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前ページ次ページS.H.I.Tな使い魔 二年生最強のメイジ。ギーシュ・ド・グラモンが食堂で女の子を苛めていると、平民の少年がそれを止めに入った。 「まちな!」 「何者だ貴様!」 ギーシュがその少年に杖を突きつける。 「てめーみたいな屑に名乗る名はねぇぜ・・・・」 「平民の分際で貴族に楯突く気か・・・?いいだろう。かかってこい!」 「てめーは俺が裁くっ!」 そして始まる決闘。 「この『平民』がぁー!『貴族』様に勝てると思ってんのかぁー!」 ギーシュはゴーレムを作り出し、少年に襲い掛かった。 「オラァ!」 少年が鉄拳を振るうと、ゴーレムは一撃で砕け散った! 「な、なんだとぉー!?」 「なめるなよ?全力を出せ。貴族!!」 「ひ、ひぃぃ!や、やってやるぅ!!」 ギーシュが杖を振るうと、数十体のゴーレムが少年を取り囲んだ! 「げへへ!平民の分際で舐めた口聞いたことを後悔させてやるゥー!!」 少年に襲い掛かるゴーレム達! だが、少年はゴーレムの一体を踏み台にして飛んだ! 「な、なにぃぃー!馬鹿なぁー!」 ギーシュは驚愕した。 少年はギーシュの背後に華麗に着地すると、ギーシュをギロリと睨んだ。 「次はてめーの番だ・・・」 「はひぃぃー!」 ギーシュはあまりの恐怖に失禁して腰を抜かしてしまう。 「右の拳で殴るか左の拳で殴るか、あててみな・・・。」 少年はギーシュを見下ろした。 ギーシュはごくりと唾を飲んだ。 「ひ、一思いに右で・・・やってくれ!」 「NO!NO!NO!」 「ひ・・・左?」 「NO!NO!NO!」 「り・・・りょーほーですかぁー!?」 「YES!YES!YES!」 「もしかしてオラオラですかぁー!?」 「YES!YES!YES!OH!MY!GOD!」 「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ――!!」 少年のラッシュでギーシュは「ひでぶ!」と言いながら吹っ飛んだ! 顔面を血だらけにされたギーシュは命乞いをした。 「今まで威張ってすみませんでしたァー!もう平民を馬鹿にしないので、許してくださーい!」 「てめーら貴族が平民を苛めるようなことがあれば、またすぐにボコボコにしてやるからな。」 「わ、わかりましたー!」 ギーシュは土下座をした。 「やれやれだぜ・・・・」 少年はくるりと背を向けた。 「助けていただいて、ありがとうございました!」 苛められていた少女が礼を言うと、 「気にするな・・・」 とだけ言って去っていく。 「ま、まってください!」 少女が叫んだ。 「あなたの・・・あなたのお名前は?」 少年は顔だけを少女に向けて言った。 「俺の名はコーイチ。しがない平民さ・・・」 あれから三日。これが現在平民の間で噂されている決闘の詳細である。 あの決闘を見ていた平民はシエスタだけだった。 シエスタは興奮のままに、平民の仕事仲間に『平民の少年が貴族に勝った』決闘のことを話した。 シエスタから聞いた平民は、またその仲間に聞いた話を伝えていく。その仲間はまた別の仲間に。 「きっと、こうだったのさ・・・!」「・・・だって聞いたわよ!」「・・・だったらしいぜ!」 噂をするうちに膨らんだ想像が付け足されていき、逆にいくつかの情報が抜け落ちていく。 こうして、本人がいない間に、康一は 『弱きを助け、強きを挫く勇者』にされてしまったのだった。 「う、うわぁ・・・」 康一は青くなった。 なんだか、話が無茶苦茶美化されている。 しかも平民の代表みたいにされてるし・・・。 話を聞いていると、まるでその決闘をしたのが承太郎さんだったように思えてくる。 「(少なくともぼくみたいなチビのことじゃないよね。その主人公。)」 厨房にやってきた康一は、集まってきた平民達に取り囲まれ、話ようやくその噂を知ったのだった。 康一は誤解を解こうとした。 「い、いや。そんな大したもんじゃないですよ!実際ぼくだってボコボコにされて、今まで寝てたんですから!」 「でも、ギーシュって貴族に勝ったのは本当なんだろ?」 マルトー親父が尋ねた。 「それは・・・まぁ。そうなんですけど・・・。」 オオオオオオ! 集まってきた平民達がどよめいた。 「しかも素手でぼこぼこにしたって聞いたが?」 「それも、確かにそうなんですが・・・」 オオオオオオオオオ!! 歓声があがる。 「しかもトドメに、その貴族、『ゆるしてください!』って泣いて謝ってきたんだろ?」 「まぁ・・・それもだいたいその通りですけど・・・」 ヒャッホ――――――! 帽子が乱れ飛ぶ。泣き出したり、抱き合ったりしている人もいる。 康一の首にマルトーの毛深い腕が廻される。 「可愛い顔して、おめぇはすごいやつだ!コーイチ!『我らの拳』だ!」 「お、おおげさだなぁ。」 康一は困った。結果的にばれない形になったが、スタンドを使ったわけで、素手だけで倒したわけではない。しかし、 『いやー、実は『スタンド』っていうみなさんの言う『先住魔法』みたいな力を使ったんですよー!』 なんて明るくネタバレした翌日に火あぶりにされたりしたら困る。実に困る。 それになにより、これだけ喜んでいる人たちを悲しませるのは憚られた。 「おおげさなことなんてないぞ!」 マルトーは大きく首を振った。 「俺達平民は、いつもいつも貴族のいいなりにされてるんだ。それに逆らって殺されたやつを、俺は何人も知ってる。」 他の平民も静かに頷いている。 「俺達平民が一人の貴族を倒そうと思ったら、武器を持って数人がかりさ。それだって返り討ちにあうことすらあるんだ。」 それなのに・・・!マルトーはぐっと拳を握り締めた。 「お前は一人で、しかも素手で貴族を倒しちまった!こんな痛快な話聞いたことがない!だからお前は英雄だ!『我らの拳』だ!」 シエスタはその様子を見て嬉しそうに微笑んでいる。 「ちょ、ちょっとシエスタ!なんとかしてよ!それに、その噂すごい誇張してるよね!あいつ別にもらしてなんかなかったし、ゴーレムも7体しかいなかったよ!」 「そのくらい演出の範囲内ですわ。」 シエスタは嬉しげに胸を張った。どうやら話を大きくするのに積極的に関わったらしい。 「俺はお前と知り合えてうれしいぞ!俺がみこんだ男だけあった!コーイチ!俺はおまえの額にキスしてやるぞ!」 とマルトー親父が分厚い唇を近づけてくる。 「うわぁ!マルトーさん!ちょっとまって!キスは・・・!キスはいいからぁー!!」 康一は悲鳴をあげた。 前ページ次ページS.H.I.Tな使い魔
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登録日:2012/01/09 Mon 06 05 54 更新日:2023/02/24 Fri 06 10 36NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 KEI LORDofVERMILION LoV アフロディーテ 使い魔 神族 菅谷弥生 超絶号令 LORD of VERMILIONに登場する使い魔の一体。 CV:菅谷弥生 【LoV1】 まずはこのカードの特殊を見てくれ こいつをどう思う? 味方の施設が全て封印される代わりに範囲内の味方全ての攻撃力、防御力、移動速度が大幅に上がる。 ただし、効果終了後に自身は死滅する。 アレス「うはwww先輩じゃないっすかwwちっーーすwwww」 ミカエル「アウェイクもアディションも無い時代に流石っすwww俺らみたいにハズレア扱いっすかwww」 流行しました アレ・ミカ「え?」 OK まずはカードスペックを見てみよう。 ■種族:神族 ■レアリティ:R ■コスト:20 ■HP:430 ■速度:4 ■攻撃属性:炎 ■弱点属性:闇 ■ATK:45(複数) ■DEF:45 ■スキル:― ■特殊技:女神の献身 味方の施設が全て封印される代わりに範囲内の味方全ての攻撃力、防御力、移動速度が大幅に上がる。 ただし、効果終了後に自身は死滅する。 特殊技により効果を消すことはできない。 特殊技ゲージの溜まりが非常に遅い。 ■Illust:KEI 【DATA】 ■身長:もう少しあると…… ■体重:もういらないデス! ■好きな鳥:はとぽっぽ ■好きな花:バラ ■好きな星:金星 ■別名:泡の女神 生命の海原より 泡のように生まれいで。 儚く消えゆく時の子らよ その命果つるまで 恋し愛して 新たな泡を紡ぎ出し 無限の闇空を いつかその輝きで満たしておくれ 汝ら小さなうたかたこそが この世界を 銀河を 鮮やかに彩るものたちなのだから 「うたかたのための幻想曲」より抜粋 ではアレス(2速、複数、条件 ゲート内の使い魔1体を生け贄+効果後死滅)、 ミカエル(4速、単数、条件 アルカナストーンが減る+効果後死滅) と比較してみよう。 ATK,DEF+40 SPEED+2 5.5C アレス・ミカエルの最大時の上昇量とほぼ同じ。 4速 アレスと異なる点 これにより特殊が溜まるまで逃げる事が容易になる。 また、追いかけてエクセレントを取る事もできる。 複数 ミカエルと異なる点 号令の効果時間は限られる。 一度に多くの敵を葬るのに複数は相性がいい。 他種族でも同等のステータスアップ 両方と異なる点 客将を呼んで使う事も可能 20コストなので自身を客将として他種族に出張させることが可能。 そして最大の特徴は アフロディーテが死滅すると味方施設の封印は解除される つまりデメリットは アフロディーテの死滅のみ さらに当初は 特殊使用前に相手に封印された味方施設の封印も解除する という素敵仕様。 