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人の気配が薄れていた。というより、向けられる悪意や殺意というものが、弱くなっている。だが、警戒して動いているものがいる。こちらを探しているふうではないが、他の気配を探ろうとしている。 無双は、自分のそうした感覚を信じていた。他人をこうして感じた時、気のせいだったことがないからだ。自分の最大の特技である。この特技のお蔭で、今まで生きてきた。そう思っている。 階段まで来て、無双は一度目を閉じた。音。上の階からは、やはり聞こえない。下だ。一気に駆け降りた。今は急ぐことだった。 マト。アオが作ったチャンスで、ようやく接触できるところまで来た。あと、最低でも四人。それさえ倒せば、手が届く。みすみす逃す手はなかった。まだ、なぜかエンジン音は聞こえていない。 アオは無事なのか。二階でもないようだ。さらに駆け降りる。アオ自身には、死んででもという覚悟があったようだ。だが、死なせるつもりはまったくなかった。 一階。降りてきて、はじめて地下があると知った。三階に上がる時に使った階段である。もう一方には、地下へ向かう階段はなかった。悩んでいる暇はなかった。駆け降りる。 すぐに、死体が目に飛び込んで来た。長い廊下の真ん中。俯せで、若い男が倒れている。とっさに、階段わきの壁に隠れた。 顔だけ出して、もう一度見る。左斜め後ろから、心臓を一撃。たぶん、階段の下段から撃ったのだろう。 死体の脇。やはりドアを取り外された部屋があった。地下には、そこと突き当たりにしか、部屋がないようだ。 そこから、気配がしている。人。たしかにいる。だが、よく判らない。自分の後ろに、二人いるせいだろう。魔界と、量子。誰かと動くというのは、厄介だった。 気配が、廊下に漏れ出てきた。微かな呻き声。引きずるような音。アオか。しかし、今覗くわけにはいかなかった。向こうはあきらかに、こちらを警戒している。 銃撃の精度は、死体が物語っていた。 プロなのか。だが、さっきの音の主なら、無駄な弾を使いすぎている。何より、派手に立ち回りすぎだ。一体誰なのか。 「魔界だ」 不意に、魔界が大きな声を出した。 「今出る。撃つなよ」 魔界は両手を挙げた姿勢で、横に歩いた。何をしている。魔界は、こちらをちらりと見ただけだった。姿を晒しきると、今度は廊下を歩いていった。 廊下を覗いてみると、黒っぽい格好のマスターがいた。 「無双」 「アオは」 「生きてる」 部屋から、黒い繋ぎの女が現れた。不二子だ。アオを抱えている。一人では立てない状態のようだが、まだ生きてはいた。魔界が、不二子のかわりにアオを担いだ。 「量子」 マスターが呟いた。不二子が、無双の後ろへ視線を注いでいる。 「時間がねえ。さっさと行かねえと、あいつら逃げちまう」 魔界が、アオを担ぎながら近付いてきて、言った。 「連中の車なら、発進しにくいようにはしてある。時間稼ぎだが」 「何やったんだよ、マスター」 「古い手さ」 マスターが答えると、魔界がにやりと笑った。 「マスター、足は?」 「車一台、それと」 「一台あれば充分だろ、急ぐぜ」 頷いて、無双は階段を駆け上がった。 完全な廃墟、というわけではなかった。ところどころに、作業用の照明のようなものがあった。非常灯も生きていて、それらの電力は、数台の発電機で賄われていた。だから視界がぎりぎり利くのだが、つまり、人の手が入っている廃墟なのだ。 もっとも、自分がくくられた椅子のことを考えれば、そんなことは今更気付くまでもなかった。余計なものは何もない。壁紙や床材、扉すらないのに、一脚だけ椅子があったのだ。拘束するための椅子だったのだろう。 もう一人はどうだったのか。ふと気になったが、聞ける状況ではない。 ちらりと、前をゆく魔界を見た。背中に担がれた男。アオと言う男だ。マスターの店の常連として、名前は知っている。なぜ拘束されたのか。 考えても意味のないことだった。自分がなぜ拘束されたのかすら、判っていないのだ。 だが不思議と、現状は受け入れていた。 壁に、ぽっかりと穴が空いたような場所があった。無双が中腰に駆けていった。マスター、不二子と、それに続く。全員で動くのは危険に感じたが、建物の出入口は一か所だけなのだろう。 外。一瞬、視界が失われる。だが、そこを狙われはしなかった。目を閉じて、数秒。それで視界は利いた。建物の外には、工事現場などにあるような、鉄製の仕切りがあった。暗闇の中で、そびえ立つようだ。 「連中は」 「まだ」 魔界と無双が、短いやりとりをした。無双。不二子。それからマスターが、仕切りの隙間から躍り出ていった。 直後、土や石が爆ぜるような音が数回した。魔界が、こっちを制してくる。銃声というやつだ。さっき初めて聞いたが、肌に粟が立つような感覚がある。怯えはないが、こわい音だ。 「まずいな」 魔界が呟いた。 「あれは、相手の?」 言うと、魔界はこっちをちらりと見てきた。仕切りが、高い音を立てる。銃弾が当たったのだろう。 「足止めがききすぎた。それで相手を、向かい合う気にさせちまった」 あからさまに、魔界が舌打ちした。 状況はどうなっているのか。ここには、自分と魔界、それにほとんど動けないアオがいる。ここには、銃撃はこない。表には、無双、不二子、マスターが出ていったが、無事なのだろうか。 考えようによっては、今いる場所は袋小路だった。おまけに、相手は拳銃である。さっき見たような、ライフル銃もあるかもしれない。 飛び道具を相手に、というのは、イメージすら湧かなかった。 高い破裂音がした。銃撃音。マスターの持っていた銃だろう。一瞬見たが、銀色の銃だった。オートマチックというやつだろう。のっぺりした外見だった。 どうするのか。出て行っても、標的になるだけだろう。銃を出し抜くには。 無双のことが浮かんだ。無双は、拳銃の二人の前に出て、無傷だった。ああいう動きが出来ないか。どうやったのか、だいたいは見ていた。空中で、身を捻る。そして、手の伸長。 また、仕切りが鳴った。 無理だ。自分には、武器になるものがない。無双は刃物を持っていた。つまり、結局、袋小路から脱しようがない。どうする。 音。空気が割れるようだが、銃声とは違う。長く伸びた音。魔界が、空を仰いだ。 車のエンジン音だ。複数に聞こえる。しかも、すぐそばを走っている。いや、こちらに向かっている。 鉄板の向こうが慌ただしくなった。車のブレーキ音。銃声が、二発。 「魔界」 外から、マスターの叫ぶ声がした。魔界がアオを背負いなおし、外に駆け出る。続いた。足下の感覚。連れられてきた時、この地面を踏んだのか。 「どうなったんだ」 「増援がきた。連中、新しい車に乗って逃げやがった」 「追うぞ」 無双がいた。仕切りのそばには、マスターも不二子もいる。 「下手なプロだったんだな」 「牽制だった。最初から、この場を離れるのが目的だったんだろう」 魔界の軽口に、無双が答えた。 仕切りに沿って駆けて行くと、道があった。そこに、車が三台。無双やマスターは、もうそのそばまで行っている。 よく見ると、二台は黒塗りのセダンで、少し離れた一台は、深い青のスポーツカーだった。 「マスター、どうやって壊したんだ」 「いや、壊しちゃいないさ」 マスターはセダンの前にしゃがんだ。ポケットから何かを取り出し、車に何かしている。ボンネットが開いた。 「戻せるんだな」 「ああ」 「急いでくれ。早く追いたい」 「助けは必要か?」 「出来れば」 「同じタイミングで行くべきか?」 無双が、マスターの顔をじっと見た。 