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発言者:ギルベルト・ハーヴェス グランド√終盤、アヤとグレイの二人を一度は完膚なきまでに叩きのめしたギルベルトであったが、 星辰界奏者(スフィアブリンガー)として覚醒したアッシュの支援によって一転窮地に立たされる。 自らが犠牲として磨り潰した者達の百を超える星の光を叩き込まれた結果、 追い詰められながらも、光の眷属特有の覚醒の連発で全身を限界寸前まで沸騰させかろうじて踏み止まるギルベルト。 そんな審判者(ラダマンテュス)を討ち果たすべく立ち塞がったグレイに対し、崩壊する正義、己の欲した“聖戦”とかけ離れた無情な現実を嘆いて彼は叫ぶ。 「なぜ、おまえなのだ!」 「死力を尽くしたその果てに敗北するのは構わない。己が未熟と受け止めよう」 「だが英雄でも、救世主でも、まして逆襲劇でもない…… スフィアにさえ至らぬおまえが、私の死神だとでも言うのかッ!」 「どうして、このようなッ───」 その言葉に対し、英雄閣下もまた滅奏を前にして、お前と同じ言葉を叫んでいたぞと三年前の真実を知るグレイは告げる。 誰よりも軍事帝国アドラー第三十七代総統を拝していたのはお前だったという言葉を手向けとして、グレイは英雄譚の終幕を告げる冥王の宿りし暗黒剣を解き放つ。 光を穿つ反粒子の一撃が、ギルベルトの心臓ごと三年前から続く因縁を木端微塵に粉砕する。 その刹那、崩壊する自らの楽園と共に微笑むギルベルト。 悔いもあれば、無念もある。救世主との決戦を迎えられなかった心残りもある。しかし…… 「閣下と同じであるのなら……ああ、そうだな」 最後の最後、英雄と同じ台詞を吐いたこと。つまり、己が英雄と並び立てる同じ領域まで辿り付けたというのなら。 「悪くない」 その運命に納得しながら、審判者は冥府の闇へと消えていった。 やっぱり来たよガチすぎてうわぁとなる最期の言葉 -- 名無しさん (2017-01-31 20 32 42) あまりにも気持ち悪すぎてマジで悲鳴が出たシーン -- 名無しさん (2017-01-31 20 33 35) こんなおかしな上司のとどめをさしてあげるグレイ君は優しいな! -- 名無しさん (2017-01-31 20 34 12) 糞眼鏡なんてそのまま慟哭させながら始末すれば良かったのに満足を与えてあげるグレイ君はアッシュの親友だけあって優しいなぁ -- 名無しさん (2017-01-31 20 35 14) ココらへんはガチで薄ら寒かった。なんでこんなやつなのに最期の瞬間も爽快感がないんだよ -- 名無しさん (2017-01-31 20 36 54) アオイさんはアマツなのに、まともな才女だと言うことを理解しました(眼鏡コンビを見ながら) -- 名無しさん (2017-01-31 20 38 10) 星光叩き込まれまくってお前は駄目だの大合唱喰らうところはすげぇざまああああだったし皆ノリノリで力貸してくれているなコレだった -- 名無しさん (2017-01-31 20 40 08) ヴェンデッタの頃はイエスマン過ぎる的な意見だったのにトリニティで急上昇したアオイさんの株 -- 名無しさん (2017-01-31 20 40 45) なんというか・・・ホントの糞やろうって最後の最後まで救いようがないなって思いました。まる -- 名無しさん (2017-01-31 20 43 06) ↑2大体糞眼鏡コンビのおかげというかせいというか...なんだかんだナギサちゃんと並んで真っ当な性格してると思うよアオイちゃん -- 名無しさん (2017-01-31 20 44 05) 一度目で「ひぇっ………」 二度目で「うわっ………」 三度目で「うわぁ(ドン引き)」となるセリフ -- 名無しさん (2017-01-31 20 50 05) まさか水銀より気持ち悪い奴が出るとは思わなんだ…しかもアレですら及ばない胸糞悪さ… -- 名無しさん (2017-01-31 20 54 58) 何気に全てのルートにおいてケリを付けているゼファーさん -- 名無しさん (2017-01-31 20 55 42) ふと思ったけどlightのボスで満足せずに死んだのってウラヌスちゃんと阿片ぐらい? -- 名無しさん (2017-01-31 21 10 24) 気持ち悪い -- 名無しさん (2017-01-31 21 15 25) なんなんだろうねこの理屈では説明できない気持ち悪さ -- 名無しさん (2017-01-31 21 16 49) ↑4やっぱり姉の仇だし、弟がしっかりトドメ刺さないとね -- 名無しさん (2017-01-31 21 17 28) 高濱もその辺意識していたんだろうな -- 名無しさん (2017-01-31 21 18 06) ここでガンマレイしたら「閣下の光で果てるなら本望」とか言いかねないしな。 -- 名無しさん (2017-01-31 21 26 40) どっちにしろ気持ち悪い(確信) -- 名無しさん (2017-01-31 21 30 20) ごめん、素直にこのセリフ好きです 引導を渡すグレイのキャラが爽やかだったのもあるけど -- 名無しさん (2017-01-31 21 34 42) しかもこいつミリィに手出しかけてるからな…とりあえずゼファーさん、ヴェティ、チトセネキ、サヤ、アヤ、ルシード、イヴ、ジン爺さんブチ切れ案件。そりゃグランドでルシードから始まってゼファーで〆られるよ…もはやハイブが描写されなかったのがおかしいレベル -- 名無しさん (2017-01-31 21 35 51) ミリィに手を出しかけて、今作のミリィ枠だったアッシュに手を出した糞眼鏡 -- 名無しさん (2017-01-31 21 54 10) 「お、今回のヒロイン日常枠いないんだな珍しい」→「主人公が日常枠だった(唖然)」 -- 名無しさん (2017-01-31 23 40 43) 別れてアッシュがスフィアへといたるまでの間のヘリオスさんのアッシュへの主人公が完全に日常枠の親友に対するそれ -- 名無しさん (2017-01-31 23 46 32) 登場キャラ全員が同意しそうな「審判者は糞」 -- 名無しさん (2017-02-01 00 39 12) やっぱりこの台詞が一番大好きだわ -- 名無しさん (2017-02-01 00 55 08) ↑2小学生みたいな喧嘩したヘリオスさんとナギサちゃんも審判者糞に関しては共感しそうなアレ -- 名無しさん (2017-02-01 09 30 35) むしろアッシュガチ勢のあの2人こそ糞眼鏡への怒りは強いだろうしなぁ... -- 名無しさん (2017-02-01 10 02 39) あの二人糞眼鏡への怒りで同調してスフィア作りかねん程度にはアッシュ大好きだからな、反りが合わないがアッシュのことに関しては凄まじいシンクロ率叩き出しそう。 -- 名無しさん (2017-02-01 18 27 17) ヘリオス、ナギサ、師匠によるお前は駄目だの大合唱トリニティ。皆総じてお前なんかにアッシュの良さがわかってたまるかって思ってそう -- 名無しさん (2017-02-01 18 43 57) ナギサ「こんなウルトラトンチキ産むためにアッシュを生贄にしようとするとかあの糞眼鏡!」ヘリオス「全くだ俺のような塵屑を生むためにあれほどに素晴らしい男を犠牲にする等とどう考えてもつりあっているはずがないだろうに」 -- 名無しさん (2017-02-01 18 52 49) といった具合にアッシュファンクラブ会員No.1とNo.4が叫んでおります(Noはアッシュと出会った順) -- 名無しさん (2017-02-01 21 31 34) 師匠(チラッチラッ -- 名無しさん (2017-02-01 21 34 38) でも眼鏡いなかったらアッシュくんおじさんの元で野垂れ死んでたよね -- 名無しさん (2017-02-01 21 35 35) ↑結構しぶとく生き抜いてたみたいだけまぁそうなるだろうなって… -- 名無しさん (2017-02-01 21 37 07) レインちゃんと邂逅できればともかく高濱にミリィ、チトセルートだと確実に死んでいるって言われちゃっているからなぁ -- 名無しさん (2017-02-01 21 42 22) ひどい可能性としては戦場でアリスあたりと敵として会って普通に殺されてレインが遺体とご対面なんてのもありえるのか… -- 名無しさん (2017-02-01 21 44 46) ↑ レインちゃんが死んじゃう -- 名無しさん (2017-02-01 22 31 24) そんなことになっても姉さん責めたりせずに自分がもっとしっかりしていれば...と抱え込んでしまうのがナギサちゃん -- 名無しさん (2017-02-01 22 32 41) ↑3まあ同じ商国に雇われる傭兵のアリスとレインよりは帝国死すべしな傭兵団だからチトセネキの密偵として糞眼鏡のところに送られたアヤさんが邂逅する可能性の方が高そうな気はする -- 名無しさん (2017-02-01 22 34 53) 入ったのがファヴニルじゃなくて暁の海洋なら...って思ったけれど、2人揃って実験体コースになってはんぺんと同じ末路辿りそう -- 名無しさん (2017-02-01 22 36 55) ↑才能的にレインが上のほうになるんだろうけどそれでもアッシュがレインを守ろうとしてレインのピンチに駆けつけて二人仲良く実験体になって後は本編と同じコースになりそう -- 名無しさん (2017-02-01 22 40 28) 上で言ってるけどナギサちゃんとヘリオスって絶対に交わらない平行線だけどおんなじ方向向いてるからアッシュという共通の話題ぶつけてやれば永遠と語り合ってそうなんだよなぁ -- 名無しさん (2017-02-01 22 50 37) 実験のこと考えると、やっぱり女の方の糞眼鏡も無残に死んでおくべきだったなって... -- 名無しさん (2017-02-01 22 53 44) 何お前爽やかに吹っ切った感出しとるねんとなるアレ -- 名無しさん (2017-02-01 22 56 15) やっぱ、アッシュハーレムだとミステルさんが一番常識人だなぁ…他の三人アッシュが絡むなら物理法則何それ?をやりそう、というか二人は実際にやっちゃってる訳で… -- 名無しさん (2017-02-01 22 58 28) 情報公開当初はヤンデレ扱いされていたアヤさんよりも、よっぽどグラヴィティだったナギサちゃんマジグラヴィティトンチキ -- 名無しさん (2017-02-01 22 59 58) ↑2 さらっとヘリオスをカウントするなやwwww -- 名無しさん (2017-02-01 23 02 51) ↑なんでや!ヘリオスさんグランドルートヒロインその2だろ! -- 名無しさん (2017-02-02 22 01 11) ヘリオスさんがグランドヒロインなのはグランド√の存在発表時点から確定的に明らかだったからな。むしろそんなヘリオスさんがグランドヒロインその2って評価に落ち着いた方が意外だったわ。しっかりヒロイン大事にしてるよね高濱 -- 名無しさん (2017-02-02 22 06 23) いやほんとおまえ、満足して死んでんじゃねぇよっておもった -- 名無しさん (2017-02-04 02 14 48) 末期の台詞としては、アヤルートの「ならばよし」の方が思想的に筋が通ってる感じがして好き -- 名無しさん (2017-02-04 10 42 55) アヤ√は「勝者こそ正しい敗者は潔く死ぬ」だからな。死力の果てに敗北は構わないのに「なぜ、おまえなのだ!」