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魅惑の使い ペンテラージ 13677541230334.jpg Level 攻撃力 防御力 1 199 143 100 3279 2062 名前 コメント
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「円環少女」のグレン・アザレイを召喚 虚無の使い魔と煉獄の虚神-1 虚無の使い魔と煉獄の虚神-2 虚無の使い魔と煉獄の虚神-3 虚無の使い魔と煉獄の虚神-4-前/虚無の使い魔と煉獄の虚神-4-後 虚無の使い魔と煉獄の虚神-5 虚無の使い魔と煉獄の虚神-6-前/虚無の使い魔と煉獄の虚神-6-後 虚無の使い魔と煉獄の虚神-7 虚無の使い魔と煉獄の虚神-8-前/虚無の使い魔と煉獄の虚神-8-後 虚無の使い魔と煉獄の虚神-9 虚無の使い魔と煉獄の虚神-10 トップページに戻る
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天井トラップロック系 フレアロック ガス系 ヒートブレス カビン系 ヨウガンカビン タライ系 壁トラップウォール系 アロースリット系 バズソー マグネット系 床トラップボム系 マイン ベアトラップ系 リフトフロア系 スプリングフロア系 スパークロッド系 マグネットフロア系 隠しトラップスエゾー アルデバラン イビルスタンプ イビルキック マジックバブル イビルアッパー 天井トラップ ロック系 落ちてくるタイミングが計りづらいため、単発での使用はNG 基本は階段や坂の下で拘束→ロック系。ダメージは多少下がるものの、 転がしてロングレンジを狙うことで掛け率の低さを補うことができる アイアンボールやボルトロックなら、マグネット系と併用することで 坂がなくとも転がせる。敵を拘束するついでに一撃見舞ってやろう フレアロック ボルトロックまでのつなぎとして活躍してくれるトラップだが、注意点が一つ 他のロック系と違い、消滅から再チャージまでになぜか2秒ほど間があくのだ そのため、短期間での乱用は禁物。あまり過信しないように気を付けよう ガス系 足止めに使うもよし、コンボ途中のつなぎに使うもよし、地味な性能とは裏腹に その実用性はかなり高い。範囲効果のため、気軽に使っていけるのも嬉しい ちなみに、効果時間は音が目安。見た目で判断すると痛い目を見るので注意 特にコンフューズガスは、ガスが消えるのが他より早い。見た目大丈夫そうでも、 音がしている間は効果が続いているので、焦って突っ込まないように ヒートブレス 他のガス系と違い、直接ダメージを与えることのできるトラップ HPを1づつじわじわ削っていく様は、恐ろしくもあり心強くもある このトラップに関しては、周囲より中心を狙って当てた方がいい 中心なら即ヒットし、その分周囲よりダメージも高くなるのだ 最大ダメージが1のため、防御力無視であることも大きい 後半の強力な侵入者を仕留めるのに打ってつけの一品だろう カビン系 「トラップコンボ三種の神器」の一つに数えられるトラップ 長い効果時間、侵入者の移動、高い掛け率。これらの反則的な性能に加え、 止まっている相手なら確実にコアヒットまで狙えるという親切設計 落ちてくるまでの間が少し絶妙なので、使う際はスプリングフロアなどで 相手の動きを封じてからとなる。アブラカビンなら単独で足止めも可能だが、 油だまりからの再チャージタイミングも同じく絶妙なので狙わない方が無難 ヨウガンカビン 他二種とは違い、ダメージを与えることのできるカビン 掛け率、ダメージともに序盤で作れるには破格の数値を誇っている しかし、ダメージの高さは序盤においてデメリットにもなりうる要素 もし使うなら、コンボのはじめか締めに組むなどの工夫が必要 タライ系 完全なお笑いトラップ。特にタライのDeath Infoは狙っているとしか思えない 腕前次第ではカビンに勝るとも劣らぬ使い勝手も発揮できるが、ほぼマニアの域 とりあえず、鬱陶しい相手やてこずった相手へのトドメの一撃に使ってみよう 壁トラップ ウォール系 「トラップコンボ三種の神器」の一つに数えられるトラップ 壁際でしか使えないため地味に思われがちだが、壁属性の中では数少ない 侵入者を移動させることのできるトラップなのだ。しかも、アタックウォールには 向き直り付き。カビンと組み合わせることで、その可能性は無限に広がることだろう アロースリット系 基本的にダメージを与えるものがほとんどで、あまりコンボ向きではない しかしそんな中、唯一コールドアローだけはコンボ向けの性能となっている 射程が長く、多少のズレなら軌道修正してくれる親切設計な拘束トラップ まさにコンボのために作られたであろうこの性能、使わない手はない 他のトラップに関しては、チクチクいたぶって遊ぶためのものと考えておこう バズソー コールドアローには及ばないものの、こちらもコンボ向けのトラップ 長い距離を一気に移動させられるほか、仕掛けに押し込むなんて使い方も ただ、作成に必要なチェインニードルの使い勝手があまりに悪すぎるので、 無理に作る必要はないかも。コンボに慣れてきたら挑戦してみよう イビルキックと違い、坂のない段差から下へは運べないので注意 マグネット系 間に仕掛けを挟む、拘束中にボルトロックを引き寄せて当てるなど、 面白い使い方が可能。ただし、掛け率が低いので多用は避けたいところ エレキマグネットは避雷針や床電気系と放電させることができる 使う機会は少ないかもしれないが、知っておくと何かと便利かも 床トラップ ボム系 床トラップの問題児。どこに飛ばすか判然としない上、掛け率も低いため 趣味以上の価値は見出せない。フラッシュ・クエイクボムは、ガス系と同じく コンボの合間に挟んでいく形で使っていくとよい。カタストロフボムは論外 マイン 性能にクセのあるボム系において、無類の使い勝手を誇るトラップ 移動方向が決まっている上、拘束時間も長く再チャージもかなり早い 何と、最速で仕掛け直せばスモールボムが間に合ってしまうほど! スプリングフロア開発までのつなぎとしては、優秀すぎる性能だろう ベアトラップ系 手軽に拘束できる便利さがあるものの、壁から離れていると コンボがつなぎづらくなるという欠点がある。もし使うのであれば 坂の下でロック系と、もしくは壁際でウォール系とが基本 リフトフロア系 ヘブンズフロアは、慣れないうちのヒット数稼ぎに役立つ リフトフロアは斬殺換気扇専用と考えておけばよい スプリングフロア系 「トラップコンボ三種の神器」の一つに数えられるトラップ 相手を常にブロックの中心で捉えるため、ズレ修正の役割を果たし、 さらに飛ばす方向、距離も正確なのでコンボの先も考えやすい とりあえず、コンボの起点はスプリングフロアと覚えておこう スパークロッド系 水路に立てれば電気を流し、他の電気系と起動させれば放電する とにかく電流出しまくりのド派手なトラップ。単発で使うのもいいが、 他のトラップと組み合わせてイルミネーションコンボを組むのも楽しい ただし、掛け率は低めなのであまり調子に乗って使いすぎないように マグネットフロア系 チャージ時間が長いため、あまり効率的な運用は期待できない 特にバキュームフロアは、全トラップ中最長のチャージ時間を誇る 使うなら、どうしても軸が合わないなどの状況に限定されるだろう なお、このトラップにもアイアンボール、ボルトロックは引き寄せられる その暴れっぷりは壁マグネットの比ではないので、十分注意するように 隠しトラップ スエゾー 全トラップ中最強のダメージを誇る、某ゲームからの闖入者 基本はロック系と同じ。なぜか磁力で引き寄せることが可能で、 しかも摩擦がかからないため、一度転がると誰かに当たるか 消滅するまで転がり続ける。あまり乱用はしないように なお、このトラップに限り全職業が耐性を持っている 普通に使うと必ず投げ返されてしまうので注意 アルデバラン ダメージ高い、移動距離長い、掛け率最高。まさに地上最強のトラップ 特に何も考えず、カビンの代わりとしてガンガン使っていこう イビルスタンプ 防御力無視とはいえ、範囲が狭い上に掛け率も低く、時間も大して稼げない タライ系とはまたベクトルの違う、トドメの一撃用といったところだろうか イビルキック 障害物がない限り、どんなところからでも壁まで飛ばすため、 長い距離を一気に移動させたい時などに便利。起動時間が短く、 即座にトラップを仕掛け直せるのも何気に嬉しいところ マジックバブル こちらが押して動かせるため、何も考えずに使っていける ただし、動かしづらい、一部のトラップをガードしてしまうといった欠点も 掛け率はかなり高いので、相手構わずどんどん使っていこう イビルアッパー ヘブンズフロアと違い斜めに飛ばすため、多少の移動も兼ねている スプリングフロアでは飛ばしすぎてしまう距離などで使っていくとよい 天井の高さによって移動距離が変わるので気を付けよう
