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https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/113.html
あの事件のあと、ルイズのクラスは3日間の学級閉鎖が行われた。例の使い魔は、即座に拘束された後、ルイズの部屋に軟禁された。 事の顛末を知るタバサとキュルケが、交代で見張りについた。 コルベールとルイズはあの後速やかに医務室へ運び込まれ、治療専門のメイジに処置を受けた。 コルベールの左足の傷は出血こそ激しかったものの、命に別状はなく、このまま秘薬による治療を受け続ければ、問題は無いそうだ。 問題はルイズの方であった。 全身にビッシリと空けられた細かな穴もそうだが、左肩に受けた傷は深く、骨まで抉られていた。そしてルイズの体から失われた大量の血液。 増血剤の投与によって一時はしのいだものの少女の命は消えゆく一方で、治療にあたったメイジは、おそらく今夜が峠だろうと判断した。 今からオールド・オスマンにこの事実を伝え、彼女の実家のヴァリエール家に早馬を飛ばしたとしても、到底間に合わない。 この少女は1人寂しくこのベッドの上で死んでゆくのだと思うと胸が痛んだが、どうしようもなかった。 少女の苦痛にあえぐ声が、医務室に響いた。 意外なことに、少女はその夜の峠を越えた。 この華奢な体の中にどこにそんな体力があるのだろうと、そのメイジは訝しんだが、助かったのならそれに越したことはないと思った。 翌朝、依然苦悶の表情を浮かべる少女に、彼はともかくも少女の包帯を換えようとして、腕の包帯をとった。 (…………え?) 彼は思わぬものを見た。傷が………ない。 バカな、夕方見たときは確かに、痛々しい傷が無数に刻み込まれていたはずなのに……。 包帯の下には、何事もなかったかのように、ルイズの透き通るような白い肌が覗いているだけだ。 その光景に唖然としていたが、すぐに気を取り直すと、今度は1番傷が酷かった左肩の包帯を、彼は恐る恐る外した。 (……これ、は………) 彼はゴクリと唾を飲んだ。 左肩には確かに傷はまだあった。 『まだ』。 だが、その傷口の組織が不気味に蠢き、互いに結びつき、少しづつ少しづつ 閉じていっていた。 常人からすればあり得ない治癒の速度を目の当たりにして、彼は後ずさった。 化け物を目にした心地だった。 しかし、彼女がどうであれ、自分のすることは変わらないと思い直し、彼はおっかなびっくり再び治療に専念した。 そのかいあってか、少女の傷は事件から二日目の昼には完全に塞がった。後は意識が戻るのを待つだけだ。 その旨をオールド・オスマンに報告した彼は、オスマンからの労いを受けた。 曰わく、「ヴァリエール嬢が命を取り留めたのは、自らの治療能力の高さのおかげである」。 怯えたような表情を見せ、彼は何も答えなかった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――夢、夢を見ている。 夢の中の私は見事、サモン・サーヴァントを成功させ、契約も滞りなく完了させていた。 もう私は『ゼロ』じゃないわ、と夢の中の私はクラスメイトに対して胸を張った。 キュルケが、タバサが、ギーシュが、モンモランシーが、マリコルヌが……皆が私を祝福してくれていた。 『おめでとう、ルイズ。おめでとう。』 スポットライトが当たる私を中心にして輪になって、私に拍手を送ってくれていた。 自分は立派なメイジだ。自分はここにいてもいいんだ……!! そうして、みごと自己肯定に成功した夢の中の私は、周りの皆を笑顔で見渡した。 ふと、男が目に入った。 自分の知らない、若い男が、皆がつくった輪の外で、真っ黒な壁にもたれかかって腕を組んでいる。 闇に包まれていて、顔はよく見えなかったが、よく見ると変な靴を履いていた。 まるで絵本の中の魔女が履くようなトンガリ靴だ。 その実にセンスの悪い靴にルイズは見覚えがあったが、どこで見たのか生憎と思い出せなかった。 この祝いの席で、主役である自分を無視している男が、夢の中の私は癪に障ったようだ。 ちょっと。アンタ、そんな所で何してるのよ! そういって男を指さす私。 どことなく得意げだ、調子に乗りやがって……ルイズはそう思った。 男は、その時になってようやくルイズに気づいたように顔をこちらに向けた。 相変わらず顔はよく見えなかった。 組んでいた腕を解いた男が、パンパンッと、主人が召使いを呼ぶときのように二度手を打った。 次の瞬間、男の姿がかき消えた。 ハッと周りを見渡すと夢の中の私以外の全員が死んでいた。 キュルケはナイフが全身に突き刺さって死んでいた。 タバサは腹部を何かに貫かれて絶命していた。 コルベール先生の顔には、目の上にさらに二つの穴があいて死んでいた。ギーシュは体を輪切りにされ、仰向けになって息絶えていた。 モンモランシーは、巨大な何かに押し潰されたようにペチャンコになっていた。 マリコルヌは、全身血まみれで死んでいた。 何故か前歯が二本なかった。 夢の中の私は恐怖でガタガタ震えていた。 みんな死ん……いや殺されてしまった。 腰の力が抜けて、その場に座り込んだ。 手をついたらベチャッと音がしたので、見てみたら案の定血だった。 はぁっとうなじに息がかかった。 振り返ると、先ほどの男の顔がすぐ目の前にあった。 こんなに近くにいても、男の顔は分からなかった。 今度はお前の番だ--無言で男は、夢の中の私にそう宣言する。 男の頭部から無数の触手が生え、当たり前のように夢の中の私の全身を貫いた。 そうして悪夢は終わりを迎え、ルイズは意識を取り戻した。 15へ
https://w.atwiki.jp/nojuku7/pages/260.html