「連中は散開して、こちらに向かってくるはずよ」 「そうでなきゃ、プロを雇った意味がないか」 「一度退いて、機を見て仕掛ける。王道よ」 自分やアオが調べられている。もしかすると、他の連中も顔を見られたかもしれない。これで終わるはずがないというのは、量子にも判った。 「機先を制すか」 ボンネットを閉じてから、低い声でマスターが言った。 「こちらから仕掛ける。つまり、早いほうがいい」 「全員で動かなくても」 「構わないわね」 もう一台のセダンの前にしゃがんだマスターが、不二子と目配せをした。 「単車は扱えるわよね」 数歩出て、不二子が言った。 「車より得意」 少しだけ、二人は黙り込んだ。目線で会話しているように、量子には見えた。どちらも黒ずくめの、まったく違う女だ。 ライダースジャケットか、ミリタリー服のような格好の、無双。 ボンテージのような、革の黒い繋ぎの、不二子。 「イタリア製よ」 「ドゥカティ?」 「当たり。999S、モノポスト」 「最高ね」 「ついてきて」 不二子が、脇の雑木林の中に入っていった。無双も追う。二人は、音だけを残して消えた。 マスターが、ボンネットを閉じた。 「行くぞ」 魔界が、ああ、と応えた。
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技能要求為: 剛力3技+高耳+匠+非常好運 本分類的裝幾乎都綁定BP3,外型也都相當難看...。 BP3匠裝 (非常好運) BP3匠裝 (非常好運) 部位 裝備 防 欄位 入珠 備註 頭 愛露貓耳F 66 ● 剛力珠 身 溶岩龍R 121 ●●● 匠珠 剛力珠 手 荒野臂甲 123 ●●● 匠珠 剛力珠 BP3 腰 迦樓羅 128 ●●● 剛力珠x3 BP1 腳 荒野護腿 123 ●●● 剛力珠x3 BP3 豬 556 技能 攻大,看穿+3,火事+2,餓狼+1,鋒利度等級+1高耳,麻無效,非常好運 說明 很醜很強大的好運裝,BP3的代表裝之一...不喜歡跳魚身體的人,可以換成救淑,然後防禦力變超低,而且大概也不會比較好看XDDD
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怒れドモン! 恐怖のバトルロワイアル ◆/eRp96XsK. ここは【B-4】のほぼ中央に位置する巨大な図書館。 どこぞの蔵書狂ならば思わずふらふらと入って行ってしまいそうな、そんな建物の中にその男はいた。 しかし彼はわざわざ本を読む為に図書館へ通うような勤勉な人間ではない。 仮に本人がそうだと言っても、赤いハチマキを頭に巻きつけ、同じ色のボロボロのマントを纏ったその姿では信用されないだろう。 彼は、かつて数多の強豪を打ち倒し第十三回ガンダムファイトで優勝したガンダムファイターにして、 人類の歴史を裏から支え続けた武道家集団シャッフル同盟の長、『キング・オブ・ハート』ドモン・カッシュその人である。 「……信じられん」 薄明るい非常灯のみが光源となっている図書館の中でドモンはそう呟いた。 確かにまともな精神状態では自分の置かれている状況が事実である等とは思えないだろう。 しかし、ドモンはそのような意図からその呟きを放ったのではない。 「あの男の変身、この場へのワープ……どれも現在の技術では実現不可能なものばかりの筈だ」 そう、ドモンが信じられぬと呟いた対象はあの部屋で見せ付けられた数々の超現象だ。 何の変哲もない男がクリスタルを掲げ、光に包まれたと思えば全身に鎧を纏ったかのような異形と化し、 圧倒的な破壊力を持つのであろう破壊光線を撃ち放った。それだけでも十分に驚愕に値する事だが、 あの螺旋王と名乗った初老の男はそれを防ぎ、更にドモンを初めとする複数の人間をこの殺し合いの会場までワープさせてみせた。 最早魔法と言っても差し支えの無いほどに高い技術レベルを誇る未来世紀の世ですら、そのような技術は開発されていない。 (……だが) そう、だがひょっとすれば世界の誰も知らない闇の中で、そのような技術を開発した者が居るのかもしれない。 事実、ネオジャパンで彼の父が開発していたアルティメットガンダムもまた、とても信じられぬ超技術の塊だったのだ。 では、もしあの男や螺旋王が秘密裏にそのような技術の開発に成功した人間、或いは組織のメンバーだと考えるなら……。 「……だとするなら、捨て置けん。あのような超技術を操り、 そしてそれを殺し合いのゲームなどという下らんものに使う悪党を野放しにする事は出来ん」 例えそうでなくとも、複数の人間を拉致監禁し、挙句殺し合え等と言う悪党を見逃すつもりは無い。 となれば一刻も早くこの地を抜け出し、螺旋王を打ち倒さなければならない。 そう結論を出し、ひとまずこの図書館から出て行こうとドモンが足を動かした、正にその時。 ドモンの後方の本棚が――正確にはその中の本が――崩れてきた。 「……ッ!」 咄嗟にドモンはそちらを振り返り、身構える。 ……が、次の瞬間ドモンが見たものは本の山の上で寝転がり、「うにゃ~?」等と声を上げる子供の姿であった。 「……?? ここは何処でしょ~?」 その子供がキョロキョロと周囲を見渡しながらそう言い放つ。 しかし、視線の定まらないこの子供の様子を見る限り、それはどうやら目の前のドモンに問いかけているのではなく、 独り言のようなものらしい。その様子に多少呆れながら、ドモンは子供の質問に答えてやる。 「……ここは見ての通り図書館だ。それよりもお前、名は何というんだ?」 「んにゃ? エドはエドだよー」 エドと名乗ったこの子供、ボサボサの髪は赤茶色で、肌は浅黒い。歳は精精十代の前半だろう。 着ている服はよれよれの白いTシャツ一枚と、黒いスパッツのみ。何とも貧相な格好である。 「ふむ、エド……か。しかしお前、何故またこんな所から出てきたんだ?」 御尤もな疑問である。状況から考えるに、エドはあの本棚の中から本を押しのけて飛び出てきたことになる。 仮にそうだとするなら、一体どうやって本棚の中の本を片付けることなく本棚の中に入り込んだのか。 「えぇー…………エドはビバップ号でアインと一緒に寝てたんだけど、起きたらこんなトコに居ましたー」 上に伸ばした右手をぷらぷらさせながら答えるエド。うん、元気でよろしい。 アインやビバップ号というのが何なのかは分からないが、おそらくエドは今の今まで眠り続けていた、という事なのだろう。 つまりあの空間から居眠りしたままの状態でワープさせられ、いきなり本棚の中にすっ飛ばされたというワケだ。 それだけ聞くと、何とも間抜けな話である。しかし、その話を聞いてドモンは沸々と怒りをたぎらせていた。 「エド、ひとつ聞きたい……お前は自分が今、どのような状況に陥ってるか分かっているか?」 「ん? ん~~~~」 首を捻り唸るエドだが、やがて返ってくる答えは「分かんにゃ~い」というもの。 そのエドの答えによって、ドモンの怒りは密かに沸点を超えた。無論、怒りの矛先は眼前の子供へ向いてはいない。 その矛先が向かうのはこのゲームを仕組み、このような何も分からぬ子供までもを巻き込んだ螺旋王、そして……自分自身だ。 (螺旋王とやらがこの世のものとは思えない超技術を持っている……? だからどうしたというんだ! そんな事はどうでもいい! 今確かにある現実は、目の前のエドのように多くの人々がこのゲームに巻き込まれているという事! だというのに俺は奴らの技術に驚き呑まれ、このような場所で時間を空費していた! 