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「……案外静かだな、僕の周辺が際立ってるのかもしれないけれど」 森の草木に身を潜めたまま、文字通り植物の如く身動きを取らずに待機していたサボテンダー。 あれから四時間以上は経過しただろうか。 現在までの間、彼は誰とも接触していなかった。 遠くからうっすらと爆発音がしたり、どこからか悲鳴が聞こえたりしたものの、姿は目に入らない。 それはそれで、彼にとっては好都合である。 自分が無駄なリスクを侵すことなく、参加者が減っている証拠なのだから。 特に退屈さを苦としない彼は、そのまま他の参加者が通るのを待ち続ける……。 ……ふと、彼の視界に妙なものが写っているのに気が付いた。 水平線の彼方に見える一つの影を、サボテンダーの空虚な目が捉える。 うみねこか何かか? いや、うみねこにしては少々にデカイような……。 そのうちにそのシルエットは見る見る大きくなり、想像以上に巨大な物体なのだと気づいた。 (あれは一体なんだ? 空を飛ぶ鯨か何かか……?) 楕円を横にした形状の巨大な浮遊物。 これまでずっと砂漠で過ごしてきた彼は、あのような物をこれまで見たことが無かった。 故に、あれが何なのかわからない。ひとまず彼は様子を見続けることにした。 ◆ それは一台の飛行船である。 モンスター同士の熾烈な争いをモニター越しではなく直接で見たい……。 そんな考えを抱く者たちは少なからず存在する。 この飛行船は、そういった貪欲な富豪の方々に向けて作られたツアーバスのようなものである。 飛行船の中で、人々は酒を飲み交わしながら言葉を交わす。 同じ賭け事を愉しむ者同士であるがゆえに、会話にはそれなりに華が咲く。 その楽しみ方も人それぞれである。 「ワシが注目しているピクシーはまだ生きているかね?」 「まだ生きてるみたいですよ」 「おっ、そうか。ピクシーには10万ゴールドも注ぎ込んだんだからなぁ。是非とも勝ち上がって欲しいもんだ。はははは……」 この老齢の富豪の楽しみ方は、金持ちの間では割と一般的なやり方であると言えよう。 自分が気に入ったモンスターに大金を賭けることで、その応援にも熱が込もる。 やはり何事も、自分の好みを選んだ方が楽しい。ギスギスするような『勝負の勝ち負け』よりも重視したいところ。 勝ち負けよりも『娯楽への投資』が優先される。大金はあくまで娯楽へのスパイス……そういう思考である。 モニターを指差しているのは、母親と共に搭乗してきた少年。 「ねぇママ、ルカリオなんで芋虫運んでるの?」 「さぁどうかしらね。きっと仲良しなんじゃないかしら」 「えー、嫌だよ。そんな弱そうな虫なんて殺しちゃえばいいのに。 つまんないなぁ。波動弾使ってよー。ルカリオー」 この少年の場合は賭博目的ではなく、モンスターの勇姿を見るために来ている。 つまり純粋に観戦だけを目当てにしている者。この催しは賭博をしない者にもエンターテインメントとなり得るのだ。 「俺は……ッ! 大穴であるピカチュウに賭けた……! 見ろ……あの回避率、あれじゃあ埒が明かねぇ…… だが、これでいい……! ああやってかわし続けている限り、敗北することなど無いからだ……ッ! コイツは勝てるさ……、俺はコイツの勝利を信じている……俺の直感を信じるんだ……!」 飛行船に乗り込めるだけの富豪でありつつも、このように勝つことに拘る者。 ハイリスクなギャンブルを行い、あわよくば莫大な金を手にする……その流れに酔いしれるのも楽しみ方の一つ。 また、この催しのシステムを利用することで金を稼ごうとする者もいる。 「やぁやぁ、あなたはどこに賭けましたかな?」 「私はすえきすえぞーに賭けてたんだがなぁ……開始早々殺られてしまってね。 まぁ、せっかく飛行船に乗れることだし、あとはのんびり酒でも飲みながら観戦していようかと」 「それは残念ですな……。しかし、実は今ここにワームモンのかけふだが大量にあるんですよね。 どうですか? これも何かの縁、良ければ貴方だけにお売り致しましょう。 きっと応援するモンスターが生きていたほうが、酒も美味しく感じられることでしょう」 「ふむ、そうだなぁ……。それじゃあ、100枚ほど買おうかなぁ」 「15万ゴールドでいかがですか?」 「そりゃキミ、ちょっと高すぎないかね?」 「何を言いますか。ワームモンは今、相当注目されています。当初予測されていたよりも強かったんですからねぇ。 きっともう少し時間が経てば、もっと高額でも買おうと思う人はたくさん出てくるんじゃないでしょうか。 優勝すれば一気に元が取れるでしょうし、不満になったならばまた誰かに売ればいいのです。 何よりも、もうしばらくは熱を込めて観戦を楽しむことが出来ますよ。あなたにとって悪い話ではないはずです」 「ムム……そうだな。では頂こうか」 このように、あらかじめかけふだを大量に購入し、それを誰かに売ることによって儲けを出す者。 モンスター格闘場では基本的に、試合が始まる前にのみかけふだを購入する事が出来る。 それはこの闘技場においても同じである。しかし、この催しの場合は普段の通常のものと比べて試合時間が長い。 ゆえに、かけふだを売買する猶予が存在するわけである。 多少値段を高くしても需要は存在する……これによって元手を超える額を稼ぐことが出来るわけなのである。 無論、ここまで破格の値段による商談が成立するのは、富裕層が集まる飛行船内だからこそであろう。 この男のように、利益よりも効用を求める者には、かけふだが再購入出来るのはなかなかに魅力的な話なのだ。 乗客が会話を楽しむ中、乗務員室から一人の女性ガイドが現れ、マイクのスイッチを入れた。 小さくハウリング音が鳴り、ひと呼吸置いてから解説が入る。 「この飛行船は高度約100mの高さで会場の周囲をぐるりと周回致します。 その際に平地や荒野、山脈や宙を舞うモンスターたちを様子を観戦する事が出来ます。 皆様に双眼鏡を御支給致しますので、どうぞご自由にモンスターたちの戦いをお楽しみください。 また、森林や物陰などにいるモンスターの様子につきましては、モニターの方で状況をご確認頂けます」 モニター……飛行船内部には数十という個数のモニターがズラリと並べられている。 そこに映るのは森林や山道、平原、湖や川底、廃村の内部など、様々な場所に設置された隠しカメラの映像。 映像の中にはモンスターの姿を追っているものもあるため、基本的にはだいたいの様子を伺うことが出来るのだ。 「ちょっ待てよ! 直接見れると思ってきたのに、双眼鏡かよ! もっと間近まで近寄ること出来ないのか?」 「申し訳ありませんが、これ以上の接近をしてしまうと、モンスターたちに過度の刺激を与えてしまう恐れがあります。 そのため、島の上空も避け、海岸線に沿って海上を周回する予定となっております。 本飛行船はモンスターによる攻撃を反射する仕様が施されているものの、不慮の自体が起きないとも限りません。 お客様方の安全を確保するためにも、ご理解頂けるようお願いいたします」 「ちっ……」 深々と頭を下げるガイド、乗客はしぶしぶと引き下がる。 確かに、迂闊に近寄ってうっかり飛行船を破壊されでもしたら溜まったものではない。 しかし、わざわざ高額な金を支払って乗ったわけであり、これには不満を抱かざるを得ない。 双眼鏡が全員に行き渡り、乗客たちは皆レンズを覗き込む。 「おう、なんか見えるか?」 「そうだな、ヤシの木が見えるぞ!」 「あのさぁ……」 富豪たちの間で他愛の無い会話が盛り上がる。 現在の飛行船は島の最南の辺り、近くには森林ばかりが目立つため、モンスターの姿は視認出来ない。 そこから時計回りに一周ぐるりと回る予定になっている。 荒野や平原などであれば、何かしらのモンスターの姿が確認出来ると思うが……。 「……ですが、乗客の皆様のためにサービスしませんとね……」 ガイドの女は小さく呟く。 彼女はこの催しの主催者、モリーからとある指令を受けていた。 『殺し合いに消極的なモンスターに忠告を送り、戦いを加速化させろ』と。 モンスターの中にも戦闘を好まない物や、死の恐怖に怯えて逃げ隠れを行う物がいる。 彼らの思考は理解出来る。しかし、だからと言って彼らに時間を無為に過ごされてはこちらとしては不都合だ。 戦いを長引かせて、観客を退屈させてはいけない。 我々が半ば強制的にでも、戦いに消極的なモンスターを舞台に引っ張り上げる必要があるのだ。 忠告するタイミングは自分の判断に委ねられている。 そこで、この飛行船が通りがかるタイミングにて行うことに決めた。 運がよければそのまま飛び出し、乗客たちに肉眼で姿を披露してもらえる可能性があるからだ。 さて、この付近に一体、開始早々から身を隠し続けているモンスターがいる。 まずこの子から、軽く呼びかけを行ってみようではないか……。 ◆ サボテンダーはついに木の上によじ登って、生い茂る葉っぱの隙間から様子を伺い始めた。 宙に浮かぶ巨体はゆるやかな速度で接近し、島に上陸する直前で方向を転換させた。 結局、アレは一体なんなんだろうか。魔物ではなく、人間の作り出した機械というものだろうか。 機械だったらもっとゴツゴツとしている気がするのだが……。考えても判断は下せないな。 ただ、彼の中では既に『自分からアレにちょっかいを出すべきではない』ということは決まっていた。 何かしら危険な物かもしれない。だが、あれだけ目立っているんだ、きっと誰かが沈めてくれるだろう。 自分はここで留まって、元々の目的を遂行するのが最も生き残れる安全策なのだから。 ―――ザザッ…… 小さなノイズの音。 すぐ近くから聞こえた。 あまりにも不自然な物音に思わずビクッと体が飛び跳ねる。 状況がよく把握出来ない状態で、ノイズ音に続いて人間の声が聞こえてきた。 『忠告する。Dー6に潜伏中のサボテンダー、積極的な戦闘を行いなさい。 このまま無為に潜伏し続けた場合は、強制的な脱落も視野に入れる』 「は……!?」 まさか、主催者!? 僕が、無為な潜伏……!? 何故僕は忠告を受けているんだ。 僕の戦法は否定されるものだったのか。 『なお、あなたの東側に他のモンスターが三体存在する。参考にして頂きたい。以上』 ブツリッ、と音声が切れた。 改めて蘇ってきた死に対する恐怖に苛まれながらも、サボテンダーは木から降りて音の出ていた箇所を探る。 そして気付いた。樹木の隙間から、人間の作った機械が"瞳"を覗かせている事に。 それがカメラ、スピーカーという名前だとは知らずとも、それが自分たちの姿を監視し、自分たちに呼びかけを行う物であると予測が付いた。 「クソッ……」 思わず悪態を漏らす。 主催者がお気に召すような『積極的な戦闘』をしなければ僕は殺処分されるのか? なんだよそれ? それは流石に、あんまりじゃないのか? ふつふつとこみ上げる苛立ちが、恐怖と入り混じり、彼の心を沸騰させる。 理不尽だ、あまりにも理不尽。 それでも逆らえない。その場で殺されるとわかってて反抗するのか、それとも殺されるリスクを覚悟の上おとなしく従うのか。 「……やるしかない……」 選択の余地など、自分には残されていない。サボテンダーは忠告通り、東の方へと走り出す。 方角に関しては太陽の位置で大まかには掴むことが出来た。 ただ、三体の敵がどんな相手なのか……直接戦闘したところで勝目があるのか……? ……いや、直接戦闘の必要までは無い、闇討ちでも問題ないはずだ。 こちらがいち早く敵を察知し、遠距離から攻撃を仕掛けて仕留める。 そして一体でも仕留めたと見たらすぐさま逃走をする。 殺しを行っている分、『積極的な戦闘』として見てもらえなくもないだろう……。 サボテンダーは戦略を練りつつ、足を進めた。 この先に何が待ち受けるのか、彼はまだ知る由もない。 【G-4/森/一日目/夕方】 【サボテンダー@ファイナルファンタジー】 [状態]:健康、この状況への恐怖(生き残れそうな自信で少しだけ抑え込めている) [装備]:なし [所持]:ふくろ(不明支給品1) [思考・状況] 基本:逃げ隠れしつつ、生き残る。死にたくはない。 1:東にいるであろうモンスターを襲撃する 2:可能な限り直接対決は避ける。他のモンスター同士で潰し合ってほしい。 3:その中で弱そうな奴、傷を負ってる奴は仕留める。 4:危ない橋は極力渡りたくない。基本は逃げ腰。 5:あいつ(主催)には絶対に逆らえない…… 【備考】 オス。割と狡賢いが根は臆病。 ※夕方の時間帯において、観戦用の飛行船が島の周囲を飛びます。 戦いに消極的だと判断される参加者に対して、その近くを飛ぶ際に忠告を行います。 No.56 色鮮やかな結末若しくはマンイーターちゃんのパーフェクト誘惑教室 時系列順 No.47 えー?何?聞こえない? No.43 絡繰考察 投下順 No.45 そんなことよりきのみが食べたい No.03 チキン・ラン サボテンダー No.53 ようやく戦ったね(ニッコリ
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きっとすてたもんじゃないさ【登録タグ き ひらの 初音ミク 友場洋 曲】 作詞:友場洋 作曲:ひらの 編曲:ひらの 唄:初音ミク 曲紹介 前向きな気持ちになれる軽快なテクノポップ 「泣きたい時は泣いた方が笑顔も大きく開くんです」と凹んだことを前向きに捉え様と 綴った歌詞を軽快なリズムで歌った歌。 軽快なリズムを聴いているうちに今の状況を「捨てたもんじゃないさ」と思わせてくれる。 友場洋が作成した詩に後からひらのが曲をつけることで完成した歌。 歌詞 (piaproより転載) すべてがうまく進んでいくなんて つまらないとか歌にはあるけれど すべてが上手く行く人なんて 存在するはずがないのなら なるべく上手く行きたいと願うは必定です 逃げてばかりの引きこもりだなんて 情けないとか歌にはあるけれど ぶつかるだけが壁を越えてく 唯一の方法(すべ)なんかじゃないから たまにはそんな裏技もあるから必見です イヤなことばかりが 記憶には残るけど 忘れたり気付かないだけだよ 捨てたもんじゃないさ 上りのあとは下るように 下りのあとには上るんです 泣きたい時は泣いた方が 笑顔も大きく開くんです ねぇ、きっとそういうもんでしょ!? 暮れては明けるリズムに乗るなんて くだらないとか歌にはあるけれど 驚きばかりつかんでいたら 疲れるだけで休めないから 暮れては明けるリズムも実際は必要です イヤなことばかりを 考えてしまうけど そんなにも恐れないで良いよ 思うほどじゃないさ 出会いが別れを呼ぶように 別れは出会いを寄せるんです 愚痴はあるうちに吐き出して 素敵な言葉で埋めるんです ねぇ、きっとそういうもんでしょ!? 上りのあとは下るように 下りのあとには上るんです 泣きたい時は泣いた方が 笑顔も大きく開くんです ねぇ、きっとそういうもんでしょ!? コメント 歌詞がいいね。励まされる。 -- 名無しさん (2010-03-26 00 58 57) 歌詞が前向きで、前向きになれる! -- みみ (2011-04-21 13 02 06) 名前 コメント
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アイドルグループのAKB48が24枚目のシングルを歌うメンバーを決めるじゃんけん大会の開催を発表しました。 昨年に続き2回目の開催ですね。 総選挙とじゃんけん大会は、毎年の恒例行事みたいなになってきましたね。 新メンバー江口さんがCGだったことで人気が落ちるかと思われましたが、まだまだ人気は続きそうですね。 遊澤亮 卓球 遊澤亮 ユニバーサル・コミュニケーション かわいい店員を落とす方法