酔うとドラミング始めることからこの名前がついた(某ディスカウントストアとは関係ない) 見た目も中身もドンキー 無趣味な人生を歩んできたらしく、新たな世界を開くため野宿にきている アラサー五島から寵愛を受けており、本人も満更ではなさそう
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1244.html
「いるんだよねェ、マジとジョークの区別がつかないお馬鹿さんがさ」 「グェス、わたしを見ながら言うのはやめなさい。まるでわたしがお馬鹿さんみたいに聞こえるじゃない」 「お馬鹿さん以外の何だっていうわけ?」 「何か言ったキュルケ!?」 「人とは常にままならぬものじゃ。思いも寄らぬ災いは時として甘露の蜜となり生を潤すであろう」 「皆さん、ミキタカさんを責めないであげてください。ミキタカさんは純粋なだけなんです」 「彼は紙一重」 「紙一重とはよく言ったもんだネェーオネエサマ。キュイキュイ」 「皆様」 いつになくシリアスな声音に、勝手気ままに言いたいことを話していた皆が口を閉じた。 声の主であるヨーヨーマッに十数からなる視線が注ぐ。 「わたくし、今すぐここから逃げ去ることを提案いたします」 「何を言っているのヨーヨーマッ」 「どうやら大変に怒っておられるようでございます」 ヨーヨーマッが右手を上げて指し示した先には月が……無い。 雲一つ無いはずの綺麗な星空だったのに、月が無い。 月を隠していた巨体が動き、一歩踏み出した。 「ゴ、ゴーレム! なんでここに!?」 わたしの疑問に答えることなく、ゴーレムは一歩ずつゆっくりと確実に歩みを進めている。 足を上げ、下ろすたびに地面がゆれ、わたし達のお尻が飛び上がった。 学院を守る城壁を蹴倒し……どう見てもわたし達に向かっています。 「つまりこういうことじゃないの。ミス・ロングビルに呼びかけるつもりでキーシュはフーケと叫んだ」 「ふんふん」 「ところが本物のフーケが近くに潜んでいた。居場所がばれたと思ったフーケがゴーレムで襲い掛かってきた」 「おおっ! 素晴らしい推理だ! さすがはモンモランシー!」 「そんな不自然極まりない推理披露してる場合じゃないでしょ!」 キュルケが走った。というか飛んだ。 フライトで飛翔、振り回される拳を避けて後ろに回り、でっかい図体に炎を浴びせたけど、そんなものまるで効きやしない。 挟み撃ちの形でタバサが巨大な竜巻をぶっつけたけど、圧倒的な質量の前にはそよ風も同じ。 何よ、トライアングルだなんて偉そうなこといって肝心な時に役立たずなんだから。 終始一貫して役立たずを貫くわたしやグェスの方がまだマシよ。 疾風の速さで駆けつけたぺティが蹴りを叩き込んだけど、ちょこっとばかり欠けただけ。行った時と同じく疾風の速さで戻ってきた。 ギーシュがワルキューレを展開したけどまず役に立たない。マリコルヌは青くなって震えてる。 ここでいよいよわたしの出番と杖に手を伸ばしたけど空を掴んだ。あ……? あ……ああ……そっか。グェスに盗られた杖取り返すの忘れてた……。 「本当に土くれのフーケなの? 野良ゴーレムだったりしない? ところでグェスどこ?」 「モンモランシーの名推理が外れるわけないだろ。野良ゴーレムなんているもんか。君の使い魔ならゼロコンマ二秒の速さで逃げたよ」 ゴーレムがまた一歩踏み出した。飛んできた小石がわたしの爪先近くで転がっている。 そろそろ危なくなってきた。グェスじゃなくても逃げた方がよさそうね。 「ゴーレムで宝物庫の壁を壊す気かしら」 「それは無かろう。宝物庫の壁は鉄の拳でも壊すのに難儀するはずじゃ」 ここまで断言できるって……もしかしてぺティ試したのかしら。 「どこかの馬鹿が壁にヒビでも入れてりゃ別だろうけどねっ、ねっ、ねっ」 「そんな大馬鹿がいるわけないわよね。てことは……狙いはわたし達?」 「そうですね。モンモランシーさんの言うことが正しければその通りです」 「何を言うキーシュ、美の化身とでもいうべきモンモランシーがでまかせを言うとでも……」 和んでる場合じゃないでしょう。ああ、来る、来る、来る、来る……! 「みんな、逃げて!」 そんなこと言われなくたってスタコラサッサでしょうけどね。でも一応言っておかないと。 誰よりも先に、もちろんわたしよりも先に逃げ出したグェスに舌を打ちつつわたしも逃げた。 ぼうっと見ていたミキタカを、彼にすがりつくシエスタごと抱えてぺティが跳び、ドラゴンズ・ドリームとともにタバサも離脱。 ゴキブリ的な動きでガサガサと大釜が移動、捕食するようにモンモランシーを捕まえて危険区域から脱出した。 その大釜にヨーヨーマッもついていく。けして素早いとはいえないものの、ゴーレムだって速くはない。 あれ……でもまだ一人いたような……。 「マリコルヌッ!」 皆が振り返った。 ただ一人、マリコルヌだけがじっとしていた。あのままじゃ踏み潰される。 「逃げなさいマリコルヌ!」 「あ、あう、あううううう、腰、腰が……」 なんてお約束なやつ。 今から手を伸ばしたって、マリコルヌもろとも押し潰されておしまいよ。もうどうにもならない。 皆が惨事を予想する中、意外なヤツが意外な行動に出た。 「旦那様、痛い目にあうのはわたくしめの役目にございます」 逃げようとしていたヨーヨーマッが踵を返し、タックルでマリコルヌを吹き飛ばした。 転々とゴーレムの足から離れていくマリコルヌ。そしてヨーヨーマッに土の足が下ろされた。 地響き、土煙とともに、わたし達は何が起きたのか理解する。 ただ踏み下ろすだけじゃなく、踏んでから駄目押しにグリグリっと押し潰した。 「ああっ、もっともっとォォォ……」 足の下から聞こえていた声が次第に小さくなっていき、やがて完全に消えてしまった。 