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紬「唯ちゃん。お口の周りにクリームがついてるわ」 唯「ほんと?」 紬「うん。今拭いてあげるから」フキフキ 唯「取れた?」 紬「ええ。綺麗になったわ」 唯「ムギちゃん。ありがとー」 律「まったく。唯は仕方ないなー」 澪「そういう律も口の周りにクリームつけてるぞ」 律「うえ”っ」 澪「いま拭いてやるから、大人しくしてろ」フキフキ 唯「…‥」 紬「……? 唯ちゃん、どうかしたの?」 唯「ムギちゃんってお婆ちゃんみたいだよね」 紬「え”っ」 ___ __ 唯「今日もこなかったね」 紬「ええ」 唯「きてくれるかなー」 紬「きっと大丈夫。部活紹介のためのライブもやるんだから、ねっ!」 唯「うーん。そうだといいんだけどね」 紬「唯ちゃんが歌うんだから絶対大丈夫。私だったらぜったい、ぜ?ったい入部したくなるから」 唯「それは流石におおげさだよ」 紬「そんなことないわ」 唯「力説しますねー」 紬「ふふっ」 唯「……あのっ」 紬「なぁに、唯ちゃん?」 唯「今日もいいかな?」 紬「うんっ!」 唯「やっぱり枕はムギちゃんの膝に限りますなー」 紬「お褒めに与り光栄です」ナデナデ 唯「やっぱりムギちゃんってお婆ちゃんみたい」 紬「え”っ」 唯「……ん? なにかおかしいこと言っちゃった?」 紬「ううん」 唯「……嘘。なんだかムギちゃん落ち込んでるみたいだし」 紬「そんなことないわ」 唯「むーっ。顔を隠してそんなこと言われても信じられないよ」 紬「あのね、唯ちゃん」 唯「うん」 紬「私ってお婆ちゃんみたい?」 唯「うん」 紬「……」シュン 唯「えっ、えっ、なんでムギちゃん落ち込んじゃうの?」 紬「だって今、お婆ちゃんみたいだって」 唯「だってムギちゃんお婆ちゃんみたいだし」 紬「やっぱり」シュン 唯「わっわっ、落ち込んじゃ嫌だよ。ムギちゃん」 紬「……私、皺くちゃ?」 紬「……私の髪、白髪みたい?」 紬「……加齢臭とか、しちゃってる?」 唯「む、むぎちゃん。そんな意味じゃないよ!!」 紬「えっ」 唯「ムギちゃんはとっても綺麗な肌だし」 唯「髪は金色でとっても綺麗だし」 唯「とってもやさしくていい匂いだよ」 紬「それじゃあ、どうしてお婆ちゃんみたいだなんて……」 唯「だってムギちゃん優しいじゃん」 紬「えっ」 唯「えっ」 紬「……」 唯「……」 紬「私が優しいからお婆ちゃんみたいって言ったの?」 唯「うん。いつも私の面倒みてくれるし」 唯「こうやって膝枕してくれるし」 紬「……」 唯「ムギちゃん?」 紬「ごめんなさい唯ちゃん」 唯「どうしてムギちゃんが謝るの?」 紬「だって……唯ちゃんは私のことを褒めてくれていたんでしょ」 唯「うん」 紬「それなのに私は自分が貶されてると思っちゃったんだもの」 紬「唯ちゃんがそんなことするはずないのに……」 唯「そんなこと気にしなくていいよ」 紬「ううん。ごめんなさい」 唯「謝るのは私の方だよー」 紬「あのね、唯ちゃん。私のお祖母様はとても厳しい人だったの」 唯「へっ」 紬「礼儀作法をとても大切にする人でね」 紬「挨拶をいい加減にするときつく叱られたわ」 唯「うへぇ~」 紬「だから唯ちゃんの言葉をそういう風に受け止めちゃったの」 紬「本当にごめんなさい」 唯「そうなんだ」 紬「ええ」 唯「もういないんだね」 紬「ええ」 唯「ムギちゃん、お婆ちゃんのこと好きだった?」 紬「どうなんだろう」 唯「わからないの?」 紬「お祖母様生きてた頃は正直、いい印象がなかったの」 紬「私も幼かったし」 紬「でも今になって考えてみると、あの厳しさは私のためだったのかなって」 紬「お祖母様なりの優しさだったのかな、って思うの」 唯「ふぅん」 紬「唯ちゃんのお祖母様は?」 唯「私のお婆ちゃんはまだまだ元気だよー」 紬「どんな人?」 唯「うーん。一言でいうと」 紬「いうと?」 唯「ムギちゃんみたいな人かな」 紬「えっ」 唯「お婆ちゃんのところに行くと、いつも膝枕してくれるの」 唯「私が左の膝、憂が右の膝に陣取ってね」 唯「暑い夜はね、私が眠るまでずーっとうちわで扇いでくれるんだ」 紬「素敵なお祖母様ね」 唯「うん! でもそれだけじゃないんだ」 紬「他にも?」 唯「うん。私達が来るのに合わせて美味しいお菓子を用意してくれたり」 唯「お菓子を食べた後口元を優しく拭ってくれたり」 紬「ふふっ、私と同じね」 唯「うん。そうなんだ」 紬「私、唯ちゃんのお祖母様のかわりになれてるのかな?」 唯「それは無理だよー」 唯「だってムギちゃんはムギちゃんだもん」 紬「……!」 唯「お婆ちゃんのことは大好きだけど」 唯「一緒に音楽をやりたいと思うのはムギちゃんだけだよ」 紬「……りっちゃんと澪ちゃんは?」 唯「……忘れてた」テヘヘ 紬「もう……」 唯「あれっ、ムギちゃん」 唯(泣いてる……?) 紬「ごめんね、唯ちゃん」 唯「な、なんで泣いてるの?」 唯「私、また、おかしいこと言っちゃった?」」 紬「ううん。嬉しくって」 唯「嬉しい?」 紬「うん」 唯「もうっ! ムギちゃんは大袈裟なんだから」 紬「そうだね」 唯「ねぇ、ムギちゃん」 紬「なぁに?」 唯「私ね、ずっとずっとみんなで音楽やりたいと思うんだ」 紬「ずっとずっと?」 唯「うん。澪ちゃんとりっちゃんと……ムギちゃんと」 紬「……さっきは二人のこと忘れてたのに?」 唯「……うぅ。さっきのは言葉のアヤというか何というか」 紬「ふふっ、わかってるわ」 唯「話を戻すね」 唯「それこそ皺くちゃのお婆ちゃんになっても」 唯「白髪だらけのお婆ちゃんになっても」 唯「ずっとずーっと一緒に音楽をやりたいなって」 唯「そう思ってるんだ」 紬「音楽だけ?」 唯「えっ」 紬「ティータイムはいいの?」 唯「……! もちろんティータイムも!」 紬「私もね、思うんだ」 唯「なにを?」 紬「ずっとずっと唯ちゃんにお茶をいれてあげたいなって」 唯「私にだけ?」 紬「それは、どうだろうね?」 唯「えっ」 紬「ふふっ。もちろん澪ちゃんとりっちゃんにも、ね」 唯「そ、そうだよね」 紬「ええ」 唯「ムギちゃんならきっと優しいお婆ちゃんになると思うよ」 紬「私はお祖母様の血をひいてるから」 紬「意外と厳しいお婆ちゃんになったりして」 唯「それは嫌だなー。あっ、でも私にだけ優しくしてくれればいいかな」 紬「じゃあ唯ちゃんにだけはずっとずっと優しくするね」 唯「うんっ!」 紬「ねぇ、唯ちゃん」 唯「なぁに?」 紬「いつか唯ちゃんのお祖母様に会わせてくれる?」 唯「もちろんいいよ。きっと気が合うと思うよ」 紬「そうね。唯ちゃんの昔話を聞かせてもらわなきゃ」 唯「そんなこと聞いて楽しいかな」 紬「ええ!」 唯「ふぅん」 紬「……」 唯「……」 紬「あれっ、唯ちゃん?」 唯「ちょっと眠くなってきちゃった」 紬「すこし、寝る?」 唯「うん。少しだけ」 ___ __ 唯「ぐーぐー」 紬「ふふっ。よく寝てる」 紬「……」 紬「……」 紬「私ね、おもうの」 紬「ずっとずっと唯ちゃんの横に立っていたいって」 紬「お婆ちゃんになっても、ずっとずっといっしょにいたいって」 紬「だから、唯ちゃんに貶められてるって勘違いして、とても悲しかったの」 紬「ごめんね」 紬「勘違いしてごめんね」 唯「ぐーぐー」 紬「それからね」 紬「とっても嬉しかったんだ」 紬「ずっといっしょに音楽やりたいって言ってくれて」 紬「ずっとティータイムをやりたいって言ってくれて」 紬「本当に」 紬「本当に嬉しかったの!」 唯「ぐーぐー」 紬「私がお婆ちゃんになっても」 紬「本当に皺くちゃなお婆ちゃんになって」 紬「髪も眉毛も全部白くなっちゃって」 紬「まっすぐ歩くのが難しいぐらい腰が曲がっちゃっても」 紬「ずっとずっと唯ちゃんの傍に居たいって想ってるの」 唯「ぐーぐー」 紬「……やっぱり無理かな」 紬「でも、やってみないとわからないよね」 紬「唯ちゃんはどう思う?」 唯「ぐーぐー……もう食べられないよ~」ムニャムニャ 紬「もうっ!」 おしまいっ! 戻る
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前作『ふたば系ゆっくりいじめ 823 ゆっくりが残すもの』にたくさんのコメントありがとうございます。 濃厚なコメントさんもたくさんあって本当にうれしかったです。 コメントは、どんなに遅く付こうと全部読んでます。 あと、前作のコメント欄でのコメントにいくつかここでレスしたいと思います。 布団を押入れに残すことはあまり無いんじゃないかな? これはダムで水没したの? それともダムの放水で流されたの? 放水で沈没しました(苦笑) 布団はまあ、古い物を残していったということでご勘弁を(汗 ちょっとチグハグな印象 タイトルが、ダム放流が本流と認識させるのに それに反してお兄さんとしんぐるまざーの自己主張が大きいからだと思う ただ、ダムに流されただけじゃ話として弱いかなと思ったので。 チグハグに感じないように精進したいと思います。 長編は難しいですけど一緒に頑張っていきましょうねっ! ありがとうございます。一緒に頑張りましょう! 今回は短編ですが… これからも、ゆっくりできたよと言ってもらえるように頑張ります。 「ありすとぱちぇとおにいさん」 「おねがいじまずううううう!!!まりさをがいゆっぐりにじでぐだざいいいいいい!!!!!」 道を歩く青年に、野良のゆっくりまりさが声をかける。 「飼いゆっくり?」 青年が立ち止まる。普通は野良ゆっくりなんかの声に足を止める人はいないので珍しい青年だ。 「ぞうでずううううう!!!まりさは、もどがいゆっぐりだっだんでずううううう!!!!!」 よだれと涙を撒き散らし、傍目から見ても非常に不快感を残す光景だ。 これで、飼ってくれる奴なんているはずも無い。 「んん…?なるほど…飼いゆっくりか…いいな」 「ゆうう?!ほんとう!かってくれるの!これで、まりさもゆっくりできるよ!ゆっくりしていってね!おにいさん!」 まりさは大喜びだ。本当に青年はこんな醜い野良ゆっくりまりさを飼うつもりなのだろうか? 「ん?ああ、お前を飼うなんて一言も言ってないよ。飼いゆっくりは店で買うよ。お前、汚いし」 「ぞんなあああああああああ!!!ゆっぐり!ゆっぐり!がっでね!まりさを…うべっ!!!」 青年のケンカキックがまりさの顔面にめり込む。 「ゆぎゃああああああああああ!!!まりさのぷりちーで、きゅーとなおかおさんがあああああああ!!!!!」 目と目の間に青年の靴のサイズの穴が開き、そこから餡子が漏れる。ジタバタ痛みで暴れるので、もっと漏れる。 青年はまりさの帽子を取り上げると 「ゆあああああああ!!!!!まりさのずでぎなおぼうしいいいいい!!!!!ゆっくりかえしてねええええええ!!!!!」 穴が顔面に開いているのに元気なことだ。 青年は、自治体が設置したゆっくり用ゴミ箱に帽子を入れる。 「がえじでね!まりさの、ふぁっしょなぶるなおぼうしかえしてねえええええ!!」 そして、ゴミ箱の横に設置されているスコップ(持ち去り防止の為、鉄の鎖でゴミ箱と繋げている)を手に取る。 鎖の届く範囲内に、お帽子の為にまりさが自分からやってくる。 「おぼうじがないど、ゆっぐりでぎないいいいい!!!」 青年はスコップで、まりさを何度も叩く。 「ゆべっ!!ぐぎゅ!!いじゃいいい!!!つぶれりゅううう!!ゆっぐりでぎないいいいい!!!!!」 青年はスコップの一突きで、口を破壊する。歯は砕け、口の形が十字に裂ける。 そして、瀕死のまりさをスコップですくうとゴミ箱へ入れた。 (おみずざんは、ゆっぐりでぎないいいいいいいい!!!!!!) 中には水が入っており、まりさは傷口から餡子が溶けて、ゴミ箱に入れられて直ぐに絶命した。 その後、まわりを箒で掃き(これも備え付け)青年はその場を後にした。 「ゆっくりショップに寄っていくか」 ゆっくりショップには色々なゆっくりが置いてある。 青年は、店の中を物色する。 やはり基本4種が多い。そしてバレンタインセールとやらで、子ちぇんが特に大量に並べられていた。 その前には、女性客がいっぱいいる。 「バレンタインの贈り物に、甘くてスイーツなちぇんはいかがですかー。わかるよー」 店員さんの売り込みの声も聞こえる。 れいむとまりさが、青年の視界に入る。しかし 「れいむとまりさは、うーん…好みじゃないんだよね…」 ぱちゅりーとありすを見る、青年。 「どうしよう、まあまあかなあ。2匹だと財布の中身が、でも…」 ブツブツと思案した様子の青年。 「ん、奮発するか。すみませーん!この、ぱちゅりーとありすください!」 青年は、ゆきっつっあん一枚の値段で、銅ぱちゅりーと銅ありすを購入した。 「ここが、俺のおうちだ」 ボロアパートで、4畳の部屋がひとつのみ。風呂無し、トイレ共同。 この青年は、アルバイトで生計を立てているワーキングプアさんなのだ。 「ゆっくりしていってね!」 「むっきゅりしていってね!」 2匹が、おうちの中で改めて青年に挨拶をする。まあ、本能だ。 「いいか、このボロアパートは壁が薄い。ここは角部屋で、隣もいないがそれでも騒ぐな」 不満そうな残念そうな何とも言えない表情の2匹だが 「ゆっくりりかいしたわ…」 「ぱちぇは、けんじゃだからいいつけはまもるわ…」 一応、言うことは理解したようだ。 