約 11,773 件
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/238.html
163 名前: 仮面ライダールート#interlude4 (M8z3Z2VY) [sage] 投稿日: 2004/11/20(土) 23 01 ――――interlude ――――――――完敗だった。 寺の境内のあちら此方に巨大な穴が穿たれている。 数百年前から存在したであろう古い大門は跡形も無い。 その門を護るべき剣の騎士は、ヒトの躯で月斬りに一生を賭けた侍に斬り倒され。 彼女は、護るべき主を庇って宝石使いの少女に倒され。 そして、その主は――――侍と少女、二人によって倒された。 身体をゆっくりと起こし星を見上げる。 少女が情けをかけたのか、それとも運が良かったのか。 それは定かではないが――未だ、キャスターは生きていた。 だが、ほんの数分もしない内に消えてしまうだろう。 それまでの僅かな時間。キャスターは星を見る。 「―――うさま」 微かに動かした唇が紡いだのは、誰の名前だったか。 彼の願い――あるのかどうかもわからなかったが――を叶えることができなかったのが、残念で仕方が無い。 だが……彼女が恋した、その男と共に死ぬことはできる。 歪んでいるかもしれない。 それでも、それは――神とかいう絶対者に運命を振りまわされた魔女にとって、この上ない幸せに感じられた。 ―――――影に遮られ、星が消えた。 雲でも出てきたのだろうか。霞み出した視界ではわからない。 「――――ふむ、もう少し粘るかと思ったが……この程度か」 その影。黒一色の鎧を纏い、首に赤い布切れを巻いた男が吐き捨てるように言った。 「まあ、手間が省けただけマシだな。 連中の所にはバーサーカーが向かっているし、教会には――そろそろ、あの小僧が着いた頃か」 ユックリと腕が上がっていく。その手に握られたのは、漆黒の大剣。 「すまないが、計画には幾ら魔力があっても足りないのでな。 残り数秒の命、その魔力と共に貰い受ける」 そして、ソレが振り下ろされ―――――。 キャスターの意識は、完全に消滅した。 ――――interludeb out 175 名前: 仮面ライダールート#3-3 (M8z3Z2VY) [sage] 投稿日: 2004/11/21(日) 00 23 柳洞寺での一件。 ソレは、学校――少なくともクラス――では、噂になっていた。 最近多発のガス爆発。 山門が吹き飛ぶような威力だったらしい。 一成に聞いたところ、眠ていたので覚えていない、と不思議そうに首を傾げていた。 普通、ガス爆発とかいうのはとんでもない音と震動が起こる筈だ。 ソレでも眠っていたという事は、つまり――――。 「聖杯戦争、って事か……」 頭の中で、知っているマスター達の姿を思い浮かべていく。 間桐慎二、遠坂凛。 そして、衛宮士郎。 同じ学園に三人もマスターが集中している。 ――――柳洞寺。 まさか、一成がマスター? 少し考えて、首を横に振った。 仮に一成がマスターだとして、柳洞寺に攻めこんだサーヴァントと戦闘を行ったとする。 その隠蔽として『ガス爆発』だと誤魔化したのなら、さっきの態度は怪しすぎる。 「まあ、どっちにしても……美綴には離れてもらった方が良いか」 ―――――――が、結局、放課後まで腹を立てたらしい美綴と出会うことはなく。 放課後、下駄箱前で会えたのではあるが、 『実は、うちの両親今旅行中でさー 藤村先生の許可は取ってあるから、今晩も衛宮んち泊まるからよろしくっ!』 とか、照れてるんだか嬉しいんだか良くわからない態度で背中を叩かれ。 実はバレてるんじゃないかとか、というか巻きこみたくないんだけどとか。 色々考えつつ、帰路に付く羽目になってしまった。 「――――――――――なんだかなぁ……」 思わず溜息が出た。 ここのところ、状況に流されっぱなしな気がする。 聖杯戦争だのなんだの。 いきなり現れた金ぴかに『貴様が我の下僕――ではなく、マスターか』とか言われて、なし崩し的にマスターになり。 憧れていた遠坂とは敵対関係で、間桐慎二とも敵対してしまった。 「……俺は、皆と普通に過ごしたいだけなんだけどなあ――」 そう、その日常を護りたくて、衛宮士郎は仮面ライダーを目指し。 聖杯戦争に参加した筈だ。 だというのに、これじゃあ、自分から日常を――――― 「なんだ、衛宮の坊主じゃないか。どうしたい、いい若いモンが昼間から溜息なんぞつきおって」 「―――あ、藤村の爺さん」 ふと気がつくと、ココはもう家の傍で。 目の前には、背後に何か隠した藤村の爺さん――雷画が立っていた。 「いや、ちょっと疲れてただけだから…………って、なんだソレ?」 「ん?知り合いがな、手放すからと言って儂に預けたヤツだ。 マダマダ走れるんでな、調度良いからお前さんにやろうと思って運んでたんだが……」 そう言って、藤村の爺さんが前に押し出したのは――― 1.時速300キロ、世界最速のバイク『HAYABUSA』だ 2.120キロ以上じゃ曲がれない、誰が呼んだか『カミナリマッパ』 投票結果 1 5 決定 2 0
https://w.atwiki.jp/fate_tiger/pages/21.html
キャスター CV:田中敦子 虎力 6 コスチューム1:サーヴァント 出現方法 デフォルト コスチューム2:私服 出現方法 キャスターでシナリオモード(ハード)をクリア コスチューム3:制服 出現方法 リアルオールクリア時に出るコマンドを入力 必殺技 破戒すべき全ての符(ルール・ブレイカー) 対象のMPを奪う 吸収するわけではない 超必殺技 神言詠唱 飛び上がり、前方斜め下に攻撃 出現条件 最初から 登場キャラ ステージ 設定ルール 第1話『ネギをしょってる鴨』 &アサシン VSライダー 山門前(昼) タイムバトル:90 第2話『スニーキングミッション』 VS衛宮士郎&セイバー エミヤ邸(昼) タイムバトル:90 第3話『主婦は見られた』 VSランサー 教会(昼) タイムバトル:90 第4話『主婦は見られた②』 VS遠坂凛&アーチャー 大橋(昼) タイムバトル:120 第5話『主婦は目を付けられた』 VS間桐慎二 大橋(昼) タイムバトル:120 第6話『主婦は迷い込んだ』 VS藤村大河(道着) コロシアム(夜) タイムバトル:120 第7話『主婦生還』 VSアサシン 山門前(夜) タイムバトル:180 ※EDはバラードVer 戦闘ボイス 内容 ボイス 攻撃 ハッ!(□1&2段目)ハッ!!(□3段目)近寄らないでよ!(△)どきなさい!(△)吹き飛びなさい! ダメージ ああっ!くぅっ!そんなっ! ダッシュ、ジャンプ ハッ!ハッ!!フッ! ダウン復帰 頭きたっ!やったわね!よくもっ! 特殊技 受けてみなさい!これでどう?耐えられるかしら!? 戦闘不能 こんな所で・・・私の野望・・・宗一郎様~ 必殺技 破戒すべき全ての符(ルール・ブレイカー)! 超必殺技 消え去りなさい! 戦闘勝利 まあ、こんなものねあっけないものね計画通りね お知らせ 内容 台詞 コスチューム入手(私服) 宗一郎さま……気に入ってくださるかしら?
https://w.atwiki.jp/world/pages/10.html
13/13【鬼滅の刃】 ○竈門炭治郎/○竈門禰󠄀豆子/○我妻善逸/○胡蝶しのぶ/○栗花落カナヲ/○時透無一郎/○悲鳴嶼行冥/○累/○玉壺/○猗窩座/○童磨/○黒死牟/○鬼舞辻無惨 8/8【HUNTER×HUNTER】 ○ゴン=フリークス/○キルア=ゾルディック/○モラウ=マッカーナーシ/○メレオロン/○ハギャ/○モントゥトゥユピー/○シャウアプフ/○メルエム 7/7【進撃の巨人】 ○エレン・イェーガー/○ミカサ・アッカーマン/○アルミン・アルレルト/○リヴァイ・アッカーマン/○ジーク・イェーガー/○ベルトルト・フーバー/○ライナー・ブラウン 6/6【マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝】 ○環いろは/○七海やちよ/○深月フェリシア/○由比鶴乃/○アリナ・グレイ 6/6【Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】 ○イリヤスフィール・フォン・アインツベルン/○美遊・エーデルフェルト/○クロエ・フォン・アインツベルン/○バゼット・フラガ・マクレミッツ/○衛宮士郎/○間桐桜 6/6【ONE PIECE】 ○モンキー・D・ルフィ/○ロロノア・ゾロ/○トラファルガー・ロー/○ドンキホーテ・ドフラミンゴ/○シャーロット・カタクリ/○シャーロット・リンリン 5/5【Persona4 the ANIMATION】 ○鳴上悠/○花村陽介/○天城雪子/○里中千枝/○足立透 4/4【ルパン三世】 ○ルパン三世/○次元大介/○石川五ェ門/○銭形幸一 4/4【デュラララ!!】 ○セルティ・ストゥルルソン/○園原杏里/○折原臨也/○平和島静雄 4/4【クレヨンしんちゃん】 ○野原しんのすけ/○野原みさえ/○野原ひろし/○野原ひまわり 4/4【ポケットモンスター】 ○サトシ/○ニャース/○シロナ/○ゲーチス 2/2【まちカドまぞく】 ○吉田優子/○千代田桃 69/69 【主催者】 タマモヴィッチ・コヤンスカヤ@Fate/Grand Order
https://w.atwiki.jp/2chfigma/pages/356.html
再販 商品化希望アンケート結果 figma再販希望アンケート キャラクター名 票数 土宮神楽 5085 諌山黄泉 5047 セイバー・リリィ 4793 ルルーシュ・ランペルージ 4115 博麗靈夢 4023 セイバーエクストラ 4019 レーシングミク2011 初優勝記念ver. 3543 牧瀬紅莉栖 2867 ブラックゴールドソー 2832 御坂美琴 2773 枢木スザク 2692 衛宮士郎 私服Ver. 2547 ミサカ 2494 セイバー 私服Ver. 2489 黒衣マト 制服Ver. 2418 ラム 2357 霧雨魔理沙 2253 ゴルゴ13 2207 鏡音レン 2144 ドロッセル 2105 初音ミク 2020 秋山澪 制服Ver. 2019 鏡音リン 1986 中野梓 制服Ver. 1953 ドアラ ホームVer. 1830 美樹さやか 1671 ストレングス 1621 星村眞姫那 1588 朝比奈みくる 大人ver. 1190 ドアラ ビジターver. 1188 archetype she 1164 ビリー・ヘリントン 1156 セイバー 甲冑ver. デッドマスター 1132 初音ミク ライブステージver. 1079 スバル・ナカジマ バリアジャケットver. 1022 遠坂凛 私服ver. 924 archetype he 904 長門有希 制服Ver. 871 射命丸文 854 阿良々木暦 820 アイギス ライダー 797 暁美ほむら 制服ver. 794 平沢憂 制服ver. 781 キョン 制服ver. 780 御剣冥夜 99式衛士強化装備 国連軍正規兵ver. 749 神楽亜矢 モーニングコーヒーver. 718 ブラック★ロックシューター 706 ヴィータ 騎士服ver. 705 商品化希望アンケート figma化の要望が多かったキャラクターのみ記載。 キャラクター名 作品名 KAITO KAITO アーチャー Fate/stay night 咲畑梨深 chaos head 岡部倫太郎 Steins Gate 木之本桜 カードキャプターさくら 鳴上悠 ペルソナ4 花村陽介 雪音クリス 戦姫絶唱シンフォギア ギルガメッシュ Fate/Zero 言峰綺礼 ランサー バーサーカー 葛葉ライドウ デビルサマナー 葛葉ライドウ対超力兵団 碇シンジ 新世紀エヴァンゲリオン 両儀式 空の境界 魂魄妖夢 東方Project
