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『えいきをちょっといじめてみた』 4KB 愛で 小ネタ いたづら 赤ゆ 希少種 ぬるいじめ 希少種ぬるいじめ 「よ、よいじょ・・・」 おどおどした様子で、ゆっくりえいきが上目づかいに俺を見ている。 まだ生まれたばかりの、赤ゆのゆっくりえいきだ。 こいつは先ほど友人からもらっきた子だ。 先日、友人が飼っているえいきが子どもを産んだのだが、 生まれた子どもが思っていた以上に多かったらしく、 里親を探していたのでもらったのだ。 えいきとの親睦を深めるため俺は、えいきの頭上にアメをちらつかせてみた。 『ぱぁ』と顔を輝かすえいき。 「じぇんこーよ♪じぇんこーよ♪」 アメに向かってピョンピョン跳ねるえいき。 どうやら欲しいらしい。 アメをえいきの目の前まで運ぶ。 「し、しりょ~~♪」 目をキラキラさせながらアメを見つめるえいき。 口からよだれが少し垂れている。 俺はえいきが食いつこうとしたところで、アメをさっとえいきから遠ざけると、 アメを食べた。 「ゆぎゃーん!!」 この世の終わりのような顔をするえいき。 「ちけい!!ちけい!!」 えいきが顔を真っ赤にしながら『死刑』を連呼し出した。 死刑なんてみだりに使っていい言葉ではないのでお仕置きすことにする。 えいきに軽くデコピンをする。 「くりょっ!?」 ころころと転がるえいき。 最初は何が起きたのかわからず惚けた顔をしていたが、 デコピンされたところが痛くなったのか泣き出した。 「くりょおおおおおおお!くりょおおおおおお!」 大泣きするえいき。 少しやりすぎたかなと反省。 俺はえいきが喜ぶかと思って買っておいた、パンダのぬいぐるみを見せてみた。 「ゆっ?」 パンダに気付くえいき。 「あっ♪ぴゃんだしゃんきゃわいい♪」 喜ぶえいき。 先ほどまで泣いていたのがうそのようだ。 それよりお前しゃべれたのか。 とにかく機嫌が直ったので良かった。 ついでに、同じく買っていたシマウマのぬいぐるみを見せてみた。 「ゆっ?」 シマウマに気付くえいき。 「しみゃうみゃしゃんははっきりちてにゃああああああああい!!」 いきなり悲鳴を上げるえいき。 そのまま気絶してしまった。 さすがにこれは予想外だった。 いったい、シマウマさんの何がいけなかったのだろうか。 しま模様だろうか。 とりあえず、これが俺とえいきが出会った日の出来事だ。 あれから少し時が流れた。 俺は今自室で寝ている。 外からは、朝の陽ざしやスズメのさえずり、そして・・・ 「やめでええええええええれいぶをはなじでえええええええ!! れいむのまむまむさんにへんなのいれないでええええええええええ!! だすげてまりざあああああああああああああ!!」 「やべろおおおおおお!!ばりさのでいぶにざわるなああああああああ!!」 「「おぎゃあああしゃああああああああああん!!」 「ハッハッハ、今日も元気だ♪朝れいぽぉだ♪」 お隣のれいぱーお兄さんに襲われるゆっくりたちの悲鳴が入ってくる。 最悪だ。 二度寝しよう。 と思っていたらえいきが起こしに来た。 「おにいさんおきてくださいね!あさですよ!」 俺を起こそうとするえいき。 面倒くさいのでたぬき寝入りすることにした。 「おにいさんあさですよ!おきてください!」 えいきが胸に乗って来た。 息苦しい。 「おきてくださいね!おにいさん!おにいさん!」 しつこく呼びかけてくるえいき。 俺は半分意地になってたぬき寝入りを続けた。 「・・・・・・」 急に静かになった。 どうしたのかと思いうっすらと目を開けてみると、 頬を赤くしたえいきが、目を閉じて、俺の唇にちゅーしようとしていた。 俺は跳ね起きた。 「くろおおおおおおおおおおお!?」 転がるえいき。 「ふわ~~あ、いやーーよくねた。あーよくねた。 すがすがしい良い朝だ。おはようえいき」 「どうしておきちゃうんですかああああああああああ!!」 叫ぶえいき。 だって、ペットとちゅっちゅする気なんてないもん。 完 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 八手あき 以前書いたもの anko1354 捨てゆを拾ってみた anko1358 焼き芋を買ってみた anko1366 ゆ虐戦隊!!ヒャハレンジャー!!! anko1377 みんなのうた 大きなドスまりさ anko1386 ごめんなさい anko1398 カスタードキムチ鍋 anko1405 ぜんこーしてみた anko1417 みんなのうた むらむら anko1440 やまめに出会った。 anko1455 虐隊見参!! anko1499 壊れるまで anko1591 けーねとちょっとSなお姉さん anko1655 まりさをゆっくりさせてあげた anko2286 赤ゆを虐殺してみた anko2358 帰ってみたらなずーりんが anko2564 れいむをゆっくりさせてあげた anko2651 赤バッジ青バッジ anko2799 畑さんでゆっくりしようね anko2800 我が家のゆっくりたちをいじめてみた anko3353 たーみれいぱー anko3636 未熟ゆ遊び
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『たすけあい』 23KB 虐待 自業自得 野良ゆ ゲス 現代 今回も古典的なネタです 「ぞこのおにいざんっ!おでがいじまずっ!れいぶにそのあまあまをくだざいっっ!」 外回りの営業が一段落ついて、さて公園のベンチで遅まきながら昼食をとるか……と コンビニで買ってきたメロンパンを食べようとしたその時。 野良と思われるリボンに少し切れ目がある汚いれいむが飛び出してきて、泣きながら上記のセリフを言いつつ土下座?した。 なんだこいつ。忙しい仕事の合間のささやかなくつろぎタイムをいきなり邪魔しやがって。 「れいぶのおちびちゃんがきのうがらげんきないんでず!ぺーろぺーろもきかなくて、このままじゃじんでじまいまず! でもおにいざんがもっているあまあまをたべれば!ぎっどぎっどげんきになるとおぼうんでず!だから!だからぁぁぁ!」 誰もそんなこと聞いてねえよ。 無視して食事を続けてもいいが足元でいちいちぎゃーぎゃー騒がれるのもうるさいしな。ここはきっぱりと拒否してやろう。 「え……嫌だよ。このメロンパンはお兄さんのお昼ごはんだし」 「ど、どぼじでぞんなごというのぉぉぉぉぉっ!?」 「お兄さんは忙しい仕事の合間を縫って、ようやく今お昼ごはん食べようとしてるの。わかる?おなかぺーこぺーこなんだよ」 「ごっちは、おちびじゃんのいのちがあぶないんだよぉぉぉぉっ!?おながすいてるぐらいがまんできるでしょぉぉぉぉぉっ!?」 「できねえよ。外回りの仕事がどれだけ体力と神経を使うか知らないくせに勝手なこというな。空腹じゃもたねえんだよ」 「で、でぼ!でぼおおぉぉぉぉっっっ!」 やれやれ。諦めが悪いれいむだな……まあゆっくり全般からしてそうなのかもしれんが。 「そもそもさ……なんで俺がお前に食い物やらなきゃいけないわけ?それもいま出会ったばかりの見ず知らずの赤の他ゆんにさ」 「だ、だっで!れいぶのおちびちゃんがじにがげてるだよぉぉぉ!?」 「人間相手ならばそう言われれば少しは心が動いたかもしれんがな。だがお前はゆっくり、それも野良だ。助ける義理なんかどこにある?」 「ひどいよっ!どぼじでぞんなごというの!?」 「お前だって、もし見ず知らずの人間のおちびが死にかけてたら助けようと思うか?思わないだろ?それと同じことだ」 「ゆ、ゆぐぅ……!」 「なあーもういいだろ~?俺が昼飯を食べるのに許された時間はごくわずかなんだよ。頼むからいい加減に食べさせてくれよー 食い物はやらん!理解したらさっさと他を当たってくれ」 「ゆっ……ゆぐぅぅぅ……だ………だっでれいぶは……がわいぞうだがら……」 「あ?」 「ぞうだよぉぉぉ!れいぶはかわいぞうなんだよぉぉぉぉ!つがいのばりざがしんでひとりでこそだてしているんだよぉぉぉ!? しんぐるまざーなんだよぉぉ!?かわいそうなれいぶにやさしくするのも、おちびちゃんのだめにあまあまぐれるのも とうっぜんでしょぉぉぉぉ!?」 「はあ。可哀想ねえ……」 「ぞうだよ!わがっだらざっさとそのあまあまをちょうだいねぇぇぇぇ!?たぐざんでいいよぉぉぉぉ!?」 「ふざけんなバーカ」 「ゆっ!?」 「お前成体だろ?大人だろ?自分は可哀想だから優しくしろ?ガキじゃあるまいし言ってて恥ずかしくないの?この社会で そんなふざけた言い訳が通用するかアホ」 「ぞ、ぞんないいがたないでしょぉぉぉぉぉっ!?」 「あのなこの世界はな厳しい事だらけなんだ。泣いて助けを求めたって誰も見向きすらしちゃくれねえ。逆に甘ったれんな!と 怒鳴られるのがオチなんだよ」 「ゆ、ゆぅぅぅ………」 「要求すればタダで物をくれるのは自分の親くらいなもんだ。だが世間はお前の母親じゃねえ。 クズがいくら自分は可哀想だと泣き叫ぼうが誰も相手にしねーんだよ。それをなんだ?なにも努力せずに 善意の施しだけをアテにして赤の他人に対してちょうだいねだと?当然だと? 乞食の分際で偉そうに命令なんかしてんじゃねーぞっ!!」 「ゆひぃぃぃ!」 ああムカつく!俺なんか就職の為に上京してからこの方、友人も家族もいない右も左もわからない土地で 毎日上司に怒鳴られながら誰も教えてくれない仕事を見よう見真似で覚えて必死こいて日々を生きているというのによ! 俺だって本当いえば誰かに弱音を吐きたい。慰めて優しくされたいし、助けてもらいたいんだよ! ……しかし若造とはいえいっぱしの社会人であり大人だからな俺は。 だから辛くても泣きたくてもぐっと我慢しているというのに、こいつらゆっくりどもは成体のくせに ちょっとでも辛いことがあるとすぐ泣き叫びやがる。潰してやろうか本当によ……ふざけやがって! 「ゆぐっ……ゆぐっ……な、なんでぞんなひどいごというのぉぉぉ……?よのなかたすけあいでしょぉぉぉ……!?」 「言うにことかいて今度は助け合いかよ。じゃあ聞くけど……俺はお前を助けられるかもしれん。だがれいむは? お前は俺をどう助けてくれる?」 「ゆ……ゆゆっ?ど、どういうことぉぉぉ!?」 「つまりだ。このメロンパンをお前にくれてやるとしてその見返りにお前は俺になにをくれる?ってことだ」 「み、みかえりってなんなのぉぉぉぉぉ!たすけあいはぜんいなんだよぉぉぉ!おれいなんかもとめちゃいけないんだよぉぉぉ!?」 「あのなー……助け合いつーのは助けたら助け返すってことなんだよ。一方的に助けられる関係なんてありえねーんだ。 ゆっくりでも多少はそういうことあるだろ?人間の社会も困ったときはお互い様って助け合うことで人間関係を円滑にしてるんだよ」 「ゆ、ゆううう………!わ、わかったよ!じゃあれいぶはおれいにおにいさんをゆ『あ、ゆっくりさせてやるとかそういうのはいいから』 ……ゆぅぅぅぅぅっ!?」 「お前の言うゆっくりってアレだろ。おうたとやらを歌ったり、おちびちゃんを見せてゆっくりできるでしょ!とかいう奴。 いらんわそんなもん」 「どぼじでぞんなごというのぉぉぉぉぉっ!!」 「どうしてって、そりゃお前がなにも損をしないからだ。俺はメロンパンを失うのにお前は得するばかりでなにも失わないじゃねえか お前はメロンパンという『物』を指定してそれをくれと要求してきた。なら俺も『物』を指定してそれをれいむにくれと要求する。 でないとフェアじゃない」 「で、でぼぉ……れいぶはおにいさんにあげられるものなんてなにもないよぉぉぉ」 「ふーむ。そうだな……」 はっきり言って俺は野良ごときになにも期待はしてはいない。 別にメロンパンのひとつくらいタダでくれてやってもいいのだが、楽して望みの物を手に入れていい気になられるのが業腹なだけだ。 だからあまりハードルは高すぎず低すぎずの設定にすべきだな。ならば…… 俺はポケットから百円玉を取り出すとそれを野良れいむに見せて言った。 「俺がメロンパンを買うのに払った金……100円でいいや100円くれ。100円ってのはこれな?メロンパンが欲しけりゃ こいつをよこしてね今すぐでいいよ」 「れいぶひゃくえんさんなんてもってないよぉぉぉぉぉっ!!」 「じゃあ無理だ。俺はお前を助けられないし、お前は俺を助けられん。助けあいは不成立ということになるな」 「ぞんな!ぞんなぁぁぁ!!」 「はあ……もういいや。諦めてどこかいけっつってもお前は聞き入れないだろうしな。俺はこれから昼飯を食う。 お前はそこで好きなだけ喚いてろ」 「ゆぅぅぅ!ゆぐぐぐぐ………!!」 まったく無駄な時間をすごしたものだ。こんな身勝手な野良など最初から無視してさっさとパンを食っとけばよかったぜ。 そう思って今度こそメロンパンを食べようとしたその時…… 「ま、まっでね!れいぶはまだおにいざんにたずげられてないよ!?」 「……あ?」 「たすけあいってたすげたらたすけかえすごとでしょぉぉぉ?だからひゃくえんさんをおにいざんにあげるまえに、 まずれいぶをたずげなきゃだめでしょぉぉ!」 「ふーん……?なるほど……野良の言い分にしては意外にも筋は通ってるな。助ける事と助け返す事が必ずしも 同時に行われなければならないという必要はない、か」 「ぞうだよぉぉぉ!だじがにいまのれいぶは、ひゃくえんさんをもっでないよ!?でもあとで!あとでかならずおかえしするがらぁぁぁっ!!」 俺がコンビニでメロンパンを買ったときのような売買はその場での物々交換が基本だ。 だが助け合いの根底にあるのは善意。本気で困ってるときは何も持っていないのが当たり前であって謝礼なんてその場で払えるわけがない。 さらに言うなら本来なら見返りを求める方がおかしいのだ。謝礼なんかは単なる感謝の気持ちのあらわれでしかない。 まあ野良はすぐ増長するから俺はあえて謝礼よこせなんて言ってるわけだが…… 「じゃあれいむは後で必ず俺を助けてくれるというんだな?」 「はいっ!やくぞくじますぅぅぅ!」 「わかった……じゃあお前を助けてやろう。このメロンパンをやるよ」 「ゆぅぅぅ!?ほ、ほんどぉぉぉぉぉっ!?」 「嘘はいわねーよ。ほれ……はやくおちびちゃんとやらに食べさせてやれ」 「あ、ありがどぉぉぉ!ありがどうございまずおにいざぁぁぁぁん!ごのごおんはいっしょうわすれませんんんんっっ!!」 「礼はいいから、あとで俺を助けるということ忘れんなよー」 「おじびじゃぁぁぁんっ!まっででねえええええ!あまあまがてにはいったよぉぉぉぉ!!」 野良れいむは頭にメロンパンをのっけて感謝の涙をちょちょぎらせて俺に何度も頭を下げて礼を言ったあと、 巣があると思われる方に向かってぴょんぴょんはねていった。 うんうん。我ながらいいことをした………のかなあ?野良に余計な餌付けをしてしまっただけかもしれんが…… まあいいや気を取り直して昼飯を……と公園の時計を見たら昼飯を食べる時間はほとんどなくなってた。 仕方がない次の営業所に向かいながら残りのパンを食べ歩きでもすっかあ。とほほほほ 野良れいむにメロンパンをくれてやった翌日。 俺は同じ公園で途方にくれていた。今日はあまりにも暑いので公園の自販機でなにか冷たいものでも買って飲もうかと思ったのだが…… あいにく財布の中には5千円札が二枚に十円玉と一円玉が数枚しかなかった。 ビールの自販機ならば一万円札だろうと使えるだろうが普通のジュースの自販機じゃ使えないしなあ。 歩いて公園の外のコンビニに買いにいくか?いやそれも面倒くさいしな。どうしたものか…… 「ゆーゆーゆー、ゆっくりのひ~♪まったりのひ~♪すっきりのひ~♪」 「ゆゆ~ん♪おきゃーしゃんのおうちゃはゆっくちできりゅにぇえ!」 ……あ?なんか耳障りな騒音が聞こえるので振り向いてみたら。 そこには野良れいむがいて子れいむにおうたとやらを聞かせてゆっくりしていやがった。 まったく人が不機嫌のときに雑音なんかを鳴り響かせやがって胸糞悪い…… て、待てよ?あの飾りについた切れ目……まさかあれは昨日パンをくれてやった野良れいむじゃないのか? 「おいそこの野良れいむ。ちょっといいか」 「ゆっ?おにいさん、れいむのおうたをきいてゆっくりできたんだね!ならおれいにあまあまをちょうだいね!たくさんでいいよ!?」 「あみゃあみゃちょうらいにぇえ!」 おいおいちょっと声をかけただけでいきなりこれかよ。まったく乞食野良ってやつは…… 「おうたは関係なくてだな。お前……昨日おちびが死にかけているとか言って俺にメロンパンをせびった、あのれいむだろ?」 「ゆっ……もしかして、あのときのおにいさん!?」 「ああ。で、そこにいるのが死にかけていたというちびか」 「そ、そうだよ!めろんぱんさんをたべさせてあげたら、すっかりげんきになったんだよ!」 「ゆっ……ゆっ?このひちょがきのうおきゃあさんがいってた、しんせちゅなにんげんしゃんにゃの?」 「そうだよ!おちびちゃんおにいさんにおれいをいおうね!」 「いやいや礼なんて……」 「れいむ(みゅ)たちにあまあまをくれてありがとうね!でもあれだけじゃたりないよ!もっといっぱいちょうだいね!たくさんでいいよっ!?」 ビキィ! い、いかんいかん……思わず青筋がこめかみに……落ち着け。ゆっくりの戯言にいちいちマジになってどうすんだ俺。 さっさと要件を言ってここからおさらばしよう。でないとストレス的な意味でヤバい。 「そ、それともかくれいむよ。昨日の約束は当然覚えているよな?」 「ゆっ?やくそく……さん?」 「メロンパンをお前にやる代わりに、お前はあとで俺に100円渡すといったろう?いや俺さちょうど困ってたんだ。 咽が渇いて飲み物買おうとしたんだが、ちょうどいい小銭がなくてなあ…… いやなに100円玉さえあればなんとか自販機で買えるんだ」 「……」 「このあいだはお前を助けてやったろう?だから今度は俺を助け……」 「ゆ~?なんでれいむがおにいさんにひゃくえんだまさんをあげなければいけないの?いみがわからないよ!ばかなの?しぬの?」 「…………え?」 「だってれいむのおちびちゃんがたいへんだったんだよぉぉ!?ゆっくりしていないおにいさんがあまあまをけんっじょうするのは とうぜんのことでしょぉぉぉぉ!?」 「しょうじゃよ!れいみゅ、あやうきゅえいえんのゆっくちちゅるときょろだっちゃんだよ!?」 「はあ?お前なにを」 「なんかよくわからないことをいってたけど、へりくつをいってないでおにいさんがもっとはやくあまあまをわたしていれば おちびちゃんがそれだけくるしむことはなかったんだよぉぉぉ!?ばかなおにいさんはゆっくりはんせいしてね!!ぷんぷん!」 「ぴゅんぴゅん!」 えーと……俺はなんで野良親子に怒られているんだ? 詳しい事情は知らないが、少なくともこの子れいみゅが死にかけていたのは別に俺のせいじゃない。親であるれいむの不手際だ。 本当ならば野良の物乞いなんか無視するところを助け合いだというから助けてやった、そして今度は俺を助けてくれと言ったら怒られた。 まったくもって意味がわからん。 「お前……昨日、世の中助け合いだと言ってたじゃねえか。俺はどうあれお前たち親子を助けてやったんだぞ? ならば次はお前たちが俺を助ける番だろ?」 「たぁぁすけあいぃぃぃぃ~~~~?そんなのしらないよ!れいぶたちがたすかれば、くそじじいがどうなろうがべつにどうでもいいよ!」 「いじわるなくちょじじいはゆっくちちないでちんでね!」 しかもお兄さんからクソジジイに格下げかよ。評価下げるの早いなおい ていうか急速にゲス化してないかこいつら? 「のどさんがかーらかーら?いいきみだよ!くそにんげんはゆっくりにいじわるばかりしてきたからばちがあたったんだよ!」 「くそじじいがくるちんじぇるの?おおあわりぇあわりぇぇぇぇ!」 「ざっまぁぁぁぁ!じじいざっまぁぁぁぁっ!!じじいがこまっててれいぶゆっくりぃぃぃぃっ!! じじいはゆっくりくるしいでいってねぇぇぇ!