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「ももえサイズ」の死神ももえを召喚 参考 ももえサイズ(wikipedeia) ゼロの使い魔ももえサイズ-1「ゼロの使い魔ももえサイズ」 ゼロの使い魔ももえサイズ-2「ゼロの使い魔死神フレイム二年生ももえサイズ」 ゼロの使い魔ももえサイズ-3「ゼロの使い魔死神フレイムデルフリンガーシルフィード二年生ももえサイズ」 ゼロの使い魔ももえサイズ-4「ゼロの使い魔死神友情フレイムデルフリンガーシルフィード香水下級生ももえサイズ」 ゼロの使い魔ももえサイズ-4.5「出張由美ちゃん~はじまりは超展開~」 ゼロの使い魔ももえサイズ-5「ゼロの使い魔死神友情タバサの裏設定フレイムデルフリンガーシルフィード香水下級生ももえサイズ」 ゼロの使い魔ももえサイズ-6 「ゼロの使い魔死神友情タバサの裏設定タバサの母フレイムデルフリンガーシルフィード香水下級生ももえサイズ」 ゼロの使い魔ももえサイズ-7 「ゼロの使い魔死神ガーゴイル友情タバサの裏設定タバサの母フレイムデルフリンガーシルフィードネギ香水下級生ももえサイズ」 ゼロの使い魔ももえサイズ-8「ゼロの使い魔死神ガーゴイル友情タバサの裏設定タバサの母フレイムデルフリンガーシルフィードネギ香水草鞋下級生ももえサイズ」 ゼロの使い魔ももえサイズ-9ゼロの使い魔死神ガーゴイル友情タバサの裏設定タバサの母フレイムデルフリンガーシルフィードネギ香水草鞋干し肉細長い棒悪魔の猟銃下級生ももえサイズ」
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前ページ次ページ暗の使い魔 教室の修繕が終わり、使い魔と別れたルイズは、ややあってアルヴィーズの食堂にて食事を取っていた。 今のこの時間、生徒達のほぼ全員はアウストリの広場に集まり、使い魔との交流を図っている。 食堂に残っている生徒はまちまちであった。 そんな空間で、ルイズは先程の官兵衛とのやりとりを思い出しながら、一人寂しく食事を口に運ぶ。 「はぁ……」 ひとりでに、ため息が漏れる。 先程は、官兵衛の言い方が酷かったとはいえ、彼を思いっきりひっぱたいて去ってしまった。 思えば、官兵衛は官兵衛なりに自分を励まそうとしてくれたのだろう。 自分なんてなんの役にも立たない。そう言ったルイズにそうでもない、と答えてくれた。 それでも、瓦礫撤去を引き合いに出した言い様は流石に許せなかったが。 おかげで大分感情的になって、あんなことをしてしまった。 ルイズは今になって、その事を後悔しはじめていた。 「はあ、どうしたらいいかしら」 人知れず、ルイズはそんな独り言を呟いた。 ここは素直に謝るのが一番だろうか。しかし、彼女の性格からして、それはプライドが許さなかった。 仕方無い、少し時間が経ってから官兵衛を探そう。どうするかはその時に決める。 そう決めて、前を向くルイズ。 その時であった。なにやら遠くの方ががやがやと騒がしいのに気がついたのは。 見ると、残っていた生徒何人かが集まって、驚いた表情でなにかを話し合っている。 「聞いたか?ヴェストリの広場で決闘だってよ!」 「本当に?誰と誰が?」 どうやら決闘騒ぎを聞きつけた生徒が、辺りに触れ回っているらしかった。 貴族同士の決闘は禁止されているのによくやるものだ、と内心呆れるルイズ。 自分には関係のない話だ、と再び食事に向き直る。だが次の言葉を聞いた瞬間、ルイズの表情は一変した。 「それが、ド・ロレーヌとルイズの奴が呼び出した使い魔がだってさ!」 ハッとした表情でルイズが振り返る。 「しかもこの決闘は、使い魔の方から申し出たらしいぜ」 驚くべき内容を耳にしたルイズが、咄嗟に立ち上がる。あの官兵衛からの申し出による決闘だと?どういうことだろう? ともかくこのままではいけない。官兵衛を止めないと。そう思ったルイズは足早に食堂を出て行った。 暗の使い魔 第五話 『ヴェストリ広場の戦い』 アウストリの広場から本塔を挟んで反対側の広場、そこがヴェストリの広場であった。 石の城壁に囲まれたその空間にて、官兵衛とヴィリエは、約10メイル程の距離をとって睨み合う。 官兵衛が決闘を申し込んでから、そう時間は経っていない。しかし、辺りには驚くほどの人だかりが出来ていた。 その中には、騒ぎを聞きつけて現れたメイドのシエスタも居た。 「一体、何でこんな事に。カンベエさん」 あの時、自分が官兵衛に薪割りの手伝いなどお願いしたからだろうか? 聞けば、ヴィリエと官兵衛が最初に衝突したのは、薪割りをしていた官兵衛にヴィリエがつっかかったからだと言うではないか。 小刻みに身を震わせながら、シエスタは恐ろしいメイジと対峙する官兵衛を見守っていた。 「それでは始めようではないか。奴隷の使い魔くん」 相変わらず尊大な態度を崩さず、フェンシングのように杖を構えながらヴィリエは言った。 官兵衛も枷ごと鉄球を構えながら言う。 「勝敗はどうする?」 「決まっている。どちらかがまいったと言うか、僕が杖を奪われるか、だ」 もっとも後者は絶対にありえないが、と付け足すヴィリエ。 ルールに対して静かに肯定の意を官兵衛が示すと、決闘が始まった。 決闘が開始し、官兵衛もヴィリエもどちらも動かずに相手を見据える。 と、ヴィリエが杖を構えてない方の手を差し出すと、官兵衛に向けて手招きをした。 「先に動きたまえ。決闘とはいえ奴隷相手に一方的では観客も沸くまい。なにより僕の家名に傷がつく」 「そいつはどうも」 そういうと官兵衛がヴィリエに向かって駆け出す。鉄球を引き摺っているとは思えない速度で、官兵衛はヴィリエに迫った。 観客から声が上がる。あっという間に距離を詰め、ヴィリエの目前まで近づく。 しかし当のヴィリエはあくまで余裕の表情を崩さない。 官兵衛が手枷を振りぬき、そのまま超重量の鉄槌をヴィリエにくらわせようとした。その時である。 鉄球が振るわれる直前、ヴィリエは短くルーンを唱えると、恐るべき速度で空中へと浮かび上がったのだ。 『フライ』。風系統の魔法であり、自由自在に空を飛ぶことができる基本的な魔法だ。 官兵衛の鉄球が虚しく空を切る。ヴィリエはそのまま素早く官兵衛の後方へ回ると、しゅたっと地面に着地した。 今度は振り向きざまに鉄球を叩きつけるが、それも素早く宙を舞うヴィリエには届かず、ずどんと地面を陥没させる。 ヴィリエの見事な身のこなしに、観衆から歓声が起こった。 「おい!逃げてないで降りてこい」 ヒラヒラとフライで浮遊するヴィリエに、官兵衛は大声で言い放った。 「ふっ。一撃も食らわせられないのが歯痒いか?これが所詮メイジと平民の壁というものだ」 薄く笑みを浮かべながら、ヴィリエは地上にいる官兵衛を見下ろした。 「くそったれ……」 そんなヴィリエを、苦い表情をしながら官兵衛は見上げた。 その後幾度となく鉄球を振り回すが、いずれの攻撃も空を切り、ヴィリエには掠りもしない。 ぜぇぜぇと荒い息をつきながら、官兵衛はヴィリエを睨みつけた。 「おや?どうした、疲れが見えているぞ?」 官兵衛から離れた地上に降り立ちながら、ヴィリエはくっくっくと短く笑った。 「畜生、ちょこまかと……!」 「どうしたね?これで仕舞いにしてもいいんだよ?