入れ替わるようにして響くモンモランシーの悲痛な叫びが、わたしの平らな胸を打つ。 「ヨーヨーマッ!」 ゴーレムが足をどけたところに大きな足型ができていて、そこには……なんて惨い。 ヨーヨーマッが変わり果てた姿で倒れ伏していた。 倒れるというか、伏せるというか、どこがどうなって何がどうしているのか分からないほど潰れてしまっている。 「そんな……」 大釜の中から這いずり出てきたモンモランシーが口を押さえて立ち上がる。ああ、見てられない。 「なんで……なんで……!」 涙声のモンモランシーがかわいそうでかわいそうでわたしももらい泣き。 凄惨な死体に近づいていき、あと三歩というところで彼女の膝が崩れ、前のめりに倒れた。 悲しみに肩を震わせ、痙攣しているみたいに足も震わせ、口からは泡を吹いて、白目をむき……あれ? なんか悲しんでるって感じじゃないみたいだけど。悲しみのあまり気絶した? 「大丈夫? モンモラ……」 ん? これ? え? くんくんくん……ん? あ? う? うううう? ウウウウウウ……!? 「くっ……くさァァァァァい!」 くっ、くさっ! くさぁあああッ! 何この匂いッ!? 何、なんなの!? ヨーヨーマッの死体から匂いが……どんどん……風で……広が……くっさァァァァ! うげっ、うげっ、ウゲェェェッ! ゴベッ、ブゲッ、ほごばアアアア! コラグェス一人で逃げるなァ! マリコルヌはわたしに向けて吐くんじゃない! ああ、ギーシュの大釜が小刻みに震えてるわ! ミキタカ、あんたなんで平気な顔してるのよこの非人間! シエスタはここぞとばかりにミキタカへ抱きついてる。わたしの方ちらちら見てるし。くっ悔しいけどそれよりも! 臭い! 「波紋の呼吸さえできていれば多少の異臭など問題に……」 ぺティ、今はそんなこと聞いてないから! とりあえず、とりあえずここから離れないと! ゴーレムも含めて命に関わる! 「タバサ、あんた何ぼうっとしてるの!」 立ちすくむタバサの手をとり、引っ張ろうとしてわたしは気づいた。ドラゴンズ・ドリームがいなくなっている。 タバサはわたしに応えようともせず、変わらずその場に直立していた。 その表情は白一色に染まり、髪と同じ紺碧の双眸は土くれ一掬いさえ映していない。 「この子……たったまま気を……!」 頭がくらくらしてきた。そうだ、ゴーレムは。ゴーレムはどこに。 足音が響くけど、なんだか遠ざかっているような……わたし達には興味を失った? どこかに行ったの? わたし達を置いて? ヨーヨーマッの臭いのせい? いや、とりあえずゴーレムはいい。離れつつあるってことは、最大の問題ではなくなっているってことですもの。 ゴーレムから逃げることも大事だけど、その前にしなきゃいけないことがある。 現状何とかしなきゃいけないのはモンモランシー。 あんな所に放置したら絶命確実、少なくとも体に匂いが染み込むに違いない。 グェスみたく逃げ出したいけど、由緒正しい貴族であるわたしは仲間を見捨てて逃げたらアウトアウト。 比較的まともに動ける者の義務として、助けなければなりますまい。おぐえっ。 「ぺティ、タバサをお願い! ミキタカはマリコルヌの背中さすってあげて!」 わたしはモンモランシーを抱き上げようとしたけど、見た目以上に重くて到底無理。 胴体に手を回して引きずろうとしたけど、これまた重くてわたしじゃ厳しい。 相手が女の子とはいえ、自分より大きな体格の人間運ぼうってのがそもそも無理なのよね。 「お手伝いしましょうか」 「ああ、お願い。あなた足の方持って。わたし頭の方……持つ……エエエエエエッ!? ヨーヨーマッ!?」 「なんでございしょう。わたくしめが何か」 生きてるゥゥゥ!? 「うわああああああああああ!」 「ウゲッ、ウオゲッ、ウゲゲゲゲゲエエエェ……」 「ひいいいいいいいッ!」 「ねっねっねっねっねっねっねっねっ」 「ルイズさん、次は何をすればいいのでしょうか」 「コォォォォォ……」 「オブゴブオブッ、ゲブゲブゲブッ」 「しししししっ、しし、静かに! みみみみみみんな静かに!」 「おお、お嬢様、なんと変わり果てたお姿に。御髪も乱れておいでです。わたしがキュートに編みなおしてさしあげましょう」 「ねー、ルイチュー、まだ終わんないのー?」 「ししし静かに! た、頼むから静かに! みみ、みんな落ち着きなさい! オヴぇっ」
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午前零時──聖杯戦争、開始─── 話数:000 HEAVEN OR HELL? 作者名:ガノンドロフ 登場人物:無垢なる屍、混沌、異邦人 時刻:0 00 場所:”異界越境空間 東京” 【Overture】───1日目・午前─── 話数 タイトル 登場人物 時刻 場所 作者名 001 無題 記憶喪失魔法剣聖&セイバー(坂上田村麻呂) ??? ??? 白い虎 002 繰り返される運命、繰り返される因縁 リゾット・ネエロ&アーチャー(ドンキホーテ・ドフラミンゴ) 0 00 杉並区 ガノンドロフ 003 繰り返される運命、断ち切るべき因縁 コラソン/ドンキホーテ・ロシナンテ&アルターエゴ(相川始) ??? ??? ガノンドロフ 004 無題2 バラハ&キャスター(クロ) ??? ??? ドリアムズ3世 005 愛なき子供たち DIO&セイバー(カダージュ) ??? ??? ガノンドロフ