これで愚図りだされても面倒くさいので、青年はホッと一安心という表情だ。 「お前たちには、一万円もかかってるんだからな。俺の役に立ってくれよ」 「ええ、とかいはにゆっくりさせてあげるわ」 「むきゅ、ぱちぇのけんじゃなちしきで、おにいさんをせんのうするわ」 「洗脳てお前…まー、しかたねーか。森賢に期待してもな…」 覚えた言葉を意味も分からずに使いたがるのは、ぱちゅりーの悪い癖でもある。 ゆっくりショップに売られている透明な箱も購入済みだ。防音の為、騒いでほしくないときに重宝する。 「さて、とりあえずお前らは夫婦になれ」 「「ゆゆゆゆゆ?????」」 この青年は何を言ってるのだろう? 「それで、おにいさんがゆっくりできるなら…いいわ」 「むきゅ!ありすとふうふね!なりたりこんまちがいなしだわ!むきゃきゃきゃ!」 「成田離婚の意味知ってんのか?」 「むきゅ、とうぜんよ。ぱちぇにしらないことはないわ!あいしあうことに、きまってるでしょう!」 (馬鹿すぎる…何で、同じ値段だったんだろう…) 青年は気を取り直すと 「じゃあ、さっそく子供をつくってくれ」 「「ゆゆゆゆゆ?????」」 この青年は何を(ry ありすは、子供をつくるなと固く躾けられたので意味がわからない。 「ほんとうにいいの?」 「ああ、早い方がいい」 「おちびちゃんがいれば、むっきゅりできるものね!ありすのじーすぽっとさんをまんぐりがえしよ!むきゃきゃきゃ!」 2匹を透明な箱に入れると、揺すって発情させ、さっそくすっきりーをさせる。 (しかし、醜いなー) 野良ゆっくりが駆除される最大の理由は、PTAなどによる「ゆっくりのすっきりーが子供の教育に悪いから」だ。なまじ人語をしゃべるだけに。 「あ、あ、あ、ぱちゅりー…もっと、やさしく…」 「むへっへっへ…けんじゃなぺにぺにでよがりくるうといいわ!たかなみのてくでしょおおおおお!!!!!ちょこぼーるうううううううううう!!!!!」 「「すっきりいいいいいいいいいいい!!!!!」」 本当に醜い。気持ち悪い。 そして、ありすの頭に実ゆが4匹実った茎が生えた。 3日ほどすると、子供が生まれてくる。 「ようやくか」 青年は待ちくたびれたかのように呟く。 「かわいいかわいいありすのおちびちゃん、ゆっくりうまれてきてね」 「むきゅきゅ!けんじゃなぱちぇのおちびちゃん、ぱちぇのえいさいきょういくで、いんばいにしてあげるわ!」 青年は慣れたもので、ぱちゅりーの戯言にも眉ひとつ動かさない。 「ゆっきゅりちていっちぇにぇ!」 赤ありすが生まれ落ち、最初の挨拶をする。 「ゆっくりしていってね!ゆーん、ありすのおちびちゃんはとってもゆっくりしているわ~」 とろんと惚けた表情で我が子を見つめる、ありす。 「むっきゅりしていってね!きっとこのこは、りこーるがふきそしょぶんになるわ!」 テレビで垂れ流される文言を、ただ反復する森賢。 全ての子が産み落とされると、その赤ゆっくり共を青年は全て手に取るとタッパーに入れる。そして 「また、子供をつくれ」 「「ゆゆゆゆゆ?????」」 この青年(ry 「でも、もうおちびちゃんが…」 「むきゅきゅ!おちびちゃんはいればいるほどいいのよね!そうたいせいりろんが、げしゅたるとほうかいしてるわ!」 透明な箱に布をかぶせ、青年は2匹にすっきりーさせる。 そうして、2匹がすっきりーしている間に… 「いただきまーす」 (きょわいよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!みゃみゃあああああああああああああああああああああ!!!!!) 口を押さえて、騒がないようにすると口に放り込み子ありすを食べる。 「んー、物足りないなあ。やっぱり、もう少し成長しないとダメか…」 そう、青年は貧乏で、甘いお菓子は切り詰めた食費の為、ほとんど口にできない。 「俺は、餡子はあんまり好きじゃないんだよね。カスタードと生クリームは美味しいな」 残りも全て食べてしまう。赤ゆなんて直ぐに死ぬので、保存もあんまり効かない。 しかし、繁殖は容易なので時々は甘いお菓子を食べられる。青年にはそれで充分だった。 これから、2匹はシュークリーム製造機として生きていくことになるだろう。 「おにいさん?!おちびちゃんはどこおおおおおおお?????」 「けんじゃあああああああああああああああああああ?????」 シュークリーム食べてて思いついた話です。 挿絵:
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このごろなんかメールおくってね!みたいなのがいっぱいいてうざったい・・・ -- ピソリーノ (2011-02-23 20 21 49) この頃暇・・・・・ -- なすび (2011-02-23 21 09 04) わかる!! -- ピソリーノ (2011-02-23 21 20 01) 今日ちびちゃとでパパゲーナにあいました☆ -- ピソリーノ (2011-02-27 12 04 24) ぴそりーのにあいたいな -- キングツル・ツルリーナ3世 (2011-02-28 19 32 55) うちも!だけど今、アメーバにはまってる1 -- ピソリーノ (2011-03-02 21 18 24) ええ ちびチャとやってよ・・・・・・・・・・・・ -- キングツル・ツルリーナ3世 (2011-03-04 21 47 40) ぱらっぱっぱっぱ~あいらーぶに。 -- るんと (2011-03-09 18 16 36) るんとさんみにきてくれたの -- キングツル・ツルリーナ3世 (2011-03-09 18 29 39) ウルトラ臨終さんにあいました~~~ -- キングツルリーナ3世 (2011-03-15 18 16 48) 荒らし魔 (2011-03-17 00 55 58) wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww -- wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww (2011-03-21 06 35 53) wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww -- wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww (2011-03-21 06 36 04) さっきちびちゃとやったら「ナンパ男」って人に声かけられた -- あ (2011-05-03 11 44 08) おーーーーーーーーーーーーーーーーーいまたきたよーーーーーーーーー -- パパゲーナ5号 (2011-07-14 19 48 28) 名前 コメント
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このページはこちらに移転しました なに話せばいいんだろ 作詞/69スレ124 なに話せばいいんだろ 男の子回路ワクワクしても 君は乙女回路オンリー なに話せばいいんだろ ウサギ? 美味いしかわいいね 君は涙目睨んでる なに話せばいいんだろ 美味しいお店? オシャレな服? かわいい雑貨? なに話せばいいんだろ そんなのしらないし なに話せばいいんだろ 口を開けば開くほど どうやら君を怒らせる なに話せばいいんだろ 困ったなぁ 困ったなぁ 困ったなぁ ビー玉あげても許してくれない? (このページは旧wikiから転載されました)
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共生する群れと草原のまりさ 31KB 自業自得 自滅 駆除 群れ ドスまりさ 現代 初投稿です。 初投稿です。 現代の農村が舞台です。独自設定有り。 無駄に賢いゆっくりがでてきます。虐待とは呼べません。自滅・・・?かな。 『共生する群れと草原のまりさ』 あるところに、ゆっくりしたゆっくりが暮らす理想のゆっくりプレイスがあった。 そこには優秀なドスを長とし、豊富な食べ物、快適な環境、ゲス等一匹もいない 長い時を重ねて繁栄を続ける群れがあるという。 そんな素敵なゆっくりプレイスを求めて、多くのゆっくりが群れに加えてもらおうと数多くやってくるのだ。 「ついに見つけたんだぜ。ここがあの噂のゆっくりプレイスなんだぜ!」 「さすがかわいいれいむのまりさだね!ここなら思いっきりゆっくりさせてもらえるんだね!」 「まりしゃあまあまたくしゃんたべてゆっくちしゅるよ!」 「れいみゅにもはやきゅあまあまもっちぇきちぇね!」 今日も親まりさ、親れいむ。子まりさ、子れいむの お約束とでもいうべきスタンダードな家族がこの群れにやってきた。 その家族に、群れの一員であるありすが気付き、近寄ってくる。 「ゆっくりしていってね!!」 「「「「ゆっくりしていってね」」」」 「ありすたちの群れにようこそ。まりさ達はなんのごようがあってここにきたの?」 「ここならとってもゆっくりできるって噂を聞いてやってきたんだぜ!」 「はやく群れに入れてね!れいむたちは歩きっぱなしで疲れているんだよ!やさしくしないといけないんだよ!」 「ゆっくち!ゆっくち!」 「はやきゅあみゃあみゃをだしぇー!」 ゲス気質が発言の端々から見受けられるが、ありすは落ちついたものだった。 「ちょっとここでまってて。今ドスをよんでくるわ。」 数分後、通常のドスより更に一回り大きいドスまりさが一家の前に現れた。 体長は3mを超え、髪に結び付けられたたくさんのリボン 数々の苦難を潜り抜けてきたのであろう古びた大きな帽子は、風格さえ漂わせていた。 その横には側近のぱちゅりーと先ほどのありすも一緒だ。 ドスの威厳に呆気にとられたまりさ一家をよそに、ドスは語りかけはじめた。 「群れへの参加希望の家族だね。ドスたちの群れは掟をきちんと守ってくれるゆっくりなら、誰でも歓迎するよ。」 「まりさたちなら掟を守ることぐらい簡単なことなんだぜ!」 「かわいいれいむのかわいいおちびちゃんたちも、れいむのきょーいくでしっかりした子に育ってるから安心だよ!」 まりさ一家は掟を守る事なんて簡単だ。はやく群れに入れろとまくしたてる。 ドスは淡々と話を続ける。 「掟も色々とあるんだけどそんなに多くはないし難しくもないよ。掟を破ったらおしおきがあるけどね。」 「まず、群れに入るに当たって最初に約束してもらう掟があるよ。これを守ってもらえないなら 群れへの参加はお断りさせてもらうからね。それだけ大切な約束だよ。」 まりさ一家は、どんな掟でも約束でもちゃんと守るよ!と意気揚々だ。 しかし、ドスの発したその「約束」はまりさ一家にとって驚愕すべきものだった。 全てのゆっくりプレイス、住居、森、山、川、草原、食料、ここにある全てのものは、全てにんげんさんの持ち物である。 全てのゆっくりはにんげんさんと協力して、ゆっくりプレイスの維持に努める。 まりさ一家はドスの言った言葉を理解できず、ぽかんと口を開けたまま固まってしまった。 ゆっくりプレイスがにんげんのもの?? ゆっくりできるおうちがにんげんのもの?? おいしいお花さんや虫さん、食べ物が勝手に生えてくる全ての場所がにんげんのもの?? いつもぜんぜんゆっくりしてなくて、ゆっくりに傍若無人な振舞いをするにんげんと協力?? ただでさえ少ない餡子脳が、ドスの言葉を理解するのには多少の時間が必要だった。 「ど・・・・どうしてそんなこと言うのぉおおおおおおおおおおおおおおお!??!!」 場を包んだ静寂を親まりさと親れいむの絶叫が切り裂く。 「ドスはなにをいってるんだぜ?!ゆっくりプレイスはゆっくりしたゆっくりのものなんだぜ? バカで弱くてまったくゆっくりしてないにんげんのものなんかじゃないんだぜ!!」 「そうだよ!なんでちっともゆっくりしてないじじぃやばばぁと一緒にゆっくりしないといけないの!? にんげんなんてやっつければいいんだよ!!ドスならできるでしょぉおおおおおお!!」 ドスは深い溜息をついて 「これは群れの掟の中でも一番大切な掟だよ。守れないゆっくりは群れには入れてあげられないんだよ。」 ドスのこの言葉に2匹は逆ギレした。 「そんな掟はぜんぜんゆっくりしてないんだぜ!なんで強くてかっこいいこのまりささまが そんな掟をまもらなきゃいけないんだぜ!!」 「そんなバカな掟なんか守ってるドスの群れもぜんぜんゆっくりしてないね!おおぶざまぶざま」 「いくんだぜ!れいむ!こんな群れこっちからおことわりなんだぜ!!」 「そうだね!こんなゆっくりしてない群れなんか、こっちからおことわりだよ!!」 「まりしゃをゆっくちしゃせてくれにゃいどしゅなんかちね!!」 「きゃわいいれいみゅのきゃわいさがわからにゃいどしゅなんてちね!!」 言うが早いか子まりさと子れいむを帽子のなかにいれ、一家はどこかへ行ってしまった。 「ふぅ。やっぱり今回も理解してくれないゆっくりだったね。」 「むきゅう・・・仕方無いわよドス。にんげんさんの本当の凄さがわかってないと この掟を理解するのは難しいわ・・・」 「あの親子、口の悪さからとかいはじゃない雰囲気があったわ。群れに向かえなくて正解よ。」 「せめて、どうしてそんな掟があるのか?って疑問を持って、話を最後まで聞いてくれれば 多少は救いがあるんだけど・・・仕方無いね。」 