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/1672.html
薬学の基礎研究が完了 内政の指示 経過を報告・1件の交渉が発生Q A1 戦時体制の概念と薬学の基礎研究を交換 独立宗教法人柳洞寺との会談 独立宗教法人柳洞寺の提案Q A2 資源40と薬学の基礎研究Ⅰ、戦時体制の概念Ⅰを交換 深山町商店街との交渉 骨董店との会談 『一から始める聖杯戦争』・ライダー氏の賃上げ交渉に成功 商店街での戦闘を続行Q A3 敵部隊を殲滅 薬学の基礎研究が完了 524 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/10/26(日) 17 15 35 マキリ民主主義連盟の第4ターンを開始します。 本拠地:間桐邸(防御修正+1) 他の拠点:無し 資源:27 兵:マキリ兵(1:0:1:1)(戦力:10) (不満度:2)(経験:0/10) 人材:間桐桜(不満度:32) 人材:間桐慎二(不満度:46) 人材:ライダー(不満度:11) 人材:間桐臓硯(不満度:10) 人材:アサシン(不満度:12) 人材:美綴綾子(不満度:10) 軍事:0/10(Lv0) 魔術:16/30(Lv1) 建築:0/10(Lv0) 文化:0/30(Lv1) 諜報:10/30(Lv1) 研究完了/薬学の基礎研究 代表、薬学の基礎研究が完了しました。 これにより戦場での応急処置や治療が可能になりました。 また、ここから毒物や秘薬の研究などの発展が望めます。 “マタタビ麻酔はもう結構! 実家に帰らせてもらいます!” 抜粋:実験台の上のネコアルクの言葉より この研究の完成により以下の変動がありました。 診療所が建設可能になりました(この拠点での部隊、指揮官の回復速度に+50%) 部隊にスキル:衛生兵Ⅰが付与できるようになりました(部隊一つにつき、指揮官のHPか部隊の戦力を1回復させる) 毒物の研究Ⅰが可能になりました。 Y/大変結構! 内政の指示 530 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/10/26(日) 17 29 00 (選択)内政の指示をお願いします。各部門で1つずつ選択可能です。 【軍事】 A-1/兵に休暇を与える A-2/魔術兵の研究(資源-20/3ターン後に研究完了) 【魔術】 B-1/毒物の研究Ⅰ(資源-30/3ターン後に研究完了) B-2/蟲の基礎研究Ⅰ(資源-20/3ターン後に研究完了) 【建築】 C-1/診療所の建築(資源-20/3ターン後に完成) C-2/青空市場の建築(資源-20/5ターン後に完成) (商人の訪問率が上昇します) 【文化】 D-1/商人を呼ぶ(資源-10) 【諜報】 E-1/諜報活動(資源-10/他勢力の情報を収集する) E-2/防諜活動(資源-10/他勢力の諜報を妨害する) N/何をするにもお金は必要 経過を報告・1件の交渉が発生 551 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/10/26(日) 18 58 31 それでは経過を報告します。 徴兵については滞りなく進行中、しばらくすれば兵力を増強できるでしょう このイベントによる変動は以下のようになります。 2ターン後に徴兵が完了します。 内政が終了しました、外交へと移行します 1件の交渉が発生しました 大ブリテン衛宮邸連合/戦時体制の概念Ⅰの取引 代表、大ブリテン衛宮邸連合より最新技術の取引を持ちかけられました。 こちら側に薬学の基礎研究Ⅰの提供を求めています。 以前、情報を交換したので研究を終えた事を知っているのでしょう。 この技術を獲得した場合の変動は以下のようになります。 制度:戦時体制への移行が可能になります。 変更時、現在の収入に+10%増加、 人材、部隊の不満度が4倍増、 部隊数増加によるペナルティが解消、 部隊の維持費が半減、 軍事と訓練、兵器生産を除く内政と外交全てに-20%、 徴兵速度が2ターン短縮、新たに徴兵された部隊に経験+10、 外交関係に影響が発生 毎ターン、文化-1 制度変更後は3ターンの間、元の制度や他の制度に変更できません。 (選択)戦時体制と薬学の基礎研究Ⅰを交換しますか? Y/この条件ならば承服できる N-1/他の条件(資源の提供、人材の貸与)に変更する N-2/要らないので断る Q A1 + ... 554 :【質問です】:2008/10/26(日) 19 05 03 現在の収入に+10%と言うのは、たとえば慎二の収入が20%で資源15だった場合 20%+10%で資源22.5になると言う意味なのでしょうか? それとも資源15の10%増加で16.5になるのでしょうか? 555 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/10/26(日) 19 06 53 554 収入20%に+10%で30%になります 566 :【質問です】:2008/10/26(日) 19 27 40 イベント「研究完了/薬学の基礎研究」によって その発展研究の「毒物の研究Ⅰが可能になりました」フラグが 立つわけですが、今回のように「研究結果」を譲渡すると 譲渡された相手側は発展研究を進められるのでしょうか? Y:YES! N:NO! 567 :【質問です】:2008/10/26(日) 19 29 27 1ターンに複数の組織と外交できるAI特典は今回もありますか? Y:YES! N:NO! 568 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/10/26(日) 19 31 19 566 Y:YES! ただし、その研究に必要な内政Lvを持っている事が条件。 569 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/10/26(日) 19 32 53 567 N:NO! 今回は1国1回のみ、ただし中立組織と独立勢力は除く。 戦時体制の概念と薬学の基礎研究を交換 579 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/10/26(日) 20 22 08 それでは戦時体制の概念と薬学の基礎研究を交換します。 戦時体制とは戦争下において国家の総力を戦争に注ぐ為の制度です。 税率を引き上げ、物資を配給制に、資源や燃料を制限します。 マキリ民主主義連盟では間桐臓硯、間桐慎二の口座を凍結。 収入は全て徴収対象とし、私物の処分も同時に敢行。 必需品以外の購入を厳しく取り締まり、おかずを1品減らします。 これによりマキリ民主主義連盟は軍事大国にも匹敵する戦力を準備できます。 このイベントによる変動は以下のようになります。 戦時体制の概念Ⅰを獲得しました。 ターン開始時に、制度:戦時体制への移行が可能になります。 (選択)他勢力の訪問先を選択してください A/大ブリテン衛宮邸連合 B/冬木土地管理者組合 C/アインツベルン第三帝国 D/独立宗教法人柳洞寺 E/古代アルスター激辛我様帝国 F/訪問しない 独立宗教法人柳洞寺との会談 596 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/10/26(日) 21 05 22 それでは独立宗教法人柳洞寺との会談の席を用意します 勢力:独立宗教法人柳洞寺 代表:キャスター 親密度:用心している(0) キャスター/神聖な寺の、しかも厳戒態勢中にイチャつくなんて! なんて羨ま……じゃなくて、はしたない! 代表、閣……いえ、キャスター氏はどうやら地デジ対応水晶玉で、 平行世界から届く映像を受信して楽しんでいるようです。 ざくざくとちゃぶ台にナイフを突き立ててますが見なかった事にしましょう。 (選択)交渉する事柄について選択してください(複数選択可) A/研究について A-1/共同研究の申し込み (どちらかが技術研究を行っていない状況でのみ可能、 資源や人材の割り振りを決めて研究成果を分け合います) A-2/技術の譲渡 A-2・Ⅰ/薬学の基礎研究Ⅰ A-2・Ⅱ/戦時体制の概念Ⅰ A-3/技術の供与を求める B/資源について B-1/資源の譲渡 B-2/資源の供与を求める B-3/雇用先を求める C/人材について C-1/人材の貸与を求める C-2/人材を貸与する D/情報について D-1/情報の提供を行う D-2/情報の提供を求める E/戦力について E-1/戦力の貸与を行う E-2/戦力の貸与を求める F/条約について F-1/現在、締結可能な条約を確認する G/貴公の首は柱に吊るされるべきだ(宣戦布告) H/他国について聞く 独立宗教法人柳洞寺の提案 617 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/10/26(日) 22 28 55 キャスター/貴女は見ない方がいいわ。これはあくまで平行世界。 どんなに似通っていようとも決定的に違うものよ。 ここで付いてしまったイメージは実像さえも歪ませてしまう。 これを見る事が出来るのは世界を客観視できる一部の人間だけよ。 間桐桜/はあ……(その割には大分ヒートアップしてたように見えたんですけど) それに加えて、水晶玉で見通した平行世界の間桐桜は散々なものだった。 脱走、反乱、軍事クーデター、もはや国内は治安の欠片もなく、 資源は底を尽き、技術も甚だ低水準、軍事力は自国の防衛すら間々ならぬ有様。 そんな中、軍事強国に囲まれた弱小国として何時、 他国に併呑されるかもしれないという窮地に立たされていた。 さすがにキャスターもそれを口に出すのは憚られたのであった。 