望んでいないのだろう。だからこそまりさはそれが許せなくて── 晴れた空であるにも関わらず、雨が降っていた。 しばらくして雨が止んだところで、まりさは決意する。 ──行こう。 ぱちゅりーはまりさにゆっくりして欲しいことを願った。 まりさはそれに答えるべきだと考えた。 ただし、この辺りでゆっくりするにはあまりにも辛い思い出が多すぎる。 どこか自分の知らない土地に行こう。そう思って歩きだすと── 「ゆ、ぱちゅりーだね、おひさしぶり!!」 「ゆっ!?」 まりさに声をかけるゆっくりが現れた。 そのゆっくりをまりさは知っていた。見間違えるはずなかった。 自分をここまで育ててくれて、あの日巣立ちの別れをしたまりさ唯一の家族。 まりさの生みの親である母まりさだった。 「まりさはげんきかな? ぱちゅりーにめいわくかけてない?」 「ゆっ……まりさはげんきだよっ!! すごくたすかってるよ!!」 どうやら生みの親も自分が本当の子供だとは気づかないらしい。 要らぬ心配をかけるまでもないと思い、適当に合わせる。 「そう、よかったよ……ゆっ? ぱちゅりー?」 「ゆゆっ!?」 気づかれたか!? まりさは内心焦ってしまう。 だが親まりさはまりさにとって思いもしない言葉を話す。 「ぱちゅりー……なんだかまりさのぱちゅりーおかあさんににているね……」 「っ……」 「ぱちゅりーをみてると……なつかしいふんいきがするよ……」 「……」 「おもいだすよ……いろいろと……」 「……」 「ゆっ、ごめんね!! へんなはなししちゃったね!!」 「ゆっ、そ、そんなことないよ!!」 思い出に浸っていた親まりさだったが、目の前のぱちゅりーに気づき慌てて謝罪する。 言われた本人は少しの間呆然としており、親まりさに言われてこちらも慌てて否定する。 何とも言えない雰囲気になり、両者とも退場しようとする。 だが親まりさの方がまりさに声をかける。 「まって、ぱちゅりー!!」 「ゆっ!?」 まりさはなんだろうと思い、振り返る。 親まりさは此方を振り返ったのを確認して話す。 「まりさのこと、よろしくおねがいするね!! あのこのことだから、つらいことがあったらひとりでせおいこむとおもうんだ。 だから、できればむりをしていないか、きづかってあげてくれるとうれしいな。 わがままなおねがいでごめんね!!」 話すのを終えた後、此方を見ていたぱちゅりーは背を向けた。 どうしたんだろう? 親まりさがそう思っていると、返事が返ってくる。 「ゆっぐりりがいじだよ!!」 そう言って、去っていってしまった。 親まりさは不思議に思うが、その後ろ姿を見送り続けた。 そしてその姿が見えなくなりそうになったところで、親まりさは見た。 「ゆ~っ、とってもきれいだよ~!!」 まりさの進む方向に、きらきらと輝く虹が架かっていた。 あとがき 題名が思いつきませんでした。 ただ単に帽子の違うゆっくりが書きたいなとおもった結果がこれだよ!! このSSに感想を付ける
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主に「なりきり初心者Q Aスレッド」から抜粋します。(改変含む) 【目次】 ロール関連 レスアンカーシステム 自分への質問を増やすには 「素出し」について ロール関連 41 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2005/03/21(Mon) 18 40 短ロル、中ロルなどよく見るんですが、ロルって何のことですか? 42 名前:◆Pk5kLlqU 投稿日:2005/03/21(Mon) 19 08 ロルはロール(Role)の略です。 ロールとは本来の意味は「状況描写」、ようするに掲示板でいう「レス」に、 さらに現在の自分の状況を説明している書き込みといえば、 お分かりいただけるでしょうか。 例えばファンタジー系チャットで、入室する場合など・・・ いくぞ!(勢い良く扉を蹴破り、中に入った) みたいな感じの。 だから短ロル、中ロルってのは、短いロール、中くらいのロール、の意味ですね。 