この群れに参加を希望するゆっくりは後をたたなかった。 しかし、群れへの加入を許されるゆっくりはその1割以下。 ほとんどのゆっくりが、先ほどのまりさ一家のような反応を示すのだ。 ゆっくりはなぜか人間への警戒心が薄い。 全てにおいて人間を、ゆっくりよりも下等な存在と決め付けている。 何の根拠もないこの認識については ゆっくりは人間の顔しか認識できず自分達より小さいと誤認してしまう。 ゆっくりを至上の価値観とするゆっくりにとって、ゆっくりしていない人間は下等な存在である。等など。 学者によっても意見の解れる所であり、結論は導き出されていない。 ゆっくりのなかで、人間とゆっくりとの、覆りようも無い彼我の力の違いを知っているのは 飼いゆっくりとして、厳しい教育を施されたゆっくり 人間の不興を買い、制裁されたゆっくり 虐待鬼意山との、素敵なひと時を過ごしたゆっくり そしてこの群れのように、人間とのコミュニケーションによって 人間とゆっくりの力の違いを認識したもの達くらいなのだ。 まりさは怒り心頭だった。 長い道程を経て辿り着いた「理想のゆっくりプレイス」はまったくゆっくりしていなかった。 にんげんと協力?カマキリさんにだって余裕で勝てる、このまりささまがにんげん如きと! あんな群れに入らなくたって、れいむとおちびちゃんたちと一緒にゆっくりすればいいんだ! れいむも子ゆっくり達も同じ考えだった。 群れもあの群れだけじゃない。他にもあるはずだ。 他の群れに入れてもらえばいいんだ。そう思っていた。 しかし他の群れはどこにも見当たらなかった。 群れがあった形跡すらない。 道中、ゆっくりに会う事はあったが、この近くに群れは、あの奇妙な掟がある群れしかないとの事だった。 まりさ一家は群れを探す事をあきらめ、自分達のゆっくりプレイスを探す事にした。 ちょうど親子4人が住むのに良い具合の、木の洞をみつけるとそこに入り 「ここはまりさたちのゆっくりプレイスだよ!ゆっくりしていってね!!」 お家宣言。これでここはまりさたちのゆっくりプレイスに決定。 「むきゅ?!ここはぱちぇたちのゆっくりプレイスよ!」 「突然なんなの!?とんだいなかものね!早くここからでていきなさい!」 数分後、木の洞の外には、カスタードとクリームまみれのゆっくりだったものが複数存在した。 ゲスには迷いがない。なぜなら自分達が絶対正義という事を疑う事がないからだ。 次の朝、まりさは狩場を探しに周辺を見てまわった。 季節は春。穏やかな気候に生命の息吹が溢れる季節。 きのこやどんぐりがいっぱいありそうな山林。 秋になったらいっぱいむーしゃむーしゃできるだろう。 綺麗なお水が流れる小川。 夏の乾きもこの水をごーくごーくすれば癒せるだろう。 そして小高い丘に登ったまりさは眼下に広がる草原に目を奪われた。 「ゆわぁー・・・・!」 青々としたおいしそうな草が風を受けてたなびいている。 それが目の前にどこまでもどこまでも広がっているのだ。 「すごいんだぜ!これならごはんに困る事はないんだぜ。こんなすごいゆっくりプレイスを見つけたまりさは やっぱり選ばれた(笑)ゆっくりなんだぜ!!」 まりさは早速、手近にある草や虫など、ごはんをいっぱい帽子に詰め込んで帰路についた。 まりさが丘から草原を見渡し、その餡子脳にバラ色の未来を描いていた頃 群れのゆっくりたちはその草原の中で、山菜や野草を収穫していた。 手分けをして、大きすぎず小さすぎず、程よい大きさのわらびやぜんまいなどを、手際良く収穫していく ゆっくりたちは、それぞれ人間にもらった袋を持っており 帽子のようなお飾りに収納スペースを持たないゆっくりであっても 袋のおかげで収穫の効率を上げる事に成功していた。 「みんなおつかれさまなんだねー。今日はこのくらいで終わりにしようねー。わかってねー。」 群れの幹部の一人であるちぇんが声をかけると、ゆっくりたちは収穫を止め ちゃんのもとにあつまり、その日の収穫物を集め始めた。 その量は、群れのゆっくりが200前後と大所帯とはいえとても食べきれるものではない量であった。 「じゃあ手分けして、みんなでにんげんさんの村まではこぶよー。もうちょっとがんばろうねー。」 群れのゆっくりたちは手際よく山菜を分担して袋にいれ、村へと降りていった。 「おお。今日もたくさんもってきてくれたな!ありがとうよ。」 村の入り口ではひとりの農家の男がゆっくりたちを待っていた。 ゆっくりがもってきた大量の山菜を軽トラックに積みこみ 「ほい。何時も通りあく抜きをして乾燥させた山菜だ。もっていきな。」 男は笑顔で、ちゃんの頭を頭をわしわしと撫で、ひとつの袋を手渡した。 ちぇんはくすぐったそうにしながら 「いつもありがとうなんだねー。またもってくるからこれからもよろしくねー!」 人間への感謝の言葉を他のゆっくりたちも次々と口にし、山へと帰っていった。 男もゆっくりがみえなくなるまで手を振り続けていた。 まりさは家に帰ると、れいむに今日みてきた素晴らしいゆっくりプレイスの数々の事をを話続けた。 「さすがはかわいいれいむのまりさだよぉ。すてきなだんなさまといっしょでれいむはしあわせーだよぉ。」 「しゃしゅがまりしゃのおとうしゃんはしゅごいね!」 「むーちゃむーちゃちあわせー!」 一家はたくさんのごはんとたくさんのゆっくりプレイスにその餡子脳をバラ色に染め上げていた。 次の日からもまりさは草原や山林で、狩りに勤しんだ。 草原では、あの奇妙な掟の群れのゆっくりにも遭遇したがどういう理由か、にがい草ばかり採っている。 「ふん!やっぱりあの群れに入らなくて正解だったんだぜ!バカなゆっくりしかいないんだぜ!」 まりさは意気揚々と帽子をごはんでいっぱいにして帰路についた。 ある日、まりさが草原にいくと、あの奇妙な群れのゆっくりが草原から消えていた。 いるのはまりさ一家とおなじように、群れに属さないゆっくりばかりのようだ。 奇妙な奴らがいなくなって清々したんだぜ!などと思っていたまりさの目に 大きな音を響かせながら、人間の乗り物が草原にやってきた。 その乗り物は草原に入ると、根こそぎ草を刈り取りはじめた。 「まりささまのゆっくりプレイスにやってきて無断でおいしい草さんを刈るなんて とんでもないにんげんなのぜ!たっぷりせいっさい!してやるのぜ!」 まりさはその乗り物に向かって走り出した。 どうやら周辺のゆっくりもまりさとおなじ考えらしく 乗り物のまわりにはゆっくりが集まり始めていた。 「草さんを刈り取るにんげんは死ねぇ!」 「せいっさいしてやるよ!」 まりさがその乗り物の近くに来た時、すでに他のゆっくりが乗り物に体当たりをしようとしていた。 まりささまがせいっさいする必要はなかったようだぜ。などと、ぼこぼこにされたにんげんと乗り物を 餡子脳に思い描いていたまりさの目に映ったのは、信じられない光景だった。 バツン。ブチィ!ズガガガガガ。ビチャビチャビチャ。 体当たりをしたゆっくりはその乗り物に切り裂かれ押しつぶされていった。 その乗り物はトラクターとそれに連結された草刈機だった。 草原の草は元々人間が家畜の餌用に育てていたもの。 山菜の収穫も粗方終わった今、草の刈り取りが始まったのだ。 その巨大な農業用機械に、人間でさえ不用意に突っ込んだりしようものなら、命を容易く落とすだろう。 いわんやゆっくりもである。 草刈機の刃は一瞬にして、ゆっくりを切断し、粉切れにしていった。 飛び掛る寸前だったゆっくり達には、刈り取られた草の破片がかなりのスピードで、その饅頭肌に突き刺さる。 「いたいぃいいいいいいいいい!!ぎゅべら」 「れいむのきれいなおめめがぁああああああああ!!」 「らんしゃまぁあああああああああああああ!!」 「だれかぁあああああ!ありすのとかいはなペニペニに刺さった草を抜いてぇええええええ!!」 一瞬にしてゆっくり達は地獄へと叩き落とされた。 トラクターはゆっくりなど存在しなかったように速度を落とす事なく、草を狩り続ける。 まりさは惨状を目の当たりにし、全速力で逃げた。 にんげんに負けるとは思っていないが、あの乗り物はやばい。 それが餡子脳が導きだした結論だった。 1週間後草原の草は人間に残らず刈り取られていた。 「ゆぅ・・・雨さんばっかりで狩りにいけないんだぜ・・・」 季節は梅雨へと移ろいでいた。 おいしい草も全て刈り取られ、食料事情が悪化したところにはじまった雨。 いつまでも降り続く雨で、満足に狩りにも行けず まりさ一家は空腹に耐えていた。 「どうしてごはんさんをとってきてくれないの!まりさ!」 「うわぁーんおにゃかちゅいたよぅー!」 「そんな事いっても、この雨のなか狩りになんていったら、体が溶けてゆっくりできなくなっちゃうんだぜ!」 「その前に、おちびちゃんがゆっくりできなくなっちゃうでしょぉおおお!馬鹿なの!?死ぬの!?」 この一家は梅雨への備えを怠っていた。近場の草原の存在を過信していたのも痛手だった。 まりさが雨の合間に狩りにでかけるが、満足の行くほどのごはんはみつけられない。 雨が降り続ければじっと空腹に耐えるしかないのだ。 しかし、親ゆっくりならまだしも子ゆっくりの体力で、この空腹に耐えることは難しかった。 「ゆっゆっゆっ・・・」 最近では空腹ですっかりおとなしくなっていた子れいむの様子が急変した。 「ゆゆっ!?おちびちゃんしっかりしてね!おかあさんがぺーろぺーろしてあげるからね!」 「って・・・・どうしておちびちゃんのきれいなお肌が、青や緑色になっているのぉおおおおおおおお!?」 栄養失調による体力低下で、免疫力のおちた子れいむの肌にはカビが生え始めていた。 「おちびちゃんしっかりするんだぜぇえええええ!まりさのおちびちゃんなら病気なんかに負けちゃダメなんだぜ!」 「うわーーーーん!れいみゅううちっかりちてー!!」 子れいむは2日後「もっとゆっくりしたかった」と呟きこの世を去った。 群れのゆっくり達は、梅雨の間、巣の中でゆっくりとした時間を過ごしていた。 「むーしゃむしゃしあわせー!」 春の間に、備蓄していた食糧に加え、人間から報酬としてうけとっていた乾燥させた山菜は 保存食として最適だった。巣の中にはビニール袋など人間から譲り受けた防水に役立つアイテムさえあった。 ドスは降りしきる雨の中これからの事を考えていた。 それぞれの家族には十分な備蓄食料を持たせてある。梅雨が例年通りなら問題ないだろう。 だけど梅雨が長引けば、食料は群れの備蓄を放出すれば問題ないが 抵抗力のない子ゆっくりが病気になってしまうかもしれない。 「早く、梅雨さんが終わらないかなぁ。そして夏になったら・・・」 降りしきる雨の中、ドスは夏以降の群れの運営方針を、巣のなかでゆっくりと思い巡らせていた。 夏。 まりさ一家は、小川で喉の渇きを潤していた。 梅雨によって大事なおちびちゃんを一人失ったが 生き残った子まりさだけでもゆっくりとした立派な子に育てよう。 両親はそう心に誓っていた。 涼しい小川で、思い思いにゆっくりしていると、どこからか声がする。 「えー。皆さん暑い中お疲れ様です。それでは用水路の整備を始めます。」 かなりの数の人間が、小川の中に入り草を刈り取ったり、石を動かしたりしている。 川から田畑への農業用水を取り入れる用水路は こうやって定期的に草や石を取り除く事で、効率よく水を田畑に引き込むことができるのだ。 まりさ一家は物陰からその様子を見ていた。 にんげんはなにをやっているのだろう?まったくゆっくりしていない。 なにより、まりささまたちのゆっくりプレイスに、無断で入ってくるなんて許せない! 「おい!くそにんげん!まりささまたちのゆっくりプレイスから早く出て行くんだぜ!」 「まりさは強いんだよ!にんげんなんてイチコロなんだからね!」 「ぷきゅぅううううううううううう!!」 親2匹と子1匹。人間に対して精一杯の威嚇行動を行っている。 これでにんげんが恐れをなして逃げ出すと思っているのだから、餡子脳というのは本当に救いようが無い。 まりさ一家の愚かな行動を、人間達は少々驚きを感じながらみつめていた。 「あれ?ゆっくり??」 「え?今あいつらは村の畑で、農作業の手伝いをしてるんじゃなかったか?」 「ああ。野菜についた虫や雑草を取り除く作業を頑張ってやってるよ。」 「ってことはこいつら群れのゆっくりじゃないのか?」 「はぐれゆっくりってとこだろうなぁ。口汚いし。」 人間達が会話を続けている最中も、まりさ一家は、でていけだの死ねだの五月蝿い事このうえない。 「あー。とりあえず作業の邪魔だな。」 「どこか適当に放り投げておけよ。」 「めんどくさいなぁ・・・」 騒ぎたてるまりさ一家の側に一人の男が近づいていくと、なんの躊躇いもなく子まりさを掴み上げた。 「じじぃ!なにをしてるんだぜ!まりささまのかわいいおちびちゃんを早くはなすんだぜ!!」 「おちびちゃんんん!!?じじぃはゆっくりしないでおちびちゃんを離して死ねぇええええええ!!」 「うぇええええん。きょわいよぉおおお。」 男の足元で、ぽいんぽいんと無駄な体当たりを繰り返す親ゆっくり。 男はそれを全く無視して 「ほらよっと!」 子まりさを、少し離れた藪の中に投げ込んだ。 「ゆぅうう?!おしょらをとんでりゅみたぃいいい・・・!ゆべぇ!」 お決まりの「お空を飛んでるみたい」を叫びながら子まりさは藪のなかに投げ込まれてしまった。 「「おちびちゃんがあああああああああああ!?」 大切な子まりさが人間に投げ飛ばされた事に、驚きの声をあげる親ゆっくり。 