今、この時にも無残に殺される罪無き者や、恐怖のあまり外道に堕ちてしまう者が居るかもしれないというのに!!) だとするならば、今自分が成すべき事は何か? ……考えるまでも無い。 (この殺し合いのゲームの中、自衛の為に武器を取る者はいても、望んで殺し合いをするような者はそう居ない筈だ……。 ならば、そのような者達が道を踏み外させないためにも、弱者を保護し、守り抜かねばならん……! シャッフル同盟のキング・オブ・ハートとして!!) ちなみにドモンが一人黙考していた際、エドは「ところでお名前なーんでーすか~」と聞いてみても返事が無かったので、 周囲を見渡したり、本を摘み上げたり、上半身をぐにゃぐにゃさせる妙な踊りを踊ったりして暇をつぶしていた。 ……が、突然ドモンに首根っこを引っ掴まれ、そのまま担ぎ上げられた事により、その踊りは中断させられる。 「にゃ?」 「兎も角、善は急げだ……エド! 俺の名はドモン・カッシュ! ネオジャパンのガンダムファイターだ!! 今、お前が……いや、俺たちがどのような状況に巻き込まれているかはこれからの道中で説明する! 少々揺れるかもしれんが我慢しろよっ!」 そう叫ぶや否や、ドモンはエドを担いだまま、疾風の如き速さで走り出す。 ほんの数秒で図書館の外へと飛び出し、そのまま道沿いに走り続ける。 「うひゃおぉおぉぉぉぉぉぉぉぉ~~っ!」 「待っていろ螺旋王……! 俺は必ずやこの殺し合いを阻止し、貴様を倒す! キング・オブ・ハートの名にかけてぇっ!!」 『さて皆さん、皆さんはバトルロワイアルというものをご存知でしょうか。 バトルロワイアル。それは即ち、殺し合い、殺し合い、最後の一人となるまで殺し合い抜く、恐怖のゲームです。 そしてそんな殺し合いの場へと我々もよく知る一人の青年が召喚されます――そう、「キング・オブ・ハート」ドモン・カッシュ! 果たしてドモンは、この恐怖のゲームの中、どのような人々と出会い、心を通わせ、拳を重ね合わせるのでしょうか!? そして…………自らのよく知る二人の漢、 今は亡き人となった筈の二人の漢の存在を知った時、ドモンは一体どうするというのでしょうか!? さぁ、それではいよいよ始まります!! ガンダムファイト特別編! アニメキャラ・バトルロワイアル2nd!! レディィィーッ! ゴォーーッ!!』 【C-4/図書館付近/1日目/深夜】 【ドモン・カッシュ@機動武闘伝Gガンダム】 [状態]:健康、疾走中 [装備]:支給品一式(ランダム支給品は後続の書き手さんにお任せ) [道具]:なし [思考] 基本:他の参加者と共にバトルロワイアルを阻止し、螺旋王をヒートエンド 1:他の参加者を探しつつ、エドに現状を説明する。 2:弱者や、望まずゲームに乗っている人間を(場合によっては拳で)説き伏せ、保護する。 3:喜んで自らゲームに乗るような者は容赦なく鉄拳制裁。 ※本編終了後からの参戦。 ※参加者名簿に目を通していません。 【エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世@カウボーイビバップ】 [状態]:健康、ドモンに担がれている [装備]:支給品一式(ランダム支給品は後続の書き手さんにお任せ) [道具]:なし [思考] 1:ドモンの疾走のスピードに大喜び中。 ※OP中爆睡していたため、自分の置かれた状況を把握していません。 時系列順で読む Back せめて歩ませよ我が外道の道を Next 最凶で最低で最悪の災厄 投下順で読む Back 番外バトルってレベルじゃねーぞ!! Next 最凶で最低で最悪の災厄 ドモン・カッシュ 054 転換 エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世 054 転換
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BAR非常口 場所:東京都新宿区新宿2-12-16 1F 電話:03-3341-5445 powered by 地図Z 一つ前のページにもどる BAR非常口に関するコメント 名前 コメント BAR非常口の口コミ #bf
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124 2011.6.23 7 56 くろりん 留守番電話が喋っていた。 「ねえねえ。君、こんな事してて大丈夫なの?」 テーブルが急に動き出すと、テーブルの上のものが全てひっくり返った。 世界はサイケだった。 125 2011.6.23 10 11オール巨人 「たけしだな!大麻取締法違反、及び連続放火の容疑で逮捕令状が出てる。」 突然やってきた男二人。窓から外をみると4台のパトカー。 オワタ。 僕の顔はみるみる青ざめる。 無意識だったんだ。警官の男を押し倒し拳銃を奪い、ひたすら走った。 村を出て、野を横切り、森をくぐり抜け、隣村に着いた頃には 126 2011.6.23 14 00 町屋 はたして・・・この話しはどこに向かっているのであろうか?? たけしは、立ち止まり息を整えながら思い返した。 確か、引き篭もっていた家から脱出したんだよな? そして、家でゲームに嵌っていたキャラクターに似たタエコと言う女に付いて行って闇のカジノパーティー場に入って行ったんだよな? その後、第一ゲームステージの橋で天高く連れて行かれクリアー。第二ゲームステージでは風紀女王と相対して・・・ あれ?・・・あれれ? そっか! 俺は第二ゲームをクリアー出来なかったんだw そして、運命が変わったんだ。 今は、何処に居るのかも分からない異国の地。 手元には、拳銃となけなしの小銭・・・あとは、・・・ポケットの奥にSDカード? ハテ? どこでこのSDカードが・・・ 127 2011.6.23 23 07 酔龍 完璧に、ピンチだ! このまま、ゲームオーバーかっ! もしかして、このSDカードに、次のステージに行く鍵があるかもしれない。 ああ、タエコ、どうしてこういう時に現れないのだ!必要としているのに・・・ しかたなく、歩き始めると、向こうに妖しい光が見える。 いまは、えり好みをしている暇はない。 近づくとネットカフェだった。ここでSDカードが読める。 開き戸を押してはいると、タエコがいた。 「遅かったわね!」 128 2011.6.23 23 37 くろりん ネットカフェに入った僕は、何故ともいえぬ懐かしさを覚え、ほっとため息をついた。 「タエコ、会いたかったよ」 「なんのこと!」タエコはすぐ怒るから困る。そして、「ずっと待ってたんだからね!」と言われた。 これはツンデレというやつだ。たけしの胸がキュンとなる。キュン。 しかし今度は話の腰を折らせない。たけしは、記憶のどこかにいる姉さんの声に突き動かされていた。 「タエコ。SDカードのリーダーって、この店にないかな?」 「えっ。そんなの自分で探しなさいよ」と言うタエコ。 だが、そういいつつ探してくれるのがタエコの良い所だ。そう。いい女なのである。 「ほら、これでしょ!SDカード貸して」たけしはカードを渡す。 130 2011.6.24 11 16 オール巨人 スカンジナビア王国にて極秘に進められている3万人 対 3万人の大合コンパーティの詳細が 書かれているSDカードであった。 これが次のステージであると悟った僕は、飛行機のチケットを買う為に隣席の男のこめかみに銃口を突き付け カードと現金を受け取り 131 2011.6.25 3 33 sasami 理解不能な顔をした男を無視して、ツンツンしているタエコからSDカードを受け取ると、 合コンパーティの詳細を思い浮かべた。 