俺の説明で分かり辛かったら、こちらを見ていただければよろしいかと(笑 http //www.10ch.tv/narikiri/play_narikiri.html レスアンカーシステム 302 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2005/04/16(Sat) 22 13 {あの…数字が青くて、そこをクリックすると、書き込んだ文が見れるのって どぅやれば良いんでしょうか??; 「 番号」ってヤツです; この質問、前にも出ていたら御免なさい; } 303 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2005/04/16(Sat) 22 14 そのまま同じように書いてみ? 勝手にリンク貼ってくれるから 304 名前:◆Pk5kLlqU 投稿日:2005/04/16(Sat) 22 19 あなたが書いてるとおり、 番号でレスにリンクされますよ。 但し番号は必ず半角で。 これがフロート式匿名掲示板の特徴である、レスアンカーシステムです? 自分への質問を増やすには 797 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2005/11/04(Fri) 11 07 自分への質問を増やすには 日参する その作品が好きな人にとっては、キャラと会話出来るのは芸能人と会話するようなもの。 不定期にレスをするよりは、定期的にレスをしてあげた方が喜ばれる。 即ち、日参を繰り返す事によってキャラハンと名無しの距離が縮まり、ありきたりな質問以上の会話が可能となる。 さらには、定期的にレスをする事で、名無し側も定期的にスレを覗くようになり、覗いたついでの質問も期待できる。 男キャラは痺れさせて、女キャラは萌えさせてナンボ 格好良いキャラになったら、徹底的にシビれさせる。 可愛いキャラになったら、徹底的に萌えさせる。 名無しがその魅力に「はにゃーん」となればこっちのもの。 女キャラでも格好良いキャラはシビれさせ、男キャラでも可愛いキャラでは萌えさせよう。 セク質を歓迎する セク質名無しは上客。 セク質名無しさえ居れば、スレが過疎になる事はまず無くなる。 「セク質なのでスルーします」一辺倒ではなく、ネタで返す事を覚えてレスしよう。 作品絡みのまともな質問を考えて投下するというのは、意外に大変で難しい。 本能だけで書き込めるセク質なら、簡単に思いつくので名無しも楽。 そのうちセク質ばかりになるのを恐れる名無しが、まともな質問を落として軌道修正しようとしてくれるので問題はさほど無い。 ただ、ネタばかりでなく時々本気で困ったり恥ずかしがったりしないと、セク質名無しが飽きてしまうので注意。 ツッコミどころを作る レスにツッコミどころを残しておく。 「おいおい○○、それって一体何だよw」のような書き込みをしたくなるように、行動を誘導する。 ボケキャラはやりやすいし、格好良いキャラもたまにやるといいアクセントになる。 冷静に客観的に見て、自分のレスが面白いかどうか考える 遊びなのでやってる本人が楽しくなければしょうがないが、名無しも質問して遊んでいる。 自分のレスは名無しの望むものを返せているか。 自分のレスは、その質問をした名無し以外の人が読んでも楽しめると思うか。 自分のレスがキャラになりきっている自分だけが楽しんでいる、というものになってはいないか。 スレでのやりとりは多くの人が見ている。 名無しを楽しませられるだけのレスを書けているか、今一度自分のレスを読み返してみよう。 名無しになってみる 他スレに名無しとして出入りしてみよう。 自分の書き込みに、どういう反応が返ってくる嬉しいか、自分はどういう反応を期待しているのか。 そういった事を感じ、キャラハンに戻った時にそれを生かせるようにしよう。 「素出し」について 487 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2009/01/08(Thu) 00 32 {キャラハンの素出しについて質問です。 