効果中は施設が封印されるとはいえ、 戦闘時に必要なのはサーチのみ。疑似アウェイクである。 使い方は アルカナ運送+敵殲滅 4速韋駄天で相手を逃がさず狩る の2択 流石に開発も事態を重く見たのか、Ver1.32の修正にて 5.5C→4.5C 発動前に封印された施設は復活しない の修正を受け強カードの座に落ち着いた、強カードの座に。 このアフロディーテの反省からアレス・ミカエルは誕生した。 特殊とスペックがかみ合ってないのは仕方ないね。 と思いきやRe2.1にて旧アフロディーテと同じ特殊のエリスが登場した。 4C 4速 15コスト 複数攻撃 ATKDEF+40 あれ? 最強じゃね? しかしバグにより封印解除時敵封印施設と同じ施設が解除されないので使用率は奮っていない まあバグが修正されたら使われるのは明白な強さだけど…あ、ミカエルさんいたんすか? LoV1よりも強力な号令がインフレしているRe2の環境では考えられないが、死滅特殊を持つアフロディーテは流行したのだ。 一時代を築いたアフロディーテもLoV2になりリニューアルして帰ってきた。 ■種族:神族 ■レアリティ:R ■コスト:10 ■HP:450→410 ■ATK:20→30 ■DEF:40 ■移動速度:4 ■攻撃属性:炎 ■弱点属性:闇 ■FS:Wゲート サーチ ■SS:- ■特殊技:ローゼンシュベルト 範囲内の敵1体に炎属性の大ダメージを与える。 さらに、敵サーチアイを封印中は威力が上がる ■Illust:KEI 【DATA】 ■身長:もう少しあると…… ■体重:もういらないデス! ■好きな鳥:はとぽっぽ ■好きな樹:花梨 ■好きな季節:春 ■別名:愛の女神 この世界 混沌が始まり ならば世界 混沌に返すべき 「何度も 神とても 産み増えるもの 留められないの」 泡の如き 貧弱な命 何の価値もない 消え去るべき 「弱くとも その命を 繋ぐこと それが美よ」 いずれ世界 虚無に堕ち 形失い 沈む深淵に 「無形の闇を 満たすもの しかと知れ 無形の愛と」 「混沌の使者とのセッション」より抜粋 SPアフロディーテ ■Illust:KEI SPラクシュミーとイラストが繋がる 【DATA】(SP) ■身長:もう少しあると…… ■体重:もういらないデス! ■出自:泡 ■別名:キュプリス ■好きな花:薔薇 ■好きな星:金星 愛というものをよきものとして捉えることに異論がある。 それこそがすべての悩み、問題の根幹にあるのではないか。 愛の神よ、諸悪の根源は汝ではないのか?! 「すべての物事の始まりは、愛よ。 愛を否定したら、何も始まらないわ。 そもそも。善悪で物事を捉えること自体、不毛だわ。 愛は、愛よ。それ以外の何者でもないわ」 LoV1の超絶号令とは打って変わって今回はシンプルで使い勝手のいい炎ピンダメ(ATK180、サーチ封印時240) ちなみに威力は海種のメガロドンと同じ さらにFSにWゲート、サーチを持つ、全種族の10コストの使い魔の中でもトップクラスの性能を持つ その性能の高さから、不死のジャンヌ・ダルクと共に客将候補に挙げられる事も多い LoV Re2への大型バージョンアップに伴い多くのカードがエラッタされた。 そんな中アフロディーテのFSはそのままだった。一方鮫はWシールドを剥奪された。 同じ威力の10コストピンダメにも関わらず。 どこで差が付いた。 メガロドン「…………」 ちなみにLoV Re2.1の稼働に伴いエラッタされ、シールドが付いた。よかったな鮫。 【余談】 アフロディーテはギリシャ神話のオリンポス十二神の一人に数えられる女神。 イラストはKEI氏の可愛い女の子である。 どのイラストも非常に魅力的。 しかし ギリシャ神話では夫のヘパイストスを差し置いて、 軍神アレスやアドーリスを始めとする様々な男に不倫する尻軽女もといビッチだったりする。 これから ヘパイストス「アフロディーテは俺の嫁!」 こっちに不倫した。 アレス「アフロディーテなら今俺の横で寝てるしw」 ヘパイストス「おいふざけんな雷弱点付加すっぞゴラァ」 ※アレスは生前はイケメソだったんです、生前は。 旧アフロディーテとアレスの特殊が似ているのは不倫相手だったから…かもしれない。 エリスもアレスの妹である。やはり関係あるようだ。 ミカエル? 誰それ? 幼女プリキュアアコちゃんの母親とは同性同名の他人です。 神技! ローゼン冥殿! 範囲内の敵1体に尻属性の大ダメージを与える。 さらに、追記・修正中は威力が上がる。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 名前 コメント
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「式神」ともいう。 本来は魔力によって作り出した魔法生物や従えた魔物などを指す。 現代においては魔法技術の発達により、工学的な技術を用いた「機械の使い魔」の製造も可能になっている。 中でもコンピュータとしての機能を持つものを「自律型PC」と呼称する。 与謝之香織は使い魔作りの名人として知られている。
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後年に『アルビオン戦役』と呼ばれることになる戦争は、こうして突如として終了した。トリステイン側の勝利である。神聖アルビオン帝国は滅亡する運びとなった。 だが、トリステインにとってこの勝利はとても苦いものとなっていた。実質ガリアの突然の介入がなければ、自分が敗北していたかもしれないのだ。 そのような流れから、旧アルビオン領の支配権をめぐる国際会議に、トリステインとゲルマニアに加え、本来同盟国ではないガリアが列席したのは当然といえた。 ハルケギニアの歴史上、この会議は難航する、と思われた。かつて第一回聖帝会議の折、サー・グレシュフルコに『会議は踊る』と酷評されたように、この三国が集う会議は決まって、内容が傍論にそれるのが通例となっていたからだ。 だが、予想外なことに、ガリアが折れた。 みな欲深い要求をしてくると予想していたが、当の『無能王』ジョゼフは、 「会議よりも今日の晩のメニューが気になる」 と、軍事上重要な拠点の割譲のほかは、ほとんど要求を行なってこなかった。 戦争の第一人者であるガリアがこのような様子であるから、戦争に少ししかかかわらなかったゲルマニアは、要求すること事態ためらわれたのだった。 結果、アンリエッタの常態とは思えぬ働きぶりもあって、アルビオンの領土は、大半をトリステインが管轄する運びとなったのだった。 とにかく戦争は終わった。誰もが、突如として訪れた平和の予感に胸をときめかせた。 だが、ガリアの王女、イザベラだけは不満であった。 わざわざアルビオンにまで出向いて功績を挙げたのに、当のジョゼフには何の評価も得られなかったのだ。自分なりにガリアのことを思っての行動だっただけに、余計堪えた。だが国際会議で、すでにガリアの功績は王の発言により半ば隠されてしまっている。また、彼女の行動を知る者は会議に参加しなかった。 結果、彼女はガリアの首都、リュティスに与えられた自分の城で怒鳴り散らすしかなかった。 「全く忌々しいね! なんで親父はあのヒス女王を勝たせるまねなんざしたんだい! それにアルビオンの領土の大半をくれてやっちまってさ!」 手に持ったワイングラスから、血のように赤いワインが零れ落ちる。零れ落ちたそれは、真紅のじゅうたんを汚らしく染め上げるのだった。 「さすがに、無能王と呼ばれるだけのことはあるね。あんなに良い手ごまがそろっていて、アルビオンひとつ自分のものにできないなんてさ!」 侍従に当り散らしていたイザベラであったが、そのとき、ガリア王からの手紙に目を通し、ほくそ笑んだ。 「だが、今度の仕事は面白そうだね……親父もたまにはいいことを考えるじゃないか」 イザベラは手紙の書かれた羊皮紙をくるくると丸め、それを持ってきた使者に話しかけた。 「あんた、ビダーシャルとかいったね。あんた、アレかい? 野蛮なエルフなのかい?」 「野蛮なのは君達蛮族のほうであろう。だが、私がエルフであることは否定するつもりはない」 「気に入らないねえ。まあいい、この依頼、北花壇警護騎士団が引き受けたよ」 「久しぶりだねえ、ガーゴイル」 「任務は何?」 相変わらず無愛想な従姉妹に、イザベラは憤怒の表情を見せかけた。が、我慢する。 あの娘にぎゃふんといわせる任務なんだよ。ここは冷静にならなくちゃ。 「おや、つれないねえ。今度は大物だよ。いつもの冒険ごっことはわけが違う。くれぐれも心してかかりな」 イザベラは思わずほくそ笑んだ。 「相手は、伝説のガンダールヴだ。そいつを殺りな」 いつもは全くの無表情で通すシャルロットは、このときほんの少しだけ表情を動かした。 「トリステインの?」 「そう、あんたもよく知る二人組さ。それ以外に誰がいるってんだい? あんた馬鹿じゃないのかい?」 そうは行っては見たものの、目の前のシャルロットが馬鹿ではないことはイザベラが百も承知していた。 ガーゴイル! あんたも同じだ、私の親父と。私の取り巻きの貴族連中と。内心では私のことを見下してさッ! さぞ面白いでしょうね、ガーゴイル。正当な血族である完璧な父親に愛されて。何一つ馬鹿にされることなく育ったお前に、私の、無能の父親に人形扱いされてきた、今までの私の気持ちがわかるもんかい! でも、この任務でちょっとは私の気持ちが分かるでしょうよ! 「もし、任務を果たしたら、あんたの母親」 いつまでたっても無言を貫き通すシャルロットに堪えられなくなって、イザベラは自分から話しかけることにした。 「母様?」食いついてきた。よしよし。 