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前ページ次ページSSまとめ 37-548 37-548 名前:夕映 麻帆良四方山話[sage] 投稿日:2006/09/11(月) 01 21 50 ID ??? 夕映 麻帆良四方山話 1/2 夕映 「麻帆良の世界は不思議がいっぱいです。今日はその不思議の一つをお話しするです」 ”ねこの集会” これは麻帆良の、いえ、どこの街にでもあるようなお話です 今は夜、ここは麻帆良のとある街角、人気の有るようで無い袋小路 昼には何処かの少年たちがここであそび、夜にはもの悲しさだけが残る小さな広場 にゃー・・・にゃー・・・ そこにはねこがいます、とてもたくさんのねこがいます 朝倉 「噂には聞いていたけれど・・・ねこちゃんかわいいな~」 その集会をそっと覗く者が一人。麻帆良のパパラッチさんです。ねこさんたちはそれに気がついては居ないようですが・・・ 朝倉 「ん?あれは・・・ゆーな?」 そうです。そのねこだけの集会に一人だけ人間の少女が居たのです しかしねこたちはその少女をおそらくはねことして認識しているのでしょう。どのねこも彼女を排除しようとはしていません ねこに混ざっている少女は、膝の上にのせたねこさんをそっと撫でながらずいぶんとまったりしています そんな少女に一匹のねこが近づいてきました。その口には小魚が咥えられています 裕奈 「にゃ」 少女は優しそうに微笑むと、そのねこさんを撫でました 撫でられたねこさんは少女の足下に小魚を置くと、満足そうにごろごろと鳴くのでした 朝倉 「まさか・・・ゆーな・・・」 同級生の少女を観察するパパラッチさん。あまりの雰囲気に足下がお留守になってしまったようです 37-549 名前:夕映 麻帆良四方山話[sage] 投稿日:2006/09/11(月) 01 23 44 ID ??? 2/2 ぱきん なんということでしょうか。パパラッチさんはありきたりの罠、”小枝を踏んで音を出してしまう”に引っかかってしまったのです 一瞬、パパラッチさんはねこさんたちから視線を外してしまいました そして数瞬後、パパラッチさんは再びねこさんたちを見ます。なんとすべてのねこさんの視線がパパラッチさんの方を方を向いています 朝倉 「あ・・・あはっ」 にゃぁぁぁぁ!!! それは凄まじい叫び声でした。ねこさんたちが一斉にパパラッチさんを威嚇し始めたのです 朝倉 「ひ、ひぇぇぇ!!!」 パパラッチさんは思わず目を瞑り、頭を抱えて蹲ります。しかし・・・ ・・・・・・ 沈黙が流れました。パパラッチさんがおそるおそる目を開くと、そこはただの広場になっていました あれだけたくさんいたねこさんたちが一瞬で消えてしまったのです そして・・・同級生の少女も消えていました 翌日、パパラッチさんの教室にて 和美 「ねぇ裕奈、昨日の夜のことなんだけどさ・・・」 そう声をかけた瞬間のことでした にゃー その鳴き声はパパラッチさんの背後、教室の窓から聞こえてきました。パパラッチさんがその方向を見ると、一匹の白ねこがいたのです そのねこは一声鳴くと、パパラッチの少女をにらみつけて何処かへと行ってしまいました 裕奈 「なに?朝倉」 和美 「な、なんでもないよ。うん、なんでもない」 ねこさんたちは秘密主義のようです 完 37-554 37-554 名前:真名ちゃんもっこり日記106[sage] 投稿日:2006/09/11(月) 17 35 07 ID ??? 真名ちゃんもっこり日記106 「ねー亜子。教えてー」 「…ムカ」 なんと、あの和泉が怒っている!?一体何が和泉を怒らせているんだ? 「簡単なことや、何度も同じ質問を続けるからや」 同じ質問?それは和泉にしか答えられないものなのか? 「ねぇー亜子ー。もう一回教えてー」 「またや…」 しかし気になるな、和泉にしか答えられない質問ってなんだ? チャオとか葉加瀬でも分からないのか? 「あれは素人やったら判断が難しいんや」 何だって?滅茶苦茶気になるぞ。 「せやから、オフサイドは…」 あ それ私も知りたい。 37-555 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/11(月) 17 38 00 ID ??? 俺もオフサイド知りたい 37-556 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/11(月) 20 23 37 ID ??? 緒不挫伊怒(おふさいど) 時は三国時代、呉の国に緒という男がいた。 彼は若い頃に農業を営んで生活していたが、黄巾党に襲われ全てを失う。 財産は奪われ両親は殺され、一度は絶望した彼だったが、挫けずに生きる事を決意し、劉備率いる義勇軍に入った。 その後の彼の戦いでの活躍は目覚ましく、何人もの黄巾党を屠る事になる。 しかし、そんな彼の最後はあっけない物だった。 同じ義勇軍の仲間であった伊に殺されてしまったのだ。 その理由は、伊と緒が独自に考えた遊戯をしていた所、規則外の行為を緒がしたとされている。 伊はそれを反則と主張したが、緒は決めていなかったとして譲らない。 その言い争いは殴り合いに発展し、いつしかお互いは剣を抜き合った。 斬り合いの末、緒は死亡。伊はその罪で死罪になったという。 このことから、想定外の行為、転じて分かりにくい行為を緒不挫伊怒と呼ぶようになった。 尚、現代のサッカーに同音のオフサイドというルールがあるが、分かりにくいという点以外に共通点はない。 民明書房刊「三国時代とザジちうスレの知られざる関係」より抜粋 37-558 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/11(月) 21 06 26 ID ??? 夕映「これは、緒不挫伊怒!」 のどか「知っているのか!夕映!?」 37-559 37-559 名前:僕と史伽と 私とお姉ちゃん[sage] 投稿日:2006/09/11(月) 21 37 50 ID ??? 僕と史伽と 私とお姉ちゃん それはある放課後のこと――― 二人揃って鞄を手に教室を出ようとする楓と風香に、史伽は首を傾げて声をかける。 「あれ?どこ行くですか?今日は部活お休みですー」 「拙者たち、散歩部がお休みなので巽屋の新作『和風ぷりん』を食べに行くでござる。ニンニン 史伽殿も早く仕度をするでござる」 笑顔で促す楓に、史伽は顔を曇らせる。 「まだ美化委員の仕事が残ってるですー。お姉ちゃん手伝っ―――」 「じゃあ僕たち先に行ってるから。史伽は後で来ればいいよ」 風香は史伽の発言を遮ると、楓の手を取り教室を後にした。 少し困った顔をした楓が、何度も史伽を振り返る。 風香はそんな楓も、一人取り残され涙目になる史伽も、気にすることなく急ぎ足で去って行った。 「ふ・・・ふえぇ・・・」 「ほらっ、泣かないの!」 「うちらで手伝ったるで♪はよ終わらせよなー」 今にも泣き出しそうな史伽に後ろから円と亜子が笑顔で声をかける。 「円お姉ちゃん・・・亜子お姉ちゃん・・・」 涙を飲み込んで、史伽はホウキを握り締めた。 「お姉ちゃんたち大好きですー。がんばるです」 教室には笑顔を取り戻した史伽が、円と亜子の間で無邪気に微笑んでいた。 37-560 名前:僕と史伽と 私とお姉ちゃん [sage] 投稿日:2006/09/11(月) 21 38 23 ID ??? 「やはり巽屋のぷりんは最高でござる」 「うん・・・おいしいね」 先ほどから口元が緩みっぱなしの楓に対し、風香は浮かない顔だ。 「フム。あまりおいしそうな顔はしてござらぬが・・・」 楓は細い目の奥からじぃっと風香を見つめる。 風香は俯いて、ちっとも減らないプリンをぼんやりと眺めていた。 「史伽殿を置いてきて良かったのでござるか?」 胸中を察したような楓の言葉に、風香の瞳にじんわりと涙が滲む。 「しっ・・・知らないやっ!史伽なんて知らないやっ!」 「お・・・おねえちゃ・・・・・・」 聞き覚えのある声に風香は強張り、後ろを振り返る。 そこには今にも泣き出しそうな、瞳を潤ませた史伽の姿があった。 史伽の姿に、気まずい思いで風香は俯く。 「風香殿。話してしまったらどうでござるか?このままではお互い気まずいだけでござる」 楓の言葉にはっとして史伽が駆け寄る。 「かえで姉!何か知ってるですか!?お姉ちゃん今朝からずっと私に冷たいです。 きっ・・・嫌われちゃった・・・ですぅ」 「嫌いになんかなるもんか!史伽は僕のたった一人の妹なんだぞっ! 史伽のお姉ちゃんは僕だけなんだぞっ!」 あまりの勢いに、史伽はびっくりして風香を見つめるばかり。 真っ赤な顔をした風香が黙り込んで俯くと、鼻をすする音だけが辺りに響いた。 37-561 名前:僕と史伽と 私とお姉ちゃん [sage] 投稿日:2006/09/11(月) 21 38 58 ID ??? 「・・・史伽殿。風香殿は今朝、史伽殿たちの話を聞いてショックを受けてしまったのでござる」 「今朝の・・・話?」 「亜子殿たちと喋っていたでござろう?」 楓の言葉にしばし考え込む史伽。 「えっと・・・」 「『優しいお姉ちゃんたち大好きです』って言ってたじゃないか!僕はどうせ優しくないよっ! でもでもっ・・・史伽のお姉ちゃんは僕だけなんだぞっ!たった一人の・・・お姉ちゃんなんだぞっ! うっ・・・・・・うわぁぁぁあああん」 突っ伏して泣き叫ぶ風香の姿に史伽はオロオロするばかり。 「お・・・おね・・・おねえちゃん・・・・・・ふえっ・・・・ごめ・・・ごめんね。私のお姉ちゃんは たった一人で・・・・ぐすっ・・・ 世界で・・・一番大好きですぅ・・・ぐすっ・・・嫌いに・・・ ならないでぇ・・・ふえぇん・・・」 ぐすぐすと泣き始めた史伽の頭を、楓はそっと撫でた。 「風香殿。史伽殿の姉はお主だけ、ただ一人でござる。大事な妹を泣かせてはいけないでござる」 「・・・ぐすっ・・・かえで姉・・・・・・」 「さて、では誤解も解けたことだし、お主たち。仲裁した拙者に褒美を謙譲するでござる」 目尻に涙を溜めた二つの同じ顔が、キョトンと楓を見つめる。 「『和風ぷりん追加でござる』」 『ありがとうございまーす』 店員の明るい声と共に、三人はクスクスと笑い出した。 しばらくしてテーブルの上には4つのプリン。 2つは双子の姉妹が仲裁料としてそれぞれ楓に謙譲したもの。 1つは風香が大事な妹にあげた優しさ。 1つは史伽が大事な姉にあげた優しさ。 ~END~ 37-562 名前:番外編[sage] 投稿日:2006/09/11(月) 21 40 00 ID ??? 番外編 ~翌日の3-A~ 「なっ・・・なんだと!?お前ら昨日巽屋に行ったのか!?」 「きししっ♪和風プリン食べてきたぞー♪」 「あま~くてとってもおいしかったですぅ」 「今回の新作はなかなかでござったぞ」 「なっ・・・なっ・・・バカモノー!巽屋と言えば『餡蜜』ではないか!そうだよな?刹那!」 「・・・私に振るな。甘いものは苦手だ。」 「くそっ、お前じゃ話にならん。おい、エヴァンジェリン。お前はどうだ?」 「私が好きなのは葛きりだ」 「・・・・・・・・・・」 ~オワリ~ 37-564 37-564 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/11(月) 22 16 30 ID ??? ここはバーボンハウス、いつも覆面をかぶっていて 顔を見せてくれないマスターがいる店。 今日も、常連客の一人である龍宮さんが来店しました。 「また来たね・・・注文を聞こうか。」 マスターの声は男とも、女とも似つかない中性的な美しい声で注文を取ります。 「今日も・・・アキラで頼む。」 龍宮さんの顔はすっかり上気していました。別にここはお酒を出すところではありません。 この真帆良学園生徒達の裏の顔を見る事ができるお店なのです。 マスターは龍宮さんの注文にヤレヤレと言った仕草をしながら 語り始めました、アキラさんの裏の顔を・・・。 「龍宮さんが一緒にいないとき、アキラさんは部屋で 静かに読書をしています。前夜の激しい行為でズキズキと痛む腰を気にしながら。 でもアキラさんは前夜の事を思い出しながらパンツに腕が伸びます。 そう、一人エッチです。でも、誰かに気づかれないだろうか。 誰かに声を聞かれたら・・・とやっている内に心配になって一度も絶頂まで 到達しません。だから、龍宮さんが帰ってきたときは満面の笑みで迎えるのです。 行為の後に、龍宮さんの腕をギュッと抱きしめるのは 本当は、行って欲しくないからなんですよ。」 マスターは語り終えるとネックレスを握り締めました。 龍宮さんはというとご機嫌だった表情がさらにご機嫌となり 景気よく札束をカウンターに放り投げるとスキップしながら寮へと 戻っていきました。ここは生徒の裏の顔がわかるバーボン・ハウス 次のお客さんは一体ダレかな・・・? 美空「ヤレヤレ、ステルス能力がこんなにも便利だとはね。 これでお金儲けもできるんだから、空気の点には目を瞑るしかないね。」 37-568 37-568 名前:50% 50%[sage] 投稿日:2006/09/11(月) 22 42 32 ID ??? 50% 50% ザァァァァァァ… 雨の中に現れてくる二人の影。 明日菜とあやかは一緒に帰るはずだったが、突然の雨。 寮まで猛ダッシュで帰ってきたが結局全身びしょ濡れになってしまった。 「あーもーっ、びしょ濡れね」 二人であやかの部屋に入ったまではよかったがずぶ濡れ状態のため服を脱ぐことにした。 下着までも濡れて透けていた。 「ちょっと待っていてください、タオルを持ってきますわ」 両者バスタオル姿でどうしようかと思っていたが、ほどなくしてシャワーを浴びることにした。 「どちらが先に入ります?それとも一緒に?」 「私が先よ、それに一緒に入ったら何されるか分からないし」 明日菜はあやかを押しのけて先にシャワーを浴びた。 そこまでは何事もなく事は進んでいたのだが… 「で、どうして上だけなの」 パジャマが一着だけしかなく、明日菜はあやかのパジャマの上をあやかは下だけを着ていた。 下着がないため妙な違和感は否めないが、あやかの場合上半身は隠すものがないため 長めのタオルをサラシのように巻くしかなかった。 「仕方ありませんわ、残りのパジャマはすべて洗濯した上に乾燥機が壊れてこれしかありませんでしたわ」 流石に同室の千鶴や夏美の服を勝手に借りるわけにはいかなかった。 「もーっ。服が乾いたらさっさと帰るからね」 「おそらく明日まで乾きませんわよ」 不意にあやかは明日菜の後ろをとって抱きしめる。 「いいではありませんか、明日は日曜ですし」 「こら!またあんたの悪い癖が…」 37-569 名前:50% 50%[sage] 投稿日:2006/09/11(月) 22 43 03 ID ??? 上半身を抱き寄せてキスをするあやか、下がない明日菜の下半身からそっと手が入ってくる。 「!?何勝手に触ってんのよ!」 豪快なチョップがあやかの頭に振り落とされた。強く反論するかと思ったが途端にしおらしくなっていた。 「…すみません明日菜さん、少し調子に乗りすぎましたわ」 「な、何を言ってんの!別に言ってくれればいいのに…」 「それでは、今から触りますわね」 “しまった”と思った時にはときすでに遅かった。 ベッドに押し倒される明日菜。上着しかないため胸元と下からあやかの手が入ってくる。 「あァ……や…ン……」 上と下からの攻めは強烈らしく、シーツを握る手が強くなる。 「いい眺めですわ」 そう言って耳元でささやくあやか。 「何一人で盛り上がってんのよ」 すると下から入れていたあやかの手の動きが変わる。その反応に明日菜はたまらず声を出した。 「…っ…あ……バ…カぁ……」 「盛り上がっているのは私だけではありませんでしたわね」 こうなるともうあやかのペース、明日菜はこのままあやかが満足するまで休みなしだったとか… しばらくして、すべてを終えた明日菜はあることに気づいた。 「―で、さっき全部洗濯したから着るのはこれしかないって言ってたけど…」 明日菜はあやかの服が満載のクローゼットを指差した。 「何でこんなに着る服があるのかなー!?」 あやかを間接固めをする明日菜、若干の怒りに身を任せてあやかを問いただす。 37-570 名前:50% 50%[sage] 投稿日:2006/09/11(月) 22 43 34 ID ??? 「痛い、痛い、暴力反対ですわ!」 ようやくあやかを開放する明日菜。これからあやかの精一杯の言い訳を聞く。 言い分によっては腕ひしぎ逆十時固めやサソリ固めをお見舞いするつもりだ。 「嘘ではありませんわ、パジャマはすべて洗濯してこれしかないですのよ」 つまりあやかが洗濯したのはパジャマだけで、普段着は普通の残っていた。何も服全てを洗濯したとは一度も言ってない。 「そう言うのはパジャマ以外の服をよこしなさい!」 「嫌ですわ!一つのパジャマを共有するスチュエーションはなかなか体験できませんわ」 「何逆ギレしてんのよー!」 ベッドで行為をした直後だというのに二人は早速喧嘩を始めた。 はたから見れば、明日菜とあやかは素っ裸でプロレスをやっているようにしか見えなかったりする…。 終 37-573 37-573 名前:『コスプレさよ』(1)[sage] 投稿日:2006/09/12(火) 00 16 45 ID ??? さよ「はぁ……」 朝倉「?」 さよ「……はあぁ~」 朝倉「さよちゃん、どうしたの? 珍しく溜め息なんてついてさ」 さよ「60余年来の私の悩み、聞いてもらえます?」 朝倉「60分以内で済むなら(^^;)」 さよ「朝倉さん、私を見てください」 朝倉「うん……見てるけど、何?」 さよ「何か気付きません?」 朝倉「え、何かいつもと違うかな?」 さよ「それなんですよ」 朝倉「うん?」 さよ「私は幽霊だから、60年以上いつも通りのままなんですよ」 朝倉「つまり?」 