約 1,476,298 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4192.html
ゆっくりの悲鳴が超ウザイ 成体のゆっくり語を漢字に変換。でも読みづらい なんだかんだで自滅 ぶいーん ぶいーん ぶいーん 「ゆわあああああ!いぢゃいいいい!」 「あっちいってよっぴぃぃいいいいいいい!」 「ごめんね!ちょっとだけだっきゃらぁ!?」 「ゆっだっばあああぁあ!?」 ぶーん ぶーん ぶーん ぶーん ぶーん ぶーん とある森の中。 大木の根元では数十匹のゆっくり達が、右に左に飛んだり跳ねたりと動き回り、金切り声やら悲鳴やらを上げている。 大木には洞が開いており、その中に蜜蜂がコロニーを形成していた。 このゆっくり達は、蜜を求めて蜂の巣を襲撃している真っ最中だ。 群れの大人総出での蜂蜜狩りだが、手足の無い饅頭達には相当な危険を伴う。 それでも蜂の巣から漂ってくる甘い蜜の誘惑には敵わないのだ。 「ゆっぴゃあああ!はやくっとっっぢぇええええええ!」 「ゆぶぶぶっぶうぶぶぶぶっぶううっぶ…」 「痛くて声も出せないんだねーわかるよー。わからないよおおおおおおお!?」 「もっと引き付けてくれないと!ゆっくり採れないよ!」 何匹かが働き蜂を引き付けて、巣の守りが手薄になった所を狙うのだ。 「もうやだ!おうちかえる!」 「てぶらで帰ったら刺された意味がなくなっちゃうでしょおお!?ぴきゃあああああああ!」 「おうちにかえったらハチミツはあげないよ!ゆわあああああ!」 「ゆぎゃああああああ!?いたいのやだああ!ハチミツもらえないのもいやだぁ!」 蜜蜂も果敢に攻め立てるが徐々にその数を減らして行く。 蜜蜂は刺した針を毒袋ごと体から切り離す為に二度攻撃できない。 しかも針があった穴はふさがることがないのでそこから体内の水分を失い、死に至るのである。 「もう少しよみんな!」 「だったらぱちゅりーも手伝っでええいでっえええええええ!」 「むきゅ、たいしょーたるもの自ら槍働きをしてはいけないのよ」 「いってることがわからないよおおおお!?」 「むきゅ!いまがチャンスよ!」 ぱちゅりーの号が飛び、収穫役のまりさが巣へと飛び込んだ。 「いくんだぜーーーー! いっだああああああ!ゆっくりしないでどっかいくんだぜ! いだああああああ!やえでえええええ! …とった…とったどーーーーーっ!」 一匹のまりさが痛みに耐えながらも巣の一部をもぎ取ることに成功した。 「いまよ!動けるゆっくりは蜂の巣を採りに行くのよ!はじょーこーげきよ!」 機に乗じって一気に攻め立てよう、というのがぱちゅりーの作戦だったが 「無理して怪我人をこれ以上出す訳にはいかないよ!いっやあああああ!」 「ぎゅわあああああ!そうだべえええええ!いちゃあああ!」 「すたこらっさっさだじぇげえええ!?」 肝心の攻撃部隊が戦意を失っている。 「そこでゆっくりしちゃったら、ゆっくりできないのよ!むきゅううううう!」 ゆっくり出来ないと言われて、渋々蜂の巣めがけて突っ込んで行く。 「いやああああああ!」 「はちみちゅうううううう!」 「早くおうちにかえりたいよおおおおお!」 「むきゅ、全部採ったら駄目なのよ?逆に言えば採れるだけ採るのが兵の勤めよ!」 「「「もうやだ!おうちかえる!」」」 「しょうがないわね!お家に帰りましょ!」 お目当の物をある程度手に入れる事が出来たので退却命令が下された。 戦い疲れたゆっくりは、思い思いの事を口にしている。 「働きもしないでハチミツをくれてやるのは納得がいかないんだぜ!」 「でも、ぱちゅりーがいなかったら、ハチミツさんを一杯もってかえれなかったよ?」 「それもそうなんだぜ…」 ぱちゅりーに腹が立っているゆっくりもいる様だが、想像以上に蜂蜜が取れたので、いずれその事は頭からどっかへ行ってしまう。 今回の狩では幸いにも命を落とすゆっくりはいなかった。 が、 「ゆっくり…ゆっくりとってっべらあああああああ!」 「そーっと、そーっと」 「いぢゃああああ!やだああああああ!あっばあらああああ!」 「ゆっくり我慢するの!」 「いだいよぉ!いだああああああああだだだ!」 体に刺さった針を抜く作業が待っている。 残念ながらゆっくりの器用さは無いに等しい。 毒針一本一本を引き抜くことなど出来ないので、棒で体の表面をこするぐらいしか取り除く方法は無い。 「ぺーろぺーろ…ゆっくりできる?」 「ゆん!ありがとね!今度はこっちの番だね!ぺーろぺーろ」 針が取れたらその傷口を塞ぐぺーろぺーろ。 全員の治療が終わったところで、やっと群れに向けて返りだす。 怪我の治療は群れに還ってからやればいいと思うのだが、ゆっくりなりの考えがある。 尊敬されるべき蜂蜜狩りの戦士達が、傷だらけのみすぼらしい姿で帰るわけにはいかないのだ。 群れの広場に集まると、群れのみんながすでに集合していた。 蜂蜜狩は一大イベント。 大人から子供まで待ちに待った日だからだ。 「一番槍のまりさはいっぱいあげるわ!」 「ゆっくりしないかいがあったんだぜ!」 「囮隊も、いっぱいもらってもいいのよ」 「ゆっくり出来なかったけど、これでゆっくり出来るね!」 「私はこれぐらいが妥当ね。むきゅ」 「ぱちゅりーはそれだけでいいの?」 「むきゅ。さんぼーが一杯もらうと、群れの乱れにつながるのよ。子守をしていたゆっくりに分けてあげるのね」 「?よくわからないけど得したんだぜ!」 「これでハチミツ狩りはおしまいね!次の狩までゆっくりしていってね、むきゅ」 「「「「ゆっくりしていってね!」」」」 蜜の分配が終わるとゆっくり達は早速夕飯にするようだ。 「ゆっくりいただきます!」 「「「いたらきまちゅ!」」」 「今日はまりさが採ってきたハチミツさんが『でざーと』なのぜ!」 「「「ゆったぁー!!」」」 「ぺーりょぺーりょ!ちあわしぇ~!」 「ゆっくり苦労した甲斐があったんだぜ!」 「一度に全部食べちゃうのは、都会派じゃないわ。明日の分もとっておくのがマナーよ?」 「ゆっくちがまんしゅりゅよ」 夜、寝静まったゆっくり一家の中から、ゆっくり寝ていない子がいた。 「しょろーりしょろーり…つまみぐいしゅるのぜ!」 どうやら蜂蜜に味を占めてしまい、我慢できずに盗み食いをするようだ。 蜂の巣ごとむしゃむしゃと食べるが 「ゆぺぺぺぺぺ!いらいいいい!!」 暗かったせいで、巣に張り付いていた一本の針に気がつかず、その針が舌に刺さってしまったようだ。 「ゆっくりしないでたしゅ…つまみぐいがばれてしまうんだじぇ!だまっているんだじぇ…」 朝日が昇ると盗み食いまりさのゆっくり一家は目を覚まし、朝食の時を迎える。 「朝ごはんを食べて!きょうもゆっくりしようね!」 「「「むーしゃむーしゃ、しあわせー!」」」 皆幸せそうにご飯を食べているが、一匹だけ様子がおかしい。 「むーしゃむーしゃ…」 これは昨日つまみ食いをした子まりさである。 「どうしたの?なんでしあわせーしないの?」 一匹だけしあわせーしないので親は心配をしている。 「ゆう…きょうのごはんさんおかしいのじぇ?」 昨日の出来事を寝て忘れてしまったまりさは、自身の味覚が一時的に麻痺していることに気がつかない。 「何いってるの?皆同じご飯をたべて、しあわせーできたんだよ?」 「でも…あじがへんなんだもん…」 「ゆうう…文句があるなら食べなくていいよ!ゆっくり出来ない子は、家の子じゃないよ!」 「ゆわあああああ!」 結局味覚障害であることに気がつかないこのまりさは、ご飯の不満を漏らし続けた所為で親に怒られてしまった。 この味覚障害まりさの事は、早速ぱちゅりーに報告され、親ゆっくり達が集められて会議が開かれた。 「むきゅ、これは由々しき問題ね」 「ゆゆっ?『しきもんだい』ってなに?」 「由々しき問題よ!しっかり聞きなさい」 「ゆゆ!『しきもんだい』ってなにって聞いてるでしょお!?」 「むっきゅー!面倒くさいわね!大変なことっていってるのよ!」 「こりゃたいへんだね!」 「(むのーは黙って聞いてなさい…ぶつぶつ)…もしかしたら、大人じゃないゆっくりがハチミツを食べると、 虫やお花じゃゆっくり出来なくなっちゃうのよ!」 「「「な、なんだってーっ!?」」」 「それじゃあもう、ハチミツはたべちゃいけないのかだぜ?」 「ハチミツがあるからゆっくり出来たのに、なくなっちゃったらゆっくりが減っちゃうよ!」 「なんとかしてハチミツだけは食べたいのぜ!」 子供の健康よりも自分の蜂蜜。 それだけ蜂蜜はゆっくりにとって変えがたい喜びなのだ。 「それは私も一緒よ。そうね…これは『お薬』といって、とっても美味しくない物と言えば良いのよ!」 「お薬?あの緑の葉っぱと同じと言えば良いのかだぜ?」 「一度『お薬』の味を覚えさせるのも良いかもしれないわ、むきゅ」 「あれはとっても苦くてゆっくり出来ないよ?おちびちゃん達に食べさせるのは出来ないよ!?」 「大人になったら判ってくれるわ。いまは心を鬼にして、むきゅ」 それからしばらくしたある日… 「おかーしゃん!れいみゅが!れいみゅが!」 「ゆ…ゆびゅっ…」 一匹の赤れいむが餡子を漏らすほどの重態に陥っていた。 「ぱちゅりー先生を呼んで来るからゆっくりまっているんだぜ!」 つがいのれいむは狩に行って不在なので、子まりさが一匹で看病する。 「ゆっくりしているばやいじゃにゃいんだじぇ!」 赤れいむを助けたくて、小さな餡子脳をフル回転にして解決策を探り出す。 「しょうだ!おかーしゃんたちがここにおくすりをかくしてたんだじぇ!」 普段から『お薬』と言われていたから仕方がないかも知れないが、 この子まりさは、よりによって蜂蜜を与えることを思いついてしまったのだ。 「れいみゅ!これをたべるんだじぇ!」 まりさは葉っぱに包まれた蜂蜜を差し出すが、れいむは動くこともままならない。 「ゆうう…しょうがないからくちうつしするのぜ!…これはちゅっちゅじゃないからのーかんなのぜ!」 至極どうでもいい事を宣言してから蜂蜜の封を開ける。 「にがにが…いやだけじょ…れいみゅがゆっくりできないのはもっといやなんだじぇ!」 意を決して蜂蜜に舌を這わす子まりさ。 「し…し…しあわちぇえええええええええっ!」 舌の上に広がる蜂蜜の甘さ。 にがにがを覚悟していたせいか、その甘みの衝撃は計り知れないものになっていた。 「しあわせになってるばあいじゃないんだじぇ!」 蜜の甘さに心を奪われていたが、はっとして我を取り戻し、飲み干したい欲求を抑えて赤れいむに口移しで蜜を与える 「ち…ちゃぁわちぇ…」 蜂蜜を口にしたれいむは、ちっちゃなしあわせを口にした。 「ゆううううう!れいみゅうう!よかったよぉ!」 「ゆ、ゆっきゅりー♪」 妹の回復に涙しているそのときに、まりさに連れられたぱちゅりーが入ってきた。 「むきゅ?ゆっくりしていないゆっくりなんて居ないじゃない?」 「おかしいのぜ?さっきまであんなにゆっくりしていなかったのぜ!?」 「むっきゅ~…寝ていると自然にゆっくり出来ることもあるとは聞いた事があるから、きっとこの子もそうなのよ」 お薬の事まで言及されなかった事で、ほっと胸をなでおろす子まりさ。 「れいみゅもおくすりのことはだまっちぇいるんだぜ!」 「…わきゃっちゃよ♪」 翌日、すっかり回復した赤れいむと子まりさは、子供達の輪の中で昨日の出来事を話していた。 「おかーしゃんたちがおくすりっていっちぇる、あれ、とってもあまかったんだじぇ!」 「おくすりってあまあましゃんだったにょ!?」 「もしかして、はちみつのことかもにぇ?」 「はちみちゅ?」 「そのおくすりが、きいろくて、とりょ~りしていちぇ、とってもあまかったらかくていなんだぜ!」 「そのとおりなんだじぇ!おくすりはあまあまだったんだじぇ!」 最若年の蜂蜜体験世代がまだ子ゆっくりだった為に、そのことが群れ中の子ゆっくり達に知れ渡ってしまった。 その夜、各家庭の赤ゆっくり子ゆっくり達は、お家にあったお薬に手をつけてしまった。 「うみぇ!おくちゅりめっちゃうみぇ!」 「ぺーりょぺーりょちあわちぇー!」 朝、各家庭の親ゆっくりは、みなこの事態に紛糾していた。 「ゆうううう!?これは一体どういうことなのぉ!?」 「あまあまをひとりじめするなんて、ゆっくちちてないにぇ!」 「れいみゅたちもあまあまたべるけんりがありゅよ!」 「ハチミツさんはおちびちゃんが食べるとゆっくり出来なくなっちゃうのよおおお!」 「うしょだ!れいみゅはとってもゆっきゅりできちゃもん!」 「うしょちゅきはゆっきゅりちね!」 「ゆっがあああああああ!」 今日も広場で親ゆっくり達の集まり、PYA(ぱちゅりー・ゆっくり・あそしえーしょん(命名・ぱちゅりー))の会合が開かれた。 「むきゅ…言う事を聞かなかったのだから、お仕置きをするしかないようね」 「どうすればいの!?」 「そうね…一日おそとでゆっくり出来なくして貰うぐらいでいいわ」 「それだけで反省してくれるの?」 「難しいけど…これで反省しなかったら、無理に育てる必要は無いわ。盗み食いする子は将来の禍根になるもの、むきゅ」 「よく分かんないけどゆっくりやってみるよ」 各家庭では、冬でもないのに簡易バリケードが張り廻らされ、子ゆっくり達はお家からつまみ出された。 「おぎゃあさんおうちにいれちぇよおおお!」 「ゆっくり反省してね!」 「ふんだ!ずるっこのおかーしゃんなんかきらいだよ!」 「あまあまひとりじめするおかーしゃんはゆっくりひきこもってね!」 「どぼちでそんなごというのおおお!?」 必死に謝ったり、強がっていたりと反応は様々だったが、家に入れないのは一緒だった。 広場では行くあての無い、家を追い出された子ゆっくり達が集まってなにやら相談をしている。 「もうまりさたちだけではちみつをとってくるんだじぇ!」 「そうだよ!あんなひどいおかーさんたちにはたよらないよ!」 「みんなでいっぱいはちみちゅたべて、ゆっきゅりちようね!」 無謀にも蜂蜜を自分たちで収穫しようと言い出した子ゆっくり達。 若さに任せたチャレンジをするには、その関門はあまりにも険しい事に、この時点では気付きようも無かったのである。 「あそこにはちさんがはいっていったんだじぇ!」 「はちさんがはちみつあつめるんだよね、わかるよー」 「みんなでかかればこわきゅない!」 「えいえいゆー!」 何の策も無しに真正面から特攻する赤ゆっくりと子ゆっくりの混成部隊。 蜂の怖さを聞いたことしか無い所為だろう。 蜂蜜狩りの戦士達が体裁にこだわるあまり、帰還前に怪我の治療をしていたのがいけなかった。 何も知らない子供達には蜂蜜狩りが、至極簡単なものに思えてしまったのだ。 「ずるっこのひきょーなおかーしゃんでもとってこれるから、らくしょーだにぇ!」 「いっぱいとれたらおとーしゃんにめぐんであげてもいいのじぇ!?」 「それよりもみせつけながら、たべちゃおうにぇ!」 けらけらと笑いながら突っ込んで行くが、そんな目立つことをすればどうなることか。 ぶいーん!ぶいーん!ぶいーん! ゆっくり達が巣に到達する前に、斥候隊が先制攻撃を仕掛けてきたのである。 「ゆ!はちさん!じゃましゅるならようしゃしないのじぇ!?」 「じゃまするはちさんはゆっきゅりちね!っゆゆ!?きゃあ!」 「なにちゅるの!?ゆっきゅりできにゃあああああああ!?」 「ゆちゃああああああ!」 「はちしゃんゆっくりちてよ!」 「いやん!いやん!いでぇあ!」 本来巣の近くでなければ、蜜蜂は積極的に攻撃を仕掛けてくることは無い。 しかし幾度ものゆっくりの襲撃に、ハチ側も警戒するようになったのであろう。 斥候の攻撃でフェロモンが放出され、待機部隊に総攻撃の合図が発信される。 ぶぶぶぶぶぶぶ! ぶぶぶぶぶぶぶ! ぶぶぶぶぶぶぶ! 「ゆぴゅう!おえっ!エロエロエロ…」 「ゆわあああああ!まりちゃあああ!?」 「ゆっくりちちゃだめだにょおお!?いちゃい!」 「もうやら!おうちかえりゅ!」 「ゆわああああ!まっきゅらでみえないよお!?あぢぃ!?いぢぃ!?」 「やああああ、あちゅいよ!あちゅいよぉ!?」 「やめてよね!おうちかえるからゆるちてよ!」 「おうちがどこだかわからないよー!?」 今までに何度と無く巣を壊され、だいっじな蜜を奪われ続けたハチに容赦はなかった。 生体なら数十度は耐えられた刺突だが、赤ゆっくり子ゆっくりでは二、三度刺されればその痛みだけでショック死してしまう。 「いやあああぁぁ…もううごけにゃいよお…」 「やめちぇよね!あんよさされちぇらうごおごごごっごごごごご!?」 すでに動けなくなっているゆっくりにも、攻撃の手を止めることは無かった。 「もっとゆっくちいぎゃああああ!……」 「ゆぶぶぶぶ…」 「いやああああ…おめめが…おめめが…」 蜜蜂は今まで奪われた蜜の代わりと、赤ゆっくり達の涙をせっせと集めていた。 翌日、親たちはバリケードを壊し、子供たちを受け入れようとしたのだが。 「ゆう~ん…どこに行ったの~?」 「かくれんぼしないで出てきなさい!」 「拗ねているんだねーわかるよー」 親たちは、家の前で無き疲れて寝ている子供たちの姿を想像していたが、群れのどこにも子ゆっくりはいなかった。 そして時が立つにつれ心配が膨らみ、探索部隊が派遣されたが時既に遅し。 蜂の巣の近くで大量の黒い塊と飾りが発見されたのである。 「ゆっくりさせなかった蜂はしね!」 何匹かのゆっくりが、子を奪われた悲しみから巣に攻撃を仕掛けたが、 「ゆぎゅ!この!ごのぉ!やっづけでやる!やっづづづうぢゅぶ!?」 引くことを知らない攻撃は、ハチ達の集中砲火を浴び、抗体も無いのにアナフィラキシーショックで死亡した。 森の中のゆっくりの群れ。 ぱっと見では何の変哲も無い群れだったが、この群れには子供が全くいなかった。 この子供のいない群れには一つ変わった掟があった。 『はちみつさんはゆっくりできないよ!』 オワリ このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/1157.html