「解毒剤、報酬に上乗せしてやるよ」 今度こそシャルロットの瞳が揺れ動く。 戦争も終わり、学徒兵が帰ってきたこともあって、トリステイン魔法学校はいつもの喧騒を取戻していた。 中庭では生徒達が自分の使い魔とコミュニケーションをとり、図書館では、露伴がタバサをアシスタントに漫画の原稿を描いている。 だが、露伴の見るところ、タバサの様子がおかしい。時々手を止めては、露伴の顔を伺うようなまねをしている。今も、台詞を考えているような顔をしながら、露伴の手元をチラチラと見ているようであった 「どうした、タバサ。調子でも悪いのか?」 タバサはフルフルとかぶりを振った。違うらしい。だが、彼女は決心した風に、 「相談がある」 「なんだい? 僕に相談? ブチャラティかコルベールのほうが適任じゃないか?」 露伴は驚いた。 自分は他人の相談に乗るようなタチじゃない。 だが、タバサは、 「露伴でないと駄目」 とのことらしい。 「しかたないなあ、で、どんな悩みなんだ?」 「具体的にはいえない。けど、大切なものが二つあって、今もってるひとつを手放す代わりに、なくしたはずのもうひとつの大事なものをとり戻せるかも知れないとしたら、どっちを選ぶ?」 どういうことだ? 「えらく抽象的だなぁ」 「……ごめんなさい」 露伴はとりあえず漫画を描く手を止め、タバサの顔に向き直った。 「まあ、あやまるようなことじゅあない。そのなくしたものってのは、それ以外に取戻す方法はないのかい?」 「ほぼ絶望的」 「手放すほうは、手放すと見せかけてとっておくことは?」 「無理」 まるで謎賭けのようだ。それともタバサはこの露伴に何か隠しているのか? 「う~ん。なんともいえないけど、セオリーどおりに行けば、僕は両方取れる機会を待つね」 「そんな機会がなかったとしたら?」 「ないとしても、僕のキャラクターには、自分から何か大事な者を手放すような真似はさせない。手放すとしても、対価を確実に得られると確証してからだな。そういうのが取引の基本だと僕は思う」 「そう……ありがとう」 タバサは弱弱しく、だが、何かを決心した風にうなずいた。 「で、結局何がいいたいんだ?」 「露伴、私の母様のこと、覚えてる?」 露伴は思い出した。以前、タバサの母親を『ヘブンズ・ドアー』で診察したのだった。何者かに毒でやられたタバサの母親をしかし、露伴は治すことができなかったのだ。露伴はその事実を、苦い思い出とともに記憶の奥底にしまってある。 「ああ」 「もし、仮に、私に何かあったら、母様をお願い」 「……ああ、いいとも。だが、なぜ急に?」 そこまで言ったとき、タバサが急に活気づいた風に原稿に顔を埋めたのだった。 「そんなことより、この原稿、今日中に台詞を入れないと」 「? そうだったな。今日は急いで早めに仕事を終わらすとするか」 露伴は、なんとなく、タバサの頭をなでてみた。 なんとなく、タバサの顔が赤くなったような気がした。 タバサの姿が学院から消えたのは、その翌日のことである。 一人の学生が寮から消え去ったわけだが、トリステイン魔法学院は動かなかった。 タバサの部屋はきれいに整頓されていたし、何より、タバサは前にもそうやって学院を抜け出して授業を受けなかったことが多々あるからであった。 だが、露伴には一抹の不安がある。 なぜタバサはあの日、自分の母親のことを言い出したのだろうか? しかも頼む、などと。まるで、これから自分の身に異変でもあるかのように? 「ひょっとして、何かの事件に巻き込まれたんじゃないだろうな?」 今日、露伴は図書館のなか、たった一人で仕事をしていた。だが、どうにも仕事がはかどらない。タバサの行方が気になるのであった。 「そんなに気になるのかい、あの娘っ子が」一人のはずの部屋に、露伴以外の声が響き渡る。 「いたのか。つーか、あったのか。デルフリンガー」 「おめー、久しぶりに発言したってのにその扱いかよ!」 「僕としたことが。刃物を出しっぱなしにしてるとは。危ない危ない」 「ちょ、ちょっと棒読みくさいぞその台詞! やめて! ちょっとは話させて!」 「分かったよ、で、何のようだ?」 「いや、うら若き恋の予感がしてだな。それで」 パチン。露伴は勢いよく剣を柄に収めた。 「……」 少しばかり剣を抜き出してみる。 「ごめんなさいごめんなさいもう生意気言いません許してくださいだからもう少し喋らせて」 「で、なんのようだ?」 「兎も角、あの娘っ子は『かあさまを頼む』って言ったんだろう。じゃあ、その『かあさま』の様子を見に行ってみないか?」 「それはいい案だな」 「だろ。ナイスだろ? だから」 パチン。 露伴は矢も盾もたまらず図書館を飛び出した。 「露伴、君はタバサがガリアの王族だったことを知っていたのか?」 「何でそんなこと黙っていたのよ!」 さらりと何気なく質問するブチャラティと、激高するルイズ。その表情は静と動、対照的だった。 「ああ、知っていたさ。ルイズ、君達は今までそんなこと聞かなかったじゃないか。そんなことに答える義理も義務もないね」 彼らは馬に乗り、トリステインとガリアの国境を越えて、タバサの実家にいた。無論ルイズは授業をサボってのことである。先生方が頭を抱える様子が目に浮かぶようだ。 タバサの家に、唯一残った老執事が屋敷を案内する。その間に、露伴は大体のことを話して聞かせた。 タバサは、実はガリア王国の王族であったのだ。その秘密は、一行の中では、露伴だけが知っていた。彼女の実の父親は、現ガリア国王ジョゼフの兄シャルルであり、魔法の才能では王族随一。血統の点でも次期国王にもっともふさわしい存在であるといっても良かった。しかし、それを隠すように、トリステインに留学していたのにはわけがある。 「それは、タバサの家の執事から話すべきだ。僕が説明することじゃない」 露伴がうなずくと、タバサの老執事は涙を浮かべながら露伴の話を受け継いだ。 「はい、そもそも先代王の御世にこの悲劇は始まったのでございます」 「そういえば、タバサの家の紋章、王族だけど、不名誉印が記されていたわ。王家に反逆でもしたの?」ルイズは言った。彼女の言うとおりなら、タバサが人目を忍んでトリステインに留学していたのも分かる。 「反逆など! とんでもございません! シャルロット様。学院ではタバサ様と御名乗りにおらられていましたが、父君であるシャルル様は、今の無能王と比べてとても王家の才能に富んでおられる方でした。ですが、それをねたんだ無能王に、なんと痛ましいことか! 毒殺されてしまわれたのでございます!」 「もっとも、物的証拠はないがな」露伴が補足する。 「ですが、状況的証拠は有り余るほどございます。その直後、なんと言うことか、あの非道な無能王は、シャルロット様をもその手にかけようとなさったのでございます」 「タバサが?」ルイズが驚く。彼女にそんな過去があったとは。 「ええ、ある祝いの席で、君側の奸が、シャルロット様の杯に心を狂わせる毒を仕込んだのでございます。それを察知した母君が、とっさに身代わりになってその毒を飲み干してしまわれたのです」 露伴は、その光景を、タバサの視点で見聞き、知っていた。その光景がフラッシュバックとなり、露伴の心に再現される。 「私がこの杯を飲み干せば、王様、私達親子に反逆の心などないことがお分かりになりましょう。どうかシャルロットにはお慈悲を」 そういって、タバサの母はタバサから杯を奪い取り、一気に飲み干したのだった。 「その日から、母君は心を狂わされてしまわれました。その日からシャルロット様のお命を狙うものは消えましたが、なんと言う代償。なんと言う悲劇!」 老執事は感極まっておいおいと泣き出した。 「その日からシャルロット様は変わりました。以前は明るく活発な方でしたのに、暗く、誰とも打ち解けなくなってしまいました。そのようなシャルロット様に対し、あの無能王は、王家の影の仕事をシャルロット様に課すようになったのでございます」 あるときは吸血鬼退治、違法賭博の潜入捜査。ルイズには、とても同年代の人間がやれるような仕事とは思えない言葉が、老執事の口から次々と飛び出して行った。 「そして、先日も無理な依頼が無能王から課せられました」 「どんな内容だったんだ?」 「それは、露伴様。あなたを殺す任務です」 「何だって?」 「何ですって」 これには、誰も彼もが驚いた。 「はい、紛れもない事実でございます」 老執事が淡々と述べる。 「ひょっとすると、その依頼を無事成し遂げられたのであれば、母君を治す治療薬が得られるかもしれない、ともおっしゃっておりました」 「何だと……あの日の会話はそういうことだったのか」 露伴に、図書館でタバサとの会話が思い出される。手放す大事なものと、取戻せるかもしれないもの……くそっ、そういうことか! 「タバサのかあさまはどういう状態なの?」 ルイズの言葉に、老執事ははっとなった様子であった。 「ご案内いたします」 その部屋は、一見語句普通の寝室であった。 薄紅色のベッドに、女性が座っている。だが。 「誰じゃ、そなたらは! また私達親子をいたぶりに来たのか」 その女性は、老執事に案内されたルイズたちが部屋に入ってくるとたんに立ち上がり、薄汚れた人形を抱き、立ち上がった。野良猫のように威嚇をしている。 「シャルロット様の母君でございます。あの日から、この方は人形のほうをシャルロット様と勘違いしているのでございます」 「出てゆけ! でないとただではおかぬぞ。いとしのシャルロットには手を出させぬ!」 「……学院では、シャルロット様は、『タバサ』と御名乗りになっていたとか……実は、シャルロット様があの人形を母君に差し上げたときに名づけた名が、『タバサ』なのでございます」 「……」 「誰か! 誰かいないのかえ!」 