さよ「私だって、女の子なんですよっ! おシャレだってしたいし、流行の服だって着てみたいです」 朝倉「なるほどねー、こりゃ、ちゃおりんの出番かな」 37-574 名前:『コスプレさよ』(2)[sage] 投稿日:2006/09/12(火) 00 18 26 ID ??? 超「それで、私のところに来たノカ……」 朝倉「できる?」 さよ「お願いします!」 超「無理ではないガ……上手くいくかは分からないネ。想定外の事態もあり得るヨ」 さよ「それでも、お願いします! 私、60年以上もこの制服のままなんです!」 超「わかったネ。しかし、まずは私の仮説が成り立つか試してみる必要があるヨ」 朝倉「仮説?」 超「簡単な話ネ。衣服を幽体化してしまえばイイヨ。幽体化自体は容易な作業ネ。 既に、このサイコ・イヤホンとサイコ・ゴーグルで幽体に対する物理的干渉は可能になっているネ」 さよ「だから、超さんは私の声が聴こえてるんですね?」 超「ちゃんと姿も見えてるヨ。……そこで、問題は相坂さんの制服にあるネ。 相坂さんが最初から身に付けている制服を脱ぐことができなければ、 新しい幽体化した衣服を着ることができないネ。意識を持つ幽体…… つまり、魂の形は自らのイメージによって生まれているはずヨ。 相坂さんの自己イメージが変更できないものなら、 着替えるばかりか、髪型を変えることすら不可能ネ」 朝倉「つまり、さよちゃんが服を脱げればOKってこと?」 超「表面的にいえば、そういうことヨ」 朝倉「よし! じゃあ、早速だけど、さよちゃん脱いで!」 さよ「え……」 朝倉「なに恥ずかしかってるのよ。さっさと脱いじゃって」 さよ「あの……カーテンの向こうで着替えても良いですか?」 超「イイネ、早く服を脱げるか試してみるネ」 <さよ カーテンの裏に隠れる> 朝倉「………………、今だ! シャッターチャーンス!」 さよ「やっぱり……朝倉さんは朝倉さんですね」 朝倉「さよちゃん、なんかキツイよぅ;」 【つづく】 37-586 37-586 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/12(火) 14 19 45 ID ??? 保健室 桜子「ごめんねーいきなりだけど急患だよー」 あやか「まき絵、しっかりして」 アキラ「急いで手当てを」 まき絵「いたたた…」 ゆーな「にゃー!」 亜子「まき絵?一体何があったんや!?」 アキラ「肩から落ちて…」 美砂「天井に向かって飛んで…」 まき絵「私が、調子に乗って大技出して…」 円「まき絵の大技を応援したら…」 あやか「着地にしっぱいして…」 桜子「それが私たちがここに来て…」 亜子「そんなんいっぺんに言われても分からへんわ」 ゆーな「にゃー」 亜子「そ、そんなことがあったん!?まき絵もまき絵や、無理するからやろ!」 この時、アキラは怪我をしたまき絵よりも裕奈の聴き取り能力がすごいのか 亜子の解読力がすごいのか気になっていた。 37-592 37-592 名前:リクカプ劇場[sage] 投稿日:2006/09/12(火) 21 35 11 ID ??? リクカプ劇場 夏美×のどか編:努力の人 「どんなに頑張ってもダメなことがありますよね」 のどかと会話をしていた夏美はふとこんな言葉を聞いた。 「うーん…でものどかは大分変わったじゃん、その調子で頑張ればいいじゃん」 のどかは変わった、はじめは前髪で顔を隠しておどおどしていたのに。 2年の3学期でネギが来てから変わった、前髪を隠して前向きに行動するようになった。 夏美はそこまで変われたのどかが羨ましく思えた。 自分は自称普通の娘、普通に生活していきながら大きく変わることが出来たのどか。 「それは分かっているのですけど…」 のどかはネギ先生を好きになった、だがネギを狙っていたり好意を抱いているのは大勢居る。 そんな中で自分は明日菜たちと比べると目立たない分類にいる。 夕映ですら癖のある立ち振る舞いでいるが、のどかは自分に自身がないせいか、いつもおどおどしてしまう。 ネギに対して今一歩踏み込めないのだ。 「努力ってなんのためにあるんですかね?」 どんなに頑張ってみても、自分は明日菜や刹那のようにはなれない。 ではどんなことをすればいいか分からず迷っていた。 「…うーん、努力ねー。そりゃどんなに頑張っても出来ないことってあるけど…」 夏美は自分の胸のうちを明かす。 「人の基準って自分には分からないじゃん、やるだけやって力がつくならやらない手はないよ」 そう、夏美は夏美らしく努力をしている。 ハカセと一緒にいるときでも訳の分からない単語や機械の名前が次々と飛び出してくる。 理解は出来なくても少しでも役に立つなら、そういう考えで夏美はハカセの言葉を少しでも理解しようとしていた。 「だからのどかも頑張れ!」 背中を軽く叩かれて少しむせるのどか。 37-593 名前:リクカプ劇場[sage] 投稿日:2006/09/12(火) 21 35 45 ID ??? 「それじゃ私これから部活だから」 「は、はい」 自分は少しは役に立つ会話が出来ただろうか。 いや、必ず出来た。努力しなければその先は見えない。立ち止まっていて現状に満足してはだめなのだ。 夏美は夏美の方法で努力をする。 「夏美ーっ」 この日の練習に葉加瀬が見に来てくれる、失敗してもそれは夏美の努力を表しているから… だからいい格好しようなんて思わない、自分は自分らしさでぶつかればいいのだ。 「…努力か」 自分で言ったことを繰り返すのどか、夏美に言われて少し努力の意味が分かったような気がした。 頑張ることも才能の一つならば、それを支えてくれる人に出会えることは幸せだから。 のどかも夏美もまた一歩前進する力を身につけた。 終 37-602 37-602 名前:真名ちゃんもっこり日記107[sage] 投稿日:2006/09/12(火) 23 06 17 ID ??? 真名ちゃんもっこり日記107 学園に来ても相変わらずサボりがちなエヴァ。 茶々丸は「『あのチビ吸血鬼またゲーム優先でサボってるよ』的な気分です」とかほざいていたな。 先生も困っているらしいのだが、生憎先生は今日ノーパn(ryのクーの所へ修行をしなくてなならない(よだれ)。 そこで私が代行で行くのだが… 不安だ、この前は異様なゴミ屋敷と化していたからな。 「にゃー」「にゃー」「にゃー」 「猫さんどうぞ」 おっ、猫にミルクをやっている茶々丸ハケーソ。 「どうだ、お前のマスターの様子は」 「『あの満月の日以外威厳も何もない、能無しマスターは今も引き篭もって遊んでるよ。ケッ』みたいな状態です」 お前最近荒れてきてるな。 「どうぞ、この前のようにゴミであふれてはいませんので」 おー、来て見れば見違えるように綺麗になっているじゃないか。 天井の電気の紐に首を吊るされてるチャチャゼロは見なかったことにしよう。 「まだ台所付近が出来ていませんがかなり綺麗になったほうです」 そりゃよかった、何しろゴミ満載で窓から入る別荘なんて聞いたことがないからな。 「よぉ、何か用か?」 …相変わらずダサイ黒ジャージにコンビニ弁当、茶々●の言うとおり威厳も何もないな。 「もごっ?何か言ったか?」 こいつ本当に吸血鬼なのか… 37-604 37-604 名前:『コスプレさよ』(3)[sage] 投稿日:2006/09/13(水) 00 24 04 ID ??? 超「……ということで、相坂さんが着替えられることは証明されたネ」 朝倉「じゃあ、あとは何に着替えるか決めるだけだね」 超「そういうことヨ」 さよ「ワクワクしてきました~」 朝倉「ねぇ、さよちゃん。何か着たい服ってある?」 さよ「着たい服ですか?」 朝倉「うん。着物とか、ドレスとか」 さよ「着物も良いですけど、まずは流行の服を着たいです」 朝倉「流行か~、まずは色々な服を自由に試着できる場所が欲しいよね」 さよ「でも、そんな場所、どこにあるんですか?」 37-605 名前:『コスプレさよ』(4)[sage] 投稿日:2006/09/13(水) 00 25 08 ID ??? 千雨「それで、私のところに来たのか……」 朝倉「そうなんだ~」 さよ「ありがとうございます~」 千雨「試着するくらいなら別にいいけどよ、一体、誰が着るんだ?」 (注:千雨はさよが見えていません) 朝倉「まぁ、誰でも良いじゃない?」 千雨「良かねーだろ。サイズとかあるし」 朝倉「サイズは大丈夫だと思う」 超「私がどうにかするネ」 千雨「お前がいるから心配なんだよ。このマッドサイエンティスト」 朝倉「(それに、 quotちうちゃん quotだって、この衣装群の存在を他人に知られたくないでしょ?)」 千雨「(うわ、てめぇ、脅しかよ!)……くれぐれも汚さないように注意しろよ」 朝倉「ありがとねー、ちうちゃん」 37-606 名前:『コスプレさよ』(5)[sage] 投稿日:2006/09/13(水) 00 26 52 ID ??? 朝倉「……ということで、さっそく服を着れるようにしたいと思います」 超「任せるネ! ……ところで、なんで長谷川さんがいるノカ?」 千雨「心配だからだ」 超「まぁ、いいネ。では、幽体化を実行するヨ」 千雨「はぁ? 今、なんて言った?」 超「幽・体・化、ネ!」 千雨「おいおい、そんなこと出来るのかよ」 超「ばっちしネ! さぁ、朝倉さん。衣装を選ぶネ」 朝倉「おーけー。あ、これなんか良いかも」 超「流行……最盛期は過ぎた気もするガ」 千雨「祭が終わっただけだ。まだまだ現役のネタだよ」 さよ「 quotネタ quotですか?」 朝倉「さよちゃん、地獄耳~。姑みたーい」 さよ「朝倉さん、変なこと言わないでくださいよぉ」 千雨「おい、朝倉。お前、誰と話してるんだ?」 朝倉「幽霊のさよちゃん」 超「長谷川さんも見てみるカ? このサイコ・ゴーグルを使えば……」 千雨「遠慮しとく。厄介なもんに関わるのは御免だ」 朝倉「よし! さよちゃん、とりあえずこれを着てみよう!」 超「幽体化マシーンを起動するネ!」 バシーン!(服を幽体化した音) 超「ふっ、成功ヨ」 千雨「服が消えた……」 朝倉「さよちゃん、着てみて」 さよ「はい……(着替えて)……はい、着ました」 朝倉「写真とるよー、はいポーズ」 37-607 名前:『コスプレさよ』(6)[sage] 投稿日:2006/09/13(水) 00 28 04 ID ??? 千雨「撮影中に割り込んで悪いが、私の服はもと通りになるんだよな?」 朝倉「え!?」 超「あぁ……、そういえば、言い忘れてたことがあるネ。 幽体化はどの材質の物体にも有効ダガ、幽体化したものを実体化することはできないネ」 朝倉「つまり、あの世のものになった服は、この世に返って来ないってこと?」 さよ「生き返ることはできないんですね?」 超「簡単に言えば、そういうことヨ」 ━━━━━━━━━━━ 2ねん、Aぐみ:あさくらかずみ きょうは、ちうちゃんにひどいことをされました。 きている服をそのまま幽体化されました。 みんな見てました。 うるすらの金髪お姉さんにどうじょうされました。 【つづく】 37-621 37-621 名前:無言の告白[sage] 投稿日:2006/09/13(水) 22 13 01 ID ??? 無言の告白 一瞬、見透かされてた気がした。 円「ねぇ、もう少しポイント変えてみない?」 桜子「えー、今のままがいいよー」 美砂「でもチームワークあってのチアガールだからね。一人がうまくいっても他がうまく出来なきゃ」 フォーメーションの打ち合わせだった。 桜子「うん分かった。ごめんねー円、自分のやり方で」 円「いいよ、分かってくれたら」 早々と部活を終えて着替える中… 桜子「円ー」 円「んー?わっ!!」 桜子が何かを投げてきた。 それは何の変哲もない消臭スプレーだった。 桜子「あまってるからあげるね」 美砂「おやー。随分と優しいじゃん、何かいいことあったの?」 桜子「えへへ、実は千雨ちゃんのを貰ったの、少ししかないけど」 あんな喜ぶ桜子は初めて見た気がする。 チア3人でいても見せないものもあるだろう、しかしあそこまで幸せそうな顔は知らない。 円「ありがと…」 素直に喜べない。“友”が譲ってくれたのに… 桜子「うん」 私に見せる笑顔と長谷川に見せる笑顔は違う。一方的だが彼女を愛している目。 桜子「あ、そうだ。これ伝えておくね」 すると桜子は円の顔を覗き込むようにした。 37-622 名前:無言の告白[sage] 投稿日:2006/09/13(水) 22 13 36 ID ??? 桜子「お礼を言うときは、ちゃーんと相手の目を見てね。私のときにそうなるからよく分かるよ」 円「…ごめん」 桜子、あんたには分からない。私が目を伏せる理由なんて。 美砂「はーい桜子。来客だよ」 千雨「おいコラ。珍しく待っててやったんだぞ、早く来い」 ザジ「…(手を振る)」 桜子「あっごめーん。今行くね」 分かっている。桜子は今は長谷川のものなんだ。 千雨「荷物持て、ザジの分もな」 桜子「うえーん。いきなりだよ~」 たとえパシリでも荷物持ちでも、桜子には長谷川が居る。私じゃない。 桜子「そ、それじゃあね円、美砂」 美砂「おーっす」 円「…」 桜 子 は 私 の も の に は な ら な い 私があんたの目を見れないのは… 私はあんたが好きって言ったら困るでしょ―あんたには長谷川がいるでしょ―。 長谷川を選んだんでしょ―私じゃありえないよね―。 だから安心して。 言うつもりはないから―言う勇気もないから―。 誰にも言わず、知らせず、私はずっと待ち続けるから。 円「じゃあね、桜子」 私はずっと…ずっと 桜子「じゃあねまた明日」 扉が閉められ桜子の姿が消えていく。 円「…………さよなら」 私のものにならないあなたが好きでした。 終 前ページ次ページSSまとめ
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前ページ次ページSSまとめ 「物事を疑い、考えを巡らせることと、何も考えず盲目に信じることは、表裏一体です。それは嘘かもしれない、という疑念 だけを信じて先に進まないのは、何も考えないのと一緒です。私が、たった一つの言葉を信じて世界が変わるのであれば、 私は信頼した相手の嘘など恐れないです」 「夕映っち……」 「あ〜あ……」 椅子を持っているのがいい加減疲れたのか、龍宮が疲労の声を上げて椅子を下ろした。勢い良く下ろされた ため、背中に衝撃が走る。 「バカじゃないの……。私の時は、信じてくれなかったくせに」 「私は、同じ失敗は犯さないです」 「それが成功って言えるの? 適当に人を信じる事が」 「のどか。今のページ……朝倉さんが椅子に縛り付けられてましたが、のどかが話してくれたのとは、少し違うようですね」 「違うって……何が」 「そのアーティファクトは確か、人の表層意識を読むものでしたね。のどかの絵柄で」 朝倉がその瞬間、はっと顔を上げた。確か修学旅行の時、一度だけ見せてもらった事がある。お世辞にも上手い絵とは言い 難かった。しかし、今見たのは、下手は下手でもどこかが違っていた。わざとそう見せているような、演出じみた感じ、というか、 下手な絵を理解している印象を受けた。 「ハルナに描かせたのですか。ですが、おかげで気付きました。いくら元絵に似せて下手に描いたとしても、ずっと同人創作を 手伝ってきた私には、ハルナの絵柄を見分けるぐらい、簡単です。リアルに見えるように、先を見越して縛られている姿を描 いたのでしょうが、のどかは自分が縛られている姿なんて想像したことがありますか?」 言われて初めて気付く。朝倉は、縛られている自分の全体像を想像しようと試みたが、失敗する。縛られている最中なら、尚更 そんな事を考えている余裕はない。 「本能を読み取れる、というのも嘘ですね」 のどかは一瞬顔をしかめたが、気丈な振る舞いを崩そうとはせず、威圧感を込めて言った。 「だから? それが分かったから、なんだっていうの?」 再び龍宮と刹那に指示が飛んだ。「二人を窒息させてください。死んで しまっても構いません」 木乃香が笑う。「それはあかんやろー」 のどかが怒りに震えている。たとえ気丈なふりをしても、心の奥では冷静さを失っていた。 龍宮は仕方ない、といったふうに、刹那は何かを必死に忘れようとしながら、二人の頭を重力の方向へと向けた。 「刹那さん、そっちじゃありません」 刹那が「え?」という顔をした。一瞬遅れて、言葉の意味に気付く。一歩隣に移動して、一番右の缶の前に立った。 朝倉がいくらやめて、と叫んだところで、事態は変わらない。それでも、今朝倉にできるのは、それぐらいしかなかった。 叫びながら、頭は水の中に浸されていく。そう思って目を瞑ったが、そうはならなかった。 朝倉は目を開けてみたが、視界に映っているのは、体育倉庫の床だった。