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LoV3.net LoV3.netへのリンク 携帯電話・スマートフォンで利用できる公式モバイルサイト。会員登録後はPCからでもアクセス可能。 プレイヤーのプレイデータや使い魔などの詳細が閲覧できる。 ◆出来ること 会員用コンテンツ モバイルポイントの獲得 プレイデータの確認 使用した使い魔のリストの確認。使い魔フレーバーテキストの「続き」や、アーツ持ち使い魔のDATAを見ることができる。 シリアル番号入力による限定アイテムの入手 Re 2のNESYSカードの称号データをNESICAへ引き継ぎ※Re 2運営のネットワークサービス終了につき利用不可。 有料会員限定コンテンツ 課金通貨「セーメ」を用いたサービス。毎月+300セーメを獲得。月一のセーメは二ヶ月で消滅。 対戦履歴の確認 ギルドの結成・参加。ギルドについてはこちら 称号・アバター・BGM・チャットボイス管理 武器管理・錬成 ◆詳細 モバイルポイント LoV3をプレイした後にサイトにログインするとモバイルポイント(単位 MP)を獲得・蓄積することが出来る。 (当日AM6 00~翌日AM5 59の間に、LoV3をプレイし、LoV3.netへログインしてトップページにアクセスする) 蓄積したモバイルポイントでBGM・チャットボイスの購入が可能。 課金通貨であるセーメとの違いとしては。 1.LoV3を事前にプレイしていないとサイトにログインしてもポイントを獲得できない。 2.基本獲得ポイントはLoV3のプレイ回数に関係なく10ポイントで1日に一度だけ獲得できる。 3.日をまたいで連続してプレイしていた場合、ボーナスポイントを連続でプレイした日数分だけ追加獲得できる(上限10ポイント) 例として前日にプレイをしていた場合は1ポイント追加獲得。1日1プレイを1週間続けていた場合には6ポイント追加獲得。1日1プレイ継続11日目以降は10ポイント追加獲得。 特に3の項目は重要で、連続プレイを継続することで獲得できるモバイルポイントは最大2倍になる。 チャットボイスやBGM等の早期解禁を行いたい場合には1日に数回プレイを日を空けて行うよりも1日1プレイを毎日行うのが最も効率的といえる。 購入 壁紙 使い魔のFLASH壁紙。一枚50セーメ。 BGM 試合中のBGMをLoV1~Re 2までのステージBGMに変えることが出来る。 購入はモバイルポイントでのみ可能で必要ポイントは基本的に以下の法則で決まっている模様。 通常ステージ曲=30ポイント ボスステージ曲=60ポイント ラスボス曲=90ポイント LoVRe 2対人戦専用曲(黒淵の塔、白焔の塔)=120ポイント LoVRe 2対ランカー戦専用曲(歴戦の勇士、頂に立つ者)=150ポイント ここで設定したBGMは動画には反映されない(全国ランカー決戦には反映される模様。)。 購入したBGMを4つのスロットに登録することで効果が発揮される。複数登録した場合はその中からランダムに選ばれる。 チャットボイス チャットの「カスタマイズ」枠のボイスを購入して登録できる。筐体でも買えるルーン払いのものの他にモバイルポイント払いのサイト専用のものもある。モバイルポイント払いのボイスはネタ感たっぷり。 武器管理 武器の置き場 各置き場で相互に武器を移動できる。ゲーム内で使用する武器は所持武器へ、いらない武器はロストBOXへ送ろう。控えの武器は倉庫に置いておくといい。 所持武器 現在主人公が戦場に持ち出せる武器。枠に上限がある。 倉庫 モバイルサイトで錬成した武器はここに送られる。ここにある武器は戦場に持ち出せない。ジョブにつき10個ずつ収納できる。 ロストBOX いらない武器を捨てるゴミ箱。100個までここに入り、101個以上になった場合古い順に装備が消滅していく。 錬成 ゲーム内でもできる錬成をいつでも行える。出来上がりは倉庫に送られる。 コメント *編集が苦手な方はこちらへ情報提供お願いします シリアルさえ違えばアイテムは複数入手できますか? 例えばクリーニングクロスを数個購入してシリアルを複数入手すればRnと霊珠をその分もらえるとかです -- (名無しさん) 2014-04-03 19 52 38 iPhoneでも.net使える?あとガラケーからiPhoneやスマホに変える時どうすればいいの?? -- (名無しさん) 2014-06-04 08 17 10 wimax2+ではログインできない。au simが入っている為。4Gでログインし、ログイン後はwimax2+に切り替える必要がある。 -- (名無しさん) 2014-11-08 10 41 30 会員用コンテンツの「使用した使い魔のリストの確認。使い魔フレーバーテキストの「続き」や、アーツ持ち使い魔のDATAを見ることができる。」は、有料会員しか見れませんでした。 -- (名無しさん) 2015-09-24 16 27 47 メインキャラクターで進撃のゲスト称号を取ってセカンドキャラを購入して変更すると称号は引き継がれますか? -- (名無しさん) 2015-10-03 15 50 43 ↑可能。称号関係で影響があるとすれば○○の紅蓮王以上のレベルキャラはファースト、セカンドキャラどちらを使っていてもファーストキャラのものに固定されるって事位。 その他称号は共有。 -- (名無しさん) 2015-10-03 17 03 40 ありがとうございます! -- (名無しさん) 2015-10-04 09 41 20 携帯キャリア(au、docomo、SBなど)、電話番号、名義人の変更を行うと.netのデータは削除されるとのこと。取得したセカンドキャラのアバター設定がどうなるかは現在問い合わせ中。 -- (名無しさん) 2015-10-21 22 04 38 うっかり移項処理せずに機種変更(ガラケー→スマホ)したのですが、もぅ写し変えれないのですか? 以前のキャリアは手元になく、電話番号名義等はそのまま、スマホからマイページを確認してもlov.net(無料コース)の登録されておらず。 新規登録してみた所、ネシカの前キャリアとの紐付が解除されてない状態で、登録し直せませんでした。 また、PCからログインを試みているのですがログイン自体が上手くいかないです。 -- (名無しさん) 2017-01-08 13 20 45 ID(もしくは携帯番号)とパスワード、あとはキャリアさえ正確に選択していればPCからでもlov.netにログインはできるはずです キャリアは前に使っていた携帯会社のものを選択するよう、気をつけて下さい それさえ忘れていたら…スクウェアエニクスサポートセンターに頼るしか手はないかと思われます -- (名無しさん) 2017-01-08 14 15 01 名前 コメント すべてのコメントを見る