はちょっと・・・本音は総統目指して総統しか見てない人間だから総統と同格以外の奴に殺されるのは我慢ならないってのは道理だが -- 名無しさん (2017-02-04 14 20 49) 正面からやり合って真っ向勝負で自分よりも上だと示したアッシュに対して、あくまで他者の能力を借りているグレイだからってのがあったんだろうな、その他者の能力を借りるってのもアッシュのスフィア由来でって感じだったから -- 名無しさん (2017-02-04 14 23 09) アッシュも冥王の力で逆転したけれど、あくまで本人の星であるペルセウスによるものだからなアレ -- 名無しさん (2017-02-04 14 24 56) っていうかあれはつまりスフィアに至ってたからいいという意味だと俺は想像してます。・・・つまり自分はその一歩手前だという自負があんのねあの糞眼鏡 -- 名無しさん (2017-02-04 17 33 30) ↑あ、この感想だとちょっと勘違いされそう。ただ糞眼鏡はそういう解釈をしていたと思うわけですよ、あの最後 -- 名無しさん (2017-02-04 17 50 53) ↑同意。ギルベルトに取って「スフィアの獲得」は自分が目指しつつ未だ至れていなかったゴールだからね。それを相手が先に達成したので、達成したアッシュ>未達成の自分の図式を素直に認められて満足と -- 名無しさん (2017-02-04 22 06 27) あっちのルートの場合、恩師の死で奮起し精神力で覚醒して正面から上回られた結果だし、ギルベルトとしてはそりゃ納得だろう -- 名無しさん (2017-02-06 14 23 12) ギルベルト的に好ましい覚醒の連続からスフィアを獲得して結果負ける、満足しかない… -- 名無しさん (2017-02-06 14 30 13) グレイが閣下と同じやられ方だって言っちゃうから幸せにさせちゃったけど、後一歩で奈落に突き落とせたような気がしないでもない -- 名無しさん (2017-02-06 14 58 14) ファブ「37回だ・・・!」 ギル「・・・!(死に方で対抗したろ)」 -- 名無しさん (2017-02-06 16 51 24) 総統閣下「もうイヤ」 -- 名無しさん (2017-02-06 17 57 45) 総統とホモコンビの関係が、人気アイドルとタチの悪いストーカーに見えてきた -- 名無しさん (2017-02-06 17 59 03) 事実その通りでは… -- 名無しさん (2017-02-06 19 38 08) 総統から盟友扱いされているギルベルトはまだしも邪竜おじさんとか完全に困ったちゃんのストーカーだし名 -- 名無しさん (2017-02-06 19 39 47) 総統もきちんと殺しきればよかったのに・・・ -- 名無しさん (2017-02-06 19 40 33) 負けた後はちゃんと総統の右腕として働く優秀な軍人で、総統が負けてもその総統を負かした相手に従うはずだったから… -- 名無しさん (2017-02-06 19 43 56) 優秀ではあるけど・・・ねぇ? -- 名無しさん (2017-02-06 19 51 50) これって俺たちが一字一句違わず死ぬまでに一度は好きな男に言いたい台詞じゃないか? -- 名無しさん (2017-02-06 23 00 40) ↑お前ホモかよォッ!! -- 名無しさん (2017-02-08 19 02 59) 目の前に相手がいない上に、一方的に言ってるからアレなんじゃ・・・ -- 名無しさん (2017-02-08 19 07 48) トリニティって糞眼鏡とおじさんによるホモ度合いのチキンレースだった気がしてきた -- 名無しさん (2017-02-16 11 46 59) こいつを本気で激昂させるにはどうしたらいいか考えたが、エリュシオン評価基準で悪(=弱者)にアペンドの総統の説教一言一句そのまま同じこと言わせたらガチ切れするんじゃないだろうか。こいつにとって正しい善である総統と同じことを悪が言うなんて絶対認められないだろうし -- 名無しさん (2017-02-19 01 11 43) 続き)アペンドの説教馬耳東風だったけど総統の言葉を忘れるなんてコイツしなさそうだし -- 名無しさん (2017-02-19 01 14 25) 総統と出会う前の糞眼鏡だったら、仮にグレイに殺されそうになっても「ふむ、人物評価に”他者との協調性”または”他人から恨みを買わないこと”を採点項目に入れるのをわすれていたな。次の課題にしよう」て感じに冷静に受け止めてグレイの刃を受け入れてたのかもしれねーな・ -- 名無しさん (2017-02-24 22 29 36) こいつもおじさんも、昔がよかったと思っちゃう -- 名無しさん (2017-02-24 22 31 32) 今の糞眼鏡って現実が見えてない感が半端ないよね。現実に自分が負けているなら、相手を過小評価していた自分が間違っていたと判断するのが、審判者らしい味方じゃないの? -- 名無しさん (2017-02-25 01 02 46) ↑3 そもそもそんな事態になる想像がつかないな。総統の光に眼が眩んでさえいなければコイツ理想的な上司だろうし -- 名無しさん (2017-02-25 06 48 29) あらゆる方面に優秀である現実的な理想家の軍人。うん、総統閣下さえ居なければただの有能な上司だわ -- 名無しさん (2017-02-25 07 35 07) 精密機械が致命的なバグ(ヴァルゼライド閣下)に出会って壊れたって感じだな -- 名無しさん (2017-02-25 08 17 39) ↑そこら辺はカグツチと同じなんだよな。つまり糞眼鏡はヒロインだった!? -- 名無しさん (2017-02-25 09 16 28) 総統の貴方にこそ報われてほしいのだな盟友尽くす系ヒロイン やぞ -- 名無しさん (2017-02-25 09 28 06) なんか閣下と同じ死に方したからこの台詞言ったみたいなこと言ってる人いるが、閣下と同じレベルまで上り詰められたのを他人から認められたからこその台詞だと思うんだが… -- 名無しさん (2017-02-25 12 49 01) 死に方というより「総統と同じ域になった」ってのが重要であって、他人に認められること自体は重要かどうかは怪しいかも -- 名無しさん (2017-02-25 19 26 39) ギルベルト「閣下と同じであるのなら……ああ、そうだな(とりあえず37回の意趣返ししておくか)悪くない」 -- 名無しさん (2017-02-25 20 29 55) 型月ヒロインみたいな造型なのにどうしてこうなったsi -- 名無しさん (2017-02-25 21 24 32) ケリイみたいなこと言ってるのに180度回転してるのがwww -- 名無しさん (2017-02-25 21 25 40) もっと後悔や苦しみながら死んでほしかったという意見も分かるのだが、どうも光の亡者共が苦しみの末に死んでいく姿が想像できない レインルートの邪竜おじさんもかなり無念な死に方だったろうに、そういうところは一切ないし -- 名無しさん (2017-02-28 21 18 06) 総統→勝利を掴むまで、倒れるわけには...!!糞眼鏡→誰かに倒されること自体はいいけれど、お前みたいなモブに殺されるのはヤダ!!...グレイ、こいつのどこが総統と同じなんだ? -- 名無しさん (2017-03-01 00 50 34) 思ってもなかったモブに倒されるという末路とその時のリアクションが総統と同じだったって話だから -- 名無しさん (2017-03-01 01 21 35) 気持ちは同じでもそう思うに至った理由は↑2なんだろうけどな -- 名無しさん (2017-03-01 07 27 59) 糞眼鏡は最期まで糞だったけど、ヴァルゼライドとであっても狂ってしまったってことを理解して、納得させてやるグレイいいやつ -- 名無しさん (2017-03-03 23 20 19) ちょっとなんやかんやリアル忙しくて未だにトリニティ積みっぱしなしんだけど、要するになんだ、今回はドルオタがラスボスってこと? -- 名無しさん (2017-03-10 03 27 00) ラスボスは、次世代のポスト・ヴァルゼライド(伝説のアイドル)を担うヘリオス(パッション) -- 名無しさん (2017-03-10 07 17 47) なおプロデューサーもかつてないほど有能であったため、伝説よりも性格的にやや柔らかい模様 -- 名無しさん (2017-03-10 10 42 19) この台詞をアルのおっちゃんが聞いたらブチ切れそう -- 名無しさん (2017-04-20 21 41 22) アルのおっちゃんはギルやんとも友達だったみたいだから怒るよりも悲しげにしそう -- 名無しさん (2017-04-20 21 42 36) ギルベルトも普通に友達付き合いするには気がきくいい奴なんだろうがなあ... -- 名無しさん (2017-05-07 17 15 55) 光の眷属はアイマスで言うと間違いなくパッション型。●『ロックスター・ヴァルゼライド』 パッションアイドルのダンス値を90%UP ●『ガンマレイ・ライブ』 自分のライフを削ってスコアを12秒毎に17%アップ -- 名無しさん (2017-05-07 17 27 39) 第二太陽なんて「幻想」を振りまくものがなかったら、計画を前倒しせず粛清してもガンマレイしない閣下補佐しつつ、ゼファーに対しても適材適所するいい上司になりそうなんだよなぁ。いっそ特異点レベルの愉快な人にもなったかもしれないし。 -- 名無しさん (2017-05-07 20 30 42) 色んな意味で運命の出会いだったんだな、英雄と神星... -- 名無しさん (2017-05-08 02 13 04) みんな気持ち悪い気持ち悪い言ってるけどそれが普通の反応なのか。確かに許せない奴だけどそれも総統に出会ったんなら仕方ない、同情の余地が皆無ってわけでもないしこの末路は彼に相応しくない程謎の爽快感があって変な感動があって妙な気分になったのは私だけか -- 名無しさん (2017-07-14 02 33 43) 筋金入りのホモ臭がキモイって人が大半だと思うよ。おじさんの三十七回も三十七代に合わせてるって予想出た瞬間みんな戦慄してたし -- 名無しさん (2017-07-14 02 38 25) 総統と出会った奴がみんなこんな頭おかしくなった訳じゃないし、最後まで本当にどうしようもねえなこの糞ホモって印象だった。ここについてはそれまで語ってたどちらが上か下かって持論さえぶん投げて閣下と似てるってわーい!だから不快感しかなかったわ -- 名無しさん (2017-07-16 16 30 48) 閣下に抱かれるのなら………ああ、そうだな。悪くない -- 名無しさん (2017-07-16 17 06 47) ↑正直なところ、閣下に抱かれるならマジで光栄です -- 名無しさん (2017-07-16 17 10 59) (゚∀。)y─┛お前がそう思うのならばそれがお前にとっての真実だろう。何故他者がどう思ったかなどを問う必要がある -- 名無しさん (2017-07-16 17 11 49) ガニュメデスと違って、総統を一途に思っても、やってることはひたすら総統が望まない認められないことしてたのが素直に同情や心情に共感できない理由かと。部下の信奉じゃなくてストーカーじみた偏愛は肯定されにくいというか -- 名無しさん (2018-01-09 13 56 04) 閣下がマジで嫌がって諭しても、お構いなしに居直り&理論武装して同じことやるのが目に見えてるしなぁ -- 名無しさん (2018-08-31 18 43 49) 既出だったらあれだけど、この台詞より「今度こそ、最後まで貴方と一緒だ。」