約 11,730 件
https://w.atwiki.jp/fatemmd/pages/13.html
存在自体が各作品のバレである内容が含まれています。 キャラクターを人間とそれ以外にしようと思ったらホムンクルスの扱いに迷いました。 FGOにデミサーヴァントとして登場しているキャラクターの扱いに困っています。 別型月作品からFateに出ているキャラクターも含みます。 タイトル行をクリックで並び替え可能。 種別 名前 モデラー 配布場所 メモ ホムンクルス イリヤスフィール・フォン・アインツベルン ああああ sm30011997 ホムンクルス イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 珠華 sm27350516 ホムンクルス イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 猫のしもべ td69003 コート、体操服、天の衣モデル同梱 ホムンクルス イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 行成 sm38686719 コートモデル同梱 ホムンクルス ジーク 野生の何か sm32959903 ホムンクルス セラとリーゼリット 猫のしもべ td69306 ホムンクルス ラニ=VIII(配布停止中) ごまもり sm25609630 人間 ありす なかむら sm29063931 人間 ウェイバー・ベルベット くろすけ sm17175986 人間 オフェリア・ファムルソローネ あかね im8254256 人間 オフェリア・ファムルソローネ お粥 im8553970 人間 オルガマリー・アニムスフィア(配布停止中) ごまもり sm29569125 人間 オルガマリー・アニムスフィア 1ya sm34655640 人間 カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア 1ya sm33678170 人間 カドック・ゼムルプス デメキッパ sm33019222 人間 カドック・ゼムルプス しばいぬ im8068232 人間 カドック・ゼムルプス さるる~ sm34196221 人間 カレン・オルテンシア 1ya sm36421236 法衣 人間 キリシュタリア・ヴォーダイム 野生の何か sm33462605 人間 キリシュタリア・ヴォーダイム 1ya sm36708399 人間 ぐだ子 菓島 sm31745189 リヨ 人間 ぐだ子 9L im7845183 リヨ 人間 ぐだ子・ぐだ男 珠華 sm30628163 人間 ぐだ男 黒鬼 im8172731 アニメ7章礼装含む6種 人間 ぐだ子 野生の何か sm35049409 カルデア戦闘服以外の基本礼装セット 人間 ぐだ男 野生の何か sm34077873 カルデア制服・極地用制服・アトラス院 人間 ぐだ子・ぐだ男 1ya sm34985353 カルデア制服、極地礼装等6種 人間 ゴルドルフ・ムジーク 野生の何か sm32715865 人間 ゴルドルフ・ムジーク 鯖缶 im9074488 人間 コヤンスカヤ 野生の何か sm32715865 人間 ザビ子 うずらぎ sm29474299 EXTELLA 人間 ザビ子・ザビ男 なかむら sm29063931 人間 ザビ子 1ya sm38284741 人間 ザビ男 1ya sm38315169 人間 シオン・エルトナム・ソカリス 1ya sm36449836 人間 シドゥリ 行成 sm38465032 頭巾あり、アニメ版頭巾なしモデル 人間 ジナコ・カリギリ うずらぎ im7579254 人間 スカンジナビア・ペペロンチーノ 野生の何か sm33338322 人間 スカンジナビア・ペペロンチーノ 1ya sm34458289 通常、2部6章衣装 人間 ダーニック・P・ユグドミレニア 野生の何か sm31642698 人間 デイビット・ゼム・ヴォイド 1ya sm34585874 人間 バゼット・フラガ・マクレミッツ Midnight sm20212067 人間 バゼット・フラガ・マクレミッツ 珠華 sm27350516 ヤガ パツシィ あきら sm33228217 人間 フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア 1ya sm33639175 人間 フラット・エスカルドス nie im9220068 strangeFake 人間 ベリル・ガット 野生の何か sm33393552 人間 ベリル・ガット 1ya sm34500665 人間 ランルーくん すたば sm32355220 人間 ラヴィニア・ウェイトリー エビピラフ sm32415741 人間 ラヴィニア・ウェイトリー のののP sm32560924 ユーゴ、ミーゴ同梱 人間 ラヴィニア・ウェイトリー まこんぶ im7890612 人間 ランドルフ・カーター エビピラフ sm32711264 人間 レオ・B・ハーウェイ なかむら sm30570093 人間 レフ・ライノール 野生の何か sm34034636 人間 ロマニ・アーキマン のめ sm31745032 人間 ロマニ・アーキマン 珠華 sm29478439 人間 ロマニ・アーキマン 冥茗 sm32149875 ドットモデル(配布終了) 人間 ロマニ・アーキマン 明宮 のな sm30324470 リヨ 人間 ロマニ・アーキマン 野生の何か sm30548967 ちびモデル 人間 ロマニ・アーキマン 野生の猪 im6795106 人間 ロマニ・アーキマン 眞白 sm31837114 人間 ロマニ・アーキマン 菓島 sm32669628 人間 ロマニ・アーキマン PIKA sm32796792 人間 ユリウス・ハーウェイ ああああ sm26787999 人間 芥ヒナコ 1ya sm34207927 人間 雨生龍之介 林 sm23028297 人間 衛宮士郎 六月一 sm31769441 制服、私服、ジャージ 人間 衛宮士郎 ごまもり im8113178 制服、私服、ジャージ、コラボ衣装 人間 遠坂凛 sizu sm18892627 へたれモデル 人間 遠坂凛 シシリア sm26927006 人間 遠坂凛 どら im5187154 人間 遠坂凛 珠華 sm28007824 人間 遠坂凛(EXTRA) うずらぎ sm31954382 EXTRA 人間 葛木宗一郎 T-253 im6367864 人間 間桐雁夜 林 sm21918991 人間 間桐桜 sizu sm18892627 へたれモデル 人間 間桐桜 珠華 sm28007824 制服 人間 間桐桜 1ya sm36638204 劇場版ワンピース、黒桜 人間 間桐桜(EXTRA) なかむら sm29063931 EXTRA 人間 間桐慎二(EXTRA) なかむら sm29063931 EXTRA 人間 間桐臓硯 猫のしもべ td69196 人間 美遊・エーデルフェルト まめる im4654574 プリズマ☆イリヤ 人間 言峰綺礼 ないと sm24441702 四次・五次 人間 蒼崎橙子 ワルサーP sm32319533 人間 六導玲霞 ささかや im7658786 人間 モーセ(配布停止中) スイ sm33533219 人間 おぬい 田助 六月一 im8315997 FGO1.5部「英霊剣豪七番勝負」より 人間 ロシェ・フレイン・ユグドミレニア 黒鬼 im8100704 人間 紗条絢香(アヤカ・サジョウ) 野生の何か im8623115 人間 ネフェルタリ スイ sm33850292 人間 ゲルダ スイ sm33714015 人間(?) フランチェスカ・プレラーティ 野生の何か sm33722926 Fakeより 人間 マリスビリー・アニムスフィア 1ya sm35510944 カルデア前所長 人間 マリスビリー・アニムスフィア あか sm35690615 カルデア前所長 人間 化野菱理 野生の何か sm35686201 人間 美綴綾子 猫のしもべ td69365 人間 藤村大河 猫のしもべ td69421 人間 スプリガン 1ya sm39282157 神霊 メジェド神 すい im6699916 神霊 ドゥムジ しおん sm32470236 妖精 ウッドワス 野生の何か sm39100630 妖精 オーロラ 1ya sm39257547 妖精 ノクナレア 行成 sm39173305 ストール付きモデル同梱 妖精 ムリアン 1ya sm39217269 妖精 名無しの妖精 Examcry sm43136382 礼装 リミテッド/ゼロオーバー 六月一 sm33691220 その他 お竜さん くむ sm33458730 その他 マギ☆マリ(捏造デザイン) のののP sm31579045 エネミー ゲイザー 野生の何か sm32659180 エネミー イフリータ 野生の何か sm32683369 エネミー コロラトゥーラ 夢山 im6699072 エネミー ラフム(ランサー) 野生の何か sm31621413 エネミー 雀蜂 野生の何か sm32012143 エネミー 酷吏 野生の何か sm31557523 エネミー オプリチニキ あきら sm33154274 エネミー 粛清騎士 野生の何か sm33389105 エネミー ゴーレム 黒鬼 im8202207 アヴィケブロンのゴーレム エネミー 女中 野生の何か sm34911678 エネミー シェイプシフター 野生の何か sm36563531 CCCより エネミー ベル・ラフム 野生の何か sm36074070 ビースト フォウ(キャスパリーグ) 野生の何か sm35697886 巨人王 スルト 野生の何か sm35962123 神 異聞帯アルテミス親機 野生の何か /sm36222642 1.5km拡大可能 神 魔神バアル 野生の何か sm36543072 黒聖杯 黒桜 野生の何か sm36572892 |人間|ランルーくん|すたば|sm32355220|| -- ののの(追加) (2017-12-06 10 56 13) エネミー三体、ラヴィニア追加 -- 名無し (2017-12-16 00 32 29) ドゥムジ追加 -- ののの (2017-12-25 10 27 09) その他にくむ式お竜さん追加 -- かえる (2018-06-26 21 45 03) ごま式衛宮士郎追加 -- ごまもり (2018-07-16 18 39 18) オフェリア追加 -- 名無しさん (2018-09-02 02 07 26) 名無しの妖精ちゃんを追加させて頂きました -- Examcry (2024-01-14 16 35 55) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/negirowa2/pages/71.html
参加者名簿 01 彩峰慧 02 厳島貴子 03 伊藤誠 04 イリヤスフィールVE 05 戎美凪 06 衛宮士郎 07 小渕みなみ 08 織倉楓 09 鑑純夏 10 梶浦緋紗子 11 桂心 12 桂言葉 13 加藤乙女 14 上岡由佳里 15 神坂春姫 16 上条沙耶 17 上条伸哉 18 神代巽 19 甘露寺七海 20 清浦刹那 21 葛木宗一郎 22 黒田光 23 小泉夏美 24 香月夕呼 25 小日向音羽 26 小日向すもも 27 小日向雄真 28 西園寺世界 29 三枝由紀香 30 榊千鶴 31 澤永泰介 32 式守伊吹 33 十条紫苑 34 白銀武 35 神宮寺まりも 36 周防院奏 37 菅原君枝 38 涼宮茜 39 高島一子 40 小鳥遊圭 41 高根美智子 42 高溝八輔 43 高峰小雪 44 珠瀬壬姫 45 月詠真那 46 遠坂凛 47 巴雪乃 48 柊杏璃 49 氷室鐘 50 藤村大河 51 蒔寺楓 52 間桐桜 53 間桐慎二 54 御門まりや 55 御薙鈴莉 56 美綴綾子 57 御剣冥夜 58 宮小路瑞穂 59 森来実 60 鎧衣尊人 61 柳洞一成 62 渡良瀬準 意志持ち支給品 01 白セイバー(サーヴァント) 02 黒セイバー(サーヴァント) 03 アーチャー(サーヴァント) 04 ランサー(サーヴァント) 05 タマちゃん(スフィアタム) 06 フィロソフィアー(サーヴァント) 07 ルビーちゃん(カレイドステッキ) 08 社霞(人造人間) 主催者 01 言峰綺礼 02 アヴェンジャー(サーヴァント) 会場 孤島 スタート地点:教会(島のほぼ中心に位置している) 01/彩峰慧から番号順にスタート。最初のスタート時間は1日目正午。以降5分毎に参加者が1人スタート。 62/渡良瀬準がスタートして10分後から1日目18:00までは教会周辺は結界が張られ入れなくなる。 その他の主な名所:村(島の南部と西部にそれぞれ1箇所)。新都(島北部に1箇所)。学校(村、新都内もしくはその近くに必ず1箇所存在)。灯台(島の南西部に1箇所)。神社(島東部に1箇所)… etc.
