約 1,476,362 件
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/909.html
おうたをうたったけっかがこれだよ! 16KB 「おうたをうたったけっかがこれだよ!」 晩秋、昼間でも半そでは少し寒くなった時期 大きな街の公園、ビルの隙間にぽっかりと浮かんでいる場所があった その公園の端、トイレの建物の蔭に薄汚いダンボール箱が倒れたまま鎮座している その中にすっぽりと挟まる様に入っている数匹のゆっくりがいた 「ゆゆーん♪おちびちゃんたち!きょうはおうたをうたいにいこうね!」 「ゆっきゅりわかっちゃよ!」 「まりしゃもおうちゃをうちゃうんだじぇ!」 「ゆゆーん!れいみゅがいちばんじょうじゅなんぢゃよ!」 「なにいってりゅんだじぇ!まりちゃがいちばんじょうじゅなんだじぇ!」 そこには親と思わしきゆっくりが一匹、その周りに子ゆっくり程のサイズのゆっくりが4匹体を擦り合わせて箱の中にぴったりと納まっていた 成体はれいむ種、子れいむが二匹と子まりさが二匹ずつと言った構成だ 少々珍しいのは子ゆっくりが四匹も父親役のゆっくりがいない状態で成長しているという事だ 周知の通り街に住んでいるゆっくりは短命(期限?)である 往々にして「おうち宣言」「公園の花壇を荒らす」「人間に対して襲いかかる」「人間に対し高慢な態度で何かを要求する」 こう言ったゆっくりは人目にも憚らず迷惑なため加工所行きになったりそのまま潰されるといった事が多いのは周知の事実だ さてこのれいむはいわゆる「捨てゆっくり」である 銀バッジ認定試験の規格スレスレを取った安いゆっくりであったれいむは運がいい事に飼われる事になった 捨てられた理由は全く普通、飼い主の反対を押し切って野良のゆっくりを飼えとせがんですっきりはしないという取りきめを破ったというのものだ れいむが見つけた野良ゆっくりはまりさ種だったが、すっきりが判明した途端に飼い主に叩き潰された れいむの方はと言うと暫く子ゆっくり達と飼われる事になったのだが、しつけが全くできていなかったため赤ゆっくりサイズから子ゆっくりサイズになるころにこの公園に放り出されたのが一週間前 手心と言うかなんというか、一週間分の食料も置いて言ってくれたのだがそれが尽きて途方に暮れたのが昨日の話 食料を求めてあてどなく街を彷徨うれいむ一家は衝撃的な物を目にする それはとてもゆっくりしたお歌を歌うゆっくり達だった、通行人は殆どが立ち止まり、あまあまさんを置いていくのだ 行儀よく一瞥すると、そのゆっくり達は人間についてどこかへ行ってしまった れいむは革新した、お歌の上手な自分とその子供たちならあまあまさんをたっぷりともらえると そのゆっくり達は歌を歌う専用のトレーニングを受けた飼いゆっくりだったのだがそんな事は餡子脳では考えられず、自分たちの方が上手いと根拠のない自信を持って決行しようとしている と、言うわけで日も昇りきった朝、れいむ一家は自身の巣から勢いよく飛び出し、公園のベンチの上に飛び乗った まだ人は少なかったが昼頃になるともっと人が集まってくることをれいむは知っていたからだ 「ゆ!まだにんげんさんがあつまってないよ!おちびちゃんたち!いまのうちにれんしゅうしようね!」 「「ゆっきゅりわかっちゃよ!」」 「「ゆっきゅりわかっちゃんだじぇ!」」 「まずはおかーさんがおてほんをみせるね!あとについてうたってね!ゆ~♪」 「「ゆ~!ゆっきゅり~!ゆゆ~!」」 れいむは体を上下に伸び縮みさせながら声を出す、子ゆっくり達もそれにならって体をゆすってリズムらしきものを取りながら声を出し始めた その歌声は素晴らしいと言うにはほど遠く、全くお話にならない程の物だった 音程は滅茶苦茶で声は甲高い、声同士の統率がとれている所かてんでバラバラで傍から見れば凄まじくうるさい音を立てて喚いてるようにしか見えなかった 数少ない公園にいた人間たちは一様に眉をしかめて立ち去ってゆく、ついには人が全くいなくなってしまった 当のれいむ一家はそんな事には全く気付かず、歌という名目の騒音を撒き散らしていった 「ゆゆーん!おちびちゃんたち!すごいじょうずだよ!さすがはれいむのこどもだね!」 「ゆ!きゃわいくちぇごめんにぇ!」 「まりしゃはまりしゃなんじゃからとうじぇんだじぇ!」 「まりしゃじょうじゅだっちゃよ!しゅーりしゅーり」 「ゆゆー!れいみゅもじょうじゅだったんだじぇ!しゅーりしゅーり!」 一旦休憩を取ったのだろうか、子ゆっくり達はそれぞれ別の行動をとっている 体をグネグネとくねらせたり、すーりすーりをしたり、親れいむと同じように体を上下に伸び縮みさせのーびのーびをするなど 元は飼いゆっくりだったとはいえ一週間も外でいたゆっくりだ、外見は野良ゆっくりと全く変わらず小麦粉の皮はドロが付いて薄汚れており、底部はススが付いたのかネズミ色所か黒く汚れている そのくせ、飾りのリボンや帽子だけは手入れしたのかピカピカなのが更に違和感となって悪い面で目立たせる要因となっている あのレベルの騒音を出しておいてこの風貌だ、誰だって見れば怒るだろう 凄い形相の青年がズンズンと荒っぽい足つきで近づいて来た、とても歌声に感動したとかそんな理由ではなさそうだ 「おい!さっきからここで喚きやがって!声がでかくてうるさいんだよ!」 「ゆ?なにいってるの?れいむはおうたをうたってただけだよ?」 全く悪びれた素振りも見せずにその男の声に答える 「さっきからおうちゃをきいちぇちゃにょにあまあましゃんももってきょないなんてゆっきゅりできないじじいだね!ばきゃなの?しにゅの?」 「さっさとあまあましゃんをもっちぇきちぇね!れいみゅおこりゅよ!」 「まりしゃのびせいにしっちょしちぇるんだじぇ!おお、きょわいきょわい」 「まりしゃはちゅよいんだじぇ!いたいめをみちゃくなかっちゃらあまあましゃんをもっちぇくるんだじぇ!ぷくーっ!」 れいむの態度はまだましな方だった、捨てられたとは言え腐っても銀バッジだ、普通に会話が出来る程度は出来る 問題なのはその後ろの子ゆっくり達だった、あまあまを持ってこいと口々に罵る子れいむ二匹と好戦的な子まりさ二匹 さらにそんな態度を向けた相手が虐待お兄さんだった事が一番の不運だった 「ああ?さっきのがお歌?喚き散らしてるだけだろ」 「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおおおお!!!!れいむはいちばんおうたがじょうずだったんだよ!?」 「何が一番上手だよ、ギャグで言ってんのか?」 「ゆぐぐ!とにかくおうたさんをきいたならあまあまさんをもってきてね!はやくしてね!れいむはぐずがきらいだよ!れいむおこるよ!」 プクーッと空気を吸い込み大きく膨れて左右のピコピコを上下に揺らしながら威嚇する、都市部で生きるゆっくりが人間に対して最もしてはいけないことの一つだ その時点でこのゆっくりは山野から下ってきたか、捨てゆっくりかと言う事を察知した虐待お兄さんは、れいむではなく後ろで膨れたまま威嚇している子まりさを掴むと、力を込めて握る 「ゆぎゅううううう!!ぐるじいんだじぇええええ!!ばなずんだじぇええええ!!」 「ゆ!ゆ!やめてね!おちびちゃんをゆっくりはなしてね!」 「「おねえじゃああああああああん!?」」 ソフトボールほどの大きさの子まりさはヒョウタンの様な形になりながら底部の方を左右にグネグネと動かしている 口からは餡子が少量出ており、小麦粉の体からは玉の様な砂糖水がヌラヌラと噴き出している 虐待お兄さんは子まりさの言葉通りに手の力をゆるめて離しながら片手で帽子を取った、どうやら気づいていないようだ 「ゆぎゅぎゅ・・・ゆっぐりできないんだじぇえええ!!」 「おねえしゃあああん!ゆっきゅりよくなっちぇね!ぺーりょぺーりょ」 「なにしゅるんだじぇ!ゆっきゅりできないじじいはゆっきゅりちね!」 「やめちぇね!いもうちょにいちゃいこちょしにゃいじぇね!」 体をベタっと潰してのた打ち回っている子まりさをぺーろぺーろする子れいむ、その前には子まりさと子れいむが虐待お兄さんを罵っていた れいむは只ならぬ虐待お兄さんの気配を感じ、子ゆっくり達に向けて叫びながら口を大きく開けた 「おちびちゃんたち!れいむのおくちのなかにはいってね!」 その声に反応してか子ゆっくり達は跳ねながられいむの口の中に入っていく、三匹入ったところで帽子のない子まりさが帽子がない事に気づく 「おぼうししゃんがないんだじぇえええ!ゆっきゅりできないんだじぇえええ!!」 「帽子ってこの小汚いのか?」 虐待お兄さんが手に持っている帽子を見せつける 「ゆ!ゆ!しゃっしゃとかえしゅんだじぇ!」 「おちびぢゃああああん!ゆっぐりもどっできでえええええ!!!」 れいむの制止を振り切り虐待お兄さんの方へと跳ねていき、舌をあらん限りに伸ばして垂直ジャンプを繰り返す 「人の事を悪く言うようなゆっくりには返しません」 そう言うとビリビリと帽子を細切れに破いて地面に落とす ヒラヒラと帽子だった布きれが落ちていき、その瞬間子まりさが凄まじい声を出す 「まりじゃのおぼうじがああああああ!!」 舌をうまく使いながら布きれを拾い集める 「ゆ!おぼうししゃんゆっきゅりもちょにもどるんだじぇ…どうじでもぢょらないんだじぇええええ!!」 虐待お兄さんは子まりさを両手でつかむと、髪の毛をブチブチと抜き始めた 砂糖細工でできているとはいえ結構力がいる、子まりさは縦に引き伸ばされてブチっと音がして抜けるたびにばねのように上下に伸び縮みする 「いじゃいんだじぇえええ!!まりじゃのぎゃみがああああああ!!」 すぐに抜けおち、何種か分からない禿げ饅頭が完成した、すかさず虐待お兄さんはポケットからライターを取りだして底部を綺麗に焼いていく 「あぢゅいいいい!!やべるんだじぇえええ!!」 脂汗の様な粘液を出しながら焼きまんじゅうの香ばしい匂いが漂い、すぐに底部は真っ黒焦げになる 地面に降ろされた頃には衰弱しきって地面に潰れたようになったまま体を伸び縮みするだけになってしまう 止めとばかりに子まりさを踏みつけると徐々に体重をかけて行った 「ゆぎゅうううううう!!ぐるじいんだじぇえええええ!!」 子まりさは平たく引き伸ばされながら、口から餡子を吐き出し、さらに底部の方の皮が裂け餡子が漏れ出し始める 足をどけると細長く平べったくなった子まりさが体をぐねらせながら 「あんこしゃん!ゆっきゅりとまるんだじぇ!」と叫んでいた 元気なようだが既に致命的に皮が裂けてしまっているために助かりはしないだろう 「さて次はそこのデカ饅頭だが…」 虐待お兄さんが振り返ると、れいむはすかさず口を閉じ、大きく膨れながら威嚇している 所々内側から「ゆっきゅりできりゅね!」「これであんしんぢゃね!」等と聞こえる辺りかなり楽観視している様だ 虐待お兄さんはれいむの右側のピコピコを片手で引っ掴むと、もう片手を握ってれいむの体に拳を叩き込む ピコピコを視点に膨れた体がグルングルンと回る、続けて何度も拳をれいむに叩き込んだ 「ゆぐ!ゆぐううううう!!」 中の餡子の形が不規則に変わったのか皮が薄くなって痣の様に餡子が透けて見えたり、凸凹に膨れていたりしている 虐待お兄さんはピコピコを振り上げるとそのまま地面に叩き降ろした 「ゆぐぇえええええ!!」 れいむが口を開き、餡子を吐き散らしながら中から子ゆっくり達が零れ出す、不規則にバウンドをして地面に転がる 虐待お兄さんはまったく手を休めずに何度も地面に叩き降ろす 「ゆべえええええ!!ゆがああああ!!やべでええええええ!!!」 暫くするとピコピコがブチっと抜けてそのまま地面に二度三度バウンドしてれいむの体が落ちる 「ゆひゅー…ゆひゅー…どぼじでごんなごどずるのおおお…!!」 片方のピコピコはきれいに根元から無くなっており砂糖細工の歯は折れて口腔に突き刺さっていた 皮はボロボロで凸凹にへこんでいたり膨れていたりしており、おまけに口の端に餡子が付いている 暫くは跳ねる事も満足にいかないだろう 「ゆっきゅるにげりゅよ!」 「おうちににげりゅんだじぇ!」 「まっぢぇえええ!れいみゅをおいでかないでええええ!!」 子ゆっくり達はと言うと、れいむを見捨てて一目散に同じ方向に跳ねていく、恐らくそこに巣があるのだろうか トイレの裏まで50m程、子ゆっくり達の速度なら急いでも2~3分はかかる距離だ 虐待おにいさんは先回りしてトイレの裏にある汚いダンボール箱を見つけると、ペシャンコになるまで踏みつける、 グシャグシャになったのを確認すると、再び振り返り、子ゆっくりの方へ向けて走り出した そうして向かってくる子ゆっくり達の内、遅れて跳ねていた一匹の子れいむを捕まえる 「ゆっきゅりはなじぢぇえええええ!!」 「は?一向に離しませぬが?」 手の中でモゾモゾと動く子れいむを見ながら、たすき掛けしたバックの中からチューブわさびを取りだした なんでそんなものを常備しているのかは謎だが、線を取り、子れいむのあにゃるにブスっと突き刺して一気にわさびを餡子に注入する そして虐待お兄さんは子れいむを地面に置いて距離を取った、子れいむは暫く無言でブルブルと震えているが、くわっと目を見開いて凄まじい声で叫んだ 「れいみゅのあにゃりゅぎゃあああ!!ゆびゅぼおおおお!!」 その瞬間うんうんが凄まじい勢いで放出された、子れいむは秋の青空向けてまるでロケットの如くうんうんを噴射して飛んでいく 約10秒後、ペシャっと小麦粉でできたペラペラの皮が地面に落ちた、その瞬間に横たわっていたボロボロのれいむが声を上げた 「でいぶのおぢびぢゃんがああああああああああ!!!!」 さらにもう一匹の子まりさを掴むと水道の蛇口に向かう 「やめりゅんだじぇ!やりゅなられいみゅにしゅるんだじぇえええええ!!」 やるなら子れいむにしろと言いながら体をぐねらせて抵抗する、虐待お兄さんは子まりさの口を蛇口に突っ込んで口当たりを絞るように握る そして一気に蛇口をひねって水を出した一気に水が子れいむに流れ込む 「ゆびゅぼぼぼぼぼ!!」 奇声を発しながら子れいむは大量の水を飲み込んでいく、どんどん体は膨張し、ついにはバスケットボールサイズにまで膨れる 皮はパンパンにひきつっており、まるで気球の様になっていたその時、限界が来た 「ゆびゅぼん!」 最後にそう叫ぶと子まりさは、水風船の如く爆散した 辺りには水っぽい餡子が飛び散り、上に向いた蛇口が無常に水を流し続ける 虐待お兄さんは蛇口をひねって水を止めると、今度は木の周りに落ちた枯れ葉を地面の土ごと集める 落ち葉と土が3・7程度の割合になった 虐待お兄さんはそのまま残った子れいむを掴んで口をこじ開けると、落ち葉と土を一気に詰め込んで口を閉じる、餡子を吐き出さないようにするためだ 「ゆぐぐぐ・・・!」 体がふた回りも大きくなる程に詰められて、寒天の目を血走らせ水雨の粘液を体から噴出させて体をグネグネとよじらせる 暫くすると体がプルプルと震えだした、それを合図に虐待お兄さんは子れいむを地面に置いた その瞬間子れいむのあにゃるからうんうんが吹き出した、水の様にしーしーと出るがこれは立派なうんうんだ 「ぐるじいいいいい!!うんうんがとみゃらにゃいいいいいい!!」 餡子が薄められたお陰で死ぬほどではないが勢いよく水の様なうんうんを放出してねずみ花火の様にブレイクダンスをかましている 赤ゆっくりは柔らかい物を食べないと餡子に吸収しきれず消化不良を起こす事がよくある 多少強くなったとはいえ子ゆっくりにも当てはまる事だ、特に土や枯れ葉の様な物を大量に飲み込んだ場合は餡子ごと吐き出す しかし、それを抑えられ無理やり餡子に変えた場合はどうなるか?同じように消化不良を起こすのだ 暫くするとうんうんの勢いは弱まり餡子が抜けたのか皮に皺が出来て一回りも小さくなった子れいむは力なく這いずるだけだ れいむ一家を襲ったすさまじい悲劇の張本人である虐待お兄さんはもう満足したのか暫くするとどこかへ行ってしまった 残ったのは底部が真っ黒焦げに焦げた上に底部が裂けて餡子が漏れ出している禿げ饅頭の子まりさとゲッソリと餡子が無くなってやつれた子れいむとピコピコが片方無くなった上にボロボロになったれいむだけだった れいむは体をずりずりと這わせながら子まりさの方へ向かう、子れいむもれいむを目指して這って行った 「ゆ”!ゆ”!いぢゃいんだじぇえええ…!」 「おちびちゃんゆっくりよくなってね…ぺーろぺーろ…」 「ゆ”ゆ”ゆ”!じみりゅんだじぇええええ!!」 「おなぎゃがいぢゃいいいいい!!」 「ゆ”!とにかくおうちさんでゆっくりしようね…」 れいむは子まりさを口の中に入れると巣の方向へ力なく這っていく 子れいむも後ろについてずるずると這っていく、10分もすると巣があった所に就くことができた 「どぼじでおうぢざんがなぐなっでるのおおおおおお!!」 れいむは驚いた、ダンボール箱がペシャンコに踏みつぶされていたからだ 綺麗にまっ平らになったダンボール箱はゆっくりには修復不可能だ 無論、備蓄なんてある筈がない、しかもご丁重に弾いていた古タオルまでどこかへ行っているのだ この時期は夜はかなり冷え込む、ゆっくりにとって巣なしで夜を明かすのはかなり危険であった 途方に暮れたままれいむ一家はダンボール箱の上で体を休める 夜になる頃には戦場のような逓送を擁していた 「ざむいいいいいいいい!!!」 ガタガタとれいむが震えている、壁側とれいむの体に挟まれて比較的風が当たらない子れいむと子まりさも震えていた 子れいむの方はさらに深刻で、冷やされたのか再びうんうんが止まらなくなっていた 「うんうんがとみゃらにゃいよおおおお!!