約 1,476,391 件
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/882.html
「CLOUDY」 羽付きあき ・直接的に羽付きまりさは出てきません ・人間視点です ・善良なゆっくりがひどい目にあいますご注意を ・一部何も起きないゆっくりがいます 冬の街。それはそこに暮らす街ゆっくり達にとっては千差万別の季節であった。 越冬をしっかりとして、暖かいおうちの中で思う存分ゆっくりしているゆっくり。 過酷な餌場争いに勝ち抜いたゆっくり、協力し合って群れを作って越冬するゆっくり。 それこそ様々な方法でゆっくり達はそれぞれの冬を過ごしていた。 だが冬を無事過ごせるゆっくりがすべてではない。 街の平均的な越冬成功率は40%ほど。つまり6割のゆっくりは「ゆっくりできなくなる」のである。 往々にして特徴があり、しんぐるまざー、ゲス、捨てゆっくり等がその殆どを占めていると言われている。 街の裏通りを歩けばゆっくりには結構、出会えたりする。といっても冬以外に比べれば滅多にと頭に就くほどであるが。 雨が降った後のどんよりとした曇り空の下、固くシャッターが閉ざされた建物のすぐそばに、三体のゆっくりがもたれかかるようにしてそこにいた。 ボロボロではあるが・・・ありす種の様だ。 バスケットボールサイズのありすが一体。そしてソフトボールほどのサイズの子ありすが二体。 建物自体はシャッターが閉じられて長いのだろう。所々錆びている。 小さな段差に上り、シャッターにもたれるようにして斜めに傾いているのはありすだった。 その飾りは所々解れており、薄汚れて所々が欠けている。 飾りがこんな様子ではそれ以外も大体は察しがつくだろう。 小麦粉の皮は・・・弱っているためか、泥やほこり、所々付いた生傷の周りに黒い汚れが入り込んで全体的に小麦粉の皮は傷んだ印象を受ける。 水飴が小麦粉の皮をテカテカにコーティングしたうえで、そこに泥と埃がついて、さらにその上に解れた糸クズや灰色の綿のような埃の固まりが所々へばりついていた。 寒天の両目は生乾きの様になっておりその目は一様にぼんやりと定まらない目線で宙空を眺めている。 口が軽くあいたその周りには砂糖水の涎の跡が線のように舌に伸びていた。 よく見ればまだ微かに「ゆひゅーゆひゅー」と音がする。完全に物言わぬ饅頭となってはいない様だ。 脇の子ありす二体はどうか?ありすから少し離れたところにいる方の子ありすは完全にカピカピの饅頭になってしまっている。 小麦粉の皮がしぼんでゲッソリとした印象を感じさせる。ぽっかりと空いた口、そしてからからに乾いた寒天の両目。真上近くに向いて倒れているため、ひび割れた鏡モチの様な底部にあにゃるの周りにはうんうん(餡子)がこびりついていた。 ありすの横にくっつくように突っ伏している子ありすの方もカピカピになっているようだ。 地面に突っ伏したまま動かなくなって様で、恐らくありすにすーりすーりをし続けて力尽きたのだろうか今となっては定かではない。 中のカスタードクリームの量が多い分の差がはっきりと出ていることが分かる。 よく見る光景だ。これはいわゆる「れいぱーありす」だろう。 ゲス気質の強いありす種は往々にして他のゆっくりを過度にすっきりして、ありす種以外の実ゆっくりと蔓を食べてしまう。 なので他の街ゆっくりが食べるようなものはあまり食べない。そして何より、通常の街ゆっくりに比べてやや大型なのである。 通常種なのにれみりゃやふらんの様な捕食種の色が強い特殊なゆっくり、それこのれいぱーありすというゆっくりだ。 ではなぜ、滅多に食料に困ることのないれいぱーありすがなぜこの様になっているのか?それは冬という季節が関係している。 冬のゆっくりは越冬をする。これは至極当然の話だ。 当然前述した様に越冬ができるゆっくりは全体の四割だ。これらは総じて冬のはじめには完全に準備が終わって越冬に入っている。 「けっかい」という蓋の様な風除けは他のゆっくりからそこにいるゆっくりをみえなくするといった効果があるのだ。 また、それまで多く街にあぶれたいたあぶれゆっくり達もその姿を冬が過ぎるにつれて姿を消していく。 淘汰されるか、群れを作ってれいぱーありすやゲスゆっくりが手出しできない様になるか・・・ つまりこの時点でれいぱーありすが狙えるのは数が少なくなってしまったゲスゆっくりだけということになる。 当然ゲスゆっくりはれいぱーありすだけによって淘汰されるわけではない。外的要因も相まってますますれいぱーありすを追い詰める。 餌場に行ってみようとも既にそこははあぶれゆっくりに抑えられ、他のゆっくりも姿が見えないし、いたとしても群れ単位で行動するので手出しができない。 その結果周りに回ってこの様に疲弊してしまうというわけだ。 ほっといてもほっとかなくてもこのありす達はもう助からない。たとえオレンジジュースをかけてもそれ以上に疲弊しているからだ。 結構よく見る光景だ。冬はありす、それ以外なら親ゆっくり一体に子ゆっくりが数体といったところか 私はその場を後にして、公園へと向かう。 単に散歩しているだけでも色々な発見がある。それが興味の低いものかそうでないかは置いてだが… この街でのゆっくりと人間の関係はそれこそ様々だ。 人間の手伝いをする賢いゆっくりもいれば、おうち宣言等を無軌道に行うゲスゆっくりもいる。 それらはごく一部だ。大体はその中間の様なゆっくりが大多数を占めており、またこれがある意味ゲスゆっくりなんかよりよっぽど厄介になったりする。 公園に向かう途中で自販機で飲み物を買う。自販機の裏を除けばまりさ種の帽子が大小合わせて数個ほど置かれていた。 主を亡くした帽子はひっそりと誰にも見られることなく置かれている。 これもまた越冬に失敗したゆっくりと言えるだろうか? なぜいなくなってしまったかは今となっては知る術がないようだ。 公園についてベンチに腰かけていると私の少し遠くで三体のゆっくりが等間隔に並んで跳ねていた。 れいむ種が一体にその子ゆっくりだろうか?バスケットボール程の子れいむと子まりさが一体づつといった構成だ。 「ゆゆ!おちびちゃんたち!もうちょっとでおうちにつくよ!いっぱいおべんとうさんややさいさんをむーしゃむーしゃしようね!」 「ゆっくりわかっちゃよ!」 「きょうはゆっくりしちゃおべんちょうがちぇにはいっちゃんだじぇ!ぱしたしゃんにおこめしゃんにはんばーぐしゃんもありゅんだじぇ!」 ・・・れいむが頭に載せているのはコンビニ弁当の様だ。恐らくゴミ捨て場にでも置かれた賞味期限切れのものか何かだろう。 子まりさの帽子が膨れている。「やさいさん」はあの中に入っているのだろうか?恐らくしなびた野菜くずだろうが… かなり珍しく食料が調達できたようで、一様に「ゆっくり」としながら凱旋するように跳ねて進んでいる。 はしゃぐ子ゆっくり達をなだめるようにれいむが声をかけた。 「ゆふふ!れいむはおやさいさんだけでいいよ!おちびちゃんたちがすきなはんばーぐさんやぽてとさんはおちびちゃんたちでゆっくりなかよくわけてたべてね!」 「まりしゃははんばーぐしゃんとごはんしゃんをちゃべりゅんだじぇ!」 「れいみゅはぽてとしゃんとぱしたしゃんをちゃべりゅよ!」 口々に言い合いながら公園にある公衆トイレの陰に消えていったれいむ達。そこに「おうち」があるのだろうか? 越冬準備ができずに越冬に突入したのか、それとも冬に捨てられた捨てゆっくりかそこらあたりだろう。 この時期に食料集めをしていることが何よりの証だ。 それにしても軽薄過ぎではないだろうか?私は今までこういった類のゆっくりが動くのは朝早くか夕方近くが多いと記憶しているのだが。 かなり珍しいケースだろう真昼間から声を出して動く街ゆっくりというのは。 それにあまりにはしゃぎ過ぎて警戒というものもないようだ。もしゲスゆっくりと鉢合わせすればひとたまりもないだろう。 私がそう思いつつ缶ジュースをちびりちびりと飲んでいると突如先ほどれいむ一家が消えた建物の陰から何かが弧を描いて地面に落ちた。 「「「ゆんやあああああああ!」」」という声が聞こえる。 目を凝らしてみてみると、ダンボール箱ごと蹴飛ばされてゴロゴロと転がる三つの丸い影。 ゲスゆっくりか何かだろうかと思っていたが私の予想は結果的にはずれだ。 ヌッと出てきたのは怒りに顔をゆがませた青年だった。 「ゆ”!?にんげんざん!どぼじでごんなごどずるのおおおお!?でいぶだぢはなにもやっでないよっ!?」 「ゆびぇえええん!きょわいよぉぉおおお!」 「ゆ!ゆっくりおきゃあしゃんをいじめりゅにょをやめりゅんだじぇ!」 寒天の両目を見開いて大きく声を上げるれいむとその後ろで寒天の目から涙を流す子れいむと気丈にも大きく膨れて威嚇する子まりさの姿があった。 「なにもやってねぇだと!?じゃあこの弁当はなんだ!」 青年が怒りの声を上げる。 れいむは声を大にして青年にこう言っていた 「ごれはおがれでだだげだよ!れいむだぢごみばこさんやぶぐろさんにはなにもじでないよ!」 「しょうだじぇ!ゆっきゅりあやまりゅんだじぇ!」 「ぎょうはなにもじでないよぉぉおお!ゆっぎゅりじんじじぇね!」 後から子ゆっくり二体も追従するが、青年はさらに語気を強めてこういった。 「弁当がそこらに置かれてる訳ねぇだろ!ちゃんとゴミ箱に入れるか袋詰めするのが決まりなんだよ!うそつくならマシな嘘をつけ!」 「うぞじゃないゆっぶ!?ゆぎゃあああああ!でいぶのおがおがああああああ!」 れいむの小麦粉の顔面がグニャリと歪んだ。「ドッ」という音に混じって微かに「パキパキ」と音がする。 れいむは餡子を吐き出しながらドシャっと地面に落ちて寒天の両目から砂糖水の涙をダバダバと流して大きく口をあける。 餡子に混じって砂糖細工の歯が折れたようだ。白いものが点々と見える。 「ゆひぃぃいい!いだいいいいい・・・!!でいぶのばがぁぁぁ…!」 苦痛に表情をゆがめるれいむに青年の靴底がさらに降ってくる。 「ゆ”びっ!」 「ここ最近飼いゆっくりを襲ってるのもてめぇらだろっ!袋破るわゴミまき散らすわ散々なことしやがって!やっと見つけたかと思ったらこんなところに居やがったのか!」 青年は何度もれいむを踏みつける。そのたびにれいむの小麦粉の皮がグニャリと動き、餡子が宙を舞う。 「ゆ”びゃっ!いだいいい!ゆぐぅ!ぢが!ぢがうよぼぉっ!」 「加工所が来てからここ一カ月はここら一帯のゆっくりはてめぇらしかいないんだよ!」 「やべぢぇねええええええ!おぎゃあじゃんがいだがっぢぇるよ!やべぢゃあげぢぇねえええええ!」 「ゆっぎゅりやべりゅんだじぇええええええええええ!!」 青年の足元では子ゆっくり二体が体当たりを繰り返しているが全くこたえた様子はない。 青年がれいむを大きく蹴りあげた。ボトッと落ちるとれいむの周りに子ゆっくり二体が集まる。 「ゆ”ひゅー・・・ゆ”ひゅー・・・」 中の餡子が不規則になったのか、小麦粉の皮が膨れ上がり口の端から餡子がついて、ポトポトと落ちている。 グネグネと動くがただ動いているだけの様だ。 青年がふと足元を見る。 「きょ、きょわいよぉぉおおお・・・!」 そこには青年の靴におそろしーしーをぶちまける子れいむの姿があった。 青年のこめかみに青筋が浮かぶ。屈んで子れいむに手を伸ばしたその時に、丸い影が青年の手に飛び付いた。 「ゆ!」 「いっだぁ!?」 青年が声を上げる。手には子まりさがしっかりとかみついていた。 青年の指からは血がポトポトと滴り落ちてきている。相当深い様だ。 「ゆゆ!ゆ!ゆ!」 子まりさは口を離してぽとりと地面に落ちると眉をキリッとさせて青年を見上げた。 「れいみゅ!ゆっきゅりおきゃあしゃんのまわりにいくんだじぇ!」 「ゆ、ゆっきゅりわかっちゃよ!」 「っがぁ!痛"ぇ"ぇ"ぇ"・・・!」 青年は手を押さえて額に汗を浮かべている。 ・・・私はその時直感した。このれいむ一家はもう助からないと。 「おぢびぢゃんゆっぐりにげでね!」 れいむもそれを感じたのか必死に声をあげている。 