場所:スカンジナビア王国の首都コペンハーゲン お店:笑笑 会費:10000円(100ハイト) 服装:原則バスタオル1枚、競泳水着可 注意:中立国であるため武器所持厳禁 極秘:コーディネイト:ナチュラル=50:1 これはやばいな。いろいろやばいけど、特に極秘情報と注意事項が・・・。 何かの罠か・・・。 「行かないほうがいいかもしれない。」 しかし、服装が気になる・・・。 「やはり行ったほうがいいか。」 いやいや、お店と会費はさらにやばい。 「絶対行かないほうがいいだろう。」 なぜか服装が気になる・・・。 「行く・・・。」 タケシの独り言を傍で聞いていたタエコは、 「わたし、行きたくないけど行ってもいいんだからね!」と大声で叫んだ。 132 2011.6.25 10 28 くろりん だが、タエコの意見など、僕は聞いていなかった。 「ちょっと黙ってて」 僕は、優しいタエコにそんなひどい事を言ってしまう。 タエコは、膨れっ面をして何か喚(わめ)いているが僕には聞こえない。 そして僕はまた考える。 競泳水着さえあれば行くべきだろう、常識的に考えて。 133 2011.6.25 14 43 町屋 手頃な競泳水着を市場で手に入れたたけしは、すぐさまパスポートを持ってスカンジナビア王国合コンツアーの特別チャーター機に乗り込み向かうことに。 機上で、再度SDカードの中身を確認してみると・・・驚く秘密が隠されていた。 なんと、スカンジナビア王国の18歳になるお姫様も参加するらしい。 ただ、そのお姫様に会うためには、3万人の男の中から1番の益荒男にならないと権利が無いらしい。 益荒男とは、 135 2011.6.25 15 10 オール巨人 ハゲちらかした頭を隠そうともしない堂々たる精神を持ち、 136 2011.6.26 8 43 町屋 痴話喧嘩にもめげない知力は勿論、三日三晩××(チョメチョメ)しても枯れ果てない強靭な体躯と体力を備え、姑息な手段を使ってでも生き残るような生命力を持った今世紀最高のオスの王を目指した男達のことである。 たけしは、 「俺に・・・出来るのか?・・・」 そう自問自答して呟いていたら、 「貴方なら出来るわ!頑張って!」 通路から声を掛ける女性が・・・ 138 2011.6.26 17 37 酔龍 「がんばってね、でも、合コンパーティーの生き残りには、相当な体力が必要なの。 いざというときのために2kぐらい付けておくのが常識よ!」 と訳の分からないことをいって通り過ぎていった。 2k・・・なんだろう。体重かなぁ 機内食をむさぼり食うたけしであった。 その背後から、別の女性がやってきて、 秘密のアイテムを渡した。 「これ使って!」 139 2011.6.26 18 58 くろりん 天丼だった。 これは体重を増やせと言う事だな、と思い、僕は言われるままに食べた。 皆優しいなあ、なんて事を思いながら、僕はひたすら食べ続けた。 140 2011.6.27 9 37 町屋 たちまち眠気が襲ってきた。心地よい、それでいて強烈な眠気であった。 「盛られた・・・」 そう呟いて、席でグッタリしてしまったたけし。 ほどなくして乗っていたチャーター機は、地図には載ってなさそうなある小さな南の島に着陸した。 たけしが眠りから覚め気付いたときには、コロッセオのような円形の競技場の真ん中に神々しく造られた祭壇のような石の台の上に寝かされていた。手足には、枷が付けられていて身動きできない。 「え?・・・ここは?・・・」 周りからは、大歓声が聞こえてきた。 そして、競技場を見渡すような一番天高くそびえたバルコニーに、 141 2011.6.27 16 26 オール巨人 ニキビ・・ぃや吹き出物の多数ある男性が並んで芋の煮っ転がしを食べている。 縛りつけられた僕の下半身(息子ちゃん)は完全に縮こまり 142 2011.6.28 18 38 青雹 りんご酢並みの胃液が逆流してきた。天丼食いすぎだ。 さて、俺はどうなるんだ。 スカンジナビアのフリーセッ×スは、できないのか! 143 2011.6.28 22 57 町屋 かつて、ムー大陸のように大いに栄えたスカンジナビア王国。しかし、今の実態は暗黒宗教に傾倒した国王によって統制された国となっている。 人は皆万物の創造主に成り得る。 しかし、誰しもが成り得る訳ではない。 選ばれた人間・・・神として認められた人間しか成り得ない。 では、誰に認められ、選ばれるのか? それは、聖なる力を備えた者に与えられる称号・・・益荒男として君臨したオスにだけ成り得る。 さあ、解き放たれる、今宵の祭りに参加するオスどもよ。 東のジャングルの奥深くに祭られる黄金の剣に向かって、向かうのじゃ~! と言う国王の掛け声と共に3万人のオスたちは、雄たけびを上げて走り出す。 しかし、それを待ち受ける全裸のこれまた3万人の淑女が抱きついてくる。 たけしは、その光景をみながら・・・ 144 2011.6.29 1 13 すずしろ らくだを捕まえた。 それにのって、ジャングルを目指した。 たけしは、これが罠だと気づいていたのだ。 1昼夜のまず食わずでらくだを走らせ、泉に着いたところで休憩をとることにした。 ここはどの変だろうかと思案するたけしであったが、 実はたけしは 超絶に方向音痴であった。 着いたところはなんと・・・・・・・ 145 2011.6.29 1 57 sasami とっとっと、ここはどこだろう。 「!?」 「またスタート地点に戻っているじゃないか!しかも、泉と思っていたら、祭り会場の裏の水飲み場・・・」 祭り会場の表に回ると、1昼夜経っているはずなのにまだ大勢がいる・・・。 「裸、裸、競泳水着(女性用)、裸、競泳水着(女性用)、裸、裸、裸、裸、裸、まだ裸、競泳水着(女性用)、裸・・・。」 「競泳水着(女性用)を着ているのは、みんな男じゃないか!」 しかし、そんなことはどうだっていい。 問題は3つある。 1. 次のステージへの道がこのイベントにありそうだが、益荒男になる条件がはっきりと示されていないこと。 (国王は、"黄金の剣に向かえ"としか言ってない。益荒男になる条件は絶対にそれだけじゃないはずだ。) 2. さらに、益荒男になった暁には、名前につける数字を決めなければならないこと。 (益荒男になった暁には「益荒男○号」と名乗らなければならず、かなり恥ずかしい。 今の国王は、前回のイベントの覇者で、「益荒男2号」と名乗っているらしい。 「それ南極○号じゃないか!」) 3. 最後は、淑女が裸になって抱きついてくること。 (望むところだ) 。 これは相当試されているぞ・・・。難しい。 146 2011.6.29 2 51 ぶな士郎 いやいや、いいんじゃないかこれはこれで! だって、ビジュアルも歌も好きなのは圧倒的に少女時代だが、応援したくなるのはKARAだ。 なぜって、少女時代は出てくるたびに髪型もメイクも違うから、いつも名前と顔が一致しない。 KARAならそんな心配は無用。 どれ一人とってもドキドキする美人じゃないが、覚えやすい個性がある。 それは、トーキョーパフォーマンスドールで絶望に打ちひしがれた俺がモー娘で見た一筋の光と同じだ! ムリして益荒男にならんでも、そこらにかわいい娘の一人や二人いるだろう。 今までの冒険を振り返れば、たけしが女に困ることはないだろうし、適当に何人か食っちまえばいい。 多少の論理的破綻を感じつつも、希望を見出したたけしは口ずさむ。 