そしたらゆっくりしないでしんでねぇぇぇぇぇっ!?」 「ゆっくちちね♪ゆっくちちね♪」 顔を醜く歪ませて野良れいむは俺をあざ笑っている。子れいみゅはそんな親れいむのまわりでぴょこぴょこ小躍りしている。 俺はというと、野良親子のあまりといえばあまりの手の平返しになんかもう怒るというより完全に毒気を抜かれて 何もする気がおきず唖然と立ち尽くしていた。 「ゆふんっ!さあおちびちゃん!こんなゆっくりしていないじじいはほっといて、そろそろおうちへかえろうね!」 「ゆっくちりきゃいしちゃよ!くそじじいはここでゆっくちのたれちんでいっちぇね!」 「のたれしんでたらくそじじいのしたいにうれしーしーとうんうんをかけてあげるよ!ゆっくりかんしゃしてね!」 「れいみゅ、てんしのようにやちゃちくてごめんにぇえ~~~~♪」 「れいむ、じあいのせいぼでこめんねぇぇぇぇ~~~~~っ♪」 ……と、野良親子は言いたいだけ言うとさっさとどこかへ行ってしまった。 はあ……やはり野良ゆっくりなんかに少しでも期待した俺がバカだったのかなあ? 少しは良心というものを信じてみようと思った結果がこれか。ふう、もうどうでもいいや……今日は時間に余裕があるしな。 コンビニいって冷たいお茶でも買ってこよ…… れいむ親子は上機嫌でおうちまでの道のりを元気よく跳ねていた。 公園の群れのゆっくり全員が駆除を恐れ、へりくだって機嫌をとっていた人間をあそこまで軽蔑してバカにできたのだ。 機嫌が悪いはずがない。 人間なんて全然たいしたことないね!見た?あの間抜け面っ! 利用するだけ利用してあっさりと切り捨ててやったよ!ぷぷぷっまったくもってちょろいものだね!れいぶてんさいでごめんねっ! それにしてもまったく人間というのはゆっくりしていない生き物だよ! かわいくてかわいそうなれいむが子供のためにわざわざ頭を下げて頼んでるんだよ?無条件ですぐに助けるのが当然だよ! それをごちゃごちゃとわけのわからないこといって、ごねまくって……制裁してやろうかと何度思ったことか! おちびちゃんの事があったから懸命に我慢してやってたんだよ!まったくれいむは辛抱つよいね!尊敬してくれていいよ! 助け合いなんていってたけど本当にバカバカしいよ! 本当はれいむ100円玉さんをもっているよ!あのあと自販機さんの下に落ちてたのを拾ったんだよ! でもこれを糞人間なんかにあげるのはもったいないよ! だってこれさえあればメロンパンさんが買えるんだよ!またあまあまを食べられるんだよ? だったら糞ジジイにあげるよりれいむ達があまあま食べて幸せーになった方がよほど有意義だよ! 有効活用ってこういう事を言うんだろうね!れいむ、ぱちゅりーをも凌駕する自分の賢さがたまに恐ろしく思えてくるよ! とにかく、れいむが本気を出せば人間からあまあまを差し出させる事くらい簡単にできるって事がようやく分かったよ! これからは一切人間どもを甘やかしたりしないよ! 人間はすべてれいむの奴隷にしてあげるよ! れいむは世界の帝王なんだよ!だから…… と、そこまでハイテンションで自分の脳内妄想と自己讃美に酔いしてていたれいむだったが、 子れいみゅの「おかあしゃん!おかあしゃん!」という呼びかけに現実世界に戻された。 子れいみゅがおさげで指差す?方向を見ると、2~4歳児ぐらいの子供たちが十数人ほど砂場や滑り台で遊んでいる。 どうやら保母さんに連れられてここの公園に遊びに来ている保育園の子供たちらしい。 それを見たれいむはいやらしくにんまりと笑った。 そうだ大人の人間でさえれいむは意のままに利用してみせたのだ。 あの糞人間よりもさらに小さくて頭も悪い人間の子供たちなど、今のれいむにとって何ほどのものがあろう。 偉大なる世界の帝王れいむの帝国建設の手始めとして、まずはこいつらを偉大なるれいむの奴隷にしてやろう! そう決意するとれいむはぽよんぽよんと進み出て子供達の前に出てこう宣言した。 「にんげんのくそちびどもはぜんいんれいむのどれいにしてあげるよ!こうえいにおもってね!」 「見崎くんパス!」 「OK!翼くん!」 「ゆんやぁぁぁ!ゆんやぁぁぁぁっ!どぼっ!どぼじでれいぶをけるのぉぉぉ!?ぐべぇぇぇっ!」 大いなる宣言をしたれいむに子供たちは一様に目を輝かせた。 それはれいむの宣言に感動したからではない。ちょうどいいおもちゃが向こうから来てくれたという目だ。 れいぶ親子に子供たちがたちまち群がった。親れいむは男の子たちがもっていき、 今流行りのスポーツであるゆっかーのボールにされた。 ゆっかーとはなにか?まあ要するにサッカーである。ただボールにゆっくりを使ってるだけの話だ。 「どらいぶシュート!」 「ゆげぇぇぇっ!」 「させるかあー!」 「ぐぎゃ!?」 「おおーっと意思崎くんの顔面ブロックだあー!」 「ゴールキックだ!いっけええええ!」 「おぶぉぉぉぉっ!?」 「ボールをわたすなー!」 「みんなあがれー!総力戦だぞー!」 「や、やべて……ゆるじで、おでがいじまずゆるじでくださ……ゆぎゃあぁぁぁぁぁっっ!!?」 両陣営の男の子たちが全員あがってきて、れいぶを奪いあってこれでもかというくらい蹴り飛ばす。 もうれいぶはボロボロだ。お飾りも髪の毛も泥まみれだし、お飾りの半分はちぎれてどこかへ落ちてしまった。 肌は足跡だらけ、痣まみれ、さっきシュートされたとき蹴りどころが悪かったのか左眼が潰れてしまっている。 れいむは己の過ちをすぐに自覚した。 やはりちびといえど人間は強くて恐ろしい。少しいい気になりすぎた……よしさっきの人間にしたように下手に出よう。 そうすればバカなちびどものこと、コロっと騙されるはずだと。 だがいくられいむが泣いても謝っても子供たちは許してくれなかった。 れいむはわけがわからない。このちびどもには言葉が通じないのか?バカなのか? というか子供たちにとっては許すもなにもなかった。先ほどの奴隷宣言で腹を立てているというわけでもない。 なぜなられいむはただのボールであり単なるおもちゃだからだ。 それ以上でもそれ以下でもない。ただの遊び道具なんだから許すもへったくれもない。 れいぶは思い知ることになる。純粋すぎる幼児たちの純粋さゆえの恐ろしさ、容赦のなさ、そして……愛されるという事の意味を。 子れいみゅは男の子たちより小さい女の子たちに捕まった。 おままごとの相手と称して砂場でおもちゃにされている。 「さーごはんができましたよー。あなた、たくさんたべてねー」 「や、やめちぇね!それどろだんごしゃんだよ!しょんにゃのたべられにゃ……ゆぐぐぐぐっ!」 「好き嫌いしちゃだめでちゅよー?はい口をあけて……ほらごっくんしちゃいまちょうねー!」 「ゆが!ゆぎゃぎゃぎゃぎゃ!……ゆ、げえええええ!?」 「あらあら。吐き出してしまったわ?咽に詰まらせてしまったのかしら。どうしましょう」 「そんなときは真帆の特製ジュースを飲むといいわ!さあたくさん飲んでねっ!」 「ゆげげぇ……ちょ、ちょれはこっぷさんにすなさんをいれただけでちょおおおおお!?ちょんにゃののめりゅわけ……」 「さあどうぞ~♪飲ませてあげるからね~!」 「ゆ、ゆ、ゆぎゃぉぉぉぉぉっ!?」 むりやり口をあけさせられ、泥だんごだのジュースと称した砂だのを口に入れられる子れいみゅ。 まったく無邪気な幼児というやつは下手な虐待鬼意山よりよほど怖い。 なにせ自分が悪いことしているとか相手が嫌がってるとか本気で思っていないのだ。 そういう所はゆっくりに通じるものがあるがやはり本家本元だ。無邪気な悪鬼ぶりでは一歩も二歩もゆっくりの上をいくだろう。 「さあよい子のみんなー!そろそろ保育園に帰りますよー?」 「「「「「はーい!」」」」 ……ようやく地獄が終わった。れいぶ親子はなんとか生き残った。 とはいえ半死半生もいいところだ。 親れいぶは髪の毛もお飾りもほとんどなくなり全身打撲跡だらけ、右目の視力も失って力なく地面に横たわっている。 子れいみゅは砂場で口から砂だの泥だの小石だのを「ゆげえ!ゆげえええ!」と吐き出している。 さらにコーディネートしてあげるー♪とありすみたいな事を言う女児たちに、 クレヨンだの油性ペンだので身体中あちこちに落書きされていた。 「お、おちびじゃぁぁぁん……」 「み、みゃみゃあ……どぼじで……どぼじでれいみゅがきょんにゃめにあうにょぉぉぉぉ………?」 「ゆぐ、ゆぐぅ……お、おちびじゃんはれいぶがたずげるよ……なにがなんでもぜっだいだずげるよぉぉぉ……」 れいぶは痛む身体に鞭打って砂場まで這うと、子れいみゅを頭に乗せてそのままずーりずーりといずこかを目指して這っていった。 どうやらゲスはゲスでもれいぶの母性とやらは本物のようだ。 「………ん?」 コンビニで冷たいお茶を買ってきてベンチで一息ついてると、向こうからボロクソになったれいむ親子がやってきた。 ずりずりと地面を這うズタ袋みたいだな。 なんとなく俺には見分けがついた。あれはさっき俺を助けるのを拒否してどこかへ行ったれいぶ親子だろう。 なんとまあ短時間でよくもあそこまで落ちぶれるものだ。ある意味名人芸じゃないかあれ。 ともあれ子れいみゅを頭にのせたれいぶは俺の足元にゆっくりくると、ブツブツいいはじめた。 「……おでがいじまず。れいぶとおちびじゃんをたずげてくだざい」 「嫌だ」 「……さっぎおにいざんにひどいごといったのはあやまりまず…」 「断わる」 「……れいぶはどうなっでもがまいまぜん。ぜめて、ぜめでおちびじゃんだけでもたずげてくだざいおでがいじまず」 「まっぴらごめんだ」 「……このままじゃ、ふだりどもじんでじまいまず。おねがいでずどうが……どうが……」 「親子揃って死ねばいいだろ。お前らがいなくなったって誰が悲しむわけじゃない」 れいぶは残った右目に涙を溜めつつ、俺をキッと見上げると悲しみ怒り憤りを込めて俺に恨み言をいった。 「どぼじてぇぇぇ?どびじてぞんなひどいごというのぉぉぉ?ゆっぐりだっでいきているんだよぉぉぉ? ごんなにぎずだらけになってれいぶたち、がわいぞうでしょぉぉぉ?いきものはみんなたすけあわなぎゃいげないんだよぉぉぉぉ!?」 「だから俺はお前を助けただろ?」 「ゆっ……!」 「なのにれいぶは俺を助けなかった。だから俺はいまお前を助ける気はさらさらない」 「で、でもぉ……」 「わからないのか?もしお前があの時俺を助けていたら……お前はこのようにボロボロにされることはなかったって事によ」 「ゆ?ゆゆぅ!?」 「お前があのとき俺を助けていれば、俺は恩義を感じてれいぶになにかあった時さらに助けようと思っただろう。 そうやって助け助けられることで信頼や友好関係を築いていくものなんだよ……助け合うってやつはな。 だがお前はその関係を築くのを拒否した。その時点でお前ら親子はせっかくのチャンスをドブに捨てたんだ。 人間の庇護を受けられるかもしれないというチャンスをな……」 「じゃ、じゃあ……ぜ、ぜんぶ……ぜんぶれいぶがわるいの?れいぶがおにいざんをたずげなかったがら、こんなめにあっだの?」 「自業自得って奴だな。ああそれと……頭の上の子れいみゅだが」 「え!も、もじがじてだずげてぐれるんでずが!?」 「いやもうその必要もないだろう。なんか餡子吐き出して黒くなって死んでるし」 「…………ゆっ?ゆ、ゆゆゆゆゆゆぅぅぅ!!?」 れいぶは急いで頭の上の子れいみゅを地面に降ろす。 確かに子れいみゅは死んでいた……とてもゆっくりできていない苦悶の表情を浮かべて黒くなっていた。 「ど、どぼじでぇぇぇっ!?おちびじゃんどぼじてじんでいるのぉぉぉぉっ!!?」 「今さら泣き叫べるような身分かよ。お前が殺したも同然のくせに」 「ゆっ!ち、ちがう……れいぶ……れいぶじゃないよぉぉぉ!ゆ、ゆ、ゆっくりでぎないにんげんのちびどもがぁぁぁ……!」 「へえ。子供に見つかって虐待でもされたのか?もしそうならば俺を助けていれば助け返してやったものを。 それとも調子こいて子供に喧嘩売ったのか?もしそうならば100%お前が悪いな。お前がガキを殺したのも同然だ」 「ゆ、ゆげえええええええええっ!!?!?」 れいぶはたまらずに餡子を大量に吐き出した。 子供に受けた重傷。必ず守ると誓ったおちびちゃんの死。そしてその原因が自分にあるという事実。 そのストレスにれいぶの心は限界を超えた。身体が…心が…自らの死を要求したのだ。 「も、もっど……ゆっくじ……じたがっ………だ………」 俺はれいぶ親子の死体をゴミ箱に放り込んだ。市民の義務という奴だな。 仕事柄、信用やというものがどれだけ大切なものかとよく知っている俺にとってれいぶ親子の自滅はある程度予測できていた。 ゲス化もしてたしな。あれじゃあどのみち長くは生きられないだろ……自滅がここまで早いとは意外だったが。 無駄な時間を浪費しちまったがひとつだけわかった。ゆっくりには助け合いの精神なんてわかんねーてことだ。 自分さえよければそれでいいという連中だからもう救いようがないんだろうな。 あわれな奴らだ……人間と助け合えばもっともっと大きなゆっくりを手に入れられたであろうに 目先の小さな小さなゆっくりを選んでばかりでいつも大損をしている。 まあいっか、もう俺の知ったことじゃねえ。さて……じゃあ午後の仕事もがんばりますか。 ゆっくりのようにはなりたくないもんな。 今まで書いたもの anko3367人間に飼われるというのは… anko3370野良ゆは人間に関わってはいけないという話 anko3379親の罪は
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『おいしいご飯』 9KB いじめ 自業自得 差別・格差 日常模様 野良ゆ 都会 現代 独自設定 6作目です。話せば分かる。 「ゆっ、ゆっ、きょうはひさしぶりに、おいしいごはんさんがとれたのぜ!」 早朝、1匹のまりさが、帽子をふくらませて上機嫌に公園を跳ねている。 「おちびちゃん、れいむ、まってるのぜ、ゆっ、ゆっ・・」 1度はねるごとにゆっと言いながら、時々止まっては独り言を言ってはドヤ顔になり、また跳ねていく。 『おいしいご飯』 『うわ、きったねーゆっくりが居やがる。』 格子状のフェンスの外、公園に面した道路を歩いていた男が、まりさを見て声を上げた。 久しぶりの休日、早朝の散歩を楽しみ、公園で一休みしようとやってきたところだった。 「ゆっ!?おにいさん、いままりさのこと、きたないっていった?」 まりさは向きを変え、フェンスの方に寄ってきた。 『あ?言ったけどそれが何か?』 「どぼじでぞんなごどいうのぉぉ!ばりざ、ぎだなぐなんが、ないでしょぉぉ!」 まりさは見る見るうちに緩んだ表情をこわばらせ、その場でぴょんぴょん跳ねながら抗議する。 『はぁ?なに急に切れてんだこいつ。いいか、地面に顔をこすりつけてるやつが汚くないわけないだろう?』 「ゆっ!?じめんさん・・・?」 『地面に這いつくばって、埃やらゴミやら顔にくっつけて生きてるくせに何言ってんだバ~カ。』 「ゆゆゆっ・・・ばりざ、ばりざは、ばかじゃないいい!ばりざはぎだなぐないいい!」 「ばりざは、はいづぐばっでなんがいないぃぃ!りっばに、りっばにいぎでるんだぁぁぁ!」 「ぎょうだっで、いばだっで、がりにいっで、だくざんの、おいじいごはんざんをどっでぎだどごろなんだぁぁぁ!」 まりさは、目に涙をため、フェンスにぴょこぴょこと体当たりをしながら抗議を繰り返す。 「どりけせぇぇ!どりげして、ばりざにゆっぐりあやばれぇぇぇぇ!」 『うるせぇ!』 まりさが次の体当たりをしようと身体を縮めていると、男はフェンスに蹴りを加えた。 ガッシャーンと音がしてフェンスが揺れ、公園にいた鳩やカラスがバタバタと飛び立っていく。 「ゆひっ!」 まりさは驚いて頭を縮め、肩をすくめたような動きをした。おそろしーしーがぴゅっと飛び出る。 『何が取り消して謝れだ。朝からでかい声出しやがって。お前らはすみっこの方で人目を避けてりゃいいんだよ。分かったらさっさとどっか行けよもう。このしょんべん漏らし。』 「ば、ば、ばりざは、ばりざはもらじでないぃぃぃ!ばりざはいぢゆんばえの、りっばな、りっばなゆっぐりなんだぁぁぁ!」 『だからうるせぇ!』 「ゆひっ・・・ごべんなざい・・・」 男はもう一度フェンスを蹴るそぶりを見せると、まりさは震え上がっておとなしくなった。 「でぼ、でぼ、おにいざんだっで、ひどいよ。ばりざは、かりがらかえるどころで、づがれでるんだよ? それに、ばりざは、おぢびぢゃんやれいぶをやじなっでる、りっばな、いぢゆんばえの、ゆっぐりだよ?ぞれなのに、ぎだないどが、ばがだどが、どうじでぞんなごどいうの?」 まりさは叫ぶのはやめたが、しつこく食い下がろうとしている。 『あー、なんだよもう、めんどくせーな。さっきも言っただろ?ゆっくりってのはな、地面を這いつくばってゴミやら埃やらを顔に付けて動き回るし、ゴミだって漁るし、汚いんだよ。 分かるか?お前は汚くないつもりかもしれないけど、人間から見たらお前は汚いの。』 このお兄さん、面倒くさがりながらゆっくりに分かるように説明してやるなんて、けっこういい人である。 「ばりざ、はいづぐばっでなんが・・・」 『いやいや、這いつくばってるじゃん。お前、目の前に地面が見えるだろ?這いつくばってる証拠だよ。』 「ゆぐ、ぞ、ぞれは・・・」 『それに何?狩りの帰り?どうせどっかでゴミでも漁ってきたとこだろ?』 「ご、ご、ごびじゃないのぜ!ばりざが、くろうじでみづげだ、おいじい、ごはんざんなのぜ!おぢびぢゃんも、れいぶも、おおよろごびなのぜ!」 『何がおいしいご飯だよ。そんなに言うなら見せてみろよ。』 「ゆふん、わかったのぜ!」 まりさは身体を揺らして帽子を脱ぐと、中身をぶちまけた。 カチカチになった米の塊、しなしなになった菜っ葉かネギなにか、あちこちが黒くなって痛んだニンジンの切れ端、真っ黒になったバナナの皮・・・要するに、ゴミをぶちまけた。 「みておどろくのぜ!こんなにおいしい、ごはんさんなのぜ!」 まりさは何か偉そうにしている。 『オイオイ、どうみてもゴミの山じゃねーか』 「どぼじでぞんなごどいうのぉぉ!どうみでもおいじいごはんざんでしょぉぉぉ!・・・ わがっだよ!おにいざんは、ばりざにしっとしてるんだね!こんなにたくさんのかりができないから!」 『はぁ?嫉妬なんてするわけねーだろ。だってお前、そのお前がおいしいご飯とか言ってるの、全部人間が出したゴミだぜ。』 「ゆう?そんなわけないでしょぉぉ!こんなおいじい、ごはんざんをすでるわけ、ないでしょぉぉ!」 『いやいや、だってお前、それあそこの角から持ってきただろ。』 そう言って、男は燃えるゴミの収集所を指さした。 「な、なんでわかるのぉぉぉ!?ばりざのひみづのかりばをじっでるの!??」 『秘密の狩り場って・・・あそこは人間がいらなくなったゴミを出しておく場所なの。収集所・・・って言っても分からんか・・・つまり、ゴミ箱だよ。 お前は、人間のゴミ箱から物を拾って食ってるわけ。おいしい、おいしいとか言ってな。』 「ゆ、ゆがぁぁぁぁん」 まりさは大口を開け、目を見開いて固まった。 『お前が食ってるのはさ、人間からしたら、旨いとかマズいとか、それ以前の物なんだよ。食べる気も起きない。まぁお前らが言う、うんうんみたいなもんだ。 そんなうんうんを、旨い旨いって食ってるのがゆっくりなんだから、やっぱり汚いよなぁ。』 「ぞ・・・ぞんな・・・」 『もうさっさとそのゴミ集めてさ、どっか行ってくれよ。さっさと巣に帰って、ありがたがって食えよ。』 「ま、まっでね!まっでね!いま、まりさのおうちのこと、す、っていっだ?おにいざんは、ばりざのおうぢまで、ばかにするの?」 『うわー、まためんどくせぇな。だってどうせお前らの巣なんて、段ボールかそこらの穴かなんかだろ?』 「そ、そうだよ!ばりざのおうぢは、りっばなだんぼーるざんだよ!!