だが、その意図に反して子ゆっくり二体はれいむの前で大きく体を膨らませ始めた。 「ゆっきゅりどっかいきゅんだじぇ!おきゃあしゃんはまりしゃがまもりゅんだじぇ!」 「れ、れいみゅおきょりゅよ!」 「どぼじでにげないのおおおお!?にんげんざんはづよいんだよ!?」 れいむが声を上げると子まりさは再び眉をキリッとさせてれいむに向けてこういった。 「まりしゃはにんげんしゃんをやっちゅけりゃれりゅんだじぇ!」 「れ、れいみゅもにんげんしゃんをやっちゅけりゅよ!」 子れいむもそれにこたえる。子まりさと子れいむの表情とは対照的にれいむは口を大きく開けて青ざめていた。 青年がゆらりと前に出てきた。その表情はここからではうかがう事は出来ない。 子ゆっくり二体は再び大きく膨れると上を向いて威嚇を始める。 「「ぷくぅーーーーーーーーっ!」」 あらん限りに大きく膨れて子れいむの方はピコピコを上下に激しく動かし始める。 「まりしゃはおこっちゃんだじぇ!それいじょうちかぢゅくちょもういっきゃいがーぶがーぶしゅるんだじぇ!」 「れいみゅもがーぶがーぶしゅるよ!ゆっきゅりどっかいっちぇね!」 「おぢびぢゃんやべでええええええええええええええええええええええええええええ!!!」 れいむの叫びと同時に青年の足が振り下ろされた。 「ゆ”びょっ!」 「ゆううううううううう!まじじゃのいぼうぢょがああああああ!」 足は子れいむの小麦粉の体の後ろ側に落ちた。行き場を失った餡子が子れいむの前面に急速に押し出されたため、一瞬にして寒天の両目ごと餡子が飛び出し口からも大量の餡子がひり出されてそのまま子れいむはつぶれ饅頭となってしまった。 「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ" あ"あ"あ"あ"あ"!!!!!!!!でいぶのおぢびぢゃんがああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」 れいむが寒天の両目を見開き、口を大きく開けて砂糖水の涙と涎をぶちまけながら絶叫する。 子まりさの方はれいむだったつぶれ饅頭を見た瞬間に一瞬にして萎縮してしまい、ブルブルと震え始める。 「ゆ”!で、でいびゅううう・・・!!きょ、ぎょわいんだじぇぇぇ・・・!」 青年が手を押さえたまま子まりさに近づく、それを見てれいむが叫び始めた。 「にんげんざん!ゆっぐりやべでええええええええええ!」 れいむと青年より先に行動したのは子まりさであった。 「ゆびぇええええええん!きょわいんだじぇええええええええ!」 そう叫んで跳ねながらその場を後にしようとする。うんうんとしーしーをまき散らし、砂糖水の涙と涎でグシャグシャになったその表情は先ほどと全く正反対であった。 青年が大きく踏み出す。その場からあまり離れていなかったれいむが口を大きく開けてこういった。 「おちびぢゃん!ゆっぐりじないでれいむのおぐぢのながにばいっでね!」 一心不乱に跳ねる子まりさは聞いてか聞かずか、あっという間に跳ねてれいむの口の中へとはいって行った。 青年の動きが止まる。心なしかプルプル震えてるように私には見えた。 それを好機と見たか、れいむは口をつぐんで大きく膨れると、左右のピコピコを激しく揺らしてこう言った。 「おちびちゃんはれいむがまもるよ!ゆっくりどっかへいってね!」 先ほどのれいむとは思えないほどの意志の強さがそこにあった。れいむ種のぼせいというやつだろうか? 毅然と青年に威嚇を繰り返す。 それを見て青年が大きく足をふって前に出した。 その瞬間青年の靴のつま先がれいむの小麦粉の顔面に吸い込まれる。 「ゆ”っ!」 トランポリンのようにはじけてれいむはその勢いで後ろにグルグルと回る。 だが大きく膨れたままれいむは再びピコピコをふるわせ始めた。 「ぷくぅーーーっ!」 れいむはピコピコを支点にグルグルと左右に揺れながら大きく膨れたままの状態になっている様だ。 「ゆゆ!」 れいむが眉をキリッとさせる。それを見て青年の手がプルプルと震えた、それが怒りによるものなのかどうかは定かではない。 青年はれいむの右側のピコピコをつかむと大きく腕をあげ真下に振り下ろした。 「ゆぐっ!ゆぼっ!ゆぐっ!」 一回、二回、三回と・・・地面に落ちるとピコピコがちぎれてしまった。 青年の靴のつま先がれいむの寒天の右目に突き刺さる。れいむはバネではじかれたように吹っ飛ぶと大きく口をあけて叫び始めた。 「ゆっぎいいいいいい!!でいぶのおべべがああああああああ!!!」 ここからではよく見えないが餡子が飛び散るのを見ると小麦粉の皮が破れたのだろうか? その時に大きく口が開いてしまった様で中から子まりさがコロンと転がったのが見えた。 「ゆ!ゆっきゅりにげりゅんだじぇ!ゆ!ゆ!ゆゆ?」 子まりさが再びれいむの口の中に戻ろうと跳ねる。青年が子まりさをつかもうと片手で手を伸ばしたが、掴んだのは小さな帽子であった。 「まりしゃのおぼうししゃんがあああああ!かえしゅんだじぇえええ!」 帽子がないことに気付いた子まりさが引き返して青年の足元で小麦粉の皮を縦にのーびのーびと伸ばして寒天の両目に砂糖水をためながら舌を伸ばしている。 伸びた舌が小さく左右に振れるが一向に帽子には届かないようだ。 青年の手が子まりさをつかんだ。 「はなしゅんだじぇえええええ!おぼうししゃんかえしゅんだじぇえええええ!」 子まりさは底部を前後に「ぷりんぷりん」とさせている。 青年が大きく腕を振った。 子まりさはそのまま地面へと真っ逆さまに底部から落ちる。潰れたトマトのように地面にのめりこんだように見えた。 「ゆぎゃああああああああ!までぃざのあんよじゃんがあああああああ!」 底部が大きく裂けて餡子が周りにバッと広がっていることがここから見て取れた。 子まりさはそこから張り付いたように動かなくなってしまい、小麦粉の体の上部だけを左右にブルンブルンと振っている。 「あんよざんゆっぐりうごぐんだじぇ!ゆ”!ゆ”!」 幾ら振っても底部は張り付いたように動かない。とうとう子まりさは口を大きく開けてこう叫んだ。 「どぼじでうごがないんだじぇええええええゆ”!?ゆ”ぐぐ・・・!」 青年の足が子まりさの小麦粉の皮に乗った。そのまま徐々に力を入れて言っているようだ。 行き場を失った餡子が下部と上部に行き、底部からズモモ・・・と餡子が出ている。 口から餡子を吐き出しながら顔を左右に振って何やら叫んでいるようだ。 「ゆひぃぃいい・・・!ちゅぶれりゅんだじぇえええええええ・・・!」 青年の足が一挙に落ちた。 「ゆ”!?」 子まりさが声を上げる。 ここから私が見た限りでは子まりさの下部部分が切り離されたようだ。 「おぢびぢゃんんんんんんんん!!」 れいむが子まりさの方に近づく。 「おちびちゃんゆっくりなおってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」 れいむがそういうも決してぺーろぺーろはしようとしなかった。どこをぺーろぺーろしてもどうにもならないからだ。 子まりさは左右に体をふって寒天の両目から涙を流して叫んでいた。 「いぢゃいのじぇえええええええ!ゆっきゅりできにゃいんだじぇええええええ!」 「ゆっくりしていってね!ゆっぐり!ゆっぐりじでいっでね!」 「ゆびいいいいい・・・ゆびゅぅぅ・・・!・・・ゅ”!・・・!!」 れいむの叫びもむなしく青年の足が子まりさを地面にへと押しやった。 徐々に徐々に子まりさはミリミリと音を立て小麦粉の皮が裂けていき、その合間から餡子が漏れ出して銅鑼焼きのように潰れていった。 ついには地面に平たく広がってしまう。 子まりさは餡子を徐々にひり出してつぶれ饅頭となったようだ。時折「ゅ”・・・!ゅ"・・・!」という音とともにモゾモゾと動くが長くはないだろう。 れいむが大きく口をあけて叫んだ。 「でいぶのおぢびぢゃんがあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」 同じことを言っていたような気もするがデフォルトなのだろうか? 青年の手がれいむの砂糖細工の髪をつかんだ。 そのままれいむの小麦粉の顔面を地面にたたきつける。 「ゆぶっ!」 青年は屈んだままれいむを地面に引きずりまわした。 「ゆぎいいいいいいいい・・・!いぢゃばばばああああああああ!でいぶのおがぎゅばああああああああ!!」 ザラザラとした地面に餡子が尾を引いていく。削れているのだろう。 しばらくして青年が手を離すとれいむは地面に突っ伏したままグネグネと動くだけになってしまった。 「ゆ”・・・!ゆ”・・・!」 止めとばかりに青年の足がれいむの後部に落ちる。 「ゆ”・・・!」という音が聞こえるとれいむは地面に餡子がバッと広がってピクリとも動かなくなってしまった。 完全につぶれ饅頭と化した様だ。 青年は痛む手を押さえながらどこかへと去っていく。 ・・・街ゆっくりの中で、人間と対等に付き合っているゆっくりが一割、ゲスゆっくりが三割、残りの六割は捨てゆっくりや通常の街ゆっくりと言われている。 人間にとって厄介なのは実はその六割なのだ。 「地域ゆっくり」といわれるような人間の手伝いをするゆっくりはそれで食料を得るため迷惑などでは全くない。 また、ゲスゆっくりやれいぱーありすといったゆっくりも直接的な被害は通常の街ゆっくりよりも少ない。 なぜならゲスゆっくりはゴミ捨て場を荒らして食料を調達する街ゆっくりから食料を奪ったりするからだ。 直接的な人間に対する被害は極稀な「おうち宣言」程度しかない。 れいぱーありすもそれとゆっくりを食べるのが半々だ。 何より街のゲスゆっくりは人間に対して挑発的な行為はあまりしない。時折そういいったゆっくりもいるがそれはその場で永遠にゆっくりすることにつながるためあっという間にいなくなる。(一定数は必ずいるが・・・) 問題なのは通常の街ゆっくりなのだ。 「おうた」と称しては騒音をまき散らし、ゴミ箱をぶっ倒してゴミ袋を破り、泥と埃にまみれた小麦粉の皮で砂糖水の涙と涎を塗りつけるように「すーりすーり」をしながら飼いゆっくりに云々…という。 見方を返せばゲスゆっくりの方が結果的には迷惑をかけていなかったりする。 このれいむ一家は恐らく捨てゆっくりか何かだったのだろう。 今日はごみをまき散らしていなかったとしてもそれ以前もなかったとは言い切れない。 それに辺りにゆっくりがいなくなったと同時期にここへやってきたのは、ある意味失敗だったという他ない。 ゲスゆっくりや地域ゆっくりは中規模な群れ・・・というよりコロニーを形成することが多い。 「他のゆっくりがいるという事はここ一帯はゆっくりできる所だ」と判断するからだ。 なにもいない所で「安全なゆっくりプレイス」等というのは捨てゆっくりぐらいだろう。 本当に加工所が掃除をするのはそういったゆっくりだけであったりする。 その中に幾つかのゲスゆっくりが混じっていることもあり、厳密にいえばすべてではないが、その大部分が通常の街ゆっくりであることには変わりない。 人間からすればゆっくりはあくまで「ゆっくり」だ。 人間と変わらないような聡明なゆっくりもいれば街ゆっくりとしてあぶれるようなゆっくりもいる。 私はそのまま立ち上がって公園を後にした。 暫くここ一帯にゆっくりが現れることはないだろう。 曇り空の下、生暖かい風がヒュウヒュウと吹いている。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 帰り道の途中、再び大きな声が私の耳に入った。 見れば一体のれいむが体を大きくのーびのーびさせて声をあげている。 「・・・おでがいでずっ!でいぶをがいゆっぐりにじでぐだざいっ!でいぶはきんばっじのゆっぐりでじだ!うんうんだっでおなじどごろにでぎばずっ!ごばんざんにもんぐもいいばぜんっ!だがらでいぶをがいゆっぐりにじでねっ!」 飾りも所々欠けて風体もボロボロ。大きく口をあけて砂糖水のつばを飛ばしながら叫んではそこに何もないかのように無視されていく。 様子を見るに、金バッジというのは眉唾ものだ。