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ドンキホーテ・ドフラミンゴの傘下 北の海出身。 船 ニュー・ウィッチ・ベロ号 総合懸賞金 9300万ベリー 船長 ベラミー 副船長 サーキース 船員 リリー 砲手 リヴァーズ 戦闘員 ロス 航海士 エディ コック ヒューイット 戦闘員 マニ 船医 ミュレ 関連項目 ドンキホーテ・ドフラミンゴ、海賊、モックタウン
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タバサの結界が、キュルケを飲み込む。 氷の矢などという程度ではすまされない攻撃であった。 一本一本が氷槍(ジャベリン)と見紛うほどに大きく、鋭い。 遍在の力を借りて、三人掛かりで呪文を組んだからこその威力だった。 それが三百六十度、ありとあらゆる方向から、雨あられとキュルケに迫る光景は、 磁石に群がる砂鉄のようでもあった。 森の一角、半径二十メイルが白一色で塗り潰される。 その中心に、キュルケはいた。 喉に押し当てられる死神の鎌の冷たさを、痛いほどに感じながら、彼女は耐えた。 耐えるしかなかった。 炎のバリアが球体となって、襲い来る矢から彼女を包み守る。 しかし………… 「アァアアアアアアアアア……!!!」 溶かしきれなかった氷矢の幾つかが、容赦なく炎のバリアを貫通し、 キュルケの全身をくまなく切り刻んだ。 いつ終わるともしれない猛攻撃。 生きたまま穴あきチーズにされかねない勢いだった。 急所を庇う腕がザクザクザクッと削れる音を背景に、キュルケの意識が朦朧とし始める。 『お前が欲しい物は、なんだ?』 DIOの問い掛けが脳裏に響く。 気付けば、キュルケはこれまで起こった悪夢のような出来事を思い返していた。 『別に。新しい本を借りただけ』 そう言って、タバサが自分に背を向けて歩き出す。 喪失感。 『私の友情を、タバサは快く受け入れてくれたよ』 DIOの嘲るような笑みにハラワタが煮えくり返る。 "…………プッ" 『キュルケには関係無い』 タバサにはねのけられた手よりも何よりも、心が痛かった。 "……プッ" "プツン" 『この子はもう、私の物さ』 一瞬何を言われたのか分からなかった。 魂が抜かれたような顔で、DIOにひざまづくタバサ。 心が引き裂かれそうだった。 『私は自分の意思で、DIO様に忠誠を誓った。 DIO様に手を出すつもりなら、キュルケも殺す』 そして、タバサからの一方的な訣別。 DIOが許せない。 "プッ……プツ………………… プッツーン……!" 「DIOォォォオオオオオオオオオッッッ!!!!!」 生命の危機に晒される状況下、キュルケの中で、何かがキレた。 炎のバリアが、空気を入れた風船のように肥大化してゆく。 彼女の精神の高ぶりに応じて炎が渦を巻き始め、 やがて巨大な炎の竜巻が姿を現した。 キュルケを中心に渦を巻く、天を貫かんばかりの火災旋風。 その炎風は地を焼き、森を焼き、水を燃やし、空を焼いた。 トライアングルクラスの手には余る所業に全身が悲鳴を上げるが、 キュルケはむしろその炎の勢いを更に加速させる。 友への万感の思いが、彼女を支えていた。 森の一角ごと結界を燃やし尽くしたキュルケの火災旋風は、唸りを上げてタバサにも迫った。 流石のタバサも、あの魔法が破られるとは思っていなかったのか、 防御に移るのが数瞬遅れた。 "フライ"を使っての回避も不可能であった。 なすすべなく灼熱の業火に身を焼かれ、タバサは地へと墜ちていった。 火災旋風がその勢いを徐々に弱めていく。 炎の嵐が止むと、後に残ったのは、荒廃した大地であった。 木も草も、全てが焼け落ち、キュルケの周りだけドーナッツのように丸裸になっている。 限界ギリギリまで消耗したキュルケはしかし、倒れまいと、フラつく体を持ち直す。 「タバ……サ!!もう終わりよ、おとなしくしなさい!!」 全身に切創と凍傷を受け、疲労困憊な状態の勝利宣言であった。 空気中の水分という水分は残らず蒸発し、乾燥しきっていた。 これでは『水』系統の魔法はもう使えまい。 いや、それ以前に、確かに感じたあの手応え。 辛うじて死には至ってないだろうが、重度の火傷で身動き一つとれないだろう。 早急な手当てが必要かもしれない。 キュルケは、ぐっと踏ん張ると、タバサが墜落した辺りへと歩を進めた。 夥しい数の火傷を受け、タバサは地面に落ちた。 まさか、自分の魔法が破られるとは思わなかった。 キュルケがあそこまでの爆発力を発揮するとは……。 息も絶え絶えな状態で夢と現実の狭間を彷徨いながら、タバサはキュルケの言葉を聞いていた。 辛うじて耳に入った一言は、『もう終わり』。 それを聞いた瞬間、タバサは自分の体の底から再び汚泥のように湧き上がってくるものを感じた。終わってたまるか。 諦めてたまるか。 一体何を諦めろというのか。 母を救い、憎き仇敵であるジョゼフを抹殺するために、 これまで耐え忍んできた辛酸苦渋の日々を。 