今ここで土下座して謝れば、考えてやらないでもないがね」 笑みを崩さず言うヴィリエ。 「冗談じゃない。逃げるだけの相手に、なんで小生が怖気ずく?」 官兵衛が言い放つ。それを聞き、ヴィリエは凶悪な笑みを浮かべると。 「そうか、では見せてあげよう。風の力を」 ルーンを唱え出し、構えた杖を激しく振り下ろした。瞬間。 「うおおおおっ!?」 官兵衛の巨体が、紙切れのように後方へ吹き飛ばされた。そのまま石造りの壁に背中から激突する。 「ぐ!」 ずしゃりと、壁の中腹から地面へと落下する官兵衛。そんな官兵衛に更に凶悪な暴風が襲いかかる。 いつの間にか纏わりつくように絡んでいた風が、刃に変わり官兵衛の全身をズタズタに切り裂いた。 とっさに両腕で頭と首筋を守り、致命傷を免れる。 「くそっ」 即座に反撃しようと立ち上がる官兵衛であった。 先程と同様、素早い動きで駆け出す。しかし、あと数メイルと迫った所であった。 時すでに遅く、再び完成した風の呪文、『ウィンドブレイク』によって官兵衛の身体は再び石壁に叩きつけられた。 ずるりと地面に崩れ落ちる官兵衛。官兵衛は完全に遊ばれる形でヴィリエの魔法を受けていた。 そんな一方的な展開に周囲の観客達は、息をのんでじっと見入る。 尚も次々と呪文を放つヴィリエ。 時たま立ち上がり攻勢に出ようとするが、ヴィリエとの距離は10メイル以上。鉄球と鎖の長さを足しても到底届きそうに無い。 『ウィンドブレイク』『エアカッター』と、続く容赦ない風の猛攻。 官兵衛は成すすべもなかった。 「いやっ!」 人ごみの隙間から一部始終を見ていたシエスタは顔を覆った。 「思い知れ!これがメイジの力だ、奴隷風情が」 ヴィリエが表情を変えず、次の詠唱を開始した、その時。 「ちょっと!なにやってるのよ!」 突如、人ごみを割って官兵衛とヴィリエの元へルイズが現れた。 ヴィリエが詠唱を止め、ルイズの様子を見やる。 息を切らし、声を荒げながらルイズは官兵衛に駆け寄った。 「……なんだ、お前さんか」 「なんだじゃないわよ!何いきなり決闘なんか申し込んでるのよ」 ルイズが壁に寄りかかった官兵衛に食って掛かる。当然である。昨日の晩に騒ぎを起こしておいて翌日にまた決闘。 そして昨晩ギーシュに勝ったとはいえ、今度の相手はギーシュとは格が違った。 見ると、官兵衛の全身は風の刃で切り刻まれ、血が滲んでいた。 ズタボロになった官兵衛にルイズが心配そうに言う。 「聞きなさい。ド・ロレーヌはドットのギーシュより上の、風のラインメイジなの。昨日の戦いとは訳が違うわ」 ルイズの言葉に辺りの観衆がざわめく。観客の中にいたギーシュに一斉に視線が向けられた。 「うっ!ル、ルイズ……あんまりそういう事は――」 言わないでくれ、とばかりにギーシュが気まずい顔をする。 実は、ギーシュと官兵衛の戦いは、学園内で噂だけが一人歩きしていた。 曰くギーシュが不意打ちをくらった。ギーシュがゴーレムを破壊された。 正確に現場を見たものは居なかったため、信じるものは居なかった。 しかし、噂だけは一晩で狭い学園内に広がっていた。 そんな疑わしい噂が、ルイズの言葉で現実味を帯び始めたのだ。 「成程」 ヴィリエが納得したように笑みを浮かべる。 「やはり噂は本当だったのだね。ギーシュ、君が逃げ出した使い魔に遅れをとった、というのは」 ギーシュの顔にサーッっと青みが走った。 「い、いや僕は……」 「弁明はいらない。ルイズの今の会話と君の反応から大体想像はつくよ。」 ヴィリエが続ける。 「そうか、この奴隷が意気揚々と決闘を挑んできたのはそれが原因か。 大方なにも知らない使い魔君は、不意打ちでメイジに勝って、勘違いしたんだろうね。自分は強いと。」 官兵衛は表情を変えず、黙って耳を傾ける。 「だからこそ自分を侮辱した相手にやっきになって戦いを挑んだ。今度も勝てるだろう、と」 広場の誰もがしんと静まり返っていた。 「だがそれは愚かな考えだ、平民の奴隷」 そして、突如ヴィリエは笑みを崩し、口調を厳しく変えながら言った。 「メイジの力は絶対だ。平民がいくら逆立ちしたところで、この偉大な力の前には無力だ。」 そう言うと、官兵衛を睨みつけていた視線が今度はギーシュに向かった。 「君も君だ、ギーシュ・ド・グラモン。君が不意打ちとはいえ、こんな奴隷になど遅れを取るからこうなる。 僕達メイジが侮られる。グラモン元帥の四男というから君には少しは期待していたのだがね。君は君の家名に泥を塗った」 ギーシュがハッとした。そうだ、どんな理由があれ、自分は使い魔に負けたのだ。杖も持たない平民に。 そしてその事は今ここで皆の知るところとなった。自分の行いは、グラモンの家名を傷つけるだろう。 ギーシュは今になって、その重大な事実を実感した。父上や大好きな兄達はどんな顔をするだろうか。 そこまで考え、ギーシュは静かに俯いた。 そんなギーシュの様子を冷たい目で見ながら、ヴィリエは今度はルイズへとその矛先を変えた。 「ゼロのルイズ。この奴隷を学園内に呼び込んだのは君だ。ただで済むとは思わないことだ。」 ルイズの唇が固く結ばれる。 「愚かな使い魔と、それを呼び込んだ自分の無能さをせいぜい後悔したまえ」 惨めだった。使い魔をいたぶられ、何も言い返すことの出来ない自分が。 二人の少年少女が、己の無力さを痛感したその時だった。 「言いたい事はそれだけか?お前さん」 ルイズを押しのけるようにして、官兵衛がヴィリエの前に歩み出た。 「カンベエ!」 ルイズが叫んだ。ギーシュが顔を上げた。ヴィリエは驚きに顔をこわばらせた。 「お前!なぜ立てる!あれほどの魔法を受けておいて!」 驚きの表情で杖を官兵衛に向けながら、ヴィリエは大声を上げた。 しかしそんな言葉を無視し、官兵衛はルイズに向き直る。そして、その肩を軽く叩きこう言った。 「ルイズ。お前さんツイてるよ」 「えっ?」 ルイズが驚きに目を見開いた。肩にかかる優しい感触に、ルイズの背筋が自然と真っ直ぐになった。 「小生を呼んだお前さんは、無能なんかじゃあないってこった。今から――」 官兵衛は再び鉄球を構えると。 「そいつを証明してやるさ」 力強くそう言い放った。 官兵衛がゆっくりと歩み寄る。官兵衛の前髪の隙間から、鋭い眼光がヴィリエをとらえた。 「っ!?くそっ」 その迫力に一瞬たじろぐヴィリエ。即座に詠唱を完成させ官兵衛に向かって杖を振り下ろす。 先程の倍はあろう、ウインドブレイクの風圧。もうこうなったら、手早く決着をつけてしまおう。 そう思い発した、ヴィリエの本気の魔法だった。 広場の芝生や土を巻き上げんばかりの勢いで、巨大な風の塊が官兵衛の目前数メイルに迫った。 勢い衰えぬ暴風。それが官兵衛に襲いかかろうとした、その時。 「ほらよっ!」 官兵衛が軽く飛び上がり、そのまま上段に構えた鉄球を勢いよく地面へと振り下ろした。 瞬間、ごうっ!という音とともに、振り下ろした箇所に高さ3~4メイルはあろう竜巻が発生した。 「何いっ!?」 突如発生した別の嵐によって、ヴィリエの本気のウィンドブレイクが、霞のようにかき消された。 「馬鹿なっ!」 その場に居た全員が目を疑った。 あの男は一体何をしたのだろうか。先住の魔法か?何かのマジックアイテムか? どよどよと、広場全体に動揺が走った。 そして最も衝撃を受けたのは、自分の本気の魔法をいともたやすく防がれたヴィリエだった。 ふっふっふと妖しく笑いながら、官兵衛が口を開く。 「脆いそよ風だな。小生が知ってる暴風はこんなもんじゃなかったがな」 「な、何を言っている!」 官兵衛の発する言葉の意味が理解できないヴィリエ。官兵衛が得意げに続ける。 「もっと凄まじい風を拳ひとつでおこせる男を、小生は知っているって言ったんだよ」 「拳だと!?」 広場に再びざわめきが広がる。 冷や汗を流しながら、ヴィリエは声を震わせた。 人が握った拳で風が起きる。馬鹿馬鹿しい絵空事だと、ヴィリエはそう思った。しかし何故か心からそう思えない。 現に目の前の男は今、鉄球で竜巻を起こして見せたではないか。 加えて官兵衛の自信ありげな表情が、周囲に得体の知れない確信を与えていた。 「どうした、もう撃って来ないのか?」 「くっ、くそっ!」 ヴィリエが次々と先程と同じように魔法を放つ。『ウィンドブレイク』『エアカッター』。