銀バッジの捨てゆっくり等がそうやって嘘をつくことがあるとかつて羽付きは言っていた言葉を私は思い出していた。 私がじっと見ているとそれに気付いたのかこちらへれいむがやってきた。 「おにーざん!でいぶをがいゆっぐりにじでねっ!」 その形相は凄まじく、砂糖水の涙と涎の跡が下に垂れるようについていて、時折ゴミも巻き込んでいた。なすび型のまま上下しながらこっちへ近づくのを見ていると、怖気がする程のものだ。 私はそれを無視して足早に駆けた。後ろからはれいむが「ゆんやあああああああああ!ゆっぐりまっでぐだざいいいいいいいい!」という声が聞こえる。 が、それも人混みの雑踏にかき消されてやがて聞こえなくなってしまった。 今日見たゆっくり達を見て羽付きなら何と言うだろうか? きっと厳しい言葉しかまってないだろう。 私の頭の中では羽付きの言葉が浮かんではかわるがわる沈んでいっている。 「・・・あのゆっくりはけっきょくはじぶんがげんいんなのをかくしていいかっこうをしてるだけなんだぜ・・・あんなゆっくりはぜったいいきのこれないんだぜ・・・」 「・・・じぶんでなにかをするということもせずにほかのゆっくりのちゅうこくをむししてひさんなめにあって"れいむはかわいそう"?そうなってあたりまえなんだぜ・・・」 「ゆっくりするっていうのはほかのなにかからもらうものじゃないんだぜ。たぶん、あのれいむやまりさはそれをかんちがいしてるからゆっくりできないままなんだぜ」 「・・・ほんとうの"げす"はじぶんでげんいんをつくってじぶんがかわいそうなゆっくりっていうようなゆっくりだぜ・・・」 「ゆっくりできるゆっくりならここをぬけだして、にんげんさんもなにもいないもりのおくにでもひっそりとくらしているものなんだぜ。それがほんとうのどすというものかもしれないんだぜ・・・」 ・・・空はどんよりと曇っている。 ふと思ったがもしかすればあのれいむは本当に金バッジだったのかもしれない。 金バッジでも良いゆっくりとは限らないことが最近多々ある。それは金バッジだからこそ問題が起きたというような事だってあるのだ。 あんな「飼いゆっくりにしろ」とせがむなら羽付きの様に別の道を模索した方がよっぽど賢いのではないかと私は思う。 今日び、ゆっくりがうーぱっくではなく飛行機に乗って空を飛ぶ時代なのだ。その気になればゆっくりはある程度の事が出来るだろう。 自らがゆっくりするために何かをせずにただじっと待っているあのゆっくり達は、ずっとゆっくりする事はできないだろうと私は思う。 曇天の空が晴れ渡るには、街ゆっくり達は何をすべきなのだろうか? それを気づくまで街ゆっくりが真にゆっくりする事はずっと無いと私は感じた。 冬はもうすぐ終わる。次の季節にはゆっくり達の待ちわびた春がやってくるだろう。 雲は相も変わらず重く重く垂れ込んでいる。 過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 504 かりすま☆ふぁいたー ふたば系ゆっくりいじめ 516 サバイバル・ウィンター ふたば系ゆっくりいじめ 527 シティ・リベンジャーズ ふたば系ゆっくりいじめ 582 ビルディング・フォレスト ふたば系ゆっくりいじめ 587 バトル・プレイス ふたば系ゆっくりいじめ 592 コールド・ソング ふたば系ゆっくりいじめ 604 ロンリー・ラック ふたば系ゆっくりいじめ 625 ループ・プレイス ふたば系ゆっくりいじめ 632 フェザー・メモリー(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 643 フェザー・メモリー(後編) ふたば系ゆっくりいじめ 690 ウィンター・ブルース ふたば系ゆっくりいじめ 706 シティ・エレジー ふたば系ゆっくりいじめ 1051 街を跳ねるもの達 ふたば系ゆっくりいじめ 1052 UNDER
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6669.html
before 優希「なあなあ、京太郎」 京太郎「んー?」 優希「今日は何の日だか知ってるか?」 京太郎「何の日ってお前の誕生日だろ。朝から騒いでたじゃねえか」 優希「うむ、そうだじぇ。今日は私の誕生日だ」 京太郎「……」 優希「……なあなあ京太郎」 京太郎「なんだよ」 優希「……なんでそれなのに部室に誰もいないんだじょ?」 京太郎「みんな風邪だからな……急に冷えてきたから俺達も気をつけようぜ」 優希「そうだな……」 京太郎「……」 優希「……」 京太郎「ああ、もう!なんなんだよ、寂しいならそう言えばいいだろ!?」 優希「恥ずかしくてそんな事言えるか!あー、こんな事なら私も風邪ひいとけばよかったじぇ!」 京太郎「ぷっ、お前が風邪ひくわけないだろ」 優希「なぬ?」 京太郎「よく言うだろ、なんとかは風邪ひかない……」 優希「タコスキック!」 京太郎「いてぇ!?」 優希「誰が幼児体型だ、このおっぱい星人!」 京太郎「言ってねえ!?」 優希「目がそう言ってるんだ!いいか、私だって後数年したらボンッ、キュッ、ボンッになるんだじぇ!」 京太郎「寝言は寝て言えよ」 優希「なんだと!?京太郎、ちょっとそこに直れ!こうなったらこの優希ちゃんの魅力を骨の髄まで叩き込んでやる!」 京太郎「いらねー」 優希「むきー!」 after 優希「なあなあ、京太郎」 京太郎「んー?」 優希「今日は何の日だか知ってるか?」 京太郎「何の日ってお前の誕生日だろ。プレゼントだってさっき渡したじゃねえか」 優希「うむ、そうだじぇ。今日は私の誕生日だ」 京太郎「……」 優希「……なあなあ京太郎」 京太郎「なんだよ」 優希「……なんでそれなのに部室に誰もいないんだじょ?」 京太郎「みんな風邪だからな……急に冷えてきたから俺達も気をつけような」 優希「そうだな……」 京太郎「……なに、寂しいのお前」 優希「えっと、だな……」 京太郎「俺だけじゃ不満なのかよ?」 優希「いや、それは嬉しいというか、そんな事考えてのどちゃん達に悪いなって……あー、こんな事なら私も風邪ひいとけばよかったかもしれないじぇ」 京太郎「看病大変だから勘弁してくれ……」 優希「安心しろ、冗談だ!私だって京太郎に会えないのは嫌だじぇ!」 京太郎「なに恥ずかしい事言ってんだ、お前……」 優希「……う、うるさい!」 京太郎「でも本当に気をつけろよ。お前寝相悪いからよく腹出して寝てるし……まるで子供だぞ、あれは」 優希「誰が子供だ、このおっぱい星人!」 京太郎「いや、俺がおっぱい好きなのは関係なくねえ!?」 優希「ぐぬぬ、私だって後数年したらボンッ、キュッ、ボンッに……」 京太郎「いや、別に優希なら今のままでもいいけどな」 優希「…………ああ、もう!いきなりそういう事言うな!どうしたらいいかわからないじぇ!」 京太郎「照れんなよ」 優希「照れてない!」 カン!
https://w.atwiki.jp/yuiazu/pages/2085.html
「もう、先輩じゃないんだよ~、ないんだよ~ないんだよ~」 そう言いつつ、唯先輩は部室から出て行ってしまった・・・ はっ・・・ そしてまたホテルのベッドの上で目が覚めた これで3度目。胸の奥が少し痛い気がする でも、同時に夢の中で抱きしめられた記憶も蘇ってきて暖かさを思い出してドキドキもしてる 唯先輩の方を見ると夢をみてるのか、なにか寝言を言っているようだ ちょっと気になって私はベットから降りて唯先輩の方に近づいた 「・・ずにゃん、にゃん・・むにゅ」 あっ?私のこと? なぜか胸の高鳴りを感じる その高鳴り、なぜと自問したときに不意に気がついてしまった自分の気持ち・・・ 私は、唯先輩の留年が心配ってだけで何度もあんな夢をみてたんじゃない もちろん留年は心配だけど、だけど、もう一年一緒に居られるかもと期待もしてたんだ 唯先輩ともう一年、二人だけの軽音部、二人だけで一年間の部活 だめだ、ドキドキが止まらないどうしよう 気がつくと私は唯先輩の顔に手を伸ばしていた 先輩の頬をそっとなでる かわいい寝顔、胸の奥から愛しさがこみ上げてきた 「ぎ~太~ むちゅ~」 今度はギー太を可愛がっている夢を見ているのか、唯先輩は可愛く唇を突き出している いつもギー太ばかりじゃなくって、たまには私にも・・・今ここにいるのはギー太じゃなくって私なんですから そう思った途端体は動いて 先輩の唇に自分の唇を重ねていた・・・ 夢中だったので、唇の感触とかはよく覚えていない ただ、ほんのり香る先輩の甘い体臭が気持ち良かったのは覚えている ええ?私ななななにを! 自分で、自分が信じられず慌てて唇を引き離した そして、一目散に自分のベッドへ潜り込む ね、寝ぼけてるんだ私、いや違う寝ぼけてなんかいない、二人の私が心の中でいがみ合う 早く寝よう、もう一度寝よう!寝て忘れてしまおう しかし、胸のドキドキは収まるはずも無く、そして寝付ける訳もなく 下半身に違和感を感じて、そっと手を伸ばすとそこは濡れていた・・・ 「糸・・・引いてる」 唯先輩が隣に居ると思うと悶々とした気持ちは治まらず、また近づいたりしたら自分が何をするかも分からず 結局2度も自分を慰めてしまい、朝まで寝ることができなかった 翌朝、眠そうにしている私に唯先輩は優しく心配してくれたが 私は恥ずかしさが先に立ってつれなくしてしまった いつか私は素直にこの気持ちを伝える事が出来る日がくるだろうか 先輩はこの気持ちを受け止めてくれるだろうか 続き書いて欲しいな -- (名無しさん) 2012-06-21 17 19 58 是非、続きを! -- (名無しさん) 2014-04-25 05 03 49 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/4045.html
『きゅうきょくのかんぜんせいぶつ』 23KB 制裁 自業自得 日常模様 飼いゆ 野良ゆ 子ゆ ゲス 現代 独自設定 4000逃してもよかろうなのだー! 気ままあき 俺はいま台所で皿や茶碗を洗っている。 一人暮らしをしてるんだから、自分で食ったもんの後始末ぐらい自分でやるのが当たり前ってわけだ。 そしてとりあえず自分の分を洗い終えたとき、足元から声が聞こえた。 「おにーさん!おにーさん!のこりのおさらさんをもってきたんだぜ!」 「ああ……ありがとうな。まりさ」 おっと言い忘れた……俺は一人暮らしではあるがぺットを飼っている。 胴付きの銀バッジまりさだ。 「こっちはもうあらいおわったのぜ?ならまりさがのこったおみずさんをふいとくのぜ!」 「んじゃ頼む。ああそれと食器棚に戻すときは注意しろよ。ちゃんと踏み台を使うようにな」 「ゆっくりりかいしたのぜ!」 そう元気よく返事をすると、まりさはキッチンペーパーで食器に残った水滴を拭きはじめた。 鼻歌まじりに皿を拭いているその姿はなんというか……どことなく楽しそうだ。 実際こいつは胴付きになってから態度がガラリと変わった。 それまでは俺と口喧嘩が絶えなかったり、番や子供を欲しがったりと我侭を言い放題だったが 突然、胴が生えたあの日からそれらの我侭は何故かピタリと言わなくなったのだ。 代わりにまりさは何かと俺の手伝いをしたいと言い出すようになっていったのだ。 胴付きになって出来ることが格段に増えたせいだろうか、 しょっちゅう部屋のあちこちをドタバタと走りまわっては掃除なり片付けなりをするようになった。 俺が料理をしているのを見て、自分もやってみたいとまりさにせがまれた事がある。 あまりにしつこいので試しに炒め物やらせてみたが見事なまでに失敗。 結局俺が作り直したが、自分が失敗した料理を難なくやってのけた俺に対して明らかにまりさの見る目が変わった気がする。 「おにーさん!まりさにゆっくりおりょうりをおしえてほしいんだぜ!」 「まりさあいようのほうきさんで、おへやをきれいきれいにするんだぜ!きれいなのはゆっくりできるんだぜ!」 「きょうはごみさんをだすひさんなのぜ!