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『ゲスな胴付きを制裁』 10KB 制裁 自業自得 飾り 番い 野良ゆ ゲス ぺにまむ 胴付き虐待初挑戦。 おさげあき 胴付き虐待に抵抗がある人は読まないほうがいいです。 犬との交尾シーンあり。 相変わらずのテンプレ虐待。 あっさりした虐待なので過激なものが好きな人には物足りなく感じるかも。 「言え!お前の巣はどこだ!」 「ぐぎぃぃぃぃぃ!くそにんげんなんかにはぜったいにいわないのぜぇぇぇぇ!」 とある農村の庭先で一匹の胴付きまりさが複数の人間から暴行を受けていた。 理由は簡単。 畑から野菜を盗もうとしたからである。 胴付きとはいえ所詮はゆっくり。 人間の子供にも満たない速度では捕まえるのは簡単だった。 野菜を盗もうとするようなゲスは逃がすと同じ事を繰り返すので処分は当然だがその前に聞き出す事がある。 ずばり仲間の存在だ。 ゆっくりは一匹でいる事を好まずほとんどが仲間と共に生活する。 寂しいのはゆっくり出来ないからだ。 仲間も根絶しておかないと後々面倒なのでここで一気に始末しようと人間達は考えた。 だが当然すぐに白状するとは思っていない。 仲間を売るようなゲスが大半を占める中、このまりさは仲間への愛情だけはあるらしい。 これまでの暴行でつがいに胴付きれいむがいる事は分かっている。 現在はそのれいむの巣の場所を吐かせようとしているところだ。 「言えばお前だけは助けてやると言ってるんだぞ?命は惜しくないのか?」 「くそにんげんのいうことなんかしんじないのぜぇぇぇぇ!それにれいむをうるようなことはしないのぜぇぇぇぇ!」 「糞饅頭の癖に家族愛とか笑わせんなよ!お前らはあっさり仲間を売るほうがお似合いだ!」 「まりさはそんなゲスじゃないのぜぇぇぇぇ!」 「人間の畑から野菜を奪おうとする時点でゲスだろうが!ゴミクズめ!」 「ころすならころせぇぇぇぇ!まりさはぜったいにいわないのぜぇぇぇぇ!」 自分を犠牲にしてもれいむだけは守る。 ゲスなりにも家族への愛情は持っているようだ。 全身ボロボロになりながらもまりさは口を割らなかった。 「クズの分際で中々強情じゃないか、ならこれならどうだ?」 「ゆ!?」 人間達はまりさの帽子と服をビリビリに引き裂く。 「やめろぉぉぉぉ!まりさのすてきなおぼうしとかわいいおようふくがぁぁぁぁぁ!」 お飾りが大事なのは胴付きも一緒だ。 それを失った悲しみは想像を絶するものだろう。 「おっと!まりさ虐待といったらおさげ引き抜きは忘れちゃいけねぇよな!」 まりさが何か言おうとする前に即座に引き抜かれるおさげ。 「あらゆるしあわせーをつかみとりしろいおりぼんでびゆっくりをとりこにするうつくしすぎるおさげさんがぁぁぁぁ!?」 胴付きとはいえこの辺の反応は同じらしい。 人間達はまりさの反応をつまらなそうに見ていた。 「お前が素直に喋らないからこうなるんだ、にしても貧相な体してんな」 「ゆっ……ゆっきゃぁぁぁぁぁ!まりさのはだかをみないでねぇぇぇぇ!いやらしいめでみないでねぇぇぇぇ!」 悲しみの涙を流していたが人間の指摘で全裸である事を思い出しまりさは素肌を晒された恥ずかしさで自分の大切な部分を手で隠す。 「キモっ!糞饅頭のくせに一人前に恥ずかしがってんじゃねぇよ!」 「誰がお前のような生ごみに欲情するか!」 「欲情するのは生ごみ生産機のれいむだけだろ?」 「おお、キモイキモイ」 「ぐっぎぃぃぃぃぃ!まりさのからだはめがみをちょうえつするうつくしさなのぜぇぇぇぇ!」 「お前のような汚染饅頭が女神の名前を出すんじゃねぇよ!女神に失礼だろ!」 「ゆぎぎぎぎぎぃぃぃぃぃぃ!!!」 自分の体を散々バカにする人間達を睨む事しか出来ない愚かなまりさ。 そんなまりさを見て一人の男が何かを思いついたのかニヤリと笑った。 「お前、れいむ以外とすっきりした事あるか?」 「ゆ?あるわけないのぜ!」 「だろうな、んじゃ今ここでれいむ以外とすっきりさせてやろう」 「ゆ!?なにをいってるのぜ!?」 「おーい!ポチ!」 男が呼ぶと近くでずっと様子を見ていた飼い犬が男の足元へ駆けてきた。 「ポチ!そこの糞饅頭に本当のすっきりってやつを教えてやれ!」 「ワン!」 男の意図を理解したのかは分からないがポチはまりさに襲い掛かった。 「ゆ?ゆっぎゃぁぁぁぁぁ!いぬさんはゆっくりできないぃぃぃぃぃ!」 最初はゆっくりの匂いを感じ取って手足を噛んでいたがやがて発情したのかまりさを押し倒す。 「ゆゆぅぅぅぅ!?ま……まさか……やめてぇぇぇぇ!それだけはやめてぇぇぇぇ!!」 まりさもこれから自分が何をされるか理解したのか悲鳴を上げる。 だが先ほどの暴行で満足に体が動かないのでどうしようもなかった。 「おねがいぃぃぃぃ!いぬさんとすっきりなんてしたくないぃぃぃぃ!やべでぇぇぇぇ!まむまむにいれないでぇぇぇぇ!」 だがまりさの願いも空しくポチのバズーカがまりさのまむまむへ挿入された。 「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!やべでぇぇぇぇぇぇぇぇ!やべでぐだざいぃぃぃぃぃぃ!ばでぃざのまむまむがぁぁぁぁぁ!」 「ははっ!見ろよ!こいつ犬とすっきりしてやがるぜ!」 「糞饅頭にはお似合いだな!」 「ポチの性欲処理も出来て一石二鳥ってやつだ!」 「まりさも喜んでくれてるみたいだし沢山やってもらおうぜ!」 「じゃあこれが終わったら次はうちのタロウの相手をしてもらうか!」 「じゃあその次はうちのシロの番だな!」 「ならうちのヤギの相手もしてもらおうじゃないか!」 「それならうちのブタの相手も当然出来るよな!」 「ゆぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!?」 ポチの相手をして大粒の涙を流すまりさは人間達の声を聞いて目を見開いた。 地獄はこれから始まる事を理解したのだ。 「お……おでがいじばず……ばでぃざにこれいじょうひどいごどじないでぐだざい……」 「じゃあ巣の場所を言え」 「ぞ……ぞれは……」 「言えないなら予定通りペットや家畜とすっきりしてもらおう」 「……れいむはうらぎれないよ……」 それでもれいむは裏切れない。 れいむに自分と同じ目に遭って欲しくないから。 まりさは自分が地獄に落ちる運命を受け入れた。 -数日後- まりさは現在家畜小屋で監禁されている。 だがその目に光は無く時折体を揺らすだけだ。 連日の地獄で心がほぼ死んでいるのだ。 そしてまりさの体は所々欠損していた。 すっきり相手に適当に食われているらしい。 体を齧られてもまりさは声を出さずビクンと痙攣するだけである。 「よお、ゆっくりしてるか?」 「……」 家畜小屋の中に人間達がやってきた。 家畜以下の存在となったまりさの様子を見に来たのだ。 「声すら出ないほどゆっくりしてるって訳か」 「……」 「実はまりさに嬉しいニュースがあるんだ」 「……」 「お前が自分を犠牲にする事で助けたれいむをさっき捕まえたよ」 「……!!」 れいむの名前を出した途端、まりさの目に光が戻った。 「帰ってこないお前を探しにこの近くまで来た所を捕まえたって訳」 「う……そ……」 「嘘じゃねぇよ、ほれ」 男が合図すると小屋の中に胴付きれいむが連れてこられた。 「れいむ、どうして……」 「まりさがしんぱいだったから……それよりそのすがたは……」 「れいむ……まりさをみないでね……」 愛しいまりさの変わり果てた姿を見てショックを受けるれいむ。 そしてその顔が憤怒の表情と共に人間達へ向けられた。 「なんでこんなひどいことができるの!?にんげんはあくまだよ!」 「失礼な事を言う奴だな、こいつは俺達が丹精込めて育てた野菜を盗もうとしたゲスだから制裁しただけだぞ?」 「おやさいをひとりじめしておいてなにいってるの!?おやさいはみんなでわけなくっちゃいけないんだよ!?」 「胴付きとはいえ所詮ゆっくりかよ」 「胴付きはある程度賢いと聞いていたがデマだったか」 「まあ手足が付いたとしても中身は餡子のままだしそう簡単に糞饅頭の性根が改善されるわけないよな」 「ホントに糞饅頭は救えねぇな」 「わけのわからないことをいわないでね!れいむにもわかることばでしゃべってね!」 「その必要は無い、何故ならお前はここで死ぬからな」 ザシュ!!! 男は手に持っていた鉈をれいむの体に振り下ろした。 「ゆ?」 れいむの服が左右に裂けて素肌が露出する。 「ゆ……ゆ……」 まりさの時と同様に素肌を晒された恥ずかしさで悲鳴を上げようとしたその時だった。 「ゆっぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 れいむの胸から腰まで綺麗に皮が裂けて中身の餡子が噴出した。 「でいぶのあんごぉぉぉぉぉ!?あんごがもれるぅぅぅぅぅ!!!」 想像を絶する激痛で意識が飛びそうになるがこのままだと死んでしまうと本能で理解したのか手で必死に傷口を塞ごうとする。 だが大きく裂けて中身がまるみえの状態ではどうしようもない。 そして腹の中にいたれいむの胎児がボトボトと地面に落ちていく。 どれも未熟で頭しか形成されていなかった。 その胎児も地面に落ちた衝撃でみんな破裂してしまう。 「あっあああーーーーーーーー!!でいぶのがわいいがわいいおぢびぢゃんがぁぁぁぁぁーーーー!?」 愛しいまりさとの間に授かった可愛い我が子。 それが全て物言わぬ皮と餡子の残骸に成り果ててれいむはこの世の最後が来たかのような絶叫を上げた。 そしてその地獄のような光景を見る事しか出来ないまりさも絶叫を上げていた。 「ばでぃざとでいぶのめにいれてもいだぐないじまんのおぢびぢゃんがぁぁぁぁぁぁぁーーー!!」 夫婦揃って楽しそうに叫んで喜ばしいかぎりだ。 男達は楽しそうにそれを見ていた。 「でいぶの……おぢび……ぢゃん……おぢび……ぢゃ……ん……」 そろそろれいむも死にそうだ。 そう思った男達はれいむを無理やり立たせて裂けた体内に手を差し込んで中身をめちゃくちゃにかき回す。 「ぶギャッごううぽいうえふっぎふぃおぐっぼぉ!?」 奇声を発してビクンビクンと痙攣するれいむ。 「やべでぇぇぇぇぇぇ!!ぼうやべでぇぇぇぇぇぇ!!でいぶをゆっぐりざぜでぇぇぇぇぇぇ!!」 まりさの絶叫をBGMにしながられいむの解体を始める男達。 手を力任せに引きちぎる。 足をのこぎりで少しずつ切断していく。 まむまむやあにゃる、両目に釘を打ち込む。 焼けた石を口に放り込み口内を焼き潰す。 髪の毛やリボンも当然バラバラだ。 「……っ!……っ!」 れいむの体はほぼ死滅している。 今は体内に残った餡子のおかげで命を繋いでいる程度だ。 「そんじゃまりさ、君の愛しいれいむとお別れの時間だ」 「やべでぇぇぇぇぇ!!ばでぃざはどうなっでもいいがらぁぁぁぁぁ!!でいぶだげはぁぁぁぁぁ!!おでがいぃぃぃぃ!!」 「元はと言えばお前が野菜を盗もうとしたのが悪いんだ、全部お前のせいなんだよ」 「やべでやべでやべでやべでぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」 「「「「そおい!!」」」」 男達が一斉に鉈をグズグズになったれいむの体に振り下ろした。 何度も何度も何度も振り下ろしれいむだったものはその形を崩していった。 完全に皮と餡子の残骸となったところでようやく手を止める。 「でいぶ……ばでぃざのだいずぎなでいぶ……どぼじで……どぼじでぇぇぇぇ……」 もう叫ぶ気力すらないのだろう。 まりさはゆんゆんすすり泣くだけだった。 「じゃあ今度はまりさが地獄に落ちる番だな」 「……」 死刑宣告をされてもまりさは反応しなかった。 それほどれいむの死がショックだったのだろう。 「バカな奴だよ、人間なんかに近づかずに森の中でゆっくりしてれば幸せな生活が続いたかもしれないのに」 「どうせ自分は人間より強いと勘違いしたんだろ?ゲスの思考は単純だもんな」 「もう一度言おう、全部お前のせいでこうなったんだよ」 「地獄でれいむに謝罪するんだな」 まりさは家畜小屋から連行されて村の広場で磔にされた。 鍬などで何度も突き刺された挙句に火を付けられる。 全身を焼かれる激痛にまりさは絶叫を上げた。 やがて声すら出なくなりまりさは心の中で叫び続けた。 自分の愚かな行動で犠牲にしてしまったれいむに最後の瞬間まで謝罪し続けた。 おさげあきの作品 anko3516 この世はゆっくりできない anko3508 まりさの素敵なゆん生 anko3378 まりちゃは最高のゆっくり anko3167 まりさはさいっきょう! anko3068 つむりとでいぶ anko3048 ゆっくりこいしとラブラブちゅっちゅ anko3013 れいむの幸せなゆん生 anko2974 白蓮のゆっくりいじめ anko2748 まりさはゆっくりできない anko2672 お飾りを操る程度の能力 anko2161 まりさには不幸がよく似合う anko2051 流行り物の宿命 anko2027 まりさと図書館でゆっくり2 anko1982 れいむはゆっくりできない anko1949 まりさと図書館でゆっくり1 anko1875 幽々子のゆっくりいじめ anko1838 まりさつむりはゆっくりできない
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『金魚鉢』 11KB いじめ 制裁 野良ゆ 赤ゆ 子ゆ 虐待人間 いつもの小ネタです 「ゆんしょ、ゆんしょ、ゆんしょ………ゆびぇぇぇぇぇん!どーしちぇ、でられないのじぇぇぇぇ!」 「ゆんやぁぁぁ!かべしゃん、いじわるしにゃいでよぉぉぉ!ゆびゃぁぁぁぁん!」 隣り合わせに二つ置かれた金魚鉢に、それぞれ一匹ずつ子ゆっくりが入っている。 二匹とも、外に出ようと必死に飛び跳ねたり、曲線を描いたガラスの壁を登ろうとしている。 だが、いくら飛び跳ねても、子ゆっくりのジャンプ力では外に出る事は出来ず。 いくら壁をよじ登っても、結局は滑って転がっていく。 「のーびのーびしゅるよ!のーび、のーび…」 いくら体を伸ばしても。 「まりちゃの、さいきょうのいちげきを、くらうのじぇ!」 いくら体当たりをしても。 「ゆびゃぁぁぁぁん!どーしちぇ、おそとにでられにゃいのぉぉぉぉぉ?!」 「ゆびぇぇぇぇん!どーしちぇ、かべしゃんがこわれないのじぇぇぇぇぇ?!」 二匹の子ゆっくりは、金魚鉢から出る事が出来なかった。 子れいむは、寝そべった状態で揉み上げをピコピコと動かして、駄々をこねる様に泣き喚き。 子まりさは、両頬を真っ赤に腫らして、しーしーを漏らすが、それでも必死に体当たりを続けている。 この二匹は、私の家の庭に現れた野良一家の子ゆっくりだ。 親れいむと親まりさ、子れいむと子まりさと言う、何とも一般的でつまらない組み合わせの野良一家だ。 ゆっくり除けをしてあった家庭菜園の前で、大騒ぎをしていた所を捕まえて、子ゆっくりの二匹を金魚鉢に入れて、「自力でここから出れたなら助けてやる」と吹き込んでやった。 最初の内は、私に向かって色々と罵声を浴びせてきたが、庭に置いてあったスコップで、親まりさを半分に割ったら泣いて謝った。 そして今では、金魚鉢から脱出しようと、必死に足掻いているのである。 ちなみに残った親れいむと親まりさの残骸は、コンポストの中に放り込んである。 これはゆっくりを使うコンポストではなく、微生物に生ゴミを分解させるタイプのコンポストだ。 親れいむにも、「ここから自力で出れたら助けてやる」と言ってある。 コンポストには蓋をしてあるので、中身は確認出来ないのだが、親れいむは子ゆっくり達と同じ様に、コンポストの壁に体当たりをしたり、コンポスト内を跳ね回っている様だ。 むなしい努力をわざわざ実況して、外の私に丁寧に教えて楽しませてくれる。 「ゆひっ…ゆひ…ゆびぇぇぇぇ…どーしちぇ、いじわりゅしゅるの…れーみゅが、かわいーからにゃの…?」 「ゆびゃぁぁぁぁん!どーしちぇ…まりちゃは、さいきょーなにょに…つよいのにぃぃ…ゆぐっ…ゆぐっ…」 しばらく金魚鉢の様子を見ていると、30分も経たない内に根を上げてゆんゆんと泣き始める子ゆっくり達。 子れいむは金魚鉢の中央で、揉み上げをピコピコと動かし、悲しそうな顔で上を見上げて涙をこぼす。 子まりさは体のあちこちを真っ赤に腫らした姿で、寝転がってブリブリと尻を振って震えている。 このまま脱出を諦めてもらっては面白くないので、私はもう一つの金魚鉢を二匹からよく見える場所に置いた。 「ゆびゃーん!ここからだしちぇよぉぉ!ゆんやー!」 「ゆっくちさせちぇよー!どーしちぇ、こんなこちょしゅるのぉぉぉ?!」 中には5匹の赤ゆっくりが入っており、どれもがゆんゆんと泣いて騒いでいる。 これは、私がペットショップで買ってきた餌用の赤ゆっくり。 別に餌として使うわけではなく、特に潰して遊ぶわけでもない。 一応遊び半分の飼育用として、買ってあったものだ。 「ゆゆぅ?…これ…にゃに?」 「ゆびぇぇぇ…ゆん?…なんだか、ゆっくちできにゃい、きがしゅるのじぇ…」 五月蝿く騒ぐ赤ゆっくりに気がついた二匹は、暗い顔で赤ゆっくりの入った金魚鉢を見つめる。 私は二匹が金魚鉢を見入っているのを確認すると、用意してあった液体を赤ゆっくりの入った金魚鉢に満たしていく。 「ゆぴゃぴゃ!なにこりぇ?!つめちゃーい!ゆっくりできにゃいよぉぉぉ!!」 「ゆごぼぼ!ゆんやー!まりしゃ、おぼれちゃうんだじぇぇぇぇ!ゆびゃぁぁぁん!!」 「ゆぼぼ!やめちぇ、やめちぇ!どーしちぇ、こんなこちょしゅるのぉぉぉ?!」 赤ゆっくり達はパニックになり、狭い金魚鉢の中を必死に逃げ回ろうとするが、それよりも早く液体が金魚鉢を満たしていく。 赤まりさ種は、帽子に乗って液体に浮こうとするが、私がそれを許さない。 わざと赤まりさの体に液体が掛かるように、液体を注いで水上赤まりさを転覆させる。 金魚鉢の2/3ほどに液体を満たした頃には、赤ゆっくり達はすべて水没し、苦しそうな顔でもみ上げやお下げをピコピコと動かしてる。 「ゆっぴぃぃぃぃ?!なにこりぇぇぇぇ?おみずしゃん、こわいよぉぉぉぉ!!ゆっくちできにゃぁぁぁいぃぃ!!」 「ゆんやぁぁぁぁ!!どーしちぇこんなことしゅるのじぇぇぇぇ!!かわいしょーなのじぇ!ゆっくちできないのじぇぇぇぇ!ゆびぇぇぇぇん!!」 悲惨な赤ゆ金魚鉢の様子を見て、大声を上げて騒ぎ始める二匹の子ゆっくり。 この液体はただの水ではないのだが、水は「ゆっくりできない」物だと本能で知っているのか、二匹の子ゆっくりは、中の赤ゆに負けないくらい顔を歪めてゆんゆんと泣き叫ぶ。 大きく口を開け、もみ上げをピコピコと動かして、顔をゆがめる赤れいむ。 情けない顔で苦しみながらも、漂う帽子を必死に追いかけようとする赤まりさ。 二匹の子ゆっくりの顔を見つめ、助けを求めるように口をパクパクと動かす赤れいむ。 体内に空気が残っていたのか、水面近くまで浮いていくが、途中であにゃるから空気を排出して沈んでいく赤まりさ。 両目を飛び出さんばかりに見開いて、体を大きく伸ばして液体から顔をだそうと必死になっている赤れいむ。 それそれが違う姿で苦しみ、それでもこの地獄の苦しみから何とか逃れようと、必死に足掻いている。 この液体には、人工の甘味料と防腐剤とでんぷんを混ぜた物が入っている、特殊な液体だ。 元々は加工所が作った、「水中ゆっくり」の飼育用の液体で、本来水の中では暮らせない基本種等を、水中で飼うための液体なのだ。 この液体の中では、水ゆっくり科ではないゆっくりでも溶ける事は無く、防腐剤も入っているため腐る心配も無いという物だ。 甘味料を定期的に補充すれば、餌いらずで「水中ゆっくり」が飼え、液体も汚さないという優れ物なのだ。 本来なら「水中ゆっくり」は、この液体の中で繁殖、飼育された物を使うため、液体に対しての恐怖心も無く、暮らしなれた個体なら優雅に泳ぐ姿も見れるらしい。 だが、当然ながらこの赤ゆっくり達は5匹で30円の安物で、「水中ゆっくり」として育ったものではない。 故に、恐怖の対象である水の中に居るという事実と、してもない呼吸が出来ないと勝手に思い込んで苦しんでいるのた。 苦しんでいる赤ゆ達を見ては、ゆんゆんと騒いでいる二匹の子ゆっくり。 私はそんな二匹の目の前に、先ほどの液体が入ったペットボトルを置いてやった。 「ゆっぎゃぁぁぁぁぁ?!なにぞれぇぇぇ?!やめちぇね、れーみゅはおみずしゃんは、きらいだよぉぉぉ!たすけちぇぇぇぇぇ!!」 「ぷっぎゅぅぅぅ!!こっちくりゅなぁぁぁぁ!!おみじゅしゃん、おこりゅよぉぉ!まりちゃは、おこるとこわいのじぇぇぇぇ!ゆびゃぁぁん!」 ペットボトルを見た二匹は、慌てて逃げ出そうと金魚鉢内を跳ね回ったり、ペットボトルを威嚇したりと大騒ぎを始める。 私はそんな二匹に、金魚鉢から早く出ないと赤ゆっくりと同じ目に合うぞと脅かすと、鬼のような形相で再び金魚鉢からの脱出を試みる。 「ゆびゃぁぁぁぁん!ゆっくちー!ゆっくちー!ここからだしちぇよぉぉぉ!いじわりゅしにゃいでよぉぉぉ!」 子れいむは金魚鉢を駆け上がろうと、必死に跳ねてからすの斜面を登っていく。 だが、登る途中でコロコロと斜面を転がり、金魚鉢の底に戻っていく。 「ゆわわ!こーりょ、こーりょ、こーりょ…ゆびぇぇぇぇぇん!どーしちぇ、もどってくりゅのおぉぉぉぉ?!ゆんやぁぁぁぁ!!」 斜面を転がるは楽しいのか、満面の笑顔で転がって行き、底に戻ると再び大泣きを始める子れいむ。 一通り泣くとまた上を見上げて、「ゆっくち」と繰り返しながら斜面を跳ねて行くという動作を繰り返す。 「ゆんやぁぁぁぁ!でれにゃい、でれにゃいのじぇぇぇぇ!ゆびゃぁぁぁん!まりちゃ、おみずしゃんいやなのじぇぇぇぇぇ!!」 子まりさは慌しく金魚鉢の中を跳ね回ったり、体を必死に伸ばしたりを繰り返している。 自分でも何をやっているのか分からないらしく、お下げをぶんぶん振り回したり、金魚鉢の底に額を押し付けてしりをブリブリと振ったりして泣き叫んでいる。 「ゆびぇぇぇぇぇん!やだやだ!ゆっくちしちゃいのじぇぇぇぇ!!ゆっくち!ゆっくちぃぃぃぃぃ!」 そしてついに恐怖に耐え切れなくなったのか、まるで陸に上がった魚のように体をくねらせて狂ったように飛び跳ねる。 唯でさえ、体中が赤く腫れ上がっているにも関わらず、不規則に跳ね回るせいで、体のあちこちに薄っすらと傷が見え始める。 このまま死んでしまうつもりなのかと思わせるほどの、子まりさの奇行に私は一瞬慌てたが、それとほぼ同時に突然子まりさが跳ねるのをピタリと止めた。 「ゆっびゃぁぁぁぁぁ!いちゃいのじぇぇぇぇぇぇ!どぼじでぇぇぇぇぇ?!ゆびぇぇぇぇぇぇん!ゆびぇぇぇぇぇぇん!」 ボロボロになった体が痛み出したのか、その場で固まってブルブルと震え出す子まりさ。 ゆんゆんと泣いて少し転がるが、それも痛かったのかその場を動かなくなる。 「ゆひ……ゆひ…ずーり…ずーり…ゆっ…ち…ゆっ……ち…」 子れいむの方も大分疲弊している様で、金魚鉢内を力なく這いずってウロウロしているだけになってしまっている。 そろそろこの二匹は限界だろう。 私は赤ゆっくりの金魚鉢に注いだものと同じ液体を、二匹の金魚鉢に流す事にした。 「ずーり…ゆっ…ち…ずーり………ゆぴゃ?…ゆ?………ゆっぎゃぁぁぁぁ?!おみずしゃん?!どぼじでぇぇぇぇ?!こにゃいでぇぇぇ!!ゆっくちぃ!ゆっくちぃぃぃ!!」 まずは子れいむの金魚鉢に液体を注ぎ込んでいく。 疲れきっていたはずの子れいむは、注ぎ込まれた液体に気がつくと、もみ上げを必死にピコピコと動かして逃げ出そうと体を伸ばす。 だがそんな努力もむなしく、金魚鉢はあっという間に液体で満たされていく。 子れいむは苦悶の表情を浮かべて、それでも液体の中でもみ上げを必死に動かし続けた。 「いっちゃい…いちゃい…ゆびぇぇぇぇ…ゆっくち…ゆっくち…のじぇ?………ゆっぴゃぁぁぁぁ?!おみずしゃん!おみずしゃんなのじぇぇぇぇぇ!!」 痛がって泣いていた子まりさに、ワザと液体をかけてやると、途端に大慌てで跳ね回り始めた。 私は逃げ回る子まりさを追いかける様に、液体をかけて流し込んでいく。 「ゆっぴぃぃぃぃ?!どーしちぇ、こっちくるのじぇぇぇぇ!!ゆびぇぇぇぇん!あっちいけ!あっちいくのじぇぇぇぇぇ!!」 子まりさは必死に跳ね回って逃げるが、次第に液体に体が浸かり始めて思う様に動けなくなっていく。 やがて液体は、悔しそうに顔を歪める子まりさを飲み込んでいき、金魚鉢を満たしていく。 子まりさは苦しそうに口をパクパクと動かしながら、悲しそうな目で何時までも私を見つめていた。 それから2週間ほどたった。 コンポストの親れいむは腐って死んでしまったのだが、金魚鉢のゆっくり達は依然健在だった。 赤ゆっくり達は、苦しみながらも大分液体生活に慣れてきたのか、赤れいむ二匹はもみ上げをピコピコ動かして、ある程度水中を浮く事が出来るようになっていた。 それに対して子ゆっくりの二匹は、苦しそうに口をパクパクと動かしたり、もみ上げやお下げをピコピコと動かすくらいで、浮いたりは出来ないようだった。 それでも時々、狭い金魚鉢内を動き回って、何とか外に出ようとしているようだ。 私はそんな二匹を、時々暇つぶしに竹串でつついたり、突き刺したりして遊んだ。 二匹は竹串が体に刺さる度に、両目を見開いてガタガタと震えるのだが、液体に含まれた甘味料のせいで、あっという間に傷が塞がってしまうのだった。 定期的に砂糖水を補充しているので、まだまだ生き続けて私を楽しませてくれる事だろう。 赤ゆの金魚鉢は何か見てるとイライラするので、今日買ってきた赤ゆっくりのにとりを1匹入れて様子を見る事にした。 赤にとりは、まるで魚の様に自由に金魚鉢内を泳ぎ回ると、苦しそうにフワフワと遊泳していた赤れいむに近づいて行き、いきなり噛み付いた。 赤れいむは顔が半分くらい削られてたのだが、液体のおかげで顔をしかめるだけで即死とはいかなかった。 赤にとりは残った半分の赤れいむを口に入れると、幸せそうな顔でそれを咀嚼する。 そして食べ終わると、水面まで上がってきて私に向かってお礼を言った。 「めーゆー!ありがちょー!」 そして再び液体の中に潜って行った赤にとりは、今度は一匹の赤まりさを突付いて遊び始めた。 赤まりさはお下げを赤にとりに咥えられて、液体内を引きずり回されるかの様に連れ回されたり、髪の毛や頬を引っぱられたりしてた。 その様子に気がついた他の赤ゆっくり達は、赤にとりが近づいてくる度にガタガタと震えて、必死に逃げようと動き出す。 赤にとりはそれが気に入ったのか、赤ゆっくり達の周りをクルクルと泳いで回ったり、突付いたりして遊んでいた。 餌兼おもちゃの赤ゆっくりが全滅したら、次は子ゆっくりの金魚鉢に赤にとりを移せば、しばらくは楽しめるだろう。 始めの内は、家庭菜園を荒らしに来たゆっくり達の制裁のつもりで、コンポストにしたりしていた。 ところがある時、某所で見た「擬似水中ゆっくり」という、ゆっくり苛めを見て、面白そうだと始めたのだが、今ではこれにすっかりはまってしまった。 流石に成体のゆっくりでは遊べないのだが、子ゆっくり、赤ゆっくりは良い感じで楽しめる。 来客が来ても、普通にゆっくりを飼っているものだと思われるし、何より声が五月蝿くないのがありがたい。 次の野良ゆっくりが現れるまで、当分このゆっくり達が私を楽しませてくれるだろう。 完 徒然あき