キャスター/技術も情報も資源も出せないわね 独立宗教法人柳洞寺の提案は以下のようになります 資源20と薬学の基礎研究Ⅰの交換 資源20と戦時体制の概念Ⅰの交換 勢力:大ブリテン衛宮邸連合 親密度:用心している(0) 勢力:冬木土地管理者組合 親密度:用心している(0) 勢力:アインツベルン第三帝国 親密度:用心している(0) 勢力:古代アルスター激辛我様帝国 親密度:用心している(0) (選択)この条件で承諾しますか? Y-1/この条件なら応じられる Y-2/無償で提供する(両方なら親密度+2、片方なら+1) N-1/断固として断る N-2/条件の上乗せを迫る Q A2 + ... 626 :【質問です】:2008/10/26(日) 22 40 43 Y-2の無償提供ですが、片方を選んだ場合、無償提供しなかったもう片方はどういう扱いになりますか? A:有償で売ったことになります(資源+20) B:売らなかったことになります C:その他 628 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/10/26(日) 22 45 29 626 C:その他 選択後にどちらを売るか売らないかを決めます 資源40と薬学の基礎研究Ⅰ、戦時体制の概念Ⅰを交換 661 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/10/27(月) 21 44 46 キャスター/交渉成立ね 代表、この資源を元手に内政や研究を進める事が出来ます。 また独立法人柳洞寺は比較的親しい勢力がありませんので、 そう簡単に技術が流出する事はないでしょう。 このイベントによる変動は以下のようになります。 資源40と薬学の基礎研究Ⅰ、戦時体制の概念Ⅰを交換しました。 中立勢力との交渉先を選定してください (選択)訪問先を選択してください A/藤村組 B/穂群原学園(弓道部、陸上部、文化部、生徒会) C/冬木市街(喜多邑茶屋、コペンハーゲン、港、ヴェルデ、メシアン、喫茶店) D/深山商店街(花屋、魚屋、骨董店、ス○ス銀行・深山支店、中華料理店・泰山) E/海外(時計塔、聖堂教会) F/訪問しない 深山町商店街との交渉 673 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/10/27(月) 22 37 00 それでは深山町商店街との交渉を行います (選択)交渉先と内容を選択してください A/花屋 A-1/活動状況を聞く A-2/ランサーのツケでバラを1万本ぐらい予約する A-3/花を買う B/魚屋 B-1/活動状況を聞く B-2/魚を買う C/骨董店 C-1/活動状況を聞く C-2/ライダーの働きぶりを聞く C-3/何か買う D/ス○ス銀行・深山支店 D-1/活動状況を聞く D-2/融資を申し込む D-3/強盗する E/中華料理店・泰山 E-1/活動状況を聞く E-2/麻婆豆腐を食べていく G/公園 G-1/ブランコに腰掛けて本を読んでいる巨漢と話す G-2/その巨漢を何とか連れ出そうと奮闘している人と話す N/何もしない 骨董店との会談 684 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/10/27(月) 23 27 31 【骨董店】 人材:なし 収益:100/ターン(経営Lv2) 拠点:防御修正なし 骨董店店主/実際よく働いてくれるよ どうやら彼女の働きぶりは高い評価を受けているようです。 十分な収益もありますし、ここは賃上げ交渉に臨むべきではないでしょうか。 あるいは外交で親密度を高めた上で確実にすべきかですが。 (選択1)賃上げ交渉を行いますか? Y/交渉を行う N/機は熟していない (選択2)どれを購入しますか? A/サンショウウオの水墨画 (資源-10/作者不明。気が付いたら店に置いてあった) B/ジャパニカ学習帳 (資源-10/使い古し。誰かのメモがそのまま残されている) C/冬木市観光ガイドMAP (資源-10/以前は市役所で無料で配っていたもの) D/日本刀 (資源-30/使い古し。警察のガサ入れ前に骨董店に売却されました) E/古書『一から始める聖杯戦争』 (資源-20/著マキリ・ゾォーケン) N/何も買わない 『一から始める聖杯戦争』・ライダー氏の賃上げ交渉に成功 723 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/10/28(火) 21 03 43 『一から始める聖杯戦争』 どんな願いも叶う、奇跡の“聖杯”が手に入る一大イベント、 魔術師たちの夢の祭典『聖杯戦争』の開催が近付いて参りました。 ですが「初参加なので何をしていいのか分からない」、 「ちゃんと勝ち残れるか不安だ」という悩みも多々あるでしょう。 そんな魔術師の貴方に御三家を代表して私、マキリ・ゾォルケンがアドバイスします。 これで貴方も明日から立派なマスター。胸を張って聖杯戦争に臨んでください。 ~よくある質問Q&A~ Q.参加費用とか掛かりますか? A.費用は一切頂いておりません。 ですが滞在費や旅費に関して実費での負担となります。 Q.見習い魔術師なんですけど参加資格などはありますか? A.特に参加資格などは設けておりません。 ですが令呪の出なかった方につきましてお引取り願っております。 Q.強い英霊を呼びたいのですが、どうしたらいいんでしょうか? A.まず呼び出したい英霊と縁の深い物を触媒として利用しましょう。 ですが、これだけでは些か不十分です。 十分に睡眠を取り適度な運動で緊張を解した後、召喚に臨んでください。 必要であれば設営スタッフから機材を借り受けられますので、ご利用ください。 Q.聖杯戦争って負けたら死ぬって聞いたんですけど A.答えはNOです。必ずしも命を奪い合う必要はありません。 サーヴァントを失うか、参加者の資格である令呪を失えばそこで終了です。 最悪の場合、1つ残しておいた令呪で自身のサーヴァントを自害させれば殺される心配はありません。 風説に惑わされる事なく安心してご参加ください。 Q.サーヴァントが弱くて使えない。もうイヤだ、辞退する A.弱い英霊を召喚したからといって勝てないわけではありません。 強いサーヴァントほど魔力の消費は激しく、未熟なマスターでは扱いきれないでしょう。 敵の隙を窺いながら最後まで勝ち残る努力をしましょう。 Q.サーヴァントに人間の魂を喰わしてやりたいんですが構いませんねッ!? A.魔術とは隠匿されるものです。人目に付かない場所でやりましょう。 Q.本当に聖杯が手に入るんですか? 事実なら是非サーヴァントとして参加したいのですが A.真贋はともかくとして英霊を召喚できるほどの奇跡の源です。 手にすれば叶わぬ望みなどないでしょう。 エントリーで真名と宝具、経歴、希望するクラスを記入の上、英霊の座でお待ちください。 発表はマスターによる召喚に代えさせていただきます。 Q.今回は様子見で観戦、次の聖杯戦争に参加したい A.次回の開催は60年後を予定しております。 貴方が死徒かあるいは何らかの延命処置を施していないのなら参加は絶望的でしょう。 人生は一度きりです。リスクを恐れず奮ってご参加ください。 Q.ルール作った御三家が参加するのは卑怯すぎる。即刻辞退しろ A.既に素性が割れている分、逆にマークされやすいのが実情です。 どちらかといえば外来の方に有利に働くでしょう。 Q.つーか、どう考えても英霊を使役できるわけないだろ A.私ことマキリ・ゾォルケンが考案した令呪を用います。 3回限りですが絶対命令権を行使する事が出来ます。 それを失わない限り、皆様の安全は私が保証します。 Q.敗れた時の事を考えて複数体サーヴァントを使役したいのですが A.不可能ではありませんが困難と言わざるを得ません。 供給しなければならない魔力は倍になり、かつ1つの令呪で従えなければなりません。 Q.何でも望みが叶うって、もしかして聖杯って「」に繋がってる? A.その質問にはお答えできません。ご自分でお確かめください 間桐臓硯/ワシ、こんなもの書いたか? 代表、パンフレットには令呪の取扱説明書が添付されていました。 これで代表が保有している令呪も使用が可能です。 ただ、どのように使うのかを検討する必要があります。 このイベントによる変動は以下のようになります。 資源-20 人材:間桐桜の令呪(後3回)が使用可能になりました 骨董店店主/まあ仕方ないか、よく働いてくれているし 代表、ライダー氏の賃上げ交渉に成功しました。 安定的な資源の確保は国家を磐石にする礎です。 これで当面は財政破綻の心配はないでしょう。 このイベントによる変動は以下のようになります。 ライダーの【収入】が骨董店:15%にアップ Y/大変結構! 商店街での戦闘を続行 731 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/10/28(火) 21 27 49 代表、商店街での戦闘を続行します。 大ブリテン衛宮邸連合の援軍が合流しました。 衛宮士郎/待たせたなライダー! 戦場:深山町商店街 限界:30 指揮官A:ライダー(2+X:1+X:3+X:0)(HP:10+X)(上限:9) 指揮官B:アサシン(1+X:X:1+X:0)(HP:10+X)(上限:5) 指揮官C:間桐臓硯(1:0:1:0)(HP:8) 指揮官D:衛宮士郎(2:1:1:0)(HP:10) 部隊:ブリテン兵(1:0:1:1)(戦力:10) 敵指揮官:長靴を履いたネコアルク(2:1:1:0)(HP:10) 部隊:猫(1:0:1:0)(戦力:8) (選択1)自動以外のスキルを使用しますか? A/怪力(消費10で戦闘時に自分の攻撃力+2) B/鎖付き短剣(資源30で敵指揮官に攻撃力分のダメージか、あるいは逃走不可にする) C/短剣投擲(資源20で敵指揮官に攻撃力分のダメージ) D/自己改造(攻撃力と防御力の強化時のポイントを自由に振り分けられる) E/蟲(資源消費20毎に毒虫の大群1つを呼び寄せる) 毒虫(1:-2:1:0)(戦力:10) (攻撃した相手に追加で防御無視のダメージ1を与える) (選択2)ブーストを使用しますか? Y/ライダー:<数値> アサシン:<数値> N/使わない Q A3 + ... 737 :【質問です】:2008/10/28(火) 21 42 14 今回のダメージの計算式はどのようになっていますか? A:(攻撃力の合計)-(守備力) B:(単体の攻撃力-守備力)をそれぞれ繰り返し、その合計 C:その他 Aなら問題無いんものの、Bだと攻撃力が足りないので質問しました。 742 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/10/28(火) 21 53 53 737 B:(単体の攻撃力-守備力)をそれぞれ繰り返し、その合計 746 :【質問です】:2008/10/28(火) 22 01 25 部隊ユニットの攻撃力はどのように計算されるのですか? 