まりさがなまごみさんをすてに……ゆんやあああっ!ごみしゃんくしゃい! ゆっくじでぎないぃぃぃぃっ!」 なんか胴付きになってからのまりさは妙にチャレンジ精神旺盛で色々な事を進んでやるするようになったな。 あとは……そうだな、飼い主である俺に対してあまり生意気な口を叩かなくなった。 何故かゲス化の兆候もまったく見られない。 普通飼いゆっくりはついつい飼い主を下に見てしまいがちのはずだがな。 飼いゆっくりはどんなに厳しい教育を受けてても飼われ始めたら人間を見下すようになることが実に多い。 だんだん飼い主を『ゆっくりさせてやる』、飼い主は飼いゆっくりの『奴隷』と考える。 まったく働かず何不自由なく毎日をひたすらだらだらとゆっくりしていると、こういう思考に陥りやすいかもしれないな。 まりさも最初はそんな駄ゆっくりになりつつあったが、胴が生えてからがらりと変わった。 毎日なにかしらの仕事をする事で働くことの意味というものを何となく理解したようで、 俺を見下して奴隷扱いどころか、逆にぱっぱっと手際よく片付ける俺を尊敬のまなざしで見るようになっていった。 まあ、これはもともと行動的なまりさ種だからこそ理解できる下地があったかもしれない。 これがれいむ種やぱちゅりー種だったらどうなってたか分からん。 「おにーさん、おしごとぜんぶかんりょうっなのぜ!」 「ありがとなまりさ。おかげで早く片付いたよ」 「ゆんっ!それじゃあまりさはおにわのおはなさんにおみずをあげにいくのぜ!」 「まったくせわしない奴だな……ゆっくりの癖にじっとしている事ができないのか?」 「じっとしてないのが、まりさのゆっくりなのぜー!」 「やれやれ……」 ともあれまりさがあれこれ手伝ってくれるのは色々と助かる。 まあ失敗も多いが……そこはご愛嬌という奴だ。 お互いに助け合って生活していく飼い主とぺットという関係もこれで中々悪くないと思う。 「ゆんゆ~ん♪おはなさん、いますぐおみずをあげるのぜ~♪」 じょうろを手に庭の小さな花壇に水をくれてやるまりさ。 そういやこの前、何十分も飽きもせず花を見てゆっくりしていたな…… こいつにとって花はもはや食料ではなく観賞して愛でる対象のようだ。 人型になると思考や好みも人間のそれに近くなっていってるのかな? 「ゆぷぷっ!あそこにゆっくりしていないゆっくりがいるよ!」 「ほんとうなんだぜ!みにくいどうがついている、ゆっくりしていないまりさなんだぜっ!」 「おおっあわりぇあわりぇ!いくらおちぶれちぇも、ああはなりたくないのじぇぇぇぇっ!」 「どうつきなんてゆっくちちてにゃいにぇえ!」 「ゆっくりしていないまりしゃは、きゃわいいれいみゅにしょのおはなしゃんをけんじょうっちてにぇえ! そちたられいみゅのうんうんどれいにちてやっちぇもいいよ!」 と、俺の家の庭に薄汚い野良ゆっくりの一家が現れた。 見るからに汚らしい野良まりさと野良れいむの番だ。子供はまりちゃが一匹れいみゅが二匹…… こいつらはじょうろを片手にきょとんとしているうちのまりさを自分達の奴隷にするべく、 さらに高圧的な態度で命令してきた。 「おいっ!そこのどうつきのくそまりさっ!ここはまりさのゆっくりぷれいすにするのぜ! かんだいっなまりささまがやさしくくちでいっているうちに、さっさとでていくんだぜぇぇぇっ!」 「くずのくせに、れいむのおはなさんをよこどりするなんて、とんでもないげすだね!げすはせいさいっするよ!」 「おちょうしゃんやっちゃえー!」 「こんにゃきもちわるいどうつきなんきゃ、しゃっしゃっところちてにぇえ!」 「そちたられいみゅにおはなしゃんをむーちゃむーちゃしゃせちぇにぇえ!しゅぐでいいよ!」 ゲス丸出しのニヤニヤ顔で、うちのまりさにじりじりとにじり寄ってくる野良ゆっくり達。 うちのまりさは思わず俺の方を振り向いた。「お兄さんどうしよう?」という困惑顔だ。 まあ胴付きのまりさならば枝をくわえた野良ごときなんでもない。 力もスピードも器用さも天と地なのだから正面から戦っても余裕で撃退できる……が、 うちのまりさはぺットショップ出身でケンカ慣れしてない上に、 胴付きになってすっかり平和ボケしちまってるからなあ……ケンカする事に躊躇しているのだろう。 やれやれ仕方ない。俺が出て行くしかないか。 俺はサンダルをひっかけると庭に下りた。 「ゆゆっ!くそにんげんがでてきたよ!」 「このくそまりさのどれいなのかぜ?ちょうどいいのぜっ!にひきまとめてゆっくりせいさいってやるのぜ―――っ!」 「ゆーん!おとうしゃん、がんばっちぇにぇえ!」 「はやくこのくじゅどもをころちてぇ!いましゅぐでいいよ!」 まったく毎度のことながら口だけは達者な連中だな…… 俺は早く終わらせたいので野良どもに向かって一直線にスタスタと歩いていく。 そしてあっという間に懐に入られたことの重大さにすらまったく気付いていない野良まりさを蹴飛ばした。 「さあっかくごはいいのぜ?くそに……ゆげばぁぁぁぁぁぁっ!?」 「……ゆっ?」 野良まりさは二回、三回とバウンドしてコンクリートブロックの壁に激突した。 れいむとちびどもはまだ何が起きたのか理解できずに固まったままだ。 フリーズしてくれんのならちょうどいい。俺はさらに足を軽く持ち上げて手始めにれいみゅを一匹ー 「ゆぴゅっ!?」 いとも容易く行われるえげつない踏み潰し。 そこまでやってようやく野良どもは現状を把握できたようだ。 「で、でいぶのおちびじゃんがぁぁぁぁぁっ!?」 「おとうしゃんがぁぁぁぁぁっ!?」 「ど、どぼじでいもうちょがしんじぇるにょぉぉぉぉぉっ!?」 「い……いだいんだぜぇぇぇぇぇっ!?なにがおきたのぜぇぇぇぇっ!おがおがいだいんだぜぇぇぇっ!ゆんやあああああっ!」 「見ればわかるだろ。俺が野良まりさを蹴飛ばして、れいみゅを踏み潰しただけだ」 「じ、じじいぃぃぃぃっ!やっぱりおばえのしわざがぁぁぁぁぁっ!」 「俺に言われなければ理解できないなんてお前らは頭の回転が遅いなー。うちのまりさはもう少し理解が早いぞ?」 「だばれぇぇぇっ!おちびちゃんのがたきだっ!きよくただじいでいぶがせいさいっじでやるぅぅぅぅっ!」 身体を動かす仕事はいつもまりさに押し付けてばかりのものぐさな野良でいぶでも、 さすがに目の前で我が子を潰されりゃ怒るものらしい。 俺の足に向かって体当たりを仕掛けてくる……が、俺はズボンが汚れるのが嫌なので避けることにした。 「おおっと」 「よげるなぁぁぁっ!じゃんどあだれぇぇぇぇっ!」 「おっそいなーお前。動きが止まって見えるぞ?とろくて欠伸がでそうだ……ふぁ~~あ」 「ゆぎぎぎぎぃぃぃっ!あくびをずるなあ!あだればじぬんだぁ!おとなじくれいぶにせいさいっざれろぉぉぉっ!」 「やなこったー。ほら当ててみせろよほれほれ」 「ゆがああああああああっ!」 野良れいむの安いプライドを刺激してひたすら無駄な攻撃を仕掛けさせる。 攻撃つっても跳ねて体当たりしかないわけで、要するに俺に向かって飛び跳ねるだけのことだ。 一直線の単純極まりない攻撃なので避けるのは本当に簡単だ。 なのでタイミングを見計らって俺は野良れいむにカウンター気味の蹴りをお見舞いした。 「おーら……よっと」 「ゆぐぼぉぉぉぉぉっ!?」 「お、おきゃーしゃぁぁぁぁぁんっ!」 「ゆんやぁぁぁぁっ!どぼじてごんなひどいごとずるのじぇぇぇぇぇぇっ!?」 「い、いだいぃぃぃぃっ!おぼにほっぺたざんがいだいぃぃぃぃっ!………ゆぐぅ!?」 俺は痛みにのた打ち回っている野良れいむの頭に足を乗せた。 そのまま体重をこめて踏み潰そうと体重をかける。 「おい糞れいむ。これからお前を踏み潰すわけだけど何か言い残すことはあるか?」 「ぐ、ぐぞにんげんの……ぶんざいで…い、いいきにならな……ゆぎぃぃぃぃっ!?」 「言い残すことがないならこのまま潰すから。じゃあな…」 「おきゃーしゃんにひどいこちょしゅるな!このくしょじじいぃぃぃぃっ!」 「さいきょうっのまりちゃがせいさいっ!しゅるのじぇ!いたいのじぇ?いたいのじぇぇぇぇっ!? やめちぇほしかっちゃら、しゃっしゃとおきゃあしゃんがらはなれろぉぉぉぉっ!」 徐々に右足に力を込める俺、うめき声を上げるだけでもはや抵抗もできない野良れいむ、 ぽこんぽこんと俺の左足に半泣きで体当たりをしてくるまりちゃとれいみゅ。 れいみゅにまりちゃ、必死なとこ悪いんだけどもう何をやってもダメなんだ。お前らの未来は俺次第なんだ。 俺がお前らの生殺与奪権を握っているんだ。 あとは俺がこのまま野良れいむを潰すだけ―――― 「まつんだぜ!くそにんげんっっっっ!」 その時。背後から野良まりさの甲高い大声が聞こえてきた。 俺が後ろを振り向くと、いつのまに復活して後ろに回りこんだのか なんとうちのまりさに野良まりさが木の枝を突きつけている。 「けいせいぎゃくてんっなのぜぇぇぇっ!このくそまりさをえださんでぷーすぷーすされたくなかったら、 れいむからあしをどけるんだぜぇぇぇぇっ!」 「ゆ、ゆう……(オロオロしてる)」 「ば、ばりざぁぁぁ……!」 「おとうしゃんかっきょいいのじぇぇぇぇぇっ!」 「おいくしょにんげん!あのくそまりさのいのちがおしいのでしょ?にゃらはやきゅおかあしゃんから、 しょのきちゃないあしをどけちぇね!そちたらしゅぐにちんでにぇえ!」 「うーむ……」 胴付きまりさの足元で偉そうに枝をちらつかせてもなあ…… うちのまりさが逃げようと思えば簡単に逃げられるじゃないか。人質の意味ないだろそれ だがこの事態にうちのまりさはどう対処していいのか分からないようだ。 まったく家事の物覚えは早いくせに自分でなにかを判断するというのは苦手なんだからなこいつは…… 「まりさ、その野良を両手で地面に抑えつけとけ。こっちもすぐ終わらせるから」 「……ゆん!わかったのぜ!」 「ゆっ?おかしなうごきをするんじゃ……ゆがああああっ!はなせっ!はなせぇぇぇぇっ!」 うちのまりさは素早く野良まりさの背後に回り込むと、そのまま両手で野良まりさを地面に押し付けた。 俺ほど力がないので体全体で野良まりさの上にのしかかっている。 「な、なぜなんだぜぇぇぇぇぇっ!?どぼじてごんなゆっくりしていないまりさごときが こうえんのむれでいちばんつよいばりざをおさえつけてるのぜぇぇぇっ!」 「ごめんねだぜ。でもおにーさんのめいれいっだから、かいゆっくりであるまりさはしたがわなくちゃいけないのぜ!」 「ご、ごのにんげんのいぬがぁぁぁぁっ!ごれだからふかんぜんなゆっぐりは!ゆっぐりでぎないんだぜぇぇぇぇっ!」 「ゆゆっ?どういうこと?」 「どうもごうもあるがぁぁぁぁっ!けっかんひんのゆっくりはさっさとまりさのうえからどげぇぇぇぇっ!」 「不完全?欠陥品……?何が言いたいんだあいつ」 「ば、ばりざのいうどおりだよ……れいぶだちはあんあくぞまりざとはちがうんだよ……っ! きゅうきょくっのかんぜんせいぶつなんだがらね……!」 「はあ?なんだそりゃ?」 「ご、ごのきだないあしをどげたらおしえてやっでもいいよ……!」 「ふーん……」 なんか野良どもが面白そうな事を言い出したので俺は野良れいむから一度足をどけた。 野良れいむはしばらく泣き叫ぶ子ゆっくりどもに囲まれてゆひーゆひーと言ってたが、 急にキリッとしたムカつくドヤ顔で俺の方を向いた。 「ゆふんっ!れいむたちはね!きゅうきょくっのかんぜんっせいぶつなんだよ!」 「それはさっき聞いた」 「ゆっくりはかんぜんっせいぶつなんだよ!あのどうつきくそまりさみたいなのはゆっくりじゃないよ!」 「もっと具体的に言え」 「これだからあんこのうはこまるよ!いい?ゆっくりはゆっくりしてるんだよ!だから……」 「……」 どうにもあまりに話が進まないので野良れいむを肉体言語で痛めつけて直接聞いてみた。 苦労はしたが野良れいむの言いたい事を要約するとこういうことらしい。 究極の完全生物とはっ! ひとつ、ゆっくりしている! ふたつ、決してゆっくりできない行為をする事なくッ! みっつ、決して働くことはないッ! よっつ、あらゆる生物を奴隷とし、この世界のすべてをゆっくりプレイスとするッ! 「ぞ、ぞうだよ!