復讐の機会を窺い、ただひたすら己の牙を磨いてきた日々を。 あの恥知らずな纂奪者どもから受けた、屈辱の日々を。 暗愚な上、魔法も碌に扱えぬような従姉妹に、デク人形のような扱いを受けた日々を。 忘れられるはずがない。 脳裏に浮かぶのは、母が自分を庇う後ろ姿。 そして、母が壊れていく様を、まるで虫けらでも見るような目で眺めていた、ジョゼフの愉悦に歪んだ顔。 その顔を見て、タバサは人の残酷さを骨身に刻んだ。 ジョゼフが憎い。 憎くて憎くてたまらない。 ……殺してやる。 必ず。 そのためには、目の前の障害物を取り除かなければならない。 ―――『あの方』は、きっと今の私を見ていらっしゃる。 私が、本当に自分の目指した道を進む"覚悟"が出来ているかどうか、 遍くその目で確かめていらっしゃる。 遥か遠くにいるはずの『あの方』の存在を、タバサは肌ではっきりと感じた。 無様な姿は見せられない。 ならば、今一度。 タバサの体に力が入る。 『あなたの夫を殺し、あなたをこのようにした者どもの首を、いずれここに並べに戻って参ります。 その日まで、あなたが娘に与えた人形が仇どもを欺けるようお祈りください』 母への誓いを思い出す。 あの方は力を授けてくださった。 行き詰まっていた私に、新たな道を示してくださった。 タバサは確信する。 あの方のために戦うことは、自分の母を救うことにも繋がるのだと。 あの方のために戦う。 あの方のために敵を討つ…………あの方のために……あの方のため、 あの方の。 あの方のためあの方のためあの方のためあの方のためあの方のため あの方のあの方のためあの方のためあの方のためあの方のため あの方のためあの方のためあの方のためあの方のためあの方のため あの方のためあの方のためあの方のためあの方のためあの方 あの方のためあの方のため あの方の…………そして母さまのために!! 恐るべきは天賦の魔法の才能ではなく、その華奢な身の内でどす黒く燃え上がる底無しの執念か。 魔法とは、精神力である。 そして精神力とはすなわち、心の力である。 彼女の魔力が底無しなのは全くもって当たり前だった。 自分の空色の髪が熱で焦げて、嫌な臭いが鼻を突く。 しかし、息苦しさを感じこそすれ、タバサは痛みを感じていなかった。 胸の内から無理矢理にでも湧いてくる『あの方』への忠誠心と、母への狂おしいほどの愛が、 麻薬のように彼女の痛覚を麻痺させていた。 杖を拾う。 そして、考えた。 『風』魔法はダメだ。 既にキュルケに読まれている。 何か……キュルケの意表を突く一手を生み出さなければ。 うつ伏せに地に這い蹲った状態で、タバサは辺りを見回した。 目の前に、自分のメガネが転がっている。 落下の衝撃に耐えきれず、長年使ってきた赤縁のメガネは粉々に割れてしまっていた。 それを見て、タバサは笑う。 顔面の筋肉にすら、もうまともな力が入らず、笑っているように見えたかどうか怪しかったが…… とにかく笑った。 ちょうどいい。 メガネが割れてくれていてちょうどいい。 たまらなくいい。 この割れ具合が最高だ。 タバサは芋虫のように身を捩ってメガネに近づき、ひときわ大きな破片を手に取った。 迷いなんて、『あの方』に仕えてから…… ……いや、幼い頃に、目の前で母が心を壊されてしまってから、とっくに捨ててしまっていた。 タバサは全く躊躇することなく、割れたメガネの破片を自分の手首に振り下ろした。 「……んっ!」 スパッと手首が裂けて、直ぐに大量の血液が吹き出てきた。 ドクドクと血液が零れ落ちる手首を、タバサは自分のマントで覆って隠した。 キュルケの足音は、すぐそこまで迫っていた。 ―――――――――――― キュルケは傷ついた片足を引きずりながら、タバサが墜落した場所へと向かっていた。 勿論、タバサの『風』魔法に備えることを怠ることはない。 ありとあらゆる物が焼け尽き、焦げ付く大地の上を歩む。 と、視線の先に、タバサが横たわっていた。 彼女の姿を見た途端、慎重だったはずのキュルケの足取りが、 自然と慌ただしいものへとなっていく。 駆け寄って、その小さな体を抱き上げる。 「タバサ…………」 触れれば壊れそうな体を、キュルケは優しく膝の上に載せる。 自分を包む温もりに気がついたのか、タバサがゆっくりと、その目を開いてキュルケを見た。 「ごめんね……! ごめんね、タバサ! 私、気づいてあげられなかった……! あなたがここまで思い詰めてたこと、分かってあげられなかった……!」 ボロボロと目尻から涙を流しながら、キュルケはタバサを強く抱き寄せた。 もう離さない。 ありのままのタバサを、受け止めてやるのだ。 いつかこの子の雪風のベールが剥がれると信じて。 ―――しかし、涙を流すキュルケの顔を、タバサはいつもの無表情で見返すだけだった。 「……どうしてとどめをささないの?」 「出来るわけないでしょ!! 私達、親友じゃないの!」 キュルケの憤慨したような声色に、タバサは目を瞑って呟いた。 「…………………そう。 なら、私の勝ち」 そこで初めて、タバサの手首から流れ落ちる赤い液体にキュルケは気がついた。 「…………これは!?」 ここで、キュルケは致命的な間違いを犯した。 いや、彼女にとってはむしろ、ある意味当然の思考回路だった。 キュルケは、タバサの言葉の意味を考えるよりも先に、タバサのことを心配してしまったのだ。 止血をせねばと考え……、しかし自分は『水』魔法が大の苦手だと考え…… とにかく、キュルケはタバサの身を案じてしまった。 それが決定的だった。 「…………………………………・ウィンデ」 掠れた詠唱に応じて、手首から流れ落ちるタバサの血液が凝結し、 人一人は貫ける大きさの氷の刃となった。 