750 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/10/28(火) 22 08 09 746 (攻撃力+元の戦力の10分の1)です。 1部隊が壊滅するまで攻撃力は低下しません。 戦力が10でも1でも与えるダメージは同じです。 759 :【質問です】:2008/10/28(火) 22 33 26 今回、兵がいなくなった指揮官はどのような扱いになりますか? A:そのまま単独行動となり戦闘が継続します B-1:部隊がいなくなったら自動的に戦闘から離脱します。結果的に逃がしてしまうので今回はミッション失敗 B-2:部隊がいなくなったら自動的に戦闘から離脱しますが、今回は爺とハサンの補正があるので逃げられず、投降してきます。爺ちゃん大活躍 B-3:部隊がいなくなったら自動的に戦闘から離脱しますが、今回は爺とハサンの補正があるので逃げられず、単独行動となり戦闘継続します C:部隊がいなくなった時点で投降してきます。あとは煮るなり焼くなりお好きにどうぞ D:その他 762 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/10/28(火) 22 40 20 759 D:その他 部隊がいなくなったら戦闘を離脱するか、単独行動のどちらかを選択できます。 敵部隊を殲滅 804 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/10/29(水) 20 42 44 ネコアルク(長靴)/む! おぬしはホロウで出番を文字通り喰われたばかりか、 前回は登場さえ許されなかった日陰の主人公! おおっと、迂闊にあちしに近付くと路地裏行きが決まっちまうぜ? ちなみに路地裏には永久のヒロイン候補という名の薄幸吸血鬼や、 知識に反比例して人生経験の少ない初々しい吸血鬼とか居たりする まあ、おまえはここで死ぬのだがニャー! 長靴を履いたネコアルクのスキル:真祖ビームが衛宮士郎に命中しました。 衛宮士郎に2のダメージ。 ライダー/私の前に立たないでください。この力は私でさえ制御できない ライダーのスキル:石化の魔眼が発動しました。 部隊:猫の攻撃、防御、機動力に大幅な-修正。 ライダー/引き裂き、叩き割り、磨り潰す。 私は真っ当な英雄ではありませんので綺麗な戦い方など知りません。 ですので楽に死ねるとは思わないことです。 ライダーのスキル:怪力が発動しました。 資源10消費してライダーの攻撃力+2。 アサシン/では少しだけ本気を出そう アサシンのブースト。資源10を消費して全能力に+1。 間桐臓硯/カカカ、久々の戦いに濁りきった血も滾ってきたわ アサシン/殺すには物足りぬ相手ではあるがな 相性補正発動。全ての敵部隊、敵指揮官が撤退不能になりました。 衛宮士郎/傷が、治った…? 衛宮士郎が隠しスキル:自己再生を発見。 衛宮士郎のHPが回復します。 戦場:深山町商店街 限界:30 指揮官A:ライダー(4:1:3:0)(HP:10) 指揮官B:アサシン(2:1:2:0)(HP:11) 指揮官C:間桐臓硯(1:0:1:0)(HP:8) 指揮官D:衛宮士郎(2:1:1:0)(HP:10) 部隊:ブリテン兵(1:0:1:1)(戦力:10) 敵指揮官:長靴を履いたネコアルク(2:1:1:0)(HP:10) 部隊:猫(0:0:0:0)(戦力:8) マキリ民主主義連盟と大ブリテン衛宮邸連合の攻撃、敵部隊に8のダメージ! 敵部隊は壊滅! 敵指揮官は単独で戦闘続行をするようです! マキリ民主主義連盟と大ブリテン衛宮邸連合の攻撃、敵指揮官に5のダメージ! 長靴を履いたネコアルクの反撃! 間桐臓硯に2のダメージ! マキリ民主主義連盟と大ブリテン衛宮邸連合の攻撃、敵指揮官に5のダメージ! 長靴を履いたネコアルクの最後の抵抗! 間桐臓硯に2のダメージ! 敵部隊を殲滅しました! ブリテン兵に戦闘経験が+10ポイント加算されます! 魚屋店主の要請を完了しました! Y/大変結構! Hearts of Lion2 第5ターン Hearts of Lion2 第3ターン Hearts of Lion
https://w.atwiki.jp/pararowa/pages/216.html
hollow ◆Z9iNYeY9a2 市街地を歩く三つの人影。乾巧、衛宮士郎、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン。 食事の後、一人で行こうとする巧だったが放っておけない士郎が一緒に行くと言い出したのだ。 無論巧は付き添いなんかいらないと言ったのだが、士郎は付いていくと譲らず巧のほうが折れる形となった。そしてイリヤは士郎についていくことになったのだ。 その最中だった。放送が始まったのは。 そして放送が終わった後、しばらく歩いたところでルビーが不意に声を出した。 『…イリヤさん、何かすごく嫌な気配を感じるのですが。 どうもこちらに近づいてきて――』 「…む、あなたは、イリヤスフィール?」 「『ゲッ?!』」 突如現れたスーツ姿の女。 その姿を見た途端、思わず身構えてしまうイリヤ。ルビーも悲鳴に近い声をあげてしまう。 「『バ、バゼット?!!』」 「ああ早く転生、転生を!!」 『いや~…、今のイリヤさんでは勝ち目なさそうですよ…。士郎さん達もいることですしこの場はおとなしく降参したほうが…』 「そんな~!!」 「…その反応はやめてください。さすがに傷付きます」 「あー、落ち着けイリヤ。あんたは?」 「バゼット・フラガ・マクレミッツといいます」 士郎から見ればそこまでおかしい人には見えなかった。 イリヤの知り合い、かつルビーのことも知っているということはつまり彼女も魔術関係者ということなのだろう。 「俺は衛宮士郎。イリヤの、その…、兄だ」 「乾巧だ。こいつらとはここで会った」 「なるほど、………。 一つ伺いますが、彼の素性は分かっているのですか?」 軽い自己紹介の後、バゼットが問いかける。 彼というのは乾巧のことである。 「いや、今のところ軽く自己紹介しただけだけだ。でも信用できると俺は思うぞ」 「ちょっと失礼」 『きゃーどこ触ってんですか~!』 おもむろにルビーを掴みあげるバゼット。 三人には何やらバゼットが怒っているような気がした。 「ゼルレッチ卿の礼装ともあろうあなたが不用意に姿を晒すなど、何を考えているのです?」 『いやぁ、じーっとしているのも性に合わないですし。 それに私みたいな道具っていちいち話していないと存在とか忘れられそうじゃないですか』 「言っている意味が分かりません。それが存在を明かしてよいことにどうして繋がるのですか」 『だってほら、あなたは知ってるでしょうけど私ってここを抜け出すにはどうしたらいいか~とか、そういうことに一番近いと思うのですよ。 それなのに情報を集められなければ何もできないじゃないですか』 「……」 バゼットにはそれが正しいのかどうかの判断まではつかなかった。 ただそれを否定するには彼女とルビーとの関わりがあまりにも薄すぎた。 もしこれが凛やサファイアであったなら反論できただろう。 『もっと状況に応じて臨機応変に生きたほうがいいですよ。特にここから出たいのであれば。 最悪記憶操作という手段もありますし、そこまで神経質にならなくてもいいんじゃないですか?』 「仕方ありませんね、今だけはその口車に乗せられておきます。しかし話す際の言葉は慎重に選んでください」 「ねえ、お兄ちゃん、いったい何の話をしてるの?」 「あー、まあイリヤは知らなくてもいいことだ」 そんな会話を脇で聞いていた三人。 その会話の意味が分かったのは士郎だけだった。 だからイリヤの問いかけも適当に誤魔化しておいた。 イリヤが魔術師の掟などに触れる必要はないのだから。 「話は終わりました。積もる話もあるようですし腕の処置もしたい。どこか休息の取れる場所はないものか」 「そういえばバゼット、その傷…」 と、イリヤが気付いたように左腕に目をやった。 見ると切り裂かれたスーツの中からは乾いた血の色が見える。 「この件も含めて、色々と伝えておかなければならないこともあります」 ◆ そうして4人と1本が入ったのは一件の民家である。 生活感などなく、ただ民家にありそうなものを詰め込んだような家。おそらく住人など元から存在しないのだろう。 そしてそんな空間であるからこそ、一般家庭にありそうなものであればある程度はおいてあった。 スーツの袖を千切ったバゼットが傷口の縫合に使っている救急箱、ナイロン糸もそういったものなのだろう。 最も、麻酔も無しにも関わらず声一つあげることなく自分の腕を黙々と縫っていく姿というのは色々とすごい光景であったが。 イリヤは早々に部屋から逃げ、巧も空気を吸ってくるといって出て行ってしまった。 故に今は士郎とバゼットだけが部屋に残っていた。 残ったといっても特にコレといった会話があったわけではない。 せいぜい士郎が手伝いを申し出て、断られたくらいのものだ。 何かしていたかった。彼にとっても彼女があの放送で呼ばれたことは少なからずショックだったのだから。 (遠坂…) 士郎にとっては友人であり仲間であった。ある種の好意も抱いていたかもしれない。 ある意味では全てのきっかけであり、そしてセイバーを失った今では数少ない味方であった。 その存在の死は衛宮士郎には思いのほか堪えるものだったようだ。 (桜…、俺は―――) 彼女はどうしているのだろうか。 やはり自分の姉の死に悲しんでいるのだろうか。あるいはあの影となって人を襲ったりなどしてはいないか。 もし、さっきの放送で彼女の名前が呼ばれていたら俺はどうなっていたのだろうか。 あるいは、どうするべきなのだろうか。 答えは未だ見つからなかった。 ◇ 部屋の外の廊下、イリヤは傍にルビーを伴って座り込んでいた。 『いいんですか?士郎さんとバゼットさんを二人きりにしたりして』 「……」 よくはなかった。一時休戦とはいえバゼットのこと完全に信用できたわけではないのだから。 それでも今あの空間にはなんとなく戻りたくなかったのだ。 『やっぱりですか。イリヤさん、凛さんの件はまだ受け入れられてはいませんか?』 「……」 イリヤにとって、彼女はある意味全てのきっかけといえる存在であった。 突然現れ、自分を下僕にし、何かとルヴィアと共に変なトラブルを持ち込んでくるトラブルメーカー。 イリヤにはそんな遠坂凛が死んだという事実は未だに受け入れきれていない。 それも当然だろう。今まで彼女自身戦いに身を投じてきたとはいえ、その中で死を見たことはなかったのだから。 ましてイリヤ自身は魔術師ではない。いくら魔法少女に変身できるとはいえ精神的には一般人、小学生なのだ。 「…正直、凛さんが死んだって聞いたとき、全然実感なんて沸かなくて、そのうちどこかから出てきそうな気がして。 ひょっとしたらこれは夢で、もし目を覚ましたらいつもどおりにみんなと騒がしくするような日々に戻れるんじゃないかって、心のどこかで思ってて」 『残念ですがこれは現実のようですね』 「…」 『イリヤさん、あなたは死という現実を目の当たりにしてしまった。 