ゆっくりにてやあしはひつようないんだよ!」 「でも手足があればもっと色々なことができて便利だろ?」 「ゆぷぷ!そんなのはどれいのくそにんげんにでもやらせればいいでしょ?てやあしなんてじゃまっけなだけだよ!」 「まりさのてあしはどれいなのぜぇぇぇぇっ!ゆっくりはどれいにてきかくっなしじをあたえられる すぐれたずのうさえあればそれでいいんだぜぇぇぇっ!」 「しょうだよ!それにこのれいみゅのきょくせんびさんをみちぇにぇえ!」 「ゆふんっ!みてねっこのれいむたちのうつくしいからださんをっ!おそれおおくもくそにんげんにはいりょしたっ! みろのびーなすもはだしでにげだすっ!きゅうきょくっのかんぜんっぼでーなんだよ!」 「人間に……?どこが?」 「にんげんのてでもちやすいでしょぉぉぉぉっ!どれいがれいむたちをもちはこびするのにてきしたからだなんだよぉぉ!」 「……はあ」 「あしがいらないしょうこさんなのぜ!うごくときはどれいにめいれいっしてはこばせればいいんだから あしさんなんてひつようないんだぜぇぇぇっ!」 「じゃまっけなどうがはえてちゃらこうはいかないんだじぇ!」 「どうつきはばかだにぇ!くそにんげんのようにじぶんからあっちこっちにうごいてせかせかしちぇるよ! じぇんじぇんゆっくちちてにゃいよ!」 「ゆっくりはね!ゆっくりできないげせんなしごとはぜんぶどれいをにやらせて、ゆっくりだけしていればいいんだよ!」 「そうなのぜ……!ゆっくりだけをするために、きゅうきょくしんかっしたかんぜんせいぶつっ!それが……」 「「「ゆっくりなんだよ(ぜ)っっっっ!」」」 うーん……ちょっと目から鱗かもしれない。 確かにゆっくりの身体能力は「ゆっくりする」というただひとつの目的のためだけに構成されている。 生きる為ではなく、ひたすらゆっくりする為だけに特化した生き物だというか。 そう神によって丹念に設計された生き抜く為の肉体の一切は「ゆっくりできない」と断ぜられ、淘汰され、 ひたすら無駄な部分を削ぎ落としていった。 手足、筋肉、爪や牙……生存競争に打ち勝つ為に必要な機能を削いで削いで…… 最後に残された饅頭のごときボディはまさに……ダイヤモンド! 「なるほどねえ……確かにゆっくりするという目的だけで考えたらお前らは究極の完全生物なのかもしれないなあ」 「ゆんっ!ようやくみのほどをしったんだぜ!だったらくそにんげんはさっさとばりざたちをゆっくりさせるんだぜ!」 「あのどうつきくそまりさは、れいぶのすっきりーどれいにしてあげるという、えいよをさずけてあげるよ!」 「わかっちゃら、まりちゃしゃまにしゃっしゃとあみゃあみゃをもっちぇきょい!」 「そちたらちね!れーみゅのめいれいっだよ!いもうちょをころしたばつだよ!くるしんでちんで……ゆぴぃ!?」 れいみゅはそのセリフを最後まで言うことはできなかった。 何故なら俺が軽く蹴飛ばしたから。 ま、あくまでかる~くだからまあ死ぬほど痛いが死にはしないだろう。 「ゆぴぃぃぃっ!くそどれいきゃわいいがれいみゅをげっだぁぁぁぁっ!どれいのぐぜにぃぃぃっ! どれいがはんこうっじだよぉぉぉっ!」」 「れいぶのがわいいおちびじゃんになんでごとずるんだぁぁぁっ!ごのどれいがぁぁぁぁっっ!ゆっぐじじねぇぇぇぇっ!」 「無理だな」 「じね!じね!じ……ゆげべぇぇぇぇっ!?」 俺は逆上して襲いかかってきた野良れいむを真上から再び踏みつける。 野良れいむは俺の右足の下で再び動けなくなった。 まだじたばたともみあげを動かしているが当然のことながらまったく逃れられない。 「ゆがぁぁぁっ!ごのきだないあじをどげろこのぐぞどれ……い、いだいいだいいだいっ!」 「おきゃあしゃん、どぼじてぐぞどれいにまけちゃうんだじぇぇぇぇぇっ!?」 「れいみゅはとっちゃもきゃわいくちぇ、ゆっくちちてるにょにぃぃぃぃっ!」 「そりゃお前らが究極で完全生物だからさ。だからお前らは人間には絶対に勝てない」 「は、はああああああっ!?」 「しょんなわけないでしょぉぉぉぉぉっ!?」 「ゆっくちちているゆっくちはむてきっなんりゃよぉぉぉぉぉっ!」 「おいおいさっき自分で言ったことをもう忘れたのか?ゆっくりはゆっくりする為に究極進化した完全生物なんだろ? ゆっくりするしか能がないんだから戦う力がなくて当然だ。ゆっくりは戦うのに必要な手足も爪や牙もないじゃないか 戦いなんて奴隷にやらせりゃいいんだってな。なら弱くて当然だろ?」 「ゆ、ゆぐっ……!?」 「で、もう一つ間違い。この世の生きとし生ける者はお前らゆっくりの奴隷じゃないから」 「はあああああっ?なにいっちぇるのこいつぅぅぅぅぅっ!?ゆっくりいがいのいきもにょはみんなみんな まりちゃのどれいでちょぉぉぉぉぉっ!?」 「人間が奴隷ならお前らにこうして危害を加えるわけないでしょ?バカなの?死ぬの?」 「くそじじいがいじわるなだけだじぇぇぇぇっ!まりちゃにかしづくどれいっはいっぱいいるんだじぇぇぇぇっ!」 「ならその奴隷をここに連れて来いよ。まあ嘘だから無理だろうけどね。嘘つきまりちゃはゆっくちちんでにぇえ~」 「うそじゃないぃぃぃぃっ!まりちゃがめいれいっすればっ!くそにんげんはたちまちどりぇいになりゅんだぁぁぁっ!」 そう言い捨てると、まりちゃは当然俺に背を向けていずこかへと跳ねだした。 どこへ行く気だ?自分だけ逃げようというのか……と思ったがご丁寧にもまりちゃが自分から説明してくれた。 「おとうしゃん!おきゃあさん!れいみゅ!みんにゃまっちぇるんだじぇ!まりちゃがいますぐほかのくそにんげんを どれいにちてつれてくりゅんだじぇ!そちたらどれいどうしでたたかわせて、そのすきにみんなをたすけるんだじぇ! そちたら、かぞくをきゅうしゅつっしたまりちゃはえいゆんっなのじぇ!ゆっくちー!」 なんともまあ分かりやすい……しかしそんなまりちゃを残された家族は期待に満ちた目で見ていやがる。 親ともども本気で人間を奴隷にできると考えているあたり、 野良ゆっくりというのはもはや救いがたい種族なのかもしれないな。 「ゆ、ゆふふ……あ、あやばるならいまのうちだよ……おちびちゃんがどれいをひきつれてかえってぎたら、 おばえなんか……ゆぶうううううっ!ちゅ、ちゅぶれりゅぅぅぅぅうっ!」 「ゆあああああっ!れいぶゆっくじ!ゆっくじずるんだぜぇぇぇぇっ!」 「ほー。じゃあ賭けてみようか?あのまりちゃが奴隷を得てここに戻ってくるかどうか」 「ぞ、ぞんなのがげるまでもないよ……!」 「まあそうだろうな。結果は目に見えてるし」 「ぞうだよ……!さいしょかられいぶだちのかちにきまっで…」 「いいから黙れ。そして静かにして耳をすませてみ?」 「ゆ……?」 「おいっ!そこのくそにんげんっ!まりちゃのどりぇいになるのじぇ!しゅぐでいいのじぇ! ……ゆんやぁぁぁっ!どぼじてまりちゃをむししゅるんだじぇぇぇぇっ!? まりちゃのどりぇいになれっちぇいっちぇるでしょぉぉぉっ!むしするくそにんげんはせいさいっしゅ……ゆべえ! い、いだいぃぃぃぃっ!どぼじでまりちゃがこんにゃめにあうのじぇぇぇぇっ!? りふじんりゃよ!まりちゃはただゆっくちちて……ゆぴぃっ!?」 俺の家の玄関先で騒いでいたと思われるまりちゃの声が途絶えた。 そして目の前の道路を走り去っていく軽トラックを見るに……轢かれたな。 俺は野良れいむとまりさの方へゆっくりと振り向く。 どちらも先ほどまで聞こえていたまりちゃのセリフで大体の事情は察したのか顔面蒼白だ。 「あーあ、まりちゃ……あんなに叫んでいたのに。結局奴隷になってくれる人間はひとりもいなかったねえ?」 「……」 「それどころか邪魔だとばかりに蹴飛ばされたようだぞ?」 「……」 「で、トドメとばかりに軽トラに轢かれたようだが……念のため確認にいってみる?ぺしゃんこになった まりちゃの死体くらいならまだ地面に残っているかもよ?」 「……ゆ……ゆああああ………」 「お、おちびちゃ……れいぶの…おちびちゃ……」 「これで分かったろ?お前らは自分達をゆっくりする為だけに存在している完全生物だと言ったがな。 だけどお前らの『ゆっくり』は他生物の無償の奉仕を当てにしている、単なる他力本願じゃねえか。 そして自ら喜んでゆっくりの奴隷になる生き物なんかこの世に存在しない。奴隷なんてのはお前らのただの妄想だ。 実力で他者を奴隷にもできず、共存もできず、自分の力で思う存分ゆっくりする事もできない中途半端な生き物。 それがお前らだってことだよ。ゆっくりしないで即座に理解してね」 「ち、ちが……ちがうぅぅぅぅっ!ゆっくりはっ!ゆっぐりはぁぁぁぁっ!」 「不完全で欠陥品はお前らの方だったってこったな」 「ぞんな!ぞんなごと…」 「お前らが常日頃から言っている勝手に生えるだの、言ったもん勝ちのおうち宣言だのと同じさ。 自分にとって都合のいい現実しか受け入れない。たとえそれが嘘でもゆっくりさえできれば 事実として受け入れるんだからな。まったく野良ゆっくりというのは面の皮が厚いというか……」 「うそだったにょ……?れいみゅたちはこのしぇかいのおうしゃまで、ゆっくりいがいのいきもにょは ぜんぶどれいだっちぇ、おとうしゃんれいみゅにいっちぇたにょに……」 「嘘だよ。というかむしろ世界中の生き物がゆっくりを嫌っているよ。傲慢で強欲で自己中極まりない害獣だっってね!」 「う、うそりゃよ……せかいじゅうのみんにゃがきゃわいいれいみゅをあいちてりゅんだよ……? れいみゅはしゅくふくっしゃれてこのよにうまれおちた、てんししゃんなんりゃよ……?」 「だから言っただろ?そんなのはただの妄想だってば。お前が生まれるときに祝福したのはせいぜいお前の親と姉妹だけさ 世界はれいみゅのことなんて関心ないし、知らないし、どうでもいい、むしろ迷惑だから死ねと思ってるよ!」 「し、しょんにゃ……ゆっ!……ゆぶっ!ゆぶぶぶぅぅっ!ゆぶぶぶぶぶぶぅぅぅぅっ!」 「お、おちびぃぃぃぃっ!?あんござんはいちゃだめなんだぜぇぇぇぇっ!」 「どぼじてあんござんはいちゃうのぉぉぉっ!?ゆっくりでぎなくなっじゃうでしょぉぉぉぉっ!?」 身動きできない親どもの必死の呼びかけにもかかわらず、れいみゅは餡子を吐くのをやめない。 それほどまでに自分が世界中から好かれていると本気で思い込んでいたのかね? ちょっと考えればすぐわかるだろうに…… ただでさえ野良というだけで嫌われているれいみゅが誰からも好かれるはずがないと。 「も……もっちょ……ゆっくじ……じたが……」 「おちびじゃぁぁぁぁんっ!」 「ゆあああああああっ!どぼじてぇぇぇ!どぼじでごんなごとにぃぃぃぃぃっ!?」 こうして俺の庭に侵入した子ゆっくりは全員死んだ。 俺に踏み潰され、車に轢かれ、自分の存在を全否定されて致死量の餡子を吐き出して。 さて残るはこの抑えつけている親どもだけだが、こいつらはどうするかな…… 潰すか。それとも痛めつけて逃がすか。少し悩んでいるとうちのまりさが俺に話しかけてきた。 「おにーさん、おにーさん、ちょっといいかぜ?」 「ん?なんだいまりさ」 「もうせいさいっはじゅうぶんだとおもうのぜ……おちびちゃんをぜんゆんうしなってさすがにかわいそうなのぜ。 こののらたちをもうゆるしてやってほしいのぜ……」 「ん……まりさがそう言うのなら」 「ゆゆっ?ばりさたちをゆるしてくれるのぜ!ならさっさとばりさをかいほうっするんだぜ!」 「でいぶはおちびちゃんをみんなうしなっでがわいぞうなんだぞぉぉぉっ! ぐぞにんげんにしゃざいとばいしょうっをようきゅうっするよぉぉぉぉっ! あばあばもっでごいっ!ゆっぐりぷれいすをよごぜっ!でいぶのどれいになってあにゃるをなめろぉぉぉぉっっ!」 「黙れカス」 バキッゴキッグシャッ 「ず、ずびばぜん……ばりざちょうしこいでまじだ……」 「ゆっ、ゆっ、ゆっ……」 「……よし決めた。お前らをゆっくりさせてやる」 「ゆっ!?」 「ほ、ほんどうに……ゆっぐじ……?」 「ああさせてやるともさ。究極の完全生物に相応しいゆっくりを、な」 きっとこの時……俺は悪魔の如き底意地の悪い顔をしていたに違いない。 