沈黙が、女性の騒音の中に紡ぎ出された。 「僕がタバサに殺されていたら、彼女は正常に戻っていたのか……」 「いえ、露伴様。畏れながら私はそうは思いません。なぜならその提案を行なったのは、今まで迫害の限りを尽くしてきた無能王だからです。あの男が、シャルロット様を操る重要な『カード』を簡単に手放すとは思いません」 「なるほど、ジョゼフ王とは、人を物扱いするような人間なのか」 ブチャラティがつぶやく。彼の顔には静かな怒りの表情が見て取れた。 「はい。かの無能王は自分以外の人間を同じ人とみなしてはおりません」 「でも、こんなことって……」ルイズがしゃくりあげる。 「あの時、シャルロット様が屋敷にお帰りになった日のことでございます」 次の部屋に案内された一行は、先ほどとは違った意味で絶句した。 見たところ、部屋中の壁紙が無残に切り裂かれている。柱も何本か折れているようであった。 「先日、シャルロット様は母君をトリステインに連れて行こうとしておりました。すでにそのとき、ガリア王家に反逆しようと決めておられたのでしょうな。ゆるぎない決意の心を私は感じました」 老執事は続ける。 「ですが、そのとき一人のエルフがガリア王家から派遣されてきていたのです」 「エルフ?」ルイズが素っ頓狂な声を上げる。この世界でエルフといえば、ルイズたち人間の天敵ではないか。 「無能王はすでにシャルロット様の行動を見切っていたのでしょう。そして、シャルロット様とエルフはこの部屋で戦い……シャルロット様はお敗れになったのでございます」 「これが、その惨状か……相手は相当のてだれのようだな」 ブチャラティは部屋にできた傷をなでながら言った。そういわれると、その傷一つ一つが生々しい。 「ええ、いつか言ったでしょ。エルフは先住魔法を使うの」 「で、タバサはつかまったのか。どこに連れて行かれたか分かるか?」 「おそらくアーハンブラ城でございます。あのエルフは、私にここからアーハンブラ城まで、どのくらいかかるか聞いてきましたから」 「タバサは無事なのか?」 「はい。エルフは不思議な術を使ったので。シャルロット様は敗れはしましたが、無傷のご様子でした」 「そうか……」 「露伴、彼女を救いに行かないのか?」 「もちろん、いくさ。だが、君達には関係のないことだ」 「何言ってるの?私の使い魔の問題は私自身の問題よ!」 「それに、アルビオンであったガリアの王族の者――イザベラと言ったか――彼女の存在も気になるしな。俺も同行したい」 「ふたりとも……ふん。勝手にしろ。僕は警告したからな」 「おお! 皆様救出していただけるのですか!」 老執事はありがたい、といい、また泣き出したのであった。 アーハンブラ城は、砂漠の、ガリアとエルフとの国境地帯に建つ交易城砦都市である。 もともとはエルフが建造した城であるため、ハルケギニアの建築様式とは異なった、美しい幾何学模様の城壁があることで有名でもある。 ルイズたちが到着したとき、この時期には交易商人くらいしかいないと思われた。この町はオアシスに隣接する形で存在しているのだが、そのオアシスに、ガリア兵が三百人ほど駐留しているのが遠目にも見えた。 「どうするの?」 「決まっているだろ? ただの兵士なら問題ない」 ブチャラティは言い放つ。 「強行突破だ」 「ええ?」 ルイズが逡巡している間に、二人の使い魔はどんどん先に進んでいく。 「ブチャラティ、この兵士達は任せた」 「ああ」 「ちょっと待ちなさいよ」ルイズがあわててついていく。 「あ、何だ?」 城内の門扉に建っていた歩哨は、近づいてくる一人の男に気がついた。 「立ち止まれ、ここに入ってはいけない」 槍を構え、お決まりの言葉を口にする。 だが。 「ヘブンズ・ドアー!」 瞬間。 歩哨の意識は途絶えた。 「おい、あの男。様子が変だぞ」 オアシスの駐屯地で待機していた兵士が、一人の男と少女の接近に気がつく。 その男の瞳には、決意の炎が宿っている。 「何だ? やる気か?」 男は兵士の一団に近づき、 「き、消えた?」 跡形もなく姿を消した。 一団の男が急にうずくまる。 「どうした?」 「き、気分が……」 別の男は、その男の背中から、何者カの腕が飛び出していることに気がついた。 「お前、おかしいぞ。その、腕に見える物は一体何なんだ?」 「え?」 そのとき、接近してくる少女が目をそらしたことに誰も気がつかない。 「げぇ!」 背中から、先ほどの男が『生えた』。 その兵士は音も言わずにばらばらになった。 そして、彼の腕は、分離してまた別の兵士の腹に食い込み…… 「開け、ジッパー!」 混沌が、兵士達を襲った。 アーハンブラ城につれてこられたタバサは、ふと、外の兵士が騒いでいるような気がした。 もしかしたら、誰かが私を助けに来てくれたのだろうか? おとぎ話の『イーヴァルディの勇者』のように。私は、漫画『ブルーライトの少女』のように華麗に助け出されるのか? そんなはずはない。 かあさまがお倒れになってから、私はいつも孤独だった。 私はこれからも孤独であり続けるだろう。 いや、これからはそんな気遣いも無用か。 私はこれから狂うのだ。ビダーシャルと名乗るエルフの作る薬によって。 私の心は、かあさまと同様に。 それが、ガリアの考え出した刑。無能王の考えた娯楽。 「薬は、いつできるの?」 タバサは、一緒の部屋にいたエルフに、感情なく話しかけた。私ではこのエルフにはかなわない。たとえ今杖があっても、この男に勝利することはできない。 「もうすぐだ。だが、お前は怖いと感じたことはないのか?」 ビダーシャルは、何か作業を行なっていたが、その手を止め、タバサに顔を向ける。 「あなたには無関係のこと」 「そうだったな。私もそれほどには興味がない」 それはまさしく本音らしく、彼の表情にいっぺんの曇りもない。 だが、 「あの王との約束だが、その前に厄介が増えそうだな」 ビダーシャルは薬を作る手を止め、部屋を出て行く。 一体どういうことであろうか? タバサはため息をひとつ、ついた。 「かあさま……」 ビダーシャルが次の部屋に続くドアを開けると、 「見つけたぞ……ここか」タバサにとって信じられない男の声がした。 まさか、あのめんどくさがりの男が、ここまで? 「露伴……」 岸辺露伴は、そのドアを開けた。 果たして、目的の少女はそこにいた。耳の端が妙に長い、ルックスもイケメンの青年とともに。 「みつけたぞ……」 露伴のタバサを見る視線はしかし、その青年の体によって阻まれる。 「私はビダーシャル。お前達に告ぐ」 「なんだと?」 「すぐにここから立ち去れ。私は戦いを好まぬ」 「ならば、タバサを返すんだな、小僧」 ビダーシャルはまゆをピクリと動かせる。 「あの子か。それは無理だ。私は王と『ここで守る』と約束してしまったのだ」 「ならば戦うしかないだろう。僕とお前とは相容れない」 露伴はデルフリンガーをもって突撃した。先住魔法だかなんだか知らんが、先制攻撃してしまえば何も問題ない! 「『ヘブンズ・ドアー』!『先住魔法が使えない』」 露伴は確かに書き込んだ。だが、 「ふう、あくまでも戦う気か」 ビダーシャルの顔が『本』のページになる。だが、それも一瞬のこと。見る間に元の顔に戻っていった。 「ふむ。君は面白い技を使うようだな。だが、無駄だ」 露伴は思わず自分の顔を触ると、なんと自分の顔のほうが本になってしまっている。 「なるほど、その人の記憶を本にする能力か。どうやら魔法ではないようだな。どちらかといえば、我々の大いなる力に近い」 「何だとッ?!」 「お前の顔に書かれているぞ。『先住魔法が使えない』だと……なるほど、そういう使い方もできるのか」 ビダーシャルはあくまで冷静に言った。 ようやく本化が収まった露伴は、改めてビダーシャルを見やる。開幕以来、彼は一歩たりとも彼は動かなかったようである。 「一体何が起こっているんだ?」 「アレは『反射』だ。あらゆる攻撃、魔法を跳ね返しちまうえげつねえ先住魔法さ」デルフリンガーが言う。 「『反射』?」 「ああ、戦いが嫌いなんて抜かすエルフがよく使う厄介な魔法さ」 「戦いが嫌、か」露伴はつぶやく。 ビダーシャルが両手を挙げる。 とたんに周囲の石壁が無数の礫となって襲い掛かってくる。 露伴は剣で受け止めたが、なにぶん礫の数が多い。大半が受けきれず。露伴に切り傷や打撲傷となって痕を残していった。思わず倒れる。 「蛮人よ。無駄な抵抗はやめろ。我はこの城を形作る石の精霊と契約をなしている。この地の精霊はすべて我の味方だ。お前では決して勝てぬ」 露伴はゆっくりと立ち上がった。 「この戦いはお前の意思か?」 「違うな。これはお前が仕掛けたもの。我は戦いは嫌いだ」 「嫌いだと……フフフ」 「どうした。おかしくなったか? それとも引く気になったのか」 「断る。僕は漫画家だ。僕は人に読んで面白いと思ってもらうために、十六歳のころから漫画を描いてきた。決して人にちやほやされるためでじゃあない。それは僕自身の意思で行なってきたことだ……そして、僕は自分の意思でここに来た。状況に流されているだけの貴様がッ! 気安くこの僕に意見するんじゃない!」 「もはや語る言葉はない……か」 ビダーシャルはそういうと、新たな呪文を唱え始めた。 今度は石の床がめくりあがり、巨大なこぶしに変化した。 「所詮私に勝てないものの世迷言か」 「違うな。僕にとっての強敵はお前なんかじゃない。もっとも強い敵は自分自身さ。いいかい、もっともむずかしい事は! 自分を乗り越える事さ! ぼくは自分をこれから乗り越える!」 「『ヘブンズ・ドアー』!」 「無駄だ」 ビダーシャルの言ったとおり、反射で防がれた能力は、ビダーシャルではなく露伴の顔を本にし……彼の体を中に浮かせた。 