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アニメ アニメ(さ行検索) ゼロの使い魔F 作品・スタッフ・キャスト・サブタイトル・主題歌・関連商品・関連リンク あらすじ:異世界ハルケギニアに「使い魔」として召喚されてしまった高校生・平賀才人(サイト)が巻き込まれる「恋」と「冒険」、「ご主人様」と「使い魔」のアンビバレントでハイブリットなファンタジーロマン。 才人を異世界に召喚したのは、可愛いけれど魔法の才能ゼロのご主人様・ルイズ。突然、目の前に現れた謎の高慢な美少女に戸惑う才人に、彼女は契約だと言って、いきなり唇を重ねてくる・・・! すると彼の手の甲に不思議な文字が浮かび、才人はルイズの使い魔となってしまうのだが・・・?! 全寮制トリステイン魔法学院を舞台に、ご主人様となった美少女魔法使いルイズに、罵られ、なじられ、そして愛される(?)、そんな使い魔・才人の愛と勇気と屈辱に満ちたドキドキの学園生活が始まることに・・・。 異世界で巻き起こる波乱に満ちた異文化交流の中、果たしてゼロのルイズと才人の運命は、どのような展開を見せるのだろうか・・・!? (公式より) 作品 タイトル:ゼロの使い魔F よみ:ぜろのつかいまふぁいなる 区分:TV スタッフ 原作 - ヤマグチノボル キャラクター原案 - 兎塚エイジ 監督 - 岩崎良明 シリーズ構成 - ヤマグチノボル キャラクターデザイン・総作画監督 - 藤井昌宏 プロップデザイン - 野田康行 色彩設計 - 但野ゆきこ、石川恭介 美術監督 - 廣瀬義憲 撮影監督 - 武原健二 編集 - 後藤正浩 音響監督 - 明田川仁 音響制作 - グロービジョン 音楽 - 光宗信吉 音楽制作 - 日本コロムビア プロデュース - ジェンコ アニメーション制作 - J.C.STAFF 製作 - ゼロの使い魔F製作委員会 キャスト ルイズ - 釘宮理恵 平賀才人 - 日野聡 シエスタ - 堀江由衣 ティファニア - 能登麻美子 アンリエッタ - 川澄綾子 タバサ - いのくちゆか キュルケ - 井上奈々子 イルククゥ - 井口裕香 ギーシュ - 櫻井孝宏 モンモランシー - 高橋美佳子 ジュリオ - 平川大輔 ヴィットーリオ - 立花慎之介 ダミアン - 田村睦心 ジャネット - 高森奈津美 ジャック - 山本格 ドゥドゥー - 井口祐一 ルクシャナ - 金元寿子 サブタイトル 第01話 - 聖国のルイズ 第02話 - 水都市の巫女 第03話 - 無能王の乱心 第04話 - 女王陛下の恩賞 第05話 - ド・オルニエールの乙女たち 第06話 - 波乱の露天風呂 第07話 - 砂漠のエルフ 第08話 - 逃亡の地下水道 第09話 - タバサの戴冠 第10話 - 災厄の目覚め 第11話 - ルイズの選択 第12話 - ゼロの使い魔 主題歌 OP1 曲名 - I LL BE THERE FOR YOU 歌 - ICHIKO 作詞 - 森由里子 作曲 - 岩崎貴文 編曲 - 新井理生 ED1 曲名 - キスシテ↑アゲナイ↓ 歌 - ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール(釘宮理恵) 作詞 - 森由里子 作曲・編曲 - 大石憲一郎 アニソン情報 関連商品 関連リンク 公式サイト 作品・スタッフ・キャスト・サブタイトル・主題歌・関連商品・関連リンク アニメ アニメ(さ行検索) ゼロの使い魔F
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トップ 動画カテゴリ概要 ゲームを録画する方法 oCamの使い方 / 2018年03月10日 (土) 19時07分52秒 ほかのPCゲームを録画できるアプリについては、PCゲームの録画をご覧ください。 無料でも録画に制限なし!一通りのことができるキャプチャーソフト oCamは、PCゲームやデスクトップ画面を録画できるアプリです。 あらゆるものを録画できる PCゲームやアプリの操作風景など、PCの画面に映っているものであれば録画できます。 便利な機能を網羅 録画に便利な機能を豊富に搭載しています。たとえば、画面の任意の範囲を指定して録画する機能や、動画に声を入れられる機能などです。 無料でも使用可能 2018年現在、oCamは有料ソフト(35ドル)ですが、無料でも使用できます。無料版は、録画停止時に広告が表示されます。 目次 注意点 ダウンロード/インストール 2種類ある録画モードゲーム録画モード 画面録画モード 簡単な使い方-ゲーム録画モード- 簡単な使い方-画面録画モード- 便利な機能スクリーンショットの撮影 タイマー ホットキー Webカメラの映像の挿入 マウスクリック効果、ハイライト効果 GIF画像の作成 こんなときはゲーム音が入っていない マイク音が入っていない PCの動作が重い、カクカクする その他 関連記事 注意点 2018年2月時点での情報ですが、Vectorのこちらの記事に、バージョン428.0をインストール時、「Install BRTSvc」のチェックを外さないと、「BRTSvc」という仮想通貨の採掘を行うソフトがインストールされると書いてあります。「BRTSvc」をインストールすると、CPU使用率が100%近くなる(PCが重くなる)ことがあります。もしまちがえてインストールしてしまった場合は、「BRTSvc」を別途アンインストールしてください。一連の事情により、窓の杜では2018年3月12日にoCamの配布を停止しています。 日本語が変な点については妥協しましょう。ことばの意味が不明瞭であったり、日本語が不適切であったりします。そのせいで、操作方法がわかりづらいことがあるかもしれません。 無料版では、録画停止時に広告が表示されます。具体的には、録画を終了したときに広告ウィンドウが3秒間表示され、このウィンドウを毎回閉じる作業が必要になります。また、oCam自体を終了したさいにも、Webブラウザ(IE)が自動的に起動して公式ページが開きます。 ▲画面の上へ ダウンロード/インストール oCamのインストール方法は、以下のとおりです。インストールするまえに、上で述べた注意事項を再度確認してください。 公式サイトのダウンロードページにアクセスする。 「EXE Dowonload」と書いてあるボタンをクリックし、ファイルをダウンロードする。 ダウンロードしたファイルをダブルクリックする。 画面を順に進めていく。必要に応じて「Install BRTSvc」などのチェックを外す(上述)。 インストールが完了する。 ▲画面の上へ 2種類ある録画モード oCamには、録画モードが2種類あります。すなわち、ゲーム録画モードと、画面録画モードです。 ゲーム録画モード おもに、PCゲームを録画したいときに使うのがゲーム録画モードです(DirectX/OpenGL対応)。oCamの「ゲーム収録」ボタンが赤色になっている状態がそうです。もし同ボタンが緑色の場合は、クリックすれば赤色になります。 画面録画モード 他方、PCの画面の任意の範囲を録画したいときは、画面録画モードを使用しましょう。「ゲーム収録」ボタンが緑色であれば画面録画モードになっています。緑色の枠内にある部分が録画されます。 ▲画面の上へ 簡単な使い方-ゲーム録画モード- ゲーム録画モードの使い方は、以下のとおりです。 「ゲーム収録」ボタンをクリックして赤色にします。緑色の場合は、同ボタンをクリックしてください。 PCゲームを起動します。すでにPCゲームを起動している場合は、PCゲームのウィンドウ画面をクリックするか、または画面をPCゲームに切り替えてください。 PCゲームの画面左上に、黄色い数字が表示されていることを確認します。数字が表示されていない場合は、ゲーム録画モードでは録画できません。画面録画モードで録画しましょう。 自分の声を動画に入れたい場合は、マイクをPCに接続したうえで、使用するマイクを「サウンド」ボタンから選択します。マイクはUSBマイクでもかまいません。 キーボードの「F2」ボタンを押すと録画を開始できます(または「録画」ボタンをクリック)。 録画を終了するときは、キーボードの「F2」ボタンを押します。ウィンドウが起動して広告が表示されますが、閉じてかまいません。 「開く」ボタンをクリックして、保存されている動画を確認しましょう。動画の保存先は、「ツール」→「オプション」→「保存」の「出力パス」で変更できます。 ▲画面の上へ 簡単な使い方-画面録画モード- 画面録画モードの使い方は、以下のとおりです。 「ゲーム収録」ボタンが緑色になっていることを確認します。赤色の場合は、同ボタンをクリックしてください。 緑色の枠内、中心部分にあるアイコンをドラッグして、録画したい部分に枠を移動します。 枠内にある四角いアイコンをドラッグし、枠の大きさを任意のサイズに変更します。 もしPCゲームを画面録画モードで録画する場合は、「リサイズ」ボタンから「範囲の選択」をクリックし、PCゲームのウィンドウ画面をクリックする方法でもかまいません(ウィンドウ指定)。 「リサイズ」ボタンから枠の大きさを選択したり、任意のサイズを数字で指定することもできます。 上記4~7の操作を行います。 ▲画面の上へ 便利な機能 スクリーンショットの撮影 スクリーンショット(静止画)を撮影したい場合は、キーボードの「F3」ボタンを押すか、またはメイン画面の「キャプチャ」ボタンをクリックします。「録画」ボタンとまちがえないようにしましょう。 タイマー oCamのタイマー機能は簡易的なものです。録画時間を10分まで、15分までというように制限し、自動で録画を停止できます。 「ツール」→「オプション」の順にクリックする。 「時間制限」をクリックする。 「有効」にチェックを入れて、時間を入力する。 