「ゆんゆ~ん♪おはなさんきれいにそだつのぜ~~♪」 それから一週間後。うちのまりさはいつもの如く花壇に水をやっている。 俺はそんなまりさを見ながらよく飽きないなあ……と苦笑しつつというと生ゴミを持って庭の片隅に向かった。 そこには新しく設置したコンポストがあるのだ。 フタを取ると、とたんに中からやかましい鳴き声が聞こえてくる。 「お、おにいざんっ!ばりざをごごがらだしでくだざいっ!こんぽすとざんはゆっぐりでぎまぜん!」 「でいぶはなまごみさんをたべるのはもういやなんでず!おねがいでずがらゆっぐじざぜでくだざいっ!」 そこにはあの時の野良まりさと野良れいむがいた。 底部を焼いて生殖機能を奪って身動きがとれなくし、 舌も少し切り取ってお食べなさいを正しく発音させないようにし、 カビと非ゆっくり病防止の薬を与えてこのコンポストに放り込んだのだ。 「はっはっはっ。嘘なんてつかなくてもいいよ。今とてもゆっくりできてるくせに謙遜はよくないな」 「ち、ちがいばず!ほんとうにゆっぐりでぎないんです!ごごはくさいくさいで、ごなまごみさんもげろまずー!で ぜんぜんゆっくじでぎまぜん!」 「なに言ってるの?奴隷の人間にごはんを運ばせて、働かせて、自分は一日中なにもしないで…… それがお前らの言う『ゆっくり』なんだろ?まさに究極の進化をした完全生物のあるべき姿だよね!」 「ごべんなざいっ!なまいぎいっでごべんなざいっっ!でいぶもうここにいたぐないんです! ごんなおひさまもない、くらいくらいなゆっくりぷれいすにはもういだぐないんでずぅぅぅぅっ!」 「またまたー。ほーらお待ちかねの今日のごはんだよーっと」 そう言うと俺は大量の生ゴミをドサドサとコンポストに放り込んだ。 野良まりさとれいむは頭の上から降ってきた生ゴミに心底嫌そうな顔をして逃れようとする。 まあ足焼きしてるから逃げられないけどねえ。 「ゆんやああああっ!くさっ!これめっちゃくさっ!いやじゃ!なまごみざんはもういやじゃぁぁぁぁっ!」 「どぼじでぇぇぇっ!?どぼじででいぶがごんなめにあわなぐっちゃいげないのぉぉぉぉっ!?」 「それ全部食っとけよ。じゃあな完全生物さん♪」 「あ、ああ―――!いがないで!いがないでおにいざぁぁぁぁんっ!」 「ゆっぐじじだいっ!でいぶゆっぐじじだがっだだげなのにぃぃぃっ!あああああっどぼじでごんなぁぁぁぁっ!?」 ー野良まりさと野良れいむはー 2度とコンポストの外へは出られなかった…… 生ゴミ処理係としてお兄さんに永遠に飼われ続けるのだ。 そしてゆっくりしたいと思ってもゆっくりできないので…… ーそのうち野良まりさと野良れいむは考えるのをやめた
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/7367.html
和「……宮永さん、なんで部室にいるんですか?」 咲「京ちゃんと来たからだよ、他に理由なんてないよ」 和「では、肝心のその須賀くんは?」 咲「京ちゃんは片岡さんにタコスをねだられて一緒に買い出し……死ねばいいのにあの猫」 和「優希を猫とは宮永さんにしてはいい表現ですね、確かに気ままにすり寄るところなんかそっくりです 宮永さんはさしずめ犬ですね、発情していつも飼い主にしっぽを振ってる」 咲「ペンギンに言われたくないかな、知らないと思うけどペンギンが敵役の漫画がアニメになったんだって あのアニメのペンギンの卑猥なところとか、本当に原村さんそっくりだと思うな」 和「そういったアニメを見ている宮永さんの方が卑猥なのでは? 妄想は頭の中で留めていた方がいいですよ」 咲「あーあ、京ちゃんさえいなければこんな部活すぐにでも辞めるのに」 和「辞めたらいいんじゃないですか? 全国優勝できましたし仲良しこよしする意義は私も見出せませんね」 咲「ああ、あの時は驚いたよ、まさか優勝しなきゃ原村さんが転校だったなんてね わざと負けておけばよかった、そうすれば京ちゃんにすり寄るやつが減ってたのに」 和「騙される宮永さんが悪いんですよ、私の目的は須賀くんのいる清澄に残ることだけです今も昔も」 咲「ビッチが」 和「私は須賀くん以外にどう思われようとかまいません」 優希「あー、まだ暑いんだじぇ……なんだのどちゃん、来てたのか」 咲「京ちゃんはどうしたの、優希ちゃん」 優希「京太郎は部長にしょっ引かれたじぇ、だからその白々しい名前呼びは必要ないじょ、咲ちゃん」 咲「あっそ、じゃあ片岡さんに用はないよ」 優希「あーあ、しかしあれだじぇ、まさか中学からの親友に裏切られるとは思わなかったじぇ なに素知らぬ顔してるんだ、のどちゃんのことだじょ? まさか京太郎に裏で胸で迫ってるなんてな」 和「恋は戦争なんですよ優希、そちらこそあれだけ4月からアピールして無駄だったんだから潔く諦めたらどうです?」 優希「京太郎ものどちゃんの裏を知れば百年の恋も一気に冷めるだろうけど、こんな腹黒と考えてないだろうからな」 和「そんなへまはしませんので気にしなくていいですよ」 …… 京太郎「ふへー疲れたぜ、部長も人使いが荒いっての」 咲「優希ちゃん、栞返してよ~」 優希「返してほしくば私と遊ぶんだじぇ、咲ちゃん」 和「優希、あんまり咲さんを困らせないでください」 京太郎「ただいまー、お前ら三人相変わらず仲いいな」 咲和優希「友達だからね」(ニコ カン
https://w.atwiki.jp/sakiyuriyuri/pages/256.html
396 友達と恋心 Ver.優希 [sage] 2009/11/03(火) 21 59 26 ID rLIaFjiQ Be のどちゃん、知っているか? 友達から恋は始まるんだじぇ。 私もその例外ではないんだ…。 「か、片岡さん?」 「ん、優希でいいじょ、のどちゃん♪」 「の、のどちゃん?」 思い出すなぁ…。私がのどちゃんと出会った頃を。 揺れる綺麗な桃色のツインテール。 綺麗な立ち振る舞い。 初めて会ったその日から…きっと私は恋してた。 「優希?」 「え?」 「どうかしましたか?手が止まってます。」 そうだ、今は部活中でのどちゃんと咲ちゃんと京太郎の4人で打ってたんだった。 「ごめんごめん。」 私としたことが…集中力を欠くとは。 ねぇ、のどちゃん。 のどちゃんね、咲ちゃんと会ってまた変わったんだじょ。 私と会ってからも変わったけど。でも、それはただ表情が柔らかくなっただけ。 今ののどちゃんはね、恋をしてるんだじょ。 「優希?」 「優希ちゃん調子悪いの?休む?」 また手が止まっていたらしい。 確かに少し休ませてもらった方がいいかな。 「うん。タコス力が切れたみたいだじょ。ちょっとひとっ走りしてくるじぇ!!」 そんな風に、いつもみたいに明るい私で応じて部室を飛び出した。 ずっとずっと変わらないと思ってた。 私にとっての1番はのどちゃんで、のどちゃんにとっての1番は私だと。 「まーなんだ。進路に悩んだらうちに嫁にくるといいじょ。」 半分冗談で半分本気で言った言葉に 「それもいいかもしれませんね…」 なんて返してくれた。 あの真面目なのどちゃんがそう言ったんだ。 本当は嬉しくて嬉しくて嬉しくて、だけど素直に嬉しいって言えなくて冗談っぽい言葉にしちゃった。 「もじもじしてもいいかな!?」 正直ね、期待してたんだ。 のどちゃんも私のことを好きでいてくれてるって。 清澄に行くって言って、のどちゃんもそうした。 期待しないはずないじょ。 「高校に行ったらきっとまた新しい友達ができるじょ」 のどちゃんに出来たのは新しい友達じゃなくて、私よりも好きな人。 私ね、素直にのどちゃんの恋を応援できないんだ。 「あ、優希!探しましたよ!」 タコスを買いに行くなんて嘘をついて、屋上にいた私をこの人は探しにきてくれた。 「購買にもいなかったですし。」 「なんで?なんで私を探しにきたんだー?」 まだ部活が終わる時間ではない。なのに、なんで? 「今日の優希、ちょっと様子がおかしかったものですから。」 ねぇのどちゃん。 のどちゃんがそうやって優しくしてくれるからさ、なんか胸の辺りがギリギリと痛むんだ。 「何か、あったんですか?」 「…なんもないじょ。」 堪えなきゃ堪えなきゃ。泣いちゃだめだ。泣いちゃ。 「優希…?」 「ねぇ、のどちゃん。」 「はい?」 なんでこんな話をしたんだろう? 「好きな人いるか?」 のどちゃんは頬を真っ赤にした。 もうそれが答えだった。 「ゆ、優希はどうなんですか?」 「…いるじょ。」 「え、誰なんですか?」 「こればっかりは言えねえなぁ。」 のどちゃんだじょ。 中学の時から、初めて会ったその日から、ずっと…。 「のどちゃんの好きな人って……」 ねぇ、のどちゃん。知ってる? 好きな人が出来ると気付くと目で追ってたりすることがあるよね。 それでさ、知りたくないこともわかっちゃうんだ。 のどちゃんが恋をしてることも、その恋の相手も。 「咲ちゃんでしょ?」 「え!?な、なんでそれを!?」 のどちゃんに一つ教えといてやるじぇ。 そういう反応はつまりYESと言っているのと同じなんだじょ。 「わかるじょ、のどちゃんのことは。おっぱいのサイズから何まで。だって、好きだから。」 冗談と本音を混ぜた。 きっとのどちゃんは気づかない。 「測らせてません。」 つっこむべき所はそこだから。 「のどちゃん…。きっと、咲ちゃんものどちゃんと同じ気持ちだじぇ!」 私は何を言ってるんだ。 「ええと…」 「だから自信を持つんだじょ!」 なんでこんな言葉を送ってるんだ。 「で、でもなんて伝えればいいか…。」 「簡単だじょ!好きって、好きな気持ちを言葉にすればいいんだじょ。」 そっか…。 私がのどちゃんを好きだから、だからこんな言葉を言ってるんだ。 好きな人に幸せになってほしいんだ。 「優希…。ありがとうございます。さぁ一緒に部室に戻りましょう!」 のどちゃんは決意を固めた、そんな表情をしてた。 のどちゃんの手が私に伸びている。私はそれを見て、目をそらすんだ。 「私はもうちょっとここにいるじぇ。のどちゃんは先に行ってていいじょ。」 のどちゃんは少し悩んだけど、私が頑固なのを知っているから 「じゃ、じゃあ…」 と言ってドアに手をかけた。 「ねぇ!」 それを私は呼び止めた。 振り向き、風に桃色の髪が揺れた。 「のどちゃん!私はのどちゃんとずっと、ずっと友達だじょ!!」 「当たり前です!」 のどちゃんが去って一人になった屋上で私は思い切り泣いたんだ。 私とのどちゃんは友達だじょ。 それ以上にはなれないんだ…。 「のどちゃあん…!!ひっく…ぅぅ……。好きだじぇ……。大好きだじぇ…!!」 それから数日が経って、のどちゃんと咲ちゃんの関係は変わった。 手を繋いで登下校をするようになった。 目が合うと頬を染めて微笑み合うようになった。 「優希、ありがとうございます。」 咲ちゃんが部室に現れる前に二人きりになる時間があった。 のどちゃんは私に頭を下げた。 「優希のおかげで、私は宮永さんに告白することができました。」 「おめでとう!よかったじょ。」 本当によかったっておめでとうって思ってる。だけどね、心の隅の方がすごく寂しい。 のどちゃんの笑顔が嬉しい。でもなんか悲しい。 「京太郎!帰るじぇ!!」 部活が終わると私はこう言って京太郎の首根っこを掴んだ。 のどちゃんと目が合うとのどちゃんは口パクで「ありがとう」って言っている。 気を遣ってるって思ってるんだろうな…。 ごめん、のどちゃん。幸せを願ってるのはほんとだよ。 でも、私、そんなにいい子じゃないんだ。 まだ、のどちゃんと咲ちゃんが仲良くしてるのに耐えられないんだ。 のどちゃんのことも、咲ちゃんのことも好きだから、辛いんだ。 ごめんね、のどちゃん。 「じゃあまた明日だじぇ!!」 いつかね、ちゃんとのどちゃんの友達になるから。 だから、それまで待っててほしいじぇ。 そしたら、ずっと友達でいてほしいじょ。
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3366.html