『ゆっくり地獄鍋』 「ドジョウ地獄って知ってるか、れいむ?」 「ゆゆ? どじょうじごく? なんだかゆっくりしてないかんじだよ……」 額に赤実ゆっくりを実らせたれいむに青年は問う。 リボンには銀色のバッチが輝く、れいむだ。 「おや、銀バッチのれいむちゃんはドジョウ地獄も知らないのか?」 青年はワザと馬鹿にするように、いや実際に馬鹿にしているのだが、それを思い切り強調する様にれいむに再度問いかける。 「ゆ!? しってるよ! れいむしってるもん、れいむはぎんばっちなんだよ!」 もちろん、れいむは知らない、しかし馬鹿にされるのはゆっくりできない。 そう浅はかな考えは、すぐに嘘という形で返された。 「そうかー、いやー、お兄さん実のところはこのドジョウ地獄って一度もやったこと無いんだ、知ってるれいむなら体験したことあるよな?」 「ゆ、ゆ、あ、あたりまえだよ! なにいってるのおにいさん! ぎんばっちのれいむなんだから!」 更なる問にれいむは更に嘘を固める。 もちろん、そんな事体験したこと無いことは青年は知っている。 「そうかそうか、れいむは凄いなー、で、どんな感じだった?」 「ゆ、ゆ、す、すごかったよ!」 れいむは目を泳がせながら更に嘘をつく。 「何が?」 「ゆ、ゆ、それは…… あれはほんとうにじごくさんだったよ! それはもうすごかったんだよ! どれくらいすごいかって、すごくすごかったんだよ! それくらいわかってね!」 れいむは貧相な語彙を集めて必死に嘘を並べたてる。 そして、その嘘はれいむ自身に降りかかる。 思い込みの激しいゆっくりである、れいむは、自分の言っている嘘と現実が曖昧になり、遂には自身の嘘を本当だと思いこむに至る。 「ほうほう、凄いなぁ」 「そうだよすごかったんだよ! いままでたいけんしたことがないおにいさんがかわいそうだね!」 「何回ぐらい体験したんだ?」 「たくさんだよ!」 「ああ、じゃあ、もう一度くらい体験するか?」 「いいよ! あのすごさはたいけんしないとわからないからね! なんどだっていいよ!」 「そうかそうか……」 ドジョウ豆腐、ドジョウ地獄という豆腐料理を知っているだろうか。 お湯に冷たい豆腐とドジョウを入れると、熱いお湯から逃げる為に冷たい豆腐の中にドジョウが逃げ込むが、結局豆腐にも熱が通り豆腐の中に居るドジョウも煮えてしまう。 そのドジョウ入りの豆腐を頂くという料理なのだが。 現実ではうまくいかないらしい。 お湯に入れても、熱湯を撒き散らし踊るモノの、豆腐には入らず、煮える。 水から煮始めても、あっさりと煮えてしまう。 ドジョウ豆腐なんてものは実は都市伝説の様な料理なのであるようだ。 それを青年は試すことにした、ゆっくりで。 あの銀バッチのれいむは、青年が貰ったれいむだった。 お隣さんが引っ越す折に引っ越し先はゆっくりは禁止させていたため、隣に住む彼がかわりに飼うことになったのだ。 最初はバッチ持ちだしどうにかなるかなと思っていた。 しかし既に最初から、れいむはゲスの片鱗を見せていた。 何かと言えば、飼いゆっくりなんだよ! と騒ぎたて。 少しでも嫌なことがあれば、銀バッチなんだよ! と吠える。 挙句の果てに、野良のまりさを部屋の中に勝手に呼び込み荒らしてお家宣言までかました。 さらに額には実ゆっくり。 ダンボールで囲ってやろうと思ったその日にだ、つくづくタイミングが悪い饅頭である。 野良のまりさはすでに青年の手で二階級特進させた。 残ったのは馬鹿とそのサラブレット達だ、ゆっくりを虐待することに趣味がなかった青年だが、まりさを潰した時が中々楽しく、れいむは甚振ることに決めたのだ。 「鍋に水を張ってと」 用意した土鍋に水を張った。 大体親れいむの底部を浸すくらい。 赤ゆっくりだったら体の半分くらいか。 「れいむにさっさとあまあまさんよういしてね! たくさんでいいよ!」 「たくしゃんでいいよ!」 「しゃっしゃとしゅるんだじぇ、くしょどりぇい!」 「あみゃあまやしゃん、あみゃあみゃしゃん!」 「ゆっきゅりしにゃいでしゃっしゃとよういしゅるんだじぇ、くしょじじぃ!」 「ゆっきゅり~」 そして前回のやり取りから少し。 れいむは子供を産みおとし、赤ゆっくりを作っていた。 親譲りの馬鹿面は見ているだけで虫唾が走るほど似ている。 それ以上に、その無駄に壮大な言動とゆっくりしたいという姿は確実に馬鹿どもの餡子を120%受け継いでいることが分かる。 青年は取り合わない、聞いているだけで血管が浮き出そうなほどなのだ。 対話なんてやり取りをしたら、潰してしまう自信があった。 先に赤ゆっくり達を水の張った土鍋に入れた。 「おみじゅしゃんはゆっくちできにゃいよぉ!」 とその場で一匹の赤れいむが跳ねた。 水は赤まりさにかかる。 「ゆぶぃ! おみじゅしゃんきゃけるんじゃにゃんじぇ! ゆっくちできにゃくにゃるんだじぇ!」 と逃げる、逃げた先には別の赤れいむがいて赤れいむは跳ね飛ばされる。 「かぼぼぼがぼぼぼ!!!」 顔から水に突っ込んだ赤れいむはいきなりの出来事に混乱して、その場でおぼれ始めた。 「……」 青年はなんも言えねぇと言った風にそれを呆然と見た。 ちょっと水に入れただけでこれだ、馬鹿すぎる。 準備している間に死なれても困るので、ボールを用意し、その中に入れた。 既に全て息も絶え絶えである。 気を取り直して、青年は親れいむを持ち上げる。 「ゆゆ! さいしょはおふろさんにはいるんだね! くそどれいにいしてはきがきくね!」 と水を張った土鍋をみて言い始める。 少し前は青年のことをお兄さんと言っていたのに、子供が生まれた途端このざまである。 生まれて気が大きくなっているのだろうか。 青年は取り合わず親れいむをテーブルに頭から置いた。 底部をが上になり、それを上から片手で押さえつける。 「やめてね! れいむ、そこははずかしいからみないでね! くそどれいがみていいばしょじゃないんだよ!」 存在自体が恥である饅頭が何を言う。 思わず叫びそうになるのを堪える。 気持ちを整えるために深呼吸する、その間にも抑え込んでいる手にはブリンブリンと蠢く親れいむが居る。 気を取り直し、包丁を片手に持つ。 「ゆ、なんだかゆっくりできないよ、そんなものれいむにむけないでね!」 サクッと親れいむの皮を切った。 「!!!」 そして、包丁をサクリサクリと数回。 ピンポン玉程の切れ目が幾つもできた。 「ぃ゛ぎ、、、、ゆ゛ぎゃ゛ぁ゛ぁ゛っ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!!」 今まで家育ちだった親れいむには耐えがたい痛みだった。 あまりの痛さに体中から汗の様に砂糖水がこぼれ出し、目から大粒砂糖水がボロボロこぼれる。 締まりの悪いところからしーしー出てきた。 親れいむが叫び終わった頃には何か所にも及ぶ包丁で刺した線とそこから少しばかり洩れる餡子ができた。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ……」 あまりの痛みに痙攣がおきる。 無意識のうちに引きつった声が漏れる。 それでも口は痛さどうにかするために食いしばり、その口の端からは涎が溢れて止まらない。 目はグルングルンといろんな方向を向きながら、白黒させている。 親れいむを乗せたテーブルは砂糖水で溢れている。 このままでは死んでしまうだろう、このままでは。 ゆっくりは餡子を多量に失うか、中枢餡と呼ばれるゆっくりが持つ特殊な餡が潰されなければ死ぬことはほとんどない。 この親れいむは痛さのあまり外的ダメージで死ぬ直前のゆっくりが発する痙攣を始めている。 しかし餡子の流失量は少なく、中枢餡が傷ついているわけでもない。 なのになぜ死んでしまうのか。 それは、ただただ単純に、ゆっくりしていないから。 赤ゆっくりなどが苦いモノを食べ、餡子を吐いてしまうと同様に。 ゆっくりは瞬間的にも持続的にも、極限にゆっくりできなくなると、体は生きることを放棄する。 それは何故か、生きてこの感覚を味わうなら死んだ方がゆっくりできるからだと無意識のうちに思ってしまうからだ。 少しずつゆっくりできないことを経験したゆっくりは、拷問にかけても死にはしない。 ゆっくりしたことしかないゆっくりに、同レベルの拷問をかければすぐに死んでくれるだろう。 話はだいぶ脱線したが、今までゆっくりしたことしかしてこなかった親れいむはちょっと皮を裂かれただけで、死にかけているのだ。 「ん、不味いか」 流石にそこまでゆっくりに詳しくない青年でもこの状態が死の一歩直前だということに気付いたのだろう。 しかし声はあまり焦っていない。 何故なら彼には。 「じゃーん、オレンジジュース」 ゆっくりの万能薬、治療から虐待まで幅広く貢献する、伝家の宝刀があるのだから。 青年はペットボトルのオレンジジュースの蓋をあけ、親れいむに突き刺した。 「ゆ゛っ!」 突き刺さった痛みにビクンと体を跳ねるが、すぐに収まる。 見る見るうちに、親れいむの体調がよくなってくのがわかる。 適当な部分で青年はオレンジジュースを外した。 「むっ、オレンジジュースのせいで包丁傷も塞がってしまった」 万能薬オレンジジュースは青年の目的の為の傷すらもふさいでしまった。 「まあ、いいや、ワンモアセッ」 「ゆぎゃぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 少しは慣れたのか、今度の声は先ほどよりは死にそうではなった。 「ゆびぃ、ゆびぃ……」 ベソベソと親れいむは涙を垂れ流す。 こんな筈ではなかったのに、と。 可愛い子供に囲まれて、カッコいいまりさを番にして、後はもう奴隷の家を奪って、ゆっくりするだけだった。 奴隷の家を奪ったまでは良かった。 しかし、それからゆっくりできなくなった。 番のまりさは何処かにいなくなり。 自分はダンボールに閉じ込められた。 自分の子供達は元気よく生まれた、そして、今。 自慢のゆっくりできるあんよは動けないほど切り裂かれ、全てを魅了する綺麗な肌はゆっくりできないもので穴をあけられた。 どうしてこうなった…… 何処をどう思えば、そう思えるのか親れいむは現状に至る意味がわからなかった。 そして、自分のこの悲劇に酔っていた。 この期に及んでこの親れいむは自分がゆっくりできると信じて疑っていなかった。 今も虎視眈々と自分を助ける白馬の王子様が自分を探していると思っているほどに。 「さあ、準備は整いましたっと」 このゆっくりできない青年を倒して親れいむをずっとゆっくりさせてくれる、ゆっくりが居ることを。 青年は親れいむを水を張った土鍋に入れた。 「ゆ゛ぎぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛」 冷たい水が親れいむの傷に染みて、不細工な面が気味悪く歪む。 「次は赤ゆっくり共をいれますよー」 ボールに入った赤ゆっくり達が次々と水の張った土鍋に入れられる。 「ゆゆっ! れいむのかわいいおちびちゃんたち!」 「ゆっ! おかーしゃんだ!」 「しゅーりしゅーりしゅるんだじぇぇぇぇぇ!!」 「ごわがったよぉぉぉぉ」 「ゆっくちできにゃかったんだじぇぇぇえ!!」 「ゆっくちぃ!」 ほんの数分ぶりの再開に親子は涙を流して喜んだ。 辛かった、とてもゆっくりできなかった、けれど今は自分の可愛い子供たちが居る。 先ほどのゆっくりできない体験を経験したせいもあってか、自分の子供たちが何倍にも愛おしく感じた。 「そして加熱」 青年は淡々と準備を完成させていた。 「おかーしゃん、ゆっくちできにゃかったよぉ」 長女なのに甘えん坊な長女れいむが泣きべそをかきながら親れいむに頬を擦りつけを始める。 「ゆふふ、だいじょうぶだよおちびちゃん、れいむがゆっくりさせてあげるからね」 そう言って安心させた。 「いみゃみゃでゆっくちできにゃかったんだじぇぇぇぇ!!」 次女であり、番である親まりさにそっくりの長女まりさが泣きついてくる、何か大変なことがあったのだろう。 「ゆんゆん、だいじょうだよおちびちゃん、れいむがゆっくりさせあげるからね」 そう言って慰めた。 「おかーしゃん、れいみゅといっちょにゆっくちちよう」 三女だが、一番しっかりしている次女れいむ、しかしあまりゆっくりしていないみんなには厳しいが実は一番寂しがり屋なのを知っている。 「ぺーろぺーろ、だいじょうだよおちびちゃん、れいむといっしょにゆっくりしようね」 そう言って撫でた。 「ゆぴぃぃぃぃ、あのくしょどりぇいがゆっくちしゃしぇてくりぇにゃいんだじぇ」 四女のヤンチャな次女まりさ、快活でいつも元気だが、今は疲れているようで怒っている。 「ぽんぽん、だいじょうだよおちびちゃん、れいむがせいっさいしてあげるからね」 そう言って宥めた。 「ゆっくちぃゆっくちぃ!」 末っ子の三女れいむ、最後に生まれたため一番、成長が遅いが、それでもゆっくりしている。 「そうだね、ゆっくりしようね」 そう言ってゆっくりした。 これでもう、れいむは無敵だ。 そう、親れいむは確信する。 これほどゆっくりしているのだと。 構えて数秒、親れいむは周囲の異変に気付く。 「ゆ? なんだかあったかくなってきたよ」 「ゆゆ! あっちゃきゃいのはゆっくちできりゅよ!」 「ゆっくちできりゅんだじぇ!」 「そうだね、れいみゅゆっくちちてりゅよぉ~」 「ぱーしゃぱーしゃ、ゆっくちしてりゅんだじぇ!」 「ゆっくちぃ~」 しかしその状況もすぐに地獄と化した。 「なんだか、あつくなってきたよ……」 「あづぃよぉぉぉ……」 「あづぃ、あづぃんだじぇ……」 「ゆびぃぃ……」 「あづぃぃぃぃぃ!!」 「ゆっぐぢぃ」 暖かいはすぐに通り越し、熱くなってきた。 ぐんぐんと水は熱くなり、お湯となっていく。 「おーい、ちびたち、穴に入ればそんなに熱くないぞー」 そこで、何処からか声が聞こえてくる。 ついでに水を少しずつ足しながら。 「「「「「「ゆゆぅ?」」」」」」 目の前の穴なんてあるだろうか。 全てのゆっくりが穴を探した。 親れいむとは違い、半身をお湯につかる赤ゆっくり達はすでに意識はもうろうとしていた。 「ゆぅ? あにゃしゃん……」 長女れいむが一つの穴を見つける。 「ゆっ! そこはれいむのぉごごごごごご!!」 そこは青年がれいむに開けた包丁の切れ目だった。 長女れいむはもうろうとした意識のまま、その穴へ身を潜り込ませる。 「ゆぅ、ゆっきゅりぃ……、ゆゆ! むみゃあみゃしゃん!」 体を突っ込み、かき分けながら進むとれいむの餡子が長女れいむの口の中に入った。 それは甘かった。 ゆっくりはゆっくりできない思いをするとその餡子を甘くする。 包丁で死ぬ直前までゆっくりできない思いをさせられた親れいむの餡子は甘く、現在進行形で子供にその身を食われている親れいむは更にその身を甘くさせた。 「ゆごごごごごごごご!!」 ボコボコと大粒の砂糖水の涙を発生させている親れいむ。 「あついのじぇ、あにゃしゃんにはいりゅのじぇぇ……」 「ゆゆ、あにゃしゃん……」 「あじゅぃぃぃ、あにゃしゃんにはいりぇばゆっくちできゅんだじぇぇぇぇ……」 「ゆぐぢ……、ゆ゛ぐ……ぢ……」 次々と親れいむの体の中へ入っていく赤ゆっくり達。 そして気付く。 「「「ゆゆ! あみゃあみゃしゃんじゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」 末っ子れいむは辿りつけず死んでいた。 「もっぢょ、ゆっぐ……」 この時点でお湯は沸点を越え、ボコボコと煮立ち始めている。 煮立ったそれは末っ子れいむ全てを溶かし、その透明なお湯を少しばかり汚した。 「あづぃだぃだぃだぃだづぃだぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」 そして親れいむは叫んでいた。 体の外からは信じられないほどの暑さが、体の中からはわが子が内臓を食い破る寄生虫のように餡子を食い荒らしながら動きまわる。 もはや体の中の子供は愛しい子でも何でもない。 青年の手先だ、親れいむをゆっくりさせない悪魔だ。 自身を貪るゆっくりできないゴミどもだ。 しかし、そのことを罵倒する余裕も親れいむは残っていない。 ただ叫ぶしか、できない。 そんななか、鍋の外から声が聞こえる。 「おいれいむ、どうだ、ゆっくりしてるか?」 「あ゛ぃ゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!」 頭の中の餡子が沸騰するほど熱くなるのを感じる。 