ゆぎいいいいい!!」 「ゆ”…!ゆ”…!」 噴き出すほどの勢いはないものの、水の様なうんうんが辺りにまき散らされる、動けない子まりさの体にも掛かって凄まじい絵面になっていた さらに子まりさの方は時折くぐもった声を出して体をクネクネと動かすだけで反応がなくなりつつあった 「ゆゆ!うんうんさんゆっくりとまってね!ぺーろぺーろ」 「なべないじぇえええええ!!ゆぎいいいいい!!」 れいむが子れいむのあにゃるをぺーろぺーろする 山野のぱちゅりー種の様に薬草の知識がないゆっくりにとって治療とはこのぺーろぺーろであるが、それが刺激となってさらなるうんうんの輩出を促してしまう結果となっていた 既に子れいむはふた回り近く体がしぼんで居てもっちりとしていた皮はひび割れすら起こってカピカピになっている それでも餡子自体はそれほど減ってはいないのだ、しかし見る見るうちに目減りしていっている、対策を講じなければ明日にでもパサパサとした乾いた饅頭になってしまうだろう 最悪には最悪が重なるもので、今度はポツポツと雨が降り始めている 今のところはそれほど降っていないが結構な霧雨になりそうだ 少し筒雨脚が強くなって生きている、溶けはしないもののさらに冷え込みはじめた 「あめざんゆっぐりどまっでね!ゆうう・・・!おちびちゃんたちはれいむのおくちのなかにはいってね!」 舌で拾い上げると口の中に子ゆっくりを入れてひたすら寒さに耐える、餡子を吐き出し弱った体に冷たい横風と霧の様な雨が更にれいむの体力を奪っていった 寒天の目を血走らせ砂糖細工の歯を食いしばりながらひたすら寒さに耐える、昼に見ても腰を抜かすような怖さだ 結論からいえばれいむ一家は朝日が昇るころには物言わぬ饅頭となり果てていた 秋雨と風によりれみりゃの襲撃は防げたが、餡子が少なくなった体ではその寒さに耐える事が出来なかったのだ しかも霧雨だったので一気に溶けるのではなく少しづつ少しづつ溶けて行っていた デロデロに溶けたわけではないが口らしき穴をぽっかりと開けたまま泥にまみれた丸っこい何かが転がっているだけの様に見える 中にはカピカピにひび割れた小麦粉の皮と餡子が飛び出た饅頭があった 片方の方はリボンなどでれいむ種だとかろうじて分かるがもう片方は何種かすら分からない こうしてれいむ一家は壮絶な幕切れでゆん生を終えたのだった トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る やはり現役の金バッジ以上でないと、自分の何が悪かったのか理解出来ないんだね~わかるよ~ しかし飼い主も最後まで処理しないのはゆっくりできないですね~おぉ、怠慢、怠慢~ -- 2018-01-23 08 33 28 縺薙l隱ュ繧薙〒蜃コ縺励■繧?▲縺溘●? -- 2016-12-29 12 53 22 かんそうさんはとてもおもしろかったよ!あいではきしょうしゅさんでぎゃくったいはつうじょうしゅがすきだよ!まりちゃはちゅよいー!いっちばんちゅよいー! -- 2016-09-02 15 55 47 げんじつにもゆっくりがいたらいいのにね!きめえまるをかってれいみゅたちをきめえまるといっしょにぎゃくったいしたいよ! -- 2016-09-02 15 53 23 迷惑行為をしながらいい事したと思っている輩は現実にもいるからなあ そういう人になってはいけないというきょうっくん!だね -- 2016-01-14 16 54 40 騒音を撒き散らしたんだからとうっぜんの末路だね! -- 2015-06-11 21 18 08 ぺーろぺーろで治ると思う頭がチンポンカンだにぇ -- 2015-02-22 20 03 10 わさびか… -- 2014-09-23 22 16 46 水風船か、参考になりますねぇ・・・(^U^) -- 2014-08-01 12 49 11 野良一家虐待なんだねー。わかるよー -- 2014-06-10 21 54 18 ゆぎゃく神 -- 2014-05-23 23 05 55 うんうんがとみゃらにゃいよぉ よかったね -- 2014-05-01 22 23 32 やっぱりゲスな糞袋が苦しみぬいて死ぬのは何度見ても興奮するね!! -- 2012-11-09 02 18 50 途中で読めなくなったり、子まりさと子れいむが入れ替わったりしてるw -- 2012-09-26 19 06 25 久しぶりにすっきりー!できる作品だった -- 2012-07-31 00 14 45 やっぱり馬鹿だな -- 2012-07-11 20 28 53 うんうんが止まらないSSさんは ゆっくりできるね。 うんうんろけっとさんは最高にゆっくりできるよ~。 -- 2012-05-04 22 05 32 うんうんで約10秒も滞空し続けられるとか どんだけ推進力あるんだよw -- 2011-12-14 04 56 35 お兄さんがわさびを持ってるのは常識、エチケットの類じゃね? -- 2011-10-13 00 25 01 ゲス赤ゆ子ゆ虐待は本当にすっきりーする -- 2011-07-06 20 52 22
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2119.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1348755954/ 京太郎「今日は、咲無双の発売日だったっけか。清澄優勝記念に確か作られた無双シリーズの新作」 京太郎「予約してるし、コンビニに取りに行ってから部室行こうっと」 ・ ・ ・ 店員「あざーっした」 京太郎「さてさて、早速部室でプレイしてみますか」 京太郎「ちわーっす」ガラガラ 京太郎「って誰も居ないね。まぁ、みんな来るまでゆっくりゲームでもして待つか…」ウィーン 京太郎「早速、起動っと。ストーリーモードはやっぱり清澄ベースか。あれ?咲が居ない?選べないな」 優希「おーい、犬。おはようだじぇー。咲ちゃんは、隠しキャラだじぇ。強キャラだからな」 京太郎「おおっ、優希。居たのか!」 優希「ふふふ、この天才美少女高校生優希ちゃんはフライングゲットして、もうかなり進めたじぇ。どれ、私が一つ手伝ってやろう」 京太郎「おおっ、はえーな。まぁ、二人居ればサクサク進むしな。よし、頼む」 優希「うむ、おまかせあれだじぇ。犬、優希は私の使用キャラだから使うな!」 京太郎「はいはい、わかりましたよー。じゃあ、和、部長、まこ先輩のどれかだな」 優希「簡単にキャラ性能説明してやるじぇ」 優希「まずは部長だじぇ。部長は「投げキャラ」「荒らしキャラ」と呼ばれてるじぇ」 京太郎「へぇー、まぁそんな感じだよなぁ」 優希「アイアンクロー、ジャーマンスープレックス、ジャイアントスイングとか使うじぇ。 無双ゲージが貯まれば戦慄のお仕置きタイムだじぇ」 優希「初心者にはちょっと使いにくいキャラだと私は思う。 ワンチャンスに無限の可能性を秘める、使い込みがいのあるキャラクターと言えるじぇ」 京太郎「うーん、投げキャラはあんまり好きじゃないんだよなー」 優希「まぁ気持ちはわかるじぇ。次はまこ先輩だじぇ」 優希「まこ先輩は、メガネから放つビーム攻撃が強いじぇ。接近戦はイマイチだが、中距離遠距離ではかなり使いやすいじぇ」 優希「まこ先輩のメガネから放つ、オプティックブラスト、オプティックスィープ。 無双ゲージが貯まれば、スーパーオプティックブラストで敵を一掃出来るじぇ」 優希「ちなみにメガネ外した時の技もあるらしい」 京太郎「へぇー、使いやすそう。保留だな。次の和を聞いてから決める」 優希「最後はのどちゃんだじぇ。のどちゃんは、咲ちゃんが同じフィールドに居るとかなりパワーアップするんだじぇ」 優希「接近戦に優れた性能だじぇ、なんでも輻射波動おもち機構を搭載だと何とか」 優希「初心者向けのキャラだと思うじぇ。とにかく暴れてれば、いいキャラだじぇ。 無双ゲージが貯まれば、スーパーのどっち聖天八極式となって空も飛べるじぇ」 京太郎「ふーん、じゃあ和にしようかな。お手軽キャラっぽいし」ポチッ 和『咲さんは私が守る!!』 優希「よし、キャラが決まったな!では、早速ゲームスタートだじぇ」 京太郎「ちなみにお前のキャラはどんなのだよ?」 優希「私か?灼眼の優希ちゃんだじぇ。刀振り回して戦うじぇ。タコスを食べれば、色々と技が使えるんだじぇ」 京太郎「二人とも接近戦タイプかー。まぁ、無双だから何でもいいんだけど」 ・ ・ ・ 優希「よし、雑魚キャラの池田を倒して無双ゲージを貯めるじぇ」 池田『にゃーにゃー』ワラワラ 和『弾けろ!』バキバキ、ドカドカ 京太郎(おぉ…、ゲームでも走った時の和のおもち揺れも再現されてる…。流石、コーエー龍門渕の無双シリーズだぜ) 優希「・・・」ジトー 優希「犬、鼻の下が伸びてるんだしぇ。池田は、反撃もあんまりして来ないけど当たったら大ダメージだじぇ」ポチポチ 優希「こっちの末原軍は私が引き受けるじぇ」ポチポチ 京太郎「なるほどなるほど、おっと深堀の大群だ」 優希「気をつけるじぇ。防御力も高い上に三体揃うと、ジェットストリームアタック仕掛けて来たりするじぇ。突っ込まない方がいい」 京太郎「でも、突っ込んじゃうんだなーこれが」ポチポチ 和『てい、てい、てりゃー!』 京太郎「おいおい、体力半分も減っちまったぞ…」 優希「あーあー。だから言ったんだじぇ。もうボスが現れたじぇ」 ~warning~、敵大将を見事討ち取れ! 穏乃『ウキー、ウキー、ウキャーー!!』 優希「出たな、お猿の大将。コイツはとにかく素早いじぇ。攻撃当てるのが大変なんだじぇ」 優希「しかも逆転スキルまで持ってるから、体力が減ると野生化して攻撃力アップだじぇ」 京太郎「お、おぅ。気をつける」 優希「私がタコス食べる時間をちょっと稼いでくれ!」ポチポチ 京太郎「って俺も、体力半分だしなー。スーパーのどっち聖天八極式で逃げ回ってようっと」ポチポチ 和『咲さん!咲さん!ねだるな、勝ち取れ!さすれば与えられん!はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』ゴゴゴ キンクリ 穏乃『次は絶対勝つからーーーーー!!覚えてろよー!!』 京太郎「ふー、あぶねー。死にかけだった」 優希「犬は下手っぴだじぇ。まだ一面だじぇー。この先は、もっともっと強いボスがいっぱい出てくるじぇ」 京太郎「意外に難しいなーこのゲーム」 優希「私のセーブデータだから、ハードモードだからな!」 京太郎「まじかよ!」 優希「とゆーわけで、最終ステージまで到着だじぇ」 京太郎「あぁ、ワハハさんの暴走車に轢かれたり、透華さんが和しか狙わなかったり、天江さんが超強かったり」 京太郎「神代が起きてる間に倒せだとか、石戸さんの睾丸潰し攻撃で一撃死しかけたり」 京太郎「なんか色々あった気がするけど、最終ステージだ」 優希「うむ、最終のステージのボスはやっぱり咲ちゃんのお姉ちゃんだじぇ!まぁ、私もここまで進んだ事は無かったんだが」 照『よくぞここまで来た!あはははははははは!すごい、すごいよ、これは麻雀じゃないんだよ? 君達は殺されちゃうよ、怒った私にきっと殺されちゃう!!』 照『ひゃあああああああああッ!!!一撃で叩き割ってあげるよおおおおおおおッツ!!!!!』 菫『・・・目標を狙い撃つ!』 優希「ひぇー、ボスが二体も居るじぇ。近接戦タイプと遠距離タイプだじぇー」 京太郎「先にあのシャープシューターから倒そうぜ!」 菫『・・・よぅ、おまえら、満足か・・・こんな世界で・・・私は嫌だね』バシュー 京太郎「ふぅ、何とか倒せた」 優希「タコスを使うじぇ!犬、任せた!」 京太郎「おぅよ!」 和『お義姉さん!咲さんは私が守ります!安心して死んで下さい!』ドガッ、バキッ、バシーン 照『…触るな、汚らわしい。淫乱ピンク!』ガード 照『乳袋の死体を砕いて細かくして、この地上から抹消しなくてはな!!』バシ、バシ、バキッ 京太郎「うおおおおおおお!姉ちゃんつえー!もうライフポイントがあぶねー!優希、まだか!」 優希「おぅ!犬、またせたな!天破壌砕(てんぱじょうさい)いくじぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」 照『私が負けるなんて、嘘だッ!嘘だッ!嘘だッ!うわああああああああ!!』バシュー 優希「ふぅ、正義は勝つ!危なかったじぇー」 京太郎「クリアー出来たか。まぁ一日でクリアー出来るのが無双のいい所だよなー」 ???「目標を駆逐する」 優希「げぇ!?咲ちゃんのお姉ちゃん、中ボスだったんだ!」 京太郎「あれだけ、手こずったのに中ボスだと!とりあえず回復だ!」 優希「まぁ、さっきみたいに二体じゃ無ければ、倒せそうな気がするじぇ。防御固めながら戦うじぇ」 ・ ・ ・ 誠子『私は戦うことしかできない破壊者・・・だから戦う、争いを生む者を倒すために!この歪みを破壊する!』 優希、京太郎コンビが、ラスボス亦野誠子を倒すのに、一か月もかかったとさ 終わり
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2232.html
CLOUDY 22KB 虐待-凄惨 制裁 観察 悲劇 理不尽 誤解・妬み 駆除 野良ゆ 赤子・子供 都会 現代 人間視点 「CLOUDY」 羽付きあき ・直接的に羽付きまりさは出てきません ・人間視点です ・善良なゆっくりがひどい目にあいますご注意を ・一部何も起きないゆっくりがいます 冬の街。それはそこに暮らす街ゆっくり達にとっては千差万別の季節であった。 越冬をしっかりとして、暖かいおうちの中で思う存分ゆっくりしているゆっくり。 過酷な餌場争いに勝ち抜いたゆっくり、協力し合って群れを作って越冬するゆっくり。 それこそ様々な方法でゆっくり達はそれぞれの冬を過ごしていた。 だが冬を無事過ごせるゆっくりがすべてではない。 街の平均的な越冬成功率は40%ほど。つまり6割のゆっくりは「ゆっくりできなくなる」のである。 往々にして特徴があり、しんぐるまざー、ゲス、捨てゆっくり等がその殆どを占めていると言われている。 街の裏通りを歩けばゆっくりには結構、出会えたりする。といっても冬以外に比べれば滅多にと頭に就くほどであるが。 雨が降った後のどんよりとした曇り空の下、固くシャッターが閉ざされた建物のすぐそばに、三体のゆっくりがもたれかかるようにしてそこにいた。 ボロボロではあるが・・・ありす種の様だ。 バスケットボールサイズのありすが一体。そしてソフトボールほどのサイズの子ありすが二体。 建物自体はシャッターが閉じられて長いのだろう。所々錆びている。 小さな段差に上り、シャッターにもたれるようにして斜めに傾いているのはありすだった。 その飾りは所々解れており、薄汚れて所々が欠けている。 飾りがこんな様子ではそれ以外も大体は察しがつくだろう。 小麦粉の皮は・・・弱っているためか、泥やほこり、所々付いた生傷の周りに黒い汚れが入り込んで全体的に小麦粉の皮は傷んだ印象を受ける。 水飴が小麦粉の皮をテカテカにコーティングしたうえで、そこに泥と埃がついて、さらにその上に解れた糸クズや灰色の綿のような埃の固まりが所々へばりついていた。 寒天の両目は生乾きの様になっておりその目は一様にぼんやりと定まらない目線で宙空を眺めている。 口が軽くあいたその周りには砂糖水の涎の跡が線のように舌に伸びていた。 よく見ればまだ微かに「ゆひゅーゆひゅー」と音がする。完全に物言わぬ饅頭となってはいない様だ。 脇の子ありす二体はどうか?ありすから少し離れたところにいる方の子ありすは完全にカピカピの饅頭になってしまっている。 小麦粉の皮がしぼんでゲッソリとした印象を感じさせる。ぽっかりと空いた口、そしてからからに乾いた寒天の両目。真上近くに向いて倒れているため、ひび割れた鏡モチの様な底部にあにゃるの周りにはうんうん(餡子)がこびりついていた。 ありすの横にくっつくように突っ伏している子ありすの方もカピカピになっているようだ。 地面に突っ伏したまま動かなくなって様で、恐らくありすにすーりすーりをし続けて力尽きたのだろうか今となっては定かではない。 中のカスタードクリームの量が多い分の差がはっきりと出ていることが分かる。 よく見る光景だ。これはいわゆる「れいぱーありす」だろう。 ゲス気質の強いありす種は往々にして他のゆっくりを過度にすっきりして、ありす種以外の実ゆっくりと蔓を食べてしまう。 なので他の街ゆっくりが食べるようなものはあまり食べない。そして何より、通常の街ゆっくりに比べてやや大型なのである。 通常種なのにれみりゃやふらんの様な捕食種の色が強い特殊なゆっくり、それこのれいぱーありすというゆっくりだ。 ではなぜ、滅多に食料に困ることのないれいぱーありすがなぜこの様になっているのか?それは冬という季節が関係している。 冬のゆっくりは越冬をする。これは至極当然の話だ。 当然前述した様に越冬ができるゆっくりは全体の四割だ。これらは総じて冬のはじめには完全に準備が終わって越冬に入っている。 「けっかい」という蓋の様な風除けは他のゆっくりからそこにいるゆっくりをみえなくするといった効果があるのだ。 また、それまで多く街にあぶれたいたあぶれゆっくり達もその姿を冬が過ぎるにつれて姿を消していく。 淘汰されるか、群れを作ってれいぱーありすやゲスゆっくりが手出しできない様になるか・・・ つまりこの時点でれいぱーありすが狙えるのは数が少なくなってしまったゲスゆっくりだけということになる。 