の方がアレだと思うんだが… -- 名無しさん (2018-10-10 06 19 31) ↑どっちにしろ気持ち悪すぎる・・・ -- 名無しさん (2018-10-15 23 35 04) 「ゴールドと同じであるのなら……ああ、最悪だな」 -- 名無しさん (2019-02-09 18 24 59) 正直お前はダメだの大合唱すらまだだ複数回して耐えてくる辺りこうならないと割と死ななそうだよねグランドの糞眼鏡… -- 名無しさん (2019-04-23 04 33 51) ↑正攻法で倒すのは不可能なのが光の奴隷 光の亡者クオリティなので…… まぁ糞眼鏡はここで死んだおかげで特異点で総統と再会 命令を貰う事が出来たわけだしエリュシオン実現出来なかった悔いは有るにしても結果的には死ねて良かったかもな -- 名無しさん (2019-04-23 11 42 10) 「エロゲーは自由で奥深い可能性をもっている」・・・つまりこういう事か……(英雄追っかけ二人の死に様を見ながら -- 名無しさん (2019-08-03 09 33 23) 絶対ここのシーン再現するって決めてりゅ。 -- 名無しさん (2020-04-08 13 49 46) ヤンホモじゃないか! -- 名無しさん (2020-04-08 13 53 06) ここのグレイの台詞なかったら特異点で面倒なことになってたかも、と思うと怒りに捕らわれなかったグレイナイス -- 名無しさん (2020-06-01 20 58 19) ↑どう面倒になるんです? -- 名無しさん (2020-06-01 21 20 38) ↑2別にアッシュ自身にはスフィア到達って時点で絶対値何万のレベルで上回れてるし自分なんかより特異点から帰還して生きるべき人間だから素直に返してくれると思うよ -- 名無しさん (2020-06-02 08 50 08) 理屈の上じゃそうなんだがギルベルトならその上で閣下復活とかの為に暗躍出来そうというかここで納得得られてなかったらそれはそれこれはこれで暗躍しそうだなって思って。渚だって警戒してたじゃないですか -- 名無しさん (2020-06-02 10 30 42) こいつは勝者には従順だから格付け終わってる閣下とアッシュの為に尽力するのは躊躇わんだろ。自分のルールは絶対に守るからグレイ云々抜きにしてもあの2人には服従する。 -- 名無しさん (2020-06-02 11 23 44) 糞眼鏡がジグソウの同類に見えてしまう今日この頃。 -- 名無しさん (2020-06-02 11 41 22) ハロー、ホライゾン中尉。ゲームを始めよう。 -- 名無しさん (2020-06-02 11 44 43) 今のところ高濱の最高傑作♂はこいつだわ。次回作でこの鬼畜メガネを超える敵を出せるのか・・・ -- 名無しさん (2020-06-03 00 04 47) ↑ヴァルゼライド閣下ではないのか...マイナス100点 -- 名無しさん (2020-06-03 00 17 18) ……同愛病者 -- 名無しさん (2020-07-22 02 21 31) ↑2 マイナスが低すぎる、ー1036点 -- 名無しさん (2020-07-22 02 24 50) 閣下のシャワー写真持ってきたら何点貰える? -- 名無しさん (2020-07-22 02 26 43) 閣下のシャワー写真とかガンマレイフェロモンあり過ぎてホモになりゅうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅッ! -- 名無しさん (2020-07-22 06 01 55) 閣下に悟られずに写真取るのとかゼファーさんぐらいにしか出来んよ・・・ -- 名無しさん (2020-07-22 08 35 43) 念写能力持ちの星辰奏者なのかもしれない -- 名無しさん (2020-07-22 09 44 27) 閣下の写真でヌくのなら……ああ、そうだな。イカ臭い話だが・・・悪くない -- 名無しさん (2020-08-17 17 11 24) ↑無言のガンマレイ -- 名無しさん (2020-08-17 17 44 48) 作中でも言われてたけど、きちんと手綱を握ったなら国家への貢献度が尋常じゃなさすぎるのだよな。スラム上がりの英雄による政権簒奪という政変が起きていながらアドラーが短時間でまとまったのは、ヴァルゼライド閣下のカリスマとかチトセの同調とか色々あるだろうけど、ギルベルトの功績もメチャクチャでかそう。破壊しか齎せない、と自嘲する閣下からすれば、真に国家に必要な人材はこいつの方だ、という思いだったんだろうな。だからこそ、そんな理想的な将校だったギルベルト青年が自分の影響で理想論の地獄を謳う糞眼鏡と化してしまったのは忸怩たるものだあるのだろうな -- 名無しさん (2020-08-17 17 50 48) ↑ 単純な殲滅能力だと英雄と天秤に劣るが全体を俯瞰的に見渡す能力、盤面を思い通りに進ませる神算鬼謀は英雄もどの人造惑星も絶対に敵わない新西暦最強の怪物らしい。アッシュも認めるようにこいつの国家貢献度は危険性を合わせても殺すには惜しい才能。 -- 名無しさん (2020-08-17 19 54 57) ギルベルトと同じであるのなら……ああ、そうだな。悪くない -- 名無しさん (2020-08-17 22 06 48) 閣下と同じく(ストーカー被害者であるのなら)…悪くない -- 名無しさん (2020-09-25 02 34 22) 「マサダさんと同じであるのなら……ああ、そうだな」 最後の最後、愛しい正田崇と同じ台詞を吐いたこと。つまり、己がエインフェリアと並び立てる同じ領域まで辿り付けたというのなら。 「悪くない」 その運命に納得しながら、高き濱に君臨するホモは高天原へと消えていった。 -- 名無しさん (2020-10-07 08 46 49) 高天原「こないで」 -- 名無しさん (2020-10-08 00 03 21) 悪くない……悪くないぞ……! -- 名無しさん (2020-11-08 01 06 05) 鳳獅子吼か懐かしいな。もう10年以上前か。 -- 名無しさん (2020-11-08 16 39 01) まだだ! -- 名無しさん (2020-11-08 18 08 12) ↑5 星に包まれてあれ… -- 名無しさん (2020-12-28 08 44 49) ↑6 無駄に完成度高くて草。正田さんこれ見たら発狂しそう -- 名無しさん (2020-12-28 09 31 47) 名前 コメント
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とある組織の構成員の憂鬱 28より 少女「秋祭り・・・か」 秋祭りの会場では多数の業者と黒服が忙しそうに歩き回っている 友人「んー?あぁ、もうそんな時期か・・・」 少女「どうしたの?何時もなら大はしゃぎしてるのに」 友人「何か、こう、嫌な感じがするんだよ・・・」 少女「多分、当たりね・・・・・・秋祭りの日に大規模な決戦があるらしいから・・・」 友人「決戦?」 少女「『夢の国』と『この町の都市伝説関係者のほぼ全て』の決戦、かな?」 この前久々に黒服から連絡があった 内容を要約すると秋祭りの間は学校町から離れておけという物 しかし、何かが引っ掛かる 友人「それってヤバくない?」 少女「ヤバい・・・わね、瞬間移動と不死身の軍団を併せ持つ化け物相手って事だから・・・・・・」 だとしてもこの町を離れろと言うのは言い過ぎではないだろうか? あの黒服は確かに子供が傷付くのを嫌うがそれなら「祭に近づくな」で済む筈だ なのに、「町を離れろ」と言う事は・・・・・・この町全体が危険と言う事か 町全体を巻き込みかねない何かがある 友人「行き成り黙り込んで、どうした?」 少女「今のうちに、この町を離れた方が良いかもしれないわよ」 友人「へ?」 少女「町全体が巻き込まれる可能性があるわ」 友人「ふぅん・・・アンタは?」 少女「本当は逃げ出したいけど・・・・・・心配なのが一人いるから残るわ、私に何が出来るとも思わないけど」 そう、私に逃げる様に言った癖にあの人は多分逃げないだろう それどころか、最前線に居そうな気がする 少女「本当に、バカ」 もう少し自分に関心を持てと言いたくなる 自分のことを大事にしなさ過ぎだ 友人「あ、アレ!」 少女「へ?」 友人が指差した先には黒服と・・・チャラ男 また、追い詰められて何か言われてる・・・ チャラ男「ベッドに縛り付けてでも寝かせるからな」 友人「束縛プレイ!?男同士で!?でも、それもまたプツン プツン?」 少女「抜け駆けするなと言ったのは何処のドイツだ!?」 両手に限界まで小銭を握る もう、キレた!! この周りにいる連中皆使って袋にしちゃる!! 少女「勝って嬉しいはないち「ちょい待て」フガッ!?」 友人「まぁ、もう少し様子を見ようよ、流石に騒ぎ起こしちゃマズい、黒服さんにも迷惑かかるでしょ?」 少女「うっ・・・」 確かに正論だ・・・黒服に迷惑をかけるわけには行かない 黒服D「今夜は、流石に少し休みます…当日に、備えなければなりませんから」 チャラ男「そうか?…俺が見ている前で休めよ。ちゃんと見張ってるからな」 オゥイ!! 友人「だから落ち着けって」 少女「でも!でも!!」 友人「今ここで問題起こしてみ?あの人以外の黒服に見つかったらアンタヤバいでしょ?」 少女「うッ・・・・・・」 確かに、基本的に私と組織は敵対してる あの黒服以外は敵だし、流石に何の準備も無しに戦える相手じゃない 少女「わかった、早く離れましょう・・・ここに居たらアイツに攻撃しかねないわ」 黒服「…とにかく。今の作業が終わりましたら、少し休みます……場所を、提供してくださるのですか?」 チャラ男「ん、あぁ。「首塚」の拠点が一箇所、傍に在るから、そこに連れて行ってやるよ」 ちょっ 少女「やっぱりダメ!!勝って嬉しい「落ち着け」フグッ!?」 友人「まぁ、その何・・・・・・恋愛は個人の自由だし良いんじゃない?馬に蹴られて死にたくないでしょ?」 少女「流石に同姓はダメでしょ!?」 友人「いや、私は良いと思うよ?」 少女「アンタはね!」 そうこうしてる内に黒服Dは会場の奥の方へ向っていき、チャラ男もそれについて行く 少女「あー!HA☆NA☆SE!!」 友人「ダメだってば、ほら、日も暮れてきたし帰るよ~」 体格的に負けてる私は、友人に担がれそのまま家に連行されました その夜、黒服に電話しようとしたものの、恐くて出来なかったのは秘密です 前ページ次ページ連載 - はないちもんめ