繰り出される魔法の数々であった。 しかし官兵衛は今度は鉄球を振り下ろさず、膝を折り側方へと転がった。官兵衛が居た位置スレスレを、風の塊が通り過ぎる。 そして今度は、その身体に纏わりつかんと迫り来る風の刃を、打ち振るう鉄球の一撃で退けた。 超重量の鉄塊が生み出す風圧は、か弱い鎌鼬などものともせずに吹き飛ばしたのだ。 「う、うわぁぁぁっ!」 ヴィリエが悲鳴を上げた。そのまま官兵衛が咆哮をあげて、ヴィリエへと突撃してくるのが見えた。 急いで魔法で迎撃しようと考えたが、詠唱が間に合わない。官兵衛が5メイルほどの距離に迫る。 うろたえながらも、ヴィリエはフライの呪文を唱え、上空へと退避する。 このウスノロ奴隷は、空中に居る自分に手出しする事は出来ない。 ひとまず空中に退避すれば安心だ。ヴィリエはそうたかをくくっていた。 しかし。 「読みどうりだっ」 官兵衛は後ろに構えた鉄球を自分の目前に引き寄せた。 そしてその鉄球を、空中にいるヴィリエに向かって思いっきり蹴り上げた。 「なんだって!?」 何と、1~2メイル程しかなかった鉄球の鎖が、一気に10メイル程まで伸びたではないか。 黒金の塊がヴィリエに迫る。とっさの回避を試みようと思うも、まさか攻撃が届くと思っていなかった彼は間に合わず。 「げふうっ!!」 土手っ腹にまともに鉄球を受けた。そのままフライのコントロールを失い、地面へと墜落する。 「油断したか?生憎だが小生、油断させるのは得意なんだよ!」 落下していくヴィリエを見て、官兵衛は勝ち誇ったように言い放った。 「うげえっ!」 地面に落ちたヴィリエは地面をのたうち回り、昼食の内容物を残らず地面にもどした。 ゼェゼェと、四つん這いになったヴィリエの頭上に影がかかる。 「ヒッ!ヒィィィィ!」 見るとそこには、自分より遥かにガタイのいい大男が、ヴィリエを見下ろすように立っていた。 嘔吐した汚れに目もくれず、ヴィリエは鼻水をたらしながら尻餅をついた。 「ひいっ!許して!僕が悪かった!」 ヴィリエが蒼白な表情で官兵衛に許しを請う。だが官兵衛は一歩、また一歩と近づく。 官兵衛が手枷をゆっくりと上に掲げた。ヴィリエが杖を放り出し、頭を抱えた。 「(もうだめだ!今度こそ死んだ!)」 「オラァ!」 官兵衛の鉄球が振り下ろされた。そして ぐしゃり 何かが潰れるような音がした。ヴィリエが恐る恐る顔を上げると。 「死ん――アレ?」 そこには鉄球に潰され、無残にもひしゃげた彼の杖が転がっていた。 「勝負あり、だな」 官兵衛がニヤリと、笑みを浮かべてヴィリエを見た。 「ま、まいった……」 ヴィリエが放心状態で、ポツリと呟く。それを聞くと、官兵衛は満足したように踵を返した。 ヴェストリの広場中に歓声が広がった。 「ド・ロレーヌが負けた!」 「やるな!あの平民!」 「すげえ!名勝負を拝んじまった!」 次々と観客から賞賛の声が巻き起こる。 「すごい……カンベエさん」 一部始終をハラハラしながら見守っていたシエスタが、驚いたように口元を手で押さえながら言った。 「ま!小生が本気を出せばこんなもんだ!」 官兵衛が鉄球に腰掛けながら、首をぐるりと回した。 「カンベエ!」 と、一部始終を見ていたルイズが官兵衛のもとに駆け寄ってきた。 「ようお前さん、どうだ小生――」 「このっ、バカッ!」 ずかん!と駆け寄るなりルイズが思いっきり足を蹴っ飛ばした。 「だぁっ!なんなんだ一体!」 「どうしてあんな無茶したのよ!こんなズタボロになるまで戦って!」 肩を怒らせながら、ルイズが官兵衛に怒鳴った。 「ズタボロって、小生からすれば、こんなもん大した事無い」 「そういう問題じゃないでしょ!最初からああやって戦っていればこんなに傷つかずに済んだじゃない! ギーシュの時だって。何考えてるのよ!」 「言ったろう?小生、油断させるのが得意だと」 官兵衛は肩をすくめ、ルイズに言った。 「それよりだ、お前さん」 「なによ」 急に真剣な口調になった官兵衛に、ルイズが静かに答える。 「その何だ。悪かったな、昼前の事」 「えっ!なによ、いきなり」 いきなりの官兵衛の謝罪に、ルイズが動揺した。なぜいきなりこんな所で言い出すのだろう、この男は。 あくまで平静を装い、ルイズが答える。 「べ、別にいいわ!あんたに何か言われたところで何とも思わないもの!」 「そうか?思いっきり泣いて――」 「うるさいうるさいうるさい!とにかく!今後はご主人様への口の聞き方には気をつけなさいよね!」 「へいよ、ゴシュジンサマ」 「なによその言い方!誠意が足りないわ!もっとこう――」 「だー!喧しい!そう耳元で騒ぐな!」 未だ多くのギャラリーが居る中、相も変わらず騒がしいやりとりをするルイズと官兵衛。 ずりずりと鉄球を引き摺る官兵衛にルイズが付き添う。未だ歓声鳴り止まぬ中、二人は本塔の中へと歩いていった。 「ところであんた、なんで決闘なんか申し込んだのよ。今回勝てたから良かったものの、下手すればとんでもない事になったのよ?」 ルイズが歩きながら、隣の官兵衛に不機嫌そうに尋ねる。今回も勝てたとはいえ、相手はラインクラスのメイジだったのだ。 下手をすれば怪我どころか命すら危うい相手である。そんな相手に自分から勝負を挑むなど正気の沙汰ではない。 「一体どういうつもり?」 ルイズは眉を吊り上げながら、官兵衛を問い詰めた。 「そうだな……」 それに対して、官兵衛は短く考えた後こう言った。 「別に深い理由はないな。むしゃくしゃしてた、それだけだ」 「なによそれ!それだけの理由であんな大騒ぎを起こしたの?」 「そうだよ。それ以上でも以下でもない」 「信じられない!」 官兵衛の問いに、心底呆れたように、ルイズは肩を落とした。 勿論、官兵衛はただその理由で決闘騒ぎを起こした訳ではない。彼が決闘を申し込んだのは、ひとえにルイズの為であった。 官兵衛は、自分が居る事でルイズの立場が危うい事に薄々気がついていた。 そして、ド・ロレーヌの『奴隷を呼び出したメイジ』という旨の発言からも、それが感じ取れた。 そのイメージを払拭させる為に、官兵衛は決闘を申し込み勝利するという方法を選んだのだ。 上手くいけば自分の実力は学園内に知れ渡るし、ルイズも再び自信を持つだろう。 目立つ事は官兵衛の性にあわなかったが、全てはルイズに前を向かせる為であった、そして。 「(いつまでも凹まれてちゃ、小生の帰る手段だって見つからないだろう)」 そう考えてのことでもあった。 深くため息をつき、スタスタと早足で歩き出すルイズ。 「おい待ってくれ」 「知らない!このバカ使い魔!」 よたよたと走る官兵衛を置いて、ルイズは先を行く。 と、突如思い出したかのように振り返り、ルイズは官兵衛に言う。 「あんた!罰として部屋の掃除、洗濯、全部よ!」 「あ!?」 なんだそりゃとばかりに官兵衛が声を上げる。 「当然でしょ、これだけの騒ぎを起こしたんだから!」 「ふざけろ。小生のこの枷で雑用やらせようってのか!?」 「そうよ」 きっぱりというルイズの言葉に、官兵衛が尚も反論しようとするが。 「衣食住は誰が面倒見るの?あんたを送り帰す手がかりは誰が探すのかしら?」 「ぐっ……!」 「よくよく考えたら、私甘かったわ。使い魔の躾はもっと厳しくあるべきね!」 ルイズが無い胸をそらしながら言った。そんなルイズに、官兵衛は押し黙ると。 「(畜生!やっぱり決闘なんかやるんじゃなかった、こんな小娘の為に!)」 そう強く強く、思ったのだった。 「またしても、彼が勝った」 興奮する観客の中、ギーシュは目の前の光景を、信じられないといった顔で見ていた。 平民がメイジを圧倒する。この世界では想像もつかない出来事であった。 それをあの男は、自分を含めて二度もやってのけたのだ。これを驚かずしてなんとしよう。 「おいギーシュ!お前あいつと戦ったって本当なのかよ!」 「ギーシュ様!お怪我はなかったのですか?」 「あ、ああ。まあね」 クラスメイトが集まりギーシュを囲んだ。一体どんな勝負だったとか、アイツは何者なんだ等、様々な質問が彼に飛ぶ。 そんな言葉の数々をやっとの思いで返しながら、ギーシュは複雑な気分を抱いていた。 彼は官兵衛にワルキューレを全て倒された時、それは全て自分の未熟さ故だと思っていた。