「はいはい。お前達も作業の邪魔ですからねー。」 男はそういうと、まりさとれいむを、子まりさが飛んでいった藪にめがけて思いっきり蹴り上げた。 「ゆぶぅううううううううっ!?」 「ゆうがぁあああああああああああっ!!?」 親子3人、仲良く藪の中に叩き込まれてしまった。 「ゆ・・・ゆぅうう。!?れいむ?おちびちゃん?!」 まりさが気付いた時、すでに空は夕焼けに染まっていた。 どうやら気絶してしまっていたらしい。 「ゆぐぐ・・・痛いんだぜ・・・れいむはどこなんだぜ?」 れいむは藪の中に頭を突っ込んだ姿勢で気絶していた。 「れいむ?!大丈夫なんだぜ!!?ゆっくり、ゆっくりしていってね!!」 「ゆう・・ううん。まりさ?ゆぅう・・・痛いよぅ」 藪の中に蹴り込まれたまりさとれいむは、体中擦り傷だらけでずーりずーりと這いずるのがやっとの状態だった。 「おちびちゃんの姿が見えないんだぜ・・・・おちびちゃーん!どこにいるんだぜー?」 「かわいいれいむのおちびちゃんー!ゆっくりしないではやく出てきてねー?」 我が子を探す親ゆっくりの目の前に飛び込んできたのは、信じられない光景だった。 子まりさは、藪の鋭く尖った枝にあんよから頭まで串刺しにされた状態で、息絶えていた。 「「まりさとれいむのかわいいおちびちゃんがなんで死んじゃってるのぉおおおおおおおおお!?」」 夕焼け空に親ゆっくりの慟哭だけが響いていた。 実りの秋。 人間もゆっくり達もその恵みを享受しようと野山を駆け巡る。 子ゆっくりがいなくなった今、まりさとれいむは二人揃って、冬篭りに備え狩りに勤しんでいる。 さすがにこの時期に子ゆっくりを作る事は、冬篭りの失敗に繋がる事を、二人は理解していた。 なにより、自分達のゆっくりプレイスに、いつでもどこでも人間が現れる事も 二人に子作りを断念させた大きな要因だった。 子ゆっくりが殺されたあの日以来、二人は人間と極力接触しないようにしている。 にんげんはちっともゆっくりしていない。 だが、にんげんの恐ろしさを、この二匹もようやく理解し始めていた。 おうちにしていた洞のある木は、狩りにでかけている最中 人間達に、周りの木々と共に切り倒してしまった。 きのこがいっぱい生えている森の中では、あの奇妙な群れのゆっくりが人間と一緒に きのこ狩りに勤しんでいた。 こっそりとゆっくりたちの中に紛れ込んできのこを取ろうとしても すぐに人間につまみだされてしまう。 どんぐりが実る山林も、人間達によって木ごときりたおされ 倒れた木の枝についたどんぐりは、奇妙な群れのゆっくりたちが丁寧に摘み取り 人間達に差し出していた。 ここに来た時は、家族でゆっくりできると思っていたのに 子は失い、住処は奪われ、ごはんも満足に取る事ができない。 まりさ達は、草原の丘の麓に穴を掘りそこを新しい住処にしていた。 草原に生えているあまりおいしくない枯れ草を、主食として生きながらえていた。 草原を吹く風が冷たくなってきている。もうすぐ冬がやってくる。 おいしくない枯れ草とはいえ、冬篭りのために必要な量はなんとか確保できそうだ。 二人は巣の中で、 次の春になったらたくさんあかちゃんをつくってゆっくりしよう。 おいしいものをいっぱい食べよう。 巣の中で希望に満ちた春を思い描いていた。 雪が当たり一面を白く塗り替えていく。 まだ見ぬ春を夢見てゆっくり達は巣の中で、春を待ち続けた。 冬も終わりを迎えようとしていた。 風に春の予感を感じさせるものの、まだ肌寒い時期である。 群れのゆっくりたちは、通常はドスの住居兼集会所である 大きな洞穴の中で越冬の最中であった。 ドスと200を超えるゆっくりたちが思い思いに春を待ちゆっくりしていた。 越冬も終盤とも言えるこの時期にあっても、まだ貯蔵した食料は十二分に残っている。 この事からも、この群れの越冬対策の優秀さが伺える。 そこへ一人の男が尋ねてきた。 年は還暦間近ではあるものの、山野を歩く足並みは精強そのものだ。 「お邪魔するよ。ドスはいるかい?」 「ゆゆっ!にんげんさんいらっしゃい!ゆっくりしていってね!!」 「「「「ゆっくりしていってね!!」」」」 ドスの声にあわせて群れのゆっくりが男に挨拶を返す。 「はい。ゆっくりゆっくり。」 ドスと側近達が男の前に歩みでて、人間に軽く会釈すると 男はよっこいしょと、ドスとゆっくり達の前に腰を下ろした。 「にんげんさんが今年の「やくいんさん」なんだね。まだ寒いのにわざわざありがとう!やくいんさん。」 ドスは更に男に頭を下げ礼を言った。 「まあ役員っていっても、村のなかで順番がまわってきただけさね。 こりゃ俺達とお前さん達との約束だからな。俺の祖父さんの頃から続く約束だ。お互いしっかり約束は守らなきゃな。」 「やくいんさん、今年ももうそんな時期になったってことだね?」 「ああ。そうだ。日時は1週間後だ。お前さん達はいつもどおりやってくれればいい。 今年はちと多いか?200くらいいるのかい?」 「ドスをいれて235のゆっくりがいるよ。去年より20くらいおおいかな。」 「そうか。まあ多すぎず少なすぎず、うまく越冬もできそうだってとこだな。」 「うん!そうだね。これもにんげんさんたちのおかげだよ!ゆっくりありがとう!!」 「「「「ゆっくりありがとう!!」」」」 「いやいや。お前さん達の努力の成果だよ。じゃあ1週間後またくるからな。 しっかりと群れのゆっくり達にも話を・・・特に新参とこどもたちにはちゃんと教えておけよ?」 「わかったよ、やくいんさん!1週間後にまたあおうね!!」 男が立ち去った後。 ドスは全てのゆっくり達を前に語りはじめた。 「みんなゆっくりよく聞いてねね!いまからいうことは絶対に忘れちゃいけないことだよ! まえからずっと掟としてみんなにいってきたけど それが正しいことだっていうのを、今度にんげんさんたちが教えてくれるよ。」 「これはドスやみんなのおかあさんの、おかあさんの、そのまたおかあさんの・・・ ずーっとずーっとむかしからの、むれの掟だよ!!ぜったいにわすれちゃいけないよ!!」 「「「「ゆっくりりかいしたよ!!!」」」」 期日までの7日間。ドスは群れに、大人はこどもに、古参は新参に。 なんどもおなじことを繰り返し語り続けていた。 俗にいう餡子脳。それに絶対に刻み込むために必要な事なのだ。 「よし。ここでいいぞ。ここなら一望できるし安全だ。」 1週間後。男はゆっくり達と小高い丘の上に立っていた。 眼下には、ススキをはじめとする枯れ草が風にたなびく草原が広がっていた。 ドスをはじめ群れの全てのゆっくりが、ここに集まっている。 まだまだ風も冷たく、ぐずる子ゆっくりもいるようだが 親ゆっくりが必死になだめている。 これから起こる事。 それを愛するわが子にもしっかりとみせておくために。 「はじまったな」 男がそういうとゆっくり達も一斉に草原に目をやった。 草原の端のほうから白い煙があがっている。 煙の下からちろちろと赤い炎も見え隠れしている。 「いいか。これが「野焼き」だ。よく見ておくんだぞ。」 野焼き。 地方によっては火入れとも呼ばれる。 1年に一度、春先に草原の枯れ草を焼却し、春の新芽がしっかりと生えてくるように 草原を整備するのが目的だ。 これを行わないと草原は荒れ、野草などの収穫量も落ちる。 最終的には草原は、鬱蒼とした森林へと姿を代えてしまうのだ。 豊かな恵みを維持するために一年に一度の野焼きは必要不可欠なのだ。 端から上がった炎は少しづつその勢いを増し草原を覆いはじめた。 人間からみてもなかなかに壮大な眺めである。 数百ヘクタールという広大な草原が火に覆われ燃えていくのだ。 ドスや昨年の野焼きを見たことがあるゆっくりたちは じっとその様子を見つめていた。 新参や子ゆっくりはただ呆然とその光景を眺めることしかできない。 話で聞くのと、実際に目の当たりにするのとでは訳が違う。 火の勢いに恐ろしーしーを漏らす子ゆっくりも多数いる。 しかし、眼をそらす事は、ドスによって禁じられている。 草原を燃やしつくす炎の恐ろしさ。 それを実行する人間の力。 そして人間の力によって、ゆっくりプレイスが管理維持されているということを しっかりとその眼に焼き付ける必要があるのだ。 火が順調に草原に燃え広がる頃。 燃える草原の中から、ゆっくり達の悲鳴が聞こえてきた。 「あつぃいいいいいいいいいいいい!!どうして草さんがもえてるんだぜぇえええええ??!」 「なんだかポカポカしてきたよ。やっと春さんが来たんだね!! れいむはしんぐるまざーだから春さんも早めに来てくれたんだね!!遅いくらいだよ! 遅すぎておちびちゃんだけじゃお腹いっぱいにならなっかったよ。ゆゆゆ!・・・・あついぃいいいいいいいいいいいいいい!! どうしてかわいいれいむのおりぼんさんが燃えてるのぉおおおおお!!?」 「ありすのとかいはなおうちがどうして燃えてるのぉおおおおおおおおおおお!!? ま・・・まりさはどこ!?おちびちゃんは・・・?」 「おかぁあしゃあああああああん!どこなのぉおおおおおおかわいいまりしゃを助けてねぇえええええ!」 各々、草原の中の巣で越冬をしていたゆっくりにとって まさに降って沸いたのような大惨事であった。 ゆっくりの体に火が付き、ゆっくりが暴れ周り、それがまた周辺の枯れ草に飛び火する。 その火がまたゆっくりに飛び火する。 ゆっくりにとって阿鼻叫喚の灼熱地獄がそこにはあった。 成体・子・種類、一切の区別無くゆっくりは燃えあがり、黒い炭へとかわっていく。 まりさ一家の巣の近くにも火の手はせまってきた。 「ゆぅぅん?なんだかあったかいんだぜ?春さんが来たのかだぜ?」 まだ寝ぼけ眼のまりさであったが、外から聞こえてくるゆっくり達の悲鳴に なにか恐ろしい事が起きている事にきづいた。 「ゆっ!?れいむ!れいむ起きるんだぜ!なんだか外でゆっくりできない事がおきてるみたいなんだぜ!!」 「ゆーぅーん。れいむまだ眠たいよ。まだ春さんには早いでしょう?ゆっくりしてればいいんだよ。 ゆゆ?なんだかあったかいね?もう春さんが来たの?まりさ?」 「外にでてみないとわからないんだぜ・・・でもなにかとても嫌な予感がするんだぜ・・・」 「なんだか外が騒がしいね。結界さんを外して外の様子を・・・ゆゆっ!」 草原を覆いつくす炎は、ついにまりさたちの巣の入り口に施してある結界 ・・・燃えやすい木の枝や枯れ草で作られた簡易バリケードにも燃え広がっていた。 「「なんで結界さんが燃えてるのぉおおおおおおおおお!?」」 炎は容赦なく燃え広がっていく。同時にその熱量が巣の中に充満し、二人を襲った。 「ゆがぁああああああ。熱いぃいいいいいいいいい!!」 「まりさぁあああああ!早くなんとかしてよぉおおおおおお。」 このままでは二人ともゆっくりと焼饅頭になるだけだ。 外になんとかしてでなければ! まりさはありったけの勇気を振り絞って、結界に体当たりをして活路を見出そうとする。 「ゆがぁああああぁあああ!結界さん早くそこをどくんだぜえええええ!!ゆぎゃああああああ熱いぃいいいいい!!」 まりさの渾身の体当たりは、燃えて脆くなっていた結界をあっさりと吹き飛ばした。 しかし結界から巻き上がった火の粉が体に燃え移り、耐え難い熱さに絶叫するまりさ。 「まりさのすてきなおぼうしさんがぁあああああああ!」 火の手は、ゆっくりにとって大切なお飾りにも燃え移る。 「れいむは今のうちににげるよ!お飾りがもえてるまりさはそこでゆっくり死んでね!」 「どうしてそんなこというのぉおおおおおおおお!?」 あっさりと番を見限り一人だけで逃げようとするれいむ。 しかし炎はそんなれいむに罰を与えるかのように襲い掛かる。 燃え盛るススキの束がれいむの頭上に倒れ掛かってきたのだ。 「ゆぎゃわぁあああああ熱いぃいいいいいい!!まりさぁああああたすけてえええええええ!!」 「れ、れいむぅううう!?」 勢いをました炎はれいむをあっというまに包み込み、その断末魔さえも、燃え盛る炎の中に消えていく。 転がりまわり、なんとか体と帽子についた炎をかき消したまりさではあったが 周囲を炎の壁にはさまれ、帽子も天辺から半分以上燃えてしまい、絶望と迫り来る死にただただ恐怖するばかりであった。 燃え尽きただの炭クズになってしまった番を前に、涙を流すだけのまりさ。 ここでまりさもれいむみたいに燃えて死んでしまうのだと、あきらめかけたその時。 れいむに倒れ掛かったススキがあった場所が、燃え尽き炭だけになっているではないか。 その後ろも炎が散見されるものの、ぎりぎりゆっくり一匹が通れるだけの スペースができあがっている。 まりさは走った。 炎が迫ってないとはいえ、足元の灰のなかではまだ小さな火がくすぶり、まりさのあんよをこがす。 降りかかる火の粉がその饅頭肌に無数の火傷をつくる。 ただ炎から逃れるために、ガムシャラに走り続けるまりさ。 炎の塊が、まりさの右目にふり落ち、目玉はその熱量で爆ぜた。 いつもであれば耐え難い苦痛も、炎の恐怖の前にかき消される。 木の枝が、石が、急勾配の上り坂が、下り坂が、まりさの体を傷つける。 それでもまりさは走り続けた。 炎から逃れ、小高い丘にまりさはたどり着いていた。 しかし、体のいたるところが焼け爛れ、傷からはあんこが漏れ出し あんよは這いずるのがやっとなほどに焼け焦げていた。 炎からは逃れられたものの、明らかに致命傷である。 