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『品定め』 24KB いじめ 観察 いたづら 実験 野良ゆ 現代 虐待人間 いつかいたのかも分からない作品。なんだこれ? 品定め 嘘あき その1 肌寒い風が吹きすさぶ秋空のもとで、公園内を散策しているお姉さんの足元に5匹のゆっくりがや ってきました。 れいむ・まりさ・ありす・ぱちゅりー・ちぇん。彼らは皆一様に薄汚れている。どうやら、公園在 住の野良のようです。 「「「「「かいゆっくりにしていってね!!」」」」」 してやったりと、顔を綻ばせる五匹のゆっくり達。それを見下ろしながらにこりと笑うお姉さん。 飼いゆっくりにして欲しいなんて、ご飯を集るよりも邪悪極まりない言い分です。普通の人なら一 蹴して、蹴り飛ばすかスルーするかのどちらかを選ぶでしょう。 ですが、このお姉さん、懐が広いようです。 「それなら、私をどうやってゆっくりさせてくれるのかしら?」 「むきゅ?」 ぱちゅりーを先頭に他の四匹も首をかしげます。 「むきゅきゅきゅ……」 ぱちゅりーは思い出します。 飼いゆっくりは存在そのものがゆっくり出来るわけで、飼い主とやらをゆっくりさせる必要はない はず。いや、飼い主というのは奴隷と同義。ゆっくりをゆっくりさせるのが仕事だ。だから、ゆっく りさせてくれと発言するのは天と地がひっくり返ってもありえないこと。公園に訪れる飼いゆっくり たちから聞いた話とは違うじゃないか。飼い主はあまあまや玩具をくれる奴隷だって。 お姉さんの言葉にぱちゅりーの堪忍袋の緒が切れました。 「むきぃいいい!!!!!いいからだまってぱちぇをかいゆっくりにしなさい!!!!!!」 命令口調で言うことを聞く人は、発言者に恐怖している反骨精神のない人のみです。ぱちゅりーは その事をよく理解していなかったようです。 「あなたはゆっくり出来ないから一緒に居たくないわ」 「むきゅ????」 平然と言い放つお姉さんをぱちゅりーは訝しみました。そこら辺にいる羽虫よりも頭の悪い人間風 情が、森の賢者であるぱちゅりー様を一人前に批評しているんだ? ぱちゅりーは更に言葉を重ねようとします。 「ゆぷぷ………」 だが、辺りを見回すと呆けたように佇むれいむとは別に、三匹のゆっくり達は怒る様子もなく、ぱ ちゅりーにほくそ笑むのです。 「なにがおかしいのよ!!」 どうも態度が気にいらない。何をニヤニヤと笑っているのだ。食ってかかろうとするぱちゅりーに 返って来たのは、4匹からのシュプレヒコールです。 「かいぬしさんをゆっくりさせられないんだったらかいゆっくりしっかくなのぜ!!」 「そうよ!! とっても、いなかもののぱちゅりーでみててきもちわるいわ!!」 「そうだねー、いきてるかちないねー、わかれよー」 「ゆゆ? そ、そうだそうだ!! もりけんはゆっくりしないでどっかいってね!!!」 実は、このぱちゅりーと空気を読んで非難したれいむは生粋の野良です。飼いゆっくりというもの をよく理解していませんでした。飼いゆっくりになればゆっくり出来ると都合の良いことだけしか知 りません。 対して、飼いゆっくりのシステムについて知っているのは、元飼いゆっくりだったありすと、元飼 いゆっくりの親から色々と教えてもらったまりさとちぇんだけです。 それならば何故あの時に、三匹がぱちゅりーと一緒に首をかしげたかというと、単に自分が一番ゆ っくりしているから即効で飼いゆっくりに成れると考えていたからです。自惚れも甚だしい。ちなみ に、れいむはお姉さんの言っていることすら理解していなかったようです。 「そうね。ゆっくりはゆっくりするのが仕事だけど、他の生き物をゆっくりさせるのも仕事の一つな のよ。あなた達のうんうんさんでさえ、土の栄養分になって他の生き物をゆっくりするのに役だって いるわ」 「むきゅぅうううう!!!!」 「ゆ! そうね!! うんうんいかのいなかもののぱちゅりーは、ありすににおいがうつるまえにど っかにいってね!!」 一番頭の良いぱちゅりーと二番目に頭の良いありすはお姉さん言葉の意味に気づきました。 「「「「か・え・れ!! か・え・れ!!」」」」 「むぎゃぁあああああああ!!!!!!!!」 他の三匹はお姉さんの言葉はよくわからなかったけど、ぱちゅりーの下唇を噛む姿とありすの罵倒 を見て、これはチャンスだと考えました。そう、ライバルの数が減るにこしたことはない。その思い が合致し、帰れコールの合唱が恥辱に塗れたぱちゅりーを攻め立てるのです。 「「「「か・え・れ!! か・え・れ!!!」」」」 「エレエレエレエレエレ」 押しに強いけど押されるのは弱いぱちゅりー。プレッシャーに耐えられなくなったぱちゅりーはそ の場でゲロを吐いてしまいました。 「あらあら、ゆっくりしていないわね」 「エレエレエレエレエレエレエレエレエレ」 追い打ちをかけるようにお姉さんは言い放ちます。 ゆっくりしてない。ゆっくりしていない人間にゆっくりしていないと言われた。だけど、口から出 るクリームが反駁を許しません。 「もっと……ゆっくりしたかった……」 悔し涙を流しつつ、ゲロ袋という蔑称を持つぱちゅりーはその名の通り、皮に成るまで吐くだけ吐 いて、公園の土とブレンドされましたとさ。 その2 お姉さんは燃えないゴミにぱちゅりーの死骸を投げ入れる。地面にこびり付いたままのクリームの 残りカスを足で薄く引き伸ばしでから、その上に土をかけて消しときました。 「さあ、私をゆっくりさせてくれる子はいるのかしら?」 ゆっくりの身長を凌駕する紺色のジーンズが威圧感を醸しだす。その門は固く開き難いものだと言わんばかりに。 しかし、無駄に自信の高い彼らには無問題。4匹の中から、我先にとちぇんが名乗りを上げました 。 「ちぇんはとってもはやいんだよー」 その場で反復横とびをして見せるちぇん。使われているのが良く分かる真っ黒な焦げ色あんよで、 俊敏さを魅せつけるパフォーマンスを前に外野のまりさとありすは渋い顔でパルパル。れいむはゆっ くり。 お姉さんはというと、退屈そうにちぇんの一人相撲を眺めていました。 「これでわかったよねー。ちぇんははやいんだよー、わかれよー」 「ゆゆ! ちぇんはとってもはやいね!!」 純粋に褒め称えるれいむは置いといて、肩で息を吸いながらちぇんは自慢げにお姉さんと目線を合 わせます。 「なら、足が早かったら何がどうゆっくり出来るの? お姉さんに教えてくれない?」 「にゃぁ?」 返ってきた答えにちぇんは一瞬、思考がプツンと途切れました。 「にゃにゃにゃ???」 だって、足が早いのはゆっくりできることなんだよ。らんしゃまだってそう仰るに違いないはずだ 。 けれど、まりさとありすはせせら笑いをします。 「あしがはやくても、かりがへたならいみがないのぜ!!」 「そうね!! あしがはやくても、けんかさんにつよくなかったらだめだわ!!」 「わわわ、わからないよー???」 「ゆ? どーゆーことなの?? れいむにもちゃんとおしえてね!!!」 ちぇんには足が早いという特徴があるのだけれど、それを持っているだけに過ぎなかったのです。 アピールするという行為はこなしていたけれど、特徴を活かして誰かをゆっくりさせる所までは考え ていなかったようです。 砂塵で汚れた体は全く意味を成さない。徒労に終わっただけなのです。 「そうよね、足が早くても私を守ってくれたりしてくれないと……」 「にゃ……」 ちぇん種は小柄で腕っ節はそこまで強くありません。下手すれば、ありすにさえ負けてしまうほど に非力なのです。 「ゆひひひひ……」 ココで自分は強いと宣言すれば、まりさにボッコボコにたたきのめされてしまう。牽制としての冷 笑がちぇんの立場を一層狭きものへと変貌していきます。 「わわわわわきゃらないよぉおおおおお!!!!!!」 挙句の果てには泣き散らかす始末。まるで駄々っ子そのもの。この姿に、お姉さんはげんなりです 。 「ゆふふ、わかったら、こうえんじゅをずっとはしってなさい!!」 「むしさんでもおいかけてくればいいのぜ!!」 「ゆ? さいきん、むしさんがとんでいるところをみかけないよ? どこかにいるの??」 ゲラゲラと嘲笑うまりさとありす。これは決まったなと確信した矢先に、お姉さんが助け舟を出し ました。 「それなら、これはどうかしら?」 お姉さんの手にはメモ帳からちぎった一枚の紙があります。 「これで紙飛行機を作って飛ばすの。紙飛行機が地面に落ちる前にちぇんが取ってこれたら、ちぇん がゆっくりしていることを認めてあげるわ」 「かみひこうき? わからないよー?」 普通の紙とは大きさの比率が違うので、慣れた手つきで適度に紙をちぎりつつ、そして折りつつ、 紙飛行機を作り上げました。 「ゆわ~、とってもかっこいいのぜ~」 「これがかみひこうきさんなのよ!! そんなこともしらないなんて、まりさはいなかものね!!! 」 「ゆわぁ~ん!? ききずてならいないことばがきこえてきたのぜ!!!!」 「だいじょうぶよ、げんちょうさんじゃないわ!!!」 元は仲良し五ゆん組で、公園の中では知らないゆっくりがいない程に有名なゆっくりグループでし た。けど、目先の欲にとらわれて彼らの仲はガタガタに崩れ去っています。それほどまでに飼いゆっ くりの称号は輝かしいものなのでしょうか。 「コホンッ!」 嘘っこの咳払いをして、お姉さんはコンクリート製の門がある公園の玄関の方へ紙飛行機の尖った 部分を向けました。 「今からこの紙飛行機が飛ぶから、ちぇんはそれを追いかけるのよ」 「にゃ?」 半開きの閉まらない口でお姉さんの手にあるものを見つめる。ちぇんは紙飛行機を理解出来ていな いのです。 「それ!!」 しかし、そんなことはお構いなしに紙飛行機は空高く飛び上がります。 「にゃ? にゃにゃにゃにゃ??」 あれを取って来いということだけ、ちぇんは理解できました。 高度をあげながら滑空する紙飛行機をちぇんはたどたどしく追いかける。しかし、予想以上に紙飛 行機のスピードが早い。 「早くしないと飛んでっちゃうわよ」 実はこのお姉さん、県の紙飛行機大会で準優勝をしてしまう腕の持ち主なのです。滞空時間を競い 合う競技ですが、長く遠くへ飛ばせる技術もちゃんと体得しています。 「ままま、まってよ~!!」 本気で走らないと追いつけない。ちぇんは自慢のあんよで地を蹴ります。 「にゃぁあああ!!!!!!!」 しかし、頭上にある紙飛行機は限界まで飛び上がり、今度は滑空しながら落ちてくるのです。そう なればスピードは先程よりも跳ね上がります。 「わぎゃぁああ!!!!!」 差はどんどんと突き放され、ちぇんを焦らせます。このペースでは絶対に追いつけない。誰から見 ても分かるぐらいに。 だが、神は言った。“ここで諦める定めではない”と。 「ちぇんは、しあわせにぃいいなるんだぁああああああああああああああああ!!!!!」 叫ぶと同時に、ちぇんの頭の中で何かが割るような音がしました。 「さ、さんばい、はやいのぜ!!!???」 体は赤く発光し、研ぎ澄まされた感覚が世界を飽和するように働きかけてくるのです。 「わがれよぉおおおおおおおおお!!!!!!」 まるで、誰かが背中を押してくれているのではないのかと思えるほどに体が軽い。これは、らんし ゃまの助けなのだろうか。 「らんしゃまとすっきりしゅるんだぁああああああ!!!!!!!」 ちゃんしゃまありがとう。お詫びにちぇんの初物を! お姉さんと三匹がいる広場から地域ゆっくりによって作られた花壇が並ぶ通りを抜けて、紙飛行機 は公園名が彫られている門を過ぎ去り歩道に出ます。 「にゃぉおおおらぁああああああああああ!!!!!」 最後の力を振り絞り、ちぇんは自分の身長の約二倍の高さのガードレールを軽々と飛び越え、目の 前にある紙飛行機へと齧りつきました。 「にゃぁあああああ!!!!!!!」 慣性の法則に則って、大根をおろし金の上でおろすように鼠色のアスファルトを転がるちぇん。 「ちぇんはやったんだよぉおおおおお!!!!」 その口には、羽がぐちゃぐちゃに折り曲げられた、紙くず同然の紙飛行機が咥えられています。 「すごいよちぇん!!!!」 れいむの歓声を浴びながら、一仕事終えた達成感にちぇんは心を震わせる。 「こ、これでちぇんは」 神は言った“ここで死ぬ定め”だと。 ベシャッ…… 「あ」 トラックのクラクションに気づかず、ちぇんはタイヤの跡と共にすり身になってしまいました。車 道に生々しく動くちぇんの尻尾が二本だけ残りましたとさ。 その3 「まりさはけんかがつよいのぜ!! かりもじょうずなのぜ!!!」 お姉さんが次を呼ばずとも、黒く先の尖った帽子のまりさが魔女っ子気取りで名乗りを上げました 。 「それで、まりさは私をどうやってゆっくりさせてくれるの?」 「ゆっへん!! まりさはおねえさんのぼでぃーがーどさんになるのぜ!!」 「本当に成れるの?」 「まりさはけんかじゃまけしらずなのぜぇええええ!!!!!」 唾を飛ばしながら興奮気味に喋るまりさにお姉さんと二匹はドン引きです。 「まりさはぁああああれみりゃだってたおしたことがあるのぜぇえええええ!!!!!」 聞く価値もない武勇伝をべらべらと並べるまりさをお姉さんは白い目で見つめ、他の二匹は真剣に その話を聞きます。 「きのえださんで、ちょちょいとつつけば、れみりゃは『さくや~!!』ってないてとんでいったの ぜ!!」 それがその時の愛刀であると、まりさがお帽子から樹の枝を取り出し、振りかざします。 「ゆゆ~ん、まりさはかっこいいよぉおおお!!!」 れいむはあいかわらず平常運行のようです。パルパルしているのはありすだけ。 同じ話を約五分。辿々しい言葉を繋げながらまりさは話を終えました。もちろん、お姉さんは公園 の敷地でフリスビーを追いかけているゴールデンレトリバーに目が行っています。家でどうやって買 ってるんだろうなとか、どのくらい高いんだろうなとか、大きくなったらどうしようとか。浮気はい けないことですよ、お姉さん。 「これでわかったのぜ!? だったら、まりさをかいゆっくりにするのぜぇええええ!!!!」 “駄目だ、勝てるわけがないッ”伝説のスーパーサイヤ人を前にしたサイヤ星の王子のように、心を 打ち砕かれたありすは、まりさの堂々とした男気溢れる姿に臍を噛むしかありませんでした。 「なら、あの犬さんに勝てるかしら?」 「ゆゆ?」 先程、お姉さんが時間つぶしに眺めていた大型犬が、ご主人の胸に前足を乗せて尻尾を扇風機のよ うに振るっています。 「ゆ、ゆゆゆ。いぬさんはむ「じゃあ、あの犬が私を襲ってきたら助けないんだ」」 まりさは体を強ばらせました。そう、ボディーガードはどんな敵があいてでも必ずビップを守るも のなのです。例え、敵がビグザムでもボールに乗って戦わなければなりません。 「ゆふ~ん。まりさはうそつきなのね!!」 無駄に賢い頭脳を持っている為か、ありすの性根は腐海のごとく腐っています。 “弱音を見せればそれを突くのが当たり前だろ? なにいってんの? 馬鹿なの? 死ぬの?”あり すの歪んだ唇の先からはそう言っているようにも見えます。 「や、やってやるのぜ!!」 “男まりさ、言ったことは反故には出来ぬ”というわけでもなく、勝算もないのに無駄な自信で“今 なら神にだって勝てる”とか思っちゃっているのです。 「それじゃあ、いってくるのぜぇえええええ!!!!」 樹の枝を口に咥えてまりさは吶喊します。 「ゆんやぁああああああ!!!!!!」 数秒後。 「やめじぇぇえええええ!!!! まりさをはなちてぇええええええ!!!!!!!!」 「こら、ジョン! そんなばっちいものを咥えちゃいけません!!」 「まりざはぎだなぐなんがないぃいいいいい!!!!!!!」 神様を侮辱したのに、どうやらまりさは生きて大地を踏めるようです。ああ、なんと神は偉大なこ とか。まるで優しさの宝石箱や。すてきやん。 「もうやめじぇぇええええええええ!!!!!!」 ケツをブルンブルン振り回しながら、まりさは犬の口から剥がれ落ちようと必死です。なんだかそ の姿だけ見ると樹の虚穴に入ろうとする芋虫に似てて滑稽です。 「げらげらげらげら!!」 ですが、ジョンはまりさのことが気に入ったようです。なぜなら、まりさの帽子の形がフリスビー に似ているから。 「ジョン!! いい加減にしなさい!!」 ご主人様であるおばさんがジョンの頭を小突きました。 「くぅん……」 口惜しくも、ジョンは口を開いてまりさのみ離しました。 「ゆ、お、おぼうちかえしてぇえええ~~~~!!!」 ご主人も“帽子だけならいいだろう”とそのまま口に咥える事を許し、腰を抜かしておそろしーし ーを漏らすまりさの嘆願を背後に帰路に着きました。その後、まりさのお帽子はご主人の家庭菜園の 栄養分に。 「ゆぷぷ! ゆっくりしてないまりさがいるわ!!」 駆けつけたありすの第一声がまりさを更に傷つけます。ゆっくりにとって、お飾りは自己を証明す る命の次に大事なモノ。それを無くせば飼いゆっくりもヘッタクレもありません。 「ま、まじさわぁああああ……」 体中のありとあらゆる体液がまりさの周りに池を作り、まりさのあんよをふやかします。 「ゆゆ! なんだかゆっくりできあにこがいるよ!! ゆぷぷぷ!!!」 「ゆぴぃいいじぇろあちえmp:w、ht。えsrydこp@ぁs」 あのれいむにまで見下され、まりさの精神は限界を超えてしまいました。 「ゆひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!!」 もう、笑うしかありません。まりさの大事にしていたまるでダンディーなお帽子、略してマダオは 奪われてしまいましたし。ゆん生終わりです。 体液は絶えることなく流れ続け、小麦粉で出来た皮膚と土が融解する。終には、まりさは黒い餡子 の塊になりましたとさ。 その4 「気持ち悪っ!」 唯一溶けなかった両目がギョロリとお姉さんの視界で輝いてみせる。 「えいっ!!」 アリを踏みつぶす無邪気な子供のように踏み潰す。 「「エレエレエレエレエレエレエレエレ」」 飛び散る白玉に、二匹はゲロを漏らして気味悪がります。 “私だってしたかねーよ”そんな気持ちを口には出さず、ぱちゅりー同様、土をかけて埋めました。 その作業に10分近く。誰も公園を通らなかったのが不幸中の幸いかもしれません。 「さて、私をゆっくりさせてくれる子はいないかな」 お姉さんは太ももをパシンッと平手で打ち、仕切りなおしを図ります。 「「ゆ~ん……」」 しかし、二匹は軽々しく名乗りを挙げません。今までの前例、ぱちゅりーは論外ですが、ちぇんや まりさは自分の得意分野をアピールして尽く失敗していったのです。 れいむもその事は分かっていました。ただそれよりも、れいむは直感としてお姉さんの背後に備わ るゆっくり出来ないオーラを感じるのです。 “この人と付き合っているとヤバイ”純粋で馬鹿だからこそ感じられた恐怖心でしょう。 ですが、ありすは違います。 『ありすはとかいはなこーでぃねーとができるわ!!!』なんて言葉は選びません。飼いゆっくり時 代の二の轍は踏みません。別の言葉を選ぼうと必死なのです。 野生で生きてこなかったから備わっていないのかもしれない。ありすは飼いゆっくりの旨みを知っ ているからかもしれない。 「あ、ありすはもとかいゆっくりだから、おねえさんのかいゆっくりにはぴったりよ!!!」 ありすは何がなんでも飼いゆっくりに戻りたいのです。 「捨てられたのはあなたがゆっくり出来ないゆっくりだからでしょ? あなたを買うメリットがない ように思えるわ」 お姉さんが提示する飼いゆっくりの定義から言えばありすはゆっくりしていません。 「たしかに、ありすはゆっくりしていあにゆっくりだったわ。でも、はんせいしたのよ!」 ゆっくりしていなかったのは過去の話。ありすは今は違うと言うのです。 その昔、ありすが銀バッチをカチューシャに付け、独身おにーさんと一緒にゆっくりしていました 。ですが、ありすは銀バッチながらも我が強く、“とかいはなこーでぃねーと”への願望が棄てきれ ずにいたのです。一年ぐらいはペットショップの店員さんに叩き込まれた媚を売る技術で難なく飼い ゆっくりとしての責務を果たしていましたが、フラストレーションは貯まるばかり。ある日、我慢の 限界を超えたありすはおにーさんが出払ってい隙を狙い、自分が思う“とかいはなこーでぃねーと” で家具がシステマティックに置かれている“いなかもののこーでぃねーと”な部屋を改装してあげま した。 「ありすは、おにいさんのきもちをかんがえずにおうちをこーでぃねーとしてしまったわ」 お兄さんが大事にしている茶色い湯のみをたたき割り、枕の綿をほじくり出し、本棚からは集めて いた小説を千切っては投げ捨て、ゆっくり好みの部屋へと大変身。ですが、ゆっくりと人間の感性が 合うかといえばそうではありません。 「おかげで、ありすはぎんばっちさんをとられておうちをほうりだされたわ」 お兄さんは怒り任せで暴力を振るうことを嫌う人でした。腹いせで殴られることは一切なく、沸々 とこみ上げる怒りを抑え、銀バッチを毟り取り、ありすを二階の窓から放り投げました。 