これらをネタにするのは素出しでしょうか? 声優、主題歌 現実の社会で起きた事 作者が同じの他作品 } 488 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2009/01/08(Thu) 00 47 キャラが知っていると思えるなら素出しにはならないと思います。 489 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2009/01/08(Thu) 03 55 >>487 素出しに関しては見ている人の捉え方にもよると思うので自分の考えですが参考程度にしていただければ…。 声優、主題歌 あまりコアなネタには注意ですね。「この声(歌)好き!」を全面に押し出す形になると背後の趣味出しという意味で素出しになると思いますが、例えば…大/塚明/夫(一応検索避け)さんの声で今/日か/らマ/王のグ/ウェ/ンダ/ルとメタ/ルギ/アソ/リッドのスネ/ークは同じ声です。…で、グウ/ェン/ダルのキャラハンをしているとして、スネ/ークのネタをやるとします。 「カロリーメイトが食べた…!?私は何を言っているんだ!」 …これならネタで片付けられるかと。ただ注意すべきは、あまりやりすぎると素出し以前の問題でキャラ壊しになるという所ですね。 現実の社会で起きた事 貴方が演じているキャラの私生活を想像した上で違和感が無い程度の物であれば構わないかと。悪い例をあげるのであれば、学生のキャラを演じているとして。 「会社の上司に大目玉喰らったから自棄酒してきた」 …なんて言われたら違和感ありますよね?実生活を出すなら演じているキャラの身の回りでも十分起こり得る出来事に絞った方が良いと思います。 作者が同じの他作品 これに関しては少々難しいですね。世界感やキャラを必要以上に崩す可能性もあるので、自信が無ければやらないことをお勧めします。自分も経験あるので…。世界感が似ているのであれば問題無いかも知れませんが『現代学園物』と『ファンタジー』等の組み合わせだと、どうしてもどちらかの世界に無理が生じるかと。 どれも多少のキャラ崩しには繋がってしまうという事を理解した上でやるのが前提になると思うので、様子を見ながら少しずつやるのが良いかと思います。 ただ、キャラ崩し全部が悪い訳ではなく、時にキャラ崩しは名無しを楽しませるキャラハンの武器にもなりえると自分は思います。 長々と偉そうに失礼しました。 頑張って下さいね、良いナリライフを。 490 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2009/01/08(Thu) 22 58 >>487 基本は>>488さんの言うとおりですね。 つまり、 「キャラが知っている(はず)のこと」を話すのなら素出しにはなりません。 声優、主題歌 これについては、大抵NGです。 たとえばあなたがドラえもんのなりきりをするとします。 私達の住む「本物の日本」において、ドラえもんはテレビアニメとして放映され漫画も出版されています。 歌も声優も有名ですし、ドラえもんを知らない人はいないといっていいでしょう。 ところが、ドラえもん達が住んでいる「ドラえもんが存在する設定の日本」では、ドラえもんは有名ではないのです。 ドラえもんはのび太くんと彼の両親とともに普通の一般市民(?)と変わらぬ生活をしています。 そこではもちろん、ドラえもんのアニメは放映されていませんし、漫画が出版されてもいません。 当然、アニメが存在しないのですから、アニメの主題歌も存在しませんし、声優も存在しません。 ですから、ドラえもんに向かって、 「前の声優の大山さんの方が好きだった」と質問したとしても、ドラえもんはそれに答えることは出来ないのです。 あなたがドラえもんのなりきりをしていて、この質問を名無しからされたとします。 あなたは「本物のドラえもん」になりきらなければなりません。 ならば、あなたが、ドラえもんの歌や声優について、すらすらと答えるのは はっきり言って異常です。