https://w.atwiki.jp/yarasinimodori/pages/56.html
概要 人間関係 _ _ / ` ´ \ . ヽ / l ヽ / ./! // | 〉 ∨_|l/ノ彡ノ/ } 〉 ./ {〈V弋ァイ ,zァヌ';У ヾヘ_ ̄/イ  ̄ハソ __, r< |、 ー' イ /r< / 「ニ - _ (} O | ` ー ´ |' ! / /} | | \ `ヽ、__,ト、j__ヽ-‐ァ |ミ l_|_ ィ/∠ | | | \ ◯ 丶 Q/ || |//// O,| | l /`ヽ\ '. . . .lト、 || |/// j ∨ ∧ ヽ . .ll ', || |// / _ ∧ Y´) O ll ヘ !! !/ ◯/_ ≧= ー 〉 ,!` ll Ⅴ |iO / / У冖≦ / ll _文 | Y≧==─────────────────────────────────────── ┗╋━━━━━━━━━━ ┃Name:海馬瀬人┏╋━━━━━━━━━━ 概要 アーレハイン聖戦学府の加工式科の教職をとる男。兄を最近冷遇している弟が居る。 プライドが高く物言いが高慢な上、構ってもらいたがりなので非情に面倒くさいタイプ。 しかし、教え方が的確でしっかりと教える教師であり 子供たちからも慕われている。 元々は技術者志望であったが、学徒時代に臨時講師として現れたキタローの言葉により教師を志す。 感覚派の天才である士郎には ダウンズなどの加工式技術では及ばないが ダウンズのLINK先の解析や能力適合調査を領分とするダウンズ理論における天才。 完全に余談だが、「芳香ちゃんFC」の会員No.2。 そして、「リリスちゃんFC」「ぽんこつFC」他のNo.2。 No.1にはどうしてもなれない宿命のようだ。 人間関係 やらない夫 凡骨教頭。実は、士郎の不在時には代役の技師としてラビッツフットを調整している。 衛宮士郎 変態でロリコンで幼馴染の同級生で超エリート。主席を奪われたのが未だにトラウマになっている。 謎の男「K」 面識があり、白長の教頭が事実であると聞けば信じるぐらいに信頼している。 戻る
https://w.atwiki.jp/kvdflkflvlk/pages/136.html
_,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ ∠´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`≧,、 /;;;;;;;;;;;;;;;;;rー=、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;} /;;;;;;;;;;;;;;;j';j ヽ }トヾヽ\};;;ヽ r‐ヾ;;;;;;;;;;;;;;;j ヘ \ i! ハ ヾ;;;;;i`ヽ l ヾ;;;;;;;;;;ー==ェュゞ、ノム_j__ j;;;ノ ,ハ l ヽ、ヾ;;;;;;l 弋え二フノベfテ一ゝレク´ ノ l γヽ,|;;;;;l /´ |ヾ、 ̄ ハ レ / l ヾ l;;;;;;l / __j \ ハj / ト、 `.┤;;;;l `"´ ハj.ム ハ>、_|;;;;;;l ∠ 二) 八;;;;;;∧ /;;;;;;/;;;;;;;!;;;;;;l ′ _ ` /;;;;;;;;;;;;;;;∧ /;;;;;;/;;;;;;;;;i!;;;;;;lヽ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;∧ /;;;;;;/;;;;;≠イ;;;;;;;l ヘ /|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;∧ ム=¬/ !;;;;;;;ト、_ ヘ __ ノ ├┐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;∧ ,、r──-----<´ \〈 l;;;;;;;;i!'`===ュ,==┤;;;;;;;;;!`¬;;;∧ / / < ̄`"¬、\ \__l;;;;;;;;l! || j;;;;;;;;;;;;!⌒ヾ ̄>ー――-- .、 / /// \ \ \ `\ヽ|;;;;;;;;l! || /.i;;;;;;;;;;;ト イヾ___ `ヽ 【情報】 ・ロン・ベルク(ダイの大冒険) ・エルフの鍛冶屋、融通の利かない性格、クエスト”鍛冶師を説得したい”の目的 ・剣に対する情熱は本物『使い手の強さを何倍にも上げ、時に、寄り添い、最後の頼みの綱になるのが武器』 ・ルークに剣を打つのが嫌なのは「剣を打っても大して意味が無い」から ・イラッとした苗木に、「剣ってそこまで強くない」と煽られて、ルークの依頼を受けた ・その後、特別製の素材を求めて苗木と異界に、冒険の中で互いに認め合いマブダチに ・衛宮士郎の弟子入りイベントでは”人を殺せる武器”を百本売り切る事を条件に出した ・課題をクリアした士郎の成長を認め弟子入りを許可した
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/250.html
366 名前: 仮面ライダールート5-2 (M8z3Z2VY) [sage] 投稿日: 2004/11/23(火) 23 00 「ああ。来てくれると、凄く嬉しい」 「――ふん。我が来てやる、と言っているのだ、もっと喜べ」 鼻を鳴らして、ギルガメッシュが笑った。 それに笑みを返しながら、俺は弓を脇に手挟み、 「頭に巻いたらランボー、なんだけどなあ」 そんな事を言って、俺はバンダナを首に巻きつけた。 生憎と色は白だけれど……うん、マフラーとしては悪くない。 「なんだ、ソレは?」 「仮面ライダーとしての正装、って所かな? あ、俺のバイクは?」 「我がちゃんと運んでおいた。 感謝しろ、雑種」 「あ、助かった。 ……ありがとう」 頭を下げる。 なんというか、俺はギルガメッシュに運ばれてばかりいる気がする。 「―――藤ねえは?」 「タイガなら、貴様の布団につきっきりだったが……我が『闘らねばならぬヤツがいる』と言ったら納得してた。 最後の最後まで心配していたがな」 そうか。 ――――うん、藤ねえの為にも。 ギルガメッシュのためにも。 そして美綴のためにも。 衛宮士郎は行かなければならない。 ギルガメッシュを連れて、外に出る。 と、其処には―――― 「なんだ、まだ居たのか『化け物』」 ――慎二が、いた。 「お前の所為で、美綴が攫われたし、僕も酷い目にあったんだ! なんでこんな所に、お前がまだ居るんだよ!『化け物』!」 ―――化け物、化け物、化け物。 「あ、それとも逃げようとしていたのか?『化け物』だものな、それくらいするよな!!」 ――――化け物、化け物、化け物、化け物、化け物、化け物。 「『化け物』!さっさと消えちまえ、『化け物』!!」 俺は――― 1.撲らない。 2.撲る。 投票結果 1 5 決定 2 0
https://w.atwiki.jp/rin-takasugi/pages/29.html
5A 150(85%) 底ダメ30 5B 280(90%) 底ダメ56 5C 300(90%) 底ダメ60 6C 300(90%)・300(90%) 底ダメ60・60 2A 200(83%) 底ダメ40 2B 300(90%) 底ダメ60 2C 400(90%) 底ダメ80 JA 250(85%) 底ダメ50 JB 300(85%) 底ダメ60 JC 450(85%) 底ダメ90 通常投げ 400(70%) 宝石魔術A(空中) 600(90%) 底ダメ120 宝石魔術B(空中) 500(85%) 底ダメ100 宝石魔術C(空中) 1HITにつき200(93%) 底ダメ1HITにつき40 エアグレネード 650(90%) 底ダメ130 アイスグレネード 500(85%) 底ダメ100 スタングレネード 800(85%) 底ダメ160 連環腿A 200(90%)・400(90%) 底ダメ40・80 連環腿B 300(90%)・450(90%) 底ダメ60・90 連環腿C 200(90%)・400(94%)・500(90%) 底ダメ40・80・100 崩拳A 400(90%) 底ダメ80 崩拳B 500(90%) 底ダメ100 崩拳C 600(90%) 底ダメ120 崩拳追加 500(90%) 底ダメ100 裡門頂肘 400(90%) 底ダメ80 功程四拍 2000 底ダメ1000 カッティング・セブンカラーズ 2400(20%) 底ダメ1200 宝石剣ゼルレッチ 固定4000 各キャラの体力について (※アルカディアの情報を元に近々修正します。) CPU相手に投げをしつづけ、体力ゲージが半分になるまでの回数をカウント。 (投げの固定ダメージ400)×(投げた回数×2) 上記の方法で大体の体力値を算出する() セイバー 10500 衛宮士郎 ランサー 9600 ライダー 9600 バーサーカー 11500 ギルガメ アサシン 9600 キャスター 遠坂凛 9700 アーチャー 言峰綺礼 間桐桜 9200
https://w.atwiki.jp/zombiea/pages/47.html