当然ゲスゆっくりはれいぱーありすだけによって淘汰されるわけではない。外的要因も相まってますますれいぱーありすを追い詰める。 餌場に行ってみようとも既にそこははあぶれゆっくりに抑えられ、他のゆっくりも姿が見えないし、いたとしても群れ単位で行動するので手出しができない。 その結果周りに回ってこの様に疲弊してしまうというわけだ。 ほっといてもほっとかなくてもこのありす達はもう助からない。たとえオレンジジュースをかけてもそれ以上に疲弊しているからだ。 結構よく見る光景だ。冬はありす、それ以外なら親ゆっくり一体に子ゆっくりが数体といったところか 私はその場を後にして、公園へと向かう。 単に散歩しているだけでも色々な発見がある。それが興味の低いものかそうでないかは置いてだが… この街でのゆっくりと人間の関係はそれこそ様々だ。 人間の手伝いをする賢いゆっくりもいれば、おうち宣言等を無軌道に行うゲスゆっくりもいる。 それらはごく一部だ。大体はその中間の様なゆっくりが大多数を占めており、またこれがある意味ゲスゆっくりなんかよりよっぽど厄介になったりする。 公園に向かう途中で自販機で飲み物を買う。自販機の裏を除けばまりさ種の帽子が大小合わせて数個ほど置かれていた。 主を亡くした帽子はひっそりと誰にも見られることなく置かれている。 これもまた越冬に失敗したゆっくりと言えるだろうか? なぜいなくなってしまったかは今となっては知る術がないようだ。 公園についてベンチに腰かけていると私の少し遠くで三体のゆっくりが等間隔に並んで跳ねていた。 れいむ種が一体にその子ゆっくりだろうか?バスケットボール程の子れいむと子まりさが一体づつといった構成だ。 「ゆゆ!おちびちゃんたち!もうちょっとでおうちにつくよ!いっぱいおべんとうさんややさいさんをむーしゃむーしゃしようね!」 「ゆっくりわかっちゃよ!」 「きょうはゆっくりしちゃおべんちょうがちぇにはいっちゃんだじぇ!ぱしたしゃんにおこめしゃんにはんばーぐしゃんもありゅんだじぇ!」 ・・・れいむが頭に載せているのはコンビニ弁当の様だ。恐らくゴミ捨て場にでも置かれた賞味期限切れのものか何かだろう。 子まりさの帽子が膨れている。「やさいさん」はあの中に入っているのだろうか?恐らくしなびた野菜くずだろうが… かなり珍しく食料が調達できたようで、一様に「ゆっくり」としながら凱旋するように跳ねて進んでいる。 はしゃぐ子ゆっくり達をなだめるようにれいむが声をかけた。 「ゆふふ!れいむはおやさいさんだけでいいよ!おちびちゃんたちがすきなはんばーぐさんやぽてとさんはおちびちゃんたちでゆっくりなかよくわけてたべてね!」 「まりしゃははんばーぐしゃんとごはんしゃんをちゃべりゅんだじぇ!」 「れいみゅはぽてとしゃんとぱしたしゃんをちゃべりゅよ!」 口々に言い合いながら公園にある公衆トイレの陰に消えていったれいむ達。そこに「おうち」があるのだろうか? 越冬準備ができずに越冬に突入したのか、それとも冬に捨てられた捨てゆっくりかそこらあたりだろう。 この時期に食料集めをしていることが何よりの証だ。 それにしても軽薄過ぎではないだろうか?私は今までこういった類のゆっくりが動くのは朝早くか夕方近くが多いと記憶しているのだが。 かなり珍しいケースだろう真昼間から声を出して動く街ゆっくりというのは。 それにあまりにはしゃぎ過ぎて警戒というものもないようだ。もしゲスゆっくりと鉢合わせすればひとたまりもないだろう。 私がそう思いつつ缶ジュースをちびりちびりと飲んでいると突如先ほどれいむ一家が消えた建物の陰から何かが弧を描いて地面に落ちた。 「「「ゆんやあああああああ!」」」という声が聞こえる。 目を凝らしてみてみると、ダンボール箱ごと蹴飛ばされてゴロゴロと転がる三つの丸い影。 ゲスゆっくりか何かだろうかと思っていたが私の予想は結果的にはずれだ。 ヌッと出てきたのは怒りに顔をゆがませた青年だった。 「ゆ”!?にんげんざん!どぼじでごんなごどずるのおおおお!?でいぶだぢはなにもやっでないよっ!?」 「ゆびぇえええん!きょわいよぉぉおおお!」 「ゆ!ゆっくりおきゃあしゃんをいじめりゅにょをやめりゅんだじぇ!」 寒天の両目を見開いて大きく声を上げるれいむとその後ろで寒天の目から涙を流す子れいむと気丈にも大きく膨れて威嚇する子まりさの姿があった。 「なにもやってねぇだと!?じゃあこの弁当はなんだ!」 青年が怒りの声を上げる。 れいむは声を大にして青年にこう言っていた 「ごれはおがれでだだげだよ!れいむだぢごみばこさんやぶぐろさんにはなにもじでないよ!」 「しょうだじぇ!ゆっきゅりあやまりゅんだじぇ!」 「ぎょうはなにもじでないよぉぉおお!ゆっぎゅりじんじじぇね!」 後から子ゆっくり二体も追従するが、青年はさらに語気を強めてこういった。 「弁当がそこらに置かれてる訳ねぇだろ!ちゃんとゴミ箱に入れるか袋詰めするのが決まりなんだよ!うそつくならマシな嘘をつけ!」 「うぞじゃないゆっぶ!?ゆぎゃあああああ!でいぶのおがおがああああああ!」 れいむの小麦粉の顔面がグニャリと歪んだ。「ドッ」という音に混じって微かに「パキパキ」と音がする。 れいむは餡子を吐き出しながらドシャっと地面に落ちて寒天の両目から砂糖水の涙をダバダバと流して大きく口をあける。 餡子に混じって砂糖細工の歯が折れたようだ。白いものが点々と見える。 「ゆひぃぃいい!いだいいいいい・・・!!でいぶのばがぁぁぁ…!」 苦痛に表情をゆがめるれいむに青年の靴底がさらに降ってくる。 「ゆ”びっ!」 「ここ最近飼いゆっくりを襲ってるのもてめぇらだろっ!袋破るわゴミまき散らすわ散々なことしやがって!やっと見つけたかと思ったらこんなところに居やがったのか!」 青年は何度もれいむを踏みつける。そのたびにれいむの小麦粉の皮がグニャリと動き、餡子が宙を舞う。 「ゆ”びゃっ!いだいいい!ゆぐぅ!ぢが!ぢがうよぼぉっ!」 「加工所が来てからここ一カ月はここら一帯のゆっくりはてめぇらしかいないんだよ!」 「やべぢぇねええええええ!おぎゃあじゃんがいだがっぢぇるよ!やべぢゃあげぢぇねえええええ!」 「ゆっぎゅりやべりゅんだじぇええええええええええ!!」 青年の足元では子ゆっくり二体が体当たりを繰り返しているが全くこたえた様子はない。 青年がれいむを大きく蹴りあげた。ボトッと落ちるとれいむの周りに子ゆっくり二体が集まる。 「ゆ”ひゅー・・・ゆ”ひゅー・・・」 中の餡子が不規則になったのか、小麦粉の皮が膨れ上がり口の端から餡子がついて、ポトポトと落ちている。 グネグネと動くがただ動いているだけの様だ。 青年がふと足元を見る。 「きょ、きょわいよぉぉおおお・・・!」 そこには青年の靴におそろしーしーをぶちまける子れいむの姿があった。 青年のこめかみに青筋が浮かぶ。屈んで子れいむに手を伸ばしたその時に、丸い影が青年の手に飛び付いた。 「ゆ!」 「いっだぁ!?」 青年が声を上げる。手には子まりさがしっかりとかみついていた。 青年の指からは血がポトポトと滴り落ちてきている。相当深い様だ。 「ゆゆ!ゆ!ゆ!」 子まりさは口を離してぽとりと地面に落ちると眉をキリッとさせて青年を見上げた。 「れいみゅ!ゆっきゅりおきゃあしゃんのまわりにいくんだじぇ!」 「ゆ、ゆっきゅりわかっちゃよ!」 「っがぁ!痛"ぇ"ぇ"ぇ"・・・!」 青年は手を押さえて額に汗を浮かべている。 ・・・私はその時直感した。このれいむ一家はもう助からないと。 「おぢびぢゃんゆっぐりにげでね!」 れいむもそれを感じたのか必死に声をあげている。 だが、その意図に反して子ゆっくり二体はれいむの前で大きく体を膨らませ始めた。 「ゆっきゅりどっかいきゅんだじぇ!おきゃあしゃんはまりしゃがまもりゅんだじぇ!」 「れ、れいみゅおきょりゅよ!」 「どぼじでにげないのおおおお!?にんげんざんはづよいんだよ!?」 れいむが声を上げると子まりさは再び眉をキリッとさせてれいむに向けてこういった。 「まりしゃはにんげんしゃんをやっちゅけりゃれりゅんだじぇ!」 「れ、れいみゅもにんげんしゃんをやっちゅけりゅよ!」 子れいむもそれにこたえる。子まりさと子れいむの表情とは対照的にれいむは口を大きく開けて青ざめていた。 青年がゆらりと前に出てきた。その表情はここからではうかがう事は出来ない。 子ゆっくり二体は再び大きく膨れると上を向いて威嚇を始める。 「「ぷくぅーーーーーーーーっ!」」 あらん限りに大きく膨れて子れいむの方はピコピコを上下に激しく動かし始める。 「まりしゃはおこっちゃんだじぇ!それいじょうちかぢゅくちょもういっきゃいがーぶがーぶしゅるんだじぇ!」 「れいみゅもがーぶがーぶしゅるよ!ゆっきゅりどっかいっちぇね!」 「おぢびぢゃんやべでええええええええええええええええええええええええええええ!!!」 れいむの叫びと同時に青年の足が振り下ろされた。 「ゆ”びょっ!」 「ゆううううううううう!まじじゃのいぼうぢょがああああああ!」 足は子れいむの小麦粉の体の後ろ側に落ちた。行き場を失った餡子が子れいむの前面に急速に押し出されたため、一瞬にして寒天の両目ごと餡子が飛び出し口からも大量の餡子がひり出されてそのまま子れいむはつぶれ饅頭となってしまった。 「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!!!!!でいぶのおぢびぢゃんがああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」 れいむが寒天の両目を見開き、口を大きく開けて砂糖水の涙と涎をぶちまけながら絶叫する。 子まりさの方はれいむだったつぶれ饅頭を見た瞬間に一瞬にして萎縮してしまい、ブルブルと震え始める。 「ゆ”!で、でいびゅううう・・・!!きょ、ぎょわいんだじぇぇぇ・・・!」 青年が手を押さえたまま子まりさに近づく、それを見てれいむが叫び始めた。 「にんげんざん!ゆっぐりやべでええええええええええ!」 れいむと青年より先に行動したのは子まりさであった。 「ゆびぇええええええん!きょわいんだじぇええええええええ!」 そう叫んで跳ねながらその場を後にしようとする。うんうんとしーしーをまき散らし、砂糖水の涙と涎でグシャグシャになったその表情は先ほどと全く正反対であった。 青年が大きく踏み出す。その場からあまり離れていなかったれいむが口を大きく開けてこういった。 「おちびぢゃん!ゆっぐりじないでれいむのおぐぢのながにばいっでね!」 一心不乱に跳ねる子まりさは聞いてか聞かずか、あっという間に跳ねてれいむの口の中へとはいって行った。 青年の動きが止まる。心なしかプルプル震えてるように私には見えた。 それを好機と見たか、れいむは口をつぐんで大きく膨れると、左右のピコピコを激しく揺らしてこう言った。 「おちびちゃんはれいむがまもるよ!ゆっくりどっかへいってね!」 先ほどのれいむとは思えないほどの意志の強さがそこにあった。れいむ種のぼせいというやつだろうか? 毅然と青年に威嚇を繰り返す。 それを見て青年が大きく足をふって前に出した。 その瞬間青年の靴のつま先がれいむの小麦粉の顔面に吸い込まれる。 「ゆ”っ!」 トランポリンのようにはじけてれいむはその勢いで後ろにグルグルと回る。 だが大きく膨れたままれいむは再びピコピコをふるわせ始めた。 「ぷくぅーーーっ!」 れいむはピコピコを支点にグルグルと左右に揺れながら大きく膨れたままの状態になっている様だ。 「ゆゆ!」 れいむが眉をキリッとさせる。それを見て青年の手がプルプルと震えた、それが怒りによるものなのかどうかは定かではない。 青年はれいむの右側のピコピコをつかむと大きく腕をあげ真下に振り下ろした。 「ゆぐっ!ゆぼっ!ゆぐっ!」 一回、二回、三回と・・・地面に落ちるとピコピコがちぎれてしまった。 青年の靴のつま先がれいむの寒天の右目に突き刺さる。れいむはバネではじかれたように吹っ飛ぶと大きく口をあけて叫び始めた。 「ゆっぎいいいいいい!!でいぶのおべべがああああああああ!!!」 ここからではよく見えないが餡子が飛び散るのを見ると小麦粉の皮が破れたのだろうか? その時に大きく口が開いてしまった様で中から子まりさがコロンと転がったのが見えた。 「ゆ!ゆっきゅりにげりゅんだじぇ!ゆ!ゆ!ゆゆ?」 子まりさが再びれいむの口の中に戻ろうと跳ねる。青年が子まりさをつかもうと片手で手を伸ばしたが、掴んだのは小さな帽子であった。 「まりしゃのおぼうししゃんがあああああ!かえしゅんだじぇえええ!」 帽子がないことに気付いた子まりさが引き返して青年の足元で小麦粉の皮を縦にのーびのーびと伸ばして寒天の両目に砂糖水をためながら舌を伸ばしている。 伸びた舌が小さく左右に振れるが一向に帽子には届かないようだ。 青年の手が子まりさをつかんだ。 「はなしゅんだじぇえええええ!おぼうししゃんかえしゅんだじぇえええええ!」 子まりさは底部を前後に「ぷりんぷりん」とさせている。 青年が大きく腕を振った。 子まりさはそのまま地面へと真っ逆さまに底部から落ちる。潰れたトマトのように地面にのめりこんだように見えた。 「ゆぎゃああああああああ!までぃざのあんよじゃんがあああああああ!」 底部が大きく裂けて餡子が周りにバッと広がっていることがここから見て取れた。 子まりさはそこから張り付いたように動かなくなってしまい、小麦粉の体の上部だけを左右にブルンブルンと振っている。 「あんよざんゆっぐりうごぐんだじぇ!ゆ”!ゆ”!」 幾ら振っても底部は張り付いたように動かない。とうとう子まりさは口を大きく開けてこう叫んだ。 「どぼじでうごがないんだじぇええええええゆ”!?ゆ”ぐぐ・・・!」 青年の足が子まりさの小麦粉の皮に乗った。そのまま徐々に力を入れて言っているようだ。 行き場を失った餡子が下部と上部に行き、底部からズモモ・・・と餡子が出ている。 口から餡子を吐き出しながら顔を左右に振って何やら叫んでいるようだ。 「ゆひぃぃいい・・・!ちゅぶれりゅんだじぇえええええええ・・・!」 青年の足が一挙に落ちた。 「ゆ”!?」 子まりさが声を上げる。 ここから私が見た限りでは子まりさの下部部分が切り離されたようだ。 「おぢびぢゃんんんんんんんん!!」 れいむが子まりさの方に近づく。 「おちびちゃんゆっくりなおってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」 れいむがそういうも決してぺーろぺーろはしようとしなかった。どこをぺーろぺーろしてもどうにもならないからだ。 子まりさは左右に体をふって寒天の両目から涙を流して叫んでいた。 「いぢゃいのじぇえええええええ!ゆっきゅりできにゃいんだじぇええええええ!」 「ゆっくりしていってね!ゆっぐり!ゆっぐりじでいっでね!」 「ゆびいいいいい・・・ゆびゅぅぅ・・・!・・・ゅ”!・・・!!」 れいむの叫びもむなしく青年の足が子まりさを地面にへと押しやった。 徐々に徐々に子まりさはミリミリと音を立て小麦粉の皮が裂けていき、その合間から餡子が漏れ出して銅鑼焼きのように潰れていった。 ついには地面に平たく広がってしまう。 子まりさは餡子を徐々にひり出してつぶれ饅頭となったようだ。時折「ゅ”・・・!ゅ"・・・!」という音とともにモゾモゾと動くが長くはないだろう。 れいむが大きく口をあけて叫んだ。 「でいぶのおぢびぢゃんがあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」 同じことを言っていたような気もするがデフォルトなのだろうか? 青年の手がれいむの砂糖細工の髪をつかんだ。 そのままれいむの小麦粉の顔面を地面にたたきつける。 「ゆぶっ!」 青年は屈んだままれいむを地面に引きずりまわした。 「ゆぎいいいいいいいい・・・!いぢゃばばばああああああああ!でいぶのおがぎゅばああああああああ!!」 ザラザラとした地面に餡子が尾を引いていく。削れているのだろう。 しばらくして青年が手を離すとれいむは地面に突っ伏したままグネグネと動くだけになってしまった。 「ゆ”・・・!ゆ”・・・!」 止めとばかりに青年の足がれいむの後部に落ちる。 「ゆ”・・・!」という音が聞こえるとれいむは地面に餡子がバッと広がってピクリとも動かなくなってしまった。 完全につぶれ饅頭と化した様だ。 青年は痛む手を押さえながらどこかへと去っていく。 ・・・街ゆっくりの中で、人間と対等に付き合っているゆっくりが一割、ゲスゆっくりが三割、残りの六割は捨てゆっくりや通常の街ゆっくりと言われている。 人間にとって厄介なのは実はその六割なのだ。 「地域ゆっくり」といわれるような人間の手伝いをするゆっくりはそれで食料を得るため迷惑などでは全くない。 また、ゲスゆっくりやれいぱーありすといったゆっくりも直接的な被害は通常の街ゆっくりよりも少ない。 なぜならゲスゆっくりはゴミ捨て場を荒らして食料を調達する街ゆっくりから食料を奪ったりするからだ。 直接的な人間に対する被害は極稀な「おうち宣言」程度しかない。 れいぱーありすもそれとゆっくりを食べるのが半々だ。 何より街のゲスゆっくりは人間に対して挑発的な行為はあまりしない。時折そういいったゆっくりもいるがそれはその場で永遠にゆっくりすることにつながるためあっという間にいなくなる。(一定数は必ずいるが・・・) 問題なのは通常の街ゆっくりなのだ。 