「オプション」で録画終了後の動作を選択する。 「OK」をクリックする。 ホットキー ホットキーを設定することで、操作を簡略化することができます。 「ツール」→「オプション」の順にクリックする。 「ホットキー」をクリックする。 ホットキーの設定を割り当てたい操作にチェックを入れる。 任意のホットキーを設定する。 「OK」をクリックする。 Webカメラの映像の挿入 Webカメラの映像を動画に入れることができます。たとえば、ゲーム画面右下に自分の顔を入れてゲーム実況をしたいという場合に使用する機能です。 「ツール」→「オプション」の順にクリックする。 「ウェブカメラ」をクリックする。 「ウェブカムオーバーレイ追加すること」(原文ママ)にチェックを入れる。 使用するWebカメラを「ウェブカメラ」で選択する。 各種設定をする。 「OK」をクリックする。 録画を開始する。 マウスクリック効果、ハイライト効果 解説動画などを作りたい場合に、マウスのクリック操作やマウスカーソルの動きを強調したいということがあるかもしれません。そのようなときは、マウスクリック効果、およびハイライト効果を使用します。 「ツール」→「オプション」の順にクリックする。 「エフェクト」をクリックする。 各種設定をする(*1)。 「OK」をクリックする。 録画を開始する(録画中、エフェクトは見えない)。 GIF画像の作成 GIFアニメーションを作ることができます。動画ではないので、動画共有サイトに投稿することはできません。 メイン画面の「コーデック」で「GIF Animaiton (.GIF)」を選択する。 細かい設定をしたいのであれば、「ツール」→「オプション」→「GIF」で行う。 録画を開始する。 ▲画面の上へ こんなときは ゲーム音が入っていない 動画にゲーム音が入っていない場合は、メイン画面の「サウンド」で「システムサンドを録音する」にチェックが入っていることを確認してください。ここにチェックが入っていないとゲーム音が入りません。 マイク音が入っていない 動画にマイクの音が入っていない場合は、「サウンド」で「マイク」を適切に選択できているか確認してください。「マイクを録音しない」を選択していると、マイクの音は録音できません。声を入れたいなら、使用するマイクを選択する必要があります。 oCam側の設定に問題がない場合は、マイクがミュートになっていないかどうか、マイクの音が小さぎないか、などの点を確認しましょう。 詳細は、実況用PCマイク/こんなときはを参照 なお、マイクを接続しないと「サウンド」に「マイク」は表示されません。 PCの動作が重い、カクカクする PCの動作が重く、滑らかに動かない場合は、PCにかかっている負荷が大きすぎます。PCのスペックがたりていない状態ですが、oCamの設定を見なおして録画することで、対処できる可能性があります。 まずはリサイズします。リサイズというのは画面サイズを小さくすることです。 「ツール」→「オプション」の順にクリックする。 「録画」クリックする。 「リサイズ」タブを開き、「ビデオサイズの変更」にチェックを入れる。 「解像度」で「半分の大きさ」を選択する。 「品質」で「低い」または「とても低い」を選択する。 「OK」をクリックする。 リサイズしても効果がない場合は、フレームレートを下げましょう。フレームレートというのは、1秒間に表示される画像の数です。 「ツール」→「オプション」の順にクリックする。 「録画」クリックする。 「いっぱん(原文ママ)」タブを開き、「FPS」を30または15にする(通常は30がお薦め)。 「OK」をクリックする。 PC環境によっては、以下のように設定することでPCにかかる負荷を軽減できます。 メイン画面の「コーデック」をクリックする。 「MP4(MPEG-4 Part 14) コンテナ」で「エヌビディア NVENC H.264 + AAC (.MP4)」などを選択する(PCが対応していない場合は表示されない)。 詳細な設定は、「コーデック」→「ハードウェアエンコーダ設定」から行う。 以上の対処法でも効果がない場合は、PCゲーム側の画面解像度を下げ、グラフィックスの描画設定を落としましょう。 詳細は、PCゲームの録画を参照 ▲画面の上へ その他 カーソルを動画に表示したくない場合は、「ツール」→「オプション」→「録画」の「いっぱん(原文ママ)」タブを開き、「カーソルを含める」のチェックを外します。また、スクリーンショットにカーソルを表示したくない場合は、「ツール」→「オプション」→「キャプチャ」の「カーソルを含める」のチェックを外します。「GIF」にも同様の設定があります。 中・上級者用ですが、外部コーデック使用することができます。メイン画面の「コーデック」→「外部コーデック...(.AVI)」で、「外部コーデックを使用する」にチェックを入れてコーデックを選択します。 ▲画面の上へ 関連記事 ゲーム実況で使える無料・有料のおすすめ編集ソフトお薦めは3本!AviUtl、PowerDirector、Vegas Proで決まり ニコニコ動画に高画質な動画をアップロードする方法ポイントは3つだけ!ニコ動で手軽に高画質にしたい人へ YouTubeに高画質な動画をアップロードする方法なぜ画質が落ちる?YouTubeに高画質な動画をアップするやり方 AviUtlの使い方無料で使える!動画編集ソフトの決定版 ゆっくりMovieMaker大人気!ゆっくり動画を作るならこのソフト マイクの音が小さいときの対処法マイクが声を拾ってくれない!というときに試すべき方法 実況用PCマイク/こんなときはPC用マイクについてのFAQ グラフィックボードの役割と、賢い選び方PCゲーマー必須!ゲーム画面を高画質にしたい人へ ▲画面の上へ 名前 コメント
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前ページ次ページ無情の使い魔 「待ちなさい!」 そこへやってきたのは、今まで教室で泣き崩れ、今になって食堂へとやってきたルイズだった。 騒ぎの原因は他の生徒の話によると、ギーシュが落とした香水の瓶をシエスタが拾い、それによって彼が一年の女子と同級生のモンモランシーとで二股をかけていたのがバレてしまった。 そして、その責任を瓶を拾ったシエスタに擦り付けようとしたら桐山が介入し、あろう事かギーシュを殴り倒してしまった事でここまで騒ぎが発展してしまったという。 「ギーシュ! 馬鹿な真似はやめて! 学院での決闘は禁止されているはずでしょ!?」 「それは貴族同士の話だよ。使い魔とではない」 鼻で笑うギーシュはさらに続け、 「君の使い魔の躾がなっていないから、この僕が代わりに躾けてやろうというんだ。少しは感謝してもらいたいね」 そう言って食堂から去っていった。 唇をかみ締めるルイズは未だに平然と立ち尽くしている桐山の方を振り返り、彼に詰め寄る。 「あんた、何を勝手な事やってるの! 貴族であるギーシュを殴り倒すなんて!」 「あ、ああ……キリヤマさん。申し訳ありません……わたしのせいで、こんな事に……」 ルイズが喚き散らし、シエスタが泣き崩れて詫びているがやはり桐山は全くの無表情である。 すると、桐山は持っていた本をシエスタに手渡す。 「ヴェストリの広場はどこだ?」 彼が発した言葉にシエスタは蒼白になり、首を横に振る。 「いけません、キリヤマさん! 貴族と決闘なんかしたら、殺されてしまいます!」 「主人の許可もなく、そんな事をするのは許さないわ!」 しかし、桐山はすぅと目を閉じ、二人を無視して食堂を後にしていく。 慌ててその後をルイズは追った。 「ちょっと、どこへ行くの!」 「ヴェストリの広場を探す」 即座に返され、ルイズは唖然とした。桐山はやる気だ。 彼は怒りや屈辱などといった感情を抱いている訳でもない。なのに、何故決闘を受けようとするのか。 「貴族に平民が勝てる訳ないじゃない! そんな事は許さないわよ!」 桐山の正面に立ち塞がり、必死に叫ぶルイズ。 メイジである貴族には魔法があるのだ。対して、桐山は明らかに平民。勝算は無きに等しい。 「ちょっと……!」 桐山はルイズの脇を通り、さっさと立ち去ってしまう。 桐山は他の生徒達が自分を見つつ血相を抱えて移動するのを見て、 その方向からヴェストリの広場の場所を勘で推測し、そこへと辿り着いていた。 「諸君、決闘だ!」 ヴェストリの広場にギーシュは薔薇の造花を模した自らの杖を掲げ高らかに宣言をする。 集まってきた群集から歓声が湧き上がる。 「逃げずに来たとは、その勇気は褒めてやろう!」 目の前に佇み、こちらを見つめてくる桐山に杖を突きつけるが、やはり無表情のままだ。 「何とか言ったらどうだね? ……いや、平民に貴族の礼儀を期待する方が間違っているか」 鼻で笑うギーシュ。 恐怖で声が出ないのか、とも思いたいが残念だがそうではなさそうだ。では、何も考えていないのか。 だが、どうであろうと決闘は続ける。そして、貴族の力を平民に思い知らせてやるのだ。 「あんたの使い魔、大丈夫なの?」 やってきたルイズの隣に立つのは、寮生活において隣部屋同士であるキュルケだった。 「大丈夫な訳ないでしょ。……もう、何であんな決闘なんか受けるのよぉ」 額を押さえ、ルイズは顔を歪めていた。 「でも彼、とても落ち着いてるわね」 ルイズから見れば落ち着いている、というよりは何も考えていないようにも見えた。 「だからって、平民が貴族に勝てる訳がないでしょ!」 ルイズの願いとしては、桐山がわざと負ける事によりそれでギーシュが満足してくれる事だけだった。 今、ここで使い魔を失う訳にはいかない。 使い魔が負けたと、恥をかくことになってもそれだけは避けなくては。 「あなたはどう思う?」 キュルケは自分の脇で無関心そうに本を読むタバサに語りかける。。 「結果をは見ないと分からない」 (彼……ただの平民じゃない) タバサはちらりと桐山へ視線を向けていた。 