「ジャンピン、ジャンピン、ジャンピンなう~♪」 147 2011.6.30 16 22町屋 迂闊にも口ずさんだ歌を、泉で沐浴していたお姫様に聞かれてしまった。 「クスクス。あなた、面白い人ね!このお祭りに参加するのは、初めて?」 「あ、はい・・・」 「そうなんだ~・・・益荒男ってなんだか知ってる?」 「え?・・・益荒男ですか?・・・それは、神と認められた聖なる力を持った者に与えられる称号!・・・ですよね?」 「そうよ!・・・この国だけにしか認められない称号。・・・そんなの、何で死に物狂いで欲しがるのか、私には分からない。それに、この国ももう終わりなの。」 「え?」 「私の父、ああこの国の国王ね。あの人、何だか変な魔女に操られているの。・・・ねえ、一緒に私をこの城から抜け出させてくれない?そうしたら、伝説の剣の在り処を教えてあげる。このペンダントの方位磁石の方向に向かうと有るらしいの。ねえ、お願い!」 たけしは、全裸で可愛く上目遣いしたアヒル口のお姫様に頼まれて、魔法に掛かったかのようにて手を差し伸べ、一緒にらくだに前後でまたがり走り出した。 らくだに乗りなれたお姫様が当然前で。 148 2011.7.1 16 24町屋 凸凹道を一昼夜。たどり着いたのは・・・見覚えのある泉? また戻ってきてしまった~ 「そうなの。実は、この迷路から抜け出せないの・・・やっぱり、あなたもダメなのね・・・」 たけしは、これは魔女の魔法のせいだと気付き、 「お姫様、その変な魔女と言うのは何処に居るんですか?」 「このお城の理科実験室に居るわよ!会いたいの?」 「はい。是非会わせて下さい。」 「いいわ。付いて来て。」 お姫様の案内で、理科実験室に向かうたけし。心の中で・・・ 149 2011.7.1 16 49ぶな士郎 「デカい・・・・よな」思い出を噛みしめた。 この国では、羞恥心という感覚があまりないのか、あまりにお姫様が自然体なんで、 昨日はついついスルーしてしまったが、沐浴していたお姫様の全裸姿を、たけしは思い出していた。 しかもその後、一緒に前後でラクダにまたがったのにもかかわらず、そのあたりもスルーしてしまうとは・・・ これはマチヤマジックというものか? もちろんたけしは即座に反応してしまっていたわけだが、幸運にもお姫様の目線からはらくだのコブに隠れて見えなかったはずだ。 いや、親しくなるためのアプローチの端緒としては、あるいは見えていたほうが良かったのかもしれない・・・がね。「あら、珍しいコブのラクダをお持ちですね?」とかさ。 150 2011.7.1 20 01 オール巨人 笹の葉が生い茂る林を抜け数件の集落がある村に辿りついた。 「理科室はこの村の先にあるお城よ、今日は遅いからここで一泊しましょう。」 僕は軽くガッツポーズを決め村で唯一の旅館に 151 2011.7.1 22 09酔龍 ニヤニヤしながら入って行った。 すると店員が、 「いらぁっしゃいませ~こんばんわ~」 「おふたりさまですか?禁煙ですか、喫煙ですか?」 僕は、ファミレスみたいだなっておもいながら、あ、「禁煙で」というと 「どうぞこちらへ~」といわれるままに店員について行く。 薄暗い廊下に入っていった。 お姫様は、タケシの手に捕まりながら後ろを歩く。 前を歩く店員が、所々にと灯っている非常灯の脇を通るたびに フラッシュのように照らされる。 「かわいいせいふくだなぁ~」っと、タケシが浮ついたことを思っていると、 次の非常灯で店員のスカートがまた照らされる。と、その脇の右手に怪しく光るものが・・・ まさか、 店員は、突然立ち止まると振り返り、その右手をタケシに向かって突き出した! 「あっ」 やられた・・・タケシが目を閉じて次に来る衝撃に身を構えた! 1・2 3・・・10秒たっても何も起きない。 まだ、オレは生きている。。。 「お客さん~カギ。」 目を閉じてボサッと立ちつくしているタケシに、待ちくたびれた店員がいらだっている。 「あ、すいません・・・」空気が読めないままにカギを受け取ったタケシの耳元に 店員が小さく一言つぶやいて去っていった。 「後で来るからねwまっててね。」 あ、この声は、たえこ!・・・いつのまにここまで? 152 2011.7.2 15 12町屋 デミグラスソースの香ばしい匂いを連れながらたえこが部屋に再度訪れた。 「食事の時間ですよ。」 そう言って、部屋のテーブルにデミグラスハンバーグセットとデミグラススパゲッティを並べた。 「どうぞ、ごゆっくりお召し上がり下さい。」 そう言って出て行ってしまったたえこ。 たけしは、シャンパンで乾杯してお姫様と一時の安らかなディナーを楽しむことに。ここで、気になっていた質問をするたけし。 「お姫様って・・・お名前は?」 「え?私の名前?・・・ゆ、・・・んん、内緒!伝説の剣が見事獲得できたら、私の名前と共に私自身も貴方のものよ!だから、明日からは頑張ってね!w ちなみに、あなたは?」 「オレ?おれは、たけし(ポケモン風)」 「たけぴょん!でいいよね?」 シャンパンでほろ酔いになり、会話が弾んでいく中で段々意識が遠のいて行くたけし。 気付くと、部屋の中で月明かりに照らされたベッドの上に美しい寝姿で寝ているお姫様が見える、鍵の閉まった扉の外のバルコニーで寝ていたたけし。 「え?なんでこうなの・・・」 154 2011.7.3 9 37くろりん 野宿ってヤツでしょ、これ・・・。 ないわ・・・。 あまりの待遇の悪さに、窓を割って侵入しようかと思ったけれど、 監視カメラがたけしを見つめているのに気づいたので、それはやめた。 ないわ。。ホントないわ・・・。 しかし、転んでもただでは起きない俺は、姫の寝姿をじっとりと鑑賞する事にする。ジロジロ。 着衣の方がやっぱりいいな〜、たまらないな〜。 とかなんとか、彼は自分の性癖を再確認し、そのうち窓にベットリ張り付いていたのだった。 かなり異様な光景だったが、「おまわりさん、あいつです」とか言われる展開にはならないのであった。 「ハァハァ、ゆっこたんハァハァ。」勝手に姫を、自分好みの名前に改変するたけし。 空には、大きな満月が浮かんでいた。夜明けは近い。 155 2011.7.3 17 03 オール巨人 いや~な生ぬるい風が僕を包み誰かに見られているような気がした。 バルコニーには僕しかいない。 なんかやだな~怖いな~・・・と思いながらも眼がさえてしまったので煙草を手にとり 旅館の前の林を眺めていた。 あれ?誰だろう・・こんな夜中に白い着物を着て・・・・・・ 眼をこすり、もぉ一度よ~くみると・・僕は背筋が凍りつくようにゾッとした。 157 2011.7.3 18 32町屋 確かに着物の裾から足が見えるはずが・・・見えない。宙に浮いて移動している感じだ。 「もしかして、あいつが魔女か?」 いてもたっても居られなくなり、思わず尾行してしまった。 行き先は・・・理科実験室。 何やら得体の知れないモノを実験で作ろうとしているようだ。 思わず乗り出して見ていると、背後から冷たい触手のようなもので突き飛ばされた。 振り返ると・・・ 160 2011.7.3 21 43くろりん 透明でうすい緑色の何かが、そこに立っていた。 体はゲル状で、ソイツの体の向こう側は透けて見える。四足のタコ、そんなヤツだった。 ––––なんだコイツは。 体の真ん中には血走った目が二個あり、そのうち外れるるんじゃないかという勢いで、ギョロギョロと動いている。 触手と思ったものは––––。 ソイツの足がつかんでいる、腐り始めたイルカの屍骸だった。 ヤツの目の焦点が、ギョロリと俺に合う。 そして、大きな口を開けた。 たらたらと粘液がこぼれる。 こぼれた粘液は、床を溶かし、発煙していた。 ––––ヤバい。 俺はたまらず駆け出す。 ぴちゃり、ぴちゃり、という音。 振り向くと、ヤツが追いかけて来る。 すごいスピードだ。俺の三倍はある。 ヤツは、スカンジナビアのオリンピック代表選手か!? 俺は逃げる。 理科質の水槽に貼付けられた「タコのEKOちゃん」という名札が目に入ったが、俺は構わない。 俺は、ダッシュで外に出た。 すぐ後ろにはもう、ヤツの足が迫っている。 ヤツの体の顔は、ニヤニヤと嗤(わら)っていた。 空を見る。 昏黒の闇。 朝日はまだ射しそうもない。 上を見る。 梯子があった。 俺は梯子で、