あちこち、あちこち、さがしで、さがしで、やっどみづけだだんぼーるさん! それをまいにぢ、まいにぢ、がんばっで、れいぶどいっしょに、すごしずつ、すごじずづ・・・がんばっで、やっどだでだおうぢだよ!」 家作りの苦労を思い出したのか、感極まって声が震えている。 『お前、人間の家知らないの?』 「ゆっ、にんげんざんの、おうぢ?」 『そう。見たことない?』 「みだごど、ないよ。でも、にんげんざんは、まいにち、そこのおやまさんにはいっていくよ?」 そういって、おさげで道路の向こう側を指し示す。 『山?あ~、そういうことね。お前が山だと思ってるあれな。あれ全部、人間の家なの。ほら、あっちにも、そっちにも、あるだろ。あれは全部、人間の家。 「ゆ、ゆ、ゆ、ゆがーーーん」 このまりさは、野良として生まれ、この公園で育ってきた。 茂みの中に穴を掘って作った家で生まれ、親のまりさから狩りを習い、親のれいむから母性を学んだ。角張った形の山に囲まれた硬い地面の谷を、毎日おいしいご飯を探して狩りをする。 すぐ近くにあるコンビニの裏・・・まりさからすれば遠くにある低い山の麓で段ボールを拾い、番のれいむと一緒に苦労して公園に運び、石や枝を使って何日もかけて組み立てた自慢の「おうち」に住み、 週に2度の燃えるゴミ収集の日・・・まりさ的には時々はえてくる「おいしいご飯」を楽しみにしながら、毎日生きてきた。 朝早くに狩りを終え、午前中に家族で遊び、午後は恐ろしい人間の子供から隠れて震え、日が沈めば寄り添って眠る。 立派に毎日を暮らすゆっくりとして、誇りを持って生きてきた。実際はただの埃まみれのそこらにいる野良ゆっくりの1匹に過ぎないとは知らずに。 『あ~、なんか冷めたわ。帰ってゆっくりするか。』 そういって男は帰って行った。 まりさは、目に涙を溜ながらぶちまけた「ごはんさん」を集め、帽子に入れてずりずりと巣まで這っていった。 公園からは、たくさんの山が見える。そう思っていたが、実はそれらが全て人間の家だと知ってしまった。比べるとあまりにもみすぼらしい段ボールの巣。 まりさはずりずりと中に入っていく。 「ゆっ、まりさ、おかえりなさい!・・・どうしたの?」 「ゆぅ、なんでもないよ。ごはんさん、あるよ。」 「ゆゆゆ、ごはんしゃん!!」 「ゆわーい、ごはんしゃんだぁぁ!」 れいむは元気のないまりさを見て心配そうにしているが、子ゆっくり達ははしゃいでいる。 「ゆわぁぁ、まりさ、きょうはたいっりょうだね!さすがれいむのまりさだよぉぉ!」 「ゆん、そうだね」 狩りの成果を見てれいむも大喜びだが、まりさの表情は冴えない。 「それじゃあさっそく、ごはんさんにしようね!!まりさも、きっとごはんさんをたべればげんきになるよ!」 れいむはそう言って、まりさの採ってきた「ごはんさん」の一部を段ボールの端に持って行き、それ以外を葉っぱで作った「てーぶるさん」に広げた。 「「「ゆっくりいただきます!!」」」 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせぇぇぇぇ」 「これ、うっめぇ!まじ、ぴゃねぇ!」 「ゆっげぇぇぇぇぇぇぇ」 突然、まりさが餡子を吐き出した。 心からおいしそうに生ゴミを貪る番のれいむや自分のおちびちゃんを見ていて、どうにもたまらなくなったのだ。 「ゆっげ、ゆげ、ゆげぇぇぇぇぇぇ、ゆっげぇぇぇぇぇぇぇぇ」 まりさの餡子は止まらない。 突然のことにれいむや子ゆっくり達は呆然としている。 「ゆっげ、ゆげ、ゆっぐ、ゆげ、げげげぇぇぇぇぇぇ・・・もっと、ゆっくり・・・したかった・・・」 まりさは死んだ。自分の信じていた世界を根底から覆され、あまりの現実とのギャップを知り、それに耐えることができずに、死んだ。 「ゆっべぇぇぇぇ」 「ゆぎぇぇぇぇぇぇ」 そして、そんな親の様子を見た子ゆっくりも餡子を吐き出した。 「「もっちょ、ゆっきゅり・・・」」 そして親のまりさと同じように死んだ。 こちらは、とてもおいしいご飯を食べているところに、突然の猛烈な吐餡を見せられ、気分が悪くなったのだ。要するに、もらいゲロで死んだのだ。 「な、なんで、なんで、だんでぇぇぇ!お、おぢびぢゃん、まりざ、なんで、なんでぇぇぇぇ!?」 残されたれいむは意味が分からず、突然死んだ番と子供を見て叫び出す。 「どぼじで、どぼじできゅうにじんじゃうのぉぉぉぉ!?あんござん、はいちゃ、だべでしょおぉぉぉ!」 いくら叫んでも返事は帰ってこない。 「ゆっ・・・・ゆっ・・・なんで、だんで、ゆっくり、ゆっぐりじようよ・・・ゆっぐり、ゆっぐり、ゆっぐり、ゆっ・・・ゆっ・・・」 ゆっくりにとって、食事というのは最も楽しい時間だ。それも野良ゆっくりともなれば、日常唯一の心の拠り所とも言える。 その、最高にゆっくりとした時間が急に壊れ、目の前で大切な家族が次々に死んだのだ。 しかも何の前触れもなく、意味も分からないまま、ただただ突然。 れいむはこのあまりに「ゆっくりできない」事態に頭が付いていくことができず、先に心が壊れた。 公園の茂みに隠れるように置かれた段ボール。その中で、餡子を吐き尽くして死んだまりさと子ゆっくりの亡骸に埋もれ、非ゆっくり症を引き起こし、ただゆっ、ゆっとつぶやくだけのれいむがいた。 すぐそばのフェンスの上で、カラスが嬉しそうに鳴いていた。 過去作 anko3758 おいわい anko3805 消える声 anko3811ゆっくりキャンプするよ anko3814あるドスの受難 anko3823ゆっくりとしたむれ
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『まりちゃは最高のゆっくり』 22KB 虐待 制裁 飾り 野良ゆ 現代 虐待人間 ぺにまむ テンプレまりちゃいじめ。 おさげあき そのまりちゃは最高のゆっくりだった。 優しい両親から生まれ厳しい野良生活の中であっても一際輝いている存在だった。 その理由はお飾りがとてもゆっくりしていたから。 ピンと尖って汚れ一つ無い素敵なお帽子。 サラサラの金髪と可愛いおさげ。 ゆっくりは飾りでその個体のゆっくり具合を見極める。 その基準に照らし合わせるとこのまりちゃは最高にゆっくりしたおちびちゃんらしい。 だが両親との幸せな生活も父まりさの一言で終わりを告げた。 「ひろいゆっくりぷれいすをひとりじめしてるくそにんげんをせいっさい!しにいくのぜ!」 自分達は小さいダンボールのおうちなのに人間はすごく大きいおうちに住んでいる。 ゆっくりにも広いおうちに住む権利はあるはずだ。 それなのに人間は広いおうちを明け渡さずにずっと住み続けている。 だからせいっさい!してゆっくりぷれいすを奪還するのだ。 父まりさの言葉に母れいむも同意しまりちゃを連れ親子総出で人間の家へと乗り込んだ。 そしてその結果は…… 「ぼっど……ゆっぐじ……じだが……っべぇ!?」 「で……でいぶぅぅぅぅぅぅ!?」 「おかあしゃぁぁぁぁぁん!?」 家主の男による苛烈な反撃である。 父まりさと母れいむは目を覆いたくなるほどの虐待を受け、今さっき母れいむが潰されたところである。 ちなみにこの男、ゆっくり虐待が趣味である。 さらに言えば家に被害は無い。 男の家は強化ガラスを使っていて家の中に侵入出来なかったのだ。 だが未遂だろうと何だろうと関係ない。 ゆっくりには地獄以上の恐怖と絶望を。 その考えを持つ男によって捕らえられ今に至る。 「糞ゴミでいぶは文字通りゴミになったわけだが……次はまりさ、てめぇがゴミになる番だ」 「ゆ……ゆひぃぃぃぃぃ!!」 父まりさは男の睨みでおそろしーしーを漏らし戦意を既に喪失している。 母れいむと同様に苛烈な虐待で父まりさの自信は崩壊しきっているから。 「ゆ……ゆるじでぐだざいぃぃぃぃ!ばでぃざがおろがものでじだぁぁぁぁ!だがら……!」 「はいはい、ゆっくりゆっくり」 「ぶげぇ!」 男は父まりさを足で踏みつけ、少しずつ体重を掛けていった。 「ぶぎぃぃぃぃぃ!ばでぃざじぬぅぅぅぅ!じんじゃうぅぅぅぅ!!」 父まりさは尻をブリンブリンと揺らしながら必死の抵抗を試みるが無駄な行為だ。 「もう諦めろ、てめぇは死ぬ」 「いやだぁぁぁぁぁぁ!ばでぃざじにだぐないぃぃぃぃぃ!ぼっどゆっぐりじだいぃぃぃぃ!」 「地獄ででいぶと一緒にゆっくりしていけ。じゃあな、ゴミクズまりさ」 「ぶぎゅ!?」 こうして父まりさも死んだ。 「さてと……あとは子まりさだけか」 「お、おちょうしゃぁぁぁぁん!?まりちゃをおいていかないでほしいのじぇぇぇぇ!」 「そうだな、こいつはすぐには殺さずじっくりたっぷりいたぶるとしよう」 「ゆぎぃ!?このくしょにんげんがぁぁぁぁ!よくもまりちゃのかじょくをぉぉぉぉ!」 これまでまりちゃは子ゆっくりという事で後回しにされていたので無傷だ。 頬を膨らませ精一杯の威嚇をするまりちゃだがその行為は男を昂ぶらせる材料でしかない。 「さーてと、まずは何をしようか?お帽子破壊?おさげブッチン?あんよ焼き?まむまむ破壊?」 「い、いやなのじぇぇぇぇ!おちょうしゃぁぁぁん!おきゃあしゃぁぁぁん!たしゅけてなのじぇぇぇぇ!」 「両親ならそこでゴミになってるじゃないか」 「まりちゃのかじょくはごみじゃないのじぇぇぇぇ!」 「元気があっていいな!それでこそまりちゃ!そんなまりちゃにご褒美だ!」 男はまりちゃを持って振動させる。 「ゆゆ!?まりちゃ……にゃんだかしゅっきりしたくなってきたのじぇ!」 まりちゃを振動させるとすぐに発情し小さなぺにぺにが生えてきた。 「まりちゃ……もうすぐしゅっきりー!しゅるのじぇ!しゅしゅしゅ……しゅっき……」 「させるかぁ!」 男は今にもすっきりーしそうなまりちゃのぺにぺにを指で弾いた。 「ぴぃぃぃぃぃぃぃ!?まりちゃのぺにぺにぎゃぁぁぁぁ!!」 生まれて初めて味わう苦痛にまりちゃは顔を醜く歪めて絶叫を上げた。 子ゆっくりの体は脆いが男は虐待に手馴れているようでまりちゃのぺにぺには赤く腫れ上がるだけで済んでいた。 「ぴぎぃぃぃぃぃぃ!いぢゃいのじぇぇぇぇ!まりちゃちんじゃうのじぇぇぇぇぇ!」 痛みに弱い子ゆっくりはすぐ死んでしまうが当然このままあっさり死なすつもりは無い。 男はオレンジジュースをまりちゃにぶっかけた。 「ゆひぃ……ゆひぃ……いちゃい……いちゃいのじぇ……でもすこしゆっくちできるのじぇ……」 オレンジジュースで死を免れたまりちゃだがここで死ねなかった事はまりちゃにとって最大の不幸だろう。 「さてと、ぺにぺにも縮んでまむまむに戻った事だしこんどはまむまむをぐーりぐーりしてみようか?」 「い、いやなのじぇぇぇぇぇ!まむまむだけはゆるちてほしいのじぇぇぇぇ!」 「そんなにまむまむが大事かい?」 「まりちゃのばーじんしゃんはだれにもわたさないのじぇ!まりちゃはいれられるよりいれるほうがいいのじぇ!」 活発なまりさ種は父親になる事が多い。 だからまりちゃの言う事も理解出来るがそれで虐待をやめる気にはならない。 むしろロストバージンのまりちゃを見てみたいと思う男だった。 「じゃあまりちゃのバージンは俺が貰ってやろう!」 「ゆ……?」 男は人差し指をまりちゃのまむまむに近づける。 「ただし俺の指だけどな!」 「や……やめちぇぇぇぇぇぇ!!!」 ズブゥ!!! 「ゆっぎょぉぉぉぉぉぉぉーーーーーー!!ばりぢゃのまむまむがぁぁぁぁ!!ばーじんしゃんがぁぁぁぁ!!」 「まだ子ゆっくりなのに初体験を済ますなんてまりちゃは淫乱饅頭だな!はははっ!」 「ゆぎぎぎっげげげげげえぇぇぇぇ!いぢゃいぃぃぃぃ!!いぢゃいぃぃぃぃ!!ぬいちぇぇぇぇぇ!!」 「なるほど、ピストン運動してほしいんだな!ゆっくり理解したよ!激しくするから楽しんでいってね!」 「ちぎゃうぅぅぅぅ!ぎゃぁぁぁぁぁ!!うごかしゃないでぇぇぇぇ!!」 小さいまりちゃのまむまむは男の指によって拡張され無残な形となっていた。 中身の餡子を抉られる激痛にまりちゃは狂う一歩手前だが狂う事も苦痛で死ぬ事も許されない。 何故ならオレンジジュースを随時与えられているから。 「ぎぃぃぃぃぃぃ!!もうやじゃぁぁぁぁ!!おうちかえるぅぅぅぅ!!」 「何を言ってるんだ?お楽しみはこれからじゃないか!沢山俺を楽しませてね!」 「にゃんでくしょにんげんごときをたのしましぇないといけないんだぁぁぁぁ!このごみくじゅがぁぁぁぁ!」 みっともなく泣き叫んでいたまりちゃだがオレンジジュースで回復するとすぐ男に対しデカイ態度を取るようになった。 嫌な記憶はすぐ消去する単純な餡子脳。 だからこそ苛めがいがあるというものだ。 「そうだな……次はそのお飾りをびーりびーりと破いてみよう」 「ゆゆぅぅぅぅ!?」 男がそう言ってまりちゃのお帽子に手を近づけるとまりちゃは激しく抵抗する。 「まりちゃのしゅてきなおかじゃりにきたないてでふれるんじゃないのじぇぇぇぇ!」 「あー、そういやこいつの飾りって野良のくせにやたら綺麗だよな」 「まりちゃのおかじゃりはいのちよりたいせつなものなのじぇぇぇぇ!」 「それほど大切なお飾りを失った時のまりちゃの反応がみたいからゆっくり破らせてね!」 「ゆゆぅぅぅぅ!?」 男は激しく抵抗するまりちゃから容易く帽子を奪う。 抵抗と言っても体をブリンブリンと揺らしたりおさげを振り回して威嚇するだけなので帽子を奪うのは簡単だった。 「かえしゅのじぇぇぇぇ!まりちゃのしゅてきなおぼうちかえしゅのじぇぇぇぇ!」 男の足元でぴょんぴょん跳ねて騒ぐまりちゃ。 「そんなに大切ならさっさと取り返したら?ほれほれ」 「ゆんやぁぁぁぁ!!まりちゃのおぼうちぃぃぃぃ!おぼうちぃぃぃぃ!」 まりちゃの頭上に帽子を持っていく男。 当然あと少しで届かない高さにしてあるので思う存分まりちゃの無様な姿を観察する。 「まりちゃのしゅてきなおぼうちしゃぁぁぁぁん!ゆっくちしないでまりちゃのあたまにもどってきちぇぇぇぇ!」 跳ねるだけでなく三つ編みのおさげを手のように伸ばし必死に自分の帽子を掴もうとするまりちゃ。 「どぼちてとどかないのじぇぇぇぇぇ!?まりちゃのしゅべてをつかみとるおしゃげしゃんをのばしてるのにぃぃぃ!」 「自分のお帽子すら掴めないゴミで無価値なおさげなのに何を言ってるんだか」 「ゆゆぅぅぅ!?まりちゃのおしゃげしゃんをばかにしゅるなぁぁぁぁ!」 男の言葉に劇的に反応し物凄い形相で威嚇するまりちゃ。 よほど自分のおさげに自信があるのだろう。 「つーかさ、れいむ種のもみあげみたいに二つあるわけでもないのに何でそんなに自信タップリなの?」 「れいみゅのもみあげとまりちゃのおしゃげしゃんをいっしょにしゅるなぁぁぁぁ!あんなのただのごみなのじぇぇぇぇ!」 「まあれいむ種がゴミなのは同意だけどまりちゃだって同じようなもんだろ?」 「まりちゃはさいっきょう!なのじぇ!なにもできないむのうなれいみゅといっしょにしゅるなぁぁぁぁ!」 「ゴミクズのまりさ種はホント最強って言葉が好きだよな、クズで無能のまりちゃには決して手に入らないのに」 「まりちゃはむのうじゃないのじぇぇぇぇ!ゆっくちていせいしゅるのじぇぇぇぇ!」 「どうでもいいがそろそろお帽子破くぞ」 「や、やめるのじぇぇぇぇ!さいっきょう!のまりちゃのめいれいをきくのじぇぇぇぇ!!」 「そおい!」 男はまりちゃの自称素敵なお帽子を真っ二つに裂いた。 目を見開くまりちゃ。 そのまりちゃの前に二つに裂けた帽子を置いてやる。 「細切れにするのは勘弁してやろう、原型を残していたほうが絶望感も増すからな」 「……」 「おや?どうした?まりちゃ?」 男がまりちゃの体をツンツン突くが反応しない。 「やべっ、もしかしてショック死したか?」 男がそう思った時だ。 「ぴっぎぇぇぇぇぇぇぇぇ!!ばりぢゃのむてきでさいっきょう!できゅうっきょく!のおぼうちがぁぁぁぁぁ!!」 突如まりちゃが絶叫を上げじったんばったん滅茶苦茶に暴れ始めた。 どうやらあまりのショックで一瞬意識を失っていただけらしい。 まりちゃが生きていた事に安堵する男。 「ゆっぴえぇぇぇぇぇん!まりちゃのぉぉぉぉ!まりちゃのしゅてきなぁぁぁぁ!とってもしゅてきなおぼうちぃぃぃぃ!」 まりちゃは顔を床に擦りつけゆんゆん泣き叫ぶ。 自称「全てを掴み取るおさげ」とやらもペチンペチンと何度も床を叩いている。 行き場の無い怒りと悲しみを地面にぶつけているかのように。 「テンプレとはいえやっぱまりさ種のお飾り破壊は最高だわ」 男はニヤついた表情でまりちゃの愚かで無様な姿を楽しんだ。 そんな男に構わずまりちゃがガバっと顔を上げ目の前の帽子を一心不乱に舐め始めた。 「なおっちぇぇぇぇ!まりちゃのかっこいいおぼうちしゃぁぁぁぁん!おぼうちしゃぁぁぁぁん!」 無駄な事をするまりちゃ。 一度破れたお飾りは二度と元には戻らない。 それを本能で分かっていながらまりちゃは必死に舌で修復を試みる。 どうやら唾液を接着剤代わりにして裂けた帽子をくっ付けようとしているらしい。 しばらく切断面を念入りに舐めた後、慎重に帽子を繋ぎ合わせる。 しかし当然帽子がくっ付く事は無い。 「どぼちてくっついてくれないのじぇぇぇぇ!?むてきのおぼうちしゃんならくっつくはずなのじぇぇぇぇ!」 「無敵ならそもそも破れたりしないだろ?という事はそのお帽子はゆっくりしてないお飾りって事なんだよ」 「だまるのじぇぇぇぇぇ!もとはといえばおまえのせいなのじぇぇぇぇ!ぶちころしてやるのじぇぇぇぇ!」 「おお、こわいこわい」 「ぎぎぎぎぃぃぃぃ!」 男の態度に歯をギリっと噛み締めて怒りを表現するまりちゃ。 男への殺意を撒き散らすまりちゃは今にも飛び掛りそうな雰囲気だ。 「そんなに俺が憎いか?」 「あたりまえなのじぇぇぇぇ!いますぐしぇいっしゃい!してやるのじぇ!おぼうちのかたきなのじぇ!」 「ならさっさと制裁すれば?」 「さいっきょう!のまりちゃのつよさにおそれおののくがいいのじぇ!あやまってもゆるしてやらないのじぇ!」 「御託はいいからさっさと掛かってくれば?やっぱまりさ種は口だけの無能饅頭だな」 「ゆぎぎぎぎぃぃぃぃ!まりちゃをおこらせたむくい、そのいのちでつぐなってもらうのじぇぇぇぇ!」 「口先だけは達者のまりちゃよ、いつになったら掛かってくるの?バカなの?死ぬの?」 「くしょにんげんがぁぁぁぁ!まりちゃをぐろうするのもいいかげんに……!」 「ホントは怖くて掛かってこれないんだろ?なら早くそう言えばいいのに」 「ちぎゃうぅぅぅぅ!まりちゃはさいっきょう!なのじぇぇぇぇ!こわくないのじぇぇぇぇ!」 「無理すんなよ、ホントは恐怖で小便漏らしそうなのを必死で耐えてるんだろ?お漏らしまりちゃちゃん♪」 「ぐっごぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 怒りの沸点が限界を超えたのか鬼の形相で男に襲い掛かるまりちゃ。 「しにぇぇぇぇぇ!まりちゃのさいっきょう!のたいあたりでしぬのじぇぇぇぇ!」 「はいはい、最強最強」 「ゆっぎぃぃぃぃぃ!しにぇぇぇぇぇ!しぬのじぇぇぇぇぇ!さっさとしぬのじぇぇぇぇ!」 必死に体当たりするまりちゃだが当然男にダメージは無い。 「えー?もしかしてそれがさいっきょう!のまりちゃの攻撃なの?ぷぷっ!そんなんじゃ赤ゆっくりにも勝てないわ」 「ゆっぎぃぃぃぃぃぃぃ!!だまるのじぇぇぇぇぇ!だまるのじぇぇぇぇぇ!」 無駄な体当たりを続けるまりちゃだがすぐ体力が尽きたらしく動かなくなった。 それでも男への暴言は止まらない。 「しにぇ……さいっきょう!のまりちゃのこうげきでしゃっしゃと……」 「口だけはホントに達者だな、さすがは無能饅頭!」 「ゆぎぃ……」 弱弱しく男を睨むまりちゃ。 「そんじゃオレンジジュースだな」 男がオレンジジュースを掛けるとまりちゃは元気を取り戻す。 だがまりちゃが再び男に襲い掛かる事は無かった。 男との力の差を理解したのだ。 だが理解はしても男に屈服するのだけは嫌だ。 となるとまりちゃの次の行動は…・・・ 「まりちゃをおうちにかえしゅのじぇ!