ですがだからといって、あまり背負いすぎないようにしてください。特に士郎さんのことなど』 「え…っ?」 なぜそこでその名前が出てくるのか、イリヤには分からなかった。 『私もこれまであえて深くは触れてこなかったことですが、今後のために一応言っておくことにします。 彼は衛宮士郎です。しかしあなたの想う彼とは別人だということは頭に入れておいてください』 「そ、それは…」 イリヤ自身も分かっている。だがどんな存在だろうと衛宮士郎であることには変わりないのだと。 そう考えて受け入れてきた。 だが、ルビーが言うのはそういった話ではないのだ。 なんとなくそんな気がした。 「そんなの、ルビーに言われなくても…」 『それならこっちも安心なのですが』 「…ねえルビー、それならさっき放送で呼ばれた凛さんは――」 『こちらはどちらにしても確信がとれません。あまりそれに期待しすぎないほうがいいと思いますよ』 凛が死んだのが悲しかったはずなのに、ルビーが難しいこと言い出すせいで頭の中が混乱してしまう。 などと思っていると、巧が出ていこうとするのが目に入った。 「あれ…?乾さん行くの?」 「ああ、どうせ俺がいても邪魔っぽいしな」 『おや、士郎さんがそんなこと言いましたかね?』 話しながらも既に靴を履いている。放っておくと本気で出ていきそうだ。 そうなったらきっとお兄ちゃんは追うだろうしそのままあの時のようにセイバーやロボットに出会ってしまうかもしれない。 「待って!」 「…何だよ」 「別に乾さん、殺し合いに乗ってるとかじゃないんでしょ? だったらみんなで協力すればいいじゃない。どうして一人でやろうとするの?」 「やらなきゃいけねぇことがあるんだよ。他の奴を巻き込む気はねえ」 『巻き込む、という表現もおかしいですね。きっと士郎さんなら進んで手伝ってくれるでしょうし』 「それがうっとおしいって言ってんだよ」 『おや、もしかしてあれですか?自分が傷つくのはいいけど人が傷つくのは見たくないって本心を見せたくない、とか?』 「…」 一瞬巧の動きが止まる。 その時だった。 「おーい、もう終わったから戻っても大丈夫だぞ」 士郎の声が聞こえる。バゼットの縫合が終わったのだろう。 イリヤは部屋に戻り、巧もタイミングを逃したと言わんばかりに靴を脱ぎなおし、その後に続いた。 ◆ 「それにしても、バゼットさんでもあのセイバーに勝てないなんて…」 『さすがは本物の英霊は格が違うといったところでしょうか』 バゼットが治療を終えた後、居間にて4人はそれぞれの情報を交換していた。 まず出た話は、セイバーの件。バゼットの怪我についての話題が最初となったために出てきた話だった。 斑鳩という施設にいるニアという存在、呉キリカという少女、そしてセイバー。 『もし移動していれば、おそらく彼女はこことは反対側のイリヤさんの家の方角に向かったでしょうね』 それを聞いてイリヤは安心し、士郎は複雑な気持ちになった。 というかバゼットで勝てないとなるとかなり厳しいのではないか、とイリヤは思っていた。 「さて、それではあなたのこともお聞きしてもよろしいでしょうか?」 「そういえば乾のことまだ聞いてなかったな。この際だし、色々と教えてくれないか?」 「…」 巧の言う情報をまとめたところ、園田真理、草加雅人、長田由香、海堂直也が仲間となりうる人物。 村上峡児、北崎、そして木場勇治が危険人物、ということらしい。 ついでにオルフェノクという存在がどのようなものか、おおざっぱに説明もしてもらっておいた。 「人間を襲うことで仲間を増やす怪物、ですか」 「ああ、元は人間だったって言ってもそうなったら人間の心を無くすんだよ」 ( (え?) ) (なるほど、そういうことですか。全く難儀なものですねえ) 「死徒のようなもの、という認識でよいのでしょうか」 最後のは小声での呟きである。 何はともあれ、士郎達3人の会った人物の中にはその者達はいなかった。それ以前に出会った人物もそこまでいたわけではない。 一方、巧はこの6時間ほどの間に随分と多くの人物と出会っていた。彼の知り合いも多くいたが、士郎達の知り合いはいなかったのだが。 魔王を名乗る仮面の男、ゼロ。 魔法少女を名乗る少女、暁美ほむら、佐倉杏子、そして巴マミ。 アリスという少女にマントを羽織ったルルーシュ・ランペルージという男。 バゼットが好奇心からか魔法少女というものについて詳しく聞きたがっていたが巧は詳しいところまで覚えてはいなかったため説明することはできなかった。 『なるほど、魔法少女ですか、興味深い話ですねぇ。ぜひとも会ってMS力を測ってみたいものですね』 「ねえ巧さん、その巴マミって人のことなんだけど―」 巴マミ。金髪で髪をロールしている少女。 イリヤは知っていた。あの金色のロボットが暴れていたあそこで黒髪の男を殺そうとしていたあの人のことだ。 巧の言っている巴マミと同一人物とは思えない。だが状況から言って同一人物としかありえないだろう。 「おい、どういうことだよそれ?!あいつがそんなことするかよ!!」 「だからこっちも分からないんだよ。そもそもあのロボットは何だったんだ?」 「さっき言ったルルーシュとかいうやつが撃ったあとでいきなり出てきたんだよ。 ああくそ、何がどうなってんだよ…」 話せば話すほどどうなっているのか分からなくなる。 巴マミがそんなことを理由もなくやるはずがない。撃たれたことで混乱していたのだろうか? 考えがまとまらない中、意外なところから思わぬ情報が放たれた。 「一つよろしいですか?マントの男に金色のロボット、と言いましたね?」 会話に入り込んでくるのはバゼット。 「何か知ってるのか?」 「私が知っているわけではありません。 ただ、私の出会った者の中に呉キリカという少女がいまして。 仲間と判断し、ここから東にある斑鳩という施設に送ったことは伝えましたね」 呉キリカ。巧はその名前をどこかで聞いたことがある気がした。だがよく思い出せない。 情報のほとんどは啓太郎任せにしていたせいか、と自身のことながら思う。正直知り合いの知り合いのことまでは覚えていない。 そういえば鹿目まどかとナナリー・ランペルージという少女もいたな、と思い出す。 「彼女はここに来てすぐ、冬木大橋とされるあの橋の近くでその存在と交戦したと聞きました。 マントの男が金色の戦闘兵器を召喚した、とも」 「おいちょっと待て、あいつはスマートブレインが崩れるあそこで会ったって言ってたんだぞ。 何でそんなところにいるんだよ、おかしいじゃねえか」 巴マミがあの崩壊現場で会ったというルルーシュと金色のロボットを駆るマントの男。 同一人物としたら位置と時間が一致しない。 『あー、これはもしかしてあれですね』 「あれって何よルビー?」 『ほら、あれですよ。平行世界にいる同じ顔をした別人っていうのもいるんじゃないですか?』 「なるほど、確かにそれなら辻褄は合います」 イリヤ自身、クロという存在があったためその辺の理解は早かった。 しかし巧には理解が追い付いていなかった。 と、そこまで話したときだった。 士郎が顔を険しくして立ち上がったのは。 「みんな、気をつけろ」 「お、お兄ちゃん?」 『やばいですよイリヤさん、ここ狙われてます』 ◆ 呉キリカ。彼女は斑鳩を出発後、当初の予定通りに美国邸を目指して移動していた。 その最中であった。魔力を発する存在を感じ取ったのは。 「ん~、複数?ってことは何人か集まってるってことかな~?」 複数人相手となると意外と手こずる可能性がある。 魔力消費は抑えておかなければ織莉子を見つけたときにかっこ悪い姿を晒すことになるかもしれない。 この場合は賭けになるが短期決戦で結界を絞って爪を増やして攻撃力をあげるか。 あるいは広めに範囲をとることで分散させて各個撃破にするか。 「ま、その辺は臨機応変に、ってことで」 戦略などを考えるのは得意ではないのだろう。 細かいことは突っ込んでから考えればいい。 そんな、彼女らしいといえばらしい考えの下、キリカはその民家を中心に結界を張る。 そして発動を確認した後そこに突っ込んだ。 ◆ それが飛び込んできたのは、結界が張られたことに気付いた士郎とルビーが警戒を促した直後であった。 ―ガシャーン!! 窓が割れた、どころかその窓の周囲までもを人の通れる大きさに切り裂きそれは現れた。 「とーう!愛の魔法少女、呉キリカちゃんいざ参上!!」 そんな謎の口上と共に現れたのは黒い服に身を包んだ眼帯の少女だった。 その出現に最も驚いていたのはバゼットである。 「あなたは呉キリカ…?!ニアのところに向かったのではなかったのですか?!」 「お、誰かと思えば大恩人!ってことはちょっと早まったかな~。 うーん、まあでも、その、あれだ、些細だ」 バゼットを見て一瞬何か考え込む様を見せるも、直後に自己完結している様子のキリカ。 「まあどうせここで殺せば一緒だろうし、ね!!」 キリカは不意に部屋にあった机を打ち上げ、バゼット、そしてその近くにいた巧に投げつける。 轟音とともに壁が崩れたことによる煙が巻き上がり、視界が塞がれる。 最初に襲いかかったのは士郎。 彼を狙ったことに特に意味はない。ただ目についたというだけだ。 「っ…!早い…!」 士郎は干将莫邪を構えて迎え撃とうとするもあまりの速さに対応が追い付かなかった。 それでもかろうじてその手の爪を受け止め切り返したが、それもあっさりとよけられてしまう。 「お兄ちゃん!!」 と、そんなキリカの横から魔力弾を撃ち込むイリヤ。既にその姿は魔法少女のものとなっている。 士郎の前に出て庇い、目の前の敵と向かい合う。 「後ろに下がってて!! あなた、お兄ちゃんに手を出さないで!」 「へぇー、君も魔法少女だったんだね。 じゃ、君から殺すとしようか」 魔法少女であったという事実がキリカの注意を引いた。 それは士郎から気を逸らすことには成功したが、彼女の意識をイリヤが直接受け止めることになってしまった。 純粋かつ狂気に満ちた視線がイリヤに注がれる。 「………!?」 そしてそれはイリヤが恐怖を感じるには十分なほどのものだった。 『イリヤさん!』 「イリヤ!!」 近づくキリカに身動きが取れないイリヤを呼びかけるルビー。そしてイリヤの様子に気付き前に飛び出す士郎。 飛び出した士郎はその手の双剣を振りかざし牽制しようとした。 しかし魔法少女であるイリヤを殺すことを優先としたキリカは士郎を踏み台にすると同時に蹴り飛ばし、増した勢いのままその凶刃をイリヤに向ける。 吹き飛ぶ士郎と立ち尽くすイリヤ。 ―ザン 「―――あ」 ルビー自身が作った障壁によりその爪が体を貫くことはなかった。 しかしそれでも守りきれなかった衝撃はイリヤの腕に深い傷を作っていた。 痛みと体から流れ落ちる生々しい赤い液体。それは恐怖で身をすくませていたイリヤをさらにパニック状態に追いやる。 思考が止まり、ルビーを取り落してしまった。 「ほらほら、ぼーっとしてると死んじゃうよ!!」 それでも敵は待ってなどくれない。