「おうた」と称しては騒音をまき散らし、ゴミ箱をぶっ倒してゴミ袋を破り、泥と埃にまみれた小麦粉の皮で砂糖水の涙と涎を塗りつけるように「すーりすーり」をしながら飼いゆっくりに云々…という。 見方を返せばゲスゆっくりの方が結果的には迷惑をかけていなかったりする。 このれいむ一家は恐らく捨てゆっくりか何かだったのだろう。 今日はごみをまき散らしていなかったとしてもそれ以前もなかったとは言い切れない。 それに辺りにゆっくりがいなくなったと同時期にここへやってきたのは、ある意味失敗だったという他ない。 ゲスゆっくりや地域ゆっくりは中規模な群れ・・・というよりコロニーを形成することが多い。 「他のゆっくりがいるという事はここ一帯はゆっくりできる所だ」と判断するからだ。 なにもいない所で「安全なゆっくりプレイス」等というのは捨てゆっくりぐらいだろう。 本当に加工所が掃除をするのはそういったゆっくりだけであったりする。 その中に幾つかのゲスゆっくりが混じっていることもあり、厳密にいえばすべてではないが、その大部分が通常の街ゆっくりであることには変わりない。 人間からすればゆっくりはあくまで「ゆっくり」だ。 人間と変わらないような聡明なゆっくりもいれば街ゆっくりとしてあぶれるようなゆっくりもいる。 私はそのまま立ち上がって公園を後にした。 暫くここ一帯にゆっくりが現れることはないだろう。 曇り空の下、生暖かい風がヒュウヒュウと吹いている。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 帰り道の途中、再び大きな声が私の耳に入った。 見れば一体のれいむが体を大きくのーびのーびさせて声をあげている。 「・・・おでがいでずっ!でいぶをがいゆっぐりにじでぐだざいっ!でいぶはきんばっじのゆっぐりでじだ!うんうんだっでおなじどごろにでぎばずっ!ごばんざんにもんぐもいいばぜんっ!だがらでいぶをがいゆっぐりにじでねっ!」 飾りも所々欠けて風体もボロボロ。大きく口をあけて砂糖水のつばを飛ばしながら叫んではそこに何もないかのように無視されていく。 様子を見るに、金バッジというのは眉唾ものだ。銀バッジの捨てゆっくり等がそうやって嘘をつくことがあるとかつて羽付きは言っていた言葉を私は思い出していた。 私がじっと見ているとそれに気付いたのかこちらへれいむがやってきた。 「おにーざん!でいぶをがいゆっぐりにじでねっ!」 その形相は凄まじく、砂糖水の涙と涎の跡が下に垂れるようについていて、時折ゴミも巻き込んでいた。なすび型のまま上下しながらこっちへ近づくのを見ていると、怖気がする程のものだ。 私はそれを無視して足早に駆けた。後ろからはれいむが「ゆんやあああああああああ!ゆっぐりまっでぐだざいいいいいいいい!」という声が聞こえる。 が、それも人混みの雑踏にかき消されてやがて聞こえなくなってしまった。 今日見たゆっくり達を見て羽付きなら何と言うだろうか? きっと厳しい言葉しかまってないだろう。 私の頭の中では羽付きの言葉が浮かんではかわるがわる沈んでいっている。 「・・・あのゆっくりはけっきょくはじぶんがげんいんなのをかくしていいかっこうをしてるだけなんだぜ・・・あんなゆっくりはぜったいいきのこれないんだぜ・・・」 「・・・じぶんでなにかをするということもせずにほかのゆっくりのちゅうこくをむししてひさんなめにあって"れいむはかわいそう"?そうなってあたりまえなんだぜ・・・」 「ゆっくりするっていうのはほかのなにかからもらうものじゃないんだぜ。たぶん、あのれいむやまりさはそれをかんちがいしてるからゆっくりできないままなんだぜ」 「・・・ほんとうの"げす"はじぶんでげんいんをつくってじぶんがかわいそうなゆっくりっていうようなゆっくりだぜ・・・」 「ゆっくりできるゆっくりならここをぬけだして、にんげんさんもなにもいないもりのおくにでもひっそりとくらしているものなんだぜ。それがほんとうのどすというものかもしれないんだぜ・・・」 ・・・空はどんよりと曇っている。 ふと思ったがもしかすればあのれいむは本当に金バッジだったのかもしれない。 金バッジでも良いゆっくりとは限らないことが最近多々ある。それは金バッジだからこそ問題が起きたというような事だってあるのだ。 あんな「飼いゆっくりにしろ」とせがむなら羽付きの様に別の道を模索した方がよっぽど賢いのではないかと私は思う。 今日び、ゆっくりがうーぱっくではなく飛行機に乗って空を飛ぶ時代なのだ。その気になればゆっくりはある程度の事が出来るだろう。 自らがゆっくりするために何かをせずにただじっと待っているあのゆっくり達は、ずっとゆっくりする事はできないだろうと私は思う。 曇天の空が晴れ渡るには、街ゆっくり達は何をすべきなのだろうか? それを気づくまで街ゆっくりが真にゆっくりする事はずっと無いと私は感じた。 冬はもうすぐ終わる。次の季節にはゆっくり達の待ちわびた春がやってくるだろう。 雲は相も変わらず重く重く垂れ込んでいる。 過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 504 かりすま☆ふぁいたー ふたば系ゆっくりいじめ 516 サバイバル・ウィンター ふたば系ゆっくりいじめ 527 シティ・リベンジャーズ ふたば系ゆっくりいじめ 582 ビルディング・フォレスト ふたば系ゆっくりいじめ 587 バトル・プレイス ふたば系ゆっくりいじめ 592 コールド・ソング ふたば系ゆっくりいじめ 604 ロンリー・ラック ふたば系ゆっくりいじめ 625 ループ・プレイス ふたば系ゆっくりいじめ 632 フェザー・メモリー(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 643 フェザー・メモリー(後編) ふたば系ゆっくりいじめ 690 ウィンター・ブルース ふたば系ゆっくりいじめ 706 シティ・エレジー ふたば系ゆっくりいじめ 1051 街を跳ねるもの達 ふたば系ゆっくりいじめ 1052 UNDER 羽付きあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 同じことを言っていたような気もするがデフォルトなのだろうか? ここ何か笑ってしまった -- 2013-08-12 12 38 28 単純な硬度なら硬い野菜もあるが、肉を裂くには歯を立てて引かなければ切れない 餡子に砂糖菓子がくっ付いてるだけのゆっくりは野菜を噛み潰す事は出来ても生きてる動物の肉を引き裂く事は無理だろ -- 2013-07-04 01 04 44 ↓野性ゆっくりの大好物であるお野菜と人間の肉の固さ比べてみろ。人間より固い野菜なんてざらにあるから。 つまり、ゆっくりは人間を怪我させられるレベルの咬合力を持っていても全く不自然じゃない。 ただ歯がもろいんだよなあ… -- 2012-03-17 19 14 09 え?ゆっくり如きの力で人間を怪我させられんの? 只の喋る饅頭が人間傷つけるレベルの力もってるわけがないだろ… しかも子ゆっくり程度で出血なら親ゆっくりだと相当やばくないか? 喋る上に数が多く、おまけに噛む力が強いとか最早クリーチャーだろ -- 2011-12-18 15 50 02 親ゆの悲痛な警告もガン無視して、人間に噛みついて怪我させた程度で 自分は人間をやっつけられると思い込む子まりさが非常にウザかった。 そして子れいむが殺された途端に戦意喪失して無様に逃げ出す様も非常にウザかった。 -- 2010-12-15 19 42 49 怪我した青年は災難だったね。 意外と顎の力強いんだなぁ… 善良なゆっくりなんていなかったように思える。 ゆっくりできたよー! -- 2010-12-12 17 59 10 「善良」の解釈によるかな。 公園一家は災難だったな。善良には「素直で穏やかな」という意味もあるので、 善良と言えなくもない一家だったと思うんだが。 ・・・っていうかゆっくりがゴミを散らかすことを怒っている青年、公園で餡子や饅頭の皮をまき散らさないでよ。 ケガの治療をしたらちゃんと片づけろよ。広範囲に饅頭の残骸をぶちまけるような殺し方して・・・後始末を考えろよ。 -- 2010-08-18 06 45 19 ゆっくりに善良もゲスもねえ。いいゆっくりってのは枕詞に「どうでも」とか「都合の」とか「虐待して」がつくんだよ。ゆっくりのわめき声はゆっくりできるな。 -- 2010-08-18 02 30 59 善良なゆっくりなんてもんはいねえんだよ。残念ながら。 -- 2010-08-01 00 52 15 人間に都合がいいか悪いかのどっちかだね、、、 -- 2010-07-24 15 45 48 … -- 2010-07-08 22 48 08 善良なゆっくりがひどい目にあいますって、善良なゆっくりは出ていた? -- 2010-06-29 09 33 49
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2582.html
『崩壊』 13KB いじめ 制裁 小ネタ 自業自得 野良ゆ 子ゆ ゲス 現代 独自設定 うんしー 精神的に追い詰めるのはゆっくりできます。短めなので箸休めにどうぞ 「崩壊」 羽付きあき ・小ネタです ・会話主体です ご注意を ・制裁モノ? ・いくつかの独自設定を入れておりますご注意を 「ゆっへっへ!じじい!ここはまりさとれいむのゆっくりぷれいすにするんだぜ!」 「わかったらさっさとあまあまをもってきてね!たくさんでいいよ!」 「ゆぁぁ~ん?なんなのじぇ?なにきゃもんきゅありゅのかじぇぇぇ!?」 決まった、とまりさ達は当時思っていた。 生意気な人間の「おうち」を奪い、越冬をしようと短絡的に考えていたまりさ一家は遂にそれを実行へと移す。 出来るだけ立派な「おうち」が良い。「どれい」の人間と「ゆっくり」が居る所。 それが満たせばどこでも良いと考えていた。 この「おうち」には若い男と、無愛想な子まりさが一体しかいない。 おあつらえ向きだ、と冬に近づく季節の中で、ニタニタとほくそ笑みながらまりさは思案していた。 さてどうコキ使ってやろうか まずは腹ごしらえだ。腹いっぱいあまあまをかっ食らう。 後はすっきりか?とにかく冬は長いのだ。落ち着いて考えよう。 まりさは帽子から木の枝を取り出すと、無表情で見下ろしている男に振りかざして叫んだ。 「なんなのぜ!?そのめは!なまいきなじじいなんだぜっ!まずはあまあまをもってくるんだぜ!」 れいむや子ゆっくり達がそれに合わせて囃し立てる。 男が、まりさ以上に口の端を釣り上げて、楽しそうに、笑った。 ・・・・・・ ・・・ 「ゆ・・・!ゆ・・・!」 透明の箱の中に、小汚い一体のゆっくりがいた。 「ゆっくりれいむ」だ。 透明の箱の中にある、小石を必死に積み上げている。 箱の中事体はそれほど広くは無い。それがさらに圧迫感を増していた。 男が口の端を釣り上げながら、語りかける。 「早く石を積めよ。そうすりゃ出してやるぜ?」 その言葉を聞いた途端にれいむが醜く顔を歪め、男の方に向くと、口汚く罵声を浴びせ始めた。 「ぐぞじじいいいいい!ごごがらだぜええええええ!」 男はニタニタと笑いながら、れいむを見下ろして小馬鹿にするように答える。 「ま~だ自分の立場ってもんが分かってないらしいなぁ」 ポケットから何かを取り出すと、それを男はかざす。 ・・・その瞬間、れいむは耳障りなノイズが直接餡子脳に響く様な不快感を感じた。 いや、不快感どころの騒ぎではない。餡子脳に激痛が走る。 「・・・っ”!?ぎゃあ”あ”あ”あ”あ”あ”!?いだいいだいいだいいだいいだいいいいいいいいい!!いだいよ”お”お”お”お”お”っ!ゆぐぁ”ぁ”あ”あ”あ”っ!あ”あ”あ”あ”----っ!?」 小麦粉の皮をぐーねぐーねとさせ、寒天の両目を見開き、絶叫しながらのたうち、苦しむれいむ。 叫ばなければ痛みのあまりおかしくなってしまいそうなほどだ。 ・・・れいむは知らない。これは「ゆっくりすぴーかー」と呼ばれるゆっくりの駆除製品である事を。 恐らくゆっくり以外には音としてすら認識していないだろう。 つまり周りには無音にしか聞こえない。 「やべでえ”え”え”っ!どべでっ!おどざんをどべでぐだざい”い”い”い”い”い”っ!!」 「ああ~?何甘えた事言ってんの?」 男はさらに「ボリューム」を上げる。 「があ”あ”あ”あ”あ”あ”っ!!ぎぃ”ぃ”ぃ”い”い”い”ぇ”ぇ”え”え”え”え”え”っ!!!」 最早唸り声の様な、ゆっくりとも思えぬ様な声を上げて苦しむれいむ。 小麦粉の皮から玉の様な水飴の汗がダラダラと流れ出ていた。 男がスイッチをオフにすると、れいむは仰向けにボテンと倒れて、舌を投げ出し、痙攣を始める。 寒天の両目が、白目をむいており、口の端からは、砂糖水の泡がブクブクと立っていた。 「ゆぶっ!ぶぐぶぐぶぐ・・・!ゆ”・・・!ゆ”・・・!ゆ”・・・!」 「おい、さっさと石を積み上げろってさっきいったよな?」 再び、「ゆっくりすぴーかー」のスイッチを入れる男。 その瞬間、れいむの小麦粉の体が再び、跳ねた。 「ゆ”・・・!ゆ”・・・!?ぐぉぉぉおおおおああああぁぁぁぁあぁぁああぁぁあああぁぁあああ!?ぎょお”お”お”お”お”お”お”!?」 ・・・この行動が意味するもの、それはつまり失神する事すらも許されない。 れいむは完全に、この男に罵声を浴びせる事は無くなった。 「さっさと石を積め。いいな?できるだけ早く、正確に、心をこめて、だ」 ・・・・・・ ・・・ これまた、違う場所に、小汚いまりさがいた。 この場所はは、れいむが居たものとは違い、それなりに余裕がある。 標準的な野良ゆの「おうち」程度の大きさがあると考えて良いだろう。 まりさはこの場所から全く出る事が出来ない。 ここには、小さな電球が照らす灯り以外に何もないからだ、ただ真っ白い壁が、ずっと包んでいるだけである。 よくわからない箱の様な物が置いてあるが、まりさはそれが何なのかは分からなかった。 やがて、その「箱」から声が流れてくる。 「質問に答えろ」 「ゆゆ!さっきのじじいのこえだぜっ!ここはどこなんだぜっ!」 「答えたら出してやる」 「ふざけるんじゃないぜえええええええ!ざっざどごごがらだぜっ!ぐぞじじいいいいいいいい!!」 「・・・良いのか?答えないかぎり食料もやらないぞ?」 「ゆぐっ・・・!」 ・・・まりさは多少頭の回る所はある。 伊達に街で生きている訳ではないのだ。 この状況では、釈然としないがとにかく要求をのむしかないだろう。 そう考えるくらいに、まりさは筋道立てて物事を考えられる。 「名前は?」 「ゆゆ!?なんのなまえだぜ!」 「お前の名前は?」 「ゲラゲラ!なにいってるんだぜ!?まりささまはまりささまだぜ!」 「ありすの口癖は?」 「ゆぁ~?そんなこともわからないのかぜ~?"とかいは"だぜ」 「ちぇんの口癖は?」 「ゆひゃひゃひゃひゃ!ばかなのかぜ?"わかるよー"にきまってるんだぜ!」 ・・・少なくとも、まりさはこの人間の事を低く見積もっていた。 こんな基本的な事もわからないなんて。そしてこんな簡単な質問で屈服させる事が出来るものか、と高をくくっていた。 暫く簡単な問題が続く。やれ、「ぱちゅりーの口癖は?」だの「飼いゆっくりが付ける物は何?」だのと 十分も質問が続いた頃だろうか、男の声が大きく響いた。 「お前の名前は?」 「・・・ゆゆ?」 ・・・・・・ ・・・ 「・・・ゆゆ!?きょきょはどきょにゃんだじぇ!?」 子まりさが目覚める。 辺りを見回しても何があるかもわからない。 なぜならここは、「真っ暗」なのだから。 「くしょじじいいいいいいい!くしょじじいはどこだじぇええええええ!」 怒りに任せて子まりさは叫ぶが、自信の声の以外は何も聞こえてこなかった。 飛び跳ねようとしても、すぐにどこかへ体をぶつけてしまう。 「ゆゆ!?せまいんだじぇ!?」 暗くて見えなかったが、ここはかなり狭い様だ。 子まりさが跳ねられない、身動きがほぼ取れないほどに狭い。 その上、自身の出す音以外、何も聞こえてこないのだ。 「じじいいいいいい!ここからだすのじぇえええええええ!」 ・・・子まりさは怒った。とにかくあの「どれい」にここから出させようと声を張り上げる。 しかし声は返ってこない。 子まりさは、さらに怒って声を張り上げ続けている・・・ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「ゆ・・・ゆ・・・もういやだよぉぉ・・・ゆっぐりざぜでよぉぉ・・・」 憔悴しきった顔のれいむが、のろのろと舌で石を積み上げる。 もう少しで全てが積みあがるのだ。 石自体はかなり軽く、「小石」と呼ぶのも馬鹿らしいほどの小ささだ。 それを積み上げていく。 ・・・なぜこれほど弱り切っているのか?それは・・・ 男が、透明の箱を蹴った。 「ゆがっ!」 れいむがグラつく。が、倒れるほどの物ではない。 しかし・・・ 「ゆ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”--------っ!!!!!いじざんがあああああああああ!!まだあああああああああ!?」 先ほどの振動で、せっかく積みあがった石が崩れ去ってしまっていた。 男が笑いながら、れいむに言う。 「あ~あ、やり直しだなこりゃ」 「ぶざげるなぐぞじじい”い”い”い”い”っ!いいがげんにじろお”お”お”お”お”お”っ!!!」 れいむが叫び声を上げる。 