先日、ルイズが彼を召喚した時から彼から異様な威圧感を感じ取っていた。 恐らく他の生徒達はそれで恐怖などしか感じられていないだろうがタバサは違った。 (……血の臭いがする) それは祖国からの過酷な任務をこなし、時には血を流し、実戦経験が豊富なタバサだからこそ嗅ぎ取れるものだった。 あの少年は、その手を血で濡らしている。人を、殺めた事がある。 彼がここに召喚される前、一体何をやっていたのかは知る由もない。 だが、確実に彼は自らの手で、しかも事故などではなく実戦で人を殺めている。 それも一切の躊躇いも、容赦もまるで無く。 (わたしと……同じ?) 「雪風」の二つ名を持つ自分よりも遥かに冷たい、一切の感情が宿っていない凍りついた瞳……。 まるで人形のようなその瞳が、自分とそっくりに思えた。 学院長室へとやってきていたコルベールは学院長であるオスマンと会話をしていた。 春の使い魔召喚の際に、ルイズが平民の少年を呼び出し、そして彼に刻まれたルーンが見た事がないものであったことを話していた。 オスマンは、コルベールが描いたルーンのスケッチを見つめた。 「あの少年の左手に刻まれているルーンは……伝説の使い魔『ガンダールヴ』に刻まれていたモノとまったく同じであります……」 「つまり、君は彼が伝説の使い魔、『ガンダールヴ』であると、そう言いたいのかね?」 「……まだ憶測の域を出ませんが、その可能性は大いにあります……」 普段なら何かを新しいものを発見すれば子供のようにはしゃぎだすはずのコルベールであったが、今度ばかりは様子がおかしい。 何やら、酷く思い詰めた様子だった。 「どうしたのだね? そんな顔をして。お主らしくないではないか」 「……いえ、何でもありません」 苦々しい表情のままコルベールは首を横に振る。 何か訳ありのようだ。オスマンは問いただすのを中断する。 「ふむ……。――誰かね? 入りたまえ」 その時、コンコンッっとドアがノックされた。 扉の向こうから現れたのは、オスマンの秘書ミス・ロングビルだった。 「ヴェストリの広場で、決闘をしている生徒がいるようです。 教師達は、決闘を止めるために『眠りの鐘』の使用許可を求めております」 「たかが子供の喧嘩を止めるのに、秘宝を使ってどうするんじゃ。放っておきなさい。 ……で、誰が暴れておるのかね?」 「一人は、ギーシュ・ド・グラモン」 「あのグラモンとこのバカ息子か。血は争えんのう。……それで? 相手は誰じゃ?」 「それが……、ミス・ヴァリエールの使い魔のようです」 その返答とともにコルベールの顔が蒼白になった。 「いけない……! すぐに止めなくては!」 「どうしたと言うのかねミスタ・コルベール、そんなにあわてて…さすがにグラモンの馬鹿息子も平民を殺したりはせぬよ」 そうまくしたてるコルベールをなだめながらオスマンは言う 「……使い魔のことを言っておるのです。……あの少年は、普通ではない」 人を殺める事に何の躊躇もしなさそうな無情の瞳。 彼が誰かと争わなければ良いと願っていたのが早々に打ち砕かれる。 それで誰かを傷つけでもしたら……。 「私が止めてきます」 意を決したコルベールは踵を返し、学院長室を後にした。 「それで……本当によろしいのですか?」 「うむ。まあ、放っておきなさい。子供同士の喧嘩じゃ」 と、言いつつ彼女の尻に手を伸ばそうとするオスマン。 手が触れる寸前で、ロングビルの肘鉄が彼の頭に叩き込まれていた。 「僕はメイジだ、だから魔法で戦う。よもや文句はあるまいね」 しかし、やはり桐山は無言である。 構わずにギーシュは杖を振り、造花の花びらを一枚地面に落とす。 零れ落ちた花びらは光と共に、甲冑を纏った女性を模したゴーレムへと変化する。 「僕の二つ名は「青銅」のギーシュ。よって、青銅のゴーレム『ワルキューレ』がお相手をするよ」 桐山はワルキューレを見て、くくっと小首を傾げていた。 ギーシュが杖を振ると、ワルキューレは桐山に向かって前進し始める。 桐山はガチャガチャと音を立てて走りこんでくるワルキューレを、そしてギーシュを交互に見比べていた。 (ふっ……一瞬で片付くな) ボーっとしていて隙だらけに見える桐山にギーシュが勝利を確信して笑みを零す。 だが、それだけではこちらの気が済まない。わざと急所を外して少し甚振ってやらねば。 自分の顔をあれだけ思い切り殴った代償を払ってもらう。正直、まだズキズキと痛む。 ワルキューレが拳を突き出し、それは桐山の顔面を強打するはずだった。 (何……!?) 確かに、その一撃は彼の顔面に入った。 しかし、桐山は顔を殴られた方向に向かって動かす事で衝撃を受け流し、全くの無傷だった。 「どうしたギーシュ!」 「さっさとやっちまえー!」 その光景を目にした多くの生徒達は桐山が無傷である事に一瞬、唖然としたが一部からそのような野次が飛ぶ。 ワルキューレはギーシュの命令により、次々と連打を繰り出す。 パンチが、蹴りが、目の前にいる平民を地に伏させるべく容赦なく繰り出されていく。 (……何故だ?) ギーシュはその光景を見て、顔を顰める。苛立ちが湧き上る。 (何故、奴は無傷なんだ?) 桐山はワルキューレの猛攻を常人とは逸脱した絶妙な、そして優雅な動きで次々と回避している。 その際、彼はかすり傷一つも負ってはいない。 そして、その間にも彼は相変わらずの無表情だった。 「……な!」 ギーシュは目を疑った。 何が、起きたのだ。 桐山がワルキューレの攻撃を体を横へ捻って回避した途端、ズガッという音と共に突然ワルキューレが大きく吹き飛ばされていたのだ。 10メイルは吹き飛ばされたワルキューレは群集達に向かって飛んでいき、彼らは慌ててそれをかわした。 そして、学院の壁に激突し、バラバラに崩れ去る。 今まで桐山の神がかりな回避に静かだった群集が、今度は完全に沈黙する。 「な、何が起きたんだ」 「いや……平民が攻撃をかわした途端に……」 「な、あいつ……何をしたの」 今、目の前で起きているのは現実だ。 先程からルイズは唖然とし、口を開けていた。 平民であるはずの桐山が常人離れした動きで攻撃をかわし、挙句の果てにゴーレムを吹き飛ばしてしまったのだ。 何をしたのか、全く見えなかった。 (あいつ……あんなに強かったの?) 驚きと共に、何故か嬉しさが生じてくる。 極めて寡黙で雑用くらいしかできない平民だと思っていたのが、まさかあれ程にまで強いなんて。 決して、役立たずな使い魔ではなかったのだ。 「……ほう、平民にしては中々やるな」 一瞬、口端を痙攣させて笑ったギーシュは杖を振り、今度は七体のゴーレムを召喚する。 「……僕も調子に乗りすぎていたようだ。本気でいかせてもらう!」 剣や槍、メイスなどで武装したワルキューレ達が佇む桐山を取り囲み、一斉に攻撃を仕掛ける。 だが、桐山の姿は忽然とその場から消えていた。 「……ど、どこに?」 ギーシュが狼狽する中、ワルキューレの一体が吹き飛ばされ、地面に叩きつけられる。 桐山はいつのまにかワルキューレが手にしていた剣を握り、囲みの外へと出ていた。 ワルキューレ達が次々と桐山に突進していく。 桐山は手にしていた剣を投げつけ、二体をまとめて串刺しにした。 倒れようとするワルキューレの一体へ瞬時に駆け寄り、その手から今度はメイスを奪い取る。 体の遠心力を活かして振り回し、一体を殴打。さらにもう一体へと衝突させた。 その背後、左右からワルキューレが武器を振りかぶって襲い掛かる。 しかし、振り下ろされた武器は桐山ではなく、彼が手にしていたメイスを捉えていた。 軽やかに蜻蛉を切り、瞬時にしてワルキューレの背後へと着地していた桐山は一体の背中に掌低を繰り出し、吹き飛ばす。 そして体を思い切り捻り、落ちていたメイスを再び拾って最後の一体の頭へと叩き付けた。 この時、光るはずであった彼の左手のルーンは、一切の光を発さず力を発揮してはいなかった。 (……すごい) あまりにも常人を逸脱した桐山の戦闘に、タバサは感嘆とした。 どんなに鍛えられた手練のメイジでもあそこまでの動きをとる事はできない。 多くの修羅場を巡ってきた自分でさえ、彼の動きは初めの一瞬だけを見るので精一杯だった。 そして、その間に垣間見ていた彼の表情は、全くの無だ。 焦りも、恐怖も、余裕も、何一つ伝わってこない。 まるで今、行っている戦闘ですら彼にとってはただ機械的にこなしているだけのようにも見え、戦慄する。 そして、タバサは感じ取った。 (……やっぱり、わたしと同じ) 「そんな……馬鹿な……」 自分の精神力の全てを注ぎ込んで作り出したゴーレムを全滅させられ、ギーシュは力なくへたり込んだ。 彼は、ただの平民。そのはずだ。 なのに、こんな事があって良いのだろうか。 あり得ない光景にギーシュは恐怖する。 「ひっ……」 ちらりと、桐山はギーシュへ視線を向けてきた。 戦闘中も全く変化のなかった表情、瞳――それを目にしたギーシュは蒼白する。 そして、即座に感じ取る。 (こ、殺される……!) 桐山はギーシュを見つめていたが、しばらくするとつかつかと歩き出し、向かってくる。 ガクガクと震えるギーシュは尻餅をついたまま、後ろへ下がる。 「ま、まいった! 降参だ!」 しかし、桐山の足は止まらない。 何故、止まらない。 ギーシュは自分がまだ杖を持っている事に気付き、それも放り捨てる。 だが、桐山は杖に目もくれる事も無く止まる様子は全くない。 何故だ。何故、止まらない。 自分はもうワルキューレを作り出す事もできない。悔しくはあるが降参もした。杖も捨てた。 それで勝敗は決まったはずだ。なのに―― そして、はたと気付く。 自分は彼に、その事を言ったか? 貴族同士の決闘の勝敗は、本来ならどちらかが降参するか杖を落とされた時。……しかし、今回はその事を一度も口にしていない。 この決闘、自分が一方的に勝つものだと思い込んでいた。だから、ルールの説明なんてしていなかった。 平民に貴族のルールを説明しても、意味などないと思っていた。 だがそれでも、自分はもう戦えない。 