このくしょにんげん!」 男への暴言だけである。 それに対する男の答えは…… 「うーん、そうだな。おうちに帰してやってもいいけど」 「ゆ?ゆゆ?ほんとなのじぇ!?」 「ああ」 「ゆふん!やっとまりちゃのおそろしさがわかったのじぇ!さいしょっからそうすればよかったのじぇ!」 「でも両親も居ないのに小さいまりちゃ一匹で生きていけるのか?」 「まりちゃはおちょうしゃんからかりのしかたをおそわってるのじぇ!だかららくしょうなのじぇ!」 「ま、野生はそんなに優しくないけどな。んじゃおさげ引き抜くか」 「ゆ?」 「おうちに連れてく前にまりちゃのおさげを引き抜くよ」 「ゆゆ……?」 男の言葉に硬直するまりちゃ。 今、凄くゆっくり出来ない事を言われた気がする。 二度も言ったのにまだ理解してないのかと呆れるが男は優しいのでもう一度ハッキリ言ってあげる事にした。 「おうちに連れてく前にまりちゃの全てを掴み取るおさげをブッチンと引き抜くって言ったんだ、理解出来る?」 「……」 言葉を失うまりちゃ。 そして次の瞬間には盛大に暴れ始めた。 「いやじゃぁぁぁぁ!まりちゃのおしゃげしゃんだけはじぇったいまもるのじぇぇぇぇ!」 まりちゃはぷくーっと頬を膨らませたり歯をむき出しにして威嚇したり自慢のおさげをブンブン振り回して暴れ始める。 おさげだけは守るという意思表示なのだろう。 男の手がおさげに近づくとまりちゃは自慢のおさげで男の手をペチンペチンと叩きまくる。 「どうなのじぇ!?まりちゃのむちのようにしなやかではかいりょくばつぐんのおしゃげしゃんのこうげきは!?」 「ん?これ攻撃のつもりだったの?撫でてくれてるのかと思ってたよ!気づかなくってごめんね!」 「ゆっぎぃぃぃぃぃ!ばかにするにゃぁぁぁぁ!!」 バカにされた事に憤慨したまりちゃのおさげによる攻撃はさらに激しくなっていくが当然男にダメージは無い。 「そろそろブッチンと引き抜くとするか」 「やれるものならやってみろなのじぇぇぇぇ!まりちゃのおしゃげしゃんではじきとばしてやるのじぇぇぇぇ!」 突然まりちゃがおさげをクルクル回転させ始めた。 「ん?それ防御してるつもりか?」 「このむてきの「おしゃげしーるど」はどんなこうげきもはじくのじぇ!」 「よっと」 「ゆぅぅぅぅぅ!?」 男はあっさりと回転するおさげを掴んだ。 それに驚愕するまりちゃ。 「どぼぢでまりちゃのおしゃげしーるどがきかないのじぇぇぇぇ!?」 「まりちゃのおさげがゆっくりしてないからだろ?そんじゃゆっくりしてないゲスなおさげを引き抜くか!」 男は片手でまりちゃを押さえながら少しずつおさげを引き抜いていく。 「ゆっぎゃぁぁぁぁぁ!いちゃいのじぇぇぇぇ!おしゃげしゃんがぬけちゃうのじぇぇぇぇ!」 まりちゃは必死に体をブリンブリンと揺らすが無駄な行為だ。 その間にもまりちゃのおさげは確実に抜けていく。 「おっ、まりちゃのおさげが今にも抜けそうだぞ!おさげとバイバイする準備は出来たかな?」 「ゆんぎぃぃぃぃぃ!やじゃやじゃやじゃやじゃーーーーーー!おしゃげしゃんとばいばいしたくないのじぇぇぇぇ!」 「いつかはこの世ともバイバイする事になるんだからその予行練習と思えばいいんじゃね?」 「やじゃぁぁぁぁ!!おしゃげしゃんはじゅっとまりちゃといっしょにいるのぉぉぉぉ!はなれちゃくないぃぃぃぃ!」 ブチン そしてついにおさげがまりちゃから抜けた。 「ゆっぴぃぃぃぃぃぃぃぃ!ひぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!ぶっごぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 おさげが抜けた痛みよりもおさげを失ったショックにこれまでで最高の騒音を立てるまりちゃ。 「ほれ、この汚いおさげは返してやろう、せいぜい後生大事にしていってね!」 男がおさげをまりちゃの目の前に落とすと…… 「ぎいぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁ!ばりぢゃのぉぉぉぉぉ!ばりぢゃのおしゃげしゃんがぁぁぁぁぁぁ!!」 帽子を破られた時以上の絶叫を上げるまりちゃ。 この小さい饅頭のどこからそんな声が出てるのか疑問に思えるほどの騒音である。 「うるせぇけどこの絶叫は最高だぜ、やっぱゆっくりは絶望の叫びを上げるのがお似合いだわ」 「しろいおりぼんがちゃーむぽいんとでさいっこうにゆっくちしててさらさらできれいなおしゃげしゃんがぁぁぁぁ!」 「そしてこのベタ褒めの台詞!咄嗟にこれだけの言葉を吐けるゆっくりって饅頭はマジすげーな」 「むちよりもしなやかでぇぇぇ!あらゆるものをひきさいてぇぇぇ!どんなものもつかめてぇぇぇ!」 「つーか、まだ続いてるのかい」 「みんなからあいされてぇぇぇ!さいこうのびゆっくちのあかしでぇぇぇ!」 「しかし自画自賛しまくりだな」 「このよのどんなほうしぇきよりもうつくしくてえきしゃいてぃんぐなおしゃげしゃんがぁぁぁぁぁ!!」 「はいはい、エキサイティングエキサイティング」 最初はニヤついていた男だがあまりの長い台詞に呆れてしまった。 「いぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁ!これじゃもうゆっくぢできにゃいぃぃぃぃ!!」 「あ、だじぇ口調じゃ無くなった。お飾りを失うと自信を無くすのはどのゆっくりも同じだな」 「ど……どぼぢてごんなごどするにょぉぉぉぉぉ!?ばりぢゃなにもわるいごどじでないのにぃぃぃぃ!」 「おっ、ようやくその台詞が来たか!んじゃいつも通りの返答をするかな」 男は無意味な質問をするまりちゃに向かって当然のように答えた。 「ゆっくりを苛めるのが楽しいからに決まってるだろ?バカなの?死ぬの?」 「ばりぢゃだっていぎでるんだよぉぉぉぉ!?いきものをいじめちゃいけないんだよぉぉぉぉ!」 「やっぱ最後はどのゆっくりも言う事は同じだな、所詮餡子脳だし」 「ひっしにいぎでるゆっぐぢをいじめてなにがだのじいのぉぉぉぉ!?」 「糞饅頭が生きてるとか笑わせんなよ、それにゆっくりってのは苛められるために存在してるんだろ?」 「ぞんなわげないぃぃぃぃ!!ゆっぐぢだってじあわぜーになるけんりが……!」 「その権利とやらをぶち壊すのが楽しいんじゃないか、という事で……」 ズボ 「ゆっぎぃ!?」 男はチャッカマンをまりちゃのまむまむに突っ込んだ。 オレンジジュースで完治したとはいえあの時の痛みを思い出し絶叫を上げるまりちゃ。 「ぬいちぇぇぇぇぇ!やじゃぁぁぁぁぁ!やじゃよぉぉぉぉぉ!」 「二度と妊娠出来ない体にしてやろう、こんな機能があるから生きる権利を主張するんだもんな」 「やじゃぁぁぁぁ!おちびちゃんうめにゃいからだになるのやじゃぁぁぁぁ!」 カチ 「ぴっぎぃぃぃぃぃぃぃ!ばりぢゃのなかがぁぁぁぁぁ!ちぬぅぅぅぅぅ!ちんぢゃうぅぅぅぅぅ!」 「オレンジジュースあるから死なないよ、安心して焼かれていってね!」 「ぎぎぃぃがががががぁぁぁぁぁぁ!!!」 物凄い形相で苦痛に悶えるまりちゃ。 男がチャッカマンを黒コゲになったまむまむから引き抜いてもまりちゃは小刻みに痙攣するだけだった。 「まりちゃの……まりちゃのまむまむが……」 「じゃあ次は植物型妊娠も出来なくさせよう」 「ゆひぃ!?しょれだけはぁぁぁぁ!!しょれだけはゆるちてぇぇぇぇ!!まりちゃにのこったしゃいごのたからものなのぉぉぉぉ!」 男はまりちゃの額にチャッカマンを近づけた。 当然まりちゃは暴れるが男がしっかり手で拘束しているので無意味だ。 「おにぇがいしましゅぅぅぅぅ!しぇめておちびちゃんだけはうましぇてぇぇぇぇ!まりちゃのしそんをのこさせちぇぇぇぇ!」 「ゆっくり諦めてね!」 男が満面の笑みと共にチャッカマンを点火させた。 火はまりちゃの額を確実に焼き焦がしていく。 「あぢゅいぃぃぃぃ!いぢゃいぃぃぃぃ!やめぢぇぇぇぇ!やめぢぇよぉぉぉぉ!ばりぢゃからしゅべてをうばわにゃいでぇぇぇぇ!」 まりちゃの懇願も空しく額は前髪を燃やし尽くしながら完全に黒コゲとなった。 ご丁寧にも鏡を用意しまりちゃの無様な姿を見せてあげる。 「ぞ…ぞんにゃぁぁぁぁ!?きゃわいいばりぢゃがぁぁぁぁ!?ぜっせいのびゆっくぢのばりぢゃがぁぁぁぁ!?」 自分の変わり果てた姿に絶望の叫びを上げるまりちゃ。 そんなまりちゃに追い討ちが。 「おっと、まだあんよが無事なのをすっかり忘れてたよ!そんじゃあんよも焼こうね!」 「い……いやじゃぁぁぁぁぁぁぁ!ばりぢゃのしゅんっそく!のあんよさんだけはぁぁぁぁ!しょれだけはぁぁぁぁ!」 「ほい!点火!」 まりちゃの懇願をスルーし男がまりちゃの底部を焼いていく。 再び襲ってきた激痛にまりちゃは目を見開いて絶叫を上げた。 「いぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!あぢゅい!あぢゅい!あぢゅいぃぃぃぃぃ!!」 「まあこんなもんか」 男があんよ焼きを終了させた時にはまりちゃの底部は黒コゲになっていた。 これでは二度と跳ねる事も這う事も出来ないだろう。 「しょ……しょんなぁぁぁぁ!ばりぢゃのぉぉぉぉ!ばりぢゃのしぇかいしゃいしょく!のあんよしゃんがぁぁぁぁ!」 「うん、いい姿だ!やっぱまりさ種は無様な姿が一番似合うぜ!」 「ゆっぐ……おぼうちしゃん……おしゃげしゃん……おちびちゃん……あんよしゃん……みんな……なくなっちゃった……」 絶望のまりちゃ。 ここにやってきた時と比べいい表情になったもんだ。 男はまりちゃのそんな姿に満足していた。 「ああ、それとさっきの約束だけど」 「ゆ……?」 「ほれ、おうちに帰してやるって約束」 「ゆぅぅぅ……まりちゃ……やっとおうちに……かえれるんだね……ゆっくち……できるよ……」 「あれは嘘だ」 「……」 男の言葉を聞いて絶句するまりちゃ。 「もう一度言おう、あれは嘘だ。まりちゃはこれからもここで死ぬまでいたぶられるんだよ」 「い……いやじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!しょんなのやじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「いい声だ、これからもそんな声を聞かせてくれ」 「やじゃぁぁぁぁぁぁ!!かえしちぇよぉぉぉぉぉ!!まりちゃをゆっくちしゃしぇてぇぇぇぇ!」 「ゆっくり諦めてね!」 満面の笑みの男の言葉を否定するかのようにまりちゃはただ叫び続けた。 あれから数日が経った。 「やあ!今日もゆっくりしてるかい?」 「ころちて……まりちゃを……ころちてくだちゃい……」 ついに死を望むようになったまりちゃ。 だがまだまだ殺さない。 まりちゃにはたっぷりと生き地獄を味わってもらいたいから。 「今日は特別ゲストの登場だ!その名もれいぱーありす!」 「むほぉぉぉぉぉ!すっきりしたいわぁぁぁぁぁ!」 その辺で適当に拾ってきたれいぱーありすをまりちゃにけしかける男。 ありすは飾りの無いまりちゃでも構わず襲い掛かった。 「おかざりがなくてゆっくりしてないまりさにありすのあいをあたえてあげるわねぇぇぇぇ!」 「ゆんやぁぁぁぁぁぁ!?」 必死に抵抗するまりちゃだが底部が黒コゲで一歩も動けない。 ただ尻をブリンブリンと揺らすだけだ。 その行為がありすを昂ぶらせた。 「まりさはあにゃるにいれてほしいのねぇぇぇぇ!わかったわぁぁぁぁ!」 「ち、ちぎゃうぅぅぅぅ!やめぢぇぇぇぇ!!ばりぢゃのあにゃるしゃんだけはぁぁぁぁ!しょれだけはぁぁぁぁ!」 唯一無事だったあにゃる、それだけは許してと懇願するまりちゃだが当然無視。 ありすは尻を振って誘惑するまりちゃのあにゃるに巨大なぺにぺにをぶち込んだ。 「ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!いだいぃぃぃぃぃぃ!ぢぬぅぅぅぅぅぅ!ぢんぢゃうぅぅぅぅぅ!!」 「ゆほぉぉぉぉぉぉ!いいわぁぁぁぁ!まりさのなかはさいこうよぉぉぉぉぉ!」 幼く小さいまりちゃのあにゃるは無残に裂けありすのぺにぺにはまりちゃの中を貫通しまりちゃの口から飛び出た。 その状態で激しいピストン運動をするもんだからまりちゃは想像を絶する苦痛を味わっていた。 いつ死んでもおかしくない状態だが実際は死ねない。 オレンジジュースの点滴を受けているし中身の餡子もそれほど漏れていないから。 発狂する事も出来ない。 苛烈な痛みで無理やり現世に戻されるから。 「いくらすっきりーしても子供は出来ないから好きなだけまりちゃと楽しんでいくといいよ」 「わかったわぁぁぁぁぁ!きょうはずっとすっきりーぱーてぃーよぉぉぉぉ!」 「ごぼぉぉぉぉぉ!?ぐっぼぉぉぉぉぉぉぉ!!」 目で必死に拒否するまりちゃだが当然無視。 今日はありすの願い通りありすがすっきりーのしすぎで死ぬまでずっと楽しんでもらうつもりだ。 「ははっ!まりちゃは最高のゆっくりだぜ!こんなに俺を楽しませてくれるんだからな!」 これからもまりちゃは男を楽しませるために永く生きるだろう。 まりちゃの意思とは関係なしにそれこそ男が飽きるまでずっと。 れいぱーに体を貫かれるまりちゃの願いはただ一つ。 「ぶっぐぢじぢゃぎぃぃぃぃ!!」(ゆっくちしちゃいぃぃぃぃ!) それだけだった。 おさげあきの作品 anko3167 まりさはさいっきょう! anko3068 つむりとでいぶ anko3048 ゆっくりこいしとラブラブちゅっちゅ anko3013 れいむの幸せなゆん生 anko2974 白蓮のゆっくりいじめ anko2748 まりさはゆっくりできない anko2672 お飾りを操る程度の能力 anko2161 まりさには不幸がよく似合う anko2051 流行り物の宿命 anko2027 まりさと図書館でゆっくり2 anko1982 れいむはゆっくりできない anko1949 まりさと図書館でゆっくり1 anko1875 幽々子のゆっくりいじめ anko1838 まりさつむりはゆっくりできない
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『しんぐるまざーの朝は早い』 11KB パロディ 小ネタ 現代 失礼します。 anko2611 ゲスゆっくり奮闘記1 anko2622 ゲスゆっくり奮闘記2 anko3414 ゲスゆっくり奮闘記3 anko3417 ゲスゆっくり奮闘記4 anko3456 れいむのゆん生 anko3458 まけいぬとゆっくり anko3461 ゆっくりに生まれて anko3484 ゆっくりブリーダー anko3489 休日とゆっくり anko3652 ドスについて anko3715 ゆっくりに餌を anko3729 はじめてのぎゃくたい anko3730 はじめてのしいく anko3794 まりさとの勝負 anko3843 野球部のゆっくり anko3855 ゆっくりと会話してみた anko3932 ゆっくり観察日記 anko3933 ゆっくりと子供 誤字脱字失礼します 今日は、公園に設置されたベンチの後ろの茂みにある、ダンボール箱に住むれいむ(生後3ヶ月12日)に密着してみようと思う。 AM5:40―― 冬の始めに差し掛かり、まだ真っ暗なこの時間帯、しんぐるまざーは動き出す。 しんぐるまざーの朝は早い。 真っ暗な中、公園の外灯を頼りに、今回取材に協力してくれるれいむが這いずり出てきた。 「ゅ、ゆ~ん」と寝ぼけ眼を擦りながら、身体全体をほぐすように若干気持ち悪い動きをするれいむに、私は尋ねる。 ―――随分早いですね、いつもこの時間に? 私の質問に、れいむはこちらを見ずに答える。 「そうだよ、はやくしないとごはんさん とれないからね」と、れいむは寒さに身体を震わせながら、ゆっくり進みだした。 迷いの無いしっかりとした足取り、ベテランとしての風格が、揺れる汚いリボンに見え隠れしていた。 夜明け前が一番暗いと言う話を私は聞いたことがあったけれど、暗いとは明度の話ではなく心の問題なのかも知れない。 無言で、冷たい公園の歩道を進むれいむを見ながら私はふとそんなことを感じてしまった。 ―――これから、どちらへ? 「ゆぅ、きょうはちょっと あぶないけど ちかくのゴミ捨て場さんにいくよ」 ―――近くなのに危ないのですか? 私の言葉に、れいむは小さく頷くと。 「ちかいからあぶないんだよ」そう告げた。 その言葉は、どこか重さを感じさせるものだった。 それからはれいむは、無言で、それでいてゆっくり這い進んでいった。 外灯はまだ暗い道を照らしてくれるが、それも完全ではないだろうに、彼女の足取りに迷いは無い。 しばらく進むと、公園を出て一つ角を曲がった先にあるゴミ捨て場についた。 そこには、蓋付のケースもなければ、ゆっくり避けのネットも無い、ただ木で作られた大きな本立てのようなゴミ捨て場があった。 今そこに、一人の年配の女性が二つのゴミ袋を置いている。 その光景を、れいむは角の陰からじっと見つめる。 ―――行かないんですか? 「まだ、まだだよ、まだだめ、いまは、まだだよ」 れいむは小さく呟き、そのままに身体に力を込めて行く。 私には解らない、高度な駆け引きが行われている、そんな感覚を得てしまう。 そして、ゴミ袋を置いた女性は大きく息を吐くと、こちらに背を向けてゴミ捨て場から離れていく。 女性が反対側の角に消えるか消えないかの瞬間、しんぐるまざー・れいむが動いた。 「ゆっ!」っと一声、今まで這っていたのに急に跳ねての移動を開始した。 ぽいんぽいんと、素早くゴミ捨て場に近づくとれいむは一旦動きを止めた。 その目が油断無く、積まれたゴミ袋を見渡す。 そこには熟練のしんぐるまざーならではの、鍛えられた眼力が篭っていた。 「これだよ!」 数秒の沈黙の後に、れいむは大きなビニールではなく、小さな、どこかのコンビニの袋らしきものを選び出し、頭に載せた。 ―――もっとしっかり選ばないんですか? 私の疑問は、今までゆっくりは袋を破いてゴミを選択する姿を見てきたので当然だった。 疑問に対して、れいむは実にシンプルに答える。 「そんなじかんはないよ」 そう言って彼女は、何かに背を押されるようにその場を離れていく。 私も拭えない疑問を感じながらも、その背を追っていく。 そのとき、背後にしたゴミ捨て場から何やら声が聞こえてきた。 チラッとそちらを見ると、数匹のゆっくりがゴミ袋に群がってゴミ袋を破いては散らかしていた。 「あのゴミすてばさんは、あいつらのむれの なわばりなんだよ」 無感動に告げる彼女は、帰る足を速めた。 今少しあそこに留まっていたら、引き裂かれたのはゴミ袋ではなくれいむだったのかも知れない。 そして、無事に食料を入手したれいむは真っ直ぐ子供の待つダンボールに戻ると思いきや、公園に入って直ぐの場所で戦利品たる袋を器用に舌であけた。 中には、れいむの読み勝ちなのか、野菜の切れ端などの生ゴミがたっぷり詰まっていた。 寒いこの時期腐敗も進んでいないで新鮮だ。 ―――それを、どうするんですか? 「みてればわかるよ……」 れいむは、生ゴミの中から食べる部分のあまり無さそうな野菜くずなどを選ぶと、それを口に含んだ。 ゴミ袋は見つかりにくい場所に押し込んで、改めてダンボールに向かっていく。 その道を遮るように、2匹のゆっくりが現れた。 「おっとぉ、れいむ いまおかえりなのかぜぇ?」 「すどおりできるなんておもってないわよねぇ?」 まりさとありすだ、共に野良が長いのかれいむよりも汚らしい格好をしていた。 その二匹は、れいむの前に出るとニヤニヤ笑いながら何かを要求しだした。 強盗だろうか? 私が質問をする前に、れいむは口を開いた。 「れ、れいむは、しんぐるまざーなんだよぉお!」 取材を始めて初のしんぐるまざー宣言、そこにはしんぐるまざーとしてのこだわりを強く感じられた。 