その直後、水の跳ねる音が聴覚に届く。 龍宮が持っていた椅子は投げ捨てられ、床を転がりながら頭を打ち付けると、鈍い痛みが走った。 何が起きた。いや、その前に夕映は。 「くっそ、なんだ」 龍宮の声からして、周りの皆も状況を把握できていない様子だった。 「障気……?」 刹那が警戒して、木乃香の側に寄る。 朝倉は首の向きを変え、床に寝たまま辺りを確認しようとする。夕映も朝倉と同じような姿勢だった。どうやらニスは被ってい ないらしい。 「はっは〜ん。知ってるぞ、この気」 龍宮がポケットから除霊の道具を取り出す。「出て来い、相坂」 朝倉が顔を起こそうとするが、縛られた縄のせいで上手くいかない。 「さよちゃん!?」 もう一つの缶が持ち上がり、中身が木乃香に降りかかろうとしたが、刹那が全身で受け止めてそれを阻止した。 そう夕映は説明した。 龍宮の魔眼が光り、辺りを散策し始める。同時に、朝倉に不安がよぎった。私達は命の保証はされているのだ。もちろん、 自殺に追い込むという間接的な殺害も彼女達ならやってのける可能性はあるが、今のところ、その点は免れている。 しかし、さよは話が別だ。彼女は既に死んでいる。そして、法律は関与しない。法律では、幽霊は“いないもの”とされて いる。たとえ消滅させたとしても、それは除霊という行為に当たり、なんら罪に問われる事はない。 「さよちゃん、逃げて!」 除霊用の、鋭利な刃物が投げつけられる。当たったら一発で終わりと思ってしまうような、鈍い光を放ったその刃物は、倉庫 の出口に刺さり、的を外した。龍宮が舌打ちをして刹那に伝える。 「外だ。私が行ってくるからお前は二人を見張ってろ」龍宮が扉の閂を外して外へと出る。 「やはり、最初からやっておくべきだったんだ」 『 Sayo 』 天井から外に出たさよは、本校者の方を向いた。遠く離れた窓から、保健室の様子を確認する。どうやら気付いてくれたら しい。あとは、しずな達がここへ来るまで時間稼ぎをしなければならない。 木乃香達なら、たとえ先生が来ようとも、あの場に籠もってやり過ごすことができる。今までそうして、教師の目を誤魔化して きていた。彼女達を引きずり出さなければ。そのためには、あの扉を開けさせるしかない。 あの現場を教師達に見せなければならない。朝倉と夕映の行動が制限されていることを、直接眼球に見せつけなければなら ない。あのままでは朝倉と夕映が窒息で死んでしまう。もし死んだら、恨みを残してくれるだろうか。幽霊になって、今よりも もっと近くにいられるだろうか。珍しくそんな幽霊らしい事を考え、不謹慎だな、と思う。 私は多分、嫌われている。 朝倉のつらさも考えず、勝手なイメージばかりを押しつけた。皆に荷担してはいけない、だなんて、そんなことは朝倉だって分 かっていた。 私自身は何も差し出さず、自己犠牲を押しつけた。嫌われて当然だ。 私だってこの身体ぐらい、捧げなければ。危険だけど、構わない。どうせ幽霊なんだし。 龍宮は更衣室を探していた。すぐに隠れられるように、ロッカーの中から顔半分だけを外に出す。 「そこか」 振り向きざま、勢いよく投げつけられた霊具はロッカーに刺さり、さよの胸の手前で動きを止めた。 慌てて顔を引っ込め、別のロッカーに移動し、姿を潜める。今投げつけられたのは、以前、最初に姿を現した時の道具だ。 幽霊には、怪我という概念がない。最初から身体の一部が無く、苦痛を強いられている霊体もいるが、それ以上傷口が広がる ということもない。そのかわり、霊具などであっという間に成仏してしまう可能性がある。一度もらったら文字通り、即お陀仏だ。 「楽になれ。あの世にはお前の欲しがっている友達がたくさんいるぞ」 否定はできない。しかし、魂ごと消滅するだけ、という可能性も、捨てきれない。人間が、人間とはなにか、と考えるように、幽霊 だって、幽霊に詳しくはないのだ。 「あなたたちが……あなたたちさえいなければ、この学園は平和で、もっと楽しい所だったんです」 こんな言葉で変わる人ではない。彼女は仕事人間だ。でも、訴えたかった。 「どうして……友達を、あんな目に遭わせるんですか」 「仕事だよ。言ってしまえば、金だ」 「お金なんかより……友達の方が、大切です!」 「では聞くが、そのお金で友達の命が救える、と言ったらどうする」 「え……?」 「金で買う関係は世の中に溢れている。しかしな、友の命を救うには、それと同じくらいの、時にそれ以上の額が必要なんだよ」 龍宮の言葉の意味を考える。命を救う? 彼女の友達は、病気を患っているのだろうか。 「でも……でも、そんな事をして稼いだお金で人を救ったって、別の誰かが苦しむだけです! そんなの、絶対おかしいです!」 なんということだ。戦後、日本は民主主義になり、資本主義になった。彼女はそれに忠実に沿って生きている。 「なら聞くがな。もし貴様の体が、金を積めば甦る。そうなったらどうだ」 「そんなことをされて生き返ったって、嬉しくなんてありません」 「お前の事を聞いているんじゃない。お前の友達は、お前の事を一番に考えている親友は、躍起になって金を稼ぐ。その行為を お前は否定できるのか?」 朝倉の顔を思い浮かべる。彼女はそうしてくれるだろうか。今は嫌われている。でも、もしも、仲直りできたなら。そして、私の ために、必死になってお金を稼いでくれたら。 嬉しい。 「貴様に私の生き方を否定する権利はない」 少なくとも、その行為を全面否定はできない。 「……どうなんだ……?」 彼女は僅かに不安を滲ませながら、私に答えを尋ねてきた。救われる立場になった時の、私の答えを求めている。 それは嬉しいのか、と。 「嬉しいですよ……確かに」 龍宮が安堵した様子を見せた。「そうだろう?」 「でも」 頬を涙が伝う。 「でも……だめじゃ……ないですか、そんなの……」 「何……?」 「私が、それを……許しちゃ、ダメじゃないですか……」 「何を言っているんだ」 「なら、朝倉さんが、その人のところに行って同じ質問をしたら、世界中の貧しい子達に向かってそんなこと聞いたら!」 龍宮が言葉を詰まらせる。 「嬉しいだろ? なんて、だから……君は後回しだ、なんて言えるんですか!!」 龍宮の胸に、ずしりと重い石が入り込んだ。 そうか。こいつは60年も精神を積み重ねていたんだ。60年間学校の中で生を羨み、どれだけ実感を得たい、と思った事だろう。 どれだけ人と話がしたいと思ったろう。人の肌に触れたいと思っただろう。おそらく思春期真っただ中で、何も経験することが できない。学校で幽霊扱いされているのと殆ど同じ状況だ。彼女はただ、幽霊であるだけなのだ。そんな中、たった一人だけ できた初めての友を、私が奪うという役目を買っている。 私は、運が良かったのか? たったの数年であの運命を抜け出した私は、幸せなのだろうか。守りたいと思う人がいるというのは。 龍宮が銃を下ろして、ロッカーを挟んで反対側にいるさよに向かって言った。 「でもな、相坂……後回しなんだよ。結局な、そうなってしまうんだ。仕方がないんだ」 しずな達の足音は、さよの耳にはまだ聞こえない。 「上から順番になってしまうんだよ。だからな、私達は……私達は、与えられた順番に従って、前に進むしかないんだ。だから、 君はさっさと成仏して、次の世を楽しんだ方がいい」 ロッカーを蹴り飛ばした先には、さよはいなかった。 「お断りします」 さよは背後に回っていて、呻り声と共にロッカーを浮遊させた。六つ程かき集めて出口を塞ぎ、残りの全てを龍宮に叩き込む。 回避するにも場所がなく、龍宮は両腕で受けるしかなかった。中から出てきたユニフォームが顔にかかる。 さよが念力の限りでロッカーを押しつけると、龍宮の腕力との勝負になった。感情は高ぶり、普段以上の力が溢れている。龍宮 を倉庫に戻したら、閂を閉められてしまう。たとえ霊力が尽きようとも、今、この場で龍宮を止めなければならない。 しかし、埋めることのできないスタミナの差が徐々に表れ、龍宮が押し戻し始める。早く来て、と心の中で願う。頭痛がひどい。 「私を止めているつもりか。なら無駄だ。別に私を中に入れる必要はないんだからな。あいつらなら、私のことなど気にせず、 とっとと鍵を閉めるだろうよ」 とうとう龍宮が完全に押し返した頃になって、ようやくしずな達の足音が聞こえた。さよがへたりこんで呼吸を荒げているところ に、龍宮が銃を突き付ける。 「お別れだな」 「龍宮さん……何、やってるん? 銃なんか持って」 ロッカーが倒れる音を聞いて駆けつけた亜子は、更衣室の入口の異様な光景を見て、中で何かが行われているのではないかと 慌ててロッカーをどけて中に入り込んだが、そこにはただ哀しそうな目をした龍宮が、銃口を斜めに構えているだけだった。 亜子は銃口の向く先を見たが、何もいない。 「いや、なんでもないよ」 普段から見せる威圧的な声色ではなかった。何があったのか聞こうと思ったが、しずなが倉庫の方で大声を出しているのを聞い て、それどころではくなってしまった。 亜子が去った後、誰もいなくなった更衣室で、龍宮はただ「よかったな」とだけ呟いた。 * 私が心配なのは、さよの身だ。ただそれだけだった。 しずなが縄を解くなり、朝倉は静止の声も聞かずに夢中で走り出した。更衣室までは大した距離ではなかったが、非常に長く 感じた。ロッカーが更衣室内から外に転がり出ている。尋常ではない音がしたのは、これか。邪魔な箱を踏み越え、中に入る。 「ねぇ……さよちゃんは?」 どんなテストの結果を聞くより怖かった。自分にしか分からない、友達の生死なのだから。他に誰も悲しむ人がいない。 「……ねぇ、さよちゃんは!?」 「消したよ」 龍宮は、消した、と言った。消えた、ではない。 間違いであって欲しいと願いながらも、間違いなくそう聞いた。 「嘘でしょ……」 「ごめんなさい、だってさ。お前に」 「また、私に対する嫌がらせでしょ?」 龍宮は、泣いてもいなければ、笑ってもいなかった。その真実味のある表情が、朝倉に絶望的な結果を伝えていた。 「人殺し」 朝倉は龍宮の胸元に迫り、訴えた。 「人殺し!!」 もう死んでるじゃないか、という冗談は飛んでこなかった。 「さよちゃん、六十年もこの学校にいたんだよ。ずっと、一人で……友達欲しい、友達欲しいって思いながら、誰に話し掛けても、 何も返って来なかったんだよ! ずっと、みんなの楽しそうな顔、見てるだけだったんだよ!」 「私が、解放してやった」 「都合のいい事言わないでよ! 勝手な事言わないでよ! ただの人殺しじゃない! 戦争で、勝手に人撃ち殺して、“解放して やった”とか、“平和のため”とか言ってるのと一緒じゃない!!」 「お前は、あいつの親類か何かか!」 龍宮が掴まれていた胸元の手を振り払い、逆に朝倉の胸ぐらを掴み返す。 「一年にも満たない付き合いで相坂の事を、死者の気持ちを理解したつもりか!? 調子に乗るな!! お前が奴をこの世に 縛り付けてどうする! お前がいれば相坂は幸せなのか? たった一人の友が、次の世で出会えるかもしれない大勢の人間 達よりも価値があるというのか? 自惚れるな!!」 朝倉が表情が変化し、迷いの様相を浮かべると、龍宮は掴んでいた手を離した。 朝倉は、自分の答えに迷いを見せた。それでいい。今のお前の様な、直情的な感情が答えではない。答えには様々な形がある。 「生きていればな、事を起こせる気力があるなら、まだ何かに期待はできる。でもな、あいつはもう、死んでるんだ。自殺だって できない。お前がいなくなったら、またそういう人生を歩むことになる。寂しい思いをする」 これでいいんだ。最初からこういう約束だった。相坂は守るべき人を守ったし、私は仕事をこなした。何も問題はない。 龍宮は背後に朝倉の呻く声を聞きながら、体育館を後にした。 前ページ次ページSSまとめ
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―64― 律「ふぁ~あ…耳かき美味しいなあ…!」 ざわ… ざわざわ… 澪「おいっ、おい、律よ」 律「アン?」 澪「お前、自分が何言ってるのか分かってるのか?」 律「おうよ、冗談でこんな事言ってたまるかよ」 唯「み、耳かき美味しいの?」 律「アタシ、なんか言ったっけ」 紬「りっちゃんは何を言ったつもりだったの?」 律「さあな。まあ、気にするなよ」 律「世の中、すべての事柄に意味があるワケじゃない。そうだろ?」 澪「そりゃそうだが」 唯「りっちゃんはもう少しハツゴンに意味をもたせた方がいいと思うんだよ」 律「ハツゴンってなんだ?」 唯「ハツゴンはハツゴンだよ。ねえムギちゃん」 紬「アーメンハレルヤピーナッツバター」 澪「今日は朝からやけに疲れるな…」 律「ショボくれんなよ。生きてりゃ良いことも巡ってくるさ」 澪「誰のせいでショボくれる羽目になったと…」 澪「まあ、いいや」 紬「そうそう。気分よく生きましょう」 唯「じゃあさ、じゃあさ、今朝はもう気分かえて朝マック行かない?」 律「おお、いいじゃねえか、タテノリだ!」ヒャッホ 澪「朝からマック?」 律「なんだよ、お前、夜にマック行くつもりかよ」 澪「夜にマック行って何が悪い」 紬「夜にマック行ったら太るわ」 唯「それに脂肪がつくよ!」 律「体重も増える」 澪「全部 同じ事だろ!?」 澪「ハァハァ…」 唯「澪ちゃん大丈夫?」 澪「よし、冷静に生きるぞ」 紬「その意気よ」 律「じゃあ話もまとまった事だし、朝マック行こうぜ!」 澪「あ、でも…」 律「今度はなんだよ」 澪「寮の朝ごはん、どうするんだ?残すとうるさいぞ」 唯「あっ、それはあるね」 紬「残したらうるさいんなら燃やしたらどうかしら」 律「お前バカか?」 律「もしくは何かの神経症だぜ」 紬「私にそんな口を2度と聞かないで」 唯「まあまあ2人とも」 澪「やっぱり朝マックは諦めようか」 紬「え?私がバカな事を言ったからやめるの?はええ?」 澪「律、ムギに謝れよ」 律「いやアタシ 紬「アアーッ!?ヲワアアアアアアーッ!!!!」ピョーンピョーン 律「生まれた時からアタシが悪かった」 紬「ふふゅっ♪」ルンルン 唯「あっ、ムギちゃん楽しそう」 澪「やあ~、よかったよかった」 律「ここまで来たらなんとしてでも朝マック喰わないと気がすまないな…なあ、唯」 唯「言い出しといてなんだけど、そこまででもないよ」 澪「どうせチャチなホットケーキとか薄っぺらいジャガイモとか 食べられるものは限られているしな」 律「じゃあ、どうしろって言うんだ」 紬「寮で用意された朝食を機械的にお口に運ぶのよ」 唯「外に出るのもめんどいし」 澪「そういうワケで食堂へ向かおう」ペタペタ 律「萎えるお話だな、まったく…」 唯「朝ごはんはヒラメがいいな~」ペタペタ 紬「まあ、閃いたのね、唯ちゃん」 澪「どうしたムギ」 紬「唯ちゃんはヒラメを食べる事を閃いたの」 律「お前、薬飲めよ」 紬「ヲワョアアアアア」 律「よし、行こうぜ」 ―食堂― 恵「あら、おはよう澪ちゃん」 澪「おはようございます曽我部先輩」 律「アタシらには挨拶無し?」 恵「誰だか知らないけど取り込み中よ」 律「知らないの!?」 紬「りっちゃん、アレは曽我部先輩よ」 律「いや、アタシは知ってるんだよ」 恵「澪ちゃん…」パクパク 紬「澪ちゃんをガン見しながら食物を口の中に放りこんでいるわ」 恵「ごくっ、ごくっ」 澪「オッパイ見ます?」チラッ 恵「ボッ」 唯「あっ、澪ちゃんの南半球が」 澪「うう…恥ずかしいな」 律「お前、変わったね」 紬「学園祭でパンツ全開で発狂してた澪ちゃんはどこへ」 澪「まあ減るもんじゃないしな」 律「それもそうだ」 唯「いいからご飯とりに行こうよ~」ギュルル 紬「しゃらんらしゃらんら朝はパン派~♪」 律「へっへへ。今日はぜひとも食パンにイチゴジャム塗りたくって食べたい気分だな」 律「あっ」 唯「今日は白米だね」 紬「まあ先輩が白米食べてたし、正直分かっていたわ」 律「イチゴジャム…」 澪「イチゴジャムなら一応おいてあるぞ」コト 律「白米にそんなもん塗ったらお百姓さんが悲しむ!」 唯「大丈夫、言わなきゃバレないよ」べちゃ 紬「そうそう」べちゃ 律「おいっ、このアホンダラども!!?アタシの白米にジャムを…!!」 律「ああ…」 律「うまい」グチャグチャ 澪「おいっ、向こうむいて食え!!」 律「ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ」 澪「うう…」 紬「どうしたの澪ちゃん」ムシャムシャ 澪「律のニュー日の丸ご飯見てたら気色悪くて食欲なくなってきた」 唯「ミイラとりがミイラになっちゃったね」ムシャムシャ 澪「私がいつミイラをとりに行ったんだ?」 澪「よし、残そう!!」 紬「声高らかにもったいない事を宣言した」 律「朝マック行けよ」 唯「残すとうるさいから朝マック断念したのにね」 澪「あっ、食堂のおばちゃんがコッチを見てて残しづらいよ…」 律「ヘタレ野郎だな」 律「だから好きだぜ」 恵「澪ちゃん。その食べかけのご飯、8万円で購入していいかしら」 唯「ブオッ」 澪「た、ただであげます」 恵「ハッ ハッ」ぺちゃぺちゃ 紬「ああ…まるで残飯を食べる豚のように」 律「あのように旨そうに食うならお百姓さんもお喜びさ」 唯「お百姓さんが喜ぶならいいね」 澪「今日死んだら天国に行けそうだな」 ―64― おわり 27