セント・マデリーナ島の自然公園は、緑豊かな観光名所として有名だ。 島の南半分は人工的な要素が強いのに比べて、北半分は出来るだけ人の手を加えずに、島本来の姿を維持することに重点が置かれている。 園内の散歩道はある程度整えられていたが、コンクリートなどの舗装はほとんどされていない。 無機質な都会に息苦しさを感じる人にとっては、優しい安らぎを得られる憩いの園として有名だ。 だが、島の他の地域と同様、その麗しき園にも、この世ならざる存在が跳梁跋扈していた。 振り下ろした一撃が、頭をざくろのように割り、ゾンビはその場に崩れ落ちた。 「畜生、これで何体目だよまったく……」 衛宮士郎は吐き捨てるように呟いた。周囲には彼が倒したゾンビの遺体がいくつも転がっている。景観を損ねる存在だが、そんな事に構っていられない。 彼の手には杖のような棒が握られていた。強度的に頼りなさそうな外見だが、幸いにも「強化」の魔術が成功して、鋼のように硬くなっていた。 「疲れたな……。ちょっと休もう」 士郎は呟いて1m程の草木が密集している茂みの奥に身を潜めた。ゾンビは目がそれほど見えないようだし、何より知能が低い。 音を立てずにじっとしていれば、奴らに見つかるリスクはかなり軽減できる。 士郎は姉的存在の藤村大河とともに、この島に来ていた。彼女曰く、弓道部の合宿をセント・マデリーナ島でやるので、その下見に行くのだと言う。 それはもう合宿じゃなくバカンスだろうと思ったが、大河はとっくに弓道部を辞めていた士郎を無理矢理同行させてきた。 そもそも下見が必要かどうかも疑わしいが、要は口実が欲しかっただけなのだろう。彼は話し相手兼荷物持ちというわけだ。 最初は渋々ついて来たのだが、ほどなくして士郎も島の素晴らしさに魅了された。 大河は元々子供っぽい性格だったが、ここではそれに拍車がかかって、はしゃぎまくっていた。 (こういうのもたまには良いか) 融通がきかな過ぎる面のある士郎でさえ、そう思っていた。ほんの数時間前まで……。 「藤ねえ、大丈夫かな。無事だといいけど」 士郎は今朝から今までの経過を回想していた。 朝ホテルを出る前は何事もなかった(筈だ)。公園に着く頃、悲鳴やパトカーのサイレンらしき音がして、案外物騒だなと呑気に考えていた。 そのまま公園を2人で散策していたら、悲鳴に怒号が混じるようになり、何か変だという思いが強くなった。 大河に声をかけて、ホテルに戻るようにさりげなく話題を誘導する。 最初は反対していた大河だが、実は射撃場で銃を撃ってみたい、と言うと、 「なあんだ、そういう事か。なんだかんだ言って、やっぱり士郎も男の子よねぇ」 と苦笑混じりに言った。士郎は彼女を説得できて、ほっと息をつく。だがすでに手遅れだったらしい。 「ヒッ」と大河の息を呑むような悲鳴に周囲を見回せば、ゾンビ達が遠くから近づいてくる光景が目に入ってきた。 それを見た士郎は自分の「志」を思い出した。今こそ「正義の味方」になる時だ。 大河の制止もきかず、ゾンビに襲われる観光客や地元住民を助けるべく動いていた。 「強化」に成功した棒を持って、逃げ遅れた母親と幼児がゾンビに囲まれている所に飛び込むと、手当たり次第ゾンビを殴りつけてどうにか助け出すのに成功する。 さらに他の人達を助けようとゾンビに戦いを挑んでいる内に……いつの間にか大河と離ればなれになっているのに気付いた。 今になって士郎は後悔した。大河の安全を優先して考えるべきだったのだ。だが自分の「正義の味方」を意識するあまり、後先考えずに行動しすぎていた。 (いや、藤ねえなら大丈夫だ。あんな奴らに簡単にやられたりするもんか!) 彼は無理矢理自分に言い聞かせる。何と言っても大河は剣道五段の腕前で、かつては「冬木の虎」の異名で呼ばれた女傑だ。彼女なら自力でどうにか――。 (馬鹿、何勝手な事考えてるんだ。俺は! いくら藤ねえが強くても、超人でも何でもない、1人の女だ。男の俺が助けないでどうする!) 士郎は自分を罵倒すると、立ち上がった。 まだ疲れが残っているが、そんな事を気にしている場合ではない。こうしている間にも大河がゾンビに襲われる危険は増えている。 士郎が茂みから注意深く出てきた時、悲鳴が聞こえた。若い女の声だ。 「藤ねえ!?」 士郎は駆けだした。声の大きさからすると、それほど遠くではない。 程なくして、少し開けた場所に出た。ここはアスレチック場のようだ。丸太やネット、ロープ等を使った遊具がいくつも見える。 その一角、50mほど離れた場所で、1人の女性が10体ほどのゾンビ達に襲われていた。 「やだ! こっち来ないでよ。誰か、誰か、助けて!」 年齢は士郎と同年代ぐらいか。女の子はハイキングに行くような服装で、腰まで届きそうなロングヘアを振り乱して必死にゾンビから逃れようとしていた。 だが、どの方向に逃げてもゾンビがいる。すぐにジャングルジムのような遊具の所で包囲されてしまった。 もちろん、そんな光景を黙って眺めている士郎ではない。すでに士郎はゾンビに気付かれないように動き出していた。 ギリギリまでゾンビに気付かれないように近づいて、最小限の戦いで女の子を確保して、素早く逃げるつもりだった。 女の子は今にも泣き出しそうな顔で周囲を見回すと、上に逃げようと思ったのか、ジムの縄梯子を登り始めた。 だが、恐怖で体が思うように動かせないらしく、手足の動きがもどかしいまでに悪い。1mも登らない内にゾンビに足を捕まれた。 「キャアッ!」 女の子がゾンビを振り払おうと足をバタバタさせた時、手が滑ったのか縄梯子から落ちてしまった。 「嫌、来ないで……」 絶望的な表情を浮かべながら、尻餅をついたまま後ずさりする。 ゾンビは哀願の声を完全に無視して、女の子に迫っていく。その頃士郎は、ゾンビに気付かれずに、女の子にあと10mの所まで近づいていた。 だが1体のゾンビが女の子に噛みつこうと、覆い被さるような姿勢になる。(危ない!)咄嗟に士郎は絶叫した。 「止めろ、この怪物野郎!」 ゾンビの動きがピタリと止まり、ゆっくりとこちらを振り向く。 こうなったら突撃あるのみだ。 女の子への直進ルート上にいたゾンビを横殴りに倒し、続いて右から迫っていた奴の胸を突き飛ばした。 さらに、唯一士郎の声を無視して、女の子に噛みつこうと屈んでいたゾンビの襟首を掴み、渾身の力で引っ張った。 引きずられるように倒されたゾンビが恨めしげ(?)に士郎を見上げる。士郎は構わず、「強化」しておいた靴で、思い切り顔を踏みつけた。 壁にトマトを叩きつけたような呆気なさで、ゾンビの顔が潰れた。 女の子は、一連の光景を呆然とした表情で見ていた。死の絶望が一瞬で消え、代わりに生の希望らしきものが現れて混乱しているのだろう。 「立てるか? とりあえずここから逃げるぞ」 言うが早いか、士郎は女の子の手を掴んで、半ば強引に立ち上がらせた。 この状況で上に登るのは下策だ。たとえ一時的にゾンビから逃れられても、狭い足場で逃げ場も、水も食料もなく、下はゾンビの集団。 精神的にも肉体的にも耐えられないのは目に見えている。包囲を突破する可能性に賭ける方が、まだ望みはあった。 「え、あの……」 女の子が何か言いたそうにしているが、ゾンビが目前に迫っている。ゆっくり話している暇はない。 「いいか、絶対に俺から離れるな」 強く念押しして、士郎は女の子の手を引きながら走り出した。棒は牽制程度に振り回して、ゾンビ達の間をすり抜けるように走る。 ――10分後。 どうにかゾンビを撒く事に成功した2人は、さっき士郎が隠れていたのとは、別の茂みに潜んでいた。 「ここなら一息つけそうだな。俺は衛宮士郎。君、名前は? 大丈夫? 怪我は無いか?」 ゾンビ突破戦の興奮が抜けきらないまま、士郎は畳みかけるように尋ねた。 「……離してくれる?」 女の子の口から予想外の台詞が漏れる。「え?」となった士郎は、まだ彼女の手を強く握ったままなのに気付いた。 「ご、ごめん!」 慌てて手を離す。女の子は掴まれていた所をさすりながら、 「……さっきはありがとう。私の名前は、成瀬川なるよ。衛宮さん」 成瀬川なると名乗った女の子は、疲れた口調で自己紹介した。 「礼なんていいよ。女の子を守るのは当たり前の事じゃないか」 士郎は何でもないような顔で言いながら、背中のリュックからペットボトルを出して、なるに差し出した。 「ほら成瀬川さん、飲みなよ」 「え?」 「喉渇いただろ。水分補給は大事だぜ」 「でも、衛宮さんは?」 「気にしなくていいよ。まだ予備もあるし」 それを聞いたなるは少し躊躇った末、女子としては豪快な勢いで飲み出した。 「ングング……っぷはぁ!」 やはり相当喉が渇いていたようだ。一気に半分ほど飲み下した。だが、はしたない飲みっぷりに気付いたのか、顔を赤くする。 「ま、待って。私普段はこんなんじゃなくて、えとそのもっと上品に」 なるは少し焦った調子で弁解し始めた。 「はは、気にしなくていいよ。こんな状況でマナーもへったくれもないし」 そう言った瞬間、士郎は思い出した。 (そうだ、『こんな状況』でのんびりしている場合じゃない。藤ねえを捜さないと!) 急に立ち上がった士郎に、なるは目を丸くした。 「どうしたの?」 「俺、人を捜してるんだ。その人と島に一緒に来ていたんだけど、ゾンビと戦ってる内にはぐれてしまったんだ」 「人を?」 なるの顔が驚愕に満ちた。かと思うと、一転、真剣な面持ちになる。 「大丈夫、成瀬川さん、君を安全な所まで連れて行ってからにするから、心配いらないよ」 (ごめん、藤ねえ。少しだけ我慢してくれ。必ず助けてやるから) 大河には悪いが、なるを見捨てる訳にはいかない。士郎は心のなかで大河に謝った。 「私も手伝うわ」 なるが立ち上がった。 「だからそれまで我慢……って、手伝う? それは危険だ。またさっきの連中、多分ゾンビって奴だろう、あいつらに襲われるぞ!」 士郎としては、彼女をそんな危険な目に遭わせるつもりは全くない。 「もちろん、覚悟の上よ」 「それが分かっていてどうして……」 「私も捜しているから、大事な人を」 なるが決然とした表情で言った。 士郎の目が驚愕に見開かれる。 「そんな……君も、なのか?」 「ええ、私もその人と一緒に島に来たんだけど、あなたに助けられる少し前に離れ離れになったの」 なるが目を伏せる。 「お願い、私と一緒に捜すのを手伝って。その代わり衛宮さんの人捜しも手伝ってあげるから」 「うーん。お互いの知人を協力して捜索するわけか」 どうするべきか、士郎はしばしの間思案した。 (そうだな、今のままじゃ手がかりもないし、1人より2人の方が何かと好都合だ。それに、彼女を安全な場所に連れて行ける保証もないしな) 「衛宮さん?」 黙って考え込む士郎を、なるが不安そうに見つめる。 「分かった。成瀬川さんの提案に乗ろう」 「え、それじゃ……」 なるの顔に喜色が浮かんだ。 「とは言っても、お互い手がかりらしいものはないしなあ。そうだ、俺の連れは藤村大河っていう女の人なんだ。髪はショートで……」 と士郎は大河の身体的特徴や服を説明した。 「うん、大体わかったわ。私の連れの名前は浦島景太郎。で、メガネをかけてるの……」 今度はなるが彼女の連れ――浦島景太郎――の説明をする。 「よし、これで一応、把握したな。早速捜しに行くとしよう。あ、ところでちょっと聞きたいんだけど」 「どうかした?」 「その浦島っていう人は、成瀬川さんの彼氏なのかい?」 「な……! バ、バカ、そんな訳ないでしょう! あんなバカでドジでスケベな奴が彼氏な訳ないじゃない! ただの浪人仲間以外の何でもないんだから!」 なるは顔を真っ赤にして、すごい剣幕でまくし立てた。 「いやちょっと気になっただけなんだ。気に障ったなら謝るから落ち着いてくれ」 士郎がなだめるが、なるの勢いは弱まらず……と思ったら不意に剣幕が止まった。 「でも、あの時、私のために、ゾンビ相手に立ち向かってくれた。臆病な癖に、棒きれ一本で奴らに殴りかかって、大声で奴らを引きつけて、 私の周りからゾンビが大分減った頃『今だ成瀬川、逃げろ! 大丈夫、後で追いつくから!』って言って、ますます遠ざかって……」 なるはいきなり士郎のTシャツを掴んで、顔を士郎の胸元にうずめた。表情は伺えないが、嗚咽のような声が漏れている。 (わわっ、成瀬川さんの胸が当たってる……うーん困ったなあ、こんな時どうすればいいんだ?) 女性の扱いに慣れていない士郎はどうしていいか分からず途方に暮れてしまう。 幸い、なるは10秒ほどで顔を上げた。目から大粒の涙が滝のように流れている。 「ごめんなさい。景太郎は1人で大変な目に遭っているかもしれない。だから早くみつけてあげないと……」 「もういいよ、よく分かった。