男がポケットから「ゆっくりすぴーかー」を取り出し、目の前にかざした。 それを見た途端にれいむは、顔面が蒼白になり、ヘコヘコと自身の額を擦り合わせて必死に哀願する。 「ごべんなざいいいいいいい!まだづみまずうううううう!だがらゆるじでぐだざいいいいいいいい!」 「ご宅は良いからさっさと積めよ。これで38回目だぜ?」 れいむは再び必死に小石を舌で積み上げ始める。 既にれいむが小石を積み始めて、6時間近くが経過していた。 ・・・・・・ ・・・ 「ゆ”・・・!ゆ"・・・!」 ・・・憔悴しているのはれいむだけではなく、まりさも同じである。 同じ質問をかれこれ数百回以上ループされ続けていた。 最初は怒り叫び声を上げていたまりさも、質問の答え以外は一切聞かない男の声に根負けせざる負えなかった。 「お前の名前は?」 「ゆ”・・・ま・・・でぃざ・・・は・・・までぃざ・・・だぜ・・・」 「ありすの口癖は?」 「"どが・・・い・・・ば・・・"」 「ちぇんの口癖は?」 「"わ・・・が・・・る・・・ょ・・・"」 「れいむのリボンの色は?」 「"あ・・・あ・・・"!」 「色は?」 「あ・・・」 「色は?」 「・・・」 「色は?」 「・・・ゆ”ぅ”ぅ”・・・」 「色はなんだっ!」 「あ・・・ぐ・・・」 「色はなんだ!色はなんだ!色はなんだ!色はなんだ!色はなんだ!色はなんだ!色はなんだ!色はなんだ!色はなんだ!色はなんだ!色はなんだ!色はなんだ!色はなんだ!色はなんだ!色はなんだ!色はなんだ!色はなんだ!色はなんだ!色はなんだ!色はなんだ!」 「あ・・・あ・・・ぁぁぁあああぁぁぁぁああああ!!あがああああああああああ!あがっ!あがっ!あ”があ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!」 ・・・答えが続かなければ声がどんどん大きくなり、ずっとその質問が続く。 まりさの体自身はそんなに疲弊はしていない。しかし確実に心は疲弊していった。 「お前の名前は?」 ・・・・・・ ・・・ 「だじじぇええええええええええ!!ごごがらだじじぇええええええええ!」 ・・・暗闇と静寂の中、子まりさが叫ぶ。 帰ってくる答えは何もない。 「ぐらいんだじぇええええええええ!ごわいんだじぇえええええええええ!」 叫び声を上げるうちに、微かに何かが聞こえてくるような声がした。 「・・・ん・・・ほ・・・ぉ・・・ぉ・・・」と 声はどんどん大きくなる。暗闇の中から、入れるはずのないほど狭いはずなのに、なぜか鮮明に、ありすが現れたのだ。 "んほおおおおおおおおおおおおおお!!がわいいまでぃざねえええええええええ!ずっぎりじばじょおおおおおおおお!!!!" 「ゆぎゃあああああああ!?れいばーだじぇえええええええええ!!!」 子まりさは恐怖のあまり、うんうんとしーしーを漏らした。 逃げ場がない事に恐怖を感じ、ぐーねぐーねと小麦粉の体を揺らす。 「ゆひっ!ゆはっ!ゆはっ!ゆはっ!ゆはぁーっ!ゆはぁーっ!ごわいんだじぇええええええええ!ゆ”ゆ”!?あ・・・あ・・・あ・・・」 子まりさには何が見えるのだろうか?砂糖細工の歯をカチカチと鳴らし、カタカタと震え始めた。次の瞬間。 「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”っ!!!あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!?あ”あ”あ”あ”あ”ーーーーーーーーーーーーっ!!??う0@RY¥QYRW9やTH9PWR;あGHPW9RTGPWYRGTPYうぇあせいYうぇP9TYGWぺRTYGPわ!!!!???????!!!?!?!?!?!?!?!!!!?!?!?!?!」 子まりさは寒天の両目をカメレオンのように左右非対称にグリグリと動かし、口をあんぐりとあけて、凄まじい金切り声を上げ始めた。 声は到底、届かない ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「ゆ”・・・ゆ”・・・」 れいむが小石を積み上げている。 その動きは当初に比べればかなりキレが悪く。それほど疲れているという証でもあった。 男がれいむを見て声をかける。 「これで148回目だ。さあ、積め」 …れいむが積んだ小石の山はかなり雑っぽく、今にも崩れそうなほどに雑に積んであった。 れいむの舌がプルプルと震える。 最後の一個であった。 「ゆ”…ごれ…で…でぎ…る…よ…」 最後の小石を積もうとした瞬間、れいむの舌が滑ってしまった。 小石の山が6割近くも崩れ落ちる。 「あ~あ」 男が声を上げた。 れいむは呆然とした表情で崩れた石の山を見る。次の瞬間 「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!!!!!!!!!!」 叫び声を上げると、石の山をグシャグシャに壊し始めたのだ。 「ゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりゆっぐりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!」 透明な箱の壁面に、凄まじい形相で何度も頭を叩きつけるれいむ。 暫くすると、いよいよ、小麦粉の体を体当たりをするようにぶちかまし始める。 砂糖細工の歯が折れ、小麦粉の皮が膨れ上がっていく。 男はその様子を尻目に、まりさのいる箱へと目を向けた。 …… … 「お前の名前は?」 「ま…で…ぃ…ざ…」 「ありすの口癖は?」 「ど…が…い…ば…」 「ちぇんの口癖は?」 「わ…が…る…よ…」 「れいむのリボンの色は?」 「あ…が…」 「お前の名前は?」 「ま…で…」 「名前は?」 「ま…あ…あ…」 「名前を言えっ!」 「あ…ゆ…ぐ…」 「名前を言えっ!名前を言えっ!名前を言えっ!名前を言えっ!名前を言えっ!名前を言えっ!名前を言えっ!名前を言えっ!」 「ま…ま…ま”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”っ!!!」 まりさがれいむと同じように声を上げた。 地面へと、ヘッドバットを幾度もまりさは繰り返し始める。 「までぃざああああああああああ!までぃざはまでぃざ!までぃざでまでぃざ!?までぃざをまでぃざ!までぃざにまでぃざ!?までぃざがまでぃざ!?までぃざのまでぃざ!までぃざなまでぃざ!までぃざは・・・までぃざはああああああああああ!?う”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ” あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ” あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ” あ”!!!!!!!!!!!!!!!!!???????????」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー …ある晴れた朝。 心地よい風が吹き、柔らかな朝日が燦々と照らされている中で、とある家の前に、三体のゆっくりと、一人の男が立っていた。 「…これに懲りたら二度と"おうち宣言"なんてするなよ」 語りかける声に、ゆっくり達は答えない。 ただ口を半開きにして、定まらない視線で中空を見ながら、たたずんでいた。 そんなこともかまわず、男は言葉をつむぐ。 「さあ、さっさと帰りな」 その言葉と共に、三体のゆっくり達は、それぞれがまったく違う明後日の方向へと、フラフラと行き始める。 男はその様子を満足げに眺めると、ドアをバタリと閉めた。 すでにゆっくり達は、てんでバラバラの方向に、見えなくなるほど進んでいる。 …以後このゆっくり達を見かけた者は、誰もいない。
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/578.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1393242317/ 優希「ふっふっふー、今日も学校に一番乗りだじぇ!」 優希「からっぽの下駄箱に最初に靴を入れる快感……未踏の新雪に足あとを残すのに近いものがあるな!」 優希「んあ、あっちの下駄箱に何か入ってるじぇ」 優希「これは、便箋? まさかラブレターか? まったく、今どき乙女チックな子もいるもんだじぇ」 優希「さて、そんなラブレターをもらったハッピーボーイの名前は……須賀……」 優希「……京太郎ぅ!?」 優希「た、大変なことを知ってしまったみたいだじぇ……」 優希「まさか京太郎にラブレターを送る子がいるなんてびっくりだじょ」 優希「いやでも、ああ見えて京太郎はタッパあるしタコス作れるし……ぐぬぬ」 優希「って、なんで私が京太郎にラブレターが来たからといってぐぬらねばいけないんだじぇ!」 優希「と、とにかく! これは麻雀部の一大事だじぇ!」 優希「すぐにでも開封して内容の確認と差出人のチェック――」 優希「――はさすがに京太郎宛と言えどもできないじょ……」 優希「とりあえず部活のときにのどちゃんや咲ちゃんに報告するじぇ!」 放課後・麻雀部部室 優希「む、のどちゃんや咲ちゃんどころか、部長や染谷先輩もまだ来てないのか」 優希「京太郎も来てないのは好都合だじぇ」 和「一人で何をブツブツ言ってるんですか、ゆーき」 優希「おお、のどちゃん! よく来たな!」 和「部室なんですから当然です。それと、部長と染谷先輩は用事があって随分遅れてくるそうです」 優希「ということは、今日はしばらく一年生だけになるな!」 和「そういうことになりますね。宮永さんと須賀君が来たら四人で対局しましょう」 優希「そう、問題はその京太郎だじぇ!」 和「……? 須賀君がどうかしたんですか?」 優希「実はなのどちゃん、今日の朝、京太郎の下駄箱にラブレターが入っていたんだじぇ!」 和「はぁ。そうですか」 優希「むぅー、のどちゃんは反応が薄いじぇ!」 和「だって、ラブレターということは須賀君のことが好きな人がいるということでしょう?」 和「異性を好きになるという感覚はよくわかりませんが、祝福すべきことだと思いますよ?」 優希「で、でも、それで京太郎がその子と付き合い始めて麻雀部をほっぽり出すようになったら雑用がいなくなって困るじぇ!」 和「その雑用の半分ぐらいはゆーきがやらせてるものじゃないですか。それをやめればその点については困りません」 優希「ぐぬぬ……」 和「それに、須賀君が誰かと付き合い始めたからと言って麻雀部に来なくなると決まったわけではありません」 和「まあ、私が見る限りでは須賀君が来なくなることはないと思いますよ。実を結んでるかどうかはともかく、向上心は本物ですから」 和「それとも、ゆーきには須賀君が麻雀部に来なくなると言い切れるほどやる気がないように見えていますか?」 優希「そういうわけではないじぇ……でも……」 和「なら、須賀君が誰かとお付き合いしても問題ないでしょう」 ガチャッ 咲「――きょ、京ちゃんが誰かと付き合うってどういうこと!?」 和「あ、宮永さん。須賀君と一緒ではないのですか?」 咲「京ちゃんは掃除当番だから、それが終わったら来ると思うけど……それより、なんで京ちゃんが!?」 和「落ち着いてください。須賀君がラブレターをもらったというだけです」 優希「そ、そうなんだじぇ!」 咲「うう、そんな……だって京ちゃんだよ? そりゃ寝坊したときに迎えに来てくれたり高いところの本とか取ってくれるけど……」 優希「ちょっと待つじぇ咲ちゃん。その発言は見過ごせないじぇ」 咲「あ、いや、違うよ? そういうこともあるけどそれはたまになんだよ?」 優希「たまにでもズルいじぇ! 私なんかパンチラしても無反応だったというのに!」 咲「優希ちゃんそんなことしたの!?」 和「あの、本題は須賀君がラブレターをもらったという話ですよね。いささか離れすぎじゃないでしょうか」 優希「そ、そうだったじぇ。とにかく、これは看過できない問題だじぇ!」 咲「そうだよね!」 優希「よかった、咲ちゃんならことの重大さをわかってくれるって信じてたじぇ!」 咲「もちろん! 京ちゃんに彼女なんて、その、とにかく駄目なの!」 和「はぁ。二人はそんなに須賀君のことが好きなんですか?」 咲「な、何言ってるの原村さん!?」 優希「そうだじぇ! 私が犬なんかにそんな、ありえないじぇ!」 和「だって、須賀君にラブレターが来て焦る理由なんてそれぐらいじゃないですか」 和「それに、今の会話を聞いてたら誰でもそうとわかります」 優希「のどちゃんが容赦ないじぇ……」 咲「うう……」 和(正直言って今更ですが、二人には黙っておきましょう。どうやら本気でバレてないと思っていたようですし) 咲「優希ちゃんもそのラブレターの人も、なんで京ちゃんを……? あんな鈍感で朴念仁なのに……」 優希「それはこっちの台詞だじぇ……。あんな無神経でお馬鹿なのに……」 和「さらっとひどい事言ってますよね、二人とも」 咲「だって京ちゃん、バレンタインにハート型のチョコ送ったのに『桃の形のチョコなんて珍しいな』とか言うんだよ!?」 優希「タコスの礼にたまには私が手料理を振る舞ってやろうというのに」 優希「『いや、全品タコスになりそうだから遠慮するわ。なんか怖いし』とかありえないじぇ!」 和「……二人も二人なら須賀君も須賀君、ということですか」 優希「それにしても咲ちゃんはズルいじぇ……。バレンタインなんて、何歩も先を行かれてる気がするじぇ」 咲「優希ちゃんこそ、いつも京ちゃんの手作りタコスなんて……羨ましいなぁ」 優希「クラスメイトに夫婦なんて呼ばれてる咲ちゃんには負けるじぇ」 咲「あ、あれはさすがにちょっと恥ずかしいよ……」 優希「でもどうせ満更じゃないんだじぇ!」 咲「それはその……そうなんだけど……優希ちゃんだって――」 ガチャッ 京太郎「すいません、遅くなりました……ってあれ、部長達はまだなのか」 優希「京太郎!?」 咲「京ちゃん!?」 和「部長達は用事で遅くなるそうです。今日は私達四人で打ちましょう」 京太郎「あー、そうなのか。この四人で打つのも久しぶりだな!」 優希「そんなことより! きょ、京太郎はどうするつもりなんだじぇ?」 咲「ど、どうなの、京ちゃん。その、付き合っちゃうの?」 京太郎「付き合う? 何のことだよ」 優希「とぼけても無駄だじぇ! 今朝京太郎の下駄箱の中にラブレターが入ってたのを見たんだじぇ!」 咲「え、それって――」 京太郎「下駄箱の中って……今日は咲からの手紙しかなかったぞ?」 優希「さ、咲ちゃん? まさか、ラブレターの差し出し人は咲ちゃんだったのか!?」 和「それはないでしょう。だったら宮永さんがあんな反応するはずがありません。……どういうことなんですか、宮永さん」 咲「そ、その、昨日京ちゃんにお願いがあったから、手紙を書いて下駄箱に入れておいたんだ」 咲「ほら、私携帯持ってないから連絡できなくて……」 京太郎「ああ、あれ昨日から入ってたのか。悪い、昨日はバイトに遅れそうで急いでたから気づかずに帰っちまったんだ」 和「それをゆーきがラブレターと勘違いした、と。ゆーき、あなたって人は……」 優希「しょ、しょーがないじょ! 下駄箱に入ってたらラブレターだと思うに決まってるじぇ!」 咲「よかった……京ちゃんにラブレターを送った子はいなかったんだよね」 優希「むむ、咲ちゃんが話された時点で自分のだと気づいていればこんなことには……!」 咲「だ、だって京ちゃんが渡されたとしか言われなかったし!」 優希「でも心当たりぐらいはあったはずだじぇ!」 咲「そんなこと――」 和「もう、二人とも……」 京太郎「その、話の流れがよくわからないんだが、解決したんだよな?」 和「はい、当初の問題は。でも須賀君、覚悟した方がいいですよ?」 京太郎「え?」 和「……」チラッ 優希「ぐぬぬ、こうなったら麻雀で決着をつけるじぇ! 一位になった方が犬を好きにできるってことで!」 咲「ま、負けないから! 京ちゃんのために……全部、倒す!」ゴッ 和「今日の二人は、きっと普段より強いですから」 カン!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4145.html
優希「こんにちわだじぇー!おろ?京太郎一人か」 京太郎「よお。ん?優希が眼鏡なんて珍しいな、視力落ちたのか?」 優希「ふふん、これは視力矯正用の眼鏡じゃないじぇ。なんと、優希ちゃんの魅力を倍増する魔法の眼鏡なんだじぇ!」 京太郎「は?…あぁ、要するにファッションってことか。確かに似合ってるな。」 優希「えへへ、そうだろそうだろ//しっかし、かけてると意外と疲れるもんだな」 京太郎「慣れると気にならないらしいけどな。どれ、俺もかけてみるか」 優希「京太郎、0には何をかけても0にしかならないんだじぇ?」 京太郎「うっせぇよ!…どうだ?」 優希「…」 京太郎「どした?ははぁん、さてはあまりにカッコ良くなりすぎて言葉が出ないんだな?」 優希「京太郎、視力は大切にした方がいいじぇ」 京太郎「どういう意味だよ!?…え、マジで?俺的には結構ありかなって思うんだけど」 優希「うん、まぁ…京太郎がそれで良いと思う。かけるのは本人の勝手だしな」 京太郎「…俺絶対視力悪くしないようにするわ」 優希「うん、それがいいじぇ」 後日、京太郎がグラサンでリベンジして再度撃沈したのはまた別のお話 かんっ!