恥だと思っていた。 だからこそ、負けたという事実をひた隠しにしていたのだ。しかし、今日の結果はどうであろう。 風のラインメイジすら打ち破る平民。そんな彼に敗れた事を、恥る必要は無いのだろう。しかし自分は―― そこまで考え、ギーシュは知らず知らずのうちに、拳を固く握り締めていた。 ルイズに付き添われ、奥へと消えていった官兵衛。その方向をギーシュは、ただただ静かに見据えていた。 所変わり、ここは本塔内最上階にある学院長室。 「ミスタ・コールタール、見ていたかね?」 「コルベールです、オールド・オスマン。そんな固まりそうな名前で呼ばないでいただきたい」 「うむ」 「はい、見ておりました。こうもたやすくラインクラスのメイジに勝つとは!」 「うむ」 重厚なセコイアのテーブルに肘をつきながら、トリステイン魔法学院の学院長オールド・オスマンは、一部始終をみていた。 遠見の鏡を使い、ヴェストリの広場で起きた決闘のすべてを。 オスマンの隣には、コルベールがいた。 同様に決闘で起きた全てを見ており、未だ興奮冷めやらぬ、といった調子で決闘の跡を眺める。 「彼こそ、始祖ブリミルが使役したという伝説の使い魔『ガンダールヴ』に違いませんぞ!」 コルベールが興奮した様子でオスマンに言う。オスマンは、白い口ひげをいじりながら、一瞬の黙考の末口を開いた。 「ふむ、確かに。彼のルーンと、この『始祖ブリミルの使い魔達』に描かれたルーンは同じじゃ。そして先程の戦い……」 「ええ!しかし、杖も持たずにあのような旋風を起こし、さらにはあの奇妙な鉄球。一体彼は……」 そこまで言い、コルベールはしばし考えたあと再び口を開いた。 「これは世紀の大発見ですよ!早速王室に指示を仰がなければ……!」 コルベールはオスマンを促した。しかし、オスマンは首を横に振り。 「それには及ばん」 重々しく頷いた。 「ミスタ・コルベール。『ガンダールヴ』はただの使い魔ではない。」 「そのとおりです。始祖ブリミルの用いた『ガンダールヴ』。 それは主人の呪文詠唱の時間を守る為に特化した存在と伝え聞きます」 「そうじゃ。その強さは――」 その後を、コルベールが興奮した調子で引き取った。 「千人もの軍隊を一人で壊滅させるほどの力を持ち、あまつさえ並のメイジでは全く歯が立たなかったとか!」 「そうじゃ、そんなものがこの現代に蘇ったと、王宮のボンクラどもに知られてみよ。またぞろ戦でも引き起こすじゃろうて。 宮廷で暇を持て余してる連中は、全く戦が好きじゃからな」 コルベールはハッとした様子で、呟いた。 「ははあ。学院長の深謀には恐れ入ります」 再び、オスマンは重々しく頷くと、静かに告げた。 「この件は私が預かる。他言は無用じゃ。ミスタ・コルベール」 「は、はい!かしこまりました!」 コルベールが背筋を伸ばしながら、それに答えた。 前ページ次ページ暗の使い魔
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● 概要 マスを取得する度に1回だけスロットが動作します。 詳細は以下です。 範囲:1~10の間(前回と異なる数字が出る仕組みです) 効果:7が出ると25マス(全マス)好きなところを取得できるようになる 効果対象者: 7を引いた参加者(チームではない) 制限: 効果中(7が表示されている間)に別の参加者がマスを取得すると、スロットが動作し効果が使えなくなる ● 7が出た場合の使い方 ①スロットで7が出現すると、7を引いた参加者のみ効果音が鳴る。 ②上のスロット表示が7の間は25マス好きなマスを取得できる。(相手マスも取得可能) ③7効果でマスを取得or別の参加者がスロットを動作させると効果がなくなる。
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「僕の、勝ち。それとも・・・続ける?」 ルイズは確かにその姿を目の当たりにした。 彼女の使い魔が不思議な幻影を呼び出し、青銅のギーシュを瞬く間に敗北させた瞬間を。 ゼロと呼ばれた自分が呼び出した、何の役にも立たない平民だと思っていた使い魔。 それが、メイジを歯牙にもかけない力を持つ事を。 「・・・キタロー、アンタ一体・・・」 呼びかける声にも力が無い。 確かに、彼女の使い魔は言っていた通りに負けなかった。だけど、この力は何? 浮かび上がる幻影、金属のゴーレムを容易く吹き飛ばす衝撃、特定の物品のみを崩壊させる謎の旋律。 全てが、メイジの常識からかけ離れていた。 威力だけ見れば、スクウェアクラスのメイジの魔法の域と言えるかもしれない。 だけれども、杖を振ることも無くこんな魔法を使うなんて在りえない。 噂で聞くエルフ達の魔法でさえも難しと思う。 なにより、彼女の使い魔の少年が呼び出した幻影・・・あれは何なのか? ギーシュが負けを認めてようやく姿を消したあの異質な存在は。 浮かんでは消える自問自答に頭が痛くなりそうだ。 とはいえ、彼女の心に浮かんだのは驚愕や疑問だけでは無い。 (これで、もう『ゼロ』なんて言わせないわよ!) そう、彼女の呼び出した使い魔は、トリステイン魔法学園始まって以来の強力な力を持った使い魔なのかもしれないのだ。 これで彼女の事を無能扱いする事など出来ないはず。 何より、使い魔があれくらい力をもつなら、主の自分はどれ位の力が眠っているのか。 考えるだけで胸が躍る。 それは、ゼロと呼ばれ続けた少女が、始めて自分に自信を持てた瞬間だった。 「僕の、勝ち。それとも・・・続ける?」 シエスタは確かにその姿を見た。 彼女を救う為に(彼女にしてみれば)絶望的な戦いに赴いて・・・勝利を収めたその背中を。 揺らめく幻影を従えて、無数のゴーレム達を歯牙にもかけずにあしらったその強さを。 そして、相手に只の一筋も傷を負わせなかったその優しさを。 「キタロー君・・・凄い・・・」 始め見たときは、不思議な子だと思った。 使い魔になった平民の噂を聞いていたし、、立ち振る舞いが彼女の知る誰とも違っていたから。 次に、どこか手のかかる弟のような印象を持った。 無表情に見えて、その実感情豊か。だからかもしれない。少し背伸びをして接してしまう。 その横顔がとてもミステリアスで整っている事にも、暫くして気が付いた。そして、あの時。 メイジの二股を暴露するきっかけになってしまい、その八つ当たりをされたあの時。 目の前に現れた背中。勝ち目の無い相手にも一歩も引かなかった心。 全てが、一本の矢になって、彼女の心を射抜いていた。 だから怖かったけれども、この決闘の場に足を運んだ。 背伸びをしてお姉さんっぽく振舞ったって前もあるし、何より自分の為に戦ってくれる少年の姿を見ずに逃げるなんて出来なかったから。 例えあの少年が、キタロー君が負けたとしても・・・直ぐに手当てをしてあげれば命を救えるかもしれないから。 だけどあのキタロー君は、只の一本の木の棒でゴーレム達をあしらったばかりか、不思議な力で勝利さえ収めて見せた。 震えが、止まらない。 怖いんじゃない。興奮してる。あの人の姿をみるだけで頬が熱くなる。キタロー君の事を考えるだけで・・・ それはメイド少女の心に恋以上の何かが芽生えた瞬間だった。 ちなみに、同様の理由で某赤毛のお嬢さんも 「微熱の二つ名は伊達じゃないわよっ!! いいえ、私のこの気持ちは恋の微熱じゃないわ!愛の炎よ!!」 燃え上がっていたりしたのは言うまでも無い。 一方、水色の髪の少女は無表情の仮面の下で戦慄していた。 平民と思われた使い魔がメイジに勝利したからではない。 そんなものは、彼が一本の木の棒を振るった時から確信できていた。 もし、彼の手にしていたのが木の棒ではなく普通の剣であったとしたら、後の不思議な幻影を呼び出すまでも無く勝負は決まっていただろう。 一瞬の気の緩みで棒は断ち切られたけれども、もしそのまま戦っていたとしても・・・彼は大した傷もなく勝利を収めていたと思う。 そして後に現れた幻影と、魔法のような音の攻撃。 あれも正体はわからないが、興味深くは在っても戦慄にまでは及ばなかった。 では、何が彼女を・・・シュバリエの称号を持つタバサを戦慄させたのか? 「・・・・・・・・・」 今彼を見ても背筋に冷たいものが流れる。 