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テスト中 BBL選手名鑑に戻る 選手名 製作者名 選手画像 所属球団 背番号 ポジション 投打 フォーム 出場期間 選手紹介 非常口の人 よもすえ マリーンズ(44-57)ライオンズ(58-63) 19 投手 左投左打 スリークォーター 44年度~63年度 マリーンズとライオンズで活躍した快速球左腕。MAX160km/hの速球と重い球を武器に通算152勝と勝率6割超えを果たすなどの大活躍を見せた。 通算成績 キャリアハイ 獲得タイトル BBL選手名鑑に戻る 名前 コメント
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概要 基本スコア クードスクードスモード ボーナスガンヴォルト アキュラ クリアタイム 概要 ミッションクリア後のリザルト画面ではスコア、クリアータイム、ランクが表示される。 ミッションごとに設定された基準スコアに応じた、C/B/A/S/S+の5段階のランクがあり、 高ランクほど多くのアイテムパネルを開き、素材を大量に手に入れることができる。 ただしソングオブディーヴァを利用してクリアした場合はランクはC固定。これ以外でランクCになることは非常にまれ。 ランクと開けられるアイテムパネル数(これにミッション内で手に入れた勲章の数が加算される) ランク C B A S S+ パネル数 2 3 5 7 10 基本スコア 敵を倒したときの基本スコアはとどめの刺し方による。 ガンヴォルトの場合はボスに攻撃用ノーマルスキルでとどめを刺すのを推奨するためか、スキルの点数が最も高くなっているが、 アキュラの場合はボス撃破後にクードスを持ち越すという選択肢を認めているためか、ストライクソウの点数が低くなっている。 ボスにとどめを刺す際、ストライクソウで一気に精算してしまうか、あるいはソウフィニッシュ+1000を諦めクードスを持ち越すかは個人の選択次第。 ガンヴォルト ザコ 中ボス ボス 雷撃鱗バリア 100 2000 10000 避雷針 150 2500 15000 ロックオン雷撃スキル 300 5000 30000 アキュラ ザコ 中ボス ボス 急降下ダメージ 0 0 0 ショットEXウェポン空中リロード衝撃波ロックオンストライクソウ 100 2000 10000 ロックオンショットロックオンEXウェポン 200 4000 20000 クードス 1000以上溜めると歌が流れるコンボポイント。 基本的に1ダメージ与えるごとに1クードスだが、スキルとEXウェポンのダメージはクードスにならない。 ボス戦では上昇補正がかかっていて、1ダメージにつき1.8クードスをもらえる。ビル街@GVのテンジアン(宝剣)戦では3クードスをもらえる。 敵の同時撃破、空中撃破を途切れさせない、そのほか特別な条件によってボーナスが加算される。 クードスはリトライマーカーの取得かスペシャルスキルの使用によって溜めていた分がスコアに加算される。 加算されるスコアはクードスの上に表示されている倍率をクードスに掛けた数値。 多く溜めるほど大量のスコアを獲得できるが、逆に敵の攻撃を受ける(カゲロウ含む)と0になる。 どのタイミングでクードスをスコアに還元するかが、高ランククリアの鍵になる。 クードスモード 今回から3種類のクードスモードが実装された。 アパシー:スコア精算率が低い。いくら被弾してもクードスが0にならない。初心者向け。 ティミッド:初期設定。3回被弾するとクードスが0になる。 レックレス:スコア精算率が高い。1度でも被弾するとクードスが0になる前作仕様。熟練者向け。 アクションが苦手だけど歌を楽しみたい、という人にはアパシーがおすすめ。アパシーでもランクSまでは達成できる。 S+を取るなら基本的にレックレス1択だが、ティミッドでもS+は達成可能らしい。やりこみプレイの域になるが、ティミッドでS+を目指す遊び方もあり。 スコアを突き詰めるならばレックレスで挑戦することになる。スコアアタックモードではレックレスで固定。 クードスモードによってスコア精算率は大きく異なる。 3DS版 クードス アパシーの倍率 ティミッドの倍率 レックレスの倍率 1~99 x10.0 100 x10.0 x20.0 100~999 クードス+8ごとに倍率+0.1クードス892で倍率x19.9になり、以降はクードス999までx19.9で固定 クードス+8ごとに倍率+0.1クードス892で倍率x29.9になり、以降はクードス999までx29.9で固定 1000 x20.0 x30.0 x50.0 1000~ クードス+80ごとに倍率+0.1クードス8920で倍率x29.9になり、以降はx29.9で固定 クードス+40ごとに倍率+0.1クードス8960で倍率x49.9になり、以降はx49.9で固定 クードス+16ごとに倍率+0.1クードス8984で倍率x99.9になり、以降はx99.9で固定 Switch版 クードス アパシーの倍率 ティミッドの倍率 レックレスの倍率 1~99 x10.0 100 x10.0 x20.0 100~999 クードス+8ごとに倍率+0.1クードス892で倍率x19.9になり、以降はクードス999までx19.9で固定 クードス+8ごとに倍率+0.1クードス892で倍率x29.9になり、以降はクードス999までx29.9で固定 1000 x30.0 x40.0 x50.0 1000~ クードス+40ごとに倍率+0.1クードス8960で倍率x49.9になり、以降はx49.9?で固定 クードス+20ごとに倍率+0.1クードス10980で倍率x89.9になり、以降はx89.9で固定 クードス+16ごとに倍率+0.1クードス8984で倍率x99.9になり、以降はx99.9で固定 ボーナス ガンヴォルト ボーナス 条件 FULL-STRIKE 10 ロックオン雷撃で赤ロック状態の敵を倒す(地上で倒した場合) AIR-STRIKE 30 ロックオン雷撃で赤ロック状態の敵を倒す(空中で倒した場合) DOUBLE 100 2体同時に倒す TRIPLE 250 3体同時に倒す AMAZING 4 400 4体同時に倒す AMAZING 5 550 5体同時に倒す AMAZING 6 600 6体同時に倒す AMAZING 7 750 7体同時に倒す AMAZING 8 900 8体同時に倒す SKILL-FINISH 30×撃破数 攻撃スキルでザコにとどめを刺す 500 攻撃スキルで中ボスにとどめを刺す 1000 攻撃スキルでボスにとどめを刺す SECRET 111 飛天内部の最初の皇神兵3人を倒さずにシャッターを抜ける 200 侵略者のテンジアンにダメージを与えずに10秒経過する 444 謎の洋館のジブリールを、第3段階の攻撃を一度も喰らわずに倒す(第3段階をすっ飛ばして倒してもよい。