しかしあの燃え盛る炎からの脱出はまりさの心を安堵させた。 「ドスー!こっちに大怪我をしているまりさがいるよー!!」 ゆっくりの声が聞こえる。 火傷と極度の疲労でよくききとれない。 「とりあえずこっちへ運んで!ぱちゅりーは手当ての準備を!」 「むきゅ!わかったわ!」 大勢のゆっくりたちがまりさを丘の頂上まで運び上げる。 治療のために、群れのぱちゅりーたちがまりさを取り囲む。 「むきゅう・・・ドス・・・このまりさはもう・・・」 「助からないの?」 「これだけの火傷に加えて、あんこさんもかなりの量がでてしまっているわ。 人間さんにもらったオレンジジュースをかけても回復しない・・・ 痛みを和らげる効果はあるけれど・・・そこまでよ。」 「そう・・・・」 まりさはオレンジジュースのおかげで、痛みが少し和らいでいた。 しかし全身を包む脱力感が自分の命がもう長くない事を悟らせていた。 「どうして・・・・ どうしてまりさだけが・・・・こんな目に・・・・・ ドス達はゆっくりしているのに・・・・どうして・・・・」 まりさは一つになった眼から大粒の涙をながしながら、絶望を口にする。 そんなまりさにドスは語りかける。 「それはね・・・まりさ達がにんげんさんと仲良くしてこなかったからだよ」 「う・・・嘘なんだぜ・・・にんげんなんかと一緒にいたって仲良く・・・できるわけないんだぜ」 ドスは大きく顔を横に振った。 「違うんだよ。まりさ。ここのゆっくりプレイスはね。ゆっくりがここに来た時よりも ずーっとずーっと昔から、理想のゆっくりプレイスにするために にんげんさん達が努力して作りあげてきたんだよ。」 「・・・・・・・」 「まりさ。見えるかな?この下の草原が。」 春に青々とおいしい草を茂らせ、これ以上はないと思えたゆっくりプレイスだった草原は 炎が燃え盛り、燃え尽きた枯れ草は炭色になって草原を覆い尽くしていた。 「ど・・・・どう・・・してこんな・・・ことを」 「これは野焼きっていってね。春さんが来る前に枯れ草さんを燃やしてしまって灰にするんだよ。」 「そして春になれば灰を栄養にして、またおいしい草さんが一杯はえてくるんだよ。」 「春になれば群れのみんなで山菜取りのお手伝いをするんだよ。草原も草原に生えてくるものも 全てにんげんさんの持ち物だからね。ゆっくりはお手伝いをしてはじめて報酬を受け取れるんだよ。」 「・・・・・・うそ」 「嘘じゃないよ。それに草原だけじゃないよ。山や川もにんげんさんが、しっかり手入れをしてくれるおかげで おいしい食べ物がいっぱい生えてくるんだよ。」 「いらなくなった木や雑草を刈り取ったり 川の水を畑に流したりしておいしいお野菜さんをいっぱい作るんだよ。」 「群れのゆっくりはにんげんさんと、いつも仲良く一緒にお仕事をしてるんだよ。」 「・・・・・・・・・」 まりさは何も言えなかった。ドスの言う事は素直には信じられない。 だけど・・・目の前に広がる光景・・・ どこまでもどこまでも広がる草原を、人間が焼き尽くしていく。 その圧倒的な炎の力。そしてそれを操る人間達の力。 目の前に広がる覆り様のない現実。 それを死の間際にまざまざとみせつけられて、ようやく人間とゆっくりの力の違いを理解する事ができた。 「まりさは・・・・・どう・・・して・・・・・・・」 まりさは息を引き取った。 最後に何を思ったのだろうか。 人間との力の違いを知らなかった己を呪ったのか。 理不尽な世の中に憤りを感じて黄泉へと旅立ったのか。 それはだれにもわからない。 「ドス・・・」 心配そうに側近のぱちゅりーが声をかける 「残念だけど、これが現実なんだよ。ゆっくりだけの楽園なんて決して存在しないんだよ。」 「にんげんさん。動物さん。昆虫さん。ゆっくり。それぞれ生き方は違うけれど 一緒にゆっくりできる方法を考えずに生きていけるほど、甘くはないんだよ。」 「自分勝手に生きようとすれば、その時はゆっくりできるかもしれない。 でも最後に、そのツケを払わされるのは自分なんだよ・・・この草原のまりさみたいにね。」 村の役員である男は一部始終をじっとみつめていた。 やはりこのドスは賢い。そしてこの群れのゆっくりたちも ドスがいるかぎり人間に害を為すようなことはしないだろう。 自分の祖父さん達の世代は、本当に良い掟を作ってくれた。 ゆっくりを生かすつつ、人間は利を得る。 簡単なようでこれを実行に移すのは至難の業だ。 だが今までこうやってうまくやってこれたのは、祖父さん達の努力と このゆっくりたちの先祖の努力の賜物だろう。 両者共に尊敬に値する。 しかし、群れのゆっくり達はきづいているのだろうか? この賢いドスは、薄々感づいてはいるとは思うが。 群れ以外のゆっくりが、可能な限り草原で越冬する事を選択し 野焼きによって春になる前に一網打尽にできるよう 人間達が行動していることに。 群れに属さないゆっくりが、この草原以外で越冬できないようにするために 山や川、雑木林など、時期をあわせて刈り入れなどの農作業を行い 群れ以外のゆっくりの行動範囲をこの草原に囲い込むようにしていることに。 管理された群れは、すっきり制限などの掟によっていつも一定量に保たれている。 しかし、人間にとって群れ以外のゆっくりは不要だ。 ただ漠然と生きているだけのやつらに、なんの対処も施さなければ 増えるだけ増えて、この村の山野を荒地にかえてしまうだろう。 この国で人間の所有物ではない土地など存在しない。 1?たりとて存在しない。 個人の所有でなければ、国や市町村の共有地として登録されている。 人の出入りが疎らな秘境と呼ばれる場所でさえ例外ではない。 この国には、最初から「ゆっくりだけのゆっくりプレイス」など存在しないのだ。 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 面白かった。ちゃんとした知恵は生きていくのに必須だね。 -- 2012-03-26 00 40 55 面白かったけど、ドスが代替わりするときは注意が必要だな。 -- 2012-01-02 15 12 51 素晴らしい! -- 2011-08-09 18 03 09 良い作品だ。他の生き物との共生を学んだゆっくりの将来は明るいな。 自分の事しか考えないゲス共はざまぁww まぁこの方法が上手く行くのは、管理し易い島国ならではだろうけどもね。 大陸とかだと、他の地域からわんさか来るし、人間が居ない場所とかあるしなぁ。 -- 2010-10-16 20 43 42 このSSはゆっくり達にとっての1つの理想郷だな 人間と友好的な関係を結べればゆっくりできるのにゲス共はわざわざ滅亡するんだから馬鹿だね -- 2010-08-09 23 50 50 人ゆ共生がずっと続くといいなぁ。 -- 2010-07-19 06 53 23 面白かった -- 2010-06-08 22 06 22 良い作品。 -- 2010-05-17 23 29 21 うーん納得 -- 2010-03-15 15 03 02
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無題(r012) 皆さんこんにちは、平沢唯です。 今日はハロウィンです!トリックオアトリートな日です! いろんな人からお菓子をもらえちゃう日です! どんなお菓子がもらえるのかなぁ、楽しみだなぁ。 あ、でも、みおちゃんにはたずらしたいかも。ぎゅーってしてまっかになるみおちゃんはとってもかわいいんだよねー。 そんなことを考えていたらもう部室についちゃった。みんなもう来てるかな? 「こんにちはーってあれ?みおちゃん一人?」 「あぁ、律は部長会議があるって和に連れて行かれて、ムギはどうしても外せない用事があるらしい」 「そっかー」 むむむ、それはざんねん。ムギちゃんのおかし期待してたのになぁ…… 「梓はまだ連絡がないけど」 ~♪~♪ 「あ、あずにゃんからだ」 「そうか、なんてかいてる?」 「えーっと、今日はちょっと家のことで立て込んでいるので部活に出れません。すいません。って」 せっかくのハロウィンなのにみんないそがしいんだなぁ 「それじゃあ今日は私とゆいの二人だけか」 「そういえば、そうだね」 まぁでもみおちゃんと二人きりになれたと思えばいいことだよね♪ むふふ、そして今日はハロウィン! ということで、みおちゃんにいたずらしちゃおう! 「みおちゃんみおちゃん」 「ん、なんだ?」 体重を気にしてるみおちゃんはきっとおかしは持ってきてないだろうからこう言えばいたずらできるよね! でも、みおちゃんはそのままでも十分かわいいと思うんだかえどなぁ 「トリックオアトリート!」 「え?」 やっぱり!しかもその反応は今日が何の日かも忘れてたみたい。 これならわたしのみおちゃん抱き枕計画はうまくいきそうだよ! 「そうか、今日ハロウィンなんだっけ、うぅ、すっかり忘れてた……」 ふふふ、困った顔のみおちゃんもかわいいなぁ 「むふふ、おかしをくれないとみおちゃんにいたずらしちゃうぞー」 「……」 「あ、あれ?みおちゃん?」 なにか考えてる風だけど…… 「そうだ!」 「わわっ!」 「あ、ごめん、ゆい」 「ううん、べつにいいよ」 ちょっとびっくりしちゃったけどね 「いきなり大きな声だしてどうしたの?」 「あぁ、ちょっと思いついたことがあって。なぁゆい、少し部室の外に出てくれないか?」 「べつにいいけど、なにするの?」 「ちょっと、な」 むぅ、そんないたずらっぽい笑顔で頼まれたら断れないよ。 「それじゃあ、準備ができたら呼ぶから」 「はーい」 みおちゃんがわたしのために何かしてくれるなんてうれしいなぁ♪ ってそいうえばトリックオアトリートの返事聞いてないや。 むむむ、もしかしてみおちゃんはごまかしにきたのかな?だとしたらいたずらは遠慮なくやらせてもらおう! みおちゃんを一晩中抱き枕にしてまっかになったみおちゃんをいっぱい愛でるんだぁ。 うふふ、なんだか楽しみになってきたなぁ♪ 「ゆーい、もう入ってきていいよ」 おっと、みおちゃんの準備が終わったみたい。いったい何の準備をしてたのかな? 「ほーい、みおちゃんはいったい何を……」 はわわわわ、これはいったいどういうことなのかな!? どうしてみおちゃんが執事服を着てるのかな!? 「どう、かな?似合ってるかな?」 「う、うん。すっごく似合ってる!カッコイイよ澪ちゃん!」 「そ、そうかな?」 うわぁ、照れてる執事みおちゃんもかわいいなぁ。 それにいつものかわいいみおちゃんもいいけどこんなかっこいいみおちゃんもたまにはいいかも。 じゃなくて 「ねぇ、みおちゃん。どうして執事服なんて着てるの?」 「それはだな、ゆいがさっきトリックオアトリートって言っただろ?」 「うん。だからみおちゃんがおかしくれないとわたしがみおちゃんにいたずらしちゃうんだよ?」 ていうかそっちがメインと言えなくもないかも。 だからわたしとしてはおかしが見えない今、はやくみおちゃんに抱きつきたいんだけど。 「実はその「おかしをくれなきゃ」っていうのは本来の意味じゃないんだ」 「ほぇ?」 本来の意味じゃない?どういうことなんだろう 「トリートの本来の意味は「おもてなしをする」って意味なんだ。だからゆいが言ってたやつは一般向けっていうか、子供向けな訳なんだ」 「へぇー、そうなんだー」 なんだか子供って言われてるみたいな気がしたんだけど? 「ふふ、ゆーい、別にゆいが子供だなんて思ってないよ?」 「むむ、そんなこといって、抱きついてごまかそうとしてるだけじゃないの?」 まぁ、とっても嬉しんだけど。今回は顔に出してあげません! 「ごまかそうとはしてないよ。ただゆいに抱きつきたかっただけだからね」 もー!みおちゃんはすぐにそういうことを言うんだから! うぅ、今の私、きっと頬が緩んでるんだろうなぁ 「で、でも、その話と今のみおちゃんの服装はどう繋がるの?」 「ふふ、許してくれてありがと。」 あ、みおちゃん離れちゃった。もうちょっとしてくれてても良かったんだけどなぁ 「えっと、トリックオアトリートの本来の意味に則ってゆいをおもてなししようと思って」 「なるほど、そういうことかぁ」 確かにそういうことならみおちゃんの執事服も納得いくね。 でもそんな服どこにあったんだろう? 「さぁゆい、こちらへどうぞ?」 「はーい」 「それじゃあ、紅茶をどうぞ」 「いただきます!」 うわぁ、みおちゃんの入れてくれた紅茶だぁ、味わっていただきます! 「うん、おいしいよ、みおちゃん」 「ふふ、ゆいへの愛がたっぷりだからな」 「もう、みおちゃんったら!」 不意打ちはずるいよみおちゃん!こうなったらわたしもはんげきしちゃうからね! 「トリックオアトリート!」 「え?今おもてなしをしてるんだけど」 「わたしは甘いものがいいのです!」 ほんとはみおちゃんが一緒にいてくれるだけでも十分なんだけどね。 なんども不意打ちしてくれたんだもん。少しくらい困らせてもいいよね? 「う~ん」 「ほらほらみおちゃん、早く考えないといたずらしちゃうぞー?」 今度こそみおちゃん抱き枕計画を実行に! 「なぁゆい、甘いものなら食べ物じゃなくてもいいか?」 食べ物じゃない?それってなんだろう? 「ジュースとかならダメだよ!」 「大丈夫、ジュースじゃないよ」 そうなの?それなら、いいかなぁ。 「いったい何をくれるつ!?」 「んっ……」 !?今いったい何が起こったの!? みおちゃんがこっち向いたと思ったらあっという間に顔がすぐ近くにあって、そしてそのまま…… こっこっこれってキキキキスなんじゃ!? 「ふぅ、どうかな?甘かったかな?」 「あ、えっと、その、甘かった……です」 「ふふふ、それはよかった。それで、ほかには何かありますか、ゆーい?」 「えっと、えーっと、その……もう一つ、ください」 「ふふ、かしこまりました」 END +あとがき ハロウィンネタです。 思いついた当初は、唯ちゃんが澪ちゃんにいたずらするハズだったのにいつの間にかこうなってました。 なんでだろう?……まぁいいか。 恥ずかしがる唯ちゃんもイケイケな澪ちゃんもかわいいよね! 最後まで読んでくれて、ありがとうございました! 初出:7- 765 効果は抜群だー! -- (名無しさん) 2012-11-15 16 40 56 名前 コメント すべてのコメントを見る 戻る TOP