私が感心してると、れいむは更に続ける。 しかし……。 「やさしくしないと、いけな、ゅぶぉ!」 「うるっさいのぜ!」 しんぐるまざーとしての台詞を続けようとしたれいむに、まりさの体当たりが決まった。 れいむは痛みに悶えながら、口からさっき選んだ野菜くずを吐き出していた。 「ゆっへっへ、しっかりとってきてるのぜ」 「あたりまえよ、だれのおかげでこうえんにすめてると おもってるの? これはもらっていくわよ!」 二匹は、れいむの唾液に塗れた野菜くずを回収すると、笑いながら去っていった。 「れ、れいぶの、ごはんさんがぁ………………ふぅ」 二匹が見えなくなると、さっきまで涙ながらに震えていたれいむは何事も無かったかのように立ち上がった。 そして、さっきゴミ袋を隠した場所まで戻っていく。 そこで、私は疑問をぶつけることにした。 ―――さっきのは? 「れいむがこのこうえんさんに すめるようにくちをきいてくれたふたりだよ」 ―――友人なんですか? 「さいしょはね、でも れいむがおかえしにごはんをあげるようにしてたら あんなふうになったよ」 寂しそうに、れいむは告げた。 どうやらさっきの二匹の来襲を予測して、少量のご飯を捨石に使ったらしい。 改めて、ゴミ袋を持ったれいむはダンボールに向かった。 やっとの帰還だ。 空はもう明るくなり始めていた、街も呼吸を始めたようにざわめきが聞こえてくる。 れいむは、ゆっくりと、横倒しにされたダンボールに入っていく。 私のしゃがみこんで、中を覗き込む。 薄暗いダンボール内では、汚れたタオルに包まれて二匹の子れいむが寝ていた。 もう一匹、その二匹より随分汚れた子まりさがダンボールの隅で、震えながら寝ている。 「ゆふふ、おちびちゃん、きょうもかわいいね」 子供の顔を見て、本日始めての笑顔を見せるしんぐるまざー、苦労も洗われる瞬間なのかも知れない。 ―――子供は可愛いですか? 「あたりまえだよ、れいむにそっくりのかわいいあかちゃん、ぜったいたいせつにするからね」 そう答える彼女は、笑顔のまま子れいむ二匹を優しく舐めていく。 ―――そっちの子まりさは舐めてあげないんですか? 「そいつはゲスのまりさにだからね、あれくらいのあつかいでいいんだよ あまいくらいだよ」 しんぐるまざーのこだわりが光る瞬間だった。 「おちびちゃんがおきるまで、れいむはすーやすーやするよ……」 彼女はそう言うと、子れいむに寄り添うようにしながら眠りだした。 どうやら朝の狩の疲れをとるらしい。 休める時に休んでおく、しんぐるまざーとしての心構えが伺える。 AM9:20――― 子供の声で、れいむは目を覚ましたようだ。 食事を催促しながら、彼女の髪の毛を噛んで引っ張る二匹の子れいむ。 サイズの割にまだ、赤ちゃん言葉が抜けきらないらしい。 「ゆふふ、わかったよ、すぐにごはんさんにしようね、きょうはごちっそうさんだよ!」 れいむの言葉に、子れいむ二匹は声をあげて喜んだ。 れいむは、取ってきた袋の中から食べる部分の多く、尚且つ新鮮そうなものを選ぶと、二匹の前に置いて行く。 子れいむたちは、置かれた端から口をつけて食べ始めた。 それを見るれいむの顔は安らかで、しんぐるまざーとしての幸福に満ち溢れていた。 子いつの間にか目を覚ましたらしい子まりさは、黙ってその光景を見ていた。 ―――子まりさにご飯はあげないんですか? 「ゲスにはごはんさんなんてもったいないよ! ほら いつまでもサボってないで おちびちゃんたちのうんうんかたづけなきゃだめでしょぉおぉおおお!!?」 れいむの叱責に、子まりさはビクッと身体を震わせて直ぐさま姉妹のベッドであるタオルケットに向かうと、寝てる内にしたらしいうんうんを口に入れていく。 「まったく、ゲスのまりさそっくりでつかえないやつだね!」 れいむの眉間に深い皺が刻まれる、苦労は絶えないのだろう。 そして、子まりさがうんうんを片付け、子れいむたちが食事を終えると、れいむな二匹を頭に載せるとダンボールから出て行く。 子まりさは何度も吐きながら、うんうんを咀嚼していた。 少しそちらに視線を送って、私はれいむを追う。 ―――これから何を? 「おちびちゃんのかわいさをみせて、おちびちゃんとれいむをかいゆっくりにしてもらうんだよ!」 笑顔で彼女は、ベンチの前に這い出る。 そして、そこに鎮座して何かを待っていた。 さっきかられいむの前を何人かの人間が足早に通り過ぎるが、どうやら彼女が待つのは彼らではないらしい。 厳しい目つきで、人を見極める。 そこには、しんぐるまざーとしてのこだわりと、矜持が感じられた。 二匹の子れいむは、れいむの頭の上で眠り始めている。 そして、それから数分れいむは一人の男性に声をかけた。 「にんげんさん! れいむのおちびちゃんをみてね! かわいいでしょ!」 れいむの声空しく、男性は舌打ちをすると足早に通り過ぎていった。 ―――選んだのはどう言う基準なんですか? 「ゆぅ、くわしくはいえないけど、ちょっかん、だよ」 長年の修練が与えた結果なのだろう。 彼女はその直感を信じて、声をかけ続けた。 PM17:10――― 途中、ダンボールに戻って休憩を挟みながらも、一日中声をかけた彼女には流石に疲労の色が濃く見られた。 ―――今日は残念でしたね。 「ゆぅ…………」 不振に終わったことの落胆が強いのか、れいむはため息をつくだけだった。 彼女は、頭の上の子れいむを地面に下ろすと、優しく舌で舐めだした。 パートナーとして、我が子として精一杯の労いなのだろう。 安易な言葉を使わない、それもまたしんぐるまざーならではなのかも知れない。 「きょうは いいほうだよ……にんげんさんにいたいことされたり、ゲスにじゃまをされたりしなかったから」 自分を慰めるように、肯定をするように誰が聞くともなくれいむは呟いた。 「じゃあ、おちびちゃん、かえろっか……」 優しい笑みを浮かべて、二匹を導くれいむ。 しかし、子れいむたちは大きな声で空腹を訴え、れいむを「うそちゅき!」と罵倒しだした。 ―――嘘つき、とは? 「ゅ、ゆ、ゆゆぅ、あ、あまあまを もらえるからって おちびちゃんに きょうりょく、してもらってたんだよ、おちびちゃん、おちついて? ごはんにしよう?」 どうやら、子れいむたちはあまあまを条件にれいむに協力していたらしい。 しかし、それを満たせなかったれいむに不満と批判をぶつける。 最初の内は必死に宥めていたれいむだったが、子れいむたちの言葉が苛烈になるにつれて無口になっていく。 そして、爆発するようにれいむは飛び上がり二匹を自重をもって潰した。 ぶちゅっと、水っぽい破裂音が響く。 荒い息を吐く彼女は、しばらくすると一言呟いた。 「…………おちびちゃんはゲスだったよ、ゲスはせいさい、したよ」 しんぐるまざーとして、ときに非情な決断も必要である、彼女はそれを身をもって教えてくれた。 しばらく、我が子だった染みに舌を這わせていたれいむだったが、決別の決意が出来たのか、ゆっくりダンボールに進んでいく。 その、小さな背中に私は質問を投げかける。 ―――あなたにとって、しんぐるまざー、とは? 「………………かわいそうなんだよ」アト、オレイ ノ アマアマ ハヤクネ 重い一言を残して、彼女はダンボールに消えた。 私の取材はこれで終わりである。 今日この日、しんぐるまざーに関わった私は、彼女から多くのことを学ばされた。 如何に今まで私がしんぐるまざーを知らずに生きてきたのかということを実感させられた。 今日という日は私の中で大きな糧になることだろう。 胸に残る、暖かさと少々の寂しさを吐く息に滲ませながら私は電話を取り出した。 ―――加工所ですか? ゆっくりの清掃をお願いしたいのですけれど、はい、はい、はい、お願いします、はい。 やってきた作業服姿の加工所職員の方に挨拶をしながら、ゆっくり公園を離れる。 公園の入り口が小さく霞んだ頃、私の耳にある言葉が届いた気がした。 「れいむはしんぐるまざーなんだよ! がばいぞうなんだよぉおおおぉお!! やざじぐじろぉぉぉおぉおおおおお!!!」
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『『ゆっくり』とは』 7KB 考証 自業自得 『ゆっくり』ってなんでしょうね この作品はお兄さんが野良ゆと会話する話です。 お兄さんの話は、ゆっくりが相手ということもあってみょんな事になっています。 めーりんを優遇しています。 以上の点に違和感を覚えた方はご遠慮くださるよう、お願いいたします。 『ゆっくり』とは by 教授あき 「おいくずにんげん! まりささまをかいゆっくりにするんだぜ!」 開口一番、その土饅頭がアホな事を抜かしおった。 ここは我が家。その土饅頭がいるのは玄関先。 本屋にでかけようとして、このまりさである。 「おいきいてるのかぜ? まったく、これだからゆっくりしてないくずにんげんは……」 失礼千万である。 ゆっくりはこうして自分、いや、自ゆん以外を過度に見下す。 謙譲語の逆だ。 自分を下にして相手を高めるのが謙譲語。 相手を貶めて自分を高めるのがゆっくり語。 ふと、前から気になっていた事を聞いてみる。 「じゃあさ、なんでお前はその『ゆっくりしてない人間』に飼ってもらおうとしてる訳?」 基本、俺は餡即斬だ。 ただし、別に虐待鬼意惨と呼ばれるような人種ではない。ゆっくりを飼って、可愛がってすらいるのだから。 ただ、飼いゆっくりならともかく、野良ゆっくりと関わっていい事が起きることはない。 なので、不思議には思っていてもそれを聞く機会なんてものは皆無だった。 「まりささまはゆっくりしてるから、かいゆっくりになってやるのぜ」 うん、聞いて損した。 そのまりさはどこからどうみても、立派な野良である。 お飾りどころか体中が傷だらけで、全身が泥やらなんやらで汚れている。 髪もバサバサで、ジジイのチ○毛の方がまだ綺麗だ。 何よりもそのゲス口調。 口調だけならまだしも、無駄に大きいそれは、ラジオのノイズよりも耳障りだ。 「お前がゆっくりしてる? 冗談だろ?」 俺の言葉に「どぼじぞんなごどいうのおおおおおおおおおおお!」と喚きだした。 「まりさはこんなにゆっくりしてるんだぜ!? おまえみたいなクズより、まりさのほうがゆっくりしてるに決まってるんだぜ!」 そしてこの無駄な自信である。 「そう、なら仮にお前の方がゆっくりしてるとしよう」 実際に、まりさのせいで俺はゆっくりしていないしな。 「だったら、どうしてお前はそのゆっくりしてない俺に飼われようなんて思ってる訳?」 「ゆ?」 質問を繰り返され、思考が停止したようだ。 もう一度同じ回答をされても面白くないので、補足説明をしてやることにする。 「つまりだ。飼いゆっくりになりたいという事は、お前は今の生活に不満を持っているわけだ。 どこで住んでいるかはわからんが、俺の家の方が住みやすいのは当然だからな」 大方、どこかの路地裏で段ボールハウスでも作っていたのだろう。 「もしくは食事に困窮、つまり餌を確保出来なくて腹を空かせているか。 まぁ、どちらにしろお前はゆっくりできない状況にある――野良が飼いゆっくりになりたいというのは、そういうことだ」 「だ、だからどうしたんだぜ! まりさがゆっくりできるゆっくりなことにはかわらないのぜ!」 どもったのを見るに、どうやら図星らしい。 「いや、どうみてもその状況、ゆっくりできてないから」 「ゆ?」 「家が住みにくい、餌がない。お前らの言う『ゆっくりできない』って、そういう事だろう? 生活に不満があるから飼いゆっくりになる。つまり、ゆっくりできないから飼いゆっくりになるということさ」 「ゆゆ!?」 「そうなるとおかしな事になる。 だってそうだろう? 今の生活がゆっくりしてないにも関わらず、今のお前よりもゆっくりしてない俺に飼われるなんて、おかしいじゃないか」 「でもくそどれいはゆっくりできるおうちやゆっくりできるあまあまさんをいっぱいもってるのぜ!」 「へぇ。ならお前はゆっくりしてない俺の持ち物がないとゆっくりできないんだ」 「ゲスなにんげんがひとりじめするからでしょおおおおおおおお!」 「じゃあ、お前はゆっくりしてない訳だ」 「まりさはゆっくりしてるんだぜえええええええええ! ふざけたことをいうなああああああああ!」 支離滅裂である。 まぁ、ゲスな野良ゆっくりと対話しようとする俺がそもそも間違っている。 「つーかさ、そのゆっくりってのもおかしいわけよ」 ちょっと待ってろ、とまりさに言い残して一度家に入って『それ』を持ってくる。 玄関先で「ゆゆ! ゲスなくそにんげんがにげていったのぜ! やっぱりまりささまはさいっきょうっなんだぜ!」なんて台詞が聞こえる。 『それ』を抱えて戻ってくると「ゆゆ! よわむしにんげんはさっさとまりさにあまあまをけんっじょうっするのぜ!」とほざきだした。 それを無視して話を戻すことにした。 「いいか? ゆっくりしてるってのは、こいつみたいな状態の事を言うんだよ」 そう言って、まりさの前に『それ』を出した。 「ゆん? くずめーりんがゆっくりしてるわけないでしょ? ばかなの?」 そう、今俺が持ってきたのは、俺が飼っているめーりんだ。 昼寝していたところを持ってきたため、若干寝ぼけている。 こんなとぼけたゆっくりだが、これでも金バッヂのついた優良ゆっくりである。 れいむ種やまりさ種を初めとする基本種は、どうしてかこのめーりん種を馬鹿にする傾向があるそうだ。 俺との会話のドッチボールによってゆっくりできなかったまりさは、自分よりも確実に劣っている(と思っている)めーりんが現れた事で、多少の余裕を取り戻し始めた。 「いや、どう見てもこいつの方がゆっくりしてるだろ」 「そんなわけないでしょおおおおお!」 「なら見てみろよ。この洗濯したばかりで綺麗な飾り。汚れどころか傷一つない肌。流れるみたいにさらさらしてる髪。 なにより、このゆっくりした寝顔」 まぁ、ゆっくりしすぎてる感もある。 「対して、お前はどうだ? 髪の毛にはゴミが挟まってるし、お飾りや肌は汚れて傷だらけ。 さっきから喚くだけで、全然ゆっくりしてない」 「ぞんなわげあるがああああああああああああああ! ぞんだグズより、ばりざのぼうがゆっぐりじでるんだああああああああああ!」 「いや、それこそそんな訳あるかって話だ。『ゆっくり』って、ゆとりがあるってことだぞ?」 あくまで人間の『ゆっくり』だが。 だが、実際にめーりんの方が自ゆんよりもゆっくりしているという事を実際に見せつけられ、狂乱し始めた。 いくら口で否定しつつも、目の前にある現実は変わらないのである。 自分よりも下だと思っていた存在が、目の前で自分よりもゆっくりしている現実は、まりさにとって苦痛でしかない。 「そういやお前、自分がゆっくりできてるから、ゆっくり出来てない俺に飼われてやろうとか言ってたよな?」 「だまれええええええええ! だまれええええええええ!」 もはや、このまりさは俺の話を聞いてすらいない。俺の話はゆっくりできないのだろう。 「まぁ、ゆっくりしてるゆっくりと一緒にいると俺もゆっくりできる。現に、俺はめーりんと一緒にいると、ゆっくり出来るし。 でも、お前と話してると非常にゆっくり出来ない。どうしてかわかるか?」 一応聞いてみるが、まりさはただ喚くだけだ。 なので、答えを教えてやる事にする。たった一つのシンプルな答えだ。 「お前はゆっくりしていない」 結局、俺はまりさを殺した。まぁ、もともと殺すつもりではあったが。 まりさは、非ゆっくり症とまでは行かないが、精神的にまいったらしい。 ゆっくりが痛みに弱いという事は知っているが、まさかメンタルがここまで弱いとは思ってもみなかった。 自ゆんのアイデンティティを全否定されただけで精神崩壊とは…… 「つーか、“ゆっくり”ってなんだって話だ」 思わず独り言を呟いてしまう。 このあたり、ゆっくり語はいい加減である。 『美味しい』『楽しい』『安心出来る』『可愛い』『美しい』『面白い』『興奮する』『気持ちいい』 人間の言葉なら今挙げた言葉などで肯定したり、幸せを形容する。 だが、ゆっくりは『ゆっくり』という言葉だけで全てをカヴァーする。 例えば『ゆっくりしたオチビちゃん』や『ゆっくりできるあまあまさん』だ。 それどころか、『速い』という形容すら『ゆっくり』で済ましている。 ならば、あのまりさが言っていた「まりさはゆっくりしている」とは、どのような意味なのだろうか。 これはあくまで推測だが、恐らく『あらゆる意味で優れている』という意味だと思う。 そうだとするならば、今回の話は根本からおかしい事になる。 「もしお前が完璧なら、俺に飼われる必要なんてねーんだよ」 目の前の元まりさから、それでも俺の言葉を否定する声が聞こえた気がした。 あとがき 「ゆっくり」に焦点を絞ってみましたが、何か妙なことに。 深夜のテンションに身を任せた人間は、いつもこういう結末を迎えるんだ。 というか、ゆっくり相手にここまで対話しようとするお兄さんはおかしいと思ったら負けだと、書いてて思いました。 読了、ありがとうございました。 今までに書いた物。 anko3561 ゆっくりぱるすぃ anko3586 ゆっくりしけんするよ anko3592 ゆっくり燃えつきろ anko3638 ゆっくり剣道道場 anko3642 とよひめと桃の恨み anko3651 ハウスキーパーみょん anko3663 オチビちゃんは……