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163 名前:パー速のローカルルールが変わりました[sage] 投稿日:2010/02/03(水) 21 52 16.38 ID La218oAO 【テスト】 青「ふむ…」カチャリ… 赤「どうかしたんですか?」 青「ん?あぁ、支給された予備の銃なんだが、どうも軸がブレている気がするんだ」 赤「そうなんですか…(…予備…俺なんか予備どころか発注しても半年待ち…くっ…)」 青「動かない的ならなんとかなるが…変則的な動きに対応できるかどうか…」 赤「あ!い、嫌ですよ!?動く的にはなりませんよ!?」 青「そ、そんなことはしない!…貴様…私をなんだと…!」 赤「あ、いやいや…で、ですよねー?冗談ですよ、冗談…(…嘘だ…何回的にされたと…)」 青「…ならいいが…」 緑「…動く的が欲しいの…?」 青「ん?うむ…しかし直接的な動きではなく実戦に近い形がいいんだが…」 緑「…なら良いものがある…」 青「良いもの?」 緑「…うん…」こくん 赤「………(…良いものってなんだろう…まぁ俺に被害が及ばないことを祈ろう)」 164 名前:パー速のローカルルールが変わりました[sage] 投稿日:2010/02/03(水) 21 53 59.58 ID La218oAO 【テスト】② トレーニングルーム 赤「…あの…このプロテクターは?」 緑「…新しい防具の試作品らしい…耐久テストの募集があったから貰ってきた…」 青「ほぅ…そんなものを開発していたのか。本部も遊んでいるわけではないのだな」 赤「なんで俺に渡すの?」 緑「…耐久テストと青のテストで一石二鳥…」 赤「………(…やはりそうきたか…あははは!わかってたけどね!…うっ…)」 緑「…ぐっどらっく…」グッ 赤「あぁ…おし!!さぁ、青さん!どこからでも…」 青「ま、待て!」 緑「…どうしたの…?」 青「い、いや…赤を撃つのは…(が、頑張れ私…)」 赤「え!?」 緑「………」 青「ほ、ほら、さっきそんなことはしないと言ってしまったし…わ、私はそこまで乱暴では……」ごにょごにょ… 青「あ、いや…わ、私も普段熱くなってしまって赤に迷惑をかけている思ってはいるんだ。だ、だからな…」ごにょごにょ… 赤「………」 緑「………」 青「な、なんだ!?お前達…」 緑「…熱でもあるの…?」 青「そ、そんなことはない!私はただ赤に…」チラッ… 赤「青さんがそんなこと言うなんて…だ、大丈夫ですか!?体調悪いんですか!?」 青「………」 165 名前:パー速のローカルルールが変わりました[sage] 投稿日:2010/02/03(水) 21 59 17.16 ID La218oAO 【テスト】③ 赤「いけませんよ!体調悪いのを隠したりしたら…顔だってこんなに赤いし…」 緑「…風邪…?」 赤「うーん…インフルエンザかも知れない。喉に痛みとかありますか?」 緑「…頭とか痛くない…?」 青「…い、いや…そうではなくて…(が、我慢だ…ここで声を荒げてはいつもと変わら…)」 赤「熱はありますよね?あんなまともなこと青さんが俺に対して普段言うはずありませんし…だいぶ意識が…」 ブチッ! 青「………」ガチャリ… 赤「お?」 緑「…あ…」 青「貴様という奴は…!」 赤「え?え?」 緑「…避難…避難…」とてとて… 青「私をなんだと思ってるんだぁああ!!」バスバス… 赤「うわぁあああ!?ちょっ…まだプロテクターの装…痛ってぇえ!!」 青「せっかく…せっかく私が…この馬鹿者がぁああ!!」 赤「痛ッ!ま、待っ…ご、ごめんなさ…ぎゃあああ!!」 青「馬鹿者!馬鹿者!馬鹿者ぉお!!」バスバスバスバス…
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帰り道 唯「澪ちゃん。大丈夫?」 澪「うん、もう大丈夫だよ」 梓「澪先輩。病み上がりなんですから、無理しないでくださいね」 澪「ありがとう、二人とも」 唯「あのね、澪ちゃん。もしかして、りっちゃんと何かあった?」 律の名前が出て、ドキっとしてしまった。 言葉に詰まる。 梓「また律先輩が何かしたに決まってます!」 梓「澪先輩、気にしないでくださいね。」 梓「今日なんて廊下を歩いてたら、律先輩に後ろから膝カックンされたんです。」 梓「膝がカクってなった拍子に持っていた教科書を律先輩の足に落としてしまって。」 梓「そしてら律先輩『いってえええええええ!! 絶対血ぃ出た!」 梓「絶対血ぃ出た!』って騒ぐから、私ビックリしちゃって、」 梓「ゴメンナサイゴメンナサイって謝ったんです。」 梓「それで律先輩が廊下で靴下脱いで足を確認したら血なんて一滴も出てなくて、」 梓「血、出て無いですねって言ったら、」 梓「律先輩『そういやそれほど痛くないやwwwwww』」 梓「って言って、そのまま走って行っちゃったんですよ!?」 梓「気が付くと周りは私にすっごく注目してて、」 梓「本当に恥ずかしい思いをしたんですから!」 唯「あはははは!!! りっちゃん面白い!!!」 梓「笑いごとじゃないです! 同じクラスの子には漫才部にでも入ったのかって言われるし!」 休み時間になると教室から出て行っちゃうから、 どこで何をしていたか分からなかったけど、そんなことをしていたのか。 律らしいというか、なんというか。 律に避けられてるのにそれでもこういう話を聞くと嬉しく思ってしまう私は、 もう色んな意味で手遅れなのかもしれない。 梓「だから、きっと澪先輩は悪くないです!」 梓「律先輩が何かしたに決まってます!」 これは梓の優しさ。 きっと私を元気づけようとしてくれてるんだ。 澪「ふふ。ありがと、梓。でもな、律は悪くないんだ」 唯「あ! 笑った! 今日初めて澪ちゃんの笑顔を見たよ」 唯「澪ちゃんを泣かせるのも笑わせるのも、りっちゃんなんだね!」 澪「え!? ちちち違う! そんなんじゃない!!」 澪「私が具合悪かっただけで、何でもないから!!」 唯「そっか、何でもないのかぁ」 唯「休み時間になるとどっか行っちゃうし、」 唯「澪ちゃんの涙を見ても何もしないなんてりっちゃんらしくないと思ったんだけど、」 唯「澪ちゃんがそう言うなら、きっとそうなんだね」 これは唯の優しさ。 澪ちゃんが言いたくないなら、もうこれ以上は聞かないよって。 そう言ってくれているんだろう。 私、みんなに甘えてばかりだ……。 澪宅 澪「ただいま」 澪ママ「おかえりなさーい。早かったわね?」 澪「うん。まだ本調子じゃなくてさ。部活しないで帰ってきちゃった」 澪ママ「そうだったの。あら? りっちゃんは?」 澪「え? 律? 居ないけど?」 澪ママ「澪が具合悪い時はいつも送ってくれていたから、一緒だと思ったわ」 澪ママ「お夕飯になったら呼ぶから、それまで少し休むといいわ」 澪「うん、そうするよ」 ここでも律か。 私の中は律で溢れてると思ってたけど、 私の周りも律で溢れてるんだな。 嬉しいな。 でも、胸が痛いよ。 今日はたくさんみんなに心配かけて、たくさん甘えちゃったな。 みんなごめんね。 でも、もう大丈夫。 私決めたから。 律が好き。 やっぱり律がいないと私、上手く笑えないんだ。 だから、どんな形もでいいから、律の傍にいさせて。 翌日 律視点 朝。 洗面所の鏡の前に立ち歯を磨く。 あぁ、寝不足だ。 眠い。 澪があんな涙みせるから、眠れなくなっちゃったじゃないか。 澪と唯と梓が帰った後の教室に残された、私とムギ。 律「さて、二人じゃあ練習にならないし、私達も帰るか」 ムギ「りっちゃん。澪ちゃん、泣いてたね」 律「あぁ、そうだな」 ムギ「なんで泣いてたのかな?」 律「具合が悪かったからじゃないのか?」 ムギ「そうね」 沈黙が流れる。 あぁ、きっともうみんな気が付いてる。 何があったかまでは分からないだろうけど、 私と澪の間に何かあったってこと、気が付いてるんだ。 ムギ「りっちゃん」 律「ん?」 ムギ「私ね、最初、合唱部に入ろうと思ってたの」 律「あぁ、そうだったな」 ムギ「でも、軽音部に入った」 律「ありがとな、ムギ」 ムギ「ううん。私ね、りっちゃんと澪ちゃんを見て、楽しそうだなって思ったの。」 ムギ「それから、羨ましいなって思ったの」 律「私、ゲンコツされてたのに?」 ムギ「うふふ。そうよ、それが羨ましいなって思ったの」 律「ムギ、あのゲンコツはゲンコツなんてもんではなく、鉄拳制裁だぞ?」 律「こう、タンコブなんてぷくーって膨らむし、頭の芯まで痛むしぃ……」 ムギ「でも、りっちゃんは嬉しそうだったよ?」 律「いやいやいや!! 私、そういう趣味無いから!」 ムギ「趣味? 趣味でそういうことをやってる人がいるの?」 ムギ「ちょっとその話、詳しく聞かせてもらえないかしら?」 律「知らん! 私は知らないぞ!! そんな所に食いつくなよぉ!」 ムギ「うふふ、冗談よ。でも、羨ましいって思ったのは本当。」 ムギ「イタズラされても、ゲンコツされても、」 ムギ「それでも二人は仲良しでしょ?」 ムギ「それはね、お互いのことを知ってて、信頼し合ってなきゃできないと思うの。」 ムギ「許すとか許されるとかじゃない、もっと固い絆で結ばれてるって感じね。」 ムギ「私は、そんな二人が大好きなの」 律「……」 ムギ「りっちゃん、何かあったらいつでも相談に乗るから、」 ムギ「私達に出来ることがあったら何でもするから、」 ムギ「無理しちゃダメよ?」 ムギは優しくほほ笑んだ。 私は、涙をこぼさないようにするのが精いっぱいだった。 ―――― 気が付くと聡が私と鏡の間に割って入っていた。 律「邪魔だからあっちに行け」 聡「姉ちゃん、いつまで磨いてんだよ!」 聡「そんなに磨いても美人にはならないんだからな!」 全く生意気なヤツめ。 聡が左手に持ってるコップの水を口に含み、うがいしてやった。 聡「あ! きったねぇ! 自分のコップ使えよ!」 朝からテンション高くて、小学生かっつーの。 準備をすませ、家を出る。 律「いってきまーす」 律ママ「あ、律! 午後から雨降るらしいから、傘持って行きなさい!」 律「いらなーい。降ったら澪の傘に入れてもらうから」 言って、自分でハッとした。 そうだ。 今は澪を避けなくちゃいけないんだった。 律「やっぱり傘……」 律ママ「まったくアンタは澪ちゃんにお世話になってばかりなんだから!」 律ママ「澪ちゃんが居なかったらどうするのよ!」 律「あはは。行ってきまーす」 通学路。 あの先の角を曲がれば、いつも澪が待っていた。 今日は……さすがに居ないかな。 角を曲がると、見慣れた背格好の女子高生が立っていた。 澪しゃん、健気過ぎだろ!! 昨日あからさまに澪を避けてあんなに泣かせたのに、 それでもこんな私を待っていてくれるのか? 『彼氏が出来るまで、私に近づくな』 あれ、撤回しようかな。 さすがの澪でも、そんなすぐに彼氏できるわけないし。 親友でいても、きっといつか澪には良い彼氏ができるよな。 澪は私に気が付くと走り寄って来た。 澪「律! おはよ。あのさ、私、か、か、かかか彼氏が出来たんだ!」 律「おはよ、あぁ、彼氏ね……ええええええええええええええ!!!!!」 澪「きゃあ! 急に大声出すな! びっくりするだろ!」 律「澪、今、なんて言ったの?」 澪「だから、えっと、そのぉ、私、彼氏が出来たんだ」 はぁ、びっくりした。 なんだ嘘か。 澪、目が泳ぎまくってるじゃんwwwwww バレバレだぞwwwwww 面白いから、からかってやろーっと。 私達は歩きながら話した。 律「んで、どこで知り合ったんだ?」 澪「えっと、去年の夏期講習で知り合ったんだけど、」 澪「先月の三月にやってた春期講習でまた会ったんだ」 律「ふーん」 澪「えっと、それで、昨日、告白されてさ。」 澪「良い人だったし、その、OKしたんだ」 律「そっか。んで、彼氏が出来た御感想は?」 澪「え? えっと、えっとぉ、昨日の今日だから、まだ実感湧かないっていうか……」 律「んで、澪は今、幸せ?」 澪は私の目を真っすぐに見つめて言った。 澪「うん。幸せだ」 その真っすぐな目は自信に溢れ、 そのしっかりとした声は嘘が混じる隙も無い程だった。 それは、いつもの澪だった。 さっきまできょどってた不安定な嘘っぽい澪なんかじゃなく、 自信のある時の澪そのものだった。 そして今、澪の口元にたたえる微笑。 もはや疑う余地など無かった。 澪に彼氏が出来たんだ。 あぁ、良かった。 これでもう澪を避けなくてもいいんだ。 これでもう澪が泣くこともないんだ。 これでもう私の恋が叶うことはないんだ。 良かった…、 良かった……。 放課後 今日はほとんど寝て過ごした。 授業も、休み時間も。 いや、本当は寝てなんかいない。 寝たフリをしていただけなんだ。 澪に彼氏ができたことに、私は想像以上にショックを受けていた。 私ってバカだなぁ。 