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唯「らっしゃいらっしゃい!」 唯「唯ちゃんのミルク屋さんだよ~」 唯「美味しいよ~安いよ~」 唯「健康にもいいよ~」 澪「すみません」 唯「いらっしゃい!」 澪「ミルク欲しいんですけど」 唯「はいはいちょっと待っててねー」 ソソクサ 澪(あれ?奥に入ってっちゃった?) 唯「出番だよ憂!」 憂「お客さん?」 唯「うん。ほらほらおっぱい出して!」 憂「分かったよお姉ちゃん」 ぽろり 憂「いっぱい搾ってね」 唯「じゃ、行くよー」 モミモミモミモミ 憂「で、出る!出る出る…出るぅぅぅぅううん!」 プシャアアアアアアア 唯「おー!今日も大量だね憂」 憂「えへへ。お姉ちゃんのために頑張ったよ♪」 唯「じゃ、お客さんのところに持っていくからね」 澪(まだかなぁミルク) 唯「はいおまちどさま」 ゴトッ 澪「あ、来た」 唯「揉みたて、じゃなくて搾りたてほやほやの極上だよ」 澪「どうも。はいお金」 唯「ありがとうございました~」 唯「今日も大繁盛だったよ~」 憂「お疲れさま」 唯「憂がミルクたっぷり出してくれてるおかげだね!」 憂「明日はもっと頑張るよ!」 唯「頼もしいねぇ!さすが私の妹!」 憂「頑張って世界一のミルク屋を目指そうね!」 唯「うん!」 ──── 唯「らっしゃいらっしゃい!唯ちゃんのミルク屋だよー!」 唯「美容にも良い10代から30代の女性に大人気のミルクだよー!」 和「ミルク頂ける?」 唯「いらっしゃーい。ちょっと待っててね」 唯「うーいー!」 憂「お客さん来た?」 唯「うん、おっぱいお願いできるかな」 憂「もちろんだよ!」 唯「搾らせていただきます」 もみもみ くりくり 憂「ああぁっ出る!出るよお姉ちゃん!」 唯「出して憂!」 憂「はぁん!」 ぷしゅっ…ぷしゅううぅぅぅぅぅ! プッシュウウウウウウウウウウウウウウウ 唯「お待ちどーさま!」 ゴトッ 和「ありがとう、ここのミルクは本当に美味しいって評判よ」 唯「えへへへ」 和「いったいどこの牛なの?」 唯「うしじゃなくてういの……おっと、これは企業秘密ですよお客さん」 和「そうなの……」 ──── 憂「お姉ちゃん大変大変!」 唯「どうしたの憂?」 憂「今度私たちのお店がグルメ番組に出ることになっちゃったよ!」 唯「えっ本当に!?」 憂「なんでもすっごく味にうるさい食通さんを相手にするんだって」 憂「どうしようお姉ちゃんどうしよっ」 唯「大丈夫だよ!どんなに舌の肥えた人が相手でも、憂のミルクなら唸らせ られるはずだよ!」 憂「う、うん」 唯「だから自信持って!」 唯「私は憂と」 なでなで 唯「憂のおっぱいを信じてるよ」 もみもみ ──── 唯「憂~今日も頑張ろうねー」 憂「お姉ちゃんごめん、私…風邪ひいちゃったみたい……ごほごほ」 唯「う、憂?大丈夫?熱あるの?」 憂「うん、ちょっとだけ。お店どうしよう?」 唯「今日はお休みにしよう。ゆっくり休まないと」 憂「ごめんねお姉ちゃん」 唯「気にしなくていいんだよ」 憂「でもテレビの撮影明日だよ」 唯「あ、そうだった!憂のミルクが無きゃどうにもならないよ……」 憂「何とか頑張ってミルク出すよ。お姉ちゃん搾って」 唯「無理だよ……こんな辛そうにしてる憂のおっぱいを搾るなんて出来ない よ」 憂「でも、それじゃテレビは……」 唯「コンビニで牛乳買ってこよっか?」 憂「相手はプロだよ。そんなことしてもバレちゃうよ」 唯「あ、そうだね……」 憂「テレビは諦めようお姉ちゃん」 唯「でも…せっかく全国に私たちのミルク屋さんを宣伝するチャンスなのに ……」 憂「あ、じゃあお姉ちゃんのおっぱいを搾るのはどう?」 唯「私の!?」 憂「うん。お姉ちゃんの」 唯「ム、無理だよ!やったことないし!」 憂「大丈夫、お姉ちゃんならきっとできるから」 唯「うい~……」 憂「私は寝てるよ、お姉ちゃんに風邪うつしたら大変だし」 唯「分かったよ憂。後でお粥作って持っていくからね」 憂「ありがと……ごほごほ」 ――――― 唯「よし!憂の代わりにおっぱい出すぞー!」 唯「まずは服を脱いで……」 ぽろり 唯「おっぱいを揉みほぐす!」 もみもみもみもみ 唯「適度に揉んだら次にちくびを摘まむ!捻る!」 きゅっ くりくりくりくり 唯「引っ張ったり押し込んだりするのも気持ちいいけど今は関係無いからし ません」 唯「ん、出るかな?出るかなぁ」 唯「はっ……出そう」 唯「んんっ!」 ぴゅっ 唯「あ、出た」 唯「味見をしてみよう」 ペロリ 唯「……」 唯「マズイ」 唯「駄目だよ憂。ミルクは出たけど全然美味しくないよ」 唯「やっぱり私には無理だったんだぁ」 シクシク 唯「あ、そろそろ憂にお粥作ってあげなきゃ」 唯「憂ーお粥……」 憂「スゥー…スゥー…」 唯(寝ちゃってるや) 唯(そっか、ミルク搾ってるときはずっとおっぱい丸出しだもんね) 唯(風邪もひいちゃうよね。ごめんね、憂のことちっとも考えてあげられて なくて) キミがいないと何もできないよ キミのミルクが飲みたいよ もしキミが帰ってきたら とびっきりの手つきで揉みだすよ キミがいないと働けないよ キミの乳が恋しいよ キミの乳が搾れればそれだけでいいんだよ キミが中にいるだけでいつもお店回ってた いつまででも一緒にいたい この気持ちを伝えたいよ ──大丈夫、お姉ちゃんならきっとできるから 唯「憂、私頑張るよ!」 唯「よーし!もうひと搾りするぞー!」 もみもみ くりくり ぷししゃああーっ 唯「どれどれ」 ペロ 唯「あ!今出たミルクはとっても美味しい!なんで!?」 憂「それはね…ごほごほ」 唯「憂!?寝てないと駄目だよ!」 憂「今のはね、お姉ちゃんが私のことを一生懸命考えてくれてるときのミル クの味なんだよ。ごほごほ」 唯「そっか、憂のミルクが美味しかったのは毎日毎日私を想ってくれてたか らなんだね」 憂「今のお姉ちゃんになら、とっても美味しいミルクが出せるはずだよ。ご ほごほ」 憂「がん、ばって…おね……」 ばたんきゅー 唯「ういーーーー!!!」 ──── 純「さあ、本日は『唯ちゃんのミルク屋』の店主・平沢唯さんにお越しいた だいてまーす!」 純「こんにちは平沢さん!」 唯「ど、どうも」 ドキドキ 純「自信の程は?」 唯「えっと…まあまあです」 ドキドキ 純「はぁい、まあまあとのことです。では当番組お馴染みのグルメ3人の登 場です!」 律紬梓「よろしくお願いします」 唯(うわー、本当に味に厳しそうな人たち……) 純「『唯ちゃんのミルク屋』はまだ創業半年でありますが、地元では大人気 のミルク屋さんだそうです」 純「このミルクで食通3人を納得させることができるのでしょうかー!?そ れでは試飲スタート!」 唯「こちらです」 ゴトッ 律「…いただきます」 紬「…いただきます」 梓「…いただくです」 ごくっ 律「お……」 紬「美味しい!」 梓「こんな美味しいミルクがあったなんて」 純「おー、これはかなり好評のようですよ、平沢さん?」 唯「は、はいっ」 ドキドキ 純「それでは点数の方を!」 律「10点!」 紬「10点!」 梓「10点!」 純「出ましたぁ総得点30!」 律「いやぁこれは文句無しに満点だよ」 紬「おかわりくださーい!」 梓「最後の一滴まで舐めつくしてやるです!」 ペロペロ 純「おめでとうございまぁす!『唯ちゃんにミルク屋』のミルク、満点獲得 です!」 唯「やった!やったぁ!」 純「これからも頑張って美味しいミルクをみんなに飲ませてあげてください ね」 唯「うん!私頑張って出すよ!」 純「応援してますよ~(出す?)」 その後、憂ちゃんの風邪もすっかり治り 新メニュー(唯のお乳)開発とともに唯ちゃんのミルク屋は全国的に広まり ましたが ミルクの出所が露見してミルク屋は保健所に潰されちゃったので2人は普通 に暮らしました めでたしめでたし 5
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――――――――――――――――――――――――― ある公園にゆっくりの姉妹が居りました。 その姉妹は幼い頃に両親を亡くし、何とか二匹で生活をしていました。 それはそれは仲の良い姉妹で、親が居なくても食事が少なくてもとてもゆっくりとした生活を送っていました。 ですがある日、姉であるれいむがゲスになってしまったのです。 「ゆふふ。れいむはとってもかわいいんだよ!!!!もうこんなせいかつしてるだなんてがまんできないよ!!!さなえはさっさとあまあまもってきてね!!!!」 あまりに突然のゲス化に近くに住んでいた他のゆっくり達はとても驚きました。 「お、おねーさま・・・・・・・あまあまなんてよういできないです・・・・・・」 妹であるさなえはれいむの無理難題を叶えようと狩りに出かけましたが、もちろん甘い物なんて手に入りません。 「ゆう?なにいってるの!?れいむはあまあまが食べたいんだよ!!!バカなの!?しぬの!?」 れいむの要望に応えられなかったさなえに、れいむは制裁と称したイジメを始めます。 「い、いたいです!おねーさま!」 「ゆぷぷ♪クズなさなえがいたがってるよ!!!たのしいね!!!」 イジメは毎日毎日続きました。 次第にさなえは弱っていき、餌を取ってくることができなくなりました。 「まったく!!!つかえないさなえだね!!!!こうなったられいむのびぼうでくそにんげんをどれいにしてさなえとはおさらばするよ!!!!!」 「お、おねーさま・・・・・・・」 こうしてれいむは餌を取れなくなってきたさなえに見限りをつけて、人間に養ってもらおうとし始めました。 「ゆゆーん♪れいむはとってもかわいいんだよ!!だからくそにんげんはれいむをかってね!!!ゆっくりさせてね!!!!ついでにびまりさちょうだいね!!!!かわいくってごめんね!!!!!」 ですがれいむの考えていた通りに事は運びません。 人間が居ることは居るのですが、誰も見向きもしないのです。 「ゆぅううううううう!!!???こんなびれいむがどれいにしてやるっていってるのに、なんでどれいにならないのおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!??????」 当たり前です。このれいむ、ぶくぶく太っていて汚れも目立つ、さらには喋ると口から液体をまき散らすのですから。 こんなのに近づきたがる人間は居ません。 「お、おねーさま・・・・・・さなえもてつだいます・・・・・」 息も絶え絶えだというのにさなえはれいむと一緒になって人間に飼ってもらおうと頑張ります。 「ゆゆ?しゅしょうなさなえだね!!!じゃあさっさとどれいをつかまえてきてね!!!!れいむはすーやすーやするよ!!!すーやすーや・・・・・」 れいむはそれだけ言うと直ぐに眠ってしまいました。 「ふぅ。・・・・人間さん!さなえを飼って下さい!お願いします!!さなえはしんこーもちゃんとしてるさなえなんです!!」 しんこーとは、ありすにとっての都会派と同じようなものです。 しんこーする事はさなえにとってのアイデンティティであり、全てでもでもあります。 と、ここで一人の男がさなえに気がつきました。 男はゆっくりについての興味がさほどない人間でした。 ですが『さなえ』の言う『しんこー』という言葉を聞いて、このさなえに興味が湧いたのです。 「なぁ、さなえ?『しんこー』って何なんだ?」 初めての人間との会話に少し緊張しているさなえですが、勇気を振り絞って答えます。 「はい。『しんこー』とはしんじることです。」 その答えに男は少し顔を歪めましたが、気を取り直して別の質問をしてみることにしました。 「あー。じゃあさ、その『しんこー』をするとどうなるんだ?」 「はい。『しんこー』すれば、かたこりがなおります。」 「へ?」 予想外なさなえの返答に男は素っ頓狂な声を上げます。 「そのほかにも、へんずつうがなおったり、やせたり、すごいときにはガンがなおります。」 男とさなえの間に沈黙が訪れます。 男はポカーンとした顔を、さなえは得意そうな顔をしています。 「ぷっ♪あははははは♪なんだよそれ♪お前ほんとに面白いな♪よし、俺が飼ってやろう!」 沈黙を破ったのは男の笑い声でした。 男は上機嫌になってさなえを飼うことを了承しました。 「あ、あの!それなら・・・おねーさまも・・・いっしょにおねがいできますか?」 「おねーさまって・・・・それ?」 「はい・・・・・・・」 さなえはれいむもいっしょに飼ってほしいと言うのです。 