浦島君は強くて、優しくて、勇敢な男だ。きっと無事でいるよ」 「衛宮さん、ありがとう……」 士郎は堅く誓った。藤ねえも、成瀬川なるも、浦島景太郎も、必ず助けると。 【D−05/アスレチック場近くの茂み/1日目・日中】 【衛宮士郎@Fate/stay night】 [状態]:疲労(小)。擦り傷。過剰な正義感と責任感。 [服装]:原作と同じ服装。 [装備]:「強化」魔術で鋼の強度を持つ棒。 [持物]:リュック。日用品(パスポート、携帯電話、500mlペットボトル×1、観光ガイド兼地図) [方針/行動] 1:成瀬川なるを守る。 2:藤村大河と浦島景太郎を捜す。 3:2人を捜しながら、水、食料を確保する。できれば武器も。 4:無事な島の住民や観光客を助けて、協力し合う。 [備考] ※ 「強化」の魔術の適用範囲は自分の「身の回り」程度に限定されます。また、体力を消耗(100m走の全力疾走並み)し、失敗もよくある設定です。 ※ 固有結界「無限の剣製」は絶対に発動しません。 ※ 構造把握能力は健在で、機械類の構造を把握可能なので、しかるべき工具があれば修理できます(扱えるかどうかは別です)。 ※ 「正義の味方になる」という目標のため、他人を見捨てるという行為が基本的にできません。 【成瀬川なる@ラブひな】 [状態]:疲労(中)。擦り傷。不安と焦慮。少し安心。 [服装]:ハイキング向きの服装。コンタクトレンズ装着(裸眼視力だと0.1未満)。 [装備]:なし。 [持物]:ウェストポーチ。日用品(パスポート、携帯電話、500mlペットボトル×1(残り半分)、観光ガイド兼地図)。予備のメガネ。 [方針/行動] 1:衛宮士郎の方針に従う。。 2:藤村大河と浦島景太郎を捜す。 [備考] 共通事項 ※ 士郎もなるも、互いに景太郎と大河の容姿や服装を把握しています。 自然公園のかなり奥に、普段の散策コースからかなり離れいて、森林を定期的に手入れする業者でもなければ、誰も立ち入らない場所があった。 衛宮士郎と成瀬川なるが出会う30分ほど前、1人の青年がその場所を彷徨っていた。 青年の名は浦島景太郎。彼も、なるのようなハイキング向きの服装をしており、デイパックを背負っている。 荒い息づかいで、足取りはかなりおぼつかない。普段運動をしていない人が、急にマラソンをした時のような状態だった。 「もう、駄目だ、歩けない〜」 景太郎は、力尽きたように、その場にへたり込んだ。 デイパックから缶ジュースを1本取り出すと、一気に飲み干し、やっと人心地がついた。 「成瀬川の奴、無事かな。俺より運動神経良いから大丈夫だと思うけど……」 あの後――ゾンビをなるから引き離してから――、景太郎はオオカミの群れに放り込まれた羊のような状態だった。 幸い、「オオカミ」の運動能力が低かったお陰で、「羊」はどうにか逃げ切れた。問題は、ここがどこか全く見当がつかない事だ。 観光地図を広げてみるが、公園の散歩道については、それほど詳しく書いていない。詳しい見取り図でも手に入ればいいのだが。 「考えても仕方ないな」 景太郎は地図を畳むと、音を立てないように注意深く歩き出した。じっとしていたら、いつまで経ってもなるを見つけるのは不可能だ。 しばらく歩いていると、少しずつ目の前が開けてきた。散策ルートに近づいたのだろう。 (よし、これで成瀬川を捜しやすくなるぞ!) 景太郎は少し駆け足になった。まだ少し息が切れる。 そして、草むらを掻き分けて舗装道路に出た瞬間、 「うわあああぁっ!!」 目の前に1体のゾンビが現れた。客観的に見れば、景太郎の方からゾンビに近づいていた事になるのだが。 ゾンビは痰が詰まったような唸り声をあげながら、景太郎に掴みかかる。 彼の手元に武器になりそうな物はない。逃げようと身を翻したら、反対側にもゾンビがいた。 「あわあわわわわ」 半ばパニックに陥った景太郎は、別の方向に逃げようとして、足をもつれさせて転倒してしまった。そこにゾンビが寄ってくる。 「畜生、来るなあっ!」 景太郎は道路に落ちていた石ころを拾って、無茶苦茶に投げつけた。一発がゾンビの胸に当たるが、その程度でどうにかなる筈もない。 立とうとしたが、疲労とパニックで体が思うように動かない。 (もうだめだ、成瀬川、ごめん……) 観念したように目を閉じる。 「そこっ! 諦めるんじゃないっ!」 いきなり若い女性の声が響いてきた。 (え!?) まさか成瀬川、と目を見開いた景太郎の視界の端に、突進してくる人影が映った。 誰なのか景太郎が確認する間もないまま、人影は持っていた金属棒を振りかぶって、 「とりゃあぁっ!」 裂帛の気合いと共にゾンビの側頭部に振り下ろした。 金属棒はゾンビの耳までめり込んで止まったが、人影はそれをあえて引き抜かずに、ゾンビを突き出すように押して、もう1体のゾンビにぶつけた。 無傷のゾンビが仲間を支えきれずに倒れた所で、人影は金属棒を抜いて、両方のゾンビを殴りつける。 2体とも完全に動かなくなるのを確認すると、人影は景太郎に向き直った。 やはり若い女性だった。年齢は20代半ば、髪はショートカットで、身長は170?弱といった所だろう。 「あなた、大丈夫だった?」 その声で景太郎は我に返った。 「は、はい。ありがとうございます」 「どういたしまして。ところで」 女性は少し小声になぅた。ゾンビを警戒しての事か。 「はい?」 「あんなアッサリと諦めるなんて何考えてるの、まったく! あなたが死んだら家族や友達をどれだけ悲しませると思ってるの? 命を粗末にしちゃいけません。最後まで生きる努力をしなさい!」 女性は押し殺した声で叱りつける。その口調は出来の悪い生徒に対する教師のそれだった。 「すいません。気をつけます……」 景太郎はシュンとなった。 確かに、いきなりゾンビと鉢合わせて動転していたとはいえ、成瀬川を助けるという重大な使命があるのに、あまりにも情けない態度だった。 「うん、分かればよろしい」 女性はニッコリ微笑んだ。とても爽やかな笑顔だった。 「そうそう、自己紹介がまだだったわね。私の名前は藤村大河。あなたは?」 「あ、俺、浦島景太郎っていいます。藤村さん」 「あはは、大河でいいよ、景太郎君」 「そうですか。じゃあ、よろしくお願いします。タイガーさん」 「タイガーって言うなーっ!!」 「どわああああっ!?」 突然の魂の叫びに景太郎は飛び上がった。い、一体何がどうしたんだ? 「私の名前は大きな河と書いて、た・い・が! 断じてタイガーじゃありません。そこんとこよーく覚えとく事! いい!?」 「わ、分かりました。大河、さん」 「そう、その調子。それはそうとして、聞きたい事があるんだけど」 大河はマイペースな調子で景太郎を相手にする。 「何ですか?」 「景太郎君は、こんな人を見なかった?」 と、大河は衛宮士郎の容貌や服装を説明した。 「……いや、俺は見てません。奴らに襲われて、それどころじゃなくて」 実際、ゾンビ発生以来、なる以外の人を気にかける余裕はなかった。 「そう……」 「すいません。役に立てなくて」 「あー、いいわよ気にしなくて。駄目元のつもりだったし」 「あのう、俺も聞きたいことがあるんですが」 「いいわよ、何でも聞いてちょうだい」 それを受けて、景太郎は成瀬川なるについて同様の説明をした。 「う〜ん。士郎と離れてから、しばらくは他の人と一緒だったけど、その中にいなかったと思うし、 1人になってから無事な人を見たのは、あなたが最初だから、悪いけど分からないわ」 「そうですか……」 景太郎が肩を落とした。 「私達、お互い尋ね人がいるのね……。そうだ、一緒に捜しましょう!」 「え、ええっ?」 「だから、協力しましょうって言ってるのよ。1人より2人の方が何かと心強いし、助け合えるでしょ。ね、いいと思わない?」 「そうか……そうですよね! 俺からもお願いします!」 景太郎が頭を下げる。 「あはは、そんな畏まらなくてもいいわよ。あ、そうだ、じゃあこれはあなたに渡しておいた方がいいわね」 大河がショルダーバッグの中を探る。景太郎が怪訝そうにしていると、大河は目当ての物を見つけたのか「これ」を取り出して、景太郎に渡した。 「はい、これ。あなたにあげる。上手に使ってね」 それは1丁の拳銃だった。ゾンビに襲われた警官――すでに致命傷だった――が落としたのを(心の中で手を合わせながら)拾った、と大河は説明した。 「お、俺こんなの使えませんよ!」 「私だって使えないわよ。でも男の子ならアクション映画とかよく見るでしょ。それの真似をすれば何とかなる筈だから、任せたわよ」 景太郎は仕方なく、銃を受け取った。幸い、上着のポケットに入る大きさだったので、そこに入れてファスナーで閉じた。 「よし、それじゃ早速出かけるとしましょうか。と、その前に」 大河が右手を差し出した。景太郎は一瞬戸惑ったが、すぐに察して握手した。 絆が一つ、結ばれた。 【B−07/B-07の舗装道路付近/1日目・日中】 【浦島景太郎@ラブひな】 [状態]:疲労(中)。擦り傷。安心、協力。 [服装]:ハイキング向きの服装。 [装備]:グロック26拳銃(9mmパラベラム弾。13/17発、予備弾倉なし)。 [道具]:デイパック。日用品(パスポート、携帯電話、軽食×2、缶ジュース×1、観光ガイド兼地図) [思考] 1:成瀬川なるを捜す。 2:藤村大河と協力する。 3:2人を捜しながら、水、食料を確保する。できれば武器も。 【藤村大河@Fate/stay night】 [状態]:疲労(小)。擦り傷。安心、協力。 [服装]:原作と同じ服装。 [装備]:ゴルフクラブ(3番アイアン)。 [道具]:ショルダーバッグ。日用品(パスポート、携帯電話、350mlペットボトル×1、観光ガイド兼地図)。 [思考] 1:衛宮士郎を捜す。 2:浦島景太郎と協力する。 3:2人を捜しながら、水、食料を確保する。できれば武器も。 4:後の事は、4人揃ってから考える。 [備考] 共通事項 ※ 景太郎も大河も銃の名前、正確な使い方、使用する弾薬の種類を知りません。 ※ 景太郎も大河も、互いに士郎となるの容姿や服装を把握しています。
https://w.atwiki.jp/star_grail/pages/113.html