紆余曲折あって、今に至るのです。 「だから、ありすはにんげんさんにかんようになることをおぼえたのよ!」 これらの失敗から、ありすは人間に対する考えを改めたのです。 殴られればだれだって痛い。物を盗られればだれだって悲しい。 嫌なことをされれば嫌がるに決まっている。 人間も感情を持つ生き物であり、それを尊重しなければなりません。 「だから、わたしをかいゆっくりにしてください!!」 「ゆゆゆ? よくわかんないけど、ありすはとってもかしこいゆっくりだね!!」 今まで何をしていたのかすらサッパリ忘れ、れいむはありすの訴えに感動しました。 ありすは真剣な眼でお姉さんを見つめます。 「おねがいします!!」 野良の生活はもうコリゴリ。ペットショップで予め聞いていたとおりゆっくり出来るものではあり ませんでした。 地域ゆっくりとして町の清掃活動に従事し、車道や道端に転がるゆっくりの死体の清掃をする毎日 。自治体から貰えるものはお兄さんがくれたものよりも数段ランクが下の味気ないゆっくり用ペレッ ト。体は常に汚れっぱなしで、公園の噴水近くの水浴びがありすの唯一の楽しみ。ふと、水面を見れ ばそこに映るのは髪が枝毛混じりでボッサボサの薄汚い丸いお饅頭。 そして今日、思い立ったが吉日。飼いゆっくりの地位を挽回するために、ありすは仲間を甘言で惑 わかし、偶然通りかかった押しに弱そうなお姉さんを狙ったのです。 「おねがいしますぅうううう!!!! ありすは、のらにはもどりたくないんですぅうううう!!!」 お姉さんの閉じっぱなしの口に痺れを切らし、ありすの口から本音が漏れてしまいました。 「良く分かったわ」 「それなら」 「あなたは人間や他の生き物を見下して、優越感に浸る卑しい生き物よ」 「え?」 渾身のセリフを選んだはずなのに。返って来たのはありすを卑下する言葉でした。 「ど、どーゆーことよぉおおお!!!!」 「その言葉通り。あなたは自分が偉いと思っているんでしょ?」 「なにをいってるのぉおおお!!!?? ありすはそんなことひとつもいってないわぁああああああ !!!!!」 「うん、言ってはいないわね」 歯茎を剥き出しながら激高するありすに、れいむは少しちびりました。 「あ、ありす。おちついてね!!!」 居ても立ってもいられなくなり、れいむはありすを宥めようとします。 「うるさい!!! あたまのわるいれいむはだまってなさい!!!」 「ゆがーん…」 険のある目でありすは畳み掛けます。 「そうよ、れいむみたいなばかでまぬけなゆっくりが、なんでありすのそばにいるのよ!! おしごと さんをするときはいっつもてがとろくさいし!!! そのくせごはんはいちにんまえにたいあげる!! !!」 「ゆゆ、れいむだってがんば「がんばるってのはね、けっかをのこしてからいうことばよ!!」」 お姉さんはありすの憂さ晴らしを観察する。 「くずどのろまで、いきてるかちがないれいむが、ありすをみくだすんじゃないわよぉおおお!!!!」 「ご、ごめんなさい……」 「そのうえ、かいゆっくりになる?? ありすがどんなおもいでぎんばっちさんをとったとおもってるの!!!」 「ゆぅ……わからないよ」 「そうね、わからないわよね。しょせんのらうまれのくず「そこまで」ゆゆ??」 乱暴に呼吸をするありすはまだ言い足りないぞとお姉さんの方へ顔を向けます。 「どうしてとめるのよ!!」 「これで分かったでしょ。あなたは“高尚な自分がワザワザ遜って、格下の人間を利用してやろう”と 思っているだけなのよ」 「はぁ!!!?????」 「分からないならいいじゃない。馬鹿で間抜けで? えっと、クズでのろまなありすちゃん」 「ありすをばかにするなぁああああ!!!!」 「ゆっくり出来ないわね」 「ゆ! や、あ、ありすは」 「ゆっくり出来ないわね」 「とかいはなありすが「“とかいは”という言葉自体が差別的なのよ」」 「じゃあ、なんていえばいいのよぉおおお!!!!」 「ゆっくりしてないあなたには分からないわ」 「ゆぎぃいいいいい!!!!!!」 訳の分からない言葉で自分を否定する。 ありすが“とかいは”で“びゅーちふる”な素晴らしいゆっくりであることを理解出来ないビチ糞以 下の人間が、ベラベラと口弁たれやがって!! 「この!!! おぉぉぉ……」 「ん? どうしたの?」 「い、いや。ありすはなんでもないわ」 「なら、いいけど」 気に食わない。その足を噛みちぎってやろうと思った矢先、ありすは体に痛みが走りました。それは 誰かに殴られたとか刺されたものではなく、本能的に染み付いた痛み。 「ああああああ、ありすは、ほかのひとをさがすわ!!!」 それはありすが赤ありすだった頃。ペットショップで餌が足りないとぷくーを店員さんにした所、死 ぬ寸前までスタンガンでビリビリされました。それ以来、ありすは人間に逆らうと酷い目に遭うという ことを学んだのです。そう、心の根っこの部分まで染み付いてしまう程に学んだのです。 「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい」 顔を青ざめながら、ありすは走ってその場を逃げました。 「一体なんだったんだろう?」 お姉さんとれいむは互いに首を傾げます。 その後、ありすは態度を変えず、飼い主様探しを続けました。ですが、ありすが心を入れ替えない限 り、新しい飼い主は現れないでしょう。そうやって生きていく内に、ありすには焦りが生まれ、他のゆ っくりたちをも妬み始めます。パルパルパル。 ある日、妬みのエネルギーが頂点を越え、人間と散歩をしていた妬みの根源たる飼いゆっくりを襲撃 しました。 「ゆぎゃぁああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」 鬼のような相貌で金バッチまりさを狙います。 「うわ、なんだこいつッ!!!!!!」 怯えるまりさの前に出て、飼い主のお兄さんがありすを蹴飛ばしました。 「一体なんなんだよ!!」 一体なんだもヘッタクレもありません。だって、このお兄さんはありすの元飼い主さんなのですから。 「しね、ゆっくりしてるにんげんはしねぇええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!」 しかし、双方ともお互いの顔なんざ覚えていませんでした。 「野良ゆっくり、死ねよ!!」 「ゆぴぃいいいいいいい!!!!!!!!!」 こうして、ありすは死ぬまでパルパルしましたとさ。 その5 「れいむはなんでこんなところにいるんだろ?」 れいむは本来の目標をコロリと忘れました。 「うーん、面倒だからストレートに聞くけど、れいむは私をゆっくりさせてくれるのかな」 「ゆゆ! れいむはおうたとこそだてがじょうずなんだよ!!」 今までの出来事への警戒心はどこへやら。野良の生き物とは思えないほどにれいむは人懐こい笑顔で言いました。 「じゃあ、おうたをうたうね!」 お姉さんの合図を待たずに、れいむは唄を歌う為に体を揺らめかせます。 「まったり~のひ~ゆっくり~のひ~すっきり~のひ~♪」 「あら、意外にうまわいね」 れいむの歌い方は整っていました。音の調子も崩れていないし、ゆっくり特有の濁声も気にならない。 そして、何よりも人の心に透き通る声色。 「あ~るぷすいちまんじゃ~く、こやりのうーえでおじいさんがぺーたにや・ら・れ・て・る♪」 「………………」 どうやら、子供たちが歌っていた歌も覚えることが出来るようです。記憶力がないのにそーゆー無駄 なことだけ覚えられるとは。宝の持ち腐れだね。 歌い終わったれいむはお口をパタンと閉じます。それから、お姉さんの顔を覗きました。 「どうだった? お姉さん!!」 「うーん。どの道、あなたしか生き残ってないからねぇ」 「ゆゆ?」 お姉さんは顎に手を添えて、色々と考えてみました。 「さっきのお歌もゆっくり出来たわ。あなたは良い声を持っている。とってもゆっくり出来る声よ」 「ゆふ~ん、てれちゃうよ~」 純粋に、賞賛をもらうということは嬉しいことです。照れくさそうに、れいむは赤く染まった頬をモ ミアゲで掻きました。 「それで、……れいむを飼いゆっくりにしてあげるわ」 「ゆー……ゆっ! れいむはかいゆっくりになれるんだね!!」 毬のように飛んでは跳ねるれいむのあんよが、お姉さんの両手に収納されます。 「じゃあ、私の家に行きましょうね」 赤銅色に染まる空はれみりゃを呼び寄せる時間です。 暗い夜道を照らすようにおねえさんとれいむはお日様のような笑顔を輝かせ、お喋りをしながら帰ります。 「かいゆっくりになったら、しあわせーなんだよ!!」 「そうね。幸せだよ」 「かいゆっくりになったら、こわいこわいしなくてもいいんだよ!!!」 「そうよ、れみりゃやふらんだって、あなたを殺すことは出来ないもの」 「かいゆっくりになったら、はたらかなくてもいいんだよ!!!」 「あらあら、飼いゆっくりは人間をゆっくりさせなきゃだめじゃない」 「ゆふふ、うっかりわすれてたよ!!!」 「そうね。大事なことだから忘れちゃ駄目よ」 「それから、ごはんさんやあまあまさんだってたくさんたべれるし、おちびちゃんだって!!」 れいむの夢は風船の膨らみます。きっと、その夢はお姉さんがすべて叶えてくれるでしょう。 こうして、れいむは飼いゆっくりになりましたとさ。 おまけに続く…
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100~199 anko1781 おねがい、お兄さん 199 anko2908 ゆっくりとバケツ 199 anko3001 ですとらくしょんわーるど 上 199 anko3186 その台詞は言わせない7 199 anko3273 それはまるで最終回のように 199 anko1933 鉢植えはれいみゅに任せて! 198 anko2116 「餡子ンペ10夏」 あるおりんの一生 わんわんおじいさんと一緒 198 anko2241 かいゆ 198 anko2409 愛を選んだ代償 198 anko2455 ゆっくりできるかな? 198 anko2614 幸運 198 anko2950 忠告はしたぞ 198 anko3049 賢いのは…… 198 anko3078 げすまりさ 198 anko3407 れいむのおしごと (後) 198 anko3418 まりちゃを助けよう 198 anko1793 水滴 197 anko2190 ゆっくりのくびき2 197 anko2910 その台詞は言わせない6 197 anko2973 リバーシ 197 anko3204 ありすの都会派なお友達 197 anko3315 最強のれいむかあさん 197 anko1904 ごめんで済んだら 196 anko2654 ゴキゆ 196 anko1784 ゆっくりinネトゲ 195 anko2043 夏のゆっくりお姉さん 195 anko2325 れいむのお腹の中の消しゴム 195 anko2461 街中の狩人 195 anko2679 野良のゆうかにゃん 195 anko2771 シャボン玉とゆん生 195 anko3135 かいゆっくり 195 anko3150 子供を守るためだったんだね 後半 195 anko3400 自販機 195 anko2045 出会い 194 anko2526 私の名前は 後編 194 anko2990 即興ゆ虐詰め合わせ2011冬 194 anko3133 シティクリーン 194 anko1877 幸せまりさ一家 193 anko2165 面の皮があつい 193 anko2398 電車を待ちながら 193 anko2483 我儘なゲスはしんじゃえ? 後篇 193 anko1971 ゆっくりの怖い話 192 anko2084 ゆっくり橋 192 anko2421 生きてるのは知ってるけどそれが何か? 192 anko2613 つうこうりょう 192 anko3342 テンプレ的自滅シークエンス 192 anko3412 親の心子知らず 192 anko3128 僕は絶対にれいむを捨てない 191 anko3355 ゆっくりを捕まえてみる 191 anko1980 過ぎ去りし日々 190 anko2152 撲殺隊 190 anko2365 ガキ大将的ゆ虐 190 anko2446 こんなおうちはごめんだよ! 190 anko2499 出てけ! 190 anko3301 潜むモノ 190 anko2588 ひとりぼっちのまりさ 189 anko2718 絶望のオブジェ 189 anko2778 選ばれたドス(実在編) 189 anko3264 手乗りめーりん 189 anko3393 死のゆっくりウォーク 189 anko1894 縁日 188 anko2468 タタタタタタタタ 188 anko2471 甘い言葉 188 anko2504 冷凍ゆっくり 188 anko2805 こんにゃくなんとか 188 anko2951 何がれいむに起ったか? 188 anko3027 休日日課 188 anko3392 だんしんぐ一家 188 anko3426 追放ゆっくり -野生ゆっくり- 前編 188 anko3435 追放ゆっくり -野生ゆっくり- 中編 188 anko2608 昼寝中 187 anko2629 都会の輪舞2 187 anko2792 マスタードを少しだけ 187 anko2834 ある男の気分転換 187 anko3066 その目 187 anko3192 マスタードを少しだけ3 187 anko2092 水 186 anko2645 野良ゆ生活はゆっくりできるね!!! 186 anko2692 こたつむり愛で完全版 186 anko2146 でいぶとのせいかつ 185 anko2368 あなたの御趣味は 185 anko2448 あまあまパーティ 185 anko2186 三匹の子ゆっくり 184 anko2212 近藤ゆっくりさん 184 anko2227 保母らん(前) 184 anko2243 真夏の楽しみ方 184 anko2272 もてないゆっくりの恋 184 anko2500 ゆっくりワライタケ 184 anko3136 その理由 184 anko3318 ドスまりさの討伐 184 anko3394 タイムカプセル 184 anko1820 どすまりちゃ 183 anko1871 しあわせ 183 anko2438 MOON 183 anko3172 田舎に帰ってゲスと戯れてみた 後編 183 anko3341 ふつおた 183 anko1738 天気雨 182 anko3071 償い 182 anko3261 それぞれの願い 182 anko2042 れみぃと野良豆ゆっくり(後編) 181 anko2587 れいむ種に対する概論 181 anko2601 ゆっくり退化していってね!8 181 anko3025 ゆっくりおトイレ調教 181 anko2081 あいつらの違い 180 anko2281 ゆっくり編まれた存在理由 180 anko2397 これでふゆさんもだいじょうぶだね!! 180 anko2480 たいせつにするということ 180 anko2564 れいむをゆっくりさせてあげた 180 anko2941 無関心、もしくは無邪気 180 anko3072 にんっしんと赤ゆのそれぞれ・植物型 180 anko3303 まりさ伝説 180 anko1783 飼いゆでも 179 anko2118 ゆっくりのいろんな出産 179 anko2464 小舟のお家 179 anko2509 神は饅頭の信徒を裏切るか? 179 anko2541 ゆっくり飼育?ゆっくりに見えない程度の壁? 179 anko3039 ドスは相当かっかするそうです。 179 anko1989 ある日の午後 178 anko2176 ゆー気清浄機 178 anko2520 ほんとうのうえ 後篇 178 anko2779 勝手なすっきり!OK?OUT? 178 anko2884 でかまりさ 178 anko2013 カウンセリング 177 anko2207 野良ゆをゆっくりさせない工夫 177 anko2703 ゆっくり公民 ?奴隷制? 177 anko2745 クルシミマス・ユヴヴ 177 anko2970 てっぺきっ(失笑) 177 anko2993 加工所駆除課のお仕事 177 anko3009 雪の日の出来事 177 anko3026 何もかも、何もかもが 177 anko1875 幽々子のゆっくりいじめ 176 anko2102 涼しさにご用心 176 anko2296 脅しの代償 176 anko3063 まりさは何も知らない 176 anko1897 ドスまりさになれる授業 175 anko2402 飛び魚のアーチをくぐって 175 anko2912 目覚め 175 anko2979 まりさ☆りざれくしょん!(後編) 175 anko3054 ゆっくり駆除業者のお仕事風景2 後編 175 anko3214 れいむとけいっやく! 175 anko3349 ベトベトするよ 175 anko3420 たくさん召し上がれ 175 anko1902 スーパーマリ○ブラザーズ1?1 174 anko2148 かわいくってごめんねっ!!りたーんず? 174 anko2262 野良まりさと野良おじさん 174 anko2295 ブリーダーお兄さんの一日 174 anko2376 ゆっくりショップの事情 174 anko2457 野生の条件 174 anko2553 コウノトリ 174 anko3126 田舎に帰ってゲスと戯れてみた 中編 174 anko3289 その台詞は言わせない8 174 anko3402 嫌う理由と助ける理由 174 anko2205 夏風邪お兄さんとゆっくり 173 anko2340 ばっちゃんとこのゆっくり 173 anko2342 何も無いまりさ 173 anko2848 復讐が生むモノ 173 anko3079 カリスマを求めて 173 anko1710 人間の世界でゆっくりが見た夢(上) 172 anko1772 ゆうかを飼おう! 172 anko1844 ゆっくりサイコロを振るよ!!! 172 anko1869 ぬくもり 172 anko3234 糞饅頭 172 anko2472 ゆっくりEQ 171 anko2529 武装農業地帯(前編) 171 anko2623 ゆっくりの守護者 171 anko3046 ゆっぴぃ☆ばーすでぃ! 171 anko3319 好みは人それぞれ 171 anko3326 聞いてどうするの? 171 anko1823 梅雨が来て、人が来て 170 anko2128 ゆっくりさまさま 170 anko2691 清く正しいなんとかです。 170 anko3060 ゆっくり駆除業者のお仕事風景3 170 anko3155 チクチクさんはゆっくりできない 170 anko3170 境界線 後編その3 170 anko3230 裏目 170 anko3276 ゆっくりは好きじゃないが… 170 anko2258 ゆなら 169 anko2351 ゆっくりの考え 169 anko2407 でいぶのおねーさんGO機嫌DO 169 anko2672 お飾りを操る程度の能力 169 anko3092 田舎に帰ってゲスと戯れてみた 前編 169 anko3404 さんぽ 169 anko2000 最高のゆっくちプレイス 168 anko2077 むこうがわ 168 anko2169 鏡に映ったその人は 168 anko2355 『思えばそこは幻想郷』 168 anko2622 ゲスゆっくり奮闘記2 168 anko2739 あいつらの成体 168 anko2820 魔法使いのお姉さん 168 anko2856 おこた でっけぇ! 168 anko2878 海に浮かぶ楽園 168 anko3165 約束された未来 168 anko3344 ゆ虐に目覚めたすいか 168 anko2308 どこへいったんだ 167 anko2633 夢 167 anko3034 みんなみんなでゆっくりしよう 167 anko3130 れいむはすーぱーおかん:接触編 167 anko3141 何故金ゲスはこんなにも多いのか? 167 anko3152 コンポストはゆっくりできる 167 anko3207 まりちゃの未来 167 anko1815 蠅の王 (下) 166 anko1976 長持ち 166 anko2357 浮気(後) 166 anko2481 即興ゆ虐 166 anko2569 加工所は勝手に生えてくるんだよ! 166 anko2611 ゲスゆっくり奮闘記1 166 anko2965 ゆっくりメイドはゆっくりできる? 166 anko1954 ゆーていえきっ! 165 anko2575 涙 165 anko2594 負けたの誰だ? 165 anko2647 らんしゃまとちぇんの楽園(衰退編) 165 anko2682 オーソドックスなものたち 165 anko2960 公園の掟 165 anko3019 始まりの意味(後編) 165 anko1866 自分の意思で 164 anko1968 正義感 164 anko2163 朝食のちぇん一家 164 anko2901 失恋 164 anko3430 子ありすと都会派な人形 164 anko1703 俺とドスと不思議なおちびちゃん 163 anko2549 箱庭のゆっくり 163 anko2686 遠い海から来たまりさ 彼方からの海流 163 anko2943 れいむ・フライ・ハイ 163 anko3190 おだい、おひねり、そしてあまあま 163 anko3421 塵の生涯 163 anko1846 お飾り殺ゆ事件 後編 162 anko2073 えーきとふらん 162 anko2507 いのちはたいせつ 中篇 162 anko3247 Yukkuri or Not Yukkuri 162 anko3372 ぼくのかんがえた家ゆ 162 anko1713 まりさときゃしゅさん 161 anko2238 ある山で 161 anko2652 とてもがんばったまりさの末路(前編) 161 anko2693 さなえリターンズ 161 anko2733 冬至の夜のお風呂の話 161 anko3088 まりさのおぼうし 161 anko2051 流行り物の宿命 160 anko2094 体感時間は黄金色 160 anko2294 ゆっくり用の野菜 160 anko2695 バニラハザード (前) 160 anko3219 ゆっくり絶叫シリーズ02巻 散華! ゆっくり花火大会 160 anko3239 かわいい 160 anko1890 一緒に遊ぼう 159 anko1945 まりさ駆除 159 anko2026 ゆっくりの権利 159 anko2159 !!無残!!荒澤城渇殺し後篇? 159 anko2344 餡子玉2 159 anko2437 不運なやつら 159 anko2524 シャンプーの香り 159 anko2882 サイレントセレナ(後編)3/3 159 anko3094 学校:冬(前編) 159 anko3298 びっちれいむ 159 anko1935 少女とありす 158 anko2006 植物ゆっくりオブジェと愉快な子供達 158 anko2039 無残!!荒澤城渇殺し!!後篇? 158 anko2090 携帯電話 158 anko2104 「餡子ンぺ10夏」代償 158 anko2307 けっきょくやっきょく大冒険 158 anko2352 香り 158 anko2371 金バッジの価値 前編 158 anko2490 長まりさをやってみた 2話 158 anko3083 境界線 後編その2 158 anko3277 ゆっくりが価値を得る時 158 anko1851 びっくりしていってね!!! 157 anko1917 ゲスまりさ 157 anko2187 生きる 157 anko2332 とかいは 157 anko2511 手伝ってやろうか? 