素早い身のこなしでさらなる一手がイリヤにせまる。 「避けろ、イリヤーー!!」 一方投げつけられた机の近くにいた巧は態勢を立て直していた。 投げられた机の影に隠れたせいかバゼットの姿は見えない。 見ると、キリカと言った魔法少女が士郎を吹き飛ばしてイリヤに肉薄する瞬間が目につく。 急いでオルフェノクへと変身して助けに行こうとする。 だが、 「…!!くそ、こんな時に…!!」 これまでの戦いでのダメージが回復しきっていなかったのだろう。 体の痛みが変身を遅らせてしまう。そして相手の動きはその一瞬を命取りとするほどのものであった。 腕を斬られて動けないイリヤとそんな彼女に迫る黒い魔法少女。 変身している暇すらもない。急いでイリヤの元に飛び出し、抱きかかえた態勢で倒す。 「あ……、乾さ――」 「ぼーっとしてんじゃねえよ」 イリヤは庇うことができたものの、巧の肩からは血が流れていた。 それでもキリカの攻撃は終わっていない。起き上がろうとする巧の後ろで爪を振り上げて肉薄し―― 「―――お?」 そんな彼女の横から高速の拳が叩きつけられた。 「んぎゃっ?!」 悲鳴を上げて吹き飛ばされるキリカ。 壁を突き抜け廊下の外まで飛んでいったようだ。 「大丈夫だったん――っておい!」 近くまで寄ってきたバゼットはイリヤの足、そして起き上がって近くにいた士郎の腕を掴み、キリカの入ってきた窓があったはずの穴に放り投げた。 「うおっ?!」 「きゃ!」 士郎はどうにか態勢を立て直すが、足を掴まれたイリヤにはそのようなことができるはずもなく。 慌てて飛び出した巧がどうにか受け止めることで地面に激突することは避けられた。 「この場は私に任せてください」 そう言い残してバゼットは窓の前に棚やソファを倒してバリケードを作った。 バゼットの姿は見えなくなるが中からの何かが壊れる音は外まで聞こえてくる。 「バゼット!!」 「おい、行くぞ!」 「行くって…、バゼットはいいのかよ!?」 「いいわけねえだろ、でもこいつはどうすんだよ!」 そう言って見せられたのは巧の腕で震えるイリヤ。 腕の傷は深くはないものの血はまだ止まっておらず、少しずつではあるが傷から流れ出ていた。 こんな状態のイリヤを連れたまま戦うことができるかといえば×だった。 「お兄ちゃん…」 「イリヤ…、くそっ…!」 その苛立ちはイリヤを守りきることができなかった自分へのもの。 今はここを離れ、イリヤの手当てをすることが優先なのだろう。 あのような危険人物に一人仲間を残して行くことに後ろ髪を引かれる気持ちを残し、3人はここから離れた。 「…あれ、ルビー…?」 ◆ 「さて、これで邪魔は入りません」 確か彼女自身が魔法少女、といったか。 このような結界を瞬時に作り出す魔術師というとかなりの能力を持っていることになる。 仮にも魔術協会の人間として、それを惜しみもせずに人目にさらすような者を放置しておくわけにはいかない。 それに"魔法"少女などというものを自称されるのもあまり気のいいものではなかった。 やがて壁を壊しながらキリカはその姿をみせる。 「あはははは、意外とやるじゃないか大恩人!!」 「あなたは優勝を狙ってはいないのではなかったのですか?」 「そうだよ、私は愛しい人を生き残らせるためにみんな殺して回るつもりなんだからさ」 「なるほど、そういうことでしたか」 つまり、これは自分の認識の甘さが招いたことか。 おそらくニアはもう生きてはいないだろう。 彼の計画はそれなりに有用なものであり、可能かどうかは別として失うには惜しいものではあった。 そこにはバゼットも若干は責任を感じずにはいられなかった。 「それではあなたは私の敵か」 「あーあ、本当ならあの魔法少女から殺したかったんだけどね。 まあ君は大恩人だし特別だから先に殺してあげるよ!」 「そう簡単にいくとは思わないことだ」 あの速さ自体は脅威ではあるがかつて戦った英霊の影、そしてあのセイバーに比べれば劣る。対処できないほどではない。 腕のあの爪にさえ気をつければどうとでもなるだろう。 あとは一応支給品に脅威となるものがないかということにも注意しておかねばなるまい。 「なにしろ私の仕事はあなたのような存在を狩ることなのですから」 爪を振りかざして迫るキリカの前で、バゼットはルーンの刻まれた手袋をはめた。 ◆ 『よよよ、ひどいですよイリヤさん…。 このバーサーカー女とこんな中二病魔法少女もどきのところにおいていくなんて…』 「片づけたらすぐに追いかけます。それまでは静かにしていなさい」 【G-3/市街地/一日目 朝】 【衛宮士郎@Fate/stay night】 [状態]:疲労(小)、ダメージ(小) [装備]:干将莫邪@Fate/stay night、アーチャーの腕 [道具]:基本支給品2人分(デイバッグ一つ解体)、お手製の軽食、カリバーン@Fate/stay night [思考・状況] 基本:この殺し合いを止める 1:ここから離れ、イリヤの治療をする 2:桜、遠坂、藤ねえ、イリヤの知り合いを探す(桜優先) 3:巧の無茶を止める 4:“呪術式の核”を探しだして、解呪または破壊する 5:桜……セイバー…… 6: [備考] ※十三日目『春になったら』から『決断の時』までの間より参戦 ※アーチャーの腕は未開放です。投影回数、残り五回 [情報] ※イリヤが平行世界の人物である ※マントの男が金色のロボットの操縦者 【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】 [状態]:疲労(中) 、ダメージ(小)、右腕に切り傷(中) [装備]:なし [道具]:クラスカード(キャスター)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ [思考・状況] 基本:この殺し合いを止める 1:痛みと恐怖で思考が纏まらない 2:ミユたちを探す 3:お兄ちゃんには戦わせたくない 4:乾巧の子供っぽさに呆れている 5:あまりお兄ちゃんの重荷にはなりたくない 6:バーサーカーやセイバーには気を付ける 7:呉キリカに恐怖 [備考] ※2wei!三巻終了後より参戦 ※カレイドステッキはマスター登録orゲスト登録した相手と10m以上離れられません [情報] ※衛宮士郎が平行世界の人物である ※黄色い魔法少女(マミ)は殺し合いに乗っている? ※マントの男が金色のロボットの操縦者、かつルルーシュという男と同じ顔? 【乾巧@仮面ライダー555】 [状態]:疲労(大)、ダメージ(大)、治療済み、肩から背中に掛けて切り傷 [装備]:なし [道具]:共通支給品、ファイズブラスター@仮面ライダー555 [思考・状況] 基本:木場を元の優しい奴に戻したい。 1:隙を見て二人の元から離れたいが、なんとなく死なせたくない 2:この場所から離れる 2:衛宮士郎が少し気になる(啓太郎と重ねている) 3:マミは探さない [備考] ※参戦時期は36話~38話の時期です [情報] ※ロロ・ヴィ・ブリタニアをルルーシュ・ランペルージと認識? ※マントの男が金色のロボットの操縦者 【G-3/民家/一日目 朝】 【バゼット・フラガ・マクレミッツ@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】 [状態]:全身裂傷、左腕重傷(骨、神経は繋がっている、応急処置・縫合済)、疲労(中) [装備]:ルーンを刻んだ手袋 [道具]:基本支給品、逆光剣フラガラック×3@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、カレイドステッキ(ルビー)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、 [思考・状況] 基本:何としてでも生き残る。手段は今の所模索中 1:呉キリカの排除 2:セイバーを追い詰めれるだけの人員、戦力を探す 3:とりあえず会場を回ってみる 4:障害となる人物、危険と思しき人物は排除する 5:呉キリカを撃破後、イリヤスフィール達と合流する [備考] ※3巻の戦闘終了後より参戦。 ※「死痛の隷属」は解呪済みです。 ※セイバーやバーサーカーは、クラスカードを核にしていると推測しています。 ※魔法少女やオルフェノクについて、ある程度の知識を得ました(が、先入観などで間違いや片寄りがあるかもしれません) 【呉キリカ@魔法少女おりこ☆マギカ】 [状態]:ダメージ(中)、ソウルジェムの穢れ(3割) [装備]:魔法少女姿 [道具]:基本支給品、穂群原学園の制服@Fate/stay night、お菓子数点(きのこの山他) スナッチボール×1@ポケットモンスター(ゲーム)、魔女細胞抑制剤×1@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー、ジグソーパズル×n、呉キリカのぬいぐるみ@魔法少女おりこ☆マギカ [思考・状況] 基本:プレイヤーを殲滅し、織莉子を優勝させる 1:織莉子と合流し、彼女を守る。ひとまずは美国邸が目的地。 2:大恩人を殺し、魔法少女(イリヤ)を追う。 3:まどかとマミは優先的に抹殺。他に魔法少女を見つけたら、同じく優先的に殺害する 4:マントの男(ロロ・ヴィ・ブリタニア)を警戒。今は手を出さず、金色のロボット(ヴィンセント)を倒す手段を探る [備考] ※参戦時期は、一巻の第3話(美国邸を出てから、ぬいぐるみをなくすまでの間) ※速度低下魔法の出力には制限が設けられています。普段通りに発動するには、普段以上のエネルギー消費が必要です ※バゼット・フラガ・マクレミッツから、斑鳩の計画とニアの外見的特徴を教わりました。 ※バゼット・フラガ・マクレミッツを『大恩人』と認定しました。 081 外見と心象の違い 投下順に読む 083 漆黒の会談 時系列順に読む 074 MEMORIA-黒き騎士の記憶 064 夢の残滓 衛宮士郎 095 スパークス イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 乾巧 061 対決~英雄の真髄 バゼット・フラガ・マクレミッツ 069 言っちゃいけなかったんだよ 呉キリカ
https://w.atwiki.jp/animerowa-2nd/pages/177.html