ありえないことなのです。 ですから、あなたは「そんなアニメはしらない」と言う意味の返答をしなければならないのです。 これが「素出し」をしないということです。 これが出来ればあなたは「リアルになりきっている」という評価を得ることができるでしょう。 しかし、「良いキャラハン」と呼ばれるためにはリアルなだけでは不足です。 「そんなアニメはしらない」と答えるのは「なりきりとしては正解」ですが、 これだけでは、「返答としては面白い」ものにはなりません。 知らない + 読む人をひきつけるネタ = リアルで、しかも面白いなりきり = 良キャラハン という事が出来るでしょう。 必ずこうだというわけではありませんが、これが良キャラハンの一典型ではあろうと思います。 ここまでお話すれば、 現実の社会で起きた事 作者が同じの他作品 はどうすればよいかわかりますね? 現実の社会で起きたかどうかより、それをドラえもんが知っているかどうかを判断基準としてください。 そうすると、社会でおきた事件、ニュース、江戸時代などの歴史的事実については、大体話してもいいのではないでしょうか。 ドラえもんは現代の日本で暮らしているのですからね。 これがドラゴンボールの孫悟空では、ほとんどNGになるでしょうけれど。 作者が同じ他の作品についてはこれをドラえもんが知っているならOKですが、 ほとんど知らないと見るべきでしょう。 ドラえもんの中にキテレツは登場しなかったと記憶しています。 まれに、ドラえもんが同じ不二子先生のキャラクターと共演した場合のみOKと見るべきです。 こうやって考えると難しく思えるかもしれませんが、このように、 「リアルなドラえもんとは何か」について設定を考えるのも、なりきりの楽しみの一つです。 頑張ってくださいね。 .
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「ゆっくりいじめ系1447 騎馬民族の襲来」?の続きです。 俺設定があります 他の書き手様の設定を拝借しています。 ◆ 彼らは「ゆっくり」を「ゆっくりさせない」ために生まれた。 彼らの祖先、めーりん種が受けてきた迫害の歴史、 その中で育まれた恨みと、復讐の共通無意識が、 彼らを生んだ。 それは進化なのだろうかか? 彼らは、地を素早く駆ける「足」を手に入れ、 「ゆっくりする」ことを捨てた。 ◆ 「ユラクス=メーリン」率いる部隊は、先ほどの戦闘で手に入った戦利品を 携えて、森の中を行進する。 目指すは、彼らの数少ない拠点にして、ユッティラ大王の居城のある 王都「ホン」だ。 「ゆぅぅぅぅぅぅっ・・・・」 「ゆぇっ・・・ゆぇっ・・・」 部隊の構成員の帽子の中からは、小さく短い嗚咽の様な物が漏れてくる。 奴隷として、「ホン」で働かせたり、ドゲスの群れ、人間の集落や、 ゆうかの農園に売り飛ばすために連れてきた子ゆっくり達だ。 赤ゆっくりでは脆弱すぎて使い物にならず、 大人ゆっくりは大人ゆっくりでその精神構造が 腐りきっているためにほとんどの場合使い物にならない。 精神がまだ固まっていない子ゆっくりを「ホン」で 「加工」し、「教育」することで初めて、 奴隷ゆっくりとして出荷できるのだ。 「ホン」に向かう道中、頭上を黒い影が閃いたかと思うと、 一匹のきめぇ丸が「ユラクス」の前に降り立った。 「ユラクス殿、お帰りになられましたか」 王都「ホン」の周辺を警戒する、斥候のきめぇ丸だ。 きめぇ丸は騎馬めーりんの盟友であり、 戦争時の略奪品の何%かを報酬として、 通訳、あるいは斥候とかなりの数が雇われている。 「(辺境の虫以下のクズどもの集落を3、4個潰し、また2つの村に貢納を約束させたぞ)※翻訳」 「それは、重畳。子息殿の活躍に大王もお喜びになるでしょう」 「(世辞はよせ、俺など所詮父上の第7子、王族の末も末。しかもまだ四十騎の将でしかない青二才だ)」 「いえいえ、ユラクス殿の才覚は決して御兄弟の方々には決して劣ってはおられませんよ・・・・」 偵察方のきめぇ丸がいるという事は王都ももうすぐだろう。 そんな事を思いながらきめぇ丸とのたわいのない話に花を咲かす。 