いくら平民の彼でもそれに気付けない程、愚かではないはず。 なのに、何故止まらない。 (逃げないと……逃げないと……) しかし、恐怖に全身を支配され、もはや立つ事はおろか動く事さえできないギーシュ。 突然、腹部に突き刺さるような激痛が走った。 「う、ぶ――」 ギーシュはその場で嘔吐し、胃にまだ残されていたものを吐き出す。 それを見ていた生徒達が悲鳴を上げる。 (痛い! ……何で、こんなに痛い! この決闘で、彼からは何も受けていないのに!) 腹を押さえて蹲り、悶え苦しむギーシュ。 「……ある男が、健康診断を受けた」 突然、立ち止まった桐山が口を開き始める。 「その男が帰りに、車で子供を轢いた。男は数分と経たない内に腹部に激痛を覚え、病院で再検査を受けた」 (何を、言っている) 「検査の結果、男は重度の胃潰瘍と診断された。もちろん、先の検査では健康そのものだった。 男は短時間で胃に穴が開いていた。……つまり。 ――極度の恐怖や緊張で、人間の体はすぐに壊れる」 何を言っているのか、恐怖に支配されるギーシュに理解する事はできない。 ただ、このままでは自分が殺されてしまう。それだけしか考えられなかった。 そして、桐山が目の前まで来た所で意識を手放した。 「もうやめてっ!!」 白目を剥いて気絶するギーシュの前に立つ桐山の背中に、悲鳴を上げて飛び掛るルイズ。 「決闘は終わったの! あんたの勝ちよ! もう戦わなくてもいいの!」 「どうすれば終わる」 (え……?) 「決闘は、どうすれば終わる」 「何を……言ってるの?」 「俺は決闘が終了する条件を聞いていないんだ」 「だって、ギーシュが散々降参していたじゃない!」 意味不明な言葉にルイズは喚く。 「それが終了の条件であると、彼は言っていない」 確かに、ギーシュは一度もそんな事は説明していなかった。 しかし、もう戦う事すらできないのだ。いくら平民でもそれは判断できるはず。 それが、桐山は分からないのか? 「……いいから! もう決闘は終わりよ! 主人の命令よ!」 そう叫ぶと、桐山はすっと目を閉じて大人しく従い、その場を後にしていった。 既に気絶しているギーシュに対する興味も失っていた。 (まさか……!) ヴェストリの広場へと向かう道中、桐山とそれを追いかけるルイズとすれ違ったコルベール。 そして、そのすぐ後気絶したギーシュが他の生徒達にレビテーションの魔法をかけられて医務室へと運ばれていくのも見届けた。 生徒が無事である事を知って、ホッと息をつく。 ただ、あの様子からしてギーシュは彼に殺されかけたのだと察する。 危害そのものは加えていないようだが、決闘が続いていたら確実に彼はギーシュを殺していたのだろう。 一切の躊躇も、罪悪感も、後悔も、何一つ感じる事はなく。 何故、あんな少年があそこまで冷酷になれるのか。 コルベールには分からなかった。 前ページ次ページ無情の使い魔
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魔法の使い勝手 Lv1魔法ヒール(4/0) ライト(4/0) シールド(4/0) エナジーボルト(3/0) テレポート(10/0) アイスダガー(4/0) ウインドカッター(4/0) ホーリーウェポン(10/0) Lv2魔法キュアポイズン(15/0) チルタッチ(10/0) カーズポイズン(10/0/1) エンチャントウェポン(15/0) ディテクション(15/0) ディクリースウェイト(10/50) ファイアアロー(8/0) スタラック(8/0) Lv3魔法ライトニング(20/0) ターンアンデッド(20/0) エキストラヒール(15/0) カーズブラインド(20/0) ブレスドアーマー(20/0) フローズンクラウド(20/0) ウィークエレメンタル(8/0) Lv4魔法ファイアボール(20/0) フィジカルエンチャント:DEX(50/0) ウェポンブレイク(32/0/1) バンパイアリックタッチ(15/0) スロー(20/0/1) アースジェイル(24/0/0) カウンターマジック(20/0/1) メディテーション(5/30) Lv5魔法カーズパラライズ(80/0/2) コールライトニング(24/0/0) グレーターヒール(20/0) テイミングモンスター(30/20/1) リムーブカース(20/0/0) コーンオブコールド(24/0/0) マナドレイン(1/50/0) ダークネス(15/0/1) Lv6魔法クリエイトゾンビ(5/80/1) フィジカルエンチャント:STR(50/0) ヘイスト(40/0/0) キャンセレーション(40/0/2) イラプション(32/0/0) サンバースト(32/0/0) ウィークネス(10/0/1) ブレスウェポン(30/0) Lv7魔法ヒールオール(50/30) アイスランス(36/0/0) サモンモンスター(30/30/3) ホーリーウォーク(15/0/0) トルネード(40/0/0) グレーターヘイスト(60/0/0) バーサーカー(40/0/0) デイジーズ(10/0/1) Lv8魔法フルヒール(48/0) ファイアウォール(60/0) ブリザード(60/10) インビジビリティー(15/0/1) リザレクション(50/0) アースクエイク(40/0) ライフストリーム(20/0/1) サイレンス(20/0/1) Lv9魔法ライトニングストーム(48/0) フォグオブスリーピング(40/0/1) イミュントゥハーム(30/0/2) マステレポート(60/0/1) ファイアストーム(48/0) ディケイポーション(20/0/2) カウンターディテクション(30/0) 魔法の使い勝手 戦争での魔法の効用のメモページです。 Lv1魔法 ヒール(4/0) 相手のウォーターライフを無効化するのに使えなくもないが、WLとNBがセットと考えると出番は全くないと思われる。 名前 コメント ライト(4/0) 戦争中には全く無縁の代物。 名前 コメント シールド(4/0) 戦闘終盤、乱戦等でエルフからのスキンが期待できない場合に使うこともあるが、素直にスキンくださいという方が良いだろう。 名前 コメント エナジーボルト(3/0) かつては、ドレスイベイジョンにより驚異的な弓回避を持つDEの動きを封じる手段とされていたが、イレースマジックの実装によりこの使用法はむしろ忌避されるようになった。 現在では、味方に掛けられたイレースマジックを解除する役割。 後衛でショートカットに余裕があるなら入れておきたい魔法。射程距離が意外と曲者。 名前 コメント テレポート(10/0) 戦争中には全く無縁の代物。帰還スクロールを忘れるヤツなんてそのまま死ねばいい。 名前 コメント アイスダガー(4/0) これを使うならEBを使う。 名前 コメント ウインドカッター(4/0) 同上。 名前 コメント ホーリーウェポン(10/0) 10分間命中+1をプレイヤーに付与、アンデッドのみに効く+1ダメージを武器に付与。 命中+1(=5%)の効果でかけても良いかなと思える。DDの命中を補う意味でも。~ ホーリーウェポン→エンチャントウェポンの順で劣化ブレスウェポンに出来る。~ (ブレスウェポンはプレイヤーに命中+2を付与)~ この逆はエンチャントウェポンが上書きされ、対人では命中のみの効果が残る。~ 命中分はプレイヤーにかかっているのでキャンセルで消える。~ これで、敵のエンチャントウェポンを消す事も可能。~ MP10の効果があるかどうかは、貴方次第。~ 名前 コメント Lv2魔法 キュアポイズン(15/0) 枝ぐらい常備しておけと。 名前 コメント チルタッチ(10/0) ジュース以下の回復力。 名前 コメント カーズポイズン(10/0/1) 毒のダメージが小さすぎて使い物にならない。 名前 コメント エンチャントウェポン(15/0) 20分間、選んだ武器の攻撃力を+2する。 キャンセルでは消えない為、とても有効。 Lv2スクでMP消費を賄うと良い。 名前 コメント ディテクション(15/0) 後衛の主任務の一つ。MPが意外と馬鹿にならないのでできれば、B2Sのあるエルフにお願いしたい。 名前 コメント ディクリースウェイト(10/50) キャンセルなどで消えるため前衛には効果的ではない。 魔石を満載したいようなWIZは使用すべし。ただし戦闘が始まってからはいらないと思う。 名前 コメント ファイアアロー(8/0) 地味に痛いが、MP消費の方がそれ以上に痛い。 名前 コメント スタラック(8/0) 同上。 名前 コメント Lv3魔法 ライトニング(20/0) 味方にも当たるので注意。 名前 コメント ターンアンデッド(20/0) バフォモーフや骨モーフに……当たるわけがない。 名前 コメント エキストラヒール(15/0) プリが治癒ヘルを持ってたとしても他にやることがあるだろう。 名前 コメント カーズブラインド(20/0) 食らうとあせるが、布告中は敵味方とも旗が見えるので別にどうってこともない魔法。 無布告(いわゆるCTRL戦)の場合は多少効果がある。 名前 コメント ブレスドアーマー(20/0) ブランクスクに詰めてナイトDEが使う。キャンセルでは消えない為、戦争時間分フルに用意しておくだけで大分違う。むしろ必須。 名前 コメント フローズンクラウド(20/0) 門を抜けたりして裏のwizに打ち込んだり、タワー線で食い込んだときに放つとMP回復速度を著しく低下させることが可能。 なぜか被ダメモーションが2段でるので、足止め効果もある? Epi5以降、射程がかなり短くなったのでかなり使いにくい。 ウィークエレメンタル(8/0) ネタにもならないと思う。 名前 コメント Lv4魔法 ファイアボール(20/0) EM剥がしに使えなくもないが… 名前 コメント フィジカルエンチャント:DEX(50/0) 後衛のエルフが前衛のエルフにかけるとベター。 ERが上昇するため射撃目標になってる前衛にかけるとよい 。 