男は悩みます。 このさなえだけなら飼うことはやぶさかではありませんが、こんなれいむも一緒って言うとちょっと考えさせられます。 「うーん・・・・・・・・」 「やっぱりだめですか・・・・・・・?」 「いや、良いよ。ちょっと色々考えることはあるけど、まぁさなえの最初のわがままって事で。」 「あ、ありがとうございます!!」 「すーやすーや・・・・・・・・」 その後、男はビニール袋にれいむを入れ、ゆっくり専門の風呂屋に行きました。 「えっと・・・・このさなえと、こっちのれいむお願いします。」 「はい。かしこまりました。料金の方はこちらになっております。オプションでゆっくり用のエステなどもございますが、いかが致しましょう。」 「あ、いや。洗うだけで良いです。」 「かしこまりました。」 ――――――――――――――――――――――――― ~帰り道~ 「ゆふぅ。どれいたちにしてはなかなかきもちよかったよ!!!!このれいむさまのつーやつーやおはだにさわれたんだからかんしゃしてほしいよ!!!!かわいくってごめんねっ!!!!」 「お、おねーさま。そんなこといってたらおにいさんがゆっくりできませんよ。」 「なにさなえのぶんざいでれいむにもんくをいってるのおおおおおおおおおお!!!!ばかなのおおおおおおおおお!!!!!?????」 あの後男はゆっくり専門店に行き必要最低限な物を買って、さなえとれいむを脇に抱え家路についています。 「うるさいよ。ちょっと黙ってなって。」 男はれいむの大きな声を不快に思い注意しました。 「なにいってるのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!おまえはどれいでしょおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!どれいがれいむさまにくちごたえするんじゃないよおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」 れいむは男に更に大きな声を出してきたので男はちょっと躾てやろうと思いました。 れいむを地面に下ろし、おもいっきり蹴飛ばしました。 「ゆげえええええええええ!!!!!おぞらをどんでるみだいいいいいいいいいい!!!!!!」 それを見たさなえは男に抗議します。 「お、お兄さん!おねーさまがしんじゃいます!!」 「大丈夫。死なないように蹴ってるから、でも帰ったらもう一回風呂だな。ほい、ドリブルー。」 男は走ってれいむの着地地点に行き、れいむでドリブルし始めました。 「い、いだいいいいいいいいい!!!!!!お、おそらをtゆぎゃあ!!!」 「ボールは友達!!」 「でいぶばぼーるじゃないいいいいいいい!!!!!!」 男はれいむをドリブルしながら家に帰りました。 家に着く頃にはれいむはボコボコに凹んでよくわからない固まりになっていました。 「えーと・・・・オレンジジュースっと・・・・」 男は持っていたオレンジジュースをれいむにかけています。 その様子をみてさなえは心配するでも、男を非難するでもなく、誰にも見られないように黒い笑みを浮かべていました。 もちろんれいむはそのことに気づきません。 ですが、男はしっかりと気づいていました。 ――――――――――――――――――――――――― ~数日後~ れいむはちっともゆっくりしていませんでした。 おいしそうなあまあまは全てあのさなえの物になり、お家もさなえの方が大きいのですから。 れいむは考えました。 自分がゆっくりできないのは妹のせいだと。 さなえがいるからあの奴隷はれいむの世話をなかなかしないのだと。 もしかしたらさなえがあの奴隷にれいむをゆっくりさせないように脅しているのかもと。 れいむは決心しました。 妹を制裁してやろうと。 はっきり言います。 失敗しました。 れいむは現在男に殴られた傷が元で動けなくなっています。 「ゆぐぐ・・・・けいっかくはかんぺきだったはずだよ・・・・・」 計画は穴だらけも良いところでした。 とりあえずさなえを制裁する・・・・これが完璧な計画の全容です。 れいむがさなえにのしかかろうとした時、男がれいむをつまみ上げ、13コンボを決めたのです。 「あーはいはい。立派な計画ですねー。さなえーまだこいつ生かしておくのか?」 「わたしのたったひとりのあねですから・・・・・・・」 さなえは少し悲しそうな声で言いました。 「あ、そ。じゃあ、オレンジジュース切らしたから買ってくるよ。」 そういって男は家から出ていきました。 するとどうでしょう。今まで慈愛に満ちあふれ、まるで聖母のような笑顔をしていたさなえが一瞬で黒い笑顔に変わってしまいました。 「うふふ。ねぇ?おねーさま。このいえのなかであんまりでしゃばらないほうがいいですよ?」 「!・・・・・・・」 れいむはさなえのその余りに冷めた笑顔を見て言葉を失ってしまいました。 「ね?わかりますでしょ?わたしにきがいをくわえればしぬのは、おねーさまなんですよ?」 「ゆ・・・ゆ・・・・ゆううううううううううううううううう!!!!!!!!!」 れいむはさなえの言葉にとても怒りました。 「ふ、ふざけるなあああああああああああ!!!!!!!おまえはれいむのいもうとで!!どれいだよ!!!!!!なにれいむにめいれいしてるんだあああああああああああ!!!!このげすうううううううううううううううううう!!!!!!!!!」 さなえは冷たく、それでいて楽しそうな声でこう言いました。 「ゲスはどっちですかねー?こわいですぅ・・・」 「ゆっがあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!ころすぅ!!!ころしてやるぅ!!!!!!」 れいむは逆上してさなえに襲いかかりましたが、ちょうど帰ってきた男に蹴り飛ばされました。 「ゆっぎゃああああああ!!!!!!!!」 「はぁ、やっぱりこいつ危ないんじゃないかな?」 「お、おにーさん!こ、こわかったですぅ!!!」 さなえは先ほどの冷たい声や黒い笑顔など無かったかのように男に飛びつきました。 (ほんと、いい性格してるなぁ。) 「?なにかいいました?おにーさん。」 「いやぁ?何も言ってないよ。」 「ゆぎっ!・・・・・ゆっ!・・・・・ぎゃ!・・・・・」 痙攣を起こしているれいむを流し台に放り込みオレンジジュースをかけました。 「とりあえず・・・・・・そこで頭冷やせ。」 ――――――――――――――――――――――――― それから何日か経ちましたが、毎日毎日れいむは男にさなえはゲスだと言いました。 「さ、さなえはとんでもないゲスだよ!!!!!くそどれいはさっさとせいっさいしてね!!!!!」 ですが男はれいむの話には全く耳を貸しません。 「はいはい、ゆっくりゆっくり。」 テキトーに受け流すだけです。取り付く島もありません。 それを見る度にさなえはとてもゆっくりとした表情になっていきました。 ですがある時、れいむの命令を男が聞いてくれました。 内容は、ある時間に家に戻ってくることです。 さなえには知られないようにと、念を押して命令しました。 (ゆっふっふっふ♪これでさなえのてんかはおわりだよ!!!こんどはれいむがどれいをじゆうにしてさなえをせいっさいしてやるよ!!!!!) ――――――――――――――――――――――――― 「んじゃ、ちょっと行ってくるな。」 「はい。いってらっしゃい。おにーさん。」 男が家を出てからしばらく経ってからさなえは暇になってれいむに話しかけました。 「おねーさま。なにかおもしろいことしてください。さなえ、ひまです。」 その傍若無人な態度にれいむはグッと怒りの感情を堪えました。 「ゆふふ・・・・そんなこと言っていられるのも今日までだよ・・・・・・」 その反抗的な態度が気にさわったのかさなえは近くにあったペットボトルのキャップをれいむに投げつけます。 「ふざけないでくださよ・・・・おねーさまのいのちはわたしがまもってあげてるんですよ?わかりますよね?ゲスなおねーさま?」 キャップはれいむの頭に当たり、れいむの感情を逆撫でしますが今はまだ我慢だと己を律し、何とか平静を保ちます。 「ふざけてるのはそっちだよ・・・・・・・・れいむはえらいんだよ?れいむにさからっていいとおもってるの?バカなの?しぬの?」 「・・・・・・そうですか・・・・・」 さなえがしょんぼりとしたのを見てれいむは思いました。 もしかして!たちばのちがいがやっとわかったんだね!!!! 「そんなに・・・・しにたいんですか・・・・・・」 「ゆ?」 「そうですか・・・・・ねぇ?おねーさま。これ、なんだかわかりますか?」 そういってさなえが口にくわえたのは刃のでたカッターでした。 「ゆゆ!!ざ、ざーくざーくさんだよ・・・・・・・」 さなえはれいむの答えを鼻で笑いました。 「ふっ。ざーくざーくさん?バカなんじゃないですか?これはカッターですよ・・・・」 「そ、それで、れいむをころすの?・・・・・・・そ、そんなことしたら!!ゆっくりごろしはゆっくりできないよ!!!!」 れいむは刃物の恐ろしさを知っています。 なぜって? 前に男に切り刻まれた事があるからです。 「そんなことするわけないですよ?そんなことしたらさなえがすてられちゃいます。これできずつけるのはわたしじしんですよ」 そういって器用にカッターで自分の体にいくつかの切れ込みを入れていくさなえ。 「ゆ?ゆぷぷ!!!さなえはばかだね!!!!じぶんでじぶんのことをきずつけてるよ!!!!!!このままえいえんにゆっくりしちゃえばいいよ!!!!!ゆぷぷ!!!」 「はぁ・・・ばかですね・・・・・」 「ゆ?ばかはそっちだよ?」 「このきず・・・・・・・おねーさまにやられたっていったらどうなるんでしょうかね・・・・・・・・」 「ゆ?」 「きっとおねーさま・・・・・ころされちゃいますよ・・・・・・ふふ・・・・」 さなえは、れいむがそれを聞いて顔を青ざめるなり、傷を治そうとするなりを想像していたのですがれいむの反応は全く別のものでした。 「ゆ・・・ゆふ・・・・ゆふふふふふ!!!!れいむのかちだよ!!!!!ね!?だからいったでしょ!!!さなえはとんでもないげすだったんだよ!!!!!!!クソにんげん!!!!!!!」 さなえは驚いて背後を見ました。 そこには男が腕を組みながら立っていたのです。 「え・・・・お、おにーさん・・・・・・いつから・・・・・・」 「ん?えーと・・・・ペットボトルのキャップを投げたところあたりかな?」 さなえはこの世の終わりのような表情のまま固まってしまい、動けません。 れいむは勝ち誇り、得意げな顔をしています。 「ゆゆーん!!それじゃあいままでれいむのことばをしんじなかったクソにんげんはさっさとさなえをせいっさいしてね!!!!ついでにあまあまちょうだいね!!!!!」 そう言われた男はさなえを持ち上げ、流し台に乗せました。 「お、おにーさん・・・・・さなえを・・・どうするんですか・・・・・・」 男は冷蔵庫からペットボトルを取り出すと、その中身をさなえにかけ始めました。 「ゆゆー!!みずっぜめさんだね!!!!とってもゆっくりできるせいっさいだねぇ!!!」 かけ終わると男はさなえの頭を撫でながらこう言いました。 「まったく、カッターなんて危ないだろ。次から刃物類触っちゃだめだぞ?」 「「ゆ?」」 二匹とも意味が分からないといった様子です。 「ゆ・・・ゆっがあああああああああああああ!!!!!!!!なんでだああああああああああああああああ!!!!!!!れいむさまのいうとおりさなえはげすだっただろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」 「うん。そうだね。てか最初の頃から分かってたし。」 「ゆ?」 「まったく、何見せてくれるのかと思ったらこんな事かよ。」 「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆ!!!!!!!!じゃあなんでれいむさまのいうことをきかないんだああああああああああああああああ!!!!!!!」 「なんでって・・・・・さなえは可愛いけどお前は薄汚いから・・・・・」 「ゆっがぁああああああああああああああ!!!!!!!!れいむさまはせかいでいちばんかわいいいんだあああああああああああああああああ!!!!!!!」 「あぁ、もううっさいな。もう分かれよ。いいか?さなえの場合普段は全然良いゆっくりだろ?でも本当はこんなに腹黒ちゃん。俺さ、腹黒い奴好きなんだよね。」 「ゆ?」 「それになによりこの外見だぞ?可愛いだろうがよ。な?」 「ふ、ふざけるなああああああああああ!!!!!」 「ふざけて無いって。それにあれだぞ?お前の外見がもし、さなえだったらお前の言うこともちゃんと聞いたんだぞ?」 「・・・・・・なに・・・・それ・・・・・・・・」 「うーん。簡単に言っちゃえばさ、お前がれいむだからいけないんだよ。お前の罪はれいむに生まれたこと。分かる?」 「れいむが・・・・・れいむだから・・・ゆっくりできない・・・・・・」 今まで全くしゃべらなかったさなえがここにきて男に話しかけました。 「あ、あの・・・・・わたし・・・・」 「ん?どうした?もう痛くないだろ?・・・・あ、なんかしたいこととか欲しい物とかあるのか?」 「い、いえ。その・・・・わたし、ここにいていいんですか・・・・?」 「?何言ってるんだよ。当たり前でしょ。俺が飼ってやるって言ったんだよ?」 「あ、あの・・・・それでは・・たのみたいことがあるんですけどいいですか?」 「ん?なんだ?」 ――――――――――――――――――――――――― 「おねーさま。もうおねーさまであそべそうにないので、おにーさんにしょぶんしてもらうことにしました。」 「れいむが・・・・・・れいむじゃなかったら・・・・」 「ですから、おわかれをいいたいんできいてください♪」 「れいむが・・・・・・さなえなら・・・・・・・・・・・」 「おねーさまっ!さなえ・・・かわいくってごめんねっ!!」 「ゆぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 ――――――――――――――――――――――――― 一匹のれいむの命、というよりも精神でしょうか? とにかく、それを引き替えに男とさなえの仲はとてもよくなりました。 愛でたし、愛でたし~