全ての元凶はこいつだ、しかし、頭の中をいじくり回され、減らされている親れいむには何も思い浮かばない。 ただ目の前の青年が悪いとしか、しかしその意識も徐々に徐々に薄れていっている。 「ははは、そんな見つめるなよ照れるな」 「があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」 意味のない叫びが親れいむの口から発せられる。 「それがお前さんが凄いと言った地獄鍋だ、まあゆっくりしてってくれ」 「ゆっぐ、ゆっぐさ゛う゛う゛う゛う゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!!」 思わず反射的にゆっくりしていってね! と返そうとしてしまう餡子脳に刻まれた悲しい性だ。 ニヤニヤとした笑みを浮かべたまま青年は親れいむの様を見続ける。 湯気が立ち、皮はふやけ、熱さと子供たちの無邪気なゆっくりする行為で形相は凄まじいことになり、すでに一片のゆっくりも感じられなかった。 そんな親に恨まれ、死にかけている寧ろ死にいざなっていることなんて一ミクロンも感じていない赤ゆっくり達は上の方へ登っていく。 底部のほうは熱く、上は下ほどでもない。 甘いモノを食べつつ、涼しくもなり、一石二鳥であった。 「あ゛っ゛あ゛っ゛あ゛っ゛……」 ボコボコと顔や後頭部にピンポン玉程度の物体が浮かび上がる。 皮の部分は餡子ほど美味しくなく、食べる部分は餡子だけだった、親れいむの顔は面白いほどにボコボコと変形する。 そしてそれは這いまわる。 親れいむの先ほどまでの叫びが嘘のように、その声は弱くなっている。 「ゆ゛あ゛っ゛……」 そして動きまわる赤ゆっくり達は遂に親れいむの中枢餡を食い破った。 「ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛……」 ゴミの様な知識も、カスの様な経験も、クソの様なそのゆん格すら。 赤ゆっくりが行ったゆっくりするための行為に全て、一瞬にして無に帰した。 今起こっている痙攣は死ぬ直前ではなく、死の痙攣。 人間が持つどんな超絶的な技巧でも万能薬であるオレンジジュースでさえ、避けらない不可避の死。 既に何も残っていない親れいむはただその事実を文字通り空になった頭で感じることなく。 ただその死を受け入れるしかなかった。 「ゆゆ~、ゆっくちちてりゅよぉ~」 「げぴゅ、しょうだじぇ~」 「あみょああみょしゃんおいちきゃったね!」 「まっちゃくにゃんだじぇ!」 四匹は自身達がまさか自分の親を喰らったことすら気付かない。 ただひたすらにゆっくりを求めた結果その体は醜く肥え太っていた。 「ゆゆ! またあちゅくにゃってきたよ!」 「まちゃあみゃあみゃしゃんをたべりぇばいいんだじぇ!」 「しょうだね、ゆっくちできりゅもんにぇ!」 「ゆっへっへ、まりちゃもっちょたべりゅんだじぇ!」 しかし残っているのは熱い下の方の餡子とこびりついた餡子すら舐めた皮しかない。 そして、親れいむの底部には穴が開いていた。 「ゆっ! おみじゅしゃんがでてきちゃよ!」 「ちょうどいいんだじぇ! きょれきゃらまりちゃのしゅーぱぎょーきゅぎょーきゅたいみゅがはじみゃるんだじぇ!」 「れいみゅもおみじゅしゃんぎょーくぎょーくしゅりゅよ!」 「まりちゃしゃまがしゃきにゃんだじぇ!」 次女まりさが勢いよく飛び出し、滲むように出てきた水を飲もうと下を伸ばす。 「ぎょーきゅぎょーあじゅいんだじぇえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」 しかしそれは熱かった。 赤ゆっくり程度の舌ではそれこそ灼熱に感じるほどに。 「ゆゆ! あちゅいのはゆっきゅりできにゃいよ! まりしゃこっちきてにぇ!」 「しゃっしゃとにげりゅんだじぇ!」 「ゆっくちにぎぇりゅよ!」 「あじゅぃー! もういりゃじゃーおふちぎゃえりゅー!」 しかし次から次へとこんこんと熱湯は沸く、熱湯は止まらない。 「やめちぇね! ゆっくりできにゃいみじゅしゃんはこっちこにゃいでね!」 「それいじょうこっちきゅるちょ、ぷきゅ~しゅんだじぇ!」 「れいみゅもぷきゅ~しゅるよ!」 「ゆわーん、ゆっくちできにゃいのじぇ! きゃたきをとるんだじぇ!」 もちろん熱湯はその意を返すことは無い。 熱湯は更に溢れだし、赤ゆっくり達の底部を浸すほどににじみ出てきた。 「あじゅい! あじゅい!」 「ぷ、ぷぎゃあぁぁぁぁぁ!! あじゅぃぃぃぃ!! どぼじでぷぎゅーがごわぐないんだじぇえぇえぇぇぇ!!!」 「あ゛づぃ゛ぃぃぃぃぃ!!」 「やべべぇぇぇぇぇ!!」 そして、熱湯から逃げるように跳びはねていたが、すぐに底部は熱湯を吸い取りその底部を動かないほどにふやかす。 最初から逃げ場はなかった。 熱湯は増え続け、底部を、口を目を髪を飾りをどんどん溶かしていった 親ほど耐久力のない赤ゆっくり達はすぐにとはいかないが、そのまま死んでいった。 熱湯につかり末期の言葉も上げられないままに。 「はい、ゆっくり地獄鍋でしたー、とガキどもの声も聞こえなくなったし、中はどうなってんだろう」 親れいむだったものはは、皮を支える餡子と水蒸気によってふやけ切り、奇妙な死に顔を晒していた。 それはとてもゆっくりしているモノではなく、全てを恨むような形相だ。 青年は気にせず、箸を使ってその皮を割いた。 「む、何も無いじゃないか」 そこには何もなく、ただ餡子色に汚れた水と、まりさ種の少しばかり耐水性が高い帽子が半分ほど溶けて残っていただけだった。 やはり水に弱いゆっくりでも、地獄鍋は成立しなかったようだ。 今まで書いたモノ anko1083 サンプル anko1097 暗く湿った穴の中 anko1308 すろーりぃな作戦 anko1394 投げた! anko1425 声 anko1477 さよなら生物 anko1503 山彦恋慕 anko1632 親の脛かじり anko1739 楽しい朝餉 anko1823 梅雨が来て、人が来て anko1879 飼い(仮)ゆっくり 子れいむ anko1890 一緒に遊ぼう 13作目です。 暑いです。 ちょっと地獄鍋について調べてみたら、始め知った事実に驚きつつ書きました。 では、最後まで読んでいただけたら幸いです。
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/9589.html
和「そういえば孕まSEXというので異性の間でも子供ができるらしいです」 タコス「はらま…?それはタコスに例えるならなんなのだ?」 和「例えなきゃいけませんか…クリームパイです」 タコス「なるほど…わからん!ところでバカップルは麻雀できっか?」 和「昔、入院したときに教えてもらって今はタマにネト麻するぐらいですね」 京太郎「和に勝とうと結構頑張ったけど諦めて最近はとんとご無沙汰だな」 タコス「ほーぅ バカップルでもいないよりはマシか…食事後ヒマか?」 和「今日は休SEX日なので特に予定は…京君の方はいかがですか?」 京太郎「今日は帰っても嘉帆さんに搾られるだけだからな。予定無いちゃっ無いな」 タコス「人助けだとおもってつきあってくれ。メンツが足りないんだじょ」 和「え…」 タコス「麻雀部」 ………………… タコス「旧校舎の屋根裏に部室があるんだじょ」 和「屋根裏といえば監禁調教ですね」 京太郎「禁じられた遊び感あるよな」 タコス「ようこそだじぇ須賀夫妻」 和「いや私達…1人っ子同士なので夫婦別姓の予定なんですが…」 京太郎「なにが夫妻だ」 タコス「カモつれてきたじょーっ」バーン ?「!お客様っ…?」イケメンキター 和「さっきの―――」 タコス「え のどちゃん咲ちゃんのコト知ってんのか?」 咲「さっき橋のところでコッ、コミックマショウ読んでたよね…」スゴイムネダヨドラクロガオオヨロコビシソウナ 和「それが何か?」 タコス「のどちゃんは頭の中もピンクだからツッコむのムダだじょっ 咲ちゃんは去年の全国中学校大会の優勝者なんだじぇ」 京太郎「それはすごいのか?」 タコス「すごいじょ!」 咲「お茶入れとくね…」インピガイケメンニクッツイテンジャネーヨ! タコス「咲ちゃんはホントにすごいんだじょ!インターミドル―― 全中優勝ってことは最強の中学生だったわけで!」 和「はぁ」 タコス「しかも御母堂は元プロ雀士。男女問わず会話出来ないコミュ障だじぇ」 京太郎「誰かさんとこは元AV女優だっけ?」 和「む よく間違えられますけど違いますよ。やっていそうですけど」 ………………… タコス「部長はどうした?」 咲「お姉ちゃんなら図書室行ったけど帰って来ないよ」 タコス「じゃうちらだけでやるじぇ」 咲「そうだね…」 タコス「25000点持ちの30000点返しでウマはなしだじぇ!」 咲「はい」 京太郎「…うしっ」 和「ウマと言えば京君とウチの父のチンポはウマ並みですよ。 もっとも母が絞り過ぎたせいで父はインポになっちゃいましたが」 この後、咲と和の対立が思いつかず断念して別のに浮気
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/2595.html
夏休みも後半に入り、そういや海水浴に行ってないなあと思い海に行ってみることにした。 幸い他に人もいないようで広い海を独り占めだ。 プカプカと海に漂う・・・いい気分だ。 「ゆっくりしていくんだじぇじぇじぇ!」 「うわっ!」 なにやら手のひらサイズの黒大福ぐらいの大きさの生首がプカプカ浮いているではないか。 「ゆっくりたべていくんだじぇ!」 帽子をおさげを使って安来節のザルのように器用に持っている。その帽子の中にはウニが入っている。 「食べて行ってって言われてもウニのイガイガを素手で取れないし。それよりなんだかその言葉使い、あまちゃんみたいだな」 「あまちゃん!?」 "あまちゃん"という言葉を聞いた途端焼き餅のようにほっぺをぷく〜っと膨らませた。 「ごびに"じぇ"をつけるのはまりちゃががんそなんだじぇ!」 「そ、そうなのか?」 「だいたいあまちゃんという名前自体がまりちゃのパクリなんだじぇ!JASRACにうったえるんだじぇ!」 JASRACはドラマは関係ないはずでは・・・ 「倍返しだぁぁぁぁぁぁっ!」 「おいガンダム08小隊入ってるぞ」 「なに言ってんの、これは半沢直樹のセリフだよ。テレビみてんの?」 「うるせえ、ネット依存症だけ叩いてお前みたいなテレビ依存症だけスルーすんな・・・っておい、いま普通に漢字交じりで喋ってただろ!」 「え!?ま、まりちゃはゆっくいちゃべってるよ!」 「なに急にカタコト口調に戻ってんだてめー言い張るのか」 「わかめたべりゅ?」 「ドレッシングも無しに食べられないよ。てかそんなことでごまかされないぞ!」 「ゆっくいしていってにぇ!!!」 ・・・ 「これで満足か?」 「おい」 なんだかよくわからないゆっくりと戯れてゆっくりできたようなできなかったような。 後で家に帰ってネットで調べてみると、あれは"プチゆっくり"という種族であの手のひらサイズが普通で知能も普通のゆっくりと変わらないらしい。 その見た目を活かしてカタコトの言葉使いなんかしてゆっくりさせるらしい。 あの「これで満足か?」というセリフはやっぱりいい歳して照れがあるようだ。 あれからしばらくして夜道を歩いていると 「うわあぁぁぁぁぁ!!」 顔中腫れ上がった生首に出くわしたのだ・・・あれ? 「もしかして・・・」 「お盆過ぎてもゆっくり浮いてたらクラゲに刺されたのぜ。今後はお岩さんキャラとして売っていくんだぜ」 「ゆっくりし過ぎた結果がこれだよ!」 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/435.html
「「「かんぱーい!」」」 仲間達と紙コップグラスを交わし、ビールを一気に飲み干す。 ぽかぽかと暖かい日差しに、まだ少し冷たい風が心地よい。 桜はどの木も八部咲きほどで美しい。 ここは地元でも有名な桜の名所。 山中に立てられた神社の一角に陣取っている俺達。 周囲には似たような花見客が桜の木下を陣取り、思い思いに花見を楽しんでいた。 俺は休日に職場の人達と花見に来ている。 気の会う同期、気になっている事務の女の子、仕事の事は五月蝿いが優しい先輩、 一年たってようやく仕事に慣れてきた新人、そして……… 「はっはっは!今日は無礼講だ!じゃんじゃん飲んでくれ!」 当然無礼講なんて言葉は、有るが存在しないような物。 まともに聴いてはいけない言葉。 この花見は部長主催ので行われている。 部長は仕事は出来るが職場内ではあまり好かれていない。 禿げ上がった頭を、わずかに残った髪の毛で隠してはいるが、所詮それでは中国の緑化運動である。 厳しく五月蝿く、そして嫌味な部長の愛らしいトレードマークのバーコード。 そんな物を眺めていては、せっかくの花見も楽しみ半減である。 点数稼ぎに忙しい奴らは必死でゴマをするいい機会ではあるが、俺はそんな事に興味は無かった。 ただ、今日一日が無事に終わってくれればと願うだけである。 「そろーり、そろーり」 「みつからないようにするんだねー!わかるよー!」 何処からか聞きなれた少し高めの声がする。 声が聞えた方に目をやると、そこには見慣れた奴等が居た。 街中では駆除の対象、山間の農村では害獣、山中では山の幸。 そう、愛らしくも憎らしい人類の隣人(?)「ゆっくり」である。 「ゆふふ!にんげんがいっぱいいるのぜ!」 「まりさー、ほんとうにやるの?わからないよー」 「まりささまにまかせておくんだぜ!」 草むらに隠れて様子を伺う二匹。 食べ物を探しに狩りに出かけたまりさとちぇんは、春先になると賑わう神社までやって来ていた。 まりさは春になると人間がここに集まるのを知っていた。 人間の食べ物を手に入れる事が出来る数少ないスポットだった。 「ちぇん、よくみるんだぜ!にんげんのかおがあかいんだぜ?ああなっていれば、らくしょうなんだぜ!」 「まりさ、あぶないよー!おさもいってたんだよ!にんげんさんにかかわっちゃだめだって…わかってねー!」 「ちぇんはおくびょうなんだぜ!だまってまりささまにまかせるのぜ!」 まりさは去年の春にこの場所を偶然見つけた。 群れの住む山からゆっくりの足で、小一時間ほどの距離があるこの神社。 そこで人間達の食べ残しを味わって以来、その味が忘れられずこうして今年もここにやって来た。 まりさとちぇんは草むらを慎重に移動していった。 そして草むらから一番近い桜の木下に陣取る花見客に目をつけた。 「それじゃあちぇん、ばれないようにいくんだぜ!………そろーり、そろーり…」 「にんげんさんに、みつからないようにするんだねー!わかるよー!」 まりさには勝算があった。 かつてこの場所でゴミを漁る姿を人間に見られ、追いかけられた事があった。 まりさは必死に逃げ回ったが、人間は予想以上に足が速くあっさりと捕まってしまった。 まりさはその時、死を覚悟した。 だが顔の赤い人間が突然気分が悪くなったため、その隙を突いて逃げ延びる事が出来たのだ。 そんな体験を元に得た知識。 顔の赤い人間は怖くない、もし捕まっても可愛く謝れば何とかなるだろう。 いざとなったらちぇんを犠牲にしてでも逃げる気で居たまりさであった。 そんな考えを内に秘め、人間の背後から慎重に忍び寄る。 そして……… 「おい!何やっているんだ?」 あっさりと人間にばれてしまった。 「ゆわわわわ!どうしてばれたんだぜ?!まりさささまのけいかくは、かんぺきなはずだぜ?!」 「いやぁぁぁぁ!こわいよぉぉぉぉ!わからないよぉぉぉぉ!」 バスケットボールサイズのゆっくり二匹を素早く捕獲した俺。 少し薄汚れている二匹ではあるが、野生のゆっくりならばこんな物だろう。 都会の野良なら素手で捕まえる気も起こらないだろうが、こいつ等はそこまで汚れては居なかった。 うろたえるまりさと、怯えて泣き出すちぇん。 大声で騒ぐため、周囲が二匹を鷲掴みにしている俺に注目しだした。 「何これ?野生のゆっくりって奴なの?」 「うわっ!きもちわりー!よくそんな物素手で持てるな………」 「先輩、さっさと潰しましょう!なんなら俺が…」 そんな騒ぎに部長も気がついた。 部長は不審そうな顔で俺のほうを見る。 「なんだね、その丸っこい物は…ちょっと見せてみなさい」 俺は部長に言われるままに、何故か謝るまりさと解らないだらけのちぇんを部長に渡す。 部長はそんな二匹を興味深そうに眺める。 「にんげんさん、まりさをゆるしてね!かわいくってごめーんね♪」 「こわいよぉぉぉぉ!わからないよぉぉぉぉ!!」 「まあ落ち着きたまえ、君達は何なんだ?如何してここに来たんだ?説明してみなさい」 部長は優しく二匹に語り掛ける。 まりさがその言葉を聞いて安心したのか一瞬に嫌らしく笑ったのを俺は見逃さなかった。 怖がって、わからないを連呼するちぇんに変わり、まりさがここに来た理由を話す。 ゆっくりの説明なので、聞くに堪えない稚拙な内容で話を進めるまりさ。 まりさは気が付いていない様だが、話を聞いているとこのまりさは大分人間を舐めているのが解った。 そんなまりさを睨み始める社員数名とは対照的に、部長は熱心に話を聞いていた。 部長は案外良い人なのかも知れない。 「なるほど、よく解った!