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前ページ次ページSSまとめ 8-256 8-256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/25(木) 22 12 24 ID i7uRoFOw0 「『If you smell what the ROCK is cookin !』。これはですね、意味は……」 英語の時間。教壇に立ち、教鞭を振るうネギ。そんないつもと同じ風景。 そんな中、裕奈はぼんやりと考え事をしていた。その内容は、部活のバスケットボール。 ハッキリ言って弱い。 それなりに練習してるし、チームワークも悪くない。クラブとしても和気藹々と活動している。 となると、考えられるのは、個々のポテンシャルが低いのだ。 (何か良い練習方法とか無いかなぁ……) 「それじゃあ、ゆーなさん! 今の質問に対する答えとその訳をお願いします!」 「えっ!? ちょ、ちょっと待って! ええと……」 突然指され、慌てて立ち上がって教科書を見る。しかし、何処を見ればいいのかわからない。 チラッと、左隣の千雨を見る。千雨は何処噴く風と、離れた席のザジを見ていた。 止む無く、あまり話したことの無い、右隣の茶々丸の方を見た…。 「『I am the GAME and I am that damn good!』。意味は『私はゲームの支配者、私こそが最高の人間だ!』です」 「はい、正解です! ゆーなさん、パーフェクトです!」 笑顔で拍手するネギ。そして、それに釣られて拍手するクラスメイトたち。 裕奈は愛想笑いをしながら、ホッと胸を撫で下ろして席に着いた。 「さっきはどうも。ありがとう、茶々丸さん」 「いえ‥」 裕奈はさっき、英語の解答を教えてくれた茶々丸に礼を言った。 「でも、茶々丸さんって凄いのね。英語ペラペラだし」 「私めが翻訳可能なのは六十有余万言語でございますよ、ユーナ様」 茶々丸の言葉に呆気に取られる裕奈。 「ほんのジョークです‥。お気になさらずに‥‥‥。それでは失礼します」 頭をペコッと下げると、茶々丸はその場を後にした。 今まではほとんど会話も無かった二人だが、茶々丸の思いがけないジョークを見て、裕奈は和んだような気分になった。 8-956 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/08/31(水) 20 30 09 ID dxVRJtuN0 「へぇ〜。お茶にも色々と作法があるんだー」 「ええ‥。ユーナ様も一度、御茶会に来てみてはどうですか?」 あの日以来、裕奈と茶々丸は少しずつ話をするようになった。とは言っても、2〜3言葉を交すだけだが。 それでも、朝と帰りの挨拶しかしなかった今までに比べれば、良好な関係だと裕奈は考えていた。 (ただ、何でユーナ様なんだろう……?) 色々、疑問に思う部分のあるけれど、深く考えるのは止めておこう。 さらに数日後経ったある日。裕奈はスターブックスでスポーツ誌を読んでいた。 目を通してる記事は、『格闘技特集』だった。 今までは格闘技にあまり大した興味はなかった裕奈だった。 しかし、最近は『古武術とバスケットボール』など、球技にも格闘技の体の使い方などが応用されていた。 同じバスケットをやる人間として一皮剥ける為に、色々と資料を集めて考えていた。 「でもなぁ…」 一口に格闘技と言っても、種類は様々。柔道、空手、剣道、中国武術、ボクシング、テコンドー、etcetc…。 実際にやってみるにしても、どれをやれば自分に向いているのかが、さっぱりわからない。 試しにいつものメンバー(まき絵、アキラ、亜子)に話を持ちかけてみた。そうしたら、まき絵は―― 「お色気たっぷりのビキニ空手なんか、いいんじゃない?」 ブン殴ってやろうかと思ったけど、思いとどまった。バカに意見を求めた自分が愚かだったのだ。 アキラと亜子は裕奈にそれなりの意見を出してくれたけど、やはり格闘技には詳しくなかった。 「となると…」 クラスでその手に詳しいのは、剣道部の刹那か、中国武術研究会のくーふぇか…。 (でも、くーふぇはバカだから論外…。となると、刹那かな?) 詳しくは知らないが、刹那は剣道の他に古流剣術もやっているというのを耳にしたことがあった。 「それじゃあ、明日あたりにでも聞いてみようかな…?」 「こんにちは、ユーナ様‥‥」 結論に達し、コーヒーに口を付けようとした時、通りの方から茶々丸が声をかけてきた。 9-179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/09/02(金) 07 54 05 ID 6wd50V0T0 「あっ、コンニチワ、茶々丸さん」 通りからスターブックスにやって来た茶々丸に声をかける裕奈。 「ここに座ってもいいですか‥? どうやら、他は満席のようなので‥‥」 「ああ、気にしないで座っちゃって。ひとりでいるのも退屈かなって思ってたから」 「そうですか‥。それでは、失礼します」 裕奈の言葉に、相席する茶々丸。裕奈はスポーツ誌に目を通し、コーヒーに口を付ける。 「格闘技特集ですか?」 裕奈が読んでいるスポーツ誌を見た茶々丸が尋ねる。 「うん、そう。ちょっと興味が湧いてね…。茶々丸さんは格闘技に詳しいの?」 裕奈が逆に尋ねる。意外にこういうことにも詳しいのかもしれないと思ったからだ。 「はい。一通りの知識は持ってますけど‥」 「ホント? それじゃあ、実際にやってるのとかあるの?」 裕奈は声を上げる。詳しいのであれば、いろいろと話を聞いてみたい。 茶々丸は裕奈の問いかけに対し、席から立つ。 「以前も申しましたが‥‥」 裕奈が見てる前で、ビシッと武術的な構えを取る茶々丸。呆気に取られる裕奈。 「私めが翻訳可能な言語は六十有余万言語、もちろん肉体言語も含まれているのでございますよ、ユーナ様」 おそらく空手の“型”であろう動作を綺麗に決めた後、再度ビシッと構えを取る茶々丸。 「プッ……、アハハハハハ〜。茶々丸さん、それなんて、スターウォーズ〜?」 茶々丸の言葉に笑い出す裕奈。前に言われた時は何のことだかわからなかった。 暫くして、スターウォーズのDVDを見たとき、C3POが同じようなセリフを言ったのを思い出した。 「イ イエ、そういうつもりではないんですが‥‥。その‥、マスターが最近良く見るので‥‥」 表情は変わらないが、どことなく照れくさそうな茶々丸。 「えっと、笑ってゴメンなさい。茶々丸さんって思ってた以上にオチャメな人なんだなって思って」 コーヒーを飲んで気を落ち着け笑顔で話す裕奈。 「それじゃあ、肉体言語も翻訳可能な茶々丸さんに色々聞きたいんだけど、いいかな?」 「ええ、構いません‥‥」 再び席に着く茶々丸。そして二人は和やかムードで話し始めた。 9-901 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/09/08(木) 09 30 45 ID O1IgT1O00 「私も格闘技、ちょっとやってみようかなって思うんだけど、どんなのがいいかな?」 「そうですね。ただ、質問はアバウトなので、もう少し具体的に言っていただくと助かりますが‥」 「あ、そっか。うーん…、そうだなぁ…」 茶々丸の言葉に、少し考える裕奈。どういう目的で、どんなことをやりたいのか。 「そうね…。まずはバスケットに応用できそうなのかな?」 やはり、まず第一にこれだった。 「バスケットボールへの応用となると、最近注目を集めている古武術、他は合気道の体捌きなどが有効になると思います」 「うーん、合気道か…。別に否定するわけじゃないんだけど、武道とか、その堅苦しいのはちょっとね」 「そうですか‥」 裕奈の言葉に、考える茶々丸。それに申し訳無さそうに口を開く裕奈。 「何か、折角聞いてもらってるのに、わがまま言ってゴメンね」 「いえ、お気になさらずに‥。それでは、どういう感じで取り組んでみたいと考えてますか?」 再び腕を組んで考える裕奈。 「うーん、派手なヤツ? やっぱり運動能力とかアップしたいから、多少疲れてもいいから、色々できそうなの」 「わかりました。そうなると、テコンドーやカポエイラ‥‥、また中国武術の長拳などがよろしいかと思われます」 裕奈のニーズに合わせて、格闘技を挙げていく茶々丸。 「あっ、カポエイラは知ってる。あのダンスみたいなヤツだよね? 結構、アクロバチックに激しい動くヤツ」 「そうです。舞踏としての要素もある、蹴り技を主に闘うブラジル発祥の格闘技です」 裕奈の言葉に頷く茶々丸。 「カポエイラのアクロバットな動きや、回転をして行う動作などは、バスケットボールにも活用できると思います」 「ああ、そうか…。じゃあ、カポエイラでもチャレンジしてみよっかな? でも、麻帆良で習えるところってあったかな…」 「もし宜しければ‥‥、私がお教えしましょうか?」 「え? いいの!?」 茶々丸の言葉に驚く裕奈。教えてくれるなら、こんなにありがたいことはない。 「ええ、私は構いません。何時でも、と言うわけには参りませんが‥‥」 「ううん、オッケーオッケー! ありがとう、茶々丸さん!」 笑顔で茶々丸の手を握る裕奈。それに対して、どことなく微笑んだような顔をする茶々丸だった。 9-934 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/09/08(木) 20 13 34 ID kKCIEQUm0 「マスター、今日のご予定は?」 「いや、特に無いぞ」 「わかりました‥‥。それでは、参りましょうか」 朝のエヴァンジェリン邸、学校に登校するエヴァンジェリンと茶々丸の姿があった。 「ん? 何だ、そのバッグは?」 「何カト大荷物ダナ。ソレニ、何処トナク嬉シソウダ」 エヴァンジェリンとチャチャゼロが、大きなスポーツバッグを抱えた茶々丸を見る。 「まあいい。それじゃあ、行くぞ」 「タマニハ真面目ニ勉学ニ励メヨ、御主人。ケケケケ」 「黙れ、役立たず! 茶々丸、行くぞ!」 チャチャゼロに見送られながら、エヴァンジェリンと茶々丸は学校に向かった。 「あー、いい天気」 暖かい日差しが包む公園で、裕奈は思い切り伸びをした。 今日は茶々丸にカポエイラを教えてもらう、最初の日だった。 辺りを見ると茶々丸はまだ来ていない。いるのは野良猫たちだけだった。 教室から一緒に来ても良かったが、何となく照れくさいものがあった。 どこぞのおバカが騒ぎ立てるのは目に見えてたし、茶々丸自身も寄るところがあるらしい。 「はーい、おいでおいでー」 軽く体を動かしてウォーミングアップしたが、少し手持ち無沙汰になったので野良猫と遊ぶ裕奈。 野良猫たちは、ノドを鳴らして裕奈に近づき、首を摺り寄せてくる。 「ハハハ、随分と人懐っこいな〜。お前ら、人間が怖くないのか?」 裕奈は寄ってきた野良猫ののど元をくすぐる。くすぐられた猫はゴロゴロとノドを鳴らす。 「可愛いなぁ。今度、ご飯かなんか持ってきてあげようかな?」 「お待たせいたしました、ユーナ様」 声をかけられて振り返る裕奈。そこにはスポーツバッグと買い物袋を持った茶々丸が立っていた。 10-460 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/14(水) 21 20 27 ID K8PyaHym0 「あっ、茶々丸さん」 茶々丸に声をかける裕奈。 「なるべく急いで来るようにはしたのですが、待ちましたか‥?」 「ちょっとだけね。でも、この子たちの相手してたから、気にならなかった」 「そうですか‥」 裕奈は笑顔で猫たちを見る。その様子にほっとした表情の茶々丸。 「では、もう暫くお待ち下さい。この子達にご飯をあげますので‥‥」 茶々丸はスポーツバッグを下ろすと、買い物袋からネコ缶を取り出した。 「何か、色々入ってるみたいね」 茶々丸は猫たちにご飯をあげた後、スポーツバッグから色々と取り出す。 そして、その様子を後から見ている裕奈と猫たち。 「まずはこれを‥」 茶々丸はスポーツバッグから、ジャージのようなズボンを取り出して、裕奈に渡す。 「これは?」 「カウサです‥。カポエイラで使用するユニフォームと思っていただければ、結構です」 「へぇー」 裕奈はカウサを受け取り、広げて眺めてみる。 ローライズになっていて、色はブラジル国旗に準じてる。太もものところに猫のアップリケがあった。 「次はこれを‥」 今度は黄緑色の帯と言うか、紐を裕奈に渡す茶々丸。 「これは?」 「コルダです‥。空手や柔道での帯にあたり、この黄緑色は白帯に相当します」 「へぇー。何だか、ちょっと本格的ね」 「はい。どうせ行うのならば、楽しみながらも真剣にやった方がよろしいと思いまして‥‥」 「うん、そーだね。それじゃあ、着替えてこよっか」 裕奈と茶々丸は、荷物を持って公園から一番近くにある更衣室(?)に向かった。 続く 前ページ次ページSSまとめ
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前ページ次ページSSまとめ 31-555 31-555 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/05/15(月) 01 57 44 ID ??? 風香 甘えん坊将軍 1/7 むか〜し、むかし。あるところに将軍様がおられたそうな しかしこの将軍様、ちょっと困ったちゃんだっだのです てんてんてん・・・ せつな 「あんたがたどこさ 麻帆さ 麻帆どこさ・・・」 鞠をつく音と手鞠歌が庭に響きます。ここは和泉養生所のお庭、そこでせつなちゃんと祐奈さんと帝さんが鞠で遊んでいました 木乃香 「上手やなぁ、せつなちゃん」 優しそうな笑顔でせつなちゃんを褒める帝さん。今までと違う刹那さんにうれしそうです 裕奈 「にゃ・・・」 その光景を見つめる祐奈さん。跳ねる鞠を見ながら何かを待っているようです と、そのとき せつな 「あっ・・」 鞠がせつなちゃんの手を離れ、どこかに転がっていきました。そしてそれを見た祐奈さんが鞠に飛びかかります 裕奈 「にゃあー!!!」 どうやら祐奈さんも鞠で遊びたかったようです 裕奈 「ごろごろごろ・・・」 祐奈さんは鞠に抱きつくと、そのままお庭でごろごろと寝っ転がってしまいました せつな 「だめだよ、ふくがよごれちゃうよ」 裕奈 「にゃ?」 せつなちゃんは祐奈さんを立ち上がらせると、服に付いた汚れを手で払いました せつな 「まり、すきなの?あそぶ?」 裕奈 「にゃ!!」 せつな 「じゃあ、ねこさんもあそぼうね」 31-556 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/05/15(月) 01 58 23 ID ??? 2/7 楓 「まったりでござるなぁ・・」 風香 「まったりだね・・」 月詠 「思わずため息が出ますなぁ・・・」 三人が遊んでいる庭、そこに面した縁側で将軍様たちがまったりとくつろいでいます アキラ 「お茶です」 さらなるまったりあいてむ、お茶の登場です。アキラさんが三人にお茶を運んできました 楓 「ありがとうでござる」 風香 「ありがとう」 月詠 「すいまへんなぁ・・」 縁側で茶をすする。春先からの至福の時間、おかげで三人の気分は溶け始めています 亜子 「なんやあんたらか。えらいいっぱいになったな」 楓 「おじゃましているでござる」 風香 「ちあっ」 月詠 「ああん、亜子センセ。一つお手合わせ願いたいんやけど」 亜子 「今日は疲れとるんや、また今度な」 月詠 「いけずぅ・・」 こうして亜子養生所では優しい時間が過ぎていくはずでした そのときが来るまでは・・・ 31-557 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/05/15(月) 02 00 32 ID ??? 3/7 せつな 「あっ!!!」 鞠遊びをしていたせつなちゃんが体勢を崩して後ろ向きに転んでしまったのです ごちん!! 転んだ拍子にせつなちゃんは後頭部を庭石に打ち付けてしまいました 裕奈 「にゃあ!!!」 木乃香 「せっちゃん!!!」 皆があわててせつなちゃんに駆け寄ります。