「何ッ?」 ビダーシャルの体に衝撃が走る。高速で飛んできた露伴と正面衝突したのだ。 その速度は異常であった。たまらずにうめき声を上げる。肋骨が何本か折れたるほどの衝撃である。 「ぐぅ!!!」吹っ飛ばされ、全身打撲だらけでしりもちをつくビダーシャル。あるいはしりもちだけですんで幸運だったかもしれない。 「ど、どうだ。時速六十キロ……」衝撃を受けたのは露伴も同様のようで、彼の声も絶え絶えになっている。 「『時速六十キロで敵と衝突する』と書いた……これなら、反射で跳ね返されてもその行為自体が無意味だ……!」 「なぜ、ここまでして戦うのだ……?」 「貴様とは、魂の動機が違うんだ! 僕はこの戦いに明確な意思を持って望んでいる!」 彼の言うとおりだった。ビダーシャルはしりもちをついていたが、露伴は同程度以上の傷を受けたというのに、まだ両の足で立ち上がっている。 露伴は片足を引きずりながら、ビダーシャルに近づいていった。 「あえて言い換えるぞ……! 僕は上、お前は下だ……!」 「うぉおっ! この気力はっ! そこまでこの子が大事かッ!」 ビダーシャルは思わず後ずさった。だが、露伴は歩みを止めない。 「もういっぱあああああつッ!」 「『ヘブンズ・ドアー』!」 強烈な衝撃が、再び両者を襲う。 「ぐぉおおッ!」 ビダーシャルは初めてこの男に脅威を覚えた。 もし、この衝撃があと一発でも加えられたのなら、自分はどうなるか分からんッ! やつはもう一度体当たりをするだけの体力はあるのか? ビダーシャルが露伴を見やると、露伴は仰向けに倒れ、息も絶え絶えになっていた。露伴の肺が破れたのか、彼の呼吸音にヒューヒューという不吉な音が漏れ出でている。 もうあの男が動くことはない。 そう思った矢先に。 「もう……いっぱあああつ……」 露伴は這いずり回って、ビダーシャルに接近してきたのだった。 「何……だと?」ビダーシャルは全身に驚愕を覚えた。 「覚悟はいいか? 僕は……できてる……」 「ここは引くしかないか……」露伴に接近しないように、ビダーシャルは片手を挙げた。 指にはさんであった風石の力が作動する。彼は露伴と距離をとった。だが、それはタバサと距離を置くことも意味する。彼は護衛の任務を放棄する事を決断した。 風の彼方にビダーシャルの姿が消える。エルフは撤退したのだ。 「露伴!」 倒れた露伴の下に、タバサは思わず駆け寄る。 「ゴホッ」露伴は血を吐いた。 「急いで治療の魔法を!」そうタバサは思ったが、あいにく杖がない。 何かないか探していると、露伴が、 「君に……謝らなくちゃいけないことが……」 「なに?」思わず涙がこぼれそうになる。 「実は、僕が君とであったときに、僕は君を本にしていたんだ……」 「……」 「僕はその時点で君の不幸を知っていた……でも、僕はそれを知らん振りして君に接してきた……」 「……」 「許してもらおうとか、そういうことを思ってきたわけじゃない……でも、そのことは、君に知っておいてほしかったんだ……」 「……」 「……」 「……バカ……」タバサは涙目で、にっこりと微笑んだ。 こつん。 タバサのおでこを露伴のおでこにくっつける。 「……本当に……バカ……」 「……」 「……」 「それはいいが、できれば治癒の魔法をかけてほしいな」 はっとしたタバサは、近くに木の棒があるのを発見し、あわててそれを手に取った。 「自分の杖じゃないから、うまくいかないかもしれない」 「かまわないよ」露伴は、ニッと、笑った。 急造の杖から癒しの光が輝きだす。 「痛いッ!」思わずもだえる露伴。しかし、タバサがそれを押さえつける。 「我慢して。男の子でしょ」 城の外にいた護衛兵三百人を相手にしていたブチャラティとルイズは、ようやくその任務を終わらせた。いそいで露伴と合流しようと走って行った。が、ひたすら走るルイズと比べて、ブチャラティは、途中でであった兵士を相手にしなければいけなかった。 自然と、ルイズがかなり先行する形となった! 「あの部屋ね!」 ルイズが先ほどまで爆音をとどろかせていた部屋に飛び込む。おそらくそこで露伴はエルフと戦っているのだろう。音がないのを考えると、すでに決着がついているかもしれない。まさか、露伴が負けるような――? 「大丈夫? 露伴! 今助けに――」 露伴は果たしてそこにいた。仰向けに横たわって、タバサに抱きかかえられている。タバサはちょうど背を向けているので、ルイズには気づかないようだ。 だが、問題は二人の言動である。 「ああ! タバサ! もっとやさしく!!!」 「……なに、あれ……」 ルイズには、二人、というか、タバサが露伴に何をしているのか、角度の関係でよく見えない。 「そこはダメ! ダメ! ダメ! ダメッ!」 「……こう?」 「ああ! やさしくして、やさしく!」 「……」 「服を脱がせないでッ! 感じる!」 「難しい……」 「うああああ ダメ、もうダメ~ッ!」 「!!! !! !」 その地に、廊下をブチャラティが走ってきている。 「どうだルイズ。いたか、二人は?」 「え? い……そっその……あの……」 「どうしたっ!」 「アレッ! 急に目にごみが入った! 見えないわ!二人なのかよく分からないわ!」見てない。私はなぁーんにも見てないッ!
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確認された使い魔 姿が確認された使い魔(ペット)を羅列します。 ノッカー系(キュー) トレント系 ケットシー系 ゴブリン系 プッチバット系 スライム系(ウーズ) グリフォン系 サボテン系 インプ系 スナコスリ系 ワイバーン系 ハーピー系 マンドレイク系 フローター系 ポケットドラゴン系 キノコ系(ポルカファンガス) ニワトリ系 ハナオドリ系 クマ系 カメ系 雪だるま系
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次の日、ルイズとその一行は、日の出三十分前に宿屋のカウンターでチェックアウトをしていた。 この間も、ブチャラティは外の様子を油断なく観察している。 日の出よりも前なので、あたりはあまり明るくないが、宿屋の外を走る街道には人っ子一人いない事くらいはブチャラティの肉眼でも確認できた。 また朝も早いこともあり、宿屋の受付付近にはルイズたちと番頭しかいない。 「そういえば、キュルケたちはどこにいるのかしら? てっきり私達に付きまとうと思ったのに」 宿の手続きをしているルイズが、番頭にキュルケたちのことを聞いてみた。 番頭が言うには、昨晩一番良い部屋に泊まった二人組は、ルイズたちよりも早くに宿をでていったらしい。 「で、その二人はどこに行ったの?」 「さ、さあ。そこまでは……私どもにはわかりかねます」 番頭は恐縮した様子で頭を下げた。この男は、どうやらメイジという人種と話すのが苦手らしい。ところどころにドモリ癖もあるようだ。 「あきらめて学院に帰ったのかしら?」 ルイズは奇妙に思った。 私の知っているキュルケなら、この任務の『秘密』に興味を持って、どこまでもしつこくついてくると思ったのに。急な用事でもできたのかしら? 「さ、そのような些末なことは気にせずに出発しようじゃないか」 一瞬だけルイズの脳裏に浮んだ疑問は、ワルドの快活な言葉によって忘却のかなたに押しやられた。 夜明け前の街道を、一行は桟橋に向けて歩いていく。 町の人々は、ほとんどがまだ眠っていっるようだ。道行く人間は今のところ見当たらない。 動くものは、道の向こう側から一匹、赤い首輪をした三毛猫が歩いてくるのが見られる程度である。 日の出にはまだ早いが、うっすらと日の明かりが空を照らし、東の空にはやや明るさが見え始めている。 道の両側にたつ家の壁が、やや青みを持った色を一行の視界に映し出している。 「この調子なら、順調に船に乗ることができそうだな…………うん?」 ブチャラティが話の途中で口を閉じ、前方に注意を向けた。 どうやら埠頭へ続く塔の中に、なにやら気配を感じているようだ。 「ワルド、露伴。あたりを警戒してくれ。どうも塔の内部がおかしい。どうも静か過ぎる。誰かが潜んでいるようだ」 声をかけられた二人は無言でうなずくと、塔の入り口、門の両面に忍び寄り建物の内部を盗み見た。一見、何の異常もないように思える。 「特に異常は見られないようだが?」 小声で話しかけた露伴であったが、その言葉はワルドに否定された。 「いや、ブチャラティの言うとおり、この塔の内部の静けさはは異常だ。おそらく塔の内部には『サイレント』の魔法がかけられているに違いないよ」 そういいながら彼は自分の杖を引き抜き、戦闘行動が可能な体制に入っていた。 さすがは魔法衛士隊の隊長らしく、自身の背後にも警戒を怠ってはいないようだ。 「まさか、アルビオンの叛乱軍の妨害かしら?」 ルイズはそういってみたが、同時にその仮定に疑問を抱いてもいた。 私が姫様から任務を引き受けたのは僅かに二日前。貴族派がそれをかぎつけ、何らかの妨害工作を画策しようとしたとしても、あまりにも手際がよすぎる。 もしかして……姫様の周りに裏切り者が……? 「その可能性が一番高いが……どちらにせよこの塔を上らなければ船には乗れない。突っ込むぞ!」 ブチャラティの号令によって、各々周辺を警戒しながら塔の中に進入していった。 ……なんだ。なにもないじゃあないか 露伴がそう思った瞬間。 彼はブチャラティの体当たりによって突き飛ばされた。 床に身を横たえる形となった露伴が見ると、かつて自分が立っていた場所に、高さ五メイルはあろう岩の塊が突き刺さっている。 ルイズが上を見上げ、指差した。同時に何か言っているが、サイレントの静寂の中では一行は何も聞くことはできない。 