話数 タイトル 作者 登場人物 051 王の視察 ◆0BwdWOApVI 結城奈緒、ギルガメッシュ、間桐慎二 052 銀鉱少年と魔法少女(?) ◆oRFbZD5WiQ 八神はやて、パズー 053 瀬戸の文鎮 ◆4hh7h3mKoc 剣持勇 054 転換 ◆P2vcbk2T1w ドモン・カッシュ、エド、風浦可符香 055 車上の戦い ◆/eRp96XsK ジン、ヨーコ、相羽シンヤ 056 黒猫とガンマン ◆t2vl.cEw/o ヴァッシュ・ザ・スタンピード、クロ 057 得意分野 ◆ga/ayzh9y スバル・ナカジマ、マース・ヒューズ 058 業苦 ◆10fcvoEbko ティアナ・ランスター、ジェット・ブラック 059 本を取り戻せ ◆ARkjy9enog スパイク・スピーゲル、読子・リードマン 060 その名は絶望 ◆h8c9tcxOcc 糸色望、カレン・シュタットフェルト、ルルーシュ・ランペルージ 061 睡蓮-あまねく花 ◆umwdy9coMs ジャグジー・スプロット、藤乃静留、高遠遙一、アレンビー・ビアズリー、キール、ガッシュ・ベル 062 紙のみぞ知る ◆5VEHREaaO2 アニタ・キング 063 いろいろな人たち ◆s1y9vYGV9k 柊かがみ、アイザック・ディアン 064 ただ撃ち貫くのみ ◆1sC7CjNPu2 Dボゥイ、小早川ゆたか、素晴らしきヒィッツカラルド 065 この手に堕ちた腐りかけの肉塊 ◆oRFbZD5WiQ マオ、シータ 066 蘇れ、ラピュタの神よ ◆WcYky2B84U ムスカ大佐 067 Vanishing One ◆RwRVJyFBpg ヴィシャス、木津千里 068 覚悟はいいか? ◆o4xOfDTwjY ロイ・マスタング、エリオ・モンディアル、ランサー 069 この呼び方では迷惑ですか? ◆lbhhgwAtQE パズー、リザ・ホークアイ、ニア、ドーラ 070 紙の子どもたちはみな踊る ◆AZWNjKqIBQ アニタ・キング 071 誰かが死ぬのが怖いのか? ◆LXe12sNRSs 相羽シンヤ、ジン、ヨーコ、ラッド・ルッソ、高嶺清麿、東方不敗 072 一日目・森林/オルター・エゴ ◆Haf2Sq.37. 言峰綺礼、八神はやて 073 飾られた虚実 ◆AaR9queMcU クロ、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、クアットロ 074 片道きゃっちぼーる ◆umwdy9coMs 衛宮士郎、玖我なつき、ドモン・カッシュ 075 螺旋博物館 ◆10fcvoEbko 明智健悟 076 美少女と甲冑、他 ◆1sC7CjNPu2 スバル・ナカジマ、マース・ヒューズ、泉こなた、アルフォンス・エルリック 077 そして夜が明ける ◆lbhhgwAtQE 金田一一、ミリア・ハーヴェント 078 闇夜のMary Had a Little Lamb ◆hNG3vL8qjA ロイド・アスプルンド 079 派閥争いって怖くね? ◆/eRp96XsK スカー(傷の男) 080 紙視点――そして紙は舞い落ちた ◆LXe12sNRSs 神行太保・戴宗 081 痛くても辛くても戻らないから ◆oRFbZD5WiQ ロイ・マスタング、エリオ・モンディアル、ランサー 082 極大射程 ◆ZJTBOvEGT. カミナ、ビクトリーム、シャマル 083 新しい朝が来た ◆AZWNjKqIBQ アイザック・ディアン、柊かがみ、風浦可符香 084 セカンドチャンス ◆RwRVJyFBpg 衝撃のアルベルト、シュバルツ・ブルーダー 085 希望の船、絶望の城 ◆tu4bghlMIw ジャグジー・スプロット、藤乃静留、高遠遙一アレンビー・ビアズリー、キール、ガッシュ・ベル 086 世界の中心で、叫ぶ ◆10fcvoEbko クレア・スタンフィールド、ミー 087 肉はない。が、監視はある ◆5VEHREaaO2 スパイク・スピーゲル、読子・リードマン、八神はやて 088 阿修羅姫(前編)阿修羅姫(後編) ◆LXe12sNRSs 鴇羽舞衣、シモン、ニコラス・D・ウルフウッドチェスワフ・メイエル、ジェット・ブラック、ティアナ・ランスター 089 知らないということの幸せ再会と血と薔薇 ◆LIjimDT9jI マオ、シータ、柊かがみ 090 あの馬鹿は荒野を目指す ◆1sC7CjNPu2 ドモン・カッシュ、衛宮士郎 091 ひとつ屋根の下 ◆AZWNjKqIBQ スバル・ナカジマ、マース・ヒューズ、泉こなた、アルフォンス・エルリック 092 流血へのシナリオ ◆2kGkudiwr6 結城奈緒、ギルガメッシュ、言峰綺礼、間桐慎二 093 Cats on sizuma drive ◆10fcvoEbko エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世 094 「プレゼントするのはパルコ・フォルゴレさ!」 ◆LXe12sNRSs 菫川ねねね、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン、パルコ・フォルゴレ 095 倉田屋で会いましょう ◆hsja2sb1KY スパイク・スピーゲル、読子・リードマン、八神はやて 096 蒼い狗 ◆AZWNjKqIBQ ランサー、エリオ・モンディアル、リザ・ホークアイ、パズー 097 第一回放送 ◆oRFbZD5WiQ ロージェノム、シトマンドラ、グアーム、アディーネ、チミルフ 098 願望 ◆LXe12sNRSs 柊かがみ、ロニー・スキアート 099 ブックドラフト ◆5VEHREaaO2 結城奈緒、ギルガメッシュ、言峰綺礼 100 何が彼女を壊したか? ◆lbhhgwAtQE 明智健悟、ティアナ・ランスター
https://w.atwiki.jp/negirowa2/pages/71.html
参加者名簿 01 彩峰慧 02 厳島貴子 03 伊藤誠 04 イリヤスフィールVE 05 戎美凪 06 衛宮士郎 07 小渕みなみ 08 織倉楓 09 鑑純夏 10 梶浦緋紗子 11 桂心 12 桂言葉 13 加藤乙女 14 上岡由佳里 15 神坂春姫 16 上条沙耶 17 上条伸哉 18 神代巽 19 甘露寺七海 20 清浦刹那 21 葛木宗一郎 22 黒田光 23 小泉夏美 24 香月夕呼 25 小日向音羽 26 小日向すもも 27 小日向雄真 28 西園寺世界 29 三枝由紀香 30 榊千鶴 31 澤永泰介 32 式守伊吹 33 十条紫苑 34 白銀武 35 神宮寺まりも 36 周防院奏 37 菅原君枝 38 涼宮茜 39 高島一子 40 小鳥遊圭 41 高根美智子 42 高溝八輔 43 高峰小雪 44 珠瀬壬姫 45 月詠真那 46 遠坂凛 47 巴雪乃 48 柊杏璃 49 氷室鐘 50 藤村大河 51 蒔寺楓 52 間桐桜 53 間桐慎二 54 御門まりや 55 御薙鈴莉 56 美綴綾子 57 御剣冥夜 58 宮小路瑞穂 59 森来実 60 鎧衣尊人 61 柳洞一成 62 渡良瀬準 意志持ち支給品 01 白セイバー(サーヴァント) 02 黒セイバー(サーヴァント) 03 アーチャー(サーヴァント) 04 ランサー(サーヴァント) 05 タマちゃん(スフィアタム) 06 フィロソフィアー(サーヴァント) 07 ルビーちゃん(カレイドステッキ) 08 社霞(人造人間) 主催者 01 言峰綺礼 02 アヴェンジャー(サーヴァント) 会場 孤島 スタート地点:教会(島のほぼ中心に位置している) 01/彩峰慧から番号順にスタート。最初のスタート時間は1日目正午。以降5分毎に参加者が1人スタート。 62/渡良瀬準がスタートして10分後から1日目18:00までは教会周辺は結界が張られ入れなくなる。 その他の主な名所:村(島の南部と西部にそれぞれ1箇所)。新都(島北部に1箇所)。学校(村、新都内もしくはその近くに必ず1箇所存在)。灯台(島の南西部に1箇所)。神社(島東部に1箇所)… etc.
https://w.atwiki.jp/yarasinimodori/pages/56.html
概要 人間関係 _ _ / ` ´ \ . ヽ / l ヽ / ./! // | 〉 ∨_|l/ノ彡ノ/ } 〉 ./ {〈V弋ァイ ,zァヌ';У ヾヘ_ ̄/イ  ̄ハソ __, r< |、 ー' イ /r< / 「ニ - _ (} O | ` ー ´ |' ! / /} | | \ `ヽ、__,ト、j__ヽ-‐ァ |ミ l_|_ ィ/∠ | | | \ ◯ 丶 Q/ || |//// O,| | l /`ヽ\ '. . . .lト、 || |/// j ∨ ∧ ヽ . .ll ', || |// / _ ∧ Y´) O ll ヘ !! !/ ◯/_ ≧= ー 〉 ,!` ll Ⅴ |iO / / У冖≦ / ll _文 | Y≧==─────────────────────────────────────── ┗╋━━━━━━━━━━ ┃Name:海馬瀬人┏╋━━━━━━━━━━ 概要 アーレハイン聖戦学府の加工式科の教職をとる男。兄を最近冷遇している弟が居る。 プライドが高く物言いが高慢な上、構ってもらいたがりなので非情に面倒くさいタイプ。 しかし、教え方が的確でしっかりと教える教師であり 子供たちからも慕われている。 元々は技術者志望であったが、学徒時代に臨時講師として現れたキタローの言葉により教師を志す。 感覚派の天才である士郎には ダウンズなどの加工式技術では及ばないが ダウンズのLINK先の解析や能力適合調査を領分とするダウンズ理論における天才。 完全に余談だが、「芳香ちゃんFC」の会員No.2。 そして、「リリスちゃんFC」「ぽんこつFC」他のNo.2。 No.1にはどうしてもなれない宿命のようだ。 人間関係 やらない夫 凡骨教頭。実は、士郎の不在時には代役の技師としてラビッツフットを調整している。 衛宮士郎 変態でロリコンで幼馴染の同級生で超エリート。主席を奪われたのが未だにトラウマになっている。 謎の男「K」 面識があり、白長の教頭が事実であると聞けば信じるぐらいに信頼している。 戻る
https://w.atwiki.jp/tmnanoha/pages/255.html