「王子、配下の方々も疲れております・・・・そろそろ・・・」 通訳役のきめぇ丸が、二匹に近づいて来て、言う。 確かに、配下の者たちは長い軍旅で疲れている。 こんな所で時間を費やすのも 「(うむ、すまぬ・・・・ではなきめぇ丸。今度うまい赤ゆっくりでも奢ろう)」 「いえいえ、ユラクス殿もお気をつけて」 きめぇ丸と別れると、「ユラクス」隊は、一路王都を目指した。 森の中、何の前触れもなく、その平原は突然出現する。 まるで、森の中にコンパスで円でも描いたような 綺麗な円形の平野がそこには存在していた。 ユッティラ=メーリン=カーンの王国の都、「ホン」。 彼らの崇拝する戦の女神「紅美鈴」にちなんでつけられた名前だ。 騎馬めーりん、きめぇ丸、奴隷ゆっくりなど、おおよそ100匹近くの ゆっくりがここに常駐している。 それ以外の騎馬めーりんは、王族も含めてほとんどが戦場だ。 水に強いまりさ種の帽子などで作られた簡素なテントと、 盛り土や石を組んで作られた「かまくら」のような 簡単な構造の住居が、いくつか並んでいた。 「さあ、このれいむ、健康で頑丈な皮の持ち主で、奴隷にはぴったり!さあ、買った買った」 「ゆっ!草で3日分!」 「虫で4日分だぜ!」 「虫で5日分!」 「「「「ゆっ!!!!」」」 「虫5日分!他の方はおられませんか?」 逃亡帽子の為に飾りを奪われ、頬に刺青を入れられ、 奴隷用に「教育」されたれいむの周りを、 きめぇ丸と数匹のまりさが囲んでいる。 奴隷ゆっくりの「せり」だ。 司会を務めるのはきめぇ丸だ。 買い手は、主に奴隷商人として生計を立てる 西のゲストリート出身のゲスまりさ達だ。 騎馬めーりんは他のゆっくりを憎悪しているが、 話の通じる商売相手なら別だ。 彼らが憎むのは頭も悪く、感性も腐りきった普通のゆっくりであり、 ごく一部の頭の良いゆっくりは他種でも尊重した。 「むきゅっ!その子たちは東の第2番倉庫に移動よ」 「(解りました・・・・おい、糞饅頭ども、ゆっくりしないでこっちに来い! 引き殺されたいかぁっ!!)」 「「「どぼじでぎょんなぎょとずるにょぉおおおおお」」」 この記録係のぱちゅりーなどいい例だろう。 基本的には知能指数の非常に高い騎馬めーりんだが、 暗記力と、その持続力は優秀なぱちゅりー種には及ばない。 故に、知能が高すぎて愚鈍な普通のゆっくり達の群れから 迫害されたり追い出されたりしているぱちゅりー種を保護し、 秘書や、奴隷ゆっくりの管理、「ホン」の出納係などとして 使っているのだ。 彼女たちは「官僚ぱちゅりー」あるいは「秘書ぱちゅりー」などと呼ばれ、 騎馬めーりんの社会ではほとんど騎馬めーりんと同格の地位を与えられて おり、特に優秀な官僚ぱちゅりーは死んだ騎馬めーりんの帽子を与えられ、 王城に出入りする権利すら与えられるのだ。 騎馬めーりんは社会は、優秀な個体を異端として迫害するゆっくりと違い、 徹底した実力主義の社会なのだ。 それは王族すら例外でなく、無能な騎馬めーりんは、たとえ王の長子でも 王族の証である「メーリン」姓をはく奪され、 一兵卒の身分にに落とされることすらあった。 王族とて、その身分に安住し、「ゆっくり」することなど許されない。 それが、騎馬めーりんの社会なのだ。 「ユラクス」は、配下の兵たちと兵舎で別れると、 一人王城に向かった。 石組みで作られた大型の無骨な小屋。 これが王城である。 内部に入ると、官僚ぱちゅりーが忙しく働いている。 彼女たちには帽子が無い。 彼女たちは、騎馬めーりんの群れに加わる通過儀礼として、 帽子をその時の王に捧げるのだ。 それは、二度と普通のゆっくりの群れには戻らないという意思表示だ。 「(大王はおられるか?)」 「むきゅっ?ユラクス様、御帰還なさったのね」 官僚ぱちゅりーは、騎馬めーりんの言語を習得しており、 きめぇ丸の通訳を必要としない。 「残念ながら、陛下はここにおられないわ」 「(何処の戦場に?ここの所、ドスの群れとの大きなトラブルは無かったはずだが?)」 「『東のドス』との国境紛争よ。しばらくはお帰りになられないと思うわ」 『東のドス』 「ホン」の遥か東に存在するゆっくり達の国の主。 