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/90.html
旧wikiより転載 とある公園。 そこに一組の野良家族がやってきた。 公園は低い塀で囲まれていて中央に大きめの砂場が 右方向に遊具類が、左方向には公衆便所がある。 そこの便所の裏にはちょっとした茂みがあってゆっくりが隠れるのにはもってこいだった。 便所の外壁に沿って、よれよれで汚れたダンボール箱が置かれている。 ここがゆっくりかぞくのおうち。 外壁沿いは少し突き出た屋根のため雨には濡れにくく 飲水は便所の中で、餌は公園すぐ横のドブを越えた所に設置されたゴミボックス周辺から採れる。 この公園は今まで他ゆんに先を越されていなかったのが不思議なくらいの、 さいっこうっのゆっくりぷれいすなのだ。 茂みに散乱していたダンボールやビニール袋でおうちを作った。 材料も手近に落ちていてすぐにおうちは完成した。 おうちの中、右手前は玄関のように使っているらしい。 一番ダンボールの地面が汚れている。 多分そこで汚れを落として巣に入っているのだろう。 右奥隅っこに虫の死骸や雑草などが貯められている食料貯蔵庫だ。 左側の壁際には丸い石ころ、派手な色の菓子袋の切れ端やビンの欠片。おそらく宝物置き場。 その奥に人間が鼻をかんで捨てたであろう汚いティッシュや泥まみれの布の切れ端のようなもの、 枯れた草などで編まれたベッドさん。 中央は居間として広めのスペースが空いていた。 世界は自分たちの為にあり、自分たちをゆっくりさせるのが当然。 そしてこんなにもゆっくりしている自分達は世界をとてつもなくゆっくりさせている。 そう妄信している普通の家族ゆがここに棲み着いた。 「ゆふん! きのうのあめさんでもさいっきょうのまりさがみつけたゆっくりぷれいすはへっちゃらだったのぜ!」 「ゆゆっ! さすがはれいむのだーりんだよっ! まりさにかかればあめさんもいちっころだね!」 「ゆっ! おきゃーしゃん! おとーしゃん、しゅごいにぇ! ゆっくちしちぇるにぇ!」 「かっきょいいのじぇ! まりちゃもしょうらい、おちょーしゃんみちゃいなゆっくちしたゆっくちになりゅのじぇ!」 四ゆとも笑顔でのーびのーびゆ~らゆ~ら蠢いている。 「まりさのおちびちゃんたちはきょうもゆっくりしているのぜ!」 「れいむとまりさのおちびちゃんなんだからとうっぜんだよ!」 「ゆっ!あたりみゃえだよ!れいみゅかわいしゅぎちぇごめんにぇぇ!」 「まりちゃはきゅーとだじぇ! しょうらいあいどるかくじつなんだじぇ!」 人間から見ればどれも腹立たしい不細工な面だったが ゆっくりは究極の自己愛饅頭。 親ゆは自ゆん達に良く似た、りりしくてかっこよくてあいくるしいおちびちゃん達を本気で褒めている。 「ゆ! おなかへったね! 『ちょぞうこ』さんからごはんもってきたよ! みんなであさごはんむーしゃむーしゃしようね!」 「「ゆわーい!」」 「「「「むーしゃむーしゃ! しあわせー!」」」」 母れいむが右奥の生ゴミ置き場・・・もとい貯蔵庫から持ってきた虫の死骸を貪る一家。 秋ももう終わろうかというこの時期でも一家に節約の概念は無い。 このゆっくりぷれいすではごはんさんが勝手に生えてくる絶好の狩場(ゴミボックス)があるからだ。 暖かいべっどさんにいっぱいのごはんさん。 そんな自ゆん達『勝ち組』には寒さも飢えも関係がない話だ。 いやむしろ、こんなにも素晴らしいゆっくりぷれいすなら冬の寒ささんもどこかに逃げていってしまうだろう。 一家はそう考えていた。 「ゆっ! れいみゅうんうんしてきちゃくなってきた!」 「ゆー! まりちゃもうんうんでしょうだじぇ! まりちゃはもう、おといれでうんうんできりゅんだじぇ!」 「れいみゅだってできりゅよ! かわいいいもうちょまりちゃは、おねーちゃんといっちょにおといれいこうにぇ!」 「いっちょにいこうにぇ、おにぇちゃん!」 「「ゆーちょ! ゆーしょ!」」 ダンボールの右横の便所の外壁。 そこが一家のおといれで、 壁の地面近くは排泄された古餡子と砂糖水でべったり汚れていた。 おといれに向かって一生懸命、二ゆがずーりずり這って行く。 もう、おといれしっぱいしにゃいよ! そんなことを思って赤ゆ達は一生懸命這って行く。 頑張ってうんうんを漏らす前におといれ到着。 お尻を持ち上げ今日も元気なうんうんが おちびちゃんの可憐なあにゃるからこんにちわ。 「「うんうんでりゅ! ちゅっきりー!」」 ゆわぁっ!と顔を輝かせて我慢していたうんうん宣言。 その様子を見ていた親ゆもまた満面の笑顔だった。 「おちびちゃんたち、ちゃんとおといれでうんうんできたね! さすがままのおちびちゃんだよ! すごいゆっくりしているよぉ!」 「ゆ~! なんてゆっくりしたおちびちゃんたちなのぜ! さぁおちびちゃん! あにゃるをきれいきれしようね! おとうさんがぺーろぺーろしてあげるんだぜ!」 おといれもちゃんと出来たゆっくりした自ゆん達に 愛する両親がぺーろぺろをしてくれる。 そんなとてもぽかぽかした幸せに赤れいみゅと赤まりちゃは破顔して喜ぶ。 ちゃんとおといれが出来たところなのに思わずうれちーちーが出てしまいそうな喜びようだ。 「ぺーろぺーろ!」 「ゆー! おちょーしゃんありがちょお! あにゃるきれいきれいになってすっきりー!」 「ゆゆぅ! まりちゃのあにゃるもしゅっきりー!」 揉み上げをピンと持ち上げ、喜びを全身で表現する赤ゆ達。 「うんうんはくさくてゆっくりできないよ! みんなゆっくりしないで、おといれからはなれようね!」 「「ゆっくちりかいしちゃよ!」」 ゆっくり達は家族そろっておうちの玄関(笑)までずーりずりすると そこで跳ねたり、ダンボールの床にあんよを擦り付けて汚れを落とす。 腹もふくれ、排泄も済ませた赤ゆの次なる欲求は遊ぶこと。 「おきゃーしゃん、れいみゅといっちょにおうたうたおーね!」 「まりちゃはおちょーしゃんといっしょにこーりょこーりょしたいのじぇ!」 赤ゆ達のせがみに父まりさは思わず一緒にゆっくりしそうになったが そろそろ狩りに行く時間だと思いだした。 「ゆゆ! おとうさんはそろそろ『かり』にいくじかんなのぜ! おちびちゃんたち、がまんしてほしいのぜ!」 「「ゆぅ・・・、ゆっくちりきゃいしちゃよ!」」 「ゆ~ん! ものわかりのいい、とってもゆっくりしたおちびちゃんたちだよ! れいむ、こそだてっじょうずっでごめんね~!!」 ゆっくりにとっては凛々しい、 人間にとってはウザい決め顔でのたまうれいむ。 そんなゆっくりしている、しっかりものの美ゆん妻がいるから まりさは安心して狩りに行けるのだと思っていた。 「それじゃあさいっきょうのまりさは『かり』にいってくるのぜ! れいむ、おちびちゃんたちをたのむのぜ!」 「まかせてね! れいむはおうちをまもるよ!」 「ゆゆっ! れいみゅあまあましゃんむ~ちゃむ~ちゃしちゃいよ! がんばってとってきちぇにぇ!」 「ゆっ! おちょーしゃん、いちょしいあいどるまりちゃのたみぇにがんばってにぇ!」 「まかせるのぜ! ゆっくりいってくるのぜぇ!」 「「「ゆっくり(ち)いってらっしゃい!!!」」」 父まりさが愛する家族に見送られ颯爽とダンボールを飛び出す。 ゆっ!ゆっ! と本ゆんは勇ましいつもりで出している間抜けな声が便所裏手に響く。 人間なら数秒の距離だがゆっくりはとにかくのろい。 しかも茂みさんをかき分け 石ころさんや尖ったゴミさんに注意を払い 見つけたら避けて進まなければならない。 おまけに一々それらを ゆっくりしてないいしころさんはゆっくりよけるのぜ! と『注視』し『宣言』して『行動』するという3モーションを律儀に繰り返すため ゆっくりは5分かけて茂みから抜けだした。 「ゆぅ~! けわしいみちだったのぜ! だけどまだ、めのまえのだいさばくをこえて(砂場) つるつるのおやまさんをこえて(すべり台) げきっりゅうのたいがさんをこえて(ドブ) かりばにいかないといけないんだぜ!(ゴミ捨て場) でもつらくはないのぜ! あいするれいむとおちびちゃんたちがおうちでまってるんだぜ!」 キリッと眉を吊り上げるまりさ。 さぁ今日もだいっぼうけんへ出発だ! そう思ったまりさの眼前に急に影がさす。 「ゆっ? たいようさん! まりさのうつくしさにてれないで まりさをぽ~かぽ~かさせるんだぜ! えんりょしないでいいのぜ!」 希望と自信に満ち溢れた笑顔で太陽を見た。 だが太陽は照れているわけではなかった。 一人の人間が太陽光を遮っていただけだった。 「ゆゆっ! くそじじい?! たいようさんをかくすんじゃないのぜ! すぐあやまるなら、まりさたちのどれいとしてうんうんをゆげっびゃあ゛あ゛あ゛っ!! ゆべっ!!!」 まりさが言い終わるまでもなく男が蹴った。 つま先で小突く程度の蹴りだったが、成ゆのまりさは1mほど吹っ飛び地面とちゅっちゅする。 「ゆ゛っがぁ! い、いだいぃぃ! く、くぞどれいのぶんざいでざいっぎょうのばりざざまになんてこどっっぶげぇ!!」 まりさが悶えている間に再び間近まで来ていた男がまりさを踏みつける。 足はまりさの脳天へ振り下ろされ、汚れた帽子ごと饅頭をひしゃげさせた。 「ゆぎゃあああっ! やめるんだぜ! いだいんだぜ! いだいんだぜ! ゆっぎいい! まりさのだんでぃーなおぼうしさんがつぶれるぅぅ!!!」 「やぁ、俺は通りすがりのお兄さん。 こんなところでバッタリ俺に出会えるなんて君は運がいいね!」 踏みながら男が言う。 男は名乗った通りのぎゃくたい鬼意山である。 勿論偶然ではない。 「さっき『まりさたち』って言ったね。 ひょっとしてこの先に君の家族がいるのかな?」 「ゆ、ゆゆ?! い、いないのぜ! とってもびゆっくりなれいむも、とってもかわいいおちびちゃんふたりも いるわけないんだぜええええ!!!」 クソ奴隷を叩きのめすつもりが 逆に蹴られ踏まれ、大切なお飾りごとグリグリされ、何もはんっげきできない。 人間との力量差を本能で察したのか とっさに機転(笑)を聞かせて家族はいないと言いはるまりさ。 鬼意山は足をどけると、ひょいと片手でまりさの髪を掴んで持ち上げる。 「ゆー!まりさはつばさをてにいれたんだぜ!!」 痛みも屈辱も家族の危機も忘れて本能のセリフを吐くまりさ。 鬼意山はまるで、おうちの場所を知っているかのように歩き出す。 その間も掴まれたままのまりさは まりさにてんくうもひざをくっしたのぜ! とか、 まりさはおおぞらのはしゃなんだぜ! と鳴いていた。 「やはり生で見るおうちは格別だ・・・」 歩いて数秒で便所裏。 主に全てが汚い。 が、ゆっくりなりの(無駄な)努力の跡が見られる素晴らしいおうちだ。 便所の壁下部には黒ずんだ染み。 染みの横には汚い段ボール箱。 その中には汚い大饅頭1つ。 汚い小饅頭2つ。 その他汚物。 汚いダンボールの中は汚物だらけ。 汚物と評されたゆっくり饅頭×3は の~びの~び、ゆ~らゆ~らと体をくねって『おうた』の真っ最中だった。 「「「ゆっくり~のひ~♪ まったり~のひ~♪ すっきり~の・・・ゆっ?!」」」 おうちの目の前に近づかれるまで人間に気付けないゆっくり。 「くそじじい?! ここはれいむたちのゆっくりぷれいすだよ! まりさがいなくても、おうちはまもってみせるよ! かってにはいってきたらぷくーっするよ! りかいできたらさっさとでていってね!」 「くしょどりぇい! おきゃーしゃんのぷくーっはこわいんだよ! ゆるしてほしかったら、あみゃあみゃたくさんもってきちぇね! しゅぐでいいよ!」 「ゆっくちしてないくしょどれいは、さいっきょうのまりちゃがせいっさいしてやるのじぇ!」 人間に掴まれているまりさに気付かず威嚇を開始するゆっくり共。 まりさは相変わらず おそらをとりさんからうばったのぜ! などとワケの分からない鳴き声を出していた。 手に掴まれたまりさも、おうちのれいむ達も まだお互いの存在を気付いていない。 これぞ餡子脳。 鬼意山はまりさを地面に向けて叩きつけた。 「まりさはてんくうのゆ゛っぼぉふっっっっ!!!!?」 パァンッと清々しい音を響かせてまりさは着地した。 「ゆーーー?! く、くくくそどれいいい!! とつぜんおっきなおとだしたって れいむはこ、ここここわくないよおおおおおおおおおお!!?」 「ゆぴいいい!! おきゃーしゃ!! ゆっぐぢできないぃぃ!!」 「ゆ、ゆゆゆ!! ばりぢゃはじぇんじぇんぎょわぐなんがないのじぇええええ!!?」 ガタガタ震えながら 大きな音がでた場所に寒天のおめめを向けるゆっくり。 「「「ゆ゛っ!?」」」 そこには一家の大黒柱であるさいっきょうの愛する父まりさが 半死半生の姿で倒れていた。 「ば、ばりざああああああああああああ!!?」 「「おちょーしゃん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛?!」」 まりさはやや平ぺったくなり、所々皮が破け餡子が飛び出ていた。 痙攣し、ゆ゛ぐっ・・・ゆ、ゆぅ・・・とか細く鳴いている。 帽子も人間に踏まれて変形し更に汚れていたが、それでもまだ家族はまりさを認識できている。 「まりさぁ! しっかりしてね! ぺーろぺーろ!」 「「おちょーしゃぁぁ!! しっきゃりしちぇぇぇ! ぺーりょぺーりょ!」」 三ゆがおうちを飛び出し、ボロボロのまりさに跳ね寄って 必死に舌で裂けた皮を舐めまくる。 舐めれば小さい傷や汚れは、ゆっくり特有の思い込みの力で治ることもあるが、 このレベルの傷は野良が自力で完治させることは不可能だ。 中枢餡も無事のようだし、出餡の量も許容範囲。 苦しむが、死ぬことはないだろう。 鬼意山はライターとカッターを取り出す。 ぺろぺろをひたすら繰り返す三ゆの内、 まずは母れいむからあんよ焼きだ。 母れいむを掴み上げると、 おそらをとんでるみたい! といつも通り鳴く。 鬼意山はまずカッターであんよに切れ目を入れていく。 「ゆひいいい!! れいむの、じまんのびきゃくがあああ!! いだい゛いいい!!」 すかさずライターで炙る。 「ゆぎゃあああああああ!!! あづっ、あづいいいいいいいいいいいいいいいい!!! や゛め゛でぇえええ!! あんよが! れいむのあんよがあづい゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」 れいむの中枢餡から捻り出されるような叫び声に バカのように、一心不乱に父まりさをぺーろぺろしていた赤ゆ達も気付いた。 