『最強のれいむかあさん』 14KB 虐待 小ネタ 愛情 育児 野良ゆ 都会 キモあきさん復活待ちあきです。 「最強のれいむかあさん」 「ほうら、おべんとうさんだよ!おちびちゃん!」 「ゆわわわわ~おべんとうしゃんだぁぁぁ!」 「おべんとしゃん!おべんとしゃん!」 「ゆわっ!ゆわっ!おべんしゃ!おべんしゃ!」 「ほらほら~そんなにがっつかない。おべんとうさんはにげないわよ。」 「うっめ!うっめ!おかあしゃんもいっしょにむ~ちゃむ~ちゃしようよ!」 「む~ちゃ!しあわせ~!む~ちゃ!しあわせ~!」 「れいにゅのしゅーぱーむ~ちゃむちゃちゃいむがはじまるよ~♪」 ここはゆっくり一家が多数生活する都会の某公園、ここでのゆっくり達の生活は非常に恵まれている。 理由は定かではないが自然がもたらす食料以外の人間帰属による食料が豊富だ。 この公園には、このようなゆっくり一家が多数住んでおり住居も各一家に一つダンボールの家がある。 他の地域のゆっくりにとってみれば、まさに天国のような公園であった。 「おかあしゃんは、まいにちこんなゆっくりした、ごはんしゃんをもってくるなんて、 かりのてんっさい!だね!」 「うふふ、れいむはおりこうさんねぇ」 「まりちゃだっちぇ!かりのてんっさいだよ!きょうはおいちい、おはなしゃんといもむししゃんを、 げっとしたんだじぇ!」 「れいにゅだっちぇ、うんうんたいそうおぼえちゃよ!しゅごいでしょ~♪」 「はいはい、みんないっぱいたべて、はやくおおきくなるのよ~うふふ♪」 「さぁみんにゃで、しょくっごの、うんうんたいしょうだよ!」 「れいみゅは、いもうちょにゃのに、しっかりしてるんだじぇ~」 「うんうん!うんうん!」 「れいみゅのうんうんたいしょーが、はっじまるよ~♪」 「おちりをあげてこ~りょこりょ♪あちゃまをあげての~びのび♪」 「うしろをみちぇね!ね~じねじ♪こっちもみちぇね!ね~じねじ♪」 「じめんしゃん、こんにちわで!こ~りょこりょ♪」 「しゃいごにおちりをふりふり!うんうん~・・・」 「「「ぢゅっぎりいいいいいい!!!!」」」 「ゆっふ~・・・いっぱい!・・・でたぁ!」 「ゆぅ~ん、れいみゅもいっぱい・・・はずかちー!」 「ゆぅぅぅ・・・れいにゅ・・・でにゃい・・・でにゃ~い!にゃんでぇぇ!!?ゆわぁぁぁぁ!!」 「ゆひひひ~にゃんだ、きょうもすえっこのれいみゅは、うんうんでにゃいのかなんだじぇ♪」 「おにーちゃん!れいみゅをいじめりゅにゃ!れいみゅ、だいじょうぶよ、おにぇーちゃんが、 す~りすりしたげるから、あんっしんしてね♪」 「しょうがないんだじぇ、れいみゅはちいさいからなんだじぇ、ほら、す~りすり♪」 「おにぇーちゃんもす~りすりしたげるよ、す~りすり♪」 「ゆぉっ・・・ゆぉぉぉ・・・ぢゅ・・・ぢゅ・・・ぢゅっきりいいいいいい!!!」 「ゆひぇ~うんうんついたんだじぇ!くさいんだじぇ!」 「あらあら~れいみゅ~いっぱいでたね♪」 「おにぇーちゃん、おにぃーちゃん、ごめんにゃしゃい・・・れいにゅ・・・ちゃんとぺ~りょぺりょしゅりゅよ」 「おにぇ~しゃんをぺ~りょぺりょできれいきれい♪おにぃ~しゃんをぺ~りょぺりょできれいきれい♪」 「わかったんだじぇ、もうわかったんだじぇ!まりちゃはもうきれいきれいだよ!くしゅぐっちゃいんだじぇ!」 「おにぇーちゃんもきれいきれいになっちゃよ。れいみゅはおりこうしゃんだね~♪」 「れいにゅ、にゃんだきゃおねみゅだよ」 「そろそろ、おひるねのじかんなんだじぇ!キリッ!」 「みんなでしゅーぱーしゅ~やしゅやちゃいむだね~」 「「「おきゃーしゃん!おやしゅににゃしゃい!」」」 「はいはい、ゆっくりす~やすやするのよ~♪おかあさんは、ちょっとおさのところにいってくるわね~♪」 「「「は~い♪」」」 本当にここの公園のゆっくり達は恵まれていた。毎日豊富な食料が与えられ、ちゃんとした家もあり。 非常に安定した生活が約束されていた。 そんなある日・・・ 「ゆっきゅりおきちゃよ・・・ありぇ?・・・おにぃーしゃんも、おにぇーしゃんもまだしゅ~やしゅやだ。」 「・・・・・・・れいにゅ、ちゅまんにゃい!」 「しょうだ!おしゃんぽだ!・・・でも・・・きょわい・・・」 「きょわくにゃんかにゃい!れいにゅ!ひちょりでもおしゃんぽできゅるよ!キリッ!」 「おしゃんぽ、おしゃんぽ♪ず~りずり~♪おしゃんぽ、おしゃんぽ♪こ~りょこりょ~♪」 「おしゃんぽ、おしゃんぽ♪ぽんぽんぽぽ~ん♪おしゃんぽ、おしゃんぽ♪ひっとりでも・・・おしゃんぽっ♪」 末っ子のれいむは眠り続ける兄と姉を置いて独りで散歩と言う大冒険に出ました。 その先には恐怖と苦痛と絶望が待ち受けているとも知らずに・・・ 「リョウ君!リョウ君!なんかいるよ!!」 「お!ゆっくりの子供だー!」 「ゆっくり?なにそれ?」 「ユウキは何も知らないんだなぁ、これはゆっくりの子供だよ。」 「へぇ~初めて見た!ねぇ、ゆっくりって何?虫?動物?」 「そっかぁ~ユウキはこの街に来たばっかだもんなぁ~。」 「前の家の街にはこんなの居なかったよ。ゆっくりか~凄いなぁ。」 「ユウキは都会のおぼっちゃんだからな~」 「もう!リョウ君それやめてってば!」 「アハハハごめんごめん♪」 「こいつって何食べるの?パンかなぁ?ご飯かなぁ?僕これ飼って見たい!」 「ダメダメダメ!ゆっくりはバイキンだらけだから病気になっちゃうよ!」 「ええぇ~!こいつ汚いの?結構可愛いんだけど。」 「こいつらはバイキンの塊みたいなもんだから、そうカラスみたいなもんだ」 「うっわぁ~僕もうちょっとで触る所だったよ!」 「だから毎月お父さんやお母さんが町内の人と朝早く駆除やってるだろ」 「そうなんだ~」 「れいにゅ、きちゃにゃくないよ!!」 「うわー!!しゃ・しゃべったぁぁ!!こいつ喋ったよ!!」 「ワハハハハハ!ユウキは本当に何も知らないんだなスゲーうける♪」 「ゆっきゅりしちぇいっちぇね!」 「リョウ君「ゆっくりしていってね」とか言ってるよこいつ」 「ん~それは、こいつらの挨拶というか鳴き声だな。でも絶対に返事しちゃダメだよ、ついてくるから」 「ゆっぎゅりしちぇいっちぇねー!!」 「リョウ君・・・なんか怒ってるみたい」 「いいかユウキ、こいつらはこうするのが当たり前なんだよ!ゴッ!」 公園にやってきた子供に顔面をつま先でチョンと蹴られ転げる末っ子のれいむ。人間の子供が軽くつま先で 蹴っただけなのに、まだ小さいテニスボール大のれいむには物凄い衝撃だ。 今まで家族に守られ、危険から遠ざけられて育ったれいむにとっては未知の暴力であった。 「いっじゃぁぁあああいいい!!おがおしゃんがいぢゃあああいい!!れいにゅのきゃわゆいえがおの、 おがおしゃんが!おがおしゃんが!」 「いっちゃいにゃにしゅるの!?れいにゅなんかした?おへんじもできにゃいばきゃのくしぇに!」 「リョウ君・・・なんか凄い痛がってるよ。ちょっとムカッってくる事言ってるし。」 「な!おもしろいだろ!ユウキ!パス回しだ!」 とうとう子供たちにサッカーのボールの様に扱われ無様に蹴られ転がり、なんども二人の間を往復する。 しばらくすると末っ子のれいむは体中が埃に塗れて茶色く汚くなり見る影もなくなった。 「ゆひゅ~ゆひゅ~」 「リョウ君、こいつまだ生きてるかな?」 「へーき!へーき!これぐらいじゃ死なないよ」 「うわぁ~汚いなぁ、顔は涎と涙でぐちゃぐちゃだし・・・なんかオシッコがジョロジョロ出てるよ。」 「まぁ見てろ♪これからが面白いんだよ♪」 「にゃにしゅるの・・・?にゃにしちぇくれりゅの!!・・・きょの・・・きょのげしゅどもみぇ!!れいにゅ! ほんっきで、おこったんだにょ!しぇいしゃいだよっ!いちゃいめにあいたくなきゃったら! いましゅぐきえりょ!」 「な!イライラすんだろ♪」 「うん・・・凄いイライラした・・・」 「こっからが、お楽しみタイム!・・・・・・これなんだかわかるか?ん?」 カバンの中の筆箱から先の尖った鉛筆を取り出して、末っ子のれいむの前にかざす。 鈍く光る黒鉛色の芯の先からは悪意そのものが放出されている。 「ゆ!にゃにしょれ?!にゃんだきゃゆっきゅりいいいいいいいぎゃあああああ!!!」 末っ子のれいむが喋り終わるのを待たずに凶器となった鉛筆の先は、末っ子のれいむの柔らかな頬に 1センチほど刺さった。 「いぢゃい!いじゃい!にゃにきょれー!!れいにゅのしゅべしゅべほっぺしゃんぎゃあああああ!!」 「な!おもしろいだろ!ユウキもやってみろよ♪」 「うん!待ってね!僕もやる~♪」 プスプスプス・・・子供たちは何度も何度も末っ子のれいむに鉛筆を刺した。その度に叫ばれる苦痛の絶叫に 心を奪われ、加減を知らない子供の心にサディスティックな快楽を与え続けた。 5分後、末っ子のれいむにとっては永遠とも言える時間を経て、やっと痛みのない世界へと末っ子のれいむは 旅立った。全身に満遍なく穴を開けられ、どの穴からも体内の餡が流れ出ていた。 世の中の綺麗な物しか見ていなかったその瞳は抉りだされることなく死の直前まで恐怖を映し続けた。 「・・・もっぢょ・・・ゆっぎゅり・・・し・・・」 「あ~あ~もう死んじゃった~」 「動かなくなったね。」 「もっと大きい奴だったら、もっと遊べたのに」 「もっと?もっとってどんくらい?」 「大体バスケのボールくらい大きくなるよ、でもなかなか見つからないんだ。もっともっと大きいのが居るって 従兄弟のお兄ちゃんが言ってたけど、それは大人用なんだって」 「へぇ~凄いね~リョウ君は何でも知ってるね~」 「まぁなヘヘヘ♪ここの公園にまだいっぱい居るんだけど・・・」 「れ・れいみゅっ!!!!!!」 「れいみゅぅぅぅぅ!!あああああああああ!!!!」 「お♪超ラッキー!!もっとでかいのがでてきたー!!」 「うわー!!凄い凄い!!リョウ君2匹だよ!2匹もでてきたよ!」 ようやく目を覚ました、まりさとれいむが居なくなった末っ子のれいむを懸命に探し続けて見つけた物は 一見なんだかわからない塊であったが確実にそれが一家で愛してやまなかった可愛い末っ子のれいむだと 理解するにはさほど時間がかからなかった。 「れいむ!れいむぅぅぅぅ!!じっかりじでえええええ!!」 「れいむぅ!おにぇーちゃんがぺ~りょぺりょするから!おねぎゃいだきゃら、おめめをあけてねっ!」 まりさは涙でぐちょぐちょになった頬で何度も末っ子のまりさの頬を優しくこすった。もう一度あの可愛い 声が聞きたくて何度も何度も。 れいむは死臭が漂いとても嫌な味がする末っ子のれいむの全身を愛しそうに何度も舐めた。可愛い妹の死を 受け入れられるまで何度も何度も 「リョウ君~♪次はどうする~?砂場に埋めて遊ぼうか?」 「ユウキはすっかり気に入ったみたいだな♪砂場はナイスアイデアだね!才能あるよ!」 数分後、公園の砂場は一大テーマパークのようになっていた。彼らの考えた地獄巡りのテーマパーク。 火責め地獄では夏の太陽に焼かれて熱くなった砂場の砂を何度もかけられ。 水責め地獄ではバケツに汲まれた水の中に何度も漬けられブヨブヨになったら、また火責め地獄。 窮屈地獄では砂場に作られた小山の中腹に掘った穴に無理やり詰められて身動きできなくされた。 その場その場でいろんな地獄アイデアを考えられて虐げられる兄弟の絶叫と悲鳴は・・・ 届いた! 「もういやじゃ!までぃさおうぢがえるうう!!いぢゃいいいいい!!あぢゅいいいい!!」 「いじゃい!いじゃい!もうやべてぇぇぇ!!いぎゃあああああ!!ぎひぃいいいい!!」 「おぎゃ!おぎゃーしゃん!!たじげでええええ。」 「おーぎゃーじゃーん!!れいみゅもういやじゃああああああああ!!」 「ちょっとおおおお!!!なにしてくれるのおおおおお!!このくしょがきいいいいい!!」 ゴン!バシッ!! 「いってぇぇ~お前なにするんだよ!」 「あわわわわ!!あの・・・これ・・・すいません!ごめんなさい!」 「れいむのおちびをかえせ!!そしていますぐきえてね!!」 「うわあああああん!ごめんなさ~い!」 「いってぇ~、ユウキ大丈夫?もう帰ろ!」 「げすはとっとときえてね!!」 「覚えてろよ~!!