だが彼女の指差す方向、塔の出口付近に女性らしい人影がいることは全員が理解できていた。 ワルドが杖を振りかざすと、その人影の周りに無数のつむじ風が舞い上がった。 その瞬間、突如として周りの音が戻ってきた。あたりに風の轟音が響き渡る。 「チィ! 『風』系統のメイジかッ! ここじゃあ分が悪いね」 女の声が、階段の上から響き渡った。 「その声は……ミスロングビル。いや、『土くれのフーケ』!」 「そのとおりさ! 私は『あんた』に対しては攻撃できるみたいね、ロハン! あんた達から味わった屈辱。今から晴らさせてもらうよ!」 露伴の叫びに、律儀にも返答しながらフーケらしい女は杖を振りかぶった。 「いい腕だ。しかし、遅いな」 彼女の魔法は、最後まで唱えられることはなかった。 ワルドの唱えた魔法『エア・カッター』が、彼女の体を再度引き裂いたのだ。 「くッ! 後は任せたッ! 仮面の旦那ッ!」 彼女はそういうが早いか、『土くれのフーケ』は塔の出口から逃げ出していった。 「撃退したのはよかったが……いったい彼女は何がしたかったんだ?」 「たぶん、僕が彼女に仕掛けた『天国の扉』の限定能力が知りたかったのだろうさ」 ルイズはほっと一息をつき、階段を上り始めた。が、なにか自分の様子がおかしい。 何かの乗り物に乗っているような…… いえ……私の体が浮いてる? 「「ルイズッ!」」 そう叫んだ彼女の使い魔達が階段を駆け上っているが、その速度よりも中央の吹き抜けを浮遊していくルイズの身体の速度のほうが圧倒的に早い。 彼女の体はあっという間に塔の出口まで上りあがってしまった。 塔の出口、ルイズが見下ろす位置に白い仮面をかぶった男が彼女に杖を向けている。 ルイズの身体がその男に吸い寄せられるように泳いでゆく。 彼女は精一杯もがいたが、『レビテーション』の魔法はその程度で破れるようなものではない。 捕らわれてしまうわ! ルイズがそう思ったそのとき、彼女の身体全体を、白い衣服が優しく包み込んだ。 正確には、ワルドの二つの腕だ。 彼は『フライ』の魔法を使い、彼女にかけられている『レビテーション』の魔法を振り切れるほどの速度でルイズに抱きつき、仮面の男の魔法を破ったのだ。 「大丈夫かい?」 そうやさしく微笑んだ男の、次の行動は、誰にとっても意外なものであった。 自分にかけていた『フライ』の魔法を解いたのだ。 重力にとらわれゆく二人。 両名の肉体が、とも奈落に落ちていった。 「きゃあぁぁぁ!」 ルイズが恐ろしさのあまり出した声が、塔の薄暗い中空に飲まれていく。 仮面の男にとっても、ワルドのその行動は意外だったようだ。 彼はあわてて自身に『フライ』をかけ、二人の後を追った。 ワルドは完全に落ち着いていた。 なぜならこの状況こそが、彼の望んだ状況であったからだ。 「大丈夫だ、ルイズ。君は僕が守る」 ワルドは抱きかかえたままルイズに、やさしく語りかけた。 彼の吐く白い息がルイズの頬にかかっている。 ワルドは後を追って降下する仮面の男に対し、『ウインディ・アイシクル』を唱えた。 その瞬間、塔内の水蒸気が一本の槍となり、仮面の男に向かって飛んでいく。 仮面の男は魔法で飛行している。そのため槍を魔法で防ぐことはできない。 男はワルドの予想通りの回避行動をとった。 「ブチャラティ、ロハン! ルイズは任せろ! 君達は男の相手をを頼む!」 すなわち、二人の使い魔が上っている、壁面の階段へ身を寄せたのだ。 「ああ、まかされたよ……」 仮面の男のすぐそばにまで到達した露伴がつぶやく。 ワルドは、『仮面の男』がちょうど二人のいる辺りに移動するよう、氷の槍を発射するタイミングを合わせていた。 『ヘブンズ・ドアー』!!! 露伴が、逃げるそぶりを見せた男の前に自分のスタンド像を出現させた。 その像を見た仮面の男は意識を失い、『本』になる。ハズであった。 「何ッ?」 彼にしては珍しく、露伴の口から驚愕の言葉が漏れ出でている。 それもそのはず、仮面の男は何の変化もなく平然とその場に立っていたのだ。 露伴が驚愕していたのは時間にして一瞬。 だが、戦闘の途中では十二分すぎるほどの時間だった。 具体的に言うと、仮面の男がひとつの魔法を唱えられる程度の時間である。 「オレを構えろ! 露伴!」 剣の叫びもむなしく、空気の塊が露伴の身体を横殴りに薙ぎ払う。 露伴はまるでボクサーに殴られでもしたように、なすすべもなく吹っ飛んだ。 その体の先には、奈落。はるか下には塔の入り口と、小さな地面しかない。 「露伴! これにつかまれ!」 反対側の階段を上っていたブチャラティが自分の腕をジッパーで切り離し、中に放り投げた。 露伴は自分の中にかろうじて残っていた意識で、それにつかまる。 その様子を尻目に、仮面の男は悠々とその場を飛行して逃げ出してしまった。 「二人とも大丈夫?」 露伴を奈落から引き上げている中、ブチャラティの背中に息切れしかかったルイズの声がかけられた。 彼女はワルドと二人で階段を上ってきたようだ。 「大丈夫だ。男は逃げたし、俺達は二人とも無事だよ」 「それにしてもあの男、相当やるようだな。スクウェアクラスのメイジかも知れん。 ならば、君達二人はルイズを守りきれないかもしれないな」 感慨深げにそうつぶやいたワルドの言葉は、ルイズの胸にいやに鮮明に残ったのだった。 その後は、皆無事に『マリー・ガラント』号に乗り込むことができた。 船長は今しがた起こった戦闘騒ぎにはまったく気がついてはいないようであった。 「ちょうどいい時間に来なすったね。いつでも出向できやすぜ」 露伴たちは船の甲板、船首に向かった。船長に、そこからの眺めがいいと教えられたからだ。 船首の無効から、昇り行く赤い太陽が見える。日の出だ。同時に、猛烈な熱風が船体の下から吹きあがった。 「野郎共、出航だ! もやいを解け! 帆を張れ! 風力嚢、ベント開け! 機関、微速前進! アップトリム五度!」 船長の矢つぎばやの指令に、船員たちが機敏に作業を開始する。同時に、各部署から伝令管を通して報告の返答が寄せられる。 船体がふわりと羽毛のように浮き上がった。ルイズたちは思わず近くの縁につかまっていた。 「すごいな。思ったよりも軽快に動く物なんだな」 露伴が感嘆している。しかもこの男、この瞬間も船員の作業の様子を取材していた。 「さて、諸君。アルビオンまでもう一息だね」 ワルドが船長に聞いた所よると、この船は港町ロサイスまで行くとの事。 「その後はどうするの?」 ルイズは聞いた。それはそうだろう。彼女達は、ウェールズがアルビオンのどこにいるか皆目見当がつかないのだ。 「大丈夫さ。僕のルイズ。ロサイスはアルビオンでも有数の軍港だ。そこなら、最新の戦況を聞くことができるだろう。聞き込みをすれば、簡単に王子の居場所を特定できるさ」 ワルドの励ましをうけ、ルイズはちょっとだけ気が楽になった。 ルイズは浮かんだ船から身を乗り出し、ラ・ロシェールの町を見下ろしてみた。 日の光に反射した町並みが金色の色をなしており、とても美しい。 彼女はこのとき、確かに平安の心を抱いていた。 「みて、ブチャラティ。あの町がもうあんなに小さくなっているわ」 「そうだな。こうやって見ると、地上で見て回ったときよりもきれいだ。 それに、朝日がとても美しい」 二人は船首で寄り添い、つかの間の安らぎを満喫していた。 少なくとも、この瞬間までは。 「あんにゃろ! 私を思いっきり攻撃しやがったわよ!」 土くれのフーケは激怒していた。 今回の作戦の目的はたった一つ。あのワルドとか言う男に手柄を立てさせる事。 ワルドの行動に対し、ルイズたちに信頼と安心感を植えつけることだ。だから、予定では、フーケは彼の魔法攻撃によって驚いた振りをし、そのまま退散する計画であった。しかしワルドはフーケを容赦なく攻撃してきていた。 フーケは胸糞悪く先ほどの戦闘を回想した。 もしも自分の防御魔法がうまく発動しなければ、私は悪くすれば致命傷を負っていただろう。 彼女は隣に立つ仮面の男に、ワルドとか言う男に対する不満をぶちまけた。 彼女は心底あの男のことが気に入らないようである。 「まったく、あの野郎はいったい何なんだろうね。それにありゃきっとムッツリスケベに違いないさ」 「どうしてそう思う?」 『土くれ』の傍らに立つ仮面が執拗そうに聞いてくる。なぜか不機嫌そうだ。 彼のこめかみの血管が、ピクピクとうごめいている。 「だってさ。ルイズの信頼を勝ち取るためにこんなチンケな策を弄するあたり、 小物臭がプンプンするじゃないかい。 それにアイツは始終ルイズに色目を使っていたよ。まったく、見苦しいったらありゃしないね」 「ほ、ほう。そうか」 「どうしたのさ、そんなに怒って? まるであんたが侮辱されたみたいだよ?」 「私は怒ってなどいない!」 だが、それが嘘であるらしいことは誰の目にも明白であった。 「ところで、私はこれでお役御免かい? そうだとうれしいけどねえ」 話を変えたフーケに対し仮面の男は憎憎しげに頭を振った。 「いや、君はアルビオンに渡れ。貴族派の首領、クロムウェル殿に会ってもらう。 『土くれ』の仕事はまだまだ終わっていないぞ」 「そうかい。人使いの荒いお人だねえ。ま、給金がそれなりにもらえればそれでいいけどねえ」 ため息をつくフーケに対し、仮面の男は怒りの感情を抑えながらはき捨てるように命令を下した。 「ああ、私は今決めたよ。お前にはとことん働いてもらうことにした」