駆ける、駆ける、駆ける。 人気の無くなった夕暮れ時の街を、私は年の離れた妹の手を引いて走っていた。 「おねえちゃん……」 「大丈夫!」 妹が怯えの混じった表情で呼んでくると、私は気丈に返事をする。 でも、本当は訳のわからないモノに襲われて、私自身恐怖でどうにかなりそうだ。 何に追われているか?そんなものは決まっている。 夜に女の子を追う者など、どんな物語を読んでも一つだろう。 「っ……!」 即ち、怪物。 影法師の様に黒くぬらりとして質感の無い、害意を持った何かが曲がり角から現れ、私たち姉妹の前に立ちはだかる。 ちら、と妹の方を一瞥すると、妹はぜいぜいと荒い息を吐いていて、もう走れそうにない。 いや、例え走れたところで結果は変わらないだろう。 この怪物は私たちよりずっと足が速くて、体力も底があるとは思えない。 だから私は、一度短く息を吐いて、妹と怪物の間に立ちふさがる。 手を広げて、そして言う。 「行って」 「そんな、おねえちゃ……」 「早く!!」 妹に大声を上げたのはこれが初めてかもしれない。 でも、従ってもらわなければ困る。凄く困る。 困る、と言うのに。 「やだ!」 あぁもう、バカ。 何時も私の後ろに着いてきたくせに、なんでこういう時に限っていうこと聞かないかなぁ。 真っ黒くろすけの怪物がこちらに向かって来る。その手には鋭く尖った影の剣がにぎられていた。 私は妹をドン、と突き飛ばす。そう言えば、突き飛ばすのもこれが初めてだ。 全部無駄だって事は分かってる。この怪物は私の命だけでは満足しないだろう。 それでも、お姉ちゃんは妹を守るものだから。 剣が目の前に迫ってくる。 あぁ、守ってあげたかったな。 ――――――I am the born of my sword 低く響くその声を聴くのと同時に、私は気を失った。 ☆ 「ライダー、この子達を降ろすのを手伝ってくれ」 「はい、マスター」 そう言って、少年は先ほど助けた姉妹、妹と見える幼い方の少女を己のサーヴァントが駆るガラスの馬から降ろす。 ライダーと呼ばれた少年もまた、未だ目を覚まさない姉の方の少女を優しく抱きかかえ、ふわりと馬から降り立つと姉妹の自宅の門に寝かせる。 「いいかい、後はお父さんかお母さんを呼んで、でも、俺たちのことは喋っちゃだめだぞ。 それで、明日からは日が暮れる前に帰りな」 妹に諭すように、少年は幼い少女の肩を軽く掴み、膝を付いて微笑みかける。 少女は言葉もない様子だったが、それでも目の前の相手が自分を助けてくれた恩人であることは理解しているようで、コクコクと首を縦に振るう。 少年はそれを見て懐かしむように目を細め、最後に優しく少女の頭を撫でた。 「………それじゃあお姉ちゃんを大切にな」 「あ、あのっ!」 踵を返した少年を少女が呼び止める。 しかし彼は歩みを止める事無く、ライダーの呼び出したガラスの馬へと向かう。 だから少女は、少年のその背に精一杯の力を込めて声をかけた。 「おねえちゃんとわたしをたすけてくれてありがとう、『せいぎのみかた』のおにいちゃん!」 少年は、元は赤銅だったのだろう頭髪は所々白くなり、肌も部分的に褐色化しておりさらにオッドアイという奇異な容姿だった。 一見すれば正義の味方やヒーローにはとても見えない。 だがそれでも彼は姉と自分を助けてくれた。 あの怪物に馬に乗った状態で弓矢を向けて、一瞬で射抜いたのだ。 自分に兄はいないけれどもしいたらこんな感じの人がいいな、そう彼女は思った。 そんな彼に今の自分は何もお礼できないけれど、だからこそせめて感謝の言葉を告げたかった。 そして、少女のその言葉に少年の足が止まる。 振り返りはしない、それでも何か思う所があるのか彼は空を仰ぐ。 そして噛みしめるように、一言だけ言葉を紡いだ。 「――――いや、こちらこそ助かってくれてありがとう」 それだけ残し少年はガラスの天馬に跨る。 天馬が小さく嘶き、幼き少女にとっての正義の味方達が夜空へと昇って行く。 それは何とも現実感の無い、夢の中にいるような光景だった。 少女は胸に手を当て、その景色を瞳に焼き付ける。 少年たちが見えなくなっても、少し後に姉が目を覚ますまでずっと、ずっと見続けた。 その空に月は無かったが、一筋の星が瞬いていた。 ☆ 「…………はは」 少年―――衛宮士郎はまた空を仰ぎ、拠点としている冬木市の外れにある廃屋で乾いた笑みを漏らした。 「どうしました、シロウ」 「皮肉だと思ってさ、美遊のために全部を切り捨てる最低の悪になって、こんな所にまで来て、今更誰かを救う事になるなんてな」 美遊。 全てを失い続けた士郎に残った最後の、たった一人の家族。 彼女のために死ぬ物狂いで彼は戦った。 誰の協力も得られず、一騎当千の英雄たちを相手に。 勝って、勝って、勝ち抜いた。暗闇の道行きの果てに顕現した聖杯を以て、美遊を送り出した、 士郎の過ごした世界とは違う、彼女が幸せになれる世界へと。 しかし、彼の戦いは無為だった。エインズワーズの手によって美遊は連れ戻された。 世界を救う万能の願望器として。 士郎自身もエインズワーズによって幽閉されたため、彼女を救う者は誰もいない。 このまま朽ち果てていくのか―――朦朧とする思考で彼はそれでも手を伸ばし、暗闇を掻いた。 すると、その手は一枚のトランプを掴んだ。かつて聖杯戦争に参加する際、英霊エミヤのカードを掴んだ時の様に。 もっともそこに記されていたのは弓兵の意匠ではなく、双子座のマークだったが。 そして彼は、ここにいる。二度目の聖杯戦争のマスターとして。 「……でも、多分もうこれっきりだ。今日はあの影のサーヴァントから 魔力の塵を集めるためにあの子たちを助けたけど、きっともう、こんなことは起こらない 俺はもう一度勝ち抜く、この聖杯戦争を、美遊のために」 そう、とっくの昔に『正義の味方』衛宮士郎は店じまいしているのだ。 最低の悪である彼が救えるのはたった一人だけ。そしてその席には美遊が座っている。 だから彼は聖杯への道を阻むもの全員を屠ると決めた。失敗は許されない。 全てはもう一度聖杯の力で、この世で最も大切な妹を救うために。 命を燃やし尽くす場所は、ここと定めた。 そんな少年の決意の言葉を受けライダーはしばしの間押し黙る。 時間にして一分ほど後、彼もまた、意を決する様に口を開いた。 「……私は、王としてもサーヴァントとしても三流です」 自嘲するように言う、士郎はその英霊を知っていた。 本来王になるはずの無かった生まれであるにもかかわらず、顔も知らぬ民のために苦悩し、 最後はその民の手によって歴史上で最も愚かな王として断頭台へと送られた男。 その在り方はかつて士郎に力を与えた、誰かを救う度に何かを失い、遂には伽藍堂になり絞首台に送られた英霊に似ていて―――― 「だが、それでも、マスターを勝たせたい」 最初に出会った時、ライダーは己の宝具がどんなものであるか開示していた。 それは彼の心象風景、固有結界。権威の否定だった。英霊としての戦闘力の放棄だった。 だが…だからこそ、誰にも記憶されていない英霊の力を使う自分ならば、あるいは勝ち抜ける可能性があるかもしれない。 しかし、そのためにはどうしても知っておかなければならないことがある。 「一つ聞きたい。アンタはもしこの聖杯戦争でアンタの大切な人に再会しても、剣を向けられるか、ライダー。俺の、いいや、美遊のために。 俺の予想が正しければ、アンタの願いもその女性に関係しているはずだ」 目の前の男がサーヴァントとして座に記録されている以上、彼の妻もまた座に記録されているだろう。 この聖杯戦争で彼ら夫妻が再会する可能性は0に近い。だが0ではない。 もしそうなった時、このサーヴァントは戦えるのか、士郎はそれが知りたかった。 そして、その問いにライダーは答える、今度は即答だった。 「お察しの通り、私の願いは彼女に連なるものです ですが、戦いますよ。彼女も…きっとマリーもそうするはずだから。 その代わり、一つだけ約束していただきたい。マスター」 士郎のオッドアイとライダーの碧眼が交わる。 両者の瞳にはどこまでも曲がらぬ強い意志があった。 「妹君に必ず幸福を」 そう言ってライダーは手を伸ばしてくる。 「………あぁ、勿論だ」 応える様に三画の令呪が刻まれた右手が伸ばされ、握り合う。 そして、目の前の少年を見つめながら改めてライダーは思うのだ。 この少年を何としても守ろう。何としても勝たせよう。何としても妹君の元へ帰そう、と。 ――好きだった。ずっとずっと好きだったんだマリー。 ―――すまない、君を、シャルルを、子供たちを、フランスを幸せにしてあげられなかった…! そうすれば、そうすれば、あの日の自分もきっと―――― 奇跡はなく、希望もなく、理想は闇に溶けて消えた。 挑むは、無明の暗夜と喪失の地平。それでも剣(チカイ)は此処に在る。 【クラス】 ライダー 【真名】 ルイ16世 【属性】 秩序・善 【ステータス】 筋力C 耐久C 敏捷A 魔力B 幸運E 宝具EX 【クラススキル】 騎乗:A+ 乗り物を乗りこなす能力。「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。A+ランクでは竜種以外の幻獣・神獣すら乗りこなすことが出来る。神より授かった王権の申し子である彼は、フランス王家の象徴たる白馬の獣を始めとして全ての獣、乗り物を自在に操る事が可能である。 対魔力:C 魔術に対する抵抗力。一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。Cランクならば魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。 【保有スキル】 カリスマ:B 大軍団を指揮する天性の才能。 暗愚王:B 拷問制度の禁止。飢饉の対策等理解されなかったが民のために力を尽くした彼の統治を象徴するスキル。 非戦闘員が戦場にいる際、カリスマのランクを最低のEランクをまで低下させる代わりに全ステータスにボーナス補正が発生する。 愛しき君へ:A+ 彼は斬首されるその時まで、妻を、フランスを愛し続けた。妻の心に自分がいないのを悟りながらも、それでも愛し続けた。 同ランクまでの魅了・洗脳に類する精神干渉を無効化する。 星の開拓者(偽):-(EX) 人類史のターニングポイントになった英雄に与えられる特殊スキル。 『後述の宝具の発動時に限り』あらゆる難航・難行が、「不可能なまま」「実現可能な出来事」になる。 彼の死は絶対王政の終焉、王権なき人民による近代の統治機構のはじまりとなった。 【宝具】 『百合の王冠に栄光あれ(ギロチンブレイカー)』 ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1 #65374;50 最大補足:50レンジ:1 #65374;50 栄光のフランス王権を象徴した宝具。 外見は、フランス王家の紋章(百合の花の紋章)が入ったガラスで構成させている美しき馬。真名解放によりライダーはこの馬を呼び出し、きらきら輝く光の粒子をふわりと撒きながら戦場を駆け抜けて、王権の敵対者にダメージを与える。同時に味方のバッドステータスを解除し、体力や魔力を回復させる。 本来は彼の妃の宝具であるが、彼もまた王家の正当な継承者であるため扱うことができる。 『洛陽をここに、迎えるは民の時代(レヴォルシィオン フランセーズ)』 ランク:EX 種別:固有結界 レンジ:- 最大補足:- 彼が斬首台で見た風景を再現する固有結界にして、彼が手放したものの象徴。 この固有結界内では全ての信仰、権威、武功が否定される。 それに伴い、神や王、名を挙げた英雄や軍人、果ては悪魔や妖精等、『人民が信仰を向ける存在』のスキル、宝具は全て結界内では機能せず、 全ステータスが2 #65374;3ランクダウンする。