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『ゆっくりできるモノを分け合う』 20KB 虐待 自業自得 嫉妬 飾り 日常模様 同族殺し 共食い 野良ゆ ゲス 現代 書き出したらやめられない止まらない 気ままあき ここはとある自然公園。 木々や草花が植えられ人間の憩いの場として作られた まさに人間による人間の為の人間によって維持管理されているゆっくりプレイス。 そんな場所に場違いな饅頭が一匹……狩りの最中だと思われる野良まりさが懸命に跳ねていた。 今日は比較的マシなごはんさんが手に入ったと家路を急ぐまりさ。 と、そんなまりさに楽しそうな声が聞こえてきた。 人間達の声だ。まりさは思わず声の方向を見ると……そのまま唖然として硬直した。 「なに……あれ……」 まりさは口にくわえた生ゴミをぽとりと地面に落とすと、 信じられないようなものを見るような思いでその光景を見た。 公園の芝生でシートを広げて人間の家族がピクニックをしているその光景を…… 美味しそうな食べ物をたくさん並べ、楽しそうに談笑する人間たち。 子供と思われるちびどももはしゃいであちこち走り回ったり、ボールを使って遊んだりしている。 「どぼじて……」 なんてゆっくりしているのだろう。 人間はゆっくりしていないというのがゆっくり達にとっての「ていっせつっ」であったが あの人間達はとてつもなくゆっくりしているように見えた。 「どぼじて……?まりざは……ゆっくりしてないよ……?」 なのに自分はどうだ?まるでゆっくりしていない。 家族の食い扶持を稼ぐために日々ゴミを漁る日々。身なりは汚れて全然ゆっくりしていない。 なのになんで?なんであの人間たちはゆっくりしているの?まりさは全然ゆっくりしていないのに! 不公平だ……!ゆっくりはみんなで平等に分け合わなきゃいけないのに! 「ずるいよ……ひとりじめはゆっくりできないんだよっ!」 憎い!ゆっくりしているあの人間達が憎く、そして羨ましい! 自分はゆっくりできてないと自覚しているだけに余計その理不尽ともいえる不公平感は大きくなっていく。 ふざけるな!自分達だけゆっくりするな!まりさもゆっくりさせろ! その美味しそうなごはんさんを!ゆっくりできるぼーるさんを!まりさにも……ちょうだいねっ!! 「ゆあああああっ!ゆっくじ!ゆっくじじでいっでねえええええっ!?」 まりさは人間の家族の下へと突進した。 そうだっ!ゆっくりできる物を分けてもらうのは当然!ゆっくりにとってそれは当然の権利なのだ! 「きゃっ!な、なにこの野良?」 「ゆっくじじでいっでね!ゆっくじじでいっでねえええ!そのごはんさんっ!まりさにもちょうだいね!ちょうだいね!」 「なんだこいつ……目がイっちまってないか?」 「ねえねえねえねえねえ!そのごはんさんをあまあまさんを、ばりざにもちょうだいちょうだいちょうだいぃぃぃぃっ! ゆっくりできるものは、みんなでわけあわなきゃいけないんだよぉぉぉぉぉっ!?」 「しらないわよそんなこと!あっちいきなさい!しっしっ!」 「ゆわぁぁぁぁいっ!ゆっくじでぎるおにぎりざんだぁぁぁぁっ!いまばりざがたべであげるよぉぉぉっ!」 「この……!」 追い払おうとするお姉さんを無視したまりさが、おにぎりにの一つを食べようとシートの上に侵入してきた。 その行為にイラっときたのかお姉さんはまりさを殴り飛ばした。 「いい加減にしなさいっ!」 「ゆべえっ!?」 殴られたまりさはごろごろ転がっていく。 お姉さんは旦那と思われる男をシートに残して靴をはき、痛がるまりさの元へとやってきた。 「い、いだいぃぃぃぃっ!おもにおがおがいだいぃぃぃぃっ!どぼじでごんなごとずるのぉぉぉぉっ!?」 「それはこっちのセリフよっ!せっかく家族みんなで休日を楽しんでいたというのに全部ブチ壊しよっ! ……どうしてこんな意地悪するのっ!?」 「ち……ちがうよぉぉぉっ!まりざはいじわるなんてじでないよぉぉぉっ!いじわるじでるのは」 「あんたでしょうっ!横からいきなり出てきて何がちょうだいねよ!赤の他ゆんの癖にずうずうしいにも程があるわ!」 どうして意地悪するの!……これはまりさにとって心外としかいいようがないセリフであった。 意地悪しているのはゆっくりしているごはんさんやあまあまを独り占めしている人間の方のはずだ。 なのになぜまりさの方が悪いみたいな言われ方をされなければいけないのか? 「じゃあ聞くけどね!あんた達ゆっくりは一度でも人間になにかを分け与えたことなんてあるの?」 「ゆゆっ!?……ぞ、ぞれは」 「ないでしょう?あんた達ゆっくりはいつもいつも人間に一方的にそれよこせってそればっかりでしょうっ!」 「で、でもぞれば……ぞれはにんげんざんがゆっぐりできるものをひとりじめしているがらっ!」 「だから何?そのゆっくりできるモノは私たちが毎日毎日一生懸命働いて…… あんた達風に言えば狩りをして手に入れたものよ?それをなんで見ず知らずのあんたなんかに あげなくちゃいけないわけ?あんた苦労して得た狩りの成果を赤の他ゆんにあげたことがあるっていうの?」 「ゆ、ゆぐぅぅぅぅっ!?」 痛い所を突かれたといっていい。 ゆっくりには他人に善意で施してゆっくりするなんて風習はほとんどない。 しかも厳しい生活を強いられている野良とくれば施すどころか、周りは全部競争相手であり敵状態だ。 風習があったとしてもほとんど形骸化しているといっていい。 「あんたゆっくりできるモノはみんなで分け合わなきゃいけないって言ったわよね? 分け合ってないじゃないあんたらはっ!ゆっくりはみんな一方的によこせよこせ言ってるだけでしょ!」 「で、でぼぉ……でぼぉぉぉぉっ!」 「私達はね毎日死に物狂いで働いてるの。家のローン抱えて子育てまでするのって大変なのよ? だからたまの休日ぐらいは親子揃ってゆっくりしようとピクニックにきたというのに……もうっ!」 「ば、ばりざだっで!ばりざだっでまいにちひっしにいぎでるよぉぉぉっ!」 「必死?どこが?その日の食べ物さえ手に入りさえすればそれだけで満足して、 明日の事なんて考えずにだらだらしてるだけのゆっくりのどこが必死に生きてるっていうの!」 「ゆううううっ!?ゆぐぐぐぐぅぅっ!」 まったくその通りだ。ゆっくりには計画性なんてものはまるでない。 基本的に首尾よくその日の食べ物さえ調達できればそれでよしなのだ。 それ以上の狩りは決して行わなずおうちで好きなだけゆっくり昼寝したり遊んだりする。 ゆっくりは基本的に怠け者なのだ。本音は狩りにすら行きたくないのだろう。 でもそれじゃ生きていけない、引いてはゆっくりできないので仕方なく渋々狩りにいってるだけのことだ。 まあ秩序がある程度ある群れに所属しているゆっくりだともう少し違うだろうが…… ともあれそんなゆっくりが必死とか言い出すのは食料が思うようにとれない場合だけである。 「とにかくよその家庭のゆっくりを邪魔しないでよね!あんたと私達にはなんの関係もないんだからっ」 「ぞんなぁぁぁぁっ!ばりざだっでゆっぐじじだいっ!ばりざもゆっぐじじだいよぉぉぉっ! ゆっくじっ!ゆっぐじっ!ばりざをゆっぐじざぜでよぉぉぉっ!ねえっ!ねえっ!ねええええええっ!!」 「……っ!うるさいっ!」 「ゆぎゃぁっ!?」 涙をちょちょぎらせてなおもしつこくまとわりついてくる野良まりさ。 そんな聞き分けのない馬鹿ガキのようなまりさに心底イラついたのだろう。 お姉さんの本気の蹴りが野良まりさの顔面をとらえた。 折れた歯をまき散らせながら遠くに転がっていく野良まりさ。 お姉さんは無駄な時間を過ごしたとばかりに舌打ちすると家族のもとへと戻っていった。 「お、ようやく帰ってきたな。なああの野良となに話してたんだー?」 「どうでもいいことよ。変に言い聞かせようとせずにさっさと潰しとけばよかったかなって少し後悔してるけど……」 「ままーおなかすいたー!」 「ぼくもー!」 「ん?はいはい。それじゃおやつにしましょうねー♪」 (……ゆっくじ……ゆっくじじだい……) 蹴り飛ばされた野良まりさは遠く離れた所からまだ未練がましくその家族の仲睦まじい様子を見ていた。 蹴られたダメージで体が思うように動かない。歯がほとんど抜け、片目も潰れてしまった。 お飾りの黒帽子は先ほど殴られた時点で既に脱げてどこかへいってしまった。 だが野良まりさは黒帽子がなくなった事にすら気がついてない。 それよりもあの家族のようなゆっくりが欲しいという羨望の方が大きかった。 まりさは小さい頃から番をもてば、おちびちゃんを作ればゆっくりできると思っていた。 だがいざ家庭をもってみるとゆっくりできない事だらけだった。 毎日毎日必死になって狩りをしているというのに…… 帰宅すればごはんの量が少ないと番のれいむとおちびちゃんになじられるというゆっくりできない日々。 何でこんな事に?まりさは毎日こんなに頑張っているのになぜ? ゆっくりしたい……ゆっくりしたいよ。誰かまりさをゆっくりさせて 「ゆっくりできないゆっくりはゆっくりしないでしねえっ!」 「ゆびゅっ!?」 「しゃしゅがきゃわいいれいみゅのおきゃあしゃんだにぇえ!みごちょにゃしぇいしゃいだっちゃよ!」 野良まりさが突然現れた丸々太ったでいぶに押しつぶされ一瞬で殺された。 その光景をナスビ体型の子れいみゅがきゃっきゃっ言いながら見ている。 黒帽子というお飾りがない事で野良まりさはゆっくりできない存在としてでいぶに認識されたのだろう。 「ゆふーっ!くそまりさがいつまでたってもかえってこないからさがしにきてみれば、こんなげすにであうなんてね!」 「おかじゃりのないげしゅはゆっくちできにゃいよにぇえ!」 「まったくだよ!」 なんとこのでいぶ親子、いま殺された野良まりさの番とそのおちびちゃんである。 家族にこき使われた挙句、家族の手で殺される…………まあ野良まりさとしてはよくある末路である。 その家族がゲス化してるとなればなおさらだ。 「ゆふんっ!それにしてもさっきからみていたけど、このまりさはこうっしょうっがへたくそだね! あんなやりかたじゃあ、くそにんげんがごはんさんをくれるわけないでしょぉぉぉぉっ!?」 「ゆゆっ?どういうこちょ?」 「くそにんげんはどけちなんだよ!だからただでゆっくりできるものをよこすわけないんだよ! さっきのくそばばあもいってたでしょぉぉぉっ?そのてん、でいぶならもっとうまくやれるよっ!」 「おきゃあしゃんたのもちいにぇえ!」 「それじゃあ、やくたたずのくそまりさがかえってくるまえにくそにんげんからあまあまをもらうよ! でもそのあまあまはでいぶたちだけのものだよ!やくたたずのばりざがかえってきてもあげないよ!」 「ゆゆ~ん♪ゆっくちちててごめんにぇえ~~!」 自信たっぷりにそう言うとでいぶとれいみゅは潰れたまりさをほったらかしにしたままどこかへ這っていった。 あまあまを要求するにあの家族ではダメだと踏んだのだろう。 でいぶ親子はちょうどいいターゲットを探しにいった。そして…… 「ゆっくちちていっちぇにぇえ!」 「……はい?」 「ゆゆ~ん♪でいぶのおちびちゃんはゆっくりしているよぉ~~~♪」 「れいみゅ、きゃわいくっちぇごめんなちゃいっ!」 「ゆんっ!にんげんさん、ゆっくりできるおちびちゃんをみてとっっってもゆっくりできたでしょ? だからゆっくりできたおれいとしてあまあまをちょうだいね!とくもりでいいよっ!」 「いいよ!」 「……」 ベンチでタバコふかしている男の前にいきなり来て、上記のつまらないコントを行うでいぶ親子。 男の白けた態度とは裏腹にでいぶとれいみゅは自信たっぷりのドヤ顔である。 (かんっぺきっだね!あのばかまりさは、いっぽうてきにあまあまをようきゅうしたからだめだったんだよ! だったらゆっくりできてないくそにんげんをゆっくりさせてやればいいんだよ!そうすれば くそにんげんはかんっるいっしておれいとしてあまあまをけんじょうするはずだよ!) まあタダでモノをよこせというよりは多少はましな考えと言えるのかもしれない。 一応はあまあまの対価を支払おうというのだから…… だがその対価である「かわいいれいみゅをみてゆっくり」というのは前提からして対価としての価値はない。 何故ならば…… 「キモっ!そんなナスビ型の醜いれいみゅなんか見させられて誰がゆっくりできるかっつーの!」 「ゆっ?……ど、どぼじでしょんなこちょいうにょぉぉぉぉぉっ!?」 「じじいはおめめがくさってるのぉぉぉっ!?でいぶのおちびちゃんはきもくなんかないでしょぉぉぉっ!?」 「いやキモいよ!すげー気持ち悪い。ナスビがうねうね動いて気持ち悪いったらないわこれ」 「れいみゅきもちわりゅくなんきゃないぃぃぃぃっ!」 「いやいやれいみゅの私見なんかどうでもいいんだよ。肝心の俺がゆっくりできないつってんの。 りきゃできりゅ?」 「ゆぅぅぅぅぅっ!?」 「ゆっくりできるおちびちゃんをみたらお礼よこせ、だろ?でもゆっくりできなかったから取引き不成立だな。 あまあまはやらないってことで」 「しょんにゃぁぁぁぁっ!?」 双方の価値が釣り合わなければ対価としての意味はない。 例えばそこら辺に転がってるような石ころを渡されてそれは一万円の価値がありますよ、 これをあげるからあなたの品物を貰いますね、なんて一方的に言われても当然のごとく通らないのと同じだ。 「くそにんげんはいじわるしないでねぇぇぇぇっ!こーんなにかわいいでいぶのおちびちゃんをみて ゆっくりできないなんてあるはずないでしょぉぉぉぉっ!」 「意地悪なんかしてねーよ。そもそもいきなり俺にそのナスビれいみゅを見せてお礼よこせって言うからして アレだが、どう控えめに見てもかわいいだのゆっくりしてるだの言えねーんだもの。仕方ないだろ?」 「しかたなくないぃぃぃっ!でいぶのおちびちゃんはぜかいでいちばんゆっくじじでるんだぁぁぁっ!」 「いやだからな…」 「いいがらさっさとあばああばよごぜぇぇぇぇっ!」 「きゃわいいれいみゅにしっとするのもいいかげんにしちぇにぇぇぇぇぇっ!」 「ぞうだよぉぉぉっ!じっどはみぐるじいんだよぉぉぉぉぉっ!!」 「「あばあばよごぜっ!あばあばほじいぃぃぃっ!あばあばっ!あばあばっ!あばあばあばあばあばあばっっ!!」」 お前をゆっくりさせてやる。だからお礼にあまあまよこせという手前勝手な取引きが通用しない以上、 でいぶ親子にできるのはとにかく見苦しくごねる事だけである。 それはおもちゃ売り場で子供が親におもちゃを買って買ってと泣き叫んで駄々をこねるそれに似ている。 それにしても結局でいぶ親子は先ほどまりさがやった事と同じことをしているのだが、 でいぶと子れいみゅはそれに気が付いているのだろうか? 「うっせえなあ。静かにしろよな……と」 「ゆぴゃあああああっ!?あ、あちゅいぃぃぃぃっ!」 男は狂ったように「あばあば」を連呼するれいみゅの顔に火がついたタバコを押し付けてやった。 いわゆる根性焼きである。もっともゲスゆっくりに根性なんてあるわけないのですぐに悲鳴を上げるわけだが。 「お、おばえぇぇぇぇっ!でいぶのがわいいおちびじゃんになにじでるんだぁぁぁぁっ!」 「あんまりうるさいから根性入れなおしてやってるだけだが、それがなにか?」 「ゆひぃ!ゆひぃぃぃっ!あつあつしゃんはゆっくちできりゃいぃぃぃっ!」 「ゆがあああああっ!でいぶのがわいいおちびじゃんをいじめるげすはゆっくじじねぇぇぇっ!」 そう言って男の足に体当たりを使用とするでいぶ。 その攻撃を座りながら足だけ動かして華麗に避けている内に男の脳裏に閃くものがあった。 「ん?あ、そうだ……おーいれいみゅにあまあまをやるぞー」 「ゆっ!?ほ、ほんちょ?」 「ああ本当」 「ゆゆっ?くそにんげんがようやくはんせいしたよ!でいぶにもあばあばちょうだいね!いっぱいでいいよっ!」 「まってなって。お前にも今すぐくれてやっから……おいれいみゅ、あまあま食べさせてやるから口あけろ」 「わかっちゃよ!きゃわいいれいみゅにあみゃあみゃをいっぴゃいたべしゃしぇちぇにぇえ!ゆぁぁ~~~ん……」 男は携帯灰皿の蓋を開けると、素早くタバコの吸殻をれいみゅの口の中に全部放り込んだ。 「むーちゃむーちゃ!ちあわ……ゆぶうううううううっ!?」 「おっと。今はまだ吐き出すなよー」 「お、おちびちゃんっ!?ど、どぼじだのぉぉぉぉっ!」 糞苦な吸殻を吐き出そうとするれいみゅの口を男は手でおさえて吐き出させないようにした。 れいみゅは顔を青くして目を白黒させ、気持ち悪い汗と涙をだらだら出している。 1分ぐらいしてもう充分だと判断した男は押さえていた手を離した。 「ゆ、ゆげえええええっ!ゆげええええええええええええっっ!」 「おちびじゃぁぁぁん!なにじでるのぉぉぉぉっ!?あんござんはきだしちゃだめでしょぉぉぉぉっ!?」 「ゆ……げええ……ゆっ……ゆっゆっゆっ……」 「ん、身体中の餡子吐き出したしそろそろかな」 「も……もっちょ…ゆっくち……じだがっ…………」 「ははっ最後まで言い切れなかったか。断末魔」 「ど…どぼじでおちびじゃんがえいえんにゆっぐじじちゃうのぉぉぉぉっ!?」 「なんでだろうねー。あまあま食べただけなのに死んじゃうなんて不思議だねー」 タバコの吸殻を咀嚼して飲み込みかかった状態で長時間吐き出させなければ、 解放されたときリバウンドで必要量以上の餡子を吐き出す。 ゆっくりできないものを身体から追い出そうという本能が強烈すぎる事が直接の死因といえるだろう。 「で、お前もあまあまが欲しいんだって?」 「ゆっ!?ほ、ほしくないよ!でいぶはあばあばなんでほじぐないよっ!?」 「そう遠慮するなよーお前にもあまあま食べさせてやるからさあ。なんせ約束だもんな!」 「ゆうううううっ!ぞんなやくぞくまもらなぐっでいいからぁぁぁぁっ!!」 「自分が嫌になったら約束を反故にしていいとか、世の中そんなに甘くねーんだよ……っと」 「ゆぎゃぁぁぁぁぁっ!?でいぶのこのよのしんっりっをみとおすせんりがんなおめめがあぁぁぁぁっ!?」 男はかまわずでいぶの両目に直接根性焼きを入れた。たちまちでいぶが完全にその視力を失う。 次に男はれいみゅの死体をひっつかむと大声だして騒いでいるでいぶの大口にそのままつっこんだ。 「ほーら約束のあまあまだぞ。たんと食えや」 「ゆっ!?あばあば?むーじゃむーじゃ……ゆゆっ!たじがにこれはあばあばだよ! ゆゆーん!このあばあばはぜんぶでいぶのものだよ!だれにもあげないよっ!でいぶのひとりっじめっだよ! でいぶがぜんぶたべるんだよぉぉぉっ!」 「あーはいはい誰も取りゃいないからさ。まあゆっくり喰えって」 人間には独り占めはいけないとご高説を垂れて置きながら自分がゆっくりできるモノを手に入れたら 決して分け合おうとはせずすべてを独り占めする、それがゲス善良問わずほとんどのゆっくりがする行動だ。 独り占めはいくないだのみんなで分け合うべきだのという戯言は、 所詮ゆっくりがその場で苦し紛れに思いつくいつもの詭弁にすぎない。 男はベンチから立つと夢中になって我が子を喰らっているでいぶからお飾りである紅白リボンをピッと剥ぎ取り 縦一文字に破いたのちにゴミすて場に捨てた。そしてそのまま立ち去ろうとする。 「ま、お前ら親子の三文芝居とでいぶのおかざり……あまあまの対価としては このあたりが妥当だと俺は思うけどね。それじゃあ思う存分あまあまをかっ喰らってくれや。 れいみゅというあまあまを、な」 「これうっめっ!まじうめ!ぱねぇ!」 「ゆゆっ!おかざりのないゆっくりしていないでいぶがいるのぜ!?」 「しかもどうぞくぐいをしているなんて……とかいはじゃないわっ!」 「ゆっくりできないげすなよそものはせいっさいっなんだねー!わかってねー!」 大声で歓喜の涙を流しながら子れいみゅを喰らっていれば、当然周囲のゆっくりが釣られてよってくる。 釣られてきてみればお飾りのないゲスでいぶがれいみゅの死体をかっ喰らっているという 世にもおぞましい光景である。同族殺し、同族喰い、いずれもゆっくりにとって最大級の大罪である。 こういう場合ゆっくりのほとんどは見て見ぬふりなんてことはしない。 制裁できる大義名分さえあればむしろ自分から進んで制裁し、 悪いゆっくりを倒すというヒーロー気取りの気分を味わってゆっくりしようとするのだ。 だから……お飾りを失ったでいぶの末路はもうひとつしかない。 両目の視力を失っているとあれば抵抗や反撃もままならないだろう。 そして野良ゆっくり達によるでいぶの制裁タイムは幕を開けた。 「ゆっくりできないげすでいぶはゆっくりしないでしねぇぇぇっ!」 「ゆべぇっ!?い、いきなりなにするのぉぉぉっ!でいぶのすーぱーむーしゃむーしゃたいむの じゃまをしないでねっ!?」 「うるさいわねこのげす!おちびちゃんをたべておいてなにがすーぱーむーしゃむーしゃたいむよ!」 「ゆゆっ!ち、ちがうよ!これはあばあばでおちびちゃんなんかじゃ」 「でいぶはあまあまとおちびちゃんのくべつもつかないんだねー!わかりたくもないよー!」 「ゆぎゃっ!ど、どぼじでぇぇぇっ!?どぼじてでいぶにごんないじわるずるのぉぉぉっ!? いくらでいぶがせかいでいちばんゆっくじじでるがらって、じっどじないでねぇぇぇぇっ!」 「だれがしっとなんかするかなのぜ!このみにくいくそでいぶっ!」 「ゆんやああああっ!なにかでぷーすぷーすしないでぇぇぇぇっ!!」 でいぶは三匹の野良ゆっくりに体当たりされ枝でつつかれるという不当な暴力を受けた。 不当というのはでいぶにとってという意味だ。お飾りのリボンをなくしていることも 子れいみゅを食べていることもでいぶには自覚がない。 だからあまあまを食べてしあわせ-している自分を他のゆっくりが嫉妬しているぐらいしか理由が思い浮かばない。 しかしその妄想はあっさりと野良のだぜまりさに否定される。ならば何故でいぶをいじめるのか? 「やべでぇぇぇっ!でいぶにいたいいたいをしないでよぉぉぉ!あばあばならわけてあげるからぁぁぁっ!?」 「だれがそんなものいるもんですか!いなかもののげすでいぶのあまあまなんてくれるといってもいらないわ!」 「どぼじでぇぇぇっ!?でいぶがひとりじめしているからいじわるしでるんじゃないのぉぉぉぉっ!?」 「そんなものならすきなだけひとりじめしたらいいよー!」 「まりさたちはでいぶのしてることがゆるせないだけだからせいっさいっするだけなのぜ!」 「わ……わがらないぃぃぃぃっ!どぼじででいぶがぜいっざいっざれでるのぉぉぉっ!?わがらないぃぃぃっ!」 ゆっくりできるモノを独り占めしているから意地悪(制裁)されているわけじゃない。 ゆっくりしている自分に嫉妬しているから羨ましさのあまり意地悪しているというわけでもない。 もうわけがわからない。盲目で反抗もできないでいぶはただただ泣き叫ぶことしかできない。 一方的に自分のゆっくり……そしてその命を奪われていく恐怖。それをでいぶは今まさに感じていた。 どうしてこんな意地悪するの? でいぶがゆっくりできるものを分け合わなかったから? よその人間のゆっくりを邪魔したから? だからでいぶのゆっくりも邪魔するの? 嫌だ!そんなのゆっくりできない!ゆっくりしたい!もっともっとゆっくりしたい! 糞まりさ!糞ちび!さっさと来てでいぶを助けろ!でいぶが今ピンチなんだぞぉぉぉぉっ!! 分け合うなんて発想はゆっくりにはほとんどない。いつもいつもただ奪うのみ 自分をゆっくりさせてくれる内は家族身内までなら分け合うこともあるが それもちょっとした事ですぐに崩れる。 でいぶのゆっくりを奪い、意気揚揚と引き上げる三匹の野良ゆっくりが去った後に残されたものは ぺしゃんこに潰されたでいぶと、半分食いちぎられた子れいみゅの死体だけであった。 今まで書いたもの anko3367人間に飼われるというのは… anko3370野良ゆは人間に関わってはいけないという話 anko3379親の罪は anko3401たすけあい anko3410世紀の凶悪立てこもり事件 anko3416選んだのはお前だ anko3440ぷくー!をしてみた anko3479この世はでっかいゴミ捨て場 anko3486胴つきさんはゆっくりできない anko3501胴つきさんはゆっくりできるね! anko3503じゃまもの anko3509ゆっくりいーたー anko3522野性のゆっくりとゆっくりしてみた anko3526気持ち悪い! anko3534ゆっくりしているゆっくり anko3537野性のゆっくりとゆっくりしてみた2 anko3545霊園の野良ゆ対策 anko3570自画自賛 anko3582親と子の契約 anko3585賢いゆっくり