それは、彼女の血で出来た、真っ赤なウィンディ・アイシクル。 生命を削った一撃。 突如宙に出現した真紅の氷刃は、キュルケの胸を貫いた。 「……ぁ」 自分の胸に生えた一本の氷刃を、キュルケは惚けたように見下ろした。 次いで、絶望に染まった瞳をタバサに投げかける。 キュルケの全身が強張り、痙攣する。 しかし、タバサは容赦なく、キュルケの胸を貫いた真紅の氷刃を時計回りに回転させた。 複雑にささくれ立った刃が、キュルケの重要な血管や内臓をズタズタに傷つける。 「~~ッ……………!!………ゴポッ!」 たまらず、吐血。 黒に近い色をした血液が、タバサにビシャッと掛かった。 それでも、タバサはまばたき一つしなかった。 タバサを抱きしめる腕の力が、苦痛によって一瞬強まり…………やがて緩まっていった。 キュルケの全身が弛緩してゆき、瞳から光が消えていく。 胸から零れる血が、タバサと、地面をしとどに汚した。 それを確認したタバサは、依然として自分を抱いたままのキュルケの腕を引き剥がす。 大切な物から引き剥がされた両腕は、力無く、だらんと下がった。 ゴロリと転がって、タバサはキュルケから離れる。 ふぅ、と溜め息をついた。 苦痛の果てに掴んだ勝利は、存外味気ないものだった。 「……シルフィード」 自分の使い魔の名を呼ぶ。 すると、キュルケの炎に焼かれなかった、遠く離れた森の影から、一匹の竜が現れた。 隠れて見ていたのだ。 二人の戦いを。 シルフィードは申し訳なさそうな声色で鳴いた。 「きゅい……お姉さま…………ごめんなさい。 シルフィは……」 一体どうしてシルフィードが謝ってくるのか、タバサは不思議に思った。 どうせいつかは戦わなければならない相手だったのだ。 今決着をつけたところで、何の支障があるだろうか。 シルフィードは悪くない。 しかし、今はシルフィードと無駄な会話をしている余裕はない。 「あの方の所へ……あの方の…………」 ぜぇぜぇと、喘息のような呼吸をしながら、タバサは繰り返した。 一刻も早く、『あの方』の元へ向かわねばならないのだ。 シルフィードはチラリと振り返って、血の海に沈んでいるキュルケを見た。 光を宿さぬ目は、もう何物も捉えてはいない。 ただ虚空を彷徨うばかりである。 その身体から、生命の息吹が急速に失われていくのを、シルフィードは感じた。 しかし、シルフィードはタバサの使い魔である。 優先順位を誤る真似など、決して許されない。 後ろ髪を引かれる思いだったが、シルフィードはキュルケから視線を戻した。 あの傷では、どうせもう手遅れだと、自分に言い聞かせながら。 「わかったのね、きゅい………」 主の命令に従って、シルフィードは先住魔法を使って、タバサを自分の背に乗せた。 そして、最後に悲しげな鳴き声をあげて、シルフィードは上空へと舞い上がった。 目指すは、あの恐ろしい悪魔の住処である。 シルフィードの背中の上で、キュルケの言葉を思い返しながら、 タバサの意識は次第に薄れていく。 戦いの爪痕も生々しい更地には、もはや誰もいなくなった。 荒廃した大地の上には、血の海に沈んでいるキュルケの身体が独り、ポツンと取り残されているだけであった。 『私達、親友じゃないの』 キュルケは独りぼっちだった。
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一行はすぐさま学院の二頭立て馬車に乗り出立した。 道案内のロングビルが御者を買ってでており、後ろの座席にルイズと康一、キュルケとタバサが座っている。 「ねぇダーリン。盗まれた弓と矢ってどんなものなのかしらね。」 ルイズとキュルケの康一の隣争いは、キュルケの「ルイズってばそんなに康一にひっつきたいわけ?」の一言に、 「ご主人様は使い魔がへんなことしないように見張ってないといけないんだもん。」と言い張るルイズが勝利を収めていた。 「え、えーっと・・・どうだろうね。」 康一は答えた。 どんなのかはわかんないけど、ぼくあんまり弓矢にはいい思い出がないんだよね。」 康一は胸のあたりをさすった。 「一度死にかけたことがあってさ。」 キュルケが目を丸くする。 「まさか弓で射られたことがあるの?」 「うん・・・まぁね。」 虹村形兆に矢で貫かれたあのとき、仗助くんの助けがなければぼくはきっと死んでいた。 「あんたって意外と危ない人生送ってんのねー。」 ルイズが半分呆れて言った。 「いや、それまでは平和に学生生活送ってたんだけどね・・・」 「小さい頃からそういう経験してたからこんなに頼りになるのね。トリステインの男共も見習ってほしいわね~。」 キュルケは御者台に目を向けた。 「そういえば、ミス・ロングビルの魔法のクラスはどのくらいなのかしら?」 ロングビルは軽く振り向きながら答えた。 「私は土のラインです。でもみなさんと違って戦いの経験があまりないので、道案内以上のことはあまり期待しないでくださいね。」 「十分よ。それでもトライアングルの私とタバサ。それにコーイチはいるし、ルイズの爆発・・・あら、ちょっとした戦力じゃない。」 「私は爆発なわけ・・・」 ルイズは不満げだ。 「あら。あなたの爆発だって馬鹿にしたものじゃないわ。やれることがゼロじゃないんだから、少しは役に立ってもらわないとね。」 「やっぱり馬鹿にされてる気がするわ・・・。」 キュルケの軽口にルイズはため息をついて顔を背けた。 でもその背中にうれしい気持ちが隠し切れずに見えて、康一は思わず笑ってしまった。 「みなさん。そろそろ目撃証言のあった小屋につくころです。ここからは歩いていきましょう。」 ロングビルは道ばたに馬車を寄せた。 一行が馬車を降り、茂みの奥をのぞき込むと20メイルほど先に小さな小屋がある。 「昨夜、あそこにフーケらしき、ローブをまとった男が入っていったということです。」 