それなら一緒に花見をすればいいだろう!」 「はなみ?それはゆっくりできるんだぜ?ゆわーい!」 「にんげんさん、ちぇんたちをゆるしてくれるの?ゆっくりありがとなんだねー」 部長の発言に驚く一同。 ゆっくり二匹は嬉しそうにはしゃいでいた。 「ちぇん、かわいいー!これも食べてみる?美味しいわよ」 「おねーさん、ありがとなんだねー!ゆっくりできるよー」 「おいまりさ!これ食え!美味いぞ!」 「むーしゃむーしゃ!しあわせー!ゆっくりできるんだぜ!」 すっかり溶け込んでしまったまりさとちぇん。 ちぇんは猫っぽい外見が受けるのか、女性社員に人気だ。 まりさは男性社員におつまみを貰って大満足の様子。 男性社員数名がなんだかイライラしているような感じではあったが、穏やかに花見は進行していった。 「おいまりさ!これ飲んでみろ!」 「ゆゆ?それはなんなんだぜ?ゆっくりできるんだぜ?」 若手社員の一人がまりさにビールを勧める。 彼は先程からまりさを見るたびにイライラしていた様子だった。 まりさが嬉しそうに近づいてくるのを見て怪しく笑う彼。 俺はビールを飲みながら成り行きを見守る事にした。 まりさは幸せの絶頂だった。 人間の食料を好きなだけ食べられるこの一時を、存分に堪能していた。 怖いと思っていた人間も、それほど恐れるも程ではないと油断しきっていた。 「おいまりさ!これ飲んでみろ!ビールさんだぞ!美味しいぞー!」 ゆぷぷ!またばかなにんげんが、まりささまにおいしいものをくれるんだぜ! ゆぷぷのぷー♪このままこいつらを、どれいにしてやってもいいくらいなんだぜ! そんな事を考えながら、というか普通に喋りながら手招きする人間の方へ向かうまりさ。 人間に言われるままに大きく口を開けてそれを待つ。 口いっぱいに広がるその味に思わず言葉を漏らす。 「ごーくごーく!し、し、しあわ…?……ゆぎゃぁぁぁぁ!にがいぃぃ!じょわじょわぁぁ!ゆっくりできないぃぃ!!」 それは予想外の味だった。 今まで与えられた食べ物はまりさにとって未知の味だった。 若干しょっぱい物や辛い物もあったが、依然味わった物とは比較にならない程まりさを喜ばせた。 自然界では味わえない味覚にまりさは心底ゆっくり出来ていた。 ところが、今口の中に入れられたこの水は、まりさにとってゆっくり出来ない要素ばかりだった。 苦味と炭酸、それにアルコールがまりさを苦しめた。 かつて間違って食べてしまった苦い草など比較にならないほどの刺激。 まりさは思わずビールを吐き出し、泣きながら転げまわった。 「うわっ!きったねー!」 「だめじゃないかまりさ、このくらい飲めないと社会人とは言えないぞ!」 まりさに理解できない単語を喋る人間。 苦しむまりさを見て楽しんでいる様子だった。 このにんげんはゆっくりできない! ようやくまりさがその事に気が付くが、時すでに遅し。 怪しく笑う人間は数名でまりさを押さえ、無理やり口を開かせてビールを注ぎ込んだ。 「ゆごぼぼごぼぼおぉっぉぉぉ?!ゆげぼぼ!むむむむむぅぅぅ?!」 若手社員数名に抑えられ、無理やり口にビールを注ぎ込まれるまりさ。 必死に抵抗するも、当然適うわけも無ない。 ビール500ml缶を二つ空になるまで口いっぱいに注ぎ込むと、社員の一人がまりさの口を塞いだ。 両目をむき、必死で身を捩るまりさは涙と変な汗を大量に流し震えている。 社員数名はそんなまりさの姿を見て大笑いしていた。 俺もそんなまりさをつまみに日本酒を飲む。 かつて鬼威参と呼ばれた過去を懐かしみながらの一杯。 日本の春を満喫していた。 「ゆげっ!ごぼっ!ゆひっ、ゆひっ……どぼじで「こんなごどずるんだぜぇぇ?!ゆっくりできないんだぜぇぇ!!」 ビールを飲み干す事で苦痛から解放されたまりさは、笑う社員達に抗議の声をあげる。 ビール腹ではないが、まりさの体は膨らました水風船のようになっていた。 「こらこら、お前たち!あんまりまりさを苛めちゃ駄目だぞ!」 「ゆびぇぇぇん!ぶちょーしゃーん!…?!…ゆいっく!まりちゃどうしたんだじぇー?ふーらーふらするんだじぇー?」 部長の一声でしぶしぶまりさを離す社員達。 まりさは嬉しそうに部長に駆け寄るが、酔いが回ってきたのかふらふらしている。 一方ちぇんの方は女性社員になでられ気持ちよさそうに寝ている。 女性社員は不安そうにまりさを眺めていた。 「ぶちょーしゃん…っゆいっく!あのにんげんしゃんたちが…ゆいっく!まりしゃをいじめめめ……めがまわるぅぅ!」 「こら!ゆっくりを苛めちゃいかんぞ!…もう大丈夫だぞまりさ!安心してゆっくりしなさい」 「ゆぴょぴょ~♪ゆいっく!ばーきゃ!ばーきゃ!おこられちゃ~♪ぶちょーしゃんだいしゅきー!」 部長を味方につけ調子に乗るまりさ。 そんなまりさを見つめる男性社員一同は、俺も含めて拳を硬く握り締めていた。 「はっはっは!私も好きだよーまりさ!………それにしても、まりさの金髪は綺麗だねー」 「ゆぷぷぷ!もっとほめちぇー!ゆぃっく!まりさはゆっくりできるんだじぇー!ゆぃっく!」 まりさは部長に撫でられ目を細める。 部長も嬉しそうに頬を緩める。 あんな部長の姿を見るのは初めてだが、まりさに募るイライラは消せそうに無かった。 「まりさの金髪は素敵だねー帽子も素敵だねー」 「ゆぷー♪それほどでもあるんだじぇー!ゆぃっく!でもぶちょーしゃんのぴかぴかあたまも…ゆぃっく! とーってもゆっくりできるんだじぇー!ぴかぴかぽ~~ん♪」 「…なんだと?!」 一瞬空気が凍りつく。 春の温かい日差しが嘘のように思えるほどの寒さと静けさが辺りを包む。 調子に乗ったまりさが、部長のトレードマークを褒めてたのだが、 部長自信は愛すべきトレードマークをかなり気にしているのだ。 酒の勢いもあってか何時も以上に恐ろしい部長、その背中によく分からない鬼神の様なものが見える気がする。 俺の酔いも一気に醒めてしまった。 「このゆっくり野郎が!俺の頭がナミ○イみたいだってぇぇ?!」 「ぶちょーしゃん?どうしたんだしぇー?ゆぃっく!もっとなでてほしいんだじぇー♪」 「てめぇにピカポンなんていわれる筋合いはねぇぞぉぉぉぉぉ?!」 「どうしたんだじぇー?はやくなでるんだじぇー!このむの………ゆわわわわわわぁぁぁぁ?!」 酔っ払いのアホ饅頭もようやく事態を理解出来たのか、部長の鬼の形相を見てしーしーを漏らしていた。 のんびり寝ていたちぇんも、女性社員の腕の中で解らないを連呼しながら泣いていた。 まりさを苛めていた社員達は、怯えつつも期待を込めた目で部長の行動を見守る。 部長はまりさのおさげを掴むと、そのままゆっくりと引っ張っていった。 「いだいんだぜぇぇぇぇ!!やめろぉぉぉぉぉ!このぐぞじじいぃぃぃ!!」 「…じじい?じじいだとぉぉぉ?!今お前は俺のことを爺と言ったのかぁぁぁ?!俺は…俺は…俺はぁぁぁぁ!! ドラえ○んじゃねぇぇぇぇぇ!!!!」 「ゆっびぎぃぃぃぃぃ?!ゆぎゃぁぁぁぁぁぁ!まりさのすてきなおさげさんがぁぁぁぁぁ!!」 部長は叫ぶと同時にまりさのおさげを力いっぱい毟り取った。 まりさは泣き叫びながら、おさげを目で追う。 「おい糞袋!てめぇの群はどこだ?!まとめて禿山にしてやるぞぉぉぉぉぉ!!」 「ゆっひぃぃぃぃ!そんなことおしえるわけ………あんないします、にんげんさんんん!だからまりさだけはぁぁぁ!!」 だぜ口調だったまりさはあっさりと群の住処までの案内役を買って出た。 部長は男性社員数名を選んで山に向かう準備を始めた。 「準備は良いかぁぁぁぁ?!ゆっくり共を根絶やしにしてやるぞぉぉぉぉ!!」 「「「「「ヒャァァァッハァァァァ!!」」」」」 部長の声にに呼応する様に叫ぶ社員達。 意外とこの職場に鬼が多い事に驚いた。 「………やめて…やめてほしいんだよー!わかってねー、ぶちょーさん!」 さっきまで震えていたちぇんが突然声を上げると、鬼の一団は一斉にちぇんの方に向き直る。 ちぇんは睨まれると一瞬ビクッと髪の毛を逆立てた。 恐怖に身を振るわせ泣きながらも、じっと鬼部長の目を見つめるちぇん。 「み、みんなはわるくないんだよー!おねがいだよ!やめてほしいんだよー!」 「なんだぁぁぁ?!お前もハゲ饅頭にしてほしいのかぁぁ?」 「わ、わ、わ、わがらなぁぁぁ!」 ちぇんは恐怖に耐え切れず、しーしーを漏らした。 だがそんな状況でも、やめてよーと小さく呟いていた。 「ふん、お前だけは見逃していあるから好きな所に行ってしまえ!」 そう部長は言い残すと、一団を率いてまりさの案内の元山に向かっていった。 「わからな…ゆひっ…ゆぐ…らんしゃま……みんな……」 「ん?お前、番でも居るのか?」 ちぇんは泣きながら頷く様な仕草をした。 俺は空のリュックを背負って一団を追いかけた。 俺はゆっくりがあまり好きではないが、このちぇんの根性に免じて番だけでも助けてやろうと思ったのだ。 「おらぁぁぁぁ!出て来いやぁぁぁ!ゴミ袋共がぁぁぁぁ!」 「ヒャァッハァァ!毛を毟れぇぇぇ!抵抗するならぶっつぶせぇぇぇ!!」 「ゆんやぁぁぁぁ!こわいのじぇぇぇぇぇ!!」 「ゆげぼぉぉぉ?!」 「やめてね!れいむのかみのけさんをひっぱらないでね!」 「まりさのおぼうしがぁぁぁぁ!!どぼじでこんなごどするのぉぉぉぉ?!」 俺が一団に追いついた時には既に部長達がゆっくり達を狩り始めていた。 逃げ惑うゆっくり達にそれを負う社員達、聞えてくるのは奇声とゆっくりの悲鳴。 そんな惨状の中でちぇんの番のらんを探す。 そして運良くらん種の帽子が草むらを移動しているのを見つける事が出来た。 「ゆひぃぃぃぃ!にんげんさんだぁぁぁ!たすけ…むぐぐぐぅ…」 「喋るな、聞きたい事がある。お前の他にこの群にはらん種はいるか?お前の番はちぇんか?」 俺は手際良くらんを捕まえる口を塞ぐ。 らんは状況が良く理解出来ない様だったが、涙目ながらに頷いた。 「よし、ならこの中で大人しくしていろ!助けてやる。」 俺はらんをリュックにしまい、神社まで帰ろうとする。 そんな俺の前に部長が立っていた。 「それがあのゆっくりの番か?」 いきなり部長に睨まれて、俺は只頷くしか出来なかった。 「そうか!ならそいつも見逃してやろう………ところで、だ………お前もゆっくり狩をしていかないか?」 そう言うと部長が怪しく笑った。 俺も黙って頷いた。 「ヒャァッハァァァァァ!久しぶりにゆっくり潰しだぁぁぁ!!」 「ゆびゃぁぁぁ!…おそらをとんで…れいむをはなしてねぇぇぇぇ!!ぷくぅぅぅぅぅ!」 俺に捕まり騒ぎ立てるれいむ。 空気を大量に吸い込み膨らんで威嚇を始めた。 俺はそんなれいむをそのまま手ごろな木の枝に突き刺してやる。 丁度額に当たる部分に枝が刺さる様に押し付けていく。 「ゆぎゃっ!ぶっしゅぅぅ?!いだいよぉぉぉぉぉ!れいむをおろじでぇぇぇ!!」 両目で額生えた枝を眺めながら、痛みに顔を歪ませ必死に体を揺するれいむ。 体を揺するたびに激痛が走り、自重で傷が広がっていく。 「ゆぎぎぎぎ!いががが…れいむのあたまがががが…ゆっぎぃぃぃぃ!」 そのうちに頭が裂けて地面へ落下するれいむ。 頭から餡を撒き散らし、ゆっゆっと痙攣しているれいむ目掛けて蹴りを一発お見舞いする。 「ゆげっぼぉぉぉぉぉぉぉぉ?!」 間抜けな悲鳴と共に豪快に吹っ飛んでいくれいむ。 逃げようとしていたまりさにぶち当たると、そのまま餡を撒き散らして息絶えたようだ。 忘れていたこの感覚。 ゆっくりを蹴り飛ばす感触。 泣き叫ぶゆっくり達の悲鳴。 殴られ変形したゆっくりの間抜け顔。 久しぶりに血が騒ぐ。 「むぎょぉぉぉぉ!ぱちゅのむれがががが!…ぐぼっ!エレエレエレエレエレエレ……」 「ゆぎゃぁぁぁぁ!ありすのとかいはなぺにぺにがぁぁぁぁ!」 「どんどん行くぞ!ゆっくり野郎どもがぁぁぁぁ!」 「ゆぎゃぼぉぉぉぉ?!」 社員一同団結してゆっくりの群を殲滅していく。 赤ゆ、子ゆ、成体、一切の区別なくゆっくりを蹴散らしていく。 餡やクリームに身を染めながらも、ゆっくりの毛を毟り、捻り殺していった。 日ごろ堪った鬱憤がこんな形で発散されるとは思っても居なかった。 群を殲滅した頃には部長をはじめ社員一同は、餡やクリーム塗れで甘ったるい匂いに包まれていた。 地面や木々には汚らしいゆっくりの花が散っていた。 始終部長に抱えられていたまりさは、白目を剥いて気絶していた。 とんだ花見になってしまったが、充実した休日を送る事が出来た。 あの後無事に対面したちぇんとらんは、一番可愛がっていた女性社員が引き取っていった。 元々賢い固体だったようで、特に粗相もなくゆっくり暮らしているそうだ。 案内役のまりさは部長にあんよを焼かれ、ハゲ饅頭にされた後、会社のゴミ箱謙コンポストとして活躍している。 だぜ口調のだったまりさも、今ではプラゴミや生ゴミを文句も言わず食べて餡子に変換している。 おかげでゴミの量が減り、花壇の肥料代が浮いたと経理の人が喜んでいた。 後で部長から聞いた話では、あの神社の神主と部長は古い知り合いで、 決まって春に現れるゆっくり達に腹を立てた神主が、部長にゆっくり駆除を依頼して来たらしい。 あのまりさ以外にも、たびたびゆっくりが現れては神社に訪れる花見客に迷惑を掛けていたそうだ。 部長は学生時代にあの神社の周辺に住んでいて、ストレス解消のために山に入ってはゆっくり狩りをしていたらしい。 あのまりさが俺達の桜の木の下に現れるのも、俺がらんを探しに来るのも部長の計算の内だったようだ。 ゆっくり狩りついでに社員のストレス発散を行ってしまうと、部長が下準備をしていたそうだ。 ちなみに職場内のお兄さんと思われる人物は、すべてチェック済みだったようだ。 当然俺の事もばれていた、とてもこの人には敵いそうにない。 その話を聞いて、あまりにも強大な存在に見えてしまった部長。 鬼威参としても、会社員としても数段上の存在がこんなにも身近に居るとは思わなかった。 俺は部長を尊敬すると共に、いつか部長のようになりたいと思うのだった。 完 友人にSSの描き方を教わりました。 設計図みたいなのを作れば良いそうなのですが、このSS勢いだけで書いています。 二本ほど教わった方法で書いてみようかと思いますが何時になるやら… 徒然あき
https://w.atwiki.jp/ani3sisya/pages/926.html
58 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/19(火) 00 25 10 ID oSNNw4.c ライダー「べ、別にフジノのことが(ry」 キャスター「り~っちゃ~~~ん♪」 【ライダー&キャスターも伊達軍入りで】 イカ、現状を(独自の判断・編集で)まとめてみました ①身体・特殊能力による区別 ★規格外(ホンダム、バサカ) ◆戦国武将・サーヴァント ●兵士・騎士・EI住人 ▲異能者(超能力・魔術師・特殊スキル持ちなど実戦向きで、素の身体能力は一般的) ②現状のチームメンバー 《風紀委員》◆セイバー ◆幸村 ●トレーズ ▲美琴 ▲部長 透華 小萌 リリーナ カイジ 黒桐 かじゅ 《特攻野郎》◆光秀 ●刹那 ▲神原 ▲ムギ 真宵 ひたぎ 船井 《伊達軍団》◆筆頭 ◆片倉 ◆ライダー ◆キャス ▲律 ▲藤乃 美穂子 池田 ③未確定者 ★ホンダム ★バサカ ◆アチャ ●ヒイロ ●デュオ ●五飛 ●ゼクス ●アーニャ ●マリアンヌ ●ヴァン ●レイ ●ファサリナ ●プリシラ? ▲海原 ▲妹E ▲妹F ▲R妹 ▲士郎 唯 梓 撫子 当麻 C.C. ユフィ 玄霧 安藤 ④非参加がほぼ確定 男A、会長、利根川 59 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/19(火) 01 12 22 ID ayPkefX2 バサカ「本多忠勝、お前の所属はどうなるのだ?」 ホンダム「(どうやら、そのまま特攻残留になりそうだ。超人級戦力があの変態しかいないからな)」 バサカ「そうか、アーチャーは?」 アーチャー「まだ決めかねている。バランス的には風紀委員かとも思うがな。そういうお前はどうなんだ?」 バサカ「私は最後に一番超人級戦力の少ないところに行くつもりだ。もとより私はフリーだからな」 アーチャー「そうか、ならば態度をはっきりさせんといかんか」 【ホンダム 特攻残留へ】 【アーチャー&バサカ 所属チーム未定】 60 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/19(火) 01 27 31 ID tMUroDFI レイ「あの女は伊達軍団に付いたか。ならば俺は特攻野郎に付く。貴様はどうする」 ヴァン「あー…一番人数が多いところ」 レイ「なぜだ?」 ヴァン「サボれるから」 レイ「………」 プリシラ「あたしはヴァンと同じチームねっ!」 61 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/19(火) 01 42 26 ID QI3f8bLc 部長「あ、言っておくけど、私は風紀側で固定だからね」 美穂子「え…そうなんですか。敵同士ですね」 部長「そうね、貴女の頑張る姿を違う視点で見られるなんて素晴らしいことだわ」 美穂子「あ、あ、あ…なんというか、恥ずかしいです…。でも私、もう炊き出しくらいしか出来ませんよ?」 部長「じゃあ、お弁当ちょうだいね?」 美穂子「は、はい!」 部長「ゆみー、貴方はどうするの?」 かじゅ「運動は苦手でな。まぁ居ても居なくても余り変わらないのなら、陣営を変える必要もあるまい」 部長「そう、貴方と一緒だなんて嬉しいわ」 美穂子「!」 かじゅ「心にもないことをいう…」 部長「またまたー、私は嘘はつかないタチよ?」 美穂子「ふふ…ふふふふふ」 池田「きゃ、キャプテン?」 62 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/19(火) 03 33 24 ID oSNNw4.c ゴースト「おや、バランスを考えるならバサカさんは風紀委員、アチャさんは特攻野郎に入った方がよろしいかと」 リリーナ「それなら風紀委員と特攻野郎の超人級戦力がほぼ同等となりますね」 小十郎「忠勝殿とバーサーカー殿がいない分、我々の陣営は超人級戦力が4名と多いから問題はない」 キャス「サーヴァント、っといっても私は魔術師で体力はないけどね。でも、後方支援なら任せてちょうだい」 ライダー「というわけですが、何か異存はありますか」 バサカ「ふむ、よかろう。本多忠勝、今一度最強の名を賭けて勝負しようではないか!」 ホンダム「ああ、望むところだ!」 アチャ「私もそれでいい。ただし、衛宮士郎、お前は私とは違うチームに組みしろ」 シロウ「え、ああ、別にいいけど」 63 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/19(火) 11 30 09 ID 1WIeYJw2 ビリビリ「当麻、アンタは風紀委員に入ったら?」 上条「うーん、俺はそれでいいんだけど、龍門渕がどう言うかな?」 ビリビリ「大丈夫、許可は貰っといたから」 マリアンヌ「ちょっとー、誰よこんな所に消し炭なんて捨てたの」 かじゅ「いや、それは龍門渕だ」 部長「確か、美琴と妹Eが何か直談判してたわね。 交渉決裂したかしら」 小萌「龍門渕ちゃん、上条ちゃんが入ると足を引っ張られそうだーなんていってましたからねー」