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『ドスについて』 19KB 愛で いじめ 観察 考証 ドスまりさ 現代 独自設定 失礼します。 anko2611 ゲスゆっくり奮闘記1 anko2622 ゲスゆっくり奮闘記2 anko3414 ゲスゆっくり奮闘記3 anko3417 ゲスゆっくり奮闘記4 anko3456 れいむのゆん生 anko3458 まけいぬとゆっくり anko3461 ゆっくりに生まれて anko3484 ゆっくりブリーダー anko3489 休日とゆっくり 「」ゆっくりの台詞 『』人間の台詞でお願いします 誤字脱字失礼します 『えーっと、それでドスの間違った認識とは、何でしょうか?』 ある研究所の一室、応接室と呼ぶには雑多にものがあり過ぎるそこで、俺は目の前に座る白衣の中年男性に質問する。 雑誌記者である俺は、ゆっくり特集の空きページがあると言うので、そこにドスについて聞く為にここに来ていた。 眼の前の白衣の中年男性は、詳しくは知らないけどゆっくりの研究、ドスの研究をしているらしい。 どうせ空きスペース埋めるだけと、俺はそんなに本気にならす、手帳とレコーダーを横に設置されている机に置いて話を聞く。 机には様々な資料や、薬品、そしてノートPCが置かれていた。 『間違った認識と言うはね、えーっとそうだ、まずは君はドスについてどんなことを知っているかな?』 『ドスに、ついて、ですか?』 その質問に俺は、軽く目を閉じて頭に思い浮かべる。 生まれてこの方都会育ちの俺は、田舎の山などに存在するドスと触れ合ったことなどないので、必然的にネットの情報、あとは人伝に聞いた話しかない。 その中で、質問に該当そうな答えを探す。 『えっと、確か大きさは2メートル以上、固体によっては5メートルにもなり、ドススパークっていう光線で人を殺傷することがある、 そしてゆっくりオーラと呼ばれる謎の能力で人から戦意を削いだり、固体によっては姿を消したりして、人間に危害を加える固体も多い ……でしたっけ?』 思いつく限りのドスの特性を答える。 ネットで仕入れた情報もあるが、以前山に遊びに行った知人の体験談もあるのでそれなりに自信を持って答えることが出来た。 しかし。 『あー、そうだよねぇ、そーゆー感じだよね、それ間違いなんだよね』 『はい?』 ……間違い、間違いとは何だろうか? 優秀な記者を気取るつもりはないが、何でも質問で解決しないように考える。 そして発言する。 『あ、あー、5メートルというのは流石にあり得ませんか、そんなに大きくなったら自重で潰れてしまいますよね、やはりそれは見間違いや尾ひれが着いたんでしょうか』 『いや、それもそうなんだけどそれだけじゃないんだよ、君が言ったドスの特性全部間違い、勘違いなんだ』 男性の言葉に俺は眉を潜める。 『全部、ですか?』 『そう、全部だ……これを見てくれたまえ』 そう言うと、男性は横の机、その資料の中から写真を取り出した。 それはゆっくりを撮影した写真だった。 場所は、この研究所の施設なのか何もない明るい白色コンクリートの部屋だった。 一際大きな、本当に大きなゆっくりれいむの周りに一般的なゆっくりたちが多数集まっている。 そのサイズの差は10倍じゃきかないほどのサイズ差だ。 『これは大きいですね……一般的ゆっくりが20センチくらいなんですから、3、いや4メートルはありますか?』 『あっはっはっは、違うよ、違う違う、良く見てっても、解らないか、じゃあこっちを見てくれ』 『え?』 俺が写真に見入っていると、男性は楽しそうに笑いながら新たな写真を取り出した。 そこにはさっきの同じように、大きなれいむの周りにゆっくりが集まっている光景が写されていたが、決定的に違うものがあった。 『え? あれ、タバコの箱? え? じゃあ、あれ?』 その写真、写っている一般的ゆっくりたちの横にはタバコの箱が置かれていた。 タバコの箱は10センチにも満たない程度のサイズ、しかしその箱に並ぶ一般ゆっくりたちは、箱の半分程度の大きさしかない。 この情報から見るに、ピンポン玉サイズしかないことになる。 『あの、これは?』 『それが2メートル、5メートルのドスの真実だよ』 俺はもう一度、その写真をまじまじと見た。 『……これ、赤ゆっくりですか』 『そうだよ』 写真に写っていたのは、大きなれいむと赤ゆっくりたちだったのだ。 確かに対比するものがなければ、数メートルのドスゆっくりに見えるかも知れない。 『山に遊びに行った都会の人が、見間違えてそれが話が大きくなったんだよ ドスゆっくりはね、基本的に運動があまり得意じゃないから赤ゆっくりの面倒を見ることが多いんだ だから、こんな光景が山では良く見られて、それを遠くから見た人が勘違いしたりするんだよ』 『そう、なんですか、へぇ……』 男性の説明を聞きながら、二枚の写真を見比べる。 ……確かに、こんな姿を山で見たら勘違いもするか。 『解ってくれたかな? じゃあ、ちょっと待っててくれ』 俺の反応に気分を良くしたのか、男性は部屋を出ていた。 そして数分で戻ってきた、大きなゆっくりれいむと、ゆっくりまりさの二匹を連れて。 『大きいですね……あ、こっちのれいむが写真のドス、ですか?』 『うん、そうさ、ほら挨拶してみなさい』 男性の言葉にゆっくり二匹は素直に頷いて、跳ねることなく這いずって俺の前に来ると。 「「こんにちはおにーさん、ドスはドスだよ、ゆっくりしていってね」」 と、随分理知的に挨拶をしてくれた。 その辺の野良や安いゆっくりとは違う、金バッチクラスの知性を感じた。 『あぁ、ゆっくりしていってね』 俺は挨拶を返して、目の前のドスと名乗った二匹の1メートル、バランスボールほどの大きな二匹を見た。 確かの普通のゆっくりに比べてかなり大きい、しかしそれでも俺の腰程度のサイズだ。 『これがドスゆっくり……』 『そうこれがドスさ』 男性は再び椅子に座り直すと、俺に笑顔を向けた。 『それで見た感想は、どうかな?』 『いや、大きいは大きいんですけど、やっぱり思ったほどじゃなかったな、という感じですね』 『そうだろうね、それで、このドス、このサイズのゆっくりは人間に危害を加えられそうかね?』 俺が最初に言った、ドスにイメージの内の一つ。 人間に危害を加える固体もいる。 俺はまじまじと二匹を見る。 「そんなにみないでよおにーさん、ドスははずかしいよ」 「そうだよ、ドスはおとめなだよ?」 『……あ、あぁすまない』 ちなみに最初がれいむで、次がまりさだ。 俺は二匹を観察した上で、答えを出す。 『このサイズなら、腰に体当たりされたら転びますし、子供なんか潰されたりしたらかなり危険じゃないですか?』 俺は思ったままの感想を言う。 自分で言ってそれなりに確信も持てた。 ゆっくりは自分のサイズの半分ほど跳躍できる、ドスは重さもあるから半分は無理でも30センチは飛べるだろうと、考えた。 俺の言葉に男性は楽しそうに頷く。 そして、片手でドスれいむを撫でると口を開いた。 『残念、発想は悪くないけどそれには穴があるんだ』 『穴? ですか?』 さっきの自分の答えを思い返す、そして間違ってるだろう部分を探す。 俺の考えがまとまる前に男性は答えを出す。 『実はね、ドスゆっくりは跳ねることが出来ないんだよ』 『え? そうなん、ですか?』 俺は男性の言葉に、まじまじと二匹を見る。 確かにさっきは這って移動していたが、それは短い距離で跳ねる必要が無いからだと思っていた。 視線に気付いたのか、ドスまりさはおずおずと口を開いた。 「そうなんだよ、ドスになると はねると すごくいたいいたいに なっちゃうんだよ……ドスも、なりたてのころに しっぱいしたから、おぼえてるよ」 『これを見てくれ』 ドスまりさの言葉が終わるに合わせて、男性は横の机に置かれたノートパソコンを取り出した。 そして、画面を俺に向けた。 そこには動画が映し出されていた。 画面の中では大きなゆっくり、ドスまりさが寝起きなのか身体を震わせて伸びをしていた。 そしてキリっとした笑顔を浮かべて、ぴょんと跳ね、着地と同時に顔を強張らせ。 次の瞬間大きな声で鳴きながら転げまわっていた、その底部、ゆっくりの言うあんよには結構大き目の裂けた傷が出来ていた。 底部の傷から餡子を漏らしながら転げまわって、大粒の涙を流していた。 『えと、これは?』 『これがドスゆっくりが跳ねられない理由だよ、ドスになるとゆっくりは圧倒的に体内の餡子の量と、密度が増えるのだよ』 男性は、画面のドスと足元のドス二匹を交互に見て言った。 『そうなると、所詮は饅頭の皮少し高いところから落とすとパンパンのそれは簡単に弾けてしまうだ』 『なるほど……だから、ドスは跳ねられないんですか』 俺も画面と足元のドスを見つめる。 『そう、そのため子守りなどの役をすることが多くなるんだ えっと、じゃあ次はドススパークだった、かな?』 『あ、はい、そうですね』 説明に満足したのか、博士は次に話題を移した。 次の話題はドススパーク。 主にドスまりさが放つ光線で、それは木々を焼き、人さえ殺すという。 俺は足元のドスまりさの帽子をチラッと眼にした。 話によると、この帽子の下にキノコがあり、それを租借してドススパークにするという。 もし今撃たれたら俺の下半身はどうなるのだろうかと少し不安になった。 『人を殺傷する光線、これも間違いなんですか?』 『そうさ、ちょうどドスもいるし実践してみようか』 『え?』 男性は、すっと足元のドスまりさの帽子を持ち上げた。 一瞬だけドスは顔を強張らせたが、それだけだった。 その帽子の下には、小さなキノコが3つ4つ生えていた。 男性はそのキノコを一つ、そっと抜いてまたドスまりさに帽子を返す。 『ほら、これをどうぞ』 男性はそう言うと、その小さなキノコを半分に裂き、片方を俺に渡してくれた。 俺は渡されたそれをまじまじと見つめる。 『あの、これは?』 『食べてみてくれ、結構いけるよ』 困惑する俺を気にせず、男性は自分の手に残った残り半分を口に放り込み、租借した。 『…………っ』 俺はその様子を見て、意を決してキノコを口に放り込んだ。 小さなキノコをゆっくり、ゆっくりと噛み。 『っ、か、からい、ですね、これ』 『あははは、そうだろう でも、それほどもでもないだろう?』 キノコは、唐辛子のような後引く辛味を口の残した。 しかし、男性の言う通り、中々にいける味だった。 辛いと言っても、知って食べれば驚くほどじゃない、そのレベルだった。 しかし、これがドススパークとは? 俺の思考に気付いたのか、先読みしたのか男性は口を開いた。 『この辛いキノコを噛み砕いて、それを噴射するのがドススパークなんだよ』 『これ、を?』 口の中に僅かに残る辛味を思い出して、首を傾げる。 『まぁ、納得いかないだろうから、説明させて貰うよ ゆっくりは辛いものが苦手、それは知ってるね?』 『えぇ、一応は』 虐待動画や、そうでなくてもカプサイシン入りのゴミ袋を破ろうとして悶絶するゆっくりなんてその辺で腐るほど見る。 俺の言葉に、男性は満足そうに頷く。 『この辛いキノコを噛んで吐き出す、それを皮に受けたゆっくりはその辛味に弱い性質から悶絶することになる そうすると、人間に似た語彙体系を持つ彼らは[やけるようにいたい]と認識するんだ』 男性はそこで言葉を区切る。 『焼ける、燃える、そこの関連からゆっくりはドススパークで物を燃やすという妄想を手に入れた そして、人間相手に脅すときにドススパークで燃やす、ということを言い出すようになったんだ ドスゆっくりはそれを不可能と知ってはいるが、一般的なゆっくりは知らない そして何より、この辛味の毒きりの様な技をドスは結多様するんだ』 『そうなんですか?』 『あぁ、群れ内でのいざこざに、そして天敵である捕食種に、そして群れ同士の抗争に 対ゆっくりにおいて、この辛味の毒霧は広範囲、といってもゆっくりにとっては、だけど 広範囲に撃てて、尚且つ一撃必殺の威力をも秘めているからね』 細かく噛み砕いて、吐き出す。 確かに、便利なのかも知れない。 ゆっくりの単体対単体を基本にした戦闘にしたら、一騎当千とまではいかなくてもそれなりに。 『ドスには我慢できても、普通のゆっくりなら口に入っただけで悶絶して餡子を吐き出すし 肌についたら転げまわる、そして痛みを熱いと判断する そこから尾ひれがつき、ドススパーク=燃えるの図式が生まれる そして、それを脅し文句に使うのがドススパークの死傷の噂だよ』 俺は話を聴いて、確かにこんなデカイ饅頭に殺されるなんて堪ったもんじゃないしな、と頷く。 ドススパーク、辛いキノコのエキスを浴びて[燃える]ような痛みを受け。 そこから伝聞と憶測と、ゆっくりの妄想により出来上がったのか。 なんともゆっくりらしい必殺技だ。 『ドスになりたての者には、本当にドススパークで人間を殺せると思っている固体もいるからね ドスのドススパークで殺すよ、等と脅されることも実際にあるのでね』 『なるほど、そこでまた勘違いとなる訳ですか』 『その通り、ドススパークについてはもう良いかな?』 『はい、では、次のゆっくりオーラについて、お願いできますか?』 俺は話の区切りで、話題を変える。 それに男性は小さく頷く。 『ゆっくりオーラというのは、これは存在しない』 『しない、ですか』 さっきまでのように実証も何もなく、そのまま断言。 『ゆっくりオーラはドススパークのような元あっての妄想ではなく、完全なゆっくりの妄想なんだよ』 男性は呆れたように笑いながら、肩をすくめた。 そして足元にじっとしているドス二匹に視線を向けた。 『ドスがいるとゆっくり出来る、というゆっくりの根拠のない理論、そこから生まれた妄想なんだよ』 『ドスがいるとゆっくり出来る、ですか』 俺も同じく、足元で実にゆっくりしてる二匹を見た。 『ドスをいればゆっくり出来るから始まり、それがどんな思考回路で言ったか人間さえにも効くゆっくりオーラになったのだよ そして、ドスがそれを自分で発現すればそれを妄信するゆっくりは信じる [今からゆっくりオーラをだすよ]とでも、言えば勝手にゆっくりするのさ』 『そんなもんですか』 『そんなもんだよ、色々実験してみたがゆっくりオーラはついぞ発見できなかったよ』 もしかしたら、ゆっくりオーラの研究について結構時間などを割いたのかも知れない。 そう感じさせるような呆れた表情をしていた。 俺はそこには言及せず、最後の話題に移る。 『では、その、姿を消したりと、言うのは?』 再びドスまりさのキノコを採取している男性に質問する。 『姿を消す、ゆっくりステルスと言われるものだね、うん』 『ゆっくりステルス、ですか』 聞き慣れない言葉に、少し首を捻る。 『これについては、ゆっくりオーラと違ってそれなりの物があるんだ』 男性はそう言うと、キノコを齧りながら先ほどのパソコンを手に取り、また動画を開いて俺に向けた。 俺は黙ってそれを見る。 そこには、ドスまりさとその周りに成体ゆっくりが佇んでいるものだった。 どうにも和やかとは言いがたい感じの会話をしている。 内容は省くが、ドスの周りにいるのは俗に言うゲスゆっくりらしく。 自分たちの長の座を譲れと喚いているらしい。 ドスはどうにも不機嫌そうな顔をしているが、やがて大きく溜息を吐き。 「ゆっくりしていってね!!」と、大きな声で叫びそして帽子を外し大きく息を吸い膨らんだ。 ドスの言葉に返事をしていたゲスたちはハッと我に返ったような仕草をして、そして……。 「ドスはどこにいったの!?」 「きえっちゃったよ!」 「ゆっくりでてきてね!」 などと叫んでいた、そして目の前にドスがいるのに一切構わずドスを探しに跳ねて画面から消えていった。 『……どういうことですか? これ』 状況が良く解らず、俺は男性に質問する。 男性は、パソコンを戻して俺の問いに答えてくれた。 『ゆっくり、野生や教育を受けていないゆっくりは[ゆっくりしていってね]と呼ばれると、瞬間的にそれに対する返答以外の思考が停止するんだよ あぁ、この子達はドスだし、何より教育されてるからそんなことはないがね』 ドス二匹は、言葉に反応せず相変わらずゆっくりしている。 『そして、思考を停止している間は完全に無防備、目の前で何があっても理解できない認識できないんだ その間にドスはゆっくりにとっての固体認識の鍵たる帽子を脱ぎ、大きく膨らむ 普通飾りである帽子をなくせば、ゆっくりに[ゆっくりできない]と称され制裁の対象になるだが ドスについて、それはない、何故か解るかな?』 『それは……』 出された質問に必死に頭を回転させる。 ドス二匹を見ながら考えるが、答えは出ない。 それに男性は鷹揚に頷き、言葉を続けた。 『それはサイズが大きいからさ、ゆっくりたちが認識できるサイズはドスより少し小さいのがギリギリなんだよ だから彼らは自分より大きな人間に喧嘩を売るんだ、必要な部分以外を認識出来ないから 認識できないということは見えないといことさ、ドスは相手の思考停止の内に帽子を取り個体認識を阻害し 更に大きく膨らみ、ゆっくりの認識外のサイズに変貌することで、認識から消えてしまうのだ』 『なるほど、認識能力を超えることで、その外に出るんですか』 『その通り、そしてこれを知ったゆっくりが人間に話し、そこから生まれたものだよ、姿を消せるという話は』 『なるほど、大変参考になりました、今日は本当にありがとうございました』 俺は取材に協力してくれた男性に礼を言い、レコーダーやらを回収し、 土産にドスキノコを1パックも貰い帰路についた。 ……。 …………。 「おい! そこのにんげん! まりさにたべものをよこすのぜ!」 『あぁ?』 今日の取材を頭の中で推敲しながら、家路を急いでいると、薄汚いゆっくりまりが何やら俺に声をかけてきた。 