名前 コメント ウェポンブレイク(32/0/1) DEなどに掛けると地味に効果あり。 ただし、射程と魔法ディレイがかなりきつい。 名前 コメント バンパイアリックタッチ(15/0) MR100前提の戦争でこれを使っても期待できる効果はない。 名前 コメント スロー(20/0/1) 門を抜けたナイトに打つと効果的。場合によってはキャンセルよりナイトは嫌がる。 名前 コメント アースジェイル(24/0/0) LV3のフローズンクラウドとほぼ同義。消費と与ダメが少し大きいのか? 名前 コメント カウンターマジック(20/0/1) 魔法によるダメージが巨大化してきている昨今、必須魔法ではあるが、できれば事前にブランクスクロールで準備しておきたい。 名前 コメント メディテーション(5/30) Epi5以降は、向きを変える・装備付け替え以外のあらゆるアクションでキャンセルされるので使いどころが難しい。 最近はMPR装備も充実してきているので、SOMで吸うよりは効果があると思う。 名前 コメント Lv5魔法 カーズパラライズ(80/0/2) 単独で突っ込んでくる遊撃には脅威。 射程、消費MP、ディレイとリスクも大きい。 しかし、エルフと連携し、EM→CP→バインドのコンボが成立すると凶悪。 名前 コメント コールライトニング(24/0/0) ダメージのばらつきが大きいので意外と強力。 名前 コメント グレーターヒール(20/0) 戦争においては、主回復というよりもむしろ補助。wizはこれを使うならH-Aを使ってもらいたい。 エルフはタゲを貰っている前衛に掛けると良い。自分に掛けても、モーションの間に同じくらいのダメージをもらってる場合は素直にPOT飲みながら後退してタゲをはずす方が良い。 テイミングモンスター(30/20/1) 似非イミュ。戦争で使うことはないだろう。 名前 コメント リムーブカース(20/0/0) トゥルーターゲットの代わりに使われる場合もある。 麻痺した覚えがないのにこれが飛んできたら、弓タゲに備えるべき。 名前 コメント コーンオブコールド(24/0/0) ディレイの無さとダメージの安定が良い。攻撃魔法速度の優れた変身で連打すれば致命傷。エルフと同じタゲに放つのがベター ただし弓より射程は短い。 魔法エフェクトが大きいので、エリアサイレンスを狙ってくる敵エルフがいたら、味方に知らせる意味も込めて是非叩き込みたい。 名前 コメント マナドレイン(1/50/0) 即効性はないが、DEの無力化にそれなりの効果がある。最近は、リダクションアーマー、バウンスアタック等ナイトにもMPが必要な場面があるので、50+ナイトにも効果的。 名前 コメント ダークネス(15/0/1) LV3のカーズブラインドとほぼ同義。命中率が少し高く、効果持続時間も長い。 名前 コメント Lv6魔法 クリエイトゾンビ(5/80/1) 戦争じゃなくてもほとんど使われることのない不遇魔法。 名前 コメント フィジカルエンチャント:STR(50/0) 門防衛のDKポイントで使うと効果的。 それ以外ではキャンセルでリセットされがち。STRをかけた状態で行動可能ギリギリの荷物はやめよう。 ヘイスト(40/0/0) 戦闘始まってるならおとなしくGPなりGGPなり飲もうぜ。 名前 コメント キャンセレーション(40/0/2) リセット魔法。アイスランスで固められたナイトの壁を打ち破るために必須。 タゲ指定されてるPCにかければ苦痛間違いなし。 敵前衛にいかにキャンセを決めるかが勝敗の鍵にもなりうる。 名前 コメント イラプション(32/0/0) いつの間にか連打性能も向上し、ダメージも大きい。MPさえあれば十分に実用レベル。 暇防衛のあと寝落ちしてるやつを起すときにもよく使われる。 名前 コメント サンバースト(32/0/0) 威力が高い単体攻撃魔法。しかし、射程が短かったり、ディレイが微妙に長かったりと使い勝手はあまりよくない。 撃ちたくなる気持ちもよくわかるが、これにMPを裂くなら他にやることがいくらでもある。 名前 コメント ウィークネス(10/0/1) 後述のデイジーズとくらべると、効果、成功率共に微妙。 名前 コメント ブレスウェポン(30/0) 戦闘前の基礎エンチャ。しかし、戦闘開始後はEWを各自に詠唱してもらった方が効率的。 名前 コメント Lv7魔法 ヒールオール(50/30) WIZの主任務の一つ。消費MP増量&増殖ENDのため、H-Aまわし等、維持するのは大変ではあるが、これにより身も心も救われる前衛は少なくないはず。 名前 コメント アイスランス(36/0/0) 高MRの今の戦場では、凍結効果はほとんど期待できない。 威力は高いものの、ディレイと消費が大きいため、イラプを使う人のほうが多い。 名前 コメント サモンモンスター(30/30/3) ボスクラスのモンスターでも召還できれば強いのか? 現在のところ戦闘に実戦投入されているところを私は見たことがない。 名前 コメント ホーリーウォーク(15/0/0) あると便利なのは間違いないが、なければないでどうということはない。 名前 コメント トルネード(40/0/0) 味方にも当たるので注意。これ使うなら、LSかFS使うだろう… 名前 コメント グレーターヘイスト(60/0/0) 戦闘開始後はこれ使っちゃだめだろう… 名前 コメント バーサーカー(40/0/0) DKポイントにいるDEなどに掛けると効果的。 魔法のダメージにも効果があるらしいので、門・橋防衛中なら自分に使うのもありかもしれない。 ただし弓には効果がない。 名前 コメント デイジーズ(10/0/1) HITすれば地味に効果が高い魔法。 しかし、射程等から考えて、これが当たるくらいなら、ディケイPOTの方が効果がある気がする。 名前 コメント Lv8魔法 フルヒール(48/0) 名前や消費MPの割りにHP回復効果がイマイチ(INT20で200~220前後)なのでMP効率は悪い。 他者に掛けるならGH2回または、H-Aの方がよっぽど有用ではあるが、複数メテオやFS特攻をされたときなどの緊急用にセットしておくのは悪くない。 名前 コメント ファイアウォール(60/0) 一定範囲に持続的ダメージを与える。動かれてしまうとまったく当たらないが、敵が動けない位置(タワー周辺や門詰めなど)に打ち込むことができれば相手にはかなりの苦痛になる。 しかし味方にも同様にあたるので使い時、使う位置には注意が必要。 名前 コメント ブリザード(60/10) 画面全体にダメージを与え、敵味方の区別も行われる(当たるのは布告先のみ)。 しかし威力もほとんどなく使用価値はほとんどないと言える。 名前 コメント インビジビリティー(15/0/1) 対人(戦争)のみで考えればかなり有用な魔法。 FS特攻や、隠れた状態でのH-AやI2Hなど使用場面は多い。 名前 コメント リザレクション(50/0) 戦争中に使うことはほとんどないだろう。 名前 コメント アースクエイク(40/0) 範囲魔法ながら、戦争中につかっても味方にはあたらない。 ディレイが少し長めなので連打が出来ないのがネック。単発威力もそれほど脅威となるレベルではない。 名前 コメント ライフストリーム(20/0/1) 一定範囲に持続的HPRボーナスを付与。 門や橋防衛中に味方エルフの周辺にかけておくといいかも。ただし、効果は気休め程度。 名前 コメント サイレンス(20/0/1) 射程が短い上に対象が単体なので、わざわざ敵陣に突っ込んでまで使用する意味があるかは微妙。 名前 コメント Lv9魔法 ライトニングストーム(48/0) 投射型の広範囲魔法。単体の威力はさほど高くないが、運用コストが安いため、集団で連打すればそれなりの脅威になりうる。 名前 コメント フォグオブスリーピング(40/0/1) 効果の割りに命中率もイマイチ。 名前 コメント イミュントゥハーム(30/0/2) 文句なしに現在戦争において一番有用な魔法。これを覚えているか否かで待遇が変わる場合も大いにありうる。 Epi5でディレイが若干追加されたため連打できないことと、キャンセで効果がごっそり解除されるのが欠点といえば欠点。 名前 コメント マステレポート(60/0/1) 使い時は以下の三つ。 1.テレコンリングと組み合わせて、BMのない味方の輸送。 2.暇防衛終了後、寝落ちしている味方の処理。 3.スパイとして敵勢力に潜入に成功した場合。 名前 コメント ファイアストーム(48/0) 攻撃型WIZの花。インビジと組み合わせるなど、敵後衛のど真ん中で連打できたら、威力も爽快感も最大。 味方にも同じダメージが行くので使い場所を間違えると逆に批難轟々。知らなかったでは済まされない。 名前 コメント ディケイポーション(20/0/2) 前衛、特にナイトに対しては威力絶大。門・橋防衛のときに狙える位置につけたら是非狙っていきたい。 反面、タワー戦などの乱戦の場合は、くらっても少しさがってタゲはずせば良いだけなのであまり効果はない。 名前 コメント カウンターディテクション(30/0) 消費MPが大きいので、タワー周辺で敵君主が消えるのが見えた。または、エリアサイレンスを狙ってるエルフが一瞬チラッとみえた。敵主軸を支えているNBエルフがチラッと見えた。などの確定的な場面のみで使えると良い。 名前 コメント