157 anko2698 ラスト・ブルース 157 anko2795 ゆっくり◯◯の一日 157 anko2815 はぐれまりさとながれみょん 157 anko3097 悲劇的ビフォーアフター 157 anko3429 おちびちゃんはゆっくりできますよ 157 anko2127 レポート期限間際にゆっくりに家宅侵入される田舎の大学生乙 156 anko2300 ペットに貴賎なし!……多分 156 anko2532 とりっく・おあ・とりーと! 156 anko2790 正月の風景 156 anko3002 食材ゆっくり料理専門店「ゆぎゃあ」 156 anko2586 何の捻りも無い話 155 anko2700 そして新記録 155 anko3065 まりさのお家 155 anko3073 にんっしんと赤ゆのそれぞれ・動物型 155 anko3168 芸術作品 155 anko1684 空にUFO、地にはゆっくり 154 anko2192 いっかのすえ 154 anko2194 饅頭(マントウ) 154 anko2821 お風呂場のれいむ 154 anko2851 可愛いめーりん 154 anko2896 俺のゆゆこがこんなにエロいわけがない 154 anko3021 ちゅっちゅっ! 154 anko3210 バクユギャ 154 anko3316 おぉ、まんじゅうこわいこわい 154 anko1742 オタベババアはまりさと会った 153 anko2101 折れた「ぐんぐにる」 153 anko2231 ドスれいむ 153 anko2557 ならゆっくりだけしてろ!! 153 anko2688 邪悪なさなえ 153 anko2987 平和な日常 153 anko3313 声だけ 153 anko3409 長まりさをやってみた 7話 153 anko3433 幸せのバージンロードを歩いて 後編 153 anko1730 靴磨きまりさ 152 anko1879 飼い(仮)ゆっくり 子れいむ 152 anko2741 るーみあってバカ? 152 anko2763 バニラハザード (END) 152 anko3017 長まりさをやってみた 4話 152 anko3018 始まりの意味(前編) 152 anko3040 幸せなら 152 anko3243 四季のふらわーますたー 152 anko3265 俺のペットのれいむちゃん 152 anko1766 北のドスさま 後編その2 151 anko2189 ゆっくりのくびき1 151 anko2234 無題 151 anko2443 ワンス・アポンナ・タイム・イン・ニジウラシティ(前編) 151 anko2655 駆除なんて簡単だ 実践編 151 anko3182 自然界の定 151 anko3237 無敵のゆっくり 151 anko2049 人工ゆっくり 150 anko2705 ままごとには変わらないがな 150 anko1830 とくべつ?後篇? 149 anko2058 まりさのほうき 149 anko2111 おもちゃ 149 anko2353 まま 149 anko2968 屁理屈 149 anko3145 木の周りをぐるぐるするあれ。 149 anko1693 2100年のゆっくりたち 148 anko1966 剥製れいむ 148 anko2717 末路 148 anko2823 愛するが故に 148 anko1744 よわいものいじめはゆっくりできないよ!(中編-1) 147 anko3212 れいむのおべんとうさん(上) 147 anko3304 まりさのゆっくりぷれいす 147 anko1728 そして何かが軽くなった 146 anko1826 殴る 146 anko1940 狂牛 146 anko2033 蜂起 146 anko2134 ぱちゅりー銀行 前編 146 anko2204 在る草原の戦い 146 anko2625 限りある永遠の命 146 anko2813 ちぇんが敬遠される三つの理由 146 anko2816 希少種の品格?ブランドキーパー 146 anko1997 植物ゆっくりオブジェ 145 anko2420 新バッジと野良ゆっくり 145 anko2505 いのちはたいせつ 前篇 145 anko2940 さなえ肉食系 145 anko3038 長まりさをやってみた 5話 145 anko3118 虐待してはいけない合宿 145 anko1840 賢将の逆襲 144 anko2078 ラジコン 144 anko2444 ワンス・アポンナ・タイム・イン・ニジウラシティ(中編) 144 anko2519 ほんとうのうえ 前篇 144 anko2624 最強の人間 144 anko2671 インタビュー風の何か 144 anko2770 よく晴れた昼下がり 144 anko2897 非ゆ 144 anko2971 老人とてゐ 144 anko3003 長まりさをやってみた 3話 144 anko3029 しろくろつけるよ! ゆっくりえいき 144 anko3163 ゆっくりできないまりさのゆっくりした日々 144 anko3180 話しかけてやる価値も無い 144 anko1690 ゆ封波 143 anko1932 ユナハ病 143 anko2469 にくたいげんご 143 anko2618 にょーびにょーびしゅるよ!! 143 anko2707 紅玉は月下に舞う 143 anko3053 ゆっくり駆除業者のお仕事風景2 前編 143 anko3103 俺のしたことは弱い者いじめじゃない 143 anko1834 みょんとお話しよう 142 anko1870 駆除なんて簡単だ 142 anko1957 嫌われた代償と招く幸福(後編) 142 anko2052 博物館 142 anko2690 星降る聖夜に 142 anko3127 ゆっくり加工業者のお仕事風景 142 anko3382 その台詞は言わせない9 142 anko2034 蜂起 Side 人間 141 anko2167 愛の努力 141 anko2369 ゆっくぢ 141 anko2419 こわいよ…… 141 anko2439 ゆっくりがいる日常。 141 anko2565 俺のちぇん 141 anko2662 ヒヨドリの幸せ 下 141 anko3175 ごうっもん! 141 anko1775 ゆっくりしたおちびちゃん 140 anko2016 熱中症には気をつけよう 140 anko2105 ある群れの話 140 anko2278 ふぁいたーれみりゃの苦悩 140 anko2998 2年3組○○君の作文 140 anko1681 さなえとTV 139 anko2050 ゆっくり 139 anko2057 夏のゆっくり先生 139 anko2406 『こーまの王 「賢者」』 139 anko2659 餡子脳 139 anko2860 マスタードを少しだけ2 139 anko2974 白蓮のゆっくりいじめ 139 anko3284 今日からちぇんを飼う貴方へ 139 anko1712 ちぇんたちの伝言 138 anko2164 朝起きたらゆっくりになってました。 138 anko2175 ハッピーエキス注入作戦 138 anko2183 ゆっくりの家 138 anko2486 長まりさをやってみた 1話 138 anko2641 ゆっくりすくい 138 anko2789 ゆっくり地蔵 138 anko1882 群れの壊滅理由 137 anko2303 夜桜の下で(前編) 137 anko2333 夜桜の下で(中編) 137 anko2417 四匹の子ゲス(前編) 137 anko2473 我儘なゲスはしんじゃえ? 前篇 137 anko2658 もの好きなゆっくりの日常 137 anko2804 ゆっくり公民 ?奴隷解放?(後編) 137 anko2812 すっぱてんこ 137 anko2918 4年に1度の虐待祭 137 anko2982 それはそれは残酷な話ですわ 137 anko3147 たった一つのシンプルな質問 137 anko3160 ゆっくり駆除業者のお仕事風景6 後編 137 anko3270 だぶん 137 anko1683 でいぶへ...前編 136 anko2119 おままごとセット 136 anko2150 ゆっくり自転車に乗ってね! 136 anko2533 きょういくてきしどう 136 anko2642 短気は損気 136 anko2751 ゆっくり餅 136 anko2830 しあわせーなてんこ 136 anko3068 つむりとでいぶ 136 anko3410 世紀の凶悪立てこもり事件 136 anko1800 ミニドス 「誕生、そしてドスへの変異」 135 anko2066 ゆっくりシティの戦い 135 anko2276 ?都会のゆっくりとその顛末?「街れみりゃ親子」 135 anko2403 協定 135 anko2638 優秀さとは状況によって、万華鏡のように姿を変える 135 anko2719 双葉マンション 135 anko2760 夕暮れと戻れないあの頃 135 anko2785 ゆっくりとお正月を満喫しよう! 135 anko2869 境界線 中編 135 anko2873 お山の大将 135 anko1685 夏にありがちな話。 134 anko1842 伝える 134 anko1952 ゆイアン・メイデン 134 anko1991 劇的ビフォアゆんやー 134 anko2025 うみのいえ 134 anko2378 夜桜の下で(後編)2/2 134 anko2706 ゆっくりまりさを育ててみよう 134 anko2759 ゆうかと一緒 134 anko2772 大人のゆっくり 134 anko2904 ゆっくりまりさのサプライズ 前編 134 anko3074 にんっしんと赤ゆのそれぞれ・卵生型 134 anko3084 ゆっくり駆除業者のお仕事風景 幕間 134 anko3112 てんこはけして離れない 134 anko3169 ムシゴロウ王国?春? 134 anko1726 人間の世界でゆっくりが見た夢(中) 133 anko1944 かぷさいしんっ! 133 anko1950 去勢 133 anko2008 俺と水上まりさとこれからの夏 133 anko2180 ぱちゅリーマン 133 anko2689 スィーまりさのスタントドライブゆん生 133 anko3024 ある騒がしい午後 133 anko3143 ゆっくりばけばけ 133 anko3173 都会派ツンデレ田舎者 133 anko3224 それぞれのとくぎでゆっくりさせてね! 133 anko1939 たなばた 132 anko2280 プラチナゆっくりの休日 132 anko2399 青空の約束 132 anko2822 死にかけぱちゅりを拾って 132 anko2849 サムライゆっくり 132 anko2942 ある幸せなゆっくり 132 anko3438 一緒に遊んでね 132 anko2349 たたかい 131 anko2358 帰ってみたらなずーりんが 131 anko2492 ある秋のゆっくり 131 anko2646 らんしゃまとちぇんの楽園(繁栄編) 131 anko2738 一斉駆除の現場 131 anko2782 もち米らん 131 anko2953 飼い主試験 131 anko3086 ありすはもう戻れない 131 anko3291 おうち宣言の果てに 前編 131 anko3312 れうこくろりぐる 131 anko3374 品評会 131 anko3375 季節の変わり目 131 anko1688 でいぶへ...後編 130 anko2201 ゆーゴマ 130 anko2743 聖なる夜のジェラシー 130 anko2870 フレグランス・ストーム 130 anko3037 かわいいれいみゅ 130 anko3142 何故金ゲスはこんなにも多いのか 補足編 130 anko1837 ぼくのかわいいれいむちゃん 129 anko1853 存亡を賭けた戦い(中篇) 129 anko1907 嫌われた代償と招く幸福(前編) 129 anko1983 はこ 129 anko2275 飛鉢←これってなんて読むの? 129 anko2359 飲み比べ 129 anko2441 ありすはありす 129 anko2757 境界線 前編 129 anko2914 奪・ゆっくり 129 anko1996 加工所本部(後編) 128 anko2154 夏のゆっくり山守さん(後編) 128 anko2239 ゲス一家 case5 ?きしょうしゅ? 128 anko2606 没ネタ台本 128 anko2666 きめぇまるの成長 128 anko3149 子供を守るためだったんだね 前半 128 anko1850 ゆ?ん・ぶらいど 127 anko2246 食品ゆっくり粉砕機 127 anko2543 ドスはゆっくりできるんだよ!! 127 anko2710 愛で派の鬼威山 後日談 味覚リセットその後の予防 127 anko2753 共生 127 anko3005 ドススパークがドスしか使えない訳 127 anko1824 5代目まりさ 126 anko2031 虐待雄父惨の憂鬱 126 anko2210 夏風邪お兄さんと素麺ゆっくり 126 anko2289 実況解説風ゆっくりSS 126 anko2452 夕暮れと三日月 126 anko2562 それは虐待か制裁か 後編 126 anko2595 テーブルバイブレータ 126 anko2824 いくさんの電気治療 126 anko2937 聖者の…… 126 anko3124 悲劇的ビフォーアフター2 126 anko1874 永久機関? 125 anko2004 とあるれいむにまつわるおはなし 125 anko2185 お家は人間のものだと説得してみる 125 anko2236 人工ゆっくり2 125 anko2245 名付 修正版 125 anko2387 ゆっくりしていない二匹の旅(下) 125 anko2411 虫が食う 125 anko2429 プレイス・ブレイク 前編 125 anko2470 ゆっくり性教育 125 anko2767 ゆっくり公民 ?農奴制?(冬) 125 anko3030 人生リセット!最高のゆん生を 125 anko3101 ゆっくり駆除業者のお仕事風景4 125 anko3373 品定め 125 anko1949 まりさと図書館でゆっくり1 124 anko2002 れいむその後 124 anko2012 加熱 124 anko2037 イライラして殴る 124 anko2168 ゆっくりのほとけさま 124 anko2460 赤ゆっくりの頭の中 124 anko2538 ゆっくり憐れみの令 124 anko2673 遠い海から来たゆっくり 異郷にて 124 anko2954 ショットガン 124 anko3057 つむりやドスじゃ物足りない! 124 anko3099 今も未来もきっとずっと飼い続ける 124 anko3109 伝染に注意 124 anko3113 りあじゅうばくはつしろ 124 anko3171 ゆっくり駆除業者のお仕事風景7 前編 124 anko2112 ぼくとペット 123 anko2484 長まりさをやってみた プロローグ 123 anko2678 遠い海から来たゆっくり 蠢動と停止 123 anko2750 無意識だから 123 anko2827 さくやを飼ってみた 123 anko2907 焚き火 123 anko3104 ちぇんにはなぜかわからない 123 anko3120 ゆっくり闇鍋 123 anko1900 ゆっくりの巣でお家宣言 122 anko1925 まりさ一家の朝 122 anko2082 思い込み 122 anko2408 とある大学生の卒業論文 122 anko2539 都会の輪舞 122 anko2540 影の薄いゆっくり 122 anko2664 冬籠りの銀杏襲撃 122 anko2883 ひじりしんどろーむ 122 anko2905 ゆっくりまりさのサプライズ 中篇 122 anko3125 ちるの時々まりさ 122 anko2525 私の名前は 前編 121 anko2617 『こーまの王 「館」』 121 anko2740 ジングルベル 121 anko2744 ムシゴロウ王国のクリスマス 121 anko2831 ぱちぇのひじゅつ 121 anko2832 その台詞は言わせない5 121 anko3090 てのりれいむ 121 anko1799 ぐんたいゆtxt 120 anko1802 実弾駆除 120 anko1987 れいむはでいぶじゃない 120 anko2086 隠し味 120 anko2196 あいでーで忘れてたもの 120 anko2555 それは虐待か制裁か 前編 120 anko2681 夜の悩み 120 anko2702 継ぎ接ぎ帽子のまりさ 120 anko2762 バニラハザード (後) 120 anko2947 まりさ、ゆっくりしていってね!!! 下 120 anko2955 生きてるんだよ 120 anko3111 代用ゆん 120 anko3235 ゆっくりできないゆっくりプレイス 120 anko3353 たーみれいぱー 120 anko2181 ゆっくりとチュッチュするよ! 119 anko2222 よしよし 119 anko2523 鬼意山は肉まんがお好き 119 anko2561 すぃーはゆっくりできない 119 anko2571 拾った赤ゆが大きくなったので 119 anko2843 ゆんやーマスク 119 anko2948 僕らは皆生きている 119 anko2980 グランダーとしあき 119 anko3044 可愛いあの子は… 119 anko3051 まりさの誕生日 119 anko3107 ゆかりん 119 anko3179 きらーまりさの一日 119 anko1962 ゆ酒(前編) 118 anko2046 へいきだよ(修正版) 118 anko2172 思い込みの力 118 anko2254 まりさの勲章 118 anko2522 仲良くしろよ 118 anko2536 おにいさんの生まれた日 118 anko2874 お山の大将 dream 118 anko3309 まりさの…… 118 anko3338 変なゆっくり 118 anko1787 ゆるめの冷たい方程式? ?いきのこるために? 117 anko1864 まりさは“英雄ん”なのぜ! 1 117 anko1994 加工所本部(前編) 117 anko2010 足りないらんと足りすぎるちぇん(後編) 117 anko2390 ゆっくり教材Vol.4『ゆっくりぱちゅりーの弱さ』 117 anko2683 逆噴射てんこ 117 anko2829 ゆっくりみょんと隠し剣2 117 anko2892 自転車 117 anko3362 ちぐ☆はぐ! 117 anko1841 ミニドス 「パラライズ・フィアー」 116 anko2071 ゆっくりフライヤーズ 「雷雲のエース」 116 anko2665 ゆうかの日常 116 anko2704 アクティブこまち 116 anko2876 あっきゅうさん 116 anko2902 イベント前の加工所 116 anko2976 眼前に広がるのは、どんな世界か 116 anko3031 少年とゆっくり 116 anko3085 馬鹿は死んでも治らない 116 anko3098 対ゆ販売会 116 anko2293 ゆXT 115 anko2491 我儘なゲスはしんじゃえ? エピローグ 115 anko2780 除夜のゆっくり 115 anko2969 おかしなさなえ 115 anko3095 ぱちゅりーはもうゲスじゃない 115 anko3251 ゆっくりとした饅頭を1枚撮影せよ 115 anko3254 饅頭の死 115 anko3323 ゆっくりれみりゃ加工所 115 anko1836 希少種になる薬 114 anko1910 そして何かが動き始めた 114 anko2074 ゆっくりおとなのおもちゃ 114 anko2514 新発見、ゆっくりの新しい移動法 114 anko2736 絆が結ぶゆっくり匠3 114 anko2777 わらしべまりさ 114 anko2846 サイレントセレナ(前編)3/3 114 anko2916 それは酷く臭う 114 anko3102 れいぱーを苦しめてみた 114 anko3153 ゆっくり駆除業者のお仕事風景6 前編 114 anko3320 ゆっくり対策課駆除班おねえさんの月火水 114 anko1796 くろまくー1 113 anko1931 まりさの写真 113 anko2193 夏のゆっくり山歩き 113 anko2510 おうち宣言その攻防 113 anko2545 デレは? 113 anko2674 遠い海から来たゆっくり 冬、来たり 113 anko2794 どうでもいい 113 anko2963 ゆっくり弄ばれてね 113 anko3058 実験01 クッキーボタン 113 anko3283 “少女”が見た田舎の流星群(後編) 113 anko3390 ゆっくりアメジョ 113 anko1809 ゆっくりーず 112 anko1868 川辺の狩人 112 anko2274 飼いゆっくりは天国か? 112 anko2786 ともだち 112 anko2788 畑荒らしの正体 112 anko2989 そのせりふはいわさなえ! 112 anko3062 希少種だって、ゆっくりじゃないか 112 anko3070 長まりさをやってみた 6話 112 anko3268 駄文 112 anko3406 れいむのおしごと (前) 112 anko1706 北のドスさま 前編その2 111 anko1909 ドれみりゃどーなっつ! 111 anko1959 続ゆなほ 111 anko2151 夏のゆっくり山守さん(前編) 111 anko2261 ゆらシュート 111 anko2414 ゆトンプ! 111 anko2423 ねこっかぶりと太陽に向く花(後) 111 anko2578 引かされた境界線(後編) 111 anko2808 開ウン実験 111 anko1694 ゆん・きほーて 110 anko1763 僕の休日 110 anko2249 小ネタ・・・なのだろうか? 110 anko2427 ぶろてん 110 anko2749 飼いゆっくりはゆっくり出来ない 110 anko2754 鋼鉄の処ゆ 110 anko3096 雨 110 anko3348 もコンロ 110 anko1839 スパークジャマー(1) 109 anko1938 お兄さんがんばる 109 anko2021 すわちゃんの話二本立て 109 anko2061 究極の群れを作ろう! 109 anko2068 おしかけ 109 anko2147 かわいくってごめんねっ!!りーたんず? 109 anko2257 今日、俺が行った公園でゆっくり達が花壇を食い荒らしてたんだ 109 anko2634 自由なれいむ 109 anko2694 にとり相撲 109 anko2850 キリギリスとアリ 109 anko2875 おうたのはこ 109 anko2956 消費期限 109 anko3218 ゆっくりをハサミで切るだけの話2 109 anko3299 ゆっくりとの出会い 109 anko1757 春風の吹くときに 108 anko1981 その白は喜びと共に 108 anko2114 公餡密着二十四時 〜死体は踊る〜 108 anko2803 ゆっくり公民 ?奴隷解放?