今日見たドスまりさと違い、知性も理性もなさそうな酷い顔をしていた。 「きこえなかったのぜ!? まりさはたべものを よこせっていってるのぜ!」 『…………あ、そだ』 疲れているので、さっさと潰そうと考えた俺は鞄を漁り、貰ったドスキノコを手に取る。 そして……。 『ゆっくりしていってね!』 と大きな声で叫んでみる。 俺の声に合わせてまりさの「ゆっくりしていってね!」が聞こえてきたが、それより早くまりさの後ろに回りこむ。 ハッと我に帰ったまりさは、キョロキョロと俺を探す。 「ゆっ!? ゆゆ?! い、いないのぜ? どこにいったのぜ! でてくるのぜ!」 左右に忙しなく視線を行き来させる。 今日学んだゆっくりステルスの応用編? だ。 少し不安がっていたが、そこはゆっくり直ぐに自分の良い様に脳内変換。 「ゆっ、きっとまりさをこわがってにげたのぜ! まったくにんげんはなさけないのぜ!」 そう判断したらしいまりさは、「ゆふん」と偉そうな息を吐いた。 そこで俺は後ろから軽く蹴ってやる。 「ゆぎゃん!? ……な、な、なにしやがるのぜぇぇぇえ!? ゆっ!? さっきのにんげん!?」 『よう』 驚くまりさに、気さくに声をかける。 しかし俺の気さく差を無視して、まりさは顔をむかつく笑みに変える。 「ゆぁぁぁぁん? にげたよわよわのにんげんがなにしてるのぜぇ? またまりささまにボコボコにされたいのかぜ?」 いつの間にか、俺はこのまりさにボコボコにされていたらしい。 まったく、ゆっくりの妄想には頭が下がる、こりゃ噂も生まれるってもんだ。 変な納得をしながら、俺はまりさに話しかける。 『はぁ? 逃げた? なに言ってんだよ、俺は面倒だからゆっくりステルス使ってお前から見えなくしてただけだっつの』 「はぁぁぁぁあぁあ?! にんげんごときが ゆっくりステルスなんてつかえるわけないのぜ! あれはゆっくりしたゆっくりのなかでも、とくにゆっくりしたドスしかつかえないわざなのぜ! ゆっくりしてない にんげんが つかえるわけないのぜ! ゆひゃひゃひゃひゃ!!」 『へぇ、じゃあもう一回してやるから今度はしっかり見てろよ?』 「なぁんかいでも みてやるのぜ!」 俺はまりさの返事を聞き、また大きく息を吸い……。 『ゆっくりしていってね!』 と言い同時に後ろに回りこむ、返事をしたまりさはまたさっきと同じようにキョロキョロしだした。 「い、いない、の、ぜ……つ、つかえるはず ないのぜ! ゆっくりステルスはドスみたいにゆっくりしたゆっくりしかつかえないのぜ!! にんげん ごときがつかえて いいわざじゃないのぜ!」 さっきとは違う、慌てた様子に俺はついつい笑いそうになってしまった。 ……応用版ゆっくりステルス結構使えるな。 俺は笑い声を堪えて、またまりさを軽く蹴った。 「ゆびぇ! な! なんなの、ぜぇ……に、にんげん、なんで、そこに」 『言ったろゆっくりステルス使ったって』 俺は事もなげに言い放つ。 実際事もないのだが、ただ後ろに回っただけなんだから。 しかし、まりさにとってはドスにしか使えない技を、それも二回も目の前で使われ顔には大量の汗が浮いていた。 物理的論理的思考では物事の優劣を考えることが難しいゆっくりだが、ゆっくり的思考ではそれなりの反応を示す。 [ドスしか使えない技を使う人間] その不気味さに、まりさは怯えていた。 「お、おまえは、なんなの、ぜ……」 『なにって、人げ……』 俺はそこまで言ってふと思いついた。 「ゆ?」 『実はな俺は、ドスなんだ、いやドスは全て人間なんだ』 そう言って笑ってみせる。 「な、なにばかなことをいってるのぜ? ゆ、ゆひゃ、ほんとうににんげんが、お、おろかなのぜ……」 否定するまりさの言葉に力はない。 俺は後押しすることにした。 『否定するなら仕方ない、ドスを否定するものにはドススパークだ!』 「ゆひっ!?」 俺は手に隠したドスキノコを頭から抜き出したように見せながら、ゆっくりに口に含んだ。 「や、やめ、やめるぜ、は、はったりは、よ、よすの、ぜ!」 そしてまりさに見えるように、わざとらしく租借する。 適度にペーストになったら、俺はゆっくりゆっくりまりさに顔を近づける。 「やめろ! やめるのぜ! そ、それいじょう ちかづいたら せ、せい、せいっさいなのぜぇぇぇぇええ!!」 『制裁はこっちの台詞だ、ドススパーク!!』 「ゆひっぃぃぃぃいい!?!!?!?」 口の中のキノコを、まりさに向けて噴出した。 一瞬フリーズしたまりさは次の瞬間。 「い、い、いたいいたいいたい!!! いたいのぜえぇぇぇえ! あ、あつい、あついのぜぇぇぇええええ!!」 と、叫んで転げまわり始めた。 運よく口には入らなかったのか、皮膚についただけのようだ。 必死にキノコを落とそうと地面を転がるが、上手くいかないらしく、痛みに声をあげ続けていた。 『あっはははは、ドスに逆らうからこうなるんだよ! ゆっくり理解してね!』 「なんでぇぇっぇぇええ!!? なんでドスがにんげんなのぉぉおおぉおお!!!」 ゆっくりの口調を真似た俺に、まりさはもう本気でドスだと信じているらしい。 泣き転がりながら、喚いていた。 俺はその姿を横目に見ながら、去り際に言ってやった。 『ドスはね人間さん、いや人間様に作って貰ったんだよ! ゆっくりを騙してゆっくりを虐めると人間さまと同じにしてもらえて 毎日あまあま沢山食べられるんだよ! ドスはねゆっくりはゆっくりさせないために、人間様に作られたんだよ!』 誰が聞いても苦笑しそうなことに、まりさは……。 「う、うそなのぜぇぇぇぇぇえぇぇぇぇええ!!!」 と叫んでいた。 俺はクスクス笑いながら、家に帰った。 ……。 …………。 それから数日にして、俺の記事が無事スペースに乗ることを確約してもらい一段落したある日。 『ん、なになに……』 戯れで買ったゆっくり情報誌に、こんな記事があった。 [ドスゆっくりが野生の群れで迫害されている!?] というタイトルの記事で。 読み進めると、ゆっくりの守護者であり群れの長であるドスゆっくりたちが、群れのゆっくりから攻撃を受けて迫害されているという記事だった。 ゆっくりたちはドスを「ゆっくりできない」「うらぎりもの」「にんげんのどれい」などと言って嫌悪しているらしい。 この事件の原因は不明だが、範囲は徐々に拡大しているらしい。 『…………へぇ、妙なこともあるもんだなぁ』 数日前の自分がまりさに行ったこと、言ったことをすっかり忘れ。 俺はドスキノコを齧り、ゆっくりと過ごした。 「にんげんのてさきのドスはしんでね!」 「な、なんでそんなこというの!? ドスはみんなのドスでしょぉぉぉおおおお!!」 ドスの叫びは森から森に伝播していった。
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『蟲送り』 7KB 虐待 制裁 虐殺 全滅 駆除 野良ゆ 現代 独自設定 いろいろお騒がせしました。対応してくださった方々に感謝申し上げます。 素晴らしき設定とネタを築き上げた先達に感謝を捧げます。 おひさしぶりです。リハビリなので軽めです。 『蟲送り』 蟲送り、という夏の行事がある。稲などの作物につく害虫を追い払う民俗行事だ。飾りをつけた棒や竹を先頭に、鉦や太鼓を叩いて囃しながら松明を振って村のはずれまで行進する。ここ湯繰里(ゆっくり)市の芦谷木(あしやき)地区では今でも伝統的なこの行事がおこなわれていて、遠くから見に来る人もいるほどだ。今年もその時期となった。 農薬の発達した今となってはイナゴやウンカの大発生は過去の話だ。しかし変わらずに人に迷惑をかけるものがひとつある。ゆっくりだ。 この土地の住人となった俺も、この蟲送りに参加させてもらう事にした。申し出は快く受け入れられ、早速準備を手伝う事になった。準備と言っても大した事は無い。田畑の周囲にあるゆっくりを捕獲するためのトラップを少々増設するだけだ。こうして各人数匹のゆっくりを持ち寄る。集合場所はこの地区の鎮守様である。そこにはすでに数台の青竹などを積んだ軽トラと、参加する人々の姿があった。 「どうも、こんにちは!今回初参加ですが、よろしくお願いします」 「アンタが鬼威さんが言っとた兄ちゃんか。おお、ゆっくりも持ってきたな」 俺が挨拶をすると、少々くたびれた農協の帽子を被った代表のおっさんがにこやかに対応してくれる。ここからは時間になるまで力仕事だ。青竹を縦に切れ込みを入れて、そこに枝を噛ませて剣山のようにするのだ。ちょうど円形に鋭い先が並んだものになる。 これで見当がつくと思うが、これにゆっくりをブッ刺して固定するわけだが中枢餡は避けられるために少々深く食い込んでも問題が無い。簡単な材料でよく考えたものだ。このまわりに藁を硬く何重にも巻き付けて油を含ませる。これで松明は完成。参加する人数分に少し余裕をみて制作し終えた頃には日はだいぶ傾いてきていた。 慣れない作業であったが、和気あいあいと、どうやってゆっくりを効率的に捕まえるかとか、忌避剤に加工するのにどんな風に仕置き(虐待)するかを話しながらだったので少しも苦にならなかった。 そして、いよいよ松明の仕上げである。防音仕様の透明な箱にまとめてブチ込んでおいたゆっくりを取り出す。 「さっさと あまあまを もってくるのぜ! くそにんげん!!」 「かわいい れいむに しっとして こんな ところに とじこめるなんて ばかなの? しぬの?」 「くそにんげんどもは さっさと けんめいなる ぱちゅりーに おやさいさんを さしだしなさいっ!」 「いなかものどもは またせた ばつとして ありすに すっきりようの びゆっくりを つれてきなさいっ!」 「おちびちゃんが おなかを すかせてるでしょぉぉぉ!? さっさと ごはんさんを もってこい、くそどれいぃぃ!」 ふたを開けた途端にビキビキ来るような罵詈雑言が溢れ出す。さすがは動く不愉快騒音発生源生ゴミだけのことはある。 こいつらは馬鹿だが、そこいらの山林に棲んでいるゆっくりなので、町野良ほど汚らしくは無い。適当に掴み上げて、松明にあんよをブッ刺す。 「ゆゆーん!おそらを とんでる…」 「パイルダーオン!」 ズブシ 「ゆっぎゃぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁ!れ゛い゛む゛の ゛す゛ら゛り゛と゛し゛た ゛びーな゛す゛も゛ し゛っ゛と゛す゛る゛ あ゛ん゛よ゛さ゛ん゛がぁ゛ぁ゛ぁ゛っ゛!!」 俺は適当にれいむ種を掴むと、事前に教えられたとおりに松明にブッ刺した。れいむはぐねぐねと体をよじって抜け出そうとするが、できるわけが無い。実は返しをつけておいたのだ。 「ゆぎゃぁぁぁぁ!あんよが いだいっ!やげるように いだいぃぃぃぃ!」 ついでにラー油も塗っておいた。これは思いつきだ。 「れいぶが ちょうしこいてました!かいっしんっ!するので ぬいでぇぇぇぇ!これどってぇぇぇぇっ!!」 「だが断る」 「どお゛し゛て゛ そ゛ん゛な゛こ゛と゛ い゛う゛の゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!?」 こんな具合に言葉攻めを楽しみつつ、俺はれいむのリボンに手を伸ばす。なに、大した事は無い。リボンを奪うだけである。 「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ゛!れいむの さんちょうめの ゆうやけよりも あかく がかがやく おりぼんさんがぁぁぁっ!か゛え゛し゛て゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛っ゛!!」 俺は泣き叫ぶれいむを尻目に、ステップを踏んで中央に寝かされた青竹に寄る。そこにはれいむ種のリボンは言うに及ばず、まりさ種の黒帽子やぱちゅりー種のナイトキャップ、ありす種のカチューシャなど、さまざまなゆっくりのお飾りがくくりつけられている。この日集められたゆっくりのお飾りである。周辺からはこのお飾りを取り戻そうとするゆっくり共の泣き叫ぶ声が絶え間なく響く。 「まりさの おぼうしさん かえってきてね!どうして とどかないのぉぉぉぉ!?」 「あんよさん うごいてぇぇぇ!れいむの おりぼんさんが ないとぉぉぉ! ゆっくりできないぃぃぃぃっ!!」 「とかいはな にんげんさんっ!おねがい しますから ありすの かちゅーしゃさんを もどしてくださいぃぃっ!!」 俺もこの青竹の枝にれいむのリボンをくくりつけた。青い葉に色鮮やかな赤が映える。 周辺には観客が集まってきたし、子供達もやってきた。彼らの手にも小さめの松明があり、当然その上には子ゆっくりや赤ゆっくりが固定されていた。もっとも弱い赤ゆっくりの中にはすでに永遠にゆっくりしてしまったものが少なく無いようだ。それを見ていっそう周囲のゆっくり共の叫びが大きくなった。 「ああぁぁぁぁっ!れいむの おちびちゃんがぁぁぁぁ!」 俺のれいむも叫びを上げた。まったく、余計なモンをつくりやがって。ムカついた俺はれいむにデコピンを加えてやった。 そして神主さんによる祝詞の奏上の後、さながら七夕の笹のようにゆっくりのお飾りを枝にくくりつけた青竹2本を先頭にして列を組む。周囲はすでに暗い。 一斉に、松明に火が放たれた。 「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁああああアァァァァァァアあ゛あ゛あ゛あ゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!!」 ゆっくり共の絶望的な悲鳴が上がる!見物客のカメラや携帯が放つフラッシュの光が瞬く。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛! なんで! どうしてぇぇぇぇっ!?」 「あづい!あづいよぉぉぉぉ!」 「わがらないぃっ!わがらないよぉぉぉっ!!」 「ゆぎゃぁぁぁぁぁ! け゛し゛で! け゛し゛て゛く゛ださ゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛っ゛!!」 「むぎょぼぇぼばぁぁぁぁっ!!」 松明が暗い鎮守の森を明るく照らし出す。もちろんこれで終わりではない。列はゆっくりと七夕の笹状態の青竹を先頭に村はずれの川辺を目指して進み始めた。 ドンドン、カンカン、ドン、カンカン。 軽妙な調子で太鼓と鉦の音に囃されて松明行列は進む。燃えながら絶叫するゆっくり共の鳴き声とともに。一番後ろにはゆっくりを詰め込んだ防音仕様の透明な箱を載せた軽トラがゆっくりとついてくる。目的地に着く前にゆっくりが燃え尽きても、すぐに補充が利くのだ。 「も゛っ゛ど…ゆ゛っ゛く゛り゛…じ……」 俺もれいむが燃え尽きたので、新たにみょん種を渡してもらって付け替えた。 「ゆびょおあぁぁぁぁぁあ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ゛!!」 このみょんもれいむに劣らず、良い声で鳴いてくれた。ちなみに崩れ落ちた燃えカスれいむは念入りに踏みつけて火を消しておいた。 静かな農村の夜に、ゆっくり共が焼かれる臭いと叫び声がこだまする。それは風に乗って周辺の山野まで運ばれてゆく。イナゴやウンカに蟲送りは意味が無いだろうが、ゆっくりに対してはなかなか侮れない効果があるだろう。まあ『餡子脳は3日まで』とも言うが。 1時間半ほど行進した先には、キャンプファイヤーのように組まれた木が積まれていた。まだ生焼けで死に切れていないゆっくりをそこに松明ごと放り込んで、先頭を切っていた青竹もそこに立てかけられる。火はすぐに回って星座瞬く夜空に赤々と火柱が立ち上がった。 これで蟲送りもおしまいか…と感傷に浸りながら、俺はまだ残っている取り替え用のゆっくりに手を伸ばす。蟲送り前には生意気な口をきいていたゆっくり共だが、今はガタガタと恐怖に振るえるばかりだ。俺は手に取ったまりさ種をバスケットボールの要領で火に向かって投げた。 「お゛そ゛ら゛を゛と゛ん゛でる゛み゛た゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛っ゛!!」 濁った声で焚き火へ向けてゆん獄へのアーチを決めたまりさ。だが次々に火に放り投げられるゆっくり共の叫びに混じって断末魔の声は聞き取れなかった。 〈了〉 anko3684 自家製ゆっくり忌避剤 anko3687 ある農村のゆっくり対策 anko3718 ろーりんぐゆっくり anko3770 ゆっくりお月見 anko3827 おかあさんのおくちはてっぺきっだよ! anko3858 ある温泉街のゆっくり対策 前編 anko3861 ある温泉街のゆっくり対策 後編 anko3886 あまあまばかりじゃない anko3943 例の青い肉まんを作ってみた
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『たんぺん』 2KB 小ネタ 初投稿、小ネタ2本です 【ゆびあそび】 「殺しはしない」 そう言った青年は、みかんの皮でもむくように れいむの皮を剥いた。 むき出しの中身を瘧のように震わせ 激痛にかみしめた歯はそこかしこが欠けている。 頭のてっぺんから均等にはがされた皮が花弁のように広がって 一見皿に載った餡子の塊に見える。 「ひゅぶ!ひゅっ…!」 口の端から液化した餡子が泡を噴いて飛び散っても れいむは口を開かない。 「そのまま口を開くなよ」 「ひ、びゅご!!」 びしゅ! 曲げた人差し指が勢い良くはじかれ れいむのこめかみだった部分を吹き飛ばす。 「ぐンンンンン゛ン゛ッッ!!」 「我慢しろ」 びしゅ!びしゅ! 「ン!!ぎゅ!!ビュブ!!」 続けて弾かれた指が眉間、左頬と指の形を刻んでいく。 「でないと」 「ぶぐーッ!…びゅぐー…ッ!」 「赤ちゃん死んじゃうぞー」 その一言で、れいむの目に光が戻る。 皮を失っているので、平時のように表情が読みづらいが 僅かに身悶えするものの、続く5連打を耐えきる。 「あとひといきだぞ」 「ふ ビチュ 音が変わる 伸ばした人差し指と親が一気に両目に突きささる。 あしの皮まではがれている筈が、全身の痙攣で2cm程浮かび上がり 次の瞬間絶命する。 「おっと、死んじまった」 青年は約束を守って口の中の子供たちを見逃すことにした。 ほんの数分間とはいえ、自分を楽しませてくれた野良れいむを残して のんびりと家の中に帰っていく。 かみしめた歯は、子供たちを守るために決してゆるまず。 鼠色の曇天はポツポツとしずくを落とし出していた。 【どくはいってる】 「まりささまはしってるのぜ!その『れいぞうこさん』のなかはおいしいものでいっぱいなのぜ!!」 「さすがまりさだね!これでおいしいものをむーしゃむーしゃしほうだいだよ!」 開けていた窓から侵入りこんだ野良ゆっくりの番い まりさとれいむの基本セットだ。 まりさが先導して意気揚々とキッチンの方に向かっていく。 薄汚れた黒帽子には不自然な欠損がみとめられる。 大方棄てられた元野良ゆ 人間様の住居の作りも、大方の処は承知しているらしい。 あけるのぜ!とはしゃいだ声が聞こえる。 キッチンのカウンターからこっそりのぞきこむと 黄ばんだ体をこすりつけて、器用に冷蔵庫を開けるところだった。 「ごはんさん!まりささまにむーしゃむーしゃされるのぜ!!」 「まりさ?どうしたの!はやくれいむにもたべものちょうだいね!」 「すこしまつのぜ!」 引きずり出される冷蔵庫の中身たち。 内容量20L程度の家で一番小さい冷蔵庫だ。 小瓶、タッパー、チューブ、パウチ 小瓶は二個が協力して タッパーは舌で器用に チューブとパウチは幼児のように噛みちぎって 各種スパイスと 赤味噌と 練り辛子とワサビのチューブと 自家製カレー粉を 勢いよく大口に詰め込んで 「「これどくはいってる!!」」 と叫んで爆散した。