ゆっくりを見下す騎馬めーりんですら、その偉大さには 敬意を払わざるを得ない、一世一代の豪傑ドス。 それが『東のドス』だ。 その実態は謎に包まれており、その姿を見た者すらいない。 以前ユッティラが使者を出した時も、応対したのは 副王ににして参謀のぱちゅりーであり、 最後まで謁見することすら叶わなかったのだ。 「むきゅん。ある偵察部隊が襲った辺境の村が、 たまたま『東のドス』の支配下になってらしくて」 「(その村の支配権をめぐっての戦争か・・・・ 相手が相手だけに長引くな・・・・・・・・・・)」 支配権、という言葉が出たが、滅ぼさずに村を支配下に加える場合もあるのだ。 騎馬めーりんは、無作為にゆっくりの集落を襲っているわけではない。 貢納を受け入れた村は、襲わずに税を絞りとり、 じわじわと苦しめるやり方をする。 際限なく、ゆっくりを殺し続ければ、自分の首を絞めるはめになる。 餌を際限なく食べて、餓えるゆっくりどもと彼らは違うのだ。 「むきゅん。「ホン」の治世は、「ユゴデイ」様が執っておられるわ。 御報告なら、「王の間」へどうぞ」 「(ありがとう。では)」 「ユラクス」はぱちゅりーと別れて王の間へと向かった。 王の間は、これが強大な騎馬めーりんの王国の 国王の部屋かと疑問に思われるほどの簡素だった。 騎馬めーりんは質実剛健を好む。 それは王族とて例外ではない。 王座にはユッティラの姿はなく、 その前に仮設された簡素な椅子に、 王族の長子、「ユゴデイ=メーリン」が 座っていた。 「ユゴデイ」には左目が無く、 顔には醜い傷が幾筋も走っている。 帽子は、まりさ種の物にれいむ種のリボンを付けた物で、 髪の毛は殺したゆっくりの飾りで埋まっていた。 王国黎明期からユッティラ王のすぐ傍らで戦場に立ち、 ドスの群れを含むいくつもの群れとの闘争を生き残ってきた 歴戦の勇者。それが「ユゴデイ」だ。 ユッティラ王には子供が多いが、後継者となるのは まず彼に間違いないと、群れの間では言われていた。 所詮第七子で、体格も小さめの「ユラクス」には 雲の上のめーりんだと言っていい。 「(兄上、辺境視察の任務、完了して帰還致しました)」 「(おお、ユラクスか!ようかえった。まあ、こいつを食え)」 「(ありがたき幸せ)」 「ユゴデイ」は、傍らに転がっていたボロボロの 赤まりさを「ユラクス」に差し出した。 「ゆべ・・・もと・・・ゆく・・・・・」 うめき声を上げるまりさを気にすることなく、 「ユラクス」はまりさを貪る。 痛めつけた赤ゆっくりは、 騎馬めーりんにとっては最高の御馳走だ。 「(4つの村を滅ぼし、2つの村を隷属させました)」 「(うむ、若いながらお前はよくやってくれる。 兄としてたいそう、鼻が高いぞ)」 「(お褒めに預かり、光栄です)」 「(時にユラクス・・・・・・)」 「ユグデイ」は言葉を切ると、 ゆっくりとその話を切り出した。 「(今度、父上が帰り次第、『あの国』を再び攻めるぞ)」 「(!!!!!!)」 『あの国』 「ホン」の騎馬めーりん達の間で その言葉が意味する事は一つだ。 『のうかりん共和国』 数匹ののうかりんと、何十匹ものゆうか、 そして、群れを追い出された真面目で頭のいいゆっくり達が、 豊穣の神にして、太陽の化身「カザミ」を氏神として 団結する共和制の農業国家。 幾度となく騎馬めーりん達が支配下に置こうとして、 果たすことができなかった好敵手。 その征服はユッティラの先代の王からの、 王国の課題ともいえる物だった。 「(その時は、お主に先鋒を任せよう。準備しておけ)」 「(!!!!!!有難うございます!!)」 「ユラクス」は興奮で胸がはじけ飛びそうだった。 王家に宿願ともいえる戦いの先鋒に自分が? これからは寝られない夜がつづきそうだと、 「ユラクス」は思い、ニヤリと笑った。 続く 騎馬めーりんの設定を、他の書き手様に使っていただいて、 嬉しさでいっぱいです。 騎馬めーりんの設定は、好き勝手使ってください。 人の数だけゆっくりの設定があるのが、このスレなのです。 このSSに感想を付ける