プラス補正も無効化される 本来なら干渉を跳ね除けられる様な格上の存在であっても、条件を満たしていれば星の開拓者(偽)の効果により、その術中からは逃れる事は出来ない。 神や王、名だたる英雄たちを人の地平まで引きずり落とす規格外宝具だが、この宝具には明確な弱点が二つ存在する。 一つはこの宝具の効果はライダー本人にも発揮されてしまうため、発動中ライダーは戦闘能力をほぼ喪失する事。 もう一つは民に見上げられ称えられるのではなく、恐れられ蔑まれる事によって座に記憶された亡霊や反英霊、魔獣の類や誰にも知られていない無名の英霊にはすこぶる相性が悪く、ほとんど効果がないことである。 【weapon】 無名のレイピア 【解説】 マリーアントワネットの夫であり、フランスブルボン朝最後の王。 本来彼は三男だったため、玉座に座る事はないはずだったが、上の兄弟たちが次々と早死にしたためフランスの王になる事となった。 寛容令や拷問の禁止など、これまでの君主とは違い教養と民への愛を持った統治を行い、民に愛される王であったが、財政は彼の妻の浪費もあって悪化、その果てに革命によって斬首される事となる。 その際の多数決では死刑派361、反対派が360。僅か一票差の死刑判決であった。 そんな結末にあっても彼は民を恨む事など微塵もなく、最期の言葉に 『私は、私の死を作り出した者を許す。私の血が二度とフランスに落ちる事のないように神に祈りたい』とだけ残した。 ギロチンが落ちる瞬間、彼が思った事は生涯ただ一人、愛し続けた妻への贖罪だった。 【特徴】 マリーをまだ純粋に愛せた15歳の時の姿で現界している。 また、その容姿はルイ15世に似て金髪蒼眼の絶世の美男子である。 これは肖像画のルイ16世の姿は後の革命家達によって改変されたものであるためである。 【サーヴァントとしての願い】 マリーの名誉の回復。 【マスター】 衛宮士郎@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 【マスターとしての願い】 あらゆる手段を尽くして聖杯を手に入れ、美遊を運命から救う 【参戦時期】 美遊がエインズワーズに連れ戻されたのを知った後、イリヤとの邂逅直前。 【weapon】 投影魔術によって生み出した武装の数々 【能力・技能】 経緯は不明ながらアーチャー(英霊エミヤ)のクラスカードの力を引き出しており、その真髄までも理解し使いこなしている。 クラスカードの影響か人間を超越した身体能力を手に入れている。 【無限の剣製】 衛宮士郎の内にある錬鉄の固有結界。 結界内には、あらゆる「剣を形成する要素」が満たされており、目視した刀剣を結界内に登録し複製、荒野に突き立つ無数の剣の一振りとして貯蔵する。 ただし、複製品の能力は本来のものよりランクが一つ落ちる。 刀剣に宿る「使い手の経験・記憶」ごと解析・複製しているため、初見の武器を複製してもオリジナルの英霊ほどではないがある程度扱いこなせる。 【人物背景】 本作に登場するヒロインの一人、美遊・エーデルフェルトの兄であり衛宮士郎という人間の可能性の一つ。 彼の行動指針は「妹を守り、幸せにすること」。そのためなら自身の命はもとより世界の命運を切り捨てることすら厭わない自称「最低の悪」。
https://w.atwiki.jp/sainaki/pages/12.html
登場人物 B組 博麗杏里 虹野ゆりか 高嶺清麿 北原伊織 2B 諸星きらり サンゴー・ハッカドール 結月ゆかり 司波達也 ヒソカ 衛宮士郎 胡桃沢=サタニキア=マクドウェル ラング・ラングラー 射命丸文 ミルフィーユ・桜葉 アヤメ A組 霊夢/姉 ダイス運悪いと言われているが100が二回出ている 言峰綺礼/同年代の博麗家 オルガマリー・アニムスフィア/学級委員 ジャンヌ・オルタ/同室 大江和那 紅魔めぐみん アヌビス 不知火半袖 鬼柳京介 エルシャール・レイトン 沖田総司 サウザー 新月零 雪ノ下陽乃 道明寺桜 c組 物部布都 シュヴィ/同室 ホワイト 白坂小梅 鈴園沙衣 プロトゲッター 鋼田一豊大 燕結芽 中山直 横島忠夫 苗木誠 天野遠子 遊城十代 ジャギ アマンダラ・カマンダラ 教師 桜小路ルナ/学園長 佐倉杏子/黄金の阿頼耶の魔術結社・回復魔法教師・保険医 朝倉リク/黄金の阿頼耶の魔術結社・水氷風雷地闇光属性教師 犬吠埼風/黄金の阿頼耶の魔術結社・光属性魔法&詠唱教師 甲賀紅魔ジュライ/甲賀紅魔族次期当主・炎属性魔法&召喚術教師 甲賀紅魔ゼロ/甲賀紅魔族元跡取り・用務員・魔力放出教師 煉獄杏寿郎/煉獄道教・使役&召喚術教師 アビゲイル・ウィリアムズ/煉獄道教・一般教養&神聖魔法教師 博麗雷/叔母・保険医・回復魔法教師 言峰カレン/博麗・陰陽術&使役教師・綺礼の母 沖田総悟/沖田両儀・魔力放出&神聖魔法教師 比企谷八幡/氷属性魔法&詠唱教師 オルガ・サブナック/水属性魔法&雷属性魔法教師 古明地さとり/死霊術&精神魔法教師・司書 江戸川コナン/地闇属性&死霊術教師 VZ(ヴィゼータ)/陰陽術&一般教養教師・寮監 風浦可符香/炎・風属性魔法&精神魔法教師、担任 博麗家 平坂黄泉/精神魔法研究局局長 スグリ/先生 羽衣狐/博麗家陰陽部部長 オルガ/止まるんじゃねぇぞ! 〈その他〉 ???/鵺 ベリアル/淫欲と悪徳の大悪魔
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/1105.html
試練~New Translation~ ◆0zvBiGoI0k 『諸君らの顛末を見届けるとしようっ……!』 空に響く演説。その残響を残しつつ放送は終わりを告げる。 闇に沈む沿岸に佇むジープ車に座した4人は放送が終わった後も押し黙ったままでいた。 放送は主催の陣営に関する手がかりを得られる数少ない情報だ。 挑発的に思える発言にも耳を傾け、少しでもあちらの裏を探るために静かに聞き届けていた。 直接得られた情報は、駅の復旧、禁止エリア、ギャンブル船や施設の販売機の品物増量、 そして―――死者の情報。 4人が口を開こうとしないのはそれが主な原因だった。その中に呼ばれた名は、 ここにいる全員に自己の思考へ埋没する時間を生みだしていた。 1人目―――ヒイロ・ユイにとっては、トレーズ・クシュリナーダと張五飛。 自身を含めたガンダムパイロットの倒すべき敵「だった」男と、自分と同じガンダムパイロットである男。 衆人を容易く操る知略と敵対している自分にエピオンという力を与える底の知れなさを持つトレーズ、 モビルスーツの技量も、生身での能力も自分と同等であろう五飛。 これまでは運良く戦闘に巻き込まれなかったが、同じ状況に立ち会ったらヒイロも生きていられる保証はない。 人数が総数の半分以下にまで減った今、危険人物との接触は増す一方。まだ見ぬ敵への遭遇を脳内にて想定していた。 2人目―――グラハム・エーカーにとっては、ヒイロと同じく張五飛と、明智光秀だった。 ヒイロと同じガンダムのパイロットであったという男。いつか相対し、この想いのたけをぶつけたかったが それは叶わぬ願いとなった。 そして明智光秀。秋山澪と行動を共にしていた彼の死もグラハムの心に陰りを見せていた。 秋山澪、それを追う衛宮士郎と白井黒子の名が呼ばれてないことは幸いだが、 何らかの危険に遭遇したことは間違いない。 デイパックに収まっている彼の武器と思しき青龍刀に意識を込め黙祷しつつ、 彼らといち早く合流する順路を計算していた。 3人目―――ファサリナにとっては、同志―――カギ爪の男の命を狙うタキシードの男、ヴァンであった。 同志の1人であり彼と、皆の夢を叶える為の計画に献身するオリジナルセブンの1人である自分。 敵対する間柄ではあるが、ファサリナ個人の意見としては彼に嫌悪や憎悪は持っていなかった。 オリジナルセブンが持つヨロイの操縦者である彼なら、自分達と心を通わせる―――友達になれると思っていた。 良くも悪くも、ファサリナと面識がある数少ない人物である彼が死んでしまったというのは、 ファサリナにとっても残念なものだった。 「……グラハム」 意図せずして続いた沈黙を開いたのは4人目―――天江衣の声だった。 彼女とて変わらず殺戮が続いてるという現状に重い気持ちになりはしたが、 読み上げられた死亡者に衣の縁者や知己の者がいなかったこともあり他の3人より現実への復帰も早かった。 カイジの名を聞いた時に改めて彼の死んだ情景を思い浮かべたが、 既に別れの言葉を済ませた以上振り返り亡きむせぶことなど許されないと、小さな体を奮え立たせていた。 「―――いや、済まない天江衣。少し考え事をしていただけだ」 そんな衣の声が届いたグラハムもまた現実に舞い戻る。思わずその小さな頭に手を置きそうになるが、 この場では控えておいた。 「ヒイロ・ユイ、衛宮少年の現在位置は?」 「いま表示している。……【D-5】の【政庁】だな」 デバイスに表示された数字を伝えるヒイロ。橋を渡ればこちらに到着できる位置。 近いとはいえないが、自転車で向かうにはまだ時間がかかるだろう。 「こちらが着くのが先になるか……どう動く、ヒイロ・ユイ?」 隣の助手席に座るヒイロへ問いかける。このまま【象の像】へ向かうべきか、 2人の元へ急行するか。 「……ギャンブル船に追加されたという商品、モビルスーツが支給された可能性がある。 確認してからでも遅くはない」 口から方針を考える言葉を出しつつも、ヒイロの指は別の意思で動いてるかのように機械的に動く。 書き上げられたメモには、 【会場の東方面に禁止エリアが偏っている。施設の倒壊を戒めるような発言も併せて 結界か、それに準ずる主催に繋がるものがある可能性がある】 と書かれていた。 施設を幾つも破壊してるヒイロ達に向けたかのような言葉。 これは明らかに施設を破壊されては困ると言っているようなものだろう。 禁止エリアと照らし合わせれば西の方角に何かこちらに気付かれては困るものが潜んでいると思うのが自然だ。 特に―――【櫓】を含めた北東の密度も気になる。真っ先に禁止エリアとされた事といい、 かなり重要な秘密が隠されているかもしれない。 首輪を解除出来たなら、そこから主催に切り込む糸口になれるだろうか。 「確かに、この機を逃しては次はないかも知れぬな……如何にする、お二方?」 表向きに話した支給品の追加という情報も見過ごせないものだ。 この放送で俄然船に殺し合いに乗った人物が寄り付く危険は高まるだろう。 見れる内に見ておいた方がいいだろう。 メモに目を通しつつ後部席の2人にも意見を求める。 「そうですね……私は構いませんよ」 「衣にも、依存はない」 「うむ、では急ぐとしよう」 ジープを降り4人は足早に上の階のギャンブルルームへと向かった。 ■―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ……の、だが。 