(中編) 108 anko3129 はるですよ 108 anko3414 ゲスゆっくり奮闘記3 108 anko3427 嫌う理由と助ける理由02 108 anko1797 アナル糞ダック 107 anko2065 ゆっくりシティの攻撃 107 anko2076 すぃーカー 107 anko2174 借り暮らしのゆっくりッティー 107 anko2199 こーどーさいそくでんせつっ! 107 anko2395 おねーさんのぱちゅりー愛 107 anko2456 あちらがわ 107 anko2537 小ネタ三本 107 anko2709 愛で派の鬼威山まとめ01 107 anko2716 足りないものが多いぱちゅりー 107 anko2926 おにいさんの愛と研究記録・その1 107 anko3278 死を覚悟したにとり 上 107 anko2366 ユルタール 106 anko2465 ぷでぃんの真実 106 anko2742 るーみあの日記 106 anko1867 願掛け 105 anko1929 ぜんぶのせ 105 anko2208 まりさに出会うまで・・・・・ 105 anko2356 浮気(前) 105 anko2722 ゆっくり公民 ?カースト制?(後編) 105 anko2758 作ろう!ドスまりさ! 105 anko2784 遠くの星から 105 anko3151 うわさの?けんゆんショー!! 105 anko3187 ゆっくり駆除業者のお仕事風景8 105 anko3203 子供に罪はないから ?生存? 105 anko1812 お歌 104 anko1906 どうぐ・おかえし 104 anko2019 無残!!荒澤城渇殺し!!前篇 104 anko2282 餡子玉 104 anko2512 ある研究員の悩み 104 anko2635 チクタクちくたく まりさとお爺さんの古時計 104 anko2746 クリスマス合唱団 104 anko2894 コード・ユピィ 104 anko3004 取り返すために 104 anko1760 クレイモア・ユン後篇 103 anko1855 『まりさ』が好きな人 103 anko1878 れいむのゆっくり出来ない一日 103 anko1889 こがさとあじさい 103 anko2413 せんたく 103 anko2939 ゆレディンガーのはこ 103 anko2994 ちぇんとゆかりとらんしゃま 103 anko3015 鳥籠 103 anko3108 さくや奮闘記 103 anko3181 ゆっくり駆除業者のお仕事風景7 後編 103 anko3193 どうしてこうなった 103 anko3354 れいむがなんかおかしい 103 anko3386 ちぇんはがんばった(野良ゆ編) 103 anko3423 夕暮れと選ばれなかった者達の末路 103 anko1779 塗りゆ 102 anko1985 スタンドゆっくり 102 anko2853 虐待ってなんだろう 102 anko2866 バレンタインに渡すアレ 102 anko3398 ゆっくりの秘密 102 anko1914 嫌われた代償と招く幸福(中編) 101 anko2036 ゆっくりブリーダー 101 anko2085 赤ゆ合戦 101 anko2108 ゆっくりしていってねだどー☆ 101 anko2136 ゆっくりの食べ方講座 101 anko2213 まりさつむりの一生 101 anko2383 キングオブ 101 anko2393 通常種にも復讐を 101 anko2415 ゆっくるしんでね! 101 anko2485 高級虐待商品 101 anko2933 ゆっくりと(で)遊ぼう!他二本 101 anko3121 バニラハザード (会社員のブログ) 101 anko3195 ドスれいむ再び 101 anko3331 HENNTAI達の日常?メスブタの家出?(後) 101 anko1747 バッチを貰おう! 100 anko1835 その台詞は言わせない4 100 anko1895 かなこと 100 anko1915 ゆなほ 100 anko1937 もう少しだったのに・・・ 100 anko2032 夏だ!プールだ!まりさと遊ぼう! 100 anko2072 姉ゆっくり 100 anko2178 とりあえず なにはともあれ ゆうかにゃんぺろぺろ 100 anko2501 胴付きになりたかったまりさ 100 anko2566 座敷ゆっくり 100 anko2615 突撃!あの町のプラチナさん 100 anko2840 ポジティブぱるすぃ 100 anko2844 サイレントセレナ(前編)1/3 100 anko3343 HENNTAI達の日常?駄メイドの休日? 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社番 3344 メーカー いすゞ自動車 車名 エルガミオ 型式 2KG-LR290J3 車体 JBUS 年式 2017. ステップ ノンステップ 転入年月 - 改番年月 - 前所属 - 前社番 - 登録番号 高崎200 か ・248 登録変更年月 - バックカメラ ○ ラッピング - 備考
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『おぉ、まんじゅうこわいこわい』 8KB ギャグ 群れ 野良ゆ ゲス 希少種 自然界 都会 現代 ひまつぶしにでも _____________________________________________________________ 『あのー、ちょっといいかな?』 「ゆぅんんぁああ???なぁんなのぜぇ??」 「れいむたちはらくしていきるのにいそがしいんだよっ!みてわからないの?ばかなの?」 「むっきゅんっ!ここはむれのおさをだいひょうしてぱちゅりーがはなしをきいてあげるわ。とっととはなしなさいっ!!」 『実は仲間と一緒に山登りに来たんだけど、道に迷っちゃってさ。』 「……………ぶぷっ」 「げっひゃひゃひゃっひゃひゃ!!!!このにんげんばかなのぜ!!!」 「ゆっひっひひひひひっひっひぃ!!!なかまはずれにされたんだね!!ねぇねぇいまどんなきもち???」 「むっきょっきょっきょっきょっ!!!こんなおろかなにんげんがいるなんて!!ほもさぴえんすもおちたものねっ!!!」 『いやーお恥ずかしい。』 「げひっ!!へひゃひっ、おなかがいたいのぜ!!!ひゃっひ!!!」 「しょーがないからいんてりじぇんすなれいむがかえりみちをおしえてあげるよっ!!あっちの」 「むきゅ!!まちなさい!!!」 「ゆ?どうしたのぱちゅりー?」 「いまこのにんげんはこまってわたしたちにたよるしかないのよ。 つまりなにをやってもいいのよ!?わかる!?!?」 「ゆゆっ!それはすごいね!!ぱちゅりーはてんっさい!だねっ!!」 「ゆへへ、それならこのじじいがいやがることをいっぱいやってやるのぜ!!」 「むきょおぉぉ!!まりさ、あなたもなかなかてんさいねっ!!そうしましょ!!!!」 「そうすれば”にんげんいじめのまりささま”のいみょうがこうせにだいだいつたわるのぜ!いだいなぎょうせきをのこしてごめんねっ!!」 「でもじじいがいやがることなんてれいむにはわからないよ?」 「そんなのきけばすぐにわかるのぜ!」 「ゆっ!!!そうだねっ!まりさはかしこいね!!」 「さかしくってごめんねっ!!!」 「むきゅ!おいじじい!!!じじいがいやなことをおしえなさい!!!!」 『うーん、そうだなぁ…。そうだ、僕は今水を飲みたくないんだ。』 「むきゅ?おみずさんがきらいなのね??」 『そうだよ。飲める水があっても絶対に飲みたくないね。』 「それならちょうどいいのぜ!!ちかいところにわきみずさんがあるのぜ!!」 「むきゅ!!そのおみずさんをのませてこのじじいをくるしめるのよ!!」 「じじいこっちだよ!ゆっくりしないでついてきてね!!」 『うわーいきたくないよーやめてくれー』 ……………………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………… ………………………………………… ………………………… 『ふー、いっぱい飲んだー。もう飲めないや。』 「いやになるくらいおみずさんをのませてあげたよっ!みずぜめってやつだねっ!!」 「じじいのくるしむすがたがよくみれたのぜっ!!!」 「むきょきょきょ!!!さぁ、つぎにいやなことをおしえなさいっ!!!!」 『次は……僕が休めそうな場所には行きたくないな。』 「むきゅ?どうしてかしら??」 『僕は真面目な性格なんだ。疲れてても休みたくないんだよ。特に気持ち良く休めるところでは絶対にね。』 「ゆっへっへっへ、いいことをきかせてもらったのぜぇ!」 「あそこならたいようさんでぽーかぽーかできて、かぜさんがすーやすーやしてとってもゆっくりできるよ!!」 「むきゅ!!!このじじいにじごくのくるしみをあじわわせてやるのよっ!!!!」 ……………………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………… ………………………………………… ………………………… 『ぅーん……あぁー、いっぱい休んじゃった。』 「やすみたくないじじいにおひるねさんまでさせてやったのぜ!」 「きっとゆめのなかでもくるしんでたよ!!」 「むきょおおお!!!じじいにせいしんてきくつうをあじわわせてやったわ!!やっぱりぱちぇはけんじゃなのねぇーーーー!!!」 『そういえば、君たちの群れで一番の美ゆっくりは誰なんだい?』 「そんなのれいむにきまっ」 「いちばんのびゆっくりはあのしんいりなのぜ。」 「むきゅ、くやしいけどあのしんいりはいちばんのびゆっくりだわ。」 「どおしてれいむっていってくれないのおおぉぉぉぉ!?」 『へぇ、そんなにゆっくりしたゆっくりがいるんだ。』 「にんげんのむれからおいだされたっていってたのぜ。」 「そいつ、なまいきにもばっぢさんをつけてたのよ!だからぱちぇはいってやったの!! ”わたしたちのむれにはいりたければばっぢさんをけんっじょうしなさい! そしてぱちぇのいうことをいっしょうきくのよ!!!”ってね!」 「そしたらあっさりどれいになったのぜ!!ぱちゅりーはえいちのけっしょうなのぜ!!」 『(元飼いゆか。だから”群れで一番の美ゆっくり”なんだな…)』 「で、そいつがどうかしたの??」 『いや、何でもないよ。別に連れてきてとか、見たい、なんて言わないから。』 「………ゆっはぁ~~ん、まりささまはきづいてしまったのぜ!」 「ゆ?どうしたのまりさ??」 「このにんげん、びゆっくりにあいたくないのぜ!!ぜったいそうなのぜ!!!」 「むきゅ、なるほど…!たしかにいやがってたわね!」 「きょういてきかんさつりょくだね!!まりさはめいったんていさんだねっ!!!」 「それじゃあそいつをつれてくるのぜ!!かくごしておけなのぜーー!!!」 ……………………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………… ………………………………………… ………………………… 「なんだい?こんどはあたしになにをやらせるんだい?」 『おぉ……確かに美ゆっくり、いや、美しすぎる………。』 「こいつがさっきいってたゆっくりゆーぎなのぜ!!」 「おうちをつくらせたりしょくりょうをちょうたつさせてるんだよ!!」 「むきょきょ!おかげでぱちゅりーたちはらくしてとってもゆっくりできるのよっ!!!」 『ゆーぎ、大変なんだな。』 「ゆぅぅ………まいにちはたらかされてぼろぼろだよ……もうのらなんていやだよ……にんげんさん、あたしをたすけて………」 『(ドキッ)』 「ゆゆっ!じじいのかおがまっかになってるよ!!」 「みたくないびゆっくりをみせられてとまどってるのぜ!!!」 「むきょおぉぉ!!!!じじいをせいしんさくらんにまでおいこんでやったわ!!!」 『……………ぱちゅりー。』 「むっきょっきょっきょ…………ゆ?」 『実は僕、今一番やってもらいたくないことがあるんだ。』 「むきゅきゅ!?それはなにかしら???とっとといいなさい!!いうのよっ!!!」 『このゆーぎを僕にくれたら、僕は………。』 「ぎゃっひゃっひゃっひゃっひゅ!!!!!!こんせいきさいっだいのびっぐにゅううぅぅぅすっ!!!なのぜっ!!!!!!!」 「れいむでもいやなことはいわないのに!!!!このじじいはばかのさらぶれっとだねっ!!!!」 「むきょおおおおおおおおおぉぉぉぉ!!!!ついにぱっちぇのけんじゃでんせつがかんせいするわっ!!!まりさ!」 「わかったのぜ!すぐばっぢさんをもってくるのぜ!!!」 「え?ちょいとにぃさん??どういうことなんだい???」 『細かいことは後で話すよ。』 「ぱちゅりー!ばっぢさんをもってきたのぜ!!」 「むきゅ!そのばっぢさんをじじいにわたすのよ!!そうすればゆーぎはじじいのものになるわ!!!」 「おいじじい!ばっぢさんをわたしてやるからてをだすのぜ!!!」 『うわーそんなのほしくないー、あーてがかってにー』 「このじじい、じぶんからばっぢをにぎったのぜ!!!!ほーむらんきゅうのばかなのぜ!!!!!」 「ゆっひゃっひゃっひゃひっひっ、お、おなかがいたいよ!!ゆっひゃ!!!!」 『うわーさいあくだー。あれー、なんだかここにずっと居たくなってきたぞー。』 「むきゅ!?!?それはたいへんだわ!!じじいがずっといたらせっかくのぱちぇでんせつがむだになっちゃうじゃない!!!」 「おいじじい!!あっちにいけばにんげんのすぃーがはしってるところがあるのぜ!!!」 「れいむたちのさんじゅうしでんせつのじゃまだよっ!!とっとときえてねっ!!!」 『ヤメローかえりたくないー』 「ゆっくりしないでとっととかえってねっ!」 「ちゃんとゆーぎももってかえるのぜ!!」 「あしもとにきをつけてかえってねっ!」 「よりみちしたらだめなのぜーーー!!」 「むっきゅん!!きょうはにんげんをきゅうきょくにくるしめてやったわっ!!! れいむ!まりさ!あたしたちのきょうのでんせつはきっとこうせにまでかたりつがれるわよっ!!!!」 ……………………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………… ………………………………………… ………………………… 「にぃさん、あたしをたすけてくれたことはうれしいよ。でもこれからあたしゃどうすれば…」 『何を言ってるんだい?君は僕の飼いゆなんだよ。勝手に家出したら許さないからね。』 「…………!にぃさん…」 _____________________________________________________________ 最近の10作 anko2066 ゆっくりシティの戦い anko2067 ゆンボー anko2100 俺と守矢ゆっくり anko2150 ゆっくり自転車に乗ってね! anko2160 ゆ虐の拳 anko2181 ゆっくりとチュッチュするよ! anko2367 あー虐待したいなぁ anko2598 オモイコミ ノ チカラ anko2625 限りある永遠の命 anko3302 ヤツあたり ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー http //www26.atwiki.jp/ankoss/pages/757.html _____________________________________________________________ 多分ネタ被ってる 3匹使いやすい 「」のみのお話に挑戦 ゆーぎが登場したのは力強くてよく働きそうなイメージだったから。けっして個人的な好みではありません(キリッ) 感想をもらえると作者が成長しようと頑張ります by お受験あき ふたば系ゆっくりSS感想用掲示板 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1280375581/
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『野球部のゆっくり』 15KB いじめ 虐待 不運 共食い 現代 失礼します。 anko2611 ゲスゆっくり奮闘記1 anko2622 ゲスゆっくり奮闘記2 anko3414 ゲスゆっくり奮闘記3 anko3417 ゲスゆっくり奮闘記4 anko3456 れいむのゆん生 anko3458 まけいぬとゆっくり anko3461 ゆっくりに生まれて anko3484 ゆっくりブリーダー anko3489 休日とゆっくり anko3652 ドスについて anko3715 ゆっくりに餌を anko3729 はじめてのぎゃくたい anko3730 はじめてのしいく anko3741 ゆっくりショップのバイト anko3794 まりさとの勝負 「」ゆっくりの台詞 『』人間の台詞でお願いします 「ゆ、ゆぅぅ、もうあさ、なのぉ?」 「あさ、なのぜ……また あされんさん なのぜ」 「もういやよぉっ! だれか ここからだしてぇ!」 「み、みんな きぼうをすてちゃだめよ!」 「きょわいよぉお!! おかーしゃぁん!」「まいちゃ、まいちゃこんな せいかついやなのじぇぇ!!」 「こんにゃの、こんにゃの いなかものの せいかちゅよ!」「れいむ、おかーしゃんのいってた やまさんでくらしたよぉ!」 薄暗い、雑多に物が置かれた広い部屋。 そこの一角に設けられた犬猫を入れる様なサークル、そこに大量のゆっくりたちがいた。 成体のれいむ、まりさ、ありす、ぱちゅりー、ちゃん、そしてそれとは別のサークルには、子ゆっくり、赤ゆっくり。 それぞれの種類のゆっくりたちが合わせて300近くはいる。 動くスペースもないほどギュウギュウに詰め込まれていた。 小さな天窓しかない部屋で、れいむたちゆっくりはそこから入ってくる光で朝を感じ取り、憂鬱に顔を曇らせる。 朝になったということは、また苦しい時間が始まるということだから。 そしてその予想通り、いつもと同じ時間ガラっと音を立てて、部屋の入り口が開かれた。 「「「「ゅぴぃぃいいいい!!?!?」」」」 『よぉし、今日も練習はじめんぞぉ!』 入り口の逆光に隠れながら現れたのは、若干汚れたジャージに身を包んだ高校生ほどの少年たちだった。 その姿にゆっくりたちは怯えに怯えて、少しでも遠ざかろうとギチギチのサークルの中で身を寄せ合っていた。 『監督ー、今日は何するんすかー!』 『とりあえず、バット、ボール、今日は守備攻撃半々でいこかー』 『『『ぅいーっす!』』』 中年男性の声に呼応して、少年たちは大きな声で返事をする。 その全員がジャージ姿で坊主頭。 そして、バット、ボールなどを運び出していく。 そうここは野球部の道具置き場だった。 そして、坊主の少年は、ある高校に通う野球部員たちだった。 ……。 …………。 『おぉぉい、スピード上がってんぞ、もうちょい落とせ、オーバーオーバー!』 『『『『ぅぃっす!!』』』』 周囲が草で囲まれた広場のような場所、そこに野球の塁が置かれて何とかダイアモンド(本塁一塁二塁三塁で出来る四角いスペース)の様相をなしている。 ここは、学校から少し離れた場所にある、工事予定で確保されたまま放置されている空き地だった。 道具部屋になっているのは、事務所になるはずだったプレハブ小屋。 場所はそれなりに広いけれど、メインの場所以外には草が生い茂り、練習に向いているとは思えない。 そんな場所を野球部員たちは、汗を流しながらダイアモンドの周りを走っていく。 そして、その頃ゆっくりたちは……。 「ゆ、ゆひぃっ!」「ゆ、ゆゆぅぅぅ!!」 「し、しぬ、しんじゃう、よぉ!」「たえ、るのよ、ごほっ! ごほっ!」 成体ゆっくりは残らずお飾りを取り上げられて、チリトリを改造した道具をトンボ(地面を均す道具)代わりに部員が走るダイアモンド内を均していた。 人間にとっては軽い道具でも、ゆっくりにとってはかなりの重さを感じる。 その上、地面につけながら進むため負担も大きい。 脆い歯と、弱い咬合力ではその負担に耐え切れず、歯が折れて呻くゆっくりに、疲れてへたり込むゆっくりなどが多発するが。 『おら! ゆっくりども休んでんじゃねーぞ!』 『俺らが走る終わるまでに終わらせないと飯抜きにするぞ!』 『まだ半分も終わってねーぞ、ガキ潰すぞ!』 「「「「「は、はいぃい!! がんばりまずぅぅううう!!」」」」」 周りを走る部員たちにどやされ、ゆっくりたちは必死に均しを続けることになる。 しかも、部員たちの言う言葉が一つの脅しもなく事実なのだと、足りない餡子脳に刻み込まれているため、必死に均す。 そして、子ゆっくりは監督とマネージャーのたちの元に集められていた。 『ほら動かないの!』 「やめちぇぇええ!! へんなツルツルしゃんきりゃいだよぉおお!!」 「にゃんで、にゃんでこんなことしゅるのぉお!! くしゃいよぉおお!!」 『あー、うっとおしいなぉ!』 マネージャーの少女は部員に習ってジャージ姿。 日焼けした肌に若干汗を浮かべながら、子ゆっくりたちを汚れたラップで包んでいく。 『あー、このラップはもう駄目だな、新しいやつにしないと』 『監督、もうラップ少ないですよ?』 『大丈夫、葬式やったときのあまりが家にまだまだあるから』 そう言いながら、監督は近くに置いておいたラップの箱をとり、千切る。 それで、子れいむを手馴れた動きでつつむ。 包まれたゆっくりたちは、底の浅い木箱に入れられていく。 「くちゃぃいいいいい!! だしてぇぇえ!」「にゃにこれぇぇ! うごけないのじぇえぇえ!」 「ツルツルしゃんですべすべなのじぇ!」「くさいわぁぁ! こんなのとかいはじゃないわぁあ!!」 何やらボロボロで黒い染みのような跡がついたラップに包まれた子ゆっくりたいは涙を流し「くさい」を連呼している。 それに対して新しいピカピカのラップに包まれた子ゆっくりたちは、動けないことについて叫ぶ個体やラップの感触を楽しんでいるのすらいた。 そして監督とマネージャーが50ほどの子ゆっくりをラップで包んだ頃、若干息を切らしながら部員たちが走り終えて戻ってきた。 『よしゃ、んだば、始めよか、朝練』 『『『『『ぅいっす!!』』』』』 『んじゃ、1人バッターボックス、1人バット持って待機、残りは守備に、打ったら一塁いって、押し出しローテーションでな』 監督の指示に従い、部員たちはそれぞれ持ち場につく。 ダイアモンド内では、なんとかギリギリで均し終えたゆっくりたちが虫の息で転がっていた。 『邪魔だよ、邪魔』 『さっさと消えろよゴミ虫』 『はい失せろ失せろ!』 「ゆぎっぃ!?」「おそらをとんでるみ、ゆびゅぅ!?」 「やめじぇええええ!! し、しんじゃ、ゆが!」「む、きゅぅ、もっと、ゆっく、ゆぼっ!」 そのゆっくりたちを部員は蹴り飛ばすなり、放り投げるなどして退かしていく。 「どうじで、どうじでまりさたちがこんなめに、まりさは、まりさはおさだったのにぃ……」 成体ゆっくりたちは、それぞれ身体の痛みと、心の痛みに涙していた。 ――このゆっくりたちは、元は野良、野良というより野生に近く、この空き地に暮らしていたゆっくりたちだった。 広い空き地で、草や虫を採り暮らしていた。 開発に忘れ去られた土地であり、何代も何代もゆっくりと暮らしていた。 たまにゲスが生まれたり、人間の子供に殺されたり、夢見たゆっくりが旅立っていったりしたけれど、問題なく実にゆっくりしていた。 しかし、そんなある日、ゆっくり築いてきた平和は――ぽっくり死んだ。 近くの高校の野球部が、練習場所としてこの空き地を借りることになったからだ。 その野球部は涙するほど弱小の部活だった。 地区大会でも一回戦勝てれば良い方、三回戦なんて夢のまた夢、そんな部活だった。 それだけならまだ良かっただろうけど、その高校は他の部活が強かった。 サッカー部、バスケ部、テニス部、ラグビー部などなど、軒並み強い部活が集合していた。 その為、野球部にグラウンドの使用権はなかった。 まともな練習場所もなく、部費も少ないから市営グラウンドなんか借りれる訳もなく公園などで細々練習していた。 