せつなちゃんは頭に受けた衝撃で気絶したようです 木乃香 「しっかりするんや!!!せっちゃん!!」 裕奈 「うにゃぁ・・・」 心配そうに肩を揺する祐奈さん、帝さんも心配そうにせつなちゃんの顔をのぞき込みます しばらくして・・せつなちゃんは目を開きました 刹那 「いたた・・ここは?」 目を覚ましたせつなちゃんですが様子が少し変です 裕奈 「にゃ!!」 気がついたせつなちゃんに、祐奈さんは祐奈さんはうれしそうに抱きつこうとします せつなちゃんの目には、瞳を潤ませて抱きついてこようとする祐奈さんが映りました しかし、せつなちゃん、いえ、刹那さんの目に映ったのはねこ祐奈さんではなく別の物として映ったのです 31-558 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/05/15(月) 02 01 57 ID ??? 4/7 刹那 「よ、妖魔か!!!退治してくれる!!!」 どうやらせつなちゃんは、頭を打った拍子に刹那さんに戻ってしまったようです そして刹那さんの目に映ったのは、ねこの妖怪としての祐奈さんでした 裕奈 「にゃ?」 刹那さんは素早く立ち上がると、祐奈さんと距離をとります 刹那 「夕凪は・・・くっ!無いのか!!」 自分の手元に獲物が無いのを知った刹那さんは、髪留めを外してそれに気を流し込んで刃物のようにしました 木乃香 「せっちゃん!!」 月詠 「先輩!!!」 と、その声に刹那さんはほかに誰かがいることに気がつきます 刹那 「帝様!?それに月詠か!!ここは危険です、今すぐお離れください!!月詠!!帝様をお守りしろ!!」 刹那さんは帝さんたちの方に振り向くと、そう強く言いました 裕奈 「にゃぁぁ・・」 少し祐奈さんはとまどっています。どうやら、刹那さんの変貌にとまどっているようです 刹那 「消えろ!!」 刹那さんは髪留めを手に持って構えると、祐奈さんに向かってその刃を繰り出しました しかし、その刃は祐奈さんにまでは届きませんでした 祐奈さんに届く前に、刹那さんの腕は途中から伸びなくなっていたのです 刹那 「な、なぜ?」 31-559 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/05/15(月) 02 03 02 ID ??? 5/7 木乃香 「やめぇ!!その子は裕奈ちゃんや!!さっきまで一緒に遊んでたやないか!!」 月詠 「先輩、その子に手を出したらあきません!!」 祐奈さんを攻撃しようとする刹那さんに、二人はそれを止めようと叫びました 刹那 「ど、どういう事だ!?」 記憶がよみがえったばかりの刹那さん。その上、気がつけば目の前にいる妖怪 そして帝さんたちの言葉・・・刹那さんは混乱してしまったのです 裕奈 「にゃぁ〜」 祐奈さんは悲しそうに一つ泣くと、刹那さんにゆっくりと抱きつこうとしました おそらく祐奈さんは、せつなちゃんに嫌われたのではないかと思い、抱きつくことで許してもらおうと思ったのです ですが、近づいてきたことに驚いた刹那さんはその弾みで・・ 裕奈 「にっ!!」 刹那 「あっ・・」 刹那さんの気を込めた髪留めの先端は、祐奈さんの右目を切り裂いてしまったのです ぽたり、ぽたり・・ 地面に液体の落ちる音がします。それはやがて赤い血溜まりとなり、地面に吸い込まれていきました 裕奈 「にゃあ・・」 祐奈さんは一度びくっとしましたが、残った片目でじっと刹那さんを見つめると、再び刹那さんに抱きつこうとします 刹那 「や、止めろ!!近づくな・・」 流れ落ちる血を拭おうとせず近づいてくる祐奈さんを、刹那さんはそれ以上攻撃することはできませんでした 31-560 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/05/15(月) 02 04 50 ID ??? 6/7 裕奈 「にゃ」 祐奈さんは刹那さんに触れるまでに近づくと、その頬の何かを舐め取りました 刹那 「な、何を・・・涙!?私は涙を流しているのか!?」 そうです。祐奈さんは刹那さんから流れ落ちる涙を舐め取ったのです 木乃香 「裕奈はん・・」 しばらく祐奈さんは刹那さんの涙を舐め取っていましたが、力が抜けてしまったようでゆっくりと崩れ落ち気絶してしまいました アキラ 「裕奈!!」 アキラさんは二人に近づいて、祐奈さんを介抱し始めました アキラ 「だ、誰か亜子先生を!!」 楓 「わかったでござる」 しばらくその光景をぼうぜんと見つめていた刹那さん。しかし流れ落ちる涙は止まらず、刹那さんの視界を歪ませました 刹那 「わ、私は・・・どうし・・て・・」 やがて、歪む視界は涙のせいだけではなくなりました。刹那さんの意識は覚醒していることを拒否し始めたのです そして消えゆく意識の中、刹那さんはどこからか聞こえてくるこんな声を聞きました。”ねこさん・・”と あれから一日、刹那さんは眠ったままでした せつな 「あ・・う」 布団の中で小さなあえぎ声を漏らして、刹那さんは目を覚ましました ゆっくりと起き上がり、刹那さんはあたりを確認します せつな 「ここは・・おふとん?」 どうやら刹那さんは眠りから覚めた後、せつなちゃんになったようです せつな 「え・・と、ねこさ・・ねこさん!!!!」 せつなちゃんはお布団で隣に祐奈さんが寝ているのに気がつきました そして、顔の右側が包帯で覆われていることにも気がついたのです 31-561 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/05/15(月) 02 09 43 ID ??? 7/7 せつな 「ねこさん!!ねこさん怪我したの!?」 せつなちゃんは祐奈さんにそう問いかけます。しばらくして祐奈さんはその声で目を覚ましました 裕奈 「にゃう・・」 祐奈さんは包帯で覆われていない方の目をあけると、せつなちゃんを見て小さく答えました せつな 「ねこさん・・・ごめんなさい。あれ?どうしてわたし、ごめんなさいっていうの?」 流れ出るせつなちゃんの涙は止まりませんでした。だんだんと布団に小さな染みを作っていきます せつな 「ごめんね・・・ごめんね・・」 祐奈さんは、流れ落ちるせつなちゃんの涙を見ると、また舐め取り始めました せつな 「あ、ねこさん・・怪我してるんだからだめだよ」 しかし祐奈さんは止めようとはしません。必死にせつなちゃんの涙を舐めて止めようとします 裕奈 「にゃ・・」 せつな 「ねこさん・・ごめんね」 亜子 「お、目が覚めたんか?調子はどうや?」 せつな 「せんせい・・ねこさんが」 障子戸をあけて、亜子先生が部屋の中に入ってきました 亜子 「むっ、せつなちゃんか?戻ったんやな」 せつな 「せんせい、ねこさんの目、だいじょうぶなの!!」 亜子 「心配せんでええ、まぶたを切っただけや。きちんと直るし、傷も残らん。目も見える」 せつな 「よかった・・でもどうして?」 亜子 「こ、転んだんや!!ちょっとぶつかっただけや」 せつな 「そうなんだ・・・むちゃしちゃダメだよ、ねこさん」 裕奈 「にゃ」 どことなくせつなちゃんは元気がないようです ですがそんなせつなちゃんを元気づけるように、祐奈さんはにっこりを笑顔を向けました 今日も元気にせつなちゃんと祐奈さんは遊んでいます そして祐奈さんの怪我も治った頃、せつなちゃんはどこからかこんな声を聞きました。”すまない”と 完 31-575 31-575 名前:真名ちゃんもっこり日記53[sage] 投稿日:2006/05/15(月) 18 11 28 ID ??? 真名ちゃんもっこり日記53 愛車のストラトスのブレーキランプが切れてることが判明し近所の修理工場にいってみた。 無愛想なオヤジが出てきたが、この程度の修理なら大丈夫だろと思い車を預けた。 深夜になってオヤジから電話がかかってくる。 「おまえの車が仕上がった。おれの中でもベスト5に入る出来だ。明日とりにこい」 ガチャ ふむ、仕事が早いな。明日行ってみよう。 翌日、ストラトスを受け取りに行くことにした。 すこし感じが変わった気がする。内装がごつくなってないか? もっとこじゃれた感じだった思が…代金はそのうち払うと言っておいた。 帰り際にこう、意味深げに言われた。 「走りだしたら止らない」 やなことを言うな。こういう車はブレーキがキモだぞ。 少し試運転を兼ねてドライブすることにした。 エンジン音が変わってるぞ。 吹き抜けや加速が段違いに違う。 さすが修理屋。調子に乗ってアクセルをベタ踏みする ゴアアアアアアアアアアアアア!!!! …うるさい。 このストラトスで450馬力だと凄まじいじゃじゃ馬になっている。 その後、オヤジに頼んでバランス重視の280馬力にした。 時間が余ったので峠を走ることに、すると後ろからものすごい勢いで車がついてきた。 あ…これが噂の走り屋とゆーやつか。 今はバトルなんて興味ないからそいつを前にいかせた。 追い抜いていく相手のドアに書いてある文字が街燈に浮かび上がる。 『藤原とうふ店』? 31-579 31-579 名前:美砂XRATED[sage] 投稿日:2006/05/15(月) 20 05 11 ID ??? 日付が変わる前。当の美砂は自分の誕生日をうっかり忘れていた。 日曜日から月曜日に変わる、この何とも表せない寂しさに身を寄せ、ただ独り梅酒を飲んでいた。 (行きたくない、行きたくないのに学校) ふとサザエさんが終わったなぁ、などと含み笑いをして、梅酒を一気に喉に落とした。 (日曜日が終われば月曜日がくる。だから私は私の出来る事をするだけ。) 別段学校は嫌いではないが、日曜日の感傷に触れてしまったようだ。 「もう行くかな。やる事も無いけれど。」 美砂は自分の部屋に帰る決意をした。 −美砂達の部屋− ドアノブを握った刹那。 「誕生日おめでとお−!!」 ルームメイトの突然の祝福に美砂は刹那、停まった。それがいけなかった。 新田「柿崎…誕生日おめでとう」(CV速水奬) 後ろからダンディズムなHENTAIに襲われた。 美砂「いきなり襲ってくるなぁぁ!」 光速後ろ廻し蹴りで新田を諌め、気付く。 美砂「…、そうか。今日は私の誕生日だったっけ!?」 円「…おいおい、自分の誕生日位は忘れないよーに!」 談笑。 美砂は思った。 「どうやら感傷に浸ってる暇なんてないようだね!」 それから丸一日、クラスメートと騒ぎ立て、注意しにきた教師をすら巻き込んでパーティーが行われた… 新田「これが本当の性誕祭だな!」 ドゴォ… 今日も騒がしく、慎ましく麻帆良の時間は流れ歩く。 31-589 31-589 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/05/15(月) 21 13 02 ID ??? 月末の深夜の寮の一室 そこは毎月恒例の修羅場が広がっていた ハルナ「毎月ごめんね〜」 夕映「もう慣れたです…」 のどか「本当だよねー…」 カリカリカリ… 夕映「もう腕が…眠気も限界です…」 ハルナ「死ぬな夕映ー!寝たらネタにするぞー!」 夕映「つまらないギャグはやめるです…く…もうダメです…」 ハルナ「夕映ーーーーーーーーーーー!!!!」 ハルナ「くっ仕方ない、二人で頑張るよ!」 のどか「う、うん」 のどか「ふう…」 ハルナ「大丈夫?ちょっと休憩取りな」 のどか「うん、ちょっと飲み物飲んでくるね」 フラッ のどか(あれ?体が言うことを訊かない…) バタン! ハルナ「あれ?のどか?のどか!?」 31-590 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/05/15(月) 21 14 13 ID ??? どか「あれ?ここはベッドの中…あのまま倒れちゃったのかな」 ハルナ「あ!目が覚めた?大丈夫?」 のどか「うん、ちょっと疲れが溜まってたみたい」 ハルナ「本当にごめんね…無理させて…」 のどか「別に気にしてないよー、ところでハルナが今まで看病してくれたの?」 ハルナ「え?あ、うん、私の責任だし…」 ハルナの手には氷枕に濡れタオル 何回も替えていたようだ のどか「もしかして寝てない?目赤いよ?」 ハルナ「え!?いやあんたの世話してたらいつの間にか朝になっててさ」 のどか「・・・・・・・・・・」 ハルナ「な、何?」 のどか「ハルナ・・・・・ありがと」 ハルナ「ま、まああんたらのお姉さんとしては当然の事よ」 のどか「クスッ、そうだね」 ハルナ「とりあえずあんたは一日寝てな、あたしと夕映は学校行くから」 のどか「うん、行ってらっしゃい」 夕映「寝てる私をたたき起こしてのどかが死んじゃう!とか泣き喚いてたらそりゃ目も赤くなりますよね」 ハルナ「夕映吉くん、人には忘れたほうがいいこともあるんだよ」 31-594 31-594 名前:五月 くいもん屋[sage] 投稿日:2006/05/15(月) 21 26 44 ID ??? 五月 くいもん屋 疲れたとき、癒しを求めるのは当然のこと 私は、そんな人たちを癒してあげたくてここに立ちます 私は五月、人を癒す、くいもん屋のおかみさん 五月 いらっしゃい 暖簾をくぐって現れたのは柿崎さんでした 美砂 「こんばんわ、まだいいかな?」 五月 はい・・・今日はお待ちしておりました 美砂 「そ、そう?何か適当にちょうだい」 五月 はい 本日は柿崎さんの誕生日、ですからある物を用意しました。柿崎さんの大好物の物を・・ 五月 どうぞ・・ 美砂 「こ、これは!!」 小さなガラスの器に盛られた紫色の小さな実、それは生プルーン 紫色のその粒の中には様々な栄養素が多く含まれ、奇跡の果物と呼ばれています 美砂 「うはっ!!!お酒もいいけど・・・実はこれが一番の好物だったりするのよね!!!」 五月 産地はカリフォルニアです。最高の品質ですよ 美砂 「ありがとおぉぉ!!!」 うれしそうにプルーンにむさぼり付く柿崎さん。プルーンは美容にも大変いいのでいっぱい食べてくださいね 美砂 「ね、ねぇさっちゃん。あの・・その・・」 五月 これですか?プルーンの果実酒、一月熟成した物です。今日の日のために作っておきました 美砂 「やっぱりさっちゃん、わかってるぅ!!!」 プルーンをつまみながら、お酒をぐいっと飲む。柿崎さんはとてもうれしそうです。でも底なしなのは困るんですが・・ 完 31-600 31-600 名前: 249 アミダショー 3組目[] 投稿日:2006/05/15(月) 22 28 03 ID OJIxyidc 249 アミダショー 3組目 〜アキラ&ハカセ〜―――ガタン「ふにゃ?」突然響いた物音に、葉加瀬は夢の中から引き戻された。まだぼんやりとする頭を持ち上げ、ずり落ちたメガネを持ち上げながら辺りを見回す。夕暮れの教室は薄暗かったが、その音の出所を見つけるのは容易だった。「あ、ごめんなさい。起こしちゃったかな?」「ああーー気にしないで下さい。むしろ起こして貰って助かりましたぁ」頬に服の痕をつけた葉加瀬はようやく動き始めた頭を回転させながら、笑顔でそう返した。「忘れ物ですかぁ?」机の中から携帯電話を取り出すボタンを操作する彼女に葉加瀬は問いかけた。液晶画面に照らされた蒼白い顔が寂しげに俯きながら、パタンと携帯を閉じる音と共に消えた。窓から差し込む夕日が、逆光となって相手の顔を曇らせている。「大河内さん?」俯いた顔を覗き込むと、うっすらと涙を溜めた瞳と視線が交わった。「葉加瀬さんはいいな、村上さんと喧嘩なんてしないよね・・・」言い終わらないうちに一粒涙が零れ落ちた。「大河内さん・・・」 31-601 名前: 249 アミダショー 3組目[sage 忘れたゴメン] 投稿日:2006/05/15(月) 22 29 23 ID ??? ガンッ!! アキラは右手を大きく振り上げると、持っていた携帯電話を床へ投げつけた。 床を震わせる大きな音と共に、小さな機械が砕け散る音が教室中に響いた。 「わわっ!」 見るも無残なその携帯電話に葉加瀬が釘付けになっているうちに、アキラは教室の外へと消えていった。 「どうして・・・うまくいかないのでしょう・・・」 壊れた携帯電話を拾い上げると、葉加瀬は蓋を押し開けた。 ひび割れてしまった真っ暗な携帯画面を見つめながら、葉加瀬は一人教室の中でため息をついた。 廊下からは走り去る足音と共に、涙をすする声が遠く小さくなっていった。 『今日はちょっと用事が入ってしまいましたーごめんなさい。明日の夕飯はお邪魔しますー』 メールを打ち終えた葉加瀬は携帯電話をそっとポケットにしまい教室を後にした。 「ごめんね。夏美」 葉加瀬は小さく呟くと研究室の中へと向かった。 日は沈み、頭上には一番星が輝き始めていた。 31-602 名前: 249 アミダショー 3組目[] 投稿日:2006/05/15(月) 22 30 31 ID OJIxyidc 「アキラ〜元気出すのにゃー」 帰ってくるなり夕飯も食べずにベッドから出てこないアキラに裕奈は困り果てていた。 