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使い魔 色 画像 レベル 攻撃力 HP 速度 能力 黒 3 3 3 普通 ■使用効果 ■両者の魔力と魔力増加量を3にする 両者をブーストする気まぐれカード。どちらに味方するかはプレイヤー次第。 両者の魔力と魔力増加量を3にする。 基本的には自分の魔力をブーストするために使うカード。 2ターン目に使えば、次のターンは「使い魔が待機所で、使用できる魔力が6」という状況になる。 エルフと違って魔力も増えるので、使った直後も動きやすいのが利点。 魔力が6あればほとんどのカードを次のターンに使うことができる。 5ターン目以前と以降では少々価値が変わることも頭にいれておこう。 5ターン目以前に使えば魔力増加量を増やすことにもなり、重いカードを扱うのが楽になる。 このあたりはエルフと似た感じの流れである。 5ターン目以降になると通常なら魔力を3にする能力となる。 後述するが、主に相手の貯めた魔力を潰したり、相手のエルフで増えた魔力増加量をリセットする目的。 また、ダークエルフに魔力増加量を減らされた場合にリセット出来る。 5ターン目以前にも可能だが、5ターン目以降なら相手へのメリットが気にならなくなる。 魔力ブーストの効果はかなりのものであるが、 相手も同じだけ恩恵を受けることを忘れてはいけない。 特に使った直後は反撃のための魔力を与えてしまい、その結果痛い目を見ることも。 イニ無しでクジラされたり、森神でカウンターされたりすると一気に不利になってしまう。 気付かないうちに使い魔のせいで相手を有利にしていることもしばしば。 ウィッチとは異なるタイプのデメリットと言える。 相手にも同じ効果を与えるのでアドバンテージを得るには、魔力ブーストの効果を活かすことが不可欠。 そのためには重いカードの採用がほぼ必須となる。 しかしながら、デッキを重くしすぎると使い魔が来なかった時に困ったことになってしまう。 ウィッチやサモナーで別の流れを作るなど、勝率を上げるにはデッキの配分を工夫する必要があるだろう。 相手が軽いカードを中心としたデッキの場合は、カードパワーで主導権を握れる。 クジラで妨害したり、リッチや白虎で行動をロックしたりすればなお有利に戦うことができる。 戦場が混沌の影響下の場合は挙動が少々ややこしい。 「魔力と魔力増加量を3にする」とあるが、実際にはそれぞれ3になるように増減処理している。 そのため、現在値が3未満の場合は現在値より下がり、3を超える場合は上昇することになる。 例えば、混沌下で魔力2ならば魔力1になり、魔力増加量4なら魔力増加量5になる。 魔力を溜めて朱雀や青龍で逆転を狙うようなデッキが相手の場合、それを妨害する方向にも使える。 相手がドルイドやエルフで得ようとした魔力アドバンテージをかき消すような役割が可能。 豊富な魔力で少しずつ相手を追い詰める遅延型のデッキに対しては、有効な対抗策となりうる。 他に、魔力ロックから逃れたり、魔力減少効果をかわしたりといった使い方もある。 狙えるかは微妙だが、相手の使用効果などの暴発を誘うこともできなくはない。 マグマ男やデュラハンなどの使用効果や魔界樹の勝利効果などがその例。 逆にこれらのカードを採用する際は、相手の使い魔に注意するようにしたい。 関連項目 魔力・魔力増加量関連 消費魔力関連 意見所 名前 コメント
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サーレーの母の病気の原因は肺ガン。 治療にはSPW財団のガンの発育を抑える薬が要る。 それには莫大な金とSPWに顔利きが出来るぐらいの地位が無ければ買えなかった。 その薬が手に入るまで、サーレーの固定化で症状の悪化を防いでいた。 しかし、現在サーレーと母親との距離は遠い。 固定化の効果が切れるまで後大体3日。 この間に帰る必要が有った。 第三話 「使い魔サーレーと黒髪メイド」 ルイズ日記 ●月▼日 あ、有りのままに起こったことを書くわ! 今日私の召喚した使い魔なんだけど、最初逃げたり、生徒たちの総攻撃を止めまくったり すごいと思わせるようなことをやりまくったのに故郷に帰れないと知ってイキナリ取り乱したりとんでもなく凄かった! 何を言っているかわからないと思うけど、先住魔法や家庭の危機とかチャチな物では断じてないわ!!もっと凄い物の片鱗を味あったわ。 なんかお母さんが何とかって言ってたわね・・・。 わめき疲れて今は寝てるけど、こいつに何があってどんな理由で逃げようとしていたのかは聞くのは明日になりそう・・・。 俺は何をしていたんだろう。何か疲れて寝ていたんだけど。 て、床アア阿亜阿亜嗚呼!? ・・・大して驚くような事でもなかった。 それにしても此処は一体何処なんだ? サーレーはすっかり昨日起こったことを忘れていた・・・訳ではなかった。 「ああ、俺。あのクソ生意気な小娘に何かよびだされたんだったっけ。」 サーレーは身の回りの状況を把握する。 中々外装が豪華な部屋だ。 辺りの目ぼしい物を漁ってみることにした。 もしかしたらこの場所がどこか分かるかもしれない。 サーレーはルイズの寝ているベッドに近ずく。そして眠りこけているルイズの顔をそっと覗いた。 ネクリジェ姿でかわいらしい寝顔のルイズを見ていると幼いころの妹を思い出す。 「この寝顔だけ見てれば可愛いんだがな・・・。」 昨日のルイズの高飛車っぷリを思い出してみる。 やべえ、何かやる気萎えてくる。 ああいう高飛車な女、好きじゃねえんだよなー。 サーレーはそう思いながら身の回りを漁るのを再開する。 机の上に何やら本が見えた。ちょっと読んでみよう。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「なにこれェ!!こんな言語見たことも聞いたことも無いぞ!!」 でも、イタリア語通じてたよな・・・。 サーレーの頭に疑問が浮かぶ。 昨日まで言語は問題なく通じていた。多分、今でも通じるだろう。 しかし何か頭の奥底に違和感が残る。 この国は一体どこなのか。母にかけている固定化が自分のスタンドと繋がっている感じがしない。 ・・・・ 只考えていては仕方ない。何かしなければ。 サーレーには考えている余裕は無い。彼には帰るべき家と守るべき家族がいる。 こんな所で立ち止まっている場合じゃない。 サーレーは今度はクローゼットを開いて物色を開始する。 「・・・服ばっかりだな。」 しばらく物色していると何やら黒いひも状の布製品が見つかった。 「何だ、コリャ?」 この余計な発見でサーレーは後に地獄を味わうことになる。 「ふああ・・・。」 サーレーが起きてグッと伸びをするルイズに近ずいていく。 「よう。起きたか。」 サーレーがルイズの顔を覗く。 まだ眼がトロンとしていて眠そうだ。 「もしもーし・・・。」 返事なし。 今度は耳元で声をかけてみる。 「もしもーし。ボン・ジョルノ!!(おはようございます)」 反応なし。 しかたない・・・最終手段発動まで3!2!1! 「こんの・・・ぺちゃパイがアアアアア!!さっさとおきやが「誰がぺちゃパイじゃあああ!!」」 ・・・首の曲がる嫌な音がした。 「いてえ・・・。」 ルイズの回転膝回し蹴りで首が90度回転して変な方向に曲がった。 「だれがぺちゃパイよ!!この蜘蛛頭!!」 「誰が蜘蛛頭だ!!このチンくしゃ!!」 まさに売り言葉に買い言葉!馬鹿と傲慢、二大関わりたくない人種の共演! これぞまさに究極のシンフォニー(究極的に駄目な意味で。)!! とまあ、こんな感じで口喧嘩は進行していたのだが・・・・・。 ここに一人、乱入者が現れる。 「ちょっと!うるさいわよ、ヴァリエール!!」 そう!この状況で一番被害を受けているであろうキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーである!! 「な、何よ!ツェルプストー!勝手に入ってこないで!!」 「あんたらがウルサイから文句言いに来たんでしょう!!まったく・・・朝っぱらから何やってんのよ・・・。」 そこまで言うとキュルケは次にサーレーを一瞥した。 (昨日はトンデモナイ化け物に思えたけれど・・・案外人間味の有る奴なのね。) あのネボスケを起こしてやるなんて、案外いい奴なのかも・・・。結構イイ男だし・・・。 実は手がかりが見つからずルイズに直接聞こうとしていたという事は本人は知る由も無い。 「分かったわね!今度うるさくしたら、只じゃ置かないから!」 「うるさいわね!!わかったわよ!!」 ルイズがそういうか言わないかの間にキュルケはルイズの部屋を出て行った。 「あんた!たとえあんたがメイジだとしても人の悪口を耳元で叫ぶなんてどういう神経してんの!!」 ルイズが随分怒ってサーレーに怒鳴る。 「ああ、もう悪い。悪う御座いました。」 サーレーはそれを聞き流した。なにやら言い争っているのが馬鹿らしくなってきたのだ。 言い争いはこれぐらいで切り上げ、ようやく本題に入る。 「なあ、ルイズ。お前、前にここから俺が帰りたいと言った時無理だと言ったよな?一体なんでなんだ?」 「だって使い魔は主人を守る・・・。」「いや・・・その話は昨日の腐るほど聞いた・・・。」 そう・・・。」 ルイズはそこまで言うとチラリと自分の部屋の時計を確認する。 「時間が無いわね・・・。ねえ、あんた。洗濯言ってきてよ。」 「はあ!?何で俺が行かなきゃならないんだ!?」 ルイズがサーレーをジロリと睨む。 「あんたの仕事は私を守ることだけど何も無いときは何をするの?で、考えたんだけどしばらくは家事をやってもらいたいのよ。あんたは聞くところ魔法は使えるけど貴族じゃ無さそうだしね。」 サーレーは呆れてしばらくポカーンとしていた。 何せ自分の着た服や下着を初対面の人間、しかも男に洗えという。 デリカシーの無いにもほどがある。 「年頃の娘の言うことじゃないだろう・・・。」 