しかし、監督がある時、この空き地を見つけて持ち主と交渉して使わせてもらう事になった。 普段見ることのない人間にゆっくりたちは戸惑い、ゆっくりの戸惑いを気にせず部員たちは草を刈り出した。 練習する為の場所を最低限整えようと、皆で汗を流していた。 最初は不気味に思っていたが、部員たちが攻撃などをしてこないので捨て置いたのだけれど。 草を刈っていたとき、ゆっくりの巣を見つけた部員たちは、迷わず排除した。 ダンボールを横倒しにした巣を持ち上げ、潰しゴミ袋につめた。 それに激昂しゆっくりたちは部員に襲い掛かった、しかし当たり前に人間VSゆっくり勝てるハズもなく次々捕らえられ潰された。 最初は片っ端から潰していたけど、監督の提案でゆっくりを生かして使うことに決めた。 部費の少ない野球部だ、使えるものは使ってみようという発想だった。 その日からゆっくりたちの地獄は始まった――。 ……。 …………。 『ほらっ、次いくぞ!』 『うぃっす!』 バッターボックスに立って、バットを構える部員に横合いから監督が山なりに優しくボールを投げる。 そして直ぐに。 『んじゃ、センター!』 打つ方向を指定する。 『っ!』 部員は必死に打つ角度、力の入れ具合を調整しながら言われた場所にボールを運ぼうと打つ。 ボールはややずれたけど、大体センターに転がった。 『へへ、やりぃ!』 『笑ってないでお前はファーストいけいけ!』 『うーっす!』 打った部員はガッツポーズをして、一塁に向かう。 そして一塁を守っていた生徒は二塁へ、二塁の生徒は三塁へ、と言った感じで押し出されていく。 ゆっくりたちはと言うと……。 「ど、どこなの!?」「でてくるのぜぇ! ボールさんいますぐでいいのぜ!」 「はやくでてきなさい! かくれんぼなんていなかものだわ!」「さっさとでてきね! じゃないとおちびちゃんがぁああ!!」 守備陣が捕りきれずに、草むらに入ってしまったボールを必死に探していた。 全員が全員グラウンド整備という、普通のゆっくりなら一週間分の労働以上の疲れを身体に残したまま血眼でボールを捜していた。 40ほどの成体ゆっくりが必死に探してはいるけれど、草むらの部分はかなり広く、何より視界の狭いゆっくりは中々見つけられない。 同じ場所をグルグル回っている個体も多い。 そんなゆっくりたちの近くにまたボールが飛び込む。 「ゆひっ!?」「ま、またなの!?」 「まださっきのも、そのまえのも、そのまえの、そのまえのも、ずっとまえのも、もみつかってないのにぃ!」 『ほらさっさとしろよゆっくりども! 早くしないとお前らのガキの番になっちまうぞ!』 『ウチはボールめっちゃ少ないだからよぉ!』 「は、はいぃいい!!」「すぐにさがすのぜ!」 「はやく、はやく!」「むきゅ、あ、あったわ! いっこあったわ!」 「でかしたのぜぇぇえ!」「はやくそれを……ゆっ!?」 『お、もっぱついったぞー、次からお前らのガキだからな』 「「「「「ゆぅううううう!!!??!」」」」」 部員の言葉にゆっくりたちは慌てふためく。 「む、むっきゅぅ! は、はやくもっていかないと!」 「ぱちゅりーじゃだめなのぜ! まりさにまかせるのぜ!」 「まりさよりちぇんのがはやいんだよー!」 「そんなのいいから! れいむにかしてね! おちびちゃんが!!」 ゆっくりたちが何やら争っているころ……。 『ん、ボール終わり、次からゆっくりだから思いっきりなー』 『うぃーっす!』 「なにしゅるのぉ!? れいみゅにさわらないでね!」 ボールが尽きたので、監督は練習前にマネージャーと準備したラップに包んだ子ゆっくりを掴む。 また赤ちゃん言葉の抜け切らない、野球ボール大のゆっくりを掴み、ボールと同じようにバッターに軽く投げる。 それを追うようにゆっくりたちは何故かボールを持ったまりさを筆頭に10匹前後で必死に跳ねてやってきていた。 距離にして数メートル、見つけたボールを必死に運んで着て。 「にんげんさん! ボールさん をもって 『サード!』 ゆ?」 「おしょらをとんでるみ、ゆびょぶべっ!!!」 目の前でラップに包まれた子れいむが、バットにぶち当たり、ラップの内部を真っ黒にしながら飛んでいくのを目撃した。 ボールを咥えていたまりさは、呆然としながらポトっとそれを落とし、落としたボールはゆっくり転がり、見事に監督の近くに。 『ん、やっとか、早くどんどん探せよ、ほれ、レフト!』 『うぃっす! ぁぁあ、飛びすぎた!』 ゆっくりたちが必死になって探してきたボールは再び草むらに、これによりボール0で再び監督はラップ子ゆっくりを掴む。 「やめなしゃぃいい!! はなしちぇ! はなしなしゃいいなかものみょおぉおお!!!」 「あ、ありすのおちびちゃん!?!?」 「れいむのかわいいかわいいおちびちゃん!?」 どうやら、監督が掴んだ子ありすは、ボール運びの付き添いで何故かやってきたありすとれいむの子供らしかった。 しかし、当たり前にそれで止める訳もなく、監督は軽い調子でラップ子ゆっくりを投げる。 『ん~、ファースト!』 「ありしゅの おおぞらでびゅ、ゅにゅるぼ!?」 「「お、おちびちゃぁぁぁぁあん?!?!」」 内部をカスターどで染めたラップは、あまり飛ばずに、べちょっと落ちる。 「おちびちゃん!?」 「おちびちゃんおへんじして! ほら、ママがとかいはなぺーろぺーろしてあげるわ!」 れいむとありすは、泣きながら既に死んでいる子ありすに話しかけ、必死にラップの表面を舐める。 しかし、そんなものは意味なんてなく、部員からしたら邪魔でしかなく……。 『邪魔っ、ただでさえ邪魔なんだから消えろ、さっさとボール探してこないとてめぇらの飾り全部燃やすぞ!?』 「「「「ゆぴぃいいい!!!?!」」」」 部員の言葉に成体ゆっくりたちは怯え、疲れた身体に鞭打って草むらに戻ろうとするが。 「おちびちゃん! はやくめをさましなさい! おねぼうはとかいはじゃないわ!」 「ゆぅ、しかたないね! れいむが おはようのうたを うたうよ!」 れいむ、ありすの番は未だに我が子の死を受け入れられないのか、ラップの中のカスタードに向かって必死に声をかけていた。 それを見て、ゆっくりたちは焦る。 今は取り上げられているお飾り、あれがないとゆっくりは死も同然。 それを燃やされ壊されると言われたのだ、当たり前に焦る。 なのに、れいむとありすはその言葉すら聞こえないのか、必死に意味のない行為を繰り広げていた。 無論、その間も子ゆっくり製のラップボールは消費されていく。 「おちびちゃん! はやくおきてね!」 「まったく、おちびちゃんはどっちににたのかしら?」 「れいむ、ありす! はやくいくのぜ!」 二匹に、まりさが話しかける。 他のゆっくりは既に草むらに向かって跳ねて行っていた、賢明な判断と言えるだろう。 「ゆっ、おさ、ちょっとまってね、おちびちゃんがなかなかおきなくて」 「ふだんはとってもとかいはよ? でも、たまに いなかもの になっちゃっ 「いいからいくのぜ! もう そのおちびはしんでるのぜ!」 ゆぅ? なに、いってるの?」 長、群れがあった頃は長であったまりさの言葉を聞いても、れいむとありすは、訳が分からないといった表情を見せる。 「そのおちびはもう、しんでるのぜ!」 『ライト!』チェンハ ツイニ オソラモ ユビュっ! 「なにってるの? おちびちゃんはおねぼうなだけだよ?」 『せか、いや、レフト!』タシュケテェェエ!! ユボブ! 「ほら、おちびちゃん、おさもおこってるわよ? はやくおきなさい?」 『あー、セカンド!』ユフン! ジェンジェン コワクナ ブジュボ! 「いいから、いくのぜ! おかざりまでうしないたいのかぜ!?」 『ファースト!』レイム ノ ヒッサツ! ワサワサパーン ユゴキュ! 「う、うう、うううう、お、おさ、おさぁあ、おちびちゃんが、おちびちゃんがぁぁあ!!」 『もいっちょファースト!』レイミュ ニ ヒドイコト シュリュ ユボッ! 「わかってるのぜ……いつか、ここをでて、ゆっくりするのがいちばんの とむらいなのぜ」 「おさ、おさ、おさぁぁぁああ!!」「ゆわぁぁぁあああん!!」 三匹が三文芝居をしている直ぐそばでは、どんどん子ゆっくりが死んでいたが。 自分たちしか頭にない、ゆっくりは気付かなかった。 そうこうしている内に、練習は終了した。 部員たちは整備体操に入る。 『おら、ゆっくりどもゴミを早く拾ってこい!』 そして監督はゆっくりたちをどやす。 ここで言うゴミは、ラップに包まれた子ゆっくりたち。 ゆっくりたちは自分の子供の死に涙しながら、それを集めてくる。 疲れ悲しみながらの作業なので、実に緩慢としいている。 しかし、遅ければ部員たちの機嫌を損ねてしまい。 『おっせーんだよ! ゴミくらいさっさと集めろよ!』 と、怒鳴られるゆっくり。 『ほら、手伝ってやるよ! 口あけろ口!』 「やべべ!! ばいらない! ぞんなにばいらな、ゆご!」 『ほら、入るじゃん、よし、ごーっ!!』 「ゆびゅるべぇぇ!!!」 口に、ラップ子ゆっくりを詰め込み蹴り飛ばされるゆっくり。 「ていっせいしなさい! おちびちゃんはゴミなんかじゃないわ!」 『は? ゴミだろ、これ……』 「おちびちゃんは、おちびちゃんはありすのたいせつなっ、ゆびゅぅ!?」 『ゴミをありがたがんなよ、ゴミ』 食って掛かって適当に痛めつけられるゆっくり。 様々いる、勿論死ぬものもいる。 それでも、ボール代わりの子ゆっくりを量産する為に定期的に交尾を強制されて、大半がボールで死んで。 残りは労働と、ストレス解消のゆっくりとなり死ぬ。 『んじゃ、俺らはいくから放課後までに全部ボール集めておけよ』 『あと、ラップからゴミだしておけよ、そしたらそれ食って良いから』 『一人でも逃げ出したら全員飾り燃やして殺すからなー』 『いつも通りのこと全部やっとけよ』 「ゅ、ひぃ……」「やっど、おわっだぁ」 「おちびちゃん、ちぇんの、かわいい、おちびちゃん」 「いだぃい、どぼじで、れいむ、かわいいから?」「まりさの、まりさの、はがぁ……」 去って行く部員の後ろで、成体ゆっくりたちは息も絶え絶え、心も身体もボロボロで倒れていた。 しかし、倒れている時間はない、直ぐにでも動き始めないと数時間後に部員がやってきて酷い目に合わされるのも知っている。 その為にはまずは、子ゆっくりの死体を食べて栄養にしないといけない。 「なんで、なんで……」「でも、これしか、たべるものないし」 「おちびちゃんにも、ごはんさんあげないとだから」 元は虫や草を食べていたが、子ゆっくりの死体というある種の甘味を与えられ続けてここのゆっくりたちは、元の食生活に戻れなくなっていた。 その為、集められたラップから子ゆっくりを取り出し、死臭に気が遠くなりながら租借する。 皆が皆甘味を食べながら、死にそうな顔をする。 そして全員が祈る。 いつの日か、皆で再び幸せに暮らせる日が来ることを。 そして全員は知らない。 数週間後の大会で、ボロ負けした部員たちの八つ当たりで全員殺されることを。 知らないからこそ、今はただ祈る。
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『潜むモノ』 25KB 虐待 野良ゆ 捕食種 都会 現代 虐待人間 独自設定 実際どうやって飛んでいるのだろうか? 「ゆ~ゆ~ゆ~♪」 1匹のゆっくりが暢気に道を歩いている。金髪に黒いトンガリ帽子、ゆっくりまりさだ。 体の汚れや帽子の痛み具合から野良と分かるまりさは、ご機嫌にも歌を歌っている。 膨らんだ帽子の様子から狩りの帰りだろう、明らかに警戒心が足りないが真昼のこの時間は住宅街には人通りも少なく人間に聞きとがめられる事も無い。 帽子の端から飛び出しているのは緑の草、町で暮らす野良ゆっくりにしては珍しくゴミ漁り以外で食料を集めているらしい。 「ゆ~ゆ~、かえったられいむといっしょにむーしゃむーしゃなのぜ~、ゆっ!?」 何かに気が付いたのか歌うのを止めきょろきょろと辺りを見回すまりさ、聞き耳を立てる。 「なんなのぜ?なにかきこえたきがするのぜ?」 「ケテネ……」 どこからか聞こえてくる声、その音のするほうに体を動かす。 「たすけてね、たすけてね……!」 段々内容が分かるように成ってくる、誰かが助けを呼んでいるようだ。 「ゆっ、だれなのぜ?ゆっくりするのぜ!」 声の様子から仲間のゆっくりであると当たりを付けたまりさ、近づいてみると道路の端にある排水溝、その中から声が聞こえているようだ。 「こ、このしたにいるのかぜ?どこからはいれば……ゆっあそこなのぜ!」 コンクリートを被せられた排水溝、その1ッ箇所に蓋が外されぽっかり穴の空いた部分が見える。 声はそこから響いているようだ、覗いて見ると随分と使われていないのか中には土と枯れ葉が散乱している。 「たすけてね、はやくれいむをたすけてね!」 再び助けを呼ぶ声が響く、排水溝の中に反響して来る声にまりさも意を決して飛び込んだ。 「ゆっ、れいむまってるのぜ!すぐにまりさがたすけにいくのぜ!」 入った部分以外はコンクリートの天井によって暗い排水溝の中、少し奥からはほとんど暗闇である。 お帽子を引っ掛けないようにその中に入る、声は奥から響いている。 「ゆ、くらいのぜ、れいむーどこなのぜー!」 まりさの声も排水溝の中に反響する。するとまた奥から助けを呼ぶ声が響いてきた。 「こっちなのぜ、ゆ、れいむなのぜ!」 奥に進むと暗闇の中1匹のれいむが倒れている、暗くて見えにくいが頬はこけ大分衰弱しているようだ、目は虚ろで口からは未だに助けを呼ぶ言葉が流れている。 「れいむ!もうだいじょうぶなのぜ、すぐにおそとに……ゆ、ゆわああああああああああああ!」 倒れたれいむを助け起こそうとしたまりさ、まりさが見たものは暗闇の奥から迫る赤い瞳と、犬歯をきらめかせてにじり寄る大きな口だった。 「ゆぎっ、いぎいぃ!や、やべろおおおおおお!」 思わず仰け反るが素早いそれはすぐに真横までやってくる、鋭い痛みが下半身に走る。 「いぎゅ、や、やめてね!まりさおうちかえるぅ!」 逃げようとあんよに力を入れるが痛みから力が入らない、その時初めてまりさは自分を襲ってきたモノが何かに気が付く。 「ゆ、ふ、ふらんだあああ!」 狭い排水溝の中襲い掛かってきたモノ、暗闇の中でも鮮やかな赤い瞳と金髪、捕食種のゆっくりふらんである。 「や、やべてねぇ、まりさをたべてもおいしくないよぉ!まりさにはかえりをまつれいむが!」 狩りの成果を入れた自慢のお帽子を落とした事にも気にせず命乞いをするが、ふらんはそれに堪えずまりさのあんよに噛み付いた。 「ゆ、やめてね!まりさのあんこさんすわないでね!」 あんよに焼けるような痛みが走り、その後そこから力が抜けていくような感覚と怖気が全身に回る。 必死に体を振って抵抗するが、ふらんを振り払う事は出来ない、段々と力が抜けていく。 まりさが諦めて生を手放そうかと思った瞬間、あんよの痛みが軽くなる。ふらんが餡子を吸うのを止めた様だ。 「ゆ、たすかったの!?まりさたすかったの!?」 恐る恐る目をやると、ふらんもこちらを見つめニヤリと笑うとまりさを引き摺り始めた。 「ゆ、やめてね!まりさをはなしてね!ゆわあああああああ!」 深い闇の奥に引き摺りこまれるまりさ、その場には中に狩りの成果を詰めたまりさのお帽子と、未だに助けを呼ぶれいむだけが残された。 潜むモノ 捕らえたまりさを食料庫に押し込めると、ふらんはあの場に残しておいたれいむの回収に向った。 「たすけてね、れいむをたすけてね、たすけてね……」 虚ろな目をしたれいむは壊れたテープレコーダーの様に助けを呼び続けている。 「うー、ようずみー!」 ふらんはそう呟くと、れいむの後頭部に噛み付く。 「たすけて……ゆ"っ、ゆ"っ、ゆ"っ!」 餡子を吸われたれいむが痙攣する、半分ほど吸うと永遠にゆっくりしたのか静かになった。 薄くなったれいむに隣に落ちていたまりさのお帽子を載せると、ふらんは意気揚々と引き返す。 それらを引き摺って排水溝の中を這いずるふらん、その背中にには特徴とも言えるあの宝石のような羽が無かった。 ふらんは元々山に住んでいるゆっくりであった。成長して一人立ちする時期になり、母親や姉妹達と狩場が被らないように町へと下りてきたのだ。 ふらんは捕食種として山のゆっくりの頂点に位置していた、そして町でも存分にその力を振るうこととなった。 町はふ初めて見るものが多くあり、慣れるまでは戸惑う事が多かったうえに町には完全な夜も無く、何時どこかが明るいと言う生き辛い場所でもあった。 だが町には利点もあった、町に住むゆっくりは山のゆっくりの様に巧妙なお家を作らず見ればすぐ分かるところにお家を作っているのだ。 最初はそれに戸惑ったが一度覚えてしまえば分かりやすい。山の木のような堅牢なお家を持つものも少なく、お家すら特定すれば家族丸ごと食べることも容易かった。 山のように1箇所に自分のお家の作る事は難しかったが移動しながらでも食料に苦労する事は無い、さらに狙いが被って煩いれみりゃが少ない事も気楽であった。 この町でも再びふらんはゆっくりの頂点になったのだ。しかしふらんは知らなかった、山とこの町ではゆっくり立ちの位置が異なると言う事を。 ふらんは人間の恐ろしさを知っていた、偶に山にやってくる人間を見てその強さ理解していたのだ。 だからこそ町へやってきても人間へは出来る限り近寄らないようにしたし、人間に見つからないようにお家を次々と変えて居たのだ。 ふらんの活動時間である夜は人間も少なくなることもあって、町での生活を謳歌していた。 しかし、ふらんには足りなかったのだ、人間への理解が。 「お、ふらんじゃねーか!珍しいなヒャッハー!」 ある夜、通りがかった人間によってふらんは捕らえられた。ゆっくりのお家を襲撃しているところで不意を突かれたのだ。 これまで自分から近寄らなかった事もあって、人間の方から近づいてくる事も無かったためこれには意表を突かれた。 「うーはなせっ、しねっ!」 必死で体を振るが、しっかりと頭を掴んだ手を振り払う事は出来ない。 背後で金属質な音がする、 「生意気じゃねーか、ほらよっ!」 裂けるような痛みが背中を襲った、それは這い回るように背中に、正確には羽に広がっていく。 「うぎぎぎ、うぎぃ!」 理不尽な痛みを払おうと羽に力を入れようとするが、何時も力強く羽ばたいてくれたそれが答えることは無い。 何やら甘いような饐えた様な臭いが広がる、その時は知らなかったがそれは焦げ臭い臭いであった。 一体何なのか必死に体を捻り背後を見ようとする、ニヤニヤと笑う人間、必死に探すが何時も見えていた羽の先端を見る事が出来ない。 しばらくすると背中の痛みが引き始めた、再び力を入れるが痒い様な痛みと共に寒気が襲ってくるだけである。 その寒気は背中から全身に広がる、不快な喪失感がふらんを襲った。その時気が付く、あぁ自分は羽を無くしたのだと。 人間が手を離したのか地面が近づいてくる、一瞬の暗転と共に鈍い痛みが顔一面に広がった。 悲鳴を上げる暇も無く衝撃が体を襲う、視界が回転する、蹴り飛ばされたのだ。 ふらんは先ほど自分が襲っていたゆっくりのお家に衝突した、潰れこそしなかったが転がっている間に傷つけられたのか全身が痛む。 「ゆ、ううう……」 うめき声を上げるが体を動かす事は出来ない、最初にふらんに襲われたゆっくりは既に逃げ出したのか周囲には誰も居ない。 ゆっくりと足音を立てて人間が近づいてくる、せめてもと必死に睨みつける。その時人間の体の一部が妙な音を立て始めた。 「んっ?……あぁ、俺、あぁもう近くまで来てるから。うん、すぐに行くわ!」 何やら1人で呟いた人間は倒れているふらんを見て何やら吐き捨てると、ゆっくりと立ち去った。 一体何が起こったのか分からないふらんを残し、その場にはふらん以外何も居なくなってしまった。 助かったのだ、体中の痛みが自分が生き延びた事を教えてくれる。しかし傷は重い、早くこの場を離れなければ。 飛び立とうと背中に力を入れるが空振りする、そう、背中にはもう羽が無かったのだから。 助かった安堵が一瞬にして恐怖に塗り替えられる、ふらんを含む捕食種が通常種にとって有利でなのはその身体能力以上に飛べるというアドバンテージが有る為なのだ。 狭い場所などでは通常種の数倍の力を持つふらんでも囲まれて殺される事がある、だからこそ捕食種は飛べることを最大限に利用し「襲う」事で狩りを行うのだ。 羽を失った捕食種の末路は惨めな物だ、自分で狩りを行う事が出来なくなれば飢えるだけだし、飛べない状態で通常種に見つかった場合はさらに酷い。 それまでの恨みを晴らすかのごとく集団で襲われ嬲られて殺されるのでも最良で、再生力のあるふらんやれみりゃが捕らえられれば通常種の生ける食料として長期間に渡って苦しめられる事に成る。 山では油断してそうなったれみりゃなどを笑っていたが、こうして人間によって同じ立場に追い込まれると笑えない、人間はふらんが考えている以上に恐ろしい生き物だったのだ。 「うーうぐっ、ここを……はなれないと!」 飛び立つ事は出来ない、痛む体を必死に引き摺りこの場を離れる。元々この場にお家を持って居たゆっくりが戻ってきたら最悪だ。 初めて這いずるアスファルトの道路がふらんのあんよを容赦なく痛めつける。先ず安全な場所を確保してそこで体を回復させなければ成らない、時間が経てば朝になりふらんにとって非常に不味い事態となる、それ以上に朝になれば通常種のゆっくり達が動き始め危険性が増大するのだ。 「うぐぅ、うぐっ……」 しばらく必死で這いずり周り見つけたのは、道路の端に空いた穴だった。近くに寄って覗いてみるとゆっくり数匹分の深さの穴が左右に広がっている、まるで洞穴のようだ。 空を見上げれば朝日が出るまであまり猶予は無い、恐る恐るその中に身を投じる。 「うっ、うー!」 あんよに衝撃を感じるが致命傷にはならない、下りてから見回してみるとふらんの下りた場所から前後にそれなりの広さの洞穴が広がっている、中は乾いており地面には土と細い枯れ葉が落ちているため今まで這いずっていた上の道路に比べれば動きやすい場所である、さらに奥は完全な暗闇になっておりここなら日が昇っても薄暗そうだ。 「うーここにきめた、ここでやすむ!」 少し奥まで入って安全を確認したふらんは疲れた体を投げ出した。 こうしてふらんの排水溝での生活が始まった。初めは何とか逃げ込んだ場所だったがこの日の光が入らない排水溝はふらんにとっても有利な場所であり、上の道路を走る自動車の音が煩いのを除けば、今は使われていないのか不快な水もやってくる事が無かった。 問題は食料だった、傷付いた体と羽を癒すために早期の食事を必要としたふらんだが、この場所に通常種のゆっくりがやってくることはほとんど無かった。 羽の無い状況では外に出る事も出来ず、しばらくは枯葉を食べることで飢えを凌ぐしか無かった。 この排水溝はかなりの広さがあり、中を調べてみるとふらんが入った場所と同じように上に穴が空いている場所も有ったがその穴には金属の網のような物が被せられていた。 段々と追い詰められていくふらんに幸運が舞い込んできたのはある日の事だった。 「ここはなんなのー、わからないよー?」 1匹のちぇんがふらんの入ったあの場所から排水溝に迷い込んできたのだ。 「くらいのはゆっくりできないねー、でもあめさんのときのおうちには……にゃごおおお!」 何も考えずふらんは飛び掛った、必死にちぇんの頭に噛み付く。 「ふ、ふにゃんだー、やめでねぇええええ!らんしゃまぁあああああ!」 久しぶりのゆっくりの甘みが体中に広がる、必死に貪る、ちぇんがゆ"っゆ"っゆ"っと泣き始める事にはふらんの体は栄養で満たされていた。 こうしてふらんは何とか生き延びる事に成功した、がこの幸運は2つの問題を起こしてしまったのだ。 ちぇんを食べたことによって体の傷は完全に癒えたが羽が生えてくる事は無かったのだ。 さらにこのちぇん以降、排水溝に迷い込んでくるゆっくりがほとんど居なかった事もありふらんは再びの飢えに苦しめられる事に成る。 排水溝の中に潜み迷い込んでくるゆっくりを必死で待つふらん、飛び跳ねれば外に出る事は出来る、しかし羽が無い状態で外に出る事の恐怖がふらんをこの場に押し留める事に成った。 再び幸運がやってきたのはそれから大分経ってからだった、再びの絶食によりふらんの体も少し痩せ始めている。 「ここはなんなのぜ!?