ロングビルが声をひそめて説明した。 「まだ中にいるのかな。」 康一がつぶやきに、今まで空気のように静かだったタバサが答えた。 「気配はない。でも確証がない。偵察が必要。」 自然と皆の視線が康一に集まる。 「ぼ、ぼくですかぁ!?」 「あたりまえでしょ。使い魔なんだから。」 「適任。」 「ダーリン。がんばって!」 三人がそろって頷く。 「全く・・・こういうときだけ一致団結するんだからなぁ。」 康一は剣を抜いた。シュペー卿の剣である。 デルフリンガーは大きすぎて、扱いづらかったので、馬車に置いてきたのだ。 茂みを出て、小屋まで小走りで近づく。 壁際にしゃがみこむと、窓から中を覗いた。 (誰もいないな・・・) しかし中に隠れているかもしれない。 康一はACT2を呼び出した。 康一はあれから密かにスタンドと魔法について実験をしていた。 スタンドは本来、スタンド使いが触らせようとしないかぎり、スタンドでないものが触れることはできない。 つまり逆にいえば、スタンドはどこでもすり抜けて移動ができる。 しかし魔法学院の壁のように、固定化などの魔法がかけられている場所や魔法自体、そしてメイジの体はなぜか透過することができなかったのだ。 一方、魔法がかけられていない壁はやはりすり抜けることができた。それどころか平民にはやはりスタンドが見えていないことが分かったのだ。 (シエスタの目の前で手を振らせてみたのだが、見えている素振りも見せず、小首を傾げるだけだった。) ACT2は壁をぺたぺたと触る。透過できそうだ。魔法はかけられていない。 康一はスタンドを小屋の中に潜り込ませた。 こじんまりとした小屋である。 壁際にはいくつかの棚。箱。 ベッドなどはない。 (隠れ家じゃないみたいだな・・・) 人影もない。念のためにACT2に小屋の周りも調べさせたが、やはりどこにも人影はなかった。 剣を納め、陰からこちらを見守っている女性陣に首を振ってみせた。 皆ほっとした様子で康一の元に駆け寄る。 「もう逃げちゃったのかしら・・・。」 その中でルイズが残念そうにいう。 「いないにこしたことはないよ。」 相手はメイジが総掛かりで捕まえられない大盗賊である。 康一はそんなのを相手にして無事でいられるかどうか全く自信がなかった。 「では中の調査をお願いしますわ。わたしはこの辺りを調べて参ります。」 ロングビルは小屋の裏手へと行ってしまった。 もう調べましたよ。と言いかけたが、やめた。 言ったらキュルケやタバサにも「スタンド」について説明しなければならなくなる。 もう言ってしまってもいいとも思うのだが、今はその時ではない。これが終わったら説明しよう。 ロングビルを見送って、康一は小屋の扉を開けた。 中にいないのは分かっている。警戒することなく、小屋の中を調べにかかる。 女性陣三人も恐る恐るついてきた。 「ちょっとダーリン。いきなり入っちゃうなんて不用心じゃない?まぁ大丈夫だったみたいだけれど。」 うん、そうかもね。言葉を濁す。 棚の中にはそれらしきものはなかった。 棚の横にある木箱を開いた。 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ 「こ、これは・・・・!!」 そこに入っていたのは『弓と矢』。そこいらで狩猟で使われているようなものとは明らかに違う。装飾がちりばめられた鏃。 そして康一には分かる。これは自分を含め、杜王町にたくさんのスタンド使いを生んだ、あの矢。あれと同じものだ! (まさかとは思った。でもまさか本当にあの『弓と矢』だなんて・・・) 『弓と矢』を手に取った。自分の中の「エコーズ」が、引き寄せられるようななにかを感じた。 「どうしたの?なにか・・・あっ・・・こ、これって。盗み出された『弓と矢』じゃないの!?」 ルイズが歓声をあげる。 「そうみたいね・・・でも、フーケはいないのに、なぜ『弓と矢』だけがここに残されていたのかしら。」 キュルケの疑問は誰もが思うところだった。 しかし、自分たちの任務は『弓と矢』の奪還であって、フーケの捕縛ではない。 「一度学院に帰るべき。」 タバサの提案に異を唱えるものはいなかった。 「それにしてもあっさり終わっちゃったわ。心配して損しちゃった。」 ルイズは小屋の扉を開いて外に出ようとした。 目と鼻の先で巨大な土のゴーレムが小屋を見下ろしていた。 「・・・・・・・」 「・・・・・・・」 「・・・間違えました。」 バタン 「ちょっとヴァリエール!なんで扉を閉めちゃうのよ。」 外が見えないキュルケが文句を言う。 「・・・いるんだもん。」 「はい?」 「いるんだもん!フーケのゴーレムがすぐ外に!目が合っちゃったんだもん!」 「そんな馬鹿なこと・・・。逃げだしたフーケがわざわざ戻ってくるわけないじゃないの。ほらどいて。」 キュルケがルイズを押し退けて扉を開けた。 遙か高みから見下ろすつぶらな石の瞳と目があった。 「・・・・・・・」 「・・・・・・・」 「お邪魔しました。」 バタン 「いたわ。目が合っちゃったわ。どうしましょうか。」 「どうしましょうかって・・・」 ルイズとキュルケは言葉につまった。 天井からぱらぱらという音が聞こえてくる。 まるで土や小石が屋根の上に落ちてきているような・・・。 どんな顔をすればいいかわからないまま、ルイズとキュルケは天井を見上げた。 「キュルケ。私すごくイヤな予感がするんだけど。」 「奇遇ね。あたしもよ。」 タバサがぼそっと言った。 「踏みつぶそうとしている。」 四人は目を合わせた。 「うわぁぁぁぁ!!」 「きゃぁぁぁぁあ!」 「いやぁぁぁぁぁあ!」 「・・・・・」 そこからは早かった。窓をぶち破って四人が外に転がり出るのとほとんど同時に、ゴーレムの巨大な足が小屋を踏み潰した。