自害させてもよい) 333 地下水路で水竜巻と水圧トラップに一度も当たらずに最後の通路に到達する 666 データ施設の1つだけ色が違う非常灯の前で20秒間静止する 555 凍結都市のザコラッシュを、部屋が凍結する前に突破する 500 交差のガウリの第1段階に霆龍玉or吼雷降を当てる 200 ベラデン1で避雷針を5種類使う 1000 ベラデン2で前半のパズル地帯を2分以内に抜けてメインルートに到達する 820 ベラデン3のテンジアンの羅雪七星を回避する(スコアアタック・スピードランでは羅雪七星が発動しないため、もらえない) 555 EX地下水路で一度も水流に巻き込まれずにゲートモノリスまで到達する 555 EXデータ施設のカーススクリプトを全て自力で破壊する(十文字爆弾の爆風は不可) 333 EXアメノサカホコのザコラッシュで、最後の2体のパンチロボとサイレンを同時撃破しトリプルを獲得する 444 EX謎の洋館のステンドグラスをすべて破壊する 333 EX夢の島でAMAZING 7以上?を獲得する 666 EXハイウェイに登場するザコを83体撃破する 444 EXビル街のトゲだらけの通路を抜ける 999 EX凍結都市の2枚目のシャッターを通過してから、25秒以内にゲートモノリスを破壊する 見つけてくださった皆様に深く深く、愛をこめて感謝を! アキュラ ボーナス 条件 AERIAL 1 10 空中で敵を倒す(1体目) AERIAL 2 20 空中で敵を倒す(2体目) AERIAL 3 30 空中で敵を倒す(3体目) AERIAL 4 40 空中で敵を倒す(4体目) AERIAL 5 50 空中で敵を倒す(5体目以降) AERIAL EX 20406080100 EXウェポンでロックオン状態の敵を空中で倒した場合、AERIALの代わりにこちらが入るその時点でもらえるAERIALの倍のボーナスが入る STAMP 15 空中リロードの着地で敵を倒す GUARD-COUNTER 50 フラッシュフィールドで攻撃を防いだ直後にEXウェポンで敵を倒す(ストライクソウ不可)攻撃元以外の敵を倒しても取得可能 GUARD-COUNTER EX 200 複数の敵を同時にGUARD-COUNTERで倒した場合、2体目以降の敵に対しては代わりにこちらが入る厳密に同時に倒す必要はないので、単体攻撃でも素早く複数の敵を倒せば成立する SOU-FINISH 30×撃破数 ストライクソウでザコにとどめを刺す 500 ストライクソウで中ボスにとどめを刺す 1000 ストライクソウでボスにとどめを刺す SECRET 222 ビル街の窓ガラスをロックオンやEXウェポンで自力で壊す 333 紫の足場を1つも壊さずアメノサカホコの最上階に到達する 333 夢の島のグラントルタを両腕を壊してから倒す(すべて同時に倒してもよい)(GV編SP3では代わりにトリプルが取れる) 333 ハイウェイの燃えている車をスプリンクラーやハイドロザッパーで全て消火する 555 凍結都市のザコラッシュを、部屋が凍結する前に突破する 500 喪失のジブリールにバンテージラインを10発当てる 200 ベラデン1でEXウェポンを5種類使う 2000 ベラデン2で前半の穴地帯を一度もリトライせずに突破してメインルートに到達する(マーカーに触れていなくても、オチモフなどでリトライになるともらえない。リスタートならOK) 666 ベラデン3を、フラッシュフィールドを一度も発動せずにクリアする 555 EX地下水路で一度も水流に巻き込まれずにゲートモノリスまで到達する 555 EXデータ施設のカーススクリプトを全て自力で破壊する(十文字爆弾の爆風は不可) 333 EXアメノサカホコのゲートモノリスを左側からではなく、下からブリッツダッシュで回り込んで右側から破壊する(ストライクソウ不可) 444 EX謎の洋館のステンドグラスをすべて破壊する 222 EX夢の島で上から降ってくるガレキを3つ破壊する 888 EXハイウェイの燃えている車をスプリンクラーやハイドロザッパーで全て消火する 111 EXビル街のトゲだらけの通路を抜ける 999 EX凍結都市の2枚目のシャッターを通過してから、25秒以内にゲートモノリスを破壊する クリアタイム 最大5つの★の数で評価され、★の数に応じて最終的なスコアに補正がかかる。 本編・スピードラン スコアアタック ★ スコア×0.0倍 スコア×0.0倍 ★★ スコア×0.5倍 ★★★ スコア×1.0倍 ★★★★ スコア×1.2倍 スコア×0.1倍 ★★★★★ スコア×1.5倍 スコア×2.0倍 また、スコアアタックモードではクリアタイムに応じてタイムボーナスが入る。 ただし規定タイム★4以下になってしまった場合は、逆にタイムボーナス(減点)が入ったうえで0.1倍される。 どれだけボーナスが入ったかは表示されない。
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《非常食》 速攻魔法 ①:このカード以外の自分フィールドの魔法・罠カードを任意の数だけ墓地へ送って発動できる。 自分はこのカードを発動するために墓地へ送ったカードの数×1000LP回復する。 使用キャラクター ユート タグ一覧 速攻魔法 魔法カード
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【電磁人の韻律詩19~依頼外来太宰紫~】 「あ~あ゛……。忙しいなコンチクショー!」 医者・太宰紫はわめいていた。 一週間ほど前から増え続けている都市伝説事件で、彼女の父の病院には沢山の怪我人が運び込まれているのだ。 簡単に言うと……、彼女はここ一週間病院から外に出ていない。 本日で徹夜三日目である。 「研修医でもこんな激務やらねえわ!ふざけんじゃねえぞ酒持ってこい酒!」 ストレスも限界まで達していた。 コツン、コツン…… リノリウムの廊下に靴音が反響する。 「……ってあら?」 可愛らしく首をかしげる。 彼女の目の前にはあり得ない物が立っていた。 骨、である。 「私ったら疲れているのね。」 柄にもなく『ワタクシ』なんて言っている。 それぐらい非日常な出来事が起きているのだ。 「いくら幽霊が出そうな病院だからってこんなそのものずばりの死神なんて出るわけが……。」 そう、彼女の目の前には大きな鎌を持った骸骨が立っていた。 ぐるりと頭蓋骨だけを回して太宰の方を見る。 そしてそのまま骸骨は何も言わずに―――言える訳無いが―――駆け寄って来るではないか。 「あ~れ~!?」 恐怖のあまり太宰紫はそのまま失神してしまった。 「……というわけだ。 あれが何だったのか確かめてくれないか? 君と僕との仲じゃないか!」 翌日。 太宰は父の友人に紹介された探偵事務所に足を運んでいた。 笛吹探偵事務所である。 しかし今居るのは探偵・笛吹丁ではない。 バイト探偵・明日真だ。 だから明日探偵事務所である。 「そういってもですね太宰さん。 三徹ですよ? そんな状況で死神を見たとか言っても信じられないじゃないですか。」 「明日君、医者が三徹くらいで幻覚を見ると思うなよ! 僕の知り合いの産婦人科医は二週間眠らなかった!」 この前まで三徹なんて研修医でもやらないと言っていた人間の台詞ではない。 