この感覚は、今まで無数の任務で感じていたものと同じ。 それは『死』そのものの気配。 忍び寄る絶対的な運命・・・その概念そのものが、少年の姿をとって息をしているように見えるのだ。 おそらく、それに気付けるのは多くないだろう。 幾つもの死線をくぐってきたタバサだからこそ気付けるような・・・しかし、気付いたものにとって、あの少年は異形そのものだ。 なまじ整った顔立ちが、余計に不安を掻き立てる。 「・・・・・・・・・」 広場の片隅で、恋の炎に燃え上がる友人を片目に・・・タバサは瞬きも出来ずに死の気配を纏う少年を見つめていた。 水色の髪の少女が気付いた死の気配。それに気付いた者達がもう一組存在した。 「始祖の使い魔のルーンだけでも十分驚愕ものだというのに、その持ち主があのような力を持つとはのう・・・」 「・・・学長・・・彼は何者でしょうか?あの力もそうですが、私には彼が死神そのものに見えます」 学長室で遠見の水晶球をのぞく二人の教師。 学長のオスマンと教師コルベール・・・共に、死と隣り合わせの過去を持つが故に、使い魔の少年が放つ死の香りを鋭敏に感じ取っていた。 「もっと早くに報告するべきでした・・・あのガンダールヴのルーンもそうですが・・・」 コルベールは、流れる冷たい汗を拭いもせずに水晶球のなかの少年から目が離せない。 考えてみれば、彼が現れた時から違和感があった。 爆煙の中から姿を現した少年に、あの時近づけなかったのは何故だ? 左手に浮かんだルーンを確かめもせずに、その場から逃げるように立ち去ってしまったのは何故だ? あの後の授業でも、使い魔の少年を無意識に避け、あまつさえルーンの確認を今の今まで・・・決闘の様子を遠見の水晶で見るまで出来なかったのは何故だ? 「・・・私は、過去の過ちが彼という形を成して目の前に現れたように思えてなりません。かつて私が振りまいた死が、彼となったかのように・・・」 そう、コルベールは逃げていた。かつて炎蛇の二つ名を持っていた頃の自分から。 使い魔の少年が纏う死の気配は、それほどまでに濃密だったのだ。 「濃はそこまで迷信深くは考えられんの。それよりも、じゃ・・・」 オスマンは一端言葉を切り、コルベールを見据える。無言の視線が、普段の耄碌した姿とは別人の、圧倒的圧力を放っている。 「あの死の気配、見極めねばなるまいて」 「・・・その役目はやはり・・・?」 「お主しか居るまい?見極めるにも、あの気配が判らぬ者では意味が無い」 水晶球に目を戻せば、勝利を収めたというのに主から涙目で食って掛かられる件の使い魔の姿が映っている。 死の気配さえなければ、特異な力を持つとしても・・・ふつうの子供に見えるし、そのように接する事も出来るはずだか・・・ 「・・・場合によっては、ミス・ヴァリエールに特例を認めよう。代わりの使い魔の召喚を、な」 「・・・判りました」 その意味をかみ締め、学長室を後にするコルベール。 残ったオスマンは、飽く事無く水晶球を、キタローの姿を見つめ続けた。
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前ページ次ページサイヤの使い魔 「タバサどうしたの? まだ体調が優れないの? ねえ、大丈夫?」 トリステイン魔法学院、教室。 それまで黙々と本を読んでいたタバサが、突然本を持ったままの体制で机に突っ伏した。 親友の異常事態にいち早く気がついたキュルケが付き添い、心配そうな様子で声をかけている。 本で顔を隠したまま、震える手で教室への出入り口を指差すタバサ。 「…あいつが来た」 「どいつ?」 タバサの指す方を見ると、遠くからでもよくわかる薄桃色のプラチナブロンドと、その後ろから白い輪を頭上に携えた男が教室に入ってきたところだった。 他の生徒たちも悟空に気付き始め、あちこちから声があがる。 「おい、ゼロのルイズが来たぞ」 「あの天使も一緒だ…」 「ゼロの使い魔の天使が来たぞ…」 「おい、お前ら愛想よくしろよ!」 実際にその姿を見たものは無く、本や伝承でしか存在を知らないそれが今、彼らの眼前を悠々と闊歩していた。 ルイズも視線には気付いていたが、使い魔の正体を明かすつもりなど更々無かった。 本当は天使ではなくただの平民の幽霊(ルイズ主観)だなんてことがバレたら、また以前のようにプライドと劣等感の板ばさみで押し潰されそうになる毎日が戻ってきてしまう。 でもこの使い魔を従えているだけで、いつも自分を小馬鹿にしているあいつらが、今はある種の畏怖の目で自分たちを見ている。それだけでルイズは上機嫌だった。 食堂で見せた怒りも何処へやら。 「なあなあ、あれがバグベアーってやつか?」 「そうよ。見たことないの?」 「オラあんなもん見るの初めてだ」 「へえ」 好奇の視線に晒された悟空が、他の生徒が従える使い魔を見て感嘆の息を漏らす。 悟空の知っている動物もいれば、見たこともない一つ目の化け物なんてのもいる。 それらをひとつひとつ、ルイズの知識と照らし合わせていく。 「しっかし世の中には色んな動物がいるもんだなー。オラおったまげたぞ」 「ちょっとよろしくて?」 キュルケが割り込んできた。 「おめえ…キュルケだな」 「あら、あたしをご存知? …ああ、ルイズに聞いたのね」 彼を知るものがこの場にいれば、今の一言にかすかな敵意が含まれているのを察知しただろう。 キュルケとお世辞にも仲がいいとは言えないルイズ。そのルイズフィルターを通して彼女の事を知った悟空。 乙女心というものを知らない彼は、昨夜の一騒動がなければ、彼女をルイズの敵だと認識していたからだ。 気は悟空に比べれば微々たる物だが、悟空がそうであるように、平常時は単に抑えているだけかもしれない。 「オラに用か?」 「用ってほどでもないんだけど…授業の後、ちょっと顔貸してほしいのよね」 「ちょっと! わたしを無視して勝手に話を進めないでよ! これはわたしの使い魔なのよ!!」 「すぐに返すわよ」 「そういう問題じゃない! 第一わたしの使い魔なんだからまずわたしに話を通すのがスジってもんでしょう!?」 「あたしが『使い魔貸して』って言ったら、あんた貸してくれるの?」 「んなわけないでしょ!」 「ならどっちにしたって一緒じゃない」 「コホン」 いつからいたのか、教壇の上には恰幅のいい中年の女性が立っていた。 そそくさと席に戻るキュルケ。 「みなさん始めまして。今年度からみなさんを教えるミセス・シュヴルーズと申します」 授業が始まった。 あんたはあっち行ってなさい、と悟空を他の使い魔のところへ追いやるルイズ。 キュルケがルイズからは見えない角度で手招きしているので、とりあえずそっちへ行った。 「何だ?」 「あそこにいるタバサって子、覚えてる?」 自分の名前が呼ばれているのに耳ざとく気付いたタバサは、本の陰からそっとキュルケの方を盗み見、彼女があの幽霊と内緒話しているのを見て、人知れず気を失った。 「ああ」 「でね、」 「気絶してっぞ」 「え゛」 キュルケが慌ててタバサの方を振り向くと、気丈にもタバサは顔を青ざめさせながらも、机に立てた本を支えにして授業に復帰しているところだった。 しっかりと革装丁の本に食い込んでいる爪が痛々しい。 「…で、でね、あの子に一言謝ってきて欲しいの」 「オラが驚かせちまったからか」 「まあそんなとこ」 親友の名誉のためにも、幽霊が死ぬほど怖いから、という理由は伏せておく。 「わかった」 「よろしくね」 ウインクを送り、悟空を開放する。 教室の隅に去っていく悟空を見送りながら、キュルケは、死んでいる事に眼を瞑れば案外いい男じゃない、と考えた。 何よりも貴族であるこの自分に媚びたり、むせ返るような色気に翻弄されたりする様子が微塵も無い。 これはかなりの難関ね。仮にもヴァリエールの使い魔、横取りしない手は無いわ。 ふと視線を感じたのでそちらを見ると、恋敵を盗られたような顔をしてこちらを睨むルイズと目が合った (何よ) 視線で問いかける。 (わたしの使い魔に何吹き込んでたのよ) とでも言いたそうな目つきが返ってきた。 (あたしの勝手でしょ) (どうせまたわたしの悪口とか言ってたんでしょ、この色ボケ女) (そういう発想しか出てこないなんて、ヴァリエールの女は胸だけじゃなくて頭の中も貧相なのね) 「ミス・ヴァリエール、ミス・ツェルプストー。