「なんか言った?」 サーレーは肩をすくめた。 (まあ、暫くはここで世話になるんだからこの位やるか・・・。こんなチンクシャの下着なんか洗ってもやる気と希望もムンムン沸いて来ないんだよな!!・・・多分。) ほんの少しチョッとした邪念が入っているサーレーなのであった。 このサーレー、完璧に当初の計画を忘れている。 「はああ、っと。ここで洗濯すればいいとか言ってたな・・・。」 サーレーは巨大な洗濯物の山を持って水汲み場まで来ていた。 そこでサーレーは一つ重大なことに気が付く。 「あ、洗濯板と洗剤忘れた・・・。」 だめジャン俺!! な、状態のサーレーの視界に一人のメイド服の少女が飛び込んできた。 普段なら気にしないその少女も今のサーレーにとっては救いの神だった。 なぜなら彼女は洗濯をしていたのだ!! 洗濯板と石鹸を持って!! そして、サーレーは彼女から借りれば態々あの鬼ガキのところまで返らずに済む!! 横顔も可愛かったし、もしかしたら・・・・。うへへへへへへ・・・・。 邪念たっぷりなサーレーはメイド服の少女に近ずいていった。 「あのーすんません・・・。」 「きゃっ!」 少女が驚いて飛びのく。 「あ、すんません。ちょっと洗濯板と石鹸貸して貰っていいですかね?いやー最近来たもんでどこに何があんのか分からなくて・・。」 あ、この子。横顔もだけど正面も可愛い!! 「あ、貴方がミス・ヴァリエールに召喚された人ですね?」 「あれ、俺そんなに有名になってんの!?」 「ハイ。何でも奇妙な術でメイジの貴族の方々を相手に大暴れしたとか。」 ヤバイ・・・こんなところで目立っちまった!! 正直スタンド使いが目立つのはご法度だ。 能力を相手に示すことは本人にとって同時に弱点をさらけ出すこと。 まだ、奇妙な術程度の認識だから良い物のばれれば対策を立てられて終わりだ。 この前の戦闘で俺を眼の敵にしている奴は五万といる。 まあ、正直いって自業自得なんだが・・・。 「あのー・・・。どうしました?」 少女が悩んでいるサーレーを心配そうに見た。 「ん、ああ、スマン。洗剤と洗濯板だったよな。」 考えていてもしょうがない・・・。 そういう問題はそのときに考えよう。 サーレーの顔が焦った顔から普通の(堅気の人専用)顔に戻った。 その顔に戻ったのを見て少女は安心したのかニッコリとしてサーレーに顔を向けた。 何やら悪い物が洗い流された気がする。そんな感じの笑顔だった。 「私はシエスタって言います。はじめまして。」 「俺はサーレー。名前は故郷の言葉で塩だ。」 「変な名前ですね。塩って。あ、でも覚えやすくていいかも・・・。」 サーレーはその問いにへへっと笑った。 この二人の出会いが今日、トンデモナイ事件を引き起こすことはまだ誰も知らない・・・。 「ン出よ、シエスタ。」 「はい?何ですか?」 「なんで月が二つあるんだ?」 ・・・・・・・・・・・・・・ 「何イイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!」 まだまだサーレーは前途多難なようです・・・・。 ルイズ「ちょっと!私の出番!良いとこないじゃない!!」 今度こそルイズに出番がありますように・・・・。 TO BE CONTINUED
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ライスシャワー 【所属】ドンキホーテファミリー → ハートの海賊団 【懸賞金】7億2949万ベリー 【能力】カリカリの実の追跡ウマムスメ 【年齢】27歳 【一人称】ライス 【二つ名】黒い刺客 【基本設定】 気が弱く、起きる不幸を自分のせいだと思い込んでいるウマムスメ族。 その正体はドンキホーテファミリー最高幹部三代目コラソンにしてドフラミンゴに仇なす者を粛清する"黒い刺客"。 ある理由からローを憎んでいたが、後に和解。ドレスローザ編後はハートの海賊団に迎え入れられた。 【過去】 両親を亡くし、当時ドンキホーテファミリーに潜入中だったコラソンによって保護された。コラソンを「お兄さま」と呼んで慕い、懐いていた。 ローからは最初は邪険に扱われていたが、裏表のない優しさとひたむきさから徐々に親しくなっていった。 コラソン死後、ドフラミンゴから「コラソンを殺したのはローである」と吹き込まれたことでローを憎み復讐の刃を研ぎ澄ましていた。 【能力詳細】 狙いをつけた物に一直線に向かうことが可能。 標的との間にある障害物は全て無視することができる。(※ただし、海楼石やバリバリの実のバリアは不可能) また、死角への高速移動も可能。 マトマトの実とは違い一度に標的としてマーキングができる対象は一つだけ、自分で向かう必要がある、追いかける為のスタミナがいる、といった条件がある。 スタミナに関しては長距離適正持ちのウマムスメである為難なくクリアできているようだ。 (18スレ目参照) 【関連人物】 ○トラファルガー・ロー ローの珀鉛病のことを知っても差別せず、冷たくされても優しく接し続けた。 歳上だったのでお姉さんぶっていたが、小柄だったのとひとつしか変わらなかったのもあって残念ながら歳上だと認識されていなかった模様。 ローにとっては何が何でもドフラミンゴの元から救い出したい、第二の心臓とも呼べる大切な存在。 それが家族愛か恋愛感情かはあなたの存在しない記憶次第。 ○コラソン/ドンキホーテ・ロシナンテ 両親を亡くし、ひとりぼっちになってしまったライスシャワーを救い出した"お兄さま"。 ライスシャワーに青バラの髪飾りをプレゼントした。 ○ドンキホーテ・ドフラミンゴ ライスシャワーに嘘を吹き込み、ロー粛清に利用しようとした。 ライスシャワーに戦い方を叩き込んだ人物でもある。 ファミリーであるはずのライスシャワーを騙し利用したのは彼が元天竜人で彼女がウマムスメだからか。或いはどんな理不尽に遭っても世界を憎むことがなかった彼女に思うところがあったからか。はたまた彼女がコラソン(ロシナンテ)の置き土産だったからか。真相は定かではない。 ○マルゼンスキー 実は彼女の孫に当たる。 マルゼンスキーは娘夫婦が亡くなったことは知っていたが、ライスシャワーが生きていたことは知らなかったらしい。
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LoVとは スクウェアエニックスから稼動した、完全オリジナルとなるオンライン対戦型トレーディングカードゲーム。 RPGライクなゲームシステムを持ち、ファンタジーをベースにした世界観とストーリーが展開する、トレーディングカード型アーケードゲームです。 プレイヤーは自身の分身となるキャラクターを成長させ、武器・防具(兜・鎧・盾)の装備品により強化する事ができます。 プレイ後に排出される使い魔カードを組み合わせてデッキを構築し、使い魔のレベルを上げて戦力を上げる事ができるなどの要素を搭載しています。 1人でじっくりと楽しめる「ストーリーモード」、ネットワークを介して全国のプレイヤーと対戦するモード、店内限定のローカル対戦モードがあります。 ゲームで使用するカードのイラストには、人気イラストレーター・天野喜孝氏やスクウェアエニックス作品などで有名な方々が参加しています。 メーカー:スクウェアエニックス ジャンル:対戦型カードアクション 操作方法:レバー+2ボタン+カード 発売日 : 08 6/17 使用基盤:Type2 X2 ゲームを始める際に必要なもの ゲーム料金:1プレイ料金:300円 → 200円(コンテニュー) (1プレイにつき1枚の使い魔カード提供。コンテニューした際、ゲーム終了後に2枚まとめて使い魔カードが排出されます) スターターパック 1セット500円 NESYSカード:1枚 プレイヤーカード:1枚 使い魔カード:4枚(魔種ケルベロス・海種クラーケン・海種マーメイド・不死ゴースト) カードスリーブ:6枚 取扱説明書:1枚 カードスリーブパック 1箱300円 カードスリーブ:45枚+3枚(同種のカードゲームにて販売されているものが200円で30枚であるのに対し、3枚お得。) NESYSカードパック 1箱300円 NESYSカード:1枚 コメント *編集が苦手な方はこちらへ情報提供お願いします け -- (ここ) 2008-11-18 16 49 37 test版カード、旧テキストカード、AOUスターターカード、バインダー付属PCカードは、LOVやってるだけじゃ手に入らないみたい。 -- (名無しさん) 2008-11-30 13 47 28 コンティニューしましたらカードは2枚排出されますよ。 -- (名無しさん) 2008-12-04 13 08 43 プレイヤー名変更できるようにならんのかなー -- (名無しさん) 2008-12-20 19 55 15 近くにないんですけど・・・ -- (名無しさん) 2009-01-29 20 55 51 バハムートなどバージョン1.3以外のカードはいまでも出るんでしょうか?? -- (名無しさん) 2009-05-24 19 06 31 ↑でてますよ。 -- (名無しさん) 2009-06-13 09 46 06 今ってスターターパック買えるんですか? それとも2になるまで買えないでしょうか? -- (名無しさん) 2009-10-11 11 45 57 ↑1のスターターだよね?買えるよ。俺もつい最近始めた。ディドゥーン -- (名無しさん) 2009-10-11 22 58 36 アジルス目当てにRe2始めました。なう~ -- (AGRS) 2011-08-04 07 04 48 名前 コメント すべてのコメントを見る