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ゲートの使い方 手前側の上部分にワールドの名前があるので、行きたいワールドの奥の看板を右クリックすることで飛ぶことができます。 チェストロック(LWC) ロック方法 チャットで/cprivateって打ちます。その後に、ロックしたいチェストやドアやかまどをクリックします(開きます)。 ロック解除方法 チャットで/cremoveって打ちます。その後に、ロックしたいチェストやドアやかまどをクリックします(開きます)。 LWCのほかのコマンド コマンド 機能 /cpublic 他人が使用できる状態でロックします /cpassword Password パスワードを使ってロックができます /cunlock Password 上のパスワードロックを解除するのに使用します /cmodify user ロックされた対象を使用できる人を追加します /cmodify - user ロックされた対象を使用できる人を削除します /cinfo 対象のロックの詳細を表示します(ロックをかけた人・ロックの種類など) リフトの使い方 まず、鉄ブロックの上に乗る 次に前にあるボタンをクリックする。
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桃たちは、シルフィードに乗ってアルビオンを目指していた。 とうとうアルビオンがその目に捉えられた。 「……っ!」 思わず桃は絶句してしまった。 巨大な、そうまさしく大陸が空に浮いていたのだ。 ところどころから水が流れ落ちるその威容は、まさに白の大陸に相応しかった。 みなその光景を見つめている。 かつて訪れたことのあるキュルケとタバサは懐かしそうに。 桃とJは、心底感嘆したように。 そうして、静かに進んでいたところで、シルフィードが急にがたんと揺れる。 何があったのかと一同シルフィードを見ると、ある一点を凝視していた。 (一体何が?) そう思って、シルフィードの見つめる方向に視線をやった桃は、不覚にも唖然とした。 Jもキュルケも、そしていつも冷静なタバサでさえも大きく口を開けて、間抜け面をさらしている。 「ひ、人が空を飛んでいるのねぇーー!」 全員の心を代弁するかのようにシルフィードが絶叫した。 しかし、だれもそのことに驚くほどの余裕はない。 視線の先では王大人が、棍をまるでプロペラのように回転させて、悠々と空を飛んでいた。 「おでれーた。人間って魔法によらなくても空を飛べるんだな。」 どこかのどかなデルフリンガーの声が響いた。 一方そのころ、ルイズ達は空賊に捕まっていた。 暴れようとした虎丸は、シエスタの一言で抑えられた。 ルイズ様たちまで危険にさらすつもりですか、と。 ギーシュは、己の使い魔と隔離されて寂しそうだ。 ワルドは積荷を眺めていた。 虎丸が、これからどうする?とでも言いたげな視線を向けてきた。 もちろん、ルイズはその視線の意味を誤解したりはしない。 確かに、現在ルイズたちの手元には杖も武器となるものもない。 海賊達はこれで安心したのだろう。杖さえなければ無力であると。 しかし、それは間違いであることをルイズは知っている。 虎丸は桁外れの怪力で、シエスタはその磨きぬかれた技でもって脱出できるのだ。 (でも) とルイズは続ける。 それでもこの船の頭までたどり着くのは難しいだろう、と考える。 そこまで考えが及んだルイズは、 「しばらくチャンスをうかがいましょう。」 と言った。 虎丸にシエスタ、ギーシュはそれぞれ了解したようだ。 一方ワルドは軽く目を見張っていた。 この境遇にも関わらず、堂々と振舞うルイズに多少驚いたのだ。 ドアが乱暴に開かれる。痩せた男が部屋に入ってきた。 貴族派なら港まで送ってやるぜ、という男に対して、ルイズは胸を張って言った。 「誰が薄汚いアルビオンの反乱軍なものですか。バカ言っちゃいけないわ。」 そして、トリステインの大使としての扱いを要求する、と続けた。 いつの間にかルイズの横に立っていた。虎丸は、その男臭い顔に笑みを浮かべていた。 「チャンスをうかがうんじゃなかったのかよ?」 「それとこれとは話が別よ!」 そう断言するルイズに、虎丸が声を立てて笑う。 一瞬バカにされたのかと虎丸を見るルイズだが、認識を改める。 虎丸は獰猛な笑みを浮かべていた。そしてその拳は、いつでも戦えるように握りこまれていたのだ。 ルイズの後ろにはシエスタが立っていた。 ギーシュでさえもなんとかして闘おうと、腰を低く構えていた。 その光景にワルドは驚いていた。 言葉を交わすことすらなく一瞬で戦闘体勢を整えたその有様は、とても学生とは思えない。 (面倒なことになりそうだ。) そう、一人考えていた。 「頭に報告してくる。その間にゆっくり考えるんだな。」 空賊の男は去っていった。 そうして虎丸が声をかける。 「そろそろ暴れても良いか?」 「まだよ!どうせなら頭とやらに合わせてもらおうじゃない!」 ルイズもまた獰猛な笑みを浮かべて答える。 ルイズには自信があった。 ただ王党派かどうか確認して始末するだけなら、わざわざ頭に報告に行く必要などないのだ。 それをわざわざ言いにいったということは、理由はわからないが、自分達に興味があるということだ。 そのルイズの説明に、一同はじっとチャンスを待つことにした。 「頭がお呼びだ。」 チャンスがやってきた。 「大使としての扱いを要求するわ!」 開口一番、ルイズはそう告げた。 その後もルイズと頭の問答は続く。 ふと、ギーシュは思った。 (魔法のろくに使えないはずのルイズがこれ程頑張っているのに、自分はいったい何をやっているんだ!) しかし、今のギーシュにルイズの話に割り込むほどの考えはない。 そこで、ギーシュはルイズの左隣に黙って立つことにした。 いざというときは、男は女の盾になるものである。 そうギーシュは習ったのだ。父親と、そしてルイズの使い魔たちに。 一方ルイズは不思議な感覚を覚えていた。 (私、ちっとも怖くない。) これ程の空賊達に囲まれながら、啖呵を切っているルイズ。 かつての自分なら、無理やり怖さを押さえつけて言っただろう。 同じ行動を取るにしても、考えた末の行動でないに違いない。 そこまで考えたルイズは、チラリと左右を見た。 左にはギーシュがいる。 最初はただの女たらしかと思っていたが、今はどうして!いつの間にか頼れる男になっているではないか。 右には虎丸が腕を組んで立っている。 今ならJが虎丸を選んだ理由がわかる。彼は、そこにいるだけで不思議と安心感を与えてくれるのだ。 見えないが、後ろにはシエスタが静かに立っているに違いない。 彼女がいる限り、自分は後ろのことを気にする必要はないのだ。 そして 姫さまが、親友のアンが自分の無事を祈ってくれているのがわかる。 だからこそ、ルイズは震えることもなく冷静に空賊の頭とやりあえているのだ。 その様子を見た空賊の頭は、笑いをこらえることができなかった。 彼らの姿は、あまりにも鮮烈であったのだ。 突如笑い出した空賊の頭に、ルイズを除く一行は怪訝な表情を浮かべていた。 ルイズだけは、会話の端々から推測がついていたのだ。彼らが王党派に関わりがあることに。 しかし、そのルイズも続く頭の台詞に驚きの表情を浮かべる。 「トリステインの貴族は、気ばかり強くって、どうしようもないな。」 突然頭が、その髭やかつら、眼帯などをむしりとり始めたのだ。 そうして、さっぱりとした男はこう名乗った。 「アルビオン王国皇太子、ウェールズ・テューダーだ。 アルビオン王国へようこそ。大使殿。さて、御用の向きをうかがおうか。」 彼らは、アルビオン王国王党派であった。 一瞬驚いたルイズであったが、即座に気を取り直すと、前に出ようとしたワルドを遮って名乗りをあげた。 今のルイズには、アンリエッタの思いもまた背負っているのだ。 いつまでも呆けているわけにはいかない。 「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールと申します。殿下。 失礼ではありますが、何か証拠はございますでしょうか。」 そう言って優雅に一礼をした。 その様子に、短く感嘆のため息を漏らしたウェールズは、この勇敢な使者をねぎらうと、懐から指輪を取り出した。 アルビオン王家の秘宝、風のルビーである。 本物であると確信したルイズは、自分の非礼を謝ると、アンリエッタから授かった手紙を差し出した。 その場で封を切り、その手紙を読み出したウェールズは、途中で一度溜息をついて尋ねた。 アンリエッタは結婚するのか、と。 ルイズとワルドは、無言で頭を下げることでそれに応える。 そうして、文章を読み進めたウェールズは、最後の一文で視線を止めた。 その目線はどこか悲しげであったが、手紙の主の成長を喜んでいるようにも見えた。 読み終えたウェールズは、顔をあげると、一同に告げた。 ニューカッスルまで来て欲しい、と。 幾つもの難所を潜り抜けて、イーグル号はニューカッスルに到着した。 流石にウェールズが自慢するだけのことはある、見事な船員の腕前であった。 ニューカッスルに到着したウェールズ達は、陽気に話し合っている。 しかし、その言葉の端々からは死の香りが漂っていた。 その会話にルイズの顔が少しだけ暗くなる。 ルイズは悟ったのだ。彼らが死ぬつもりであることを。 そこへ、ウェールズと話し込んでいた男がやってきた。 パリーと名乗ったその男は、今から祝宴を開くので参加して欲しい、と話しかけてきた。 パリーと話し終えたルイズ達は、ウェールズの部屋へと向かった。 彼の言によれば、アンリエッタの手紙は、ウェールズの自室にあるという。 「宝箱でね。」 そう言ってボロボロの手紙をウェールズは大切そうに取り出した。 その手紙を受け取ったルイズは、礼を述べると、大切そうに懐にしまった。 アンリエッタとウェールズの想いが詰まった手紙は、ズシリと重かった。 明日の朝一番に出る船で帰りなさい、というウェールズに、ルイズは一つ質問をした。 王軍に勝ち目はないのか、と。 「ないよ。」 ウェールズはあっさりそう告げた。元より三百対五万では相手になるはずがないのだ。 ここまで持ったこと自体、奇跡であったのだ。 昔話が進む。 その話の内容に、思わずルイズは亡命を勧める。 アンリエッタも手紙にそう書いてあるはずだと。 しかし、ウェールズは答えた。 そんな文句など一行たりとも書いていない、と。 そうして、ルイズに手紙を見せる。 