ゆーと、ここはおうちにできるかもしれないのぜ!」 迷い込んできたのはまりさだ、穴から入り込んだまりさを暗闇の中からふらんは見つめている。 空腹から今すぐにでも飛びついて噛み付き餡子を吸ってやりた、まりさの餡子を想像して口の中によだれが溜まる。 しかし冷静な部分がそれを押し留めている、襲って吸い尽くせば今は空腹が収まるかも知れない、しかしあのまりさを食べつくしたら、あのちぇんの時と同じように再びの空腹が待っているだけだ。 「こっちもたんけんするのぜ!」 無防備にもまりさがこちらにやってくる、暗闇が怖いのか恐る恐るだが警戒心は微塵にも無い。 「うー!」 ふらんは飛び掛った、まりさの顔が驚愕に変わる前にまりさの下半身に噛み付く、 「ゆぅ、ゆぎぃ!いだいのぜぇ!」 下の牙に力を入れてまりさのあんよを引き裂く、傷口から餡子が漏れ出し口の中に甘みが広がる、このまま腹いっぱい吸い尽くしてしまいたい。 「まりざのかもしかのようなあんよがぁああ!」 叫び声で冷静に戻る、今ここで殺してしまうわけには行かない、口を離す。 「ゆうううう、ふ、ふらん!?やめでねぇ、まりざはおいじぐないよぉ!!!」 こちらに気が付いたのかまりさはあんよをぶりんぶりんと振って後退する、しかし傷付いたあんよではほとんど動けない。 「やめでねぇ、ちかよらないでねぇ!!!」 「うー、うるさい!しずかにしろ!」 「や、ゆぐっ!」 まりさを睨みつけて黙らせる、まりさは必死に口を閉じてぷるぷると震えている。 「おまえ、くわれたくないか?」 ぶんぶんと頷くまりさ、 「うーはなしてもいい、ならおまえのかわりをつれてこい!」 「……か、かわりなのぜ!」 「おまえのかわりにふらんがくえるやつがいれば、にがしてやる!」 怯えていたまりさはその言葉聞くと急に卑屈な表情になり、笑顔になる。 「へっへっへっ、それならまりさのおとなりのれいむをたべるのいいのぜ!れいむならばかだからかんたんにつれてこれるのぜ!」 そう言って生贄を提示してくるが、まりさを外に出すわけには行かない。上に穴の空いているところまでまりさを引き摺って連れて行く呼んでみろと言うが、まりさがれいむを呼ぶ事は出来なかった。 「む、むりなのぜぇ!まりさのおうちはここからはなれてるのぜぇ、おそとにだしてくれればれいむをつれてくるのぜぇ!」 そう言うがまりさのあんよの傷はすぐには治らないし、外に出せば逃げてしまうだろう、この場で呼ぶように命令するとまりさは仕方がなしにしばらくれいむを呼んでいたが諦めたのか手を変え始めた。 「ゆっゆ~、ここにはあまあまがいっぱいあるのぜぇ!まりさひとりだとむーしゃむしゃできないからだれかきたらあげるのぜぇ!」 「このままだとまりさひとりでしあわせ~してしまうのぜ~!」 そんな事を言い始めてしばらくすると1匹のれいむが釣れた。 「ゆっ、れいむにもあまあまちょうだいね!ひとりじめはゆるされないよ!」 笑顔で飛び込んできたれいむはまりさの姿を認めたのか奥にやってくる、まりさを脇に避けてふらんが飛び掛ったのはその時だった。 「ゆっ、なんなの?いぎぃ、いだいぃいい!なんなのぉ!」 まりさと同じようにあんよを引き裂き穴の奥に引きずり込む。 「いだいぃ、ふ、ふらん!やめでねぇはなしてねぇええええ!」 排水溝の奥までれいむを運び、まりさの元に戻ると笑顔のまりさが待っていた。 「ゆっ、これでまりさはみのがしてくれるのぜ!はやくまりさをおそとにだすのぜ!」 笑顔にまりさにゆっくりと近づく、痛くしないで出してねと言うまりさの牙を立てる。 「いたいのぜ、れいむをむーしゃむしゃできるのは、まりさのおかげなんだからはやくだしてね!」 「ゆ、いたいのぜ!やめるのぜ!なにをするのぜ、まりさはしっかりやったのぜ!」 「や、いぎゃあああ!」 まりさの顔を咬み破る、こうしてやっとお腹一杯食べる事が出来た。 それからふらんは同じように捕らえたゆっくりを使って新しいゆっくりをおびき寄せて捕食していった。 捕らえられたゆっくり達は最初こそ反抗するが、見逃してやると言うと皆最終的には他のゆっくりを売った。 甘言でおびき寄せる者、助けを呼ぶ者、挑発して呼び寄せる者、命が懸かっている皆工夫を凝らしてふらんに生贄を捧げた。 ギリギリまで餡子を吸って弱らしたゆっくりでも使える事が分かったのはそれからしばらく経ってからだった、弱ったゆっくりはただ助けを呼ぶだけの存在になる為長い時間罠を張る事が出来た。 狩りの途中のゆっくりを捕らえることで通常種の食料を手に入れる事が出来る事も分かった。 ゆっくりをおびき寄せる為にふらんの生活は今までとは反対に昼型になっていたが、昼も薄暗い排水溝の中は昼でも活動でき、狩りの帰りのゆっくりを捕らえることで狩りの成果も手に入った。 そうして手に入った通常種の食料で餌のゆっくりを長く生かすことで安定して食料を手に入れる事が出来たのだ。 悪い事も分かった、体が回復し排水溝の中を自由自在に移動できるようになったふらんだが、人間によって傷つけられた羽が生える事は決して無かった、ふらんは人間の恐ろしさを再度理解すると共にこの場所で生活していく事を心に決めた。 この狭い排水溝には人間が入ってくることも無い、食料も安定しふらんは再び生態系の頂点に立ったのだ。 「ゆっ、ゆぅー、まりさはきゅうにすっきりーしたくなったのぜ~!」 「とかいはのありすとかとすっきりーしたいのぜ~!」 今ふらんの目の前では1匹のまりさがゆっくりをおびき寄せている、どうやらありすに狙いを絞っているようで必死に上の穴に向って訴えている。 「とかいはのありすにめちゃくちゃにしてほしいのぜ~!」 「ふふふっ、とかいはなまりさはどこかしらぁ!」 穴の上に陰が刺す、飛び込んできたものは目を釣りあがらせたありすだ、既にぺにぺにをおっ立てている。 「まりざぁ、そこにいたのねぇ!!!」 まりさに飛び掛るありす、そこにふらんが飛び掛った。 「むほっ、やめなさい!ありすのとかいはなぺにぺにがっ!」 喚くありすの頭を咥えてふらんは排水溝の奥を目指していた、何時も通りあんよに傷を付けたありすを奥の保管庫に運ぶ。 「むぐ、いたいわぁ、ぺにぺにがすれてっ!ゆ、ゆわぁ!」 奥に着くとありすを投げ出す、顔を上げたありすはそこの様子に悲鳴を上げた。 ゆっくり2匹がすれ違いえるかどうかという広さの排水溝、そこに一列にゆっくりが並べられている。 皆ありすと同じ野良ゆっくりであり、ここにおびき寄せられた被害者だ。 ありすをその列に並べると、隣のれいむが心配そうに声をかけている。 その隣のみょんは弱っているのか疲れているの眼を閉じており、その奥には虚ろな目で何か呟くぱちゅりーが居る。 「こ、ここはなんなのぉ!」 悲鳴を上げるありすを睨んで黙らせる、こんな状況でも未だにぺにぺにが立っているのさすがだろう通常種用の食料が少ない事もあって今まで繁殖はさせてこなかったが、この分ならこの中で増やす事を考えても良いかも知れない。 排水溝を引き返し、まりさの所に戻る。 「ふらん……きたのかぜ」 ふらんを見つめるまりさ、不思議なまりさだ。先ほどのありすでこのまりさがおびき寄せたのは2匹目である。 大体のゆっくりは1匹目までは自分の命大事から必死におびき寄せるがそれで開放されない事が分かると意気消沈するか歯向かって来るのだ、そうしたらもう一度餡子を吸ってやれば良い、そうしたら弱ったゆっくりとなって再び助けを呼んでくれるのだ。 しかしこのまりさはそのどちらでも無かった、今回も2匹目をおびき寄せたのに自分の開放については話題にも出さない。 通常2回目、弱った状態で助けを呼んだゆっくりは用済みであり食料にするのだが、このまりさはまだ使えるかも知れない。 まりさを奥まで運んだふらんは今日の食事はぱちゅりーにすることに決めた。 翌日ふらんは再びまりさを連れて排水溝の出口まで向った。 「たすけてください、だれかまりさをたすけてください……」 今日のまりさは昨日とは打って変わって力なく助けを呼んでいる。結局こいつも同じか、失望したふらんは獲物がかかるのを待つ事にした。 暗い排水溝にまりさの助けを呼ぶ小さな声が響く。 「にゃー、誰か居るのー?」 その声に反応があったのは昼を過ぎた頃だった、覗き込んでいるだろうゆっくの影には2本のしっぽが揺らめいている――ゆっくりちぇんだ。 「ここなのぜ、まりさはここなのぜ!たすけてほしいのぜ!」 まりさが叫ぶ、 「まりさなのー、すぐに行くから待っててねー!」 ぴょんと飛び込んでくるちぇん、直ぐにまりさを見つけたのか奥に入ってくる。 ふらんは何時も通りちぇんに飛び掛った、 「んにゃっ?にゃあー!いだぃい!」 「わからないよー、やめてねぇー!」 ちぇんの悲鳴が響き渡る、咥えて排水溝の奥に引きずり込む。 「わからないよー、お兄さん助けてねー!」 生きの良いちぇんだ、このちぇんも長く使えそうであるあのまりさは用済みだろう。 ちぇんを保管庫に置いてまりさの元に向うとまりさは笑っていた。 「ゆふふふふ……ふらん、おわりなのぜ!」 助けを呼んでいたときとは異なり目に生気が宿っている、何があったのだろうそれとも狂ったか。 訝しがるふらんを置き去りにまりさは高らかに笑う。 「ゆふふふ、ふらんもおわりなのぜぇ!まっていたかいがあったのぜ!」 「うーうるさい、だまれ!」 その笑い声に何かゆっくり出来ないものを感じて怒鳴るが、まりさはむしろ楽しそうに笑顔を返した。 「おしまいなのぜ、ふらんもきっとゆっくりできないでしぬのぜ!ざまぁみろなのぜ!ゆはははは!!!」 ニヤニヤとこちらを見つめてくるまりさ、やはり狂ったらしいふらんは再びこの場所でゆっくりの頂点に居るのだ。 こんなまりさに何が出来る、あのちぇんが居たところで仮に2匹で襲ってきてもふらんの敵では無い、それとも羽が無いふらんなら勝てるとでも思っているのだろうか、このまりさにしてもちぇんにしてもあんよは傷付いているのだ。 「ゆふふ、あのちぇんはゆぎぃ!ぎぎぎぎぎ!」 勝ち誇ったかのような表情のに噛み付く、普段の様に牙を突き立てて餡子を吸うのでは無く顔の一部を齧りとって咀嚼する。 「あぎぃ、うぎぎぎ!」 うめき声を上げるまりさを無視して反対側、頭と齧り取って行く、あちこちを齧り取られたまりさは直ぐに永遠にゆっくりした。 「うー、しね!」 満腹になり、残ったまりさの体を踏みつけるがイライラは収まらなかった。残された残骸、その口がニヤリと笑った形だったのも気に食わない。 「うー、うー、うー!」 その場で何度も跳ねるが、逆に羽が無い事を思い出されられイライラが増してしまう、保管庫のれいむでも苛めてやろうかそんな事を考えながらふらんは奥に戻った。 翌日眠っていたふらんの目を覚まさせたのは耳障りな音だった、昼にゆっくりを捕らえている関係も有って最近は昼夜が逆転していたのだがこんな朝早くから煩いのは初めてだ。 ごんごんとこれまでに聞いた事が無いような音がしている、その時気が付く排水溝の奥普段は暗いはずの場所が明るくなっているのだ。 本来あったはずの天井が無くなり光が差し込んでいる、それは少しづつこちらに近づいてきている。 日光は拙い、ずりずりと後退するが一体何が起こっているのかその興味からか光の差すほうから目が離せない。 そしてふらんの目の前、食料の保管庫にしていた場所の天井が取り除かれる、ごりごりと言う音を立てて天井が外されていくこの騒ぎに食料庫のゆっくり達も気が付き始める、既に虚ろな目のれいむが、疲れた様子のありすが、怯えた様子のちぇんが皆上を見つめた。 「お、お兄さーん、わ、わがるよおおー!」 その内の1匹、ちぇんが涙声で叫ぶ、ちぇんの緑のお帽子の一部が光を浴びてキラリと光った。 「ちぇん!ここに居たのか、大丈夫か!」 上から長いものが降りてくる、人間の手だ。その手はちぇんを優しく抱き上げる。 「お兄ざんーん、ごわがったよおおおおお!」 泣き喚くちぇんの声が聞こえる、 「良かったよちぇん、夜になっても帰ってこないから心配したんだぞ!いやぁあのサービス申し込んでおいてよかったよ!」 「ゆわぁぁああああん!」 「ほら、泣くなよちぇん!それでいったどうしたんだ?」 「お兄さーん、ふらんがーふらんがちぇんをー!」 その言葉と共に、再び人間の手が排水溝の中に伸びてくる、逃げようとして時には既に遅かった。 しっかりと掴まれ太陽の下に引き摺り出される、チリチリと太陽光がふらんの肌を焼く。 「うーはなせっ!はなせっ!」 「こいつかちぇん?」 「そうだよー、そのふらんがちぇんをとじこめたんだよー!」 結局ふらんは未だ人間を理解しきれて居なかったのだ。 「うー、うー、うー!!!」 狭い箱の中でふらんは必死に暴れている、あの後人間はちぇんとふらんを家まで運びふらんを箱に詰めるとどこかに行ってしまった。 ちぇんに関しては治療していると思しき声がしたが、ふらんは箱に放り込まれたまま放ったらかしである、今のうちに逃げようとするが頑丈な箱から出る事は出来ない。 と、急に浮遊感を感じるどうやら箱をどこかに運んでいるようだ。 「それで、その中に居るのが例のやつですか?」 「えぇ、そうです。それじゃあお願いして良いですか?」 「分かりました、しっかりと地獄を……では無くお預かりします」 人間の立ち去る音の後に再びどこかに移動させられる。 しばらくすると箱の蓋が開けられる、飛び出そうと身構えるふらん。 箱の外でふらんを待っていたのは、 「よぉ、お前もしかしてあの時のやつか?」 ふらんの羽を奪ったあの人間だった。 「うぎゃあああああ!」 部屋に連れ込まれたふらんはあの時と同じような目に遭っていた。今度は背中では無くあんよを、あの時と同じ痛みが襲っている。痛みと共にあの時と同じ甘いような饐えたような臭いが広がった。 「やめろぉおおおお!」 叫ぶふらんを他所に人間はご機嫌そうな声で語る。 「聞いた話だけど、随分面白事をやってたみたいじゃ無いか?」 「捕まえたゆっくりで他のゆっくりを釣ってたんだろ、面白いなぁ俺もやってみたいよ!」 あんよの痛みが無くなる頃無造作に放り投げられる、 「ゆ、ぎ、ぎ、じねっ、じねぇ!」 「ふらんなんて野良には珍しいからなぁ、使っても良かったんだけどお隣さんに頼まれたから」 その時気が付く、ふらんを周りを通常種のゆっくりが取り囲んでいる、皆口に尖った物を咥え暗い目でふらんを見つめている。 通常種達の復讐だろうか、身構えるふらんしかし気が付いてしまった、周囲のゆっくりっ達の目には怒りも悲しみも恐れも何も映っていない、ただただ暗いのである。 あの排水溝でふらんに捕らえられたゆっくり達、その誰もがしなかった目をしているのだ。 「ゆ、う、うーちかよるな!」 逃げようとするがあんよに力が入らない、周囲のゆっくり達がじわりじわりと包囲を狭めてくる。 尖った物が、それ以上に暗い瞳がふらんを射すくめる。 何かの音がした、その音と共に一斉にそれがふらんに突き刺さった。 「ゆ、ゆぎゃあああああ!」 突き刺しては抜き、突き刺しては抜く、穴の開いていない場所を残してはいけないかの様に機械的に突き刺される。 ふらんの目にもそれが突き刺さり視力が無くなると、敏感になった感覚からさらに強くなった痛みが体中に響く。 「ゆひっ、ゆひっ、ゆひぃ……」 ふらんがうめくだけになり、体が痛みを感じなくなった頃再び音がして周囲の動きが止まる。 何かを降り注ぎ、痒いような感覚と共に体の傷が癒え始める、取り戻した視界には相変わらず周囲を囲むゆっくりと笑顔の人間が居た。 「うー?な、なに!?」 「大丈夫だよ、未だ終わらないから!」 再びの音と共に包囲が狭められる。 「う、うわあああ!」 ふらんの苦行は空に月が上る時間まで繰り返された。 「………………」 ぼんやりと空の月を見上げる、あの苦行の後人間によって出窓まで運ばれたのだ。 人間によってかけられた物によって体は治ったが未だにあんよと羽は取り戻せて居ない。 「よぉ」 背後に人間がやってくる、それに答える気力も無くもう戻れない空を見上げる。 「明日はまた別の事をやってやるから飽きる心配はしなくていいぞ!」 「………………」 「なぁ、逃げたいか?」 そんな事を聞いてくる人間、答える事は出来ない仮に逃げてもこのあんよと羽ではどこにも行く事が出来ない。 そんな気持ちを読んだかの様に人間は言葉を続ける。 「逃がしてやろうか、その足と羽も治して」 思わず振り向く、羽あの時失ってしまった羽を再び取り戻せるかも知れないだ、これまでたくさんのゆっくりを食べても治る事の無かった羽、しかし人間なら治せるのかもしれない。これまでの人間の恐ろしさからふらんに少しの希望が灯る。 「う、はね……なおるの!?」 「あぁ、治してやるよ!その代わりな、俺は虐待用のふらんが欲しいんだ。お前がお前の変わりに他のふらんを呼んだらお前の体を治して逃がしてやるよ!」 そう言って出窓を開く人間、冷たい夜の風がふらんを撫でる。 「う……うーうーうー」 決心したふらんは、外を向いて子ゆ時代以来していない助けを呼ぶ声を上げ始めた。 山とは異なるこの町で、それを聞いて来てくれるふらんは居るのだろうか。 公民あき 後書き 最後まで読んでいただきありがとうございました。 思った以上にふらんは書きにくかったです。 過去作品 http //www26.atwiki.jp/ankoss/pages/2942.html 挿絵:
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『ゆっくり観察日記』 15KB 観察 小ネタ 現代 失礼します。 anko2611 ゲスゆっくり奮闘記1 anko2622 ゲスゆっくり奮闘記2 anko3414 ゲスゆっくり奮闘記3 anko3417 ゲスゆっくり奮闘記4 anko3456 れいむのゆん生 anko3458 まけいぬとゆっくり anko3461 ゆっくりに生まれて anko3484 ゆっくりブリーダー anko3489 休日とゆっくり anko3652 ドスについて anko3715 ゆっくりに餌を anko3729 はじめてのぎゃくたい anko3730 はじめてのしいく anko3794 まりさとの勝負 anko3843 野球部のゆっくり anko3855 ゆっくりと会話してみた 誤字脱字失礼します 観察開始 『初日』 今日からゆっくりの観察に日記をつけようと思う その記念すべき最初の日だ まずは観察の場の説明から入ろう 観察の場、などと言っても何てことはない 大安売りで売っていた発育停止を施されて、成体になっても赤ゆっくりの半分程度の大きさにしかならないゆっくりを大量に購入した このミニサイズのゆっくり、一時期流行ったのだけれど、卵ポーロ程度のゆっくりは躾けるにしても体罰は難しく直ぐにゲス化してしまうので、最近ではめっきり見なくなっていた まぁ、それは置いといて買ってきたミニサイズのゆっくりは全部で20 子が出来れば小さな群れに匹敵するサイズだろう そのゆっくりたちが住むのは、縦横1m、高さは50cmほどの大きな水槽 その水槽の底面のおよそ5分の4には、柔らかい土がしかれている、この土はゆっくりのうんうんやしーしーを分解してくれる優れものだ そして残りの一部分、水槽の隅にはザラザラした砂と硬い土が敷かれた区画がある これは後々役に立つだろうと睨んでいる 水槽の内部にはマジックミラーのように、外からは見えるが中からは外が見えなくなるシートを念入りに張っておく そして、水槽の真ん中より左よりを横断するように、幅5センチもない小さな擬似的な川を作る 半分に切った配管と、モーターを組み合わせて緩やかに水が流れ続ける ミニゆの子供だと危ないが、成体ならまずおぼれることなく水を手に入れられるレベルだ 念の為に、数箇所に橋のように板を渡しておく 川を挟んで右に木のオブジェ群、川向こうには水槽の隅に砂の地帯となっている それが完成したら、柔らかい土の方には根元が太く、下に穴があいた木のオブジェを植え込む これがミニゆっくりの巣だ、この木のオブジェを適当にとりあえず12個柔らかい土に設置 川を挟んだ地域の柔らかい土にも3つほど植え込む 砂と硬い土の区域にはガチャガチャのカプセルの片割れにカッターで入り口をつけたものを配置 そして次に、ミニゆ達の食事となる「理論理屈は解らないけど1日1回霧吹きで水をあげればグングン育ってゆっくりが食するに適した謎の苔」を随所に植え込む ゆっくり観察テラリウムに必須の謎アイテムだ、キノコタイプもあったけど売り切れだったので苔にしてみた それらを柔らかい土の、そこらに適当に植えてから着床させる薬品を霧吹きでかけて そしてビービー弾や、半分に折った綿棒、小さな螺子、おはじきなどゆっくりが興味を惹きそうなものを適当にバラまき 大き目の石や、川に使うので余った配管の半分をトンネルのようにおいたり、指人形を置いたりして、これで一通りは完成だ 最後に蓋をする、この蓋には6時間サイクルで1日が過ぎるように3時間ごとにライトが昼モード夜モード切り替わるようにしてある 夕暮れなどは再現出来ないが、ゆっくりにはこれで十分だろう 狭い世界だ、昼は短いほうがストレスの感じは少ないだろう この水槽ではこれより人間の1日で、ゆっくりは4日経過する仕組みになった もちろん防音の箱なので、蓋からは指向性スピーカーが伸びていて、内部の音を拾ってくれる 手動だけど、操作すれば聞きたいゆっくりの会話なども拾うことは可能だ 指向性と非指向性の切り替えも出来る これにて完全に完成した では、ゆっくりの日々を観察してみよう 夜モードからライトが切り替わった それに反応するようにゆっくりたちは「ゆぴゆぴ」鳴いて起きだした 水槽の隅に適当に放置して置いたゆっくりたちは、1匹の声に反応して連鎖式に起きていく 気付けば20匹全員が起きていた 店員さんに包んで貰ったので買ったのでれいむ、まりさ、ぱちゅりー、ありすはそれぞれ5匹づつなっていた スピーカーからは混乱する赤ゆ言葉がひっきりなしに聞こえてくる 赤ゆだけではなく、各自買おうか迷ったけど余計なことになりそうでやめた そうこうしている内に、1匹のまりさが1歩前に出た そして近くにあったおはじきの上に飛び乗り、みんな落ち着けと叫んでいた やはり、この様な場合ではまりさ種のリーダーシップは強いのだろう 落ち着けと叫びながらも言葉の端々に「直ぐに親が来てくれる」と根拠のない不安の言葉が出ていた まぁ、まだ赤ゆ、その程度だろう しかし、他のゆっくりたちも顔も見たことないハズの親を信じて安心しだした 皆一様にゆっくりと、その場で親を待つ体勢になっていく だが、そんな平和も一時のもの 30分もしない内に、1匹のれいむがお腹が空いたと駄々をこねて、その場でゴロゴロしだした 周りのゆっくりはそれを止める術もないので、おろおろしながら見ていた すると、また1匹また1匹とゆっくりたちは転がりだす それを見ていた他のゆっくりは、転がらない代わりに声をあげて泣き出す 随分とカオスな状況になっていた 転がっていたゆっくりも疲れ泣き出し、全員が「ゆぐゆぐ」と声をあげることも出来ないくらい疲労した頃に、1匹のぱちゅりーが声をあげた 泣いていても仕方ない、と 自分たちもゆっくりプレイスを作ろう、と 少ない体力を振り絞って、大きな声で宣言した その言葉に他のゆっくりは1匹、また1匹と泣き止み、ぱちゅりーを見つめた 全員の視線が集まったのを感じてか、ぱちゅりーは大きな声で「ゆっくりプレイスを探しにいく」と叫んだ それに呼応するように、ゆっくりたちも声をあげた まぁ、探すと言っても、今いる場所から少し進めば木のオブジェタイプの巣がいくつもあるし 近くには苔も生えている、探すなどと大それたことでは間違ってもない それでも、ゆっくりたちは世紀の大仕事のように、一丸となって這っていく 進むこと10分ほど、赤ミニゆの集団は、1個目の木のオブジェにたどり着いた あまりの遅さに、ちょっとイライラしてしまった まぁ、卵ポーロサイズでは仕方ないだろう オブジェのサイズから、1個のオブジェに今のサイズなら5~6くらいは入るだろう 周りのもいくつもオブジェがあるのだがら、どうやら取り合いが始まったらしい 最初にオブジェに潜り込んだまりさ種、それに続くように数匹が入ればもう満杯だ 入れないゆっくりは涙を流しながら騒いで、既に入っているゆっくりの髪を引っ張ったりしている 身体の弱いぱちゅりー種はそれを遠巻きにみていたが、やがて1匹が近くに同じものがあることに気付いた そして、それを独占することなく、ぱちゅりーは皆に声をかけた いわく「お家は周りに沢山ある」と その言葉を聞いて、争っていたゆっくりたちは木のオブジェをそれぞれ見つけてやっと1息をついていた ゆっくりたちは1つのオブジェに限界まで入って身体を寄せ集めて、眠りだした ゆっくりの習性なのかも知れない 12個設置したオブジェは、半分以上が使用されなかった 空腹もあったのだろうけど、今は涙を流して眠りだした まだライトが夜に変わるには時間があったけれど、まぁ、良いのかも知れない 『5日目(水槽内での)』 時間が出来たので、水槽を覗き込んで見る 切り替えライトのカウンターを計算してみて、どうやら水槽内では5日が経っていたようだった 水槽内では、ゆっくりたちは木のオブジェの設置されている辺りで跳ね回ったり 集まって何やら話したりしていた 見たところゆっくりの食事用に植えた苔はしっかり食べているらしかった ちょっと大目の植えすぎたので、まだゆっくりたちが気付いていない部分では苔はかなりの成長しているようだった サイズはまだ1円玉程度の、どうやっても死んでしまいそうな大きさだった それでも、どうやらそれなりに生きているようだった まだ良いとこ子ゆっくり程度なのに、中には遊ぶだけじゃなく、離れた場所まで苔を取りにいって、口に含んでオブジェに何度も運び込んでいるゆっくりもいた まぁ、そのオブジェの直ぐ近くにも苔が生えているのに気付かないのはゆっくりならではだろう 少し目が疲れたが、数を数えたところ3匹減っているようだった カメラなどを仕掛けていないので、いつどうやって死んだかは分からなかったが、直ぐに原因は解った ゆっくりたちの会話に「川は怖い」という言葉が多く出ていたので、擬似の川を確認したところ、まりさ種の帽子が2つと、れいむ種のりぼんが延々と流れ続けていた どうやら、川に落ちてとけて死んだらしい 一旦モーターをとめて、お飾りを取り除き、水も交換しておく 水分を補給できずに全滅なんてことになっては困る 怖いというのは、ゆっくり特有の死臭もその1因だろうから、これで少しは改善されただろう 見ていれば、特に秩序もないのか、そこらで排泄をして、好き勝手苔を食べている 一部の苔は、ほとんど食い尽くされている そして、無くなった苔を見てゆっくりたちは騒いでいる 他にもいくつも苔の生えている場所はあるのに 何より、どうして無くなったかを、しっかり把握出来ていないのだろう ぱちゅりー種も何となく理解できているけれど、それを言葉の出来ないのか、れいむ種の「どうして苔がなくなったの?」