自分で言ったんじゃないか。 『澪に彼氏ができるまで、私に近づくな』 まいっちゃうよなぁ。 澪を幸せにするのは私じゃないって。 これでいいんだって。 いっくら言い聞かせても、ちっとも心がついてこないんだ。 あぁ、部活行きたくないなぁ。 そうだ、ちょっと遅れて行こう。 暇潰しにクラスメイトとおしゃべりでもすっかな。 律「よっ! いちご!」 いちご「何?」 律「今日も体操服姿がかわいいね!」 いちご「律……」 律「ん?」 いちご「キモイ……」 律「」 いちご「早く秋山さんと仲直りしなよ。じゃ」 暇潰しにならなかったwwwwww ってか、なぜかダメージ喰らったwwwwww はぁ……。 やっぱ帰ろっかな。 のそのそ準備。 廊下をダラダラと歩く。 立ち止まり窓の外を見ると、雨が降り出していた。 あちゃー、本当に雨降ってきちゃったよ。 傘持ってないなぁ。 突然膝に衝撃が走る。 そのまま膝から崩れ落ちそうになるのをなんとか堪えた。 梓「ぷくく。見事にカックンってなってましたね。ぷくく」 律「梓! コラ!」 梓「きゃーっ!」ダダッ! 律「あ! 待てーーー!!!」 なんて追いかけてたら、ついつい音楽室まで来てしまった。 今なら引き返せる。 よし、帰ろう。 音楽室の中から梓の声が聞こえる。 梓「律先輩来ましたよ」 手遅れだったwwwwww 音楽室に入り、しぶしぶ澪の前に腰かけた。 澪「遅いぞ! 律。何してたんだ?」 律「あぁ、ちょっとな」 梓「律先輩は廊下で雨を眺めていましたよ」 唯「りっちゃん、雨は食べられないよ?」 律「食べんわい! 唯と一緒にすんな!」 唯「ヒドイ!!」 ムギ「あらあら」 澪「律。傘忘れたんだろ?」 律「う……うん」 澪「仕方ないなぁ、律は。帰りは私の傘に入ってきな?」ニコニコ 律「う……うん」 澪のヤツ、やけにニコニコしやがって。 彼氏ができたことがそんなに嬉しいのか。 なんか分かんないけどイライラする。 澪「律、今日の授業寝てただろ?」 唯「そうそう。一番前なのによく眠れるね」 ムギ「あら、唯ちゃんもよく寝てたわよ?」 唯「でへへ」 梓「律先輩も唯先輩も受験生なんですよ? そんなことで大丈夫なんですか?」 唯「大丈夫だよ! なんてったって三年生は始まったばかりだからね!」 みんなが喋っている中で、澪が目配せしてきたので小声で話す。 律「なんだよ」 澪「ノート、貸そうか?」 なんなんだ、なんなんだ、いったいなんなんだ!! 澪からノート貸してくれるなんて、有り得ない!! これが、彼氏ができたヤツの余裕なのか!? 余裕って言うヤツなのかあああああああ!? 律「ムギ! 悪いんだけどさ、ノート貸してくんない?」 ムギ「えぇ、いいわよ」 ムギが長椅子に置いたバッグから、今日受けた授業のノートを貸してくれた。 律「うわあー!! ムギの字は綺麗だな!!」 唯「見せて見せて! わあ! 綺麗!」 梓「あ、私も見たいです。本当だ、綺麗ですね。それに、なんだか良い匂いもします」 ムギ「そんな、恥ずかしい……」 律「これはラベンダーの香りかな?」 唯「えぇ、フローラルだよ!」 梓「え? 私はローズだと思いましたけど」 律「バラバラじゃん!!」 ノートを急いで写す。 ついでに隣りに座ってる唯もムギから借りたノートを写していた。 澪「律、それ終わったら練習するからな」 私は澪の目も見ずに、生返事を返した。 5
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黒服Dとの会談から …小さく、黒服はため息をついた そして、将門の元へと向かう 「…聞こえていましたか?」 「あぁ、大体は」 膝の上に少年を座らせ、将門は杯を手に…やや、機嫌はよろしく無さそうだ 黒服は、そんな将門の様子に小さく苦笑する …昔、手を貸してくる、とか言いながら、逆に彼を利用し、害した存在がいたらしかった それが、国外の組織であったが為に…将門はどうにも、国外の組織に対してはあまりいい顔をしない 向こうの言葉など、はたして信じてくれるだろうか? 「うー?だいさんてーこく、学校町に来てる?うー??」 かくん、と 少年は、首を傾げてきた 将門は、その少年の頭を撫でてやりながら答える 「そのようだぞ。お前は、どう思う?」 「うー?………うー」 お菓子の箱を手に、少年はしばし、思案するような顔をして --------きひひひひっ、と笑った 「…僕等の邪魔をしないなら、放置してもいいんじゃない?僕等の邪魔をするんだったら、僕等の敵になるような事をして来るようだったら……容赦なんてしなくてもいいけどさ。きっひひひひひひひひひ」 「ふむ、そうだな」 ぽふぽふと、将門は少年の頭を撫でる うー!と少年は嬉しそうに笑って…あの無気味な笑いは、既に消えていた 「お前たち「組織」は、奴らにどう接するつもりだ?」 「…警戒、ですかね。「組織」の南米支部が、「第三帝国」と「薔薇十字団」の抗争に巻き込まれた事がありまして……一応は、慎重に行くでしょう」 できる事ならば、この国で、この街で、抗争を起こして欲しくない 黒服としては、そう願わざるを得ない この街は、集まりすぎている 都市伝説が生まれやすい土地柄だ…他の組織が興味を持つのもわかるのだが 組織が集中すれば、トラブルが起こりやすいのも、事実なのだから 「うー、大丈夫だよ!」 にぱ、と 思案する黒服に、少年は笑ってくる 「…何かあったら、将門様が何とかしてくれるからね。きひひっ」 「うむ、そうだぞ」 「……お願いですから、あなたにはあまり動いて欲しくないのですが」 黒服はかすかに胃痛を感じつつ、そう告げた …将門に直接動かれては、周囲への被害が甚大すぎる こちらのそんな悩みなど知らぬとでも言うように…いや、知っている癖に、将門は楽しそうに笑ってきた うーうー、少年も一緒に笑う 「うー、将門様、僕、お姫様のおねーちゃんのところ行ってくるー!」 「うん?そうか?では、行くといい」 っぴょん、と 将門の膝を飛び降り、少年はてちてちと畳を降りて駆けて行く …あぁしている様子は、歳相応の子供なのだが あの、どこか不気味さすら感じられる笑いは、一体何なのだろう? 困惑している様子の黒服に、将門はくっく、と笑ってみせる 「面白い奴だろう?あの少年の勘はよく当たる。信用してもよいと思うぞ?」 「…あの少年もまた、あなたのお気に入り、ですか」 「あぁ、そうだな」 くっく、と将門は楽しそうに笑う 「首塚」における将門の側近は、様々な理由があるだろうが、誰もかれもまさかどのお気に入りだ あの少年は…恐らくは、強い霊感を気に入られたのだろう もしくは…あの変貌振りでも、気にいられたか 「お前も、さっさとこちら側にくれば良いのになぁ?」 「先日も申し上げましたが…私は、「組織」を内側から変えていきたいのです。そちらに付く訳にはいきません」 「---くっかかかかかかか!!まぁ良いわ。その強情さ…気に入っているぞ?」 …正直、気にいられてもあまり嬉しくないのだが… どう返したらいいものか、黒服が困っていると 「将門様、お酒お持ちしました……あれ?黒服?」 どうしたんだ?と 日焼けマシンの契約者が、首を傾げてきた 「いえ、将門様に、少々お話が」 「…ふぅん?」 首をかしげながらも、青年は将門の元に酒を置く …くくくっ、と 将門が、また笑ったものだから 黒服は、また、嫌な予感がした 「へ?…わわっ!?」 「くくっ…本当に、今日のお前は甘い匂いがするなぁ?」 何故、自分の嫌な予感は当たるのか? 将門は、青年の腕を掴み強引に引き寄せた 倒れこんだ青年を抱きかかえるように腰に手をやり…楽しげに笑って、青年を見つめている 青年は、訳がわからないのか、きょとんとしている 「…どうだ?いっそ、お前も」 「………将門公?」 …まったく、このお方と来たら つい先日、釘をさしたばかりだと言うのに こちらの声に、将門はますます楽しそうに笑ってきた 「黒服?……将門様?」 「くくくっ、まぁ、気にするな。まだ、調理すべき物があるのだろう?行くといい」 「あ、あぁ、はい」 首をかしげたまま、青年は将門から離れていく ……しばし、沈黙が場を支配した 「まったく、あなたと言うお方は…」 「おやぁ?男娼の一人も持ってはいけないか?」 「今の時代を考えてください」 …まったく、困ったお方だ 確かに、一時期日本では、男娼を抱える事もステータスのひとつだったが… 今は、そんな時代ではない 時代錯誤な考えにあの青年を巻き込まないで欲しい くくくくっ!と 黒服の反応に、将門はますます笑うばかりだ 「あぁ、許せ。本気で言った訳ではないからなぁ?」 「……冗談でも、やめてください。お願いですから」 深々と、ため息をつき それでは、と黒服は将門から離れていった …将門相手に話すのに、慣れてきてしまった自分が嫌だ とにかく…「夢の国」に、会わなければ そう考え、黒服はゆっくりと、歩き出したのだった 「…くくくくっ、相変わらず面白い奴だ」 新たに杯に注いだ酒を口にしながら、将門は笑う あの黒服は、からかうと面白い 特に、あの青年や…先ほど、自分の元へと下ってきたあの少女を引き合いに出せば、面白いほど反応する あの黒服にとって、契約者であるあの2人は …いや、契約するよりも、前から あの2人は、護るべき存在なのだ だからこそ、こちらのからかいにあそこまで反応する ……からかいすぎると、先日のように鬼を見る羽目になるから、ほどほどにする必要があるが 新たな玩具の扱い方を覚え、将門は楽しく、酒を口にするのだった 終わってしまえ 前ページ次ページ連載 - とある組織の構成員の憂鬱
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赤ずきんが完結するのとぬいぐるみとケーキが出来上がるの、どっちが早いかしら……… 「うーん、やっぱり気持ちだけでいいわ」 あんまり遅くなると、お婆ちゃんやお母さんにも心配かけちゃうし。 「そうか?」 「うん!えっと、ありがとうございます!」 「いや……どういたしまして」 2号さんはちょっと残念そうだけど、それでも笑いかけてくれた。 うん、初めて会ったのにこんなに優しいんだもの。やっぱり良い人なんだわ。 「なぁ、もしかして何処かに行く途中だったのか?」 良い人狼のお兄ちゃんが、私の抱えていたバスケットを指さして言う。 「うん!お婆ちゃんのお家まで、お見舞いに行くのよ」 「…………婆さん?」 あれ?お兄ちゃんの顔、なんか引き攣ってる? 「そうよ、お薬にとっても詳しいの!ちょっと気難しいところもあるけれど、本当はとても優しい人なのよ!」 「………………」 急に何かを考えるような顔で、人狼のお兄ちゃんは黙り込んだ。 なんだか顔色もどんどん悪くなって……… 「お兄ちゃん?どうしたの?具合悪いの??」 「いや……平気だ。何でもない」 人狼のお兄ちゃんはそう言って首を振る。 でも、やっぱり顔色悪いよ………本当に大丈夫かな? 「ほら!それより見舞いに行くんだろ?時間取らせちまったし、近道教えてやるよ」 「近道?」 「そ、近道」 人狼のお兄ちゃんは、背負っていた1号さんを顔をぶつけた木の側に下ろして、近くに落ちてた小さな小枝を拾ってきた。それから目の前にしゃがみ込んで、地面に絵を書きはじめる。 「あーっと、今居んのがこの辺だから……」 ―― 数分後 ―― 「お兄ちゃんありがとー!」 「おう!気ィつけてな!」 手を振りながら去ってゆくアイツに、俺もひらひらと適当に手を振る。 (扱いやすくて助かった……) さて次は。 「……兄貴?」 「……………」 言葉こそ返してこないが、微妙に張り詰めた気配が後ろから伝わってくる。 俺はもう一度、声をかけた。 「兄貴」 「………ぐー」 「ンなイビキかく奴いねーよ」 まったく、ため息しか出てこない。 (なんでコレが『兄貴』なんだ……) そう思いながら木の幹に寄りかかった格好の兄貴を見ると、何故か睨まれた。 「………スコールは……ずるい」 「は?何がだよ?」 言ってる意味が分からない。 「俺だって!赤頭巾と話したかった!!」 そうだ、こういう兄貴だった。 「………………あぁ、そう」 俺が目を逸らした事が気に入らないのか、兄貴が更に睨んでくる。 俺にどうしろと。 「あぁそう?何だよ!あぁそうって!!だいたいお前は昔か……ら………」 兄貴の声が途中から小さくなって、遂に途切れた。 なんだ?まさか泣き……!? 「……兄貴?」 兄貴は俺が地面に書いた地図を見ていた。 それはもう、穴が開くほどに。 ………………頼むから見んな。どうせ俺は絵が下手だよ。 しかし兄貴の言葉は、俺が危惧しているようなものじゃなかった。 「スコール、この道……あの子に教えたの?」 「ん?あぁ」 だって婆さん家までの近道だし。 悪戯を仕掛けるために俺が通ってた道だ。間違えるはずは無い。 「この道ってさぁ、お婆さんが研究してた薬の材料の……アレが群生してなかったっけ?」 (アレ、ねぇ……チッ、気付いたか) 確かにいた。 臭くてでかくてウネウネしてて、気持ちの悪い………花が。 (確か食虫花だっけ?) あんなでかい口で、一体どんな虫を食べるというのか。 まぁ目標が人では無いのだから、大丈夫だろう。 が。 それを兄貴に言っても意味はなさそうだし……… 「んー……そうだったか?」 適当に誤魔化しておこう。 「そうだよ!少し前にお前が滅茶苦茶にして怒られたばかりじゃないか!!」 「いや、だってあれは……」 兄貴が虫と間違えられて食われそうになってるのかと…… だって薬の材料集めで、その対象(植物)に襲われるとか聞いたことねぇよ。 「とにかく!あんな危ない道教えるなよ!!」 「いや、アイツなら大丈夫じゃねぇ?婆さんの孫だし」 そう、アイツは兄貴を引き付けて走ってた時も中々の走りだった。 機転も利くようだし、何事も無ければ良いが……正直アイツの将来が恐ろしい。 しかし兄貴はそれに全く気付いてないらしく、親が子を心配するが如く焦っている。 「あんな小さいのに大丈夫なわけ無いだろ!?もういい!行くぞ!!」 ガシィッ 兄貴は俺の腕を掴むと、アイツが消えた道へ走り出す。 「…………俺も?」 「当たり前だ!」 「……………ハァ」 (面倒くさい……) だいたい、何で兄貴を取られるかもしれない相手を、俺が助けに行かなきゃならないんだ。 (そんなモン兄貴がひとりでやれば………) いや、でも……また兄貴が食われかけるなんて、俺は御免だ。 あの時は本当に心臓が止まるかと思った。 それに比べたら、猟師に撃たれたときの痛さなんて、比にもならない。 (仕方ない。面倒だし、アイツのお守りも嫌だけど、兄貴の為だしな……) 兄貴が心配だから、手伝うんだ。 兄貴と一緒に居たいからじゃない。 一緒に居たいからじゃないんだからな! (弟視点は家族愛だと自分に言い聞かせて書いてます) 続きは本編で。←鬼
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それは、バレンタイン当日の事 街を歩いていた少女、逢瀬佳奈美 「あ……Hさんと、歌手のおねーさん」 黒服Hと、呪われた歌の契約者の女性の姿を見かけた ちょうど、女性が、黒服にチョコレートを渡していたところだったようだ ……邪魔しちゃ、悪いかな? 少女が、声をかけようかどうか、悩んでいると 「ん?……よぉ」 「あ」 Hに、見付かってしまった 女性も、少女に気づき、笑みを浮かべてくる ちょっぴりの気まずさを抱えながら、少女は二人に駆け寄った 「こんにちは。お買い物の帰り?」 「あ、はい……その、Hさん、どうぞ」 おねーさんが渡した後なのに、いいのかな、と思いながらも す、と少女は黒服に、可愛らしいラッピングのチョコレートを渡した ちらり、その拍子に、黒服が女性から渡されたチョコレートが入っているであろう、包みに視線が行く 恐らく、女性が自分で包んだであろう物 きっと、手作りだ 「あぁ、ありがとうな」 チョコを受け取り、黒服は楽しそうに笑うと、少女の頭を撫でた 何となく、子供扱いされているような…いや、黒服から見れば、少女はまだ子供だろうが 楽しげに楽しげに笑いながら、黒服は続けた 「来月、楽しみにしとけよ?」 「来月?………あ」 あ、そうか 3月には、ホワイトデーがあるのだった ちょっぴり、忘れかけていたけど …この、黒服のお返し… ……… ………… …………… 「-----にゃ!?」 なぜか、想像が卑猥な方向に向かって ぽしゅ!!と少女は頬を真っ赤に染め上げた 「うん?どうした?」 「な、なななななな、なんでもないです!」 あぅあぅあぅ 慌てて、ぶんぶんと首を左右に振る少女 黒服はからかうように笑い、女性はあらあら、と優しく微笑んできている 「んじゃあ、俺はこれで。またな」 「えぇ、さようなら」 ひらひらと、手を振ってこの場を後にする黒服 そんな黒服の背中を見送りながら、少女はやや気まずそうに、女性に話し掛ける 「えっと…邪魔、しちゃいました?」 「あら、そんな事はないわ」 ふわり、柔らかく笑う女性 彼女は知っている 自分は、彼にとって、恋愛対象にはなりえない事を それでも、かすかな希望を込めて、想いを送る 自分にできるのは、ただそれだけで その想いが叶う事は、決してないと知っているから …だから、何も問題などは、ないのだ 「あぁ、そうだわ。あなたにも、どうぞ」 「ふぇ?」 す、と 小さな、ラッピングされた箱を渡されて 少女はきょとん、とそれを見つめる 「彼に渡した分の、あまりで申し訳ないのだけれども」 「はわわ!?もらっちゃっていいんですか?」 「えぇ。貰い手がいなかったら、自分で食べるしかないのだし」 くすくすと微笑む女性 彼女とてモテるのだから渡す候補くらい、たくさんいるはずなのだが…しかし、彼女はあの黒服以外の男性にチョコレートを渡すつもりは、これっぽっちもないのだ 「あ、ありがとうございます……えっと」 す、と チョコレートの、お返しをするように 少女は、予備で買っておいたチョコレートを取り出す 「お姉さんにも、どうぞ」 「あら…ありがとう。いただくわね」 優しく微笑み、チョコレートを受け取る女性 どこか、暖かな空気が、周囲を包み込む 「---ハッピー・バレンタイン!」 ずい!!! そんな、暖かな空気に、割り込むように 幼い少女の声が響き、少女と女性に、チョコレートが突きつけられた 「え?」 「あら?」 ちょーーん そこには、黒いゴスロリ服に身を包んだ、幼女が一人 どこか、偉そうな表情で立っていた 「お前達、H-No.360が担当しておる契約者じゃな。それならば、間接的に妾の部下じゃ。受け取るが良い!」 ずずい! 問答無用で突きつけられるチョコレート 勢いに負けて、二人は受け取ってしまった 「さて、次はH-No.360じゃが……むぅ、あいつめ。何故、妾から逃げ回るのじゃ?あいつには、特別に妾が手作りでチョコレートを作ってやったと言うのに」 くるり、黒いレース生地の日傘を回し ゴスロリ幼女はてちてちと、嵐のように走り去ってしまった 後には、少女と女性だけが取り残される 「……えっと…Hさんの知り合い、だったのかな?」 「そうみたいですわね。あの方も、知り合いが多い方だから」 うにゃーん?と首をかしげる少女 …そんな少女を尻目に、女性は 走り去るそのゴスロリ幼女に…どこか、羨ましいような、妬ましいような、そんな複雑な視線を送っているのだった fin 前ページ次ページ連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者
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448 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/25(水) 12 43 35.15 ID t6yTZODm0 男「雨、やまないね」 女「うん」 男「…」 女「この階段、狭くない?」 男「……確かに」 女「上に座ってよ」 男「ん」 男「…」 女「…」 男「もう一段……近づいてもいい?」 女「…」 男「すっ」 女「裾、濡れてるね」 男「女さんも……襟のところ濡れてる」 女「やまないなぁ」 男「うん」 480 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/25(水) 15 14 30.46 ID t6yTZODm0 男「…」 女「わあ、広いね」 男「うん。図書館のエントランスって……無駄に広いよね」 女「おまけに誰もいない。テスト期間なのって、うちの学校だけなのかな?」 男「どうだろ……」 女「天井も高いなぁ」 男「…」 男「…」(……俺はまだ、この子の彼氏だとは名乗れない) 女「んー……」 男「…」(でも……) ぎゅっ。 女「ん?」 男「……ううん」(後ろから抱きしめるこの肩は、こんなに小さい) 女「…」 ぐっ… 男「…」(正面から受け止める頬は、こんなに柔らかい) 女「……ん?」 男「…」 女「……うん……ん」 男「んっ……」(俺の初めてを奪っていったこの唇は……こんなにも甘い) 女「…」 ぎゅぅっ 男「…」(……小さな小さなこの子の体は……こんなに暖かいんだ) 481 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/25(水) 15 16 05.64 ID t6yTZODm0 女「……どうしたの?」 男「……愛してる」 女「そう……」 男「…」(いつも通り、返してはくれないけど……) 女「やさしい顔してるね。君」 男「…」(それでも俺は、この子を離したくないんだ) 男「……初めはさ」 女「うん」 男「俺、君に好かれてるんだなぁって思ってた」 女「…」 男「でもいつのまにか、愛しく思ってたのは……俺だったんだ」 女「……そう?」 男「うん……愛してるよ」 女「……ん」 482 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/25(水) 15 16 42.43 ID t6yTZODm0 男「…」(答えてくれなくていい。曖昧なままでも、地味な関係でもいい) 女「…」 男「……ありがとう」 女「…」 男「……ね?」 女「ふふっ、どういたしまして」 男「……くくっ……さ、帰ろうか」 女「うんっ」 恋人と分類されなくていい。 ただ、このまま……ずっとそこにいてほしい。 男「じゃあ、また明日」 女「おやすみ」 男「……大好きだから」 女「……また明日」 男「ん」 517 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/25(水) 19 22 51.74 ID t6yTZODm0 男「…」 女「…」 すっ 男「?」 女「もっかい。今の曲」 男「ん」 ピッ 男「…」 女「……いい曲だなぁ」 男「好き?」 女「うん。好きだよ」 男「……そっか」 女「…」 男「…」 女「もっかい」 男「ん」 ピッ 519 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/25(水) 19 27 45.73 ID t6yTZODm0 男「桜だ」 女「あー」 男「…」 女「……?」 男「あ、いや」 女「?どうしたの?」 男「なんていうか、いいなぁって」 女「なにが?」 男「……この空気っていうか……そういうの」 女「空気?」 男「うん、空気」 女「……へぇ」 女「手、貸して」 男「…」 きゅっ。 女「はい、花びらプレゼント」 男「……ありがと」 女「いいえ」 男「いいなぁ、この空気」 女「そーだね」 520 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/25(水) 19 36 45.36 ID t6yTZODm0 女「なにそれ?」 男「ん?あぁ、携帯ゲーム」 女「楽しい?」 男「割と」 女「どんなゲーム?」 男「なんだろう……パズル?」 女「見てもいい?」 男「いいよ」 女「ん」 ぐっ 男「……////」(覆いかぶさらなくても……///) 女「私もやってみたいな」 男「え?あ、えーっと……このボタン押してみて」 女「これ?えいっ」 男「ほら、消えた」 女「おー」 男「次はこっち」 女「うんうん」 ぐっ、ぐっ 男「あー////」 女「ん?」 男「う、ううん」 522 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/25(水) 19 44 00.91 ID t6yTZODm0 女「んー」 男「?」 女「なんか今日は疲れちゃった」 男「あら、そりゃまた」 女「……腕にさ」 男「?」 女「疲れをとるツボがあるんだって」 男「そうなの?」 女「えーっと、確かこのあたり……あれ?」 男「ある?」 女「うーん、わかんない」 男「…」 女「わかる?」 男「……どうだろ」 女「探してみて」 男「俺が?」 女「うん。自分じゃよくわかんないもん」 男「……腕貸して」 ぐっ 女「あー、そこかも」 男「ここ?」 女「……あれ、違うかな」 男「…」 ぐーっ