確かに、そこには何も書いてはいなかった。 ただ、字がずいぶんと震えていた。なぜか水分でにじんでいた。 そして最後に、自分の使いの者たちをよろしく、と添えてあった。 そのことにルイズは愕然とする。ウェールズが声をかける。 「私の可愛い従妹は、私に死して後心配するようなことなど何もないと教えてくれた。 だからこそ、私は安心して死ねるのだよ。」 あの時だ。あの時、アンリエッタは書かないことを決めたのだ。 ルイズの頭には、この手紙を受け取った時の情景が浮かんでいた。 そう。ルイズの、自ら危機に赴く親友の言葉に少しでも報いるために、アンリエッタは自分の思いを殺したのだ。 ルイズは自分の手を見つめた。水のルビーが光っている。 そのことにルイズは今の自分の決意を思い出していた。 (私は何でここにいるの?姫さまに依頼されたから? 違うでしょ!私はアンの、親友の頼みだからこそここまでやって来たのよ!) ならば、言葉にならない思いまで汲み取るのが親友というものだろう。 ルイズはなおも言葉を続けようとする ウェールズが優しくそれを静止した。 「そうか、思い出した。君がアンリエッタが親友だといっていたルイズだね? 一つだけ忠告しよう。そのように正直では大使は務まらぬよ。しっかりしなさい。 ただ……」 そういってウェールズはひどく魅力的な笑みを浮かべると言った。 「アンリエッタのために怒ってくれてありがとう。」 最後にウェールズは彼らをパーティに誘った。 彼らは王国最後の客であるのだ。是非とも歓待せねばならぬ。 全員が退席したのちも、ワルドは残っていた。 ウェールズに一つ頼みごとがあったのだ。 ウェールズはそれを快く聞き届けた。ワルドの目の光に気づかぬままに。 パーティは華やかに行われていた。 ジェームス一世の宣言どおり、みな踊り、食し、笑っている。 次々と料理や酒を勧めてくる貴族たちに対して、虎丸は全て平らげることで応えた。 その様に感嘆して彼らは去っていく。虎丸も貴族たちもみな笑顔であった。 とうとう誰かが歌いだした。大変楽しげな歌である。 虎丸も一緒に歌いだすが、どうも音程が取れないようだ。 周りからは、明るい失笑が漏れる。 対抗するかのように、今度は虎丸が男塾塾歌を歌いだす。 その歌詞に感じ入った何人かの貴族たちが一緒に歌いだした。 ……明日の道を魁よ!明日の道を魁よ! その様子をルイズにギーシュ、シエスタは黙って見つめていた。 「……どうして、どうして彼らはあんなに明るく振舞えるの?」 ルイズが搾り出すように声をあげる。 その言葉にシエスタが柔らかく、諭すように答える。 「本当はお分かりなのでしょう、ルイズ様。彼らには義務があり、責任があります。 そして、」 シエスタが一呼吸間をおいた。 「全てを投げ打ってでも守らねばならないものがあるのでしょう。」 そう、ルイズにだって本当は分かっているのだ。 少なくとも、アンリエッタの頼みを受けたときには分かるようになったのだ。 今の苦しんでいるアンリエッタのためになるのなら、ルイズは喜んで毒杯でもあおる決意がある。 彼らもまた、それだけの決意をこのアルビオンという国に抱いているのだ。 そう悟ったルイズは、天を見上げた。 二つの月が優しく微笑んでいるように思えた。 「……シエスタ。少し胸を貸して。」 返事も待たずにシエスタの胸にルイズは顔を埋める。 シエスタは、それを優しく抱きとめていた。 そんな二人の様子に、自分は席を判断したほうが良いと考えたギーシュは、虎丸と合流することにした。 その前に、 「今顔を出すのは流石にどうかと思いますよ。ワルド子爵。」 「失礼な。私はメイドに嫉妬するほど狭量ではないよ。それに、私は明日彼女と結婚するのだよ。」 ワルドに声をかけておくことにした。 この男は、釘を刺しておかねば、平気でそういうことをやりかねない男だ。 短い経験からギーシュはそう判断していた。 しかし、ワルドの思わぬ台詞に慌てて振り返るが、既にワルドは立ち去った後だ。 ワルドの台詞の真偽は明日判断すれば良いことだ、そう考えて首を一つ振る。 気を取り直したギーシュは、今度こそ虎丸のほうへと足をすすめた。 虎丸と合流したギーシュは、自分も騒ぐことにして、酒をのみ始めた。 そこにウェールズも加わり、場はますます騒がしくなっていった。 そんな中、ウェールズが 「少し夜風にあたらないかい?」 と誘ってきた。そうしてテラスの方へと足をすすめるウェールズを二人は追いかけた。 テラスでは、ワイングラスを片手にウェールズは下界を見下ろしていた。 虎丸はもとより、その表情にギーシュも何もいえない。 「……君達はなにも言わないんだね。」 ウェールズが話しかける。 「俺は口下手でしてね、殿下。」 虎丸はそうとだけ告げ、黙って空いたグラスに酒を注ぐと、ウェールズとギーシュに勧めた。 「それに、こういう時は騒ぐものと相場が決まっているでしょう。」 慣れない敬語を使い、男らしく深い笑みを浮かべる。 その言葉にウェールズも笑みを浮かべた。 「それでは三人の出会いと、今後の前途を祝して乾杯!」 ウェールズが音頭を取った。 カチン、とグラスを合わせる音が響いた。 男達の使い魔 第九話 完 NGシーン 雷電「あ、あれはまさか!」 虎丸「知っているのか雷電!」 雷電「うむ。あれこそまさしく、古代中国においてその名を知られた亜瑠微温!」 アルビオン。浮遊大陸としてハルケギニア全土にその名は知れ渡っているが、その起源を知るものは少ない。 かつて周の武帝の時代、亜瑠微温なる仙道達の都があったという。 それは、栄耀栄華を極めたというその都の最大の特徴は、空に浮かんでいたことなのだ。 しかし、その都にもついに落日の日がやってきた。ある仙道使った術が暴走したのだ。 詳細は不明であるが、羽流守(ぱるす)というその術によって生み出された光は、 瞬く間に亜瑠微温を死の大陸に変えてしまったという。 僅かに生き残った仙道たちは、己の全ての力を用いて、その光が世界に漏れるのを防ぐことに成功した。 しかし、代償は大きく、全てが終わった時亜瑠微温は雲の彼方に消え去ってしまった。 この亜瑠微温の一部が、シルクロードを渡って当時の欧州へと伝わり羅比輸多(らぴゅた)になり、 大陸のほとんどがハルケギニアへと渡ってアルビオンへと名前を変えた、というのが近年研究者達の間で定説となっている。 ~「アルビオンについて語る!」曙蓬莱武術協会副会長平賀才人氏の談話より引用
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MySQLの使い方 ■使い始めの流れ ●インストール ●データベース作成 ●ユーザー作成(?) で、使用するユーザーとデータベースの準備完了 あとは、作成したユーザーで、作成したデータベースに テーブル等を作っていく。 ■MySQLに接続 C \ mysql -u root -p ■データベース操作 ●新規作成 mysql create database meke; Query OK, 1 row affected (0.01 sec) ●一覧表示 mysql show databases; +--------------------+ | Database | +--------------------+ | information_schema | | meke | | mysql | | test | +--------------------+ 4 rows in set (0.02 sec) ●接続する mysql use user_db; Database changed ●テーブル一覧表示 mysql show tables; ■ユーザー操作 ●新規作成 mysql grant select,insert,delete,update,create,drop,file, alter,index on *.* to db_user identified by 123456 ; mysql flush privileges; ■MySQLのデータ型 http //www.javadrive.jp/mysql/datatype/index.html ■バックアップ・リカバリー MySQLのダンプファイルは、SQLのInsert文の形式らしい。 ■Tips ●MySQLコマンドの際のBeep音の止め方 【対策1】 「my.ini」ファイルに設定した「no-beep」オプション http //www.naotaka.com/blog/2005/07/23/myini-%E3%81%A7-%E3%80%8Cno-beep%E3%80%8D-%E3%81%AE%E6%9B%B8%E3%81%8F%E4%BD%8D%E7%BD%AE%E3%82%92%E5%A4%89%E6%9B%B4/ ↓書き方 [mysql] set-variable=no-beep 【対策2】 mysql.exe 起動時のコマンド行オプションで -b を付ければBeep音は止まります。 http //www.mysql.gr.jp/mysqlml/mysql/msg/6006 ● INSERT文での日付の使い方 A.5.2. DATE カラム使用時の問題 http //dev.mysql.com/doc/refman/4.1/ja/using-date.html 6.2.2.2. DATETIME、DATE、TIMESTAMP 型 http //dev.mysql.com/doc/refman/4.1/ja/datetime.html ■ADO.NET のデータプロバイダ 24.2. MySQL Connector/NET http //dev.mysql.com/doc/refman/5.1/ja/connector-net.html
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FA-124の使い方 How to use FA-124?