授業中ですよ」 よそ見を咎められた。 流石に後半は身振り手振りが混じったので、気付かない方が不思議というものだ。 「元気が有り余っているのでしたら、二人とも前に出て今私が実演して見せた『錬金』の魔法をやってもらいましょう。ここにある石ころを、金属に変えてごらんなさい」 キュルケが血相を変えて抗議する。 「せ、先生、私はともかくルイズにそれをやらせるなんて無理です!無駄です!無謀です!ていうか危険です!」 「失敗を恐れていては何も始まりませんよ」 「いやそういう問題ではなくて」 「やります」 ルイズがとことこと前に出る。その視線はキュルケを捉えて離さない。 「わたしを焚きつけたこと、後悔させてやるわ」 「とっくにしてるわよ、『ゼロ』のルイズ」 ルイズが杖を振り上げたのを見て、キュルケも他の生徒に倣い、机の陰に隠れた。 生まれも育ちも山奥育ち、見知った野獣は数知れず。例え世界は違えども、ケモノの魂中身は同じ。 悟空は教室の隅で、さっそく目新しい使い魔たちと打ち解けていた。 言葉は通じないが、心は通じている。 そして使い魔の様子がおかしいのに気付き、悟空は教室が絶望と緊張感に包まれているのを感じた。 「何だ?」 次の瞬間、耳をつんざく爆音が轟いた。 ミセス・シュヴルーズが再起不能になったため、以後の授業は中止となった。 生徒たちは口々にルイズに対し罵詈雑言を浴びせながら教室を出て行く。 キュルケは「じゃあ後でお願いね」と悟空に言い残し、ルイズを鼻で笑って行った。 タバサは、ルイズが教壇に立った時点でさっさと授業をエスケープしていた。 現在ルイズと悟空はめちゃめちゃになった教室の後始末をしている。 (仙豆がありゃ、あのばっちゃんの怪我も治せるんだけどな~) 無いものをねだってもしょうがない。 ルイズは力なく机を拭いている。ボロボロの制服と相俟って、痛々しい。 その様子を「落ち込んでる」と思った悟空は、元気付けようとルイズに声をかけた。 「まあ気にすんなって。死ぬような怪我じゃなかったんだしよ」 「……何、言ってるのよ」 「魔法は失敗しちまったけどよ、修行して成功できるようにすりゃいいじゃねえか」 「…あんたにはわかんないのよ! 私が魔法を失敗することがどれだけ悔しいことか!!!」 思わず、ルイズは絶叫していた。 さっき、去り際に「ゼロのルイズ!」と罵倒していった生徒は少なくない。 何故自分が「ゼロのルイズ」よ呼ばれるのか、自分の記憶を探った悟空にはわかっているはずだ。 悟空が、自分が「ゼロ」である理由に触れないことで、彼なりに気を使ってるのだと嫌でも感じられた。 でも今は、尚のことそれが重荷に感じる。 ルイズは知らないが、勿論、当の悟空にそんなつもりは微塵も無い。 「まあ気にすんなって。修行すりゃそのうち身につくさ」 「やってるわよ、何度も何度も! 皆に馬鹿にされないように、一杯勉強して学年で1番の成績もとった!」 涙がこぼれる。 「でも魔法はいくらやっても爆発爆発爆発で、しまいには手の皮が裂けて骨が見えた事だってあったわ!!」 「……………」 「わかる!? わたしは落ちこぼれなの! いくら頑張ったって魔法が使えないメイジはただの落ちこぼれなのよ!!!!!」 エリートに生まれながらも、自身にとって最も重要な要素が欠落しているために感じる、耐え難いまでの焦燥感。 ルイズを苛んでいるのは、そんな自分自身への怒りにも似た絶望だった。 悟空は何故か、その姿に生涯最高のライバルの姿を重ね見ていた。 「わかるさ…。オラだって落ちこぼれだったんだ」 「え…?」 「でもよ…落ちこぼれだって必死に努力すりゃ、エリートを超えることがあるかもよ?」 それは悟空がかつて、その生涯最高のライバルに向けて放った言葉だった。 全宇宙一の強戦士族、サイヤ人。 産まれてすぐに戦士の素質を検査され、「下級戦士」と判断された結果、間引きによって地球へ送り込まれた悟空。 その実力は、仲間内で密かに『弱虫』と馬鹿にされていたラディッツにも劣るものだった。 だが、圧倒的な力の差にも、悟空は決して諦めることはなかった。 必死に努力し、修行を重ね、ついにはラディッツをも遥かに上回る力量を持つベジータですら圧倒するまでになった。 落ちこぼれがエリートを圧倒する。 ルイズの目の前にいるのは、正にそれを体現した存在だった。 「だからよ、これからも努力して魔法を使えるようになりゃいいじゃねえか。オラがおめえくらいの頃は、まだまだてんで弱かったぞ」 「…ふ、ふん! つ、使い魔が偉そうにご主人様に対して説教垂れるんじゃないわよ!」 ぐしぐしと涙を拭くルイズ。 「いや、オラそんなつもりで言ったんじゃねえんだけど…」 「だいたい、てんで弱かったって言っても、あんたがどのくらい強いのかわたし、知らないわよ」 「そういやそうだっけな。じゃあ、そのうち見せてやるよ」 「…どうだか……」 やがて、後片付けが終わった。 教室を出ると、悟空を待っていたキュルケに出くわす。 「はぁい」 「キュルケ!? 立ち聞きしてたの!?」 「何の話? 今来たところよ」 「な、何でもないわ…。で、何の用よ」 「さっき言ったでしょ。そちらの使い魔さんに用事があるの」 「駄目。どうしてもと言うなら用件を教えなさい、そしたら考えてあげてもいいわ」 「…タバサの件よ」 「あ…」 その一言で、ルイズも事情を呑み込んだ。 「彼に一言謝ってきて欲しかったの。どっちみち貴女にもこの事は教えるつもりだったんだけど、さっきはタバサもいたから……ね」 「……私も行くわ、それなら貸してあげる」 「交渉、成立ね」 図書館。 あれから扉の前で眠りこけていたコルベールは、重ねがけした「ロック」を解いて入ってきた司書から延々30分間に渡る小言を食らって頭皮に多大なストレスを与え、やや萎えた気合に活を入れ直してオールド・オスマンの元へ向かった。 コルベールと入れ違いにやってきたタバサは、書架から悪霊祓い関連の本をしこたま引っ張り出してきて、片っ端からそれを読み漁っていた。 親友も籠絡されてしまった今、あいつは自分ひとりで対処しなくてはいけない。 いずれ決着のときが来るだろう。 それまでに何とかして対処法を見つけなければ、この学院に安息の地は無い。 逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ。 ―ピシュン …今、聴くも忌まわしい音がしたのは幻聴だろうか、いやそうだと思いたい。 恐る恐る、タバサは音のした方を見た。 「オッス」 ゴクウ が あらわれた! タバサ は にげだした! しかし まわりこまれてしまった!! 前ページ次ページサイヤの使い魔
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パイクの使い方パイクの特徴特有のバフ効果 エキゾチック武器「ゴッドハンド」 損傷させるメリット①エーテルラッシュのバフ効果が得られる ②損傷させると効果のあるパーク(セル)がある ③Mod「処刑人の穂先」の効果が得られる 損傷に関するセル おすすめのスペシャル①レックレス・リープ ②エーテルマグナム ③サベージウェルスプリング おすすめのMod 武器について①ナッシャー武器 ②ボレアス武器 ③コシャイ武器 ④スカーン武器 おすすめの妨害方法①突進系の妨害 ②蓄積系の妨害 パイクの使い方 個人的な見解で記載しています。参考程度までに留めてください。 パイクの特徴 パイクは損傷のスペシャリストです。 パイクは各部位を順に損傷させていくのが一般的なスタイルだと思います。 損傷は1部位につき1回(一定時間)しかできないので、どの部位を損傷させたか覚えておきましょう。 特有のバフ効果 ①エーテルラッシュ(パイク以外でも発動可能) 損傷させるか損傷部位に一定ダメージを与えると得られる効果です。 また、補助セル「大地の加護」がランク4~6でエーテル亀裂を使用することでもこの効果を得られます。 攻撃力、攻撃速度、移動速度、スタミナ再生を短時間強化してくれます。 ②サベージウェルスプリング パイクのスペシャルで「スレイヤーの道」でアンロックできます。 