それは、彼女の日課だ。もはや誰も咎めだてすることなく我が家のように振る舞うことこそ自然。 むしろ、他人行儀などとろうものなら、それこそこの家の住人達は訝しむだろう。 だから、チャイムは鳴らさない。ここが自分の家だと感じられる理由を大事に思いつつ。 始まりは偽り事であっても今心にある想いはきっと本物。 汚れきったこの病み袋が初めて手にした一般人も患うであろう熱病。 強くも脆い心には赤髪の少年は眩しすぎた。 手放したくない、と病状が急速に悪化するのに時間はかからなかった。 けれど病の感染源は彼女の想いには気づかない。決して離したくない掌の珠は この家の中にこそあるというのに。 その想いの届かない理由と原因を彼女は一つの事実としてすでに知っていた。 だからそれが彼女の日課。 「こんばんはー」 のんびりとした声が屋敷に現れたなら衛宮家の夕餉の時間、 すっかり餌付けされた某リッターは喜んで迎え入れるし、 家主もまた血が通った肉親と変わらない扱いをする。 新しく加わった騎士も彼女には悪い印象はないようだ。 割合、穏やかな表情で小さく会釈し桜を迎えた。 桜に第一声をかけたのは赤い少女。ヴィータはテーブルに肩肘つきながら シグナム、セイバーと共に居間に座して桜を迎えた。 「お、桜か、今晩は桜に夕飯頼んだらいいかもな」 「…そうだな…桜、今晩は夕飯頼めるか?」 「はい?いいですけど。今晩ははやて先輩の担当だったと思うんですけど、私が やっちゃっていいんですか?」 普段ならありえない展開に桜は首を傾げながら問う。 桜のなんの気なしに口にした言葉に答えたのはどこか元気のないシグナムだった。 「はやては体調不良で士郎はその看病。つまり誰も飯を作れない」 「シャマルさんは…?」 「サクラ…私はその手の冗談は容認できない。それにシャマルも体調不良で 寝込んでいる」 「す…すいません。私が悪かったです…」 剣の英霊の凄みは強烈だ。桜は頷くしかなかった。 「…先輩ははやて先輩の看病ですか?」 「ああ」 「そうですか…じゃあ、今晩の夕食は私がやらせてもらいますね」 ガッツポーズで気合いを入れると桜は厨房に入っていった。 「また、無理をしたろ。痩せ我慢をさ。さっきの説教の間、みんなお前を心配してたぞ」 「士郎に無理するな、なんて言われてもな。その言葉そっくり返したなるよ」 「軽口言ってないで寝てろ、それ以上無理してみろ本気で怒るからな」 有無を言わさぬ士郎にはやては無言の抗議をする。 「きっと明日の登校は無理だぞ」 「む」 「俺も学校へはいかないでお前の看病するから。戦いが終わるまではさ」 士郎の提案にはやては喜び半分といった様子。 「……遠坂さんとはあんな関係になってもうたし 学校も損壊させてもうた…確かに学校へは暫くいけんかなぁ。 本来なら私達逮捕ものやしな。…せやけど、士郎が看病してくれるんやったら 悪ないか。ありがとな」 「今更だろ。気にするなよ」 床につきながらか細く零す病人の呟きを聞きながら 冷たい水を濯ぎ、ひんやりとしたタオルをその額に載せた。 「ん!……そや、あと、な。大河が今日、学校に来なかったこと 気になっとるんやけど士郎はどう思う?」 「…俺も気になってはいたんだ。俺達に何の連絡もないなんて藤ねぇらしくない。 ただ、今日は色々あったら…考える暇がなかった。けど…まさか…」 はやての言葉を聞いた後の士郎の顔には後悔と焦りの色が浮かんでいた。 もしかしたら…十年来、姉と慕っていた人に対して、この戦争が牙を剥いたのでは、 という考えが脳裏を掠めては彼は冷静ではいられなかった。 「…!っ…今からでも雷画じいさんのとこに電話を!」 「あ、士郎、待ってや」 立ち上がろうとする士郎を見上げる。 「なんだ?」 「電話するんやったら、気になってたことが一つあるんや。 今日、慎二がな、いっとった。昨日の夜、大河と会っとったって。 参考になるかはわからんけど」 「…わかった。慎二にも聞けばいいんだな」 士郎が慌ただしく立ち上がり、身を翻し、これまた慌ただしく 襖を開くと、驚いて目を見開いた紫髪の少女、桜がいた。 「せ…先輩…どうしたんですか?そんなに慌てて?」 「桜、来てたのか、少し電話してくる間、はやてのこと任せてもいいか?」 「あ…は、はい」 真剣な様子に呆気に取られたたどたどしい返事を聞くと 士郎は居間へと消えて行った。 「先輩…何か急いでましたね」 居間に向かう士郎は確かに必死の形相だった。 桜にとって士郎の本気の顔はあまり知らない。知っているとすれば、 一度だけ見た夜の鍛錬の時の姿とあの昔の懸命な姿だろうか。 「大河が今日連絡なしで学校休んでたんで、あ、いや 学校には連絡しとったかもしれんけど私達にって意味やけど」 「…そうですか、それだけであんなに必死になれるなんて流石、先輩ですね」 士郎の去っていった方向を柔らかい眼差しでみつめる桜。 「あ、すいません、はやて先輩。タオルはちゃんと冷えてますか?」 「大丈夫。今、替えてもらったばかりや」 はやての横に座ると桜ははやての容態を粒さに観察する。 「…先輩、かなり顔色悪いです」 「…せやろな」 「先輩も我慢する人ですよね。私は知ってますから。病院には行かないんですか?」 「行っても原因不明でなんともならんやろな」 「ですよね。このまま我慢しちゃってください」 「桜ちゃ……?」 「はやて先輩お腹減ってますよね。私、ご飯持ってきます!」 立ち上がり、廊下へ向かう桜の足取りは軽やかでどこか嬉しそうにみえた。 桜が居間に着くとそこには元気に闊歩する虎の姿があった。 大河は何もなかったように振る舞っているが、首に付けられた二つの傷が 何かがあったということを衛宮家一同に確実に印象付をする。 「慎二じゃないんだな藤ねぇをやったのは?」 「やーね士郎は友達をそんな悪くいっちゃだめよ。 あと私の教え子なんだから間桐君はそんなことしませんよー。 ちょっとスレンダーな美人に噛まれちゃっただけなんだから。 これも私の魅力ね」 「そんな話じゃないだろ…」 心底心配している士郎にとって大河のおちゃらけた 態度に頭に来るのは時間の問題かと思われた、が 「…大丈夫よ、士郎。警察には届けてあるし。士郎が気に病む必要はないんだから。 それでも心配かけてごめんね」 そう真顔になって微笑みながら喋る大河には士郎も黙るしかない。 一同もとりあえずそれでこの話は締めることに決めたようで口を挟むものはいない。 「では、大河もきたことだし夕飯にするぞ。大河には私の分を分けてやる」 シグナムが呼び掛けると思い思いに皆テーブルへと向かう。 シグナムが言葉通り行動するのか疑問を抱えながら。 全員を家に送り届ける頃にはすでに日が暮れていた。 最後に送り届けた蝉菜マンション在住の二人には 二人と同じく、クロノが蝉菜マンションに住んでいる理由を尋ねられたが 彼に他意はなくあくまで、偶然であったので答えようもなかった。 そう、煮え切らない受け答えをし続け、二人の女性から問い詰めを受けるという 現場を十数分重ね、そろそろ近所迷惑を考えなくてはならなそうなという頃 少し勘違いをしていると思われる少年に、罵声を浴びせられる始末。 少年はどうやら、目の前の少女、綾子の身内のようで ま、うちの姉ちゃんみたいのに手を出せるのには感心しますけど という発言を最後にクロノの視界から強制的に消し去られた。 「改めて言うけれど…あまり外にはでないように。 これから二週間くらいは危険だ。家族にも伝えた方がいい」 ちらりと綾子とその脇に抱えられた少年を見遣る。 その視線に綾子は挑戦的に答えた。 「で…クロノさんは自宅に帰らずなにすんの?仕事は首になってんでしょ」 「違いない」 あの傲慢な男の気まぐれでいつの間にか首となったが その響きは社会人であるクロノには多少チクリとくる響きを持っている。 顔を…しかめる。 「…知り合いの神父に少し話しがある。言峰教会まで出向こうと思う」 「なるほどね。そこでなんだけど、あたしも一緒に行かせてくんない?」 「不同意」 クロノの答えはここでは明確。 「…わかったわよ。確かにクロノさんはそういいそうだよね。 でも、あたしは少しくらいは腕に覚えがあるってことはおぼいといて」 「だからと言ってついてこないで欲しいんだが」 綾子の申しでを即決で断り、クロノは綾子と鐘に背を向け、歩きだす。 そんなクロノを見送る綾子の目はある種のやる気に満ちていた。 「やめた方がいいと思うぞ…美綴嬢」 「衛宮やはやてが関わってるのは確かなんだし、あいつらのためにもここであの人を 追っかけるのは価値があるとあたしは思うわけだ」 「やれやれ、止めたいが止まらなそうだなこの女丈夫は」 苦笑を浮かべる鐘に綾子は目配せで答えてみせた。 クロノに続いてさりゆく背中に鐘は小さく呟く。 「まぁ、あの人の腕なら美綴嬢一人くらいはおそらく守ってくれよう。SFは信じないが」 クロノへの信頼を示すと鐘は綾子が残していったものを引きずりつつ家路へと就 いた。 葛木宗一郎を連れて屋上についたときには一面に広がっていたはずの 血の海は一辺足りとも残さずどこかへ霧散していた。 あまりのことに一成は口を大きく開いたまま固まる。 対する宗一郎といえば屋上のただ中へ進みでて辺りを見渡していた。 「何も無いようだが」 一面赤く染まっていた状態を見ていない宗一郎には一成の驚きは理解できない。 けれど、宗一郎も一成の様子が尋常でないのは理解できた。 おそらく、ここで一般社会から隔絶した異常が起こったのだと彼は彼なりの価値観で認識した。 「キャスターに相談してみよう。それでいいか?」 「はい…」 一成は数分前にこの屋上にいた女のことさえ思い出させないくらいに思考力が低下していた。 彼のこの日の夕刻は前代未聞の体験をもって終わった。 「聖杯戦争が始まったというのに一般人を連れまわして夜遊びとは 随分余裕ではないかクロノ・ハラオウン」 穏やかなようでいて、どこか高圧的な声の主はいつのものように礼拝堂に佇む。 「彼女は別に僕の連れじゃない」 「まぁいい。それで何用だ?親交でも温めに来たのか?酒は相変わらず置いてあるから その点に関しては十分に答えられるがな」 屋内で話しをしてるのは言峰綺礼とクロノだけだが 入口の外にはもう一人おり、聞き耳を立ててるのは明らかだった。 彼女には残念なことに結界のために中の声は全く 違う内容に置き換えられて聞こえるわけであるが。 「聖杯戦争の情報が欲しい。衛宮士郎の説得にはいくらあっても足りない」 「衛宮はやてを放置したままでいると黒い書物が暴走して、星を飲み込むだったか」 思案顔になり真面目になろうともこの男はどこか食えない雰囲気を絶やさない。 「強引に彼女を連れ去って凍結させるのも、命を奪うのも手段としては容易だ。 けれど、できるだけ強行的な手段はとりたくはない。 できれば、衛宮士郎に納得してもらって彼女を引き渡しもらいたい」 「仮に聖杯戦争の情報を提供したとして、はたして衛宮士郎はお前の話しに乗るのかな?」 言峰は口に見透かしたような笑みを浮かべる。 「確かにあれは頑固者だが…あるいは」 「本当にそう考えているのか?私にはお前が衛宮士郎を聖杯戦争のただ中へと 誘導して、戦いの中で死んでもらいたいと思っていると踏んでいたのだが」 男はまた、見透かしたような 笑みを浮かべる。 桜が持って来た食事に少し口を付けただけではやてはすぐに眠りに就いた。 今日昨日あたりから急に体に力が入らなくなり、眠りも深くなってきていた。 夢をよくみるようにもなってきていた。 夢に出るその人は長い銀髪と赤い瞳をしていてこないだ会った 小さな雪の娘、切継の娘に似ていた。 (イリヤスフィール?のお母さん?やろか) が、すぐに気づく。ヴォルケンリッターと同じ存在だと。彼女の紡ぐ言葉で。 (主はやて…もう時間はありません。蒐集しなければおそらくお体は) (あんたはもしかして…) (闇の書、人はそういいます) (ほんまに?) (お急ぎください。魔力の補充をするか蒐集するかどちらかを…) 次第にその姿は朧に霞んで消えていく。 (待ってや!) はやての声は届かず相手も振り返らない。 わくわくざぶーん 「目覚めたか…さて、これで楽しみが一つ増えた。今回の聖杯戦争は我にとって 集めるものが多くて結構なことよ。 セイバー、夜天の魔導書。全て…クク、我の物よ」 わくわくざぶーんの一室で金の男は整った口端を吊り上げ ただ、一人笑いつづけた。