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iTunesの使い方 使い方はAppleのサイトを読めば誰にでも使いこなせるようになる。 iTunes サービス&サポート ※トラブル解決方法も↑のAppleのサイトを見ればOK
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前ページ次ページ滅殺の使い魔 朝、小鳥がさえずりだす頃。 休日である虚無の曜日であるが、豪鬼には、いや、格闘家には休日は存在しない。 日々これ鍛錬である。 そんな訳で、豪鬼は既に日が昇りきる前に修練を終え、一人瞑想に入っていた。 ルイズの部屋の扉の横で、ではあるが。 豪鬼が方目を開け、横に視線を向ける。 部屋の中から、ドタドタと言う音が近づいてくる。 勢いよく開かれた扉から現れたのは、既に着替えを終えたルイズであった。 「ゴウキ! 出掛けるわよ!」 「ぬぅ……、しばし待てぃ」 仮にも自分は『使い魔』であるから、付いて来いと言われれば付いて行く。 豪鬼は修羅と言えるほどの者だが、常識が無い訳ではなかった。 無視していただけなのだ。 豪鬼は瞑想を終わらせ立ち上がると、イライラと自分を見つめているルイズを見た。 「どこへ行くつもりだ」 「剣よ」 「……うぬは剣技をするのか」 「わたしじゃないわよ。 あんたに買ってあげるって言ってんの」 「……何?」 豪鬼は拳での闘いにおいては正に無敵に近いものがあったが、武器を使っての闘いの経験はほとんど無い。 槍や刀を持った相手と死合いをした事はあるが。 「拳こそ我が武。 故に得物はいらぬ」 ルイズはそんな豪鬼の声に一切耳を貸さず、豪鬼の手を取り、引っ張り始めた。 「いいから! わたしが持たせてあげるってんだから、ありがたく買ってもらいなさい!」 豪鬼はとりあえず諦め、抵抗せずにルイズに引っ張られることにした。 「ルイズ。 何処へ行く」 「剣っていったら町でしょ。 町へ行くの」 豪鬼は、ルイズに引かれながら考えていた。 剣技。 自分に立ちはだかった者達の中にもそれは存在した。 短刀、長刀、槍、銃。 これらの得物を持った者達を、豪鬼は拳一つで粉砕してきたのだ。 しかし、得物によって様々な恩恵が得られることもまた事実であり、その様な敵との戦いでは間合いで不利になる事も多々あった。 幸い、飛び道具には対抗する術を持ち合わせていたが、槍や刀などには一方的に不利な状況を作られる。 これを機に新たな闘い方を習得するのも悪くないか。 一人でそう考えていると、何時の間にか学院の門へとたどり着いていた。 ◆◇◆◇ タバサは、ルイズの部屋の前で息を呑んだ。 先日召喚されたあの男。 初めからただならぬ気配を感じていたもので、それはギーシュとの決闘騒ぎで確信へと変わった。 あの身のこなし、あれはこれ異常ないほどに洗練された『暗殺術』ではないか。 タバサはそう仮定していた。 時に流麗、時に豪胆、そして放たれる殺気。 もしも自分があの技術を会得できるのならば、自分は目的へと大きく近づく。 それが一つ。 そして、それよりも大きな理由が一つあった。 それらを胸に、一度深呼吸をしてから、部屋の扉をノックした。 あの使い魔が出てきたらどうする? いきなり「弟子にして下さい」か? 駄目だ、平常心を保っていられるか不安が残る。 それでは駄目だ。 では、「私と決闘して欲しい」か? それも駄目だ。 技術を盗む云々の前に倒されるだろう。 殺されるかもしれない。 事実、ギーシュとの決闘では、あの使い魔の動きが見えなかった。 ギーシュがドットだったから勝てた、だとか、本気でやってなかったからだ、とか言う者がいるが、そんなことはない。 本当に強いのだ、あの使い魔が。 トライアングルの自分とキュルケが同時にかかっても恐らく歯が立たないレベルであり、なおかつスクウェアでも勝てない筈だ。 そう悩んでいると、タバサはその隣の部屋の扉が開くのに気付いた。 中から現れたのはタバサの親友、キュルケであった。 「あらタバサ、どうしたの? あなた、ヴァリエールと仲良かった?」 タバサは小さく首を横に振る。 すると、何を思ったかキュルケがニヤニヤとタバサを見つめ、からかうように言った。 「なあに? あなたもゴウキ目当て? 渡さないわよ~?」 明らかにキュルケの考えていることと自分の考えている事は違うのだが、一応ゴウキ目当てなのは事実なので、否定も肯定もしなかった。 キュルケはタバサに近づき、扉の前へ来ると、躊躇無く鍵に『アン・ロック』の魔法をかけた。 「禁止事項」 「いいのよ。 恋の情熱は全てのルールに優越するの。 だから校則とかは無視よ無視」 扉が開くと、キュルケは悠然と中に入っていく。 しかし、その中にキュルケの望んだ結果は待っていなかった。 もぬけの殻だ。 目当ての豪鬼も、ルイズも居ない。 キュルケに続いて部屋に入っていたタバサが呟く。 「鞄が無い。 外出の可能性が高い」 鞄が無いということは、どこかに出掛けたのだろうか。 キュルケは窓から外を見回した。 見つけたものに、思わず驚きの声を上げる。 「え、ちょ、えぇ!?」 キュルケが目にしたものは、馬に乗るルイズ。 ……と、それと全く同じスピードで走る豪鬼の姿だった。 キュルケがそれを呆けたように見つめていると、タバサが窓を開け、口笛を吹いた。 それから、窓枠によじ登り、外に向かって飛び降りる。 タバサの突然の奇行に、しかしキュルケは動じず、あろう事か同じように外に身を投げのだった。 タバサは命じた。 「例の『あの方』」 ◆◇◆◇ 「あ、あんた、どんな体力してんのよ……」 ルイズがもう何度目かの驚きの声を上げる。 無理も無い、普通なら馬で移動する距離を、豪鬼は馬と同じ速度、いや、馬に『合わせて』走り切ったのだから。 むしろ、豪鬼にとって、馬で程度の距離は物足りないレベルだった程だ。 ルイズは、隣を歩く、息切れ所か汗一つとして掻いていない豪鬼を見た。 こいつは一体全体何なのか? もはやそんなことはどうでも良くなってきていた。 「はぁ……。 まぁいいわ、ここがブルドンネ街よ。 ここであんたの剣を買うわ」 「……うむ」 豪鬼は街を見まわす。 元居た世界の都会と比べて、随分と狭いものである。 しかし、道を歩く者達の目は、あの世界よりもいきいきとしている。 ただ、この広さでは、格闘大会は開かれないだろう。 そう思いながら、豪鬼はルイズについて行く。 しばらく歩くと、ルイズは更に路地裏へと入っていった。 大通りがあの狭さなのだから、路地裏は当然もっと狭く、汚く、暗い。 「もうっ! だから来たくないのよ!」 ルイズが忌々しそうに呟く。 豪鬼は別段それに構うこともせず、ただルイズについて行った。 少し歩くと、四辻に出た。 「えーっと、この辺の筈……」 辺りを見回すと、一枚の同の看板が目に入った。 豪鬼は気付かなかったが、確かにそれは武器屋の看板だったらしい。 ルイズと豪鬼は、それに向かって行った。 扉を開け、店に入る。 扉に付いた鈴が、カランカランと音をたて、来客を知らせる。 すると、中から長髪オールバックの男が出てきた。 男はルイズのマントに気付き、一瞬驚くと、今度は気障な笑みをこぼした。 「イヤー困った! 遂にこの世界でもワイの美形は知られてしもたようやな! せやけどお嬢ちゃん、ワイはもう心に決めた人がおるんや。 心が痛むけど、ここは一つ引き下がってもらえへんかなぁ?」 「……は?」 ルイズは呆気にとられる。 その間にも、男はふぅ、とか、はぁ、とか言っている。 なるほど、ギーシュと同じ系統の人間か。 そう思ったルイズは、男の言うことを聞き流し、用件だけ言うことにした。 「客よ」 「ん? なんや客かいな。 悪いけど、いくら積んでもワイの愛は買えへんで~?」 「使い魔が使うの。 あいつ」 ルイズは豪鬼を指差す。 豪鬼は店内を物色していた。 豪鬼を見た瞬間、男の目付きが変わる。 鋭い眼光が、豪鬼の体を観察する。 「チョイ待っとれや~」 男が店の奥へと消える。 少しすると、男が大きな両手剣を持って戻ってきた。 巨大な刀身に、派手な宝石等が散りばめられている。 「どないや! 店一番の業物やで! 嬢ちゃん貴族やろ、ほんならこのくらいはせめて欲しいやろなぁ」 豪鬼はいつの間にかルイズの隣に戻り、その大剣を見つめていた。 「ゴウキ、振ってみなさい」 ゴウキが無言でそれを手に取る。 「……!」 すると、突然豪鬼の左手のルーンが輝き始めたのだ。 豪鬼はそれを見つめる。 力が湧き上がる、この感触。 これは、今まで何度も経験した『殺意の波動』のそれとは僅かに違う。 体が軽い。 それは正に羽のようであった。 そして、何よりも違うのは―― 「ルイズ。 この剣は要らぬ」 そう、手に持った得物の事が、自然と頭の中に流れてくるのである。 豪鬼の頭は、瞬時にこの大剣の本質を見切った。 故に、この剣は要らない、と言ったのだ。 「ちょ、なんでよ! これが一番……」 「はは! やっぱりな! あんたには剣なんぞ似合わんわ!」 ルイズが豪鬼に不満をぶつけようとするが、それは男の大笑いによって掻き消された。 「嬢ちゃん、ワイが断言したる。 その剣はボッタや。 非美形や」 「あ、あんた、わたしからふんだくろうとしてたの!?」 食って掛かるルイズに、男は特に気にした様子も無く答える。 「ふんだくれるもんはふんだくるのが商人ちゅー奴やろ。 ……まぁええわ。 嬢ちゃん、謝罪としてあの山の中から好きなの持ってってええで。 ワイは心も美形やからな」 男が店内の一角を指差す。 そこには、乱雑に積まれた様々な武器の山があった。 ルイズが男の態度に怒りを通り越して呆れて山を見ていると、その中から突然声が聞こえた。 低い男声。 店長の物では無いようだ。 「ロバート! 俺はタダかよ!?」 「ん? なんや、デル公かいな」 「デル公?」 ロバートはその武器の山に近づくと、その中から一本剣を取り出した。 「こいつや。 知っとるやろ? 意思を持った魔剣、インテリジェンスソードや。 どこの馬鹿が始めたんやろなぁこんなの。 ワイへの嫌がらせちゃうか?」 「おうおうおう! そこのお前! ちょっとばかしいい体してるからよ、ちょっと俺を持ってみな」 「……ふむ」 豪鬼がロバートから剣を受け取ると、またルーンが輝き始めた。 豪鬼のルーンが、剣の判定を行う。 ……良い剣だ。 そう判断したところで、剣が小さく呟いた。 「おでれーた。 てめ『使い手』か」 「『使い手』……?」 「ふん、自分の実力も知らんのか。 まあいい。 てめ、俺を買え」 「……」 しばらくの沈黙。 豪鬼は、ルイズに向き直り、一言、こう言った。 「ルイズ。 これを買う」 当然ルイズは不満の声をあげる。 しかし、それを男が遮った。 「いや~! その剣、五月蝿くてかなわんかったんや。 せやから、タダで譲ったるわ」「豪鬼、それにしましょ」 ルイズは即答した。 小遣いだって無限ではないのだ。 もらえるなら貰おう。 大丈夫、豪鬼なら大丈夫。 ルイズはそう言い訳を念じた。 豪鬼達は剣を受け取り、武器屋を後にした。 前ページ次ページ滅殺の使い魔