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3968.html
『嫉妬するのはやめてね!?』 10KB 小ネタ 日常模様 野良ゆ 現代 独自設定 上から見下してるのに立場は下という話 気ままあき とある小さな公園に……野良ゆっくりの一家がいた。 まりさとれいむの番で子供にれいみゅとまりちゃが一匹づつという、 あまりにもよくあるつまらない組み合わせの親子である。 その一家の親たちは自分の子供たちに公園の外を歩いている人間達を見させてなにかを教えていた。 まあいつものごとくろくな教えではないと思うが…… 「おちびちゃんたち!あのにんげんさんたちをみてね!」 「ゆっ!なんだかとっちぇもゆっくちちてにゃいいきものだにぇえ!」 「そうだよ!にんげんさんはゆっくりできないいきものだよ! れいむたちはゆっくりしているゆっくりににうまれてきてほんとうによかったね!」 「よかっちゃよ!」 「よかったのじぇ!」 「そしてにんげんというのはずるいいきものなのぜ!あまあまやおうちをひとりじめにしているのぜ!」 「ゆゆっ!なんでひとりじめにするのじぇ?ひとりじめはゆっくちできないのじぇ!」 「さらににんげんはまりさたちにいじわるをするのぜ!あまあまも、おうちも、おやさいもおはなも、 ゆっくりできるものはぜーんぶひとりじめにして、ぜったいにゆっくりにはわけてくれないのぜ!」 「にゃ、にゃんでしょんにゃいじわるをしゅるにょ!?」 「しょうだじぇ!しょんにゃのじぇんじぇんゆっくちできないんだじぇ!」 「わかる……わかるのぜおちびたちのそのいきどおり……まりさもおもっているのぜ。あまりにりふじんっなのぜ。 にんげんはごうよくすぎるのぜ。でも……あるいみ、それもしかたないのぜ」 「ゆっ?ど、どういうこちょ?おとうしゃんゆっくちせつめいっちてにぇ!」 「そのまえにおちびちゃんたちにゆっくりきくよ!れいむたちはすごーくゆっくりしているよね?」 「もちろんりゃよ!」 「そしてにんげんはぜんぜんゆっくりしてないのぜ?」 「とうっぜんなんだじぇ!まったくゆっくちちてないのじぇ……はっ!も、もちかちて……!」 「そうだよおちびちゃん。にんげんはね、ゆっくりしているれいむたちにしっとしているんだよ!」 「な、なんりゃってぇぇぇぇ―――――っ!?」 「しょ、しょうだったんだにぇえ……れいみゅ、このよのしんりっをゆっくちりきゃいちたよ……!」 「にんげんしゃんはあまりにもゆっくちちているまりちゃにしっとするあまり、 まりちゃをゆっくちしゃせまいといじわるちてるんだじぇ!」 「そうなのぜ。にんげんはほんとうにかとうでようちなのぜ……こういうていぞくっなやりかたでしか、 ゆっくりしているまりさたちにかてるしゅだんっがおもいつかない、あわれないきものなのぜ……」 「ゆん……れいみゅ、だんだんにんげんしゃんがかわいしょうにおもえちぇきちゃよ……」 「にんげんしゃんがゆっくちできにゃいのはにんげんのじごうじとくっ!にゃにょに まりちゃたちにしゃかうらみするなんちぇ……なんてゆっくちできにゃいいきものなのじぇ……」 「おちびちゃんたち!でもね、だからこそゆっくりはにんげんをおこっちゃいけないんだよ!」 「ゆっ?おきゃあしゃん…」 「にんげんはね、あたまがかわいそうだからわかってないんだよ。じぶんがしていることがどれだけようちで ゆっくりできないことかをね。だかられいむたちのほうでゆるしてあげなきゃ……かんようっなせいしんでね!」 「ゆんっ!ゆっくちりきゃいちたのじぇ!まりちゃはにんげんをゆるちてやるのじぇ!」 「おうちやあみゃあみゃをひとりじめにしゅることでちか、にんげんしゃんはゆっくちにかてるほうほうがなんだもの!」 「よくきづいたのぜおちびたち!そうだぜ。にんげんはかわいそうでようちでゆっくりしてないいきものなんだぜ! だからこっちがおとなになって、かるくうけながしてやるくらいのきりょうをもつのがしんのゆっくりなのぜ!」 「「ゆっくちりきゃいちたよっ!」」 「ゆん……それにしてもにんげんしゃんは、きゃなしいいきものなのじぇ……」 「れいみゅたちにいじわるなんかちないで、すなおにもっとゆっくちすりぇばいいのににぇえ……」 「しかたないんだよ。れいむたちがあまりにもかわいくてゆっくりしてるから、にんげんもしっとしちゃうんだろうね」 「おちびたち。ゆっくりはしててもけんきょっなきもちはわすれたらだめなのぜ!けんきょさをなくしたゆっくりは ゆっくりをひけらかすだけの、ただのいやなやつになってしまうんだぜ」 「わかっちぇるよおちょうしゃん!」 「れいみゅ、きゃわいくちぇもけしてじまんちたりなんかちないよ!」 「じゃあゆっくりしていないにんげんさんをゆっくりさせてあげるために、あいさつのれんしゅうをしようね!」 「れいみゅ、きゃわいくちぇごめんなちゃい!」 「まりちゃ、さいきょうでごみぇんにぇ!」 「れいむ、りょうさいけんぼっでごめんね!」 「まりさ、かりのめいじんでごめんねー!なのぜっ」 「「「「ゆっくりしてないかわいそうなにんげんさん、ゆっくりしていってねっ!」」」」 そんな感じで両親の薫陶を受けた子供たちはときどき人間をゆっくりさせようと人間に近付いたりした。 まあ本音はあまあま目当ての単なる物乞いなのだが。 本ゆんたちだけはいい事をしているつもりなのだ。 「れいみゅきゃわいくちぇごめんにぇえ!」 「ん?ああはいはい、ゆっくりゆっくり」 「れいみゅにしょのあみゃあみゃをちょうだいにぇ!たくしゃんでいいよ!」 「嫌だよ。これはお兄さんのケーキなんだから」 「ぷくー!いじわるちないですぐによこちてにぇえ!れいみゅをゆっくちちぇちぇてにぇえ!」 「俺ゆっくりしているお前らが気に食わないんだ。だからあまあまなんてあげたくない」 「ゆっ……?ちょれって、れいみゅにしっとしちぇるってこちょ?」 「んーまあそんなところかな?」 「ゆぷぷっ!そういえばにんげんしゃんはじぇんじぇんゆっくちちてにゃいものにぇえ! ゆっくちちているれいみゅがうらやまちいんでちょ?しっとしてるんだにぇえ?しょうなんだにぇえ?」 「うん。だから俺はお前に意地悪するから。食い物なんてなにもやらねーよ」 「ゆんっ!まあしょうがにゃいにぇ!ゆっくちしすぎているれいみゅがわるいんだものにぇえ! れいみゅにいじわるしたくなるきもちもしゅこしはわきゃらにゃいでもにゃいよ!」 「んじゃな。まあせいぜいゆっくり生きろよー」 「ゆっくちちていないかわいしょうなにんげんしゃん!いじわるばかりちてにゃいですこちはゆっくちちていっちぇにぇ!」 「あーはいはいゆっくりゆっくり」 不思議なことに人間たちは「ゆっくりに嫉妬している」ことを事実としてあっさり認めた。 そんな事をすれば野良ゆっくりはつけ上がるだけだろうに……と普通は思うだろうが。 だがそんなものは関係ないのだ。認めようが認めまいがそんなことは些細な事である。 そう野良一家はじきにその事を思い知ることになるのだ。 そしてそれから三週間後……公園をずーりずーりと這う汚い饅頭が大小三個いた。 饅頭はベンチに座って肉まんを食べている青年の足元まで這うと、力ない声で物乞いを始めたのだった。 「そ、そのあまあまさんをちょうだいね……すぐでいいよ」 「きゃわいいれいみゅをいましゅぐゆっくちちゃちぇてぇぇぇ……」 「いじわるちないでまりちゃにごはんしゃんをよこしゅんだじぇ……いましゅぐでいいのじぇぇぇ……」 青年は汚物を見るようなゆっくりできない目でちらっと親れいむとれいみゅを見ると、ただ一言こう言った。 「嫌だ」 「……っ!」 短いが明らかな拒絶の言葉。 その言葉を聞いたれいむとれいみゅとまりちゃの目にたちまち涙が溜まる。 それは怒りの涙だろうか。それとも悲しみの涙だろうか、いやそれともまったく別のなにか…… 「い、いいかげんにしてよぉぉぉぉぉっ!どぼじてにんげんはれいむたちにしっとばかりするのぉぉぉぉっ!?」 「しょうがないでちょぉぉぉっ!れいみゅはゆっくちなんだきゃらぁぁぁぁっ! どうちてにょもゆっくちちゃうんだよぉぉぉぉっ!」 「ごみすてばさんにかりにいったまりさのかりのうでにしっとしてころして!いままたれいむにしっとするなんて いじわるにもほどがあるでしょぉぉぉぉっ!?」 いきなり激高する野良一家。 だがどうにも変である。人間に嫉妬されることが快感だったはずなのにいい加減にしろなどと言うとは。 野良れいむたちは一通り喚くと次は謝罪と泣きが入った。 「ご、ごみぇんなしゃい!れいみゅきゃわいしゅぎちぇごみゃんなちゃい!だきゃらもういじわるちないでぇぇぇぇっ!」 「ゆっ、ゆぐっ……ま、まりちゃだって……すきでさいきょうっにうまれたわけじゃないんだじぇぇぇぇ……」 「にんげんさんがゆっくりできないのはれいむもかわいそうだとおもうよ! でもそれはそれ!これはこれ!でしょぉぉぉっ!?おねがいだからいじわるしないでごはんさんをちょうだいねぇぇぇっ! お、おねがいだがら……もういじわるじないでよぉぉぉぉぉっ!」 この親子はもう以前ほど「人間が嫉妬している」ことに優越感を感じなくなっていた。 ただ思うのは人間はこれ以上ゆっくりに意地悪しないでね、ゆっくりさせてねってことだけだ。 確かに人間はゆっくりに嫉妬していると思うことで、れいむ親子の何の役にも立たないプライドは満たされた。 だがプライドが満たされても腹は全然満たされなかった。 そりゃそうだ。嫉妬しようがしまいが野良ゆっくりに対する人間の態度はまったく変わってないのだから。 それどころか野良一家はゆっくりと理解してしまった。 人間があまあまをくれない意地悪をするのは自分達に原因があるということに。 自分たちがゆっくりしているから。可愛いから。最強だから人間が嫉妬して意地悪をしてくる。 だが一家のそれぞれがもっとも自負しているものが気に入らないと言われても困る。 それらは変えたり捨てようがないものだからだ。 意地悪されるその原因、人間が嫉妬する原因を作っている自分たちが悪い。 でもその原因は自分達のアイデンティティーそのものである。ゆっくりを捨てたらもうゆっくりではない。 自分達が悪い。でも変えられない。今の親れいむのぐちゃぐちゃな頭の中は大体こんな感じである。 なんでれいむに嫉妬するの!そりゃ嫉妬されるほどゆっくりしているれいむ達も悪いのかもしれないよ! でもだからといって意地悪をするのはゆっくりできないよ!でも意地悪をしたくなる気持ちも分からなくはないよ! だってれいむ達はものすごくゆっくりしているんだから!……ゆっ?ということはやっぱりれいむ達が悪いの? れいむ達が悪いから意地悪されるの?れいむ達が悪い……れいむ達が悪い……? ゆんやぁぁぁぁっ!れいぶは悪ぐないよぉぉぉぉっ!れいぶが原因だげどっ!れいぶがゆっぐりじでるのが悪いんだげどっ! でも!でも!でも!でも!でも!でも……! 「ごめんなさい!ごめんなさいっっ!れいむゆっくりしていてごめんなさいっっ!」 「きゃわいくちぇごめんなちゃい!ごめんなしゃいっ!れいみゅ、しゅきできゃわいくうまれちゃわけじゃないんれしゅ!」 「まりちゃだってさいきょうっになりたくてなったわけじゃないんだじぇぇぇぇっ!おにぇがいだきゃら! おにぇがいだきゃらまりちゃをゆっくちしゃせちぇよぉぉぉぉぉっ!」 親れいむは地面にガンガン頭を打ち付けて土下座?していた。 れいみゅもまりちゃもわんわん泣きながら、自慢してるんだか卑下してるんだかよくわからない謝罪を繰り返す。 この野良一家は今ようやく気付いたのかもしれない。 野良にとって、最強だの可愛いだのゆっくりしているだのというチンケなプライドなどは糞の役にも立たないという事実に。 底辺がいくら僻み根性で上を見下そうとも、そんなものは所詮ただの自己満足にしかすぎないのだという現実に。 ともあれ野良一家が喚いているのに嫌気が差したのか、青年はベンチから立って公園から去ろうとした。 野良一家は青年にまったく相手にされない現実にさらに喚く。 「ゆっ!ゆぅぅぅぅっ!?にんげんざぁぁぁんっ!いがないでぇぇぇぇっ!」 「れいみゅおにゃかぺーこぺーこにゃんだよぉぉぉぉっ!ごはんしゃんちょうりゃいよぉぉぉぉっ!」 「ど、どぼじてぇぇぇっ!なんでにんげんはまりちゃにしっとするのじぇぇぇぇっ!?」 「「「しっとはゆっくりでぎないよぉぉぉぉぉぉっ!」」」 かなり寒くなってきた公園に勘違い野良親子の悲痛な叫びが響き渡るのであった。
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1294.html