いつもの龍宮の悪い癖が、アキラを悲しませたのはわかっていた。 「あ〜あ。どうしてうまくいかないのかなぁ、この二人は・・・」 裕奈はキッチンに戻ると一人ブツブツと嘆いた。 ピンポーン とその時、玄関から小気味良いチャイムの音が聞こえた。 「こんな時間に誰だろう?」 時計の針は22時を過ぎている。いくら寮とは言え、この時間に尋ねて来る人は数少ない。 不信に思いながらドアを開けると、そこには紙袋が一つ置き去りにされていた。 「あれー?」 キョロキョロと廊下を見回すが、誰の気配も感じられない。 怪しげに思いながらも紙袋の中身を覗き込むと、見覚えのある物体がそこにあった。 「アキラぁっ!!」 裕奈は大声で玄関から叫ぶとそのままドタドタと部屋の中へ走り、アキラを揺さぶり起こした。 「アキラっ!見てっ!」 泣き腫らした目でアキラはゆっくりと裕奈を見上げる。 その手には信じられない物が握られていた。 「・・・これ・・・」 31-603 名前: 249 アミダショー 3組目[sage もうダメポ] 投稿日:2006/05/15(月) 22 31 03 ID ??? あまり良いとは言えない画質の数枚のデジタル写真・・・ そこには幸せそうに笑う自分と、想い人の姿が写っていた。 裕奈に手渡された紙袋の中には、夕方教室で壊したはずのあの、携帯電話が元通りの姿で入っていた。 『新着メール』 目に付いたその表示に、無意識に蓋を開ける。 『思いの外時間がかかってしまいましたー。勝手にデータ見て&プリントしてゴメンナサイ。葉加瀬 PS:私だって夏美と喧嘩くらいしますよー!』 メガネの奥から見える彼女のまぁるい瞳が、ニッコリと細くなるのが目に浮かんだ。 パタンと閉じた携帯電話に残された表示が一つ・・・ 『新着メール From Mana』 〜END〜 31-606 31-606 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/05/15(月) 22 53 48 ID ??? 百合ロワイアル 明日菜「はーい、今からみなさんにちょっとオトし合いをしてもらいます」 ハァ? そこにいる厳選された15人は驚愕する。 明日菜「ルールは超簡単。クラスメイトをいかに早くオトすかのデスマッチよ。 セクシーさ理性、知性が試されるゲームね。あと新田が反対してたけど ぶん殴ってホモバーにぶち込んどいたから安心して。ここまでで何か質問は?」 率先していいんちょが立ち上がる。 いいんちょ「ちょっと待ってください。もしオトせなかったらどうなりますの」 それを待っていたかのように明日菜はルパンダイブでいいんちょに迫る。 明日菜「こーなるのよ〜、いいんちょ〜 hearts;」 いいんちょ「いや〜明日菜さ〜〜ん hearts;」 【雪広あやか 悩殺 残り14人】 参加者 明石裕奈 龍宮真名 和泉亜子 那波千鶴 大河内アキラ 葉加瀬聡美 春日美空 長谷川千雨 近衛木乃香 村上夏美 桜咲刹那 雪広あやか(悩殺済) 佐々木まき絵 ザジ・レイニーディ 椎名桜子 明日菜「それじゃ、時間差でスタート♪」 31-607 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/05/15(月) 22 54 23 ID ??? 夏美「う〜、どうしよう。私なんかじゃ勝ち目ないよ〜」 ガバッ 夏美「!!!!(お、犯される!?)」 葉加瀬「大丈夫、夏美」 夏美「は、ハカセ〜」 葉加瀬「とりあえず武器を確認しよう」 村上夏美:体操服(ブルマ付き) 葉加瀬聡美:SM3点セット(ムチ、ロウソク、女王様の仮面) 葉加瀬&夏美「…」 一方その頃 ゆーな「わーい、亜子見てみて〜猫だにゃ〜」 亜子「ええなぁ、ウチはこれやで」 明石裕奈:猫耳帽子 和泉亜子:セーラー服 ゆーな「セーラー服なんてかわいいにゃ、もうオチそう hearts;」 亜子「!!」バターン ゆーな「亜子!?」 ザジ「…」 ザジ・レイニーディ:メイド服 ゆーな「ギニャー!!」バターン 【明石裕奈、和泉亜子 悩殺 残り12人】 木乃香「せっちゃんどなんしよ」 刹那「大丈夫だよこのちゃん、私が守るから」 近衛木乃香:制服 桜咲刹那:チャイナ服 まき絵「この勝負は私の勝ちだよー!」 佐々木まき絵:寄せてあげるブラとスケスケおパンツ 木乃香「かはっ」 刹那「このちゃん!!」 【近衛木乃香 悩殺 残り11人】 31-608 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/05/15(月) 22 55 21 ID ??? 刹那「おのれ!くらえ!」 太ももを見せるチラリズム戦法に切り替える刹那。 まき絵「ブッ!」 【佐々木まき絵 悩殺 残り10人】 刹那「はぁはぁ…手ごわい相手だった…」 ポンポン 刹那「ん?ぎゃー」バターン 千雨「ふっ、ちょろいな」 長谷川千雨:裸エプロン(鍋つかみオプション) 【桜咲刹那 悩殺 残り9人】 美空「まずいよね…」 桜子「何が?」 美空「このゲームって私たちにすごく不利じゃない、第一はずれ武器だし」 春日美空:靴下 椎名桜子:仮面ライダー変身ベルト 桜子「こんなところを襲われたら、まさに当てu…」 桜子「き、キターー!!!!」 千鶴「あらあら」 桜子&美空「ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」 那波千鶴:葱 【椎名桜子&春日美空 悩殺(?) 残り7人】 ピンポンパンポーン 明日菜「以上7人の方がオちましたー」 アキラ「何か展開速くない?」 真名「こっちも早く武器を確認しよう」 31-609 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/05/15(月) 22 56 01 ID ??? ぶぃぃぃぃぃぃぃぃん 龍宮真名:バイブレーター 真名「…つ、使えないorz」 アキラ「わ、私のは…」 大河内アキラ:葉っぱ三枚 アキラ「これで隠せと!?」 真名「(想像して)ブッ」バターン アキラ「真名ー!」 【龍宮真名 自滅 残り6人】 ガサガサ 千雨「獲物みーつけ♪」 アキラ「き、来たーーー!く、来るなーーー!!!」 千雨「そんなぁ、ちうプチショック……ていうか。上等だこのヤロォォォォォォォォォ!!!!!!!」 アキラ「くぁwせdrftgyふじこlp;@:」 【大河内アキラ 悩殺 残り5人】 夏美「あと5人になっちゃったねハカセ」 葉加瀬「どうしたの?夏美?」 SM3点セットで遊んでる葉加瀬 夏美「何してるのー!その格好は止めたほうがいいよ!」 葉加瀬「これがハマるとなかなかの…」 夏美「そんなものにハマらなくてないよー!」 ガサッ 葉加瀬「今の音って…まさか」 ザジ「…」 夏美「で、出たー!は、ハカセ!?」 葉加瀬「…」ポカーン 夏美「ハカセー!」 【葉加瀬聡美 悩殺 残り4人】 31-610 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/05/15(月) 22 56 40 ID ??? 夏美「こ、ここは逃げないと!」 ザジ「…」ザッザッザッザ 夏美「追いかけてきたー!」 何とか逃げるも行き止まりに 夏美「う、奪われる!?」 千雨「ちょーっと待て!ザジ!」 ザジ「…ちう!?」 千雨「…」 ザジ「…」 千雨「似合ってるぞ、ザジ」 ザジ「…ちうも可愛い」バターン 【長谷川千雨&ザジ・レイニーディ 何故か昇天 残り2人】 夏美「二人してオチた」 千鶴「夏美!大丈夫!?」 夏美「ちづ姉!」 体操服で抱きつき&上目遣い 千鶴「ドキーン」バタン 夏美「ち、ちづ姉ー!」 【百合ロワイアル 勝者 村上夏美】 ホントにすまない… 前ページ次ページSSまとめ
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前ページ次ページSSまとめ 27-275 27-275 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/03/19(日) 23 56 24 ID ??? 私は今花見に来てるがかなりブルーだ。何故かと言うとそれは二時間前にさかのぼる。 二時間前 マナ「アキラ、一緒に花見に行かないか?静かでいい場所があるんだ。」 アキラ「ホント!?行く行く!じゃあお弁当作るからちょっと待ってて。」アキラは嬉しそうに鼻歌を歌いながらあっという間に二人分の弁当を作った。 アキラ「じゃ、いこっか。」 寮から歩くこと一時間、目的の場所が見えてきた。 マナ「ほら。あそこだ。」マナが指を指す方向には綺麗な桜がたくさんあった。 さっそくシートを敷きはじめると突然… 「あっ!龍宮アル!」「ホントだ!アキラもいる!」驚いて声の方向を見ると、そこには3ーAの面々がいた 。 マナ(何故だ!?ここは私しか知らない秘密の場所なのに…) 円「せっかくみんな集まったんだから一緒にお花見しようよ」 アキラ「うん。いいよ。」 マナ(アキラと二人でのんびり花見してアキラの手作り弁当を食べる計画が…) マナのそんな思いとは裏腹にドンチャン騒ぎが始まり……、 そして現在に至る。 はぁっと深いため息を付くマナに心配そうな顔をしたアキラが近づいてきた。 アキラ「大丈夫?」 マナ「ああ。それよりすまないな。折角の花見なのに…」 アキラ「気にしなくていいよ。結構楽しいし。それに…」 マナ「それに?」 アキラ「…お花見誘ってくれた時、あたしすごく嬉しかった。だからそんなに落ち込まないで。」何故だろう。彼女の目を見ると落ち着く。彼女の声を聞くと心が洗われる。 マナ「……ありがとう。」たった一言だがこれが私の本心だ。 アキラ「ねぇ、来年も来ようね」そう言ったアキラの笑顔はどの桜よりも綺麗だった。 END 27-325 名前:275さん勝手に使ってスマソ[sage] 投稿日:2006/03/20(月) 02 56 23 ID ??? 275の続き? 朝倉「よし、そんじゃ記念写真撮ろうか」 おもむろにカメラを取り出す朝倉 朝倉「はい、ちーう!」 千雨「ちょっとまて!!」 翌日 アスナ「おはよー…て、どうしたの?」 宮崎「し、心霊写真ですぅ」 ハルナ「さよちゃんじゃないの?」 さよ「私は木の上のやつです」 朝倉「それにさよちゃんはもっと髪長いしね…」 美空「それあたしなんだけどなぁ…」 ちなみに次回のDJはさよ×美空で 27-294 27-294 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/03/20(月) 00 55 35 ID ??? ここは工学部地下のコンピュータールーム…… そこでは学園内外の奇妙な事件が(趣味で)調査されている…… そして超 鈴音、葉加瀬 聡美、古 菲、朝倉 和美の4人が難事件に立ち向かう……! 和美 「……で、2000年以降の学園周辺地域での性犯罪者のデータよ。」 田代・M 2件 浜渡・H 4件 奈良重● 157件 新田・(判読不能) 215件 超 「とんでもない数ネ……凄いのは新田だけじゃなかたネ。」 葉加瀬 「しかも発覚してるだけでこの数ですから……」 和美 「最近また事件が多発してるし、警察も清掃業者もお手上げよ。」 超 「ところで、古はどこへ行ったネ?」 284に続く 27-296 27-296 名前:ネギまほラジオ:ザジちう年代記[sage] 投稿日:2006/03/20(月) 01 03 31 ID ??? <かつてザジスレから誕生したとされる一組のカップルがあった… 時に感動を、時に笑いを、そして萌えをもたらしつづけたその二人は いつしか自分達の聖域を持つようになった。 新たな可能性を求め、今日も住人は妄想力を投下し続ける――> 『ザジちうクロニクル〜』 楓「でござる」 五月:ザジちうスレの歴史を振り返る番組、『ザジちうクロニクル』。 3回目のDJを担当させていただきます、四葉五月と 楓「長瀬楓でござる。記憶にある限り五月殿と組むのはこれが初めてでござるな」 五月:はい。ふつつかものですが、よろしくお願いしますね 楓「固くならずとも大丈夫でござるよ。それでは始めるでござる」 <この番組は 『抱き枕から夜のオカズまで漏らさずカバー』の雪広社と 『和・洋・中・墨までなんでもござれ』くいもん屋・超包子の提供でお送りします> 楓「おお、自分のお店の宣伝とはちゃっかりしてるでござるな。ところで『墨』というのは?」 五月:墨西哥――つまりメキシコ風料理です。タコスからチリコンカーン、ホットチリまで取り揃えていますよ 楓「ほほう、それは楽しみでござる。放送が終わったら是非お邪魔するでござるよ」 27-297 名前:ネギまほラジオ:ザジちう年代記[sage] 投稿日:2006/03/20(月) 01 05 28 ID ??? <VIP代> 〜朝さよ初長編 3-51(3スレ目51レス)〜 >さよ「その…この間いっていた実体化できるというお話なんですが」 >エヴァ「どうした、気でもかわったか?」 五月:エヴァンジェリンさんに実体化させてもらうさよさんのお話ですね。 ほんの一瞬、喉を過ぎ去る後味までも余韻を楽しめる作品です。 楓「ちゃっかり千雨殿とザジ殿も目撃者として登場しているでござる。 最後まで愛の溢れる甘いSSでござったな」 〜無言期 3-86〜 >夏。 >照りつける日差し。だが、決して暑くは無い。 楓「一切の会話を省いたSSでござる。短い地の文だけなのに二人の存在感が溢れているでござるな」 五月:いわゆる「甘い」SSとは違う、一風代わった爽やかな仕上がりになっています。 完成された水菓子のような、簡素でありながら非常に完成度の高い作品ではないでしょうか。 〜ちづ姉・夏美初登場 3-212〜 >千鶴「あら?行き倒れよ夏美」 >夏美「行き倒れ!?」 楓「…初登場ながらなかなか物騒な発言でござるな」 五月:『山椒は小粒でもぴりりと辛い』と言うとおり、最初は端役でも後から存在感を増すのでしょう。 特に夏美さんは最近かなりのご活躍の様子…うらやましいです… 楓「何を言うでござるか。それならば五月殿は大器晩成型でござるよ」 27-298 名前:ネギまほラジオ:ザジちう年代記[sage] 投稿日:2006/03/20(月) 01 07 27 ID ??? 〜いいんちょ初登場 3-438〜 >あやか「それでは電気消しますわよ」 >朝倉「あいよー」 >千鶴「はぁい」 >夏美はーい」 >ちう「んー」 >ザジ「…」 楓「おやおや、これは大人数でござるな。修学旅行のときの話のようでござる」 五月:闇の中、蓋を開ければあら不思議…闇鍋のようなお話です。 その混沌の中、生まれるものは…鍋の具と同じ、手に取らなくては分かりませんね。 〜茶々丸初登場 3-531〜 >茶々丸「いくぞっ!!」ガショーンガショーンガショーン ガキィイィン!! 楓「これはなかなか…実はこの辺り、似たようなネタが多く見られるのでござる」 五月:精巧に作られながら、一瞬にして崩れて広がる――小龍包のようなお話です。 近くのSSを全部まとめて一つの分類にしても良かったのですが、 それは読んでみてのお楽しみというものですね。 27-299 名前:ネギまほラジオ:ザジちう年代記[sage] 投稿日:2006/03/20(月) 01 09 58 ID ??? 〜セルピコ初登場 3-704〜 >瀬流彦「うわぁああぁああ!!!」 楓「…何が起こったかは推して知るべしでござる」 五月:例えるならば青色一号90%の麻帆良ポーション…いえ、カルピスでしょうか。 私の口からは語れません…… 〜ザジ、ポエムを書く 3-923〜 >「…ザジ、何書いてるんだ?」 >Σ 楓「これより前にもザジ殿は日記をつけたりネットに書き込んだりと だんだん千雨殿に隠れて自立した行動を見せ始めるでござる」 五月:ポエム系の作品はこの後にも数度出てきますが、最初はこの作品ではないでしょうか。 気付かれることなくひっそりと、しかし染み渡る隠し味のようなものですね。 〜茶々丸・チャチャゼロ期 3-970 〜 >茶々ゼロ「シカシヨク飽アキズニ餌付ケシテルナ、食ッチマエバイイノニ、ケケケケ」 >茶々丸「だめですよ、はい皆ご飯ですよ」 >ニャーニャー 楓「エヴァ殿とチャチャゼロ殿が一緒に登場したことはあるが、茶々丸殿と組んだのはこれが初でござる」 五月:口ではああ言っていますが、ゼロさんは悪い方ではないですよ。 そういえばねこまんまはゆーなさんの好物でしたね… 27-300 名前:ネギまほラジオ:ザジちう年代記[sage] 投稿日:2006/03/20(月) 01 13 07 ID ??? 