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○月×日 22:40 視聴覚室横階段踊り場 「…………」 …己の契約している都市伝説で作り出した異空間 そこに取り込んだはずの女性が、何者かによって救出されたことを、「13階段」は確かに感じ取った 転移系能力は、魔女の一撃が描いた魔法陣によって封じられている 異空間に干渉する能力だって、ある程度封じられているはずなのだ だと、言うのに…異空間に干渉してきて、中に取り込んだ相手を救出した 異空間操作のエキスパートが、校内に入り込んでいる …それは、確かだ ちらり、傍に置いてある携帯電話に視線をやった そこには、一階職員室傍の階段の前に集まる男女…と言っても男は少年一人だが…の姿を映し出していた あの、デカい胸の女の仕業か 確か、あれは…女に変えてやった、赤い靴か くそ、あの赤い靴、異空間操作に長けているのか 目の前の連中に、悟られる訳にはいかない 「…なぁ、意地を張るのはやめないか?」 黒服が、声をかけてきた 自分に、色々と教えてきた黒服が…本気なのかやる気がないのか、なんとも中途半端な態度でこちらを見あげてきている 「意地?何の事だ?」 「お前さんは、意地を張ってるだけだろ。今の状況も全部わかっていて「13階段」の能力を解除しないのは、お前さんが意地を張っているだけだ」 他の連中よりは、一歩退いた位置…窓際に寄りかかるような体制で、黒服はこちらを見あげてきている …相変わらずの、どこかニヤけた顔 何もかもわかっているようなふりをして、大嘘をつくときの顔 まったく、気に食わない 「ま、意地を張りたくなる気持ちもわかるがな。説得に応じないのは、マッドガッサーやマリのことを考えてのことだろ?連中、説得しに来た「ふりをした」連中に騙されかけたり騙されたりしてきてるからな」 「…………」 …どこまでを、本当に知っているのか それとも、ハッタリや推測を含んでいるのか あぁ、畜生が あのど変態、真面目な考えをしていやがる時は、全く考えが読めない 「俺達が本当にお前さんたちに危害を加えたくなくて説得しようとしているのか…いや、俺たちがそうだとしても、俺たちの上司やら関係者やら。その辺に悪意がないとは言い切れない。だからだろ?」 「っちょ、Hさん…」 「-----あぁ、そうだよ」 胸のでかいガキが黒服に何か言おうとしたが、無視して、答えてやった あぁ、そうだ こいつらに善意があったとしても、こいつらの仲間までそうとは限らない …特に、「組織」は 俺は「組織」を信じない 信用などしない だから、信じてなどやるものか …それに、あの白衣の女だって 俺の「13階段」に、踏み込んできたが…あの女の覚悟は感じてやったが、あの女の「上」を信用する気はない 研究者肌の奴だったようだが、もし、あの女の所属組織も、そう言う研究タイプだったら…特に、科学的な研究タイプだったら なおさら、その説得を聞く気にはならない マッドガッサーもマリも、そう言う連中に酷い目に合わされている まぁ、マリを一番酷い目にあわせたり、魔女の一撃にも酷い事をしやがったのは「教会」の連中だが… ……まぁ、いい どちらにせよ、俺は「13階段」の能力を維持し続けるだけだ 「俺としても、お前たちを信用する気はない…だから、通さねぇよ」 屋上に、行かせてなるものか 屋上への階段を全て封じるのが……今回の作戦で、俺が「唯一」できる事だ 「…意地だな、まったく」 黒服Hは小さく苦笑した 「13階段」の能力以外、彼には戦闘能力がない …今回の戦いで、彼が唯一できること それが、屋上への道を封じる事だ だから、そう簡単に能力を解かないだろう 唯一できるその仕事を、そう簡単には放棄しないはずだ 絶対的に不利な状況になろうとも…きっと、彼はその意地を貫き通しかねないな、と黒服Hは小さく苦笑したのだった to be … ? 前ページ次ページ連載 - マッドガッサーと愉快な仲間たち
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しとしと……しとしと…… 「雨だねぇ……」 「そだね~」 しとしと……しとしと…… 「止まないねぇ……」 「そだね~」 しとしと……しとしと……ゴロゴロ 「今の……雷かなぁ……」 「かもね~」 しとしと……しとしと……ピカッ……ゴロゴロ 「光ったねぇ……でもまだ遠いね……」 「そだね~。……ん?そういや梓って雷怖がらなくなったよね」 しとしと……しとしと……ゴロゴロ 「今でも少し怖いよ。でもね……こうやって唯をギュッってしていれば怖くなくなるの」 「えぇ~。でも二人暮らしを始めた頃はそれでもダメだった気がするんだけど……」 しとしと……しとしと……ピカピカッ……ゴロゴロゴロゴロ 「うん、始めの頃はね……。でもね、あの時唯が言ってくれたから、安心出来たんだよ」 「私が言った……?何か言ったっけ?」 さーさー……さーさー……ゴロゴロゴロゴロ 「雨強くなってきたね……。言ったじゃない……私の……」 「あ、そうか~。そういやそれからだよね~」 そう……あの時……唯が言ってくれたから……。 「きっかけ」 ―それは、私と唯が『二人暮らし』を始めてからそれ程経っていない春の日。 ―今日みたいに静かな雨が降り続いていた午後の事。 「雨だねぇ~あずにゃん」 「そうですね~。……折角のオフなのに、これじゃ何も出来ませんね……」 ―私達は床にペタンと座り、降り続いている雨をボーッと見ていた。 「う~ん……無いこともないけど……」 「……どんな事ですか?まさか一日中ゴロゴロしているとか?」 「さすがにそれはねぇ~。……やってみたいけどさぁ」 「じゃぁ、何を?」 ♪ さーさー……さーさー……ピカッ……ゴロゴロ 「それで、ピザを作る事にしたんだよね」 「大変だったよねぇ~」 ♪ 「よいしょっと……ふぅ、これで発酵させてっと」 「唯先輩……いつの間にこんな事出来るようになったんですか!?」 「ふっふーん。一人暮らしをナメちゃぁ困りますぜ、ダンナ」 「……誰の真似ですか……」 ―そう、今の私が見ても多分驚いたと思う。それくらい唯の手際はとても良かった。 「前に憂からパンの焼き方を教わってね、それから何度かパンは焼いているんだよ~。あずにゃんも何回か食べたでしょ?」 「えぇ……あれっててっきり憂が焼いたのだと思ってました。唯先輩が焼いていたんですね……すみません、見くびってました」 「そんなぁ~、あずにゃん酷いよ~。……もぉ、愛情タップリと込めたパンだからわかってくれていると思ってたのに……」 ♪ さーさー……さーさー……ゴロゴロ 「でも実際は憂が焼いていたんだよねー」 「もういいじゃん……そんなこと……。最後の方は本当に焼いていたんだし……。梓だって気付いてたじゃん」 ♪ 「ふーん……だからこの間から味が少し違っていたんですね」 「えぇっ!?わかってたの?」 「はい。何て言うか……『私好み』になってました」 「ホントに!?」 ―唯はあの時びっくりしていたけど……私からしたら全く違う味に変わっていた。 ―でも、その味は、とても甘くて……優しくて……一口かじるだけで幸せになれる……そんな味だった。 「『あずにゃん好み』かぁ……えへへ……嬉しいな」 「やっぱり……あ、『愛情』が篭っているから……ですか?」 「そうかもね~。……お、そろそろ発酵が終わったかなぁ~」 ♪ さーさー……さーさー……ゴロゴロゴロゴロ 「お互いに色んな具材を乗せてって……楽しかったねー」 「冷蔵庫に残っていた物を片っ端から乗せたよね~」 ♪ 「トマトソース塗りま~す」 「じゃぁ、具材を乗っけようか~。ん~と、先ずはベーコン!」 「それじゃぁ、私は玉葱!」 「お次はピーマン!」 「唯先輩、ピーマン大丈夫でしたっけ?……じゃぁ、プチトマトをここに」 「おぉ!そこに置きますか。……焼いたピーマンなら大丈夫だよ~、よくピザトーストに乗っけてたし。……う~ん、ジャガ芋乗せちゃえ!」 「そうだったんですか。……そろそろチーズ乗せますか?」 「そうだね~。んじゃチーズを……チェダーとゴーダのWチーズにしちゃおう!」 「……乗せすぎじゃありませんか?」 ―調子に乗った私達が初めて作ったピザは、具材テンコ盛りになっていた。 「大丈夫だよ~。玉葱は柔らかくなってカサが減るし、チーズも良い具合に溶けてくれるからね~」 ♪ さーさー……さーさー……ピカッ……ゴロゴロゴロゴロ 「二枚目は更に凄いことになってたよねー」 「あれはちょっと調子に乗りすぎちゃったね~」 ♪ 「はぁ~、幸せです~」 「そだね~。……さて、二枚目いこうか!」 「いいですよ~。じゃぁ、何を乗せましょうか……」 「うーんと、残ってるのは……」 「エリンギ、オクラ、椎茸、筍、レタス、キュウリ、長ネギ……後は冷凍の唐揚げくらいですね~」 「缶詰は……アンチョビとシーチキン……お!スパムがあった!!」 「あ、じゃぁ和風ピザにしますか?海苔もありますし」 「そうだねー。じゃぁ……まずどうしようか?」 「ちょっと調べてみましょうか……。えっと、マヨネーズと醤油を混ぜて、それをソースにするみたいですね。……具材の下ごしらえも必要みたいですよ」 「じゃぁ、あずにゃんレシピ読んでもらえる?私が作るから」 「あ、はい。それじゃぁまず最初に……」 ―今でも二人で料理するのは楽しい。でも……それを最初に知ったのはこの時だったな。 「よっし!下ごしらえ終了!!じゃぁ……何から乗せる?」 「最初は……エリンギと椎茸ですかねぇ」 「オッケー。お次は?」 「スパムかシーチキンか唐揚げが妥当だと思うんですけど」 「そっか~、だったら……スパムにしようか?美味しそうだし。……こんな感じにっと」 「じゃぁ、オクラ乗っけますね~」 「最後にチーズを乗せて、白髪ネギと海苔を……よし!完成!!オーブン入りまーす!!」 「入りまーす!!」 ♪ さーさー……さーさー……ピカッ……ゴロゴロ 「あれ、ちょっとしょっぱかったよね」 「スパムを厚切りにしたのが敗因だったね」 さーさー……さーさー……ゴロゴロ 「でも、あの時のピザ、美味しかったなぁ~」 「どうする?今日久しぶりに作る?」 さーさー……さーさー……ゴロゴロゴロゴロ 「そうだね……雷が何処かに行ったら作ろうか?」 