最長10秒間、周囲の味方にクリティカル率が+30%増加するオーラを作り出します。 エキゾチック武器「ゴッドハンド」 パイクの特殊武器です。 固有のスペシャルになり、長く照射するほどダメージが増加(最大200%)するビームを放出できます。 ビームを撃っていると、この武器を知らないプレイヤーが近くに寄ってくる効果があります(笑) 損傷させるメリット ①エーテルラッシュのバフ効果が得られる 「エーテルラッシュ」は攻撃力、攻撃速度、移動速度、スタミナ再生を短時間強化してくれます。 損傷させたプレイヤーは損傷させた時点でこの効果がつきます。 他のスレイヤーは損傷部位に一定ダメージを与えるとこの効果がつきます。 なのでパイク以外のプレイヤーも損傷部位(モヤモヤ)があれば積極的に攻撃してこの効果をつけましょう。 ②損傷させると効果のあるパーク(セル)がある 無理に使用する必要はありません。 自分のプレイスタイルに合わせたパーク構成にしましょう。 「残忍」:損傷部位へのダメージ+20~100% 「無慈悲」:エーテルラッシュの持続時間+20~50%延長。エーテルラッシュの効果を+0~50%増加 「吸血」:ベヒモスが損傷すると50~200回復 ③Mod「処刑人の穂先」の効果が得られる このModをつければ「ベヒモスの部位を損傷させるか、損傷に十分に貢献した場合、120秒間ダメージが+6%増加する。最大10スタック。」という効果が得られます。 つまり最大+60%ものダメージ増加ができるということになります。 しかし、120秒というのは短いので油断していると効果がリセットされてしまうので、持続的に効果を得るにはコンスタントに損傷させて効果時間を更新する必要があります。 損傷に関するセル 損傷をさせやすくセルは「裂傷」「戦術家」「無情」「アシッド」があります。 その他の損傷に関するセルは「無慈悲」「残忍」「吸血」があります。 よく損傷させることができる人は「無慈悲」がおすすめです。 おすすめのスペシャル パイクのスペシャルは損傷させやすい「レックレス・リープ」が個人的におすすめです。 ①レックレス・リープ 「跳躍して渾身の突きを放ち、跳躍距離と弾薬の質に応じて最大1500のダメージを与える」というものです。 入手方法はラッキーブレイクストアで試練をクリアしたときにもらえる刻印と引き換えに購入できます。 通常は弱攻撃コンボで損傷ダメージを与えていくと思いますが、最後の弱長押しまで続かないことが多々あります。 その結果、1つも部位も損傷させずに討伐なんてこともめずらしくありません。 しかし、このスペシャルの特徴として損傷ダメージも与えることができます。 そのおかげで簡単に損傷させることができるようになります。 レックレス・リープを使うに当たって大事なことは、弾薬の質と跳躍距離です。 弾薬の質はスペシャルゲージが最大のときに弾薬を補充すればいいので特に難しいことはないかと思います。 跳躍は中距離~長距離で使うようしましょう。 距離をとれば、数千~1万程度のダメージを与えることができるので距離感覚をつかんでおきましょう。 あと狙った部位に当たらなかったり、段差や障害物にひっかかることもあったりとクセがあります。 特にウルスカ武器のレジェアビの壁になぜかひっかかるので気をつけましょう。 動き回るベヒモスだと追いかけるのが面倒なのですが、このスペシャルだと一気に距離を詰められる上、大ダメージも与えられるので一石二鳥です。 あとレックレス・リープとパーク(セル)「波動」は相性が良いです。 レックレス・リープは一撃が大きいので、波動で100%会心にすると強烈です。 余裕があればクリダメ増加の「会心+6」もつけると良いかもしれません。 レックレス・リープ一発の威力を高めるという意味でコシャイ武器も良いかもしれません。 Modの「弾薬増幅器」もレックレス・リープの威力を高めてくれます。 パイクは動きが単調になりやすいですが、「レックレス・リープ」+「波動」で距離や会心を考えながらプレイするととても楽しかったので個人的におすすめです。 ②エーテルマグナム 「弾薬の質に応じて最大で1200ダメージを与え、ベヒモスを妨害するミサイルを発射する」というものです。 遠距離からでも撃てて突進系と蓄積系の妨害の両方で使いやすく、妨害特化のスペシャルになるかと思います。 ただし、カラバグの突進系妨害など素早いものは強攻撃の方が成功させやすいかもしれません。 損傷の手段が弱攻撃コンボになるので、損傷させるには装備を工夫する必要があるかもしれません。 ③サベージウェルスプリング 「最長10秒間、周囲の味方にクリティカル率が+30%増加するオーラを作り出す」というもので、クリティカル特化のスペシャルになります。 効果範囲が広いように見えて意外と狭いので、味方の位置を考えながら使いましょう。 クリティカル系のパーク(セル)との相性が良いと思います。 エスカレーションのクリティカルヒットで発動系のアンプ効果「悪性の衝撃」や「桁外れの悪意」などとの相性も良いです。 損傷の手段が弱攻撃コンボになるので、損傷させるには装備を工夫する必要があるかもしれません。 おすすめのMod お好みで使用するのが良いかと思います。 例として、 コンスタントに損傷させる人は「処刑人の穂先」 スペシャルの威力を高めたい人は「弾薬増幅器」 損傷させまくりたい人は「かかりのついた穂先」 という感じでしょうか。 「軽量シャフト」を使用する場合は、ベヒモスを追いかけるときやわずかな距離を詰めるときなどにパイクチャージを積極的に使っていく感じでしょうか。 「軽量シャフト」:パイクチャージでスタミナを消費しなくなる。さらに常にクリティカルヒットを与える。 武器について 武器はお好みで使用するのが良いかと思います ここでは私が面白いと思った武器を挙げていこうかと思います。 ①ナッシャー武器 「定期的に激怒状態になり与ダメージが+15%増加し、気絶耐性を得る。ダメージを受けることによりより早く激怒状態になる」というものです。 気絶耐性がつくので、コンボ攻撃が中断されることなく続けられるというのがメリットですが、ベヒモスのダメージを連続でくらってしまうので諸刃の剣といったところでしょうか。 弱攻撃コンボの最後の長押しまで攻撃がなかなか続かなくて辛い・・・というときは使ってみるのも良いかもしれません。 ただしクイルショットのとげ攻撃など相性が最悪なベヒモスもいるので気をつけましょう。 ②ボレアス武器 「弾薬を補充または消費すると氷の精霊が6秒間持続的に生成され、次の攻撃で+60ダメージと少量の氷属性ダメージを与える(精霊は最大4体)」というものです。 スペシャルを多用すればするほどユニークスキルが活きるのでスペシャル特化の武器だと思います。 定期的にスペシャルを使うため、攻撃速度を上げたり、セル「活性化」をつけたりするのも良いかもしれません。 ウルスカ武器にこの武器をロープでつけると、氷属性には効きませんがレジェンダリーアビリティでベヒモスを凍結状態にすることができるので、攻撃チャンスが増えて弱コンボ攻撃がつなげやすくなるのもこの武器のメリットです。 凍結も役に立つし、攻撃音も気持ちいいので個人的に好きな武器です。 ③コシャイ武器 「4秒間ダメージを与えずにいると、次の攻撃5回はダメージが+50%増加」というものです。 スペシャルのレックレス・リープかエーテルマグナムを使用する場合は恩恵が大きいと思います。 パーク(セル)の「波動」と組み合わせると確実な威力が見込めます。 ④スカーン武器 「ランタンのホールドアビリティを使用すると、25秒間スタック可能な250のオーバーヘルス(最大600シールド)が与えられる」というものです。 特に初心者の方は生存性が高まるのでおすすめです。 おすすめの妨害方法 パイクは妨害を成功させやすい武器です。 ①突進系の妨害 ・スペシャル「エーテルマグナム」 ・ダッシュ+弱長押し(パイクチャージ) ・強攻撃 ・ジャンプ強攻撃 ②蓄積系の妨害 ・スペシャル「エーテルマグナム」 ・スペシャル「レックレス・リープ」を中距離~長距離で使用 ・強攻撃コンボ