楓「ということで今回はここまででござる。五月殿、なかなかの名DJでござったよ」 五月:いいえ、楓さんがしっかりと解説していらっしゃったからですよ。 また機会があったらよろしくお願いしますね。 楓「拙者でよければ喜んで。それではこのまま超包子へと向かうことにするでござるか」 五月:はい、楓さんにぴったりのものを用意してありますよ。 雪蛤(スウコウ)という中華の乾物とココナッツミルクのデザートなのですが… 楓「おお、なにやら楽しみでござるな。それでは参ろうか、五月殿」 <『ザジちうクロニクル』では、次回のDJを募集しています。 2人でなくても構いません。「でこぴんロケット」「バカレンジャー」など、グループでの推薦もOKです> <この番組は 『抱き枕から夜のオカズまで漏らさずカバー』の雪広社と 『和・洋・中・墨までなんでもござれ』くいもん屋・超包子の提供でお送りしました> ※雪蛤=ヒキガエルの背脂。 27-309 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/03/20(月) 01 34 49 ID ??? <…只今放送事故がありました。茶々丸の初登場は2-593のようです。 前回放送時に検証が不十分であったことをお詫びいたします> 27-308 27-308 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/03/20(月) 01 28 10 ID ??? 新田「セルピコ君…人を呪わば穴二つという言葉を知っているかね?」 セル「はい、知っていますが」 新田「つまり…君の穴と私の穴で穴二つ」 セル「は…?」 新田「さあ!始めようではないか禁断の呪術とやらを!!」 セル「う、うわああああああああああああ!!!」 セル「汚れちゃった…」 地獄少女見てて思い付くネタじゃないよなこれ 27-310 27-310 名前:VIP時代以来の投下[sage] 投稿日:2006/03/20(月) 01 39 51 ID ??? 「んんん…、ぷはっ……」 夜の闇、レースのカーテンに妖しく二人の影が浮かび上がる。 外は寝静まり、口笛を吹けば蛇が来る宵時。風は、強い。 「ひゃ……も、もうザジやめて! あ、ああ……」 ザジはその懇願を無視し、嫌がる千雨に激しい口付けをする。 ――まるで彼女のネギに対する思いに嫉妬の炎を燃やすように。 (ちうは私のモノ、私のモノ、私のモノ……) ザジ自身、千雨に対する理解は人一倍強い人間だと自負していた。 その考えは誤りとは云えない。なぜなら、 この3年間、他の級友以上に千雨と長い時間を共にしていたのは他ならぬ彼女である。 無論、同室である為、千雨の事は何でも知っていた。 ――彼女がコスプレイヤーであること。 ――人嫌いで、歯に糸着せぬ発言ばかりするが、内心は人一倍優しいこと ――そして、ネギ先生に恋をしていること そして、いつしか共に過ごしていることで、千雨自身に惹かれていた自分がいる事に気づいたのである。 「私に彼氏はいらないな。それはな、別段必要でないからさ」 そんなことを、コーヒーを飲みながら半笑いで云っていた彼女の姿がザジの脳裏に浮ぶ。 しかし、その言葉は千雨が自身の容姿に対しての コンプレックスの裏返しである事を、ザジは見抜けなかったのである。 27-312 27-312 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/03/20(月) 01 41 46 ID ??? 「いや。もう、やめて……おねがい……」 何時もの粋の好い江戸人の様な彼女の姿はもう其処には無く、 ひたすら、唇を奪われつづけ、泣きそうになっている千雨の姿があった。 ザジは彼女の体を嬲らない。只管、キスだけを繰り返す。 ネギにはどうあがいても勝てないことを本能的に知っているからだ。 彼には千雨を受け止めるだけの優しさと強さがあった。 だからこそ、決して結ばれることの無い恋。 ザジの心中は、目の前で千雨と絡まっていることによる嬉しさは無く、ただ、失意と哀しみだけである。 (もう、終わりにしよう……。この蜜月も恋も) 心の中で噛み締めるように云い終えた後、優しく千雨の背筋を二本の指で優しく撫で回していく。 そのうちに、千雨は唇を奪われたまま、びくりと全身を震わせ肩を落とした。 外は何時しか雨が降り始めたようだ。雨水が外壁を伝う音が二人の間に流れている。 ザジは泣きつかれた千雨の上に毛布をかけ、さよならのキスをし、囁いた。 「ワタシが先生を虜にすれば一挙両得ですね。○Pも出来るし」 27-324 27-324 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/03/20(月) 02 52 10 ID ??? 楓 守人8 草木も眠る丑三つ時・・ありふれた表現でござるが、昔の人の表現には感心するばかりでござる しかし・・そんな情緒をかき消す戦争がこの麻帆良学園に巻き起こっているとは・・・ 深夜のパトロールを終え、寮に帰ってきたときのことでござる 真っ暗なはずの寮の正面の壁、その一つに煌々とした明かりがともっていたでござる まるで闇に浮かぶお月様のように シュタッ とりあえず拙者はその明かりがついている部屋のベランダに忍んだでござる そしてそっと中を覗いてみると・・・・ ハルナ 「うひゃひゃひゃ・・・あと一ページィィィィィ!!!私の同人は世界一ィィィィ!!!」 のどか 「Zzzzzzzzz・・・」 夕映 「戻ってくるです、ハルナ。ポーション、七本目行くですか?」 そこは明らかに亜空間。人は倒れ、人格は崩壊、薬物が横行する荒廃した世界 むむ、学園にこのような修羅場があったとは・・不覚でござる 拙者は懐から小瓶を取り出すと、窓をそっと開け、風と共に中身を送りこんだでござる ハルナ 「世界・・せ・・か・・い・・・いちぃ・・zzzzz」 夕映 「ハル・・ナ?zzzzz」 今は眠るでござる。それが今は一番いいでござるよ 翌朝・・ ハルナ 「原稿が落ちるぅぅぅ!!!あと一時間!!!みんな、起きろ!起きろ!起きろ!マスかきやめ!パンツ上げ! 」 夕映 のどか 「Zzzzzzzzz・・・」 完 27-355 27-355 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/03/20(月) 18 16 37 ID ??? 「ここ、置いておくね」 白い器に牛乳を注ぎ終えたアキラは、茂みの向こうにいるであろう相手に声をかけた。 すっかり姿を見せなくなってしまった相手に少し寂しさを感じていた。 「さて・・・と」 鞄の口を閉め、持ち上げたアキラに後ろから声が掛けられた。 「待って」 驚いて振り向いたアキラは、そこにいた人物を見て2度驚いた。 「ザジさん・・・!?」 コクリと頷いた後、ザジはアキラが声を掛けた茂みに目を向けた。つられてアキラもザジの目線を追う。 「謝るんでしょ」 ザジが言い放つと、数秒後、ガサガサと1匹の茶色のネコが姿を現した。 「チャトラン!」 アキラにそう呼ばれたネコはタタッとアキラの足元をすり抜け、ザジの肩へと飛び乗った。 「ウニャン」 アキラに茶色い目を向け、一声上げた。 「ゴメンナサイって」 「えっ!?」 突然の出来事にアキラは頭が回らず、ザジとネコとを交互に見つめる。 「そのキズ」 ザジはアキラの手の甲にあるバンソコウへと目を落とした。 アキラは目を丸くしてザジを見つめる。 27-356 名前:マロン名無しさん[] 投稿日:2006/03/20(月) 18 17 27 ID sPLC6Zgr 3日程前、チャトランが牛乳を飲んでいる時、撫でようと思わず手を出してしまい、 痛い目に遭った証だった。 「謝りたかったけど、顔合わせ辛くてずっと隠れていたって。あと、いつもありがとうって」 驚きを隠せないアキラと無表情に語るザジと・・・お互いを見つめあい無言の時が流れた。 「・・・今・・・触っても平気?」 先に口を開いたのはアキラだった。おずおずと両手を伸ばし、アキラはチャトランに触れた。 ザジの鼻先でアキラの長い髪が揺れた。 「・・・私こそごめんね。突然触って驚いたよね。もう痛くないから平気だよ」 子供をなだめる様な優しい声でアキラは言い、ゆっくりと茶色の柔らかな毛を撫でた。 ゴロゴロと喉を鳴らす音が2人の間に響き渡った。 「ニャー」 牛乳を飲み終えたチャトランは2人を見上げると、一声鳴いて再び茂みへ消えた。 「今のは私でもわかった。"ありがとう"って言ってなかった?」 「ウン」 コクンとザジは頷くと、右手の人差し指を上へ掲げた。と、どこからともなく小鳥が舞い降りてきた。 「ザジさん動物と話せるんだ?チャトランすごく懐いてるみたい」 「ザジ・・・でいい。アキラも・・・チャトランに好かれてる」 「そっか・・・嬉しいな」 小鳥は2羽3羽とザジの腕に集まる。 「すごいな、魔法みたいだ・・・」 ザジは両手を空へ向けると、小鳥たちは一斉に飛び立って行った。 「魔法だよ」 教室では決して見せないザジのその笑顔にアキラの心臓はトクンと飛び跳ねた。 笑顔を自分へ向ける彼女に、アキラは優しい笑顔をそっと返した。 〜END〜 27-362 27-362 名前:アキラ お風呂[sage] 投稿日:2006/03/20(月) 20 24 15 ID ??? アキラ お風呂 せつな 「動いちゃダメだよ」 裕奈 「にゃうぅぅぅ」 湯船につかりながら見える小さな幸せの光景、洗い場でせつなちゃんがねこだと思っている裕奈の身体を洗っています 千鶴さんの抱擁でねこにされた裕奈のほうも、ちょっとばかり抵抗しながら身を任せていました せつな 「はい、おゆ」 せつなちゃんは洗面器にくんだお湯を裕奈の頭からかけました 裕奈 「にゅうぅぅぅ」 少し裕奈が嫌がっています。まあ、お風呂が好きなねこってあんまりいないから せつな 「やぁん、なめちゃダメだって」 裕奈 「にゃ!」 身体の泡を流して貰った裕奈が、お礼のつもりなのかせつなちゃんの頬とか・・・を舐め始めました 目の前で繰り広げられる純真なるエロス・・止めたほうがいいのかな? せつな 「うっあっ・・だ・・め・・」 裕奈 「にゃ?」 アキラ 「裕奈・・」 そのときです ドゴン!!!ゴリゴリ・・ずぶぶぶ・・ずるずるずる 浴室の扉の向こうから大きな衝撃音、そして何かをどこかに挿入する音、最後に引きずられていく音が聞こえました 真名・・覗いてたんだね。千鶴さんも容赦ないな・・ 裕奈 「みゃ!!」 せつな 「ふぅ・・いたずらしちゃだめだよ。はい、お風呂入るよ」 アキラ 「とりあえず良かったのかな・・」 完 27-363 27-363 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/03/20(月) 21 05 56 ID ??? ザジ「…」カタカタカタ ちう「ん? ザジなにしてんだ?」 ザジ「ホシュ(`・ω・´)」 ちう「…ザジ、もう保守は必要なくなったんだ…」 ザジ「(´・ω・`)?」 ちう「みんなのおかげでこのスレも一日に50ものレスがつくようになった。だからもう、過疎ったりしないのさ」 ザジ「(´・ω・`)」 ちう「そんな顔するな…。これは嬉しい事じゃないか」 ザジ「ウン。ザジも嬉しい」 ちう「ここまで安定したのもお前のおか…」 新田「そう! ここまでスレが安定したのも、全て私のおか」 二人「雷の暴風」 27-369 27-369 名前:真名ちゃんもっこり日記11[sage] 投稿日:2006/03/20(月) 22 19 55 ID ??? 真名ちゃんもっこり日記11 おかしい。絶対おかしい。そうでなければ何故アキラが二人もいるんだ… 27-375 27-375 名前:真名ちゃんもっこり日記12[sage] 投稿日:2006/03/21(火) 00 14 02 ID ??? 真名ちゃんもっこり日記12 きょう、あきらがふたりもあらわれました。「たつみやまなさんですね hearts、わたしは…」 「なにこのひと、ねぇまな!」とかさゆうからふたりのあきらのこえががすてれおにきこえてきました。 あーどうしたらいいの、りょうてにだきつくふたりのあきら。もうわからないわからない。 (゚∀゚) ほてるでふたりともおいしくいただきました。 27-399 27-399 名前:楓 守人9[sage] 投稿日:2006/03/21(火) 18 52 34 ID ??? 楓 守人9 美砂 「ああ!!!なんでこんな大事なときに!!」 ロビーからそれが聞こえたのは本日午後二時頃のことでござる 美砂 「これからなのにぃ・・これからなのに!!!」 バンバンバン!! それからすぐ後、何かをたたくような音が聞こえてきたでござる まったく、何事でござるか・・・ ロビー覗いてみれば、美砂殿が酒瓶を片手に持ってテレビをバンバン叩いているでござる 美砂 「これからなの・・野球は8回からなのにぃぃぃ!!!」 そう言えば今日はわーるどなんとかという大会の日・・ 日本頑張れでござるな なるほど、美砂殿は見ていたテレビが途中で壊れて荒れているのでござるな ならば、楓忍法・・・ どうすればいいでござろうか? むむむ・・・拙者、機械には弱いでござるよ。というよりもテレビの直し方など知らないでござる 仕方ないでござる。ここは見なかったことにして、部屋に帰ってテレビでも見るでござる 冷蔵庫で冷えたプリンをつつきながら・・お相撲を見る たまらんでござるなぁ〜 ぬ、日本が勝ったでござるな。おめでとうでござるよ 完 27-401 27-401 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/03/21(火) 18 58 55 ID ??? よし、空気読まずにリレー投下だ。 アキラ「って、もう私か。」 千雨「新田が死んでるから、早めに引いちゃって。」 アキラ「あ、うん……」 新田「うぅぅ……」 千雨「あ、新田先生。大丈夫ですか?」 新田「くぅぅ、何か重いものが当たったが…。」 千雨「あぁ、陸上部の砲丸が間違って飛んできたらしいです。」 新田「くそぅ、陸上部めぇぇ…。」 アキラ「……え…」 千雨「どした、そんな『戦慄』って言葉が似合いそうな顔して…ん、ハッ!?」 新田「どれどれ…ほほぅ!『椎名桜子』かっ!」 桜子「あれ、あたしなのぉ?」 新田「フハハハ、お前らもココで終わりだなぁ? ココでの対決は…これだっ!!」 3−Aとりえリレー 第17走『頼むぞ アキラの 運勝負!!』 27-402 名前:3−Aとりえリレー 第17走[sage] 投稿日:2006/03/21(火) 18 59 58 ID ??? 新田「椎名は運がいいと聞いている。ということでクジ引きで対決だ! どちらか選び、当たった方の勝ちだ!」 千雨「なるほどねぇ、大河内が『戦慄』の顔をするのもうなずける…。」 アキラ「ど、どうしよう……。」 桜子「……大丈夫だよ、アキラちゃん!」 ぎゅっ アキラ「え……。」 桜子「幸運は誰にでもあるから。 それに、この対決に負けてもしょうがないよ。 だから…気楽に行こっ!」 アキラ「椎名さん……ありがとう。」 桜子「…じゃ、おまじない…。」 アキラ「え……」 ちゅっ…… 千雨「あ」 真名「くぉぅらぁ、椎名っ!!アキラに手ェ出すなっ!!」ジャキッ!! アキラ「真名、ちょっと待ってっ!!」ばっ 真名「アキラ…そこをどk」 アキラ「…もう『南極物語』見に行かないよ?」 真名「ごめんなさい」 千雨(はやっ!) 27-403 名前:3−Aとりえリレー 第17走[sage] 投稿日:2006/03/21(火) 19 00 37 ID ??? アキラ「ありがと、椎名さん…いや、桜子。」 桜子「いいよ、あたしの仕事は応援することだしっ!」 アキラ「……じゃ、行ってくる。」 新田「さぁ大河内、好きな方を引きなさい。」 アキラ(どっちだ……あれ?コレ何か見える…。) アキラ「…コレにします。」 新田「そうか。では私はこっちだな…。」 アキラ(何も書いてない面に、裏返った文字みたいなのが見えた…。 こっちでいいのかな…いや、いいんだ。) 新田「では開けるぞ…オープン!!」 「……当たりだ。」 27-404 名前:3−Aとりえリレー 第17走[sage] 投稿日:2006/03/21(火) 19 01 14 ID ??? 千雨「いよぉっし、手ェ上げたのは大河内だ!」 新田「な、何……っ!?」 桜子「わぁ、おめでとうアキラちゃん!」 アキラ「あ、ありがと…。」 (ほ、本当に当たりだった…しかも見えた文字そっくり…。 …椎名さんの強運が、あのキスで移ったのかな…。) 桜子「…あ、もうあたしだ。」 春日なんて苗字の生徒、ネギま!にいたっけ? 前ページ次ページSSまとめ