「ゆ、ゆぴぃ!? おきゃーしゃあああ!! くしょどりぇいは、しゅぐにおきゃーしゃんをはなちぇぇぇ!!」 「ゆあぁ!! なにしてるのじぇ! あかいゆ~らゆらさんを、おきゃーしゃんからはなすのじぇ!! まりちゃはおこってるのじぇ!! ぷきゅーっ!!」 さっさと逃げればいいものを、この赤ゆ達は家族愛(笑)が強いらしい。 鬼意山の足に向かって赤れいむは体当たりし、 赤まりさはぷくーっと威嚇している。 「お、おちび・・・にげるのぜ・・・! は、はやぐ・・・!」 ボロボロのまりさが必死に紡ぐ言葉も れいむの叫び声にかき消され、赤ゆ達に届くことはなかった。 「ゆがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! でいぶのあんよがああああああああ!!! でいぶのあんよお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」 鬼意山はれいむの底部周辺(ぺにまむ、うんしー穴含む)がこんがり焦げるのを確認すると、 赤ゆ達の前にそっと母れいむを置いてやる。 「「ゆぴっ?!」」 母れいむの苦痛に歪んだ醜悪な顔。 黒くなったあんよと、そこから漂う異臭。 思わず赤ゆはおそろちーちーをした。 「お、おきゃーしゃ!! どうちたの!? おきゃーしゃんのあんよがおかちいよぉ!!」 「おきゃーしゃん?! まりちゃがぺーろぺーりょしてあげりゅのじぇ! ちっかりちてー!! ぺーりょぺ・・・っあぢゅいぃ!? いちゃいんだじぇ! まりちゃのしたしゃんが、いしゃいんだじぇー!! ゆぴー! ゆぴー! おちょーしゃん、まりちゃをぺーりょぺーりょちてぇー!!」 焼き終えたばかりの所に触れれば熱いのは当たり前だ。 足焼きをされるまでもなく、未動きがとれない重傷まりさはただ 「お、おぢびちゃん・・・ぺーろぺーろ・・・! ゆ、ゆぐぅ・・・! とどいてね・・・まりさのしたさん、かわいいおちびにとどいてね・・・!」 と全然長さの足りない舌を、赤まりさに向かって空振っていた。 心温まる父まりさと赤まりさの交流を見つつ 鬼意山はおそろちーちーを漏らしてすっかり動けなくなっていた赤れいむを掴み上げる。 「ゆぴっ! れいみゅはとりしゃん!」 「ゆあああああ!! にんげんさん!! やめるのぜえええ!! おちびをはなすのぜええええ!!!」 「ゆが・・・ゆっ・・・ゆが・・・・・・あが、が・・・・・・ゆ、ゆっ・・・」 「おちょーしゃ! ぺーろぺろしちぇよぉぉぉ!!!」 それぞれの理由で動けない三ゆを放っておいて 赤れいむの足焼きを行う。 サクッ、サクッ、サクッ 「ゆぴゃあああ!!! れいみゅの、おきゃーしゃんゆずりのうつくしいあんよがぁぁぁ!!!」 チリチリ、ジュージュー 「ゆんやあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!! あぢゅいいいいいいいいいい!! やめでにぇ!! や゛め゛でにぇぇぇ!! でいびゅのあんよいぢゃい、あぢゅいぃぃぃぃ!!!」 赤れいむの底部はこんがり焼けた。 非ゆっくち症になる前に、足焼きが出来た赤れいむを 動けない親ゆの前に置いてやる。 「ゆ゛び・・・・・・ゆぴ・・・ゆぴ・・・・・・ゆ・・・あ゛・・・・・・」 「おぢびいいい!! じっがりずるのぜおぢびいいいいい!!!」 「おぢびぢゃんがあああああああ!! でいぶによくにた、かわいいかわいいでいぶのおぢびぢゃんがあああああ!!!」 「ゆんやー! ゆんやーー!! どうちてだれもまりちゃをぺろぺろしてくりぇないんだじぇぇぇ!!」 いつの間にか母れいむは正気を取り戻していたし、 半分潰れていた父まりさも大声を出せるようになっていた。 ゆっくりはこの世で最も虚弱貧弱無知無能だが、妙に生命力がある。 生命でもないナマモノに生命力とはおかしいが。 三番目。 誰にも相手にされていないかわいそうな赤まりさ。 ひょい、と鬼意山に摘み上げられる。 「ゆわぁ! まりちゃはおしょらをとんでりゅのじぇ!」 「やめでえええ!! にんげんざん、ぼうや゛め゛でぐだざいいいいい!!」 「あやばりまず! あやばりまずがらぁぁ!! いままでじづれいなごどいっでごめんなざいいいいい!! だからもうやめでぐだざいっ!! ばりざによぐにだ、かわいいがわいいおぢびちゃんなんですううう!!!」 「ゆぴ・・・・・・いも・・・ちょ・・・・・・ゆ・・・はなしちぇ・・・あげちぇ・・・・・・くだちゃ・・・い」 家族達の必死の懇願。 赤れいむなど、自ゆんが足を焼かれた直後だというのに健気に妹の身を案じている。 「素晴らしい家族愛にお兄さん感動したよ。 よし! この赤まりさは助けてやろう!」 「ゆっ!? に、にんげんさんほんとう!?」 「あ、ありがどうございまずううううう!!」 「ゆ・・・いもう・・・ちょ・・・・・・ありがちょ・・・ござ・・・まず・・・」 砂糖水の涙を溢れされながら、饅頭達が感謝の鳴き声をあげる。 鬼意山は赤まりさを掴んでいない方の手で ボロボロのダンボール箱を指差して、ただし・・・と続ける。 「お前達が自分で、その汚い『おうち』を壊すことができたらだ」 「「「ゆ?」」」 三ゆはキョトン、とした顔で人間を見上げる。 何を言っているのか餡子脳でも理解できるように再度言ってやる鬼意山。 「お前たちが自分で、汚くて臭い『おうち』を壊すんだ。それが出来たら赤まりさは放してやる」 「ゆ゛・・・! な、なにいっでるのおおお!! きたなくも、くさくもないでしょおおお!! あんなすてきな、ゆっくりしたおうちをこわせるわけないでしょおおおおおお!!」 「そ、そうだぜえええ!! それにまりさたちはうごけないんだぜええ!! できるわけないのぜえええええええ!!」 「ゆっ・・・! ゆ、ゆゆ・・・・・・!」 「これが最後だ。 これで出来ないようなら赤まりさのあんよも焼くよ! さっさとその汚くて見すぼらしくて臭い『おうち』を壊してね! ゆっくりしないでさっさとしてね!」 鬼意山が笑顔で通告する。 赤まりさを摘んだままぷーらぷーらさせながら。 「ゆわぁ! まりちゃとんでりゅのじぇ! しゅごいのじぇ!」 「ゆっ! うごいてね! れいむのかもしかのようなあんよさん、うごいてね! おちびちゃんと、おうちをくそにんげんからまもるよ! れいむはおうちをまもるよ! ・・・っ! ゆがぁあああ! あんよはうごけええええ! でいぶのあんよおおおおおお!!」 「ゆぐ・・・まりさは・・・・・・おちびのために・・・おうちをこわすのぜ・・・! だから・・・にんげんさん、まっててね・・・! ずーりずーり・・・・・・ずーりずーり・・・・・・」 「ゆぴ・・・あんよさん・・・なんでうごかないにょ・・・ れいみゅはかわいいいもうちょをたしゅけりゅんだよ・・・あんよはいうこときいてにぇ・・・」 どうやらまりさだけは『おうち』を壊そうとしているようだ。 まりさは体中から餡子を少しずつ滴らせながら、跳ねること出来なくなったボロボロのあんよで這っている。 母、赤、両れいむは1mmも動けていない。 「時間切れだよ! お兄さんはさっさと壊せと言ったのになんでそんなゆっくりしているの! ゲスな家族の赤まりさは制裁するよ!」 「「「ゆあっ!?」」」 サクッ、サクッ、サクッ 「ゆぴゃああああ!!? まりちゃのおちょーしゃんゆずりのくーるなあんよさんがいちゃいのじぇえええ!!! たちゅけて! おきゃーしゃ! おちょーしゃん! おねーちゃぁぁぁん!!」 チリチリ、ジュージュー 「ゆんやあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! あぢゅうううううう!! やめでにぇ!! や゛め゛でにぇぇぇぇ!! まりぢゃのあんよあぢゅいぃぃぃぃ!!! いぢゃいのじぇ! あぢゅいのじぇえええええええ!!! たぢゅげでええええええええええええ!!!」 動けない家族に助けを求めても無駄だった。 もっとも、動けたとしてもダメだったが。 「ど、どぼじでえええええええ!! ばりざおうぢ、こわすっでいっだのぜええええ!!? どぼじでおぢびぢゃんがああああああああ!!」 「遅いからだよ」 鬼意山は動けない家族達に見えるように赤まりさを置く。 「ゆ゛・・・! ゆぐ・・・! ゆっぴ・・・・・・ゆっくち・・・・・・ゆっくち・・・!」 「「おぢびぢゃああああん!!」」 「れいみゅのかわいい、いもうちょがあああ!!」 赤まりさの両目は、まるでアヘ顔のように天に向けられ、 口は飴細工の脆い歯にヒビが入る程に食いしばられている。 下半分が完全に炭化し、非ゆっくち症寸前のようだが大丈夫そうだ。 苦しみ悶える四ゆを、おうちが見えるように整列させ向きを揃えると、 鬼意山は高らかに宣言する。 「これから君達の『おうち』を制裁するよ」 「「「「・・・ゆ゛っ?」」」」 次から次へと起こる惨事にゆっくり達の餡子脳はついていけない。 お飾りの上にハテナマークでも浮かべていそうな顔で鬼意山を見つめている。 「お兄さんの胃はその汚いうんうん以下の汚物ダンボール箱のせいでキリキリするよ! お兄さんを不愉快にさせるゲスな『おうち』は制裁するよ!」 「な・・・なにいっでるのぜええええ!? おちびちゃんたちをいたいいたいさせたら、おうちはゆるじでぐれるっでいっだのぜええええ!!! 「やめてね! やめてね! おうちがなかったら、ふゆさんこせないでしょ!? かわいいでいぶがおねがいじでるんだよおおお!! もうゆるじでえええ!!」 「おうち・・・こわしゃないでにぇ・・・! にんげんさん・・・もうれいみゅたちを・・・ゆっくちさせてぇぇぇ!」 「ゆ゛ぴ・・・・・・ぴ・・・! おう・・・ぢ・・・! もうやぢゃぁぁ・・・! まりぢゃ・・・おうぢがえるんだじぇ・・・!」 足焼き三ゆは 体を上下にの~びのび、左右にゆ~らゆらさせ、揉み上げを激しくぶん回し 寒天のおめめを砂糖水だらけにして抗議する。 半壊まりさも必死に揉み上げを動かして、気持ち人間に這いずり寄って懇願する。 そんな滑稽な光景を見ながら 「まりさは馬鹿なの? お兄さん、『おうちは許す』なんて言ってないよ。 馬鹿なまりさとその家族どもはゆっくり理解してね!」 と鬼意山は笑いながら答えた。 「そおい!」 グシャアッッ ゆっくり達はポカーンとした呆けた顔で 踏みつけられた『おうち』を見ていた。 辛い辛い放浪の末にようやく見つけたゆっくりぷれいす。 雨さんもお腹ぺこぺこも、これから到来する冬さんの寒さも 裸足で逃げ出す素敵なゆっくりぷれいすが。 「ゆ、ゆあ・・・あぁ・・・ まりさたちの・・・ゆっくりぷれいすがぁ!」 まりさの一鳴きを切っ掛けに家族ゆ達が次々に騒ぎ出す。 「ゆぅぅぅぅ?! れいむのおうちがあああああああ!!!」 「ゆんやー! れいみゅたちのゆっくちぷれいちゅ! にゃんでこんなひどいこちょすりゅのぉぉ!」 「ゆぴー!? まりちゃのしゅてきなおうちしゃん! まっててにぇ! いままりちゃがぺーろぺーろしてあげりゅんだじぇ! そしたらゆっくちなおりゅんだじぇ!」 ゆっくりが喚く間も鬼意山はおうちを踏みつける。 おうちはもはやペチャンコで、かつてのゆっくりした雰囲気は欠片も残っていない。 「ゆあぁぁ! まりさががんばってあつめた、ごはんさんがあああ!!」 「れいむのまもるべき、かんっぺきなまいほーむがああああ!!」 「れいみゅのぴかぴかたかりゃものさんんんん!」 「まりちゃのふかふかべっどしゃんがぁぁぁぁ! まりちゃのあんよさんうごいてにぇ! うごいてにぇ! ゆっくちしないでさっさとうごくんだじぇえええ!!」 「お別れの挨拶は済んだかな? それじゃあこの汚いゴミクズはゴミ箱に捨てるよ」 よっこいせ、と掛け声を掛けて潰れたダンボールを持ち上げる鬼意山。 一緒に潰れている中のゴミが漏れないように注意して運んでいく。 「まっでえええええ! まっでぐだざいいいい!! おうぢ! おうぢがないとゆっくりでぎないんでずうううう!!」 「でいぶのおうぢもっでがないでええええ! もうすぐふゆさんがくるんでずうう!!」 「れいみゅのたからもにょさん、ゆっくちしないでおうちからとびだしちぇにぇぇぇぇ!!」 「まりちゃのべっどしゃん、いかにゃいでぇぇぇぇ!!」 「「「「ゆっくりぷれいちゅかえぢでぐだざいいいいいい!!!」」」」 ピタリと鬼意山の足が止まる。 ああそうだ、と呟いて両手に抱えたゴミを地面に置くと まりさ達の前まで戻ってくる。 「ゆぅ?! にんげんさん、まりさたちのおうちかえしてくれるのぜ!?」 「やっとくそじじいは、はんせいしたんだね! かんっだいなれいむはしゃざいとあまあまさんで、ゆるしてあげるよ! ゆっくりしないでさっさともってきね! たくさんでいいよ!」 「ゆ! にんげんしゃん、もうあんにゃこちょしないでにぇ! れいみゅたちといっちょに、ゆっくちしようにぇ!」 「ゆぷぷ! ようやくまりちゃのおそろしちゃにきづいたんだじぇ! ごめんにゃさいしちゃら、まりちゃをかいゆっくちにしてあったかいおうちとあみゃあみゃさんもってくるのじぇ!」 ゆっくり饅頭の鳴き声を無視して鬼意山はひょいひょいと 四ゆを汚れた壁付近、すなわち『おといれ』に持って行ってやる。 「「「「ゆんやぁぁ!? うんうんくしゃいいいいい!!」」」」 「ゆぎゃあああっ!」 ついでに父まりさのあんよを完全に踏みつぶし、這いずることを不能にする。 鬼意山は木に括りつけていたビデオカメラの角度を調節すると、 再びゴミを拾って今度こそ姿を消した。 もうすぐ本格的な寒波がやってくる。 冬を舐めていたこの家族ではどちらにせよ越冬は不可能だったろうが、 これで100%希望は潰えた。 鬼意山は暖かな自宅から四ゆの様子を観察していた。 おといれ付近は雨雪もそこまで当たらないので 赤ゆはともかく、親ゆはしばらく楽しめるだろう。 あんよとおうちを壊したその日の内、四ゆはゆんゆん鳴き喚いているだけだった。 1日後。 「おきゃーしゃ・・・れいみゅしゃむいよ・・・・・・しゅーりしゅーりしちぇ・・・・・・」 「ゆっゆっ! おちびちゃん、まっててね! いまおかあさんがすーりすーりしてあげるからね! ゆっ! ゆぅぅ! ゆっがあああ! あんよさんうごいてえええええ!!」 