と詰め寄られて唸っていた 若干先行きが不安になってところで、ライトが夜に切り替わった 切り替わると直ぐにゆっくりたちは、それぞれオブジェに入って眠りだした オブジェは8割ほど使われているようだった まだギュウギュウで寝ているものもいるが、中には既に2匹で暮らしだしているゆっくりもいた 『7日目(水槽内での)』 相変わらず、木のオブジェの地域を出るゆっくりはいない しかし、川に近寄って水を得ているのを見ると、川への恐怖心は薄れているみたいだ それでも、橋を渡る者はいまだ出ない 皆木のオブジェの周りで手に入るガラクタを集めるの必死らしい どうやら、ガラクタを持っているのステータスらしく、1匹のまりさ種はBB弾、折った爪楊枝、おはじき、小さなネジなどを持っているのを他のゆっくり自慢していた それに対してゆっくりたちは羨望の眼差しと、嫉妬の視線を向けていた 自慢げなまりさに1匹のれいむが「自分にも渡せ」と、交渉とも言えない交渉を始めた そこらにまだまだ落ちているものなのだけれど、探すのは困難なのかも知れない それはさておき、いきなり自分の物を渡せと入れたまりさは、それを突っぱねた しかし、それでもれいむはとまらず、大きな声で喚く 周りはオロオロとそれを見守るだけだった 拒否を続けるまりさに、れいむは体当たりを仕掛けた まりさはそれを偶然か実力か、綺麗に避けて直ぐに反撃に乗り出した こちらも体当たりでれいむを攻める 自分から攻撃を仕掛けたくせに、れいむは泣きながら「何故こんなことをするのか?」と問うていたが、まりさは「ゲスは制裁だ」といきり立ち、れいむが動かなくなるまで体当たりを続けた 死んだかのように見えたが、れいむは小刻みに身体を揺らしていた 痛みで身体を動かせないのだろう まりさは、自慢げに息を吐くと見ていたゆっくりたちに 「同じ目に合いたくなければ、自分の物に手を出すな」と告げて、ガラクタを回収して寝床にしているらしい気のオブジェに戻っていた まりさがいなくなりしばらくしてから、数匹のゆっくりが、ぼろぼろのれいむに近づいて声をかけ、身体を舐めだした それのおかげか、それとも時間の経過か、れいむは涙に顔をグチャグチャにしながらも立ち上がった そして、周りに「何故自分を助けなかった?」と、怒声を浴びせ駄々をこねだした 慰めていたゆっくりは、その態度に愛想をつかしたの、1匹また1匹と離れていった それにまたれいむは叫ぶが、慰めるものはいなかった 『12日目(水槽内での)』 水槽内で若干の変化が見られだした 今までは、どのゆっくりも分け隔てなく交流していたのに、どうにもグループが出来ているようだった 集まって遊んで、集まって苔を採集に行き、集まってゆっくりする 17匹のゆっくりが、4のグループに分かれているようだった 巣の近隣関係から、グループを掛け持ちしているものもいるようだったが、巣の距離が遠いグループでは交流自体がほとんどなくなっているようだった 巣については、空きは2つだけで残りは何らかの形でゆっくりが住んでいた 3匹のペアが1番多く、1匹で住むものもいた 少し前にまりさ種に突っかかってやられたれいむ種がそうだった それと、ぱちゅりー種が1匹で住んでいたが、良く他のゆっくりが訪ねてくるようだった 相談役の様な立ち位置になっているようだった そろそろ、ゆっくりの内情にも変化が大きくなっているようだった 二匹で暮らしているゆっくり数ペア、これはしばらくしたら何らかのアクションを起こすことになるだろう 『19日目(水槽内での)』 ちょっと目を離していたら、中は結構様変わりしていた 木のオブジェは全て埋まり、そこかしこに、最初にこの水槽に放り込んだ時のようなサイズのゆっくりが転がっていた どうやら、ライトの切り替えによる思い込みでか急成長したゆっくりたちは、自分の子供を生んだららしかった 数匹を除いて、残りは番になってそれぞれ2匹ほどの子供を成していた 種の問題で、2匹程度しか子供が出来ないらしい 成体になっても良いとこピンポン玉の半分程度、しかし子供の大きさは1円玉より少し小さいくらい 明らかにサイズが釣り合わないのだ、2匹で限界 それ以上はどうしても作れないらしい まぁ、それでも結構な量が増えていた 数えるのは疲れるので止めたけれど、水槽内のゆっくりの総数30は超えているだろう 木のオブジェは全部15、もう少ししたら問題になるのは目に見えていた 『22日目(水槽内での)』 子供は生まれたことで、苔の消費が多くなってきたので増量をしておく ついでに、川を流れるゆっくりの死骸を取り除く 赤ゆっくりが流されたみたいだ これだけ増えても、まだ川を越えることはしないらしい 確認したら、例のれいむを除いて全てのゆくりが番になっているようだった 16匹が番になり、それぞれ2匹で巣を使う そして、れいむが1つの巣を使う これにより12の巣の内、9が埋まることになった 適当に住んでいたころよりも、空きが出来ていたが、赤ゆっくりが大きくなる頃には巣の限界を超えるだろう 相談役のぱちゅりーは、ありすと番になり、子供の熱心に何かを教えていたが 内容は、実にどうでも良いことだった まぁ、危険も何もないこの世界〔水槽〕では教えることもないのだろう チラシの切れ端を「古文書」と呼び、出鱈目な内容を教え込んでいた まりさ種は総じて子供の「狩りの仕方」を教えていた 狩りといっても、苔を取ってくるだけの行為なのだが、それが如何にも危険であるように言いながらレクチャしていた まぁ、ぱちゅりーの古文書解読よりかは将来役に立つことだろう れいむ種は何故か、特技とは言えないけれど特性とも言える「おうた」を教えることはなかった これについては、後日調べてみたところ ミニサイズゆっくりは歌う機能を持っていないらしい やはり少量の餡子では機能は取捨選択しなければいけないのだろう まぁ、ミニサイズゆっくりの言語能力が通常のゆっくりと大差ないところを見ると、ゆっくりが如何に無駄かが解るというものだな 子育て風景を見ながら、そう感じた 『23日目(水槽内での)』 木のオブジェが設置されている、居住区で騒ぎが起きていた オブジェの感覚がやや広い、いつの間にか広場扱いされていて、子ゆっくりが遊ぶに適したそこで、例のれいむが怒りを露にしながら子ゆっくり数匹を怒鳴っていた 一回り程度大きな成体のれいむに怒鳴られるのは怖いのは、子ゆっくり数匹は震えて身体を寄せ合っていた 話を聞いていくと、苔を採取して帰るれいむにこの子ゆっくりたちは遊んでいてぶつかったらしい それがれいむの怒りを買ったらしく、叱責を受けることになった この子ゆっくりの親は近くにおらず、他の親ゆっくりも例のれいむを嫌煙してるらしく、近づこうとしない しかし、声に気付いたのか、誰かからか知らされたのか親であるゆっくりが駆けつけてきた 全部4匹、番2組だ 内の1匹は、れいむをボコボコにしたまりさだった 4匹はれいむを宥めたが、れいむは怒りを納めない まりさは忘れていたのだろうけど、れいむはボコボコにされたの覚えていたらしく 「子供もまともに育てられない」「親に似て子供もゲス」と散々に罵り出した 子供が迷惑をかけたを感じていた親ゆっくりが下手に出ていたので得意げに暴言を吐くが、流石に頭に来たのか親ゆっくりのれいむが口を開いた 「誰ともゆっくりしてもらえない奴が大きなことを言うな」と、例のれいむが気にしているところを深く抉った それに追従するように、番であるぱちゅりーも反論し まりさと、その番のありすも反論を開始する 主に「番がいない」「嫌われている」といった部分を狙っての反論に、れいむは歯を食いしばって唸る そして、子供の頃の焼き回しのように、飛び掛ったれいむは4匹に死なない程度のボコボコにされた その際に、リボンが少し千切れてしまい、このれいむは以降「ゆっくり出来ない」と言われ続けることになった 『38日目(水槽の中での)』 元からいたゆっくりから生まれた子ゆっくりが独り立ちする時期になった これによって、住居問題が浮上した 川のこちらにあるオブジェ12が全て埋まってしまい、それでもまだ巣を持てないゆっくりが数匹いた ならば親の元にでも居れば良いと思うが、周囲が独り立ちした中で親元にいるのは恥ずかしいことらしかった これにより、勇士により開拓隊が結成されることになった 目指すは川の向こう、まだ見ぬ世界、ということらしかった 出発した開拓隊は、1回の野宿の末に川の向こうの地域にたどり着き 新しい木のオブジェ、向こうには無かったガラクタ、そして砂の地域を発見にいたった 『40日目(水槽の中での)』 新しい巣の発見により、住居問題一挙挙に解決、とまではいかなかった 発見された巣は3つ、これでもまだ僅かにだけれど足りなかったの 一応、砂地の巣も発見されたけれど、そこに住みたがるゆっくりはいなかった そして、例のれいむに白羽の矢が立った そんな良い物でもなかったけれど、れいむは「ゆっくり出来ない」という理由で住んでいたオブジェを追い出されて砂地に追放された 抵抗するれいむだったが、ボコボコにされて砂地に放り込まれてしまった 砂地には近くに苔の生える場所もないので、とても生きるのに苦労する場所だった れいむは悔しさに涙を浮かべ、歯を食いしばりながらもそこで生きていくことになった 巣の問題がぎりぎり解決したことにより、ゆっくりとした空気が流れ出していた しかし、追放されたれいむの目にはしっかりとした復讐の炎が灯っていた それに気付くゆっくりはいなかった これからこの水槽内は最盛期を迎えるけれど、所詮は有限の世界、崩壊は近い こちらからの手を加えることはない、ただ見て、ただ繁栄させれば、いつの日か、ただ滅びていく それを見るのが今から楽しみでしょうがない
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『とある一家のお話』 9KB 不運 自業自得 家族崩壊 番い 短編です あるところに、ゆっくりの家族が暮らしていた。 母親れいむと父親まりさ、子れいむと子まりさが二匹ずつという、ごく普通の一家だ。 毎日、父まりさは森の中をあちこち跳ね回って狩りをし、母れいむは子ゆっくりたちの身の回りの世話をして過ごしていた。 貧しいながらも安心して暮らせる日々に、一家はそこそこ満足していた。 ある日、父まりさは狩りの途中に人間の家を見つけた。 ゆっくりの巣よりも遥かに大きなそれは、父まりさの目にはとてもゆっくりしたものに映った。 巣穴に帰ってきた父まりさは、その日の夕食の席でこのことを話した。 「れいむ!じぶはむこうでにんげんさんのいえをみつけたんだぜ!」 「ゆゆ!?ほんと!?」 「おきゃーしゃん、にんげんしゃんってにゃに?」 「にんげんさんというのはね、れいむたちたちよりもずっとおおきくて、てあしさんがあっていろんなことができるいきものだよ!」 「ゆぅ…?」 母れいむの説明によく分からないという顔をする子ゆっくりたち 父まりさは続けてこんなことを言い出した。 「いいきかいなのぜ!こんなせまくてくらいところなんてすてて、にんげんさんのいえにひっこすのぜ!」 『ゆゆ!?』 「にんげんさんのいえをてにいれれば、さむいおもいをしなくていいし、おいしいあまあまがいっぱいたべられるし、にんげんというどれいもてにはいるのぜ!」 それを聞いて子ゆっくりたちは色めき立った。 「ゆー!すごいのじぇ!」 「にんげんしゃんをどりぇいにしちぇ、あみゃあみゃをいっぴゃーいもっちぇこしゃしぇりゅのじぇ!」 「おちょーしゃんあちゃまいー!」 「ゆふふ、それほどでもないのぜ!」 「なにいってるのおおおおおおおおお!?」 家族が喜んでいる様子に水を差すように、母れいむの大声が響く。 「にんげんさんのいえをのっとるなんて、そんなことできるわけないでしょおおおおお!」 『ゆゆ!?』 「にんげんさんはれいむたちよりもつよいんだよ!にんげんさんはじぶんたちのゆっくりぷれいすをあらすものをぜったいにゆるさないよ! れいむたちなんてすぐにころされちゃうよ!」 れいむは、人間と関わることの愚かさを家族に説明する。 「れいむ、しんぱいいらないんだぜ!にんげんなんてまりさがやっつけてやるんだぜ!」 「できるわけないでしょおおおおおおおお!まりさはにんげんさんがどれくらいつよいかしらないのおおおおおおお!?」 「れいむはまりさのつよさをしんようできないのぜえええええええええ!?」 「そういうもんだいじゃないでしょおおおおおおおおお!?」 父まりさは人間の家に行くべきだと言い、母れいむは人間とは関わるべきではないと言う。 二匹は互いの主張を、頑として譲らなかった。 子ゆっくりたちはどちらに従えばいいか分からず、右往左往している。 「ゆん、もういいのぜ!こうなったらまりさたちだけでいくのぜ!」 「まりさのわからずや!まりさなんてもうしらないよ!」 「「りこん!するよ!」」 「まりさのおちびちゃんはこっちにくるのぜ!」 「れいむのおちびちゃんはこっちにきてね!」 二匹は互いにそっぽを向くと、父まりさは子まりさたちに、母れいむは子れいむたちを自分の下に引き寄せた。 こうして仲睦まじく暮らしていた家族は、一夜にして二つに分かれてしまった。 翌日、父まりさと子まりさたちは巣穴を出て行き、母れいむと子れいむたちは巣穴に残った。 まりさたちの方は…… 「ここなんだぜ!」 「ゆわぁぁぁぁぁ!」 「しゅごいのじぇ!」 人間の家に着いたまりさたちはその大きさを見て、改めて感心する。 「それじゃおちびちゃん、なかにはいるのぜ!」 子まりさたちを連れ添って家の敷地内に入る親まりさ 「ここからなかがみえるのぜ!けどとうめいなかべさんがじゃまをしてるのぜ!」 「おちょーしゃん、どうやっちぇはいりゅのじぇ?」 「ゆふふ、よくみてるのぜ!」 親まりさは石を咥えると、それを窓に向かって投げつけた。 ガシャーンと音を立ててガラスは割れた。 「これでなかにはいれるのぜ!」 「「ゆゆ!おちょーしゃんしゅぎょーい!」」 一家は居間へと侵入する。 居間にはふかふかのカーペットが敷かれており、ちゃぶ台の上の籠にはお菓子が入っている。 周りには本や衣服といった備品が置かれており、子ゆっくりたちの格好の遊び道具となっている。 「ゆわーい!じめんしゃんがふかふかにゃのじぇー!」 「はふはふっ!うっめ!めっちゃうっめ!」 カーペットを汚し、お菓子を食い荒らし、本をビリビリに引き裂き、衣服にうんうんやしーしーを擦り付ける。 そんな子ゆっくりたちを見て、父まりさはとてもゆっくりした表情を浮かべていた。 (おちびちゃんたち、とってもゆっくりしてるね!れいむのことはざんねんだけど…やっぱりここにひっこしてせいかいだったよ) 「ゆゆーん!ここはさいこーのゆっくちぷれいすなのじぇ!」 「おちょーしゃんありがちょー!」 ひとしきり部屋を荒らしまわった子ゆっくりたちは、父まりさの傍へとよる。 そして、三匹は一斉にお決まりの言葉を口にした。 「「「ここをまりさ(しゃ)たちのゆっくりぷれいすにする(りゅ)よ!」」」 おうち宣言を済ますまりさたち、そこへ家の主が帰ってくる。 「ただい…な、なんだ?うあ!窓ガラスが割れてる!」 「ゆゆ!なんだぜこのじじいは?ここはまりさたちのゆっくりぷれいすなのぜ!さっさとでていくのぜ! けどまりさはかんっだいだからじじいをどれいにしてやるのぜ!わかったらさっさとあまあまをもってくるのぜ!」 「あみゃあみゃもっちぇきょいどりぇい!」 「はやきゅしりょどりぇい!」 家の主である男に命令する一家。 部屋中を見回した男は、顔を真っ赤にして全身をぷるぷる振るわせる。 「ゆあーん?どうしたのぜ?だまってないでさっさと…」 男は右足を持ち上げ、父まりさの横に振り下ろす。 ダン!(ブチュブチュ) 「……ゆ?」 父まりさはなんだかゆっくり出来ない音が聞こえ、横を見てみる。 そこには男に踏み潰され、餡子を放射状に撒き散らした二匹の子まりさがいた。 「ゆ…………まりざのがわいいおぢびぢゃんがああああああああああああああああああ!!!?」 「何が奴隷にしてやるだ糞饅頭が…」 男は何度も何度もまりさを踏みつける。 「ゆげ!いだ!やべで!えぎゅ!」 「部屋をこんな風にしやがって、直すのにどれだけ手間がかかると思ってんだ!?」 「やべでええええ!」 「この、くたばりやがれ!」 「ゆべええええええええ!」 とどめの一撃とばかりに、男はまりさを一層強く踏みつける。 その途端、まりさの口から致死量の餡子が吐き出され、まりさは弱弱しく痙攣した後動かなくなった。 「はぁ…どーすんだよこれ…」 男はため息をつくと、まりさたちの死骸とあちこち散らかったゴミを片付けた。 れいむたちの方は…… 「ゆ!おちびちゃんおまたせ!ごはんさんだよ!」 「ゆ…」 「おにゃかすいちゃ…」 あれかられいむは一匹で、子れいむたちを育てている。 しかし、もっぱら家事担当だった親れいむに、子れいむたちを養えるほどの狩りの腕前はなかった。 「むーちゃむーちゃ…」 「こんにゃんじゃじぇんじぇんたりにゃいよ…」 「ごめんね…だめなははおやでごめんね…」 いつもお腹をすかせている母れいむと子ゆっくりたち。 加えて、一日の大半は親れいむは家にいない状態なので、すーりすーりも出来ずおうたも聞けず、子れいむたちのストレスは溜まっていった。 ストレスが溜まるゆえに食事量も増える、食事が足りずさらにストレスが溜まる、という悪循環だった。 数日経ったある日、子れいむたちは我慢の限界に達した。 「ゆーもうがまんできないよ!おかーさんのもってくるごはんだけじゃたりないよ!」 「そうだね!れいむたちもかりをするよ!」 いつものように親れいむが狩りに行っている最中、子れいむたちは外に出た。 だが、狩りを教えてもらっていない子れいむたちでは食べられる草や花がどこにあるか分からず、全くと言っていいほど成果が出なかった。 「ゆぅ…ゆぅ…ちゅかれた…」 「…ゆ?きょきょはどきょおおおおおおおおおおおお!?」 あちこち跳ね回って巣穴への帰り道が分からなくなってしまった子れいむたち。 辺りはすでに暗くなっており、周りが見えなくなっている。 母れいむを呼ぶ声を叫び続ける子れいむたち。 だがその声は、招かざる客を呼び寄せてしまった。 「うーうー!」 「「れ、れみりゃだあああああああああああああああ!?」」 捕食種であるれみりゃが子れいむたちの前に現れる。 本能に刻み込まれたれみりゃへの恐怖心から、その場から動けずおそろしーしーを出している。 「うー!」(ガブ) 「ゆぎいいいいいいい!れいみゅをちゃべにゃいでえええええええ!」 餡子を吸われ、徐々にしぼんでいく子れいむ。 それを見たもう一匹の子れいむは逃げ出した。 「れ、れいみゅはにげりゅよ!」 この時、れみりゃに背中を向けて逃げるのは最悪の一手だ。 空を飛ぶれみりゃの方が移動速度が速いし、背中を見せてスキだらけなゆっくりは、れみりゃにとって絶好の狩りのチャンスなのだ。 「うー!」 「ゆぎぃ!」 逃げた子れいむに背中から噛み付くれみりゃ 「いやじゃあああああああああああああ!れいみゅちにちゃくにゃいいいいいいいいいいい!」 「うーうー!」 「あああああああああああああああああああ……」 お腹が膨れたのか満足そうに鳴いて飛び去っていくれみりゃ。 後には萎んだ二匹の皮が残された。 「おちびちゃんたち、ただいまー!」 頬が痩せこけた親れいむが巣穴に帰ってくる しかし、子れいむたちはいない。 「ゆううううう!おちびちゃんたちどこいったのおおおおお!? ゆ、ゆっくりさがしにいくよ!」 子ゆっくりを心配するあまり、巣穴を飛び出す親れいむ。 しかし外はもう暗く、捕食種が飛び交う時間だ。 親れいむが生き残る可能性は限りなく低い。 二匹の意見が分かれてしまったのが、悲劇の始まりだった。 もし、母れいむの方が折れていれば、人間の恐ろしさを知っているれいむは謙虚な態度を示し、人間を怒らせることはなかっただろう。もしかしたら飼いゆっくりになれる可能性もあったかもしれない。 もし、父まりさの方が折れていれば、まりさは狩りを担当しれいむは子守を担当するという、普段と変わらないながらも平和な毎日を過ごすことが出来ただろう。 だが結局どちらも折れることなく、幸せな家庭は壊れてしまった。 家族全員で幸せに暮らしていた日々は、もう戻らない…… 後書き 今回はSADEND風の短編です。昔の御伽噺をイメージして書いてみました。 前作では、ちるのの扱いについて物議を醸してしまったようですみませんでした。 一応、前作のちるのの設定を説明しますと、 体が普通のゆっくりより小さく、普通のゆっくりよりも力が弱い(ここは原作の妖精は弱いという特徴から流用しました。チルノ自身は弱くないですけどね…(^_^;)) 冬眠する必要がなく、春夏秋冬いつでも活動可能 れてぃと仲が良く、冬の間は常にれてぃの傍にいる 悪意を感じ取るのが下手 となってます。 あくまで、前作のSSの中でのちるのの設定、ということなのであしからず。 前述通りちるのは弱いので、群れのゆっくりたちはれてぃがいない間ちるのを外敵から保護し、冬の間はれてぃがちるのを守るというスタイルを取っています。 ここら辺も説明不足でしたね、反省してます。 今思うといろいろ改善点がありますけど、書き直して再投稿とかはしないです、なぜならカッコ悪いから。 こんなひねくれ者ですが、よろしくお願いします ではまたお会いしましょう。 過去の作品 anko0857 願いの果てに anko3412 親の心子知らず anko3430 子ありすと都会派な人形 anko3445 ある群れの越冬方法