赤ありすと、まりさ一家 後編 83KB 家出 同族殺し 餡庫ンペ09参加作品 餡庫ンペ09参加作品です。 テーマは差別、キー要素は家出です。 「ふたば系ゆっくりいじめ 598 赤ありすと、まりさ一家 前編」の続きです。 作者はマ・あき。 以前「まりさがんばる」「まりさがんばった」を書きました。 赤ありすと、まりさ一家 後編 届かなかった。 お家には夜毎いしさんがぶつかってきた。 もう一家にも理解できた。 いしさんが、ゆっくりできないのではない。 ゆっくりできない、ゆっくりの仕業だ。 一家のお家に、いしさんをぶつけているのだ。 一家は満足に眠れない。 一家が外を出歩けば、赤ありすとそれを匿う一家を非難する声が聞こえる。 だが、面と向かって言ってくるゆっくりはいない。 声のする方を見れば、みんな黙って視線を外す。 気が滅入る。 姉妹と一緒に遊んでくれる子ゆっくりが減っていった。 最初は気のせいかと思っていたが、どんどん数が減り、今ではもう何匹も残っていない。 特に仲の良い子ちぇんと他に数匹だけだ。 姉妹だけで遊ぶことが増えた。 自分達は何も悪いことをしていない。 こんな状況も時間が解決してくれる。 一家はそう信じていた。 だが、あの飼いゆっくりがプレイスを訪れて無法を働く度、 一家への風当たりは強くなる一方だった。 一家が何もしなくても、一家には何一つ関係がなくても状況は悪化する。 最初に赤ありすが襲われたときには、味方のほうが多かった。 だが、今では味方はほとんどいない。 「むきゅむきゅん!もうすっかりいいわ。よくがんばったわね、おちびちゃん!」 「ゆん!ぱちゅりーおねーしゃんのおかげよ!」 「ぱちゅりー、ほんとにありがとうだよ! おかげで、おちびちゃんもすっかり元気になったよ!」 まりさ、赤ありす、おいしゃさまのぱちゅりーの三匹がゆっくりと話をしている。 ここは、おいしゃさまのぱちゅりーのお家だ。 最初の診察から、既に数回診察を受けている。 やっとぱちゅりーから、赤ありすの完治宣言がでたところだ。 ゆっくりしているのは、そればかりではない。 一家には、もうほとんど味方がいない。 そんななかで、このぱちゅりーは一家にも分け隔てなく接してくれる 数少ないゆっくりの一匹なのだ。 さらに、職業柄プレイスのゆっくりたちからの信頼も厚く、影響力も大きい。 このぱちゅりーが一家を差別しないことが、 多少なりとも一家への風当たりを和らげてくれていた。 赤ありすは勿論、まりさや他の姉妹にとっても、頼もしくもゆっくりした存在だった。 「むきゅ!いろいろ大変だとおもうけど、 こまったことがあったらいつでもいらっしゃい。 そうだんにのるわよ!」 「ありがとう、ぱちゅりー!とってもゆっくりできるよ!」 「ぱちゅりーおねーしゃん、ゆっくちありがとうにぇ! とっちぇもとかいはよ!」 ぱちゅりーのおかげで、ゆっくりした気分になれたまりさと、 そのお帽子の上の赤ありすは、 「ぱちゅりーはほんとうにゆっくりしてるね! ありすのケガもぜんぶなおしてくれたよ!」 「ほんとにぇ!ありちゅも大きくなったら、 ぱちゅりーおねーしゃんみたいにゃ、とかいはじょいになるにょ!」 「ゆふふふ!おちびちゃんなら、きっとなれるよ!」 「ゆん!それにしても、おとーしゃんのおぼうち、とかいはにぇ!とってもすてきよ!」 「ありがとうだよ。おちびちゃんにそんなこと言われると、まりさてれちゃうよ。 でも、ありすのカチューシャさんもとってもきれいだよ! しょうらいは美ゆっくりまちがいなしだね!」 「ゆぅぅん!」 帰宅途中の道すがら、ゆっくりとした会話を交し合った。 「ゆびっ、ゆび!ゆぐっ!ゆえええええん!」 「なかないで、まりさ・・・。むきゅぅぅぅ・・・。」 お家に辿り着くと、様子が変だ。 お家がぼろぼろだよ。 おちびちゃんたちが、泣いてるよ。 一体何があったの。 呆然とする、まりさと赤ありす。 お家がぼろぼろに壊され、そのお家の前で子まりさが泣いている。 子ぱちゅりーは、その子まりさを慰めているようだ。 だが、呆けている場合ではない。 親としての責任感からか、いち早く立ち直り、子ゆたちの安否を確認する。 「二人ともだいじょうぶなの?ケガはない?」 「むきゅうん・・・。だいじょうぶよ、おとーさま。 わたしも、まりさもケガはないわ・・。」 幸い二匹ともケガはないようだ。 「ゆぐっ!ゆええええぇぇん!まりしゃのお家しゃん・・・。 みんなのお家しゃんがぁぁーー!! こんなのひどいのじぇぇぇぇ!!! ゆぴぃぃぃーーー!」 しかし、子まりさはお家が壊されたことが余程ショックだったのだろう。 凄い勢いで泣き叫んでいる。 普段、陽気で腕白な子まりさだけに、余計に痛々しい。 「ゆぅぅぅ・・・。なかないでね、おちびちゃん・・・。 ・・・だいじょうぶだよ!お家ならまた、おとーさんがつくるよ! だから、ゆっくりしてね!」 「むきゅ!そうよ。こんなことでまけちゃだめよ!」 まりさと、子ぱちゅりーが口々に子まりさを慰める。 その甲斐あってか、やっと子まりさが泣き止む。 「ゆぐっ・・・。ま、まりしゃ・・・、もう泣かないのじぇ! ゆっくちするのじぇ!」 「そうだよ!ゆっくりだよ!」 「むきゅきゅ!むっきゅりよ!」 「「「ゆっくりしていってね!!」」」 お互いへのゆっくりしていってね、で落ち着きを取り戻した三匹。 まりさは、子ゆたちの安否確認に続き、何があったのかを二匹に尋ねる。 「むきゅ・・・。」 「だじぇ・・・。」 言い辛そうな二匹。 しかし、子ぱちゅりーが意を決して口を開く。 「むきゅう・・・。せいっさいっだそうよ。 ゲスの飼いゆっくりをかくまうゆっくりに・・・。」 プレイスのゆっくりたちが集まってきて、一家のお家を壊したときの様子を説明する。 「「ゆ!?。」」 まりさと赤ありすの驚愕の声が重なる。 「ど、どうして!?そんなのひどすぎるよ・・・! まりさたちはなんにもわるいことなんかしてないのに!」 まりさは思う。 ゲスの飼いゆっくりとは誰のことだ? 赤ありすは悪いことなど何もしていない。 自分達家族の誰一人として、断じてゲスなどではない。 だが、現実としてとうとうお家まで壊されてしまった。 ここに来て、例の飼いゆっくりが今まで以上に無法を働いているのだ。 人間さんの力を恐れ、飼いゆっくりには逆らえない。 だが、例外的に人間さんとはぐれてしまった(と思い込んでいる)、 飼いゆっくりの赤ありすならば、せいっさいっをすることができる。 おそらくそういった理屈で、その鬱憤が一家に回ってきたのだろう。 嫌がらせはエスカレートする一方だ。 時間が経てば徐々に落ち着き、 また元の穏やかな生活が戻ると考えていた自分は甘かったらしい。 このままでは、おちびちゃんたちに直接危害を加えてくるのも時間の問題だろう。 ここは最早、自分達一家にとってゆっくりプレイスではないのかもしれない。 「・・・・・。」 赤ありすは思う。 自分はゲスなどではない。 何一つ悪いことなどしていない。 一家のお家を壊される謂れなどない。 これはあまりに理不尽だ。 ・・・・。 だが、理不尽であれどうであれ、自分が原因なのは間違いがない。 自分が飼いゆっくりであるばかりに一家に迷惑が掛かる。 これからも迷惑をかけ続ける。 壊されたお家を見ていると、自分を始め、 まりさや姉妹にまで危険が迫っていることが嫌と言うほど理解させられる。 自分は一家にとって、疫病神なのかもしれない・・・。 その日は、ボロボロのお家の残骸と、近くで拾い集めてきたダンボール片や ビニール片で作り直した仮設のお家で過ごした。 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛。しゃ、しゃむいんだじぇ・・・。」 「むっきゅしょん!そうね・・・。それにお腹も空いたわね・・・。」 「ごめんね、おちびちゃんたち・・・。 明日になったら、お家も、ごはんもなんとかするからね。 今日だけはがまんしてね。」 「ゆ!ゆっくりりかいしたのじぇ! まりさはいいこだから、わがままいわないのじぇ!」 「むきゅん!ぱちぇもがまんできるわ! あしたはみんなで、ごはんをさがすのよ!」 「ゆゆーん!おちびちゃんたちは、ほんとにゆっくりしてるね! ・・ゆ!そうだよ!みんな、こっちにあつまろうね! ほら、みんなですーりすーりすればあったかいよ!」 「「ゆゆーん!!」」「・・・・・。」 赤ありすも一家と一塊になってすーりすーりしてみる。 お家はボロボロで隙間風が身にしみる。 冬に備えた備蓄のごはんもほとんどが持っていかれてしまった。 一人でさまよっていたとき以来の空腹が寒さに拍車をかける。 だが、そんなことは大して気にもならない。 今の自分には、とかいはなみゃみゃがいない。飼い主さんもいない。 未だに離れ離れのままだ。 恋しい。 なのに、今日まではとてもゆっくりできていた。 この、とてもゆっくりした一家と一緒だったから。 このゆっくりした一家と一緒だから、寒さも空腹も気にならない。 この一家と自分が、寒くてひもじい思いをするのは自分のせいだ。 飼いゆっくりの自分が一緒のせいだからだ。 なのに、この一家は誰も自分を責めない。 今も、こうして一緒にすーりすーりしている。 寒さも、空腹も気にならない。 気にならないくらい、ゆっくりできない。 寒さより、空腹より、ゆっくりした一家と一緒にいることがゆっくりできなかった。 理由は分からないが、とてもゆっくりできない。 一家と一緒にいることに耐えられないほどに。 赤ありすは、こんなに酷い目に遭っているのに、 自分を責めることさえしない一家と一緒にいることが何より辛かった。 赤ありすは、お家を出ることにした。 そして朝。 一番に目覚めたのは子まりさだった。 「ゆ゛−・・・。ゆっくりしていってね!!!おはゆっくりだじぇ!!」 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 「おはようだよ、おちびちゃんたち!」 「むきゅー!おはゆっくりよ!」 「ゆっくりしていってにぇ・・・。」 この一家とも今日でお別れだ。 自分で決めたこととは言え、気分の良い朝とはいかない。 僅かなごはんでの朝むーしゃむーしゃを終えると、 昨日話していた通りお家の材料集めや狩りへ行くことになった。 いつもは、まりさだけでの狩りだが、場合が場合だけに 姉妹もプレイスの中で草花など安全に採れるごはんを採りに行くことになった。 「それじゃ、おちびちゃんたちも、きをつけてね! おひるにはまりさも一度もどってくるからね! おちびちゃんたちもおひるにはお家にもどるんだよ! それじゃ、ゆっくりいってきます!」 「「ゆっくりいってらっしゃい!!」」 姉妹は、まりさを見送ると自分達も出かけることにした。 「むきゅ!それじゃ、いきましょうか! あまりとおくへいくのはきけんだから、 プレイスと川さんのさかいのあたりで狩りをしましょう!」 「ゆ!わかったのじぇ!狩りならまりさにまかせてほしいんだじぇ!」 「ゆっくちがんばろうにぇ・・・。」 プレイスと隣接する川原の辺りは、草花やむしさんが比較的多く採れる狩場だ。 川原へはゆっくりプレイスから直接移動でき、 危険の多い人間さんのプレイスに出る必要がないため、 子ゆっくりが狩りをするにはうってつけの場所だ。 「ゆっくりのひー、まったりのひー!」 「むっきゅん、むっきゅん!むきゅむきゅむっきゅん!」 「・・・・・・・・。」 元気にお歌を歌う姉妹。 元来陽気で忘れっぽいゆっくりである。 加えて、今日は天気もよく過ごしやすい。 ちょっとした冒険気分だ。 そうなった理由は、お家が壊されごはんの備蓄も奪われたため、 子ゆたちにも少しでもごはんを採ってきて欲しいという切実なものなのだが、 赤ありす以外の子ゆっくりたちは楽しそうである。 しばらく移動すると、川原にたどり着いた。 「むきゅん!それじゃさっそく狩りをしましょうか! おひるには一度もどるから、それまでにごはんをあつめるわよ!」 「ゆん!まりさはあっちでむしさんをとってくるのじぇ!」ぴょーん まりさは、一匹で先に行ってしまう。 「むきゅ!?もう、まりさったら! ありすはぱちぇとお花さんでもあつめましょ。」 「ゆゆー・・・。ありちゅ、あっちでひとりでごはんをあちゅめりゅわ。」 「むきゅー・・・。ありすは、まだひとりはきけんよ。 ・・・しかないわね。でもとおくへいったらだめなのよ!」 むきゅ。 もともと危険の少ない場所だし、あまり遠くへ行かなければ大丈夫ね。 思いの外、赤ありすが頑固なのを見て、子ぱちゅりーのほうが折れた。 「ゆん!ありがちょう、ぱちゅりーおねーちゃん!」 赤ありすは、お礼を言うと茂みの中へと入っていく。 そしてそのまま、川の下流へと進んでいく。 このまま、一家ともゆっくりプレイスともお別れだ。 みゃみゃや、飼い主さんを探しに行こう。 みゃみゃや、飼い主さんに会えるかは分からないがここに留まることもできない。 こうして、赤ありすはゆっくりプレイスを出た。 赤ありすが、川沿いに進んでいると、姉妹と仲の良い子ちぇんに出会った。 多分、子ちぇんも狩りにきているのだろう。 子ちぇんは赤ありすよりも大分年長だから、一人でプレイスの外れにも来ているようだ。 「ありすー?一人でおさんぽなんだねー。 でも、ありす一人じゃあぶないから、ちぇんもいっしょにいくよー。」 子ちぇんは、今でも姉妹と遊んでくれるゆっくりとしたゆっくりだ。 きっと今も自分のことを心底心配して同行を申し出てくれたのだろう。 そんな心優しい子ちぇんを拒絶するのは忍びないが、 「ゆん!ありちゅは一人でおさんぽすりゅにょ! ちぇんみたいな、いにゃかもにょとは、いっしょにあるけにゃいわ!」 「にゃー・・・。ありす、ひどいよー・・・。」 尻尾と耳を力なく垂れさせる子ちぇん。 「それじゃ、ありちゅはしつれいすりゅわ!」 子ちぇんを振り切るように、出来るだけ高飛車に振舞う赤ありす。 が、 「ありすは、まだ赤ちゃんだから一人で遠くに行ったらだめなんだよー! わかってねー!」 それでも、赤ありすを心配して追いかけようとする子ちぇん。 「ぷくー!!ちぇんは、ありちゅをほうっておいてにぇ! ありちゅ、ほんきでぷくーすりゅよ!」 「にゃ!?ありすー・・・。わがらにゃいよー・・・。」 それでも心配そうな子ちぇん。 しかし、ぷくーまでされてしまっては結局赤ありすを見送るしかなかった。 お昼近く。 子ぱちゅりーは、そろそろお家に帰るために、 妹たちと合流しなければならないと考えていた。 「むきゅーん。もうじかんね。まりさとありすはどこかしら?」 と、 「ゆっゆゆーん!たいりょうなのじぇ!まりさは狩りの名人なのじぇ!」 子まりさが戻ってきた。 頭の上の小さなお帽子が大きく膨れている。 どうやら、狩りの成果は上々らしい。 「むきゅ!まりさ、狩りはうまくいったようね!」 「ゆん!あたりまえなのじぇ! 狩りのことなら、まりさにまかせてほしいんだじぇ! おねーちゃんとありすにも、ごちそうとってきたんだじぇ!」 「むきゅきゅ!ありがとう、まりさ。ところで、ありすを見なかった?」 「ゆーん?まりさはありすとはあわなかったのじぇ。」 「むきゅー。それじゃ、ありすをよびにいきましょ。あっちにいるはずよ。」 ありすの向かった茂みのほうへと跳ねていく二匹。 すると、がさごそと音を立てて、茂みの中から子ちぇんが出てきた。 「むきゅ!」 「ゆ!」 「にゃ!」 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 きれいに重なる三重唱。 お決まりの挨拶だ。 これさえあれば、いつでもゆっくり。 効果抜群の魔法のことば。 のはずが、子ちぇんは心なしか元気がないようだ。 「ちぇん、どうかしたのかしら?げんきがないわね。」 「まりさにはなすんだじぇ!そうだんにのるんだじぇ!」 心配する二匹。 「にゃー・・・。ちぇんは、ありすにきらわれちゃったみたいだよー・・・。」 子ちぇんは、赤ありすとの一部始終を姉妹に話した。 「むきゅー・・・。ありすが、そんなことを・・・?」 「ゆ!それより、そんなに遠くへいったらあぶないのじぇ! はやく探しにいくのじぇ!」 「ごめんねだよー。ちぇんがもっとちゃんと、とめてればよかったよー・・・。」 「ちぇんはわるくないんだじぇ!でも、ありすのこともゆるしてほしいのじぇ。 きっとなにか、りゆうがあったんだじぇ。」 「むきゅむきゅ。そうね、ありすはそんな、ゆっくりできないこじゃないわ。」 「いいんだよー、ちぇんはきにしてないんだよー。 それより、ありすをさがしにいくんだねー! ちぇんもいっしょにいくんだよー!」 「ゆ!いくのじぇ!」 「まって、ふたりとも!いくらありすでも、もうとおくへいってしまったわ! まずは、お家にかえっておとーさまにほうこくよ!」 「ゆ!?ゆゆぅぅ・・。しかたないのじぇ。 おとーしゃんなら、なんとかしてくれるのじぇ!」 「ぱちゅりーたちのおとーさんはとってもたよりになるんだねー!わかるよー!」 そうと決まれば、善は急げだ。 子ちぇんと別れ、姉妹はお家に大急ぎで戻ってきた。 お家には既に、まりさが帰っていた。 「ゆはー、ゆげー・・・。おとうさ・ごほっごほっ!!むぎゅんむぎょん!!」 「おちびちゃん、だいじょうぶ!そんなにあわてなくてもいいんだよ! まりさは、どこにもいったりしないよ!」 「ちがうのぜ!ありすが、ゆくえふめいなのじぇ! プレイスからでていったらしいんだじぇ!」 「ゆふー・・・。そうよ!ちぇんがありすをみたそうだけど、ようすがへんなの!」 子ぱちゅりーは、子ちぇんから聞いた話をまりさにも聞かせた。 「ゆゆゆ!?ありすが!?そんな・・・。」 まりさは、幾つかの可能性を考えた。 餡子脳にしては良く考えたほうだ。 一つは赤ありすが、家出してしまったこと。 これまでの、一家の苦労の原因と言えば、やはり赤ありすだった。 一家は誰も気にしていないが、優しい赤ありすにはそれも苦痛だったのかもしれない。 二つ目は、一人で狩りをしていて危険な虫さんに襲われたり、 川さんに流されてしまったということ。 比較的安全なプレイスとその周辺ではあるが、赤ゆっくりには危険も多い。 今回は、非常事態ということでおちびちゃんたちだけで行かせてしまったが、 自分も少し甘かったかもしれない。 三つ目は、飼いゆっくりを恨む一団に襲われたということ。 これまで、最初の襲撃以来おとなしかった為油断していたが、 いつ再び赤ありすに対して直接危害を加えようとするか分かったものではない。 まさか、ゆっくり気のないプレイスの外れで、赤ありすを・・。 いけない! すぐに赤ありすを探しに行かなくては! それに、危険といえばこうなった以上、他の姉妹から目を離すことも危険にすぎる。 全員で一緒に行動するべきだ。 「ゆ!みんなでありすをさがしにいくよ! おちびちゃんたちは、まりさのお帽子にのってね!」 「むきゅ!ありがとう、おとうさま!」 「ゆん!まりさもおとーさしゃんのお帽子さんにゆっくりのるのじぇ!」 よーじよーじ 「ゆ!二人とものったね!それじゃ、ゆっくりありすをさがしにいくよ!」 「「ゆっくりー!!」」 赤ありす捜索の決意もゆっくりと、一家が気炎を上げているその頃。 一方では、奴がプレイスに近づいていた。 「ゆふふふ!今日もゲス野良をせいっさいっだよ! 人間さんのためにもゲス野良くじょは飼いゆっくりのぎむだよ! ノブレス・オブリージュだよ! べ、べつにすきでやってるわけじゃないんだよ!!」 今日もゲス野良の住処で、ゲス野良駆除をするよ! ゆっゆっゆっゆ!今日の第一汚物消毒はどの汚まんじゅうがいいかな? きょろきょろと今日の獲物を物色する飼いゆっくり。 