「……これは、想定外だな」 呟くグラハムの目の前には豪奢な扉、言うまでもなくギャンブルルームの入り口だ。 あとはその扉を押せば目的の部屋だというのにそれをしない。 理由は、扉の前にある「点検整備中」の立て札だ。 【商品の追加加入も含めた各設備の点検作業中です。午後6時30分以内には作業を完了する予定です。 又のお越しをお待ちしております。 ※隣に置かれた商品カタログ(機動兵器一覧)はご自由にお持ち帰り下さい】 「だが、俺達にとっては都合がいい」 札の隣に積まれたカタログを手に取るヒイロ。 自分達はギャンブルをしに来た訳ではなく、追加されたという商品を見に来ただけだ。 わざわざ使いもしない部屋に立ち寄る必要もなく、求めていた機動兵器のカタログを入手できるのは願ったり叶ったりだ。 ヒイロに続きグラハム、ファサリナ、衣もカタログを手に取りページを開いた。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【ギャンブル船商品カタログ(機動兵器一覧)】 【モビルスーツ覧(A.D.2307)】 『MSJ-06II-Aティエレン地上型』 【2億】 『SVMS-01ユニオンフラッグ』 【4億】 『SVMS-01O オ-バーフラッグ』 【4億5000万】】※サービス機体です。1機のみの早い者勝ちとなっております。 【ヨロイ覧】 『サンキュー海サイッコー号』 【1億】 『ブラック・クレイドル(有人)』【2億】 【ナイトメアフレーム覧】 『RPI-11グラスゴー』 【1億】 『RPI-13サザーランド』 【1億5000万】 【モビルスーツ覧(A.C.195)】 『OZ-06MS リーオー』 【2億】 『OZ-07AMS エアリーズ』 【3億】 ※携行武器等のオプションは別途お求めください。 【オプション一覧】 ……………………………………………………………………………………………………… ※放送ごとに商品は随時追加されます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「リーオーにエアリーズ……いずれも量産機だがかなりの高額だな」 「ふむ、フラッグまでもがあるのは重畳だが……そう簡単に手が届く値段ではないか。 モビルスーツを『A.D.』と『A.C.』に分けるのは、そちらが君の世界の年号ということか」 モビルスーツパイロットたるヒイロとグラハムはカタログを見ながらひとりごちる。 いずれもお互いの世界における主流の機体だが他の銃器などの商品に比べればまさしく桁違いだ。 対人戦闘が主な筈であるこのバトルロワイヤルで10数メートルもある機動兵器があれば、 それだけで趨勢は一気に傾く道具な以上妥当といえば妥当な値ごろか。 「ファサリナ、ここにある『ヨロイ』のうちお前が乗れる機体はあるか?」 「……いえ、残念ながら。101、ブラッククレイドルは同志達の元での一般的な機体ですが殆どは無人型ですし、 私が乗るダリアは特殊なので操縦までは……」 もう一人、機動兵器のある世界出身のファサリナも話に参加する。 7改造した肉体からの電流での操作体のオリジナルと呼ばれるヨロイはそれ以外のヨロイ――― 機械的な操作のレプリカとでは操縦系統が大きく異なる。 ただしここにオリジナルヨロイが載せられていれば、 操縦者にとっては生命維持装置としての側面もあるヨロイが奪われているという由々しき事態なのだが。 「辛うじて手が届きそうなのはナイトメアフレームとやらの系列だが……」 「技術体系が違う以上、俺達に操縦出来る確証はない」 「加えて内蔵火器以外は全て別売り、過度に期待できるものでもありませんわね」 フォローするように言葉を並べる3人。全員同じ帰結に至ったということだ。 おまけにビームサーベル等のオプション以外の装備は別に購入しなければならない。 無論戦闘以外にも使い道は多岐に渡るが、結局は値札以上の出費は避けられない。 これが俗にいうボッタクリというやつなのだろうか。 「……グラハム、必要とあらばいつでも衣を求めてくれ。 既望の加護、それにグラハムやにファサリナ、ヒイロたちがいれば衣は一人当千も同然だ」 グラハムの視界より下から声が届く。この中で唯一機動兵器のある世界出身ではない天江衣のものだ。 その声の意味するものは、ペリカが必要ならば自分が打って出るということ。 カチューシャが、彼女の意思を体現するかのようにピンと張り詰める。 「いや……それは承服しかねる天江衣。その行為には危険も負担も大き過ぎる。 致し方ない身の上とはいえ金欲しさに君1人を死地に向かわせるわけにはいかない」 その言葉はグラハムにとっては心強いものだ。彼女には才があり、その才を発揮すればこの殺し合いに抗する手段を手に出来る。 誰に迫られたわけでもなく、自身の意思で己が役目を果たそうと意を決しているのも理解できるが、 それでもやはりこの少女にそれを行わせるのは抵抗があった。 それにいかに麻雀において覇者の如き強さを誇る衣でも翻せば麻雀にしかその才を発揮できない。 一気に2億や3憶もの大金の稼ぐのは容易ではないだろう。 カイジや利根川の時のように途中で主催側からストップがかかるのも予測できる。 だが他にギャンブルに通じた者はなく、それ以外にペリカを得る手段となると…… 「衣の身を案じてくれているのは分かっている。 だが衣にはこれ位の事しかグラハムらに礼を返すことは出来ない。 皆が身命を賭して動いてるというのに衣一人が何もしないのは……!」 「そうでしたヒイロ、以前立ち寄った館でなら私たちでも何とか出来るかもしれませんよ?」 手を前に重ね思い出したように切りだすファサリナ。 「―――それは、どういうことかね?」 ファサリナの言葉を受けてヒイロの方を向くグラハム。ヒイロも思い当たるものがあるようだ。 「……それについては歩きながら話す。長居は無用だ」 だがここで話し込むのは早計だと判断する。 これ以上この場に留まる理由はない。あれこれ思案しようとも現時点で買うことは出来ないし肝心のペリカもない。 時間にそれほど余裕があるわけではないのだ。 「……確かに。賢明な判断だ」 ヒイロの言葉に頷き衣の手を取り歩き出すグラハム。意識したわけではないのだが、自然と手を伸ばしていた。 「済まない天江衣。君の才気に頼る時はいずれ来るかもしれない。 だが今はその時ではない。それを理解してほしい」 「うん……分かっているのだグラハム」 指に掛けられた力を僅かに増して衣も応える。そのまま廊下を超えようとして、だが最後に グラハムはもう一度だけギャンブルルームの方を振り返る。 堅く閉ざされた門、それが開く時現れるのは、福音か、災いか。 ■―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「成る程……シュミレーションのギャンブルか。それならこのグラハム・エーカーにも目はあるな」 「ただし操縦する機体はランダムだ。しかも敗北した場合は首輪が爆破される。 練習モードでコツを掴んでおいたほうがいい」 ギャンブル船を出て、今度こそグラハム達は【象の像】へ向けてジープを走らせていた。 どの道衛宮士郎を迎えに行く過程で通る道であるし、集まっている参加者がいるというのなら ―――紛れ込む者が居ることも含めて―――見過ごすこともできないからだ。 その道すがら、【憩いの館】の『戦場の絆』の説明をしながらグラハムはハンドルを回している。 この島にどれほど殺し合いに乗り、かつ自分達では手に負えないほどの力を持つ者がいるかは分からないが それらに対抗するにしろ、脱出を目指すにしても、モビルスーツの存在は大きい。 問題は、それを得るために必要な物を得るための物を集めることから進めなくてはならないことと、 それを成せるのが現状天江衣一人だけだったことだ。 それが解消できるというのはグラハムにとってはまさに福音だ。 ギャンブルが衣や開司、利根川らへの救済措置であるように『戦場の絆』はパイロットである自分らへの措置であるのだろう。 首輪の爆破の危険もあるが、それは麻雀にしても同じことであるし、 何より帝愛の、それも機械仕掛けのプログラムに敗北するなどフラッグファイターの矜持として、 意志ある人間として認めるわけにはいかなかった。 戦闘を比較的避けられ、かつペリカを稼げる場所。ここにきてヒイロはこの施設の設計に 主催内部の「協力者」が関わっている可能性を示唆した。無論、筆談で。 「承知した。それと……モビルスーツの存在が知れた時、 我々より荒々しい方法でペリカを得ようとする者が出ることも懸念されるが」 「……首輪の奪い合いが起こるということか。可能性は捨て切れないな」 今までギャンブルその他のゲームでペリカを入手することを前提に話を進めていたが、 もっと手っ取り早い方法が存在するのだ。首輪を奪えばいいのだから。 参加者が首輪を手に入れる手段は二つある。 生きた参加者を殺害して奪うか、既に死した屍から採取するか。 前者は無論殺し合いに乗る者、もしくはそれを返り討ちにした者、後者は死体に立ち会った者だ。 そして当然、時間が経過するにつれ死亡者も……首輪も増えていく。 もし自分らの様に機動兵器の操縦技術を有し、かつ生者死者問わずして手段を選ばない手合いの場合、 首輪を巡っての戦乱が巻き起こることも十分有り得る。 殺し合いの更なる促進に繋がるし、首輪の回収も早まる。帝愛の望むであろう展開にも一役買っているのだ。 「デュオ・マックスウェルとゼクス・マーキスはそこから除外してよいのだな?」 「……ああ、元から手にしていたのならともかく強奪に動くことはないだろう。 ……逆に襲われる危険もあるが」 風を切る。荒涼とした鉄の林を鉄の車がひとつ走る。 会話を交えながらも助手席のヒイロは周囲への警戒を欠かしていない。 工業地帯という普段なら機械が打ち合うけたたましい音に支配されている地も 会場全体の静寂は平等に訪れていた。 道中で立ち寄った【F-3】の駅も参加者が居るかもしれないと偵察したが無駄足に終わった。 いかにも何かが隠されてるといった工場群だが時間が惜しい身である以上、探索は断念した。 「ファサリナ、お前の知る中でそういった行動に出る者はいるか?」 「……レイという方は、同志の命を何度も狙っていました。そのためなら、手段を厭わない方です」 「だが同志はもういない」 「……………」 「その男がどう動くかは分からないが警戒はしておく。それでいいな、ファサリナ」 「……はい」 工業地帯にはそこかしこに戦闘の痕跡らしきものが見られる。 既に戦いの熱は冷め切り過度な警戒や進行の迂回は免れたが、それが余計にここで起きた被害を冷静に観察出来てしまった。 建物の壁が大砲でも直撃したかのように陥没し、 小さな一軒家ほどのコンテナがまるで投げ飛ばされたかのように散乱している。 何か強烈な爆風で一切合財、根こそぎ吹き飛んだような場所まである。 船着場の背後を見てみると、そこにある筈の【太陽光発電所】が存在しなかった。 