「おちょーしゃん・・・まりちゃおにゃかへったんだじぇ・・・・・・いもむしさんたべちゃいよ・・・」 「おぢびぃぃ! ごめんね! ごめんね! 『かり』もすーりすーりもできないばりざをゆるじでええええ!!」 赤ゆは寒さと飢えでもはや限界だった。 しかも昨日はとてもゆっくりできない目に合った。 おまけに今居る場所はうんうんとしーしーの臭いが漂うおといれだ。 一日持ったのが奇跡だろう。 「にゃんでしゅーりしゅーりしてくれぇないにょ・・・・・・ しゃむいよ・・・くしゃいよ・・・・・・ゆっくちできないよ・・・・・・ ゆぴ・・・ぴ・・・・・・、もっちょ・・・・・・ゆっくち・・・・・・しちゃかった・・・」 「おにゃかへっちゃのじぇ・・・・・・さみゅいのじぇ・・・くちゃいのじぇ・・・ まりちゃ、にゃんでこんなめにあうにょ・・・? まりちゃを・・・ゆっくちさしぇないげしゅおやは・・・ちね・・・・・・」 そう言って赤ゆ達はゆん生を終えた。 「「おぢびぢゃん!! どぼじでえええええええええ!!!」」 ぴこぴこと揉み上げを振り回して泣き崩れる(?)親ゆ。 まりさは『おたべなさい』でおちびちゃん達の食料になることも考えたが 全ゆん動けないので意味が無いことは餡子脳でも理解できた。 その日は一日中、可愛い可愛いおちびちゃんを思ってずっと鳴き続けた。 2日後。 黒ずんだ赤ゆの残骸の横で親ゆ達は互いを罵り合った。 「まりさが『あたらしいゆっくりぷれいすをさがすのぜ!』なんていうから こんなことになったんだよ! まりさのせいだよ! なんとかしてね!」 「ゆ?! れいむだってさんせいしたのぜ! だいたいおうちをまもるのは、れいむのやくめだったのぜ!」 「はああ?! れいむはかんっぺきなびゆっくりなんだよ! まりさがわるいにきまってるでしょおおお!?」 「なにいってるのぜえええ!! まりささまこそさいっきょうでくーるなゆっくりなのぜ!! こんなげすれいむと、ずっとゆっくりしようとおもったのが まちがいだったのぜええええええ!!」 「「しね! しね! ゆっくりできないげすはしねえええ!!」」 動けないあんよで制裁アタックをかまそうと、奇妙に体を上下左右にウネらせる二ゆ。 罵詈雑言を吐きつつ珍妙な踊りを踊る。 これこそまさに「おお、ぶざまぶざま」と言ったところだろう。 3日後。 どれだけ罵ろうが、せいっさいを試みようが全てが無駄だと悟ったのだろう。 自らの不幸を嘆き悲しむだけになった。 「うんうんがくさいいい! しーしーがくさいい! おちびがくさいいいいい! ゆっくりできないのぜえええ!」 「ゆひぃぃ! うんうんしたいい! しーしーしたいい! あんよがうごかないいい! たすけてね! たすけてね! かわいそうなれいむを、だれでもいいからたすけろおおおおお!!」 まだまだ叫ぶ元気がある。 カラスやれみりゃに見つかるのが先か、寒さと飢えが先か。 その日の夕方、小雨が降った。 風がやや強く便所の壁際にも雨が少し運ばれてきた。 「ゆんやーー! あめさんこないでね! れいむのびはだがとけるううう! あめさん、やめてね! やめてね!」 「ゆひぃ、ゆひぃぃ! ばりざのおぼうしさん、なんであめさんふせいでくれないのぜ! ゆあああ! あめさんいたいぃぃ! あめさんやめでぐだざいぃぃぃ!!」 耐水性に僅かに優れているまりさ種の帽子でも 水上まりさでない限りすぐに水に溶ける。 ましてや人間にボロボロにされている帽子なら言わずもがな。 体を精一杯壁側に寄せて伸びる二ゆ。 体を左右に揺らしているのは雨を避けているつもりなのだろうか。 幸い、雨はすぐ止んだ。 二ゆは少し溶けただけで済んだが、濡れた後の風は身に沁みた。 「ゆっゆゆゆっっ・・・・・・ざ、ざむいっ・・・・・・ざぶいよ・・・ まりざ・・・す~りす~りじようよっっ・・・!」 「めいあ゛ん゛なのぜっ・・・! ずーりずー・・・・・・っっ! ううううごかないのぜえええ! ばりざのあんよざんぼろぼろなのぜえええ!!」 「でいぶのあんようごいでねえええええ! ざむいよおおおお!」 「「ずーりずーりしたいいいいいいい!」」 二ゆは目から砂糖水を垂らして、更に体を濡らした。 もっと寒くなってゆっくりできなくなった。 4日後。 大分衰弱してきたし、カラスにも見つかった。 騒がずにいれば体内の水分も節約でき、大敵に見つかる可能性も減っただろうに。 そこに気付けないとは、やはり餡子脳・・・。 「ゆ・・・ゆぅ・・・・・・おなかへったよ・・・おみずのみたいよ・・・ くさいよ・・・さむいよ・・・・・・うんうんしたい・・・」 「ゆ・・・・・・ゆ・・・・・・ゆっくり・・・できないのぜ・・・・・・・・・ ゆっくり・・・したい・・・のぜ・・・・・・ゆっ・・・ゆっ・・・・・・」 出餡してる分、まりさの方が弱っている。 今夜が山だろう。 だがそんなことはお構いなしにカラスが襲ってきた。 「ゆげぇ?! い、いたいいいい!」 「と、とりさんだあああ! やめてね! やめてね! れいむをつつかないでええええ!」 いつもなら一応の反撃(笑)をしてくるゆっくりを警戒して カラスは一撃離脱を繰り返すが、 今回は目の前に着地して堂々と突き回している。 「や、やべでっ! いぢゃいいい! ゆっわぁあああ!? ばりざのずでぎなおぼうじぃぃぃぃ!! やべでぇぇ! おぼうしないとゆっくりできないのぜえええええ!!」 「ゆひぃぃ! れいむのおめめに、いたいいたいしないでね!! ゆぎゃぁぁぁぁぁぁ!! ほうせきのようにかがやくおめめつぶさないでええええ!!」 一羽、二羽、三羽とどんどん増える。 ゆっくりが弱りきっていることを確認すると、 安心してかどんどん他のカラスも食べに来た。 まりさの目の前で帽子を破り、食べる。 れいむの目を抉り、食べる。 「ゆあああああ!! おぼうじざんっ! ばりざのおぼうじざん、いますぐぺーろぺーろしっゆぴゃぁぁ!! やべでぇぇ! まりさのきゅーとなもみあげさん、ひっぱらないでぇぇぇ! やべるんだぜ! やべるんだぜええ! やめでぐだっっいぢゃいいいいいいい!!」 ブチッ、ブチャッ、グチャッ 「ゆぎ! やべ! いぎゃ! ゆぎゃああああ! やべでっ! おめめ、もうひとつしかないんですぅぅぅ! このおめめはゆるじでぐだ、ゆっべぎゃああ! まっぐらきょわいいいい!!」 ジュルッ、グチュッ、ブチンッ 「「もうやぢゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! おうぢがえるううううううう!!」」 数分後。 カラスが去った後には何も残っていなかった。 父まりさも母れいむも赤れいむも赤まりさも みんなで作った素敵なおうちも、何も残っていなかった。 このSSに感想を付ける 選択肢 投票 しあわせー! (129) それなりー (1) つぎにきたいするよ! (5) 名前 コメント すべてのコメントを見る ゆっくりしたさくひんさんがはえてきたんだねーわかるよー -- (ちぇん) 2021-06-25 14 00 50
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3453.html
『自販機』 2KB 虐待 小ネタ いたづら 不運 野良ゆ 姉妹 赤ゆ 都会 似たようなことがあったんだぜ あいにくと小銭の持ち合わせがなかったので、千円札を自販機に入れる。ペットボトルの天然水を選びボタン を押すと、ガタゴトと取り出し口にボトルが落ちてきた。 「ゆぴっぃ!」 何か悲鳴のようなものが聞こえた気がして、周りを見る。ようなもの、というか、今のは明らかにゆっくりの 悲鳴だった。 「ちょ、おいまさか!」 商品取り出し口に手を突っ込み、天然水のボトルをつかみ出す。潰れたゆっくりがこびりついてはいなかった。 安堵のため息。 と、自販機の下の隙間から涙目でこちらを見上げる赤まりさがいた。 ああ、つまりさっきの悲鳴はこいつだったか。自販機の下で寝ていて、音と振動に驚いたのだろう。 「おいお前、そんなところにいると踏みつぶされるぞ」 ボトルをバッグに突っ込みながら注意してやる。聞き入れるかどうかなんかは知ったことじゃないが。 「ゆっぐ、ゆっ、にんげんしゃん、こわいんだじぇ、でもまりしゃはおねえしゃんなんだじぇ、いもーちょを、 まもりゅんだじぇ」 なんだこいつ、半泣きでぐずぐずと独り言を。 「ゆぐっ、にんげんしゃん! いもーちょを、れいみゅをたすけちぇほしいんだじぇ! このはこしゃんのなか なのじぇ!」 「なにもいなかったぞ」 なぜ自販機の中にゆっくりがいるのかなど知らないが、取り出し口には何もいなかったし、本当にこの自販機 の中だとしたら、もうどうしようもない。 そもそもゆっくり程度に余分な労力を使うほど酔狂じゃないし。 「しょんなはずないのじぇ! いじわりゅなにんげんしゃんにれいみゅはこのはこしゃんにとじこめられたの じぇ! ほんとーなのじぇ! うそじゃないのじぇ! さっきまでないてたのじぇ!」 「泣き声なんか聞こえなかったけどな」 ほぼ聞き流しながら釣り銭レバーをひねる。 「ほんとーなのじぇええええ! ちゅかりぇちぇちょっとねちゃっただけなのじぇえええええ!」 「うるせーな、踏むぞ」 ピンポン球程度のサイズしかないのに、どうすればこんな大声が出るんだこいつ。 釣り銭の取り出し口に指を突っ込んで、 「ちゅぶりゅっ! ゆ゛っ」 赤ゆなら入るだろう。 外側から押して開けるカバーが付いているから出ることはできないだろう。 釣り銭870円が頭上に落ちてきて悲鳴を上げても、赤まりさの大声でかき消されていたのだろう。 指先にまとわりつく生暖かい餡子の不快感。 どこのどいつだこんなタチの悪い悪ふざけをやらかしたヤツは! どうしてくれよう。 まりさは、と見ると、大口開けたままフリーズしている。 指先にはわずかに震えを感じるが、小さく「ゆ゛っ、ゆ゛っ」という声も聞こえるが、さらに奥まで指を突っ 込み、餡子まみれの釣り銭を取り出した。 「ゆあああああっ! ゆんやあああああああっ! まりしゃのいもーちょがあああああああっ!」 やかましい。 「いもーちょをころちたにんげんはゆっくちちねえええええええっ!」 ぺちんぺちんと悲しいくらい無力な体当たりを仕掛ける赤まりさをつまみ上げる。 「ちね! ちね! ち…まりしゃとんでるのじぇ!」 泣きながらキリリとした笑顔を作り、宣言するまりさを頭の上まで持ち上げ、 「おしょら…」 地べたに投げつけた。 断末魔さえ上げずに餡子の花を咲かせた赤まりさと、小銭と指にこびりつく赤れいむを買ったばかりの水で洗 い流すと、もう一本、水を買った。 もちろん釣りを出さないように。 挿絵:
https://w.atwiki.jp/akatonbowiki/pages/6582.html
このページはこちらに移転しました どうでもいいんだけど 作詞/238スレ34 作曲/238スレ56 どうでもいいんだけど俺の田舎では肛門のことを「しなな」って言うんだぜ 本当にどうでもいいな 音源 どうでもいいんだけど どうでもいいんだけど(アレンジ:よーし) どうでもいいんだけど(アレンジ:よーし)(歌:規制用2スレ548)
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/42878.html
【検索用 こころかとっかさひしいんた 登録タグ 2020年 VOCALOID YouTubeミリオン達成曲 muen こ カンザキイオリ 曲 曲か 杉山健太郎 殿堂入り 鏡音レン】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:カンザキイオリ 作曲:カンザキイオリ 編曲:カンザキイオリ 監督:muen タイポデザイン:杉山健太郎 唄:鏡音レン 曲紹介 曲名:『#心がどっか寂しいんだ』(#こころがどっかさびしいんだ) 歌詞 (動画より書き起こし) 白昼堂々僕らは 殺害予告を宣言する 本音を隠すのが趣味なんだ 画面の奥で僕らは 何か一番になりたがる リサイクルされて遊ばれる前に 聞かしてくれよ どこなら死にたいなんて言える? どこなら死んでしまえと言える? 綺麗なものだけ売れると言うなら 勝手にやっていろ 心がどっか寂しいんだ 愛されたいならこの顔で 悲しい時はこの顔で 僕らは一体誰なんだ 心がどっか寂しいんだ 画面越しの君は嫌いだ なんでも誰かのせいにする どうしようもない君が見たいよ 救われたいよ そればっかりずっと探してる 派閥だらけで安寧はないのに キャラじゃないのは別に求めてないけど 求められたいから偽ってんだよ 聞かしてくれよ どこなら愛してるって言える どこなら愛されたいと言える 愛すら定義を押し付け合うなら ただの地獄じゃんか 心がどっか寂しいんだ 許されたいならこの言葉 謝りたいならこの言葉 本当のところはどうなんだ 心がどっか寂しいんだ 他人の不幸は蜜の味 なんでも赤裸々にして欲しい どうしようもない僕がいるんだ 「あの人こういう人なんだって」 「裏アカ4個も持ってんだって」 「嫌いな人が出来た回数だけ アカウントも作り変えてきたんだって」 僕も 君も そうだ 匿名希望で逃げ続けている僕ら卑怯者だ 心がどっか寂しいんだ 僕らは一体誰なんだ 楽しいときは楽しいと 苦しいときは苦しいと 気ままに言うことすらできない どうしようもないほどに怖い 心がどっか寂しいんだ 本当の君はどこなんだ 本当の君を見せてくれ 本当の僕を見せるから なんでも誰かのせいにする どうしようもない君が見たいよ コメント 好きです。もう心にグッときました!!!!! -- ぬいぐるみ (2021-06-20 18 30 42) カンザキさんの歌は名曲ばかりですな! -- いえい (2021-06-21 12 38 45) 殿堂入りおめでとう!!! -- 名無しさん (2022-06-30 22 39 45) 本当に現代の人の悩みや姿をそのまま映し出したみたい自分に言われている気がするし -- 愛無 (2023-07-30 19 57 25) ……この曲を聞いた事ないんですけれど、誰かに心を預けたい、思うがまま生きていたいという意味何かな、と思いました。 -- 誰か (2024-06-07 13 18 13) 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。