「ふふっ……そうだね」 ♪ 「ふぅ……麦茶が美味しい……」 「本当です……」 ―ちょっとだけ失敗してしまった二枚目のピザ。でも、食べ終わるまでそんな事は全く気にならなかった。 ―だって、『二人で作った』っていう事が、最高の隠し味になっていたから。 「夢中になって食べちゃったね」 「……麦茶飲んだら、お腹の中で膨れてきました~。……もう食べられません」 「食べたくても、食材が殆どありませ~ん」 「……そうでしたね……ふふっ」 ―食後、食器も片さずにノンビリとくつろいでいたら、雨足が強まってきた事に気付いた。 「ありゃ~、雨かなり激しくなってきたよ~」 「唯先輩……もしかして、雷鳴ってませんか?」 「ん……、あぁ、鳴ってるねぇ~。……お!遠くの方で光った!!」 「……まだ……遠いんです……よね……」 「うん……。あずにゃん、取り敢えず食器洗っちゃおうか?」 「はい……そうです……ね……」 ―私達が食器を洗い、片付けている間にも雷は徐々に私達のマンションに近付いてきていた。 ー私は雷が鳴る度に怯え、怖がっていたので唯がソファーに優しく座らせてくれた。 「あずにゃん……雷ダメなんだっけ?」 「はい……遠くで鳴ったり光ったり……している分には……大丈夫なんですけど……」 ♪ ざーざー……ざーざー……ピカッ……ゴロゴロゴロゴロ 「あの時の唯、かっこよかったなぁ~」 「えぇ~!?今はぁ~?」 ざーざー……ざーざー……ピカカッ ……ゴロゴロゴロゴロ 「キャッ!……い、今も、かっこいいよ……」 「よしよし……ちゃんとギュッてしててあげるからね……」 ♪ 「キャッ!!」 「おぉ~、今のはかなり近かったねぇ~」 ―雨足は時間を追う毎に強くなり、それに足並みを揃えるかのように稲光と雷鳴も強く、激しくなってきていた。 「唯先輩は……ヒィッ……か、雷、怖くないんですキャッ!!」 「うーん……流石に近くに落ちたらびっくりするけど……。でも、家の中に居れば平気でしょ?」 「それは……そうなんですけどぉっ!!」 ―雷が落ちる度に耳を塞ぎ身体を縮こませる私に、唯が不思議そうな声で聞いてきた。 「……なにが怖いの?音?光?」 「……両方です……ヒッ……それと、停電……」 「停電?」 ―私は、雷に怯えながら、忘れることの出来ない『ある事』を話しはじめた。 「……小学生の頃……多分二年生くらいです……私は一人で留守番をしてました……」 ◆ その頃は、まだ今の家を建てていなくて、ここみたいなマンションに住んでいたんです 「それじゃ、お留守番お願いね」 「夕方には帰るからな」 まだ子供だった私は、留守番=自分勝手の時間だったので、留守番をすることがとても楽しみでした。 「雨が降ってきたら、窓とかちゃんと閉めてね」 「雷が鳴ったら、ちゃんとおへそを隠すんだぞ」 「パパ~、カミナリさまなんていないんだよ~。私ちゃんと知ってるも~ん」 「はははっ、そうか、スマンスマン。じゃ、行ってくるよ」 「いってらっしゃ~い!」 両親が出かけて鍵をかけると、後は好き勝手に遊びまくってました。 お父さんの椅子に座ったり、ロクに弾けないギターをいじってみたり……そのうちに遊び疲れて眠ってしまい、気付いたら回りが真っ暗で雨音だけが聞こえていたんです。 「あ……でんきつけないと……」 怖さを紛らわすために、家の中の電気を全てつけて廻りました。 「よーっし。これでだいじょうぶ……まどもしめたし、オッケー」 その後も、親が帰ってくるまで塗り絵をしたり、ぬいぐるみで遊んだりして時間を潰していました。 そのうちに、雷が鳴り出したんです。 「カミナリなってきちゃったよ……早くかえってこないかなぁ~」 そんな事を呟いた瞬間、部屋の中が真っ白になり大きな音が鳴り響いて、辺りが一瞬にして真っ暗になりました。 ◆ 「停電、しちゃったんだ……」 「はい……私はパニックに陥って……親が帰ってくるまで……部屋の隅っこで……泣きじゃくってました……」 ―私がそこまで話すと、唯は優しく頭を撫でながらこう言ってくれた。 「そっか……そんな辛い事があったんだね……でも大丈夫だよ、今は私が居るからね」 「唯先輩……」 ―私が顔を上げ、唯の顔を見つめたその瞬間、目も眩むような光と耳をつんざく程の轟音、そして身体に響き渡る振動が起こり、部屋中の明かりが全て消え去った。 「ぃ、いやぁぁぁぁぁー!!!」 「あずにゃん!!どうしたの!?」 「嫌だよぉぉぉー!!暗いのいやぁぁぁー!!」 「あずにゃん!!あずにゃん!!!」 「怖いよぉぉぉぉー!!何で誰もいないのぉぉぉぉぉー!!!!」 「あずにゃん!!私が居るよ!!!あずにゃん!!!!」 ―パニックに陥った私は、子供に戻ったかのように泣きわめいていた。あれって多分『フラッシュバック』みたいなものだったんだろうな……。 「早く帰ってきてよぉ……グズッ……誰も居ないのは嫌だよぉ……」 「あずにゃん!!だから私が居るって!!あずにゃん!!!」 ―私の心は子供の頃に戻っていた。 ―暗闇の中、部屋の片隅で怯えていた子供の頃に。 「ヒクッ……ウグゥ……パパァ……ママァ……」 「あずにゃん!!あずにゃん!!!」 ―唯の必死の呼び掛けにも、全く答えなかった。それどころかその声自体、私に届いていなかった。 「パパァ!!ママァ!!!」 「あずにゃん!!!ねぇ!あずにゃん!!!……梓!!!!」 ―私の心が壊れそうになったその時、暖かくて柔らかい物が、私の頭を包み込んだ。 「……大丈夫……落ち着いて……私はここに居るよ……」 「唯……先輩……?」 ―私の耳に届く音は雷鳴ではなくなっていた。唯が優しく語りかける声だけが聞こえていた。 「ほら……こうしていれば、怖い音は聞こえないし、真っ暗かどうかもわからないでしょ?」 「……うん」 ―それは、母が私にやってくれた事と同じだった。 「梓が怖くなくなるまで、ずっとこうしていてあげるからね……」 「……うん……」 ―外は雷が鳴り響く大雨のはずなのに、停電して真っ暗なはずなのに、唯の胸に顔を埋めていると段々と落ち着いてきて……。 「……梓、あーずさっ」 「……ん……あれ?あ……私……」 「もう雷はどこかに行っちゃったよ」 ―気が付いたら部屋の中がオレンジ色に染まっていた。どうやら唯の胸の中で眠ってしまったらしい。 「か~わいい寝顔だったよぉ~」 「も、もぉ……恥ずかしい事言わないで下さい」 「えぇ~、でも本当の事だもん……それよりも窓の外、見てみたら?」 「……うわぁ~!綺麗な夕焼け空……唯先輩!雲がピンク色ですよ!!」 「ホントだ~。……全部ピンク色だね~」 「私……こんな色の空、初めて見ました……」 「私も……。あ!そうだ写真撮ろうよ!折角だし!」 「そうですね……じゃぁ、カメラ持ってきますね。……あ、そういえば……何で唯先輩さっきから私の事を呼び捨てにしているんですか?」 「え?あぁ、さっき……梓がパニックになった時にさ、『パパ、ママ』って言ってたから、もしかしたら母親の真似をしてみたら良いのかな?って思って……それでなんだけどね」 「私、そんな事を言ってたんですか……でも、それなら元に戻しても良いんじゃないんですか?」 「ん~、まぁ、そうなんだけど……。何となくね『呼び捨て』の方がより『親密』な気がしてさ……。えっと……『距離が更に近付いた』って感じ?」 「成る程……確かにそうかもしれませんね……」 「あ、もし嫌だったら元に戻すよ」 「いえ、それで構いませんよ。……じゃぁ、私も『唯』って言っても……良いですか?」 「勿論だよ~!あ、それなら『敬語』は無しね」 「ふぇっ!?どうしてですか!?」 「えぇ~、折角なんだからさぁ~。それに『呼び捨て』で『敬語』ってなんか変じゃない?」 「……まぁ、そうかもしれませんね……じゃぁ改めて。唯、待ってて。今カメラ持って来ますから」 「ブブー。台詞に間違いがあります」 「あ……。でも、難しいで……難しいよ。いきなり『敬語』だなんて……」 「まぁ、そのうちに慣れてくると思うよ~。それよりもほら!カメラ持って来ないと!!」 「あ、い、今持って来る!!」 ―あの時の写真は今でも居間に飾ってある。だって、二人の距離が更に縮まった日の記念でもあるから。 「お待たせ~。はいどうぞ」 「よし!じゃぁ撮ろう!!じゃぁこっち来て……うーん、こんな感じかなぁ?」 「多分……ダメだったらまた撮れば良いだけですし……あ」 「えへへ……焦らない焦らない。そのうちにちゃんと出来るようになるから……よし!じゃぁ撮るよ~!はい、ポーズ!!」 ♪ ざーざー……ざーざー……ピカピカッ……ゴロゴロゴロゴロ 「ヒャッ!!」 「大丈夫大丈夫……」 ざーざー……ざーざー……ピカッ……ゴロゴロ 「て、停電とか……しない……よね……」 「その時は、私がちゃ~んとギュッってして」 ピカカッピシャーッ!!ガラガラガラ!!!ドドーン!!ドドーン!ドーン!ドーン…… 「イヤァッ!!」 「梓!!!」 ……トクン……トクン…… 「大丈夫だよ……」 ……トクン……トクン…… 「ほら……こうしていれば怖くないでしょ……」 「……うん……」 ……トクン……トクン…… 外では雷が鳴っているはずなのに、私の耳には唯の声と心臓の音しか聞こえない。 「なんか……落ち着くな……」 「……そぉ?」 「うん……唯の心臓の音を聞いているとね、何だかとても落ち着くの……。ねぇ、ずっと前に初めて『お泊り』した時の事……覚えてる?」 「勿論……そういえばあの時、梓の事を抱きしめながら寝たよね」 「怪我して怖い夢みて……凄く不安だったんだけど、唯の心臓の音を聞いてたらね、そんな不安が全部どっかに行っちゃったんだよ……」 「そっか……」 ……トクン……トクン…… 「……前みたいにまた寝ちゃうかな?」 「流石にそれは……無いと思うけど……」 ……トクン……トクン…… 「……そぉ?」 「……たぶん……ね……」 ……トクン……トクン…… 「……雨、止まないねぇ……」 「……そう……だ……ね……」 ……トクン……トクン…… 「……雨が止んだら、買い物行こうね……」 「……う……ん……わ……か……っ……」 ……トクン……トクン……トクン……トクン…… # 「……あずさ……梓」 「ん……あれ!?もしかして……」 「うん、ぐっすりだったよ~。ほら!雨もすっかり上がったし!」 「……唯、ありがとう」 「ん~?別に気にしなくていいよぉ~。……さて、ちょっと体を起こしてもらえるかな?」 「あ、うん」 私が体を起こすと、唯は窓に向かいそれを全開にした。 さわさわ……さわさわ…… 「気持ち良い風だね~」 「そうだね~」 さわさわ……さわさわ…… 「さて!それじゃぁ買い物に行こうか」 「そうだね!あの時のリベンジをしなくちゃ」 さわさわ……さわさわ…… 「足りない材料は何かな~っと。……フムフム……よし!」 「ちゃんとメモした?」 さわさわ……さわさわ…… 「うん!大丈夫だよ。それじゃぁ行こうか」 「うん!」 マンションの外に出ると、抜けるような青空が広がっていた。 「うわぁ~!気持ち良いねぇ~!」 「絶好の『買い物日和』だね!」 さわさわ……さわさわ…… 「あ!梓!!あそこ!!」 「え?あっ!!」 唯が指差すその先を見ると、大きな虹が掛かっていた。 「綺麗だね……」 「そうだね……」 さわさわ……さわさわ…… 「よっし!ピザ作り頑張っちゃうぞー!」 「おー!!」 さわさわ……さわさわ…… 「んじゃぁ……お店まで競争!!レッツゴー!!!」 「あ、ゆいー!ずるいよー!!待ってぇー!!」 さわさわ……さわさわ…… さわさわ……さわさわ…… おしまい!! ピザが食いたくなった -- (名無しさん) 2010-10-22 04 49 27 いまからピザーラ頼も -- (名無しさん) 2011-02-03 21 08 50 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る