ぽっかりと、はじめからそこにはなかったと思うほどに「消失」していた。 本当にここに起きたのは戦闘だったのかと思わずにはいられない。 モビルスーツでもこうはなるまい、局地的な台風が発生したと言われたら信じてしまいそうだ。 よく船が無事に到着出来たものだと、今更ながらにヒイロは感じた。 「グラハム!向こうに何か見えるぞ!あれが【象の像】ではないのか?」 【F-3】を越え【F-4】に道を進めたあたりで後部席の衣が声を上げる。 ジープの行く先には、装飾など不要な機能的な効果のみ必要とする工業地帯には明らかに不釣合いなオブジェのシルエットが見える。 あれが目的の【象の像】で間違いあるまい。 「見えてきたか。ヒイロ・ユイ、人の姿は見えるかね?」 「……確認出来ない。だが俺達のように身を潜めていることも考えられる」 双眼鏡で像を眺めるがそれらしき影はなし。ヒイロも直接見知っているゼクスの姿も発見には至らない。 「……そうか。それならばこのまま衛宮少年の元へと駆けるべきか……」 人が集ってない以上、少なからず危機的状況にあるやも知れぬ衛宮士郎達の元へ馳せ参じるのが優先と考えつつも、 ゼクス・マーキスが中途離脱した今彼が提示したプランを引き継ぐのが我が義務でもある。 2手に分かれるのも手だが、その場合互いの危険度は倍増しになる。 天江衣の身は断固死守するきではあるが自分までも命を落とすようなことになれば この小さな友にまたしても悲観に暮れさせることになる。 待つか、動くか。誓いか義務か。しばしの時を思案に使う。 陽光に代わり、煌びやかな月光が世界を遍く照らしていた。 【E-3南部/工業地帯/一日目/夜】 【グラハム・エーカー@機動戦士ガンダムOO】 [状態] 健康 [服装] ユニオンの制服 [装備] コルト・パイソン@現実 6/6、コルトパイソンの予備弾丸×30、軍用ジープ@現実 [道具] 基本支給品一式、五飛の青龍刀@新機動戦記ガンダムW 、ゼクスの手紙、SIG SG552(30/30)@現実(予備弾30×3) 『ガンダムVSガンダムVSヨロイVSナイトメアフレーム~戦場の絆~』解説冊子、双眼鏡@現実、水着セット@現実 サンドイッチ@現実×10、ピザ@現実×10、ミネラルウォーター@現実×20 ギャンブル船商品カタログ(機動兵器一覧)第3回放送分@オリジナル [思考] 基本:殺し合いには乗らない。断固辞退。 0:【象の像】で待つか、衛宮士郎と合流するか…… 1:天江衣をゲームから脱出させる。 2:衛宮士郎とヒイロ・ユイを会わせ、首輪を解除する。 3:首輪解除後、『ジングウ』を奪取または破壊する。 4:主催者の思惑を潰す。 5:ヒイロからもっともっとガンダムについて詳しく聞きたい。 6:ガンダムのパイロット(刹那)と再びモビルスーツで決着をつける。 ※刹那の名を知らない為、相手が既に死んでいることを知りません。 7:衣の友達づくりを手伝う。 8:夜は【憩いの館】で過ごすべきか。『戦場の絆』も試してみたい。 9:モビルスーツが欲しい。できればフラッグ。更に言うならオーバーフラッグ。 【備考】 ※バトル・ロワイアルの舞台そのものに何か秘密が隠されているのではないかと考えています ※利根川を帝愛に関わっていた人物だとほぼ信じました ※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました ※エスポワール会議に参加しました ※第三回放送の前後に『E-3 象の像』にて、参加者同士で集まるというプランをゼクスから聞きました。 ※衛宮士郎の【解析魔術】により、首輪の詳細情報(魔術的見地)を入手しました。 上記単体の情報では首輪の解除は不可能です。 ※ユーフェミアの外見的特長を把握しました。 ※『黒子の仮説』を聞きました。 ※原村和が主催者に協力している可能性を知りました。 ※ヒイロ・ファサリナと情報交換し、今まで判明した情報を『エスポワール・ノート』で整理しました。 ※エスポワール船底に『ジングウ』が存在していることを知りました。 ※ギャンブル船にて機動兵器が売られていることを知りました。 ※ヒイロから【憩いの館】にある遊技台、『戦場の絆』について聞きました。 【天江衣@咲-saki-】 [状態] 健康 [服装] いつもの私服 [装備] チーズくんのぬいぐるみ@コードギアス反逆のルルーシュR2 [道具] 麻雀牌セット、レイのレシーバー@ガン×ソード、水着セット@現実、ペリカード(残金1000万)、 サンドイッチ@現実×10、ピザ@現実×10、ミネラルウォーター@現実×20 [思考] 基本:殺し合いには乗らない、麻雀を通して友達を作る。 1:グラハムを信じる。 2:《はらむらののか》と《清澄の嶺上使い》を救い出したい! 3:ギャンブルではない麻雀をして友達をつくる。 4:チーズくんを持ち主である『しーしー』(C.C.)に届けて、原村ののかのように友達になる。 5:皆が望むとあらば麻雀に臨みペリカを入手する。 [備考] ※利根川を帝愛に関わっていた人物だとほぼ信じました。 ※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました。 ※エスポワール会議に参加しました。 ※第2回放送を聞き逃しました。 ※ユーフェミアの外見的特長を把握しました。 ※『黒子の仮説』を聞きました。 ※ヒイロ・ファサリナと情報交換し、今まで判明した情報を『エスポワール・ノート』で整理しました。 ※エスポワール船底に『ジングウ』が存在していることを知りました。 ※ギャンブル船にて機動兵器が売られていることを知りました。 【ヒイロ・ユイ@新機動戦記ガンダムW】 [状態]:左肩に銃創(治療済み) [服装]:普段着(Tシャツに半ズボン) [装備]:コルト ガバメント(自動銃/7/7発/予備7×4発)@現実、M67破片手榴弾x*********@現実(ファサリナとはんぶんこした)、大型マチェット@現実 [道具]:基本支給品一式、シャベル@現実 Oガンダム@現実(通信機、ゼロシステム@新機動戦記ガンダムW )、落下杖@新機動戦記ガンダムW、 GNツインバスターライフル GNチャージキット、リリーナ・ドーリアンの首輪、双眼鏡@現実、水着セット@現実、参加者位置情報3時間(衛宮士郎) サンドイッチ@現実×10、ピザ@現実×10、ミネラルウォーター@現実×20 ギャンブル船商品カタログ(機動兵器一覧)第3回放送分@オリジナル [思考] 基本:主催を倒し、可能ならリリーナを蘇生させる 0:【象の像】を監視する。 1:衛宮士郎と会い、首輪を解除する。 2:『象の像』を遠くから確認する。または衛宮士郎との合流を優先する。 3:首輪解除後、『ジングウ』を奪取または破壊する。 4:モビルスーツ、ないしはそれに類する兵器の奪取 5:「結界」の破壊 6:ゼロなどの明確な危険人物の排除 7: 禁止エリアが集中してる北東地帯、及び【櫓】が気になる。 8:モビルスーツを入手する為のペリカを入手する手段を模索する。 [備考] ※ヴァンを同志の敵と認識しています ※ファサリナの言う異星云々の話に少し信憑性を感じ始めています。 ※ファサリナのことは主催に対抗する協力者として認識しています。 ※それと同時に、殺し合いに乗りうる人物として警戒もしています。 ※忍野メメという人物が味方の工作員かもしれないと疑っています。 ※結界によってこの島の周囲が閉ざされていることを知りました。また、結界の破壊により脱出できる可能性に気が付きました。 ※グラハム・衣と情報交換し、今まで判明した情報を『エスポワール・ノート』で整理しました。 ※エスポワール船底に『ジングウ』が存在していることを知りました。 ※ギャンブル船にて機動兵器が売られていることを知りました。 【ファサリナ@ガン×ソード】 [状態]:健康 [服装]:自前の服 [装備]:ゲイボルグ@Fate/stay night 、M67破片手榴弾x*********@現実(ヒイロとはんぶんこした)、イングラムM10(9mmパラベラム弾32/32) [道具]:基本支給品一式、軽音部のラジカセ@けいおん、シャベル@現実、プラネイトディフェンサー@新機動戦記ガンダムW イングラムの予備マガジン(9mmパラベラム弾32/32)×5、お宝ディスク、Blu-ray Discドライブ搭載ノートパソコン 、 水着セット@現実、サンドイッチ@現実×10、ピザ@現実×10、ミネラルウォーター@現実×20 [思考] 基本:主催を倒し、可能ならカギ爪の男を蘇生させる 1:ヒイロと共に行動する 2:なるべく単独行動は避けたい 3:ゼロなどの明確な危険人物の排除。戦力にならない人間の間引き。無理はしない。 4:首輪が解除できたらダリアを呼んでみる? 5:お友達……。 6:オリジナルヨロイが奪われてはいないでしょうか…… [備考] ※トレーズ、ゼクスを危険人物として、デュオ、五飛を協力が可能かもしれぬ人物として認識しています 。 ※ヒイロを他の惑星から来た人物と考えており、主催者はそれが可能な程の技術を持つと警戒(恐怖)しています。 ※同志の死に疑念を抱いていますが、ほとんど死んだものとして行動しています 。 ※「ふわふわ時間」を歌っている人や演奏している人に興味を持っています 。 ※ラジカセの中にはテープが入っています(A面は『ふわふわ時間』B面は不明) 。 ※結界によってこの島の周囲が閉ざされていることを知りました。また、結界の破壊により脱出できる可能性に気が付きました。 ※グラハム・衣と情報交換し、今まで判明した情報を『エスポワール・ノート』で整理しました。 ※エスポワール船底に『ジングウ』が存在していることを知りました。 ※ギャンブル船にて機動兵器が売られていることを知りました。 【ギャンブル船商品カタログ(機動兵器一覧)第3回放送分@オリジナル】 ギャンブル船で扱ってる機動兵器のスペック、値段が記されてるカタログ。兵装は別売り。 あくまで3回放送時でのものであるため次回以降での追加機体の情報は載ってない。 【全体の備考】 ギャンブル船のギャンブルルームは点検整備中です。午後6時30分以内には作業を完了する予定です。 各世界の機動兵器が販売されました。他の施設の販売機にもあるかは不明です。 時系列順で読む Back でもそれって根本的な解決にはなりませんよね? Next 進め、骸横たわる荒野 投下順で読む Back でもそれって根本的な解決にはなりませんよね? Next 進め、骸横たわる荒野 218 月は出ているか(後編) ヒイロ・ユイ 243 開け、細き一条の血路(前編) 218 月は出ているか(後編) ファサリナ 243 開け、細き一条の血路(前編) 218 月は出ているか(後編) 天江衣 243 開け、細き一条の血路(前編) 218 月は出ているか(後編) グラハム・エーカー 243 開け、細き一条の血路(前編)