早くも、飼いゆっくりの存在に気づいた野良ゆっくりたちが、 あるものは大慌てで逃げ出し、 あるものは自分に注意が向かないよう体を縮めてやり過ごそうとする。 そんななか、一匹の野良ゆっくりに目が留まった。 「むきゅ!ゆ風邪ね!大丈夫よ。良く効くおくすりがあるわ!ちょっとまっててね!」 てきぱきと患ゆを診察する、あのおいしゃさまのぱちゅりーだ。 まだ、飼いゆっくりが現れたことに気づいていない。 ゆ!今日はあの紫もやしに決定だよ!ゆゆゆーん!! ぱちゅりーに向かって跳ねていく飼いゆっくり。 そしてそのまま 「ゲス野良はゆっくりしね!!」どすん 「むぎゅ!」ごろごろ 若干ぱちゅりーより大きな体で、勢い良くぶつかっていく。 「むぎゅぅぅぅぅ・・・。」 背後からの不意打ちに、大ダメージのぱちゅりー。 しかも、ぱちゅりーと言えば体の弱さでは定評がある。 このぱちゅりーも例外ではなく、一撃でほぼ行動不能だ。 「ゲス野良はゆっくりしね!おぶつはしょうどくだよ!ゆっはーー!」 ぼよんぼよん 「むぎょ!むげぇぇぇ!!や、やめ・・・。 ぱちぇ、むぎゅぅぅぅ!!!し・・・、しんじゃはぁふぅ!」 飼いゆっくりは、ころころと転がってそのまま起き上がれないぱちゅりーの上に 飛び乗ると、その上で全力で跳ねだした。 そのまま、何度も何度もぱちゅりーの上で飛び跳ねた。 「むぎゅぎゅ・・・。おねがいですぅぅぅ・・・。ぎゃふっ!! ぱ・・、ぱちぇはゲスなんかじゃありませんんんん。んぐぅっ!! みんなのけがやびょうきをなおす、いじゃなんでずぅぅぅぅ・・・。」 ぱちゅりーも、周りのゆっくりも手を出せない。 相手は飼いゆっくり。 背後には、恐ろしく強大な人間さんがついているのだ。 下手に手を出せば、自分のみならず、 このゆっくりプレイスのゆっくり全てが永遠にゆっくりさせられてしまう。 見ているしかない。 「ゆゆーん?おいしゃさまー!?ゲス野良が、かたはらいたいよ! だいたいゲスの野良を治すなんて、あくぎゃくひどうここにきわまれりだよ! くろっ!まっくろくろだよ!はんけつっ!しけいっだよっ!」 「そ、そんな・・・。ぱちぇは、「ぐちゃ」むぎょぎょぎょぎょ!!!」 えれえれえれえれ、びくんびくんびくん 言葉の途中で、飼いゆっくりに踏みつけられるぱちゅりー。 とうとう吐クリームと痙攣を同時に起こしてしまう。 「ゆっふー!!!いいしごとしたよ!!」 凄くいい笑顔の飼いゆっくり。 「ぱちゅりぃぃぃぃぃーーーー!!!ゆっくりよ!ゆっくりしてね!!!」 すると、瀕死のぱちゅりーの元へ駆け寄る一匹のゆっくり。 面倒見が良いと評判の、とかいはありすおねーさんだ。 ぱちゅりーとは同世代で、特に仲が良い。 コミュニティでも人気者のおねーさんだ。 「ゆゆ!?またゲス野良が寄ってきたよ?せいっさいっされたいんだね!!」 ゆふふふふ、と上機嫌の飼いゆっくり。 とかいはありすおねーさんは、この言葉にきっとなって振り返ると、 「だまりなさい!このいなかもの!こんなことをして恥ずかしくないの!! そのお飾りの銀ばっじと飼い主の人間さんにもうしわけないと思わないの!?」 「ゆゆゆゆゆ!?なにいってるの!うるさいよ! ゆっくりできない野良れいぱーはせいっさいっしてあげるよ!!」ぼよーん 「こんの・・・かっぺがぁぁぁぁぁーーーー!!!」ずどん 「ゆ!?ゆべぇぇぇ・・・!」ごろんごろん 体当たりをする飼いゆっくり。 それを迎撃する、とかいはありすおねーさん。 ありすおねーさん渾身のかっぺごろし(体当たり)で吹っ飛ぶ飼いゆっくり。 「ゆべべべべ・・・。な、なんでぇぇぇ・・・!?」 「なんでじゃないわよ! 今まであなたがみんなにしてきたことを思い出しなさい! もっと酷いことをいっぱいしてきたでしょう!」 「ゆー?なにいってるの!? 飼いゆっくりとゲス野良とじゃいのちの価値がちがうでしょぉぉぉーーー!! ばかなこといわないでね!!」 「いのちの価値がちがうですって!?そうね! あなたみたいなゲスと、 ゆっくりとしたぱちゅりーのいのちの価値は比べ物にならないわね!」 「ゆぎぎぎぎ!!!ちんこシューがうるさいよ!ばかにしないでね!!!」 「もんくがあるならかかってきなさい!!いくらでもあいてになるわよ!」ずいっ 「ゆ!?」ずざっ 「もうおわりなの?口ほどにもないわね! これにこりたら二度とプレイスにはちかづか・・・。」 「・・・フヒっ。フヒヒヒヒ!この銀ばっじがめにはいらないの!? ばかなの?しぬの?」 「銀ばっじがどうしたっていうの!? いまさら飼いゆっくりだからってゆるさないわよ!」 「ゆへへへへ!いいの!? 飼いゆっくりに逆らうと人間さんがただじゃすまさないよ! ありすだけじゃないよ! ここのゲス野良ぜんぶがえいえんにゆっくりしちゃうよ!」 「ゆ!?」 「ばかなありすはまわりをよくみてね!」 飼いゆっくりに言われ、辺りを見回す、ありすおねーさん。 「ありずぅぅぅ・・・・。」 「ありす・・・。」 「だめだよぉぉぉぉ・・・。人間さんにみんなころされちゃうよぉぉぉ・・・。」 「れいむとおちびちゃんをまきこまないでね!」 「むきゅ・・・。ありす・・・。」 「ありすのきもち、わかるよー・・・。 でも飼いゆっくりに逆らったらだめなんだよー・・・。わかってねー・・・。」 「ありす・・・。だめなんだぜ・・・!」 みんなの顔、顔、顔。 どれも今にも泣き出しそうな顔ばかりだ。 恐怖、悲しみ、怒り、屈辱。 どれもゆっくりしていない。 そのゆっくしていない顔が、ありすおねーさんに現実を突きつける。 「ゆ!そこのちんこシュー!」 「ありすは、ちんこシューなんかじゃ・・・」 「ちんこシューは飼いゆっくりに逆らうの?」 「ゆ・・・。ゆん・・・、ありすはちんこシューです・・・。」 「ちんこシュー!ぺにぺにをだすんだよ!ゆっくりしないでね!」 「そんな・・・!わがりまじだ・・・。これがありずのぺにぺにです・・・。」 天を衝くかのような立派な如意棒が、エレクチオン。 あまりの恥辱にありすは、涙をこらえるのに精一杯だ。 「そのままじっとしてるんだよ! うごいたら群れごとえいえんにゆっくりだよ!」 そう念を押すと、飼いゆっくりはありすに近づいたかと思うと、大口を開け、 「がぶりっ」 「ゆぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!?」 「むーしゃむーしゃ、ぺっ!」 ありすのぺにぺにを噛み千切り、咀嚼したかと思うと吐き出した。 吐き出され地面に落ちた如意棒は、ぐずぐずに崩れ、原型を留めていない。 「ぴぴぴぴぃぃぃぃぃ!!あ、ありずのとかいはぺにぺにが・・・!」 半狂乱のありすおねーさん。 「うごかないでね!」 「ゆぐぐぐぐぐぐ・・・!」 それでも、飼いゆっくりの言葉に反応して動きを止める。 「ゆっふっふっふ・・・。それじゃ、はじめるよ・・・。」 嫌らしい薄笑いで、再び飼いゆっくりが近づいてくる・・・・・・。 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛」 楽しそうに飛び跳ね続ける飼いゆっくり。 飼いゆっくりの跳ねる音は最初は乾いていたが、今は水っぽい音がしている。 半ば体を潰されたありすが、自分自身のカスタードに塗れているせいだ。 そしてありすはとうとう痙攣しだす。 あらから、ありすおねーさんは散々に甚振られた。 特に噛み切られたぺにぺにの周辺は徹底的に痛めつけられた。 途中からは流石のとかいはも、狂ったように奇声を発し、 無様にのた打ち回るだけであった。 その姿は、普段のとかいはぶりを知るプレイスのゆっくりたちに大きな衝撃を与えた。 しかし、それも終わろうとしている。 (大変だよ!このままじゃ、ありすがゆっくりできくなっちゃうよ!) (だめだよ!飼いゆっくりに逆らったら、人間さんにゆっくりできなくされるのぜ!) (誰かケガを治せるゆっくりはいないの?) (むぎゅううぅぅぅ・・・。えれえれえれえれぇぇぇ・・・・・。) (たいへんだよー!ぱちゅりーもケガが酷いんだよー!) (どしよう・・・。ぱちゅりーしかおくすりは使えないよ! これじゃケガをゆっくりなおせないよ!) (おかーしゃーん!れいみゅきょわいよー!) (見ちゃだめだよ!おちびちゃんは、おかあさんの後ろにゆっくり隠れてね!) (ゆぅぅぅ・・・。ゆぅぅぅぅ・・・。はやく、はやくおわってね・・・。) (こんなの・・・。こんなの、とかいはじゃないわ!) 野良ゆたちが傍観しているしかない間に、 飼いゆっくりのせいっさいっが終わったらしい。 「ゆっふーー!こんなもんだね!今日のところはこれぐらいで許してあげるよ! かわいいあんよが、汚まんじゅうのせいで汚れちゃったよ! 早く帰ってお兄さんにきれいきれいしてらおうね!」 ぴょーんぴょーん ゆっくりプレイスから立ち去る飼いゆっくり。 「いったのぜ!はやくありすとぱちゅりーをたすけるのぜ!」 飼いゆっくりの姿が見えなくなるのを待って、飛び出す野良ゆたち。 「ありすー、だいじょうぶなのー!?」 「ありす!ゆっくりなのぜ!」 口々にありすを励ます。 しかし・・・・、 「と、とかいは・・・・。もっど・・・ゆっぐりしたかった・・・わ・・・。」 「わぎゃらないよーーーー!!!!?」 「ありずーーー!!!しっかりするのぜーー!!」 「なんで、ぱちゅがこんなめに・・・、なんにぼ・・・悪いごど・・・・むぎゅう・・。」 「ぱちゅでぃぃぃーーーー!ぱちゅでぃーがゆっぐりしぢゃっだーーーー!!!?」 「ぱちゅぅぅーーー、めをあけてーー!!こんなのとかいはじゃないわーーー!!」 以前から渦巻いていた飼いゆっくりへの怒りと憎しみ。 聡明でコミュニティの相談役でもあったおいしゃさまのぱちゅりーと、 世話好きで誰からも好かれたとかいはありすおねーさん。 この二匹が殺されたことで、それは頂点に達した。 もしかすると、頭の弱いゆっくりのこと。 たとえ人間さんの恐怖があっても、その場の勢いで飼いゆっくりに せいっさいっするということも有り得たかもしれない。 しかし、コミュニティにはしばらく前から暗黙の了解が成立していた。 飼いゆっくりへの怒りは、人間さんとはぐれた、ちびのゲス飼いゆっくりと それを匿う一家にぶつけること。 そうすることで、安全にガス抜きをしようというのだ。 今回も矛先は一家に向かう。 しかし、その怒りはこれまでの比ではない。 「ゆぎぎぎぎぎぎ!もうゆるせないんだぜ! 飼いゆっくりとそのかぞくをせいっさいっするんだぜ!」 「そうだみょん!ゆっくりプレイスのちあんのためにもほうっておけないみょん!」 「れいむ、もうゆるさないよ!ゲスのちんこシューをえいえんにゆっくりさせるよ!」 「これも飼いゆっくりがわるいんだよー!わかってねー!」 「むきゅ!こうへいにみてじょうじょうしゃくりょうの余地はないわね!」 「「「せいっさいっだよ!!!!」」」 ゆっくりたちは大挙して一家のお家へと向かっていく。 「にゃにゃ!?たたたた、たいへんだよー!!はやくしらせないとだめなんだよー!」 そして、子ちぇんは一家の元へと走る。 赤ありすはあれから当てもなくさまよっていた。 ただ、川原を川沿いに下っていた。 理由は特にない。 行く当てもないのだから、川沿いに移動しているだけだ。 川原を外れれば道路に出る。 あちら側は、ゆっくりの地獄が待ち受けている。 そのことは、赤ありすは身にしみて理解していた。 まだ、半日も移動していないし、子ゆ赤ゆからすれば別だが、 成体ならばゆっくりからすればそう大した距離を移動したわけではない。 しかし、赤ありすは赤ゆっくり。 やっとこれから子ゆっくりになろうかという時期だ。 半日近い移動で、あんよはすっかり痛んでしまった。 豊富な草花のおかげで、なんとか飢えを凌いではいるが、 狩りの名人であるまりさの採ってくるごはんとは比べ物にならない。 傍には誰もいない。 みゃみゃも飼い主さんも、おとーしゃんも姉妹も誰もいない。 独りで知らない道を進む。 赤ありすは赤ゆっくりだ。 赤ゆっくりにしては、今までずっと良く耐えてきた。 「ありちゅは、とかいは飼いゆっくりなにょよ! にゃんでだれもむかえにきてくれにゃいにょ? みゃみゃも、飼い主さんもありちゅのこときらいにゃにょ!? ありちゅのこちょ、いらないにょ!?」 「ありちゅ、なんにもわるいことしてないにょに・・・。 飼いゆっくりだからって、いじめるなんちぇひどいわ!」 「こんにゃのとかいはじゃにゃいわ!ありちゅ、もうお家かえりゅ! ありちゅ、おうちにかえりちゃいぃーー!!」 「ゆんやー!ゆんやーーー!!!ゆびーー!!ゆわーん!ゆええーん!!」 これまで我慢してきた不安や不満。 みゃみゃや飼い主さんを疑うなんちぇ、とかいはじゃないわ! お世話になっちぇるまりさおとーしゃんや、 おねーちゃんたちに我が侭言うなんちぇ、いなかもにょのすることよ! 自分にそう言い聞かせて押し殺してきた思いが爆発する。 一度言葉にしてしまえば、感情も抑えきれない。 なぜ、みゃみゃたちは自分を迎えに来てはくれないのか。 そもそも、みゃみゃと一緒にとかいはハウスで眠っていたはずが、 気がつけば見知らぬ場所に放り出されていた。 今まで、考えないようにしてきた。 しかし。 やはり、自分は捨てられてしまったのだろうか。 他に理由が思いつかない。 だとしたら自分は飼いゆっくりなどではない、ただの野良ゆっくりなのだろうか。 自分が野良ゆっくりならば、飼いゆっくりだからと自分が虐められることも、 一家に迷惑をかけることもなかったのではないか。 泣き叫びながら、お家に帰る宣言をした。 だがその「お家」がみゃみゃの待つお家か、一家の待つお家か自分でもわからない。 自分はどの「お家」に帰るというのだろう。 わからない。 わからない。 何一つわからない。 そして、どちらの「お家」にも帰れるわけもなく、赤ありすはさまよい続ける。 「おちびちゃーーん!!どこなのーーーー!!へんじをしてねーーー!?」 「ありすーー!でてらっしゃーーい!むきゅむきゅ。」 「ありすーー!!おこらないからでてくるのじぇーー!!」 まりさが、お帽子の上に子ゆたちを乗せて大急ぎで跳ねている。 一家は子ちぇんに聞いたとおり、ゆっくりプレイスと川原の境の辺りから、 赤ありすが向かったという方向へと進んでいる。 幸い川沿いに進んでいるだけであるし、赤ありすのペースなど高が知れている。 まりさなら子ゆ二匹を乗せていて猶、追いつくのにさほどの時間はかからないだろう。 だが、まだ幼い赤ゆっくりだ。 見知らぬ土地では何があるか知れたものではない。 急がねば。 どんどん進む。 そうして、跳ね続けていると、 ゆえぇぇぇーーーーん!!! 微かにだが、遠くからゆっくりの泣き声が聞こえてきた。 ・・・おちびちゃん!? 「ゆ・・・・。」 赤ありすの進むペースはどんどん落ちていった。 あんよはそろそろ限界だ。 ゆぅ・・・。ありちゅのあんよがいちゃいいちゃいだよ・・・。 やはり、その辺に生えている草花では赤ありすの口には合わない。 ゆぅぅ・・・。おとーしゃんのごちそうがたべちゃいわ・・・。 赤ゆっくりはそもそも庇護者の存在もなく、一匹で行動できるようにはできていない。 ありちゅ、さびしいにょ・・・。おねーちゃん・・・。 「ゆん、ゆぅぅ、ゆっぐ、ゆびぇぇぇぇぇん!!」 とうとう一歩も進めなくなった赤ありす。 なんで、こんなことになったのだろう。 うずくまったまま、一人泣き続ける。 「おちびちゃんーーーーん!!」 「ありすーー!!きこえるーーー!!」 「ありすーーー!!おへんじするんだじぇーーー!!」 ゆゆゆゆ!? 一家の声が聞こえる。 まりさに、子ぱちゅりーに、子まりさ。 三人とも揃っているようだ。 「おとーしゃーん!ぱちぇおねーちゃーん!まりしゃおねーちゃーん! ありちゅ、ここよーーー!!!」 我を忘れて必死に家族に呼びかける赤ありす。 そして、背の高い草むらを掻き分けてまりさが現れる。 勿論、お帽子の上には子ぱちゅりーと子まりさが一緒だ。 「おちびちゃん!ぶじだったんだね!しんぱいしたよ!」 「むきゅうぅぅ!だめじゃない、かってに遠くへいったりしちゃ! おねーちゃんしんぱいしたのよ!」 「とおくへ行くときはおねーちゃんたちにいわなきゃだめなのじぇ! つぎやったらぷくーするのじぇ!」 「ゆんやー!ごめんにゃしゃーーい!ゆっぐ、ゆっぐ・・・!」 「いいんだよ!もう、なかなくてもいいんだよ! あやまったりしなくてもいいんだよ!」 泣きじゃくる赤ありすの元にたどり着き、そっと頬を寄せるまりさ。 「むきゅー。ありすったら・・・。しんぱいしたのよ・・・。」 「もう、みんなにしんぱいかけたらだめなんだじぇ。」 姉妹もお帽子から降りて、赤ありすの元へとやってくる。 しばし、一家でゆっくりを噛み締める。 「ゆん・・・。おちびちゃん、どうしてこんなところまできちゃったの? おとーさんにゆっくりおしえてね!」 「ゆ・・・。ありちゅ・・・・・・。」 言いかけて、途中で黙り込む赤ありす。 「おとーさん、おこったりしないよ。 だからしょうじきにはなしてくれていいんだよ。」 急かしたりせず、ゆっくりと先を促すまりさ。 その甲斐あってか、途切れ途切れだが赤ありすが再び口を開く。 「ゆん・・・。ありちゅ、ありちゅが飼いゆっくりだから、おとーしゃんや おねーちゃんたちにめいわくをかけちゃうわ・・・。 