父さんに言いつけてやるからな~!!」 2匹の叫びが母のれいむに無事届いた。母の力は偉大であった、末っ子のれいむを嬲り殺し。 そしてまさに今、自分達が同じ運命に確実になる所であったが、そこからまさかの救出劇。 その名の通り地獄の鬼だった二人の子供を追い払い自分達を助けてくれた母に尊厳の後光を見た。 「おぎゃあじゃん~いぢゃかったよ!まりちゃとっちぇもいだかったよ!」 「ぎょわかったよ~おがあぢゃ~ん!れいみゅ・・・れいみゅがああああ」 「おくれてごべんねぇ、いたかった?こわかった?でも、もうだいじょうぶ!ちゃんとおかあさんが、 せいっさいしたからねぇ~」 「おがーじゃん・・・すごいんだじぇ!さいっきょうなんだじぇ!」 「おがじゃん・・・す~りすりして・・・れいみゅ、まだきょわいよ」 「わかったよ、はいす~りすりね~♪」 「おきゃーしゃんのす~りすりはゆっくるできるのぜ!」 「す~りすり♪す~りすり♪ゆふぅ~おちちゅく~♪」 その時、公園の入り口に二人の子供と一人の大人の影が。 「おい!あんた!!ウチの子供に手ぇあげたんだってな!!あ!」 「お父さんこいつだよ!こいつが僕とユウキに!」 「・・・おじさん・・・この人です。」 「お前ここに住み着いている浮浪者だな!前々から気にはなっていたが子供に手を上げたからには、 勘弁できねぇ!警察に通報して役所に抗議する!」 「な・なにいってるの?ぬれっぎぬだわ!れいむなにもわるくないもん!」 「はぁ?何言ってるんだ?なんだその喋り方は?人をバカにしてるのか?いい歳してその頭はなんだ!」 「おい!くしょにんげん!!おかーしゃんにあやばれ!おみゃえもそいちゅらみたいに、いぢゃいめに あいたくなきゃったら・・・あやばれ!!」 「くしょにんげん!きえろ!おかーしゃんはさいっきょうなんだじぇ!おみゃえにゃんか、いちっげきよ!」 「なんだ?お前そんなもん頭につけて、このゴミ共の母親気取りか?バカか?」 「ぎょみはそっちなんだじぇ?うぷぷぷ!おきゃーしゃんの、しぇいっしゃいたいむがはじまるよ~♪」 「れいみゅ、ごみじゃにゃいもん!!おきゃーしゃん、いましゅぐこのげしゅを、しぇいしゃいしちぇね♪」 「なんだこれ?本気でこいつを母親だと思ってるのか?ほら!これでどうだ?」 子供たちの一人の父親と思われる大人が、母親のれいむの頭に乗ったリボンを手荒く毟り取った。 そこに居たのは、今の今まで母親だと思っていたれいむではなく。ただの浮浪者であった。 「うわああああああ!!おきゃーしゃん!!おきゃーしゃんどきょ~?」 「おきゃしゃん?おきゃーしゃん!!ゆわあああああああ!!」 「お母さんって、目の前にいるだろ~ほれ!ほれ!ほれー!」 大人は何度も浮浪者の頭の上にリボンを置いたり取ったりを繰り返した。否が応でもそれが母だと認識 せざるを得なかった。最終的にはリボンを取られた浮浪者が、あの優しくて強かった母だと・・・認めた。 「ちょ!ちょっとやめて下さい!」 「はぁ?何寝言言ってるんだ?お前ら浮浪者がゆっくりに餌を与えて大きくしてから食ってるのは、 みんな知ってるんだぞ!いくら浮浪者とはいえ人は人だ。生き死にかかる事は大目に見てきたが、 今回ばかりは我慢できない。町内には野良ゆっくりがあふれ、ゴミ置き場はお前らとゆっくりが、 荒らしまくってカラスが増えたし。迷惑なんだよ!!今すぐ通報する!」 「すいませんすいません。お願いだから通報だけは・・・そんな事されたら他のみんなに怒られる」 「すいませんで済んだら警察はいらねぇんだよ!今回ばかりは俺も頭きた!諦めろ!強制撤去を頼んでくる」 公園の出口に向かう三人の影。辺りはすっかり夕焼け色に染まり、公園の砂場に残された2匹と一人の影は、 どんどんと東へ伸びてゆく。 「吉村さん・・・全部見てたよ。」 「あぁ後藤さんか・・・すまない。こんな事になって。」 「あ!おさ!!おさぁぁぁ!!まりちゃわからにゃい!いっちゃいなにぎゃ!!」 「おさ?おさがへんだよ・・・」 「いずれはこうなると判ってて生きるのが俺達の生き様なんだよ・・・俺もいつまでもこんなもん被ってる 場合じゃないな。」 「おさああああああ!!ええええええ!!にゃんで?にゃんでなの!!」 「おさじゃない!おさはどこぉ?やさしいぱちゅのおさはどこおお!!」 その夜、ローソクの明かりが灯されたテーブルを囲むのは、群れの賢者だった長のぱちゅりー。 いつも優しく挨拶してくれた美人のありすお姉さん。狩がとっても得意な、まりさおじさん。 いつも忙しい忙しいと笑ってたちぇんのお兄さん。そしてとても優しくて頼もしくて、 他のどのゆっくりよりもゆっくりしていた母親のれいむ テーブルの上には群れのみんなが並んでいた。ある者は焼かれ、またある者は綺麗にスライスされ、 またまたある者は湯気が立ち上る容器に入れられ溶けかかっている。 「みんな吉村さんをあんまり責めないでやってくれ、理由はない。なぜなら俺達のような浮浪者には 理由なんて必要ないだろ。今日は最後の夜だ、酒は吉村さんの懐から出てるので遠慮なくやってくれ。」 「「「「乾杯」」」」 おかあしゃん・・・おいちい?・・・れいむおいちい?・・・まりさもきっとおいちいよ・・・はやくたべちぇね。 おかあしゃん・・・だいちゅき ゆっくり・・・ でき・・・ た・・・。 おわり 「キモあきさん復活待ちあき」でした。
https://w.atwiki.jp/yugihonsure/pages/286.html
アニメネタ一覧>程遠いんだよねぇ! お前たちのデュエルは素晴らしかった!コンビネーションも戦略も! だが、しかし、まるで全然!この俺を倒すには程遠いんだよねぇ! 遊戯王ZEXAL33話においてⅣがファンサービスの際に言った上記のセリフが元ネタ。 BMGのコピペのように効果や見た目が似たようなカードに大差をつける意味でネタ的に使用されるほか、 下記のように一部の言葉を変更して様々に派生して使用される。 「お前たちの出費は素晴らしかった!DREVもGSも! だが、しかし、まるで全然!この剛健を三枚集めるには程遠いんだよねぇ!」 関連項目 なんだコナミっていいやつじゃん! 悔しいでしょうねぇ なんで俺に気持ちよくデュエルさせねぇんだ! 正直荒らしなので迷惑
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/32256.html
にんじゃになりたいんだ【登録タグ に 両国忍者P 初音ミク 曲】 作詞:両国忍者P 作曲:両国忍者P 唄:初音ミク 曲紹介 投稿3作目です。 今回はパンクロックに挑戦です。最初はギターだけで、1番のサビからベースとドラムが入るというメロコア風な曲構成に。全体的にリバーブをかけまくり、歓声もいれてみてライブバージョンっぽくしてみました。 3作目で徐々にミクの使い方にも慣れてきました(遅い。。。。 歌詞 子供の頃に 描いた夢 あなたは 何でしたか? 私の夢は ずっと前から 忍者に なることなの 屋根裏から 床下まで どこにでも 身を潜め 悪の気配を 逃さない そ・れ・が 忍者! にんじゃ~ にんじゃ~ 忍者になりたいんだ 今日は たしか野球が やってない ハズだから にんじゃ~ にんじゃ~ 忍者になりたいんだ ダッシュで帰れば 時代劇に 間に合うわ 中盤を 過ぎたあたりに お約束の 入浴シーン 越後屋と 悪代官の 密談が 始まるよ よいではないか よいではないか 帯でくるくる 回されても 一瞬で 忍装束に 早替わり であえ~ であえ~ 曲者じゃ!斬り捨て~い! 殺陣シーンは 1番の 見せ場 なんだから であえ~ であえ~ 曲者じゃ!斬り捨て~い! テレビの前で私も ハラハラしちゃうの FBIも007も石原軍団も 大統領も総書記も 忍者にはかなわない にんじゃ~ にんじゃ~ 忍者になりたいんだ 初めてのデートでは (日光)江戸村に連れてって にんじゃ~ にんじゃ~ にんじゃ~ にんじゃ~ にんじゃ~ にんじゃ~ 忍者! コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/trivia-mike/pages/774.html
てっぺき? 留守中 親れ「ゆ~ん!とっともゆっくりできるところをみつけたよぉ~♪」 赤れA「ゆっ!こんにゃところにごはんがありゅよ!」 帰宅―→ガチャ ギィ… バタン 親れ「ゆ?」 赤れA「むーちゃ!むーちゃ!ちあわちぇ~♪」 親れ「ゆゆっ!にんげんがいるよ!!ちびちゃんたち!をがーさんのおくちにかくれてね!!!」 赤れB「ゆっくち!」 赤れA「ゆぐっまっちぇにぇ」 家主「…………………」 ぱくんっ 親れ「これでちびちゃんたちは あんっぜんっ だよ!!」 赤れB「ゆ~ん!おきゃーしゃんのおくちのなかはしゅごくゆっくちできりゅにぇ!」 赤ま「おきゃーしゃんのおくちはてっぺきなんだじぇ!きしょじじいじゃてもあしもでないんだじぇ~!!」 赤れA「ゆふー!れーむはゆyっくちしゅるよ!!」 ポンッ 親れ「ゆゆっ?」 シュ ドスッ 親れ「ゆぶぇっ」 赤れA「どおじではいっでぐるのおおおおおおおおおおっ?!」 赤ま&赤れB「ごっじごないでねえええええええええええええ!!」 親れ「ぢびぢゃぃぃぢんぢゃう や゛っやめでっ…」 赤れB「やめちぇにぇ!れーにゅのかわいいおかおにふ…」グシャッ 赤ま「まりしゃはつよいんだじぇ!おこるとこわいんだじぇぇぇぇ! いまならゆるしてあげても…」ゴシャッ 赤れA「ゆんやぁぁああああ れーにゅまだしにちゃくにゃい ょおおぉお…」ベシャッ 親れ「ゆぷぷぷぷ……」 ズ 家主「おい、糞饅頭。いいもんみせてやるよ。」 親れ「ゆっ…ゆぅ…?」 フッ グチャ 親れ「ゆあ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! ちびぢゃあ゛ああああん゛!!!」 家主「お口の中は安全なんだよね? なれなんて、ちびちゃん死んじゃったの? 馬鹿なの?死ぬの?」 親れ「ゆ…ゆ…」 家主「ああ… もう死んでるか。ゲラゲラ」 トロトロ 親れいむ「おくちのなかにかくれてねっ!」 口の中にチビ子を隠す親れいむ 親れいむ「ゆふふっ!これでおちびちゃんたちはみれないよ!」 罪綿棒「……」 呆れる罪綿棒 親れいむ「かわいいおちびちゃんをみたいならあまあまちょうだいねっ!」 チビの見覧と引き換えに甘いものを要求する親れいむ 親れいむの口の中では― 赤まりさ「みゃみゃのおきゅちはゆっくちできりゅのじぇっ!」 自信満々で余裕気な赤まりさ すると罪綿棒が― 罪綿棒「分かりましたーっ これをあげるので見せてください」 赤れいむ「\\\」 親れいむ「ゆゆっ?ちょこれーとさんはゆっくりできるよ!もっとちょうだいねっ!」 罪綿棒はチョコレートを取り出したようだ。 赤まりさ「(ちょ……ちょこれーとしゃん……っ!)」 赤れいむ「(しゃしゅがみゃみゃだにぇっ!こうしょうじょうじゅぢゃよっ!)」 閉ざされた口の中でチョコレートのことを聞いた赤チビ達はわーく!わーくっ!しおる。 赤れいむ「ゆっくちおくちをあけちぇにぇ!」 しかし十分後 赤まりさ「ゆっ…」 赤れいむ「ひっく…ひっきゅ…… おくちをあけちぇねっ!ぢゅっといちゃら れいみゅときぇちゃうよっ!」 赤まりさ「ゆっくちしすぎなのじぇ!きゃわいいまりちゃがぴんちなのじぇっ!」 赤チビ達は親の唾液でタイトルと違うがドロドロに溶けかかっていた。 なぜ唾液が出たのか?実は脳が眼が得た美味しそうな物を感じ取り、唾液腺を刺激したのだ。これにより唾液が多くでるようになった。 そして、赤チビ達はゆっくり解けていき、ズズズッ……と喉の奥へゆっくり滑り流れていく。 赤まりさ「ゆっ…ゆっ…ちょこりぇーと…しゃん…」 まりさは潰れ溶けていた。 赤れいむ「ゆっくちとまってにぇ!ゆっくちとまっちぇにぇっ! やじゃあああぁあああっ!」 ゴックン! 親れいむは口をナントカテープで×に封鎖され口が開けず、とうとう赤チビ達を飲んでしまい、眼から涙が流出する。 おわりん