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「そ~らたかいたかーい♪」 「おねーしゃんしゅごーい♪」 「おねーしゃんだいしゅきー♪」 「だすげでえええええ!」 一年で最も過ごしやすいと言われる秋の昼下がり。まりさが妹たちと遊んでいると、友達のれいむの助けを求める声がした。 「ゆゆ!れいむどうしたの!けがしてるよ!」 「れいむおねーしゃんだいじょうぶー?」 「いちゃいのいちゃいのとんでいけー!」 「むきゅん!まりさはおちびちゃんたちをさがらせてね!」 傷つき餡子が流れ出しているれいむを介抱していると、長のぱちゅりーの指示が飛んだ。 指示どおりに妹たちを遠ざけて、囲いとなりだした集団へと戻ると、驚くほど白くなったれいむが息絶えるところだった。 「れいむぅぅ!」 「もっとゆっくり……したかっ……た……」 「どうじてえええ!」 「むきゅー……、れいむはいいつけをやぶってにんげんのところへいったのよ」 ぱちゅりーによるとれいむが話した事情は以下の通りだった。 群れの中でも問題児のまりさが人里で野菜を食べようと誘った。自分ともう一人のれいむがそれに乗った。 野菜を食べていると人間がやってきていじめた。自分は、もう一人のれいむが手助けしてくれたおかげで逃げられた。 捕まっている二人を助けてほしい。 誘ったとみられるまりさは群れのルールを守らず、悪知恵が働き行動力旺盛な、ゲスと呼ばれる部類のまりさだった。 規律ある集団生活には有害だが、未踏の危険地帯を開拓していくことで、問題児ながらも若ゆっくりからは人気があった。 いいところもあったが、人間に捕まってはしょうがない。自業自得だ。群れのメンバーに諦めムードが漂う。 「れいむは?れいむはどうするの!?」 紛らわしいがここで問題にしているのは捕まっているほうのれいむである。まりさはそちらのれいむが好きだった。 「むきゅん。ざんねんだけどあきらめるしかないわ。せめて……このむれにどすがいたら……」 人間には同じように「れいむ」と聞こえるのだが、きちんと意図を汲み取って答えるぱちゅりー。 なにがしかのアクセントの違いがあるのかもしれない。 「そんな……みんながたすけないなら、まりさだけでもたすけにいくよ!」 「むきゅん!だめよまりさ!にんげんはおそろしいのよ!」 制止も聞かず、まりさはそう言って人里へと向かう。 『人里は餡外魔境』 (まっててねれいむ。まりさがだいすきなれいむをたすけてあげるからね!) 頭に広がるは成功のイメージ。人間は自分たちを食べたりいじめたりすると聞く。 だから食べられる前に、まりさたちが木の実を巣の奥に溜め込むようにして閉じ込められているれいむを、助け出すつもりだった。 捕まっているれいむをこっそり逃がして、頬ずりをして無事を喜び合う。 れいむもまりさのことを見直して、人気者のまりさよりも自分のことを好きになってくれる。 『れいむ!もうだいじょうぶだよ!』 『まりさ!』 『こっそりついてきてね!』 『ぶじににげられたよ!ありがとう!』 『れいむにはまりさがついてるからあんしんだよ!』 『まりさ……』 『れいむ……』 そこには根拠のない自信と、れいむをデートに誘いだせたゲスまりさへの嫉妬があった。 坂を下り茂みを越え、動き始めたれみりゃから隠れながら里についたのは、日が暮れようとする時分だった。 黒々と闇が落ちた村の外れに、赤々と灯る松明。その明りの下、男たちが丸い物を蹴りまわしている。 目を凝らしてもよく見えず、 「そろ~り、そろ~り」 と小声で言いながら近づくまりさ。 「ゆぎゃあああああああ!」 蹴りまわされるものの正体を見極める前に、身を引き裂くような絶叫を耳にしてそちらを向いた瞬間、視線が釘付けになった。 自分と同じ顔をしたものが足を焼かれている。ブスブス焦げる匂いが風に乗って流れてくる。 これはゲスまりさが 「ごめんなさい!ごめんなさい!にんげんさんのものだってしらなかったんですぅぅ!」 一度は殊勝に謝っておきながら、 「まりさはおいしくないんだぜ!たべるんならこっちのれいむにするんだぜ!」 許されないと知った瞬間に仲間を売ったことに対する、調理を兼ねた制裁である。 「ばりざがわるがっだでずうううう!あやばるがらばりざのあ゛んよ゛やがないでぐだざいいい!」 「何が悪かったのかなー?」 「にんげんざんのおやざいだべでごべんなざいいい!」 「分かってねえなあ」 「ばりざのおぼうしがああああああ!?」 相手をしていた男は、ゲスの帽子を取ると手にしている松明にかざした。優美なぐらい緩やかに燃え上がる。 悪知恵が働くとはいえ、知能の絶対値が低いので人間には即行でばれる。 「かえすよ」 「ゆぎゃああああああ!あづいいいいい!」 緋色に輝く帽子を頭にのせると、ゲスは大声をあげてとても喜んだ。 「こいつもこんなもんでいいよな?」 「おう、いいよ」 「何か」を蹴っていた男たちが蹴っていたものを鉄板の上に置く。赤々と照らし出されたのは変わり果てたれいむの顔で。 (あくまでもゆっくり視点で)整っていた顔は間断なくめり込んだ足で歪み、砂糖菓子で出来たリボンはところどころ欠けている。 「あづいいいいい!ゆっぐりでぎないいいい!」 「ん?そいつは?」 「あ?なんだお前」 男たちが気づいてまりさを掴み上げた。 「飼いゆっくり?」 「バッジないから違うだろ」 「まりざああ!ばりざとがわるんだぜええ!」 「ま……りさ?……!だずげでえええええ!」 「あ、知り合い?」 まりさは答えない。答えられない。 「みでないでざっざどだずげろおおおお!」 「だずげないならまりざなんがゆっぐりじねええええ」 男の一人が二匹の餡子を掬い取って、OKサインを出した。 「甘みは十分だから全体焼こうぜ」 「けど片方足で蹴ったからそのまんま食いたくねーよ」 「じゃあこいつらに子供産ませてそれ食おうぜ」 「折角手間かけたのにもったいなくないか?それ」 「ストレス解消になったからいーじゃん。それに赤ん坊のほうが旨いらしい」 「どうやって産ませるんだ?」 まりさは目の前の光景を受け入れられずにいた。 変わり果てた姿の人気者のまりさとれいむ。信じられないほど痛そうな仕打ちと嫌な臭い。 助けにきた自分を罵倒する、優しかったはずのれいむ。 「「せーのっ」」 鉄板から引きはがされた二匹が、人間の手で強制的に擦りつけられる。 「すっぎりじだぐないいい!」 「ずっぎりじだらしんじゃうううう!」 「あはは間抜け!」 「いっそこうしたほうが楽じゃね?」 「だはははは!」 男たちはゆっくりの悲鳴なぞ頓着せず、手に持って擦り合わせるのも面倒なので、股に挟んで腰使いの真似などをして笑い転げる。 「い゛や゛だあああ!もっどゆ゛っぐり、じだいいいい!……ゅっゅっ」 「もうゆるじでええええええ!……ゅっゆぅぅ」 「うわ汚ね!」 焦げた二匹の体が粘液で包まれ、今までの苦悶の声から甘く、押し殺したような声に変わる。 「れいむ……れいむ……」 まりさはそんな二人を呆然と見ている。嫌悪感が湧くのに、目を逸らせない。ぬるぬるのれいむ。聞いたことのない声。 「「んほおおおおおおおおおおお!すっきりー!」」 嬌声を上げて二匹は絶頂に達した。見る間に茎を生やし黒ずんでいく。 それを見た瞬間、まりさの何かが切れた。 「いやだああああ!おうぢがえるううう!」 「うおお!?」 おとなしかったゆっくりが突然暴れ出したので思わず取り落とす男。その隙にまりさは灯りの届かない闇へと消えて行った。 「もったいねー」 「うっせ」 「誰か醤油持ってない?」 男たちはあえて追わず、出来立ての赤ちゃんに舌鼓を打った。 まりさが逃げ去ったのは、帰るには見当違いである、村の方向だった。 「ゆ゛ぅぅ……、ゆっぐ……、ゆっぐ……」 泣きながら物音におびえ、目についた隠れられそうな物影に飛びこむ。 「あんなのれいむじゃないよ……あんなきたないのれいむじゃないよ……」 年長のれいむはまりさにとって憧れの存在だった。優しくてきれいだったのに。大好きだったのに。 「ゆー……だれかいるの?」 「ゆゆ!?」 声がしたほうを振り向くと、皮の張り、毛づや、その他どこをとっても素晴らしい、成体の美れいむがいた。 月明かりを浴びたその姿はたおやかで、まりさは一目で心を奪われてしまう。 「ここはおにいさんのおうちだよ。わるいこはゆっくりしないででていってね」 「まりさはわるいこじゃないよ!」 「じゃあゆっくりしていってね!」 「ゆ、ゆっくりしていってね!」 「ゆー、おねえさんはとってもきれいだね!」 「おにいさんがとってもかわいがってくれるからだよ!」 「ゆ!にんげんはこわいよ!れいむが……れいむがあああああ!」 「なかないでね、なくのやめてね。まりさがかなしいとれいむもかなしいよ」 そう言って美れいむは泣きだしたまりさの涙を舐めとる。その親愛の情がうれしくて、いい匂いにどきどきして。 「ゆー……くすぐったいよ」 「まりさはわらってるほうがかわいいよ!」 そう言って頬を擦り合わせる。まりさは先程の光景を思い出して体が強張るが、それも伝わってくる優しさがほぐしていく。 「れいむ……」 「なぁーに?」 「まりさはれいむのことがだいすきだよ」 このれいむこそがほんとうのれいむなんだ。まりさがすきだったやさしくてきれいなれいむはこのこなんだ。 このことおうちにかえろう。これからはふたりでおいかけっこしたり、ちびちゃんたちにおうたをうたったり、ひなたぼっこするんだ。 「れいむもまりさのことがすきだよ」 すりすりすりすり。 伝わってくる振動が、変わった。 「くすぐったいよれいむ~♪」 「……ゅ……ゅぅ……」 「……れいむ?なにか……へんだよ?」 さっきも聞いた声、れいむが出すとは思えなかった声。 「れいむにまかせてね。れいむがきもちいいことおしえてあげるね」 「やめて、やめてね。なにかまりさのからだおかしいよ?」 「れいむといっしょにすっきりー♪しようね」 「!」 実はこのれいむはHENTAIお兄さんに売り込むべく調教されていた、百戦錬磨のエロれいむだったのだ。 「いやだああああ!ずっぎり、ごわいいいい!」 「だいじょうぶだよ。とてもゆっくりしたきぶんになれるよ」 「どぼじでごんなごどするのおおお!?ぎれいなれいむがぞんなぎだないごどしちゃだめでしょおおお!?ごんなのゆっくりじゃないよおおおお!」 「すっきりをわるくいうこにはおしおきだよ!ちょっとほんきだすね!」 当然、その価値観も通常と違い、性行為に対して羞恥心がなく、ゆっくりできる最高の手段だと思い込んでいる。 「ゆふぅ……!」 駆け抜ける快感突き抜ける有頂天。れいむの愛撫で、急速に自分の中で何かが育っていく。 「じぬううう!すっぎりじだらしんじゃうううう!」 「こんなにおおきいのにまりさはなさけないね!」 れいむは取り合わない。人工的な環境で鍛えられたため、成体かどうかの微妙な差異は分からないのだ。 そのため、単なる快感への怯えと判断して更なる刺激を与えていく。 「ごわいよおおおおお!おがあざああああん!」 「「すっきりー!」」 茎を生やして黒ずんでいくまりさ。いくつかの実をつけるも熟しきるには至らない。 「あ゛あ゛あ゛あ゛まりざどおじてえええええええ」 変わり果てたまりさに号泣するれいむ。 「うー醤油醤油」 そこに飼い主である男が戻ってきた。 「おに゛いいざあああん!まりざが、まりざが、すっきりじだらじんじゃったあああ!」 「ん?そいつさっき入り込んだゆっくりか?仲間も黒ずんだし、まだ子供だったんだろ。 未熟なうちにすっきりしたら、産まれる子に餡子とられて死ぬよ」 「ながよぐゆっぐりじだがっただけなのにいい!」 れいむは声を張り上げて泣いた。 翌日。日差しの柔らかな草原で、子ゆっくりが保育役のゆっくりに問いかける。 「まりしゃおねーしゃんまだー?」 「おちびちゃんたちゆっくりきいてね。まりさとはもうあえないよ」 「そんなのうしょだよ!」 「うしょつかないでね!ぷんぷん!」 「ぷかぷかうかんであそぶーってやくしょくしたもん!」 「まりしゃおねーしゃんはいっちゅもやくしょくまもるよ!」 責任感が強く世話好きで、いつもニコニコしていたまりさ。そのまりさが約束を破るはずがない。 「ゆっくりりかいしてね……」 悲しげな説明も耳にせず、その日一日、子ゆっくりたちはまりさの帰りを待ち続けた。 このSSに感想を付ける