ありちゅがいにゃければ・・・。 ありちゅがいにゃければ、 みんにゃゆっくりでしあわせーできるとおもったにょ・・・。」 「むきゅ・・・。」 「ゆ・・・。」 俯いて再び黙り込んでしまう赤ありす。 事態は悪化する一方で、赤ありすの悩みにも姉妹も何と言ってよいか分からない。 すると、 「ゆんゆん!よかったよ!」 「むきゅ!?」 「のじぇ!?」 「ゆ!?」 意外なまりさの言葉に驚く姉妹。 疑問を口にする。 「むきゅむきゅ!?どういうこと?なにがよかったの、おとーさま?」 「ゆー?わからないのじぇ?ぜんぜんよくないのじぇ?」 「ゆー・・・。やっぱち、ありちゅはでていったほうがいいにょにぇ・・・。」 赤ありすは、一層落ち込んでしまった。 まりさは、明るく先を続ける。 「ゆん!まりさはね、ありすがおと−さんたちのことがきらいになって でていっちゃたのかとおもってしんぱいしたよ! でも、そんなことがなくてよかったよ! それに、ありすはとってもやさしいね! だから、おとーさんはあんしんして、とってもゆっくりできたんだよ!」 いくら、信頼する父まりさの言葉とは言えあまりに気楽に過ぎないだろうか。 姉妹たちも流石に納得できない。 「むきゅ!?たしかにそれはよかったけど、お家もこわされちゃったし、 このままじゃずっとゆっくりできないわ・・・。どうにかしないと・・・。」 「そうなんだじぇ・・・。ありすはゆっくりできるいもーとだけど、 おうちをこわされたりするのはゆっくりできないんだじぇ・・・。」 「ゆぅ・・・。」 まりさは自信に満ちた態度で答える。 「だいじょうぶだよ!まりさはかんがえたよ。 もう、ゆっくりプレイスはゆっくりできないよ。 だから、あたらしいゆっくりプレイスをさがしにいくよ! まりさが、あたらしいお家をさがすから、みんなでゆっくりひっこそうね!」 「むっきゅり・・・!!」 「すごいんだじぇ・・・!!」 「と、とかいはーーー!!」 まさか、そんな大胆な秘策があったとは。 子ゆっくりたちは尊敬の目でまりさを見ている。 偉大な父を改めて見直した、といったところだろうか。 なんてとかいはなのだろうか。 もう二度と戻らない、顔を合わせることもないと思っていた家族が、 自分を探しにきてくれた。 それも、新しいゆっくりプレイスを探しておひっこしするそうだ。 確かにそれならば自分がお家を出る必要はない。 一家とお別れする必要もない。 「ゆゆーん!おとーしゃん、すーりすーり! おとーしゃんはとってもとかいはにぇ!」 思わず、まりさにすーりすーりしてしまう。 「ゆゆ!ありす、ずるいのじぇ!まりさも!すーりすーりだじぇ!」 「むっきゅー!もう、みんなこどもなんだから! むっきゅん!いいわ。ぱちゅもすーりすーりよ!」 「ゆゆ!おちびちゃんたち、くすぐったいよ! みんな、あまえんぼうだね!」 一家はすっかり、スーパーすりすりタイムに突入だ。 そうして、一家全員ですーりすーりしていると、 ぐぅぅぅぅぅ・・・・。 「ゆ!ゆゆゆゆゆ!?」 赤ありすのお腹の音が鳴り響いた。 「ゆふふふふ!ありすはおなかがすいたんだね!」 「むきゅきゅきゅきゅ!もう、ありすったら!」 「まりさもおなかすいたんだじぇ!」 口々に言い立てる。 「ゆ~!はずかちいわ・・・。」 真っ赤になる赤ありす。 まりさは、しばらくそんな姉妹の様子を幸せそうに見つめていた。 「ゆ!それじゃみんなでむーしゃむーしゃしようね! おとーさんのとってきたごはんがあるよ!」 「まりさもなんだじぇ! ごはんさん、おぼうしのなかにはいってるんだじぇ!」 「むきゅ!さすがね!」 「ゆーん!おとーしゃんもおねーちゃんも、とっちぇもとかいはにぇ!」 まりさと、子まりさがお帽子のなかに入れてあったごはんを取り出す。 まりさは勿論、子まりさも子ゆっくりにしてはなかなかの狩りの名人ぶりだ。 「たまにはおそとでむーしゃむーしゃもゆっくりしてるね!」 「すてきなぴくにっくね!」 「ありす!まりさのとったいもむしさんたべるんだじぇ! とってもおいしいのじぇ!」 「ゆゆーん!ありがちょう、おねーちゃん! いもむしさん、とっちぇもとかいはよ!」 思いがけず素敵なお昼のむーしゃむーしゃに、 一家はとってもゆっくりーで、しあわせーだ。 一家がそうして、ゆんゆんしていると遠くから、がさがさと、 草むらを掻き分けて近づいてくる気配がする。 方角からしてゆっくりプレイスの方から近づいてきている。 ずいぶんと急いでいるようだ。 ゆっくりだろうか。 いよいよ、気配が近づいてくる。 もうすぐ、自分達の居るところにたどり着く。 一家が軽く緊張して身構える。 すると、 「「「「ちぇん!?」」」」 姉妹と仲の良い子ちぇんが姿をあらわした。 余程急いできたのだろう 息も切れ切れ、草で切ったのだろうか体中に傷がついている。 「むきゅ!?ちぇんどうしたの?なにかあったの?」 子ぱちゅりーが問いかける。 「ゆはー、ゆひゅー、ぜーはー、・・・。た、たいへんなんだびょー・・・!」 荒い息のまま、やっとそれだけ搾り出すように言葉にする。 「ゆゆ!?たいへん?なにがたいへんなのじぇ?」 「ゆーはー、ゆーはー・・・。 まりさたちとわかれたあとで、 あのゆっくりしてない飼いゆっくりがプレイスにきたんだよー・・・・。」 子ちぇんは、ゆっくりプレイスを襲った悲劇の一部始終を一家に聞かせた。 「ゆゆゆゆゆ!?ぱちゅりーが!?そんな!なにかのまちがいじゃないの!?」 「にゃー・・・。ほんとなんだよー・・・。 おいしゃさまのぱちゅりーおねーさんは永遠にゆっくりしちゃったんだよー・・・。」 「むきゅ・・・。あのとかいはありすおねーさんが・・・。しんじられないわ・・・。」 「そうなんだじぇ!ありすおねーさんはとかいはでとってもつよいんだぜ!」 「飼いゆっくりには人間さんがついてるんだよー・・・。 ゆっくりプレイスのみんなをゆん質にとられて・・・。」 「むきゅう・・・。」 「そんなのないんだじぇ・・・!」 一家の受けた衝撃は計り知れない。 おいしゃさまのぱちゅりーは、一家がプレイスのゆっくりたちから 迫害されるようになった後も、変わらずゆっくりと接してくれた数少ないゆっくりだ。 迫害が酷くなる一方でも、どうにか無事過ごせていたのも、 プレイスのゆっくりに大きな影響力をもっていたぱちゅりーの存在あってのことだ。 それに赤ありすの命の恩ゆっくりでもある。 その赤ありすに至っては将来ぱちゅりーのような、じょいになる、とまで慕っていた。 ありすおねーさんは世話好きなとかいはで、姉妹に頻繁に声をかけてくれた。 ありすおねーさんもまた、最後まで一家への態度を変えなかったゆっくりだった。 プレイスでも評判の美ゆっくりで、みんなの人気者だった。 そんな二人がもういない!? だが、子ちぇんの話はまだ終わってはいない。 「にゃー!飼いゆっくりが二人を永遠にゆっくりさせて、 みんながおこっちゃったんだよー! ありすたちをせいっさいっするって、みんなのお家にむかってったんだよー!」 「ゆ!?まりさたち、なんにもわるいことしてないんだじぇ!?おかしんだじぇ!」 「ちぇんもそうおもうよー・・・。だけど・・・。」 驚きつつも納得がいかない子まりさ。 子ちぇんは俯いたままなにも言わない。 「むきゅ・・・。まりさ・・・。」 子ぱちゅりーも慰めの言葉もない。 「・・・・・。」 赤ありすは改めて衝撃を受けていた。 自分とプレイスを襲う飼いゆっくりは違う。 何の関係もない。 ゆっくりプレイスから引っ越すことが決まった今となっては何も悩むこともない。 さっきまではそう思っていた。 割り切ったはずだった。 だが、自分が飼いゆっくりだったという過去が付き纏って来る。 一家に迷惑をかけ続けることになる。 やはり、自分は一家といるべきではないのかもしれない・・・。 「ゆ!だいじょうぶだよ!いますぐひっこしだよ! おちびちゃんたちは、なにもしんぱいしなくていいんだよ! まりさがおちびちゃんたちをまもるからね!」 暗く澱んだ場所に落ちていこうとする思考を、力強い言葉がゆっくりと吹き飛ばす。 「ゆぅぅぅ!ゆっくち!ゆっくち!ゆっくちーー!!」 あまりの感動に言葉にならない。 ただ、ゆっくりを連呼するばかりだ。 姉妹も同様だ。 「にゃにゃ!?おひっこし!?みんなどこかにいっちゃうのー!?」 ただ一人、子ちぇんだけが驚きの声をあげる。 「ゆん!そうだよ! まりさはおちびちゃんたちと一緒に、別のゆっくりプレイスをさがすよ!」 「にゃーー!?それじゃ、みんなとはもうあえないのー?」 子ちぇんが泣きそうな顔で姉妹に問いかける。 姉妹もその言葉で、はっとなる。 お引越ししたら、もうちぇんと会えないの・・・。 「むきゅう・・・。」 「だじぇ!?だじぇ!?」 子ぱちゅりーは既に事態を理解しているらしく、何も言わない。 子まりさは、混乱して答えを求め、きょろきょろしている。 まりさが静かに、申し訳なさそうに答える。 「ゆ・・・。プレイスはきけんだよ。 もうプレイスにはもどれないんだよ・・・。」 「ゆゆゆゆ!?ちぇんにあえないんだじぇ!?」 「そんなのいやだよー!わからないよー!!」 やっと事態を飲み込む子まりさ。 子ちぇんも姉妹と会えなくなるのは嫌だと、目に涙を溜めている。 「まりさたちは、もうゆっくりプレイスじゃ暮らせないよ・・・。 それに、まりさたちといたら、ちぇんまであぶないかもしれないよ・・・。 ゆっくりりかいしてね・・・。」 「にゃー・・・。わがらないよー・・・。」 「むきゅ・・・。ざんねんだけど、ぱちぇたちはもういかなきゃ・・・。 ゆっくりさよならよ・・・。でも、ちぇんのことはぜったいにわすれないわ。」 「・・・わがらにゃいよー・・・。」 「ゆっぐ、ぐすん!まりさもなんだじぇ! あえなくなるのはゆっくりできないけど、 ぜったいちぇんのことわすれないのじぇ!」 「わがらにゃいよー!わがらにゃいぃぃーーー!!」 ちぇんは突然のお別れにわからない、わからないと泣き叫ぶばかりだ。 再びまりさが口を開く。 「ちぇん・・・。プレイスのみんなはまりさたちのお家にいったんだよね? いまごろみんな、まりさたちをさがしているよ。 きっとすぐにここにもきちゃうよ・・・。 だから、もういかなきゃだよ。 ちぇん、今までおちびちゃんたちとなかよくしてくれてゆっくりありがとうだよ!」 「にゃー・・・。わがらにゃいぃぃ・・・。」 子ちぇんはそれでも、わからない、わからないと繰り返すだけだ。 「おちびちゃんたちは、お帽子に乗ってね。」 まりさが、姉妹にお帽子に乗るように促し、姉妹もそれに従う。 ありすは、ずっと無言だった。 子ちぇんが、姉妹との別れを受け入れられず、泣き続けている間何も言わなかった。 ゆぅ・・・。ありちゅ、ちぇんにひどいこといっちゃったよ・・・。 いにゃかもの! ぷくー! ちぇん、おこっちぇるよね・・・。 「ゆびぇぇぇぇぇぇん!!わがらにゃいびょぉぉ!わがらにゃいいいーー!!」 「わがらにゃいーー!!」 「わがらにゃいよーー!!」 遠ざかっていく子ちぇんの姿。 姉妹との別れを悲しみ、わからないと連呼する泣き声。 優しく面倒見の良い子ちぇんとも、もう別れ。 二度と会えないのだろう。 「ゆっくちーーーー!!!ちぇーーん!!ゆっくちちていってにぇーーーー!」 気づくと赤ありすはお帽子から身を乗り出し、叫んでいた。 そうだ。 悩んでいる場合などではない。 これで、お別れ。 またね、じゃないんだ。 言わなければ。 「ちぇぇぇぇん!!ゆっくちごめんにゃさーーーい!! ちぇんは、とっちぇもとかいはよーーーーーー!!!!」 「ありずーーー!?ありずーーーーー!!!ゆっくりしていってねーーーー!!!」 子ちぇんも、赤ありすに気づいてくれた。 今までのお礼も、今日のことへの謝罪も、まだまだ言葉を尽くしていない。 その暇もない。 ただ、あふれ出る想いをゆっくりしていってねと、とかいはの二言に託す。 子ちぇんは、まだお顔は涙でぐしょぐしょだが、 精一杯ゆっくりしていってねを返してくれた。 「ちぇぇぇぇぇん! ありちゅも、ちぇんのこちょ、ぜったい、わすれにゃいわーーーー!!!」 「ゆびぇぇぇぇぇーーーーん!!ちぇんもわずれないよーーーーー!!!」 遠ざかる一家。 一人残される子ちぇん。 「わすれないんだよー・・・。わかってねー・・・。」 02へ続く
https://w.atwiki.jp/rentyan00/
ぜんぜんタイトルパクってなんかないんだからねっ!! 暇つぶしにもならないネタばかり公開しちゃうんだから!! そう思うなら、さっさとネタを集めてきなさい!! これは命令じゃなくて、お願いなんだからっ!! 参考:作りかけのTelopyPage 合計: - 今日: - 昨日: - トップページの合計: - 最終更新日:2011/02/27 最近更新したページ 取得中です。
https://w.atwiki.jp/ani3sisya/pages/887.html
953 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/09(土) 03 45 01 ID 62UqeV0Y 五飛は、考えた。 俺たちの世界から来たものが全滅したこと。 死んでから見失っていた自分の存在。 そんなことを考えながらも五飛は一本の青竜刀を作り上げた。 死者スレに降ってきたクズ鉄などを溶かし鍛えれば容易なことであった。 五飛は生前から青竜刀を愛用していた。 ガンダムのコックピットにも持ち込むほどであった。 そして一言つぶやいた。 「俺は・・俺はもう一度正義となり悪を倒す」 五飛は今まであったことすべてを忘れようとした。 「ネタならネタそれでもいい、しかし今から俺は今までの張五飛ではない。」 「周りがどう言おうと関係ない、俺が正義だ!」 「俺はもう一度この死者スレで正義となる!」 「今日からこの刀がナタクだ!」 強い意志ととも再び正義への道を少年は歩き出した。 さながらその姿は別の世界の彼そのものだった。 954 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/09(土) 03 46 12 ID 62UqeV0Y 五飛はまずデュオと戦おうと考えた。 普通のものなら不意打ち、奇襲そんな事をするだろう。 しかし彼は自らのポリシーに背くことのないようにこう話しかけた。 五飛「貴様は正しいのか?」 彼が幾度となく発してきた言葉だ。 デュオ「なんだいきなり?他人行儀に話しかけてくることないだろ?」 デュオが掛けようとした手を弾きこう言った。 五飛「俺はもう死者スレの張五飛でも貴様の知っている五飛でもない。」 五飛「俺はナタクと共にもう一つの未来を始める!」 五飛「俺より目立ったもの、相手を殺した者すべてが俺にとっての悪だ!」 五飛「俺と戦え、デュオ。それが俺の正義を試すことになる。」 デュオ「またお前は単独行動かよ・・・そんじゃ俺が止めてやるよ!!」 五飛「それでいい。かかってこい!!」 正義と死神の二つの拳が交差した。 <五飛の正義暴走開始> 955 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/09(土) 04 03 32 ID 62UqeV0Y 戦いながら五飛はこう思った。 (戦って負けたなら俺はそこまでの男であって、そこまでの正義でしかない。 証明されない正義など偽善にすぎん。俺はここですべての強者を倒す。 負けた時点で俺は敗者であり弱者だ。) 過去の仲間の記憶や死という事実、それから導き出した最後の正義であった。 彼の強者基準は目立った=強い=強者であった。 そのためにも自分より目立ったと言い放ったデュオを倒すことは 自分を過去から断ち切ること、 そして新たな正義への挑戦には欠かせなかったのである。 ~~~~~~~~~~~~戦闘中~~~~~~~~~~~~~~~ 956 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/09(土) 04 25 18 ID 62UqeV0Y 戦いは五飛予想よりも長引いた。 古代戦士の末裔である五飛にとって負けるはずはないと考えていた。 しかし相手は死神と呼ばれた少年、デュオ・マックスウェル 身構えてはいたが予想以上に彼は激しく攻めてきた。 五飛「うぉぉぉ!!」 デュオ「くっそ!しつこいんだよ~!」 そして戦いに終止符が打たれた。 決め手は案の定デュオが死ぬ直前にはなった片腕を壁についての足払いだった。 それを放ったのはデュオではなく五飛あった。 こちらの拳を打つときに毎回ガードするデュオの動きを読んで放ったものだった。 青竜刀と首元に当てて言った。 五飛「おれの勝ちだ、デュオ。まだ続けるか?」 デュオ「降参だ。ここで止めてやろうと思ったのによ。」 五飛「それは残念だったな。あとひとつ守ってほしいことがある。」 デュオ「なんだ?」 五飛「俺の行動を誰にも言うな。他の物に聞かれては後々厄介になるのでな。」 デュオ「りょーかいだぜ。」 五飛「ではな。」 五飛は次の悪を探しに歩いて行った。 デュオ「あいつも変わんないな~ っま、俺にはもう関係ないしいいか。」 五飛は、己の正義のため次の悪を探し始めた。