「それはあぶねえよ!?」 「あ、これはオフレコね。」 この物語は現実の人物・団体・事件等とはなんら関係ございません。 「私だって最初は疲れていて有らぬ物でも見たのかと思ったよ。 でもね、私が死神に会った廊下沿いの病室で患者さんが一人死んでいるんだよ。 死にかけとかだった訳ではない。むしろおかしいと思わない?」 「……それは確かに。」 「今晩、また病院に出てくるかもしれないから調査に来てはくれないかな?」 確かにそれはおかしい。 そう思って明日真は依頼を受けた。 さて、その晩。 時刻は二時半、草木も眠る丑三つ時だ。 明日は恋路と二人で夜の病院を太宰さんに案内されていた。 「昨日はこの辺りで出たんだよ。」 廃……ではないが古い病院。 そこは死神でなくても幽霊の一つや二つ、平気で出てきそうな気がした。 「アスマー、これ結構怖いんだけど……。」 明日の肩によりかかる恋路。 これではカップルの肝試しである。 「恋路ちゃんだっけ、幽霊くらいなら出るぜ、マジで。」 「出るの!?」 「出るね、ほいほい出てくる。」 「いやああああ!!!」 「あまり声を出しちゃいけない。患者さんが寝ている。」 「あ、ごめんなさい。そういえばここ廃病院じゃないんですよね。」 「うん、ちょっと後で病棟裏に来ようか。」 女性二人が漫才を始めている間に明日真は辺りを警戒していた。 非常灯の明かりだけが緑色に辺りを照らす、夜の病院の廊下。 何処に何が居ても不思議ではない。 「………う~ん。」 明日真は自分の手をジッと見詰める。 マイクロ波を屈折・反射させて一度に放出する技は溜めが必要だ。 しかし、一度溜めたら十秒以内に発射しないと今度は逆に自分の方がダメージを受ける。 だから前もって溜めておいて出会い頭に攻撃、みたいな真似はできない。 「なんでもありって訳にはいかないんだよなあ……。」 明日真の憂鬱である。 「……というわけでさ、本当に面倒だったんだよね。」 「あはははは!そりゃ面白い!」 「二人とも五月蠅い!」 「「はーい……。」」 コツン、コツン、コツン、コツン 明日に注意されて二人が静かになった瞬間、急に遠くから誰かの足音が響いてくる。 コツン、コツン リノリウムの廊下に足音が反響する。 残響する。 「あれですか……?」 明日が小声で太宰に尋ねる。 「多分、そうだと思う。あいつに会う前に私も靴音を聞いたし……。」 コツン、コツン、コツン 「そういえば明日君。 君、仮に死神がやってきたとして倒したりなんだり出来るのかい?」 「一応神様ですけど……都市伝説ならば倒す手立てはあります。」 「ほうほう、それは一体?」 明日真は銃弾を一つ取り出した。 「これは死神だろうとなんだろうと一発で倒してしまう魔法の銃弾です。 オリハルコンだかで出来ているらしく、貴重なので一発分しか持ってきていません。 まあ出会い頭にこれを銃に込めて撃てばなんとか……。」 「無理だったら?」 「逃げる。」 「ずいぶん行き当たりばったりだね。」 コツン、コツン、コツン、コツン 足音はすぐそこの曲がり角まで近づいている。 「アスマ、こんどこそ来るよ。」 全員に緊張が走る。 明日は笛吹から貰った銃に弾を入れる。 廊下の曲がり角を曲がる影。 明日は片手を構えて待つ。 「おや、そこで何をしているんだい?」 「お、お父様!?」 「……………………え?」 曲がり角から現れたのは太宰の父だった。 「もしかして笛吹探偵事務所の方かな? ずいぶん若いようだが……。」 「えっと明日真と申します。こっちは助手の恋路です。」 「明日……何時かの怪我人じゃないか!腕は大丈夫だったのかい?」 怪我で人を覚えているらしい。 「おかげさまで……、ありがとうございました。」 ぺこりと頭を下げる明日真。 「じゃあなにかい?君たちはバイトしているのかい?」 数分後、一行は太宰紫の父である太宰竜之介を加えて廊下を歩いていた。 「都市伝説絡みっぽい事件だけですけどね。」 「ふふーん……。やはりあそこの所長は面白い。そういう商売か。」 「会ったことあるんですか?」 「まぁ一応ね。面白い、見ている分には非常に面白い男だよ。 私とは相容れないタイプの人間だとは思ったがね。」 「はぁ……。」 「ところで君は将来何になりたい?」 「え、……将来ですか。」 「興味が沸いた。私は老若男女問わず、始めて会った人間には聞いているんだ。」 「俺は正義の味方になりたいんですよ。」 「ほう、正義の味方か。私と同じだ。」 「そうなんですか?」 「ああ、子供の頃から正義の味方に憧れていた。 だから私は医者になったんだよ。」 「命を救いたくてですか?」 竜之介は何も言わずに静かに笑った。 結局、その晩は何も出なかった。 午前四時くらいまで彼らは夜の病院を回ったが結局本当に何も出なかったのだ。 「まあそう毎日出るってもんでもないですしね。」 「そうだね……、おかしいなあ?」 首をかしげる太宰。 「死神だの何だの言っている暇があったら一人でも多くの患者を救うことを心がけろ。」 コツン、と彼女の頭をこづく竜之介。 「お父様、そうは言ってもこれだって立派な人助けです!」 「ったく……。 明日君、恋路ちゃん、娘のワガママにつきあってもらって申し訳ない。 春休みの遊興費と正義の味方になる為の前準備代わりに受け取ってくれ。 あと、私の話し相手になってくれたお礼だ。」 ポン、と封筒を渡す。 「え、こんなに不味いですよ。結局何もしていないのに! 所長に依頼を完璧にこなしていないのにお金を貰うわけには……。」 「いや、良いんだよ。受け取ってくれ。 志を同じくする若人に、ちょっとしたお小遣いだ。 要らないなら適当な所に募金でもしてくれ。」 「解りました……。」 それじゃあ、と言って太宰竜之介はそのまま病院の中に消えてしまった。 紫も竜之介に付いていった。 恐らく徹夜四日目に入るのだろう。 お疲れ様です、としか言いようがない。 明日と恋路は仕方がないのでバイクで帰ることにしたのである。 その晩。 太宰竜之介は夜の病院を徘徊していた。 今日は緊急外来に患者が来ることもなく静かだ。 「来い、【病院の死神】。」 彼の纏う白衣から黒い霧のような物が噴き出す。 それはひたすら黒く重たい印象を与える。 病院に現れる死神の契約者は彼だった。 「124番、意識が戻る可能性も無いのに無駄な延命治療が行われている。殺す。」 「534番、権力者の息子の為に犯罪を犯しても匿われている。面会謝絶ということで警察の追求を逃れている。殺す。」 「374番、事故で重たい障害を負った為に自ら死を望んでいる。殺す。」 「全員、私がこの手でこの能力で、責任を持ってあの世に送ろう。」 黒い霧は止めどなく噴き出して彼を包み込む。 白衣は墨で染めたように黒く色づき、さながら死神の衣装のようだ。 「いずれも死こそが救いになる人間だけだ。」 霧が晴れると、其処にいたのは穏やか老人ではなく、どちらかと言えば冷たい瞳をした若者だった。 「そもそも、人が人の命をどうこうできるなどと思ってはいけない。 おこがましい。 でも……、それでもだよ。どうこうする人間は必要だ。」 自分に対して言い訳するように彼は呟く。 いつも持っている骸骨の仮面を彼は装着した。 「さぁ、【正義の味方】を始めよう。」 太宰竜之介―――正義の味方―――は夜中に歩く。 正義の味方に正義の味方は倒せない。 「私はあの頃願った正義の味方になれたのだろうか?」 天を仰ぎ、彼は問うた。 【電磁人の韻律詩19~依頼外来太宰紫~fin】 前ページ次ページ連載 - 電子レンジで猫をチン!